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佐々木真希 Perfect Gene,Growing Geneに登場。 おそらくFT史上最凶のボスキャラクター -- 名無しさん (2010-03-11 02 12 56) その強さは↑に書いてある通りだが、 PGは神聖弱点の所為で覚醒リィーナやシーズルンに一撃で伸され、 初段吸収攻撃の所為でアルティマテリアルに歯が立たない。 GGでは文字通り無双。 しかしちゃんと準備をすれば、勝つのはさほど難しくない。 ちなみに白龍騎士数体、覚醒イレアナ、全員Sランクで宮殿で防衛戦に持ち込むと、 1ターンキルも可能。 シナリオ5ではプレイヤーで使うことが可能。 -- 名無しさん (2011-01-24 22 34 26) インフレシナリオのインフレボスの象徴とも言える存在。 冗談みたいな能力値を持つため、彼女と戦うまでにちゃんと一般を育てていないと詰む -- 名無しさん (2011-10-20 02 16 55) 名前が独特なうえ、GGでのラスボス時は「とりあえず全部の能力をできるだけ高くしてみました!」って感じのため、厨設定扱いされることもあった ただしGGは一般最上位ユニットが馬鹿みたいに強いのでSランク最高位ユニットで固めていれば大体の陣営で勝てるし、名前や高能力についても作中でしっかり設定・描写されている -- 名無しさん (2019-07-15 14 42 29) おまけシナリオではSランクのこいつと戦えるが・・・シーズルンぐらいしか対抗できないのではなかろうか 全員Sランクといえど初期戦力ではどうにもならない陣営が多い ステータス、特技、耐性のあらゆる点で優れており全オリシナ含めても、こいつ以上の強さのユニットはいないと思われる -- 名無しさん (2021-11-22 23 39 24) 設定が大幅に変わったVTリメイクのVerfectGeneでもラスボスとして健在だが、やはりこの冗談みたいな強さはFTならではのものがある。 GGは大陸統一だけなら最上位ユニット数体でいけるためつい育成をおろそかにしがちだが、彼女に勝つために20体みっちり最上位Sランクを育てておいた方が賢明 -- 名無しさん (2021-11-23 00 54 20) 普通のシナリオなら全能力値200でも手の付けられない強さになるが こいつは300-500のとんでもない能力値を誇る。一般ユニットも最終クラスで200overが珍しくないシナリオなので、ちゃんと育てていればなんとかなるが、 もしマスターや一部の人材だけでイナゴプレイなどをしていると大変な目に遭う -- 名無しさん (2022-06-25 00 39 22) 名前 コメント
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-----12月25日 (木) 天気:晴れ----- なんということか。 クリスマスに私の番が廻ってくるとは。 今日は書きたいことが沢山ある。 いやしかし、書くべきかどうか。 自分の気持ちに整理がつかない今──この日記を通じて、両親に相談すべきか。 私は悩んでいる。 中学生の時は随分と人間を侮っていたようだ。 “恋”というものに溺れ、振り回され、悲しみ、嘆き、苦しむ。 そんなマイナスのイメージしか持っていなかったからなのか。 馬鹿にしていた──ああ、そうさ。 自分はそんなになるまいと、唯一つ認めることができた愛は父親と母親の間にあるもの。 自分が生まれたそれだけが本当の愛なのだと、自分に言い聞かせていた。 ──思い込みも甚だしいな、と自分でも思う。 だから「片思い」は“恋”だと思っていた。 想いは自分からの一方通行。 そして、空回り。 そして私は選んだ。 自分と相手の絆が壊れないほうを。 昔話はここまで。 続きはまたいつか書こうと思う。 少し固めの文章で語ってみたはいいけど、思い出してみると僕は愚か者だね。 今も家でくすぶっている。 彼は彼で楽しくやっているんだろうなあ…。 なんて、何も出来なかった僕が後悔するのはしかたのないこと。 思い切って明日にでも乗り込んでみようか。 うん、そうしよう。 今日は面白いテレビを見て、読みかけの本を読んで、暖かいベッドでぐっすり眠ろう。 ……それでも頭から離れないんだろうな。 だけど憂えてはいられない。 そんなのに負けてしまったら、心が押し潰されてしまいそうだから。 僕が「恋」も「愛」も同じもの、かけがえのないものだと気づいたあの時から僕は───。 お父さん、お母さん。 今日の日記はとりとめがなくてごめんなさい。 メリークリスマス。 ──ある日の佐々木家・家族日記より抜粋(都合により父・母からのコメントは省略)── ---日記の「コメント・メッセージ欄」より抜粋--- 子どもの成長を見るのは楽しく、嬉しくもあり、また少し寂しいものでもあります。 今回は何かが上手くいかなかったみたいね。 詮索はしません。 あなたの人生だもの。 私が言うのもなんだけど、あなたは「心」っていうものへの対応が少し苦手ね。 私の娘だけあるわね…(ここだけの話、私もそうだったのよ)。 恋に答えはありません。 経験から学びなさい。 あなたは一途だから想い人はずっと変わらないかもしれない。 それは病気なんかじゃなく、あなたがピュアな女の子だという証なのよ。 だから、楽しみなさい。 精一杯ね。 母より。 ◆追記事項:長々とごめんなさい。 娘の成長を見るのは楽しいものである。 もう高校生だから恋というものを心に覚えても不思議はない。 ただ……ただ父親としては寂しいもの……る。 その想い……を…えてほし…… ※以下多量の水滴(おそらく涙であると思われる)により字が完全に滲んでいるため解読不可。
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~佐々木宅にて~ 電話が鳴る。誰からだろう。 「はい、もしもし」 携帯から聞こえてきた声を聞いて安心する。 「おう、佐々木か?」 彼だ。 僕が別人だとしたら、君は一体誰の携帯に電話しているんだい?」 言う必要のない文句を一つ。 それを彼は、笑って返してくれる。 「はは。そういうなよ。社交辞令みたいなもんだろ」 「くつくつ。それでどうしたんだい?待ち合わせの時間まで、まだ二時間以上はあるけど?」 私の声が聞きたくなったの? ……もちろんそんなことは聞けない。 まだ恥ずかしい。 「あぁ、それなんだが……すまんが今日は行けなくなったんだ」 なるべく不機嫌になったのを悟られないように言葉を返した。 彼の勘はなかなかに鋭い。こと恋愛ごと以外には。 「……訳を聞こうか?」 理由はこうだ。 妹が風邪をひき、家には親がいない。 そして彼はそんな妹を一人にしとくのは気が引ける、と。 「シスコンってわけじゃないが、休みの日に寝込んでる妹を放って遊びに行くわけにもいかんだろ」 そんな妹想いな彼にまたいらない文句を。 「そうだね。君にしては正論だ」 「一言いらんぞ」 だって彼は仕方ないとはいえ、私との約束を守れなかった。 これくらいはいいよね? 「くつくつ。気をつけるよ」 「そういうことだ。悪いが、その、デ、デートはまた今度でいいか?」 「そ、そんなに恥ずかしそうに言われると、僕まで照れてしまうよ」 「すまんな、こればっかりは言い慣れていないからどうしようもない」 彼とは付き合い始めてまだひと月と少し。 長い間友達だった分、彼氏彼女の関係にはどうして慣れない。 「構わないよ。僕としては君とのデートも大事だけど、キョンの妹ちゃんの方が心配だし」 これは本心。だって彼は優しいから。 「悪いな」 「謝ってばっかりだな」 横にある枕を抱き寄せる。なぜだろ? 「そりゃな、穴を開けたのは俺だ」 「あんまり謝ってばかりだと、本当に謝ってもウソに感じてしまうよ?」 「それもそうだな」 「くつくつ。それじゃあ、妹ちゃんをお大事に」 「ありがとうな。またな」 彼からの電話が切れる。少しは甘い内容の会話をしてほしいものだよ。 でもそんなことを彼に期待するのは、本物のUMAを発見するより難しい。 そんな彼を好きになってしまった自分を責めるほかない。 それにしても、今日の予定が無くなってしまった。 二時間後に控えた三度目のデート。 さて、どうしたものだろう。 橘さんに連絡を取る? きっと彼女なら喜んで駆けつけてくれる。 ……彼は今頃妹の面倒を見ているのかな? 熱を測ってあげたり、水枕やタオルを換えてあげたり、お粥を作ってあげたり。 「くつくつ」 そんな彼の姿を想像すると笑ってしまう。 それと同時に、彼の妹に多少の嫉妬を。 病人に嫉妬なんて不謹慎にも程がある。でも彼に構ってもらえるなら、甘んじてその役を代りたい。 たった一週間会えないだけでこんな風に思ってしまう。 付き合う前は一年も我慢したのに。 でも仕方がないと思う。 気持ちが通じたのだから。だからこそ、より愛しく感じる。 恋愛は精神病の一種。 付き合ってしまえば治ると思った症状は、まさかの大悪化。 この病気の特効薬はどこで手に入るのだろう。 風邪と水虫の特効薬を完成させればノーベル賞が貰えると聞いたことがある。 きっと恋愛の特効薬を見つけることが出来ても、ノーベル賞が貰えるかも。 !!! 退屈な休日をどう過ごそうか考えていると、 ここで名案が一つ浮かんだ。 我ながらいいアイデアだと思う。 双方にとって得のあるアイデア。 まさに一石二鳥。 よし、準備をしなきゃ! ~キョン宅にて~ 「ケホケホ。キョンくんごめんね?」 布団に寝ている妹が俺に謝ってくる。 お前は熱があるんだ、仕方ないだろ? 「でも、きょうはデートだったんでしょ?」 子供がそういうこと気にするな。いつの間にそんなにマセたんだ? 「えへへ」 俺に出来ることなんてたかが知れているし、症状はただの風邪。 まぁ、体格的にも幼い妹だ。ただの知恵熱かもな。 「なにか食べたいものあるか?」 「えっとね、アイス」 予想していた答えとはいえ、まだまだ子供だな。 「わかったよ。ちょっとそこのコンビニ行ってくるから、おとなしく寝てるんだぞ」 「はーい」 「で、どんなのがいいんだ?」 「あまいのがいい」 甘くないアイスがあるなら、俺は是非食べてみたいな。 「ちがうよー、あっまーいのがいいの」 どう違うのかはイマイチ分からなかったが、妹にはすぐに戻るからとだけ伝え、コンビニに向かった。 「いってらっしゃーい、ケホケホ」 ~コンビニにて~ 風邪にはなにが効くんだっけかな。 ビタミンCだっけ? 個人的にはとりあえずみかんのゼリーと、やっぱりポカリだよな。 それと甘ーいアイスか……どれも大して変わらんだろ。 バニラアイスを四つくらい買っとくか。 こんなもんでいいだろ。 ~キョン宅にて~ 「キョンくんおかえりなさい」 さっきより少し顔が赤い。熱がまた出てきたのかもな。 冷えピタでも差し入れてやるか。 「ただいま。今食べるか?」 「う~ん、あとにする」 まだ食欲は戻ってこないか。無理に食べさせるのも酷だな。 「そうか、じゃあ俺はリビングにいるから、腹減ったり、構ってほしくなったら呼べよ」 「わかったー」 仕方ないとはいえ、やはり元気がない。 いつもの元気な声が聞けないのは、兄にとっても寂しい限りだぞ。 「子機、枕元に置いとくから」 「ありがとー」 そう妹に告げ、頭をひとなで、ふたなで。 嬉しそうにする妹の笑顔を見れるだけで、少し俺も優しい気持ちになれる。……ような気がする。 はは、がらにもなかったな。 さて、暇になったわけだが……何をするか。 部屋に戻って勉強、それは嫌だな。 なら片付けでも、いやいやそれだとうるさくなるな。 どうしたもんかね。 そういえば俺の昼飯ってあるのか?まずは冷蔵庫チェックだな。 ピンポーン。 間の抜ける音だな。来客か?そんな話聞いてないんだがな。 ピンポーン。 分かった分かった、今出るから待ってろ。 「はーい、今出ますよっと」 ガチャ 「……あれ?」 おかしいな、なぜここに? 「や、やあ」 扉の先にいたのは佐々木だった。 「どうしてお前がここに?」 さっき頭の中に浮かんだ疑問を、本人に直接伝える。 「ど、どうしてって、それはその……」 少し顔を赤くした佐々木が、俯き気味にぼそぼそと言う。 う~ん、聞き取れん。 「まあ、玄関で立ち話もなんだから上がってくれ」 中途半端に開かれた扉を大きく開く。 外の暖かい空気が家の中に流れ込んでくる。 「お邪魔します」 どうぞ。 パタン 来た。彼の家に来た。 いつぶりだろうこの家に来るのは。 通されたリビングを見ると、昔からあるものがチラホラ。 人の家なのに勝手に懐かしさを感じてしまう。 「妹の見舞いにでも来てくれたのか?」 コップにオレンジジュースを持ってきてくれた彼が、それを私の前に置き聞いてきた。 「あ……うん」 なんとも歯切れの悪い答え。自分に減点! 「ありがたいんだが、ただの風邪だからたいしたことないぞ」 「そう」 「悪いな、わざわざ」 「……」 緊張して上手く喋れない。 彼氏の家に遊びに行くのって、こんなに緊張するんだ。 「佐々木?」 あまりに喋らない私を気にして話かけてくる。 何か喋らなきゃ。 「今日はご両親がいないんだろ?」 「あぁ夜まで帰ってこないんだ。おかげで飯の用意もしなくちゃだ。お粥なんか作ったことがないんだけどな」 つまり、これで私のアイデアが活かせる状況になったというわけだ。 私が願ったから?そんなことはないはず、まだ私は不完全。 完全になりたいというわけではない。 いや、今はそれどころじゃない。次の言葉を言わなきゃ。 「も、もし、もし君さえ良かったらなんだが」 「なんだ?」 もう一声。 「ぼ、僕がご飯くらい作ってあげようか?」 「佐々木が?」 その言い方だと、私が料理出来ないみたいじゃない? ほんとにそういった心遣いは皆無なんだから。 「これでも多少は心得があるんだ」 誇張はしない。ほんとに多少だから…… 「いや、悪いだろ」 そう返すことは想定の範囲内。だってキョンだもん。 「気にしなくていいよ、そもそも君のおかげで今日の予定は無くなったんだ」 ここで小言を一つ。会話の主導権を握らなきゃ。 「耳が痛いな」 「くつくつ。一概に誰かのせいって訳ではないんだがね」 「しかしだな」 彼が喋り終わる前に言葉を被せる。 「それに不慣れな君の料理を食べて、妹ちゃんが体調を悪化させても可哀想だろ?」 我ながら、素直じゃないなぁ、とは思う。でも今の私にはこれが精一杯。 「ぐっ、まったくだ」 「そういうわけだよ。僕は暇を持て余している、君は人手がほしい。利害の一致さ」 君に逢いたかった、こう言えればいいのに…… 「いいのか?」 「もちろんだよ」 「それならお言葉に甘えさせてもらおうかな」 「賢明だね」 「すまんな」 「それで、キョンはお昼はどうしたんだい?」 「これからだ。ちなみに妹は今は食べたくないそうだ」 「じゃあ早速作ってあげる!」 早速のチャンスに気持ちが早って、口調がおかしくなってしまった。 「ごちそうになろうか」 よかった。あまり気に留めてはいないみたい。 「冷蔵庫開けさせてもらうよ」 「どうぞ」 彼の実家で、彼のために私がお昼を作る。 どうしよう。顔がにやけてしまう。 これも一つの幸せの形なんだと思う。 ふふ、まだ高校生なのにそんなものを感じるなんて、いささか生意気かな? ふと、何かの気配を感じる。誰かが近くにいる訳ではない、感じるのは視線。 「ん?僕の顔に何か付いてるかい?」 彼の視線に気付いた私は彼を見て微笑む。 どうかな、私の飛び道具は。少しは自信があるんだ。 それにこんな笑顔を見せるのは君だけなんだよ? 「いや、なんていうんだろうな。なんかいいなぁって」 強烈なカウンター。なんとかテンカウント以内に反応しなきゃ。 「……ま、真顔で言わないでくれないかな?」 私のダメージはご覧の通り。もうフラフラ。 反撃の言葉も出ない。押されれば倒れてしまいそう。 「正直な感想だよ」 そして、放たれたフィニッシュブロー。 もう決定。彼は天然の女ったらし。 鏡を覗けば、まるでトマトのように顔を赤くした生き物が見れると思う。 あまりに恥ずかしい。ちょっと話題を変えなきゃ。 「そ、そういえばこの間CDを買ったよね?」 自分の記憶を探って一つの話題を。これなら無難かな。 「……あぁ、The Tel○ersか。よく覚えてたな」 「あの日の出来事は、そうやすやすと忘れられるようなものじゃないよ」 ひと月と少し前、彼と一年ぶりに再会を果たし、彼に自分の気持ちを伝えた日。 忘れられない日。 「そうだな」 彼にとっても忘れられない日。……だと思う。 「せっかくだし聞かせてくれないかい?」 聞かせてくれる約束をしていたしね。 「わかった」 そう返事をした彼は、自分の部屋へと戻っていく。 ふぅ、彼と二人っきりの空間は、まだちょっとキツイかな。 普段より余計に意識してしまう。 あれこれ考えていると彼が戻ってきた。 そしてCDをDVDプレーヤーに入れる。 「君のオススメをとりあえず聞かせてほしいな」 彼のセンスをお手並み拝見。 「いいぞ。そうだな……If I S○yなんてどうだ?」 彼の口から出てくる英語に妙な違和感を感じる。 単純に似合ってないだけだけど。なんだか背伸びしてるみたい。 TVのスピーカーから優しい音が流れてくる。 聞く人によっては女性の声に聞こえそうな柔らかい男性の声。 軽やかなギター。自己主張が激しすぎないドラム。 ふむ、彼のセンスはなかなかによろしい。 そして、この歌詞。……分かっているけど、自覚は無いんだろうね。 「……柔らかい声だね」 率直な感想を言う。 「悪くないだろ?」 「いいね。普段は洋楽なんて聞かないからとても新鮮だよ」 洋楽なんて、有名どころしか知らない。 「俺もだよ。友達に紹介されるまで見向きもしなかった」 笑いながら彼が言う。彼が言うには、その友達はすでに四百枚以上のコレクションがあるらしい。 高校生のくせに随分とお金廻りがよろしいことで。 「ところで君はこの歌詞の意味を理解してるのかな?」 答えは分かっている。だけど、一応聞いてみた。 もしかしたら、ね? 「それが今まで洋楽を聞かなかった理由だな。さっぱりわからん」 やっぱりね、日本人は勤勉なわりに英語の苦手な人が多い。 「君らしい理由だ。まぁ、みんなそうか」 やれやれ、と彼は肩をすくめて苦笑い。その癖は変わらないね。 「友達にな、Sig○r Rsというバンドを紹介されたんだ」 「うん」 「音楽的には好みじゃなかったんだが、歌詞がアイスランド語と造語だと聞かされてな」 「それは画期的だね。そもそもアイスランド語さえ初耳だよ」 果たしてアイスランド語なんて身近にあるのかな? 多分聞いたことが無い。 「だろ?そのバンドが世界中から大絶賛されたんだと。つまり、いい音楽は歌さえ楽器なんだ、と教わったよ」 「言語は関係ないと?」 「歌詞に意味はあるが、それを歌う言語は関係ない、だそうだ」 実に興味深い。 考え方は人それぞれということだね。 「はは、実際同じ日本人でも歌詞カード見なきゃ、何言ってるかわからんやつらは山ほどいるからな」 「くつくつ。たしかにね」 彼のいうことも分かる。もしかしたら今の日本人は母国語のリスニングすら危ういのかも。 「そういえば、佐々木は英語のリスニングは出来るのか?」 「人並みにはね」 「すごいな」 猛勉強したからね、とは答えずに謙虚に答える。 「そんなに誇れるものじゃないさ」 だってこう言ったほうが、より出来るように聞こえるでしょ? 「さっきの歌はなんて言ってたんだ?」 ……それを私の口から言わせるんだね。君は。 「……えっと、その」 ほら!口篭ってしまったじゃないか! 「……もしかして、卑猥な内容だったのか?すまん」 そこで申し訳ない顔をされるとね。答えるしかないじゃない。 「ち、違うよ!その、ね、熱烈なラブソング……だった」 歌詞の内容は、 愛してると言ったら君にも言ってほしい、泣いていたらキスをしてほしい、死ぬ時は一緒に、お願いだらかどこにも行かないで だいたいはこんな感じ。ただの未練がましい男の言葉にも感じるけど、私にはプロポーズに感じる。 だから私は後者を彼に言った。変な他意はないよ? 「……」 そこで黙らないでほしいな、こっちだって恥ずかしいんだから。 「その、もし君が歌詞を理解していて、そのうえで聞かせてくれてたら、か、カッコよかった、かな?」 って、何を言わせるの君は! 「悪い、ちょっと恥ずかしかった」 それは私の台詞。耳まで熱い。 いったい今日は何回赤面すればいいんだろ。 これは釘を刺しとかなきゃ。 「まったく、もう少し勉強を頑張った方がいいんじゃないかい?」 「精進するよ」 「そうしてほしいね。それとお昼ごはん出来たよ」 「それはありがたい」 ~食事後~ 「ごちそうさま」 そう言って彼は、お皿にスプーンを置く。 作ったのはオムライス。これならあまり多くの食材を使わなくても出来る。あくまで人の家だから多くは使えない。 ケチャップでハートを書こうと思ったのは内緒。 黙って彼を見つめる。まだ感想を聞いていないからだ。 「ん?あぁ言ってなかったな。おいしかったよ。ついつい食べるのに夢中になってな」 私の視線に気付いた彼が笑ってそう言った。 「くつくつ。君の口にあってよかったよ」 それに私も笑顔で答える。 でも、そこはキョン。次の瞬間には私の笑顔も凍りつく。 「しかしあれだな、将来お前と結婚するやつは幸せだな」 ……今なんて? 「こんなうまい飯を毎日食べれるんだからな」 さて、今のキョンの発言は二種類に取れる。 一つ、その将来の相手を自分と置いての発言。 二つ、お得意の鈍感、無神経。 どちらにしても私の止まった時間は動かない。 「どうした?」 どうしたと思う?わからないんだろうな。 君って人は本当に、 「馬鹿」 「へ?」 ほら、その反応だもの。……いいんだけどね、もう慣れたよ。 「そろそろ妹のとこにも顔を出さないとな」 そう言って彼が椅子から立ち上がり、冷蔵庫の前に歩いていく。そして中から手にしたのは、冷えピタ。 「結構熱があるのかい?」 「さっき見たときは顔が真っ赤だったな」 それはなかなか辛そう。 「こんな時期に珍らしいよ」 「夏風邪は馬鹿が引くっていうじゃないか、あいつもまだまだお子様だからな」 それは聞き捨てならないね。ここは妹ちゃんに加勢しておこう。 「くつくつ。キョン、それはおかしいよ」 「なにがだ?」 不思議そうな顔でこちらを見てくる。この小言にカウンターが出来るならしてもらおうか? 「その通説通りなら、この家に病人がもう一人いることになるよ」 「言ってくれるじゃないか」 「くつくつ。反論出来るかい?」 今日は彼のペースにハマりまくり。ここらで挽回しないと。 「悔しいが出来んな。しかしだ、そんな俺を好きになったお前はほんとに物好きだな」 彼の口元が意地悪く歪む。なんてやつ! 認めるほかない。私は彼以上に恋愛に奥手なようだ。 今も私は顔を赤くしながら、口を金魚みたいにパクパクさせてる。 「あっはははは、悪い悪い、冗談だ。そんなに困った顔をしないでくれないか」 なんでそんなに余裕な態度なの?なんだか別人みたい。 とりあえず私は俯いてから、彼のすねをトゥーキックしてやった。 痛みにのたうちまわる彼を捨て置いて、妹ちゃんの部屋に向かう。 コンコン ノックに返事はない。まだ寝てるようだ。 「お邪魔しまーす」 小さな声で部屋に入る。なんだか忍び込んでるみたい。 大佐、標的を発見した。これより標的を介護する。 小さく寝息をたている妹ちゃんの枕元に近づく。 もう温まりきっている冷えピタを剥がし額に触れてみた。 まだ少し熱っぽいかな? 顔に浮かんだ寝汗を濡れタオルで拭いてあげ、彼から取り上げた新しい冷えピタをつける。 「……ん」 寝言かな? そう思っていると、うっすらと目を開けて私を見てきた。 「……おかあさん?」 へ?どうやら寝ぼけてるみたい。 ここは一つ、彼女の言葉に付き合ってあげよう。 「大丈夫?」 声真似は出来ないからなるべく優しく声をかけた。 「まだ、ぼーっとするー」 たしかに。表情がそう語っている。 「何か食べたいものある?」 私の母は熱を出した時にこうやって聞いてくる。 「えっとねー、キョンくんがねー、アイスかってきてくれたのー、それがいいー」 むむ、ちゃんとお兄ちゃんやっていたんだね。 「じゃあ今持って来るね」 そう言って妹ちゃんの頭を撫でて、部屋を出ようとした。そしたら、 「ありがとー、おかあさん」 ふふ、お母さんじゃなくてごめんね。でもそのうち本当のお姉ちゃんになるかも。……なんてね。 リビングに戻ると、彼はさっき食べた食器を洗っていた。 「具合はどうだった?」 「前の様子は見てないから比べられないけど、食欲は出たみたいだよ」 「そうか」 そう言って安心した顔をする。実に妹思いだね。 「なにが食べたいって?」 「アイス」 彼は少し笑って冷蔵庫へ。そしてアイスを手にしてリビングを出た。 「さっきよりは具合が良さそうだ」 その言葉を聞いて、少し安心した。 「くつくつ。良かったじゃないか」 「あぁ、まったくだ」 彼はソファーに座るとTVを付ける。 旅番組。お昼の情報バラエティー。昼ドラ。 どれもこれも退屈なものばかり。 それでもこの時間は悪くない。何の会話をせずともゆったりした気持ちでいられる。 悪くない、悪くないよ。 楽しいときの時間の流れというのは、あっという間だ。 特に何かをしたわけじゃないけど、最近の出来事を話したり、昔話に花を咲かせたり。 とても充実した時間が流れたと思う。 すでに時間は夕方の五時。親には六時くらいには帰ると言ってある。 そろそろおいとましないと。 「キョン、僕はそろそろ帰るよ」 「ん、……あぁ」 歯切れの悪い返答。思わず聞いてしまう。 「どうしたんだい?」 佐々木が俺に声をかけてくる。 古泉の言葉が頭によぎる。 本当に言うべきか分からない。 でも、古泉は言っていた。 佐々木もまたハルヒと同じ力があると。 この一年で、俺は古泉が信用できる人物だと思っている。 本当は今日のデートの帰りにでも言おうと思っていた。 なんて? お前はおかしな力があるのか? 俺の記憶をいじってないか? 世の中を都合のいいようにしているのか? お前は、いわゆる神なのか? お前は……普通じゃないのか? こんなこと言えるわけがない! じゃあ、何も知らないフリをしてこのままいられるのか? それは無理だろ。でも、言うことでお前を傷つけたら……俺は…… 「キョン!」 佐々木の大きな声で、嫌な思考の流れから我に返った。 「いったいどうしたんだい?」 「いや……大丈夫だ」 「大丈夫なわけないだろ!顔が真っ青じゃないか!」 「本当だ、具合は問題ない。ただ考えごとをしてた」 本当に心配そうな顔をした佐々木が、俺を覗き込んでくる。 よりによって、なんでお前なんだよ。 「僕でよかったら相談に乗る。何でも言ってくれないか?」 言うべきか。 でもな、佐々木?これは俺だけの問題じゃないんだよ。 「僕にも……言えないことかい?」 佐々木は問いに一向に答えない俺に向かって、とても寂しそうな表情をして言ってきた。 頼む、そんな顔をしないでくれ。俺が泣きそうだ。 「キョン、泣いているの?」 どうやら、佐々木の言葉通り、俺は泣いているらしい。 なんて情けないんだ。 「分からないよ、さっきまで僕はあんなに楽しかったんだ。それを突然涙するなんて」 「悪い、笑っていいぞ。ちょっと感情のコントロールが出来なかっただけだ」 「笑えるわけないだろ!」 ついに怒らせちまった。 「どうしたんだよ!全くもって意味不明だ!」 そうだな。客観的に考えれば俺もそう思う。 「……先週のことだ」 「先週?」 話そう。そして佐々木との関係をゼロに戻す。俺の余計な考えを全て話し、真っ白な状態でお前に向き合うよ。 そして、また好きだって言ってやる。必ずだ。 「いや、その前に一つ確認させてくれ。お前は神をどう思う?」 「か……み?」 その反応が俺に確信を持たせてくれる。 古泉、俺は本当にこのまま続けていいのか? 「あぁ、神だ」 「ど、どうって、そ、そんなの空想の産物、だろ?」 「そうだな。しかし俺は、影で神と信じられている人間を一人知っているんだ。もしかするとそれは二人かも知れん」 「……」 佐々木が無言になる。辛いよな、すまん。 「そいつは自分自身の力に気付いてはいないが、どうやら思ったことを何でも現実にすることが出来るみたいなんだ」 俺の話は続く。佐々木は口を開こうとはせず、下を向いている。 「そして、そいつが望んだとおりの登場人物が周りに集まりだした。どうやら俺もその一人だったみたいだ。まぁ、イレギュラーみたいなもんだと信じたいがな」 話を続けた。長門の情報統合思念体、古泉の機関、朝比奈さんの未来人としての情報。 そういった情報はなるべく包み隠しながら。 どれくらい話たんだろうな。 しばらく話してから、俺は佐々木に聞いた。 お前の顔を見れば答えは分かる。 でも聞かなくちゃな。 「佐々木」 肩がビクリと動く。 「なんで俺がこんな話をしたのか……分かるだろ?」 「……」 「冒頭の話に戻るぞ。俺は先週、お前がもう一人の神であると言われた」 佐々木の体全体が震えている。本当にすまない。 「以前の俺なら、鼻で笑っておしまいだ。でもこの一年間で状況は変わったんだ」 「……誰だかは知らない。でも、その人の言葉を信じるのかい?」 弱々しい声。こんな佐々木は初めてだ。 「実際は半信半疑だ。でもそいつは信用できるやつなんだよ。しかしだ。お前が違うと言うなら、俺はそれを信じる。天秤にかけるまでもない」 「……僕は」 ここは黙って答えを待とう。 佐々木を追い詰めるなんて、俺にはもう無理だ。 「僕は、僕は神なんかじゃない。……でもキョン。僕には力がある。君が言った不思議な力があるんだ」 佐々木の目からは涙が零れている。 「不完全な力さ。でも言われたよ。僕の力が整えば全てが思いのままだとね」 情けないことに言葉も出ない。俺には相槌をしてやるのが精一杯だ。 「初めはスゴイと思ったよ?でもよく考えてみてくれ。何でも出来るんだ、そんなの……人間じゃない。バケモノだよ」 「違う!」 かろうじて声が出た。バケモノ?少なくともそれだけは間違っている。 「違わないさ。昔から異能の人間は決まってバケモノなんだよ」 なかば諦めにも似た表情で微笑んでくる。 「誰かに言われたのか?」 「いや、ただ第三者の視点で見るとそうだろ?僕が誰々が嫌いだと強く思えば、その人は消えてしまうかもしれないんだ。そんなの普通って言えるのかい?」 確かに異常なことだ。でもな、佐々木。お前はそんなやつじゃないだろ。 「そうかもね。でも……」 こんなこと言わなきゃよかった。佐々木が辛い顔をするのだって分かってた。 だが、それも後の祭りだ。でも俺は…… 「別に佐々木を責めてるわけじゃない、俺がしているのは確認だ。現に俺はお前より強力な力を持つやつと一年間一緒にいたんだ」 そう、古泉が言っていた。まだ佐々木の力は弱い。 「確認?確認したらどうなるっていうんだい?」 「現状が分からなきゃ、お前の力になれないだろうが」 佐々木が不思議そうな顔をしてきた。なんだ、何か間違ったか? 「僕の力に?」 「当たり前だろ?」 「無理だよ。君は普通の人間なんだろ?僕の友達も言ってたよ」 そうだな、普通だ。それでもな、俺はお前の彼氏なんだ。 普通とか普通じゃないとか関係ない。自分の女の力になる。 理由はそれで十分だろ? 「……不思議だよ。君はそんなことが言えるタイプの人間じゃないはずだろ?」 さぁな、お前と付き合いはじめてからは世の中が変わって見えたんだ。 つまり色々と価値観が変わったんだろうよ。 「くつくつ。……君は、僕が普通じゃなくても一緒にいてくれるのかい?」 嫌いになる理由が分からんな。 「……」 俺は気持ちを固めた。だから再度佐々木に言おうと思う。 「以前言ったとおりだ、俺はお前が好きだよ。この気持ちに気付かせてくれたのは、佐々木、お前だ」 頼むよ佐々木。俺の言葉なんかで泣かないでくれ。 俺は泣かせるつもりでこんなことを言ったんじゃないんだ。 「だって、ひっく、だって」 古泉、お前は俺が鍵だって言ったよな。扉にしろ、箱にしろ、鍵がないと物は開かない。 俺が鍵なら、佐々木は絶対に安全な存在だ。誓ってもいい。 佐々木は泣きながら言葉を続けた。 「君に、き、嫌われると思ってた。ひっく、だから、だから絶対にばれないようにと思ってたんだ。でも、それでも君は受け入れてくれた」 「おいおい、俺を見くびるなよ?」 「そ、そうだね。ひっく。君は変に達観したところがあったから」 やっと佐々木の顔にも少し笑顔が戻ってきた。やっぱりこっちの方が似合う。 彼が昼間に聞かせてくれた曲。私の心境はまさに今そんな感じ。 こんな私を彼は好きだと言ってくれた。ありのままの私を。 だから少し行動を起こそう。 今日は彼に主導権を握られ続けてる。 この行動はあの歌詞の引用。でも、今はそんな気持ちだから。 彼の目を見つめ、そっと目を閉じる。 それだけ。いくら察しの悪い彼でも、これぐらいなら気が付くはず。 私は泣いているんだ。だから、その涙を止めて? 「それじゃあ帰るよ」 「送っていく」 彼はそう言って靴に足を通す。 「大丈夫さ、まだ外は明るい。それに妹ちゃんについていてあげてほしい」 「しかしだな」 「ほんとに大丈夫さ。きっと僕の知らないところに、護衛みたいな人もいるんだろうし」 彼が苦そうな表情をする。けして自虐的な意味で言ったわけじゃないんだ。 「だから、ね?」 「……分かったよ、気をつけて帰れよ」 「もちろんさ、じゃあまた」 玄関を開けて外に出る。空は夕暮れで赤く染まっている。 今日は思いがけない展開だった。 でも、おかげで彼との心の距離はなくなった。 けして綺麗ではない空気を大きく吸う。 なんだか清々しい。 キョン。 私が好きになったのが君で、本当によかった。 ~To Be Continued~
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佐々木瑤子をお気に入りに追加 佐々木瑤子とは 佐々木瑤子の37%は厳しさで出来ています。佐々木瑤子の23%は覚悟で出来ています。佐々木瑤子の17%は回路で出来ています。佐々木瑤子の13%はカルシウムで出来ています。佐々木瑤子の5%はカテキンで出来ています。佐々木瑤子の2%は夢で出来ています。佐々木瑤子の2%は毒物で出来ています。佐々木瑤子の1%は電力で出来ています。 佐々木瑤子の報道 ティアラと皇室、その役割と歴史 愛子さまは黒田清子さんから借用 - 毎日新聞 - 毎日新聞 アイドルが考える、健康な心と体 (後編) 私たちの生理の乗り越え方と、新時代の根性論(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アイドルが考える、健康な心と体[前編](音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【12月28日~1月3日生まれの声優さんは?】福原綾香さん、豊口めぐみさん、田中理恵さん… (2020年12月27日) - エキサイトニュース 佐々木瑤子のウィキペディア 佐々木瑤子 佐々木瑤子の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 佐々木瑤子のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 佐々木瑤子 このページについて このページは佐々木瑤子のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される佐々木瑤子に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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クリスマスイブ、などと言っても、進学校の生徒にとっては大した意味はない。 試験休みも塾の講習はあるし、明日の終業式だって、その後に冬期講習が 控えているとなれば、喜びも半減しようというものだ。 ささやかにお気に入りの苺の乗ったショートケーキでも買おうかしらん、 と思ってはみても、 ……いや、あのカロリーはちょっと……でもたまには、しかし…… などと煩悶を繰り返し、なんとか自分の克己心が勝利をおさめ、 人間が理性を持つ動物だと再確認して帰宅したところで、 母がこの日のために買ってきたフランボワーズケーキに出くわしてしまう。 僕にとっては、クリスマスというのは、せいぜいその程度。 両親とケーキを食べる日、というくらいの認識でしかない。 同級生の中には、受験勉強と、私生活の充実に折り合いをうまくつけている人も何人かいて、 彼女たちの今日という日に対する思い入れの深さは、正直理解を絶する程だ。 僕も健全な高校2年の女子生徒であれば、こんな日くらい、 大切な人と楽しいひと時を過ごしたりすべきなのだろうか。 そういえば、キョンは今頃何をしているのだろう。 一番有り得そうな可能性は、涼宮さん達とクリスマスイベントに夢中になっている、 というところなのかな。 なんとなく、冬期講習の予習を切り上げて、ベットに横たわる。 まだ眠るにはずいぶん早い時間だけれど、どうにももやもやした気分が抜けない。 「ちょっと一休み」誰にともなくつぶやいてみる。 ふと気がつくとまた僕は、オックスフォードホワイトの空の下、セピアがかった世界の中に独り佇んでいた。 夢を見ていると言う事は、何故かすぐに分かった。 とはいえ、純粋な夢かと言うと、それもまた怪しいのだけれど。 「やれやれ、お正月に見たきりだったから、おおよそ1年ぶりということになるわけかな」 何と言っても2度目の経験である。今度ははっきり断言できる。 ここは僕の精神世界。橘さん曰くの「閉鎖空間」だ。 となれば、僕が探し求める対象は、たった一つ、いや一人だけだ。 適当に街の中心部に向かって足を進める。 ここが僕の精神世界であれば、本当は方向など関係ない。 ただ、君に出会うのに都合のよいロケーションさえあれば良いのだから。 程なくして、僕は公園のブランコでたたずむ姿を見つけた。 「やあキョン、すまないね。どうやら再び君を巻き込んでしまったようだよ」 「よう、佐々木」 僕の声に、さして驚いた様子もなく、キョンは力ない微笑みを浮かべた。 「今度は、ただの夢じゃないってことは分かってるみたいだな、佐々木。 それなら、一緒に脱出方法を探してくれ」 「……前回と同じ方法でよければ、すぐにでも協力する所存だよ」 ちょっと上目遣いでキョンに答える。頬が赤くならないよう、必死で精神を落ち着かせようとしてみるけれど、 完全にコントロールできているかは、あまり自信がない。 キョンの方はと見上げてみれば、顔を真っ赤にしてあたふたとうろたえている。 君も覚えていてくれたんだね。 よかった、と言うべきかな。 流石にあの時は夢だと信じ込んでいたので、ちょっと暴走しすぎだったから、僕も何とも言えない。 「と! とりあえず、その方法はナシの方向で!」 うん。そうした方がお互いによさそうだね。 「この閉鎖空間が僕の精神のある種の現れだとして、君を巻き込んでしまったのが、 実際の世界でのストレスだと言うのなら、多分、二人でここを出る方法は分かると思う」 「何をすればいい?」 「話してくれたまえ、キョン。 この前会った後、君が何をして、どんなことを感じたのか」 「……世間話だけでいいのか。あんま面白いこともないぞ」 僕の頬が自然にほころぶ。いつもの君との会話の始まりの時に浮かぶように。 「そして、僕の話を聞いてくれたまえ。それだけで、きっと、僕は充分だから」 そして、僕は公園のベンチにキョンと隣り合わせで座り、彼の言葉に耳を傾けた。 学校のこと、同級生のこと、SOS団の活動のこと。 キョンのちょっと特殊な、それでも他愛ない日常の色々なことを。 そして僕も、代わり映えのしない日常のことを、君のいない日々のことを、 胸の中にしまいこんだものを、総ざらえするように話した。 大切な友人同士が、日常の中で行っているような、他愛ない会話を楽しんだ。 ……目が覚めると、枕元の時計は12月25日のいつもの起床時刻だった。 あのまま眠り込んでしまったらしい。 「あの空間の時間経過がこちらと同じだったと仮定した上でだけれど、 またずいぶんと話し込んでしまったようだね」 充分に眠ったせいもあって、すこぶる気分が良い。 鏡を見なくても、今の僕が多分微笑みを浮かべているのが分かる。 「やれやれ、僕もずいぶんと単純な人間のようだね」 あれぐらいのことで、こんなに元気が出てしまうなんて、我ながらほほえましい。 サンタクロースの存在は、ずいぶん幼い頃から信じなくなって、 枕元に靴下を準備する習慣は、とうの昔になかったけれど。 今日だけは、それでよかったのかもしれない。 昨晩僕がもらったものは、どんな大きな靴下にも、決して入りきらないものだったから。 「さて、それでは元気を出して、2学期を締めくくることとしようか」 身だしなみを整え、両親と朝食を終えて、そうひとつつぶやいてドアを開ける。 今日は何かいいことがありそうだ、などと言ってしまうのは、 「いまどきの女子高生」風ではなかろうか。 そんなことを考えながら通学路を急ぐと、普段見かけない、 でも、決して見間違えることのない姿が視界に飛び込んできた。 ああ、なるほど。 僕はキリスト教徒ではないけれど、今日だけはヤハウェの神に感謝してもいいかな。 なにせ今日は、奇跡が起きるかもしれない、聖なる日なのだから。 僕は、とびきりの笑顔を浮かべて、僕を待っていたらしいその姿に声をかけた。 「おはよう。めずらしく早起きだね、キョン。 ……メリー・クリスマス」 おしまい 27-426「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その1」 27-935「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その2」
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あれはシルバーウィークとやらいう連休のド真ん中のことだった。 大型連休に浮かれたハルヒの奴が連日SOS団の皆を連れまわし、 ヘトヘトになって帰宅する途中で久しぶりに佐々木と出会ったのだ。 帰り道を疲れた足取りでたどりながら、それぞれの近況や、SOS団の愚痴など、 他愛もない会話を俺は佐々木と交わしていた。 「黄金週間がゴールデンウィークなら、白銀週間はシルバリィウィークになるかと思うのだけれど、 シルバーウィークで本決まりのようだね。 日本人は形容詞と名詞の区別をあまりしないというのも、思えばおかしな話だね、キョン」 そう言ってくっくっと笑う佐々木に、ふと何の気なく、 「そういや今日って何の祝日だっけ?」とたずねてみた。 佐々木は俺の顔のあたりに目をやって、小首を傾げてみせる。 それが普通の人で言えば、「ん?」と相槌をうつようなしぐさだということは、 中学時代から知っている。 「やれやれ、キョン。君は今日が何の日かもわからずに、でも祝日だけは満喫したというわけだね。 典型的な大衆の行動様式、と言われて反論できるかい?」 そんな風に切り返してみて、けれどすぐに視線をやわらかくして微笑む。 「なんてね。今日は敬老の日だよ。 以前は9月15日が敬老の日だったけれど、「ハッピーマンデー」なる珍妙な仕組みのおかげで、 9月の第3月曜日に移ったのだよ。 つまりキョン、君はこの連休中にでも、御祖父母に電話のひとつもかけるべきだということさ」 ああ、それで今日が何の日か、やけに印象が薄いんだな。 そう納得して頷く俺に、佐々木は弾んだ声で続けた。 「ついでに言えば、9月21日というのは、SF小説の祖H・G・ウェルズや、 ホラー小説の大家S・キングの誕生日でもあるね。 後は有名どころといえば、「惑星」で有名な作曲家のホルストや、 少々古いけれど、宗教改革で名を後世に残した、ジロラモ・サヴォナローラの誕生日も今日だったかな。 忌日で言えば、宮沢賢治の亡くなった日ということが一番有名じゃないかな?」 佐々木は頭の中を整理するように、人差し指をしなやかに振りながら、諳んじるように語る。 いや、佐々木、そこまで聞きたかったわけでもないんだが。 しかし何故そんなことまで知っているんだお前さんは。 「こんなもの、グーグルトップページなり、wikipediaなりをざっと眺めれば3分でわかることだよ?」 いやいや。普通そこまで調べないから。 俺が顔の前で手を振ると、内心の呟きまでも聞き取ったかのように、佐々木はくっくっと笑う。 その笑みの途中で、佐々木は何かを思い出したように笑みを止め、瞳をきらめかせた。 まーた何か思い出したらしい。 「そう言えばキョン、君は確か、 『サンタクロースなんて、ものごころついた頃から信じていなかった』と言っていたね?」 あれ、そんなこと佐々木に言ったっけ? 「うん。中学時代に何度かご高説を拝聴した記憶があるよ」 よく覚えてるもんだな、そんなつまらん話。 「君との会話で、つまらないものはなかったよ、キョン」 すごいな。俺なんかお前に教わった雑談、半分くらいは忘れてる気がするよ。 やっぱり頭の出来が違うんだろうな。 そう言うと、なぜか佐々木はやけに不機嫌そうに眉をしかめた。不肖の聞き手ですまんな。 「それで、話の続きだけどね。 1897年のニューヨーク・サンという新聞に『サンタクロースは実在するのか』という社説が 掲載された日としても、9月21日は有名なんだよ」 うわ、うさんくせえ。電波系の新聞かソレ。 「まあ、タブロイド誌らしいけど、そこまで言わなくてもいいだろうに」 佐々木はちょっと眉をしかめて俺を軽くにらみながら、それでも大して気にした様子もなく続ける。 「当時8歳のヴァージニアという女の子が、友人に『サンタクロースなんていない』と言われて、 サン新聞にサンタクロースはいないのか? という投書をしたんだ」 小学校2年か。えらい素直というか、まあウチの妹もそれぐらいの頃だったらやりそうな気はするが。 「それに応える形で、論説委員のフランシス・チャーチが掲載したのが、 『サンタクロースは実在するのか』という記事なんだよ。 僕はね、キョン。アメリカという国の善なるものが全て、この記事に詰まっているようで、たいそう好んでいるんだよ」 今日一番の大きな笑みを浮かべると、佐々木はその記事をかいつまんで話してくれた。 『--ヴァージニア、 この広い宇宙では、人間は小さな小さなものなんだ。 私たちには、この世界のほんの少しのことしか分からないし、本当のことを全て分かろうとするには、 まだまだ時間がかかるんだ。 実はね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだよ。 愛や、思いやりや、いたわりがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、 愛もサンタクロースも、私達に輝きを与えてくれる。 もしサンタクロースがいなかったら、ものすごく寂しい世の中になってしまう。 ヴァージニアみたいな子がこの世にいなくなるくらい、とても寂しいことなんだ。 サンタクロースがいなかったら、無邪気な子どもの心も、詩を楽しむ心も、人を好きになる心も、 全てなくなってしまう。 世界でだれも見たことがない、見ることができない不思議なことは、本当の所なんて、誰にも分からないんだよ。 不思議な世界には、どんな強い人でも、どんな強い人がたばになってかかっても、 こじあけることのできないカーテンみたいなものがあるんだ。 無邪気な心や、詩を楽しむ心、そして愛だとか、人を好きになる心だけが、そのカーテンを開けることができるんだよ。 そして、とても美しく、素晴らしい世界を見たり、描いたりすることができるんだ。 嘘じゃないかって? ヴァージニア、いつでも、どこでだって、これだけは本当のことだと言えるよ。 サンタクロースはいない? いいや、いる。ずっと、いつまでもいる。 ヴァージニア、何千年、いやあと十万年たっても、 サンタクロースはずっと、子どもたちの心を、わくわくさせてくれると思うよ』 「微笑ましい、とか偽善的、と切って捨てればそれだけのものかもしれないけれど、 そうしたものをマスコミに携わる人間として守る、というのが、とても大切なことだと思うんだよ」 そうか。……うーん、俺は何かこう、あんまり納得いかんなあ。 こういうこと教えられた子供が大きくなって、却って傷つくような気もするんだ。 「そういう年頃になれば、大人たちが自分と真摯に向き合って、大切にしてくれたことも 分かるんじゃないかと僕は思うけどね」 そんなもんかなあ。 「君の場合、他の子供よりも、サンタクロースに対する憧れがあって、 それを裏切られたショックへの対処として、『最初からサンタクロースなんて信じてなかった』 と自分に信じさせたような気がするよ?」 やや悪戯げな光を瞳にやどして、佐々木はそんなことを言う。 勘弁してくれ。俺はもともとそーゆー熱血タイプじゃないんだって。 「本当かね? 長年そうしたポーズをとり続けてきたところに、ある日突然、 『サンタクロースも神様も宇宙人も未来人も実在しました。それも自分のクラスメイトの中に』 などということになったので、表面は呆れた様子で、でも内心うれしくてたまらずに、 そこが底なし沼であろうとなかろうと、君は両足を揃えて飛び込んでいったんじゃなかったかな?」 やーめーてーくれー。 「今風に言うとツンデレという概念かな? 今までずっと表面上拒絶し、内心求めてきたものが手を差し伸べてきたものだから、 口ではなんやかや言いつつも、それに夢中になってしまうわけさ。 中学時代の友人に連絡をとることも、1年もの間忘れてしまうくらいにね」 いやそれは確かにすまんかったから、もうそのへんにしといてください佐々木先生。お願い。 「だからね、キョン。普段からチャーチ氏の記事のような余裕ある心持ちでいれば、 本当に未知の物が目の前に現れた時でも、少しは落ち着いて対処できるのではないかと、 僕はそんな風に思うのだよ」 講義はこれでおしまい、とでもいうように、佐々木は掌を広げて締めくくった。 掌を追うように視線を動かすと、いつの間にか自宅のすぐ近くまで来ていた。 「では、キョン。また近いうちに」 そう言って、佐々木は律動的な足取りで去っていった。 何か、最後の方は婉曲に説教されまくったような気がする。具体的に何がどうとはいえんが。 うーむ。 連休明け、部室に入ると、古泉が妙にやつれた顔をしており、 朝比奈さんがいつも以上にわたわたした態度でこちらを見る。 また何かあったのか。そういや授業中、ハルヒがやけに静かだったが。 団長席の方を見ると、我らが団長殿が、ホームページのプリントアウトらしきものを、 やけに平板な表情で黙読中である。 たまたまこちら側にヘッドラインが見える角度だ。えーと何、 『サンタクロースは実在するのか』 ………… ……見てたんかハルヒ。OH、SHIT! 古泉がなにか目線でサインらしきものを必死に送ってきている。 ああ、ああ。言いたいことは分かったよ。嫌という程。 助けを求めて長門の方を見やれば、こちらもやけに平板な表情で、 「サンタVSスノーマン」という映画のパンフレットに視線を落としていた。 長門、違う。それ違う。 佐々木よ、こういうときに落ち着いて対処できる心構えとか薀蓄とか、 何でもいいから出前で頼めないものかね。できれば1秒以内に。 ああ、まったく。やれやれ。 おしまい .
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ここを編集 ■アパッチ野球軍 演出助手 8 11 13 15 ■マジンガーZ 演出 60 65 71 78 84 ■タイムボカン 演出 3(佐) 6(布) 13(秦) ■一発貫太くん 演出(23話は佐々木的一表記) 17(高) 23(高) 31 36 ■ルパン三世 新 絵コンテ 140 ■さすがの猿飛 チーフディレクター 絵コンテ 1 27 48 68 ■らんぽう 演出 14A ■あした天気になあれ 絵コンテ 1 ■名門!第三野球部 コンテ(佐々木こういち名義) 19 ■発明BOYカニパン 絵コンテ 11 17 22 27 ■名探偵コナン 構成 138 絵コンテ 138 演出 138 143 149 155 160 ■こちら葛飾区亀有公園前派出所 絵コンテ 129 131 140 146 153 163 166 171 180 182 193 208 217 229 237 241 247 252 259 266 271 285 291 297 303 309 314 320 323 329 337 341 349 352 357 362 366 369 演出 208 211 217 229 237 241 247 252 259 266 271 278 285 291 297 303 309 314 320 323 329 337 341 349 352 357 362 366 369 ■モンスターファーム~円盤石の秘密~ 演出 25 ■ドキドキ伝説 魔法陣グルグル 絵コンテ 5 12 22 29 36 演出 5 12 18 22 29 36 ■カスミン 絵コンテ 11 18 27 35 47 55 61 69 76 演出 5 11 18 27 35 47 55 61 69 72 ■電光超特急ヒカリアン 演出 3B 5B 8 11A ■アソボット戦記五九 演出 48 ■かいけつゾロリ 絵コンテ 15 20 演出 9 15 ■まじめにふまじめ かいけつゾロリ 絵コンテ 6 ■忍たま乱太郎 (13期) 演出 24 26 27 43 44 45 ■かりん 演出 4 10 16 22 ■わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ちゃあみんぐ 演出 154 160 165 170 ■ちょこッとSister 演出 12 ■ハチミツとクローバーII 演出 3 ■ゼロの使い魔 絵コンテ 4 演出 4 ■レ・ミゼラブル 少女コゼット 演出 15 21 ■京四郎と永遠の空 演出 7 ■ぷるるんっ!しずくちゃん 演出 2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 ■ゼロの使い魔~双月の騎士~ 絵コンテ 8 演出 8 ■ぷるるんっ!しずくちゃん あはっ☆ 演出 2 6 11 17 22 27 32 37 42 47 ■全力ウサギ 絵コンテ 6 11 12 17 18 24 演出 5 6 11 12 17 18 23 24 ■ジュエルペット 絵コンテ 25 39 46 演出 4 11 18 25 32 39 46 ■ジュエルペット てぃんくる☆ 演出 25 ■関連タイトル ゼロの使い魔 Blu-ray BOX スペシャルCD2枚付 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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