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時は西暦194年の中国。 江東に向かい進軍する一軍があった。 その一軍の長は孫策 伯符、後に蒼星石のマスターとなる周瑜と固い友情で結ばれた好漢だ。 孫策は、劉繇と対峙している叔父の呉景を助ける為に、軍を率いて江東に向かっていた。呉景と合流した孫策の目の前に現れたのは、同じく呉景を助ける為に立ち上がった周瑜だった。 孫策「周瑜!お前も兵を挙げていたのか!」 周瑜「孫策、お前が兵を挙げると聞いてな。私も立ち上がる時が来た」 孫策「お前が居れば、負ける気がしねぇぜ!」 その夜、孫策と周瑜は、酒を交わしながら談笑に花を咲かせていた。 孫策「ところで周瑜、お前が持っているその筒は何だ?」 周瑜「ああ、出立ちの際、屋敷の前に落ちていた竹簡でな、内容の意味が分からないんだ」 孫策「なんだ胡散臭いな。ちょっと見せてみろ」 孫策は、受け取った竹簡を開いてみた。そこには、 まきますか? まきませんか? とだけ書かれていた。 孫策「何だこりゃ?」 周瑜「私にもよく分からないんだ。巻物など屋敷にはごまんとあるからな」 孫策「適当に巻いておけば良いんじゃ無ぇか?」 周瑜「そうだな・・・」 そう言うと周瑜は、まきますか?に筆で丸を付け、その竹簡を再び筒に収めた。 その後も宴は続き、孫策が厠に行こうとした時だった。 孫策「周瑜、悪い。ちょい厠に行ってくるぜ」 周瑜「足元に気を付けろよ」 孫策「分かってるぜ・・・っどわぁ!!」 孫策は豪快に転倒した。 周瑜「言ったそばから・・・ん・・・?」 孫策「痛てて・・・おい周瑜!こんな荷物あったんなら最初から言ってくれよ!」 周瑜「私はこんな荷物、持ち込んだ覚えは無いぞ」 孫策「俺もこんな物、持ち込んで無ぇぜ!」 二人は顔を見合わせた。 孫策「そもそも、何だこりゃあ?」 周瑜「見た感じ、何かの箱のようだが・・・」 孫策「こんな奇妙な箱、見た事無いぜ」 周瑜「私もだ・・・ん?これは開封口か?」 孫策「おい周瑜・・・無用心に開けるなよ。明らかに怪しいぜこれは」 周瑜「よし孫策・・・私が開封口を蹴り上げるから、少し離れてろ」 孫策「お前はどうするんだよ!?」 周瑜「蹴り上げた直後・・・逃げる!」 孫策「よしそれを聞いて安心した、やっちまえ!」 それにしてもこの二人、ノリノリである。 周瑜が蹴りのタイミングを計っている・・・孫策は少し離れた場所に居た・・・ 周瑜「行くぞ・・・」 孫策「おう・・・」 周瑜が開封口を蹴り上げた!次の瞬間、周瑜は孫策の方向に逃げ出した!! 孫策「おいこら!こっち来んな!!」 周瑜「私だって怖い物はある!!」 …しかしその箱からは何も出ては来ない。 孫策「・・・特に何も無いな」 周瑜「中身は何だ・・・?」 中を見ると、そこには見慣れない服装の人形が眠っていた。 孫策「何だこりゃあ?」 孫策はその人形を持ち上げた・・・ 孫策「っと、この人形、胸の部分に膨らみがあるぜ・・・って事は、女性型の人形か?」 周瑜「無闇に触るなよ孫策・・・おや?」 周瑜がゼンマイとその人形の背中にある穴に気づいたようだ。 周瑜「もしかしたら・・・おい孫策、その人形を渡してくれ」 孫策「おうよ」 孫策から渡されたその人形に、周瑜はゼンマイを挿してみた。穴はピッタリだった。 周瑜「中に入ってたこれと大きさが合うな」 孫策「取手があるって事は・・・回せるのか?」 周瑜「どれ・・・」 周瑜がゼンマイを右に回してみた・・・ 周瑜「回るなこれ」 孫策「どういう仕掛けなんだこりゃ?」 周瑜「さぁな・・・ん?」 回した後、その人形・・・蒼星石はその時代での活動を開始した。 周瑜と孫策は、腰を抜かした。 周瑜「こ・・・この人形・・・動いてるぞ!?」 孫策「わ・・悪い夢でも見ているのか!?」 周瑜「どうやら飲みすぎたようだな・・・」 孫策「そ・・・そうだな。今日は寝ようや」 蒼「・・・うぅん・・・あれ?」 蒼星石が目覚めた時には、孫策と周瑜は既に寝ていた・・・ 次の日 孫策「うぅ・・・頭痛ぇ・・・」 孫策は二日酔いのようだ。 孫策「よう周瑜、昨日は眠れ・・・」 周瑜「ああ孫策」 蒼「おはようございます」 そこには昨日の人形が動き、喋っているではないか。 孫策「・・・どうやら俺はまだ酔ってるようだな・・・もう一眠りしてくるわ」 周瑜「いやこれは現実だ」 孫策「とりあえず状況を説明してくれ」 周瑜は蒼星石から聞いた話と、自分が蒼星石のマスターになった事を話した。 周瑜「・・・という訳さ」 孫策「なるほどな・・・にわかには信じられないが目の前で現実が起こってるんだからな」 蒼「驚くのも無理はありません・・・」 周瑜「そういう訳で、私はこの子を引き取ろうかと思う」 孫策「物好きなこったな・・・まぁ良いんじゃないか?」 そうして蒼星石は、呉の名将、周瑜の元に降り立った。 再開
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作者:まふらー とある昼下がり、警戒するように周囲に視線を巡らせながら瓦礫の上を歩く少女が一人。 少女の名は紅月更紗。 更紗は以前より思い悩んでいた。周りは皆何かしらの特殊能力を持つ者ばかり。勿論能力持ちでない人もいるが、それを補えるほどに身体能力が優れていたりと充分に強い。 対して自分はどうだろうか。ついこの前まで普通の人生を歩んでいた、ただの女子学生 だ。しかしその境遇に甘える気は無かった。それ相応の努力をすれば強くなれる筈で、能力持ちにも引けは取らないと思っている。 「皆さんの足手まといにはなりたくありません…私自身のためにも、強くならなくては…!!」 強者揃いのこの世界で生きるため、そして元の世界へ無事帰還するという強い想いに突き動かされて更紗は立ち上がったのであった。 そうして今に至り。 「うーむ…なかなか見つかりませんね…」 積み上げられた瓦礫の上、幾分か見晴らしの良いこの場所なら分かりやすいだろうかと登ってみたものの。 結局お目当てのものは発見出来ず、軽くため息を吐くと瓦礫の山を降りて再び歩き出す。 この世界には幸い魔獣という存在がいる。それを倒し経験を積む事によって強くなろうという、RPGでいう所のレベルアップ作業をしようと考えたのだ。しかし当の魔獣になかなか遭遇出来ない。 「ん、あれはいったい…?」 歩き出したその向こう、残された建物の一部分なのか、はたまた只の塀であったのかは分からないが遠くに壁があり、その近くには人影がある。 「…私達と同じように飛ばされて来たのでしたら、見過ごす訳にはいきません。今日の予定は変更ですね」 そう決めるや否や歩く速度を少し早めて壁を目指す。勿論襲ってこないとも限らないため、薙刀を握る手には力を込めて警戒は忘れずに。 そうして段々距離が近付いて行くと、先程見た人影が確認出来ない事に気付く。 「…?どこかに隠れて見えないだけ、でしょうか…ここからでは少し遠すぎますね」 もっと近付こうと足を動かした瞬間、いきなり目前に何かが飛び出して来る。 咄嗟に飛び退いたものの、腕には軽く痛みが走り奇襲を仕掛けられたのだと理解する。 「…知らないひと…」 声がした方を見遣ると其処には正に獣人と呼ぶに相応しい風貌をした女性が立っていて、敵対心を剥き出しにして此方を睨んでいる。 どうしたものかと思考する暇もなく、再び甲当てから伸びる鈎での攻撃を繰り出して来る。 「そちらがその気なら、私もただ大人しくしているつもりはありま、せんっ…!」 更紗も黙ってはいられず素早くそれに反応すると、薙刀と鈎がぶつかり合う。それが離れると今度は更紗が薙刀を振るうが、同じようにして防がれる。 そうしてしばらくの間は激しい攻防が続いていたが、どちらともなく距離を取る。 いつの間にかお互いの身体には幾つもの傷が出来ていた。 「…は…これでは決着がつきませんね。というより、私は貴女の敵だとも限らないんです。落ち着いて、話を聞いていただけませんか?」 「………いや!!」 「な…!?」 語りかける更紗に獣人の女性は声を張り上げて拒否をする。すると次の瞬間に女性は姿を消し、変わりに巨大な犬のような獣が更紗を見下ろしていた。 その体格差に更紗は愕然とするが、ここで引く訳にもいかない。もう一度薙刀の柄を強く握り直し、相手に向かい走って行く。 「やあああああ!!」 向かって行く際に爪で引き裂かれそうになるが、それを紙一重で避けると薙刀に力を込めて思い切り横に薙ぐ。 何とか傷を付けられたようで、そこから吹き出した血が掛かるが怯む事なく更に一閃。 攻撃は二回とも命中したが相手は呻き声を上げるだけでダウンする気配が無い。策を練る事が必要なのであろうが今の更紗は焦りを生むばかりでまともな思考が出来ずにいた。 「…っこのままでは…」 「グルルルルル…ガウッ!!」 「……っあ!?」 ――回り込まれた…!! 低く唸る声が聞こえた頃にはもう遅く、思案する事に気をとられていた更紗は背後からのし掛かられてしまった。 「…このっ…!」 「ガアアアッ!!」 「っああああぁ!!」 それでも負けじと暴れていた更紗であったが、咆哮と共に鋭い爪で背中を裂かれ悲鳴を上げる。 最早身体はボロボロで、傷みからか悔しさからか涙で歪む視界と遠ざかっていく意識。背中の重みが引いていくのをどこかぼんやりと感じながら、そこで更紗の意識は途絶えた。 ――――――――― 「…………」 気を失った少女を見下ろす影は、自分はどうしてとどめを刺さなかったのだろうと考える。 殺さなかった?いや、殺せなかった。それがどうしてかはわからない。ただ、この人間は何かを訴えていた。 …それが気になったのかもしれない。 彼女の中にもう敵意は残っていなかった。
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0 どこからか、羽音がした。 1 彼の帰りを待っていた。 いつもと同じように、彼との家の、彼との部屋で。あたしの足元を、チャコールグレーの猫がうろうろと歩きまわっている。我が家の小さな飼い猫――リトル・レディは退屈そうにうにゃあと鳴いた。 ソファーに座ってテーブルの上のリモコンを手に取り、なんとなくテレビを付ける。面白い番組なんて何にもやってなくて、あたしは次々とボタンを押し、チャンネルを変えていく。そして最後に、ニュース番組にチャンネルを合わせてリモコンをテーブルに戻し、ソファーの背もたれにくたりともたれ掛かった。 明日の天気や、どこか遠く離れたところで起きた事件なんかを何度も繰り返し、怠惰に流し続けている退屈なニュースを見るともなしにぼんやりと眺めながら、あたしは二人掛けのソファーにだらしなく座っていた。 「レディ、くすぐったいわ」 長い尻尾であたしの足をふわふわと撫でながら歩き回るリトル・レディを抱き上げ、膝の上に乗せた。リトル・レディは嬉しそうに、あたしの頬をひとつぺろりと舐めた。この子はもともと、捨て猫だった。彼と二人で出掛けた時になぜだか着いて来てしまい、そのまま家で飼うことになったのだ。 しばらくの間は彼から離れようとしなかったのだけど、最近ではあたしにも懐いてくれるようになってきた。この子の種類は分からないけど、毛足が長くて人懐っこいところとかは、少しソマリに似ているかもしれない。 リトル・レディの背を二、三度撫でて、もう一度テレビに視線を向ける。見慣れたアナウンサーのお兄さんが、どこそこでこんな事件が起きましたと至極真面目な顔をして言う。ニュースというのは、何故こんなにも同じ内容ばかりを流すのだろうか。今朝にも見たはずのニュースを、どういう訳かあたしはまた眺めている。 「…?」 ふわりと、香る。……香水? 「――君の恋人、亡くなったよ」 無防備だった。 柔らかなソファーに身を委ねていたせいで、その声に反応するのが少し遅れてしまった。だぁれ? とあたしはワンテンポ遅れた返事をして、振り返る。そこに居たのは青い瞳の少年だった。 ……この香りは、オードランジュヴェルト? シトラスやミントの甘さを秘めた、清涼感のある爽やかな香りがかすかに鼻腔をくすぐる。リトル・レディもその香りを感じ取ったのか、どこか楽しげにうにゃあと鳴いた。 「…誰なの?」 「誰でも良いじゃん。そんなことより、君、“エリカ”だよね?」 この少年はどうして、あたしの名前を知っているのだろうか。……いや、そんなことよりもまず、この少年はどうやってこの家の中に入って来たのだろうか。 あたしはソファーから立ち上がり、取り敢えず玄関と窓の鍵を確認した。ここは八階建てのマンションの五階だし、玄関の鍵も窓の鍵もきちんと閉めてある。物音だって何もしなかったはず。鍵も持たずに、ここに入れる訳がないのに。 あたしは一つの答えを導き出して、一か八かと穏やかな笑みを浮かべる少年に一つ問いかけてみた。 「……どうして、あたしの前に現われたの?」 こんな突拍子もない質問に、彼は何ということもなく口を開いた。 「『どこから入って来たの』じゃないんだ。面白いね」 あはは、と少年は楽しげに声を漏らす。 楽しげに笑うその反応に、ならばこの答えは正しかったのか、とあたしは少し嬉しくなって少年を見た。子供らしい無邪気な笑顔に、あたしは少しだけ警戒を解いた。悪い人ではなさそうだから。 その瞳は、まるで澄んだ湖の色を映したかのような綺麗な青。ファウンテン・ブルーの瞳は小波一つ立ちはしない。端整な顔立ちに映える淡い青が、酷く目を引く。少年がリトル・レディを馴れた手つきで抱き上げると、リトル・レディは一つ、少年に頬ずりをした。人見知りをする子なのに、とあたしは少し驚いた。 「それじゃあエリカは、俺が何なのかもう分かってるんだ?」 「何かは、だけね。どこの誰なのかは知らないけど」 珍しいこともあるものねと言うと、少年はそうだねと頷いた。 少年の柔らかなテノールの声は聞いていてとても心地が良い。子供特有の甲高い声ではなく、落ち着いた男性の声と言ってもいいだろう。けれど、それは十歳に満たないであろう少年の姿からは酷くかけ離れていて、不自然だった。 あたしはソファーにゆっくりと腰を降ろし、少年に隣に座るよう勧めた。無言でぽんぽんとあたしの隣の位置を叩くと、彼は素直に頷き、リトル・レディを抱いたままソファーに座った。ふわふわと跳ねる茶色の猫っ毛。柔らかそうなそれに、あたしはそっと触れてみた。見た目通りの感触に、あたしは少しだけ目を細める。 「……エリカさぁ、俺が最初に言ったことちゃんと聞いてた? それが、俺がここに来た理由なんだけど」 「さあ。ガレットが死んだとか言っていたような気がするけど?」 「ああ。俺の話、ちゃんと聞いていたんだね。良かった。俺はね、エリカにそれを伝えに来たんだ」 ガレットというのは、あたしの恋人の名前。甘い甘いパイの名前を持つ彼は、本当に甘くて優しい人。その優しさはすべてのものに向いているものだから、あたしは時々嫉妬してしまうのだった。 以前、彼と買い物に出掛けた時、彼は何かにつまずいて転んだ女の人を抱え上げ、擦り剥いた膝に絆創膏を貼ってやり、そしてさらにおまじないですと言ってその上にキスをしたのだ。それも、あたしの目の前で。問い詰めると、彼はきょとんとしてあれくらい普通でしょ、と笑った。 リトル・レディの時もそうだった。ガレットの後をふらふらと着いて来る痩せこけた子猫に気が付くと、彼はその小さな体を抱き上げて、誰もがクラリと眩暈を起こしてしまいそうなほど爽やかな笑顔を浮かべてこう言ったのだ。 『――帰るところがないのかい、小さなお嬢さん(リトル・レディ)?』 リトル・レディもきっと、その笑顔に眩暈を起こしたのだろう。ここに来てからしばらくの間は、追い出してやろうかと思うくらい彼にべったりだった。彼の横にちょこんと座ってごろごろと甘えるリトル・レディを捕まえ、そこはあたしの場所なのよと諭した回数は片手の指ではもう足りないくらいだ。 彼は本当に、甘い甘いパイのような人なのだ。ちっぽけな猫でさえ落としてしまう、無自覚な女ったらし。 「それで、愛しい人が亡くなったと聞いたご感想は?」 「別に。目を開けたまま寝言を言うことができる人もいるのねっていう新鮮な驚きを感じただけよ」 「あははっ。まぁ、すぐには信じられないよね。だけど冗談でも寝言でもないよ。俺は、ホントのことしか言ってないからね」 「そう、不思議ね。君の存在は信じられるのに」 クッションを抱きしめ、目を閉じた。 「彼は死んでなんかいないわ」 「どうしてそう言い切れるの? 人間なんて、すごく脆い生き物なんだよ。どんなに健康な人でもどんなに強い人でも、いつ死んだって可笑しくない。……俺も、君の恋人も、エリカだってそうだよ。今ここで、いきなり死んでしまったとしても何ら不思議なことじゃないのに」 「……来週、あたしの誕生日なの。二十二歳になる。彼、言ったもの。『特別な日にしてあげるね』って」 「ふぅん。それで、エリカは何を頼んだの? ガラスの靴? それとも、千匹皮の金の指輪かな?」 左右に揺れるリトル・レディの長い尻尾を目で追いながら退屈そうに言う少年に、なんだか少し苛ついた。 少年の人を小馬鹿にしたような口調や表情は、酷く癪に障る。あたしは思い切り少年を睨みつけた。少年はそれに気が付いていないように、リトル・レディの尻尾を掴んでは放しを繰り返しながら続けた。 「馬鹿だね。人の生死には約束なんてものは関係ないんだよ。そんなもの、バットエンドの童話くらい不自然だ。そもそも、未来を確定させようとするその行為自体が間違っているんだから。…人間ってさ、不安定なものとか不確定なものが近くにあると落ち着かなくなる生き物なんだよ。だから無意識のうちにそれをどうにかしようとするんだ。取り除くか、むりやり確定させるか、何らかの方法でね。そして、その確定させる方法のひとつが“約束”という行為。それ自体が酷く空虚で曖昧で不確かなものであるにも関わらず、それで未来が確定されたって錯覚して、安心するんだ。あははっ、愚かしいよね、人間ってさ!」 「何よ、それ……っ」 一度怒鳴りつけてやろうかと、少年の肩を掴んだ。けれど少年は今までと何も変わらない穏やかな表情であたしを見続けている。そして、饒舌に語る。 「…一つ、いいことを教えてあげるよ。 『約束』って言うのはね、自分を安心させる為にするものなんだよ。自分の世界は今と過去だけで構成されている訳じゃない、自分たちにはこれからの人生が、未来があるんだ、…ってさ。言葉によって未来を確定させることで、その自分の理想とする未来が確実にそこに存在するものなんだって思い込むために。 皆、自分の未来は誰かと共有できて、確実に楽しいものになるって思いたいし、信じたいんだ。たとえそれが、どんなに空虚で曖昧なものだったとしてもね。……だから人はいつも、誰かと『約束』をするんだ」 …なんて悲しいことを言うのだろう。 思って、その静かに紡がれる言葉にあたしは動きを止めた。 ――彼は、正しいことしか言っていない。 ガレットの生死に関する事はともかく、彼の言っていることは正しい。『約束』は、あくまでも予定であって確実な未来ではない。百%のものなんて、存在しない。完璧ではないのだ。あたしは少年の華奢な肩からゆっくりと手を離した。頭の奥の方が、すぅっと冷めていくのを感じた。 『約束』の在り方は、よく考えると酷く不自然だ。 ……本当に、どうしてこんな簡単なことに今まで気付くことが出来なかったのだろう。 未来なんて、確定出来るものではないのに。 「……君って、本当に嫌だ。憎たらしい」 「どうして?」 オードランジュヴェルトの香り。 ……ああ。これは彼が、あたしに贈ってくれた香りだ。 感情に任せて怒鳴りつけてやりたいけれど、もうどこをどう攻めればいいのかも分からない。甘い香りが、少年の静かな目が、あたしにブレーキを掛ける。 「瞳の色がね、ガレットと同じなのよ。綺麗なファウンテン・ブルー。顔立ちも、少し似てるかな。…怒る気失せる」 はぁと一つ溜め息を吐き、こちょこちょとリトル・レディの喉元を撫でている少年の頭にデコピンをした。パチンっと、小気味良い音がした。 「いってェ! 何だよ、何すんだよ!」 「八当たりのデコピンよ。…そんなことより、君の名前、教えてくれない? 君が何者なのかとかそういうことには別に興味ないから、偽名でも何でもいいのだけど」 少年は何だよそれ、と不貞腐れたように言った。まだ痛そうに額を撫でている。 そういえば最近爪を切っていなかったな、とあたしは爪の伸びた指先を見た。確かに、この指でデコピンをされたら相当痛いだろう。後でちゃんと切っておかないと。 「一緒に居る時間が少しでもある以上、取り敢えず便宜上名前が必要になるじゃない。呼びたい時に名前も知らないんじゃ、とても不便だわ。いつまでも『君』って呼ぶ訳にもいかないし、変じゃない。それに『おい』とか『お前』なんて呼びたくないしね。そんな呼び方されるの、君だって嫌でしょう?」 あたしはガレットと結婚し、『お前』『あなた』で呼び合いながら仲睦まじくつつましく暮らすのが夢なのだ。こんな得体のしれない少年とそんな仲良し夫婦みたいなことはしたくない。 少年はあたしの顔をちらと見て、つんと唇を尖らせた。年相応のその表情に、思いがけず笑いが込み上げてきて、あたしはクスリと声を漏らした。少年はなんだようと小さくぼやく。 「…で、名前は?」 「……それじゃあ、“ヘザー”って呼んでよ」 「変な名前」 「なら呼ばなくても良いよ」 不服そうに口を尖らせる様子はとても可愛らしい。冗談よ、とあたしは悪戯っぽく笑って見せた。 「ヘザー、ね。良い名前だわ。気に入った」 あたしはヘザーの頭から手を離し、立ち上がった。そしてくうっと一つ、伸びをした。 「お茶入れるけど、飲む?」 「…お茶よりココアが良い」 「了解」 言うと、すっごく甘いやつね、と付け足してあたしを見た。あたしはもう一度了解、と笑んだ。 「お砂糖、いくつ入れる?」 「三つ」 「三つも? まるでこども……」 ――子供みたいね。 言い掛けて、相手が本当に子供なのだと思い至った。 見たところ、十歳にも満たないように思う。…いや、実年齢までは知らないが、何故だか子供の相手をしている気にならないのだ。どこかが違う。これは…、そう。“子供”ではなく“子供っぽい人”を相手にしているような感じ。“子供っぽい”、大人の人。 一歩引いて付き合うことのできる大人でありながら、子供のような無邪気な表情を見せる人。 まさかね。 ただきっと、この子が少し大人びているだけ。 雪平鍋で牛乳を温めながら、食器棚からガレットを一緒に使っているお揃いのマグカップを取り出し、ココアの粉末を入れた。ココアの粉っぽさが残らないよう、温めた牛乳を少しずつ入れ、掻き混ぜる。時間を掛けて作ったココアは、ふんわりと柔らかな香りを放ち、鼻腔をくすぐる。 「へザー、できたよ」 「ありがとう」 落ち着いたテノールの声は、やはりヘザーの見た目には酷く不似合いだ。けれど、湯気の立つココアにふうふうと息を吹きかけている姿は年相応で、違和感がある。もしこれが可愛らしいボーイソプラノの声とかだったらここまで違和感はなかっただろうし、大人びているとも思わなかったのかもしれない。 そう思いながら、ヘザーを眺めて一口、ココアを飲んだ。 猫舌なのだろうか。ヘザーは少しだけマグカップに口を着けたが、すぐに口から離し、再び息を吹き掛け始めた。 「ヘザーって不思議ね」 「何が?」 「本当に死んでいるのはあたしの方だったりしない?」 ヘザーはくすりと笑ってあたしを見た。 「エリカは生きているよ」 「…それも、“ホントのこと”しか言ってないのよね?」 「俺はウソなんか吐かないよ。口を閉ざすことはあってもね」 あたしはどうして、こんなにも穏やかなのだろう。子供は苦手だったはずなのに。どうしてヘザーが相手だとこんなにも穏やかな気持ちになれるのだろうか。分かるような気はするけれど、なんだかはっきりしなくて、曖昧な感じだ。 本当に、なんて不思議な人なのだろう。 あたしはもう一口ココアを飲んだ。 「……ガレット、帰ってこないね。遅くなるなら電話してくれればいいのに」 「彼は死んだんだよ。帰っては来ない」 「…まだ、信じない」 気弱な笑みを浮かべることのない彼の姿を見るまでは、決して、信じない。 「まだ、信じたくないわ」 困ったような笑みを浮かべることのない彼の姿を見るまでは、幻想の中にいたい。まだ、幻想の中に居させて。 もう考えることを放棄したくて、あたしはヘザーの髪を撫でた。 なんだようとあたしの手を払い除けようとするその動きは、どことなく小動物じみていて可愛らしい。そういえばガレットは動物に好かれる人だったな、と何となく懐かしくなって、あたしはもう一度ヘザーの頭を撫で回した。 「エリカ」 「何?」 ヘザーは程よく冷めたココアを一気に飲み干すと、ずい、と空になったマグカップをあたしの手に押し付けてきた。 「ココア、お代り」 「…はいはい」 空になったマグカップを受け取り、あたしはまたキッチンへと向かった。リトル・レディはヘザーの膝の上から飛び降り、その後を追って行く。 「――どうして気付かないかなぁ」 エリカの後ろ姿にヘザーはぽつりと呟いた。 自分だけに聞こえるように。 ②へ
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導入 ネスツ残党、そして謎の敵との戦闘中に発生した空間の揺らぎ。そこから辛くも逃れたククルであったが、極度の疲労から気を失ってしまう。そんな彼女を救ったのはリカルドとケイと名乗る2人組であった。ククルがKシリーズであることを知った二人は自分達もネスツの実験の被害者であること、そして今はネスツ残党から逃れるため、とある集団に身を寄せていることを明かした。ククルにも共に来る事を持ちかける二人であったが、そこに突如「Kシリーズの救済」を謳う少女が現れ…? 勝利条件 1.敵の全滅 敗北条件 1.味方の撃破 マップデータ 初期配置 味方:ククル・コーラル、リカルド・ハウレット、ケイ・ナナサワ 敵:アルティ・ガーネット、ファトゥム×2、ウィスプ×4 攻略のポイント 複数のザコと一体のボス敵が配置されたオーソドックスなマップだ。増援は発生しないので、初期配置された敵を全力で撃破しよう。 アルティは3ターン目敵フェイズまでは移動してこないので、それまではザコの処理に専念できる。ウィスプに関しては特に苦戦することはないだろう。ケイの「ブラント・オファリングス」ならば射程外から一方的に攻撃することも可能だ。ファトゥムはやや回避率が高いので命中率補正の高い技で確実に仕留めよう。SPに余裕があるようならば「集中」や「必中」を使うのも良い。また、初心者は序盤のうちに建物などの地形効果を利用しながら戦闘する癖をつけておくと良いぞ。 アルティはボス敵だけあって攻撃力が高い。「不屈」を使ったリカルドで削り、ククルの「カウンタードライブ」にケイの援護攻撃を加えて撃破すると安全だ。 インターミッション 音巣対流拳とビットを操る少女、アルティ。彼女もまたKシリーズの一人であった。実力行使に出た彼女を退けたククルは、リカルドの案内のもと一路「アジト」へと向う。そこで彼女達が見たものとは…。
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逃げ回る三成を幸村が発見。 幸村 「・・・はて?三成殿にそっくりの小さな子供・・・」 三成 「・・・・・・っ!!!!」 ・・・なんてね。(笑) ページ重くて済みません; →次絵
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スポニチ(北海道版)2009年07月03日(金曜日) 広告掲載企業(一部抜粋) 関連ページ スポニチ(北海道版)2009年07月03日(金曜日) 広告掲載企業(一部抜粋) 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事166 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1247101656/154 01面 アサヒビール「アサヒ・ザ・マスター」(カラー)、あかひげ薬局、日本蒸留酒酒造組合(カラー)、 株式会社ベースボール・マガジン社、日本創芸学院 02面 ヒルトンニセコビレッジ(右下1/6)、野球はKENKOBALL、【TBSラジオ】 03面 キリンチューハイ「氷結STRONG」(カラー)、【TBSラジオ(カラー)】、FM NORTH WAVE 05面 KOBE CLINIC Presents 盲導犬育成支援チャリティゴルフコンペ in PGM(左下1/6) 主催:PGM北海道 6コース 後援:スポーツニッポン新聞社 北海道支社 特別協賛:神戸クリニック札幌 協賛:株式会社デサント、株式会社京王プラザ札幌、株式会社ワールドラック、ラーメン横丁喜龍 株式会社ブリヂストンスポーツ東日本、株式会社ダンロップスポーツ北海道 09面 カイトアンドフォックスカントリークラブ、株式会社アースデジタルttp //sss-plus.jp 10面 【ドリ★スタ】 11面 【ドリ★スタ】 12面 共立メンズクリニック 13面 江戸川競艇、市原競艇、市原競輪、ポートピア横浜、ポートピア習志野、ドリ★スタ 14面 株式会社ワールド電機商会、【HBCラジオ】 16面 【HBCラジオ】 17面 【スポニチ無料7日間お試し】 ※小さな金融会社、電化製品買取や車買取、男性向けマッサージ店、出会い系サイト等は除く ※【】内はスポニチ関係と思われるもの ※全18面 KOBE CLINIC Presents 盲導犬育成支援チャリティゴルフコンペ in PGM 特別協賛 神戸クリニック札幌 北海道札幌市中央区南1条西4-20-5 札幌エスワンビル3F http //www.kobeclinic.com/ 協賛 株式会社デサント 東京都豊島区目白1-4-8 http //www.descente.co.jp/ 株式会社京王プラザ札幌 札幌市中央区北5条西7丁目2-1 http //www.keioplaza-sapporo.co.jp/ 株式会社ワールドラック 北海道札幌市中央区北2条西3丁目 ラーメン横丁喜龍 札幌市中央区南5条西4丁目元祖ラーメン横丁内 株式会社ブリヂストンスポーツ東日本 東京都品川区南大井6-22-15 「株式会社ブリヂストンスポーツ」 東京都品川区南大井6-22-7 http //www.bs-sports.co.jp/ 株式会社ダンロップスポーツ北海道 札幌市白石区南郷通20丁目2-6 ダンロップファルケン北海道ビル3F http //www.dshokkaido.co.jp/ 日本蒸留酒酒造組合 東京都中央区日本橋3-9-2 第二丸善ビル9F http //www.shochu.or.jp/ ナガセケンコー株式会社(野球はKENKOBALL) 東京都墨田区墨田2-36-10 http //www.nagase-kenko.com/ 株式会社 TBSラジオ&コミュニケーションズ 東京都港区赤坂5-3-6 http //www.tbs.co.jp/radio/ 株式会社エフエム・ノースウェーブ(FM NORTH WAVE) 札幌市北区北7条西4丁目 新北海道ビル http //825.fm/northwave/ カイトアンドフォックスカントリークラブ 石狩郡当別町字茂平沢3800番地 http //www.golf-web.co.jp/kfcc/index.html 株式会社アースデジタル 東京都新宿区新宿2丁目2番地1号 http //www.sss-plus.jp/ 江戸川競艇 東京都江戸川区東小松川三丁目 http //www.edogawa-kyotei.co.jp/ 市原競輪(サテライト市原) 千葉県市原市五所1966-1 http //www.bp-ichihara.com/bp_keirin_top.html 市原競艇(ボートピア市原) 千葉県市原市五所1966-1 http //www.bp-ichihara.com/news/kyotei/000827.html ポートピア横浜 神奈川県横浜市中区扇町3-7-1 http //www.bpy.jp/ ポートピア習志野 千葉県習志野市茜浜2-7-1 http //www.bp-narashino.jp/ 株式会社ワールド電機商会 北海道札幌市中央区南5条東2丁目13-2 HBCラジオ(HBC北海道放送) 札幌市中央区北1条西5丁目2 http //www.hbc.co.jp/radio/ 関連ページ 2009年7月- 12月 毎日新聞に広告を出していた企業 アースデジタル カイトアンドフォックスカントリークラブ
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The Tennis Player s Dream... #01 最初の出会い 注意:若干方言がきついかもしれません。 大丈夫な方は進んでいってください。 あらすじ 1、ブンブンがポカ 2、言い争い 3、さとプッツン 4、なんかの神社 「・・・おー、着いた着いた。あ、あいつぶっ倒れとる」 他の7人も神社に着いた。 先に行っていたブンブンは、 「ゼー、ゼー・・・」 ぶっ倒れていた・・・。 ブンブンのスタミナの無さは異常に近い。 50m走10本では、30秒の休憩時間をはさんだのに4本でダウン。 12キロマラソン、4キロで脱落。 等といった感じである。 「後先考えへんからやで」 「うぅ・・・・・・」 「・・・ここの神社の名前わかるか?」 星野 裕貴が全員に聞いた。 「あー、ここに書いてある。えーと、『はーくーれーいー神社』かな?」 「伸ばす必要ないんじゃね?」 伸ばして博麗神社と言ったのは、火岡 憐。メンバーの中で一番小さい。 そのため、どこぞの新喜劇みたいに、 「見下ーげてーごらんっ♪」 「「うわっ!」」 なんて事が可能である。 まぁこのネタは関西に在住の人ぐらいしか分からないと思うが・・・。 「中に誰かいるかも知れへん。呼んでみよ。」 「分かった」 裕貴がやたらでかい声で呼びかけた。 「すいませーん!誰かいませんかー?」 「うるさい・・・」 反応なし 「・・・誰もおらへんのか?」 「いるわよ、ここに」 「「うわっ!?」」 立っていたのは、赤と白を基準とした服を着た女性。 おそらくここの巫女さん・・・な感じである。 だけど、全員が気になっていたのは、 (袖!袖と胴体部分の服が何か別々になってて、セットみたいな感じやん!?それでなんか、脇!?脇出てますやん!?) という感じである。 「いや落ち着けよあんたら」 さとは別でした。 「で?あんた達服装とかからして、外から来たっていう人ら?」 「はい?外?」 白山 谷屋が聞き返した。 いや、今外に出てますよ?という誤解を、ブンブンがしていた。こいつは単純である。 「・・・ここのことを知らないようね。手っ取り早く説明するわ」 「お願いします」 少女説明中・・・ 「・・・じゃあ、ここは『幻想郷』っていう世界で、俺たちはこっちから見て『外の世界』から来た。それで、あなたはその境目にある『結界』の近く、つまり博麗神社に住んでいる。そんな感じですか?」 「あ・・・そんな感じに説明すればもっと早かったわね。めんどくさぁ・・・」 「さっすが谷屋」 「・・・でもなぁ、こっからどうするよ?」 「・・・ここでいそうr」 「「無理だと思う」」 「絶対ヤダ」 空の若干⑨な考えに全員が「無理」と悟った。 そしてその答えが正解に変わった。 「うっ・・・・・・」 しかし、ここからどうするのか、まだ未定の状態では、ここからどうも動けない。 「・・・そうだ」 全員が霊夢に視線を向ける。 「あいつに頼めばいいかな」 「誰ですか!?」 あとがき ども。古明地ゆうまです。 やっと全員出ました。ちょっと方言きついっぽいですね。 気をつけないといけませんね。 さて、『あいつ』とは誰でしょうかねぇ? #02にて明らかになります 。 ちなみに、空が言いかけたのは、『居候』です(笑 霊夢には無茶な考えですね。
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中学2年の冬休み。 両親の離婚。 肩を壊してハンドボール部からの引退。 この三つが重なったのは、京太郎にはある意味で幸せだったのかもしれない。 県大会決勝でエースとして活躍し、来年には全国出場まで見えていたハンドボール。 その夢が肩の故障によって断たれてしまった京太郎には、かつての仲間たちがグラウンドで練習をしている姿すら、辛い光景となった。 そして同じタイミングでの両親の離婚。 父は鹿児島に。 母は岩手に。 二つの選択を迫られた京太郎は、父に着いていくことを決めた。 今の場所から離れることが出来れば、どこでも良かった。 ――ただ一つ、人見知りな同級生の女の子が気がかりだったけど。 その子を気遣う余裕は、京太郎には無かった。 ◆ 「ここで待ってれば迎えが来るって言ってたけど……」 鹿児島のとある駅。 父の言葉の通りに駅前で待機する京太郎の胸には不安が渦巻いていた。 どんな人が迎えに来るのか、これから向かうのはどんな場所なのか。 父を問い詰めても、言葉を濁されてばかりでまともな答えは得られなかった。 「というか迎えって……」 キョロキョロと辺りを見渡しても観光客らしき人たちしかいない。 唯一、目を引くのが眼鏡をかけた巫女服の女性くらいだ。 「……ん?」 ちょうど、その女性と目が合って。 重なる視線に対して、その眼鏡の巫女さんは―― 巴さん判定直下 1~30 君が須賀京太郎くんかな? 31~60 すいません、お待たせしちゃって…… 61~98 え……ウソ? ゾロ目 ??? 君が須賀京太郎くんかな? 目が合ったかと思うと、駆け足でこちらに来る眼鏡の巫女さん。 「君が須賀京太郎くんかな?」 「あ、はい」 「良かった……ごめんなさい、少し準備に手間取っちゃって」 「準備ってことは――」 まさかとは思うが。 この巫女さんが、自分の。 「はい。私があなたの案内役を務める狩宿巴です――よろしくね?」 案内役、らしかった。 「親父の実家って一体……」 さっきよりも強くなった不安を胸に抱えながら、京太郎は巴に連れられて行った。 「それでは、私たちのお屋敷に案内するので。しっかり着いて来てね?」 そう言われて、巴に案内されて辿り着いたのは、ゴールが見えない長い長い石造りの階段。 駅からここまでの距離もそれなりにあったのだが、更にここから歩くのだと言う。 「ぜぇ……ぜぇ……」 「お疲れ様でした。何か飲み物を持って来るね」 それでも何とか階段を登りきったのは、前を歩く巴が平然としていることに対する男子としての意地と。 「何だろうな、この……」 石段を登り屋敷が近付いてくるにつれて、胸の中の不安な気持ちが『懐かしさ』に変わっていったからだ。 「うーん……」 巴に案内された屋敷の客間で胡座をかく。 前にも、ここを訪れたような気がする。 一種のデジャヴのような気持ちが、京太郎の脚を動かした。 だが、そんな不思議な気持ちに浸る京太郎の胸中は―― 「あーっ!!」 姫様判定直下 1~30 やっぱり! 京太郎くんだぁ!! 31~60 ど、どうしよう!? もう来てたなんて…… 61~98 うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて…… ゾロ目 ??? うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて…… ドタドタドタと、廊下を慌ただしく駆ける足音。 勢いが全く衰えることなく、段々とこの客間に近付いてきて。 そのまま叩き付けるような勢いで、客間の襖が開かれる。 「あーっ!!」 「っ!?」 弾丸のような勢いで客間に入ってきた巫女服の女の子。 京太郎を見るなり悲鳴に近い叫び声を挙げて、わなわなと震えだす。 「うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて……」 ガックリと肩を下げて落ち込む女の子。 忙しい子だと、京太郎は思った。 「ええっと……」 この場合、どうすればいいのか。 俯いてブツブツと何かを呟くこの子に対して、京太郎はかける言葉が見つからない。 ◆ ――それは、私がまだ小さかった頃。 『すがきょーたろーです! よろしくなっ!』 初めてできた、男の子のお友達。 引っ込んでいた私の手を取って、色んな場所に連れて行ってくれた男の子。 もの凄く怒られちゃったけど、それでも私を庇ってくれて。 手を繋いで、一緒に遊んで、一緒にお昼寝して。 この子が、ずっと側にいてくれるって。 そう、思ってたのに。 『……え? 帰っちゃった……?』 ある日、目が覚めたらその子はもう、隣にいなくて―― 「ううう……」 だから、彼がここに来てくれて、一緒に住むことになるって聞いた時は本当に嬉しかったのに。 誰よりも先に迎えに行くって決めたのに。 その役目が、もう取られていたなんて―― ◆ 何か、何か言わないと。 そう思っても、京太郎はこの女の子に対する言葉が分からなかった。 下手に触れば一気に崩れてしまいそうな、危うい雰囲気があったからだ。 「あら、これはどういうことかしら……?」 小蒔は自分の世界に入り込んで、京太郎は何をすればいいのか分からなくて、固まっている二人に。 開けっ放しの襖から入ってきた女性が、声をかけた。 霞さん判定直下 1~30 あなた……小蒔ちゃんに、何を? 31~60 小蒔ちゃん、彼が困ってるわよ 61~98 うふふ……まったく、もう ゾロ目 ??? うふふ……まったく、もう ――京太郎は、肩に大きな怪我をしている。 ――今まで続けていたハンドボールも、その怪我が響いて引退した。 ――そして、鹿児島に来る事になったのは、両親の離婚が原因である。 その事を知って、写真で彼の姿を見てから霞の胸の中に芽吹いた気持ちは、彼を『守りたい』というものだった。 辛いことの連続で、きっと彼は心を痛めている。 だからこそ、せめて、ここは。 彼が休める場所であって欲しいと、思った。 ◆ 騒々しい足音と、客間の気配を感じてやって来た霞が最初に目にしたものは、俯く小蒔と困り顔で固まる京太郎の姿だった。 「うふふ……全く、もう」 細かい状況は分からない。ただ、『姫様』が彼を困らせていることは理解できた。 俯く小蒔を強引に立たせて、その瞳を覗き込む。 「ひゃっ!? 霞ちゃん!?」 「ほら、小蒔ちゃん。彼が困ってるでしょ?」 彼を傷付けるものは、例え誰であろうとも。 微笑みの裏に決意を込めて、霞は小蒔から手を離した。 「ごめんなさいね、京太郎くん。うちの姫様が」 「は、はぁ……」 何が何だか分からない、京太郎の顔にはそう書いてある。 だが、それで良い。 彼が知る必要は、ない。 「……ほら、小蒔ちゃん? 彼に謝らないと」 「うぅ……ごめんなさい、京太郎くん」 涙目で頭を下げる小蒔。 相変わらず状況はさっぱり分からないが、どうやらこの屋敷ではこの霞という女性に逆らってはいけないらしい、ということは判明した。 「コホン、自己紹介が遅れました……私は石戸霞。永水女子に通っています」 「……え?」 「? 何か?」 「え、あ……いや……」 ――正直、その子のお母さまかと思いました。 喉元まで出かかった言葉は、辛うじて飲み込めた。 京太郎がこの屋敷に来てから翌朝。 色々なことがあって肉体的にも精神的にも疲れている筈なのだが、京太郎が目覚めた時間は朝の6時。 この屋敷の独特な空気がそうさせているのか、目が冴えて二度寝も出来そうにない。 「……むぅ」 季節は冬、日の出もまだ先。 外はまだ暗い。 屋敷の周りを散歩することは出来ない とは言え、暇潰しになるものもまだ送られてきていない。 「……ちょっと、探検してみるか。屋敷の中を」 ちょうど、トイレにも行きたくなってきたし。 寝巻きの上にジャケットを羽織り、京太郎は部屋を後にした。 「……困った」 無事にトイレを済ませたはいいが、迷った。 どうやらこの屋敷、見た目以上に中身が広い。 そして外から見ると似たような作りの部屋が多く、自分がどこをどう歩いてきたのか分からない。 延々と同じところをグルグルと回っているような気さえする。 「どうなってんだ一体……」 かれこれ一時間は歩いたような感覚があるが、一向に日の出が訪れない。 京太郎は、柱に寄り掛かって休憩することにした。 「はぁ……」 「むー? あなたはー?」 はっちゃん判定直下 1~30 迷子の迷子の子猫ちゃんですかー? 31~60 お困りですかー? 61~98 こ、困りましたねー…… ゾロ目 ??? ◆ 『異界』 自分たちの日常とは異なる、超常的な現象が潜む世界のこと。 昔の人々にとって異界とは村の外であり、山の奥であり、海の彼方であった。 一切の光が届かない夜の暗闇を異界と呼ぶこともあった。 このように、日常と異界の境目は至る所にある。 だからこそ昔の人々は村の入口に『門』を作り、境目を明確にして、閉ざした。 『異界観』 都市開発が進み、境目が極めて曖昧になった現代日本においてはすっかり廃れた価値観だが。 もしも、例えば。 現代の日本の中に『神』が存在する土地があるとすれば、そこは間違いなく―― ◆ 妙な胸騒ぎを感じて目覚めて廊下に出た初美が最初に目にしたものは、柱に寄り掛かっている男子の姿。 初めて会う相手だが、その存在は知っていた。 須賀京太郎。昨日に引越してきたという男の子だ。 「……」 するりと、初美の小柄な体躯に対しては大き目の巫女服が肩からずり落ちる。 彼を一目見た瞬間から。 初美は、自分の心の中が切り替わっていくのを感じた。 屈伏させたい。 跪かせたい。 自分のものにしたい。 初めて会う相手に、こんなことを考えるのは異常な筈なのに。 今の初美には、それが当然のことのように思えた。 「お困りですかー?」 「え?」 だけど初美は、それを全く表に出さず京太郎に話しかける。 内面に渦巻く泥の様な激情を、表面の微笑みで隠して。 「駄目ですよー? ここは色々と『違う』場所なんですからー」 「はぁ……」 京太郎の手を取って、初美は歩き出す。 少し歩くと京太郎の泊まる部屋の前まで着いて、日の出の時間になった。 ◆ 自分を案内してくれた少女――薄墨初美の話によれば、慣れていないのにこの屋敷の中を、この時間帯から一人で出歩くのは危険らしい。 「あー、確かに寝る前に霞さんがそんなこと言ってたような……」 「聞いたことありませんかー? 夜の神社を一人で歩くのは危険だと」 「え? でもそれって足元が悪いとか、泥棒がいるとかそういう理由じゃ」 「まぁ、大半はそうなんですけどねー……」 チラリと、背後を振り向いて話を区切る初美。 その態度に、京太郎の背筋に冷たい感覚が走る。 ――まさか、さっきの自分の感じたモノは本当に? ……いやいやそれは有り得ない、そんなオカルトは有り得ない。 京太郎はブンブンと頭を振って、浮かんできた想像を掻き消した。 「……まぁ、何にしても助かったよ。ありがとな」 近所の小さい子を相手にするような感覚で初美の頭を撫でる。 彼女の案内がなければ、自分は未だにあの辺りをグルグル回っていたかもしれない。 ホッと一安心する京太郎だが、頭を撫でられている初美はふくれっ面になっていた。 「むうー……私は、年上なのですがー」 「え? うっそだー」 「むむー! 生意気ですよー!!」 早朝の澄んだ空気の中に、初美の叫び声が響き渡った。 ◆ 霞や小蒔にも話を聞いたところ、日が登っている時間帯ならば一人で出歩いても特に問題はないらしい。 何でも「人が起きて活動している時間」というのを認識することが大事なのだとか。 そんなわけで、元が体育会系の京太郎はウズウズする気持ちを抑えきれずに、屋敷の中を探索することにした。 「……ん?」 塵一つ落ちていなかった廊下に、日光を反射して光っている何かが落ちている。 拾い上げようと指で摘まんだら砕けてしまった。 「何かのカスか?」 よく見ると、辺りに点々と似たようなカスが落ちている。 まるでヘンゼルとグレーテルのパンくずのように、廊下の曲がり角まで点々と続いている。 「何だこりゃ……」 何となく、この光景が許せなくて。 京太郎はカスの一つ一つを拾い上げながら進み、やがて廊下の曲がり角まで差し掛かり―― 「……」 春判定直下 1~30 ……ぽりぽり 31~60 ……ぺろっ 61~98 ぺろっ?……ぺろっ ゾロ目 ??? ぺろっ?……ぺろっ 「……」 「……」 ぽりぽり。 曲がり角の先には、黒糖を貪る巫女さんがいました。 互いに目があって沈黙するが、巫女さんの黒糖を食べる手の動きが止まることはない。 「……成る程」 歩きながら黒糖を食べていたせいで、細かいカスが零れたと。 つまり、廊下に点々と落ちていたものは彼女のせいだと。 この屋敷に来たばかりの京太郎でも、流石にこの状況には言いたい事がある。 「……あの」 「あげる」 「むぐっ!?」 一言、文句を言ってやろうと口を開いたら口に黒糖を押し込まれた。 それも一つではなく、三つ。 零さないように慌てて両手で口を抑えて黒糖を咀嚼する。 「んぐっ……はぁ」 「……?」 「あ、あのだな……!」 「手、見せて」 「あ、ああ……?」 何とか黒糖を噛み砕いて飲み込み、今度こそと意気込んだら手を取られた。 指先をまじまじと見つめる彼女の意図が、京太郎には理解できない。 「ぺろっ」 「ひゃっ!?」 「……甘い」 そりゃ、さっきまで黒糖拾いしてたからだ。 そう、口を開こうとしたが―― 「ぺろっ?……ぺろ」 「ひゃんっ」 再び指を舐められて蹴躓いた。 彼女の舌が指に触れる度にゾクゾクした感覚が背筋を走り、上手く喋ることができない。 指がふやけてシワシワになるまで、京太郎は指を舐められ続けた。 すっかり骨抜きにされた京太郎は、その場にへたり込んだ。 それを見て満足したのか、彼女はそそくさと離れて行った。 「くぁ……」 指先はまだ湿っている。 それはつまり、さっきまで彼女が舌を這わせていたということで―― 「……いやいや」 変なことを考えるのはよそう。 今するべきことは、この廊下の掃除。 その為にはまず、バケツと雑巾を借りて来なければ。 「……」 「おわっ!?」 立ち上がって振り向くと、さっきまで京太郎の指を舐めていた彼女が戻ってきていた。 再び目が合い、沈黙する。 一つ違う点があるとすれば、手に持っているものが黒糖から雑巾と水の入ったバケツに変わっている。 「……掃除、する?」 「あ……あぁ」 どこまでもマイペースな巫女さんだと思いながら、京太郎は彼女と並んで廊下の掃除を始めた。 廊下の掃除をしながら京太郎が彼女から聞いた話によれば、彼女の名前は滝見春であるということを知った。 ついでに彼女が第一印象と変わらず、常にマイペースな性格をしているということも。 「へぇ、じゃあ春も俺と同じ学年なのか」 「うん」 「じゃあ、もしかしたら高校も同じになったりとか――は、ないか。霞さんたちと同じとこに進学するなら永水だもんな」 永水女子はお嬢様校。 彼女だけが違う高校に進学するとは考えにくい。 そして当然、京太郎は女子校に進学することはできない。 「いや……そうでもない」 「え?」 「近いうちに共学化すると、聞いた」 「……マジで?」 「うん。それに――」 ――今更、違う高校に進むなんて。 「……それに?」 「……忘れた」 「……おいっ」 きっと、誰も許さない。 ◆ 神代小蒔は焦らない。 「京太郎くんっ♪」 今は、ただ一緒にいるだけで幸せだから。 狩宿巴は焦らない。 「あー、ごめんね。また春ちゃんが……」 まだ、彼女は何も感じてはいないから。 滝見春は焦らない。 「……ぺろっ」 もっと待った方が、美味しくなりそうだから。 薄墨初美は焦らない。 「むーっ! 生意気なのですよー!」 焦っては全てが台無しになると、分かっているから。 石戸霞は焦らない。 「ふふ……少し、休む?」 そうすることで、彼が悲しむと分かるから。 だから、誰も焦らない。 ある意味で、皆が皆を尊重している。 そんな関係を維持しながら、京太郎が永水に入学するまでの日々が過ぎて行った。 【永水出会い編 了】
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出会いと再会 ◆caxMcNfNrg 「ふむ、左腕は完全に持っていかれたか・・・」 真紅の機体を見上げながら、男が一人ごちる。 ここは風雨に晒され、朽ち果て打ち捨てられたコンクリートの森林。 その狭間に存在する、明らかに異質な施設の影に思案に耽るユーゼスの姿があった。 (・・・補給は弾丸やエネルギーのみで、破損箇所の修復はない。 やはり、そこまでは甘くは無いか・・・まあ、私が主催者だとしても、修復は認めんな) アルトのコクピットに乗り込みながら、思案をめぐらせる。 その表情は、仮面に隠されてはいたが・・・愉快という雰囲気ではなかった。 獅子の相貌をもった悪鬼を退けたベガとユーゼスの二人は、廃墟にある補給施設へと舞い戻っていた。 目的はローズセラヴィーの補給とアルトアイゼンの修復。そして、二人の休息。 ベガの言によると、ローズセラヴィーにはエネルギー充填システム、 通称『月の子』が搭載されているが、それは一回のみの使い捨てであり・・・ それならば、今の状況では装置を使わず補給施設を使用するというのが、二人の出した見解だった。 そして、もう一つの目的は・・・ 『どう?修理の目処はつきそうかしら?』 見張りに立っていたベガから通信が入る。 「無理だな。軽い破損ならともかく、腕のパーツ自体を失っている。修理は諦めた方が無難・・・」 ユーゼスがそう言うのと、ほぼ同時に・・・アルトのレーダーが警告音を発した。 「ベガ殿」 『こちらも確認したわ、相手は一機だけのようね』 「うむ、私もすぐに合流しよう」 そう言うと共に、ユーゼスは真紅の機体を起動させた。 「大型の機体・・・おそらく、特機タイプか」 空を駆けるファルケンのシートで、キョウスケはそう呟いた。 相手が乗った人間か否か・・・それを見極めるようと、通信機器に手を伸ばす。 と・・・キョウスケが通信をいれるよりも早く、相手の側に新たな機体が現れる。 それは、彼が良く見知った機体だった・・・ 「あれは、アルト・・・?」 軽い驚愕と違和感。それと同時に、相手からの通信が入る。 通信機からは、敵意が無いことを伝える女性の声が流れ始めていた。 【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦INPACT) パイロット状態:良好(修理できなくて困ってるのも私だ) 機体状態:左腕損失、ダメージ蓄積 現在位置:D-4廃墟、補給施設付近 第一行動方針:目の前の機体との接触 第二行動方針:首輪の解除 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る】 【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー) パイロット状態:良好(ユーゼスを信頼) 機体状態:良好 現在位置:D-4廃墟、補給施設付近 第一行動方針:目の前の機体との接触 第二行動方針:首輪の解析 最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出 ※月の子は必要に迫られるまで使用しません】 【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2) パイロット状況:良好(意外な再会に驚き) 機体状況:ブーストハンマー所持 スプリットミサイル数発消費、オクスタンライフルを半分程消費 現在位置:D-4廃墟、補給施設付近 第一行動方針:目の前の機体との接触 第二行動方針:ネゴシエイターと接触する 第三行動方針:信頼できる仲間を集める 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?) ※アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています】 【初日 16 00】 BACK NEXT 混乱 投下順 護るべきもの 薄氷の同盟 時系列順 いい人たち BACK 登場キャラ NEXT 狂宴 ユーゼス 悪運 狂宴 ベガ 悪運 貫く、意地 キョウスケ 悪運
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とりま、悪徳サイトが活動しづらいようにしてやろうフヒヒ・・・w あわよくば・・・少しお小遣い系も紹介して自分も稼ぐか(ryいや、なんでもない。 メニューにさりげなくネット収入系の項目があるのは、こういった理由からですねwサーセンw このWIKIを開設した経緯は管理人のスペックとかに記載の通りです。 自分でいうのも、どうかと思いますが・・・。 悪徳サイトに騙された方、ネットビジネスを始めようという方、各種商材に手を出そうという方、既にネットビジネスをしているという方、いろんな方がこのページをご覧になっていると思います。 恐らく、どんな方よりこのジャンルに関しては私の方が上であると思います(キリッ さーせんw 普通にネットで検索しただけでは知ることが出来ないこと、気づけないこと、私は体験しています。 あなたが今から買おうとしている商材の内容、登録しようとしているサイトの実情・・・、多分知っています。多分・・・なw この手のサイトに300~400万つぎ込んだのは私含め極少数ではないですかね。(身内の借金含めると700万…) 騙される側から騙す側になったこともあり、暴露系サイトの立ち上げも初めてじゃありません。(以前のは乗っ取られた、管理人のスペックとか参照のこと) ネット検索して検証サイトをあなたが調べたとしましょう。大半のサイトが批判されていて、一部のサイトだけ絶賛されてませんか? この類のはほぼ全て業者の自演なんですね。 でも批判されてるサイトの方が多いし優良かな?と思っちゃいますよね。それが業者の狙いです。(詳しくは業者の自演についてに記載) そんな大勢の人が騙されてしまいそうな情報から、トリビア的なことまで幅広くカバーする巨大wiki群2c(ry でも全部が全部、悪徳ってわけではないのも現実。 そういったサイトさんは、むしろ頑張って欲しいので紹介して行こうと思うのですが・・・。 一つ懸念されること、それは悪徳な業者も同様の手段を使っているということ。(これについても業者の自演についてで記載]] 私の紹介方法も「ウホウホイイオトコアッーアッーという理由でオススメ」という形になってしまいます。 業者の使う手口と似たようなものになってしまうんですよね。それが不安すぎるwww あえてこの事を記載したのも信憑性を高めるための手段だと思ってください。 ついでにいうとwikiで開設したのも同じ理由。wikiで悪徳な自演サイトだったりSEO対策のミラー量産するとアカBANされますからね。 WIKIの規約に他サイトの批判的なものはダメみたいな事が書いてあった気がしますが、悪徳サイトの暴露や検証なら問題ないはず・・・。 本音はお小遣い稼ぎryでも建前は悪徳サイト批判だし、内容にも嘘偽りは書かないので大丈夫だと信じましょうw あ、私がオススメするお小遣い系・ネットビジネス系の項目は即金?いいのありますぜ…に記載してあるので興味あったら是非w 初めてご来訪頂いた方は悪徳サイトの特徴・業者の自演についてを読んでみて下さい。 今後ネットを使われる上でそれなりに(w)有意義なこと書いたつもりです。 迷惑メールにお困りの方は迷惑メール対策・反撃する方法!オススメwをご一読のこと。 後は各ジャンルごとに記載してありますので、目的のジャンルの各項目を参照のこと。工事中のがあったらごめんなさい。 掲示板も設けましたので、情報交換にお使い下さい。 ただし、悪徳業者の自演もあると予想されます。まあ、悪徳サイト潰そうってサイトに自演する馬鹿業者ならすぐ分かるでしょうw 検証済み相互リンク先に関しては、検証した上でリンクしていますので信憑性は保障します。 といっても保障できるのは直接リンクしてあるサイトのみ、そのサイトの相互リンク先となると保障しかねます。 騙されないために一番いいのは怪しきには近づかないこと。次点で自分が騙されるはずがないという考えを捨てることです。 ここまで読んでくださって、まずはありがとうございます。 そこで一つ警告させて頂きます。主に初めての来訪者さんに対してです。常連さんなら問題ないです。 ここまで読んで「どのタイプの検証サイトとも違うな、信用できる」そう思われた方。 自分は騙されないと思い込み騙されるタイプですよ。 私が実は悪徳業者で、こういう記載方法してるのも新しい手口だったらどうします?既に騙されちゃっってることになりますがなw 「いや、悪徳業者ならわざわざこんな注意書きしないだろう」( ^ω^)ちょっとまったーーーーーーーー!!!!!! そう思わせるのが新しい手口ryだったらどうするんですかああああああああ。 ( ^ω^)←こいつ使ってるのも心を和ませ、手作り感だすための自演かもしれません。( ^ω^)「・・・僕が何したってんだお」 「確かに( ^ω^)←こいつを使う検証サイトは見たことないが・・い・・いや、でもそれなら、わざわざ・・ry」 (♯^ω^)「・・・管理人がブーン小説好きだからじゃないのかお?」 それが新しry 以下無限ループ と、いうわけですw どの検証サイトも「厳密に調査しました」みたいなこと書いてあります。悪徳だろうと優良だろうとそこは同じです。 このサイトだって、ちゃんと私が調査・体験したものを書いてます。 このページを最後まで読んで頂いただけで、各種検証サイトなどへの考え方が変わったのではないでしょうか? そうであれば書いた価値があるというものw 結局最後に頼りになるのは検証サイトではなく、自身の判断ですね。 そこだけはお忘れなきようお願いします。