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登録日:2011/06/12 Sun 20 29 45 更新日:2024/05/02 Thu 17 26 15NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 ×人類最強○全人類最強 ちっちゃいおっさん みんな大好き もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな やぎ座 アサシン アッカーマン イケメン カリスマ クリスマス生まれ クール コラボでも最強 サディスト ジークのトラウマ スピンオフ主役 タラちゃん チビ チビっ子ギャング チート ドS バトンを大量に抱えたままゴールした男 ペロペロキャンディー ミカサの上位互換 リヴァイ リヴァイ・アッカーマン ロードオブヴァーミリオン 一個旅団並みの戦力←過小評価 一応人間 一騎当千 三十路 不愛想 二刀流 人気投票1位 人類最強 人類最強のオカン 人類最強の兵士 仏頂面 仲間思い 作中最強クラス 公式チート 兵士長 兵長 冷静沈着 刈り上げ 勝てる気がしない 圧倒的な強さ 圧倒的存在感 外伝主人公 小柄 巨人殺し 強面 怒りバフ 怒ると怖い 悔いなき選択 意外と繊細 愛されキャラ 掃除好き 敵終了のお知らせ 最強 最高大将 漢 潔癖症 激情家 濃すぎるキャラクター性 知性巨人特攻 神経質 神谷浩史 結構重い過去持ち 英傑大戦 英雄 虎お 調査兵団 超人 超小型巨人 進撃の巨人 飛鳥文化アタック 鬼畜 約束しよう 俺は必ず!! 巨人を絶滅させる!! 漫画「進撃の巨人」(別冊少年マガジン)の登場人物。スピンオフ作品、「リヴァイ兵士長」と「進撃の巨人外伝 悔いなき選択」では主人公を務める。 CV 神谷浩史 誕生日 12月25日 年齢 不明(*1) 身長 160cm 体重 65kg 本編での活躍第57回壁外調査 ウォール・ローゼ攻防戦 王政編 ウォール・マリア最終奪還作戦 巨人の生息領域への進出を試みる「調査兵団」に所属しており、 その経歴や戦闘能力から特例として設けられた「兵士長」の座に就いている。 初登場時点で「人類最強の兵士」と称されており、一人で一個旅団(兵士4000人分)並みの戦力があると言われている。 その回の特別編(3巻冒頭に収録)では一人で巨人2体を連続して葬り去る雄姿を見せており、 異端者として煙たがられることも珍しくない調査兵でありながら大いに名声を博しており、主人公ら訓練兵からも羨望の眼差しを受けている。 年齢・出身などの詳しい経歴は明かされていないが、兵団に入る前は王都の地下街で有名なゴロツキだったらしい。 その割にかなりの潔癖症かつ神経質で、戦闘中に装備が汚れると即座に拭い、滞在予定の拠点が荒れていると見るとすぐに班員総出で掃除に取り掛かった。壁内では高級品である紅茶を好物としており、その他珍しい物品にも意外と興味を示すが、コーヒーを飲むと「鬱になる」ほど気落ちするらしい。 出自あってか粗暴な振る舞いも目立つ彼ではあるが、その裏には仲間を大切に思う強い心を宿しており、 部下の死を看取る際には血で塗れるのも全く厭わずに手を取り、冒頭の誓いを伝えた。 他の追随を許さぬ圧倒的な戦闘能力、その裏に秘めた仲間を思う強い心、あと身長いじり、そうした要素が絶妙に彼のキャラクターとしての魅力を引き上げ、『進撃の巨人』トップクラスの根強い人気を誇る。(*2) ■仲間 調査兵団に属するリヴァイには多くの同僚がいる。 個性的な面々が多く、主人公であるエレンからは「変革を求める人間の集団」と称された。 巨人を絶滅させる、外の自由な世界を冒険する…求めるものこそ異にすれど、心を一つに彼らは戦い続ける。 ○エレン・イェーガー 主人公。幼少時から調査兵団に憧れていたためか、リヴァイにも憧れていた。 ほぼ初対面でリヴァイにフルボッコされたりした(後述)が、尊敬の念は衰えていない様子。 ○エルヴィン・スミス 調査兵団団長。七三分けのおじさん。(30代後半のイメージ) 外伝『悔いなき選択』では彼との出会いが描かれ、現在のリヴァイの根幹を担う重要なポジションになっている。 ○ハンジ・ゾエ 調査兵団の変人代表。第4分隊長。ゴーグルもしくは眼鏡を掛けている。作者が面白がって性別不詳にしてしまった。 一見気さくな人物で、エレンにも気を遣ってくれた。 しかし生け捕りにした巨人への実験に関しては…どう見てもマッドサイエンティストです、本当にありがとうございました。 怒ると誰よりも怖い。 ○ミケ・ザカリアス 第1分隊長。無口なヒゲ。初対面の人物の匂いをかいでは鼻で笑う癖がある。 調査兵団でリヴァイに次ぐ実力者だと評されている。 ○ペトラ・ラル リヴァイ班所属の女性兵士。可愛い。比較的まともな方と思われるが、さりげなく辛口。 後にアルバム『進撃の軌跡』にて、彼女をモチーフにしたと思しき『双翼のヒカリ』という楽曲が制作されている。 ○オルオ・ボザド リヴァイ班所属。乗馬中に喋って舌を噛んだ老け顔の人。リヴァイの言動を真似ている。 しかし同僚のペトラから似ていないと酷評された挙句舌を噛んで死ねばよかったのにと罵倒される。 これでも弱冠19歳にして調査兵団屈指の討伐数を誇る実力者。 本編での活躍 本編での初登場は第14話。 ウォール・マリア旧市街地にて部下を喪いながらも多数の巨人を駆逐。その後は超大型巨人の襲撃を受けて巨人に進入されつつあったウォール・ローゼに戻り、巨人の力で開けられた穴を塞ぎながらも絶体絶命状態だったエレンたちの前で華麗に巨人を仕留める。この見開きの兵士長はとてもかっこいい。 街中の巨人を掃討し、一難去った後にはエレンを裁定するための軍法会議に出席。 仮にも被告人の立場でありながら度が過ぎる発言をするエレンに「躾」として苛烈な暴行を加えるが、それが幸いして反勢力の溜飲を下げるパフォーマンスとなった。(*3)そして、エレンを調査兵団員として正式に受け入れることに成功し、間もなく彼を調査兵団特別作戦班・通称「リヴァイ班」に編成、104期ら新兵も率いて壁外調査に赴く。 第57回壁外調査 道中、ウォール・マリア内の巨大樹の森にて「女型の巨人」と遭遇。 捕獲のために一時エレンと班員から離れるが、その後エレンを除く班員は捕獲を脱した女型によって死亡。 エレンは巨人となり交戦するも敗北し、女型に捕らわれ逃走を許してしまう。 怒り狂うミカサと合流し何とかエレンを奪い返すも、連携のカバーで足を挫いてしまい、戦線を一時離脱する羽目に。 ウォール・ローゼ攻防戦 「女型の巨人」捕獲中の出来事であるため傷は癒えておらず戦闘に参加できなかったが、ウォール教のニック司祭の見張りとして同行している。 その道中においてハンジが硬質化物質の発見について語り、エルミンが夜間にトロスト区への壁外侵攻を提案したことからエレンに硬質化をやれと叱咤した。 そして一連の事件が収束した後、アルミン・ミカサ・ジャン・サシャ・コニー・クリスタが新たに部下に加わりリヴァイ班として再編成され、クリスタ・レンズ改めヒストリア・レイスと共に潜伏生活へ移る。 そして潜伏先の掃除に早速ダメ出しをした。エレンが掃除の重要性を訴えていたのに… 王政編 足が治癒し、戦線に復帰。 トロスト区内での囮作戦にてアルミンとジャン扮するヒストリアとエレンを救出し、その誘拐に関わったリーブス商会から中央第一憲兵団が黒幕であることを聞き出した。 そこでリーブス商会と本当にヒストリアとエレンを引き渡す代わりに全面的に信頼し嗜好品などを優先的に調査兵団に渡すよう商談を行い、ニックを拷問した末に殺害したサネスとラルフを捕縛。 ゴム手袋とエプロンをつけてサネスを拷問し情報を聞き出し、ヒストリアに女王の役をやるよう強要し商談通りに中央第一憲兵へと引き渡す。 その後中央第一憲兵により調査兵団への出頭命令が下され手配書が配られたが、ハンジの部下と共にフードを被って屋根の上から中央第一憲兵を監視する任務に当たっていたため難を逃れている。 …はずだったが、そんなところにいるはずのないある男に発見されハンジの部下は死亡。 そして戦いの中でその出自が明かされる。 出自の真実 彼の名前は長らく下の名前である「リヴァイ」の方だけで表現されていたが、 対人制圧部隊の部長であるケニー・アッカーマンの口から、彼のフルネームは「リヴァイ・アッカーマン」であることが明らかとなった。 ケニーにはかつてクシェルという幼少に生き別れた妹がおり、彼女がリヴァイの母親であった。 壁内の人類は、王族が保有していたとある巨人の能力によって一律に記憶操作をされていたのだが、 その影響を受けない一族であるアッカーマン家に生まれた彼女はケニー共々王政から命を狙われ、迫害から逃れる際に彼とはぐれてしまった。 その後、彼女は地下街に行き着き娼婦として生き永らえており、さらには誰とも知らぬ客の子供を身籠っていた。この子供がリヴァイである。(*4) しかし、クシェルはリヴァイが幼い内に病気に罹って死んでしまった。 そしてクシェルの亡骸から離れずにいた彼を引き取り育てたのは、ちょうど妹の状態を調べに来たケニーだった。 この時のリヴァイは今では考えられないほど痩せ細った姿であり、迫害の果てに死に臥せた妹とその息子の有様を憐れんでか、一族の名を「名乗る価値もねえ」と零した。 この時ケニーは自分の姓がアッカーマンであることと、クシェルとの関係をリヴァイに告げなかった為、 リヴァイは自身やケニーの姓がアッカーマンであることはレイス一派によるいざこざがあるまでは知らなかった。 彼の凄まじいまでの戦闘力はケニーから教わった賜物であり、戦闘などでの彼自身の思考はケニーによるものが大きいと、自分自身でもそう思っている。 しかし、数年に渡ってリヴァイに地下で生き延びる最低限の術を教えた後、 彼は「地下で生きるも地上に出るも自由だが、どちらにしても自分の力で」として、突如リヴァイのもとから離れていった。 その後はスピンオフ、「悔いなき選択」にて地上に出ることを望みつつ、 地下でゴロツキの元締めとしてイザベル・マグノリア、ファーラン・チャーチという二人の仲間と共に生活していた。 どういった経緯で拾ったかは不明だが立体起動装置を手に入れ、地下商人達から物資を奪ってそれで生計などを立てていたが、 ひょんなことから彼らの高い立体起動装置の技術に目をつけたエルヴィン(*5)達によって、 調査兵団加入と引き換えに恩赦を受けた。 しかし彼らはこの時、エルヴィンが彼らを調査兵団に入れようとしているのを見越していた調査兵団廃止派である議員ニコラス・ロヴォフから、 「自身の不正の証拠書類の奪還」と「その書類の所持者であるエルヴィンの暗殺」を依頼されており、 この頃は実力はあっても巨人を殲滅しようとする意思はなかった。 が、自身にとって初めての壁外遠征である第23回壁外調査中、 雨が降り同時に霧が大量に出た所をエルヴィン殺害のチャンスと見たリヴァイは「自分だけで行く」か、「全員で行く」かで迷った。 3人で行けば、残された班が手薄になる 1人で行けば、また合流できる保証はない どっちだ ―――選べ ―――迷っている時間はない 悩んだリヴァイは、巨人遭遇時に班のメンバーと一緒にいた方が仲間が生き残れる可能性が高いのと、 一斉にいなくなることで残った班に妙な詮索をされないようにする為に1人でエルヴィン殺害へ向かうことを決意し、自身のいた班を離れていく。 が、この時前方の班は多数の奇行種に襲われほぼ壊滅状態となり、 霧の中単独で動いていたリヴァイは巨人達に見つからず、自身も巨人がいることに気が付かずに進んだところ、前方の班の惨状を目の当たりにし、 イザベルとファーランのいる班が危険に晒されていることに気付き急いで引き返すが、 時既に遅く班は6体の奇行種に襲撃された結果壊滅し、イザベルもファーランも巨人に殺されてしまう。 自身の選択が仲間を死なせてしまったことを痛感したリヴァイは狂ったように巨人に斬りかかり、文字通り全滅させる。 (OVA版では奇行種は1体しかいないが、リヴァイ自身が漫画版よりも怒りを剥き出しにしており、斬りかかる演出が凄まじいことになっている。この時の神谷氏の本気の叫びは必聴。) オイ 人間てのは美味いか? なぁ 美味かったか? 答えろよ その後、死んだ巨人の蒸気に気付いてやってきたエルヴィンを行き場のない感情のままに殺害しようとするが、 書類は既にダリス・ザックレー総統に届けられておりエルヴィンの手元になく、ロヴォフの失墜は時間の問題であることと、 自分達がエルヴィンに利用されていたという事実を知り、改めてエルヴィンに殺意を向けるが… 私の部下を お前の仲間を殺したのは誰だ? 私か? お前か? 共に私を襲いに来ていれば2人は死なずに済んだと思うか? ……そうだ…俺の驕りが…俺のクソみてぇなプライドがーーー 違う! 巨人だ! エルヴィンはなぜ自分達が巨人に襲われるのか、どうすれば生き残れるのか、 それを知るには壁外調査によって壁の外へ向かわなければならず、その為にリヴァイ達が必要であるという事を説いた。 巨人の脅威を目の当たりした上でその言葉を聞いたリヴァイは、エルヴィンのもとについて行く事を決意する。 そしてリヴァイは調査兵団の兵士として、やがては人類最強の兵士として巨人と戦っていくようになっていった。 【余談】 彼の姓はアッカーマンであると書いたが、同じ姓であるミカサ・アッカーマンとの関係については、 ケニーが彼女の親(どちらが元のアッカーマン一族かは不明)の方については触れていないが、「分家」の事について話している所から、 本家の末裔と分家の末裔と言う関係なのではないかとされている。 その後中央第一憲兵を12名殺害し無事逃走。 捜索に来た別の団の中央憲兵を捕らえたが、彼らが協力的だったため逆に中央第一憲兵のアジトを暴き全員をしばらく歩けない状態にする。 そして中央第一憲兵を拷問にかけエレンとヒストリアの場所を割らせようとするが、これは失敗したもののエルヴィンの策によりクーデターに成功、そしてハンジにより二人の居場所と思わしき場所を特定できた。 そして二人のいる礼拝堂内の隠し扉の先にあった地下空洞において、ミカサと共に先駆けて中央第一憲兵との直接戦闘に入る。 道中負傷したハンジをアルミンに任せ奥へと進むが、ヒステリアが捨てた超々大型巨人の脊髄液をロッドが経口摂取したことでエレンの鎖を外しながら地下空洞が崩落するというクソな状況に陥ってしまう。 しかしエレンがヨロイの脊髄液を飲んだことで硬質化能力を会得し、辛くも窮地を脱出する。 その後ロッド巨人を倒した後、致命傷を負ったケニーと再会。無垢な巨人になる脊髄液を託された。 後にこの脊髄液を誰に使うかどうかの判断はエルヴィンにより正式にリヴァイに託される。 ウォール・マリア最終奪還作戦 エルヴィンの命令で班員はハンジ班と共にシガンシナ地区内へ、自身はエルヴィンや他班と共に地区外で獣の巨人・四足歩行型の巨人・檻のように囲んでいる15m級巨人と対峙する。 だが獣の巨人の投石により陸の退路を塞がれ、前衛の三班も全滅してしまう。 残されたのは新兵たちとエルヴィンと自身、そしてそれから身を守る石の家屋のみ。 エレンの巨人も超大型巨人により壁上に蹴り飛ばされている。この絶体絶命の状況において、エルヴィンに反撃の手がないなら敗走の準備をしろと問答するのだが… 反撃の手立てが何もなければな… あるのか? …あぁ …なぜそれをすぐに言わない?…なぜクソみてェな面して黙っている? この作戦が上手く行けば…お前は獣を仕留めることができるかもしれない ここにいる新兵と 私の命を捧げればな エルヴィンはまだ死にたくなかった、ただ自分の見ている夢…少年の時に父がしてくれた話との答え合わせがしたかった。 だがすぐ近くにあるのにそれを見ることができない、自分が背負っている、心臓を捧げて逝った仲間たちがそうさせてはくれないと… リヴァイはエルヴィンの悩みに答えを出した。 お前はよく戦った おかげで俺達はここまで辿り着くことができた 俺は選ぶぞ 夢を諦めて死んでくれ 新兵たちを地獄へ導け 「獣の巨人」は俺が仕留める そしてエルヴィンは新兵たちに演説し、信煙弾を放ちながら特攻を仕掛ける。 獣の巨人はそれに気を取られ、ほぼ全員を投石で吹き飛ばした。 その横から、丁度いい高さで並んでいる立体物…15m級巨人たちを倒しながら忍び寄る。 獣の巨人が気付いた時には既に遅く、手を、腕を、両足を、うなじを守ろうとしたもう片方の手も切り飛ばし、最後にうなじと中の人間…ジークの両手と右足を切り飛ばしつつ引きずり出した。 だがトドメは刺せない、生存者に脊髄液を注射しジークを食わせるために。 しかし生存者を見つけようとしている隙に、四足歩行型の巨人にジークを奪われてしまった。 なんとか追撃しようとするも立体起動装置のガスはあまり残っておらず、ハンジも同じことを考えてライナーを奪われてしまったため結局奪取できたのは超大型巨人…ベルトルトだけだった。 そしてそのすぐ近くには全身に大火傷を負って瀕死のアルミンがいる…丁度いいのでアルミンに脊髄液を打とうと考えた。 だが… やっと追いついた…エルヴィン団長が重傷です 腹がエグれて…内臓まで損傷しているため…血が止まりません… 例の注射が役に立てばと思ったんですが…どうでしょうか? 壁の向こうで特攻した中での唯一の生存者、新兵のフロックが重傷のエルヴィンを連れてきた。 となればやはり… この注射はエルヴィンに打つ 俺は人類を救えるほうを生かす この決定をハンジは支持し、エルミンの幼馴染であるミカサとエレンは反発する。 ミカサに抑えつけられたリヴァイは言う、エルヴィン無しに人類は巨人に勝てないと。 エレンは反論する、アルミンの発想もなければこれまで勝って来れなかったと。 エルヴィンを運んできたフロックは説く、エルヴィンは悪魔であり人類は悪魔がいなければ勝てなかったと。 ミカサを羽交い絞めにしたハンジも、壊滅した調査兵団を立て直すにはエルヴィンの力が必要だと言う。 そして調査兵団に入ってから別れの日々ばかりで誰にだって別れはある、それでも前に進むんだと… だがなおもエレンは言う、壁の向こうには海という巨大な塩水の湖がある、アルミンは夢を見ていると。 それでも、リヴァイが出した結論はやはり変わらなかった。 全員ここから離れろ!! ここで確実にベルトルトをエルヴィンに食わせる!! だが注射しようとした瞬間、エルヴィンはそれを振り払うかのように手を挙げ、幼い時の父への質問をつぶやいた。 そしてリヴァイは思い出す、夢を諦めろと言ったのは自分で、その時ありがとうと言われたことも、そんなエルヴィンを再び生き地獄へ戻らせていいのかと。 そしてリヴァイは、アルミンに注射を打った…… ベルトルトが悲鳴を上げながら食われていく横で、フロックと同じようなことを思ったことを話す。 だがエルヴィンに夢を見るために悪魔になれと望んだのは、他でもない自分たちだったと述懐する。 だからこそ、エルヴィンをもう休ませてやるべきだと…そう思い彼の死を選んだのだ。 エルヴィン…獣を仕留める約束だが…まだ先になりそうだ …もう死んだよ …そうか その後目覚めたアルミンにはエルヴィンの代わりは求めていないが、決断を後悔させるなと話した。 そしてエレン・ミカサ・ハンジと共にエレンの生家へ向かい、地下室のドアの鍵を蹴り(マスターキー)で開ける。 中を捜索してエレンの鍵で隠された引き出しとそこに仕込まれた二重底が開かれた時、世界の真実とグリシャ・イェーガーの半生、そして進撃の巨人の意味を共に知る最初の四人となった…… その後懲罰として地下牢に入れられてたエレンが、それを思い出した時に無意識にしていたガッツポーズをそういう時期で誤魔化してあげた 俺は必ず!項目を追記・修正する! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 暴力的だけど鬼畜でもサディストでもない人だよね -- 名無しさん (2013-09-14 23 49 47) オラオラ+おかんな感じがするのは私だけ?ハンジとなら対照的でいいカップルになると思ったのに作者が性別不明にしてしまった・・・・。 -- 名無しさん (2013-09-22 11 28 58) 粗暴だけど義理堅くて仲間思いなんだよね、この人 -- 名無しさん (2013-09-26 18 57 40) 誰かに似てるなと思ったが某毒舌司会に結構似てんだな -- 名無しさん (2013-09-29 06 39 08) いわゆる鬼畜(笑)キャラだとばかり思ってたら仲間への信頼や思いやりをめちゃくちゃ率直に表現する人で心底びっくりした。ごめんね兵長、あんたあったかいよ! -- 名無しさん (2013-09-29 09 20 58) やっぱり巨人も削げるおかん。みんなのおかん。 -- 名無しさん (2013-09-29 17 39 57) 腐った皆さんによく鬼畜とかドSみたいな扱いされるけど正直イラッと来る。むしろ情に厚い人種だろ -- 名無しさん (2013-10-03 01 36 19) 子供たちには慕われているよね。本人は照れているけれど。こういった面が尚この人をナイスガイにしている。 -- 名無しさん (2013-10-08 22 06 37) 掃除が天才的だが料理などもこなせるんだろうな。洗濯とか。ただ「お母さんみたい」といったら「俺は男だ」としかられそうだ。 -- 名無しさん (2013-10-12 09 17 17) 暴イラストサイトでは仲間の耳かきをしてくれるなど面倒見がいい。本編でもそんな感じだし。 -- 名無しさん (2013-10-29 09 50 51) 気持ち悪いファンと公式の優遇から一部煙たがられてる感じ。俺は結構好きだけどかわいそうだと思う。 -- 名無しさん (2013-11-08 15 18 01) 人気者の宿命か? -- 名無しさん (2013-11-08 18 15 16) 戦線離脱はリヴァイばっかに注目が集まりまくってエレンの影が薄くなるのを防ぐためだったって聞いたことがある -- 名無しさん (2013-11-08 18 51 24) 身長と体重は出川哲朗と一緒らしい -- 名無しさん (2013-12-31 22 50 31) 目つきの悪いタラちゃんと言われてるのを見て以来タラちゃんにしか見えない -- 名無しさん (2014-01-03 17 02 15) こういう上官は素晴らしい。ついていきたくなるよね。 -- 名無しさん (2014-01-24 23 30 08) 元ネタはロールシャッハらしいが、正直シャッハさん要素薄いよね。 -- 名無しさん (2014-01-24 23 33 51) リヴァイさあああああああああん -- 名無しさん (2014-01-24 23 41 47) 映画版のロールシャッハがイメージと言ってたな。不屈の精神を持つ強いチビってキャラ造型が、言われれば確かにそうかもって感じ -- 名無しさん (2014-02-25 01 30 53) ↑×5俺はコボちゃんだと思ってた -- 名無しさん (2014-02-25 06 27 59) 講談社の稼ぎ頭に何させてんだ諫山ェ… -- 名無しさん (2014-03-12 09 46 47) かりあげクン -- 名無し (2014-03-20 22 58 48) なんつーか…動揺を隠せないぜ… -- 名無しさん (2014-04-08 15 32 07) 腐女子の玩具ドスタラちゃん -- 名無しさん (2014-04-08 16 50 19) おいおいおい。何だよリヴァイ・アッカーマンって -- 名無しさん (2014-04-13 16 12 16) ミカサと同じ苗字か。もしかしてお兄ちゃん? -- 名無しさん (2014-04-13 16 52 51) 個人的にはリヴァイが対人立体使うとこも見たい強奪しねぇかなー -- 名無しさん (2014-05-07 00 07 28) 誰だよ対人立体機動装置とか作りやがったのは…おのれ憲兵団 -- 名無しさん (2014-05-07 03 23 28) アッカーマンという名字が特殊なのかね~。ミカサとの兄弟説より、親が兄弟とか? 共通なのは、アッカーマン性は人外的に強いことかな。 -- 名無しさん (2014-06-10 00 23 59) でもミカサの両親は普通に殺されたよね -- 名無しさん (2014-09-10 19 57 41) ミカサの兄というにはちょっと年がいきすぎているような。伯父だと予想 -- 名無しさん (2014-09-10 20 16 50) 個人的な理想の上司、銀魂の将ちゃんと並んで2TOPです。 -- 名無しさん (2014-09-20 20 43 35) 別に暴力は趣味じゃ無いんだろう。必要なだけで。 -- 名無しさん (2014-09-20 20 44 37) 神谷さんの声の調子はまんまローだなwwwww -- 名無しさん (2014-10-23 18 16 46) 関西でも電車の吊り革広告で見かけるキャラクター -- 名無しさん (2014-11-09 15 25 13) 顔立ちは整ってるとは思うが、イケメンって程ではないと思う。 -- 名無しさん (2014-12-28 13 38 46) ミカサとは親類ではなく、アッカーマンという一族ってことかな? 遠い先祖では親類だったのかも。 -- 名無しさん (2015-09-26 04 42 16) めちゃくちゃ強いし上司としても優秀だけどちょくちょく私情を入れちゃう所は人間臭くて好き -- 名無しさん (2017-05-05 18 21 41) アッカーマン姓には驚いたけど、よくよく考えてみればあんなチートな生物が別の血統であっちこっちに居る方がおかしいのでこれでいいのだ! -- 名無しさん (2017-12-17 05 10 17) アニメ化した際の人気はすごかった。 -- 名無しさん (2018-01-19 07 40 36) 必要だから暴力を使う感じ、加減もわかってる -- 名無しさん (2018-05-05 23 36 44) なんで「人畜無害の死に損ない」と言われた次の話で普通に喋れるようになってるの? -- 名無しさん (2020-02-07 23 37 17) 最後の最後でケニーから「あいつは俺の妹だ」って聞かされるまではケニーを父親だと思い込んでた、で間違いないんだっけ? -- 名無しさん (2021-03-09 23 39 06) 最終回の兵長、大陸に住んでんのかな。介護されてるけど穏やかに暮らしてそうで良かったな -- 名無しさん (2021-04-26 14 43 45) 英傑大戦のコラボで出るようだね。追加は年末だけどかなり強そう -- 名無しさん (2023-12-17 11 38 12) 名前 コメント
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ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL 後日談 Mobius1&Mobius1 事件から数ヵ月後、ミッドチルダのある訓練空域にて。 ――レッドアラート。その時、私は空中にいた。 編隊長機の後席で、戦闘機から見る空の様子を、自分の記憶に焼き付けておこうとしていた。 通信機のスイッチを入れるなり、前席が地上に向かって吼えている。 「無茶言わないで。お客さんの面倒見てんのよ、こっちは」 前席、すなわちこの機の機長を務めるには、かつての私の部下。その声には苛立ちが混じり、これが司令室とのやり取りじゃなかったら、そのまま怒鳴ってそう。 六課解散後、しばらく姿を見ないと思ったら、いつの間にか戦闘機パイロットになっていた。それも、凄腕パイロットに。 「通信司令室からメビウス1――転移魔法が発動したと思われる場所は、ランダーズ岬を基点に二七八から三〇二にかけて」 ところが、機長の抗議を聞きもせず、司令室は通信と同時にデータリンクを使い、レーダー上に転移魔法の発動が観測されたと思しき場所を転送してきた。 「――ランスター3尉、地上本部の貴隊しか間に合わない」 はぁ、と機長はため息を吐いた。いかにも気が乗らない様子で司令室とのやり取りを終えた彼女は、続いて通信機に手を伸ばす。 「ベイカー、ズヴェンソン、後ろについて。あたしたちで偵察に向かうわ、残りは低空へ退避して」 機長が一言そう告げると、周囲を飛んでいた味方の戦闘機は二機を残し、みんな主翼を翻し、低空へと降りていった。 残った私たちの機体と僚機の二機だけが編隊を組み、司令室から送られた座標に向けて飛ぶことになる。 「なのはさん」 機長――酸素マスクとヘルメットで覆われたティアナの顔が、こちらを振り向く。今回、私を後席に乗ってみないかと勧めたのは彼女だった。 だからだろう、彼女はどこか申し訳なさそうな表情を浮かべていた。 「ごめんなさい、急に任務が入っちゃいました――引き返す訳にもいかないんで、このままお付き合い願います」 「あぁ、了解。うん、大丈夫だよ」 私はティアナに向かって、右手の親指を立ててみせた。彼女は頷き、正面に向き直り、機体の操縦に戻った。 視線を右上に上げると、彼女の指示を受けて援護位置につく味方の戦闘機が――確か、私の記憶ではF-15Cだったと思う――この機体のすぐ傍を移動していく。 ティアナはそれを確認し、わずかに間を置いて、操縦桿を捻る。 「あ、あの、ティアナ? 大丈夫だとは思うけど、なるべく安全運転でね?」 「努力します」 しかし、彼女の言葉とは裏腹に、私とティアナを乗せたこの機体は左に派手にロールを打ち、降下していく。 世界がひっくり返り、胃が裏返った。 二時間前。 なのはは、管理局地上本部管轄の飛行場を訪ねていた。 目的は最近地上本部に限らず、本局ですらその名を知らない者はいないと言われるほどの、凄腕のエースパイロットに会うこと。 「こ、こちらでお待ちください。あ、あの、出来ればあとでサインをお願いします!」 面会するのに都合のいい、飛行場の食堂に案内してくれた若い陸士は、露骨なまでに緊張していた。 何しろ、現在は療養中のはずのエースオブエースがやって来たのだ。雑誌の取材などで名も顔も知れていたなのはを見て、緊張しないはずがない。 サインについては笑顔でOKを出すと、陸士はさぞ嬉しそうに「じゃあまた後で!」と飛び出していった。 そのままのんびり、食堂の窓から見える駐機場に並んだ戦闘機、ときどき響き渡るジェットの轟音に思いを馳せていると、目的の人物が、食堂の扉を開けてやって来た。 「ティアナ・ランスター3尉、参りました――お久しぶりです、なのはさん」 「うん――久しぶりだね、ティアナ」 やって来たのは、飛行服の上にフライトジャケットを羽織ったティアナだった。 とりあえず形式だけの敬礼を交わし、ティアナはなのはの傍に座る。 「……まさか、戦闘機のパイロットになってるなんて思いもしなかったよ。階級も跳ね上がってるし」 なのはは、ティアナの羽織ったフライトジャケットを見ながら呟く。フライトジャケットの右胸の部分には、あのリボンのマークがあった。 同時に、飛行服の首元に縫い付けられた階級章は3尉のものになっている。パイロットはみんな士官とされるので、ティアナは操縦訓練を終えると同時に階級を上げていた。 「彼に、ちょっとでも近づけたらいいなって思って。もちろん、執務官への道だって、諦めた訳じゃありませんよ」 今はもうこの場にいない、本来のこのフライトジャケットの持ち主に思いを馳せながら、ティアナは飛行服の懐から待機モードのクロスミラージュを取り出す。 今の彼女は、フェイトの執務官補佐と地上本部の戦闘機パイロット、どちらも掛け持ちでやっているのだ。 「びっくりしたよ、"メビウス1"の跡継ぎが来たとか、二代目リボン付きとか、色々話が飛び込んできて」 「いえ……あたしなんか、まだまだですよ」 謙遜のつもりで苦笑いを浮かべるティアナだったが、なのはは知っている。ジェイル・スカリエッティの事件に関わった地上本部の戦闘機パイロットたち、アヴァランチ、ウィンドホバー、スカイキッドの三人が、口を揃えて言っていた。「間違いなく、彼女の動きはメビウス1だ」と。 それに比べて、となのははひっそりと自嘲気味な笑みを浮かべる。一連の事件でブラスターモードの開放、身体への負担を無視した大量のカートリッジロード、そしてスカリエッティのADF-01ファルケンによるレーザーの直撃。身体に影響が出ない訳がなく、現在、彼女は半ば強制的に療養中なのである。 鋼鉄の翼を得たティアナ、逆に翼を失った自分。そろそろ、世代交代の時期なのかもしれない。 「――そうだ、なのはさん」 そんななのはの心境を察してか、突然ティアナが何か思いついたのか、懐からその日のフライトスケジュールが載った書類を取り出す。 「午後からまた、訓練飛行が入っているんです。よかったら、一緒に飛びません? 操縦はあたしがします」 「え……で、でもティアナが乗ってる機体って」 確か一人乗りと聞いていたのだが、どうもティアナの様子を見る限り違うらしい。 かくして、なのはは機上の人となるのであった。 一時間前。 貸し出された飛行服は、自動的に装着されるバリアジャケットとは訳が違った。 悪戦苦闘しながらどうにか飛行服に耐Gスーツ、サヴァイバル・ジャケットを身に着けたなのはは、ティアナの案内で格納庫に入った。 「あれ……アレが、ティアナの機体?」 「ええ、そうですよ」 なのはの問いに、ティアナが誇らしげに頷いた。 格納庫にて整備員の点検を受けているティアナの愛機の名は、F-15ACTIVEと言う。優れた機動性を持つF-15を改良し、より高度な機体制御システムを搭載した機体である。 コクピットにて行われている作業は、なのはが乗るための後部座席追加のためだろう。それ以上になのはが気になったのは、尾翼に描かれたリボンのマークである。 フライトジャケットどころか、コールサインとマークまで受け継いだらしい。なのはは苦笑いしながら、F-15ACTIVEの後部座席に乗り込んだ。 ティアナの方は整備員と一緒に機体の目視点検を行い、それが終わってようやくコクピットの前席に乗り込んだ。 「じゃ、行きますよ」 「うん、了解」 なのはが頷くのと同時に、ティアナはF-15ACTIVEのエンジンをスタートさせる。 後席から、なのははティアナのエンジン始動の手順を見ていたが、その仕草はずいぶん手馴れていた。スイッチ一つ押すにも、戸惑いなどが一切無い。 きっと、彼もこんな風に愛機を飛ばしていたのだろう。なのはにはティアナの動きが、かつてのメビウス1と被って見えた。 ゆっくりとF-15ACTIVEは格納庫から顔を出し、誘導員の指示に従って滑走路の端へと進む。 「Mobius1 Cleared for takeoff.Good luck」 「Roger.Cleared for takeoff」 管制塔から離陸許可が下りると、ティアナは最後に操縦桿、ラダーペダルを動かして、離陸前の最後の動作確認。これも異常無し。 彼女は一度、エンジン・スロットルレバーを下げた。エンジンの排気音が弱まり、周囲に静寂が舞い降りる。 「――行きます」 最後に一言だけ、なのはに確認するようにティアナは言った。断る理由があるはずも無く、なのはは頷く。 直後、彼女はエンジン・スロットルレバーを叩き込み、エンジン推力を押し上げる。 滑走開始。荒鷲は己の心臓を最大限に活動させ、空へと昇るため、大地を駆け出す。 ティアナは頃合を見計らい、もう一度、今度は一番奥にまでエンジン・スロットルレバーを叩き込む。 途端に、F-15ACTIVEのエンジンから赤いジェットの炎が姿を現し、咆哮を上げる。アフターバーナー、点火。 数十トンを超えるはずの機体は、それが嘘のように離陸していった。 女性は案外戦闘機乗りに向いている、となのはは訓練空域に向かう途中、ティアナから聞いた。 強いGに晒される格闘戦では、身体の柔らかい女性の方が、より強く、より長い時間Gに耐えていられるからだそうだ。 もちろん体力や肺活量では男性の方が上だが、ティアナは魔導師としてそれなりに高いレベルにある。空戦中に、身体強化の魔法を使うこともあると言う。 「けど、空戦魔導師の適性はないのに、パイロットの適性はあったんだ?」 「ええ、まぁ……検査方法が違うからなのかも」 そんなこんなで訓練空域に向かう途中、先の司令室からの通信である。ひょっとしたら実戦になるかもしれない。 「こちらメビウス1、指定された座標に到着……何もないわね」 念のため搭載する兵装のセーフティを解除していたが、彼女たちの乗るF-15ACTIVEを出迎えたのは特に何も無い、いつも通りの青空だった。 ティアナは通信機のスイッチを入れて、僚機たちに散開して周辺を目視偵察するよう命じると、自身も正面に向き直り、周囲に視線を巡らせる。 「あぁ、なのはさん? 出来ればそっちの方でも何かないか探してください」 「え? うん、いいけど……」 何しろ、戦闘機に関してはなのはは対決した経験はあっても、搭乗経験は無い。果たして自分が役に立てるのだろうか。 ところが、ティアナはそんなことはお構いなしに、戸惑うなのはに対して言葉を続ける。 「目玉は多い方がいいんです。幸い、なのはさんには二つあります」 「――なんか、性格も多少変わった?」 「かもしれませんね」 ぶっきらぼうに答えるティアナ。頼もしくなったと言えるのだろうが、なのはの胸には一抹の寂しさのようなものがあった。 本当に、"エース"の雰囲気を漂わせちゃって――。 しばらく目視による偵察警戒を実施していた二人だったが、依然として何も見つからない。 結局司令室の誤報だったのだろうか。ティアナは「まぁ、こんなこともあります」と大して気にした様子も見せず、散開している僚機たちに集合命令を出そうと、通信機に手を伸ばす。 なのはも緊張を解いて、酸素マスクを外し、視線を眼下の海に向けた――その瞬間、彼女は眼を見開いた。 瞬きすれば見失いそうなほどの、青い海にぽつんと浮かぶ黒点が一つ、彼女たちを乗せたF-15ACTIVEとは正反対の方向へ進んでいるのが見えた。 「――三時方向、何かいる!」 「!」 ティアナの反応は速かった。直ちに三時方向下位に視線を向けると彼女も目標と思しき黒点を見つけ、操縦桿を右に倒し、次いで引く。 F-15ACTIVEは素早く主翼を翻してハーフ・ロール、機首を下げて急降下に入る。 「ティアナ、味方を呼んだ方が――」 「その前に有利なポジションにつく方が先です。急機動の連続になりますからね、舌噛まないでください」 なのはの提案を無視し、ティアナはF-15ACTIVEの高度がある程度下がったところで反転、水平飛行に戻る。 ――目視できる距離なのにレーダーに反応が無い、ステルス機かしら。 ステルス機、という単語が脳裏をよぎって、ティアナはふと、F-15ACTIVEの尾翼に描かれたリボンのマークを思い浮かべる。 彼の愛機、F-22ラプターもステルス戦闘機だった。ひょっとしたら――しかしティアナは首を振り、己の考えを否定する。今は目の前の目標に集中すべきだ。 目標との距離が縮まるに連れて、徐々にその形がはっきりしてきた。形状からして明らかに戦闘機、それもステルス性を意識したもの。 心臓の鼓動が、早くなるのが分かった。所属不明のステルス戦闘機。もし撃ってきたら、自分は勝てるのだろうか。F-15ACTIVEはその巨大さと各部に付け加えられたカナード翼のおかげで、ステルス性は皆無に近い。 しかし、それを補って余りある機動性が本機の売りである。ティアナは記憶を掘り起こして所属不明機への対処方法を思い出し、このステルス機に近付くことにした。 まずは警告のため、通信機を国際緊急周波数に。所属と飛行目的を明らかにするよう呼びかけてみたが、返事は来なかった。 「どんな面してるのか、確認してみないと――」 エンジン・スロットルレバーを押し込み、F-15ACTIVEを加速させた彼女はステルス機に接近。機体の形状だけでなく、塗装や国籍マークもはっきり見える距離にまで近付き――そこで、ティアナ、そして後席のなのはすらもが、息を呑んだ。 「あれって……嘘」 「本物、だよね?」 よりはっきりと見えるようになった機体の形状から察するに、こいつは間違いなくF-22ラプター。 ただし尾翼に描かれた部隊マークは、このF-15ACTIVEと同じ、リボンのマークだった。 パイロットは――ティアナは思わず、コクピットの方に視線を送った。酸素マスクとヘルメットを装着したパイロットが、こちらを見ていた。 たまらず、ティアナは酸素マスクを外し、パイロットが自分であることをF-22に向かってアピールする。 F-22のパイロットは気がついたのか驚いたような様子を見せ――そして、右手の人差し指をくいくいと曲げた。 ――来い。 言葉を実際に聞いた訳ではない。だがティアナは、彼が何を言いたいのかすぐに分かった。直後、F-22は突然急上昇。そのまま宙返りを打ち、ティアナとなのはのF-15ACTIVEの後方上位に位置しようとする。 「あ、ティアナ、後ろを取られる……」 「分かってます――上等、やってやろうじゃないの」 後方に食らいつこうとしたF-22を回避するべく、ティアナは操縦桿を左に倒して、機体をロールさせる。 左に回転しつつF-22のロックオン可能範囲内から逃れたF-15ACTIVEは、減速しつつ今度は右にロール、F-22の後方下位に強引に潜り込もうとする。 通常のF-15なら失速してしまうほどの速度だが、F-15ACTIVEに搭載された電子制御は優秀だ。ティアナの操縦に機敏に反応してみせるこの機体は、F-22の後ろを奪うことに成功する。 もらった、とティアナは機関砲の引き金に指をかけた。もちろん実際に発砲する気はなく、ガンカメラでF-22を撮影するだけだ。地上に戻って現像すれば、撃墜判定を取れる。 だが、さすがに一筋縄にはいかない。F-22は一度機首を上げて急上昇、ティアナがこれを追いかけようと操縦桿を引いた時、まるで追いかけてくるのを読んだかのようにハーフロール、急降下へ。急激な方向転換について行けず、彼女のF-15ACTIVEはF-22を取り逃がしてしまう。 逃がすもんか、とティアナの闘志に火がついた。エンジン・スロットルレバーを叩き込み、アフターバーナー点火。操縦桿を前に突いてF-15ACTIVEの機首を下げさせると、加速しながらF-15ACTIVEはF-22を追って降下に入る。 「うわっ……ティ、ティアナ、もうちょっとゆっくり」 降下に入ったため、マイナスのGがかかり、身体が浮くような感覚がする。なのはが驚いているが、ティアナは無言の返答。眼下のF-22を睨みつける。 ようやくF-22を正面に捉えたが、今度は右へ左へと不規則に旋回して、ロックオンさせまいと逃げ回る動きを見せた。ティアナは逃げるF-22を追って、追従旋回。 F-15ACTIVEが右に行けばF-22は左に、それを追えば今度は右にとイタチゴッコをしばらく繰り返す。後席のなのはが旋回でGのかかる度にいちいち小さく悲鳴を漏らしているが、気にせずティアナは操縦を続けた。 ――まぁ、空戦魔導師だったんだから酔うことは無いと思うけど。 念には念を入れて、後席にエチケット袋を置いておくべきだったかもしれない。そんなことを考えながら、ティアナは逃げるF-22を追い回す。 F-22が右に旋回。ティアナはこれを追うべく操縦桿を右に倒し――そのまま、今度は左に一気に倒す。 右へとロールしようとしていたF-15ACTIVEの主翼が翻り、急激な左方向へのロール。F-22は右旋回から左旋回に入り、自らティアナの前に躍り出てしまう。機動を先読みしたのだ。 「捉えた……」 静かに呟くのと同時に、ウエポン・システムに手を伸ばして使用する兵装、短距離空対空ミサイルのAIM-9サイドワインダーを選択。AIM-9の弾頭はF-22のエンジンから放出される赤外線を捉え、ヘッドホンを通じてティアナに電子音を送る。ロックオンした証拠だ。 「メビウス1、フォックス2……!?」 言いかけて、ティアナは思い止まった。F-22は尾翼の付け根から盛大に炎の塊、赤外線誘導のミサイルを幻惑するフレアを放出。AIM-9の弾頭はどれがF-22のエンジンのものなのか混乱し、ロックオンが外れてしまった。 ――ロックオンされる瞬間を読んだ? なんて人。 やっぱり"元祖"は強い。驚くティアナを余所に、F-22は急激な右旋回。ティアナのF-15ACTIVEの右後方にまで回り込むと、機首をわずかにずらす。機関砲で狙い撃ちするつもりだ。 「ティアナ、撃たれる、後ろから――!」 「分かってます――ガンキルにこだわるなら、こっちだって!」 エンジン・スロットルレバーを強引に押し下げ、さらにエア・ブレーキ展開。F-15ACTIVEは機体上面のブレーキを展開させて、急激な減速。 F-22はさすがにこれは予想外だったらしく、F-15ACTIVEの前に突き出されてしまう。 酸素マスクから送られてくる酸素をたっぷり吸って、ティアナは冷静に、しかし熱い思考はどうすることも出来ないまま、機関砲の引き金に指をかけた。 照準が、F-22の胴体に重なる。その瞬間彼女はガンカメラを起動させ、同時にF-22のパイロットに対して宣告する。 「ガンアタック、キル! 撃墜ですよ、いい加減大人しくしてください、メビウスさん」 開きっぱなしにしていた通信回線に怒鳴り込むと、しばらくして応答があった。同時に、F-22は水平飛行に戻って大人しくなる。 「――いやぁ、やられたよ。いい腕じゃないか、ランスター?」 F-22のコクピット、それまで激しい空戦機動を行っていたパイロット――メビウス1は、酸素マスクを外し、満足そうな笑みを浮かべていた。 傍らを飛ぶのは、いつの間にか戦闘機乗りになっていた、かつて生死を共にした若き銃士の駆るF-15ACTIVE。見込みがあったのは事実だが、まさかパイロットになっているとは思いもしなかった。 「手加減しましたね? 機関砲にこだわらなければ、あの時点で撃墜できたはずです」 とは言え、このツンツンした態度は変わらないらしい。メビウス1は苦笑いしつつ、返答。 「バレたか。いや、機関砲なら純粋にパイロットの技量で決まるからな。お前さんの技量がどんなもんか」 「試したんですね? まったくもう……」 F-15ACTIVEのコクピットで、前席に座るパイロットがやれやれ、と首を振っているのが見えた。しかしそうなると、後席でぐったりしているのは誰なのだろう。 「うーん……」 「あ。な、なのはさん、大丈夫ですか?」 「え、ちょ、なのはかよ!? なんで乗ってるんだ」 通信に入り込んできたうめき声。ティアナはそこでようやく、なのはがエアーシック(飛行酔い)に陥っていることに気付いた。 早く帰らないと、これは大変なことになるかもしれない。コクピットを嘔吐物で汚すのもまずいが、何よりなのはの体調が心配だ。 ひとまず帰路に着きながら、ティアナは気にかかっていたことをメビウス1に問う。 「そういえば、どうしてまたミッドに?」 「――さて、な。自由エルジア軍を蹴散らして帰ろうとして、気がついたらまたここだよ」 つくづく俺はミッドチルダに縁がある、とメビウス1は付け加えて、笑ってみせた。 すると突然、通信機の方から、何故だかティアナのものと思しき、嗚咽が聞こえた。はっとなって振り向くと、F-15ACTIVEのコクピットで、ティアナが酸素マスクを外し、目元を抑えているのが見えた。明らかに、泣いている。 「お、おい、どうしたんだ。どっか具合でも……」 「――違います!」 心配して声をかけると、何故か怒られた。 じゃあ何だろう、と彼女の言葉を待っていると、通信機に再び、今度は涙声のティアナの声が入ってきた。 「――もう、会えないと思ってた。でも、メビウスさんは……」 また来てくれた。それは本人の意図したものではないにせよ、メビウス1が再びミッドチルダに来たのは動かしようの無い事実なのだ。 これが地上であるならば、彼女は人目も気にせず、彼の胸に飛び込んだだろう。自ら望んで戦闘機に乗った訳だが、この時ほどティアナは地上に戻りたいと思った時はなかった。 そんな彼女の気持ちを察したのか定かではないが、メビウス1は優しい笑みを浮かべて言った。 「――ああ。ただいま、ティアナ」 「……お帰りなさい」 ミッドの空に、リボン付きが舞い戻った。 どこかの古城の一室。その部屋で数人の男たちが、何枚かの報告書を手に、ため息を吐いていた。 「カプチェンコも妙なものを残したものだ、時空転移装置など……ユリシーズが落ちてからだろう、機能し始めたのは?」 オーシア空軍の飛行服を着た男が、同じく飛行服、ただしこちらはユークトバニア空軍のものを着た男に尋ねる。 男は頷き、複数ある報告書の中から、一枚を取り出す。 「ああ、それも不定期かつ何を飛ばすか分からん代物だ。我々の意図しない物まで飛ばすのは困った……もっとも、おかげでADF-01のテストは出来たが」 報告書に記されているのは、ADF-01ファルケンの詳細なデータ、それに添付された写真。 かなり重要なものであるはずなのだが、男は興味がなくなったように、報告書をテーブルの上に放り投げる。 「コフィン・システムはまだ実用レベルに達していないな。パイロットがあんな狂人でもないと精神が崩壊してしまう」 「試験的にADFX-02の機能を入れてみたが、こっちの方は効果が高いようだ。もっともコストが凄まじいが……レーザーだけで充分だな」 他にも何枚かある報告書を捲る男たちがいたが、いずれもが最終的に興味をなくし、報告書を投げ捨てた。あとはせいぜい証拠隠滅のため、焼却炉にでもぶち込むしかない。 「ところでZ.O.Eのデータはどうする? 我々はアークバードに搭載するUAV以外に特に使う用事がないが」 「自由エルジアにくれてやれ、元はと言えばあっちの技術だ。しかし……痛手だったな。貴重なADF-01を失ってしまうとは。残りは四機だろう?」 オーシアの飛行服を着た男が、確認するように言った。潜伏生活を余儀なくされる彼らにとって、戦闘機は非常に貴重だ。 ましてや、ファルケンはベルカがその技術の粋を集めて開発した、まさに切り札。彼の言うとおり、これを一機でも失うのは痛手だった。 「ああ。まさか、"リボン付き"と"黄色"が一緒に来ているとは思わなかった。エースの力は偉大だな」 「メガリスもな。しかし、これではっきりしたぞ。空からの大質量攻撃、これは極めて有効だ」 「となるとアシュレイ、やはりSOLGを使うか?」 ここに来て初めてアシュレイ、と呼ばれたオーシアの飛行服の男は、当然のように頷き、しかしすぐには実行しないことを話す。 「うむ。だがシステムの掌握にかなり時間がかかる、あと五年は待つべきだ」 「だろうな。ユークトバニアの方も、タカ派の軍人の掌握にはまだ手間取りそうだ」 「頼むぞミヒャエル、計画ではそっちからオーシアに仕掛ける予定だからな」 「分かっている、全てはベルカのため……」 ミヒャエルと呼ばれたユークトバニアの飛行服の男は、やはり頷く。 アグレッサーとして各国に迎えられたはいいが、まだまだ彼らの計画には時間がかかる。ミッドチルダでの一連の事件は、彼らにしてみればただの実験に過ぎないのだ。 「そうだ、ベルカのためだ。そのためならあと五年や四年、大したことは無い」 「皆、しばしの辛抱だ。それまでは耐えよう、ベルカのために」 男たちは、静かにその時を待つ。一九九五年、あの日、潰えたはずの強く、巨大なベルカ公国を取り戻すために。 THE OPERATION LYRICAL Fin...? 目次
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ジオン軍:格闘 機体概要 数値情報機体 移動方向補正 パーツスロット 主兵装 副兵装 シールド スキル情報 備考機体について 機体考察単純格闘威力一覧 主兵装詳細 副兵装詳細 スキル カスタム 運用 コンボ一覧 アップデート履歴 コメント欄 機体概要 強襲揚陸を目的とするゲルググの 海兵隊仕様機。 通称 ゲルググM(マリーネ)。 作戦初期段階の揚陸を容易にするため、ランドセルの実装、 プロペラントタンク を接続可能とする仕様変更が行われ、長時間の作戦行動の実現が図られている。 強襲揚陸時の先陣を担うため、狙撃銃的な側面が強いビーム・ライフルではなく多様な戦況への適応力が求められた結果扱い易いマシンガンを主兵装として選択する部隊が多く、戦闘時間の継続を図るため 腕部熱核ジェット・エンジンは実弾の速射砲に換装 されている。 完成度の高いゲルググタイプであったがランドセル内のスラスターが背面に集中され、 姿勢制御用の腰部スカートも装備 されるなど、戦況からのフィードバックにより 実戦向きな改修 がされている。 数値情報 機体 格闘 LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 Cost 325 350 375 400 425 450 475 機体HP 12500 13250 14000 14750 15500 16250 17000 耐射撃装甲 62 70 79 87 96 104 112 耐ビーム装甲 62 70 79 87 96 104 112 耐格闘装甲 59 87 115 143 171 199 227 射撃補正 40 格闘補正 86 93 101 109 117 125 132 スピード 245 スラスター 135 138 141 144 147 150 153 旋回速度[°/秒] 90 95 100 105 110 115 120 ジャンプ高度 高 カウンター 連打攻撃 必要階級 曹長10 中尉07 大尉06 少佐06 中佐06 大佐07 少将07 レア度 ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ 開発% 40% 10% 8% 8% 7% 7% 5% 必要開発費 25200P 35400P 42900P 52200P JPY309 71500P 81200P 復帰時間 22秒 24秒 26秒 28秒 29秒 31秒 33秒 NEW MSボーナス 3000 3650 4300 4950 5600 6250 6900 移動方向補正 前 100% 横 90% ▲ 90% 後 70% パーツスロット LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 近距離 8 9 10 11 21 23 24 中距離 7 8 9 10 15 17 18 遠距離 5 6 7 8 9 11 12 主兵装 武器名 LV 威力 発射間隔 弾数 リロード速度 射程 DPS 備考 必要ポイント MMP-80マシンガンGN装備 LV1 160 280発/毎分 80 6.0秒 300 746 部位補正:2倍武装切替:0.5秒 12300P LV2 168 84 784 17600P LV3 176 88 821 21700P LV4 200 100 933 JPY205 LV5 208 104 970 24000P LV6 216 108 1008 24800P LV7 224 112 1045 47500P LV8 232 116 1083 52400P └グレネード・ランチャー LV1 1200 - 1 18秒 300 - 武装切替:2.5秒 MMP-80マシンガンGN装備に付属 LV2 1260 LV3 1320 LV4 1500 LV5 1560 LV6 1620 LV7 1680 LV8 1740 副兵装 武器名 LV 威力 発射 間隔 弾数 リロード速度 射程 DPS 備考 ビーム・サーベル LV1 2100 2.5秒 - - - - 武装切替:0.75秒 LV2 2205 LV3 2310 LV4 2625 LV5 2730 LV6 2835 LV7 2940 110mm速射砲 LV1 200 325発/毎分 60 6.0秒 200 1083 移動撃ち可武装切替:0.5秒 LV2 210 63 1138 LV3 220 66 1192 LV4 250 75 1354 LV5 260 78 1408 LV6 270 81 1463 LV7 280 84 1517 シールド LV1 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 耐久値 2700 2835 2970 3375 3510 3645 3780 スキル情報 スキル名 機体LV 効果 説明 脚部ショックアブソーバーLv3 1~7 着地時の脚部負荷を軽減。ジャンプ後15%。回避行動後10%。回復速度1%向上 ホバリングダッシュLv1 1~4 回避行動後の最大継続時間を、1.16秒増加。 ブースト長押し継続時間増加 ホバリングダッシュLv2 5~7 回避行動後の最大継続時間を、1.33秒増加。 ブースト長押し継続時間増加 前線維持支援システム 1~7 既存スキル「クイックブースト」と「高性能バランサー」の複合スキルに加え、自軍全員のリスポーン待機時間を短縮させる 自軍内に「前線維持支援システム」スキル所持者が複数いるとその効果はさらにアップ。(ただし、効果に上限値あり[最大短縮4秒]) 高性能レーダー 1~7 強化されたレーダー性能。有効範囲が300mから500mに拡張される。 飛行状態の歩兵も捕捉可能。有効範囲と捕捉性能が強化。 格闘連撃制御Lv2 1~7 格闘攻撃を最大3回まで連続で使用可能になる。 強制噴射装置 1~7 回避行動の着地動作をキャンセルし、再び回避行動が可能になる。 再度の回避行動開始時にはより多くのスラスター消費量が必要となる。 備考 機体について 海兵隊仕様という事でM=マリーネ(ドイツ語)の名を冠するが、型式番号は MS-14F 。アイコンに表示された F は型式番号が由来である。紛らわしい。 肩アーマーのスリムさと薄く大きい頭部のトサカが外見的な特徴。ゲルググ系列であるにも関わらずMMP-80マシンガンを装備しているのは、原作では本機を運用するシーマ艦隊が潜伏生活を送る内に制式装備であるビームライフルを満足に維持する事ができなくなった為。低下した攻撃力は打突にも使用できるスパイクシールドや前腕部に内蔵された110mm速射砲などの特殊装備で補われている。 ビーム・ナギナタではなくビーム・サーベルを両腰に1本ずつ装備している。サーベル発生器の形状は後のリック・ディアスやネモなどが装備しているものに酷似しているが関連性は不明。 腕部の内蔵武装などゲルググJ(イェーガー)との共通点が多い。この機体構造は後にリゲルグの原型にもなった。カタログスペックではゲルググJにやや劣るが、コストパフォーマンスでは勝るため生産数はこちらのほうが多かったと考えられている。 ちなみに英語で海兵隊は「マリーン」だが、ドイツ語で「マリーネ」は海軍の意(英語ならネイヴィー)である。宇宙世紀が80年経って言葉の意味が変質していったのだと好意的に解釈してあげよう。ドイツ海兵隊は「海軍専門任務部隊(Spezialisierte Einsatzkräfte Marine)」というので問題ない. 機体考察 格闘機カテゴリにやってきたゲルググ。コストはギャンを抜いて 格闘機最高ランク に位置する。 度重なるアップデートと課金レベル機体の実装によりジオン格闘機最強の一角にまで上り詰めた機体.詳しくは運用欄に譲るが,未課金レベルは本機のメリットを享受できないため非推奨である. 速度245は格闘機体最速クラスの数値。本機より速い格闘機体はギャンやギャン・エーオースなどの数機だけである。防御面もコスト相応に高く小さいが意外と丈夫な盾もある。スラスター量も多く強制噴射もあるため,見た目ほどは被弾しない(被弾しないとはいっていない). 高威力のビーム・サーベルを有しているが,見た目以上にリーチが短く敵に密着しないと当たらない.本機運用で最初に躓くとすればこのサーベルのリーチだろう.ズゴ系と同程度の射程だと割り切って運用しよう. 射撃性能も優秀.高威力の腕ガトによって削りや牽制が容易であり、爆風範囲に優れたMMP付属グレでよろけも取れる.本機運用のキモはこの1発のグレネードをどう有効利用するかにかかっている. 素のスラスター量が多いため,中距離スロットをフレームや装甲に割り振ることが出来る.レベル6ともなればHP2万越え,耐弾・耐衝撃装甲値300というガチムチ格闘機のできあがり.強制噴射で敵の攻撃をいなしつつ,敵汎用にタコ殴りにされながらも支援機に突貫するという新ジャンルのガチムチ格闘スタイルを確立した. 単純格闘威力一覧 機体名 Cost 武器威力 格闘補正 単純威力 単純連撃威力 備考 ズゴック 175 1925 73 2413 5812 グフ・カスタム 200 1850 73 2319 5585 ゴッグ 200 2100 79 2730 5350 2連撃 ラムズゴック 225 2000 79 2600 7800 強連撃 ゲルググG 250 1800 79 2340 5634 ズゴックE 250 2150 92 3010 7248 ドム高機動試作機 250 3000 92 4200 - 単撃のみ イフリート(シュナイド機) 275 2500 73 3134 6518 強連撃,2連撃 イフリート改 275 1800 99 2616 6301 イフリート改(EXAM) 275 1800 197 3973 9569 EXAM発動状態 ギャン 300 2700 99 3925 9452 ゲルググM 325 2100 86 2843 6846 デザート・ゲルググ 350 2000 73 2507 6038 ギャン・エーオース 400 2200 118 3520 8476 イフリート・ナハト 400 2300 92 3220 7753 ヘッダをクリックすることでソート可能です. 条件:2016.09.01時点 Lv1機体・カスタマイズ無し 機体属性・防御側補正は無視(装甲補正20) 連撃威力は【N 横 下】 or 【N 下】 主兵装詳細 MMP-80マシンガンGN装備マシンガンとしては非常に優れた性能を有し、射程・集弾性・DPSともに格闘機の主兵装としてはジオンで2番目に強力。一番はグフカスタムのガトリングシールドである。 とはいえ所詮格闘機の持つ射撃武器である。これだけで戦っていけるという程の火力は出ない為、主にミリ削りや牽制用に使用する事になる。一応当て続ければそこそこのダメージは稼げる。 元々汎用機の装備であるためLv7まで解放されている。開発は計画的に。 グレネード・ランチャーよろけの取れる歩き撃ち射撃兵装。標準で18秒に一回しか撃てないが、格闘機が自前でよろけを取れる意義は大きい。 弾頭が小さくて爆風も小ぶり。何より切り替えが長いので咄嗟に使えないのが難点。 副兵装詳細 ビーム・サーベル右手片手持ちのビームサーベル。ナギナタではなく回転させる事はないが判定はゲルググ系と同じ(若干短いという報告もある)である。威力面ではギャンのような超火力はないがアップデートによって大分改善された。横格のリーチが絶望的であるため,主にN格と下格を使用することになる.全てのモーションが画面左から画面右方向へ振るため,画面左の方が攻撃判定が早く出る.リーチも左側の方が優秀なモーションが多いため,戦闘にあたっては敵機を画面左に捉え続けると良いだろう.N格:左下から右上への 左切り上げ .連邦系のビームサーベルN格とほぼ一緒である.敵機と正対して当てた場合,敵の右半身にヒットするため盾に吸われることがない.初撃ひっかけに便利. 右横格:画面左前方から右後ろへの 左薙ぎ 左横格:左後方から画面右前方への 左薙ぎ . 下格:左上から右下への 逆袈裟切り .画面右への判定はほとんどないため(自分の右脚あたりにしかでない),下格をひっかける際には敵を正面か左側に捉えること.ダウン追撃の際には先ゲルのナギナタ下格同様,敵を右つま先あたりに捉えると良い. 110mm速射砲メイン武装のMMP80と比べると射程は半分だが一発の威力はこちらの方が上。連射速度もDPSもこちらが上のため近距離での削りならこちらのほうが効果的。 射撃補正の問題はあるがダウン追い打ちに使いやすく威力も良好。 UC回避を狙う敵の脚部をガリガリ削ってやろう。 スキル 強制噴射装置格闘機としては初めて実装されたスキル。本スキルの使いどころは1:接敵、2:着弾回避にわけられる。(1)スラスターで近づきながら手前でブーストをかましてタックル誘発や空撃ちを狙う。(2)1段目の着地地点狙いの射撃を回避したり障害物にいち早く隠れる。しかしスラスターを大きく消費するので普段は使わない立ち回りが重要。 前線維持支援システム復帰時間が長い中~高コスト編成では5%短縮とはいえ復帰時間が短くなる恩恵は無視できない。勲章や再開発も合わせれば地味に効果的。 カスタム 脚部特殊装甲必須。 強化フレーム余ったところに。 噴射制御装置スラスターは是非強化しておきたい。 格闘強化プログラム近スロにはできる限り載せたい。 運用 格闘機の割りに高い防御力と射撃補正・それなりの射撃兵装を持っている為バランスがよく、全ての兵装を使いこなせてはじめて真価を発揮する玄人向けの 万能格闘機 と言える。 素で高いスラスター値を持つため,中・遠距離距離スロットをフレームと装甲に全振りすることでHP2万以上,耐格耐弾値を300にすることが可能.壁汎用のような固さを生かし最前線でしぶとく立ち回ることで敵支援機にプレッシャーを与え,味方汎用が仕事しやすい戦場を演出しよう. 強制噴射装置は着地狩り回避に役立つ。敵汎用がバズで狙ってきている時や、射撃体勢に入った支援機に近づくときなどは1回強制噴射することでフェイントをかけることが出来る。とはいえ敵支援機にたどりついた時にはスラスター切れなどの自体にならないよう、要所要所で残りスラスターと相談しながら使っていこう。 ダウン追い打ちは格闘か速射砲のどちらか(遠ければMMP)を状況を考えて選択すること。格闘に拘らなくてもそれなりの追撃が出来るのは数少ない長所であり、隙を晒さないようにすることや、貴重なスラスターも温存できる。 対汎用もGNからのよろけ→下格で撒くことや、敵HP残量によっては返り討ちも可能。ただし支援機の牽制・撃破が第一であるということを忘れてはならない。 MMPは支援機に当て続ければ無視できないダメージが狙える。支援機の狙いを汎用ではなくこっちに向かせるためにも重要な行動である。ただし遠距離から垂れ流すと汎用機に居場所を伝えるだけなので、汎用の目につかないよう撃たなければならない。中距離から支援機の牽制ができる為、汎用が近くにいる支援機を狙い撃ったり、支援機と対峙中、汎用が接近してきたら高台に逃げ、そこから支援にマシを撃つなど幅広く支援機の牽制ができる。無理に突っ込むことなく、中距離からでも支援機に対し有用なダメージが与えられるのは、牽制として非常に大きい。 速射砲はMMP以上の威力で速射能力に優れ、UC回避、サーベルを持った支援機、ミリ削りと近距離の牽制に最適。サーベルを振りにくいときはこいつでプレッシャーを与えよう。 性能に見合ったコストを持つため、簡単に落とされては困る機体である。格闘能力の高さ以外にも、状況把握をサポートする高性能レーダーや、中近の牽制に適したマシンガンを持つなど、支援機の牽制という点において特に秀でている為、状況に応じて立ち位置を変えていこう。 コンボ一覧 共通コンボN 下⇒(N/下) N 下⇒速射砲 N 横 N N 横 下⇒(N/下) カウンター→(N/下) カウンター→N⇒(左に少し視点をずらしながら)下 MMP-80マシンガンGN装備N 下⇒マシ グレラン→N 下 グレラン→N 横 下⇒(N/下) グレラン→N 横 下⇒(速射砲/マシ) カウンター→N→マシ ※コンボ内にある表中の略号については、コンボ一覧表を参照。 アップデート履歴 +読みたい方はここをクリック! 2013/09/25:アップデートにより新規追加 2013/10/30:スキル“高機動システム”が削除され、新スキル“前線維持支援システム”が追加。スラスターを増加(全LV:110→120) 2013/11/28:スラスターを増加(全LV:120→130)格闘補正を増加LV1:73→79、LV2:76→83、LV3:80→87 リスポーン時間を短縮LV1:29秒→23秒、LV2:31秒→24秒、LV3:33秒→28秒 2013/12/04:Lv4、MMP-80マシンガンGN装備 Lv7追加 2014/02/13:性能を強化HPを増加 スラスターを増加 中・遠距離パーツスロットを増加 リスポーン時間を短縮 2014/04/01:消費税の変更に伴い、機体LV5の値段300円→309円、主兵装LV4の値段200円→205円に変更 2014/04/03:Lv5追加 2014/09/18:110mm速射砲の性能を強化威力を強化LV1:190→200、LV2:199→210、LV3:208→220、LV4:235→250、LV5:244→260、LV6:244→270 射程を延長 150m→200m MMP-80マシンガンGN装備のグレネードの一部性能を強化(情報求ム) 2014/09/25:Lv6追加 2016/02/11:性能強化一部走行性能を強化移動方向補正(後方向)を強化:50%→70%(+20%) 2016/05/06:Lv7追加 2016/11/10:設計図のレアリティの調整レアリティ:Lv1 ☆:3→☆:2 2017/05/31:MMP-80マシンガンGN装備 Lv8追加 コメント欄 愚痴・修正要望のコメントは予告なく削除・書込禁止処置 を取る場合がございます.ご了承下さい. カスパ談義用テンプレ(コピーしてお使い下さい)脚部21 簡易脚部21 頭部21 強フレ654321 新フレ21 簡易フレ21 射プロ54321 格プロ54321 高出力21 耐衝7654321 耐弾7654321 耐ビ7654321 シールド補強54321 強化装甲321 噴射54321 高スラ21 ホバー4321 クイブ アブソ321 フィルモ 4321 デタベ21 クイロ321 補助ジェネ321 リング21 近凸21 タイプ特化21 簡易特化21 【HP20000 射補 格補 耐衝 耐弾 耐ビ スラ】 過去ログ 1 / 2 / 3 / 4 名前 バトオペ最後の出撃でこいつで出ました。見事リザルトトップ。お前は最高の相棒だったよ。 - 名無しさん 2017-07-31 22 11 00 もうほぼ使ってない(出せない)が再開発だけはコツコツやってる。三種盛りだと許されるんだろうがスコアがな - 名無しさん 2017-06-05 17 44 09 最近ビームが痛くて活躍できなくなってた・・・そこで考えた・・・すべてを装甲に捧げればよくね?と・・・勲章再開発パーツすべてを装甲に捧げてついに内部数値オール300の化け物が完成した - 名無しさん 2017-06-04 16 11 33 こいつがラケーテンもったとこ想像してみた・・・。かっこいいわぁ。 でも絶対実現しないがw - 名無しさん 2017-05-29 18 01 09 タイプ補正のおかげで硬いと思えない今日この頃 - 名無しさん 2017-03-02 17 50 24 汎用の火力も上がってきてるし、もはや硬く感じないよね。よろけが取れる普通の格闘機(緊急回避無し)。 - 名無しさん 2017-04-04 17 54 20 ゲルググM「このビームサーベルをくらえ!!]スカッスカッスカッ - 名無しさん 2017-02-20 14 05 35 密着混戦で空振りするの慣れたけど慣れないわ - 名無しさん 2017-02-16 15 14 34 昨日、山で半孤立してた重キャ殴ってて思ったが格補150くらいでも火力不足だわ。始末に時間がかかりすぎてギリギリで汎用が来る。 - 名無しさん 2016-11-30 18 03 49 まぁサーベル威力自体は並だしねぇ - 名無しさん 2017-01-04 13 45 21 それは重キャが硬すぎるだけで、3連撃できる格闘機の中ではトップクラスの威力なんだがなあ - 名無しさん 2017-02-20 14 31 54 連邦の火力が高すぎてサンドバックにすらなれないわ - 名無しさん 2016-10-26 19 17 27 火力の高い追撃持ってる汎用増えまくったからね、どんだけ装甲と耐久盛っても三すくみ補正でどうしようもない - 名無しさん 2016-10-28 01 25 01 正直、BR汎用出た時点でサンドバッグにはもうなれない - 名無しさん 2016-11-01 14 15 07 教えてくれ五飛。この機体はあと何回サンドバックとして戦場に出撃すればいいんだ・・・。 - 名無しさん 2016-09-24 02 14 14 聞きたいかね?昨日までの時点で、残り99822回だ。 - 名無しさん 2016-09-24 09 29 39 アッ!こんな所にいやがったのか! さあ、さっさとサンドバックとして戦場に戻るんだ!! - 名無しさん 2016-09-24 10 07 05 ゲルググM「やめろー!死にたくなあああい!死にたく名ああああああああい!!」 - 名無しさん 2016-09-25 12 52 04 これにはクソワロタでw - 名無しさん 2016-09-25 17 55 38 ありがとう…僕のサンドバッグ… - 名無しさん 2016-11-01 19 16 06 扱いがヒドいw - 名無しさん 2016-11-03 13 07 17 装甲三種盛りが流行ってるみたいだがフレーム盛りの方が安定しないか?三種盛りは素のHPが低過ぎる上に火力も無い。フレーム盛りなら素のHP25300確保した上で格プロlv5も積める。因みにカスパは脚部2、新フレ2、強フレ6.5.4.3.1、簡易フレ1、耐衝4、格プロ5、火力がもっと欲しかったら耐衝外して格プロにしても良いと思う。 - 名無しさん 2016-09-10 11 00 01 例えば耐弾耐衝6を積んで新フレ2,強フレ34を積むとHPは素で22200、かつ実弾 ビームのダメージを約20%軽減。中スロにフレームを積むか装甲を積むかで変わるけど、この時点でHP盛りと3100(割合的には12.3%)の差。銀十字での上昇分が2000の固定値なので、銀十字込みで11.3%の差。火力面では、格プロ5をつけるのとつけないのとでは約9%の差。正直お好みでどっちでも良いと思う。 - 名無しさん 2016-09-10 12 15 09 訂正 耐衝→耐B - 名無しさん 2016-09-10 12 15 59 耐衝を敢えて詰まないカスパですね。う~む、確かに相手が射撃中心で攻撃してきた場合、装甲盛りの方が効果を発揮しますね。機体lv8になれば素の耐格も250辺りになってかなり硬く出来そうですね。フレーム盛りと装甲盛り、多少の火力を取るか硬さを取るか、確かに好みでどっちでも良いのかもしれませんね。 - 名無しさん 2016-09-10 15 11 08 格闘だけ受けるならそんなんでいいと思う - 名無しさん 2016-09-24 02 01 10 レベル1,2のスラスター値の記載ミスを修正. - 伏流 2016-09-07 06 54 18 今でもコイツは現役で使える? - 名無しさん 2016-08-14 11 47 14 肉壁格闘としては最高峰。よろけ兵装、中距離速射兵装に地味に低くない射補が合わさり嫌がらせとしては一級品。 - 名無しさん 2016-08-14 11 58 06 近距離編成で平坦なマップなら - 名無しさん 2016-08-30 09 47 12 うーん色々格闘機探ったけどこいつが一番しっくりくるなぁ・・・器用貧乏感がなぜかフィットする - 名無しさん 2016-08-03 02 33 09 もうちょいスラスピ上がってくれれば強制噴射の使い心地が最高なんだけどな。今でも充分気持ちいいけども。 - 名無しさん 2016-07-29 12 43 03 復帰したので久し振 - 名無しさん 2016-07-09 01 53 54 復帰したので久し振りに引っ張り出して使ってみた、強制噴射が癖になるこの感じやっぱりイイね。 - 名無しさん 2016-07-09 01 55 32 この堅さがほしくて作ったんだったな…しばらくサンドバックになって使ってなかったけど、相手にして久しぶりに思い出したよ。支援機じゃ削れないんだよな… - 名無しさん 2016-07-06 21 09 31 耐衝は持っても耐弾まで盛る支援はなかなかいないからね、速射が刺さる刺さる - 名無しさん 2016-07-10 07 01 56 ドム重、陸ゲル、ゲルMのサンドバック編成強そう - 名無しさん 2016-07-12 15 25 25 ダウン射撃に修正が入ったお陰か、圧倒的硬さを遺憾なく発揮できるようになった。でも自分では壁になって役立っているつもりが、味方からは射線や動線を遮って邪魔に思われる面も多いのかなぁと悩んでいる。ボコらて足止めする場所とか位置も考えて動かなきゃな… - 名無しさん 2016-07-06 02 27 06 俺たちの仕事はサンドバックとしての本分を全うすることなんだ、それで助かる味方が大勢いると信じて前線に出るしかないんだ - 名無しさん 2016-07-10 02 15 46 この機体のモーション苦情が多いけど、自分は三連撃決める時に手首を返すモーションが超カッコいいので好き。短いのは、まぁ、なぁ・・・ - 名無しさん 2016-06-24 00 07 13 モーションにというよりリーチに足しての不満だと思う - 名無しさん 2016-06-28 12 42 07 リーチに関しては諦めてるなぁ。でもガッシャとキャバの弱体化でJも実質弱体化したから突っ込みやすくなったよ、今再びゲルMの装甲が求められている気がしないでもない - 名無しさん 2016-06-29 05 09 31 体のデカさの割りにリーチがないから余計短く感じる。「体格比率的に届くやろ!」 スカッ! - 名無しさん 2016-07-02 20 25 30 体感だけど左は優秀。N下は許せる。右だけは絶対許せねぇ!腕伸ばしきってるわりに判定短いし判定発生も遅い。視点的に敵を捉えるのは右側が多くなるのにこの残念感。シュナの右を知ったらもう…。 - 名無しさん 2016-07-02 23 41 17 戦士、再び(要塞限定) - 名無しさん 2016-06-22 19 07 18 最新の20件を表示しています。全てのコメントを見る MS一覧表 MS 連邦軍 ジオン軍 汎用 ジム - ジムWD隊仕様 - ジム改 - ジム寒冷地仕様 - デザート・ジム - 装甲強化型ジム - ジム・コマンド - ジム・ナイトシーカー - ジムSPⅡWD隊仕様 - パワード・ジム - 陸戦型ジム - 陸戦型ガンダム - 陸戦型ガンダム(ジム頭) - ガンダムEz8 - ブルーディスティニー3号機 - スレイヴ・レイス - ペイルライダー・デュラハン - ペイルライダー・キャバルリー - ペイルライダー(軽装備仕様) - ペイルライダー - ガンキャノン重装型D(レイス仕様) - ガンダム - G-3ガンダム - フルアーマーガンダム陸戦タイプ - ガンダム4号機 - アレックス - ジーライン・スタンダードアーマー - ガンダム試作1号機 - ガンダム試作2号機(MLRS) - ザクⅡF2型(連邦軍仕様) ヅダ - ザクⅠ指揮官用 - ザクⅡ - ザクⅡS型 - ザク・デザートタイプ - 陸戦高機動型ザク - ザクⅡF2型(ジオン軍仕様) - ザクⅡ改 - ザクⅡ改(Bタイプ) - 高機動型ザク - 高機動型ザクⅡ後期型 - グフ(VD) - ゲム・カモフ - ハイゴッグ - ズゴックS型 - ゾゴック - イフリート - ドム - ドム(重装備仕様) - ドム・トローペン - ドワッジ - リック・ドムⅡ - ペズン・ドワッジ - アクト・ザク - アクト・ザク指揮官用 - ガッシャ - ゲルググ - 先行量産型ゲルググ - ガトー専用ゲルググ - 陸戦型ゲルググ(VD) - 高機動型ゲルググ - 高機動型ゲルググ(VG) - 高機動型ゲルググ(ユーマ機) - ゲルググJ - ガルバルディα - ケンプファー - ブルーディスティニー2号機 - ペイルライダー(VG) - ガンダム試作2号機(BB仕様) - ガーベラ・テトラ 格闘 ジム・トレーナー - 「先行配備」ジム・ライトアーマー - ジム・ライトアーマー - ジム・ナイトシーカーⅡ - 陸戦用ジム - ジム・ストライカー - ジム・ストライカー(重装備仕様) - ジム・インターセプトカスタム - ジム・ガードカスタム - ジム・カスタム - ブルーディスティニー1号機 - プロトタイプガンダム - ガンダム・ピクシー - ガンダム5号機 - ジーライン・ライトアーマー ザクⅠ - 「先行配備」ザクⅡFS型 - ザクⅡFS型 - ザクⅡFS型(シン・マツナガ機) - グフ - グフ・カスタム - ゴッグ - アッガイ - アッグガイ(クロー装備) - ズゴック - ラムズゴック - ズゴックE - ドム高機動試作機 - イフリート(シュナイド機) - イフリート改 - イフリート・ナハト - ギャン - ギャン・エーオース - ゲルググG - ゲルググM - デザート・ゲルググ 支援 ジム・キャノン - ジム・スナイパー - ジム・スナイパーカスタム - ジム・スナイパーⅡ - ジムSCシモダ小隊仕様 - アクア・ジム - 「先行配備」陸戦型ジムWR装備 - 陸戦型ジムWR装備 - 陸戦型ガンダムWR装備 - ガンダムEz8WR装備 - フルアーマー・スレイヴ・レイス - 量産型ガンタンク - ガンタンク - 陸戦強襲型ガンタンク - ガンタンクⅡ - 量産型ガンキャノン - ガンキャノン - ガンキャノンSML装備 - ガンキャノン重装型 - ガンキャノンⅡ - ジム・キャノンⅡ - ガンナーガンダム - フルアーマーガンダム - ヘビー・ガンダム - マドロック - ジーライン・アサルトアーマー ヒルドルブ - ザクⅠ・スナイパータイプ - ザクⅠ・スナイパータイプ指揮官用 - 「先行配備」ザクⅡ(重装備仕様) - ザクⅡ(重装備仕様) - ザク・キャノン - ザクハーフキャノン - ザク・キャノン(ラビットタイプ) - ザクタンク(砲撃仕様) - 水中用ザク - ジュアッグ - ギガン - 陸戦型ゲルググ - 陸戦型ゲルググ指揮官用 - ゲルググ・キャノン - ゲルググM指揮官用 乗物 マゼラ・アタック - 61式戦車 - ワッパ ▲トップに戻ります▲
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あらすじ 木原数多率いる猟犬部隊は砂皿緻密がいると思われるホテルに強襲をかける。 しかし、強襲は失敗し、逆に隊員達の内の何人かが死傷してしまう。 その状況をホテルの外で見ていた数多の車の前をハーレーが横切っていく。 そのハーレーを追撃していくと、正体は何と女(ステファニー)だった。 彼女の正体を確かめるために猟犬部隊は一度帰還し、体勢を整える。 ちょうどその頃、佐天の家には砂皿がいて…。 ――同日柵川中学の学生寮 猟犬部隊とステファニーの追撃戦が始まる少し前。 早めにホテルを出た砂皿はアイテムの連絡係りである佐天と接触していた。 時刻は少しさかのぼって、午前中。 「…私の、護衛役を放棄し、地下に潜伏する?」 「あぁ。そういうことになるな」 佐天は砂皿の言った事を反芻する。 砂皿は自分達が何者かによる盗聴を受けたことを佐天に伝える。そしてその事実を踏まえた上で地下に潜伏することを伝えた。 「このままどこかにいれば学園都市の何らかの勢力から攻撃を受ける可能性がある。なので暫く地下に潜伏しようと思う」 「ち、地下ってどこに?」 「地下と言っても実際に地下にもぐるわけではない。要は潜伏だ」 「潜伏…」 砂皿は目の前にいる中学生の不安そうな表情を見つつ話を進める。 「柵川中学の学生寮付近にあるあの雑居ビルだ」 砂皿はそう言うと立ちあがってカーテンをあける。 彼が指を指した先には小さく雑居ビルが見えた。 確か私達、あのビルから監視されてるはずじゃ?と疑問に思う彼女だったが、しかし、そんな事を気にすることなく砂皿は窓も開けて夏の熱気を堪能する。 (平気なの?私監視されてるんじゃなかったけ?) カーテンが開ききってから今更ながら自分の身を案じる佐天。 しかも、砂皿はあの雑居ビルに潜伏するという。それでは監視している組織の人間達に発見されるのではないか? 彼女は素人ながらそう考えると砂皿さん平気なんですか?と訪ねる。 「平気?あぁ。あのビルに張っていた男か。あのビルの脅威は排除した」 「…は、排除?」 聞き覚えのある言葉だった。 2週間ほど前にアイテムが仕事をこなして佐天に報告してきたときに使った言葉。 確かあのときは“処理”だったかな?と思い出す。あの頃はその言葉が持つ意味を考え、相手の事を色々と考えていた。 しかし、今、砂皿が言った“排除”という言葉を聞いて彼女の胸に去来したもの。 それは死んだ相手の事を考える事ではなく、自分の命を狙っているかも知れなかった一人の人間がこの世から去ったことによる安心感だった。 「ありがとうございます」 「いや、礼には及ばないさ」 佐天は砂皿の言葉を聞いてほっと肩をなで下ろす。 自分の命が狙われているという実感はなかった。 しかし、自分を監視していて、殺害の機会をうかがおうとしていた人物が死んだとなればそれは、彼女にとってはそれは喜ばしいことだった。 「私が住んでいる学生寮の近くに居つつ、護衛任務を放棄するってのはどういうことなんですか?」 「私と行動を共にしている女は学園都市から追われている。しかも、君の護衛を行うよりも、優先的にやるべき事があるんでな…」 「…それで、最後に私を監視している人間にとどめを刺して護衛の任務を全うしたって訳ですか」 「まぁ…半ば当てつけのような形になったがな…。しかし、ここで君の護衛が居なくなるわけではない」 佐天は砂皿の話しを聞いて、「じゃあ、誰か護衛に来るんですか?」と聞いた。 すると彼女にとって驚愕の事実を砂皿は喋った。 「フレンダを護衛につけて貰えないか?そうすればここからそう遠くない所で潜伏するステファニーと会えるかも知れない。また、救出行になった時に行動しやすい」 「そうですか…確かに一理あるかもしれませんね…フレンダにはその事を聞いておきますね」 フレンダを自分の護衛につければ確かに相当な実力者が現れない限り、佐天の身に危険が及ぶ事はないだろう。 彼の提案に佐天は納得する。 「フレンダを護衛につかればどうか?という提案には納得出来ます。けど、…砂皿さんは学園都市に反抗したって事になっちゃいませんか?」 「そうだな。というか、学園都市の特殊部隊の隊員を殺害した時点で既に俺は狙われる身になったわけだ」 「潜伏する理由は分かりましたが、それではフレンダを救出するっていう姉はどうするんですか?まさか別行動?」 「いや、彼女も潜伏する。同じ雑居ビルに拠点を構えるつもりだ」 「その…変な話し、風呂とか清潔面の心配はどうなんですか?」 「その点に関しては問題ない。排泄物を科学分解出来る応急キットと食品がそれぞれ一ヶ月分。それに仮に私の拠点が学園都市側に露見したとしても安易に攻めてくることは出来ないだろう」 「何でそう言いきれるんですか?」 砂皿はそういうと、持ち込んでいたアタッシュケースをぱかりとあける。 ヘッケラー&コッホのクルツ短機関銃とその弾倉が差し込んであるのを含めて六本。 その光景を見て佐天は息をのんだ。砂皿はクルツ短機関銃を収納してある容器を更に半分ほどあける。 するとそこには数珠つなぎになっているいくつかの弾が綺麗に収納されていた。 砂皿は丁寧にそれを見せると「強力な毒ガスだ」と言い放つ。 佐天は学校の授業で教わったことを思いだした。確か国際法上ガスの使用はいかなる場合禁止されているはずじゃ? 「これは拳銃や機関銃の銃筒に接続して射出したり、時限爆弾のように遅効性で破裂させる事も出来る。局所的な範囲でしか使用出来ないが、相当な破壊力を持つ兵器だ」 彼はそう言うと「これを使えば多数の死者が出ることになるのでなるべく使いたくないが…」と付け加えた。 佐天に毒ガスを見せると、砂皿はアタッシュケースをかちゃっと閉じる。 「で、アイテムのメンバーには話しをしたのか?フレンダの学園都市脱出行に関して」 「すいません、こっちでは把握してないです」 「分かった。ではその件も分かり次第連絡をよこしてくれ」 佐天はわかりました、とただ目の前にいる戦いのプロフェッショナルの言うことに頷く。 幾多の戦場を駆け抜けてきた傭兵の言葉は一中学生の佐天に取って千鈞の重みを放っていた。 ここで佐天は思った。 自分と砂皿が連絡を取れるならば、フレンダの姉とか言う人とフレンダも連絡を取れるのでは?と。 「すいません、今思ったんですけど、私と砂皿さんが連絡出来るなら、フレンダとステファニーさんの間で連絡を取る事も出来るんでは?」 「ふむ…。それも考えた。しかし、ここで連絡を取り合えば、フレンダとステファニーが何らかの陰謀を企てている事を証明する事になりかねない。なのでそれは避けたい」 砂皿は「私と君の護衛する側とされる側だからこそ連絡を取ることに不自然は生じないのだ」と付け加えた。 「そうですか…でしたら、以前にも砂皿さんが言っていた様に、救出に向かっている事だけを伝えときますね」 「あぁ。そうして欲しい。…ところでここ数日で何か学園都市で何か大きな動きはないか?」 「大きな動き、ですか…、これと言って特にありませんね…」 佐天は不意に美琴がSプロセッサ社に侵入した事を思い出したがそのことは関係がないと思い、いわないことにしておく。 その代わりに思いついたことがあった。それは取り立てて大きな動きでもないのだが、ここ最近彼女が気になっていることだった。 「学園都市の暗部の組織でも縄張り争いみたいなものが激化してるとは聞きましたね…」 「ほう…僭越ながらその組織の名前は?」 「確か…スクールとか言いましたね」 「スクール?」 佐天は「はい」と頷く。 彼女の持ちうる権限ではバンクで閲覧することが出来なかったアイテムと同様の暗部組織だった。 しかし、砂皿は華僑から入手した冊子を先ほどのアタッシュケースを再び開けて、そこから中国語の簡体字で書かれた"学校”という文字を見る。 その中には四人の構成員達の写真が掲載されていた。 「スクール…華僑の奴らが持っていたファイルなので日本語と対応している。ヘッドギアをはめている男と俺と同業の軍人が一人」 砂皿は冊子をぺらとめくって先にその二人を佐天に見せてやる。 四人のうち、二人はさして脅威ではないことを告げる。 しかし、と砂皿は佐天に告げる。 「この二人は別格だ」 ぺらっと見開きの冊子を広げ、二人の顔写真を見せる。 説明は簡体字で記載されているので読めることは出来ない。 (垣根帝督…それと心理定規…レベルは…) 佐天は冊子に記載されているLv 5とLv 4という記載に注目する。 (垣根って人がレベル5で心理定規って言う人はレベル4…) この人たちがスクール…テレスティーナさんが言っていた縄張り争いに執心している組織の構成員って事よね?) 佐天はここ最近学園都市で起きている縄張り争いの中心点にいる人達を初めて見た。 自分たちと同年代、或いは少しだけ年上。 砂皿は佐天にスクールの構成員が乗っているファイルを手渡す。 「…この組織以外でも良い、何か学園都市で騒動を起こそうとしている奴らはいないのか?」 「……」 佐天は困惑した。 今砂皿に言ったスクールという組織も縄張り争いをしているだけであって、それ以外のことは何も言えなかった。 彼女は少し考えてから「すいません…ちょっと分からないです」とぽつりとつぶやいた。 「わかった。では、今後の学園都市の祝祭日関しての聞きたいのだが、九月後半に大覇星祭と学園都市の独立が十月の初旬」 佐天は何も見ないで学園都市の定めている祝祭日の日程を大まかに把握している事に驚いた。 彼女に取ってみれば「あぁ、そんな日あったな」程度の認識だった。 学園都市の人間でもないのに、祝祭日の日程を把握している砂皿に彼女は感心しつつ、柵川中学校の生徒手帳を学習机の中から取り出して確認する。 「…えっと…そうですね……砂皿さんの言っているとおりです…」 「わかった。どちらにしろ一ヶ月とちょっとは潜伏しなければならないな…」 佐天は思い出したようにつぶやく砂皿を見て疑問に思った。 潜伏するのは義務なのだろうか?フレンダ救出作戦が決行されれば行動を起こすのは速いほうが良いのではないか? 戦術や軍事に全く造詣がない彼女は砂皿に質問する。 「直ぐに行動を起こした方が良いんじゃないですか?まだアイテムのメンバーの意志決定とか色々問題があると思いますが……」 「ダメだ。どんなに早くても学園都市の大多数の生徒達が参加する大覇星祭か学園都市の日本国からの独立記念日…その二つのうちどちらかまで待機せねばなるまい」 「…その間は?砂皿さんとフレンダのお姉ちゃんはどうするんですか?ずっと潜伏するんですか?」 「そうだ」 こともなく、きっぱりと自分が一ヶ月潜伏することに関して言い放つ砂皿に佐天は驚く。 フレンダを学園都市から逃が為には毒ガスを使うこともいとわず、また潜伏生活もいとわない気概に佐天は砂皿に畏怖の念を見いだした。 「…では潜伏する間…くれぐれも…気を付けて」 「あぁ…君もな。ずっと潜伏するわけではない。監視の目をぬって出てくる事もある。君も…フレンダやアイテムの他のメンバーと話し合っておくことだ」 砂皿は自分で言っておきながら俺は身勝手な奴だな、と思った。 勝手に学園都市に来て、フレンダを救出すると彼女の所属している組織の連絡係に伝え、後は救出するだけ。 フレンダが身を置いていた環境は?そうした事を一切考慮しないで行われるであろうこの作戦。 大覇星祭にしろ、学園都市の独立記念日にしろ、後一ヶ月ほどある。 それが短いか、長いかはわからない。 しかし、この一ヶ月は彼女達に否が応でも今後どうするか決めなければならないのであった。 「フレンダには今すぐに話をしてほしい」 砂皿はそういって帰っていった。 一体なんなんだろう?そう思った佐天はしかし、「は、はい」と返事をして、砂皿の言うとおり直ぐにメールを送った。 ――アイテムの共同アジト アイテムのファミレスでの集まりは終了した。 今日集まった理由…それはフレンダが学園都市の暗部から抜け出そうとしている、情報に基づいて麦野が行った尋問だった。 がちゃり…フレンダはキルグマーのストラップがついているカギを鍵穴に差し込みドアをあける。 その直後に滝壺も共同アジトに上がっていく。 カーテンをぴしゃりと締め切っているのでアジトの中は比較的涼しかった。 家を出てから四時間ほどなので冷房が排出した冷気がまだ少しだけ残っているのを二人は知覚する。 ファミレスからここまで帰ってくるまで二人は一言も話さなかった。 その発端としては恐らくフレンダが醸し出す気まずさと滝壺の寡黙な正確が生み出していると言える。 部屋に上がってフレンダがipodを取り出してBOSEのスピーカーマシンにかちゃりと接続する。 しんと静まりかえり、ひんやりとしたアジトにしっとりとした音楽が流れる。 確か…これはMicroとL-VokalのApple pieとかいう曲だったがどうでもいい。と思いフレンダはソファに身を沈める。 滝壺は洗面所に行って手と顔を洗って、部屋着に着替えてからフレンダのいるソファにやってきた。 「ねぇ?滝壺?」 ファミレスから帰ってきてやっとフレンダが口を開いた。 滝壺は「なに?」といつも通りの優しい表情でフレンダをのぞき込む。 「私…みんなに嘘ついちゃったね」 「……うん」 「“私がアイテムから抜けるぅ?結局、意味不明って訳よ!”とか、もうね…よくあんな事言えたわ…」 フレンダはそう言うと「ははは…」と笑いながら言うが、その表情は全く笑っていない。 むしろ滝壺からしてみたらフレンダの表情はやや苦悶しているようにも見える。 「もし、私が学園都市を抜けるときに麦野に見つかったら…私、殺されちゃうかも知れないわね…」 「……フレンダ」 滝壺はただ弱々しくフレンダの名前を呼ぶことしかできなかった。 彼女はフレンダの隣にすとんと座るときゅっと手を握ってあげた。 「こんな嘘つきの汚い白豚の手を取ったら…滝壺も汚くなっちゃうよ?」 「平気だよ。どんなフレンダでも私はフレンダを応援するって決めたから」 「そっか……ありがとね……」 「…うん」 滝壺はちょっとだけ嬉しそうな表情を浮かべる。 フレンダも滝壺のその表情を見てちょっとだけ頬をほころばせる。 「でも、私が嘘ついたことには変わりないって訳ね。結局は麦野にも滝壺にも、みんなに迷惑をかけるかも知れない」 「そうだね。絹旗や浜面にも…迷惑かけちゃうかも知れないね」 「…はぁ。やっぱり、テレスティーナの指摘したことは事実って事を認めれば良かったのかな?」 「ダメだよ。あれは事実じゃない。学園都市から脱出するていうのは…まぁ…事実だけど…目的があるもん。フレンダ」 結局は言葉遊びなのだが、そこも重要だった。 フレンダはアイテムを裏切るわけでない。形式的にはそうなるかも知れなかったが。 「そうだね…」 フレンダは思う。 テレスティーナの採った行動は何もおかしくない。 学園都市を守る者として、僅かながら感じた不穏な臭いは払拭しなければならない。なので念には念をと言うことでフレンダを試したのだろう。 ♪I believe Miracles can happen 考え事をしているとフレンダの携帯電話が不意に鳴った。 とっさにポケットから携帯を取り出すとメールが一件来ていた。 (なになに?今から遊ぼう?はぁ?ま、暇だから良いけど…) フレンダは佐天から送られてきたメールを返信する。 取り立てて予定も無いので良いかな、と思い佐天に返信する。 To:涙子 Sub OK いいわよ。涙子の寮に行けばいい? (よし…これでいいわね、送信っと) フレンダがメールを送ると直ぐに返事が返ってきた。 恐らく涙子も暇してるんだろうな、とテキトーに推測する。 From:涙子 Sub ありがとね! じゃ、待ってます!!!! (ったくメールでも元気全開だな、涙子) フレンダは佐天から送られてきたメールに返信をすると滝壺に送られてきたメールの内容を一応言っておく。 滝壺も一緒に行く?と言うが、つかれちゃったから寝たい、と言いアジトで待機する事に。 フレンダはいつもの格好から着替えるとまだ日差しが照りつけている道を歩いて佐天のいる学生寮に向かっていった。 ――柵川中学の学生寮 「結局、こんな所に呼び出して、どうしたの?」 「あぁ、遊ぼうって言ったのは嘘。ちょっと重要な話があって」 「嘘かい!ま、いいわ、結局、暗部の女として私にいうことがあるって事?」 「仕事の依頼って言ったら依頼だけど…」 佐天はそういうとなにやら言いよどんでいる。 「…結局どうしたの?」 「私の護衛を頼めないかなって…ははは」 「私一人じゃ、涙子を守るのは無理」 「キー!こいつときたら!私の命がどうなってもいいんかい!」 「ちょ…なによ…だって元々の護衛役は砂皿さんじゃないの?」 「砂皿さんはさっき私の所に来て、潜伏するって言ってたわ…で、その潜伏するのに…」 「……?」 「フレンダ。フレンダの姉も一緒に潜伏するのよ…もう学園都市に来ているのよ。それで、あなたのことを探している」 「…お姉ちゃんが学園都市にいる…!」 フレンダは姉が自分を探しに学園都市に来ていることが何より嬉しかった。 彼女は佐天に質問する。 「探してるってのは…あの前に行ったテレスティーナとか言う女がつけてくれた涙子の護衛の男の人と一緒って訳?」 「えぇ。その人もさっきまでここにいたんだけど、『フレンダと接触するのはまずい』って言って帰っちゃった」 「…そっか…そしたら…いつまで待てばいいのよ?会えるなら、私はお姉ちゃんにすぐ会いたいな……」 佐天はそういう姉との再会を切望するフレンダに近くの雑居ビルに潜伏することを伝えた。 柵川中学校の学生寮から程近い雑居ビルにいることを伝えると直ぐに向かおうとしたがそれを佐天は食い止める。 「ちょっと!待って!フレンダ!気持ちはわかるけど、今行ったら砂皿さん達とフレンダが何らかの関係があることを学園都市に教える事になるからまずいよ」 「うっさいなぁ…結局すぐそこにいるのに何で…!」 フレンダはそういうとぎりと歯軋りをする。 確かに目の前に探している人がいるにもかかわらず、会いに行くなと言われれば誰でも苛立ちを覚えるだろう。 つい先ほどまで姉が探していると聞いて喜んだフレンダだったが、今は二人は気まずい雰囲気になっていた。 「涙子、知ってる?テレスティーナが麦野にメール送ったんだよ?」 「…?どんな内容のメールなの?」 「私が暗部から抜けようとしてるって話よ!!私たちがMARに行って砂皿さんを護衛に抜擢してもらった所まではよかったんだけどね」 フレンダは佐天が何か言おうとしたがそれを封じて先に話す。 「それが裏目に出ちゃったて訳よ。テレスティーナは間違いなく私たち、いや、私のことを警戒している」 「……ご、ごめん。私がMARに行こうって言ったばかりに…」 佐天は謝罪するも、フレンダは「もうすぎた事だし、仕方ないよ」と言ってくれたが、かなりイライラしているように見えた。 しかし、佐天はもう一つ重要な事を言わなければならなかった。 「…ここにフレンダの探しているお姉ちゃんの連絡先があるの。一応渡しておこうと思って」 「え?」 佐天は「だからここに…」と言うとポケットから砂皿から渡されたメモ用紙を渡す。 そこにはステファニーの連絡先が記載されていた。 「これが…」 フレンダは佐天から貰った小さいメモ用紙の切れ端を片手で掴むと大切そうにポケットに入れた。 「今、連絡してみてもいい?」 「いや…ちょっとそれは…」 フレンダは言いよどんだ佐天をキッと睨みつける。 さっきを孕んだ視線で射竦められた佐天は黙ってしまったものの、直、抗弁の姿勢は見せていた。 「結局、涙子が何で私と姉が連絡を取るのを許可しないの?あなたにそんな権限があるの?」 「…私はないわよ…私だってむしろ……フレンダがお姉ちゃんと会えれば嬉しいって思うけどさ」 「なら、対面できないまでもメールくらいさせてくれたってよくない?」 「ダメだよ…そしたらフレンダと姉が接触してるって事を裏付ける事になっちゃうんだよ?」 「……姉と砂皿さんも私が学園都市から脱出する事に協力してくれてるの?」 「そうみたいね…直ぐそこの雑居ビルに潜伏するって言ってたから、相当の覚悟で臨んでるみたいよ?」 佐天は自分が思った事を素直に吐露した。 フレンダはどこか焦点が定まらない視線を泳がせ、「潜伏って…」と姉達の強固な意志を垣間見た気がした。 「そっか…お姉ちゃん達、すごいな…私もがんばらなきゃ」 「…そうだね。で、砂皿さん達が動き出すのは人の流れが流動化するときって言ってたわ」 「つまり…大覇星祭か、学園都市の独立記念日って事ね」 「そういうことになるわね」 フレンダは佐天と話し合いを終えると窓越しから外を見る。 「夏も、もう直ぐ終りね」 「えぇ」 「涙子は…どうするの?」 唐突に放たれた質問に佐天は答えに窮してしまった。 砂皿にも聞かれたその質問の答えはまだ見出していなかった。 「…私は…」 「うん。滝壺も答えに困ってるって感じだった、ただ…私がいなくなったらみんなどうするのかなって思って」 アイテムが任務をこなすたびに入る報酬の幾らかを親に送金していた。 それらはを人を傷つけるたびに自分自身の免罪符として。 「フレンダを学園都市から逃がすって事は…殺人者を学園都市の外に放り出すって事?」 佐天のトゲのある発言にフレンダの眉がぴくりとうごめく。 「……まぁ…否定はしないわ」 フレンダは思った。 確かに究極的に見れば私は殺人者だと。そんな人が学園都市の暗部から下野すればそれはそのまま殺人者が牢から出るに等しい行為だ。 佐天の発言で暗鬱な考えに浸ろうとしているフレンダに対して「けど」と言葉が発せられて、フレンダの思考が一旦中断される。 「でも…フレンダだって姉に会いたいから学園都市から脱出しようとしてるんでしょ?」 「…そうね」 「フレンダの逃がすって事は学園都市であなたに殺される人がいなくなるって事よね?」 「ん。ま、まぁ」 「なら、私がやろうとしてる事は人助けになるのかもしれない」 佐天は自分の思った事を口に出して免罪符を得ようとして、それを取得した。 自分の納得できる理論を自分で構築する。 そして、後は他者にそれを認めてもらえればいい。フレンダの回答を待つ。 「…そうね。結局はそういう事になるわね」 「そういってもらえると助かるわ」 佐天はまるで幻想御手の時から変わってないな、と自分で思う。 幻想御手の時は自分の意思で善悪を超え、自分の興味で使い、昏倒した。 今回も自分が免罪符を得たいからという理由でフレンダを学園都市から脱出させる事に協力しようとしている。 誰かに自分の事を認めてもらいたい。役に立ちたい。目立ちたい。 そうした様々な心理状態が絡み合って、今の彼女、佐天涙子を形成していた。 「涙子は…私に協力してくれるの?」 「えぇ」 「あなたはアイテムの連絡係よ?上からの命令で私を捕縛しろとか、もっと過酷な命令が下るかもしれないわ」 「そのときはそのときよ!」 佐天はそういうと自分の胸をどんと叩いてみせる。 「結局、私のやりたい事をやらせてもらう。それだけ」 「涙子…あんた根性あるわね」 「そうかしら?今までさんざっぱら色んな人に迷惑掛け捲ってきたダメ人間よ?」 「いやいや、結局自分のやろうとしてる事だけを貫き通すってのはむずかしいって訳よ」 「そうね。でも自分の成し遂げたい事だとか、やってみたい事をやらないってのは損よ」 「ふふ…涙子は強いね、自分に興味のある事は真っ先に手を伸ばすのは素直にすごいと思うわ」 感心するフレンダを佐天はちらと見ると「この仕事も自分の意思ではじめたしね…」と小さい声でつぶやく。 先ほどの暗い雰囲気は多少は和らいできた感じだった。 とそのときだった。 ドルルルルル…… 外に大きなバイクの音が聞こえる。 「うるさいわね?暴走族?スキルアウトかしら?」 佐天は忌々しそうにつぶやきながら冷蔵庫にあるパック麦茶を浸しているボトルを取り出す。 夏休みの最終日を前にしてスキルアウトたちが暴走行為をしているのだろうか? 佐天たちのいる学生寮の前にバイクの音がひびく。 フレンダは「だー!うっさい!」と言いながら窓越しに下を見る。 佐天は「誰よ?」と窓越しに立っているフレンダに話しかけるがその背中からは返事が返ってこない。 おかしいと思った佐天は恐る恐るフレンダの隣に並び立ってみる。 「…お姉ちゃん…」 「え?」 フレンダが発した一言で佐天はぎょっとした表情で窓越しに道路の真ん中に止めてあるバイクを見る。 距離は離れているがどうやらこちらを見ているようだ。 ――柵川中学学生寮前 正直笑うのも億劫だった。 しかし、砂皿さんからの連絡でこの時間帯だったら君の妹がいるかもしれないといわれれば、無理やりにでも笑顔を作る。 (確か二階にいるのよね?フレンダの連絡係は) ステファニーは数多の増援に追いつかれる前に潜伏先の雑居ビルの近くにやってきたのだった。 まさに僥倖とも思えるこのタイミングでフレンダとステファニーは一瞬の邂逅を果たすことになった。 フレンダはアイテムの連絡係に呼ばれた可能性が高い。 会うならこの時機しかない。 ステファニーは左肩の銃創貫通と右足に擦過していった銃弾の擦り傷が痛む中、ハーレーソフテイルを勢いよくドルルン!とふかした。 (本当に居るんですかね?フレンダは) 一度停車するとどっと汗が出てくる。 真っ黒のレザーで上下会わせているステファニーにとってはかなりきつかったが妹に会えるのであらば、ちょっとやそっとの事は気にしなかった。 (フレンダぁ…居るなら出て!) 祈るような気持ちでステファニーは柵川中学校の学生寮の前を見る。 バイクを走らせれば直ぐそこに砂皿が潜伏している雑居ビルがある。時間的余裕はあるのだが、銃創からは血がしたたり落ちている。 (まだ居ないのか?来てないのかな?) 半ば諦めかけていた時だった。 学生寮のカーテンが元々開いてる部屋からのっそりとこちらを見ている金髪の少女が居た。 (…フレンダ!) よく分からなかったがフレンダは「お姉ちゃん」と言ったはずだった。いや、言った。 妹の口の動きをつぶさに感じ取ったステファニーは数年ぶりの再会に思いを馳せた。 ステファニーは目頭が熱くなるのを感じたが、涙がこぼれるのは必死にこらえる。 ぐっと左腕を高く掲げ、窓の外にいるフレンダに親指をぐっと突き上げる。 フレンダは窓越しにその素振りを真似る。 ステファニーからは心なしかフレンダも目が潤んでいる様に見えた。 「待っててね!フレンダ」 大声でステファニーは叫ぶともう一度ハーレーをドルルン!と勢いよく吹かす。 フレンダは窓越しにうん!と精一杯の笑顔を浮かべて手を振っている。 (にしし!今日はフレンダと会えました!今度会うのはいつになるんですかねぇ?) ステファニーは後方に遠ざかっていく学生寮を見つめながら潜伏先の雑居ビルに向かっていった。
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登録日:2012/02/10 Fri 23 47 18 更新日:2024/05/09 Thu 23 02 56NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 Political Potentiality S21 アジア的優しさ インテリ エゴイスト エリート カンボジア カンボジア共産党 キチガイ キリング・フィールド クメール・ルージュ ゲロ以下 サイコパス サロット・サル ド外道 バカ ポル・ポタリア ポル・ポト マジキチ メコンのヒトラー リアルシムシティ リアルシムシティ←むしろトロピコ 世界史 人格破綻者 共産主義 原始共産主義 吐瀉物クソ野郎 地獄の方がマシ 地獄への道は善意によって舗装されている 地雷 大義名分 大量虐殺者 少年愛好者 怪物の心を持った人間 悪意なき災厄 愛せない馬鹿 未だに(一部で)人気 東南アジア 歴史 民主カンプチア 汚い人間の見本 無能 無能な働き者 狂人 独裁者 猜疑心 現在も残る爪痕 理想主義者 真の邪悪 矛盾 箱の上にあった腐りきったリンゴ 純粋無私 綺麗事 聖者のような悪魔 腐った林檎は、箱ごと捨てなければならない 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪 自国民虐殺 自己中 菜食主義者 誰も得をしなかった ←ポル・ポト派も 革命家 革命家気取り 頭脳明晰 黒歴史偉人伝 腐った林檎は、箱ごと捨てなければならない (*1) 1975年、アメリカ合衆国の傀儡だったロン・ノル政権を打ち倒しカンボジア共産党が建てられた。これを率いていた人物こそがポル・ポトである。 それまでの内戦に疲弊していたカンボジア国民達はやっと平和で穏やかな日々が来ると信じていた。 しかしそれは更なる地獄、いや、生き延びた一人によると「地獄の方がマシ」とすら言わしめた程の凄惨な日々の始まりだった。 ■ポル・ポトの人物像 1925年もしくは1928年生まれ。 ポル・ポトとは、「Political Potentiality(政治の可能性)」という意味のペンネーム(*2)であり、本名はサロット・サル。 もっとも彼は、死ぬまで自分がサロット・サルであることを認めなかった。 少年時代のポル・ポトは「大人しく真面目な少年」だったと評されている。 大人になっても温厚かつ優しい人柄で、彼に会った人は皆が「あんな人が虐殺をするなんて」と不思議がっていた。 サロット家は王室とも繋がりのある名家であり、そこに生まれた彼は当然のように名門小学校、名門中学校とエリートコースを歩む。 しかし、名門高校の試験に滑ってしまい、ランクの落ちる建築系専門学校に進学。 そのまま普通の人生を歩むかに思えたが、コネで国費留学の枠にネジ込んでもらい、再びエリートコースに舞い戻った。 しかし、留学先のフランスで彼を迎えたのは、フランス人の冷たい視線であった。 当時、フランスはインドシナ戦争で煮え湯を飲まされており、東南アジア人全体に対して嫌悪感を抱いていたのである。 この戦争でカンボジアはフランス側に立っていたのだが、白人にアジア人の区別などつくわけもなく、 サル青年はいわれなき悪意にさらされて友人もできず、鬱屈した日々を送ることになる。 そんな彼に手を差し伸べたのが、フランス共産党であった。 党員となったサル青年は、そこで過激派の先輩らと交流を重ねながらその思想に感化されていく。 帰国後はフランス語教師として働き、結婚もして平凡な人生を謳歌しているように見えたという。 が、この時から既に同志と共に地下活動をし、「クメール人民革命党」内での発言力を強めていく。 また、この辺りから中国共産党と仲良くなり始めるが、ポル・ポトが政権を握ってからは折り合いが悪くなり手を切った。 しかし、ノロドム・シアヌークによる抗仏運動とフランスからの植民地解放を期に共産党への弾圧が始まり、 共産党筆頭書記で武闘派左翼組織「クメール・ルージュ」の旗を掲げていたポル・ポトは秘密警察に追われてプノンペンを脱出。 長い長いジャングルでの潜伏生活が始まった。 ジャングルの秘密基地で仲間達と共に練り上げた「革命の計画」と「理想国家再建」の計画が後の彼の行く末を決めた。 国民の動かし方も、物資の流通も、国家運営の何たるかも知らないで、何度も何度もシミュレーションしたそれら計画が絶対に失敗する訳が無いと本気で信じて… そして、かつては自分たちを弾圧し、右派のクーデター(*3)で政権を追われたシアヌークとも中国や北朝鮮の仲介によって統一戦線を結成。 ベトナム戦争に乗じてロン・ノル政権を打倒した彼はついにカンボジア政権の頂点に立った。 無数の爆弾が降り注ぎ、50万人もの人々が亡くなる大惨事を経験した人々はもう内戦などコリゴリだった。 だから、これを平定してくれた彼が作る新しい政治に胸を踴らせていたのだ。 そう、この時までは… ■ポル・ポト政権 「クメール・ルージュ」はよく知らないけど、自分達の生活を良くしてくれるだろう…と期待していた彼らの前に現れたのは、 何故か武器を持った12、3歳の少年兵士達だった。 ポル・ポトは「大人は信用出来ない」と少年達ばかりを兵士にしていたのだ。 (後述するように、ポル・ポトは自分に反抗してくる可能性を持った国民を徹底して恐れ排除していたため、それゆえに年少者は自分の支配下に置きやすいと考え、好んで起用したのかもしれない) 更に「都会からは国民全員すぐに立ち退け」としてなんと都市部を無人にし、国民全員を農村での農作業に従事させ始めたのだ。 「都会にこそ共産党の敵がいる」と何の根拠もなく頭から決めつけ、 更に「集団で農作業して農作物収穫→海外に輸出して外貨を得る→その資金で工業施設を作って社会主義国を完成させる」と言う、自分の頭だけで描いた素人レベルの国家作りを無理矢理実現しようとしていたのである。 ジャングルで練りに練った国家再建計画の失敗など疑いもしない彼だったが、それはあまりに急激であり、かつ粗雑であった。 農村にバラバラに配置され家族からも引き離された人々も大勢おり、 移動も真夏の太陽の下で力の無い老人や子供、妊婦まで例外無く歩かされ道中での出産すらあったという。 まさしく地獄絵図であった。 だが、これはまだ準備段階での事である。 そして「民主カンプチア」を設立した彼は首相に就任。彼が目指した国家は「原始共産主義」と言う最も古く、かつ最も極端な社会主義国家であった。 それは簡単に言えば「あらゆる生産手段を共有し、皆で平等に分け与える」と言うものだが、ポル・ポトはどこまでもこれを徹底した。 ちなみに、この原始共産主義社会だが、実は本当にあったかどうかも分かっていない。つまり、仮説に過ぎない存在だった。 カンボジアの長となった彼は、通貨、市場、私有財産を全て撤廃し、休日もなくし、宗教も恋愛も禁止し、国民にはひたすら農作業のみをするように命じた。 前述の「農作物を輸出して外貨を得る」という計画だが、 その具体的な方法などもある訳では無く「軍事的情熱を農作業に移行する」「国民全員で農作業」と言うただの根性論とも言えるような思想を基にした人海戦術で、農産物の生産を三倍にすると言うスローガンを掲げていたのだ。 農産部に移住させられた人々は農作業やダム、運河の建設に従事させられ、何万人もの人々が栄養失調、過労、病気、時には処刑によって命を奪われた。 ……そこまでしておいて農産物の収穫量は予定を遥かに下回った。 まあ計画性はともかく、人間は休憩や食事や娯楽がろくに与えられなければ体力もメンタルも持つはずがないので当然だが、なんとこれらは予定通りに国外に輸出され、またたくさんの餓死者が出たのだった。 飢餓輸出、というやつである。 しかも、これらの失敗は弾圧を恐れた人々によりポル・ポトには伏せられ、良い報告ばかりが届けられていた。 そうして調子にのった彼はより資本主義思想を撤廃すべく「家族が家庭で食事する事」や「親が子を叱る事」すら禁止。 食事は大きな食堂で皆で食べ、子供の教育は「指導部」の人々の仕事となった。 ポル・ポトは「皆でなにもかも共有する」この世界こそが本当に国民を幸せに出来ると信じていたのである。 我々は独自の世界を建設している。新しい理想郷を建設するのである したがって伝統的な形をとる学校も病院もいらない。貨幣もいらない たとえ親であっても、社会の毒と思えば微笑んで殺せ 今住んでいるのは新しい故郷なのである。我々はこれより過去を切り捨てる 泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ 笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ ポル・ポトが児童に向けた司令文書の一節 ■虐殺、粛清 更にポル・ポトは旧ロン・ノル政権下の人々の粛清も忘れてはいなかった。役人や軍人を片端から集めてはとにかく射殺。 さらにロン・ノル政権下で活躍した踊り子や歌手すらも粛清対象とし殺害した。 中には「知ってる歌を全て歌え」と命じられ「歌い殺された」歌手もいた。 ついでに政権獲得の為に手を結び、名目上の元首の地位に据えたシアヌークもしばらくして王宮に幽閉。 処刑される可能性もあったのだが、中国の圧力でそうはならなかった。 尤も彼の子供や孫はその対象外であったし、当のシアヌークはいつ殺されるか、という恐怖を延々と味わう目にあったようだが…… また、「この国っておかしいんじゃないの?」ということに気付く可能性のあったインテリ階級の人々(*4)を拉致して処刑した。 連れ去られた人々が帰ってこないことに気付いた人々は、無学文盲を装おうとしたが、 「文章を読もうとした人物」や、「メガネをかけている人物」など知識のありそうな人物は片っ端から収容所に送り、殺害していった。 国民が困った事は医師や薬剤師が逮捕、処刑された事だった。 そこでポル・ポトがあてがったのは「信頼出来る」少年医師達だった。 せいぜい5〜6ヶ月くらいの教育しか受けていない、素人に産毛が生えたレベルの子供を医師として人々を治療させたのだ。中には字も読めない者もいたと言う。 虐殺された人々はもちろん、劣悪極まりない医療レベルゆえ病死した者もたくさんいた訳である。 更に知識層の大半が逮捕、処刑された事により教育機関が機能しなくなり、教える側がいなくなったことで識字率が大幅に低下。 現在でも文字の読めない国民が大勢いる。 そして、ポル・ポトを語る上で欠かせないのが虐殺施設「S21」である。 彼はこの場所に何もしていない人々を集め罪をでっちあげ、定期的に拷問・処刑を行っていた。 人々は拷問され嘘の供述書を書かされ、「CIAのスパイ」「ベトナムのスパイ」などとやってもいない罪をでっちあげられ、罪が決まった時点ですぐに処刑された。 ポル・ポトは「共産主義の敵、資本主義者は永続的に産まれる→だから虐殺する→共産主義の純度が高まる」と言う思想に則り、 この虐殺は「必要な事」なのだと本気で思っていたのだ。 また常時何千人もいたこの施設は衛生環境も最悪、更に医師は例の少年医師三人のみと、病死する人々もたくさんいた。 ここではまさしく、ポル・ポトの気の向くままに子供、母親、赤ん坊に至るまで虐殺されていたと言う。 そして何度も書くが、彼は国民の悲鳴で顕示欲や悦に浸っていた訳ではなく、寧ろこれで本当に国民が幸せになれると本気で信じていた。 まあ共産主義政党ではもはや恒例行事と言ってもいい派閥抗争も起きており、同じ共産主義者でもパリ帰りで固められ、ベトナム戦争参加者らは軒並み失脚したとか。粛清を逃れた彼らは当然古巣のベトナムへと亡命し…(後述) ちなみに、この頃のカンボジアは、情報が一切閉ざされた、全くの 謎 の 国 となっていたので、この惨状は他国に全く伝わらなかった。 脱出に成功した者が告発を行なっても、あまりにも狂気じみた話しかない為、与太話程度に扱われて、むしろ誰にも信じて貰えなかった。 プノンペンに大使館を駐在させる国も一応あったが、中国や北朝鮮、キューバやラオスと言った共産国家が殆どであった上に外交官は専用の場所から出ることを禁じられ、国で唯一の商店で買い物をしていたために地区の外で何が起こっているかを知らなかった。 結果論なのかもしれないが、つまり、この極めて非現実・非科学的な農業立国政策は、原始共産主義を突き通すに当たって別に理に適っていない訳でも何でも無かったのである。 ■地獄の終焉 当然国はガタガタになる……のだが、ポル・ポトらは隣国ベトナムへ度重なる挑発行為を行う。 が、当時のベトナムはアメリカを追い出して「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアア」状態。 「我こそは東南アジアにおける共産主義の指導者(なのでカンボジアとかラオスは黙って従え)」という意識の高いベトナムが黙って挑発を見過ごすわけがない。 反乱を疑われた元地方幹部やポル・ポトと政策が対立した共産主義者などがベトナム内へ難民として流入していたので、彼らを中心にポル・ポト打倒を掲げる「カンボジア救国民族統一戦線」を結成させる。 そして1978年末に救国戦線とベトナムがカンボジアへ全面戦争を仕掛けると、 半月でプノンペンは陥落した。 少年兵士ばかりだったから当然の結果だがポル・ポトはそれでも絶対に大人の軍人を信用しなかった。 ベトナム軍がプノンペンに入った時、フェンスで囲まれた市内はさながらゴーストタウンであったと言う。 彼らが文字通り死臭を嗅ぎ付けS21を発見するのは翌日の話となる(現在は大量虐殺犯罪記念館となっている)。 ちなみに、ベトナム軍の侵攻が少しでも遅れてたら5万人の兵が残った600万人の国民(うち80%が15歳以下)を殺す計画が実行されていた。 残るのはポルポト派の軍兵と協力者を併せた10万人のみという。 虐殺、栄養失調、過労、病気などで死者数は実に150万人以上。 内戦の三倍の数の死者をたった四年でポル・ポトは達成してしまった。 政権を追われたポル・ポトは、西側からの援助やルビー採掘で再びタイ国境地帯のジャングルでゲリラ活動をしていた。 しかしソ連崩壊による国際情勢の変化やベトナムの改革路線転換を期にカンボジアでも融和ムードが高まってゆく。 組織が弱体化する中で幹部の造反により裁かれ監禁、1998年、公式には病死した。 (遺体の爪が変色していたとされ、毒殺あるいは服毒自殺とする見解がある) その後ベトナムは10年ほど占領し続けたが、これが原因で国際政治で孤立。 まあアメリカやその他西側はもちろん、親ソ連路線で中国やASEANとも元から仲が悪かったし。 ベトナムは外交・内政双方に浅からぬダメージを受ける。 またベトナム占領で平和になった…という訳でもなく、ポル・ポト派や他の反ベトナム勢力(*5)の抵抗やカンボジア国民の反ベトナム感情から占領後もカンボジアの内紛状態は続く。 なんせ歴史的には13世紀からベトナムはカンボジアへの侵略を繰り返しており、ベトナムもベトナムで上述したような意識の高さからカンボジアの政治をがっつり握っていたんだから、反発が起きるのも当然といえば当然である。 前述したように、この動乱は、後ろ盾であったソ連でのペレストロイカに呼応し、ベトナムも改革政策「ドイモイ」を始めた事でようやく収束へと向かう。 89年にはカンボジアからベトナム軍が撤収、91年にはパリで政権とそれぞれの反ベトナム勢力は武装解除と選挙実施を決めた和平協定に合意した。 ところが協定に基づき行われた93年の選挙で、クメール・ルージュのみ参加を拒絶し武装闘争を再開。選挙に際し国連が派遣した選挙監視員の殺害も彼らの犯行とされる。 結局クメール・ルージュが抵抗を終えるのはポル・ポトが死んだ後の事だった。 ポル・ポトは地雷を「完璧な兵士」と称して愛好し、国境付近に無計画に大量生産してバラ撒いていた。 通常地雷を埋設するときは、用済みになった時のために場所や数を記録しておくものだが、やることなすこと行き当たりばったりなこの政権にそんな計画性などあるわけもなく適当にばらまいてそれでおしまいである。 結果、内戦が収まった後もそこらじゅう地雷原だらけで、地雷で手足、あるいは命を失う人が後を絶たず、カンボジアには「地雷の国」という不名誉なイメージが付きまとう。 日本も協力して地雷除去作業を続けてはいるものの、その撤去は未だに完了していない。 ■爪痕 日本含む海外からの支援により、かつての惨状からは復興が進んでいる。 特に首都プノンペンは高層ビルが立ち並び、観光基盤も出来るなど充実の予兆を感じられる様にはなった。 しかし貧富の格差は未だに激しく、農村部ではインフラ整備や都市計画もままならず、未だに泥水を啜りゴミを漁るなど疫病や餓死による被害も根強い。 特に深刻なのは教育基盤であり、ポル・ポト政権により専門家の不足・教育基盤と言える学校の(量と質どちらも)不足・そもそも労働を行える世代の不足など深刻な実態が浮き彫りになっている。 相変わらず現地の地力はぐらついているのが現状である。 また、ポル・ポトから離反し救国戦線に参加し、1985年から首相の座にあったフン・セン政権は97年にクーデターを起こし連立政党を排除するなどありとあらゆる手段を使い、独裁&長期化。 息子で陸軍幹部のフン・マネットを後継者に指名しており、政治的にも健全とは言い難い。 ■最後に 彼は「長いカンボジアの歴史の中で、初めて最底辺の人間が頂点に立った」と口にしたが、これは大嘘である。 彼の実家が農家であったことは確かだが、土地をいくつも持つ豪農で、ポル・ポトは自ら農具を握った事も無かった。 そんな彼が仲間と共に描いた理想国家建設計画はたった四年で仕上げる予定であったと言う。 その行動の全ては祖国が共産主義の下、本当に幸福な国家になると信じての事だった。 彼は国民からの略奪で快楽に更ける色魔でも、苦しむ様を見て楽しむサディストでもなかった。 ただ、あのジャングルで練った理想国家建設計画を目指した理想に燃える共産主義者だったのだ。 彼の遺体は廃タイヤと共に荼毘に伏され(*6)、狂った理想は灰となった。 それでも彼が原始共産主義を通したかったならば、まず"国民に食事と安らぎと生きる権利を与えるべきだった''だろう。 例え絵空事と思われようと、後世に語り継ぐ意志で追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- 非難・罵倒など攻撃的なコメントは絶対にやめてください。改善しないようであればコメント欄撤去の可能性もあります。 ▷ コメント欄 [部分編集] 反対意見が無いようなのでコメント欄をリセットしました。中傷・非難・罵倒はお控えください。 -- 名無しさん (2020-06-22 20 26 20) 悪い意味で人間の可能性を信じることができる人物 サイコwて自慢するのは、まだ理性があるんだなとも -- 名無しさん (2020-09-02 17 10 36) 学歴コンプレックスが根底にあったらしいけど、ここまてやって「皆幸せになれる」とか頭が沸いてるとしか言えないわな。 -- 名無しさん (2020-09-23 07 13 30) 世界に独裁者は数あれど、こいつほど自分の国に膨大な負の遺産を残した独裁者はそうはいないだろうな。 -- 名無しさん (2020-09-23 23 36 10) それが幸せだと思うなら自分で国民の生活を実践すりゃよかったのにな -- 名無しさん (2020-09-24 02 41 48) 自分と国民の見てる景色が違うと理解できなかった人って印象だな。理想はともかく現実が何もかも追いついてなかった。まあ追いついてたらさらに厄介な国になってただろうけど。 -- 名無しさん (2020-09-24 14 43 11) 今頃地獄で理想の国づくりに邁進してらっしゃるに違いない -- 名無しさん (2020-10-02 17 16 39) 実は1981年で共産主義なんてもう終わりといってカンプチア共産党の解党をしている。たぶんこの人極端から極端に行く人なんでしょ -- 名無しさん (2020-12-01 22 06 39) そもそもポル・ポトらが絶対的な軍事力で国を支配している時点で全然共産主義じゃないんだよな。まあ共産主義を称する国家ってみんなそのパターンだけど -- 名無しさん (2020-12-18 14 08 26) 違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2021-02-18 19 00 12) 容赦のなさ、国家計画のガバガバさ、武力闘争を展開することは有能と最低最悪の三種の神器に「純粋さ」が加わった結果がコレだってのが、 -- 名無しさん (2021-02-20 18 06 01) (いろいろ)ああもうめちゃくちゃだよ -- 名無しさん (2021-03-08 19 58 26) 誰かがこう言った。怠惰な無能は兵士にせよ、命令だけはこなす。しかし勤勉な無能は一人残らず抹消せよ、余計なことばかりして間違いに気がつかない。 -- 名無しさん (2021-03-29 15 30 57) 少なくとも1979年以降「西側の」後押しで生き延びていたことに触れているのは大いに評価する。ソ連憎しで、親ソ勢力の敵なら何でも後押しした連中の責任は大きい。大量虐殺をやる前ならまだしも、やった、しかもそれが暴露された後でも、後押しをやめなかったんだからな。タイ国境を厳重封鎖して補給線を締め上げていれば、すぐに -- 名無しさん (2021-04-01 09 58 43) タイ国境を厳重封鎖して補給線を締め上げていれば、すぐにこいつら一味みんな干上がって、ゲリラ活動なんてできていたはずがない。そもそも武器弾薬をどうやって入手してたのか、みんな考えたことあるかい? -- 名無しさん (2021-04-01 10 05 57) ↑大国の“都合”により今日まで生き延びさせられた国家は多いからね。 -- 名無しさん (2021-04-01 10 52 27) カンボジアの人口ピラミッドをめちゃくちゃにしたやべーやつ -- 名無しさん (2021-05-03 18 24 07) 18ifano -- 名無しさん (2021-06-07 16 04 36) ↑のアニメだとポルという皇太子とその従者で眼鏡をかけたポトが出てくる 夢世界のラストは大量の眼鏡とギロチンの山で終わったので彼が元ネタだと思う -- 名無しさん (2021-06-07 16 06 57) ポル・ポトは間違いなくクソなのではあるが、良い報告しかできない周囲のイエスマンたちも大概クソなんだよなこれが。クソとクソの相互作用が頂点を伝説的クソに押し上げた。 -- 名無しさん (2021-09-09 20 27 16) 人の話を聞かない奴は破滅する -- 名無しさん (2021-11-08 14 21 41) ↑2 きちんと悪い報告をする頭のいい人を粛清しまくった結果だろう -- 名無しさん (2021-11-08 14 30 25) https //www.youtube.com/watch?v=BACFUwE19SU このインタビューは貴重。最後まで反省しなかった事が分かる。 -- 名無しさん (2021-11-29 01 30 26) 原始時代にベンツや銃はあったのかい?そんな話は聞いたことがないねえ、ポル・ポトさん? -- 名無しさん (2022-03-19 18 11 58) 1番恐ろしいのは狂った善人だって、はっきりと分かる -- 名無しさん (2022-05-23 20 43 35) ↑やってる内容から考えるとただの狂人 -- 名無しさん (2022-05-23 22 50 27) まぁこいつは曲解したんだろうけどアダム・スミスの国富論だと意訳ではあるが「農業こそ国の力」って書いてるからなぁ。それでもまずは国民が飢えずに余るぐらいに余裕ができるって言うことが前提とも書いてるけど -- 名無しさん (2022-05-23 23 53 44) ↑14 この国の歴史は何があっても反ベトナムのが優先なアメ公とフランスのヤバさでもあるのかな? -- 名無しさん (2022-06-04 11 41 12) 優秀な人間への嫉妬が、根底にあったんじゃないのか。学歴コンプレックスと「国を救済できるのは、自分だけ」という歪んだ使命感が重なったしまったのもあるし -- 名無しさん (2022-06-09 07 48 41) 悍ましい -- 名無しさん (2022-06-23 22 41 13) 分かりやすくかつ読みやすくまとめられた秀逸な項目。 -- 名無しさん (2022-06-24 21 10 49) なんかの間違いで権力を持ってしまった体育教師って感じ。フィクションのキャラで例えるならカギ爪の男だろうか -- 名無しさん (2022-06-24 21 41 48) 一般市民として生きるなら、毛沢東、ヒトラー、スターリンの治世で生きる事になったほうが人生EASYモードなんじゃね?と思わせてくれる -- 名無しさん (2022-06-24 22 33 43) 糖質だったのか? -- 名無しさん (2022-06-24 23 58 37) 素朴な疑問なんだが、なぜ廃タイヤと一緒に遺体が火葬されたんだ? -- 名無しさん (2022-07-13 19 55 37) ↑単にマトモな葬式やらずに -- 名無しさん (2022-07-28 01 35 09) ↑間違えて途中送信してしまったorz。単にマトモな葬式やらずにガラクタと一緒に燃やした感じ。記録とかはしたらしいけどね。そして墓は汚らしいボロ屋だそうな -- 名無しさん (2022-07-28 01 36 28) ↑あと日本もそうだが湿度の高い国では十分に乾燥させてない死体を燃やし尽くそうと思ったらかなり火力が要るというのもあるのでは。 -- 名無しさん (2022-10-26 18 59 24) 確か、タイヤは焚き火に使うとずっと燃え続ける性質があり便利なんだってね。燃やすと有毒成分が出ることが判明したため現在は法律で取り締まられているそうだが、昔は日本でも(海辺で暖を取りたい時などに)使われていたそうだ。いずれにせよ、遺体をコレで荼毘に伏すというのは屈辱的な扱いであることは間違いあるまい。 -- 名無しさん (2022-10-26 22 01 43) ちなみにこいつの最期は自然死とされているが、暗殺説もある。何せこいつに生きていられるとヤバい勢力がゴロゴロ居たわけで。 -- 名無しさん (2022-11-20 13 44 55) まさか最終的には「国民を減らして共産主義純度の向上と国に生じている不備を解決し、自分が問題なく治められる程度にまで国を縮めようとした」ってことか……? -- 名無しさん (2022-11-20 14 20 08) 「誰も得をしなかった」?バカな、彼のおかげで西側諸国の愛国者様(笑)はチンケな自尊心(失笑)を満足できたではないか。 -- 名無しさん (2022-11-20 16 48 15) やっぱり何度読み返しても、悍ましい。 -- 名無しさん (2023-02-16 22 03 59) 「一国の主でそんな絵本の悪役みたいな奴おらんやろ」→「マジかよ…」って周辺国がなる流れ笑い事じゃないんだけどコントみたいだよな -- 名無しさん (2023-04-12 14 45 53) カーチス・ルメイもこの事には「この世に悪は栄えない」と言いそうだ -- 名無しさん (2023-04-12 15 12 12) 「この国を救えるのは有能な自分だけだ」「有能な自分の計画は絶対間違いない」「自分以外のインテリはこの国の救世主である自分を権力の座から追いやる可能性があるから排除」と、根本的に自己評価が狂ってる部分を除けばとことん生真面目に国のためを思って行動してはいるんだよな。贅沢するためや嗜虐心ではないという部分が重要。 -- 名無しさん (2023-07-19 02 06 20) 途中まで見ただけでもカロリーが高すぎてきつい、読めば読むほど理解を拒む -- 名無しさん (2023-08-30 22 33 50) ポルポト然りロベスピエール然り、寧ろこういう生真面目で妥協できない人のほうが政治面ではやらかししやすいのではと思えてしまう -- 名無しさん (2023-08-30 22 45 46) 口の上手い雰囲気だけはあるボンボンの低能のおっさんが自分より優秀な人間に嫉妬した末路 -- 名無しさん (2023-09-13 22 27 40) 私利私欲のために動いてる人間は、後ろめたさがあるのでブレーキがかかる。自分の利益度外視で国のために動いているつもりの人間は、自分が正しいことをしていると信じているのでブレーキがかからない。 -- 名無しさん (2023-09-13 22 39 05) ↑正しい意味の確信犯という奴か -- 名無しさん (2023-09-14 20 25 11) 善良な異常者こそがこの世で最もドス黒い悪。善意で人を殺しまくる -- 名無しさん (2023-10-23 16 06 39) 暴走する善意の権化みたいな人。原始時代に対する解像度は低そうだけど。 -- 名無しさん (2023-10-31 01 09 56) 破綻した人間の妥当な末路 -- 名無しさん (2023-10-31 19 44 54) どんだけ理想をどうこう言おうが、自分はビシッとした服を着て、良い柄の椅子に座ってる時点で説得力がない。自分も襤褸着て、豪華な内装も取っ払え!てならまだ少し説得力が出るが。 -- 名無しさん (2023-12-01 14 57 19) 本当にこういうのいるんだな……現実を見てないのか、見ても理解できないのか -- 名無しさん (2024-02-23 23 52 42) ここに書いてない内容でも赤さん殺しの木とか悲惨なものだったろうな……権力を持つ前に正してくれる人間がいればもう少し違った未来もあったんだろうな… -- 名無しさん (2024-05-09 23 02 56) 名前 コメント
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登録日:2009/11/04 Wed 22 23 54 更新日:2024/04/24 Wed 22 32 43NEW! 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 0083 GP02 おさむらいバカ おでこ アナベル・ガトー エースパイロット オールバック ガトー ガンダム ガンダムライバルキャラ ガンダム登場人物項目 ガンダム試作2号機 コメント欄ログ化項目 ジオンには武人はいるが軍人はいない ジオンの侍 ソロモンの悪夢 テロリスト デラーズ・フリート ノイエ・ジール ロン毛 人気キャラ 公式で25歳←老け顔 大塚明夫 大尉 女の名前なのに……なんだ男か 少佐 最強のオールドタイプ候補 武人 歩く故事成語辞典 軍人 再びジオンの理想を掲げる為に! 星の屑、成就の為に…! ソロモンよ!私は帰って来た! アナベル・ガトーとは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場人物。 CV:大塚明夫 年齢は25歳 ◇搭乗機 リック・ドムRS型 ゲルググ ガンダム試作2号機 ノイエ・ジール ●目次 【概要】 【劇中での活躍】一年戦争 デラーズ紛争 【名セリフ】 【キャラクターの評価】 【他媒体での活躍】◆Gジェネレーションシリーズ ◆スーパーロボット大戦シリーズ ◆機動戦士ガンダム(セガサターン) ◆GUNDAM WAR ◆機動戦士ガンダム カードビルダー ◆機動戦士ガンダム Extreme vs. ◆機動戦士ガンダムU.C. ENGAGE 【余談】 【概要】 ジオン残党であるデラーズ・フリートの一員で一年戦争時に「ソロモンの悪夢」と恐れられ、 連邦軍の現代戦史の教本にも載ったエースパイロットで撃墜数200機とされている。正式なスコアは100機程度らしい。 一年戦争時の階級は大尉だったが、後に少佐に昇進。 デラーズ紛争でも3年間のブランクを思わせないような技量を見せつけた。 いくらジオン系の技術が色濃いとは言え、連邦製の新型MSを初搭乗で十分に乗り回してみせるなど、屈指の操縦センスを誇る。 しかし普段からソロモン付近で活動していて連邦のMSとは交戦機会などほぼなかったため、ソロモン撤退戦とア・バオア・クーだけでどうやって100機も落としたのかは他のエース以上にかなりの謎である(*1)。 ちなみにジオングで出撃したシャア・アズナブルは、ア・バオア・クーでMS18機と戦艦4隻しか落とせていない。 多くのMSで武装するジオン軍を相手に、多くの戦場で戦い無双したアムロ・レイでさえMS142機、艦船9隻にとどまるのに、たった二回の出撃でその六割が達成できるはずがない。弾切れの問題もある。 しかも二戦目は最後の方まで戦っているわけではなく、機体の損傷の影響で途中で手近な船に着艦し、そこでデラーズに一緒に撤退すべきと説得されたため、その後は戦闘せずに終戦を迎えたはずである。 …なお、地球連邦側に「一年戦争時のMS撃墜数149機」というすごい記録を持つパイロット(テネス・A・ユング(*2))がいるのだが、これについてのフォローに「ジオン軍の空母などをMSに出てくる隙を与えずに艦船ごと撃破」という戦法で稼いだ(*3)という説明がされたことがあるので、もしやガトーもそう言う方法で荒稼ぎしたんだろうか… ぶっちゃけて言うとスタッフ座談会がソースらしいので、上司の「ヒゲに二時間」と同じく実際はネタに近いと思われる(*4)。 いちMSパイロットに過ぎないのに連邦軍の教本に載っているので、連邦でも最大限の評価がされるほどの人物であるのは確かだが(*5)、後付け設定が追加されない限り、撃墜数の矛盾が解消されることはないだろう。 【劇中での活躍】 一年戦争 ドズル・ザビが指揮する宇宙攻撃軍第302哨戒中隊隊長として、ソロモンを中心とした宙域で活躍。 ソロモン撤退戦ではア・バオア・クーへ撤退するドロス級空母二番艦ドロワを中心とした艦隊の殿を務め、ジム部隊を全滅または壊滅状態に追い込むなど連邦軍追撃艦隊に多大な損害を与えた(*6)。 この時の搭乗機はリック・ドムもしくはゲルググと言われているが、 現在はリック・ドムに乗っていて、ソロモン撤退後にゲルググ乗ったことになっている。 PS2版ゲーム『めぐりあい宇宙』では、青と緑のリック・ドム(ビーム・バズーカ装備)に乗り、アムロと交戦している。 ちなみにゲームにそのシーンのアニメムービーも収録されている。 部下に奨められ撤退したが、アムロは「もう少し戦っていたらどうなっていたか」と発言している…とは言え、原作アムロの化け物っぷりを考えるとちょっとアレ(*7)。 これらの件についてはファンから評判が良いとは言えない。但し、あくまで本ゲームにおける設定という点には留意されたい。原作でどうかは不明。 ア・バオア・クー防衛戦には青と緑のパーソナルカラーに塗り分けられた専用のゲルググで参戦していたが、戦闘中に乗機の右腕に被弾。 修理を受ける為、偶然近くに居たエギーユ・デラーズの乗艦、グワジン級戦艦グワデンに着艦する。 だが、デラーズは戦闘宙域からの撤退を決定していたため修理を受けられなかった。 止むを得ず艦のドックに残されていたプロトタイプリック・ドム(ドム・フュンフという説もある)を強奪……もとい乗り換えて出撃しようとするが、デラーズに説き伏せられ、ア・バオア・クーの戦線より離脱する。 この際乗ろうとしたプロトタイプリック・ドムは、小説版ではデラーズ専用機になっている(ランバ・ラルに供与されないほどドムが足りないというのに、どうせ乗りもしない人によくMSを与えたものだが……)。 尚、彼のゲルググにダメージを与えたのはアムロの流れ弾と言われている。 その後暫くは、月で潜伏生活を送る。 その時にニナ・パープルトンやフォン・ブラウン市に滞在していた戦友であるケリィ・レズナーと交流があった。 宇宙世紀0081年9月17日にデラーズ・フリートに復帰。 デラーズ紛争 0083年10月13日、地球連邦軍トリントン基地にバルフィッシュと言うコードネームを使用し、ニック・オービルの乗るジープで潜入。 変装用の連邦軍の制服を利用して、同基地からガンダム開発計画の機体・Mk-82核弾頭搭載のガンダム試作2号機を強奪。 追撃を振り切りながら、アフリカ方面へ逃亡する。 アフリカでのアルビオンとの戦闘には脱出用のHLVに乗り込んでいたため参加せず、キンバライド鉱山基地司令ノイエン・ビッター少将の時間稼ぎにより宇宙に脱出する。 またその際ビッターからダイヤモンドを譲り受ける。 その後、ガンダム試作2号機を駆りコンペイ島(ソロモン)宙域で行われた連邦軍の観艦式を襲撃。 集結していた連邦軍艦隊の3分の2(実質的に連邦軍艦隊の半数以上でグリーン・ワイアット大将搭乗の旗艦バーミンガム、ペガサス級グレイファントム含む)を航行不能に陥らせた。 核攻撃の直後、追撃してきたコウ・ウラキのガンダム試作1号機フルバーニアンとの一騎打ちに突入するが、核攻撃時の衝撃で機体の左腕が不調となった上に、シーマですら苦戦するフルバーニアンの性能とケリィとの戦いを経て成長したウラキは手強く、予想外の苦戦を強いられた結果相打ちとなりガンダム試作2号機は大破してしまう。 その後、アクシズ先遣艦隊から提供されたノイエ・ジールに乗り、デラーズ・フリートの最終目的である地球へのコロニー落としを成功させるため出撃する。 MSしか搭乗していない経歴からMAに搭乗したのは始めてと思われるが、ノイエ・ジールの姿を見てジオンの魂の具現化であると感嘆したガトーは奮起、初出撃で追撃して来た連邦艦隊を単機で壊滅させる腕前を披露した。 地球軌道上での戦闘ではシーマ・ガラハウの裏切りによるデラーズの死を乗り越え、連邦軍が切り札として展開していたソーラ・システムⅡのコントロール艦を破壊し、コロニー破壊を阻止。 さらにコロニー内部のコントロールルームに進入し、コロニーの最終軌道調整を自身の手で果たす。 この時ニナと再会するが、コウにその隙を突かれ脇腹を負傷。 その後はニナに助けられるも、彼女を巻き込まない為に気絶させカリウスに預ける。 そして連邦軍艦隊の包囲網から逃れるチャンスを無視し、コウとの最後の一騎打ちへと突入する。 戦闘は最初こそ劣勢だったが相手の最大火力武装のメガビーム砲を防げる機体なので大した損害はなく、試作三号機のIフィールド発生装置を壊してからは優勢に転じた。 最終的に弾薬の尽きたコウを捕獲したが、バスク・オムの味方の損害も無視したソーラ・システムⅡの第二射を受ける。 この一撃により機体が中破。コウも行動不能になるが、あえて止めを刺さずにその宙域を去る。 残存した味方部隊とともにアクシズ先遣艦隊へと到達するため連邦の包囲網を突破しようとする(*8)。 しかし、圧倒的多数による攻撃に加え、機体・心身ともに消耗が激しく、各所に被弾。 味方機が次々脱落する中、雄叫びを上げながらサラミス級宇宙巡洋艦に特攻を仕掛け戦死した。 【名セリフ】 「この機体と核弾頭は頂いて行く!ジオン再興のために!」 「このアナベル・ガトーは、3年待ったのだ!」 「君も将校なら、もっと大局的に物を見ろ!」 「所詮は連邦と言う看板がなければ何もできん奴らめ!」(連邦とジオンをひっくり返してみると、誰かさんにも当てはまるのではないだろうか?) 「それは一人前の男の台詞だ!」 「連邦の亡者め…薙ぎ払ってくれる!」 「いつぞやの男か!?」 「ウラキと言ったな……二度と忘れん!」 「ウラキよ、貴様は何の為に戦っている?答えられるか!」 「我らは真の解放を掴み取るのだ。我が、正義の剣によってな!」 「鎧袖一触とはこの事か」 【キャラクターの評価】 2018年5月5日に放送された全ガンダム大投票では今なお根強い人気を維持している。 総合部門のキャラクターランキングでの順位はあらゆるガンダムシリーズのキャラクター中で第8位。 この順位は宇宙世紀を扱った作品ではアムロとシャア、カミーユに次ぐ順位と言われればその凄さはよく分かるだろう。 宇宙世紀でも屈指のエースパイロットであることと、劇中での鬼神の如き闘いぶり(と、ふんだんに熟語を用いた舞台風の科白回し)に惹かれる者は今も絶えず、熱きジオン魂は決して潰えていないことを見せつけた。 【他媒体での活躍】 各種ゲームでは大体原作どおりの状況から登場するのだが、スパロボや一部Gジェネ等では、状況によっては「ジオンの子」であるシャアから 「スペースノイドの独立はザビ家やそれに毒された思想では成せない」等と説かれ、より大きな視野(*9)を持ち、 今の状況から脱却するように呼びかけられたりすると、動揺したり心を動かされたりするなど、 完全にザビ家&デラーズを妄信して会話不可能ではないとする作品もあり、そういった作品では大抵はフラグを建てると仲間になることも多い。 特にギレンに関しては、デラーズを始め「ギレンのために散った部下」をギレンが「使い捨てのコマ」のように言い表したりすると、彼に怒りをあらわにして決別するケースすらある。 ただどの作品でも「とにかく連邦政府が嫌い」と言う性格をしているため、一度説得しただけでは完全に心が動かず、複数のフラグを建ててやる必要がある。 さらに「ジオンの正統な子であるシャアが決起すると付いていく」という描写も多く、スパロボでは下記のような状態になったりする。地球環境のために隕石落として地球環境破壊するとか良いのか?それで…(*10)。もっとも核弾頭使用やコロニー落としも平然と決行する男なので原作のイメージとかけ離れていないのがある意味で困ったところ。 仕えるべき主君とスペースノイドの開放、打倒連邦を求めてさ迷い歩くその姿は、まさに漫画家の松浦まさふみ氏のガトー評を借りれば「おさむらいバカ」のそれと言える。 …なお、当のスパロボのプロデューサーを務めていた寺田貴信氏は「ガトーはハマーンともシャアとも共闘しそうじゃない」とぶっちゃけてたりするので、大人の都合も大きそうである。 ◆Gジェネレーションシリーズ パイロットとしてはもちろん指揮や魅力など全体的に優れ、UCのオールドタイプの中でも上位クラスに位置付けられることも多い。 ヤザンのような他の強豪OTに比べると本編でNTと戦っていないことから疑問を呈する声もあるが、作中では最後まで最強であり続けたことが大きいのかもしれない。 『F.IF』以前だと戦闘系ステータスはW勢を超え、NT補正を抜きにすればCCA版のアムロやシャアにも匹敵するほど。 …まぁ、NT補正の影響力が大きすぎて実際には圧倒的な実力差があるし、そうでなくとも東方不敗よりは遥かに弱いが。 演出面でもGP02でのソロモン強襲がムービーになったり一年戦争に参加していたことから出番も多く、色々とコウより目立っている。 GジェネNEOではイベントムービーでクワトロの乗る百式と戦い、 「お互いが決定打だと思った攻撃を悉く避け合う&致命傷にならないため決着がつかない」という破格の扱いのムービーが用意された。 GジェネDSでは序盤がジオン視点でストーリーが進むため、一年戦争時代の彼や専用ゲルググも自軍で使用出来るだけではなく、 ソロモンを舞台に彼とドズルとノリス(*11)の3名だけで戦うという漢臭いステージも用意されている他、 星の屑作戦が原作と違う終わり方をしたため、Z期になっても生存しており、ハマーン率いるアクシズ軍と合流してるのだが グレミーの反乱等で自身の在り方に疑問を持ち、様々な人物から戦闘前会話(*12)で説教されたり、説得を受けて自軍に降ったりしている。 他にもプルとの戦闘会話ではエゥーゴ(プレイヤー)に対して「こんな子供を戦場に出すなぞ言語道断!」と啖呵を切ったはいいのだが、 ジュドーに「プルは元々ネオ・ジオンの人間だ」と言い返された際に、薔薇の騎士やおっぱいオバケを脳裏に浮かべたガトーが、 「確かにネオ・ジオンのカラーだ…」とぐぬぬな感じで言い負かされる彼には珍しいコミカルなシーンがあったり、 アクシズ軍がザフトと同盟を結んだ事でゲイツR(ナチュラル用OSに書き換え済み)に乗ることになる際には、 コーディネーター用MSを平然と操るナチュラルの彼から「(OSの書き換えは)君には不要かもしれないがね」なんて言われるシーンもある。 ◆スーパーロボット大戦シリーズ 初登場となるウインキー時代では「異星人」という地球人類の共通となる明確な敵が居り、ガトーの所属するDCは「脆弱な連邦政府の代わりにこれを討つ」ことを目的としているため、 状況によってはプレイヤー部隊と共闘しようとするなど、原作に比べると話がわかる面もあるが、 最終作である「第四次」「F完」では連邦政府のやり方に賛同できず、また敵勢力に鞍替えしている。(ここから条件を満たせばまた味方になる) 上記のような「自らが望む大儀」「連邦嫌い」の為、スパロボシリーズ全体を通して、条件を満たせば仲間になるものの終盤や続編で裏切り再び敵となるというケースが多い。 特に『IMPACT』隠しマップにてクワトロことシャアと共に裏切り、敵となる。 その時、なんとガトーのレベルは99。サザビーに乗ったシャアより強いです、はい。 育て方にもよるが、ダンクーガが一撃で落とされるのは驚愕を通り越して爆笑ものである。 ウインキー時代では世界観が原作どおりではなく、『EX』では「あのような物騒なものは、そう使うものではない」とアトミックバズーカを使うことを恥じて封印処置を施している(*13)など話がわかる面も多いが(*14)、 ただしF完ではドズルの忘れ形見をハマーンが担ぎ出したため、ミネバを守るためにあえてDCに出戻っており、ロンド・ベルと戦うことすら本意ではなかった。 初登場マップで12ターン経過するとオリジナルキャラのリューネが登場し、其処からなぜか話がこじれ「ドズル閣下を愚弄するか!」とロンド・ベルへの敵意を固めてしまう(*15)。 αシリーズだと自己の主張に固執するあまり論点を摩り替え(*16)たり自分の事を棚上げにするような(*17)言動が目立っているためプレイヤーからはあまり良い印象は持たれない。 もっとも最後の戦いでは、幾多の戦いで成長し、自分を筋の通った論説で説き伏せたコウの賞賛、シャアの最終決戦に付き合う形で潔く散ったため コウからの評価は悪くなく、『第3次α』でも「力を貸してくれる良き霊」の中に居るような描写が差し込まれた。 ちなみに『64』では「地球がすでに異星人に占領された」所から話が始まる異色の話であるため、ガトーも風変わりな登場の仕方をしている。 風変わりさが斜め下過ぎてクワトロに「馬鹿な真似をする」「運が良ければ救助されるだろう」と自分が助けに行く気ゼロで呆れられた ソーシャルゲーム(現在はサービス終了)『Card Chronicle』では一年戦争の時代から試作2号機に搭乗しているものの、 ギレンの策略によりそうとは知らずデギン公王を巻き込む核攻撃を敢行させられるという災難に見舞われた。Gジェネといい忠臣をもっと大切にしてあげて下さいギレン閣下(*18) この時ばかりは流石のガトーも深い心の傷を負ったらしく、その直後に転移したバイストン・ウェルで傭兵稼業に身をやつしながら死に場所を探し流離うという状態に陥ってしまった。 つまるところ、原作におけるシーマの境遇にガトーが陥ってしまった訳で、両者の原作における境遇を考えるとある種の因果応報を感じさせる展開である。 その後は自軍部隊との交戦で命を落とすも、後にイベント「放たれたタマシイ」でノリス・パッカード共々死者として一時的に復活、自軍に協力した。 同じくソーシャルゲームの『X-Ω』では2019年4月度に『0083』が期間限定参戦したのに伴い登場。 原作におけるソロモンへの核攻撃直後に外宇宙からの侵略者が殺到したという状況でシナリオが開始するため、 一時だけとはいえコウ達と共に侵略者相手に共闘するという潔さを見せた。 ◆機動戦士ガンダム(セガサターン) ア・バオア・クー戦において、色こそノーマルだが、画面の背景ですごい勢いで連邦の部隊を蹴散らして離脱していくゲルググ(*19)が存在する。 ゲームのアニメを担当していたのが0083のスタッフであったことから、お遊びでガトーのような存在を差し込んだのではないかと言われている。 また、PSのゲーム「パーフェクト・ワン・イヤー・ウォー」のパラレルモードでは、史実と違う展開になったりすると 0083やMSVの面々と共に敵として出てくるサプライズ出演を果たしている(*20)。 ◆GUNDAM WAR 戦闘修正が2、2、2、でNTを持たないという宇宙世紀作品に登場するキャラクターの中ではかなり稀な戦闘力。ガトー以外にはヤザン・ゲーブルくらいである。 能力もユニット破壊からガンダム奪取に戦闘破壊無効と豊富 そして各種専用機は赤のベルガ・ダラスのテキスト(名称:ベルガのユニットを配備エリアに出す。ゲルググアナベル・ガトー機。・はカード名に含みません。ノーベルガンダムも同じ。)で出すことができる また、28弾ではACEとしてガンダム試作2号機と共に収録されることが決まっている ◆機動戦士ガンダム カードビルダー キラ加工がされたレアカードの軍服、パイロットスーツ版。レアリティが若干低い連邦制服の三種類のガトーが存在する。 ただこの中で一番強いのは制服ガトー(他2枚も決して弱くないが)。 他と比べ能力は少し低いが、潜入時のコードネームかつ専用能力である「バルフィッシュ」を持っている。 その内容は「連邦の機体、武器カードを無償で1枚だけデッキに組み込んで使用できる。」という非常に強力、かつ汎用性が高い物。 (通常はジオン側で連邦の機体や武器カードを使用できない。特殊なカスタムカードなどをつけなければならないが、デッキコストがかさむし、編成の自由度も失われる) 制限が非常に緩かったので、高性能なGP03を鹵獲してガーベラテトラのビームマシンガンを装備したりと戦略の幅を大きく広げ、高値で取引された。 ◆機動戦士ガンダム Extreme vs. 無印より試作2号機で参戦している。 リリース当初からの登場だが他作品との掛け合いは少なく、原作通り試作1号機のウラキを青二才と詰る台詞や、次回作EXVSFBで追加されたシーマ・ガラハウに対して嫌悪感を表すものが主体。 EXVSFBの家庭用DLCからはゲルググ搭乗時のガトーも登場。こちらは掛け合いが豊富で幾分か物腰が柔らかい。新米伍長を気遣い、赤い彗星には敵対しても敬意を表し続けている。 一方でキシリア派のマ・クベに対しては猜疑心を隠さず、離反したドアンにも見放したような態度を取る。シーマに対しても裏切り者とは罵らないが、海兵隊への黒い噂を信じているようでもある。 余談だが、EXVSMBONまで格闘CSでビームサーベルを最大出力にすると、\ミヨッ!/と喋る。 ◆機動戦士ガンダムU.C. ENGAGE 「ソロモンの悪夢」の異名がついたソロモン撤退戦をイベント化。 このイベントでもリック・ドム(ビーム・バズーカ装備)を駆っての登場。 イベントの最後ではショートアニメも付いており、直接の戦闘はないが不死身の第4小隊がガトーの猛撃を目撃し、バニングが「コイツは・・・悪夢だ!」と驚愕するシーンがある。 【余談】 「アナベル」というのは完全に女性の名前。語源は「愛すべき」という意味。ちなみに苗字のガトーは「雄猫」という意味らしい。 こっちのニュータイプのファーストネームは実際は男にも使われているもの(日本語の「薫」みたいな感じ 例:聖闘士星矢 ファイアーエムブレム)なのだが、アナベルはどうしようもない……(日本語ならさしずめ「猫田愛美」か?)。 良くも悪くも豪胆で、理想に直情的な男であるが、高い階級とそれに見合った操縦技術には誇りがあるらしく、後に連邦軍の制服を着る際に「大尉の軍服しかなかったのか?」と言うなど変なところにこだわっていたり、嫌いな連邦兵であるはずのコウとMS談義をしたりもしており、なんだかんだで人間臭いところもある。 ことぶきつかさの描いた0079の最終決戦時の漫画『12月31日の決意』では、出撃前にドロワで新兵と交流しており、 ガトーが新兵の事を気にかけ、ドロワの防衛のために奮戦する一コマが描かれている。 「大儀や正義」ではなく「戦友の為」に荒ぶるこのガトーは忌憚なくかっこいい。ファンは一読の価値がある。 長谷川裕一の描いた短編『バカがボォルでやってくる!』(単行本『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に収録)では一コマだけ登場。 ソロモン攻略戦に際して、当時連邦の少尉だったウモン・サモンが戦場に持ち出したBガンダムの存在によってもたらされた「誤報」を鵜呑みにしてしまい、 アムロの操縦するガンダムをソロモンに素通りさせてしまうという迂闊な一面を見せている。おおおオフィシャルではございませぬぞ アナベル・ガトーのモデルは声を担当した大塚明夫氏であるとのこと。 大塚氏の髪の色を変え、髭を無くすとガトーになるらしい。 また、メタルギアシリーズのスネーク役に大塚氏が抜擢されたのは、小島秀夫監督曰わく、このアナベル・ガトーを見て決めたとのこと。 敵の基地に単独潜入して核搭載の二足歩行兵器を奪い、核をぶっ放した人間が、敵の基地に単独潜入して核搭載二足歩行戦車の核発射を幾度なく止める側になるとは……。 ちなみにGジェネシリーズでは0083の元ネタとなった『ガンダム・センチネル』のキャラ「マニングス」を演じているが、何の因果か彼は連邦軍であり、地球への質量攻撃を身を挺して防ぐという役柄である。 Gジェネシリーズにて映像化していないキャラのCVは別作品に出てくる声優陣が充てられるのはよくある事だが、ここまで皮肉に塗れた配役は存在していない。 しかし全く真逆というわけではなく、主人公の超えるべき壁であり最終的に超えられなかったという共通点はある。 再び項目の追記、修正をするために! 良項目、作成の為に…! アニヲタよ!私は帰って来た! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 声優が大塚明夫じゃなかったらここまで人気は出なかったと思う。というか大塚明夫が四字熟語言ってれば大体のキャラはかっこよく映る。 -- (名無しさん) 2022-06-21 00 35 27 善悪に関係ないかっこよさ部分を抜くとバスクもガトーも同じようなものだが… -- (名無しさん) 2022-06-21 01 26 26 実のところデラーズとかこいつこそ地球の重力に魂引かれた人間の代表ではと思わなくもない -- (名無しさん) 2022-08-29 17 00 30 他のガンダムシリーズでデラーズやガトーの上につけそうなキャラを考えてみたが……うん、ギレン閣下の威光が強すぎて思いつかん -- (名無しさん) 2022-09-18 21 29 41 本人の性格考えたらデラーズに利用された感がプンプンするんだよな(というよりたまたま乗り込んだのがハゲの船だったのが運の尽き)。仮にアクシズに向かっていたらシャアやハマーンと並んでミネバの側近してたと思う -- (名無しさん) 2022-10-31 09 25 01 あまりにもデラーズ・フリート叩きが酷く、中立的ではなかったため、各所を修正しました。 -- (アッシュ) 2023-03-01 14 48 36 ↑と言っても、テロという原語の定義まで持ち出して「デラーズ・フリートはテロリストとは言えない」は流石に言い過ぎに思えたので、そこは修正させて頂きます。 -- (名無しさん) 2023-03-02 04 58 50 ↑事実を書いただけなんですけどね。まぁ別に完全抹消せずに、脚注に載せてるから修正には文句言いません。ただ、一部文章の文体からガトーに対する悪意に近いものが感じられたため、そこは修正させていただきました。(弄ったのは文末表現などで、内容までは変えてません) -- (アッシュ) 2023-03-02 20 56 57 容姿はともかく、中身は所詮25歳の普通の男だなって思う。良くも悪くも新米軍人だったコウとはまた違うベクトルで青臭いというか。デラーズとの関係は会社の仕事で窮地を救ってくれた上司とその上司に心酔する部下に置き換えると、なんとなく納得してしまう。 -- (名無しさん) 2023-03-03 22 54 42 25歳だって考えるとちょっとは納得ができるようになってきた。声と顔の良さが納得を阻むが… -- (名無しさん) 2023-03-04 02 14 38 削除されてた一部タグを復帰。「テロリスト」が「行動はテロリスト」にされてましたが、じゃあ行動はそうでも自身がそう思ってなかったら違うのか、そうはならんでしょ、という話ですし。「おさむらいバカ」も公式コミカライズを手掛けた漫画家さんの評ですし決して的外れな意見とは思えないかと。これ以上は編集合戦にもなりかねないので、異論ありましたら総合掲示板の項目議論用スレッドの方にでもお願いします -- (名無しさん) 2023-03-05 06 24 48 ↑3ガンダムシリーズの人間って老け顔多すぎなのよね -- (名無しさん) 2023-03-05 08 13 17 ↑昭和の時代とかは日本でも海外でも軍人なるような人は老けてるというか歳の割に大人びていたから宇宙世紀もそうなのかもね -- (名無しさん) 2023-03-28 08 54 09 フィクションなんだからかっこいいテロリストや正義のテロリストがいてもいいだろ -- (名無しさん) 2023-04-17 21 51 24 ↑主人公側でもう何度もテロリスト出してるよね… -- (名無しさん) 2023-04-17 21 52 57 こういうキャラは賛美しすぎるのも危険だからちょっと厳しい目で評するくらいが丁度いいのかもしれない -- (名無しさん) 2023-04-17 22 03 57 憧れは 理解から最も遠い感情、ってやつなのかな -- (名無しさん) 2023-04-18 09 31 07 ジオンが戦争に勝利した公式ifだと戦友の墓参りをしてたし、本編での人望豊かさもわかる。ギレンの統治する歴史だと戦後は教官にでもなったのかねえ -- (名無しさん) 2023-04-18 09 46 54 テロリストなのにテロリストじゃない理論を適用したいファンが多いけどテロリストじゃないならそれ以下の無差別虐殺を行うだけの犯罪者でしかないだろ。 -- (名無しさん) 2023-05-10 13 54 09 大量虐殺の引き金を大義さえあれば躊躇なく引ける人間なので危険人物なのは間違いない -- (名無しさん) 2023-05-10 14 22 14 ソロモン撤退戦で撃墜数稼いだのはわかる。アバオアクー戦では無断で戦線離脱してそのまま潜伏したデラーズ艦にいたんだからその時のスコアは戦後の連邦の教科書にカウントされてんのか?撤退する直前に周囲の部隊に「記録してくれ」って伝えたのかな -- (名無しさん) 2023-05-11 19 58 12 「大学時代にアカに染まって新卒の頃を棒に振った若者」として見ると嫌なリアリティがある -- (名無しさん) 2023-05-14 22 40 23 アニオタwikiのルールに則って編集してください。 ■違反編集例 誹謗中傷・愚痴 特定のキャラクター・作品・実在の人物などへの誹謗中傷や愚痴内容を追記するのは厳禁です。 ほぼ間違いなく荒れる原因になるので絶対にやめてください。 「誹謗中傷するつもりはなかった」「ネタのつもりだった」「これは中傷ではなく批判だ」などというのは言い訳になりません。 こういうのは結構書き込む本人ではわからないものだったりします。 そこでお願いがあります。編集する前に一度第三者の視点に立って編集内容を見直してみて下さい。 それは罵倒や中傷ではありませんか? 自分の好きな作品やキャラクターが同じように言われたらどんな気持ちがしますか? -- (名無しさん) 2023-05-31 00 05 52 キャラ評価「同じ数だけ反対意見を持つ者が居る」の後ろにこの一文を付け加えるのを提案。「そのキャラを好きな人の前でその人の好きを貶す行動も、キャラが嫌いな人に好きを押し付ける行動も、その逆も、NGna行動でないことを意識しよう。」今のキャラ評価が嫌い側に偏ってるからこの点入れないと -- (名無しさん) 2023-09-24 10 02 17 ↑推敲中に途中投稿してしまった。付け加えたほうが良いって文章はこちら「そのキャラを好きな人の前でその人の好きを貶す行動も、キャラが嫌いな人に好きを押し付ける行動も、どちらもNGであることを意識しよう。」 -- (名無しさん) 2023-09-24 10 07 18 大尉の軍服着て潜入する時に「少佐の服はなかったのか」とか言ってたけど、連邦は士官学校出てないと少佐以上にはなれない(アムロも最後まで大尉だった)から、大尉の方がまだ怪しまれなくて潜入向きよな(「見ない顔だけど、どこかの叩き上げなのかな」と解釈できる余地がある)。ジオンは新興の小国で功績上げた人間はどんどん昇進させる必要があっただろうから馴染みが無かったのかもしれないけど。 -- (名無しさん) 2024-03-09 17 12 11 いうてジオンでもパイロット以外の取り柄がない「20代の少佐」てシャアかジョニーライデンくらいしかいないし大尉で十分だろと思うんだよな。 -- (名無しさん) 2024-03-09 20 05 09 書いてくれた人には申し訳ないけどキャラクターの評価の部分の削除を提案します。一週間待って反対意見が無ければ削除させていただきます -- (名無しさん) 2024-03-09 21 33 28 評価の部分、数値で出てるNHK大投票の部分は残してもいいんじゃない?それ以外のデータ等がない部分は任せる -- (名無しさん) 2024-03-15 23 01 00 あと評価って言うなら2022年発売のジオン兵列伝ぴあ~義の漢たち~で表紙の4人の一人に選ばれてるとか入れる? -- (名無しさん) 2024-03-15 23 07 38 名前 コメント すべてのコメントを見る
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U.C.0080、1月1日。午前2時。 「セイバーフィッシュ隊、出ます!」 タチバナの確固たる声が響き、3機のセイバーフィッシュがブラックハウスのカタパルトから飛び出していった。 鎮圧部隊の先遣隊たる第二連合艦隊、その露払いとして、あずにゃんはタチバナ小隊に偵察を命じていたのである。 あっという間に加速して編隊をくんだタチバナ小隊は、一路マハル宙域へ向かって飛翔した。 「ソーラ・レイの発射まであと7時間か。第二連合艦隊と主力の第六艦隊が接敵するにはまだあと2時間ほどあるはずだな。間に合うか…」 ピクシーが誰に言うでもなくそう言った。それに答えるのはたいていいつもPJの声だ。 「ようするにソーラ・レイの弾道軌道をそらせばいいんでしょ?わざわざ完全破壊する必要はないんですよね?だったら楽勝じゃないですか?戦闘時間は5時間もあるんだから。」 「わかってないな。ソーラ・レイはコロニーをそのままレーザーに転用した平気だ。レーザーそのものの直径は6000メートルに達する。月とマハル宙域の距離じゃ多少発射角度をずらしただけじゃ危険だ。グラナダへの直撃を阻止できても月面のほかの部位をかすめる恐れがある。」 「じゃあ、どうすればいいんです?」 ややむくれた口調でPJがピクシーに訊いた。タチバナは二人の会話を黙って聞いていた。 普段なら私語は慎むよう注意するところだったが、なんとなくそのままにしておいた。 「ソーラ・レイを完全に破壊するんだ。後腐れなく。ソーラ・レイは地球を狙うことはできないが、例えばア・バオア・クーを狙うことができる。あそこには連邦軍の艦船が軒並み集結してるんだ。敵の気が変わってそこを狙われてみろ。連邦軍は敵のいうことをなんでも聞いて講和せざるを得なくなるぞ。」 「そこまでいくとは思えませんが、しかしソーラ・レイを残してはおけないってのはわかりました。」 「そうだ。なんとしても終戦までにソーラ・レイを破壊するんだ。」 「終戦といえば、ピクシーさんはこの戦いが終わったらどうするつもりなんです?身の振り方を考えてたり?」 「俺はもともと軍人だった。戦争が始まってから志願したお前とは違うさ。もちろん軍に残るよ。ほかに食っていく術も知らないしな。お前はどうするんだ。」 「自分も軍に残ろうかなと思ってます。だけどその前にやることが。」 「なんだ?」 「俺、実は基地に恋人がいるんすよ。戻ったらプロポーズしようと。花束も買ってあったりして。」 その瞬間、タチバナはレーダーが不審な影を捉えたことに気づき、声を張り上げた。 「警告!アンノウン急速接近中!ブレイク!ブレイク!」 「なんだ!?」 刹那、はるか彼方から一条のビームが飛来し、タチバナのすぐ横を飛んでいたPJの機体が爆散した。 「ガルム1から入電!『接敵、座標ブラボー163アルファ、敵MSと交戦中』!ガルム3、PJ機は撃墜された模様です!」 アークが叫び、ブラックハウスの艦橋に緊張が走った。 「予想よりかなり早かったですね…PJさんの安否は?」 あずにゃんが比較的冷静な口調でアークに訊く。 「現在のところ不明です。タチバナ機との通信も不明瞭で…」 「増援を出しましょう。これが敵の本陣なのか、それとも敵方の偵察とぶつかっただけなのかを確かめる必要があります。」 あずにゃんはそういうと電話を取り上げ、格納庫のMkⅡに回線をつないだ。 「MkⅡさん、いま出られるMSは?」 「リトルデーモンとストロードールだけだ!ほかは動かせない!目下ディスティニーを突貫で仕上げてる!」 「BlackCatとRXは?」 「BlackCatはアームストロング砲をジャイアントバズに換装中。RXはロボフォームの装着が終われば出せるよ!」 「RXを優先させてください!とりあえずリトルデーモンとストロードールを出します!」 あずにゃんは電話を切り、今度ははちゅねに向かって言った。 「艦隊のほかの船から発進可能な機体は?」 「ボール6、ジム8、パブリク3です!」 「パブリク以外全機発進!艦隊は突撃隊形に移行します!」 「了解!」 はちゅねは通信機に向きなおり、第二連合艦隊の各艦艇にあずにゃんの指示を伝達していく。 不意にクロノがあずにゃんの傍らに立ち、小声で話しかけた。 「艦長、兵力の順次投入は避けるべきです。MSを出撃させるなら数がそろってからのほうが…」 「わかっています。しかしタチバナさんたちを支援しないわけにはいきません。第二陣はまとめて出します。」 「…了解しました。第一陣とタチバナ隊がそれまで持てばいいのですが…」 † † † † † その頃ハルヒは、嵐のような忙しさの格納庫でアララギと話していた。 「このケンプファーって奴も整備というか修理するんですか?」 「そうよ、使うかわかんないけど予備機はあるにこしたことないし、最後なら悔いが残らないようにしたいじゃない?中途半端な仕事する奴は死刑にするわよ!コイズミくん悪いけど彼の作業手伝ったげて!後、予備のノーマルスーツのチェック宜しく!」 「了解です!ここに来て死刑はごめんですからね。」 「わかりました。」 アララギとコイズミがフェイトのプロトタイプケンプファー、バルディッシュに走り用るのを見届け、ハルヒはそっとユキ・ナガトを呼び寄せた。接触回線を使って周りの人間には聞こえないように話す。 「カタパルト、とめられるかも知れないから緊急時の奴使ってこっちから操作出来るようにしといて。」 「もうやってある。」 抑揚のない声でナガトは答えた。 「流石ユキね。あとはタイミングだけね。ディスティニー発艦の命令が来た時がチャンスよ。」 ナガトはがっくりと首を縦に振り、機体の整備作業へと戻っていった。 「ホントにいいのかハルヒ。」 ハルヒの背後から声をかけたのはキョンであった。 「今更ね、だいたい無茶はいつものことでしょ。」 「まぁな…ありがとなハルヒ。シンやフェイトの代わりに例を言うぜ。」 「別に…好きでやってるだけよ。」 「どうだかな。まぁいい、俺はシンのほうを見てくる。」 キョンの背中を見送って、ハルヒは格納庫内を見やった。せわしなく動き回るSOS団の面々。 計画の準備はほぼ整った。あとはフェイトとシンの意志次第だ。 † † † † † マハル宙域から離れた暗礁領域、その領域ぎりぎりのところで、エギーユ・デラーズの率いる艦隊がゼロ・レクイエムの行方を見極めようとしていた。もし黒の騎士団が本当に公国軍の名誉のために戦っているのであれば、それは彼らとデラーズ艦隊の目的が一致していることを意味する。ならばすぐにでもマハル宙域へと向かい、黒の騎士団とともに忌むべき連邦軍と戦うべきではないか。デラーズと行動を共にする将兵の多くがそう考えていた。だがデラーズは決断を焦らなかった。彼は黒の騎士団の指導者ゼロと直接通信を開き、その真の意図を聞き出そうとしていた。 自室から出てきたデラーズに、ソロモンの悪夢と呼ばれた闘士アナベル・ガトーが歩み寄った。 「ゼロとの対談はいかがでしたか?」 はやる気持ちを抑えきれず、ガトーはデラーズに問うた。 「うむ。この段階で蜂起するなど、ただの愚か者ならばこの手で引導を渡すつもりだったが、これだけの人間を集められるだけのことはある。」 「では我々も彼らに合流して…」 再び連邦軍と戦えると思ったガトーの言葉を、デラーズは手のひらで制した。 「ただし戦いには直接参加はしまい。ことが終わった後の将兵の救助に尽力するつもりだ。」 「なぜですか?!閣下、我々が彼らと合同すれば連邦軍の残りカスどもを殲滅することも容易です!立ち上がるべきです!」 「ならん。今はまだ我々が立つ時ではない。国民は戦いに疲れ、連邦軍進駐の恐怖にあえいでおる。いま立ったところでそれは変わらん。国民が共和国政府こそ裏切り者の集団であることを認識してからこそ、我々の理想は果たされるのだ。」 「それはいつになるのでしょうか。」 「わからん。一年、いや三年かかるかもしれん。その時はガトー、貴公にも存分に働いてもらう。そして、ゼロは公国の独立、果てはスペースノイドの自立が最終目標だと標榜しておった。彼らが倒れたときは、我々がその志を継がねばなるまい。ジオンの意志を継ぐ者として。」 「ハッ。その時は、彼らに再び悪夢を見せてやりましょう…ただ、踊らされる将兵たちが不憫でなりません。もし許されるならば…」 自らの出撃を暗に望むガトーであったが、デラーズはやはりそれも止めるのであった。 「それはいかん、我々は彼から託されたのだ、公国と、スペースノイドの未来を。その決意を汚すわけにはいかん。結局この期に及んで踊らされるようなものは大事の際にも容易く踊る…ザビ家…『家』によってジオンは負け、ギレン閣下の大義は汚されたのだ。そのザビ家の血を引くものの末路がどうなるか、我々は括目して見届けねばならぬ。」 結果的に、デラーズ艦隊と黒の騎士団との共闘は果たされなかった。ゼロもデラーズも、本心から相手を信頼するということがなかった。求めるものが似通っていたとはいえ、二つの集団は本質的に異なっていた。黒の騎士団は敗れた大義のために見返りを求めずに死ぬ覚悟を固め、デラーズ艦隊は死ぬ覚悟を内に秘め、大義に恥じないように生きようとしていた。どちらが本物のジオン公国軍人だったか、判断できるものはいないだろう。それは彼ら自身の気概であって、客観的に判断できる事象ではないからだ。事実ガトーのように、死ぬ覚悟を決めた黒の騎士団のもとへと馳せ参じようとしたものもいた。だがデラーズは鋼の意志でこれらの願いを拒絶した。「生きねばならぬ。」デラーズは何度もその言葉を口にした。いずれ散りゆく命であっても、まだ今は生きていなければならぬ。 デラーズ艦隊は暗礁領域へと歩を進めた。これから先、彼らは三年間の長きにわたって潜伏生活を送ることになる。公国の大義を再び世界に示す、その日が来るまで。 † † † † † 出撃したパチュリーとアリスは、すでにタチバナが接敵したポイントへと到達しようとしていた。二人の機体を追うようにして、ジムとボールが編隊を組んで飛行する。 「前方に敵MSを多数確認!」 パチュリーがレーダーを見ながら言った。ミノフスキー粒子散布下であってもリトルデーモンの強力なレーダーは接近してくる敵機をはっきりととらえることができた。 「タチバナ機とピクシー機は?」 アリスがパチュリーに訊いた。 「まだ生きてるわ。でもかなり危険な状況よ。」 「了解。私とジム隊はこのまま突っ込むわ。パチュリーはボールを連れて上方へ抜けて。」 「わかったわ。幸運を!」 パチュリーは機体を上昇させ、アリスのストロードールから離れていった。後には6機のボールがしっかりとついてくる。ア・バオア・クーを経験した連邦軍パイロットの技量は飛躍的に上昇していた。あの激戦で腕が未熟なパイロットはほとんど駆逐された。生き残った者はみなやり手のパイロットであった。アリスとともにまっすぐ加速していくジムのパイロットも然りである。 「連邦軍に増援が現れた!これ以上の戦闘はわが方に不利!一時後退する!」 最前線にいるジェレミアからの報告を聞き、ゼロはにやりと笑った。デラーズとの対談を終え、ダモクレスの艦橋へと戻ってきた彼はすでにアリー・アル・サーシェスが敵の戦闘機を一機撃墜したことを聞いていた。そして敵は増援を出してきた。おそらく主力部隊も同じ場所に現れるだろう。そうなれば、ゼロの戦略はほぼ軌道に乗る。 黒の騎士団は、ソーラ・レイを中心としてその発射口に向かって左側に広く展開していた。ソーラ・レイにもっとも近いところにダモクレスが布陣し、その前面には未完成ながらも実戦に投入された空母ミドロがいる。ミドロはドロス級空母の二番艦であり、三番艦ドロワより先に起工されながらも艤装が遅れた為にア・バオア・クー決戦に間に合わず、本国での試験航行中に休戦協定が締結された。ミドロはそのままマハル宙域へと現れ、黒の騎士団の指揮下に入ったのだ。そしてそのミドロを扇の要とする形で部隊が左右に展開していた。ミドロに近づけば近づくほど、配置された部隊の密度は濃くなってくる。敵をミドロにひきつけることができれば殲滅は容易だし、しかもソーラ・レイに被害が及びにくい。ゼロはそれを見越してこのように部隊を配置したのだった。そして案の上、連邦軍は最短距離であるミドロ正面から接近しつつあった。敵を扇の内部へ誘い込むことができれば、ソーラ・レイ発射までの時間を稼げる。 「後退したジェレミア隊を敵が追撃してきたら、即座に左右から挟み撃ちにしろ。退路を断ち、包囲・殲滅するのだ!捕虜を取る必要はない!」 ゼロは命令を下し、艦橋から外を見やった。ダモクレスの上方に鎮座するスザクのランスロットが見えた。戦闘はまだ遠く、爆発の光はほとんど見えなかった。 ゼロは時計を確認する。現在午前3時10分前。ソーラ・レイの発射準備が完了するまで、あと6時間余り。 [削除][編集][コピー] 12/12 18 53 Windows(PC) [533]エルザス 532 「各MSの発艦準備急いでください!BlackCatの整備完了次第、ディスティニーから順次発艦させます!」 格納庫内にアークの声が響き渡った。いよいよMS隊第二陣の出撃だ。 「じゃあな、フェイト。気を付けてな。」 バルディッシュのコックピットに収まったフェイトを見てキョンは言った。なんとかして誰にも気づかれずに彼女をここまで連れてきた。隣にいるコイズミの助力があったからこそ遂行できた任務だが、あとは彼女に任せるしかない。自分に協力できるのはここまでだ。 「ディスティニーの発進シークエンスが始まったら、一気にカタパルトまで進むんだ。そしてカタパルト上のディスティニーに抱えてもらって出撃する。躊躇したらダメだぞ。」 「はい。」 フェイトはきょとんとした表情だったけれども、返事だけはしっかりとしていた。そう、それでいい。彼女ならできるはずだ。 「どんな戦いになるかわからんが、無理はするな。死んだらなんにもならないからな。ちゃんとここへ帰ってこいよ。」 「お待ちしてますよ。」 キョンとコイズミは相次いでフェイトに言った。 「あの、ありがとうございま…あっ!」 そして彼女がお礼をいう暇もなく、キョンはコックピットのハッチを閉めてしまった。コイズミとならんでフロアに飛び降り、そのままバルディッシュから離れる。 「貴方にしては乱暴なやり方に見えますが?」 コイズミが言ったが、キョンは取り合わなかった。自分らしくないことをしているのは百も承知だ。もともと人助けなんてものが自分の柄にあっていない。 それでも…キョンはちらりとバルディッシュを振り返った。それでも彼女はいい娘だった。助けたくもなる。キョンは再びバルディッシュに背を向けると、そっと手を挙げた。 別れのあいさつにしてはコイズミの言うとおり乱暴なものになるだろうが、なに、彼女とはまた話せばいいのだから。ほんの一時別れるのに、たいそうな言葉を並べる必要はないだろう。 キョンはそう思い、ハルヒの手伝いへと向かった。 キョンが離れていくのを見ながら、フェイトはようやく落ち着きを取り戻していた。こっそりとバルディッシュのコックピットに隠れてから、ずっと緊張しっぱなしだった。いつ整備士に見つかるかわからない恐怖。しかもフェイトはどの整備兵が協力者なのかもよくわかっていなかったのである。それでもキョンとコイズミという整備兵たちのおかげでどうにかここまで漕ぎつけた。自分のために協力してくれた人たちがこの後どんな罰則を受けるのか、フェイトにはわからない。彼らはフェイトがそのことで謝ると、「気にすることはない」とい笑ってくれた。その優しさがフェイトの心には痛かった。初めての優しさ、心のぬくもりがまだ信じられなかったからだ。整備兵だけではない。ナノハやシンがいてくれなかったら、間違いなく自分は死んでいた。二人にはどれだけ感謝しても足りないくらいだ。 だけどその前にまず、けじめをつける。ゼロを止めて、ジオンの人間としての自分に終止符を打つ。そして自分は新しく生まれ変わるのだ。人々の温かさのなかで生きる人間へと生まれ変わりたい。これはそのための戦いだ。自分を救って、そしゼロも一緒に救う。それが今のフェイトの戦う理由であった。 「捨てればいいって訳じゃない。逃げればいいって訳じゃ、もっとない。」 フェイトはつぶやいていた。誰に言うのでもなく、しいて言うのなら、バルディッシュと自分に対して。 「私の、私たちの全ては、まだ始まってもいない。そうなのかな…バルディッシュ。私…まだ始まってもいなかったのかな?」 バルディッシュの機関が動き始める。騒音の中でそれに気づくものはまだいない。 「そうだよね…バルディッシュも、ずっと私のそばに居てくれたんだもんね…お前も、このまま終わるのなんて、嫌だよね。」 私の、私たちの全ては、まだ始まってもいない。 だから、ホントの自分を始めるために、今までの自分を、終わらせよう。 今までの戦いでボロボロになりながらも、なおも自分とともに戦ってくれるバルディッシュに感謝しながら、フェイトは新たな誓いを立てていた。ゼロを止める。それが意味するものは自分にとって何よりも大切だ。今もどこかで戦い続けているゼロ。 「ディスティニー発進します!カタパルト接続、整備員はカタパルト上から退避!」 再びアークの声が格納庫に響き、フェイトははっと我に返った。待機の状態だったバルディッシュをよみがえらせる。動く…! [削除][編集][コピー] 12/12 18 54 Windows(PC) [534]エルザス 533 不意に動き始めたバルディッシュを見て、Lv.57はあんぐりと口を開いていた。カタパルトにはすでにディスティニーが乗っているのだ。いったい誰があの機体を…? 「整備士長!あれは!?」 そばにいたMkⅡに向かって声を限りに叫んだ。MkⅡも負けじと怒鳴り返した。 「知るもんか!指示は出てないよ!!」 MkⅡは格納庫の壁にある艦内電話に飛びついた。艦橋を呼び出す。 「もしもし!バルディッシュには出撃命令が出たのかい?誰を乗せた?こっちは聞いてないよ!…なに?…わからない?!じゃああれは誰が…もしもし!もしもし!!」 受話器に向かって叫び続けるMkⅡから目をそらし、Lv.57はバルディッシュに視線を戻した。いまやバルディッシュはカタパルトに上がり、ディスティニーに背中を預けるような姿勢を取っていた。するとディスティニーはバルディッシュに腕をまわし、抱きかかえるような体勢になった。 「まさか…」 Lv.57がつぶやいた瞬間、カタパルトの起動を告げる3つのレッドランプが点灯した。 「どういうことだ?!誰がバルディッシュに?…とにかくカタパルトを止めろ!」 艦橋ではクロノが躍起になってバルディッシュとそれを抱えたディスティニーの発進を止めようとしていた。しかしアークの答えは悲壮感すら漂わせていた。 「緊急時プログラムが走ってます!格納庫からしか操作出来ません!」 「なに?!」 刹那、クロノの足元に轟音が響き渡り、カタパルトから二機のMSが飛び出していった。ディスティニーとバルディッシュは編隊を組んで上昇し、ブラックハウスから離れていった。 「どういうつもりだ?いったい誰が…?」 クロノは一瞬思考を巡らせ、すぐに答えに行き着いた。 「まさか…」 「クロノ副長。」 「!?」 不意にあずにゃんに呼ばれ、クロノは彼女を振り返った。制帽のしたの彼女の瞳はやけに眼光鋭く、有無を言わさぬ威圧感があった。 「今はほかのMSの発進を優先させます。戦闘はすでに始まっています。」 「しかし艦長、あれにはあきらかにフェイトが乗っています!脱走です!」 「まだ脱走と決まったわけではありません。」 「レイジングハート発進します!」 あずにゃんの言葉とアークの言葉とがほぼ同時だった。再び足元を轟音が駆け抜け、白亜の機体がカタパルトから飛び出してきた。レイジングハートはなぜか艦橋の真正面に接近すると、艦橋構造物に手を触れて接触回線をつないだ。 「ナノハです。艦長、聞こえますか?」 「こちら艦長です。聞こえています。」 [削除][編集][コピー] 12/12 18 55 Windows(PC) [535]エルザス 534 あずにゃん以外の全員があっけにとられていた。ナノハはいったいどういうつもりなのか。 「バルディッシュが出撃したことについて、ひとこと言わせてください。」 「どうぞ。」 「バルディッシュにはフェイトちゃんが乗っています。私が彼女をバルディッシュに乗せました。全責任は私にあります。」 「…続けてください。」 「だけど私はまったく後悔していません。自分のしたことが間違っていたとは思いません。それは、フェイトちゃんが助けを求めていたからです。困っている人がいて、助けてあげられる力が自分にあるなら、そのときは迷っちゃいけないって。これ、うちのお父さんの教えです。私はそれが正しいと思ったから、ほんの少しだけどフェイトちゃんに力を貸しました。だけどフェイトちゃんなら、ちょっと力を貸すだけできっとゼロを止められます。そしてまたここへ帰ってきます。私はそう信じます。」 ほんの少しの間、息が詰まるような沈黙が流れた。 「わかりました。前線へ向かってください。気を付けて。」 「はい。艦長も。」 レイジングハートが加速し、あっという間に見えなくなった。 「…まさか艦長、フェイトが本当にゼロを止めようとしているとお考えですか?」 あずにゃんをにらみながらクロノは言った。 「そう思っています。たぶんクロノ副長もそう思っているはずです。」 「馬鹿な…!」 「BlackCatとRX、同時に発進します!」 アークがあずにゃんとクロノのやり取りを気にしつつも叫んだ。これでMSは全機飛び立った。またしても沈黙が艦橋を支配する。 そこへハルヒが威風堂々と入ってきた。キョンも一緒だ。 「スズミヤ技術大尉、第一戦闘配備だぞ!部署を離れるな!」 クロノはいきなりハルヒを叱りつけた。しかしハルヒは意に介さずといった様子であずにゃんに向き合った。 「重要な報告があったので参りました。廃棄予定だったMSをシンに頼んで捨ててもらいました。」 「なっ?!」 これにはクロノだけでなく、無表情だったあずにゃんも驚いていた。ハルヒの大胆不敵な言い訳に圧倒されたといってもいい。 「そんなとってつけたような言い訳が…もしそうだとしても敵兵士を乗せていたのは立派な利敵行為に…!」 「クロノ副長。ハルヒさんの言っていることは本当です。」 再び無表情に戻ったあずにゃんがクロノを制して言った。 「本気ですか艦長?彼女はついさっきまでジオン軍にいました。そもそもそれ以前に捕虜虐待です、南極条約違反になります!こんなことは間違っています!」 「いいえ、彼女はそもそも捕虜ではありません。彼女はツィマッド社の社員でジオン軍に戦時徴用された民間人であり、我々に保護された彼女が志願した…現地徴用兵です。」 「……」 クロノはもう言葉もなかった。ありえない。こんなことが軍隊の中で起こっていいはずがない。 [削除][編集][コピー] 12/12 18 56 Windows(PC) [536]エルザス 535 「クロノ、一つだけ言わせて。」 それまでクロノを無視しているようだったハルヒが不意に口を開いた。 「フェイトは運命に弄ばれた娘なの。彼女自身にはなんの罪もないのに、ひどい宿命を背負わされて、いままでたった一人で戦ってきた。自分に罪はなくとも、自分にふりかかる出来事は全部自分の責任だと思ってね。 だけど彼女は知らなかっただけなのよ。ほかの人に助けてもらうってことを。助けてもらえるんだってことを知らなかった。悲しいわよね、彼女は自分から助けを求めたことなんて一度もなかったのよ?それが許されることだとも思っていなかったんだから。誰かによりかかったっていいのに、あんな小さな躰で彼女はすべてを背負ってきた。そんな彼女が初めて、人に助けを求めているのよ?ゼロを止めたいっていうその一心で、必死に助けを求めてる。それに救いの手を差し伸べる私たちは、はたしてクロノの言うような間違った人間なのかしら。 こんなはずじゃなかったのよ、彼女の運命は。何一つ間違ってないのに、彼女はとことんまで悲しい目にあってきた。助けてあげたいと思うじゃない?」 クロノは黙って聞いていた。正しい。ハルヒが言っていることは全部正しい。自分の本心はそう思っている。クロノ自身もそれは自覚している。そうか… 「世界は、いつだって…こんなはずじゃないことばっかりだよ。ずっと昔から、いつだって、誰だってそうなんだ。こんなはずじゃない現実から逃げるか、それとも立ち向かうかは、個人の自由だ。だけど、自分の勝手な悲しみに、無関係な人間を巻き込んでいい権利は、どこの誰にもありはしない。 ただし、相手が助けてくれるのならば…そうか…」 この船の団結力は恐ろしい。正しいのは自分のはずなのに、これでは自分が悪者ではないか。いや、明らかな不正を前にして反射的に反対してしまったが、実は自分もフェイトの言い分が真実であると考えていたのではないのか。だがそれは許されるはずはないと思って、思考から押しやってしまっていたのではないか?ならば、これでいいのではないか…? それに、とクロノは思い直す。もう自分たちとフェイトは、無関係なんかじゃない。 長い沈黙が流れた。あずにゃんもクロノも、ハルヒもキョンもアークもカントーもはちゅねもジョーンズも、何も言わなかった。戦闘の音も聞こえなかった。 重い口を開いて、クロノは言った。 「…あとでフェイトによく言って聞かせないと、上層部が調査に乗り出したらそれまでです。」 「わかっています。口裏合わせのシナリオ作りは副長に任せます。」 あずにゃんはこともなげに答えて見せた。クロノはため息を一つつき、肩をすくめた。 「了解しました。うまくやります。」 「ありがとうございます。」 あずにゃんはクロノに向かってにっこりとほほ笑んだ。クロノは自分が赤面するのを怖れて目をそらした。きまりが悪いにもほどがある。 「それはさておき、ハルヒさんには無断投棄の責任を取ってもらわないと。戦闘が終わるまで独房入りを命じます。キョンさん、彼女を連れて行ってください。」 「ハッ。」 ハルヒは黙ったまま艦橋を出て行った。さりとて不満があるという様子でもなかった。それくらいの責任を取る覚悟はあったようだ。 「…この処分では不服ですか?」 あずにゃんはさきほどとは全く違う、探るような調子でクロノに尋ねた。クロノは開き直ってさばさばした口調でそれに答えた。 「減棒処分で内々に処理くらいは必要でしょう。まぁわざわざ身内の恥を晒す必要はないと思います。とりあえずあの3人には何か奢ってもらいましょう。」 脱走者が出たわけではない。クロノは確信した。そうではない。仲間が増えただけだ。 [削除][編集][コピー] 12/12 18 56 Windows(PC) [537]エルザス 536 パチュリーは焦っていた。引き連れていたボールのうち2機を撃墜され、しかも敵の数は増え始めていた。形勢は極めて不利だ。不意に背後に殺気を感じ、振り向きざまに機体の腕部に装備されたグレネード・ランチャー発射する。今にも襲いかからんとしていたザクが直撃をくらい、下半身が吹き飛んだ。 「アリス!敵の数が増えてるわ!合流して体勢を立て直しましょう!」 無線でアリスのストロードールを呼び出す。しかし、返答はない。 「アリス?こちらパチュリーよ!返事をして!!」 その時、パチュリーは視界の端にすさまじい勢いで機動するボールの姿を捉えた。特殊なカラーリングのその機体はアリスのストロードールに付属するAI搭載型ボール、「ホウライ」であった。半自立型のホウライが戦っているということは、アリスはこの付近にいるはずだ。ひょっとするとミノフスキー粒子が濃い場所にいるのかもしれない。パチュリーはこれまでの戦闘中に大量のミノフスキー粒子を散布していた。だから無線がつながりにくいのかもしれない。 パチュリーはそう判断し、自分に向かってくるドムと向き合った。今はアリスを探している余裕がない。次から次へと現れる敵機を倒さねばならない。 パチュリーはリトルデーモンを駆り、急速にドムへと接近していった。 「こちらガルム2!相棒、まだ生きてるか?」 無線から聞こえてきたピクシーの声を聞き、タチバナは少し安心していた。 「ピクシー、無事だったか。こっちは何とか無事だ。お前はどこにいる?」 タチバナはあちこちを見まわしながら訊いた。敵機ばかりが目につく。味方の機影が少なすぎる。 「お前の真下だ。右後ろにつける。」 足元から片方の翼を派手なレッドに塗ったセイバーフィッシュが現れた。コックピットでピクシーが親指を立ててみせる。タチバナもそれに答え、両機は編隊を組んだ。 「戦闘の激しさは今までで一番かもしれない。セオリーから外れない方がいい。編隊飛行で戦闘だ。」 タチバナは自分にしっかりとついてくるピクシーに言った。こうして二人だけで編隊を組むのは久しぶりだった。二人だけになってしまった。 「了解だ。ドッグファイトに持ち込んでもMS相手じゃ勝ち目がないからな。止まってる敵、もしくは他から離れている敵を狙おう。」 「そうだ。いつも通りだ。行くぞ!」 タチバナは機体を急上昇させ、一機のゲルググに真下から接近していった。ピクシーもぴったりと張り付いている。ゲルググはこちらに気づき、ビームライフルを向けたが、タチバナはその時にはすでにレールガンのトリガーを引いていた。一瞬遅れてピクシー機もレールガンを発射し、ゲルググは両機の攻撃を受けて沈黙した。まずは一機。PJの弔い合戦だ。 その頃、タチバナの後方にシンを先頭にしたMS部隊第二陣が到達しようとしていた。ブラックハウスから発進したシン、フェイト、ナノハ、ナガモン、黒猫がそれぞれの愛機を駆って突き進む。さらにそのあとには第二連合艦隊の各艦から出撃してきたジムやボール、さらには通常弾頭のミサイルを抱えたパブリクまでもが続いていた。 「フェイト、聞こえているか?」 ナガモンはフェイトの乗るバルディッシュに通信を入れた。もともとは敵のものだった機体に通信するというのは、なんとも妙な気分だった。 「聞こえています。」 凛として透き通った声が返ってきた。フェイトは落ち着いている。 「お前はこれからオレの指揮下に入れ。いま敵味方識別のコードを送る。」 「はい。」 バルディッシュが連邦軍の識別コードを発信し始め、ナガモンは満足そうにうなずいた。これでフェイトが味方に、連邦軍に誤射されることはないはずだ。 「よし。いいなフェイト、お前はシンとナノハから離れるな。ゼロがいる場所を探しだし、やつを止めろ。できるな?」 「やります。」 フェイトは即答した。その為にここまで来たのだから。 「2時の方向に敵MSを捕捉!ナガモン!」 黒猫が注意を喚起する。ナガモンは深く息をしてから、頼りになる仲間たちに語りかけた。 「…ここが最後の場所だ。油断するな。オレたちの最終目標はソーラ・レイの破壊だ。敵には巨大な空母がいるが、そっちには目もくれるな。ソーラ・レイをつぶせ。 みんな、死ぬなよ。」 すぐそばを飛ぶ仲間たちの機体から、燃えたぎるような闘志が溢れかえっていた。絶対に戦い抜く。ここで戦争を終わらせる。今こそ敵を討つ時だ。守るべき未来と、世界の平和のために。 「散開!!」 ナガモンが叫び、MSが一斉に上下左右に散った。そのまま敵のMS部隊と交わり、激闘が始まる。最終決戦のゴングが鳴り響いた。 「敵艦隊捕捉!ほぼ方位032から348にかけて展開、MS第二陣ははすでに交戦を開始した模様です!」 カントーが報告し、あずにゃんは二度三度とうなずいた。 「私たちもMS隊に続きます。ブラックハウス、敵艦隊へ向けて最大船速!全砲門開いてください!第二連合艦隊の血路を切り開きます!」 機関がうなりをあげ、ブラックハウスは轟々たる勢いで敵陣へと斬り込んでいく。あとに続くマゼラン、サラミス、そして補給艦であるマゼラン級の姿もあった。文字通り第二連合艦隊の全力出撃。迎え撃つ敵艦隊との間に熾烈な砲撃戦が始まった。 「右舷弾幕薄いぞ!なにやってんの!」 クロノが砲撃戦の指揮をとり、ブラックハウスはいきなり敵のムサイを撃沈した。飛び交うビームが艦橋にいるクルーの表情をちらちらと照らす。 「第六艦隊ベーダ―卿より入電、『第六艦隊先遣隊、バスク少佐指揮の部隊はまもなく戦域に到達予定』とのことです!」 はちゅねが落ち着いて電文を読み上げると、それに答えるようにカントーが声を張った。 「8時の方向に友軍の艦隊近づきます!バスク艦隊です!」 あずにゃんが左舷側に目をやると、やや離れた宙域でも艦隊砲撃戦が行われているのが見えた。すでに轟沈した船が出たのか、ひときわ大きな光が巻き起こり、あずにゃんを照らした。 「バスク少佐もやりますね。」 クロノがあずにゃんに言った。バスクという男は粗雑で乱暴な人物ではあるが、戦闘では無類の戦果をあげているのも事実だった。 「同感です。しかし、あの宙域は敵空母の真正面にあたるのでは?」 あずにゃんはソーラ・レイと第二連合艦隊の位置関係を思い描いていた。第二連合艦隊は敵の中央からむかってやや右寄りに攻撃を仕掛けた。バスク艦隊がいるのは敵陣のほぼ中央部分だ。その先にはジオンの空母ミドロが待ち構えている。 「第六艦隊は空母も沈めるつもりでしょうか?」 クロノにそう訊かれ、あずにゃんは首を左右に振った。 「わかりません。とにかく私たちは自分のやるべきことをやるだけです。」 「ハッ。」 クロノは船の正面に向きなおり、艦隊の僚艦に指示を飛ばし始めた。高度な連携プレーを演じなければ、艦隊砲撃戦には勝利できない。 あずにゃんは近づいてくる敵艦隊を見据え、制帽をかぶりなおした。
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登録日:2023/06/06 (火曜日) 13 19 00 更新日:2024/03/20 Wed 11 47 04NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 ショタ 中先代の乱 主人公 作者の性癖 作者の暴走 全裸逃亡ド変態稚児 北条家 北条時行 南北朝時代 南北朝鬼ごっこ 南朝 変態 大塚琴美 御曹司 結川あさき 美少年 逃げ上手の若君 逃若党 長寿丸 鬼丸国綱 よしっ 逃げよう!! 北条(ほうじょう)時行(ときゆき)とは、鎌倉時代末期から南北朝時代の武将。 本項目では、史実を元に創作されている漫画作品『逃げ上手の若君』における キャラクターとしての北条時行 を扱う。 CV:結川あさき(TVアニメ)/大塚琴美(ボイコミ) ●目次 ステータス 概要 人物 能力技 逃若兵法 装備 逃若党(ちょうじゃとう)諏訪(すわ)雫(しずく) 祢津(ねづ) 弧次郎(こじろう) 望月(もちづき) 亜也子(あやこ) 風間(かざま)玄蕃(げんば) 吹雪(ふぶき) 秕(シイナ) 夏(なつ) 余談:史書に残る北条時行について ステータス レアリティ(1333年) ☆☆☆☆ SSR 能力 南北朝適正 武力 6 蛮性 11 知力 27 忠義 80 政治 4 混沌 48 統率 12 革新 22 魅力 41 逃隠 89 ↓ レアリティ(1335年) ☆☆☆☆☆ UR 能力 南北朝適正 武力 34 蛮性 18 知力 47 忠義 80 政治 32 混沌 52 統率 38 革新 34 魅力 69 逃隠 93 ※ステータスの詳細 能力面 レアリティ:その年代における人物の重要度。なのでステータス数値とレアリティが比例しない場合もある。 武力:刀、弓、馬術などの個人戦闘力 知力:知識、機転、戦略などの総合力 政治:内政、調略、権力争いを制する力 統率:政治体制や味方の軍をまとめる力 魅力:善悪に拘らず人を引き寄せる力 南北朝適正 蛮性:荒々しい時代を戦い抜く生命力 忠義:高すぎるか低すぎる時に力となる能力値 混沌:次々に変わる環境、状況への適応力 革新:古きに拘らず新しい世界を作る意思や発想力 逃隠:人の眼が行き渡らない時代に適応する能力 技能:逃げ上手 逃走・回避・潜伏の複合技能 備考:好物 鯛の刺身 幸福値30%上昇 コメント 今日から一文無しになりました。宜しくお願いします! ※1335年時の追加スキル 技能:北条の棟梁 自分の名を冠した戦の時全ての能力が15%上昇 技能:鬼心仏刀 相手の攻撃にカウンターで発動。以後、1ターン毎に敵体力5%下降 技能:二牙百刃 武力70以上の味方が背後にいる時前方の敵の防御力を無視して大ダメージを与える 概要 北条一族本家の現当主(得宗)・北条高時の次男坊にして、この作品の主人公。1333年時点で僅か8歳。 見た目としては『ネウロ』の石垣筍系の顔だが、「あどけない中に色気も感じさせる、中性的な美少年」という松井先生の性癖得意とする造形。 北条家の跡取りながらも北条家の没落も目に見えている時期なだけあって誰からも期待されていない日陰者。 彼自身「お飾りの王に知力も武力も無用」「ただ大好きな鎌倉の街で生きていければそれでいい」と達観、いや諦観しているふしさえあった。 ……だが、足利高氏による裏切りと鎌倉幕府の滅亡、父と兄の死、そして自らも死の淵の淵に立たされたことで才能が開花。 諏訪頼重から、今はとにかく逃げ延び、やがて痺れを切らした鬼(たかうじ)が討って出た所を狙う「鬼ごっこ」による天下奪還を持ち掛けられたことで、彼の戦が始まる。 現在は「長寿丸(ちょうじゅまる)」の名で諏訪に潜伏。力を蓄えつつ逆襲の機をうかがっている。 マーキング・パターンは「三つ鱗」。 北条家の家紋であり、現代風にざっくり言えばトライフォース柄。 人物 平穏な鎌倉の街を愛し、戦や政を嫌う優しい少年。 一方で「逃げる」ことについては並々ならぬ執念と才能を持ち、その気になれば家臣の目を2日はごまかせる程である。 「とにかく戦ってなんぼ、負けるぐらいなら死ね」と言わんばかりの鎌倉武士の価値観からは腑抜けも良いところのまさしく異端児。 ただしただ臆病なヘタレではなく、逃げはするが敵から目をそらさず、戦を放棄するつもりはさらさらない、勇敢な気概も併せ持つ。 そして部下や人の命を何より大切に想っているのも特徴であり、仲間や自軍の武士たちの死を憂い、優しすぎる余り部下の自己犠牲的な死すらも否定する心優しさを保っている。 なお生まれ育ちのせいか価値観がどこかおかしく、召し抱えようとした協力者から条件として大金を要求された時も、 「旗揚げからの生粋の功臣なら『国』を要求してもおかしくないのに金で済ませてくれるとは何という無欲!」と予想外のベクトルで揺らぐなど、この作品らしく一筋縄ではいかない主人公。 更には危険に身を置くと生存本能が刺激され興奮してしまうアカン性癖の持ち主。自覚はないが、死にかけた時は顔が火照っている。 おかげで仲間の鎌倉武士からは「全裸逃亡ド変態稚児」という酷すぎるあだ名をつけられている。 中先代の乱後の1337年時点では伊豆に潜伏するも、未知の地での潜伏生活での不安・窮屈・恐怖・支援してくる人々への感謝の情が入り混じった結果興奮するなど変態性に磨きが掛かった。 能力 一見腑抜けにも見える逃げ癖こそが彼を英雄たらしめる力の片鱗で、頼重から「生存本能の怪物」とまで称される才能の持ち主。 崖から敵陣ど真ん中に落とされてもアクロバティックな立ち回りですべての攻撃を掻い潜ってそのまま崖を飛び上る等、逃げる為ならそこいらの武士(というか大体の人類)では相手にならない程の身体能力を隠し持っている。 ただ、稀代の逃げ上手である反面攻めは不得手。 刀を振っても相手が引くほどのへっぴり腰で擬音語までも珍妙。大鎧を着込めば重すぎて全く動けない位には筋力も貧弱なレベルである。 頼重は矯正したら逃げの才能がつぶれるとして当人が興味を示す弓の訓練を重視していた。 技 パルティアンショット 頼重命名。日本的に言えば「押し捻り」。 付かず離れずの距離を保ちながら逃げつつ身体をひねって後方の敵を弓で射抜く騎射戦術。 紀元前の中東国家パルティア考案の技術だが時行は本能で会得した。 鬼心仏刀(きしんふっとう) 吹雪から伝授して貰った逃げながら戦う術。 吹雪曰く「この世で最も優しく慈悲深くこの世で最も残酷な剣」。 具体的には相手の攻撃を受け流しながら見切って内小手を斬り出血させた後、そのまま止血の暇を与えない程度にチマチマ内小手を狙いつつ超スピードで付かず離れず逃げ続ける。 結果相手は止血することもできずゆっくりと血を流し続け最後は失血死により倒れ伏す。 なお一部読者からは「どくどく+かげぶんしん戦法」と例えられた。主人公の必殺技か?これが… 名称の由来は「見た目には情け容赦がないようだが、実は相手の為を思う行為」を意味する「鬼手仏心」か。「見た目はしょぼいが、実は情け容赦のない行為」と見事に意味が反転しているが。 ヒップアタック(仮称) 天性の逃げ筋で敵の方へ逃げて尻で攻撃する技。 潔い死に酔う保科への憤りと、かぶせられた酒で酔った勢いから生まれた新必殺技。 吹雪は絶賛したものの「エビみてーだな」「かっこ悪ぅ」と郎党からの評判は概ね不評。 逃げて生きる時行の覚悟と連続の尻攻撃によって保科の頭を冷やすことに成功したが、顔を紅潮させたいたいけな美少年が、屈強な武者のうるさい顔に連続で尻を当てる絵面はかなりシュール。 背面回避 戦闘中に敵に背を向けた状態で攻撃を避け続ける技。 いくら逃げ上手と言えども、背中に目がついてない限りそんな芸当が出来るはずもない。不可解な動きを見せて敵の動揺を誘い、守りを崩すことを目的とした逃げ技である。 そのタネは逃げ役とは別にもう一人、敵の動きを見てサインを出す指示役を用意することにある。そのためタネに気付かれると脆く、指示役が指示を出した瞬間に反対をつけば簡単に刺されてしまう。 しかし、この技は「二牙白刃」を決めるための下準備に過ぎず…… 二牙(にが)白刃(びゃくじん) 瘴奸との再戦に備えて吹雪が伝授した瘴奸を殺すことだけに特化した技。 背面回避のからくりに気付いた瘴奸が指示役を注視し、時行から意識が離れた隙をついて指示役が本気で時行を刺突。この攻撃を背面に避けた時行が、勢いそのままに逃げた先にいる瘴奸の喉を貫く回避不能の奇襲技。 上記の保科に対するヒップアタックに着想を得た吹雪が必殺技にまで昇華させた。 意識の外からの攻撃という意味では前作のクラップスタナーに近しいが、この技は敵に戦術を読み解かせるほど回避が難しくなり、正に瘴奸のような理詰めの武将ほどドツボにハマりやすい性能となっている。 名称の由来はおそらく仏教用語の「二河白道」。 左右を怒りの火の河と貪欲の水の河に挟まれ、さらに背後から追っ手が迫る状態でも、一心に祈り続ければ二河の間から極楽浄土に伸びる白道を進むことができるという教え。 背伸乗り 吹雪から伝授された乗馬方法。 大人用の馬の背中に立ち上がって乗馬し、全身で馬の動きを制御して走らせる。 本来であれば、子供用の馬を殺された際の緊急手段だが、大人用の名馬に軽量の子供が乗ることで段違いのスピードを出せる副次的効果があり、今川範満との鬼ごっこに活用した。 当然、乗り方としては危険極まりない上、旋回時に大回りとなり速度が保てなくなるなどの弱点はあるものの、当の時行は「とても怖くて楽しい」と発情嬉々として語っている。 逃若兵法 時行の人生経験や記憶を元に組み合わせて編み出した独自のものから、楠木正成から託された奥義書に記されたものに、軍師の吹雪から伝授されたものまで多数。 およそ常識に囚われない新鮮な発想によるものが多く、敵の虚を突くことに長けている。 火焔御柱(かえんおんばしら)の計 崖下を通る敵の軍勢に向かって燃える丸太に兵士を乗せ、そのまま崖から滑り落ちて突っ込む奇襲の策。 いくら弓や落石などに慣れた兵と言えど、火のついた丸太までは流石に咄嗟に判断して回避することは不可能であるため混乱は必至。 さらに複数の火と丸太によって狭い山道ごと軍が分断され、丸太上の兵士に地の利を取られるなど、瘴奸をして「こんな一手を決められては逆転は不可能」とまで言わしめた。 時行は、太古から続く信濃の奇祭「御柱祭」のうち、山から切り出した巨大な丸太の上に乗って崖から100m先まで滑り落ちる「木落とし」から着想を得てこの策を立案。 そこに木曽義仲が倶利伽羅峠の戦いで行った「火牛の計」も参考にして組み合わせたものとなっている。 さらに瘴奸の通る経路は道に詳しい雫が予測し、瘴奸が狙うであろう頼重に敢えてその道を通ってもらうことで進路を誘導。 あとは御柱の扱いに慣れている諏訪大社の氏子に丸太の準備や、兵たちへの乗り方を指南してもらうことで急ピッチで策の準備を整えた。 なお、命の危機に興奮する変態時行や、やんちゃな弧次郎以外のメンバーは崖上の御柱を前にして漏れなくドン引きしている。 瘴奸は余所者であるが故に「御柱祭」のことを知らず、また知識に富むが故に「火牛の計」が作り話であることを知っていたため(*1)、見事に常識の外の一撃として決められてしまった。 偽旗の計(仮称) 敵の旗印を掲げて伝令と偽り、敵陣ど真ん中の大将に接近する策。 正成の奥義書に記されていた策であり、正成にとっては「ごくごく普通に使う手」とか。 また、正成は疑われないコツとして「自分の正義を強く信じて歩を進めること」と記している。 士気獲競馬(しきどりけいば)の計 今川範満との戦の際に、無茶振りされた吹雪が急遽閃いた士気を高めるための策。 望月家の駿馬を時行が背伸乗りで走らせることで、範満を超える速度を実現。 暴走する範満の常に前を走りながら、範満の接近に対する注意喚起と味方の鼓舞を同時に行うことが可能となった。 さらに縁起物の髪を下ろさせ貝殻粉や金粉をまぶしたその姿は皆の目を引き、広い戦場を逃げ回ることでより一層味方の士気を上げることにも繋げている。 また、戦場のところどころに派手な服を着た兵を置いて目印とした加速装置や、替え馬のポイントを設置。 範満は常に北条軍付近を走っているため、共闘する上杉軍の助けも受けづらく、一方的に妨害を受けるため、時行との駆け比べは常に不利な状況を強いられる。 加えて、乱戦の最中に玄蕃を暗躍させ、足利方に現在の競馬よろしく賭けを提案して集中力を乱し、範満の馬替え場を潰す破壊工作を施すことで勝ち確の状況を作り上げた。 仮に範満が時行を追い詰めたとしても、仕留めるために速度を緩めた隙を逆に突き、 競馬の進路の真ん中に潜んだ吹雪が最短で討てる準備を整える保険も用意するなど、急拵えの策にもかかわらず万全の構えとなっている。 装備 北条家重代宝刀「鬼丸(おにまる)」 中先代の乱敗北の折、敗戦の将の責を背負った頼重から時行へ与えられた北条高時の形見というべき日本刀。 「背負った宿命が重いほど刀が軽くなり切れ味が増す」という性質を持つ。 自分から攻めるのに向かない非力の時行が五大院宗茂の首を断てたのもこの宝刀の特性の恩恵によるものであり、後の鬼退治の助けとなるべく時行に与えられた。 史実では「鬼丸国綱(おにまるくにつな)」とも呼ばれ、天下五剣の一つに数えられる由緒正しき名刀である。 逃若党(ちょうじゃとう) 時行が率いる郎党達。 人数も少なく、雫・弧次郎・亜也子の3人は時行と同年齢と極めて若いのが特徴。後で入った玄蕃・吹雪も未成年程度の年齢でしかなく年齢のアベレージは非常に低い。 同年代或いは近しい年齢の者達の集まり故に時行との関係性も皆友人同士のように気さくな仲である。 諏訪(すわ)雫(しずく) 弱者を犠牲に大きく肥った貴方達より 弱者を守れと私達に命じた兄様の方が…武士の器はずっと大きい CV:高木遥香(ボイコミ版) レアリティ(1334年) ☆☆ R 能力 南北朝適正 武力 2 蛮性 5 知力 45 忠義 96 政治 38 混沌 26 統率 49 革新 41 魅力 62 逃隠 28 ※スキル 技能:執事適性 算術・交渉・人心掌握の複合技能 技能:神楽舞 技能「神力」を一時的に得る 性質:浮世離れ 政治と統率10%下降 弱点 家族として扱うと照れてフニャる 諏訪大社の長・諏訪頼重の娘であり巫女。 一党でのポジションは執事(*2)で出会った時点で、既に頼重の仕事を補佐する立場にいる。 マーキング・パターンは「梶の葉」。 どこか浮世離れしたミステリアスな少女で、父に対しても「未来は見えるが祈祷は適当」「インチキはインチキだから」とバッサリ言い、 攻め込んできた貞宗に対して正面から「その目玉ヘビにあげて丸呑みするか観察したい」と満面の笑みで言い切るなど、大人しそうな見た目に反して意外と毒舌家。 なのだが、一応頼重の予言に対してはそれなりに信頼している模様。 時行の事は便宜上「兄様」と呼び、全幅の信頼を置いている。 因みに家族として扱われると照れてフニャる。それどころか家族愛以上の想いも抱いているが、時行には知られないよう普段は平然を装っている。 戦では基本他の巫女達と共に裏方でのサポートが基本。とはいえ全く戦えない訳ではなく、いざという時は吹き矢を駆使して離れた間合いから小さな棘の矢を飛ばし敵の集中を削ぐこともある。 なにより年齢に似合わず聡明で、戦では時に頼重の名代として諏訪軍の陣地で献策を行い、時行や諏訪陣営を支える場合もある。 祢津(ねづ) 弧次郎(こじろう) 逃若党の孤次郎!その首と威勢貰い受ける! オラァ!! CV:佐藤恵(ボイコミ版) レアリティ(1335年) ☆ N 能力 南北朝適正 武力 63 蛮性 90 知力 37 忠義 95 政治 5 混沌 59 統率 61 革新 31 魅力 42 逃隠 43 ※スキル 技能:太刀打ち(丙) 太刀適性20%上昇 技能:将適性(丁) 統率5%上昇 技能:武士の鑑(丁) 武力・忠義・蛮性5%上昇 技能:ツッコミ 主君の天然度が高いほど統率・混沌・反応速度が上昇 時行との関係 主君三割友達七割 祢津氏の血縁者で、時行救出の際に頼重が連れてきた部下で刀を振るう小柄な少年。 薄い青紫色の短髪とつり目が特徴。 マーキング・パターンは「梶の葉・月・茨」。 上流階級の子としての品性を身に着けている時行とは対照的に、年相応にヤンチャ坊主。 言うなれば鎌倉武士界期待の新人といったところで、弱冠9歳で川中島での国司軍との戦で共に戦った保科郎党の面々から孫みたいに猫可愛がりされている。 郎党の中では貴重な常識人でもあり、大体天然でボケをかます時行や吹雪のツッコミ役に回りがち。 一方で、一族の中では本物の跡取りである祢津"小"次郎の影武者といった所であり、扱いは良いとは言い難い部分がある。 が、小次郎のほうが病弱な反面穏やかな人柄ということもあって両者間の関係は良好。 弧次郎の出自は、当主・頼直の妹が北条に近い御内人(*3)に乱暴されて産まれた子供。 母親は弧次郎を産むと同時に亡くなったため、祢津家にとっては厄介な出自の孤児扱い。 頼直も弧次郎に対して複雑な感情を抱いており、身内でありながら当たりがきついが、弧次郎自身は「厄介な出自にもかかわらず居場所を与えてくれた恩がある」として感謝している。 影武者ということもあってか、頼直の指示で合戦の際はバンダナを頭に巻くようになる。 天性の逃げ上手で「当たらなければどうということはない」を地で行く反面攻め手はサッパリな時行の「刀」となって敵を攻め立て、攻撃のチャンスを作り出すのが主な役回り。 まだ子供ながらも武勇に優れそこいらの武士よりは強いが、当初は歴戦の「鬼」に対してはまだ一歩劣るレベルだったが、戦に参加して行く形でメキメキとその武勇を高めている。 川中島の初陣以後も郎党として最前線で活躍。 数多の豪傑達と命のやり取りを経て日々成長を重ねているが、流石に年齢からくる経験不足で苦戦したり、敵の力量や引き時を見誤ったりすることもままある。 望月(もちづき) 亜也子(あやこ) 私も…ポロリやってみたい!! CV:綾瀬みゆう(ボイコミ版) レアリティ(1335年) ☆ N 能力 南北朝適正 武力 58 蛮性 86 知力 32 忠義 92 政治 7 混沌 78 統率 19 革新 42 魅力 68 逃隠 35 ※スキル 特性:巨躯恵体 武力20%上昇 器用10%下降 特性:天真爛漫 戦場が混沌属性でも邪心が上昇しない 技能:芸事百般(丙) 魅力10%上昇 潜在特性:巴の献身 主君と結ばれると忠義、武力30%上昇 望月氏の庶子で、時行救出の際に頼重が連れてきた部下で薙刀使いの少女。 一党での役職は「便女(びんじょ)(*4)」。 時行や雫とあまり変わらない年齢らしいのだが、自分でも「デカ娘」と自虐するほど頭一つ背が高く、バスケットボールぐらいの大きさの岩石を片手でブン投げる並外れた膂力と身体能力の持ち主。 綺麗な顔立ち・背丈から齢10歳ながらも成人女性に見間違えられたほど。 マーキング・パターンは「九曜」。 賑やかな振る舞いの似合う大らかで明るい性格。 かの女性武将・巴御前に憧れており、巴御前のような女武将になりたいと夢見て日々鍛えている。 目標は巴御前のように怪力だけで人間の首を引き千切ること。本人曰く「ポロリ」。その目標を叶えるため、日々人形を使って首をもぎ取る練習までしている。 また武芸だけでなく田楽を一人で演奏して盛り上げるなど音楽センスにも優れており、その才と恵まれた容姿は時行からも「平和な世なら皆の憧れ(≒アイドル)になれる」と評されている。 彼女も雫同様時行に対して恋愛感情を抱いているが、雫とは違って隠そうとはしていない。 戦では弧次郎ともども主君の「刀」として好機を作りだすのが役目。中先代の乱の段階では実力をしっかりと付け、諏訪陣営の武将の1人として弧次郎と共に戦場で戦っている。 一方で力任せ、かつ主を守ること以外考えていない戦い方をたびたび指摘されている。 特に正宗からは「薙刀は近いうちにへし折る」とまで言われ、代わりの武器として角に刀を仕込んだ正宗版メイスともいうべき新武器「四方獣(よものけだもの)」(*5)を作成してもらっている。 風間(かざま)玄蕃(げんば) 殺し合いならいざ知らず 化かし合いでお堅い武士に負けるかよ レアリティ(1334年) ☆ N 能力 南北朝適正 武力 11 蛮性 75 知力 39 忠義 18 政治 2 混沌 84 統率 4 革新 81 魅力 6 逃隠 79 ※スキル 技能:原始の忍 潜伏・破壊工作・諜報の複合技能 固有アイテム:自在面 「玄蕃丞千変万化粧」 趣味 覗き・潜入先での露出・各種ハラスメント 座右の銘 下心なくして人間なし 頼重から時行に「邪道を知る家臣」「盗みの達人」としてスカウトを勧められた、信濃の桔梗が原に悪名を轟かせる盗賊の少年。 詳しい年齢は不明だが、逃若党の中で唯一飲酒している描写がある為、元服済みかつ時行達よりも年上な模様。 ビジュアルは常時狐の面を被った小生意気な少年。素顔は未だ誰にも見せていなかったが、夏との火薬作りの際に見せた素顔はヤンチャ風の美少年。 マーキング・パターンは「惑帯に惑菊綴」。 性格は筋金入りの女好きかつ守銭奴な俗物。 契約反故などにより自分を裏切った相手には徹底的に陰湿な嫌がらせを仕掛けるため凄まじく嫌われており、 その嫌われぶりたるや、名前を聞いただけで視界に入る家という家が全部一斉に戸締りして引きこもる程。 「敵に回すと厄介だが、味方になれば頼もしい」を体現する人物な一方で、 日常では一度タガが外れると「酒に酔った勢いで諏訪大社の巫女達の尻を触りまくった挙句、下半身を露出させ、身体能力の高さに物を言わせて暴れ回る」等の超絶下品な姿を見せることもある。 父は諏訪家の支流にあたるとされる元武士だが、主人の 為にと研鑽を重ねてきた技を「卑怯」と腐された上に盗みの嫌疑をかけられて追放・没落の憂き目にあっており、 息子である玄蕃に名と面と技、そして「忠誠や信用などという不確かな物より、目先の銭だけを信じろ」という教えを授けた。 そういった境遇の為、正反対の生まれと「ほぼすべての武士からの裏切り」の経験を持つ時行に高額報酬を吹っ掛けたり、裏切る可能性を示してみたりと揺さぶりをかけるが、 時行の君主の子であったが故のぶっ飛んだ金銭感覚と、「疑うことはあっても、自分からは裏切りはしない」とまで言い切る真っすぐさ、 そして自分の悪ふざけのせいで時行に怪我を負わせてしまった負い目の借りを返すべく依頼を完遂した後(*6)、 父とのもう一つの約束「もし心の底から仕えたい主が現れたなら、来世でまで仕えてでも報酬は取れ」を果たすべく、時行の出世払いで国一つという条件で「逃若党」と契約を交わし郎党に加わる。 この時代から現れたとされる、諜報や破壊等の妨害に特化した工作員「忍者」の先駆け。 戦闘能力はぶっちゃけすばしっこいだけが取り柄の小兵だが、奇襲や破壊工作といった化かし合いの領域ならば貞宗・助房の面白合体おっさんコンビさえも翻弄。 木で眠っていた鳥を叩き起こして羽ばたきの騒音で助房の耳を封殺。 暗闇に乗じた素早い動きで迫りつつ、変装の技術で助房に化けて貞宗の一瞬の虚を突き弓の弦を切断。 小笠原の弓が破壊されたので近寄って攻撃するしかなくなった助房の行動を先読みして目潰し。 重要書類が保管されている倉に火種を撒いておき、ミスディレクションのように炎上を開始した蔵に気を取られた瞬間に離脱。 といったことをやってのけ、化け物二人を相手に無傷の完封勝利を収めるという大金星を上げた。 また変装の名手でもあり、特殊な粘土で作られている狐の面と小道具を組み合わせてあらゆる人間へと変装できる。あと、お面のくせにやたらと表情豊か。 モデルは桔梗が原の民間伝承に登場する化け狐、「玄蕃丞狐」と思われる。 吹雪(ふぶき) (この王子が隠した魅力の全てを引き出し 天下の舞台へ行ってみよう) レアリティ(1335年) ☆ N 能力 南北朝適正 武力 78 蛮性 76 知力 84 忠義 80 政治 82 混沌 72 統率 58 革新 87 魅力 50 逃隠 29 ※スキル 技能:師範適性 教育・訓練30%上昇 技能:二刀(乙) 太刀打・受け流しの複合技能 技能:慢性飢餓 兵糧を摂取出来ない間は一刻ごとに能力10%ずつ下降 技能:体温 食前34℃、食後40℃ 上記の面々よりやや年嵩の少年(初登場時で10代半ばだろうか)。 薄い青色の髪をした涼しげな表情の美少年。 ある村で子供を率いたゲリラ戦術で征蟻党の兵を撃退し追い返していたが逃若党との共闘を経て逃若党の仲間入りを果たした。 マーキング・パターンは「雪」。 一人称は「自分」。 性格は冷静沈着。剣技・指揮能力に秀でた優秀な人物だが、その能力に驕ることなく謙虚に振舞い、悪党に襲われた村の幼子達を見捨てられない義理堅さと人の好さを持つ。 普段は非常に聡明なのだが、代わりに燃費が悪いのかとにかくよく食う健啖家。 健啖家過ぎて諏訪大社とも面識がある上、食事が絡むと思考回路が途端にポンコツ化するのも特徴。 陣地とした村の兵糧を3日で食い尽くしてしまったり、諏訪大社に付けば白米も食べられることに気づかず、雫から伝えられて「マジで!?」と驚愕する場面もあった。 「こいつほんと冴えてんのか抜けてんのかよくわからん」とは孤次郎の談。 よく食べる理由として「寒いから」と言うように名前に反して寒がりらしい。 食べるほかにも「誰にも価値を見出されないものに価値を見出した時に冷めた体に温かさを取り戻す」と語っている。 戦闘面では武芸に長けた二刀流の使い手であると同時に戦術眼・育成能力に長ける優秀な指揮官ユニットであり、現在の逃若党の中では間違いなくぶっちぎりの最高戦力。 特に優れた戦術眼で人の本質を見抜き、適正に合わせた策を授ける「教育」の能力に秀でており、親を失ったばかりの子供たちに戦い方を授けて何度も悪党を退ける戦果を発揮している。 逃若党内でも剣の腕がへっぽこな時行に対して敵に合わせた剣術をその都度授けたり、忍の技は専門外としながらも玄蕃の技の問題点を的確に示したりと教師の役割を果たしている。 しかも、まだ本気を見せているわけではないらしく、玄蕃や征蟻党の腐乱に「引き出しをまだ隠し持っている」と言われるようにその実力は底知れない。 川中島の戦いでは助房が国司から離れた瞬間を狙って単騎駆けを行って国司を急襲するも命までは取らず、長期的な戦略も考えて「無能の敵将は殺さず生かしておくべき」とあえて見逃して敵陣に厄介な爆弾を残し進軍を妨害する策も講じている。 一方、京都では暗殺が不可能と言われた尊氏の暗殺を進言して失敗。時行を危険に晒したことで意気消沈するなど、足利絡みなると短慮になる側面も描写された。 その後望月重信には「頭でっかちのきらいがある」と指摘され、彼に同行することで大雑把すぎる結果論戦法は参考にできなかったものの環境を利用した臨機応変な戦い方も学んでいる。 だが何より最大の欠点として空腹になると戦場であろうと力が抜けて碌に戦えなくなる。本人曰く「おなかが減って力が出ない」。 そのため空腹を解除するために饅頭などを口にぶち込む必要があるが、空腹が一定ラインを超えると、凶暴性と攻撃性が増しバーサーカーに片足を突っ込んだ状態と化す。 ※技 足利流二刀秘伝“凶(さかききょう)”(*7) 足利学校で吹雪が習得していた技。 空中から二刀を真下へ強く打ち下ろす 反動で浮いたまま鋭く軽い逆袈裟切り 着地せず打刀を相手の顔に引っ掛ける それを支点に太刀で横薙ぎに顔を切る これらの工程を一瞬で行うため、上下反転した「凶」の文字が相手の肉体に刻まれることになるのが技名の由来。 吹雪曰く「腕試し的な見せ技」らしいが、戦場でも一瞬で行える吹雪の練度の高さがうかがえる。 なお解説を聴いた弧次郎と亜也子は「人間技じゃない」とドン引きしていた。 その素性は足利方の下級武士の子。 足利学校で文武を学んでおり、足利首脳陣も遠目程度だが見る機会があり、顔の判別がついていた。 息子の出世に病的に執着していた父親から「天下人を作れるほどの才」を持たせるために鍛錬と称した虐待を受けていた過去を持つ。 吹雪はそんな過酷な生活に耐え切れなくなり、ある雪の日に父親を殺害して出奔。以降、天下を支える目標を捨てきれないまま、仕官のために彷徨い続ける。 過去のトラウマから足利学校の名前を聞くだけで塞ぎ込み、時行に仕えた後も信頼を失うことを恐れて素性を隠し続けていた。 この過去を明かした後も信頼を無くすどころか、無茶振りをした上で初めて自分で見出した郎党としてますます信頼を寄せる時行を前に心が溶かされ、密かに涙を流しながら忠誠を誓っている。 一方、以前に尊氏の神力に当てられた際には、尊氏の中に神々しい神仏を見出して一時戦意喪失に陥るなど、不穏な側面も見受けられ…… 中先代の乱の相模川の戦いで、尊氏が発した頼重を上回る神力を前にして再度戦意喪失。 時行の呼びかけも無視して相模川を渡り、そのまま足利方に降伏してしまう。 合戦後も「視界にもやがかかっている」と言うように、半ば洗脳状態で自我が薄くなっている。 高師直曰く「以前にも力を浴びているか、心に強い餓えがある者は中毒(はま)りやすい」とのこと。 またこの際、吹雪の出自は端くれながら高一族に連なる「彦部氏」であり、足利学校では抜きん出た成績を修めていたことが判明した。 そして、以前より配下としてその才を欲し、猶子を喪ったばかりの師直に唆され…… お前は今日から高(こうの)師冬(もろふゆ)だ その才を生涯足利に捧げろ 以降の活躍は 「高師冬」 の項を参照。 秕(シイナ) は…恥ずかしい格好ではございますが これで また戦える…! 鎌倉近郊の農家の下女。 親指以外の指がすべて切り落とされており、手が不自由な代わりに脚を器用に使う。 かつては北条派の武将に仕えた女武者で、男の武士に勝るとも劣らぬ武勇を誇っていた。 鎌倉幕府滅亡に際しても「旦那様」に潔く腹を切らせるために奮戦するが敗北。 指を失う重傷を負った上に「旦那様」の死体を執拗に辱められたことで虚無に囚われてしまう。 武具を握れない身体となって尚、戦場に魂を惹かれ、再び戦場に赴きたいという気持ちから「逃げること」が出来ず、 無気力に生き永らえてきたが、偶然出会った時行から伝説の刀工である正宗を紹介される。 正宗から足技の才能を見出されたことで、「脚に固定する刀」を受け取り、試し蹴り(・・)で鋭い一撃と、弧次郎が一目惚れするほどの可憐な笑顔を披露する。 この時、鋏も使えなかったために2年間伸び放題だった髪もついでに雫に散発してもらい、髪型は貞子の如き超ロングヘアから尼削ぎ(ショートボブ)になる。 また、欠けた指に代わり鉄の爪が付いた小手も身に着ける。 ……が、試作型であることを理由に刀を取り上げられ、調整の為に時間が必要であると告げられたために逃若党の正式な加入は見送りとなった。 因みに、「秕(しいな)」とは「殻だけで実の無い穀物」、転じて「中身の無い、役に立たないカス」を意味する。 およそ人名に相応しい漢字ではなく、おそらくは指を失った自分を卑下して後から名乗った名前と思われる。 夏(なつ) (与えられた技は全て極めたのに 何故今こんなにも無力なのか!) 額に紅葉のような刺青を入れたくノ一。 足利党が擁する忍者集団「天狗衆」の1人「夏の四」の中の人。 名前は玄蕃に聞かれて咄嗟に名乗ったもののため、本名かどうかは不明。 性格は良くも悪くも生真面目。 腹芸のできないタイプの直情的で純情な一面があり、火薬作りの際にデリカシー皆無の玄蕃の要求に顔を真っ赤にしてキレていた。 生真面目ゆえに訓練で培った技量は師直にも一級品と認められたほどだが、応用が効かないためか臨機応変さには欠ける。 師直は(天狗衆全体を通しての評価だが)大局的な思考や複雑な判断はできないと酷評している。 おまけに「夏の四」だった頃の高い実力は身に纏っていた「天狗躯体」ありきのもので、彼女自身は非戦闘員の玄蕃にすら歯が立たないほどに弱い。 中先代の乱での敗北と諜報の失敗から2年、その勃発を許した責から時行の首を狙っていたが尾行されていることも玄蕃にバレており、「密告する気がない(された所で逃げる準備も万端だが)」ことを見越して泳がされていた。 その上で、玄蕃から「てつはう」を再現するための協力を持ちかけられ、潜伏地である伊豆の村落で火薬造りのため玄蕃と一緒にウンコを掻き集める作業に従事。 キレ散らかした村人に追われるなどの災難には遭ったが無事硝石を発見し、その中でウンコ塗れの玄蕃の素顔を見て顔を赤らめ目がハートになる一幕を挟みつつ深まった絆を期に玄蕃の勧誘に応じて逃若党の新メンバーに就任した。 なお、彼女がかつて戦った天狗衆であることは玄蕃を含めてバレておらず、逃若党内での彼女は「玄蕃の押しかけ弟子になった正体不明のくノ一」という認識。 玄蕃に絆されたとはいえ、未だに醜態を払拭するだけの手土産を持って師直の元へと帰参することも考えているため、逃若党には潜伏の立場を取っている。 ただしその怪しさは既に見破られており、亜也子の見立てでは「可愛い殺気を放ってる」とのことだが、玄蕃が監視役として傍にいる以上は問題ないと静観されている。 モデルは玄蕃丞狐の仲間として伝わる「横手ヶ崎のお夏狐」か。 余談:史書に残る北条時行について 鎌倉時代、鎌倉幕府の中心人物として権力を握り続けた北条氏の末裔…ではあるのだが、 はっきり言えば、日本史の本流から少しずれたところで何やかやしていた鎌倉末期~南北朝時代初期のマイナーな人物・武将で、 本作の第一話解説からして「日本史の教科書にあっても一行くらいの記述」「テストが終われば忘れる程度」とか書かれているくらいにはマイナー。 ※経歴のネタバレ注意 鎌倉末期から南北朝時代の武将。鎌倉幕府最後の得宗・北条高時の遺児(次男)。 鎌倉幕府が滅ぼされ、新たに建武の新政が始まった頃(建武2年/1335年)、旧幕府残党を集めて「中先代の乱」と呼ばれる武装蜂起事件を起こした。 一時は鎌倉を奪還しており、「中先代」の名称もここから来ている(先代(北条)→中先代(時行)→後代(足利)という意味合い)が、 足利尊氏に鎌倉を再度取り返されて乱は失敗に終わるも、時行はその追跡から逃れることに成功。 以降も北条家再興を諦めず、逃走・潜伏と復活・蜂起を繰り返し、時には父を討たせた後醍醐天皇と手を組んでまで足利に抵抗。 「中先代の乱」を含めて3度鎌倉を奪還しているが、その度に足利に奪い返され、最期は捕縛されて斬首され、その短い生涯を閉じた。 ただし、生存説あり。 追記修正よろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 歴史ものモチーフの漫画は数あれど、此処までどマイナーな人物を主役に据えた作品は本当に珍しい…徹底的にひねくれまくった松井先生らしさ全開なチョイスよね -- 名無しさん (2023-06-06 18 46 00) 小笠原貞宗の狩った猪のダニの数から、実は女は一人しかいないんじゃないかね -- 名無しさん (2023-06-06 19 09 50) ↑亜也子が男じゃないかと個人的に疑っていたわ。男にするメリットが作劇的に無いから多分ちゃんと女だろうけど -- 名無しさん (2023-06-06 21 29 03) 亜也子だけ体格に対して年齢設定おかしいんだよな。時代が時代だけに余計気になる。 -- 名無しさん (2023-06-07 21 55 10) こんなキャラデザしてるのにおねショタ枠じゃないなんて刺激的でファンタスティックだろ? -- 名無しさん (2023-06-08 05 14 54) 可愛いんだけど底知れなさがある、というのも作者の得意とするショタキャラ造形だな。 -- 名無しさん (2023-06-08 14 47 59) 名前 コメント
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日記/2013年10月13日(SUN)/今日のまとめ 2013-10-15 【今日観た動画】 辛淑玉 ネットやデモのヘイトスピーチを告訴していく 日本人は無抵抗で虐殺されろ座談会 【辛淑玉】 日本人は黙って殺されろ! 辛淑玉「あなた達が強姦して産ませた子供が在日韓国朝鮮人」 【ニュース記事一覧】 宮城 農地復旧遅れ離農進む NHKニュース 風向き考慮した原発避難訓練 NHKニュース 原発の運転再開に反対するデモ NHKニュース 大津波と原発事故 同時想定訓練 NHKニュース 田中正造没100年 公害ない社会訴え行進 NHKニュース 逮捕直前に事件うかがわせる書き込みか NHKニュース 防衛省 オスプレイ訓練で安全徹底へ NHKニュース 衆院に特別委員会設置の考え NHKニュース 中国で日本文化紹介の催し NHKニュース 州が人件費を肩代わりし再開 NHKニュース ベトナム「建国の英雄」ザップ将軍に別れ NHKニュース ペルー トラック転落し50人以上死亡 NHKニュース ベトナム 花火工場で大規模爆発 NHKニュース ベネチアに「モーゼ計画」の防潮堤 NHKニュース スカパー!断念で現実味を帯びる「ブラジルW杯テレビ中継なし」 (日刊ゲンダイ) - Yahoo!ニュース 九州誠道会の“再結成”で甦る悪夢 「暴排」へのいちるの望みも… (産経新聞) - Yahoo!ニュース 「子どもを産まない」人生を想像してみる - ネタりか ジャンプまとめ速報 『食戟のソーマ』に登場する料理は本当にウマイのか実験してみる 宮城 農地復旧遅れ離農進む NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251791000.html +記事コピペ収納 宮城 農地復旧遅れ離農進む 10月13日 19時2分 宮城県では、東日本大震災の津波などによって広い範囲で被害を受けた農地の復旧作業が遅れ、依然として40%近くの農地が復旧しておらず、農業をやめる人が増加していることが分かりました。 おととしの東日本大震災で、宮城県は津波や地割れなどによって1万3000ヘクタールの農地が被害を受けました。 このうち、復旧したのは先月末の時点で8136ヘクタールと全体の63%にとどまり、依然として40%近い農地で作付けできない状況が続いています。 県によりますと、海岸や河川に近い一部の農地では、堤防の復旧に時間がかかっているうえ、復興需要がピークを迎え、農地の復旧工事に業者が集まらないことなどが復旧が遅れている要因とみられるということです。 このため県では当初、今年度中にすべての農地などを復旧させる計画でしたが、完了するのは再来年度になる見通しです。 こうしたなか、農業をやめる動きが広がっています。 NHKが、震災の被害を受けた宮城県内の15の市と町を対象に、農地の集積事業制度を活用して農地を人に貸すと申請した世帯数を調べた結果、震災後の2年間で900世帯以上に上ることが分かりました。 自治体別には、少なくとも仙台市で386世帯、東松島市で109世帯と農家数全体の1割近くに上ったほか、七ヶ浜町では58世帯と町内の4分の1に上り、これらの世帯の多くは農業をやめているということです。 その一方で、やめた人の農地を集約する生産法人も出てきており、被災地では今後、農業の大規模化が進むものとみられます。 風向き考慮した原発避難訓練 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251261000.html +記事コピペ収納 風向き考慮した原発避難訓練 10月13日 18時47分 運転再開の前提となる安全審査の申請が先月行われた新潟県の柏崎刈羽原子力発電所に近い長岡市で、事故の際住民が被ばくを避けるために風向きを考慮しながら避難する、全国的にも珍しい訓練が行われました。 この訓練は、おととしの福島第一原発の事故のあと長岡市が初めて行ったもので、原発に最も近い大積地区の住民や市の担当者などおよそ6400人が参加しました。 訓練は、柏崎刈羽原発で事故が起き、放射性物質が放出されるおそれがあるという想定で始まり、住民はまず、被ばくを避けるために家の中に入る「屋内退避」を行い、屋外の空気が入らないよう、窓を閉めたり換気扇を止めたりしました。 続いて避難の訓練が行われ、長岡市の対策本部は風向きや気象条件を分析し、南東向きの風が予想されることから、3つの方向にある避難所のうち、風下を避けて大積地区から北東の方角に18キロほど離れた避難所に逃げるよう指示しました。 避難の指示を受けて、住民はバスなどに乗り込んで避難先に向かいました。 しかし、住民が避難所に着くまでのおよそ30分余りは、長岡市中心部にある観測地点では、予想とは異なり北向きの風が吹いていました。 このため住民は、3つの避難所の中では、原発から広がる放射性物質に比較的近い方向に逃げたことになりました。 風向きを考慮しながら避難する訓練は全国的にも珍しいということですが、風向きは観測地点や地形によっても刻々と変わるため、13日の訓練は、避難先を決めるタイミングや経路の選定の難しさを改めて浮き彫りにしました。 長岡市原子力安全対策室の小嶋洋一室長は、「風向きをみながらの避難は判断が難しいと感じた。たとえ風向きと同じ方向に逃げても、短時間に避難できれば次の行動がとれるので、風などの情報を早くつかんで判断ができる訓練も行っていきたい」と話していました。 避難経路は風向きを考慮して 原発事故の際、住民が避難を始める時期や避難の経路を決めるうえで課題となるのが刻々と変わる「風向き」をいかに考慮するかです。 放射性物質は風向きによって広がる方向が変わることから、住民の避難では、風が原発から海側に向かっているときに避難することや、風下を避けて経路を決めることが重要とされます。 しかし、風向きは刻一刻と変化します。 実際に、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、文部科学省が「SPEEDI」というシステムを使って、1時間ごとに風向きの変化を予測した結果からは、短時間で大きく変化する様子が確認できます。 事故発生翌日の3月12日の朝8時前に、避難指示が半径10キロ圏内に出されますが、避難が続いていたと見られる午後1時ごろから、風はそれまでの東向きから南向きに変化し、陸上にかかってきます。 それから2時間余りあと、1号機で水素爆発が起きた午後3時36分ごろには、風は逆に北向きに変わり、わずかな時間で風向きは大きく変わります。 その後、風は海側や陸側に刻々と向きを変えていきますが、大量の放射性物質の放出があった15日の午後には、風は西や北西に向かいます。 ちょうどこのころ、原発近くの南相馬市や浪江町では、住民が放射性物質が広がる方向に避難していました。 変化する風向きが、避難経路や避難先を決めるうえで、十分考慮されていなかったと、政府の事故調査・検証委員会などから指摘されています。 原発の運転再開に反対するデモ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251111000.html +記事コピペ収納 原発の運転再開に反対するデモ 10月13日 18時19分 国内で運転していている原子力発電所が先月、ゼロになったことを受けて、運転再開に反対する人たちが参加したデモが東京で行われました。 このデモは、原発に反対する活動を続けている市民グループが呼びかけたもので、まずデモの前に集会が千代田区の日比谷公会堂で開かれました。 集会では、作家の大江健三郎さんが「福島では多くの人がまだ避難を続けているうえ、事故で溶けた燃料の状態も分かっていない。子どもたちの将来を守るためにも行動を続けよう」と呼びかけました。このあと「原発はいらない」と書かれたプラカードを掲げた人や親子連れなどが、「再稼働反対」を訴えながら周辺をデモ行進し、警視庁によりますと、およそ9000人が参加したということです。また、東京電力の本店の前では、福島第一原発で汚染水漏れが相次いでいることを受けて、「汚染水を止めろ」「海を汚すな」などと叫んでいました。 3歳の娘と参加した千葉県船橋市の30歳の女性会社員は、「原発事故で子どもの健康に影響がないか心配なので、運転再開には反対です」と話していました。 また、福島県出身で神奈川県大和市から参加した70歳の無職の男性は、「ふるさとが放射能で汚され本当に悔しい。国には運転再開ではなく、汚染水対策に全力を注ぐべきだ」と訴えていました。 大津波と原発事故 同時想定訓練 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015247321000.html +記事コピペ収納 大津波と原発事故 同時想定訓練 10月13日 12時16分 東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故で大きな被害を受けた福島県南相馬市で、大津波と原発事故が同時に発生したことを想定した大規模な防災訓練が初めて行われました。 南相馬市は、おととしの震災の津波などで636人が死亡したほか、原発事故によって今も一部の地域が避難区域に指定されています。訓練は、震度6強の地震で大津波警報が出されたという想定で行われ、沿岸部の地区では、防災無線で避難が呼びかけられると、住民たちが歩いたり、車に乗り合わせたりして次々に高台に集まりました。 13日は、地区のおよそ100人の住民が津波の到達予想時刻の25分前に避難を完了しました。 小学5年生の児童は、「自分の命は自分で守ることを忘れず、津波が来たら周りに避難を呼びかけながら逃げたいです」と話していました。 また、廃炉作業中の福島第一原発で再び事故が起き、放射性物質が拡散したおそれがあるという想定でも訓練が行われ、県や市の職員が、避難してきた住民たちのスクリーニング検査をしたり空気中の放射線量を測定したりしていました。 参加した70歳の男性は、「おととし避難したことを思い出しました。福島第一原発の事故はまだ収束していないので、こうした訓練は意味があると思います」と話していました。 南相馬市で大津波と原発事故が同時に発生したことを想定した訓練が行われるのは初めてで、市は、今後、防災計画の見直しに反映させていくことにしています。 田中正造没100年 公害ない社会訴え行進 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251091000.html +記事コピペ収納 田中正造没100年 公害ない社会訴え行進 10月13日 18時19分 公害の原点とも言われる足尾銅山の鉱毒問題の解決に生涯を捧げた田中正造の没後100年を記念して、生まれ故郷の栃木県佐野市で、市民などが公害のない社会の実現を訴えて行進しました。 この行進は、鉱毒に苦しむ農民を救うために力を尽くした田中正造の思いを未来へつなごうと、市民などで作る団体が企画しました。 およそ800人が参加し、田中正造の本葬が営まれた佐野市の惣宗寺を出発して、市の中心部をおよそ1時間かけて歩きました。 参加者は田中正造をイメージして白いひげと着物姿で仮装したり、公害の根絶を訴えたプラカードを掲げたりしながら、ゆっくりと行進していました。 田中正造の仮装で参加した佐野市の60代の女性は、「田中正造になりきって行進しました。公害や環境破壊のない社会に向けて、正造の精神を受け継いでいきたいと思います」と話していました。 逮捕直前に事件うかがわせる書き込みか NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251051000.html +記事コピペ収納 逮捕直前に事件うかがわせる書き込みか 10月13日 18時19分 東京・三鷹市で女子高校生が殺害された事件で、元交際相手の男が逮捕される直前に、インターネットの掲示板に事件を起こしたことをうかがわせる内容の書き込みをしていたとみられることが、警視庁への取材で分かりました。 男は複数の友人などにも電話で事件を起こしたことをほのめかしていて、警視庁は事件後の男の行動を調べています。 今月8日、東京・三鷹市の高校3年生鈴木沙彩さん(18)が殺害された事件では、およそ1時間半後に元交際相手の池永・チャールス・トーマス容疑者(21)が逮捕されました。 この直前に、インターネットの掲示板に「無差別ではないです。恨みがありました」といった事件をうかがわせる書き込みがされ、警視庁が関連を調べていました。 そのあとの調べに対し、池永容疑者が女子生徒を刺したあと、自分で書き込んだことを認めていることが警視庁への取材で分かりました。 また、池永容疑者は先月27日に上京する際に友人と一緒に来ていたことも分かり、事件後には、この友人など複数の人に電話をかけ、事件を起こしたことをほのめかしていたということです。 警視庁は友人らからも話を聞いて、事件後の行動を調べています。 防衛省 オスプレイ訓練で安全徹底へ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015244531000.html +記事コピペ収納 防衛省 オスプレイ訓練で安全徹底へ 10月13日 5時40分 防衛省は、アメリカで新型輸送機オスプレイの着陸時の事故が相次いだことから、今月、滋賀県と高知県で行うオスプレイを使った日米共同訓練では、着陸場所を慎重に選ぶなど、安全管理の徹底を図ることにしています。 日米両政府は、今週16日に陸上自衛隊とアメリカ海兵隊が滋賀県高島市の饗庭野演習場で行う日米共同訓練に、沖縄の普天間基地に配備されている新型輸送機オスプレイを初めて参加させることにしています。 また今月25日には、南海トラフ巨大地震を想定して高知県で行う日米共同の防災訓練に、オスプレイを参加させることにしていて、こうした訓練を増やすことで、沖縄の基地負担の軽減につなげたい考えです。 ただ、アメリカでは、ことし6月にノースカロライナ州の演習場でオスプレイが着陸時に機体が焼ける事故を起こしたほか、8月にもネバダ州の砂漠で着陸に失敗し、機体が大破する事故を起こしました。 このため防衛省は、今月、滋賀県と高知県で行うオスプレイを使った日米共同訓練では、着陸場所を慎重に選ぶなど、安全管理の徹底を図ることにしています。 衆院に特別委員会設置の考え NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015247301000.html +記事コピペ収納 衆院に特別委員会設置の考え 10月13日 12時16分 NHKの日曜討論で、国家安全保障会議を創設するための法案や、「特定秘密保護法案」の取り扱いを巡って、自民党の佐藤国会対策委員長が、臨時国会で衆議院に特別委員会を設置する考えを示したのに対し、民主党の松原国会対策委員長は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に関する特別委員会も設置するよう強く求めました。 自民党の佐藤国会対策委員長は、国家安全保障会議を創設するための法案や、「特定秘密保護法案」の取り扱いについて、「安全保障に関わるさまざまな事態にリーダーシップを迅速に発揮できるようにするための法案であり、早急に国家安全保障会議を設けなければならないというのが政府の方針だ。大きな法案なので、濃密な審議を行うのが基本であり、臨時国会では特別委員会などで議論させてもらいたい」と述べ、衆議院に特別委員会を設置する考えを示しました。 公明党の漆原国会対策委員長は、「特定秘密保護法案」について、「特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を、『特定秘密』に指定して漏えいさせないことの必要性は認めるが、指定の適格性と、国民の知る権利や、報道、取材の自由を担保することが、国民の安心につながると思っており、そういう観点で政府や自民党と折衝している」と述べました。 民主党の松原国会対策委員長は、「何でも秘密にされると、国民の知る権利の重大な侵害になり、民主党が提案している情報公開法案と合わせて審議すべきだ。TPPの交渉では、国会での議論が国際社会へのメッセージになり、日本側の交渉を有利にする可能性がある。特定秘密保護法案などだけでなく、TPPに関しても特別委員会を設置することを条件としたい」と述べました。 日本維新の会の小沢国会対策委員長は、「特定秘密保護法案は100%反対ではないが、問題もあり、与党の中でも意見が一致していない。国家安全保障会議を創設するための法案とセットで特別委員会を設置するのは筋が悪い」と述べました。 みんなの党の水野参議院国会対策委員長は、「情報漏えいを防ぐ理念は分かるが、役所が決めれば全部秘密となるのは、官僚のコントロールが強まるだけだ。充実した議論に資するならば、特別委員会の設置は構わない」と述べました。 共産党の穀田国会対策委員長は、「特定秘密保護法案は、国民の知る権利を保障せずに、集団的自衛権を行使するため憲法9条を壊し、日本とアメリカが一緒に戦争する国造りの重要な一歩であり、阻止したい」と述べました。 生活の党の小宮山国会対策委員長は、「国民の知る権利を守る制度が先にできてこそ審議に値する。時期尚早であり、特別委員会で審議する必要はない。先にTPPに関する特別委員会を設置すべきだ」と述べました。 社民党の照屋国会対策委員長は、「臨時国会で両法案を審議するのは断固反対だ。背景には憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使を容認するねらいがあり、国民の知る権利の実効ある担保がなされていない」と述べました。 一方、民主党の松原氏が、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題について、予算委員会などで安倍総理大臣も出席して集中審議を行うよう求めたのに対し、自民党の佐藤氏は、国会日程も見ながら野党側と協議する考えを示しました。 中国で日本文化紹介の催し NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015249871000.html +記事コピペ収納 中国で日本文化紹介の催し 10月13日 15時58分 中国南部の広東省で、日本文化を紹介する大規模な催しが2年ぶりに開かれて多くの中国人でにぎわい、尖閣諸島を巡って高まった反日感情が和らいでいることを示しました。 「ジャパンデー」と題されたこの催しは、広州の日本総領事館などが、地元の当局者や学生らおよそ4000人を招いて開いたものです。 会場のホテルには日本文化を体験するコーナーが数多く設けられ、訪れた人たちは、餅つきをしたり、わんこそばを食べる競争に参加したりして、大きな歓声を上げて楽しんでいました。 男子大学生の1人は、「日本について多くのことを知ることができたので、とても満足しています」と話していました。 この催しは6年前に始まりましたが、去年は、日本政府が尖閣諸島を国有化したことに反発する大規模な反日デモが広州でも起きたことから開催が見送られました。 ことし再び催しが開かれ、にぎわったことは、反日感情が和らいできていることを示していて、文化や経済面での交流再開の動きが、政治面での関係改善につながることが期待されています。 広州の日本総領事館の伊藤康一総領事は、「日本との関係強化の動きが顕著になってきている。こうした交流などの積み重ねを、全体的な日中関係の改善に役立てたい」と話しています。 州が人件費を肩代わりし再開 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015247231000.html +記事コピペ収納 州が人件費を肩代わりし再開 10月13日 12時16分 アメリカで、予算が成立しなかったために公開が中止されてきたグランドキャニオン国立公園などで、地元の州が人件費を肩代わりする形で再び公開され、観光客が訪れ始めました。 アメリカでは、与野党の対立で予算が成立しなかった影響で、今月1日から政府機関の一部やすべての国立公園が閉鎖される事態が続いてきました。 しかし、12日、南部アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園と、西部コロラド州のロッキー山脈国立公園で、地元の州が公園職員の人件費を肩代わりする形で、再び公開されました。 このうち、世界遺産にも登録されているグランドキャニオン国立公園は、アリゾナ州政府が連邦政府に代わって1日当たり少なくとも9万ドル(日本円でおよそ890万円)の人件費を支払うことを決めました。 この日は、全長440キロメートルに及ぶ雄大な峡谷を見ようと、早速、訪れた観光客の姿もあり、ブリューワー知事は「連邦政府の誤りにより、世界中の観光客はすばらしい景観を見ることができずにいたが、晴れて再開することができた」と述べました。 一方、アメリカでは、政府機関などの閉鎖に加えて、政府の借金の上限を議会が引き上げなければ債務不履行に陥りかねない事態も迫っていますが、12日も与野党の協議は合意に至らず、まだ事態打開のめどは立っていません。 3つの州で国立公園再開 アメリカでは、12日までに3つの州で州政府が費用を肩代わりする形で国立公園が再び公開されています。 アメリカのメディアや各州政府によりますと、南部アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園と西部コロラド州のロッキー山脈国立公園が12日、再び公開されました。また、西部ユタ州では、ザイオン国立公園やブライスキャニオン国立公園など6つの国立公園が、12日までに一部または全体が再び公開されたということです。 ベトナム「建国の英雄」ザップ将軍に別れ NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251411000.html +記事コピペ収納 ベトナム「建国の英雄」ザップ将軍に別れ 10月13日 18時47分 ベトナム戦争でアメリカ軍を撤退に追い込んだ北ベトナム軍の総司令官で、今月死去したボー・グエン・ザップ将軍の国葬が首都ハノイで行われ、「建国の英雄」として尊敬を集めたザップ将軍に大勢の国民が別れを告げました。 ボー・グエン・ザップ将軍は、かつての宗主国、フランスとの戦争で難攻不落といわれた要塞を攻略し、植民地支配の終結を決定づけたほか、続くベトナム戦争では、北ベトナム軍を率いてアメリカ軍を撤退に追い込み、「建国の英雄」として国民の尊敬を集めていました。 ザップ将軍は今月4日、102歳で死去し、12日と13日の2日間、首都ハノイの国家葬儀場で国葬が行われ、ベトナム共産党や政府の要人のほか多くの市民が弔問に訪れました。 そして出棺を前に、ベトナム共産党トップのグエン・フー・チョン書記長が追悼のことばを述べ、「ベトナムの防衛と戦後の国づくりに尽力し、それを成し遂げた偉大な人物だ」とザップ将軍の功績をたたえました。 ベトナム国旗に包まれたザップ将軍のひつぎは、出身地で埋葬されるためにハノイ市内を回って空港まで運ばれ、沿道には切れ目なく市民が集まって最後の別れを告げていました。 市民の1人は「将軍の貢献を決して忘れません。世代を超えて記憶にとどめます」と涙ながらに話していました。 ペルー トラック転落し50人以上死亡 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015247551000.html +記事コピペ収納 ペルー トラック転落し50人以上死亡 10月13日 12時47分 南米ペルーで、山あいを走っていたトラックが道路から谷底に転落して、荷台に乗っていた人たち50人以上が死亡しました。 事故が起きたのはペルー南部のクスコ州で、11日夜、多くの人を荷台に乗せて山あいを走っていた大型トラックが、道路から外れておよそ200メートル下の谷底に転落しました。 この事故で、子ども数人を含む少なくとも50人以上が死亡したということです。 現地からの映像には、谷底の川に落ちた車体が跡形もなく壊れ、救助隊が遺体の収容に当たっている様子が映っています。 トラックに乗っていた人たちは、近くの村で行われていた祭りから帰る途中で、地元のメディアによりますと、運転手が飲酒運転をしていたという情報もあるということで、警察が事故の詳しい原因を調べています。 ペルーでは、バスやトラックが住民の主な交通手段として使われていますが、山あいでスピードの出し過ぎなどで崖から転落して多くの死傷者を出す事故が後を絶ちません。 ベトナム 花火工場で大規模爆発 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015244861000.html +記事コピペ収納 ベトナム 花火工場で大規模爆発 10月13日 3時57分 ベトナム北部の軍が経営する花火工場で12日、大規模な爆発があり、少なくとも19人が死亡、90人以上がけがをしました。 ベトナムの国営メディアによりますと12日、北部のフートー省にある軍が経営する花火工場で数時間にわたって大規模な爆発がありました。 工場では来年のベトナムの旧正月、テトに向けた花火の生産がピークで当時は200人以上の従業員が働いていましたが、この爆発で少なくとも19人が死亡、90人以上がけがをしました。 また、近隣の住民およそ2000人が一時避難を余儀なくされました。 現地の警察は、まだ行方が分かっていない従業員などの確認を続けるとともに貯蔵していた火薬の管理など爆発当時の状況を詳しく調べています。 ベトナムでは2010年に首都ハノイへの遷都1000年を祝う式典の会場で打ち上げられる前の花火が爆発して外国人など4人が死亡する事故が起きていて火薬の管理のずさんさが指摘されていました。 ベネチアに「モーゼ計画」の防潮堤 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015245121000.html +記事コピペ収納 ベネチアに「モーゼ計画」の防潮堤 10月13日 10時24分 温暖化などの影響で高潮の被害が深刻化するイタリアのベネチアで高潮の時だけ海面から飛び出すユニークな防潮堤の稼働試験が初めて公開され、高潮対策の切り札になるか注目されています。 イタリアのベネチアで12日、稼働試験が行われたのは入り江の入り口に設置された防潮堤です。 防潮堤は1つのブロックが、高さと幅がおよそ20メートル、厚さは4メートルほどで、ふだんは水深6メートルの海底に収納され、高潮が予想された時だけ海面から斜めに飛び出す仕組みで観光都市にふさわしく景観に配慮されています。 水面が通常より3メートル上昇しても被害を防げるということで3年後までに3つの入り江に78個のブロックが設置される計画です。 日本円で総額7000億円以上のこのプロジェクトは旧約聖書の中で預言者モーゼが海を2つに分けて人々を救ったことにちなんで「モーゼ計画」と呼ばれ、高潮対策の切り札になるか注目されています。 プロジェクトの責任者エルメス・レディさんは「高潮は時々、非常に深刻な被害をもたらしますがプロジェクトが完成すれば被害が出ることはもうなくなります」と話していました。 ベネチアは温暖化や地盤沈下の影響で特に11月から2月にかけて高潮による浸水被害が深刻化していて市街地が水につかる被害はこの100年間でおよそ15倍に増えています。 スカパー!断念で現実味を帯びる「ブラジルW杯テレビ中継なし」 (日刊ゲンダイ) - Yahoo!ニュース ttp //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131013-00000002-nkgendai-ent +記事コピペ収納 スカパー!断念で現実味を帯びる「ブラジルW杯テレビ中継なし」 日刊ゲンダイ 10月13日(日)10時26分配信 こんなシーンも見られない?/(C)日刊ゲンダイ サッカーファンは大ショックだろう。来年6月に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会のテレビ中継の雲行きが怪しくなってきた。国内放送の一翼を担ってきた衛星放送の「スカパーJSAT」が、放映権料の高騰を理由に中継を断念したのである。 W杯は、世界で延べ400億人の視聴者を持つ世界最大規模のスポーツビジネスの舞台。日本でも93年の「ドーハの悲劇」といわれた日本対イラク戦で48.1%の高視聴率を叩き出し、有力コンテンツとして注目を集めるようになった。 ところが、放映権料が年々高騰。日本代表が初出場した98年のフランス大会の時、世界全体で約110億円だった金額(日本国内は6億円)は、06年のドイツ大会では約1600億円、10年の南アフリカ大会では2700億円と一気に跳ね上がったという。 「日本では02年の日韓大会以降、NHKと民放でつくる『ジャパン・コンソーシアム(JC)』が電通から放映権を購入し、放送してきました。高騰する放映権料に対応するためです。南アフリカ大会では、JCに提示された金額は250億円。6億円だったフランス大会の40倍でした」(民放関係者) バカ高い放映権料に頭を痛めていたJCを支えてきたのが、スカパーだ。南アフリカ大会でも、日本に提示された250億円のうち、100億円近くを支払ったとみられている。スカパーが“戦線離脱”すれば、JCを構成する各テレビ局の負担が増すのは確実だ。 スカパーは「金銭交渉がまとまらず、今のところ我々に放映権はないのは事実ですが、交渉が再開されれば分かりません」(広報担当)と含みを持たせるが、高騰し続ける放映権料に嫌気が差しているのは間違いない。 「ブラジル大会の国内放映権料は400億円前後といわれている。有力コンテンツとはいえ、果たして採算が合うのか。最悪の場合、JCも中継撤退、なんてことになりかねません」(放送ジャーナリスト) 五輪もW杯もカネまみれで、ファンはそっちのけである。 【関連記事】 FIFA会長 いまさら22年W杯開催地「カタールは暑いから無理」のア然 W杯チケット争奪戦 日本戦3試合観戦にかかる“お値段” 東京五輪はTVで楽しめない? 放映権料、競技時間のオトナの事情… サッカー協会 放映権料つり上げ作戦 安藤美姫2位発進 かいま見えたテレビ局の「力技」 最終更新 10月13日(日)10時26分 九州誠道会の“再結成”で甦る悪夢 「暴排」へのいちるの望みも… (産経新聞) - Yahoo!ニュース ttp //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131013-00000519-san-soci +記事コピペ収納 九州誠道会の“再結成”で甦る悪夢 「暴排」へのいちるの望みも… 産経新聞 10月13日(日)16時59分配信 特定抗争指定暴力団「道仁会」(福岡県久留米市)との抗争の末、6月に解散届を提出した同「九州誠道会」(同県大牟田市)が、「浪川睦会」と名称を変えて復活した。当初から偽装解散との見方はあったが、地域を挙げて追放運動を展開してきた住民たちは、かすかな期待さえも裏切られた。日本最大の指定暴力団「山口組」内の有力組織と友好関係にあるとされる九州誠道会の解散届提出から4カ月。「これ以上、私たちに何ができるのか。教えてください」。道仁会との抗争再燃も懸念される中、地域住民たちの失望感は大きい。 ■いちるの望み かつて炭鉱でにぎわった大牟田市。中心市街地から徒歩20分ほどの閑静な住宅街の一角に、九州誠道会の本部事務所が入居するビルがある。道路を隔てた反対側は小学校がある場所だ。事務所は暴力団対策法などに基づき使用が制限され、人の出入りはない。 九州誠道会が解散を宣言したのは6月11日。事務所に撤収の動きがなく「偽装解散では」との見方はあったが、住民は恐怖からの解放にいちるの望みを持っていた。今月7日の名称変更で期待は失望に変わった。 「どうしたら暴力団はいなくなりますかね」 暴力団排除運動を展開してきた町内会役員の男性は“復活”を報じる新聞を手に言葉を失った。 ■突如現れた「代紋」 周辺住民によると、このビルが組事務所に変わったのは約30年前。突然ビルの工事が始まると、壁に暴力団の象徴「代紋」が現れ、地域住民はそこが当時道仁会傘下の「村上一家」の事務所に変わったと知った。 「あっという間のことだったし、怖かったから反対する時間も余裕なかった」。地元で生まれ育った60代男性は振り返る。 住民の恐怖が最高潮に達したのは平成18年。村上一家などが道仁会を離脱し、九州誠道会を結成。道仁会との激烈な抗争に突入する。 市内では手榴(しゅりゅう)弾が暴発し組員が死亡する事件も発生。児童は事務所前の道を避けて登校し、近くの商店は開店休業状態に追い込まれたこともある。 ■増す不気味さ 本部事務所前にある金融機関の支店ビルを警察官の詰め所に改装するなど、市内では官民を挙げた追放運動を展開。事務所は23年から使用禁止に追い込まれ、一定の成果を挙げてきた。 ただ、人の出入りが消えたことで動きが見えづらく、不気味さは増す。事務所周辺には幹部らが今も住む。空き地が誰かの手に渡るたび「暴力団が買った」という噂が飛び交う。 今回の再結成は、名称を変えることで特定抗争指定から外れることをねらったという見方がある。だが、抗争相手だった道仁会は九州誠道会の再結成を認めていないとされ、抗争が再燃する恐れもある。 周辺住民が高齢化する中、自主的な防犯活動も限界がある。「これ以上、私たちに何ができるのか。いったいどうしたらいいのか。教えてください」。ある住民は疲れ切った表情でつぶやいた。 ◇九州誠道会 本部は福岡県大牟田市。構成員と準構成員は約500人(今年3月現在)。九州各地で道仁会と抗争を繰り広げ、これまで47件の抗争事件が起き一般人を含む14人が死亡。平成24年、改正暴力団対策法に基づく特定抗争指定暴力団に指定された。今年6月、道仁会との抗争終結と解散を宣言。10月7日、九州誠道会の朴政浩会長をトップする「浪川睦会」として再結成した。 【関連記事】 宅見組長射殺「最後の逃亡者」、明らかになる16年の潜伏生活 裏切ったのは誰か…逃亡16年、宅見組長射殺「指揮役」突然の逮捕劇 「九州ヤクザ」の抗争終結に暗躍?ゴルフ詐欺容疑で逮捕された「大物組長」 「ヤクザ指詰め強要裁判」怒号とびかう…なぜ指を“詰める”のか 「リーマン不況で辣腕」 暴力団融資把握のみずほ銀、西堀元頭取 最終更新 10月13日(日)21時14分 「子どもを産まない」人生を想像してみる - ネタりか ttp //netallica.yahoo.co.jp/news/20130915-00000006-allabout ジャンプまとめ速報 『食戟のソーマ』に登場する料理は本当にウマイのか実験してみる ttp //jumpmatome2ch.blog.fc2.com/blog-entry-3499.html 名前 コメント ◇◆前へ/次へ/目次へ
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前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第二十七話 魅惑の妖精亭は今日も繁盛! 知略宇宙人 ミジー星人 合体侵略兵器獣 ワンゼット 潜入宇宙人 ベリル星人 登場!! 月も替わって、トリステインもめっきり冷え込む日が多くなってきた。 「うー、さぶさぶ」 トリスタニアでも、店の窓ガラスにつゆがつきはじめる中で、夏服のまま外に出た店主が鳥肌を立てている。 ハルケギニアは北方のアルビオンをのぞいて全体的に温暖で、雪が積もるほど冷え込むことは滅多に ないけれど、そろそろ厚着をするのが必要そうである。 しかし、街の雰囲気は冷え込む気温とは裏腹に、日を追うごとに熱気を増していっていた。 「家の飾り付けや、紙吹雪の用意はしたかい? 窓から掲げるトリステインとアルビオンの国旗、これも 必需品だ。急いで買った買った」 「さあさ、アルビオン名物の麦酒が出る店はこちらだよ。この味に慣れとかないと、乾杯のとき恥かくよ!」 「うちのホテルの窓からは、パレードの様子が一目ですぞ。予約はお早めにお願いします」 間近に控えたトリステインのアンリエッタ王女と、アルビオンのウェールズ新国王の婚礼の祝いに 備えるために、王都は近来なかったにぎわいを見せている。 家を飾り立て、祭りのために酒を買い込む市民。かき入れ時に声を張り上げる店店の店主。パレードを 一目見ようと早くもやってきている観光客。さらには、街の衛士や日ごろ蔑まれる裏町のごろつきたちも、 期待に胸を膨らませて口々に噂話に花を咲かす。 「あと少しで婚礼式典の始まりね。アルビオンからの国王陛下座上のお召し艦を迎えるラ・ロシュールでも、 今頃はさぞ忙しいでしょう」 「しかし、今回のご婚礼は今までの歴史になかったものだなあ。本来なら、姫さまがアルビオンに嫁いで いくのに式典はトリステインで。しかも、国政については両国とも大きな変更はほとんどないとは」 「うむ、それについては大臣や役人たちの間でも、前例がないとか、非常識だとか相当にもめたそうだ」 「それも、今の暗い世相を吹き飛ばすための特例らしいわね。それに、レコン・キスタみたいなはた迷惑な 連中が出てこないためにも、慣例を捨ててでも両国が緊密な関係を作り上げねばなるまいよ」 「それにしても、ウェディングドレス姿の姫様は美しいだろうなあ。おれ、一目見たらもう瞬きできないかも しれないぜ」 「大げさなんだよお前は。ああ、そういえば魔法アカデミーが式典を盛り上げるために、なにかすげえ 催し物を用意して、前夜祭で盛大に披露するっていってたな」 老若男女問わずに、人々は一様にトリスタニアの焼失以来ろくなことがなかった空気を吹き飛ばそうと、 始まる前から盛大にお祭り騒ぎを楽しんでいた。 今日も、昨日は見なかった出店や立ち商売が増えていてトリスタニアはにぎやかさを増している。 以前にベロクロンの襲撃や、その後のメカギラスから先日のアブドラールスによって破壊された街並みも 今ではすっかり復興し、新しくやってきた人々が家財道具を運び込んでいる。 そんなにぎわっている商店街の中を、メイド服を着た黒髪の少女が一人、大荷物を抱えて歩いていた。 「ふー、はー、うーん、さすがにちょっと重いかしら。おじさまったら、いくらいいお酒がいっぱい入荷したから メイド仲間にもおすそ分けしてあげなさいって、もたせすぎよ。これから、学院のみんなのためにお買い物も しなきゃいけないのに、もう」 シエスタは、今日タルブ村でとれた秋野菜を、酒場をいとなむ叔父のスカロンのところに届けた帰りだった。 背中に背負った見上げるほどの荷物の中には、スカロンの好意でもらってきた銘酒のケースがぎっしり 詰められて、がしゃがしゃとガラスの触れ合う音を立てている。なのに、彼女は荷物の重さを感じさせない 軽やかな足取りで、人波をくぐって商店街を行き来する。か弱そうに見えても、さすがこの世界のメイドは 地球のハウスキーパーなどとは格が違った。 「ふー……けっこう出費しちゃったわね。クリスに頼まれてた香水はあきらめるしかないかなー。でも、 偶然ですけど途中の本屋で、念願だった『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』シリーズの最新刊を 購入できたからよしとしましょう。でもジェシカったら、こんな本幼稚ねなんてひどいわよね。そりゃあ あなたに比べたらだけど、私たち普通の女の子にとっては聖書なのよ。うふふ、帰ったらさっそくお勉強して、 そしてそして……うふふふ」 と、シエスタは今トリスタニアの婦女子のあいだで流行ってる本を抱きしめて、一人できゃあきゃあ 言いながら歩いていった。乗り合い馬車に乗った彼女が学院についたのは、その夕方のことである。 さて、そんな平和な風景に混じって、ある特定の侵略者たちは今日も明日のためにがんばっていた。 チクトンネ街に面した『魅惑の妖精亭』で、屋根裏部屋に響くいびき声が三つある。 元・在日宇宙人、現・在トリステイン宇宙人のミジー星人たちの朝は遅い。 街の時報の鐘が十時を鳴らす頃、屋根裏部屋でぐっすり眠っている彼らのところにジェシカが上ってくる。 「ほらー! ドルちゃん、ウドちゃん、カマちゃん。昼だぞ起きろ!」 ジェシカが鍋をおたまでガンガンと叩くけたたましい音に呼び起こされ、寝ぼすけな三人組は飛び起きた。 「うーん、ジェシカちゃんおはよう……」 一番はじめに目が覚めたカマチェンコが、ふらふらしながらベッドから降りてきた。その顔はメイクが 崩れて、ただでさえキモいオカマ顔がホラー調になっているけど、さすがジェシカは気にも留めない。 「おはよう。食事できてるけど降りてくる? それともここで食べる?」 「はい、じゃあ今日は下で食べさせてもらいますね」 寝ぼけ眼をこすりながら、ドルチェンコは年齢では(変身した人間の見た目上)ずっと下だけど、この店の 身分ではずっと上のジェシカにぺこぺこしながらあいさつした。 「わかったわ。じゃあスープ用意しておくから、冷めないうちに降りてきなさいね」 言い終わると、女の子たち全員の世話係を任されているジェシカは、次の子を起こさねばと降りていった。 ドルチェンコは、くっそーなんであんな小娘に頭を下げなきゃいけないんだと内心で悔しがるものの、 食わせてもらってるんだから文句は言えない。世の中郷に入れば郷に従え、よその星に行けばその星の ルールに従うのが筋というのを言ったのは、かのウルトラマンことハヤタである。 昨晩まで大勢のお客さんでにぎわっていた店内で、店長のスカロン以下、ジェシカたち店の妖精たちと いっしょに、三人組はテーブルについた。 「それでは、今日もこうしてみんな揃って一日を始められることを、始祖ブリミルと女王陛下に感謝しましょう」 スカロンが音頭をとって、一同はハルケギニアでは一般的な食事前のお祈りをささげた。 メニューは、パンとバターと牛乳と、スープにソーセージが三本ついたささやかなものだが、鍛えられた 店のコックたちの作った料理は、できたての湯気をはなって食欲を多いに沸き立たせる。 三人組は、宇宙人なのでもちろん心から感謝したりはしないけれど、代わりに「征服がうまくいきますように」 「お給料があがりますように」とかは祈った。現金なものである。とはいえ、スカロンたちに読心術があるわけはなく、 各人それぞれお祈りをすませると、あとは実質は朝食になる昼食のはじまりだ。 やがて正午を過ぎると、店員の女の子たちはそれぞれの当番に応じて仕事をはじめる。 魅惑の妖精亭は夜から明け方までが営業時間なので、夜の妖精たちも昼間は粗末な衣装で下働きだ。 店の清掃にはじまり、酔っ払いが壊した椅子の修繕や、店の収支の計算、銀行への払い込みや役所に 税金の支払いとやることは普通の店となんら変わることはない。もちろんそこで働いている三人は、 ほかの店員たちと同じように朝になったら眠って、昼近くになったら起きて食事をとり、働かねばならない。 まぁ、とはいうものの彼らもこの魅惑の妖精亭に住み込みで働いている以上、行動パターンはこの店の スケジュールに従うことになる。 今日の三人組のお仕事を、てきぱきと指示を出していたスカロンが発表した。 「それじゃ、今日の買出しの当番はドルちゃんたち三人ね。場所はこのあいだジャンヌと行ったとき 覚えたわね。頼んだわよ」 毎日消費される食料の量が膨大なので、荷車を引いて三人組は市場に向かう。そこで、肉や野菜、 何百本ものお酒を買い込む。そしてすごい重さになった荷車を、彼らはひいこら言いながら店まで引いて 帰って、厨房に運び込むと、もう三人とも汗だくだ。 「終わりましたー」 「ご苦労様。しばらく休憩してていいわよ」 店の清掃をしているスカロンたちに迎えられて、三人組はへとへとになった体をやっと休ませた。 けれど、ハルケギニア征服を企む彼らミジー星人にとっては、このわずかな自由時間こそが本番である。 鉄くずが山積みされて、床が抜けそうな屋根裏部屋で、彼らは侵略兵器の開発にいそしむのだ。 『絶対侵略!』『打倒ダイナ!』『日本一』『脱、借金生活』『目標、チップ五〇〇エキュー』 などと、よくわからない標語や侵略と全然関係ないスローガンが掲げられた垂れ幕や、鉢巻を締めて、 ミジー星人たちは少ない給料をやりくりして集めた侵略資金を元に集めた鉄くずを加工していく。 「先日の特殊戦闘用メカニックモンスター・コガラオン28号は残念ながら失敗した。しかし、その残骸は ぽちガラオンのコントローラーとして、生まれ変わるのだ」 製作に失敗して大破したロボットのパーツを使い、ノミやトンカチをふるって屋根裏の『ピコポン製作所Ⅳ』に にぎやかな喧騒がこだまする。作っているのは、秘密兵器ぽちガラオンのコントロール装置である。 なにせ、これは全長七センチメートルしかない、史上最小のロボット怪獣であるために乗り込んで 操縦するわけにはいかないのだ。 このコントロール装置さえ完成すればと、ネバーギブアップの精神を持って、ドルチェンコの努力は今日も続く。 すべてはハルケギニア侵略のため、凶悪宇宙人の面子にかけて。 そうこうしているうちに日は傾いて、開店時間がやってくると階下からジェシカの声が響いてきた。 「三人とも、そろそろ夕食にするわよ。降りてらっしゃい」 「はーい!」 三人そろって仲良く返事し、彼らは作業を中断して降りていった。宇宙人といえども腹は減る。 腹が減っては侵略はできない。大事をなすためには、とにかく体力が重要だ。 昼食に比べて、エネルギー補給を重視したこってりした食事をほうばって、魅惑の妖精亭の営業時間がやってきた。 街は街灯に火がつき始め、仕事帰りの男たちがちらほらと目につきはじめる。 店のテーブルをきちんと並べ、料理の下ごしらえが済んだら、看板娘たちの登場だ。 昼間は普通の街娘だったジェシカたちは、色っぽさと可愛らしさを併せ持つ衣装に身を包み、夜の妖精に変身する。 「さあ! 開店よ」 スカロンがぽんと手を叩き、入り口の羽扉のプレートの「close」を「open」に変えて、夢の世界の入り口が開く。 「いらっしゃいませ! ようこそ、魅惑の妖精亭に」 一番に入ってきたお客さんに、店中からの笑顔の雨が降り注ぐ。今日もまた、一時の安らぎと、明日への 活力を与える妖精の国が花開いた。 きわどい姿の女の子たちが勺をし、ニコニコと微笑みを向ける。 ジェシカは先頭に立ってお客からチップを集め、負けじとほかの女の子たちも若さを駆使して色仕掛けをかける。 たまには悪酔いして暴れ出す迷惑な客もおるものの、そういうのはもれなくスカロンとウドチェンコが外の ゴミ捨て場にテイクアウトした。 そしてその日の夜、この地域の徴税官を勤めているチュレンヌが客として姿を見せていた。 「ふーむ、この酒はいいものだ。ゴーニュの三十年ものかね?」 「惜しい。二十五年ものですわ。ですがさすがチュレンヌさま、一口でこの名酒の銘柄をお当てになるとは」 「いやいやまぐれだよ。私はそんな上等な舌は持っておらん。昔もまあ、人が嫌がるものばかり好物に なって、まわりの顰蹙をかってたものだ」 スカロンと並んで、最近の景気について話しながら、和気藹々とチュレンヌは酒を酌み交わしていた。 以前は法外な税金を取り立て、逆らえば魔法を振りかざすチュレンヌがやってきたら店の客たちは 逃げ出していたものだが、いまでは誰も気にする客はいない。 ジェシカたち店の女の子も、前はたかるだけたかってチップの一つも置いていかなかったチュレンヌを 毛嫌いしていたけど今は違う。話の合間を見て、酒やつまみを自分から差し入れに行く子が何人もいる。 それは、前はあった好色な目つきやいやらしい手つきがなくなったことと、もうひとつ。 「国に残してきた娘に似ているから」 そういって、チップをはずんでくるからである。とはいえ、店の娘たちは誰一人として、チュレンヌの 故郷がどこかとか、どんな家族がいたのかとかを知りはしない。でも、そのときの彼の顔は、本当に 娘を見る父親のような温かさがあって、疑う娘は誰もいなかった。 だが、そんなチュレンヌにも一つだけ、人には言えない秘密があった。それは、ある日彼がカマチェンコと 飲んでいるときに、ふと語った昔話。酒も進み、それまで何気ない世間話をしていたチュレンヌは、 突然驚くべきことを言った。 「君たち、実は人間ではあるまい」 「えっ!? なななな、なな、何を言われるのですか!」 「はは、そう驚かせてすまなかったな。だが、同類ゆえかな、私には君たちの正体がわかるのだよ」 「は? と、言われますと、あなたさまも?」 驚くカマチェンコに、チュレンヌはうなずいてみせた。 「この星の人間の体を借りているが、私は元はベリル星という星に住んでいてね……」 とつとつと、チュレンヌ……いや、チュレンヌに乗り移ったベリル星人は自分の身の上を語った。 ”昔、私はベリル星の諜報員として、ある星を侵略するために潜入工作員としてもぐりこんでいた。 その星の人間に憑依し、本隊がやってくるときまでに準備を整えておくためにね。 そのため、目立たないように、憑依する人間もどこにでもいるような普通の男にしました。 妻一人、娘一人のしがないサラリーマンで、仕事はけっこう大変でした。でも正体がバレないように 気をつけながら、がんばりました。 でもね、人間になりきって生活しているうちに、私は大変な過ちを犯してしまいました。 ……愛してしまったんですよ、偽りのはずの家族をね。 私たちベリル星人には、家族という概念がありません。家族というものは、私にとってとても新鮮で、 とても幸せな場でした” 「それで、仲間を裏切ったと」 「ええ、迷いに迷いました。でも、家族の愛が私に勇気をくれたんです。しかし、母星からしてみたら 私は許しがたい裏切り者。必ず命を狙ってくるはずだと、私は妻や娘を巻き込まないようにするため、 元の人に家族を返して長い旅に出ました」 それで、長い長い旅の末にたどりついたのが、このハルケギニアだったというわけだった。 「このチュレンヌという人の体に乗り移ったのは偶然でした。この星にやってきて、人に見られたら いけないと思い、人里からはなれた場所に降り立った私の目の前で、この人の乗った馬車が 事故にあったのです」 それは二月ほど前の嵐の日だった。そのときチュレンヌは、重税に耐えかねて夜逃げをした店の 店主を追っていったらしい。しかし、その日はちょうどひどい嵐の日だった。でも店主に逃げられるのを 嫌がっていた奴は、危険だと部下が止めるのも聞かずに無理に馬車を出した結果、途中の丘で がけ崩れに会い、馬車ごと五十メイルはある崖下に転落したのだった。 「驚いて馬車に近づいてみたら、彼は頭を強く打ったらしくすでに虫の息でした。私はとっさに、 彼を助けなければいけないと思い、彼の体に同化したのです」 「そうか、それで周りからは急に人が変わったように見えたわけなのね」 謎はすべて解けた。操られていたのでも成り代わられていたのでもなく、乗り移られていたのなら いくら魔法で調べてもわかるわけがない。まして、宇宙人に憑依された人間を見極めるなど、 やれというほうが無茶だ。 「それで、元のチュレンヌさんは助けられたんですの?」 「いや、一命はとりとめられたものの、脳へのダメージが大きかったらしく、彼の意識はほとんど植物 状態といってもいい状態でした」 それでベリル星人は、仕方なくチュレンヌに代わって彼の仕事をこなしてきたのだと語った。幸い、 前の星で人間に憑依していたときも売り込みみたいなことはしていた経験が役に立った。でも、 彼としては普通におこなったつもりの仕事が想像以上に人々から歓迎されてしまい、元の人間が よほど悪辣なことをしてきたのだと知ったときは、やや憂鬱になった。 「私としては、一時の宿代代わりと思ってした仕事だったのですが、こうも信頼を得られるとは思いませんでした」 「それだけ、あなたが立派な仕事をしたってことなんでしょ。もうその体、ずっと借りちゃってたらどう?」 元のチュレンヌが帰ってきたところで、誰一人喜ばないんだからとカマチェンコはそう勧めた。しかし、 ベリル星人はきっぱりと首をふった。 「元の人間がいかに悪人であっても、私のやっていることは卑怯な行為に違いはないです。いつか、 彼の意識が目覚めるときが来たら、私はこの体を返すつもりです。これから彼の意識が目覚めるかは、 未知数としかいえませんが、可能性はあると思います」 地球でも、ほとんど脳死にいたった人が目を覚ましたり、植物状態の人間が回復した例はある。 チュレンヌの意識が回復する可能性もゼロではない。しかしそのとき、チュレンヌの周りの人たちや チュレンヌ本人が直面するであろう違和感はどうなるのか…… 「つらい選択をしたわね、あなた」 「仕方ありませんよ。私は元々、よそ者なんですから。あ、お酒おかわりお願いします」 ぐっと酒を飲み干したチュレンヌを見て、カマチェンコはお人よしな侵略者もいたものだと思った。 自分たちなんか、秘密工作員として地球に潜入したときは輝いていた。それが、ふとしたことから計画が 漏れてアジトを破壊され、ミジー星に帰れなくなって後は潜伏生活……不屈の闘志で残存戦力で リベンジマッチを挑んでもやっぱり負け続けて、あげくの果てに異世界に迷い込んでしまった。 「人生、なかなか思ったようにはいかないものですわね」 「そうですね。ここでこうしていることなど、数年前は考えもしなかった」 「それはだいたいの人がそうでしょうよ。思ったとおりの人生生きられる人なんて、そうはいませんわ。 でも、あたしだってこの星を侵略しに来た凶悪宇宙人かもしれないのに、なんで秘密をばらしてくれましたの?」 「さてね……しかし、同じく人の目を忍んで生きている身の上だ。少しくらい愚痴をこぼしてもいいではないか」 それから二人は、孤独な宇宙人どおし、じっくりと飲みながら語り明かした。 そして、二人はこのことは二人だけの秘密にしようと思った。もしもベリル星からの追っ手がかかったら、 ここにいるほかの皆を危険に巻き込むことになる。 「母星を裏切った業は、この先も背負っていきます。でも、この街には私やあなた方のほかにも、何人かの お仲間もおるようなので、できるだけ前向きに生きていきますよ」 人懐っこい笑みをチュレンヌの顔に浮かべたベリル星人は、酒の追加を注文した。 トリスタニアだけではなく、この星には自分の星にいられなくなって、彼のように、この星を第二の故郷と 決めて住んでいる宇宙人がまだまだいる。かつて、ウルトラマンレオがそうであったように……ミステラー星人や、 サーリン星人が地球人となることを選んだように。そんな宇宙のさすらい人が、平和に過ごしていければいいなと、 宇宙人二人は語り合い続けた。 ところで、魅惑の妖精亭には最近新しくできた名物があった。 それは、可愛い女の子の接客が売りのこの店にはまったく異質な二人のオカマによる、あるサービスである。 スカロンとカマチェンコのテーブルに、一人の疲れた表情をした中年男性がやってくる。 「あらん、誰かと思えばブルドンネ街のゴーダさんじゃないの。どうしたの、うかない顔しちゃって」 「うっうっ、聞いてくれよスカロンさん。女房が、ロゼのやろうがよ。俺のことをよ、学もない役立たずだって、 おれぁ一生懸命働いてるのに稼ぎが少ないって、今月の儲けが悪かったら離婚だって言うんだよ。 あいつはもう、俺のこと嫌いなのかいよ!?」 男は半泣きになりながら、酒の味もわからないという風にグラスの中身をこぼしてスカロンにすがり付いていた。 どうやら話を聞くところ、彼は妻と最近うまくいっていないらしい。それでとうとう離婚話まで持ち出される ようになってしまったという。スカロンは、彼が話したいだけ話すまで聞くと、つとめて優しい声で話しかけた。 「それは大変ね。あなたたち、もう十年も連れ添ってるってのにねえ。でも、絶望するにはまだ早いわ。 奥さんが本当にあなたのこと嫌いなら、だんなをほっておいて別の男を見つければいいだけだもの。 奥さんは、あなたのことを思っていればこそ厳しくするのよ。私も、ずいぶん前に逝ってしまった妻のことを、 昨日のように思い出せるわ。あのころはこのお店もたいしたことなかったけど、私が弱気になろうものなら、 彼女が尻を蹴っ飛ばしてくれたものよ」 しみじみと語るスカロンの言葉に、男はいつしかじっと聞き入ってしまっていた。 「ね、だからあきらめないで。愛は決して冷めてなんかないわ。女ってのは、強い男にあこがれるから、 弱い男には腹が立ってしまうものなの。だからあなたも男を見せて応えてあげて、あなたならきっと できるはずよ」 「でも、あいつ俺がどんなにがんばっても、そんなのできて当たり前って相手にしてくれねえんだ。 おれはどうすりゃあいつを満足させられるんだ? あいつは俺より金のほうが大事なのかよ」 「そんなことないわよ。ああいうタイプはね、正面から褒めるのが恥ずかしいだけなの。だからね、例えば 『あんたにしてはよくやってわね。で、でも勘違いしないでよ。この程度で満足しないで、次はもっと 稼いでこないと許さないんだからね!』、なーんて言ったりしたことない?」 「う、そ、そういえば……」 心当たりがあるという男に、スカロンは間髪入れずに弾丸のように言葉を発して男を勇気付けていった。 野太い声ではげまされ、たくましい腕で背中を叩かれているうちに男は少しずつ元気が湧いてくるように 思えてきた。それは、彼がすっかり忘れていた、子供の頃に父親から受けた愛情の思い出が蘇って きたからだろうか。 次第に気力を取り戻していく男に、同席していたカマチェンコも別の方向から応援した。 「そそ、私の国じゃね。そういうのを、始めツンツン後からデレデレ、略してツンデレっていって人気あるのよ。 すごいじゃない、あなたの奥さん流行の最先端なのよ。照れてるだけ照れてるだけ、そうね……そうだわ、 部屋を真っ暗くして、お互いに顔が見えないところで話してみなさい。きっと素直になってくれるわ」 「そ、そうなのか? そういえば、若い頃もあいつは最初はなんでも馬鹿にしてたなあ。でも、俺はあいつの そんな気の強いところに引かれて……わかったよ。俺もう一度、あいつとぶつかってみるよ!」 男は涙を拭くと、酒をぐっと飲み干した。そして、両手で顔をはたくと「ありがとよ!」と、言い残して、 勘定を置いて店を飛び出ていった。スカロンとカマチェンコは、がんばってねと手を振って見送った。 これが、今静かなブームを呼んでいる『スカロンとカマチェンコのお悩み相談室』なのである。 もちろん、そんな名前のサービスが正式に魅惑の妖精亭にあるわけではない。ただの人生相談や 愚痴の相手ならば店の女の子も勤めるし、相手をしてもらってうれしいなら若い女の子のほうがいいと 大多数の客は言うだろう。 けれど、中には酒や女で紛らわせないほど重い悩みを抱えた人間もいる。さらに、そういう人間は 往々にして悩みを相談する相手がいなかったり、身内に話すのは気恥ずかしかったりするものだ。 男手一本でこの店を守ってきたスカロンの言葉には重みがあり、人生に迷う者たちが一杯の酒ともに 人目を忍んでやってくる。一方カマチェンコのほうも、一応潜入工作員だったので、現地の住民と コミュニケーションをとる手段は熟知している。地球にいたころにオカマバーで働いていた経験も役立った。 なお、新入りのカマチェンコもスカロンと肩を並べていることが、多少妙に思えるかもしれない。しかし、 実は意外にも、店員たちの中でも人気のベストⅢにいるのはカマチェンコなのだ。これには当初女の子たちも 驚いたのだけれど、カマチェンコが聞き上手に徹しているため、若い女の子相手にはなかなか言えないような 愚痴も言えるからだった。 才人はキモがっていたが、女の包容力と男の頼もしさを合わせて持つ、それがオカマなのである。 むろん、そばで見ると慣れるまでにかかるが、それはそれ。 それに、やってくるのはなにも男ばかりではない。今度二人が指名されてやってくると、テーブルには 緑色の髪をした歳若い女性が待っていた。 「あらアメリーちゃんじゃないの。今日は銃士隊の仕事は非番?」 「ああ、本当の副長が帰ってきたから、代理もお役御免でね。とりあえず、水割りを軽くもらおうか」 実は今では銃士隊の面々も、この店の常連が多くなっていた。アメリーは、二言三言世間話を 交わした後で、カマチェンコに相談を持ちかけた。 「実は、うちの隊のある者が今恋をしているんだ」 「あら、それは素敵ね。女の人生は恋をするためにあるもの。私も、初恋のあのドキドキは忘れられないわ」 カマチェンコは、地球のオカマバーで働いていたころのお客の一人の顔を思い出した。思えばあのころは 真面目に働いて生活するという喜びを知ったばかりで輝いていた。懐かしい思い出を蘇らせたカマチェンコは、 「それでそれで?」と、続きを尋ねる。 「うむ。けれど、その子は引っ込み思案で見ていてはがゆくてな。せっかく元がいいというのにもったいないのだ」 「あらまあ、それでみんなでその子の恋路を応援してあげようっていうのね?」 「話が早くて助かる。しかし問題があってな。その男にはすでに思い人がいて、しかも大貴族の令嬢ときている。 我々としては、仲間の恋心をなんとか実らせてやりたいのだが、名案はないだろうか?」 「あれま、他人の恋人を横取りできないかっていうの? アメリーちゃんたちもけっこう悪ねえ」 と、言いながらもカマチェンコはうーんと考え込むそぶりを見せると、店の奥に向かって叫んだ。 「ジェシカちゃーん! ちょっといいかしら」 「はーい、どうしたの?」 客の陰からよく目立つ黒髪が飛び出して、店内を飛び石を踏むように駆けて来た。彼女は別の男たちの 相手をしていたと見えて衣装が少々乱れているが、走りながら器用に直すとアメリーとカマチェンコをはさんで座った。 そしてカマチェンコからアメリーの同僚の恋についての相談を聞いた。このシエスタの従姉妹は、男女の 恋愛に関しては、そんじょそこらの娘など及びもつかない百戦錬磨の達人なのである。 ジェシカは興味深そうにうなずくと、アメリーの耳元でひそひそととんでもないことをささやいた。 「そういうときはねえ。とにかく既成事実を作っちゃうに限るのよ。お酒飲ませて酔いつぶれさせて、 ベッドに誘い込んだら、あとはもうわかるでしょ?」 「うーむ。やはりその手しかないか。しかし、強引すぎはしないか?」 「いいのよ! こういうのは先にやっちゃったもの勝ちなんだから。その人だって、彼のことを愛してる んでしょう? だったら絶対幸せになれるって! ともかく、子供作っちゃえば、もうこっちのものよ!」 ジェシカは拳でテーブルを強く叩いた。その勢いでグラスの中のワインがこぼれて赤い水溜りを作り、 ナプキンにも赤いしみを作った。アメリーは、その水溜りとしみをしばらくじっと見つめていたが、やがて 決意したように顔を上げた。 「なるほど……なら、しびれ薬も用意したほうがいいかな。よし、皆と検討してみよう。感謝する」 「がんばってね。恋は攻めて攻めまくるのがコツよ」 なにやらぶっそうな気配がひしひしとするが、アメリーは満足げにうなずくと店を出て行った。 見送ると、カマチェンコは尊敬と疑問を半々でジェシカに話しかけた。 「さっすがジェシカちゃん。でも、あれでほんとによかったの?」 「いいのよ。一度しかない人生、思う様に生きればね。年をとってから後悔したって遅いし、恋を押し殺して 生きるなんて、女の幸せ放棄してるも同然じゃない」 「じゃ、ジェシカちゃんはいつ恋するの?」 「んー……あたしを惚れさせる男が現れたらするわ。でも、早売りと安売りはしないつもりだからね。 さっ、お仕事お仕事」 どうやら、妖精を人間界に連れ出す勇者はまだ現れないようである。 次にやって来たのは、フードを目深にかぶった街娘風の女性だった。 「あらん、これはこれはアンリエ……」 カマチェンコが彼女の名前を呼ぼうとしたとき、脇腹にコートの下に隠し持っていた杖が突きつけられていた。 「だめですよ。ここでは街娘のアンさんで通してるんですから」 「あらん、これはまたデンジャラス&バイオレーンス」 笑顔の殺気ほど怖いものはない。異世界の宇宙で星となって輝くのはごめんのカマチェンコは、両手を あげて無条件降伏の姿勢をとった。でも、ただの街娘は絶対に他人に杖を突きつけて相談に来たりしない。 この娘の正体は何者なのであろうか? フードからは、紫色のなめらかな髪と、薄くルージュの塗られた 上品そうな唇がのぞいている。 ついでに、離れた席には少しも笑っていない怖い顔をした女性が数人、こっちを睨んでいる。なんとなく、 前に銃士隊が戦勝パーティをしたときに似た子がいたような気がするけれど、とりあえず他人ということに しておいたほうがよさそうだ。 「こほん、それで今日はわざわざ何用ですの? あなたさまも、今は結婚式の準備で忙しいんではなくって?」 「ですから、スケジュール前倒しにして一気に片付けてきましたの。ですからご心配はまったく無用ですのよ、ほほほ」 上品な微笑みを浮かべるアンさんを愛想笑いで見て、オカマ二人は背筋に寒いものを感じていた。 この人が今こなさなければいけない仕事の量は、平民である自分たちから考えても寸暇を入れぬものだろう。 それを、たった一晩だとはいえ暇を作れるとは、やはりこの人は並ではない。 謎の街娘こと、アンはこほんと可愛らしく咳払いをすると用件を話し始めた。 「実は、わたしの親友に恋人ができたんですの。幼い頃からよく遊んだ仲のよい子でして、私も自分の ことのようにうれしく思ってるんですの」 「あら、それは素敵なことね。わたしたちからもお祝い申し上げますわ」 「ありがとうございます。でも、その子は頑固といいますか、少々真面目すぎまして。彼を狙ってる子は 他にもいるというのに、どうも進まないようですの。まあ傍から見てたらおもしろ……いえいえ、じれったい ものですから。それで、なかなか直接会える立場ではありませんけど、親友として何かしてあげたいなと 思いまして。いてもたってもいられずに、こうして評判のお二人に相談に来たのですわ」 なにか、今日は同じような相談がよく来る気がする。でもまあ、のんびりと恋にうつつを抜かしていられるのも 平和な証拠だ。そのうち侵略するにも都合がいいし、第一……自慢じゃないけど弱い、自分たちミジー星人が 隠れ住むにも平和なほうがいい。 カマチェンコは、うーんと考えるとさっきのジェシカの言葉を、ほとんどそのまま伝えた。 「なるほど……既成事実ですか。それは効果絶大ですことね。よろしい、これはおもしろそ……いいえ、 ためになるお話を聞かせていただきました。きっと、お友達も喜んでくださると思いますわ」 ぱあっと、花のような笑顔を浮かべたアンさんは、カマチェンコの手をとって何度もお礼を述べてくれた。 でも、あるところでふと考え込むと、数秒思案して問題点を提示してきた。 「でも、あの子は本番に弱いから、いざとなったら怖気づいてしまうかも。私がずっとついていてあげるわけにも いきませんし、なにかいい手はありませんか?」 すると、スカロンはふと手をぽんと叩くとジェシカを呼んで言った。 「ジェシカちゃん、あれ、あれまだ持ってる? こないだ不埒な貴族の客から没収したやつ……うん、 じゃあそれ、お客さんにプレゼントしちゃいましょ」 アンさんの手に、紫色の液体が入った小瓶が渡された。瓶の形はハート型で、見るからになんとも いかがわしい雰囲気が漂っている。スカロンは、その瓶の中身についての効能と使用方法を耳打ちし、 それを聞いたアンさんは、最高級のワインで乾杯いたしましょうとオーダーを出してくれた。 「ありがとうございました。さすが評判のお二方ですわ、わたくしの銃し……いえ、お友達のお話を たまたま立ち聞きできて幸いでした」 「うーん、口コミは営業の基本ですからんね。でも、できれば次は杖は置いてきてくださりませ」 「おほほ、考えておきますわ」 街娘のアンさんとやらは、とても平民とは思えない優雅な会釈をして帰っていった。 だがしかし、何か……すさまじく嫌な予感がするけれど、それは多分深酒のせいなのだろう…… 月は天頂に昇りつめ、やがて沈んで見えなくなってもやってくる客足は途切れず、妖精の宴は続く。 そして空が白み始めたころに最後のお客が帰り、夢の世界は朝日の中に溶けて終わった。 「みんなお疲れ様!」 スカロンが店内に集合した全員をねぎらい、妖精たちは一仕事を終えた疲れに身を任せる。 彼女たちの顔は、たくさんチップを稼げてほくほくしているのから、ちょっとしか集まらなくて反省して いるのまで千差万別だ。 むろん、チップの獲得数トップがジェシカなのは言うまでもない。彼女は、集めたチップの少なかった子に、 明日はこうしたらいいよと軽くアドバイスをしたりしている。仲間でも商売上では敵同士だけれど、あくまで それは公平かつ対等に、競争は大いに結構だがつぶしあいはいけない。 ミジー星人の三人組も、ずっと皿洗いと雑用だけさせられていたドルチェンコをのぞいて気持ちのいい 疲れ方をした、さわやかな顔をしている。まったくものすごい適応力のある宇宙人だ。 本当に、このまま魅惑の妖精亭の店員として定住してくれたらみんな助かるだろう。 それなのに、性懲りも無くろくでもないことを企む、あきらめの悪さをもっているから困ったものである。 さて、この宇宙で、もっともしつこい宇宙人とは誰だろうか? ウルトラの戦士たちを苦しめた怪獣や宇宙人は数多い、だがここに長年に渡ってと言葉を付け加えるとどうだろう。 大抵の宇宙人は、一度地球侵略に失敗したら諦めて、二度と地球に姿を見せることはない。 しかし、中にはしぶとく複数回に渡って攻撃を仕掛けてくる宇宙人も存在する。 メフィラス星人やメトロン星人、連合を組んでやってきたザラブ、ガッツ、ナックル、テンペラー星人などがそれだ。 そして、もし才人のいた世界でこの質問をしたとしたら、ほとんどの人は宇宙忍者バルタン星人と答えるだろう。 ウルトラマンの滞在時に総計三回も人々を恐怖に陥らせ、都合二回ウルトラマンと対戦している。 このときまでに彼らは地球人とウルトラ戦士に恨みを固め、ウルトラマンジャックが地球を守っていたころも、 かつて倒されたバルタン星人の息子と名乗るバルタン星人jrがロボット怪獣ビルガモを率いて現れている。 これだけでも計四回、四回も地球攻撃を仕掛けてきた宇宙人は他に存在しない。しかも、これでなお 諦めないバルタン星人はさらに地球の研究を重ね、ウルトラマン80に対して二回も挑戦してきている。 まさに、不屈の闘魂とはバルタン星人のためにある言葉だといっていいだろう。 だが、はるかに時空を超えた世界では、バルタン星人に負けずにしつっこい宇宙人も存在する。 それが、ウルトラマンダイナと戦った知略宇宙人ミジー星人の一派なのである。 トリスタニアを少し離れること数リーグ。 街道から外れて、普段は誰も訪れることのない森の中に、巨大な鉄の巨人が倒れていた。 全高はおおよそ六十メイル、頑強そうな体を持ち、腕には五本の指ではなく、鋭く太い三本の鍵爪がついている。 しかし、その目に光はなく、ぴくりとも動く気配はない。 壊れているのだろうか? いや、それよりもこれは明らかにハルケギニアの産物ではない。そんなものが、 どうして人家からさして離れていないこんな場所に無造作に置かれているのか? その答えは、こいつの 頭のかたすみで、一人気勢をあげているオヤジにあった。 「ふっふふふ! もうすぐだ。もうすぐ、この宇宙最強のロボット怪獣ワンゼットが復活すれば、この星は 我々ミジー星人のものとなるのだ!」 凶悪な侵略宇宙人……といっても考えるまでもないことだが、それはミジー・ドルチェンコだった。 彼は横たわる巨大ロボット、ワンゼットを見上げて高らかに笑っていた。 ワンゼット……それはかつて、ミジー星人たちのいた世界の地球を侵略しようとしたデハドー星人が ウルトラマンダイナを抹殺するために送り込んできたロボット怪獣である。しかし、ダイナの必殺技 レボリュームウェーブで時空のかなたに飛ばされて、ミジー星人たち同様ハルケギニアに漂着していた。 以前ミジー星人たちが企んでいた計画とは、このワンゼットを利用しての侵略攻撃だったのだ。 だが、今のミジー星人たちにはこの巨大なワンゼットを動かす手段がない。しかし、優れた科学力だけは ある彼らは、地道な努力によってワンゼットを復活させようとしていた。驚くべき、その方法とは? 「我が念願の傑作、超小型メカニックモンスター・ぽちガラオンが完成したら、ワンゼットの制御装置として 使用することができる。見ておれよ、おろかな人間どもめ」 なんと、驚いたことに手のひらサイズの超小型ロボットで、ミジー星人はこの巨大ロボットを動かそうとしていた。 そんな無茶な、と言いたくなるところだがさにあらず。実は、これまた何がどうなっているのか、ワンゼットは 頭脳部分にある穴にぽちガラオンを放り込めば、ぽちガラオンのコントローラーで動かせるのである。 もはや科学理論がどうとか考えるだけおかしくなりそうな理不尽さ。でも、動くものは仕方ない。 もしも、ミジー星人たちがワンゼットの起動に成功したとしたら大変だ。こいつは対ウルトラマン用の ロボットであるために、一度はダイナをやっつけたことがあるほどの強さを誇る。ミジー星人の自信も それゆえだ。 危うし、ハルケギニア! ところが…… 三人組の留守中に、彼らの寝床兼アジトの屋根裏部屋に、口元を引きつらせて立つ黒髪の少女と、 十数人の割ぽう着姿の少女たち。 「ほんとにもう、ドルちゃんたちったら散らかすだけ散らかして、このままじゃ天井が抜けちゃうじゃない。 あれだけ言ってもわからないなら実力行使よ! みんな、徹底的にお掃除しちゃいなさい!」 「おおーっ!」 こうして、悪の宇宙人の秘密研究所は壊滅した。 魅惑の妖精亭の看板娘ジェシカ、若干十六歳にてハルケギニアを救う。 トリスタニアは、今日も平和であった。 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔