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はなもあらしも 笠原道場に出向いた翌日の早朝、ともえはまだほの暗い道場で一人矢を一心に放っていた。 弦がこすれる音、矢が空気を裂きながら飛んで行く音、矢が的に的中する音。 朝の澄んだ空気にそのどれもがよく反響し合い、ともえの心を震わせていた。 田舎の道場ではそれなりに強かったともえだが、ここ日輪道場の面子の腕を見たともえは少し自信を消失しかけていた。誰もが自分より上手で、人を魅了する何かを持っている。 少しでも追いつきたい、足を引っ張りたくはないと強く煩悶し、こうして朝から一人で矢を射続けているのだが―― タンッ! みっしりと的が見えないくらい矢が刺さった所でともえは息を吐いた。 「はあ……」 何度射ても分からない。自分には一体何が足りないのか。それとも気付いていないだけで、どこか悪い癖でもあるのだろうか? 「ともえ」 突然声をかけられ、ともえは反射的に振り返った。 「あ、美弦。おはよう」 振り向けばいつの間にか5歩ほど後ろに下がった所で、美弦がじっと控えていた。 「随分早いじゃないか」 「……負けたくないから」 いたずらっぽく声をかけた美弦に、しかしともえは微笑み返す余裕すらない。すかさず的へと身を向ける。 「おい」 「なに」 「おい」 「なによ」 そう言って振り向いた瞬間―― パチッ 「いたっ!」 美弦からデコピンされた事にともえが気付くのに、わずかばかりの間があった。 「な、なにするのよ! いきなり」 「眉間に皺、むっちゃ寄ってるぞ」 「……え」 「そんな風じゃ良い矢なんて放てない。弓道は精神状態が大きく左右する武芸だ。だから、そんなに気負ったって、良い一本なんて射られない」 「……精神……こころ……」 ともえはふと遠くの的に視線を移した。矢がまるで剣山のように的に刺さっている。 「ま、全部真弓兄さまの受け売りなんだけどさ。でも前に僕が躓いた時は、この言葉に救われたから」 「美弦……ありがとう」 一見、自分になど興味も無さそうな少年だが、確かに自分をパートナーとして認め、見つめていてくれていたと言う事実に、ふいにともえは胸の奥が熱くなるのを感じた。 「あ、そうそう。今日は昼から美琴も来るから」 照れ隠しのように笑いながら美弦が放ったその名前に、ともえは今度は心の底からの笑顔を見せた。 「本当? 嬉しい!」 美琴はともえにとって、早くも心安らぐ存在になりつつあった。あの可愛らしい笑顔と話し方がとても好ましく、もっと沢山の時間を共有したいとさえ思っている。 自分には無いものをたくさん持っている美琴は、同じ女性であるともえから見ても本当に素晴らしい女性だと思う。 そんな素晴らしく愛らしい美琴という少女が身近に存在している美弦にとって、やはり女性というのは、美琴のように淑やかで可憐でなくてはならないのだろうか――― ふいにそんな疑問がともえの心の片隅に沸いた。 「……え?」 「ん? どうかした?」 「あ、ううん。なんでも!」 すぐに取り繕ったともえだったが、内心の動揺は収まらなかった。なぜそんな事を自分が気にしているのか、その理由を見つけることが出来ない。そんな疑問を振り払うかのように慌てて首を横に激しく振る。 「そう? じゃ、僕も練習しなくちゃ。頑張ろうね」 「うん!」 とにかく、考えていても仕方がない。 私は、私の心のままに、矢を放つ――――胸の内でそう呟いてから、キッと前を見据えたともえの放った矢は、真っ直ぐに的へと向かって行った。 →試合に向けて(美弦)No.2へ 美弦編トップへ戻る ブラウザを閉じてお戻りくださいv はなもあらしもトップへ戻る
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【BORDER BRAKE 疾風のガンフロント 初心者向けtips】 ○AP・BP・EXPとは AP クエストを進めるために使うポイント、一分に1回復する BP クラコン、クエストのボス戦、レイドクエストのボス戦で必要になるポイント、自然派に回復はせずアイテムやSNS投稿、鼓舞、課金で回復できる EXP クエストやレイドクエストを進めることによってたまる経験値、MAXまでたまるとレベルアップし2ポイントまでAPやBPに振り分けられる、またレベルアップするとAPとBPが全回復する
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何も分かっていなかった 立花ぎん千代 少しいいか(プレイヤー)、相談したい事があるのだ プレイヤー はい喜んで、どんなお話でしょうか 立花ぎん千代 宗茂が私に発情するように仕向けたいのだが妙案はあるか?手っ取り早ければなお良い プレイヤー唐突にそんな事を言われると気恥ずかしさを通り越して混乱におちいりますね 立花ぎん千代 私も既に子を成せる年頃であるからな、面倒な事は早く済ませておきたいのだ 立花ぎん千代 まあ……接吻一つで片付く以上、楽と言えば楽なのだが下準備が面倒でな プレイヤー えっと、子供の作り方ってちゃんとご存知なんですか? 立花ぎん千代 発情した男女が口と口を合わせれば子が宿るのであろう?流石の私もこの程度なら分かる プレイヤー} (これっぽっちも分かって無いのになんて自身満々な顔なんだ……) 次へ 一覧に戻る
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【検索用 かける 登録タグ UTAU か 佐藤乃子 曲 曲か 重音テト】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:佐藤乃子 作曲:佐藤乃子 編曲:佐藤乃子 唄:重音テト 曲紹介 曲名:『かける』 佐藤乃子氏の4作目。 歌詞 (YouTube動画概要欄より転載) 声を掛ける 駅に駆ける 首を掛ける 次に賭ける 花が枯れて 鳥が架ける 風が吹けば 月が虧けるか? 君はかける 君はかける 君墓蹴る 君歯欠ける 追いかけてはいけないと言いかけた。 君と出掛けたユートピアは 決して結して消してはいけない 言葉を賭けた世界戦争 決して結して消してはいけないのだ 鍵を掛ける 夜に駆ける 指を賭ける 奴に負けるな 水をあげて 餌をあげた 窓を開けて 空を見ていた 問いかけるなと言いかけて ×言葉伝えられず 声を掛けても気付かない 吐かないや 声は届かず 駅に着いた 足を掛ける 次に賭けるか 花が枯れる 鳥が架ける 風が吹けば 月が虧けるだろ 君と見つけたユートピアは 決して結して消してはいけない 言葉を賭けた世界戦争 決して結して消してはいけないのだ コメント 名前 コメント
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はじめに Q,部隊くれ A,スレ見て空いてるところに入れ Q,小隊くれ A,VIPっぽい小隊あるから乗り込め Q,デッキボーナスってあった方がいいの? A,有るに越したことはない。特に強襲や重撃なら無いと厳しい場面もある。砲撃・狙撃・支援なら無くても戦える Q,レンタル機って何?おいしいの? A,ガチャで当たったり機体購入から手に入れられる機体。機体強化済みだが武器固定(外すことは出来る)で使い捨てなのでお試し機体と割り切れ。たまに強いのも居る 戦闘編 Q.強襲機ってなんだ A.盾を持つ、もしくは機動力の高い等、敵に近づけるだけの性能を持ち、比較的近距離で敵と戦闘する事に特化した機体。全機体で唯一格闘武器標準装備。 前線を構成する重要な機体。しかし格闘武器が扱いにくく、射撃武器が貧弱な機体も多いため使い方を誤るとすぐ落ちるし倒せない 始めたばかりのお前には難しいかもしれないが、慣れておいて損はない。 Q.重撃機ってなんだ A.強襲には劣るが比較的高い機動力、高い耐久を持ち中距離での戦闘に特化した機体。爆発で広範囲にダメージを与えるバズーカや敵を追尾するミサイルポッドが主。 前線を構成するもう1つの重要な機体。しかし強襲に劣る機動力から引き際を誤ると落ちる。戦場をよく見ることが重要 基本的に新規はこれに乗っておけば良い。機動力が気になり始めたら強襲に乗り換える頃合い Q.支援機って…… A.一般的な機動力、低めの耐久を持ち味方陣営の支援に特化した機体。弾薬補給や味方修理、対空砲やレーダー等を主とする。 武器を持てる事には持てるが他機体と殴りあうとまず負ける。戦闘力が低いためこの機体ばかりだと負ける。居なくても負ける。割りと重要 戦闘が苦手な子はこれに乗っておけばいい。階級の上がりは比較的なだらか Q.砲撃機…… A.細分化すれば更に2種類、タンク系とキャノン系に分かれる。タンク系は最も高い耐久度と最も低い機動力、キャノン系は低めの機動力と標準的な耐久を持ち、どちらも長距離迫撃砲を持つ機体。 タンクの方が迫撃射程が広い事が多いが、キャノンの方が扱いやすい。この他にも放物線を描く榴弾や直射砲、マシンガン等近接された場合の火力も高く、その耐久度から撃ち合いでの戦闘力も高め 対空砲さえ置かれなければ一方的な攻撃が出来るし、近接時の対応も強い方なので悪くない。高コスト機が少ないため未来は無い Q.狙撃…… A.低めの機動力と最低の耐久力を持ち、遠距離戦闘を主にする機体。単発式と照射式があり、単発式が主に使われる。他に地雷やレーダーを持ち、防衛ライン構成に向いた機体。 しかし近づかれた場合の火力に乏しく、また機体性能も全体的に低いため撃ち合いには弱い。狙撃用武器と言うだけで威力が低かったりする。 MAPや戦場の動き、偏差撃ちや相手の耐久度、平均バランス等覚えることが多く新規には向いてない。強い人が使えば強いけどこれ読んでるお前は多分無理 Q.射撃ぜんぜんあたんないんだけど A.MG,BR→ロックしろ。BZ→近づくか足元狙え。ミサイル→例えば3発入ってるミサイルなら2発目以降を上向いて撃つ等機動を変えろ。相手からしたら避けづらくなる Q.格闘が全く当たらん A.慣れないうちは使うな。使うにしてもこっちに気づいてない突っ立ってる相手にくらいで良い。とりあえずタンクにD格は自殺行為だやめとけ Q.殺す前に殺されるんだけど敵当てるのうますぎ A.相手から見て直線的な動きにならないようにしろ。ブースト(Space)を上手く使ってジグザグに動くとか。それでもダメなら敵より先に敵を見つけろ 機体開発編 Q.機体ってどうやって作るの? A.設計図を手に入れたら素材を使って作れる Q.金とか銀ってなんだよ A.金はレアな設計図、特殊な武器を持ってたりしてちょっと強い Q.メカニックチケットとマスターメカニックチケットどっちが良いの? A.これを読んでるレベルならメカニックチケット。ゲームを理解するまではマスチケは貯めておけ 強化編 Q.そもそも強化って何よ? A.機体・武器の性能を強化する事。1回1回の効果は微々たるものだが繰り返せば別物になる事もある。強化しなくても戦えるが不満点、もしくは長所を更に伸ばしたい場合なんかに使われる Q.これどれ伸ばしたらいいの A.以下の表を見て自分がどうしたいのかを考えること。割合上昇なので特化型の方が輝く 名目 変更点 備考 アーマー 耐久力上昇。死ににくくなる 上げて損はしない 最高速度 ブースト時の移動速度上昇 通常移動時は早くならん ブースト容量 ブーストが長続きする ブースト回復までの時間が伸びる ブーストチャージ ブーストが早く回復する これと容量を上手く上げるのが高起動機体作成のコツ 積載量 重い武器持てたりバランスよくなる バランス+XX以上で○○を受けても転ばないとかなるのでググれ 緊急帰投 Zを押した時の帰投速度上昇 直接戦闘には関わらない。前線構築機体には向かない Q.んで武器強化はどれ伸ばしたらいいの A.以下の表を見て自分がどうしたいのかを考えること。割合上昇なので特化型の方が輝く 名目 変更点 備考 威力 ダメージ・回復量増加 怯み・転倒を超えると相手が仰け反る・転ぶためその手の武器ならこれ。そうじゃなくても基本はこれ 集弾性能 バラけにくくなる 狙ったところに飛ぶため撃ちあいに強くなる。ショットガンで上げると収束する 連射速度 連射が早まる 弾の多いマシンガンM型等向け。一定数値を超えるとフレーム上昇する仕様なのでそこに到達しないと意味無い 射程距離 弾が飛ぶ距離が伸びる 狙撃銃等の射程距離で大きく変わる武器に。ショットガンで上げると出始めは収束する。ミサイルでは追尾距離が伸びる リロード時間 リロードが早まる バズーカやビームライフル等前線でリロードを多用する武器向け ロックオン ロックオン中の画面中央から敵までの距離減少 どうしても敵に弾が当たらない人向け。各々に合った数字があるため下手に大成功出すと悲しくなる ロック範囲 ミサイルのロックオンレティクル拡大 上げれば上げるほどロックオンしやすくなる。特に前線でミサイルを使う機体向け 効果範囲 爆風範囲拡大 バズーカ等爆発武器のダメージゾーンが広がる。フルチャージW型チャージバズーカでこれを強化すると楽しいことになる 指揮官編 工事中
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アンデスのありじごく 使用チーム:ジ・エンパイア 分類:必殺タクティクス 初登場:95話 ボールを持った相手を7人で囲み流砂を発生させる 相手を一定の方向にしかドリブルできないように仕向け、テレスの前まで誘導する テレスが相手を止める 地区予選無失点という鉄壁を誇るジ・エンパイアの必殺タクティクス。 なんとパーフェクトゾーンプレスを上回る一人に対しての8人が動くという大掛かりなタクティクスである。 イナズマジャパンFW陣をことごとく止めることに成功したが、 木暮のすばしっこい動きと脚さばき、壁山のパワフルなパス、栗松の根性(通常パス)によって破られた。 ゲームでは4人で相手の進路を防ぎ、最後の一人がボールを奪うという割と普通なタクティクスである。 【関連】 テレス アイアンウォール
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競技向け はじめに カードプールの変遷と、大会結果を時系列順にまとめています。 大会結果は、リンク先で確認できます。 情報ソースは、公式サイトまたはTwitterです。 分類 いつ できごと イベント 2024年4月14日 ㉗OSICA交流会 秋葉原 イベント 2024年4月7日 ㉖OSICA地区決勝 名古屋 イベント 2024年3月24日 ㉕OSICA地区決勝 東京 イベント 2024年3月10日 ㉔OSICA交流会 天王寺 作品追加 2023年2月23日 僕ヤバ イベント 2024年2月18日 ㉓OSICA交流会 名駅太閤 イベント 2024年2月11日 ㉒OSICA交流会 東京 作品追加 2023年1月26日 絆のアリル イベント 2024年1月21日 ㉑OSICA交流会 秋葉原 イベント 2024年1月14日 ⑳OSICA交流会 大阪 イベント 2023年12月17日 ⑲OSICA交流会 東京 イベント 2023年11月26日 ⑱OSICA交流会 池袋 イベント 2023年11月4日 ⑰OSICA交流会福岡 作品追加 2023年10月20日 ダンまちpart2 イベント 2023年10月15日 ⑯1周年記念チーム大会 大阪 イベント 2023年10月8日 ⑮OSICA交流会 東京 作品追加 2023年9月22日 まちカドまぞく2丁目 イベント 2023年9月10日 ⑭OSICA交流会 大阪 作品追加 2023年8月25日 宇崎ちゃん イベント 2023年8月6日 ⑬OSICA1周年記念イベント【東京】 イベント 2023年7月29日 ⑫OSICA交流会 秋葉原 イベント 2023年7月16日 ⑪OSICA交流会 名古屋 作品追加 2023年7月14日 魔法少女まどか☆マギカ 作品追加 2023年6月23日 俺ガイル イベント 2023年6月4日 ⑩OSICA交流会 福岡 イベント 2023年5月7日 ⑨OSICA全国決勝大会 イベント 2023年4月2日 ⑧OSICA大阪地区決勝 作品追加 2023年3月31日 SPY×FAMILY イベント 2023年3月12日 ⑦OSICA東京地区決勝 イベント 2023年2月12日 ⑥OSICA交流会2月【名古屋】 作品追加 2023年2月10日 その着せ替え人形は恋をする 禁止カード追加 2023年1月10日 カリブーくんホラ吹き姉妹0031 カンナ イベント 2023年1月8日 ⑤OSICA交流会1月【東京】 作品追加 2022年12月23日 ダンまち イベント 2022年12月4日 ④OSICA交流会12月【福岡】 作品追加 2022年11月25日 かぐや様は告らせたい イベント 2022年11月12日 ③OSICA交流会11月【東京】 イベント 2022年10月16日 ②OSICA交流会10月【大阪】 イベント 2022年9月25日 ①OSICA交流会9月【東京】 作品追加 2022年9月23日 まちカドまぞく 作品追加 2022年8月26日 結城友奈は勇者である 作品追加 2022年7月29日 小林さんちのメイドラゴン 作品追加 2022年7月15日 ゆるキャン△
https://w.atwiki.jp/alliance2000/pages/230.html
「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ・・・」 ああ、なんて甘美な響きなんだ・・・・・・。 君もそう思うだろう? しかし悲しいかな、そうした夢や理想を儚くしている現実がある。 そんな運命を仕向けるのは神か悪魔か、いや・・・・・・もしや天使でさえも? 玄関で向かい合う一組の男女。 それは仕事に赴く朝において、ごく日常的な風景である。 だが彼らは少し事情が違っていた。 女はその瞳に涙を溜める。 男は言った「必ず帰る」と。 女は言った「約束だよ」と。 愛を誓った二人は、しばしの別れを経て再会した後で、新たな旅立ちをしようと約束する。 ひととき、口づけを交わし、男は姿を消した。 「疾風の蒼燕」とは、ジルバート・ヒューリケンが戦闘機乗り時代に呼ばれていた愛称である。 それは、普段の彼が義理堅く、物腰も柔らかであるのに対し、 ひとたび愛機に乗り込むと、狂気じみた強さを見せる点が評価され、また恐れられてそう名づけられた。 彼に対する狂気とは、凶暴な性格に豹変してしまうなどといった意味ではない。 恐れられていたのは異常なまでの集中力だった。 相手に固執し一切逃がすことなく撃墜していくその姿、戦いの最中には一切の仲間の通信をも受け取らない。 これでもかというくらいに無口な暗殺者となり、大きな戦果を上げて帰ってくるのだ。 そんな彼に転機が訪れたのは、アラクネそしてアームヘッドへと兵器が進化し、 戦力の体勢が陸戦重視に移り変わってからの事であった。 戦闘機による爆撃などは依然として戦車や建物への攻撃として有効ではあるものの、 アームヘッドに対しては全く土俵が異なる上、対空攻撃が出来るアームヘッドが登場した場合には全く歯が立たなくなる。 そこでリズ連邦軍はアームヘッドによる空戦を見越しその準備を始めた。 まず優秀な戦闘機パイロットから、アームコア適性を持つ者を抜き出し、その一部をアームヘッドパイロットに転向させるのだ。 ジルバートは偶然にも、強く適合するコアを当てられた為、晴れてアームヘッド乗りとなった。 そして、彼の異常な集中力は、本能的に行われるアームヘッドの操縦にさえ強い適性を見せたのだ。 「疾風の蒼燕」は再びエースパイロットとして、数々の戦果を上げていった。 その功績が称えられ、今では将来の跡継ぎを養成する教官となり、空戦という面でリズを支える存在となったのである。 空は透き通るような快晴。 ジルバート・ヒューリケン教官率いる教育部隊”ブルースワローゲール”は講習の最中であった。 桔梗色といった色合いのヴァンデミエールを先頭に、橙に蛍光色のマーキングを施された同じくヴァンデミエールが立ち並ぶ。 「これよりフライトシステムを用いた実習訓練を行う。 皆シミュレーション通り、”確実”を留意して挑んでくれ」 軍学校から来たパイロットたちが規則正しくアームヘッドに乗り込む。 ジルバートはそれを見届けると空を見上げた。 「本当に良い天気だな」 ヴァンデミエールの群れが、編隊を組んで空中で円を書く。 「上手だぞ。これで君たちも立派な戦闘機乗りだ」 ジルバートは冗談を交えつつも、巧みに自分の真似をさせる事で編隊を組ませている。 各機は非常に安定して飛行していた。 ように見えた、その時だった。 「あ、やばい!」 若いパイロットの焦る声、バランスを失ったヴァンデミエールが、回りながら高度を下げていく。 このまま落ちては戦闘機同様ただでは済まない。 パイロットはどうやって脱出するか思案しようとするが、それも焦りが強まって叶わない。 もはや打つ手なし、同級生たちがそう目を瞑った。 だが、学生パイロットの機体は墜落する前に空中でぴたりと静止した。 一体何が? 驚いたパイロットたちが、教官の機体を見る。 青紫のヴァンデミエールのホーンが光り輝いていた。 「君たち、調和能力を見るのは初めてだったかな」 しばしの休憩の後、教育部隊は再び実習を始めた。 「次はいよいよ戦闘機動の演習をするぞ。 なに、難しく考えるものじゃない。そうだ、全員がかりで私を捕まえてみろ」 アームホーン以外の武器がオミットされた、橙のヴァンデミエールが縦横無尽に飛び回る。 教官の機体が、追尾されないようにランダムな軌道を描いているからである。 これは戦闘機ではしづらい、アームヘッドのフライトユニットならではの小回りだった。 やがて次第に慣れてきた学生パイロットが、息の合った動きで教官を追い詰めはじめる。 あと少しで手が届く、そう思ったときに桔梗色のヴァンデミエールが消えた。 教官が急加速したのと、自分達がそれ以上進めぬように、動きを制限されているからであった。 「と、このようにしてアームヘッド戦闘は従来の兵器とは全く一線を画している。 調和による特殊な力に対しては、性能に頼った正攻法が通じない場合が多い。 異変を感じた時、能力を使われたと判断できる時には、相手の能力が何であるか知り、 またそれを無効化あるいは打ち砕く為の発想が必要になってくる。 これを習得することは非常に難しい、だが覚悟を決めておくだけでもかなり違ってくるぞ」 ジルバートはそう言って調和による制御を解く。 生徒たちは教官の能力が何なのか思案しつつも迫る。 捕まる寸前に蒼いヴァンデミエールは動きを止めた。 「ここまでだ」 一機の敵性反応・・・・・・。 しかしレーダーは七つのアームコアを検出している。 まさかアイツか?噂には聞いていたが・・・・・・。 幸い、敵とはまだお互いに目視できていない位置にいる。 かなりの高度を飛んでいるようで、目標は我々でないとも考えられる。 しかし・・・・・・我々をアームヘッド部隊と誤認して、上空から奇襲をかけるつもりなら? 生徒の機体にはアームホーン以外の武装はない、いやあったとしても戦えるはずがない。 このまま遭遇したら、学生が全滅することも当然考えられる。それは何としても避けなければ。 奴は高速で接近してきている・・・・・・今から、逃げ切れるのか? ジルバート教官は考えた後、生徒に至急、退却するように告げた。 「とにかく高度を下げろ。それからまっすぐに基地へ帰れ。止まるなよ」 青紫のアームヘッドが舞い上がった。 足元には逃げていく学生のヴァンデミエール。 レーダーを見る。 敵の反応は頭の遥か上、直線上にあった。 そして急降下してくる。 ちっ!焦って一度に逃げ出したからこちらの動きに気づいたか! ならば・・・・・・ここで食い止める! 「疾風の蒼燕」ヴァンデミエールが急上昇を見せる。 稲妻のごとく降下してくる敵機。 バーチカル! 垂直に交差する、青紫の燕と、紅白の翼! 弾きあって態勢を立て直し向かい合う。 やはりこいつか、帝国の新型、セイントメシア! 紅白のアームヘッドは、眼下の学生ヴァンデミエールをちらと見たのち、スタッフを構える。 対してジルバートは、愛機のニーブレードを展開、急加速してメシアを掠め、逃げるように空へと向かう。 セイントメシアも翼を日光で輝かせながらそれを追う。 疾風の蒼燕は予測されないよう複雑な軌道を描きながら空を駆け抜けた。 血染の羽毛は翻弄されることなくぴったりと後ろをつけていた。 その様子はまさしく、現代のドッグファイト! しばらくしてメシアの刃が届く。 対しヴァンデミエールはニーブレードを振るい弾いた。 メシアの連撃、いなす蒼いヴァンデミエール。 次には血に染まった翼が迫っていた。 ジルバートはヴァンデミエールの長い頭を振り回し、一撃必殺の毒牙を弾き回避した。 しかし空中接近戦における反動というものはつくづく危険である。 無抵抗の状態からどれだけ早く立て直せるかが勝敗を握っているのだ。 その点では、血染の羽毛より疾風の蒼燕のほうが僅かながら抜き出ていた。 ヴァンデミエールの二振りのブレード、そしてアームホーンによる連撃が繰り出される。 セイントメシアは不安定な姿勢のまま、体を更に回転させる事でそれを弾き返した。 逆に反動を受けるヴァンデミエール、ブラッディフェザーは止めを刺すため追撃にかかる。 だがその時、セイントメシアの前進が止められた。 その隙に蒼燕のホーンが叩きつけられる、だがメシアも同じくホーンで返すことで避けた。 再び生じる反動、後退していくヴァンデミエールに対し、メシアはそこから動かなかった。 セイントメシアは自分の動きが左右に限定されている事に気づく。 一方ジルバートの機体はそれを尻目に、反動を利用したまま加速し撤退を始めた。 こいつは今の状況で、一人で戦える相手じゃない。 疾風の蒼燕は無謀だと判断した戦いを続ける事はしない性質だ。 桔梗色のアームヘッドは急激に高度を落とし、帰路につこうとする。 そこで異変に気づいた。 後方にまだ友軍反応が残っている。逃げ遅れの学生がいるのだ。 まだ間に合うか?ジルバートは向かった。 そこには横転している蛍光色のヴァンデミエールの姿が。 「大丈夫か?」 教官が急いでその機体を起こす。 学生は礼を言いながら素早く元のコースに戻る。 セイントメシアは、姿を消したのち高度を下げて戻ってきた敵機について、 撤退に見せかけて下方から奇襲を仕掛けるつもりだろうと、判断した。 ブラッディフェザーは刃を突き立てて垂直に降下する。 その目下には学生のヴァンデミエールが! そこで再び動きを止められた。 目の前に躍り出る「疾風の蒼燕」のヴァンデミエール。 しかしセイントメシアは左右に動けることを確認するなり、移動しつつもレーザーを放った。 ジルバートは、調和で足止めしたまま逃げることも不可能だと判断した。 そして次にメシアの左右前後移動が封じられた。 上下に移動するメシアの周りを旋回、蒼燕が切りかかる。 斬られた血染の羽毛であったが、急激に上昇して避けようとした。 するとがくんと上への移動が止められる。 当然だが斜め方向への複合的な移動さえも封じられている。 セイントメシアは次に自分が移動できる方向はどこか考えた。 敵の調和は少なからず、自分を近づけぬ為に方向を切り替えていることが分かる。 疾風の蒼燕は、調和を用いてどうやってこの敵から退避または撃破するか考えた。 ジルバートの調和は、標的の移動方向をある時点を基準にした縦・横・奥行きの3軸に捉え、 その内の2軸の方向への移動を封印する能力である。 つまり標的は少なくとも垂直または水平移動しか出来なくなる。 制限方向はジルバートが自由に切り替えられるので、敵を近づけないように動きを操ることが出来るのである。 蒼いヴァンデミエールは、メシアの制限移動の死角にあたる斜め方向からの斬撃を仕掛ける。 傷を負ったセイントメシアは武器を振り返す、ジルバートは一気に上昇をかけてかわす。 上移動が許されたメシアはそれを容赦なく追った。 ジルバートは学生の機体から離れた事を確認した。 ブラッディフェザーの上昇が無理矢理止められる。 その瞬間に背後からニーブレードが襲った。 間一髪、翼を用いて弾くセイントメシア。 メシアはそのまま右手に移動する。 素早く縦と横が制限された。 そこへヴァンデミエールの斜め斬りがコクピット表面を掠めた。 メシアは奥りへの移動でダメージを免れる。 直角移動に制限されているセイントメシアに対し、死角からの一撃離脱を繰り返す疾風の蒼燕。 メシアがレーザーで狙い撃つ、しかしその角度にも限界があった。 制限の下では機動力も本来の性能が発揮できず、ヴァンデミエールの方が速い有様だ。 無論それはジルバートの実力からもたらされる事実であった。 その時、セイントメシアが許された方向へ高速で移動した。 対し蒼燕もその方向を制限、メシアはその瞬間に行ける方向へと高速移動。 再びジルバートが調和で食い止める。同時にメシアのスピードは別方向へ向けられた。 こうしていれば調和の射程範囲から出る事は不可能ではないはずだった。 「疾風の蒼燕」は、かつて恐れられた異常な集中状態を取り戻していた。 メシアの逃げる方向を高速で予測し、食い気味に調和で方向を切り替える。 自機での追尾も忘れず、敵が隙を見せた時にはすれ違いざまに小攻撃を加える。 そうセイントメシアは袋の鼠となったのだ! 村井幸太郎はあくまで冷静だった。 自分は敵の調和によって押さえ込まれている。 だが、空間支配系調和による拘束を長時間持続できるのか?おそらく厳しいはずだ。 更にヴァンデミエールは射撃武器を持たない。 よって例え死角から攻めてくるといっても、必ずこちらに接近戦を仕掛けてくるのだ。 そしてセイントメシアは全身に可動アームホーンの毒牙を備える。当てることは決して難しくない。 そうヴァンデミエールは袋の鼠となったのだ。 空中で不自由を強いられるメシアと、その周りをジグザグと飛び回る蒼燕。 背後から接近するニーブレード、対し血染めのホーンが向けられた。 当たる前にジルバートがそれを避け、頭部のホーンを当てんとする。 メシアは平行移動でかわした。その移動も阻害されブレードが突き立った。 血染の羽毛は怯まない。あくまでもアームキルを狙った。 高機動でかわす疾風の蒼燕、突進するメシアが毒牙で裂いたが表面的な傷だ。 追撃するメシアの動きが止まる。加速したジルバートは敵の周囲を高速で巡った。 そうジルバートは調和による方向の切り替えを超高速で行う事によって、メシアの移動を完全に封じていた。 ヴァンデミエールはブレードとホーンを突き立てて、敵機の外周をまわりながら、恐るべき動体視力で関節部を狙う! 逃げられぬままに全身の関節を貫かれては、ブラッディフェザーとてひとたまりもない! その時、セイントメシアの瞳が輝きを放った。 調和、マタ・カノイズの発動だ。 メシアは赤い残像を残しながら空を駆け巡り、制限された移動の幅を広げていく。 それはかつて岩石のトーアが使用した、高速移動のカノイ「カカマ」の力だ! 疾風の蒼燕は、その超スピードを高速で制限し押さえ込もうと集中を強める。 もはやお互いに調和を酷使したゴリ押し勝負であった。 突如セイントメシアが手足を広げる。飛行形態へと簡易変形した。 カカマによる加速に更に拍車がかかり、もはやジルバートの制限方向の切り替え速度を超えていた。 蒼燕は超高速で移動する相手を把握しようと必死だ。だがこれ以上は人間の認識を超えたレベルのものである。 音速以上のものを正確に認識しろなどと!? 一方セイントメシアは速度が上がるにつれ、状況の把握をそれに適応させていた。 それは異常な集中力がなければ成しえない事、疾風の蒼燕のように。 いまや立場は逆転していた。メシアの高速移動に合わせてジルバートが方向を切り替えることを強いられている。 制御を解いた時・・・・・・ブラッディフェザーは一直線にすれ違い一瞬で勝負を着けるだろう。 ならばその前に、こちらから仕掛ける! 蒼いヴァンデミエールが急加速して迫る。 セイントメシアは音速のごとく定められた方向を縦横無尽に飛びまわる。 ジルバートは超高速制限を再び始めた。 集中しろ!もっと集中を!集中! メシアの移動の振れ幅が縮小していく! 救世主の背後、一直線に迫ったヴァンデミエールはホーンを突き刺した! だが同時、背を向けていたはずのセイントメシアは変形を解いており、 その血に染まった翼で、正確に疾風の蒼燕のフライトユニットを斬り飛ばしていた。 まさか!私は集中しすぎていたというのか? そしてジルバートの集中は途切れた。 高速で落下する疾風の蒼燕のヴァンデミエール。 巨大な地上が迫ってくる。 レーダーを見やる。 制限を解かれたセイントメシアは、上空から垂直にこちらへと降ってきていた。 スタッフの刃を向けながら! ”確実”だな、セイントメシア。 ジルバートは、これ以上調和で抵抗をしても逃げられはしないと思った。 ああ私はこのまま死ぬのだ。 頭をよぎるのはこれまで自分が撃墜してきた数々の敵の姿。 戦闘では極度の集中状態で、感情を一切伴わずに、惨たらしく敵を殺してきた。 この結末は因果応報なのだ・・・・・・。 しかし集中が途切れ感情を持った今、そんな風に達観して事実を受け止めることなど出来ない。 死ぬのは嫌だ。 「カトリーナ!!」 唯一の思い残しである恋人の名を叫ぶ。 彼は戦いの中で初めて言葉を発したのであった。 そして自分の仕留めてきた敵、いや人間たちの心境を知った。 お前も同じ道を辿るのか・・・・・・セイントメシア! 「疾風の蒼燕」のヴァンデミエールは、上空から来たメシアの刃に背から胴の中心を貫かれ、血しぶきを上げた。 セイントメシアは地面に接触する直前、スタッフを引き抜き、一気に上昇。 そのまま変形し、本来の任務へと赴いて行った―。 地上には、血に染まった桔梗色の残骸が散らばっていた。 カトリーナは、婚約者の訃報を受け、愕然としていた。 そして泣き続け、泣き腫らしたあと、次には怒りと狂気が襲った。 カトリーナは、鋏を片手に、金切り声を上げながら、幾度も枕を突き刺した。 いつしかそれは、彼女の手も掠め、血を流させた。 ばらばらに引き裂かれた、枕と彼女の心。 部屋には、血に染まった羽毛が舞い散っていた。 結婚は、少なくとも二人を幸せにするだろう。 だが、戦争は、誰を幸せにするだろうか? 悲しいかな、それに答えられなくとも、人間はその過ちを繰り返さずにいられないんだな。 ・・・・・・さて、次の話にいこうか? 次はだね・・・・・・。 名前 コメント 戻
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ローマ神話における多産の神ウェヌスにあたる。 「アプロディテ」は「泡から生まれた女神」の意。 クロノスによって切り取られ海に投げ込まれたウラノスの男性器の周囲に生じた泡から生まれたため。 またヘシオドス『神統記』によれば、泡から生じたアプロディテは最初にキティラ島に上陸したとされる。 キティラ島から、のちにキプロス島へと移ったとされる。キプロス島もアプロディテ信仰の聖地であり、 またアプロディテには「キュプリス・アプロディテ」というこの島にちなんだ尊称もある。 またアプロディテは軍神アレスと通じ、ポボス(狼狽)とデイモス(恐慌)を産んだとされる。 アプロディテの神使、標章はハト、およびスズメ。 『ホメロス風讃歌』所収「アプロディテ讃歌」によれば、この女神はあらゆる生き物に甘い情熱をたきつけるが、 ただ三人の女神にだけはこの力が及ばない、という記述がある。 すなわちアテナ、アルテミス、ヘスティアのみがアプロディテの力に屈服せず喜ばないとか。 (この三女神はいずれも処女神) また、アイネイアスの母でもある。 ゼウスすら惑わせるアプロディテの力に対し、逆にゼウスによって人間の男を愛するように仕向けられた アプロディテがトロイアの王族アンキセスと交わり、アイネイアスを生む。 その経緯は上述の「アプロディテ讃歌」に詳しい。 (またそのため、アプロディテは『イリアス』やウェルギリウス『アエネイス』でも一貫してトロイア贔屓である) 参考文献 『神統記』ヘシオドス 『イソップ寓話集』 『四つのギリシャ神話』 神統記 (岩波文庫 赤 107-1) イソップ寓話集 (岩波文庫) 四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6)
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泰平に向けて ◆mtws1YvfHQ 異様、ではなく異常な存在感。 その男を表す言葉はたったそれだけで事足りた。 しかしあえて言うならばそれはそう、王、だろうか。 理事長室奥の椅子に座り、その前の大きな机の上に足を乗せながら腕組みする姿は傲慢。 見下すような視線と醸し出される威厳はまさに、古の暴君。 「やっと来たか……俺を待たせるとは鈍い奴らだ」 そこにその男が居た事を知らない者からすれば酷く理不尽な物言い。 しかしそれもまた型に嵌ったようにしっくりとくる。 目を細め、鼻を鳴らす。 「まぁ良い。ここで長話している時間はない」 そう言って、体の何処にどう力を入れたのか、足を乗せていた机の上に立っていた。 だが威圧感は何ら変わらない。 精々元は低かった目線が高くなった程度でむしろ、より一層偉そうに、より一層威圧感が増して見える。 そして、この場にいるならある筈の首輪がない事が分かった。 「何も言わないか……では先に名前位名乗っておこう」 見下すような態度のまま、偉そうに、男は言った。 「俺の名は都城王土。貴様らには特別に、未来永劫この名を頭に刻む事を許す」 男の名乗りが終わった瞬間二人は動いた。 真庭蝙蝠は十字架をクナイか何かのように真っ直ぐ投げ、更に天井へと跳ぶ。 前と上からの同時攻撃。 分かり易くも有効な攻撃手段に対し、悠然と都城王土は腕組みを解く。 中、 パン。 「!」 乾いた銃声が一つ鳴り、王土の足元の机に穴を一つ作った。 供犠創貴が咄嗟に引き抜き、狙いもろくに定まっていない状態で撃ったのだから当たる筈もない。 しかし一瞬であれ、王土の注意が十字架と蝙蝠の二つから逸れた。 「きゃはきゃはっ!」 頭上から響く笑い声。 目前に迫る十字架。 王土は咄嗟に十字架を上に弾くが、蝙蝠には当たらずしかも腕の範囲内。 躊躇いも無くその頭に拳が振り下ろされた。 鈍い音が一つ鳴り、その体は吹き飛ぶ。 理事長室の入口の方へと派手に、来賓用に置かれていたらしい、テーブルを壊してなお止まらず、幾らか転がった末に止まった。 丁度良く拳銃を持っていた創貴の足元で止まった。 「! ……テメェ」 「チッ」 不機嫌そうな声を出す蝙蝠を無視し、しかし相変わらず偉そうに、舌打ちをしながら王土は立ち上がった。 両手を頭の横に上げているが、見るまでもなく形だけの物だと分かる。 形だけの降伏。 それに創貴の目の色が僅かに変わったが、 「行くぞ蝙蝠……いや、一応その辺りを見てから来てくれ」 王土の反応を見つつ指示を出すだけに留まった。 一瞬顔を歪めるも、ブツブツと文句を言うだけで机の陰に消えた。 待つ事数秒。 「何かあったぞ」 竹刀を入れるような袋を持って立ち上がった。 中に何か入っているようで、僅かに形が見え隠れしている。 形状としては刀か何かか。 「他には?」 「なさそうだ」 「じゃあ来い。こいつが何か持ってないか調べるぞ」 「なんでおれが……」 形ばかりの文句を口にしながらも、壁に突き刺さった十字架を抜いてから、王土の体を調べ始めた。 不審な物はすぐに見付かった。 蝙蝠がズボンのポケットから引き出したのは、携帯電話。 取り出された瞬間、王土の口元に小さな笑みが浮かぶ。 それを拳銃を向けたままの創貴は見逃さない。 「捨てろ」 「あん?」 「それがここで役立つとは思えない。捨てるのが無難だ」 「へぇ、ふぅん……分かった」 そう言いながらも少しの間は名残惜しそうに弄んでいたが、窓に向かって放り投げた。 易々とガラスを突き破り、下へと落ちて行く。 だが誰もそれを目で追わない。 「…………」 「…………」 「…………外に行く方が都合が良いだろう? 行くぞ」 偉そうに言う王土の言葉に、二人は従った。 と言っても、形だけは変わらず進行方向に背を向けた蝙蝠が先頭に、後ろから拳銃を向けられた王土が二番、最後に創貴の順。 だが形だけに過ぎなかった。 「さて、何から話すか……まず敵意がない事を示す為に俺が奴に協力させられている理由から話すべきか?」 「きゃはきゃは、手短に頼むぜ?」 「予想以上に不愉快な笑いだな。息をするぐらいは許してやるから貴様は黙っていろ――俺の唯一無二の家臣が人質に取られてな。行橋未造と言うのだが」 「どう言う方法で?」 「知らん。何時の間にか、と言う表現がこれほど適している場面がないと思うほど、何時の間にか、だ」 忌々しそうに舌打ちをするのを二人は無視する。 そんな物、さほど重要な事ではない。 ただ、事実の確認のみを進めて行く。 「人質、ね? それで一体何をやらされてるんだ?」 「ふむ――方法を言った所で理解できんだろうから簡潔に言うが、俺は人の心を操れる」 「「はぁ?」」 王土の言葉に、二人が同時に声を上げた。 思わず目と目を合わせる二人を見て、王土は可笑しそうに笑う。 「何が可笑しい。貴様らは言葉で説明できない事柄を知っているだろう? 運命なり、時間なり、変態なり」 その言葉に場の雰囲気が変わったのを楽しむようにまた笑いながら、一瞬、意味有り気に蝙蝠を見た。 一時として王土から目を離していなかった蝙蝠の目が細まり、口が横に裂ける。 今にも、不愉快な笑い声を上げそうな具合に。 「さて、貴様らに頼みたい事……だが、言うまでもなく分かるな?」 「…………」 「…………」 沈黙で答える二人に満足そうに頷き、また笑う。 己が優位にある思っているように、あくまでも偉そうに。 そうしながらも何時の間にか校舎を出ていたが、学園を出るにはまだ時間がかかりそうである。 「話が早くて助かる。特別に情報をやろう―― 一つ。今の貴様らには戦力が足りん。二人とも半端に優秀だがな」 「きゃはきゃは、言ってくれるじゃねえの。なぁ?」 「ああ。ぼくまで半端扱いは頂けないな」 「そうそ……って、てめっ!」 「事実だ。だがそれは蝙蝠、貴様の持っている物である程度解決できるかも知れないぞ?」 その言葉に、言い合いを始めそうだった二人の視線が自然と一つの物に集まる。 理事長室で見付けた、竹刀を入れるような袋。 それに視線が集まる。 「王刀・鋸」 「なにっ!」 王土の言葉。 それに蝙蝠は驚きの声を上げ、視線を完全に持っている袋に向けた。 創貴はすぐさま王土の背に拳銃を突き付ける。 引き金は何時でも引けるように指を掛けて。 そこまでしても蝙蝠は気付かない。 完全に意識が袋の中身に奪われてしまっていた。 興奮し切った様子で袋の中を覗き込み、 「…………なんだこりゃ?」 呆然とした様子で呟いた。 「王刀・鋸。見た目こそ木刀だが、その力、使い方次第では相当な武器にも盾にも成り得る」 「詳細は?」 「持った者の毒気を抜く――分かり易く言えば、持った者の悪意、戦う気を大幅に削ぐ刀だ」 「持たせないと使えないのか? 使い難いな……」 言いながら創貴は、ある程度落ち着いたのか視線を王土に戻した蝙蝠を見て拳銃を背から離す。 王刀・鋸。 ふざけた名前の割にその力は凶悪。 上手く相手に持たせられれば如何なる思考思想であろうとも説得が難しくなくなる。 この力が本当だとすれば、だが。 幾つもあるだだっ広く無駄にサッカーゴールまである校庭の一つを横切りながら、王土は言い続ける。 「さて、まだ時間はあるようだからもう一つ情報をやろう。黒髪の露出狂……もだが、特に橙色の髪の娘、着物の女と学生のコンビ。この三人には近付くな」 「具体的に言え」 「……長い黒髪に学生服を改造した露出服を着た美しい女、橙色の髪の大きな三つ編みをした太い眉の少女、着物を着た妙にか弱そうな雰囲気の女と見た目だけは人畜無害そうな最悪最低の学生服の男」 「なぜ?」 「死ぬ」 疑問の言葉に、単刀直入な答えが返った。 あまりと言えばあまりの言葉に、二人の足が止まり掛ける。 が、何事もなかったように動く。 しかしそれも、次の言葉まで。 「今の貴様らでも一分持つまい」 思わず、一瞬だが、止まった。 また歩き始めたが、口は閉じていた。 王土の言葉。 絶対の自信の込められた言葉。 ましてやそれが何処までも偉そうな男の言葉となると妙な説得力すらある。 「――さて、そろそろ逃げさせて貰うぞ?」 「ああ、良いぜ。出来るだけはしてやるよ」 「当然だ――蝙蝠、胸を借りるぞ」 言い終えた瞬間、何か言おうと口を開いた蝙蝠の胸を、跳んだ王土の両足が踏み付けていた。 そのまま蝙蝠を踏み台代わりにし、創貴の頭上を跳び越える。 拳銃でその後を追うような動作をするが、不規則に左右に走る王土に当たりそうではなく、わざとらしい舌打ちをして見せてから蝙蝠の方を向いた。 蝙蝠もまたわざとらしく胸を痛そうにさすっている所。 「さっさと行くぞ」 「へいへい」 冷たい言葉にいじけたように口を尖らせ、軽く伸びをし、創貴を掴む。 走り始めた。 風景は一気に変わり、あっさりとし過ぎるほどあっさりと開け放たれた校門を抜けた。 だがまだ走る。 エリアの境界が何処かハッキリしていない以上、仕方がない。 ひたすら走り担がれながら行く二人を、大きな時計塔は見下ろしていた。 間もなく時間が来る事を示しながら。 「アイツ、実際どう思う?」 「……あくまでお前から見て信用できるかだ」 喋りながらでも速度は落ちない。 蝙蝠にとっては当然の事に過ぎず、重要な事は今口にしている事だった。 「演技でも疑ってるのか?」 「……あくまでお前から見てだ」 あえて返事を濁す蝙蝠を不審げに見た。 それでも答えはない。 しばらく様子を眺め、口を開く。 「信用できると思うぜ?」 「あっそ」 無表情。 予想通りの答えだったのか予想外の答えだったのかは、蝙蝠の表情からは読み取れない。 会話が途絶えた。 どちらも何か考えているように顔を顰め、話し掛け辛い雰囲気に包まれる。 走る音だけが響く。 一先ず、と言う具合に創貴が、口を開いた。 「情報は集まった。だがそれもアイツが信用できるかで随分変わってくる」 「…………」 「お前はどう思う?」 「…………」 「蝙蝠?」 一向に答えない蝙蝠に視線を再び向け、逸らした。 珍しく険しい表情を浮かべていたのだ。 十秒、二十秒と時間が過ぎ、 「……おれは、嘘であって欲しいな」 どうにも言い辛く、煮え切らない感じで言った。 創貴は黙って先を促す。 「……おれの見た感じアイツの強さ――っつうよりも身体――は、今までおれが見て来た中でもかなり上だ。そいつが俺の忍法を知ってる風な上で、こう言ったよな? 確か」 「今の貴様らでは一分持つまい」 創貴が先に言う。 蝙蝠はただ頷く。 この言葉の意味を二人は考える。 真庭蝙蝠の戦闘経験、供犠創貴の知恵知略、そして都城王土の身体能力。 それぞれがそれぞれ並外れていると言って良い。 人類でも上位とまでは行かなくとも、少なくとも普通からは脱した位置にはあるはずだ。 にも関わらず、この三つが合わさっても、勝てないと言ったのだ。 そんな相手、いるとすれば悪夢以外の何物でもない。 誰だって嘘だと思いたい。 本人達なら尚更。 だが、しかし、 「本当だと思うぜ?」 「……だよなぁ」 二人は確信していた。 あの傲慢不遜を絵に描いたような男が例え嘘であっても己を卑下する事を言うかどうかを考えれば、絶対にあり得ないと確信するが故に。 嘘を付いていないと確信出来た。 あの男だからこそ、出来てしまった。 「アイツが嘘を付いてない前提で考えを纏めるぞ?」 「おう、言え言え」 「分かった分かった。だがまず止まれ。もう十分距離は取っただろうしな」 止まり創貴を降ろした蝙蝠に、周囲を少し警戒してから創貴は語り始めた。 「まず首輪に盗聴器がある可能性は低い。 理由はあった場合、あの男があそこまで腹を割って話す可能性が低いからだ。 ましてや不知火を裏切るような話だったから尚更な。 あったとしても携帯にあったかも知れないが、僕達で捨てたしな。 可能性としては監視カメラはある可能性が高いな。 随分と動きに気を払ってたから。 さて、あいつを繋ぎ止める鎖である人質。 行橋未造って言ってたな。 あれで随分と入れ込んでる風だったから女なのかも知れないが……関係無いな。 どっちでも良いとして、あそこまで言ったらそいつに危害が及ぶ可能性が――もし僕が不知火の立場だったら――間違いなくある、と言うか及ぼす。 だから僕は盗聴器がないって結論に到った訳だが、質問は? よし、次に王刀・鋸の話に移るぞ。 毒気を抜くとか言う能力ってのは怪しい話だが、ある程度は本当の話だろう。 まだ僕は中身を確認してないから木刀なのか知らない。 …………うん、どう見ても木刀だな。 詳しくはないが木刀以外の何物でもない。 まあそれを袋に入れてるよりも出して持ってた方が威嚇としての意味を持てる。 なのに袋に入れて持ち歩いていたのはなぜか? 多分、直接掴まないようにするためだろう。 つまり本当に毒気を抜くかどうかは別として、持てば何かが起こる可能性は高い。 少なくとも、不利になる可能性のある現象の起きる可能性が。 質問はあるか? ……四季崎、記紀? なんだそれ、人の名前か何かか? ……独り言ってお前、変な奴だな――元からだったな。 さて、最後に、警戒すべき四人について。 これも本当だと思う。 蝙蝠とさっき話したが、あの男が己の価値を下げる嘘を付くとは思えない。 ってのもあるけど、最も足るは表現の具体性だ。 人間は完全な嘘を付く事が、ほぼ、出来ない。 ない物を作り出す事はなかなかできない。 「あー、分かる」って……何か心当たりでもあるのか? ――個人的な事だからさっさと続きを言え? 勝手な奴だな……まあ良いけど。 とりあえずあいつの言ってた人間は特徴がある程度分かり易く具体的だった。 一目で分かるように配慮して何だろうが、この特徴を捉える、って事自体嘘だと難しい。 学生服の最悪最低って所は今一分からないが、まあ、あいつは少し考えはしたが言えた。 だから信用できる。 少なくとも、今の所はな。 今後の情報次第では変わるだろうが。 しかし、厄介な事になったな。 ……なにがだって? あいつの探し人を見付けられないとあいつが敵になるだろう、って事がだよ。 あんたが言うには相当強い奴なんだろ? それが敵になるのは遠慮したい。 だから、今後の予定はおおよそ決まった」 「異論はないな、蝙蝠?」 殆ど息を付く事も無く喋り終えた創貴が、蝙蝠に聞く。 途中途中で相槌を入れていただけの蝙蝠だったが、話は全て聞いていた。 だから他をどうこう考えず、先に一度願いを叶えて貰って一度叶えたのだから簡潔に、ただ己の安全と利益を考える。 どうすれば生き残れるかを頭の中でじっくりと巡らせる。 どうせならあるだろう他の完成形変体刀を探す事も含め。 最終的にまだ未知の何かを持っていそうなあの男と対峙する可能性と、危険を冒してでもこちらが人質を手に出来る可能性。 更に足す事の味方を増やせる可能性と零崎双識と出会い殺し遂せる可能性。 引く事の動き回って狙われる可能性とただ見付かり不意を狙われる可能性。 更に足し、更に引き、足して足して足して、引いて引いて引いて、足して引いて足してつまり結果、 「それで良いんじゃねえか?」 探す。 生憎、暗殺専用だから得意分野ではないが自信はある。 見付からなかったとしてもあの男よりも強いのが最低でも四人いるのだ。 遠目に見る事さえできれば真似が出来、勝てる可能性が出来る。 探し人を見付けられた上で見れれば上々。 完成形変体刀十一本も入手できれば最上、と。 「――きゃはきゃは」 蝙蝠は楽しそうに笑う。 創貴はそれを呆れたように見ていた。 【1日目/午前/D-5】 【供犠創貴@りすかシリーズ】 [状態]健康 [装備]グロック@現実 [道具]支給品一式×2、ランダム支給品(0~1)、銃弾の予備多少、耳栓 A4ルーズリーフ×38枚、書き掛けの紙×1枚、「診療所で見つけた物(0~X)」、箱庭学園パンフレット@オリジナル [思考] 基本:みんなを幸せに。それを邪魔するなら容赦はしない 1:蝙蝠と行動 2:りすか、ツナギ、行橋未造を探す 3:このゲームを壊せるような情報を探す 4:機会があれば王刀の効果を確かめる 5:蝙蝠の目的をどう利用して駒として使おうか [備考] ※九州ツアー中からの参戦です ※蝙蝠と同盟を組んでいます ※診療所でなにか拾ったのかは後続の書き手様方にお任せします 【真庭蝙蝠@刀語】 [状態]健康、零崎双識に変身中 [装備]エピソードの十字架@化物語、諫早先輩のジャージ@めだかボックス [道具]支給品一式、ランダム支給品(0~2)、書き掛けの紙×1枚、ナース服@現実、王刀・鋸×1 [思考] 基本:生き残る 1:創貴と行動 2:双識をできたら殺しておく 3:強者がいれば観察しておく 4:完成形変体刀の他十一作を探す 5:行橋未造も探す 6:危なくならない限りは供犠の目的を手伝っておく [備考] ※創貴と同盟を組んでいます ※現在、変形できるのはとがめ、零崎双識、供犠創貴、阿久根高貴、都城王土、元の姿です ※都城王土の『異常』を使えるかは後の書き手の方にお任せします 都城王土は箱庭学園を歩いていた。 目的は一つ。 投げ落とされた携帯電話の回収のため。 不知火との連絡手段、と言っても一方的に掛けられるに過ぎない、なのだ。 それがない以上、下手に動けない。 下手な行動が反乱を企てていると思われればどうなるか。 想像するまでもない。 苦々しい事だが理解していた。 だからあたかも隙を突いて逃げ遂せた上で、携帯電話の回収に向かっている殊勝な姿を見せる。 逆らう気が毛頭もないかのように見せかけるために。 「忌々しい」 不機嫌そうに言いながら歩く。 死んで欲しくない人間。 そのためならば一時の苦汁も舐めるに値する。 理事長室前の、割れた窓ガラスが見え始めた。 周囲を見渡してみれば、それなりに離れた所に転がる携帯電話が目に入る。 近付き、土を払いながら拾い上げて見る。 まだ使えるかどうかは見ただけでは分からない。 軽く周囲を見渡すと、携帯電話が震え始めた。 画面に浮かぶのは非通知。 少し残念そうな笑みを浮かべながらボタンを押し、耳を当て、言った。 「俺だ」 変わらぬ口調のまま。 【1日目/午前/D-4】 【都城王土@めだかボックス】 [状態] 健康 [装備] 携帯電話@現実 [道具] なし [思考] 基本:不知火の指示を聞く 1:行橋未造の安全が確認が出来れば裏切る [備考] ※「十三組の十三人」編より後からの参加です ※首輪は付いていません ※行橋未造が人質に取られているため不知火に協力しています ※行橋未造が何処にいるかは分かりません つばさゴースト 時系列順 帰り道 つばさゴースト 投下順 帰り道 走る走るおれたち 供犠創貴 神に十字架、街に杭 走る走るおれたち 真庭蝙蝠 神に十字架、街に杭 START 都城王土 ――かもしれない何かの話