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まりさが目を開けた時、周りは一面の薄暗闇に覆われていた。 「みゃみゃ…どこぉ…どこにゃのぉ…」 母親をしきりに呼ぶが、返事はない。 とにかく不安であった。 生まれた時からゆっくりは言葉を話せるとはいえ、基本的には赤ん坊である。 母親の愛情が欲しい。そして近くで自分の小さな体を支えて欲しい。 まだよく見えない目を瞬かせながら、暗闇の中を彷徨う。 むにゅ なにか柔らかいものに当たったような感触。 「みゃみゃ!?」 しかしそれは母親としては小さすぎる、自分と同じ大きさのゆっくりまりさであった。 「ゆっくちしちぇいっちぇね!!」 「ゆ…ゆゆ…ゆっくち…しちぇいちぇにぇ!!」 相手の方は数十分前に産まれたのであろう。 幾分か口調もはっきりしている。 自分のお姉さんなのだ。赤ちゃんまりさは思った。 「ゆぅ~」 「ゆ…ゆ…」 この二匹が最初と二番目に生まれたまりさ達である。つまりは長女と次女だ。 二匹は自然とお互いの体を擦り合わせながら暗闇の中で過ごした。 知らない世界の中で、お互いにまだ柔らかい肌をぴったりと合わせる。 今は隣にある感触だけが、自分がここに存在しているのかすら分からなくなってしまう、そんな不安を和らげてくれた。 「ゆっくち!」 「ゆっ!」 その内にまた一つ。また一つと声が上がりはじめ、産声をあげた赤まりさ達は身を寄せ合った。 ガラガラッ 扉が開く。 刺し込むのは目もくらむような明るい光。 小さなまりさ達は一層強く体を押し付け合った。 生まれて初めて目にする光。 眩しいのだ。 「今回は少し多いな。忙しくなりそうだ」 男はその名の通りおしくらまんじゅうをしている赤まりさ達を見るなり独り言を漏らす。 「ゆみゅ?」 男の手がチビゆっくり達の集合体に伸びてくる。 摘まみあげられる一匹の赤まりさ。 「おお、なかなかの髪色だ。これはブリーダー行きにするか」 ブリーダー行き。 それはバッジ付のゆっくりとなり、優しい飼い主の元で暮らせる可能性があることを意味する。 しかし、そうなるまでの道のりは長い。 見た目で選ばれた良質なゆっくりはブリーダーの手によって育てられる。 しかし、何せゆっくりが過剰なほど存在する世の中だ。 ブリーダーに適性を欠くと判断された多くのゆっくり達はそこでゆん生ゲームオーバー。 数少ない選ばれた赤ゆっくり達も厳しい体罰も与えられながら育てられる。 どちらにしてもこのまりさには辛く険しい道が待っているのだ。 男はそのようなことは微塵も考えず、帽子や髪などを手早くチェックし、赤まりさを幾つかの段ボール箱に分けていく。 その手つきは熟練したもので、柔らかい赤ゆっくりの扱いにも長けていたが、中には掴みあげられるだけで嫌悪感を示すものもいる。 「やめちぇね!じじい!」 「これは駄目だな」 男は摘まみあげた赤まりさを持ってその部屋の隅に向かうと、 赤まりさに断末魔の叫びすら発させないように一瞬で握りつぶしてゴミ箱に放りいれた。 繁殖用の親ゆっくりから機械的に産みだされる、安価な命。 生まれた時から人間に反抗するようなゆっくりは修正する手間を考えると捨てたほうが早い。 死に際に声を出させないようにしたのは、他の赤まりさ達に感づかれないようにするためである。 まりさが人間に反抗して殺されたと知れば、他の赤まりさ達は自分の気持ちを押し殺して黙るようになるだろう。 それではいけない。 もちろんこの段階で飾りの欠損、髪の傷みなどがある個体も同様に捨てる。 こうして早速、まりさ達は残留組、ブリーダー組、廃棄組に分けられる。 ブリーダに送るまりさを丁寧に箱に詰めた後、店に残す物の中からさらに飼育用と赤ゆっくりのままでの販売用に分ける。 飼育用の物は子ゆっくり、成体ゆっくりになるまで育ててから販売するわけだ。 長女まりさと次女まりさは一緒にこの飼育用のまりさ達のケースに放り入れられた。 飼育用のゆっくり達には専用の生活スペースが与えられる。 そこは快適な空間だった。 赤ゆっくり達には様々な遊び道具、シーソー、滑り台、トンネルなどが完備されている。 寝床もふかふか。とてもゆっくりできそうな場所だ。 それもそのはず、このスペースに来たゆっくりは育てられ、赤まりさなどよりも遥かに高い値段で売られる。 それだけに普段は手塩にかけて育てられる。運動もその一つである。 ちょっとのことで怪我をするようなゆっくりは購入者にも喜ばれない。 「ゆゆ~ん!」 赤まりさ達は思い思いの遊具に向かって跳ねていく。 元来、活発なまりさ種。 今まで母親と触れ合えなかった寂しさを紛らわすように遊びに夢中になる。 もちろんこれも店の方針である。 「おねーしゃんももいっしょにあしょぼうね!!」 「ゆゆっ!!じゃあこのぎっこんばったんであしょぼうね!!」 次女まりさは長女まりさと一緒にシーソーで遊び始めた。 生まれて最初に出会った相手だから、ということもあるのだろう。二匹はとにかく仲が良かった。 特に次女まりさの方は母親から得られなかった愛情を姉から求めているのだろう。 ひたすら姉と一緒に遊ぶことを求めた。 空調も完璧。 思う存分ゆっくりする赤ゆっくり達。母親には会えないままとはいえ、とにかく今は幸せであった。 明るい声が閉鎖された部屋の中に響き渡る。 そんな時、男が食事を運んでくる。 これだけいい思いをしているのだから食事もきっと良いものなのだ、と考えたのだろう。 遊具で遊んでいた赤ゆっくり達が一目散に集まってくる。 しかし、男が持っている皿に入っている食事は気色の悪い黒緑色をした、見るからに美味しくなさそうなものであった。 ペースト状になっているので噛む力の弱い赤ちゃんゆっくり達にも食べられそうだったが… 一番先に生まれて、お姉さんとしての自覚が芽生え始めていた長女の赤まりさが勇気を出して舌を触れさせてみる。 「ゆげぇ…まじゅぅ…」 それは明らかに「不味く作られた」ゆっくりフードであった。そして栄養価だけは無暗に高い。 長女まりさに続いて口を付け、あまりの激烈な味に不平を漏らし始める赤まりさ達。 「ゆぅ!ゆぅ!こんにゃのたべられにゃいよ!!」 「そんなに言うなら食べなくていいぞ」 好き嫌いをする子供へのお決まりの台詞を放ち、皿を引き上げると男は部屋を後にした。 「ゆぅ…」 「おにゃかがしゅくとゆっくちできにゃいね…」 空腹に耐えながら赤まりさ達は眠りについた。 朝、開店前に男がペースト状の食事を持って入ってくる。 食欲というものは偉大である。この時点で、ほとんどの赤ゆっくり達がそのグロテスクな食べ物を口に運び始めた。 中には涙を流しながら食べている物もいる。 これも教育の一環。 生まれた時から不味い食事を与え続けることで、どんなものでも美味しそうに食べるようになる。 これは購入者に大変ウケる。確かに用意した食事を、自分のペットが嬉し涙まで流して食べてくれたら感動するであろう。 特にゆっくりの場合は簡単に舌が肥えてしまうので、子供のころから不味い食事に慣れておくと少しでもそれを軽減できる。 こういった気配りがされているのだ。 こうして順調に育てられた赤まりさ達。 二週間ほど経ち、彼らが子ゆっくりサイズとなった時、選別にかけられる。 ここで売りに出されるまりさは幸せだろう。 なぜなら、子ゆっくりというのは選定基準が緩いからだ。 買っていく人は、「赤ゆっくりから育てるのは面倒だけど、子ゆっくりならば自分にも育てられそう」と考えている人がほとんどである。 値段も手頃・一人でも扱いやすい・性格もまだ矯正可能な時期。以上の利点から子ゆっくりは人気が高く、多少癖のある個体でも売れる。 成体になってしまってからでは、平均的に高いレベルの個体が求められることになる。 そして選定に落ちた成体ゆっくりは…バックヤードに回ることになるわけだ。 不幸にも成体での販売用と決まったまりさ達だけが飼育用スペースに残された。 本人達はこれからもまだ中で遊べると思い、キャッキャッと喜んでいる。 その中にあの二匹のゆっくり姉妹も含まれていた。 彼女たちの想像に反して、これから厳しい躾の日々が待っている。 まずは、その準備として彼らの帽子にはバッジが取り付けられる。 「ゆゆぅ!きらきらだよ!」 「おねーさんのもきれいだね!」 バッジ。ゆっくりはキラキラしたバッジを好むが、飼いゆっくりに付けられる其れとは似て非なるもの。 金メッキされてはいるが、そこには数字が割り振ってある。 ただの個体識別用のバッジだ。 そして始まる恐怖の日々… ペットは飼い主に従順でなければならない。 自分のゆっくりを追求することなど決して許されない。 このため、子まりさ達の行動はすべて監視されている。 許可が出るまで待つことが出来るか。 食事を美味しそうに食べるか。 お互いに喧嘩をしないか。 常に笑っていられるか。 全ては監視カメラでチェックされている。 店長は閉店後、店内整備などを終えた後、そのビデオを早回しでチェックする。 そこで一瞬でも「ゆっくりできないよ…」などと落ち込んだ表情をするまりさがいれば、すぐさまそのナンバーのまりさの処罰が決定する。 「ちくちくはゆっくりでぎな゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い!!」 針。商品に大きな傷をつけずに痛みでもって分からせる。 まりさ種は主にその無邪気な性格が購入者に評価される。 ゆっくりまりさは常に購入者の家庭を明るくする存在でなくてはならないのだ。 笑顔を作らないまりさに価値は無い。 もし途中で店長が再起不能と判断した場合は、繁殖用に回される。 店の裏、暗いところで二匹並べて縄で縛りつけられ、定期的にすっきりして子供を作るだけの存在となる。 オレンジジュースを毎日少しずつ補充すれば、死ぬまでに数千匹の赤まりさを産みだす。コストパフォーマンスはかなり高い。 ある日、次女のまりさがこの厳しい検定に引っかかった。 夜眠るときに、「ゆっくりねるよ!!」と自分の行動を宣言してしまったのである。 男が電気を消して部屋を出ていくところだったので油断していたのだろう。 「そこは『おやすみなさい』だろうが!こっち来い」 地獄耳で就寝宣言を聞きつけた男に掴みあげられ、針を目の前にかざされる次女まりさ。 その目にはじんわりと涙がにじみ出る。 「いや…」 鋭利な針が柔らかい肌に刺し込まれていく。 ゆっくりの肌は非常に敏感である。 まりさは頬を貫くその激痛に悶絶した。 口からは泡を吹き、白目を剥いて気絶している。 男はオレンジ色の液体をスプレーで吹きかけると、ぺしぺし叩いてまりさを起こした。 「もうやるんじゃないぞ」 オレンジジュースをかけて修復されたものの、まりさは火が消えたように元気を無くしてしまった。 このまま明日の朝まで塞ぎこんでいるようならばその時は再びお仕置きが待っている。 笑っていない、からだ。 そうなってしまえば悪循環に陥り、繁殖用への道が現実的になってくるだろう。 「ゆっくりしていってね」 「ゆぅ?」 そんな次女まりさに長女のまりさは優しい声をかけてあげた。 ゆっくりしていってね。それは相手にゆっくりして欲しいという想いを込めた言葉。 上の立場から人間を見た言い方だ、ということでその台詞を発することは一切禁止されている。 にも関わらず。 長女まりさはその言葉で妹を元気付けようとしてくれた。 次女まりさはそれが嬉しかった。 「いっしょにゆっくりしようね…」 「ゆゆ…ありがとうおねーさん」 二匹は、あの出会った日のように、身を寄せ合いながら眠りに落ちていった。 試練を経て、より販売に適した性格付けがされたまりさ達は、やっとのことで店頭に出される。 展示用ケースに一匹ずつ入れられたまりさ達。 そのケースの裏側に店員が印字されたラベルシールを貼っていく。 『2009/07/01~07/15』 これはまりさ達の販売期間。 期限が切れたコンビニ弁当の如く、この期間が終わると中にいるまりさはゴミ箱行きだ。 狭いケースの中で長期間生活していると体力も落ちてくる。体調が悪くなってしまうものもいる。 そうなれば、展示スペースの関係上、新しく仕入れたものを追加した方が常に良い状態のものを売れる。 そしてこれにはもう一つ、重要な理由がある。 「お前たちはこれから二週間以内に売れないと捨てるからな」 「どぼじでええええええええええええ!!!!」 「まりさはこんなにゆっくりしてるのにいいいいいいいいいい!!!」 一気に泣き喚き、ケース内でガタガタと音を立てるまりさ達。 一見、ストレスを与えるばかりで逆効果にも思える。 しかし、これこそが販売期間を設ける最大の理由である。 売りだされる前の晩にこれを告げられたまりさ達はただ己の不幸を嘆く。 そして人間の理不尽を呪う。 しかし、一晩もすれば厳しい訓練を経てここまで来た彼女たちは悟るのだ。 助かるにはたった一つの方法しかないのだと。 「いらっしゃいませ!!」 開店。 客がちらほら入ってくる。 「にんげんさんおはよう!!まりさとあそんでね!!」 「まりさならにんげんさんのともだちになってあげられるよ!!」 「ゆっ!ゆっ!まりさはぼーるあそびがしたいな!!!」 瞳をキラキラさせ、ケースの天井に頭をぶつけんばかりに飛び跳ね、客にアピールし始めるまりさ達。 これが店側の目的。 全ては今までまりさ達に教えてきたことをこの二週間に集約させるため。 ただでさえ退屈な展示ケースの中だ。 ずっと居られると思えば、あのまりさ独特の媚びたような表情でまったりしながらご飯を貪るだけの愚鈍な饅頭になってしまうかもしれない。 それではいけない。 活発なまりさ。 元気なまりさ。 明るいまりさ。 銘々が笑顔を取り繕い、人間に「ウケる」まりさを演出する。 全ては買ってもらうため。全ては生き残るため。 そしてあの姉妹も。 「まりさはとってもげんきいっぱいだよ!!」 「まりさをかっていってね!!」 皮肉にも隣同士のケース。 しかし、今はそんなことは関係ない。 自分を買ってもらう事だけがまりさの幸せ。 「お買い上げありがとうございます!!」 一匹のまりさが売れた。 自分も 自分も 自分も (何で見てくれないの?) (まりさはこんなにゆっくりしてるんだよ?) (まりさの方があいつなんかより良い子にしてられるよ?) 会計カウンターに置かれて満面の笑みを浮かべる仲間を賛辞の言葉で送りだす余裕などない。 まりさ達の目は客の方を向いていた。 自分だけが買って貰えれば良い。他のまりさを買うくらいなら自分を買ってほしい。 笑顔の仮面の下で渦巻く黒い情念。まりさ達は明らかに「ゆっくりしていなかった」 「本日はどうもありがとうございましたー!!」 閉店時間になる。結局売れたのは先ほどの一匹のみ。 まあそんなものだろう。あと13日もある。店長はまずまずの滑り出しだ、と頷きながら店内の清掃を始めた。 しかし、まりさ達はそうもいかなかった。 「ゅゅ…」 全員へにゃりとケースの床にへたり込んでしまった。 一日中気を張って客にアピールしていれば流石に疲れてしまう。 これがあと二週間も続く。それが苦痛でしかなかった。 それでもやらねばならない。怠れば確実に死が待っているのだから。 「ゆゆ…だいじょうぶ?」 「ゆっ?」 閉店後の暗くなった店内で長女まりさが次女まりさに話しかける。 ケース同士は仕切られているので、反対側は見えないが、ケースを通して声が伝わる。 「透明な箱」のように防音性能抜群の装置でないから出来ることだろう。 次女まりさは一瞬戸惑った。 彼女だってライバル。敵は一人でも多く蹴落とした方がいい。 そう結論付け、咄嗟に思いついた罵倒の言葉を投げかける。 「うるさいよ!しね!!くずまりさ!!」 「ゆぅ…」 長い沈黙が続いた。 「ゆっくりしていってね…」 突然、隣のケースから聞こえてくる優しい声。 とても落ち着く。それになんだかとっても懐かしい響き。 「ゆっくりしていってね」 次女まりさは条件反射的にそれに返事を返していた。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね」 二匹は何度も何度もその言葉を繰り返した。 一日中客に向かって叫んで疲れていたにもかかわらず、二匹はそれを延々と繰り返し続けた。 ゆっくりとしての根源的な欲求がどんどん溢れてくる。 ゆっくりしたい。そしてその「ゆっくり」を誰かに少しでもいいから分けてあげたい。そんな欲求。 その言葉を口にすればするほど、自分の中に生き生きとした感情が蘇ってくるのを感じた。 「うるさいよ!!」 「まりさははやくねたいよ!!だからだまってね!!!」 他のゆっくり達に批難されるまでそれは続いた。 その時、既に二匹の心のなかは温かい気持ちで一杯になっていた。 その日から二匹は「おかしくなった」 「おかしい」というのはあくまで店員視点のものである。 彼女達自身は本来の姿を見せていたと言えるだろう。 「ゆっくりぃ」 「ゆっくりしていってね!!」 眉を曲げ、馬鹿にしているのか媚びているのか判断しかねるような表情で「ゆっくりしていってね」を言う。 「何だあれ?」 「ウザ…」 客はそんな二匹の前を怪訝そうな顔をしながらそそくさと通り過ぎていくだけであった。 既に一般人のゆっくりに対する認識は喋るペット、というものでしかなかった。 「ゆっくり」なんてのは名前だけ。犬猫の代わりに一緒にお話ができるペットが欲しい、そんな人が大半だったのである。 店長もこれには困惑した。 販売中の商品である以上、針などで傷をつける訳にもいかない。 まだ残り二週間弱残されているとはいえ、売れ残るのは必至。 「はぁ…なんでこうなっちまったんだ?」 「ゆー!おにーさんゆっくりしていってね!!」 「まりさはゆっくりしてるよ!!」 「「ねー!」」 客のいなくなった店内でため息をつく店長をよそに、まりさ姉妹はお互いにゆっくりしていってねと言い合っていた。 今この店で、一番ゆっくりしていたのはこの二匹であることは言うまでもない。 あくる日も、その次の日もまりさ姉妹は売れなかった。 次々と売れていく兄弟に対して嫉妬を隠せずにいる他のまりさ達と違って、彼女たちの落ち着きぶりはある意味で尊敬に値する物だった。 「このまりさください」 その言葉を聞いた時、その場にいた全員が目を丸くした。 この時ばかりは何にも動じず、ゆっくりするばかりだった次女まりさも目を見開いた。 ひとりは嫌。 今まで一緒だから耐えれてきたのに。 「おにーさんまりさもかってね!!」 「ん?」 「どうもすみません。当店の管理が不十分だったようで…」 ゆっくりの方から購入者に指図するなどもっての外。 店長は客の男を大変に気遣っていた。 何せ不良品を通常価格で買い取ってくれた神様である。 機嫌を損ねて帰られてしまっては元も子もない。 しかし、実際にその男は一点の怒りも見せず、その提案について熟考していた。 成体二匹。安い買い物では無い。 それを見越した店長がガラリと態度を変え、男に次女まりさを勧め始める。 「では…お詫びと言ってはなんですが、両方お買い上げの際はこちら半額にいたしますよ」 「そうだなぁ、んー。成体ゆっくりが二匹いれば…」 「まりさもまりさといっしょがいいよ!!」 「そうか。まりさがそう言うのならそうしよう」 「ありがとうございます!!」 二匹は初めて外の世界に出た。 その顔は外の快晴の青空のように晴れやかなものだった。 果たして姉妹まりさは幸せだったのか。 普通の客は「ゆっくりした」ゆっくりなど買わない。見向きもしない。 では、彼は一体なぜまりさ達を買ったのか。 それは間違いなく彼が「ゆっくりしている」ゆっくりを求めていたからだろう。 そしてそのような価値観を持っているのはゆっくりと深いかかわりを持っている者のみ。 果たしてまりさの行く先は天国か地獄か。 それは読者のみなさんのご想像にお任せするとしよう。 このSSに感想をつける
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◆同級生2iの登場人物 その2■元々「ゲーム世界」にいる人物天海美佐子 川尻あきら 西御寺有友 長岡芳樹 天道新幹線 片桐美鈴(みれい) 竜二 ひかり 芹沢よしこ 高見原 南川のおっちゃん 竜之介の両親 奈良 ひろし 高遠みなも 親方 怒野ボツ子 ■元々「ゲーム世界」にいる人物……なのか!?君井志穂 (as 鈴木ひろ子) 怒野順一朗 新堂 マサ エリコとユリカ あさみ 真の父 アナウンサー いぬ美 ■「ゲーム世界」を「司る」人物夢仙人 占い婆 気分屋 四条貴音 クイズ王 順壱朗 ■竜之介の夢に登場した人物花の精 ■『閑話休題』等に登場した人物りゅうのすけ ??? 春閣下 S.K. ichirou 魔王エンジェル 水谷絵理 ◆同級生2iの登場人物 その2 この項目では、『同級生2』((c)ELF 1995)を題材とするアイマス架空戦記『同級生2i』に登場する、「ゲーム世界」に飛ばされて登場人物と融合した以外の人物について説明しています。 ■元々「ゲーム世界」にいる人物 天海美佐子 春香の母で、竜之介の母親代わり。竜之介と同居している。 ゲーム世界に於ける本来の姓は「鳴沢」だが、春香の母親という設定故に「天海」姓になった。 結構ノリが良く、原作に比べてかなりお茶目な性格。 竜之介の父親から、竜之介の世話を任されている。「多くの人と会ってみたいから」と、喫茶店「憩」を一人で切り盛りしている。 料理には定評があるが、「兵器」と称されるほど凄まじい謎の手製ジャムも作っている。 「唐辛子のタバスコ漬け」等、変な食材を集めるのが趣味らしいが、用途は不明。 食事は大勢の方が賑やかで楽しいからと、亜美を朝食に招待したりする。更に、愛や涼を招待した事も……。 変な客に口説かれて困っているらしい。 川尻あきら 八十八学園高等部の3年生。竜之介のクラスメイトで親友。高等部1年生の時から3年間、竜之介と同じクラス。 柔道部員で、県大会で優勝経験がある。柔道で推薦を貰いたいらしく、卒業間近という時期に未だに部に参加している。 単純で、基本的に騙されやすいが、時折変な鋭さを見せる事もある。 常に柔道着を着ている。柔道着は、部活用・授業用・外出用等、色々使い分けているらしい。パジャマ用に、ストライプの柔道着なんてのもあるとか……。何故いつも柔道着なのかは、八十八学園七不思議の1つ(竜之介 談)。本人曰く「通気性はいいし、いつでも技をかけられるし、何より格好いい」。 意外にも、購買部で購入したパンが昼食。 視力は両方1.5。病院は大の苦手。 千早のファンで、CDは全て持っている。ファンクラブにも入っており、出演番組のチェックに余念がない。 亜美に気があるらしく、話題が亜美の事になったり亜美を前にしたりすると、激しくドモる(しかし、亜美に会うまでは、春香に関してドモっていた)。 亜美の事となると、途端に人の話を聞かなくなる。 他にも、竜之介に亜美の連絡先を尋ねてみたり……亜美の配役のせいで、すっかり変態扱い。 亜美に付けられたあだ名は「きらりん」……似合わないにも程がある(しかし、本人は意外と気に入った模様)。 +ネタバレ 亜美と公園で、「デート」と称し、柔道の練習や組手(っつーか、乱取り?)をしていた。亜美に、ピンクの柔道着をプレゼント。 イワンとか言うな!! 西御寺有友 八十八学園高等部の3年生で、竜之介のクラスメイト。 西御寺財閥の御曹司。「西園寺」ではないので、注意されたし。 極度のナルシストで、女性は皆自分に気があると思っている節がある。自分が女性に嫌われていても、その事に気づこうともしない。 女性の好みは、外見が最優先。春香や真や千早、律子や伊織に気がある模様。その一方で、亜美の事はガキ呼ばわり、美希は対象外らしい。 高等部1年生の時から3年間、竜之介と同じクラスなので、互いに辟易している。 竜之介の事を嫌っている。特に、お気に入りの春香との同居が気に入らない。また、妹の響が竜之介に懐いている事も、気に入らない。 春香が自分になびかないのは、竜之介が強要しているからだと信じている。 いぬ美に好かれている……が、押し潰されそうになったり顔中嘗め回されたり、本人は迷惑している模様。 伊織とは、家同士が何かと関係があるらしいが、伊織自身との面識はなかった。 攻略対象でもないのに、贅沢にもイベグラを1枚費やしている。 クリスマスパーティーを計画しており、町中の美しい女性は須らく招待されるべきだと主張している。春香は勿論の事、美佐子にも招待状が届いた。また、伊織や志穂の事も誘っている。 『閑話休題』では、芳樹を殴り飛ばした後、閣下に斬り捨てられた。 長岡芳樹 八十八学園高等部の3年生で、竜之介のクラスメイト。 部員が1人だけの写真部の部長。 竜之介曰く「盗撮マニア」。 春香の(パンチラ)写真を撮ると、良くない事が起きる気がする……らしい。 竜之介とは親友同士だと主張しているが、竜之介は否定している。 ぞんざいに扱われた際の「きっついなぁ」が口癖。 竜之介が図書室に置きっぱなしにしていた雑誌を、ちゃっかり失敬した。 竜之介の家に上がろうとして伊織に追い出された際、変な方向に「目覚めた」らしく、伊織の事を「女神様」と呼んだりする。 『閑話休題』では、冒頭からいきなりエルフのロゴ入りトレーナー姿で登場。西御寺に殴り飛ばされた。 天道新幹線 八十八学園高等部の体育教師。 柔道部の顧問で、八十八学園全学の生活指導担当。剣道三段。体罰主義。 竜之介や亜美を、問題児扱いしている。特に竜之介の事になるとムキになるが、あきらによれば「部活のときはもうちょっとマトモ」らしい。 竜之介と春香の仲を妙に勘繰っているが……その物言いは、今なら間違いなくセクハラと名誉毀損で訴えられるレベル。 「竜之介が遅刻するか否か」の勝負で勝ちたいらしく、竜之介に遅刻する様に厳命。終業式当日、竜之介の遅刻を既成事実にする為、学校の大時計を勝手に進めるという暴挙に……。 亜美に付けられたあだ名は「シンちゃん」。 あずさに気があるらしく、早朝に出勤途中のあずさの後を追ったり、あずさが働いている幼稚園を覗き込んで竜之介からは「ロリコン」呼ばわりされたり……。 竜之介に鉄拳制裁を加えようとして、あずさに阻止された。 片桐美鈴(みれい) 八十八学園高等部の国語教師。竜之介のクラス担任。名前の読み方には要注意。 3年の2学期が終わるというのに未だ卒業後の進路を決めかねている竜之介の事を、気に掛けている。 竜之介が西御寺や芳樹をド突くのを、黙認している。 +ネタバレ 小鳥と同じマンションに住んでいる。 噂では、彼氏がいるらしい。 尚、テレビドラマであずさが演じる予定なのがこの役。 竜二 SEVENMARTの店員。一応アルバイトの主任らしい。 志穂からは「りゅーさん」と呼ばれている。 志穂にちょっかいを出す男は、例え客でも気に入らないらしい。特に、竜之介を客扱いしない。 「『お客様は神様』なんて言葉は、この店にはない」と主張。 志穂曰く「気に入らない人には全然話しかけたりしない」らしい。 +ネタバレ 「アルバイトは一人」というのが店のルールだが、志穂一人に店番を任せられないからと、時間外で店におり、その間は実質只働きとの事。それ以外にも、志穂のいい加減な仕事が原因で、余計な仕事が増えているらしい。 ひかり 千早や愛や涼を担当するマネージャー。 担当するアイドルに気軽に話しかける竜之介の事を、快く思っていない……っつーか、完全に嫌っている。 +ネタバレ やよいをスカウトしようとした事がある。また、伊織にも同様に声を掛けた事があるらしい。 涼を迎えに来たついでに、美佐子に朝食に誘われた。 芹沢よしこ 原作の前作である『同級生』のヒロインの1人。 八十八学園中等部の教師(社会科?)。 風邪で休んでいたため、学校見学に来ていたやよいを出迎える事が出来なかった。 本編には未だ登場していない。 高見原 西御寺家の執事。 南川のおっちゃん バイク屋「南川モータース」の経営者。 『同級生2』本来の設定では、亜美の元キャラである洋子の父親。 亜美と真美の父親と知り合いで、亜美を下宿させている。 亜美に「バイクのおっちゃん」と呼ばれている。 知り合いに「プラネタリウム屋」がいるとか……。 本編には未だ登場していない。 竜之介の両親 父親は学者。遺跡調査の為に海外にいる事が多く、あまり家にはいないらしい。 増築が趣味で、家には部屋数が多い。 ある年のクリスマス、サンタ姿で帰宅して春香を驚かせた挙句、泣かせてしまったらしい……。 母親は故人。 二人共、本編には未だ登場していない。 奈良 八十八学園高等部の社会科の教師で、演劇部の顧問。 地理を教えているが、名前が台詞に登場するのみ。 竜之介の居眠りに呆れて、起こそうとすらしなかったらしい。 本編には未だ登場していない。 ひろし 八十八保育園に通う、あずさの組の園児。 サンタに合いたがっている。 +ネタバレ 親は忙しい。 昨年のクリスマスは、「サンタから預かってた」と言ってプレゼントを渡したが、納得しなかった。 『ぺんぐぅ』のビデオを欲しがっている。 今年のクリスマスは、保育園で預かる予定。 本編には未だ登場していない。 高遠みなも 八十八保育園で働く保母で、あずさの同僚。 一人称は「ぼく」。 ざっくばらんな性格で、遠回しな言い方を好まない。 如月町のATARUにある喫茶店の、ブルーベリーソースがかかったレアチーズケーキが好物。 りゅうのすけP曰く「特に誰の配役というわけではありませんが、攻略可能な女の子」との事。 親方 如月町の工事現場の責任者。 工事現場には、彼そっくりの作業員が沢山いる。 人手不足が悩みの種。 +ネタバレ 困っているあずさに仕事を世話した……が、彼女が保母として働いている事は知らない模様。 あずさの事を「あずちゃん」と呼ぶ。 怒野ボツ子 原作に登場する、亀甲縛りの女性。自称「誇りある変態」。無修正だと、動画が削除されてしまうので注意。 日中は、普通に服を着て登場。 ヒロインの座が欲しいらしく、竜之介をその色香で篭絡しようとする。 律子を勧誘しようと声を掛けた人物は、彼女である可能性が高い。 プロローグが終了しても未だ本編で出番がないからと、『その3』に乱入して猛抗議。りゅうのすけPからは忘れられていたらしく、本編での初登場は『12月22日その5』。 ■元々「ゲーム世界」にいる人物……なのか!? 君井志穂 (as 鈴木ひろ子) SEVENMARTの店員。 「少し低めの時給+1時間毎におにぎり1個現物支給」という条件で働いている。 おにぎりを頬張りながら接客するという悪い癖があり、竜之介が店に入ると大概おにぎりを咥えている。 明太子が好きで、イクラは然程好きではない。最初、自分のだと主張して、明太子おにぎりを売ってくれなかった。 仕事は割とテキトーで、接客態度に品出しや掃除等、相当問題がある模様。 容姿や口癖、「おにぎり好き」という嗜好等が「元の世界」の美希に酷似しており、名前が「ホシイミキ」のアナグラムで、自分の事を「ミ…志穂」と呼び間違えたり(うろたえて「ミキ」と言ってしまったり)、学校や家等の情報を竜之介に明かそうとしないが、現時点では美希との関係は不明。飽くまでも不明。 +ネタバレ 「アルバイトは一人」というのが店のルールだが、彼女一人に店番を任せられないからと、竜二が時間外で店にいる。 人気があるらしく、竜之介以外にも彼女目当ての客が少なくない。 怒野順一朗 怒野グループの社長。 世界の支配を目指しており、メンバーをスカウトして廻っている。竜之介以外には、亜美が声を掛けられた模様。 見た目が黒く、高木社長の声が流用されているが、高木社長との関係は今のところ不明。くどい様だが不明。 「社長と呼んでくれたまえ」。 新堂 水瀬家の執事。主に伊織の面倒を見ている。 神出鬼没で、唐突に現れる。本人は「神出鬼没」だという自覚はない模様。先祖は「お庭番」だったらしい。 口ひげの似合う、上品な紳士……らしいが、シルエットでの登場なので、判らんっ!! 竜之介の事は、西御寺家を通して耳にしていたらしい。情報源が西御寺家なので、碌な噂を耳にしていない模様。 伊織が突然転校を決めた事に困惑している。 +ネタバレ 伊織が竜之介の家に居候する事になってからは、余った部屋を使おうとせず、庭でテント暮らしをしている。 憩を手伝う事になった伊織ややよいの為に、水瀬家で使用しているという服を提供。 「料理はあくまで趣味」と言っているが、腕前は玄人跣(くろうとはだし)。因みに、彼の料理のレパートリーは、作者のレシピノートにあるとの事。他、アウトドアやハーブ栽培も趣味らしい。 相手を見ただけで、その服のサイズを計測できる。 伊織と同じ携帯電話を持っており、伊織の居場所をGPS機能で把握しているらしい。 夢仙人が竜之介に見せた「元の世界」の様子では、伊織の存在を忘れてしまっていた。……つまり、「ゲーム世界」に飛ばされた訳ではないと思われる。 マサ 雪歩を「お嬢さん」と呼ぶ、ダークスーツを着込んだ厳しい印象の人物。 部下からは若頭と呼ばれており、雪歩が掘った穴を部下達に埋め戻させている。 雪歩の寝言を聞き、「まこと」という男について部下と一緒に聞き込みをしているが、思う様に捗っていない模様。竜之介の夢では、雪歩の家に大勢いる「弟子」の一人の「政さん」として、雪歩との話題に登場する。強面らしい。 事務所に雪歩を送り迎えする事がある。 エリコとユリカ 八十八保育園に通う園児で、あずさに懐いている。 竜之介には何となく見覚えがある……らしいが、春香と雪歩を幼くした様な容姿だからか? 春香と雪歩の担当声優が、名前の由来。 エリコはやはり「わっほい」で、何もないところで転ぶ。ユリカは割とおとなしい。 あさみ 目が不自由な、亜美や真美と同年代の女の子。 双海総合病院に行こうとしているが、「子供を沢山連れた親切な女性」に教わった通りに進んで……反対方向の八十八学園に辿り着いた。 亜美に付けられたあだ名は「あさぽん」。(やはり名字は「下田」……?) 竜之介の夢では、亜美のファンで、目が不自由でナビ付きの車椅子に乗った女の子として登場。亜美とはメル友らしいが、真美には知らされていなかった。また、真美の存在は知らない。 唯一、「元の世界」での手書きの立ち絵が用意されている人物である。 真の父 菊地重工業の社長。 本作に於ける氏名が「菊地真一」であるか否かは、現時点では不明。 アイマス本来とは違い、真に琴や華道等を花嫁修業として習わせている。弓道もその一環らしい。 真の冬休みの予定を知りたがったり、明言はしてはいないが、見合い話を進めようとしているらしい。 +ネタバレ 何故か、真の進路の話題を避けているとの事。「女が学をつけたって何にもならない」との持論が原因と思われる。 時々料理をするらしいが、その腕前は……。 本編には未だ登場していない。 アナウンサー 赤いシルエットの人物。 千早が出演した歌番組の司会者。 千早のプライベートを聞き出そうとしていた。 いぬ美 響が飼っている、大きなセントバーナード。 響の言う事しか聞かないらしい。 西御寺にやたら懐いている……が、その巨体故に、西御寺は迷惑している。 ■「ゲーム世界」を「司る」人物 夢仙人 竜之介に、元の世界に戻る為の方法等を教えた老人。 八十八学園の近くに居を構えている。 竜之介に話しかけようとしては、大抵無視されている。 竜之介が頼めば、時間を進める事も可能(有料)。 「ゲーム世界」を安定させる事を第一に考えている。 「ゲーム世界」迷い込んだ者の名前は、彼にとっては「些細な事」らしい。 占い婆 お手製の「日記帳」で、竜之介の手助けをしてくれる。 竜之介が「元の世界」に無事に戻る事が望みと言っているが……。 「ゲーム世界」に来た者の記憶を操作しているらしいが、何故か貴音の記憶を操作する事は出来なかった。 響を人質にし、貴音に自分達の仕事を手伝わせる事にした。 気分屋 舌足らずで、獣の被り物をしている。 女の子から読み取った恋心を、男の子に伝えるのが仕事で、貴音が手伝うのもソレ。 四条貴音 一応攻略対象で、シナリオテーマは「嘘と信頼」。 「ゲーム世界」に飛ばされたが、何故か占い婆がその記憶を操作できなかったらしく、占い婆の仕事を手伝う事に……。 秘密を漏らすと、響が元の世界に戻れなくなる……と、占い婆に脅されている。 「ゲーム世界」ではあるが竜之介達がいる次元とは少し違う、時の流れのない場所が彼女の定位置らしい。 「気分値」と「思い出の数」を竜之介に教えるのが、「ゲーム世界」に於ける彼女の役割。 ゲームの事を「電子遊戯」と呼ぶ。 現時点では、彼女が「元の世界」に戻る方法は不明。しかし、隠しキャラ的な攻略対象かと思われる。 「元の世界」では、961プロ所属アイドル。アイドルランクは不明。765プロメンバーの存在の消滅は認識できなかったが、消滅によってオーディションが受かりやすくなっている事に違和感を感じていた。 演技に関してはレッスンの経験すら殆どなく、黒井社長が取ってきたドラマの仕事に戸惑っている。 クイズ王 順壱朗 原作に於けるクイズ王に相当する人物。 シルエットで登場。高木学園長にそっくりだが、顔に白抜きの「壱」の文字がある。 竜之介にクイズを出題する。正解すると、現金と情報のどちらかを竜之介に提供する。解答権は一度きり。また、竜之介が正解を一度でも目にした事がないと、問題は出題されないらしい。 恐らく、全部で10人程、似た奴がいるに違いない。 ■竜之介の夢に登場した人物 花の精 竜之介の夢で、公園の花を世話した美希にお礼をしようと現れた。 外見はあずさそっくり。 ■『閑話休題』等に登場した人物 りゅうのすけ 本作の作者(代理)。 シルエットで登場。顔に白抜きの「り」の文字がある。 製作裏話を披露したり、視聴者からの質問に答えたり、(フィルタで色々と自演したり)する。 自称「飽きっぽく、浮気性でかつやる気のない性格」。 ??? 「フヒ?」と鳴き、「カタカタカタ」と音を立てる。 唐突に現れては、りゅうのすけに巣へと追い返される。 本編では、竜之介の夢の中に登場。 春閣下 『プロローグ 閑話休題』に登場する、春香に瓜二つだが半目の人物。 「閣下」と呼ばれる様になったのは、『その2』から。春香からは「かっかちゃん」、真美からは「はるかっか」と呼ばれている。 日本刀を持っている。 S.K. 『プロローグ Day05-03』の特典映像に登場する人物。本作用(?)のシナリオを書いたが、りゅうのすけからはリテイクのお達し……。 『閑話休題』には、毎回質問を送っているが、内容が……。ブログ『TGSS Blog』 ブログ(一応18禁)『TGSS EroBlog(仮)』 ichirou 『その2』に登場する、「赤くてぷるるんぷるん」なスライム状の生物。 春閣下に踏まれるのが嬉しいらしい。 魔王エンジェル | 東豪寺麗華、朝比奈りん、三条ともみのトリオユニット。 『閑話休題』を乗っ取ろうとスタジオに現れたが、麗華とりんは閣下に斬り捨てられ、一人逃げていたともみは二人を片付けさせられた。 Pセプター製の立ち絵を使用している。 水谷絵理 シナリオテーマは「人の夢」。 本編には未だ登場せず、『閑話休題』では話題に上っただけ。 本編に登場する事は確約されているらしい。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kokoro-ijimect/pages/99.html
オーディションの要項を偽られ故意に役者としての尊厳を踏みにじられている案件がありますご意見をうかがいたいと思います とか一筆書いてみてもいいかも -- 名無しさん (2012-09-02 22 48 07) ↑ありがとう。凸、前向きに検討してもいいかもしれないね -- 名無しさん (2012-09-02 22 55 56) 冷静に考えると、あの企画はココロコネクトを見に来てる奴らはこういう下卑た笑いが丁度いいだろ、って言ってる様なものだとつくづく感じました。むしろ問題の本質はそこにあるのではないかと思います。 -- 名無しさん (2012-09-02 22 58 43) こういう言い方していいのかわからないけど、やっぱり現状で一番冷たい視線を向けられているであろう山中P等個々から今回の事件についてのコメントが欲しい。公式の謝罪()コメントはストッパーどころか物議を醸すほどにもなったんだから。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 06 09) 自分の会社の専務とドッキリ企画のプロデューサーがバンド仲間だったらブログに本音なんて絶対かけないよな。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 07 23) 2chの場末のスレでわからないよう工作してやがる…関係者か? http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1346495196/144 -- 名無しさん (2012-09-02 23 09 06) 水島氏の謝罪についてのコメント一覧、最初の方以外批判的だね。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 15 08) 原作ファンでアニメ楽しみにしてた人と、原作者が一番かわいそうだな。こういう問題おこすようなスタッフに自分の好きな原作のアニメ作ってほしくないわ。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 21 02) ↑↑好意的なのは殆ど初めて知りました、詳細知らないけど頑張ってください、騒ぎになっているのは知っていましたが(詳細知らない)ばっかりだからな。恣意的な改ざんっていう恣意的な改ざん工作を真に受けてる奴だけだろ。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 23 50) 自分だってアニメ好きだし、毎週楽しみにしてたし、今回の騒動を正当な形に持ってこうと動いたのに、公式から扇動されてる馬鹿呼ばわりされてショックだわ。ふざけんな。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 27 40) 契約で縛られている人間の証言や文書って法的証拠能力あるの? こんなん本人の意思で書いてるとは思えないくらいに圧力が掛かった状況だし順次謝罪文公開とか思想言論統制に近い状態だと思うんですけど -- 名無しさん (2012-09-02 23 29 25) つか、今の状態もパワハラじゃないのかね。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 30 33) パワハラだろうけど、証拠出ない状態だよね、これは。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 34 40) 他の事務所が彼を拾ってあげれば自由にかけるようになるかもしれないけど。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 35 05) 言いなりになってる事から判るのは、狭い業界だから絶対に逆らえないという事でしょうね -- 名無しさん (2012-09-02 23 39 24) ドッキリ直後はショックだったけど、仕事として割りきって頑張ってたから騒ぎ自体は喜ばしくないってのは、ホントかもしれんがな。自由に書いてもあからさまに人をけなす文書くような人でもないし、そんなに変わらんかもしれん。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 41 22) 事務所同士も横のつながりがあるからな移籍しても下手なことは言えんし -- 名無しさん (2012-09-02 23 43 23) ふと疑問に思ったんだけど、パワハラって雇用関係以外でも成り立つの? -- 名無しさん (2012-09-02 23 45 29) 「ご褒美」って言い方自体が人を下に見てるよなぁ。「オーディション合格と虚偽の知らせをした後、番組の宣伝という別の職務を与えた(それを笑い者にした様子を放送)」「ノルマが達成されなかった場合、食事制限などの体罰がみられる」という2点に問題を絞って、事実をはっきりさせてくださいと心当たりのある公的機関に介入を頼みました。動いてもらえるかは分かりませんが。参考としてここのページを伝えたので一応報告です。 -- 名無しさん (2012-09-02 23 59 28) いや、正確には「虚偽のオーディションを行い、オーディション合格と誤認させるように誘導し、公衆の面前で笑いものにした後、広報という声優業と関係のない職務を押し付けた」 -- 名無しさん (2012-09-03 00 12 35) 業界は全然違うけど似たようなことされた身としては市来さんのつらさとかなんとなく分かるような気がしてたんだけどな。このままネットが悪い。スタッフ悪くないで終わりそうで怖いな -- 名無しさん (2012-09-03 00 13 14) Q A、公式が謝罪文を掲載する事態になりましたって、公式が謝罪すんのはここの取り組みとしては当然だろ。なんでやっちまった、迷惑かけたみたいな書き方してんの。 -- 名無しさん (2012-09-03 00 21 05) ↑取り敢えず、言い出しっぺで直してみた。なんか問題あったら他の人頼む。 -- 名無しさん (2012-09-03 00 29 58) 公式が謝罪←編集方針にあるように、事実を端的に書くとこうなる。モラルがどうの業界がどうのと付け加えると、編者の感情が露骨になる。 -- 名無しさん (2012-09-03 00 36 28) 大亀blog見る限り、今週末のイベントは予定道りやるみたいだけど、どうなるんだろうね・・・ -- 名無しさん (2012-09-03 00 39 02) ↑↑了解。単純に前のコピペしちゃったからな。ありがとう。 -- 名無しさん (2012-09-03 00 43 37) 声優が謝罪すればするほどややこしくなってる気がする。ネットが〜なんて書かずに素直に不快な思いをさせてすみませんでしたっと言えば終わることなのに。上の人間も馬鹿だなぁ。 -- 名無しさん (2012-09-03 00 52 52) http //megalodon.jp/2012-0903-0054-33/ameblo.jp/asu-kame/ -- 大亀謝罪の魚拓 (2012-09-03 00 57 52) https //twitter.com/TossuiKUN 声優の豊永利行さんの反応も確認。「周囲の反応」に追記を願います -- 名無しさん (2012-09-03 01 01 39) お客様は神様だ、か。あれ、三波春夫が言い出したことだから、むしろ芸人にこそ当てはまるんだよな。 -- 名無しさん (2012-09-03 01 04 32) 寺島や大亀のブログの言い分を信じたとして、要するに不特定多数の客にドッキリを仕掛けたようなもんだよな、しかもネタばらしまで3ヶ月もかかるのを。やっぱり企画自体に問題があるだろ -- 名無しさん (2012-09-03 01 05 36) ↑そうなるには、市来も事前に知ってて、偽オーディション事態やらせじゃないと成立しない。そして、そんなことは語られていない。だから、言い分信じたとしても客に対するドッキリじゃない。客に対しては市来が騙されてることはマジだから。 -- 名無しさん (2012-09-03 01 09 18) バーサカー伊藤のトコ、金子宛のも載せて欲しいです。 -- 名無しさん (2012-09-03 01 39 38) ↑↑いや市来への態度がパフォーマンスって言ってるし市来はマジでも他の奴らは客に対して演技してたって事だろ。そこまで企画者が考えてたか知らんが市来を騙しつつ客も騙してる形になる。 -- 名無しさん (2012-09-03 01 43 08) 追記しました 豊永利行さん -- 火消し部隊 (2012-09-03 01 58 18) 山中名義の(一人でおっ被る)謝罪文→寺島の謝罪文→市来さんの今回についての言及(無言で肩殴るとか) で今ごろは下火になってたろうに、なんで打つ手全て悪手に取るかなー -- 名無しさん (2012-09-03 02 19 02) 別にココロコネクトはサブタイトル変えてませんよ。http //www.kokoro-connect.com/story/ -- 名無しさん (2012-09-03 02 52 51) 声優が謝罪文出しても「カカサレター」、「公式ガー」。公式が謝罪文出しても「反省が見られない云々」・・・おいお前らゴールが見えんぞ。 -- 名無しさん (2012-09-03 02 53 56) 三波春夫は柔和な方でしたが会場でマナーを守らない客を出て行かせる事もある筋の通った人物でした。声優もそれだけ筋が通せればいいんですけどね -- 名無しさん (2012-09-03 02 54 34) ↑↑ネットが捏造してる。ネットが騒いでるせいですって言われてもなぁ…… -- 名無しさん (2012-09-03 02 56 24) 反省とかじゃなくて、そもそも公式のあれは謝罪文の形を取った脅迫文なので、そんな事を言われても困るというか… -- 火消し部隊 (2012-09-03 02 56 46) こっちはいい加減ゴールしたいのに、向こうがゴール持って全力ダッシュで逃げつつこっちが蹴ったボール蹴り返してきてんだもんな。 -- 名無しさん (2012-09-03 02 59 02) 声優謝罪だけど、いかにもテンプレみたいな謝罪文だされてもね それでネットが〜 恣意的な編集云々 寺島の文面も最後らへんがなければ良かったのに… -- 名無しさん (2012-09-03 03 15 36) 恣意的な表現って、出回ってるコピペとかのこと言いたいんじゃない?明らかに草多様で煽る書き方だったし、文言も変わってたとこあったじゃん(実際はです調なのに変えてたりとか) -- 名無しさん (2012-09-03 03 25 51) 問題点は、恣意的内容で叩いてるやつしかいないと言っている点 -- 名無しさん (2012-09-03 03 31 37) 公式によると、著名人で苦言を呈していた方々も恣意的内容で叩いてる事になるんですかね -- 名無しさん (2012-09-03 03 37 44) 正直不買とかはどうかと思うけどな。 変に無関係な人間を巻き込むだけだし、不買リストは削除してもいいと思うんだけど、どうかねえ -- 名無しさん (2012-09-03 03 48 48) 注意喚起もあるんだし別に消さなくてもいいっしょ。それに今回の騒動に関わっている人間もいるし別に無関係ではない。 -- 名無しさん (2012-09-03 04 00 55) 不買リストに入ってるからといって買う人は買うし買わない人は買わない 強制力はないに等しいでしょ 山中を解雇なりしたい人は買わなければ良いだけの話 -- 名無しさん (2012-09-03 04 05 36) その恣意的内容で意見してる著名人に制作スタッフがいるという -- 名無しさん (2012-09-03 04 09 22) しっかし馬鹿だよなぁ。自分達が主にどういう層に商売してるかまるで理解して無いんだろうなぁ。 -- 名無しさん (2012-09-03 04 18 01) 不買が唯一山中にダメージがある行動なので必要 -- 名無しさん (2012-09-03 04 34 34) しかしここまで大事にならなかったら裏で笑いのネタにされ続けてたのかと思うとむかつくな -- 名無しさん (2012-09-03 04 42 39) 全部は違っても一部の事件は本当だろソースは公式ustや公式動画、ラジオだろ ソースないない言ってるやるなんなのw -- 名無しさん (2012-09-03 04 48 52) 原作者が不憫だ・・・。ある意味一番の被害者なのに謝罪文の中で誰も触れない。自分達が誰に迷惑をかけているのかすら考えず自己保身にはしっているとしか見えないよ。 -- 名無しさん (2012-09-03 05 04 29) こんなの市来さんを人質にとったようなもんじゃない? いっちょ前に挑発してくるし市来さんのblogでもさらに なのに市来さんはこれ以上はやめてくれ -- 名無しさん (2012-09-03 06 06 26) だから最初から山中1人に絞ってボコり続ければ良かったのに……テラシマガーカネモトガーでアホな展開になってしまった。 -- 名無しさん (2012-09-03 06 55 16) ただ叩きたい奴は止められないだろうけどね -- 名無しさん (2012-09-03 07 16 57) 何でもそうだが、トラブルってのは「素早い」「丁寧」「誠意のこもった」対応すれば、逆に評価跳ね上がらせるチャンスなのになぁ。トップや上の人間がそれわかってない企業って・・・ -- 名無しさん (2012-09-03 07 20 37) 議論が色々なページに分散しすぎて何がなんやら…誘導できないんですかね? -- 名無しさん (2012-09-03 07 32 57) とりあえず声明文はぜんぶ引用してしまっていいのでは?アクセスもおちついてきたみたいだし。 -- 名無しさん (2012-09-03 07 51 02) それぞれ議論してることが違うからな そんだけあらゆる箇所において筋が通ってなくて問題が多いということだ -- 名無しさん (2012-09-03 07 58 19) こういう企画が面白いと通ってしまう企画側のモラルと風土が問われているんだがなーそこをわかってないというか認めたくないんだろうな -- 名無しさん (2012-09-03 10 20 20) いや事実とてネットで事実ではないことが書かれてるとしたら、そこの指摘はありうることじゃない?ネットが~て書くな、はなんつーか自分たちに不利なことは書かれたくなかった、にしか読めない。 -- 名無しさん (2012-09-03 11 37 10) 「業界人がネットの情報を鵜呑みにして発言するなんて・・・」的なツイートがあったと思うんだけど知らない? -- 名無しさん (2012-09-03 11 59 54) ココロコネクトキャラデザの赤井俊文だよ。 -- 名無しさん (2012-09-03 12 09 21) 上層部がとっとと「声優さんにはこちらの企画通りに仕事をして頂いただけで」と形だけでも仕事をもらう側与える側は対等な関係ですと強く推していけば好感上がるのにな、頭下げれないヤツ多すぎて引くわ -- 名無しさん (2012-09-03 12 22 20) まあ企画側が何も言わないのは自分たちは悪いことはしていないと本気で思ってるからだろうね。その気がないのに形だけでも謝るとあとで面倒なことになるからね -- 名無しさん (2012-09-03 12 25 28) 誰かの謝罪文が出るたびにネットのせい(≒公式動画やラジオで確認した客)だって言うからな。 -- 名無しさん (2012-09-03 12 33 15) 金元さんが事務所のブログ更新しましたね -- 名無しさん (2012-09-03 12 39 06) やっぱり尊師がナンバーワン!やっぱり尊師がナンバーワン!K!R!S!W!尊師! -- 名無しさん (2012-09-03 12 45 26) で、一番に謝罪しなきゃいけなかったはずの人間の謝罪はまだかね -- 名無しさん (2012-09-03 12 54 54) みなみけ4期への突撃はやめてくだちぃ -- 名無しさん (2012-09-03 13 29 20) 突撃はともかく悪影響は免れないだろ。反省なんてしてないだろうし。 -- 名無しさん (2012-09-03 14 09 39) 探偵はなんたらって邦画(今度2が出るらしい)の公式垢のフォロワー数が6,000越えたってTLで見たから、一方更にマイナーであるアニメジャンルでフォロワー20,000集めろって無謀極まりない話だったんじゃねーかとか… 他アニメの公式垢がどうなってるか知らないけど。 -- 名無しさん (2012-09-03 14 22 38) 「面倒なことになったからこいつらつかわねー」じゃなく「俺の企画にだれものってこねーやばい」になるように山中を追い込む、これが重要 -- 名無しさん (2012-09-03 14 27 00) 声優達は(形だけかもしれんが)謝罪した訳だから、 金元寺島商品の不買は消した方がいいんじゃね? 各々がブログ見て許したって思ったら買えばいいし、逆も然り。 -- 名無しさん (2012-09-03 15 36 57) 頭下げると責任の所在を明らかにしないといけなくなるからな -- 名無しさん (2012-09-03 15 52 07) アクセス数を格ページ毎の数が分かった方が良いと思うので変更しました(というか戻しました)。そのためリセットされてしまいましたが、そういうことです。トップページのみがいいという人は意見をお願いします。 -- 名無しさん (2012-09-03 16 03 46) あ、ごめんなさい。ここを読む前に差し戻してしまいました。同じところのカウンターがページによって数字が変わるのは個人的に気持ち悪いのでトップの方が良いと思いますが -- 名無しさん (2012-09-03 16 08 00) どのページが注目されてるか分かった方が参考になると思ったんです。それについてはどうですか。ただ、数がリセットされてしまうのは想定外で、印象が良くないかなと思いました。もしページ毎にするとしたら日付が変わった直後にしたほうがいいのかもしれません。 -- 名無しさん (2012-09-03 16 15 16) 追記です。「どのページが注目されてるか」だと「人気記事」でも分かることになると気付きました。しかし言いたかったのは、各ページのアクセス数が具体的に分かった方が参考になるだろうということです。ここのコメントを見てる方がいたら、検討よろしくお願いします。 -- 名無しさん (2012-09-03 16 31 08) 不特定多数の視聴者に向けて作られたものだというのに、発信側が『受けとり方が悪い』と受け手にいうのはどうなんかねw 企業問題を取り扱う人は、今回のケースをよく観察・研究するといいと思うよ。 -- 名無しさん (2012-09-03 16 46 41) ところで、何の参考にするんだい? 目的が見えないんだが -- 名無しさん (2012-09-03 16 50 24) あ、参考はカウンターの方の話しね -- 名無しさん (2012-09-03 16 51 20) http //www.t-ken.jp/voice_detail/1346596819/ 議員HPに新たな投稿文 -- 名無しさん (2012-09-03 17 31 19) 個人的に寺島、金元の2人に関しては気分が悪かったから、今後この2人が主役のアニメは見ない。この人たちの声聴くとラジオでの嘲笑を思い出すわ…。 -- 名無しさん (2012-09-03 17 38 33) おらっ!出てこい山中!(AAry -- 名無しさん (2012-09-03 17 48 06) せめて公式の「スタッフ一同」が具体的だったらなー。企画した人間捧げればそれで終わるのに。 -- 名無しさん (2012-09-03 17 57 13) 周囲の反応の@miyan_の件。業界人なのは確かのようですが、たびたび自殺予告や他人の誹謗中傷やデマの流布を繰り返しているアカウントなので、信用に足らないと思われますが -- 名無しさん (2012-09-03 18 08 55) ↑↑↑↑嘲笑って、あなたの感想であって、客観的事実ではないでしょ? -- 名無しさん (2012-09-03 18 40 19) 個人的な感想に客観性を求めるのもどうかと思うが。 -- 火消し部隊 (2012-09-03 18 50 36) 終わりのないディフェンスでもいいよ -- 名無しさん (2012-09-03 19 21 19) 嘲笑 そう見える事が問題だと何故気づかない。そう視聴者の誰かが客観的に見える様に振舞ったという事実が確かにあるんだよ。 -- 名無しさん (2012-09-03 19 26 35) 多分、この話題を知らずwikiも見ずに聴いていたら、ドSだなぁくらいにしか思わない人も多いんじゃないかな?まぁ所詮憶測だけど -- 名無しさん (2012-09-03 19 32 13) (いくら事件性があっても違法アップロードしちゃ)いかんでしょ 何を言おうが罰則がなかろうが犯罪。投稿主は反省しなさい -- 名無しさん (2012-09-03 19 35 59) ↑↑これボロクソ言われてる人嫌われてるのかなーこんな言うことないじゃんと思ってた。まさかここまで事が大きくなるとは思わなかったけど…。 -- 名無しさん (2012-09-03 19 41 20) 「嘲笑」部分ももちろんあるけど、よくよく聞けば「困惑」や「戸惑い」の部分も感じたけどね。「ココロコネクトの宣伝ラジオ」である以上、イベントの内容を面白おかしく盛り上げて伝える立場であった二人のリアクションに関して、もっと適切な対応があったという意見はもっともだけど、それ以上の批判・言いがかりは必要ないかと -- 名無しさん (2012-09-03 19 44 53) 声優陣から謝罪されても困るし、肝心の企画側からの見解は今現在もないよな? -- 名無しさん (2012-09-03 20 31 49)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6126.html
本稿では、アーケード版とドリームキャスト版を併せて紹介します。 判定はアーケード版が「賛否両論」、ドリームキャスト版が「判定なし」です。 燃えろ!ジャスティス学園 概要 特徴・前作からの変更点 評価点 問題点 総評 燃えろ!ジャスティス学園 (DC) 概要(DC) 「燃えろ!熱血青春日記」のシステム 評価点(DC) 賛否両論点(DC) 問題点(DC) 総評(DC) 余談 その後の展開 燃えろ!ジャスティス学園 【もえろ じゃすてぃすがくえん】 ジャンル 格闘ゲーム 対応機種 アーケード(NAOMI) 販売・開発元 カプコン 稼動開始日 2000年12月 プレイ人数 1~2人 判定 賛否両論 ポイント グラフィックやシナリオの向上、駆け引き要素も満載キャラクターの性能差も激しく、バグも存在 ジャスティス学園シリーズリンク私立 LOH / 熱血青春日記2 / 燃えろ! 概要 『私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES』の続編。 ストーリーも前作の事件から1年後となっており、多数の高校を巻き込む謎の事件に生徒(+教師)たちが再び立ち向かう。 前作のマイナーチェンジ版である『熱血青春日記2』からのキャラクターや、本作からの新キャラクターも登場する。 特徴・前作からの変更点 基本的なシステムは前作を引き継いでいるので、そちらも参照。 プレイヤーキャラクターが2人から3人へ変更 2本以上の先取制では1戦終了ごとにメインの使用キャラクターを変更する事が可能。 パートナーキャラクターは「愛と友情のツープラトン」や「正義と勇気のスリープラトン」等で戦闘中にサポートする。 根性ゲージの変更点 前作では9本までゲージストックが可能だったが、本作では最大ストック数が5本に減少した。 「愛と友情のツープラトン」の変更点 パートナーが2人になったため、弱PKでパートナーAの、強PKでパートナーBのツープラトンを選んで発動できるようになった。 前作までは発動時に打撃に対して無敵だったが、本作ではスーパーアーマー状態となり、打撃で潰されることはないが少しダメージを受けてしまう。そのダメージで体力が0になった場合、当然負けになる。 前作までは後出しでツープラトンを出すことで後出し側が一方的に打ち勝つことが出来たが、今作ではスーパーアーマーへの変更および後述の「ツープラトン返し」の導入により後出し自体が不可能になった。 「ツープラトン返し」 「愛と友情のツープラトン」を当てた際に、当てられた側が一定時間内に同じ強さのPKを同時押しすることで、根性ゲージを1本消費して発生する。 5秒間の間パートナー同士の戦闘が発生し(この際には必殺技やゲージ消費技、ハイジャンプは出せない)、ツープラトン返しを発生させた側が時間内に攻撃を当てる事が出来ればツープラトンを止める事が出来る。 ツープラトン使用側が攻撃を当てた場合や、時間内にどちらも攻撃を当てる事ができない場合にはツープラトン返し失敗となり、通常通りツープラトンに移行する。 ちなみに投げを決めた場合は、投げモーションに触れた時点で成功(失敗)となる。 ストーリーモードでは、ツープラトン使用側のメンバー数が2人の場合使用できない(3人目に攻撃を当てる必要があるため。)。 「正義と勇気のスリープラトン」 5ゲージ全てを消費して3人全員で攻撃する技で、こちらには上記のような返し技はない。また、前作のツープラトンのように発動時は打撃に対して無敵となる(このため、ツープラトンとかち合った場合、必ず打ち勝ってスリープラトンを決めることができる。)。 ツープラトンで繰り出される技は呼び出したパートナーに準拠するが、こちらは使用中のプレイヤーキャラクターの所属校によって技が決まる。太陽高校のみ2種類存在。 ゲージ全てを使うだけあって(相手の体力値次第で変動するものの)、4割~6割程度の体力を奪えるが、ゲージ効率は極めて悪いので無闇に出せない奥の手。投げに対しても弱い。 「エアバースト」の仕様変更と「ショートエアバースト」の追加 エアバーストは基本的に熱血コンボから繋げる事が出来なくなった。単発で当てないといけないため、主にスカリ反撃や、相手のスキの大きい技をガードした時の根性カウンターで狙っていく必要がある。 一部のキャラクターのみ熱血コンボの浮かせ方に気を付ければエアバーストを繋げる事も可能。 ショートエアバーストはエアバーストと異なり熱血コンボから繋げる事が出来るようになっているが、代わりに低く打ち上げコンボも長く繋がらないようになっている。 追加キャラ 新キャラの他に、前作家庭用初代と『熱血青春日記2』の追加キャラクターも全員参戦。 初代家庭用で追加されたアキラの兄の醍醐、外伝漫画に登場した隼人、『熱血青春日記2』で追加された流、ランはアーケード初登場となった。 ストーリーの舞台となる新たな高校として、女子校の聖純女学院が追加。前作で外道高校の所属だったあきらはこちらに転校、素顔状態がデフォルトになった。 前作のヘルメットバージョンは隠しキャラクター「パワードアキラ」として、外道高校所属で参戦。 前作のキャラクターの中では忌野雷蔵とゲストキャラクターのさくらのみ削除。 雷蔵に関しては一部の技が新キャラの九郎とヴァツ(バツに変装した九郎)に引き継がれている。 + 参戦キャラクター 下線付きは家庭用からの追加キャラクター、太字は今作での新規キャラクター。 太陽学園:バツ、ひなた、恭介、隼人、ラン、委員長、バーニングバツ(隠)、ヴァツ(隠) 五輪高校:将馬、夏、ロベルト、流(*1)、もも 外道高校:エッジ、岩、醍醐、ワイルド醍醐(隠)、パワードアキラ(隠) 聖純女学院:あきら、ザキ、ゆりか パシフィックハイスクール:ボーマン、ロイ(隠)、ティファニー(隠) ジャスティス学園:英雄、響子、九郎(隠)、雹(隠)、デモン雹(隠) 上記のほか、衣装違いのひなた2、将馬2、ボーマン2が居る。 評価点 グラフィックの向上 基板がPS互換基板であるZN-2からDC互換基板のNAOMIに変わったことで、前作の見た目がかなり粗いポリゴンだったのに対し、今作では当時としてはかなり高水準のポリゴンへとグラフィック面はかなり良くなった。 2Dグラフィックに相当近づいた形になったため、キャラ人気は断然本作のほうが高い。 シナリオ面 前作に引き続き王道の学園物としてのシナリオの出来は良い。 今作では学園ごとにシナリオが分かれており、場合によっては途中でシナリオ分岐があったりと何度も楽しめるようにもなっている。 シナリオ分岐を発生させるとシナリオで使用可能なキャラが増えたり、隠しキャラクターが使えるようになる。 条件を満たすと、正義の味方を潰して回るという王道に逆らうシナリオの敵側の学園シナリオも選べるようになる。 駆け引き要素 受け身やカウンター要素は健在。ツープラトン返しの追加もあって、戦闘中の駆け引き要素は多い。 操作性や爽快感も前作より向上している。 DC版との連動要素 ビジュアルメモリを持ち込む事で、DC版で作成したキャラクターをアーケードの対戦で使用可能。 問題点 キャラクターの性能差が激しい 特にももとロベルトは稼働当時猛威を振るった。 ももは小技が繋げやすい為やたらとコンボが繋がり、さらにエアバーストをコンボに組み込む事が出来る為、一つ一つは低火力のキャラクターでありながらコンボ火力は非常に高い。ゲージも稼ぎやすく、お手軽にツー(スリー)プラトンをコンボに組み込む事も可能。リーチのなさでけん制能力が低すぎる難点はあるが、共通システムでの立ち回りである程度カバーできるので、最終的にはリターンの大きさで猛威を振るった。 ロベルトは飛び道具のけん制能力や、ノーゲージで高火力コンボを出せるのが強み。発生の速い技のおかげで切り返し能力も高い。弱点という弱点も特に無く、ハイスタンダードなキャラクター。 上記以外も強キャラ、弱キャラの差は非常に大きい。 近年の研究の成果ではももは強キャラではなくなり、ロイ・九郎・響子・雹などが大幅にランクアップし、最上位キャラ争いに名を連ねている。ただし、いずれも要求されるテクニックがそれなりにあるため、ロイはともかく他のキャラクターは「初めて動かした人が使っても強い」キャラクターではない。 隼人も単純に強い。こちらはリーチや発生に優れ、単発でのヒット確認が容易な小足や、リーチの長い強Pからの1ゲージコンボが強力。このコンボを3回決めれば勝てるためプレイヤーからは「3回体罰(*2)すれば勝てるキャラ」とも。レシピも始動→強P→後ろ強P→完全燃焼アタックと単純のため、初心者にもしばしば勧められる。 英雄の「強空中強正波拳(*3)」をバックジャンプで逃げながら連射し、危なくなったら高性能の逃げ技である雷影蹴を使って逃げる。バツ、バーニングバツ、ヴァツでひたすらバックステップで距離を取りながら飛び道具を連射する、など、対処しづらい厨戦法もわずかながら存在する。 最弱キャラは委員長(*4)。通常技や根性カウンターの性能など光る点もなくはないが、低火力、低装甲、唯一エアバースト始動技なし等、意図的に弱くされている『ストリートファイター』シリーズのダンのようなキャラクター。ハンデや趣味(*5)でもなければメインとして使われる事はまずないが、ツープラトンの使い勝手が良い(*6)為、そこでバランスはとった模様。実際、サブキャラクターとしてはそれなりに使用されていた。 恭介の浮遊バグ 特定の操作をする事で空中に浮いたままにする事が出来、それを繰り返すことで手の届かない超上空まで逃げる事が出来た。 本体の位置判定は地上に残っている為、飛び道具を撃つと地上から出てくるが、食らい判定は見た目通り空中にあるので、ダメージを食らう心配のないまま飛び道具を撃ち続ける事が出来る。 対処法としては投げられ判定のみ地上に残っているので、投げれば地上に戻す事が出来る。また、ジャンプしたり攻撃を食らうなどで空中に浮かべば通常の空中状態に戻る。とはいえ、そこで浮遊バグの再入力が可能なので、あまり意味はない。 対処法を知らなければ分からん殺しをされ、対処法を知っていても逃げに徹されると投げるのも難しい…という事もあって、(仮にバグを使う気がなくても)恭介を使用されるだけで嫌な顔をするプレイヤーも多かった。 別衣装選択時のフリーズバグ 今作にも別衣装として「ひなた2」「将馬2」「ボーマン2」があるのだが、これらの別衣装を使用した試合後、キャラクターセレクトのカーソルが変な場所に移動してしまい、場合によってはフリーズを起こしてしまうというカーソル関連のバグがある。 総評 各種パワーアップが施された良質な続編と言えるゲーム。 ただし、シナリオ面などキャラゲーとしての評価が高い一方で、対戦ゲームとしてはゲームバランスに難があり、根性カウンターやツープラトン返しを読み合っての純粋な格ゲーとして楽しむ人もいたが、早期に一部キャラクターばかりが使用されるという状況になってしまった。 とはいえ、2017年現在も一部のゲーセンでは対戦コミュニティが存在しており、根強いファンも多いゲームでもある。 また、キャラクター人気が高い事もあり、続編やクロスオーバーでの出番を望むファンも多い。 恭介の浮遊バグ等も含め、もう少しバランス面が良ければ…と言ったタイトルである。 燃えろ!ジャスティス学園 (DC) 【もえろ じゃすてぃすがくえん】 対応機種 ドリームキャスト メディア GD-ROM 1枚 発売元 カプコン 発売日 2000年12月7日 定価 5,800円(税別) プレイ人数 1~4人 レーティング セガ審査 全年齢推奨 周辺機器 アーケードスティック、ドリームキャスト・キーボード、ぷるぷるぱっく対応 廉価版 ドリコレ2003年9月11日/2,800円(税別) 判定 なし ポイント AC版の大味な対戦バランスは相変わらず人気モード「熱血青春日記」はシミュレーションからボードゲームにモデルチェンジ 概要(DC) 『MVC2』と同じく、アーケードとの連動要素込みで同時期に発売された家庭用版。 AC版がDC互換のNAOMI基板だったこともあり、ゲームバランスやバグ等もアーケードほぼそのままである。 「燃えろ!熱血青春日記」のシステム 以下では本作でのエディットキャラクター作成モード「燃えろ!熱血青春日記」について述べる。 育成システムは今作ではボードゲーム形式になっている。 ボード上にはパラメータ変動や必殺技習得、単位獲得といった様々な効果のあるマスが配置されている。 また校舎1F~3F/屋上などエリアの設定もある。中でも「部室棟」はパラメータ変動幅が大きいエリアとなっている。 ターン数は40ターン。 各プレイヤーは順に移動やカード使用が可能。行動ごとにHPを消費し、HPが0になると1回休み。 ジャスキャラのいるマスに止まった場合、そのキャラクターを仲間にすることができる(3人まで)。バトルの際に様々な効果をもたらす。 ちなみに本編では不出場の雷蔵も登場し、仲間にはできないものの複数のパラメータを上げてくれる。 他プレイヤーのいるマスに止まった場合、バトルが発生する。 勝敗はルーレットで決まった3つのパラメータの合計値で決定される。 買ったプレイヤーは負けたプレイヤーから単位を奪うことができる。 単位は5×5のビンゴカードとなっており、列をそろえると様々な効果が出る。 40ターン終了後、各プレイヤーのキャラクターでAI対戦を行い、その結果込みで最終的な順位が決定される。 作成したキャラクターはビジュアルメモリに保存してアーケードでの使用が可能なほか、パスワード化して他プレイヤーとの交換も可能。CPUに使わせたときの必殺技の使用傾向も設定でき、パスワードにも影響する。 評価点(DC) 以下はDC版独自の評価点。 アーケード版からのほぼ完全移植 発売が同月であるため、ゲームバランスも含めアーケード版と遜色ない内容となっている。 そのためDC版で練習したコンボをAC版でもそのまま使用することができる。 ストーリー閲覧モードなどの家庭用ならではの追加要素 クリアしたストーリーはバトルなしでも自由に閲覧可能。 その他トレーニングや対戦といった定番のモードもある。 賛否両論点(DC) DC版特有の賛否両論点。 熱血青春日記の大幅な路線変更。 前作までの恋愛シミュレーションゲーム形式ではなく、ボードゲーム化したことでキャラゲーとしての魅力が大幅に低下した。 会話の内容自体は過去シリーズの雰囲気を踏襲しており選択肢も豊富に用意されているためバリエーションはあるのだが、学園生活1年間を描いた過去シリーズから学園祭の1日へと大きくスケールダウン。学園祭以外の話題はほとんど出てこない。 会話シーンも立ち絵から顔アイコンに変更されたため演出においても少々地味になっている。 ボードゲームになったことで複数人同時プレイが楽しめるようになった。 対戦格闘そっちのけで友達とボードゲームとして楽しむといった遊び方もできる。最終決戦の対戦アクションはコンピュータどうしの対戦となるため、格闘ゲームが苦手なプレイヤーでも対等に楽しめる。 2人以上でもプレイできるようになったことでジャスキャラたちの会話イベントをより多くの人に楽しんでもらえるようになったと見ることもできる。 1年分のイベントをこなす必要がなくなったためキャラクター作成モードとしての簡便さは向上した。 必殺技は過去シリーズではステータスによって数パターンの組み合わせの中から選ばれる仕様だったが、本作ではコマンドごとに用意された「必殺技マス」で任意で習得できるようになり自由度も向上した。なお、一切取らなかった場合の専用タイプや、全て完全燃焼アタックとなるタイプも存在する。 さらに多人数プレイが可能なのを利用し、育成したいメインの1人を育てるため他3人を捨て駒にして圧倒的に一人勝ちさせるといったことも可能。そのため、前作よりははるかに育成の計算がしやすい。逆を言うと、それくらいしないと強いキャラクターにし辛い、とも言える。 オリジナルキャラクターをアーケードに持ち込めるといった連動要素も。 このように、本作の熱血青春日記は「どう見るか」によって評価が大きく異なるものとなっている。 問題点(DC) 以下はDC版での新たな問題点。浮遊恭介などAC版と共通の問題点はそちらを参照。 「燃えろ!熱血青春日記」のキャラクター作成時のフリーズバグ 性別→所属校の順に指定する関係上、最終確認でキャンセルして選択しなおすことで「外道高校所属の女性キャラ」「聖純女学院所属の男性キャラ」という選択ができてしまい、該当の3Dモデルが存在しないためハードウェアレベルでのフリーズが起きる。 選びなおす際にカーソルの初期位置が以前の選択のままのため、本来不可能なこの2パターンでも決定できてしまう。選択順を逆にしてこの2校なら性別を選べる方で固定してしまう、もしくはこの順番でも選びなおす際の初期位置を太陽学園に戻すといった対策が取れたはずではある。 別カラーキャラクターがDLCとしての配信のみ 上述の衣装違いキャラクターはDC版ではオンラインでのDLC配信となっており、当時の環境で言えば入手のハードルは非常に高い部類だった。 公式サイトからのダウンロードの他、DC版『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』の予約特典として付いてきた『CAPCOM対戦ファンディスク』(カプコンの格闘ゲームのコンプリートデータが収録されたディスク)でも入手可能であった。 ネットワークのサービス終了後は当然公式サイトからのダウンロードは不可能であり、今となっては入手困難なファンディスクでしか入手する方法はない。 総評(DC) AC版の大味な対戦バランスはそのままで恭介の浮遊バグも修正されていない。 そのため、ガチな対戦ツールとしての評価は微妙だが、簡単な操作で爽快感のある対戦が楽しめるという点で友達とワイワイ遊ぶぶんには十分に楽しめる。 何より、魅力的なキャラクターたちや思わず笑ってしまうような技の数々はライトユーザーが近寄りにくい格闘ゲームというジャンルにおいて異彩を放っていたと言えよう。 その一方で、上記のようにキャラクターの魅力が非常に大きな評価点だった本シリーズにおいて「燃えろ!熱血青春日記」においてキャラゲー要素が大きくオミットされてしまったのは無視できない問題点といえる。 しかし過去シリーズにはない追加要素や評価点があるのも事実で、一概に悪化したと断言できるものではない。 対戦アクション・熱血青春日記のどちらも、良い意味でも悪い意味でも「深くは遊べないが広く浅く遊べる」といった作品である。 余談 ゲームバランスの問題だが、ロケテスト段階ではボーマンが目立って最強キャラだった。 そこでの結果を受け、製品版では大幅な調整により弱キャラとなってしまった。 だが主に対女性キャラ用の愛と友情のツープラトン要員としてボーマンをメンバーに加えている人もいたという(同様の理由で流を使う人もいたとか。)。理由は推して知るべし。 本作はバツが通常のバツ、偽者のヴァツ、バーニングバツと三種類いる。これら三人でチームを組むことも勿論できる。 バツとバーニングバツは細かい調整が異なるマイナーチェンジのコンパチだが、ヴァツは設定どおり九朗の要素が強い別モノ。 英雄の必殺技「雷鋭蹴(らいえいしゅう)」のボイスで、明らかに「雷鋭脚!!(らいえいきゃく)」と叫んでいる。 前作までは技名を叫ばず「でやぁー!」と叫んでおり、後の『NAMCOxCAPCOM』ではちゃんと「雷鋭蹴!(らいえいしゅう)」と叫んでいる。 発売当時のアーケードゲーム専門誌アルカディアによると、本作の没になったタイトル候補には「私立ジャスティス学園V」や「さらばジャスティス学園」「くたばれ!ジャスティス学園」などがあった模様。 本作でジャスティス学園が炎上していることから「燃えろ!」になったらしい。それにしても「くたばれ!」はどうなんだ。 その後の展開 本作を最後に長らく続編は出ていないが、外部出演等はちらほらある。ただ、主人公以外が抜擢される、参戦予定作がお蔵入り、せっかく出ても扱いが微妙等、バツは本作主人公でありながら外部出演では残念な扱いが目立った。 『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』には主人公であるバツ(ひなたともども恭介のスーパーコンボの演出で登場しているけど)ではなく、恭介が参戦となった。 しかしエアバーストの性能の調整が難しかったのか、製品版ではロケテストよりもさらに攻撃力が下がり、性能面では最弱争いをするレベル。一応コンボだけは多彩なのだが実戦的ではなく、付いたあだ名がコンボムービーでのみ活躍する男。 『NAMCOxCAPCOM』ではせっかくのさくらとの共演の機会にも拘らず英雄と響子のみの参戦。一応序盤のストーリーには絡み、リュウ・ケンとの作品を超えたスリープラトンもあるものの、性能面でもシナリオ面でもパッとしない結果に。 3D格闘『カプコンファイティングオールスターズ』にバツとあきらが参戦決定…したものの、ゲーム自体お蔵入りになってしまった。その後、同作の代わりに出た2D格闘『CAPCOM FIGHTING Jam』では既存グラフィックの流用が大半だった関係上『ジャスティス学園』粋がないので参戦できず。 マウスを使う異色のネット格ゲー『ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション』にバツとアキラが参戦…したのだが、ゲーム自体の知名度がいまいち低く、早期にサービス終了してしまった。 『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』でバツが参戦し、当初は強キャラ扱いされていたが、最終的には対策が出来上がり最弱扱いに。 + 更に個別エンディングでは… 『タツカプ』内におけるバツの戦いは、バツ自身が眠っている間に見ていた夢という扱いになっており、同作の他キャラと違い他作品とのクロス的な要素も無い。 ただしこの夢が切っ掛けで、『燃えろ!』における隠しキャラ「バーニングバツ」としての覚醒に繋がった事が示唆されている。 『PROJECT X ZONE』にバツが参戦したものの、シナリオ面では空気(*7)、性能面でもエアバーストを再現した所為でクロスしづらいという使いづらいキャラクターに。 続編では作品の入れ替えも多く、ジャスティス学園はリストラ。その為、2023年冬現在、バツの外部出演はPXZがラスト。 『ストリートファイターV チャンピオン エディション』のシーズンVロードマップにて追加キャラクターとして、2021年夏に風間あきらの参戦が発表。同年8月16日に実装された。実に20年ぶりの登場である。醍醐もあきらの一部の技で登場する。 声優が名前繋がりなのか関根明良氏にバトンタッチ。演出で登場する醍醐は大塚明夫氏が続投している。 『ストV』では最上位じゃないにしてもそれなりに高い評価を得たため、「ジャス学キャラは出ても弱い」というジンクスは一応破られたか。
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前 れいむはふと、目を覚ました。 四畳半ほどの白い部屋だった。白い床に白い天井。四方を囲む壁の内、一方が黒なのを除けばやはり白く染まっていた。 「………」 見渡すと、目と目が合った。 やはり、死んだはずのまりさだった。何度も死んだはずのまりさだった。れいむはこの施設できちんと躾られたゆっくりだが、数の数え方はまだ教わっていなかった。だから四より多くの数は理解できない。目の前のまりさが何回死んだのかもわからなかった。 すべて、夢だったのか。夢の中でいくつもの夢を見ていたのか。れいむにはわからなかった。 「「ゆっくりしていってね!」」 機械的に、何回目かわからない本能的な挨拶を交わす。 頭に何も入ってこない。 「明日は、れいむ。お前の番だ」 お兄さんの言葉が頭の中でこだまする。刹那的に生きるゆっくりにとって、明日とは眠って目が覚めたら来るものだ。当たり前に来るはずの、ただそれだけのもののはずだった。 それなのに。 れいむには、明日が来ない。 いつまでたっても明日が来ない。 当たり前にくるはずの明日が来ない。 そんなことでは、ちっともゆっくりできない。 「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」」 まりさに合わせて、無意識に声を上げている自分に驚く。今まで夢で何度も見たけど、現実では初めてのハズのことなのに、既にありふれた日常の習慣のようになってしまっている……! 「ま”りざああああああっ!」 「おわっ、れいむっ!?」 たまらなくなって、まりさに飛びつく。そして、激しくすーりすりする。 「まりざあああああっ! まりざのあがぢゃんほじいいいっ! れいむにあがぢゃんちょうだいっ! れいむですっきりーじでぇぇぇぇ!」 「あ、あかちゃんっ!? あったばかりなのにずいぶんせっきょくてきなれいむだぜ!」 れいむは必死だった。 明日を迎えられないれいむは、なんでもいいから後に残るものが欲しかった。生きている証が欲しいのだ。それがなくては、とてもゆっくりできないのだった。 また夢と同じ事が起きるなら、まりさは死んでしまう。だが、自分がにんっしんすればまりさがいた証が残る。 それが情熱となって現れた。その熱にまりさはのぼせあがってしまう。元々ゆっくりは刹那的な生き物である。それに、レイパーにすっきりされるのならともかく、自分がすっきりする分には面倒がないから問題ないように思えた。このまりさも施設で躾られたゆっくりであったが、すっきりーの規制はまだきちんと教わっていなかった。 「「すっきりー」」 だから、思う存分れいむですっきりーした。 れいむの情熱はすぐに結実した。頭からあっという間ににょきにょきと、芽吹いて三つの実がなった。植物型の受胎だった。 れいむはとても喜んだ。あまりに嬉しそうなだから、まりさも照れ臭くなった。でも、誇らしくもあった。 だから、別れは今までの夢より辛かった。 「れいぶぅぅぅ! あがぢゃぁぁぁぁんんんん!」 「まりざぁぁぁぁ! おにいざんおねがいぃぃぃ! まりざをごろざないでぇぇぇぇ!」 れいむは透明の箱に押し込められ、まりさは部屋に連れ去られる。 今度の虐待はローラーに背中からゆっくりと巻き込まれると言うものだった。 通常、片側から潰されると、餡子が寄ってきてゆっくりは破裂する。それを防止するために、まりさの頭には餡子を排出するための管が刺された。その管はお兄さんの熟練の技で、ローラーで中枢餡子が容易に吐き出されないよう刺されている。 ローラーはひどく緩慢に動いた。そのたびにまりさは潰されていき、管からは命の源、餡子が漏れでた。時折、お兄さんは途中で死なないようにオレンジジュースをかける。 「おにいざん! おねがいじばずぅぅぅ! まりざをごろざないでぇぇぇ! まりざをだずげでえええぇぇぇ!」 お兄さんには何度もまりさの生存を懇願した。だが、いつものように無言だった。まりさはまりさで、絶え間なく与えられるじわじわと与えられる苦痛で悲鳴以外の言葉を上げられなかった。 だが、 「まりざあぁぁぁぁ、まりざあぁぁぁぁ!」 「ゆ、ゆぐぐぅ……れ、れいぶ、まりさたちのあかちゃん、ゆっくりそだててほしいんだぜ……」 「ま、まりざ……!?」 最期にきて、まりさは悲鳴以外の言葉を発した。もうあと数ミリローラーが巻き込めば、まりさは絶命する……そんな段階で、まりさは自分の意志を取り戻した。死の間際、痛覚が麻痺したのかも知れない。通常のゆっくりにはありえない奇跡だった。 「だいじにそだてるよ……! まりさにまけないくらいゆっくりしたゆっくりにそだてるよ……!」 「れいぶぅ……まりさはいいゆっくりだったか……?」 「うん……! うん……! まりさはすごくゆっくりしたゆっくりだったよ!」 まりさは微かに微笑んだ。 「もっど……ゆっぐり……じだがっだ……」 「まりざあああああああーーーーーーっ!」 そして、まりさは永遠にゆっくりした。 れいむは泣いた。子供を残したいだけの、つかの間の愛だった。しかし、このまりさは最高のゆっくりだった。世界一のまりさだった。 凄惨な虐待の場でありながら、静謐で神聖な沈黙が場を占める。 そんな中、今までの夢と同じくお兄さんは口を開く。 「明日は、れいむ。お前の番だ」 淡々と告げられた。 あまりにも凄惨な未来。だが、れいむは、 「れいむはいいよ。でも、あかちゃんはたすけて……!」 その言葉が無駄になることを予感しながら、それでもれいむは力強く言った。 そして、はじめてのすっきりーとまりさとの別れ。極度の疲労で、れいむは気を失った。 **** れいむはふと、目を覚ました。 四畳半ほどの白い部屋だった。白い床に白い天井。四方を囲む壁の内、一方が黒なのを除けばやはり白く染まっていた。 「………」 見渡すと、目と目が合った。 「お、めをさましたんだぜ!」 特徴的な三角の黒い帽子、金の髪を揺らして答えたのはゆっくりまりさだった。 愛したまりさだった。 愛してくれたまりさだった。 この上なく幸せな気持ちで満たされた。 そして、見上げた。そこには、二人の愛の結晶である赤ちゃんが……。 いなかった。 茎の跡形もない。わずかな傷痕すらない。 なくなった。 昨日の証がなくなった。未来への希望がなくなった。 なくなって、しまった。 「ど、どうしたんだぜ……?」 ぶるぶると震えるれいむに、まりさは声をかけた。 やさしい声だった。だが、軽い声だった。れいむの苦悩に気づいていない。だって赤ちゃんを失ったならこんな冷静に聞けるわけがない。もっと苦しむはずなのだ。もっと悲しむはずなのだ。 このまりさは、違う。 ゆっくりの本能では同じだと認識している。れいむの理性では違うと叫んでいる。 その矛盾が、 「ゆがああああああっ!」 爆発した。 一瞬だった。 「ゆううっ!?」 れいむのいきなりの突進に、まりさは強かに突き飛ばされた。 「な、なにをするんだぜっ!? やるきならようしゃしないんだぜ!」 まりさ種は、れいむ種に比べて活発だ。一発不意打ちを食らったぐらいで気持ちは萎えない。負ける気は無かった。だが、その威勢は自分の身体の異変に気づいてすぐさましぼんでしまった。 「ぎ、ぎゃあああああぁぁぁぁっ!?」 れいむはただぶつかったのではなかった。食いちぎっていた。わずかだが、まりさのほおの辺りを食いちぎっていたのだ。これはゆっくり同士のケンカにおいて致命傷だった。ゆっくりのケンカは基本的には身体のぶつけ合いだ。だから、餡子の漏れ出す穴が空いたらもうおしまいだ。身体をぶつければぶつけるほど餡子が漏れてしまうのだ。攻撃も防御も出来ない。回避のために迂闊に動くことすらできないのだ。 通常ならばれいむがまりさの皮を食い破るなんてことはできない。だが、限界を超えた激情が不可能を可能にしたのだ。 「こ、こうさんなんだぜ……」 こうなったらケンカではなく殺し合いだ。施設で育てられたまりさに、致命傷を負わされて戦い続ける度胸も理由もなかった。 だが。 「まりざがわるいんだあああぁぁぁ! れいむがあいじだまりざじゃない! ぞんなまりざがいるがらあがちゃんがいなくなるじ、あしたもごないんだああああっ!」 れいむはもはや正気ではなかった。容赦なくまりさにぶつかりつづける。まりさはどうにか逃げようとするが、広さが限られた密室だ。逃げ場もないし、助けもない。すぐに追いつめられ、れいむの体あたりを幾度と無く喰らい、身体中の餡子を外に押し出されて永遠にゆっくりした。 れいむは荒い息を整える。 そして、久しぶりのゆっくりした気持ちを味わっていた。 「これであしたがくるよ……」 お兄さんはいつも言っていた。「明日は、れいむ。お前の番だ」、と。なら、まりさがいなければ、明日が来てれいむの番になるのだ。そのはずなのだ。 「あれ……おかしいよ……?」 鈍い餡子脳でも気がついた。まりさがいない。なら、明日を待つまでもなく、今日、それもこのあとすぐにでも、自分が虐待されてしまうのではないか。死んでしまうのではないだろうか。 「やっぱり、あしたは、こない……?」 背後で、部屋の扉が開いた。 「ゆっくり、できない……?」 振り向いた。 ゆっくり用スイーツを持ってきた、お兄さんがいた。 れいむは意識を失った。 **** れいむはふと、目を覚ました。 四畳半ほどの白い部屋だった。白い床に白い天井。四方を囲む壁の内、一方が黒なのを除けばやはり白く染まっていた。 「………」 見渡すと、目と目が合った。 何度も死んだまりさがいた。れいむの感情は、動かなかった。 今まで見た夢の通りだった。まりさがいて、むーしゃむーしゃして、透明の箱に詰められて、まりさは隣の部屋で虐待された。 虐待だけがいつも違った。 今日の虐待はちょっと変わったものだった。 まず、まりさにたらふくオレンジジュースを飲ませた。最初は「うっめ! これめっちゃうっめ!」と美味しそうに飲んでいた。だが、もうお腹いっぱいになってもお兄さんは限界まで無理矢理飲ませた。 そして、まりさのぺにぺにが引き出された。それを包み込むようにチューブがあてがわれ、テープで固定される。チューブの反対の端は帽子を取った頭の中心に深々と突き立てられた。 「ゆががががががっ!」 お兄さんはそこまでの作業を終えると、まりさをれいむの正面に置いた。 まりさは痛みに痙攣していたが、れいむは声をかけるどころか眉一つ動かさなかった。 しばらくすると、まりさは頭に刺さったチューブよりべつのことに苦しめられた。 しーしーがしてくてたまらなくなったのだ。 ゆっくりは身体の中の水分を一定に保つ必要がある。そのために、過剰に水分を摂取すればしーしーで排出しなくてはならないのだ。 「し、しーしーするよ!」 生理現象には逆らえない。言葉にするまでもなく、しーしーが出始めた。 しーしーはぺにぺにから出る。当然、そこに繋がれたチューブを伝わり、行き着く先は刺さった頭の中だ。 「ゆぎぎぎぎぎぃっ!?」 最初はチューブに残った空気。次にしーしーがまりさの身体の中に注ぎ込まれる。それらはゆっくりに対して致命的な害になるものではない。だが、異物を身体に注ぎ込まれる苦痛は別だ。 「いぎゃいぃぃぃ! いぎゃいぃぃぃいいいぃぃぃぃぃ!」 躾の体罰でも味わったことのない、体内からの未知の苦痛が身を焦がす。 混乱する餡子脳でも、しーしーを続ければ痛みが止まらないことがわかった。だが、 「しーしーどぼじでどばらないのおおおおぉぉぉっ!? いぎゃい、いぎゃい、ゆぎゃああああああああっ!!!」 止まらない。しーしーは元々身体の余分な水分を排出するためのものだ。排出したはずの水分が戻ってくるのだから、止まるはずがない。 痛みは永劫に続くかと思われた。 「う、うんうん! うんうんでるよおおおぉぉぉ!」 ゆっくりも、水分を摂りすぎてゲリになることがある。ぺにぺにからの排出が無理となった今、身体はうんうんでの水分排出を選んだ。 だが、それはお兄さんによって阻まれる。用意したのはゆっくり用のうんうん栓とテープ。それでがっちりと肛門を塞いでしまう。 「うんうんでないぃぃぃ! うんうんでないいぃぃ! だずげでえええぇぇぇ!」 苦しみに七転八倒するが、ガッチリ固定されたぺにぺにと体内を繋ぐチューブも肛門を塞ぐ栓も外れない。 「ゆげえええぇぇぇ!」 しーしーもうんうんもダメとなれば口から吐くしかない。しかし、それはお兄さんの素早く阻まれる。驚くほどの早業で口を縫うと、トドメとばかりにテープで固定した。 「んー! んごぉぉぉ! んごごごおおおぉぉぉぉ!!」 苦しみに泣く。涙がどっと溢れる。滝のように流れるそれは、通常のゆっくりの流す量ではない。異常な状態に、身体は涙で水分を出そうとしているのだ。これまたお兄さんによって阻まれる。素早く縫いつけ、テープでだめ押しだ。 そして、まりさはうなって震えることしかできない不気味なオブジェと化した。 時折、お兄さんはまりさをゆっくりと上下に振る。水分が偏り、皮が破れることを避けるため中を攪拌しているのだ。 だからまりさはなかなか死ねない。川に落ちて水に溶けてしまうゆっくりとは違う。体内の水分量は限りなく限界に近いが、越えているわけではないのだ。 容赦のない責めを、れいむは無感動に見ていた。どうせ、これも夢。どうせ、明日は来ない。目の前でまりさが苦しんでいるだけ。自分は苦しくない。見ているだけ。もう考えるのをやめてしまったのだ。 やがて、まりさの震えが弱まる。いくら水分量は限界ギリギリ限界と言っても、本来は排出すべきしーしーを体内に注ぎ込むという暴挙を続けているのだ。ゆっくり特有の不思議餡子変換機能にも限界に達していた。 もう死は近い。それを見極めると、お兄さんはまりさを押さえつける用に手を載せた。 それを、全力で振動させた。強烈な振動に、死が近づいたまりさの頬に赤みが差した。 発情状態になったのだ。 生き物は死が近づくと子孫を残すべく子種を出そうとする。ゆっくりにもそれがどうやら当てはまるらしい。 そして、お兄さんは一気に拘束を解いた。目と口を覆うテープを剥がし糸を抜き、チューブを取り去った。あざやかな手並みだった。 瞬間的に、ありえないほどまりさのぺにぺにが膨張した。まりさの体長もこれる成人男性の腕ほどもあるそれは、もはやマグナムを越えてキャノンだ。山の神もびっくりの威容だった。 「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」 そして、一気に放出した。 すっきりーで放出する子種ではなかった。 しーしーでもなく、うんうんでもなかった。 それらすべてが混ざった、液状化したまりさの中身全てが、巨大なぺにぺにから放出された。 その時のまりさは、恍惚と苦しみが同居したおぞましい表情をしていた。 だが、れいむは見ることが出来なかった。 まりさの放出物が部屋を隔てるガラスに飛び散り、視界を奪ったからだ。 壮絶な惨劇を前にして、それでもれいむの感情は動かなかった。 だが、表情は動いていた。 れいむは微笑んでいた。 **** 「資料届けに来ましたーっ!」 ゆっくり加工場。その研究棟の一室に、研究お兄さんは資料を届けに来ていた。 部屋の中では資料をまとめる研究お姉さんの姿があった。まとめる資料の中には、見かけない色をしたゆっくりのサンプルがあった。 「あら、ありがと……」 「いただきまーすっ」 研究お姉さんが止めるヒマもなく、研究お兄さんはサンプルをひとかけらちょうだいしていた。 ここゆっくり研究棟では常に新しい味の模索をしている。こうして新製品を味見できるのが大きな魅力のひとつだった。 とは言っても、最近研究お兄さんは新しい味に出会っていない。ゆっくりは基本的に虐待の程度によって味の深みと濃度を変えることができるが、その研究もされつくされている。最近は熱したナイフで薄切りにしてみたり過剰水分を摂らせて中身全部を餡子ジュースにしてみたりなど、もっぱら変わった食感の研究が大半だった。 サンプルとしてあったのはただのゆっくりの欠片。これぐらいいただいてもいいだろうと研究お兄さんは思ったのだが……。 「ふわあ……」 陶然となった。 初めての味だった。基本的な味そのものはゆっくりに間違いないのだが、ふんわりとやわらかいこの独特の甘味は初めてだった。うまい。しかし、言葉にならない。あまたのゆっくりの味わいを文章化して記録してきた研究お兄さんをして、言語化ができない。それが戸惑わせる。まるで目覚めた時は覚えていたのに時間が経つと思い出せなくなる、夢のようなつかみどころのない味だった。 ふと気がつくと、研究お姉さんに顔を覗き込まれていた。研究お兄さんは赤面した。 「それ食べると、みんな夢みるような顔になっちゃうのよねー」 「な、なんなんですかこれ?」 「『発狂』したゆっくりよ」 「は、『発狂』……って、あいつら最初っから頭おかしいじゃないですか?」 研究お兄さんの素直な言葉に研究お姉さんは苦笑する。 「そうね。別棟で研究しているあなたには理解しづらいでしょうから、まず作り方から教えるわね」 そして、研究お姉さんはこのゆっくりの作り方を説明した。 1.れいむ種とまりさ種を同室に置く 2.れいむ種の前でまりさ種を永遠にゆっくりするまで虐待する この時、まりさ種の帽子は傷つけず回収する 3.虐待後、「明日はお前を同じように虐待する」と脅す 4.まりさ種を用意して、「2.」で回収した帽子をかぶせる 5.「1.」に戻る 「まあ、大筋はこんな感じね。これを一ヶ月ぐらい毎日繰り返す」 「これで『発狂』するんですか?」 研究お兄さんにはいまいちピンとこなかった。目の前で虐待を見せ続けたことはある。それによってこのような味の変化は無かった。 「重要なのは、ゆっくりは飾りで個体を識別するってことね。れいむ種にとっては、虐待で死んだハズのまりさ種と出会うことになるのよ。これってホラーじゃない?」 研究お兄さんは想像してみた。昨日死んだハズの人間が生きていることを想像した。一度だったら何かの間違いか夢だったとごまかせるだろう。だが、一ヶ月に渡ってそんなことが起きたら……。 「ぞっとしませんねぇ。そりゃ、あの餡子頭もおかしくなるでしょうねぇ……」 「毎日同じ事の繰り返しだから、時間感覚も狂うみたいなのよね。夢と現実の狭間でさまようって……正気でできることじゃないわ」 「確かにあいつらのおかしさともひと味違いますね」 「でしょ。肉体的苦痛だとなかなかそういうふうに追いつめられないのよね。あいつら、軟弱な割に死ぬまで正気を保つからね」 「責めすぎると餡子吐いておだぶつですしね……でもこのれいむ、そんなこと続けられてよく餡子吐いて死にませんでしたね」 「あら、吐いたわよ? 何度となく、ね。でもほら? 餡子を吐いても、体外に排出しないかぎりいずれ吸収されて蘇生するじゃない。脆いクセにしぶといわよね」 れいむは透明の箱に収められた。中枢餡子を吐いたが、まったく動けない箱の中では対外に排出するまで至らない。口を直接塞いでも良かったが、せめて悲痛な声を聞きたいと虐待係から要望があってそれはやめたのだ。ただでさえ日々同じ事をしていると演出するため、虐待係には沈黙を守らせている。やむをえない処置だった。不満ばかりの作業ではいい仕事はできないのだ。 「でも『発狂』したゆっくりってどんな風になるんですか?」 「こんな風よ」 研究お姉さんが差し出したのは一葉の写真だった。そこに写っているのは虐待されるまりさ種を薄ら笑いを浮かべて眺めるれいむ種だった。 異様だった。 何が異様って、その笑みには羨望が伺えるのだ。虐待されるまりさをうらやましがるなんて、 「あー、確かに狂ってますねー」 「狂ってるでしょー」 「普通のあいつらのおかしさとは、文字通りひと味違いますね。いや、この味はいけますよ! 新製品誕生ですね!」 「商品名はさしずめ『夢みるれいむの幻想味』ってとこかしら。でもまだちょっと作るのに手間がかかりすぎるのよね。コスト的に商品化は難しいわ。まあ検体は並行して何体か進めてるから、『発狂』した段階で赤ゆっくりでもつくらせてみようかしらね。直系なら近い味を保てるかも知れないわ」 研究お姉さんはうーんと伸びをした。ここまでには様々な失敗があったが、ようやく新しい味が出た。この生き物は、まだまだ奥が深い。 ここはゆっくり研究所。 常に新しいことに挑戦する、熱気と探求心溢れる場所だ。 明日と希望を見失い、夢と現実の区別がつかなくなったれいむも、そこでの実験の結果のひとつに過ぎない。 了 このSSに感想を付ける
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第二章第二節 教育理念 -倫理規範 -初等教育 -高等教育 -芸術振興 第二章 第二節 教育理念 倫理規範 明治における文明開化以後、日本人は必死で西洋の衣を纏ってはきたものの、西洋を内側から理解する試みが十分になされてきのかと言えば、それには疑問符がつきます。我々日本人が明治期に西洋から学んだものは、あくまで近代的な物質文明でした。そのため、我が国は文明開化以後、物質的には西洋文明の真似をしながら、精神的にはアジア的な風土を色濃くの残して来ました。そのため、戦前の我が国においては、国家を統合する神話として天皇制を戴いていました。しかし、もはや現代において天皇制を再び神話とするのは期待できません。なぜなら、歴史的に隔絶しすぎている上、天皇制ファシズムによる苦い失敗が過去にあったからです。そのため、現在の我が国は、内面におけるアジア的風土の喪失の中で、上辺だけで西洋の衣を纏っている状態にあります。ここに現代日本の包括的な行き詰まりの根本原因があります。 そのため、現在の日本人は西洋の衣を纏いながら、内面の空虚を埋める理想も神話も自国に見出す事が出来ないのです。したがって、ここでいっその事、内面的な理想と神話に至るまで、西洋から求める事を私は提唱します。その西洋世界における神話とは、古代ギリシア文明です。なぜなら、古代ギリシアこそが西洋文明の原点であり、西洋社会における共通の理想像だからです。そもそも、キリスト教会が支配する暗黒の中世を経て、ルネサンス期に古代ギリシアを再評価する事で、現代の西洋文明が構築されている側面があります。そのため、我々日本人は聖書と神学に基づく世界観への理解を深める一方で、彼らが理想とする古代ギリシア的な世界観も習得せねばなりません。私は古代ギリシアを文明の理想として、祖国を復興する道を開拓すべきであると考えます。そして、学問の場では武士道や朱子学といった伝統的規範を、西洋的な理性と哲学で緻密に体系化する試みを行うべきです。こういった試みを通じ、西洋の衣を纏うだけの現状から脱し、自らの価値を自らの歴史から見出しつつ、彼らと真に価値体系を共有する道を築くべきです。 初等教育 仮に内政面での立て直しに成功した場合には、なるべく早期に教育の再建に取り組まねばなりません。ここでは、先に教育の理念について詳細に説明させて頂きます。教育の目的とは、後継者の育成にあります。将来の日本を担う人材を育成する事で、国を永く繁栄させるのが、教育の目的です。すなわち、国を創るとは人を育てるという作業でもあります。特に、日本は加工貿易で生計を立てている資源小国なので、工業系の人材は国の要です。したがって、人材の育成には何にも増して力を入れねばなりません。 まずは、制度面から初等教育について論じます。当たり前の事ですが、どれだけ貧しい子供でも初等教育においては平等に教育を受けられる体制を構築すべきです。それが義務教育というものなのですが、近年ではその常識さえも曖昧になりつつあります。そもそも義務教育とは国家の未来への投資であるため、老人福祉の予算を削ってでもせねばならない政策であり、防衛費よりも更に重要な予算です。したがって、制服・給食の給付は小中学校で一貫して行うべきです。言うまでもなく、教科書やノートは一律で無償配布せねばなりません。この初等教育の上で要求される最低限の予算を削る事を提案する者は、敵対勢力からの工作員だと見なすべきです。 加えて、優秀な児童を選抜する体制も完成させる必要があります。これは悪平等を解消するために必要な教育制度です。そのため、飛び級制度を実施すべきです。また、特に優秀な児童は国立のエリート養成機関へ行く道を与えるべきです。これは志願制で運営される全寮制の教育機関で、将来を担う官僚と軍人を養成する国家機関でもあります。具体的には戦前の陸軍幼年学校を復活させ、最優秀の児童には国家を防衛するエリートになる道を与えるべきです。こういった専門的に教育されたエリートは、国民に模範を示さねばなりません。同時に、国民の側は国家のために働くエリートに対して最大限の名誉を与えねばなりません。この模範と名誉の交換条件が、軍隊と官僚機構を運営するエリートを安定供給する基礎なのです。 次は初等教育の内容について論じます。私は初等教育においては、人間として最低限の道徳を叩き込むべきであると主張します。幼い児童はまだ社会理解が不十分であり、責任能力が認められないため、自由を与える必要はありません。したがって、小中学校とは規律と秩序を体に叩き込む場であり、自由と平等の関係論を問う場ではありません。また、規律と秩序を叩き込ませる教育とは、協力の大切さを体でおぼえさせる教育の事です。したがって、組織的分業によって仕事を効率的に処理させる習慣を、初等教育で教え込む必要があります。したがって、放課後の掃除は必ず生徒自らの手でやらせ、規則を破った者には体罰を加える事もある程度は容認すべきです。これは冗談ですが、規則を破った出来損ないの子供を擁護し、学校に苦情の電話をかけて来るような愚かな保護者には、裁判所から親権停止処分を下すべきではないでしょうか。このようにして、まだ子供が幼いうちに徹底的に厳しく躾をする事で、人生の基礎を固めさせねばなりません。これは明確に管理教育ですが、内外からどれだけ強い批判があろうとも、この教育の様式は断固として変えてはなりません。 その上で、初等教育においては、厳しい管理下で人生の基礎となる習慣を徹底的に叩き込まねばなりません。その人生の基礎となる習慣とは、読書です。この読書の重要性はいくら強調しても足りません。そもそも人間が独力で考えるだけでは限界があるため、積極的に読書をする姿勢が大切なのです。書物には、賢者が一生をかけて考え抜いた結論が整理されて述べられています。したがって、判断に困った時には読書を通じて各時代の賢者から助言を仰ぐのは当たり前の事です。すなわち、読書とはあらゆる時代の賢者と一対一で対話する作業であると言えます。そして、読書を通じて、先代の賢者が築き上げた来た既存の知の体系を継承する事が何よりも先決です。したがって、凡庸である事は何の恥でもありません。基礎基本と原理原則を厳守し、当たり前の事を当たり前にやる事が出来なければ、高度な応用へと進む事は出来ません。一方で、読書をしない人物は、視野狭窄的な独り善がりに陥りやすくなります。なぜなら、自分一人だけの狭い思考や浅い経験を基にした判断を盲信するからです。これはすなわち、謙虚に他者の意見に耳を貸す姿勢がなく、判断に困った時に他者から助言を仰がないという事でもあります。こういった心理の根底には、自己の判断を過信する自惚れが潜んでいます。彼らは最初から書物を軽蔑し、過去の思想家を侮辱している部分があります。こういった人物は、自らの稚拙な主張を他者から受け入れてもらえない場合、相手を非難するようになります。したがって、このように全く読書をせずに自己主張する人物は、最後には世間から相手にされなくなります。 そのため、国の将来を担う優秀な思想家と発明家を育成するためには、人生の初期における教養の詰込みが重要になります。特に重要な教養とは、国語と歴史です。しかも、最重要なのは国語です。なぜなら、言語的思考力の無い人間は、理系文系問わず、全く役に立たないからです。教養において、特に語学が重視されているのは、語学力がなければ文献が読めないからです。例えば、あのナイチンゲールは幼少期に徹底的な英才教育を施された人物です。その教育内容は、フランス語・ギリシャ語・イタリア語、ラテン語などの外国語、プラトン哲学・数学・天文学・経済学・歴史、美術、音楽、絵画、英語(英文法、作文)、地理、心理学、詩や小説などの文学などです。このように、優れた業績を残した歴史的人物は、幼少期に語学教育が徹底されている例が多いのです。したがって、日本の義務教育でも、国語力を徹底的に養うために、読書と論文を毎週宿題として課すべきです。そして、中学校の時点で芥川龍之介や三島由紀夫等の作品を強制的に読ませるべきです。また、高校生になれば、哲学書や思想書などの古典的名作を読ませる事で思考の芽を育み、将来を担う若者を育成せねばなりません。 また、史実に基づく民族的歴史観を教える事で日本人としての自覚を構築すべきです。これは日本という共同体の一員である事への自覚を覚えさせる事です。それによって、同胞と自然に協力する姿勢を芽生えさせるのです。しかし、民族的歴史観とはあくまで史実に基づいた正確なものでなければいけません。そのため、私は単一民族史観に基づく戦前の歴史教育には反対です。なぜなら、日本の先住民はアイヌ人や琉球人に代表される縄文人であり、現在の本土の日本人は後に入植した弥生人だからです。したがって、日本は単一民族国家ではなく、縄文文化と弥生文化には歴史的な連続性は認められません。そのため、縄文人は別個の文化圏を形成した他民族であると定義し、一般的な本土の日本人は弥生人の末裔であると見なすべきです。これは差別思想を植え付けるというのではなく、アイヌ人や琉球人を一つの他民族として並列して認める文化多元主義です。仮に史実を歪めて強引に単一民族史観に基づく教育を行った場合、琉球人の自覚を否定する事につながり、それは更なる軋轢の原因になるだけです。それは将来へ禍根を遺す事にもなるため、絶対に避けなければなりません。 高等教育 次は高等教育に関する問題です。現在は憲法上の学問の自由の規定により、大学の自治は認められています。そのため、大学は行政権や警察権が及ばない治外法権の場と化しています。確かに、刑法に触れる罪を犯せば裁判所が令状を出して介入できるます。しかし、そうでなければ大学には手出しが出来ないのです。仮に政治家が大学に手を出せば、学問の自由を弾圧するファシストだと似非学者から罵られるのが関の山です。過去にはそれらの理由から、大学が学生運動の拠点になっていました。しかし、団塊世代が学生運動に敗れた事で、大学はモラトリアムを楽しむだけの堕落した場に変わってしまいました。もはや痴呆者の楽園と化した日本の大学ですが、既に一部の私立大は定員割れで廃校寸前です。したがって、放置しておけばつまらない大学はそのまま消える運命にあります。そもそも、ずいぶん前から日本の大学教育の内容は実質的に崩壊しており、将来は学歴などは何の価値もなくなる日が来るでしょう。少なくとも、大卒者の教育水準を維持するために、大卒資格を付与する条件として、卒業前に高卒認定試験を課すべきです。 実は、この高等教育の面でも高度経済成長の幻影によって問題が起こっています。それは専門家の過剰育成です。例えば、教職免許を持った人が余りにも多すぎるため、現在では公立高校の教師になるためには、約百倍の倍率に勝ち残らなければならない状態です。そのため、教師になるためには学校か役所の口利きが必要であると言われています。これが、人口統計を無視して過剰に人材を育成してしまった結果です。これは理系の研究職でも同様です。実は、理系の研究職では、博士号が有り余ってしまい、今では大安売りされ始めているのです。この有り余った博士号が安売りされる問題は、オーバードクターと呼ばれています。特にその弊害が顕著なのが、歯科医です。実は、歯科医の業界は二極化が進み、一部には非常に裕福な歯医者がいながら、一部には非常に貧しい歯科医がいる状態です。具体的には、歯科医の三人に一人は年収三百万円を切るほどで、歯科医の貧困が水面下で大問題となっています。また、この問題が特に深刻なのは、歯学科の多い東京と新潟です。この問題は、私立大学は歯学科を開設すれば、非常に高い学費を得ることが期待できるため、文部省に新しく歯学科を創設する許認可を求め続けたことが原因です。この歯科医の飽和については、1989年に野村證券の研究所が警告していたのですが、当時の政府は無視してしまいました。しかし、これからは人口統計を基に、専門家を育成する数を設定すべきです。 したがって、大学は全て国立大学として、それ以外は職業訓練施設にすべきです。この教育制度はドイツの制度と全く同じものです。そして、職業訓練施設とは、主に工業系の分野を中心とします。それ以外の技術者は、人口減少で需要がどんどん減って行くため、過剰に養成すると値崩れしてしまうだけです。そもそも、日本は物作りの国ですので、物作りに生涯を捧げる職人こそが、真に尊敬されるべきであると言うのが私の考えです。すなわち、背中に入れ墨を掘った大工や、頑固な職人こそが尊敬されるべき存在です。そのため、職業訓練施設出身で、工業系の専門職の労働者には名誉ある地位を授け、彼らへの賛辞は惜しんではなりません。当然、彼らにこそ十分な収入を確保させるべきです。一方で、高学歴を鼻にきた半端なエリート崩れは唾棄すべき軽薄な存在です。 次は留学に関しての問題です。現在の日本の教育においては、アメリカ合衆国に留学させる例が余りにも多すぎるのではないでしょうか。そのため、一時期には米国の私立大で構築されている人文科学が、絶対的真理であるかの如く崇め奉られていました。しかし、所詮はどこの国の大学も、自国に都合のいい学問を構築するものです。例えば、米国流のリバタリアニズムがその良い例です。所詮これは米国の価値観に過ぎません。(この思想を完成させたのがオーストリア出身のハイエクであるのは皮肉な話ですが)そもそも、米国は海洋国家で、外部から直接侵略を受ける心配がないので、こういった個人主義的な思想を選択できるだけの話です。したがって、リバタリアニズムはあくまで米国のお家事情から出来上がった思想でしかなく、決してこの価値観が普遍的真理というわけではありません。今後は米国が自慢して来た民主主義が自壊し始めるため、あの国の学問や価値観は世界から見放されるでしょう。そのため、これからは学問的にも斜陽化した米国への留学は見直すべきです。そして、それ以後は欧州の国立大への留学枠を拡充させるべきです。 次は高等教育の全般的な内容に関する問題です。まず、今の暗記偏重の教育課程と徹底した競争主義の教育は、知識にだけ偏った人間をつくってしまう弊害があります。また、現在の日本の高等教育の現場は、どちらかと言えば経験主義や帰納法を重視する傾きにあります。しかし、帰納法をとるにしても、事実から一つの因果関係を導き出す作業をちゃんと教えているとは言いがたい状態です。なぜなら、現実には日本の教育現場では、大学の入学試験において高い得点を獲得する事を目的とした丸暗記主義の教育が行われているからです。しかし、知識の丸覚えをさせるだけでは、断片的な知識を詰め込ませるだけなので、統合的な認識能力を築きあげる事が出来ないのです。そのため、丸暗記の教育では論理的思考力を欠いた人材が生まれてしまうのです。何より、上から渡された課題をこなすだけの受動的な指示待ち人間が増えてしまうのです。これは覚えるだけで、考えることを否定された結果、人間としての主体性が失われてしまうのが原因です。そのため、次世代の教育においては、暗記の競争よりも、思考の協力を主軸とすべきです。例えば、議論においても勝ち負けにこだわらせるより、優れたアイディアを出しあう事を教えるべきです。また、読書をして論文を書かせる訓練をさせるべきです。そうする事で、協力して何かを建設する楽しみと、考える楽しみを覚えさせれば、勉強に対して自発的な意欲を持ち始める事が期待できます。それが建設的な精神と、知的好奇心を喚起するのです。これは北欧で近年実践され、高い業績を上げた教育の理念です。これを模範にして日本に導入すれば、現在の学力低下にも歯止めがかかるはずです。 芸術振興 19世紀にハプスブルク家のオーストリア・ハンガリー帝国が栄えていた頃、帝都ウィーンは学問と芸術の都として全盛期を迎えました。世に言う世紀末ウィーンと呼ばれる時代です。この時代のウィーンは、パリなど足下にも及ばないほどの文化都市でした。今でもウィーンは音楽の都として世界に知られています。もちろん、我が国もオーストリアに負けないほどの文化国家です。しかし、これからは芸術振興を更に重視するべきです。そもそも、芸術の意義や目的とは何でしょうか。まず、普遍的な芸術的価値とは真善美です。そのため、美の追求は真実の究明でもあり、これは自然科学の精神にも通じるものです。すなわち、学問は真実を究明する作業であり、芸術とは真実を表現する作業であると定義できます。このように、学問と芸術は両輪なのです。したがって、文明社会の長期的な繁栄には、芸術の振興が必要なのです。 また、優れた文化や芸術を創造する主体は、いつの時代でも才能です。芸術や学問を創造する才能は、天から授かるものです。したがって、そういった天賦の才能は、個人の私有物ではなく、国家の共有財産とみなし、国家が保護せねばならない言うのが私の考えです。これは人命を国家の共有財産とみなす思想から派生したものです。そのため、現在においても、伝統芸能を継承している人物が人間国宝として選定され、法的に保護されているのです。したがって、「私の才能だから、生かそうが殺そうが私の勝手でしょう」と考えるのは間違いです。社会に有用たる才能を出し惜しみする事は、決して赦されない罪です。そのため、本人の意志の如何に関わらず、その才能を限界まで引き出させなければなりません。人種、性別、国籍、身分などは一切問わず、才能を持つ者は国家が半ば強引に活用するべきです。例えば、先天的に卓越した画才や数学の才能等を持って生まれた子供は、国家が支援して英才教育を施すべきです。そして、その天賦の才能を限界まで引き出して、優れた芸術や学問を築き、後世に遺さねばなりません。 加えて、元々持っている高い文化水準を更に高めるためには、無計画に文化会館等を造るばかりなく、海外からの厳粛な審査にも耐え得るだけの優秀な芸術家を育成せねばなりません。そうして国家や財閥がスポンサーとなって芸術を育成する事で、永い繁栄が約束されるのです。例えば、ルネサンス期においてフィレンツェの芸術家の後援者だったのが、イタリアのメディチ家です。このメディチ家の名は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名と共に歴史に刻まれる事となりました。このように、芸術の投資は名誉な事なので、こういった一見無駄に見える事業にこそ、十分な予算を分配するべきです。現にオーストリアでは、国営劇場で採算を度外視して最新のオペラ作品を上演しています。もちろん日本でもそういった試みは行われているのでしょうが、これからはもっと国ぐるみで徹底した文化振興を行い、後世に誇れる優れた芸術を創造するべきです。 また、相続主義の観点から、私は伝統文化の保護も主張します。元来、日本の伝統文化は世界に誇るべき貴重な価値を持つものです。かのヴィンセント・ヴァン・ゴッホも日本の浮世絵に心酔していたという有名な逸話があります。また、私はあらゆる芸術の中でも建築を最重視しています。なぜなら、精巧に造られた建築物は千年の時を経ても屹立し、後世の世代への遺産として継承されるからです。現に世界最古の木造建築である法隆寺は、世界遺産に指定されています。 この伝統を重視する姿勢は、必ずしも偏狭な民族主義を指しているわけではありません。他の民族の文化であれ、それが長い歴史の中で培われた伝統文化である場合、積極的に受け入れ、自国の伝統文化と混淆させるべきです。こういった文化の混淆の中で、優れた芸術が生まれてくるのです。私が特に尊崇しているのは、ヘレニズムとルネサンスです。このヘレニズムとは、古代ギリシア、古代ローマの文化様式を指し、西洋世界の精神的な故郷であるとされています。そのため、古代ギリシアの芸術と学問が、西洋社会においては共通の教養とされています。明治時代の文明開化においては、西洋の近代文明を積極的に輸入しましたが、これからの時代は西洋の伝統文化(ヘレニズムとルネサンス)を積極的に輸入するべきです。 そう主張すると、日本のアニミズムに、西洋の一神教的な宗教観は合わないという反論の声ものぼるかもしれません。確かにユダヤ教・キリスト教のヘブライズムの宗教観は一神教ですが、ヘレニズムの宗教観は多神教です。したがって、私は八百万の神の中に、オリュンポス十二神を加えるべきだと考えております。そもそも、このヘレニズムの主な歴史的舞台は、アレキサンダー大王が征服した小アジア、中東、北インドであるため、ヘレニズムは純西洋的でありながら、アジアとの関係が非常に深いのです。そのため、東洋大学の歴史学者である後藤明教授は、古代世界の学問の中心はエジプトのアレキサンドリアあると主張されています。どうやら、ヘレニズムとは古くはアケメネス朝ペルシアやフェニキア等とも関係があるようです。それだけではなく、古代ギリシアと古代インドには密接なつながりがあり、古代ギリシア語とサンスクリット語には数多くの類似点が見られます。そのため、古代ギリシアのオルペウス教と、古代インドの原始仏教には類似性があると指摘されています。このように、あらゆる形で古代から脈々と受継がれてきたヘレニズムを貪欲に吸収し、日本の伝統文化と混淆させる事で、新しい芸術が創造される事が期待できます。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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脱ゆ4 読んでてイライラする人は速やかに離脱してください 駄文です。 長ったらしいです。スイマセン。 男は一家を自宅に再び迎え入れた。親れいむは精神衛生上の理由で子ゆっくりとは別の部屋に置かれた。 この男が興味を持っているのは今のところこの親れいむだけである。 他の子ゆっくり達はどうやらゲスとまではいかないが、わがままが目に余るので男は飼いたいとは思わなかった。どうにかして手放したい。 しかし、親れいむの納得しない理由で子供を処分してしまっては後々自分に懐かなくなるかも知れないと考え、男は親れいむにやんわりと条件を承諾させる。 「なあれいむ。これからこの子たちの適性試験を行うけど、君たちの子供がもしゲスならこの家では飼えない。別の所へ行ってもらうことになる」 「ゆゆ!そんなのゆっくりできないよ!!ぜったいやめてね!!」 「君はゲスじゃないだろ?とってもゆっくりしたゆっくりなんだろ?ならその子供ももちろんゆっくりしたゆっくりなんだよね?」 「もちろんだよ!!れいむの大切なおちびちゃんたちはとってもゆっくりしたゆっくりなんだよ!!」 「じゃあゲスなんてことはまずないよね?」 「もちろんだよ!!なんどもいわせないでね!!」 「君たち一家が仲良くこの家で過ごせるようになるためにはこの適性試験に合格する必要があるんだ。でも君の子供なら心配ないじゃない。 もう合格したも同然なんじゃないかな?だから適性試験をしちゃってもいいよね?」 「ゆ・・・ゆ~ん・・・・・」 「万が一適性試験を落ちちゃったら君たちは一緒に暮らせないけど、君の子供たちならきっと合格するから大丈夫だよ。だから・・ね?」 「そうだね!おちびちゃんたちなら大丈夫だね!!とってもゆっくりしてるかられいむ安心だよ!!おにーさん!!そのテキセイシケンっていうのを おちびちゃんたちにしてあげてね!!」 れいむには納得してもらった。これで不合格になれば子供達を上手く追い出せる口実になる。しかし、合格したらしたで、飼うのもいい。 きっと上手く調教すれば優秀な飼いゆっくりになるだろう。 一日だけだが寒さにより消耗した子ゆっくり達を暖かい部屋で養生させた。 そして次の日、男は子ゆっくりたちに名誉挽回の方法などそれらに関係することについて告げる。 まず男はかなり成長した実ゆっくりがたくさん成った茎を成長促進剤入りの砂糖水の入れてある花瓶にさす。実ゆっくりの数は10個。 そしてこの実ゆっくり達はゲスとゲスの間に生まれたゲス・サラブレッドである。 今から子ゆっくり達は全員で力を合わせてこの実ゆっくりたちにゆっくりできない事を言い、ゆっくり出来なくさせ、枯らしてもらう。 その際、決して茎を揺らしたり、してはならない。やっていいのは声を掛けるだけ。 ゆっくりできなくて枯れた実ゆっくりの個体はすぐに黒ずみ、逆に産まれてから殺された個体はすぐには黒ずまない。だから生まれ落ちた個体を殺してしまうと言う不正は不可能。 実ゆっくりは今日か明日には産まれる。 ちなみに中にはしぶとくて産まれてしまう個体もいる。そのため、生まれてしまった場合のペナルティーを用意する。 子ゆっくり達は赤ゆっくりを一匹生まれさせるごとに、その都度、細い針を底部から中枢餡に向けて埋め込む。 (ちなみにこの針は「ゆ虐マニア」というメーカーが作っている虐待用に開発されたゆ虐針(子ゆっくり用)と呼ばれるものである。 その目的・用途は虐待跡を体に一切残さずにゆっくりを虐待することである。主な客層はゆっくり虐待は好きだけど人の目が気になるという人向けである。 その針はその細さ故に、中枢餡まで突き刺してもゆっくりは死んだり、障害を残したりすることはないように作られている。 しかし、中枢餡を刺して刺激してしまう事によりすさまじい激痛(主に頭痛)や嘔吐感等を引き起こす。 動いたりする度にその激痛は大きくなり、スッキリはもちろん、跳ねて移動することも困難になる。 また、その痛みは差し込む本数に比例するが、子ゆっくりならば5本以上打ち込むとその痛みにより死んでしまう個体が出てしまう。 針を入れた時はゆっくりに激しい体罰を加えるとその衝撃により針が横にズレ、中枢餡を大きく傷つけることがあるため死ぬことがあるので留意。 この針は自然に出てくることは未だ確認されていないため、ゆっくりがこの痛みから解放されるためには死ぬか、人間に取ってもらうかのどちらかである。 説明書には「これはあくまで飼いゆっくりへの躾用商品なので野生のゆっくりへの使用等は避けてください」と書いてある。) これらのペナルティは赤ゆっくりが生まれて、それを人間に発見された時に、即、行われる。 生まれた赤ゆっくりを何らかの理由で死なせてしまった場合、その時点で子ゆっくり達は適性試験は不合格となり、子ゆっくり達全員はゲス判定を下され、寒空の下へ投げ飛ばされる。 一匹も生まれさせなければその時点で即適性試験は合格とする。また産まれてしまった個体は一匹も欠けることなく無事に子ゆっくりサイズまで育て上げれば適性試験は合格とする。 男は子供達が理解するまで何度も説明した。その間子ゆっくり達は顔色が悪くなり、餡子を吐きそうになる者もいた。 「そんなのゆっくりできないよ」と反論する者もいたが、嫌なら別に受けなくてもいいよと言ったら黙った。 「それじゃあスタート。がんばってね」 子ゆっくり達は一斉に実ゆっくりに対してソプラノボイスの罵声を浴びせる。 実ゆっくりはゆっくりできないと強く感じると、自らゆっくりするために死を選び、黒く朽ちる習性がある。 このような自殺とも呼べる現象が確認されているのは実ゆっくりだけだ。 「ゆっくりしないでね!!!うまれないでね!!!そのまま死んでね!!」 「このゲス!!なにのんびり寝てるのおお!!?早く死んでね!!!」 子ゆっくり達は必至の形相でこれから生まれ落ちるであろう実ゆっくりに対し、罵声を浴びせる。 実ゆっくり達は耳はすでに機能しているようで、その声を聞くとピクンと反応する。 始めは目を閉じ、ゆっくりとした笑顔を浮かべていた実ゆっくり達だが、その呪いの声とも呼べるものにより表情は少しずつ曇ってゆく。 しかし、どれもまだはっきりとした意識はないらしい。そのうち一匹の実れいむが意識を持ち始める。 (ゆんゆん・・・しょろしょろうまれりゅよ・・・・・ゆっくちちたいよ・・・) (はやきゅおきゃーしゃんとあいしゃつしちゃいな・・・どんなおきゃーしゃんなんだろう・・たのしみだにぇ) (ゆゆん・・・?なにきゃきこえりゅよ・・・・ゆっくちできないよ・・・・?) 意識を持ったとはいえ完全に覚醒していないとはっきりとは外部の音を認識できない。わずかに聞こえるくらいである。 次第に意識をはっきりと覚醒させる実れいむ。そして外部の音を聞くために集中してみる。すると怒気を含んだ声が聞こえてくる。 (ゆゆゆゆゆ・・・・・にゃんだきゃゆっくちできにゃいよ・・・・・こわいよおおおおおきゃーしゃーん・・・) 「ゆっくり死んでね!!そのまま死んでね!!!」 ゆっくりしないで。死ね。ゲス。ゴミ。クズ。生まれないでね。だれも生まれることを望んでない。悪魔の子。と実れいむの心を深く深く抉る言葉が実れいむに掛けられる。 実ゆっくりとして眠っている時、その誕生をみんなから祝福されることを夢みていた赤ゆっくりにとってその言葉はあまりにゆっくりできなかった。 「ゆぅ・・・・おきゃーしゃ・・ん・・こわいょぉ・・・・たしゅけちぇぇ・・・・」 子ゆっくり達は赤ん坊に対する言葉とは思えないくらいその言葉に怒気を込める。 三匹から全力をもって発せられる罵声は実れいむの精神を削り、徐々に元気をなくさせる。 さきほどまでぷっくりとしていた実れいむの顔にはしわがいくつも出来ていた。そしてそのしわはさらに深くなる。 「も・・・・ちょ・・・ゆっくち・・・しちゃか・・ちゃよ・・・・」 実れいむはあまりにゆっくり出来なくて、ユブブブブといいながら餡子を吐き散らし、黒ずみ床へ落下した。(実ゆっくり 残り9) 「やっと死んだよこのクズ!!」 「さっさと次のゲスを殺すよ!」 そして子ゆっくり達は再び罵声を浴びせさせ続ける。 次に意識を持ったのは実まりさである。実まりさはその大きな、怒りの満ちた声に驚き思わず目を開けてしまう。 その視界に映ったのは、顔を真っ赤にし、青筋を立て、唾を飛ばしながら、自分に怒声を浴びせる「親達」の姿だった。 赤ゆっくりは初めて見たゆっくりを親と勘違いする習性があるのでこの子ゆっくり達を3匹もいるのに親だと認識してしまったのだ。 現にこの子ゆっくり達は子ゆっくりとしては大きい部類に入る。今や成ゆっくり間近のサイズである。 あまりにもゆっくり出来ない顔を向けられているせいで実まりさは「ピキィ!」と声をあげながらしーしーを噴き出させる。 「おきゃーしゃん!!ゆっく・・・ゆっくちしちぇにぇ!!!まりしゃをゆっくちさせちぇえええ!!」 「うるさいよ!!お前なんかゆっくりしなくていいんだよ!!」 「さっさと朽ち果ててね!!このあぐまああああ!!!」 ソプラノボイスの罵声はこの実まりさの心を痛めつける。その声を30分も延々に聞かされ、ぐったりし始め、深いしわが体中にできる。 「ゆ・・ゆうぅぅ・・・おきゃーしゃん・・・・ゆっくち・・・ゆっく・・ゆげぇ!!」 赤まりさはあまりのゆっくりできなさに気分を悪くし、餡子を吐く。そして憐れそうな潤んだ目で子ゆっくり達をみつめる。 自分はこんなにもかわいくて、ゆっくりしているのにこんなに苦しんでいる、かわいそうだと思うでしょ?助けたいと思うでしょ?と訴えた目で・・・ 自分はかわいい、ゆっくりしていると思うのはゆっくりの本能である。特に赤ゆっくりはその傾向が強い。 「汚い子がこっち見てるよ!おーいやだいやだ。ゆっくりできないね!!」 「向こう向いてね!!不愉快だよ!!このゲス!」 「ゆぶ・・・おきゃー・・しゃん・・・ゆげえ!!ゆげ・・ゆげえええええ!!!!」 実まりさはかわいさ、ゆっくりらしさを全否定され、餡子を吐き散らし、落下した。弱り切った黒い肌は落下すると破れ、床に黒い花を咲かせる。(実ゆっくり 残り8) 「ゆふー・・・ゆふーーー・・・・やっとしんだねこのゲス」 「ゆはー・・ゆは・・・れいむつかれたよ・・・ゆはー・・・」 さきほどからずっと叫び続けている子ゆっくり達はかなり消耗していた。しかしまだ適性試験は始まったばかり、ここで休憩するわけにもいかなかった。 子ゆっくり達はこんな感じでさらに二匹を朽ち果てさせる。(実ゆっくり 残り6) 「ゆ・・ゆっくりしないで・・・ね・・・・・うまれてこないでね・・・」 「ゆあああ・・・・・つかれたよお・・・のどかわいたよおお・・・」 さすがに4時間近く叫び続ければ、消耗が激しいらしく子ゆっくりたちは叫ぶ事もできなくなっていた。それを見ていた男は子ゆっくり達に休憩を提案する。 「お前ら疲れたろ。ほら、クッキーにオレンジジュースあるぞ・・あまあまだよ。これで体力回復でもしたらいい。」 「ゆ!!あまあま!!?」 末女子まりさが一番に反応する。そして男の元へ行き、あまあま(クッキー)を食べる。 「むーしゃむーしゃ・・・しあわせーー!!!」 疲れたときに食べるあまあまは格別のようだ。その様子をみていた姉等も「いいなー」など言いながら末女子まりさの元へ来て食べ始める。 しかし、子ゆっくり達はこぼさない様に食べているため食べる速度は遅い。 その間実ゆっくり達には声は一切掛けられていない。先ほどの曇った表情は少し和らぎ、またいつものようなゆっくりとした笑顔になり始める。 その間に一匹の赤れいむが今がチャンスだと言わんばかりにその身を揺らし始め、そしてポテッと音を立てて生まれ落ちた。(実ゆっくり 残り5) 「ゆ・・ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!!」 その音に食べることに夢中になっていた子ゆっくり達は一斉に音の方向を見る。 「「「ゆううううう!!!!!?なんでうまれでるのおおおおおお!!!!?」」」 「おきゃーしゃんたち・・・ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」 ゆっくりしていってねと返してもらえなかった赤れいむはもう一度挨拶をする。 「ほらお前ら・・ペナルティだな。」 男は10センチ位の長さの「ゆ虐針」を手に取り、末女子まりさによく見えるようにかざす。 「これからこいつをお前らのアンヨに深く差し込みます」 「ゆううう!!!!?そんな長いのさされたらゆっくりできないよおお!!!しんじゃうよおお!!!!?」 「死なないように設計されてるから大丈夫。」 そういって男は末女子まりさの底部にその細い針を突き刺す。 「ゆぶううううう!!!・・・ゆゆ・・・・・・・あまりいたくな・・・・い・・?・・・」 針は細く、体の中に入っただけではそこまで痛くならない。せいぜいチクっとしたくらいだ。しかし中枢餡にその針が届いたとなるとそうはいかない。 ズブズブズブズブ・・・・・ 「ゆび!!!・・・・・ゆびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!?」 針を根元まで刺すと末女子まりさはその体の内側より発せられる痛みに顔を歪め、体をグニグニと動かす。体中からなぞの体液を垂れ流す姿からして痛みは相当なものだろう。 刺し終えた末女子まりさを放し、次は二女子れいむを手に取る。そして同じことを施す。 子ゆっくりたちに全員に針を埋め込み終わる。はじめはその痛みに慣れないせいか、子ゆっくりたちはその場から動かずただブルブルと震え、痛みによる声をあげるだけであった。 「ゆぐうぐぐぐ・・・ぎぼじわ゙る゙い゙よ゙おおおおおおお・・・」 「ゆびいいいいい!!!いだいよおお・・・?!!」 「ほらお前ら・・・そんなことしてていいのか?また生まれちゃうぞ?」 「ゆうう!!」 バイン!!「ゆぐ!!!?」 ボイン!!「ぎゅべえ!!!」 子ゆっくりたちは跳ねるとその衝撃により針が中枢餡を刺激し、痛いのでズリズリと底部を器用に動かし、実ゆっくりの元へ行く。 それでも痛いようで、子ゆっくり達が移動した跡には大量に滲みでた汗が、まるでナメクジが歩いたような濡れた跡を残す。 「ゆえええええええええん!!ゆえええええええええん!!」 そこには先ほど生まれた赤れいむが挨拶を返してもらえない事で悲しみ、泣いていた。実ゆっくりはみな生まれたら両親に祝福され、元気に挨拶を交わすことを夢見ている。 挨拶も返してもらえず、すりすりやペロペロすらしてもらえなかった赤れいむは悲しかった。なぜこんなに悲しいのか分からない位悲しかった。 そんなとき親と認識した三匹の子ゆっくりたちが赤れいむの元へ向かってくる(正確には実ゆっくりの所だが赤れいむにはそう見えた) 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・おきゃーしゃん・・・ゆぐっ・・・・」 きっと自分に「さっきはごめんね」って謝ってから挨拶してくれる。すーりすーりしてくれる。ぺーろぺーろしてくれる。と淡い期待を抱く赤れいむ。 しかし、その期待は裏切られる。子ゆっくり達は赤れいむを避けて、その後にある実ゆっくりの所へ向かう。 「どぼじでぇ!!!!?」 子ゆっくり達は赤れいむのことなど眼中にはない。無視する・・というか気にしてもいない。今は実ゆっくりを朽ち落とす事に集中している。 「おきゃーしゃん!!・・・れいみゅ・・・れいみゅ・・・あいしゃつしちゃのに・・・・どうちてあいしゃつしちぇくりぇにゃいにょ?・・ ゆっくち・・・ゆっくちかにゃしいよ・・・あやまっちぇにぇ・・・れいみゅにあやまっちぇ「うるさいよ!このドゲス!!」ゆゆぅう!!!」 目障りだと感じた次女子れいむが赤れいむの所へやってきた。ほかの姉妹は再び実ゆっくりに対して怒声を浴びせている。 「さっきからうるさいよ!!お前が生まれてほんとにめいわくだよ!!!!死にたくなかったらさっさと向こうに行っててね!!」 赤れいむは唖然とした。親は子供を愛してくれるものじゃないの???と。まだ思考の鈍い赤れいむでも、怒られたということだけはハッキリとわかった。 「ゆ・・・・どうちて・・・どうちておこりゅにょ・・・・?れいみゅ・・・にゃにかわりゅいこちょしちゃにょ・・・?・・・」 「お前が生まれたことが悪いんだよ!!!どうして生まれてきたの!!?どぼじでうばれでぎだのおおおおおおお!!!!!?」 次女子れいむは手加減のない体当たりを赤れいむにかます。赤れいむはそのままくるくると転がりながら遠くまで飛ばされる。 「ゆぐっ・・・ゆげえ!!・・ゆ・・・ゆゆゆ・・ゆええええええええええええええええええん!!ゆええええええええええええええええええええん!!!」 かなり痛かったらしく、赤れいむは餡子を吐きだしながら泣きじゃくるが次女子れいむは無視する。 普段はこんな性格ではない温厚な次女子れいむであったが、針による激痛が常時襲ってくるのでかなりイライラしていた。 「うるさいから向こうで泣いててね!!このクズ!!」 そういって次女子れいむは再び実ゆっくりのほうを向き、怒声を浴びせ始める。 今また、実ゆっくり二匹が朽ち、落ちた。(実ゆっくり 残り3) しかし中にはそうしない個体もいる。今よりもゆっくりするために、生まれ落ちれば今よりはきっとゆっくりできるだろうと前向きに考え生まれ落ちる個体。 (ゆうう・・・ゆっくちできにゃいよおおおお・・・・おきゃーしゃーん・・・・・・・) ひたすら怒声を浴びせられる中、この赤まりさは母親に守ってもらうため、この状態を少しでも良くしてもらうために体を揺すって母親に呼び掛ける。 (ゆううううううう・・・・・じぇんじぇんゆっくちできにゃいよ・・・・おきゃーしゃんゆっくちさせちぇええ・・・・) 揺すっても一向に状況が変わらないので、ここで生まれようと決意する赤まりさ。自らの実を揺らし、生まれ落ちる準備をする。 怒声が若干激しくなったような気がするが気にはしてられない。今は一刻も早く生まれ落ちて少しでもゆっくりするんだ!と考え実を揺すり、ブチっと音を立て生まれ落ちる。 ポテッ 「ユックチ・・・・ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!!!」(実ゆっくり 残り2) 「「「どぼじでうばれでぐるのおおおおおおおおおお!!!!!!???」」」 帰ってきたのは挨拶ではなく「どぼじでうばれでぐるのおおおおお!??」というものだった。それを聞いて赤まりさは自分が生まれた事を祝福されていないのだと思い悲しくなり涙が出た。 「ゆぅぅぅ・・・・にゃんでしょんにゃこちょいうのおおお!!???・・まりしゃ・・まりしゃは・・・ゆっくちしちぇりゅのに・・」 赤まりさにも分かる。「親達」の顔の表情は赤まりさが生まれた事を祝福してくれているものではないということが。 怒りに満ち、悲しみに満ち、絶望の入り混じる表情であった。どうして挨拶を交わしてくれないのだ、どうして生まれてきた自分を祝福してくれないんだと想う赤まりさ。 「ゆっく・・・ゆっぐ・・・ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」 「「「・・・・・・・・」」」 子ゆっくり達は挨拶に一切答えない。忌々しくて答える気にはならないのだ。 「はーい。また一匹うまれちゃったね。君たち覚悟はできてるよね?」 「「「ゆわああああああああ!!!!」」」 「むちちないでにぇ!!!」 その声にビクっと体を震わせる子ゆっくり達。汗だくだくである。一番目はもちろん末女子まりさだ。 「ゆんやあああああああああ!!!!もうチクチクはやじゃああああああああああ!!!!」 「嫌よ嫌よも好きなうちってね~~そーれ」 プス・・・・ズブズブズブ・・・・ 「ゆぐっ!!!!ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 また襲いかかるあの中枢餡から発せられる激痛に体をくねらせる末女子まりさ。その姿を見て引きつっている次女子れいむにも同じ作業を施す男。 「ハッハッハ・・遠慮するなよ」 笑顔で作業する男の顔は実にさわやかであった。その間、実ゆっくり達への罵声は止んだ。その隙を狙わんばかりにと残った実ゆっくり(残り2)は 必死に体を揺らす。そしてブチっと音を立て、茎から離れる。 「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」 「おやおやおや・・・そうこうしている間に・・残りの二匹も生まれちゃったねえ・・・もう二本ずつ追加だね!!!」 男はそういって子ゆっくりたちに針を刺す。子ゆっくり達に埋め込まれた針の総数は計4本である。単純計算でもさきほど一本のときの4倍の痛みがある。 「4本までなら死なないから安心してね。さて君たち。生まれ落ちたばかりのかわいいゲスッ子を育ててあげてね!!」 男は新たに用意したゆっくりフードを皿に盛って部屋からでていく。そのゆっくりフードは一番おいしいと言われるハチミツ風味だ。値段もゆっくりフードの中ではかなり高めだ。 その際暖房は消しておく。それにより室内は外ほどではないがかなり冷えることになる。室内で凍死したらしたで別にかまわなかった。 すでに時間は深夜であった。とりあえず男は全部生まれ落ちたのを見届けたので寝室へ行く。 (続く)
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登録日:2020/12/30 Wed 16 49 35 更新日:2021/10/22 Fri 23 10 44 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 セカカノ ラブコメ 世界 世界か彼女か選べない 内山敦司 別冊少年マガジン 彼女 漫画 講談社 「彼女に告白したら、世界滅んじゃうよ?」 ♡概要● 『世界か彼女か選べない』とは別冊少年マガジンにて2017年5月号から2020年9月号まで連載されていたラブコメ漫画である。作者は内山敦司。 全40話、コミックは全9巻で売り上げはデジタル版も含めて累計78万部を突破した。 ♡ストーリー● 中川光輝は幼なじみでもある藤咲歩美に惚れており関係が壊れるのを恐れて告白できない状況が続いていたが、高校生になってから歩美と付き合いたい男子が増えた事で光輝は意を決して彼女に告白を決意する。 ところが歩美に告白する光輝の元に隣の席の神堂ひかりが現れて、いきなり光輝の彼女と宣言してしまう。 突然の出来事に告白はうやむやになってしまい光輝は怒るが、これまで地味な印象だった神堂の美貌と付き合ったら何でもしてくれると彼女から告白されて光輝は動揺するが同時に歩美と付き合うのを諦める事を促されてしまう。 神堂から歩美と付き合うと世界が滅ぶと言われるが当然、光輝は信じるはずもなく再び歩美に告白しようとするが何故か次々と不運に襲われて告白ができない。 それでもめげずに光輝は歩美に告白するが、動揺した彼女の影響で隕石が落下する光景を目撃した事で光輝は神堂から歩美への告白を邪魔した理由を伝えられて事の重大さを理解する。 そして光輝は歩美も世界も救おうと神堂のエロ仕掛けや歩美の力を狙うKONOE COMPANYの暗躍に翻弄されながら選択だらけの波乱の日常が幕を開ける。 ♡登場人物● 中川(なかがわ)光輝(こうき) 茶髪とアホ毛が特徴の本作品の主人公。 高校生になってから幼なじみの歩美に想いを寄せるようになり彼女に告白しようとするが、神堂が現れた事により告白はうやむやになってしまう。 さらに歩美と付き合うと世界が滅ぶ事を神堂から告げられるが、8年前に両親を亡くした歩美をほっとけないと歩美も世界も救おうと選択だらけの日々を送る事になる。 神堂から何かと逆セクハラされたりそんな状況を見た歩美に鉄拳制裁されたり、途中から転校してきた天使にもグイグイ迫られるなど傍から見たら羨まし過ぎる状況のため、学校内ではモブ男子から常に殺意に等しい感情を向けられて胃が荒れるほどのストレスを抱えている。もっとも光輝の自業自得も原因ではあるのだが…。 スマホでソープの動画ばかり見るほど年相応にスケベで神堂のエロい自撮りも保存している。 どこで買ったのか突っ込みたくなるくらいダサいTシャツを着用する事が多い。 両親は健在だがメタ的な都合からか作中では一切登場しない。 10年後はブラックと思われる企業に務めている。 藤咲(ふじさき)歩美(あゆみ) 二つ結びにした長い金髪と八重歯が特徴の本作品のヒロインのひとり。 勉強も運動も優秀でクラスの人気者と非の打ち所がないが幼なじみの光輝に対してはツンデレ。 下半身に自信があるらしいが、胸も神堂には及ばずとも貧乳と呼べるほど小さくはなく美乳…どころか普通に巨乳である。 8年前の交通事故で両親を失い実は彼女も一度、命を落としているが神堂によって生き返るも以降は彼女が精神を取り乱すと天変地異が発生するようになってしまう。 さらに両親を失ったのに自分だけ生き残ってしまった事に罪悪感を抱えてしまい、自分だけ幸せになる事が許せない歩美はそれを隠すために勉強も運動もできるクラスの人気者という仮面を付けて周囲に振る舞うようになった。 神堂の事は光輝にエロ仕掛けを繰り返したり空気が読めない言動をするため最初は嫌っていたが、彼女と交流を重ねるうちに自分の代わりに光輝と付き合うのを認めるまでの関係になる。 普段は光輝にツンデレな対応をしているが歩美自身も昔から彼の事が好きであり、雨の日になると光輝への想いが強くなって普段と一転して過剰に攻めるようになる。 作中では何度か光輝にキスをしており、雨の日は一線を越えかねない状況が二度も発生していた。 10年後は光輝と結婚して2人の子供を授かり、時には喧嘩もするが仲睦まじく過ごしている。 神堂(じんどう) ひかり 黒髪ショートヘアが特徴の本作品のもうひとりのヒロイン。 女性キャラの中ではもっとも巨乳(どころか爆乳にも近いサイズ)で、 その豊満なおっぱいを駆使して歩美を諦めさせようと光輝にたびたびエロ仕掛けをしてくる。 神堂ひかりは人間ではなく本作品の世界における神様であり見た目に反して何千、何万年も生きており数え切れない長い年月の中、自身の力を人類に狙われ続けていたため彼女は次第に人間不振に陥っていた。 ある時、幼い光輝と歩美に出会い2人と交流した事で興味を抱くも歩美が交通事故で命を落とすが彼女が生きたい気持ちを訴えて神堂は自身の力を歩美に与えて生き返らせる。 同時に天変地異を発生する体質になった歩美を危険視して与えた力を再び抜き取ろうとするが、彼女を護ろうとする光輝の成長と元気を取り戻す歩美を観察し続けた事で次第に力を抜き取る気持ちはなくなっていた。 高校生になってから光輝が歩美に告白する事になり世界を護ろうと神堂が告白を妨害したのが全ての始まりであり、光輝へのエロ仕掛けも丸く収めるための彼女なりの考えだったのだが、人という生き物の本質がわからない神堂はこの行動が浅はかだと後に語っている。 そんな彼女も光輝に対して次第に強い恋心を抱いてしまい、彼女もまた選択の板挟みで苦悩する事になってしまう。 天使の策略に翻弄され、さらに歩美が力を奪われて命を落としてしまうが神堂は覚悟を決めてKONOE COMPANYに単身で乗り込み力を取り戻そうとする。 豪六の操り人形にされた天使との交戦中に同じく覚悟を決めた光輝が駆けつけて彼の呼び掛けで天使は自我を取り戻し、同行していたあんずによって神堂は力を取り戻し豪六を倒した。 神堂は光輝が世界より歩美を選んだ事に薄々は気づきつつも悔いは残したくない彼女は、1話で光輝の告白を妨害した時と同じシチュエーションで彼に告白をする。 光輝も神堂の告白に対して胸を張って世界より歩美と宣言した事で振られるも神堂は笑みを浮かべ、自身の力で歩美を生き返らせようとする。 しかし、辛うじて意識が残っていた豪六によって光輝が銃殺されてしまい神堂は光輝と歩美のどちらを生き返らせるか最後の選択を強いられてしまう。 そこへ自分の命はもう長くない事を悟っていた天使が自身の命で光輝を生き返らせる事を提案して、神堂も彼女の意志を尊重して光輝は生き返る。 光輝は自分のせいで天使が命を落として歩美を生き返らせる事ができなくなり自責の念に駆られるが、神堂は一連の騒動は自分の存在が全て招いた事だと責任を果たす形で自身が持つ全ての力を歩美の魂へと変換する決意をする。 光輝は神堂にこれまでの思い出を彼女に伝えて歩美は絶対に幸せにする事を宣言した後、神堂は最後のワガママとして2話でずっと興味があった光輝と最初で最後のキスを交わし、彼女は歩美の魂に変換する形で消滅して、歩美は生き返った。 10年後、光輝と歩美は結婚してさらに4歳になる娘もいた。 その子の名前は「光」であり見た目も神堂ひかりと瓜二つで光輝には特に懐いており、かつてエロ仕掛けを繰り返していた彼女のような言動をしたり光輝が光に対して一瞬だけ神堂の気配を感じるなど幼い姿ながらも光は神堂ひかりと同一人物と思われる。 作中で行った神堂のエロ仕掛け一覧 胸を触らせる(1話など多数) 歩美への告白を邪魔されて怒る光輝に世界滅亡を信じてもらおうと突発的に行った行為。光輝は16歳で初めて女子のおっぱいを揉んだようで柔らかくて温かかったとのこと。 疑似ソープごっこ(2話) 光輝の家の風呂場にいた神堂が歩美を諦めさせようとした彼に行った行為。日頃からエロ動画ばかり見ていた光輝は血涙を出すほど悩んでいた。 胸を顔に押し当てる(7話など多数) 体育祭で歩美のクラスがスポーツ推薦者だらけで勝ち目がないことを黙っていた光輝に対して行った行為。当然ながら光輝はモブ男子にフルボッコされた。 布団に潜り込んでイタズラする(10話) 寝ていた光輝の布団に潜り込んだり歩美との電話中の光輝に密着したり耳に息を吹きかけたり股間に挨拶をした。神堂は光輝のワイシャツを勝手に借りていた。 指を舐める(12話) 歩美を怒らせた光輝が彼女との仲直りを促す時に行った行為。光輝はH目的じゃないと否定していたが表情はどこか煩悩にまみれている。 お尻を擦りつける(12話) 歩美と仲直りした後に狭い路地裏で光輝に行った行為。光輝の股間にお尻を擦りつけるがアングルがいろいろ際どい。 顔面騎乗(14話など) 光輝が歩美とキスした事を知り彼にキスしようとする流れでうっかり胸を揉まれた事で欲情スイッチが発動していつもより攻めた行為。神堂も喘ぎ声を出して思いっきり感じていた。 酔っぱらって迫る(16話) 夏休みの宿題中にあんずが缶チューハイを飲ませた事で歩美と共に光輝に迫る。光輝はこっそり歩美と神堂に似たアイドルの写真集を購入していたが後で2人に処分された。 ロッカーに閉じこもる(17話) バレー部が着替えようと更衣室に入る過程で光輝と共に慌ててロッカーに隠れた。お色気漫画ではよくある展開だが、向かい合わせではなく神堂の後ろに光輝がいる形になっている。 近衛(このえ)天使(てんし) 18話から登場した黒髪ロングと泣きぼくろが特徴の本作品3人目のヒロイン。 歩美と神堂の対応に精神をすり減らす光輝が病院帰りの途中に鉄棒するひとりの少女のパンツをガン見する形で出会う。 作中では特に言及されてないが、彼女も歩美や神堂に負けず劣らずのナイスバディである。3人のビジュアルや性格は作者の好み丸出しだから仕方ない。 病弱で長く入院しているようだが病院を抜け出して歩美と世界で選択肢の板挟みに悩む光輝を励まし、さらに自分を選べば毎日が癒しという第3の選択肢が加わった事で後に転校して光輝を巡り歩美や神堂との四角関係に発展する。 天使という名前は光輝に天使のような対応をした時の彼の発言をきっかけに自ら名乗るようになり、元々あった本名はそのまま廃棄している。 実は天使は歩美に入っている神堂の力をつけ狙うKONOE COMPANYに所属しており、光輝との出会いも偶然ではなく意図的なものである。 天使が患っている病気は既に末期でいつ命を落としてもおかしくない状態なのだが、祖父の豪六によって擬似「生命E」を投与された事で延命できるようになった。 だが、副作用として過激な行動をするようになってしまい光輝や神堂をたびたび弄んでは名前に反して悪魔のような笑みを浮かべている。 本来の天使が望んでいた事は健康になって友達と仲良くなって遊ぶなど普通の生活がしたかっただけであり、彼女もまた一連の騒動に振り回された犠牲者でもあった。 天使は最期にこれまでの行いを神堂に謝罪して自身の残り少ない命で豪六に銃殺された光輝を生き返らせる事を彼女に頼み、今まで自分を支えてくれた茜や青春を教えてくれた光輝に感謝してその短い生涯を終えた。 10年後、結婚した光輝と歩美の間に生まれた2人目の子供は天使と同じく泣きぼくろがある。 一度は命を落とした光輝は天使の命によって救われており、その子供は名前も同じで茜の事も覚えているなど天使と同一人物の可能性が高く長女の光と同じく光輝にはよく懐いている。 あんず 神楽一族の生き残りの少女で本作品のマスコット的存在。 一族では能力に関して特にずば抜けていたようで随所で活躍を見せるが、精神的に幼いため光輝に口が臭いなど遠慮のない発言や傍若無人な行動で歩美を振り回すなどトラブルメーカーになる事も多い。 歩美を慕う一方で光輝は家来としてこき使い神堂に対しては苦手意識を抱き、ロミオとは師弟のような関係を築いている。 10年後、推定21歳になったあんずは結婚した光輝と歩美の元でニートとして過ごしていた。 あんずとは昔から反りが合わない光輝にとっては歩美と娘2人との結婚生活を満喫できないため疎ましく思っているが、歩美があんずに甘いため居候を続けていた。 しかし、娘2人がかつての天敵を彷彿するためさすがのあんずも敵わず最初は逃げる口実として茜の支援で設立した探偵事務所に引きこもるが、最初に受けた依頼をきっかけに爆発的な人気を得た事で結果的に中川家の家計を大きく支える事になり引き続き居候する事になった。 ロミオ 歩美と同じクラスにいる男子生徒。 銀髪で「FU☆」という独特な語尾を付けて話す一見チャラいキャラに見えるが運動神経がずば抜けているため体育祭では切り札として温存されていたものの、普段から予測不能な言動を繰り返しているため彼の起用はハイリスクハイリターンである。 彼が生まれた土地は凄惨な環境で昔は傭兵として活動しており、やがて「シーカー」と呼ばれるが裏切りと利用されては始末されかけるの繰り返しでロミオはいつしか人を信用しなくなってしまった。 当時の古傷が額に残っており、彼にとって苦い思い出のため普段は銀髪で隠している。 その後の経緯は不明だが、日本に渡り光輝と歩美をKONOE COMPANYから護ろうとする神堂に雇われ任務を続ける中で次第に光輝と歩美の絆に希望を見出だした事で光輝にとってかけがえのない同性の親友になった。 10年後はYouTuberとして成功を収め、美樹と愛子と共に世界で活動している。 茜(あかね) センター分けストレートでスーツを着ている天使の付き人。 ほとんど感情を出さないが、あんずや天使の行動に昭和のようなリアクションをするなど意外とノリがいい。 あんずと同じく神楽一族の生き残りであり、本名は「神楽アカネ」。 神楽一族が滅んでしまったのは彼女がKONOE COMPANYに所属した後に豪六によって里の情報を吐かされたせいであり、茜はこの出来事がトラウマになっている。 天使とは付き人になってから茜にとって大切な存在になっており、余命僅かの天使からこれまでの感謝を伝えられた後に彼女の命によって生き返った光輝に天使の分まで生きてほしい事を涙ながらに伝えた。 10年後はホームレスになっていた茜を光輝達が発見、それからヨーロッパで4年間ゲームの修行をした事でプロゲーマーとしての才能を開花させた。 そして光輝と歩美の第2子でもある天使と瓜二つの子供と出会い、茜はかつて護れなかったひとりの少女を今度こそ護る事を誓うのだった。 本作品の登場人物では数少ない見た目が大人のキャラだが、10年後も容姿は全く変わっていない。 竹井(たけい)美樹(みき) 国仲(くになか)愛子(あいこ) 歩美の友人で彼女とは付き合いが長いようで学校内では常に一緒に過ごしている。 美樹はベリーショートで背が高く見た目通りサバサバした性格。 愛子はおかっぱボブで高校生としてはかなり小柄で、あんずに自身と体型が変わらない事を指摘されてショックを受けていた。 実は茜の部下であり、いつも歩美と一緒にいるのは監視目的の意味合いも含まれている。 しかし、美樹は歩美と一緒に過ごすうちに次第に情が移ってしまい自分の行いに迷いが生じてしまう。 一方、愛子は美樹と異なり既に割り切っているようで今後どうするかで迷っている美樹に任務をやめる事も勧めていた。 その後、天使が歩美から力を奪う事を決めて時間稼ぎとしてロミオと交戦して一時は目的を果たすものの再び戦った時は戦法を変えたロミオに敗北、彼に諭されて2人は考えを改める事になった。 10年後はロミオと共に世界を救う活動を続けており、美樹は当時の事で罪悪感を抱えていたが歩美は2人が友達になってくれた事に感謝して現在も良好な関係を築いている。 愛子は10年後もほとんど背が伸びておらず、年相応に成長したあんずが愛子より身長が高くなり彼女から背が縮んだと指摘されて10年前のようにショックを受けていた。 3バカ 歩美の親衛隊の中心メンバーとして活動する筋肉質の男とメガネをかけた男のコンビが普段のロミオとまとめて光輝から3バカと呼ばれている。 ロミオを除き2人は歩美への想いが強く彼女にしょっちゅうアプローチしているが、そのたびに光輝に阻止されている。 学校のモブ男子と同じく、光輝が羨ましい思いをしたら辛辣に接している。 10年後も光輝や歩美達と交流を続けているが、愛しの歩美が結婚した事に未練タラタラで会うたびに光輝を殴っている模様。 他の登場人物のように別に特殊な種族でも隠された素性もないただの一般人からか歩美は彼らの名前を覚えておらず、2人は名乗ろうとするも美樹と愛子が現れてスルーされた事で彼らの名前は最後まで判明する事はなかった。光輝はここぞとばかりに2人に対してほくそ笑んでいた。 直也(なおや) 光輝と同じクラスの目つきが悪い男子生徒。 3バカの2人と同じく羨ましい思いをする光輝に殺意を向けている。 体育祭ではモブ男子と共にモブ女子のおっぱいのために奮闘する。女子生徒は神堂に洗脳されてただけなのでざまぁと言いたくなる結果に終わったが。 近衛(このえ)豪六(ごうろく) KONOE COMPANYのトップで天使の祖父。 神堂の力を表向きでは世界中の命を救うために必要と発言していたが、実際は力を利用して神になり世界征服を企む典型的な外道。 歩美の8年前の交通事故は密かに彼女についてきた神堂をつけ狙っていたKONOE COMPANYのトラックが衝突した事による悲劇であり、天使は豪六が開発した擬似「生命E」を投与された事で行動が過激化した事で光輝達を翻弄させたため結果的に本作品の騒動における全ての元凶でもある。 孫でもある天使に対しても道具程度にしか思っておらず、裏切った茜を用済みとばかりに天使を操り人形にして葬ろうとするが力を取り戻した神堂の力によって重傷を負うも悪あがきで光輝を銃殺して取り乱す神堂を嘲笑うが、最後は操り人形から解放された天使にとどめを刺されてしまうという因果応報の末路を迎えた。 ♡主な用語● 生命E(エネルギー) 神堂が過去に命を落とした歩美を生き返らせるために自身に秘めた力を魂に変換して分け与えた事で歩美は生き返るが、以降は彼女が精神を取り乱すと天変地異が発生する体質になってしまう。 この世界の神様でもある神堂に秘められたエネルギーは寿命に換算すると10万年で地球を1000回も破壊できるほどの無限に等しい量が歩美の体内に収まっている。 三坂高校(みさかこうこう) 光輝達が通っている埼玉県の三坂市にある高等学校。 日頃から殺伐としており、特に光輝と神堂が所属するクラスのモブ男子は授業を抜け出してまで羨ましい思いばかりしている光輝を何度も粛清しようとしたりモブ女子は派閥があって協調性がない。 さらに担任もそんな状況を容認して放置したり授業中に騒がれると体罰したり退学をちらつかせて脅すなどブラック企業に等しい。 神楽(かぐら)の一族(いちぞく) 気を駆使して探し物などを見つける能力を持ち、耳が尖っているのが特徴の民族。 茜が豪六に情報を吐かされた事で彼女とあんずを除きKONOE COMPANYとの戦争によって全滅してしまった。 KONOE(コノエ) COMPANY(カンパニー) 天使と茜、美樹と愛子が所属している謎の組織。 トップの豪六からの指示により歩美の体内に収まった神堂の生命Eを奪おうと光輝達に接触する。 長年、神堂をつけ狙っていたが最終的に豪六が命を落とした事によりKONOE COMPANYもそのまま瓦解したと思われる。 疑似生命E(エネルギー) 豪六の開発によって生み出された不完全な生命E。 病気の天使に投与した事で彼女の体調は回復したが、同時に行動が過激化するという致命的な副作用が起きてしまった。 ♡余談● コミックのカバーを外すと登場人物は下着姿になっている(第8巻のみ収録話がシリアス展開なのもあり歩美がその事にツッコミを入れている)。 第4巻のデジタル版のみ特装版も販売されており、矢吹健太朗など豪華ゲストによる寄稿イラストなど様々なおまけが収録されている。 本作が完結した同年の冬から週刊少年マガジンにて『恋か魔法かわからない!』が2021年2・3合併号から35号まで連載されていた。 「追記・修正したら、世界滅んじゃうよ?」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 読みにくい。句読点の位置がおかしい。「○○するが誰々が××したことで云々なるが」等の重複した表現も気になる。一行が長すぎるからそうしたことが起きる。もう少し改行してみてほしい。 -- 名無しさん (2020-12-31 09 19 44) ↑代理作成した者です。とりあえず、文章を自分なりに何点か修正してみました。不自然な所が残っていたらすみません。 -- 名無しさん (2020-12-31 11 08 06) 「神堂から胸を揉まれて」はミスなのかそういう性癖なのか… -- 名無しさん (2020-12-31 11 33 12) 恋か魔法かわからないが打ち切り…。 -- 名無しさん (2021-07-28 11 42 10) 名前 コメント
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登録日:2021/07/12 Mon 00 09 29 更新日:2024/03/29 Fri 01 46 06NEW! 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 P・グレゴリー卿 ダミアン・ポッター ツッコミどころ満載 トンデモ本 パロディ 意外と的確なツッコミ 本気かどうか判断に迷う本 渋谷幸雄 謎本 邪悪の石 本当は恐ろしいハリー・ポッター 注意!『ハリー・ポッター』ファンには不愉快になる表現が多数含まれている書籍です 『邪悪の石 本当は恐ろしいハリー・ポッター』とは、P・グレゴリー卿著、渋谷幸雄監訳による書籍。 2002年に同朋舎から発行、角川書店から発売されている。 概要 タイトル通り、『ハリー・ポッターシリーズ』を解説している非公式の謎本である。 ただ、装丁も結構立派であり、謎本にありがちな安っぽさはあまり感じられない。 2002年発行であり、日本語版は『アズカバンの囚人』までしか出ていない時期だが、『炎のゴブレット』の内容にも一部触れられている(穿った見方をすれば先行ネタバレと言えなくもない)。 著者のP・グレゴリー卿の正体については「謎のイギリス人」というだけで、今現在に至るまで一切不明である 。 というか監訳者の渋谷幸雄氏も含めて一切プロフィールが載っていない上、現在でもネット上でほとんど情報が出ず、色々な意味で非常に怪しい人物(一応渋谷氏については「ミラノ超自然学協会会員」というのは確認できるが、この団体の情報も不明である)。 根本的な話、このP・グレゴリー卿、本当に実在しているのかも怪しい (*1)。 そもそも、「イギリスのWebで話題になっていたサイトを翻訳した」という割には、肝心のそのWebサイトのアドレスがどこにも記載されていないのである。 つまりこれみたいなもん 日本人にはあまり実感がないだろうが、2000年代初頭ぐらいにはハリー・ポッターシリーズへのキリスト教徒からの攻撃はかなり激しかった。 特に歴史的にキリスト教の教義を重んずる風潮の強いアメリカでは、キリスト教保守派の親や団体によるハリー・ポッターシリーズの図書館貸し出し規制や撤去運動が持ち上がったほどである。 実際、キリスト教の教義からすれば「魔法使いがヒーローとして大活躍する」小説など邪悪の極みであり、あってはならない存在なのである。 本書もその系列に当たる、「ハリー・ポッター世界はこんなに邪悪なのだ」と警鐘を鳴らす書籍である。 + という建前だが…… 中身を読むとわかるが、 著者が本気でハリー・ポッターを邪悪なものと考えてこの本を書いているのかはかなり疑わしい 。 というよりも、そのような批判を パロディして皮肉っている だけなのでは?という疑いもかなり強い。 後述するが、解釈がいちいち邪悪極まりないように曲解されていることを除けば、この著者はこの時点で出版されている関連書籍(本編だけでなく、『クィディッチ今昔』や『幻の動物とその生息地』など)をほぼ全て丹念に読み込んでいるし、内容についても普通に「面白い」と評価している節が強い。 少なくとも、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン 超常心理分析書』のようなただひたすら雑な謎本とは一線を画する出来なのは間違いない。 なにせ後書きで、 二〇〇一年十一月二十三日、私はグレゴリー卿のサイトを発見した。 すぐに翻訳の意思をメールで伝えると、美しい封筒に蝋で封印された手紙と本書の原稿が届いた。 手紙にはいくつかの条件が記されていた。 原稿のコピーを絶対に取らないこと。翻訳が完了したら原稿を返却すること。緑色の表紙にすること。 ―――こうして本書の出版は成立したが、約束の原稿返却の十二月二十三日、指定場所のミラノ・ドゥオーモ広場前で私は奇妙な出来事に遭遇した。 人ごみでごった返すなかから緑色の犬が突然現れ、私の手から原稿の袋を咥え、持ち去ってしまったのである。 あわてて部屋に戻ると、グレゴリー卿からの原稿受領証と「まえがき」の原稿がドアに挟まれていたのだ……。 (訳者あとがきより引用) という あまりにも荒唐無稽なこと を書いているのだ。 どうも、「こんな本の内容を本気にするんじゃねえよ」という隠れたメッセージであるような……。 内容 本書は二部構成になっており、第一部はハリー・ポッター世界に関する解説(及びツッコミ)で構成されている。 ……実は、「結論」に当たる部分が邪悪ではあるが、ハリポタ自体が割とシニカルな作風なこともあってか、考察部分に関しては かなり正解に近く 、2002年という出版年を考えると、謎本としてのクオリティは地味に侮れない完成度だったりする。 また、ツッコミ部分に関しても論理的かつ妥当なものが意外と多い。 ダーズリー一族がハリーをいじめるのは人間として当然の感情、むしろ悪魔の子なのだから普通の事 →ダーズリー一族も問題があったことは間違いないが、 魔法界側の対応があまりに杜撰かつダーズリー側へのフォローが不足していた ことが後々明らかになっており、ダーズリー一族も一面から見ると被害者であったのも疑いようもなく事実であったので、割と当たっている。 流石に、「ハリーによるダーズリー一族への復讐劇は未来永劫続いていくだろう」という予測は外れているが…(最終巻で和解している)。 クィディッチは血を見るのが大好きな魔法使いたちの殺人ゲームである → 実際ルールがかなりツッコミどころ満載 なのは割と的確な事実なので、「殺人ゲーム」という辺りは過剰な表現だとしても、「スニッチを取るまで何か月でも続くのに、選手交代を認めないルール」とか、「ブラッジャーの存在」とかについては 危険すぎるだろ というのは大体あっており「血を見るのが大好き」については否定しきれない。 クィディッチ今昔でも、「スツーシング(*2)戦法の禁止」ルールに強い拒絶反応が示されたことはハッキリと書かれているので、結構最近まで非常に荒っぽいスポーツだったのは公式設定に沿った事実である(*3)。 また更にクディッチ今昔の公式設定でかつてあった700の反則行為のうちには「キーパーの首を段平(幅の広い刀)で切り落とそうとする」「斧で相手を攻撃する」と言った明確な殺傷行為がいくつかある。 このため認められてこそいない非推奨行為であるものの、殺人レベルの行為がクィディッチのプレイヤーの中で横行していた事実は否定のしようがない。 また、クィデッチ今昔によると「クレオスシアン」なる、落下してくる岩を頭に付けた鍋で受け止めるという競技があり、そちらは危険すぎるという理由で禁止されるまでは結構人気があったという。また、爆弾のボールでやる球技もあったそうな。 ある意味では、公式ハリー・ポッターの方が後述の本著におけるパロディ『吊るしバレー』をも部分的に凌駕している例である。 マグルはアメリカ英語でマリファナたばこのこと → 本当 。ただし、J・K・ローリング氏は「mugg(間抜け)を元にした造語」と語っており、被ったのはあくまで偶然であるらしい。 スネイプは実は差別される家柄の出身だった → 本当 。また、「スネイプはいじめられっ子だった」というのも大体あっていた。 「ハリーのことを歪んだ愛情の目線で見ていた」というのは作中描写からするとありえないだろうが……(*4) ホグワーツ創設者たちは自分たちの記憶をどこかに封印していて、いつか蘇って世界を征服する時を待っている →完全に合っているわけではないが、グリフィンドール以外の3人の創設者ゆかりの品は 世界を征服しようと企む邪悪な魔導士の復活の材料 にされており、なぜか微妙にかすっている。 ホグワーツでは体罰が十~二十年前まで横行していた →作中の描写からなんとなくその辺は推察できる事実である。 少なくともフィルチが拷問の経験がある、というのは本人が匂わせているし 。 当人が嫌われ役だったのでなんとなくスルーされがちだが、2巻におけるホグワーツ教師陣の ロックハートに秘密の部屋探索を押し付けよう という行動にツッコミを入れているのも何気にポイント高め。 (ホグワーツの教師たちはほとんどがロックハートが口先だけの見栄っ張りであると気づいており、そんな彼に危険な秘密の部屋の調査を任せたらほぼ十中八九死ぬ=遠回しなイジメ殺人と言うのは割と正しい指摘である。 もっとも、該当シーンでは「生徒が秘密の部屋に連れ去られた」ことが分かっただけで、この時点では「秘密の部屋の入口はどこか?」「どうすれば秘密の部屋に行けるのか?」については教員たちも知らないので、「秘密の部屋に行って死んで来い」という意図はなかったはずである。雲隠れに追い込んで放校処分にするついでに、積もり積もった鬱憤をぶつけた、というところだろう) いくらルーピンの境遇が哀れだったからと言って、教師にするのはダンブルドアの職権乱用が過ぎるのではないか? →実際3巻でハリーたちがこのせいで命が危うくなったのは事実である。色々と事情があったのも間違いないが、 危険な人狼を教師として雇い入れながら、その危険性を完全に監督できていなかった のは客観的に見てダンブルドアの責任というのは割と的確な指摘だと言える(もっともこれはヴォルデモートがホグワーツに掛けた呪い(*5)の影響もあるようだが)。 流石に、「いざというときのため、人狼を手元に置いておくことで他の教師に脅しをかけていた」というのはダンブルドアを悪く取りすぎているだろうが……。 ダンブルドアは実はお気に入りの少年をストーキングする少年性愛者 → 後々本当にゲイだった ことが明らかにされており、なぜかこれも公式設定にかすっている。ただ、公式では「グリンデルバルド以外にダンブルドアが愛した相手はいない」とはっきり明言されているので、「ハリーや学生時代のトム・リドルのことも性愛の対象として見ていた」というのはありえない。 なお、上記のように合っていたりかすっていたりまっとうにツッコミを入れている部分も多いが、「ホグワーツでは上級生になると闇の魔術を教えられる」とか、「ジェームズたちは夜な夜な動物になって夜の森でメスの動物相手に性欲を発散していた」とか、「時にはダンブルドアは自分でメスの動物に変身してその性欲の宴に混ざっていた」とか、 割と本気で悪意満載に曲解された部分 もまた多いので、読まれる際はその辺りに注意していただきたい。 ダミアン・ポッターと魔法学校 二部仕立ての本書の2/3ほどを占める中編小説。これが「ほんらい語られるべき物語」であるらしい。 タイトルからわかる通り、本家ハリー・ポッターのブラック極まりないパロディ小説である。 ハリーに当たる少年、ダミアンが「ホーメン魔法学校」に通う……というまぁ大体想像できるストーリーである。 ……が、「コンセプトがブラックすぎる」という点はさておいても、原文(あるのなら)が見つかっていない以上評価しづらい部分はあるが、 純粋に小説としてのクオリティがあんまり高くない という割と致命的な難点を抱えている。 展開が割と雑で場当たり的であるし、原作における敵役であるマルフォイやスネイプ、ヴォルデモートに当たるキャラが出てこないせいで、 邪悪な魔法学校なのに妙に居心地がよさそう なのはいかがなものだろうか……。 登場人物 ダミアン・ポッター ハリー・ポッターに相当するキャラクター。みなしごで親戚のドーン一家に預けられて育てられた……というのは大体ハリーと同じ。 ただし、こちらは非常に恨みがましく、大体ドーン一家への復讐のことしか考えていない。 当初はホーメンの残酷な風習に戸惑っていたが、次第に馴染んでいき、最終的に幼馴染の女の子を誘拐して監禁する凶行に走る。 マーク・デーヴィル ロン・ウィーズリーに相当するキャラクター。 しかし、貧しくも暖かい家庭で育てられたロンとは対照的に、こっちは典型的なDQN一家で虐待されて育ち、ホーメンに追いやられたという経歴。 境遇がかぶっているのでダミアンとは親友になるも、あんまり大した活躍はしていない。 「ガールフレンド」と称した悪魔に魅入られるが、 ダミアンに見捨てられた 。 パサリアンという兄がホーメンに通っていたが……。 ベイロック・アスタロート ハーマイオニー・グレンジャーに相当するキャラクター。 ハーマイオニーと同じく優等生キャラ……なのだが、 初対面のダミアンとマークに自分が父親にレイプされた話を嬉々として語りだす 別ベクトルでヤバい人物。 父親に復讐するために自らホーメンに入学し、呪いの呪文を習得しようと呪い学の教師と…… なお、見ての通り主役3人は全員悪魔を想起させるフレーズが名前に入っている。 ハグリッド/イゲール ダミアンにホーメン魔法学校への入学を勧めた人物。……え?なんで名前が2つあるかって? なぜか70ページではハグリッド、148ページではイゲールと全く別の名前が書かれているからである 。 翻訳がいい加減なのか、原著からしてこうなのかは不明だが、わざわざここだけ原作と同じ名前を使う必要性もないので、多分イゲールが正解なのだろうが……。 なぜか本編に全く出てこないが、それには理由があり…… なお、一応ハグリッドに相当するキャラとして「隻眼で片足が義足の巨漢のオカマ」というキャラが登場しているが、 常に生徒から自分にピッタリ合う体のパーツを奪おうと企んでいる 危険人物である。 ブーゲンハーゲン ホーメンの校長。もちろんダンブルドアに相当するキャラクターである。 どれだけ残酷なことをするのかと思ったら、入学の時以外全然出てこないので空気。 図書館長 小人族。原作に相当するキャラクターは見当たらないが、強いて言うなら予言者としての力を持っているのでトレローニー先生に当たるキャラだろうか? 教師なのに生徒嫌いだったが、ダミアンとは妙に馬が合い、色々と教えてくれる恩師的キャラ。 用語 ホーメン魔法魔術学校 原作のホグワーツに相当する魔法学校。なお、寮の数はアルファベットに相当する数だけあり、かなりのマンモス校……だが、 数十人単位で死者が出ている とんでもないブラック学校である。卒業の条件がメチャクチャ厳しく、卒業までに一度も最優秀寮に選ばれないと永遠に卒業できない……が、それ以前に 7年生き残ること自体が難しい らしい廃校にならないのが本当に不思議である マンモス校で七年生き残れない設定なのに死者が数十人しかいない謎 ちなみに、組み分け試験は「自分の一番嫌いなアルファベットを書くこと」。そして、書いたアルファベットの寮にそのままぶちこまれる。ダミアンは「ドーン」、マークは「DISTITUTION(極貧)」、ベイロックは「DAD(父親)」のDをそれぞれ書いてD寮に所属することになった。X寮とか振り分けられる人がいるんだろうか? 毎週金曜日は朝の4時44分から 人間の死体の解体の授業 があり、朝食には解体した死体のパーツが出される。 実は、ブーゲンハーゲンの双子の弟であるパウロ・ブーゲンハーゲンが校長を務める「ホーメン魔法魔術学校」(なぜか「グリフィンドール」という寮の名前が確認できる)と、ブーゲンハーゲン(なぜかファーストネームがどこにも出てこない)が校長を務める「ホーメン黒魔法魔術学校」があり、両者ともに豊かな魔法の才を持つダミアンを引き込もうとしていたが、「無印」の方に所属するイゲールが勝手に「黒」の方へと行く切符を捨てていた。 が、イゲールが肝心の汽車のホームの場所を伝え忘れていたせいで、ダミアンは「黒」の方へと行く羽目になってしまったのである 。なんというアホくさい理由……。 ちなみにホーメン行き特急はデーモンズ・クロス駅6と5/6番線から出発で、「黒」の方に行く特急はデーモンズ・クロス駅6と6/6番線出発。それ7番線じゃね? なお、基本的に「黒」の方に行く生徒は家出同然に流れ着いたか、あるいは親に売られたかした生徒だけで自発的に来る生徒は珍しいらしい。 吊るしバレー 多分クィディッチに相当するスポーツ。 1.両チーム25人のプレイヤーを用意します。 2.フィールドはそれぞれのチームごとに25マスに区切られており、ここに各チーム1人ずつ立ちます。 3.全プレイヤーの首に縄をかけ、天井から吊るします。 4.フィールドに狂犬を放ちます。つまり首絞めが苦しくなって緩めたりすると、フィールドに落ちて狂犬に食われます。 5.ボール(骸骨)を蹴りあって、落としたら相手チームに1点入ります。 6.どちらかのチームが150点獲得するまで終わりません。なお、脱落者が出たら新しいプレイヤーを補充します。 ……という残酷どうこう以前に、 ゲームとして成立するの? と突っ込みたくなるようなトンデモスポーツ。 ダミアンはこれのエースプレイヤーとして期待されていたが、 こんなもんやりたくねぇ という小説の主人公としてあるまじき感情人として至極まっとうな感情から、この運命を捻じ曲げるべく奔走することになる。 ちなみに「無印」の方のホーメンには「吊るしサッカー」という競技があるらしいが、詳細は語られてない。まぁ大体想像はつくが 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「ホグワーツ創設者たちは自分たちの記憶をどこかに封印していて~」これも組み分け帽子という形で当たってるな。写真や絵画の人物にも意志がある、というのが事前に明かされていたとはいえここまで予想できるのは凄い -- 名無しさん (2021-07-12 00 32 57) 著者・監訳者の件とか後書きの件とか知らなかったなぁ… トンデモ本の中では意外と真面目な本だったのか…(相対的に) -- 名無しさん (2021-07-12 00 51 18) 著者が正体不明の外国人ってところに忍殺みを感じる。 -- 名無しさん (2021-07-12 09 15 59) ベイロックは呪い学の教師と何をやったのだ? まぁ察しは付くけど -- 名無しさん (2021-07-12 09 21 31) 読んだことないけどもしもハリー・ポッターがホグワーツじゃなくダームストロングに入学していたらみたいな感じかな? -- 名無しさん (2021-07-12 12 14 41) こういうトンチキ本はなぜか定期的に読みたくなる魅力がある -- 名無しさん (2021-07-12 15 49 35) 3巻時点で「ダーズリー一家がハリーを嫌うのも仕方ないのでは」っていう視点を持てるのは凄いな -- 名無しさん (2021-07-12 16 51 55) そもそも養育費もらってなかったしね… というかロックハートがトンズラすることくらい先生方はわかってたんじゃ?「厄介払いができました」ってそういう意味だと普通に思ってた -- 名無しさん (2021-07-12 17 09 46) ↑もしそうならまさか生徒2人が恫喝して凸らせるとは夢にも思わなかったろうな -- 名無しさん (2021-07-12 18 02 37) 一部の方はまさに”当たらずと雖も遠からず”ってやつか。 -- 名無しさん (2021-07-12 18 48 11) 「ハリー・ポッター世界はこんなに邪悪なのだ」という言葉も、魔法使いによる一般人差別とか魔法省の腐敗とかの要素を考えると、「おとぎ話のような夢いっぱいの世界というわけではない」というのは当たってるかも… -- 名無しさん (2021-07-12 20 06 11) ジャック・チックの『Dark Dungeons』みたいなマジモンに影響を受けた半端にマジな人かもしれんのが恐ろしいところなんだよね…… -- 名無しさん (2021-07-12 20 36 13) ↑2 案外英国社会の風刺小説でもあるからね。ハリポタ。 -- 名無しさん (2021-07-13 01 59 15) 「ホグワーツでは上級生になると闇の魔術を教えられる」ってのもあながち間違いないじゃなかったはず。まあこれは現実でも入学ほやほやの新入生にいきなり危ないことをやらせず徐々に難易度上げていくのは当然だから比較的予想しやすいネタかもしれませんが。 -- 名無しさん (2021-07-13 02 44 01) 後書きのくだり「流石に作り話だろ……?」って言いたくなる……なるんだけど、本当だったらというロマンが揺さぶられるのもまた事実 -- 名無しさん (2021-07-13 07 20 30) 当時近所の図書館にあって読んだけど、解剖学だかの授業描写は図書館に置いたらアカンと思った記憶 -- 名無しさん (2021-07-13 09 17 46) ホーメン・ホーメン・ホッホッホー -- 名無しさん (2021-07-13 19 29 17) なんだこれw昔ハリポタのファンだったけどこの本の話初めて聞いたんだがw -- 名無しさん (2021-07-16 01 27 51) ↑11 まあ多分(絶対とは言い切れないのはアレだが)そういう意味なんだろうけど、それはそれで色んな意味で英国っぽいイビり方ではある。ロックハートが無能通り越して迷惑なのは明白ではあったけど、それなら普通に解雇すりゃよかろうに…(本当の実力も知らずに雇ったホグワーツ側の人を見る目も疑わしいし) -- 名無しさん (2021-07-16 04 16 10) ロックハートの件は自分も突っ込みたくなった。逃げ出すに決まっていると読んだ上でバジリスク討伐を押し付けただけじゃジニーは誰が助けるのってなるし。並行して誰かが事態解決の為に動いていた感じも無いし。 -- 名無しさん (2021-07-19 11 30 02) クィディッチって歴史上死者は一人も出てないんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2021-07-19 12 16 05) 「ミラノ超自然学協会会員」所属の情報すらも今は見つからないし、監訳者の渋谷幸雄氏は本当に何者なのか・・・ 意外と有名な英文学の教授の変名だったり・・・? -- 名無しさん (2021-07-19 12 58 54) 謎本という体で謎本を皮肉った本、ってあたりも実にハリポタらしい背景の本だな…ww -- 名無しさん (2021-08-21 13 07 36) トンチキ本のわりに設定かすってるのなんなんだろうw -- 名無しさん (2023-07-01 13 58 29) と学会の本で山本弘氏が紹介してたけどハリー・ポッターの名前でつられて子供が読んだら大変って評価だったな -- 名無しさん (2023-07-29 11 19 39) ハリポタはこんなにも邪悪なんだ!!って言われても、純正ハリポタが割と邪悪なんだよなぁ・・・ -- 名無しさん (2023-07-29 11 54 14) 名前 コメント
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登録日:2011/07/30 Sat 17 07 07 更新日:2024/05/20 Mon 21 01 02NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 PTA ある意味悪の組織 お前らの天敵 みどりのおばさん ポール・トーマス・アンダーソン 不愉快 地域 婦人団体 学校 差別 強制? 教育 無駄 社会問題 絶対に許さない 行き過ぎた正義 親 非営利団体 PTAはParent・Teacher・Association(ペアレント・ティーチャー・アソシエーション)の略で決して「パパさん達の集まり」ではないし、「パパ・とうさん・アニキ」でもない。 当然「パンツたくさんありがとう」でもない。 「健全なる教育」「子ども達の安全」「充実した学校生活」の支援を目的に、全国各地の学校単位、あるいは市町村単位で設けられる組織(*1)である。発祥はアメリカ。 幼稚園や認定子ども園から高校や高等専門学校を指し、それらに通園通学する児童生徒の親や教師によって構成される。 【概要】 【PTAの活動 (ライト編)】PTAのメリット 【PTAの活動(ダーク編)】①勝手に入会させ、退会も認めない ②無茶な役員職と業務の押し付け ③膨大、しかし意味も意義もない仕事 ④一部の人間の暴走 ⑤PTA会員と非会員の差別 ⑥解決が難しい… 悪行 【なぜそんな組織が現存しているの?必要なの?】 【概要】 法人格を持たない民間の任意団体(*2)で、結成・加入を義務付ける法律の規定は存在しない。 なんだったら法律で規定された名称ですらないので、地域によっては「父母会」「保護者会」と呼ばれる(*3)ことも、学校に対応するPTAが存在していなくても法的に問題なく、その運営も団体内部に委ねられている。 【PTAの活動 (ライト編)】 通常は子どもが入園・入学すると、その保護者(特に母親)が勧誘を受け、入会するかどうかの意思決定を求められる。自治体によっては会費が必要な場合が多い。 あくまでも入会も退会するも任意。 入会すると会合等に参加でき、地域によって詳細は異なるものの、大抵は月に何度かの会合を開き、教育の内容の報告、問題点、懸念事項等についての話し合いが行われる。 場合によっては主催として子ども達の為のイベントが開き、学校行事にも役員などが来賓として参加するケースもある。 学校周辺や通学路の清掃、(みどりのおばさん的な)登下校時間における保護監視活動等、地域ボランティアに類する活動も行う。 PTAのメリット 学校教育の実情を常にかつ身近に把握できる。 必要とあれば直接あるいはPTA協議会を介して教育課程の内容に要望を出せる。 新たに引っ越してきた児童生徒やその保護者に対する重要な窓口としての役割も担い得る。 先生方も全ての生徒に目を光らせることは学校内でも難しく、ましてや学外にまで目は行き届かない。 学外の事象にまで学校が介入する必要はないかも知れないが、学外で起きている問題が学内に持ち込まれることだって起こる以上、学外を無視するわけには行かない。 公立校の場合、大多数は数年ごとの転勤が常で、どうしても地域の実情には疎い。 地域社会に根付いた独自の視点を持つ親が、意見を述べることは、教育にとって重要である。 1人では言いだしにくいことも、集団で話すならば問題教師の体罰なども、PTAで情報を共有することで明るみとなり(*4)、解決につながることだってある。 【PTAの活動(ダーク編)】 PTAに明確な法的規定がないため、素人が前例を頼りに手探りでどう運営しようと内部の問題は(表にでない限り)違法となりにくい(でもバレない)。 そのため、下記に代表されるPTAのダークな側面が最近取りざたされるようになってきた。 ①勝手に入会させ、退会も認めない 「入会してないのに会費の請求が来た」「強制的に入会させられていた」などの訴えは昔からあったが、近年特に報道されるようになった。 「PTAへの加入は義務」という誤解はPTAに肯定的な人だけでなく否定的でも持っている場合が多いが、法的にも完全な誤り。 新たに入学・転入した児童生徒の保護者を勧誘することには問題はないが、本人の意思を無視して入会させたり、会費を徴収したり、不利益をちらつかせて会合への出席を求めることは基本的人権のうちの「所属の自由」を侵害する行為である。 入会申込していない人を強制的にメンバーにし、強制的に会費を取り上げる行為は強要、恐喝の刑事罰に問われることもあるのだ。 また、学校が保護者の承諾も得ずに連絡先などをPTAに通知すれば、個人情報保護法違反。 「昔からやってるんだからPTAへの加入強制は当然」という感覚に染まると、いつの間にか犯罪者になっていることがあり得るのでので注意しよう。 教育を受けさせるのは義務だが、学校とPTAは別組織で入会はあくまでも任意。 人を集めれば、当然そこに好ましからざる人が紛れている可能性(*5)を否定できない以上、PTAによる迂闊な連絡先の流出で我が子の被るリスクも忘れてはいけない。 ②無茶な役員職と業務の押し付け 特にトラブルが発生しやすいのが、この役員決め。 専業主婦を前提とするシステムが改善されていない多くのPTAは完全無償である場合がほとんどで、その自称ボランティア(下記③参照)が「シングル家庭や共働きの家庭ではとても出られない時間帯」が当てられることが多いせいでもある。 事情の確認のために仕方ないとは言え、プライバシー、それも親自身どころか家族のプライバシーに属することを多数の保護者の前で申告させ、挙句「全員が納得していないから」と結員を押し付けることすらある。(*6) 中には順番を理由に要介護者がいる家庭や当人が病気の保護者を強制的に役員などに任命し、両立困難を訴えても「私は仕事と両立しているのだから、当然お前もそうすべきだ」という屁理屈で黙らせようとするPTAが社会問題化している。(*7) どう考えても悪意による吊し上げとしか言えない。 PTAではなく自治会の話ではあるが、役員辞退を納得させるために、「おかねのけいさんできません」と書かされ、他の会員に見せると告げられた障害者が自殺したケースもあった。 事態が報じられて自治会には非難が殺到。裁判所は自殺との因果関係は認めなかったが、プライバシー侵害については賠償を命じた。 PTAの多数保護者の前でのプライバシーに関わる事項申告の強制も、十分これに当てはまるだろう。 執行部サイドとしてみれば苦肉の策なのだろうが、所詮任意団体。 入会したからといって仕事の強制もプライバシー侵害も人格権の侵害も許されない。無理やり任命した挙句、仕事を拒否したことに対する嫌がらせは犯罪だ。 そんなPTAからは脱退した方がいい。所詮任意団体だ。 ③膨大、しかし意味も意義もない仕事 ①~②がなぜ問題になるか、の主な理由がこれ。 「ベルマーク集め、切り取り(*8)」等の非効率な事業 子どもも熱心な会員も特に望まないレクリエーション 大半が面倒くさいうえに意味が無いそれらを週単位、準備作業も含めれば日単位で実施するので、役員は仕事も家庭も放り出して当たらなければならない。 また、日本の常として大半の会員は最低限の活動しか関わらないそりゃ誰も役員なんかやりたがる訳がないので、 これら負担と責任を集中的に役員に負わせる構造と風潮 だったら「やらない」というのは暴論としても、時代に合わなくなっているからこそ効率化は 本当に必要と思われる活動に絞る 活動のための負担を全員に割り振る メールやSNSによる迅速で正確な連絡手段の導入 ………など、現に実施しているPTAもある。 ところが大抵の場合はなかなか進まない。その理由が次だ。 ④一部の人間の暴走 元役員「不合理かどうかなんて関係ない、私はあんなに苦労したのに、後の人がそんな楽をするなんて許せない」 教職員「これは我が校の伝統でして、ずっとPTAの協力を当然としてきました。あなた方の都合でその栄えある伝統を絶やすんですか?」 地域の人「少しでも子どもに関わる地域仕事は、保護者で作るPTAがボランティアとしてやるのが当然だろう。だから、これもやれ」 という非常に自己中心的でしょうもない感情や理屈で口出しをする人に限って発言権を持っていたりすることが多いのだ。 そういう人たちの発言権は、自らがそれらの仕事で苦労したからこそ得たコネクションや周囲の評価に立脚するものであることも多く、逆らうのは言うほど簡単ではない。 そして苦労を押し付けられてきたという点では彼らもまた被害者とも言えるが、被害者が転じて周囲に同様の被害を押し付ける加害者となってしまうという問題はPTAでも健在なのだ。 そしてこういった上や外からの圧力だけでなく、 会員「面倒くさいし関係ないからそっちで適当にやって。でも気に入らなかったら文句は思いきり喚くわよ」 という我関せずな身内からハシゴを外されるケースも決して少なくはない。 また、経理が杜撰で使い込みをされているのに気づかなかったり、間違った方向に意欲を燃やした人間が暴走した結果、上記の実質的な加入強制のような法律違反のやり方が横行してしまう傾向が強い。 ⑤PTA会員と非会員の差別 また、卒業式などでPTAから送られるコサージュなどをPTAに入会していない家庭の子には贈らない(親が実費を別途出すと申し出ても)という対応も目立つが、これも実は問題だ。 卒業式は「学校行事」であり、「PTA行事」ではないのだから、「学校行事」として従うべきルールがある。 学校とPTAは別組織で、学校内でPTA会員の子か非会員の子かを差別することは式典における学校のルールに反している。 PTAが独自にPTAの子ども向けの式典を行い、そこで会員のみに配布するなら問題ないが、卒業式と言う場を借りるのにPTAの組織の論理を持ち出す時点で、非常識な振舞である。 ⑥解決が難しい… だが、こういったPTAの問題点を学校や役所に相談してもあまり強く出られないことが多い。 PTAと学校があくまでも別組織である以上、学校側も強く出るのが難しい。 下手に干渉すると学校による保護者への圧力とさえ取られかねない。 そのうえ学校の先生も慢性的に人手不足であり、学校行事の実施にはPTAの協力が不可欠な実情もある。 現状でPTAがなくなると運動会や入学式・卒業式のような各行事がうまく回らなくなるのは確実なので、学校としてはPTAと対立関係になったりましてやPTAがなくなるような事態は避けたいのだ。 他の保護者としても、子どもを人質に取られている面がある。 自身がPTAを脱退した結果、自分はもちろん我が子が学校で露骨ないじめや仲間外れの対象になってしまうという危険性がある。 子どもが卒業するまで我慢すれば、とりあえずはやり過ごせる。 結果としてPTAに強く出る意欲もわかなくなり、問題のあるPTAのやり方がなかなか改革されないまま現在に至っている。 一方で、こうした状況に異を唱え、改革に成功したというPTAの例も報告されるようになってきている。 やる前は様々な懸念があったがやってみたら案外何とかなった、という例もあるようだ。 こういったダークな傾向から脱皮できるかが、PTAの今後を握っていると言えよう。 悪行 通常、この欄で扱うような文脈で取り上げられるPTAとは、上記までの『単位PTA』ではなく、『日本PTA全国協議会』のことを指す場合が多い。 『PTA全国協議会』は全国各地のPTAの活動を支援し、まとめる組織である。 『教育に悪影響を与える』 誰もが一度は聞いたことがあるはずのこの一言で、子ども達の娯楽を規制しようとする活動もPTAの活動である。 名目はやはり「子どもの健全な教育の為」。 妥当な例も相応にあるが、それでも反発を受けるのは避けられない。 況してや子どもたち自身の意見を完全無視した大人のみの視点による主張などは……と思いきや、その主張がなぜか通ってしまう例もあり、『PTAにはそういった権限がある』と誤解する者もPTA内外問わず存在する。 もはや、監視という名の管理・軟禁である。 そういった態度に何かしら物申した際の常套句は「アンタ子供育てたことないでしょ↑!!!!」 以下にそういったPTAによる『悪行』の一例を紹介する。 ◆PTAが主張する教育に悪影響を与える例 ゲーム、アニメ、まんが、特撮番組 代表例。 1950年代の悪書追放運動は鉄腕アトムすらも焚書にし手塚治虫を大いに苦しめた。 CEROや倫理機構が発達する中でも(もっともそれらを活性化させたのもPTAである)、存在を抹消しようと懸命である。 場合によっては、子供にトラウマを植え付け…もとい注意する為に強制的に見せることもある。 子供が近付こうものなら、激怒する。企業や本屋を。 最近は、エロゲ会社にも抗議をしているらしくアニヲタとしては由々しき事態である。子供はエロゲやれねぇよ! アグ〇スとタッグを組んでいる団体もある。 学生服、体操服 なんでも、ブルマは卑猥なんだとか…。 この発言を最初にした人はフェミニスト(フェミニン)を自称していたのだが、それでブルマーが女性解放運動の産物なのを知らないのは如何なものか?と言いたくなる。 既にブルマー等はほぼ絶滅状態である。 女子学生服のスカートを廃止した学校も現れはじめた。由々しき事態である。 イベントごとの不平等 ここで言う平等とは『学芸会における全員主役化』『運動会における整列徒競走』等、少しズレた平等。酷くなると部活にも口を出す。 練習を頑張った子供はどうなるんだ?、という疑問はタブーとされている。 バラエティ番組 『子供に見せたくない番組ランキング』が有名。 全員集合やオレたちひょうきん族、めちゃイケ、ロンドンハーツ、クレヨンしんちゃんなど人気番組が一度は必ず通る道とも。 「クレヨンしんちゃんを見たこどもが往来でケツを出した光景」を実際に見たことがあるのだろうか? 一方、『見せたいランキング』ではふしぎ発見、プロジェクトX、世界一受けたい授業等が常にランクされる。 なお、ヘキサゴンは両方にランクインしたことがある。 このランキングは2012年を最後に廃止された。その理由として「本来はマスメディア全般に対する意識調査であるにもかかわらず、この部分だけがあまりに有名になりすぎてしまったこと」を挙げている。 インターネット(パソコン・携帯電話・スマホ等) 最近よく騒がれている内容。(ちゃんと調べたりもせずに)子供に不適切だったり、過激だと思われるようなサイトの閲覧を制限させるよう自治体に求めたり、夜間にケータイをさせないように呼び掛けたりしている。 アダルトな内容を含むサイトや何かと危険も多いSNSならいざ知らず、親によってはニュースも禁止という者もいる。 ぶっちゃけ、ネットに関しては俺らも悪い。 ◆極めて特殊な主張 先に挙げたような主張でも首をかしげる人は多いだろうが、時にPTAは首をかしげたくなるでは済まない主張をすることがある。 ここではウソかホントかもわからないような驚きの主張(下手をすれば犯罪行為)を紹介する。 繰り返すが、PTAには「命令する権利」はないし法律でこれらの行為が保証されている訳ではない。 ※事実かどうか定かではありません 都市伝説的感覚でお楽しみ下さい 「棚を移すだけではダメだ!18禁コーナーを撤廃せよ!」 筆者の地元で起こった運動。 学校に近い本屋数件に対して、「こどもの目に触れる可能性がある」としてアダルトコーナーを撤廃させた。 「ゲームセンターがオープンした? 店を畳め!!! なに?嫌だと? 宜しい、ならば毎日押しかけて営業できないようにしてくれる。」 オープンしたて のゲーセンに毎日押しかけ、店をたたむように命令した。 拒否されるや否やこどもが近付かないようにボランティアが周辺を見回りするようになりゲーセンの売り上げガタ落ち、移転を余儀なくされた。 店をオープンするには数多の手続きや建物の建設や改築等、相当の手間や費用が掛かっている。しかもこの場合、オープンするまでは何も言わず開店したのを狙って恫喝や張り込みを行うという極めて悪質な手法をとっており、事実上の営業妨害である。 「キャラクターに『嫌いな食べ物』を設定するべきではない!」 「○○だってたまねぎ食べられないんだよ!」と子供が言ったのを受けて一時期大量に生まれた苦情。 「子供を教育する親は嫌いな食べ物はないのか?」と問いたい。というかそもそもそんな屁理屈を論破してちゃんと(無理強いでなく)食べさせるのが親の役目である。それを放棄してフィクションにいちゃもんをつけるなど言語道断である。 「アンパンマンはエロアニメ」 アンパンマンに対し、『性的表現』について抗議を出したと言う。 曰く、ドキンがしょくぱんまんに恋していると言う設定が気に入らないらしい。 確かに対象年齢的に恋愛表現は若干早いような気がしなくはないが作中では極めてデフォルメかつコミカル寄りな表現が殆どであり、エロ呼ばわりなど言いがかりも甚だしい主張である。というかあの描写とエロを結びつけるあなた方の発想の方がよっぽどふしだrゲフンゲフン。 「家を出入りしているのに靴を履き替えないのはおかしい!」 ドラえもんに対し、このような苦情が来たと言う。 この苦情の後、ドラえもんは地上から3ミリ浮いていると云う設定が追加された。 水着の変更 これはとある地域で起こったことだが、学校指定の水着に対して「水に濡れたときのあのピッチリ感は卑猥だ」となんともアレな主張もとい性癖難癖をつけ、 学校指定の水着を止めさせて水着は自由にするよう求め校則を無理矢理変えさせた。 もっと際どい水着が増えた。結果、その学校の教師は猥褻罪や淫行罪で逮捕される件数が増えた。 一方通行 エロゲ等の18禁コーナーに子供が入ろうとしていたので、注意したら親が激怒。 駄文ではあるが、一つ。こんなわけのわからない人ばっかりなわけではなく、ちゃんとした人もいる。 それから、PTAを憎むあまりに自分が同じような存在にならないように気をつけるべきだろう。ネットの人間もPTAみたいな奴らが多いから。 【なぜそんな組織が現存しているの?必要なの?】 ここまで読んだなら誰もが思うだろう。「不要ではないのか」と。 実際、時代や事情に合っていないなど、(少子化もあるだろうが)活動を大幅に縮小したPTAも多数ある。 しかし、もろもろすっ飛ばして乱暴に結論から言うと、「必要があったから」生まれたという事も忘れてはならない。 地域と完全に密接したPTAは、村社会と同じく、閉鎖的、陰湿、監視、村八分といったワードが常にまとわりつく。 これらははっきり言ってイメージが最悪で、それならばPTAなんて百害しかないじゃん!と思うのも当然であろうが、それが生まれた背景というのも確実に存在するのだ。 【ライト編】でPTAそのもののメリットを記述したが、実のところ「地域の監視」というのは分かりにくい部分で衛生と治安に貢献している。 一例をあげると 登校生徒の見守り 小学生らが登下校する時間に合わせて横断歩道などの安全を確保する。 そこかしこで見られるおなじみの光景であるが、これを公的な機関や学校の教師が行うのはよっぽど人手が余っていない限り不可能である。 往来に不審者や誘拐など常に犯罪と隣り合わせだった時代や地域では死活問題であり、自ら子供たちを守らねばならなかったのだ。 明確な「監視」だが、平時のみならず災害などの予期せぬ事態においても活用される。 不審者の通報と情報共有 PTAにおけるママ友や井戸端会議の陰口…それはもう文字だけでウンザリするイジメの温床だが、こんなものでもいざ不審者や危険な動物、徘徊老人、危険な排水路や崖など近付いてはならない危険な情報があると警告を広めるネットワークとして活躍する。 また下記のゴミ捨て場の監視など、攻撃的な面は場合によって抑止力や処方箋の役割を担う事がある。劇薬だが。 ゴミ捨て場の監視 意外に思われるかもしれないが、集合住宅以外のゴミ捨てにはPTAの監視が影響を及ぼす。 地域に密着したPTAの監視能力は凄まじく、ルールを守らない人に対する村八分だけでなく、自主的な清掃、マナーを守らない危険人物の共有といった活動が行われる。 会費徴収 おかしいだろこれ!どこに正当性があるんだよ!…と思う人も多いだろう。その主張はもっともであるし、実際自治会費に統合して廃止したPTAもある。 この場合、PTA会費ではなく「自治会費」を払っていないご家庭に対する制裁として機能するのがこの陰湿なPTAだったりする。 先程のゴミ捨て場の清掃(地域によってはゴミ回収費用そのもの)もそうだが、災害・消防訓練、催事・祭事、道端や川沿いの草刈り、会館等の維持、水源管理などは多くが自治体で維持しており、国や県や市がやってくれよ、と言いたくなるがそれはそれあちらも人手不足。これらは結局のところ住民自らが行うしかない状態が続いている。 地域インフラは利用するくせに会費は払わず清掃にも参加しない…という家庭もあるので、一概に会費が不当と断ずる事はできないケースは存在するのだ。 と、ここまで書いておいてなんだが、今の時代に必要かどうかは別問題である。 そもそも少子化に加え、共働きが当たり前になっている現代においてPTA活動に割けられる時間は基本的に無い。あくまで必要とされてきた理由と背景を記したに過ぎないという事は留意して欲しい。 自治会の活動に統合されている自治体にPTAは存在しないし(次の論争の種が自治会に変わるだけではあるが)、監視カメラが増えつつある現代においてわざわざ監視の目を増やす必要性にも疑問がある。ゴミ捨て場も集合住宅の管理がなされている事が多いし、そうした住人からすれば同じ地域とはいえ違うゴミ捨て場の管理など知るかというのも真っ当な意見であろう。 メリットがあるにせよ、【ダーク編】に挙げたデメリットを鑑みて、必要かどうか。 そうして初めて是非の議論が前進すると言えるだろう。 追記・修正は教育に少しだけ悪影響与えるザマスからほどほどにするザマス! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- 荒れる恐れがあるためコメント欄は撤去しています。