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順不同 Hazuki はしもとゆか はたさやか ドナ・バーク レニー・ハート 伴都美子 倍賞千恵子 初井言榮 半場友恵 半谷きみえ 原えおり 原えりこ 原亜弥 原佳代子 原元美紀 原史奈 原島梢 原島瑠璃子 原沙知絵 原田かおり 原田ひとみ 原田佳奈 原田奈美 原田知世 原田美枝子 原田舞美 原由菓 原西きひろ 埴岡由紀子 幡宮かのこ 早川いほ 早川沙希 早川由佳子 早川真由 早水リサ 早瀬碧 早見沙織 春乃いちご 春乃うらら 春井柚佳 春夏ひとみ 春瀬みき 春野日和 春野桜雪 晴海 服部れい 服部加奈子 服部幸子 服部澄枝 服部紀子 朴路美 板東愛 林佳代子 林優子 林原めぐみ 林摩理子 林智子 林玉緒 林田篤子 林田美緒 林由美子 林真里花 林香織 橋本あゆみ 橋本まい 橋本一子 橋本久美子 橋本京子 橋本悠 橋本涼子 橋本潮 橋本舞子 櫨山めぐみ 波多野桃子 浜野ゆうき 潘恵子 濱百合亜 畑谷明日香 畠山美和子 羽吹梨里 羽村京子 羽桜涼子 羽田小百合 羽豆幸子 羽賀ゆい 羽鳥靖子 花井なお 花井康子 花咲きよみ 花形恵子 花村怜美 花澤香菜 芳賀みちる 華木ミヤ 萩原えみこ 萩原果林 萩森侚子 萩森徇子 葉崎かおり 葉月ミカ 葉月絵理乃 速見圭 長谷川亜美 長谷川明子 長谷川智子 長谷川洋子 長谷川知子 長谷川里佳 長谷川静香 長谷瞳 馬場はるみ 馬場澄江 馬田かやこ 鳩野比奈 ページ先頭へ
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amazonで探す @楽天で #セクシー田中さん を探す! 日22日テレ 2023.10.22~2023.12.24 6.1% 公式HP wikipedia instagram 前 CODE-願いの代償- Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi DMMTV youtube検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 昼は地味なOL、夜はベリーダンサー田中さん 2023/10/22 7.2% 2 朱里の復讐計画!無神経なクズ男に怒りの鉄槌! 2023/10/29 5.8% 3 蘇る恥じらいの記憶!田中さん、無神経男と過ごした空白の夜! 2023/11/05 6.0% 4 四十肩の苦難!踊れない私なんてただのおばさんよ! 2023/11/12 5.8% 5 推しの聖地へ!田中さんの実家にみんなでお泊まり! 2023/11/19 5.8% 6 田中京子40歳、ファーストキスを半分奪われました 2023/11/26 5.4% 7 初デートで脳内バクハツ!無神経男泥酔で靭帯損傷。 2023/12/03 6.0% 8 家政婦のタナカさん。幸せの瑠璃色のスカーフ 2023/12/10 6.5% 9 キスしていい?田中京子一世一代の告白!? 2023/12/17 6.6% 10 ラストダンス 退屈な毎日を変える魔法 2023/12/24 5.6%
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【名前】杉浦綾乃 【性別】女 【種族】人間 【出典】ゆるゆり 14歳の中学2年生。血液型はAB型。 生徒会副会長。京子、結衣、千歳とは同級生で同じクラス。 「罰金バッキンガム」や「安心アンコールワット」、 「心配はノンノンノートルダム」など、地名を絡めた独特のダジャレをよく使う。 プリンが好物であり、よく生徒会室の冷蔵庫にキープしてある。 テストではいつも学年2位の成績であり、さらに部室の不法占拠の件もあるため、 京子を一方的にライバル視しているが、本当は彼女と仲良くなりたいと思っている。 というか、一緒にいたい意識を常に………。 綾乃のギャグ一覧 罰金バッキンガム 心配ノンノンノートルダム ファイトファイトファイファイビーチ 安心アンコールワット いらないナイアガラ ぶーぶーブータン 勘弁カンベンカンボジア どうしよう東照宮 余裕ありま温泉 もんもんモンサンミッシェル たじたじタージマハル ないないナイアガラ あるあるアルハンブラ 赤赤アカプルコ 以下、ネタバレ注意 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 登場ロワ 好きな作品ベスト10でバトルロワイアル 生存中 現在の登場話数02 殺害者数00 調査・探索
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(通販番組が流れている) -- 試験電波放送中 今度はドコダビッチ? -- なっしー ドコダビッチって何だ?! -- のらくろ(大津の守護神) あなたの テレビに 時価ネットたなか〜♪ -- BGM 今回お持ちいたしましたのは、ケルフォーの高圧洗浄機です!これは(以下200行にわたり高圧洗浄機の説明やら実演をやる販売員であった) -- 通販番組 もうポケモンのコトブキタウンでよろしい? -- なっしー と言うわけで…適当な代理人の意向で会場はポケモンのコトブキタウンとなりました -- ナレーション なんだこの街… -- 焼き狐アフォックス グローバルトレードセンター[ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバーより] -- BGM やった♪数日待った甲斐があったなぁ(種付けでヨスガシティにて大量に孵したキモリの内の1体をトゲキッスと交換してもらった/←しかも事実) -- コウガ(ご本人) ここがコトブキか・・・(ファミリーで旅行中) -- ぴかたろう(でいり〜) 久しぶりに来た気がする…つーかあのテレビずーっと付きっぱなしなのか…?消えてる所見た事無いぞ… -- ナオ(なっしー) はてさてと、にしても同族を狩るのって気がひけるよな(とか言いながら完全武装で登場) -- 神 恵介(本人) うぉっ? まさかポケモンの世界に迷い込むなんて予想GUYの展開……。くッ! 元・歩くポケモン図鑑の血が騒ぎやがる……!(腕を押さえてうずくまる) -- 神宮寺妹紅(サンダース) 「誤:コトブキタウン」⇒「正:コトブキシティ」じゃないでしょうか…? -- 陸遜フォックス(チャン) 陸遜フォックスー!ポケッチもらって来たよ!(プラチナモデル×2) -- チャン ありがとうございます。(ポケッチを左腕にはめる) -- 陸遜フォックス(チャン) な、なんだなんだ… -- アフォックス(なっしー) アフォックス!!この街を乗っ取るぞ! -- ゴリチュウ(なっしー) お、おう! -- アフォックス(なっしー) 畜生!デ杯でマナーの悪い大津軍ごときに倒されるとか不覚だ! -- WIN350 アフォックスが動き始めたようですね…。 -- 陸遜フォックス(チャン) よーし…、例のアレ、いっちゃいましょうか! -- チャン さらに今回はモブ兵士もいるのだ! -- ゴリチュウ(なっしー) どうもモブ兵士です -- バトロイマンAFOX×2 了解!(チャンと2人でどこかへ行く) -- 陸遜フォックス(チャン) フンフンフ~ン♪(登場) 今日はペコポン人スーツMk=III(前回使っていたあの八頭身スーツ)もあるし…、ん!?あれはもしや…! -- ケロロ軍曹(チャン) 役に立つのか…? -- アフォックス ヤッフ~!ポケプラ金銀御三家進化9体セットであります~!これ欲しかったんだよね~。 -- ケロロ軍曹(チャン) むっ!マフィア間の抗争か!? -- ぴかたろう(でいり〜) 手持ちのポケモンは………………『めのまえがまっくらになった』 -- 神宮寺妹紅(サンダース) WIN350さん!せっかく13勝もしたのにD-BR杯で倒してしまってすみませんでした! -- 桜庭 京子(大津の守護神) 神宮寺殿、貴方には私のコラッタ(Lv2)をお貸ししましょう。 -- トロッコ(でいり〜) (マサラタウンから開始。コラッタLv.2を所持)……なんでここまで戻されるのさ(A.世代の問題) -- 神宮寺妹紅(サンダース) 私の手持ちはピジョットLv.38、コロトックLv.47か…。(陰に隠れて確認中) -- チャン チャン先生の言っていた「アレ」というのは何なのでしょうか…。(チャンと同じく) -- 陸遜フォックス(チャン) しかもV3されるとか、けしからん。 -- WIN350 フンフン~♪(ポケプラを作っている) -- ケロロ軍曹(チャン) (ケロロ…、のんびりしすぎているよ…。(苦笑)) -- チャン (現在、クチバ船着き場。クチバは オレンジ ゆうやけいろ) -- 神宮寺妹紅(サンダース) (このポケッチ…、こんなことも出来るんですね…!(ドットアートで遊んでいる)) -- 陸遜フォックス(チャン) (現在、シンオウ行きの船の中) くそ……みんなしてメンチビーム出してやがる……(訳:めせんがあったらポケモンしょうぶ!) -- 神宮寺妹紅(サンダース) (船に偶然乗っていた)目線が凄く、気になる・・・。(メンチビームを出しながら、移動) -- 聖 白蓮(魔理沙) (ルパンとかに出てきそうなゴーグルを装備)これで目線の包囲網を抜けるぜ……! コラッタじゃ勝てないからな……(船内の自室へ向かう) -- 神宮寺妹紅(サンダース) そーいえば、自分の部屋はどこだったっけ・・・。(移動中) -- 聖 白蓮(魔理沙) しかもD-BR杯で調子に乗りすぎてしまいました! -- 桜庭 京子(大津の守護神) さてと、手持ち整理終了。(パソコンの電源を切る)[現在の手持ち]ピカチュウ♂(ピカごろう LV21) リザードン♂(リザ LV45) シャワーズ♀(シャワ LV37) バクフーン♂(バクフっち LV58) ヘルガー♂(ヘルガっち LV64) バシャーモ♀(ばいけん LV70)そーいや外が騒がしくなってきたな・・・(GTSから出る) -- コウガ(ご本人) ん?もう一匹でてきた。レックウザ(ドララLv.52)ってちょっと強すぎかな…?(ちなみにレックウザとドララは同じ声優です) -- チャン このテレビ局は我等そうめん連合が占拠した!! -- アフォックス(なっしー) …なんぞ?というかマジでなんなんぞ?新種のポケモン?何あのゴーリキーとピカチュウがくっついたみたいなやつ -- ナオ(なっしー) 逆らう奴は痛い目に合う事を教えてやる! -- ゴリチュウ(なっしー) って言うか狩りは如何なったんだ?! -- 桜庭 京子(大津の守護神) 何ぃぃぃ!?ぬぅ、許せん!所詮ロケット団の真似事、俺のポケモンでねじ伏せてやる!(ばいけんにゴリチュウを任せテレビコトブキに突入)おらぁぁ!!!でてこい陸遜とは違うアホ狐ぇぇぇ!!(階段駆け上がり+ドア蹴破りで暴れつつア狐の元を目指している・・・こりゃ、本人見つけるまでは止まらなさそうです) -- コウガ(ご本人) (…。(苦笑)) -- 陸遜フォックス(チャン) 完成したであります! ここを動かすと、こう動くでありますか~。(ポケプラで遊んでいる) -- ケロロ軍曹(チャン) (その頃、のんきにシンオウ地方に到着) あ、なんか音質が格段によくなったぞ……。 -- 神宮寺妹紅(サンダース) アフォックスは何処だ! -- 桜庭 京子(大津の守護神) ちっ、どいつもこいつも人間の言いなりになんかなりやがって…… -- ぴかたろう(でいり〜) どいつもこいつもって私も入ってる?! -- 桜庭 京子(大津の守護神) …これは俺も行かないと行けない系? 手持ち(ゴウカ/モウカザル 34LV ルッド/クロバット 34LV ムルナーク/ムクホーク 34LV スマッシュ/カイリキー 33LV アクセル/フローゼル 35LV シオン/レントラー 34LV) -- ナオ(なっしー) よし、ムルナークGO(ムルナークを出す!) -- ナオ(なっしー) な、なんだなんだ… -- ゴリチュウ(なっしー) ふきとばし! -- ムルナーク(なっしー) あーーーれーーー!! -- ゴリチュウ(なっしー) という訳であっという間に決戦だが… -- ナオ(なっしー) 中の人のやる気の無さに悩まされる今日この頃、とりあえず…くらえ!(ナオにブラスター発砲!) -- アフォックス そうはさせるかよ(ナオの身代わりに[204/278])おい嬢ちゃん!!アホ狐はこっちだ!(コウガを呼び寄せ) -- ばいけん(剣聖・聖良紅牙) でかしたぞばいけん〜〜!!よぅしみんな出てこいっ(残り5個のボールから手持ちを全部出す)覚悟してもらうぜ、アホ狐!!アサルトコマンド発令っ!!(6体に突撃命令、標的はア狐) -- コウガ(ご本人) …うわっ…ネーミングセンス悪っ… -- ナオ(なっしー) いいか成増、まずはお前の力で一匹倒してやれ。 -- アムチャ(石坂線の鬼神) わかりました。師匠。 -- 成増英二(石坂線の鬼神) おお!成増さん!始めまして! -- 桜庭 京子(大津の守護神) ああ、初めまして。 -- 成増英二(石坂線の鬼神) ちなみに聞きますがアムチャさんって何方?! -- 桜庭 京子(大津の守護神) そろそろ出番ね…。いけっ!ピジョット! -- チャン チャン先生の言っていた「アレ」って、ポケモンバトルの事だったのですね…。 私はこいつで!(ギャラドス(赤)Lv.40を出す) -- 陸遜フォックス(チャン) 戻れムルナーク、アクセル、GO!(アクセル/フローゼルを出す) -- ナオ(なっしー) 良いのか?くらえ!(赤ギャラドスにプラズマキャノンの嵐!!) -- アフォックス ギャラドス!まもる!(攻撃無効化) そしてアフォックスにたきのぼり!(ギャラドスがアフォックスにたきのぼりを仕掛ける) -- 陸遜フォックス(チャン) ピジョット、アフォックスにフェザーダンスを見せてあげて!(攻撃力2段階ダウン技) -- チャン ニックネームくらい付けてやれよ、アクセル!スピードスター!!(アクセルがアフォックスにスピードスターを放つ) -- ナオ(なっしー) ぎゃーす!(アフォックスは武器依存なので攻撃力が下がりません)(55000/60000) -- アフォックス ならば、たつまきだ!(ピジョットがアフォックスにたつまきで攻撃) -- チャン ピジョットってんなもん覚えるっけ…?アクセル!みずてっぽう!(アクセルのみずてっぽう!) -- ナオ(なっしー) ダイヤモンド&パール(プラチナ&ハートゴールド&ソウルシルバーも含む)で覚えますよ? -- チャン そうか…時代は変わったな…(爆&準レトロ派) -- ナオ(なっしー) おのれハンター連合!!(51000/60000)くらえ愚か者め!!(ピジョットにホーミングランチャー発砲!) -- アフォックス まもる! ピジョット、一旦戻って!(ピジョットをモンスターボールにしまう) 次はドララ、行けぇー!(ドララ(レックウザ)を出す) -- チャン ドラックシュン!(クシャミ) 誰かがオラのウワサをしているだな…。 -- ドララ特務兵(チャン) そんなこと君に話してる暇はないはずだ。さぁ、アフォックスが出たぞ! -- アムチャ(石坂線の鬼神) ギャラドス、もう一度たきのぼりです!(たきのぼりを仕掛ける) -- 陸遜フォックス(チャン) ざんそこ!(緊急回避) -- アフォックス ドララ、エアスラッシュ!(ドララのエアスラッシュ!) -- チャン 誰かが私を呼んでいるのか…? ん…、あれは…? -- ドララ特務兵(チャン) リフレクターッ!!(反射) -- アフォックス アフォックス、そこはひかりのかべを出してほしかったな…。 -- チャン つーかなんだいありゃ…ポケモン?(図鑑を出すが…)《音声 データ無し》……… -- ナオ(なっしー) エアスラッシュは特殊攻撃のひとつですからね。ギャラドス、交代!(ギャラドスをスーパーボールにしまう) 次はティティです!(ティティ(ネイティオLv45)を出す) -- 陸遜フォックス(チャン) 私を呼んでいたのは…、チャンだったのか…。 -- ドララ特務兵(チャン) ぬおっ!?本人が来ちゃった。 -- チャン しかしあのレックウザに私の名をつけるとは…、チャン、これは趣味でつけたのか? -- ドララ特務兵(チャン) 趣味といえば趣味ですね。ゲームでもよく使いますから…。 -- チャン そ…、それはオラも嬉しいだぁよ。(訛り) -- ドララ特務兵(チャン) 何やら騒がしいでありますな…。 ん?あの方はドララ殿!? -- ケロロ軍曹(チャン) これはこれはケロロ軍曹。お久しぶりです。 -- ドララ特務兵(チャン) ドララ殿も元気でなによりでありますな~。ところで、ドララ殿はなぜここに? -- ケロロ軍曹(チャン) 実は最近、このペコポンに不思議な生き物が出没するというウワサがあり、私はこれを調査しにやってきたのです。 -- ドララ特務兵(チャン) ケロロ小隊が現れたぞ! -- 桜庭 京子(大津の守護神) ちぃ、武器依存にアサルト外すなんてっ・・・仕方ねぇ、ばいけん以外みんな戻れ!(5体をボールに戻す)たしかあいつ、炎タイプは今一つだったな・・・ばいけん、スカイアッパーからメガトンキック!!(連携技指令) -- コウガ(ご本人) 不思議な生き物?それってアフォックスやそうめんの事かな? -- チャン そうです。あなた達とは戦う時もあれば協力する時もあります。(中立の立場) では、私はこれで失礼!(飛び去る) -- ドララ特務兵(チャン) 気をつけてねー! よし、レックウザのドララ!次はハイパーボイスで!(ドララ(レックウザ)がアフォックスにハイパーボイスで攻撃) -- チャン ティティ、アフォックスにあやしいひかりです! -- 陸遜フォックス(チャン) 本間だ!アフォックス氏から怪しい光が見える! -- 桜庭 京子(大津の守護神) 馬鹿か…?あとネーミングセンス最悪 -- ナオ(なっしー) (アホきつねは混乱している!) -- 焼き狐AFOX (わけもわからずじぶんをこうげきした!)ウボァ!(49000/60000) -- 焼き狐アフォックス ひらおも混乱している! -- 解説:ひらお(絵茶) ウボァァァァァ!(弱点属性:音) (38000) -- 焼き狐アフォックス アムチャ、いきまーす!(といって拡声器でただアフォックスに大音量を流す) -- アムチャ(石坂線の鬼神) やめておくれえぇぇぇぇ!(26000) -- 焼き狐AFOX アクセル、かみくだく(アクセルのかみくだく!) -- ナオ(なっしー) ウボァ!(20050) (アフォックスのとくぼうがさがった!) -- 焼き狐AFOX 「いくぜ、フィリップ。」「僕らは二人で一人の探偵さ。」 (登場) -- W(原作) よし、その調子! ドララはそのままハイパーボイスを続けて! そろそろコロトックのテノール、出番よ!(テノール(コロトック)を出す) -- チャン 貴様は・・・! ! 音属性いやだよぉぉぉぉぉ!(15100) -- 焼き狐AFOX ティティ、次はみらいよちで!(数分後に攻撃が決まる…かも。(ぁ) -- 陸遜フォックス(チャン) 「翔太郎。どうするつもり?」「勿論、メモリブレイクだ。」(ジョーカー!マキシマムドライブ!) (旋風が巻き起こり、Wが空に浮く) -- W な、なにっ!(あほきつねはこんらんしている!) -- 焼き狐AFOX ドララ、戻って!(ドララ(レックウザ)をしまう) テノール、むしのさざめきからシザークロス! -- チャン ま、まずい・・・・!(9800) -- 焼き狐AFOX 「「ジョーカーエクストリーム!」」(両足のドロップキックから真っ二つに分割) -- W そろそろ来ます…! -- 陸遜フォックス(チャン) やめろぉぉぉぉ!やめろぉぉぉぉ! -- 焼き狐AFOX 「たぁぁぁぁ!」「はぁぁぁぁっ!」 -- W おお!アフォックス!現れたな!アフォックスに大騒音で放送だ!(京子はアフォックスに大騒音で京都新聞ニュースを放送した!) -- 桜庭 京子(大津の守護神) 審議!(黄旗を出す) -- WIN350 「放送した!」が過去系なので、大津軍は過去系ポイント1P追加。(5Pで数回出場停止) -- 300X ゲッ!過去形ポイント入ってしまった! -- 桜庭 京子(大津の守護神) ウボアァァァァァァァァ!ファイヤー! -- 焼き狐AFOX アフォックス落ちる! -- 桜庭 京子(大津の守護神) うーむ、みらいよちは失敗に終わりましたか…。でもアフォックスも倒せましたし、次へ行きましょう。(ティティ(ネイティオ)をしまう) -- 陸遜フォックス(チャン) そうだね。よーし、次行ってみよう!(テノール(コロトック)をしまう) -- チャン あり?もう終わっちゃったでありますか?我輩の活躍はここからだったでありますのに~! -- ケロロ軍曹(チャン) 名前 コメント
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刺激に満ちた、楽しくも大変な日々とも今日でお別れだ。最も、彼が涼宮さんと恋人同士になってからは、閉鎖空間 が発生することはなく、「機関」もその役目を終え、僕は「機関」を解散することにした。 今、涼宮さんにがあの”力”を発揮することはない。彼女は今や普通の少女――もう少女という言葉は卒業する時期だが― ―でしかない。あの明るさと活発さはそのままだが、不思議な事が起こることももうない。非日常は終わりを告げたのだ。それに 合わせるように、涼宮さんはSOS団の解散を告げた。 僕は彼女を好きだった。その想いは伝わることはなかった。 彼は僕の想いを知っていた。彼はなかなか鋭い男だ。それでも、彼は僕を親友だと言ってくれた。彼以上の親友は、これ から先、そう現れることはないだろう。 卒業式のあと、元団員や、国木田君、谷口君、それに橘京子も加えて、僕等は卒業記念パーテイを行うことにしていた。 橘京子。かつて、僕等の”機関”と対立し、彼の”親友”佐々木さんを”神”とした能力者。 あの事件のあと、彼女の組織は消え、ただの一人の女子高生に戻った橘京子。どういうわけか、その後、紆余曲折を得て、 僕と橘京子は付き合うようになってしまった。世の中おかしなものだ。 彼女は、彼の親友、佐々木さんとも友人として付き合っていた。 あの春の事件のあと、佐々木さんは彼女に告白したという彼女の学校の男子生徒と交際したというが、すぐに分かれてしまった そうだ。その前に同窓会があり、彼と再会したそうだが、おそらくそれが影響しているのだろう。結局、卒業するまで、佐々木さ んには彼氏はいなかったそうだ。 正直、僕はいつも疑問に思っている。なぜ、佐々木さんではなく、涼宮さんだったのか?彼から涼宮さんとの馴れ初めを聞いた 事があるが、明らかに未来人の介入による割合が大きすぎるのだ。 彼ら未来人勢力が過去に、現在の僕らに介入する事に、僕は不快感を持っている。他人の手のひらで踊るのは好きじゃない。 そんなことを考えながら、集合場所である北高の校門前に向かっていると、一人でいる涼宮さんの姿が目に入った。 「?」 何か様子がおかしい。かなり慌てた様子だ。 「涼宮さん?どうされましたか、彼と一緒じゃないんですか?」 僕が声をかけると、涼宮さんが振り向いた。その顔が青くなっている。一体何があった? 「古泉君、キョンが消えたの!」 「消えた?彼がですか?」 「そう、いきなり。何が起こったの?ほら、キョンの友達とかいう佐々木さん?。彼女が現れたかと思うと、キョンと一緒に 煙みたいに消えたの、一体、これはどういうこと?」 かなり涼宮さんは焦っている。それに、どうして、佐々木さんがここに出てくる? 「!!」 突然、僕の頭に膨大な情報が流れこんでくる。この感覚は、前に一度味わっている。 二年の春先。二つに分かれた世界。融合した記憶。そして・・・・・・ 「涼宮さん!」 突然、目の前で、涼宮さんが倒れる。 「涼宮さん!」 慌てて抱き起こすも、涼宮さんが何故か眠っているだけだとわかり、少しホッとする。 ”誰のしわざだ” 何者かの、おそらく未来人か宇宙人関係か。流れ込む分裂した世界の情報が彼女に流れ込まないにしたのか。 と、同時に、僕は目の前にあるモノが存在していることに気づく。 「閉鎖空間・・・・・・」 久しぶりの感覚。だが、すぐにそれが少し違う事に気づく。 ”佐々木さんの閉鎖空間だ” もうひとりの”力”の器。神たる存在。 そして、この中で、何かが起きている。感がそう告げている。だが、僕には確認出来ない。ここに入れるのは、ただ、一人。 スマートフォンの画面を操作し、一番に登録している名前を表示する。 「橘さん。古泉です。すぐに集合場所に来てください。緊急事態です!」 橘京子はすぐに来た。どうやら近くまで来てはいたらしい。 「何かあったんですか、一樹さん」 その呼ばれ方に違和感を感じる。付きあっているとは言え、いつも”古泉さん”と呼ばれ、”一樹さん”と 呼ばれた事は無い。だが、すぐに納得する。あの世界の記憶――僕と京子が幼馴染であり、婚約者である世界 ――が彼女にもあるのだ。気のせいか、彼女の、僕を見る目が熱を帯びている様に見える。 「京子さん、これが何か解りますか」 あの世界の僕の様に 、京子と呼ぶ事は、まだこの僕には無理だ。二つの記憶がミックスされるというのは、厄介な ことなのだ。 京子の顔色が不安なモノに変わる。 「閉鎖空間……佐々木さんの、でも。変です。こんなに荒れ狂って禍々しいエネルギーを感じるのは初めてです。 中で大変な事が起こっているのかも しれない、急いだ方がいいです!」 僕の不安は的中したようだ。 「京子さん、すぐになかへ連れて行って下さい。お願いします」 僕は彼女の手を握り締める。 「任せて下さい!」 何故か嬉しそうに、京子はそう言って、彼女の”能力”を発揮した。 「きゃああああああ!!!!」 「うわあああああああああ!!」 すざましいエネルギーの衝撃波を浴びて、僕らの体がはじき飛ばされる。 京子の体を掴み、かき抱いて、彼女が地面に叩きつけられる衝撃を、かろうじて和らげる事ができた。 ”閉鎖空間が破裂した” そう表現するのがぴったりくる。溜められていたエネルギーが、一気に解放されたのだ。 ”なんて、エネルギーだ。神人の比じゃない。まるで世界を破壊しかねない威力だ” 気を失う寸前、そのエネルギーの中心に、佐々木さん、そして倒れている彼の姿を、僕は視界の隅にとらえていた。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 人の体の温かさを、彼のたくましさと優しさを、私は全身で受け止めていた。 目を開けると、中河君の寝顔が視界に入って来る。普段は男らしいのに、今の寝顔はまるで子供のようだ。思わず、 私は笑みをこぼした。 卒業式の後、二人で待ち合わせ。夜にある文芸部兼SOS団の卒業パーティまで時間はたっぷりあった。 いまごろ、キョン君は佐々木さんと校門で再会しているだろう。二年前の約束。離れていても、二人の想いは変わら なかった。 嬉しいと思う反面、長門さんの事を思うと、少しだけ悲しい気持ちになる。 佐々木さんのいない二年間、キョン君の側に一番いたのは長門さん。涼宮さんもキョン君に猛アタックしてしていた けど、残念ながら、想いは通じなかった。長門さんはキョン君の信頼を得ているけど、あくまでも立場は友人。恋人じ ゃない。 ”!!” 私の頭に情報が流れ込んで来る。膨大な記憶、別の世界の、本来の私の姿。融合する世界。 ”ああ、そうか。実験は終わったのか” 自律進化の過程。情報統合思念体、天蓋領域。二つの陣営が興味を持ち、異常な関心を寄せた事例――長門有希の進化 。彼女の変容が、情報生命体の未来に重大な示唆を与えていると考えた彼らは、有る実験――そう表現するしかない―― を行う事を決めた。そして、天蓋領域・周防九曜、情報統合思念体・長門有希、喜緑江美里、そして私、朝倉涼子は、この 世界へ組み込まれた。 情報生命体でもない、ただの人間、ただの女子高生。その世界で、私達は楽しく、時には切なく、彼らと同じように学生 生活を送り、人を愛したのだ。 だけど、いつかは終わりが来る。この世界にさよならを告げる時が来たようだ。 私はまだ眠っている、中河君の額に手をあてる。 ”情報操作開始” この世界での出来事を、彼の融合した記憶から消して、記憶情報の書き換えを行う。彼は元の世界では、私達 情報生命体にアクセス可能な能力を持っていたらしいが、それは長門さんにより消失させられた。この世界では 私達同様、ただの高校生だ。 彼が私に一目ぼれをしたのは、本当に偶然の出来事。それ以来、私と彼は交際を始め、今や恋人の仲だ。 でも、それも今日で終わりだ。世界が完全に融合した時、彼の記憶から、私との思い出は消失している。 私の目から、涙があふれて来る。 彼との時間。大切な記憶。人間の女子高生として、友人として、恋人としての時間。かけがえのない想い出。 男の子の部屋にしてはキレイに整理され、掃除が行き届いた彼の部屋。何度もお邪魔した彼の部屋。 それらを、そして彼を愛した時の記憶を私は刻み込む。 ”長門さんが呼んでいる” 緊急事態の呼び出し。何か異常が発生したらしい。ひどく胸騒ぎがする。 情報操作終了。いよいよ、彼とはお別れだ。”実験”が終了したいま、私自身、また地球上に派遣されるかどうか も分からない。情報統合思念体に取り込まれ、分析されたまま、そこで終わるかも知れない。私はまだ、長門さんみ たいに、自律進化したとは言えないからだ。 ”中河君” 彼の名前を呼ぶ。そして眠ったままの彼にキスをする。 私はその場から姿を消した。 ---------------------------------------------------- 「一体何がおこっているの!?」 非常事態。この場に突然出現した朝倉涼子の問いに、そうとしか答えようがない。 私――長門有希、喜緑江美里、そして朝倉涼子。三人とも、今の状態には手も足も出せない。 強烈な破壊と怒り、そして悲しみに満ちた、暴走状態の次元エネルギーの噴出。すでにいくつかの時空間が消滅し、 時間軸が崩壊している。 未来人による改変、涼宮ハルヒと佐々木による時空改変により、この時間軸には歪んだエネルギーが蓄積し、それは ”不胎介入化(活用されず、蓄積化する事)”し、なんらかの作用が有った場合、一気に活性化し、膨大なエネルギー 奔流をうみだし、時空間に多大な影響をもたらす。 その危険な状態が、いままさに進行していた。 そして、その中心にいるのは、”力”の行使者にして”扉”――佐々木と、”鍵”たる彼。 彼は死にかけていて、彼女は彼の体にすがって泣き叫んでいる。それが、彼女の”力”を暴走させ、次元崩壊を引き起 こしている。 ”一体、何がおこった?” 「!!!」 私達三人の前に、突然、姿を現したのは、天蓋領域の情報端末、周防九曜だった。 周防九曜。自律進化の謎を解く為、我々と共に、佐々木の世界へ送り込まれた、情報生命体。我々と同じように 普通の人間として過ごし、人を愛した。 その彼女から、我々に情報が送りこまれる。 「!!」 彼と佐々木の身に何がおこったのか、瞬時に理解する。改変工作により自らの未来を作り上げた未来人たちは、 その時間軸を守ろうとして、致命的なミスを犯したようだ。おそらく、この時間軸は崩壊する。未来人たちは、 皮肉なことに、未来を守ろうとして、自ら滅びの笛を吹いたようだ。 「なぜ、彼を助けなかった。彼が死ねば、佐々木を止める力は消滅したも当然。このままでは世界は崩壊する。 我々情報統合思念体も天蓋領域も無事には済むまい。崩壊の軛からは逃れることは出来ない」 「私には出来ない。私の力の行使に対し、天蓋領域本体より枷が掛けられている。試みたが、行使出来なかった。 あの破壊エネルギーから逃げるのが精一杯だった」 「天蓋領域は滅びを望むと言うのか」 「おそらくそうだ。我々を観察し、自律進化を調べていた天蓋領域は、進化の果てが滅びと結論付けた。無限が 有限に代わり、すべてが消失する虚無の定めからは何者も逃れることは出来ない。人と交わることにより、進化を 遂げた者は、人として終わりを迎える。その結果、天蓋領域は滅びの定めを受け入れたようだ。それに伴い、私も消滅 する」 そう言って、周防は自分の左腕に眼をやり、少し悲しそうな顔をする。 手首に巻かれた時計。彼女を愛した谷口が彼女に送ったもの。何も言わないが、その時、周防の悲しみが私にも理解 できた。 天蓋領域側はともかく、情報統合思念体は沈黙したままだ。むざむざ滅びるつもりはないようだが、今の状態では誰も 佐々木の破壊エネルギーに手は出せない。ちかづけば、我々は消滅する可能性がある。彼の命の火は消えつつある。そう なれば、本当にあらゆる時空間が滅亡する。 ”!!!!” 誰かが、破壊エネルギーの中心部に向かって飛んでいく。彼と佐々木がいる所へ。 「優希!」 人間としての私。彼に愛され、愛した私が生み出した、自律進化の生命体。あの世界で彼と共に過ごしたもう一人の私。 彼女は世界が融合した時に、私の中に取り込まれて、バックアップとして保存されていた。その彼女が私の意志より独立 して目覚め、動き出したのだ。 「優希!やめなさい、あの破壊エネルギーの前ではすべてのものが消滅してしまう!貴方も消えてしまうのよ!」 「私はどうなってもいい!キョン君を助ける、絶対に!」 すべての力を振り絞り、優希は破壊エネルギーに抗らいながら、彼のもとへ、近づいて行く。 キョン君の元にたどり着いた時、私の姿は人間としての形を保てず、情報生命エネルギー体の姿になっていた。 キョン君の命はまさに尽きようとしていた。 私のエネルギーも後少しで消えようとしている。急がなければ。早く彼を助けないと。 ”?” その時、私はある物に気付いた。金属の棒。未来人の道具。それにはキョン君の生命情報が刻んであった。 ”そうだ、これを使って、私のエネルギーを、キョン君の生命情報エネルギーに増幅変換すれば、彼を助けられる” 彼と共に生きた世界。私が愛した彼が生きた世界。彼の命と共に、私はすべてを守る。 図書館での出会い、文芸部、シャミセン、夏休み旅行、恋愛小説、体育祭、学園祭、二人で行った大学、彼からもらった プレゼント、クリスマスの事、色々な思い出、一緒に受験して、四月からは一緒に大学生になる―― すべての事が一瞬にして蘇ってくる。 ”さようなら、キョン君。私が大好きな人”
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ふぅ朝食完成 「あかりちゃーんご飯よー」 「あれいつもはすぐ返事が来るのにあかり!?」 ちなつ姉に電話 「あ、あかりの体調がわ、悪いから今日の待ち合わせ午後からにして!」 「ふぅ、あかりー!」 ドドド(階段を上る音) ガチャ「あかり!?」 スースー 「何よ寝てるだけじゃないもう。」 ベッドに来る姉 数分見つめる姉 「やぁんあかりちゃんかわえーキスしちゃおうかなー。今日は親もいないし・・」 「はっダメよ私!あかりが15歳になるまでの我慢よ。でも頬ならいいよね」 チュ 「ん?この前部屋に入った時にはなかった本だわ 同人誌?あかりいつのまにそんなのを読む様な子になっちゃったの!」 「ふぁお姉ちゃん?おはよー」 「おはよーあかり」 「それ京子ちゃんが書いた本だよ。面白いよー」 (なんだ京子ちゃんのか) 「あかりちゃん!今日は親がいないから私が朝ごはん作ったよ!」 「えぇ?お姉ちゃんいつも失敗ばかりじゃん!これから作るから待っててね」 あぁ今日も姉の料理を食べるあかりを見れないのね(涙) あ、そういえば約束・・ あかりのエプロン姿とか前に座って食べるあかりを見れるからいいかぁ。 「お姉ちゃん着替えるから出ていってよー」
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青い風 徳田秋声 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)光沢《つや》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12] /\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号) (例)ぞろ/\ 古くから馴染のあるこの海岸へ、彼は十年振りで来て見た。どこもさうであるやうに、ここも震災で丸潰れになつて、柱に光沢《つや》の出てゐるやうな家は一つも見当らなかつた。町はどこもがさがさしてゐたが、しとしとした海風は、やつぱり懐しかつた。脚の不自由な人があるので、家を出て自動車に乗るにも、駅へ来てプラツトホームへ出て行くにも、家族的旅行の楽しさの一半は減殺される訳であつたが、それはそれとして、兎に角三年目に彼自身子供たちに附添つて行かれることは、彼等に取つて久しぶりの悦びであつた。彼は昨年も一昨年も懇意な旅館へ子供たちを預けておいた。大胆といふよりか、寧ろ惨酷な家庭破壊を三年間もつづいてやつてゐる、一人の子供の襲来を妨ぐことは、傭人には出来ないことであつた。 「今年だつてあの男が少しでも、何かの手助けになるやうだつたら……」彼は思はずにはゐられなかつた。実際何か事のあるをりには、今の人数では彼一人では手不足であつたが、彼も段々主婦のない家庭を整理することに馴らされて来てゐた。そして一人で箪笥や葛籠《つゞら》の底から、台所の隅まで一切を統制することが、結局、誰を当てにするよりも安心で興味のあることを感じてゐた。ほつそりした長女もいつかさう云ふ方に気を配るやうになつてゐた。 「今年は山にしようか、それとも海にしようか、皆んなは何う!」彼は時々子供部屋へ顔を出してきいた。 「わたし海よ。」小さい京子はいつも決定的であつた。 「さうお前は海?」 「山は大人の人と歩いてばかりゐて詰んないんですもの。」 その言葉が去年四五日ゐた軽井沢を彼に思ひ出させた。 「僕はどつちかといふと山がいいけれど、しかし海岸だつて同じだ。海へは出られませんから。」 去年海岸から帰つて以来、腰の関節に結核性の骨膜炎を患つて、昼も夜もづつと長椅子に横はつてゐる三男が言つた。 長女の春代や四男の真《まこと》には、別に意見はなかつた。春代は一人で残つて家《うち》を守らうとさへ思つてゐた。一ト夏小さい妹のお友達になつてゐることも、少しづつ生活に目ざめかけようとする彼女には、時とすると退屈であつたが、姉なしには半日もゐられない京子を、男達にのみ預けておく気もしなかつた。 子供と一緒に一ト夏を暮らして見ようと思ふ海辺を、さて何処に択んでいゝかも、彼には決定しかねることであつた。彼はこの頃表皮的な都会文明に厭気がさしてゐた。総ての点で都会生活の行詰りを彼自身感じてゐた。都会悪の延長でしかない、近い海岸へなぞ行きたいとは思はなかつた。 「せめて三四時間出るところでなくちや、旅行したやうな気がしないや。」足の悪い児のさう云ふ意見が彼と一致した。 或日彼は房総の海岸で、危険の比較的少ない、そして脚の悪い児の退屈しないやうな、知辺のある場所を物色しようと思つて、到頭やつぱり此の海岸へ来てしまつた訳であつた。 彼は夕涼《ゆふすゞ》に東京を立つて、夜の九時頃に古馴染の旅館へついた。そして其の翌日、比較的海に近い新築の家を一軒かりることに決めた。そこは青田が部屋のなかからひろびろと見度《みわた》された。軟い海風が松原をこえて、そよそよと青田を波立たせてゐた。鶏や牛や、肥料溜の臭ひも通つてこなかつた。そして建築はしつかりして、木口が好かつた。檜や杉の木香がしてゐた。広さも十分であつた。 「見晴らしから言つても、綺麗なことから言つても、あの海岸では、恐らく一番好い家だらう。」彼は家へ帰ると、子供たちに話した。そして子供たちのお馴染になつてゐる旅館の娘さんが停車場までもつて来てくれた、木から※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12]《も》ぎ立ての水蜜桃を子供たちに食べさせた。その果実には、都会の店頭のものには味ふことの出来ない新しい香があつた。 一両日前から、彼は水着や帽子を買ひに、長男と小さい京子とをつれて、丸の内へ行つて見た。しかし水着は好いのが見当らなかつた。で、京子のために涼しい洋服を一着買ふことにした。京子の好きなのを択ばせることにした。そして其れが直ぐ決まつた。お盆時分のことなので、丸ビルの売店では、大抵福引券を出した。京子もそれを貰つた。 「行つて引いておいで。」 京子は兄と一緒に引きに行つた。彼は骨董の店を覗いてゐた。彼は何うかすると、そんなものを覗いてみる癖があつた。 暫くすると汚ないパナマを冠つた長男がやつて来た。 「お父さん、京子が二等を抽いたんですよ。驚いたな、ぢやらんぢやらんといふかと思ふと、二等ですつて言ふんだ。」 「さう!」彼はさう言つて振返つてみると、京子が何か水引のかかつた大きな奉書包みをもつて立つてゐた。余所の奥さんが二三人にこにこして、立止つて見てゐた。 「子供さんは無邪気ですからね。」 「京子ちよつとお見せ。開けてみよう。」 京子は兄の手に渡した。 「何に、それ。」 「債券だよ、きつと。ほらね。復興債券だ。」 「素敵だな。」彼も笑つたが、彼も長男も何かしら感激に似たヒユモラスなものを感じた。 「京ちやんは運がいいぞ。この債券が又当るかも知れないぞ。事によると三千円くらゐ。」 「それはいつ抽くの。」 「いつだか判らないけれどもね。」 「厭だ!」 「兎に角お父さん、京ちやんの洋服はただ[#「ただ」に傍点]になつてしまつた訳ですからね。パンツや何か少しばかり買つたにしても、一円いくらかのお釣が来たことになるんだからな。」 「さう。買つた家へちよつと見せてやらうよ。」 三人で又その店先きへ立寄つた。店の人達もにこにこしてゐた。 それから又そつち此方歩いて、男の子達のズボンやワイシヤツや、そんなものを少しばかり買ひ集めて、下の食堂へおりて行つた。 お盆前の或る暑い日の午后、F子か、長男と一緒に、何か嵩張つたものを持ちこんでやつて来た。それは紙に包んだままのふわふわしたものであつた。それを彼の目の前において、長男はにこにこしてゐた。 「何うしたんだい。」彼も笑つてゐた。 「お父さんの夏の寝蒲団がないんで、何か買つてあげたいといふもんですから……」 「夏蒲団? 大変だね。」 この冬もF子のところで、F子の勧めで彼は寝蒲団地を買つて来たことがあつたが、どこへ仕舞つたか、そのままになつてゐた。彼は相変らず袖のやぶけた、やたら縞の銘仙の重たい夜着を、冬も夏も通しに着てゐた。子供たちも大方三年間洗濯しないものを着てゐた。彼は子供達の寝間を覗く度に、彼等の寝道具を、今少しさつぱりした気持の好いものに取替へてやりたいと、いつも思つてゐた。それは妻の生きてゐた頃とは、まるで反対であつた。彼は妻の新らしい家庭的設備の申出に対しては、大抵の場合否定するのが常であつた。母のない子供たちは父親の前に、極必要《ごくひつえう》なものの外何も要求しはしなかつた。十九になる長女の春代に、何かほしいものはときいても、答へはいつも「あります。」とか「入りません。」とか言ふきりであつた。彼はそれを好いことにしてゐるのではなかつたけれど、最近彼の懐はいつも寂しかつた。春代の着ものを買ふやうな機会は滅多になかつた。勿論都会趣味の妻がしたやうに、子供を育てようとも思つてゐなかつた。彼は正しく生きて行く力を獲んことを子供達に望まずにはゐられなかつた。この春二年間双方の親達の監視の下に、家庭的な往来を許してあつた、あるブルヂヨウア階級の青年との婚約を破棄する決心をしたのも、春代に真実の生活を得させたいからであつた。彼自身の最近の恋愛事件のあひだ世間にも家庭的にも、いつも最も苦しい立場に立たせられたのは彼女であつた。彼はその償ひをしてやらなければならなかつた。清純な愛が、彼に湧いて来た。他の何ものを愛する余裕も今の彼には求められなかつた。それは強ち京子の保護者としてのみの考からではなかつた。 長男とF子とは、銀座のデパートで、お盆の配りものの見立ての帰りであつた。F子は部屋の入口のところに坐つてゐた。 「暑くて暑くて、私卒倒しさうでしたわ。頭脳が変になつてしまひましたわ。」 「さう。何か冷たいものでも飲んだら。」 「沢山。何んにもいただきません。」F子は女中を振返つて、 「すみませんがお冷《ひや》を一杯。」 「さう。しかし何だつて、こんなことするんだい。」 「冷蔵庫か扇風機をとも思つたんですけれど、あんなものお嫌ひだから。」 「一体何だい。」 子供が包紙を開いた。 「好いた柄がありませんでね。若しお厭でしたら取替へる約束をして来ましたの。」 「好いでせう。さつぱりしてゐて。」 それは薄い草色と、桃色がかつた赤とでぼかし出された牡丹の大模様のある絽錦紗の夏蒲団であつた。 「へえ――そんなものを僕は着ないよ。」 「好いですよ。お父さんなんか……」 「夏は少しさつぱりしていらした方がね。」 彼はそれも可からうと思つた。そして其が二三日して、春代が気分がわるくなつて、学校から二人の友達に送られて、自動車で帰つて来たとき、早速間に合つた。 二日目には春代も床を離れた。 「お父さんに麻の蒲団があつた筈だがね。あれも無くなつたかい。」彼はその贈りものから、急に思出したやうに春代にきいた。 春代は考へてゐた。 「ありますけれど、随分汚れてゐますから。」 「さう。出してごらん。」 暫らくすると春代は納戸から、それを捜し出して来た。誰か着てゐたとみえて、襟など垢じみてゐた。 「これ洗濯したら何うかね。」 「去年しようと思つたんですけれど。」 彼は又子供達の夏蒲団のあつたことをも思ひ出した。 「え、それも釈《ほど》いて洗張りしたまゝ仕舞つてありますの。去年の夏する積りで、あのお婆さん、してくれなかつたものですから。」 「みんな出してごらん。」 春代は裏地と一緒に幾枚もの皮を持出して来た。彼は避暑地へもつて行く蒲団のことが気になつてゐた。出来合ひを買はうか、古い馴染の蒲団屋に作らせようかなどと思つてゐた。 「あるぢやないか。それなら新しく買ふ必要はなかつた。綿もあるかね。」 「ございます。打返して、足りない分を買ひ足しませば。」 春代は又麻の蒲団地の反物をも持ちだして来た。 「へえ、こんなものもあるの。これ何うしたんだらう。」 「さあ。」春代にも記憶がなかつた。 「多分お母さんが買つておいたものだらう。これを仕立ててもいいぢやないか。」 「上等ですわ。」女中も笑つてゐた。 「やつぱりお父さんが見なけあ駄目だね。」 現実の泥濘《ぬかるみ》から、彼の足は恐らく永久にぬけないであらう。 「小さいお嬢さんが明日《あした》海へ行くんだつて、大悦《おほよろこ》びでお寝みになりました。」 或る晩おそく帰つて来て、ちよつと子供部屋へ顔を出して来た彼に女中のおしのは言ふのであつた。彼はちよつと面喰つたが、頬笑ましくもあつた。 「ああ、さう。持つて行くものは纏まつてゐるのか知ら。」 「え、もう大概よろしいんでせう。小さいお嬢さんは御自分のものを、ちやんとお纏めになつて……」 「明日《あした》といふ訳《わけ》にも行かないだらうけれど……」彼は呟いた。酒呑みの次男に対する防備について、彼は時々考へたことであつたが、矢張子供のいふとほり、一室に荷物を取りまとめて、錠でもおろしておくより外なかつた。妻の歿後、彼は家庭を開放的にしようと思つたが、反対に個人の家は封鎖的でなければならない事実に逢着した。二男が丸きり家にゐない時でも、色々のものが絶えず失はれて行つた。何か其処いらにあるものを持出して行くのは、あの男ばかりではないらしかつた。つひ此の頃まで彼の目の前にあつたものが、いつの間にか見えなくなるやうなことは珍らしくなかつた。彼は部屋に錠のかかる洋風建築の必要を疾くに感じてゐた。 「それから二番目のお坊ちやんが入らつしやいました。お出かけになると直ぐその後へ。」 「さう。そして何うした?」 「どこも信用もなくなつて、寝るところもないから、三晩もつづいて、上野公園のベンチに寝て、こんなに蚊に刺されたと仰つて、目を窪まして、この前おいでになつた時から見ると、悉皆お窶れになつて、お可哀さうでした。何にもしないから、御飯だけ食べさしてくれと仰つて、それから単衣ものを一枚お持になりました。」おしのは涙ぐんでゐた。 彼も好い気持はしなかつた。海岸で家を決めて来たときも、あの男を兄弟達と一緒に夏中あすこにおいたらと、彼はそんなことも思つてゐた。彼は二男がこの頃又頻繁にこの居周りに出没して、カフヱや蕎麦屋で、酒を飲んだり、呉服店から反物をもつて行つたり、八百屋やパン屋や寿司屋や運送屋で、五円十円廿円と猟れるだけ猟りつくしてゐることを通知されてゐた。仕事が段々細かくなつて来た。そして何うかすると一日三軒もの商人の要求や哀訴に、応接しなければならなかつた。子供はすつかり行き詰つてゐた。何んなに行詰つてゐても、食ふものも寝るところがなくなつても、酒代を何うにかかうにか、潜り潜つて工夫しないではゐない彼であつた。海岸でも、きつと彼の名を悪用して飲みまはるだらうと思はれた。 「それあ止した方がいいですね。ああやつておけば益々悪くなるやうなものだけれど、それかと言つて……」長男も困惑してゐた。 「もう何うしたつて、あれは止まないやうだね。」 「収《しう》ちやんは前から僕等兄弟と一緒になれないんだもの。」脚の悪い子供も言つた。「悪いなら悪いなりに、又味方も出来るもんだけれど、収ちやんは友人の好意なんか裏切つて平気なんだもの。親しさうに見えて、誰も収ちやんのことは分らない。友達に何にも話さないからね。」 「それにあの男は己と一緒にゐるのが何んなに気づまりだか。あれが可けない。」 結局彼は一室だけ封鎖することにした。そして其の翌日錠を買ひに行くものは錠を買ひに、仕舞込んでおく衣類などを択り出すものは択り出し、運ぶものは運び、戸に鍵前を打ちつけるものは打ちつけた。別に又た運送屋が来て、海岸へもつて行く夜具などの荷造りを始めてゐた。 時間がまだあるので、皆んなは椅子の部屋に集まつた。脚の悪い児は、そのひよろ長い躯に新調の洋服を着込んで、杖にすがつて、そつちこつち歩いてゐた。彼は一昨日病院で膿を取つてもらつたばかりであつた。 汽車のなかでは、京子が独りでぴちぴちしてゐた。脚の悪い児は、一番後ろのクシヨンにもたれて、細長い首を延ばして、二年目に見ることが出来た、広い野の緑を貪り眺めてゐた。やがて其の兄をいたはるやうに、一つのクシヨンにかけてゐた京子が、父と姉の傍へやつて来た。ルードゲームが、京子によつて春代の膝のうへに拡げられた。 「去年は、おれ真先きにこゝを歩いたんだつて、三郎が僕の肩につかまつてプラツトホームを歩いてゐるとき言ふんで……」彼は今のさき、発車前の窓の下へ立つてゐた長男から聞いた言葉を思ひ出すと同時に、子供同志だけで過した一昨年と昨年と二タ夏のわびしい彼等の海岸生活を想像してゐた。一ト夏は一人の子供好きな青年をつけて、一ト夏は全く子供だけで。汽車の過ぎるところは、総て子供たちがお馴染の風景であつた。彼等は懐しさうに、その日の思出を語りあふのであつた。 しばらく続いたルードゲームにも飽きて、やがてボール紙製の盤が畳こまれた。 「何もお菓子をもつてこなかつたね。」彼は幾年ぶりかの子供たちの旅に、食べる用意のないことを物寂しく思つた。 「え、」今まで妹につられてルードゲームでいくらか燥いでゐた、春代は済まないやうな顔をした。 「お父さんありますよ。」四男は笑ひながら、網棚《あみだな》のうへを見あげた、昨日から籠に残つてゐたサンマーオレンヂが三つ四つに、メロンが一つ紙包みのまゝおかれてあつた。 「今日がちやうど、そのメロンの食べ頃なんですよ。だから己れもつて来たんだ。」脚の悪い児が、後ろから言つた。 サンマーオレンヂが先づ取りおろされた。 「海! 海!」 暫らくすると、京子が叫んで反対の側の窓へ飛びついて行つた。 汽車の鈍いこの四時間を彼も子供も退屈するやうなことはなかつた。そして彼は直きにN――町へ着いた。 「これは好い。素敵だ。」 妹と弟に扶けられて、部屋へあがつた脚の不自由な子供は、広い縁側に杖をついて立つたまま青い軟い髪のやうに風にそよいでゐる青田や松原のあなたに見える緑紫色の山やその上に棚引いてゐる蒼空の白い雲を見度しながら嬉しさうに叫んだ。 「こゝならお前もさう退屈しないだらう。」 「こゝにゐれば、僕は海へ行かなくとも可いです。」 そして彼は荷物のとどく間、旅館から今持つてきてくれた椅子にかけて、汽車の疲れを休めてゐた。 「さあ、メロンを食べよう。ちよつと冷してね。」 東京へ帰つた彼は、或る晩或る青年と外で晩飯を食べて、銀座へ出て行つた。銀座は熱い黄色い風が吹いてゐた。白い顔の男や、サムプルのやうに洋服を着た女が、相もかはらずぞろ/\歩いてゐた。 彼は三日ばかり子供と一緒に海へ行つた。そこの海岸にも、早やケープは古い型になりかけてゐた。大きい傘を持出してゐるものもあつた。震災で丸潰れになつた町は貧乏であつたが、海岸だけは赤や緑のゴム帽子に賑はつてゐた。十年前よりか十倍もの都会の人が来て、遠浅《とほあさ》をぽちやぽちや掻濁してゐた。でも、この沿岸ではここは割合落着きの好い海水浴場であつた。明治屋の支店も未だここには出てゐなかつた。コーヒらしいコーヒ一杯飲ませる家とてもなかつた。さして身分を鼻にかけるやうな人の姿も見えなかつた。 痩せた彼の肩や腕が赭く染まりかけてゐたが、四五日水道の水をつかつてゐるうちに、又褪せかけて来た。彼は入れ替りに食料品やカルムを托して、長男を海岸へやつた。 彼はその青年から農村と都会の労働者の話を聞きながら歩いてゐた。彼は大人《おとな》の話相手に渇《かつ》してゐた。 帰つてくると、家はひつそりしてゐた。彼は京子と約束したとほりに、一両日で又海岸へ行く積りであつたが、帰れば帰つたでつひ用事に絡らみつかれた。 「京橋からお電話でした。」女中は締切つた廊下の硝子戸を開けながら告げた。 「さう、何だつて……」 「若旦那からお電話で、先生にちよつと電話口まで出ていただきたいと仰やるんださうです。仕事の都合もあるんだから、強ひておいでにならなくともいいけれど、お小遣がすつかり無くなつてしまつたんですて。」 「さうかな。」彼は極りわるさうに、「さうかも知れないね。」 「お帰りになつたら、京橋のお家へちよつとお電話をおかけ下さいつてお言伝でした。」 「さう、ぢやちよつとかけて見るかな。」 彼は外へ出て行つた。 「……何だか島流しに逢つたやうだつて、ひどく心細さうな声でしたわ。それに小ちやい人達だけでは、海では寂しいし、三郎さんを独り遺して行くのは可哀さうだし、一体兄弟の人数が、かうなつてみると不足だつて……」電話へ出たF子は急きこんだ調子で言つた。 「さう。だつて一切通ひで取ることにしてあるんだがね、小遣も春代において来たんだけれど。」 「さうですか。でも何だか助船がほしいやうな声でしたよ。」 「子供のお相手が詰らんからだよ、しかし明日は行かう。」 翌日の夜彼は途中のデパートで、掻浚へるやうにして買ひ集めた食料品や菓子をもつて、海岸の家へ帰つて行つた。帰るときには、春代姉妹が、いつまでも汽車の動き出した彼に「早く来てね」と叫びながらハンケチをふつてゐたが、今度は長男と四男が迎へに来てゐた。長男の顔は焦げた煎餅のやうになつてゐた。 「何うしたんだい。」 「どうせ海へ来たからは海へ入るより外ないですから。」長男は少しやけ[#「やけ」に傍点]に答へた。 「それにしても、そんな黒いのはないだろ。」 「笑談でせう。まだまだ焦げたのが沢山ゐますよ。」 自動車のなかで、そんな話をした。やがて薄暗い子供たちの巣へ還つて来た。庭の縁台に集まつてゐた家主や近所の人達が、散らかつて行つた。電燈のまはりに、虫が相かはらず旋風のやうに渦をまいてゐた。 「おつそろしい虫だな。」 「いや、虫や蝿なんか恐がつてゐちやあ、こんなところにゐられませんよ。」長男は島流しの悲哀を吹き飛ばすやうに言つた。 「それあさうだけれど……」彼はさう言つて、一つの包みを春代に開けさせた。チヨコレートの包みや、菓子の壜が大小幾箇も出た。みんなはチョコレートを食べた。 「こんなところは、缶詰なんか持込むよりか、やつぱり新らしい魚をうんと食べた方がいいですね。」 「ところで都会といふものは悪いもんで、汽車がついてから、好い肴はみんな東京の人に食はれてしまふんでね。早晩こゝいらも逆輸入つてことになるかも知れないよ。」 チョコレートを摘みながら、彼等は土地と人との話に夜をふかした。そして十時頃に、父子六人二タ張りの蚊帳のなかで、枕に就いた。 翌日も好い天気であつた。稲は到るところ風に微笑してゐた。 彼は幾日目かに、又た京子と海へ入つた。海は赤い鬼灯《ほゝづき》や青い鬼灯で一杯になつてゐた。ボートやヨツトがその間を縫つて、櫓から銀色の雫をきらきらさせてゐた。 ふと浜へあがつて見ると、黒い長男はテントの下にも海にもゐなかつた。 「兄さんは。」彼は京子にきいた。 「兄さんはそこよ。女の人と話してゐるでせう。」京子が指さした。 つひ目の先きに、黒い彼はタオルの洋服を着た若い女と、後ろ向きに肩を並べて立ちながら話してゐた。 「あれ誰?」 「兄さんの学校にゐた人の妹さんよ。去年も来てゐたの。あの方たちのお仲間が随分多勢なの。」春代がつつましやかに話した。[#地付き](昭和4年10[#「10」は縦中横]月「新潮」) 底本:「徳田秋聲全集第16巻」八木書店 1999(平成11)年5月18日初版発行 底本の親本:「新潮」 1929(昭和4)年10月 初出:「新潮」 1929(昭和4)年10月 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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《赤座 あかり(070)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/青/AP0/DP10 【水着】/【ごらく部】 このカードがアプローチまたは妨害に参加した場合、このカードのAPの値を、ターン終了時まで自分の「赤座 あかり」1枚または【水着】を持つキャラ1枚のAPと同じ値に変更する。 (京子ちゃ――ん。結衣ちゃ――ん。) ゆるゆりで登場した青色・【水着】【ごらく部】を持つ赤座 あかり。 アプローチ・妨害した時にAPを自分の赤座 あかりまたは【水着】キャラ1枚のAPと同じ値に変更する効果を持つ。 数値のコピー対象はAPが高い【水着】キャラが候補に挙がる。 元々のステータスがAP0なので、リセットカードに弱く要注意。 また、コピーするのはAPのみでDPは10しか無いので退場してしまう事が多い。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第4話「夏の大収穫祭」でのあかりのセリフ。 FAQ Q.このカードのテキストで、相手の場の【水着】を持つキャラを対象にすることはできますか?A.いいえ、できません。《自分の》という記述は「赤座 あかり」と【水着】を持つキャラの両方に掛かっています。(12/04/06) 関連項目 《歳納 京子(071)》 《船見 結衣(072)》 《吉川 ちなつ(073)》 《古谷 向日葵(051)》 収録 ゆるゆり 01-070 パラレル 編集
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379321075/ 7・ 空。 それは無限に広がる自由のキャンパス。 この空間を支配することは人類の夢。 また、ポエムってしまった。 ……とにかく、上空1000メートル。 京太郎と和は空中散歩を楽しんでいた。 和「自家用ヘリって……須賀君、どれだけお金持ちなんですか……」 京太郎「金持ってるのも稼いだのも親だって。俺はすねをかじってるだけー」 褒められたことじゃないのかもしれないが、「親のお金には頼らない!」と言ったことがない。 親の支援なしに生きていくことなんてまだ出来ないし。誰だって親に守られて生きていくんだし。 精神だけ独立しても、それはただの反抗期だ。 本当に親に反抗したいなら経済的にも自立しなければだめだ。 反抗したいと思ったことはないけど。 将来、どうやって生きていくかも決めていないのに。 京太郎(そういえば染谷先輩は、もう将来のことを考えてるんだっけ) 京太郎(すごいよな……染谷先輩) 京太郎(俺も、考えてかなきゃ……ならないよな) 父親の神社を継ぐにしても。祖母の会社を継ぐにしても。 百合愛を活かせる仕事ができればいいのかもしれないけど、お金が得られるようになった趣味は楽しくないとも言うし。 麻雀のプロは……一度潰えた夢だし。 飛行機にはもう何度も乗ったことがあるが、ヘリコプターに乗ったのは初めてだ。 しかもそのヘリコプターは部活の友人のもの。 そしてその友人、須賀君は遠くを見る目で、考え事をしているようだった。 和「あの、大丈夫ですか?」 京太郎「………………」 呼びかけても返事がない。私の声が耳に届いていないようだった。 和「須賀君!」 京太郎「ぅおっと、すまん、考えごとしてた」 和「穏乃のことですか」 京太郎「いや、将来のこと」 和「唐突ですね」 京太郎「そうか? 俺の頭の中じゃ、論理的なプロセスがあったんだけどな……なぁ、和」 和「何ですか?」 京太郎「和は、将来の夢、あるか」 真剣な顔だった。 彼は、ときどきこういう顔をする。 出会ってからまだ少ししか経っていないけれど、もう数回ほどこんな顔を見た。 その真剣な顔を見ると、わたしはギクリとする。 怖いのだ。 何かを抱えてそうな瞳。モヤモヤとしたものがお腹の底で渦巻いているような嫌悪感。 和「……小学校の先生とか、お嫁さんとか、色々なってはみたいものはあります」 京太郎「いいな、それ」 和「だけど、だからといって、なれるわけじゃないですけどね」 京太郎「と、いうと?」 和「いえ、別に……そう思っただけです」 京太郎「親、か?」 和「……その何でも見透かしてるような態度、好きじゃないです」 京太郎「堪えるなぁ。いろんな人にときどき同じこと言われるけど」 和「……すみません」 京太郎「俺は親からの支配とか、そういうの感じたことないから、和の気持ち……わからないよ」 京太郎「だから俺がいくら良いことを言ったところで、それは上辺だけの台詞だ。誰かの借り物の台詞だ」 京太郎「何か悩みがあったとしても、それを解決できるのは俺じゃない。……きっとそのうち、それを解決してくれる誰かに出会えるよ」 和「……はい」 京太郎「でもさ、話したら少し楽になることもあるし、聞かせてくれないか。解決はできないだろうけど、聞くことは出来る」 和「そういう須賀君にもあるんじゃないですか?」 京太郎「なにが」 和「悩み事、です」 京太郎「……う~ん、特に……思い当たることはないな。いくつか疑問とかはあるけど、悩み事ってほどのものじゃないし」 京太郎「基本俺、お気楽に生きてるからなー」 和「本当に、そうですか?」 須賀君の目を見ていると湧いてくるこの感情。 須賀君の過去に、何かあったのではないかという疑惑。 それはまだ消えていない。 和の目は真剣だった。 言い逃れできなさそうな空気。 しかし、京太郎にとっての悩み事は、他人に話せることではない。 京太郎(『どうして百合アンソロジー「つぼみ」が休刊になったのか悩んでる』なんて、とてもじゃないけど言えねえ……) この真実を知ったときは悲しくて悲しくて、どうしてこの世界はこんなにも残酷なんだろうと嘆いたものだ。 京太郎「……やっぱり、悩んでることなんて、思いつかないな」 和「そうですか……そうなんですね」 納得いかないようではあったものの、それ以上の追求はなかった。 和「私も将来のことをいろいろ考えたりしますけど」 京太郎「おう」 和「でも今は目の前に大きな課題があるんです。まずはそれをどうにかしないといけないと思ってます」 京太郎「課題? それって……」 和は言うべきか言わざるべきか少し悩んでいるようだったけど、観念したかのように息をついた。 和「今年のインハイ、優勝できなかったら麻雀をやめさせられるんです」 京太郎「……そっか」 和「………………」 京太郎「残りの部員、見つけなきゃな」 和「……見つかるんでしょうか」 京太郎「そりゃ、きっとどこかに」 和「でも、三年生も二年生も一人ずつしかいなかったんですよ? もう私たちの学年は二人いるのに、あと一人見つけるなんて……」 京太郎「大丈夫だって、必ず見つかる」 そのとき京太郎の脳裏に横切ったのは咲の姿だった。 あいつなら、麻雀をやってくれるかもしれない。 誘ってみよう、そしたらきっと何かが起こるはずだから。 時山「あと五分で到着です」 京太郎「ありがとう、時山さん。例のもの、用意は出来てますか?」 時山「こちらです」 和「須賀君、そのかばん、なんですか?」 京太郎「見たいか? ほら」 カバンの中に入っていたのは、女性用の服、一式。 和「わぁ、かわいい……ブランドは……D.A.SUTUARTですか。私、ここの服、好きなんです」 和「NAGANO STYLEとコラボしたシリーズは大流行でしたよね」 京太郎「NAGANO STYLEの服もあるぜ」 和「これ、今春の新商品ですね! NAGANO STYLE、好きなんですか?」 京太郎「おう、メンズ商品も充実してるからな。少ない布面積に盛り込むふんだんな装飾は海外でも高評価されてるらしいぜ」 京太郎「デザイナーの長野雫さんが、海外の賞を取りまくってたみたいだし」 和「でも、どうしてこんな服を?」 京太郎「和、言ってただろ? 穏乃は今、阿知賀女子に進学してるかもしれないって」 和「実際のところはわからないですけど……」 京太郎「穏乃の家に電話して確かめたんだ。どうやら本当に阿知女みたいだぜ」 時山「そのようにお聞きしました」 和「そうなんですか」 京太郎「で、穏乃は今どこにいるか聞いたんだ。どうやら穏乃は、麻雀部の活動で学校にいるそうだ」 和「麻雀、ですか!?」 京太郎「驚くようなことなのか?」 和「いえ……。穏乃、小学校卒業と同時に麻雀をやめていたので……」 京太郎「……そうだったのか」 和「そうですか……よかった」 京太郎「また穏乃と打ちたかったのか」 和「え……いや…ふふ、そうですね。打ちたかったんだと思います」 京太郎「……よかったな、和」 和「……はい」 きっと和にとって、奈良で過ごした数年は大切なモノだったのだろう。 彼女はそういうことをはっきりというタイプではないのでわかりにくいけれど。 和「で、結局その洋服はなんのために……?」 京太郎「と、言い忘れてた。女装のためだよ」 和「えっと……よくわかりません」 京太郎「阿知賀女子学院は女子校だぜ? 女子校は百合の聖地!」 京太郎「男っぽいものは取り除かねばならない!男の俺も本来なら立ち入るべきではないが……今回は事情が事情だ」 京太郎「極力百合の園を汚さないように女の子になる配慮ぐらいはするべきかと思ってな!」 和「何を言ってるのやらさっぱり……」 京太郎「阿知賀は共学化しやすい学校だが……この世界線は共学化しなかったんだ」 京太郎「いや、共学化なんてしたら百合の花が枯れるから勘弁願いたいんだが……」 和「えっと……結論は」 京太郎「女装したいから、女装する」 和「なるほど、須賀君の声って、女装しそうなタイプの声ですもんね」 ……そこまで思い切ったことは言ってない。 京太郎「和は少しぶっちゃけすぎるところがあるよなー」 和「そんなつもりはないんですけど……せっかくだし、もう少しぶっちゃけてみましょうか」 京太郎「和に『ぶっちゃけ』という言葉は似合わないというぶっちゃけをしたいところだけど、どうぞ」 和「どうして須賀君、急に奈良に来ようと思ったんですか?」 京太郎「えっと……それは」 優希への思いが何なのか確かめるため。 ……そんなこと言えない。 京太郎「穏乃に久々に会いたかったから」 和「それ、本当ですか」 京太郎「和……お前まさか本当の理由を知って……!」 和「本当は最近の阿知賀スレブームに便乗しようとしてるんじゃないですか」 京太郎「ぶっちゃけた!」 ちげーよ! 和「もしくはシリアス展開ばかりが続くのが辛くてギャグ展開で済みそうな場所に緊急避難してるという可能性も」 京太郎「到着だぜ……! 阿知賀……!」 素早く服を着替え、京太郎はヘリから飛び出した。 新子憧は、刺激的なことが好きだった。 しずは、刺激的な少女だ。 私がしずのそばにいたいと思ったのは、そんな刺激的なところに惹かれているのだろう。 しずのそばにいたら、刺激的で、楽しい日々が続くのだ。 部活の休憩時間、憧は屋上へ風に当たりに来ていた。 屋上は四方が高いフェンスに囲まれていて多少開放感は損なわれているものの、校舎の周りの森林を一望できて気持ちがいい。 頭をつかう麻雀を得意とする憧にとって、頭の休憩のために屋上は最高の休憩場所だった。 ……ところで。 刺激的なことが好きとは言ったが。 ヘリコプターが私をめがけて飛んでくる。 エンジンの音なのかプロペラの音なのかはわからないが爆音が耳をつんざく。 そのヘリから一人の少女が飛び出してくる。 息を呑むほど美しい少女だった。 パラシュートが開く。 美しい少女は優雅に体を動かし、巧みに軌道を修正しながら。 ゆったりと、憧のいる屋上へ着地した。 空から降ってきた美しい少女。 屋上を吹き抜ける風で長い髪がうねる。 その少女は輝いているかのようだった。 少女は空を見上げ、自慢気な声で言った。 京子「なるほどSUNDAYじゃねーの」 SATURDAYだ。 ほどなく、ヘリも着陸し、中から出てきたのは、憧もよく知る少女だった。 和「須賀君なんでわざわざパラシュートなんて使ったんですか」 京子「特に意味は無いよ。そして今は京子と呼んで!」 和「跡部人気に便乗するためですか」 京子「和、ぶっちゃけキャラになる気か」 憧「の…………」 和・京太郎「ん?」 憧「和ぁ!?」 和「お久しぶりです、憧」 ……ここまで刺激的なことは求めていない。 京太郎が初めて女装をしたのは中学1年生。 百合を汚さないために始めた女装。 でも今は百合とは別の独立した趣味になっている。 どうしてこの趣味は理解者が少ないのだろうか? こんなに可愛い服を着られるのに。 そもそも男の服にはキュートさが足りない。もっと男の服にもフリフリなやつがほしいです。 最近スカートがメンズファッションとして取り入れられたときは「俺の生まれる時代は間違ってなんかいなかった!」 と思ったものだが、実際のところ、まだ一般化してないし、そもそもスカートと言ったってミニは許されていない。 丈が長くてゆるふわ系フリフリスカートも大好きではあるのだが、短いやつも履きたいのだ。てなわけで今、俺はミニスカート姿だ。 いや、「俺」という無粋な一人称はやめよう。 私、須賀京子は阿知賀女子学院に降り立っていた。 女子校である。 女子校である! 百合の聖地である! 少子化の影響で共学化なんてしてないのである! 阿知賀に来た途端、そこらかしこから百合の香りが漂ってきた! 憧「………………」 阿知賀に来て一番最初に目についた少女もまた、ほのかな百合の香りに包まれていた。 京子「はじめまして!」 憧「あ……はい、はじめまして」 握手をする。 憧「えっと、和、この子は……?」 和「須賀京太郎、男です」 憧「え」 京子「はい?」 憧「え」 和「須賀君、こちらが先ほど写真でお見せした新子憧さんです」 京子「へえ……『女の子は一年もあれば見違えるぐらい変わるものだ』と本藤先輩が言ってたけど、本当なんだね! 私、感心!」 和「案外あっさりなリアクションですね」 京子「女の子はいつでもかわいくなれるんだよ? 私、知ってる」 和「カプ総合スレや阿知賀スレで『憧の急成長に驚く』シチュエーションの話がたくさんあるから」 和「競合を避けるためにあっさりなリアクションしたのかと。ぶっちゃけそう思いました」 京子「ぶっちゃけキャラはやめよう、和」 しかしこんなに姿が変わってしまうと、本来の目的である「優希への思いが何であるか確かめる」が達成できなくなる。 わざわざ奈良まで来て得られるものがなにもないのでは、悲しくなってしまう。 そこで、新たな目的を思いついた。 百合の種探しである。 百合の種探しとは。 もうすぐ百合ップルになりそうな女の子を探して事前に仲良くなり、女の子たちがゆりゆりしているさまを観察させてもらうことだ。 憧「えっと、あの」 京子「あなた、恋、してる?」 憧「はい?」 京子「好きな女の子、いる?」 憧「え、ちょっ、まっ」 京子「いるんだね! 私、応援してるから!」 憧「え? う、うん」 京子「LINEのID交換しよう! それで逐一、好きな女の子とやったイベントを報告してね!」 憧(え? あれ? どうなってんのこれ!?) 京子「ID!」 憧「あ、はい……」 百合の可能性をひとつゲット。幸先のいいスタートだ。 京子「じゃ、他の百合の香りを追ってくるから、このへんで……」 憧「ちょっと待って!」 京子「どうしたの?」 憧「和。この人とどんな関係!?」 いきなり旧友が謎の女装男とともにヘリで現れたら、そりゃ二人がどんな関係なのか気になるだろう。 和「須賀さんとの関係ですか」 京子「和ちゃんとの関係、かぁ……」 部活仲間? 友だち? 何だろう……、私と和の関係って。 ……そういえば。 ヘリの中で話し合った。 将来のこと。将来、なにになりたいか。 私たちは、将来のことを話しあった関係なのだ。 和・京子「将来のことを話しあった関係」 京子「だよ」 和「です」 憧「え」 憧「えええええええええええええええええ!?」 阿知賀麻雀部室にて。 京子は京太郎に戻っていた。 京太郎「ひどい……ひどい……この世界は俺の敵だ……」 玄「ど、どうしたの京太郎くん」 京太郎「玄さん……ここって女子校ですよね」 玄「うん」 京太郎「百合の園ですよね」 宥「ユリの花が咲くのは5月からだけど……」 京太郎「なのに男性教師がいるんですよ!?」 玄「え!? 普通だと思うけど」 京太郎「俺の知ってる女子校は男なんて一人もいないんです!」 玄「どういうこと!?」 京太郎「くそっ……これだから現実は……! もっと百合漫画を見習えよ……!」 京太郎「こんな思いをするぐらいだったらカプ総合スレでいろんな女の子とインスタントにイチャイチャしてるほうがマシだ!」 穏乃「ねーねーきょーたろー。さっきの女の子の姿、もう一回見せてよー」 京太郎「よし、じゃ、着替えてくるぜ!」 灼「ハルちゃんはもうすぐ来るとおも……」 和「そうですか……それじゃ赤土さんが来るまでここで待っていていいですか?」 穏乃「赤土先生は今、職員会議中だから、30分もしないうちに来ると思うよ」 京子「手うがは大切だよ 手うがしようね!」 和「としのーきょーこー?」 京子「 !? 」 和「なんでもありません」 穏乃「わーすっごい! かわいい!」 憧「なじみすぎ!!」 なじんでいた。 憧「っていうかしず! こいつと知り合いなの!?」 穏乃「きょーたろはうちのお得意さんだったんだよ」 憧「玄と宥姉は!?」 玄・宥「初対面」 憧「なじみすぎ!」 京子「すみません……憧さん……。私、邪魔でしたよね……」 京子「みんなと話すのが楽しくて、つい騒いじゃいました……。本当にごめんなさい……」 憧「え……いや……別に怒ってるわけじゃ」 京子「心配して損した!」 憧「譲歩して損したんだけど!?」 元の姿に着替える。 あまりに長い時間京子でいると、自らのパーソナリティを喪失しかねないからだ。 玄「和ちゃんと京太郎くんは将来のことを話しあった関係なんだよね?」 和「はい、そうですね」 玄「いいなあ~……憧れるなあ……」 京太郎「そんなに憧れることですか?」 玄「そりゃ当然! 女の子なら当然なのです!」 京太郎「じゃあ玄さんも俺達と将来のことを考えませんか?」 玄「えぇっ!? だ、だめだよ、そんな! 和ちゃんが怒るよ」 和「構いませんよ」 玄「寛容!? 長野ってそんなに爛れた場所なの!?」 京太郎「何故長野の悪口を……。温泉とかいっぱいあっていいところですよ?」 玄「うちにもいい温泉があるのです」 京太郎「へえ、いいですね! 温泉旅館か何かですか?」 玄「うん。あ、良かったら温泉、どうですか?」 京太郎「あ、それじゃあ、入ります。和も入るよな?」 和「いいですね、温泉。お願いします」 玄「ま、まさか一緒に?」 京太郎「なんでそうなるんですか」 玄「あはは、さすがにまだ早いよね! よかった!」 和「早い遅いの問題なのでしょうか……」 玄「とすると、お二人はどこまで……?」 京太郎「どこまで、とは?」 玄「二人で今までにやったことは?」 二人でやったこと? う~ん、特に思いつかない。 和「そうですね……さっき須賀君の部屋でベッドに押し倒されました」 玄「すごく進んでる!?」 京太郎「あーあれかー。そういえばそんなこともあったな」 玄「そんなどうでもよさそうに……」 京太郎「まあ(バランスを崩して押し倒すなんて)よくあることですし」 玄「長野怖いのです」 京太郎「なぜさっきから長野へバッシングが……? いいところなんですよ長野。交通マナーが少しばかり悪いですけど」 玄「それって良い所だと言えるの……?」 京太郎「奈良も鹿さんの交通マナー悪いんですよね? それと一緒です」 玄「結構違う気が」 玄「でも羨ましいな……。和ちゃんのおもちを自由に扱えるなんて」 京太郎「え、扱えませんよ?」 玄「そこはまだ許してないんだ」 和「『まだ』ってなんですか『まだ』って。一生許しませんよ」 玄「そこはプラトニックなんだ……長野って訳がわからないのです。おもちを触れないとか……長野には行きたくないのです」 京太郎「長野に何か恨みでも……?」 玄「おもち帝国岐阜の隣に位置しながら、長野のおもちは平均以下の大きさしかないんだよ!?」 京太郎「ならば恨むのも致し方無いですね」 玄「そうなのです……ってあれ? 京太郎くん、おもちという言葉をなぜ……?」 京太郎「そういえば玄さん、なぜ俺が作った隠語を……?」 玄「…………」 京太郎「…………」 この世に、奇跡は存在した。 300km以上離れた奈良と長野で、同じ言語文化がまったく別の人間によって誕生していたのだ。 京太郎「奇跡ってあるもんですね……」 玄「うん……私、感動しちゃったよ」 そこで京太郎はあることを思い出した。 京太郎「おもちスレって知ってますか」 玄「うん。私、あのスレの住人だもん」 京太郎「こんな形でオフ会をすることになるとは思ってませんでした」 玄「うん、仲間に会えて、私……嬉しい」 京太郎「俺もです。でもせっかくだったら他の住人さん……」 京太郎「もち吉さんとか、†妖魔†さんとか、黒の騎士さんとか、チャチャさんにも会いたかったですね」 玄「京太郎くん……。ここで重大発表があるんだ」 京太郎「……なんですか?」 玄「その人達、全部、私の自演なんだ……」 京太郎「…………え」 玄「そう、それはあの日のこと――」 おもちのことを語りたかった。 おもちのことで夜を明かしたかった。 でもそんな話を出来る人はいなかった。 日に日に募るおもちへの思い。 それは発散されることはなく。 ――私は、私と語ることにしたのだ。 掲示板を作り。 自分のパソコンと、おねーちゃんのパソコンと、自分のケータイと、おねーちゃんのケータイと 旅館のパソコンを使い分け5つの人格を作り出し。 たった一人でおもち談義をしていた。 楽しい時間だったけれど、虚しさは募り続けた。 だからその日現れたその人は、私にとってかけがえのない人だ。 あなたが初めておもちスレを見たとき、私は人生であれほど嬉しかったことはなかった。 時には心苦しいながらもあなたのおもち観を叩いたりもした。 それでも私は、あなたに感謝している。 玄「ごめんね……自演なんかして……」 京太郎「玄さん……」 痛いほど、彼女の気持ちが理解できた。 京太郎にも似たような経験があったのだ。 百合が好きになって。 誰かと語り合いたいほど好きになって。 でもそれを語れる人はいなかった。 今でもあの頃のことを思い出すと心が寒くなる。 大切な何かが欠けていたあの日々。 それはちょうど紅生姜のない牛丼のようで。 決して戻りたくない過去だ。 京太郎「いいんですよ玄さん……! いいんです……! そんなことはもう……!」 玄「でも、ずっと騙してたんだよ? 大切な京太郎くんを……ずっとずっと騙してたんだよ?」 京太郎「気にしてないです……! 玄さんの気持ち、とても良くわかりますから……!」 玄「京太郎くん……!」 和「そうですよ、玄さん。須賀君は玄さんの気持ちを良く理解してますよ」 玄「和ちゃん……!」 和「須賀君もよくSSスレで自演しまくって自分のスレを人気があるように見せかけてますし」 京太郎「これでぶっちゃけるのは最後にしよう、なっ?」 しばらくすると、阿知賀麻雀部の顧問であるという赤土さんがやってきて、和と話していた。 赤土さんが来た瞬間、灼さんの百合指数が十倍に底上げされ、歓喜したのは言うまでもない。 京太郎はそっと部室を出ると、廊下にある自動販売機でビックルを買い、ベンチに座って瞑想した。 阿知賀女子麻雀部は百合の土壌であるとともに、片思いしかない、悲恋の世界だ。 灼さんの思いは一方通行だし、憧の思いも一方通行だ。 百合の物語は悲しい最後を迎えることも多い。 だからこそ現実ではハッピーエンドを迎えてもいいと思うのだ。 憧と灼さんに、何とかしてハッピーエンドを与えられないだろうか。そう思った。 京太郎「……ん?」 憧「あ……」 そこに、憧がやって来た。 京太郎「何か飲みに?」 憧「……やっぱ戻る」 京太郎「俺のことなんか気にすんなよ」 憧「……別に」 京太郎は立ち上がり、自動販売機の目で財布を出した。 京太郎「何飲む?」 憧「ちょっ……自分で払うから」 京太郎「そうか、つぶつぶドリアンジュースか」 憧「カルピスソーダ!」 京太郎「はい、購入っと」 憧「あ……しま……」 京太郎「隙を見せたな」 憧「くっ……。それ、いらないから」 京太郎「俺、炭酸苦手なんだけど」 憧「……子どもみたい」 京太郎「よく言われる」 憧「……あーもう、貰うわよ! ありがとねっ!」 京太郎「助かるよ」 近づこうと一歩踏み出した瞬間、憧は一歩、後ずさった。 京太郎「…………」スタ 憧「…………」スタ 京太郎一歩前進。 憧一歩後退。 京太郎「…………」スタスタ 憧「…………」スタスタ 京太郎ニ歩前進。 憧ニ歩後退。 これはもしかして、俺、避けられてね? 何故だろう。 嫌われるようなことをしたか? したけども。 京太郎「俺のことは嫌いでも、LINEで百合話をする約束はやめないでください!」 憧「……別にあんたのことが嫌いなわけじゃないわよ」 京太郎「好きというわけでもないのか」 憧「好きになる要素ないでしょ」 京太郎「たしかにな」 否定はできない。 京太郎「じゃあなんで近づこうとすると離れるんだ」 憧「あ……えと……それは」 京太郎「それは?」 憧「……苦手だから」 京太郎「なにが」 憧「お、男の子が……」 京太郎「はは、なるほどな」 憧「……ダメだよね、やっぱり、異性が怖いなんて」 京太郎「……そんなことねーよ」 憧「そんなわけない! 治すべきなんでしょ!?」 京太郎「いいじゃねーか、異性が苦手なくらい。無理して慣れようとする必要はないよ」 憧「でも……」 京太郎「治したいならゆっくり治していけばいい。慌てなくたっていいだろ」 というか。 治してほしくない! 男嫌いとか最高じゃんか! それってもう百合に生きろっていう神様からのメッセージだぜ、きっと。 憧がここまで育てた百合の芽を枯れないように守るのは、「男が苦手」というステータスなのだ。 変な男に捕まったらせっかくの百合の芽が花を咲かせる前に枯れてしまう。 そんなのは許せない。 京太郎「憧、俺は気にしないから」 憧「そっか……ゆっくりでいいんだ」 京太郎「ああ」 憧「……ありがとね、京太郎」 京太郎「?」 憧「うらやましいな……和」 京太郎「へ……? 憧、お前、なに言って……」 穏乃「大変だよ、きょーたろー!!」 そんな憧との会話中、穏乃が慌てた様子で駆け込んできた。 京太郎「どうした!?」 穏乃「和が、和が、熱を出して倒れて……!」 京太郎「え……あっ!」 そうだ。確かに今日の和の様子は変だった。 普段はあんなにぶっちゃける性格じゃないのに、今日はやたらとぶっちゃけていた。 あれは体調が悪くて調子がおかしかったんだ! 松美館。 看病しやすいよう、板場に一番近い部屋を貸してもらった。 板場に氷があるからだ。 晴絵「疲れが溜まってたみたいね。この時期は生活の変化も多いし、体調を崩しやすいからね」 和「……そうですね」 穏乃「おかゆ持ってきたよ! 食べられる?」 和「ありがとう穏乃。いただきます」 京太郎「ごめんな、和……。俺が無理に連れ回したせいで」 和「いえ……私も気づかなかったですから……」 ……そうじゃないんだよ、和。 奈良に来たのは俺の勝手な用事で。 それに巻き込んだのがいけなかったんだ。 京太郎は立ち上がり和のそばを離れ、部屋の入口にいる時山さんのそばへゆっくりと後ずさった。 時山「原村様のご両親への連絡、完了しました」 京太郎「ありがとう、時山さん」 場所が奈良だったのは不幸中の幸いか。 もともと和が住んでいた場所なので、親同士の繋がりもあったため、奈良にいることで大きなトラブルにはならなかった。 時山「この部屋と隣の部屋を使わせていただくよう、手続きも致しました」 京太郎「……いつもすみません」 時山「いえ、お役に立てるのならば」 京太郎「……天江家でのことを思い出してるんですか」 時山「…………違いますよ。それに今の衣様は龍門渕家にいらっしゃるのでしょう?」 時山「龍門渕家にはあの荻原さんがついています。何の心配もいりません」 京太郎「……わかりました」 夜。 京太郎「それじゃ和、何かあったら遠慮なく呼んでくれ。おやすみ」 和「はい、おやすみなさい」 和のいる部屋を出た京太郎は自分の部屋に戻ろうとしたが、思い直してロビーに行った。 ロビーの端にある自動販売機の前に立つ。 京太郎「……昼に一本ジュース飲んじゃったからな。一日二本は飲み過ぎ……」 水を買う。 出てきたペットボトルを目に近づけて、水の向こう側を見通す。 水を通すとゆらゆらと世界が揺れる。 それは牌の世界に似ていた。 京太郎「今日は牌に会えなかったな……」 なぜだろうか。最近、牌のことを考える時間が増えた。 今ごろ牌は何をしてるだろうとか、どんなことを考えてるのだろうとか、過去にどんなことがあったのだろうとか。 考えるだけ無駄なのに、気づけばそんなことばかり考えていた。 ゆらゆら揺れる空間に、揺れる人影が映った。 京太郎「……こんな時間に外出して親に怒られないのか」 穏乃「……和のことが心配で」 憧「ちゃんと許可は取ったわよ」 灼「部長としての責任もある……」 京太郎「大丈夫だ、今は安定してる。ゆっくり休めば元気になるはずだ」 穏乃「そっか……よかった」 安堵したように三人はソファーに腰を下ろした。 京太郎「早く戻ったほうがいいぜ。許可を取ったとはいえ親も心配だろ」 穏乃「許可っていうのは松美館にお泊りする許可だよ」 京太郎「あ、そういうこと……よく親の許可取れたな」 憧「あんたの親はどうなのよ。いきなり外泊なんてして」 京太郎「ふ……俺の親か……?」 視線をそらし、天井を見上げる。電灯が眩しかった。 穏乃「まさか……親」 京太郎「ああ……」 視線を戻す。 京太郎「超怒ると思うぜ!」 穏乃「予想と違った!」 京太郎「はぁ……明日がこえーよ……。何時間説教されるのやら……下手したら説教だけで2ページは消費する可能性も……」 穏乃「のび太のパパか」 憧「和のこと……心配?」 京太郎「そりゃそうだろ」 憧「そうよね、将来のことを話しあった関係だもんね」 京太郎「? 確かに、そうだけど」 穏乃「どうやって二人は知り合ったの?」 京太郎「部活が一緒だった」 穏乃「ほほー……定番だね。で、告白はどっちから」 憧「ちょっと、しず!」 穏乃「ヘヘ……いいじゃんか」 京太郎「告白って何のことだ?」 憧「してないの!?」 京太郎「ただの友だちに告白なんてするわけないだろ」 穏乃「え? ……将来のことを話しあった関係なんじゃ」 京太郎「おう。将来、何になりたいかについて語り合った関係だぜ」 憧・穏乃「………………」 灼「知ってた」 京太郎「え? え? なにこの空気」 灼「アラタ」 その後、旅館の雀卓で三人にボロボロにされた京太郎だった。 麻雀終了後。 京太郎は穏乃を外へ呼び出した。 明かりの近くには虫が沢山いたため、少し暗がりになっていた池のそばへ。 松美館の池は宴会所の窓から一望できる場所にあった。 月明かりが池の表面で反射してきれいだ。 穏乃「どうしたの、きょーたろー」 京太郎「なんだかんだでゆっくり話せなかったからさ。思い出でも語ろうかと」 穏乃「思い出かー。実はそんなにないよね」 京太郎「まーな。期間的には短かったし」 小学校が同じだったわけでも、一緒の麻雀教室に通っていたわけでもない。そんな都合の良い過去はないのだ。 京太郎「あのさ、穏乃は覚えてるか」 穏乃「なにを」 京太郎「俺がここに引っ越してきたときのこと」 穏乃「うーん……半分くらい」 京太郎「俺、何か言ってなかったか」 穏乃「……………………………………」 穏乃は目を閉じて、顔を傾けた。 忘れかけたことを思い出そうとしているのだろう。 穏乃「そういえば、ときどき言ってた気がする」 京太郎「なんて?」 穏乃「『あのとき、俺は足が動かなかった』って」 穏乃「『そんな情けない俺の隣を、あいつは駆け出した』」 穏乃「『あのとき俺がその役目を負っていたら、サキも、テル姉も、あいつも――あんなことには』」 京太郎「……その先は!? まだ他に何か言ってなかったか!?」 穏乃「ん……えっと……何か言ってたっけ」 穏乃の肩を掴む。 京太郎「何でもいいんだ! どんな些細な事でもいいから、頼む!」 穏乃「い……痛いよ、きょーたろー」 京太郎「あ……わるい」 肩から手を離す。 手が痺れていた。どうやら知らないうちに強く握っていたようだ。 穏乃「なにか、あったの」 京太郎「…………」 穏乃「すごく、必死だった」 見抜かれている。 和は俺のことを「何でも見透かしてるよう」と表現したが、穏乃ほどではないと思う。 京太郎「今日、和とアルバムを見たんだ。俺が奈良にいたときの――つまり穏乃との写真。そのアルバムを見て気づいたことがある」 京太郎「そのアルバムに、空白期間があるんだ。二年間分の写真がすっぽり抜けていたんだよ」 それは、記憶に蓋をした時間。 京太郎「俺がそのころの写真を捨てたのか、親が隠したのか分かんねーけど……思い出さなきゃならない」 穏乃「……わかった。あのときのこと、もっと思い出してみる」 穏乃は黙って空を見上げた。 穏乃「ひとつだけ、思い出した」 京太郎「…………」 穏乃「『好きだったのに』」 京太郎「え?」 穏乃「『好きだったのに』って言ってた」 次の日。 阿知賀女子学院屋上。 ヘリに乗り込んだ京太郎たちは阿知賀女子麻雀部の六人に見送られていた。 プロペラの音が轟いている。 穏乃「和! そこからなら、みんなを見れる!?」 和「見えますよ!」 大きな声で和は返事をした。 穏乃「これが、私たちのチーム!」 穏乃が両腕を大きく広げる。 和「はい!」 穏乃「全国で和と遊ぶために、作ったんだよ!」 和「……!」 穏乃「全国、絶対来いよ、和!」 和「そんな約束は……いえ」 和は京太郎の顔を横目で見て、覚悟を決めたように言った。 和「必ず、行きます!」 奈良が離れていく。 京太郎と和にとっての思い出の場所が。 京太郎「そんな約束はできない、っていうのかと思った」 和「そう言うつもりでした」 京太郎「じゃ、なんで」 和「ふふ、どうしてでしょうね」 京太郎「答えは?」 和「答えは教えませんよ」 こうして、二人の奈良の旅は終わった。 旅に意味を求めてはいけないとは言うけれど。 大切なものを手に入れた気がした。 7・終
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《魔球》を持つカード カード番号 レアリティ カード名 PR028 PR 星 飛雄馬/血染めのボール 0363 C 西村 勇/勇ちゃん 0365 UC 国見比呂/大会No.1ピッチャー 0371 RR 茂野 吾郎/若き守護神 0374 UC 眉村 健/横浜の勝ち頭 0381 UC 橘 二三也/星高のエースピッチャー 0383 R 北大路 輝太郎/左のサブマリン投法 0389 UC 坂本 勝平/天才問題児 0425 R 星 飛雄馬/野球人形 0429 C 京子/竜巻グループの女番長 0433 UC 丹波 光一郎/長身の本格派右腕 0438 RR 沢村 栄純/タイヤのエース? 0439 R 降谷 暁/天然豪腕怪物投手 0443 UC 檜 あすなろ/落ちこぼれ 0445 UC 二宮 光/超高校級 《魔球》に関する効果を持つカード カード番号 レアリティ カード名 0371 RR 茂野 吾郎/若き守護神 0374 UC 眉村 健/横浜の勝ち頭 0376 R 佐藤 寿也/新人王 0377 C 茂野 英毅/日本代表投手コーチ 0421 RR 星 一徹/鬼コーチ 0425 R 星 飛雄馬/野球人形 0429 C 京子/竜巻グループの女番長 0433 UC 丹波 光一郎/長身の本格派右腕 0445 UC 二宮 光/超高校級 0446 C 久保 田吾作/背番号119