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頂上決戦前夜 8 ゼロ ★R 呪文 ■自分のマナゾーンにある進化ではないコマンド・ドラゴンを1体、タップしてコストを支払わずに召喚する。 作者:影虎 フレーバーテキスト これほど屈辱的な明日を迎えるための今日は、寝れない。眠れない。 ―「戦慄」の頂ベートーベン 評価 名前 コメント
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1999年3月公開。 監督 渡辺歩 原作 藤子・F・不二雄 脚本 藤本信行 作画監督 渡辺歩 動画チェック 原佳寿美 美術監督 柴山恵理子 色彩設計 照屋美和子 撮影監督 熊谷正弘 特殊効果 橋爪朋二 編集 岡安肇 録音監督 浦上靖夫 効果 横山正和 ミキサー 内山敬章 アシスタントミキサー 田口信孝 音楽 菊池俊輔 アニメーション制作 シンエイ動画 ■関連タイトル DVD 映画のび太の結婚前夜/ザ☆ドラえもんズ おかしな お菓子な オカシナナ?/ドラミちゃんアララ少年山賊団! のび太の結婚前夜/おばあちゃんの思い出新装完全版―映画ドラえもん
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amazonで探す @楽天で #パンドラⅢ 革命前夜 を探す! 日22WOW 2011.10.02~2011.11.20 公式HP wikipedia 前 下町ロケット 次 造花の蜜 Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 2011/10/02 2 2011/10/09 3 2011/10/16 4 2011/10/23 5 2011/10/30 6 2011/11/06 7 2011/11/13 8 2011/11/20
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絶対弾幕革命前夜2 サークル:Fragile Online feat. 杉並児童合唱団 Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 弾幕パラノイド Y・S・シーサー ? 杉並児童合唱団 東方永夜抄 恋色マスタースパーク [02 35] 02 弾幕パラノイド-カラオケ version- Y・S・シーサー - - 東方永夜抄 恋色マスタースパーク [02 35] 03 恋色マジックNSF実機再生 Y・S・シーサー - - 東方封魔録 恋色マジック [02 28] 04 恋色ビートルズ Y・S・シーサー ? 神威 がくぽ初音 ミク 東方永夜抄 恋色マスタースパーク [02 26] 05 おてんば恋娘-Vocaloid Ver- Y・S・シーサー ? LOLA 東方紅魔郷 おてんば恋娘 [03 06] 06 おてんば恋娘-Vocaloid Ver.2 弾幕スノウブラインド- Y・S・シーサー ? 神威 がくぽ初音 ミク鏡音 リン重音 テト 東方紅魔郷 おてんば恋娘 [06 25] 07 ??? Y・S・シーサー - - [02 05] 詳細 東方紅楼夢4(2008/11/2)にて頒布 イベント価格:500円 ショップ価格:735円(税込) Artists 合唱:杉並児童合唱団(Tr1) NSF実機再生カートリッジ提供:蓬屋ふらん【フランソワさんのよもぎ畑】(Tr3) レビュー 「絶対弾幕革命前夜」の第二弾。今回はBlack Sabbathの名曲をベースにした二つのアレンジがメインとなっている。 リフがまんま元ネタのものなのは、ご愛嬌と言うかむしろファンサービスだろう。前回よりも今回の方が気合の入ったまとまった演奏になっていると感じた。 ただ合唱団については、今回においても今ひとつ良さが出ていないと感じる。 Tr.3のファミコンアレンジ、Tr.4のビートルズ風(Vocaloidは楽器のような扱い)とも、おまけとしては充分なクオリティで、Fragile Onlineがようやく本腰を入れ始めたと感じる一枚である。 Tr.7は新曲のクロスフェードデモ。恐らく、次に発表されるフルアルバムの収録曲と思われる。 地霊殿からの収録もあるようで、新作が非常に期待される。 -- ひいらぎ (2008-11-05 00 52 25) 名前 コメント
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再会前夜 眼前に聳える小高い岩山を見て、マリユス=フォルティスは退路が断たれたことを知った。 「くっ……!」 「ここまでだな。……大人しく紫氷伯の瞳を渡して貰おうか、兄ちゃん」 背後からかけられた野太い声に、マリユスは唇を噛んだ。 どうやら、逃げていたつもりがいつの間にかこの場所に誘導されていたらしい。 振り返れば、今しがたマリユスが抜けてきた森の中に、幾つかの人影があった。 一つ、二つ。……三つか。 ざっと視線を走らせ、追っ手の数を確認する。少なく見積もっても三人。マリユスに知覚出来ていないだけで、隠れている相手が居ることを考えれば最悪この倍。 どちらにせよ、戦ってどうにかなる数では無かった。 先程声をかけた男であろう。やや大柄の男が、マリユスの前へと一歩進み出る。 男、とは言ったものの、実のところマリユスはそれを体格から判断したに過ぎず、相手の性別に対する確証は無い。 それもそのはず。男には……否、マリユスを追って来た者達は例外無く、白い無機質な仮面を身に着けていた。 「なに、そう怖がるもんじゃねぇよ。大人しく渡してくれりゃぁ、こっちもそれ以上のこたぁしねぇさ」 「魔石を手に入れて、何をするつもりだ?」 ひょい、と。男が肩を竦めた。 「知らねぇ」 「……知らない?」 マリユスの顔に怪訝そうな色が浮かぶ。 「ああ。まぁ、その魔石……紫氷伯の瞳だったか? ってのを欲しがってるのは、実のところ俺らじゃぁ無くて俺達のクライアントでね」 成る程、と。マリユスは心中で呟いた。 金持ちが特定の品を手に入れる為に、傭兵や冒険者を雇うのはよくあることだ。大概の場合、その類の依頼には高額の報酬が約束されている。 この追っ手達も、恐らくはその類なのだろう。 「ってまぁ、そーいうわけでさ。それ、譲ってくんねーかな?」 「断ると言ったら?」 瞬間。追っ手達とマリユスの間に、緊張が張り詰める。 「……そいつぁ、ちょっと困ったことになるなぁ」 追っ手一人一人が放つ気の高まりに、マリユスは相手が個々人であってすら容易ならざる相手であることを悟る。 先程の結論通り、まともに戦ったところで万に一つの勝ち目も無いだろう。となれば、ここは逃げの一手か。 しかし。その一手に絞り、集中したところで……果たして、逃げ切れるのか? 「どう困ったことになるのか聞かせてもらいたいところだな」 「まぁ、そりゃぁ、やっぱり……」 ぐ、と。男の身体が撓む。まるで眼前に巨石が迫り来るかのような圧迫感。 「力づく、ってぇことになるんじゃないかね」 自然、マリユスもまた、男の動きへ対応すべく身体を強張らせ――…… 「On your mark...」 風に乗り、そんな呟きが聞こえて来たのはそんな時だった。 「!?」 「Ready...」 否、それは言葉だけではなかった。 その声が響き渡ると同時、新たに三つの気配が場に現れ、闘気が満ちる。 「Go!!」 銃爪となる文言の最後の一言を銃爪にして。 その娘達は、岩山の上から流星の如く駆け下りてきた。 闘気を纏った疾走。それに気付いた追っ手らがなんらかの行動を取るより早く、彼女らはマリユスと追っ手らの中間に着地する。 轟音。同時に周囲に放たれた気の流れによって、着地点の地面に小さく薄いクレーターが穿たれ、その中心には三人の娘達が立っていた。 「っ!?」 新たな闖入者の姿に、マリユスも追っ手達も咄嗟に反応することが出来ない。。 場に姿を現した娘達は、いずれも見目麗しい娘達であった。 一人は槍を構え、残る二人を先導するように先陣切って岩山を駆け下りてきた黒髪の娘だ。恐らくは先程の闘気はこの娘の用いた何らかの『技』によるものであったのだろう。構えた槍の穂先からは今なお闘気が白い蒸気となり立ち昇っている。 いま一人は両手に剣を携えた銀髪の娘だ。この時代、正当我流を問わず二刀を工夫する人間は多いが、彼女の剣もまたその類であるのだろう。しかしその構えからは荒削りな印象は微塵も無く、完成された一個の剣技としての品格すら感じられる。 そして最後の一人は、先の二人よりも幾分年上に見える娘だった。手には精緻な飾りのついた杖を持ち、先の二人に守られるようにして立っている。他の二人が迷い無い表情でその場に立っているのに対し、この娘だけは何処か戸惑うような色をその顔に浮かべていた。 「な、なんだぁ、アンタら……?」 思わず、といった風情で漏らした仮面の男の声に、そちらへと一歩を進み出るようにしながら銀髪の娘が答えた。 「ただの通りすがりだが」 黒髪の娘が、その後を継ぐ。 「事情は知りませんけど、一人に大勢で襲い掛かるなんてこと、見過ごせません」 「義を見てせざるは勇無きなり。これを見過ごしたとあっては、騎士道大原則にも悖る」 「「騎士道大原則一つ! 騎士は弱きものを見捨ててはならない!!」」 「ノリノリだな、二人とも……」 綺麗にデュエットした前二人の言葉に、やや年上の娘は溜息をついたが、どうやらこの娘も心中は同じであるらしい。 つまり――まさかそんな奇特な人間が現実に居るとは思わなかったが、彼女等は所謂正義の味方の真似事をしてくれているらしい。 ……これは、助かったかな。 思わぬ、本当に予想外の援軍の登場にマリユスの心中にも多少の余裕が生まれる。 案の定。 僅かな時間の後、マリユスと彼女等は仮面の追っ手らを撃退することに成功していた。 娘達の名は、其々リリィ、レティーシャ、ミリアームというらしい。 「……何だったのですか、あの仮面の集団は?」 場所を移し、互いに自己紹介を終えたところで、レティーシャと名乗った娘は単刀直入にそう切り出した。 その性急さ、あるいは真っ直ぐさにマリユスは僅かに苦笑を漏らす。 「いや、それが私にもわからないんだ。街道を歩いていたら、いきなり襲われてね……慌てて横手の森の中へ逃げ込んだんだが」 そこまで言ったところで、マリユスはふと気付いた。 あの場所は、街道からはかなり離れていたはずだ。だというのに、この娘達はどうやって騒ぎに気付いたのだろう? まさか、この娘達も――? 考えて見れば信用させておいて後ろからグサリ、というのはよくある手だ。使い古されていると言ってもいい。 いずれにせよ、無条件に信用するわけにはいかないか……。そう思い、マリユスは気を引き締めなおす。 「え、ええっと。実は、その、最初は野宿しようと思って枯木を拾いに入ったんですけど……」 その覚悟が不要なものだったと、マリユスが脱力と共に知るのはこのすぐ後のことだった。 「……で。返り討ちにされて戻ってきたのか? ……ガキの使いかよ」 「うるせぇっ! だったらお前が行って来ればいいだろ!」 「言われなくてもそうしてやるさ」 ほうほうの体で逃げ帰ってきた男を前にそう言って、仮面を被ったその重装騎士は拳を打ち合わせた。 既に帝都を出立してから一週間の時が経過している。 紫氷伯の瞳を手に入れるというだけならば、まだ三週間ほどの猶予があるだろう。 だが、彼にとってはそれでは遅すぎるのだ。 彼の目的は、遠い母国で病に倒れたという愛する人を助けることなのだから。 一刻一秒でも早く紫氷伯の瞳を手に入れ、それを持って帝都に戻らなくてはならない。 「……待ってて下さい、ミリアーム」 此処には居ないその人を想い、シャドル・エマスはそう呟いた。 彼女の為にも、自分は、失敗するわけにはいかないのだ。 「元はと言えば姉様が鹿を追っかけて森の奥に入っていったのが原因ではないかと思います」 「なっ!? ぼ、僕のせいにするのか?! それを言ったらレティーシャだって、戻る時に全力で逆方向に突き進んでたじゃないか!」 「あ、あれは不可効力です!」 「何処がっ!? 知ってるんだぞ棒が倒れた方向に歩き始めたこと!」 「ま、まぁまぁ。二人とも、過ぎたことは……」 「「……」」 「……あ、あれー? な、なんで二人とも、そんな怖い顔してるんでしょうか……?」 「ほっほう。言われなくちゃわからないか、リリィ?」 「え、えーと……」 「目印にしてた小石を、綺麗だからとかいう理由で片っ端から拾って歩いてたのは何処の誰ですか!?」 「う、うう、ごめんなさい、つい…………」 とまぁ、こんな具合に。 目の前で喧しく言い合いを続ける娘達を見て、マリユスは直感的に悟った。 うん、こいつらに腹芸とか無理。 警戒をしていたことが馬鹿らしくなるような明け透けな言い合いっぷりだった。 無論、これすらも演技だという可能性もあるのだが……幸か不幸か、マリユスはそこまでの人間不信では無かったし、出来ればこの娘達を信用したいとも思い始めていた。 使命の為必要以上に他人と接触することを避けている彼にとって、この騒がしさは好ましいものだったのだろう。 知らず知らずのうちに、マリユスの口の端に笑みが浮かんでいた。 「……あ。ほ、ほら、フォルティスさんに笑われてますよ!」 「は!?」 リリィの言葉に、レティーシャとミリアームもそれに気付いたのだろう。慌ててマリユスの方を向き直る。 「し、失礼しました、フォルティス殿」 だが、それに対しフォルティスは、 「いや……気にしないで続けてくれ。それと、マリユスでいい」 そう言って、鷹揚に笑って見せた。 半分は社交辞令だったが、半分は本気の言葉だった。 正直、見ていて面白かったし。 「……は?」 言葉の意外さに戸惑ったのだろう。一瞬、娘達は呆けたような顔をした後。 こちらも予想外の返しをしてくれた。 「了解しました。続けます」 「いや、ちょ?」 「さぁ、リリィ殿。今日という今日は……」 「うわ続けるんですか本気でっ!?」 「年貢の納め時です。場合によっては我が双剣の露と消えて貰います」 「しかも何か大げさになってるしっ!? その鞘にかけた手はなんですかー!!」 「……レティーシャ」 「はい、姉様」 「あ、み、ミリアームさんっ! 助けてくださ……」 「許可する」 「……うわーんっ!!」 飽きない娘達だなぁ。 リリィを追いかけて森の中へと消えていくレティーシャを見ながら、しみじみとマリユスはそう感じていた。 マリユスとしても、まさか本当に続けるとは思って居なかったのだが。これはこれで面白い。 下界では、時々こんな出会いがある。思いがけない、しかし確かに理由無く好意を持てる、そんな出会いが。 「……騒がしくて申し訳ない、マリユス殿」 一人残ったミリアームが、本当に申し訳無さそうにマリユスに頭を下げてきた。 「いや、気にしなくていいと言ったのは私だからな。……しかしいいのか? 本当に放っておいて」 「リリィは偶には痛い目を見た方がいいんです」 ミリアームは憤然とした表情でそう言ったものの、その仕草から彼女が本当にリリィという娘を嫌っているわけではないのはよくわかる。 言ってみれば、これは彼女達にとっては至極平凡な……子猫がふざけ合うような、じゃれ合いに過ぎないのだろう。 「……仲が良いのだな、君達は」 自然、マリユスはそんな言葉を口にしていた。 「はい」 それを否定するでもなく、照れるでも無く、ミリアームもまた自然にその言葉に頷く。 そのことに、心密かにマリユスは感心する。口で言うのは容易いが、これを素のままで出来る人間は、そうは居ない。 「二人とも、世界で二番目に大切な、僕の友達です」 「二番目?」 その言葉の意味を、マリユスが重ねて訊ねようとした時、 「《万華剣舞(カレイドスコープ》ーー!!」 「みぎゃぁぁぁーーーーー!!」 森の奥から、気迫の声と絶叫とが連続して響き渡った。 その凄まじさに、ばさばさと鳥が大量に飛び立っていく。 思わず、マリユスとミリアームは互いに顔を見合わせ、次いで苦笑していた。 「……派手にやっているようだな」 「ですね」 なんとなく、そのことの質問のタイミングは逸したものの……ミリアームとの会話の最中、マリユスは一つのことを決めていた。 レティーシャとリリィが戻ってきたのを待って、彼はそのことを娘達へと切り出す。 「護衛として、雇われる気は無いか?」 若獅子と姫王子。互いに誤解を抱いたまま、二人の途が交差する日はそう遠くない。
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2011年08月27日(土)09時53分 - すばる 朝焼けに照らされた神社の御神木、そこで毎年繰り返される、一つの伝奇。 さて、今年は誰が選ばれるだろうか。俺や、友達、達彦や太郎なんかが選ばれなければ誰だっていい。ああ、でもやっぱ菱山なんかがいいだろうか。あいつ気色わるいし、あれが選ばれても、だれも困りはしないだろう。もしくは、杉野か。いつも黙りこくっていて協調性ってもんがない。そのくせ成績だけはいい点取り虫。朴坂でもいいかもしれない。いつも掃除しろだの口うるさいし、目障りだ。 母に抱きしめられた。いつ以来だろう。そんなことをされるのは。でも、正直ちょっと鬱陶しい。確率は、三十分の一ぐらいしかないのだ。あたしが選ばれることなんて、たぶんありえない。だってあたしは、特別になんてなれないんだから。 貧乏くじとはいえ、それは特別な、選ばれた人だけが当たる儀式。歴代に名を残すことになる、古から続く伝説。そんな選ばれなければかかわることのない伝統に、あたしなんかが選ばれるはずがない。 こんな伝統、間違っている。なんでこんなことが毎年毎年続けなくちゃいけないの? 誰も得したりしないじゃないの。 私は、神様なんて信じない。たぶんこれは、神の仕業に見せかけて誰かが裏でやっているに違いない。警察は、いったい何をやっているんだ? こんなことを何十年もほったらかしにしておくなんて、こんなこと、許されるはずないのに。誰かが裏で糸を引いているに違いないのに。 赤松、高條、藤堂、消えてほしいやつはいくらでもいるのに、なんで毎年一人だけなんだろう。同じ年は二度回ってこないから、選ばれるのは同じ学年でほぼ一人。いなくなった方がいいようなクズは世の中にいくらでもいるのに。ゴミが一人消えたところで、何にも変わらない。 こんなこと、何のためにあるんだろう。自浄作用というならば、もっと大規模にやってもいいはずだし、そもそも選ばれる人に、何か共通点があるわけではなさそうだ。もしかして、本当に生贄なんだろうか? 確かに、そう考えるのが一番しっくりくる。でも、なんか、どこか納得できないんだ。 自分の名前の書かれた人形に、釘を刺す。こうすれば、きっと僕は、豊神さまのところへ行ける。こんな薄汚い俗世に別れを告げて、神の御座に近づけるのだ。そう思うと、興奮が止まない。ああ、豊神さま、どうぞ、この信心深き私めをその眷属に加えてください。このような、煩悩に満ちた世界から隔たった、清浄なるその懐の末席に、どうぞこの私を。 やはり、その日が近づくに従いクラス全体の空気が変化するのがわかる。幸い、かどうかはわからないが、俺は三月生まれなのでまだ誕生日を迎えておらず、選ばれるかどうかの節目は来年となる。結局来年来ることなんだけど、とりあえず今は安心していられる。初めて三月生まれでよかったと思えた。 どうしようと来年にはくるんだし、一年遅れなだけじゃないか、と思うかもしれないが、そうじゃない。少なくとも来年なら、こんな妙な空気の中でその日を待つことにはならないだろう。それは、結構重要なことだと思う。 こういうことがあると、死というものについて考えてみたくなる。天国や地獄、というものがあるんだろうか。それとも魂は輪廻転生を繰り返しているのかもしれない。そして、もしかしたら、ここで選ばれた魂は、普通ではありえない、どこか特別な場所に行くのかもしれない。もしそうなのだとしたら、そこがどんなところなのか、体験してみるのもいいかもしれない。 なんで、俺たちのいるこの街なんだよ? こんなわけのわからない伝統は、俺たちの知らないどっか遠くのところで勝手によろしくやってくれ。しかも、たとえよそに引っ越したりなんかしても絶対に逃げられないだなんて。生まれた時からこんな儀式に付き合わされるなんて、理不尽にもほどがある。たのむから、俺に当たってくれるなよ。ほかの誰が選ばれようがそんなの別にどうだっていいから、俺だけは、選ばないでくれ。 どうして、こんな儀式があるのかな。誰かがいなくなったら、誰かが悲しむのに。なんで、こんなことが続けられるの? なんでみんな、平気な顔をしていられるの? 何かおかしいよ。こんなの。 こんな時だというのに、死ぬという実感はない。想像できないんだ。自分が、死んじまうっていうのが。たぶん、みんなも同じだろう。今の日本で、こんなに若くて健康な人間が死ぬなんで、そんなことそうそうあるもんじゃない。 怖い、怖い。どうしよう。ほんのちょっと前までどうもなかったのに、ここにきて急に怖くなって、震えが止まらない。いつもはすぐに寝られるのに、今夜は全然寝れないし、どうしようもなく怖い。たぶん大丈夫だとは思うけど、もし私が選ばれたらどうしよう。 三年前、お姉ちゃんが選ばれた。だから、まさか私まで選ばれるなんてことないよね? もしそんなことになったら、お母さんたちが悲しすぎるもの。そもそも、なんでお姉ちゃんが選ばれなくちゃいけなかったの? 美人で、頭もよくて、運動もできて、なにより優しかったお姉ちゃん。私にとって理想的だったのに、どうして、ほかの誰でもなくお姉ちゃんが選ばれたの? 艶やかな髪も、まぶしいほどの瞳も、全部消えてしまった。後に残ったのは、神社に祀られた冷たい文字だけ。それを見て以来、私は一度も神社や寺に行ったことはない。神の御座がなんだ。選ばれた光栄がなんだ。そんなこと言われたって、何の慰めにもならない。ただの言い訳じゃないか。神様なんて大嫌い。 でも、ああ、もしかしたら、私も、選ばれたら、お姉ちゃんと同じところに行けるのかなあ。
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文化祭 前夜祭前夜 更新 ナナミ これを読む人は多分文化祭中だろうw 文化祭に向けての連絡板みたいなものです みなさん文化祭中学校に来てくださいね 技研は3日~6日で 10:00~16:00です
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とつげきぜんやのだんす【登録タグ NexTone管理曲 Omoi と 初音ミク 曲 殿堂入り】 作詞:Sakurai(Omoi) 作曲:Omoi 編曲:Omoi 唄:初音ミク 曲紹介 反撃の歌です。 2人組音楽ユニット Omoi の2作目。 イラストは ALYSSA氏 が手掛ける。 歌詞 (動画より書き出し) 僕らずっとくすぶってたんだ 君がやっと見つけてくれたんだ だから今夜ここで踊ろうか 忘れられないダンスを! 夏の夕暮れのあの匂いは 僕をなんだかドキドキさせた きっと何かが始まりそうで なんとなく外に出たくなって 一人で逃げてきたあの場所は 絶対戻るわけにいかない 一人で逃げてきたあの場所は 絶対戻るわけにはいかない! 嵐が過ぎるまで ここは僕らの世界なんだ 明日を壊すダンスさ おいでよ 踊ろう!この星を揺さぶるんだ 僕らきっと世界に見せるのさ ひとりぼっちが感じる痛み その中眠る爆弾を! 君はいつまで黙ってるんだ! 僕らもっと奇蹟(きせき)を積み上げる 今こそその手にも爆弾を 今しか言えぬ言葉を! 涙が本当に枯れるならば こんなに楽なことはないのに 僕だってあのドブネズミみたく 美しくなってみたかった そんな風に塞ぎ込んでいた 知らないうち爆弾はできた こいつをどこに叩きつけるか 抱えたまま自爆するか? 踊ろう!この星を揺さぶるんだ 僕らきっと世界に見せるのさ あの時あなたがくれた歌を その歌がくれた恋を! 僕は今まで黙ってたんだ ずっとあなたしか見えてなかった 今こそこの腕に花束を 今なら言える言葉を いいかい最初が肝心なんだ 僕らきっと世界を駆けるのさ 喜びも悲しみも怒りも 不安も愛も詰め込んで 僕も今まで黙ってたんだ ずっと怖がって逃げていたんだ 勇気をくれたのは君なんだ だから僕らと踊ろう! 今日は僕らの突撃前夜 踊ろう!この星を揺さぶるんだ 僕らきっと世界に見せるのさ ひとりぼっちが感じる痛み その中眠る爆弾を! 君はいつまで黙ってるんだ! 僕らもっと奇蹟を積み上げる 今こそその手にも爆弾を 今しか言えぬ言葉を コメント シンセ最高!!曲調好きだわ -- moimoi (2013-08-27 17 19 47) 超かっこいい!かっこよすぎ! -- 名無しさん (2013-08-29 01 12 01) めっちゃ良いのに!もっと評価されるべきっ -- なーくろ (2013-10-19 11 49 34) かっこいいし中毒すげぇ…!もっと伸びろっ!!! -- あかぺら (2013-10-19 17 32 05) この曲すっごい好きです! -- 名無しさん (2013-12-29 15 58 57) この歌聴くとすごい元気貰えます!大好きです^o^ -- 名無しさん (2016-12-27 17 43 02) テオから。こっちにもハマってしまった -- 名無しさん (2017-07-12 23 05 23) この曲が一番好きです -- 名無しさん (2019-08-19 16 31 27) 名前 コメント
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そのいち「前夜」 僕はモニターから目を離すと、そのままPCの傍らで座っている体長15㎝ほどの『少女』に視線を移す。 僕の視線に気が付いた『彼女』は、僕の目を確認すると「にひゃー」と満面の笑みを浮かべた。 「もう少しだけ、我慢してくれるかな?」 「全然平気なのですよぉ♪」 彼女――MMS TYPE CAT 機体名『猫爪』、固体名『ティキ』――は歌うように答えた。 その言葉に僕は少しだけ笑いながらうなずくと、眼鏡を上げて再びモニターに目を移す。 もう一息だ。 僕は緑色の装丁をしている炭酸飲料をあおるように口に流し込んだ。 これは僕がティキと初めて会った時の話。ほんのわずかだけ前の事。 その頃の僕は、オタク気質のクセにいまどきの高校生のフリをしていたから、まるで武装神姫については知識が無かった。……もちろん興味はあったが、やっぱり高校生としての見栄もあったからチェックなんてしてなかった。 個人的な不幸と、身内の不幸。そしてチョットばかりの幸運が僕とティキを引き合わせたんだ。 順を追って説明すれば、ある日何の前触れもなく僕はそのとき付き合っていた彼女に振られた。彼女から告白してきたというのに、二股を掛けられていたのだ。……僕らぐらいの年齢じゃ、それだけでかなりの不幸を味わえる。 で、そのショックから立ち直る時間も与えられず、僕は親父を亡くした。さして仲が良いってワケでもなかったが、彼女に振られた事なんて消し飛ぶくらいには頭が空っぽになれた。 幸い、母方の祖父が僕らを援助してくれると言ったので、僕と母は路頭に迷う事無く済んだけども。 葬儀が終わりしばらく日がたった後、親父の私物の整理をするため、僕は初めて親父の書斎に入った。 その時発見したのがティキだった。 親父の書斎で机の上に行儀良く座ったまま、その初めて見る武装神姫は声も上げずに涙を流していた。……親父が死んでから、ずっと一人で泣いていたんだろうか? 彼女は僕に気が付くと、ビクッと体を震わして身構えた。そして一目散に机の上にあるモニターの影に走ると、恐る恐る顔だけを覗かせて、 「……誰、なのですかぁ?」 とか細い声で問いかける。 正直に告白します。最初見たとき父に対して怒りに似た感情を持ちました。40後半になろうというおっさんが、家族にも内緒でなにを後生大事に持ってたんだ! と。 だから仕方が無いよね。と先に言い訳をさせて欲しい。 「――っ!! 人に名前を聞く時は、まず自分から名乗れよ!」 親父に対する苛立ちと、悲しさと、怒りと不甲斐なさに、僕はその罪も無い神姫に思わず怒鳴ってしまったのだ。 その途端、 「ふっ……ふえ……ふえぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~」 見る見る間に彼女の目は涙で一杯になり、声をあげて泣き出してしまった。 あぁぁぁぁぁぁ~~~~~ 何で玩具に涙なんかが流れる仕組みを作ったんだぁぁぁぁ。とメーカーに文句の一つも言ってやりたい気持ちもあったが、僕はいきなり泣き出した彼女を見たせいで冷静さをとりもどす。 ……どちらかと言えばショックで正気に戻った、と言う方が正しい。 とにかく、僕は彼女が泣き止むまで懸命に宥め賺し、ひたすら謝ったのだった。 「いや、大体話はわかったけどさぁ……」 「ダメなのですかぁ?」 どうにか落ち着いた彼女から一通り話を聞いた僕は、生前親父が使っていた椅子に座って途方に暮れた。 要するにオーナーになってくれないかと言う申し出なのだが、先にも述べた様にその頃の僕は自分の中にあるオタク気質というものを一切否定して暮らしていたのだ。だから、『武装神姫を所有する』=オタクという図式に自分が組み込まれることに躊躇し、しぶっていた。 いや、だって、ねえ? オタクである事を隠している人になら、きっと共感してもらえると思うんだけど…… 「やっぱりダメ……ですかぁ?」 「うっ……」 彼女は瞳を涙で一杯にして、ウルウルと僕を見つめながら首をかしげる。 それって、卑怯じゃないか? つい最近彼女に振られたばかりで女の子のそういう仕種を見るのがご無沙汰だった僕は、その表情にやられそうになる。 あぁ、今ならわかるよ。武装神姫にのめり込んで溺愛する人の気持ちがっっっ! …………………… あ……れ? 何かが天啓のように僕の頭に引っかかった。悪魔の誘惑とも取れるのだけども。 一体今の僕が、誰に対して格好をつける必要があるのか? 一回でもそんな考えが頭を過ぎると、後は坂道を転がる石の様。 好きだと感じれる事や、興味をそそられる事に遠慮して、一体僕のなにが守られるのか? 格好つけて見せるべき対象である彼女には先日見事に振られ、その彼女と釣り合いが取れるように張っていた見栄やプライドにも、今では何の意味も無い。 僕はじっと僕の目を見ている彼女の、涙が溜まっているけどまっすぐなその瞳を見て、口を開いた。 「……そうだね。自分から逃げていてもダメだよね」 多分、世間で言う所の『一般常識人』は、この時の心情から出てくるその言葉に矛盾を感じるんだろう。 多数意見に寄りかかり、他を排除し、否定してしまう人たちには、『安寧のために現実に逃げるのを止め、夢中になれる自分の本当に目を向ける』という幸せは判らないんだ。……今までの僕がそうだった様に。 「決め、た。僕はこれから君と一緒の時間を過ごすよ。……親父の代わりとしては、役者不足だけど、ね」 僕は笑う。そして…… そして彼女は怒った。 「違うのですよぉ! 誰も誰の代わりにはなれないのですよ! だから、貴方は貴方なのですよぉ……」 驚いた。そして不覚にも感動してしまった。それこそそれは、たった今自分が決意した事を肯定する言葉なのだから。 そして彼女はにっこりと目を糸の様にして笑うと、 「というわけで、これからよろしくなのですよぉ♪」 と言って右手を差し出す。僕はその手に右手の人差し指で応じた。 「こちらこそよろしく。僕の名前は『藤原雪那』君の名前は?」 きっとその時の僕の顔は、泣き笑いに近かったに違いない。 そのとき初めて、親父が死んだ事を、心が理解したんだ。 「よし、出来たっと」 僕はそういって背もたれに体を預けた。炭酸飲料の缶の中身は、すっかり空になっている。 「マスタ、お疲れ様なのですよぉ♪」 そう言うと、ティキは僕に笑顔を見せる。そっちこそお疲れ、と言いながら、僕はティキとPCを繋いだコードをはずした。 「ふにゅうぅ……っぅうんん……ぅんっ」 ティキが体を震わす。 「……大丈夫?」 「っふぁ……大丈夫……ですぅ☆」 ティキはいつもコードを外す度に、今みたいなチョット鼻にかかったような声をあげて体を小刻みに震わせる。 ……不具合か何かなのかな? その度に僕は不安を感じるのだが、当のティキが「何でも無いったら何でも無いのですよぉ!」と顔を赤くしてまで強く言うので、僕としてはそれを信じるしかない。 「さて……と、これで今度のデビュー戦の準備が整ったね」 「ハイですぅ♪」 デビュー戦。と言っても公式戦に出るわけではなく、あくまで草試合。付け焼刃で知識を集めた僕は、それでもようやくバトルへ参加する事が出来るようになった。 親父もそっち方面に興味があったらしいが、時間が無いくせに凝り性なため、ついぞバトルに参加する事は無かったそうだ。 「取りあえず試運転と行こうか。装備付けてみよう」 そういって僕は基本のパーツを付けていく。基本、と言っても猫爪の基本武装ではない。 親父は他の神姫の素体は一切保有していなかったくせに、何故か第二段までの各々の基本武装および、TYPE RABBITの武装だけをコンプリートしていた。……ヴァッフェバニーって、コアパーツ付いてなかったっけ? とにかくそんな訳だから、僕はティキの特性と、自分の好みとで好きにパーツを選べると言う、他のオーナーから恨まれても文句言えない贅沢を味わっている。 そんな中から僕が選んだのは―― 鉄耳装・改 buAN FL012 胸部アーマー exOPT KT36C1 キャットテイル exAM FL013 01スパイクアーマー ×2 exOPT VLBNY1 リフトガード/L・R exOPT VLBNY1 脚部アーマー/R exOPT VLBNY1 収納ポケット/L・R WFブーツ・タイプ・グレイグ/L・R リアウイング AAU7 で、リアウイングにオリジナルの情報集積ユニットを搭載し、有線で鉄耳装・改と繋げている。空いている左大腿部には、自作の鞘を装備させておいた。 更に武装として、 モデルPHC ハンドガン・ヴズルイフ 親父のコレクションにあった西洋剣 GEモデル LC3レーザーライフル ちなみにLC3レーザーライフルはお手製接続パーツによりリアウイングに装着した。 「で、この剣は一体なんなんだ?」 「風の魔装機神の剣ですよぉ♪」 「???」 「でぃすかったーって言うのですよぉ♪」 「あー……いや、知らない、悪かった…… で、どう? 付け心地悪いところ無いか?」 「大丈夫なのですよぉ♪ と言うよりむしろ快適無敵なのですぅ♪」 そういうとティキは早速、広いとはいえない部屋の中を飛び回る。 「マスタ、ティキはこの装備がとっても気に入ったのですよぉ♪」 「そいつは良かった。ティキが気に入ってくれたんだったら僕も嬉しいよ」 本当に楽しそうに飛び回るティキを見て、僕もなんだか幸せな気分になってくる。 しばらく飛んでいると、ティキは僕の頭の上に降り、そしてそのままうつ伏せになる。 「さすがに少し疲れたですぅ☆」 「あはははは、まだ慣れていないからね。明日から少しずつ慣れていこうな」 「ハイですぅ♪」 僕はティキの元気のいい返事を聞くと、頭にティキを乗せたまま電気を消し、親父の書斎だった部屋を後にした。 「明日天気が良かったら外で飛んで見よう」 「本当ですかぁ☆ うっれしいのですよぉ♪」 僕らはまだ本当の意味で過去の思い出から巣立ってはいないのだろう。でも、それでも僕は前を見る。あの日の決意と、君のくれたあの言葉を胸にして。 終える? / つづく!
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06-779 :決戦前夜 1/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 51 07 ID NkE+cFsz 「はぁ……」 ぼくは一つ、ため息を吐く。 ……だってしょうがないじゃないか。 今、ぼくの隣には一人の小柄な女の子がいる。 その子は、ぼくがずっと(とは言っても、出会ってから一年は経っていないのだけど)想っていた相手で、しかもここは彼女の部屋でぼくたちが腰かけてるのはベッドで、その上彼女は薄着の寝巻き姿で上着すら着ていなくって……! ぼくだって14歳の健全な青少年だ。正直押し倒したくてしょうがないのを必死に堪えているわけである。 ……こんな蛇の生殺し状態じゃため息の一つくらい吐きたくもなるさ。 そもそもこんな状態になったきっかけは、明日に備えて眠らなければならないのにどうしても寝つけなかったから。 仕方ない少し散歩でもしようと部屋を出たところで、彼女に出会ったのだ。 どうやら彼女もぼくと同じらしくて、しばらく当たり障りなく立ち話をして……。そして誘われたのだ。 「……よかったら、部屋に来て話さない?」 って。 これはもしかしてそういう意味なのか、とも思っても見るけれど多分……いや絶対違うだろう。 だって彼女は「お子様」だから。 どういう話の流れだったかは忘れちゃったけど、確かに彼女はあの時こう言ったのだ。 「赤ちゃんは、父さんと母さんがお祈りをしたら、パピラスが運んできてくれるんでしょ?」 と。 ……彼女の姉弟子(16)と兄弟子(長兄・21)までもが 「オレはスカルドンだと聞いたが……」 「もう二人とも!それはモンスターじゃない!違うわよ。コウノトリが運んできてくれるのよ!」 などと言い出した時にはどうしようかと思った。 どうやらアバンの使徒でまともな知識を持っているのは、彼女の親友でもある兄弟子(次男)だけらしい。 あの時は二人で頭を抱えたりもしたっけ。 ……若干話はずれたけど、こんな彼女だから、そういった意味があってのお誘いでは無いだろう。 「……レオナ」 そんなぼくの内を知ってか知らずか。 彼女-ダイ君が、口を開いた。 06-780 :決戦前夜 2/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 51 57 ID NkE+cFsz 明かりを落とした部屋は薄暗くって、窓から入る月明かりだけが彼女の姿を照らしている。 腰まで届く長い黒髪は艶やに輝いて、肌はいつもよりも白くって桜色の唇も艶かしい。 そんな彼女に視線を移して、ぼくは改めて息を飲んだ。 ……堪えられるかな?自信がない。 「な、に」 「うん……あの、ね?」 思わずうわずった声になるぼくに、彼女もまた歯切れ悪く切り出そうとする。 ……いつもはもっとはきはきしているのに珍しい。 これはもしかしてもしかしちゃうんだろうか。 「……あしたで、最後だね」 大きな空色の瞳を伏せがちにしながら彼女は言った。 ぼくは……一呼吸置いてから頷く。 ……明日。そう明日で、この戦いは終わりなのだ。 その結果が勝利だとしても敗北だとしても、だ。 ぼくも大魔宮(バーンパレス)の結界を解除するための大破邪呪文を使うために前戦に出ることになるし、ダイ君は、勇者として大魔王バーンに立ち向かわなければならない。 彼女はとても強い。剣の腕とか魔法とかの戦闘能力だけじゃなくて、心も、だ。 けど、そんな彼女も大魔王に敗れて一度は心を折られてしまった。 ……ぼくは、口には出さなかったけれどそれでもいいって思ってた。 だってもう戦わないのならば、ダイ君が傷つく所を見なくてすむって思ったから。 でも、彼女は戻ってきた。そして皆の前で宣言したんだ。「バーンを倒す」って。 「……レオナは、怖い?」 うつむきがちに彼女が問う。 ぼくはそれに少し迷ってから頷いた。 「怖い……よ。だって」 もしかしたら、今度こそ君を失ってしまうかもしれないから。 ……後半は胸の中でだけ呟く。 彼女達のパーティーが大魔王に敗れて、彼女が戻ってこなかった時、本当に怖かったんだ。 もう、彼女に触れられないのも、笑顔を見れないのもなにもかも全部怖かった。 だからダイ君が発見された時は本当に嬉しかった。 「そっか……あたしも、怖いんだ」 06-781 :決戦前夜 3/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 52 51 ID NkE+cFsz 一つ、呟いてダイ君が、ぼくの肩へと頭を寄せた。 服の布越しに彼女の少し高めの体温が伝わってきて、ぼくの心臓がドキリと跳ね上がる。 「ダイ……く、ん?」 「あのね、あたし後悔はしたくないの」 言って、彼女はぼくの顔を覗き込んでくる。 大きな空色の瞳は、いつもとは違った魅力でぼくを引き込む。 ぼくは思わず息を飲んだ。 ……心臓の音が、ドキドキとうるさいくらいに響く。 「あたし、あなたのことが……レオナのことがす-」 その言葉は、最後までは紡がれなかった。 ぼくが、塞いでしまったから。 柔らかくて甘い唇の感触は二度目。 一度目は、彼女が記憶を失っていた時だ。もっともあの時は味わうだとかそういった暇は無かったし、……なんと言うか、衝動的なものだったのだけれど。 ……衝動的なものという意味は今も変わらないけれど。それでも、今度はその柔らかさを味わう余裕がある。 「……れお、な」 唇を離すと、大きな瞳をいつも以上に見開いた彼女と目が合う。 呟かれたその言葉には答えずに、彼女の小さな体を抱きしめた。 ……少し間を開けて、細い腕がぼくを抱き返してくる。 それからどちらともなく、もう一度唇を重ねあって……。 「どうしよう、あたし、いま、とっても幸せ……かも」 そう呟いたダイ君の頬は、ほんのりと赤く染まっていた。 ぼくは、彼女の髪を撫ぜながら今度は額に唇を落とす。 「ぼくも幸せだよ。とっても」 言いながら今度は頬にキス。 そのまま暫く柔らかに時が流れて…… 「……明日、絶対に勝とうね」 彼女はそう言って笑って…… 「それじゃ、おやすみなさい!」 ただ一言を、その唇から紡いだ。 その言葉にぼくは思わず絶句する。だって……ここまで来てそれなの!? 06-782 :決戦前夜 4/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 53 38 ID NkE+cFsz 「……ダイ君、やっぱり君はわかってない」 「レオナ?」 憮然としたぼくの顔を、ダイ君は不思議そうに見つめてくる。 「あのね、ぼくは男、なんだよ?」 「なにいってるの。そんなこと知ってるよ」 ぼくの腕のなかで、彼女は唇をとがらせる。 ……確かに、この天然気味なところもダイ君の魅力の一つだ。少なくともぼくにとっては。 でもそれだって限度があるというか、なんというか。 「女の子が、こんな夜更けに、男を自分の部屋に誘って、告白なんてしてきて、……それがこんな場所でしかも薄着で上着も羽織ってなくって!」 ぽすり、腕の中に抱いたままに彼女ごとベッドへと倒れこむ。 ぼくを見つめる空色の瞳が驚愕に見開かれる。 ……もしかしてぼく、即効でフラれちゃうかも? でも、もう止まれない。 「……こんなことされたって、文句言えないんだよ?」 言って、三度目の口づけ。 今度は重ね合わせるだけじゃなくって、舌と舌を絡めあわせる深いキス。 彼女の唇を、舌で割り開いて軽く歯列をなぞって、それから舌を絡める。 最初はそれから逃れようとしていたけれど、次第に彼女はそれを受け入れてくれて、自分からも絡めてくれるようになった。 舌を絡めたまま軽く吸い上げてあげると、小さな身体を微かに震わせて反応を返してくれる。 何だかそれが嬉しくって、一度唇を放したあと、もう一度軽く重ねる。 それから、彼女の口の端から伝い落ちる唾液を自分の舌で絡めとった。 「レオナ……その、」 ぼくの名前を呼んで、それからどうしたらいいのか。そんな風に、彼女は大きな瞳を瞬かせる。 ぼくはそんな彼女の髪を一房つまみ上げて、口づけてそれから。 「ね、ダイ君。ぼくが今から君にすること、嫌だったら本気で抵抗してね?じゃないと、止まれそうにないから」 耳元でささやく。 「え?」 そう呟く声には答えないで、ダイ君の細い首筋にもキスを落として、手を彼女の胸へと置く。 本来ならば柔らかく弾力のある場所なのだろうけど、彼女の場合はまだほとんどまっ平らだ。 それでもまだ未発達な乳房を優しく揉みしだこうとしたその時。 06-783 :決戦前夜 5/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 54 25 ID NkE+cFsz 「……やっぱり、レオナも……大きい方がいいの?」 ダイ君がぼくに問いかける。 「どうしたの。急に」 「だって、ポップが、男はみんな巨乳が好きって言ってたから……」 そう不安げにこぼす彼女に、ぼくは思わず苦笑を浮かべる。なんというか、彼らしい。 「別にみんながみんなそうなわけじゃないよ。それに君はまだまだこれからが成長期だし……来年の今ごろには大きくなってるかも、だよ?」 ……まぁ、確かにぼくはどちらかと言えば巨乳派なんだけど。 最後の言葉は胸の中でだけ呟いた、つもりだったんだけど口に出ちゃっていたらしい。 ダイ君が頬を膨らませながら、彼女の胸に置かれたままになっているぼくの手の甲を軽くつねりあげる。 それに顔をしかめながらも、そのまま顔を背けてしまった彼女に慌てて謝り倒して頬にキス。 それから今度こそ彼女の乳房を優しく揉みしだく。 最初は特に反応は無かったのだけど、次第にダイ君の唇からは荒い吐息がこぼれはじめて、時折甘い喘ぎが混じるようになってきた。 「ぁ、……は、ぁ……んっ」 服の上からでもわかるくらいに立ち上がった胸の突起を指で軽く摘まむ。 「あっ」 すると今まで以上の反応が返ってくる。 それに恥ずかしそうに顔を赤らめるダイ君がまた可愛くて、もっと色んな反応をさせたくなる。 片手で摘まみあげた乳首を今度は潰して、なぞってまた摘まんで……。 それから空いているもう片手の手で、彼女の服のボタンを外して前をはだけさせる。 彼女の着ている寝間着はワンピースタイプだから、前をはだけてしまえばもう残る下着は白いパンツだけだ。 思わず息を飲んだぼくに、ダイ君は恥ずかしそうに腕で胸と下着を隠す。 ぼくはその腕を優しくどけて、それから。 「あ、ひゃあん!」 さっきまで弄くっていたのとは逆の乳首を口に含んで吸い上げる。 それからも軽く甘噛みしたり、舌でなぞったり。 もちろんもう片方の乳首を弄くる指も止めない。 「あぁ、……そんなに……んあっ、吸、っちゃあ……んあぁ!」 吸われるのが気持ちいいのか、小さかった喘ぎはどんどん大きくなっていく。 ぼくはようやく弄くっていた指を放して、今度は脚を撫でる。 ゆっくりと太ももから、脚の付け根へと手を這わせて…… 06-784 :決戦前夜 6/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 55 25 ID NkE+cFsz 「や、そん、ぁ……とこ……あぅっ」 下着の上からゆっくりと割れ目をなぞる。 そこはもう下着の上からでもわかるくらいに、ぐっしょりと濡れていた。 ……本当はもう少し焦らして見ようかな、なんて思ってたけど、正直焦れてるのはぼくの方だ。 下着の中に指を滑り込ませて、直に触れる。 「あぁっ!」 ぼくが指を動かす。その度に、触れた場所から濡れた音が響き渡る。 喘ぐ声もさらに大きく、甘い響きが含まれて、潤んだ瞳の端から一滴の涙が零れていく。 「あ、あぁ……は、んんっ!」 中に滑り込ませた指を、彼女から溢れる蜜を潤滑油にして更に彼女自身の中へと滑り込ませる。 「はぁっ、あ、あんっ、ふあぁっ!」 熱く狭いその中で、かき回すように指を動かす。 そうすると、ぼくの指をぎゅうっと締め付けてくる。 ……指でさえこんなに狭く感じるのに、ちゃんと挿いるのだろうか。ちょっと心配になってくる。 「……たっぷり慣らせば平気かな?」 「はっ、は……ぁ、な、にが……?」 思わず呟いたぼくの言葉に、不思議そうに問いかけてくる彼女に、何でもないと返してそれから、彼女の中から指を引き抜く。 そしてとうとう最後に残った一枚の下着も脱がしてしまう。 「やぁ……見ちゃ、だめ……」 ダイ君の細い脚を割り開いて、隠すモノのなくなったソコをじっくりと見つめる。 ソコはまだ毛も生えていなくって、ピンク色の花びらが丸見えだった。 ぼくは一つ、息を飲んで、ソコに手を伸ばす。 震える指先で花びらを割り開く、と中からとろり、透明な蜜が零れてきた。 ぼくは、舌を伸ばして零れる蜜をすくいあげる。 「や、あぁっ!」 それは-もちろんぼくの思いこみだとかなんだとかのせいなんだろうけど-何だかとても甘く感じられて、次々に溢れでてくる蜜も残すことなくすくいあげようと、ぼくは更に舌を動かす。 その度にぼくの腕に押さえられたままの彼女の脚は、大きく震える。 「そん、な……あ、っとこ……なめ、ちゃあ、あぁ……」 今のぼくには彼女の声は、半分くらいしか届かない。 とりあえずわかっているのは、ダイ君がぼくに愛撫されて気持ちよくなってくれてること。 06-785 :決戦前夜 7/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 56 22 ID NkE+cFsz それから、ぼくは……。ぼくは、早く彼女のナカに挿れたくて仕方がないんだって事だ。 脚を押さえていた手を片方だけ放して、再び指を蜜で溢れるソコに侵入させる。 さっきは一本だったけど、今度は二本。 「ひっ、やぁ……あ、ぁっ、うぁぁ」 やっぱり狭すぎるのか、二本だと動かすので精一杯みたいだ。声が苦しそう。 それでも暫くしたら慣れてきたようで、苦しげだった声もまた甘い響きを取り戻してくる。 特に壁をなぞられるのが気持ちいいみたいで、締め付けが更にきつくなって、溢れる蜜の量も増えてくる。 「れ、お……な、ぁ……はぁ、は……あ、あたし、も……んんっ、へんに、なっ……ぁ……ちゃい、そ」 そう震える声をこぼしながら、ダイ君がぼくに潤んだ空色の瞳を向ける。 ぼくはその頬に口づけて、柔らかい耳たぶを甘噛み。 「んぅ……」 小さな唇からこぼれたその声が、あんまりにも可愛らしくって、何度目だったか忘れちゃったけど、また唇を重ね合わせる。 舌を絡め合いながら、彼女のナカに挿れていた指を抜いて、自分のズボンの前を開ける。 ぼくのソレはもう、早く彼女のナカにはいりたくって、痛いくらいに硬くなってる。 「は、……ダイ君。もう一度言うけど、嫌だったら本気で抵抗してね?出ないと、やめてあげられそうにないから」 唇を放して、さっきも言ったことをもう一度彼女の耳にささやく。 けれど、それを聞いているのかいないのか、ダイ君の視線は別の所に向けられていた。 「……レオナ、あの、えっと……」 どう言ったらいいものか、そんな風に彼女はいいよどむ。 その瞳は驚愕……よりも、好奇心に満ちているようにぼくには思えた。 だからぼくは、くすりと笑いながら、彼女の視線の先-勃ちあがったぼく自身を指す。 「これ?えーと……ダイ君は、男女の身体の違いくらいはわかるよね?」 「う、うん……それくらいは知ってる、よ」 うなずいて、彼女は大きな瞳を何度か瞬かせる。 ああ、もう。本当に可愛いなぁ! ぼくは今すぐにでも彼女のナカに入れてしまいたくなるのを必死でこらえる。 「男の場合は、興奮するとこうなるんだよ。それで……」 言って、先程まで指で弄くってた場所にもう一度触れる。 「あっ、あぁ!」 ぐちゅ、と音が響いて、ダイ君も身体を反らせて反応を返してくれる。 06-786 :決戦前夜 8/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 57 15 ID NkE+cFsz さっきまで弄くっていたとはいえ、今はちょっと触れただけなのに。ダイ君は結構感じやすいのかな。 「女の子は、こうなるんだよ」 そんなことを考えながらも、ソコから指を放す。 そして遂にぼく自身をソコに宛がう。 でも一応その前に彼女に三度目の確認をする。 ここまでしといてなんだけど、やっぱりお互いの合意の上でしたいし。 「それで、ね?ぼくのコレを、君のココに入れたいんだけど……嫌ならそう言って。無理にはしないから」 言われて彼女は少しだけ迷うように視線をさ迷わせて……静かに頷いた。 それを確かめてから一つ息を飲んで…… 「……っ、あ、ぅあ、あっ!」 「ん、……っ」 ゆっくりと腰を沈めて行く。 ……彼女のナカは、狭くて熱くて、ぬるぬるとしていて、腰を動かす。その度に、声がこぼれそうになってぼくは必死に堪える。 でも、ダイ君は痛いのか苦しいのか……両方なのか。可愛らしい顔を苦痛に歪めていた。 ……これはこれで、そそるものがある、なんて思ってしまったのは秘密だ。 「ダイ君、痛い?も、止める?」 「ん、……へい、き」 それでも彼女は強がってぼくに笑って見せる。 ぼくはなるべくゆっくりと腰を動かしながらも、ダイ君が少しでも気持ちよくなれるように、と彼女の胸へと、舌を伸ばす。 「ひゃ、あ!」 まだ硬く勃ちあがったままの乳首を舐めて、それから吸い上げる。 そうすると気持ち良さそうな声をあげてくれた。 他にも彼女が感じてくれた所は全部、舌で指で愛撫する。 ああ、そういえば。と、今彼女がぼくを咥えこんでいる、その少し上に指を移す。 この体制からじゃ見えないけど、多分花びらと同じ色なんだろう、突起物に触れる。 ここはまだ弄ってなかったっけ。 思いながら、指で撫で回す。 「んっ!あ、ああっ!!」 すると、今までで一番大きな反応が返ってきた。 ……女の子はここが一番感じるって聞いてたけど本当なんだなぁ。 06-787 :決戦前夜 9/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 58 13 ID NkE+cFsz 撫でた途端に、只でさえキツく締め付けられているのに、余計にキツくなった。 このままじゃ、もうまずいかも。 そう思いながらも、弄くる指も、挿入を繰り返す腰も止められない。 「ん、あぁ!あっ……や、んっ!あた、し……も……っ」 「は、……は、ぅ」 限界が近いのはダイ君の方も同じみたいで、締め付けはどんどんとキツくなる。 彼女の喘ぐ声と、ぼくの吐息がまじりあって、そして。 「ひっ、あ……あ、あああっ!!!」 先に限界を迎えたのはダイ君。 彼女の身体が大きく震えて反り返って、それから今までで以上にぼくをキツく締め付けた。 「う、……くぅっ!」 それは本当に食いちぎられるんじゃないかっていうくらいの締め付けで、ぼくももう限界だ。 さすがにナカは不味いかな、なんて思ってはいたのだけど、引き抜く暇なんて無くってそのまま彼女のナカに、白濁液を吐き出してしまった。 「あ……はぁ、は……は、ぁ、……れおなぁ」 少し不味かったかなぁ、なんて思いながらも、彼女のナカから引き抜こうとした、けれど。 恍惚と潤んだ瞳に、熱を孕んだ声に。 ぼくはまたしても硬くなってきてしまう。 「ダイ……君。もう少し激しくしても大丈夫?」 尋ねたぼくに、彼女は小さく頷いてくれた。 まだ震えてる彼女の脚を掴んで、再び腰を動かす。 今度はさっきまでみたいにゆっくりと浅くではなくて、激しく深く。 「あ!あぁ、あ、はぁ、ん!んっ!」 一度限界を迎えたから、なのか、もう痛みは感じていないみたいで、ぼくが突き上げる。その度に、彼女の顔には快楽の色が浮かぶ。 どうやら奥が特に気持ちいいみたいで、奥にあたるとより一層、声に甘さが交じる。 「んぁ、あ……んん!」 だから、何度も何度も、一番奥に向かっておもいっきり突き上げる。 「れお、な……ああっ!そこ、はぁ、んっ!だめ……っ、きもち……よくって、あん!また、んぁ、へんに、な、る……っ」 二度目、だからだろうか。それとも彼女が感じやすいから、なんだろうか。ダイ君はもう限界が近いみたいだ。 またぼくをキツく締め付けてくる。 「……ダイ君、そういう時はね、イくって言うんだよ」 06-788 :決戦前夜 10/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 58 49 ID NkE+cFsz 奥に突き上げるのを止めずに、彼女の耳元にささやく。 彼女自身の喘ぎ声が結構大きいから、もしかしたら聞こえてないかもしれないけど。 「ぁ、イ、く……イく!イっ……ああぁっ!!」 どうやら聞こえてたみたい。 さっきと同じように、彼女の身体は大きく震えて、ぼくをキツく締め付ける。 それから荒く息を吐いて、身体からがっくりと力がぬける。 でも、さっきと違うのは、ぼくはまだ終わってない。 ……ぼくもそろそろイきそうなんだけどね。それは置いておいて、そのまま腰を動かす。 「ぁ……んぁ、れおなぁ、あた、し……、も、……はぁぅ!」 イったばかりの身体には、奥に突き上げられるのは辛いらしく、ダイ君の顔には快楽と苦痛の入り交じったような表情が浮かんでいた。 そんな顔をされるのは少し胸が痛むのだけど、もう終わらせるから、と彼女の頬にキスを落とす。 その言葉通りに、最後におもいっきり奥に突き立てて、ぼくは二度目の限界を迎えた。 「は、ん……ぅっ」 「はぁ、あん!!……ぁ」 今度こそ彼女のナカから自身を引き抜く。 06-789 :決戦前夜 11/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01 59 24 ID NkE+cFsz たった今までぼく達が繋がっていたソコから、ぼくの吐き出した白濁と、少しの血が混ざりあってこぼれてくる。 「……ねぇ、ダイ君。君、いつかさ、子供はパピラスが運んでくるんだって言ってただろう?」 ぼくの突然の思い出話に、ダイ君は息を整えながら頷く。 ぼくはとりあえず、その辺にあったタオルでこぼれてくる白濁やら血やらを拭いながらその先を続けた。 「あの、ね。本当は子供ってこうやって作るんだよ」 ……しばらく、無言が続いて。 「……あたし、赤ちゃんできるの?」 瞳をぱちくりさせながら、ダイ君はぼくに問う。 「いや、必ずできるってワケじゃないんだけど……もしかしたら」 そうなった場合、どうしたらいいんだろう。 ぼくとしてはむしろ喜んで責任とらせてもらうんだけど。 「……産んでも、いい?」 でも、ダイ君は可愛らしく首を傾げながらぼくにそう聞いた。 「……産んで、くれるの?」 まさかそんな問いが返ってくるなんて思わなくって、ぼくは問い返してしまう。 そしたら、彼女は少し恥ずかしげに頷いてくれて……。 なんだか嬉しくなって、そのままダイ君の唇を塞いだ。 今まではぼくの方から舌を絡めていたのだけど、今度はダイ君の方から絡めてくれた。 そのまま暫く互いの唇を味わいあって……。 「明日、頑張ろうね」 「うん……」 その言葉を最後に、ぼくたちは眠りに落ちた。 06-790 :決戦前夜 12/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 02 00 51 ID NkE+cFsz おまけ の ようなもの。 翌日のぼくはすこぶる上機嫌だった。 昨夜のこともそうだし、何より。朝、目覚めたらダイ君が隣にいて、少し頬を赤らめながら、 「おはよう」 って言ってくれるのだから! あんまり嬉しすぎて夢なんじゃないかと思って自分の頬をつねったくらいだ。 それから、お互いに身支度を整えて、彼女の髪を結ってあげて。 それから、ポップとマァムとも合流して、ギルドメイン山脈へと向かう道すがら。 「……レオナ」 ポップが、ぼくの肩にポンっと手を置いた。 その顔は何故かとても爽やかに笑っている。 「何、どうしたの。なんかいいことでもあった?ついにマァムに告白できたとか」 問うぼくに、ポップはハハハと笑いながら言った。 「おれの部屋って、ダイの部屋の隣だって知ってたか?」 ぼくもアハハって笑い返して……答えを詰まらせた。 そういえば、ダイ君の声、結構大きかったなぁ。 っていうか、あれ?ということは何。聞えてた、の? 「……えっと、そう、だったっけ?」 「おう。そうだったんだよ。アレか。おれへの当て付けか何かか?」 僅かに視線を反らすぼくに、そう言うポップはやっぱり異常に爽やかに笑って……いや、目だけは笑っていなかった。 えーと、ここは、その。 「……ごめん。今度は気をつける」 「……おう、そうしてくれ」 とりあえず謝るしかなかった。