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おきしぱろっど 入手法/作り方 木の杖+オキシパス、まぜる、かなり 作成アイテム 上トレイ 下トレイ 方法 時間 SUCCESS FAIL GREAT 猶予 オキシパロッド - わける 1週間 ブルーダイヤロッド 腐ったオキシパロッド ブルーダイヤ 腐り復活 上トレイ 下トレイ 方法 時間 SUCCESS FAIL GREAT 猶予 腐ったオキシパロッド - わける ちょっと 妖精の羽膜 × GREAT 名前 コメント
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【基本情報】 名前:ライオット・クレメント 愛称:ライ 年齢:21 性別:♂ 種族:ヒューリン 経験点:984 クラス:ウォーロード/サムライ CL:13 出自:特別な血統 境遇:大きな夢 運命:名声 特徴:不思議な技(メインクラスのスキルを一個習得) 【所属ギルド】:おやしろふぁいた~ず 【基本能力】 HP:103+50 MP71+100 フェイト:13+1 移動力:14(m) クラス修正 基本:ボーナス:メインC/サポC:合計 筋力 21: 7 : 1 / 1 : 9 器用 21: 7 : 2 / 1 : 10 敏捷 19: 6 : 2 / - : 8 知力 9: 3 : - / - : 3 感知 12: 4 : - / - : 4 精神 9: 3 : - / 1 : 4(6) 幸運 9: 3 : - / - : 3 【スキル】 種族・自動習得スキル スキル名 レベル コスト 対象 射程 タイミング 効果 ≪プロヴィデンス≫ : 1 : - : 自身 : - :メイキング :フェイト+1(経験点にはならない) ≪ボルテクスアタック≫ : 1 : - : 自身 : - :DR直前 :白兵攻撃のダメージ+(CL)D6*シナリオ1回 ≪インテンション≫ : 1 : - : 自身 : :パッシブ :HPに+CL×5 ≪ファインドトラップ≫ : 1 : - : 自身 : - :パッシブ :トラップ探知可能。また達成値に+CL ≪ファミリア≫ : 1 : - : 自身 : :パッシブ :MPCL×10(ファミリアはオコジョ(しゃべる) ≪トルネードブラスト≫ : 1 : - : 範選 : 武 :メジャー :CL+1以下のMOBを死亡させる ≪レイザーシャープ≫ : 1 : - : 自身 : :パッシブ :武器攻撃時Dに+1D6 ≪ダンシングヒーロー≫ : 1 : - : 自身 : :判定前 :判定にダイス1個追加1シナリオCL回(10回)使用可能 ウォーリアスキル ≪2HSマスタリー≫ : 1 : - : 自身 : - :パッシブ :両手剣の命中判定にダイス+1 ≪バッシュ≫ : 5 : 4 : 単体 : 武器 :メジャー :白兵攻撃のダメージ+(SL)D6 ≪リバウンドバッシュ≫ : 1 : 3 : : :バッシュ使用時 :バッシュ使用時範囲(選択)になる ≪カバーリング≫ : 1 : 2 : 単体 : :ダメージ直前:対象をかばう ≪スマッシュ≫ : 1 : 5 : 自身 : - :マイナー :白兵攻撃にダメージ+【筋力】 ≪エンラージリミット≫ : 1 : - : - : - :パッシヴ :重量制限が【筋力基本値】×2になる シーフスキル ≪バタフライダンス≫ : 1 : - : 自身 : - :パッシブ :回避判定にダイス+1 ≪インタラプト≫ : 1 : - : 単体 : 視界 :効果参照 :スキルを打ち消す。1シナリオ1回 ≪スペシャライズ:両手剣≫: 5 : - : 自身 : - :パッシブ :指定武器使用時に命中・威力に+SLする ≪ウェポンフォーカス≫ : 1 : - : : :パッシブ :武器攻撃時(両手武器)ダメ+4 モンクスキル ≪ソウルバスター≫ : 1 : - : : :D決定後 :最終決定ダメージを反射する ≪インデュア≫ : 1 : 5 : 自身 : :D決定後 :バッドステータスを打ち消す サモナースキル ≪ガーディアン≫ : 1 : - : 単体 : 視界 :D直後 :ダメージを0にする(1シナリオ1回) サムライスキル ≪レイジ≫ : 2 : 6 : 自身 : - :マイナー :ダメージに最大HP-HPを+する(SL回数) ウォーロードスキル ≪アームズロジック両手≫ : - : - : 自身 : - :パッシブ :両手剣使用時に命中にダイスボーナス+1 ≪ストラグルラッシュ≫ : 1 : 9 : 単体 : 至近:メジャー :2回攻撃、1度命中した場合2度目のダメージにSL+2D6する ≪ビルドアップフォース≫ : 1 : 5 : 単体 : 至近:メジャー :1シーンの間攻撃力+20 1シーンにSL回使用可能 ≪ハイパーゲイン≫ : 1 : - : 単体 : 至近:パッシブ :武器攻撃に+筋力をする ≪ファイティンググロウ≫ : 1 : - : 単体 : 至近:パッシブ :命中+4 【戦闘データ】 能力:命中:攻撃:回避:防御:行動: スキル :その他:合計(ダイス数) 命中判定 :10:-2: - : - : - : - :+2d6+9 : +2 19(+4d6) 攻撃力 : - : - : 4 : - : - : - :+1D6+18 +4: 26(+3d6) 回避判定 : 8 : - : - : -1: - : - :+1d6 : : 9(+3d6) 物理防御力: - : - : - : - :23: - : : :23 魔法防御力: 4 : - : - : - : - : - : : : 4 行動値 :11: - : - : - : - :-2: : : 9 罠探知 : 3 : - : - : - : - : - : +7 : :10 (+2d6) 魔術判定 : - : - : - : - : - : - : : : - (+2d6) エリア探知: 3 : - : - : - : - : - : : : 3 (+2d6) 罠解除 : 6 : - : - : - : - : - : : : 6 (+2d6) 敵識別 : 3 : - : - : - : - : - : : : 3 (+2d6) 道具鑑定 : 3 : - : - : - : - : - : : : 3 (+2d6) 【装備品】 装備品 : 重量 :命中:攻撃:回避:防御:行動:射程:備考 右手 :御霊喰らい : 20 :-2: 4 : - : - : -1: - :謎の錆び付いた剣 盾 :バトルバックラー: 6 : 2 : - : - : 4 : - : - : 左手 : : - : - : - : - : - : - : - : 頭部 :バンダナ : 5 : - : - : - : 6 : - : - :放心無効 相当品:浮沈の冠 胴部 :ジャケット : 12: - : - : -2:12:-2: - :相当品:光輝の鎧 補助防具:俊足のブーツ : 1 : - : - : 1 : 1 : 1 : - : 装身具 :栄光の前立て : 8 : - : - : - : - : - : - 精神+2 ダメージ+4 合計 : :26/26:-2: 4 : -1 :23:-2: - : 【オリジナルアイテム】 御霊喰らい 重量:20 命中:-2 行動値:-1 攻撃力:4 射程:至近 装備部位:両手 解説:持ち主はHPを任意点(最大CL点(上限15)まで)消費し、そのシーン中ダメージを+[消費したHP×2]することが出来る。 この効果はクリンナップにMP4点消費することで維持が出来る。支払えない場合効果は消失する。 1シーン1回、DR直前に宣言できる。また、アンデッド・妖魔・魔族に対してはダメージを+5する。 ----ここから楓GMの時のみ可能な能力---- アンデッド・妖魔・魔族に対しては属性のない魔法ダメージになる。 また【アサルトブレイク】を使用することが出来る。 【アサルトブレイク】 タイミング:命中判定の直前 判定・コスト・射程:- 対象:自身 効果:貴方は[CL]点以下の任意のHPを消費すること(最低1) 消費したHPはシナリオ終了までいかなる手段を持ってしても回復できない(蘇生使ったら消費したHP分は差し引くこと) 属性のない魔法ダメージに変更し、攻撃力を+[消費したHP×3]する。1シナリオ1回使用可能。 【所持品】 道具名 : 種別 :重量:コメント ベルトポーチ : 収納 : 0 :重量+2 異次元バッグ : 収納 : 0 :重量+10 HPポーション : P : 0 :個数0 MPポーション : P : 0 :個数0 ハイMPポーション: P :10:個数10 ハイHPポーション: P :10:個数10 生命の術符 : 術符 : 1 :個数1 HP0の時に使用HP1D6回復 冒険者セット : 道具 : 5 :個数1 理力符 : 術符 : 2 :個数2 属性付与 光と炎 飛翔符 : 術符 ; 2 :個数2 飛行状態になる 暗視スコープ :装身具: 1 :個数1 装身具、装備すると明度の影響を受けなくなる ウェポンケース : 収納 : 0 :個数1 武器を一個収納できる ──────────────────────────────── 重量合計 :21/48 所持金:37505G 【コネクション】 特になし 【その他設定】 力を追い求める青年。この世界で最強の剣を捜し求めて家を飛び出し旅に出る。 自称トレジャーハンター。遺跡やダンジョンを潜ったりするのが好き。 現在は同じ師の元に居た姉弟子の仇をとる為、殺した相手を探している。 剣を探しているのも、その相手を殺すためである。 軽い感じのお兄さんに見られるが、根は優しく、困ってる人を見ると嫌がるけどなんだかんだで放っておけない。 武神流剣術(ぶしんりゅうけんじゅつ)と言われる剣術を振るうが、覇王の家系の血のおかげか武術に才能があり、武神流剣術に オリジナル技術を加えて使っている。武神流剣術我流とも言える。 覇王の家系と知ったことで、己を知ることで力を得られるのではないかと考え、覇王の存在を追い求める。 女性の扱い(主にベット)での経験はそれなりにある。各地を旅立ったりしていたので嫌でも覚えてしまっている。 なお、腕前に関してはその身で味わってください。 【外見設定】 身長173cm 体重70kg 黒いバンダナを額にまいている(トレードマーク) 髪は青(ROのデフォノビみたい感じ)目の色は黒 いつも笑顔のお兄さん 服装はジャケットにTシャツ・ジーパンといった動きやすい服装をしている。 【セッション記録】 09/11/14 経験点:31 お金:680G 09/11/21 経験点:43 お金:6360G 09/12/07 経験点:91(内40点前貸し) お金:18000(内2000経験値に換算) 09/12/19 経験点:70 10/01/01 経験点:65 お金:7200G 10/01/08 経験点:71 お金:5000G 10/01/30 経験点:90 お金:8600G 10/01/31 経験点:61 お金:4265G 10/06/27 経験点:82 お金:12842G 10/10/10 経験点:118 お金:22500G 10/10/19 経験点:62 お金:5460G 10/11/03 経験点:112 お金:21890G 10/11/14 経験点:80 お金;11095G 10/11/18 経験点:86 お金:7500G 11/06/22 経験点:66 お金:13200G 11/06/24 経験点:110 お金:15900G 【成長記録】 09/11/14 経験値30点使用 LV3 09/11/21 経験値30点使用 LV4 09/12/05 経験値40点仮使用 LV5 09/12/09 経験点60点使用 lv6 フェイト+1 10/01/01 経験点70点使用 LV7 クラスチェンジモンク 10/01/10 経験点70点使用 LV8 10/02/05 経験点126点使用 LV9 サモナー(LVUP前)サムライ(LVUP後)フェイト2点 10/07/12 経験点110点使用 LV10 ウォーロード(LVUP後) 10/10/19 経験点100点使用 LV11 10/10/20 経験点164点使用 LV12 フェイト2点 CC ダンサー>サムライ 10/11/30 経験点184点使用 LV13 フェイト2点
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ファイアホットロッド とは、【マリオカートWii】の乗り物。 プロフィール 作品別 コメント プロフィール ファイアホットロッド 他言語 分類 【カート】 初登場 【マリオカートWii】 炎の模様が描かれたカスタム【カート】。最高速は高水準。 作品別 【マリオカートWii】 スピード おもさ かそく ハンドリング ドリフト ダートそうこう ミニターボ 77 77 19 26 59 26 67 重量 分類 使用条件 グリップ 減速回避 150cc最高速 重量級 カート 最初から 20 30 83.48km 転載元 マリオカートWii攻略まとめ @ ウィキ 初期カートの一台。最初から選べるカート・バイクの中では最もスピードが高い。 が、【バイク】では無いのでウィリーが出来ない。更に隠しマシンには【ファストグライド】等のもっと速いカートやバイクがあるため、要素を解禁していくと徐々に中途半端な存在になっていく。 【マリオカート ツアー】 「ニューヨークツアー」(サービス開始時)から実装。カラーは【クッパ】搭乗時の緑色になっている。 レアリティはレアで、スペシャルスキルは「ロケットスタート プラス」。 ライガーホットロッドピンクの炎と白い車体カラーのファイアホットロッド。「ウィンターツアー(1回目)」で実装。レアリティはウルトラレアで、スペシャルスキルは「ジャンプアクション プラス」 グレートホットロッド星条旗(アメリカ国旗)柄のファイアホットロッド。「ロサンゼルスツアー(1回目)」で実装。レアリティはウルトラレアで、スペシャルスキルは「ミニターボ プラス」 ハイパーホットロッド赤い炎と黒い車体カラーのファイアホットロッド。「クッパVSドンキーコングツアー」で実装。レアリティはウルトラレアで、スペシャルスキルは「スリップストリーム プラス」 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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アリアンロッドジェネシス 第十二話 地下遺跡を抜けた一行は気が付くと大陸の東の果て、大レグルス帝国首都レグルス付近にいた。 その場で一行は一つの出会いを果たし、ダインの足跡と遭遇する。 ゲオルギーの古巣に危機が迫る中、一行の下す決断とは!? アリアンロッドジェネシス 第十一話「偉大なる大王の広大なる大帝国」 ――その地、その国、野蛮の楽園 登場NPC ブラックウッド ・聖堂十字会の指導者である22人の枢機卿の一人であり、僧兵院の院長。民衆を国家への忠誠を誓わせ団結させるためならば凶悪な兵器を自国民に使うこともいとわない男。 『耳目』 ・僧兵院のエージェント。ルーシアの監視者。ルーシア抹殺の指令を受ける。 『腕』 ・伝説となったエージェント『咢』と『歯牙』無き後、現僧兵院最強のエージェントでありファイシア族の生き残り。一族に代々伝わる知識と人体実験を繰り返すことで高い医療技術を身に着けており、それらを駆使することによって人体を完全に制御できる。ルーシアの秘密を知っている数少ない人物だが、ほとんど発狂しているためその事情を伺うことは出来ない。 『足裏』 ・僧兵院のエージェント。ルーシア抹殺の指令を受ける。独自の哲学から悪徳を好む狂人。 ゼグド・ヴェイラ ・共和国の発明家。一行と共に帝国に行く。 アリシア ・一行がレグルス近郊で出会った女性。右腕の人差し指と親指、そして左足は義足という不具の身だが、機知に富んだ柔和な人柄をしている。 サターン・“アナスタシス”・アナスタシア ・帝国8大幹部「エイトプラネット」第6位。 血液を触媒に龍を生み出す能力を持つ。 アガネムノンの抹殺を目論むが失敗する。 キング・アガネムノン ・『大王(オーヴァーロード)』の紋章保持者。反逆者が自主的に自殺を始めるほどのカリスマ性の持ち主 ジャン・クロード・パンダム ・ポン太・ザ・グレートに敗北しリベンジの為の武者修行中に闘技大会に参加した。 修行の結果身に着けた投打極一体の総合格闘術を駆使する。 キャサリン ・レグルス内の孤児院『イェン園』の園長。故人。口減らしの為にゲオルギーを孤児院か ら追放した。 カール ・現イェン園の園長。ゲオルギーの弟分だったがゲオルギーが追放されたことで生き延びることが出来た。そのことに今でも負い目を感じている。 現在先代の事業失敗による借金からイェン園を守るために奔走していた。 フィリス ・イェン園の卒業生で現在は酒場でボーイをしている。カールからゲオルギーの武勇伝を聞かされ彼に憧れている。非常に気位が高い若者。 D ・マフィア、トキワファミリーの若頭。 今まで敵対する者は不思議なポッケでホンワカパッパホンワカパッパしてきた。 宰相の打ち出した公共事業の計画のリークを受けイェン園の土地の地上げを企む。 シン ・トキワファミリーの三下。 ノービス ・トキワファミリーの構成員。 アレス・“ヴァーミリオン” ・エイトプラネット第4位。大王の息子であり不治の炎を操る魔法使い。 アリシアの頼みでトキワファミリーを壊滅させた。 オープニング そこは楽園だった。他人が皆持っている物を持たない者でもそこにいれば盗んだり奪ったりを考えなくても生きて行けた。 レグルスのイェン園。そこは篤志家の寄付と園長の不動産収入で運営が賄われている伝統ある孤児院である。そして戦災孤児であるゲオルギーはそこで育った。 ある日、ゲオルギーは共に小遣い稼ぎの為に「満月亭」という酒場で働いていたのだった。黙々と雑用に勤しんでいると客席から悲鳴が聞こえた。覗き込むと一緒に来た弟分の一人カールが酔客に因縁を付けられていた。元々メンタルの弱い少年だったカールは取り乱しパニックに陥り訳の分からないことを喚き散らしていた。それが酔客の怒りをなお一層煽った。収集が付かなくなり仕方なくゲオルギーが駆けつけるとカールは酔客に胸倉をつかまれて今にも殴られそうになっていた。 お決まりの因縁付からカールの胸倉に掴みかかった酔客はとうとう切れて彼が殴り掛かろうと腕を振り上げた。 その腕をゲオルギーが後ろから掴みとった。 「……俺の弟から手を離せ」 面倒は後免だった。でも理由もないのに身内が殴られるのを看過する理由もなかった。だから止めた。 「あ、兄貴ぃ……」情けない声を上げるカールに目配せしゲオルギーは小さく頷いた。後は任せろと言外に告げたのだ。 その辺で店内がざわつき始めた。昼間から飲んだくれているいい大人が子供に絡んでいてしかもそれを颯爽と現れたゲオルギーに止められたのだ。店内の至る所から酔客への嘲笑が湧いた。 酔客はいよいよ我慢ならなくなって額に青筋を立てるとゲオルギーを睥睨した。その目に怖い光が宿っている。酒の勢いと周囲の嘲笑が酔客の狂気を呼び起こしたのだ。 ――ガキが舐めんじゃねえぞ!! 激昂してそんな言葉吐くと酔客は手近なテーブルの上からまだ栓の空いていない麦酒瓶を引っ手繰り寄せた。 「ぶっ殺すぞ、コラァッ」酔客は壁で酒瓶を割りながら言った。未開封の麦酒を割った場合炭酸ガスの圧力で鋭利で尖った割れ口になる。それこそ人一人容易に刺殺出来うる立派な凶器となりうる。 「テメぇ俺を誰だと思ってやがんだッ」 凶器を持ったことで酔客の表情が危うい怖さで彩られ始めた。だがゲオルギーは事も無げに言った「それがどうした」鼻で笑うように言った。 「俺はゲオルギーだ」 とうとう切れた酔客は瓶をゲオルギーの頭へと振り下ろした。だがゲオルギーは首を振って軽く躱した。同時に拳を顔面に叩き込んだ。 酔客は吹っ飛ばされた。入口のスイングドアを勢いよく開いてそのまま表通りでもんどりをうって倒れた。スイングドアが戻ると男が視界から消え代わりにゲオルギーの胸中にしまったという感情が去来した。小遣い稼ぎの丁稚とはいえ客を殴り飛ばしたのはさすがにまずいだろう。 しかし彼の懸念はその場のお客たちの歓声と店主からのねぎらいで払拭された。酔客はタチの悪い常連であり店主も疎ましく思っていたのだった。結局、少年の武勇への賞賛としてその日はチップも弾み給金にも色を付けてもらえたのだった。 「あんがと兄貴。やっぱ兄貴はすげえや」 帰り道にゲオルギーはカールから礼を言われた。ゲオルギーは気にするなと言わんばかりに肩を竦めた。 『兄貴』と呼ばれているが勿論血が繋がっているわけではない。ただカールはゲオルギーを実の兄のように慕っていたしゲオルギーもひどく出来が悪いこの少年を弟のようにかわいがっていた。 帰路の途上、とりとめのない話をしているとやがてカールは現在イェン園の経営が苦しいらしいという噂を話し不安に表情を曇らせた。先日、夜中にトイレに起きたカールは本業の不動産経営が思わしくないと園長が零していたのを盗み聞きしてしまったのだ。 もし園長の本業が傾けば孤児院は潰れ、孤児たちは寒空の下に放り出されてしまう。そして時代は戦乱の世。神と魔族と人が地上の覇権を求めて争っている地獄の時代である。男なら奴隷か傭兵か商店の下男にでもなれれば幸運だろう、女児ならそれこそ袖引きか金持ちの愛玩奴隷か、いずれにせよ孤児が生きて行ける道は少ない。 軽率な事は何も言えない。だからゲオルギーは無言でカールの背中を叩いた。不景気な顔で帰ればみんなが心配する。不安は自分の胸にしまっておけ。そういう思いと共に。 給金で買った土産を持って孤児院に帰った二人は仲間たちに迎えられた。もっとも年少組は彼らの持ち替えった土産が目当てなのだろうが。貧しい孤児院の生活では彼らが持ち帰ってきた菓子や玩具は貴重品だった。 しばらくするともう少し大きい子供たちが現れた。彼らは二人を囲うと弱虫のカールをからかいながらゲオルギーへ感謝の言葉を述べた。強く寡黙なゲオルギーは皆の兄貴分として尊敬されていた。そしてからかわれたカールが少年たちを追い回しそのまま自然な流れで皆日が暮れるまで遊ぶのだった。 一抹の翳りもない幸福な光景だった。 数日後、ゲオルギーは園長、キャサリンに呼び出された。ゲオルギーがやってくると彼女は強張った表情のまま無言で茶菓子を出した。倹約家の彼女にしては珍しい事だった。しばらくの間鉛の様な沈黙が二人の間にあった。やがて彼女は重い口を開いた。本格的に経営がまずい事。そのために傭兵団に一人身売りすることが必要な事。 「年で考えたらあんたかカールに出て行ってもらう必要がある。でも、カールは無理だ。あの軟弱ものじゃあ万に一つも生き残れない。でもあんたは強い……」そうして少し言葉を選び逡巡するようなそぶりを見せた 「何が言いたいのか……察しておくれ」 よく見るとテーブルの上の手は小さく震え、籠った力のあまり指が白くなっていた。 「察して……、頷いておくれ……」 「おう。分かった」事も無げに言った「いままで世話になったな」 数日後、傭兵団にゲオルギーを引き渡す日がやってきた。 キャサリンは旅立つゲオルギーに路銀として500ゴールドを手渡した。まとまった金貨ではなかった。必死にかき集めたのか小銭さえ混じっている。 彼女は旅立つゲオルギーを見送りに来た。俯いているためその表情はうかがい知ることは出来なかった「ゲオルギー、死ぬまで私を怨め。……私だけを……怨め」擦れた声だった。慙愧の念に堪えられない様子のキャサリンにゲオルギーは穏やかに言った。 「どうか御達者でな『お袋』」 恨みなど何もなかった。むしろ感謝していた。これまで育ててくれたこと。そしてこれからカールやもっと幼い弟たちを育ててくれることを。 ゲオルギーが建物を見上げると二階の窓からカールが彼を見下ろしていた。見送りなのだろう。 ただその顔には微かな薄ら笑いがへばりついていた。 マスターシーン アウストラリスのブラックウッド卿の邸宅にて彼は一人の少女と対面していた。頬の辺りで切りそろえられた栗色の頭髪から猫の耳が顔をのぞかせている。少女は獣人だった。聖堂十字会の中でも特に亜人への差別が激しい原理主義勢力、ブラックウッドはその中核メンバーだった。だから彼の邸宅に獣人の少女がいるというのは信じられないことである。 しかしブラックウッドは表情に不快感を漂わせている物の少女とごく普通にやり取りしていた。なぜなら少女は彼が主催する工作員組織『僧兵院』のエージェントだったからである。少女の呼称は『耳目』。ブラックウッドによってルーシアの監視を命じられていた工作員である。その彼女は先ほど帰還しブラックウッドにルーシアが裏切った顛末を語ったのである。 それを聞いたブラックウッドは喜色を弾けさせた。まるで願ったり叶ったり、厄介者を葬る口実が出来た喜ばしさすら醸し出していた。 彼は机の引き出しからルーシア抹殺の指令書を耳目へと渡した。そう抹殺の指令所はあらかじめ用意されていたのである。ここまでブラックウッドの予定通り。掌の上で踊らされていたことに耳目は内心で舌打ちした。 指令書に目を通した耳目は驚愕した。実行者には自分の他に『足裏』という暗殺者、そして僧兵院現最強のエージェント『腕』が選出されていたからである。そしてそれ以上に驚いたのは報酬として僧兵院からの解放が与えられていたことだ。はっきり言って耳目はもう取り返しがつかないほど聖堂十字会の暗部に浸かりきっている。そんな彼女の解放を報酬に挙げるというのならば考えられるのは二つ。ブラックウッドが危機管理もできないほどに耄碌したか、或いはルーメリア・ファイシア・ヘイシスという人間の殺害には十字会にとってそれだけ価値があるということである。 ブラックウッドの邸宅を後にした耳目は指令書を足裏と腕に渡すために僧兵院へと帰還した。数か月ぶりの帰還だった。 僧兵院の訓練所で耳目が足裏に見つけ指令所を手渡すと、足裏は目をぎらつかせて猛った。大司教トムソンを葬ったという一行の活躍はすでに僧兵院でも知れ渡っておりまだ見ぬ強者との戦いに彼は目を輝かせたのだ。そしてそれ以上に彼は正義を貫く彼らを自らの手で殺害するということに胸を高鳴らせていたのである。足裏と言う男は独自の哲学から殺人や傷害と言った邪悪な行いに格別な価値を見出しており、むしろ嬉々としてそれを成す異常者である。だから涎を垂らして一行との対決を楽しみにしていた。そんな彼の姿に耳目は冷ややかな視線を送り、内心でこの異常者をどう利用して自らが利を得るかに思いを巡らせた。この愚か者は考えないようだがルーシアは甘い相手ではない。彼女と彼女の仲間である「シュヴァリエ・デュ・ヴァン」はすでに相当な戦闘力を持っている。いくら足裏が戦闘力だけは怪物的であろうとも、たとえ討伐メンバーにあの悪魔の名が連ねてあろうともまともに戦えばこちらもただでは済まない。というよりブラックウッドは端から共倒れを狙っているのだろう。自由を得るには彼女らはこの国の暗部につかり過ぎている。だが手はある。自由を得るための手は。その為にもルーシアはもちろん残る二人も死んでもらう必要がある。耳目は一人企んだ。自由を得るための計画を。 僧兵院の深部、常に闇に覆われた部屋で耳目は腕にも指令所を手渡そうとしていた。 ――腕。あのルーシアと同じ、ファイシア族の生き残りと噂される魔人である。代々伝 わる知識の結晶と破壊された倫理観に支えられた恐るべき医療技術を持つ錬金術師。 かつて十字会領で致死率が八割を超える疫病が蔓延したことがあった。政治的対立と一人の男を巡る遺恨から自由都市同盟と交戦し海賊王の前に大敗に喫したのだ。やがて国中に信仰に対する猜疑心が噴出した。疫病が発生したのはそんな折であった。病の前に民衆はなすすべもなく、彼らは祈る事しかできなかった。だがまるで天啓のように枢機卿ブラックウッドの管轄で治療薬が開発に成功した。それを開発したのが『腕』という男だった。そしてブラックウッドと教皇は全ての国民に治療薬を分け隔てなく配った。 治療薬により国民は救われ彼らの信仰心は確固たるものとなった。国民は皆、神を疑った己の不明を恥じた。そして猜疑心と言う醜悪なる迷いは国から消え失せた。 だが真実はそれよりも遥かに醜悪な物だった。そもそもその疫病を開発したのが『腕』だったのだ。元々は要塞に立てこもる敵勢力を壊滅させるために開発された物だった。だが、ブラックウッドは治療法の存在しない兵器ならばそれは敵よりもむしろ味方に使った方が効果的であると考え、実際にそれは素晴らしい結果を残した。 疫病によって人々は恐怖した。恐怖はやがて無力な大衆に絶望を植え付けた。絶望は思考を麻痺させ大衆から常識的な判断力を奪い去った。そんな折に救いを与えられたことにより民衆は狂喜した。やがてそれは忠誠となり団結を促した。結果として国民の信仰心は絶対のものとなった。 腕は自室でゴミに埋もれながら虚ろな目でうわ言を零していた「ヘイシス家のお姉さんが結婚するんだ……。相手はよそ者の男だけどでもきっといい人だから……、お姉さんも幸せになれると思うし、一族にも有益な結婚だと思うんだ。だから、祝福の贈り物を用意しなきゃ……。薬をたくさん売って、そのお金で……。風邪薬も、腰痛のはり薬も、切り傷の治療薬も…なんでもありますよ……」 「医者がラリっているようじゃ世も末だな」耳目があざ笑いながら頭を蹴飛ばすと腕は正気を取り戻した。無感動な目を耳目に向けポケットをまさぐると一本のアンプルを差し出した。 「退屈しのぎに自殺できるいい薬だ、悪夢から起こしてくれたお礼にやるよ」 無機質な虫の様な目で見つめられた耳目の背に淡い戦慄が走った。やはり問題はこの男だ、そう彼女の本能が告げた。足裏とは違いこの男は容易に付け込める相手ではない。理由はごく単純なものである。それはこの男が何を考えて生きているのかが全く読めないのだ。さっきの言葉だって間違いなく言葉通りの意味だ。要するにこの男は好意として他人に自殺を促すような人間なのだ。人間が人間であるゆえに存在する精神的尊厳、所謂「心」というものが壊れすぎている。ごくごく自然体のままで何をしでかすか読めない。 ――壊れた心に神の御業。かつてある枢機卿が彼を評じた。 不意に部屋の隅からうめき声が聞こえ視線を向けた。手術台の上に首のない死体があったが呻きはその手術台の足に鎖でつながれていた犬が漏らした物だった。ただの犬ではなく異常に大きな頭部に縫合の後がある犬だった。まるで人間の脳を……。 視線に気づいた腕が説明するように言った。冷めた声だった。 「罰なんだとさ。趣味がわるいよなー。でも欲しけりゃ持って帰っていいぞ。命令は施術だけでその後の処理は何も指示を受けてないしね。俺も術式が成功するかどうかだけに興味があった。だから僕の腕が思っていたよりも良かったことが分かった今となってはもう正直な話、アレはどうでもいい」腕は本当に興味なさそうだった「まあ拒絶反応で一月もすりゃどの道死ぬだろうけどな」 せり上がってくる嘔吐感を奥歯で噛み殺し、動揺を隠すために何も言わずに指令書を渡した。もし声を出せば上ずってしまいそうだったからだ。どこかで致命的なしくじりをすれば自分がああなるだろう。気を抜くと奥歯がカチカチと音をたてそうだった、太い恐怖感が背骨の中を通り抜けた。 腕は何も言わずに指令所に目を通した。 そして「ようやくこの日が来たか」と静かに頷いた。 それを見て耳目は一人述懐した。やはりルーシアには何かある。何か重大な秘密が。そしてそれは恐らくこの男の内面に密接に結びついたものだ。そこに付け込めばすればあるいはこの男も利用できるかもしれない。足裏の様な単純な快楽殺人者でない技術の追求以外に何の興味もない異常者。だがそれをも操り最後に笑うのは自分だ。 この日、僧兵院から共和国に向けて三人の工作員が放たれた。 音響を支配する獣人の諜報員。 筋骨隆々の勇壮たる剛人の暗殺者。 生殺与奪自由自在なる天翼族の医者。 しかし彼らが一行と激突するのはもう少し先の事だった。 オープニング 一行が記憶の迷宮を抜けると森林地帯に出た。頭上には鬱蒼と葉が茂り陽光を遮っている。木々の隙間から遠くにある城塞都市の壁に掲げられた国旗が見えた。なんとそれは大陸東部を支配する大レグルス帝国の物だった。 状況が飲み込めない一行は取り敢えずゼグドの提案で街に向かい情報収集することにした。しばらく行くと一行は獣の死体に腰掛け途方に暮れていた女性と出会った。 「やあお兄さんたちどこへ行くんだい?」 その女性は右手の親指と人差し指そして左足を欠損しており左目の下から首筋まで大きな火傷の跡があった。女性はアリシアと名乗り一行に助けを求めてきた。今日アリシアは森に狩りに来たのだった。そこで大きなイノシシを狩ったまではよかったのだが帰りがけに躓いて義足が壊れてしまったのだという。それで一行は彼女に町まで連れて行ってくれるように頼まれた。 「なにか見返りはあるのかしら」ルーシアが問うとアリシアは小さく唸った「そうだね。君たちは冒険者かい?もし目的地がレグルスなのだとすれば十分な見返りを用意できると思うよ」どういう意味か問うと肩を竦められた「許可証を持っているのかな、ということさ。そちらのお姉さんの装備を見るに君たちは共和国出身かな?」アリシアはアルティナに視線を向けた。アルティナの装備には家紋と女王の紋章が刻印されている「政治体制がしっかりしている共和国とは違い、社会制度が未熟な大レグルス帝国では人頭管理を都市への入出で賄っている。ま、新興国故の政情不安の悲しさだね。そして首都レグルスでは治安維持の観点から中に入るのには許可状がいる。私は住人だから当然持っているけど一介の冒険者が入手するのは結構時間がかかるんだけど、キミタチはもっているのかな?と言うことだよ」 「あなたの許可証でまさか私たちも入れるのですか?」 「まさか」返答は特に意外でもなくルーシアもまあそうだよねと小さく頷いた。 「でも私は実はこの国のかなり偉い人に知り合いがいるんだ。だからそれなりに融通が利くんだ。だから君たちの入町許可を取るくらいは訳ないさ」 その回答に一行は納得し彼女の提案を受けることにした。 さしあたって歩行ができない彼女をオルフェンが背負い、彼女の仕留めた巨大な猪をゲオルギーが運んだ。剛人ゆえに大柄なオルフェンに背負われていつもより高い視界から臨む風景にアリシア子供のように燥いだ「ねえ。海が見えるよー。うみー」 確かに海が見えた。但し東の方角に。改めて大陸の東端に迷い込んでしまったことを実感し一行は眩暈を覚えた。 レグルスに着くと入口で番兵が取り調べをしていた。横柄な態度の番兵だったがアリシアが自身の身分証明書を見せると態度を一変させた。急にかしこまる彼らにアリシアは楽にするように促したがそれでも敬語のままに番兵は一行を通した。番兵の豹変ぷりからルーシアはアリシアの素性について一瞬訝しがったがすぐに流した。 アリシアは社会秩序が未熟と言っていたが、レグルスという都市の作りは少なくともしっかりとした都市計画に基づいて作られているようだった。土を踏み固めただけの街道は埃っぽいが官憲の目の届かぬ裏通りがなるべく少なくなるように考えられ、住人にとって分かりやすい碁盤目の街づくりが成されていた。街道ではあちこちから喧嘩の怒声や客引きの声が聞こえ野卑た活気にあふれている。都市の中央にある政庁を兼ねた巨大な王宮が権力の在処として君臨している姿が町のどこからでも見ることが出来た。その街の表情から政に携わったことのある人間ならこの国の宰相の非凡さは感じることが出来るであろう。 言われるままに道を進んだ一行はやがてアリシアの自宅に着いた。アリシアは町の片隅の粗末なあばら屋に住んでいた。その表にはアジサイが咲いている。雨に濡れたアジサイは紫色の綺麗な花を咲かせていた。 彼女の自宅は見た目に違わぬ粗末なつくりをしていた。あまり家で過ごさないのか家具らしきものは物書き用の机と寝具、窯と鍋、そして壁に掛かった獲物を捌くための刃物くらいのものだった。どれも酷い襤褸だったが刃物だけはよく手入れが行き届いていた。質素な自宅における唯一の拘り、どこかチュートの自室を思わせた。 自宅に着くと彼女は寝具に腰掛け彼女は義足を変えた。そこで彼女は改めて一行に礼を言った「いやー。ありがとう、本当に助かったよ。君たちは命の恩人だ」そしてアリシアはお礼として一行を食事に誘った。特に断る理由もない一行はその場で情報収集も行えるだろうと考え快諾した。 その返答に満足そうに頷くとアリシアは表で獲物を捌き大きな箱に詰めた。仕留めた獲物は懇意にしている酒場に卸しているらしい。一行にご馳走するのもその酒場だという。 連れてこられたのは古い酒場だった。表には「満月亭」と刻まれた看板が掛かっていた。 ゲオルギーには懐かしい店名だった。スイングドアの入口から左手には奥まで続くバーカウンター。そして右側には十卓ほどのテーブル席が並んでいる。まだ日も高いうちから飲んだくれているロクデナシ達による店内の賑わいも、薄暗い店内も瞼の裏のものと合致した。しかしこの場にゲオルギーを知っている者はおらず、ゲオルギーの知った顔も無かった。どうやら店名だけ残して店主は代代わりしたようだ。 アリシアは一行に先に席についているように言うと箱をカウンターに置いて店主と商談を始めた。やがて彼女はにこやかな表情で帰ってきた。どうやら商談は成功したらしい。 やがて一行のテーブルには料理が運ばれてきた。ジビエ肉をシンプルな調理法で料理した物が中心であり野趣溢れた深い味わいの物だった。そして酒。オルフェンが酒杯を一息で開けるとアリシアは瞳を輝かせた「お兄さんイケるクチだね」そしてドリンクピッチャーで酒を注文した。普段はこういう場では羽目を外さぬように諌めるアルティナだが流石にご馳走になっている場面で止めるわけにもいかず一人蟀谷を押さえた。 そんなアルティナを尻目にゲオルギーとオルフェンはここぞとばかりに鯨飲した。スノウもそんな二人の勢いに当てられたのか酒杯に蒸留酒をなみなみと注ぐと一気に飲み干した。ルーシアが止めようとしたが時すでに遅く、スノウはその一杯であっという間に潰れてしまった。 ともあれ、楽しい食事であったのは確かだった。しかし一つの怒声が店内に響き渡り和やかな雰囲気は一変した。 声の出元へと顔を向けるとバーカウンターで泥酔した客が大声を挙げ「酒が不味い」と店主に絡みだしたのだ。マスターが困り果てたようにおろおろしているとボーイの一人が庇うように酔客へと食って掛かった。 「おいおっさんその辺にしておけ」「あ?なんだこのガキ?」「気に入らねえなら余所行けよ、俺らだってあんたみて―な奴は嫌いなんだよ」「手前、大人に偉そうな口叩くんじゃねえぞ、ガキ」「酒飲んで人に絡むようなクズを大人とは言わねーよ」流れるように両者の間の空気は険悪なものになった。 「ガキが粋がんじゃねーぞ!?俺は今度の闘技大会に出るほどの腕前だぞ」鼻息を荒げる酔客に少年の冷笑が突き刺さった「はしゃぐなよ。殴りっこして―なら俺がじゃれてやろうか?オッサン?」少年の返しに店内から酔客に対する野次が湧き上った。 少年のその物言いと周囲の嘲笑で酔客の顔がカッと赤くなり、少年と酔客との間の空気に張りつめたものが満ち満ちた。 「……三発」少年が呟くように洩らした「言っても俺はボーイであんたは客だ。だからさ」そこまで言うと少年が恐ろしい笑顔を浮かべた。 「ハンデだお客さん。先に三発殴らせてやるよ」 その瞬間、肉と肉がぶつかる鈍い激突音と共に少年の身体が揺れた。酔客に顔面を殴打されたのだ。だが少年は意にも介さず白い歯を零した「あと二発だぜ」 「ガキがァッ!!」雄たけびを上げて酔客が少年の頬を殴打した。少年の体が大きく揺らいだ。少年は口許からにじみ出た赤い雫を拭った。顔を上げるとその瞳が爛々と輝いた。 「あと一発だ」再び少年が恐ろしい笑顔を浮かべる。その顔に酔客は恐れ戦いたように一歩後ずさり唾を飲み込んだ。額から冷や汗がつたった。その酔客の様子に店内の至る所からはやし立てるような声が上がった やがて引くに引けなくなった酔客は狂気の混じった忍び笑いを漏らし、テーブルの上の空き瓶を手に取った。 「ガキに舐められてたまるかよ……俺はなぁ、やる時はやるんだよ」息を荒げながら酔客は雄たけびを上げ空き瓶を少年の頭に振り下ろした。鈍い激突音が辺りに響く。酔客は勝利を確信し薄ら笑いを表に張り付けていた。だが少年が顔を上げると小さく悲鳴を零した。少年は額からミミズが這い出すように一筋の血が流れていた。 次の瞬間、少年の右こぶしが男の顔面にめり込み、男はスイングドアを突き破って店外まで殴り飛ばされた。 「そういえば君たちは外国人だったね」一連の鉄火なやり取りを見送ったアリシアは恭しくコップを掲げた。 「ようこそ『野蛮の楽園』レグルスへ」 ミドル 表に出ると既に日は傾き始めていた。 何故ただの昼食でこんな時間がかかってしまったのだろう。アルティナは一人思い返した。 切欠はやはりオルフェンとゲオルギーだった。彼ら二人は一切遠慮することなくまさに鯨の様に黙々と飲み続けた。まあ奢る側のアリシアがそんな彼ら二人に感嘆し、楽しそうにケラケラ笑っていたので別に悪い事ではないのだが。問題はそんな彼らの豪快な飲みっぷりが店内に蜷局巻く酒豪たちの目に留まってしまったのだ。彼らは先ほどのやり取りの興奮冷め止まぬ様子でオルフェンとゲオルギーに飲み勝負を仕掛けてきたのである。そうなると挑まれて引き下がる二人ではない。おまけに店主がやたらとノリが良いものだからいよいよ収集が付かなくなり店内を巻き込んでのお祭り騒ぎになってしまったのだった。 酷い乱恥気騒ぎだったが少なくとも楽しい物だった。集ったロクデナシ達に上辺だけの善人にあるような粘着質な影が無かったからだろう。野であるが卑ではなく、蛮であるが賤ではない。まさに『野蛮の楽園』であった。 「いやー、悪いけどこの後よるところがあってねー」店を出るとアリシアは済まなさそうにそう言った「君達にも用事があるだろう。付き合わせていい道理もないし名残惜しいけどここでお別れだね」一瞬、アリシアの目が知性の冷徹な光を宿した「『冒険者』さん」 鋭い眼光だった、怖気立つとはまさにこのことだろう。 ……表に置いてある狸の置物に向かって言っているのでなければ。 潰れたスノウをオルフェンに背負わせたアルティナは再び蟀谷を押さえた。 ――ああそうか。こいつもポンコツか…… 「付き合いましょうか。なんというか……、大分回ってらっしゃるようですし」ルーシアが問うとアリシアは胸を張り「心配ありみゃせんよ。このくらいの量、私にとっては気付けみちゃいなものでふ」と通りかかりの特に関係ない人に言い放った。どこに出しても恥ずかしくない、見事な酔っ払いだった。 結局アルティナが彼女を背負い、彼女の用事に付き合うことになった。そして一行はある孤児院に立ち寄った。そこはイェン園、ゲオルギーの「故郷」だった。 庭では痩せた子供たちが元気にボール遊びをしている。着ている物は粗末で幾つも修繕の跡があった。 アリシアが戸を叩くと奥から酷くくたびれた中年男性が現れた。アリシアは彼をカールさんと呼んだ。そして少し話し込んだ後に金の入った革袋を寄付として渡した。先ほど酒場で受け取った獲物の代金ほとんど全てであった。 篤志に感謝するカールだが経営が思わしくないらしくその表情に疲労感が浮き出ていた。 すぐに彼はアリシアの後ろにいるゲオルギーに気が付いた。その姿を確認すると彼の瞳が戸惑いに揺れた。だが言葉を交わすことなく己を恥じるような表情とともにすぐに室内に引っ込んでしまった。 一行が帰ろうとすると丁度入れ違いで孤児院に帰宅した先ほどのボーイの少年と出くわした。彼はアリシアと挨拶を交わし一行にフィリスと名乗った。先ほどの酒場での大立ち回りを褒めると彼は照れて謙遜した。鉄火なやり取りに慣れ親しんでいるようだがそういう仕草は年相応の少年のものだった。するとそこへ子供たちが集まってきてフィリスは彼らに土産の菓子を配った。かつて自分がそうしてた、その光景にゲオルギーは目を細めた。その微笑ましい光景を見守っているとアリシアから今晩の宿として自宅を貸すので外国の話を聞かせてくれるように提案された。 外国の地で他に寄る辺もない一行はその提案を受けることにした。 その晩、アリシアの家で自家製の果実酒と燻製肉を振る舞われながら今までの冒険の話をした。勿論、素性はぼかしたまま。宴もたけなわになり、アルティナはふと気づいてしまった。 「今日、飲んでばかりね……」 不意に戸が叩かれた。 出るとそこにはイェン園の子供が一人で目に涙をためて立っていた。素足だった。彼は縋りつくように言った。 「おとうさんをたすけて」 ミドル ごくありふれた話だった。 昼間公衆の面前でフェリスに殴り倒された男、シンが仲間を引き連れ復讐にきたのだった。子供に面子を潰された情けない大人の憤慨、それ自体は世界のどこにも転がっている。不幸だったのはシンが巨大な非合法組織常盤組の構成員だったこと。そしてイェン園が抱える債権の一部を常盤組が所有していた事だった。 メガネのガンスリンガー、ノービスと青スーツの男Dを引き連れたシンはニタニタと笑った。最初彼らは賠償金を請求し支払としてカールに孤児院の少年たちを奴隷として売り払うように言ってきたがカールはそれをきっぱりと拒否した。すると彼らはオトシマエとしてシンとフェリスを立ち会わせた。フェリスを庇うために自らが矢面に立とうとするカールをフェリスは制した。だがフェリスがシンに殴り掛かると同時にノービスが少年の足を後ろから撃った。 地面に倒れうめき声を上げるフェリスにシンは馬乗りになり力任せに顔面を殴打した。顔を真っ赤にして昼間の屈辱を払拭するかのように何度も何度もフェリスの顔面に拳を振り下ろした「ガキが、粋がるからこうなるんだよ!」 やがてフェリスがピクリとも動かなくなるとシンはナイフを取り出した。その切っ先で軽くフェリスの頬を撫でるとその軌跡に赤い線は走った。勝利を確信したシンはフェリスの焦点の合っていないその瞳にナイフの切っ先を向けた。 「えぐり出して、てめえのケツの穴にぶち込んでやるよ」震える声でカールが叫んだ。「やめてくれ!!もう充分だろ。相手は子供だぞ」 『子供』という言葉が余計にシンの怒りを煽った。 「その通りだこのガキはガキの分際でこの俺様をムカつかせたんだ、躾てやらにゃならんだろ」そう言ってシンはフェリスの眼の下の皮膚に切っ先を浅く潜り込ませた「俺たち大人は」 弾かれたようにカールは駆け出しシンに飛びかかった。彼の頭の中から保身の思いは消え去っていた。ただ目の前で危機に瀕している我が子を守らんと飛び出したのだった。 カールはシンを横倒しにするとそのまましがみ付いた。 「頼む。フェリスがあなたに無礼を働いたというのなら謝る。土下座しろと言うのならするし靴を舐めろと言うのなら舐める。だからどうか彼を許してやってください」 懇願するカールを振り払うとシンは立ち上がりながら「いい心がけだ。だが生憎俺がムカついてんのはそのガキなんだよ」吐き捨てるようにそういうとカールを蹴っ飛ばした「お前はおとなしく軽い頭を金策に巡らせてな」そしてゆったりとした足取りで再びフェリスへと歩み出した。口許をニタニタとした笑いで歪めながらカールへと語りかけた。 「思えばお前も哀れだよなー。こんな糞ガキみたいな弱者を抱え込んでよ。ここじゃ弱いのは何よりの重罪だ。その弱者の糞ガキが俺様をムカつかせたんだ。このガキはもう助からねえ。だがこんなゴミクズの為に体を張ったお前は気に入った」足を止め一際醜悪な表情でそっと囁いた「だからお前は助けてやろうか?うちの組ならガキを金に換えられるツテがある。メスは風呂に沈めてオスは内臓取っ払って売っちまえば手前の借金くらいペイできる。お前だけは助かることが出来るかもしれねえな」 自分だけは助かる。そう言われカールの胸の奥が疼いた。 「だからさ、こんな糞ガキども売っ払っちまえよ。なあ、誰かの為に体を張るのなんて、ガラじゃねぇの見りゃ分かるぜ」その言葉が太い刃物となってカールの胸に突き刺さった。 「器じゃねえよ、お前は。他人差出でも自分は可愛いって面構えしてるぜ。身の丈に合わねえ器なんざ売っ払って楽になれよ兄弟」 ――器じゃない。その通りだった。それが彼の弱い本質、だがそうでない部分が彼を突き動かした。 「器じゃないことは分かっているんだ」フェリスに止めを刺そうと歩き出したシンのその足に地を這ったまましがみ付いた「誰か他人の為に過酷な運命を背負える男。多分あの人みたいな人がそういう器の持ち主なんだと思う。でもあの人はいない。俺はこの先ずっとたとえ下手くそでもあの人の様に生きていかなければならないんだ。おれはあの人を身代りに救われたのだから」地を這いつくばりながら吠えた「たとえ器じゃなくても関係ない!!俺はこの家の子たちの父親なのだから、この子たちは俺が守るんだ!!」 かつて園長が死んだ日、帰還した彼は孤児院の現状を思い知らされた。事業の失敗と支援者の離脱、抱えた多額の借金。何か手を打たなければ明日にも建物は人の手に渡り孤児たちは寒空の下に投げ出されてしまう。 かつて彼の兄貴分が彼の為に追放された時ときにも流さなかった涙を流し、被害者のように泣いた。 卑怯者だった、兄貴分が自分の為に追放されて彼の身を案じるよりも自分が助かったことに安堵を覚えるような男である。 臆病者だった。他の仲間たちが戦士となって神殺戦争に従軍し華々しく命を燃やす中、彼は安全地帯で嵐が過ぎるのを待つようにひっそりと暮らしていた。 弱者だった。使えない無能と蔑まれ、すっかり卑屈な物腰が染みついてしまった。 でも、男だった。 だから泣きながら立ち上がった。 己の弱さを知りながら、己を偽り虚勢を張ってでも守ることを決意した。 家族を、家族の家を。 己の器に収まらぬ大切なものをただ一滴たりとも零さぬように懸命に。 かつて彼の兄貴分が、彼にそうしたように。 彼の兄貴ならこんな窮地も難なく乗り切れるのかもしれない。でももう兄貴はいない。彼の為にいなくなってしまったのだから。 「おまえ……」カールを足蹴にしているシンが一瞬神妙な顔をした。 だが次の瞬間シンはナイフをフェリスの頬から離しカールの首筋に当てた「つまんねぇ反応だな。オリジナリティってもんがねえ。顔つきも凡庸そのものだし、特に秀でた才能もなさそうだし」邪悪な笑顔を浮かべながらナイフを握った腕を振り上げた「やっぱ無理だわ、助けてやれねえ。その価値ねえ。価値なしだなその命。ゴミ同然にバラしてすぐに忘れてやるよ」 その腕が背後から掴まれた。夜気の中から現れたゲオルギーが掴み取ったのだ。 ギリギリと掴まれた腕が締め上げられシンは呻いた。単純な握力で骨がへし折れんばかりの力が籠っていた。 「なんだァッ!?テメェは」苦鳴交じりにシンが吠えた。 「俺の弟から……手を離せ」怒気を滲ませゲオルギーは言った。「ハァ?テメ、誰に何してんのか分かってんのかァ?とっとと離さねーと組からガッツリ追い込みかけてやんぞ!?俺キレさせたらテメェみたいなんは指の一本や二本じゃすまさねぇぞオラァ」 狂犬のように粋がるシンにゲオルギーは静かに答えた「それがどうした」 「俺はゲオルギーだ」 同時に拳を顔面に叩き込んだ。 殴り飛ばされたシンは蹴鞠の様に吹っ飛び泥を跳ね飛ばしながらぬかるんだ地面に何度も弾むように転がって行った。やがて彼は少し離れていたDの足元で静止するとピクリとも動かなくなった。 ちょうどその時、先行するゲオルギーに追いついた一行もその場に現れた。 地面に転がり伸びているチンピラ風の男と足元のそれを眺めている青スーツの男と身じろぎ一つしない丸眼鏡のガンスリンガー、その向こう側で血を流して失神しているフェリスと肩で息をして緊張で身を強張らせているカール、彼らを庇うように立ち怒りに身を震わせている鬼神。彼の放つ怒気で周囲の空間が陽炎のように揺らめいた。 一行がゲオルギーに駆け寄ると拍手がその場に響き渡った。忍び笑いを漏らしながらそれまで事の成り行きを眺めていたDが近づいてきた「いい啖呵切るじゃないか」 Dというとことは体格と言う意味では背が低く線が細い。ゲオルギーやオルフェン、アルティナは愚かシンにすら膂力では劣っているように見える。だが纏う空気はシンとは比べ物にならないほど剣呑で怖気立つものだった。強者の持つ威圧感ではない。それよりもはるかに陰湿でおぞましい物である。気の弱い人間なら彼と目が合っただけで小便を漏らしてしまうかもしれない。それは暴力という道具の扱いに長けそれを行使して他者の人生を食い物にすることを生業とする鬼畜だけが纏う臭いだった。 「だが、現実問題として金を払えない以上はそこで這いつくばっている三下に理はある」淡々と聖句でも述べるように言った「金のない奴は金のあるやつに従うしかない。そうは思わないか?」 アルティナが汚らわしい物を見るように柳眉を逆立てると、それまで一言も発さず黙り込んでいた丸眼鏡の男が身を乗り出してきた。同時に刺すような殺気が一行に向けて放たれた。 「止めときな」だがDがそれを制した。彼は鋭い眼光で一行を射抜くと興味なさそうに吐き捨てた「この人たちとやり合ったら、どっちも怪我じゃあすまないかも知れないよ」 ドキリとするようなその言葉に自然とルーシアの口の端が歪んだ「……試してみますか」なんて可愛い事を言うのだろうこの人間は、その程度の殺気では自分に触れることもできないだろうに。 ふと、残酷な悦びが彼女の裡に湧き上った。 うら若き美女の誘うような言葉にDは失笑に似た苦笑を漏らした。だがすぐに真顔になり彼女の瞳を覗き込むように顔を向けた「……なあネエちゃん、粋がるのも良いけどよ」 「シン言ったことはフカシじゃねえよ。冗談でもウチとやり合うなんてのたまってみろ、指の一本や二本じゃすまさねぇぞ?」 その言葉にルーシアを除くその場の一行はギョッとなった。Dの脅迫が怖かったのではない。確かに同じ言葉でもシンの物とDとでは迫力は段違いだった。しかし一行が驚いたのはDがルーシアを脅迫しているというシチュエーションにだった。シュヴァリエ・デュ・ヴァンでも最も食わせ物であるルーシアを脅迫する只のヤクザ者。 なんてチャレンジャーなのだろう その思いでギョっとなったのだった。 そして案の定 「まあ怖い」彼女に柳のように受け流されてしまった。 一連の受け答えで根が真面目なアルティナやスノウなど噴き出さないようにするのに多大な努力を要した。 これまで多くの弱者を震え上がらせてきた脅しを受け流され決まりが悪くなったDはつまらなさそうに鼻を鳴らすと「まあ、いずれにせよ期限は一週間だ。それを過ぎたら……分かってるな?たとえお前の「お兄さん」が何処の誰様であれ取り立てる。忘れんなよカール。ガキどもは狒々親父のペット、手前は刻んでやるよ」そう残しDはノービスにシンを拾わせると立ち去って行った。 残された一行はフェリスの治療の為に孤児院へと入って行き、その場にはカールとゲオルギーだけが残された。助けを求められてアリシアの家を飛び出したゲオルギーのただならぬ様子、そして彼の放った「弟」という言葉から彼らの関係を察し気を利かせたのだった。 「フェリスを助けてくれたことには感謝します。でもなんで……?」か細い声をカールが俯いたまま漏らした。その肩は震えていた。 「なんで……?助けに来たんだよ?」不条理を糾弾するかのようなカールにゲオルギーは静かに答えた「お前を助けてくれと頼まれた。ここの子に」 その答えにカールは己を恥じ入る様に「あんたにゃ世話になってばかりだな。今も、ガキの頃も。……見捨ててくれて良かったんだ。俺なんか、俺みたいなクズのことなんか……」その表情が苦悩で歪んだ。シンに暴行されていた時よりもはるかに苦しそうな顔をしていた。そのカールからゲオルギーは視線を外すことなく待った。彼が胸の裡にため込んでしまった物を吐き出せるようになるのを。 「……知ってたんだ」やがてぽつりぽつりと零し始めた。 「知ってたんだ。あんたが、俺を庇ってここを出て行ったって」その顔に自嘲の色が浮かんだ「いや、その前から、いつもあんたはそうだった。いつも俺を助けてくれた。強くて、優しくて、ずっと憧れていた。あんたみたいになりたいって、ずっとそう思っていたよ。でもあの日、あんたが俺を庇って出て行った日に……」絞り出すように続けた「俺は『良かった』って思ったんだ」長年溜まった心の澱を吐き出すカールの姿はゲオルギーには失敗をやらかして泣きじゃくっている子供に見えた。だが、カールは涙を流す事はしなかった。泣いて自己憐憫に浸ってしまえばいくらか楽になるのに、それすらできなかった。 「強くて優しくて尊敬していたあんたが身代りになることで『良かった。これで俺は助かるんだ』ってそう思ったんだよ。これから苦難の中で生きるあんたの苦しみなんてこれっぽっちも考えなかった。『あんたは強いから大丈夫だ』って、勝手にそう納得して。自分の中で正当化して蓋をしていた」懺悔の言葉を捲し立てた。 「別にあんたが強いのは俺のためじゃないのに。なあ分かったろ俺はあんたが助ける価値なって無いクズなんだ。さっきのチンピラお言うとおりの人間なんだよ」痛々しい独白が夜の闇に響いた。 「俺は、自分だけが可愛い屑野郎なんだよ」 荒い呼吸で肩を揺らすカールにゲオルギーは穏やかな表情のまま言った「でも今お前はあの子の為に体を張ったじゃないか」その口許には微笑みさえ浮かんでいる「お前は屑なんかじゃないよ」 「違う。それは違うよ」カールが顔を上げた。その表情は何処か茫洋としており何か自暴自棄になっているように見えた「やっぱり、俺はクズなんだ。だって、そうだろ。あれだけ後ろめたく思っていたのに。あれだけ固く誓ったのに。あんたみたいに、あんたの様になるって決めたのに。あんたには頼らないって誓ったのに……」薄ら笑いが浮かびあがった「あんたが現れたら、もう俺はあんたの優しさに付け込もうとしている」 地面に膝を突くと泥濘んだ地面にこすり付けるように額を押し付けた。 「結局、俺が弱くて無能で、クズのままだったから俺は何も守ることが出来なかった。だから俺はどうなってもいい。でもどうかここの子だけでも……」 「お願いします。たすけてください」恥も外聞もなく、それどころか保身すらなく懇願した。 ゲオルギーは地面に膝をカールを起こすと同じ目線で答えた。 「任せろ」何でもない事の様に言った。その答えにカールの表情が痛みを堪えるかのように歪んだ。「なんでそんな風に言えるんだよ……?」血を吐く様に「俺は……あんたを……」言葉を詰まらせながら絞り出すカールにゲオルギーは答えた。 「俺たちは家族だ」そう言った「だからお前も小さいことにこだわるな。悪いところだ」 カールの肩を軽く叩き立ち上がりながらゲオルギーは言い放った「そういう訳だ」 すると一行が家の中から出てきた。 「気を遣わせて悪かったな。でそういう訳だ?」ゲオルギーがそう言うとルーシアが答えた「まぁ。どちらにせよ情報収集は必要ですしね」他の者もカールたちを見捨てようと言うものはいなかった。 その場でカールは内情を語りはじめた院長が死んだあと院の帳簿を調べたら事業の失敗から多額の借金を抱えていたことを 院長を受け継いだら、やり手の院長に比べ自分が落ちるために支援者たちも段々と離れていったことを それでも何とか凌いでいたのだが債権がマフィアの手に移ったことでとうとう限界を迎えつつある事を。 「でも、金策と言ってもどうしますの?私たちが立て替えるとしてもそんな大金だと換金に時間がかかるんじゃありませんの?時間的猶予はあまりありませんのよね?」 ルーシアがもっともな事を言うと皆押し黙ってしまった。 「手段ならないこともないよ」 声の方向に顔を向けるとそこに松葉つえを突いたアリシアが現れた。 「話は盗み聞きさせてもらったよ。手ならないこともないよ。モチロン君たちが力を貸してくれるなら、だけどね」問い返すとアリシアは口許に三日月を浮かべながら答えた「いや、ね。今度の週末に格闘大会が開かれるんだけど。そこに君たちが出て優勝すれば……。多少の『工夫』は必要だけど、そうすればここが抱えている借金だって完済できるんじゃないかな?」 含みのある言い方をする彼女に『工夫』について問うと彼女は家まで来る様に言った。言われるまま彼女の家まで行くと寝具を除けて床板を剥すように指示された。そこには素焼きの瓶が隠してあり中には小銭混じりだが大金が詰まっていた「今までコツコツ貯めていたお金だ。ドブに捨てていいほど軽くはないが、しがみ付くようなものでもない。これを元手に増やせばいい」 彼女の提案はこうだった。週末に行われる格闘大会に一行が出場し、彼女がその場で行われる賭博で一行に賭けるというものだった。但し、その場の賭博はパリミュチュエル方式で配当が決定されるために大金をかけても通常ならばリスクに見合ったリターンは得られない。その為に彼女は一行に決勝までは苦戦を演出する必要があると言った。ただ、決勝には末席とはいえ帝国幹部“エイト・プラネッツ”の一人が出るという。もし一行が賭けるには値しないまぐれで決勝まで勝ち残ったフロックである事を演出できれば十分なオッズの偏りを得ることが出来るだろう。 一行はその提案に乗ることにした。他にイェン園を救う手だては無いように思えたし、闘技大会で優勝すれば強者を敬うこの国の国民性から情報収集もはかどると思ったからだ。 ミドル アリシアの作戦により一行はなるべく苦戦しながら予選を突破することを強いられた。だが幸いにも一回戦の対戦相手は流れの傭兵でありあまり強くはなかった。 相手は前衛二人に中衛一人、後衛一人のバランスの良いPTだった。取り敢えず一行はセオリーに沿って後衛の神官と壁役の騎士を倒した。更にスノウが相手の戦士がゲオルギーと同じ怒りを攻撃力にする技を持っていることを看破するとアルティナとオルフェンは敢えてそれを受けて倒れた。前衛二人を一撃で倒したその姿に観客席は沸き立ち今日一番の盛り上がりを見せた。駄目押しにルーシアは彼に恐れ戦く演技までして見せた。 怯懦に震える一行の姿とアルティナとオルフェンを葬った戦士、両者の姿を見比べた観客たちは傭兵たちの勝利を確信し溜息を零した。 しかしその予感を上回る思いで一行は勝利を確信していた。 事実、防御力は失われた物のゲオルギーの狂気すら覚える攻撃力、そして遠距離攻撃を要するスノウは最悪内なるダブルフェイスにその魂を委ねれば目の前の傭兵など瞬殺できるだろう。 極め付けはルーシアである。本気で生存を図る彼女を葬れる存在など物質界は愚か魔界、神界を含めても果たして何人いるだろう。そして薬師である彼女が生存していれば戦闘不能の味方など如何様にも復帰できる。 つまりこの劣勢はまるで予定通りだった。いやむしろそれ以上だった。 スノウとゲオルギーが敵を倒すと一回戦は無事に突破した。それもルーシアがアイテムを普段よりも多めに使い、前衛二人が倒れた末の辛勝という印象を観客に残すと共に。 戦士の一撃があまりにも上手く決まったためか、戦闘終了後何事もなかったかのように起き上がるアルティナとオルフェンの姿に違和感を覚えたものはいなかった。 ただ一人を除いて。 「なるほど……」舞台袖で一行の戦いを見物していた彼女は一人ごちた。 無事一回戦を突破した一行だが丁度闘技場では一行の次なる対戦相手を決める戦いが始まっていた。オッズでは5倍以上の開きがある。それもそのはずで片方の参加者傭兵団「鯖の団」は4人組なのに対しもう一方は一人だった。もとい一匹だった。だが彼が姿を現したときその前評判が間違いであったと誰もが確信した。巨大だった。縦に長く体躯は3m近い。一見するとひょろ長い印象を受けるがその骨格に見合っただけの肉を搭載している。国士無双、そういっても差支えの無い体格である。 マッチョである。 しかもパンダだった。 雄の名はパンダム。ジャン・クロード・パンダム。パンダプロレスの前王者である。かつてパンダプロレス無差別級の王座をかけてポン太・ザ・グレートと死闘を繰り広げ敗れた彼は武者修行の為に大陸各地を回っていたのだった。来たるべき『戦友』との再戦の為に!! 試合はパンダの奇襲から始まった。前衛のウォーロードを投打一体の軍用格闘で倒すと、一気呵成の勢いをそのままにアコライと襲い掛かった。低空からの胴タックルへ反応が遅れたアコライトを押し倒すと彼の身体の上で四肢が大蛇となって躍り、首に絡みつくとそのままフロントチョークを極めた。必死にシーフとメイジがはがしにかかるが構わずにアコライトを落とした。そして悠然と立ち上がると動揺したシーフをヘッドバットからボディスラムで処理。残るメイジをパンダの腕力で殴り倒した。一連の動きは約束組手の様に淀みなく行われた。 決着まで一分と時間はかかっていない。 獣の肉体とプロレスの技術、その凄まじさを見せつける結果となった。 次なる対戦相手はパンダプロレス元王者ジャン・クロード・パンダム!! その晩、カールの勧めで一行はイェン園に逗留した。賑やかながらも和やかな時を過ごした一行だったが夕食は野菜の端切れの入った薄いスープであり園内の経済状況の厳しさを痛感したのだった。 翌日、一行はパンダムと激突した。パンダムというかパンダ、いや最早PANDAである。 前日の戦いの結果からオッズはパンダム優勢だった。それもそのはずで四対五で辛勝の一行と四対一を瞬殺のパンダムでは観客たちは当然パンダムの圧勝を予感している。つまり一行の目的はこれまで十分以上に達成できている。その為ここでは下手に圧勝しない限り勝ったとしてもまぐれ勝ちのフロックとしか評価されないだろう。 そしてパンダムはかなりの強者でもある。だからある程度は手を抜かずとも形になるだろう。 控室で呼び出しを待つパンダムは落ち着かないようにシャドーを繰り返していた。全身はうっすらと汗に濡れウォームアップと言うにはやや行き過ぎている。しかしそれは恐れからの物ではなかった。戦いの時が彼は待ちきれなかったのだった。 肉と肉の隙間から沸き立つ力が皮膚の下、骨の隙間をうねっている。早く戦いたい、その思いが胸の中で爆発しそうである。これから始まるであろう死闘の予感に彼は胸を弾ませ、子供の様に落ち着かなくなっていたのだ。 ――楽しみだ。戦うことが楽しみだ。 まさか、この俺がそんな風に感じるようになるとは パンダムは思わず相好を崩した。 もともと彼にとって暴力とはただの道具だった。 他者を制圧し己の望みをかなえる凶器だった。 彼には何もなかった。彼を守る両親、飢えぬだけの金、そして他人となあなあでやっていけるだけの器用さ。彼には何もなかった。ただ一つ、並外れた膂力を除いて。 だから彼にとって戦いとは生活であり、暴力だけが彼が世界と接することが出来る唯一の手段だった。 暴力をゆりかごとした青の時代。 駆け抜けた日々を想うと今も痛痒が走る。 なぁ、と思った。 なぁ、だから俺には友達なんて一生できないと思ったよ。ポン太、お前と出会うまでは。 俺は一生弱肉強食の食物連鎖の中で戦って、奪って、殺して、やがて殺される。そんな風に一人で生きていくんだと思ってたよ。 でも、お前が現れた。 お前との戦いの中で俺は初めて他人と語り合うことが出来た。言葉なんか必要ない。腿を叩き潰す蹴り、奥歯を砕いた手刀、鼻をすり潰した拳、内臓を破裂させる投げ、命を絞り潰す極め、どれもがそれであったように思える。だがしかしあくまでもそれらはその要素の一つに過ぎないのだ。 そんなんじゃない。俺たちがあそこで分かち合った物はそんなものじゃない。 上手く言葉にすることは出来ないがたぶんあれは、他人が想像するそれよりずっとシンプルで深い物なんだ。 俺はあいつの事なら何でも分かる。何が好きかとかどんな女と暮らしているかとかそんな浅いことじゃない。そしてあいつも俺の事なら何でも知っている。 俺はあいつが好きだ。あいつも俺の事が好きだ。 言葉を交わしたことは無い。だが俺とあいつはあの場所で深いものを分かち合った。だから分かる。何せ俺たちは互いの命に触れ、それを握りつぶそうとしたのだ。 もしかしたら俺たちはこの先出会うことは無いのかもしれない。 それでいい。 だが、俺たちは友達だ。 それは変わらない。死ぬまで。 そういうものがあるとは思わなかった。 でもそれでいい。 そういうものなのだ。 少なくとも今はあの荒涼とした渇きはもうない。 係りの者の声を聴きパンダムは口角を緩めたまま闘技場まで進んだ。 飢えは癒えた …………なんだコレ。 PANDAが現れると闘技場が鉄の様な強い緊張感で包まれた。高く厚く重い。間違いなく強者だろう。 しかしそれでも一行は負ける気がしなかった。とはいえ本気を出すわけにもいかない。だが結果はすぐに分かるだろう。 試合開始の銅鑼と共にPANDAが突っ込んだ。奇襲に反応が遅れたスノウだがすぐに回避を捨て反撃を放った。回避する必要などない。なぜなら素早く反応したアルティナがパンダムとスノウとの間に割って入った。命中を優先し放たれた風の刃がパンダムの肉体を刻んだ。もし彼が並みの人間なら肌を刻まれる苦痛に戦意不能に陥ったかもしれない。しかし相手はパンダでしかもプロレスラーだった。分厚い毛皮と筋肉に阻まれ魔術は有効打足りえなかった。 勢い殺がれることなくパンダはフェイントを織り交ぜアルティナへと殴り掛かった。拳は左肩を打ち据えた。ダメージは少なかったが打撃の衝撃で彼女の耐性が崩れた。その隙に付け込むようにパンダムはアルティナを投げ落とした。 連携はまだ続く。 倒れたアルティナに組みつき絞め落とそうとしてきたのだ。しかしルーシアの援護を受け何とかそれを躱した。 打投極。3つの要素が見事に噛み合った連携攻撃であった。もし最後まで決まってしまえばどれだけ体力があろうとも気絶させられてしまうだろう。組み技の熟達者であるパンダムはその気になれば10秒で落とすことが出来る。 しかし一行がルーシアの支援を受けたことで打撃からの投げが入らなくなってしまった。そして一行の攻撃力はPANDAの強靭な肉体にも確実にダメージを刻みつけた。 やがてパンダムは倒された。 しかし彼は不屈のプロレス魂で立ち上がり最後まで勇敢に戦った。 見事なまでにプロレスラーであった。 その晩、イェン園での夕餉の場で同席したアリシアに問うた。噂では明日の試合にはエイト・プラネッツが出るという。その素性について彼女は答えた「第六位だね」と。 “サターン”アナスタシア。彼女は土星の称号を持つ幹部である。そして彼女はかつてこの地にあり『大王』によって滅ぼされた王国の末裔であり血液を触媒に竜の力を操る能力者であるという。 「ただね」アリシアは続けた「正直彼女はあまり強くないよ」 彼女の言葉の意味を問い返すとこういう事らしい。 この国、大レグルス帝国は元々この地に在った王国を滅ぼして建てられた国であり、それ故にキング・アガネムノンは土着の有力者の目にはある種の簒奪者として映った。彼らの反発を抑える為に帝国幹部として王族の生き残りを迎えたのである。それが“サターン”である。 つまり彼女は実力ではなくその血筋とコネクションから幹部の座にいるのだ。故に他の幹部になった者たちより実力では劣る。実際8位すら彼女になら勝てるだろう。 しかしアリシアは釘を刺した。 竜。生物では魔族と双肩を比するこの最強種の力を操る彼女は侮っていいほど脆弱な相手ではない。 クライマックス パンゲア大陸東部、かつてこの地には今とは異なった王国があった。神聖ロマノーヴァ王国。それは今から三百年ほど前に当時まだ多くいた紋章保持者達によって群雄割拠だった大陸東部を統一した強大な『大王』によって建国された。エイト・プラネッツの六位アナスタシアはその王家の末裔である。 控室から闘技場へと向かう暗い廊下を一人の少女が行く。金髪碧眼で病的なまでに肌が白いその少女はまさに「妖精のような」というありふれた比喩がしっくりとくる美貌の持ち主だった。小柄で華奢な身体つきをしているが魔術師の分厚いローブが女性的な曲線を描き内部の豊かな肉体を彷彿とさせた。 “サターン”・フランチェスカ“アナスタシス”アナスタシア・ロマノフ。彼女は出口の形に切り取られた光に覚束ない足取りで進んだ。急に眩暈に襲われ壁に手を付いた。せり上がってくる嘔吐感を噛み殺すと深呼吸をして調子を整えると再び歩き始めた。 体調は最悪だった。悪寒と眩暈と頭痛に見舞われ、生理とおたふく風が同時にやってきたような気分である。 でもこれから起こることを胸の奥から沸々と闘志が湧き上ってくる。 このためだけに生きてきた。 あの日の惨劇を清算するために……。 とうとう迎えたメインイベント、一行は観客の割れんばかりの歓声に包まれた。だがもちろんそれは一行への期待ではない。観客たちは帝国最強の称号を持つ幹部によって得体の知れない流れ者が圧殺される様を眺めたいというある種残酷な喜びに打ち震えていたのだ。実際にオッズの偏りは殆ど興業が成り立っていないような状態であった。 その事実に一行は計画の成功を確信した。しかし、それはまだ途上。ここで“サターン”に敗北すればすべてが水泡に帰す。 対する入場口から一人の少女が現れた。 金糸の様な神々しさすら覚える金髪に整った顔立ちと豊かな身体つき少し細身の美少女であり、その佇まいからは自然と高貴な威厳が滲み出していた。肌は白い。ただ白いのではなく血の気が無い。蒼白とさえいえた。 しかし目の下には隈が薄くさしており、その面にはどこか余裕が無く険の様なものが張りつめており、苦悩が美貌に翳を落としていた。 一行が挨拶をすると意外なことに彼女は目礼で返してきた。 そして試合開始の銅鑼が鳴った。 “サターン”アナスタシア。エイト・プラネッツ六位。竜女と称される少女との戦いが始まった。 始まると同時に彼女はナイフを取り出すと自らの左手首を切った。鮮血が勢いよく吹き出し地面を跳ねた。落ちた血液はその雫ごとに蠢き卵大にまで膨れ上がるとはじけ飛び内部から竜が生まれ出た。 古来、偉人の血とは奇跡を齎すと信じられていた。聖人の血は盲目の処刑人に光を与えたという。神の血は英雄を無敵にした。そして竜女アナスタシアの血は竜を産む。 故にこその異名“アナスタシス”アナスタシア。 「さて」 舞台袖で一人零すとアリシアはメモを取り出した。 「力を見せてもらおうかな」 現れた竜の数は多くスノウでも全てを識別することは出来なかった。しかしルーシアとオルフェンは構わずいつもと同じように支援を施し、アルティナはこの日初めて竜を呼んだ。 そこへ竜たちとアナスタシアの攻撃が降り注いだ。アナスタシアの力で通常の竜よりもはるかに強力な氷と風と闇の息吹であったが擬態を解いた一行にはもはや涼風に等しかった。しかしアナスタシアも手を打ってあった。闇の竜によっていずれ一行の体力は大きく削られることになる。そしてアナスタシアには創出した竜たちの命を励起させることによって嵐を呼ぶ奥義があった。 しかしそんな思惑を意にも介さずゲオルギーは竜へと肉迫した。目標は生態系の上位に君臨する最強種の群れ。敵は最強帝国の幹部。会場に自分の強さを讃える声はなく、勝利を期待する声もない。 「――それがどうした」 いつもと同じように振りかぶって斧を振り、一撃で竜の群れを殲滅した。 相手がなんであろうとも変わらぬもの―― ――俺はゲオルギーだ その一撃に会場中が息を呑んだ。観客たちも、アナスタシアも、舞台袖のアリシアも、驚愕し、呆気にとられた。しかし次の瞬間、会場を割れんばかりの歓声が包み込んだ。 観客にとって一行はフロックだった。ラッキーでここまで残ったものの決勝では幹部の力を見るための生贄に過ぎなかった。 しかし竜の猛攻を事も無げに凌ぎ、竜を一撃で葬った一行の姿は彼らの期待を大きく裏切った。 その結果、一行は遠く異国の地で観客たちの心を掴んだのだった。 竜を全て失ったことによりアナスタシアはその戦闘力を大きく削がれた。そこへスノウの魔術とアルティナの突撃、そしてルーシアの支援を受けたゲオルギーの連撃が叩き込まれた。 しかし、仮にも幹部。彼女もそこで終わる事なく新たに竜を産生した。だがこれまでに失った血液が多過ぎたため満足な数の竜を作ることが出来なかった。 そこで趨勢は決した。 その後、一行の総攻撃を受けアナスタシアは倒れた。 実況が一行の勝利を告げると会場が再び地鳴りのような歓声に包まれた。この会場に詰めかけた観衆たちの熱狂はいよいよ臨界点を超えたのだ。観客だけではない。この日会場にはこの町の住人のほとんどすべてが詰めかけている。だから会場には警備の為に大量の兵士たちが配備されていた。彼らも戦いを見て、いつしか任務を忘れ熱狂していたのだった。 戦闘が終わるとそれまで一行の戦いっぷりをメモに取っていたアリシアが一行に駆け寄り優勝を祝福した。彼女の計算によると掛け金はイェン園の借金返済どころか、今後しばらく園の運営資金を賄うことが出来るであろう額になった。 一行が思わず安堵の吐息を漏らしたその瞬間、はるか遠く王城の上階で爆発が生じた。外壁がはじけ飛び、中から煙と共に夥しい量の竜が湧き出た。皆が呆気にとられていると倒れたアナスタシアは立ち上がり忍び笑いを漏らした。 あの日、今から十数年前アナスタシアの故国は滅ぼされた。 相手はたった7人の傭兵団だった。 だが彼女の故国は全兵力を以てしても彼らに傷一つ負わせることが敵わなかった。それほどの化け物たちであった。かつて神殺戦争においてあまたの隷属神や魔族たちを打ち滅ぼした大国がまともに反攻することも出来ずに蹂躙されたのだった。 そして落日の時、戦後処理において彼女の血族は彼女を残して皆殺しにされた。特に彼女が敬愛して止まない父親は悲惨で拷問された上、傭兵団団長の「友人」という触れ込みのトレンチコートの男によって王の紋章を団長に奪われ殺された。なぜ彼女だけが生き残ったのかは定かではないが恐らくそれは戦後処理を任された“木星”の気まぐれだったのだろう。 兎も角、王女アナスタシアはこうして生き残った。だが彼女に待っていたのは屈辱の日々であった。有力者の叛乱を押さえるために彼女は一族の仇であり紋章と王国の簒奪者である『大王』に配下として飼われたのである。裡から湧き上る憎悪と怒りで気がおかしくなりそうだった。 何よりその簒奪者が今では愛する父と同じ称号を以て玉座に座り王冠を戴いている。 そんなのとても許せるはずがなかった。 だから待った。 偉大なる大王を守る警護が薄れ、自分が彼の影響力の範囲外まで逃れ、あの怪物を葬るに十分な力が溜まるのを。 湧き出た竜の群れは黒々と空を覆い王宮の最上部、王の間へと翔け上がって行った。会場は突如起こった異常事態にざわついている。 そこかしこから忍び声が聞こえてきた「おいおいクーデターかよ……」 奇妙なことにこの事態に取り乱している者はどこにもいなかった。アリシアでさえヤレヤレと肩を竦めただけだった。 やがて竜の一頭がブレスで王宮の最上階の壁を破壊した。 その風穴からもうもうと立ち込める土煙と共に一人の人影が姿を現した。離れているためその容貌を細かく窺い知ることは出来ない。 ただ周囲の声、そして遠く離れていてもなお圧倒されそうな威圧感からその正体を確信できる。 大レグルス帝国『大王』キング・アガネムノンである。 彼が姿を現すと同時に壁にブレスを放った竜が突然墜落を始めた。よく見れば胸から血を流している。大王の攻撃ではない。自らの手で心臓をえぐり出したのだった。 そして次の瞬間、全ての竜たちが恍惚の表情で自殺を始めた。自らの手で心臓をえぐりだし『大王』へと捧げながら墜落して行ったのだ。それは偉大なる神に己の身をささげる殉教者のようであった。 『大王』キング・アガネムノン。龍が畏れる偉大さ。 闘技大会の終了後、アリシアは自分の出した額を抜いた金をカールへと手渡した。それは凄まじい額で借金返済はおろか、イェン園の園舎を立て直して宮殿を建てられそうなほどであった。 カールは金を受け取ると一行とアリシアに深々と頭を下げた。 その後カールは一行を伴い常盤組へと行き借金を返済した。カールが大金を出すとDは忌々しげに口許を歪めながら借用書を破り捨てた。 そこで初めてカールは安堵の息を漏らした。 帰還した一行はカールにより感謝と祝いの宴の席を設けられた。 こうしてイェン園を襲った危機は去った ……筈だった。 マスターシーン その夜、常盤組では出入りの準備が進められていた。病院で治療したシンがDにどういうことかを聞くとDは微かに上気した表情で答えた。もう相手にどんな事情や道理があろうとも組の方針としてイェン園の地上げは決定していたのだった。だから借金で穏当に土地を奪うことに失敗したからと言ってあきらめるという選択肢は端から存在しないのだ。金で奪うことが出来ない以上、あとは暴力で奪えばいい。そう鼻息荒くのたまうDにシンは尊敬のまなざしを向けた。 要するに彼らはヤクザなのだった。そういう生き物なのである。 不意に事務所の戸が叩かれた。中には大量の武器や爆薬が散乱している。恐らくはただの酔っ払いであろう訪問者に騒がれでもしたら面倒なので彼らは居留守を決め込んだ。 だが訪問者は構わず戸を叩き続けた。仕方なくDは忌々しげに舌打ちすると三下の一人に「黙らせて来い」顎で命じた。 命じられた三下はしぶしぶ表へと出て行った。 しばらくすると扉が再び開かれた。 しかし室内に入ってきたのは赤黒い灯りと凄まじい熱気、そして炭化してなお燃え盛る人間の焼死体だった。呆気にとられていると一人の少年が入ってきた。 十代前半のその少年は美しい金髪に整った顔立ちをしている。しかし眠たそうな面持ちで気だるげな雰囲気を纏っていた。それでも妙な気品の様なものがその佇まいからにじみ出ていた。 『大王』の三男。エイト・プラネッツの第四位、アレス“ヴァーミリオン”である。 意外な闖入者に面喰ったDだがすぐに威勢を取り戻すとアレスに凄んだ。 「これはアレス様、こんな汚い所に一体どのようなご用向きで?」 しかしアレスは聞こえていないかのように茫洋としていた。ただ小さく「なんで?」と小さく問い返した。最初、何に対する質問なのかDは戸惑ったがすぐにイェン園襲撃計画の事だと察した。 「なんでこんなことをするの?」子供の問いを差し向けられたDは失笑を漏らしながら「アレス様……。これはねぇ、我々のお仕事なのですよ。いいですか大人にはキレイ事や約束事だけではやっていられない事情があるのです。世の中そんなに甘くはない、それが大人の世界です。それにこの国の国是にもあるでしょう。弱肉強食。シンプルで美しいこの世の根本原理です。弱い彼らは奪われても仕方ないのですよ」 「でも君たちは約束したはずだよ?お金を払えばいいって、借金ってのは約束の事だよね。アリシアが教えてくれた」 「ですから、世の中約束事を守ってばかりではやっていけません。そんなでは社会でやっていけませんよ」 「……つまり君たちは嘘をついたの」 Dはとうとう噴き出してしまった。最強の称号エイト・プラネッツ、その名を持つ『大王』の息子。様々な血の伝説で彩られた怪物という噂のアレスがあまりにも無垢で幼かったからだ。 「アレス様、我々も忙しいのでそろそろ……」Dに促されアレスに帰るようにシンが肩を掴んだその時、彼の雰囲気が一変した。 「僕の大好きな人は、アリシアは『誠実な約束の履行』というものをとても大切にしているんだ。彼女のとって、約束はとても重い。君たちはそれを踏み躙った。僕にはそれが許せない」 突然、シンの腕が燃え上がった。そのまま悲鳴を漏らす暇も無くシンは炎に包まれ倒れた。 「……宰相閣下の命により、キミ達を鏖殺する」その言葉で我に返ったヤクザ達は一斉にアレスに銃を向けた。しかし引き金を引くより早く銃が暴発した。指や手を吹っ飛ばされうめき声を上げるヤクザ達にアレスは頬に着いた血を拭い、視線を向けた。 「ねえ、知ってる?血って温かいんだ」 アレスの副官、ベニーは一人常盤組の事務所のそばで待っていた。ただ腕前はからっきしの彼は誰かに絡まれないために建物の陰に隠れている。しかし彼の心に卑屈さはない。自分の弱さなどとうに知っていたし、今となっては強い必要などないと思っているからだ。 少ししてアレスは一人で出てきた。彼には傷一つない、しかし返り血と煤で汚れたその姿はとても王子には見えず、当てもなく歩く家なき子の様だった。 「お疲れ様です。アレス」そんな彼に近づいていくとアレスは少し傷ついたような目でベニーを見つめた「ねえ」その目には深い闇が渦巻いている。 「彼らはなんで嘘をつくの?」 「そういうお仕事なんでしょう」ベニーが答えると尚も問うた。 「彼らはなんで人を見下すの?」 「そういう人たちなんでしょう」 「彼らはなんで群れを成すの?」 「さあ?寂しいんじゃないですか?」 「じゃあなんで……」寂しそうに零した「彼らは弱肉強食を美しいと言ったんだ。なんで彼らは自分を守ってくれない理屈を掲げてたの?」 「きっと自分の事を強いと思ってたんじゃないですか?」答えるベニーにアレスは一層悲しげな顔になった「分からないよ。僕にはそういう難しいところ……。人間のことなんて、だって僕は怪物だから……」 「そりゃアレスには分りませんよ」沈み込むアレスにベニーは殊更大げさに肩を竦めておどけて見せた「まあ分かりたかったら教えてあげますよ。私みたいな弱者にはよくわかりますからね。まあそれでアレスに分からない事が分かるなら中々お得ですね」アレスは小さく微笑んだ「うん。ベニー弱いからね」 そうしてようやく戦いの緊張から解き放たれたアレスの手を取った「さあ帰りましょう」アレスはうんと頷くとはにかんだように喉を鳴らし再び顔を上げた「ねえ」 「なんですか」 「平和だね」 「……結構きわどいところだと思いますよ」 アレスの纏う雰囲気がいつもの気だるげなものに戻っている事に安堵しながらベニーは答えた。 エンディング 翌日の昼下がり庭で祝いの宴代わりにバーベキューが行われた。子供たちは久しぶりのご馳走に大はしゃぎでアルティナやオルフェン、スノウの手を焼かせた。ルーシアは得意の味噌汁を振る舞っており概ね好評であった。 ゲオルギー少し離れた所で腰を下ろしそれを眺めていた。 「食べませんか」傍らにカールが現れバーベキューの乗った皿を差し出した。それをゲオルギーが無言で受け取るとカールは隣に腰を下ろした。 陽だまりの中で子供たちがはしゃいだままフェリスやレラと戯れている。一点の翳りもない幸福な光景だった。 「やっぱ兄貴はすげえや」安堵の溜息を零すカールにゲオルギーは気にするなと言わんばかりに肩を竦めた。 それきり二人は無言で飯を食った。 二十年の年月を経て、お互いにすっかり変わってしまった。その隔たりを埋めるために言葉を交わすことはしなかった。そんな必要なかった。 ――兄弟だから。 イェン園で一行がカールと子供たちから焼き芋を振る舞われていると街の見学をしていたゼグドが慌てた様子で飛び込んできた。彼のから渡されていた新聞にはとんでもない見出しが躍っていた。 『戦争勃発!!本日未明、共和国領プロキオン近郊にて自由都市同盟と武力衝突が発生……』
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武器スキル付きの武器を装備し戦うことで武器スキル経験値を得、スキルLvを上げることができる。 必要経験値 中級:2500000 上級: スキルリスト Lv スキル名 Lv スキル名 Lv スキル名 1 ファイアバレット 10 スプレッドサンダー 26 マジックバリア メテオ 15 マナリストレイト 28 セイントピラー 3 コメットレイン 18 プロードバースト 35 フレアロード 6 アイススパイク 22 ライトバレット 40 コロナシェル 8 エレクトロノイズ 24 ルミナスバラージ 45 ブリザード ファイアバレット 取得Lv:1 消費SP:なし CT:0.0秒 説明 炎の魔力元素を集めて火玉を形成し敵に投げつける 級 アイコン 効果 初級 116%の火属性ダメージ敵に命中時、一定量のSPを回復 中級 上級 174%の火属性ダメージ敵に命中時、一定量のSPを回復 奥伝 220%の火属性ダメージ敵に命中時、一定量のSPを回復 メテオ 取得Lv:1 消費SP:210 CT:1.0秒 説明 隕石を召喚し、天空から撃ち落とす。 級 アイコン 効果 初級 118%の火属性ダメージ「燃焼」状態の対象に命中時、追加で77%の火属性ダメージを与える発動後、0.3秒ごとに周囲内の敵に13%の火属性ダメージを与える。3秒間持続。 中級 216%の火属性ダメージ「燃焼」状態の対象に命中時、追加で92%の火属性ダメージを与える発動後、0.3秒ごとに周囲内の敵に16%の火属性ダメージを与える。3秒間持続。 上級 奥伝 コメットレイン 取得Lv:3 消費SP:208 CT:6.0秒 説明 炎の結晶をいくつも召喚し、敵の頭上から雨のように降らせる。 級 アイコン 効果 初級 49%の火属性ダメージ「燃焼」状態にし、毎秒25%の火属性ダメージを与える。2秒間持続0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える。6秒間持続 中級 59%の火属性ダメージ「燃焼」状態にし、毎秒30%の火属性ダメージを与える。2秒間持続0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える)。6秒間持続 上級 奥伝 93%の火属性ダメージ「燃焼」状態にし、毎秒48%の火属性ダメージを与える。2秒間持続0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える)。6秒間持続 アイススパイク 取得Lv:6 消費SP:202 CT:4.0秒 説明 空気中の水分を凝結させ、氷の刃を生み出して敵を攻撃する。 級 アイコン 効果 初級 33%の氷属性ダメージ「凍結」状態にし、自然属性耐性を30%減少させる3秒0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える。3秒間持続 中級 40%の氷属性ダメージ「凍結」状態にし、自然属性耐性を30%減少させる3秒0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える。3秒間持続 上級 奥伝 エレクトロノイズ 取得Lv:8 消費SP:なし CT:0.0秒 説明 地を走る稲妻を打ち出し、敵を感電させる。 級 アイコン 効果 初級 92%の自然属性ダメージ「凍結」状態の対象に命中時、追加で54%の自然属性ダメージを与える敵に命中時、一定量のSPを回復 中級 110%の自然属性ダメージ「凍結」状態の対象に命中時、追加で65%の自然属性ダメージを与える敵に命中時、一定量のSPを回復 上級 奥伝 スプレッドサンダー 取得Lv:10 消費SP:187 CT:1.0秒 説明 雷の魔力元素を収束させ、敵に向かって弾幕のように打ち出す。 級 アイコン 効果 初級 163%の自然属性ダメージ「凍結」状態の対象に命中時、追加で131%の自然属性ダメージを与えるキーを押し続けることで発動する 中級 190%の自然属性ダメージ「凍結」状態の対象に命中時、追加で157%の自然属性ダメージを与えるキーを押し続けることで発動する 上級 奥伝 300%の自然属性ダメージ「凍結」状態の対象に命中時、追加で249%の自然属性ダメージを与えるキーを押し続けることで発動する マナリストレイト 取得Lv:15 消費SP:なし CT:30.0秒 説明 大気中の微弱な魔力元素を吸収し、自身の魔力へと転換する。 級 アイコン 効果 初級 SPの自然回復量が200ポイント増加する6秒 中級 上級 奥伝 SPの自然回復量が270ポイント増加する6秒 プロードバースト 取得Lv:18 消費SP:172 CT:0.0秒 説明 ロッドを地面に打ち付けることで魔法の炎を爆発させ、自身の周囲を吹き飛ばす。 級 アイコン 効果 初級 208%の火属性ダメージ対象を弾き飛ばす 中級 上級 奥伝 ライトバレット 取得Lv:22 消費SP:なし CT:0.0秒 説明 手にしたロッドから光弾を放ち、敵に直撃、炸裂させる。 級 アイコン 効果 初級 124%の光属性ダメージ対象に命中時、5つの光弾に分裂して周囲の敵に64%の光属性ダメージを与える敵に命中時、一定量のSPを回復 中級 上級 奥伝 ルミナスバラージ 取得Lv:24 消費SP:117 CT:0.0秒 説明 光の魔力元素を収束させて、無数の光弾を連続で打ち出す。 級 アイコン 効果 初級 173%の光属性ダメージキーを押し続けることで発動する 中級 上級 奥伝 329%の光属性ダメージキーを押し続けることで発動する マジックバリア 取得Lv:26 消費SP:187 CT:20.0秒 説明 周囲の魔力元素を集め、自身を守る聖なる盾を構築する。 級 アイコン 効果 初級 60%のダメージを最大3回防ぐシールドを自信に付加し、自身の光属性スキルのダメージを15%増加させる。60秒 中級 上級 80%のダメージを最大3回防ぐシールドを自信に付加し、自身の光属性スキルのダメージを20%増加させる。60秒 奥伝 セイントピラー 取得Lv:28 消費SP:226 CT:0.0秒 説明 光の魔力元素を凝縮し、敵に投げつけて爆発させて、光の柱を発生させる。 級 アイコン 効果 初級 275%の光属性ダメージ 中級 上級 奥伝 523%の光属性ダメージ フレアロード 取得Lv:35 消費SP:229 CT:6.0秒 説明 靴に魔力の炎を灯して駆け抜け、地に炎の道を生み出す。 級 アイコン 効果 初級 37%の光属性ダメージ0.3秒ごとに範囲内の敵に37%の光属性ダメージを与える。3秒間持続指定場所に向かって前進する 中級 44%の光属性ダメージ0.3秒ごとに範囲内の敵に44%の光属性ダメージを与える。3秒間持続指定場所に向かって前進する 上級 56%の光属性ダメージ0.3秒ごとに範囲内の敵に56%の光属性ダメージを与える。3秒間持続指定場所に向かって前進する 奥伝 70%の光属性ダメージ0.3秒ごとに範囲内の敵に70%の光属性ダメージを与える。3秒間持続指定場所に向かって前進する コロナシェル 取得Lv:40 消費SP:227 CT:6.0秒 説明 燃ゆる炎で外殻を形成し、敵の攻撃を防ぐ 級 アイコン 効果 初級 40%のダメージを3回まで防ぐシールドを自身に付加する10秒再度発動するとシールドを起爆 消費SP:消費なし243%の火属性ダメージ「コロナシェル」を起爆し、周囲の敵に火属性ダメージを与える。発動後、「コロナシェル」は解除される 中級 上級 50%のダメージを4回まで防ぐシールドを自身に付加する10秒再度発動するとシールドを起爆 消費SP:消費なし365%の火属性ダメージ「コロナシェル」を起爆し、周囲の敵に火属性ダメージを与える。発動後、「コロナシェル」は解除される 奥伝 55%のダメージを4回まで防ぐシールドを自身に付加する10秒再度発動するとシールドを起爆 消費SP:消費なし462%の火属性ダメージ「コロナシェル」を起爆し、周囲の敵に火属性ダメージを与える。発動後、「コロナシェル」は解除される ブリザード 取得Lv:45 消費SP:338 CT:.0秒 説明 秘めた魔力を開放し、周囲の魔力元素と共鳴することで極北の嵐を呼び起こし、周囲の敵を飲み込む。 級 アイコン 効果 初級 消費SP33876%の氷属性ダメージ範囲内にいる敵の移動速度を30%減少させ、一定確率で2秒間「凍結」状態にし、自然属性耐性を30%減少させる0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える。6秒間持続 中級 上級 114%の氷属性ダメージ範囲内にいる敵の移動速度を50%減少させ、一定確率で2秒間「凍結」状態にし、自然属性耐性を30%減少させる。0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える。6秒間持続 奥伝 144%の氷属性ダメージ範囲内にいる敵の移動速度を60%減少させ、一定確率で2秒間「凍結」状態にし、自然属性耐性を30%減少させる。0.3秒ごとに範囲内の敵にダメージを与える。6秒間持続 名前
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武器名 メーカー グレード 法撃 命中 ☆ 必要Lv 特殊効果 入手場所 ゴスノアマヨケ クバラ A 384 - 7 40Lv - ∞Mギール・ゾークのボス箱にて確認 クレッセントキャスト クバラ S 835 - 12 90Lv - ∞Mギール・ゾークAのボス箱にて確認 ビワホウシ クバラ A 552 - 9 60LV 土威力↑ ∞M繚乱A カマトウズ・ダノアマズよりドロップ リベラシオン クバラ S 604 - 10 70Lv - ∞M白銀AのスヴァルディアLv149より確認 ホワイトディザスター クバラ S 849 - 13 110Lv - ∞M白銀Aのヴァラリアン149Lvにてフレが目の前で出す・・・
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ロッド 性能の良いロッドを使うとラインのテンションゲージの最大値が増える。 SサイズタックルでMサイズの魚が掛かるとテンションゲージの増加量が極端に増える。 『X-999 タイタン』はアワードのヘルプマスターを達成することで得られます。 『TM-1000 マーリンバスター』は自家用クルーザーを入手することで店に追加され、最大4本まで追加購入することができます。 名称 適性 性能 値段 LF-101 ジャーニー Sサイズ ★☆☆ 非売品 LF-102 ネクスト Sサイズ ★★☆ 1200 LF-111 ロングドライブ Sサイズ ★★★ 18000 MF-210 ツーリスト Mサイズ ★★☆ 2800 MF-222 ヒロイック Mサイズ ★★★ 24000 HF-1400 ハムストリング Lサイズ ★★☆ 4200 HF-1800 ストームキラー Lサイズ ★★★ 28000 X-100 バーサーカー L~LLサイズ ★★☆ 26000 X-999 タイタン L~LLサイズ ★★★ 非売品 TM-1000 マーリンバスター LLサイズ ★★★ 30000 リール 性能の良いリールを使うとテンションゲージの増加量が減る。 『X-009 インフィニティ』はアワードのヘルプマスターを達成することで得られます。 名称 適性 性能 値段 FR-01 ジャーニー Sサイズ ★☆☆ 非売品 FR-02 ステージ S~Mサイズ ★★☆ 1200 FR-03 オメガ S~Mサイズ ★★★ 22000 M-05 ハンター M~Lサイズ ★★☆ 2600 M-11 ランカーホルダー M~Lサイズ ★★★ 26000 X-001 エレファント L~LLサイズ ★★☆ 24000 X-009 インフィニティ L~LLサイズ ★★★ 非売品
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ロックマンロックマン 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売日 2006年3月2日 開発 カプコン 発売 カプコン エグゼクティブプロデューサー 稲船敬二 プロデューサー 北林達也 企画 大和浩之 早川祐司 時田祐介 丹澤源太郎 ボスキャラクターデザイン イナフキン キャラクターデザイン監修 吉川達哉 キャラクター 門植友和 山田里佳 岡信弘 萩原光之郎 嶋津徹治 大橋松風 スクロール 宮武弘忠 古川千鶴 石川貴範 瀬戸良香 後藤なおみ 宮原健一 スクロール魂 ID 山添公雄 ぶっぽ 浜田章次 エフェクト ぎんだま 安藤恵介 効果音 大野博司 山東善樹 音楽 堀山俊彦 サウンドシステム 近藤広明 プログラム 久掘啓次 伊集院勝 山本高裕 谷尾有華 児玉陽一 石渡大輔 ウィイー 樫本明広 田中宏和 大槻久典 片岡正樹 矢高達司 品質管理 (割愛) 映像コンテ 那須康助 映像制作 在間佳美 佐々木幸子 デザイン 小牧信介 水野佳祐 解説書デザイン 内田裕美子 西澤亜樹子 岩崎あけみ プロモーションプロデューサー 増田努 パブリシティ 中村裕子 挺屋和大 セールスプランニング 小林康浩 マーケティング 伊藤裕司 中本千尋 プロモーション 林明日香 プロダクトマネージメント 船原邦夫 スペシャルサンクス 岸本泰明 池原まこと David Crislip Ben Judd 長谷川憲人 小渕世子 岡田信弥 内海秀明 高野友憲 永木佑命 小西隼人 ディレクター 松江一樹
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こいんろっかーへいひー【登録タグ CD CDこ maretuCD】 前作 本作 次作 - コインロッカーベイビー しう maretu クラウドファンディング限定盤 通常盤 発売 2016年2月中 2016年3月2日 価格 ¥2,525(税込) ¥2,300(税抜) 流通 全国 CD紹介 maretu氏待望の1stアルバム。 既存曲と新曲合わせて全14曲が収録。一般発売のCDは15トラック目が追加されていて、全15曲。 捨て曲や曲数稼ぎはないらしい。 全音高音質リマスタリング。 100%MARETU製(作詞/作曲/編曲/演奏/ミキシング/アートワーク/グッズデザイン)。 muevoにてクラウドファンディングが行われていた。投資する金額によって様々な特典付き。2015年12月14日 23 59をもってキャンペーンは終了。 キャンペーン終了後も再販依頼が殺到したらしく、2016年3月2日に一般発売決定となった。 曲目 最終日 コインロッカーベイビー 渇き スヂ 惨場 少女ケシゴム スクラマイズ うまれるまえは パケットヒーロー 錯乱 ミセエネン うみたがり マインドブランド 脳内革命ガール2016 Ver. ラショナルタイム ※15トラック目は一般発売のCDにのみ収録。 リンク muevo コメント はてなすっごく気になる〜 -- 名無しさん (2015-11-13 22 38 51) これはすごいアルバムになりそうだ -- 名無しさん (2015-11-15 09 21 52) 早く売って欲しい -- 名無しさん (2015-12-08 17 47 24) クラウドファンディングのキャンペーンが終了したので編集させていただきました。 -- 名無しさん (2015-12-15 17 32 19) ラショナルタイム一般のみか…… -- 96969@171171 (2016-02-09 19 59 32) 中毒性のある曲ばかりでとても良かった。この人のミク好き。 -- 名無しさん (2016-05-03 00 53 30) ラショナルタイム14分以上あるインストだったがこれだけでも聴く価値あるわ -- 名無しさん (2016-09-10 19 00 33) 錯乱がぐう好み -- 名無しさん (2016-12-28 23 51 17) 二月に買いますっ( *´艸`)=( ´艸‘*) マジwktk! -- bandana (2017-01-22 17 45 24) タワレコ版買いに行きます! -- 名無しさん (2017-01-29 13 46 55) 欲しかったなぁ・・・ -- 匿名 (2017-12-14 08 21 51) タワレコ売ってるかな?今からでもめっちゃ欲しいんで明日早速見てきます!!! -- メチルラーメン (2018-09-08 00 17 16) 腹を割って話そう欲しい -- 名無しさん (2018-12-09 17 47 03) めっさ欲しい~!売ってるんかな? -- 僕 (2019-12-14 14 06 21) Amazonで買ってくる… -- 名無しさん (2019-12-24 22 59 27) 最終日いちばん最初にあるの好き -- 騒ぎ立てる名無し (2024-05-06 08 21 29) 名前 コメント