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プリンス・チャーミング 名前:Prince Charming デビュー:『シンデレラ』(1950年) 概要 『シンデレラ』に登場する王子。 村中の娘を集めた舞踏会でシンデレラと出会い、恋に落ちる。彼女の魔法が解けそうになった時、シンデレラは帰ってしまうが、彼女のことが忘れられず大公に命じてシンデレラの捜索を命じる。 当初の予定では完成版より出番が多く、シカ狩りをするオープニングなども用意されていたが、シンデレラを結ばれる王子は動物と仲良しなはずだということから見せ場となるシーンがカットされたことで印象の薄い王子となってしまった。 エピソード シンデレラ プリンス・チャーミングがなかなか結婚しようとしないことに父の国王はやきもきしていた。そこで花嫁候補を探すため、王子の帰国祝いという名目で国中の娘を国王の城に招いて舞踏会を開くことにする。国王は突然今夜の開催を主張し、大公はてんてこ舞いになる。 舞踏会が始まっても王子は女性に関心を持たず、国王は落胆する。その時、王子はある美しい女性に心を奪われ、声を掛けて踊り始める。真夜中の12時になると、彼女は慌てて城から逃げるように去っていった。王子が名前も知らないその女性との結婚を望んだことから、国王は彼女の残したガラスの靴をもとに捜し出せと大公に命じる。 大公は無事にその女性(シンデレラ)を見つけ出し、無事に結婚式が執り行われる。 シンデレラII 第1話「Aim to Please」では、ハネムーンから戻ったシンデレラは一人で晩餐を取り仕切るように命じられる。王子は国王と重要な会議に出なければならず、彼女を助けることができない。 国王と王子が帰って晩餐会が始まると、王家の伝統はシンデレラによって大胆にアレンジされていた。国王は驚いたが、シンデレラのアイディアが功を奏して彼を大いに喜ばせた。 第2話「Tall Tail」では、春の訪れを祝うお祭りでシンデレラと踊りを楽しんでいた。 第3話「Uncommon Romance」でも、終盤の舞踏会でシンデレラと踊っていた。。 シンデレラIII 戻された時計の針 シンデレラと王子は幸せな結婚記念日を過ごしていたが、シンデレラの意地悪な継母トレメイン夫人がフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を悪用し、時間を巻き戻してしまう。 舞踏会の翌朝、大公はガラスの靴の持ち主を捜し出す。王子は国王とフェンシングをしながら待つ間、両親の出会いの時と同じく、自分も彼女の手を取った瞬間に運命の相手だとわかったと話す。喜ぶ王子だが、大公が連れてきたアナスタシアは昨晩王子が踊った相手とは別人だった。すると王子はトレメイン夫人に記憶を操られ、昨晩の女性はアナスタシアだったと思い込まされ、しまいには彼女にプロポーズしてしまう。王子は国王を呼びに行く間、シンデレラに出会う。シンデレラは王子が自分を忘れていることにショックを受けると、家政婦のプルーデンスに呼ばれていってしまう。 王子はアナスタシアとの結婚の準備を進めていくが、彼女が昨晩より気品がなくダンスも下手になっていたことに違和感を覚える。何より今日は彼女の手に触れても運命的なものを感じなかったという。そこへネズミのジャックとガスが現れ、トレメイン夫人の悪事を話す。ネズミが話すことに驚く王子だったが、シンデレラが国外追放されたことを知ると、国王と大公の反対を押し切り、馬に乗って港へと走った。 王子とシンデレラは城に戻って国王に事情を話すと、国王はトレメイン夫人と二人の娘(アナスタシアとドリゼラ)を捕らえるように命令を出した。彼女らは既に姿をくらましており、改めてシンデレラと王子の結婚式が執り行われることとなった。 結婚式では、突然シンデレラが「永遠の愛は誓えない」と言い出す。そこへ式場の外からもうひとりのシンデレラが現れる。式場にいたシンデレラはトレメイン夫人の魔法によって姿を変えたアナスタシアであったが、彼女は本当の愛のある結婚を望み、トレメイン夫人に反抗する。怒ったトレメイン夫人とドリゼラはアナスタシアをカエルに変えようとするが、王子が魔法を跳ね返して自分たちがカエルになってしまう。アナスタシアは杖を拾い上げて元の姿に戻ると、ゴッドマザーに杖を返却した。 シンデレラとアナスタシアは和解し、改めて王子との結婚式は行われることとなった。 その他 『ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、写真撮影へ向かう途中に靴が脱げてシンデレラと笑い合っていると、マックスが靴を拾って逃げ去ったため、彼の後を追った。その後、「星に願いを」のソロパートを歌唱するプーにティガーが飛びかかる一部始終を目撃した。 KH キングダム ハーツ 序盤、ダイブ・トゥ・ハートには『シンデレラ』をモチーフとしたステンドグラスのステージがあり、プリンス・チャーミングの姿がそこに描かれている。 テーマパーク NHK紅白歌合戦出場履歴 第71回(2020年) 小さな世界 第73回(2022年) 君の願いが世界を輝かす* 登場作品 1950年代 1950年 シンデレラ 1970年代 1971年 ミッキーマウス・レビュー ※マジック・キングダム 2000年代 2000年 ★Cinderella s Dollhouse 2001年 ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち* ミッキーのマジカル・クリスマス 雪の日のゆかいなパーティー 2002年 シンデレラII キングダム ハーツ(カメオ出演) 2005年 ★Cinderella Magical Dreams ★Cinderella Dollhouse 2 2007年 シンデレラIII 戻された時計の針 メテオス ディズニー・マジック* 2010年代 2010年 キングダム ハーツ バース バイ スリープ 2011年 ★Disney Princess Enchanting Storybooks* 2013年 ミッキーマウス!(カメオ出演) キングダム ハーツ キー(カードのみ) ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ LINE ディズニー ツムツム(ツム)※6月追加 2015年 ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ2 2016年 ディズニー マジックキングダムズ ※ver1.3.0:2016年7月追加 2020年代 2023年 ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出 声 ウィリアム・ピップス / 歌:マイク・ダグラス(1950年) コーリー・バートン(1980年) ジェス・ハーネル(2000年) クリストファー・ダニエル・バーンズ(2002年~2007年) マット・ノーラン(2010年) キース・ファーガソン(2023年) 友竹正則(1961年) 高沢明(1963年:日本コロムビア版レコード) 柴田昌宏 / 歌:田島好一(1972年:キングレコード版レコード) 風雅なおと(1992年、2023年)堀内賢雄(2002年、2010年)
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前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔 ギーシュは早速ワルキューレに叩き伏せられた少年を見下ろした。 大口を叩いていたわりにはあっけない。 しかし、この平民がしゃしゃり出てきてくれて、正直助かったかな、と思う。 モンモランシーとケティにあんな振られ方をしたから、このままでは自分の株が急落するところだった。 思わずルイズにやつあたりしたところに現れたこの平民。 おかげで、決闘に注目が集まって、自分の失態は雲散霧消することだろう。 「立ちたまえ!あれだけの口を利いたのだ。これくらいで終わらせる気はさらさらない!」 少年は、片手で顔を抑えながらおぼつかない足取りで立ち上がった。頭から血を流している。 しかし不思議だ。とギーシュはその様子を見ながら思った。 この平民はなぜ、あの『白いゴーレム』を持ってこなかった? ギーシュは、ルイズの召還の一部始終を見ていた。 召還された平民が、何もないところから『白いゴーレム』を生み出したのも覚えていた。 あのような小さなゴーレムに自分のワルキューレが負けるとは毛頭思っていないが、あれを作り出したという『マジックアイテム』が唯一警戒すべきものだと思っていたのだが。 「(あれだけ自信満々だから、てっきり持ってくるものだと思っていたが、予想外だったね・・・)」 持っていないなら、残っているのは女の子にも負けそうなほど弱そうな、ただの平民が一人。 「(悪いが、ぼくのワルキューレとしばらくダンスしてもらうよ。)」 ギーシュはにやりと笑った。 康一は口の中に違和感を感じて、ぷっとそれを吐き出した。 真っ赤な鮮血と共に、歯が一本地面に転がった。 「く、くそっ!なんてことだッ・・・!」 動揺したところにまともに喰らってしまった・・・! 青銅の硬くて思い拳は、危うく一発で自分の意識を刈り取るところだった。 「(どうする!?)」 康一は、ゆっくりとこちらに近づいてくるワルキューレを見た。 『スタンド』は出せない。こんな衆人環視のなか、『スタンド』を出せば、間違いなく『先住』扱いされる。 かといって、生身であのくそったれワルキューレと戦って勝ち目があるとも思えない。 「とにかく・・・とにかく、あの攻撃を避けなくては・・・!」 このワルキューレ。パワーはなかなかだが、スピードは大したことはない・・・! 『スター・プラチナ』や『クレイジー・D』に比べれば蠅が止まるような速度さ。 『ACT3』でも余裕で翻弄できる! だが・・・! ワルキューレが拳をふりあげる。 「(来るのが分かっていても、生身では避けきれない!)」 顔面をガードした両腕の上から、青銅の拳が叩き込まれる。 ミシッ!と両腕から音がしたような気がした。 軽い康一の体は突き上げるようなパンチの衝撃でふわりと浮き上がった。 その康一の脇腹に叩き込まれるワルキューレのミドル・キック。 康一は血を吐きながらサッカーボールのように吹き飛び、人垣に激突した。 人垣は康一を広場へと押し戻し、康一はふらついて膝をついた。 「まだやるかい?」 ギーシュは尋ねた。これ以上やると『イジメ』になってしまう。それはあまり美しくない。 康一は何も言い返さなかった。 その代わりに、ギーシュとの間に立ちふさがるワルキューレの左足に、体勢を低くして渾身のタックルをいれた。 「あの平民、ワルキューレを倒そうとしてるぜ!!」見物客から歓声があがった。 しかし・・・ 「(う、動かない・・・!)」 ワルキューレは康一の全質量を受け止めてなお、ビクともしなかった。 「忘れたのかな?『青銅』なんだよ?まさか中がすっからかんの空洞だとは思ってないだろうね。重さは少なくとも50リーブル(約235kg)はある!君のようなチビがどうこうできるわけがないだろうッ!!」 ワルキューレは、左足にしがみつく康一を軽々と引き剥がすと、大きく頭上に掲げて背中から地面に叩きつける! その衝撃で康一は思い切りバウンドした。息が止まる・・・! ワルキューレは悶え苦しむ康一を足でいたぶった。蹴り転がし、踏みつける。 「もうやめて!」 ルイズが飛び出してきたのはそのときだった。 横たわる康一に覆いかぶさる。 「もう・・・もう勝負はついたわ!こいつの負けでいいから!」 ルイズは必死に叫んだ。 ギーシュはフン、と鼻を鳴らして鼻白む。 「これはぼくとその平民との決闘だ。その平民が『まいった』というまで勝負は続く・・・」 でもまぁ・・・。ギーシュはアゴをなでた。 「ぼくも弱いものいじめは趣味じゃない。ルイズ。主人である君がかわりに『すみませんでした』と謝るのならば、この場はこれで収めようじゃないか。」 ルイズはすぐに謝ろうと思った。このまま康一がボロボロになるのを見ていられない。 だが、ルイズの肩に、倒れていた康一が手をかけた。 「ま、まだ・・・終わってない・・・」 ルイズの肩を借りて立ち上がる。 「ルイズ・・・言っただろ・・・?『ぼくを信じてくれ』・・・って。まだ大丈夫。まだ終わってない・・・」 「もう無理よ!もうあんたは十分がんばったわよ!」 泣きそうになりながら叫ぶルイズに、康一は目じりだけで笑った。 そして、「け、決闘の邪魔だから・・・引き止めておいて・・・」と近くにいる見物人の一人に頼んだ。 見物人たちがルイズを引き剥がす。 「ダメよ!もうやめなさい!死んじゃうわ!!」 ルイズが叫ぶが、康一はもう振り返らない。 「大した根性だね。平民。立ち上がって何があるわけでもあるまいに・・・」 ギーシュが賞賛した。 「お、お前のワルキューレはぜんっぜん大したことないけどね・・・。」 康一はハッ、と笑いながら強がった。 ギーシュはピクリと眉を引きつらせた。 「なんだと?もういっぺんいってみろ・・・」 「何度でも言ってやる・・・。こんなハナクソみたいなゴーレムの一匹操れるくらいでいい気になってるなら、お里が知れる・・・そう言ったんだッ!」 「野郎ッ!!」 ワルキューレが大きく一歩を踏み出して、康一に殴りかかった。 康一は体勢を低くして、ワルキューレの足元に飛び込んだ。 「頭脳がマヌケか!?ワルキューレにタックルなど無意味だ!!」 しかし康一は、タックルの軌道よりもさらに体勢を低くする! 背中から飛び込むようにしてワルキューレの股の間をすり抜け、一回転してそのまま走り出した。 「あいつ、直接ギーシュを狙うつもりだ!」 観衆がどよめいた。 距離15m! ギーシュは笑った。 「フー。まさかそのぼろぼろの状態でそんな芸当をして見せるなんてね。いや、マジに恐れ入ったよ・・・。」 距離10m! 「窮鼠猫を噛むっていうのか?普通なら、『どうやって許してもらおうか。助けて神様!』って考えるべきところを、まだぼくを倒す気でいるとは・・・」 距離5m!! 「だがっ!『運命』とはそう甘いものじゃあないのだよ!『平民は貴族には勝てない』これは絶対なんだッ!」 ギーシュが造花を振った。花びらが舞い散り、康一がギーシュに殴りかかる寸前で6体のワルキューレになった。 康一はワルキューレに蹴り飛ばされて地面に転がった。 「・・・平民。名前は?」 ギーシュが這いつくばり血を吐きながら痛みに悶える康一に尋ねた。 「ぼくに全力を出させた平民の名前だ・・・覚えておこう。」 「広瀬・・・康一だ・・・」 康一がふらふらと立ち上がった。 「でも、『全力を出させた』ってのはちょっと違うな・・・『ぼくをボゴボゴにした平民』として覚えておけばいい・・・」 7体のワルキューレが円を描くようにして康一を囲んだ。 「まだそんな口が叩けるとはね・・・。まぁいい。一応最後にきいてやろう。 まだ、やるかい?」 康一は血まみれになりながら、ギーシュを睨みつけた。 「・・・・ってこい。」 「・・・なんだって?」 「かかってこい。っていったんだ。このマヌケ面。かかってきた瞬間、お前は敗北するッ・・・」 「君はもう・・・君はもう・・・」 杖を振り上げる。 ギーシュは覚悟を決めた。この平民を・・・殺す! 「君はもうおしまいだぁあ―――っ!!ワルキューレッ!!!」 七体のワルキューレが同時に突撃する。 逃げ道など・・・ない!! 「コーイチ――――ッ!!!」 ルイズの悲鳴と共に グシャアッッ!!! ワルキューレが殺到し、激しい金属音とともに激しく激突した。 後に残るのは死の静寂のみである。 「フゥー。つい殺してしまった。平民相手に大人気なかったかな。カッとなってしまった。」 ギーシュは少し乱れた髪を手で撫で付けた。 「しかし、これで平民じゃない新しい使い魔が召還できるってものだろう!僕に感謝したまえよ!」 とルイズに言葉を投げかけた。 しかし・・・ 様子がおかしい? ルイズは・・・いや、その周りの観客達も、みなポカーンとした目で僕のことを見ている。 いや、僕じゃない。その更に奥を見ている・・・? 「言ったはずだ・・・」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ギーシュは振り向くこともできずにたらりと汗を流した。 「『かかってきた瞬間、お前は敗北する』とッ・・・・!」 「と、飛んだ・・・!」 「あそこからギーシュの背後までジャンプするなんて、平民に可能なのか!?」 「あの跳躍力は一体なんだァー!?」 一部始終を見ていた観客が悲鳴をあげた。 「ずっと待っていた。お前が複数の『ゴーレム』を出すのを・・・。観衆から、僕を隠す『死角』を作ってくれるのをッ!!!!」 あの瞬間、7体のゴーレムで覆い隠された『死角』で行われたことに気づいたのは、遠見の水晶球で様子を伺っていたオールド・オスマンと、飛びぬけた動体視力を持つタバサだけだった。 康一が絶体絶命のピンチに陥ったそのとき、『死角』の中に『緑色の生き物』が現れて、地面に『なにか』を貼り付けた。その瞬間『地面が跳ねた』のだ! ボヨヨヨ~~~ン! 「ゲエエエエエェエエ!!」 ギーシュは腰を抜かして飛びのいた。 そこに立っていたのは、確かにさっきワルキューレたちに潰されたはずの『平民』! しかしなぜ、こいつがここにいるんだぁー!! 「さぁ・・・次は・・・『お前の顔をボゴボゴにする』番だな・・・」 「ば、馬鹿なッ!!!」 ギーシュは自分に言い聞かせた。 ぼくは貴族だ。こんな平民に負けるわけがない。そうさ!ちょっとびっくりはしたが、それだけだ。こいつはこれ以上なにもできない! ギーシュは立ち上がった。 お互いに激突して動きを止めていたワルキューレたちも、次々と立ち上がっていく。 「ちょっぴり・・・ほんのちょっぴりだけ驚いたよ。でも、それだけだ!ぼくもワルキューレもピンピンしているぞ!!お前がワルキューレに頭蓋骨をぶち割られる『運命』に何も変わりはないッ!!」 「やっぱり・・・言い直すよ・・・・」 康一は滴る血を拭いもせずにギーシュを指差した。 「『かかってきた瞬間、お前はすでに敗北《した》!』」 ギーシュは激昂した。 「ふざけるなこのチビがぁー!ワルキュー 『ギーシュ様!最低です!』 「え!?」 突然耳元で声がしてギーシュは振り向いた。 「け、ケティ!?」 しかし振り向いても誰もいない。遠巻きに見守る観衆がいるだけだ。 『二度と私に近づかないで。』 今度の凍りつくような声色は・・・ 「ま、まさかモンモランシー?!」 だが、やはりギーシュの周りにいるのは、血まみれの平民だけだった。 それなのに、声が・・・声が聴こえる!! 『ギーシュ様!最低です!』 『二度と私に近づかないで。』 『ギーシュ。あなた、やっぱり一年生の子に手を出していたんだ・・・』 『ギーシュ様・・・やはりミス・モンモランシーと付き合っておられたのですね・・・』 『それってもしかしてモンモランシーの香水じゃあないのか!?』 『二度と私に近づかないで。』 『ギーシュ様!最低です!』 「や、やめろぉー!!!?」 ギーシュは耳をふさいでその場に膝をついた。 だがどんなに耳をふさいでも、その『声』は頭の中でグワングワンと鳴り響く。 頭が破裂しそうだァ――!! 「平民・・・!貴様何をしたぁぁぁー!」 「さぁね・・・格好つけたがりで、体裁が何よりも大事なお前に、似合いの結末を用意しただけだ・・・!」 空中に飛び上がった瞬間のことは、あのタバサを持ってしても目で追うことができなかった。 誰もの視線が外れた一瞬、康一の体の影から『小さな白い手』が現れて『文字のようなもの』をギーシュに投げつけたのだ。 オールド・オスマンだけはその様子を辛うじて捉えていた。 「さぁ・・・謝ってもらうぞッ!!」 康一が詰め寄る。 「や、やめろぉー!!来るなァ――――!!」 康一は、中腰になったままで押しとどめようとするギーシュの手を払いのける。 拳を振り上げた! 「う、うわぁぁぁぁー!」 「君がッ!!」右拳がギーシュのあごに直撃する! 「謝るまでッ!」左拳がギーシュのみぞおちにめり込む! 「殴るのをッ!」右拳がギーシュの脇腹をくの字に折り曲げ。 「やめないッ!!!」左拳がギーシュの顔面を捉えた。 「オオオオラァァァァァァ―――――――――!!」 ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!! 康一に残る全てを注ぎ込んだ渾身の、左右のラッシュ! 「ホガァー!!」 ギーシュは『じゃがいもだって目を背けるようなボゴボゴの顔面』になって吹き飛んだ。 「謝れーッ!」 康一は叫んだ。 「ふ、ふいまへんでひたぁー!!ぼくがわるかったからゆるひてくらはいー!!!!」 ギーシュは豚のような悲鳴をあげた。 康一はそれを聞くと、ACT1を解除した。 正直、限界だ・・・。もう一秒だって立っていられない。 ルイズが泣きそうな顔をしてこっちに走って来るのが見える。 「(だから、ぼくを信じろっていっただろ?)」 そう言おうと思ったのに声がでなかった。 ルイズのほうへ行こうとしたのに、足が動かなかった。 そのまま、力なく地面に倒れこんで、康一は意識を手放した。 前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔
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僕の名前はルクシオ。 レントラーお姉ちゃんと、弟のコリンクと三人で暮らしてる。 僕にはある悩み、他人には絶対に言えない秘密がある。 それは……おねしょ。 進化もしたのに、まだおねしょが治っていない。 コリンクだって、もうとっくに卒業してるのに。 毎日おむつを穿いて寝ているんだけど、今度ばかりはそうもいかない。 なぜって、もうすぐ学校で、お泊り行事があるから。 遠足先の宿泊施設にお泊りして、1泊2日。 僕にはそのたった1泊が、今から不安で仕方ない。 だから今からおねしょを治す訓練をしようと思って、穿かずに寝てみたんだけど……。 土曜日の朝。 「ルクシオ、何でおむつ穿かなかったの?シーツがびっしょり。」 「その……穿き忘れちゃって。」 「……何か理由があるんでしょう?見当は付いてるけど。」 「……今度の、お泊り行事。」 「やっぱりね。」 お姉ちゃんにはバレバレか。そりゃそうだよね、穿き忘れるなんてありえないもん。 「おねしょが心配で、治すために訓練しようと思って。」 「といっても、もうあと1週間。そんなにすぐに治らないわよ。」 「そうかもしれないけど、だって……。」 もしも友達にバレたりしたら、恥ずかしくて学校に行けなくなっちゃうよ。 「心配なのは分かってるわ。私も先生に相談してあるし。」 「そうなの?」 「当日は保健室のタブンネ先生と一緒のお部屋で寝ることになってるの。」 いつの間にそんなことに……。 「で、でも、僕一人だけ別の部屋なんて怪しまれるんじゃ。」 「大丈夫、他の子たちには体調不良だって伝えることになるみたいだから。」 なら安心……なのかな。 よく分からないけど、タブンネ先生ならきっと心配ない。 「でも、おねしょは治したいもん。」 「じゃあとりあえず、おねしょシーツでも買ってこようかしらね。」 「うん、お願い……。」 その日の夜、部屋で本を読んでいると、弟のコリンクが入ってきた。 「お兄ちゃん、来週お泊りするんでしょ?いいなぁ、ぼくも行きたいなぁ。」 「はぁ……僕は行きたくないよ。できれば風邪でもひいて、お休みしたい。」 「おねしょするから?」 「言わないでよぉ……///」 幼い弟にこうもハッキリ言われると、いくら家族でもさすがに恥ずかしい。 「じゃあお兄ちゃんのために、ぼくがおむつ当ててあげるね!」 「できるの?」 「お姉ちゃんに教えてもらったことあるから、だいじょーぶ!」 とはいえ、結果は。 「なんか緩い気がする……。」 「大丈夫だって!新しくおねしょシーツも敷いたんだし。」 「だといいけど……。」 こうしてコリンクと別れて、僕は眠りについた。 翌朝、シーツはバッチリ濡れていた。やっぱり溢れたのかな。 「コリンクじゃあやっぱりねぇ……直しに行けばよかったかしら。自信満々だったからつい。」 「まぁ、シーツがさっそく役に立ったのはよかったわね。」 「なんか複雑……。」 そしてあっという間に、お泊り行事当日。 リュックにはおむつとタオルを入れて、できるだけの準備はした。 「ここなら誰もこないから、失敗しちゃっても大丈夫よ。」 「タブンネ先生、僕、なんでおねしょが治らないんだろう。」 「仕方ないのよ。治るのが早ければ、遅い子もいるの。」 「だから安心して、ゆっくりおやすみなさい。」 「うん、おやすみなさい、先生……。」 翌朝。 「ごめんなさい……ごめんなさい……!」 「大丈夫よ、お布団は施設の人が洗ってくれるって言ってたから。」 こういう行事がよくある施設だから、おねしょでお布団が濡れることも多いらしいけど。 それでもやっぱり、恥ずかしいものは恥ずかしかった。 「おねしょシーツも持ってくればよかった……。」 「そんなに気にしないで。不安になるとおねしょも治らないわよ?」 「はい……。」 お泊り行事を終えて、帰ってきた。 「そっか、お布団濡らしちゃったんだ。でも、できるだけのことはやったんでしょ?」 「うん。寝る前にトイレに行ったし、水分は控えたし、おむつもちゃんと先生に当ててもらったのに……。」 「ならよく頑張ったわ。よしよし、偉い偉い。」 お姉ちゃんはそう言って、僕の頭を優しく撫でてくれた。 「明日はおねしょしないといいわね……はい、おむつ終わり!」 「大丈夫かな……またしちゃうんじゃ……。」 「焦っちゃだめよ?焦ったり不安になると、おねしょは治りが遅くなるって言うし。」 「うん。おやすみ、お姉ちゃん。」 バタンッ 焦っちゃだめ、不安になっちゃだめ。 頭では分かってるけど、どうしてもそう思っちゃう。あの失敗のせいで、余計に。 おねしょシーツの、ザラザラとした感触。 唯一安心できるその触り心地を確かめながら、僕はまた眠りについた。 翌日、まだ朝の6時。 今日はせっかく学校も休みなのに、僕は朝早くからどんよりした気分だった。 おむつがパンパンに膨れて、黄色く濡れていたから。 ガチャッ 「お兄ちゃん♪」 「こ、コリンク!?///」 「なんだか目が覚めちゃって、そしたらお兄ちゃんの様子が気になって……。」 「やっぱり濡れてるね、おむつ。しかもパンパンに。」 「い、言わないでよ……恥ずかしいよ……///」 するとコリンクは、おむつのテープを剥がし始めた。 「ちょ、何を……!?」 「何って、おむつ取ってきれいにしてあげようと思って。」ほら、濡らしたタオルと洗面器も持ってきたし。」 「お姉ちゃんがやってるのを見て、ぼくも一度やってみたいなーって思ってたんだよね。」 「そんな、弟にされるのなんて、恥ずかしいよ……///」 「かわいいなぁ、お兄ちゃんは。おむつして、おねしょして、真っ赤な顔で泣きそうになって。」 「これじゃあまるで、ぼくのほうがお兄ちゃんみたいだね。なーんて。」 「うぅ……///」 おむつを広げると、部屋中に広がるおしっこの臭い。またおねしょをしたんだと実感させられる。 「ちんちんもお尻も拭いて、きれいにするからね……お兄ちゃんって、ぼくのと大きさ変わらないね。」 「こ、これから大きくなるの!///」 弟と変わらないサイズだなんて、知らなかった……。 「よし、きれいになった!おむつは片付けておくからね。」 「あ、ありがとう……///」 隣の部屋から聞こえる話し声で目覚めたレントラーは、一部始終をドアの隙間から覗いていた。 (あの子たち、あんなことを……///) 幼い弟たちの秘密を知って、思わずドキドキする。 このことは言うべきか、それとも黙って見守るべきか。 とりあえず、エッチな方向に進んできたら考えよう。 ルクシオもレントラーも悩みは尽きず、コリンクは新しい楽しみを覚えた。 けど、そんな日常も何だかんだで楽しい。いつまでも幸せな三兄弟だった。
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miion1「mitk」 ここは北極、『1000冷期』以前からなにも変わらない極寒の土地。そこに二人の男がいた… 「…時間だ」 「よし行こう」 どうやらなにかの調査をしているらしい。 「俺はここほどじゃないが寒い土地に住んでいた、そこで得た教訓なんだがこんな場合『早く屋内に逃げろ』だ」 「ああ、同感だ」 「ブリザードが来る前に目的地に早く行くぞ」 案の定、ブリザードが吹き荒れる。男達の死期は近い… 「もうだめだ、俺をおいて行け」 「何を言っている、そんなことできるわけないだろ。 ついたぞ!」 どうやら目的地についたらしい、男達は一目散に施設内に入る。二人は暖をとるため火をつける、この施設は何かの研究施設らしい、それも最近のものではなく遥か昔からあるかのような雰囲気だった。施設内は人がいた形跡はあるが閑散としていた。 「お前はここにいろ、俺は任務を果たす」 「待て、俺も行く」 「さっきまで死にかけた男の言う台詞か?いいだろう、だが無理はするな」 辺りは静まり返っていた、まるでこの世の終わりを迎えたかのような… 「待てここだ、この部屋に『あれ』がある」 「入るぞ」 自動的に開くドアのようだが電力が供給されていないため手動であけるしかない。 「いくぞ、せーの!」 ガー! ――低い音が施設内に響く、ドアが開き男達は部屋に入る。 「なんだこれは、まるで…。なんだ?うわぁー!!!!」 「うぉー!!!」 グレートヘブンシティー、強欲の街。ここは摩天楼の一角、とあるビルの屋上。一人の少年がネオンと車のランプできらびやかなこの街を見下ろしていた。 「おーいアシュ…、っとはは、黄昏ちゃって。おい大将、『仕事』の時間だ」 「………」 とあるパーティー、政府の高官や軍需産業の社長、軍の将校が一同に介していた。主催者から乾杯の音頭がとられた。 「かの偉大な指導者マロウは言いました、我々はいつの日か必ず灯を見ることができる。その日まで決して我々は内にある焔を消すべきではないと… そして私達は遂にこの日を迎えることができました。さあ皆さんお持ちのグラスを掲げてください、乾杯!!」 カチーン 『1000年冷期』それは死の歴史、人々は絶望に明け暮れた。歯車が狂い、人の邪悪な部分が浮き彫りなる。そう『1000年冷期』はなにもかもを狂わせたのだ… 「先の戦争においてあなたの軍が優秀な成績を残しているのは聞き及んでおります。如何でしょう我が社の兵器を運用していただくのは?それ相応の礼はいたします」 「ははは、祝いの席でビジネスの話ですかな?」 「例の科学兵器の実験は順調ですか?」 「勿論です、あなた方が黙視してくれているおかげでスムーズに事が運んでいます」 「元々は私達が頼んだ依頼ですからね、そのくらいは当然ですよ。約束の額を銀行に振り込ませて頂きます」 彼らにとってパーティーは建て前でしかなかった。『1000年冷期』は人に腐敗をもたらした、人間の欲がこのパーティーに全て集まっているといっても過言ではなかった。そして主催者からメインイベントの開始を告げられる。 「では皆さん、ここでメインイベントとさせていただきます。内容は抽選会です、事前にお渡しの番号が呼ばれたらステージにお越しください、豪華プレゼントをお渡しします、では最初の番号は…」 「――…こちらE03突入する」 バリーン! 窓ガラスが割れる、そして激しい銃声が会場に鳴り響く、凶弾に倒れる者もいた。あまりに突然の出来事過ぎてパーティーの参加者は悲鳴をあげ逃げ惑う。 「何故だ!?何故ドアが開かないんだ?」 「システムがハッキングされドアがロックされています」 ガガガガガガガガ!!! 「私だ!早急に軍を動かせ!!テロリストだ、そうだテロリストに襲撃されているんだ早く…、ぐぁー!!!!!」 ――嵐のような銃撃は収まる、地獄絵図だった。パーティーの参加者は一人残らず息を引き取った、まるで悪魔の所業である。 「こちらE04任務完了、ったくこんな胸くそわりぃ任務はこれで最後にしてもらいたいぜ。セキュリティーが来る、軍に動かれる前にけつまくるぞアシュ!」 「了解、……あの世で己の罪を悔いるがいい」 二人の姿は夜の闇にきえる。しかし駆けつけたセキュリティーに発見されてしまう。 「SG(スタッグギア)が5機か…、こいつぁやばいな」 「俺が囮になる、その内にクロムを取りにいけ」 「おいおい無茶言うなよ、いくらお前でもそれは無茶過ぎる!このままずらかりゃいいんだよ」 「…………」 「なんだその顔、お兄ちゃんの言うことが聞けないってのか?」 刹那、一機が何者かに狙撃され撃墜される 「レイコか、助かったぜ。よし…」 うなずきあう二人 「隊長、何者かに狙撃されました」 「なんという正確な射撃だ」 「目標ロスト、目標ロスト」 「なんだと!?ええいこのままでは敵の的になるだけだ、各自物影に隠れろ」 息を潜めるセキュリティーの隊員達、緊迫した空気が辺りを覆う。そして… 「隊長、センサーが機能しません」 「チャフか…、通信ももうすぐ使い物にならないだろう。最後にこれだけは言っておく、おまえ達、なんとしても生き残れ」 「はい!」 ――まもなくして通信は使い物にならなくなる 「…………破壊する」 「う、うわぁー!!」 何者かに撃墜される隊員、為す術もなく後ろから一撃を加えられる。そう彼らの、『En』の仕業である。 「なんだ?爆発音、誰かやられたのか?」 「悪いけどそこ、俺の射程圏内なのよね」 パンッ!パンッ! 「うおー!!!」 (なんだ何が起きているんだ、敵も黙視できずに終わるというのか…。やつらは一体何者なんだ?これはプロの成せる事だ、………!?) 隊長機の目の前に一機のSGが現れる、まるであざ笑うかのように誘っている。 「なっなめるなー!せめて差し違えてでも」 「…………」 刃が交差する、しかし結果は明らかだった。クロムシュバイツのアクセスレイドと隊長機の斬鋼用ナイフではリーチが違いすぎる。それとパイロットの技量。 隊長機は撃墜される、慈悲もかけられずに… 一部始終を物影から目撃してい最後の一人、もはや彼に戦う気力は無かった。 「こんな奴にかなうわけない」 ひどく取り乱していた、狙撃手がいることを忘れるほどに… ドンッ! ――セキュリティーは無惨にも全滅、その場に残っていたのは月を背に返り血(オイル)を浴びた『En』のSGだけだった… ここはとあるカジノ、二人の男がいた。一人はどうやらカジノのオーナーらしい。 「フフ…、派手だねぇ彼ら」 「密かに作戦を実行したつもりだが我らには筒抜け、どうする組織を動かすか?」 「まだ様子見かな、いずれ時がくれば…」 続く -SHADOW CRISIS-・SSに戻る
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梓「確かに…唯センパイは家では意外としっかりしているんですね」 「髪の毛たらしてアダルトチックな雰囲気を醸し出して」 「ベッドの上でパンツに手を入れ始めた時はキターーーーと小躍りしましたが」 唯「変態!変態!変態!」 和「その動画、あとでダビングして」 「でも憂ならそれで幻滅するどころか 元気になるような気もするけど」 梓「いえ、ここからが肝ですよ」 「なんと唯センパイ、2ちゃんねるでスレ立てしてたんです」 律「にちゃんねる?」 澪「知らないのか?色んな人が色んな事を書き込む掲示板さ。 よく知らないけど」 紬「普通の人もカキコしてるけど、 大半がニート、ひきこもり、犯罪者予備軍なの。 よく知らないけど」 和「エロ画像収拾に罵詈雑言の罵りあい。 あんな汚れたところにROMってるだけでも 恥だというのに スレ立てまでするなんて 確かに唯のイメージがブチ壊しね。 よく知らないけど」 澪「どこでスレ立てしたかが重要じゃないか? 犬猫大好き板とかなら問題ないだろ よく知らないけど」 梓「それが…VIPなんですよ」 紬「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「よく知らないけど?」 和「それでスレタイは? よく知らないけど」 梓「そこは無難で「中間テストの定評が4.2だったんだけど悪いの?」 だけど20分経ってもレスが一つもつかないもんだから ついに自演を始めて…ww」 澪「あーアレか!そういえばちょっと祭りになってたっけwww」 和「 1がソッコー自演見抜かれて怒り狂ったあげく なぜかオパーイ晒し始めてwwww」 紬「あのアホ、唯ちゃんだったんだwwwwwww」 澪&和&紬「よく知らないけど」 唯「(死にたい)」 梓「そんな一部始終を収めた映像を 憂に見せれば、多少は目も冷めるのでは」 澪「でも…」 「憂ちゃんショック過ぎて唯の事 刺さないかな」 紬「」 和「」 唯「お返事は!?聞こえないよ!?」 梓「それはそれですよ」 律「そうさ」 「何かを手に入れるためには何かを失う、これ常識な」 唯「もう足の裏くらい舐めさせてもいいような気がしてきた」 ─帰り道─ 梓「というワケでこのDVDに動画を入れておきました」 唯「えー本当に見せるの…?」ウルッ 澪「(半泣きの唯かわいい) 「大丈夫さ。憂ちゃんだって適度に分かってくれるよ」 梓「そうですよ。唯センパイの足裏なんて舐めたくもないけど ご飯は作ってあげたくなっちゃう…そんな頃合の嫌われ具合で」 唯「そんなややこしい状態が存在するの!?」 紬「むしろ普通の家庭じゃないかしら」 和「さ、唯の家に着いたわよ」 唯「た、ただいま~」 ─平沢邸─ 憂「あれ、今日は梓ちゃんに和さんまで」 和「憂、別に「和ちゃん」でもいいのよ」 憂「アハハ、いいトシして「ちゃん」はアリエナイですよ~」 和「えっ」 梓「それより憂、今日は見せたいものが」 憂「えっなぁに?」 和「憂、別に「和ちゃん」でもいいのよ」 憂「あはは」 和「…」 唯「あずにゃ~ん、やっぱり辞めない…?」 梓「ダメです。ここはビシッと分からせてやらねばやるならやらねば」 唯「ウ~じゃあ私、自分の部屋にいるね…」 和「…私も唯の部屋で休んでるわ…」 梓「じゃあ私も(唯センパイ…)」ハァハァ 澪「じゃあ私も(唯…)」 律「じゃあ私も」 他意は無いよ田井中だけに 紬「むぎゅうう(むぎゅうう…)」ハァハァ 梓「じゃあ憂、これ勝手に見といて」ポイ 憂「私もお姉ちゃんの部屋に行きたいよ!!」 梓「憂…この中には唯センパイの恥ずかしい映像が」 憂「まことか」 ─唯の部屋─ 唯「さすがに6人もいると狭いね」 澪「そうだな。梓、ちょっと窓から飛び降りてみてくれないか」 梓「うざっ」 唯「だめ!あずにゃんいなくなっちゃヤダ!!」スリスリ 梓「うへへ、離れてくださいー、みんなが見てるじゃないですかー」ニヤニヤ 澪「(メ木几又す)」 梓「え、何聞こえない」 律「くそっ、澪め。唯の方ばっかり気にして。くらえディープキス!!」ムチュウウウゥゥゥ 澪「んぐっ、や、やめぇりちゅううぅぅ」クチョクチョ 紬「ホッホッホー!!」 和「それより憂、大丈夫かしら」 「もう30分くらい経つけど」 唯「うん…この静けさが逆に不気味だよ…」 和「大丈夫、世界がどうなったって唯だけは助けるわ」 唯「和ちゃん…」ギュ… 和「ニョホホ」ギュ 梓「でも確かに遅いですね」 「DVDは編集してあるから20分程度」 「今頃、台所で包丁を研いでいるのかも」 唯「そんなの無責任だよ!」 澪「そもそもDVDの意味がよくわかんないんじゃないか?」 「2ちゃんでスレ立てなんて知らない人からすれば チンプンカンプンだろ」 「よくわからな」 紬「しつこい」 梓「う~ん」 律「ちょっと様子を見に行ってみようぜ」 唯「うい~」 憂「あっ、お姉ちゃん」 唯「うい?」 憂「ういだよー」 唯「わぁえへへ」 梓「あの、憂?DVDは?」 憂「う~ん、なんだかよく分かんなかったよ」 「しばらく見返してみたんだけど」 梓「なんたる肩透かし」グゥ~ 梓「あっ…」 憂「ふふっ、みんなお腹空いてるんじゃない?」 「よかったら、お夕飯一緒に食べませんか」 律「あーでも親が作ってるだろうからなー」 憂「大丈夫ですよー。そんなにお腹はふくれないと思いますから」 澪「ん?じゃあちょっとだけ」 唯「わーぃ、そうしなよ」 憂「じゃあ、お姉ちゃん、足の裏出して」 唯「う、憂?」 紬「私、友達の妹がお夕飯薦めてきたら 断って帰るのが夢だったの」 律「お前、本当に友達かよ」 澪「オボエェ」グゥロゲロッパ 憂「ほら、お姉ちゃん~」スッ 唯「いい加減にしろよ、このクズ野郎…」ガシッ 憂「えっ」 唯「そんなに舐めたければ舐めれば!?」 梓「(結局舐めさせるんだ)」 和「じゃあ遠慮なく」ペロ 唯「憂がそんなに足の裏が好きなら好きにすればいいよ」 「だけど、気持ち悪いんだよ!!本当にイヤなんだよ!!」 和「えっ」ペロ… 憂「お姉ちゃん…」 「もっと罵って!!」 澪「えっ」 唯「変態!変態!変態!」 憂「ああっ、足の裏を舐めるより、コッチの方が気持ちいいよぉ」 「お姉ちゃん大好き」グスッ 唯「う、憂、うわぁぁあん、私も大好きだよぉぉぉ」グスッ 和「なにこれ」 澪「どう考えてもそんな流れじゃなかったろ」 紬「……おめでとう」パチパチパチ 澪「えっ」 梓「…おめでとう」パチパチ 律「お?おめっとさん!」パァンパァン!! 和「おめでとう!」パチパチ? 憂「おめでとう!」パチパチ 澪「クェッ…」 唯「ありがとう!」 戻る
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山本寛?神前暁 対談講演 全文 その6(完) トップページへ戻る ■■■■■■■■■■■~01 30 00■■■■■■■■■■■■ yamakan え? 同志社大学ねぇ。受けに来たんですよ。 kousaki そうなんだ yamakan ハタチの時に――あー、一浪してるから、19から20の時に来たんですよ。あ、逆にごめんなさいだ。で、受かっちゃったんですよ。受かったんだけど、受かったんだけどちょっと別の大学に行っちゃったので……。 shikaisha kankyaku (笑) yamakan まことに、申し訳ないです。そん時のね、世界史のテストが忘れられない。もう、設問がまるまる一個、音楽史だったの。 kousaki おー yamakan もう「なにこれ」と思って。「なに、このボーナス」と思って。もう14問くらい、ずーとベートベン、モーツァルト―― kousaki 楽勝だね、それは yamakan 「はっはっはー」と思いながら「これは勝ったー」と思いながら……。で、入りませんでした。すみません。 shikaisha kankyaku (笑) yamakan Twitter ――座右の銘を教えてください。 yamakan (神前暁に手を差し伸べて)座右の銘。はい! キタ! kousaki いやちょっと、そのフリは難しいなー yamakan あれ? shikaisha (笑) yamakan ここで名言が欲しかったなー kousaki いろいろでも、面白い質問が出てきてて yamakan ほお shikaisha そろそろ、まあ時間も、ね? yamakan 押してきた? kousaki なんでそんなに嬉しそうに kousaki Twitter ――作曲のこだわりは? kousaki キャッチー yamakan Twitter ――1年に1回は元請けしてくれないかなー? yamakan えっと、いいスタッフ紹介してください。体力つければできます。 yamakan Twitter ――初めて会う女性のまずどこを見ますか? yamakan 顔です shikaisha おー kankyaku (笑) yamakan 基本的に顔以外、あんまり興味なかったです。 shikaisha kankyaku (笑) shikaisha アイドル、好きですからね。(笑) ■■■■■■■■■■■~01 32 00■■■■■■■■■■■■ yamakan Twitter ――また同志社に来てくれるかな? yamakan 女子大生が呼びに来れば、会いに来ます shikaisha (笑)がんばります yamakan Twitter ――おふた方にとって、アニメとは? yamakan キタ! kousaki まとめ来たよ。 shikaisha そうですよ。ここで、ズバッと yamakan ん? kousaki ん?(ヤマカンに発言をうながす手つきで) yamakan 俺から?――職業です。としか言いようがない。 shikaisha うーん。 yamakan もうそういう目線でしか見れなくなったし、もうそういう立ち位置でやるしかない。昔は「いちファン」だったんですけど、いまは「いち職業人」としてアニメに関わっています。その姿勢を曲げることはもう無いと思います。うーん、もちろんね「観客の目線」というものは十分に意識したいんですけど、作り手のエゴが――これもね、いろんなところで言ったんですけど「作り手か観客か」どちらが主導権を握るのか? あるいは握らないのか? みたいな話をしたことがあるんですけど。僕はもう「作り手」なので、それを抗うことは出来ないと思っています。僕にとっては仕事です。 shikaisha なるほど kousaki うん。僕は、直接アニメを作ってるわけじゃないので、ちょっと距離はあるんですけども、やっぱり「表現の場」ですね。僕の音楽がそこに入って完成するということで。はい。 yamakan Twitter ――職業としてのアニメは楽しいですか? yamakan 楽しくするんだよ! なんとかして! がんばる。 shikaisha kankyaku (笑) shikaisha Twitter ――(司会者さん)最後に感想を。 shikaisha そんなわたしが恥ずかしいじゃないですか…… yamakan Twitter ――ヤマカンさんが思ったよりカッコよくて yamakan キャー!(嬉しそうにピースサイン) kankyaku (笑) shikaisha 良かったですね kousaki なんか、ちょっと誉められてきて yamakan いいね、みんな最後になって優しくなったね。 shikaisha (笑) kousaki 優しくなった(笑) yamakan 良かった、良かった。うまく、しめられそうだ。 kousaki なんか、客席からとかないですか? yamakan あ、そうだ。そうだ、そうだ。 shikaisha そうですねー。皆さん、(聞こえにくい)だったのでー、もし、なんかあれば ■■■■■■■■■■■~01 34 00■■■■■■■■■■■■ kousaki 大丈夫? これだけは聞いておきたいみたいなことがあれば yamakan いない? kousaki 特になし yamakan 客席がいちばんツンデレだったとは kankyaku (笑) yamakan Twitter ――ピーマンきらい?(クレヨンしんちゃんのモノマネ口調で) kousaki ピーマンにこだわっている人がいるね yamakan にんじんたべれるー?(クレヨンしんちゃんのモノマネ口調で) kousaki あ、そういうことか yamakan 特にないか shikaisha もう、そろそろ、もうみんな大満足な講演会なんじゃないかと思うんですが。 kousaki いいんですか、こんな、こんななんか shikaisha いやもう、いいですよね? ……拍手して? kankyaku パチパチパチ yamakan kousaki (笑)ありがとうございます shikaisha ありがとうございます。まあでは、こんな感じでそろそろお時間になりましたので。 yamakan はい shikaisha ホントに今日は、すごく面白い講演会になったと、っていうか対談なんですけど yamakan 今日はもうかなり頑張ったよ、前半戦は kousaki shikaisha (笑) kousaki 後半ちょっとグダグダだったけどね yamakan 続きは「(今日も)やられやく」で会おう!(手を高くあげて左右にふりながら) (今日もやられやく 2ちゃんねるアニメ関連まとめブログ ヤマカンのネタをよく取り上げている。) kankyaku (笑) shikaisha てな感じで、では今日はありがとうございました。もう1度、拍手でお送りください。山本さんと神前暁さんでした!ありがとうございました。 yamakan kousaki ありがとうございました。(同時にメガネのツルをクイッとして立ち上がり、退場) kankyaku (拍手) shikaisha ありがとうございました。ご来場の皆様。本日は、楽しんでいただけたでしょうか? なんか、あの、イベントの一部始終はユースト(Ustream)配信していますので、またそちらのアーカイブ録画もご覧ください。えっと、きょうスゴイですね。一気にハッシュタグがついたコメントが1175あって、1時間半くらいですかね、の間にスゴイですね。あとで、ファンの観てくださった方の人数観るのがとても楽しみです。ホントにありがとうございました。 トップページへ戻る
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last modified 2010年02月10日 (水) 05時48分11秒 トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン [#ud93b595] 異世界の迷宮 [#kd6fe6a5] トルネコ 打開者名簿 [#k082d9c3] ポポロ 打開者名簿 [#wd4e94c2] ポポロTA [#t17c56b1] トルネコTA [#t17c56b1] 封印の洞くつ [#l2808826] 親父持込無し 打開者名簿 [#fe90b23d] ポポロ持込無し 打開者名簿 [#s1638969] まぼろしの洞くつ [#i0e2ef16] ポポロ 打開者名簿 [#w081d1a0] 異世界の迷宮 トルネコ 打開者名簿 達成者 達成日 備考 軍団ch ( ´Д`) ねこたぬき 西村プラスチック ムショクドウテイ リスナー6人で打開 猫飯 2008年02月21日2009年02月08日 猫 ch 2009年02月01日 以前にも打開経験あり? やす。 2009年02月03日 エリー 2009年12月30日 巨塔 2010年01月23日 バリナボ ポポロ 打開者名簿 達成者 達成日 備考 まっする ムショクドウテイ 2006年08月27日2007年01月09日 ダースドラゴンゲット(91Fでリレミト) 15分人形 2006年11月13日2007年07月21日2007年09月08日2009年01月14日 ダースドラゴンゲットTA風初打開 ( ´Д`) 2006年12月25日2007年08月15日 ダースドラゴンゲット(96Fでリレミト) ぁぃぅぇぉ 2007年01月14日2007年05月19日 ダースドラゴン2匹ゲットランガー10匹ゲット ドリテク 2007年02月09日2007年09月06日 ダースドラゴンゲット 猫 ch 2007年07月02日2007年07月27日2007年08月15日2008年02月23日2008年12月14日2009日01月12日 ダースドラゴン3匹ゲットダースドラゴン2匹ゲットダースドラゴンゲットTA記録更新 TA記録更新(4 20 18) ist 2007年07月21日 2回目の挑戦で打開(1回目は1Fで死亡) スシオ 2007年09月12日2007年10月08日2008年01月27日2008年05月05日2008年08月07日 バリナポで打開&ダースゲット TA記録更新91Fまで持ち込んだナメール2匹を犠牲にダースドラゴン1匹ゲット えのぐ 2007年09月21日 わさびーふ 2007年12月02日2007年12月15日2008年02月24日 ダースドラゴン2匹ゲット 猫飯 2008年02月09日 エリー 2008年02月18日2008年02月23日2008年08月07日2008年08月15日2009年01月03日2009年01月22日2009年02月07日2009年05月03日 ダースドラゴンゲット 初打開バリナボで打開バリナボで2連続打開TA記録更新(4 38 31)TA記録更新(4 05 56)4 12 13TA記録更新(4 02 13) めた 2008年03月01日 ダースドラゴンゲット 初打開 やす。 2008年04月05日 ダースドラゴン5匹ゲット 白の子 2008年04月10日 荒野のマンボー 2008年04月16日2008年08月09日 モンスターの巻物&ダースドラゴン2匹ゲット コマドリ 2008年07月25日2009年03月04日2009年04月19日2009年06月30日2009年12月15日 おばけキノコ持ち帰り 4 09 48グレイトマーマン&さまようよろい持ち帰り ダースドラゴン3匹ゲット 柚子 2008年08月12日2008年12月10日 保存なしTA記録更新 シロハト 2008年09月29日 2ndマリオン 2008年12月21日2009年01月09日 初打開TAで打開 やあやあ 2008年09月16日2008年09月23日 初打開 番長武田 2009年01月14日 初打開 仲間なんて皆死んじまえ 一(仮) 2009年01月24日 初打開 ふらが 2009年06月21日 初打開・草神なし・転ばぬ、敷き詰め無しでダースゲット ポンチョ 2009年08月07日2009年09月03日 TAで打開 仲間を生贄にしての単騎打開TA記録更新(2 58 00) いろは 2009年08月29日2009年10月10日2009年10月23日 03 21 3003 12 24TA記録更新(02 47 21) りらch 2010年01月22日 初打開 巨塔 2010年01月31日2010年02月05日 TAで打開記録更新(03 01 21)保存・爆発・メルハエなしTA記録更新(02 46 13) ポポロTA PeCaレコードの規定により、一部始終を配信していることが絶対条件です。(≒録画禁止) ゲームの仕様上経過タイムが分かりづらいので、常時ストップウォッチを画面に表示させて 1Fで最初に操作をする直前から99Fの階段を降りた直後までのタイムを記録とするのが妥当かと思われます。 ストップウォッチは【Peercast配信者用情報集積所・配信補助ツール】を参考にしてください。 順位 タイム 達成者 達成日 備考 1 02 46 13 巨塔 2010年02月5日 2 02 47 21 いろは 2009年10月23日 3 02 57 22 エリー 2009年12月11日 りょうという名前で配信 4 02 58 00 ポンチョ 2009年09月03日 5 03 55 42 一(仮) 2009年08月26日 6 04 00 34 やす。 2009年12月12日 7 04 09 48 コマドリ 2009年06月30日 8 04 11 56 ザコプロ 2009年06月29日 9 04 20 18 猫 ch 2009年01月12日 10 05 30 58 番長武田 2009年09月05日 帝王ゴレムス杯中 11 05 58 06 柚子 2008年12月10日 12 06 28 51 2ndマリオン 2009年01月09日 13 06 49 45 荒野のマンボー 2008年08月09日 闘将!!拉麺杯中 14 06 52 35 スシオ 2008年05月05日 はじるす杯中 15 07 55 56 シロハト 2009年09月06日 帝王ゴレムス杯中 16 08 27 14 ブレア 2009年09月05日 帝王ゴレムス杯中 17 08 52 xx 猫飯 2008年02月09日 18 09 17 54 わさびーふ 2008年02月24日 ましまろ杯中 トルネコTA 順位 タイム 達成者 達成日 備考 1 03 03 24 猫飯 2009年02月08日 2 03 35 59 ポンチョ 2009年04月20日 3 03 46 33 エリー 2009年12月30日 4 04 48 45 やす。 2009年02月03日 5 06 30 03 猫 ch 2009年02月01日 封印の洞くつ 親父持込無し 打開者名簿 達成者 達成日 備考 ポポロ持込無し 打開者名簿 達成者 達成日 備考 ポンチョ 2009年03月06日2009年09月29日 ゲーム内タイム7時間48分透視なし、7時間11分 シロハト 2009年12月31日 透視爆指でポポロ単騎 まぼろしの洞くつ ポポロ 打開者名簿 達成者 達成日 備考 猫 ch 2007年08月30日
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<翻訳者コメント> 1ページ タイトル:月牙泉武舉[二十四] 2ページ・3ページ 魯泉(盤古……) (どこ?) (ぼく…) (盤古と試験に…) (あれ?) (ああ…) 4ページ 魯泉(そっちに…) (行くんだね?) 盤古「ハァ…」 「ハァ…」 「行かないで…」 「魯泉…戻って…お願い!」 5ページ 盤古「あ…」 「啊…」 「ああ啊あ啊啊…」 6ページ 台詞なし 7ページ 徐梅「魯泉…」 「ウ…ウ…」 焦猛「何でこうなった!?」 「くそ! 馬賢のヤロウ、ブッ飛ばしてやらあ!」 畢輔「もういねーっつの」 魏恩「何故…儂の閉じ込められている間に、こんな…」 黄雷「…すみません…」 「魏恩様…」 「あなたの「活」字訣で、魯泉を救えないでしょうか?」 魏恩「…無理だ。魯泉の魂はすでに陰間へと離れてしまっておる」 「儂は…陰間へ介入する権限を持たぬのだ」 8ページ 黄雷「クソッ…」 「クソッ…クソォ!!」 宿華「□□□!」 宿平「黄雷くん、落ち着いて!」 魏恩(魯泉…無念だ……) (この肝心な時に、儂は何もしてやれぬとは……) 9ページ 趙牙「機甲兵は?」 陶隠「修理中だって。奴も相当ダメージあったから」 「こんな状況で」 「試験を続けられるかは不明だけど……」 呉鎮(魯泉……盤古……) (俺がもっと早く手を差し伸べてれば…) (また違ったんだろうか……) 10ページ 羅剛「呉鎮さん」 呉鎮「羅剛?」 「何しに来た?」 羅剛「仕事は失敗だ。報酬は受け取れねえ」 「親父殿の姿が見えねえんで、アンタに返しとくぜ」 呉鎮「仕事…?」 「何のことだ?」 11ページ 羅剛「………知らされてねえのか?」 「親父殿に聞け! 奴がアンタの為にしたことを」 呉鎮「ちょ…待て!」 「………!」 裘青「羅剛…」 羅剛「動くな。しばらくはここで療養だ」 「仕事は終わったんだ」 「治ったら…ちゃんと帰してやるからよ」 12ページ 守芬(魯泉……) 「ウ…」 (魯泉……) (泣いちゃダメ…) (そんな暇ない…) (あと2日しかないんだから…) (けど、盤古のこの損傷具合…以前とは比べ物にならない……) (私一人じゃ……直すにも限度がある) 13ページ 守芬(このままだと…盤古を試験になんて送り出せない……) (今までの努力も、全部水の泡に……) 允玄「鍾嬢」 守芬「あ…陛下」 允玄「今日のこと、聞き及んでおる。朕に任されよ」 守芬「え?」 允玄「緊急に…甘陜トップクラスの技士を10名、手配しておいた」 14ページ 守芬「何ですって!?」 允玄「案ずることはない」 「盤古はそなたの大切な友人」 「1人抱え込みなさるな」 「盤古のため…朕も一肌脱ごうぞ」 守芬「陛下……」 允玄「技士達には、盤古の構造を把握してもらわねばならぬ」 「設計図等の類はお持ちか?」 守芬「ここに」 「盤古の取扱い説明書です」 15ページ 允玄「安心なされよ。盤古は助かる」 「そなたには技士への指導をお願いしよう」 守芬「はい……!」 (よかった!) (これだけいれば、十分間に合う…) (じゃあ、私も頑張らないと!) 16ページ 守芬「え?」 「ヨーゼフ?」 「どうしてここに?」 ヨーゼフ「ヘルプネ!」 守芬「……機械わかるの? コードとか…」 ヨーゼフ「ノープロブレム!」 「ココデ名乗リヲ上ゲルガ、コノ「ミー」ネ!」 「盤古ノ修理。「ミー」ニモヤラセテ下サーイ!」 老「陛下! お出になられて丸一日どちらへ?」 允玄「調べ物だ。じいは杞憂がすぎるぞ」 17ページ 允玄「異国の方、今日のことは他言無用で頼むぞ。後は朕が…」 ヨーゼフ「ハ…ハア」 允玄「よろしい。先に戻られよ」 「それから…」 「そち等に命じる」 「機甲兵は修理と同時に…」 「その構造を余すところなく調査せよ」 「部品…回路…諸々をより詳しく」 「一部始終を動画に収められれば尚良い」 18ページ 允玄「機甲兵は神明に対抗しうる兵器」 「この技術が手に入れば、大清帝國に多大な利益をもたらそう。そち等はこの偉大なる功績に立ち会えるのだ」 ヨーゼフ(大清帝國皇帝…) (さらなる軍備拡張を狙っていようとは…) (何としても…) (阻止しなければ!) 19ページ 刑普「まさか死人が出るなんて…」 禹殊「気にするこたあねえ。凡間から陰間に移っただけの話だ」 葛涅「生やら死やら、生身あるモノならではの悩みだな」 刑普「そんなものですか?」 禹殊「お前さんはまだ若い。後200年もすりゃわかるさ」 葛涅「試験を早く終わらせなければ」 「機甲兵が…また面倒を起こさぬ内に」 20ページ 霍安「盤古、第4次試験通過を祝して、カンパーイ!」 「肴に洪魚膾を用意…」 薛慶「いらへん」 霍安「ん…?」 薛慶「誰や!」 21ページ 霍安「痕字訣!!」 「あ……」 22ページ 霍安「百ちゃん…百ちゃんじゃなーい!」 「生きてたんだ!?」 薛慶「お友達?」 霍安「そうとも!」 「あのクソ道士に出くわす以前からの仲良しさんさ!」 「彼は道士の襲撃を免れたってわけだ。よかった!」 23ページ 霍安「クク、嚙みつくなって」 「ボクは天界側の神明じゃないからさ」 「計画の拠点確保のため、神官に甘んじちゃいるが」 「心はいつまでもキミ達の味方だ」 「そんで? 何で敦煌にいんのよ?」 「ここは神官だらけだ。危ないぞ」 24ページ 霍安「!」 薛慶「これは…」 霍安「工場行って…機甲兵堀ろうとして……」 「ジャマな神官やっつけた?」 「なーるほど」 「てことは…キミ達も機甲兵の力を求めて来たわけだ」 25ページ 霍安「いい事教えてやろう」 「ボクはすでに、機甲兵を一体探し出している!」 「何をする事もない」 「待ちゃあいい…仙試科舉を終えれば、ソイツは仲間になってくれる」 薛慶「霍安はん、まだどう転ぶかわからへんさかい…」 霍安「なあに、盤古の実力なら大丈夫だろ」 「ボク達の悲願も…すぐそこまで来ている」 26ページ・27ページ 霍安「魯泉亡き今、盤古に逃げ場はない」 「約束に従うしかないのさ。造ろうぜ盤古。「魔都」を……!」
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1.15事件とは 1.15事件とは2012年1月15日に秋の延長枠で行われた「15勝RTA枠」とその後の「雑談枠」等で起こった事件 秋の行動がまたまた騒ぎを呼び、認知されるようになった事件でもある。 ・事件の内容 既に先に挙げた別の生放送主の企画する大会への参加、投稿した対戦動画の炎上を受けて、今回のRTAに際して秋が 184コメントを一切見ないという184(匿名)強制解除を枠の詳細に明記して始められた。 ↓ 立ち見Bまで枠の見物者が出る状況の中、立ち見A、立ち見Bは秋のかつての行動や応対に不満を持ち大炎上、 その勢いは秋の常連が多くいるアリーナ(無論秋はこちらのコメントを重視して見ている)にすら飛び火し、既に出だしから波乱の予感であった。 ↓ 生放送が半分くらいまで進んだところで秋のPCの検索履歴に「Torrent」の文字が浮かび上がる。TorrentとはBitTorrentというソフトウェアの略称で、 これはフリーソフトなどのソフトをダウンロードするものであるが、違法ダウンロード(いわゆる割れ)をする時にも使用されることが多く、物議を醸した。 ↓ 秋がPC内でプログラム検索をかけ、TorrentがPC内にないことを放送内で告げる。しかし発覚から時間がかかったこと等もあり、以降本人の発言もないまま この疑惑は不透明なまま終了する ↓ 生放送の後半では、以前から疑惑のあった神速マッスグマについて言及される。神速マッスグマとは、ポケモンボックス(ゲームキューブで発売されたソフト)において ポケモンを100体預けたときに貰えるジグザグマを進化させたものである。性格すら固定されておらず、 厳選難易度の困難さゆえに、高個体のマッスグマが不自然だったとも言われる。 ↓ これに対して秋は枠の終了した後の雑談枠で「たくさんのマッスグマの一部であり厳選の結果である」と主張し、実際に10数体の神速ジグザグマを見せた。 しかし該当マッスグマ個体に関してはそこまでの言及がなく、この疑惑も結局不透明なままに終わった。 ↓ これと前後して、多くのリスナーが数々の問題視される部分が残ったタイムシフトを残すように要求する。 秋は主張を二転三転させるも、結局はタイムシフトを残すことを決意。 ↓ 6時間のRTA生放送を経たものの、結局秋は30戦11勝19敗の結果に終わり、RTAをはたすことができなかった。秋の対戦運びにも問題があったが、 RTAが完了しなかった原因として枠内における2つの疑惑を秋のアンチがつきつけたことによる妨害行為という主張がどこからともなくあがった。 RTAを完了できなかった苛立ちと、払拭されきらなかった疑惑をこの機に消したいのではないか?と色々と憶測があがった。 ↓ やはりいろいろと苛立った部分があったのか秋はアンチがいるならskypeで堂々と通話してくるように要求。 当然秋の生放送のもとで行われるため、言うまでもなく秋を批判するユーザーを枠で晒しあげることが目的であったが、 外部配信サイトの軽い誘導やtwitter、コメントなどを経て、3名の生放送主がこれに名乗りを上げ、とりあえず1名が秋にskype凸をしかける。 ↓ 秋と凸者である生放送主がskypeで通話するが、もはや日本語が通じているのかすら怪しい段階でまともに通話することができずにいた。 秋からすれば自分の生放送内で行われているものであるからボロを出さないよう終始雑談の空気を出すようにつとめ、 相手からの批判をのらりくらりとスルーし続けた。このため凸者が議題を出せずに苦戦する。 ↓ いつまでたってもラチがあかないため、残りの2人の生放送主も秋に凸をしかけ、秋と3人の生放送主による会議通話の体となった。 この際、1人の生放送主が会話を成立させるため文字によるskypeチャットでの誘導や対話を実行した。 文字であれば会話内容を振り返ることもできるし、建設的な対話が可能であると考えたらしい。 ↓ skypeチャットによる文字での会話は、秋を大いに苦しめることとなった。秋にすればいつまでも適当に雑談して終了にしたかったのだろうが、 文字である以上秋の議題逸らしや関係のない雑談が後から明確にバレてしまうため、skype凸者たちはそのたびに話題修正し、 秋のこれまでの行動応対における非に対する釈明や、枠内でおきた2つの疑惑に対する釈明を求めた。 ↓ 対応に窮した秋は凸者3名のskypeIDをブロックした。この一部始終が凸者側の放送や秋の放送で流れることとなり、リスナーが一気に不満を噴出させる。 秋はその後泣きじゃくったまま放送を終了させ、twitterでも文字数ギリギリの呟きを3つも行って彼女を肯定するリスナーに擁護されるに至った。 ↓ このまま事態が終わるかと思われた。最初は威勢よくskype通話を求めていた秋が、終盤では泣きじゃくって無理やり放送を終わらせるに至ったのだから、 秋の威勢が空回りして意気消沈しただろう、と大方のユーザーは思っていたのである。 ところが、秋のコミュニティ掲示板で信者ともいえる熱心なリスナーがこんなコメントを残したことでさらに騒がれるようになる。 832 : ななしのよっしん :2012/01/16(月) 01 34 05 ID TW1VN54EXn 秋の完全勝利すぎてメシマズ 何にもない所から火をつけるのが、れいかの仕事だろ 踊らされて、かつて見ないほどの大敗北杉 ↓ このコメントについては多くの物議がなされるに至った。このコメントで明記されている「れいか」とは、skypeチャットでの会議を提案して、 会話がまるで成り立っていなかったskype通話をリスナーにわかりやすいようにした生放送主であったため、ほとんどのリスナーが疑問を持ったが、 あるユーザーの情報によって、これが秋の自作自演であったことが判明した。 12:秋 :2010/01/15(金) 14 16 11 ID TW1VN54EXn 552 : 秋 :2011/07/22(金) 00 18 18 ID TW1VN54EXn ↓ しかもユーザーの情報により秋の自作自演が発覚した後も、秋が自作自演を続けたことが問題視される。 結局一部のリスナーがコミュ掲示板による自演を明記したことでようやく秋が気づき、掲示板の該当部分を全て削除した。 ↓ 1月19日に事件後最初の生放送を1枠だけ行うが、マイクの調子が悪くチャット形式の放送となった。 事件後初の放送ということもありその発言に注目が集まり立ち見Bまで枠の見物者が出る状況の中、 先に発覚したコミュ掲示板においての自演については自分の掲示板を使って遊んでいただけと後釣り宣言とも取れるコメントを残すだけに留まる。 ↓ その後は他生主主催大会への参加意欲を表明したり先のスカイプ凸をされた際に連呼した「見ます!」を持ちネタとして使用する等、 謝罪どころかさらにアンチ側の神経を逆なでするだけの放送内容となってしまった。 そして今に至るのである。
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2004年4月7日(第百十九季二)。 季節外れの雪が積もる荒れ果てた森の中、蔦の怪物やもぐらの怪物――イマジンと対峙する博麗の巫女。 その隣には割れた桃のような仮面をした赤い鎧の男がいる。季節外れの雪も異変だが 赤い鎧の男が巫女と行動を共にしているのもある意味異変と言えよう。 巫女はスペルカードを構え、赤い鎧の男も黒いカードのようなものをベルトのバックルにかざす。 宝具「陰陽鬼神玉」 / FULL CHARGE 自然豊かであった森とは不釣合いな電子音が鳴り響き、鎧の男が持つ赤い剣が光り、剣先が飛ぶ。 剣先は巫女が繰り出した陰陽球を振り回すように舞い、イマジンを粉砕する。 それが切欠となり、イマジンによって荒れ果てた森は元の季節外れの雪が積もった姿を取り戻す。 これが赤い鎧の男――電王がなすべき事、時の運行の守護である。役目を終えた彼らは 自分達が乗ってきた巨大な白い蛇のような乗り物――デンライナーに乗り、この時代を後にした。 その一部始終を、時間を越えて眺めていた一人の女性がいた。 (……以上が、電王と博麗の巫女による異変解決の全容でございます) 「ご苦労様。でも一つ訂正よ、この異変はまだ始まりに過ぎない。そう、始まりはいつも突然」 デンライナーに乗り込んだ九尾の狐、八雲藍を式として従えている境界の妖怪、八雲紫。 式である藍の目を通して、電王と巫女の戦いぶりを観察していたのだ。 一部始終を見終え、物思いに耽る紫。この結果は、紫にとってイマジンの存在は悩みの種となりうる事を示唆していた。 彼女が思い描く幻想郷を、根底から覆しかねないからだ。 実際、イマジンは平和な決闘方法を知らなかったとはいえ無視し、野蛮な破壊活動を繰り返した。 そんな幻想郷のあり方を、彼女は思い描いていない。 (しかし紫様、この手合いの外来種ならば追い返してしまえばよろしいのでは?) 「それが出来たらもうとっくにやっているわ。藍。霊夢に言っておいて頂戴、『最近、結界の管理がなっていない』とね。 あとオーナーにもよろしく言っておいて。例の件について」 幻想郷と外の世界を隔てる結界。この結界一つで幻想郷は幻想郷足りえている。 そしてこの結界の管理を一任されているのが代々の博麗の巫女。現代の博麗の巫女である霊夢も決して例外ではない。 (はっ。では紫様、まもなく元の時間に戻りますのでその時にまた) 式と対話するための境界は消え、紫がいたその場には再び静寂が戻る。 紫の見る景色には、それなりに掃除の行き届いた古い神社と、全く手入れのされていない古い神社が映る。 だが手入れのされていない神社の方は、砂の中に消え去ろうとしていた…… (結界の異変、これは霊夢のせいじゃないわね。この原因は……) 東方俺参上 第六話 鬼符「萃まる夢想」 デンライナーの食堂車。時間の旅人達の憩いの場であり、電王と、そのイマジンの根城。 この城の主は、不可思議なコーヒーを淹れることを趣味としている。 静かな時間の中において、一際賑やかな空間。 イマジンとの戦いを終え、帰路に着く電王、そして霊夢ら幻想郷の乗客達。 二人の少女と、異形と、青年のティータイム。九尾の狐は何処に行ったのか、食堂車には見当たらない。 「おかげで異変も解決できたわ、ありがとう電……いえ良太郎さん」 「いや、僕達にとってもイマジンは倒さなきゃいけない相手だから、お礼なんていいよ」 「ちっ、良太郎ばっか褒めやがって俺はスルーかよこのボロ服女。今のはどっちかっつーと俺の活躍なんだからな!」 良太郎……というよりは電王の実力を認め、霊夢は外から来た協力者に礼を述べる。 だが、先刻電王として戦った一番の功労者であるモモタロスはスルーされっぱなしであり モモタロス自身、相当気に入らない様子だ。 「モモタロス、抑えて抑えて。誰がイマジン倒して異変解決したっていいじゃん」 「よくねぇよ! 良太郎、てめぇからもこのボロ服女に何とか……って何してんだマリモ? さっきからベルトとパス睨みやがって、何かついてんのかよ?」 モモタロスの戦う目的が「かっこよく戦う事」である以上、このような不当な評価は 彼にとって腹立たしいことこの上ないのである。だがそんなモモタロスの野次も、霊夢にしてみればそよ風も同じ。 何者にも囚われない巫女の性分は、こんな所でも無駄に発揮されていた。 そんな彼らのやり取りをよそに、説明のためにテーブルの上に置かれたデンオウベルトとライダーパス。 これらをまじまじと見つめる少女の姿がある。魔理沙の悪い蒐集癖がうずき始めているのだ。 「ああ、外の世界には変わった道具があるんだな、って思ってたところだぜ。 って言うか、まさか妖怪退治までやってるなんて知らなかったぜ。すごいな良太郎!」 「てめぇもかよ、あれは良太郎よりむしろ俺の活躍だっての! 良太郎が何もやってねぇってわけじゃねぇけどよ」 「妖怪退治ったって、みんながみんなやってるわけじゃないけどね。 それに、モモタロスも言ってるけど僕一人の力じゃないし」 魔理沙は何の変哲も無い、それどころか運がひたすら悪く寧ろ肉体的には弱い人間である 良太郎が道具を使って怪異と戦っている事に興味を抱いた。 彼女が日頃体験している妖怪退治のそれとは大きくかけ離れてこそいるが 好奇心は先ほどから疼き続けている。モモタロスの呼び間違いも意に介さない程に。 「なぁ、それ私でも使えるのか? 使えるんならちょっと貸してくれよ」 「うーん……これデンライナーのパス、これなんだけど。 これが無いと使えないし、そもそもこれを貸すなんて出来ないよ」 デンオウベルトを使用するためには、ライダーパスが必要不可欠だ。ベルトだけあっても変身は出来ない。 逆に言えば、ある条件を満たしパスさえあればベルトももれなくついてくる。 ベルトはパスの持ち主の気やオーラといったエネルギーで初めて実体化できるからだ。 最も、魔理沙はその条件を満たしていないために変身はどの道出来ないのだが。 そしてパスを他人に譲渡したり、貸与する事は原則認められない。 「そんな事言わずに、減るものでもないしちょっと貸してくれるだけでいいからさ。私が死ぬまでには返すから!」 「ちょっ、使えないし勝手に持っていっちゃ駄目だってば……おわっ」 「どうした良太郎、そんなチビに負けてんじゃねぇぞ!」 「良太郎さん、諦めて頂戴。魔理沙の泥棒まがいの蒐集癖は今に始まったことじゃないから」 「ええええええっ!?」 半ば強引に良太郎のパスを借りようとする魔理沙。それを良太郎は頑なに拒むが、魔理沙も一歩も譲らない。 モモタロスも両者を囃し立てるだけで良太郎を助けようともしない。霊夢も、我関せずとばかりに茶をすすっている。 「良太郎、そのベルトは私がもらったぜ!」 「待って、勝手に決めないでよ! だめ、だめだって、らめぇぇぇぇ!!」 その時、食堂車の扉が開き、一人の少女がやってきた。 見た目は霊夢や魔理沙よりも若干幼い、黒いおかっぱ頭の少女――コハナだ。 「バカモモ! 見てないで何とかしなさい!」 少女の一喝がモモタロスに飛ぶ。その一喝は見た目にはとても釣り合わないほどの迫力を秘めていた。 その証拠に、モモタロスが竦み上がり、魔理沙も霊夢も目を疑っている。 その隙を突いて、良太郎は魔理沙からベルトとパスを取り返すことに何とか成功した。 「おいコハナクソ女、俺の力で無理矢理マリモを引き剥がせってのか?」 「そういう事言ってんじゃないの、良太郎困ってたでしょ!」 「僕は何とか大丈夫だけど……魔理沙さんごめん、でもこれはどうしても渡せないものなんだ」 「そういわれると余計欲しく……や、なんでもねぇぜ」 茶をすすりながらその一部始終を見届けていた霊夢は 赤鬼もどきと口論する少女の姿を見てとある鬼の少女を思い浮かべていた。 魔理沙は魔理沙で、しつこく良太郎からベルトとパスを拝借しようとしたが 少女の気迫に恐縮し、今は引き下がるしかなかった。 「ところで良太郎さん、あの子は? あの魔理沙も引き下がらせるって只者じゃなさそうだけど」 「あの子はハナさん。デンライナーの乗客で、僕のいた時間よりも未来から来たんだ。 ハナさんはちょっと色々あって、小さくなっちゃったけど本当は僕より少し年上なんだよ」 「あ、自己紹介が遅れてごめんなさい。私はハナって言います」 「ハナクソ女、もしくはコハナクソ女って気軽に呼ん…… あだっ、親しみやすいようにあだ名教えてやっただけだろうが!」 「人が気に入らないあだ名を勧めるな、バカモモ!」 さっきまでモモタロスと口論を繰り広げていた態度をコロリと変え自己紹介をするハナ。 だがその変わった態度もモモタロスの茶々で一瞬に元に戻ってしまう。 モモタロスに負けず劣らず気性が激しい上、反論や反撃にいちいち真剣さが見え隠れする。 ハナの自己紹介と良太郎の説明を聞いた魔理沙が、素朴な疑問を口にする。 「なぁ、未来の人間って妖怪を素手でぶちのめせるほど強いのか?」 「え? そ、それは……」 この質問にはハナも答えに詰まる。彼女自身は少し変わった特性があるとはいえ本人は いたって普通の少女のつもりである。結論から言えば、彼女は「かーなーり特別」なのだが。 答えに詰まるハナに、霊夢があてずっぽうで、しかし的確に答える。 「多分、あの子が特別なんでしょ。あの二人仲良さそうだし、類は友を呼ぶって言葉よ」 「なるほど、喧嘩できるほど仲がいいってか」 「げっ、気持ち悪い事言うなよ。俺とハナクソ女がなん……ぐえっ!?」 霊夢本人は適当に答えたつもりだったのに、大正解であった。 ただし、後者の意見は当の二人にしてみればそれこそ「冗談じゃない」意見であった。 片や一時ほどではないとはいえイマジンを極端に憎んでいる少女。片や我が強く乱暴者なイマジン。 モモタロスも態度に明確に出るほど不快感を示していたが、それ以上にハナの怒りが爆発する。 当然、怒りの矛先は……モモタロスだ。 「……冗談言わないでください! 私とこんなバカモモが仲いいだなんて!」 「……だからって何でいちいち俺を殴るんだよハナクソ女!!」 「ちょっと、二人ともやめてよ。お客さんの前だってば……」 「ね、仲いいでしょ?」 「ああ、大体わかったぜ」 喧嘩する二人を止めようと四苦八苦する良太郎だが、霊夢と魔理沙は気にも留めていなかった。 それどころか、その様子を楽しんでさえいる。だが、その決着は意外な形――水入りという形で付く事になった。 「そ~こ~ま~で~です。二人とも、レクリエーションも程ほどにお願いしますよ?」 「す、すみません……」 「うっ、こいつが殴ってく……ごめんなさい」 時の中を走る列車、デンライナーのオーナーに制止される。 モモタロスも一瞬反抗的な態度をとったがすぐに大人しくなる。 デンライナーの中で必要以上に騒げばデンライナーから追い出されてしまう。その事について二人はよく知っていた。 オーナーが乗車拒否のレッドカードを引っさげて出てくれば、引き下がるしかないのだ。 「さて、良太郎君も無事戻ってきたことですし……改めて幻想郷へと出発しましょう。 では霊夢君。皆さんに幻想郷について教えてあげてください。私が話すよりも説得力がありそうですから」 「何で私が……ってオーナーさんは幻想郷について知っているんですか?」 「も~ち~ろん。古い付き合いの友人も、結構いるんですよ? 今回は良太郎君を迎えに来た目的もあ~る~のですが、その古い友人に会うためでもあります。 さ、ナオミ君。皆さんにもコーヒーを。私には、いつものを」 「はーい。そういえば私も幻想郷ってよくわかんないんですよ。霊夢ちゃん、教えてくださいよ!」 一同の期待のまなざしを受け、しぶしぶ幻想郷についてかいつまんで説明する霊夢であった…… 少女説明中... 「お、おばけ……妖怪……幽霊……」 「き、肝試しとかには困らなさそうだね……って言うか、妖精や空飛ぶ箒だけじゃないんだ」 「うえぇ、マジかよ」 「わぁ、なんだか素敵な所ですね!」 ナオミのコーヒーを飲みながら、霊夢の説明を聞いた一同。 各々率直な意見を口にするが明らかにナオミの意見だけ浮いている。 幻想郷。人間と、あらゆる物の怪が住まう世界。妖怪はいざ知らずお化け・幽霊の類はハナの最も苦手とするところだ。 それらの区別があまりついていない魔理沙はモモタロスの頭を小突きながら首をかしげる。 反対に、ナオミは目を輝かせて霊夢の話を聞いていた。 「ん? みんなこいつみたいなの相手にしてるんじゃないのか? モモタロス、どう見てもお前が言うな、だぜ」 「そ、そうなんですけど……で、でもそういうのとイマジンとはまた別の代物ですし……」 「そういうこった、妖怪なんぞと一緒にすんじゃねぇ」 「私らから見たら一緒よ。後この場に妖怪いなくてよかったわねモモタロス。今の聞いたらボコボコにされてるわよ」 「……聞こえてたぞ」 モモタロスの背後から女性の声が響き渡る。霊夢、魔理沙、コハナのようなまだ幼さのある声ではなく ナオミのようなハイテンションな声でもない。さっきまでこの場にいなかった九尾の狐、八雲藍の声だ。 「げっ、いたのかよキツネ女」 「ああ、言い忘れてました。藍君はその古い友人の使いで、わざわざデンライナーまで来てくださったのです。 みなさん、あ~ま~り不躾な態度はとらないでくださいよ?」 「ところで支配人、紫様のおっしゃっていた件だが……」 「わ~か~りました、我々としてもその件を放置しておくわけには参りませんからねぇ。 こちらでも、手配させていただきますよ」 出されたチャーハンの頂上に刺された旗を倒さぬよう気をつけながらオーナーが睨みを利かせる。 九尾の狐はメッセンジャーとしてデンライナーに乗り込んでいたらしく オーナーに主の言伝を伝えると一礼してどこかに消えてしまう。 「オーナーさん、もしかしてその友人ってのは……どこかから突然出てきたりしません?」 「おや。最近会ってないので知りませんでしたが、その様子ですと意外と人間とも友好的なようですねぇ、彼女も」 (やっぱりあいつか……一体どういう交友関係もってるのよあいつは) その一方で霊夢は今の言葉でオーナーの古い付き合いであるらしい友人を特定してしまった。 彼女自身も交流のある、あの妖怪しか心当たりが無い。 「ところで……あなた達はこれで自由に外の世界に出られるみたいね。返す手間が省けて助かるわ」 「返すって……俺たちゃ迷子かっつーの」 「僕は迷子で間違いないと思うよ。だって気づいたら幻想郷にいたわけだし」 「そうなのよね、デンライナーでトンネルに入ったら突然良太郎いないんだもの。びっくりもするわよ」 ハナが言うには、良太郎はデンライナーで移動中、突然幻想郷に迷い込んだとの事。 霊夢は一人、だが確実な心当たりを思い浮かべていた。犯人はあいつか、と。 オーナーとの交友といい、良太郎にかけたと思しきちょっかいといい。 「そんな状態で私に驚くでもなく、よくあそこまではっきり意識持ってられたな。感心するぜ」 「実は最初のほう、夢だと思ってたけどね。落っこちて夢じゃないってすぐわかったけど」 魔理沙は魔理沙で「ここからあの大木の上に飛んできたのか」と納得し、あの時の様を思い出し笑いしている。 「そうだ、帰る前に良太郎さん。『意魔人』はまだ幻想郷にいるのかしら? あいつら放っておくと危なっかしそうだから早めに手を打っておきたいんだけど」 「いるぜ。俺の他に3人な。スケベガメ・クマ公・ハナタレ小僧だ」 「ウラちゃんにキンタロちゃん、リュウちゃんですね!」 霊夢の疑問、「イマジンはまだいるのか?」それはあっさりと答えが出た。モモタロス曰く、まだあと3人も。 「なにそれ?」 「僕達の味方だよ。ウラタロス、キンタロス、リュウタロス。今までごたごたしてて聞けなかったけど モモタロス、みんなどこにいるの? デンライナーにはいないみたいだけど」 「あー……それなんだがよ。まず良太郎、お前がここにいるってオーナーのおっさんから聞いて 慌ててデンライナーをこっちにまわしてよ。俺ら4人でお前を探そうとしたんだが 4人一緒だと目立ちすぎるって事でよ……」 「私も行きたかったんだけど、オーナーに止められて……」 「ハナ君がやられてしまっては元も子もありませんからねぇ。少しばかり裏目に出てしまいましたが」 「でもハナさんなら大丈夫そうですけどね、いつもモモタロちゃんやっつけてるみたいにすればきっと大丈夫ですよ」 珍しく歯切れの悪いモモタロス。良太郎捜索のために動いていたのは間違いないのだが 4人とも好き勝手に行動していた、と取れる発言である。 彼ら4人は皆一様に考えて行動するよりもノリで行動するタイプだ。皆好き勝手に行動していても全くおかしくは無い。 人を襲う妖怪を警戒し、ハナを同行させなかった事がそれに拍車をかけてしまっていた。 「それにしてもあんたねぇ……良太郎見つけたんならウラ達にも知らせなさいよ」 「そうは言うがよ、良太郎見つける前にマリモに間違えて憑いちまうし、見つけた後でも イマジンは過去に飛ぶしで実際あいつらと連絡取るどころじゃなかったんだよ」 彼らの良太郎捜索方法は、確かに手っ取り早く見つけるには的確と言えるのだが 地理がわからない場所ではミイラ取りがミイラになりそうな、危険な方法だった。 それでも無事良太郎と合流できたのだが、残り3人とも合流できなければ意味が無い。 各々が今も勝手な行動を取っていると思うと、ハナは頭を抱える。 現にモモタロスは魔理沙に取り憑くという失態を犯した。完全にモモタロスのせいではないとはいえ。 「あんた他人に取り憑いたの!? ごめんなさい魔理沙さん、このバカモモがご迷惑をおかけして……」 「ああ、私は別に体中が痛い事とまずいコーヒーを無理矢理飲まされそうになった事以外あまり覚えてないぜ。 だから気にするなよモモタロス。あと私はマリモじゃなくて魔理沙だぜ」 「へいへい悪かったなマリモ(チッ、てめぇがぶつかってきたからああなったんだろうが)」 イマジンが憑依した人間の、憑依されている間の記憶は基本的に無い。 魔理沙の「あまり覚えていない」も、嘘偽りの無い言葉だ。 モモタロスも他人の体を勝手に使う、という件に関しては前科があるため反省はしている。 原因が魔理沙の側にもあるため理不尽さも同時に覚えてはいるが 思いっきり態度に出ていたため案の定ハナの制裁を受ける。 「態度が悪い! ちゃんと謝る!」 「まぁそこまで言わなくてもいいぜ。これはこれで貴重な体験……ろくに覚えてないのが悔しいところだけど。 私もお前も良太郎も無事ならそれでいいと思うぜ?」 「駄目よ魔理沙さん、このバカモモは甘やかすとすぐ付け上がるんだから」 だが、当の魔理沙はその言葉に反し全く意に介してはいない。その一方できちんと謝らせようとするコハナ。 モモタロスの意見を半ば無視しながら二人の意見は堂々巡りを続けていた。 さすがに見ていた霊夢も飽きたのか、良太郎に話題を振る。 「良太郎さん、さっき話してたのが仲間なら連絡を取る方法はあるのかしら? 外の世界には『けいたいでんわ』ってのがあるじゃない。ここで使えるのかどうか知らないけど」 「あ、それならあるよ。うってつけなのが」 良太郎自身も携帯電話を持っているが、仲間のイマジンとの対話にはさらに優れた携帯電話がある。 ケータロス。通常の携帯電話としてだけではなく、電王に別の力を与えることも可能なアイテム。 これを使えば、離れた場所にいるイマジンとの連絡も可能……なのだが。 「あ……あれ?」 「やっぱり駄目か。良太郎さん、言い忘れてたけど幻想郷じゃ『けいたいでんわ』は使えないのよ」 「いや、そうじゃなくて……あれ?」 幻想郷には携帯電話の基地局が存在しない。故に携帯電話による連絡は不可能だ。 ケータロスに基地局という概念があるかどうかは定かではないが 良太郎が懸念しているのは通話の可否では無い、もっと原始的な部分であった。 「な……ない、ケータロスがない!!」 「おい良太郎、大声出してどうし……ってはぁぁぁぁ!?」 電王の戦力にとっても重要な要素であるため、良太郎としても持ち歩いていたはずのケータロス。それが無い。 考えられるのは幻想郷に来た際、どこかに落とした事。 「良太郎、ケータロスが無いってどういうことだよ!?」 「無いんだよ、持ってたはずなのに!」 「魔理沙、あんたまさか……!」 「し、知らないぜ! 私だって良太郎がそんなの持ってたなんて今初めて知ったんだぜ! ところで良太郎。けーたろす……って、何なんだ?」 真っ先に魔理沙に疑いの目を向ける霊夢。だが良太郎は魔理沙の前でケータロスを取り出していないため 魔理沙も良太郎がケータロスを持っていたことを知らない。そもそもケータロスという名前自体聞いたことが無い。 「まぁ、携帯電話みたいなもの……かな」 「ああ、けいたいでんわなら知ってるぜ。しょぼい弾幕程度にしか役に立たないやつだろ」 「その使い方、多分間違ってると思います……」 通話のできない携帯電話など、ただの小さな軽い金属の塊である。投げて当たればちょっと痛い。 たとえ使い方として間違っていたとしても、本来の使い方ができない以上は別の使い方を模索せざるを得ない。 その使い方が、かけ離れているどころかその道具の寿命を縮める使い方であったとしても。 「ふむ。あ~れ~自体に電王に変身したり、時の列車への乗車権利が無いとはいえ……厄介なことになりましたよ」 「これでウラ達に連絡とる方法が無くなっちゃったわけね……」 (絶対見つけなきゃ……ウラタロス達も、ケータロスも!) 先ほどの大声や騒ぎでチャーハンの旗が倒れてしまい、食事を中断していたオーナーがその重い口を開く。 ケータロスにパスに相当する機能が無いとは言え、電王という機密の塊だ。そこから情報が漏れ、悪用されないとも限らない。 緊迫した空気が流れ始めた車内に、ナオミのアナウンスが響き渡る。元の時間に戻ってきた証だ。