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ゴーヤ先生 都道府県 京都府 肩書き 福知山環境会議マスコットキャラクター 公式サイト http //www.fukuchiyama-kankyokaigi.jp/ 攻略難易度 ★★やや易。福知山市のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント ? イベント情報
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つかつかつかつか。 「むむむ、お尻の形、よし…!」 じゃなかった。あたしは室江高校2年、剣道部部長の千葉キリノ。今日はある人を尾行しているのだ。 その相手は、東ちゃんのクラスの副担任・吉河先生。目的は…あたしのキリノートにある1項を付け加えるべきかを判断する為。 "――――コジロー先生と、付き合ってるのか否か?" あたしのこれまで集めた情報をまとめたキリノートによると…吉河先生の受け持ちは1年3組で、 健康的な美人で割と巨乳、加えて優しい雰囲気を持つタイプらしく、生徒からの受けもかなりいいらしい。 さらにゲームも詳しく、下半身からの攻めには定評がある…てアレ?こんなのいつ書いたんだろ、あたし。 まあいいか…で、肝心のコジロー先生とは、ゲーム友達で、事によるとお泊りし合ったりする程の仲だとか。 …もう、そんなの確定でいいじゃん、なんて想いもあるのだけど…まあとにかく!あたし的にはこの目で確かめないと気が済まないのだ。 何せ、あの…けちんぼで、足の裏がぷにぷにで、お世辞にもカッコいいとは言えなくて、性格もちょっと…の、あの!コジロー先生に春が来てるかも知れないんだから! つまりこれは純粋な探究心。けっして、個人的な関心からではないんだからねっ!(ずびしっ!) …………まぁ、探せばちょっとくらいはいい所もあるんだけどねぇ? ……なんて考えてたら、見つかっちゃった? 「あのぉ…千葉さん、ですよね?コジロー先生の、剣道部の…私に何かご用?」 「いやぁ、あの…あは、あっはっは~良い天気ですねえ」 先手を取られたっ…くっそぉ、おとぼけキャラのようで、意外とやるなあ、吉河先生。それじゃあ、正直に。 「実は吉河先生に、折り入ってお尋ねしたい事があるんですよぉ」 「あら、何かな?じゃあ、後でお昼休みに、職員室でお話しましょ。おいしいお茶とお菓子があるのよ」 「お茶っ…はい♪よろしくお願いしまっす!」 はっ…あーもうバカバカ、完全に向こうのペースに乗せられてどうすんのあたしゃ。 しかしこの人こんなマイペースな人だったのね…ちぇっ、負けないぞお! * * * * * 「え、私とコジロー先生が?」 「…どうなんすか?」 「……う~んとぉ……」 出たとこ、直球勝負!…でもこの反応は、やっぱりそうなのかな…… ……って何落ち込んでるのよあたしは?知的探究心、知的探究心! ……でもちょっと、吉河先生の反応もヘンだよね? 「んむむむむ…」 「そ、そんなに悩まなくても…あたし、誰にも言わないですからっ」 「……千葉さん。ううん、キリノちゃん?」 「は、はい?」 「質問に質問で返すのは申し訳無いんだけど…私の質問に、先に答えてくれる?」 「な、何っすかあ?」 質問?…吉河先生があたしに?なな、何だろう? 「キリノちゃんって、コジロー先生といつも一緒にいるけど…」 あ、あたしが?先生と一緒に?…まあちょっとは思い当たるフシも無くはないけど。 でもでもそれは、部員が居なかった頃の話で、今は違うんですよ~って、言っても詮無いかな? なんだかさっきからずっと歯切れの悪そうな吉河先生は一呼吸置くと、真剣な表情で、周囲を窺いながら。 「………二人は、お付き合いしてるんじゃないの?」 「…は、はぃぃ??」 意外な返答…と言うか、オウム返し?面食らい過ぎて二の句が告げられないあたしに、吉河先生が続ける。 「だって、何か他の生徒に聞いたけど、お弁当あげたり、仲良いって聞くし…」 「お、お弁当はアレですよ、あたし惣菜屋の娘ですし、コジロー先生っていつもほら、お腹空かせてるからっ!」 それに………それに、特別先生となにか、なんて、あった事一度もないし……… ……ううう、何だかコジロー先生にムカついて来たなあ?なんでだろう? 「それに、何よりね?コジロー先生、いつも楽しそうに部長さんのお話してるから」 「えっ……」 な、何さっきの今でこんなに嬉しくなってるのよあたし?えぇっと、ニヤケるのストップ!ストップ! 「それでね、私としては…その、やっぱり先生と生徒でね?そう言うのは………」 「…そう言うのは……何ですか?」 「うん、やっぱりね、ちょっとどうかな、って思ってて…」 う~、何だろうこの気持ち。誤解されてるのは勿論嫌だけど、なんだか吉河先生の言い方もイヤ。 あたしとコジロー先生がもし付き合ってるのなら、なんで吉河先生がそんな事言えるのかな?かな? …………ああもう面倒くさい、言いたい事全部言ってやる! 「……もし、そうなら、その事自体は吉河先生と関係なくないですか?」 「え、だってそれは先生と生徒だし… それにコジロー先生は、そういうの、しっかりしてる人だと思うから…」 ―――少し、吉河先生の言葉の調子が変わったのを現在トランス中のあたしは見逃さない。 「"コジロー先生は""しっかりしてる人"だなんてそんな事、わざわざ先生に言われなくてもあたし、知ってます」 「じゃあ、なおさら……」 「……もしかして。妬いてるんですか?先生」 「なっ…そんな事、あるわけ………ないでしょう?」 ……図星だったみたい。あちゃあ、もしかしてこれって、藪をつついて蛇出しちゃったって事なのかなあ? ―――――なんて考えてる内に、第三者…ううん、最大の元凶がそこに。 「おっ、失礼しまーす。ズルイですよ吉河先生、僕を差し置いてキリノとお茶だなんて」 空気読めない能天気な元凶…コジロー先生にあたしと吉河先生の煮詰まり切った視線が刺さる。 「な、なんか険悪だねぇ?あは、あはははは。…何だか分からんが、ケンカはよくないですよ吉河先生?なあキリノぉ?」 (…ぷつっ。)×2 「「………あんたが、ゆーなっ!」」 「ふごあっ!」 あたしの突き(貫手)と吉河先生の平手が同時に入り、部屋の外まで吹っ飛ぶコジロー先生。 「あ…あれれ?中々やりますね、吉河先生?」 「ふっふっふ、私、これでも高校までは空手習ってたのよ?」 「すっごーい、キリノートに書いておかなきゃ」 「あら何?皆の事が載ってるの?見せて見せて~」 「どうぞどうぞぉ~」 こうしてまた一項、コジロー先生の項目に「KY」と言う2文字を加え……あたしのキリノートは更なる充実を迎えるのであった。 (―――――その後、すっかり意気投合したその女教師と生徒が喫茶店で談笑するのを見たというM.MさんとD.Eくんの証言があるが、定かではない。) [終]
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ここはウザい先生とめんどいことだZE 1高岡ひろみ「宿題多い・声でかい・つば飛ぶ・いちいちうるさい」 算数「考えること計算」 2竹内彰子「声がwww怒りかた・しゃべり方・態度」 3野口「かっこづけ・H・きもい」 4校長「しゃべるの遅い・しゃべり方・顔が、、、、」 5教頭「ナルシ・髪型・しゃべり方」 6上田「怒り方・しゃべり方・顔」 7中村「怒り方・顔・グらサンがwww」 8高橋「メガネやろー・しゃべり方・顔がwww」 9
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もち処 一久大福堂 一久の餡は美瑛産の「しゅまり」という小豆を使用しております。 小豆には薬用効果があると古代から言い伝えられ、ビタミンB1、B2、カリウムが豊富で、また小豆に含まれているサポニンという成分は、便秘を予防する作用があるほか、咽喉の粘膜をなめらかにするので、あずきのゆで汁でうがいをすると声が出やすくなります。また、赤ワインに比べ1.5倍ものポリフェノールが含まれております。 もち米は、お餅の命です。 北海道産もち米を丹念につき上げ、きめの細かさとやわらかさが特徴の、滋味にあふれたおいしい餅作りを実現しています。 〈もち処 一久大福堂公式サイトより引用〉 もち処 一久大福堂 旭川本店 〒070−0832 北海道旭川市旭町2条3丁目11番地の103 TEL:0166−51−1932 FAX:0166−51−0990 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ホームページ http //www.daifukudo.co.jp/ 〈ブログ〉 正月準備☆きたゆきもちを一久大福堂で http //blogs.yahoo.co.jp/hokkaido131313/53080257.html 一久大福堂 いちご大福!! http //blogs.yahoo.co.jp/minechu1/33673939.html 一久大福堂の和スイーツ♪ http //blogs.yahoo.co.jp/cuecue_5_do/20036922.html 一久大福堂 http //blogs.yahoo.co.jp/minechu1/33113161.html もち処一久 大福堂 珈琲(コーヒー)大福 http //blogs.yahoo.co.jp/kumanoribbon/33215945.html 楽しかったです〜^^ ☆ http //blogs.yahoo.co.jp/maamamama0831/42193629.html イチゴ大福? http //blogs.yahoo.co.jp/kaerunorin49/15284797.html 桜クリームぜんざい&苺生クリームどら焼き (一久大福堂) http //blogs.yahoo.co.jp/cuecue_5_do/12148093.html 餅は餅屋で? http //blogs.yahoo.co.jp/magumogu0807/12759007.html 旭川 一久大福堂「酒饅頭 一夜雫」 http //blogs.yahoo.co.jp/nonakachiharu/59208109.html 一久大福堂 http //blogs.yahoo.co.jp/minechu1/30312321.html 一久大福堂の団子 http //blogs.yahoo.co.jp/muminef551/62542868.html もう一個!いっちゃおうかな。 http //blogs.yahoo.co.jp/hana_kume/30364464.html 和風ヴェリーヌ http //blogs.yahoo.co.jp/gpan1228/29525536.html 札幌スイーツ食べ歩き日誌 〜豆つき餅 http //blogs.yahoo.co.jp/hina32rui1031/17947004.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
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あんころもち 販売地域 長島 詳細 価値 重量 買値/売値 25 0.1 3,795文/759文 解説 するまでもないが、やわらかくした餅にべったりとあんこをまぶしたもの。
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技名 コマンド 判定 ダメージ 発生 G NH CH 備考 千覚朧車 千覚中LP JSガ不 15 53 ±0 ±0 D 千覚卍菊1発目 千覚中RP 中CS 7 39 -9 +2 +2 └千覚卍菊2発目~ 千覚中RP,1RP 中CS,中CS 7,7 14 -8 +3 +3 └千覚卍菊3発目 千覚中RP,1RP,RP 中CS,中CS,中CS 7,7,7 〃 〃 〃 〃 └千覚卍菊4発目 千覚中RP,1RP,RP,RP 中CS,中CS,中CS,中CS 7,7,7,7 〃 〃 〃 〃 └千覚卍菊5発目 千覚中RP,1RP,RP,RP,RP 中CS,中CS,中CS,中CS,中CS 7,7,7,7,7 〃 〃 〃 〃 └千覚卍菊 千覚中RP,1RP,RP,RP,RP,RP 中CS,中CS,中CS,中CS,中CS 7,7,7,7,7 14D 〃 〃 〃 千覚草薙砲1発目 千覚中LK 中JS 25 38 -16~-27 D D 千覚草薙砲 千覚中LK,WK 中JS,中JS 25,25 〃 -13 U U 千覚無空舞 千覚中4 or 6 - - - - - - ワープ 千覚不動? 千覚中WKホールド~2 or 4 or 6 or 8 - - - - - - 特殊移動 千覚無空舞は卍あぐら時に☆中に出せる技。技後は位置に関係なく立ち。 近くに敵がいた場合真後ろに回りこみ 離れていた場合その場に後ろ向きに立つ。 ある程度の距離で背向けが出来るので、ぎりぎり回り込まない程度の距離を見切るとかなり役立つ。 その距離を利用し、スカ法閃やスカ吹雪 潜り隼等、割と通好みな攻め方が出来る。 この技が生きるのは、他の派生がうまく使えるようになってから。ほかの派生とうまく混ぜていくと相手を錯乱できるだろう。 千覚草薙砲は千覚無空舞に行くと見せかけて草薙砲2発目~3発目を出す技。 基本的な性能は元の草薙砲2~3発目と一緒。 割とローリスクなのも変わらないので、ぶっ放してOKかも。 発生は早い部類に入るので、基本的には相手の中段or上段をあぐらでスカし千覚草薙砲。 千覚卍菊は詳細はina tekken wikiからだが、恐らくは忍法卍菊と同じ性能だと思われる。
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プレーンのもちさんではない 【寿司打】 高級3万 【e-typing】 腕試しR 573pt 【Twitter】 https //twitter.com/GM0CH
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概要 中3の物理の授業を担当している先生である。中3の物理は例年請け負っているようで、また天文実習の引率でもある。 太陽観測部の顧問である。 授業の特徴 合併では、青い専用ノートに貼れる、お手製のB5見開きプリントを用いて、それにムカつく英単語を中心に穴埋めしていく形式で授業を行う。 また、最大の特徴として、毎授業後に「振り返りフォーム」というGoogleフォームの提出を迫られる。「一行の感想では意味がない」とか指示を出すくせに下校時刻で提出を締め切ってしまうため、怠惰な武蔵生でこれを書いているものは半分もいない。そしてその次の授業で提出率をK先生が嘆くのは恒例行事である。 分割では、物理の実験を行うのだが、なんと毎実験ごとにレポートの提出が必要である。ただし、実験の次の分割ではその実験のdiscussion(英語で書くことでリスペクト)を行うので、実際には実験は二週間に一度である。 また、レポートは測定誤差やグラフの形式にとにかく細かく、大量の赤線の入ったレポートが評定「B」とともに帰ってきた生徒は少なくないだろう。この先生の授業は中3の中でもトップクラスに難しいため、成績が欲しければ結構頑張る必要がある。 テストの特徴 書きます
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/|| <こんばんファ―――――――!リポビ先生のラグマス講座のお時間ザマス。 ( ゚Д゚) <ラグマスを始めたばかりの初心者はもちろん、極めた変態も聞くザマス。 育成全般についてSPについて 名前 コメント
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「黒井先生……私はどうすればいいんでしょうか」 「どう……って言われてもな」 斜陽が差し込む進路指導室。二人しかいない室内で二人ともが黙れば、そこには静寂が 訪れる。 「自分がどうするかが決まらんと、ウチも何も言いようがないで」 進路指導室はその名の通り生徒の進路指導のために用いられる部屋であり、黒井ななこ はこの年、進路指導の教官という肩書きを背負わされ、それを全うするためにこの場所に いた。要するにななこは現在進路指導の面談の真っ最中である。 「なあ、浅野……自分は何がしたいんや?」 問われた女生徒は俯いたまま。僅かに覗けるはずの表情も、彼女のセミロングの髪が覆 い隠してしまっている。 再び沈黙。 「あんなぁ……」 ななこも暇人ではない。このまま座禅もどきを続けていられるほど気長な性格でもない。 本当は、ななこは彼女が何故黙っているのかを知っていた。ななこの誘導尋問ではなく、 本人の口から答えて欲しいと思っていた。彼女が進もうとしている道は、強い意志がなけ れば歩むことができないものだから。 「昔、三年の秋になっても志望が決まらんちゅうやつがおったんやけどな」 その生徒とは、プライベートでも友人と言える間柄だった。ゲームの貸し借りを当たり 前にやっていたし、保護者代わりに旅行に同行したこともある。その頃一緒にやっていた ネットゲームはもう何年もログインしていないが……。 「あんたはそいつとは違って、やりたいことがあるように見えるんやけどな」 彼女の沈黙は、言うべきことがないからではなく、言いたいことが言えないから。そん なふうに、ななこには見えた。そして、彼女は演劇部に所属している。 ならば、答えは一つしかない。 「はい……私、芝居がやりたいって思っているんです」 震える声で、初めて彼女は自分の気持ちを伝えてくれた。 「親御さんには話したんか?」 「……反対されました」 そらそうやな、と心中で呟いた。かつて、教え子の泉こなたから声優として成功するこ とがいかに狭き門かを聞かされたことがある。それは俳優でも同じことだし、ななこ自身、 十年前に第一線で活躍した女優の名前を思い出すことができない。 彼女が選ぼうとしているのは、そういう道なのだ。ななこも自分が親だったら反対する だろうと思った。 「芝居なんかより真面目に働いたほうがずっと幸せになれる……とかそんな感じに言われ たんやな」 「……はい」 大体予想通りである。 「そうやな。芝居やって成功できるのなんてほんの一握りや。そこそこ有名になっても、 どっかでバイトせなあかんって奴もおる」 「……はい」 だから彼女の親の言うことは正しい。……正しいのだが……。 「自分、それでも芝居やりたいんか?」 みたび、沈黙。 おそらく、彼女は両親から頑なに反対されたのだろう。彼女自身の口から『諦めます』 と言い出すまで徹底的に。そのことが、彼女を沈黙させてしまっているのだ。 だが、今度こそ彼女自身の口から意志を確かめなければならない。その意志が沈黙を破 れるほどの強さを持っているか否かを。 もしそれだけの意志を持っているのなら、できるだけ彼女の力になってやりたい。自分 が出会った生徒全てに対してそう思いながら、ななこはずっと教師を続けてきたのだ。 「……やりたいです」 やっとこっちを見てくれた。ななこは微笑みでそれに応える。 「……そっか」 「親は、大学に行って勉強しろって言うんですけど……」 ならそうするべきだ、と言うのが教師として正しい仕事かもしれない。 「役者やるんなら何でも経験しとくべきやで。大学行くってのも悪くない選択肢や。大学 とは別にそれ系の学校行くってのもありっちゃありや」 それなのに、自分の生徒に茨の道を歩めと言っているのだ。 自分のしていることが先生として正しいのかどうか、それを悩んでいることは目の前の 生徒には懸命に隠していた。進路指導はまだ始まったばかりなのだ。 「柊先生、お願いします!」 向日葵を模ったバッジをつけたかがみに、かがみより五歳から十歳は年上と思われる女 性が頭を下げた。 「どうか、どうかあの子を取り戻して下さい!」 まるで子供を誘拐されたかのような言い方だが、もちろんそんなことはない。誘拐事件 が発生していれば、頼るべきは弁護士の柊かがみではなく警察である。 「あのですね……まずは頭を上げて……それから落ち着いてください」 依頼者はかがみに促されて頭を上げたものの、落ち着いているようには見えなかった。 「ええと、伊藤さん……あなたはこれから離婚裁判を行うわけですが」 離婚の方法と手続きに関してはいくつかの種類がある。協議離婚は両者の合意の上で離 婚するもの。役所に書類を提出するだけの簡単な方法。調停離婚は家庭裁判所の調停によ って実行する離婚であり、これで決まらないようでは事態は泥沼化する。ここで離婚時の 条件に合意できない場合は家庭裁判所が強制力をもって審判離婚させることもできる。 以上の条件で事態が解決できない場合は裁判に持ち込むことになる。離婚するかどうか を裁判で決めるという現実に、かがみは少なからず戸惑いを覚えた。 訴訟するためには相応な理由が必要とされるが、これがまた酷いものだった。彼女の夫 はとんでもない女ったらしでそれに耐えられなかった彼女が離婚を申し出たのだが、夫は 格式のある家柄らしく体面を考えて離婚に応じない。更に跡継ぎが必要だからと言って子 どもの親権を彼女に渡す気はないのだそうだ。あちら側は財力にものを言わせてやり手の 弁護士を雇ったらしい。 「あなたにとっての最優先は、子どもの親権なんですね?」 「私、あの子がいないと……絶対、あんな男には渡さないで下さい!」 それから彼女は、憎しみを込めた罵声で、いかにその男が下劣であるかを語った。あの 男に育てられれば子どもは必ず不幸になると説き、親権は自分に相応しいと訴えた。 ため息の出る思いだった。自称格式のある家の男は品性の低い素行で妻に愛想を尽かさ れ、妻のことを自分の服飾品としか考えていない。そんな男のいる家に何の格式があると いうのか。妻も妻で、愛する子どもの父親を憎しみの対象としか見ていない。資料によれ ば、二人は結婚前に子どもができていたとはいえ、恋愛結婚だったのだ。 かつては愛した人をそこまで憎める――それが、かがみの目の前の現実。 法律を正しく行使し、依頼人の利益を確保することが弁護士の務めである。正義の味方 を気取るつもりはなかったが、それでも『正しい』ことをするのが仕事なのだという誇り があった。 だが、この仕事をしていると、人間の醜さに直面することが度々ある。離婚裁判のどこ に正義があるというのか。この二人の子どもは十歳に満たず、一番大事な子どもの意見は 優先事項ではないのだ。両親が争っているという現実は最も子どもを傷つけること。その 子どもをケアしてあげることが『正しい』ことではないのか。かがみのやろうとしている ことは、その争いを激化させることなのだ。 かがみの依頼人も、傷つかずに済む保証はない。おそらく相手の弁護士は、夫が他の女 性に目を向けるのは妻に女としての魅力がないからだとか、人を侮辱するようなことを平 気で言ってくるだろう。弁護士とは、それができる職業なのだ。否、やらなければならな い職業である。依頼人の利益のためならば。そして、かがみも同じことをすることになる。 かがみにとっての頼みの綱は、彼女が必死に訴えるところの男の下劣さなのだから。 その上で親権も勝ち取らなければならない。こちらは子どもの年齢を考えればそう難し いことではないだろうが。 結局のところ、かがみの仕事が『正しい』という保証はどこにもない。離婚して親権が 欲しいというのが依頼人の願いだが、子どものことを考えれば離婚するべきではないし、 男の方だって子どもを愛しているかもしれないのだ。 この裁判が終わったら全てがうまくいくという保証はどこにもない。 「お願いします! 先生しか頼れる人がいないんです!」 目の前の女性が自分のことを先生と呼んで縋ることが、かがみには重荷だった。 「高良先生、お疲れさまです」 「ありがとうございます」 みゆきは女性看護師から差し出されたお茶をお礼をいいながら受け取った。それを一口 飲み、時計を確認する。昔のみゆきならとっくに寝ている時間である。 「なんとか一息つきましたね」 みゆきが、ではなく仕事が、である。この時間に来院していた患者を一通り診察し、そ の全てを大事なく終えることができた。 「ただの風邪くらいならこの時間に来るべきじゃないんですけどね」 「仕方ないですよ。お母様たちもお子さんが可愛いのでしょう」 みゆきはその一言で片付けたが、医師たちにとっては深刻な問題である。 みゆきは志望どおり医師となり、研修医として現場にいるうちに、小児科の医師不足の 深刻さを知り、自ら小児科を選択した。みゆきの人の良さゆえの決断だった。 みゆきが勤務しているのは、みゆきを含め六人の医師と十数人の看護師が勤める小規模 な小児科の病院。腕のいい医師やスタッフが揃っており、評判の良い病院だった。 その規模にしては珍しく、休日や夜間も診療を行っている。患者にとってはありがたい ことだが、数の不足もあって医師にとっては負担である。みゆきのような自己犠牲の精神 が小児科医の間では当たり前になっており、その上になんとか経営が成り立っているのが 小児科の現状である。この病院はみゆきが来たことでまだマシになったほうだった。 本来、夜間や休日は平日の診察が待てない緊急の場合にのみ来院するべきなのだが、親 のほうはそう考えていない。それこそただの風邪程度でも医者を頼って来るのだ。この日 の夜勤も、そんな患者の対応に追われた。 だが、みゆきはそれを疎ましいと思うことはなかった。 熱と咳に苛まれ、自分の身体がままならないあの苦しみを、みゆきは覚えている。 何一つ理解できないまま、ひたすら痛みに耐え続けたあの辛さを、みゆきは覚えている。 今ここに医者がいてくれたら、と思ったことが何度もあった。 自分はそんな人たちの力になってやりたい。それだけのことだ。 「あんまり来られると、本当に緊急を要する患者が来たときに対応できなくなるんですけ どね。高良先生、人が良いから『あなたは後にさせてください』って言えなさそうで」 「言えると思いますが……私ってそんなイメージでしたでしょうか?」 医師としては一番の若年者だったので無意識のうちに遠慮があったのかもしれない。 「医者は目上の人が相手でも、言うべきことはきちんと言わなければなりませんから…… 今後注意いたします」 「まあ、それは――」 「高良先生!」 受付の声と共に、子供を抱えた女性が現れた。 「先生、なんとかしてください!」 患者の五歳ほどの少年の顔には見覚えがあったが、その顔は紫に変色していた。 「落ち着いてください。何があったのですか?」 見ただけである程度のことはわかるが、もっと情報が必要だった。泣き叫ぶ母親から、 なんとか話を聞かなければならない。 「私が悪いんです! 私が目を離したせいで」 「何があってこうなったのかを教えてください」 自分自身が焦ってしまいそうだったが、逸る気持ちをなんとか抑える。 「お餅を食べてたんです! それで」 「分かりました。吸引の準備をお願いします!」 餅を喉に詰まらせ、呼吸困難に陥ったことによるチアノーゼ。みゆきはそう判断した。 スタッフに指示を出してから、みゆきは小さなミスに気付いた。『吸引』だけでは何を 吸引したいのかわからない。 幸い、彼女たちはその指示を的確に理解して、みゆきの意図した通りの準備をしてくれ た。彼女たちなりに状況判断してくれた結果だ。運が悪ければ、この些細なミスが命取り になるかもしれないところだった。もっと言うなら患者を見た瞬間、呼吸が苦しいことと 原因は食べ物であろうことを推測するべきだった。みゆきの理想は、それほどに高い。 みゆきにはそれを悔やむ暇はない。この処置は患者を傷つける危険を孕んでおり、ミス は許されない。かといって過剰に慎重にやるわけにもいかない。今こうしている間にも、 子供は苦しんでいるのだ。一分間息を止めるだけでも辛いのだから、この子供の苦しみは その遥か上をゆくだろう。事実、患者の子供は少しも暴れていない。 「先生、お願いします!」 取り乱している母親に一度だけ肯いて、みゆきは患者を寝かせたベッドに赴いた。 いくら若輩だろうと、みゆきは医師であり先生と呼ばれる人間なのだ。 そのプレッシャーと戦いながら、みゆきはスタッフから器具を受け取った。 「柊先生、こんなの覚えて役にたつんですかぁ?」 つかさの授業を聞く十数人の生徒の中の紅一点。年の頃十八から十九あたり、その彼女 が気だるそうに質問してきた。 「役に立ちます。ちゃんと覚えないと先生の説明を聞いてもわからないでしょ」 白板に何も知らない者には訳の分からないカタカナを書き連ねて、解説を加える。 「アルティ、じゃなくて、アリュメットはマッチ棒くらいの太さに切ることで、バトネは バトンっぽく切ったもの、ブリュノワーズは1、2ミリくらいの角切り、ペイジャンヌ、 じゃなくてペイザンヌは厚さ1ミリ、角は1センチくらいの角切りです」 フランス料理における、切り方の用語である。日本語でも呼び名はあるが、人によって はこのフランス語のほうを使ってくるので、正しく覚えなければ後の授業に差支えがある。 つかさは調理師専門学校を卒業して、小さなフランス料理店で働いていた。数年が経ち シェフにも一人前と認められるようになった頃、かつて通っていた専門学校から講師をし てみないかという打診が来た。いつかは自分の店を持ちたいと思っていたつかさは、教え ることで得るものもあるだろうと考え、掛け持ちでこの仕事を引き受けた。 講義といっても実際に料理を作ることばかりではなく、料理の理論やテーブルマナーに 関する授業も行っている。現在は調理室兼教室でフランス料理の簡単な用語とその実践に ついて教えているところだった。 その授業が、つかさには上手くこなせなかった。正しく知識を持っていて何と伝えれば いいかもわかっているが、人前ということもあり、思ったとおりに口が動いてくれない。 「よくわからないんですけどぉ」 「これから実際にやってもらいます……」 ただでさえ紛らわしい用語の数々だが、つかさの説明が要領を得ないせいで余計に覚え づらいのも事実である。 とはいえ、これだけ突っかかってくるのも奇妙であった。このつかさの授業が始まって から一事が万事この調子で、小学校のクラスに一人はいる悪ガキのような態度であった。 他の生徒たちは一様に不快そうな顔をしている。せっかく志を持って入学してきたという のに、場の雰囲気を読まずにこれだけ喚きたてていれば不愉快なのも当たり前である。 そしてその責任は彼女を止められないつかさにもある。 「なんでこんなややこしい名前つけるの。覚えるほうの身になれっての」 「あ、あの、それはね……」 ややこしいように思える用語が存在するのは、あった方が便利だからだ。どんな食材を どんな目的で調理するか、その指針がはっきりしているとき、どんな切り方をするべきか 一言で説明できるようにするためだ。 そう言ってやればいいとわかっているのに、できなかった。 次に言葉を発すれば、彼女はまた何か反抗してくるのではないか。何を言っても、彼女 はわかってくれないのではないか。 「先生、ボケっとして怪我しそう」 そんなことはない。包丁は正しく扱える。そう言い返せばいいのに……。 情けなくて涙が出そうだった。幼い頃は、男の子にいじめられた時のことを思い出した。 そんな時はいつもかがみが守ってくれたのだが……。 「大体、料理人ってのは偉そうなんですよ。専門用語を使うのってそうゆうことでしょ。 こんなのやってて何が楽しいんだか」 彼女のその言い方に、つかさは引っかかるものがあった。 数学や歴史を習っても役に立たないと主張する学生はたくさんいる。だが、調理師専門 学校に来て料理用語にいちゃもんをつけるのは不可解だった。好きなことならどんなに辛 くても頑張れるものなのだ。 つかさはこの女生徒の一連の行動から気付いた。 この子は、料理が好きではない。それなのに今ここにいるという矛盾に彼女自身も憤り を感じていて、その矛先をつかさに向けているのだ。 結局のところ、彼女は子供なのだ。ただ喚くだけでしか反抗できない。そんな子が何故 調理師専門学校に入ったのか、つかさには知る由もない。それでも。 「椿さん」 「なんですか」 彼女を見据え、その名を呼ぶ。 生徒たちの視線が痛かった。その視線には、つかさへの不信感が込められているように つかさには思えた。辞めてしまいたいと思った。ここから早く立ち去りたいと思った。 それでも。 「これから先生がやってみてます。よく見ていてください」 自分に先生と呼ばれる資格があるとしたら、料理を教えることだけしかない。 だから、先生であるために、つかさは包丁を手に取った。 『先生、原稿はまだですか!?』 「今やってるところです。締め切りまでにはなんとか」 先生と呼ばれた女性――泉こなたは電話の相手に頭を下げた。相手はここに居ないから 意味がないと、かつてかがみに指摘したことがあったが、分かっていても無意識にやって しまうものなのだ。 『締め切りは明日ですよ! わかってますよね』 「完成度は80%です」 頭を下げたいという気持ちに嘘はないが、台詞の方は大嘘だった。本当はまだ一文字も 書いていない。 『ネタはいいですから、お願いしますよ』 巫山戯てないで原稿を書いてくれという意味なのか、こなたの嘘を見抜いての返しなの か、こなたには判別できなかったが、とりあえずネタが理解して貰えたことに小さな満足 を覚えた。編集とのお決まりのやりとりを一通りこなして電話を切ると、作家・泉こなた はパソコンとの睨めっこを再開した。 内容が決まってないわけではない。完結までのプロットは既に出来上がっている。 夢も目標もなく漫然と日々を過ごしていた女子高生が、ある切欠で小説家になることを 志すという物語。――それは、こなた自身をモデルにしたものだった。 高校を卒業してから作家になるまでに、それなりに苦労を重ねてきたが、それはまた別 の話。あくまで主人公の少女が何を思いどう変わっていくかを描いた物語である。 あの頃の気持ちを思い出しながらキーボードに手を置き、何文字か、あるいは数ページ 分の会話文を打ってはこれは違うと感じ、バックスペースでそれを消す。身体に疲れを感 じたら背もたれに寄り掛かって伸びをして、画面とキーボードに視線を戻す。十五分の周 期でそれを繰り返し、筆は遅々として進まない。勿論、筆というのは比喩表現だが。 ある雑誌で十二回に亘って連載されるうちの第七回。これからこなた、もとい主人公は 先生に決意を打ち明けることになる。先生は主人公に目標が出来たことを喜びながらも、 主人公が作家になろうと考えた理由を尋ね、進路相談の現実的な話を交えながら理由を語 ってゆく。主人公は活字嫌いだったうえに成績も芳しくなく、そんな理由から自ら諦めか けていた選択を先生は真剣に後押ししてくれるのだ。 そんな話になることは既に決定しているのだが、頭の中に文字が浮かんでこない。調子 のいい時はどんな言葉を使えば自分が伝えたいことを表現できるのかが自然に閃くのだが。 自分自身のことならば、大抵のことはすらすら書ける。だが、ななこ、もとい先生の事 をどう書けばいいのかがわからなかった。この先生は生徒にフレンドリーな態度で接する 人物として設定されているのだが、それがこなたには巧く表現できなかった。それらしき 人物を書いてみても、それは単なる気さくな人間でしかなかった。こなたが今も先生と呼 んで慕っている黒井ななことは全くの別人になってしまう。 夢と現実の板挟みに悩んでいたこなたを導いてくれたななこ。こなたは、彼女に習った 生徒たちがどんなに先生を慕っているかをも同時に表現したかった。 「ま、同じ先生でも大違いだよネ」 ななこに比べてみれば、一遍の小説さえ碌に書けずに編集さんを困らせてばかりの自分 のどこが先生なのか。自嘲の笑みを漏らす。 作家になったのは、書きたいことがあったからだ。無論、ただ書きたいだけなら同人誌 でもなんでも方法はいくらでもある。それでも、こなたはプロとして書くことに拘った。 拘るだけの理由が、こなたにはあった。 今回の作品は、自分にそれを書くだけの力があるかどうかを示す試金石になると考えて いた。この作品が好評で迎えられるならば、自分は小説家として一人前だと。 それ以前に、完成さえできないようでは……。 スランプに陥ったことは何度もあったが、今回は深刻だった。自分自身の小説家として の原点に関わる問題なのだ。十年前のあの日、もしこのことを小説に書くことがあるとし たら必ずななこに読んでもらおうと、密かに決意していたのだから。 そう、高校を卒業してからもうすぐ十年が経とうとしている。先生は、あの頃の友達は、 元気にやっているだろうか。かがみは弁護士に、つかさは料理店に勤めながら調理師専門 学校の講師に、みゆきは小児科医になった。どの職業も並みの苦労では勤まらないことは わかっている。干渉しすぎるのも悪いかと思い、あまり連絡はとっていない。 もしかしたら、不調の原因は懐旧の情かもしれない。そんなことも考え始めた。 「気分転換、気分転換」 自分に言い訳をしながら、こなたは作家になってからは手離さなくなった携帯電話の画 面に見知った番号を表示させた。 『おう、泉。また急に電話寄越したもんやな』 十数秒の間を開けて、ななこの声が聞こえてきた。 「電話を予告することなんてできないじゃないですか」 『はは。ま、そらそうやな。もうネトゲもチャットもやっとらんし』 ななこの軽い笑い声。電話の向こうにその存在を感じる。 「先生は迷惑でしたか?」 『なんや泉らしゅうないな。うちらはもうそんな関係やないやんか』 「でも、先生は先生ですから」 『……悩みでもあるんか?』 ななこがどうやってこなたの心境を察したのか、こなたにはわからなかった。知らない うちに声のトーンが低くなっていたか、話の脈絡がおかしいと感じたのか、それとも電話 をかけてくること自体が変だと思ったのか。 どうやって話を切り出そうか、少し悩んだ。そもそも先生と何を話したかったのかすら 決めていない。ななこに言わせれば、もう先生と呼ぶような関係ではないらしいが―― 「先生って何なんでしょうね」 思わず口をついて出た疑問。 「何をやってれば先生なんでしょうか」 『言葉の定義ならお前の方が専門やろ。……まあ、教師とか塾講師なんかは先生やな』 電話を持っていないほうの手で指折りして数える。数えても特に意味はないのだが。 「インストラクターとか、教える仕事はみんなそうですね。……つかさも」 学校で料理を教えるつかさのことを思い浮かべる。生徒にバカにされてないか、多少の 不安がある。 『医者とか弁護士とか』 「専門知識が必要で、敬うべき相手として接する職業……みゆきさんとかがみもそうだ」 お人良しのみゆきは必要以上に気負っていないか、真面目なかがみが理不尽な現実を目 の当たりにしてどう思うのか、やはり心配だ。 『あとは創作する仕事やな……作家みたいにな』 「……先生って何なんでしょう」 もう一度、疑問を繰り返す。 「職業だけで先生って呼んでもらえるわけじゃないですよね」 もしこなたが筆を折ったら誰も先生と呼んでくれないだろうが、ななこが教師の職を辞 したとしてもこなたは先生と呼び続けるだろう。 「未だに私が先生だなんて思えないんです」 電話越しにななこの溜息が聞こえた。ななこにも思うところがあるのかもしれない。 『まあ、作家は他の先生と違うて資格のいらん仕事やからなぁ』 作家は名乗った者勝ちと言われる。評価がどうあれ、名乗ってしまえば作家なのだ。 実際には、それなりの条件を満たさなければプロとは呼ばれないのだが。 『そうやな……ウチの考えるに、先生っちゅうもんはな――』 先生という仕事 (2)に続く コメントフォーム 名前 コメント