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もうちょっとで夏休みを迎えるある夜のこと。一般人が寝静まった深夜に蠢く者達。彼等は自らを救済委員と呼ぶ。 「ここは私が!」 「あ、待って安田さん!!」 救済委員とは、風紀委員や警備員に救われなかった者・正当に評価されない者・それらを嘆く者で構成された組織である。 よく言えば風紀委員や警備員の目が届かない所を補助する自警団のような存在であり、 悪く言えば風紀委員や警備員でもないのに、勝手に犯罪者を取り締まっている存在である。 「(この石を『劣化転送』で・・・)」 バチバチ!! 「キャッ!!」 「爆竹だと!?ハッ!危ないでござる、安田殿!!」 「えっ?」 「死ねええぇぇ!!」 スローガンは何の因果か風紀委員と同じ『己の信念に従い正しいと感じた行動をするべし』というのを掲げている。 主な標的はスキルアウトや無能力者狩りである。今夜はその標的の1つであるスキルアウトを潰しているのだ。 「やらせはせぬぞおおぉぉ!!!」 「鴉!?」 「グハッ!!」 「かつて誓った決意・・・それは決してか弱き者達を見捨てないこと!!俺は俺の誓いに殉じるまでよ!!」 「し、師匠!!」 ピカー!! 「あの光の色は・・・」 「警備員が駆け付けて来たっていう刺界の合図ってね。もしかしたらさっきの爆竹のせいかも?」 「どうする花多狩?」 「すぐにここから離れるべきね。仲場は刺界と連絡を取りながら逃走ルートの確保を!農条は残存しているスキルアウト達を撒いて頂戴!」 「わかった。すぐに合図を送るからな」 「了解ってね。さぁ、『土砂煙幕』の出番だ!そりゃあああ!!」 警備員の接近を知り、戦闘の中断を決める花多狩。彼女は穏健派救済委員の中では指揮官的役割を負っている。 それは、彼女が何の能力も持たないレベル0であることと無関係とは言えないであろう。 そんな彼女の指示を受け、農条は己の能力『土砂煙幕』によって作った土団子を戦闘可能なスキルアウトにブン投げる。 スキルアウトの体や近くの地面に触れた土団子は爆発し、煙幕を発生させる。土団子自体に直接的な威力は無いが、 煙幕を張ることで逃走に役立てるという応用も可能なのだ。 「さあ!!安田さんも早く!」 「で、でも・・・」 「安田ちゃん!ここはさっさとズラがるんだ!警備員に見付かったらメンドクサイってね!」 この場を離れることに躊躇する安田もとい春咲の手を花多狩と農条が引っ張って退散していく。 春咲は思わず後ろを振り向く。その視線の先には煙幕に苦しむスキルアウトと急行してきた警備員の姿があった。 「ふ~、結構ヤバかったってね。間一髪ってヤツ?」 「でござるな。拙者も冷や汗をかいてしまった」 「刺界の的確な誘導が無かったら捕まってたかもな。サンキュ、刺界」 「滅相もありません!!自分には先輩方を後方から補佐する程度のことしかできません!!むしろ、共に前線で戦えないことを恥じております!!」 「そんなことはないわ、刺界。私だって・・・レベル0だけど、こうやって皆に指示を出すことで共に戦えているもの。 大事なのは“自分にできる最大限のこと”を見極めることよ。そして、貴方はそれをちゃんと見極められているわ」 「ありがとうございます!!花多狩先輩!!」 「・・・!!くっ・・・」 ここは、第7学区のある倉庫街の一角。穏健派救済委員の溜まり場の1つである。 彼等は、先程の警備員の追跡を掻い潜ってここに辿り着いたのである。 「“指示を出す”ねぇ・・・。それだけじゃ無いでしょ、花多狩姐さん。もしそれだけなら『演算銃器』なんて物騒な物はいらないし」 「能力者じゃ無い私にとって、これは護身用の武器よ。無能力者狩りとも戦う時もあるんだし、これくらいの武装は必要よ」 花多狩が肩にぶら下げているソレは、引き金の手前に太いマガジンが二本突き刺さった、奇妙なフォルムの大型拳銃。 『演算銃器』と呼ばれる学園都市製の銃器は、花多狩にとっては切り札的武器でもある。 「安田殿。大丈夫でござるか?」 「は、はい。ケガとかは特に」 「あ!でもライダースが土で汚れちゃってるね。俺が慌てて土団子を投げちゃったからなあ。ゴメン」 「い、いいんです。逃走のために土団子による煙幕は必要でしたし。ボーっとしていた私が悪いんです」 「安田ちゃん・・・」 「安田嬢よ!!」 「ビクッ!!は、はい。な、何でしょう、啄さん?」 「お前は・・・似ている」 「はい?」 「かつて俺を救ったあの娘に。俺はあの娘によって生まれ変わることができたのだ」 「え・・・え~と」 「そんなお前が救済委員に入ってきたことに俺は運命を感じずにはいられない!!俺は、お前が傷付く所を、汚れてしまう所を見たくない!!」 「あ、あの~」 「ということで、これを汚れてしまったライダースの代わりに着用するのだ!!刺界のコレクションなるこの『閃天動地』を!!」 「ただの電飾が付いたスーツじゃないですか!!すごい大層なネーミングですけど、これってただの変態スーツですよね!?」 「今度から十二人委員会ではこの『閃天動地』の着用を義務付けようと検討している最中なのだ。どうだ?お前も入るか?」 「何勝手に怪しい委員会に所属させようとしてるんですか!?そもそも十二人委員会って名前の通り、もう十二人いるんじゃないんですか?」 「いや、実を言うと俺、志道、ゲコ太、刺界以外の8名は欠番なのだ」 「はいっ!?それって十二人委員会じゃ無いですよね?四人委員会ですよね?」 「その論理ではな。それにお前が加われば五人委員会になるぞ」 「だから、人を勝手に所属させないで下さい!!そもそも十二人委員会って何ですか!?」 「元は俺が作った組織だ。組織の概要や成り立ちを話せば長くなるが・・・そうだな、まず」 「いや、いいです。結構です。聞きたくありません。興味も関心も一切無いので、はい」 「そうか?それは残念だ。ということでこの『閃天動地』を・・・」 「何が『ということで』ですか!?そもそも女の子を無理矢理着替えさせること自体に何の疑問も抱かないんですかー!!?」 啄達の騒がしい声が深夜の空気に木霊する。そのやり取りを眺めながら花多狩は農条に声を掛ける。 「どう思う、農条」 「どう思うって、花多狩姐さん?」 「安田さんのことよ。貴方から見てどう?」 「安田ちゃんか・・・。何て言うか、すごい意地っ張りに見えるってね」 「意地っ張りね・・・。私も似たような感想よ」 2人が話すのは春咲について。ここの所続いている春咲の行動について。 「所謂スタンドプレイ・・・とでも言うのかしら。協調性が欠けているというか、無理矢理出張るというか。 デビュー戦もそうだし今回もそうだったけど、自分が前へ出るって意思が強過ぎるわ。彼女自身は否定するけど」 「最初の自己紹介の時は結構弱気な娘と思ってたけど、案外我が強いタイプだったのかな?」 「それにしたって戦闘慣れしていないのは今日の戦闘でも明らかなんだし。あんな行動を続けていれば・・・本当に命が危ないわ」 「・・・うん」 「そもそも人に頼ることを嫌がってるのがねえ。そりゃあ救済委員って結構自分がーってタイプは多いけど。特に過激派の連中はね。 でも、安田さんの場合は・・・何だか無理をしている風にしか見えないわ」 まだ出会って間もない花多狩や農条の目から見ても春咲の行動や態度に危ういモノが潜んでいることがわかってしまう。 それは、春咲が無理をしていることに他ならない。 「どうして彼女みたいな人が救済委員になりたがったのか・・・。よくわからないわ」 「俺もってね。・・・そこんトコはどうなのさ、刺界?」 農場が声を掛けたのはガスマスクを装着した刺界もとい界刺。彼は啄達の輪から離れており、花多狩達の近くに腰を下ろしていた。 「お前みたいな奴が何であんな娘に付いているのか疑問ってね。アドバイスみたいなことも一切しないし。・・・もしかして惚れた弱み?」 「農条・・・茶化さないの。でも、私も農条と同意見よ。貴方みたいに自分のできることを見極めている人が何で・・・。 こんなことを言うのは失礼かもしれないけど・・・貴方は安田さんの何を尊敬しているの?」 農条と花多狩は疑問を抱く。 “自分にできる最大限のこと”を理解している者が、“自分にできる最大限のこと”を理解していない者に何のアドバイスもせずにただ見ているだけ。 不可解でしかない2人の関係。疑問しか浮かばない農条と花多狩だったが・・・ 「『無能力者やレベルの低い能力者の気持ちを知ろうとすらしない奴なんて生きる価値無し』」 「「えっ?」」 「あの娘はそう言った(厳密には言っていないが)。だから俺は『ここ』にいる。あの娘が言った事が正しいのか。それとも間違っているのか。 あの娘が『ここ』で何を得るのか。希望か・・・それとも絶望か。俺はそれを見極めるために・・・『ここ』にいる。 勘違いするなよ。俺はあの娘のために何かをしようなんざ考えちゃいない。あの娘がどうなろうが知ったこっちゃないよ。個人的にムカつくしな」 「貴方・・・一体」 突如口調が変わったガスマスクの男に警戒心が芽生える花多狩。だが、ガスマスクの男はそんな花多狩の態度を意にも介さない。 「別に君達に危害を加えるつもりは無い。今の所は。それは彼女も同じ。彼女は君達を騙そうとか罰しようとか、そんなことは望んでいないよ。 いや・・・むしろ、彼女は“自分が罰せられること”を望んでいるのかもしれないね」 「“自分が罰せられる”・・・?」 「まぁ、そんなことを今話していてもどうにもならないよ。いずれわかることだし。それまではどうかよしなに、救済委員サン?」 まるで、自分は救済委員では無いとでも言うかのような口振りに言葉を無くす花多狩。 「ハハッ!面白い奴だなあ。君も彼女もってね」 「農条・・・」 そんな花多狩とは対照的に笑い始める農条。 「いいじゃない、花多狩姐さん。俺達に危害を加えるつもりは無いって言っているんだし」 「で、でも」 「彼女が何であんな行動や態度をするのかサッパリわからなかったけど・・・結構根が深そうってね。なのに、君は彼女を見捨てないんだな。 やっぱり・・・惚れた弱みってヤツかな。それともツンデレってヤツ?」 「・・・」 「安田ちゃんが抱えているモノは俺にはよくわからないけど、それってすごく重たいモノなんだってのはわかる。そのせいで彼女が苦しんでいるってのも。 なら、俺達救済委員が責任を持って救ってやらないといけないんじゃないのか、花多狩姐さん? 少なくとも俺は、救済委員ってのはそういう苦しみを抱えてるヤツを見放しちゃあいけないと思ってるってね!」 普段・戦時問わず結構おちゃらけている農条の顔は何時しか真剣な表情になっていた。それは、己が正義を貫くためか。 「・・・そうね。貴方の言う通りだわ、農条。何だか初心を思い出したって気分。私がどうして救済委員になったのかって・・・その初心をね」 花多狩の初心。なんの能力も持たない自分も何か出来ないかと考えたのが救済委員になった根源であった。 「『己の信念に従い正しいと感じた行動をするべし』。今の安田さんがこのスローガンの通りに動いているかは疑問だけど・・・。 だったら、私達が彼女を導いてあげればいいのよね。彼女にも救済委員になろうと思った理由がある。 それは、きっと軽くて・・・でもとても重いモノ。その重いモノを、私達が支えてあげましょう!!」 「そうこなくっちゃってね!よーし!やる気がでてきたぞおおぉぉ!!」 新たな決意を固める花多狩と俄然やる気が出て来た農条。 穏健派救済委員の良心的存在であるこの2人は、何だかんだ言っても他人を見捨てることができない人間である。 「ってことになったけど、刺界はどうすんだ?」 「刺界は・・・やっぱり何もしないの?」 その2人が改めて界刺に問う。問われた界刺は啄達の手によって電飾スーツに着替えさせられようとしている春咲を目に映し、 「ああ。俺は何もしないよ。あの娘に何が起きようとも。ただ見極めるだけさ。・・・・・・今の所はね」 “春咲桜に何かあっても自分は何もしない”。そう言い放ったのであった。 continue!!
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更新日:2010-12-14 作 者 名: ワイルド オスカー ローマ字表記: Wilde, Oscar 作 品: 「ドリアン・グレイの肖像」「しあわせの王子」(別題「幸福な王子」他)「獄中記」「ナイチンゲールと薔薇」「漁師とその魂」(別題「漁夫とその魂」)「テレニイ」 レ ス: 名作文芸・ここがアヤシイ http //www2.bbspink.com/801/kako/979/979005213.html 25 名前: 風と木の名無しさん オスカー・ワイルドのドリアン・グレイの肖像 ドリアン(実在したらしい)が、若く美しいままでいてくれたら・・ というワイルド自身の願いをそのまま小説にしたものなんだって。 ワイルドは恋人も絶世の美男子。。。 33 名前: 風と木の名無しさん 29 「幸福の王子」? 37 名前: 風と木の名無しさん 33 そうそう!それ! 子供のころ大好きだったのだけど、 実は…ワイルド作だったのを大人になってから知りまして お気に入りだった理由がわかった気がしたのだった。 38 名前: 風と木の名無しさん つばめ×王子だよね。 つばめはちょっとサド入ってる・・・ 39 名前: 風と木の名無しさん お仲間が・・・。自分も、最近になって何で「幸福の王子」が 好きなのか気付いちゃったよ。 擬人化萌え。 50 名前: 風と木の名無しさん 37 私も~!! 「幸福の王子」は私の人生における、ホモ道の第一歩でした。 小説@801板 http //www2.bbspink.com/801/kako/1010/10107/1010715899.html 174 名前: 風と木の名無しさん オスカーワイルド系どうっすか? 176 名前: 風と木の名無しさん 174 ワイルドなら「ドリアングレイの肖像」?あれモデルいるらしいね。 ウィトゲンシュタインも同じケンブリッジだし・・。ケンブリッジ萌え~ heart 178 名前: 風と木の名無しさん 176 原本では少し801臭があったらしいね。<ドリアン 作者も、ホモだしね… 179 名前: 風と木の名無しさん 178 え!そうなの?ドリアングレイ801も原本は出てくるの?読みたい・・。 少なくとも岩波じゃ無理か・・。 やっぱり流石オスカーワイルドは正統派のイギリス紳士 ホモだよね♪ 【活字】801図書館【総合】 http //www2.bbspink.com/801/kako/1029/10290/1029095772.html 23 名前: 風と木の名無しさん 子供が読書感想文書くのに「しあわせの王子」を借りてきた。 改めて読んでみて、けなげなつばめに涙してしまった。 24 名前: 風と木の名無しさん 23 「しあわせの王子」は泣ける。ヨコシマ抜きで泣ける。 関係ないけど、作者はホモ裁判で有罪になったんだよ。 26 名前: 風と木の名無しさん オスカー・ワイルドなら「ドリアン・グレイの肖像」が画家→主人公って 感じで萌えました。あと人魚の話(アンデルセンとは別物)もヨコシマじゃ ないけど泣けた。「幸せの王子」でも号泣。 25さんの期待するような話じゃなくてすみません…どなたかよろしくです。 28 名前: 風と木の名無しさん オスカー・ワイルド、「獄中記」というホモ裁判の顛末を 書いた手記も出しているんだよね。 以前、古い本を図書館で借りて読んだときには 相手との恋愛のあれこれとかも書いてあって萌えたんだけど、 その後、復刊されたのを買ったら、萌えどころが全部カットされていた。 ショックでちた。 185 名前: 風と木の名無しさん そんな最近はオスカーワイルドの「サ□メ」に出てくるヘロディアスの侍童とシリア人の どっちが受け攻めなのか気になって夜も眠れません・・・ 誰か教えてくだちい・・.゜.(ノД`).゜.。 【活字】 801図書館 2 【総合】 http //pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1044893532/ 85 名前: 風と木の名無しさん 絶対既出だと思うんだが 「ドリアン・グレイの肖像」 ドリアンがアランを脅して、殺人の片棒を担がせるでしょう。 その脅しのネタは何なのかってのが、最後まで明かされないところがヒワイ。 あと…女性観がムゴイ。 ワイルドってホントーにホモだったんだと、実感できる。 87 名前: 風と木の名無しさん 85 ワイルドで女性観がひどいと言えば、「ナイチンゲールと薔薇」もそうですね。 小学生の頃楽しんで見てた「まんが世界昔ばなし」でやってたのを見て ヒロインに対して、子ども心にも同族嫌悪のようなものを覚えましたが、 大きくなってから原典を見たらもっと酷かった… 【活字】 801図書館 3 【総合】 http //pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1093773483/ 838 名前:風と木の名無しさん :2005/11/30(水) 10 23 03 ID INrmY+8x 837 yeah 今後訳してくれる神はあらわれるだろうか つか原文嫁ってことすねorz でもライトポルノの「テレ二一」ですら息も絶え絶えなんですorz∞ 【活字】 801図書館 4 【総合】 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1140162594/ 55 :風と木の名無しさん:2006/03/20(月) 20 31 15 ID rPk9cIOx 54 情報ありがとう…でも星ch見られないんだ。他の局でやるのを待つよ。 それだけじゃ何なので、先日古書店で買った0・ワイノレド「テレ二イ」 (訳・宮/西豊逸、昭和45年二見書房)を読みました。文学的で散文調の 文章で奔放なエロが綴られてるエロ小説という偏見を抱いてましたが、 今の日本のBLそのまんまでした(文章は格調高いけど)。 19世紀後半~20世紀前半のある種の英国文学って、日本の腐女子と趣味が ものすごく近いと思います。 56 :風と木の名無しさん:2006/03/22(水) 00 26 02 ID QWBWgkgd Telenyって真作論争があるやつかな? 邦訳があるのは知らなかった・・・ 57 :風と木の名無しさん:2006/03/22(水) 00 41 42 ID tKeEal7H 56 戦後、日本では何度か翻訳が出てるらしいよ。ポルノだから小部数でコッソリ、 なもんであんまり出回ってないけど。いちばん新しくて、普及したのがその 二見書房版(ハードカバー)じゃないかな。 作者はスウィンバ一ソ?ワイノレド?みたいな論争はあったけど、今ではどこも ワイノレド作ってことになってるね。英国で彼の著書として売ってるんだから、 ワイノレド決定か。 幻のポルノ、ゲイ小説の古典って扱いだったから、ものすごくレトロなものか 哲学的なものを想像してたんだけど、モ一リスみたいな恋愛小説だったのね。 ベッドシーンが多いけど、でも愛の告白の場面なんか切なくて泣けた! 58 :風と木の名無しさん:2006/03/22(水) 10 26 02 ID 0d1VzK38 ☆chのはそのうちヲウヲウにくることもあるらしいので、是非その時にでも! (って、ヲウも未加入でしたらゴメソorz) でもってテレ二イ!耽美小説・ゲイ文学ブックガイド見て以来とにかく読みたくて 当時国会図書館行って後半分コピり、現地で前半分必死で読んだ土曜の午後。 故・宮西氏訳はかなりドリアソ・グレエ意識したよな格調高い超訳と思いきや 原文もけっこうエロティカ路線じゃない美文調、なるほどワイノレド、と思ったすw (つか、元はフランス語で書かれたそうで。ところどころ仏語入ってワカンネっての) で、そんな苦労したのに、去年ちょろっとググったら某都内古書店で簡単に買え 何年もの片想いが軽く実ったようで拍子抜けしたものですw P・了クロイド「オス力一ワイノレドの遺言」だかに〒レ二イっぽいポルノを 書いて友人知人と回し読み?みたいな場面も書かれてなかったかしら。 ちょっと時代が前になるけど、多分裏イエロ一ブックみたいのもいっぱい あったし、ワイノレドなんかも世にでてないのが沢山あるんだろうなと勝手に想像w スウィソバーソといえば、ゲイものじゃないけどやっぱ似たよなポルノ?ぽい 「フ口ッシ一」が今普通に売られてて隔世。。良い時代だなぁ・・ 60 :風と木の名無しさん:2006/03/27(月) 19 40 46 ID tIJIfee1 58 翻訳版テレ二イを読んだんですが、終わり方が「応援ありがとうございました。 ワイルド先生の新作にご期待ください」みたいなジャンプの打ち切り的唐突さで 少々面食らいました。起承転結の転の所で終了した印象です。 あれは、日本語翻訳版が削られていたとかいうことではなく、原作もああいう 終わり方なんでしょうか? 62 :風と木の名無しさん:2006/03/29(水) 14 45 58 ID eKV0GTZh >60 えーと、自分の持ってるテレ二イは初版(S45年)のもので 原書として出てる洋書の方の版はわからないけど 「で、ブリアソクーノレと母親云々 ~ それはまた別の機会に~」 で終わるラストは同じ。60さんの翻訳版がこれ以外の ラストでなければ、削られてはないかと。(全8章・最後はTの死) 正直ググってもあんまりわかりませんね。 読んだ時はパーティーでのワインボトルプレイにおののきまくったせいか 読後はあのラストでもそれほど唐突とは感じなかったっす。。 あ、でもポルノグラフィは往々にして書き手が飽きて途中投げ出し はよくあるみたいだし、ワイノレドも例に洩れなかったのかも…と勝手推測w とりあえず、今読んでる「通/過儀/礼」1/3読んだ。けど なかなか萌え展開にならず悶々中… 63 :風と木の名無しさん:2006/03/29(水) 19 59 53 ID NCsQ8Dpg 62 教えていただきありがとうございます。 ワイルド……同人作家みたいな香具師。 64 :風と木の名無しさん:2006/03/32(土) 19 33 42 ID NjdGH7Og その点、EMフォス夕一はきちんと最後まで書いてて偉い。性格か。 206 :風と木の名無しさん:2006/06/22(木) 09 33 23 ID 6qVzz4ks だけでもなんなので、The Sins of the City of the plainという Telenyより10数年前に書かれたヴィクトリアン時代のエロティカ読んでますが シリアス調のTelenyよりちょっと天然アホアホ入ってて可笑しい。 ほっそり美少年でもモノ自慢な主人公が、筋骨隆々クマ系使用人50歳男と イー感じになっていよいよ夜を迎えたら おじさん「Fxxk me my mancxnt」 Σ(´д`;)?なんかずっこけたw ゲイビでもよく見るけどビミョウ・・ 226 :風と木の名無しさん:2006/07/05(水) 02 52 33 ID MWeO9zay 某出版社から「これが/私たちの/ベスト/セレクション」という、 BL的に読める文芸作品を紹介するような本が出ていたので 読んでみましたが… いまさらだなあ、って感じの本がほとんど。 あと、同じ作者でも「どうしてこっちの作品を選ぶかなあ?」と 首をかしげてしまうパターン多し。 227 :風と木の名無しさん:2006/07/05(水) 07 04 10 ID k/JiqN5N 226 ぐぐってラインナップみたけど海外モノは無いんだね。 あと僧籍の「こころ」があってミツマ作品がないのが意外。 228 :風と木の名無しさん:2006/07/05(水) 07 46 38 ID QwJgCnz3 227 海外物もミツマもあるよ。ミツマのは「仮面の告白」 アン・ライスとかタニス・リーとかオスカー・ワイルドとか。 1作家1作品なためか、無難なものがそろってる感じはある。 【活字】 801図書館 5 【総合】 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1185067304/ 140 :風と木の名無しさん:2007/10/06(土) 18 54 24 ID PqvlxpCmO 男達の死にオチ(心中でも事故でも)な小説で何かお勧めない? 141 :風と木の名無しさん:2007/10/06(土) 19 11 59 ID HZFzkeBw0 140 真っ先に思いついたのは「幸福/の王子」 145 :風と木の名無しさん:2007/10/06(土) 22 24 30 ID G8QWTYQw0 すいません、今読んでる最中の小説のオチ(死に)を上スレでさらっと バラされてしまったので、これ以上死にオチネタの話は勘弁してください(´;ω;`) 146 :風と木の名無しさん:2007/10/06(土) 23 11 25 ID Xm0L54g90 カワイソスww 147 :140:2007/10/07(日) 11 51 57 ID K9XJ8EctO 145 大変申し訳ない!そこに考えがまわらんかったorz 姐さん方ども! 今日いろいろ見てくるよ なぜに幸/福の王子?と思ったが ゲイ短/編/小/説/集なるものを発見して俄然興味が湧いたwww 【活字】 801図書館 6 【総合】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198722830/ 293 :風と木の名無しさん:2008/11/20(木) 20 28 08 ID 1LnXyP/30 オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」とかどうか。 言葉攻めヘンリー卿攻め×バジル恥じらい受け。 快楽主義者ヘンリー攻め×ドリアン女王様受け。 ドリアン女王様&バジル百合。 色々できてうまー。 ▲PAGETOP 今日: - 昨日: - 合計: -
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ダーク♂未来日記 ここ、ゲイパレスは一見普通のホテル。 ただし実際、中身はパンツレスラー達が集う場所。 この場所でビリーとカズヤは熱戦を繰り広げた。 ロッカールームではビオランテとTDNが熱戦を繰り広げた。 そう、ここは普通というよりも神聖な場所に近い。 ゲイパレス、君達を歓迎する。植え付けを行う♂ 入るとカウンターがある。受付には鎌田吾作がいた筈だ。 だが彼は今、不在だった。蟹になる為の何かでもしているのだろうか? 一室へと入ると、トレーニングルームがそこにはあります。 ここで歪みねえボディを更に鍛えているという訳です。 別の部屋には、シャワールーム。森の妖精達は気持ち良さそう。 ただし現在は一人もいない無人。それは何処の部屋も一緒。 ………ただ、例外が一つあった。 ビオランテとTDNが戦ったロッカールームに一つの影が存在していた。 ◆◇ 「ふむ……」 一言、そう発した男。 手元には何やら黒い何かがある。 いや彼はTDNコスギ。闇の技を使用する者。 そのアーマーもほとんどが黒、これが似合うのは彼ぐらいだろう。 闇の妖精でもあるTDNが見ているのは黒い紙。 内容は、選ばれたという報告だ。 未来日記というものを所持することが出来るというらしい。 TDNが読んでいるものは、その未来日記の説明書。 説明書なのに黒いのはどういうことなのか………。 尤もTDNにとってはこの方が己に相応しいと思っているようだが。 「ダーク♂日記。エリア内のみで、闇の心による行動を察知出来る。 簡単に言えば、誰かを殺そうとしたり恨んだりする心が日記に現れる。 その心情がエリア内のみという代償もあって繊細に表示される、か。」 TDNの未来日記は、そんな内容のものだった。 直ぐにTDNはこれの活用法を考え付く。 闇は素人には危険な物、闇の部分をつけば精神はいとも簡単に崩れる。 TDN程に闇をマスターすれば闇に負ける事も無く精神は強く持つ。 この未来日記は、所持する者の精神力が強い程活用出来る。 日記に表示されるのは、その者の闇の心。 その闇を知って、耐えれるか?善人にはおそらく無理な話。 例え受け止めても活用出来ない。直ぐにそんな考えを捨てろと言うぐらい。 それじゃ、未来日記の本来の力なんて到底発揮する事は出来ない。 だからTDNなら、これを使いこなせる。 TDNが発した言葉で最も有名であろう言葉、Fuck you。 挑発はTDNの得意分野。ビオランテ戦を有利に運んだのもこれがある。 情に任せて動かす身体なんていとも簡単に動きが読めてしまう。 この日記はTDNの戦法と上手くマッチするのだ。 奇襲として超スピードキックをしたり、ナウイ息子を握りつぶしながら笑ったり、 TDNの戦い方は非常に陰湿で残虐。 もう一人、TDNにはVAN様というキャラがいる。 こちらが本来の姿だろう。TDNはあくまでパンツレスリングにおいての名。 ボンデージ・マスターでの闇の妖精っぷりはまさにVAN様。 吾作やスカル乳首兄弟を執拗にダーク♂潮干狩り。 その後は反乱によって攻撃される立場になるが、最後にはFuck you!!と叫んでいる。 VAN様はまさに闇の住人。凄くドSなのである。 このバトルロワイアルはまさに闇のゲームといえる内容だ。 TDNは少し考える。このダーク♂日記をどんな目的で使用するか。 このダーク♂殺し合いで、どういった行動を取るか。 (俺は別に人を殺すことを躊躇ってる訳じゃない。やろうと思えば簡単だ。 このダーク♂日記があることで、より確実となる。優勝を狙うのも良し。 ……だがここにあのMADを作成した平家BOY達がいたならばどうだろうか? こんな形でも、俺のファンでいてくれる者達がいる。俺はそのファンをどうする? MADは素晴らしい。中でも一番のお気に入りはEvan様だ。あんな動画を作るには、 それだけの時間を費やしたに違いない。それ程に俺を応援してくれる者がいる。 俺が死ぬなんてあり得ない話だ。ただ、万が一……というのもある。 この首輪だ。首輪が俺の命を一瞬で奪う可能性がある。 これを解除する方法を模索するのは、非常に大事な事ではないだろうか? 俺はそう思う。だから、俺は首輪を解除する方法を探しつつ自身を守る。 ………そういった行動でいいだろう。殺し合いも悪くはないんだがな。) そこまで考えて、もう一度ダーク♂日記の詳細を読む。 そして大事な所を復唱。 「……ふむ、これがハカーイされると超スピード!?で存在が抹消されるのか」 未来日記に共通する弱点は、自身の身体に加えて未来日記を守らなければならないという負担。 どんなに強い肉体でも未来日記に一撃が入れば一瞬にして消えてしまう。 それだけは非常に厄介だ。TDNは頻繁に使用するのは危険か、と踏む。 こうしてる間に奇襲でもされて壊されでもすれば冗談では済まない。 「………どうやら、いきなり本番みたいだな」 そう呟くと、TDNはダーク♂日記をデイパック内へと仕舞う。 中に入れた瞬時、静かな空間に僅かな物音が響く。 その場所は、TDNの背後だ。 「Yeah!!!」 TDNがそう叫ぶと、超スピード横っ跳び。 直ぐに自分にいた場所に蹴りを一発いれる。 何もいないなら謎の行為にしか見えないが、これは違う。 奇襲をしてきた者に対しての攻撃だ。 ぶつかる感触がする。TDNの読みは完璧だった。 その通りに奇襲者は引っかかり、地面へと身体を倒した。 直ぐに倒れた場所へとかけつけ、相手を取り押さえようとする。 だが相手もやり手だったようだ。受身を取ると直ぐに隠れてしまっていた。 舌打ちを一つするがTDNはそれでも威圧感を出して相手が出るのを待つ。 「………そこか!」 そう発すると共に、奇襲者の姿がそこに映った。 素早い動き、そして予想外な事が発生する。 相手はナイフを投げて来た。10本程度だ。 ただその方角はバラバラで、斜め上や下、真っ直ぐ、様々な角度に向かってナイフは飛ぶ。 TDNはよく分からない行動に少し戸惑いつつも、自身に飛ぶものだけを交そうとする。 そしてナイフが壁や天井、床にぶつかる瞬間―――そのナイフは謎の原理で反射した。 「何っ……Ah!!」 突然だった。予想外な攻撃にTDNはそのナイフ全てを避ける事が出来ない。 その場の判断によって、命だけは助かった。反射を確認すると態勢を低くして横に転がる。 ダーク♂最強とんがりコーン横ver。それでもナイフの一つや二つには掠った。 身体の一部に斬り傷が入る。初戦から傷を入れられてしまうとは思っていなかった。 それからゆっくりする時間なんて無い。相手はまだ残っているナイフで突撃してくる。 今回はこちらの態勢によって辛い状況だ。避けるには相手を崩すしかない。 TDNは隙を見計らって、相手の足元を崩そうと狙う。 だが相手のが一枚上手だった。相手は壁にナイフを投げて反射。 その反射したナイフはTDNの方へ。TDNから見ればナイフは横から来る。 ナイフを見てからTDNはどこかの方向へと逃げてナイフを避けるしかない。 今の状況だと後ろに逃げるしか道は無い。TDNは後ろへと移動してナイフを避ける。 勿論、頭の良い相手は後ろに逃げると予想していた。 「なっ……くっ……」 相手は後ろへと逃げたTDNに容赦無くナイフを振り下ろす。 不幸中の幸い、斬られた場所は右肩の辺り。 これが首元や心臓部分ならさすがのTDNでも不味かっただろう。 だがTDNもやり手。即座に取り出した熊手型スタンガンで相手の足元を攻撃した。 これが命中して、相手の足元は崩れる。TDNは右肩に傷が入りつつも攻撃のチャンスを逃さない。 地に座った状態から思いっきりキックを浴びせる。 そして相手が投げたナイフを二、三本速やかに回収して一本を投げつける。 これが予想以上に真っ直ぐ飛ぶ。その軌道は確かに相手をとらえた。 ナイフは上手いこと相手に命中。その場所は右肩。TDNが受けた所と同じ。 相手もやり手。痛いダメージを負いつつも周辺に幾つか落ちてるナイフを拾い上げる。 それを投げず、ここは賢く逃走した。今の状況では厳しいと踏んだのだ。 よって、自然の勝者はTDNとなる。だが、傷が深いのはTDNの方といえる。 TDNは相手が置いていったナイフを回収。合計で5本がTDNの手に渡った。 「……成程、それなりに強い奴等が揃っているみたいだな。面白いじゃないか。 女でもあそこまでやるっていうのなら、容赦はしない。いや、始めから女に手加減するつもりはないが。 ………面白い一日になりそうだ。」 TDNは、傷を負いつつも笑みを浮かべて今日を期待した。 強者同士の戦い。見てて面白いものだ。 この自分でも苦戦するぐらい強い相手が揃っている。 一筋縄ではいかないぐらいが丁度良い。TDNは俄然、やる気が入った。 「だが首輪が先か。気に入らない。この首輪一つで俺の命が左右されるなんてな」 無闇に人を襲うつもりはないが、戦う相手は容赦無くぶっ潰す。 そうしたいが、先ずやりたいのは気に入らない首輪の解除だった。 闇の心を読める未来日記も活用して、TDNはどう殺し合いの舞台を進んでいくのだろうか? ◆◇ 「ユッキーごめんね……私、失敗しちゃったよ……」 ゲイパレス内の何処かの一室で、失敗を悔やむ者が一人。 天野雪輝を愛して病んでいる雪輝日記の所有者、2nd。 異常と言われる我妻由乃。彼女こそがTDNと交戦をかわした者。 そして今、言葉の通りTDNを殺害出来なかった悔みを嘆いているのだ。 駄目と感じたのは、あの反射するナイフの策でも殺せなかった時。 力量では不利。だから頭脳で。ナイフの反射で相手の隙を完全に突く。 戸惑う相手を問答無用に刺殺する予定だった。でも相手は強かった。 由乃の異常な強さに敵うぐらいに強者だった。奇襲程度じゃ戸惑わない。 即座にスタンガンで足元を崩され、挙句にはナイフで傷を負って奪われた。 20本あったナイフは15本へと減少。武器を奪われてしまったのは大きな失敗。 ただTDNも日記所有者であるということを知る事が出来た。 相手にはこちらが日記所有者であるとは知られていない。 ただ、こんな事は有利不利を左右しない。由乃の未来日記は雪輝日記だから。 10分おきに天野雪輝の行動が書かれる日記。由乃自身の事はあまり書かれない。 由乃は雪輝日記を閲覧する。今、ユッキーがどうなってるか知る為に。 00 00 ユッキーが目覚める。どうしようか悩んでいる。 00 10 まだユッキーは悩んでいるみたい。 00 20 ユッキーに女が接近。互いに自己紹介をしたみたい。 その文章を見て、由乃の殺意のボルテージが上がる。 ユッキーに汚いゴミが近付いた。この事が許せない。 早くユッキーと出会って、自分がユッキーを守らなきゃ。 由乃はそう思って、直ぐにゲイパレスから出ようと行動を起こした。 TDNの事は保留。第一に考えるのはユッキーの為なのだから。 (待っててねユッキー。私が守ってあげる。) 【B-5 ゲイパレス ロッカールーム・一日目/深夜】 【TDNコスギ@本格的 ガチムチパンツレスリング】 【状態】身体二か所に軽い傷 右肩に斬り傷 【服装】TDNアーマー 【装備】咲夜のナイフ×5@東方Project 【道具】基本支給品 ダーク♂日記@オリジナル未来日記 ダーク熊手@本格的 ガチムチパンツレスリング 【思考】基本思考:先ずは首輪を外す。襲撃者は容赦無く相手にする。 1、あの女やるな……。 2、首輪が気に入らない。 【B-5 ゲイパレス 何処かの部屋・一日目/深夜】 【我妻由乃@未来日記】 【状態】右肩に斬り傷 【服装】由乃の服 【装備】咲夜のナイフ×15@東方Project 【道具】基本支給品 雪輝日記@未来日記 【思考】基本思考:全てはユッキーの為に…… 1、ユッキーを探す。 2、近付く者は全員殺す。 3、男(TDN)は保留 ※【ダーク♂日記@オリジナル未来日記】 エリア内のみで、闇の心による行動を察知出来る。 簡単に言えば、誰かを殺そうとしたり恨んだりする心が日記に現れる。 その心情がエリア内のみという代償もあって繊細に表示される。 ※【ダーク熊手@本格的 ガチムチパンツレスリング】 熊手型スタンガンのようなもの。VAN様が使用していた奴。 これで乳首とかをビリビリ。ドSですねー。 常に研究・開発が進められており、最近ではリモコン付の改修型も確認されている。 ※【咲夜のナイフ@東方Project】 紅魔館のメイド、十六夜咲夜の使用するナイフ。 初心者仕様が何故かバトロワによって含まれており、 どんな人が投げても真っ直ぐ飛ぶ。 床や壁に一回だけ反射もするチートナイフ。 ※【雪輝日記@未来日記】 天野雪輝の行動が10分おきに書かれる。ユッキーには少し迷惑な未来日記。 無差別日記と合わせれば、ユッキーはほぼ無敵。 sm013 禁断の愛、残酷な現実 投下順 sm015 \フーチャーン/ START TDNコスギ sm000 [[]] START 我妻由乃 sm000 [[]]
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最近のお勧め記事 / 最近のお勧め記事【分類版】 / 小沢一郎 【民主党代表選】小沢一郎前幹事長の決意表明全文(投票前) ■ 「一兵卒」小沢一郎の終わり 「ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト」より ● 選挙のカギを握るとみられていた党員・サポーター票で小沢氏は51ポイントしか取れなかった。菅氏の249ポイントのわずか5分の1である。 ● 「得票数の生データだと接近している」という反論もあるかもしれない。だがそれぞれの得票数は小沢氏9万194人、菅氏13万7998人で、菅氏は小沢氏の1・5倍もあった。「1・5倍しか」ではない。「1・5倍も」だ。通常の選挙で追い風もなしに1・5倍の差をひっくり返すのがいかに難しいかは、「選挙の鬼」である小沢前幹事長自身が一番よく知っているはずだ。 ------ ■ 小沢一郎には公の精神を感じない 「qazx」より ● ところが最近皆のためにではなく、自分のために何かをしようと言う人たちが現れている。これは、恐らく、自分達の手で社会を築き上げた経験のない人々の影響なのだと思われる。そのような人々が増えると、社会は今までのようには機能しなくなるに違いない。その典型が、小沢一郎と言う人物である。 ■ 小沢一郎、あいつはほんとにふざけてる。 「nikaidou.com」より ● まだ菅の方がましだ。菅にしておいて、解散するように仕向ける方がまだマシだ。だから、民主党サポーターは、菅に投票するように。 ■ 民主党代表選 鳩山仲裁失敗で小沢有利のまま泥沼の消滅戦に 「憂国世界」より ● 小沢氏が首相になったところで冥加金の負担が減るわけではないが、支払先に変化が生じるだろう。 ● 対米関係は確実に悪化する。バカウヨどもとしても非常に困るわけだ。バカウヨどもは日本が未来永劫アメリカに隷属することが理想なのである。 「バカボン政権よもう一度」で、しがないニートや派遣の身であっても、右翼でこわもてされ肩で風切る自分の姿を自慰しているのである。アメリカ服従主義者ほど、日の丸・君が代・靖国神社にこだわる。 ■ 政策論争を制し緒戦は小沢一郎の独壇場 - マニフェストとクーデター 「世に倦む日日」より ● (monosepia注:明日には有料購読となる記事中より引用) ● 3年前、発ガン性物質が発見された中国産うなぎの蒲焼きは店頭から消え、報道で安全性に問題があるという認識が広まった中国産食品は消費者に買われなくなった。ところが、わずか3年後、今年のNHKの報道を見ると、土用の丑の日のニュースの映像で、「味はどちらも同じだから、安い中国産うなぎでいい」などと街の声で言わせている。3年間で食品の安全性の問題は解決したのだろうか。この報道で、中国産うなぎは確実に販売を回復させ、小売店の定番商品として置かれるだろう。NHKが中国産うなぎの消費を薦めている。 ● この4日間の代表選のテレビ中継で、小沢一郎のプリファレンスは確実にポイントが上がった。夜や朝のテレビ報道は、小沢叩きを目的とする連中が映像を編集で切り刻み、実際の討論の中身とは全く違った断面と要約で伝えているため、番組だけを見た人間は、従来からの小沢一郎の悪性表象を変えられないだろうが、生中継で全部を見た者は、相当に印象を変えるはずだ。NHKやテレ朝の報道番組では、会見や討論会は「政治とカネ」の問題と「普天間基地」の問題が中心に論争されたという図式になっている。事実は違う。論戦の中心テーマになったのは、官僚主導の予算編成の問題であり、マニフェストと財源の問題だった。 ● 決定的な事変と言うか権力変動は、あの1月の検察による陸山会捜査だ。あれで小沢一郎が失脚し、財務省が権力を握り返した。あの事件(捜査)は官僚によるクーデターだ。 ■ 【抜粋コピペ】ロシア政治経済ジャーナル No.674【小沢さんが総理になると、日本はどうなるの?】 ● さて、小沢さんは、信念をもって外国人参政権付与を推進しています。 で、小沢さんは、なんでこれをしたいの?日本の国益や日本国民のためではなく、韓国政府のためであると自ら語っておられます。 ● 失業しているアメリカ人たちは、自分たち自身の地域社会が、ぼろぼろに崩れて、苛立ちがつのっている間も、海外に何兆ドルも発送する政策に異議を唱えてきました。この種の外交政策は、とっくに終わらせているべきなのです。 ■ 軍事・経済・世界情勢を無視して、小沢を正義の味方と語る、エゴイストなB級ライター氏による、某週刊誌記事 「Ddogのプログレッシブな日々」より ● この記事を読みあきれ返ってしまった。筆者殿は、我々保守派の人間が危惧することを1行たりとも書いていないのだ。小沢が総理になることで、外国人の地方参政権問題、日米同盟の消滅、中国・韓国への大幅譲渡による日本の権益の毀損等のもっとも大切なこと、日本が日本でなくなってしまう危惧に対して、B級ライター氏はまったく言及していない。 ■ 小沢氏の「政治とカネ」問題は存在しない 「永田町異聞」より ● 不思議なのは、登記簿謄本など関係資料のチェックは取材のイロハであるにもかかわらず、なぜマスメディアは前述したような正確な事実関係を無視して、検察の発表なりリークなりを鵜呑みにした報道を続けたのかということだ。 ● もし、公的な資料に記載された事実経過を知りながら、あえてそれを無視した報道を繰り返してきたとすれば、国家、国民の利益を損ねる大いなる犯罪といわねばならない。 ■ End the Market Fundamentalism and Occupation residues 「Tokyonotes 東京義塾」より ● 最近民主党内の対立をめぐって、内外のマスコミの世論操作が露骨に行われるようになり、自由な言論ではなく、根拠のない熱狂があおられている。例えば、小沢一郎議員の、単細胞、と言う発言の一語をめぐって、英米の世論を逆なでするような記事が、ウォールストリートジャーナルに載り、それを他の外国マスコミが増幅して、更には、日本の新聞テレビが、それを針小棒大に報道するという、小沢追い落としが顕著であった。 ------------ ■ アメリカ人は単細胞だしイギリス人は紳士面…そんな小沢氏の「逆襲」に 「goo ニュース」より ------- ■ 「日本の政治家は失言癖」米メディア、小沢氏「単細胞」発言を皮肉に紹介 「msn.産経新聞」より ------- ■ Ozawa Americans Are ‘Simple-Minded’ 「Japan Real Time - WSJ」より ■ 大メディアの精神的貧困 「永田町異聞」より ★ ● 報道のアマチュアであるD氏が、陸山会政治資金報告書、登記簿謄本、確認書、関連法律、検察審査会議決を熟読し、確信した事実をチラシにして配布しようとしている。 その一方で、政界にどっぷりつかってきた大新聞の編集委員が、いとも簡単に「疑惑を反省」「十分な説明」という空疎な言葉を使う。 ■ そろそろですかね 「マヨの本音」より ● 私の予想と違い、小沢氏が偽右翼が批判するようなあくどい政治家だったら日本も終わりかも知れない。しかし、大局的に見るなら事は私の予想通り進んでいる。つまり、今上天皇がいよいよ東アジア共同体の構築に動き出したのである。 ■ 豪腕政治家不在戦略 「ASKAZEERA」より ● 今の日本も、マスコミを通し、霞ヶ関と検察の官僚の言いなりになっており、今のまま進めば、最終段階の原子爆弾投下に匹敵する、アメリカからの直撃(世界経済破壊)を受けることになる。 その時のためにも、アメリカの手口を裏まで知り尽くす最後の政治家・小沢一郎を残しておかねばならない。 「nikaidou.com」より『小沢一郎』関連 ■ 小沢民主党前幹事長の上申書要旨 ■ 党を割るなら許してやる ● 「小沢一郎が党を割るなら許してやる。面白いから」と、昨日某大物実力者に話をしてみた。 ■ 産経もとうとう泣きが入ったようだ 「雑感」より ● 早朝から飛ばし記事を書いたかと思うと次は小沢氏の資金管理団体陸山会の第一検察審査会の議決が出たという記事である。 ● 注)小沢一郎・前民主党幹事長に対する東京第1検察審査会の議決要旨の判断部分全文あり ■ 小沢氏「不起訴不当」…07年分で検察審査会 「読売新聞」より 記事保護 ■ 検審「不起訴不当」小沢再捜査へ 「せと弘幸Blog『日本よ何処へ』」より ● さぁ~どうします。菅さん、支持率を回復させる絶好の機会が到来しました。小沢を国会で徹底的に野党に追及させましょう。そうしないと貴方が言ってきたことなど誰も信用しません。 ■ 別の検察審査会が「不起訴不当」を議決です小沢さん 「すきま風」より ● ちょいとややこしいんだが、これでオザーリンの総理の目はないだろ。 ■ 小沢不起訴不当 「寛ちゃんのひとり言」より ● 国民に手本を示せ、さすれば教育も生きてくると思う。 ■ 小沢一郎、検察審査会は、結局、不起訴か? 「山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』」より ● 検察審査会が「起訴相当」をさけて、「不起訴不当」とかいうことになるさと、結局、「不起訴」ということになるわけで、そうなると小沢一郎の政治的動きは俄然、力強く、自由闊達なものとなると思われる。 ■ 小沢氏に検察審査会が「不起訴不当」と議決 「カナダde日本語」より ● 小泉、竹中を初め、自民党議員が同じことをやっても、ほとんど問題にされなかったのに、なぜか、小沢氏についてはかなりしつこく審査が行われている。 ■ 速報・第一検審は不起訴不当+第五検審の議決は8月以降に?+民主選対について 「日本がアブナイ!」より ● mewは、以前も書いたように、この2回めの検察審査会の議決は、それこそ小沢一郎氏の政治生命を左右することになりかねないだけに、慎重に審査して欲しいと思っているし。 ■ 民主党 小沢系候補者 選挙結果 「GENKIのブログ 日本と世界の黎明」より / ■ 同記事の阿修羅版 ● 報道によると、(略)小沢戦略は狙い通りの成果はもたらさなかったとしている。 ● 党内での選挙妨害ともいえる分裂の中で、ここまで票を伸ばせたのは小沢一郎の力であり、報道される事は無いその善戦ぶりに、反小沢グループは震え上がっている事だろう。 関連 ■ 小沢系候補者の参院選当落結果 「カナダde日本語」より 2010.7.11 - 参議院選挙以前↓ ■ 「「自分洗い直し努力」 小沢氏、熊野古道散策」のブログエントリ一覧 「iZa」より ■ オザワン再起動 「見えない片目は深遠を探る」より ● 神武天皇によって現在にいたるまで日本の形を作るための東征、それを締めくくる戦いが行われ僥倖が重なり見事勝利した現日本人にとって記念すべきこの土地に姿を見せたことは非常に重要な意味を持ちます。 ■ 首相交代で革命後退 「リスクウォッチャー軒猿」より ● 選挙まで1ヶ月をきった今、革命の志あるものは、迷いの中にあるだろう。迷いを晴らすには、自らが「一兵卒」になったつもりで、「役小角」や「楠木正成」になれば、自ずと道は見えてくる。 ■ 菅総理に代表質問と小沢氏関連雑感 「かっちの言い分」より ● 私は自分の願望としても、小沢氏はまだ表から引きさがってほしくはない。マスコミにコケにされ、小沢=悪というイメージのまま身を引かれるのは、社会正義として断じて許せない。 ■ 小沢グループは入閣要請を拒絶せよ。「アメリカ」と「マスコミ」と「官僚」に土下座した「植民地内閣」は自爆する? 「『毒蛇山荘日記』」より ● 次はどうなるか。おそらく民主党は二つに、つまり従米植民地派と反米独立派に分裂し、小沢一郎を中心とした反米独立派が「新保守派」勢力を結集して、いよいよ「第二次革命」を試みていくことになると思われる。 ★コメント - monosepia ● 小沢氏への批判記事は「iZa!」に溢れているので、この際は小沢支持者となったつもりでいくつかブログを探してみた。 ■ 小沢・鳩山を裏切ったのは“聴く耳もたない”国民だった 「新ベンチャー革命」より 記事引用 ● 世論調査国民は民主党そのものではなく、小沢氏だけを嫌っていた ● 小沢・鳩山コンビを裏切った世論調査国民:今度は民主に踊らされる番だ! ■ ●「鳩山首相の無血クーデター/親指の意味」 「Electronic Journal」より 記事引用 ● 「オバマを取るか小沢をとるか」──結局首相として何かを残したい鳩山氏は、オバマを取り、小沢幹事長を道連れにして自爆テロを行なったのです。オバマに褒めてもらいたかったのです。 ■ 自民化する民主党や最近の事 「虚空と君のあいだに」より 記事引用 ● 今後、民主党というか、現政権は、ますます自民党化していく。その中心ともなるのが、亀井だと俺は思っている。 ● 「外債」、つまりは外国債で運用するためのロンダリング、それを秘匿する中心人物、それは小沢の東京地検特捜部の追及の裏で、「米国債を買った【20100401】」という実績のある人物、それは亀井以外にいるわけがなかろうと。 ● 「民主党に対するしつけ」のためにも、何かあるかもしれないと考えておくべきでしょう。 ■ 郵政強行採決で不信任→小沢派退席→不信任成立→めちゃくちゃ(笑) 「nikaidou.com」より コメント - monosepia ● うーん、これは二階堂さんの・・・××ぽいが、魑魅魍魎を見つけ出すのは難しい! .
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妹のとんでもない発言で俺は咳き込んで、佐々木に背中を叩いてもらい、どうにか元に戻ったのだが、そこに長門がやってきた。 「キョン君」 如何した、長門。 「実行委員会にクラブ対抗リレーの最終順番表を出すけど、このままで良かったよね」 ああ、その順番で問題ない。SOS団の方も変更は無いと古泉が言っていたからな。俺達も変えるつもりはない。 「わかった。それじゃ出してくるね…、あれ、シャミセンが来てるの?」 妹が連れて来たシャミセンは、長門の姿を見ると、嬉しそうに擦り寄って来て、ニャアと鳴いた。 長門が抱きかかえて、頭を撫でてやると、シャミセンは満足げにゴロゴロと喉を鳴らした。 「ちょっと見ない間に大きくなったね」 夏休みの終わりがけに、長門が我が家にシャミセンを見に来て以来だ。あの後から、急に太り出した。秋に合わせたわけじゃある まいが。 「それじゃ、ね。シャミセン」 長門は妹にシャミセンを渡した。 「また、お家に見に来ていい?」 いつでも見に来ていいぞ。もとはといえば、長門の猫だからな。 俺がそういうと、長門は嬉しそうに笑った。 午後の競技も順調に進み、いよいよ俺達の出番、すなわちクラブ対抗リレーの時間が近づいてきた。 「キョン、そろそろ行こうか」 佐々木に促され、俺と国木田、そして朝倉は集合場所へ向かった。 リレーの順番は次の通りである。 国木田⇒長門⇒朝倉⇒俺⇒佐々木。 ちなみに、古泉から聞いたSOS団の順番は、以下の通りである。 谷口⇒朝比奈さん⇒鶴屋さん⇒古泉⇒涼宮。 SOS団の最終走者が涼宮だと聞いた時、佐々木は真っ先に自分がアンカーをやると言った。 「面白くなりそうだよ」 そう言って、佐々木はくっくっくと笑った。やる気満々である。 そういう俺も、負けたくはないという気持ちになり、皆で順番を考えることになった。 谷口には国木田をぶつけたのは、普段体育の授業で一緒にやっていて谷口の能力を知っているからだ。 谷口は案外運動神経はいい方で、国木田よりも走るのは早いが、そこまで差があるわけではない。勝てなくても大負けしなけれ ばいい。次の走者である長門も、走るのは結構得意だそうで、長門に差は縮めてもらう。 問題は鶴屋さんと涼宮だ。 国木田の話によれば、鶴屋さんは頭だけではなく、運動神経も抜群だそうだ。どれだけ走るのか、未知数だ。 最初、俺は長門と朝倉の順番を逆にしていたのだが、皆で考えた結果、朝倉を鶴屋さんにぶつけることにした。朝倉も走るのは 、クラスの女子の中で相当速いからだ。 そして、涼宮。 入学直後、学校のクラブに全部体験入部したという、佐々木並みの能力の高さに、むだに有り余っていそうな体力。 正直、佐々木も苦戦しそうだが、ここは佐々木を信じてラストは任せる。 「さあ、行くぞ!」 第一走者の国木田に襷を渡して、俺達は手を重ね気合いを入れた。 各クラブの第一走者が、スタート地点に並んだ。 このクラブ対抗リレーに参加したクラブは16組。体育会系が14、文科系が2である。 一応、俺達は当然だが、SOS団も文科系部になっているらしい。何をやっているかはよくわからんが、とりあえ ず文科系にしておけという、生徒会の判断があったらしい。 「それにしても、何よ、うちの学校の文化部は。軟弱ぞろいばかりなわけ?」 涼宮があきれた様に言っていたが、この競技に、過去文化系のクラブは参加した事がない。俺達が初めてなのだ。 まあ、文科系部の活躍する場は、この体育祭の後にある学園祭が中心なので、参加しないのは当然といえば、当然 であるが。文科系が参加する方が変わっているのだ。 16組を二手に分け、8組づつ、400メートルのトラックを各ランナーは一周走る。その合計タイムが一番速いクラ ブが優勝である。 「なお、優勝したクラブには、特別予算を支給する」 生徒会長が競技の始まる前に、こう宣言したものだから、俄然各クラブは色めきたった。 「優勝はSOS団がいただくわよ!」 涼宮はふんぞり返って古泉達に宣言していたが、あいつらが優勝しても、特別予算は降りるのだろうか? 文芸部とSOS団は後の8組に入れられた。ちなみに前半のトップは陸上部(当然と言えば当然か)だった。 運動部に混じり、文芸部とSOS団の襷を掛け、国木田と谷口が第一走者として並ぶ。 「位置について」 第一走者達がスタートの構えをとる。 火薬の音と共に、一斉に走り出した。 現在、谷口が5位、国木田が6位。4位から下は団子状態で、谷口と国木田の差は4メートル程だ。 「計算通りだ」 国木田は良く頑張っている。ゴール前で、谷口との差を少し縮めて、襷は長門に渡された。 「それにしてもすごいね」 佐々木が笑いながらそう言った。 何がすごいかって? 朝比奈さんへの、男子生徒への声援である。 愛くるしい容貌に加え、まあ、その、ちょっと言いにくいが、いわゆる巨乳が目立つ朝比奈さんが一生懸命走る姿は 野郎共の保護欲を刺激したのであろう。すざましい大声援である。 普段の俺だったら、その輪に加わっていたかもしれないが、今、俺が応援すべきはただ一人。 「長門、頑張れ!!」 大声援に負けじと、俺は声を張り上げた。 長門の頑張りで、文芸部は一気に順位を3位に上げた。ちなみに朝比奈さんは5位のまま鶴屋さんに襷を渡した。 朝倉の走る姿は見事だった。陸上競技をやっていたんじゃないかと思うくらい、フォームが決まっている。スピ ードも速い。 だが…… 鶴屋さんの能力にはある種のでたらめさがある。国木田が言っていたが、やはりこの人は規格外の存在だ。 軽々と、という言葉がぴったり当てはまるような走りっぷりで、鶴屋さんは一気に前の走者を抜き去り、トップに 躍り出た。 朝倉が懸命に鶴屋さんを追いかける。まだ、それほど引き離されてはいない。 ゴール前、鶴屋さんから、古泉に襷が渡った。 「キョン君!」 少し遅れて、俺は襷を朝倉から受け取った。 襷を受けて、俺は走り出す。朝倉のおかげで、古泉はまだ射程距離内である。感謝するよ、朝倉。 古泉はなかなか冷静な走りを見せている。おそらく最後の直線距離100メートルで、スパート をかけるつもりだろう。 古泉との差はまだ縮まっていない。 「キョン、頑張れ!」 佐々木の声が聞こえる。 あいつに古泉と並んで襷を渡す。それが最低限度の俺の役目だ。 ラスト100メートル。 古泉と俺は勝負に出た。 「佐々木!」 ただ、佐々木の名前だけを呼んで、俺は襷を渡す。 笑顔で、俺の大好きな佐々木の笑顔で襷を受け取り、佐々木は走り出した。 全く同じタイミングで、涼宮も古泉から襷を受け取り、勢いよく駈けだした。 二人の走りはまるでカモシカが走る様だった。 佐々木も涼宮も、駆け抜けるという言葉が当てはまる様な速さで、2位以下を大きく離してトラック を走っていた。 どちらも一歩もゆずる気配は無い。涼宮の走りは予想していたが、佐々木がこれだけ走れるのは予想 外だった。 ラストの直線。 俺は立ち上がり、ゴール前で声を挙げて佐々木を応援していた。 「佐々木、頑張れ、後少しだ!」 佐々木と涼宮が、同時に並んでゴールしようとした時、佐々木が何かにけ躓き、バランスを崩した。 「佐々木!」 俺は叫ぶと同時に駈けだしていた。 「……助かったよ、キョン。ありがとう」 俺の腕の中で、佐々木はホッとした表情でそうつぶやいた。 佐々木が転倒したまま、ゴールする寸前、俺はなんとか佐々木の体を受け止めて支える事が出来た。 「涼宮さんに負けたのは、少し悔しいけどね」 結局、僅差で1位は涼宮だったが、佐々木はよく頑張ってくれた。怪我がなくて何よりだ。 「アンタ達、いつまでイチャついているのよ!」 1位を取ってご満悦のはずの涼宮は、何故か膨れ面をしている。良く分からん奴だ。 「涼宮、お前の走る姿、すごくかっこよかったぞ」 一瞬、虚をつかれたような表情になり、その後、なぜか俺から顔をそらした。 「ベ、別にアンタに褒められる為に走ったわけじゃないんだからね!」 その様子が少しおかしくて、俺と佐々木は思わず笑ってしまった。 結局、このクラブ対抗リレーは、優勝はなみいる体育会系を押さえて、SOS団と文芸部が1位、2位 になるという、でたらめな結果に終わった。 このことにより、SOS団と文芸部の認知度は、一気に高まる事となった。 「なんだって俺達がそんなことをしなきゃならないんです?」 クラブ対抗リレーの後、俺達文芸部とSOS団は、体育祭実行委員会に呼ばれ出向いたのであるが、何故かそこ に生徒会長と、書記の――長門と朝倉の先輩で、喜緑さんという――姿があった。 「なに、簡単な事だ。君たちはクラブ対抗リレーで見事に1位、2位を取った。その輝かしいクラブに、生徒 代表ということで、我々と前の方で踊ってもらいたい、ということなのだよ」 ・・・・・・理屈にもなっていない。 体育祭の最終プログラムは、全校生徒による創作ダンスである。 これが中々しゃれていて、音楽は軽音学部が作詞作曲して、ダンスの振り付けは創作ダンス部が振り付けを 考案するという、生徒主体の創作活動を刺激する目的にもなっているのだ。 しかも、軽音楽部が生演奏で奏でる歌に合わせ踊るという、かなり面白い試みなのだ。 だが、まさかこんな話が持ち込まれるとは、全く想定していなかった。 結局、俺達はその話を承諾した。 涼宮と佐々木が乗り気だったこと、喜緑さんが長門と朝倉の先輩に当たるということで、断るわけにもいかな くなったからだ。 「全校生徒の前で踊るのかよ」 「まあ、全員踊っているからね。生徒たちよりも、保護者や家族たちに見られると考えたほうがいいね」 親も妹もまだ帰ってない。佐々木と俺の姿が母親のデジカメの餌食になるのは必定である。 「君との写真なら、僕は何枚取られても構わないのだけど」 体育祭最後のプログラム、創作ダンス。 文芸部、SOS団、そして生徒会長と喜緑さんがステ-ジにあがる。 ステ-ジには軽音楽部の部員たちがチューニングを行っている。 コンピュータ研究部、略してコンピ研が彼女たち(言い忘れていたが、軽音楽部は女子生徒ばかりである)の 音楽をデジタル変換して、携帯やスマホ、デジタル音楽プレーヤ-に配信してくれていて、全校生徒はそれで練習 いるのだが、生演奏はまた違っているだろう。うまくいくことを祈る。 うん?そういえば、創作ダンス部はどこにいったんだ?あいつらこそがステ-ジの立つべきじゃないのか? 「ああ、彼らは怖気づいてね。全校生徒の前で踊るのは、今回は勘弁してくれとの申し出があった」 意味ないじゃね-か! ダンスは二曲。一曲目は軽快さを感じさせるような、ダンスミュージックだ。 ヘタレの創作ダンス部が考えた振り付けは、簡素だが曲に合わせて踊りやすいようにできている。 二人一組で踊り、曲が進むに連れ、パートナーは次々と入れ替わる。 俺も涼宮や長門、朝倉や朝比奈さんたちと踊り、そして佐々木と踊った。 谷口は朝比奈さんと踊れて、顔がにやけっぱなしだった。夏休みに彼女だと自慢していた九曜に写メ-ルで送り つけてやってもいいが。 国木田は鶴屋さんと、古泉は涼宮と踊れて実に嬉しそうな表情をしていた。 ノリがよく、おおいに盛り上がった一曲目とガラリと変わり、次の、そして体育祭の最後を飾るのは、軽音楽部 の部員たちが一番気に入っているというバラードだった。 「なかなかいい曲だよ。音もいいが、詞も気に入った。僕はあまり詞を気にかけないことのほうが多いのだけどね」 日頃洋楽を中心に聞いている佐々木が、褒めていたが、俺もいい曲だと思った。 俺は佐々木と手を繋ぐ。プログラム最後の始まりだ。 ”きっかけはありふれたもの 何気ない日々の中で 僕は君と出会った さりげなく言葉を交わした ” ”それが全ての始まり 君と僕との物語 君といるありふれた でも宝物のような日々 小さな宝石 ” ”夜空に煌く星から見れば 僕達の時間は一瞬の閃光 だけど僕らの思いはすべてを照らす ” ”君と手を繋ごう ふたりのこの手で未来を紡ごう 時空の翼で僕等は飛び立つ 時の彼方へ・・・・・・ ” 軽音楽部の渾身の演奏が終わり、気がつくといつの間にか俺と佐々木はステ-ジの中央にいた。 一曲目と同様、パートナーは次々と入れ替わったが、曲の最後で俺は佐々木と手をつないでいた。 全校生徒から、割れんばかりの拍手と歓声が上がった。 その喧騒の中で、俺と佐々木は、お互いの手を握りしめていた。
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※ハコマニアはまだ続く 【樽】 ここは川のほとりの一軒家、俺こと虐待お兄さんの家である。 最近、この家に住人が一人増えた。れみりゃである。人ではないが。 このれみりゃ、徹底した(拷問と)しつけの結果、ゆっくりを捕まえてくる事を覚えた。 これで虐待対象に困ることはない。 そして今日もまた、新しい《ハコ》と共にゆっくりの虐待が始まる。 「さて今回だが」 「うー?」 「蟻地獄、おろし金と強制移動系の失敗から学習し」 「うぁー」 「また、新しい強制移動系の《ハコ》を作り上げた」 「うー☆」 「…なんで俺れみりゃに説明してるんだろう」 今回の《ハコ》も、まただいぶ大きい。 厚さ成体ゆっくり1匹、幅は壁の半分、高さは天井まである。 前回の観察キットは維持が面倒だったので、分解してこれを製作した。 箱の中には、ジグザグに板が挟まれている。板同士の間はゆっくり2,3匹分。 段数にしてざっと10段というところだ。板のところどころには穴を開けてある。 箱の端には、水車から引っ張ってきたカラクリも設置した。 ちなみに今回、れみりゃの出番はない。 さて、どう動いてくれるかね。 「れいむをここからだしてね!いまならゆるしてあげるよ!」 そしてお約束のように、捕獲《ハコ》に成体ゆっくり。 今回はれいむ1匹、なんでも荒らされた家の中で1匹ゆっくりしていたらしい。 だがまぁそんな事情は知らん。ってか事情があっても知らん。 こいつがゆっくりなら、俺はそれを虐待する。それだけだ。 「おい、お前」 「わたしはおまえなんてなまえじゃないよ!れいむだよ!」 「うっせ。お前、どうして捕まったか分かってるな?」 「れいむはれいむのおうちでゆっくりしてただけだよ!」 「…尋問終了。する意味もなかったか」 れいむをがっしりつかんで《ハコ》へ移す。 今回は入り口が下なので落とすような入れ方はしない。 「こんなとこじゃゆっくりできないよ!ゆっくりだしてね!」 厳重に入り口を閉め、れいむがしっかり入っていることを確認する。 幅よし、高さよし、見栄えよし。見えない《ハコ》はつまらない。見栄えは大事だ。 歯車の調子もいい。さっそく今回の《ハコ》を起動する。 轟々と音を上げ、歯車が回り始める。 歯車につながれた大きな羽が回転し、あるものを持ち上げていく。 やがてそれは頂点にたどり着き、羽を離れて転がり始める。 転がってくるのは、樽だ。 とはいっても人間用の酒樽なぞこれには使えない。ゆっくりサイズの樽だ。 この《ハコ》のために、毎晩毎晩ちまちまと製作してきた。 手作業で作ったので、大きさや形が幾分ばらばらではある。 中には砂を詰め、ゆっくりに押し返されない程度の重さにしてある。 もちろん、普通の樽だけではないが、それはお楽しみ。 そして今回の虐待のために一言。 「おいお前」 「だからわたしはれいむだよ!ぷんぷん!」 膨れるんじゃない鬱陶しい。 「この《ハコ》、てっぺんまで登ったら逃がしてやるよ」 「ほんとだね?おにいさんうそつかないでね!」 「あぁ。てっぺんまで登ったらな」 「ゆっくりのぼってここからでるよ!」 そう聞くやいなや、れいむはとりあえず前に進み始めた。 相変わらず這う姿が気持ち悪い。 歯車は回り、どんどんと樽を上から転がしてくる。意外といい密度。 ガコン、ガコン、と重い音を立てながら樽が段差を落ちてくる。 板のところどころに穴を開けたのは、小さい樽が不規則に落ちるようにするためだ。 ちなみに某本家とは違い、はしごはない。あっても登れないだろうし。 れいむは端までたどり着くと、ぴょんと跳ねて2段目に到達した。 ひとつめの樽はまだれいむまで降りてこない。どんどんと上をめざすれいむ。 さて、どういう反応を見せてくれるのやら。 3段目の半ばあたりで、れいむの目の前に樽が現れた。 「ゆっ、なんかでてきたよ!」 一度壁に殺された勢いが、傾斜を転がって加速していく。 「こっちこないでね!ゆっくりしてってね!」 無理な話である。 「こないでええぇぇ!!」 れいむは後ろ向きに逃げ出した。幅が狭いのは横に逃がさないためである。 3段目を駆け戻り、2段目に降りる。 「ここならゆっくりできるね!ゆっくりしぎゅっ!?」 当然、3段目を下り終えた樽は、2段目へと落ちる。 れいむは、落ちてくる樽に潰された。 「ゆぐっ、これじゃゆっくりできないよ!ゆっくりだっしゅつするよ!」 軽くひしゃげているが動いている。軽く餡子を吐いただけのようだ。 出してしまった自分の餡子を回収し、再び段差を登る。 登った直後に、樽がすぐそこまで来ていた。 「ゆっくりいいいぃぃぃ!!」 再び2段目に降りるれいむ。すぐに穴の下からずれるように移動する。 さすがに直後のことは忘れないか。 「ここならあんしんだね!ゆっくりできるよ!」 ガコン! 音に振り向くれいむ。当然、また眼前に樽。ゆっくりと転がりだす樽。 「ごな”い”でえ”え”ぇぇ!!い”や”あ”あ”ぁぁ!!」 樽はそう速くない。一目散に1段目に逃げ込むれいむ。 また2段目と同じ場所でゆっくりしていると、また樽が落ちてくる。 「ゆっぐりじだいいいぃぃ!!」 走って逃げるがそこは1段目、もう逃げる穴はない。 結果、壁際まで追い詰められてしまった。 「ゆ”っ!?ゆゆっ!?」 どうしていいかわからず困惑する。壁、壁、壁、樽のきれいな板ばさみ。 そうこうしている間にも、樽は勢いをつけてれいむめがけて転がってくる。 「ゆっ!?ゆっ!?ゆゆーっ!?」 まだ出だしだというのにこんなところで死なれてはつまらん。 見せてくれよ、極限の生を。 「…ゆっ!!」 跳んだ。ジャンプして、樽を飛び越えた。 そう、これこそが正解。本家っぽくなってきた。 その肝心なれいむは、飛んだのだが…わずかに距離が足りなかった。 樽の上に半身を乗せる形で着地する。 動いているものに突然乗るとどうなるか、想像つくだろうか。 「ゆぶぇっ!」 足元をすくわれ、顔面から落下する。また少し餡子を吐いた。 「ゆぅ…おそとにでるよ!ゆっくりするよ!」 それでも起き上がるれいむ。脱出したい一心はやはり強いようだ。 ゆっくりが樽を跳ねて避けることを覚えたところで、こちらも動き出す。 れいむを入れた入り口とは別の入り口から、樽を補充する。 すでにいくつか樽は補充されているのだが、あくまで下調べ程度の量。 ここからは、本気で虐待に入る。 通常の大小の樽に加え、特殊な樽を2,3加える。 この状況、どう対処するかが見ものだ。 れいむは調子よく段差を上っていった。 少し勢いをつければ樽は簡単に飛び越えられる。 時々変なところから樽が落ちてくるが、それも気をつけていれば大丈夫だ。 ただ段差を上がる時だけ、樽が見えないためタイミングがつかめない。 等間隔に降ってくることも知らず、何度か樽に潰されながら進んでいく。 6段目まで来たところで、変化が訪れた。 「ゆゆっ!ゆっくりしていってね!!!」 なんと段差から、まりさが降りてきたのだ。 定番ともいえるふてぶてしい表情のそれは、坂を転がってくる。 「まりさ!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!」 一人は辛かったのだろう、ゆっくりしていってねを連呼するれいむ。 だがまりさは返事をしない、ただ坂を転がるだけである。 「まりさああぁぁ!!」 そんなことはお構いなし。感極まって、れいむはまりさの元へ飛び込んでいった。 「まりさああぁぁあ”っ!?」 まりさに弾き飛ばされるれいむ。顔面が思いっきりへこんでる。 「どぼじでぞんなごどずぐっ!?」 あの衝突程度では殺しきれない勢い、まりさは容赦なくれいむを襲う。 そこには感情も何もない。 このまりさ、鉛詰めの剥製である。 うちでは珍しい精神的虐待《ハコ》の成れの果てを、剥製にした。 弾き飛ばされたれいむは転がり、下の段まで落ちていった。 だいぶ重い一撃のおかげで、多くの餡子を吐いている。 それに加え、同属に裏切られたというショックも大きいだろう。 …この《ハコ》のいいところは、ゆっくりの状態によらず稼動し続けるところだ。 5段目の端で絶え絶えになっているところに、鉛まりさが降ってくる。 「ゆぶべっ!?」 あぁ儚きかな餡子脳、潰されたことを忘れていたのか。 当然砂樽とは重さが全然違う。拳を叩きつけられた様につぶれるれいむ。 はみ出る餡子の量も多い。そろそろ生きるのも辛い頃か。 れいむを押しつぶした鉛まりさは、何事もなかったかのように転がっていく。 …なかなかシュールなものだ。 「ゆぅー…、ゆふぅー…」 れいむは細い呼吸で、必死に自分の吐き出した餡子を食べている。 生きるためのこの必死さ。俺は仕事もあるけど、これが見たくて虐待している。 「ゆっぐりがんばるよ!!」 餡子を一通り回収し終えたれいむは、ゆっくりと動き出した。 「ゆ”っ!」 初めのように逃げ回るほどの元気はないのだろう。跳ねる高さも若干低い。 「ゆぐっ!?」 樽の密度も合い重なり、樽を踏んで転ぶことが多くなった。 「ゆっくりじでっ!?」 時々降ってくる鉛まりさや鉛れいむを、それとわからずにまた受け止める。 「ゆっぐじじだいよぉ…」 その度に吹き飛ばされ、体と心を傷つけていく。 「ゆ”ぅ…ゆ”、ゆ”ぅ…」 すでに体はぼこぼこで、ところどころの傷から餡子が漏れている。 「ゆっぐ、りぃ…」 終わりもそう遠くなさそうだ。 潰され弾かれ傷つきながら、れいむはついに9段目端までたどり着いた。 これを登って、端まで行けば外に出られる、ゆっくりできる。 そうとわかると俄然やる気が沸いたのか、勢いよく10段目に飛び乗る。 目標が見えた。終わりはすぐ目の前。れいむは最後の力を振り絞った。 当然、この程度では終わらせない。 「ゆっくりしていってね!!」 れいむの目の前に、子サイズのまりさが降りて来た。 というより俺が下ろした。本当に、のちの虐待予定がある、ただの子まりさである。 「ゆっ、だまされないよ!まりさもれいむをいじめるんでしょ!ゆっくりしね!」 疑心暗鬼。この調子では外に出たところで生きていけないだろうな。 「まりさはそんなことしないよ!!ゆっくりしていってね!!!」 今までの鉛ゆっくりと違い、この子はしゃべっている。ゆっくりできる子だ。 そうわかったれいむは、子まりさめがけて走りだす。 餡子脳が。自分の状況を把握しろ。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしぎゅぅっ!?」 目の前で子まりさが潰れた。 後ろから、鉛まりさが転がってきていたのだ。 成体れいむですらあれほど潰れる重さを、子まりさが耐え切れるはずがない。 子を潰したことをなんとも思っていない、むしろよく思っているような表情。 顔を黒く汚したまま、鉛まりさは転がり続ける。 「ま”り”ざあああぁぁぁ!!どぼじでぞんなごどずるのおおおぉぉぉ!!??」 やっとの思いで、ゆっくりできると思ったのに。 やっとの思いで、ゆっくりできるゆっくりに出会えたと思ったのに。 その幻想は、5秒で砕けた。 「う”わ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁ!!!」 怒りに任せ、転がる鉛まりさを止めようとするれいむ。 当然、弾き飛ばされる。 「ま”り”ざあ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」 弾かれても、弾かれても、鉛まりさに体当たりを繰り返す。 他人の子とはいえ、同属殺しは許せないらしい。 だが、饅頭が鉛玉に勝てるはずがない。どんどんと後ろに追いやられる。 そして、れいむは9段目に落ちた。 当然、鉛まりさはれいむの上に落ちてくる。 「ま”あ”ぁっ!!」 れいむの怒りの叫びは、ものの見事に押しつぶされた。 息はあるようだが、もう餡子を回収する体力もないようだ。 そのれいむを傍目に、鉛まりさはコロコロと転がっていった。 「ゆ”ぅ…ゆ”っ!」 カラクリは止まらない。動かないれいむめがけて樽が落ちてくる。 追撃、追撃、追撃、追撃。 樽に混じって鉛ゆっくりも落ちてくる。見栄え的にはなかなかのものだった。 やがて、声も聞こえなくなった。 視界には、規則的に転がり続ける樽と鉛ゆっくり。 《ハコ》には転々と餡子が散らばり、9段目端には餡子の山。 10段目には、小さな命の跡。 「悪くない出来じゃないか?」 「うぁー」 「起きたのか」 「うぁ」 「お茶にしよう。それ、片付けてくれ。餡子は食べていいぞ」 「うー☆」 ガコン、ガコン。 【あとがき】 タカアキです。 虐待相手の感情、そいつをへし折るのもまたいいものじゃないか。 蛇足だけど、元ネタはドンキーコング。
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デスクトップガジェット 11KB 虐待-いじめ 制裁 小ネタ 理不尽 自滅 家族崩壊 姉妹物 赤子・子供 現代 虐待人間 独自設定 題材被ってたりするかもしれません ・5回目 ・普通種 ・XPユーザーなので、機能とかは割りと適当です。 ・ぬるく虐めてます。 ・でも、SSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス やあ、俺は虐待お兄さん。 まあ、虐待が好きといっても空想上での話なんだけど。 インターネットのとあるサイトには俺と同じような趣味を持つ人達が、各々の空想を絵や文章に変えて発信するようなところがある。 拙いながらも俺も先日、SSを書いてみた。 反響はまずまずといったところで、アドバイスや面白かったという感想もあって俄然やる気が出て来て。土曜日をフルに使って短編を六本、書きあげて。パソコンを切って寝た。 そんで現在、日曜日。 朝飯のソーセージパンを食いながら、書いたSSをネットに上げようとパソコンを点けた。 いつも通り、OSのロゴが出て来てしばらく読み込み、デスクトップが映し出された。 そのデスクトップを見た瞬間、手にあるソーセージパンが零れ落ちる。 見慣れた空想が、そこで動いていたからだ。 「え・・・ちょっ・・なにこれ。え? えっ? ん? はあぁっ? え? ちょっと待てっえ?」 取り落としたソーセージパンを拾って、口に強引に押し込んでから座り直して画面を凝視する。 赤いリボンを付けた黒髪の少女の顔が三つ。内、二つは一周り小さい。 黒い魔法使いの帽子を被ったウェーブがかった金髪少女の顔が二つ。こちらは一つが一周り小さい。 パーツが違うそいつらに共通していることは、下膨れた顔と生首のような姿が全体像だということ。 「ゆっくりじゃねえか・・・」 ゆっくりってのは、現実にはいない。 実在したら、いろいろな意味で世界は変わるだろう。 数多のアニメや漫画やドラマや映画のように。二次元空間でしか存在しない存在が今、目の前にいる。しかも、超美麗に映ってやがる。 いや、冷静に考えてみればパソコンの中ということは、何かのプログラムか? ゆっくりのソフトウェアやゲームはいろいろあるがそれにしても、精巧過ぎる。 空想上では、ゆっくり共は、あたかも生きているように振る舞う。 その空想上で行われている動きを目の前のゆっくり達はしている。 「おにごっこしようぜ。まりしゃがおにしゃんをするかられいむたちははやく逃げるがいいぜ! い~ちっ! に~っ!」 長女らしい小さいまりさが帽子で目を伏せる。 「ゆっきゅちにげるょ!!!」 「れいみゅもにげりゅよ!!! ゆっきゅり! ゆっきゅり!」 掛け声と共に、ぽてぽて跳ねながらデスクトップの斜め右上に小さいれいむ達は逃げる。 「おちびちゃん! あまりとおくにいかないでね!」 微笑みながら、れいむは隣のまりさと引っ付いている。 「いいのぜ。ここはゆっくりできるからおちびちゃんたちもゆっくりできるんだぜ」 まりさは、安心したように笑いながられいむをおさげで抱き寄せる。 「まりさはゆっくりできる?」 「できるぜ。れいむはゆっくりできるのぜ?」 「れいむはゆっくりできるよ? まりさもゆっくりしていってね」 「れいむもゆっくりしていくんだぜ」 はにかみながられいむとまりさは、跳ねながらおいかけっこするちびれいむとちびまりさ達を見守っている。 ・・・・。 なんだ? この、家族で休日にピクニックに来ました的なノリは。 あれか? そういう趣向か? にしてもよく出来ている。 その手の絵とか小説とかを見てる時に沸き上がってくる。なんていうかこう、頭の中で何かが燻ってイライラしたりモワモワしたりする感じ。 それを今、感じている。 ああ、こいつらうぜぇ。 プログラムにしろウイルスにしろ、なに俺のデスクトップでゆっくりしてやがるんだ。 この苛立ちは、こいつらにぶつけることにしよう。そうしよう。 かといって、こいつらは俺を認識しているのか? こいつらのうざったい少女声は、スピーカーから聞こえるが。 マイクか何か、パソコンの中に声を出す物が必要なんじゃないか。 マイクは生憎、使わないので持っていない。 しばらく悩んだあと。あることを思い付いた。 カーソルを動かして、デスクトップのショートカットから『ゆっくり』というフォルダを開いて、SSや他の人が描いた絵を入れているそこから、いつもゆっくりの台詞を考える為に使うソフトークというソフトを起動。 一部ではゆっくりの声と言われていて、実際、高音で音程がない投げやりな合成音声が、イライラを募らせる。その勢いでSSは驚くほど進む進む。 それはともかく。 お決まりの文章を打ち、読み上げさせる。 『ゆっくりしていってね!!!』 やる気のない声がスピーカーから聞こえる。 同時にゆっくり達が反射の如く、 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 スピーカーが壊れるんじゃないかと思うほどの爆音。 慌てて、横にあるイヤホンの端子を挿す。 出来るだけ音量を下げて、イヤホンを耳に付けた。 イライラ度合いが上がっちまったぞ。ちくしょうめ。 「・・・ゆ? いまのはだれのこえだったのぜ」 「たぶんれいむたちがゆっくりしてるからかみさまさんもゆっくりしてねっていったんだよ」 「かみさまさんもまりしゃたちとおいかけっこするのぜ~!」 「れいみゅしゅっごくにげるよ!」 「にぎぇるよ!」 反射的に返事したは良いが、ソフトークの声以外は、ゆっくり達には見えないらしい。 見えてたらフォルダ開いた時点で気付くもんな。 さて、どうしようか。 ソフトークの声を神様だとか勘違いしてるから、神様のお家宣言するか? それとも、ドラッグ&ドロップでごみ箱行き。 ウイルス駆除ソフトに任せるのもありか。感知するかは知らないが。 ・・・ていうか、こいつら何のデータ扱いなんだ。おもむろにカーソルを宛てがいプロパティを見てみる。 拡張子が『.YXE』。 サイズは・・・キロですらない程、軽い。2バイトとかどうよ・・・。 どうにも怪しいデータだ。 やっぱりウイルスか? とりあえず、友人のプログラマーにでも解析頼もうと思い、USBメモリーに移そうと、仕事用の鞄のある部屋へ取りに行く。 数分後、USB片手に戻って来たらデスクトップがすごいことになっていた。 草原の壁紙は、ゆっくり達に食い荒らされたのかところどころ消えている。 ショートカットなども、アイコンが欠けていたり、アイコン自体が消滅していたり、ベタベタしたものが付いている。きっとかじったんだろう。 なにより酷いのは、昨日書いたあと、デスクトップ上に保存したSSが、学生の頃にやってたデジモンとか.hackとかで見たことがあるデータの破損描写。 四角いもやが掛かるあれの状態になっていた。 慌てて、開いて見ると。 見事なくらい文字化けしていた。 「#○※●☆+≒っ~!!?!」 俺は、自分でもよく分からない声に鳴らない悲鳴を上げて。 マウスを手繰ってデスクトップの右隅で憎たらしいきもい顔で昼寝しているゆっくり共をドラッグする。 右クリックして切り取り。 スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→ペイントの順に開いて。起動したペイントの白紙のにペーストする。 USBを取りに行ってる間に思いついたんだが、上手くいったようだ。 プログラムだとかウイルスだとか、関係ない。 空想だろうがなんだろうが関係ない。 こいつらは、なんでもありのゆっくりだ。人畜無害なんて言葉とは縁遠い、糞饅頭袋だ。 まさかリアルで言うとは思わなかった。 「お前らはぜってぇにゆるさなえぇ・・・ヒャッハァ! 虐待だぁッ!」 ・・・と、言ってみたがどうしようか。 いろいろ考えてはみるものの、いざ自分でやるとなると、手はなかなか進まない。 未だに寝ているこいつらを見ているといっそ画面ごとぶん殴ろうかという気にすらなる。 ・・・せっかくの短編が・・・。 なんだか、泣けて来た。 やっぱり、みんながやらないようなやり方でこいつらを屠りたいな。 ペイントのツールを探っていると、鋏のようなアイコンの機能があった。 試しに、四角ツールで適当に四角を作ってその鋏を縦にドラッグする。 ドラッグした位置に点線が入り、移動ツールに切り替えると見事に分割された。 これだ。これこれ。 口に自然と笑みが浮かびながら、俺は鋏ツールをクリックして寝ているゆっくり共の上で何回もドラッグし始める。 まずちびまりさ。 こいつの帽子のてっぺんから縦に線を入れる。続いて胴体部分なのか顔なのか分からないところを縦横無尽にドラッグ。なんか、どこのツギハギ男かというくらい点線が入って、実にきもい。 きっと主犯格のちびれいむ共もを点線まみれにする。 母れいむと父まりさは後々の為に、触りもしない。 その代わり、透明な箱に似せた絵を使って隔離する。 あくまで、ちび共が標的だ。 何故か無事だったソフトークの画面に切り替えて、またお決まりの文句をいう。 『ゆっくりしていってね!!!』 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 「ゆ? へんなかべさんがあるぜ」 おさげで触りながら目敏く、まりさが透明な箱的な四角に気付く。 「けっかいだよ! れいむがゆっくりしてたからかみさまがくれたんだよ」 「そうなのか。れいむはすごいぜ」 「ゆふふ~てれるよ~!」 結界な訳あるかダボがっ。 それは俺が、お前達に罰を与える為に施した透明な箱だっつーの。 ・・・このれいむ馬鹿だろ。ああ、馬鹿だ。 このままだと勘違いしたままずっといるだろうな。 どうしたもんか考えているとちび共が震えながら、親に近づいて行く。 「おとしゃん・・・」 「おきゃあしゃあん・・・ぽんぽんがいちゃいよぉ・・・」 「からだがなんだかへんなのぜ・・・」 苦しそうに、すり足のように動くゆっくり。実際、見ると予想以上にきもいきもい。あんよは絶対に見ないようにしよう。 点線だらけの我が子を見て(ゆっくり達には、パソコン上の処理は見えないか)さすがに違和感に気付いたらしい。 「ゆっ! いまぺーろぺーろしてあげるからまってね!」 母れいむは果敢に透明な四角に体当たりをかますが、それで破れる訳がない。二、三回跳ね返されるとほえ面かきながら泣きわめく。 「どぼじでぇ~~~!?」 「れいむ! はやくけっかいをとくんだぜ!」 「ぞんなのでいむじらないぃ!?」 弱音を吐かずに体当たりするまりさと違って、れいむは目と口から変な液体流しながら更に喚く。耳が痛いから、いっそ潰してやろうか。 「おきゃあしゃぁん!!!」 母れいむに近い、一番小さいれいむがすり足をやめて、跳ねた。 が、透明な四角にぶつかり、跳ね返された衝撃で綺麗に細切れになる。 中身の目玉とか歯とかが出てきて軽くグロい・・・。 「もっちょ・・・ゆっ・・・」 一番最後に残った口が、呟きを残して真っ二つ。 もう既に十分、ゆっくり俺のデスクトップを好き放題やらかしただろちくしょう。 だが少し、溜飲が下がった。でもまだまだ終わらない。 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 それを固まった表情で見ていた残りのゆっくり達は、引き攣った笑みを浮かべ、次の瞬間。 全員が大きな口を開けて目玉を剥きださんばかりに涙目で叫び始める。 生憎、イヤホンを瞬時に外したから何も聞こえない。 次は、ちびまりさにしよう。移動ツールで、帽子をクリック&ドラッグ。 変なLみたいな帽子になったちびまりさを見た他のゆっくりが、泣くのをやめてキョトン顔になる。 イヤホンをかけると同時に、ちびれいむの泣き声が聞こえてかた。 「おにぇちゃんはどきょおおおぉぉ!」 泣きだした妹に慌てて、ちびまりさが駆け寄る。 「なにいってるんだぜ! まりしゃがおねえちゃんなんだぜ!」 「うそいうにゃあ・・・!」 「おいそこのへんなゆっくり! おちびちゃんになにするつもりなのぜ!」 「ゆっくりできないゆっくりはおちびちゃんからゆっくりはなれてね!」 まりさは家族が何を言っているのか分からないというような引き攣った笑みを浮かべて固まる。 が、ちびれいむが、 「ゆっきゅりできないゆっきゅりはれいみゅがせいっしゃいしゃるよ!」 そう叫びながら、ちびまりさに対してタックルをかける。 ちびまりさが、何がなんだか分からない呆然とした顔。ちびれいむが勝ちほこった顔で、縺れ合うようにバラバラになった。 「おちびちゃんがあああぁぁ・・・!?」 「なにがなんなのぜええぇ!?」 こども達が何故、永遠にゆっくりしたの分からず、たたただ二匹は泣きわめく。 とりあえずは、すっきりした。 さて、この二匹の処遇だが。 初めに決めていたプログラマー友人へ渡すことにする。 あいつが、解析して複製なり改造なりしてくれれば、またこうやってゆ虐が出来る。 泣きわめく二匹をまたも、ドラッグして切り取り。 USBを差し込んで、保存。 これで良い。 USBを抜いて、なんとなく手で弄びながら、携帯電話をかける。 「よお。久しぶりー。今、暇か? そっか。じゃあ面白いもんがあるんだけどさ。人工知能っつーの? それがさ―――」 後日、友人から返却されたUSB内でゆっくりが繁殖していて、悪性ウイルスのように感染拡大して世間を騒がしたのは別の話。 アトガキ はい。ということで、書いてみました初ゆ虐。 ぬるいし適当ですね・・すみません・・・。 実際、ゆっくりがデスクトップに表示されるものはあると聞きましたけどうちのパソコ子さんは、御年5歳くらいなのでスペック的にきついです。 SS内でのゆっくりのパソコン空間の知覚範囲は、デスクトップとアイコンとその中身が、地面ないし路傍の石。 今こうして開いてるブラウザとかはゆっくりにとっては雲みたいに真上にあるんじゃないかなと思ってます。 ・・・やっぱり虐めでもない愛ででもない微妙なの書こう・・うん。 ご読了ありがとうございました。 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● ・ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1000 デスクトップガジェット どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る wwwwwwwwww いじめたいいいいいい -- 2012-07-31 22 55 35 使ってない95のPCに入れて動かしてみたいなww -- 2012-01-29 10 47 03
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ストーリー詳細 千葉プロットプロローグ部(脚本っぽいもの):http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1347259210/318-321 全体構成っぽいもの:http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1347259210/383-387 ストーリー詳細 八野平太、通称八兵衛は土浦に住む探偵、のはずなのだが両親の遺産がかなりあるのでまともに事件探しをしないでいた。 探偵事務所の筋向いに住んでいるミッツ・フォレンズは掲示板群ババロアの初心者である。 携帯のアドレスをメール欄に書き込み、レスをしては釣られ、画像を開いてはグロを踏む。 最近では、可哀想なほど哀れな実名コテとして有名になりつつある。 近所の有名人である彼女の名前をババロアで見かけて世話を焼いてからというもの、 彼女が事務所にやってきて愚痴をこぼしていくのは、もはや日課となっていた。 そんなある日、ただでさえおかしいミッツが妙なことを言い出した。 メール欄のsageにメールしたら何故か返信が来たというのだ。 「ハチベエ、ワタシもやっとババロアで友達ができたヨ!」 ちょっと待て。それはおかしい。 ―――というか、事件の匂い。 怠惰な心を、好奇心がほんのちょっと上回った。 探偵ルックに身を包み、金に物を言わせて揃えた探偵グッズの数々を引っ張り出す。 実に一年ぶりの、探偵事務所の再開だ。 巨大匿名掲示板群『ババロア』 多種多様の分野を扱った匿名掲示板が無数に混在するインターネットサイト。 現代を代表するネットサービスの一つで、利用者は「バロアー」「バーバリアン(無法者)」等と呼ばれる。 独特な法規、住民意識が根付いており、無法地帯と呼ばれながらもその自浄力は非常に強固。 しかし“匿名掲示板”という性質を持つ以上、時として現実をも侵蝕し得る事件は起こりうる。 今回の事件はそんな『ババロア』にて、不可思議なバロアー「sage(セイジ)」と電波系ヒロイン、ミッツがコンタクトすることによって幕を開ける……。 千葉プロット プロローグ部(脚本っぽいもの):http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1347259210/318-321 318 :プロローグ後、事務所にて [sage]:2013/04/05(金) 01 46 28.99 ID 5XAEjPdbo 「あのな、ミッツ。メール欄のsageってのはババロアの機能の一つであってアドレスじゃあないんだよ」 「? でもメール欄はアドレス書くとこだヨネ?」 「いや、それはそうなんだが。メール欄にsageって入力すると書き込んだ時にスレッドが上がらなくなるんだよ。まぁ特殊コマンドってやつだな」 「……なんデ?」 「なんでって、システム的にか? 理由的にか? んなもん俺だって知らねぇよ。つかそこはどうでもいいんだよ。つまりな、ミッツ。sageにメールは送れないし、当然返信があるわけないってことだ」 「でも、返信キターよ?」 「訛りに見せかけて痛々しい発音すんのやめろ。とにかく、問題はそこだ。『ありえないアドレスにメールが送られ、ありえない返信が届いた』。ふふ、なんだそれ。臭うじゃねぇか」 「えっ、ごめんなサイ昨日お風呂入ってないカラ……」 「お前じゃねぇよ! つーかいくらヒッキーだからって風呂くらい入りなさい! 年頃の娘なんだから!」 「あぅー、ハチベエには言われたくなイヨ!」 「俺は実質ニートなメンズだからいいんだよ。ちなみに今日で五日目だ」 「…………」 「…………先にシャワー浴びてこいよ」 「何それっぽい言い方してるノヨ! 先に行くべきはハチベエだかラネ!? てか近寄らないで汚い!」 「うぐっ、ちょっとした汚茶目じゃねぇか。素になんなよ。なんなら一緒に入るか?」 「なってネーヨ! 入らネーヨ!」 「まぁそう顔真っ赤にすんなよミッツ。な、俺達の最初の仕事は決まった。それはsageのシステム解析でも、謎のメールを調べることでもない。風呂だ。風呂に入ろう。話はそれからだ」 「わかってマス! じゃあ一時間後にまた来るカラ……あ、いつものアレ、用意しといテネ」 「ああ、安心しな。いつでも冷やしてあるさ」 「甘くて柔らかーい、極上のババロアがな」 些細な変化と僅かな期待。これから八野平太探偵事務所の運命を大きく変えることになるある事件はこのように、少し小汚いのが玉に瑕な、いつも通りで何気ない朝に始まった。 319 :藤田と八兵衛 [sage]:2013/04/05(金) 02 06 45.15 ID 5XAEjPdbo 「なんちゅーか相変わらずやなぁ、ハチ」 「いつでもダンディーでいなきゃいけないってのも、探偵の勤めなのさ」 「誰もんなこと言っとらんわ。相変わらずセンスのカケラも無いっちゅーとんねん」 「久しぶりの再会でそういうこと言うかよぅ」 「アホ抜かせぇ。出来る事なら会いとーないわ。お前さんに関わってもロクなことにならん」 「そうやって自分の不出来を他人のせいにしてっから昇進出来ないんだよ、フジさん……」 「なんやとぉ!? なんちゃってニートのガキに言われる筋合いはないわ!」 「ニートじゃないですうううう! 探偵ですうううう! 金が有り余ってるんで働かなくてもいいんですうううう!!」 「ああん!? いてこますぞクラァ!」 「……藤田サン、おまわりさんより向いてるお仕事あると思いまスヨ?」 「んな殺生なこと言わんでくれミッツちゃん」 「うひひひ、ざまぁないぜ」 「ハチベエは謝った方がいいと思ウヨ? 全社会人に」 「……すんません」 「ざまぁないのぅ」 320 :盗撮天使ナミダちゃん [sage]:2013/04/05(金) 02 27 20.43 ID 5XAEjPdbo 「くふふ、今日も美しい絶対領域ねミッツ」 「うげっ、アナタは笑い方がキモイ上に盗撮大好き黒タイツ痴女の奈美サン……!」 「くふふ、今日も汚い言葉使いねミッツ。流石の私もそれは引くわ」 「むー、なんの用でスカ」 「ただのお散歩よ。この世の美を納めて回るのが日課なの。決して毎日フラフラしてるだけの暇人じゃないのよ?」 「とりあえずワタシこの数秒で奈美サンのことがとてもわかった気がしマス」 「そう、それは良かったわ。今度お茶でもしましょうね。なんなら2時間ばかしのご休憩でも……」 「藤田サン! ここデス! 仕事のチャンスがここに!」 「連れないわねぇ」 321 :ハチミツコンビのテンプレ決め台詞(真剣) [sage]:2013/04/05(金) 02 50 16.41 ID 5XAEjPdbo 「難事件怪事件珍事件。上等じゃあないの。探偵冥利に尽きるわな」 「よく言えますヨネ。金でゴリ押すしか能が無い癖シテ」 「それで解決出来るならそれでいいんだよ。汚い汚い大人の戦い方。だけど、最もスマートなのさ」 「お金じゃ解決できないことだって一杯ありマス」 「わかってる。わかってるよ。だからこそ……」 「「まったくこの世は甘くないぜ」」 「おいマネすんなミッツ」 「ふふ、ねぇハチベエ。冷蔵庫にババロアは入っテル?」 「当たり前だ」 「じゃ、今回こそ早く解決して帰ろうネッ」 「だからそれ難航フラグだからやめろっつーの」 全体構成っぽいもの:http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1347259210/383-387 383 :千葉 [sage]:2013/05/11(土) 07 14 15.32 ID ETfo/eG0o んじゃまぁざっくりがっつりと行きますわよ ・1話【起】 ミッツが八兵衛にsageの話を持ってくる。過去スレのアバンイメージ及び 318を参照。 巨大掲示板群「ババロア」の説明パート。2話目以降は冒頭にこのパートを挿入→OPというテンプレート。 ミッツが愛用のノートパソコンを事務所に持ち込み、八兵衛とともにsageの返信メールを検証。まるで糸口を掴めぬ内に来客登場(悲色さん) 【承】 悲「そこで迷子拾ったんだけれど、どうかしらー?」 悲色さんは地元で有名な名家の放蕩娘(Wiki設定)。八兵衛とは以前から知り合いである(八兵衛が家出中のナミダちゃんを世話したことがあるという設定) 八「おいおいナミダちゃんよ、ここそういうとこじゃねーから」 悲「あらぁ、平太ったらそんなに最低限の人権すら失いたいのかしらぁ?」 八兵衛がからかう→悲色さん静かにぶちギレる→八兵衛がおどけて謝る。というテンプレート。 迷子とは球美ちゃん。訳ありの家なき子という設定。手に負えないと即決した八兵衛はこれまた旧知の警官である藤田を招集。補佐の高橋を連れて藤田がやって来たことによりメインキャストが探偵事務所に集結する。 384 :千葉 [sage]:2013/05/11(土) 07 15 13.45 ID ETfo/eG0o 【転】 球美VS藤田高橋のしょーもない口論や、唯我独尊で韓ドラを見始める八兵衛、レズっ気発動の悲色さんがミッツに迫るなどのコメディパートを展開していく中、ミッツのPCにsageからメールが届く。内容は「ババロアを見ろ」 ミッツがいぶかしみながらババロアを開くとそこは祭りで大盛り上がりの様子。原因は「殺人予告の書き込み」。予定された現場は八兵衛達の集う舞台、土浦市の駅前。時刻は1時間後であった。 大慌てで出動する藤田と高橋に続いて探偵ルックに早着替えした八兵衛とミッツ、面白半分でカメラ片手の悲色さんと、怖がりながらも悲色さんの傍を離れない球美も現場へと向かう。 【結】 予告現場の土浦駅前や駅ビルのペルチ土浦を手分けして捜索することに。ミッツの天然全開推理や、うっかりワセリンを塗り忘れて股ずれになった八兵衛などのコメディを交えつつも手がかりは掴めず、あえなく犯行時刻に。 しかし緊迫する一同を裏切って結果は何も起こらず、肩透かし。ネットのいたずらに振り回されたと気を抜いて帰路に付く。 珠美の件は保留としてしばらくの間悲色さんが面倒を見ることになり、今日はひとまず解散することになったのであった。 ミ「なんかどっと疲れたヨ……」 八「まったく。久しぶりに俺様の活躍時かと思ったが、まぁなんだ。これだから世の中は甘くないってな」 ミ「誰もハチベェには期待してなかったと思うけどネ」 八「なんと!?」 一方その頃、夕闇に沈む探偵事務所の片隅でミッツのパソコンにメールが届く。差出人は「sage」。件名は、「次回予告」……。 EDテーマとともに次回予告映像が流れるスタイルで締め、第1話おわり。 385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/05/11(土) 07 32 21.66 ID ETfo/eG0o ・その後の展開 2話、3話とミッツのパソコンに届くsageのメールと、止まらないババロアでの犯罪予告。 振り回される八兵衛と愉快な仲間達であったが、八兵衛の金と人脈に任せた強引な捜査により、メールの発信元特定に成功。 それはミッツの携帯電話であり、一連の騒動がミッツの自演だったことが発覚する。 正確にはミッツ本人も無自覚の二重人格、「†天才ハカー†ミッツ様」の仕業であることが明らかになる。 4話ではミッツの出生の複雑さや、それにより発生した多重人格障害について語られ、その対処とケアを八兵衛が行うということですべては丸く収まったかのように思われた。 再びsageからのメールが届くまでは…… 386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/05/11(土) 08 03 01.25 ID ETfo/eG0o 天才ハカーモードを会得し俄然調子に乗るミッツと、彼女に恋心を感じ始め困惑するロリコン八兵衛は再びsageに関わる事件に巻き込まれることになる。 ハッキングと圧倒的な財力というチート手段で犯人に迫る二人は、ババロアの管理人「今野mac洋平」が犯人であると特定し、彼の住むマンションへと乗り込む。 【今野mac洋平】(もはや新キャラでゴメンな設定) 現ババロア管理人の男。ただし見た目は女。ボクっ子メンヘラ。幸薄い。性同一性障害の男の娘(流行に乗った設定)。重度のオタクでもある。 ミッツ以降の犯罪予告の真犯人。八兵衛に惚れて改心。事務所へと押しかけて無理やり住み込むことになる。 洋「男同士なんだから何も問題はないですよね!? ね!?」 八「問題しかねぇよバーカ! あれか!? ただでさえ股ずれの痛みに日々悩まされてる俺を更に痔にしようってのか!? やめて!」 洋「やだなぁ、痔になるのはボクの方かもしれませんよ?」 八「ぜってぇならないですからあああああああ!!!!」 ミッツ「……あれ、なんか面白くないですヨ?」 事務所が賑やかになりミッツに嫉妬心が芽生えつつも、再び平穏を取り戻した彼らのようであったが、しかしこの世は甘くない。 .次なる事件が土浦に襲い掛かる。それは、ミッツと今野が書いてきた架空の犯罪予告の現実化。予告の現場で次々と、実際に殺人事件が起きてしまう……。 387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2013/05/11(土) 08 18 26.46 ID ETfo/eG0o クライマックスは悩んでるからまたその内晒すことにするだ ただ、とりあえず八兵衛には戦闘機「震電」に乗ってもらいたいと考えてる。 第二次大戦末期に作られた日本海軍の化け物スペックな戦闘機なんだけど終戦までに完成しなかったのよ。 んで、その試作機のテストが行われてたのが土浦っていうね。八兵衛の最終兵器としてどうかなと思ったわけだ
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ほんのりペニマム設定あります ゆっくりの宿 バチバチと大粒の雫が地面を跳ねる。真っ黒な雲に覆われた空からは、まるでバケツを返したような雨がザーザーと降ってくる。 季節はずれの通り雨。いっそのこと濡れて帰ろうかとも思ったが、いささか水遊びをするには寒すぎる。 貼り付いた前髪を絞りながら空を睨んでいると、ふいに足元より声が響いた。 「ゆっくりしていってね!!」 雨音にも負けないよく通る声、挨拶をくれたのはゆっくりまりさ。帽子のつばからは水滴がしたたっている。 「おにいさん、ここじゃゆっくりできないでしょ? まりさたちのやどで ゆっくりしていってね!!」 そう言ったかと思うと裾を咥えて引っ張りはじめる、泥がはねて汚い。 たまらず反射的に足を引く。一瞬ぐにんっと伸びたかと思うと、そのままの勢いでまりさは濡れた地面に突っ伏した。 何やらブクブクとヌタ場の中で蟹のように泡を立てている、新しい遊びだろうか。 「ゆ、ゆえええええええええ!!! なんであじ ひっばるのおおおおお!!!??」 そうして起き上がったかと思うとわんわんと泣きだす。その顔は泥やら涙やらが入り混じって凄いことになっている。 「せっかく、まりさが、おにいさんを、しょうたい、しようと、してる、のにい!!!」 グスグスと嗚咽交じりに訴えてくる。途切れ途切れの言葉を纏めるとこうだ。 何でもこのまりさは宿屋を経営しているらしく、この雨の中立ち尽くす俺を見かねて声を掛けて来たらしい。 ゆっくりの宿屋というものにいささか興味はあったものの、この雨の中をこれ以上歩き回るのは勘弁願いたい。 そんなわけでその旨をまりさに伝える。だが彼女は依然として食い下がる。 「ゆぐっ!? ごはんもだすよ!! おもてなしするよ!! ゆっくりしていってよー!!」 「おきゃくさんつれていかないと れいむにおごられるううぅぅぅ!!」 どうやら俺に声を掛けたのは親切心からでなく、ただの客引きだったらしい。 そんなこと言われると殊更行く気が失せるのだが、雨上がりまでわめかれても面倒だ。 仕方がないので、まりさに案内してくれるよう頼むことにした。 「ゆゆ!! もうおにいさんたら つんでれなんだから!! ほんとうはまりさのおうちで ゆっくりしたかったんでしょう?」 途端、手を返したようにニヤニヤと薄ら笑いを浮かべるまりさ。ちょっとうざい。 そうして俺とまりさは林を奥へと進んでいった。 「ついたよ!! まりさのおやどにようこそ!!」 宿と呼ばれたそこは何の変哲も無い洞窟であった。 特にこれといった装飾もなく、剥き出しの岩がボコボコと殺風景である。 私が唖然としていると奥のほうから数匹のゆっくり達がぽよぽよと跳ねよってきた。 「いらっしゃいませ!! おやどのおかみのれいむだよ!! ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 こいつ等がここの従業員らしい。 「ゆ!? まりさ、どろどろしてばっちいよ!! どろをおとしてからはいってきてね!!」 「おとうさん、ゆっくりしないで はやくおかおをあらってきてね!!」 「ゆぎぃ!!? まりざがんばっでるのにどうじでぞんなごどいうのおおぉぉぉ!!!??」 「どろをとばさないでね!! いいからはやくあらってきてね!!」 自称女将のれいむの剣幕に押され、まりさはすごすごと出口へ向かっていった。 しかし先程の会話を聞いているとどうやらこのゆっくり達は家族らしい。この女将れいむが母親だろうか。 「しつれいしました!! おきゃくさまはきにせずゆっくりしてね!!」 まりさを見送ったれいむがこちらに向き直る。 「きゅうけいと しゅくはくがあるけど、おにいさんはどうするの?」 よく解からないが取り合えず雨が止んだら出て行くと答えた。 「ゆっくりわかったよ!! おだいはいっちまんえんでいいよ!!」 高い。生憎と私の懐には黄色いお札様はいらっしゃらない。 あからさまに渋い顔をすると、れいむは察したのか言葉を続けた。 「いっちまんえんがないなら そこにあるみかんさんでもいいよ!!」 そう言って、れいむは私の籠を見つめながらダラダラと涎を垂らす。 これは先程友人の家を訪ねた際、たくさん成ったからと貰ってきたものだ。 恐らくあのまりさもこのミカンに釣られて来たのだろう。まぁかなりあるし少しくらいなら構わない。 そこで私は、持て成しに満足できたらミカンを分け与えると約束した。 「こうしょうせいりつだよ!! それじゃおちびちゃん、おきゃくさまをおへやまであんないしてね!!」 「ゆっくりわかったよ!! おにいさん、おにもつはこぶからゆっくりわたしてね!!」 そうして女将より一回り小さなれいむが足元まで跳ねてくる。 流石にゆっくりには重いだろうと荷物運びは断ったのだが俄然として聞かない。 「れいむつよいこだからだいじょうぶだもん!! わかったらおにもつわたしてね!!」 ぷんぷんと膨らんで抗議の声をあげる。仕方がないので、俺はミカンの籠を頭の上に乗せてやった。 「ゆべべっ!!? ゆぐ、ゆっぐりはごぶよ・・・」 ぶちゅりと口から空気と餡子を吹き出す。何やら涙目になっているが平気と言うからには平気なのだろう。 ズリズリとナメクジの様に這い進むれいむに連れ歩く。しばらくすると開けた空間に出た。 そこは一面に枯葉が敷き詰められており、至る所にコケシやらダルマやらと統一なく様々なものが置かれていた。 さながら子供の秘密基地といったところだろうか。そう感心する私の傍らでは、ぜえぜえとれいむが虫の息になっていた。 「お、おにいさん・・・れいむ、ゆっくりがんばったよ・・・」 荒い息をつくれいむに、私はありがとうと礼を告げた。するとれいむはにこりと笑った。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 顎をはって自慢げな顔をしたまま硬直する。まだ何かあるのだろうか? 「・・・れいむゆっくりがんばったよ!! ね!! ね!?」 ああ、そうか。チップが欲しいのか。 とはいえゆっくりの欲しがる物等わからない。取り合えず髪の毛に鼻クソを付けてみた。 「ゆぎゃあああああ!!!?? なにずるのおおおおおお!!!!!」 お気に召さなかったらしい。涙目になりながらズリズリと頭を岩肌に擦り付けている。 そんなれいむを見ているとある物を見つめていることに気付く。 俺はミカンを1つ籠から取り出し、おもむろに皮を剥く。 そうしてその手をれいむの方へ伸ばす、れいむはだらしなく涎を垂らしている。 「ゆあーーーーーぶびぃ!!!??」 絞ったミカンの皮からは勢いよく汁が飛び出し、それは無防備なれいむの顔面に降り注いだ。 「いぎゃああああ!!! れいむのおめめがああああああ!!! ゆっぐりできないいいいい・・・・」 そのままれいむは元来た道を戻っていった。今度はお気に召したようでなによりだ。 そうしてやることも無いので上着の水を切って暇を持て余すこと数分、またもゆっくり達がぽよぽよとやって来た。 ただ今度は皆が皆総じてその頬を大きく膨らませている。その姿はまるでリスか何かのようである。 何事かと見ていると、そのうちの1匹が大きな葉っぱをゆんしょゆんしょと地面に広げていく。芭蕉か何かだろうか。 「おにいさん、これからごはんをよういするよ!! ゆっくりたべていってね!!」 そう言うや否やぺっぺと口から何かを吐き出していく。 まさか食事まで出てくるとは思っていなかった。丁度小腹もすいていたので幸いである。 だが眼前に用意されたメニューはドングリや芋虫など、残念ながら人間の口にするような代物ではなかった。 中には食べられそうなキノコも見受けられたが、生、それも唾液まみれでベタベタと糸を引くそれを食べる気にはなれなかった。 仕方がないので出された食事を断り、またもミカンを食べて腹を膨らませることにした。 「ゆぅ・・・それじゃあこのごはんは れいむたちがたべるね!! ゆっくりいただきます!!」 「「「いただきます!!」」」 もう運ぶの面倒なのかこの場で食事を始めるゆっくり達。だがその様子はどこかおかしい。 「むーしゃ、むーしゃ・・・ゆううぅぅぅぅ!! こんなのおいしくないよ!!」 「おかーさん、れいむもあまあまな みかんさんたべたいよ!!」 黙々と食事をしていた一家だが、ついには子ゆっくり達が次々と不満をもらしはじめる。 部屋中に満ちるミカンの甘くも爽やかな香り、それはゆっくりを誘惑するには充分な威力を発揮していた。 刺さるような視線に耐えかね、俺はミカンを分け与えようかと声を掛けた、しかし。 「おにいさん、ありがびゃあぁ!!?」 子ゆっくりに与えられたのはミカンではなく強烈な体当たりであった。 「「「いぎなりなにずるのおおおおお!!!??」」」 「うるさいよ!! おきゃくさまのものを ほしがるなんてゆっくりしてないよ!! いじきたないちびちゃんは はんせいしてね!!」 「「「ゆびゃああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」」」 ぼむぼむと体当たりを繰り返す女将れいむ。子ゆっくりの涙も謝罪の声も関係なしだ。 何もここまでしなくても良いと思うのだが、彼女には彼女なりのプロ意識が在るのかもしれない。 声を掛けるのもはばかれたので、俺は静かにミカンを頬張ることにした。 「ゆううううう・・・・・」 腹が膨れる頃、ぐったりした子ゆっくり達を尻目に女将れいむは何やら考えこんでいた。 「おしょくじも おきにめさなかったし、これじゃあれいむ おかみしっかくだよ!!」 どうやら俺のことを気にしているらしい。 別にこちらとしては構わないのだが、どうもこのれいむのプライドがそれを許さないらしい。 「そうだよ!! おにいさんにはとくべつ いあんさーびすをしちゃうよ!! ゆっくりまっていてね!!」 何か思いついたのか女将れいむはそう告げると、倒れている子ゆっくり達を蹴っ飛ばし連れ立って奥へ引っ込んでいった。 残された俺はやることもなく、手持ち無沙汰とばかりにミカンの皮を剥くのであった。 やがて指先が黄色くなる頃、またまたゆっくり達はやって来た。 「ごめんね、おにいさん。おめかししてたら おそくなっちゃったよ!!」 「「「かわいくってごめんねー!!!」」」 ゆっくり達はそれぞれ頭に花や落ち葉をつけていた。お洒落のつもりだろうか。 「これかられいむの せくしーなしょうが はじまるよ!! ゆっくりみていってね!!」 「「「ゆゆゆ~ん、ゆんゆゆ~~♪」」」 そうして子ゆっくり達は歌いはじめる。お世辞にも上手いと思えない歌は洞窟内でわんわんと響く。 四方八方から襲い掛かってくる雑音。そんな中、女将れいむは岩の上に飛び乗った。 「ゆっふ~ん、ちょっとだけよ~♪」 そうして甘い声を出しながら体をくねらせ始める。一体なんの真似だろう。 「こういうところはじめて? しこっても、い・い・の・よ☆」 顔をポッと染めながら、下腹部を突き出してくる。どうやらストリップのつもりらしい。 生憎と俺は饅頭に欲情する性癖は持ち会わせていない。とは言え、折角ここまでしてくれているのだ。 無下に断るのも何か気が引け、結局は見続ける羽目となってしまった。 「そんなにみつめられるとれいむ、はずかしいところからくろみつでちゃう~♪」 一見ノリノリな様に見えるが、よくよく考えると家族の前でこんなことを行うのは並大抵のことではない。 もしかしたらあの仮面の下では餡子が羞恥で煮え返っているのかもしれない。 ここまでされたらと、チップ代わりのミカンを手に取る。だがそこであることに気付いた。 これが人間ならパンツにでも挟むところだが、ゆっくりはそんなもの着けていない。 かといってステージに投げ込んで邪魔をするのも申し訳ない。 そう考えていると、れいむのアゴのあたりから何やら液体が垂れているのが目に留まった。 どうも穴が開いていて何かが漏れているらしい。ポケットのようなものだろうか? 何はともあれ御あつらえ向きである。俺は右手一杯にミカンを掴み、それを勢い良く手首まで突っ込んだ。 「ゆっっっばあああああああああああ!!!!!???」 「「「おかああああざああああああああん!!!??」」」 女将れいむは大きな声をあげ仰向けに倒れた。その体はビクビクと震えている。 引き抜いた右手は黒くベタベタと汚れていた。しかし、涙を流し泡まで吹いて喜ぶれいむを見るとやった甲斐のあるというものだ。 そうこうしていると、騒がしい洞窟内とは対照的に外が静かなことに気付いた。 出口から顔を出すと雨はすっかり上がっていた。俺は父まりさに声を掛けた。 「ゆ? もうかえるの? それじゃゆっくり おだいをだしてね!!」 貴重な体験ができたしそれなりに面白かったので、俺は籠ごと残りのミカンを与えることにした。 「まいどありがとう!! ゆっくりまたきてね!!」 そうして俺はゆっくりの宿を後にした。 「おかあさん、しっかりしてね?」 「げんきだしてね!! ゆっくりしてね!!」 「ゆぐううぅぅぅ・・・」 子ゆっくり達の輪の中心で女将ゆっくりはぐったりと伸びていた。その下腹部はボコボコと不自然に膨らんでいる。 「れいむ、おにいさんにミカンいっぱいもらったよ!! これをたべてゆっくりしようね!!」 そう言って父まりさは勢い良く籠の中身をぶちまけた。鮮やかな橙色が宙を舞う。 「ゆゆー!! ゆっくりいただきます!!」 「「「ゆっくりいただきま・・・す?」」」 地面に散らばった大量のミカン。しかしそれは全て皮だけであった。 「「「どおいうごどおおおおおお!!!??」」」 洞窟の中では、いつまでもゆっくり達の悲鳴が響き続けたのであった。 澄み渡った空は雲一つ無く、先程までの天気がまるで嘘のようであった。 黄色くなった男の頭上には、同じように星々が黄色い光を暖かく放っていた。 終わり 作者・ムクドリ( ゚ω゚ )の人 このSSに感想を付ける