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【種別】 オールライダー対大ショッカー 登場人物・出演俳優(ゲスト登場人物) 【名前】 月影ノブヒコ 【よみがな】 つきかげ のぶひこ 【キャスト】 大浦龍宇一 【新たな世界】 ディケイドの世界 【登場話】 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 【オールライダー対大ショッカーの物語】 ディケイドの世界にある「門矢家の屋敷」に住む門矢小夜の執事。小夜の身の回りの世話をする白いスーツの男。執事らしく小夜を小夜様、士を士さんと呼ぶ。 その正体は大ショッカーの大幹部・シャドームーン。変身ベルト「シャドーチャージャー」で変身する。「創世王」を名乗り、大首領に君臨する。 【関連するページ】 シャドームーン ディケイドの世界 大浦龍宇一 大首領 門矢士 門矢小夜
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【種別】 オールライダー対大ショッカー 登場人物・出演俳優(ゲスト登場人物) 【名前】 結城丈二 【よみがな】 ゆうき じょうじ 【キャスト】 GACKT 【新たな世界】 ディケイドの世界 【登場話】 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 【オールライダー対大ショッカーの物語】 ディケイドの世界で「ライダーマン」と名乗る謎の青年。大ショッカーに改造され、右腕がロケットアームに変型しこれを武器とする。かつては大ショッカーの一員であったが、今は大首領に改造され命を狙われたことで復讐を誓う。投げキッスをするお茶目な面もある。 落ち込む門矢士を奮起し戦いに向かわせる。 【オリジナルのV3のの物語】 ライダーマンに変身する青年。22歳。昭和25年11月3日生まれ。 幼少時に父親を失い、母親とともに貧しい少年時代を過ごし、そのために学業が優秀ながらも進学の叶わなかった彼に秘密結社デストロンが声をかけ、科学者として育てる。孤児になったところをデストロンに引き取られたという設定もある。そして、デストロンの優秀な科学者となり次期幹部候補にまで昇格。 それに嫉妬したヨロイ元帥によって裏切り者に仕立て上げられ硫酸のプールで右腕を失う。その後、仲間の科学者の片桐次郎らの手引きで右腕を改造手術後脱走。 仮面ライダーV3=風見志郎に対しても敵意を抱いていたがしだいに協力して戦うようになる。 第51話で自分がデストロン首領に利用されていたに過ぎないことを知った後、東京へ向けて発射されようとしているデストロンのプルトンロケットに乗りこみ、安全圏で爆破し死亡したと思われた。その際、風見志郎によって「仮面ライダー4号」の名を与えられた。だが、死んだはずの彼はタヒチで生き延びていたことがその後明らかになる。 【関連するページ】 GACKT ディケイドの世界 ライダーマン
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【種別】 怪人 平成仮面ライダーシリーズ 仮面ライダーキバ(平成第9作) 【名前】 キバット族 【よみがな】 きぼっとぞく 【9つの世界】 キバの世界 【新たな世界】 ネガの世界 ライダー大戦の世界 【登場話】 第4話以降 仮面ライダーキバの物語に登場するモンスターの種族。13ある魔族の1種。ファンガイアとキバット族以外の12の種族はファンガイア(13ある魔族の頂点に君臨する最強の種族)により、既に絶滅の危機に追い込まれている状態にあるが、魔皇力の制御に優れている事からファンガイアの王の鎧とも関連する存在であるため、未来(2030年)でもその生き残りが確認されている。劇場版「魔界城の王」では、彼らに似たコウモリ型ロボットが登場する。 モチーフは、全員コウモリである。 キバーラ以外はいずれも仮面ライダーの変身ツールである。 【キバット族】 名前 オリジナル登場話 ディケイド登場話 備考 キバーラ 未登場 第3話~第31話 ディケイドオリジナルのキバット族。 キバットバットⅢ世 全ての話数に登場 第4話、第5話、第30話、第31話 仮面ライダーキバへの変身アイテム。 キバットバットⅡ世 第38話~第48話 第20話、第21話 仮面ライダーダークキバへの変身アイテム。 キバットバットⅣ世 第48話 未登場 2030年の仮面ライダーキバへの変身アイテム。ディケイド未登場。 【コウモリ型ロボット】 名前 オリジナル登場話 ディケイド登場話 備考 アークキバット 劇場版 未登場 仮面ライダーアークへの変身アイテム。ディケイド未登場。 レイキバット 劇場版 未登場 仮面ライダーレイへの変身アイテム。ディケイド未登場。 メカキバット 劇場版 未登場 アークキバットの真の姿。ディケイド未登場。 【関連するページ】 MOVIE大戦2010 登場人物・出演俳優 キバの世界 キバットバットⅡ世 キバットバットⅢ世 キバーラ ファンガイア 仮面ライダーキバーラ 怪人 第11話 第18話 第26話 第28話 第3話 第3話登場怪人 第5話 第5話登場怪人 第6話 第6話登場怪人 第7話 第7話登場怪人 第8話登場怪人
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【ライダー名】 仮面ライダー響鬼 【読み方】 かめんらいだーひびき 【変身者】 ヒビキ、安達明日夢(響鬼)ヒビキ→アスム(ディケイド)桐矢京介(ジオウ) 【スペック】 パンチ力:最大5333貫(約20t)キック力:最大10666貫(約40t)ジャンプ力:ひと跳び41間(約75m)走力:100m(1町)を3秒 【強化フォーム】 仮面ライダー響鬼紅 【最強フォーム】 仮面ライダー装甲響鬼 【声/俳優】 細川茂樹、栩原楽人(響鬼)デビット伊東→小清水一揮(ディケイド)石川英郎(声)中村優一(ジオウ) 【スーツ】 伊藤慎 など 【登場作品】 仮面ライダー響鬼(2005年)仮面ライダーディケイド(2009年)仮面ライダージオウ(2019年)劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年) 【初登場話】 第1話「響く鬼」(響鬼)第18話「サボる響鬼」(ディケイド)EP34「2019 ヘイセイのオニ、レイワのオニ」(ジオウ) 【詳細】 極限まで肉体を鍛え上げた者が「変身音叉・音角」を使用し変身する烈火の戦士。 変身者は「ヒビキ」。 燃え上がる炎をまとい、音撃棒と音撃鼓を使った「太鼓」を最も得意とする。 鬼の中でもベテランであり、多くの魔化魍に対抗する技術を持つ他、太鼓以外の音撃もひと通り収めている。 【各部機能】 普段は隠れている口腔部を露出することで、炎を吐き出す「鬼幻術・鬼火」を発動する。 拳を握り込み、4箇所の拳骨を突出させ敵を切り裂く「鬼闘術・鬼爪」を行使できる。 多少の傷であれば、その部位に気を込めて回復することができる。 以上の能力は変身者が常人離れした鍛錬を積み重ねた結果として身につけた能力であり、響鬼に変身するだけで使用できるものではない。 専用武器は太鼓型の「音撃鼓・火炎鼓」とバチの「音撃棒・烈火」。 普段、ベルトのバックルにあたる部分に音撃鼓が収められており、変身者から見て右に変身音叉・音角、左にディスクアニマル(基本3枚)背部に音撃棒・烈火を収納している。 必殺技は「音撃打・火炎連打の型」など。多数必殺の技を習得している。 『仮面ライダーディケイド』では音撃道・響鬼流の師範「ヒビキ」が変身者だったが、ヒビキは己を鍛え続ける中で鬼に心を奪われ「魔化魍 牛鬼」へと変貌してしまった。海東の助力を受けた弟子の「アスム」が変身した響鬼によって倒される。 『仮面ライダージオウ』では桐矢京介が響鬼ライドウォッチの力で変身した「鬼」の1人。 『ディケイド』のように弟子が力を受け継ぐ形となった。 『平成ジェネレーションズForever』では名称不明のライダーキックを披露した。 【劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer】 複数のカッシーンやクォーツァー3大ライダーと戦い、大詰めでは装甲声刃を使って装甲響鬼となった。
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【種別】 オールライダー対大ショッカー 登場人物・出演俳優(ゲスト登場人物) 【名前】 門矢小夜 【よみがな】 かどや さよ 【キャスト】 荒井萌 【新たな世界】 ディケイドの世界 【登場話】 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 【オールライダー対大ショッカーの物語】 ディケイドの世界にある門矢家の屋敷に住む門矢士の5歳年下の妹。1年前に失踪した愛する兄との再会を心待ちにしていた。趣味はピアノ。10年前に両親を亡くした。月影ノブヒコという男が執事として彼女の世話をしている。次元の扉を開く能力がある。 そのもう一つの姿は大ショッカーの大幹部・大神官ビシュム。胸のペンダント「地の石」を持つ。自分を置いて出て行った兄を心底で恨んでいる部分を月影ノブヒコに突かれて利用されて変身する。 【関連するページ】 5歳の小夜 シャドームーン ディケイドの世界 大神官ビシュム 月影ノブヒコ
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9つの世界で士が必要とされている役割と士の撮影する「一枚の写真」の関連を整理してみた クウガの世界(巡査、警察官)警察官としてグロンギの事件に介入する。未確認生命体対策班に入り込み、当時情報すら少ない現場でゲゲルの殺人ゲームの法則を伝える。後にユウスケの大切な人の八代の命を奪うという大きな代償になるが、八代が死の直前に残した誰かの笑顔のために戦ってほしいという言葉にユウスケの浮ついた気持ちで変身して戦うという姿勢を変化させる事になり、士と共に世界の皆の笑顔のために戦う事を決意する。この変化と共にクウガのカードが復活する。この世界の士の写真は「八代とユウスケの笑顔」士がクウガの世界で思い出さなければならない事は笑顔であると感じる。 アギトの世界(郵便配達)転居先不明の芦河ショウイチあての手紙を届け、化け物になってしまい大切な人に迷惑をかけまいと逃げ続けるショウイチと接触する。そして逃げ続ける理由を理解した上でショウイチを守る事になる。アギトの力の覚醒の手助けをしてアギトの世界を守るライダーにした。人間は様々な間違いをして成長する。その間違いにも理由がある。誰もが間違いを犯すのが人間。このことでアギトのカードが復活をはたす。この世界の士の写真は「失敗をして成長した2人の男」 龍騎の世界(弁護士)光夏海が容疑をかけられた事件のライダー裁判で夏海の弁護士を担当。ライダーバトルに介入。参加者の龍騎と共にバトル参加者の中にいた真犯人を探し出す。士がやることへのユウスケのサポートと、レンの仕事とシンジの連携で真犯人が見つかりシンジと士は共に最高のパートナーが誰であるのかを認識する。このことで龍騎のカードが復活をはたす。この世界の士の写真は「最高のチーム」 555の世界(高校生)高校生として学園に潜入。学園内でおきているオルフェノクの事件をさぐる。人間とオルフェノクの認識のズレがそれぞれの戦いであったが、そんな小さい事の争いよりオルフェノクであろうがなんであろうが運命を受け入れ小さい事でも自分の中の大切な事を守り通すという事で555のカードが復活をはたす。この世界の士の写真は「受け入れた運命という未来を歩む2人」 ブレイドの世界(コック)社長の能力主義に立ち向かう。食堂での格差を撤廃し奇抜なアイディアで黒字に転換。エースというポジションにこだわったカズマの本当にしなければならない事を社員食堂の上司として諭す。そして会社という組織の中で決められてしまった範囲からの呪縛から抜け出し自分だけでなく助け合いながら進化してゆく事を働きながら吸収し学ぶ事に気がつく。このことでブレイドのカードが復活をはたす。この世界の士の写真は「仕事をしながら仲間を助け進化し合う事で得た笑顔」 響鬼の世界(大師匠)三つの流派に分裂した音撃道の戦士達を、彼らの大師匠として導いていく。イブキ流とザンキ流はその覇を競っていがみあい、ヒビキ流の後継者ヒビキは牛鬼の存在からアスムを巻き込ませまいと彼を遠ざけ、弟子達は不安、不満を募らせていた。士や大樹は彼らに助言を与え、弟子達は免許皆伝を得て新世代の音撃戦士となり、その力を結集させて再び音撃道を一つに戻した。このことで響鬼のカードが復活を果たす。この世界の士の写真は「師匠の魂を受け継ぐ弟子」 カブトの世界(ZECT隊員)ZECT隊員の姿になりこの世界での地球人に擬態するワームを倒す事になる。しかしワームに擬態された者の中には擬態前の人間の記憶が残っており、本人も気が付かないまま日常を送っている者も中にはいる。ワームの擬態が人間社会に広まる中、ワームを撃退しなければならないと考える大きな力と、人それぞれが抱える小さな感情だが大きな決意で守る事を選択したソウジの救いようのない悲しみと家族という絆を理解する。このことでカブトのカードが復活を果たす。この世界の士の写真は「家族の見えない絆。しかし、いつもそばにいる」 電王の世界(旅人)デンライナーに乗り込み、時間の旅をしなければならない。この世界では実体を失ったイマジン「モモタロス」を中心に「自分を失ってしまう恐れ」と夏海が見た「夢」と電王の世界の「崩壊」が主な事件となっている。自分のあやふやな記憶と過度の苛立ちに恐れ、事件の元凶であるイマジン・アリゲーターイマジンとの激戦の中、「他人が作り出したイメージでも自分は自分だ」とモモタロスに諭す士。自分の「名前」を呼ばれ、全てを取り戻したモモタロス。このことで電王のカードが復活を果たす。この世界の士の写真は「他人が描いた姿でも自分はそこに存在する」 キバの世界(バイオリニスト)ファンガイアと人間のハーフであるワタルが本能に目覚める事に悩んでいた。後に判明するビートルファンガイアの正体であるワタルの父が、共存の道を歩んだ、次期の王のワタルが悩む大きな壁との決着のためのきっかけをバイオリンを演奏することで作る。ワタルと父との選ぶには難しい運命を後押しすることになる。人間とファンガイアの共存のためにワタルが王になる事の大きな壁を崩す手助けをバイオリンを演奏する事で決断させる。ワタルが王への自覚を取り戻したことでキバのカードが復活する。この世界の士の写真は「かなう事がなかった父と子のバイオリンの演奏」 01 門矢士のあやふやになっている記憶とそれ以前。 02 カードの機能がなぜ失効しているのか? 03 夏海が見る同じ夢 04 なぜディケイドが破壊者なのか?士の記憶が定かでないのは何のせい? 05 へたくそな写真 06 9つの世界で我々の知らない平成ライダーの物語と大きく異なる世界観 07 9つの世界で士が必要とされている役割と士の撮影する「一枚の写真」の関連を整理してみた 08 謎のライダー海東大樹との関係 09 鳴滝さん語録をまとめてみた (手探り状態で作成中。) 第1話から現在進行中で放映されている劇中で語られている部分やセリフからこのリストは作成されています。 まだ、劇中で語られていない部分がここに記載されている内容に影響する場合があります。 新たな謎が増える可能性もあります。現在(第21話)まで放映されたところまで記入中。 物語は半年間(全30本)を通して進行。物語は第2クールが始まりました。起承転結で4つに分けたうちの一つ承の句で、物語は結末へ向けて動き出します。物語は9つの世界の旅を終え、新たな世界に入り10コ目の世界の旅に入り現在、新たな謎を巻き起こし次の世界へ。現在「ネガの世界」の旅を終え11番目の謎の異世界への旅が始まってしまいました。 全30話で終了予定。この30本という本数にどんな意味があるのかは不明。夏に劇場版が公開予定。2009年08月08日に劇場版が公開します。TVシリーズはちょうど終盤あたりになります。 05月01日から夏の劇場版 「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」の情報が公開されました。公開は2009年08月08日(土)昭和の初代仮面ライダーから平成シリーズの最新作であるディケイドまでの主役の仮面ライダーと敵の幹部クラスの怪人が登場する。2009年06月21日に第109回全米オープンゴルフ放送予定で放送休止が1回だけであれば、2009年08月23日が第30話目になる。第1話から第3話を田崎竜太監督が担当しているため、現在のローテーションで一人の監督が2話持ちで行われたならば、最終章は一人の監督が3話持ちになる。
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全知全能の神が生み出す、アンノウンハンド。 数え切れないほどの異世界宇宙より集められた、あらゆる悪意が蠢いている空間。 時に誰かを欺き、時に誰かを滅ぼした者達。 自我を持たずに己の本能のまま、破壊を繰り返した邪悪。 悪質な陰謀によって、多くの希望を踏みにじった邪悪。 古今東西、長きに渡って存在し続けた悪が、この宇宙全てを埋め尽くしていた。 その闇の中で、一つの悪意が立っている。 腰にまで伸びた紫色の長髪、植物の蔦を思わせるような髪留め、雪よりも白い肌、蛇の如く鋭い瞳、二メートルにも届きそうな細い巨体、それを包む黄緑と黒と金と白の四色を基調としたローブ。 元は管理国家ラビリンス総統、国家管理コンピューターメビウスが球根植物のDNAより生み出した生命体。 北 那由他という偽りの名前を持つ、アンノウンハンドによって再び命を得たラビリンス最高幹部、ノーザ。 彼女は、目の前のモニター画面を見つめていた。 そこに映し出されているのは、アンノウンハンドの生み出した悪意とそれに抗う者達の戦い。 アルハザードに送り込んだ同胞達と、進入した無粋者達。 別の異世界宇宙に進撃した悪意達と、それに立ち向かう者達。 この宇宙に潜り込んだ、一人の『ウルトラマン』。 「フフフッ……揃いも揃って無駄な事を」 戦いが映し出されたモニターを見ながら、ノーザは嘲笑を浮かべる。 ここは決して戦いの影響を受けない、絶対なる神の加護を受けた暗黒。 何者も入る事は出来ないし、何者にも壊す事が出来ない。 そんな場所で眺められる、愚か者達が潰れる様。 出撃命令がまだ出ていないため、この至福の時間を堪能出来る。 今は足掻いているが、いつまでそれが持つか。 そして、奴らに守られているだけの人間達はどんな絶望を見せるか。 人の不幸は蜜の味。 それを考えただけでも、ノーザの感情は高ぶっていた。 「キュアピーチ……果たしてどこまで持つかしらね」 冷たい瞳の先にある物。 ダークザギによって新たな命を与えられた前から、数え切れないほど煮え湯を飲まされた相手。 幾度となく、ラビリンスの邪魔をしてきたキュアピーチ。 『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』やディバイダー保有者と共に、このアルハザードに乗り込んできた。 恐らく、今度も邪魔をするつもりだろうが、無駄な事。 アルハザードには、究極の闇が向かったのだから。 「彼は本当に暴れ出したら、手を付けられないのだから……怖い怖い」 モニターに映る者達に向けられた、ノーザの嘲笑。 しかし、それは決して全てが冗談などではなかった。 彼女自身、送り込まれた究極の闇には、少なからず畏怖を感じている。 創造主が闇より作り出した、グロンギの王。 聞いた話によると、彼は元々の世界では数多くの命を奪っていたらしい。 人間だろうと同族だろうと、一切の区別をせず。 ラビリンスにもそのような人材がいれば、FUKOを一瞬で貯める事が出来たかもしれない。 だが、問題は彼の素性だ。 あのような存在を抱えて集団行動など、出来るわけがない。 最もそんな事を、考える必要など無いが。 「光栄に思いなさい、キュアピーチ……偉大なるダークザギ様の生け贄に、貴方達が選ばれたのだから」 宇宙を支配するアンノウンハンドの如く、暗くて冷たい声。 そして、残酷に笑う。 ノーザが浮かべる笑みに、人間味と言った物は一片たりとも感じられない。 魔女の唇は、刃物のように鋭く曲がっていた。 『仮面ライダー』達に脅威を振るった怪人達の中でも、究極と呼ばれる白きグロンギ。 闇の中で浮かぶモニターには、魔神がアルハザードに向かっている様子が映し出されていた。 「はああぁぁぁぁぁっ!」 「ウラアァァァァァッ!」 闇の中で響き渡る、二つの咆吼。 振るわれる、武器が握られた二つの腕。 激突する刃。 甲高く鳴り響いた、金属音。 僅かに飛び散る、火花。 果てしない闇が広がるアルハザードでは、未だに戦いが続いている。 別の宇宙に進行しようとする悪意と、それを食い止めようとする者達の激戦が。 「だあっ!」 「オラアッ!」 ディケイドとビルゲニアの、叫びが重なる。 その瞬間、互いの得物が激突した。 ディケイドが片手で持つ、ライドブッカー。 ビルゲニアの両手に握られた、ディバイダー928とビルセイバー。 神速の勢いで振るわれる全てが、闇を切り裂きながら、互いの敵に迫る。 しかし、一つたりとも相手に衝突する事はない。 異世界を生きる仮面ライダーの力が込められた剣。 世界を殺す毒と称された剣。 ガイアメモリの力によって生み出された剣。 全てが両者の間で、衝突するだけに終わってしまう。 されど彼らは、止まらなかった。 形状の違う双剣を振るって、ビルゲニアは敵を両断しようとする。 だが、ディケイドは後ろに飛んで空振らせた。 そこから反撃の一撃を、横に振るう。 次の瞬間、ビルゲニアは魔剣でそれを弾いた。 続くように、ディバイダー928の刃先を素早く突き出す。 迫り来る銀色の刃を前に、ディケイドは微かに身体を横へずらした。 結果、ディヴァインアーマーの肩部を掠るだけになる。 直後、ビルゲニアは硬直した。 ほんの一瞬の隙を、ディケイドが見逃す事はない。 彼はライドブッカーを握り締めて、素早く振るった。 「ウグッ!?」 右斜め上に、ビルゲニアの胸板に傷が刻まれる。 衝撃は鎧の下にも伝わり、微かな火花を飛び散らせた。 敵の動きが止まったのを見て、ディケイドは追撃を加えようとする。 しかし、ライドブッカーはビルセイバーによって阻まれた。 そこからビルゲニアは、背後に飛んで距離を取る。 離れた矢先に、ディバイダー928の銃口をディケイドに向けた。 銃剣を握る右腕に、魔力を込める。 そのまま力強く、引き金を引いた。 すると甲高い銃声と共に、魔力で構成された弾丸が発射される。 闇を切り裂きながら、高速の勢いでディケイドに向かった。 だが着弾する直前、彼は素早く横に跳躍する。 それによって回避に成功し、弾丸はディケイドの脇を通り過ぎて、地面に激突。 爆音と衝撃が発生して、辺りが震えた。 それに構うことはせずに、ディケイドは敵を睨み付ける。 対するビルゲニアは、笑みを浮かべていた。 血に飢えた魔獣のような狂気を、瞳に込めて。 「ハッハッハッハッハァッ! 面白いな『仮面ライダー』!」 「そうかよ!」 凶暴な笑い声を吹き飛ばすように、ディケイドは一喝した。 彼の反応に満足して、ビルゲニアの感情は高ぶっていく。 そして、地面を勢いよく両足で蹴った。 常軌を逸した速度で、ディケイドに迫っていく。 目前にまで迫った瞬間、ビルセイバーが振るわれた。 鋭い刃を立ち向かうために、ディケイドもライドブッカーを掲げる。 激突して、刃は甲高い音を鳴らした。 力の拮抗が始まるも、次第にディケイドは押されていく。 純粋な腕力では、ビルゲニアの方に分があった為。 それでもディケイドは、何としてでも押し返そうとしていた。 必死に藻掻く彼の姿を嘲笑いながら、ビルゲニアは隙となった脇腹を見つめる。 そこを目がけてもう片方の腕に握った、ディバイダー928を振るった。 ディケイドにそれを避ける手だてはない。 魔師殺しは容赦なく、彼に新たな傷を刻んだ。 「ぐあっ!?」 衝撃と痛みが走り、ディケイドの身体は揺らぐ。 ビルゲニアは体勢が崩れた彼の腹部に、鋭い蹴りを放った。 不安定な所に重い右足を受けた事で、ディケイドは悲鳴と共に吹き飛ばされていく。 そのまま地面に叩き付けられて転がるが、すぐに起きあがった。 そして、ビルゲニアを見据える。 一瞬の時間が経過した後、ディケイドは地面を蹴って特攻した。 「アアアアアアアアッ!」 疾走と共に、腹の底から咆吼を発する。 シンケンレッドは携える刀を、全力で振るった。 大気を切り裂きながら、輝く刃はムシバーンに向かう。 しかし、それは呆気なく弾かれた。 ムシバーンが振るった得物によって。 激突の瞬間、まるで電流が流れたような振動が、シンケンマルを通じて両腕に流れる。 すると、衝撃によってシンケンレッドの動きが止まった。 それを見て隙が出来たとムシバーンは確信し、邪悪な笑みを作る。 「デアアァァァッ!」 そして力のまま、エネルギーの剣を振るい続けた。 神速の勢いで次々と繰り出される、重い斬撃。 迫り来る刃にシンケンレッドは対抗するが、捌ききれない。 少しの回避を成功しただけで、ほとんどが彼の身体を切り刻んでいった。 赤い衣から、次々と火花が飛び散る。 全身に激痛が生じるが、歯を食いしばって堪えた。 反撃のためにシンケンレッドは、刀を強く握り締める。 彼は勢いよく、シンケンマルを振るった。 すると二つの刃は激突し、シンケンレッドとムシバーンは衝撃で後退する。 彼らに、僅かながらの距離が開いた。 「ッ!?」 その直後、一本の刃が高速で接近してくる。 振り向きながら、シンケンレッドは両腕を掲げた。 シンケンマルと襲いかかった剣による、激突音が響く。 彼の目前には、ガオウがいた。 幾つもの棘が突き出た刃、ガオウガッシャーを持って。 輝きを放ちながら、二つの武器は互いに軋む。 互いが互いを突き飛ばそうと、力比べを行っていた。 「オラアッ!」 しかし、拮抗はすぐに終わる。 ガオウが力を込めて、両腕を前に突き出したため。 その勢いに負けてしまい、シンケンレッドは後ろに蹌踉めいてしまう。 それが決定的な、隙となってしまった。 がら空きとなったシンケンレッドの身体を目がけて、ガオウは剣を振るう。 ガオウガッシャーは凄まじい勢いで、彼の身体を切り裂いた。 ムシバーンに負わされた傷の上に、更にダメージが溜まる。 されどシンケンレッドは、何とかシンケンマルを横薙ぎに振るった。 それによりガオウガッシャーと激突して、勢いを一旦止める事に成功。 距離を取るために、シンケンレッドは一旦背後に飛んだ。 「フン、この程度か? 『スーパー戦隊』!」 「こっちは全然食い足りねえぞ? 少しは真面目にやれ」 ムシバーンとガオウは、それぞれ涼しい笑みを浮かべる。 一方でシンケンレッドは、マスクの下で脂汗を流しながら、シンケンマルを握った。 目の前に立つ奴らは、強い。 恐らく、血祭ドウコクや脂目マンプクのような強豪とも、それぞれ単体で互角に渡り合える。 それほどの力量が、感じられた。 事実、彼の推測は正しい。 ムシバーンはかつて、五人のプリキュアとミルキィローズを相手にしても、有利に戦えていた程の強さを持つ。 ガオウもまた、四人の電王やゼロノスと同時に戦っても、圧倒していた。 最も彼がそれを知る事はないし、知ったところで意味はない。 (とんでもない化け物だな……だが、引くわけにはいかない!) ムシバーンとガオウに脅威を感じるも、シンケンレッドは自身にそう言い聞かせる。 今までどんな敵が現れようとも、家臣と共に打ち破ってきた。 同じように今回も、異世界に生きる者達と共に、外道どもを斬る。 それだけだ。 両脇を締めながらシンケンレッドは、闇より生まれし悪魔達を睨む。 暗闇の中では、鋭い殺気が激突していた。 その刹那。 『KAMEN RIDE DEN-O』 『KAMEN RIDE NEGA DEN-O』 シンケンレッドの耳に、二つの電子音声が響き渡る。 振り向くと、戦いの場に新たなる戦士が姿を現していた。 ディエンドライバーの力によって呼び出された、二人の仮面ライダー。 一人は、時の運行を守り続けた戦士、仮面ライダー電王 ソードフォーム。 もう一人は、電王とよく似た姿を持つ紫色の戦士、仮面ライダーネガ電王。 「よくわからねえけど、何だか面白そうじゃねえか! 行くぜ行くぜ行くぜえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 「俺の強さは、別格だ!」 方や大きく吼え、方や静かに呟く。 二人は剣を構えながら、ムシバーンとガオウに突っ込んでいった。 本来生きる電王の世界ならば、彼らは敵同士。 しかし今は、同じように肩を並べて戦う意志を持っていた。 だが、電王とネガ電王の間に、絆といった繋がりがあるかどうかは定かではない。 「フン……」 「ハッ、あの時の奴か…………面白え!」 ムシバーンは、ネガ電王を冷めた視線で見つめながら。 ガオウは、かつての自分を葬った電王を見たことで、仮面したで歓喜の笑みを浮かべながら。 迫りくる刃を自身の得物で防いだ。 唐突に乱入してきた二人の仮面ライダーを見て、シンケンレッドはマスクの下で呆けた表情を浮かべる。 そんな彼の元に、ディエンドは近づいた。 「お前……」 「助っ人参上……って所かな」 隣に現れた男に、シンケンレッドは目を向ける。 仮面の下では、してやったりと言うような表情を浮かべているのは、容易に想像できた。 そのままディエンドは、二人の電王についていくように、ムシバーンとガオウに向かっていく。 少し進むと、振り向いた。 「何をしてるんだい、殿様? 早くあいつらを倒さないと駄目なんじゃないのかな?」 「…………そうだったな」 そう呟くと、シンケンレッドもまた走り出す。 今は奴の真意など、考えたところで仕方がない。 ディエンドが胡散臭いのは事実だったが、少なくとも裏切ることはしないはずだ。 あいつは、海東大樹は士達の仲間なのだから。 「フンッ!」 「くっ!」 弾丸の如き勢いで放たれたガドルの拳を、キュアピーチは真横に飛んで避ける。 しかし、異形の攻撃は止まらない。 ガドルは矢継ぎ早に、四肢をフル活用して攻撃を放った。 打撃、蹴撃、手刀、正拳、掌底。 グロンギの発達した身体能力による、凄まじい打撃。 だがキュアピーチはそれら全てを見切って、回避し続けた。 彼女もまた、プリキュアが持つ身体能力を余すことなく使っている。 一瞬でも気を抜いてしまえば、攻撃を受けてもおかしくない。 「ダアッ!」 やがてガドルは、左足を用いて上段回し蹴りを繰り出す。 対するキュアピーチは、左腕を掲げてそれを防いだ。 直後、重い衝突音が響いて、大気が振動する。 キュアピーチは腕に衝撃を感じて、両目を見開いた。 されど、歯を食いしばって激痛に耐える。 そこから彼女は腕に力を込めて、ガドルの足を押し返した。 敵が蹌踉めく一方で、キュアピーチは腰を深く落とす。 「はあっ!」 そのままガドルの胸板を目がけて、右腕で正拳突きを放った。 キュアピーチの拳は鍛え抜かれた肉体に、勢いよく突き刺さる。 打撃音が響くが、ガドルは僅かにしか揺らがない。 いくらキュアピーチが高い攻撃力を持とうとも、相手は「ゴ」に属する集団の中でもトップの実力者。 屈強たるガドルの肉体に、ダメージを負わせる事は出来ない。 「だあああぁぁぁぁっ!」 しかしそれでもキュアピーチは、攻撃を止めなかった。 叫び声と共に、再び拳を放つ。 胸、肩、腹と身体の各部に目がけて、連続攻撃を繰り出した。 無論、ガドルも黙って受けるわけではない。 拳が来れば、それを掌で受け止めて反撃する。 蹴りが来れば、同じように蹴りを放って弾き返す。 肘打ちが来れば、体勢をずらして避ける。 キュアピーチの一撃全てを、確実に捌いていた。 かなりの素早さだが、まるで重くない。 どれだけキュアピーチが速度を上回ろうとも、純粋な腕力はガドルに分があった。 加えて、この世界は敵地であるアルハザード。 よってこの打ち合いで、キュアピーチは次第に不利へ追い込まれていく事となった。 それでも彼女は、この状況を甘んじて受け入れるつもりはない。 ガドルの拳が、大気を振るわせながら迫る。 それに対し、キュアピーチは横に飛んで、相手の脇に回り込みながら回避。 「やあっ!」 勢いを保ったまま、彼女は全身を大きく捻って蹴りを放った。 しなやかな足は、ガドルの脇腹に勢いよく叩き込まれる。 それによって、微かに蹌踉めきながら後退するも、すぐに立て直した。 一方でキュアピーチは、右足を地面に付ける。 目の前の怪物は強い。でも、例え一人でも立ち止まるのは駄目だ。 ガドルに対して抱いた戦慄を、キュアピーチは振り払う。 しかし一方で、灰色に染まった巨大な爪が、勢いよく接近していた。 「くっ!」 ドラゴンオルフェノクが、視界の外から襲いかかってくる。 キュアピーチは咄嗟に振り向いて、後ろに飛んだ。 その俊敏な反応により、ドラゴンオルフェノクの爪は空を切る。 これまで繰り広げた戦いによって養われた経験と勘が、彼女の助けとなった。 しかしドラゴンオルフェノクの攻撃は、止まらない。 棍棒を振り回すかのように、二本の爪を力強く振るった。 まるで全てを砕く竜巻のように、キュアピーチに襲いかかる。 だが、彼女はドラゴンオルフェノクの攻撃を確実に見切り、全て避ける。 左右に跳躍。背後へ飛んで距離を取る。 敵との間を空けたが、気を抜く事は出来ない。 それを狙ったかのように、ガドルが迫ってきた為。 突撃と共に剛拳が振るわれるが、キュアピーチは左手で静かに受け止めた。 鈍い音が響き、衝撃が小さな身体に伝わるが耐える。 そしてキュアピーチは、一気に力を解放した。 「うりゃあぁぁぁぁぁぁっ!」 「ムッ!?」 相手の勢いを受け流すように、彼女は左腕を払う。 するとガドルは体勢を崩し、キュアピーチの横を通り過ぎた。 まるで闘牛士が、血の気が盛んな牛をあしらうかのように。 ガドルは予想外の事態によって、足元がふらつくもすぐに立て直す。 だが、キュアピーチはそちらに目を向けていない。 ドラゴンオルフェノクが、鋭い爪による猛攻を続けていたため。 彼女は回避を続けるも、完全ではない。 故に所々に、掠り傷が生まれていた。 それでもキュアピーチは回避し続けながら、攻撃の隙を伺っている。 しかし、それも長くは続かなかった。 「フンッ!」 「きゃあっ!」 細い体躯に、ドラゴンオルフェノクの爪が叩き込まれる。 それによって感じたのは、鋭くて重い衝撃。 キュアピーチは悲鳴を漏らしながら、大きく背後に吹き飛ばされていった。 そのまま彼女の身体は、勢いよく地面に叩き付けられていく。 数回バウンドし、全身に汚れが付着されていった。 増していく傷と痛みに堪えて、キュアピーチは立ち上がる。 彼女の目前では、ドラゴンオルフェノクとガドルが佇んでいた。 しかし、どちらもキュアピーチの方を向いていない。 「ねえ、ガドル君。僕の邪魔をしないでよ」 「何?」 「君みたいな足手まといが一緒にいるなんて嫌だからさ、あっちに行ってくれないかなぁ?」 闇の中で映し出される北崎の顔は、ガドルに嘲笑を向けている。 その光景に、キュアピーチは違和感を覚えた。 あいつらは仲間のはず。 それなのに互いを思いやる気持ちや、気遣う様子が感じられない。 むしろ、一緒にいる事に不満すら持っていそうだった。 「ふざけるな、邪魔者は貴様だ。北崎」 その直後。 ガドルは淡々と口を開くと、勢いよく拳を振るった。 すぐ隣に立っていた、ドラゴンオルフェノクに対して。 「えっ……!?」 キュアピーチは、自分の目を疑った。 何の前触れもなく、ガドルが隣にいる仲間を殴りつけた事に対して。 それによってドラゴンオルフェノクは揺れるも、すぐに姿勢を立て直した。 そして、北崎の虚像が現れる。 「……調子に乗るなよ?」 先程の戯けた様子とは違い、相手を脅すような冷たい声だった。 その瞳も、鋭利な刃物のように鋭くなっている。 ガドルとドラゴンオルフェノクのやり取りを見た事によって、キュアピーチは確信した。 この二人には、仲間意識など欠片も無い。 互いが互いの事を、邪魔と思っている。 チームで行動するのなら、例え一人一人の能力が高くても、支え合わなければ意味がない。 (そんなことじゃ……駄目なのに!) プリキュアのみんなと一緒に、多くの困難を乗り越えてきたキュアピーチだからこそ、導ける考え。 彼女は、ガドルとドラゴンオルフェノクを睨みながら、再び構えを取る。 「アアアアアァァァァッ!」 直後、凄まじい咆吼が聞こえた。 それに反応して、三者は皆そちらに振り向く。 見ると、巨大な蠍となったスコルプが、口を大きく開けていた。 その中から、奇妙な光が発せられている。 キュアピーチはそれを見た瞬間、反射的に跳躍。 刹那、スコルプの口より光線が発射された。 闇の中で、大気と辺りに存在する物質を焼きながら、一直線に進む。 すると光線は地面に激突して、盛大な爆発を起こした。 「きゃああぁぁぁぁぁっ!」 悲鳴と共に、キュアピーチは吹き飛ばされる。 直撃を免れたとはいえ、爆発による衝撃波は彼女を襲った。 浮遊感を感じる中で、キュアピーチは空中で身体を回転させる。 何とか体勢を立て直しながら、地上に着地。 少し息を切らしながらも、彼女は敵に振り向いた。 同じように光線の直撃を免れた、ガドルとドラゴンオルフェノク。 そして、新たに乱入したスコルプ。 いずれも、キュアピーチを上回るほどの実力者達だった。 だからといって、退くつもりはない。 キュアピーチは自分にそう言い聞かせながら、走り出した。 「ダアアアァァァッ!」 白き巨大な鎌、デスサイズが振り下ろされる。 死神が振るう鎌は、トーマの頭部を両断しようと迫った。 しかし標的にされた少年は、背後に跳躍。 距離を取った事で、デスサイズの一振りは空振りで終わった。 「チイッ!」 それを見て、アルビノジョーカーは舌打ちして、トーマに右腕を向けた。 すると白い手の平から、禍々しい輝きが放たれる。 直後、そこから高熱の球体が、勢いよく連続で発射された。 エネルギー弾を前に、トーマは動く。 一発目は、左に飛んで回避。 二発目は、ECディバイダーを横に振るって両断。 三発目は、再び横へ飛んで避けた。 トーマはその直後、ECディバイダーのトリガーを引く。 発射された魔力弾は、アルビノジョーカーが放ったエネルギー弾と衝突させた。 二つの力は激突の瞬間、轟音と共に爆発する。 それを見たトーマは、発生した粉塵の中を切り抜けるように疾走。 一瞬で、アルビノジョーカーとの距離を詰めた。 「何ッ!?」 「はああぁぁぁっ!」 トーマはECディバイダーを、横薙ぎに振るう。 アルビノジョーカーには、それを防ぐ余裕が無い。 故に、白き死神は肌を切り裂かれてしまった。 ECディバイダーの一振りによって、アルビノジョーカーは後ろに吹き飛ばされる。 そのまま地面を転がるが、すぐに起きあがった。 「人間が…………調子に乗るなぁっ!」 アルビノジョーカーの瞳が、怒号と共に怪しく輝く。 その直後、周囲の闇が死神に集まっていった。 白き異形は、一瞬で暗黒に飲み込まれる。 アルハザードを覆うアンノウンハンドは放電しながら、ゆっくりと上昇。 しかし、暗闇は一瞬で炸裂した。 「なっ…………!?」 中から現れた存在に、トーマは絶句する。 そこには先程まで戦っていた、アルビノジョーカーが存在していなかったため。 代わりにいるのは、巨大な怪物だった。 山をも越える圧倒的な白い巨体、鋭い一角が生えた頭部、左右から二本ずつ生えた四つの腕、蛇のように太く伸びた尾。 本来ならばアルビノジョーカーが、ブレイドの世界に存在するカテゴリーキング達の力を合わせて作り出したバニティカードと、栗原天音と呼ばれる少女を利用して得た姿。 しかし、今はアンノウンハンドを取り込んだ結果その力を手に入れた。 超古代の絶対的な最強の力、邪神フォーティーンへと。 その中央には、アルビノジョーカーが埋まっていた。 「ハハハハハッ、粉々になってしまえ!」 笑い声と共に、フォーティーンは吼える。 そして、その口から巨大な火球を勢いよく放った。 トーマは反射的に飛んで、それらを避ける。 火球は地面に激突し、次々にクレーターを生み出した。 破壊で生まれる衝撃波に吹き飛ばされそうになるも、トーマは必死に耐える。 「どうした、反撃しないのか?」 「くそっ!」 嘲笑を発するフォーティーンの攻撃を避けながら、ディバイダーの銃口を向けてトリガーを引いた。 魔力弾は一瞬で命中する。 だが、フォーティーンにとって蚊を刺す程度すらも感じない。 先程とは違い、全てのスペックが圧倒的に上昇している為。 トーマも、放たれる威圧感からそれを感じていた。 「消し飛べえぇぇぇぇっ!」 一方で、フォーティーンは炎を放ち続ける。 火山弾の如く降り注ぐ熱気は、容赦なく辺りを焼いた。 反撃をする暇も、トーマには与えられない。 ただ避ける事しか、許されなかった。 「トーマッ!」 熱球が激突しそうになった瞬間。 一陣の風が走り出し、トーマの体を攫っていった。 それにより、フォーティーンが放ったエネルギー弾は空振りとなる。 一方でトーマは、地面に着地。 彼の傍らでは、クウガが立っていた。 「ユウスケさん!」 「大丈夫か!?」 「はい、ありがとうございます!」 「そうか、よか――――ッ!?」 言葉は最後まで発せられない。 クウガは後ろに振り向きながら、右の拳を放つ。 その先からは、ムカーディアが左腕を振りかぶりながら迫るのが見えた。 視線と共に、二つの拳が激突。 鈍い音を鳴らしながら、辺りの空気が震撼した。 互いに眉を顰め、呻き声を漏らす。 その瞬間、クウガとムカーディアは同時に後退した。 距離を取り、四つの瞳は睨み合う。 しかし、視線の拮抗はすぐに終わりを告げた。 上空より、巨大な炎が次々と降り注いだ為。 「「「なっ!?」」」 それに気づいた三人は、すぐに飛んだ。 炎は彼らの立っていた位置に、隕石の如く激突する。 その衝撃で、大地は凄まじい音と共に爆発した。 フォーティーンの火炎によって、至る所から火柱が昇る。 そして、膨大なる熱気が戦場を広く焦がした。 「あいつ、見境無く攻撃してる!」 「トーマ、間違ってもあんなのに当たるなよ!」 「分かってますって!」 天より降り注ぐ熱の塊を、トーマとクウガは次々と避けていく。 あんなのに当たったら、一巻の終わり。 どう見ても、明らかだった。 しかし彼らは、一片の絶望も持っていない。 フォーティーンの火炎を避けながら、トーマとクウガは反撃の機会を窺っていた。 「ぐあああああぁぁぁっ!」 誰かの悲鳴が、辺りに響く。 その瞬間、盛大な爆発が起こった。フォーティーンと巨大な魔獣となったスコルプの吐く、怪光線によって。 爆風により、ディケイド、シンケンレッド、キュアピーチ、クウガ、トーマ、ディエンドの六人は容赦なく吹き飛ばされた。 勢いよく地面に叩き付けられた彼らを囲むように、敵は迫る。 「クックックックック、どうしたカスども?」 「そうだよ、君達はゲームの駒らしく、ちゃんとプレイヤーを楽しませなきゃ駄目じゃないか」 ビルゲニアとドラゴンオルフェノクは、邪悪な笑みを向けていた。 二人にとって侵入者達は、敵ではなくただの玩具。言葉からは、それが容易に感じられた。 「ゲームの駒だと……!?」 「ふざけるなっ!」 ディケイドとトーマは、同時に怒りを発する。 そんな二人のように真摯な表情で、キュアピーチは一歩前に出た。 「あなた達は一体、何が目的なの! この世界を闇に飲み込んで、何を企んでるの!?」 「偉大なる冥王の復活だ」 ガドルは冷たく、彼女の疑問に答える。 「この世界が存在する宇宙全てを、影(アンノウンハンド)で飲み込んだ偉大なる我らが主……ダークザギ様」 「ダーク……ザギ?」 「そうだ、戦いの果てに消え去った我々に、再び肉体を与えた御方だ。貴様らは、その生け贄に過ぎない」 「何ですって……!」 その言葉を聞いたキュアピーチの脳裏に思い浮かぶのは、プリキュア達と共に打ち破った邪悪な存在。 ブラックホール達も、世界全てを闇に飲み込んでみんなから幸せを奪い取ろうとする。それでもみんなで力を合わせて、平和を守る事が出来た。 けれど今度はダークザギという奴が、また世界を絶望の闇に包もうとしている。そんな事を、許せるはずがない。 「そうだ……そしてダークザギ様は、俺達にもこの力を与えた! 偉大なるアンノウンハンドの力を!」 ビルゲニアは叫びながら、ディバイダー928を向ける。すると銃口から、漆黒の球体が膨れ上がっていき、次の瞬間に放たれた。 それを見た六人は、瞬時に回避して体勢を立て直す。そんな一瞬の反応に、ビルゲニアは笑みを強めた。 この連中は、やはり狩り甲斐があると。 そんな思考が芽生えた故に、気付くことが出来なかった。 遠くより迫りくる新たな戦士と、それが放ったエネルギー弾を。 複数の光が、闇より現れた怪人達に着弾するまで。 「うぐああぁぁぁぁっ!?」 「何ッ!?」 突然の出来事に、ディケイドの思考は驚愕で埋まる。 尤も、それは他の五人とて同じだったが。 「だっ、誰だあっ!?」 答えが得られぬまま、ビルゲニアが憤怒の表情で吼える。激情に任せながらディバイダー928を掲げて、引き金を絞ろうとした。 姿の見えない相手を、隠れている場所ごと吹き飛ばすために。 ビルゲニアは、魔力弾を放とうとした。 『CYCLONE』『JOKER』 しかし、それは誰かに当たることはない。空しく、闇の中を切り裂くだけに終わってしまう。 変わりに漆黒の中から返ってきたのは、野太い二つの声。それは先程ヴェイロンがビルゲニアになる為に取り込んだ、ガイアメモリから放たれたのと同一だった。 瞬間、誰かがそれに気づく暇もなく、闇から一つのシルエットが飛び出してくる。 その影は、勢いよく戦場に現れた。 「お、お前は……!」 ディケイドは、乱入者に一番早く反応する。 突然現れたのは、彼が知っている仮面ライダーの一人だった故に。 緑と黒に左右半分で分かれた鎧、額より『W』の形に伸びた触覚、炎のように赤い瞳、風に棚引く銀色のマフラー、腹部に付けられた赤いバックル。 バックルの中には、二本のUSBメモリが埋め込まれている。それは、現れた仮面ライダーのトレードマークとも呼べる、ガイアメモリだった。 かつてスーパーショッカーを打ち破る際に、力を借りた「Wの世界」の代表である戦士である彼は、ディケイドに振り向く。 「仮面ライダーW……いや、左翔太郎! そしてフィリップ!」 そう、二人で一人の仮面ライダー。 風都を泣かせる悪魔、ドーパントと戦い続ける戦士。左翔太郎と相棒のフィリップが変身する仮面ライダー。 仮面ライダーW サイクロンジョーカーが、このアルハザードに姿を現したのだ。 「よう、また会ったな。仮面ライダーディケイド……いや、門矢士」 左翔太郎の声と共に、彼の意志が宿るボディサイドの右目が、赤い輝きを放つ。 「何故、お前がここにいる?」 「説明は後だ、今はあいつらを倒すのが先だろ?」 「……そうだったな」 ディケイドの疑問はあっさりと遮られた。だが、大して気に止めない。 彼はWと共に、怪人達に振り向いた。そこでは先頭に立つビルゲニアが、怒りを露わにしている。 「仮面ライダー……Wだとぉ!?」 「ああ、そうだ」 「その通りさ」 Wは不敵に答えた。 今度は翔太郎だけではなく、左のソウルサイドに宿るフィリップの意志も。 「俺達は――――」 「僕達は――――」 そして、二人は力強く名乗った。 「「二人で一人の仮面ライダー……仮面ライダーW!」」 始まりの夜、ビギンズ・ナイトの日に誕生した仮面ライダー。 町を泣かす悪魔から人々を守ると決意した左翔太郎が、地球の本棚を持つ園咲来人――――フィリップと呼ばれた少年と相乗りを果たした末に誕生した戦士。 仮面ライダーWの名を力強く告げた彼は、左腕を怪人たちに向けて、手で拳銃を形作る。 そして、いつもの決め台詞を言う。仮面ライダースカルに変身する鳴海荘吉より受け継いだ、街を泣かせる悪魔に向ける台詞を。 街のみんなを守りたいという、揺るぎ無い意志を込めて。 「「さあ、お前達の罪を数えろ!」」 前へ 目次へ 次へ
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【種別】 怪人 ワーム 平成仮面ライダーシリーズ 仮面ライダーカブト(平成第7作) 【名前】 セクティオワーム 【よみがな】 せくてぃおわーむ 【身長】 218センチ 【体重】 130キロ 【モチーフ】 カマキリ 【9つの世界】 カブトの世界 【声の出演】 【スーツアクター】 【登場話】 第1話 【カブト登場話】 第13話 【ディケイドの物語】 光夏海が迷い込んだ廃墟の世界に登場。他のワームと共に夏海に襲い掛かったが、士が初めて変身した仮面ライダーディケイドに阻まれる。 その後、廃墟の近くにある街中で共通のワームたちに保有されている高速移動能力「クロックアップ」でディケイドを翻弄するがディケイドのライダーカード「カメンライド カブト」で仮面ライダーカブトに変身したディケイドのライダーカード「アタックライド クロックアップ」で発動されるクロックアップにより逆に翻弄され、最期はカメンライド カブトが使用するライドブッカー ソードモードで他のワーム共々撃破された。 【オリジナルのカブトの物語】 地球の昆虫「カマキリ」に良く似た姿を持つワーム。武器として左腕に内蔵されている鎌を保有し、口から人間をショック死させる効力を持つ毒性アルカロイド泡を噴射する能力を持つ。セクティオ同様にカマキリに良く似たワーム「セクティオワーム・アクエレ」と組んで行動し、アクエレ共々ワーム撃滅組織「ZECT」に所属しているエリート隊員の特殊部隊「シャドウ」に所属していた隊員で現在はピザ配達員の男に擬態した。 その真の目的は内部でシャドウに所属していた優秀な隊員たちの殺害を行なうためであり、同じく元シャドウ隊員のジョギングしていた男に擬態したアクエレと共にシャドウに所属しているメンバー達を狙い暗躍した。実はピザ配達員とジョギングの男はシャドウをやめておらず、シャドウ隊員「影山瞬」が仕掛けた組織の内通者を暴くための芝居であった。そのためオリーブオイルを売っている雑貨店の店長が元シャドウ隊員と言うことを突き止めて、元シャドウ隊員に擬態したアクエレと共に店長がいる倉庫へと襲撃を仕掛ける。料理に使用するオリーブオイルを手に入れるために偶然倉庫に居合わせてた青年「天道総司」と元シャドウ隊長「矢車想」に阻まれたため、倉庫外へと移動した後に天道が変身する仮面ライダー「仮面ライダーカブト」と戦闘になった。そして戦闘は倉庫内へと移動することとなり、ワームのサナギ体を召喚して牽制を仕掛けるがサナギ体がカブトの専用武器「ゼクトマイザー」で牽制されて、同じくカブトの専用武器の「カブトクナイガン・クナイモード」によって全滅したため結局1人になってしまい、最期は仮面ライダーカブトの必殺技「ライダーキック」を受け、撃破された。 【関連するページ】 ワーム 怪人 第1話登場怪人
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【名前】 仮面ライダーナイト 【読み方】 かめんらいだーないと 【声/俳優】 松田悟志 【登場作品】 仮面ライダー龍騎仮面ライダーディケイドRIDER TIME 龍騎 【分類】 ミラーライダー 【モチーフ】 コウモリ 【詳細】 ダークウイングと契約した人物が変身した仮面ライダー。 龍騎本編では変身者は、秋山蓮だったが、テレビスペシャルでは城戸真司も変身した。 【仮面ライダーディケイド】 「龍騎の世界」では、羽黒レンという人物が変身する。
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【名前】 ジャンボディケイドライバー 【読み方】 じゃんぼでぃけいどらいばー 【登場作品】 劇場版 仮面ライダーディケイド 【分類】 ファイナルフォームライド 【変形】 仮面ライダーディケイド 【詳細】 ファイナルフォームライド ディケイドのカードで仮面ライダーディケイドがディケイドライバーを模した姿へ変形した形態。 カード自体は仮面ライダーディエンドが使用した。 劇中では巨大化した仮面ライダーJが同ベルトを装備し、「仮面ライダーディケイドコンプリートフォーム ジャンボフォーメーション」へ変身している。 ケータッチは使用していないのに、何故かコンプリートフォームの状態で、変身時にカードを使用した描写はない。 ディケイド自身の意思は残されており、単独でもカードを使用できる可能性はあるが、 基本的に自立行動を取るなどできず、カードを使用したライダーとの連携技が存在しないなど、他のライダーのファイナルフォームライド形態とは大きく性質が異なっている。 劇場版のみの登場で、以後の作品では未使用。 『仮面ライダー図鑑』では区別もなく、シンプルに「ディケイドライバー」とのみ記載される。