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登録日:2015/01/25 (日) 21 22 35 更新日:2024/03/18 Mon 17 27 11NEW! 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 DM ダークモナーク ダークロード デュエル・マスターズ デーモン・コマンド モナーク モナーク家 一族 尊称 悪魔神デスモナーク 死神明王バロム・モナーク 死神覇王 XENARCH 血縁関係が薄い 覇王ノワールモナーク 覇王ブラックモナーク 闇文明 黒龍神モルナルク 「モナーク」。 それは、最上級の悪魔にのみ名乗ることを許されし名前。 モナーク家とは、デュエル・マスターズに登場する一族の事を指す。 DMの背景ストーリーにおいて、闇文明の代表的な一族となっている。 超獣世界では謎めいた存在であり、たびたびこの一族の謎については議論される。 ●目次 解説 背景ストーリー上の設定一族構成 歴史◇基本セット~転生編 ◇不死鳥編 ◇極神編 ◇神化編 ◇エピソード2 ◇エピソード3 ◇王来篇 ◇マスターズ・クロニクル モナーク家構成員《覇王ブラックモナーク》 《ダークモナーク》 《悪魔神デスモナーク》 《死神明王バロム・モナーク》 《覇王ノワールモナーク》 関連クリーチャー《黒龍神モルナルク》 《死神覇王 XENARCH》 解説 デュエル・マスターズにおける、モナークの名前を持つ存在はDM-01から登場しており、それはあの覇王ブラックモナークである。 ブラックモナークは定期的に背景ストーリーに登場しているが、カード化はされていなかった。 後に転生編になって新たなモナークの名を持つダークモナークなるクリーチャーの存在が示唆された。 しかし残念ながら彼もカード化はされておらず、開発陣からも忘れ去られている可能性が高い。 このように、モナークの名を持つクリーチャーはしばらくの間はカード化されていなかった。 しかし、不死鳥編に入ると初めて悪魔神デスモナークというモナークの名を持つクリーチャーが登場。 彼は無事にカード化される事に成功し、以後もモナークの名を持つ代表的なクリーチャーとして名を馳せる。 また、デスモナークの台詞から超獣世界には『モナーク家』なる一家が存在することが判明。 少なくともこの家には三兄弟の人物(長男ブラックモナーク、次男ダークモナーク、三男デスモナーク)がいるという設定が明かされた。 この事実によって、DMの背景ストーリーを研究するデュエリストにとっては興味深い研究対象となるのだった。 従来の超獣世界とは異なる歴史を歩んでいるドラゴン・サーガ世界にもこの一族が存在するのかは不明。 DMX-19におけるデスモナーク再録を背景世界にも反映させるなら、DS世界にも存在することにはなるのだが…。 DS世界にはモナーク家が存在していないならば、しばらくはモナーク家の新規カードは望めないと思われていたが、実際には革命編最中に、主がついに降臨した。 また、DS世界の延長線にあると言われている新章以降の世界においても、王来篇にて新規モナークが登場している。 このように超獣世界の闇文明にとっては重要な一家だが、背景ストーリーでの出番は案外少ない一家でもある。 背景ストーリー上の設定 一族構成 一族の頭であるブラックモナークはダークロードである故に、本来ならばモナーク家の三兄弟はダークロードで構成されているはずである。 しかし、ブラックモナークの末弟を名乗るデスモナークはデーモン・コマンドであり、ダークロードを所持していない。 超獣世界の血縁関係が我々人間と同じかは不明とは言ってもこの状態は矛盾を生んでいたことで一部では、ブラックモナークは『ダークロード/デーモン・コマンド』の複合種族であるとする説も有力視されていたが、後にそれが正解だとが判明した。 三兄弟ではないバロム・モナークもデーモン・コマンド単独所持だったことから、ブラックモナークのカード化以前は「モナークという名前は種族などに関係ない」という説が強くなっていた。 要は、モナークという名前は当代のモナークが死ぬことで別のデーモン・コマンドやダークロードに引き継がれるという推測である。 DMX-19再録のデスモナークのフレーバーテキストでは、「モナーク」という称号は最上級の悪魔のみが名乗ることを許された名前だった設定が語られており、裏を返せばモナークの名が苗字や世襲制のみによって得られる名ではないことが明らかとなった。 ただし、DMX-19のフレーバーテキストは『最上級の悪魔=その位置はモナーク血縁者』と解釈するか、純粋に『モナーク家は血縁関係を重視しない』という解釈するかで意味は変わってくるかもしれない。 また、開発主任Kによると有名な名前なので勝手にモナークを名乗る僭称者もいるらしく、モナークはモナークと自分で名乗らないようだ。 デスモナークの名乗っていた末弟という話もデスモナークが血縁関係なく名乗ったのかもしれないという説も出ていたが、後にカード化したブラックモナークがデーモン・コマンドを持っていたためにこの説は覆った。 歴史 ◇基本セット~転生編 基本セット時点では既に故人と化している覇王ブラックモナークだったが、死んでもなお闇文明に絶大な影響力を与えていた。 ブラックモナークの死体の頭蓋骨は化石化した島と化し、「髑髏の海」と呼ばれる腐敗ガスの漂う地域と化していた。 自然文明への侵攻を見守るブラックモナークは、様々な新規種族の創設や封印されているクリーチャーの解禁などを行っていた。 転生編ではモナーク三兄弟の次男であるダークモナークの書物が、魔導具の知識が記されている事から食い荒らされている状況が判明している。 ◇不死鳥編 転生編終盤の終末魔導大戦で世界が滅亡して各文明が疲弊状態に陥ったタイミングを狙って、モナーク三兄弟の末弟である悪魔神デスモナークが姿を現す。 ブラックモナークの頭部の化石は東方血土に持ち込まれ、新世界におけるグランド・デビルの城「髑髏魔城」として利用されることになった。 城の建設を行いながらブラックモナークの亡骸の再生活動を行っているようで、周囲の沼地はブラックモナークの血で満たされている状況は「闇社会の膿」と評されている。 グランド・デビルはブラックモナークを再生すれば世界が闇に覆われると信じていたようだが、不死鳥編の末路を考えると成功はしなかった模様。 後の《悪魔神ドルバロム》の発言と思いっきり矛盾していることになるが、これは一体どういうことなのか…。 ◇極神編 髑髏魔城はまたしても別の地域に移動したらしく、今度は極神編新世界における闇文明の中心地「髑髏城オルゼキア」と化している。 ワールドマップではこの城がブラックモナークの頭部とは明言されていないが、デザイン的には恐らく髑髏魔城と同一だと考えられる。 ◇神化編 ブラックモナークが戯れで作り出したモナーク一族のバロムモナークが闇文明の精鋭集団として「死神」を率いて、オリジンとの戦争や他文明との共闘を行う。 開発主任Kによると光に関与する《サファイア・ウィズダム》、モナーク一族が大嫌いであるために死神にバロムモナークがいることに嫌悪感を覚えていたようだが、対オリジンを優先したようだ。 ◇エピソード2 闇の象徴とされる骸骨の城「ヤバスギル・スカル」が登場。これも恐らくブラックモナークの頭部。 闇の一部種族がゼニスに加担した影響からか左目部分がゼロ文明風の装飾が施され、頭部には「ファントム業火」なる巨大蝋燭が設置されるなど悪趣味化が進行している。 ◇エピソード3 闇文明に「奈落の入り口 G.P.S」という呼吸する者全てを飲み込む入り口を持つ巨大骸骨城「骸骨城ブリティッシュ・パビリオン」が存在しており、これがブラックモナークの頭部ではないかという推測があるが詳細は不明。 ◇王来篇 《禁時混成王 ドキンダンテXXII》が持ち出した石柱の針が「VIII」に進んだ際にブラックモナークが出現。 オリジナル・ハートの力でゴッドに変貌した闇の七王を、イデア・フェニックスと共に顕現した衝撃で一瞬で消しとばして撃破した。 ブラックモナークは五龍神が復活してディスペクターとなることを確認したらしく、これには「つまらん」とも言っていられなくなったらしい。 また「ノワールモナーク」を名乗る謎のモナークが出現しているが…。 ◇マスターズ・クロニクル 時系列は不明だが、恐らくエピソード3後の世界にて闇文明が死神を中心としてフィオナの森へと侵攻。 覇王の復活祭と称して森を荒らしたことでついに覇王が復活しようとするが、一方で光文明にて降臨したサファイア・ウィズダムによって大幅にパワーアップしたアルカディアス家が悪魔神の討伐に赴く。 開発主任によると、ブラックモナークを復活させようと闇文明が動いたのはサファイア・ウィズダムが出現した影響らしい。 闇文明は対ウィズダムには自然の力も取り込んだ多色化が必要と考えたようだが、ブラックモナーク自身は闇単色でも十分だと判断した模様。 ブラックモナークの顕現を見てウィズダムは超獣世界から帰ったようだ。 モナーク家構成員 《覇王ブラックモナーク》 DM-01から名前のみが登場するモナーク家の当主(になっているクリーチャー)。 はるか昔、闇文明を統括していたというダークロード。 死後もその強大な魔力が闇文明の地を覆い、不死鳥編世界までに闇文明世界に大きな影響を与えた。 長らく性別は明言されていないため不明だった。 普通に考えれば男だろうが、DM初期におけるダークロードは女性が多いために女の子の可能性も否定できない状況にあった。 女性設定だったら、カード化の際にかわいいデザインを求めるデュエリストもいるだろうが、そんなデザインは100%無理。 キマイラ、パラサイトワーム、デスパペット、パンドラボックスという後のDMで活躍する種族を作ったのもこのお方である。 デスパペットは自然文明に敗れたという屈辱から、パンドラボックスはお遊びで作られるなど種族創設の理由は割と適当。 ……ザガーン出陣の時は調子こいていた割には、いざ負けるとデスパペットを作っているため、意外と怒りっぽいのかも。 どうやらDM-01時点で死亡していたようであり、種族を作れたのも彼の残留思念的な物だと思われる。 その遺体の頭部は闇文明の居住地に残された。 転生編のカタストロフィーの後に出現したグランド・デビルは、この頭部を住処として有効活用している。 仮にブラックモナークが生き返ったら、真っ先にグランド・デビルは粛清されそうても文句言えないレベルの罰当たり。 そしてこのブラックモナークの頭部が滅茶苦茶大きい。 背景ストーリーポスターなどで確認できるが、頭部だけで惑星型フェニックスを上回る。 頭でこの大きさって、ブラックモナークを超える大きさのクリーチャーなんていないんじゃね? そんなグランド・デビル族とデーモン・コマンド族は、不死鳥編において彼(彼女?)の復活計画を共謀。 世界中に散らばっているらしい遺体の残骸をせっせと集めていた。 成功のあかつきには、全世界を闇文明の支配下に置くことができると信じて……。 だが残念なことに、不死鳥編の結末を見るにその復活は順調に進んでいないと考えられた。 それに、エピソード3にてグランド・デビルはオラクルの信者となってしまい、そのまま別世界のお話に入ってしまった。 復活はまだまだ先のようである。 ブラックモナークがカード化されずに10年以上経つが、果たしてカード化はされるのだろうか……。 一部のファンからは『ブラックモナークがカード化されるときがDMの最後』と噂されているとかなんとか。 DS世界以降、ブラックモナークの出番はないかと思われたが、DMD-33「マスターズ・クロニクル・デッキ 2016 終焉の悪魔神」にてついに物語が動き出す。 このデッキに再録された《ダーク・ライフ》のフレーバーテキストから、ついに復活するような事が示唆された。 また、《悪魔神ドルバロム》のフレーバーテキストから、エピソード3までの超獣世界の物語の根底を揺るがす(と言ってもこの話の舞台設定は曖昧だが)衝撃的な発言がされた。 その時の発言は、散々ネタにされたザガーンに対するブラックモナーク評を上手く格好良くした台詞なのである意味必見。 そしてこの発言を素直に受け止めるならば、既にグランド・デビルとデーモン・コマンドの共同計画は準備万端だったことになる。 その結果、ついに…… DMX-24で、念願のカード化を果たした。 覇王ブラックモナーク 闇文明 (10) 進化クリーチャー:デーモン・コマンド/ダークロード 17000 進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。 T・ブレイカー このクリーチャーが攻撃する時、闇の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。その後、闇のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 かつてバロムの封印を解禁した設定や、先にカード化された末弟との繋がりを示すかのような墓地からのリアニメイト能力を持つ。 アタックトリガーで非進化の闇クリーチャー一体+闇のクリーチャー一体の合計二体をリアニメイトするという、単純ながら超強力な効果。 今でこそインフレの波なので超絶対的というわけではないが、確かに基本セット~闘魂編の世界観レベルで考えるとそりゃオーバーテクノロジーですわ。 能力は超シンプル超豪快ではあるが、コストの重さやある程度の墓地肥しの必要性などの弱点も見れる。 闇最強の思想のモナーク家的には皮肉だが、マナブーストなどは他文明の力を借りる必要もあるかもしれない。 よく考えるとDMD-33のフィオナの森住民洗脳化は、自然の力を使っても良いよという建前作りの可能性が……? ちなみに一人称は「余」。 自分が出撃すれば圧倒的に勝ってしまうためつまらないと述べていることから、かなりの自信家のようだ。 余談だが、このブラックモナークは人を見る目が無いとよくファンの間で言われている。 彼はあの《暗黒の騎士ザガーン》について『出すだけで勝ってしまうからつまらない』と絶賛していた。 ところが、ザガーンは実際のカードスペックは弱く、背景ストーリーでも《いにしえの超人》に完敗している。 後のデビル・ディアボロスZZはザガーンを酷評しており、ディアボロスZZの方が分析能力は上だと思われる。 実際な話、ブラックモナークの効果でザガーン二枚を出せば、確かに殴り切れる可能性はあるわな。 《ダークモナーク》 《骨食怪人ボーンリーパー》のフレーバーテキストのみに登場したカード化されていないモナーク。 どうやら彼の残した秘書はボーンリーバーに食い荒らされている。 その秘書は、おそらく昔使われていたクロスギアに関する内容が書かれているようである。 このことから、ダークモナークはクロスギアに関する能力を持っていた可能性がある。 興味深い存在だが、ボーンリーバー以外のフレーバーテキストなどでその存在は確認できない。 今後カード化できる可能性は残念ながら望めないと思われる……。 後のEXギャラクシー・テルセットでのデスモナークの説明を見るに、モナーク三兄弟の次男設定だと推察される。 2016年には頭首・ブラックモナークがついにカード化を果たした。 そのため、モナーク家で唯一カード化を果たしていないクリーチャーという事になる。 これでは頭首復活を果たしたモナーク家全員集合が果たせないので、是非ともカード化してほしいところだが……。 《悪魔神デスモナーク》 悪魔神デスモナーク SR 闇文明 (6) 進化クリーチャー:デーモン・コマンド 8000 進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。 このクリーチャーが破壊された時、進化ではないデーモン・コマンドをすべて、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 W・ブレイカー DM-19でついに初めてカード化されたモナーク。 モナークの名に恥じない強烈な性能を持つ。 インフレの進んだ現在でも十分に通用するスペックで、DMX-19などでも再録された。 モナーク一族では末弟であると記載されており、モナーク三兄弟の末弟と設定されている。 しかし、デスモナークはデーモン・コマンド単体所持だったので、本当に血縁関係のある三兄弟なのか疑われていた。 だが、後のブラックモナークがデーモン・コマンド所持者だったことから、血縁関係がある可能性が高くなった。 イラストを見ると、下に小さくバロムの名を持つクリーチャーが集合している。 このことから、デスモナークは相当巨大なデーモン・コマンドであると読み取れる。 実際のパワーは、バロスト以外には劣っているんだけどね。 DM-19のフレーバーテキストでは、光の時代の終わりを告げている。 EXギャラクシー・テルセットでも、終末魔道大戦後の疲弊した各文明の状況を好機として表舞台に姿を見せる事にしたと説明されている。 確かに彼の登場した不死鳥編時期では文明という概念が薄れており、彼の指摘や考えもあながち間違いではない。 しかし、逆を言えばこの時期では闇文明という物に対する誇りとかの価値観も寂れている訳なので、果たして闇文明であるモナーク家が栄えられるかは不明。 《死神明王バロム・モナーク》 死神明王バロム・モナーク SR 闇文明 (7) 進化クリーチャー:デーモン・コマンド 12000 進化-自分のデーモン・コマンドまたは名前に《死神》とあるクリーチャー1体の上に置く。 自分のデーモン・コマンドまたは名前に《死神》とあるクリーチャーがバトルに勝った時、クリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 T・ブレイカー DM-35で出現した『死神明王』と『モナーク』名を伏せ持つクリーチャー。 死神の名を持つクリーチャーを徹底的にサポートするスペックを持つ。 それもそのはず、バロム・モナークは神化編において、オリジンに対抗する集団『死神』を作り出した張本人。 その死神は、各文明と連携してオリジンに激しい抵抗を繰り広げた。 このことから、バロム・モナークは神化編での闇のトップに君臨していることがうかがえる。 だが、彼の創設した死神は後の覚醒編において同じ闇のZ軍と対立。 しかしZへの抵抗も実らず、ディアボロスZの前に屈服してしまった。 DMD-33では、パンドラボックスと同じく戯れでブラックモナークに製作されたという事実が判明。 バロム・モナークもキマイラやパンドラボックスと同じ感覚で作られたとは、笑えるような笑えないような……。 なお、このときの口調からバロム・モナークは老人のような口調で喋っていることが見れる。意外とおじいちゃんなのね。 《覇王ノワールモナーク》 覇王ノワールモナーク SR 闇文明 (5) クリーチャー:デーモン・コマンド/ダークロード 6000 スレイヤー W・ブレイカー このクリーチャーが出た時、自分のシールドを好きな数、墓地に置いてもよい。その後、こうして墓地に置いたカードの数だけ、闇のクリーチャーを自分の墓地から手札に戻してもよい。 自分がゲームに負ける時または相手が勝つ時、自分のシールドが1つもなければ、かわりに自分の進化ではないクリーチャーを2体破壊する。 DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」にて唐突に登場したモナーク一族。 スレイヤー効果とcipによるシールドの自己焼却と引き換えにした墓地回収を持ち、更に敗北時に特定の条件下で敗北を回避する効果を持つ。 DMRP-20の背景ストーリーでは一切登場しておらず、謎に包まれたモナークである。 外見は覇王ブラックモナークに近く、何かしらの関係性が匂わされているが…。 関連クリーチャー 《黒龍神モルナルク》 Volzeos-Balamordを構成するファイブ・オリジン・ドラゴンの一角。 当初はカード化しておらず、ディスペクターとしての登場から遅れて他の五龍神と共にカードとなった。 黒龍神モルナルク SR 闇文明 (10) クリーチャー:ファイブ・オリジン・ドラゴン 16000 スレイヤー T・ブレイカー 自分のドラゴンが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。こうして墓地に置いたドラゴン1枚につき、相手のクリーチャー1体を破壊する。 このクリーチャーが攻撃する時、クリーチャーを1体、自分の墓地から出す。 DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレルマスターズ」に収録された1枚。 いずれの五龍神も超獣世界の始祖として後の世のクリーチャーとの関連性をうかがわせる名前をしているのだが、その中で闇文明担当のモルナルクもまたモナーク家を意識したネーミングをしており、実際カードの性能が攻撃時のリアニメイトとブラックモナークに酷似したものになっている。 背景ストーリーでもモルナルク含む五大龍神が復活した際には、一族の長であるブラックモナークが珍しくつまらん以外の反応を示していた。 《死神覇王 XENARCH》 ゴッド・オブ・アビスで登場した新たなモナーク…もといXENARCH(ゼナーク)。 ブラックモナークのビジュアルをベースにバロムの杖を始めとした《死神明王 XENOM》の意匠も加わっており、闇文明の象徴を全部乗せしたかのような要素で構成されている。 デュエチューブにて、アビスロイヤルとは別に超獣世界に現存する闇文明の勢力として闇文明の正統後継者を名乗る「ゼナーク」なる存在が示唆されており、アニメで初登場した。 はたしてモナーク家の血筋を引く者なのか、それとも《邪眼大帝 ラスト・ロマノフ》のような勝手に自称しているだけのそっくりさんなのか…? 死神覇王 XENARCH VR 闇文明 (5) クリーチャー:デーモン・コマンド/ダークロード 6000 G・ストライク W・ブレイカー このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、相手は自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。 自分の手札を捨てた時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、手札に戻してもよい。 DM22-RP2 「ゴッド・オブ・アビス 第2弾 轟炎の竜皇」にてカード化。 明らかにされたその正体は案の定というか、ただ後継者を自称していただけの慮外者であった。 追記・修正はモナーク家の一員になってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] デュエマは終わってほしくないがブラックモナークは見たい -- 名無しさん (2015-01-25 23 22 49) なんというか闇文明全体でバロム様への信頼が高い気が…… -- (2015-01-26 02 16 59) モナークの頭はE2ではドラゴンゾンビ、E3では闇アウトレイジの城になってるよね -- 名無しさん (2015-01-26 02 19 35) 連投すまん。あいつら自分家の由来ちゃんと解ってるんだろうか… -- 名無しさん (2015-01-26 02 21 02) モナークの権威とは一体……? -- 名無しさん (2015-03-29 11 59 37) モナ王 -- 名無しさん (2015-03-29 14 38 49) モナーク様は部下に愛着のあるお方だから、ザガーンをほめたのも趣味が入ってたんだろうね。Z一族はロマノフを復活させるなど、評価基準はガチガチだけど、裏切り上等の外道だし。 -- 名無しさん (2015-03-29 14 48 52) ザガーン様をお褒めになってたのも当時はまだ使える枠があったし、巨人がいなかったからで・・・(震え声) -- 名無しさん (2015-05-27 18 32 16) 別世界になってDS・革命編と続いたが、元の世界に戻ってブラックモナーク出してほしい -- 名無しさん (2015-06-25 01 17 34) 2006年発売の「EXギャラクシー・テルセット」付属のDVDでクリーチャー世界の解説がされていて、デスモナークについて「闇の文明を支配する、モナーク三兄弟の末弟」という記述がある。このことから少なくとも当時は、(実際の血縁関係の有無は別にしても)ブラックモナーク・ダークモナーク・デスモナークの三兄弟という設定があったと思われる。……あと、考察の解答としてよく挙げられるDMX-19版のフレーバーテキストは、個人的にそんなに大きな意味はない気がするんだけどどうだろ?(単に、モナーク家の構成員はみんな最上級の悪魔、程度の意味だと思う) -- 名無しさん (2015-09-09 18 33 53) 遂にブラックモナーク様がカード化… -- 名無しさん (2016-10-15 12 10 13) モナーク様カード化とか嬉しすぎて、もぅ泣ーくわ -- 名無しさん (2016-10-20 21 27 18) ブラックモナーク様復活!!とりあえずこれで、モナーク=リアニメイトって感じが決まったのかな。 -- 名無しさん (2016-10-26 00 34 04) ダークモナークが出るならコストは8マナだな -- 名無しさん (2020-09-13 04 57 00) 名前 コメント
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誤解秘宝デビル・ザモナー UC 闇文明 (4) クリーチャー:パンドラボックス 3000 ■相手の呪文またはクリーチャーの効果によって、自分の手札が捨てられた時、カードを2枚引いてもよい。 作者:赤烏 《エイリアン・ファーザー<1曲いかが?>》の評価欄で見つけた面白い語句。 フレーバーテキスト 小細工ごときで魔城を陥落できると思ったか? ひどい誤解だな。 ――誤解秘宝デビル・ザモナー 評価 名前 コメント
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《ブリザード・サモナー》 効果モンスター 星3/水属性/魔法使い族/ATK1400/DEF1600 このカードが召喚に成功した時、フィールド上のモンスター1体にアイスカウンターを1つ乗せる。 1ターンに1度、このカードと相手フィールド上モンスターに乗っているアイスカウンターを1つずつ取り除く事で、 手札のレベル4以下の水属性モンスター1体を特殊召喚する。
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コモナー 乞食 CR1/3 Beggar XP 135 ハーフエルフ、1レベル・コモナー 混沌にして中立/中型サイズの人型生物(エルフ、人間) イニシアチブ +2;感覚 夜目;〈知覚〉+5 防御 AC 12、接触12、立ちすくみ10(+2【敏】) HP 4 (1d6+1) 頑健 +1、反応 +2、意志 -1;心術に対して+2 完全耐性 睡眠 攻撃 移動速度 30フィート 近接 ダガー=-1(1d4-1/19~20) 戦術 戦闘中 このコモナーは哀れみを催すほど僅かな硬貨で命を乞う。断られた場合、彼はダガーで突き懸りながら助けの叫びを上げる。 一般データ 【筋】8、【敏】14、【耐】13、【知】11、【判】9、【魅】10 基本攻撃 +0;CMB -1;CMD 11 特技 《技能熟練:はったり》、《持久力》 技能 〈芸能:管楽器〉、〈知覚〉+5、〈はったり〉+4、〈変装〉+2 言語 エルフ語、共通語 その他の特殊能力 エルフの血 装備 ダガー、変装用具、木製フルート、203GP 乞食は辛い人生を生きてきた。彼は物乞いの際には誠実になるかもしれないし、憐憫の情を覚えさせる何かのフリ――醜男や傷痍軍人など――をするかもしれない。 養豚農夫 CR1/2 Pig Farmer XP 200 人間、2レベル・コモナー 混沌にして中立/中型サイズの人型生物(人間) イニシアチブ -1;感覚 〈知覚〉+0 防御 AC 9、接触9、立ちすくみ9(-1【敏】) HP 9 (2d6+2) 頑健 +1、反応 -1、意志 +0 攻撃 移動速度 30フィート 近接 サイズ=-2(2d4+1/×4)または クラブ=+2(1d6+1) 遠隔 クラブ=+0(1d6+1) 戦術 戦闘中 このコモナーはサイズで攻撃者を脅すが、本当に攻撃しなければならないならクラブに持ち替える。 一般データ 【筋】13、【敏】9、【耐】12、【知】10、【判】11、【魅】8 基本攻撃 +1;CMB +2;CMD 11 特技 《技能熟練:動物使い、治療》 技能 〈職能:農夫〉+5、〈製作:大工〉+6、〈知識:自然〉+1、〈治療〉+5、〈動物使い〉+7 言語 共通語 装備 クラブ、サイズ、職人道具、ブタ(8)、はみとくつわ、ライト・ホース、乗用鞍、251GP 泥だらけの外見に関わらず、養豚農夫は多くの役立つ技を持つ。 鉱夫 CR1 Miner XP 400 ドワーフ、3レベル・コモナー 混沌にして中立/中型サイズの人型生物(ドワーフ) イニシアチブ -1;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+5 防御 AC 11、接触9、立ちすくみ11(-1【敏】、+2鎧) HP 16 (3d6+6) 頑健 +3、反応 +0、意志 +2;毒、呪文、および擬似呪文能力に対して+2 防御能力 防衛訓練(巨人に対するACに+4回避ボーナス) 攻撃 移動速度 20フィート 近接 鉱山用つるはし=-2(1d6+1)またはヘヴィ・メイス=+2(1d8+1) 特殊攻撃 オークおよびゴブリン類の人型生物に対する攻撃ロールに+1 戦術 戦闘中 このコモナーは近接戦闘を避けるのに使える物なら何でも使う、叩きつけて火事を起こせるランタンとか。 一般データ 【筋】13、【敏】8、【耐】14、【知】9、【判】13、【魅】8 基本攻撃 +1;CMB +2;CMD 11(足払い、突き飛ばしに対して15) 特技 《技能熟練:鑑定、職能:鉱夫》 技能 〈鑑定〉+3(魔法的でない金属や宝石の価値を見積もる+5)、〈職能:鉱夫〉+9、〈知覚〉+5(通常のものでない石製の仕掛けに気づく+7)、〈知識:ダンジョン探検〉+0、〈登攀〉+5 言語 共通語、ドワーフ語 装備 レザー・アーマー、ヘヴィ・メイス、鉱夫のつるはし、ビトン(10)、ロープ(50フィート)、753GP 鉱夫は長時間闇の中で働き、地表にいる短い時間に惜しまずに収入をつぎ込む。 極みの釣り名人 CR2 Accomplished Angler XP 600 ハーフリング、4レベル・コモナー 混沌にして中立/小型サイズの人型生物(ハーフリング) イニシアチブ +3;感覚 〈知覚〉+10 防御 AC 14、接触14、立ちすくみ11(+1サイズ、+3【敏】) HP 10 (4d6-4) 頑健 +1、反応 +5、意志 +3;恐怖に対して+2 攻撃 移動速度 20フィート 近接 釣竿=-3(1d4-2) 遠隔 スリング=+6(1d3-2) 戦術 戦闘中 このコモナーはスリングを使って安全な場所へと逃げる。 一般データ 【筋】6、【敏】16、【耐】9、【知】10、【判】12、【魅】13 基本攻撃 +2;CMB -1;CMD 12 特技 《技能熟練:知覚》、《近距離射撃》 技能 〈軽業〉+5(跳躍時+1)、〈職能:漁師〉+6、〈水泳〉+2、〈製作:料理人〉+6、〈生存〉+2、〈知覚〉+10、〈知識:地理、地域、自然〉+2、〈登攀〉+0 言語 共通語、ハーフリング語 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ;その他の装備 スリングとブリット10個、魚網、消えずの松明、高品質の職人道具(漁) 極みの釣り名人は落ち着き払って人生の苦難を乗り越えてきた自分に誇りを持っている。 酒場の女給 CR3 Barmaid XP 800 人間、5レベル・コモナー 混沌にして中立/中型サイズの人型生物(人間) イニシアチブ +1;感覚 〈知覚〉+6 防御 AC 12、接触12、立ちすくみ10(+1回避、+1【敏】) HP 17 (5d6) 頑健 +1、反応 +2、意志 +1 攻撃 移動速度 35フィート 近接 ダガー=+1(1d4-1/19~20) 遠隔 ダガー=+3(1d4-1/19~20) 戦術 戦闘中 このコモナーは口先三寸で争いを避けようとし、失敗したならダガーを使う。 一般データ 【筋】8、【敏】13、【耐】11、【知】9、【判】10、【魅】13 基本攻撃 +2;CMB +1;CMD 13 特技 《鋭敏感覚》、《快速》、《回避》、《素早い移動》 技能 〈交渉〉+6、〈真意看破〉+6、〈知覚〉+6、〈知識:地域〉+4 言語 共通語 装備 ダガー、耐毒剤 酒場の女給は適切な心付けを払ったなら伝言や飲み物に眠り薬を滑りこませる行為を躊躇わない。 店長 CR4 Shopkeeper XP 1,200 エルフ、6レベル・コモナー 混沌にして中立/中型サイズの人型生物(エルフ) イニシアチブ +0;感覚 夜目;〈知覚〉+11 防御 AC 13、接触10、立ちすくみ13(+3鎧) HP 15 (6d6-6) 頑健 +1、反応 +2、意志 +5;心術に対して+2 完全耐性 睡眠 攻撃 移動速度 30フィート 近接 高品質のレイピア=+3(1d6-1/18~20) 戦術 戦闘中 このコモナーは助けを求め、錬金術アイテムを使って攻撃者の足を止める。 一般データ 【筋】9、【敏】10、【耐】8、【知】14、【判】12、【魅】13 基本攻撃 +3;CMB +2;CMD 12 特技 《鋭敏感覚》、《技能熟練:鑑定》、《鋼の意志》 技能 〈威圧〉+5、〈鑑定〉+11、〈呪文学〉+5(魔法のアイテムの特性を識別する+7)、〈真意看破〉+9、〈知覚〉+11、〈知識:歴史、地域〉+4、〈はったり〉+5 言語 エルフ語、共通語、ノーム語、ハーフリング語 その他の特殊能力 エルフの魔法、武器精通 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ、強酸(2)、錬金術師の火(2)、足留め袋、雷石;その他の装備 高品質のスタデッド・レザー、高品質のレイピア、虫眼鏡、商人の天秤、銀製聖印、638GP 店長は村人の為に、また同様に冒険者の為に有用な物資と装着品をごっちゃにして貯蔵している。上記の性能の区画は巨大都市の居住区にいる典型的な商人として使って良い。 ごろつき CR5 Ruffian XP 1,600 人間、7レベル・コモナー 真なる中立/中型サイズの人型生物(人間) イニシアチブ +3;感覚 〈知覚〉+4 防御 AC 11、接触9、立ちすくみ11(-1【敏】、+2鎧) HP 45 (7d6+21) 頑健 +3、反応 +1、意志 +1 攻撃 移動速度 30フィート 近接 高品質のダガー=+7(1d4+3/19~20)または クラブ=+6(1d6+4) 遠隔 ダガー=+2(1d4+3/19~20) 戦術 戦闘中 このコモナーは馬手のダガーで戦い、弓手のダガーは投げたい時のために取っておく。 一般データ 【筋】16、【敏】8、【耐】12、【知】11、【判】9、【魅】10 基本攻撃 +3;CMB +6;CMD 15 特技 《イニシアチブ強化》、《技能熟練:威圧、隠密》、《追加HP》、《追尾》 技能 〈威圧〉+8、〈隠密〉+9、〈真意看破〉+1、〈知覚〉+4、〈はったり〉+5 言語 共通語 戦闘用装備 フェザー・トークン(ウィップ)、ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(2)、ポーション・オヴ・シールド・オヴ・フェイス;その他の装備 レザー・アーマー、クラブ、ダガー(4)、高品質のダガー、枷、ロープ(50ft.)、陽光棒(4) ごろつきは大規模な徒党と共に行動していない時はちょっとした窃盗と強盗で食い扶持を稼いでいる。有利な取引という動機を持たないごろつきは人生を過酷な技能のいらない労働に費やしており、欲しい物を得る為に迷わず威張り散らす。 ごろつきは腕力が技術や手先以上にモノを言い、巧みさより安さの方が重要な場所で雇われる。鉱夫はごろつきを荷引きにする;農夫は彼らを俥夫にする;商人、盗賊組合、そして教団は彼らを用心棒あるいは見張りとして使う;ヤクザの末端は彼らを数合わせとして並べる。 村の長老 CR6 Village Elder XP 2,400 ハーフオーク、8レベル・コモナー 混沌にして中立/中型サイズの人型生物(オーク、人間) イニシアチブ +1;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+4 防御 AC 15、接触11、立ちすくみ14(+1【敏】、+4鎧) HP 28 (8d6) 頑健 +1、反応 +3、意志 +6 防御能力 オークの凶暴性 攻撃 移動速度 30フィート 近接 高品質のスピア=+4(1d8-1/×3) 戦術 戦闘中 このコモナーは助けを呼び、それから仲間が到着するまで防御的戦闘か防御専念をする。 一般データ 【筋】9、【敏】12、【耐】8、【知】12、【判】14、【魅】12 基本攻撃 +4;CMB +3;CMD 14 特技 《鋭敏感覚》、《説得力》、《追加HP》、《鋼の意志》 技能 〈威圧〉+9、〈芸能:朗誦〉+5、〈交渉〉+7、〈真意看破〉+12、〈知覚〉+4、〈知識:地域〉+9、〈はったり〉+5 言語 オーク語、共通語、巨人語 その他の特殊能力 オークの血、武器精通 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ;その他の装備 高品質のチェイン・シャツ、高品質のスピア、廷臣の服、はみとくつわ、ライトホース、荷駄用鞍 その共同体で尊敬されている長老は、その歳にも関わらず村にいる厄介者に立ちはだかる。彼女は町にいる職員と商人と一般市民の間の適切な政治的均衡を保ち、折衝と情報を用いて口論を和らげる。 攻撃されたなら、長老は衛兵(ウォリアー3)と新兵(ウォリアー1)を呼んで自分を守らせ、直接彼女を助けられないかそこまで勇気がない他の町民の多くは追加の助けを呼ぶ。 警察官 CR7 Constable XP 3,200 人間、9レベル・コモナー 中立にして悪/中型サイズの人型生物(人間) イニシアチブ +0;感覚 〈知覚〉+14 防御 AC 14、接触10、立ちすくみ14(+4鎧) HP 49 (9d6+18) 頑健 +5、反応 +4、意志 +6 攻撃 移動速度 30フィート 近接 +1スピア=+8(1d8+4/×3)または 高品質のサップ=+7(1d6+2非致傷) 遠隔 高品質のライト・クロスボウ=+5(1d8/19~20) 戦術 戦闘中 このコモナーは援護を求め、逃げる者を追跡するか立ち向かう者相手に防御的に戦う。 一般データ 【筋】14、【敏】11、【耐】13、【知】10、【判】10、【魅】9 基本攻撃 +4;CMB +6;CMD 16 特技 《鋭敏感覚》、《軍用武器習熟:サップ》、《追加HP》、《鋼の意志》、《武器熟練:スピア》、《鎧習熟:軽装》 技能 〈威圧〉+3、〈騎乗〉+5、〈真意看破〉+11、〈水泳〉+5、〈知覚〉+14、〈知識:地域〉+6、〈登攀〉+6、〈動物使い〉+4 言語 共通語 戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(2)、足留め袋(4);その他の装備 高品質のチェイン・シャツ、+1スピア、高品質のライト・クロスボウとボルト10本、高品質のサップ、クローク・オヴ・レジスタンス+1、消えずの松明、陽光棒(5)、はみとくつわ、ヘヴィ・ホース(戦闘訓練済み)、軍用鞍 どら声で諧謔を解する警察官は暴力に対する毅然とした警告の声を好むが、好戦的な野郎の頭は躊躇せず叩く。 守るべき街の規模に依るが、警察官の手下には衛兵(ウォリアー3)と、より多数の新兵(ウォリアー1)と、おそらくは宿酒場の戦闘士(ウォリアー5)が含まれるだろう。小さな共同体なら、彼女は養豚農夫(コモナー2)の集団と、おそらくは鉱夫数人(コモナー4)を徴兵できるだろう。怪物とやり合わない限り、警察官の任務は殺さずの逮捕と拘留になる。 裏切り者 CR8 Traitor XP 4,800 人間、10レベル・コモナー 混沌にして悪/中型サイズの人型生物(人間) イニシアチブ -1;感覚 〈知覚〉+14 防御 AC 11、接触9、立ちすくみ11(-1【敏】、+2鎧) HP 55 (10d6+20) 頑健 +6、反応 +4、意志 +6 完全耐性 属性探知、ディサーン・ライズ、ディテクト・ソウツ 攻撃 移動速度 30フィート 近接 ライト・メイス=+4(1d6-1) 遠隔 飛散武器=+4(さまざま) 戦術 戦闘中 この裏切り者はまだ力を残す仲間の後ろに隠れ錬金術アイテムを投げ、接近戦を最後の手段にする。 一般データ 【筋】9、【敏】8、【耐】12、【知】12、【判】12、【魅】14 基本攻撃 +5;CMB +4;CMD 13 特技 《頑健無比》、《技能熟練:はったり、真意看破》、《神速の反応》、《追加HP》、《鋼の意志》 技能 〈騎乗〉+5、〈言語学〉+3、〈交渉〉+8、〈真意看破〉+12、〈知覚〉+14、〈知識:地域〉+6、〈知識:地理〉+3、〈知識:歴史〉+5、〈はったり〉+18 言語 エルフ語、共通語、ドワーフ語、ハーフリング語 戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・ガシアス・フォーム、ポーション・オヴ・メイジ・アーマー、強酸(2)、錬金術師の火(2);その他の装備 レザー・アーマー、ライト・メイス、リング・オヴ・マインド・シールディング、875GP 信頼され尊敬される共同体の大黒柱である裏切り者は優しい表情を保ち、甘い言葉を囁き、その一方で自分の利益の為に人々を裏切る。長い間、地位や富といった言葉から利益を得られる限り、彼は傷つき殺される者を気にも掛けない。 裏切り者は村の長老(コモナー8)を言いなりにしているか、ごろつき(コモナー7)数人を一声で駆けつけられる位置に控えさせている。悪の教団と組んでいる場合、彼は執行者たち(アデプト5)や信徒たち(アデプト3)の助けを得て計画を推し進めながら、カルト教徒(アデプト10)1人を傍らに、あるいは安全な距離に控えさせているかもしれない。
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彷徨者ジョン・モナーク R 闇 7 クリーチャー:デーモン・コマンド 8000 ■W・ブレイカー ■バトルゾーンにあるクリーチャーが破壊されたとき、カードを一枚引いてもよい。 作者:神風弐千 フレーバーテキスト 親父は死に損ないの悪魔どもをまるで何事もなかったように現世に呼び戻すことが出来た。むしろ一度殺したほうが都合よくたくさん帰ってくるんだからすごいもんだ。まぁその度に親父まで死ななきゃいけないっつーのもなかなか辛いもんだな。でも漆黒戦鬼やら暗黒導師らの力ですぐ帰ってきやがる。そうそう、最近まで親父は俺に家督を継がせたかったらしいがな、俺が大学中退しちまったからとりあえず諦めたらしい。俺はその後NEET生活をエンジョイしたかったワケですよ。そしたらおフクロは「働かない人間にご飯なんてありませんから。」とか言ってきやがった。仕方ないからとりあえずバイト探して彷徨ってるんワケなんですよ。-彷徨者ジョン・モナーク 収録 DMTT-0D「神月の使者」 評価 名前 コメント
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サモナーの職の特徴として上がるのが、召喚体の制御が難しいことだ。他の職は自らターゲットを設定し攻撃するが、こちらは召喚体によって攻撃するのがメインなため標準を当てにくい。 そして、覚醒職の中でも使用の用途は全く違う。このページでは、各状況に合わせた職を紹介する。 狩で活躍したい! オススメ職 アーレテルクス アーレテルクスはサタンとギルガメッシュを操作する覚醒職。実際に両者とも攻撃力が召喚体の中ではかなり高い。また、特にサタンは突進しながらの攻撃なため攻撃範囲が広く、狩には最適と思われる。 対人支援で活躍したい! オススメ職 マジェスティ マジェスティはユグドラシルとフェンリルを操作する覚醒職。特に使われるのが、ユグドラシルのEXスキル「スパイラルゾーン」とフェンリルのスキル「フロストバリア」特に混戦などではスパイラルゾーンのスキルで味方を援護したり、敵の移動封印したりなどに使われる。フロストバリアは(物理)攻撃してきた相手を凍結状態にすることが可能なため有利な状況を作ることが可能である。
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《E-HERO ヘル・サモナー》 効果モンスター 星3/光属性/悪魔族/攻 600/守1600 このカードは生け贄に捧げる事ができない。 このカードは召喚・反転召喚が成功した場合守備表示になる。 手札を1枚捨てることで、デッキから「E-HERO」と名のついた レベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。 この効果によって特殊召喚されたモンスターは、そのターン 攻撃をすることができず、効果を発動及び適用する事もできない。 この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに発動 する事ができる。 part22-39 作者(2007/11/05 ID mG/ROfXt0)の他の投稿 part22-9 / part22-14 コメント テキスト修正 -- 作者 (2007-11-28 15 11 32) 名前 コメント
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大凶祖ビガ・モナーク SR 闇文明 (8) クリーチャー:ダークロード 12000 ■このクリーチャーが攻撃する時、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 ■T・ブレイカー ■相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーがタップされていれば、相手はこのクリーチャーを選ぶことはできない。 作者:赤烏 収録 DMW-15 「レジェンス編II ビガの野望」 DMW-22 「トランセンド・レゾン」S6/S15 評価 名前 コメント
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究極悪魔神ブラック・モナーク 闇 7マナ P15000 進化V―デーモン・コマンド2体を重ねた上に置く このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンと マナゾーンにある闇以外のカードを全て墓地に置く。 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時闇のクリーチャー 全てバトルゾーンに出す。 自分の闇のクリーチャーがアタックする時相手のクリーチャー を1体破壊する。 T・ブレイカー 「他の文明は滅び、我等闇一族が世界に永遠をもたらすのだ。」 -究極悪魔神ブラック・モナーク
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更新記録→第14話完了。 P.N.変更。 時刻入力。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 色々なデータ表→http //srauta2004.fc2web.com/ffaa_deta.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第1話『受話音は、はじまりの』(1日目、AM9:00頃) 今日も昼過ぎまで寝ていると電話が突如なり始め、(面倒臭いなぁ)とか、考えながら、受話機を取った。 「えー、こちらは2chシティ電話担当板です。ただいまお掛けになった電話番号は只今、使われておりませ・・・」(アナウンスの声真似) そんな黄色のAAのおふざけを遮って、その電話をかけてきた主は言った。 「今のモナに・・・そんなふざ、けた・・・事をしている、暇ないモナ!」 微妙に声がかすれ気味であるが、もの凄く慌てている事だけは分かった。 「(っち、だめか。)どうしたんだゴルァ?随分と慌ててるみたいだけどゴルァ。」 その時、胸騒ぎがしたんだ。なんとなく。 「モナがオフィスで仕事をしていたら・・・社員の山崎さんとカサーリ達が突然襲ってきたモナ! 悪い予感がするモナ!モララーの所へ逝って欲しいモナ!!」 切迫しきった声だったので、半信半疑だったが思わず。 「わ、分かったゴルァ!!」(それに凄い気迫も感じて)、そういうとモナーは電話を切ってしまった、仕方なく寝たかったがモララーの家に走り出した。 カサーリたち(今物語では色々運搬するAA)の悪戯じゃねぇのか、社長のモナーを驚かそうとか考えて・・・でも、電話では襲ってきたと言っていた。 企画なら、怪我はさせないようにするはずだ。・・・ん?町そのものの様子がおかしいな。誰も歩いてねぇ。 しばらく逝くとモララーの家が見えてきた。 「糞、そう簡単にはやられないからな!!」 そういっているモララーの声が聞こえた・・・急ぐべきか皆で俺を驚かそうとしているのかもしれない、見えるとこまで逝って様子を伺おうとした時、 アボーン!! という、爆発のような音がモララーの居る方から聞こえてきた。 マジでヤヴァイ雰囲気な音だったので、足を速めた。 見えてきた・・・そこには、さいたま達(明らかにいつもと雰囲気が違う。)っと、散乱したモララーの家とモララーが物陰にいるのが見えた。 「モララー!」 声のした方を見ると青いのAA〝モララー〟がこちらを振り向いた。 「ギコ! 何故ここに?!」 かなり焦った口調で聞いてきたので、率直に述べた。 たくさん一気に話しても分からないと思ったからだ。 「モナーがさ、モララーが危ない事になっているとか・・・言っていたから、心配してきたんだゴルァ!!」 「そう、か。」 ものすごく、今までにないくらいの間抜け声で返事が返ってきた。 (ありえねぇ/笑) 「まて! 太陽は攻撃を喰らうと・・・強烈なカウンターをしてくるからな!」 モララーは、立ち上がると忠告してきた。 ギコは、少し考えると言った。 「なら、即行で倒すだけだゴルァ!!」 そういうと、ギコは脳内スロットを回す。 そして「500ゲット!」と、いうとさいたま達の方へ滑り込んだ! それで、さいたま達にそれぞれ500ずつダメージを与えることができた。その攻撃で、さいたまの右と左は倒れたが、太陽だけが残った二人が胸をなでおろそうとしたとき。 太陽が表情を引き締めた瞬間、右と左が蘇った。 しつけぇ・・・もう一発かますか。 「もう一発かましてやらぁ、ゴルァ!!」 再び脳内スロットを回した。 「1000ゲットォ!!!」 さっきの倍の数字を言いながら再び滑り込んだ。 今度は、太陽もろともさいたま達をやっつけた。 「・・・死んだのか?」 モララーの質問に対し、俺は・・・ 「いや、気絶しただけだろう」 気絶しているさいたま達を、とりあえず家の外に運びだす二人。 そして、モララーがそっと口を開けた。 「ギコ、すっごいなぁ~どうやったん・・・!」 モララーはいつもの口調で話だしたのだが、途中で黙った。 どうしたのだろうか・・・。 「・・・ギコには、行くべきところがあるんじゃないのか?」 しぃ・・・!? そうだ、モララーの言うとおり、逝かなきゃ。 自然と体が走り出していた。後ろから「ここは任せろ。ギコ!」っという声が聞こえた。 俺は、「お、おう!」っと返事だけをし、振り向かずに走ったしぃの家へ! 待ってろ、しぃ・・・! 第2話『強襲、オマエクマー!』(1日目、PM13:15) はぁ、は、は、はぁ、はぁ、しぃ待ってろ!今・・・行く!! 家の近くの公園まで行くとしぃが、走って出てきた。 「おまいもクマった奴だなぁ・・・クマが手に入れたこのみなぎる力を思い知らせてやる!!」 振り上げた腕が、ピンクのAA”しぃ〟に当たるぎりぎりでなんとか抱え避ける事ができた。 「しぃに手を出す奴は、俺が・・・俺が許さないぞゴルァ!!」 一息に、それだけいうとしぃを連れて走り出そうとすると、ソイツが何か言ってきた。 「たかが・・の・・・・で。」 再び襲いかかって来たので、俺はしぃの手を引いて走っていた。 いつものオマエクマーと違いかなり俊敏な動きですぐに逃げ道を塞がれた。 (く、くそ・・・!) そう思った瞬間、何かが上から降ってきた。 ガギィィィン! 「モナー(さん)!!」 俺たちは、斬馬刀でオマエクマーの爪を止めていなした奴、白いAA”モナー〟に声をかけた。 「間に合ってよかったモナ、二人はこれを使うモナ!」 槍をギコに、杖をしぃに投げた。 「槍か・・・ゲームの見よう見真似だがなんとかなるだろうゴルァ!!」 そういうとブンブン回し、構えた! 「ギコ君、かっこいい!!私は杖ね、私もガンガる!」 そういうと杖を握り構えた。 「しぃも、似合ってるぞゴルァ!!」 二人は、はにかんで笑いあった。 ――この世界の何処か―― 「良かったのか?あんな代物を人形にやって。」 先程のフードの人が入ってきて、ぶっきらぼうにソイツに言った。 『まぁ、良い…いずれあの代物の恐ろしさに、奴も気づく…その時には手遅れだろうがな。クククッ。』 冷笑を浮かべ堪えきれないのか、笑い声が漏れた。 「ふーん、そういう魂胆かい。」 青いAAが去った方を見ながら、フードの人はうなずいた。 「来るモナ!」 その声と共に目が黒光りするオマエクマーが迫ってきた、異常なまでに強くなっていて槍で何とか払い除けるがやっとしかし、次の瞬間にはもう一方の腕が襲ってきて勢いよく吹き飛ばされた。 「ぐあぁああぁぁ!!」 「ギ、ギコ君!」 「しぃちゃん、回復魔法『ケアル』を唱えてみるモナ!」 斬馬刀を構えなおしながら、モナーがしぃに指示を出した。 「う、うん。癒しのそよ風『ケアル』!」 その呪文と共にギコの体が翡翠色に輝き、体中にあった打ち身と擦り傷が癒えて消えた。 「さんきゅ!しぃ。」 「どういたしまして。」 再びオマエクマーに視線を戻すと背後から闇色の光が出てきている、体中の筋肉が膨れ上がり、ぎしぎしと破裂しそうな音を立てていた。 「オマエラ、ジャマ、テキハ、ハイジョ。」 虚ろにそれだけ呟くとギコの目には見えないような速さで跳躍をした。 「筋肉が悲鳴を上げてるのにそんな事をしたら死んでしまうよ!クマーさん!?」 しぃが、目に涙を溜めながら必死に制止しようと叫ぶ。 「う、る、さ、い。し、ね。」 振り上げられるクマーの腕、目を瞑るしぃ、そして ザン! しばらくの間ギコは呆然としていたが、我に返るとモナーの胸倉を掴み上げると怒鳴りつけた。 「おい、モナー真っ二つはいくらなんでも、やり過ぎだろゴルァ!!」 それに対してモナーは、さも当たり前のように嘲けた表情を浮かべた。 「どうしてモナ?やらなければしぃちゃんが死んでたモナよ?」 平然とした表情と口調ではあったが、斬馬刀を握っている手は震えていた。 「…今度からは加減するモナ。」 ギコの手を払いのけギコから背を向けた。 「モナーどうしたんだよ、今日なんか変だぞゴルァ?」 俺はすげぇ心配になってきた、だっていつものモナーと何かがズレてる気がしたから。それになんだか今日のモナーは冷たいんだ。 「どこがモナ?モナはモナよ。 そんな事より、モララーはどうしたモナ?」 (モナーおかしいだろ?いつもは、いつものモナーは!!) 「あ、あぁモララーは今頃は家を片付けてるは…」 とりあえず後で問い詰める事にしようと思ったきり、することはできなかった。 そして、この冷たさの正体をもっとずっと後に一番知りたくない形で知ることになったんだ。 「なんだって!急がないと手遅れになってしまうモナ!」 そういうとモナーはモララーの家の方へもの凄い速さで駆け出した。 「ど、どうしたんだよ!急に!?」 慌ててしぃの手を握りながら後を追いかけながら 「とにかく急ぐモナよ!」 そういうと全力疾走でモララーの家を目指した。 モララーの家の中―― 「いないモナね…手遅れだったモナ。」 その声は震えていた上に、ギュッと拳を握りしめて固まっていた。 「…今一事情が呑めねぇんだけど説明してくれねぇ?モナー」 これ以上は酷だと思い深読みは止め、質問の趣旨を変えて今回の事態に見合った事を真面目に聞く事にした。 「…わかったモナ、とある伝説に出てくるお話しと同じ状況だと思って欲しいモナ。その伝説では、 〝闇より孵りし者現れる時、世界に破滅を呼ばん〟 〝ありとあらゆる災いの種をばら撒き、闇に染まる〟 〝その災いの火の粉を浴びし者の自らも災いと成す〟 大まかに話すとそんな内容だったモナ。 つまり完全に断ち切るにはあの方法しか今のところないからモナよ…仕方なかったモナ。」 部屋の中の方を向いたまま、答えた。 「じゃあ、モララー君はもしかして…!」 「その可能性が高いモナ、だからとりあえず人口の多い場所の2chシティに行こうと思っていたモナ。いいモナね?」 「その意見に俺は賛成だゴルァ、災いを振り撒くには最適じゃねぇかあそこは!!しぃは?」 俺はモララーの家で倒れた本棚腰をかけて、しぃに聞いた。 「私もそう思う…行きましょう!2chシティへ!」 「あぁ!」 「急ぐモナ、これ以上に災いを広げないために…!」 三人は、2chシティに向け駆け出した。 この世界の災いを止めるため、大切な人を取り戻すために。 〝さぁ、行きなさい…未来を守るために!〟 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第3話『再会は、別れの始まり』(一日目、PM16:00) 俺達は、2chシティのハイウェイを走っていた。 大きな街、大きな建物、賑やかな通り、それらがもうすぐ消えようとしていた。 「…ビルにはもうすぐ着くモナ、仕事で何度か足を運んだことあったから知っ てるモナ。」 あと一息あともう少しで削除人の配備を依頼できる、そうすれば最悪の事態を免れる事が出来るかもしれねぇ。 (モララー、今度だって絶対助けてやるからな!) ドオォォォオオンッ!! 「な、爆発!もう、始まっているのかゴルァ!?」 爆発した方を見ながら、走っていく三人。 「そうかもねモナ、急ぐモナ……!」 モナーは走るのだって早い、運搬業者の社長であったためだろう。 「どこまで壊せば気が済むの?壊してその先はどうするの!」 しぃが、叫ぶ。これ以上はたくさんといいたげに。 「さぁ……?本人に聞くのが一番じゃないのかモナ?」 モナーはやっぱりどこか冷めた口調で話していく 「そうだな、さっさと張本人をとっ捕まえて。一発殴ってやるぜゴルァ!!」 俺は、とりあえず今状況が収集がついたらモナーに一体何があったのか、問い詰めようって決めていた。 「……。」 いつものモナーなら、『そんな事はよくないモナ!!』とかいうんだけどなぁ。 調子も狂う。 「貴方まで・・・そんな・・・」 しぃは、信じたく無かった…信じていたかった、だからこそ思わず声に漏れてしまった。そこの言葉で俺は前に向き直ると、やっぱりなっていたんだ。 「モララー・・おまいまで操られたのかゴルァ・・!」 ギコも、モララーの家を再度訪れた時に覚悟を決めていたはずなのに…それでも聞いてしまった。 「操られた? 違うね、これが俺の本当の姿なのさ。これが俺の…本当の心 なのさ!」 モララーは、手で顔を覆いクククッと狂っていなきゃ浮かべれないような笑顔を浮かべながら、手に持っていた剣で切りかかってきた。 (やめてくれ、モララー。俺は…俺は、おまいを傷つけたくねぇんだ!) 迷いがある者とない者には、戦い方に雲泥の差が生まれる。 ガキィィィンッ! モナーがモララーの剣を受け止める、 「ギコはモララーを助けるって言っていたモナね、ここで止まる気モナか?」 (あぁそうだな、モナー…俺はこんなとこで止まる気はねぇ、必ず助けるぜモララー!待ってろ!) 「っふ、効かないね!そんなナマクラ刀などさ!」 モナーの斬馬刀をなぎ払いながら、そういうと少し離れたところに着地をして、地面と平行に剣を構えると刀身が闇色に輝きだし、それが一瞬笑ったと思った。 (なんか…ヤバイ!) 肌で不吉さを感じとった時には、既に手遅れで 「さぁ、喰らうがいいさ!『暗黒』!」 その声と共になぎ払った刀身から無数の闇色の刃が飛び出し、俺達を切り刻んだ。 全員はその痛みで膝を着いた。 「な、なんだゴルァ…一体なんなんだ、今のは…!」 (モララー一体、分かれた後に何があったんだ?) 俺は、立とうともがいたが痛みが大きく膝が立たなかった。 「分からないモナ、あれは一体…?」 隣にいたモナーも目をパチパチさせながら同じ意見を述べた。 「ギコ、貴様と別れてから新しい力を手に入れたのさ…!アヒャヒャ!?」 そう狂笑して再び刀身に力を注ぎ始めた。 (モララー楽しそうに笑うなよ、正気に戻った時一番辛いんじゃないのか?) 「癒しの風『ケアルラ』!」 その時、しぃがなんとか立ち上がり回復魔法を精一杯の声を上げ使った。 モナーが耳打ちをしてきて、 【ギコがジャンプしてモララーに一撃与えたら、即効で通り抜けるモナ。】 その作戦に対し俺は、 【それいいな、それで行こうゴルァ!!】 「よく言っている事わかんねぇけど…とりあえず目を覚ませやゴル ァ!!」 モナーの提案通りに槍を持って高くジャンプして、モララーの右腕に直撃させることが出来た。モララーは、頭に手をやり何かブツブツいっていたが、やがて俺の方を見ると上にジャンプした。 (逃げるのってムリぽ)と俺は思った。 「これで貴様は、終わ!?」 声が途切れた、一体何がモナーの方を見るとモナリア家に伝わる秘技を出していた。 それを見て下を向いたまま俺は笑った、あれを喰らったら一週間は動けないはずだから。 「これで、モララー終わりモナー!必殺『オマエモナー』!」 俺の目の前に落ちて膝をついた僅かに血を吐き黙った。 「た、倒したのか、俺はいいとして皆平気かゴルァ?」 俺は気の抜けた声を漏らす、決戦前になんだこのテンションは。 「俺たち以外と、すんごいバトルしたモナ?したモナね?」 モナーは興奮しながら話した、いや午前中から俺らすごいから。 「そうね!」 しぃが頷く、それから 「ギコ君、痛くない?腕怪我してる…癒しのそよ風『ケアル』」 擦り傷程度なのに回復魔法をかけてくれた。 「ありがと…!」 「おまいの…」 突然の言葉に困惑の表情を俺達は浮かべ呆然と聞いた。 「貴様は出てくるな!」 「おまいの負けだからな!」 「黙れ!」 「もう、出てくるなよ」。 「貴様こそ、でてくるんじゃない!」 「糞!」 「くっ・・・ 貴様等がこの先に行ったところで、 誰も奴を止めることは出来 ない!」 そこで立ち上がり、俺達に謎の言葉を残してセントラル・ビルへ走っていった。 しばらく俺達は呆然としていたが、我に返ると俺はしぃに 「ここからは…しぃは逃げろ。」 ちゃんと伝えなくてはいけない、だって大切な人だから 「えっ?」 しぃは驚いて聞き返す 「大丈夫ちゃんと戻るさ、そんでまた楽しく暮らすんだゴルァ。」 俺は、無理矢理に笑顔で答えた。 「で、でもギコ君…!」 しぃがとっても不安げに俺を呼んだ 俺には耐えられなかっただから、ギュッと目を瞑るときびす返し走り出し最後にもう一度言った。 「ちゃんと逃げるんだぞ、しぃ!!」 モナーが慌てて 「待つモナぁ、ギコ!!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第4話『譲れぬモノと』(1日目、PM19:00) 「ギコ君……。」 私は、しぃ。 ギコ君とは大親友で、どっちかっていうと友人以上恋人未満な関係。 ギコ君の走っていった先を見つめる。 その時 「きもいよぉぉぉぉぉおおお!!」 不思議な叫び声を出しながらセントラル・ビルの職員だろうか、ローラーに乗ってこっちに逃げて来る。 「いちさぁぁぁあああん!」 その後ろを八頭身の中でも一番キモいというモナー族が追っかけてきている。 私も瞬間的にセントラル・ビルとは反対に走っていた、無茶苦茶必死に走った。 (だって、噂通り物凄くキモいんだもん!!) (でもこのままじゃ、絶対追いつかれる!!) 立ち止まると、1さん達の方を向き杖を構えた。 (悩んでいられないな、八頭身さん達ってどうも操られているみたいだし。) 「キモいです、キモ過ぎます!でも、女の子に戦わせるのは申し訳ないのでキモいけど戦います。おにぎり君はいいかい?」 後ろを振り返りながら、僕は尋ねた。 「うん、構わないワッショイ!それに今日のあいつ等変だワッショーイ!」 1さんはローラーをハンマーとして、おにぎり君は踊っている。 (私が白魔導士で1さんがハンマー使い、おにぎり君は踊り子か。) 私達が真面目に構えてるというのに、八頭身達は勝手な妄想に加え恐ろしい事を話している。 はっきりいって普通の敵に数倍怖い。 「いちさぁ~ん、こ、これからはずっと一緒ハァハァ。」 「ジャマな奴らは殺すよぉ、皆ぁ。」 「そ、そうだねハァハァ。」 「ジャマな奴は消して、1さんは強姦だ。」 (ギコくーん怖いよぉ、この人達。) とか、思っているといきなり一体がこっちに向かって跳んできた。 (き、来た!) 私は、なんとか自分一人で避けた。二人の方を見ると彼らも反射的に避けたようだ。 その時、おにぎり君と1さんが叫んだ。 「鬼塚流秘鼓舞『ワッショイ乱舞』行くよぉワッショイ!!」 「一坂家秘技『一発逝きます割り』だぁぁ!」 おにぎり君が三人に増えて神楽という踊りに近い舞を舞う、黄色の光が私達に降り注ぎ力が漲ってきた。 (暖かい、とっても優しい。) その光を受け 「ありがとう!おにぎり君!!」 1さんはそのまま勢いよく大地を叩くとそこから亀裂が入り六人いた内、前衛の三人が亀裂から無様に落ち後衛の三人が驚いて怯んでいる中、落ちていく三人の最後の言葉が。 「「「いちさああぁんの馬鹿ぁぁ!」」」 (アホらしい事この上ない言葉が遺言って哀れすぎるわ。 でも、二人に私も負けられないよね!ギコ君!!) 私は、両手を前にかざすと唱えた。 「月の神ルニャーンよ、その大いなる力よ。 我が力となりて彼の者に怒りの裁きを与えたまえ。 『httpレーザーSP』!!」 私の両手の中に淡い月色の光が集っていく、そして巨大な光が一筋の閃光となって八頭身である三人を吹き飛ばした。 目の前にはないはずのない現実 そう、それはきっと白昼夢 真っ白な世界に一つだけ 子供の泣いている、誰? あれは、ギコくん…? 「大丈夫ワッショイ?えっと、しぃさん?」 「だ、大丈夫です。っじゃ、私大切な人を追いかけますので。」 私は、あの時見えた幻を振り払い走り出した、大切な人と共に在るために。 セントラル・ビル前―― 俺達は電車と同じ構造の門を軽く改札を飛び越え、庭園の砂利道を広場の前のビルを超えた。 その時、広場に四つの影を確認した。 「フサ、どうしてとk…!」「つーちゃんと兄者、弟者さんも!」 俺達は目の前の光景に驚いた、大地は裂けビルには複数の亀裂に穴が開いており、たくさんのAAが横たえている。 その中には、ぼるじょあさんとシーンさん、モウコネェヨ、レモナさんもいて地獄絵図そのものと言ってよかったかもしれない。 「ギコにモナー〝どうしてここに〟は俺のセリフだぁ!つーヤメロ!どうしちまったんだ!」 つーさんから飛んでくる包丁を刀で弾きながら、話す。 「時に聞くが、お前ら事情知っているか?」 兄者が木の影にこっそり隠れながら 「漏れも今の状況把握をしたい。」 つーさんの包丁を避けながら 「な、なんでおめぇら二人は冷静なんだぁ!つーちゃんやめろ、てぃや!」 飛んでくるナイフ十連打を跳ね返し、後ろへ下がった。 つーさんが後を追ってくるその足に弟者がすかさず銃で狙撃をした。 「邪魔者ハ皆ミンナ消エチャエ。」 つーさんの体から闇色の光がオマエクマーと同じように立ち込め始めた。 「おい!な、なんだ…あれは!?」 驚きのあまりフサが声を張り上げ、声には出さったものの流石兄弟も目を見開いた。 「…オマエクマーと同じモナね、ギコ。」 ギコとモナーは一度経験済みなので問題はなかったようで、余裕な雰囲気で前に一歩出た。 「あぁ、そうだな…加減できないな、どうする?」 「じゃあ遠慮なく動けなくするっていうのはどうモナ?」 二人は不適な笑みを浮かべる。同意したようだ、そのまま二人は走り出した。 ギコは右にモナーは左に回りこむ、ギコはそのままジャンプしモナーは斬馬刀を地面から平行に構える、そのままなぎ払いさらにジャンプで肩にダメージを与えると、つーさんがそのままうずくまったのでとりあえず振り返って、兄者達の方を見るといった。 「…時に、事情は詳しく呑めんがとりあえず…この先に何かあるって事か?」 「あぁ、…詳しく説明はぁモナーにバトンタッチだゴルァ!!」 「えぇ!!…わかったモナ。(しぶしぶ) えーとまず、モナが初めてこういった系にあったのは今日の朝のモナリア運搬会社の社長室でモナ。 なんとか社員達を眠らせてギコ達と合流、再会したモララーもあっち側にいて、ついさっきまで戦闘していたモナ。 でも、様子おかしかったな。 今までの奴と違って…じゃなくて、それで削除人の要請を出しにセントラル・ビルに住むひろゆきのところに向かっていたってわけモナ。」 モナーは、一通り分かる限りの事を話すとフゥッと息を短く漏らした。 「時に、根本的な原因まではわからないが…どうにかここm」 「ハハハ、ハ、ひろゆきハ今頃モウアノ方ノ腹ン中サネ!」 突然つーが大声で笑い出した、明るい声のはずなのにどこか影のある声だった。 「…つまり、集団で一つの目的のために行動しているって事モナ?」 モナーには、その言葉で新たな疑問が生まれた。 「ククク、アタイヲ倒セタラコノ続キハ教エテヤルサ!!」 そういうと、先程の時の数倍の速さで飛び掛ってきた。 「じゃあ、ここは俺が受け持つ。弟者と兄者は先にセントラル・コードへ行って例のバックアップを取って来い!」 モナーとギコが避けている間に、フサは兄者達を先へ行かせた。 「OK承知、兄者行くぞ!」 「OK、急ごう!時に、お前ら死ぬなよ!」 二人は駆け出した、セントラル・コードのあるプログラムソフトを取るために。 フサはつーさんと交戦中のギコ達の方へ向かった。 「ギコ、苦戦してんな…行くぜぇ!!つーちゃん!?」 彼は笑ってはいたが本当はとても辛い戦いだ、だってついさっきになって互い が両想いだと知った仲だったから。 彼らは何度も包丁を防ぎ、モナーは時として回復魔法ケアルを使い、ギコはジ ャンプを繰り返しフサは何度もスピードブレイクを使ってつーさんの速さを抑 えた。 その末なんとかつーさんを倒して、フサは悲痛な表情を浮かべながら言った。 「つーちゃんは、俺が殺るよ…さっきの内緒話聞こえてたんだ。ちなみに俺、耳だけはいいから。」 そういうと、フサはむせて呻いているつーさんを一思いに首をはねた。 俺達はただ呆然と見ていた、フサの刀動きはまるで時が止まったみたいにスローモーションように見えたのだった。 (ゆるせねぇ、つーちゃんをこんなにしたアイツが!) 「…先行けよ、兄者が後から屋上に向かうらしいから。」 つーさんの方を向いたままだったので顔まで分からなかったが、声が震えていた。 その言葉で俺達はやっと元に戻り、フサに頭を下げると屋上を目指し走り出した。 その場に一人残されたフサの目からは大粒の涙が伝っており表情は憎しみに歪んでいた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第5話『名を奪う者”ナナシア〟・上』(2日目、AM0:13) つーさんを倒した後、セントラル・ビルをモナーとギコは駆け上がっていた。 いつも学校へ行くと一人細々と食事を摂っていたモララー。 だから、なんだか皆引いていたでもさ、なんだかほっとけなかった。 話してみると以外といい奴だったんだよな、噂話よりもずっと。 クリスマスの日は誘ってみて本当にアイツ嬉しそうだった事を覚えている。 だからさ、今度また一緒に飯食ってカラオケ行って、しぃがいてモナーがいてお前もいてそんでまた、たくさん遊ぶんだ。 なんだかあの時は当たり前な気がしていたんだ、俺。 そのためにも、絶対に助けるからな!モララー!! カサーリや職員のあっち系を倒しながら、最後の階段を駆け上がりモナーは。 バンッ!(扉の開く音) ・・モナーが慌てて、荒い息遣いのまま 「お、お、オンドゥルウラギッタンディスカー!」 モナーの舌は回っていなかったが何が言いたいのかくらい、多分モララーなら分かると、思う。 「普通にしゃべらんかい!」 ・・・と、木槌をモララーはモナーに投げつけた。 さて、あいつらの漫才は置いといて・・だ。 ・・・・本題に、入る 「本当に裏切ったのかって・・・? ああ、そうだ。俺はおまいらを裏切った。」 俺達に背を向けビルの遠方を眺めながら、モララーは答えた。 「そうモナ、か。」 モナーもそんなにショックは無いようだ、そうだよな。覚悟は俺よりも数倍強かったからな。…覚悟か。 俺達を他所にモララーは唐突に話し始めた、まるで聞けと言いたげに。 「奴は・・・この世のAAを争わせ、自滅させていく・・そう、俺もヤツの僕(しもべ)、だ。 この世には名無し、と呼ばれる不特定多数の存在がいる。 存在、というより『名無し』という名を〝器〟を被る事で、な。 その中の一人が、たった一人だけの『名無し』なろうとした。」 その事に…俺もモナーも顔を顰めた、心当たりは数え切れない程にあったから。 モララーは皮肉そうに笑い〝俺にもあるよ〟っと、言っている気が俺はした。 「奴は自ら名を捨てた。そして、奴は俺を必要としてくれた。 だから、お前らを殺そうとしたんだ。 ・・・すべては奴の理想の世界を築くために。」 口の淵を釣り上げて笑っていた、でもそこには先ほどの戦闘時の狂気染みたものは微塵もなかった。 その言葉にしばらくその場にいた皆は沈黙していたが…モナーが口を開いた。 「その奴って、まさかだけど――。」 「そう、2ch伝説の・・・闇よりの使者『ナナシア』」 静かにモララーはその問いに答えた時、モララーの後ろから近づいてくる不気味な影に気がついた。 「おまいがナナシアかゴルァ!?」 俺は叫んだ。 狂った哄笑を浮かべナナシアは言った。 『私は、ナナシアだ。貴様らも生は苦痛であろう?だからこそ、滅ぼしてやろうとしたのだがな・・・、クク!』 「な、何を言ってんだ!おまいに勝手に殺されなきゃなんねんだゴルァ!! おまいに俺等の運命決める権限無し、逝ってヨシ!」 俺は、ソイツの言い分が身勝手すぎてキレた。 「まったくだな」 モララーがそういってナナシアの胴の部分を切りつけると、俺達の方へ来て止まった、彼の顔には不適な笑みが浮かんでいた。 『なに!?』 「「モララー!!」」 ナナシアも俺達も驚いて声を張り上げた。 「ナナシア言ったはずだ…おまいを殺すのは、この僕だと。」 モララーは声は今までになく、声は冷酷な響きがあり顔は皮肉そうに笑っていた。 「そうだったな、モララー…貴様は、支配されぬか。 よかろう、あの時の決着今こそつけようではないか。」 ナナシアは〝あの時〟と言った、前にも戦ったことがあるって事だよなとぼんやり思った。 「一人背負い込むなモナ…一人じゃないモナよ、モララー。」 モナー一歩前に踏み出て苦笑を浮かべながらモララーの肩に手を置いた。 「そうだな、何も一人で奴を倒す必要もねぇゴルァ!!」 俺は、手とボキバキと鳴らしながら、力強く言った。(つもり) 「どんなになってもモララーはモララー、仲間モナよ!」 モナーが俺の言葉の不足分を補ってくれたようだ。 以前は照れくさくて言わなかったことを、今はとっても大切な事だと気づいけたから。 俺達の間のわだかまりが取れ始めた頃、非常口のほうから 「時に、漏れの『デジタル魔法』をなめて貰っては困る。」 兄者の声がした。 『ファイアウォール』 巨大な炎の壁がナナシアを貫く。 『ぐぁぁぁ!』 ナナシアが叫び声を上げ膝をついた。 後ろを振り返ると、そこには兄者が自慢したそうに立っていた。 「兄者、オセェぞ。」 俺は微笑みを浮かべながら、軽く小突いた。 「何してたモナ?トイレでも行ってたモナか?」 俺はモナーが天然No1だという事知っているから、ほっとく。 「オホンッ、色々と準備があって手間取ったのだ。」 兄者は、ぜってぇ怒ってる顔でパソコンを開きながら言った。 「さぁ、逝こうか皆!」 モララーが声を張り上げて言った。 「「あぁ!!」」 ナナシアの方を向くと黒光りをし始めていて 『ぐぐぐ、死を前にして抗うか…だが、そんな事をしても何もかもが変わるわけではないのだ!!!』 その言葉と共に変容を遂げていく体… ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第6話『名を奪う者”ナナシア〟・下』(2日目、AM1:30) 変容を遂げた姿は最初にモララーと倒した、さいたま(太陽)の姿をしていた。 「さいたま(太陽)、か…。なら『ブリザド』!」 モララーの左手から巨大な氷の塊が飛び出した。 しぃとは比べ物にならない程の黒魔法の威力、気づいた者は気づいたかもしれない彼の『ブリザド』は普通よりも僅かに黒ずんでいた事を。 「一つ聞いたことがあるんだ…さいたま(太陽)族は水気に激しく弱いと… てさ。」 「なら、ブリザド系とかウォータ系でイチコロって事モナ?」 恐ろしいことをさらりとたまに言ってのけるモナー。 ある意味コイツが一番最強かもしれないと思う、今日この頃の俺だったりします。 ガガガガガガッ(兄者のパソコンから) 「な、なんだぁゴルァ!!」 いきなりの効果音に音に驚き振り向く。 「OK、ブラクラGET!」 兄者が右手で握り拳を作りながら、叫んだ。 「こんな時に、ブラクラとは流石・・・兄者だな。」 モララーは関心を通り越してもう、呆れているようだった。 別にいいんじゃあねぇ、こういった機会ないかもしれないし。 「ほんと、モナね。」 モナーはいつもの風景を見て安心したようで、さっきの言葉に対し兄者は意味不明な言い訳をしだした。 「っむ、それはどういう意味だね?ブラクラ無しに過せと言ったら半日以内で漏れは死ぬ、否・・・自ら命を絶つに決まっている!」 「「「ヲイヲィ」」」 「OK、ブラクラGETも無事できたし行くか。」 (((どうもこの人は聞いてなかったな、今までの流れ絶対。))) 「ふぅ、じゃ…仕切り直して、今度こそ逝くぞゴルァ!!」 ナナシアは、その間に変化を遂げていたようだった。 「今度は、『サンダー』だ!」 モララーが第二撃目も与えたはずだった… 「ぐわぁぁぁ!!!」 だが何故か、サンダーがモララーに炸裂した! 「く、くそぅなんなんだ?…今のは。」 「時にあ、あれはシラネ―ヨ!!」 その言葉に反応したのはモナーだった。 「シラネーヨ!2chの最果てに棲む竜神族というあれモナか!?」 その驚きようといったら凄い目玉が飛び出ていた。 「モナー、兄者、俺にはさっぱりだぞゴルァ!!つか、モララーに回復魔法かけろ。」 無知の象徴に近いギコが首を90度傾げたが、すぐに今の状況を思い出し言った。 「ご、ごめんモナ!シラネーヨを初めて実物見たモナから・・・ブツブツ」 「いいから、さっさとせんかい!」 モララーの投げた木槌がまたまた、モナーの頭にクリティカルヒットした。 笑いをこらえた顔で、言っていた。 「癒しの風ケ、『ケアルラ』!」 モナーが慌てて呪文を唱えた、翡翠色の光がモララーを包み込み傷が癒えていく。 しぃほどでは無いけど。 「時に、シラネ―ヨは特殊な能力を持っていて伝説によると常にリフレク状態らしい。」(2ch辞典←実在しません) 兄者がわかりやすく説明をしながら、右手でノートパソコンを持ち左手でキーボードを激しく叩き打ちしながら唱えた。 そのスピードに俺は着いてゆけない、意味不明だし。 「つまり、だ。漏れの『デジタル魔法』は防げない…よって『フラッシュボム』!」 その言葉と共に雷の塊が発生して爆発をした。 「モララー、俺たちやったのかゴルァ…?」 電撃を人工的に産み出した事による水蒸気のなかで、水蒸気の向こう側に目を凝らしながら…聞いた。 「いや、奴は真の姿をこの戦闘で曝していない。だからまだ、奴は死んでいない…並のAAでは一瞬で奴の攻撃一発で餌食だ…アヒャ!ま、大切な人を守れないでどうすんだろぉな。」 モララーはそういうと、自分の右の手の平を見ながら自嘲気味に笑っていた。 精神的に絶対すっごいキてる。 「モララーしっかりするモナ!これからモナよ!!」 「モチツケお前ら、シラネーヨとさいたま(太陽)気配が、水蒸気の向こう側から消えてる…どうやら、倒せば元に戻るようだ。」 デジタル魔法をだした後パソコンで調べモノをしていてそういった結論に達したらしい、その時水蒸気の向こう側から半ギレ声でナナシアの声が聞こえた。 『ならば、俺の本当の力を、みせるしかないな・・・#』 『そして、貴様らは後悔する…真の私の力に!』 ゾクゥゥゥゥ!!! ∑(‘0‘!|!)ハッ! 奴の使った魔法は、ただのファイアなのに直径2メートル程大きさの炎が飛んできた。 ずざざぁ!!(カンで避けた音) 『ち、外したか…私を本気にさせるとはいい度胸だな、私の糧となり永遠に私という存在の中で存在し続けるが(・∀・)イイ!!さ。』 今の攻撃で水蒸気は消え、そこには不気味に狂気染みて笑うナナシアが、ブツブツと何か言っているようだった。フサなら聞こえる範囲かもしれなかった。 「はぁい、真打ち登場なのかな?ナナシア様ぁ。」 いつの間にか、後ろに立って剣を構えていた。 そのセリフはモララーらしくなかったし、無理矢理に笑っていた。 でも、モナーは気づいていなかったし、兄者はさっきから慣れない戦闘続きでかなり動揺しているみたいだし。 『…私には、見える貴様はもう〝限界〟であろう?』 ナナシアが唐突に謎めいた言葉をいう。 「うっせぇ、僕はまだ…くたばる気なんて、さらさらないからな!!『闇殺 剣』!!?」 モララーには分かるようで、〝お前には言われたくない〟っと、いいながら俺達には、使わなかった技を繰り出した。 生き物が出せる速さじゃないスピードでナナシアに向かっていく、表情までは見えないが、かなりに負担はあるに決まっている。 そのままナナシアのかなり側まで来てモララーが剣を高く掲げた、闇色の無数の刃が四方八方に生まれ無茶苦茶にナナシアを引き裂いたはずなのだが、 それなりにいやかなりの怪我をしたはずなのに平然と立っていた。 『貴様とて馬鹿ではあるまい…ラグナロクの力を解放すればするだけ、己の命を削る事を知っているだろうに?』 小さな声でナナシアは呟いた、誰かにいうわけでもなく。 『ならば、その苦しみ開放してやろう。』 それだけ呟くと手を高く掲げ闇色の光がそこに集まり始めたのを見て。 (やばい!!) 「な、何かくるぞ!とりあえず『ジャンプ』だゴルァ!!?」 俺は、高々を上に跳び構え。 「漏れは、オールフリーズ!!」 「モナは、この愛用の斬馬刀で防ぐモナ!!」 下を見ると各自安全を期して構えていた。 〝君は、まだ知らない――自分が本当は何であるかを。〟 〝だから、あの人を倒す事にも違和感がないのね。〟 誰にも聞こえない世界が存在する、そこにたった一人で住んでいるAAが囁いた、とびっきりの優しくて寂しさ、悲しさを感じる声で… 『破滅の閃光』 紫色のビーム砲のような物が発射されビルに直撃はしなかったものの後ろにあった街に当たった、そこは先ほどの爆発と同じような大爆発を起こし、ラウンジ板についでオカルト板もほぼ壊滅状態になっているようだった。 「こ、これは…酷いモナ!『オマエモナー』!!」 「許せねぇゴルァ、ていやぁぁぁ!!」 「ジエン逝くぞ!『ジエンストライク』!?」 「漏れとてあんな事をやってのける奴は許せん!『ブラクラ』!!」 四つの必殺技が炸裂する、それらは見事直撃を受けナナシアがそのままビルから落ちて逝った。ソレをその場で見ていた一人、モナーがゆるゆるになった声で 「倒した…モナ?」 腰も抜けているみたいだった片膝を着き、斬馬刀を下ろしていた彼に兄者が補足をして。 「わからん、だがしかし…街の混乱はもはやとめられまい。」 どこからか携帯を取り出し、どこかへかけた。相手が出たらしく。 「弟者か、こっちはなんとかなったぞ。」 その言葉に対し弟者は、 「OK、兄者こちらの準備も整ったぞ。2chシティから出入り全て確認、 『飛空挺アーク』起動!」 「な・・・何だ、この揺れは・・・モナ!」 モナーは、突然揺れだすビルに驚いたようで叫んだ 「ん、あぁこれはエンジン起動による揺れだな」 兄者は携帯をしまいながら 「エンジン起動…なんのため?」 モララーがその答えに問い返した時に指のーのーみたいな動作をしながら 「っちっちっち、ひろゆきに内緒で飛空挺に兄弟で改造していたのだ。」 【ップ、正確には母者から逃れるための足にしようとしてだが。】 スピーカーから弟者によって真実を告げられて、皆吹き出し笑った、声を上げ て腹を抱えて…こうやって笑うのってすっげぇ久しぶりな気がする。 「う、うるさいぞ!弟者」 その真実を告げられてそれなりに、否かなり動揺しながらも兄者は弟者を怒鳴りつけていた。それから、これから何をするかという事を話していたが、俺は聞いていなかった。 「と、とりあえず今乗っているメンバーを安全な場所へそれから逃げ遅れた人 達の避難させよう。」 そんな話をまったく聞いていない団体のひとしきり笑いが収まるとモナーが率直な感想を述べた。 「・・・びっくりしたモナ~・・・」 それに続いてモララーも。 「まさかビルの屋上が空飛ぶなんてな・・・」 気の抜けきった声で、モナーとモララーが言った。 「どうするんだゴルァ?」 ・・・(しばらくお待ち下さい)・・・ 「とりあえず、今乗っている奴らを安全な場所へ・・・それから街に戻って、 逃げ遅れた人達の誘導を・・・っつってるだろう。」 俺はそんな話しを上の空に聞いていた、心の中ではしぃを心配していた。 (しぃ…お前は無事逃げ切れただろうか?) 「ギコ君…!!」 俺は、目を見開いて非常口を見る、そこにはしぃが紛れも無くそこにいた。 「しぃ、どうしてここに?」 「ギコ君や皆を置いて、私だけ逃げるなんて出来ないよ。」 皆は二人の方を向いて成り行きを見守っていると、後五メートル程の距離になった時、突然赤黒い閃光が バチィ!! 「…ッ!!!」 「・・・しぃ(ちゃん)!!」 そこに先程確かにセントラルビルから落ちたはずのナナシアがいて、閃光を放ちその閃光をまともに喰らった、桃色のAAしぃは弾け飛び…飛空挺の外へ。 俺は必死で跳んだが、その努力も空しくしぃはそのまま… 「しぃぃぃぃぃ!!!…ナナシアァァアアァァ貴様ぁぁぁ!!」 ギコの目にはたっぷりの涙をためて、叫びながら槍を構えてナナシアに向かって突進した。ナナシアの輪郭が歪み、そして… 「ギコクン・・・、ワタシヲコロスノ?」 ギコの目の前にはしぃちゃんに化けたナナシアが居て、そして微笑んだ。 しぃらしく。 ギコには十分な効果があった、誰も動けなかったそして 「ミソコナッチャッタ・・・バイバイ」 ナナシアは槍をいとも簡単にギコの手から奪い取ると、矛先の向きを変 え・・・ 刺した――。 (なんだよ、これ…こんなのないだろ?俺なんで動けないんだ、動けよ。俺の体 …! しぃごめん、守れない。無様だよなぁ俺、ナナシアがしぃに化けただけで攻撃できないからさ。 …ごめん。) 俺の意識が薄れる中で最後に聞いたのは、残酷な言葉だった。 『さぁ、次は貴様らの番だ逝くがよい。』 (やばい…よ、n。) ギコは、そこで針が折れるように意識が途切れたようだった。 その凄惨な光景に理性を放棄し立ち尽くしていた彼らにナナシアは容赦なく『破滅の閃光』を放った。 沈む飛空挺アークに叫び声、泣き声、苦しみそれらが響きながら焼けながら墜ちていく。その中モララーは一人立ち上がり 「なぁ、僕が…しぃちゃんを助ける、その代わりギコを頼んだからな。」 「無理モナ!!!」 「時にモチツケよ、モララー!?」 振り返って皆に微笑むとモララーは、しぃちゃんの落ちた方へ飛んだ。 「「モララァアアァァアァ!!!」 夕闇に染まった空にナナシアは独り漂い、呟く。 少し狂気の混じったような、どこか傷ついた少年でもあるような声で 〝まだだ・・・〟 〝まだ・・・更なる力が要る・・・〟 〝やはり・・・行かねばならぬか・・・〟 〝死霊の山「カコログ」へ・・・〟 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第7話『果てない荒野の・・・』(2日目:?) 目を開けると・・・そこには、荒野が広がっていた。 空を見れば暗雲、見回せば風も吹いていないみたいなのに砂埃が俟っていた。 「ここは・・・どこだろうな。」 誰かと話すわけでもなく、呟いた。 そして、何もわからない中ただ、前に進まなくてはならない気がして、歩き始めた。大切な何かを・・・探して。 小一時間程経った頃に、諦めて座り込んだその時… 『君は、どうしてここへ来たの…?』 何があったのか思い出せず、膝を抱え下を向いて座っている俺に、少し幼い雰囲気のする声が聞こえた。 「えっ?」 顔を上げるとオレンジ色の頭にピンクのリボンをしたAAが立っていた。少女は、5メートルほど離れた所で、優しく悲しそうな笑顔を浮かべたまま立っていた。 彼女は、俺の意思と問いに関係なく…静かに優しく話し出した。 『そう、貴方も〝あの人〟の僕(しもべ)なのね。』 (あの人って誰だよ。) 『…でも、君には今までのAAとは違う何かを感じる。』 (変な事いう子だな…。) 『だから、私の力を僅かだけど分けてあげる。』 その言葉と共に、オレンジ色の暖かい光が荒野に溢れた。 眩しくて目を閉じた。 『君は、AAの希望…だから、〝あの人〟を止めて。』 少女は、そういうと空間に裂け目を創った。 『貴方は、さぁ行きなさい…仲間と共に、未来へ。』 再び目の前に光が溢れて、目を閉じた。 希望ってなんの? 僕は、誰? どうして、ぼくはここにいたんだ――? 『貴方は…〝モララー〟。』 「ここは…?しぃちゃん!!!」 そう叫び、体を動かそうとして体中に激痛が走り項垂れた。 「ちくしょう、しぃちゃん…。」 自分の体が思い通りにならない、否なるはずがないむしろ命があるだけでもマシな方だと状況から言って思う。 (完全に着地ミスったからなぁ。右腕と左足が完全に逝ってる。) なんとか動く首をキョロキョロと辺りを見回してしぃちゃんの足を見つけて、安心した。 (とりあえず、しぃちゃんの怪我の確認だ。) 彼は激痛の走るなかなか動かない体をどうにかよじって、しぃの元に辿り着き左手をおでこに当て、暖かい温度を感じホッと溜め息を吐き。 「しぃちゃん、大丈夫か!?」 「おい!しぃちゃん!」 「しぃ!!!」 瞼がピクリと動いた、呻いた。 「ン、く…ギ・コ、君、どこ…な・の?」 同時に必死に手を伸ばす、まるでギコを探すように (今は、僕しか居ないだから代わりに!) モララーは必死にどうにか動く左手でしぃの彷徨うその手を掴んだ。 「俺はここにいるぞ、ここにいるだから戻って来い!しぃ!?」 しぃちゃんは目を覚まさない、でもうなされていたような声は止んでいる。 とりあえず僕は安心して大の字になって目を瞑った。 (ギコ達は、きっと大丈夫。 僕もいつまでもここでゴロゴロしてるわけにもいかないな。 さて、どこに行けば会えるだろう? とりあえず、ここが死霊の山『カコログ』の一部に違いないのは確か。) 『また、会ったね。モララー。』 静かに優しい声を聞いて再び目を開ける。 しぃの体で動く別の何か、体の傷はどこにも無かった。 「…やぁ、また会ったね。どうしてここに?」 なんとなく、誰だかわかった…とうの彼女は、寂しそうに微笑ったまるで雪のように。 『そんな体では行けないでしょう?だから、力を貸しに。』 「…どうして、僕なんだい?」 気になっていた事を率直に聞いてみた。 『夢でいいませんでしたか?貴方はただのAAにはないモノを感じると。』 おどけた口調で返事をした 「説明になってないね。」 『えぇ、ありませんから。』 にこやかにまた返事。 「…名前は?」 (細かい事はこの際どうでもいいや、とりあえず名前だ。) 『ボクはリリィです。』 「ふーん、宜しくリリィ。」 互いにどこか陰はあるが微笑い合った。 『〝太陽神ギコメディス、我が盟約の名の元にこの者を癒したまえ!ライテール!!〟』 しぃちゃんの体を借りて彼女は天を指差しながら、詠唱を唱え終わった途端みるみる内に体中の傷が癒えていく。 「リリィ、君はすごいなぁ!あんなに酷かった傷が一瞬で治った。」 関心してリリィに言うとあまりそういった事を言われた事がなかったのかはにかんで笑った。 『じゃあボクはこれで。』 その言葉の後突然、しぃちゃんの両膝がガクリと折れ僕にもたれかかる形になった。 「居なくなるなら居なくなると、事前に言ってくれ。」 肩をガクリと下げモララーは呟いた。 (まぁいいか、いちいち気にしていたら…キリないかも。) 僕はしぃちゃんを背中におぶさりカコログを歩き出した、ギコ達と合流するために。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第8話『崩壊の足音、それは近く。』(2日目PM12:30頃) ――ギコ―― 痛みがなくてフワフワする感覚で、ふと目を開くと真っ白な世界が目の前に広がっていた。 (俺、ナナシアの化けたしぃに刺されて…それで。) 「はじめまして、ギコ・エル君。」 顔を上げると真っ黒ではあるが確かに俺が目の前にいた、優雅さを感じる笑顔でお辞儀をしてみせた。 「ど、どうも。…つーか、なんで俺の名を知っている?」 肩すくめながら奴は、こっちに皮肉そうに笑ってみせた。 「それは、ここは君の心…表と裏の交わる場所、つまり僕は君だ。」 「ここは、心の中で表と裏の交わる場所…つまりお前は俺の中にいる俺って事 か?」 なんとなく意味は分かるが一応聞き返した。 「表の僕は僕と違って…ふむ、思ったより飲み込みがいい様だ。」 先ほどと変わらぬ笑みを浮かべながら、顎に手をやり一人事をブツブツと言っている、はっきり言って変な奴と、俺は思う。 「ごちゃごちゃ言ってないで、用件をさっさと言え…!」 その言葉で、ハッとしたらしく 「あぁ申し訳ない、説明は省くが体を貸して頂けないだろうか?」 ソイツはそれだけいうと、スッと目の前に手を差し出してきた。 「はぁ?」 俺は、意味不明さ極まりない行為と言葉に思わず変な声を上げた。 「僕のしたい事を果たすために君の体がどうしても必要なんでね。」 さらに肩を竦めて見せた。でも、信用できる奴とはどうしても思えなかった。 「何をする気だ…俺の体を使って。」 「簡単さ、ナナシアの理想を手伝うのだよ。僕にとっても都合がいいから…ね。」 唐突に奴の笑みが冷たいものに突然変わった。 「なんだどぉ!お断りだ!!アイツの手伝いなんか!?」 俺は咄嗟に後ろに後ずさる、奴が一歩前に足を踏み出す。 「僕は乱暴なんて嫌いだ。だが僕の行く手を阻むのであれば手加減はしない。」 ゆっくりと奴は俺に一歩一歩近づいてくる、俺は全身に冷や汗をかいていた。 (…コイツ、やばい!) 「つまり、俺を殺して…外へ出るというのか?」 さらに俺は後ろへ後ずさりながら聞く、奴の感じはナナシアに近いと思う。 「あぁ、そうだよ…何か不自然な事でもあるのかい?」 さも、ソイツは当たり前のように言い笑った。 「ありまくるぜ!お前殺しは良くねぇし、大切な者を奪うことはもっといけねぇんだよ…!」 「だが果たしてその武器も守るものも、失くすものもない…君に僕を倒せるかな?」 ソイツはさらに冷ややかに笑うと、背中から黒い一対の翼を生やし襲いかかってきた。 モナー&兄者―― 「ギコ、レイズをかけたのに起きないモナ…。モララーとしぃちゃんは、無事かなモナ。」 飛空挺『アーク』が運よく山の中腹にある砂漠地帯に不時着をしたので大爆発だけは避けられたし、色々な設備もある程度無事のようだった。 だがギコは、体の傷は癒えたのに目を覚まさない。 時折、悪夢にでもうなされているらしく呻いているだけだ。 その隣で弟者が気絶している、こちらは容態は比較的に安定しているようだ。 「時に、推論ではあるが、これは体ではなく精神の方が危ないのかもしれん。」 兄者がアークに備え付けていた簡易式の医療器具を弄りながら、答える。 「もし、精神がやばいとして…治る見込みってあるのかモナ?」 兄者が返事をしないので、ショックでそのまま床に力なくへたり込むモナー。 「わからん…が、出来る限りの事をする。」 その時、 ジャリッ 「モララーかい?それともしぃちゃん?」 「残念だけどね、違う。」 そこには黒いフードを被った奴が立っていて、目が赤く輝いていた。 「生きてんな…さては、ナナシアの野郎殺し損ねたなぁ。 面倒だが俺らの計画を狂わす可能性のある奴は消さないと、な。 というわけで、お前ら死んでくれる…?」 感情の籠もらぬ声のままワザとらしく言うと、腰にある真っ赤な帯剣を鞘から出すと、崖から飛び降りて襲ってきた。 「時に、漏れ等もタダではやられるわけに行くまい。」 兄者も真顔で、崖から降りてくる敵を見据えている。 「そうモナ、兄者いい事言うモナ!」