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【やえエンド】 京太郎「ただいま」 やえ「お帰りなさい、ご主人様」ニコ 京太郎「っと、わざわざ玄関先で待っててくれてたのか」 やえ「はい。だって…私はご主人様の奴隷妻ですから」ポォ やえ「車が見えたらお待ちしているのが当然です」 京太郎「はは。何時もありがとうな」 やえ「いえ…あ、お荷物お預かりしますね」 京太郎「ん。じゃあ頼む」スッ やえ「はい。確かにお預かりしました」 やえ「あ、それと…ご主人様」 京太郎「ん?」 やえ「ゴハンにしますか?お風呂にしますか?」 やえ「…それとも…私が良い…ですか?」チラッ 京太郎「…なんだ。急にスカートをたくしあげて」 やえ「そ、それは…」カァ 京太郎「しかも…ショーツも何もつけてないところから何か透明な汁が漏れてるじゃないか」ナデナデ やえ「ひゃぅ…ぅ♪」ビクゥッ 京太郎「…俺が帰ってくるまで我慢出来ずにオナニーしてたな?」 やえ「は…ぃ…♪して…ましたぁ…♥やえは…ご主人様の事を想って…クチュクチュしちゃってたんです…ぅ♥」 京太郎「…本当に堪え性のない奴隷だな。しつけ直してやらないと」グイッ やえ「ふあぁ…♪」ゾクゥ 京太郎「来い。まずはベッドだ。骨の髄まで奴隷としての心を叩き込んでやる」 やえ「はい…っ♥光栄です…ご主人様ぁ…♥」 やえ「はふぅ…♥ご主人様ぁ…♥」 京太郎「満足したか?」 やえ「…はい♪お腹の中一杯になってとても幸せな気分です…♥」 やえ「やえのようなはしたない奴隷を妻にしていただいただけではなく毎日こんなご慈悲を頂いて…♪」 やえ「やえは…本当に嬉しいです…♥」ウットリ 京太郎「…ま、やえを壊してしまったのは俺だしな」 やえ「でも、やえはご主人様に壊して頂いて嬉しかったですよ…?」ギュゥ やえ「マゾ奴隷の私には相応しくないくらいに優しく…そして激しく…壊していただけました…♪」 京太郎「…ホント、おかしかった頃の俺は何をやってるんだろうなぁ…」ハァ 京太郎「やえが身を捧げてくれたからって…調子に乗って色んな事やって…さ」 京太郎「…好きだった先輩をこんなにしちゃって…」 やえ「…今のやえはお嫌いですか?」 京太郎「嫌いじゃねえよ。嫌いじゃないから…困ってるんだ」 京太郎「やえをおかしくした俺も今の俺も根本は同じだからって分かるから…」 京太郎「やえが好きな気持ちはまったく変わっていないってわかるから…落ち込んでるんだよ」 やえ「ふふ…そんな風に落ち込まなくても大丈夫ですよ…♥」チュッ やえ「やえは…奴隷です。ご主人様の為に生まれてきた…メス奴隷なんです…♪」 やえ「身も心も…ご主人様の為に存在し…ご主人様に捧げる為に…マゾとして生まれてきたんです♥」 やえ「ご主人様はそんなやえを目覚めさせてくれただけ・・真実の愛に気付かさせてくれただけです…♪」クスッ 京太郎「真実の愛…か」 やえ「えぇ…♪だって、身も心も捧げたいと思うような人に…一体どれだけの人が出会えるでしょう?」 やえ「離婚率が年々増え、夫婦間での訴訟も増えているて今の社会で…そんな相手に出会えるのは稀です」 やえ「でも…やえはそんな方に出会えました…♥最高のご主人様に…会う事が出来たんです…♪」ウットリ やえ「ううん…会う事が出来ただけじゃなくって…こうして妻にまでしていただけて…♥」 やえ「やえは…本当に幸せですよ…ご主人様♥」 やえ「きっと…これを手に入れる為であれば…あの日…ご主人様に身を捧げた日に戻ったとしても…」 やえ「やえは…ううん、『私』は同じ選択をすると思います…♥」スリスリ 京太郎「…でも、それは壊れたやえの価値観じゃないか?」 やえ「そうかもしれません。でも…あの時の『私』はまだ壊れていませんでした…」 やえ「壊れてはおらず…でも、ソレ以上に、ご主人様を何とかしてあげたくて…繋ぎ止めたくて…」 やえ「…身体で繋ぎとめようとするような…バカな真似をしたんですよ…?」 やえ「ご主人様はそれに応えて下さっただけ…♥」 やえ「ご主人様は…『私』の求めを受け入れて…本性を暴きだしてくださっただけですから…♥」 やえ「悪いのは…こんなにマゾで淫乱だったやえの方なんですよぉ…♪」 京太郎「…でも」 やえ「それに…ですね」 やえ「やえは…『私』であった頃から…ご主人様の事を愛していました…♥」 やえ「中学の頃からずっと…主人様に恋い焦がれて…胸を浮かせていたんですよ…♪」クスッ やえ「だから…こうして結婚して側に置いて頂いている事も…『私』にとっては本望のはずです…♥」 京太郎「あんなに酷い事したのにか?」 やえ「酷い事と言っても…身体を傷つけるような事は殆どなかったですし…」 やえ「ムチやろうそくで多少、痕が残っても…それはご主人様の手によるもの…♥」 やえ「マゾ奴隷のやえにとっては…誇らしい事ですよ…♥」 やえ「…それに『私』が未だに麻雀プロでいられるのは…ご主人様のお陰じゃないですか…♪」 京太郎「…んな事ねぇよ。やえが実力で勝ち取った結果だ」 やえ「でも…やえは何度も酷いスランプに陥りました…」 やえ「一時はチームとの契約解除の話まで…出ていましたし…」 やえ「それでもプロでいられたのは…ご主人様は動いてくれた結果なのでしょう…?」 京太郎「…確かに多少は働きかけたかもしれないけど…でも、それは関係ないよ」 京太郎「やえならいずれプロに戻る事が出来たって俺は信じてるし…」 京太郎「何より一緒にペア大会でトップを取るって約束をまだ果たしていなかったからな」 京太郎「…いなくなってもらっちゃ困るって…それだけで…」 やえ「ふふ…ご主人様ったら目が泳いでますよ」 京太郎「うぐ…」 やえ「…ありがとうございます、そんなにやえの事を気にかけてくれて」 京太郎「…当たり前だ。だってやえは…俺の奴隷妻なんだからな」ギュッ やえ「はぅん…♪」 京太郎「…もう元に戻してやるなんて言えない」 京太郎「方法も分からなければ…それが良いのかすら分からないんだから」 京太郎「でも…こうなる前のやえと…俺は約束したんだ」 京太郎「ペアで絶対に…トップを取るって」 やえ「…はい♥」 京太郎「その約束だけは…絶対に果たす」 京太郎「どんな事があっても…俺はやえとあの世界の表彰台に立つ」 京太郎「だから…それまでついてきてくれるか?」 やえ「…勿論ですよ、ご主人様♥」 やえ「やえの全ても…『私』の全てもご主人様のものですから…♪」 やえ「如何様にも…お使いください♪」 やえ「そうしてご主人様のお側で役に立てるのが…やえの一番の幸せなのですから…♥」
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初出誌:大洋図書「CRAFT」Vol.31~Vol.36 単行本: どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26) 大洋図書 2009.09.01 630円 ISBN 978-4-8130-5147-3 1 どうしても触れたくない 初出誌:「CRAFT」Vol.31(2007年01月23日発売)34P 950円 950978-4-8130-1066-1 2 どうしても触れたくない 初出誌:「CRAFT」Vol.32(2007年04月19日発売)28P 950円 978-4-8130-5057-5 3 どうしても触れたくない 初出誌:「CRAFT」Vol.33(2007年07月19日発売)38P 950円 978-4-8130-5076-6 4 どうしても触れたくない 初出誌:「CRAFT」Vol.34(2007年10月17日発売)33P 950円 978-4-8130-5092-6 5 どうしても触れたくない 初出誌:「CRAFT」Vol.35(2008年01月19日発売)33P 950円 978-4-8130-5114-5 6 どうしても触れたくない 初出誌:「CRAFT」Vol.36(2008年04月19日発売) P 950円 978-4-8130-5125-1 【主な登場人物】 嶋 俊亜紀(しま としあき) 外川 陽介(とがわ ようすけ) 小野田 良(おのだ りょう) 【あらすじ】 無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない。嶋の想いの行方は---。 【コメント】 ヨネダコウ先生のデビュー一作目にして一冊目の単行本となる記念すべき作品。同人活動時代の「恋成」( REBORN! )発表時、最初に声を掛けられた出版社からのデビューとなった。単行本に収録されている短編3作「週末」「小野田課長は憂鬱」「夜明け前」は、単行本発表にあたり書き下ろされた作品。 「 俺に恋してどうすんだ 」次→
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・”おもしろくない”と”おもしろい”はお互い遠い位置にある この項では”なぜおもしろくないのか”を考察すると共に、話がおもしろくならない要素も併せて記述する。 人が笑う要素は別ページにて説明した。 要約したら自身の常識からずれたボケにツッコミがいれられるためである。 ・ボケ側のおもしろくない要素 要素 ) ボケを理解する為に少々時間が必要になってしまうボケ。 用例 ) 彼はつまづいた瞬間に自身の活動限界を超え、鮮やかな伸身新月面宙返り降りを教卓の上に決めてしまった。 詳細 ) ボケを理解する為に少々時間が必要になってしまう。 詳細 ) その時間の間にボケに対する考察ができ、読み手がボケをボケと受け取らなくなってしまう。 要素 ) そもそもボケてない。 用例 ) 乳りん大納言て何? 詳細 ) ボケてない。ツッコミようがないし、ツッコミが淡白になってしまう。 詳細 ) さらに読み手の想定していたツッコミと重なってしまい、常識とズれたツッコミを期待していた部分もなくなり、 ツッコミすらも面白くなくなってしまう。 その瞬間、彼の周りはまるで当時のテレビ中継で実況されたような ・ツッコミ側のおもしろくない要素 要素 ) ツッコミがくどい。細かすぎる。 詳細 ) ツッコミとはボケの有する常識とのずれを大まかに指摘するものであって、 細部まで指摘してしまうと各々の常識の部分にずれが生じてしまうので、ツッコミがツッコミにならない。 ・ボケとツッコミ両方に通じるおもしろくない要素 ツッコミになっていない おもしろくない ボケを理解する時間が必要になっていること。 時間差で笑ってしまう場合があるが、それはおもしろかった。 ボケが出た当時は理解できなかっただけ。 構想提起 (H25.12.20) 細部を追加 (H26.1.20)
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前ページ次ページゴーストステップ・ゼロ 爆煙が止んだ廊下から場所を変えて3人と1匹は食堂前の通路に来ていた。 2人の少女は煤にまみれた服を着替えて来たが、ヒューと燃え盛る尻尾を持つ大トカゲはそのままである。 「何でアンタは平気な顔してるのよ、しかも服も汚れてないし…。」 「逃げ足だけは速くてね。」 怨嗟が込められたルイズの言葉に平然と応える使い魔、ちなみにキュルケの使い魔であるところのサラマンダーの フレイムは所々煤が付いている。 「あ、ああああアンタ!主であるメイジを放って自分だけ逃げるなんて信じられない!反省するまで今日のご飯抜き !」 「おいおい、そいつは無いだろう。第一あの爆発は御主人サマがやったんだろう?」 「うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!ご飯抜きって言ったらご飯抜きなんだから!アンタはここで反省して なさい!」 そう言い残して1人、食堂に突入して行く御主人サマであった。 ゼロのフェイト シーン04 “赤土とルイズの爆発魔法” シーンカード:レッガー(災難/予期せぬ不運。苦渋。絶望。不本意な屈従を求められる。) 「やれやれ、一体何だってんだ?」 取り残されたヒューにとってみれば、訳が分からないことだらけだった。 自分は何か変な事をしたのか?新しく知り合いになったお隣さんと挨拶しただけではないか。それとも着替えの手伝 いの時に何かやっちまったか? と、訳が分からない御主人サマの行動を理解しようと頭をひねるヒューの耳に忍び笑いが聞こえてくる。 考え事を中止してそちらを見ると、お隣さんである所のキュルケ嬢が笑っているではないか。 「あー、レディ? 何が可笑しいのか説明してくれると助かるんだがね。」 「ああ、ごめんなさいミスタ・スペンサー。 だってルイズの行動が可笑しくって。」 「ふむ、察するに俺の所の御主人サマとレディの間には確執がある…とか?」 「ええ、そう。あるのよ先祖伝来のヤツがね、どうやらその様子だと聞いてないみたいじゃない? まあそうでないと、あのタイミングであの発言はありえないわよね。」 「教えてくれるとありがたいんだが?」 「ん~教えてあげても良いんだけど、私から言うのは流石にね。 今晩にでもルイズから聞きなさいな。」 「楽しみは後に取っておけって?」 「そ、極上のワインもある程度寝かせたほうが美味しいでしょ? それに、その頃にはルイズの頭も冷えてるだろうしね。 あら、そろそろ行かないと食事が始まっちゃうじゃない。 それではミスタ、この後の授業でまたお会いしましょう…っと、そういえば自己紹介してなかったわね。 私はキュルケ、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 二つ名は“微熱”、“微熱”のキュルケよ。それじゃあまたねミスタ「ヒューでいい」え?」 「昨日コルベールの旦那にも言ったんだが、ミスタなんて柄じゃなし、平民だからな呼び捨てでいい。」 「あらそう?じゃあ私もキュルケでいいわ。じゃあねヒュー。」 肩をポンと軽く叩いてキュルケも食堂に入っていく、後に残ったのはフェイトが一人と妙なオオトカゲが1匹である 。 そのオオトカゲも踵を返して中庭の方へと歩いて行った、興味を覚えたヒューは後を付いて行くと…。 「いやまぁ尋常な場所じゃないとは思っていたがね…」 流石にここまでとは思っていなかった、見渡す限り動物がいるのだ。種類としては中型~大型の草食動物や肉食動物 、中には怪物と称しても良さそうな生物もいる。 恐らくここにいる生物は全て使い魔なのだろう。とするとここは使い魔用の餌場といった所だろうか、見てみると 使用人達が使い魔の間を練り歩いて餌を配っているのが見えた。この作業は主に男の使用人が担当している、流石 にシエスタのようなメイドに任せる訳にはいかないのだろう。 そんな使用人達の仕事振りを見物しながら、ヒューはコートのポケットに突っ込んだままだったカロリービスケット を頬張る、味気は無いが何も食べないよりは遥かにマシだし、あの御主人サマの相手をするのに空腹というのは あまりにも無謀な気がする。 腹が減っては戦もできないのだ。 そんなこんなで主従共に対照的な食事(ちなみにルイズはいつも通り豪勢な朝食を摂ってきた)を済ませた後、2人 揃って教室に向かう。 本来使い魔は授業に出なくても良いらしいのだが、召喚後しばらくは主と使い魔の精神的繋がりを強化する為になる べく一緒にいるようにしているそうだ。 2人が教室に入ると一瞬静まり返った後、様々な視線が2人に集まってくる。興味深げなもの、楽しそうなもの、 しかし一番多い視線はルイズとヒューを嘲るようなものだった。 昨夜の会話で使い魔というのは普通、動物辺りがなるものなのだろうと中りをつけていたヒューは見世物になった様 な気分だった、表情にこそ出さなかったがあまり良い気分ではないというのが正直な感想だ。 ついでに、ひそひそと生徒達は近くの級友達と話を始める。一応聞こえないように気を付けているのか、こちらには 聞こえてこない。 (まあ、どんな事言っているのかは想像がつくがね…) 押し黙ったままの御主人サマは爆発しないだろうなと思いながら横目で見ていると、意外な事に背筋を伸ばして教室 の通路を進んでいる。 (やれやれ、分かっちゃいたけど我等が御主人サマは筋金入りのアーサーじゃないか。) そうこうしている内に授業が始まるのか、何処からともなく鐘の音が響いてくると教室に中年の女性が入ってきた。 ちなみにヒューはルイズの席の近くにある通路の段差に腰掛けている。 入ってきた教師は紫を基調にした服に身を包み、帽子を被っていた。 シュヴルーズと名乗ったその女性が教室に入った途端、騒がしかった教室は一旦静まった。ここら辺は流石に貴族の 子女といったところだろうか。 しかしその礼儀正しさも、シュヴルーズ教諭がルイズの使い魔であるヒューを見て言った不用意な一言によって木端 微塵に破壊される。 ヒューとしては別段気にはしなかったが(教師としてその発言はどうだ?と思いはした)、召喚した御主人サマと しては面白くなかったらしい、しきりに挑発してきた小太りの少年と共にシュヴルーズに軽い説教を食らっていた。 その後、ルイズと小太りの少年(“風上の”マリコルヌという名前らしい)の諍いをいささか強引に止めたシュヴ ルーズは、二人と諍いを見て笑っていた生徒の口に赤土の粘土を貼り付けて授業を始めた。 始まった授業を見てヒューは呆れていた、話によると前年度の復習をやっているそうだが、その物理法則を無視した “練金”とかいう魔法などその最たるモノだ。(ヒューにとって理解できない技術など魔法と大差ないのだが、さす がにこの魔法という名の物質変換には呆れた) 噂位しか聞いていないが、バサラとかいう連中の扱う術というのはこういうものなのだろう。 授業も半ばを過ぎた頃だろうか、教壇に立つシュヴルーズ教諭が“練金”の実習にルイズを指名した。瞬間、教室内 が騒然とする。 シュヴルーズ教諭へとかかる声は抗議を通り越して最早悲鳴に近かった、何と言うか阿鼻叫喚という表現がぴったり だ。 そんな怒号が響き渡る中、ルイズは教卓へと進み出る。 ルイズが“練金”の呪文をゆっくりと唱え始めると、今まで声を上げていた生徒達は泡を食って机の影に退避を始め ていた。 騒然とし始めた教室を見回しているヒューに背後から声が掛けられる。 「ヒュー、悪い事は言わないから隠れた方が良いわよ。」 「キュルケじゃないか、なんでまた。」 「今朝方みたいな爆発が起きるのよ、本当に早く!」 「あ?ああ」 キュルケの警告に従って机の影に退避をするのと、呪文が完成したのはほぼ同時だった。 教室に爆音が響き渡り、爆煙が窓を突き破って窓の外に吹き出す。衝撃はそれ程でもなかったがそれでも中々の威力 だろう。 教室に充満していた煙が晴れ渡ると、教卓周辺には最早惨状という表現が正しい状態になっている。 今まで魔法の理論を書き出していた黒板や、シュヴルーズが立っていた教卓はバラバラになり、周囲は煤にまみれて いた。 それを見たヒューは2人の元に近付く、爆心地にいた2人の様子は対照的だった。ルイズは服や髪がボロボロになっ ている程度だが、シュヴルーズは気絶した上に痙攣を繰り返しているが特に大した怪我は無いように見えた。 (あの規模の爆発でこの程度の被害?というか被害規模が人と物で違うというのはどいう事だ?それともそういった 魔法っていう事か?) 教室内は起きた爆発で使い魔達がパニックを起こし、混乱の極みにあった。 「だから言ったのよ!ルイズにやらせるなって!」 「なんで、断らないんだよ、迷惑だって分からないのか!ゼロのルイズ!」 しかし、原因であるルイズはそんな騒ぎを右から左に流しながら、煤で汚れた顔をハンカチで拭った後一言呟く。 「ちょっと失敗したみたいね。」 色々と人生経験を積んできたヒューではあるが、流石にこういった状況でこの台詞を出すような人物には心当たりは …1人いた。 (とんでもない大物か…、それともただ単に他人に頓着しない性格なのか。) 「どこがちょっとだよ!ゼロのルイズ!」 「いっつもいっつも失敗しているくせに!」 「成功回数ほとんどゼロのくせに、なに威張ってるんだよ!いい加減にしてくれ!」 その後、爆発を聞きつけた他の教師によってシュヴルーズは医務室へと連れて行かれ、ルイズとヒューは罰として 教室の後片付けを命じられるのだった。 前ページ次ページゴーストステップ・ゼロ
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元スレURL 姫乃「悪くない1日」 概要 スイスに誘われ奥多摩で二人釣り タグ ^綾小路姫乃 ^エマ・ヴェルデ ^短編 ^ほのぼの ^ひめエマ 名前 コメント
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きほん じょうほう しゅーとタイプ ぶっとび しゅーと印 い POW/SPINタイプ ちょよわ/ちょつよ くわしく ヒットしても ダメージが 0 の こうかを もつ そざい いっけん いみが なさそうだが… らんく POW数値 SPIN数値 にゅうしゅ ばしょ SSS 105 +30~39 125 +34~43 No.15ふくびき SS 105 +26~34 125 +30~38 S 105 +22~29 125 +26~33 A 105 +18~24 125 +22~28 B 105 +14~19 125 +18~23 C 105 +10~14 125 +14~18 D 105 +6~9 125 +10~13 しゅーとおばば ・ ログインボーナス ※POW,SPIN数値は暫定値 そのた じょうほう このページを編集 コメント 名前 すべてのコメントをみる タグ:'しゅーと' 'ぶっとび' '頭文字い'
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聖杯戦争に巻き込まれるということは、果たして幸運なのだろうか。はたまた不幸なのだろうか。 今は、まだ判らない。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ――本日の出演者の白菊です……。みなさん、よろしくお願いします……。 白菊ほたる。彼女の歩んできた13年間は決して平坦なものとは言えない。 それでも彼女は、いつかトップアイドルになれると、幸せになれると、そう信じて。 ――はぁ?じゃあ、あの辛気くさいバーターだけで番組やれってか? 無理だよ無理!今日はもうバラして! おーい、そこの……アンタ! 今日はもう帰っていいよ! 現実は厳しかった。売れっ子アイドルが彼女と組むのを拒否してドタキャン。収録は当然中止となる。 必死に練習した笑顔も、事務所の人に付き合ってもらって磨いたトーク術も。更には自身の存在までもが。何もかもが否定された気がした。 ――白菊。お前のせいで大きな仕事がなくなったよ。お前なんて移籍してこなければよかったのにな。本当、お前には『疫病神』の称号が相応しい。お前がいると、みんな不幸になる。 プロデューサーは彼女を静かに罵って。 そして、解雇を告げられた。頑張る場所が、帰る場所がなくなってしまった。 所属プロダクションがなくなるのはこれで何度目になるのだろう。今までとは違って、もう彼女を受け入れてくれるプロダクションはない。 もう、アイドルではない――何者でもなくなってしまった。 そこからのことはよく憶えていない。気が付くと涙が頬を伝っていた。全てを忘れ去ってしまいたかった。 涙と一緒に、嫌なことも、不幸体質も流れていってくれるといいのに。と思った。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 真夜中の公園。いつの間にかベンチで眠りに落ちてしまったらしい。差し込む一条の月光に優しく目蓋を撫でられ、白菊ほたるは夢から醒める。 記憶を取り戻してしまった彼女の右手には、己の存在を誇張するように妖しく光る令呪。 殺し合いに巻き込まれたなど、嘘だと言ってほしかった。これは悪い夢だと。 だが、そんな淡い期待は、残酷にも打ち砕かれることになる。 「アンタは……」 ひとまず自分が今住んでいることになっているアパートへ向かおうとする彼女。戦争に巻きこまれた焦りからか、不幸にも他の参加者に発見されてしまう。慌てて逃げようとする彼女に対し、他の参加者、売れっ子アイドルから浴びせられた罵声とは……。 ベンチから起き上がったほたるの視界には、バーターとして支える予定だった売れっ子アイドルが立っていた。距離は相当離れていた――この公園には東口と西口があり、噴水を間に挟むようにして、2人はそれぞれの入り口付近に立っている――が、それでも判るほどの、はち切れんばかりの憎悪と殺気を込めてほたるを睨んでいた。 「アンタがいたから…アンタのせいでこんな殺し合いに巻きこまれた……。アンタが疫病神だから! アーチャー! アンタのビームで早くこの疫病神を殺してっ!」 「あんなにカワイイのになぁ、殺すのはもったいないと思うんだけれど。 ……冗談だってば。ちゃんと殺すからさ、そう睨まないでよ。仲良くやろうよ。ほら、スマイルスマイル」 どこからか現れた西部ガンマン風の少年は、売れっ子アイドルに睨みつけられて渋々と了承の返事をし、懐から取り出した拳銃の銃口をほたるに向ける。 「疫病神」と罵られるのはもうこれで何度目になるのだろう。所詮自分は、誰かに笑顔を。幸せを運ぶことなどできないのか。 (ここで終わり? こんな虚構の世界で。幸せにもなれず。笑顔にもなれぬまま。全てを失い続けて不幸のどん底で。私は…私は……) 「死にたくない……」 1秒。2秒。3秒……。 まだ生きている? 銃口を向けられたとき、反射的に閉じた目をおそるおそる開いてみる。 すると、そこには驚愕の表情を浮かべる売れっ子アイドルと、脇腹から血を流して悶え苦しむ少年。 ――そして、彼女らの向こう側で1人の男が銃を構えていた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「オレの名は地球連邦平和維持軍のエース、不死身のコーラサワー様だ! ライダーのサーヴァントとして呼ばれた。マスター、助太刀するぜ!」 少年を撃ったとおぼしき赤毛の男が名乗りを上げる。 自慢げな表情を浮かべ、銃を持っていない方の手をほたるに向けて振っている。自らの手柄を誇るその動作は、飼い主に尻尾を振る犬のようにも見えた。 「くっ……。サワークリームだかクリームソーダだか知らないけれど、自ら真名を明かすなんて余程の馬鹿か自信家だね。恐らく両方か」 「アーチャー! 分析なんてしてないでさっさと殺してよ! あの男のステータス、てんで低いわ! 早くビームで焼き払って!」 「言われなくたって! 不意さえ突かれなければぼくの方がっ……」 アーチャーはしかし、言葉を最後まで紡ぐことはできなかった。 突如としてライダーの背後に巨大なメカが現れたのだ。 「んなっ……」 驚いた一瞬が命取りだった。その一瞬でライダーはメカに乗り込んでしまったのだ。恐らく起動の合図だろう。先程まで無色だったメカの瞳には美しい光が宿り、背面からは橙色の粒子が零れだした。 慌ててメカに拳銃からビームを連射するも、時既に遅し。堅牢な装甲の前に、ちっぽけな熱線は虚しく飛散していくだけだった。 有効な攻撃を与えられないアーチャーに対し、軽口をたたく余裕すらあるライダー。 「やっぱりライダーじゃなくて『スペシャル』だとか『アンデッド』って名乗った方が印象よかったかなぁ」 ライダーは間違いなくアーチャーを追い詰めていた。――いや、追い詰めすぎていたのだ。 「ふざけるな……ふざけるなふざけるなふざけるな! このぼくがあんな馬鹿野郎にいいようにされるなんてよぉ……我慢ならない! 奥の手で殺してやる!」 半ばやけになったアーチャーが、拳銃に魔力を集中させていく。 圧縮されたエネルギーが充填されていき、それが限界まで達した瞬間。アーチャーは引き金を引いた。 ちっぽけな拳銃から放たれたとは思えないほどの巨大なエネルギーの波が闇を切り裂いてライダーの乗る機体に突き刺さる。 「――え?」 先程までのものとは比べものにならない熱線に、為す術もなく貫かれる胸部の装甲。一瞬の静寂の後に、さながら花火のようにオレンジの粒子を撒き散らしながら爆発四散した。 そして、その爆風によって、機体の周囲――公園の半分近くが死の海へと変貌を遂げた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 暴力的な熱風が吹き抜け、公園には元のように夜の帳が降りた。 草木は枯れ果て、生物が死に絶え、噴水だったものは情けなくチョロチョロと水を流している。先程までの喧騒が嘘のようだ。 そんな惨状の中で、ほたるは自責の念に駆られていた。 (私に関わったせいで3つもの人命が失われた……) 爆心地にいたコーラサワーはもとより、あれだけの爆風を直に受けたアイドルも少年の生存も絶望的だ。 何よりコーラサワーの死はショックだった。ほたるに味方をしなければ、彼が死ぬことはなかっただろう。見方によっては、ほたるが彼に死を運んだとも言える。 「私はやっぱり疫病神なんだ……」 「そんなことねぇよ、マスター。元気出そうぜ」 「ぐすっ……慰めてくれてありがとうございま……って、えぇ!?」 「そんなお化けを見るような目をするのはやめてくれよ。あの程度で死んでたら『不死身』なんて呼ばれないぜ」 赤毛に切れ長の眼――爆死したはずのコーラサワーがそこに立っていた。 「どうして……でも、生きててくれてよかった」 「マスター、自分のことを疫病神なんて言うなよ。この『幸せのコーラサワー』様が不幸になることは決してねぇからよ。 さあ! 移動しようぜ。騒ぎになったら面倒だ」 白菊ほたる。彼女はここ、聖杯戦争の地で劇的な出会いを果たした。自らと正反対の悪運の持ち主との邂逅によって、少しだけ幸せになれる気がした。 願わくば、彼女らの進む道に幸福あらんことを。 ――――逃亡のために盗んだバイクで事故を起こしてしまったのは、また別のお話。 【クラス】 ライダー 【真名】 パトリック・コーラサワー@機動戦士ガンダム00 【パラメータ】 筋力 E 耐久 E 敏捷 E 魔力 E 幸運 EX 宝具 C 【属性】 秩序・善 【クラス別スキル】 騎乗:C 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、生物は乗りこなせない。 対魔力:E 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 【保有スキル】 エース A 地球軍のエースにまで上り詰めた腕の証。 Cランク相当の直感と勇猛、MSを操縦する際の補正を得る。 【宝具】 『市民守りし平和の象徴(GN-XⅣ)』 ランク C 種別 対軍宝具 レンジ ─ 最大捕捉 ─ 人型起動兵器『モビルスーツ』 疑似太陽路を動力に使っており、高い性能を誇る。 シールドやビームライフル、ビームサーベルを装備しており、汎用性が高い。 令呪によるバックアップをすることで、機体性能を3倍以上に引き上げる『トランザムシステム』を使うことができるが、出力を上げすぎると自爆してしまうので注意が必要。 量産機であるため、比較的少ない魔力で召喚が可能。 『不死身のコーラサワー』 ランク A 種別 対人宝具(自分自身)レンジ ― 最大捕捉 ― 夥しい数の死者を出した「対ガンダム戦」、「対ELS戦」において、最前線で戦っていたにも関わらず、無傷で生き残った逸話が宝具となったもの。 異様なまでの悪運の強さによって、あらゆる『死』及び『傷』を回避する。 ライダーの乗る機体が爆発四散しようと、通信機器の使えない状態で砂漠を彷徨う羽目になろうと、熱線の飛び交う宇宙空間に生身で放り出されようと、彼はかすり傷1つ負うことはなかった。 この宝具は、彼の悪運から来ているため、マスターの消費魔力はほぼ無い。 しかし、「彼の乗る機体は殆ど全ての戦いにおいて撃墜されてしまっている」という逸話ものこっているために、乗り物に乗っている場合、2ターンに1度何らかの理由でそれは大破する。 【weapon】 拳銃。彼の生きていた時代に流通していたもの。サイレンサー付き。 【人物背景】 スペシャルで2000回(以上のスクランブルをこなした)で模擬戦(では無敗)の男。 腕は確かだが、自信過剰すぎる性格にやや問題がある。 何度も撃墜されては無傷で生還してくるため、揶揄の意味を込めて『不死身のコーラサワー』という異名を獲得した。上司であるカティ・マネキンと結婚し、『幸せのコーラサワー』を名乗った。 【サーヴァントとしての願い】 はい、無いです! 【方針】 軍人らしくマスターの意向に従う。 【マスター】 白菊ほたる@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 帰りたい。 幸せになりたい。 【weapon】 なし 【能力・技能】 「不幸体質」 【人物背景】 所属するプロダクションが次々と倒産していくという不幸な事態に見舞われている薄幸アイドル。 「疫病神」と呼ばれ続けていたせいか、常に低姿勢でネガティブ思考に陥ることもしばしば。 しかし、トップアイドルを目指すことは諦めておらず、幸せになりたいという強い意志と、誰よりも眩しい笑顔を持っている。 【方針】 これからライダーと話し合って決める
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GMのぼやき-甘くない記憶 今回は9話ではありません。8.5話です。 出席数の少ないシャロットの成長点調整のために挟まれましたが。。 ぼやきをかくまでに時間がたちすぎて、今回予告メールが消えたorz 今回のテーマは、「シャロットの家庭内事情」。 カシスたちが7~8話にでかけている間、という設定なので、シャロットと一緒にパーティを組んだのは、普段のメンバーではありませんでした。 シャロットとともに冒険に出たのは、、、なつかしの金欠メイジ、リータ。 そして、新キャラで、クローヴの中の人によるアコライト、、、、名前は、。、。。。。。。思い出せない(汗 ごっ、ごめんよぅ、今学校で書いてるから;;;;;;;;;; オープニング 学長自らの依頼で、シャロットの父セラウスが廃校舎にでかけていき、先任のアルケミストカレッジのマスターが持っていたカヴェフ大書を探してくることとなる。 セラウスは超がつく非冒険者なので、手伝い兼護衛が今回の依頼。 シャロットがでかけていくと、もうギルドにはカシスたちはいない(ごめんよぅ)。 そこで手の空いているリータと、熱血アコライト君とでかけていくこととなる。 ミドル 廃校舎への道はセラウスが知っているので問題ない。今回のシナリオはほぼ廃校舎という名のダンジョン攻略なのだ。 成長点を稼ぐためには、最高の舞台!あちこち回ってエネミーを倒してくれ!!! はい、一階全部スルー(´д`) ごめん、それはGMであるところの私の設計ミス。。 セラウスに一階を探すように誘導させればよかったのだが、先任の教授のオフィスやら生活スペースはすべて二階。 現実的な生活感覚を優先させた結果、ダンジョンとしては不出来になってしまった。 成長点の調整はどこかでしないとだめだよな~と思いつつ、二階を漁るPCたちの後ろにいる無防備な教授を演じるGM。 セキュリティーシステムは、通路とかで遮蔽物がなくかつ距離が取れる場所で非常に有効ですな。長距離をとって射撃が戦闘スタイルのシャロットにちょっと優越感(SSの射程はシャロットの銃より長いのだ!) セラウスは重要なキャラだが、少しばかり色をつけるために、またたきの妖精を出してみる。無印リプのシグの妖精三姉妹といい、某週刊少年誌の魔法学校モノのマンドレイクといい、あぁいうのがからむと情報を73%の真実として出せるのがいい。100%受け取りやすい情報というものだと、あとで「あぁいったじゃないか!」的展開がないからな。 そして、実験室の机からウェポンイーター。 こういうちょっとしたイタズラ的な出現は、わかりやすい場所じゃないと難しいよね。 発見されるアルバムやら、生活の跡。シャロットの過去がおぼろげながら明らかになったわけですが、思ったようなサプライズができずorz むしろシャロットPCの適応性の高さでこっちが涙しそうだったよ(汗 クライマックス GMは非常にお困りでありました。 PCたちも非常にお困りになりました。 だいじなものを隠してある場所は特定できたのに、隠し扉が見つからない!!! シーフがいないから、見つからない。。。。。 そこでPCたちがとった方法とは! 壁破壊。 剣と銃で破壊される研究室の壁。そして出てくる隠し書庫。出現するクリスタルゴーレムと、ゼラチナスウォール2、そして砲台型ゴーレム! 魔法に弱い敵と強い敵を混ぜて、弱い敵を強い敵でカバーする作戦。 苦しめられたかどうかはわかりませんが、かなりいいところまで攻撃できましたね。 まとめ 今回のシナリオと、時間が余ったからやったランダムダンジョン。これを二つ総合すると、、、シャロットPCがいるセッションでは誰かが必ずダイスの運がやヴぁくなる。 今回でちゃったんだよ、7こ中5こ1! ファンブルではないけどさ。。。これは結構精神的にくるものがあるよね。 こういうダイス目を想定してシナリオを作っているわけではないので、もうこういうときは泣くしかないね(・ω・) 名前 コメント
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前ページ次ページゼロの夢幻竜 何千、何万という鬨の声と共に、前線にいる兵士の銃から大量の銃弾が王宮であるニューカッスルへ向けて放たれる。 いや、それだけではない。空中に浮かぶ十数隻もの大型戦艦の大砲からは、直径30サントはあろうかという巨大な砲弾が放たれた。 ラティアスはルイズを振り落とさない様に細心の注意を払いながら、勢い良く高度を上げて弾道の上を通る。 銃弾は城壁を僅かに削り取る程度であるのに対し、大砲の砲弾は城壁や美しく整備されたニューカッスル内の庭園に巨大な穴を穿っていく。 中には城を構成している尖塔の外壁を大きく破壊する物もあった。 突然の総攻撃を予想していなかったのか、城の人間がその場所にわらわらと出てくる。 それを見計らうように、竜騎士隊の面々が竜を嗾けて炎を吐かせる。 炎は容赦なく彼らを襲い、更には砲弾による延焼を免れた園庭の一部を黒く染め上げていった。 その様子に息巻き前進し始めた歩兵達の中には、悠然と歩いて進撃する者などいない。 皆自分達が得るであろう絶対の勝利を信じ、手柄を立てるのは自分だとばかりに走り始めたのだった。 続いて襲ってきたのは、その彼らが繰り出す、虚空に燦然と輝く氷の槍『ジャベリン』と燃え盛る巨大な火球『ファイヤーボール』だった。 編隊を分け、時間差を利用して攻撃を仕掛けているのか、右に避けても左に避けても必ずその何れかとぶつかってしまう。 仕方が無いとばかりに今度はぐっと高度を落として対応してみるも、今度は突然翼の右端が剃刀にあてがわれたかのようにすっと切れ筋が入る。 次いで鋭い痛みが遅れたようにラティアスの頭を襲いだした。 「痛っ!!」 「ラティアス!どうしたの?」 ラティアスの叫びにルイズが反応する。 彼女は翼にはいった一筋の切れ込みを見て、ラティアスを襲った魔法が何なのか一応の見当がついた。 「『エア・カッター』にやられたのね……大丈夫よ。ニューカッスルに着いたら直ぐに治療するから!」 ルイズの言葉にラティアスは少し元気を取り戻すが、彼女にとっては切れ込みがはいった瞬間、何かが襲ってきた感触というのは殆ど無いに等しかった。 エア・カッターという言葉から察するに、自分を襲ったのは見えない風の刃なのだろうか? そうであるならばそれはそれで怖いものだ。 翼のように当たり所が悪ければ、一番の強みである飛ぶ事すらも出来なくなってしまう。 気流の乱れを感じ取って避ければ良いかもしれないが、他の物まで襲いかかって来るこの時にそんな悠長な事は出来ない。 第一、城まではもう1リーグと無い。 城の安全な所に駆け込んでしまえば、多少時間稼ぎは出来るだろう。 上手くすれば、城の何処かにいるというウェールズ皇太子に会う事だって不可能ではないかもしれない。 勿論、その安全な所も一時間としない内に危険な場所に変わっているであろうが。 ラティアスは速度と高度を落とし、ルイズに訊ねる。 「御主人様!どこに行けば宜しいんでしょうか?!」 「先ずは城内へ通じる幾つかの門に向かうわ!こちらが幾ら姫様の書状を持っているとしても、いきなり玉座の間に姿を現したら失礼極まりないもの!」 流石はトリステイン貴族であるルイズである。 いきなり王族に謁見などという無粋な真似はしない。 すると、ラティアスの目に数百の兵士が出陣を待っている場所が見えた。 木で出来た門もあり側には衛兵もいる。 王女の花押がなされた書状を見せて十分に説明をすれば、話が通じない事は無いだろう。 だが、その瞬間後方から強烈な竜巻が猛烈な速度で襲いかかって来た。 「『エア・ストーム』!ラティアス、避けて……っ!!」 ルイズはラティアスに警告しようと大声で叫ぶ。 しかし、それはやや遅かったようだ。 ラティアスが旋回行動等に移る前に、強烈な風の流れは彼女を捕らえてあっという間に翻弄してしまう。 何とか姿勢を制御しようとするも上手くいかない。 彼女を巻き込んだ竜巻は城の正面にぶつかり、外壁をまるで焼菓子を砕くかの如くあっさりと破壊していく。 その際ラティアスは、バルコニーの手擦りに嫌というほど体を打ちつける。 次いで、竜巻の衝突によって生じた細かな礫と共に、窓を突き破り、大理石の床を砕きながら滑る様にして城の中に入った。 状況を把握する為にラティアスは目を開ける。 しかし一面に立ち込める煙のために、ここが城のどの部分なのかさっぱり見当がつかない。 体を打ちつけた為か節々がいやに痛む。 側を見るとルイズが倒れていた。 鼻の辺りにある粉塵が舞っているあたり息はあるようだ。 だが、衝突の衝撃で上手く体を動かせないのか、微かに呻いて手などを動かすだけに留まっている。 頬や唇には切れ筋がはいっており、服は塵のせいで酷く汚れていた。 「御主人様、しっかりして下さい、御主人様……」 ラティアスはそう言ってルイズの体を弱く揺する。 だが次の声は、周りから発せられた猛々しい声によって遮られた。 「そこの者、動くな!ここがニューカッスル、アルビオン王ジェームズ1世の御前と知っての狼藉か?!」 外で総攻撃が始まっているにも拘らず、その声は少しも震える事が無い。 ラティアスが恐る恐る声のした方向を見ると、銃を構えた数人の衛兵が至近距離からこちらに狙いをつけていた。 そして視点の角度を変えると、一人の着飾った老人がそれなりに立派な椅子に腰掛けていた。 恐らくその人物こそが、このアルビオンを治める王ジェームズ1世なのだろう。 ラティアスは取り敢えず、声の聞こえる範囲をルイズだけにしてから静かに訊ねる。 「御主人様、どうしましょう?」 「不味いわね……色々と。でも待って。私が説明してくるから。」 言いながらルイズは立ち上がり、臆す事も無く王の鎮座する玉座に向かって歩き始める。 「と、止まれ!止まらぬと撃つぞ!」 未だに状況がよく掴めていない衛兵が銃を構え直す。 それをジェームズ1世は左手を上げる事で「待て」と制止した。 王の前に現れたルイズは右手を前に出し、恭しくその場に跪いた。 「戦闘中にも拘らず突然の御無礼と粗相をお許しください!私はトリステインより参りましたラ・ヴァリエール公爵が三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールで御座います。 怪しい者では御座いません!トリステイン王女アンリエッタ姫殿下の密命により、ここアルビオンに参りました。」 その言葉を聞いてジェームズ1世は懐かしむように目を細めて話し出す。 「おお、まだうら若き、我が姪からの使いとな!彼の国は、先王亡き後長い事行っておらぬ故に如何ばかりしているかと思っておったが、健やかそうで何よりじゃ。多分に足労じゃったじゃろう。 貴族派の包囲を抜けてよくぞ此処まで参ってくれたの。して、密命と申したが?」 「はい。その事に関しては、是非ともウェールズ・テューダー皇太子とお取次ぎを願いたいのですが……」 「ウェールズにか?うむ。我が息子ウェールズは今、出撃する兵達の詰め所におるはずじゃ。息子の激励に忠勇なる兵士達はこの戦、いや、虐殺においても毅然とした態度で向かうじゃろう。 さて……今は御覧の様に、あの恥知らずな連中の宣告無き攻撃によって貴殿をもてなす事もままならぬが、我が国、我が王家が迎える最後の客人として手厚く歓待する事を約束しよう。」 「有り難き幸せで御座います。へい……」 その後のルイズの言葉は続かない。 元いた場所から更に接近してきた戦艦から放たれた何十発という砲弾が、城の彼方此方に襲い掛かったからである。 その衝撃に玉座のホールにいた者全てがよろめき、華麗さを誇る内壁はガラガラと音を立てて崩れていく。 最早一刻の猶予も許されはしない。 だが、この状況を覆す事等万に一つも無い筈…… いや、たった一つだけ、ある手がラティアスの脳裏に浮かんだ。 自殺行為とも言える手の一つでもあるが、この状況を一時的にせよ乗り切るためにはそれしかない。 「御主人様……ちょっといいでしょうか?私に良い考えがあるんですが……」 「何、ラティアス?」 ラティアスは周りに聞こえないようルイズに話しかける。 話の内容を聞いたルイズの目はみるみる内に見開かれ、表情も青褪めていった。 そして周囲の事も気にせずに、大声で叫んでしまう。 「そんな事許せる訳無いでしょ!!私に『死になさい』って命令させる気なの?!そりゃ……名誉の為に戦うのなら文句無いわよ。でも、『主人を見捨てて犬死しろ』なんて命令が出せる訳無いでしょう!!」 「でも!ウェールズさんにお会いして手紙を引き取る為の時間を稼ぐにはこれしか方法が無いじゃないですか!!それに私の力は御主人様が一番よくご存知の筈です。 私だって犬死する気なんてありません!そうでなければ、御主人様には何か他に良い考えがあるんですか?!!」 ルイズは押し黙ってしまう。 その間にも貴族派の兵士達は、破壊された城壁を乗り越え、城の敷地へ次々に雪崩れ込んでくる。 そして再び大きな衝撃が城全体を襲い出す。 ルイズは崩れた姿勢を正し、無礼を承知で王に畳みかける様に言い放った。 「陛下!貴族派の軍は城壁の直ぐ外まで迫ってきています!そこでお頼みがあるのですが……私の使い魔を出撃させて頂けませんでしょうか?」 ラティアスが出した‘良い考え’とは自身の参戦であった。 ルイズの言葉にホールからどよめきが起こった。 話題に上がった使い魔というのは、恐らく少女の後方で控えている赤と白の色をした小型の竜の事だろう。 だが、その竜一匹を出撃させたとて一体何がどうなるというのだろうか。 もっと大型の火竜か風竜の方がよほど頼もしげに見える。 しかし、ジェームズ1世はラティアスを見定めるようにじっくりと見つめながら威厳ある声で言った。 「うむ……遠路遥々やって来てこのような事態に巻き込んでしまうのはわし等としては些か不本意じゃ。何よりも貴殿は他国の人間じゃしの。」 「お願いです。きっと役に立つと御約束致します。」 「役に立つ、か。我等は既に滅びいくものでしかないと思っていたが……我等王軍に従い、微力ながらも叛徒共に対して戦うのに尽力を尽くしてくれるのであれば、我等はそれを喜んで受け入れよう。」 意外と言えば意外な言葉だった。 王族や貴族の誇りがある故に断られるものだと思っていたルイズは、つい拍子抜けした顔をしてしまう。 対してラティアスは満足そうに微笑んだ。 それからルイズは一歩下がって一礼し、ラティアスの方を向いて一言一言をはっきりと言い聞かせる。 「いい、ラティアス。敵を今いる所からある程度撤退させたら良いんだからね。これはあくまで時間稼ぎなのよ。私はその間ウェールズ様に会って手紙を引き取っておくわ。」 「分かりました。」 「それと……もう一つだけ言っておく。」 「何ですか?」 「……どんなに怪我をしてもいいから生きて帰って来て。いいわね?」 「勿論ですとも。」 そう言ってラティアスは破壊された窓から、弾かれる様に外へ向けて飛んでいく。 未だ振動の収まらぬホール。 ルイズはゆっくりと立ち上がり、目の前にいるジェームズ1世に問いかける。 「あの、陛下。何故です?何故ラティアスの出撃を許したのですか?」 「ほう。あの竜はラティアスと言うのか。これはこれは……驚いたわい。伝承の通りじゃわい。」 「伝承?……それは何なんですか?」 突然振られた話にルイズは不思議そうな顔をして答える。 だが、そんな表情をする彼女を気にする事も無く、ジェームズ1世はにこやかに続けた。 「そうか。貴殿はトリステインからの客人故知らぬのであろうな。宜しい。ではわしの口から直に語るとしよう。このアルビオン、それもサウスゴーダに伝わりし古き伝承を……」 前ページ次ページゼロの夢幻竜
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「……なぁアニキ?」 「……なんだ? ユーナ」 「何でよりにもよってアタシなんだよ…アタシ、まだデビューしたてじゃないか……」 「……だからだよ、どこに実の妹の誕生日に、リーグ戦でもないのに本気出してぶっ倒す兄貴がいるんだよ……」 「あ~そう、なんだ、結局アタシはかませ犬だってわけ?」 「そんなつもりはないさ。ちょっと善戦させて兄の威厳は護るつもりだったよ…」 「つもり……ねぇ…確かに、このままじゃぁホントにアニキの威厳とアタシのプライド、どっちも失いかね……」 “ヒュン”“ヒュン”“ヒュン”と近くで風を切る音がする 俺・ユーナ「「ないじゃね~かぁぁぁぁぁ!!!!!」」 ユーナはウイングユニットのエンジンを全開にしてその場を離脱、すると… “ドスッツ!!”“ドスッツ!!”“ドスッツ!!”…あ、危ねぇ… どこからともなく飛んできて、さっきまでユーナが身を屈めていた場所にピンポイントで突き刺さるアングルブレード …おいおい、危機一髪たぁこのことじゃねぇか…… 「御主人様、ユーナ御姉様を見つけました。追跡許可を」 「OK、レイア、一気に接近戦に持ち込んで!! ユーナちゃん、待っちなさぁ~い!!」 「……御主人様、そういわれて止まる者はいないと思うのですが…」 「何でアタシがこんな漫才コンビに追っかけられなきゃなんねーんだぁぁぁ!!」 ずいぶんシュールな漫才コンビだな? ユーナ とはいったものの……なんでこんなに強いんだ?始めはただの真似事かと思っていたが…いかんせん葉月とレイアのコンビネーションはたいしたもんだ、とても初心者とは思えねぇな……まさか練習でもしてたのか? 「おされてるね~」 「おされてますねぇ~」 「おされとるの~」 「ユーナさんの動きも悪くはありませんが、機動力に圧倒的な差があるのではないかと…」 「そうじゃのう~葉月とレイアちゃんは息も見事にあっとるし。このままいくと…もう少しでチェックメイトじゃのぉ~」 「やっぱりあの約束が効いてるんでしょうかねぇ……葉月にも、ユーナにも」 「「で~とぉ!?」」 俺とユーナの声がハモって響く ここはさっきと同じ、例のロココ様式のパーティ会場(なんだか業者らしき人達の手によってパーティ会場から神姫バトルアリーナに変わっていっているんだが…) しかしこのバトルシステム、結構大型のセンターにしかないレスティクラムシステムとの共同式によるマスターとの意識間での完全一体型モード対応の三次元仮想空間ホログラミングシステムじゃねぇか……どっから持ってきたんだ? アレ… 「あ、いや、デートって言うか…その…兄さんからの誕生日プレゼントも…欲しいかなって…」 こりゃまた意外だ 葉月はこれまで俺に何かをねだったことなんてなかった だからいつも誕生日にはそれとなく香憐ねぇに聞いてもらっていたんだよ それよりなにより… 「つか、お前…二十にもなって誕生日プレゼントをねだりますか? なんなら爺さんに買ってもらえば…」 「おじいちゃんからはちゃんともらったからw」 ニコッと笑って目線を右にやる葉月 「おいおい、よりによってアレかよ……」 葉月の視線でようやく理解する俺…そうか、やっぱりあのウン千万もするバトルシステムはアンタの仕業なんだなジジイ…と 「それにお母さんにはこの子をもらったし、ね? レイア」 「はい、御主人様」 またこれがお行儀がいいのなんのって…うちのととっかえないか? 「だから私達がもしこのバトルに勝つことができたら…1日私に付き合って欲しいなぁ~なんて……ダメ?」 「だからってなんで『二人っきり』でデートなんだよ!! そもそもあんた! 実はアニキのこと…ふぐぅ!うむむむむむぅぅぅ!!」 ジジイに口を押さえられるユーナ ええそりゃもう、もがく! もがく! 「? 兄キノコ?」 「あはは、なんでもない、なんでもないよ兄さん(おじいちゃんGJ!!)」 「ん~まぁいいんじゃねぇか?」 「ほ、ホント?兄さん!!」 「!! っぷはぁ、アニキ!! なんでだよ!」 「ただ買い物に付き合うだけだろうが…別にとって食われるわけじゃないだろ?」 「(アホ!! 別の意味で喰われるかも知れねえから言ってんだよ…)大体、アネキたちはいいのかよ!!デートだぞデート!!」 「いいじゃんか別に~、だって葉月んはご主人様の妹だよ~?」 「妹だからってなぁ!! …姉さんはどうなんだ!?」 「私はご主人様を信じていますから…」 優しい笑みを見せるノア 「姉さん……」 「……………近親相姦などしないと…(ボソ)」 「!! やっぱダメ!! 絶対ダメェェェェ!!」 ノアのヤツ、最後にユーナの耳元で何言ったんだ? 「いいじゃねぇか、それになユーナ」 「ハァ、ハァ……何だよ…アニキ」 「負けなきゃいいんだw」 以上回想終了 そして言わせてくれ、「前言撤回させてw」と… 「どうすんだよアニキ!!このままじゃジリ貧で…うわわぁ!!」 “ドスッツ!!”“ドスッツ!!”またもや危ねぇ!! 「どうするったってなぁ……俺の見た感じ、少なくともレイアはセカンドの中位ぐらいには匹敵するだろうし、我が妹ながら葉月だってそれに劣らないぐらいの状況判断と戦術を持ってやがる……遠距離と近距離の差はあっても、正直なところ…ミコレベルの経験持ってる神姫じゃないとどうにもならんぞ?」 「な、なんだよ! あ、アタシのせいだってのか!? お、おわっと!!」 “ヒュン”“ヒュン”また飛んできた!! 「うーん、こりゃ分が悪いなぁ~、ま、遊びなんだし、華を持たせて…」 「諦めんのかよ!! アタシは絶対いやだからな!! それともあの、死の恐怖-スケイス-てのはハッタリなのかよぉぉぉ!!」 …オマエ、俺の現役時代って知らんだろうが…………でもな……… 「……言ってくれるじゃねぇかユーナちゃん……無理でも何でも俺の言うこと聞くんなら…リクエストに答えて見せちゃうぜ? 本当の…恐怖をなぁ…」 俺を本気にさせるのには十分だ 「……あ、アニキ…いつもと顔が違うんですけど…;」 おっといけねぇ、またやっちまうとこだったぜ… 「いいか? オマエがいくらデビューしたてのぺーぺーでも、“あの”ノアから一本取ったってのは事実なんだ……よな?」 「……あ、アニキ…こんな時に人のトラウマ掘り返してんじゃねぇゼ……」 「スマン…そんでだな、ノアにも反応できるってんなら“アレ”もやれるはずだ…ビビるんじゃねぇぞ?」 「……“アレ”って何だよ?」 「いいか? よく聞いて忠実にこなせよ?……」 「御主人様、ユーナ御姉様まであと24…22…20、限界射程内に入りました」 「よーし、レイア、兄さんが何か仕掛けてくる前に一気にやっちゃって!! (フフフ、コレで念願の兄さんとの初デート、初デートぉ!!)」 「!? 御主人様!!」 「!! なに? レイア、もしかして……兄さんが何か動いたの!?」 「いえ、むしろその逆です! 御姉様が行動を停止! 距離が、20…15…どんどん近くなっていきます!!」 「な、なんですって!? 確かユーナちゃんはセットアップのとき装備はLC3しか持ってなかったわよね? …LC3の零距離射撃が狙いだとしても、モーションに入ればレイアにも気づかれるし…何より兄さんがそんな甘い選択するはずないよね……」 「…どうしますか? 御主人様、このまま接近戦に入りますか?」 「……うん、そうね、距離を置いたってどうなるって訳でもないし、やっぱりストラーフの十八番は接近戦、このチャンスを見逃す手は…ないわ! レイア、GO!!」 「了解! アタックに入ります!!」 「……きたぜ、アニキ」 「あぁ……………」 そうだ、もっと近づいて来い、こっちは接近戦の装備なんかありゃしねえんだ(ハンデとしてM4ライトセーバーもない)丸腰相手にビビるんじゃねぇぞ? 「………! 右だ!!」 “ビュッ”っと、ドンピシャだな フルストゥ・グフロートゥを振り下ろすレイア、しかしユーナは俺の指示で完璧に見切っている。ユーナの横を紙一重で通り過ぎる一線の斬撃 「くっ!!」 “ビュッ”“シュァ”“ファッ”次々に繰り出される斬撃の連続技 しかし一度リズムに乗ったユーナに当たる事はなく、次々と空を切る音と皮一枚の緊張感だけがその場を支配する “シュッ”“ビュッ”“シュァ”斬撃は止まらない 「く、はははっ、姉さんに比べるとこんなもん!!」 「(す、凄い反応速度…、一度動きを止めないと当たらない…)止めて、レイア!!」 「り、了解!!」 返事から間髪入れずにサバーカでの足払いが来る 「来たな、そうさ…当たらないなら止めりゃぁいい しかしその動きはうかつすぎるぜ? 葉月。いまだユーナ! ちゃんと狙えよ!!」 「わかって……らあぁぁぁぁぁぁっ!!」 “ヒュン”空を切るサバーカ 「「!!!」」 打ち合わせどうりに足払いを反り返る体勢でかわすユーナ、でも驚くのは早いんじゃないか? “バキッツ”っと一撃 「ぐあっっ!!」 「なっ!?」 同時にそのままムーンサルトで直接レイアの下アゴにクリーンヒットをかます そうさ、俺がユーナにやらせた“アレ”とは武装無しでの超近接格闘、しかも刃物も何も無しでの純粋な格闘術だ 「まさか…近接戦が十八番のストラーフに…素手での格闘戦を挑むアーンヴァルなんて…、! レイア!!」 「ご、ご主人さ…ま…」 “ドッシ~~ン!” 「人間が深層心理で一番惹かれるものは『意外性』、それ即ち、逆もまた然り……人間の深層心理での一番の恐怖もまた、予測し得ない『意外性』である……ってな。まぁ経験の差がでかいんだが…予測できずに予測された…それが敗因だ、葉月」 下アゴにモロ直撃を食らって頭部のデータ処理機関が脳震盪を起こしたのか、足元がふらつき、武装の重みに耐え切れずにレイアは後ろに仰け反り…倒れた 「ゲームセットだ、オジョウチャン♪「緑色のケルベロス」に鍛えられたアタシの反応速度と「死の恐怖-スケイス-」のまさに一発逆転、恐怖の度胸試しが相手じゃ、少しは同情してやるぜ…」 倒れたときに落としたのであろう、レイアが持っていた一振りのフルストゥ・グフロートゥを持ち主の面前に構えながらユーナが言った 「クッ……ま、参りました…」 「…ふぅ……あ~あ、負けちゃったか…大丈夫? レイア」 「も、申し訳ありません…御主人様……」 「ううん、よくやったよレイアは。相手はあの兄さんなんだし…」 「すまないな、葉月、レイアちゃん…二人ともほんとにいい線いってたから…すこしマジ入っちまった…面目ない;」 「ううん、いいんだよ兄さん。私達まだまだ初心者だし、いい経験になった。それに楽しかったしw…でもな~、兄さんとのデート、楽しみだったのになぁ…」 「ん? あぁそれなら心配するな、ちゃんと付き合って……」 “ブィーーン”“ブィーーン”“ブィーーン”突然鳴り出す緊急アラーム音 「!! 緊急警報!? チッ!おい爺さん!! どうなってる!」 俺の視界に爺さんが映し出された外部状況のウィンドウシステムが開かれる 『わからん! いまこちらでもネットハックによって外部との連絡を一切断ち切られた!! 現在、我が鳳条院家のナノロット特別守備隊を突破してそのバトルシステムに介入しようとしておるナノロット1個小隊を確認した!!くれぐれも注意して……』 「……遅かったみたいだぜ、爺さん…」 “ドッガァァァァァァァン!!!”と轟音 俺の発言から数秒後、バトルシステムを隔てるネット空間の外壁が爆風と共に吹き飛んだ 「! 兄さん!!」 「アニキ!」 「明人さん!!」 「大丈夫だ、心配すんな」 「……お久しぶりでございますわね…」 爆発の煙と共に、聞き覚えのある声が聞こえてきた… 「オマエは……」 「お懐かしゅうございます…我らが帝王、スケイス様…」 そう言いながら現れたのは、一体の紫色のMS-07B、グフ型のナノロットだった…… 追記 「ノアちゃん、ミコちゃん、準備はええかの!?」 「オッケーだよ、兼爺!!」 「こちらもOKです」 「うむ、タイミングを見て4人の救出に向かってくれ!! それと香憐」 「はっ! ここに、」 「お主も出てくれ。それと明之の部屋に行ってアレを持ってきてくれんか?」 「!!……アレとは……明之様の〈Gタイプ〉でしょうか…」 「うむ、アヤツなら使いこなせるじゃろうて……やれやれ、本当に復活してしまうかものぉ……死の恐怖-スケイス-が………」 続く メインページへ このページの訪問者 -