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628 :いい・・ですか? 1:2005/06/16(木) 16 22 57 ID ??? 「敦賀さん!お願いがあるんですけど・・・。」 ヤ、ヤメテクレ・・潤んだ瞳で俺を見上げながら言わないで・・ 「な、なにかな?」 「敦賀さんちに行っても・・いいですか?」 キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!! ・・ではなくて・・・ 「え?ど、どうして・・かな?」 『あの病気』を自覚して以来、自分の理性に自信のない俺は、 彼女の言葉に動揺してしまう。 情けない・・。 目の前の彼女はというと、なぜか真っ赤になっている。 あれ?いつもと様子が違う・・? 「あの・・言いにくい事なんですけど・・・ 私、自分の体に自信がなくて・・・ だから、その~~~~~ 敦賀さんに・・・・見て・・・もらいたいんです・・」 キョーコは蚊の鳴くような小さな声で答えた。 それでも、蓮にダメージを与えるには充分すぎる内容。 「か・・じ・・・ええ?!」 「あの・・だから、体に自信がないので、敦賀さんに見てもらいたいんです!」 何を言ってるんだ、この子は! 固まる蓮。 切り返す言葉を探していると 「敦賀さんち、ちょっとしたジムみたいなお部屋、あるでしょう? だから・・そこで・・・・」 「・・・そ、そこで・・?」 そこで一体何をしようというのだ、この子は・・・ 俺は期待すべきなのか? てか、いいのか? いや、ダメだろう・・・ 更に、キョーコは続ける 「器具を使って・・・」 「き、器具~?」 もう、ダメだ・・ 完全に蓮の思考回路は停止した。 思考回路が停止し、何を言っても反応しない蓮に気づかず キョーコは続ける 「体を鍛えたいんですよ! 今度の役、ちょっとアクション系で・・。 で、鍛えたくてもホラ!ジムとか行ったらお金かかるじゃないですか? 私、そんなお金持ってないし。 そこで、敦賀さんちのあのジムのお部屋を思い出したんです。 撮影まででいいので使ってもーーーーーーって、あれ? 敦賀さん? 聞いてます? ねぇ、敦賀さーーーーん」
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487 :ラプソディー 1:2005/06/11(土) 23 18 38 ID ??? 気がつくと、その姿を目で追っていた “居るはずなのに”居ないと、その姿を探し 見つけると、無意識に笑っていた 俺は 今は大切な人を作らない そう決めていた それが一番だと思っていた 自分にとって、恋愛は必要なものではないと、そう思っていたのに 君に出会って俺は変わった 出会ってというより、そう 君に再会して・・・ 『最上さん、君 好きな人とか居るの?』 突然の問いに、彼女は目を見開きながら俺のほうを凝視した そして、少し考えこむと 『そういう敦賀さんこそ、好きな人いるんですか?』 答えではなく、逆に聞き返してきた まいったな、今の質問だけでも俺には無意識に出た言葉だったから そんな風に聞き返されると返答に困ってしまう いや、例え用意していた言葉だったとしても困っていたろう 『俺はいいから・・・君、いないの?』 彼女はなんだか不服そうに口を開いた 『いません。・・・・というか、作りません。』 そうなんだ・・と答えようとすると彼女は一言、付け加えた 『・・・・・・・今は・・・・・・・』 意外だった。 最初の言葉は俺が予想していた通りの答え。 不破のことをひきずっている彼女からは、きっとこの答えが出てくるだろうとわかっていた。 意外だったのは、付け加えた言葉 『・・・・・今は・・・・・・?』 『それは、今後作るかもしれないってこと?』 『そうですね、かもしれないって事です。今は、そんなふうに思えないけど、私、ラブミー部になってから、少しずつですけど何かかわってきたんです。』 彼女はまっすぐに俺の目を見て、そう答えた 彼女らしい。 俺は、その答えに満足して自然とかおが綻んでいた そして、彼女のウエストバックから、スタンプとスタンプ帳を取り出し、100点のスタンプを押す 『つ、敦賀さん?どうしたんですか?突然!私、まだお仕事してませんよ?』 俺の行動に驚き、あわてる彼女 『仕事なら、今のがそうだよ。俺の質問に答えてくれたでしょ?』 『そんなの仕事っていいませんよ!』 『黙って受け取る。そんなにいやなら、今からでもマイナス押そうか?』 その一言で、彼女はあわててスタンプ帳を俺からひったくった それじゃ、といって俺は彼女に別れを告げ、タイミングよく現れてくれた社さんの下へ歩き出した 俺の背後で、彼女が呟いたことも知らずに 『ラブミー部になってからというより、あなたに出会ってから・・・なんですけどね・・』
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686 :どうなる!敦賀蓮!:2005/06/19(日) 12 52 12 ID ??? 628さんの作品を読んで思い付きました。 バージョン違いという感じです。 勝手に使ってすみません。 微エロ?会話のみです。いやな方はスルーしてください。 「最上君」 「あっ社長、おはようございます」 「社くんから聞いたけど、君、蓮の家に通ってるんだって?」 「はい」 「君達がそんな仲になるとは思わなかったよ」 「そうですか?あっそうだ、聞いてください! 敦賀さんって私の前だとほんと鬼なんです! あれやれこれやれって、いろいろ言うし それも毎日。だから体力続くか心配で」 「あーーーそう。まぁ蓮も男だからねぇ。 いやだったりつらかったら、はっきり蓮に言うんだよ」 「はい。でも自分のためですし、何より楽しいですから!」 「ーーーーーーーーー」 「社長?社長?社長!」 「あぁ、すまん。君がそう言うならいいが。 そうだ、蓮に男ばかりにまかせちゃいけないよ。 女の方も気をつけないと。自分の体は自分で守る。いいね!」 「はぁ」 「蓮には俺から注意しとくから。じゃあ」 「社長、行っちゃった。それにしても敦賀さんの 演技指導、厳しすぎ!鬼だわ。腹筋、背筋、ストレッチ にジョギング。毎日やるの大変。体力続くかなぁ 俳優って体力勝負なの、知らなかった」 「蓮!ちょっと来い。話がある」
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214 :1/9:2005/05/26(木) 02 47 01 ID ??? スイマセン、荒い文章で書き逃げです。 一応松実家ネタ。 ↓ 最近スケジュールがきつめで疲れていたのだ。 だから、ロケバスに乗って3秒で熟睡してしまって。 宿の事なんて何も確認してなくて。 まさか。ここに来てしまうなんて。 ・・・ショータローのご両親の・・・私が預けられていた、旅館。 どうしよう・・・どの面下げて、ここにいたらいいの・・・ それでもそしらぬフリも出来なかったし、 女将さんは化粧をしていても一目で私が分かったようだ。 見知った仲居さんたちは、全く気付いてなかったみたいなのに・・・ 「女将さん・・・ご無沙汰して本当に申し訳ありませんでした・・・ 私のことが不愉快でしたら、私宿を変えますが・・・」 ・・・俯いてしまった私に女将さんの手が伸びてきた。 ・・・殴られても仕方ないかも・・・ ショータローと勝手に出て行ってから連絡一つもせずに もう何年になるのだろう・・・ 「・・・キョーコちゃん・・・よく元気で・・・無事で・・・」 抱きしめられた暖かさに呆然となっていると、 頬の辺りが濡れてきた。女将さんが小刻みに震えている。 女将さん・・・私にとっては母代わりだった人・・・ 「女将さん・・・ごめんなさい・・・」 「・・・最上さん?」 振り返ると新開監督や敦賀さん、スタッフの人たちが 不思議そうにこちらを見ている。 ・・・長話はしないほうがいい・・・今は。 「女将さん、お言葉に甘えて皆さんと一緒にお世話になります・・・ 後でお邪魔しますから、そのときにでも・・・ね?」 女将さんは黙って頷いてくれた。 夕食後、割り当てられた部屋で今後のことを考えていたら、 敦賀さんが尋ねてきた。・・・来るような気はしていた。 目ざとい人なのだ、この人は・・・ 「・・・どういうことなんだい、って聞いてもいいのかな?」 「・・・ここ、ショータローのご両親の旅館なんです」 「・・・道理で・・・」 「最初は、殴られても仕方ないかも、と思ってたんですけどね。 それ以上にひどい事をしてしまっていたようです・・・」 「・・・それが分る君なら、大丈夫だよ。」 この人には、事情を話してしまう方が早いだろう。 自分も不破尚も過去を公開していないから、 下手に人に話すとまずい事になる。 でも、この人は私と不破の事は最初から知っている。 口の堅い信用できる人だし、誤魔化しも効かない。 最初から巻き込んでしまう方が得策だろう・・・ 私にだけ口の悪い、でも最後には結局親切な尊敬する大先輩。 私はどこかでこの人をひどく信頼していた。 こんこん。 「キョーコちゃん?入るよ?」 「・・・女将さん・・・どうぞ。大将まで・・・お仕事大丈夫なんですか」 「キョーコが帰って来たってのに無視出来るか・・・こちらさんは?」 敦賀さんは二人に軽く目礼した。 「LMEの同僚で敦賀と申します。キョーコさんにはいつもお世話になっています」 「そーかい・・・ちょっとこいつとゆっくり話がしたいんだが、席を外してもらえないか」 大将の申し出に、敦賀さんは意外な言葉を返してきた。 「申し訳ありませんが、それは致しかねます」 「・・・敦賀さん?」 「彼女は今LMEの看板女優の一人です。お二方とは親しい間柄と伺いましたが、 会社の全く把握していない第三者とは、 彼女を一人きりにして接触させる訳にはいきません。ご協力願います」 二人は、こいつは大丈夫なのか?と私に視線で問いかけてくる。 「・・・敦賀さんはショータローの事もご存知ですし、信用できる方です。 外部に話が漏れることはありませんから・・・」 「ああ、アイツの事も知ってるのか。なら、まぁいいか・・・恋人なのか?」 「違いますよ、大将!私誰ともお付き合いなんてしてませんよ」 ふふっと笑うと、女将さんが心配そうに尋ねてきた。 「あれから、ショータローとはどうしてたんだい?」 「アイツ、こちらに連絡よこしてますか?」 「いや、出て行ってからは全然だよ。 でもあの子はすぐにTVとかに出るようになってたから まぁ元気なんだろう、って思ってたけど・・・」 「私、こちらを出て行ってしばらくしてから、ショータローの所を飛び出しちゃったんです。 彼に『お前は家政婦代わり』って言われて、すごくショックで・・・ 今ならあれはそう言われても仕方なかったかも、って思うんですけど、 あの時には私ほんとに子供でしたし、彼しか見えてなかったので・・・ それで見返してやりたい、と思ってLMEに入って、それでまぁ今に至ってまして」 「あの子・・・キョーコちゃんの有難味が分ってなかったのかね・・・ 今は何の付き合いも無いのかい?」 「うーん、仕事でたまに一緒になる位ですね。 携帯位なら知ってますけど・・・今掛けてみましょうか?」 「いいのかい?」 「はい!」 あんまりショータローになんか掛けたくないけど、まぁ今ならいいか。 「・・・ショータロー?今いい?」 『なんだ、お前から掛けてくるなんて初めてだな。なんかあったか?』 「あったって言うか・・・ちょっと待ってね?・・・どうぞ、女将さん」 「・・・このバカ!!!元気なら元気ってだけでも連絡よこしなさいよ!!!」 『?!?お袋?なんでキョーコと一緒に??』 「仕事でこっちに来たついでに寄ってってくれたのよ!」 ・・・あれから全然連絡してない、っていう割には、 女将さんとショータローはなんだか楽しげで賑やかに話している。 親子って、こうなのかな・・・いいな・・・ うらやましいな、と素直に思っていると、 静かに座っていた敦賀さんが訝しそうに口を開いた。 「・・・なんでアイツの携帯なんて知ってるの?」 「えーっと、そのー・・・(麻生さんとか)まぁ色々ありまして・・・ 私からは一度も掛けた事無かったんですけどね。」 「でも、アイツからは掛かってくるんだ?」 ぎ、ぎくぅっ(汗 「んで、君もつい出ちゃう、と」 ううっ・・・(滝汗 じろりと目を細めた敦賀さんに睨まれた。なんか寒いよ~(泣 「意志薄弱だねぇ。昔はあれだけ復讐復讐って騒いでたのに・・・ね?」 「最近割かしどーでもよくなってきたんですよ! おかげさまで仕事が充実しててアイツなんて思い出す暇ないんです! 敦賀さんこそ、昔っから復讐するだなんて莫迦か君は?とか 散々人のこと馬鹿にしてたくせに!」 「・・・復讐?どういうこった?」 しまった!!大将のこと忘れてた・・・ 「いえ、別に大したことじゃ・・・」 「キョーコ、お前に聞いてるんじゃねぇ。 敦賀さんとやら、アンタは事情を知ってるって言ってたな?」 「ええ、そうですね。って言っても俺が知ってるのは多少です。 彼女が高校も行かないで朝から晩まで働いてて それ全部不破君に貢いでたらしいとか、 『地味で色気がない女』って散々馬鹿にしていたらしいとか、 自分が売れてきたら彼女が家を出て行くように仕向けておいて、 そのくせ彼女が芸能界で売れ始めてくると 何かとちょっかい掛けてくるようになったらしい、とか。 折に触れ『キョーコは俺のモノ』って放言していつも彼女と喧嘩してるとか。 俺が知ってるのはこの程度ですよ?」 ・・・敦賀さん。似非紳士スマイル全開で貴方は一体ナニを・・・(滝汗 「・・・そうか」 大将はぽつりとつぶやいた。 「まぁ、お前がショータローと付合いがあろうが無かろうが、 お前も俺らの・・・娘だ。たまには顔を見せろ」 「・・・大将・・・」 「女将、お前のCMを始めて見たときにすごく嬉しそうにしててな。 お前の方が消息が分らなかったから・・・ 元気ならそれでいい。また来い。」 「・・・はい!」 そうしているうちに女将さんとショータローの電話も終わったらしく、 「ここに居るうちはゆっくりしておいきよ?」 と言って、二人は部屋から出て行った。なんか嬉しいな・・・ あんなに暖かく迎えてもらえるなんて思わなかった・・・ 「敦賀さん、お気遣い頂きましてありがとうございました!」 「・・・気にしなくていい。俺が君の様子が気になっただけだから」 大先輩に心配してもらったのがなんだかくすぐったくて 照れ笑いをしていたら。・・・携帯が鳴った。 「?・・・げ」 ショータローだ・・・無視しようっと。 今出たら、また敦賀さんの逆鱗に触れちゃう。 なんで敦賀さんがあんなに怒るのかよく分んないけど・・・ って思ってたら、ついっと携帯を取り上げられた。 ?!敦賀さん?? 『キョーコ、お前そこで何してんだよ!』 「お前は誰だ?キョーコに何か用か?」 『・・・お前こそ誰だよ』 「名乗らないヤツに名乗る必要は無いな」 『いいからキョーコ出せよ』 「今居ないよ。シャワー浴びに行ってる。 ・・・野暮なマネはするなよ・・・?」 ぶちっ。・・・ツーツーツー・・・ 「つっつうううっつ敦賀さん・・・一体今ナニを・・・?」 「ん?何か問題でもあった?」 ・・・敦賀さん、そんな120%似非紳士スマイルって・・・不本意ながら 後からショータローに問い詰められるのはワタシなのですが・・・ 「いや、婚約者とか言ってもよかったんだけど? それはまだ早いでしょう?」 ・・・?!?早いも何もそんな事実は 全く持って綺麗さっぱりナニもございませんデスよね? 「さっき大将と女将さんからも君の事よろしく、って言われたし」 「それは意味が違うでしょーー、よくある社交辞令でしょーが!!」 「・・・多分違うと思うけどね?んじゃ、お休み」 ・・・ショータローの番号は強引に着信拒否に設定させられてしまった・・・ あの人はなぜショータローのことだとやたらと怒りっぽいんだろうか? 変なの。でも、心配されてるのって・・・やっぱり嬉しいな・・・ 「ありがとうございました。お休みなさい、敦賀さん」 あの人が最後に振り返った笑顔は、ひどく甘やかで優しいものだった――…
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685 :レン・蓮・恋!:2005/06/19(日) 08 51 35 ID ??? 「敦賀さん。今話題のレッサーパンダの名前・・・ご存知ですか?」 「・・・え?レッサーパンダ?」 「そう、立ち上がった姿が被り物した人の姿に見えるという・・・」 「ああ、そういえばTVで見たよ。名前は・・・何だったかな?」 「風太君です。レッサー ” パンダ ” なんだから『リンリン』とか『ランラン』とか 『カンカン』とかの名前でも良かったと思うんですよね」 「うーん。俺は名前さえついていればどんなのでも良いと思うけど?」 「じゃあ、レンレンでも構わない訳ですね?(ニヤリW )」 「・・・え・・・?レンレン?・・・レンレンはちょっと・・・」 「でも名前さえついていれば何でもいいって言いましたよ。ね?蓮」 「・・・え・・・?///////」 「くすくす。蓮の照れた顔カワイイ~W」 「・・・キョーコ―――・・・」 「・・・え・・・」 「好きだよ」 「くすっ。私も大好き、蓮!」
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298 :いつか―――・・・1:2005/05/29(日) 11 42 21 ID ??? 眠る彼女の胸元に顔を埋ずめ赤い華を咲かせる。『君は俺だけのもの―――――・・・』 俺は今、想い人である彼女と共にベッドの上に居る。彼女の名前は最上キョーコ。 本来ならば単なる事務所の先輩・後輩という、つまらない関係に属するのだが 今は誰の目から見ても「俺と彼女はそういう関係」として映って見えるに違いない。 どうしてこんな事になったのか―――。時間は数時間前に遡る。 俺は彼女を送る為、下宿先である”だるまや”の近くまで車を走らせた。 「最上さん、着いたよ。」 しかし彼女からの返事は無い。 「・・・・・?」 どうしたのだろうと思い、助手席に座っている彼女の顔を覗きこんでみる。 どうやらグッスリ眠っていて俺の言葉が耳に入らなかったようだ。 彼女を起こす事も考えたのだが、こうも無防備に自分の居る隣りで寝られてしまうと 男として見られていないようで・・・悔しい。、どうしたものか・・?と、しばし考え 俺は『彼女を自分のマンションへ連れて行く』という結論を出した。 その時は純粋に”彼女の驚く顔が見たい”というだけの思いだった。 しかし彼女を自分のベッドに横たえた瞬間、その考えは見事に掻き消されてしまう。 ―――彼女を自分のものにしてしまいたい――― 彼女のブラウスのボタンを少しづつ外していき、その白い肌に赤い印を刻んだ。 俺の想いを知らなかったとはいえ、君は無防備過ぎた。だから君が悪い―――・・・。 俺はいつの間にか彼女に責任を転嫁してしまっている事に気が付いた。 自分の犯してしまった過ちから目を逸らそうとするなんて・・・。 今更気付いても手遅れだとは思ったが、俺は自分の理性を総動員させた。 彼女は未だに夢の中―――。今、俺が味わっている苦痛に全く気が付いていない。 「自業自得・・・だよな」俺は自嘲気味に呟いた。 気を紛らわせる為に、彼女の前髪を弄びながら寝顔を見つめていると ようやく起きる気配を見せてくれた。 「・・・んっ・・?つ・・るがさん?」 寝起きの彼女の姿を見て、俺の理性はまたも崩れ去る。 いつの間にか彼女を自分の腕の中に閉じ込めていた。 「おはよう。最上さん・・」 俺は彼女に軽く口付けをした。慌てふためく彼女の反応を予想していたのだが 寝ぼけているのだろうか?反応が無い。しばらく様子を見ていた俺は、背中に 彼女の腕が廻るのを感じた。 「え―――・・・?」俺は自分にとって都合の良い夢でも見ているのだろうか。 しかし俺にとってはさらなる夢のような出来事が起こる。 「大好き・・・」 確かに彼女はそう呟いた。 寝ぼけた状態での言葉とはいえ、彼女も俺の事を―――・・・? 多少は自惚れてもいいのだろうか・・・? そんな事を考えていると、急に彼女はワナワナと震えだした。 どうやら今度こそ本当に覚醒したらしい。彼女は面白いほど顔面蒼白だ。 「・・・ぷっ・・・///」 彼女があまりにも物凄い顔をしていたので俺は思わず噴出してしまう。 俺のその様子を見た彼女は少々怒ったような顔をしつつも 「敦賀さん・・。この状態は一体・・・?(汗)」と間抜けな事を聞いてきた。 「ん?見た通り抱き合っている状態だよ。他に何かあるとでも?」 自分のしでかした行為は棚上げ状態。 俺の隠している事がバレるのは時間の問題だが、今はそんな事どうでも良い気分だった。 彼女の口から俺の事を好きらしいという言葉が聞けたから。 「本当に何もないですよね?」彼女は必死になって聞いてくる。 そんな彼女の言動に、俺の態度はいつの間にか意地悪なものになっていた。 「予行演習のつもりだったんだけど・・・。いきなり本番でも良かったかな?」 俺の言ったことを理解してくれたらしい彼女。顔が紅いのが見て取れる。 反応は上々。 「好きだよ、最上さん―――・・・」 俺はようやく始めの一歩を踏み出した。 いつか―――近い将来、君が俺のものになってくれる事を願って。 (終)
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519 :518:2005/06/12(日) 22 10 32 ID ??? 「はい、これあげるよ」 いけすかね-ヤローの手から何かがキョーコの手に渡される。 「なんですか?この丁寧にラッピングされた長方形の箱は…?」 「中、開けてみて?」 そいつに促される通りにリボンをほどき丁寧に包装紙を剥がしていくあいかわらず色気のねえキョーコ。 その中から出てきたものは… 「っき、キレ---イッ!!」 憧れのお姫さまを見ているかのように瞳を輝かせるキョーコ。昔っからキラキラしたものに目が無いんだよな。 「気に入ってもらえた?」 「どうしたんですか?このネックレス。しかもこのハート型のは宝石ですよね?」 「ピンクダイアモンドだよ。キョーコちゃんに似合うと思って。」 キョーコちゃんだと?このヤロー。 「こんな高価なもの頂けませんよ-」 「ほら、この前のお弁当のお礼だよ。キョーコちゃんがもらってくれないとごみ箱行きになっちゃうんだけどな」 なに悲しげな顔してるんだよ!!わざとらしいったらありゃしねぇ!! 「そういうことなら…。ありがとうございます。すごく嬉しい」 おい!!おまえも簡単に騙されてんじゃねーー!!そんなんだから俺について東京に来ちまうんだよ!! 「それ貸して?付けてあげるよ」 「やっ…自分で付けますぅ!」 な…なんだよこの甘ったるい会話は!!おいっそんな縁起悪そうなネックレス付けるな!キョーコ!! 「えへっ似合いますか?」 「うん。思ったとおりだ。すごくかわいい。」 そういうとあの男の手がキョーコの胸元で輝くネックレスにのび、そのままキョーコの首筋をつーっと通って顎に軽く触れると二人の顔は少しずつ近付き唇が触れそうに 「だ-------っ!!!なにがすごくかわいいだあのヤローーー!!」 。 俺は大声で叫んだあと我に帰ってまわりを見渡した。祥子さんが心配そうな顔でこっちを見てる。 「しょ…尚?もうすぐリハ始まるけど…大丈夫?」 「あぁ。」 頭がズキズキするぜ。なんであの嫌味な俳優、敦賀蓮とキョーコのラブシーンのことなんか考えなきゃなんねぇんだ。 だいたいあのキョーコを相手にする芸能人がいるかっつ-の。 俺はなぜかもやもやする気分を引きずりながら音楽番組の収録現場に向かった。 ほんとになんだってんだよ。ったく。 その頃キョーコは、というと椅子から落ちた拍子に受けとめようとした蓮に思いっきり抱きしめられてたりしてwww
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32 :マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22 49 49 ID ??? 俺の名前は社 倖一(25) 超有名俳優の敏腕マネージャーである。(又の名をクラッシャー社) 現在、彼女イナイ暦3年である。 え?顔は悪くないのに、何故彼女が居ないかって? 担当している俳優のスケジュールが忙し過ぎるっていうのも一つの要因だけど・・。 最大の原因はコレかな―――――・・・? オペ用手袋を着用しないと機械を破壊してしまう事。 奴ら(←機械)は俺の手に触れただけで、すぐに昇天してしまうんだ。(ひ弱な奴らめ・・) おかげで免許もとれなかったよ(トホホ・・。) 元カノに「倖一さん、車も運転出来ないの~?ダサーイw」とか言われるし。 部屋に入れれば「なんか、電化製品少なすぎ~。っていうか何でTV壊れてるの~?」 と言われる始末。で・・・いつの間にか振られてたって感じ? 女の子には興味あるけど、恋人が欲しいという気持ちは・・・・どうでも良くなったよ。 そ・ん・な・事より! 今、俺が壮絶に気になっている事は、担当している俳優の恋の行方だよ~♪ アイツはあんな恋愛百戦錬磨な顔していながら、超恋愛音痴だからなぁ。 お兄さん、手助けしたくなっちゃうんだよ。 で、今日もお節介かなぁとは思ったけど、彼女に(あ、彼女って言うのはラブミー部員のキョーコちゃんの事ね) 蓮の自宅まで夕食を作りに行ってくれるようお願いしておいたんだ。 今頃、蓮の奴 キョーコちゃんの手料理を食べながら破顔してるんだろうなぁ。 蓮の奴、友達少なそうだから二人の結婚式の友人代表スピーチは俺かもね・・。(←いきなり何を考えてるんろうね、俺) 仲人は社長に決定かな・・。(これは絶対だね) 社 倖一(25) 彼は担当俳優の恋愛を心配するより自分の心配をした方が良い事に 早く気付いたほうがイイ―――・・・。
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135 :松→キョ 許せないCM 1/7:2005/07/03(日) 01 13 05 ID ??? うっとりだな。 やっぱり俺様はカッコいい。 自分の出演する番組を見るのは好きだ。惚れ惚れする。 仕事終わって、家で一人じっくり見る。この時間は最高だ。 なのに、俺様のインタビューを割ってCMが入り込みやがった。 なんだよ。俺様の美しい顔を途切れさせたら、 返って視聴者の反感かってモノ売れねーぞ? と。 画面を見ると、良く知ってる顔がやたら幸せそうな表情で映っていた。 あ~!?キョーコ? 何えらそうにCMなんか出てるんだよ! CMのあいつはプロモのときのような大化けはしていなかった。 垢抜けて可愛くなっているが、ちゃんと俺の知ってるキョーコの顔だ。 は?可愛い? いや、化粧のせいだ、ま、多少だな。多少。うん。 それにしても、この表情。この顔は久しぶりに見たな。 テレビの中のあいつは、それはそれは幸せそうに、スーパーでカゴもって買い物をしていた。 実にキョーコらしい地味な役どころだな、おい。ま、似合ってはいるか。 画面変わって、部屋で電話をかけているキョーコが映る。回想シーン。 甘い男の声が、電話の向こうから聞こえる。 「明日、時間取れそうなんだ。会いに行ってもいいかな?」 「本当?うれしい!」 「君の手料理が食べたいんだ。」 「何がいい?何でも作るよ!」 「君が作ってくれるものなら何でも。だけどデザートは・・・分かってるよね?」 「きゃあんもう!彼ったら」 場面が戻り、やたらデレデレしたキョーコが、スーパーでかごを振り回して照れている。 なんだ、この変なCM? CMのキョーコは浮かれながら、立ち止まり、 「デザートは、・・・これなのね。」と言いながらプッ○ンプリンをかごに入れた。 「デザートはプッ○ンプリン」 うがー!!!!なんだとおおおお!!!! 俺様が食いたくて食いたくてたまらないものを、生意気に宣伝してんじゃねー! プッ○ンプリンかよ!よりによってそれかよ! しかし、地味なCMだよな。こんな地味なCMやって売れんのか? グミコさんよ? しかし、プリン食いてーな。 意外なことに、どうやらCMは評判いいようだ。 世の中分からんもんだ。 どうも一途な女の子っぷりが受けているらしい。 プロモのためのテレビ局廻りの間、スタッフがプリンプリンと話してるのを何度か耳にした。 「いいよなー、あのプリンの子。あんなに幸せそうにご飯作ってくれる彼女ほしいよ」 「だよなー。今時あんな家庭的な子いないよなー。」 「でも、あれ未緒だろ?」 「え!マジか? あー、でもいいよ、あんなに女に思われてみてーよ。」 「お前・・・。 あ、そう言えば、あの声って・・・」 スタッフの横を通り過ぎながら耳をそばだてる。 正直、悪い気はしない。 あのキョーコは間違いなく、俺様を思ってる。俺のモノだ。 あいつ、演技している間中俺のことを考えていたに違いない。 「今日はショーちゃんが帰ってくるかな? ショーちゃんの大好きなプリンを買って帰ろう ショーちゃん大好き。ショーちゃんにご飯作ってあげるの幸せ。」 あれは、絶対、そう思って買い物しているあいつの顔だ。 俺のことを思っている女を見て、他のやつが羨ましがる。 気分いいじゃねーか。 しかし、プリンの話してんだから、買ってくるスタッフとかいないのかよ。 気がきかねーな。あー。あいついなくなって唯一残念なのはプリン食えねーことだよな。 しかしプリン食いてーな。 あいつのCMが流れ出して一ヶ月。話題も聞かなくなった頃、 俺様のファンサイトを見ようと立ち上げたPCで ニャフーの芸能記事に目が止まった。 「プッチンプリンCMのあの声は?」 なんだ? 思わずクリックをする。いや、えっと、手が滑ったんだ。 俺様があいつの事気にするわけないだろうが! 「プッチンプリンCMのあの声は? 話題のプッチンプリンCMの第二段が完成した。 グミコ担当者は「今はまだ内容は言えませんが、次回CMも話題になると思いますよ。 前回、声の登場だけだった京子ちゃんの彼氏がついに登場します。 詳細は見てのお楽しみということで。」とCMの出来にも自信を見せた。 第一弾放映と同時に「あの声は、ひょっとして・・・」とネット等で騒がれ、 グミコにも問い合わせが殺到していたという「彼」の登場。第二段も話題沸騰必至?」 なんだコリャ? あいつ、せっかくCMに映ってても、 声だけしか出られない程度の、売れないどこぞの男の方に話題取られてるのかよ? 情けねーな。ま、キョーコだしな。そんなもんか。 記事には次回作が来週からOAとあるけど、 次回もあいつでるんだろうか?下ろされたりしてないよな? いや、下ろされててもいいんだけどな、別に。 あー、しかし、プリン食いてーな。 やっぱり、うっとりだな。 いつ見ても俺様はカッコいい。 自分の出演する番組を見るのは好きだ。惚れ惚れする。 仕事終わって、家で一人じっくり見る。この時間が最高だ。 なのに、俺様のインタビューを割ってCMが入り込みやがった。 なんだよ、俺様の美しい顔を途切れさせたら、 返って視聴者の反感かってモノ売れねーぞ? と。画面を見ると、よく知った顔がまた映っていた。 あ~?キョーコ? あ、例の新作か? 思わずテレビににじり寄る。 キョーコはエプロン姿。慣れた手つきで料理をしていた。 「久しぶりに彼がくる。好きなものは全部作ってあげるの。大好きな彼だもの」 とろけそうに幸せな顔をして、見事な包丁捌きを見せている。 包丁一本であそこまで見事に花柄にんじんを作れる女子高生ってのはめずらしいんだろうな。 まー、料理はうまいよな、親父の仕込みだもんな。 久しぶりにあいつの手料理食いたい気も、って、いや、しねーよ! 別に食いたくねーって! ピンポーンと音がして、彼女がキラキラと顔を輝かせ、玄関に飛んでいく。 開くドア。彼女が敬うように見つめるその視線の先に―――・・・ がぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!! なんだぁぁぁぁぁあああああああ??????? なんであいつが出てんだよ!名前も言いたくねーやつが恐れ多くもプッ○ンプリンのCMに?! テーブルに並べられた料理を挟んだ二人。 一口目を食べるヤツの顔を、心配そうに手を組んで見つめるキョーコ。 ゆっくり味わってから、にっこり笑うヤツ。 溶け出すように有頂天に微笑むキョーコ。 その笑顔を見て、ヤツがキョーコの頬に手を伸ばし、くちびるを近づけ・・・ うぎゃーーーーー!!!! 何してんだよ、お前ら! と、 くちびるが触れる寸前、巨大プリンが現れて二人を隠した。 どけよ、プリン! お前は好きだ。でも今は引っ込んでろ! 「あまあま、とろとろ。デザートはプッ○ンプリン」 うるせーよ! プリンが消えた画面には、照れたキョーコと男が映っている。 食後に、あーんとプリンを食べさせあっている。 体がわなわな震えてきた。俺の、俺のキョーコを、いや、プリンを。 俺がずっと食いたくてたまらなかったプリンをあいつが食べた。 許せん。俺様のキョ、じゃない、プリンを。 違う。俺はキョーコとヤツがラブラブなので怒ってるんじゃない。 プリンを、ヤツが、俺のプリンを食べたからだ。 ああ、そうだとも。キョーコなんかどうでもいいさ。どうでもいいって。 あああ、もう、さっさと番組始まれよ。テレビは俺様の美しい顔写しておけばいいんだよ! って、なんで連続で同じCMが流れてんだよ?! なんでそんな金持ちのスポンサーなんだよ、グミコ? で、何で俺はまた巨大プリンに怒ってんだよ? 何が確認したいんだ俺さまは? ってか、上手そうにプリンを食ってんじゃねー!!!!!