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「起きろ」 短いことばとともに重々しい衣擦れのような音が聞こえ、日光が顔の上に落ちてくるのを感じた。 今日は久しぶりにいい天気なんだな、と瞼を閉じたままマテューはぼんやり思った。 できればずっとぼんやりしていたかったが、彼が身動きしないままでいると、いきなり鼻を強くつままれた。 離してくれそうな気配はない。 しぶしぶながらマテューは目を開けた。 自分と同じ褐色の双眸が冷ややかにこちらを覗き込んでいる。 「ひろいらないれすか、はにふえ」 「何がひどいか。聞こえているなら起きろ」 まなざしと同じくらいの冷淡さでそう言い放つと、来訪者はようやく鼻を解放してくれた。 しかし痛みはなかなか引かず、マテューは鼻柱を恐る恐るさすった。 「あんまり強くつかまないでください、兄上。 これが変形したらいろんなご婦人が悲しみます」 「鼻を力点におまえの全身を持ち上げようと試みなかっただけありがたいと思え」 そういうとアランは枕元に腰を下ろした。 珍しいな、とマテューは思った。 城下町で飲み歩いた次の日、二日酔いで昼まで眠りこけているところを兄に叩き起こされた経験は一度や二度ではないが、 それはたいてい緊急の用事があるときだけだった。 今日の兄は何かちがう。あわてている様子はない。 ただ枕元に腰掛けて黙りこみ、こちらが体勢を整えるのを待っている。 あるいは壁の一点を見つめながら何か適切なことばを探しているようにも見える。 いつものように寝台から蹴り落とさんばかりにしてこちらの身支度を促したりしないのはありがたいが、マテューはやや気になった。 (どうされたんだろう) 二日酔いの頭の中はどうしようもなく淀んでいる。 けれどマテューはなんとか己の気力を奮い起こしつつ、ゆっくりと上体を起こした。 こちらの姿を目の端でとらえると、兄はとうとう口を開いた。 「昨夜はどこへ行っていた」 平凡な質問なのでマテューは拍子抜けしてしまった。 どこだったかな、と寝癖のついた髪を掻きながらなんとか思い出そうとする。 「ええと、ええとですね………………………………………そうだ、『瑠璃の鳩』亭です」 「なぜ数時間前のことを思い出すのにそんなに苦労するんだおまえは」 「いろんな店に通ってるもんだから」 「酒場か?娼館か?」 「たいていの店はそのふたつを兼ねてますね」 「かねがね思っていたがおまえ金はどうしてるんだ。 領地収入は現地に保管されているままだろう。 管理人とろくに連絡をとってないせいで」 「飲み仲間のおかげでなんとかなってます」 「―――おまえというやつは、平民にたかっているのか」 平板だった兄の声音が急激に変わった。 「いや、おごってもらってるんです」 「なお悪いわ。王室の名誉をなんだと思っている」 寝台から引きずりおろされそうな剣幕になってきたので、 マテューは壁に向かってやや後ずさりしつつ、一応の補足を試みた。 「いや、身元は隠してますよ。ほんとです。大丈夫大丈夫。 それにですね、実際のところもちつもたれつなんです。 城下町に通い始めたころ、無銭飲食っていう概念と罪状を知らなくて捕まえられそうになったことがあっ ・・・・・・いや兄上痛いじゃないですか、最後まで聞いてくださいってば。 それでですね、一応楽器が弾けるっていったらじゃあ働いて返せっていうので、 それからは流しの芸人たちに混ざって飲み屋や広場の隅で弾いたり歌ったりなんかして、 あと道端で詩を書いては売ったりして、それで結構酒代になるんですよ。 素人玄人問わず女の子たちともなかよくなれるし」 ものを言う気力も尽きたような顔でアランは弟の襟首を離すと、また寝台に腰掛けた。 心なしか背中が丸まっているようだ。 「元気出してください、兄上」 「おまえが言うな。 大体おまえというやつは、才能の無駄遣いの典型だ。 詩歌を披露するならなぜ宮中でやらんのだ。 宮廷専属の吟遊詩人たちとておまえの才能はみとめている。 王族に対する阿諛を割り引いたとしてもな」 「うーん・・・・・・宮中で詩作しても、なんかつまんないじゃないですか。 貴婦人がたの反応ってみんな似たような感じで。 『詩情に打たれるあまり気を失うかと思いましたわ』とか『あの一聯を反芻して昨夜は一睡もできませんでした』とか。 彼女たちは共通の教科書でも使ってるんじゃないのかな。『文学鑑賞の際の応答例』みたいなやつ」 「民間なら面白おかしいと?」 「駄作なら駄作って言ってくれるのがいいですね。 どんな題材で歌っても、出来がよければ褒めて口ずさんでくれるし。 そのへんに転がってる空き瓶のことを歌っても、蛙の卵のことを歌っても」 「―――それでだな」 兄はそろそろ話題を変えようとしている。やはりこれは前振りだったらしい。 「おまえは今現在、宮廷の貴婦人や令嬢たちとは接点がないな」 「ええ、あんまり」 「町娘のほうはどうだ。素人だろうが玄人だろうがちゃんと清算しているか」 「清算ってそんな。そもそも特定の関係が成立したことはないですよ」 これは本当だった。相手が未婚の娘だろうと人妻だろうと未亡人だろうと娼婦だろうと、 彼はふらっと知り合いになりふらっと訪れるといった交遊しかもったことがない。 この言動ちゃらんぽらんな青年には金がないということはどの女も知っているのだが、 彼が気の赴くままに弾き散らす即興のロマンスなどを聴いているうちに、 たいていの女は気づいたら自分から寝台に誘っているのだった。 マテューの側としては、相手にその気があれば楽しませてもらうが、 なければないで特に不服も覚えず、聴衆を得られたことに満足して帰っていく。 こういう執着のない男だからこそ、女は自分から積極的に動きたくなるのだともいえる。 「囲い者はいないだろうな」 「囲いたいって言ってくれるご婦人はいます」 さる大店の未亡人のことを思い出しながらマテューは言った。 端正な口元を引きつらせながら、それでもアランはなんとか罵声をこらえた。 「ならばいい。相手がいないことを確認しておきたかった。 おまえの身辺が潔白かどうかをな」 「灰色ってとこですかね」 「白だと自分に言い聞かせろ」 そして少しだけ目を伏せて何か考えるような横顔になった。 ここからが本題だな、とマテューは思った。 「リュゼ公爵家から使いが来た」 どこの家だっけ、とマテューは思った。 だがそういう原初的な疑問を口にするとさらなる兄の怒りを呼びそうなので、ただうなずくだけにした。 「あそこにはずいぶん前から我が室との縁組を打診していたが、先日とうとう承諾の内意を伝えてきた。 今現在の当主は十六歳の娘だ。年恰好はちょうどおまえに釣り合う」 そこまで聞くと、マテューはようやくリュゼという家の素性に思い当たった。 ガルィア王室はこの大陸の中枢に位置する文化国家の統治者として、諸外国の王室公室からの縁談は引きも切らない名門である。 まして一般貴族の家にしてみれば、王族と通婚できるなど望外の光栄といってよく、 相当無理をしてでも持参金を積んで縁組を実現しようと試みる例が後を絶たない。 そんな王室からの申し出を断り続けてきた貴族といえば、この国には一家系しか考えられなかった。 前代の王朝の分家筋にあたる名門リュゼである。 数百年前の政権交代期にあたり、本家の人々はみな処刑か国外追放されてしまったが、 この家だけはガルィア国内で細々と命脈を保ってきた。 この大陸ではいわゆる系譜学や紋章学がさかんだが、リュゼ家はどの点から検証しても、 大陸屈指の古雅にして高貴な血筋を伝える一族であることは疑問の余地がない。 つまり純粋な家格からすれば、比較的新興の伯爵家を出自とするガルィア王室よりも数段高いのである。 そのような門地上の関係、そして自らが転覆させた前王朝の残党であるという事実を考慮して、 ガルィア王家はその創始者から現国王にいたるまで、絶えずかの名家との縁組を申し入れてきたが、 歴代の当主たちは古式ゆかしく礼をふまえつつも丁重に断り続けてきた。 彼らにしてみれば現王室など本家を滅ぼした仇敵にはちがいなく、 また、現実世界での力関係はさておいて家柄の違いを思い知らせてやることで代々矜持を保ってきたのだろう。 その孤高の公爵家が、今回とうとう王室との通婚を承諾したという。 この事実の重さは、さすがに第二王子の目を覚まさせるに十分だった。 「一体何があったんでしょうね。 あの家との縁組は、爺様もひい爺様もその前のご先祖たちもみんな企てては失敗してきたじゃないですか。 やたら慇懃に断られて」 「先代のリュゼ公爵が三年前に亡くなったのは覚えているか。 一族に男子はおらず、娘ひとりが残された。 もともとあの家は分家ということで実際の所領は中堅貴族程度だったのだが、ここ数代、享楽的な当主がつづいてな。 領地はみるみるうちに債務のかたとして売却されていった。 公爵が亡くなった時点で遺産はかろうじて負債を上回っていたようだが、一年前、令嬢が十五歳になって成人する直前に、 それまで遺産を信託管理していた母方の親族が合法的に大半を横領したらしい。合法なのに横領というのも妙だが」 「ひどい話ですね」 「まあな」 アランはことばを切った。 配下に調査をさせてここまで明るみに出たとはいえ、 王室は下からの申し立てがない限り自ら貴族たちの相続問題に介入していくべきではない。 ましてそれが通婚を申し込んでいる相手の家庭内のことであれば、 ここで容喙などすれば「王室に有利なようにことを運んでいる」と国内の貴族たちに目されかねない。 それは避けたいところだった。 「その後、父公爵の代からの忠実な領地管理人がもろもろを差配することでなんとか令嬢の生活は回っていたようだが、 数ヶ月前亡くなったらしい。その後のなりゆきは、―――まあ分かるな」 ええ、と答える代わりにマテューは小さくうなずいた。 気が重いなあ、と肩の筋肉をほぐしながら思った。 つまりこの縁談は、相手方の苦境につけこんで成立したものであるということは疑いの余地がない。 ガルィアでは基本的に爵位相続は男子にしか認められていないが、女児だけが遺された場合、 結婚して息子をもうけるまでの間暫定的に当主として爵位を保有することはできる。 ただその場合彼女はあくまでも公爵令嬢であり、公爵家当主ではあっても新公爵ではない。 そしてガルィア王家にとって何より肝要なのは、王室の成員が彼女との間に男子をもうければ、 そのときからリュゼ公爵位は王室と同姓の者によって継承されるということである。 むろん相手方の内情を考えれば、爵位にともなう資産相続などほとんど期待できないのだが、 王室が欲しているのはとにかく実利よりも名分と門地であった。 それは初代国王以来の宿願ともいえ、兄および父王がこの機を逃さずになんとしても婚約を成立させたいという熱意は、 ろくに宮廷に出入りしていないマテューにも理解できた。 「たしかに公爵令嬢の身の上は不憫だ。不憫だが、―――急がねばならんのだ」 アランが静かに言いふくめるようにつぶやいた。 「今にも世をはかなんで出家しそうなんですか」 「公爵家の財政破綻ぶりはすでに広く知られている。 リュゼの血筋を渇望する者は国外にさえ少なくないのだ。 いまここにきて、とうとう当主がどうにも身動きできなくなったと知れば、 経済力にものをいわせて通婚を申し込む者があとを絶つまい。 いや、すでに現れているはずだ。 それが国内の有力貴族だけならまだいいが、外国の王室とでも結びついてみろ。ややこしいことになりかねない」 たしかに、前代の王朝の後裔と通婚したことを名目に他国の王がガルィアの領土割譲を要求し、 場合によっては軍事衝突さえ引き起こしかねないという筋書きは、マテューにも容易に思い描くことができた。 「避けられる紛争は避けねばならん。 そして我々はリュゼの血脈をとりこみたい。 ―――というわけでだ。 おまえはかの公爵令嬢と婚約することになった。 身辺が清潔だと聞いて安心したぞ。 相手はなにしろ古式ゆかしい名門だ。潔癖さでも人後に落ちぬことだろう」 「清潔っていうか、ちょっと待ってくださいよ。 早過ぎないですか」 「早過ぎない。俺など生後数ヶ月で婚約したんだ。 おまえはもう十八だろう。俺が結婚したのと同じ年だ」 「いや、でも、婚約かあ・・・・・・」 「安心しろ。正式に成約文書を交わす前に、あちらは面会を望んでいる。 どんな女だか分からないままに婚礼を迎えるわけではない。俺よりはよほど恵まれていると思え。 容姿についてはとくに話をきかんが、礼儀作法や教養の点から言えば、 たとえ貧窮の身であるとはいえ当代一流の婦人であることはまちがいあるまい」 「うー・・・・・・」 兄にしてみればそのような義妹をもつことは光栄かもしれないが、このときマテューの脳裏に浮かんだのは、 異常なまでに誇り高く格式ばった旧家の娘の姿であった。 そういう家の子女がもれなくそうであるように、背筋を傘の骨のようにぴんと伸ばして髪は保守的にきつく結い上げているのだ。 第二王子は首筋を掻きながら嘆息した。 「堅苦しそうだなあ・・・・・・」 「だからこそおまえに相応だというのだ。せいぜい生活態度を矯正してもらえ」 大体年恰好からいえばルネが婚約しても―――と口に出しかけてマテューは黙った。 すぐ下の弟王子ルネは現在十五歳であるが、謹厳実直で敬虔な人柄が宮廷でも高く評価されている。 その信仰心篤さは聖職者さえ瞠目させるものであり、将来的には僧籍に入ることを望んでいるのではないか、 という噂が一部では囁かれているが、本人はまだ言明したことはない。 ただ王室内において、当の婦人を除き誰の目にも明らかなのは、彼は長兄の妃をひそかに恋い慕っているという事実であった。 夫であるアラン自身が最初に気がついたのだが、かといってルネをきつく戒めようとするわけでもないので、 ほかの王族たちもみな「気づかないふり」に倣っているのだった。 兄にしてみれば、今回舞い込んだ公爵家との縁談こそある意味で三弟を平穏に遠ざけるのに絶好の機会であるわけだが、 それをあえてしないという選択をすでに取っているのだ、ということがマテューにもなんとなく分かった。 むろん弟と妃との密通を許すわけにはいかないが、かといって自分の一存で弟の恋慕を絶つのも忍びない、ということなのだろう。 生殺しにはちがいないが、それでもやはり、 恋焦がれる女性に祝福されながら別の女性の手をとって永遠の誓いを交わさなければならない、 という境遇へ実の弟を追い込むことにも踏み切れないのだ。 そしてアランはついに、取り立てて相手がいないらしいマテューに ―――王子たちの中で最も結婚生活に向いてなさそうだと周囲に目されている男だが――― 照準を固定し、父王に意見してそれが通ったというわけだ。 (こういうところが兄上らしいといえば兄上らしいが) ほとんど表情らしい表情を浮かべていない彫刻のような横顔を見ながら、マテューはやれやれ、とため息をついた。 さきほどよりはやや軽やかな息だった。 (―――まあ、どうせいつかは避けられなくなることだしな) 結婚生活が退屈になってきたら随時側妾を置くか、また町に繰り出せばいいのだ。 妻が望めば愛人をもたせよう。そのほうが何かと煩わしくない。 彼の未来設計はこの国の上流階級男性としてはごく標準的なものであった。 それゆえ、結婚して二年もたつのに妾妃を置く気配のない兄の結婚生活はマテューからするとやや尋常ではない。 とくに結婚前の放蕩ぶりをわりと詳しく知っている身からするとその感はいっそう強まる。 (義姉上がそんなに厳しいのかねえ。あの国は信仰心篤いひとが多いというしな) 髪をまとめる紐を弄びながらそんなことをぼんやり考えていると、弟の心の動きを見越したか否か、アランが口を開いた。 「そういうわけだ。 面会は十日後に予定されている。公爵家の居城だ。 都からだと馬車で三昼夜の距離だな。騎兵隊をつけてやる」 「あれ、宮中じゃないんですか」 「おまえが出向くんだ。これぐらいは相手方の体面を慮ってやらねばなるまい。 面会といってもたいしたことではない。 顔を合わせて挨拶したら、主に互いの財産目録を書記に読み上げさせて確認するだけだ。 問題がなければそれがそのまま婚約文書の草稿になる。 くれぐれも旅程中は飲むなよ」 あい、と恭しくうなずきながらも、 この兄はそもそも自分を信用するどころか絶対厳しい監視役をつけて送り出すにちがいない、とマテューはすでに確信していた。 陰気な城だな、というのが最初の印象だった。 数百年の時を経てそびえる重厚な外壁の色も暗ければ、左方をめぐるように流れる小川もひどく濁っている。 重々しい音ともに開けられた門をくぐれば、内庭自体は広々としているものの、 もはや庭師を置くことさえままならないのか、草木は地上に伸び放題である。 主翼の城壁は古城らしく優雅に蔦を這わせているというよりも、蔦に包まれ侵食されているといったほうが正しい。 正直、人間が生活しているという気配が感じられない空間ではあったが、 これはこれでそれなりに味わいがあるな、と単なる来訪者のマテューは呑気に思った。 この幽独とした城を主題に一篇書けそうな気がする。 「お嬢様はこちらでございます」 面積だけはやたら広い城内をひたすら歩き続けて、案内役の男は大きな両開きの扉の前でようやく立ち止まった。 本来なら、たとえ上流貴族でも王族の来訪とあれば城外まで出迎えに出るのが習いであるが、 今回はその義務を免除する、とアランが前もって公爵家に伝達したらしい。 長兄はたしかに気位が高すぎるほど高い男だが、そのぶん他者の矜持を保つことに対しての気配りは行き届いているといえた。 しかしそれはそれとして、王族を出迎えに出て主人のもとまで導く役といえば大任であり、 ふつうなら家臣団でもっとも見目よく風格ある青年が選ばれるはずだが、 この案内役はやや足元のおぼつかない白髪の老人であった。 加うるに、これまで通過してきた人気のない廊下や家具のない部屋、剥がれかけた内装、 ろくに使われずに埃をかぶっている燭台の様子などを見る限り、 この城には家臣団どころか必要最低限の召使さえそろっているか疑わしい、と結論付けざるをえなかった。 ゆっくりと扉が開かれた。よほど長い間修繕していないのか、これほど耳障りな音を立てる扉も珍しかった。 大貴族の応接間だけあって、さすがになかは広々としていた。 これまで見てきた空漠な部屋の数々とはちがって、由緒ありげな調度がそこここに配置されている。 重厚な煉瓦づくりの暖炉が奥に据えられ、左右の壁には絹張りのゆったりした寝椅子が据え付けられている。 これだけの面積にもかかわらず、床には厚手の絨毯がくまなく敷き詰められ、天井は大聖堂を思わせるほど高いようだ。 ようだ、というのは室内の広さに対して照明が圧倒的に乏しいからである。 これだけはほかの部屋と変わりがなかった。 城内の配置上、この一室は屋外に面していないらしく、 窓らしい窓といえば高い天井の一角に設けられた小さな採光窓だけだった。 しかしこれはあまり実用的ではなく、本来この部屋は、 四方の壁面に据えられた無数の燭台を贅沢に灯すことを想定して設計されたものなのだろう。 往時、公爵家が繁栄のさなかにあった頃には、 光の渦があふれんばかりのこの場所であまたの紳士淑女が酒香に包まれながら歓談を交わしていたことだろう。 しかしいまはその影も形もない。 この部屋で光源と呼べるものはただ、中央の卓上に揺れる小さな火と、その下で鈍く光る銀製の燭台、 そしてその奥に腰掛ける人影―――公爵令嬢のつつましい首飾りのみであった。 小柄なんだな、とマテューは思った。しかしそれ以上のことは何も見えなかった。 侍従や書記官たちを従えて中に入ると、令嬢のようすは次第に明らかになってきた。 髪は赤みがかった褐色で、瞳は灰色らしい。それ以上のことはなんとも形容しようがなかった。 あえて形容しようとすれば、「陰鬱」というほかないからだ。もはや顔立ちの美醜以前の暗さだった。 ただし、椅子から立ち上がって下衣の端を少し上げ、優雅に頭を下げる仕草、 そして王子の接吻を受けるため手を差し出す作法は宮廷侍従の目から見ても完璧といえた。 侍従たちを背後に、書記官たちを左右に侍立させて着席すると、マテューは口をひらこうとしたが、しばらく固まった。 これほど沈み込んでいる婚約者候補を前にして、一体どんなふうに快活な挨拶を交わせばよいのだろう。 「―――はじめまして。第二王子のマテューです」 令嬢はつつましく目を伏せて挨拶に応えた。 「たいそう広壮で歴史の重みを感じさせるお住まいですね。 築三百年ほどとうかがいましたが」 公爵家の由緒正しい血統に花をもたせようとしてそう言ったのだが、令嬢の表情はさして変わらなかった。 発せられた声も顔と同じくらい暗く沈んでいる。 「ご来訪いただいたというのに、設備が行き届かぬことばかりで、ご不自由をおかけしております」 「いや、そういう意味では・・・・・・ えーと、この地方に来るのは初めてなんだけど、いいところですね。 耕地は広いし、農民たちの身なりは悪くないし、この近辺の農村は裕福で治安もよさそうだ」 「ええ、―――いまはわたくしどもの領地ではございませんが」 「そ、そうでしたね。まあでも、温暖でいいところですよね。 初夏になれば、きっと都より薔薇の咲くのが早いでしょう」 「ええ、 ―――ですが、詩人であられる殿下の霊感を掻き立てるには、我が城の荒れ果てた庭園ではあまりに不足かと」 皮肉でも卑下でもない、ただただ消え入るような声だった。 どうしたもんか、とマテューは困ってしまった。 いつものくせで髪を掻きあげたいところだが、今日はしっかり櫛を入れられ後ろで堅く縛られているのでできそうにない。 慣れない礼装のせいで肩が凝ってしょうがないが、まさか椅子に背を投げ出して肩をぶんぶん回すわけにもいかない。 (あー・・・・・・早く済ませたいな・・・・・・) ちらっと右手の書記官のほうを見ると、準備はできております、という顔でうなずいてくれた。 本題に入るか、とマテューは気持ちを固めた。 「そろそろ、双方の財産目録の確認と契約書の点検に入りましょうか。えーと、」 マテューの口元は言いかけたまま固まった。 呼びかけるべき令嬢の名前が出てこない。 出発前にむろん兄から教えられているはずだが、リュゼの令嬢という印象だけが先にたって、ろくに記憶に残っていない。 往路の馬車のなかで、侍従たちが 「王族がたのご成婚におかれましては、お二方のイニシャルを組み合わせた意匠の家具をご寝所にしつらえる慣わしですから、 殿下の場合はMとMですな」 と話していたのは覚えている。 だからこの娘のイニシャルもMなのだ。マルグリット?マドレーヌ?マリアンヌ? (あーもう、仕方ない) 自分自身に呆れつつ、マテューはいちばん無難な策をとった。 「えーと、リュゼ公爵令嬢、では」 その瞬間、向かい合って座る娘の目に初めて生気らしきものが宿った。 公爵令嬢という称号に対する異議ではない。 王子が自分の名前を失念していたことに―――あるいはそもそも自分に対して関心がなかったことに、 今はっきりと気がついたのだ。 ほんの一瞬、時間が硬直したかのようだった。 「―――その必要はありませんわ」 「え?」 「改めて確認させていただく必要などありません。 わたくしがもちあわせているものはここに記載されているもので全部です。 そのままお納めください」 令嬢の語気はいつのまにか別人のように強くなっている。 「いえ、ちょっと待っ」 「どうかお持ちになってください。 わたくしにはもう保持したいものなどありません。 すべてお持ちになってください。 どうか、―――何もかもお持ちください! リュゼの姓も公爵位も紋章も遺産もこの城も、将来あなたとわたくしのあいだに生まれる男児も、 何もかもお手元にお引取りになればよろしいのです! でもそのかわり、その後はどうかわたくしを放って置いてくださいませ・・・・・・!!」 見開かれた灰色の瞳には、最後に残った気力を糧に小さな炎が宿っていた。 けれど奔流のように始まった叫びとはうらはらに、その語尾はゆっくりと地中に呑み込まれていくかのようだった。 嗚咽をこらえているのだ、とマテューにも分かった。 (ああ、こんなにも、―――――心細かったのか) そして、父公爵が亡くなって以来、彼女という個人がどういう人間であるかということに関心を示す人間も、 向かい合って慰めようとする人間も、 彼女の周囲にただひとりとして現れなかったのだ、ということにようやく気がついた。 群がってきたのはただ、資産を狙う親族を除けば、その光輝ある姓を渇望し彼女の足元を見て求婚する他家の貴人ばかりであり、 第二王子との対面がその仕上げとなったのだ。 細い肩を小刻みに震わせながら、公爵令嬢はしばらく唇をかみしめていたが、 やがて両手で顔を覆い、堰を切ったように泣き出した。 王子に向かって絶叫するなどというこのうえない非礼を犯してしまった以上、 もはやどれほど取り乱しても同じだと思っているのだろう。 マテューは黙って書記官と侍従たちに目配せした。 あまりの事態に硬直し立ち尽くしていた彼らは、ようやくのことで顔を見合わせると、無言で退室していった。 マテューは立ち上がり、机の向かい側に歩いていった。 公爵令嬢の椅子に近づくと、かすかだが花の香りがした。 宮廷の貴婦人たちが年中つけているような極上の薔薇の香水ではない。 野の花の香りだな、と王子は思った。 そして彼女の足元に跪いた。 「・・・・・・お立ちください、殿下」 嗚咽を止めることはできないながらも、公爵令嬢は手で顔を覆ったまま、マテューに小さな声で呼びかけた。 彼はそのままでいた。 「あなたのお名前を失念してしまいました。まことに申し訳ありません。 ですが、再度ご芳名をうかがう栄に浴することは叶いましょうか」 公爵令嬢は少しだけ手を下ろし、真っ赤な瞳で彼を見下ろした。 (なんだ、生気をとりもどせば、大きくてきれいな目をしてるじゃないか) 思わず微笑みかけそうになったが、なんとかまじめな顔をたもつことに成功した。 ふだんやり慣れていないのでこれも一苦労である。 「―――ミュリエルと申します」 小さな手が首の辺りまで下がった。 唇はわずかに動いただけだが、それでもさきほどよりは血の気が通っているように見えた。 小さいが実に上品な形をした唇だった。 「美しい名だ」 「―――どなたにでもそうおっしゃってるんでしょう」 「ご明察です」 公爵令嬢の口元がほんの少しゆるんだ。 マテューも初めて表情を崩し、彼女に自然に微笑みかけた。 ここで怒鳴りつけられたらどうしようかと思っていたところだ。 「では、ミュリエルとお呼びしていいですか。僕のことはマテューと」 「いえ殿下、そんな非礼なまねは」 「いいんです、僕と婚約する気があろうとなかろうと、そう呼んでください。 僕っていうのもなんかわざとらしいな、我ながら」 王子の口調が急に砕けてきたことに、ミュリエルは戸惑いを隠せないようだった。 本当に育ちがいいんだな、とマテューは自分のことも棚に上げて ―――彼の場合、棚に上げる根拠もないではないが―――思った。 「もうひとつ、謝らないといけないことがある。 契約云々を言い出す前に、あなたともっと話をするべきだった。 いや、そもそもここへ来る前にあなたに手紙を書くべきだった。 あなたのことを知る努力をするべきだった。 それを怠っていたのが申し訳ない」 「―――いいえ、そんな」 ミュリエルの声はあいかわらず小さかったが、徐々に生きた人間らしい温度を取り戻してきていた。 「わたくしのほうとて、殿下のために何もしてさしあげることができませんでした。 ―――何より先ほどは、せっかく話しかけていただいたのにあんな、あんなつまらない応答をしてしまって。 どうかお許しください」 「君の世界にはもう、執着すべきほどのものはない?」 問いかけともつぶやきともつかない唐突なことばに、ミュリエルは驚いたように目を上げて王子を見た。 その褐色の瞳はあいかわらず柔らかい光を帯びていたが、少しだけ、こちらを深くのぞきこんだかのようだった。 「すべての美しいものは去ってしまった?」 「―――分かりません。 いいえ、去ってしまうという前に、きっと最初から何もなかったのですわ。 この世は美しいもので満たされていると教えられ、 それを幼いころから信じ込んでいたのがいけなかったのでしょう。 十三で父を亡くすまで、貧しいのは今と同じだったけれど、 それでもやはり守られていて、何も見ずに済ませて来られたのだと今では思います」 「人の悪意を?」 「悪意というか、欲望でしょうか」 「君には欲望の持ち合わせはないの?」 ミュリエルはわずかに灰色の瞳を見開いた。 澄んだ色だ、とマテューはいまさらながら感心した。 「あると、思います。 こんなことを申し上げるのはお恥ずかしいのですが、―――新しい綺麗な服を着たいし、 そのドレスを着て舞踏会に行き、たくさんの人からほめられたりすることを、よく夢に見ます。 でも、そのために人を傷つけたり、自分の尊厳を損なうことはしたくありません」 「そうだね。君はそんなことはしないと思う」 「―――あなたは?」 今度はマテューが瞬きする番だった。 「あなたは、欲望がありますか?」 やれやれ、と王子は思った。 一体この娘はどれだけ箱入りなのだ。 「生々しいのがたくさん」 「どのように生々しいのですか?」 嫁入り前の娘にそのへんの詳細を語るのは法に触れるような気がして、マテューは少し黙った。 「まあ、いろいろあるんだ、男には。 話し始めると日が暮れてしまう」 「わたくしはかまいません。どうか、お話ください。 ―――あなたのことを、知りたいのです」 最後のほうは消え入りそうな声だったが、表情はむしろ生気を増し、頬はかすかに火照って血色がよくなってきた。 (弱ったな) 可愛いじゃないか、と心中でつぶやきながら、マテューは頭を掻きそうになった。 「あなたの欲望とは、どんなものなのですか?」 ようやく嗚咽の収まった声が、本来の清澄さをとりもどして可憐に響いた。 「少なくとも、君を傷つけようとは思わない」 「ええ、それは分かります」 「大事な部分を挙げると、そうだな、美しいものを見たいという欲望だ。 君にもそれはあるだろう」 「ええ」 「そしてそれを表現したいという欲望」 「―――ええ」 「そのためならほかのことをすべてあきらめてもいい。 人間って本来そういうものじゃないか?」 ミュリエルは唇を開きかけたがふたたび目を伏せて、結局何もいわなかった。 「どうした?」 「―――でも、それでは満たされませんわ」 「何が?」 「屋敷も、衣装箪笥も、―――お腹も」 公爵令嬢の声はふたたび消え入るように小さくなった。 一瞬後、広大な部屋に王子の弾けるような明るい笑い声が響いた。 さきほどの怒りがミュリエルの胸に突如としてよみがえってきた。 「殿下にはお分かりにならないのです! 着古した礼服の修繕に苦労なさったこともなければ、ひもじい思いなどなさったこともないのでしょう! わたくしのような生活を送ってみれば、世に名高い殿下の詩才も何の足しにもならないことがすぐにお分かりになりますわ! 華やかな調度に囲まれ美しい庭園を維持できるだけの財力があってこそ、詩情というものが初めて生まれるのではありませんか。 詩才というものを涵養できるのではありませんか。 そう、そのとおりだわ。殿下も貧窮の何たるかを一日くらいお試しあればよろしいのです。 国庫を食いつぶさないうちに。こののらくら次男坊! そのほうが民生の向上にも役立ちますわ!」 「いや、悪かった、悪かった」 笑顔で詫びながら、マテューは立ち上がった。 ミュリエルの細い肩に手を置くと、憤りに染まっているはずの華奢な身体が初々しくすくむ。 同じ怒号を浴びせられたとはいえ、彼はもはやさきほどのような重苦しさを感じてはいなかった。 この腕の中の小柄な娘、紅唇を噛みしめこぶしを振り上げんばかりの公爵令嬢のことが身近な人間に思えてきた。 隔てのない感情をぶつけられたことが何とはなしにうれしかった。 「そうだな、たしかにそうだ。衣食足りてこそ人は学芸に打ち込むことができるんだ。 独善的なことを言ってすまなかった」 「その通りですわ」 本気でとげとげしい声だ。顔も思い切りそらしたままである。 マテューはなぜか、この怒りっぽい娘のことが着実に気になってきた。 ふだん他者に恋着しない彼にして珍しく、たしかに俺たちは分かりあう必要があるな、とそんな気分になった。 「君は詩を書かないの?」 「か、―――書きませんわ。そんな浮ついた慰みごとで糊口はしのげませんもの」 「言うねえ」 「それにこの城にいる限りは、何も謳いあげるものなどありません」 「そう?」 「そうですわ。庭園も城内もごらんになったでしょう」 マテューはふと公爵令嬢の肩から手を下ろした。 広すぎる空間にふたたび沈黙が下りる。 やがて彼は椅子から離れ、部屋の一隅に向かってゆっくりと歩き出した。 「君はさきほども、この城の庭園は霊感をかき立てない、と言っていたけど」 歩きながら静かに話し続ける。 「霊感をかき立てるもの、詩を書きたいと思わせるもの―――美しいものは、 何も綺麗に手入れが行き届いた薔薇園ばかりじゃないはずだ。たとえば」 マテューは立ち止まった。彼の足元には陽だまりがあった。いまは正午近くなのだろう。 真上に空けられた小さな採光窓によって、部屋のその一角だけが照らし出されている。 「この光の筋が見える?」 「ええ」 「俺は昔からこれがすごく好きだった。 これを見るためだけに、小さいころは何度も暗い書庫や物置部屋に忍び込んだりした。 そして、この中に舞う光の粒が、世界で一番美しいものだと思っていた」 「―――でも、それは」 「そうだ、埃だ。それを教えられたときは悲しかった。 埃であることが悲しかったんじゃなくて、埃は美しくないものだ、と教えられたのが悲しかった。 だから詩を書くようになったのかな。うん、たぶんそうだ」 ほとんどひとりごとのように、マテューは光の筋を眺めながらつぶやいた。 「自分が美しいと思っているもののことをみんなに知ってもらいたくて、みんなと共有したくて、なんとなく書き始めたんだな。 世の中の詩人の多くがきっとそうであるように。 それから過去の詩聖と呼ばれる人々の作品を大量に読み漁った。 誰か俺と同じことを感じている人間がいないかと思ったんだ。 でもいなかった。まあ古典詩っていうのはどうしても題材が限られてくるからな。 そんなわけでしょうがないから、自分ひとりで光の筋と埃についての詩を何首も書いた。 そのうち世の中にはほかにも美しいものがいろいろあることに気がついて、 いろいろ書いてるうちにそのうちいくつかは宮廷の吟遊詩人たちにもほめられるようになった。 どうもそのころから俺は有名になったみたいだけど、宮廷で流行る詩歌っていうのはなんだか合わないんだな。 古典詩とさほど変わらない。 『美しいもの』『そうでないもの』の分類がすでに確立されていて、 まるで目に付くものにかたっぱしから詩情を感じていてはいかんといわれてるみたいだ。 それでなんとなく城下町に足を運んで、飲んだり歌ったり書いたりしていたら、 平民の感性はけっこうなんでも受け入れてくれるもんだから、 下町通いがやめられなくなってきた」 「お噂は本当だったのですね」 ミュリエルは目を丸くしていった。 「うん、どんな噂か知らないけど、まあそうなんだ」 「―――でも、美しいものはさまざまだといっても、この城に、わたくしが持参できるもののなかに、どれほどありましょうか」 また声が弱々しくなった。 「俺が言いたかったのはつまり、美しいものは最初からあるんじゃない。 見出すんだ」 相変わらず光の筋をぼんやりと眺めながら、マテューはつぶやくように答えた。 「あと、俺は君のことを美しいと思っている」 沈黙が降りた。 なんとなく振り向くと、公爵令嬢は耳まで赤くなっていた。 「わ、わたくしのような者でも、―――詩人の霊感の助けとなりえましょうか」 「もちろん。 笑ってくれるともっといい」 ミュリエルはとうとう首まで赤くなった。 そして小さくつぶやいた。 「そのように、こころがけます」 (まいったな) マテューはまた髪を掻きたくなった。 (本当に可愛いじゃないか) (続)
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プロローグ 1年 1月/2月/3月/4月/5月/6月/7月 シャムロック 1年1月 アイテムグループ一覧 A:ハニービーン B:マッシュルーム・腐り物A C:スープストック D:ハニシロ E:メロン F:腐り物B シャムロック 1年1月1週(1期) 2週(2期) 3週(3期) 4週(4期) 1週(1期) ミステリアスな少年、フェンネルに会える! タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム 歓迎パーティー 女王サンダーソニア挨拶 サンダーソニア、侍従、ライラック、エリックフラム、オズモンド、ラナンキュラス、デラウェア、マザーワート、レイブニス、セリ、ジャスミン、ケルシーバンブー、ブローディア候 「お酒を貰う」「お酒を貰わない」部屋からでますか?「はい」→イベ終了「いいえ」 腐)ポテト2腐)小麦粉2 入学式 マザーワート 腐)マッシュルーム1腐)ポテト1 入学式後、カサブランカ、ジニアに様子を聞く ジニア、カサブランカ、レンギョウエルダー、ディッフェンバキア、サンショウ A ハニービーン サラダ2 カモミール入寮 カモミール、ホーソン、オーキッド 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? C スープストック スープストック1ポテト1 ダムセルとプラタナスの出会い ジニア、プラタナス、ダムセル、バジル C スープストック ポテト1トマト1指貫1 番長の定義 プラタナス、ジニア、 先代番長=ピコタイト 腐)ポテト1腐)小麦粉1 ジニア、プラタナス入寮 ジニア、プラタナス 「はい」「いいえ」→イベ終了? 腐)マッシュルーム1腐)小麦粉1 ダムセル見回り ダムセル、バジル 「はい」→「チューリップ悲鳴」「いいえ」→イベ終了? 腐)ポテト1 チューリップ悲鳴 チューリップ、ダムセル、バジル 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 「ダムセル見回り」から続く 腐)ポテト2 2週(2期) 歓迎会の配役は? タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム 歓迎会の提案 プラタナス、ジニア、ダムセル、カモミール、オーキッド、チューリップ、エルダー、テトラ、バジル、寮長、男子寮生1・2 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? C スープストック 綿花子1トマト1 主役争い エルダー、チューリップ、ダムセル、バジル、ジニア、テトラ A ハニービーン サラダ1 オーディション結果 テトラ、ダムセル、ジニア、エルダー、チューリップ、バジル、オーキッド、カモミール A ハニービーン サラダ1レースリボン1 お菓子製作 寮長、お菓子製作班一同、オズモンド、フロックス 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 ポテト1トマト1 ケルシー、歓迎会の噂 ケルシー、聖乙女 「はい」「いいえ」 ポテト1 リップ、乙女が来たと報告 寮長、生徒たち、チューリップ、ダムセル、オーキッド、カモミールジニア、プラタナス 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? メロン3 審査員依頼・アルストロメリア アルストロメリア、バジル 腐)ポテト1腐小麦粉 審査員依頼・マザーワート マザーワート、バジル 腐)ポテト1腐)小麦粉1 審査員依頼・レイブニス レイブニス、バジル 腐)ポテト1腐)小麦粉1 審査員依頼・ライラック ライラック、バジル 腐)マッシュルーム1 モナルダの店で入学祝 モナルダ、カサブランカ、ディッフェンバキア 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? トマト1 エルダーの主張 エルダー、テトラキャベツ・レタス・ハクサイ トマト1 女子寮長ヘイゼル挨拶 ヘイゼル、聖乙女 「はい」「いいえ」 腐)マッシュルーム1腐)ポテト1腐)小麦粉2 3週(3期) 番長主催、聖乙女歓迎会開催! タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム お風呂だよ全員集合・プラタナス プラタナス、ジニア 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? A マッシュルーム&腐り物A ぶどう1小麦1 エルダー、オズモンドの仕掛けたお菓子に当たる エルダー、テトラ、オズモンド、キャベツ・レタス・ハクサイ D ハニシロ ハニービーンズシロップ1レースリボン1 フェンネル迷子・マザーワートの部屋 フェンネル、聖乙女 「部屋の場所を教える」「部屋の場所を教えない」 A ハニービーン サラダ1 リップ、アルストロメリアに救われる チューリップ、アルストロメリア、男子生徒A・B、聖乙女 「はい」「いいえ」 A ハニービーン サラダ1 ブローディア家遺言公開 ダンデリオン、ソービヨン、デラウェア 「はい」「いいえ」→イベ終了? シバ・ブローディア著【我が人生】→ダムセル A ハニビン ハニービーン1 カモミール、オーキッドの演技を誉める オーキッド、カモミール 「いいと思った」「駄目だと思った」 A ハニビン ハニービーン2サラダ1 女王陛下と握手会 サンダーソニア、マングローブ、町民1・2 B マッシュ マッシュルーム1小麦粉1小麦1腐)サラダ2 劇・雪薔薇の騎士 レイブニス、ライラック、オズモンド、マザーワート、バジル、テトラ、オーキッド、ジニア、エルダー、ダムセル、チューリップ、 メロン1レースリボン1 プラタナス兄弟、歓迎会場で遭遇 ジニア、プラタナス、フロックス サラダ1 お茶はいかが フロックス、聖乙女 「もらう」「もらわない」 腐)サラダ1腐小麦粉 アルストロメリアあいさつ アルストロメリア 小麦1腐)サラダ2腐)ポテト1腐)小麦粉1 4週(4期) 魔法をかけられたエルダーの運命は? タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム バンブー、ブローディアに弔問 バンブー、執事 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 ブローディア公トリテレイア B マッシュルーム&腐り物A 野いちご1腐)サラダ2 ジニア、ヒースの手紙を受け取る ジニア、オーキッド、 B マッシュ マッシュルーム1小麦粉3腐)チェックの大きなリボン1 ターメリック、詩集を発見する バンブー、ターメリック 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 シバ・ブローディア著『我が人生』 A ハニービーン サラダ1レースリボン1 プラタナス、実家からの荷物を受け取る プラタナス、フロックス A ハニービーン サラダ1 カサブランカとライラック出会う カサブランカ、ライラック 「カサブランカとライラック図書館で茶」に続く B マッシュ マッシュルーム2 カサブランカとライラック図書館で茶 カサブランカ、ライラック 「カサブランカとライラック出会う」から連続発生 A ハニービーン サラダ1 リップ、メリアに告白 チューリップ、アルストロメリア、 A ハニービーン サラダ1 手紙が来た・掲示板に告知 オーキッド、カモミール、ジニア、プラタナス、エルダー、テトラキャベツ・レタス・ハクサイダムセル、バジル A ハニビン ハニービーン1 お風呂だぜ全員集合・オーキッド オーキッド、ジニア、カモミール B マッシュ マッシュルーム1小麦1 オズモンドの夜ご飯 オズモンド、エルダー、テトラ サラダ1 チューリップ、アポフィに惚れる アポフィライト、チューリップ レースリボン1 エルダー、オズモンドにこき使われる・朝食 ハニビン エルダー、オズモンドにこき使われる・溝堀 ハニビン シャムロック過去見TOPへ戻る
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前ページ次ページゼロのアトリエ 夕日の差す学院長室に、二人の姿があった。 「そうですか…マザリーニ卿がの。」 「ええ。彼の有能さは買っているのですが…」 アンリエッタ王女とオスマン氏が相談を続けている。 「いいい、一大事です!オールド・オスマン!」 そんな中に、慌てた様子のコルベールが飛び込んできた。 「君はいつでも一大事だな。どうした、ミスタ・コルベール?」 「城からの知らせです!土くれのフーケが脱獄したと!手引きした者がいると!」 「わかったわかった。その件についてはあとで聞こう。」 オスマン氏がコルベールを退室させた後、ようやくアンリエッタが口を開く。 「アルビオン貴族の手の者でしょうか…城下に、裏切り者が…」 「そうかもしれませんな。」 オスマン氏は、まるで人事のように言い放った。 「トリステインの未来が掛かっているのですよ?もう少し、真剣に…」 「なあに、フーケならば、もう一度捕まえてもらえば良い。」 「彼女たち、ですか。」 「それよりも…何か、姫殿下には心配事がおありのようですな。」 見抜くような視線で、オスマン氏は言った。 「丁度良い、ヴァリエール嬢とヴィオラート嬢、双方にご相談なされたらいい。」 「しかし…いくらフーケを捕らえたとはいえ、この任は少々…」 言葉に詰まるアンリエッタ。これは、軽率に広めてもいい類の話ではない。 その様子を一瞥したオスマン氏は、一つ、話を始める。 「姫殿下は始祖ブリミルの伝説はご存知かな?」 「通り一遍の事なら知っていますが…」 「では、『ミョズニトニルン』のくだりはご存知か?」 「始祖ブリミルを導いた使い魔のことですか?まさか彼女が…」 オスマンはそれには答えず、言葉を接ぐ。 「彼女は、異世界から来た錬金術師だと。そう名乗っておりました。」 「異世界の、錬金術師…ですか?」 見たことも聞いたこともない職業、錬金術師。 「そうですじゃ。彼女ならやってくれると、私は信じております。」 その錬金術師に、多大な信頼を寄せているオスマン氏。 「なれば祈りましょう。異世界から吹く風に。」 やってみる価値はあるかもしれない。 アンリエッタは一つの決断をした。 ゼロのアトリエ ~ハルケギニアの錬金術師15~ その日の夜。ルイズは心ここにあらずで、部屋の中を徘徊していた。 「おーい、ルイズちゃーん。」 そう言って目前で掌をふるヴィオラートの呼びかけにも全く反応を示さない。 仕方なく、ヴィオラートは錬金術書を書くための作業に戻る。 そのまま、ノートの1ページがびっしりと文字で埋まるほどの時間が経過したその時。 規則正しいノックの音が、静かな部屋の中に浸み渡った。 「誰かな?」 ヴィオラートはルイズを促すが全くの無反応。 仕方なくヴィオラートは作業を中断し、深夜の客人を迎えに出た。 そこに立っていたのは、真っ黒な頭巾を被った少女。 少女はそそくさと部屋に入り、小さく杖を振った。光の粉が部屋の中を舞う。 「どこに目が、耳が光っているかわかりませんからね。」 光の粉がルイズの全身に付着した時、ようやくルイズが反応を示した。 「…ディティクトマジック?」 ルイズが向き直り、それを確かめた少女が頭巾を取る。 現れたのは、なんとアンリエッタ王女であった。 「姫殿下!」 ルイズが慌てて跪く。 ヴィオラートはとりあえずルイズのまねをした。 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ。」 涼しげな、心地よい声が耳に届く。 次の瞬間、アンリエッタ王女は感極まった表情を浮かべ、ルイズを抱きしめた。 「ああ、ルイズ、ルイズ!懐かしいルイズ!」 「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所にお越しになられるなんて」 ルイズは、かしこまった声で言った。 「ああ、ルイズ!そんな繁文縟礼を体現するような振る舞いはやめてちょうだい!」 「姫殿下…」 「ここには枢機卿も、母上も、友達面した宮廷貴族もいないのです!私達はお友達!お友達じゃないの!」 ルイズは顔を持ち上げた。 「幼い頃、宮廷の中庭で蝶を追いかけたじゃないの!泥だらけになって!」 はにかんだ顔で、ルイズが答える。 「ええ、お召し物を汚してしまって。侍従のラ・ボルト様に叱られました。」 「そうよ、そうよルイズ!ケンカになると、いつもわたくしが負かされたわね!」 「いえ、姫様が勝利をお収めになったことも一度ならずございました。」 ルイズが懐かしそうに言った。 「思い出したわ!わたくし達がほら、アミアンの包囲戦と呼んでいるあの一戦よ!」 「姫様の寝室で、ドレスを奪い合ったときですね?」 「そうよ、お姫様役の奪い合いで取っ組み合いになって、あなたのおなかに一発…」 「姫様の御前で私、気絶いたしました。」 それだけ言うと二人はあははは、と笑いあう。 「その調子よルイズ。ああいやだ、懐かしくてわたくし涙がでてしまうわ。」 アンリエッタはそう言って目を潤ませ、一つ息をついた。 怒涛の再会劇が終わり、ようやくヴィオラートが口をはさむ。 「どんな知り合いなの?」 ルイズは懐かしむように目をつむって答えた。 「姫様がご幼少のみぎり、恐れ多くもお遊び相手を務めさせていただいたのよ。」 王女は深いため息をついて、ベッドに腰掛けた。 「あの頃は楽しかったわ。何にも悩みなんかなくって。」 アンリエッタは窓の外の月を振り仰ぐと、本題を切り出す。 「ルイズ・フランソワーズ。結婚するのよ、わたくし。」 「…おめでとうございます。」 その声に悲しみを感じ取ったルイズは、沈んだ声で答えた。 「そして…これはヴィオラートさんにも。シュヴァリエの授与が、できなくなりました。」 ルイズとヴィオラートが、顔を見合わせる。 「従軍必須、貴族の忠誠心…理屈はありますが、結局の所管轄したいのでしょう、あの男は。」 あの男。玄関先で見た、あの痩せこけた男のことだろうか。 「あれの思い通りになるのは癪ですが…残念ながらわたくしには対案がないのです。」 「わたくしは、ゲルマニアの皇帝に嫁ぐ事になるでしょうね。」 「ゲルマニアですって!あんな野蛮な成り上がりどもの国に!」 「野蛮?そうかなあ…」 ゲルマニアと聞くとキュルケが頭に思い浮かぶ。野蛮と言うか、 自由すぎるという点ではその通りかもしれないなと、ヴィオラートは思った。 「そうよ。でも仕方ないの。同盟を結ぶためなのですから」 アンリエッタは、ハルケギニアの政治情勢を説明した。 「そうだったんですか…」 「いいのよ、ルイズ。物心ついたときから覚悟はしていました。今日、ここに来たのは…」 それだけ言うと、ほんの少し…戸惑った後、透き通った声で呟いた。 「手紙です。」 そして、堰を切ったように目的の全てを告げる。 「アルビオン王家のウェールズ皇太子から、手紙を取り返して欲しいのです。」 前ページ次ページゼロのアトリエ
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第5-90章.第5-91章.第5-92章. 第5-91章. ヴァイサンパヤーナは言った、「プリター(クンティー)の許しを得て、彼女の周りを歩いた後、敵を懲らしめるゴーヴィンダ(サウリとも呼ばれる)はドゥルヨーダナの宮殿に向かった。侍従たちに邪魔されることなく、その名高い英雄は広々とした庭を3つ続けて横切り、雲の塊のように見え、丘の頂上のように高く、華麗に燃え盛るその屋敷に入った。そして彼はそこで、ドリタラーシュトラの息子で腕力の強い者が、千人の王の中で玉座に座り、すべてのクルス族に囲まれているのを見た。彼はまた、ドゥルヨーダナの側で、ドゥッササナ、カルナ、スヴァラの子シャクニがそれぞれの席に座っているのを見た。ドリタラーシュトラの名高い息子が宮廷に入ると、マドゥを殺した者を称えるために、助言者たちと共に席を立った。そして、ケーサヴァはドリタラーシュトラの息子たちとそのすべての顧問、またそこにいたすべての王たちに、それぞれの年齢に応じて挨拶をした。そして、ヴリシュニ族のアキユタは、金で作られ、金の刺繍が施された絨毯が敷かれた美しい座に座った。そしてクル王はジャナルダナに牛一頭、蜂蜜、凝乳、水を捧げ、宮殿や邸宅、全王国に奉仕させた。そして、カウラヴァ王たちは、そこにいたすべての王たちを従えて、ゴーヴィンダをその座に座らせて、太陽そのものの輝きに似せて礼拝した。礼拝が終わると、ドゥルヨーダナ王はヴリシュニの種族であり、勝利者の最たる者であるケーサーヴァを自分の家で食事をするよう招いたが、ケーサーヴァはその招きに応じなかった。クル族の中に座っていたドゥルヨーダナ王は、穏やかな声で、しかしその言葉の背後には欺瞞が潜んでおり、カルナを見て、そしてケーサヴァに向かって言った、「ジャナルダナよ、なぜあなたは、あなたのために用意され、準備されている様々な種類の食べ物や飲み物、衣やベッドを受け入れないのですか?汝は双方に援助を与えた。汝はまたドリタラーシュトラの最愛の者である。ゴーヴィンダよ、あなたはまた、宗教も利益も、あらゆることを詳細に知り尽くしている。それゆえ、円盤と棍棒の持ち主よ、汝のこの拒絶の真の理由は何なのか、私は聞きたい」。 ヴァイサンパヤナは続けた、「蓮の葉のような目をした高貴な心の持ち主ゴーヴィンダは、その強大な(右)腕を振り上げ、雲のように深い声で、理由のある素晴らしい言葉で王に答えた。それゆえ、バラタよ、私の使命が成功したら、私と私の従者をもてなすがよい」。ドリタラーシュトラの息子は再びジャナルダナに言った。「ケーサヴァよ、あなたが成功しても失敗しても、私たちはあなたと私たちとの関係から、マドゥの殺害者であるあなたを喜ばせようとしているのです。しかし、私たちの努力はすべて失敗に終わったようだ。ダサルハの種族の汝よ、努力は実を結ばない。マドゥの殺害者よ、人間の第一人者であるあなたが、愛と友情から私たちが捧げる礼拝を受け入れない理由が、私たちにはわからない。ゴーヴィンダよ、汝とは敵意も戦争もない。それゆえ、よく考えてみれば、このような言葉は汝には似つかわしくないと思われるであろう」。 ヴァイサンパヤナは続けて言った、「このように王に言われたダサルハの一族のジャナルダナは、ドリタラーシュトラの息子とその助言者たちに目を向け、こう答えた、『欲望からでもなく、怒りからでもなく、悪意からでもなく、利益のためでもなく、議論のためでもなく、誘惑からでもなく、私は徳を捨てません。人は苦境に陥ったとき、他人の食物を取る。しかし、王よ、今現在、汝は汝のいかなる行為によっても、我に愛を抱かせることもなく、また我自身が苦悩に陥ったこともない。王よ、汝は理由もなく、誕生の瞬間から、汝の親愛なる優しい兄弟たち、すなわちあらゆる美徳を備えたパーンダヴァたちを憎んでいる。プリター(クンティー)の息子たちに対するあなたのこの理不尽な憎しみは、あなたにふさわしくない。パーンドゥの息子たちは皆、徳に専念している。誰が、彼らを少しも傷つけることができようか。彼らを憎む者は私を憎み、彼らを愛する者は私を愛する。徳の高いパーンダヴァと私自身とは、共通の魂を持つにすぎないことを知れ。欲望と怒りの衝動に従い、魂の闇から、あらゆる善良な資質を持つ者を憎み、傷つけようとする者は、人間の中で最も下劣な者と見なされる。あらゆる善良な資質を持ちながら、怒り狂う哀れな者は、人間の中で最も下劣な者と見なされる。無知と貪欲から、あらゆる吉祥な資質を備えた近親者を憎む、魂の制御が効かない怒りっぽい哀れな者は、決して長く繁栄を享受することはできない。その一方で、たとえ心の中で嫌悪していたとしても、善い働きによって、善い資質に恵まれた者を勝ち取る者は、永遠に繁栄と名声を享受する。邪悪なものによって汚されたこの食べ物は、すべて私が食べるに値しない。ヴィドゥラによって供給された食物だけを、私は食べるべきだと思う」。 ドゥルヨーダナは自分の意にそぐわないことは何一つ耐えられなかった。そして、高貴な心を持つヴァスデーヴァは、その屋敷から出て、輝かしいヴィドゥラの住まいへと足を向けた。その強靭な腕の持ち主がヴィドゥラの住まいに滞在している間、ドローナ、クリパ、ビーシュマ、ヴィドゥラ、そして多くのカウラヴァたちが彼のもとにやって来た。そこに来たカウラヴァたちは、マドゥを退治した勇者マダヴァにこう言った。 力強いマドゥの殺害者は彼らに答えた。私はこのような申し出を大変光栄に思います」。そして、ヴィドゥラは、すべてのクルスが立ち去った後、細心の注意を払って、ダサルハの一族のその打ち負かされていない英雄を、あらゆる欲望の対象でもてなした。そしてクンティーは、その偉大なケーサヴァの前に、清潔で香ばしい食べ物をふんだんに置いた。それでマドゥの殺害者は最初にブラフマナを満足させた。実際、その食物から彼はまず、多くの富とともに、ヴェーダに通じた多くのバラモンたちに分け前を与え、それから、マルータたちの中にいるヴァーサヴァのように、彼の従者たちとともに、ヴィドゥラが供給した清潔で香ばしい食物の残りで食事をした」。 第5-90章.第5-91章.第5-92章.
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Top 創作してもらうスレまとめ 1 1-125 -CROSS 2- -CROSS 2- 作者:本スレ 1-510様 125 :名無しさん:2011/08/11(木) 20 39 38 本スレ1-510の者です。 本スレ1-710様の作品のその後エピソードうちの子ver(ディオスとダフネ)を 妄想して書かせて頂きましたので、投下させてもらいますー 本スレ1-710様、萌えインスピレーションを授けてくださり本当に感謝です! えっと、属性表記しておきます ・本スレ1-710様の作品(創作してもらうスレ 1-090)を お借りした派生二次(三次?)SSです ・西洋風ファンタジーっぽいです ・創作してもらうスレ 1-090の作品後、エル様シオン様に感化された、物騒なうちの子ペアがダベってるだけ リア充羨ましくなんてないんだから!本当なんだから!がテーマです(キリッ ・エロ無しシリアス、受け攻めすら確定できてません ・本スレ1-710様素敵設定(創作してもらうスレ 1-110)の素敵設定から外れてる可能性ありあり 宜しければ読んでやってくださると嬉しい!です 126 :名無しさん:2011/08/11(木) 20 40 45 夜が更ける。 賓客を迎えた晩餐の後、一通りの儀礼的な遣り取りを終えたディオスは、自室で1人になると、 正装の上着を椅子にかけて伸びをし、無意識の内に凝り固まっていた身体をほぐす。 そして、一つ息を吐く。 このような社交には慣れ親しんでいたが、どうも、今回の客人はいつもとは勝手が違っていた。 それは昼間に行われていた彼らの片割れとダフネによる試合の際にも感じた事であるが、一つには、恐らく文化が違うのだろう。 住まう世界が違うなら、それも当然であろう事ではあるのだが。 (…外交、という概念も違うのだろうか) 2人の客人の様子を思い浮かべながら、ディオスは考える。 一国の王と、他国の王位継承者という関係にありながら、2人はまるで兄弟のように親しげだった。 そして片や弟を見守る兄のように控えめな反面隙が無く、片や兄を誇りに思う弟のようにどこか幼い甘えが滲んでいる。 2者それぞれを立てる事なら如際無くこなせると自負するディオスも、彼らのように利害を超えて寄り添い合うような関係に見える 2者に対し、どのように接遇するのが良いのか、いまいち要領を得ることが出来なかったと顧みて思う。 それに、彼らの国々と自国では、相互不干渉が常態化している。 というのも、およそ考え得る利害関係が存在しないのだ。 これも、この世界の摂理であれば考えにくい事であった。 その為、今回の訪問にどういった思惑があるのか、和気藹々とした晩餐の最中で一人、ディオスはさりげなく目を見張らせていた のだが、ようやく彼らが純粋に、知ったる他国の慶事を祝いに来ているのだと確信する至り、己のまるで見当外れであった懸念に 疲労感を覚えずにはいられなかった。 己もまだまだ未熟だと、自嘲の笑みを口元に刻みながら、ディオスは自室に備え付けられた戸棚に向かうと、 そこに並べてある酒瓶の中から目に付いた1本と、グラスを2つ取り、ベッドサイドの丸テーブルに置いた。 椅子に腰掛け、襟元を緩めながら片手で酒を2つ共のグラスに注ぎ、一方を自分に対する椅子の前に置く。 そして手にしたもう片方、ランプの薄明かりに煌く琥珀色を一息に呷る。 ディオスにとって、自室で口にする酒は酔えさえすれば良かった。 元々は耐性を付ける為に始めた飲酒習慣であったし、瑣末な味の違いに拘りは無い。 よって酒の調達は侍従に任せてあり、時折感想等は尋ねられるままに洩らすものの、銘柄までは把握していなかった。 が、恐らく上等な物なのだろう、濃厚な酒精と、果実の芳醇な香りが、疲れた心身に染み入る心地がした。 多少の好みを言うならば、もう少し甘くない方が良かったが、しかし“彼”にはこのくらいが丁度良いはずである。 対面に置いたグラスを眺める。 そろそろだろうか、と思ってみたところで、ドアを叩く音が響く。 そのタイミングの良さに、ディオスは思わず笑ってしまった。 「入れ」 何者か問う必要も感じず、ディオスはドアの前に佇む者に声を投げかけ招き入れる。 「夜分に、失礼致します」 「構わん。待っていた」 特に示し合わせた訳ではなかったが、相手も、自分が待っている事を見越していたのだろう。 恐縮した言葉に反して、ドアが開いた先にあるその顔には、いつも通りの朗らかで人好きのする笑顔が浮かんでいる。 どれだけ年齢を経ても、姿形が違おうとも、その笑い方は変わらない。 何故か、どこか眩しく映るその笑顔。 ダフネ。 思わず目を細めるディオスに、彼は仰々しく騎士の礼を取って見せる。 「殿下におかれましては、今宵もご機嫌麗しく…」 「ダフネ。略せ」 「は。では、無礼をお許しを」 2人だけの間では最早お決まりとなっている遣り取りを終えると、ダフネは慣れた様子で向かいの椅子に腰掛ける。 そして差し出されたグラスにグラスを合わせようとするも、相手のグラスが空である事に気付き、すぐさま傍にある ボトルを取り上げて注いだ。 「おや、」 そのボトルのラベルに目を留めたのか、ダフネの目が意外そうに見開かれる。 「果実酒ですね。殿下は、甘い酒はお好みではないと思っておりました」 「ああ…これは、お前向けだな。侍従が気を利かせたのだろう」 「それはそれは。近頃は少々、殿下の私室に入り浸り過ぎましたかな。以後、改めます」 「ふん。大して気にもしていないくせに、心にも無い事を」 「いえいえ、そのような事は。殿下、ご勘弁を」 気心知れた軽口を叩きながら、満たされた杯で改めて互いのグラスを当てる。 キン、と硬質な音色が耳に心地よく響く。 ディオスは先ほど勢い良く呷ったばかりなので、少し舐めるだけに留めたが、今度はダフネが一息にグラスを干した。 そしてグラスを置く。 また注いでやりながら、ディオスはダフネの表情を窺う。 気の重そうな顔をしている。 ダフネは、耐性を付けるまでもなく、生まれながらの酒豪である。 よって、酒精に当てられたせいではないだろう。 ディオスは、仕方が無い、と一つ溜息を吐いて見せ、水を向けてやる。 「昼間の件だな?」 途端、ダフネは眉尻を下げて弱りきった顔を見せた。 「はい。醜態を晒してしまい殿下に申し訳なく」 中庭で繰り広げられていた打ち合いを脳裏に思い浮かべながら、ディオスは腕を組む。 「中々面白い見世物だったが…強かったのか?」 「ええ。あの通り、勝ちを譲られる有様で」 ダフネとあの客人は、同じような年頃のはずである。 にも関わらず互角以上の戦いをしてみせる事など、少なくともこの国の内では有り得ない話だった。 ダフネには、12歳まで武芸に関わらなかったハンデはある。 武才それ自体も、極めて優れているということもない。 が、ダフネはそれを血を流し骨肉を削るような尋常でない鍛錬でもって補っている。 そして僅か3年で、達人とまで謳われた者の首を、打ち合いの中で刎ね飛ばすほどの腕前を身につけたのだ。 幼少の頃より徹底的に体技心を磨いてきた己でさえも、経験の有利が無かったなら、今のダフネと互角以上に戦うことは 難しかっただろう。 それは決して卑下でも贔屓でも無い、確かな事実だとディオスは認識している。 そしてディオスのその認識を理解しているからこそ、ダフネは殊更勝利に拘り、敗北を恥じる。 ダフネの勝利はディオスの勝利であり、その敗北もまた共有されるものであるからだ。 しかし今回については、ディオスはダフネの腕を問う気にはならなかった。 華を持たせてくれた客人への礼もあるが、それ以上に、二人の打ち合いは賞賛に値する、見事なものだった。 「この世は広いものだな」 「全く。この世界だけでも十分に広いというのに、また別の世界など。私などにはサッパリ、訳が分かりませぬ」 聖霊の存在は西方の国では、信仰の対象として尊ばれているようだが、この帝国では伝統的に馴染みの薄い代物である。 それであるから、ディオスは書物から一通りの知識を得て、更に実際に目視した今でも、そこに人が住まうなど 何やら不可思議な印象は拭い去れない。 机上の学問を苦手とするダフネならば、尚更の事だろう。 「まぁいずれにせよ、あの者らと敵対する必要が無いのは幸いな事だ」 「左様でございますか」 ダフネはいつもと同じくにこにこと笑っている。 しかし、ふと感じるところあって、ディオスは問いかける。 「不満か」 「いいえ、誓ってそのようなことは。ただ…」 「ただ?」 「賓客と、それを受け入れる側では、真の勝負にはなりません」 相手にとっても、自分にとっても。 それが惜しいとダフネは笑う。 一点の曇りもない無邪気な笑顔であるので、知らぬ者からすれば、血気盛んな若者の好奇心、 あるいは競争心であると見るだろう。 それを微笑ましくも思うだろう。 が、ディオスは知っている。 以前ダフネはこの顔で笑った後、一人の男と果し合い、殺害した。 つまり、ダフネの言う真の勝負とは、そういうことだ。 しかし笑うダフネに、ディオスも呆れるでもなく笑って見せる。 「だが、勝てぬだろう?」 「はい。今は、相打ちが良いところでしょうな。騎士の作法に則るならば、ですが」 「随分不穏な事を言う。あれほど打ち解けていたのは、今日の日の事ではなかったか?」 「エル殿の事は、好ましく思います。しかし万が一があらば、私は何としても勝たねばなりません故」 「困った奴だ」 言いながら、ディオスはグラスを傾ける。 少なくなった中身に、ダフネが酒を注ぎ足すのを受けながら、 返答は想像に容易いのに、分かっていながら質問を投げかける。 「お前は誰彼構わず、敵対する事を想定するのか?」 目を伏せて、グラスを傾げながら、ディオスは問う。 ランプの炎が揺らめきながら、その顔に翳りを落とす。 「ええ。殿下以外の者に対しては、おっしゃる通りでございます。 私は殿下の剣であり盾でありますからには、不届き者に遅れを取る訳には行きませんでしょう」 ダフネは淀みなく、さも当然の、分かりきった事であるかのように明朗な様子で答える。 それは確かに、ディオスが想像し、そして期待したものであった。 限りなく純度の高い忠誠心と、勇猛さ。 大望を抱く己の片腕に相応しい答え。 満足感が心を満たす。 しかしそれは、思いがけず、どこか薄暗さを帯びた。 「…殿下?」 ディオスは思う。 ダフネは、迷うことをしない。 打てば響くように反応する。 それも、己の為に誂えられたような、これ以上無い的確さで。 それが幼い頃からディオスには不思議で、そして堪らなく心地良かった。 自分たちは一緒になる為に生まれたのだろうと、そう考えた事すらあった。 そんな頃も、あった。 様々な事が変わってしまった今になっては、不毛な考えである。 これ以上は求められない。 かつて一度己が諦めた時に、ダフネは諦めなかった。 伴侶とはなれない二人が共に歩む事の出来る唯一の道、帝位を継ぐ者の片腕としての道を見出し、 その成就を約束した。 そして約束は果たされようとしている。 最上の結果だ。 これ以上は、無い。 それは分かっている。 しかしそれでも、若気は未だ消え去ってくれてはいないのだろう。 不毛と悟りながら、ただ、忘れられない。 ふと、ディオスは昼間の情景を思い出す。 「…彼らには…」 「?」 「…我々は、どう見えていたのだろうな」 他国の王家でありながら、兄弟のように、あるいはそれ以上に仲睦まじく見える二人。 ごく自然な様子で手を差し出し、抱き寄せ、ごく自然な様子で手を取り、身を任せる。 その有様。 まるで見せつけられたような気がした。 揺らがされる己の心を感じた。 それで、良いのだろうか。 不毛ではないのだろうか。 本心を殺す必要は無いのだろうか。 思うままに相手を気遣い、好意を寄せる事。 思うままに相手に執着し、独占する事。 それはどんな心地がするものだろうか。 (…否。私は、知っているな) 目を閉じれば、眼前に美しい自然が広がる。 その中で、暖かな陽光を受けて揺れる、薄桃色の柔らかな髪。 向けられる暁色の瞳。 軽やかな笑い声、その声に呼ばれ、伸ばされた手を取り、二人―― 「……!」 そっと頬に触れる感触に、ディオスははっと我に返る。 掌が、頬に。 目の前には、あの頃と変わらない色彩がある。 未だあどけなさの残る顔も、あの頃の面影を色濃く残している。 それが悲しいのか腹正しいのか、胸をぎゅっと締め付けられるような心地がした。 しかし国を継ぐ者として鍛え上げた自制心は、その不明瞭な感情を表に出す事を許さない。 意図するまでもなく、不機嫌に相手を咎める表情がその顔に浮かぶ。 「…この手は、何のつもりだ?」 「申し訳ありません。…ダフネは酔ってしまったようございます。 何となく殿下が、望んでおられる気が致しました」 酔いなど感じさせない真摯な顔つきで、ダフネは言う。 謝罪しながら、手を退こうともしない。 ディオスは半ば呆気に取られながら、少し卑怯だと思った。 そう思ったが、何も言えない。 頬に寄せられたダフネの掌を、ただ感じる。 これは、武器を握る者の手だ。 伴侶となる女の手では在り得ない、無骨で乾いた感触。 しかし、とても暖かい。 変わらない、その温もり。 「…ああ。酔っているな」 己も、とは言わず、不機嫌な表情のまま、ディオスも手を重ねる。 そして再び目を閉じて、考える。 あの頃から変わってしまったものとは、何だっただろうか。 変えたのは、誰だ。 不毛とは、何に対しての? あの二人のような道も、あったのだろうか。 常ならばすぐに思いつくはずの答えも、今は浮かんで来ない。 (…どうしようもなく、酔っているからだ) 「甘い酒は、その飲み口に反して酒精が過ぎるな…」 「…ダフネは、甘い酒は好きでございます」 「…悪くは、ない」 遣り取りは次第に立ち消え、沈黙へ成り果てる。 しかしそれすら酔いの中にあって心地良い。 どうせ、望もうと望むまいと、翌朝には酔いは醒める。 だから今、この一時だけだ。 それなら、構うまい。 陶酔に身を任せながら、ディオスは自らに言い聞かせるように思う。 閉じた瞼の奥で、あの頃のままの愛しい気配が幸せそうに微笑んだ気がした。 【END】 以上、長々と失礼致しましたー 未成年が酒飲んでますが、ファンタジーということで。 酒のせいでーとか若気の至りでーとか、そういう言い訳がましいのが大好きなんです… ちなみにSSには盛り込めませんでしたが、二人が割りと真面目?なのは、 お互い相手に嫌われたくないからで、 そのせいでお互いに素直になり難いというか…両片思いみたいな有様に。 この二人は自分で創って萌えてるくせに、 青年期をどうやってラブらせれば良いのか分からなかったのですが、 本スレ1-710様のお陰でラブらせる糸口が掴めた気がしますw とまぁ、お陰様で大変楽しく書けました、ありがとうございました! ※続きは、創作してもらうスレ 1-148へ ページ最上部へ
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平成19年(2007)、京都南座で劇団創立85周年記念として、1955年以来52年ぶりにレビューが上演された。以後、夏~秋頃に公演が行われている。 平成23年(2011年)に『虹のおどり』に改称と発表があったが、結局、翌年から元の名称に戻るとともに連番が無くなった。新装開場後の令和元年(2019年)及び翌年も別名称が使われたが、新型コロナ感染拡大による中止を挟み、結局、この名称に落ち着いた。 松竹座『春のおどり』からの続演が多いが、第1・2部どちらか一方または完全新作の年もある。公演スケジュールにより、毎年恒例とはなっていない。日本有数の歴史を誇る劇場であり、OSKの公演の中で、とりわけ格やクオリティの高さが期待される公演となっている。 多くの作品がDVD化されていません。松竹へ要望を出してみましょう。 →松竹 DVD化ご希望作品メールフォーム (2007年)レビュー in KYOTO 若木志帆の退団公演。今回、特別出演した「上原まり」さんは、ご存知宝塚の元トップ娘役。入団以前から琵琶をやっていらして、退団後は琵琶奏者として活動。 ※この公演の直前、民事再生法適用の自体となった。しかし、南座公演は予定通り実施され、また公演中に翌春の『春のおどり』実施も発表された。 関連ニュース 産経ENAK>New OSK日本歌劇団が成功祈願 朝日新聞>新生OSK、52年ぶりに京で舞う 10日から南座で 第1部「源氏千年夢絵巻 〜ロマンス〜」水口 一夫 作/山村 若 演出・振付 光源氏 - 桜花 昇 藤壷 - 若木 志帆 六条御息所 - 北原 沙織 頭の中将 - 高世 麻央 夕顔 - 朝香 櫻子 桐壷帝/惟光 - 桐生 麻耶 葵の上 - 春咲 巴香 若紫 - 牧名 ことり 紫式部 - 上原 まり(特別出演) 第2部「シャイニングOSK ベストセレクション」横澤 英雄 構成・演出 (2008年)レビュー in KYOTO II 第1部「源氏千年夢絵巻 〜輪舞曲〜薫と浮舟」水口 一夫 作/花柳 錦之輔 演出・振付 薫 - 桜花 昇ぼる 匂宮 - 高世 麻央 浮舟 - 朝香 櫻子 死神 - 桐生 麻耶 中君 - 牧名 ことり 大君 - 折原 有佐 紫式部 - 上原 まり(特別出演) 昨秋上演しました『源氏千年夢絵巻』は、大変なご好評を頂戴しました。今年は第2弾としまして「宇治十帖」を題材に、光源氏の子・薫と浮舟の恋模様を、OSKならではの夢あふれる芝居とレビューでご覧いただきます。 どうぞお楽しみ下さい。 第2部「ミレニアム・ドリーム」山村 若 作・演出 本年は「源氏物語」が誕生して1000年となる「源氏物語千年紀」イヤー。その記念年に相応しい、華やかでゴージャスなダンスレビューをご披露いたします。 "ダンスのOSK"の真骨頂をお見逃しなく。 (2009年)レビュー in KYOTO III 関連ニュース おけぴ管理人の稽古場レポ>OSK日本歌劇団 第1部「さくら颱風」真夏の京も桜満開桃井 文 作/西川箕乃助 演出・振付 江戸時代から現在まで、日本各地に受け継がれている、昔懐かしい夏の風景を、OSKが時に美しく、時にコミカルに、多彩な魅力を皆様にお届けする、さくら颱風(さくらたいふーん)。絢爛豪華に咲き誇る桜の花びらが今、真夏の京に美しい嵐となって舞い踊ります! 第2部「DREAMS COME TRUE!」吉峯 暁子 作・演出 レビュー『DREAMS COME TRUE!』…“夢”をテーマに、OSKならではのパワフルで幻想的なステージが繰り広げられます。プロローグからフィナーレまでのひととき、素敵な夢をご覧ください。 (2009年)レビュー in KYOTO IV ttp //www.shochiku.co.jp/play/minamiza/100710/index.html 6/10 <おけぴ>OSK日本歌劇団 レビュー in KYOTO IV稽古場レポ <デイリースポーツオンライン>OSK桜花昇ぼる、念願の龍馬に挑戦 6/22 <スポーツ報知>桜花昇ぼる、南座公演PR「龍馬役に魂燃やす」…OSK日本歌劇団 <デイリースポーツオンライン>桜花昇ぼる「龍馬伝」特別展で役作り 6/29 <産經新聞>OSKで時代動かすぜよ!龍馬ブームに沸く京都 第1部 みやこ浪漫「RYOMA」飛鳥峯王 作・演出 坂本龍馬 - 桜花 昇ぼる 桂小五郎 - 高世 麻央 千葉佐那子 - 朝香 櫻子 勝海舟 - 桐生 麻耶 おりょう - 牧名 ことり お田鶴 - 折原有佐 激動の幕末を生き抜いた男・坂本龍馬。志しに輝く、その命の鼓動を、OSKがドラマティックに描く『みやこ浪漫~Ryoma~』。土佐から江戸、そして京都へ。龍馬の軌跡を、華やかなレビューの世界でご覧いただきます。どうぞご期待ください。 第2部「ダンシング・ラプソディ」吉峯暁子 作・演出 夏を彩る夢の世界ーー。OSKのエネルギッシュなダンスでご覧いただく幻想的なステージは、古都の暑さを祓う清新なレビュー。ゴージャスなひとときをお楽しみください。 (2011年:5回目)虹のおどり (2012年:6回目)創立90周年記念公演 レビュー in KYOTO ttp //www.shochiku.co.jp/play/minamiza/schedule/2012/7/osk_in_kyoto.php 第1部 OSKミュージカル「ラブ・メルヘン シンデレラ♥パリ」 昭和52年に初演され、平成2年に再演されたこのミュージカルは、シンデレラの物語を下敷きに架空の国エメラードの皇太子と貧しい下町娘との恋を歌とダンスで綴った明るく楽しいラブ・メルヘンです。皇太子を狙うテロ団、玉の輿を狙うマダムと娘たち、皇太子の元学友、侍従など様々な人々がパリの街を軽やかに駆け抜けて行きます。果たして、皇太子の恋の行方は?OSKならではの躍動感あふれるミュージカルにどうぞご期待下さい! リカルド皇太子 - 桜花昇ぼる カトリーヌ - 牧名ことり アンジェロ - 高世麻央 侍従ポポロ - 桐生麻耶 妖精ルル - 恋羽みう マダム・セブリーヌ - 美砂まり エレーヌ(長女) - 朝香櫻子 ミシェリーヌ(次女) - 折原有佐 レモンの月(ボス) - 真麻里都 第2部 「グラン・ジュテ」-今、私たちは跳ぶ-北林佐和子 作・演出 グラン・ジュテとはバレエの専門用語で「大きく跳躍する」の意。 ()brバレエのロマンチシズムやエスプリを生かしながら、創立90周年を迎えたOSKのさらなる「挑戦」「飛躍」を、ジャズ、ラテン、ロック、クラシックなど多様な音楽と、現代感覚あふれる構成で織り成す、華麗で希望に満ちたレビュー作品。〈迫力〉〈ドラマティック〉〈スタイリッシュ〉〈情熱的〉…さまざまな表情を持つOSKの群舞力で、生きる喜びをお届けします。 (2013年:7回目)レビュー in KYOTO ttp //www.shochiku.co.jp/play/minamiza/schedule/2013/8/osk_in_kyoto_1.php 第一部:OSKミュージカル「Love Traveler~幻の蝶を追って~」 (津山啓二 原作「虹色のハネムーン」より・吉峯暁子 潤色・演出) エディ - 桜花昇ぼる エレン - 朝香櫻子 ジェニファー - 牧名ことり クリス - 高世麻央 カルロ - 桐生麻耶 南の島のカーニバルで出会った島の若者エディとニューヨークから来た女性エレン。 エディはエレンに‘幻の蝶’を見てニューヨークへ追って行く。再会した二人はひょんなことから偽りのハネムーンへ出発するが、素直になれずケンカばかり。エレンの兄のトラベル・ライター、クリスと別れた恋人のジェニファーも、過去を修復できるのか・・・レビューの定番“お国巡り”のスタイルで様々な国のダンスと歌で綴るミュージカルが、真夏の京都に弾けます! 第二部:レビューアドベンチャー「ネクステージ~夢を叶えるSong&Dance~」 (北林佐和子 作・演出) ネクステージ(nextage)は、次の舞台(next+stage)、次の時代(next+age)を意味する造語。91年目を迎えるOSKが次世代に、世界に向け発信する意欲的な試みのレビュー。ヒップホップ、ゴスペルなど新たな要素と、スタンダードなレビューの魅力を融合させながら、生きる喜び、愛への祈り、夢への憧れを描きます。 (2014年)なし 夏季に、初となる新橋演舞場公演『夏のおどり』を実施。 (2015年:8回目)レビュー in KYOTO 牧名ことり退団公演。松竹座『春のおどり』の続演だが、一部京都バージョンに変更。 第1部 浪花今昔門出賑(なにわこんじゃくかどでのにぎわい) (山村友五郎 構成・演出・振付) 第2部 Stormy Weather (荻田浩一 作・演出) (2016年~2018年) 改修工事による休場のため、OSK公演を含め公演なし。 (2019年:9回目)OSK SAKURA REVUE ttps //www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/minamiza1907_02/ 第1部 歌劇 海神別荘 原作:泉鏡花、作・構成:広井王子、演出・振付:麻咲梨乃、楽曲協力:サクラ大戦より 海の公子 - 桐生麻耶 僧都 - 楊琳 博士 - 虹架路万 黒潮騎士団・団長 - 愛瀬光 女房 - 白藤麗華 陸の美女 - 城月れい あの“サクラ大戦歌謡ショウ”で上演された「海神別荘」が、広井王子の作・構成により「歌劇」として今再び花開きます!海の公子と陸の美女の恋を描いた、泉鏡花原作の幻想的な物語。かつてファンを魅了した数々の名曲がOSKの歌とダンスで蘇ります。新たな魅力に心打たれる、ファンタジックな舞台をお楽しみください! 第2部 STORM of APPLAUSE 作・構成・演出:平澤智 『APPLAUSE(喝采)』をテーマに、桐生麻耶の新トップスターお披露目と、新たなOSKの門出を祝う豪華絢爛なレビューショー。“ダンスのOSK”の伝統を受け継ぐ、躍動感あふれるパワフルなステージが繰り広げられます。「STORM(嵐)」のような喝采を受け、100周年へと向かうOSKにご期待ください! (2020年:10回目)OSK SUMMER SPECIAL 2020 ※公演中止 ttps //www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/minamiza2007/ 桐生麻耶 トップスターファイナル公演 グランドフィナーレ‼ 2020年7月の本公演を以て特別専科へ移籍する〝唯一無二の男役〟桐生麻耶が掉尾を飾り、次期トップスターの楊琳をはじめとする劇団員と共に、エネルギッシュなステージを繰り広げます。 第1部『陰陽師』は夢枕獏著「陰陽師」シリーズを原作とし、北林佐和子作・演出により『闇の貴公子』(2001)、『新・闇の貴公子』(2003)と二度上演されたOSKのヒット作品です。OSKとして17年ぶりに挑む今回は、構想も新たに贈る桐生版「陰陽師」となります。どうぞご期待ください。 第2部は宝塚歌劇団出身で、多くの歌劇・ミュージカル・コンサートの脚本・演出を手掛ける荻田浩一によるレビュー『Victoria!』。夏の京都の暑さを吹き飛ばす色鮮やかな幕開き、桐生が率いる大人香るデュエットダンスから、フレッシュなラインダンス、そしてダンスのOSKが挑むボリウッド風の群舞など多彩な魅力満載の必見の舞台です。 OSK日本歌劇団が総力を挙げて挑む桐生麻耶トップスターファイナル公演をお見逃しなく! ※公演中止となり「桐生版『陰陽師』」は実現できなかった。 (2021年)なし 新橋演舞場公演『夏のおどり』あり。 (2022年:10回目)OSK日本歌劇団創立100周年記念公演 レビュー in KYOTO ttps //www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/revueinkyoto/ 1922年に松竹楽劇部として誕生したOSK日本歌劇団は、2022年に記念すべき100周年を迎えます!大正、昭和、平成、令和という激動の時代にありながらも、OSKレビューの伝統を守りぬき、いつの時代も不屈の精神で咲き誇り輝きを増していくOSK日本歌劇団。100年のその先の未来へと感動を紡ぐ、渾身のレビューをお楽しみください! 『レビュー in Kyoto』開幕、創立100周年のOSK日本歌劇団が3年ぶりに登場した京都の南座公演を写真たっぷりにレポート <京都新聞>京都・南座で上演「陰陽師」、等身大で描いた安倍晴明 OSKらしい表現も ※有料記事 第一部『ミュージカルロマン 陰陽師 闇の貴公子☆安倍晴明』 原作 夢枕獏「陰陽師」シリーズ(文藝春秋刊)より、作・演出 北林佐和子 安倍晴明 - 楊琳 茨木童子 - 舞美りら/千咲えみ(Wキャスト) 源博雅 - 翼和希 酒呑童子 - 椿りょう 蘆屋道満 - 登堂結斗 維摩 - 虹架路万 藤原道長 - 愛瀬光 倫子 - 遥花ここ 松の式神 常盤 - 城月れい 藤の式神 密虫 - 実花もも/唯城ありす(Wキャスト) 雫 - 朝香櫻子 <第一部『陰陽師 闇の貴公子⛤安倍晴明』> 千年の昔。人と妖が隣り合わせに存在する時代。稀代の陰陽師・安倍晴明とその晴明が唯一、心を許す男・源博雅はともに都の怪異に挑んでいきます。揺れる恋と友情の狭間で、敵の野望を阻止し、都の危機を救えるのか―—夢枕獏原作、OSK史上名作として語り継がれる『闇の貴公子』を装いも新たに上演します。北林佐和子作・演出によるスペクタクル・ミュージカルにご期待ください! ※参考:近鉄時代末期の傑作和風ミュージカル『闇の貴公子』と、原作・演出家ともに同じ。 第二部『INFINITY』 作・演出 荻田浩一 <第二部『INFINITY』> OSKが100年の歴史の中で受け継いできた数々の名曲たち、そして次の未来への想いをのせて、〝INFINITY(無限)〟に広がるきらびやかなレビューの世界をお楽しみいただきます。歌劇を知り尽くし、ミュージカルなど幅広く活躍する荻田浩一の演出により、大阪松竹座、新橋演舞場を経て、研ぎ澄まされた生命力みなぎるショーを、さらに一部変更し「レビュー in Kyoto」Ver.でご覧いただきます。 ※松竹座・新橋演舞場『春のおどり』からの続演 (2023年:11回目)レビュー in KYOTO ttps //www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/revueinkyoto2023/ ※NHK朝の連続テレビ『ブギウギ』放送時期であり、一幕制70分としチケット価格を下げた。 <ステージナタリー>“朝ドラの世界から100年後”のOSK日本歌劇団が届ける「レビュー in Kyoto」開幕 <朝日新聞11/13>「ブギウギ」旋風、京都に OSKレビュー未来へ向かってあでやかに※有料記事 Go to the future~京都(みやこ)から未来へ!~ 作・演出・振付:上島雪夫 (2024年:12回目)レビュー in KYOTO ttps //www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202407minamiza/ その他 『舞妓さんちのまかないさん』によれば、京都の花街にもファンが多いとのこと。下記の他、松竹カレンダーらしき絵も背景に登場する(19巻など)。
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今川ユーナ 生年月日 7598年3月3日(7616年時点で18歳) 出生地 礼王朝栄都 民族 スルガ人 最終学歴 スルガ学習院中等科 役職 スルガ藩主 渾名 朱金の姫 今川ユーナはスルガの現藩主。少女君主である。 【世間知らずの甘ちゃん/Indulgent Wastrel】【端麗/Attractive】【社交家/Socializer】【姦婦/Master Seductress】 【親切/Kind】【好色/Lustful】【社交的/Gregarious】【運命の輪/Wheel of Fortune】【愛と堕落の神/Kami of Love Corruption】 https //www.evernote.com/l/AAgYiUhmpvdPAYtN0c2t6GLJkjMM2k_UVL4 略歴 礼王朝滅亡の一年前である7598年3月、礼王朝の首都皇安にてスルガ藩主今川クルーマの娘として生まれる。 すでに民主派・反王朝派による革命が各地で発生しており、有力な工業地帯を有するスルガ藩もまたその行動を惑星視されていた。 王朝派はスルガを引き留めるために幼君の陽哀帝(当時9歳)と、一歳にも満たないユーナとの婚約を成立させた。 ユーナは皇后候補として朱金の姫の称号を授与されたが、婚約は翌年、南衛軍閥の射剣元帥による陽哀帝の廃位と礼王朝滅亡にて雲散霧消した。 中原共和国でもスルガは一定の地位を保った。しかしスルガの政治組織「冷笑派(*1)」はすでに王朝を見限っており、武装蜂起による独立の計画を進めていた。「冷笑派」によってユーナは半ば誘拐されるようにスルガの水面院に迎えられ、朧宮にて厳重に軟禁された。 遠いイクファターナでヤーディシア大戦が勃発した時期、今川クルーマはスルガ藩の分離独立を宣言。これにより原王朝の崩壊は決定的となった。 王朝の各地が長い内乱と戦乱の嵐に曝される中、スルガに手出しをする軍閥はほとんどおらず、スルガは短い平和な時期を獲得した。 冷笑派による近代化改革によってクルーマは政治的実権を喪失し、ユーナの地位もそれに準じたものとなる。 フォンタニエから伯爵家長女ヴィヴィアンヌ・フォンタニエの亡命を受け入れ、朧宮にはラパルナ族も見られるようになった。 7604年にスルガ学習院初等科に入学。また、教育係としてアトリオン人が付けられた。 7611年には数次に渡る大規模な清河赤軍との武力衝突が発生した。 7613年にクルーマが死去。世襲により15歳にしてスルガ藩主に就任した。 7614年初頭、スルガは立憲王政アーカルソン=リペルニアと防衛同盟を締結。清河の伸長、ジャーガルク・シャー国の左派政権の誕生、スルガの幼君化からの対処だった。 7614年にジャーガルク・シャー国のワタ・シャー帝の招待により親善訪問を行う。 清河に対してスルガとジャーガルクとの友好関係を見せつけるためのもので、学校の春休みを利用し計画された。戦艦ホウジョウを御召艦として式部官、侍従官等を伴って出航した。 ジャーカルク国では一応の婚約者である浮敏・元礼帝国皇帝(農場経営者となっていた)を尋ねるも、浮敏は同性愛者となっており、婚約は正式に解消した。 7615年。出所は全く不明だが『ユーナちゃんが鞭を持って「お仕置きして欲しいのかな?」と微笑むビラ』が清河国内に流布された事件が発生した。 7616年8月。ネイ王子の里帰りに同行してハダカンボ王国を訪問。オシコリビーチで余暇を過ごす。その際にホボゼンラ(水着)を着た姿の写真が出回り、イクファターナでの知名度がにわかに上がった。 人物 朱金の姫の渾名に申し分の無い美少女である。 性格も人懐っこくて明るい感じで難の無いお嬢さんである。 表向きは。 一体いつから、そして誰が彼女をこんな風にしてしまったのかは不明だが、現在のユーナは外面はそのままに、内面は淫蕩の道に堕ちている。 お気に入りを朧宮に集め、あるいは親善と称して獲物を呼びつけ、あるいは尋ねて愛と堕落の遊びを愉しんでいる。 皆の前では可愛いお嬢さんであるが、獲物と二人きりになると人が変わり、年齢に見合わない妖艶さを示すようになる。 政府高官たちは気がつかないか、あるいは見て見ぬ振りをしている。 恵まれた環境に生まれ、美しい容姿に生まれたからには、暗君としての生を楽しんだが勝ちと決めている。 国事行為については澄ました顔でそつなくこなす。 国民に向けたスピーチはすべてゴーストライターが書いたものである。 趣味の温泉巡りについては、正確には旅館や風景などの観光全般を好んでいる。 愛読書はイクファターナ法制史。 神河の宣伝では「暗愚の代名詞」と言われるほど無能な君主とされている。 16歳から外見年齢が変わっておらず、妊娠する様子も無い。 アンナマリア・レーセ 恋人 私を壊して目覚めさせてくれた人。目覚めた私に壊された子。おはようのキスで起こしてくれる。いつも一緒。 蒼識アローン 保護者 彼がスルガと私を守ってくれるの。お父さんと違って口うるさいことも言わないし、いい人よ。 ネイ王子 親愛 可愛い弟。大きくなったら初めてを貰うの。それまでは良いお姉ちゃんを演じないと。 朱雀小鞠 愛人 可愛い狐さん。心と身体を穢し堕落させる背徳の悪魔。 エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク 愛人 可愛い人。毎週お忍びでデートごっこをするの。今週はお芝居。来週は映画館。 吉良ツクヨミ 知人 藩主になってから避けられてる気がする。ジャーガルクに行ってしまったし。何でだろう…? 玄武スカンヤ 保護者 多分スルガ一番のお金持ち。小さい頃からお世話になっている狐さん。アローンさんと仲良くして欲しいんだけど…。 リチャード・マクダウェル 知人 先生みたいな人。難しい本を贈ってくれるのは良いんだけど、私って飾り物の君主だし…。でもアローンさんが読めって言うの。 イル・セネカ、イル・ヘルガ、アルフレド14世 友人 お隣さんの王族。かわいい! 人物評 名前 国籍 評価 隼風 シンファナ=タンクレート共和国連合 可愛いおじさん。 どうでもいい設定 一人称:私 二人称:キミ 王党派からは「御館様」と呼称される。 ネイ王子から「ゆーなおねいちゃん」と呼称されており、たまに一緒にお風呂に入る。 将来的に『X 運命の輪:Wheel of Fortune』の称号を得る。 スルガロィリタの愛好者。アトリオンスタイルも着る。 従兄弟などの親戚がいるので今川家最後の一人というわけでではない。 残骸
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アナスタシア・ロマノヴナ・ザハーリナロシア????~1560統率:C 武力:D 政治:D 知力:B 文化:B 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------モスクワ大公イヴァン4世の最初の妃。侍従官ロマン・ユーリエヴィチ・ザハーリンの娘で、フョードル1世の母。癇癪を起こしがちな夫を宥めるのが上手く、もっとも愛された。後のロマノフ家の礎を作ったとされている。 イヴァン3世ロシア、モスクワ大公国1440~1505統率:A 武力:A 政治:A 知力:A 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------ヴァシーリー1世の子で、モスクワ大公、ウラジーミル大公。ヤロスラフ公国、ノヴゴロド公国、トヴェーリ公国、リャザン公国を併合して『大帝』と呼ばれた。また、ガザン=ハン国を従属させ、リトアニア領の多くを獲得した。「第3のローマ」を称して、ツァーリを名乗った。 イヴァン4世ロシア1530~1584統率:A 武力:A 政治:B 知力:B 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------ヴァシーリー3世の子で、モスクワ大公、16歳でツァーリを名乗る。大貴族を排除し、粛清、恐怖政治を行ない、農奴制を確立した。ガザン=ハン国を征服し、バルト海、シベリアへの遠征も行なった。ロシア史上最大の暴君として『雷帝』、『恐怖帝』と呼ばれた。 ヴァシーリー3世ロシア1479~1533統率:D 武力:C 政治:D 知力:C 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------イヴァン3世の子。大公位の継承を巡って、反乱を起こすが逮捕される。後に、釈放され、モスクワ大公となる。 ウグリチのドミトリー(ドミトリー・イヴァノヴィチ)ロシア1582~1591統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------ウグリチ公。イヴァン4世の子でフョードル1世の弟。兄のフョードル1世が没すると不審死を遂げる。これによりリューリク朝は断絶が決定づけられた。しかしその後、ドミトリーを名乗る偽物が多く名乗り出た。東方正教会の聖人。 エレナ・ヴァシーリエヴナ・グリンスカヤロシア1510~1538統率:C 武力:D 政治:B 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------モスクワ大公ヴァーシリー3世の2番目の妃。リトアニア大公国の貴族の出。夫の死後は摂政となり貨幣の統一化を図った。リトアニアやスウェーデンとも良好な関係を築いた。 クセニヤ・ゴドゥノヴァ(クセニヤ・ボリソヴナ・ゴドゥノヴァ)ロシア1582~1622統率:D 武力:D 政治:C 知力:B 文化:C 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------ロシア皇女。ボリス・ゴドゥノフの娘。高い教養と美貌を持っていたが2度の婚約は破談となっていた。偽ドミトリーがモスクワに入城すると母と兄は処刑されたが助命され偽ドミトリーの慰みものとなった。後に修道女となり家族を弔い続けた。 フィリップ2世ロシア1507~1569統率:C 武力:C 政治:C 知力:B 文化:A 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------宮廷に仕える貴族だったが修道士となる。イヴァン4世の要請でモスクワ府主教に着任する。しかし秘密警察・オプリーチニキで粛清を行なうイヴァン4世を批判して諫言を行なった事で処刑され致命した。正教会の聖人。 フョードル1世ロシア1557~1598統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:D 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------イヴァン4世の息子で、ロシアのツァーリ。リューリクの血族で最後の君主。 マリヤ・スクラートヴァ=ベリスカヤ(マリヤ・グレゴリエヴナ・スクラートヴァ=ベリスカヤ)ロシア????~1605統率:D 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------ボリス・ゴドゥノフの皇妃。秘密警察・オプリーチニキの隊長マリュータ・スクラートフの娘。夫が亡くなり息子のフョードル2世が王位に就くと、蜂起した偽ドミトリーによって息子と共に処刑された。 マリュータ・スクラートフロシア????~1573統率:B 武力:A 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------イヴァン4世が組織した秘密警察・オプリーチニキの隊長として重用される。多くの貴族や聖職者を処刑し、反乱の意があるとしてノヴゴロドの住民数千人も虐殺している。リヴォニア戦争に従軍して戦死する。
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醍醐兼純(だいご かねすみ)日本1747~1758統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------公卿。清華家の醍醐家第4代当主。太政大臣・一条兼香の子で、醍醐経胤の養子となる。若くして家督を継ぐが12歳の若さで早世する。 醍醐経胤(だいご つねたね)日本1717~1781統率:C 武力:C 政治:A 知力:A 文化:A 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------公卿。清華家の醍醐家第3代当主。醍醐冬煕の子。中御門天皇、桜町天皇、桃園天皇、後桜町天皇、後桃園天皇の5代に仕え、従一位の右大臣にまで昇った。 醍醐冬熙(だいご ふゆひろ)日本1679~1756統率:C 武力:C 政治:B 知力:B 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------公卿。清華家の醍醐家第2代当主。醍醐冬基の子。東山天皇、中御門天皇、桜町天皇、桃園天皇の4代に渡って仕えた。従一位の左大臣まで昇った。 醍醐冬香(だいご ふゆよし)日本1752~1772統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------公卿。清華家の醍醐家第5代当主。醍醐経胤の子で、先に家督を継いでいた養嫡子の醍醐兼純の養子となる。桃園天皇、後桜町天皇、後桃園天皇の3代に仕え、権中納言にまで昇ったが、22歳の若さで没した。 宝井其角(たからい きかく)、竹下侃憲(たけした ただのり)日本1661~1707統率:C 武力:D 政治:C 知力:B 文化:A 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------俳諧師。膳所藩御殿医・竹下東順の長男。松尾芭蕉の弟子となり、蕉門十哲の中でも蕉門第一の高弟として「江戸座」を開いた。 竹俣当綱(たけまた まさつな)日本(出羽国)1719~1793統率:C 武力:D 政治:B 知力:A 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------米沢藩家老。上杉鷹山に登用されて、藩財政の再建を行なう。財源の回復と山間部の農村復興を目指し、漆・桑・楮、各百万本の植樹計画を発表した。 伊達重村(だて しげむら)日本(陸奥国)1742~1796統率:C 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------伊達家23代当主。仙台藩7代藩主。左近衛権中将、左兵衛督、陸奥守。伊達宗村の長男。薩摩藩主島津重豪をライバル視し、官位昇進を積極的に働きかけた。和歌などの学問を好んだ。 伊達綱宗(だて つなむね)日本(陸奥国)1640~1711統率:E 武力:D 政治:E 知力:D 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------伊達家19代当主、仙台藩3代藩主。伊達忠宗の六男。左近衛権少将、陸奥守、美作守。酒色に溺れて藩政を顧みなかったため、また、後西天皇と従兄弟に当たるため、幕府に強制的に隠居させられてしまう。隠居後は芸術に傾倒し、画、和歌、書、蒔絵、刀剣などに優れた作品を残す。 伊達綱村(だて つなむら)、伊達綱基日本(陸奥国)1659~1719統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------伊達家20代当主、仙台藩4代藩主。伊達綱宗の長男。父の綱宗が強制的に隠居させられたため藩主となる(伊達騒動)。防風林を設け、運河を開発し、藩史を編纂し、神社仏閣を建立して、『仙台藩中興の名君』と評された。しかし、財政難によって父と同じように隠居させられる。 伊達斉村(だて なりむら)日本(陸奥国)1775~1796統率:C 武力:D 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------伊達家24代当主、仙台藩8代藩主。伊達重村の次男。左近衛権少将。武芸よりも詩文を好む教養人だった。岩松壽隆に作並温泉の開発を許可した。江戸からの帰国の後、病没する。 伊達宗利(だて むねとし)日本(伊予国)1635~1709統率:C 武力:C 政治:B 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------宇和島藩2代藩主。伊達秀宗の三男。大膳大夫、侍従、遠江守。検地制度や村役人制度を確立し、紙の専売制を整えた。反面、宇和島城の大改修を行ない、税制を圧迫した。 伊達宗村(だて むねむら)日本(陸奥国)1718~1756統率:C 武力:C 政治:C 知力:B 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------伊達家22代当主、仙台藩6代藩主。伊達吉村の四男。左近衛権中将、陸奥守。智勇兼備の人物で、馬術、槍術、剣術、軍術、砲術に精通し、多くの書を残した。 伊達宗贇(だて むねよし)日本(伊予国)1665~1711統率:D 武力:D 政治:C 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------宇和島藩3代藩主。仙台藩3代藩主・伊達綱宗の三男で、先代・伊達宗利の婿養子。遠江守、紀伊守、侍従。実質7万石を、幕府に10万石として申請してしまう。新田開発を奨励、家臣団の大減封など藩財政に苦しんだ。 伊達村候(だて むらとき)日本(伊予国)1725~1794統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------宇和島藩5代藩主。伊達村年の長男。遠江守、左近衛権少将、大膳大夫。享保の大飢饉で受けた被害を救済し、藩政の改革を行なった。しかし、天明の大飢饉が起きると、百姓一揆が頻発し、失意のうちに亡くなった。 伊達村年(だて むらとし)日本(伊予国)1705~1735統率:D 武力:D 政治:C 知力:C 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------宇和島藩4代藩主。伊達宗贇の三男。遠江守。凶作や飢饉が続き藩政に悩まされた。倹約令と人材登用による改革を行なおうとしたが、若くして亡くなる。 伊達吉村(だて よしむら)日本(陸奥国)1680~1752統率:C 武力:C 政治:A 知力:A 文化:A 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------伊達家21代当主、仙台藩5代藩主。伊達忠宗の八男・伊達宗房の長男。綱村の養子。左近衛権中将、陸奥守。先代からの財政難について藩政改革を行ない、通過を石巻で鋳銭し、余剰米を江戸に廻漕して利益を上げた。書、絵画、和歌に優れ、藩内にも学問所を設けた。父と並び、『中興の名君』と呼ばれる。 田中休愚(たなか きゅうぐ)日本(相模国)1662~1729統率:B 武力:D 政治:B 知力:A 文化:A 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------川崎宿の本陣の当主であり名主。荻生徂徠に学び、『民間省要』を著し、将軍・徳川吉宗に献上する。富士山が噴火し(宝永大噴火)、小田原藩が壊滅的な被害を受けると、幕府の命を受け、復旧作業の指揮を執った。後に支配勘定格となる。 田沼意明(たぬま おきあき)日本1773~1796統率:D 武力:D 政治:C 知力:D 文化:D 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------相良藩2代藩主。田沼意知の長男で田沼意次の孫。父が暗殺されたため家督を継ぐ。祖父が松平定信の粛清で失脚したため、陸奥下村藩に減封され、江戸に留められ、将軍拝謁、官位任官を許されなかった。 田沼意壱(たぬま おきかず)日本1780~1800統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------下村藩2代藩主。田沼意知の次男。先代藩主・田沼意明の嫡男が夭逝したため、養子として家督を継いだ。左衛門佐。 田沼意次(たぬま おきつぐ)日本(江戸)1719~1788統率:C 武力:D 政治:A 知力:B 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------相良藩初代藩主。主殿頭、侍従。徳川家治に信頼され、御用人から側用人、老中へと出世する。財政立て直しのため、重商主義政策を取る。このため、資本主義的社会となり、人々の生活は金銭が中心となり、賄賂が横行する結果となってしまった。 田沼意知(たぬま おきとも)日本1749~1784統率:C 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------田沼意次の長男。江戸幕府の若年寄、奏者番を務め、父の政治を支えた。江戸城内において佐野政言に襲撃されて死亡する。山城守。 近松門左衛門(ちかまつ もんざえもん)、杉森信盛日本(越前国)1653~1725統率:C 武力:D 政治:C 知力:B 文化:A 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------元禄期の歌舞伎、人形浄瑠璃の劇作家。浄瑠璃では竹本義太夫、歌舞伎では坂田藤十郎と組んだ。100以上の浄瑠璃を書き、代表作では『曾根崎心中』が有名。 辻月丹(つじ げったん)、辻資茂(つじ すけもち)日本(近江国甲賀郡馬杉村)1648~1727統率:C 武力:A 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------剣豪。無外流の流祖。江戸の小石川に道場を構え、麻布の吸江寺の石潭良全のもとに参禅した時に無外流を唱え、月丹と名乗った。以降、門弟は増加し、特に土佐藩の剣術の筆頭流儀の地位を確立した。 蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)日本(江戸)1750~1797統率:B 武力:D 政治:D 知力:C 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------出版人。朋誠堂喜三二、山東京伝らの黄表紙・洒落本、喜多川歌麿や東洲斎写楽の浮世絵を出版し、曲亭馬琴、十返舎一九らの世話をした。 天英院(てんえいいん)、近衛熙子(このえ ひろこ)日本1666~1741統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------徳川家宣の正室。近衛基熙の娘。夫が将軍となると大奥に入り、側室となった月光院と対立する。しかし、徳川家継の死後は月光院を慰め、将軍の後継者には紀伊の徳川吉宗を推薦した。 東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)日本????~????(18世紀)統率:E 武力:E 政治:E 知力:C 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------浮世絵師。蔦屋重三郎の世話になり、全ての作品を蔦屋から出版している。作品のほとんどが役者絵である。『三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛』が特に有名。 徳川家重(とくがわ いえしげ)日本(江戸)1712~1761統率:D 武力:D 政治:D 知力:E 文化:E 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------徳川第9代将軍。徳川吉宗の長子。言語不明瞭で、使用人の大岡忠光のみが理解できたという。失禁することが多く、『小便公方』と呼ばれた。 徳川家継(とくがわ いえつぐ)日本(江戸)1709~1716統率:E 武力:E 政治:E 知力:E 文化:E 魅力:E--------------------------------------------------------------------------------徳川第7代将軍。徳川家宣の子。父の死によって、わずか4歳で将軍職に就く。だが、その3年後、7歳で亡くなってしまう。 徳川家宣(とくがわ いえのぶ)日本(江戸)1662~1712統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:C 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------徳川第6代将軍。甲府城主、徳川綱重の長男で、徳川家光の孫。生類憐れみの令を廃止し、間部詮房や新井白石を登用して文治政治を推進し、『正徳の治』と称された。 徳川家治(とくがわ いえはる)日本(江戸)1737~1786統率:D 武力:D 政治:D 知力:C 文化:C 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------徳川第10代将軍。徳川家重の子。将棋好きで、政治は老中の田沼意次に任せきりだった。これにより賄賂が横行し、また、治世下において天明の大飢饉、一揆や打ちこわしが多発した。 徳川綱吉(とくがわ つなよし)日本(江戸)1646~1709統率:D 武力:C 政治:D 知力:A 文化:A 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------徳川第5代将軍。徳川家光の四男。上州館林藩主だったが、兄の家綱に世嗣がいなかったため、将軍に就く。儒学を学び、治世の前半は『天和の治』と称されるが、後半は生類憐れみの令を発し『犬公方』と呼ばれた。吉綱の治世下に、勅額大火、富士山の噴火、忠臣蔵が起こった。この頃、元禄文化が花開いた。 徳川光圀(とくがわ みつくに)日本(常陸国)1628~1701統率:B 武力:C 政治:B 知力:A 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------水戸藩2代藩主。徳川頼房の三男。権大納言。寺社改革や殉死の禁止を行ない、『大日本史』の編纂作業に着手した。多方面の文化事業、学業振興を行ない、日本史上初めてラーメン、餃子、チーズなどを食した人物。 徳川吉宗(とくがわ よしむね)日本(紀伊国)1684~1751統率:A 武力:A 政治:A 知力:A 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------徳川第8代将軍。徳川御三家の紀伊藩2代藩主徳川光貞の四男。家継の死で将軍家の血が途絶えたため、紀伊徳川家から将軍に就く。公事方御定書の制定、目安箱の設置などの享保の改革を行う。江戸幕府中興の祖と呼ばれるが、米相場に苦心したことから『米将軍』ともいわれる。 戸田氏定(とだ うじさだ)日本1657~1733統率:B 武力:C 政治:A 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------大垣藩4代藩主。戸田氏西の長男。飛弾国高山が天領となったため、飛騨国検地総奉行に任命される。母方の従兄弟である浅野長矩が松の廊下での刃傷事件を起こしたため、連座して出仕を止められた。後に赤穂藩浅野家の再興に尽力した。 戸田氏長(とだ うじなが)日本1687~1735統率:D 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------大垣藩5代藩主。戸田氏定の次男。伊勢守、伊賀守。藩政において文学を奨励した。 戸田氏英(とだ うじひで)日本1730~1768統率:C 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------大垣藩6代藩主。戸田氏長の次男。父の死により、僅か7歳で藩主となった。後に幕府の奏者番となる。家臣団の大幅な解雇(延享の永御暇)を行った。 戸田茂睡(とだ もすい)日本(駿河国)1629~1706統率:C 武力:D 政治:C 知力:A 文化:A 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------歌学者。駿府藩主・徳川忠長の付人渡辺忠の息子で、戸田氏の養子となる。三河国・岡崎藩の本多家に仕えるが隠棲後は、古典の研究を行なった。公家の秘伝である歌学を批判し、自由な解釈を求め、国学の先駆けとなった。
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681 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 25 53 大陸日本世界ネタSS――第1次大戦前の日本 幕間「革命成る~孫文による統一~」 ――混迷の大陸 1913年、辛亥革命後初の国政選挙が実施され、内閣首班であった宋教仁とその一派が圧倒的多数となって与党となった。 とはいっても国民政党としての国民党にすべてが包括される形となっていたために実質的には党内与党が決定されたといった方がいいのだが、それでも影響は大きかった。 なぜならば、大総統袁世凱や孫文が主張していたように、「中華をまとめるには強力な政府と指導者による指導が必要である」という意見に対し宋は「自治権を有した省を集め、外交や国防、全国的な内務の一部を政府がつかさどる連省政府こそが相応である。中央からの支配のみでは効率的な国政運営はできない」という連省政府構想を主張。 これが真新しい考えとして初の選挙に参加した人々の支持を集めたのである。 だが、袁世凱や孫文としては想定外もいいところだった。 彼らは名実ともに首相となった宋を妨害する一方で説得を試み、初の議会は混乱含みとなってしまう。 孫文は政府の職にはつかずに本拠地の南部上海周辺へと「隠遁」するも誰もそんなことを信じる者はいない。 政争の場となった北京(南京から遷都を実施)では、宋が説得を受け付けないと知った袁世凱がとりあえずは国政を彼に任せる一方で国民党の非主流派となった中央集権派と取引をはじめていた。 そしてそれは、1914年、宋が度重なる暗殺未遂を避けるように選んだ初の外遊先として日本帝国へ訪問している途上での突然の解任劇へと繋がるのである。 歴史家は、もしこの時点で宋が彼らの支持者が計画していたように逆にカウンタークーデターを実施できていればあるいは違った未来があったかもしれないと述べている。 北京政府は北洋軍閥による独裁的な色を呈していった。 義勇軍という形で中華民国政府に支援を実施していたアメリカ合衆国も困惑するほどにそれは急速であり、かつ反動的なものとなっていた。 彼らは、退位表明後も紫禁城に引き続き居住を許されていた宣統帝溥儀を強引に退去させてアメリカの機嫌をとる一方、「この大陸をまとめるには強力な政府と指導者が必要」と繰り返して述べた。 山東半島利権や北京・南京連絡鉄道の敷設権についての要求をドイツ帝国が出してくるとそれを理由にしてさらなる支援を要請。政府権限の強化についても理解を求めていったのである。 「袁世凱は皇帝になるつもりだ」 南京の孫文からそんな言葉が届けられるにおよび、米国政界は混乱する。 彼らが支援したのは民主共和政を求める革命であるはずで、一人の男を皇帝にするためではないからだ。 682 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 26 27 対処方針を巡って彼らが混乱する中、1914年6月、欧州でひとつの変事が起こる。 サラエヴォ事件。 オーストリア皇太子暗殺「未遂」事件である。 幸運にも増員されていた警備によって即死こそ免れたものの、欧州の王室外交に極東の日本帝国までもが関与しての戦争回避の努力の結果は流動的となっており介入の余裕はなくなりつつあった。 これを見た袁世凱は1915年初春、中華民国の国号を中華帝国と改め自ら皇帝へと即位する。 当然ながら内外問わず批判の多い即位であった。 即位式に招待された駐在「大使」が苦虫をかみつぶしたような顔をしながら式典を見守っている姿は歴史教科書で有名であろう。 袁世凱が期待していた「近隣の君主制国家による支持」は得られず、日本帝国は完全な無視を決め込んでいた。 得意満面でいた彼の顔が青ざめた時、すでに彼の味方はほとんど残っていなかったのである。 そして――焦った一部の中小財閥により資金を提供されていた一派は動き出す。 即位式わずか10日後、1915年1月13日、北洋軍閥内部も含めた政府内部での即位反対意見を説得しようとしていた袁世凱は、護衛武官の手引きによって接近してきた襲撃者に襲われ暗殺される。 北洋軍閥が即座に民国臨時政府の樹立を宣言する一方で、孫文の一派も民国正当政府を宣言し南京で決起。 これにより各地の軍も独自の行動を開始することとなった。 そして米国が押っ取り刀で南京の「正当政府」を支持し、フィリピン駐留軍から3万名を義勇軍の第一波として派遣するにおよび、人々は気付いた。 誰が袁世凱を殺させたのかを。 実際、からくも襲撃から生き残った袁の侍従武官が信用ならない北京から英国大使館へ駆け込み襲撃者が「義勇軍」に訓練を受けていた上海人であると証言してから疑いは「限りなくクロに近い灰色」となる。 事実はまたしても民間の独走であったのだが、これによりタフト政権はさらなる窮地に陥ることとなる。 大戦勃発に伴って日本軍はドイツ領山東半島へ向けて大軍を発進させており、彼らが引くことは議会はもとより正義の進軍というスローガンにあてられた民衆が許さない。 結果として彼らはそれまで支援していた北京の民国政府ではなく「民主主義の闘士である孫文」を支援せざるを得なくなってしまった。 タフト政権は20万規模の兵を用いた「民主防衛軍」の派遣を議会にはかり、認可を得た。 こうなれば、孫文による統一を少しでも後押しするしかない。 孫文は「北伐」を宣言。 彼が暗殺に関与したのかという疑いの目を振り切るかのように、軍事的な「第二革命」に狂奔するのである。 そしてこの混乱は1918年の北京政府との妥協によって終結。 こうして暫定的に設けられた「中華民国臨時政府」は、大総統である孫文の権力基盤を外国軍に頼るという不安定な権力基盤ながらも一定の命脈を保つことになる。 683 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 28 16 【あとがき】――というわけで一本。 第1次大戦の前に介入してしまったせいで、火事場泥棒に走らざるを得なくなってしまったタフト政権に合掌… しかし軍閥抗争じみた内戦は削減できたし孫文先生が統一したし問題ないよね(棒読み)! まぁ、それも米軍撤退や赤い浸透とかが始まるまでですが(ボソッ) ----------------- 修正回:0(アップロード) 修正者:Call50 備考:誤字・空欄等を修正。 修正回:1 修正者: 修正内容: -----------------