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希望 -Under Pressure- ◆n7eWlyBA4w ――重圧が私にのしかかる ――あなたを押し潰す、誰も求めてなどいないのに ――重圧の下で、建物は崩れ落ちていく ――家族は引き裂かれ、人は道端で途方に暮れる ――この世界は一体なんなのか、それを知るのが恐ろしい ――友人達が見える、ここから出してくれと叫んでいる ――明日に祈ろう、私を高みに引き上げてくれと ――重圧が人々へと、路上の人々へと…… ▼ ▼ ▼ まるで見えない重圧に全身が押さえつけられているよう。 足取りは重く、鈍く、まるで靴底に鉛の塊でも縫い付けられているみたいで、 両足を交互に出すという今まで意識したことのない動作にすら気力が削られていくのを感じる。 喩えるなら暗く濁った重油の中を泳ぐような、時の流れそのものが粘り気を帯びているような、 自分達をこの場に捕らえて動かすまいという、大きな力が働いているような。 藍子も、隣を歩く茜も、何も言わない。 元々おとなしい気質の藍子はともかく茜が口を利かないというのは天変地異の前触れめいているが、 あるいはいっそ本当に天変地異でも起こったほうがまだマシなのかもしれない。 しかしそんな途方もない絵空事に期待を託すには、二人は苛酷な現実を目の当たりにしすぎていた。 (……もうそろそろ、なのかな……) 藍子の心に巣食う焦りと恐れの綯い交ぜになった感情が、ずくりと疼く。 思い返せば、あの時から――あの家を後にした時から、藍子は一度も時計を見ていない。 時刻を確認してしまえば一層追い立てられる気がしたし、そもそも無意識に遠ざけてもいたのだろう。 それは恐らく茜も同じはずで、沈痛な面持ちながら落ち着きのない素振りは時と共に増していた。 そう、もうすぐ、その時間が来る。 無慈悲にもアイドル達の死を告げるであろう、その時が。 嫌だ。聞きたくない。知りたくない。 そう思う一方で、大事な友達は無事だろうか、それを知りたい気持ちもまた膨らんで。 《はーい、皆さん、お待たせしました! 第一回目の放送です!》 だから、その場違いなまでに明るい声を聞いた時、藍子の胸中を占めたのは怖れが全てではなかった。 みんなは、FLOWERSのみんなはどうしているだろう。 友紀ちゃんは無事だろうか。いつもみたいに朗らかに笑っているだろうか。 夕美ちゃんは大丈夫だろうか。人一倍優しい彼女だから、思い詰めてはいないだろうか。 美羽ちゃんはどうだろう。誰よりも頑張り屋さんなぶん、空回ってないかが心配だ。 意識して最悪の可能性から目を背けながら、藍子はうつむいてただ次の言葉を待つ。 《……さて、ではお待ちかねの死者発表ですっ! 今回死んでしまった皆さんは……》 一人、また一人と、既にこの世にいないアイドル達が名を呼ばれていく。 顔を知る子も、知らない子もいる。一緒に仕事をしたことがある子も、永遠にその機会がなくなった子も。 名前がひとつ増えるたびに、凍結した脊髄を摺り下ろされるような悪寒が走る。 まだFLOWERSのメンバーは呼ばれていない――それでも、多い、多すぎる。 人の命の話なのだ、多寡が問題なのではないと分かってる。しかし、これはあまりに異常に思えた。 もう十人以上のアイドルの名が呼ばれている。そして、恐らくはそれと同じぐらいの、殺人者がいる。 昨日までは自分と同じように輝くステージを目指して頑張っていたはずの、殺人者が。 藍子の脳裏に、この島で初めて対面した時の、そしてつい先刻の愛梨の姿がよぎる。 愛梨のいいところは自分が誰より知っているはずなのに。 そして愛梨以外の、殺す側に回った少女達も、みなそれぞれの輝きを秘めていたはずなのに。 彼女が李衣菜を無造作に射殺するその瞬間がフラッシュバックして、藍子は口元を押さえた。 《――多田李衣菜》 その姿勢のまま、肩がびくりと跳ねる。 完全に追い討ちをかけられた格好。呼ばれると分かっていたのに、覚悟したはずなのに。 自ら目の当たりにした彼女の死を、厳然たる事実として突き付けられるのがこんなにも辛いだなんて。 茜の様子を伺う気にはなれない。そんな勇気はない。 それでも、受け入れるしかないと、必死で自分を落ち着かせようとして、 《――木村夏樹》 今度こそ、心臓を鷲掴みにされる思いだった。 全身の血が音を立てて引いていく感覚。激しくなる動悸だけが耳にこだまする。 藍子はぎゅっと両目をつむり、歯を噛み締めた。そうしないと嗚咽が漏れそうだった。 (夏樹、さん……っ) こうなってしまうだろうとは思っていた。 彼女の意思を尊重したからこそ、自分達は彼女と別れ、今こうしているのだから。 だから程なくして彼女が……死ぬ、そう、死ぬだろうということも、理解していたはずだった。 そう納得したはずだったのに、折り合いをつけたはずだったのに、この心のざわめきはなんだろう。 心が、頭で考えるほど分別よく感じてくれない。体が、理性を受け付けてくれない。 夏樹のあとにもうひとりの名を告げて、全ての死者の発表は終わった。 15人。その中に、FLOWERSのメンバーの名前はなかった。 だけど、それだけを素直に喜ぶ気持ちにはなれなかった。 「…………こんなのひどいよ」 だから、藍子はこの時、その言葉は自分の口から出たものかと一瞬錯覚してしまった。 ハッとして顔を上げたその先には、拳をきつくきつく握り締め、必死に何かを堪える茜の姿があった。 その大きな瞳に今にもこぼれ落ちんばかりの涙をたたえ、両肩をぶるぶると震わせて、 茜は爆発寸前の感情をその小さな体に必死で押し込めようと闘っていた。 ▼ ▼ ▼ 確かに茜の中には、李衣菜の死を改めて思い知らされたこと、半ば予期していたとはいえ受け入れがたい夏樹の死、 そして既に15人の命が奪われ、何人ものアイドルが殺す側に回ったという事実がごちゃごちゃになって、 悲しみと絶望と憤りの混合物が心の奥に沈殿していたのは間違いなかったのだけど。 しかし、彼女を衝き動かしていたのは、そのどれに対する感情でもなかった。 「……名前を読んで、それでおしまいなの? 死んじゃったら、もうおしまいだっていうの?」 李衣菜の死が、名前のたった五文字だけで片付けられてしまった。 彼女がどんなふうに生きて、どんなふうに死んだのか、そんなことは全部無視されてしまった。 それが茜には歯がゆくて、悔しくて、切なくて仕方なかった。 放送を聞いて彼女の死を知った人達には、きっと李衣菜の生き様も、死に様も、伝わりっこない。 ついさっきまで生きていたのに、あんなに一生懸命だったのに、誰にも知られないまま忘れられてしまう。 そんなのってない。そんなこと、あっちゃいけないのに。 「かわいそうだよ……こんなの、リーナがかわいそすぎるよ……っ!」 声を漏らすと、そのまま泣き叫んでしまいそうだった。 李衣菜だけじゃない。その李衣菜を誰よりも知る少女、木村夏樹もまた、命を落とした。 そしてその命も、同じように扱われた。あくまで作業的に、事務的に、機械的に。 夏樹には李衣菜とは違う命があったのに。彼女だけじゃない、死んでいった15人の誰もが、 それぞれの夢を抱いて、それぞれの未来を目指して、それぞれのステージに立っていたはずなのに。 自分はあまり頭は良くないけど、それでも、そんな自分にも、これはひどいことだって分かる。 「人が死ぬのは、もっと辛くて苦しくて悲しいことじゃなきゃいけないのに! あんなにあっけなく、素っ気なく扱っていいことなんかじゃないのにっ!」 茜の友達を……そう、一緒に過ごした時間は少なかったけど、紛れもない友達を、モノか何かのように。 これは侮辱だ。茜の大事な人達への侮辱だと、茜はそう直感的に感じていた。 茜は、良くも悪くも一直線な性格だから。 だからこそ、本当に本当のことは、決して見誤ったりしない。 本当に許しちゃいけないのは、死んだアイドルを殺したアイドルじゃない。 もっともっと大きな、自分達に殺し合いを強いる得体の知れない悪意だ。 「このままじゃ、誰も幸せにはならないよ! 殺されても、殺しても、ただ辛いだけだよっ!!」 茜の怒りは、理不尽なるものへの怒りだった。自分達を押さえつけるこのシステムへの怒りだった。 自分を、李衣菜や夏樹や死んでいったアイドル達を、そして藍子や今を生きるアイドル達を、 今なお抑えつけ押し潰し踏み躙る、悪意という名の重圧への怒りだった。 ▼ ▼ ▼ 『アイドルはLive(生き様)だ』 茜の姿を見て、藍子は、自分達に未来を託し死んでいった夏樹の言葉を思い出す。 茜の憤りは、どんな時でも真っ直ぐな彼女のあり方は、裏表無いアイドルの生き様だと思う。 それが、希望のアイドルのあり方に迷う藍子には、少し羨ましくすら感じた。 でも、皮肉だけれど、この放送を聞いて改めて感じたことがあった。 もし愛梨の言うように、藍子が希望のアイドルなのだとしたら……その資格があるのだとしたら。 だとしたら、藍子の希望は、彼女一人に依って立つものではないはずだ。 友紀、夕美、美羽、ばらばらになって一層その存在の強さを感じる仲間たち。 彼女達がいるから今の藍子がいる。アイドルとしての藍子は、彼女達に支えられていた。 (ごめんね、みんな……私、大事なこと忘れてた。どうやったらみんなに希望を与えられるんだろうって、 そればっかり考えて……でも違うよね。私、今までみんなに、たくさん希望をもらったんだから) 藍子は顔を上げた。 少しだけ、ほんの少しだけ、自分の中の迷いに答えが出たような気がした。 そして、そのほんの僅かな希望で、目の前で肩を震わせる少女を勇気づけられたらいいと思った。 「茜さん……私、希望ってなんなのか、ちょっとだけ分かったような気がするんです」 両目を真っ赤にした茜が、おずおずと藍子の顔を見上げる。 その視線に、今出来る精一杯で微笑み返し、藍子は続けた。 「ずっと考えていたんです。愛梨ちゃんになくて、私にあるものってなんだろうって。 私にもしそんなものがあるとしたら、それはきっと、独りじゃないってことだと思うから」 ふと思い出したのは、楽しかったあの日常の一コマ。 翌日に歌番組の収録を控えたあの日、プロデューサーに告げたあの言葉。 『私、誰よりも貴方の笑顔を見るのが、す、好きなんですよ』……その言葉の真意こそ伝わらなかったけれど。 ファンが優しい気持ちになれたら、幸せ。笑顔なら、もっと嬉しい。その気持ちに嘘偽りはない。 なぜなら、藍子自身が、みんなから優しい気持ちをもらったから。たくさんの笑顔をもらったから。 そのぶん藍子は、一途に、真摯に、笑顔を与えるためのアイドルでいられた。 だから自分の……高森藍子の、“Live(生き様)”とは。 「FLOWERSは、花束なんです。私一人なら、人をほんの少し優しい気持ちにさせるくらいの小さな花だけど、 四人集まればもっとたくさんの人を笑顔にできる花束になるんです。 四人いたから、どんな高い壁だって越えられた。どんな遠くまででも、笑顔を届けられたんです」 FLOWERSの希望は、人と人との繋がりの中から生まれる希望。 愛梨が藍子の中に見出した希望が、本当にあるとするなら、それはきっとそういうことだと思った。 「だから私が、一途に“希望のアイドル”を目指すとしたら、それはきっと、もう一度花束を作ること。 一人だけなら潰れてしまいそうな小さな小さな希望を束ねて、もっと大きな希望にできるなら、 それが私の、やるべきことなんじゃないかって思うんです。そうありたいと思うんです」 ほんのわずかな希望でもいい。ほんのちっぽけな花でもいい。 道端にひっそりと咲いて誰もが見落としてしまうような、そんなありふれたものでいい。 そんな小さな小さな希望を集めて、花束を作ろう。 この重苦しい空の下では、誰もの目を引く大輪の花なんて咲かせられないだろうけど。 木漏れ日に揺らぐ儚い花でも、束ねればきっと他の誰かの希望になる。 「まだ、私自身の希望が何なのか、その答えは見つからないけど……。 だから、力を、ううん、希望を貸してください。私一人に出来ないこと、一緒にやってほしいんです。 一人でできないことでも、二人なら出来るかもしれない。お願いします、茜さん」 茜に向かって、改めて手のひらを差し出す。 茜はそれをぽかんと見つめたあと、慌てて涙でいっぱいの両目をごしごしと拭った。 それから差し出された手を両手で握り締め、ぎこちなく、だけど太陽のように笑った。 藍子もその手を強く握り返し、そして木漏れ日に咲く花のように微笑んだ。 この日が始まって初めて、心から微笑むことができたように思えた。 ▼ ▼ ▼ 「それじゃ、これから他のアイドルを探しに行くんだね?」 「はい。私達の言葉が届くかは分からないけど……少しでも希望を持ってる人がいるのなら、 私はその人と話がしたいです。この間違った争いを、止めるためにも」 「迷わず行けよ、行けばわかるさ、だね! ロックだね!」 「ろ、ロック……は関係あるんでしょうか……」 「リーナが言ってた、『ロックに行くぞ』って。私、ロックってなんなのかよく分かんないけど…… でも、リーナや夏樹がそんなふうに生きたいって思ってたんだから、プラスの力だよ。きっと」 「プラスの力、ですか?」 「そうそう。だから、リーナや夏樹の“LIVE(生き様)”を引き継ぐことが、私にとってのロックだよ! 全力全開のフルパワーで立ち向かう! どんな壁だって、私達のロックで風穴開けてやるんだっ!!!」 「生き様を、引き継ぐ……そうですね。李衣菜さんや夏樹さんも、ずっと一緒です」 「……うんっ! だからみんなで、やるぞーーーーー!!! おーーーーー!!!」 気合の拳を突き上げる茜と、それを見て微笑む藍子。 吹けば飛ぶような希望を胸に、二人は歩いていく。 だけどこの世界を覆い尽くすような重圧の下でも、咲く花はきっとある。 できることは、あるはずだから。 【G-3・市街地/一日目 朝】 【高森藍子】 【装備:なし】 【所持品:基本支給品一式×2、爆弾関連?の本x5冊、不明支給品1~2】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:殺し合いを止めて、皆が『アイドル』でいられるようにする。 1:他の希望を持ったアイドルを探す。 2:愛梨ちゃんを止める。 3:爆弾関連の本を、内容が解る人に読んでもらう。 ※FLOWERSというグループを、姫川友紀、相葉夕美、矢口美羽と共に組んでいて、リーダーです。四人同じPプロデュースです。 【日野茜】 【装備:竹箒】 【所持品:基本支給品一式x2、バタフライナイフ、44オートマグ(7/7)、44マグナム弾x14発、キャンディー袋】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:殺し合いには乗らない! 1:他の希望を持ったアイドルを探す。 2:熱血=ロック! 前:彼女たちが踏みとどまるイレブンスアワー 投下順に読む 次:晴れ 前:彼女たちが踏みとどまるイレブンスアワー 時系列順に読む 次:晴れ 前:彼女たちの中でつまはじきのエイトボール 日野茜 次:水彩世界 高森藍子 ▲上へ戻る
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前:- 次:一部/2 001 静かだった 目の前に広がる光景はあまりにも清々しく荒廃し、はじめから何もないかのようだった。あたりには人はおろか生き物一匹もいなかった。 …………こんなはずではなかった…… 002 不気味な光に壊されたセカイが目の前にあった。 海は枯れ、地は裂けた。あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。しかし、人類は死に絶えなかった!一方的に破壊されたセカイ!! 世はまさに世紀末!!!!!! かつて栄華の限りを尽くした文明は衰退し、荒れ果てた地上環境では生命活動を維持できないと判断した人類は、地下へ潜り、再び太陽を拝む日を夢にみて、かつての文明を光の届かない地下で伝承していた。 西暦で言えばちょうど2300年・・・ 世はまさに世紀末!!!! 緩やかな滅亡を余儀無くされた人類はみずからの運命を打開するためにある計画をたてた。 その計画の要となるのが……俺だった。 人は皆俺のことをこう呼ぶ… 『反逆者(トリーズナー)』カズマ!!! 人類の命運を背負う俺が、なぜ『反逆者(トリーズナー)』と呼ばれるのか。 答えは簡単だ。文字通り、俺は反逆を起こすからだ。 ……数百年前、『奴ら』は地上を破壊しつくし、全ての元凶となった。 そして今、地下で細々と暮らす残った人類までも滅ぼそうとしている。 だからこそ俺は、『反逆者(トリーズナー)』となる! 『奴ら』が現れてから数百年、人類は有効な対抗手段を持つことが出来なかった。だが人類が何もしてこなかった訳ではない。『奴ら』に対抗する人類最期の希望…。この人類の存亡をかけた『反逆』は『奴ら』に悟られぬ様、秘密裏に進行されてきた。しかし、秘密にするのもここまでだ。俺は数百年ぶりに地上に足を踏み入れた人類となった。 003 「…これが地上…酷いな。」 かつてこの場所、『カシワ』に居た人々は、俺が今見ている光景を見て何を思うのだろうか。 俺はこれから立ち向かう強大な力を前に少し身震いをした。 「「奴ら」ってどんな人たちなのかな…?」 剽軽な声が俺の横で響く 「カズマならどんな相手でもドカッバキィって出来るよね?」 「…そうだな。俺にかかれば瞬殺だな。」 「だよね!指先一つでダウンだよね」 変なことを言っているコイツは俺と同じではない。ヤツらがこの地上に現れたときコイツらも生まれた。追い詰められた人類は進化した。コイツらはとても感覚が鋭い。体はとても軽く速く動ける。力はないに等しい。 つまり人類は逃げることに特化したのだ。 コイツがいれば一気に危険度が減る。旅の友だ。 見た目はただのクソガキだが、これまで何度も助けられたものだ。 004 奴らと一言で言っても、情報によればいくつかのコロニーに別れているらしい。 その一つがここカシワにあるときいてやって来たのだが、先ほどから何も無い場所が続くばかりだった。 「カズマ、カズマ!・・・あれって・・・」 彼が指を指す方向を見るが、何も見えない。 こいつは目が良すぎるのだ。 「『奴ら』のアジトか?…よく見えん。」 「ううん。……よく分からないけど、誰かいたような……」 誰か……。この地上で生きている生物がいるとしたら━ 「『奴ら』、か?」 「もしかしたら……そうかも。」 "誰か"がいた場所までは、まだ数キロ離れている。こちらの存在はおそらく気づかれてはいないだろう。それに、もし『奴ら』なら俺達がすることは一つだけだ。 「━行くぞ……!」 足音を殺しもう少し見やすい位置まで移動した。 そこにはプレハブのような小さな建物があった。 「……思ったより小さいな、何か見えるか」 「うーん、窓はないみたいだね」 「出入口は?」 「ここから見えるのはひとつ……!? 誰か出てきた!」 まさか気づかれたか? どうするか……。 こいつもいるし一旦隠れるか…いや、そんなんじゃいつまで経っても俺の反逆は進まねぇ! 「お前は索敵しつつ俺の後ろをついてこい!」 「もしかして正面から行くの!?いくらカズマが強くたって無茶だよ!敵の戦力も解らないのに」 「大丈夫だ…」 「いや…でもっ」 「信じろ!…お前の信じる俺を信じろ!」 「……うん!」 「そんじゃやってやるぜぇ!」 005 …とは意気込んだものの、何か策が有るわけでもない。 俺達は最大の注意を払って、その建物に近づいた。さっき見た通り、あまり大きな建物ではない。出入口は1つしかなく窓もない。そして何よりも不思議なのは、俺達が至近で偵察しているにも関わらず、何も反応が無いのだ。あまりにも警戒が薄すぎる。 「『奴ら』のアジトではないのか…?」 思わずそう呟いたその時、突然、建物から人が出てきた。 「あれは…女の子?」 後ろから声がかかる。この距離であるならば俺でも確認できる。出てきた人影は10代半ばをいくかいかないか程度の少女であった。だが彼女はその手に明らかに不恰好な銃器―――前世紀において"対戦車ライフル"と呼ばれた兵器―――を持っていた。 「ありゃ『奴ら』じゃねぇな」 しかし、『奴ら』でないというならば、彼女は一体何者なのだろうか。それを確かめる為にも、俺は相手を刺激しないようゆっくり近づき――― 「カズマ!あの子こっちに照準向けてる!!」 そして彼女はその引き金を…………引かなかった。 少女はゆっくりとその兵器を下ろし、 「お前、あいつらの仲間ではないようだな。」 「あいつら?この荒野を作り出した奴らのことか?」 「ああ、そうだ。私はここであいつらの襲撃から逃れている。どうやら私とお前と同じようだな。」 地上に人間がいる?そんなはずはない。人々はとうの昔に地下へ逃げているはずだ 「…どうしてお前は地上にいるんだ?一般人は容易には出れないはずだぞ」 「貴様らには関係のないことだ」 そこで俺は気づいた。 「奴らを知っているのか!?」 彼女は少し考え込んだあと 「……ああ」 俺は少しおかしいことにきづいた。 コイツどうやって生きてきたのだろう。 『奴ら』には銃は効かない。そのせいで人類は逃げ去ることを余儀なくされた。 地上に食べ物はない。『奴ら』は食物を必要としない。無性生殖に近い増え方をしている。 俺が出した結論……言いかけて、俺はその言葉を飲み込んだ。 彼女が自ら語りだしたからだ。 「私は旧人類と新人類(ネオ)、つまりお前らが『奴ら』と呼ぶ者たちだが、その二種族のハーフだ。正確には旧人類の血はもうほとんど流れていないがな。」 「さて、今度はお前らが何者なのか教えてもらおうか。答え次第では死んでもらわなければな。」 彼女はそう言うと照準をこちらへ向けた。 一瞬友好的に接することが出来るかもしれないと考えたが、希望的観測だったようだ。 彼女が『奴ら』、ネオの仲間ならば俺達を排除しようとすることは間違い無いだろう。 数秒の思考の末、俺はどうするかを決めた。 わずかに顔を傾けアトルに目を向ける。それに気付いたのかアトルも俺に顔を向けた。そして俺の意図を理解したのか、小さく顔をこわばらせた。 俺は小さく大丈夫だと頬をゆるめ、大きく踏み込んだ。 「っぅ!?」 突然の動きに彼女はわずかに声を漏らし、即座に銃口を俺の前に向けた。 だが、一瞬速く俺は踏み込んだ脚で地面を蹴り、彼女の目前まで一気に距離を詰める。 前:- 次:一部/2
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宗教道徳学 1. 回心 2. 赦免の秘跡 3. 回心と霊的成長 4. 恩寵と自由 5. 忠誠としての自由5.1. わたしたちはもはや律法の下ではなく恵みの下にある 5.2. 自由は愛に奉仕する 6. 徳 7. 対神徳7.1. 神学的生としてのキリスト教の生 7.2. 救いを与える信仰 7.3. 希望:信仰の賜物 7.4. 愛における真理 8. イエス・キリストにおける神との関係8.1. キリストにおける召命 8.2. ナザレのイエス.人の顔 8.3. 最初の三訓戒 9. 宗教の徳:霊と真理における神の崇拝9.1. 宗教と道徳神学 9.2. 聖性の優位 9.3. 祈りと生 9.4. 秩序づけられた 祈り 9.5. キリスト教的道徳的生におけるエウカリスティア 10. 宗教現象を害する態度 1. 回心 1.1. 回心の必要性 1.2. 回心の条件 1.3. 回心の秘跡的実現 2. 赦免の秘跡 2.1. 問題の所在 2.2. 基本ライン 2.3. 悔悛の行為 2.4. 教会の行為としての赦罪 2.5. 告白の考察 3. 回心と霊的成長 4. 恩寵と自由 5. 忠誠としての自由 5.1. わたしたちはもはや律法の下ではなく恵みの下にある 5.1.1. 自由と律法 5.1.2. 子供たちは自由である 5.2. 自由は愛に奉仕する 5.2.1. イエス・キリストの内の自由 5.2.2. 自由から献身へ 6. 徳 6.1. 日常的評価 6.2. 聖書の関連個所 6.3. 歴史的発展 6.4. 客観的問題 6.5. 本質的側面 6.6. 不変なる徳の価値 7. 対神徳 7.1. 神学的生としてのキリスト教の生 7.1.1. キリスト教の生の神学的特徴 7.1.2. 聖書の関連個所 7.1.3. 神学史における発展 7.1.4. 教会の教え 7.1.5. 神学的発展 7.2. 救いを与える信仰 7.2.1. 聖書の関連個所 7.2.2. 神学史において 7.2.3. 教会の教え 7.2.4. 自己の課題としての信仰 7.2.5. 教会における信仰 7.2.6. 信仰の秘跡 7.2.7. 正統性 7.3. 希望:信仰の賜物 7.3.1. 聖書における希望 神学的アプローチ 新約における希望の進学 7.3.2. キリスト教の希望について 7.3.3. 希望の秘跡性と希望の秘跡 7.3.4. 希望に対する罪 7.4. 愛における真理 7.4.1. 対神徳としての愛徳の定義 7.4.2. 聖書における愛徳の神学 共観福音書におけるアガペ パウロ文書におけるアガペ ヨハネ文書におけるアガペ 7.4.3. 愛の秘跡性 7.4.4. 共同体における愛 7.4.5. 救済の神秘としての愛 8. イエス・キリストにおける神との関係 8.1. キリストにおける召命 8.1.1. 神の働きと人の行為 8.1.2. 神との出逢いと信仰生活 神は救済愛として顕現する 救いの近さとして認識される神 共有、意味の刷新、未来への展望 8.1.3. イエス・キリストにおいて 8.1.4. イエスの人格は人を倫理的に理解する 8.1.5. 主の思い出において 8.2. ナザレのイエス.人の顔 8.2.1. 関係性の神、兄弟の民 8.2.2. 新しい契約 8.2.3. ナザレの人 8.2.4. 矛盾のしるし 8.2.5. 人の顔 8.2.5. 人性のしるし 8.3. 最初の三訓戒 8.3.1. 信仰存在 唯一の神 名 安息日 8.3.2. 人の活動と祝日の急速 人類の創造としての人の活動 誘惑としての活動 弱者の保護と安息日の解釈 休息と祈りのつながり 9. 宗教の徳:霊と真理における神の崇拝 9.1. 宗教と道徳神学 9.2. 聖性の優位 9.3. 祈りと生 キリストにおける神との出逢い 祈りのと生の決断 祈りと道徳的生 9.4. 秩序づけられた 祈り 祈りのための時 人間存在の時と祈りの時間 道徳主体の真理 祈りにおける具体的な生 秩序づけられた、決断された祈り 9.5. キリスト教的道徳的生におけるエウカリスティア 崇敬と信仰生活 人の祈り、個人の祈り、典礼の祈り 私の記念としてこれを行え 10. 宗教現象を害する態度 10.1. 無神論 10.2. 世俗化 10.3. 偶像崇拝 10.4. 宗教セクトへの執着 10.5. 冒涜 10.6. 神の誘惑 10.7. 魔術 10.8. 迷信 第三学年>宗教道徳学へ
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ボス攻略 ボス攻略ボス1 ボス2 ボス1 攻略情報1 攻略情報2 ボス2 攻略情報1 攻略情報2
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走った。どこまでも。呼吸なんて忘れて、ただ走り続けた。 暗いとか、寒いとか、そんな事はどうでもいいぐらい急かされるまま走った。 「も、限界…っ」 忘れていた呼吸を思い出すと同時に呟きが漏れる。 スピードを緩め完全に立ち止り、膝に手をついて浅い呼吸を繰り返す。 『3分後に禁止区域になる』 自分を急かしていたのはその言葉。 ちらっと腕時計に目をやると3分から十数秒過ぎたところだった。 そっと、本当に触れるか触れないか微妙な程そっと。…指先の感触に息を吐く。 爆発は起きなかった。どこまでが禁止区域だったのかは分からないが、 3分をとうに過ぎても無事なとこを見ると禁止区域は脱したらしい。 ―――まあ、爆発が起きていたなら、今現在こんな風に考える事もないだろうが。 とりあえず第一の関門は突破した、というところだろうか。 安堵感からか、嶋重宜(55)はようやく自分の身の回りに気を配り始めた。 真っ直ぐ前だけを見て走っていたものだから、周りの景色なんて目に入らなかった。 もしかしたら誰かとすれ違ったかもしれない。 もしかしたら誰か声をかけたかもしれない。 もしかしたら誰かに攻撃されていたかもしれない……。 今にして思えば何て無防備だったんだろう。 マイナス思考へと移りそうになり、我に戻ってその考えを自ら否定する。 自分の悪い癖だ。出発前、あれ程仲間を信じようと決心したのに。 「絶対に、全員生きて帰る」 絶対に。 自分に言い聞かせるように呟き、頭の中でも何度も連呼させる。 この言葉はこれから先の自分の未来の行方を暗示している。 その確信を得たのは、出発を待っている時だった。 全員が悲愴な表情を浮かべながら出発して行く中、嶋は誰にも声を掛ける事が 出来無かった。そんな余裕など無かった。 これからどうすればいいのか?自分はどうするべきなのか?考えれば考える程、 絶望という暗闇が足の先からちょうど首輪の辺りまで覆い尽くし、声も出せ無かった。 「背番号23、横山竜士」 そんな中、数いる同級生の中でも一番付き合いが古い横山竜士(23)の出発となった。 他の選手の時と同様、ただ歯痒さだけがじんじんする中、 出て行こうとする背中を見守るしか無いと思われた、その時――― 「こんなゲームぶっ壊して、全員で生きて帰ろう!お前ら!待ってるからな!!」 振り返り、ハッキリとそう宣言した横山と視線が合った。 口には出せなかったものの、無意識に頷いていた。 何人が自分の様に頷いたかは分からない。 しかし横山はいつもマウンドで見せる強気の、余裕を感じさせる笑みを浮かべると出て行った。 ―――こんなふざけたゲームを 全身が絶望に包まれそうになっていた時、一つの希望ともいえる目標が出来た。 ―――ぶっ壊して その希望はすんなりと、全身へと、それこそ頭のてっぺんを突き破って行った。 ―――全員で、生きて帰る?――― しかし出来るだろうか?そんな事が。現に1人死んでる。 木村一喜(27)だった肉塊をちらっと見て、絶望はゆっくりと、また足元から這い上がって 来ようとしていた。この時まではマイナスの感情の方が遥かに勝っていた。 中々確信を持てずに俯いた瞬間、再び声が聞こえた。 「俺も待ってるけぇ!後で落ち合おう!誰も死ぬな!気持ちを持て!それから…」 「早くしろ!」 顔を上げると、横山と同様残りの者に声を掛ける新井貴浩(25)に、急かす様に田村が声を上げていた。 「わかっとる!それから、絶対に、全員で生きて帰る!絶対の絶対に!!」 二番煎じだったが、新井も力強く宣言し教室を出て行った。 「……全員で、生きて……帰る。全員で生きて帰る。絶対に」 今度は口に出してみた。 まじないの様に呟く。何度も何度も。そのイメージがはっきりと形作るまで。 もう周囲なんて目に入らなかった。無造作に置かれている木村一喜の死体も、 淡々と仕事をこなしているだけの奉文と田村も。 傍からみたら見たら狂ったと思われたかも知れない。 しかしその逆だ。呟くことでどこか非現実的な希望は現実的に理想へ。理想は目標へと変わってくる。 ……変わる。いや、掴み取った。 それで絶望は完全に無くなり、わずかな希望に過ぎなかったものは確信へと変化した。 根拠など無い。しかしこんな状況の中でも、こんなに心強い仲間がいるじゃないか。 自分はただぼんやりとしているだけだったのに、あの二人はそこに居た者 ―――少なくとも自分には希望を残していってくれた。 だから後は信じるのみだ。こんなふざけたゲームに乗る奴なんか、絶対にいやしない、と。 多少の合う・合わないはあるが、選手全員気の知れた仲間だ。 野球に関しては厳しい面を持つ先輩達も、普段は気さくな人達ばかりで信頼できる。 今まで苦い経験を味わってきた自分に、後輩達は色々と相談してくることもあった。 そして何よりも横山と新井の二人に加え、他の同級生達。 切磋琢磨しながら私事でも、長年一緒に過ごしてきた。 いじられ役の新井にさえいじられるが、今期一段と成長したと思える小山田。 まだ一年経たないというのにすっかりチームのムードメーカーになった福井。 そして今は同じポジションを争う事になった森笠。 誰もが自分にとって欠かせない、大事な仲間だ。 だから、俺が信じなければ誰も俺を信じてくれない。 もう二度と人を疑う事などしない……! 思考は完全にプラスへと移ったようだ。 その目標を実行していく為に頭の中を整理しなければ。とりあえず落ち着ける場所を…と辺りを見渡す。 斜め左に大きい岩があり、デイバッグを置くとそこに腰掛けた。 咽喉が渇いている事に気付きデイバッグを開ける。水…と手を突っ込んだところで手を止めた。 「……なんじゃこりゃ」 その声と共に手にとってみる。 大きなハリセン。どの角度から見てもただのハリセン。 一番右端にはなんの洒落かは知らんが、『広島名物ハリセン』と書かれている。 まさかと思い更に探ってみるがそれらしき物は見当たらない。 「これが、俺の武器……?」 しばらく呆気にとられ、左手を軽く叩いてみる。パンッ!と小気味良い音が辺りに響いた。 ふと、これで頭を叩かれている横山と新井と福井の3人を想像して吹き出した。 「これでコントでもやれってか?」 これじゃあどっちみち人なんて殺せない。うん。俺にはこれでいいんだ。 出発の順番と時間差から、横山と新井は一緒に行動してるかもしれない。 見つけたら、真っ先にあいつらに一発ずつこれをお見舞いしてやろう。 中々収まらない笑い声を上げ、目の端に浮かんだ涙を拭う嶋の背後から人影が忍び寄る。 それに気付かない、嶋の上下に揺れる肩に、ぽんっと手が置かれた。 【生存者残り41人】 prev 7.一分の対話、一分の対峙(後編) next 9.逆説にいたるまで リレー版 Written by ◆9LMK673B2E
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登録日:2016/09/25(日) 22 02 28 更新日:2023/07/18 Tue 10 42 57NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 あおきさやか ささきのぞみ どんでん返し 中根久美子 人類は衰退しました 佐藤なる美 勘違い 坂本千夏 妖精 妖精さん 小人 小山さくら 小林由美子 小桜エツコ 小笠原早紀 山田きのこ 当たり前には少し足りない歪んだ視界 新井里美 明坂聡美 真田アサミ 矢部雅史 辻あゆみ 近づいてくぼくらデリケート 金元寿子 魔法 「あにをたうぃきにぼくたちのこーもくができました」 「うぃきってなにするです?」 「いろいろなことがかいてあるよ」 「ないとどうなるですか?」 「じょーほーじゃくしゃになりさがるのだ」 「しえき、さくしゅされるだけのしゃちくだ」 「ぶらっくきぎょーかー」 「かろうしもすてがたい」 「なんまいだー」 ついき・しゅうせいするです? △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- おじいさん「近頃アニヲタwiki(仮)に変な項目ができておるようだ。追記・修正してきなさい」 調停官「はーい(やっぱりだめでしたか)」 ・ようせいさんのがいよう 人類が緩やかな衰退を迎えて、はや数世紀。 すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。 妖精さんとは、人類は衰退しましたに登場する種族。 アニメ版のCVは、小林由美子・あおきさやか・明坂聡美・ささきのぞみ・金元寿子・小笠原早紀・小山さくら、 小桜エツコ・新井里美・中根久美子・辻あゆみ・矢部雅史・山田きのこ・佐藤なる美・坂本千夏・真田アサミが担当している。 緩やかに衰退しつつある「旧人類」に代わり地球に台頭し始めた、体長10cmほどの種族。 人口は推定100~200億人前後。 妖精さんという名前だが、外見はピクシーやフェアリーというよりも小人に近い。 初期には人間が聞き取れないほど早口で話し合ったりカエルを模したレインコートを着たりと佐藤さとる氏のコロボックルのような特徴も見られた。 亜種としてトロールやマンドラゴラさんなどが確認されている。 作品媒体によって衣類や表情に差があり、小説の挿絵、表紙を担当していた山崎透氏のものと、戸部淑氏のものとでも既に大きな差がある。 アニメ版においては戸部淑氏のものを参考にしているが、常に口が開いている。 (・ワ・)←こんな感じである。 セリフは全てひらがなで、アニメでも舌足らずな喋り方をする。 可愛い顔と口調で時折ブラックでギリギリなセリフを吐く。 性格は子供のように無邪気で、言動は喜怒哀楽の真ん中2つが抜けたよう。落ち込むことはたまにあるけど。 新人類と言ってもその自覚は彼ら自身には無く、むしろ旧人類に対しては腰が低い。 旧人類を好いており、彼らの模倣をすることや、彼らのために奴隷のように働くことを生き甲斐としているが、 シャイな性格のため旧人類の前に直接姿を現すことは稀。 見た目からは想像も付かないほどに高度な技術力を持つ種族だが創造性は乏しく、 お菓子や物語などを創り出すことは不得手としており、人間の作った物語や甘いお菓子を好んでいる。 一方で忘れっぽくて子供っぽいと頭がいいのか悪いのかよく分からない種族。 生態には謎が多く、もはや生物なのかすらわからないために旧人類の研究者も匙を投げている。 ・ようせいさんのせいたい 離合集散の法則 楽しい遊びやにんげんさんのブーム、そしてお菓子などがあると増える。 たんに集まってくるだけでなく、文字通り増殖する。 増えた妖精さんが楽しいことに参加し、さらに楽しくなってまた増える……と雪だるま式に増殖していく。 さらに増えることで技術力が跳ね上がる傾向があり、数人のうちは木工レベルでも、数百体規模になると未来都市やら植物文明を作り上げる。 これらに巻き込まれた人間はだいたい酷い目にあうが、(肉体的に)深刻な危害を受けることはまずない。 ただし、飽きるのも早く、祭りが終わるとあっと言う間に散っていき、しかもすぐに忘れる。 逆につまらないとどんどん数が減る。 まるまり 驚いた時にボール状に丸まり、身を守る性質がある。 ただし、あくまで丸くなるだけで攻撃能力などはなく、猫などには遊ばれ続ける。 また記憶なども少しだけ飛ぶらしく、大抵のことはショックを与えて丸まらせ、ごまかせる。 その他、怖い目にあうと失禁することが確認されている。なお排泄するのはほぼ真水。 電磁鬱 電磁波を苦手としており、浴びると鬱状態になってだらけきったようになる。 事前に電磁波がくるとわかっている時はどこかへ移動する様である。 こよりになるまで自分をツイストして仮死状態になることで、電磁波対策が可能。水分を吸収すると復活。クマムシですかあなた方は。 お菓子好き 生存に食料が不要なようだが、甘い物が大好き。 「わたし」ちゃんは趣味のお菓子作りを生かして餌付けもとい交流を頻繁にしている。 お菓子目当てにタイムマシーン(バナナ)を作ったことまである。 ガムはお菓子に入らない。 つい消滅 妖精さんは物語りの間に挟まってどこかへ消えてしまったりすることがある。 時には人間の記憶の中に消えてしまうことも。 技術力 旧人類に魔法と喩えられるほどの超科学力を持ち、不可思議な道具を作り出す。 役に立つんだが立たないんだかわからないがほとんどだが、物理法則を無視したような代物だらけ。 (履いて歩くと中に水が溜まる長靴・ブラックホールの缶詰・人間の知能を小麦粉に変換する軽量スプーン・現実世界をゲーム世界と同化させるゲーム機など) ただ、根がテキトーなためかお菓子作りは苦手。 童話災害 彼ら作った道具や、彼らが多数集まるだけで周囲で不可思議な現象が起こりやすくなる性質により引き起こされる超常的騒動。 騒動に巻き込まれた者は、心に大きな傷を残すことも少なくない。 一方で、妖精さんが複数集まった環境では、死者が出にくくなるという特性がある。 平たく言うと妖精さんが集まるとご都合主義でカオスな展開になる。 妖精さんが自らまとめた「まぬある(マニュアル)」では地域でもっとも妖精さんと親しい人物が一日でだいたいひとりの妖精さんと出会う環境を1fとした目安が紹介されている。 例えば高層ビル二十階から落下した場合。 10fなら空中でヒーローやペガサスに助けてもらえる、5fでも素早くワイヤーフックを射出すれば神がかりレベルで係留される。0fは潰れる。 その他 電磁鬱とは別に、妖精さん人口密度があがりすぎると、ストレスを感じて鬱になってしまうことがある。餌付け交流のやりすぎには注意。 旧人類の赤ん坊を、自分たちの子供と取り替えることもあるようで、 そういった子供は、超常的な力を持ち恐れられることがあるが、 成長するに伴って、力を失い普通の旧人類と変わらなくなってしまうようだ。 ついき・しゅうせいおねがいするです? △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- ・ようせいさんのねたばれ 「こっからさきじゅうだいなねたばれ」 「へんしゅうのりょうど」 「はいっちゃやー」 調停官「そう言われるとますます見たくなりますねー」 「あー」 以下、作品の根幹に関わる大断絶級ネタバレ注意!! 「ぼくら、にんげんさんすきすぎてあたまおかしーですからなー」 最終巻で「わたし」たちは人類文明の再建を全うするが 実際のところ「旧人類」は衰退しきり、ほぼ絶滅しており、「旧人類」として地球上で生きているのは、人間を模倣した妖精である。 まさしく人類は衰退しているのだ。 暗い世界で生まれた魂未満の存在だった妖精たちは、 唯一生命が存在する明るい世界の心に惹かれ、生命が進化していく様子を観察し続け、人間に憧れを抱いた。 憧れた人間を模倣し、肉体と死の概念を得て、 最初は少し動くだけで崩れるデリケートな存在から、徐々に人間に近付き交流を持つに至った。 多様性を持てなかった人類が衰退したことで、人間を完全に模倣し成り代わった。 その時期は、大断絶と呼ばれ記録が残っていないため、「わたし」たち妖精が自分たちの正体を誤解したままである理由の一つとなっている。 完璧な模倣により自分達を人間と思い込んだことで、妖精が本来持つ魔法の力は体外に排出されており、 その魔法の力が、ありとあらゆる演算的挙動と結びつき実体を得たのが「妖精さん」と呼ばれる存在である。 ここでいう演算的挙動とは、故障・廃棄された機械のほか重力や自然現象も含まれる。 本質は「命の定義を広げ、万物と対話・行動させる力」。 (気の遠くなる程の昔にあった物質文明の利器の劣化がほぼ無かったのはこの力で修理していた為と思われる) 言ってしまえば願いを叶える力が具体化した存在であり、だから「現在の文明に生きる人類」である「わたし」たち人間さんの役に立ちたがる。 人間を模倣したといっても、妖精には変わりないので、 幼少期には魔法の力は体内に留まっており、成長に伴い現実を理解していくうちに排出するようになる。 妖精さんが電磁波に弱いのは、化学反応により魔法が阻害されてしまうため。 妖精の空想力が高くないと、魔法が妖精さんとして形を成すことはなく、 妖精さんが、「旧人類」の前に姿を見せることが少ない理由も、それによるもの。 しかし、魔法としては存在しているので別の形で発現することもある。 世界に本当の意味での「人間」が何人残っているかは定かではないが、少なくとも主要人物に1人確認されている。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] もうちょとネタバレとの空白開けた方がいいと思う -- 名無しさん (2016-09-26 07 19 19) せやね、話の核心だし。空白と、作品全体におけるネタバレですよっていうワンクッションが欲しいかも -- 名無しさん (2016-09-26 10 39 12) もう終わってたのか人類 -- 名無しさん (2016-09-26 17 07 34) ゆるい日常と思ったら重い現実でした -- 名無しさん (2016-09-26 17 11 23) 「わたし」ちゃん達旧人類に個人名がないのも一種の伏線だった…? -- 名無しさん (2016-09-26 21 35 02) ↑それは単にプライバシーの保護のためで全員ちゃんと名前あるよ。助手さんはジョシュアくん。わたしちゃんは愛称が「マーゴ」なので本名はたぶんマーガレット。 -- 名無しさん (2016-09-26 22 37 21) 妖精さんの声の中に小桜さんいてわたしちゃんと相まって「ミルモでポンじゃん」と思った放送時 -- 名無しさん (2016-09-27 09 15 40) もうここまで来たら”人間”と定義してもいいじゃないかな -- 名無しさん (2016-09-27 09 53 40) ひょうりゅうせいかつの時に集まりすぎるとダメになるって性質あったな。どんな名称だったっけ? -- 名無しさん (2016-09-27 22 09 04) 項目見てから改めて最新刊の表紙を見て口を閉じた妖精さんがいてかなりの驚愕 -- 名無しさん (2016-09-27 23 53 44) ↑4 そういやその回、ツイスト仮死状態から元に戻るとき、マグカップから出てくるんだよね、アニメは(原作は未読なのでわからぬ…) -- 名無しさん (2016-10-01 03 47 00) ↑ 原作でもカップからやったよ -- 名無しさん (2016-10-01 15 18 08) けっきょくこれから、どうなるんです? -- 名無しさん (2016-10-01 17 44 52) 1.ヒトはほぼ絶滅したが、成り代わった妖精たちが繁栄する(明るい未来)2.なんだかんだ妖精たちも緩やかなる衰退を迎え、ヒトや妖精さんたちと共に絶滅の時を迎える(諸行無常)3.やさしい世界の元になっているあの機械が何らかの理由で壊れ、世界はギャグ補正を無くし、シビアで厳しい世界に戻る(暗い未来) この三つのどれかじゃないかな -- 名無しさん (2018-12-20 15 59 40) ↑いちおー、にんげんさんと「人間」のこんけつがはんえーするかのうせーも あるのでは? -- 名無しさん (2018-12-20 17 10 37) ↑2 今度は妖精さん達が今の人類に成り代わって新たな人類になるという可能性があってほしい。 -- 名無しさん (2019-05-04 00 16 52) 「旧人類」は人間とほぼ人間になった妖精の両方の血を引く存在だと思ってた。助手さんは数少ない純血の人間で。 -- 名無しさん (2019-10-16 09 23 30) アニメ版のOP「リアルワールド」の歌詞が妖精の視点から本編に至るまでの自分たちの経緯を暗に語っていたとも取れる -- 名無しさん (2021-06-27 02 16 07) 幸せの…白い粉♡(砂糖) -- 名無しさん (2021-12-30 00 10 26) 名前 コメント
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登録日:2010/12/28(火) 23 16 32 更新日:2020/11/27 Fri 22 49 33 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Re バカは世界を救えるか? ネタバレ項目 事件 木漏れ日現象 現象 『木漏れ日現象』とは、ライトノベル「Re バカは世界を救えるか?」の作中において起きた事件のこと。 7年前のとある平日。 雨鶴来市上空の雲の合間から謎の光が降り注ぎ、その光を浴びた人々が意識を失って昏睡状態に陥った。 その事件によって市街では一時的に大混乱となり、雨鶴来市は国の緊急措置として1ヶ月の間封鎖された。 以上が事件の概要とされるが、その原因に関しては様々な憶測が飛び交っている。 国の発表によると、 「原因は雨鶴来市内で新種のインフルエンザが突発的に増殖し蔓延したためであり、そのウイルスは脆弱だった為に一月の間のわずかな気温変化で死滅した。現在は問題ない」 というもの。 現在においても依然不可解な点が多いため、一種の都市伝説として扱われ、時折話題に上がることがある。 ちなみに作中の登場人物である佐藤光一は、中学生になってからこの事件に関して徹底的に調べあげた結果、 「あれは――天使が与えた試練だ! 高慢な神気取りの人間が未来永劫存続していくことが正しいのか、許されるのか……。神はそれを見定めるためにゴッドライトを地上に降らせたのだ……! その光を浴びた者はほとんどが眠りにつくが、選ばれた者だけは逆にある能力を覚醒させる……! 今この時も、能力者達は人類の存続をかけて天使達と戦い続けているのだ!」 という結論に至った。 非現実的過ぎるのは触れてはいけない。 以下、ネタバレ 『木漏れ日現象』とは天使の起こす奇跡の一種。 雨鶴来市の事件は元悪魔アルカナが落とした《導きの書(カノン)》を拾った人間、通称『神』がその本に記された方法を用いて起こした事件である。 『木漏れ日現象』において光を浴びた人々の中には、目覚めた人と目覚めなかった人存在する。 目覚めなかった人間は現在も意識不明のまま眠り続けており、 目覚めた人間は異能の力ネメシスを手に入れた。 ネメシスを手に入れた人間は例外無く、 これより汝ら人間に試練を与える。 汝らの世界の寿命は残り一○年。 この『木漏れ日現象』はその前触れである。 これを止めたくば、《一握りの希望(リプレイ)》の所有者を 見つけ出し、殺すべし。 さすれば汝は使命を背負いしまま過去へと時を遡り、 未来を得ると同時にさらなる力を手にするであろう。 過去へ戻り、世界を救済する手立てを探し出せ。 道を切り開け、人間よ。 という内容の『神』の声を聞いた。 その後、ネメシスに覚醒した人々が暴走を開始し、街はパニック状態になった。 それを鎮圧する為に警察と機動隊が介入するも、混乱した一人の警官が発砲してしまった為に混乱は拡大。 街は機動隊が能力者か一般人かに関わらず殺害する地獄絵図と化した。 この虐殺は1ヶ月続き、その間雨鶴来市は閉鎖された。 一般人が虐殺を覚えていないのはネメシス《忘却の唄(イレイザーヘッド)》により記憶を失っているため。 しかし能力者には効かないため、現在も愛する人を取り戻すために活動する能力者は多い。 以上が『木漏れ日現象』の真相である。 この事件の最中日本近海に国籍不明の艦隊が来たと言われるが詳細は不明。 また、これとは別に毎月13日の0時に雨鶴来市の一部で同じ光が降る現象が起きている。 こちらは区別して特異点と呼ばれており、起こる場所は肉眼で推測可能。 特異点の中で殺さない限り《一握りの希望》は発動しなくなっている。 余談だが、光一の推測が半分当たっているのはあくまでもまぐれである。 そして当の光一が巻き込まれたのは特異点ではなかったりする。 追記・修正よろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/opfan/pages/3397.html
喝采で迎えたまえ 優性なる人類よ 希望を抱くといい 俺が振るう強大な力に 劣等種族たる人外の獣 滅び去れ 真の勇者 優性種の姿を見よ 俺の正義邪魔させない 使命のpower燃え上がる 今人類の夜明けが始まる この世界は絶対に渡さない 人類の為 正義の戦 一人駆け抜ける真の勇者 恐れ戦くがいい 俺の神算鬼謀に 悶え苦しむといい 隔絶した頭脳を前に 絶滅推奨種 人外の化物 消え失せろ 真の勇者 今ここに名乗り上げる 俺の正義益々燃えて 使命のpower沸き上がるぜ 今時代を俺が作るんだ この世界は人間だけのもの 不浄な人外 焼き払う戦炎 戦い続ける真の勇者 劣等種族たる人外の獣 滅び去れ 真の勇者 俺の正義に跪け 俺の正義邪魔させない 使命のpower燃え上がる 今人類の夜明けが始まる この世界は絶対に渡さない 人類の為 正義の戦 一人駆け抜ける真の勇者 関連 ヴィンセント・リデル 目次に戻る
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仮面ライダー 希望はどこにもなかった。自分に与えれていたはずの希望はどこにもなかった ならば、この俺が、誰かの希望になろう。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 仮面ライダーVol.2 希望1972 自分と同類の改造人間を数多く倒し、疲れ果てていた本郷猛=仮面ライダーが再び立ち上がる心境
https://w.atwiki.jp/momo777/pages/12.html
日本では1980年前後に流行した。 日本では、玉野井の他に栗本慎一郎も有名。 広辞苑の説明では、以下のような説明がある。 けいざい‐じんるいがく【経済人類学】 文化・社会の経済的側面あるいは経済活動の文化・社会的側面に焦点をおいた人類学の一領域。 外部リンク ウィキペディアの経済人類学