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内代メモ Bartter症候群 Gitelman症候群 Liddle症候群 高プロラクチン血症 原発性副甲状腺機能亢進症 褐色細胞腫 原発性アルドステロン症 von Gierke病 ミトコンドリア脳筋症 Hurler症候群 Fanconi貧血 Gaucher病 Sheehan症候群 Simmonds症候群 Chiari-Frommel症候群 神経性食思不振症 メタボリックシンドローム 甲状腺癌 甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症 亜急性甲状腺炎 バセドウ病 橋本病 家族性高コレステロール血症 SIADH 尿崩症 Refeeding症候群 糖尿病 副甲状腺機能低下症 亜鉛欠乏症 副腎皮質過形成 [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]]
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A 甲状腺機能亢進症 備考 Basedow病〈Graves病〉,Plummer病 101A48 25歳の女性。動悸と手の震えとを主訴に来院した。2か月前から疲れやすくなり,動悸を感じるようになった。食欲は旺盛であるが体重は変化していない。汗が多く,イライラするようにもなった。10日前から安静時の手の震えを感じる。意識は清明。身長 158cm,体重 50kg。体温 37.2℃。脈拍 112/分,整。血圧 156/42mmHg。眼裂は大きく,上眼瞼縁と角膜との間に強膜が認められる。う歯と歯槽膿漏とを認める。びまん性甲状腺腫を認める。血清生化学所見:総コレステロール 100mg/dl,AST 30IU/l,ALT 22IU/l,ALP 380IU/l(基準 260以下),γ-GTP 42IU/l(基準 8~50),TSH 0.01μU/ml以下(基準 0.2~4.0),FT3 12pg/ml(基準 2.5~4.5),FT4 7.6ng/dl(基準 0.8~2.2)。 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。 a β遮断薬投与 b 無機ヨード薬投与 c サイロキシン投与 d メチマゾール投与 e 甲状腺亜全摘術 ○ a × b × c 禁忌 ○ d × e 正解 ad 診断 Basedow病 99G48 45歳の女性。1年前から両眼の眼球突出に気付き,最近増悪したため来院した。両側の眼瞼開大〈Dalrymple徴候〉と下方視で強膜上部の露出〈Graefe徴候〉とを認める。拍動性雑音はない。眼窩単純MRIの脂肪抑制T1強調冠状断像を別に示す。 眼球突出の原因で最も考えられるのはどれか。 a 内頸動脈海綿静脈洞瘻 b 眼窩蜂巣炎 c 眼窩脂肪組織腫大 d 外眼筋肥大 e 眼窩腫瘍 × a × b × c ○ d × e 正解 d 診断 Basedow病眼症による外眼筋の肥厚と考えられる
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放射線の人体への影響 ● 被ばくと甲状腺癌 「獨協医科大学」より ● 甲状腺被曝〔Bing検索〕 ■ 緊急国家安全情報 「J-cia(2022.9.29)」より / ロシア、ホウ素製剤を買い集め.... 核戦争?原発事故? ■ 放射能にはヨウ素剤、なければ昆布かワカメなど海藻を! 「初めてのB MW(X5)(2011年03月12日)」より / 放射能にはヨウ素剤、なければ昆布かワカメなど海藻を! 放射能を被爆すると甲状腺がんの危険が増大します。以前見たテレビでも、チェルノブイリで被爆した子供たちの多くが甲状腺がんになって、日本の援助で手術をしてたのを見ました。 なんでも、臨界事故で放出された放射性ヨウ素(131I)が人間の体内に入ると甲状腺で蓄積され、それが放出する放射線で癌になるそうです。 それを予防する方法として、先に放射性でないヨウ素を摂取しておけば先に甲状腺に蓄積され、放射性ヨウ素が入る余地がなくなり溜まりにくいそうです。 本来であれば、ヨウ素剤を飲むのですが、なければ、昆布やワカメ・寒天など海藻がヨウ素を多く含んでいます。手に入るなら早めに摂取しておきましょう。ただ、買い占めたりせず分け合って助け合いましょうね。 原子力教育を考える会からの転載 ヨウ素剤 Q A ヨウ素剤について一般的な知識をQ A 方式でまとめてみました。 + ... Q1)なぜヨウ素剤を飲むの? A 原子力施設に事故がおきた場合、いろいろな放射性物質が施設から放出されます。放射性ヨウ素もその中の一つです。放出された放射性ヨウ素は、呼吸や食物とともに体の中に取り込まれ、甲状腺に集まります。そのため甲状腺癌の原因になるおそれがあります。これに対し、前もってヨウ素剤をんでおけば、放射性ヨウ素が甲状腺に集まることを防ぎ、尿や便から排出されて、発癌の危険性(リスク)を低減することが出来ます。 Q2)どんな時にヨウ素剤をくばるの? A 事故の規模などから計算して、甲状腺の被ばく線量が100mSvをこえると予測されたときにくばられます。 Q3)100mSv の被ばくを受けるのは大気中にどのくらいの放射性ヨウ素がある場合? A 大気中の放射性ヨウ素が4,200Bq(べくレル)/m3 の場合24 時間その空気を吸入することによって小児甲状腺の被ばく線量が100mSvとなると予測されます。 注ー1:チェルノブイリ事故で甲状腺がんになったのは主に子供でしたから、子供には予測被ばく線量が低い場合でもヨウ素剤を与える方が望ましといえます。 注ー2:小児が甲状腺癌になりやすいことを考慮してベルギーでは、0 から19 歳までの若年者、妊婦、授乳婦は10mSv、オーストラリア(0 から16 歳、妊婦、授乳婦)、ドイツ(0 から45 歳)、アメリカ(0 から18 歳、妊婦、授乳婦)では50mSv をえると予測されたときにヨウ素剤を服用します。WHO も若年者に対しては、予測線量が10mSv を超える場合に服用することを推奨しています。 注ー3:各国のヨウ素剤を配布する予測線量、配布場所などに関しては最後にまとめてあります。 Q4)ヨウ素剤はどこでくばるの? A ヨウ素剤は各避難所などで配られます。 注ー1:配る場所は地方によって事情が異なりますから、一様ではない可能性があります。普段から保健所などに問い合わせておくと良いでしょう。 注ー2:平常時に、あらかじめ各家庭に配ることはしないと決められました。しかし、これはまだ検討の余地があるそうですから、自治体などで交渉してみるとよいでしょう。 Q5)ヨウ素剤はいつ飲むのが効果的? A ヨウ素剤は放射性ヨウ素が体に取り込まれる以前、または直後にむのが効果的です。この時期にのめば甲状腺にたまる放射性ヨウ素の90%以上を抑えますが、放射性ヨウ素が摂取された後4 時間以内では抑制効果が50%に落ち、6 時間以降であれば効果はほとんどありません。 放射性ヨウ素は呼吸により気管支や肺から、また口から入ったものは消化管から吸収され血液の中に入ります。このように取り込まれた放射性ヨウ素の10 から30%は、24 時間以内に甲状腺に集まり、残りの大部分は尿から排出されます。 Q6)ヨウ素剤は何回飲むの? A 飲む回数は1 回とされました。それ以上服用することが必要と予測されるときには避難を優先させるそうです。 注:地震により原発事故が引きおこされたいわゆる原発震災などの場合、道路の崩壊や混乱で避難が出来なくなることも考えられます。しかしこのような場合は原災法では一切考慮されていません。また事故の規模もチェルノブイリ級の事故は日本では起こりえないと決められています!。 Q7)ヨウ素剤はどれくらい飲むの? A ヨウ素剤を飲む量は年齢によって異なります。その量を年齢別に表にまとめます。 年齢 ヨウ素量 ヨウ化カリウム量 新生児 12.5mg 16.3mg 生後1ヶ月から3歳未満 25mg 32.5mg 3歳以上13 歳未満 38mg 50mg 13歳以上40 歳未満 76mg 100mg 40歳以上は投与しない ー ー •新生児から3 歳未満の小児については丸薬を細かく砕いてシロップに溶解して与えます。ヨウ化カリウムは、いったん水に溶かしてしまうと不安定になりますので、水溶液の状態で長く保存することは出来ません。 •現在日本に用意されているヨウ素剤は、ヨウ素量38mg、ヨウ化カリウム量50mgを含む丸薬1 種 なので、当面これを使用します。従って •3 歳以上13 歳までは丸薬を1錠 (ヨウ素量38mg) •13 歳以上の場合は丸薬を2錠(ヨウ素量76mg) 注:ヨウ化カリウムの製剤で30mg以上服用すれば、放射性ヨウ素が甲状腺へ集まるのを93%抑制することができるという実験結果を根拠にしています。 •40 歳以上にヨウ素剤を投与しないのは、放射性ヨウ素によって甲状腺がんの発生率が増加しないためと説明しています。ただし線量が5グレイを越えると予測されるときは放射線により甲状腺機能低下が起きるため40歳以上でも服用します。 Q8)ヨウ素を含む食品を食べると予防効果があるの? A ヨウ素は海産物特にコンブに多く含まれています。コンブ乾燥重量100gあたりには100から300mgのヨウ素 が含まれています。しかし、コンブを食べることによって短時間に大量のヨウ素を体内に取り入れるのは難しいようです。 各家庭にあるヨウ素を含むうがい薬や外用薬を飲むことについて: これは、安全性が確認されていませんし、ヨウ素含有量が少ないため、放射性ヨウ素が甲状腺に集まるのを防ぐ効果は少ないといわれています。 注ー1:コンブについていえば、10x10cm(10g)のコンブでだしをとると、だしの中に約16mgのヨウ素が出てきま す。これを2 杯 めば30mgのヨウ素が体に入ります。問題はコンブの種類によって含まれているヨウ素の量が違うので だしにとれるヨウ素の量も多い少ないがあることです。乳幼児では一度に多くの水を飲めないので、ヨウドカリ剤を少量の水に溶かしてのませる必要があります。 Q9)ヨウ素剤を服用することによる副作用は? A ヨウ素剤を服用したときにおこる副作用は大きく二つに分けられます。 一つは多量のヨウ素が甲状腺機能を抑えて甲状腺機能低下症になることです。 二つ目は逆に甲状腺機能亢進症をおこすことです。これはヨード不足の地域で見られることで、ヨウ素を充分にとっている日本人にはほとんど見られません。 注ー 1:ヨウ素剤服用による副作用は非常に希です。国際原子力機関(IAEA)の資料では、一日あたり300mg(ここで決められた服用量の4 倍から8 倍量)のヨウ素を服用した場合でも100 万人から1000 万人に一人の確率で皮膚のかゆみや紅斑、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症などの副作用がでるとしています。死亡する確率は10 億分の1 だそうです。ポーランドで小児1050 万人にヨウ素剤を与えて副作用は報告されていません。 注ー2:本来ヨウ素というものは人間の生命にとって無くてはならない甲状腺ホルモンを作るために必須の元素です。生体にヨウ素に対する拒否反応がある方が生命にとって危険であると考えられます。 Q10)なぜ、小児は放射性ヨウ素によってがんになりやすいの? A 小児は成長が盛んなために代謝も盛んです。甲状腺の細胞も盛んに分裂しています。本来放射線による傷害を受けやすいのは盛んに分裂している細胞です。代謝が盛んだということは甲状腺ホルモンの産生も高く、従ってヨウ素を沢山取り込むのです。その結果、放射性ヨウ素も多く取り込んでしまうことになり、放射線によって遺伝子に傷がつき後にがんになる危険性が高まるのです。 Q11)ヨウ素剤を服用させない方がよいと考えられる病気は何? A ヨウ素過敏症(ヨウ素を含む造影剤過敏症、低補体性血管炎、ジューリング疱疹状皮膚炎、甲状腺機能異常症等です。 これらの疾患を抱えている人でも1回の服用であれば問題ないと考えられますが、普段からどうすればよいかを医師に相談して考えておきましょう。 Q12)どんな放射能でもヨウ素剤で取り込みを予防できるの? A ヨウ素剤によって体の中に取り込む放射能を少なくできるのは放射性ヨウ素だけです。ほかの放射性物質、放射線に対しては、 ヨウ素剤は全く効果はありませんので、図8に示したようにできるだけ取り込まないように注意するしかありません。 参考のために 日本ではヨウ素剤は医師の処方箋がないと買うことが出来ないため、行政がヨウ素剤の家庭配布をしないと決めた場合、いざというときに手元にヨウ素剤が無い事がおこりえます。 特に原発立地県に住んでいて、20 歳以下の子供がいる家庭では行政をうごかすなどしてヨウ素剤を手元に置いておく方が安心です。 行政は一般の人によくヨウ素剤の使い方を説明して、説明書とヨウ素剤を防災用具と一緒に保管してもらい、1 年に1 度の防災訓練の時に確認する等して注意を促せば、事故発生時に見つからないとか、誤って飲むなどの事故は避けることが出来るでしょう。 ヨウ素剤は、決められた量を1 回服用する場合あまり心配ありませんが、長期間連続服用すると、甲状腺機能亢進症や、甲状腺機能低下症などを引き こすおそれがあります。その場合は直ちに服用を中止すれば元に戻ります。 関連情報URL http //www.nuketext.org/manual.html
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Ⅹ 内分泌・代謝・栄養疾患 約8% 1 間脳・下垂体疾患 約14% A 中枢性〈真性〉性早熟症 B 視床下部性性腺機能低下症 C 神経性食思〈欲〉不振症 D 視床下部腫瘍 E 下垂体腫瘍 F 先端巨大症,下垂体性巨人症 G Cushing病 H プロラクチノーマ I 無月経乳漏症候群 J 下垂体前葉機能低下症 K 自己免疫性視床下部下垂体炎 L 成長ホルモン分泌不全性低身長症 M 尿崩症 N ADH不適合分泌症候群〈SIADH〉 2 甲状腺疾患と副甲状腺〈上皮小体〉疾患 約12% A 甲状腺機能亢進症 B 甲状腺機能低下症 C クレチン症 D 慢性甲状腺炎〈橋本病〉 E 無痛性甲状腺炎 F 亜急性甲状腺炎 G 急性甲状腺炎 H 単純性甲状腺腫 I 腺腫様甲状腺腫 J 甲状腺良性腫瘍 K 甲状腺悪性腫瘍 L 副甲状腺〈上皮小体〉機能亢進症 M 副甲状腺〈上皮小体〉機能低下症 3 副腎疾患 約12% A Cushing症候群 B 原発性アルドステロン症 C 続発性アルドステロン症 D Addison病 E 急性副腎不全 F 副腎性器症候群 G 先天性副腎皮質過形成,先天性副腎皮質酵素異常症 H 褐色細胞腫 I 神経芽腫 J 副腎偶発腫瘍 K 副腎癌 4 その他の内分泌疾患 約12% A 性腺機能低下症 B 性早熟症〈思春期早発症〉 C 多発性内分泌腫瘍 D 消化管ホルモン産生腫瘍 E インスリノーマ F カルチノイド症候群 G 異所性ホルモン産生腫瘍 H ホルモン受容体異常症 5 糖質・脂質・蛋白・アミノ酸代謝異常 約26% A 糖尿病 B 糖尿病性ケトアシドーシス〈ケトン性昏睡〉 C 非ケトン性高浸透圧性昏睡〈高浸透高血糖症候群〉 D 乳酸アシドーシス E アセトン血性嘔吐症〈周期性嘔吐症〉 F 低血糖症 G 新生児低血糖症 H ケトン性低血糖症 I 糖原病 J 乳糖分解障害症〈乳糖不耐症〉 K ガラクトース血症 L リピドーシス M 脂質異常症〈高脂血症〉 N 黄色腫 O 肥満症 P 脂肪吸収不全症 Q 低蛋白血症 R 血清蛋白異常 S アミロイドーシス T フェニルケトン尿症 U ホモシスチン尿症 V メープルシロップ尿症 W 尿素サイクル異常症 X 有機酸代謝異常症 6 その他の代謝異常 約12% A ムコ多糖症 B 痛風 C 高尿酸血症 D ポルフィリン症 E 先天性ビリルビン代謝異常症 F ヘモクロマトーシス G Wilson病〈肝レンズ核変性症〉 H Menkes病 I 亜鉛欠乏症候群〈腸性肢端皮膚炎〉 J 脱水 K 浮腫 L 水中毒症 M 酸・塩基平衡の異常 N 血清電解質の異常 O ビタミンA欠乏症・過剰症 P ビタミンB1欠乏症 Q ビタミンB2欠乏症 R ビタミンB6欠乏症・依存症 S ビタミンB12欠乏症 T ビタミンC欠乏症 U ビタミンD欠乏症・過剰症・依存症 V ビタミンE欠乏症 W ビタミンK欠乏症・過剰症 X ニコチン酸欠乏症〈ペラグラ〉 Y 葉酸欠乏症 Z ビオチン欠乏症 AA 骨粗鬆症 AB くる病,骨軟化症 AC Marfan症候群 AD Ehlers-Danlos症候群 AE 弾力性仮性黄色腫 7 乳腺・乳房疾患 約12% A 乳腺炎 B 乳腺症 C 乳腺線維腺腫 D 乳腺管内乳頭腫 E 乳腺葉状腫瘍 F 乳癌 G 女性化乳房症 このページを編集
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「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について」 2.放射線被ばくによる甲状腺への影響 2.放射線被ばくによる甲状腺への影響2-1 甲状腺がん(1) 広島、長崎の (2) 放射線治療後の患者の (3) 核爆発実験で (4) チェルノブイリ事故後 (1)~(4)の調査より 2-2 甲状腺機能低下症 2-3 その他の甲状腺疾患 甲状腺への放射線の影響は、外部被ばくによる場合と甲状腺に取り込まれた放 射性ヨウ素の内部被ばくによる場合がある。安定ヨウ素剤の予防服用は、放射性 ヨウ素の内部被ばくに対してのみ有効である。 放射線の甲状腺への外部被ばくは、放射性ヨウ素の甲状腺への内部被ばくに比 べて、放射線の影響が厳しくなることを踏まえ、ここでは、甲状腺への放射線の 外部被ばく及び内部被ばくの知見を考え合わせることとする。 2-1 甲状腺がん (1) 広島、長崎の 広島、長崎の原爆被災者の長期にわたる疫学調査(1)によると、甲状腺外部被ばく後、長期間にわたり甲状腺がんの発生確率の増加が認められている。すなわち、被ばく者の生涯にわたる甲状腺がんの発生確率(生涯リスク)については、 甲状腺がんの発生確率は、被ばく時の年齢が20歳までは、線量に依存して有意な増加が認められる(※2) 被ばく時年齢が、40歳以上では、甲状腺がんの生涯リスクは消失し放射線による影響とは考えられなくなる(※2) という結果が得られており、被ばく時の年齢により甲状腺がんの発生確率が異なることが判明している。 (注)本報告では、放射線の単位である「Gy」と「Sv」については、概念の混乱を避けるため、準拠した文献の記載どおりとした。また、β 線やγ 線の放射線荷重係数を1として、1Gy=1Sv とする。 (2) 放射線治療後の患者の 広島、長崎の原爆被災者のデータに加え、放射線治療後の患者のデータをまとめ甲状腺外部被ばくによる甲状腺がんの発生確率を解析した結果(※3)では、以下の知見が得られている。 5歳未満での被ばくに比較して、10~14歳での被ばくでは、その発生確率は5分の1に低下する。また、20歳以上では、1Gy 以下の甲状腺被ばく後の甲状腺がんの発生確率は極めて低い 若年時に被ばくした者の甲状腺がんの発生確率は、100mGy の甲状腺被ばくでもその増加が観察される 若年時に被ばくした者の甲状腺がんの発生確率は、被ばく後5~9年で増加し、15~19年で最大となり、40年後でも発生確率は残存する (3) 核爆発実験で マーシャル諸島における核爆発実験で生じた放射性降下物による甲状腺被ばくの影響調査(※4)では、小児の甲状腺がんの発生確率の増加が認められている。なお、甲状腺に集積した放射性物質としてヨウ素以外にテルルの存在が報告されている。 (4) チェルノブイリ事故後 チェルノブイリ事故後の国際的調査に関して、被調査集団の事故時の年齢が15歳未満で、その60%は5歳未満の小児を対象とした調査では、甲状腺内部被ばくによる甲状腺がんの発生確率は、有意な増加が認められている(※5,6,7,8)。 また、チェルノブイリ原発事故当時の乳幼児に関する調査では、事故直後の短半減期の放射性降下物による甲状腺内部被ばくによる甲状腺がんの増加が示唆されている(※8,9,10)。 さらに、ロシアで甲状腺内部被ばく者の甲状腺がんの発生確率に関する調査では、被ばく時の年齢が18歳未満の者では成人の3倍である(※11)。 なお、チェルノブイリ事故では、ヨウ素-131と甲状腺発がんリスクとの関連が報告されてきたが、最近の別の研究では、甲状腺がんの発生にヨウ素-131以外の放射性ヨウ素が寄与している可能性が示唆されている(※12,13)。 (1)~(4)の調査より 上記の(1)~(4)の調査より、以下の知見が得られている。 放射線被ばくにより誘発される甲状腺がんの発生確率は、特に乳幼児について高くなる 放射線被ばくにより誘発される甲状腺がんの大部分は、甲状腺濾胞細胞に由来する乳頭腺癌であり、一般的には、悪性度が高くないため、適切な治療が行われれば、通常の余命を全うできる なお、放射線被ばくにより誘発される甲状腺がんに関する上記のいずれの調査も、死亡に基づくものではなく罹患率に基づいて得られた解析である。 2-2 甲状腺機能低下症 一定量以上の放射線に被ばくした後、数ヶ月の期間をおいて、甲状腺の細胞死の結果として甲状腺ホルモンの分泌が減少することにより、甲状腺機能低下症が発症する場合がある。 甲状腺機能低下症の発症は、放射線の確定的影響であって、しきい線量が存在する。そのしきい線量を超えた場合には、被ばく線量が増加するに従って発生率が増加し、重篤度も高くなる。 現在、国際原子力機関(以下「IAEA」という。)並びに世界保健機関(以下「WHO」という。)では、内部被ばくによる甲状腺機能低下症が発症すると予測されるしきい線量として甲状腺等価線量で、5Gy が提案されている(※14,15)。このしきい線量については、下方に、見直しが行われているところである(※15,16)。 2-3 その他の甲状腺疾患 マーシャル諸島における核爆発実験で生じた放射性降下物による甲状腺被ばくの影響調査(※4,17)及びチェルノブイリ原子力発電所事故調査(※9)では、小児の甲状腺良性結節の発症が報告されている。一方、長崎の原爆被災者の最近の調査では、甲状腺被ばくの影響として自己免疫性と考えられる甲状腺機能低下症の発症も示されている(※18)。これら甲状腺疾患の発症に係る放射線被ばくとの関連については、さらに検討が積み重ねられているところである。 「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について」
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#blognavi 透析治療1年と7ヶ月。 パパの月1の血液検査。今月は検査表に、intact-PTHという、見慣れない項目が追加されていました。その項目にマーカーが付いてて、、これは副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されているのだそうです。 副甲状腺ホルモンが大量に分泌されると、骨からカルシウムが漏れ出して、つまり骨がスカスカになって骨折しやすくなったり、血管が石灰化したりするんだとか。 確かにここ数ヶ月カルシウムの検査値が低くて、いつもマーカーを付けられていました。ひどくなると手術にもなるらしいのですが、しばらくは(カルシウムの吸収を促す)ビタミンDのカプセルを飲むことになりました。 ちなみに、副甲状腺ホルモンの基準値は本などを見ると、180から360pg/mLの範囲となっていることが多いですが、この情報はもう古くて、今は180pg/mL以下が基準とされているそうです。 同じ病気で、仲間や情報を探しているひとに参考になるのではと書いておきます。 hankachi1.jpg ←ドロボウじゃありません。十市(といち)ですよ。ハンカチ十市(といち)。 hankachi2.jpg パパの不用になったハンカチで遊んでみました。 パパさん、頑張れ~!!-- ヨシコ (2007-06-16 12 00 54) パパさんは、そんなこと言われる前に頑張っているんだった、、、十市、、いい味だしてます、、、えーと、どこかで見たなぁ、、水戸黄門だったっけ、、暴れん坊だったっけ、、大岡越前だったっけ、、 -- ヨシコ (2007-06-16 22 47 21) ■■■お返事■■■ヨシコさんへ 水戸黄門だったっけ、、暴れん坊だったっけ、、大岡越前だったっけこのかぶり方は「現代かぶり」とかいうんだったかなあ、ちなみに水戸黄門で助さん角さんのは「道中かぶり」というらしいよ。うっかり八兵衛のは、えーと、、。副甲状腺ホルモンのほうは高血圧と同じように、これといった自覚症状がないんだよね。唯一、数ヶ月前からアバラ骨や背骨の上が「かゆい、かゆい」と言ってたので、カルシウムが溶け出す、リンが骨に沈着するといった影響はこんなとこに出てるようです。 -- うらん (2007-06-17 10 28 03) 名前 コメント カテゴリ [パパの病気] - trackback- 2007年06月16日 06 17 14 #blognavi
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治療 抗甲状腺薬 Nakamura H et al. JCEM 2007;92 2157-62.(浜松医大のスタディ) 患者 バセドウ396人 介入 randomized MMI 15mg/日, MMI 30mg/日 or PTU 300mg/日 結果 4, 8, 12wの時点でT4正常化した患者はMMI 30mg群にて他群より多い。4, 8wではギリギリ有意、12wでは有意。正常fT4を達成したのはMMI30,MMI15,PTUで97, 86, 78%。軽症・中等症バセドウでは三群同等、重症バセドウではMMI30がより有効。 副作用 LFT異常、WBC減少は、MMI15, MMI30ともPTUより少ない(6.6, 6.6 vs 26.9%、0, 0.7 vs 4.8%)。皮疹は、MMI15がMMI30、PTUより少ない(6.6 vs 22.3, 22.1%)。
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PTH(parathyroid hormone) N末端断片がPTH/PTHrP receptorに結合して作用発揮 intact PTHは血中の総PTHの5~30%に過ぎない 生理作用 bone and kidneyに作用して、血中CaとPの濃度を調節する。この際、活性型Vit.Dの作用を必要とする。 腎作用-distal tubuleにおけるCa再吸収↑-proximal tubuleにおけるP排泄↑-proximal tubuleにおける1,25(OH)2Vit.Dの産生促進 骨作用osteoblastのPTH receptorに結合→osteoblastからosteoclast活性化因子(RANKL)の分泌→osteoclast数および活性の上昇→骨吸収の促進→血中Ca上昇 PTHの持続投与→骨吸収促進 PTHの間欠的投与→osteoblast増加、骨形成促進→osteoporosis治療薬 PTH分泌の調節 Ca sensing receptor-副甲状腺主細胞細胞膜上に存在するGTP共役型7回膜貫通型受容体。細胞外Ca濃度上昇→Caのreceptorへの結合→PLC活性化→細胞内Ca蓄積部位からのCa放出→PTH分泌抑制-parathyroidとkidneyに強い発現-受容体の変異により、PTH分泌のセットポイントに狂いが生じる→家族性低Ca尿性高Ca血症、新生児重症副甲状腺機能亢進症、常染色体優性遺伝性家族性副甲状腺機能低下症 1,25(OH)2Vit.D---副甲状腺細胞に存在するVit.D receptorを介して、PTH geneの転写を抑制する Pによる調節---直接的にPTHの分泌を増加させる
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D 用法・用量 小項目 投与経路と種類の特徴〈経口,舌下,皮膚,粘膜,直腸,注射,吸入,点眼,点鼻〉,剤型,服薬計画,服薬指導,コンプライアンス,アドヒアランス,新生児,小児,妊婦,高齢者,肝障害,腎障害 備考 服薬計画 併用薬 服薬指導 緩和医療 102G25 妊婦への使用を避けた方がよい抗菌薬はどれか。2つ選べ。 a セフェム系 b ペニシリン系 c マクロライド系 d アミノグリコシド系 e テトラサイクリン系 × a × b × c ○ d ○ e 正解 de 100G110 点鼻薬で治療するのはどれか。 a 中枢性尿崩症 b 下垂体性小人症 c 原発性性腺機能低下症 d 甲状腺機能低下症 e 副甲状腺機能低下症 ○ a × b × c × d × e 正解 a 100G114 腎不全患者で投与量を減らすのはどれか。 a バンコマイシン b リファンピシン c ニフェジピン d フロセミド e リドカイン ○ a × b × c × d × e 正解 a 99D105 体重50kgの患者に0.1%塩酸ドパミン注射液を用いて5μg/kg/分で静脈内投与する際の注入速度で正しいのはどれか。 a 0.025ml/分 b 0.25ml/分 c 1.0ml/分 d 2.5ml/分 e 25.0ml/分 × a ○ b × c × d × e 正解 b
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「概念」 高プロラクチン血症による、 乳汁漏出性無月経症候群の内、 下垂体腺腫など、器質性のもの。 「病理」 下垂体嫌色素性腺腫によるプロラクチン産生 「症状」 女性では、乳汁分泌、月経異常 男性は、性欲低下、インポテンツ 「検査」 血中プロラクチン>100 ng/ml 「治療」 ブロモクリプチン(PRL↓で月経周期回復)、外科手術 分娩後の下垂体壊死…Sheehan症候群 無月経 乳汁漏出 分娩後ならFrommel 違うなら Argonz del Castillo 腫瘍は (Forbes-)Albright ◎視床下部疾患 Kallmann症候群…先天性嗅覚脱失とGnRH分泌低下による類宦官症。 Prader-Willi症候群…筋緊張低下・性発育不全・知能低下・肥満。15(q11-13)欠失。 Laurence-Moon-Biedl症候群…常劣遺伝・肥満・網膜色素変性症・性器発育不全・知能低下・多指症のうち6徴候をもつ疾患。 ◎下垂体疾患 Sheehan症候群…分娩周辺の大量出血による下垂体壊死。乳汁分泌低下・無月経。 Chiari-Frommel症候群…分娩後の高プロラクチン血症。持続的乳汁漏出と無月経。 Argonz del Castillo症候群…妊娠と無関係におこる高プロラクチン血症。乳汁漏出と無月経。 Forbes-Albright症候群…下垂体プロラクチン産生腫瘍による乳汁漏出・無月経。 ◎甲状腺疾患 Plummer病…結節性甲状腺腫による甲状腺機能亢進。 Basedou病…びまん性甲状腺腫・眼球突出・頻脈が3徴。甲状腺刺激免疫グロブリン陽性。抗TSH受容体抗体陽性。 クレチン症…胎児期からの甲状腺機能低下症。甲状腺形成異常によるもの多い。 橋本病…慢性甲状腺炎。甲状腺自己抗体陽性。悪性リンパ腫や他の膠原病(RA,SLE,Sjogren症候群など)、慢性活動性肝炎、原発性副腎不全などを合併。 Schmidt症候群…橋本病に特発性Addison病を合併した自己免疫疾患。糖尿病合併も多い。 ◎副腎疾患 Addison病…副腎皮質機能低下症。結核性が多い。次に特発性。 Cushing症候群…副腎皮質ホルモン分泌過剰(主にコルチゾール)。下垂体腺腫によるものはCushing病。 Nelson症候群…両側副腎摘出後数年して下垂体にACTH産生嫌色素性腺腫を生じる。 ◎その他 Wermer症候群…下垂体腺腫・膵ラ島腫瘍・副甲状腺腺腫。すいすいふこう、と覚える。 Sipple症候群…甲状腺髄様癌・副腎褐色細胞腫・副甲状腺腺腫。ずいずいふこう、と覚える。 Zollinger-Ellison症候群…膵ラ島腫瘍でガストリン異常分泌を伴う。