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京太郎「おもちぶらり旅?」玄「はい!」 京太郎「……なんすかそれ」 玄「名前の通り! 素晴らしきおもちを求め、全国をぶらりと旅するの!」 京太郎「……急にオフ会したいだなんて言い出して、いざ何を言うのかと思ったら……」 京太郎「そんなことの為にわざわざ長野に……」 玄「あれ……なんだか反応薄いね? チャットだとあんなに熱く語れるのに」 京太郎「いや……流石にネットのテンションをリアルまで持ってはこれませんよ」 玄「そ、そっかぁ……」 京太郎「……で。 具体的には何をするんですか?」 玄「あ、行きたくないわけじゃないんだ」 京太郎「まぁ、それなりに惹かれるワードが入ってますし」 玄「……」 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「……」 グリグリグリグリ 玄「ごめんごめんなさ痛いぃいいいっ!」 玄「淑女の頭になんてことを……」ズキズキ 京太郎「……ん? ……なんですこれ?」スッ 玄「ん……ああ、それ! そのチラシ書いてある―『麻雀部短期アルバイト』ってやつ!」 京太郎「……『夏休み限定、短期間アルバイト。 雀卓や麻雀牌などの道具の手入れや部室の清掃、買い出し。 など』……」 玄「登録校が多い割に誰ひとり参加者がいないんだって!」 京太郎「そりゃそうだ (自分たちでやれよ)」 京太郎「……って、もしかして……これに?」 玄「うん! せっかくの長期休みなんだし、 一緒にやろうよ! 京太郎くん!」 京太郎「はぁ……そりゃまぁ別にいいですけど……」 京太郎「玄さんの方こそ、いいんですか?」 玄「え?」 京太郎「たまたまネットサイトの『おもち同盟』で知り合った程度の仲の俺なんかと二人で……」 玄「ああ、そんなこと。 だいじょーぶ! 全てのおもち好きに悪い人はいないって、私知ってますから!」 京太郎「考えがすでに如何わしい奴らのどこを見てそう言ってんすか」 玄「まーまーまーまー! だいじょーぶだいじょーぶ! 私達、知り合ってからもう二ヶ月も経ってるんだし!」 京太郎「そんなテキトーな」 玄「……私は京太郎君とでも全然構わないよ?」 玄「ていうか、京太郎君とじゃないといやかなーって」 京太郎「……」 玄「……」 京太郎「……」 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「なんすかいきなり」 玄「あれ? ドキッと来なかった?」 京太郎「全然」 玄「アチャー」 玄「……でもね。 今日、こうしてここでオフ会して見てわかったよ」 玄「須賀くんは女の子にふしだらな目をよくするけど、本当に人が嫌がることは絶対しない人だって」 京太郎「……はぁ」 玄「チャットしてても思ったよ。 嫌な話題を振らず、ちゃんとこっちに合わせてくれる」 玄「ううん。それどころか、何時だって相手のことを気遣ってくれてる」 京太郎「そんな……」 玄「今だってホラ、領収書隠してる。 コーヒー代、一人で払うつもりだったでしょ?」 京太郎「……こんなの常識でしょう?」スッ 玄「ふふっ、そうかもね。 ……でも、だからだよ」 玄「だから、そんな紳士さんみたいな京太郎くんとなら一緒に行けるって思ったの」ニコッ 京太郎「……玄さん……」 玄「まぁ悪く言えば草食系チキン男子ってことだけどね」 京太郎「俺の感動を返せよ」 玄「……それで、どうかな? おもちぶらり旅」 京太郎「ん……概ねOKですよ。 県予選も終わって自主練しかないでしょうし」 玄「やった!」 京太郎「でも条件が」 玄「むっ。 申されよ」 京太郎「1つ。 バイト先の部員さん達に絶対迷惑をかけないこと」 京太郎「2つ。 バイトとはいえ仕事の一環、やるからにはまじめに」 京太郎「3つ。 必要費は全部割り勘」 玄「……うわぁ……おもち目的なのに随分真面目……」 京太郎「これくらい当然です」 玄「全く……雑用係に魂を売った人間ってのはこれだから……」 京太郎「……」 玄「嘘です冗談です謝るからグリグリはやめておねが痛い痛い痛いィ!!」 玄「うぅ……ズキズキするぅ……」 京太郎「あ。あともう1つありました」 玄「えー……まだあるのぉ……?」 京太郎「一番大事なことですよ」 京太郎「4つ。 隙を見せないこと」 玄「……ん? ……どゆこと?」 京太郎「行き慣れない場所となると不安が生じて心に隙が生まれやすくなりがち」 京太郎「そういった所を狙う悪代官ってのは何処にでも必ずいるもんです」 京太郎「だからこそ、ちゃんと周りに目を向けて信用できるかどうかを見極めるよう心掛けることって意味です」 玄「ほほー」 京太郎「特に、男の言葉や行動には騙されないようにしてくださいね」 玄「……それって須賀くんにも? さっき紳士さんみたいって言ったのに?」 京太郎「そりゃそうですよ。 敵意ムンムンにしろとは言いませんけど」 京太郎「これでも男なんです。 玄さんと一緒に行動してたらそういうことしちゃう可能性が無きにしも在らず、ですし」 玄「……それって……私のこと、そういう風に見てるってこと?」 京太郎「そうなる可能性があるかもしれない、ってだけですよ」 玄「……ふーん」 京太郎「まぁ、玄さんも十分魅力的だとは思いますけど」 玄「んぶっ」 京太郎「?」 京太郎「とにかく。 この約束を守ってくれるならば俺も行きますよ」 玄「……まぁどれも当然のことだし、守れなくはないかなっ」 京太郎「ならOKです。 あ、いや。 俺も『行く』ってのは失礼かな……」 京太郎「玄さんっ」 玄「んっ!」 京太郎「おもちぶらり旅、俺も連れてってくださいっ」 玄「あっ……」 玄「……はい!」 玄「よろこんで!!」 京太郎「わざわざ長野までお疲れ様でした」 玄「ううん、そんなこと無いよ。 京太郎くんに会えてホント良かった!」 京太郎「旅の詳細はネットの方でまた」 玄「うんっ。 いつものねっ!」 玄「それじゃあ二週間後、またここで会おうね!」 京太郎「はい。あ、電車そろそろ来ますよ」 玄「わわっ、急がなきゃ。 じゃあね京太郎くんっ」 ―――― ――― ―― 玄「とまぁそんなわけで、夏休みの間は全国をぶらぶらしてくるよ」 宥「いいなぁ……私も沖縄とか行ってみたい……」 玄「流石に沖縄は行かないかなぁ……」 宥「……それでそのぉ……一緒についてく人……須賀さん? ……大丈夫な人なの……?」 玄「大丈夫! 彼、紳士だから!」 宥「そうなの……?」 玄「一緒についてく私の身をちゃんと案じてくれてるからね。 信用に足る人だってのはこの前のオフ会で分かったし!」 宥「……玄ちゃんがそういうなら大丈夫かな……」 宥「……皆には私から伝えておくね」 玄「ありがとっ、おねーちゃんっ」 ギュゥ 宥「わっ、わっ」 玄「あったか~い。 ……ていうかあつ~い」 咲『旅? 全国を?』 京太郎「ああ。明日からお前ら合宿だろ? 一人でネトマするのも暇だし、どうせなら満喫しようと思ってさ」 咲『うっ……ごめんね? 一緒に合宿行けなくて……』 京太郎「気にすんなって。 男の俺が着いていけるわけねーし」 咲『……東京とか、行く?』 京太郎「ん? ああ、一応行く」 京太郎「なんか買ってきてほしいモンとかあんのか?」 咲『……ううん。 なんでもないよ』 京太郎「あ、そう」 咲『ブラブラばっかりして結局ゲームセンター行くとかしないでよー?』 京太郎「しねえよっ」 咲『あははっ』 京太郎「しっかり強くなってこいよ、咲」 咲『うん! 京ちゃんも、たくさん楽しんでいってねっ』 ピッ ―― ――― ―――― 京太郎「……そろそろかな……」 玄「京太郎くーん!」タッタッ 京太郎「おっ」 玄「二週間ぶり! 元気してた?」 京太郎「どうも玄さん。 わざわざ奈良からお疲れ様です」 玄「ふふーん。 二度目だから迷うことなく来れましたっ」ドヤッ 京太郎「二週間前は予定の3時間遅れでしたからね」 玄「……すみませんでした……」 京太郎「流石にあの時は本当に心折れるかと思いました」 玄「ホントすみませんでした……ッ」 京太郎「あ、そうだ玄さん。 これ」スッ 玄「? なにこれ……お金?」 京太郎「移動費です。 長野までの」 玄「……え? いや、なんでこれ」 京太郎「言ったでしょう? 必要費は全部割り勘って」 玄「……え! これも入ってたの!? う、受け取れないよ!」 京太郎「遠足は家を出てからスタートで、家に帰るまでがゴールなんですよ」 玄「え、遠足じゃないし! そんな……悪いよ……」 京太郎「受け取ってください。 2週間前は渡せませんでしたし」 玄「……京太郎くん……」 スッ... 玄「……ありがとっ」ニコッ 京太郎「どういたしまして」 玄「それで。 まずはどこに行くの?」 京太郎「んっと。 せっかく長野にいるんですけど、長野の連中は今みんな合同合宿中なので無理なんですね」 玄「へぇ。 合宿はどのくらい?」 京太郎「多分一週間くらいです。 なのでまずは北に行こうかと」 玄「北って言うと……あった。 岩手の……宮守女子高校!」 京太郎「流れは岩手→東京→長野→大阪→鹿児島。と、南下して行く感じになると思います」 玄「端から端まで行くんだね……こりゃ大変そうだ」 玄「……ていうかバイト先、改めて見ると結構有名な所が多いね」 京太郎「有名なんですか? 龍門渕と白糸台しか知らないんですけど……」 玄「姫松に千里山でしょ? 龍門渕に永水に……そして白糸台!」 玄「すごいなぁ……」 京太郎「有名校ほど小道具の整理に手がつかないほど練習に打ち込んでるってことなんですかね」 京太郎「俺みたいな雑用係でも雇えばいいのに」 玄「……ははは……」 京太郎「とりあえず今日は移動に使って、明日がバイト本番。 多分、1校につき大体2日の作業になると思いますよ」 玄「清掃に小道具修理に買い出しetc……そりゃそっか」 玄「……って、寝所とかはどうするの?」 京太郎「近くの宿は粗方確認済みです。 安い所ばかりですけどね」 玄「……おぉ……」 京太郎「全7校への移動費、宿代、その他飲食費を考えると……まぁこんくらいですね」スッ 京太郎「っと、これはチャットのほうでも言いましたっけか」 玄「……」 京太郎「? どうかしました?」 玄「いや……しっかりしてるなぁって……」 京太郎「こんなの、雑用係の人間なら誰だってそうですよ」 玄「そ、そうなんだ……」 京太郎「まぁ諸事情はこのへんにして」 玄「ん」 京太郎「それじゃあ。 早速岩手に向かいましょう」 玄「おー!」 ―――― ――― ―― ― ――岩手 玄「到着っ」 京太郎「えっ。もう?」 玄「うん。もう」 京太郎「……えぇ……」 玄「なにか?」 京太郎「いや、もっとこう……岩手までの道のりの情景とか……なんか無いんすか」 玄「だって玄さん起きてたの最初の30分だけでしたもん」 京太郎「いやまあそうでしたけど」 玄「朝早くに奈良から長野まで来て眠かったんですもん!」 京太郎「……」 玄「特に電車内で何かあったわけでもないでしょ?だから省略! いっぱい寝て元気いっぱいだし!」 京太郎「はぁ」 京太郎「もう夜なんですけどね」 玄「せっかくいっぱい寝たのにね」 京太郎「俺ちゃんと言いましたよ。 明日がバイトだって」 玄「まーまーまー! 細かいことはいいのです!」 玄「それより宿行こう! 宿!」 京太郎「そうしますか」 玄「~♪」ウキウキ 京太郎「……言っておきますけど、普通の旅館っすよ?」 玄「むふふ。 私、自分のウチ以外の旅館見たこと無いんだ」 京太郎「ああ。そういや玄さんちの実家、旅館でしたっけ」 玄「言うほど人も来てなかったけどね。 あはは~」 ――旅館 玄「普通だね」 京太郎「普通っすよ」 玄「ウチと同じくらいだよ」 京太郎「まぁ安いんで」 玄「………………」 京太郎「……そんなにしたかったんすか? 卓球」 玄「うえっ!?」 京太郎「寝言で『お風呂上りは卓球ぅ……』ってうるさかったから……」 玄「うわぁ! は、恥ずかしい!」 京太郎「……ちなみに、温泉もありません」 玄「 えっ 」 京太郎「……だから『炎の湯煙おもち祭り~in岩手』もできません」 玄「 」 ――翌朝 玄「…………ほはよぅ……」 京太郎「お、おはようございます。 朝食は7時なので顔でも洗ってきては?」 玄「うん……そうする~……」 京太郎「…………」 京太郎「目を赤くするくらい泣く程悔しかったとは……」 ――朝食 玄「うひゃぁ京太郎くん! 見てコレ!お雑煮! おもちだよおもち!」 京太郎「おもちですよ」 玄「今まで隠してたけど、わたし玄さんはおもちのある物を見るとなんでも元気が湧くのですっ」ドヤッ 京太郎「はぁ」 玄「いまならなんでも出来る気がする~!!」クルクル 京太郎「…………」 京太郎(よくわからん人……) ――道中 玄「そういえば、今って夏なのに岩手は涼しいね」 京太郎「やませの吹く時期ですからね。 奈良や長野よりは涼しいでしょう」 玄「見るから見るまでみーんな田んぼと畑ばっかだし」 京太郎「国内自給率100%を超える数少ない県の1つですしね」 玄「山もあって海もあって。 いいところだね」 京太郎「古くから穀物に畜産業、漁業が盛んらしいですよ。 ワカメ養殖では全国1位ですし」 玄「へー。ワカメが」 京太郎「はい。ワカメが」 京太郎「っと。着きましたよ」 玄「ほほぅ。 ここが噂の…………」 ||~" -- , ||(・∀・)| -- ,,___| || ,, --~| - ,,,_ || __,, - ""__ .i- | " --- ,,,,,,_ || __,, - ""~ s t 0 k ヒ .゙| ~"" --- ,,,,, || __,, --- "~ ___,, --- i i"~"" --- ,,,_____ || | ____,,, ---- ""~| | | | | | | i |~"" ---- ,,,,,,,,, || "|""~~____,,゙ | | i i i i i| | | | | | ~"""" || || | |~~| | | | i i i i i| 十ー'" | | | || || | ___ ̄ | |.._i_i_i_i_i| _| | | | |~i~□~i || _ '|| |___|_|| | i i i i | | | | | | i ; ; ; ;| || _∠ニニ△ ---- ,,,,,,, ~~~~~~"i l⌒l' ------- ,,,,,,,|_|,,_|,,, | i ! """""~~θニニθ . 〔 ~~~~"'-| |__ |,,,,,____ ..................〈⊆ニ⊇__/ ⌒l ~~~""" --- ,,,,,,,_______ ゚~ --’ `-- ~ ~~~""""'----- ,,,,,,,,, 玄「コンビニ!!?」 京太郎「朝方、宮守の顧問のトシさんから単三10個入り買っといてって言われまして」 玄「び、びっくりしたぁ……。なんだパシられただけかぁ……」 京太郎「岩手に来てまさかこんなに早くパシられるとは思いませんでしたよ」 ――宮守女子高校 京太郎「そんなわけで到着」 玄「あっさり着いたね」 トシ「来たね京太郎。遠い所からご苦労さん」 京太郎「あ、いえいえ。 出迎えありがとうございます、トシさん」 京太郎「これ、単三です」スッ トシ「ああ、ご苦労さん」 京太郎「そんで。 こちら、同伴の」 玄「松実玄です。 よろしくお願いします!」 トシ「ようこそ宮守へ。 私は麻雀部顧問の熊倉トシ。よろしくね」 玄「はい!」 トシ「うん。 良い返事だ」 ――宮守女子高校:麻雀部室 トシ「ここがうちらの麻雀部」 玄「部員、いらっしゃらないんですね」 京太郎「そりゃまだ9時ですし」 トシ「ああいや、一人来てるよ」 ガチャッ エイスリン「タダイマ戻リマシタ!」 トシ「この子がね」 京太郎「おおっ」 玄「外人さんだっ」 エイスリン「? ドチラサマ?」 トシ「おかえりエイスリン。 この二人は……」 京太郎「今日と明日の二日間、麻雀部の雑用バイトを受けた須賀京太郎です」 玄「同じく、松実玄です」 エイスリン「ザツヨーバイト?」 トシ「言ってしまえばお手伝いさん。 メイドみたいなもんだよ」 エイスリン「メイドッ!」 トシ「ほら、自己紹介しな」 エイスリン「ハイッ!」 エイスリン「エイスリン・ウィッシュアート デス! エイスリンッテ呼ンデクダサイッ」 エイスリン「須賀クン! 松実サン! ヨロシクオネガイシマス!」ペコリ スッ (握手の絵) 京太郎「あ、ども」 玄「よろしくお願いしまーすっ」 トシ「とりあえず午前中は部室と小道具の清掃をお願いする。 そこの掃除道具を好きに使ってくれ」 トシ「私は教員室で仕事してる。 それじゃあ、頑張るんだよ」 京太郎「はいっ」 玄「了解ですっ」 京太郎「んじゃ玄さんは窓を。 俺、床掃いてます」 玄「がってん!」 サッサッ 京太郎「……意外とホコリ少ないな。 これなら廊下の掃除も出来るかも……」 エイスリン「…………」 クイクイッ 京太郎「ん。 あ、エイスリンさん」 エイスリン「ワタシモ掃除、テツダイマス!」 京太郎「え? そんな、いいですよ」 エイスリン「テツダイマス!」フンスッ 京太郎「……あー。 じゃあ牌磨きをお願いしますか?」 エイスリン「ハイッ! マカセテクダサイ!」 エイスリン「……」キュッキュッ 京太郎「……いい子だなぁ……」 玄「京太郎くんちょっとちょっとっ」クイクイッ 京太郎「ん」 玄「コレ見てコレっ」 京太郎「? なんすか」 玄「じゃーんっ」スチャッ 京太郎「……伊達眼鏡?」 玄「 おもちスカウター です」 京太郎「は?」 玄「これを通しておもちを見ると、相手の【おもち力】が解るという優れ物なのです」フフン 京太郎「はぁ………」 玄「ちなみに玄さんにしか使えませんっ」 京太郎「……いいんじゃないですか?」 京太郎(どうでも) 玄「というわけで早速エイスリンさんのおもち力チェック!」 京太郎「……」 エイスリン「……」キュッキュッ 玄「ピピピピピ」ジー 京太郎「自分で言うんですか」 エイスリン「……」キュッキュッ 玄「ん……ん……んー……デン!」 玄「出ました! おもち力49! 一般人レベルですねー」 玄「可もなく不可もなし。 誇れもしないし蔑まれもしない。 普通も普通ですね」フンフム 玄「どうですっ京太郎くん!」クルッ 京太郎「エイスリンさん、床掃除終わったんで手伝いますよ」 エイスリン「ワァ! アリガトウゴザイマス!」 玄「………あれー?」 京太郎「ふぅ。 あとは雀卓とイスの清掃かな」 エイスリン「雀卓モ掃除スルンデスカ?」 京太郎「牌詰まりを起こさないようにとかセット時間が短縮できるようにですね。 ちょっと面倒ですよ」 京太郎「なのでエイスリンさん。 後は俺だけで……」 エイスリン「テツダイマスヨ!」 京太郎「……それじゃあ、サイコロん所のビスを開けてもらえます? これ、ドライバーです」 エイスリン「マカセテクダサイ!」グッ 玄「……なんかいいムードだなぁ……」 ガチャッ 豊音「おはようございまーすっ」 塞「あら? お客さん?」 シロ「……誰……」 玄「!!」 ――― ―― ― 塞「須賀くんに松実さんね。 お疲れ様」 豊音「バイトかぁー。 お疲れ様ですっ」 シロ「掃除とかダル……」 京太郎「雀卓は今メンテ中ですので、すいませんがあと小一時間程かかります」 京太郎「なのでその間は待っててもらうしか……」 塞「ふうん」 塞「……それで? 私たちは何をすればいいの?」 京太郎「えっ。 それじゃあ俺らの意味が……」 豊音「そうだねー。皆の物なんだから皆で掃除しなきゃねー」 京太郎「皆さん……」 シロ「……」ソロリ... 塞「こーら。 逃げようとしないっ」グイッ シロ「……ダル……」 エイスリン「ゴ開帳デス!」パカッ 塞「へぇ……自動卓の中ってこうなってるんだ……」 豊音「天井拭き終わったよ―。 次はなにかなー?」 シロ「……zzz」フキ... 塞「こーら寝るな! しっかりイスの足拭く!」 シロ「ぅ……面倒だなぁ……」フキフキ 京太郎「いやぁ、宮守の皆さんが皆親切な人で良かったですね玄さん」 玄「…………」プルプル 京太郎「……玄さん?」 玄「お……」 玄「おもちスカウター! 発動!!」バッ 京太郎「うわぁ」 玄「ターゲット補足……姉帯 豊音、臼沢 塞、小瀬川 白望……」 玄「ピピピピ......おもち力測定中……………デンッ!」 玄「測定完了……! 結果を報告……」 玄「姉帯豊音……おもち力70! ……あの高身長に劣らぬおもち……!」 玄「臼沢塞……おもち力62!……安産型……バランスが良い……!」 玄「小瀬川白望……おもち力68! ……奴め……あの服の下にとんでもないもの隠してやがる……!」 玄「……すばらしきおもち哉……」 シロ「……なにあれ」 京太郎「気にしないでください。 初めての岩手なんで興奮してるんですよきっと」 シロ「ふーん……」ギィ 豊音「あっシロ! そのイス、背もたれのネジ取れて……」 シロ「えっ……うわっ」 バタンッ シロ「……痛ぅ……」 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 エイスリン「背モタレ……取レチャッタ!」 塞「あーあー……。 サボってるからよ、全く」 シロ「……痛っ」 豊音「ちょっと診せてー。あー、左肘のところ少し打っちゃてるねー」 京太郎「お、俺。水持ってきますっ」ダッ 玄「……ハッ」 玄(もしかしてチャンス到来なのでは!?) 玄「小瀬川さんっ、このイスどうぞっ」サッ シロ「ん……ありがと……」 玄「それで、左腕診せてください」 シロ「ん……はい」スッ ムギュウ 玄(お……おもちが右に寄ってるぅ……!) シロ「……どうなの?」 玄「あ、ああはい! 少し赤くなってますけど今後に響くほどじゃないと思いますハイ!」 シロ「あ、そう」 豊音「背もたれのネジ、どこいっちゃったかなー?」スッ ムギュ 玄「!!」 玄(姉帯さんのヨツンヴァイン……!! おもちが寄せて上がってぇ……!!) 塞「んっしょっと。 背もたれ、どこ置いとこうかしら……」 ムニュ 玄「!!」 玄(おもちが背もたれで潰れてるぅ……!) 玄「えへ……えへへ……」 シロ「……」 シロ(え、なにこの人……怖い……) ――― ―― ― 京太郎「水道水道っ。 こっちだっけか!」ダッ ドンッ 「痛っ!」 京太郎「うおっと! 危ないっ」 ギュッ 「……くない……?」 京太郎「す、すいません。 怪我は無いですか?」 「……えっ?」 胡桃「……男子?」 京太郎「ど、どうも」 胡桃「……! は、離して!」グイッ 京太郎「うおっと、すいません!」スッ 胡桃「……それで……どうして男子がここに?」ジロッ 京太郎「あ、はい。 俺たち……」 胡桃「ふぅん……バイト……」 京太郎「はい。 あ、すいません! この近くに水道ってありますか!?」 胡桃「水道? そこ左曲がってまっすぐの所」 京太郎「ありがとうございます! それでは麻雀部で後ほど!!」ダッ 胡桃「……」 胡桃(何急いでるんだろ) 胡桃「……ちょっと待って!」 胡桃「私も行く!」 ジャー 胡桃「し、シロが!!? ホントに!? 須賀!!」 京太郎「はい鹿倉さん。 もしかしたら骨に響いたり……」 胡桃「そ……そんな……」 胡桃(シロが骨折……!?) 京太郎「よっと、こんくらいでいいかな……」 胡桃「………っ」ワナワナ 京太郎「……鹿倉さん?」 胡桃「シロッ!」 ダッ! 京太郎「え、ちょっと」 京太郎「……行っちった」 タッタッタッ... バンッ ! 胡桃「シロ!!」 シロ「……い、いい加減離して」グイッ 玄「いやぁもうちょっとだけぇえへへえへえへ」 シロ「……なにこの人……」 胡桃「……あれ?」 エイスリン「オハヨウゴザイマス! クルミサン!」 豊音「あー胡桃ちゃん、おはよー」 塞「遅かったわね。 バスでも遅れてた?」 胡桃「……」 胡桃「あれ?」 京太郎「小瀬川さん、水汲んできました」 シロ「あ、須賀……くん。 ありがと」 京太郎「濡れタオル当てといてください。 骨に異常ないですか?」 シロ「余裕で大丈夫だと思う。 それよりこの人どうにかして……」 玄「うえへへ」 京太郎「なにトリップしてるんですか、このおもち狂」ポコッ 玄「あうっ」 胡桃「……シロ……? 腕……大丈夫なの?」 シロ「あ、クルミ。 大丈夫、ちょっと打っただけ」 胡桃「こ、骨折とか……」 シロ「? 別にしてないけど……」 胡桃「…………」 胡桃「す、須賀ァ!」 胡桃「あ、アンタさっきシロの座ったイスが横転したって!!」 京太郎「? そう言いましたけど」 胡桃「シロが腕から倒れて重傷だって!!」 京太郎「いや、そこまでは言ってませんよ」 京太郎「もしかしたら骨に響いてるかもしれないってだけで骨折までとは……」 胡桃「うっ……」 京太郎「それに、そんな重傷だったら水汲んで無いで保健室行きますよ普通」 胡桃「っ……」カァァァ 京太郎「……? 鹿倉さん?」 胡桃「……!」プルプル 胡桃「バッカみたいっ!!」 バシンッ 京太郎「いてぇ!!?」 京太郎「なんで叩かれたんだろ……」 豊音「あははー。 チョーどんまいだよー」ナデナデ エイスリン「須賀クン! 雀卓開ケトイタヨ!」 京太郎「お、ありがとうございます。 それじゃあメンテしますか」 塞「え、できるの?」 京太郎「別のバイトで何度か診たことあるんで。 あっ、コンベアベルトが少し空いちゃってますね」 京太郎「それにVベルトも亀裂入ってる。 テンリーダーはまだ大丈夫かな。あ、でもホッパーリングがすり減ってる……」 塞「……へぇぇ」 豊音「こうなってるんだねー」 エイスリン「? ??」 胡桃「……充電したい……でも出来ない……」ウズウズ 玄「……」ジー 胡桃「? ……何?」 玄「……おもち力30。 雑魚か……」フッ 胡桃(よく分かんないけどなんか腹立つ!!) ――少しして シロ「暑い……痛い……ダルい……」 京太郎「ホントそうっすね……。 喉乾いてきた……」カチャカチャ 玄「あ、須賀くん。 私水筒……」 スッ 京太郎「ん?」 エイスリン「ドウゾッ」 京太郎「アクエリ……ありがとうございますっ」 エイスリン「ドウイタシマシテッ!」ニコッ 京太郎「……あぁ、美味い……」 エイスリン「フフッ」ニコニコ 玄「あっ……」 シロ「……喉乾いたなぁ……」 玄「!! でしたらコレッ!」 シロ「……」 シロ「いや、こっちがいい」スッ ゴクッ 京太郎「ちょ、それ俺のっ」 シロ「……ん、ありがと……」スッ 京太郎「……ど、どういたしまして……」 シロ「うん……」 玄「ぐ、ぐぬぬ……」 シロ(あの人……なんか嫌な予感するなぁ……) 玄(水も滴るイイおもちにしようとしたのに……) ガチャッ 塞「はーい皆ー。 素麺出来たわよ―」 豊音「チョーいっぱいあるからたくさん食べてねー」ドンッ 胡桃「器ここ。 ツユこっちで薬味それ」 京太郎「素麺。 いいっすね~」 玄「おひょっ!(チャンス再来!)」 豊音「須賀くん! ツユは濃い目と薄目、どっちがいいかなー?」 エイスリン「須賀クン! コオリ、欲シイデスカ?」 京太郎「あの、自分でやりますから……」 玄「小瀬川さん、素麺お取りしましょうか?」ジロジロ シロ「自分でとるから……それとどこ見てんの……」 玄「えへへ…………おもち……」 シロ「……須賀くーん。 助けてー……」 玄「ああ、待って隠れおもち!」 京太郎「えっと、辛子辛子……」 スッ 京太郎「おっ?」 胡桃「ん」 京太郎「ああ、ありがとうございます。 鹿倉さんも辛子派ですか?」 胡桃「別に……」 塞「胡桃は舌がまだ子供だからね。 辛いの駄目なのよ」 胡桃「さ、サエ! 要らないこと言わない!」 京太郎「……そうなんすか?」ニコニコ 胡桃「うぐ……。 わ、笑うな!」 京太郎「そんな変なことじゃないですよ。 辛いもの苦手なんて可愛いじゃないですか」 胡桃「か、かわっ……!」 胡桃「~~ッ」カァァァァ 塞「あらまぁ」 ――夕方頃 京太郎「よっし! これでとりあえず今日の分は終わりですね!」 玄「お疲れー!」 塞「お疲れ様。 麦茶どうぞ」スッ 玄「これはこれは、どうもどうも」 トシ「お疲れさん。 随分綺麗になったね」 京太郎「ありがとうございます。 明日は買い出しですか?」 トシ「そうだね。 まぁ詳しいことは明日言うよ」 トシ「一先お休み。 よく頑張ってくれたね」 京太郎「……それでしたら、俺たちだけじゃないですよ」 京太郎「宮守の皆さんが手伝ってくれなかったら、きっと今日だけじゃ終わりませんでした」 豊音「須賀くん……」 エイスリン「須賀クン……」 塞「……へぇ……」 胡桃「…………」 シロ「…………」 京太郎「だから、バイト代を少し減らしてくれたって構いません」 トシ「ハハ、流石にそこまではしないさ」 京太郎「でも、それくらい皆さんに感謝してるってことなんです」 豊音「須賀くん……!」キラキラ エイスリン「須賀クン……!」キラキラ 塞「あらあら……」 胡桃「……ふんっ」 シロ「……zzz」 玄「……京太郎くん……」キラキラ 京太郎(……この人はどうだろ……) トシ「そうかい。 それじゃあ明日の働きも期待してるよ」 京太郎「はい。 それでは」 玄「お疲れ様でしたー!」 豊音「じゃあねー須賀くーん!松実さーん!」 エイスリン「二人トモ! マタ明日デス!」 京太郎「また明日ー」 玄「さようなら~!」 ――旅館にて 玄「お疲れ様―!」 京太郎「お疲れ様でしたー」 玄「いやー疲れたねー。 ほら見てココ、腕の所。 もーパンパンですよー」 京太郎「どれ、マッサージしましょうか」モニッ 玄「あっ……ああんっ……すごいっ……テクニシャンッ……」ビクッ 玄「ふぅ……良いお湯だったぁ……」 玄「京太郎くーん。 お風呂あがった……よ?」 京太郎「ん、どうも」スッ 玄「何書いてたの?」 京太郎「ああ。 明日の買い出しん時何を買うかのメモとその費用の計算を」 玄「へぇぇ。 何買うの?」チラッ 京太郎「自動卓が結構ガタ来てたんで、大体はその部品を。 後は生活用品を少し」 玄「結構かかるんだね。 あ、ここ間違ってるよ」スッ ムニュ 京太郎「……ちょっと玄さん……4つ目の約束……」 玄「え? …………あー」 玄「…………」ニヤニヤ 京太郎「…………」 ポコンッ 玄「あうっ」 京太郎「よし。 これで今日はおしまい」パタンッ 玄「お疲れ様。 何から何までありがとね、京太郎くん」 京太郎「いえいえ、好きでやってることですから」 シンッ...... 玄「……それじゃあ始めよっか……」 京太郎「……ええ。 今まで我慢して来ましたし」 玄「【第一回、おもち談義】を!」 京太郎「いよっ! 待ってました!!」 玄「今回のおもち候補者はこちらの3名」 【小瀬川 白望】【臼沢 塞】【姉帯 豊音】 京太郎「ふむ。 面白いカードですね」 玄「正直言って分けるなら二択なんだけどね」 京太郎「小瀬川さんと姉帯さん、ですか?」 玄「勿論!」 京太郎「そりゃまあ大きさから言ったら彼女らにしか分は無いでしょうね」 京太郎「ですが【至高のおもち】の条件は3つあるのを忘れましたか?」 玄「まさか! 私が作った条件だもの、忘れるわけありません!」 玄「【大きさ】! 【形】! 【手触り】!」 京太郎「そう。 その3つです」 京太郎「だから、まだ誰が至高なのか決めるのは早いですよ……」 玄「フフフ……すいません……。 なんせ久々なものでして……」 京太郎「それでしたら俺だって久々ですよ。 こうして玄さんとおもち談義をするの」 京太郎「正直、我慢するのが辛かったですよ。 仕事に差し支えないよう抑えるのは」 京太郎「この時間が……どれほど待ち遠しかったか!」 玄「それであの仕事ぶりですか? 尊敬に値しますよ、【同士】!」 京太郎「ありがたきお言葉です、【師匠】」 京太郎「しかしどうして【第一回】? これまで師匠とは何度も談義を開いてきたのに」 玄「なに、それはネット上でのこと。 こうして直接対面して話し合うのはコレが初めてでしょう?」 玄「ですからそれを記念として今回を新たに【第一回】としたのです!」 京太郎「! ……流石は師匠……。 感動しました……!」 玄「同士京太郎……顔をあげなさい。 そして始めましょう」 玄「聖なるおもちを求める為に!」 京太郎「はい!」 京太郎「とまぁネット上のノリはこのへんにして」 玄「ここからは静かにやろっか。 騒ぐと迷惑になりそうですしね」 玄「それで、さっきあげた通り【大きさ】で言ったらこの二人が圧勝だと思うの」 京太郎「確かに初見で大きさを競うならこの二人ですね……」 京太郎「【形】はどうですか?」 玄「長身でありながらバランスの整ったおもちを持っている姉帯さん。対して小柄でありながらもアレほどのおもちを持つ小瀬川さん」 京太郎「常識で考えるなら、バランスの良い姉帯さんが有利ですか?」 玄「確かにそうかもね。 でも近年、低身長で小ぶりの女性が増えつつある中アソコまでのおもちを持つ小瀬川さんも引かない」 京太郎「これは難しい……」 玄「……形に付いては引き分けということにしておこっか。 じゃないと談義が進まないし」 京太郎「そうですね」 玄「最後に【柔らかさ】なんだけど」 京太郎「これはもう玄さんに任せます」 玄「……やっぱり?」 京太郎「流石に男の俺がおいそれと触れるわけにはいきません」 京太郎「【イエス、オパーイ。 ノー、タッチ】」 玄「……京太郎くんの座右の銘……か」 京太郎「全てをあなたに託します。 玄さん」 玄「……わかったよ! おまかせあれ!」 玄「京太郎くんの、その確固たる紳士心。そして無念! ……私が必ず晴らしましょう……!」 京太郎「師匠……頼みました……!」 玄「……以上をもって、第一回おもち談義を閉じます」 玄「礼!」 京太郎「っ!」バッ 玄「それじゃあまた明日ね、京太郎くんっ」 京太郎「はい、おやすみなさい。玄さんっ」 ――翌朝 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「……いい加減止めてくださいよそのニヤけ顔」 玄「ハッ。 ごめんごめん……。 今日、あのおもち達をこの手で触れられると思うと……」 玄「止まらなくて……」ニヤニヤ 京太郎「……」 グニグニ 玄「い、いふぁいいふぁいいふぁい!!」 京太郎「さあ行きましょうか」 玄「なんか夜と朝のテンションのギャップが酷いよ……」ジンジン... 玄「……同士のDVに悩まされています。 どうすればいいでしょうか。 (奈良県 17歳)」 京太郎「なに言ってるんですか。 早く行きますよ」 玄「……ふぁい……」 ――宮守女子高校 9 00 京太郎「え? デパートですか?」 トシ「ああ。 この近くで雀卓部品が売ってる所って言ったらあそこしかなくてねぇ」 京太郎「それはいいんですけど……移動方法は電車ですか?」 トシ「そうなるね。 ああ、移動費はあたしがもつよ。 安心しな」 京太郎「そうですか? なんかすいません……」 トシ「ハハ。 子供ってのはいつまでも大人の世話を焼かせるもんなんだよ」 トシ「気にすることじゃない」 京太郎「……ありがとうございます」 京太郎「というわけで、デパートに繰り出すことになりました」 シロ「ダルイなぁ……」 塞「デパートなんて久々ね。 何年ぶりかしら」 豊音・玄「「ジャコス行くの!?」」 京太郎「はい、ジャコスですよ」 胡桃「…………」 京太郎「どうかしましたか? 鹿倉さん」 胡桃「い、いや……別にっ」 京太郎「?」 エイスリン「デパート……行ッタコトナイデス!!」 豊音「ジャコス楽しいよー! エイスリンさんにも色々教えてあげるよー!」 玄「こっちにもジャコスあるんですね! 楽しみです!」 胡桃「うるさいそこ!」 シロ「……うるさ……」 塞「移動は?」 京太郎「電車です。 移動費はトシさんが」 塞「そう。 なら、安心ね」 京太郎「それじゃ、いきますかー」 玄・エイスリン・豊音「「「オーー!!!」」」 ――ジャコス 10 30 玄「着いた―!!」 豊音「ジャコスー!!」 エイスリン「オッキイデスネー!!」 京太郎「……ホント……ここまでの道程とかマル無視ですね」 塞「窓から見えるものなんて田んぼと畑しかないからねぇ。 ほら、行くわよシロ」 シロ「……マッサージ機……」 塞「あーはいはい家電店ね、わかってますから」 塞「というわけで、私とシロは家電店行ってくるわね」 京太郎「あ、はい。 集合時間はどうします?」 塞「んー……。 12 00でいいんじゃない?」 京太郎「じゃあそうしますか。 ……玄さんはー……」 玄「私達は皆でゲームセンターに行ってきます!!」 豊音・エイス「「マス!!」」 京太郎「……はい」 胡桃「……」 京太郎「鹿倉さんはどうしますか? 臼沢さん達と家電店行くか、姉帯さん達とゲーセンか」 胡桃「私は……」 グッ.... 京太郎「?」 胡桃「……す、須賀に着いてく……」 京太郎「俺にですか? 麻雀店練り歩くだけで面白くないですよ?」 胡桃「い、いい。 それで、いいから」 京太郎「そすか? んじゃ、行きましょうか」 玄「最初はUFO行きましょうよUFO!」 豊音「いやーここはやっぱりプリクラだよー!」 エイスリン「???」 シロ「……塞……おぶって……」 塞「嫌に決まってんでしょ。 ほら、歩く歩くっ」 ――ジャコス麻雀店 京太郎「お、あったあった。 大コンベアベルト1つお願いします。 それとホッパーリングのツメをいくつか」 店員「……お兄さん……どっかの業者さん?」 京太郎「いえ、ただの雑用係です」 店員「……最近の雑用係はすげえな……ほいよ」 京太郎「ありがとうございます。 それと、この近くでVベルト売ってる所ないですか?」 店員「Vベルト? ならあっちのホームセンターに有ると思うよ」 京太郎「わかりました、ではそちらに行ってみますね」 店員「あーい、毎度ー」 京太郎「鹿倉さん、お待たせしました。 次行きましょう」 胡桃「う、うん……」トテテ 京太郎「えっと……ついでにマットも買っとこうかな……それと……」 胡桃「…………」ジー ――ホームセンター 京太郎「よし、これで後は宮守の方に送ってもらえれば、と」 京太郎「鹿倉さん。 買い物も終わりましたし、皆と合流しま……」 京太郎「……あれ……」 京太郎「鹿倉さん?」 胡桃「……」ポツーン 胡桃「どうしよう……」 胡桃(迷子った……) 胡桃「だからデパートは嫌なのに……」テクテク 胡桃「大体須賀も須賀! 歩幅合わせずスタスタ行くから……」テクテク 胡桃「行くから…………」テク.... 胡桃「…………」 胡桃「……ふぇ」ジワ ギュッ 胡桃「! な、なに!」 京太郎「鹿倉さんみーつけたっ」 胡桃「あっ……須賀……」 京太郎「すいません、勝手に行き過ぎましたね。 ちゃんと歩幅合わせます」 胡桃「……うっ……」 京太郎「? 鹿倉さん?」 胡桃「ばかぁ!!」 ペシンッ 京太郎「あいてっ」 胡桃「一人でスタスタ行かない! お前は生き急いでいるのかバカ!」ペシンッ 京太郎「すいません」 胡桃「ホントに目付いてんの!? それ義眼じゃない!?」ペチンッ 京太郎「大丈夫です本物です」 胡桃「ちゃんと周り見る! 気配り足りない! それでも雑用係!?」ペチッ 京太郎「はい」 胡桃「もうっ……ったく……もぉ……」 ギュッ 胡桃「!!」 京太郎「ならこうすれば……離れること無いですよね?」 胡桃「あっ……」 京太郎「俺の手、汗ばんでませんか?」 胡桃「うっ……だ、大丈夫……」 京太郎「なら良かったです」 胡桃「……うぅ」カァァァァ ――マクドナル○ 12 00 豊音「コレすっごく綺麗に撮れたねー!」 玄「最近のプリクラはいろんな加工ができますからねー! アハハ! これなんて! ほら、エイスリンさんも見てください!」 エイスリン「……? チャリデキタ?」 京太郎「楽しそうですね」 玄「あっ! 京太郎くん、おかえりー!」 豊音・エイス「「リー!」」 京太郎「ホント楽しそうですねこのやろう」 塞「……はぁ……」 シロ「……ダル……」 京太郎「家電店でなんかあったんですか?」 塞「ああ……須賀くん……。 ……君じゃないとは思うんだけど……」 京太郎「?」 シロ「……私たちの胸……揉んだ?」 ――― ―― ― 京太郎「なるほどねぇ。 悪質ですねそりゃ」 塞「まさかマッサージ機で寝てる所を襲われるとは思わないでしょ……」 シロ「……はぁ……」 京太郎「…………」チラッ 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 京太郎(ちなみに姉帯さんの方は……?) 玄(プリクラ機の中で抱きつく時に一発) 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 玄「お目当ての物は買えた?」 京太郎「ええ。 玄さんが仕事してる間、ばっちりと」 玄「うむ! じゃあ帰ろっか!」 豊音「まだもうちょっと居たいんだけどなー……」 エイスリン「トッテモタノシカッタデス!」 塞「早く帰りましょう……」 シロ「もう来たくない……」 玄「……あれ? 鹿倉さんは?」 京太郎「いますよちゃんと」スッ ギュッ 胡桃「……///」 京太郎「ここに」 塞「あらまぁ、親子みたい」 玄「わぁ可愛い」 胡桃「う……うるさい……///」 ――宮守女子高校 14 00 トシ「うん、きっちり全部届いてるね」 京太郎「よっし。 それじゃあ最後に一仕事しましょうかっ!」 玄「えー」 豊音「えー」 エイスリン「エー」 シロ「えー」 塞「子供かっ」 京太郎「……せめて玄さんは手伝ってください」 玄「……じゃあちょっと待ってて」サッ 京太郎「……?」 玄「………………ふぉおおおおおおおおお!!」 玄「松実玄! 行きます!!」ビシッ 京太郎(……さてはおもちプリクラを見たな……) ――16 00 カチンッ 京太郎「よし……これで、OK!」 京太郎「作業終了! お疲れ様でした!」 玄「あー疲れたー!!」 京太郎「……腹減ったなー……」 塞「だと思って、おにぎりを作っといたわよ。 はいっ」スッ 京太郎「ありがとうございます! 頂きます!!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 豊音「お味噌汁もあるよー。 はいっ、どうぞー」 京太郎「美味い! 最高です!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 胡桃「……漬物……あるけど……」 京太郎「ぜひ頂きます!!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 トシ「二日間、ご苦労さん。 これ、バイト代だよ」スッ 京太郎「ありがとうございます」 玄「諭吉さんが5人見える……!」 トシ「一生懸命働いてくれたんだ。 それにこの後もどっか行くんだろ? これでしっかり食ってしっかり働くんだよ」 京太郎「トシさん……ありがとうございます!」 玄「うぐっ…… (罪悪感で胸が……)」 エイスリン「須賀クン! コレ、ワタシノメールアドレスデス!」スッ 豊音「須賀くん、私もー!」スッ 胡桃「……これ……私の……」スッ 京太郎「ど、どうも……」 塞「岩手に来ることなんて滅多にないでしょうけど、近くを寄ったら顔ぐらい出してね?」 シロ「……元気で……」 玄「はい! そちらもお元気で!」 玄(おもちも!) 京太郎「それではみなさん! さようなら!!」 玄「ありがとーございましたー!!」 トシ「風邪引んじゃないよー」 豊音「さよーならー!!」 エイスリン「Good Bye !」 胡桃「……さよなら」ボソッ シロ「じゃあねー……」 塞「お元気でー!」 ―――― ――― ―― ― ガタンゴトン 京太郎「二日間、お疲れ様でした。 玄さん」 玄「京太郎も! お疲れ様でした!」 玄「クタクタだけど、すっごく充実した気分だよ!」 京太郎「でしょうね」 玄「おもちを拝んで、触れて、ジャコス行って! それでお金も貰う! ホント最高だよー!」 京太郎「でしょうね」 玄「次は何処に?」 京太郎「東京です。 王者白糸台ですよ」 玄「ひゃー……ちょっと緊張するね……」 京太郎「とは言っても今日一日は移動に使いますから、ゆっくりしましょうよ」 玄「そうだね。 ……おもち談義の続きもしたいし!」 京太郎「おっ! そうですね! ……でっ。 【柔らかさ】の方はどうだったんですか?」 玄「いやーそれがさ! 意外なことに臼沢さんのおもちが――――」 ―――おもちマイスター玄とその弟子京太郎の至高を求める旅はまだ始まったばかり――― ―――この先、いかなるおもちに出会うのだろうか――― ―――二人の旅は、まだまだ終わらない――― ――続く 名前 コメント
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缶 太郎
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DX 3rd キャラシート雛形 プレイヤー名 シーボル教授 名前 餘部 京太郎(Amarube-kyotaro) コードネーム スペリオルエルダー パーソナルデータ 年齢:15 性別:男 身長:162cm 体重:46kg 星座:魚座 血液型:AB型 ワークス:FHエージェントD カヴァー:使いっ走り 消費経験点:0 ブリード:ピュアブリード シンドローム① シンドローム② シンドローム③ ソラリス - - 能力値① 肉体:1 白兵:0 回避:0 運転【】:0 運転【】:0 感覚:1 射撃:0 知覚:1 芸術【】:0 芸術【】:0 精神:4 RC:2 意志:1 知識【】:0 知識【】:0 社会:6 交渉:4 調達:1 情報【FH】:1 情報【】:0 能力値② HP最大値:26 (肉体【1】*2+精神【4】+20) 常備化ポイント:14 (社会【6】*2+調達【1】*2+エフェクト【0】) 財産ポイント:5 行動値:6 (感覚【1】*2+精神【4】-アイテム【0】) 戦闘移動:11 (行動値【6】+5) 全力移動:22 (戦闘移動【11】*2) ライフパス 出自 経験 邂逅 名家の生まれ 裏切り 主人 覚醒:渇望 基本侵食値:31 (覚醒【17】+衝動【14】+エフェクト【0】) 衝動:飢餓 ロイス 関係 名前 感情(P) 感情(N) タイタス 備考 超血統 抗いがたき言葉のレベル+1 最大レベル+2 父 餘部 鎧 執着 憤懣◯ - 自分を見下しているため嫌っている 元教官 柴山 香住 感服 隔意◯ - UGN時代の教官 エフェクト 番号 名称 レベル タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 制限 備考 - リザレクト 1 オート - - 自身 至近 備考参照 - レベル【1】D点分HP回復侵食値加算 - ワーディング 1 オート - 自動成功 シーン 視界 0 - - 1 コンセントレイト:ソラリス 2 メジャーA シンドローム - - - 2 - クリティカル-2(レベル【2】*1) 3 抗いがたき言葉 4 メジャー 交渉 対決 単体 視界 2 命中したらシーンの間ダイス-LV個 4 絶対の恐怖 1 メジャー 交渉 対決 単体 視界 3 攻撃力:+LVの射撃 装甲無視 5 錯覚の香り 2 メジャー/リアクション 交渉 - - 2 組み合わせた判定のダイス+LV 6 止まらずの舌 1 メジャー RC 対決 単体 至近 3 意志と対決し勝利したら対象は質問に答える LV回使用可能 7 竹馬の友 1 メジャー - 自動成功 単体 視界 - - エキストラの対象を信頼させる。必要なら交渉で判定 武器 名称 種別 技能 命中 攻撃力 ガード値 射程 常備化 備考 - 防具 名称 種別 ドッジ 行動 装甲値 常備化 備考 防弾防刃ジャケット 防具 0 0 3 6 一般アイテム 名称 種別 技能 常備化 備考 携帯電話 その他 - 0 がらけー 制服 その他 - 0 普通に着ている コネ:要人への貸し コネ 情報●● 1 ダイス+3個 コネ:情報屋 コネ 情報:裏社会 1 ダイス+2 コネ:コーポレイト コネ 情報:ビジネス 1 ダイス+2 コンボデータ 名称 堕ちたる男の悪意 条件 組み合わせ タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 ダイス クリティカル 攻撃力 備考 100%未満 1+3+4+5 メジャーA 交渉 対決 単体 視界 9 8+n 8 1 ダイス目ペナルティ-4、装甲無視 100%以上 1+3+4+5 メジャーA 交渉 対決 単体 視界 9 12+n 7 2 ダイス目ペナルティ-5、装甲無視 フレーバー 餘部 京太郎 山陰の温泉王餘部家の長男として生まれる。 後継者となるべく英才教育を受けていたが、弟の伸司が生まれてからは大事にされなくなり恨むことに。 そんなある日、ふとしたきっかけでレネゲイドの力を手に入れUGNに保護されるが、 自分を裏切った(と思い込んでいる)父を跪かせる事が何より大事な考え方なので 次第に「ここは僕のいる場所じゃない」と思いFHの一員となることに。 その時手引きした者によって、結城セルリーダーの居候となる。 現在は学校にも行かず何でも屋的な使いっ走りを表の顔としてやっている。 餘部 鎧 【あまるべ よろい】山陰のとある温泉街の顔役。 ワイルドな雰囲気を持ち、 家業には頑健な肉体が必要ということで京太郎にもそれを求めたが、並の肉体でしかない京太郎には ハードルの高いものであった。そして弟の伸司が乗り越えられそうだったのでそちらに目が行く事に。 京太郎をどうにかしよう(事務をさせるつもりだった)と思った矢先に、不思議な現象を起こしたので 以前宿泊していたエージェントを通じてUGNに預けることに。 柴山 香住 【しばやま かすみ】UGNチルドレンとして育ち、教官として新しいチルドレンを何人も教えてきた。 純粋培養のUGNチルドレンなため融通がきかない生真面目な性格だったりする。 京太郎はその能力に感服してはいたが、生真面目にUGNの理念を説く事に関しては苦手であった。 香住の方も闇雲に力を求める京太郎に危うさを感じてはいたものの、 UGNの人手不足のため最後まで面倒を見ることはなく、人手の足りない支部の方へ派遣されていった。 「あの子、危険な香りがするからまだまだ教えていたかったけど…任務だものね…」
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全国出場してついでに何故か俺も連れてこられた。 そして今、俺は道に迷ってます。 しかも今、目の前に『校庭に迷って入ってきた犬』を見つけた子供のような表情をしたお姉さんがこっちを見ています。 豊音「子供だよー……」 豊音「カワイイ男の子だよー……」 むちゃくちゃ怖いんですけど、この人…… その人が一歩を出してきたので俺は二歩下がる。 5歳くらいの197の身長差はコンパスの開き具合にも現れる。 じりじりと美人のお姉さんが近づいてきて恐怖心を煽ってくるんですけど!? そして堰を切ったかのようにお姉さん突っ込んできた! 豊音「お姉さんの子供になろうよー!!」 何言ってるんだこの人!? そんな事思いながら逃げようと思ったが足が竦んで動けない。 ああ、終わった、多分俺は連れ去られるんだろうな。 そして次の瞬間推定197cmの巨体が110cm台の俺に飛び込んできた。 京太郎「らめえぇぇ!!そんなに大きいの突っ込んできたら壊れちゃうのぉぉぉ!?」 豊音「ゲットー!」 こうしてこのあと捕まった宇宙人のごとく連れられてった俺を、清澄メンバーが救ってくれるのはまた別の話。 ---- 【咲「京ちゃん、私の子供を産んで!」京太郎「」】 京太郎「あれ、俺の耳がおかしくなったかな……」 京太郎「今、咲が俺に子供を産んでほしいって言われた気がするんだけど。」 咲「うん、そうだよ!」 和「あの、咲さん、子供が欲しいなら私が産んでも……」 咲「ガチな淫乱ピンクレズさんはNGの方向で。」 まこ「大変じゃあ!優希と和が息をしとらん!」 咲「私、実はNL派でお父さんとお母さんみたいに男女で家庭を育みたいの!」 咲「だから京ちゃん、私の子供を産んで!」 京太郎「うん、おかしいよね、色々突っ込みどころがあるよね。」 咲「あ、京ちゃん。」 京太郎「あー、咲もおかしい事に気が付いたか。」 咲「ツッコむのは私の方だよ!主に下半身的な意味で!」 京太郎「女の子がそんな下品な事言っちゃいけません!」 京太郎「そもそもどうやって男の俺が子供産むんだよ!?」 咲「ねぇ京ちゃん、iPS細胞って知ってる?」 京太郎「ああ、確か同姓間とかでも子供が出来るってやつ……まさか!?」 咲「アーノルド・シュワルツェネッガーの「ジュニア」の方法でも良いし。」 咲「男と女が協力して出産に取り組むって良いことだよね。」 京太郎「いいか咲、男女で子供を作るんだったら普通女の方が産むものなんじゃないかな?」 咲「え、だって出産って痛いって聞くし……」 京太郎「それを俺にやらせるつもりだったの!?」 咲「京ちゃんが父親ならいいかなーって。」 京太郎「俺はなんもよくねぇよぉお!?」 久「咲、それはおかしいわ。」 京太郎「部長(元)!何とか言ってやってください!」 久「生物学的には産む方が母親よ、だから須賀君は父親じゃなくて母親よ!」 咲「それは盲点でした!」 京太郎「突っ込むところはそこかい!」 咲「さぁ京ちゃん!私の子供を孕んで!」 京太郎「くそ!こんなところにいられるか!俺は逃げるぞ!」 咲「あ、京ちゃん待って!」 ―龍門渕家― 京太郎「ハギえも~ん!」 ハギヨシ「どうなされましたか、京太郎君。」 京太郎「咲が俺のこと孕まそうとするんですよー!」 ハギヨシ「なるほど、よくわかりました。」 京太郎「今の言葉で理解できるんですか、執事ってすげー。」 ハギヨシ「何を隠そう、私も実は既に透華お嬢様の子供を身篭っておりまして。」 京太郎「」 ハギヨシ「妊夫の先輩としてアドバイスなら出来ますよ。」 京太郎「妊夫なんて言葉初めて聞きましたよ!」 ハギヨシ「大丈夫ですよ、男の出産は意外と楽ですから。」 京太郎「ハギヨシさん出産したの!?」 ハギヨシ「既に衣様の子供も産ませていただきましたので。」 ハギヨシ「育児のアドバイスも出来ますよ。」 京太郎「色々とおかしい!」 ハギヨシ「まぁ、京太郎君、少しお茶でも飲んで落ち着いてください。」 京太郎「あ、はい、これはどうも。」ズズズズ 京太郎「あれ、なんか体が……」 ハギヨシ「申し訳ありません、京太郎君。」 ハギヨシ「宮永様から連絡を頂いておりまして、『京ちゃんが行ったら捕まえておいてください』と……」 京太郎「裏切り者ー……」バタンッ 京太郎「はっ!?」 ハギヨシ「お目覚めになりましたか。」 京太郎「も、も、もしかして……」 ハギヨシ「はい、宮永様のお子様をご懐妊されていますよ。」 京太郎「いやー!?」 ―数ヵ月後― 京太郎「ふぅ、よっこらしょ。」ドサッ まこ「あ、こらこら、椅子に座る時はもっとゆっくり座りんしゃい。」 京太郎「おっとと、染谷先輩、すいません。」 まこ「それにしても思ったより腹が出てこんもんじゃのう。」 京太郎「女の人とは腹筋の出来が違いますから、あんまり目立たないんですよ。」 優希「赤ちゃんが窮屈にならないんだじぇ?」 咲「ちゃんとこの間、腹部エコーで見たら順調に育っていたよ。」 和「気持ち悪いですね、早く須賀君は死んでください。」ペッ 和「咲さんの子供を産むのは私一人で十分ですから。」 咲「NL派の私たちに近づかないで原村さん。」 和「苗字呼びに降格しました……」ズーン 京太郎「NLってなんだっけ……」 優希「男女の恋愛の事だじょ。」 京太郎「おかしい、何かがおかしい。」 ―更に数ヵ月後― 京太郎「こんちはー、あれ、今日は和だけか?」 和「ええ、他の皆は帰りました。」 京太郎「そうか。」 和「須賀君、もう臨月でそろそろ産まれる頃ですね。」 京太郎「ああ、そうだな、最初は抵抗があったけど、もう気にならなくなったよ。」 和「前は産みたくないって言ってましたものね。」 京太郎「慣れって怖いな、今は子供が生まれるのが楽しみなんだ。」 和「そうですか、須賀君、非常に腹立たしいので腹パンします。」 京太郎「話の脈絡がおかしい!?」 和「前々から思っていましたが咲さんに須賀君は相応しくありません。」 和「咲さんも子供が死産だったら悲しむでしょうが諦めも付くでしょう。」 京太郎「させるかよ!」バッ 和「ふん!」ガッ 京太郎「うっ!?」 和「とっさにお腹は守りましたか、気持ち悪い。」 京太郎「流石に子供を狙われる訳には行かないからな。」 和「必死にお腹を守って、もう父親気取りですか!」ガッガッ 京太郎「悪いが、子供を産む方が母親って言うらしいぜ?」 和「……本当に気持ち悪い!」ガッ 京太郎「ぐわ!?」 京太郎「ちょ!マジでやばいから!?」 和「知りませんよそんなこと!」 京太郎「だ、誰か助けて……」 和「助けを呼んでも誰も来ませんよ!」 「CAFF!!(コークスクリューアナルフィストファック)」 和「んほおおぉぉぉぉお!?」ドリュリュリュリュ 「危なかった、間に合ってよかった、大丈夫京ちゃん?」 京太郎「あ、貴女は……照さん!?」 照「そう、私だ。」 京太郎「助けてくれてありがとうございます、でもなんで照さんが?」 照「親として子供を守るのは当然の事だろう?」 京太郎「親って……」 照「京ちゃんは咲の子供を妊娠したと思っているみたいだが、実は私の子供なんだ。」 京太郎「ええ!?」 照「咲も既に知っていて、私の子供が生まれた後に産んでもらうつもりのようだ。」 京太郎「マジですか……」 照「因みに私も咲と同じ考えで、両親のようなNLの家庭を育みたい。」 京太郎「突っ込むの疲れた、もうどうにでもなれ。」 カンッ! ---- 【咲「お姉ちゃんが車の免許取ったんだって。」京太郎「へー」】 咲「それで今日お姉ちゃんが家に帰ってきて私たちをドライブに連れて行ってくれるんだ。」 京太郎「もしかして私"たち"って俺も含まれてるの?」 咲「うん。」 京太郎「なんで俺を入れたんだよ?姉妹二人で行けば良いじゃん?」 咲「お姉ちゃんも友達連れてくるって行ってたし久しぶりに二人きりになったら緊張して上手く話せないかなと思って。」 京太郎「なら、和や優希でもよかったろ?」 咲「都合が合わなかったんだよ。」 京太郎「それなら仕方ないか。」 京太郎「でも、こういうのもなんだが咲のお姉さんだろ?」 京太郎「方向音痴のぽんこつとかじゃないよな……?」 咲「そんなことない……と思うよ?」 京太郎「そこははっきり言えよ……不安になるだろ……」 ピンポーン 咲「あ、お姉ちゃんかも?」 咲「はーい。」 照「ただいま。」 咲「おかえり、お姉ちゃん、こちらの人は?」 菫「照と同じ部活をしている弘世菫です。」 咲「白糸台の部長さんですね。」 菫「もう引退した身だがな。」 照「立ち話もなんだし、中に入ろうか。」 照「お父さんから車借りてくる。」 京太郎「あの、弘世さん?」 菫「ええと君は……」 京太郎「あ、咲の部活仲間の須賀京太郎です。」 菫「弘世菫だよろしく。」 京太郎「それでですね、弘世さん……」 菫「なんだね?」 京太郎「咲のお姉さんの運転の腕前ってどうなんでしょう?」 菫「すまないが、私もまだ知らないんだ。」 京太郎「そうですか。」 照「鍵を持ってきた。」 菫「そうか、じゃあ車に乗るとしようか。」 京太郎「そういえば座る場所はどうします?」 菫「どうする?私は別にどこでもいいが……」 照「どうかした?」 菫「いや、どこに座るかをだな……」 照「そう、なら、私は先にエンジンを掛けておくから。」 カチ チッチッチッチ……ブオン! ドゥルルルルゥ…… ---- 菫「おい、照どうした?」 照「いや、エンストを起こした。」 菫「…………」 菫「君のお家の車はMT車なのか?」 咲「えっと、家の車はオートマです……」 菫「」 京太郎「あ、いけね、俺ペットのカピバラの世話しなくちゃ行けないんだった!」 菫「まぁちょっと待とうじゃないか、須賀君。」ガシッ 菫「君のペットとやらは別に親御さんに任せても良いんじゃないのか?」 京太郎「いや、でもカピバラが寂しがっちゃうといけないんで!」 菫「世話なら帰ってからでも出来るだろう!?」 京太郎「いやー!お家帰るー!まだ若い身空で死にたくないですもん!」 菫「私だってまだ若い!君は私たちを見捨てる気か!」 咲「京ちゃん!私たちを見捨てないで!」 照「なにをしているの?早く乗って。」 咲「誰がどこに乗りますか……?」 菫「そういえば事故時に一番死亡しやすいのは助手席と聞いた覚えが……」 咲「あ、私後ろがいいかな!」 京太郎「じゃあ俺も後ろがいいな!」 菫「ちょっとまて!私に前に乗れというのか!?」 京太郎「助手席に座るという事は咲のお姉さんと話すことになるじゃないですか。」 菫「……そうだな。」 京太郎「という事はお姉さんと仲が良い人の方がいい。」 菫「そうだな、それなら妹さん、君はどうかな?会話も弾んで死ぬほど楽しいぞ!?」 咲「いえ!助手席って事はナビゲーターもやらないといけないと思うんです!」 咲「お姉ちゃん方向音痴だし、そして私も方向音痴なので弘世さんが適任だと思います!」 照「座る位置は決まった?」 京太郎「俺と咲は後で、弘世さんが助手席でナビゲーターです。」 菫「くそ!卑怯者!卑怯者!」 京太郎「泣かないで下さいよ!」 照「全員乗った?」 菫「……ああ。」 咲「これから始まるんだね、男塾名物が……」 京太郎「両親に挨拶しとけばよかったかな……」 照「シートベルトはきちんと閉めといてね。」 京太郎「シートベルトが命綱ってどこかで聞いたな……」 咲「命綱ってこんなに頼りなかったっけ……」 照「じゃあ出発する。」 ギギギギギギ 菫「何だ、この音……」 京太郎「咲のお姉さん!サイドブレーキ引きっぱなしです!」 照「忘れてた。」 菫「ヒイィ!?大丈夫か!?おい!?」 照「ちょっとミスをしただけなのに菫は大げさだな。」 咲「お母さんに会っておきたかったな……」 照「それじゃあ改めて出発。」 ブオン! グオンッ 菫「ちょっと待て!スピード出しすぎじゃないのか!?」 照「このくらい大丈夫。」 咲「あばばばばばば!」 京太郎「ヒイィ!?咲!?大丈夫か!?」 照「初めてのドライブではしゃいでるね。」 菫「勘弁してくれ!!」 「照!そっちは一方通行だぞ!」 「咲のお姉さん!対向車!対向車が!」 「お姉ちゃんそっち優先標識あるから!?」 ―――――― ―――― ―― 照「よし、少し休もう。」 照「咲?菫?」 咲・菫「」 京太郎「生きてるってだけで素晴らしいな……」 菫「ジェットコースターって安全だから楽しいんだな……」 咲「おばあさんを轢かなくてよかった……」 照「須賀君、ちょっといいかな。」 京太郎「はい、なんでしょう、咲のお姉さん。」 照「私の事は照でいい。」 京太郎「はい、分かりました、照さん。」 照「……咲が再び麻雀するようになったのは、楽しめるようになったのは君のおかげなんだろう?」 照「感謝している。」 京太郎「いや、俺はただのきっかけですよ。」 京太郎「和や竹井先輩がいなかったらわかんなかったですし。」 京太郎「それに楽しんで麻雀をするようになったのは咲自身がやったことです。」 京太郎「俺は照さんにお礼を言われるほどのことはやってませんよ。」 照「そうか、でも言っておきたいんだ、ありがとう。」 京太郎「その言葉は照さんと咲が元に戻ってから受け取りますよ。」 照「そうだな……」 照「じゃあ休憩終わったらそこら回って帰ろうか。」 咲・菫「!?」 京太郎「そうか、帰り道があるんだった……」 カンッ ---- ガチャ 淡「あれ、スミレ、その子どうしたの?」 菫「ああ、この子は迷子らしくてな、私が一時的に見ているんだ。」 京太郎「いや、あの違うんです。」 京太郎「俺迷子なんかじゃないんです。」 菫「いや君は迷子だ、だから私の膝の上に座りなさい。」ポンポン 京太郎「意味がわかりません。」 菫「良いから座るんだ。」 京太郎「まさかこの歳で女の人の膝の上におつくべするとは……」 淡「おつくべ?」 照「方言で座るって意味。」 照「君、どこの出身?」 京太郎「長野です。」 照「やっぱり私と同じか。」 照「私も弟が欲しかったなー。」 淡「というかボク何歳よ?」 京太郎「15です。」 淡「5歳?」 京太郎「 1 5 歳です。」 菫「5歳ならちょっと背伸びしたいお年頃だろうな。」 京太郎「うわ、この人、話聞く気ないぞ!?」 菫「あ、そういえば大きいボストンかキャリーバッグが持ってきてなかったかな……」 京太郎(この人やべぇ!?) 淡「ね、テルー、白糸台から犯罪者が出そうだよ?」 照「私に振らないで。」 どうする俺!?どうなる俺!? ---- ――東京―― 京太郎「うっす」 咲「遅いよ、京ちゃん!」 和「遅刻ですよ。」 京太郎「いやーわりぃ、大学の講義が長引いてさ。」 優希「しかしみんな東京に集まってるとは思ってなかったじょ。」 京太郎「まったくだ。」 京太郎「咲はお姉さんと暮らす為に、和は親の都合で、そして俺と優希は大学のために上京。」 和「すごい偶然ですね。」 京太郎「で、咲は今どうなのよ?」 咲「優希ちゃん、和ちゃんやお姉ちゃんと同じ大学に通いながら打ってるよ。」 優希「と言ってものどちゃんも咲ちゃんも咲ちゃんのお姉さんもプロだからきついじょ。」 咲「あ、そうそう、この間衣ちゃんに打ったよ。」 京太郎「衣さん元気そうだった?」 咲「前よりパワーアップしてプロと暴れていたよ。」 京太郎「そうかー衣さんもプロなんだよなー、今度長野に帰ったときに打つか。」 咲「あ、京ちゃんその時は私も付いていって良い?お父さんや龍門渕さんとも会いたいし。」 京太郎「おお、良いぞー。」 和「咲さんが行くなら私も……」 優希「のどちゃんが行くなら私も行くじぇ!」 京太郎「あいよー、夏休みに迎えに来てもらおうか。」 京太郎「ただいま、母さん。」 透華「おかえりなさい、京太郎君。」 清澄・龍門渕「「「「!?」」」」 透華「ところで京太郎、何故"女の子ばかりと一緒に"帰省したのかしら?」 京太郎「久しぶりに実家や友達に会いたいって言ってたから連れて来たんですよ。」 透華「友達?本当にそうでしょうか?」ジロリ 咲「ヒッ」ビクッ 優希「~♪」ギュ-ッ 和「…………」ニコニコ 透華「……まあいいですわ。」 透華「まだ品定めには早いですもの。」 京太郎「?」 カンッ ---- ~~♪ 京太郎「あ、一さんからメールだ。」 京太郎「ん~?何々?」 ――――――――― 国広一 件名: 本文: 大変だよ京太郎君!透華が男の人といなくなっちゃったよ! 今、必死で捜索してるんだけど透華の居場所とか知らない!? ――――――――― 京太郎「……ああ、ついに来てしまったか、この日が。」 京太郎「とりあえず返信。」 京太郎「こんなもんかな。」 ――――――――― 京太郎 件名:落ち着いてください 本文: 透華さんからは何も聞いてないからどこにいるかはわかりません。 けど透華さんも子供じゃないんだから大丈夫だと思いますよ。 ――――――――― 京太郎「というか、まぁ大丈夫なんですがね。」 ――数ヵ月後―― ~~♪ 京太郎「あ、今日は純さんからのメールだ。」 京太郎「何だろう。」 ――――――――― 井上純 件名:やべぇよ……やべぇよ…… 本文: 今日、透華が帰ってきたんだけど…… 何か透華が妊娠してるみたいだってよ…… しかも相手が居ないんだよ。 相手、消されたとかないよな? 透華は産む気みたいだぜ。 ――――――――― 京太郎「ああ、やっぱりか。」 京太郎「まぁなんとかなるでしょ。」 ――――――――― 京太郎 件名:透華さんの妊娠について 本文: 透華さんが妊娠ですか、本来ならおめでたい事です。 相手はどうなったんでしょうね…… ただ、透華さんが産む気なら、あの人は意地でも産むでしょう。 その時は透華さんの味方でいてください。 元気な子供が生まれるといいですね。 ――――――――― 京太郎「……なんかこの文章白々しいな。」 京太郎「元気な男の子が生まれると良いな~ってか生まれないと困る。」 京太郎「それにしても俺の父親は一体誰なんだ……」 ――数ヵ月後―― ~~♪ 京太郎「今日は智紀さんからのメールか。」 ――――――――― 沢村智紀 件名:緊急事態 本文: 透華が居なくなったと思ったら、ひょっこり帰ってきた。 しかも身重の体だったのに、戻ってきたらお腹がへこんでいた…… もしかして、堕胎じゃないよね? ――――――――― 京太郎「不安になるような事言わないでくれ……」 京太郎「下手したら俺が消えるから……」 ――――――――― 京太郎 件名:大丈夫だと思います。 本文: 多分ですがどこかで産んだんだと思います。 透華さんは子供を堕せる人じゃないし。 それは家族を大事にしてる透華さんを見ればわかりますよね? だからなんか理由があって、今は子供とは離れているんだと思います。 ――――――――― 京太郎「ん?って事はそろそろ透華さんが俺の事を息子だって気付くのか。」 京太郎「これで透華さんを母さんって呼べるな。」 ~~♪ 京太郎「咲からだ……」 ――――――――― 宮永咲 件名:こんばんは 本文: 明日会わない?優希ちゃんと和ちゃんも来るよ。 ――――――――― 京太郎「OKだ、っと……」 京太郎「あいつら皆して東京に居るんだよなー」 カンッ! ---- 「母さん」 透華「へ?」 京太郎「……あ、その、違くて。」 純「プッ……クククク」 透華「流石に子供産むような歳ではありませんわよ……」 一「あれだね、小学校の時、先生を間違えてお母さんと呼んじゃった的な。」 京太郎「は、恥ずかしい!」 衣「気にするなきょうたろー。」 智紀「きっと誰でも通る道。」 透華祖父(母親なのは間違ってはいないんだが、透華はまだ彼を産んでいないからな。) 透華祖父(……微笑ましい限りだな。) ---- どうしてこうなっておりますの…… 「うーあー」 なんでこんなところに赤ちゃんが…… 「あーあー」 衣「これが赤子か、小さくてかわいいぞ。」 一「おーよしよし。」 純「にしても、どこの子供だ?」 透華「気付いたら私の部屋にいましたの。」 智紀「透華に懐いてる。」 京太郎(あーあの赤ちゃんって……) 透華(未来)「…………」ニコニコ 京太郎(やっぱりいたー……) 京太郎(ってことはあの赤ちゃん、俺かー……) 京太郎(赤)「あーまんま、まんま」ペチペチ 透華「え?」 京太郎(赤)「うー」 純「きっと腹が空いたんだろ。」 京太郎(赤)「あー」ペチペチ 透華「ちょ、ちょっと!?そんなとこ触られても母乳はでませんわ!」 京太郎「俺ちょっと粉ミルクとか探してきます。」 透華(未来)「…………」ニコニコ 京太郎「なんでここにいるんですか……」 透華(未来)「過去の私に子供の素晴らしさを伝える為ですわ。」 透華(未来)「あと、これが粉ミルクですわ。」 京太郎「どうも……」 京太郎(赤)「あー」ペチペチ 純「もう透華の胸を吸わせれば良いんじゃねぇか?」 一「透華、このこ諦めそうに無いよ。」 透華「うっ……」 京太郎(赤)「まんま、まんま」ペチペチ 透華「……わかりましたわ。」 プチプチ ファサ 京太郎(赤)「ん……っく……」チュパチュパ 透華「///」 純「おい、大丈夫か?」 一「この子すごい落ち着いてるね。」 透華「でも、なんでしょう……すごく収まりが良い感じがしますわ……」 智紀「透華が母性に目覚めた。」 衣「衣もしてみたい……」 純「……あー、やめとけ。」 一「衣がやると、ね?」 衣「納得いかないぞ!」 京太郎「粉ミルク哺乳瓶に入れて持ってきましたよーって……」 透華「京太郎?前にも言いましたわよね?」ジロリ 京太郎「すみません!?」 透華「飲み終わりましたわね。」 衣「乳飲み子は飲ませた後にげっぷをさせないとダメらしいぞ。」ドヤァ 純「おーコロペディアとか久しぶりだな。」 透華「こうでしょうか……」ポンポン 京太郎(赤)「……ケフッ」 智紀「出た……」 一「……ねぇ透華、ボクも抱っこして良いかな?」 衣「あ、衣も!衣も!」ピョンコピョンコ 透華「はい、どうぞ。」 一「よいしょ……」 衣「一!どんな感じだ!」 一「これはやばいね……」 衣「やばいのか!?」 一「赤ちゃん抱いてるだけで笑顔が止まらない。」ニマニマ 純「一まで母性に目覚めたか……」 京太郎(赤)「…………」ペチペチ 一「まだ飲み足りないのかな?」 京太郎(赤)「……うーん」 一「あ、ぐずりだした。」 衣「衣があやしてやる!」 一「はい。」 衣「おお、ちっちゃいぞ!」 純「当たり前だ。」 京太郎(赤)「…………」ペチペチ 衣「おお、おお。」 京太郎(赤)「…………」プイッ 衣「衣……何か悪い事をしたか……」ズーン 智紀「今度は私が。」 京太郎(赤)「…………」ペチペチ 京太郎(赤)「…………」ペチペチ 京太郎(赤)「…………」ペチペチ 京太郎(赤)「キャッキャッ」ペチペチ 純「智紀はお気に入りなんだな。」 京太郎(あれ?俺この頃からおもち好きなの?) 透華(未来)「…………」ニコニコ ゴゴゴゴ 京太郎(すっげぇ視線感じる!?) 京太郎(てか、こえぇ!) 透華「……」ムスッ 京太郎(あっちもあっちで何かご機嫌斜めだし!) カンッ ---- すがさんち 衣ver 衣「京太郎!」 京太郎「どうしたの姉さん。」 衣「衣と遊ぶぞ!マリオカートとやらで!」 京太郎「なんでマリカー……しかもスーファミの……」 衣「智紀に何か遊べるものが無いかと訊ねたら貸してくれたぞ。」 京太郎「まぁ、いいか。」 セッティング中…… 衣「よし、出来たな!やるぞ京太郎!」 京太郎「はいはい。」 衣「時に京太郎、これはどうやるんだ?」 京太郎「えーと、ここがアクセル、ここがブレーキ、でここがアイテム使うボタン。」 衣「成る程、わかった。」 京太郎「50ccのキノコで良いか。」 衣「衣はこの亀を使ってみる。」 京太郎「ノコノコかぁ、俺はキノピオでいいか。」 衣「おお、なんか始まったぞ。」 京太郎「姉さん、シグナル出るから二つ目辺りでアクセルだ。」 衣「わかったぞ!」 ピッ ピッ ピー キュキュキュキュ シュイーン 衣「!?」 京太郎「姉さん、ボタン押すの早すぎ。」 衣「いや、それより何で京太郎はいきなり飛び出したんだ!?」 京太郎「これはロケットスタートってやつ、タイミングよくボタン押すと最初からトップスピードで走れるんだ。」 衣「そんな隠し技があったのか……」 暫くプレイ中 衣「おー……」グイーッ ←←← 衣「んー……」グイーッ →→→ 京太郎(これ、やるより姉さん見てるほうが面白いなぁ。) 今日も須賀さん家は平和だぞ。 京太郎「カーブを曲がるとき体が傾くのってなんだろうねあれ」 ---- 龍門渕高校での普通の一日 朝 リムジンに乗って皆で登校。 その後普通に授業を受ける、最近ここの教室の空気にも慣れてきた。 昼 皆でお昼を取る、ハギヨシさん特性の昼食で、文句の付け所がないくらい美味い。 放課後 杉乃さんと一緒に部活に行く。 最初に卓に入ったのは俺、衣さん、透華さん、純さん。 衣さんは俺の上家、純さんが下家、対面は透華さん。 純さんが凄い苦い顔をしていた。 それで結果はと言うと…… 純「だから京太郎の下家は嫌だったんだよ……」4位 透華「キー!全然目立てませんでしたわ!」3位 衣「きょうたろーは腕を上げたな、それ以上に打ち方が厭らしくなったが。」2位 京太郎「この面子でなんとか逃げ切ったー!」1位 智紀「完全に京太郎の作戦勝ちだった。」 京太郎「運が良かったのもありますけどね。」 一「衣と透華が本気を出せてないのを差し引いてもすごいよ。」 衣「トーカやジュンに鳴かせた後に場を凍らせるとは考えたな。」 衣「衣が海底牌を取り損ねたのは久しぶりだったぞ。」 純「余りに流れが来ないからと思って鳴いたら……まんまと踊らされてたわけか……」 透華「くー!悔しいですわ!」 一「透華も能力使えばよかったのに。」 透華「地味だから嫌ですわ!」 京太郎「親跳ツモれてなきゃ、逃げ切れて無かったですよ。」 京太郎「後半ジリ貧でしたし。」 純「よし次だ!次!」 京太郎「じゃあ、俺が抜けま――」ガシッ 純「勝ち逃げなんてゆるさねぇよ?」 一「じゃあ次はボクが入るよ。」 智紀「私も入る。」 で今度の結果は…… 純「京太郎の下家じゃなきゃこんなもんよ!」1位 一「能力を上手く使えなかったんだね。」2位 智紀「下家は不利。」3位 京太郎「」4位 衣「不甲斐無いな、きょうたろー。」 京太郎「返す言葉もございません……」 透華「やっぱりさっきのは漁夫の利でしたのね。」 透華「相性も有るのでしょうが、単純に面前派が相手でしたら雀力が物を言いますわね。」 京太郎「もうちょい能力とかの応用が出来る様になりたいですね。」 透華「雀力を特訓ですわ!」 衣「異能の特訓なら衣に任せろ!」 京太郎「お手柔らかにお願いします……」 カンッ ---- 【シロと鬼子】 シロ「ダルいダルいと思ってたら妊娠してた……」 宮守メンバー「!?」 塞「妊娠したってどういうこと!?」 胡桃「相手は誰!?」 豊音「シロの一大事だよー!?」 エイスリン「アワワッワワ……」 トシ「皆は少し落ち着きな、シロの話をまず聞こうじゃないか。」 塞「そ、それもそうですね……」 シロ「ん、じゃあ少し話すよ……」 シロ「最近妙にダルくて体調が悪い時があってさ。」 シロ「風邪かと思って病院に行ってきたら、妊娠3ヶ月と言われた。」 シロ「以上。」 塞「みじかっ!?」 胡桃「それで相手は誰なの?」 シロ「いないよ?」 胡桃「へ?」 シロ「だって彼氏もそれらしき相手もいないし。」 シロ「そもそも花の女子高生だと言うのに彼氏一人出来ない私に相手なんていなかった……」 胡桃「なんだろう、それ凄く私にも刺さる言葉なんだけど……」 塞「あれ、なんでだろう、私も凄く心が痛いんだけど……」 豊音「お父さんがいないのに赤ちゃんって出来るのー?」 胡桃「そうだよ!?どうして相手がいないのに妊娠するの!?」 シロ「う~ん、ダルい謎だ……」 シロ「未だに"おぼこ"だけど妊娠するとかダルすぎる……」 エイスリン「オボコ?」 塞「エイスリンは知らなくて良い言葉だよ。」 トシ「……シロ、もしかしてあんた、森の社に行ったかい?」 シロ「あ、そういえば一ヶ月前に散歩がてら行きました。」 胡桃「なんでまた散歩なんかに……」 シロ「動いてないせいか、お腹周りがちょっと……」 トシ「はぁ……間違いなくそれだねぇ……」 塞「どういうことですか、熊倉先生?」 トシ「あそこの森にある社は随分古くからあるんだけどねぇ。」 トシ「本来あそこは、子供が中々出来ない夫婦や妊娠中の母親が安産祈願で行く所なんだ。」 トシ「多分のそこの御神体にでも触れたんだろう。」 シロ「そういえば社の中に変な形の石があった。」 トシ「一人で行って、しかも御神体に触れたから孕んでしまったんだろうねぇ……」 塞「どうにかならないんですか?」 トシ「まず、無理だろうねぇ、多分あと2~3ヶ月程で産まれると思う。」 胡桃「それって早くないですか!?」 トシ「一ヶ月前に触ったのに今はもう妊娠3ヶ月、ここまで言えばわかるだろう?」 豊音「赤ちゃんだけに三倍の早さなんだよー。」 トシ「しかも確実に鬼子だろうね、堕ろしたら村や周りに災いが降り、産んだら親を不幸にする。」 トシ「多分古い連中は災いを恐れて産ませようとするだろうね、断ったら村八分、産むとなったら支援される、そんなもんさ。」 塞「まさに八方塞がりですね……」 胡桃「そんな……」 シロ「まぁ頑張って産んでみるよ、自分の蒔いた種だし。」 トシ「わかった、村の年寄りどもには私から話をつけとくよ。」 豊音「私はシロの手伝いするよー!」 一ヵ月後 シロ「妙に腹が減る。」 トシ「なんせ二人分食べないと行けないからねぇ。」 トシ「それも通常の三倍の早さで成長するんだ、そりゃ腹も減るさ。」 エイスリン「シロー!ゴハンモッテキタヨー!」 シロ「あー、日に日に増える重みがダルい……」 塞「体重が?それともお腹が?」 シロ「どっちも。」 胡桃「軽く運動もしといた方がいいらしいよ。」 胡桃「動かないと体に悪いって聞くから。」 シロ「体を動かしたくない……」 胡桃「……豚になるよ?」 シロ「そいつは勘弁。」 更に一ヵ月後 シロ「うっ……」 塞「どうしたの?」 シロ「腹がつっかえて向こうの山牌が取れない。」 豊音「大分大きくなったもんねー。」 シロ「誰か代わりにツモって。」 塞「はいはい。」 また更に一ヵ月後 シロ「そろそろ生まれるかな……」 塞「最近シロ、母親の顔になってきたね。」 シロ「この子生まれるのまだかな?」 豊音「赤ちゃん楽しみだよー!」 胡桃「そろそろ生まれると思うけど……何にしろ3ヶ月で臨月とか気持ち悪い……」 シロ「自然分娩は痛いって聞くけど帝王切開の方がいいかな?」 エイスリン「テーオーセッカイ?」 トシ「お腹を切って赤ちゃんを取り出すことさ。」 エイスリン「シッテル!ハラキリノコトダネ!」 シロ「切腹は怖いな……」 豊音「聞くだけでお腹痛いよー……」 胡桃「麻酔とかするでしょ。」 塞「いや、誰かハラキリを否定しなさいよ。」 無理やりカンッ! ---- ――夜・龍門渕邸庭―― 透華「あら?あれは京太郎?一体こんな時間に何を……」 京太郎「今晩は。」 透華(未来)「今晩は。」 京太郎「今夜もお茶会をご一緒していいですか?」 透華(未来)「勿論ですわ。」 透華「?誰ですの、あの方……」 透華「お母様にも似ている気がしますが……」 透華「それにしても何か楽しそうですわね……」 透華「…………」 透華「それにしても何でしょう、京太郎とあの女が話しているのを見ると……」 透華「こう、何か体の一部を持ってかれたような感じが……」 透華「…………」 透華「何か!何か!すっきりしませんわ!」 透華(未来)「……ふふ。」 京太郎「どうかしましたか?」 透華(未来)「ふふふ、何でもありませんわ。」 カン ---- ――出産後―― 京太郎「かーちゃん、かーちゃん。」 シロ「何……?」 京太郎「腹減った。」 シロ「んー……」モソモソ シロ「何もない……」 京太郎「買い物に行くか!?かーちゃん!?」 シロ「……いや、ちょっと待とう。」 ピンポーン 京太郎「かーちゃん客だ!」 シロ「かーちゃんダルい……京太郎が出て。」 京太郎「わかった!」 京太郎「だれだー!?」ガチャッ 塞「こんにちはー京太郎君、お母さんいる?」 京太郎「かーちゃんは今だらけてます!」 京太郎「そして俺はおなか減ってます!」 塞「あー、もー……仕方ない、ちょっと待っててね、今なんか作ってあげるから。」 京太郎「やたっ!」 シロ「京太郎、誰が来たの?」モソモソ 京太郎「塞おばちゃん!」 塞「おば!?」 シロ「いつもダルいね、塞。」 塞「そこは『いつも悪いね、塞。』じゃないの!?」 京太郎「かーちゃんはいつもダルいからな!」 ピンポーン 塞「あ、誰か来たかな。」 シロ「京太郎、ごー。」 京太郎「だれだー!?」ガチャッ 塞「元気だなー京太郎君。」 シロ「すこしは落ち着きが欲しい、付き合うとダルい。」 塞「シロはもう少し動くべきだよ。」 京太郎「かーちゃん!かーちゃん三号が来た!」 豊音「三号だよー!」 塞「え、なにそれ、三号ってなに!?」 シロ「私一号、塞二号、豊音三号。」 塞「私かーちゃん二号なの!?」 京太郎「かーちゃん二号はいつもご飯食べさせてくれるから二号だ!」 塞「ああ、そういうことなの……」 京太郎「かーちゃん三号はいつも遊んでくれるから三号だ!」 豊音「ありがとー!」 塞「エイスリンと胡桃は?」 京太郎「四号とクルミだ!」 塞「なんで胡桃だけ名前……」 京太郎「クルミはかーちゃんって感じじゃないから!」 塞「……熊倉先生はどうなのかな?」 京太郎「あれはばーちゃん!かーちゃんとは別!」 塞「そうかぁ、皆何食べたい?」 豊音「なんでもいいよー。」 シロ「おいしいもの。」 塞「なんか困る返答だなー。」 京太郎「三号かーちゃんのご飯は何でも美味いぞ!」 塞「ありがとう、京太郎君。」 カンッ ---- 透華「…………」 優希「…………」 和「…………」 咲「……あの?」 透華「どうかしましたかしら、宮永さん?」 咲「どうして私たちはここで麻雀を打ってるんですか?」 透華「ええ、まぁ、当然の質問ですわね。」 透華「龍門渕の人間と「お付き合い」する方を良く見ておきたいのですわ。」 和「すg……京太郎君の交友関係の調査……っと言ったところですか……」 透華「大別して言えばその通りですわ。」 透華「京太郎は我が龍門渕家の次期当主ですわ。」 透華「なので、集る女を追い払わないといけませんですもの。」 咲・優希・和「……成る程。」 和「でも、それなら別に私がいなくても……」 透華「ついでですわ。」 和「はぁ……」 透華「それでは京太郎についてお聞きしたいのですが。」 透華「京太郎は普段どんな感じですの?主に女性関係で。」 一「どう思う、純君?」コソコソ 純「明らかに品定めって奴だと思うぜ。」コソコソ 智紀「お嫁さん候補……私も立候補してみようかしら……」コソコソ 純「やめとけやめとけ、あんな相手達に生半可な気持ちで勝てるわけない。」 一「本当にね~。」 純「でも、京太郎が次期当主になるとはな~。」 一「最近、透華が京太郎君を養子に入れ直したって話だからね。」 和「京太郎君はそこそこモテますね。」 優希「顔は中々いいし、麻雀もそこそこ強いしな。」 咲「気遣い出来て、面倒見がいいし……」 和「更に龍門渕家の御曹司ということで結構女の人が寄ってきますね。」 咲「でも京ちゃんはそういうの気にしてない感じだったよね。」 透華「ふんふむ。」 透華「で、貴女達の中で京太郎に想いを寄せているのは誰ですの?」 優希・咲「!?」 和「……誰なんでしょうね。」 和「私としては少し複雑です。」 カンッ ---- 完全IF 透華「ということで私の苦労を知ってもらうべくタイムマシンを用意しましたわ。」 京太郎「え、なにそれ聞いてない。」 透華「つべこべ言わずにゴーですわ!」 京太郎「うわ!?なにすんですかー!?」 京太郎「いてて……一体どこなんだよここ……」 「あのー?だいじょうぶですか?」 京太郎「あ、大丈夫です。」 京太郎「それより、そのここはどこですか?」 「茨城ですよ」 京太郎「茨城!?」 京太郎「てか、貴女小鍛治健夜プロ?」 健夜「え、プロではないですけど。」 京太郎「若い!というか今何歳だ!?」 健夜「え……17です……」 京太郎「十数年前かよー!?」 健夜「えっともしかしてお困りですか?」 京太郎「帰る家がどこにあるかわからない状態です……」 京太郎(透華母さんはどうやってたんだよ……) 健夜「大変ですね……そうだ!家に来ませんか?」 京太郎「流石に悪いですよ……」 健夜「大丈夫です!困っている人を放っては置けませんから!」 こうして俺は半ば強引に健夜さんに連れられて居候になった。 数年後のこととかは敢えて言わない。 色々有ったとしか言わない。 もう直ぐ俺も父親かー…… カンッ ---- 忘れられないと言う事は生き辛い。 記憶が、思い出が沢山あるだけ、その思い出や記憶に引きずり込まれてしまう。 そうとわかっていても、私は割り切れなくて、ついに長野に来てしまった…… 知り合いのプロに頼んで同行させてもらった。 まず彼の家に行った。 そこには人は居なかった…… この世界の彼は、私が知っている彼とは違う道を歩いているのだろうか…… 数少ない手掛かりも心許無い状況になってしまい、途方に暮れそうになる。 そんな時、彼の家に尋ね人がやってきた。 清澄の彼が気にかけていた女の子だ。 彼女に訊ねたら彼は龍門渕という家に行ったらしい。 やはりここの彼は、私の知っている彼とは歩んできた道が違うみたいだ。 それから彼の身請け先のことを調べつつ数日が経った。 その間は知り合いの家に泊めてもらっていた。 そしてある日、龍門渕家に近い公園を巡っていた時、偶然だがブランコに揺られている彼を見つけた。 「あ……京太郎君……」 思わず声が漏れた。 だが、彼に会うべきか否か、迷っていた。 「小鍛治プロ?もしかして彼がそうなんですかー?」 「……うん。」 「でも、私の事覚えてないかも知れないし、なにより……」 「なにより思い出して彼を苦しめる事になったら……嫌だもの。」 「思ったより小鍛治プロはチキンですねー。」 「う……」 「でも私なら彼とコンタクトを取ってもノープロブレムですよねー?」 「たしかにそうだけど……」 「じゃあ、行って来ますねー。」 そう言って彼女は行ってしまった。 もし彼が他の彼の記憶を持っていたら、私の事を覚えているのだろうか。 家族として居た記憶、思い出、そんな懐かしくも煩わしいものを背負っているのだろうか。 でも彼が覚えて無くても、私は覚えているだろう。 それは私にとって…… 捨て去れない…… 忘れきれない…… あまりにも美しくて大事なものだから…… そんな事を思っていると彼女が戻ってきた。 「若干出会いに怪しまれましたがノープロブレム。」 「会ってトークしてきましたが、多分小鍛治プロの思っているような彼ではないと思いますねー。」 ああ、やっぱりそうか。 あの京太郎君は、私の知っている京太郎君じゃなかったんだね。 この世界に他の京太郎君を知っているのは私だけなのかな…… 「一応私の電話番号渡しましたが彼から連絡来たら伝えますかー?」 「ううん、大丈夫。」 「ありがとね、良子ちゃん。」 「いえいえ、ノープロブレムですよー。」 「ねぇ、良子ちゃん。」 「なんでしょう?」 「あの京太郎君とは別に京太郎君がいるって言ったら信じる……?」 「まぁ、私の体質上否定しきれないですねー。」 「大切な思い出を忘れられないのって辛いね……」 「……大人なら、割り切らなきゃ行けない事もありますよね。」 「……うん、そうだね。」 もう長野には来ない。 来てはいけない。 次にここへ来れば彼と会いたくなるだろう。 会ってしまったら彼に迷惑が掛かる。 だから、もう、ここへは来ない。 でも、もし、彼が偶然私と会うことがあるなら…… その時は、頼れるお姉さんでありたいな…… カンッ ---- 「時にきょうたろー。」 それはオカルトの特訓をしていたときに言われた。 京太郎「はい?どうしたんですか衣さん。」 衣「明日は母の日らしいな。」 京太郎「……そうですね。」 衣「きょうたろーは何か贈らないのか?」 京太郎「衣さんが知っている通り、俺の母親は……」 衣「亡くなった方のではない。」 京太郎「……知っていたんですか。」 衣「時折来る女を見て、何となくだが、な。」 衣「前の赤子の件もあの女の仕業であろう?」 京太郎「まぁ、そうなんですが……」 京太郎「何となく憚られて……」 京太郎「それに、俺には家族がいますし。」 衣「あの女もきょうたろーにとって家族だろう。」 衣「衣たちに気を使う必要はないぞ。」 衣「それに衣たちも母君に会いに行くしな。」 京太郎「そう、ですか。」 京太郎「……俺も何か贈るかな。」 ――翌日―― まだ新しい色を放っている墓石の周りを軽く掃除したあと、花を供えて手を合わせる。 うん、やっぱり仏花よりカーネーションだよな、母の日なんだから。 もうちょっとで一周忌だからそのときまた来るよ。 ――龍門渕邸・夜―― カーネーションの花を持って庭へ向かう。 今はもう来るかどうかわからない人となってしまったが、未来から時々透華さんが来る事がある。 今夜たまたま居れば渡すし、居なければいつものところに花瓶を持ってきて活ければ良い。 見覚えのある金髪が風で靡いていた。 透華さんだ。 俺は手に持った花を想いと共に彼女に渡した。 京太郎「今晩は、これをどうぞ。」 透華「あら今晩は、これは……カーネーションですわね。」 京太郎「ええ、母の日といえばこの花ですから。」 透華「そうですわね、でも何故私に贈るのですの?」 あ、しまった。 この透華さんはこっちの透華さんだったことに今更ながらに気付いた。 京太郎「日頃の透華さんを労うために買って来ちゃいました。」 透華「そうですの、ならこれは有り難く受け取っておきますわ。」 透華さんはクスクスと笑いながら花を眺めていた。 まぁいいか、同じ人だし、何より苦労しているのは間違いではないのだから。 そういえば買うときに見たんだが。 赤いカーネーションの花言葉って「純粋な愛情」とか「母の愛」だって書いてたな。 他の意味も含まれているならまだ透華さんは自分が母親だって気付かないんだろうな…… カンッ ---- 完全IF 雅枝「あんたー!あんたー!」 京太郎「」 何故俺が今絶句しているかというと。 透華「オーホッホッホ、この男は私達が頂きますわー!」 母親が俺をタイムスリップさせたあと雅枝さんと家庭を持ったら。 「帰りますわよ。」 と、言われました。 雅枝「あんたー!カムバーック!」 京太郎「雅枝のりのりやんけ……」 そんなこんなで元の時代に強制送還されたんだが…… 更に今絶句しております。 何故なら今…… / `ヽ , -‐=f- 、!ハ / .`ヾ . , i / /i _」 ,ハ .」_ ハ . .`トi、 // 7´「 ハ | ! }.`メ;. .iミ \ { { .{ i ト,x=テ \i テミ=x! ;} iヾ }、 ジ ゞ= 八 .i .廴ノ .乂,ノ厶イ ノノ . | . ((i | 、、 、、 i. |;イ .}. | ` i ! 、 △ /! ! .| /i i . リ ` ュ--‐t " .リ i / リ / \/ヽ_ // r "´{._人_.} ` イ / i 《从》 i | / .! || l .! 女の子にすっごい見られているから! 京太郎・洋榎(何か見たことある顔だ(や)なー) 絹恵「お姉ちゃんどうしたん?」 洋榎「あんなー絹ー、ちょっと見覚えがある顔やなーと思て。」 絹恵「?」 洋榎「浩子なら知っとるやろか?」 京太郎(浩子?どっかで聞いた覚えがあるな……) 京太郎(ああ、そうだ姪の名前と同じだ。) 洋榎「あ、ついでにおかんもおったら呼んで来るわー。」 絹恵「あ、お姉ちゃん!?」 絹恵「えー……」 京太郎「えっと……」 絹恵「どうしてこんなんなったんやろね。」 京太郎「あはは……」 京太郎「あ、名前を聞いても良いですか?」 絹恵「あ、はい、うち、愛宕絹恵っていいます。」 京太郎(愛宕?すっげー聞き覚えが……) 絹恵「んで、さっきのがうちのお姉ちゃんの愛宕洋榎です。」 京太郎(ひろえ!?俺の子供と同じ名前じゃん!) 京太郎「あの……もしかして、君たちのお母さんの名前って雅枝とかって名前じゃ……」 絹恵「あーうちのお母さんと知り合いですか……やからお姉ちゃん見覚えあるって言うてたんやねー。」 京太郎(あれ?俺拙くね?今更どんな顔して雅枝に会えば良いんだよ!?) 絹恵「あの……汗すごいですよ?」 京太郎「あ、俺、急用があるんで……」 絹恵「あれそうなんですか?家のお姉ちゃんが無理やり引きとめてしもたんですね……」 京太郎「まぁ、その、後で伺いますんで……」 絹恵「なら、またあとでー。」 京太郎(そうか……あの子達が俺の娘か……) 京太郎(絹恵の方はあの時お腹の中に居た方か、てことは今三年か?) 京太郎(で、赤い方は洋榎か……大きくなったな……) 京太郎(実年齢1才差の娘は戸籍上年上の娘になるのか……) 雅枝「ん?」 京太郎「え?」 雅枝「…………」 京太郎「」 雅枝「あんた……今までどこにおったん?」 京太郎「いやその……」 雅枝「…………」 京太郎「拉致られてました……」 雅枝「うん、そんなもん知っとるわ、うちの目の前やったからな。」 京太郎「うん、そうだね……」 京太郎「大変だったよな……」 雅枝「……実はそんなでもないんやで?」 京太郎「……え?」 雅枝「お義母さんが事前に養育費とか色々手ぇ回してくれとったから。」 京太郎「はい!?」 洋榎「あ、おかん!こんなとこにおったんか。」 絹恵「あれ……さっきの人……」 雅枝「ああ、ひろにきぬ。」 雅枝「この人はな……」 京太郎「…………」 雅枝「あんたらのおとんや。」 洋榎・絹恵「…………」 京太郎「…………」 洋榎「おかん、冗談キツイわー……おとんはうちが小さい頃にショッカーに改造された言うてたやん。」 京太郎「それ、信じるのどうよ……」 絹恵「それにどうみたってうちらと同じくらいの年やし……」 絹恵「あ、お母さん、もしかして新しいお父さんとかそういう意味なん?」 雅枝「あんた実の娘たちに言われたい放題やで。」 京太郎「おれはこの瞬間に対する心の準備はしてきたッ!だがやはりドス黒い気分になるぜ!汗がふき出すッ!」 洋榎「え?いきなりなんなん?」 京太郎「ちょっとお父さんブルーになっただけ……」 洋榎「あんた面白い奴やなー!」バッシバッシ 京太郎「あだだ!?」 カンッ ---- 「井上さん。」 突如オレに声が掛けられる。 聞きなれた声だった。 「ん?あ、ヨッシーどうした?」 「んん、ここはどこで、貴女は今何者ですか?」 あ、ついやっちまった…… 仮にもオレは今、龍門渕家の仕事服を着ているんだった。 ---- 純「……失礼しました、萩原さん。」 純「それで、ご用件はなんでしょうか。」 ハギヨシ「大変結構です。」 ハギヨシ「それで今、お客様にお茶と菓子をお運びしようと考えていたのですが。」 純「今清澄の大将が来てるんだっけか。」 ハギヨシ「つまり私が申したい事はですね……」 純「オレが――」 純「私がお客様にお茶を出せば宜しいのですね?」 ハギヨシ「よろしくお願いします。」 純「承知致しました。」 ---- ノックをして衣の部屋に入る。 「失礼致します。」 「お茶とお菓子をお持ちしました。」 なんか京太郎と宮永のやつ驚いてやがった。 ---- 京太郎「どうしたんですか?純さん、熱でもあるんじゃ……」 純「しばくぞコラ。」 純「今のオレはお仕事モードなんだよ。」 京太郎「ああ、それで。」 純「ほれ、お茶と菓子だ。」 咲「あ、ありがとうございます。」 純「じゃ、オレは仕事に戻るから何かあったら言ってくれ。」 衣「純、その前に打っていかないか?」 純「この面子の中に入れって言うのかよ……」 衣「何か問題でもあるのか?」 純「いやさぁ……うちの大将に、清澄の大将、そしてオレの天敵……」 純「どう考えても……」 京太郎「まぁまぁ、とりあえず打ちましょうよ。」 咲「麻雀って楽しいですよ!」 衣「さぁ!衣たちと打つのだ!」 純「……あいよー。」 結果はお察し。 戻る最中、国広君と会った。 一「あれ?純君どうしたの?」 純「衣に捕まって雪月花と打たされてた……」 一「雪月花?なにそれ?」 純「雪は京太郎、月は衣、花は宮永のことだよ。」 一「……ああ、成る程ね、随分風流な言い回しだね。」 純「ロマンチックだろ?」 一「確かに、純君って意外と乙女チックだもんね。」 純「意外は余計だ、意外は。」 一「それでそんな乙女チックな純君に質問です。」 純「なんだよ。」 一「恋とかしてないの?」 純「はぁ!?」 一「いやだって、ボク達花の女子高生なのに浮いた話がないじゃん。」 純「いやだからって何でオレに振るんだよ。」 一「ボクの女の子センサーによると純君が恋してるって反応を捉えたんだよ。」 純「捨てちまえ、そんなもん。」 一「で、実際のところどうなの?」 純「知らねーよ。」 一「好きな人の特徴だけでも!」 純「絶対教えねー。」 一「『教えない』って事は居るんだね!?」 純「!」 一「ねぇねぇ?どんな人?」 純「おら、さっさと仕事にもどれ。」 一「ちぇ~、折角聞けると思ったのにー。」 純「ったく、からかいやがって……」 一「あ、そうそう。」 純「ん~?」 一「ボクは応援してるからね?」 一「だからいつでも相談に乗るよー。」 純「余計なお世話だっての……」 純「物好きな奴もいるもんだな。」 純「にしても国広君の女の勘も馬鹿にできねぇな。」 実際、オレは恋に近い事をしている。 恋と言っていいのかわからない、憧れにも尊敬にも似た感情。 こんなオレにもそんな風に想える相手ができた事自体不思議だ。 多分告白しても相手は大人、オレは子供。 上手い事、諭しながらやんわり断るんだろうな。 あの人はオレの事を見ていないのは知っている。 女としてみていない、それはやっぱり女らしくない体格だからだろうか。 それとも男勝りの性格だからだろうか。 そのほかに何かあるのだろうか……例えば好きな人とか…… あの人を、振り向かせたい。 でも、出来ないだろう。 俺にはそんなの似合わないと思っているからだ。 オレは、素直になれないオレが恨めしい。 例えあの人に告白してもしなくても、あの人を忘れる事はできないだろう。 この体に染み付いた作法は。 この手に染み付いた技能は。 全てあんたがオレに教えてくれたものだから…… カンッ ---- ASSASSIN S CREED -Sideモモ- ~現代最後の女アサシン~ それは突然のできごとだったっす。 怪しげな男たちに囲まれた先輩と私は死を覚悟するまで追い詰められていたっす。 先輩は震える体で怪しげな男たちから私を庇っていたっす。 どうやら見てはいけないものをみてしまったらしいっす…… 私たちは恐くて目を瞑ってたっすけど、男たちが変なうめき声をあげたっす。 恐る恐る目を開けたら、そこには……白いフードから幽かに金髪を覗かせた青年が立っていたっす。 それが師匠とのファーストコンタクトっす。 師匠からの教えられた心構えは3っつっす。 1つ、汝の剣を罪無き者に振るうな。 つまりこれは無関係な人は巻き込むなってことっす。 2つ、我等の力は鞘の中の刃。 不用意に力を振るってはならない、また、私たちの存在は覚られてはならないってことっす。 3つ、兄弟を危険に曝す無かれ。 これは一番重要で、仲間を危険にしたり見捨てたりしたらいけないってことっす。 最後に師匠の口癖っす。 「真実など無く、許されぬことなど無い。」 だそうっす。 ---- ――清澄―― 豊音「たのもーだよー!」バターン! 豊音「京太郎君はいるかなー?」 京太郎「ああ、また来た……」 照「案の定だったね。」 咲「お姉ちゃん……」 健夜「あーあー、家の弟はなんでこんなたらしに育ったのか……」 京太郎「ちょ!?俺はたらしじゃないですよ!?」 咲・照「え」 京太郎「何それ酷い!」 健夜「よし、話なんていい。」 健夜「京太郎君が欲しくば、卓に着きなさい!」 京太郎「え!?なんで!?」 咲「なんでいきなり麻雀なんですか!?」 健夜「ふふん、かわいい弟がどこの馬の骨ともわからない女にはあげられないよ!」 照「そういうことなら話は早い、誰が京ちゃんに相応しいか見せてあげる。」 豊音「京太郎君をおっかけるよー!」 健夜「三食昼寝付けてくれる弟はやらないよ!」 京太郎「姉さん本音が出てる!」 久「なんか大変なことになったわね。」 京太郎「竹井先輩すごい「面白くなってきたー!」って顔してますよ!?」 久「気のせいよ!」ウキウキ 京太郎「もうやだー!?」 ――30分後―― 健夜「ふふふふ、貴女達にそう簡単に弟は渡さないよ!」 照「京ちゃんの心は力づくでも奪ってみせる!」 豊音「引き下がる気はないよー!」 咲「えー……えー……なにこれー……」 健夜「あれ?そういえば京太郎君は?」 久「あー彼ならちょっと前に用事で出ましたよ。」 豊音「あ!?」 咲「どうしたんですか?姉帯さん。」 豊音「シロ途中で置いてきたの忘れてたんだよー!?」 照「…………!?」 照「やられた!とんだ伏兵が残ってた!」 豊音「シロに電話かけるよー!?」 ―――――― ―――― ―― シロ「京太郎の背中は落ち着くな……」 京太郎「シロさん……送り迎えくらいしますから……せめて豊音さんと来たならそのとき呼んでくださいよ……」 シロ「いいじゃないか……ダルかったんだもの。」 京太郎「みつを風に言ってもダメです。」 ブーブー シロ「ん……」 京太郎「電話ですか?」 シロ「……間違い電話。」 京太郎「そうですか。」 シロ「んじゃ次は京太郎オススメのデートスポットに行こうか。」 京太郎「はい?なんでまた……」 シロ「気にしたらダメ。」 ピロリロリーン♪ 京太郎「今度はメールですかー?」 シロ「迷惑メールだった。」 京太郎「そうですか。」 豊音「シロが応答しないんだよー!?」 シロ「だから言ったのに、「今はダルいけど、ヒロインの座をいつか奪うかもよ?」って……」 京太郎「なんか言いました?」 シロ「なんでもない。」 ---- 純「京太郎、よくやったじゃねぇか。」 一「去年なんて県予選突破すら出来なかったのに、今回3位とかすごいよ。」 透華「一位じゃないとか目立っておりませんわ!」 京太郎「厳しいなー……」 衣「きょうたろーの実力からすればここまで来るには厳しい道程だったろう。」 衣「堅実な打ち回しをしながら、策を弄し、相手の力を計り、自身と相手の力をうまく使ったな。」 智紀「流石に一位はとれなかったけど、凄い事。」 京太郎「智紀さんが対策手伝ってくれたおかげでもあるんですよ。」 京太郎「運や巡り合わせがよかったのも大きいですがね。」 透華「京太郎、次は一位を狙うんですわよね?」 京太郎「……もちろんです!」 ---- 洋榎「浩子ー、応援に来たでー。」 浩子「いらんわ、んなもん。」 浩子「てか誰?その男。」 洋榎「うちのおとんやてー」 浩子「はぁ?」 泉「流石に意味不明ですね……」 京太郎「あはは、どうも……」 浩子「というかおばちゃんの旦那っておばちゃんに子供を二人も孕ましておいて別の女と蒸発した最低の屑野郎やん。」 京太郎「畜生……!伝え方に悪意があるけど事実が事実だけに反論出来ねぇ……!」 雅枝「あーあんたら何やってんの。」 京太郎「あ!?助けて雅枝!」 雅枝「う……人前ってか教え子の前で呼び捨てにすんなや!」バシィッ 京太郎「イッタ!?」 泉「監督が顔が真っ赤っかになっとる!?」 洋榎「おかんが真っ赤とか初めてみたわ……」 雅枝「あー浩子、信じられんとは思うけど、これウチの旦那や、ほれ、昔の写真。」 浩子「冗談きついわー……!?」 浩子「え!?まじですか!?てか年とって無いやん!?」 浩子「この男子がウチのおじちゃん!?」 京太郎「あーはい……どうも、最低の屑野郎です……」 浩子「あの、なんか、すんませんでした……」 京太郎「まぁその、事実っちゃ事実ですし……」 浩子・京太郎「あは、あはははは……」 泉「なにこのアウェー感……うちどないすればいいんや……」 カンッ ---- 今から少し咲との話をしようと思う。 何年か前の話だ。 久「そう、お姉さんと一緒に東京に住む事になったのね。」 咲「……はい。」 久「それじゃ今から咲の送別会をやるわよ!」 久「送別会までに良い人呼んであげるから。」 送別会が始まった、和ちゃんは泣きながら優希ちゃんも元気一杯に楽しんでいた そんな時一人が尋ねてくる。 京太郎「こんにちは。」 咲「京ちゃん?龍門渕にいたんじゃ……」 京太郎「お姫様の為に飛んできました。」 咲「え?……うふふ、変な京ちゃん。」 京太郎「とりあえず思いっきり楽しもうぜ?」 咲「うん!」 やがて私の送別会が終わり皆、帰宅の準備し始めた。 帰り道、私を送ってくれた京ちゃんに、思い切って言ってみる。 「京ちゃん、明日……一緒に街を回ってくれないかな?」 「ここでの事を覚えておきたいから……」 「おいおい、俺に学校休めってか?」 「……一生に一度のお願い、京ちゃん。」 「そんな顔すんな、断るわけがないだろ?」 「うん、そうだよね……」 「オシャレして来てね。」 「そっちこそちんちくりんのまま来るなよ?」 「もー!失礼だよ京ちゃん!」 明日は京ちゃんとデート…… いっぱいおめかししないとね…… 美容院に行って髪を整えて来よう。 お気に入りのこのピンクのスカートに、前に京ちゃんがプレゼントしてくれたこの髪飾り。 「咲の得意な嶺上開花だから花なんだ」って…… ちょっと安直過ぎない?でもとても嬉しかったんだよ。 今日は咲とのデートだ。 今日で最後になるかもしれない。 だから咲との思い出を一杯作ろう。 いつもと違う感じの髪型にしてみよう。 服は……ジャケットと、咲から貰ったアクセサリー。 俺の趣味とはちょっと違うけど、凄く大切なものだ。 さぁ、準備は出来た、お姫様より早く待っていないとな。 少し早く着いてしまった俺は髪の毛をいじりながら咲を待つ。 咲は今日どんな格好をしてくるのだろうか。 俺は少し緊張しながら時計を見る。 待ち合わせまでまだ二十分も有った。 「早く来すぎたか」と内心の浮かれ具合に辟易していると咲がやってくるのが見えた。 咲の姿を見て、俺はドキッとした。 かわいいスカートに俺がプレゼントした花の髪飾りを付けていて、前髪も少し変わっていた。 いつもよりかわいい咲に、俺の視線は釘付けになっていた。 京ちゃんとの待ち合わせした場所に向かうと、そこには既に京ちゃんが待っていた。 京ちゃんはグレーのジャケットに私がプレゼントしたアクセサリーをつけて、 いつもとは違う髪型で私を待っていた。 どうしよう、いつもよりカッコ良くて、ドキドキする…… 「待った?」 「おう、待った。」 「もうそういう時は『今来たとこ』って言うところだよ!」 「咲を待つのは苦にならないから良いんだよ。」 「なにそれー?」 (お前を今か今かと待ちわびてたよ、楽しみにしすぎたみたいだな。) 「なぁ咲、前髪弄ったんだな。」 「あ、うん、京ちゃんも髪型変えたんだね。」 「その、なんだ、似合ってるぞ。」 「あ、ありがとう……京ちゃんも、その、かっこいいよ……」 「お、おう、サンキュー……」 「「…………」」 ((やばい、なんか目が合わせらない(よ)……)) 「な、なあ、咲、そろそろ行こうか?」 「う、うん。」 色んなところを回る。 中学のとき、初めて会った場所。 よく行った公園。 今でもお世話になる図書館。 思い出が沢山だ。 途中、突然雨が降ってきた。 天気予報では晴れるって言ってたのに…… 鞄の中には折り畳み傘が入っていた。 でも、それを使えば京ちゃんとの二人だけの雨宿りの時間が終わってしまう…… そう思ったら溜め息が出ていた。 雨が突然降ってきて雨宿りするはめになっちまった。 近くでビニール傘でも買ってくるかと思ったが、咲が鞄を見て溜め息ついていた。 最初は雨が降ったからかと思ったんだが、どうやら違ったようだ。 ちらりと見えた折り畳み傘がやけに使われたがっているように思える。 本当はすげー恥ずかしいけど、思い切って言ってみる。 「しょうがないから咲の傘に入ってやるよ。」 多分今の俺は顔真っ赤になっていると思う。 京ちゃんが溜め息を吐いた私に対して笑いながらこう言った。 「しょうがないから咲の傘に入ってやるよ。」って。 <そのとき確かに音がした。> <そのとき確かに聞こえた。> <私が京ちゃんに。> <俺が咲に。> 《恋に落ちる音が。》 今、京ちゃんと相合傘をしている。 傘を持った右手が震えてる。 息もまともに出来ないくらい心臓がドキドキしてる。 恥ずかしくて京ちゃんの顔がまともに見れない。 でもこの状況が凄く嬉しい。 だから思ってしまう。 今、咲と傘を一緒に持っている。 正直傘を持つ左手の感覚も遠くて、震えている。 咲に聞こえているんじゃないかと思えるくらい心臓がうるさい。 でもこの瞬間が凄く愛しい。 だから願ってしまう。 《ああ、この時間が永遠に続けば良いのに……》 やがて雨が止む。 ああ、もう傘は必要ないのか、と残念な気分になってしまう。 傘を閉じて、しまう。 そのあとお互いに口を開いた。 「なぁ……」 「ねぇ……」 「「手を繋ごうか。」」 ほぼ同時だった。 お互い同じ事を考えていて嬉しくなった。 それから手を繋ぎながら駅まで一緒に歩く。 幸せな時間が続く。 相手の手のぬくもりが伝わってくる。 恥ずかしいけど、離したくなかったこの手が一番の思い出になりそうだ。 そうこうしている内に、駅に着いてしまった。 ねぇ、電車が来ちゃったよ…… これでお別れになっちゃうのかな…… 行くなって言って抱きしめてくれないの? ああ、電車が来ちまった…… これでお別れになるのかな…… 今すぐにでも抱きしめて行くなって言いたい…… (なんてな) (なんてね) 咲にそんな事出来ない、やっとお姉さんと一緒に暮らせるんだ。 俺が邪魔できるわけ無い。 京ちゃんがそんな事しないのわかってる。 きっと私のことを思って言わない。 「咲、俺、迎えに行くよ。」 「私も待ってる、電話もするしメールも一杯送るね?」 「ああ、俺もするよ、だから……」 発車のベルが鳴る。 かき消された声の先は唇の動きでわかった。 彼が何を言おうとしたか。 メールの着信が来た。 『俺以外の男に振り向くなよ。』 「京ちゃん以外の男なんて、見えるわけが無いよ。」 『必ず迎えに行く、そのときは聞かせてくれ。』 「うん、待ってる、答えはまた今度会った時に応えるね……」 カンッ! ---- 奥様、私は奥様の遺言が無くとも龍門渕家に骨を埋める所存でございます。 何故なら……私は…… 私は彼女と神の前で誓ったのだから。 「病めるときも、健やかなるときも、死がふたりを分かつまで……」と。 私はこの身が朽ちるまで透華お嬢様、いえ、透華さんを一生かけて守っていきます。 【とある執事の誓い】 カンッ
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前 神様一覧 次 名前 読み 属性 性別 奉納点 白浪 河太郎 シラナミガタロウ 水 男 2848 解放条件 相翼院 隊長が「白浪」を修得 尻子玉大将を64体以上倒す 水系女神の子供がいる 交神時のセリフ 顔は、おいらに似ないといいね 丈夫がなによりだぁ あんたみたいな優しい子がいいね みんなみんな、いい子だよぉ 名前の由来 白浪は風の強い日の白い波頭で、泥棒の隠語。 河太郎はカッパの別名。 - 名前 コメント
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鳳 長太郎 氷帝へ戻る
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葵 剣太郎 六角へ戻る
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【元ネタ】日本民話 【CLASS】アサシン 【真名】悉平太郎 【性別】犬 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力:B+ 耐久:C++ 敏捷:A+ 魔力:B 幸運:A 宝具:C 【クラス別スキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 勇猛:A+ 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 戦闘続行:A 往生際が悪い。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 獣殺し:A++ 魔獣や野生動物に対する特攻。 怪神を殺した悉平太郎はあらゆる魔獣・神獣・聖獣に特攻を持つ。 【宝具】 『人身御供の棺(イン・ザ・シッペイ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 ヒヒに送り届けられた悉平太郎の潜んだ棺。 サーヴァントを1人収納可能で、完全に存在の隠蔽が出来る。 当然ながら棺から出るまで戦いは出来ない。 【Weapon】 『絶・ヘヴンズウルフバッドファング』 噛み付く。引き裂く。食らいつく。奴を殺して、俺が生きる。 獣の爪と牙は、人の武器にも劣らぬ凶器である。 【解説】 静岡磐田市に伝わる昔話、悉平太郎。 見付の天神様として知られる矢奈比賣神社。 ここではかつて人身御供の祭りが行われており、若い娘を棺に入れ、神にお供えする習慣があった。 1308年、立ち寄った修行僧がこの祭りを哀れに思い、どうにか出来ぬものかと思案する。 彼は修法で神の正体が化物であること、化物たちは信濃の国の悉平太郎を恐れていることを突き止めた。 信濃に悉平太郎という男はいなかったが、代わりに一匹の悉平太郎という犬がいた。 『この子が役に立つならば連れて行っても良い』と快諾してらい、修行僧は悉平太郎を伴って矢奈比賣神社に帰った。 そして来年の祭り。悉平太郎は棺に入れられ、神社の社前に置かれた。 やがて、天地を鳴動させながら妖怪が現れた。妖怪が棺を開けるやいなや、妖怪に襲いかかる悉平太郎。 獣同士の咆哮は朝まで続いた。 翌日、村人が確認すると、そこには年老いたヒヒの死骸と勇敢に戦った悉平太郎の傷ついた姿があった。 村人はたいそう喜び、丁寧にお礼をして悉平太郎を返した。 その後の悉平太郎はのんびりと普通の飼い犬らしく暮らしたと言われる。 【犬物】 甲斐犬の様にも見える犬。人懐こく、マスターに散歩を要求する。 家では日の当たる場所でぐっすり眠り、起きればかまってと尻尾を振る。 この時代のご飯はとても美味しく、食事にも大満足の聖杯エンジョイ勢。 ワン! ワン!(ごす! さんぽのじかんだ!) グルル…ウー、ワン! ワンワンワン!(ごす! あれはくまだぞ! まかせろ! ごすはぜったいまもってやる!!!!)
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麻生内閣メールマガジンの「太郎ちゃんねる」とは別物です。 当初は、Rimoのユーザチャンネルを作ってみる試みでしたが、Rimoのサービスが終了してしまったので、これからは関連動画を追加していこうかと思います。 最終更新日時:2010年10月06日21時57分47秒 Video Podcast:麻生太郎閣下の演説がi-Podで楽しめますよ! 麻生太郎を持ち歩こう - 麻生太郎氏の演説をVideo Podcastで無料配信中 クリックすると iTunes Store の Podcast Site に自動的にジャンプします(iTunesが必要です)2009年8月8日の東京都墨田区業平の演説をUPしました。 最終更新日時:2010年10月06日21時57分47秒 Youtubeに上がったものを随時追加していきます。 http //youtube.com/watch?v=5UoOiqmf58o http //youtube.com/watch?v=VQfX8OM--y8 http //youtube.com/watch?v=QE1Vfh8rlsU http //youtube.com/watch?v=1TbQ2Ib08F4 http //youtube.com/watch?v=G8OeYcJR3Gg http //youtube.com/watch?v=e10t2cALLVU http //youtube.com/watch?v=SXSbz5uU8YU http //youtube.com/watch?v=lHorersUUD8 http //youtube.com/watch?v=42sW52z2stw http //youtube.com/watch?v=wxtbxkJMCAQ http //youtube.com/watch?v=JoxU1IuNvlg http //youtube.com/watch?v=RNelPVHFzaw http //youtube.com/watch?v=8pdKC1E-oac http //youtube.com/watch?v=8ajldQLe7u8 http //youtube.com/watch?v=H3lpZvzobtw http //youtube.com/watch?v=yE6DSTDA0vY http //youtube.com/watch?v=HEI3sxACGTo http //youtube.com/watch?v=ynKoOS8xXLc http //youtube.com/watch?v=sbXbnoTSTiI http //youtube.com/watch?v=ewYKE3vCxDg http //youtube.com/watch?v=IPiXcVIOv88 http //youtube.com/watch?v=0TO5q511rbg http //youtube.com/watch?v=fxMH6wZ6qT4 http //youtube.com/watch?v=tDclBtMtQvw http //youtube.com/watch?v=2pAaXB5nOL8 http //youtube.com/watch?v=1WfgOtL2LRM http //youtube.com/watch?v=455QkcJzfpw http //youtube.com/watch?v=Up8uKY_oIdU http //youtube.com/watch?v=WGqrqqgvM-A http //youtube.com/watch?v=Yaf8WEXpWi0 http //youtube.com/watch?v=W-C8JCc_Ic8 http //youtube.com/watch?v=ObAgWwTI9EI http //youtube.com/watch?v=UKdFiaabIk8 http //youtube.com/watch?v=l1C8rc-my-U http //youtube.com/watch?v=e7lqDJoJTOA http //youtube.com/watch?v=jKM22TMzGK4 http //youtube.com/watch?v=zuwDW8_9tYU http //youtube.com/watch?v=1vPBGYgLHUI http //youtube.com/watch?v=yYrUwIm8ae8 http //youtube.com/watch?v=JhSg2Rk9bws http //youtube.com/watch?v=F_oiJHXkw6U http 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問題文 解答 補足 1966年にジミ・ヘンドリックスが結成したロックバンドの名前はジミ・ヘンドリックス・○○○○○○○○? エクスペリエンス 1967年にデビット・バイロンとミック・ボックスが結成したスパイスを前身とするイギリスのロックバンドは? ユーライア・ヒープ 1970年に公開された映画『イージー・ライダー』の主題歌『ワイルドで行こう』をヒットさせたロックグループは? ステッペンウルフ 1974年発売のアルバム『シアー・ハート・アタック』に収録されているクイーンのヒット曲は? キラー・クイーン 1976年にダンシング義隆を中心に結成され、関西を中心に活躍したロックバンドは「○○○○○○○ロックンロールショー」? 誰がカバやねん 1976年にリリースされたアメリカのロックグループ イーグルス最大のヒット曲は『ホテル・○○○○○○○』? カリフォルニア 1977年にメジャーデビューしたアメリカのロック・バンド チープ・トリックのメインヴォーカリストは? ロビン・ザンダー 1977年に交通事故で亡くなったイギリスのロックバンド T-REXのボーカルを務めていた歌手は? マーク・ボラン 1978年に拳銃の暴発事故で死亡した、アメリカの音楽グループ シカゴで活躍したギタリストは? テリー・キャス 1979年にケンプ兄弟を中心に結成されたイギリスのバンドで1983年に『トゥルー』をヒットさせたことで知られるのは? スパンダー・バレエ 1979年に全米チャート1位を獲得したアメリカのバンド ナックの曲は? マイ・シャローナ 1979年に大江慎也、花田裕之らによって結成された、BOφWYと同時期に活躍したロックバンドは「THE ○○○○○○○○」? ROOSTERS 1980年に23歳の若さで自殺したイギリスのロックバンド ジョイ・ディヴィジョンの元ボーカリストは? イアン・カーティス 1980年にアルバム『オン・スルー・ザ・ナイト』でデビューした ジョー・エリオットをボーカルとするイギリスのロックバンドは? デフ・レパード 1981年にロサンゼルスで結成された、ヴィンス・ニールがボーカルを務めているアメリカのロックバンドは? モトリー・クルー 1983年に交通事故で亡くなったアメリカのヘヴィメタルバンドメタリカのベーシストは? クリフ・バートン 1984年にアルバム『ワーニング』でメジャーデビューを果たした ジェフ・テイトがボーカルを務めるアメリカのバンドは? クイーンズライク 1984年に結成され、1996年に解散した、イアン・ブラウンがボーカルを務めていたイギリスのロックバンドは? ストーン・ローゼズ 1985年にリリースされた歌手ミック・ジャガーのソロデビューアルバムのタイトルは? シーズ・ザ・ボス 1986年にYOSHIKIが設立したインディーズのレコード会社は「○○○○○○ RECORDS」? EXTASY 1987年にどんと、永井利充、KYON、岡地明の4人が結成したロックグループの名前は? ボ・ガンボス 1989年にリリースされたTHE BOOMのデビューシングルは? 君はTVっ子 1990年代にニルヴァーナと共にグランジ・ブームを起こした エディ・ヴェダーがボーカルを務めるアメリカのバンドは? パール・ジャム 1991年にリリースされたWANDSのファーストシングルは? 寂しさは秋の色 1991年にリリースされたロックバンド「T-BOLAN」のファーストシングルは? 悲しみが痛いよ 1992年にTVドラマ『愛という名のもとに』の主題歌にも採用された浜田省吾のヒット曲は? 悲しみは雪のように 1996年に元BLANKEY JET CITYの浅井健一が結成した4人組のロックバンドは? SHERBETS 1997年、WANDSを脱退した上杉昇と柴崎浩によって結成されたものの、2001年に解散したロックバンドは? al.ni.co アルニコ 1997年にデビューしたフレッド・ダーストがボーカルを務めているアメリカのロックバンドは? リンプ・ビズキット 1997年にデビューした中村弘二がボーカルを務めたロックバンドの名前は? SUPERCAR 1998年にリリースされたロックバンド「黒夢」が解散前に残した最後のアルバムのタイトルは? CORKSCREW 1999年3月にリリースされたWANDSのラストシングルは『今日、○○○○○○○○生きている』? ナニカノハズミデ 2000年にデビューしたピエール・ブーヴィエをボーカルとするカナダ出身の5人組グループは? シンプル・プラン 2000年にリリースされたもののほとんど売れなかっという氣志團のファーストミニアルバムは? 房総与太郎路薫狼琉 ぼうそうよたろうロックンロール 2001年にメジャーデビューしたダグラス・ロブがボーカルを務める、アメリカの4人組ロックグループは? フーバスタンク 2001年にリリースされたL Arc~en~Cielのボーカルhydeのソロデビュー曲は? evergreen 2002年にドラッグの多量摂取で亡くなった、アメリカのバンド アリス・イン・チェインズのメインヴォーカルは? レイン・ステイリー 2002年に心臓発作で死去したイギリスの音楽グループ ザ・フーのベーシストはジョン・○○○○○○○○? エントウィッスル 2003年にグラミー賞2部門を受賞した、エイミー・リーがボーカルを務める、アメリカのメタルバンドは? エヴァネッセンス 2005年にシングル『ミスター・レインドロップ』でデビューした、香港育ちの3人が結成したロックバンドは? アンプリファイド 2006年にはジョニー・マーが加入した、アイザック・ブロックがフロントマンを務めているアメリカのロックバンドは? モデスト・マウス 2007年にシングル『Pull The TRIGGER!』でデビューした、女性10人組のガールズホーンロックバンドは? ピストルバルブ 2007年にリリースされたロックバンド「銀杏BOYZ」のファーストシングルは? あいどんわなだい 2007年に甲本ヒロトが『よろこびのうた』をリリースしたときの名前は○○○○○と農民たち? 藤兵衛ドン 2008年に18年ぶりに復活した1987年から5年間、日比谷野外音楽堂で開催された女性だけのロック・フェスティバルは? NAONのYAON 2008年にL Arc~en~Cielのhydeが、ギタリストのKAZと共に結成した新ユニットは? VAMPS 『BE MY BABY』『1990』などのヒット曲がある1988年に吉川晃司と布袋寅泰が結成したユニットの名前は? COMPLEX 『FLOWER OF ROMANCE』『スーパーカー』などの曲を残し、2002年に解散したヴィジュアル系バンドは? CASCADE 『君はTOO SHY』などのヒット曲で知られるイギリスのバンドは? カジャグーグー 『キャン・ザ・キャン』や『ワイルド・ワン』などのヒット曲がある、1972年にデビューしたアメリカの女性ロック歌手は? スージー・クアトロ 『ザ・ウォール』『鬱』などのアルバムで知られる1967年にデビューしたイギリスのロック・グループは? ピンク・フロイド 『月に咲く花のようになるの』『青春狂騒曲』などの曲がある近藤洋一、山口隆、木内泰史の3人組ロックバンドは? サンボマスター 『天国の階段』などのヒット曲で知られるイギリスのロックグループはレッド・○○○○○○? ツェッペリン 『ナイトウォッチ』『フットルース』などのヒット曲で知られるアメリカのロック歌手は? ケニー・ロギンス 『にちようび』『夏祭り』などのヒット曲を残した、『イカ天』出身のロックバンドは「○○○○○○○○’JINN」? JITTERIN 『ラ・セゾン』『六本木心中』などのヒット曲で知られる女性ロック歌手は? アン・ルイス 『ラストレター』『MAD SKY』などのヒット曲を残したものの2006年に解散したバンドは? PIERROT 「ロックン・ロール」という言葉を考案したことで有名な1950年代に活躍したアメリカの伝説的なDJは? アラン・フリード 「ロックンロールの神様」と呼ばれた、『キャロル』『ジョニー・B.グッド』などのヒット曲がある歌手は? チャック・ベリー 『私は嵐』『限界LOVERS』などのヒット曲がある寺田恵子がボーカルを務める女性ロックバンドは? SHOW-YA L Arc~en~Ciel、SOPHIAなど数多くのバンドを輩出した、かつて大阪市此花区にあったライブハウスは? YANTA鹿鳴館 the brilliant greenのギタリスト・松井亮がソロ活動をする時に用いる名義は? meister TVアニメ『KAIKANフレーズ』がきっかけとなって誕生した1989年から2003年にかけて活動したロックバンドは? Λucifer リュシフェル X JAPANのYOSHIKIとTOSHIが中学時代に結成していたバンドは? DYNAMITE アメリカのロック・グループ ニルヴァーナが1991年に発表したセカンド・アルバムで世界中で大ヒットしたのは? ネバー・マインド アメリカのロックバンド レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの元ボーカルはザック・○○○○○○○○? デ・ラ・ロッチャ アメリカの音楽グループ イーグルスの元メンバーで『ヒート・イズ・オン』などのヒット曲で知られるのは誰? グレン・フライ アルバム『スティフ・アッパー・リップ』『地獄のハイウェイ』で知られるオーストラリアのロックバンドは? AC/DC アルバム『ポートレート・オブ・アン・アメリカン・ファミリー』で1994年にデビューした、派手なメイクで有名なロック歌手は? マリリンマンソン イギリスのロック・グループ「ローリング・ストーンズ」のリード・ボーカルを担当しているミュージシャンは? ミック・ジャガー イギリスのロックバンド、デュラン・デュランのボーカルを務める歌手は? サイモン・ル・ボン イギリスの音楽グループ「オアシス」のボーカルを務めている歌手は? リアム・ギャラガー イギリスの音楽グループ「フランツ・フェルディナンド」のボーカルはアレクサンダー・○○○○○? カプラノス イギリスの音楽グループ・ジャミロクワイのボーカルを務めている歌手は? ジェイ・ケイ 犬の鳴き声や踏み切り音などが効果音として使用されたことで有名な、1966年にリリースされたビーチ・ボーイズの曲は? キャロライン・ノー 今井寿、ヤガミトール、樋口豊、星野英彦、そしてボーカルの櫻井敦司の5人からなるロックバンドは? BUCK-TICK インディーズのシングルとして史上初となるオリコン1位を獲得した、2003年にリリースされたモンゴル800の曲は? ヨロコビノウタ エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並び称されるヤードバーズなどで活躍したイギリスのギタリストは? ジェフ・ベック 解散したロックバンド「BARBEE BOYS」のリーダーとして活躍していたミュージシャンは? いまみちともたか かつてビートルズのメンバーとして多くの名曲を手がけたイギリスのミュージシャンはポール・○○○○○○○? マッカートニー ゲイリー・ブルッカーをボーカルとするイギリスのロックバンドで1967年のヒット曲『青い影』で知られるのは? プロコル・ハルム ザ・ブルーハーツの解散後に甲本ヒロトと真島昌利を中心に結成されたロックグループは? ザ・ハイロウズ 代表曲に『Rockin on the 月光仮面』がある、TM NETWORK結成以前に宇都宮隆、木根尚登、小室哲哉らが所属していたバンドは? SPEEDWAY タレントとしても活躍するDAIGOが、メジャーデビュー前にボーカルを務めていたロックバンドは? JZEIL チェスター・ベニントンとマイク・シノダの2人をメインボーカルとするアメリカのロックバンドは? リンキン・パーク ディープ・パープルやレインボウなどで活躍した速弾きで有名なギタリストはリッチー・○○○○○○? ブラックモア デビッド・バーンがボーカルを務めた、1980年代に活躍したアメリカのロックバンドは? トーキング・ヘッズ ドラマ『ショムニ』の主題歌に起用された、音楽ユニット・surfaceの8枚目のシングルは? ゴーイングmy上へ ドラマ『ひと夏のプロポーズ』の主題歌にも使われた1996年に大ヒットしたGLAYのシングル曲は? BELOVED ドラマ『同・級・生』の主題歌に用いられ大ヒットしたロックバンド「ZIGGY」の代表曲は? GLORIA 日本でもかつて日産の自動車「バサラ」のCMに使われたイギリスのバンド、イエスの1984年のヒット曲は? ロンリー・ハート ニルヴァーナのボーカル、カート・コバーンの妻だったロックバンド「ホール」のボーカルを務めた女性歌手は? コートニー・ラブ パッツィ・ケンジットをメインボーカルとして1985年に結成されたイギリスのロックバンドは? エイス・ワンダー 速弾きで有名な、ヘヴィメタルバンド、ライジング・フォースのギタリストはイングウェイ・○○○○○○○○? マルムスティーン ヒット曲『TRAIN-TRAIN』や『リンダリンダ』で有名な甲本ヒロトがボーカルを務めたロックグループは? ザ・ブルーハーツ ヒット曲『ドント・ストップ』『ドリームス』などで有名なアメリカの音楽グループは○○○○○○○・マック? フリートウッド ヒット曲『ノルウェーの森』や『ミッシェル』などが収録された1965年に発表されたビートルズのアルバムは? ラバー・ソウル ヒット曲『ファッション』『レッツ・ダンス』で知られる1966年にデビューしたイギリスの男性歌手は? デビッド・ボウイ ヒット曲『プリティ・フライ』や『アメリカーナ』『スマッシュ』などのアルバムがあるアメリカのパンク・ロックのバンドは? オフスプリング マイク・ミューアがボーカルを務めている、アメリカのパンクロックバンドは○○○○○○・テンデンシーズ? スイサイダル ミュージシャン・吉井和哉が2006年まで用いていた名義は「YOSHII ○○○○○○○○」? LOVINSON メタリカ脱退後の1982年にデビッド・エレフソンとと共にヘヴィメタルバンドのメガデスを結成したギタリストは? デイヴ・ムステイン 元ニルヴァーナのドラマー、デイヴ・グロールがボーカルとギターを担当しているアメリカのロックバンドは? フー・ファイターズ ロックバンド「アンダーグラフ」のボーカリストは? 真戸原直人 まとはら なおと ロブ・ハルフォードがボーカルを務めている、1969年に結成されたイギリスのヘヴィメタルバンドはジューダス・○○○○○? プリースト