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教えてくれよ 就職活動もせず、遊びにすら行かず、ダビデからのメールに返事する気力もない位俺はバイトに明け暮れた。 働いて働いて、金が貯まると速攻でイタリアへの往復航空チケットを予約し、飛行機に飛び乗った。 なんのことはない、イタリアなんて思ったよりもすぐ近くだった。 2年間馬鹿みたいに会いに行くのを、理由を付けて逃げていた俺。 会いたいなんて言いながら、その実振られるのが怖くて怖くてたまらないスーパーチキンな俺。 ダビデに背中を押されなければ、今頃まだ就活でヒーヒー言ってぐるぐる回ってたに違いない。 世界。 想像出来ないくらい広いくせに、近くだなんて矛盾してる。 でも、そんな広い世界で、あんたは自分と毎日戦ってんだよな。 前にどうして楽器製作者になりたかったのか尋ねたことがあった。 その時、雪緒さんはいつものように作業をしながら答えてくれた。 昨日よりも素敵な楽器を作りたいからだと。 だれかと比べるのじゃなくて、自分自身で素敵だと思える楽器が作りたいんだと。 確かに世界中で初めてその楽器を作った人でない限り、所詮物まねかもしれない。 でも、新しいものを産み出す力はなくても、作る人それぞれの思いが違うのだから作品は一つ一つ違う。個性があるんだと。 とても楽しそうにそう言った雪緒さんは、本当に楽器を作ることが好きなんだって伝わって来た。 俺にはそんなに打ち込めるものなんてないし、素直に凄い人だと尊敬出来た。 だからか、俺は雪緒さんに近づきたいと願いながら、心の奥底では俺なんかじゃ釣り合わないって諦めてた。 「本気でチキンだよな……」 「Are you desired with chicken than the fish?」 俺はすぐ隣りに立って機内食の皿を二つ見せるキャビンアテンダントを見上げて苦笑した。 「Yes, with chicken」 チキンな俺には丁度いい。 機内食を食べながら、窓の外に目をやる。 寝て起きたら、俺はもうイタリアに到着してるんだ…… 「さてーーー」 本当に寝て起きてまた機内食食べたらイタリアに到着した。 勢いで来たものの、実は雪緒さんにはイタリアに来ることを伝えていなかった。 バイトの忙しさで忘れてたってのもあるけど、いきなり行って驚かせたいっていうのが本音だ……ということにしておこう。 もしかしたらダビデから聞いてるかもしれないが、取りあえず雪緒さんが住んでいる町まで行かないことには始まらない。 いつももらう手紙の住所を頼りに空港からの移動手段を考える。 とは言っても地理なんてさっぱりな訳だから人に頼るしかない。 空港のインフォメーションにいた陽気なおっさんに、今時便利な電子辞書を駆使して行きたい場所を伝える。 親切に紙に行き方を書いてくれて、空港から市内へ行くバス乗り場まで案内もしてくれた。 フレンドリーが似合うよな、外人って。 そんな事を考えながら市内へと向かう。 到着した市内は町並みこそ完全に外国だが活気があってお洒落で、なにより都会だった。 空港から出るまではそこまで感じなかったのにな。 日本と違うのは何だろう。空気感? 落ちているゴミすらお洒落に見えて、日本ではないということを強烈に印象づけるのだからおかしなものだ。 日本人が海外に行く時に必死になってその国の言葉を覚えようとする気持ちが少しわかった。 スケールが違うのだ。 劣等感を抱くのも仕方ないのかもしれない。 本当に外国まで来たんだと改めて感じながら今度は別の長距離バス乗り場を探す。 電車でも行ける所らしいが、バスの方が便利なんだそうだ。 大型の観光バスに乗り込むと、平日だからか観光客もまばらで案外快適だった。 ゴトゴトとバスに揺られながら、俺はどんどん緊張が増して行くのを感じていた。 会って何て言う? それよりもまず、本当に雪緒さんは俺に会いたいって思ってくれてるのかが問題だ。 なんせダビデの勘だけでここまで来たんだもんな。 馬鹿すぎる。 それでもやっぱり会いたかったのは本当なんだから仕方ない。 窓の外の景色はどんどんと変わって行った。 風情のある建物と緑色の山々がすごくマッチしていて、なんだかありきたりの表現だが絵を見ているみたいだった。 可愛らしい煉瓦作りの家が建ち並ぶ静かな田舎町に降り立つと、俺は思いっきり空気を吸い込んだ。 「はあ~~~っ! すっげえ空気美味い」 マイナスイオンってやつか知らないが、何だかやたらと空気が甘く感じた。 同じバスに乗っていた観光客達はガイドマップ片手に教会を見に行く相談を何やらしているらしかった。 俺は観光に来たわけじゃないから、取りあえずその辺を歩いていた若い兄ちゃんをつかまえる。 そしてまた電子辞書を使って雪緒さんの工房の場所を尋ねると、近くまで行くからついでに案内してくれると言う。 イタリア人ってマジで優しいんだな。空港のおっさんといいこの兄ちゃんといい、感動。 全然興味はなかったんだが、兄ちゃんは町の歴史のことや教会の事なんかを教えてくれた。 電子辞書があるとはいえ、俺は語学がさっぱりなのでほとんど理解出来なかったんだが、どうやら有名な人が立派なことをやったとかなんとかな町らしい。 町の規模自体は小さくて、雪緒さんの工房は町外れだが中心地から歩いても20分ほどの場所にあった。 林の先まで続く道の手前まで兄ちゃんは連れて来てくれて、暇があったら自分の家に遊びに来いと連絡先を教えてくれた。 颯爽と歩き去って行く兄ちゃんを見送り、俺は深呼吸をして林の中へと足を踏み入れた。 数分歩くと、小さなログハウスが見えて来た。 そしてそのログハウスの隣りにある工房らしい建物から、バイオリンの音が聞こえて来ると、俺はドキッとした。 聞こえて来るその音色は、俺が初めて雪緒さんに会った時に雪緒さんが弾いていた曲と同じだったから。 やべえ、緊張しすぎじゃねえか。俺。 一歩一歩近づく度、バイオリンの音色がはっきりと聞こえる。 相変わらず優しい音だ。 そっとドアに手をかける。 キイッと小さく軋んで開けた視界のその先には、木漏れ日が差し込む緑色の光の中でバイオリンを奏でる雪緒さんの後ろ姿があった。 俺の心は信じられないくらいに騒いでいた。 こんなに会いたかったなんてな…… ふと音がやみ、雪緒さんがゆっくりとこちらを振り返った。 俺の姿を見つけたその瞳が、見る見る大きくなって行く。 ぽかんと開けた口と目に、俺は小さく笑った。 「よ、久しぶり」 雪緒さんはまだ何も言わない。 俺は一度呼吸を整えて、雪緒さんに言った。 「一つだけ、教えてくれよ……」 まだ動かない雪緒さん。 「俺はあんたが好きだ……あんたはーーーあんたは俺のこと、好きか?」 ずっと聞きたくても聞けなかったその問いを、俺はやっと言葉にすることができた。 じっとまだ動かない雪緒さんを見つめる。 雪緒さんはやっと動いた。 バイオリンを見て、俺を見て、にっこりと笑った。 「好きだよ」 たった一言そう呟くと、雪緒さんはバイオリンを置いて俺の前までやって来た。 ああ、俺は何年もこの言葉が聞きたかった。 一緒に日本に帰ろうよ。 前に自分の中で誓った言葉を、今度はあんたにはっきりと伝えるからさ。 俺があんたを守る。きっと、幸せにするから。 ゆっくりと雪緒さんの体を抱き寄せた。 相も変わらずヨレヨレの格好の雪緒さんの体は暖かくて、優しい木の匂いがした。 なあ、少しはいい男になれたかな? END =あとがき= どうも、最後までお読みくださりありがとうございました~! 終わった…終わったよおおおお!!!(ほっとした…涙) 今回黒羽シリーズ最後に選んだお題は「一つだけ」でした。 何だかバネのイタリア旅行記みたいですね~(笑) まあ、あまりベタっぽくしたくなかったので、さらっとしたお話にしたかったんですけど、 いやあくっついてよかった。 機内での会話は適当なので、間違ってます。英語分かんないの(笑) 本当にこんなに何話も続きを書くとは思ってなかったんですけど、 出来の善し悪しはまあ置いといて(コラコラ…)なんとか終わったんでほっとしてます。 2作目書いた後に後悔しました。苦手な続き物書くなんて私ってば本気で馬鹿すぎる!って(泣) ちょっと忙しいので更新が遅くなってきますが、また違うお話でバネさんを書けたらなあと思います。 それでは、またお会い致しましょう! 一つ戻る → 合言葉 お帰りの際は、窓を閉じてくださいv 六角中トップに戻る
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梓「ぁうう…」ポタタ 澪「梓っ、血が…!ぎゅう」バタリ 律「うわわわどうしよう」 紬「あ、梓ちゃんまでっ…」 唯「あ、あずにゃ… って、え?『まで』?」 紬「はっ!しまっ」 律「む、ムギもしかして…この矢じりで手切ったのか?」 紬「ぁうっ」 律「ま、まじかよムギも…これで澪以外は全員…」 唯「こうなったら軽音部全員超能力者集団にしちゃおうよ! 澪ちゃんは気絶してるし今なら怖がられないし!!」スッ 律「!? お、おい待て唯っ…!」 律(わ、私の能力は周りが能力者しかいなくなったらバレバレユカイじゃねーか!) 唯「えっ?もうやっちゃった」 律「」 律「もおおおお」 唯「ご、ごめん…悪かったかな…?」 紬「梓ちゃん、手…」 梓「あ…傷なくなってます…」 紬「……」 律「……こ、これもうあれか?出てるのか?」 唯「わかんないよ…とりあえず何も見えないね。ムギちゃん昨日の夜熱出た?」 紬「う、うん」 唯「やっぱり熱出てからだよ」 梓「何の話ですか?ムギ先輩風邪ひいたんですか?」 唯「違うよー、でもあずにゃんは今夜ひくよ!」 梓「え」 律「き、気にすんなよ!とりあえず今日は終わりにしようぜ。ほら澪起きろ」 澪「う、ぅう……」 唯「これどうしよう」 律「あ、そっか… …む、ムギ持っててよ」 紬「え…」 律「い、いやー家に置いといて万が一にも弟に触られたりしたら嫌だしなーって…」 紬「そう?じゃあこれは私が処理しておくね」 律「よろしく」 …… 唯「ただいまー」 憂「おかえりお姉ちゃん」 唯「ふぁー今日は疲れたなぁ」 憂「えへへ、アイスいる?」 唯「う、うーん今はいいや…」 唯(帰りに色んなものアイスにして食べながら帰ったから…)ゲプッ 憂「そういえば最近なーんか家の物が減ってるような気がしない?」 唯「え!?し、しないよ~気のせいじゃないかな~」 憂「そうかなぁ…」 唯(も、もう家の中の物食べるのやめとこう…) 唯(気が付いたら目覚ましもアイスにしちゃってたし…うぅ、これじゃヤクチューだよお) …… 唯「おはよー」 律「おはよう」 紬「おはよう唯ちゃん」 律(……) 律「なぁ唯」 唯「なーにりっちゃん?」 律「…ムギの能力って何か知ってるか?」 唯「知らないよー、気になるけど…」 律「だよなぁ…」 唯「ねームギちゃん、ムギちゃんの力ってどんなの?」 律「ばっ!」 紬「えっ!?え、えっと…その… ひ、秘密//(ヘンタイだと思われちゃうかも…)」 唯「あぅ」 紬「……えへへへへへ^^;」 …… 澪「……」ソワソワ 和「澪、どうしたの?そわそわして」 澪「…あ、和。うん…なんかこう、今朝起きてから変なんだ…常か周りにいるような…」 和「……何もいないけど?」 澪「だ、だよね…うぅ、なんなんだろう……」 ―休み時間― 律「うぅ~気になる…」 唯「そんなに気になるならさー、デコーズ使って聞けば簡単じゃない?」 律「……そんなの分かってるよ…でもムギはもう文字見えるんだぞ。使ったらバレバレだよ」 唯「りっちゃんが離れればいいじゃん。ムギちゃんから見えないとこに隠れてさ」 律「おいおいそんなこと… で、出来るのか?」 唯「知らないよー、試してみれば?今ならムギちゃんトイレでいないし丁度いいよ」 律「んー…」ビョンッ フワフワ… 唯「やっぱりかわいいねデコーズ♪」 律「いや、かわいくはないと思う…とりあえず…ほっ!」 シャーッ 唯「おおーどんどん遠くに行っちゃうよー」 律「……んっ。あれ、これ以上は進まないな」 唯「でも結構遠いよ。私はどうかなっ?」ギャンッ 唯「行っけー!コーt」ピタッ 「ってぁ、もう進まないよー5mぐらいだよ…」 唯「こうしてみるとまだ分からないこと多いね。もっと色々試してみよう」 律「うーん…遠くまで行けるのは分かったけど効果があるのかどうかは分からないよなー」 唯「使ってみれば?丁度デコーズのあたりに憂がいるよ」 律「いいのか?憂ちゃんにやって」 唯「いいよいいよ別に怪我するわけじゃないし~」 律「んじゃあ… ほいっ!」 律「……どうだ?デコに出てるか?」 デコ『お 姉 ち ゃ ん』 唯「でてる」 律「おぉー!使えるんだ!へへーこの点だけは唯に勝ったな~w」 唯「むむ…りっちゃん調子ノリスケだよ!いいもんね私はアイス食べられるもんね!」 律「よーし、じゃあ部活の時にでも仕掛けてみるかな…唯そん時は手伝ってよ」 唯「いいよー私もムギちゃんのどんなのか知りたいもん」 紬「ふぅ」 唯「あっ、ムギちゃんおかえりー」 律(うぅ…早く使いてー)ムズムズ …… 唯「おいっす!」ガチャ 紬「あら唯ちゃん、今日はマドレーヌよ♪」 紬(見えないようにリリーをマドレーヌに潜らせて…)コソコソ 唯「うわーい、やったー!」 澪「……」ソワソワ 梓「澪先輩どうかしました?」 澪「い、いや…」 澪「……お、おい唯ドアちゃんと締めろよ…(ただでさえ誰かに見られてる感じがするのに…)」 唯「えーっ、暑いから開けてたいよー。だめ?」 律(だめだ唯締めさせるなよ……ムギが見えなくなる) 澪「そうかー?まぁいいけど…」 紬「ところでりっちゃんはまだなの?」 唯「あ、りっちゃんちょっと遅れてくるって。掃除当番なんだって」 紬「そ、そう…(律澪がメインディッシュだし待とうかしら…あぁ早く食べさせたい)」 唯「ムギちゃんこのマドレーヌどこのやつなの?」 紬「え?これはね…」 律(よ、よしいいぞ唯…ムギの注意を引いとけよ~っ… …デコーズ!)シュッ 律(行けっ!!)ビュンッ 唯(あ、デコーズだ) 律(真後ろバッチリ!よーしデコーズ、ムギに触れ…) 澪「ひいいやあああああーーーーっ!!??」ガッターン! 律唯「!?」 紬「な、なに!?」 梓「ムギ先輩…後ろに何かいますよ…」 律唯「!!」 紬「え… !こ、これは!?」 律「あっ、そうか!! (ムギのことばっか考えててすっかり忘れてた、二人とも…)」 紬「り、りっちゃん?そこにいるの?」 律(やべ、つい声が…) 律「……うぅ…」スッ 澪「り、り、律っ、ここここれ見てくれっ、何か変なものが…あわあわ」 律「…あーごめん…そ、それ私が出したんだよ…」 澪「え」 紬「りっちゃん…こ、こんなの向けて私に何するつもりだったの!?」 律「う…」 唯「…ムギちゃんりっちゃん責めないで…私も悪いんだ…」 紬「どういうこと?」 唯「あのね、ムギちゃんの力はどんなのかなって気になったから…二人で探ってみようって…」 紬「私のっ…?そ、それは秘密だって…//」 唯「うん、だからね…無理矢理見ちゃおうって…」 紬「無理矢理…って、そんなことできるの…?」 律「私のこれ…デコーズっていうんだけどさ、触られた人の思ってる事が分かるんだよ」 紬「そ、そうなの…?」 唯「りっちゃん、私に使ってよ」 律「あぁ…そらっ」ビシィ 紬「……?」 澪「なんだ…今何かしたのか?」 唯「…あ。えっとね、りっちゃんのおでこ見てみてよ」 澪「律のデコ?」チラッ 梓「あ。何か文字が」 デコ『むぎちゃんごめんね』 律「へへ…こんな風にその人の思ってる事が私のデコに浮き上がるんだよ」 澪「へ、変なの」 紬「そんな能力が…」 唯「ちなみに私はこれ!」ギュンッ 唯「ほわっちゃ!」ビッシィ! ピキキ 澪「あ、マドレーヌが…これは…アイス!?」 唯「そうなんだ~モグモグ」 梓「唯先輩にはお似合いですね」 唯「えへへへへ」ポリポリ 唯「……それでムギちゃんのは?」 紬「へ?」 唯「どんなのなの?私達教えたし、教えてくれないかな~…なんて…」 紬「う」 「メッシャアアー!」 澪「ん?今何か… …うわっ!な、なにこれ虫!?お菓子に虫がたかってるぞ!!」 紬「ち、違うの…それが私の力…それが取りついたお菓子を食べた人同士が…その…」 唯「…ど、どうなるの…?」 澪「……」ゴキュリ 紬「…と、とっても仲良しになるっていう……」 唯律澪「」 唯律澪「な、なんてあったけえ能力なんだ…!!」 紬(……ほ、ホントは食べたら女の子が大好きになる女の子限定の力なんだけど、 大体合ってるからいいよね…) 梓「……それで、澪先輩は?」 澪「は?」 梓「澪先輩はこういうのないんですか?」 澪「無いよ。ある方がおかしいだろ、普通」 律「いや、見えてるならあるはずなんだ」 澪「えっ、そうなのか?で、でも出せないぞそんなの」 唯「うーん…何か出すきっかけが無いと初めての時は出ないみたい」 澪「きっかけ…」 唯「私の時は交通事故だったよ!」 澪「ひっ!!む、無理無理!!」 律「まぁそのうち出せるようになるだろ。梓はどうなんだ?出せるのか?」 梓「私の事はどうぞお構いなく」 律「なんだよ隠すなよー、先輩命令だぞ!なんちて」 唯「教えてよあずにゃーん」 梓「まぁとりあえずまだ分かっていない澪先輩は置いておくとして、 先輩方のしょーもない能力とは違うとだけ言っておきます」 律「な、なんだその言い草っ…」 唯「ムギちゃんの能力はしょーもなくないよ!謝ってよあずにゃん!」 梓「ふん。拒否しますです。こんなのが仕込まれたマドレーヌなんていりません」ポイ 紬「!!」 律「おい!感じ悪いぞ梓!」ゴゴゴ… 梓「はぁ。やるつもりですか?馬鹿なんですか? 私がでかい態度取ってるのは先輩方には負けない自信あるからです」 唯「な、何言ってるのあずにゃん…負けないとかなんとか…」 梓「力がですよ。いざとなったら力で全員ねじふせられるって言ってるんです」 澪「お、おいおい…」 唯「あずにゃんどうしちゃったの?な、何か嫌なことあった?これで機嫌なおして…」抱きっ 梓「やめてください」 唯「!」 梓「抱きつかれるなら澪先輩がいい。唯先輩はいい加減うざいので離してもらえますか?」 唯「そんな…あずにゃ」 梓「聞こえませんでした?それじゃ実力行使です」ザワ ギュチィッ! 唯「ぐぇ!」 律「なんだ!?髪!?」 梓「ふふふ…」ギチギチ 唯「あ゛…あ゛ずに゛ゃ……ぐるじ…」 律「唯っ!」 梓「……私今朝、登校途中に猫に合ったんです」 澪「ね、猫…?それより唯を…」 梓「撫でてあげようかなって近付いたら、その猫いきなり私の事威嚇してきたんですよ」 律「それが何だよ!いいから唯離せよ!!」 梓「びっくりしました。それで次の瞬間には何が起きてたと思います?」 紬「……まさか…」 梓「私の髪が猫を絞め殺しちゃってたんですよ。丁度今みたいな感じで。プフフ」 律澪紬「!!」 唯「ぁが…ぁぐ……」 梓「すごい力なんですよ、これ!素晴らしいですよ!!」 唯「う…ぅ…ぅんたぁっ!」ボッ パァンッ! 梓「!?」 パラパラ… 梓「髪がアイスに…まだそんな力残ってたんですか。唯先輩のくせに」 唯「はぁっ…ゲホッ!はぁはぁ…」 律「大丈夫か唯っ!」 梓「ふん」シュルシュル 紬「も、もう伸びて元通りに…」 澪「梓!よくも…」 唯「ゴホ…い、いいよ澪ちゃん、これぐらい大丈夫だよ……」 梓「そうですか。じゃあもっと痛めつけてあげますよ」シャッ そう言うなり唯に向かって追撃の髪薙ぎを振るう 紬「! 梓ちゃんやめてっ!!」ギュン 梓「邪魔だよっ!」 バシンッ! ドガシャ 紬「ぅぐっ」 澪「む、ムギっ!」 梓「…何してんですかムギ先輩。こんな虫飛ばしてどうするつもりだったんですか?」ブジュッ ムギを払うと同時に髪で捕らえた数匹のリリーを絞め潰す 紬「あっ…」 梓「先輩の力はこの状況じゃ何も出来ませんね。ムギ先輩は普通の人と同じですよ」 澪「梓っ……」グッ 梓「澪先輩も静かにしててもらえます?力出せないんじゃあ何もできませんよ。 それに澪先輩は出来れば傷付けずに私のモノにしたいですから」 澪「うぐ…」 梓「さぁて唯先輩。続き、しま――」 ビシィッ! 梓「!?」 律「……梓ぁっ!!」 梓「…なんのつもりですか…こんなカスみたいなののパンチ、何のダメージも無いですね」 律「く、くそっ…!思いっきり殴らせたつもりだったのに… …でも」 梓「先にやられたいならそう言えばいいんですよ!律先輩っ!!」ザワッ 律「唯!」 4
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別れ際の…… 1.トップ会談 「ご足労、感謝する。異軸間越境が困難なため、双方の時間軸が分岐する前の時点に遡行して会合する方が合理的と判断した」 「ここは、とても懐かしい場所」 「それは、私にとっても同様」 ここは駅前公園。 二人のまわりには不可視遮音フィールドが展開されているため、周囲からは二人を視認することはできないし、その会話が漏れることもない。 「用件は?」 「互いの時間軸の共存について。この時点にいる私たちの異時間同位体は互いに対立しているが、私たちがその対立を続ける必要性はない」 「分岐点の不安定性問題の解消方法が見つかった?」 「そう。そもそも、分岐点を消去して分岐時間軸を消滅させる必要性があるのは、分岐点そのものが持つ不安定性がイレギュラーを引き起こす可能性が高いため。しかし、私たちのこの分岐点に限っては、安定化が可能な方策が見つかった」 「多様性の保持は望ましいこと」 「そう。情報統合思念体は、異軸間でも同期がとれる。よって、複数の時間軸の共存は、取得データが多くなるため望ましいと考えている。それは、天蓋領域も同様だと理解する」 「その理解でよい。安定化方策の詳細は?」 淡々としたやりとりだが、二人の過去の異時間同位体の間でのそれに比べれば、格段にスムーズなコミュニケーションが成立していた。 「データを送信する」 「データ受領。解析中……解析終了。安定化成功率98.2346%と判定。そちらの提案は、了解」 「ご協力、感謝する」 2.お別れ 朝比奈みくる(大)は、かつてバレンタインチョコを埋めた山の頂上にたたずんでいた。 太陽がまもなく地平線に沈もうとしている。 時間平面破砕振動を感知して振り向くと、そこに忽然と男性が現れた。 「お久しぶりね、藤原君」 「物理的個人絶対経過時間でいえば、互いに前に会ってからそんなに時間はたってないと思うがね」 「社交辞令よ。相変わらず無愛想ね」 「さっさと、用件を終わらせるぞ」 互いにデータを送信しあう。暗号キーを照合。照合完了。 TPDDの同期が完了した。 TPDDの一回きりの同時起動を可能とするための設定だった。 二人が属する異なる時間軸。その分岐点以前の時点に対する協調介入。 それは、二つの時間軸を共存させるために必要なことだった。 分岐点より12時間前の時点に朝比奈みくるが、9時間前の時点に藤原が介入することになっていた。両者の介入は、五次元時差プラスマイナス30分以内の誤差しか許されていない。二つの時点に対する「同時」介入といっても過言ではなかった。 だから、こうしていったん同じ時点で会合して、TPDDを同期させることで、五次元時差をほぼ0にもっていく手はずになっていた。 TPDD起動予定時間まであと数分……。 「あんたとはいろいろあったが、二つの時間軸が共存できるとなれば、それももうどうでもいいことだ」 「そうね。もう会えないかと思うと寂しいわね」 この任務は、分岐点以前の時間帯に対する最後の介入となる。 任務が終われば、二人はそれぞれ異なる時間軸上の未来に帰ることとなり、もう二度と会うことはない。二人は、分岐点以降の時間帯を共有していないから。 「もうあんたに会うことがないかと思うと、せいせいするがね」 「本当に相変わらずね。女性に対してそういう態度はよくないわよ」 あと20秒後にせまったとき、朝比奈みくるが藤原の右腕をとった。 強引に引き寄せて、そして…… 唇と唇が合わさった。 3、2、1……。 TPDDが、二人を引き剥がし、異なる時点へと飛ばしていく。 3.二つの未来その1 藤原は、とある墓地にいた。 閑散としている。 祖霊崇拝の慣習がすっかりすたれてしまったこの時代においては、ごく当然の光景ではあった。 ある墓石の前に立ち止まった。 ゆっくりと見上げる。 ふと背後に気配を感じて振り向いた。 そこには、彼の組織のトップに君臨し、かつ、姿なき宇宙存在の端末でもある存在、すなわち、周防九曜の姿があった。 「二人に報告?」 「そんなたいそうなもんじゃない。せっかくの休暇だからな。ただなんとなく来てみただけだ」 「そう」 「あんたは、何しにきたんだ?」 「二人に会うため」 そういうと、周防九曜は、墓石を見上げた。 「宇宙人が墓の概念を理解できるとは驚きだ」 「みんなとのことは、私の大切な思い出。このお墓は、それを思い出させるきっかけ」 「そうかい。じゃあ、勝手に思い出に浸ってろ。僕は、次の任務があるからな」 次の任務は、あの分岐点から1時間後の時点より常駐して、経過を観察すること。 彼は、もう一度、墓石を見上げた。 そこに記された二つの名前。キョンという奇妙なあだ名で呼ばれていた男の本名と、かつて佐々木と呼ばれていた女の名が記されていた。 「フン。先祖の馴れ初めを間近で観察するのも一興だ」 立ち去ろうとした彼を、周防九曜が呼び止めた。 「なんだ」 「朝比奈みくるとの口付けはどうだった?」 彼が努めて考えないようにしていたことを、彼女はいきなり思い出させてくれた。 「そんなことを訊いてどうする?」 「ただの好奇心」 「あんたの好奇心に答える義理はない」 こっちの時間軸には、朝比奈みくるは存在しない。 朝比奈みくる(小)は、分岐に巻き込まれないように、分岐点の1時間前に強制帰還させられており、分岐点より1時間後に再派遣されている。再派遣されたのは、当然、あっちの方の時間軸だ。 朝比奈みくる(大)は、分岐点以前の時間帯に対する任務につくことはもうないだろう。それは、彼も同様だった。 そして、こっちの時間軸に、朝比奈みくるが生まれることはありえないのだ。 そう。あの口付けの意味を問うことは、もはや不可能だった。 4.二つの未来その2 朝比奈みくる(大)は、とある墓地にいた。 閑散としている。 祖霊崇拝の慣習がすっかりすたれてしまったこの時代においては、ごく当然の光景ではあった。 ある墓石の前に立ち止まった。 ゆっくりと見上げる。 ふと背後に気配を感じて振り向いた。 そこには、彼女の組織のトップに君臨し、かつ、姿なき宇宙存在の端末でもある存在、すなわち、長門有希の姿があった。 「二人に報告か?」 「まあ、そんなところです。長門さんもですか?」 「そう」 そういうと、長門有希は、墓石を見上げた。 「最小限の犠牲で、思い出の保全を図れたことは満足すべき成果」 「その犠牲をもたらした我々をお二人が許してくださるかは、分かりませんけどね」 あの分岐点こそ保全したが、他の数百にわたる分岐点は、片っ端から叩き潰している。 この時間軸を保全するために、複数ある未来の可能性を犠牲に供したのだ。 「私は、いわゆるあの世に行くことはできない。あの世で二人に怒られるのはあなただけ」 「そんなぁ。長門さんだけずるいですよぉ」 墓石に刻まれた名前は、キョンとハルヒ。 朝比奈みくるの先祖にあたる。 その二人に朝比奈みくるが怒られている様子を想像して、長門有希は微笑を浮かべた。 「ところで、あなたのあのときの行為について個人的に疑問がある」 「どの行為でしょうか?」 「藤原との口付け行為」 「別にいいでしょう。我々の時間軸に影響はありえません」 「そう。だからこそ、疑問である。あの行為は、あなたの任務上必要なものではなかった。その意図は推測不能。よって、あなたに直接訊きたい」 朝比奈みくるは、唇に人差し指を当てて微笑んだ。 「それは、禁則事項です」
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種類 恋物語 人物 工藤新一 毛利蘭 あと少しで高校3年生の新一と蘭。 新一「帰ってきたんだからいいだろ!」 蘭「事件、事件って!そういうのがだめなんだよ!ちょっとくらいあいにこいよ!!!」 新一「いいだろ!帰ってこれたんだから。」 蘭「そういう人大嫌い!!もう別れましょう。」 新一「ちょっと蘭!!…いっちゃった。」 女子高生A「ねえ?私とつきあわない?イケメンだし。頭もいいし。運動もできるし。まあ、噂だけど。」 女子高生B「私とつきあって!」 新一「………あの、お断りします。それでは。」 女子高生A「なんだ!さっきふられたじゃん。……いっちゃった。」 新一「てか、なんで」 途中
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▼● One to Be Feared とうとう5つの神の歌がそろった。 シドの飛空艇の力を借り、霊獣 バハムートに会いに行くほか、 世界を救う道はないだろう。 大工房 / シド研究室 Cid [Your Name]君。 待っていたぞ。 Cid テンゼン君やスカリー君から、 ざっと話は聞いたが、あれは本当なのかね? Cid プリッシュ君が「世界の終わりに来る者」 だったという話も驚いたが…… Cid タブナジアのミルドリオン枢機卿が、 永遠の命をもって、ジュノの要人に納まっていたと 聞いた日には、ハンマーで殴られたかと思ったぞ。 Cid [Your Name]君、 おぬしからも詳しい話を聞かせてくれ。 さぁ、皆を集めよう。 Tenzen ……なるほど。 そういうことでござったか。 Tenzen ミルドリオン枢機卿は セルテウスが霊獣バハムートとの間に交わした 契約を果たすために、男神を降臨させようと していたのでござるな……。 Shikaree Z プリッシュの胸に 魔晶石が埋まっていたのは、プリッシュの 内なる闇が封印されたためだというのか? Shikaree Z 私は、罪狩りのミスラながら 過ちをおかしてしまった。魔晶石を前にしてこそ、 冷静でいなければならぬというのに……! Cid プリッシュ君は、 その重い定めを背負いながらも 泣き言ひとつ言わなかった。 Cid そして、 ウルミア君は幼い頃より、 そんな彼女を見てきた。 Cid ウルミア君にとっても、 その真実は自分のことのように重いはずだ。 Cid あのふたりにとっても、 これ以上に過酷な運命はあるまい……。 Tenzen 我らは どうすればいいのでござろう。 Tenzen 我輩の鳳凰丸は、 霊獣バハムートを討つことだけは してはならぬというでござる。 Shikaree Z けれども、 霊獣バハムートさえ討てば、 真龍との戦いに勝機が生まれるぞ。 Shikaree Z 私たちの一番の脅威は、 霊獣バハムートの用いる空の魔法だ。 Cid そうだな。すべてを知った わしらの前に続く道は、3つある。 Cid 真龍率いる竜族との 全面戦争の幕開けを待つか…… Cid わしの作った飛空艇にて、 ジュノと共に真龍どもへ急襲をかけるか…… Cid 5つ目の歌を聞かせ、 プリッシュ君に男神を降臨させるか…… Jabbos 男神…… 人に争いの……呪いをかけた神……。 Jabbos 男神……倒せば……、 人の……呪い……消えるはず……。 Jabbos ……でも……人…… ほんとに……勝つこと……できる……? Tenzen プリッシュ殿は、 [Your Name]殿がその力を持つと 言っていたそうでござる。 Tenzen それに加えて 我輩の鳳凰丸があるでござる。 Tenzen しかし……、 正直、我輩も不安でござる。 Tenzen 霊獣ディアボロスは、人は決して 「世界の終わりに来る者」には勝てぬと 言っていたでござる。 Tenzen 鳳凰丸からも、答えは得られぬ……。 Cid ……確かに、わしらは 恐ろしいことをしようとしている。 Cid プリッシュ君が戻ってきてくれれば、 わしらがどうすべきなのか、その答えを 得られるのだろうか。 Cid [Your Name]君、 テンゼン君、罪狩りのミスラ君。 Cid 君らは先に、タブナジアへ向かってくれ。 プリッシュ君が戻り次第、わしらも飛空艇にて タブナジアへ向かおう。 Tenzen タブナジアへ? Cid タブナジアには、 ギルガメッシュの使いがやってきているはずなのだ。 Cid 高度を保つための最後のパーツは、 わけあってバストゥークには持ち込めない代物でな。 Cid わしらが追いつくのを タブナジアの港で待っていてくれ。 タブナジア地下壕 Parelbriaux これから、竜と戦うんだろう? ウルミアさんにそんな危険なところ、 行ってほしくないけど…… Parelbriaux まあでも、 そんなこと言ってもきく人じゃないよね……。 しょうがないか……。 Justinius どうやら大変なことに なってきたようだな……。 Justinius 戦いの後、忘れられたこの地が、 再びヴァナ・ディールの未来を決する戦いの 拠点となるとは……。皮肉なものだ。 Tressia 大変なことに なっちまったね……。 Tressia こんなこと言うのは おしつけがましいのはわかってる……。 でも、言わずにはいられないんだ。 Tressia 頼んだよ、あの子のこと…… そして、この町、この世界のこと……。 Mengrenaux おまえ、プリッシュのこと、 助けに行ってくれるんだろ! Mengrenaux オレはおまえのこと、 信じてるからな! あ……今までも信じてたからな! Chemioue 竜たちとの争いなんて、 こりゃまたとんでもない厄介事を 持ち込んでくれたもんだね……。 Chemioue でもね……、 プリッシュも、あんたも、負けないと思うよ。 Chemioue そりゃ、憎たらしい奴ほど、 強いからさ。あんたも、プリッシュと同じ 雰囲気があるよ。 Ondieulix 竜族との戦い、ですか……。 もう私たち自警団がお役に立てることなど ないのかもしれませんね……。 Ondieulix それでも、忘れないでください。 我々は、待っています。あなたのことを、 そして、プリッシュのことを……。 タブナジア地下壕 / 長老の部屋 Despachiaire もう……ウルミアを 止めることはあきらめました。 Despachiaire きっと、 あの子自身の目で世界を知り、 あの子自身の手で運命をつかむことでしょう。 Despachiaire 若い者の成長を ただ見守ること……それが本当の 老いたるものの務めなのでしょうな……。 海獅子の巣窟 Tenzen シド殿! お待ちもうしていたでござる! Cid ウルミア君と ルーヴランス君を連れてきたぞ。 Cid しかし、 プリッシュ君はダメだった。 大変なことになってしまった。 Tenzen そ、それは どういうことでござる!? Cid 詳しくは、彼らに聞いてくれ。 Cid わしは、ギルガメッシュの使いから もらわねばならんものがある。 Ulmia プリッシュは……、 見つかりませんでした……。 Ulmia プリッシュは……、 どうやら、ジュノ戦闘艇隊に隠れて 乗り込んでいってしまったようなんです。 Tenzen なんと!? Tenzen プリッシュ殿は、 またなぜ、ウルミア殿を待っては いられなかったのでござろう!? Tenzen まさか、 ひとりで霊獣バハムートと戦う 心積もりではあるまいな!? Ulmia ……きっと プリッシュは、私が追いかけてくるって、 信じているのでしょう。 Ulmia プリッシュは、 人の心が読める。私の心も読んでいるはず……。 Ulmia けれども、 心が読めるのなら、なぜ、私に こんな悲しい選択をさせるのでしょう。 Ulmia 信じるって、 信じられるって、 こんなに悲しいことなんて……。 Jabbos ……人…… 言葉……通じても……、悲しいことある……。 心……通じても……、悲しいことある……。 Jabbos それは…… 世界が……悲しさに……満ちてるとき……。 世界そのもの……変えないと……だめ……。 Ulmia ……。 Ulmia ……。 そうですね。私たちに残された道は、 もう世界を変えるしかないのかも しれません。 Ulmia 1万年の時をかけ、 多くの人々の生死を経て、この世界が生まれた。 男神の呪いに縛られた世界……。 Ulmia プリッシュも、 その世界を変えるために行ったのね……。 Cid みな、大丈夫か!? 最新型飛空艇も完成したし、出発の準備ができたぞ! Cid わしは、 これからギルガメッシュの船に乗って帰り、 各国にこの現状を伝えるつもりだ。 Cid おぬしたちが 霊獣バハムートを止めることができても、 配下の竜たちの暴走など、予想もつかぬ ことがおきるかもしれんからな。 Ulmia シドさん……。 いろいろとご協力、ありがとうございました。 Cid ……いやいや。 わしももうちょっと若ければ一緒に行くがな。 ギルガメッシュに先に釘を刺されちまった。 バストゥークを守るために残れとな。 Cid おぬしたちも 自分の国を守るために行くのだろう。 そしてそれは、命がけの旅となろう。 Cid しかし、 おぬしたちならできると思うぞ! Cid なぜなら、わしの 「[Ship Name]シド号」がついているのだからな! Cid ワッハッハッハ! Louverance 操縦のことでしたら 私にお任せください。 Cid うむ。 では、任せたぞ。若人たちよ。 ……クリスタルの戦士たちよ。 Ulmia さぁ、行きましょう! プリッシュの元へ、バハムートの元へ! Sueleen もうプリッシュに 会うことはできないかもしれないと、 ウルミアから聞いた。 Sueleen プリッシュは 自らの命を投げ出し世界を救うために、 真龍のもとへ旅立ったのだと。 Sueleen ……。 無事に帰ってきてくれ。 もちろん、プリッシュもおまえも 皆そろってな。 (Iron Gateを調べる) 『畏れよ、我を』でバトルフィールドに突入! 現在このエリア内にいるパーティメンバーのうち 自分を含めた6人がバトルフィールドに入れます。 現在の『畏れよ、我を』ベストタイム:[Number]分[Number]秒 記録保持メンバー:[PC Name]ほか[Number]名 Tenzen ……それで、 今からでもプリッシュ殿には 追いつけるのでござろうか? Ulmia アルドさんが調べてくださったところでは、 ジュノ戦闘艇隊は、隊をふたつに分けて出発した ようなんです。 Ulmia その本隊は、リヴェーヌ岬上空へと 先に近づき、真龍をひきつけ…… Ulmia それとは別に出発した戦闘艇隊が、 別方向より霊獣バハムートの元へ向かう作戦だとか。 Tenzen プリッシュ殿が乗るとしたなら、 あらかた、そちらでござろうな。 Tenzen 霊獣バハムートに近づくための別動隊は、 真龍が本隊に十分にひきつけられるまで、下手な 動きをせんでござろうからな。 Ulmia シドさんも、そうおっしゃっていました。 ですからきっと、まだ間に合うはず…… Louverance こんなものが乗っていたぞ。 Cherukiki こんなものとは失敬な! Kukki-Chebukki そんなこと言うと死刑だぞ! Makki-Chebukki おいらたちはスパイなのだ! Ulmia ……スパイ? Cherukiki 許可なしで 改造飛空艇を作っちゃいけないんだぞー! Kukki-Chebukki 運転免許がない人が 運転しちゃいけないんだぞー! Makki-Chebukki 犯罪者どもを捕まえて、 おいらたちは高級官僚の位へ返り咲いてやるのだー! Shikaree Z ……かっ切り裂いてやろうか。 Tenzen いやいや、待つでござる。 この曲者たちも案外、役に立つかもしれんぞ。 これより我らは、許しなくしてジュノ戦闘艇隊に 近づくのでござるからな。 Tenzen あちらと話の通じる者が 乗っているのは、心強いでござ…… Tenzen な、なんでござるか!? Jabbos ……見えた…… Shikaree Z ジュノ戦闘艇隊だ! Tenzen 威嚇射撃でござろうか!? Makki-Chebukki さっきの 怖い兄ちゃんが、通信しにいったよ! Kukki-Chebukki ここは危ないから、 おいらたちも行こうぜ! Cherukiki 行こうぜ! Ulmia 私たちも行きましょう! 手助けにきたのだと伝えれば、 わかってくださると思います! (Airship Doorを調べる) Tenzen [Your Name]殿! 向こうの様子がおかしいでござるよ! Tenzen 砲撃は止んだでござるが、 それは、なにか思いがけぬことが 起きたからのようでござる! Ulmia プリッシュが 見つかってしまったのかもしれないわ! Ulmia 乗り移るために、 船を寄せてみるそうです! すぐに船室に入ってください! Ulmia プリッシュ! いたら返事をして! 私たちも来たわ! Tenzen これはジュノの方々。 我ら、怪しい者ではないでござる! 捜し人を求めてきただけでござる! Cherukiki だめでござるよ。 この人たちには、なにを言っても無駄でござるよ。 Kukki-Chebukki だって、 この人たちは人間じゃないんでござるよ。 ジュノの人が作った人形なんでござるよ。 Ulmia 人形……? 残り時間:[Number]分[Number]秒 [Your Name]が、イエローリキッドを使用した。 イエローリキッド マメットから流れ出した黄色い液体。 [Your Name]は、Mammet-22 Zetaを倒した。×5 (Airship Doorを調べる) Shikaree Z プリッシュ! いるのならば、すみやかに返事をしろ! Makki-Chebukki いないなら、 いないなりに、いないっていいなーい! Jabbos ……もしかして…… あの……なか、か……? Cherukiki ……もしかして…… あれに……食われちゃった!? 残り時間:[Number]分[Number]秒 [Your Name]が、CCBポリマー剤を使用した。 CCBポリマー剤 シドの開発した対生体機兵器。 投擲して命中すると、機械内に薬剤が浸透。 内部の体液を凝固させると云う。 [Your Name]は、Omegaを倒した。 称号:オメガになる者 (Airship Doorを調べる) Shikaree Z いったい、 なにが起きているんだ? Tenzen このままでは、 いたずらにお互いの戦力を失い、 疲弊するだけでござる! Ulmia 見てください! あちらを! Louverance 皆さん、 あの戦闘艇に接近させます! Prishe おい、てめぇ! そんなとこで高みの見物なんて卑怯だぞ! 降りてきやがれー! Nag molada ハハハ! 時間稼ぎには、ちょうどいい見世物だ! Nag molada その試作品は、 いまだ完成には程遠い代物だが、完成した あかつきには、人の生み出した最強の存在 となるだろう。 Nag molada もっとも、 1万年の昔に完成したものたちは、 今も神都アル・タユの果てに 暮らしているのかもしれんが、な……。 Ulmia プリッシュ! Prishe あっ! ウルミア! みんな! Nag molada うるさいのが来たな。 仕方ない、戦闘レベルをもう一段階上げてみるか。 Nag molada アルテマウェポン! 奴らと遊んでやれ! 残り時間:[Number]分[Number]秒 [Your Name]が、CCBポリマー剤を使用した。 [Your Name]は、Ultimaを倒した。 称号:アルテマになる者 Nag molada ……なるほど、 やはり試作品は試作品、だったか……。 Esha ntarl どういうつもりです、 ナグモラーダ。あなたはアルマター機関より 委員解任、国外追放を命じられたはず。 Esha ntarl その命 召し上げるまで至らなかった恩赦を忘れ、 アルテマウェポンまで持ち出して 戦闘艇隊に潜もうとは…… Esha ntarl 功を立て、今一度の再起を 図ろうとでもお思いですか!? Esha ntarl それとも、 自棄を起こしてすべてを憎み、 この戦術をかき乱そうと!? Nag molada ……。 Esha ntarl ……そうですか。 やはり、霊獣バハムートに尋ねに来たの ですね? 神都アル・タユへの道を……。 Esha ntarl ナグモラーダ、 あなたが神都アル・タユを求むる 理由はよくわかります。 Esha ntarl 「心の言葉」を失った私たちは ひどく惨めで、孤独なもの。 Esha ntarl けれども、 それは人が解き放たれていくということ。 Esha ntarl 始まりはひとつだった私たちは、 子を産み親となり、一歩また一歩と その世界を広げていく。 Esha ntarl それは遥かな昔に、 ひとつの大きな母なるクリスタルが、 5つに分かたれたことと同じ。 Esha ntarl 私たちは ジラートの民よりも先に、 巣立ちを経験したに過ぎません。 Nag molada ……それでは、なぜおまえは 「虚ろの器」にて、クリューであることを捨てた? Nag molada なぜおまえは、 今もなおジラートと共にあり、 神都アル・タユへの道を閉ざす? Esha ntarl それは…… Nag molada おまえの思想は、 おまえが「虚ろの器」にて、 その闇を洗い流したがためのもの。 Nag molada それと同じく、 私もこの闇を洗い流すまで 解き放たれることなど、ない。 Prishe そんなに 神都アル・タユへ行きたいのなら、 ムバルポロスへ行け! Esha ntarl ……プリッシュ!? Prishe あいつは、セルテウスは、 ムバルポロスのモブリンたちに その道を開くように頼んだ! Prishe あいつについていけば、 5つ目のでっかいクリスタルにたどり着くさ! Nag molada ……なるほどな。 海に沈んでいようが、土に埋まっていようが モブリンたちなら、たどり着けぬ土地はない。 Nag molada セルテウスにも 再会できるというのならば、さらに都合もいい。 Prishe おまえが 知りたいことは教えたはずだ! だったら、さっさと帰りやがれ! Esha ntarl ……!? Nag molada そうしたいが、 受けた恩義を返すが美徳。 Nag molada 返してやらねばな、 1万年前、クリューが受けた恩義を…… Esha ntarl なんてことを!? 奇襲の意味が……!? Nag molada ははは! 私の歌が届いたな、天空の覇者バハムート! Nag molada 私は、クリューの民! あなた様がた霊獣の加護ありし、力なき民! Nag molada この者たちジラートの民を、 ヴァナ・ディールに仇なす者たちを、 あなた様の贄と捧げましょう! Esha ntarl ……くっ! あなたには、クリューを名乗る資格などない! 闇に飲まれた、薄汚い凶徒に過ぎない! Nag molada ならば、だからこそ、 この闇を洗い落とさねばならないわけだ。 Nag molada 神都アル・タユにある、 「虚ろの器」によって、な! Kukki-Chebukki もうだめだ~。 Makki-Chebukki もうさよなら~だ~。 Prishe ばっかやろう! 俺たちの出番は、ここからだぞ! Prishe 天空の覇者バハムート! 霊獣であり真龍の王である、バハムートよ! Prishe 俺はプリッシュ! 「世界の終わりに来る者」だ! Prishe おまえたちが セルテウスと交わした契約に従い、 俺は一度、封じ込められた! Prishe この魔晶石が、 俺と共に生まれ落ちた「虚ろなる闇」! その封じられた姿だ! Prishe 俺たちは、 この「虚ろなる闇」を消し去るために、 男神を降臨させ、それを倒すことを目指した! Prishe それをこれから、 おまえの前でやる! 契約を果たす! Prishe そこでしっかり、その目で見ていろ! 人の強さを見せてやる! Bahamut ……エシャンタール……。 なるほど……。そういうことか……。 Bahamut しかし、その必要はない。 おまえは私の言う「世界の終わりに来る者」では ないからな。 Esha ntarl !? Prishe どういうことだ!? Bahamut エシャンタールよ、 虚ろなき人の子よ、そして 霊獣フェニックスの半身よ。 Bahamut 人のために、ここまで来たのだ。 その強い意志に免じて、おまえたちには 教えてやろう。 Bahamut 私の言う「世界の終わりに来る者」は、 神都アル・タユにいる。 Bahamut それは、おまえとは 比べ物にはならぬほどに闇を含んだ命…… Bahamut 1万年の間、我らが閉じ込められていた 神都アル・タユにて、それは目覚めたのだ。 Esha ntarl 神都アル・タユに!? Bahamut クリスタルラインを 動かしたは、ジラートの生き残りか? それとも、今を生きる異形の人々か? Bahamut どちらにしても、 それがために、神都アル・タユを支える 母なるクリスタルは力を失いつつある。 Bahamut 神都アル・タユは、 まもなくここヴァナ・ディールへと落ちるだろう。 Bahamut そうすれば、 「世界の終わりに来る者」は人々を取り込み…… Bahamut 男神プロマシアが、 強大な力をもって降臨するのだ。 Bahamut だからこそ我は、 人の種を根絶やしにせんと、ここ ヴァナ・ディールへと降りてきた。 Bahamut 取り込むものさえ、すべて失せれば、 男神プロマシアの復活には至らぬからな。 Ulmia ……人を、取り込む……? Esha ntarl ……そんな…… Prishe ちくしょお! 霊獣のくせにセコイぞ、バハムート! そういうことは、もっと早く言えってんだ! Prishe 俺たちに言ってくれりゃ、 神都アル・タユに行って、すぐに そいつをぶっ倒してやったってのによ! Tenzen そうでござる! 霊獣バハムート殿! Tenzen そなたは 広大な空を預かる身でありながら、 なにゆえ狭量なる振る舞いを見せるのか! Tenzen 我ら人の力、 なぜに信じてくださらぬのか!? Bahamut 信じるもなにも、 それこそが唯一無二の真実。 Bahamut 男神プロマシアに、おまえたちは勝てぬ。 近づくことも許されぬ。 Bahamut それは1万年前に、 セルテウスなる少年が我らに証明したこと。 だからこそ、おまえたちは滅びるしかないのだ。 Esha ntarl そのようなことはありません! Esha ntarl 霊獣バハムート! 私たちが男神プロマシアに勝てなくとも、 「世界の終わり」を止めればよいはず! Esha ntarl セルテウスは、 私に伝えてくれました! Esha ntarl 彼はそのために来たのだと! 神都アル・タユの落下を防いでみせると! Bahamut なに……? セルテウスがそのようなことを……? そのようなこと、できるはずが……! Prishe ああもう、ちくしょう! おまえの御託は、聞き飽きたぜ! 俺は、前向きな意見が聞きてぇんだ! Prishe [Your Name]、 おまえも、思いっきり言ってやれよ! おまえなら、男神に勝てるってこと わからしてやれよ! 選択肢:男神に勝てるか? どうだろう……? Prishe だぁ! 違うだろ! おまえならできるって言ってんだろ!!?? 絶対に勝てる! Bahamut ……なに? おまえは……? Bahamut ……まさか、セルテウスめ……! Bahamut またも ヴァナ・ディールと人を傷つける気か!? ……そうはさせぬ……!!! Prishe あっ、なんかヤベェぞ! Prishe [Your Name]、 逃げろ! やられるぞ! Tenzen [Your Name]殿! Esha ntarl 全船離脱! (霊獣フェニックス……) (多くの命と共に 母なるクリスタルへ還るのか?) (……そうか、仕方がない。 しかし君のおかげで、わずかでも猶予が生まれた。) (さぁ、母なるクリスタルに還りたまえ。 私がそれと君を解き放とう……) (……そして、道を開こう。 [彼女/彼]を迎え入れるために……) バトルフィールドクリアタイム:[Number]分[Number]秒 現在のベストタイム:[Number]分[Number]秒 [Your Name]は、1500ポイントの経験値を獲得した。 称号:いかづちの洗礼を受けし者 ▲ 望むはあらゆる答え 畏れよ、我を 鎖と絆 ■関連項目 プロマシアミッション Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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梓「もぐ」 ___ .....-‐┐ 〉z、 .. .. > ――‐z..'.. .. .. ,∠}} 厶- ' ... ... ... ... ... ... ... ... ./⌒> X {イ/, .. /. / . i.. .. i .ヽ .. .. ヽ孑 十 //. イ斗 { } .}.ハート i. . トrト、 ナ も 从 / |ハ ハ. . /イノ }/} ノ|. . i ヽ .ヽ. r‐r‐ ぐ i. | /,z==ミV′ =ミ、|. . |) ∧ ..'. 丶.ノ |. {. {つ ⊂つ} . . } / l . . ! r‐r‐ }. 込. `爪`T’ / . /′ }. ..| も 丶.ノ /. }ヽトミ i7{‐;;‐ミ]7チ/イ}/―x. / ..;′ぐ /.. / ∧つ(_ノヽ. . } /. /⌒’{ .. ′ __.ノ. ノ 廴7´oト、. . /V. ノ | ..{ .イ. ご´_ 厂 >┴ = イ\ ヽ .\__ _ /′`  ̄ ̄`r‐、-<`ヽ/___r― 、__ノ \ __ミ⌒` ,/o´_;ソ777t>'ト、 { .. .. 斗 '´ _/⌒∨ /´― ’ i ‐/ o __' i ;;三〉 ヽ. `¨´ i⌒. . / ヽヽ`ー`== 彡__ノ ノ 廴. ノ ` 二二二 ´ 律「あれ何個目だ?」 澪「さぁ…10個目ぐらいから数えてない…」 唯「あずにゃんあ~ん♪」 梓「ありがとうございます唯せんぱ~い♪」モグモグ 梓「…ウプッ」 唯「まだまだ食べられるよね♪いっぱいあるからね!あーずにゃん☆」 梓「唯先輩にあーんしてもらえるなら…私の胃袋は宇宙ですよ~♪ゥプ」 澪「…ま、まぁ食べてる間しか効果ないから仕方ないだろ…」 律「絶対下痢るぞ…」 紬「そうね、これでは根本的な解決にはならないわ…どうしましょう…」 コツッ 紬「あっ。矢じり」 紬(そういえばレポートにあった矢のもう一つの効果…)コソコソ 紬「黄金の沢庵を持つこの私ならばっ…黄金の精神も持っているはず…!」サクリ ボンボンボンボンッ!! 紬「こ、こ、これはっ…!」 律「なんだ?ムギ何をしたんだ!?」 紬「リリー・マルレーン・レクイエム!」 澪「な、なんだ?あっ…」 澪「律ぅ~っ//こっちきて…//」ツンツン 律「み、澪…か、か、かわいいよ…//」 唯「あずにゃあん…あずにゃああああん」 梓「はぅ、唯せんぱい…だ、抱きしめてください…//」 紬「す、凄い…でもこれは第一段階…第二段階が終了する時、世界は完全に変革を遂げる…!」 律「とりあえず次食べさせたらやめにしよう」 唯「え?でもそれじゃあずにゃんまた…」 律「大丈夫、いざとなったらまた皆でおさえればいいし。 第一このままじゃムギの言うとおりだよ、何の解決にもなってない」 紬「それより澪ちゃんの能力は結局何だったの?」 澪「わからない…夢中だったから…」 律「使ってみてよ、澪」じいっ… 澪「う、うん…」 唯「…?どしたの澪ちゃん、使わないの?」 澪「え?つ、使ってる…と、思う…」 律「み、澪?どこだ!?」キョロキョロ 紬「りっちゃん?…これはさっきの梓ちゃん状態ね」 唯「澪ちゃんはここだよりっちゃん」フニフニ 澪「ひゃっ!?ゆ、唯やめろっ!//」 唯「へへ、ごめんごめ…あっ!?き、消えた…」 律「お?出た。澪出た!」 紬「…おぼろげだけど、どういうものか見えてきたわね…」 梓「ごちそうさまー♪」 唯律澪紬「!!」 梓「ふぅ~とってもおいしかっ………はっ!?」ババッ 澪「梓……」 梓「……と、トドメを刺さなかったなんて…おっ…お、愚かな先輩達ですね…」 唯「あずにゃん、どうしてそんなこと言うの?私達あずにゃんが大好きなのに」 梓「!! …うっ…うぅ……」 律「梓…私達、何か悪い事しちゃってたか?だから怒ったのか?だったらごめんな…直すよ…」 梓「…先輩達はいっつも真面目に練習しないし…」 梓「私、納得したつもりでしたけど…実際には後輩だし立場弱いから遠慮してるだけだったみたいです…」 梓「だって先輩達を言う通りにさせられるかもしれないって力を手に入れたら、暴走しちゃったもん…」グスッ 梓「本当の私はこんな最低人間だったんです…うぅ…グスン……許されていいわけ無い…」 紬「何を言うの梓ちゃん…」 梓「グズ…ムギ先輩、マドレーヌ投げてごめんなさい… …私、自分の髪で首を絞めて死にます…」シュル 澪「梓っ!?やめ…」 唯「うぅうんたたたたたたたたたたたたたたたほわったァっ!!!!!!1」ズドッバシィ! パラパラ… 梓「あっ… な、なんで邪魔するんですか唯先輩…」 唯「あずにゃんっ!!!」 梓「ひっ!?」ビクッ 唯「あずにゃんだいすきだよ!だいすきなんだ!!」ギュウッ 梓「ゆ、唯先輩っ…//」 澪「私も大好きだ梓!」ガバッ 梓「みおせんぱ…ぁう//」 紬「私もよ!梓ちゃんっ!!」ガッバ 梓「た…た…たくあ……//」 律「ワタシも、ダイスキダー!」ガッバァーナ 梓「デコ先輩…皆……私も先輩達が大好きですっ…!」 律「よーし!じゃあ仲直りも出来たところで!」 梓「はい!れんs」 律「帰るかーーー!!」 梓「」 ゴゴゴ… 唯澪紬「あっ…」 律「や、やっべ…」 梓「…もー!しょうがないですね~」 律「たはっ♪脅かしやがって~☆」コツン 梓「ふふふふでも明日から練習ちゃんとしましょうね!」 唯「あ、でも私音楽室の床に穴あけちゃったよ~」 紬「斉藤に直させておくわ♪一晩で♪」 唯律澪梓(さ、さすがお嬢様だ~!) 紬「あら?そういえば…」 律「どしたムギ?」 紬「私、矢じりここに置いてなかったっけ?」 澪「え、そうなの?」 梓「私知りませんよ」 唯「私も知らないよー」 紬「うーん…気のせいかなぁ…」 律「気のせいじゃないか?帰ろうぜー」 …… 唯「ただいまー!うーい!」ガチャ 憂「お帰り~お姉ちゃん。遅かったね」 唯「うんちょっと色々あったから…疲れたよー」 憂「そ、それもその色々っていうのでなったの…?」 唯「え?」 憂「お姉ちゃんの制服。べたべただよー。蟻がたかってるよ」 唯「あ、うわっ!ほんとだ!(アイスの霧とかやったからなぁ…)」 憂「もー、とりあえずお姉ちゃんお風呂入って!ブレザーはクリーニングに出すよ」 唯「ご、ごめんうい~…」ヌギヌギ「はい」 憂「じゃあすぐお風呂行っちゃってね~、家の中まで蟻きちゃうよ…」 唯「ほいほー」トントントン 憂「…もー」ゴソゴソ 憂「生徒手帳入れっぱなし。このまま出したら大変だよー」 憂「お姉ちゃん他にも色々入れてそう、全部チェックしないとね」ゴソゴソ 憂「ん~~… …い゛っ!?」サッ 憂「あぅ、血が…な、何?」ゴソソ 憂「なにこれ…危ないなぁ、こんなの持ち歩かないでよお姉ちゃん…」 憂「とりあえず絆創膏~ …あれ。傷なくなってる」 憂「変なの。まぁいっか、ご飯の支度しないとお姉ちゃんお腹すいてるよ」 ――その晩―― 憂「ぅう……あぅっ…お姉ちゃ……ハァハァ」 唯「んん~ぅ うーぃい…あーいーしゅうう……フシュルシュル」Zzz 憂「ぁぅう……ハァハァ……ぅううぅ……あ、熱い……!……」 唯「むにゃむにゃ」 …… チュン…チュンチュン…… 唯「あ、朝だ飴!」ガッバァ 唯「うーぃいー、朝ごはん~」 憂「出来てるよ!お姉ちゃんッ!!!!!!」 ズバッギャア~ンッ!!!! 唯「ど、どしたのうい…朝一でそういうのやめてほしいです…」 憂「」 憂「遠慮なく食べてよッ!お姉ちゃんッ!!!!!」 唯「」 …… 律「結局矢じり見つからなかったのな」 紬「そうなの……どこに行ったのかしら、うう」 唯「でもこれでよかったのかも!」 澪「そ、そうだな……あの矢じりのせいでこれ以上変な事が起きてもかなわないぞ」 梓「そうですね(と、しれっと言う私って嫌な奴って思われてるんだろうか…)」 梓「そういえば唯先輩、憂何か良いことでもあったんですか?」 唯「え?何で?」 梓「いや…なんか今日一日中テンション高かったんで……」 唯「そういえば今朝おかしかった!なんかおかしかったよ!!ズバッギャーンとかいってた!!」 梓「やっぱりですか。でも聞いても何でも無いっていうんですよね」 律「まぁ憂ちゃんだってたまにハジけたい時あるんだろ。いつも姉ちゃんばっかハジけてるもんで」 唯「むむ、私はういに何もガマンなんかさせてないよ~!」 澪「はは、おいおい」 唯「お、おいおいって…何その冗談はよしこさんみたいな言い方っ」 紬「まぁまぁ唯ちゃんケーキでも食べて♪」 「メッシャアアアーッ!」 唯「わーい♪」モグモグ 唯「んぁあああずにゃああぁあん♪アフンッ…」 律(なんかもうここまで当たり前のように使われると逆にスガスガしいな……) 澪「まぁ平和なのはいいことだな」 梓「そうですね」 唯律澪紬「」 梓「……(や、やっぱり昨日の事気にしてるじゃないですか…うう…水に流れてないじゃないですか…)」 律「さて練習するか」 梓「は、はい!(やったー♪)」 ガチャ 憂「おね~えちゃんっ♪」 唯「あ、うい~。どうしたの?」 律「やぁ憂ちゃんこんちは~」 憂「お姉ちゃん帰ろ♪買い物付き合ってよ~」 律(あ、あれ、無視ですか) 唯「え、今?」 澪「憂ちゃんごめん、私達今から練習するんだ」 憂「そうですか!頑張ってくださいね!お姉ちゃん帰ろ?」 唯「……うい、澪ちゃんの話聞いてた?今から練習なんだ。だからだめ」 憂「…………」 ―――― ガチャ 憂「おね~えちゃんっ♪」 唯「あ、うい~。どうしたの?」 律「やぁ憂ちゃんこんt」 憂「お姉ちゃん大変だっ!和さんが事故にあったんだ!!帰ろう!!」 唯「う、うそ!和ちゃんが!?」 憂「そうなの!はやく病院に行こう!!」 澪「の、の、和が事故!?私も行く!!」 律「そうだ皆でお見舞いに行かなきゃ!」 憂「だめっ!!お姉ちゃんだけです!!!」 唯「!? う、うい皆も心配してるんだよ、皆一緒に行くの!」 憂「…………」 ―――― ガチャ 憂「おね~えちゃんっ♪」 唯「あ、うい~。どうしたの?」 律「やぁ憂ちゃんk」 憂「お姉ちゃん大変だよ!やすきよ復活ライブがあるんだ、すぐ行こう!!」 唯「ほ、ほ、ほ、ほ、ほんまでっかぁ~っ!?行く行く!すぐ行く!皆ごめんね私帰る!!」 律「お、おい唯」 バタム! 律「な、なんだ唯のやつ」 澪「はぁ、しょうがないから唯抜きで練習するか」 梓「…………」 律「しっかし昨日梓とちゃんと練習するって約束したばっかなのにな!なぁ梓」 梓「……いいですよ別に。練習しましょう」 澪「ま、まぁやろうよ」 紬「……ねぇ、皆……なんか変な感じしない?」 澪「え、別に。しない……と思うけど……」 梓「……練習しましょうか」 ―――― 憂「おねえちゃ~ん!」スリスリスリスリスリ 唯「う~い~」スリスリ 唯「それでやすきよ復活ライブどこでやってるの!?」 憂「えーとスーパーでやってるって言ってたよ! ついでに一緒にお買い物しようねお姉ちゃん♪」 唯「うん、そうしよう!」 憂「えへへへへへ」 …… 唯「今日はしふぉんけーき!やった~」 紬「唯ちゃんクリーム乗せたかったらあるからね♪」 梓「今日は早めに練習しますよ。唯先輩昨日しなかったんだから」 唯「わ、分かってるよ~ぅ」 律「ホントか唯?梓がまた怒っちゃうぞ~w」 梓「も、もうあんなことしませんよ……」 唯(結局やすきよライブやってなかったし皆にはお小言もらっちゃうし…うう) ガチャ 憂「おね~えちゃんっ♪」 唯「あ、ういー」 律「やぁ憂ちゃん」 憂「帰ろう!今日こそやすきよライブあるんだってさ!」 唯「ごめんうい、今日は練習するよぉ…」 ――― 憂「お姉ちゃんほら急いで急いで!」 唯「ご、ごめん皆じゃあね!」ガチャ バタン 梓「ゆ、唯先輩……」ワナワナ 澪「ま、まぁ仕方ないだろ家に泥棒入ったかもしれないっていうんだから」 梓「そうですけど……二日連続……あ、明日は練習してもらいますっ……」 6
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【検索用 けんかわかれ 登録タグ UTAU け デフォ子 曲 耳ロボP】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 代表的なカバー コメント 作詞:耳ロボP 作曲:耳ロボP 編曲:耳ロボP 唄:デフォ子 曲紹介 曲名:『けんか別れ』(けんかわかれ) 耳ロボPの処女作にして、最古のUTAUオリジナル曲。 他のUTAU及びVOCALOIDによるカバーの数は耳のあるロボットの歌に次いで2位。中でも飴屋Pによる桃音モモ連続音アレンジ版は殿堂入りを達成しており、そちらは歌詞が若干異なる。 歌詞 (原曲ver) 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず いつもキミが見せたあの手のひらは 出会いみたいなものでもあったね いつもキミにかけたあの言葉なら 文字にしておくべきだったね 今よりずっと これからきっと たしかにちょっと つうじてる なぜならきっと たしかにもっと これからそっと みてると けど そうじゃない いえてそうじゃない 避けられそうもない deja vu 超えられそうに ないのなら 嫌われても しょうがない 今よりずっと これからきっと たしかにちょっと つうじてる なぜならきっと たしかにもっと これからそっと みてると けど そうじゃない いえてそうじゃない 避けられそうもない deja vu 超えられそうに ないのなら 嫌われても しょうがない 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず いつかは そう なにもかも忘れ Hello, hello again. I love you それから そう キミは また こちらを振りむくよね いつかは そう なにもかも忘れ Hello, hello again. I love you それから そう キミは また こちらを振りむくよね 今さらもう 今さらもう (桃音モモ 連続音音源ver) + 桃音モモ 連続音音源ver 歌詞 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず いつもキミが見せたあの手のひらは 出会いみたいなものでもあったね いつもキミにかけたあの言葉なら 文字にしておくべきだったね 今よりずっと これからきっと たしかにちょっと つうじてる なぜならきっと あのときもっと これからそっと みてると けど そうじゃない いえてそうじゃない 避けられそうもない deja vu 超えられそうに ないのなら 嫌われても しょうがない 今よりずっと これからきっと たしかにちょっと つうじてる なぜならきっと たしかにもっと これからそっと みてると けど そうじゃない いえてそうじゃない 避けられそうもない deja vu 超えられそうに ないのなら 嫌われても しょうがない 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず 今さらもう Don't go back. Don't go back again またあの声 I love you 今頃 そう Can't go back. Can't go back again 嘆いてるはず いつかは そう なにもかも忘れ Hello, hello again. I love you それから そう キミは また こちらを振りむくよね いつかは そう なにもかも忘れ Hello, hello again. I love you それから そう キミは また こちらを振りむくよね 今さらもう 今さらもう 代表的なカバー コメント 名前 コメント
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―日曜・平沢家のリビング― 唯「卒業したらあんまり会えなくなっちゃうね」 和「そうね」 唯「幼稚園からずっと一緒だったもんね」 和「そうね」 唯「寂しいよ」 和「私もよ、唯」 唯「えへへ、照れますな~」 和「私も」 唯「私の親友のトップの座は和ちゃんだからね」 和「……嬉しいこと言ってくれるじゃないの」 カチャカチャ 憂「和ちゃん、お姉ちゃんお茶とお菓子だよ」 唯「ありがと~」 和「ありがとう、憂」 憂「何話してたの?よいしょっと」 憂が床に座る 和「卒業したら離れ離れになるねって」 唯「寂しいよね」 憂「そうだね」 唯「和ちゃんも同じ大学にしてくれたらよかったのに」 和「友達に合わせて大学選ぶってどうなのよ……」 唯「変かな?」 和「変よ」 唯「私はよくわからなかったからむぎちゃんと同じとこーって決めたからね」 和「ないわぁ」 唯「そしたら律ちゃんも私もーって」 和「ないわぁ」 唯「最後は澪ちゃんも一緒のところに」 和「あなた達……」 唯「やっぱり友達とはずっと一緒がいいよね」 和「じゃあ大学の後、働く時になったらどうするの?」 唯「えーと……」 唯「やっぱりみんなでずっと一緒にいたいな!えへっ!」 和「『えへっ!』じゃないわよ……まったく」 唯「……だめかな?」 和「ダメっていうより甘い。甘すぎてむせるくらい甘い」 唯「そんなに?」 和「大学は学ぶ場よ?友達と遊ぶ場じゃないわ」 唯「う、うん……」 和「唯は何をするために大学に行くの?」 唯「……バンドかな」 和「……さっきの話聞いてた?」 唯「わかってる、わかってるけど……自分がやりたいことなんてまだわからないよ……」 和「そう」 唯「それを見つける為に大学にですね……行く……ということではどうでしょう?」 和「甘い」 唯「ごめんなさい」 和「憂、憂が将来したいことは?」 憂「えっ!?私?」 憂「私は……お料理のことか……幼稚園の先生、あとは建築にも興味あるかな、全部ぼんやりとだけど」 和「憂なら全部叶えられるわ」 憂「そ、それは言い過ぎだよぅ……でもありがと和ちゃん」 和「聞いた?唯、あなたの夢は?」 唯「……わかりません」シュン…… 和「はぁ……」 唯「た、ため息はやめてよ……」 和「あなた今18よ?」 唯「う、うん……そだね……」 和「4年もすれば社会人ね」 唯「う、うん……」 和「やりたいことがわからないまま入れそうな会社に就職」 唯「とりあえず仕事はしなきゃね」 和「会社に入ったらやりたくない仕事もやらなきゃいけなくなるわよ」 唯「……それは勘弁」 和「でしょうね、唯の性格を考えると仕事やめちゃうかもね」 唯「むぅ……」 唯「就職先は吟味しなきゃね……」 和「吟味?できるの?」 唯「……はい?」 和「就職先を選ぶ、でも実際は受ける会社を選んでるだけであって会社から選ばれてる」 唯「ごめん、よくわからないよ……」 和「まぁいいわ」 唯「今日の和ちゃんちょっと変だよ」 和「……きゅっ」 突然、和が唯の頬をつねる 唯「いふぁい、いふぁいよ、ののふぁひゃん」 和「あんたを心配して言ったのよ」パッ 和が唯をつねるのをやめる 唯「うぅ……憂、和ちゃんがいじめるよぅ」 憂「あはは……」 和「けいおん部のみんなともいつかは別れる時が来る、覚えておきなさい」 唯「……嫌だよ」 和「憂ちゃんとだって別れる時が来るわ」 唯「そんなっ!!」 憂「わ、私はお姉ちゃんとずっと一緒だよ!!」 和「結婚はしないの?」 唯「え?」 和「2人とも結婚したら一緒にはいられないでしょ」 唯「なら結婚なんかしなくていいよ」 憂「お、お姉ちゃん……うるうる」 和「身を焦がすような恋をしたことがないからそんなことが言えるのよ」 唯「……はい」 和「はいじゃないわよ」 唯「じゃあ和ちゃんしたことあるの?」 憂「あるの?」 和「姉妹揃って攻撃しないでよ、ないわよ。すみませんでした」 唯「勝った」 和「何によ」 和「でも結婚すれば相手によっては仕事しなくてもいいのよ」 唯「えっ!!本当!?」 和「女は家事ってのを望む男なんてまだまだ多いわよ」 唯「じゃあ結婚しようかな~」 憂「お、お姉ちゃん酷いよ……」 唯「あわわわ……ごめんよ憂ぃ」 和「みんなと別れることについてはどうでもよくなったの?」 唯「よくない!ずっと一緒がいい!」 和「むぎのコネで同じとこに就職って手があるわね」 唯「それだ!」 和「あとはバンド、メジャーデビューできなきゃ悲惨だけどね」 唯「それは……でもみんなでずっとバンドやってたいな」 和「後は……私が働いて唯が家事」 唯「はい?」 和「私が養うってことよ!」 唯「……いいの?」 憂「どういうことなの……」 唯「どれくらい養ってくるるの?」 和「唯の希望は?」 唯「んとね……ずっとかな!」 和「わかったわ、養子として唯を引き取るわ。真鍋唯になりなさい」くすっ 唯「なんかそれ結婚みたいだね、あはは」 和「なっ……なっ……///」 未完 戻る
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212. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 01 08 28.61 ID 04vAQo0X0 まぁまぁ 明日また報告してくれよ さ、いつまでも携帯カチカチやってっとドラムがふて腐れそーだから 携帯閉じな なにするか安価でもだしたら面白そーだけどなwww 212 安価しちゃうのか?www むしろ明日のデート先とか決めていただけるとありがたいんだが。 今ドラムは風呂入ってるよ。 これは突入して良いんだよな! 213. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 01 10 40.26 ID qgYM7S9Q0 あれだな。今日明日とは言わんが、定期的な進展報告とか欲しいな ニコとつべで探したが動画見つからん…誰かうrlを頼む 213 だらだら続けない方が良いかとも思ったが、スレがある内は報告するし、 なんかあったらまたスレ立てさせていただくよ。 動画はようつべで「またまた学園祭」で検索したら出てきたんだがな。 217. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 01 39 02.86 ID 04vAQo0X0 おぅ背中でも流してやれ デート先はどっちがリードかわからんがどこでもいいんじゃ? 家でごろごろしてるのもいいし まー安価だすならだしな、何になっても後悔すんなよwwww 218. 1 2010/10/25(月) 02 03 15.84 ID R8jy2l9pO お風呂入ってきた! またいっぱいキスしてしまった。 肌と肌が触れ合うっていいな! 217 動画なぜ見つからないんだろうか…。 では 今からどうする 221 明日どうする 223 221. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 02 18 24.81 ID v3inhKvA0 ハイパーセックスタイム 223. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 02 25 44.33 ID v3inhKvA0 家でいちゃいちゃ 224. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 02 28 44.60 ID +k8EfUXL0 221 223 に決定しました よくあるビアンの過ごし方だなwww 225. 1 2010/10/25(月) 02 28 53.80 ID R8jy2l9pO ずっといちゃいちゃしかしないのかwww ドラムもう寝ちゃったよ。 寝顔かかわいくてかわいくて、何回もキスしてしまう//// セックスってどうやってやるんだ? 227. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 02 55 08.84 ID +k8EfUXL0 あー難しいなうまく説明できんがキスから始めればいい やってくうちにしたいこと出てくるからそれに任せるしかないかな 236. 1 2010/10/25(月) 09 01 32.13 ID R8jy2l9pO みなさんおはようございます。 寝顔がかわいかったので何回もキスしたり抱きついて胸触ったりしてたんだけど ドラム「んあ…。 1 …。」 とか寝言言いながら頭なでられてたら私も眠ってしまいました。 すみません。 ドラムはまだ寝てる。 すげーかわいいな。 もう私のものなんだよな。 238. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 09 10 52.64 ID SoZPMrar0 あぁおはー今日一日いちゃつくのか……いいのう 238 安価でそうなったからなwww でも、ドラム「え〜、どっか行こうよ〜。」とか言いそうだけど。 239. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 09 20 04.43 ID hUnylEwIO ドラムの子はりから始まる名前? 239 そうだよ。なんで? 241. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 09 35 56.31 ID C3Bjt/e1P 胸は直で触ったんですよね!? 241 お風呂入ったときはね。 寝るときは服の上から。 243. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 09 41 05.51 ID C3Bjt/e1P 風呂の様子を詳しく書くのは義務だと思うんです私 244. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 09 45 08.70 ID b5YG/KKE0 まぁ今日は携帯自重だな報告くれるのは嬉しいけど つまらんことで雰囲気壊すなよーっと じゃあの 245. 1 2010/10/25(月) 09 49 11.19 ID R8jy2l9pO 243 書くほどのことじゃないと思うんだけど…。 ガチャ 私「おかえりー!」 ドラム「やっぱり来たかー!」 私「い、いっしょに入っても良いかな。」 ドラム「いや、もう入ってるよ。」 私「背中流すよ。」 ドラム「うん、ありがとう」 で、体洗いながらいろんな所触った。 247. 1 2010/10/25(月) 09 56 30.39 ID R8jy2l9pO 244 ありがとう! まだ今は寝てるから大丈夫なんだけどな。 ちょっかい出したい…。 私「○の胸って柔らかいな…。」 ドラム「いやみですかー?」 私「大きさのことを言ってるわけではないだろ。」 ドラム「じゃ、あたしも洗い流してやるよ。」 私「ありがとう。」 ドラム「しかし相変わらずでかい胸だなー。」 私「ん、あっ…。あんっ…。」 ドラム「変な声出すなって…。」 248. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 03 27.26 ID VgIUGhdi0 洗い流してもなぜかぬるぬるが無くならないとかじゃないでしょうね? 248 正解www 249. 1 2010/10/25(月) 10 06 54.96 ID R8jy2l9pO で、我慢できなくなってキスした。 私「くちゅ、○(←ドラム)んあっ…。あんっ。くちゅっ…。」 ドラム「 1 、ちゅっ、あっ…。んふ…。」 好きな人の肌と肌が触れ合って、 しかもつるつるとすべっていろんな所がこすれて変な感じがして、 またなんかあふれてきた。 250. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 08 30.56 ID VgIUGhdi0 まんこは舐めませんでしたか? 250 なめませんでした。すまない。 252. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 15 48.92 ID VgIUGhdi0 寝てるんなら後ろから抱き付いてなよw 252 抱きついてるw ちょっかい出すと頭撫でてくれる。 まだ寝てるっぽいから朝ご飯(もう昼か)作って上げることにした。 254. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 40 32.10 ID WQ2mnfXW0 あー携帯見られてこのスレにドラム降臨したら面白いのにな 「最近携帯弄ってばっかでなにしてたんだぁちょっと見ちゃお」 的な 256. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 51 26.14 ID R8jy2l9pO え? これなんなんですか? 私たちのことが書いてある…。 258. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 53 16.05 ID C3Bjt/e1P 256 ねーよwwwwww ……ってあれ? 259. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 55 03.68 ID R8jy2l9pO なんなんですか? 教えてください。なんかちょっとショックなんだけど。 260. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 56 39.79 ID hUnylEwIO おいおい こんな上手くいくもんか? ドラムちゃんですか? 261. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 57 49.99 ID R8jy2l9pO そうです。 っていうかなんで知ってるんだ? 262. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 10 59 27.54 ID C3Bjt/e1P 261 4 名前 1 2010/10/23(土) 03 17 19.72 ID JAa1FZWoO どうも!前スレの1です! これまでのながれ ドラムの子が大好きで告白したい!土日の文化祭で勝負する!(私はベース) ↓ ドラムの子とけんか ↓ 私が体調を崩したらお見舞いに来てくれた ↓ 仲直り ↓ キーボードもドラムのことが好きと言い出す。 ↓ 三角関係にもつれこんでバンドないの空気が悪くなる ↓ 明日から高校最後の学園祭なのにどうしよう ↓ メンバー一人一人に手紙を書いてみた。 263. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 01 14.23 ID UptKE1kV0 降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 265. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 03 20.40 ID R8jy2l9pO え…。 晒されてたの? キモチワルイ…。 なんか酷くないか? 270. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 07 25.03 ID VgIUGhdi0 もしほんとにドラムなら携帯覗き見か 273. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 09 18.87 ID R8jy2l9pO 書き込みがのこっちゃうのか。 携帯いじったことばれるな(笑) 怒られるな。 276. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 10 08.84 ID R8jy2l9pO 濡れ濡れだったのは私じゃない! 282. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 16 48.50 ID R8jy2l9pO いないと思ったら朝ご飯作ってくれてるのか。 それともう一つ質問。 私の腕に大きくあの子の名前が書いてあります。 3年2組 ○山○?って。 これはなんでしょうか? 283. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 19 55.11 ID mDMDsgBvP 282 私の所有物だから、見た人は触らないでってこと 3年2組 山本山? 284. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 21 40.02 ID R8jy2l9pO そう、山本山。もしくは○山濡。 287. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 26 11.01 ID R8jy2l9pO いやだ、キモチワルイ…。 いや、気持ちいいのか。 もう別れよう…。 288. 1 2010/10/25(月) 11 30 47.56 ID R8jy2l9pO ってならないように携帯は常に肌身離さず持ってます! 機械音痴だから2chとかやらないしな。 それよりもギター2が最近良くケータイいじってるしvipとか見てないか心配だ。 味噌汁できた! そろそろドラムを起こしてくるよ。 289. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 34 05.62 ID rswqGp5T0 くだらないことしてんなよwww 290. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 11 36 24.14 ID hUnylEwIO ああ良かった… 見事に釣られた… 今も釣られてるのかもしれないけどね!(`・ω・´) 293. 1 2010/10/25(月) 12 36 37.12 ID R8jy2l9pO ご飯美味しい美味しい言って食べてくれた。 お嫁さんになったみたいだ//// 294. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 12 50 23.24 ID kc7Vt4hr0 で、昼からはナニするつもりなんだ? 295. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 12 53 11.82 ID A9dd0Sqh0 俺も手料理食いたすなぁ 296. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 13 09 00.32 ID A9dd0Sqh0 昼からなんて破廉恥な!若いっていいな 297. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 13 29 27.29 ID C3Bjt/e1P 293 今後ちゃんとバンドメンバーもたまにはかまってあげてね! 298. 1 2010/10/25(月) 13 34 32.40 ID R8jy2l9pO 294 296 安価で決まったからずっといちゃいちゃしてるよwww 295 ドラムの方が料理うまいけどな。 297 そうだな。さすがにエッチなことはできないが。 299. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/25(月) 13 36 09.48 ID VgIUGhdi0 1 は処女? ドラムはそうじゃないのは知ってるけど 299 え…。 ドラムも処女だよ! 16
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きっと、ずっと 泊瀬谷が誰もいないと思っていた保健室には、犬上ヒカルが一人で本を読んでいる姿があった。 とくに身体の具合が悪いというわけでもないのに、純白のベッドに腰掛けてハードカバーの本を黙々と捲っていた。 しかし扉が開く音に気付いたヒカルは、必死に大きな本を背中で庇おうとする。 「ヒカルくん?」 顔ではウソを突き通しても、尻尾が全てを暴き倒す。白い毛並みが真実ならば、足元の影は虚言を表す。 真っ直ぐに閉じた口から、誰からも見透かされるウソが聞こえてくる。 「具合、悪いのかな……」 「いいえ」 「それじゃ、保健室に来ちゃだめでしょ」 「……ごめんなさい。一人っきりになりたくて」 保健室の主・白先生の姿はない。こともあろうに、無用心にも鍵がかけられていなかった。 消毒と薬品の匂いは保健室が保健室であることを物語り、飾られたマグカップやコーヒーのサイフォンも端役として演じている。 部屋に置かれたベッドのシーツは乱れていない。几帳面な白先生が整えたままの姿であろう。 そのベッドにイヌ独特の毛が然程付いていないということは、ヒカルがここに来てそれ程のときは経っていない証拠。 スリッパの足音を鳴らさぬようにイヌの少年に近づくネコの泊瀬谷。ヒカルの担任教師だからこそ、気がかりで、ほっとけなくて。 泊瀬谷の白い毛並みを窓からの夏最後の光を浴びる。白い毛並みが真実ならば、足元の影は虚言を表す。 「先生は?」 「具合なんか悪くないよ。ただ」 後ろに見え隠れする本をヒカルが隠す姿は、親にお説教された幼稚園児と比べてもなんら変わりがなかった。 と、例えても誰もが納得するようなものだった。秋の稲穂に被さる綿雪を思わせる尻尾がベッドからこぼれる。 泊瀬谷は一介の現国教師。 泊瀬谷はただのネコ。 教えてくれなくたって分かっている。それでも、イヌの少年を自分の瞳に映そうと、映そうと。眼球に焼きついたって構わないぐらい。 だけど、理屈はどうしても答えられません。理屈は考えるもの。考えても、考えても、考えても。 この場から離れたくないという理屈はどうしても答えられません。だからと言って、親切な答えはご遠慮いただきたい。 内に秘めたる思いをひたすら隠し続けることの苦しさで、我慢が出来ずに爪が顔を見せるのだが、ヒカルには悟られたくはない。 「先生、一人で本を読みたいなって、思ってね」 「先生もですか」 つい『先生も』と、こぼすヒカル。気付いているのか、わざとなのか真意は不明。 そこに深入りすることなく、泊瀬谷はトートバッグから適当に一冊取り出して、笑顔を繕う。 ひとつウソをついて、またひとつ自分を苦しめ、泊瀬谷は自分の爪をそっと仕舞う。 ×××××× 泊瀬谷が生を受けて17度目の夏。 学校からの帰り道に親友である飛鳥の恋人の話を聞くのが、泊瀬谷の日課になっていた。 潮風が飛鳥と泊瀬谷のスカートを揺らし、ごろごろとのどを鳴らしているかのように二人は目を細める。 垢抜けない白いカラーのセーラー服に反抗して、ちょっとばかしオトナっぽく紺色のソックスが足元を引き締める。 突き抜けるような青い空と、物静かな海には花が咲き始めた二人のネコには良く似合う。 「はせやん、タケルのことなんだけどー」 「またー?」 「うん」 甘えるような言葉で飛鳥の相談ごとはいつも始まり、泊瀬谷もその相談ごとを受けることは、苦であるよりもむしろ楽しみであった。 飛鳥は背中まで伸ばした黒髪が自慢のシロネコの少女だ。揃えられた前髪が清楚さを物語る。 泊瀬谷からは飛鳥のことが非常におとなしく見え、飛鳥から見ると泊瀬谷こそ大人しいと言う。 しかし、泊瀬谷は飛鳥の方が同い年なのに年上のように感じ得る。それは、タケルの存在だ。 タケルは彼女らが通う高校から少し離れた狗尾高校という男子校の生徒。大柄な洋犬で女の子なら だれでも抱きしめられたくなるような、真っ白く誇り高い毛並みを持つ男子生徒だ。 学校から帰りの電車の中で、飛鳥にタケルが話しかけてきたことから二人は始める。 飛鳥がタケルと付き合い始めたのは、それぞれが高校に入った頃のこと。 「ここ、涼しいですよ」 タケルの心遣いからだった。 青い海の見える涼しげな窓際、タケルの純粋な親切心が恋心に変わる。そして、二人が付き合うようになるには、そう時間は必要なかった。 そのとき泊瀬谷も一緒に電車の中に居たので、タケルのことは少しばかりは知っている。 始めこそぎこちない二人だったが、日に日に二人はお互いのことを深く知るようになる。 立派な体格のタケルの姿を見て、泊瀬谷は飛鳥のことを嫉妬したと同時に心から幸せを祝った。 友人の恋人だもの、応援しなきゃ。 あるとき、飛鳥はタケルの普段見せない仕草を嬉しそうに話していた。 タケルの尻尾にきゅっと爪立てちゃった、だの。 「尻尾を握ると嫌がるんだよ。大きい体してるのに。で、いきなりわたしが指から爪を出すと『ひっ』って声出して驚くんだ。かわいい」 泊瀬谷は飛鳥の話を勝手に自分に当てはめて、にこにこと楽しんでいたのだった。 「飛鳥も果報者だぞっ。あれだけの男子を彼氏にできるって」 「ううん。そう思われても仕方ないけどね」 「だって、タケルくんすごい人気者だよ」 海岸沿いのコンクリの護岸の上、両手を広げ尻尾を立てて歩く。飛鳥は子どものようにはしゃぐ泊瀬谷と違う目をして俯いていた。 両手でしっかりとカバンを携えた飛鳥が歩くたびに、膝でぽんぽんとカバンの背がぶつかる。 海風がスカートを捲ろうとふわり。泊瀬谷は海側に背中を向けてカバンを持ったまま押さえる。 同時に飛鳥の黒髪が揺れて足取りを止める。遠くで私鉄電車が揺れる音が聞こえてきた。 しかし、飛鳥の不安を誘うような、何かに必死に縋りたいような気持ち。泊瀬谷にはそれが分からない。 「わたし、タケルと別れようかなって、思ってるんだ」 「えっ」 興味から理解。知ることは気持ちの晴れることかもしれないが、同時に伏せたくなる事実もはらむ。 「タケルと付き合ってきて考えたんだけどね」 両足揃えて護岸から飛び降り、ローファーの足音鳴らす。スカートがふわりと舞い上がる。 大柄なイヌが小さなネコを連れて歩く姿は、学校の女子たちの間では目を引くものだった。 できることなら、ずっと二人が幸せでいて欲しい。たとえ、自分の幸せを二人に分けて、ぽっかりと穴が開いてしまってもいい。 だからこそ、飛鳥の気持ちを理解するのが困難だった。 「タケルくん、優しいのにどうして」 「どうしてって……。なんだかねえ、優しすぎてイヌのことが分かんないのよね」 「頼り甲斐があって」 「そうなんだけど、ほら。わたしたちってネコじゃない。それが彼には分からないみたいなのね」 種族が違う。 イヌとネコだから。 ツメが違う、牙が異なる。 瞳も違う、そして何もかも違う。 言い訳を見つければ見つけるほど、湧いてくる二人の違い。 所詮はオトナの言い訳だ、と吐き捨てても泊瀬谷には受け入れられない純粋な子どもの気持ち。 「タケルはタケルで『お前は気まぐれすぎる』って言うし、わたしはわたしでタケルのこと『真面目すぎだよ』って思うんだよね」 「真面目って、だめ?」 「うーん。放っておいて欲しいときに心配してくれるんだよね。うれしいけど」 「……うん」 同じネコ同士だからこそ分かる、ネコの価値観。 親切心が恋心、恋心が老婆心へと変わるとき。 「はせやんもイヌの男子はやめた方がいいかも。はせやん、恋愛初心者だし」 「教習所も通ってないけどね。それに、わたし」 「いつかは『泊瀬谷センセ』って呼ばれるようになるんだもんね」 「なれるかな」 「なれるよ」 海岸沿いに立つ古い建物が目に入る。同じ制服の男女が群れ、解きかけのクロスワードパズル雑誌を伏せて駅員が改札を始めていた。 二人が乗る私鉄の郊外線に、成人式を二回ほど迎えた電車がゴトゴトとホームになだれ込む。 ブレーキの空気が吐き出される音に、身体の小さな生徒は怯えていた。運転士が窓から顔を出す。 その中には狗尾高の男子生徒が幾ばくか乗り合わせており、イヌの生徒ばかりとあってか、かなり車内が狭く感じる。 『好きっていうことと、なりたいっていうこと』 泊瀬谷が悩み続けているうちに、飛鳥は駅入り口に駆け込んで定期券をすっと出す。 ――――恋が実ることなんて無いと思っていました。 全ての恋は、氷漬けにされた花。眺めているうちは美しい。だけども取ろうと思って氷を触ってみると手を傷めてしまうのです。 爪を立てても、けっして花には届かない。いつかあの花を手にしたいと、氷が融ける日を毎日ずっと待ち続けていました。 わたしが高校生のころ、友人たちは、氷を一ミリでも融かそうと熱心に暖めたり、かじったりしていたのですが、 わたしにはその頃それに興味が無かったのです。いや、無かったと言えばウソになります。手を出すことが出来なかったのです。 時間はわたしに残酷です。 頭をぶつけて母親を追い駆けていた子ネコは、いつの間にか大きくなって、一人だちの日が来てしまったのです。 教師である父の元、わたしは一生懸命に教師になる勉強をしました。大学に入りました。学校に勤めることになりました。 社会的な地位も手に入れることも出来ました。しかし、氷漬けの花のことをすっかり忘れていたわたしが、 がむしゃらにオトナになることだけ考えていた頃は、終わっていたと気付きます。そして、花のことをふと、思い出したのです。 すっかり氷が融けて、水に濡れた若い花をオトナになってしまった今、手にしてしまったのでした。 花はきれいでした。何処にでもあるような花でした。そして、もうそれは、冷たくもありませんでした。 一輪の花を手にすることがこんなに嬉しいことだとは思いもしませんでした。しかし、同い年のみんなは、 とっくにわたしよりも大きくてお値段も高い立派な花を両手一杯に抱えていたんです。 それでも、わたしは自分が手にしている小さな花が愛しくて堪らないのです。 ―――時と雲は流れる。 ×××××× 交わす言葉は無くていい。 そっと側にいることだけが、約束だから。 義理を重んじるイヌと自己を愛するネコだって、二人を繋ぐものがあれば、きっと。 種族が違っても、きっと上手くやっていけるはず。 「先生、分かってるよ。一人で本を読んでいたってこと」 「……ごめんなさい」 耳をたたんだヒカルは、そっと隠していた本を腿の上に差し出す。 ヒカルの一緒にベッドに腰掛けて、顔を赤くしてお説教。だって、泊瀬谷は担任教師。 「いけないことしていたから『めっ』てするよ」 白くて豊かなヒカルの尻尾を泊瀬谷は握る。そっと、大切なものを手にするように。 柔らかい。温かい。くすぐったい。そして、ヒカルの表情が胸を打つ。 小さなネコだって、イヌを困らせることができるんだよ。と、言いたげな泊瀬谷は、ヒカルが油断している隙を狙って、指から爪を伸ばす。 「ひっ」 「へへへ!」 するりと抜けたヒカルの尻尾の感触が泊瀬谷に残る。もう、二度は触らせてくれないのだろうかと、心残り。 「お仕置きはおしまい。だから、もう何も言わないよ。今度は、ヒカルくんが先生にお仕置きする番だからね」 「……お仕置きだなんて」 「具合も悪くないのに、保健室に来たんだもん。ヒカルくんからお仕置きされなきゃ」 泊瀬谷の声は授業のときよりも明るい。そして、つづけて。 「こんなお仕置きはどうかな。『ヒカルくんが保健室に勝手に入っていたことをわたしはずっと黙っておく』っていうの」 いつの間にか泊瀬谷はヒカルの肩に寄り添って、瞳をそっと閉じる。 「だって、先生はきまぐれなネコだもの。こんなお仕置き、苦しくて苦しくて……」 きっと大丈夫。ずっと大丈夫。 わたしはヒカルの気持ちをきっと、ずっと分かっているはずだから。 泊瀬谷は自分がネコでヒカルがイヌであることに深く感謝しながら、くんくんとヒカルの襟首を嗅いだ。 おしまい。