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10月15日「しんどい」 昨日のゲストハウスでの手続き以降の記憶がない。。今は、朝の10時からだがしんどくて起き上がることもできない、、熱が高いせいか寝ることもできないが唯一の救いが同じ部屋にいる日本人だ。パーヤルではドミトリー(大部屋)で寝ることにしたのだ。日本語が聞こえるだけで気分はぜんぜん変わってくる。なんとか体を起こして栄養を取らねばとレストランに向かった。レストランではチャーハンを注文。。。うまい!!インドのチャーハンがここまでクオリティーが高いとは!!しかし三分の一も食べることができなかったが。ホテルに戻り部屋に行く途中ゲストハウスのマネージャーがあまりにだるそうにしている私を見て病院に行ったほうがよいと薦めてくれ、ゲストハウスで働く従業員がホテルまで案内してくれた。ジャイプルでは病院に行こうと思っていたが衛生面的に大丈夫だろうかと考えたり、直ぐ治るだろうと思いいかなかったがもう限界だった。ゲストハウスから裏道を使い歩いて5分病院についた。病院といっても電気はついてなくほとんど民家のようなものだ。待つこと20分医者がやってきて症状、血液検査をしてくれた。血液検査の際には新品の注射を使ってくれた、安心した。薬を大量にもらいゲストハウスに戻った。 10月16日「高熱と回復」 朝の9時頃目がさめた、空腹のためでもトイレに行きたい訳でもない、インドに来て以来一番熱が高いと感じた、実感では40℃越え、今までインフルエンザでそれくらいの熱になることはあったがそれ以上に熱い、そして動けない。眠ることもできず横になりながら目を閉じた。。2、3時間その状態が続いたが徐々にからだが慣れていったせいもあるが楽になってきた、買ってきてあった果物を食べ、また病院に行った。病院では横になりまた何かの注射をうち、解熱剤をもらいゲストハウスに戻り寝た。夕飯後に熱もさがり、からだもだるくなくなってきた。何日かぶりにからだの調子がいい!! 10月17日「メインバザール!!」 目が覚めた!からだの調子もよかったが、ごはんを食べるきにもなれず、呼吸をすると肺が痛かったので病院に行った。院長はほかの病院にいってレントゲンを撮ったほうがいいといって案内してくれた。ここの病院はいつもの病院より小さく、レントゲンの機械しかなかった。診断結果はどこも悪いところはなかった。さすがに腹が減ったのでチャーハンを食べることにした。半分くらいしか食べれなかったがやはりうまかった。食後はメインバザールを見て回った。メインバザールは市場とおみやげ屋が何軒も連なっていてインド人や旅行者、牛などで毎日混み合っている。メインバザールのたくさんのみやげ屋を見て回った、インドでは日本とは違いほとんど商品に値札がついていないので交渉によって値段が決まる、ほとんど嘘みたいな値段をふっかけてくるので聞いてて飽きない、黙っていると安くなるしその交渉が実に面白い。メインバザールを後にして夕飯にカレーを食べに行ったがインドのカレー、香辛料はもういやというほど食べていたのでほとんどたべことができなかった。 10月18日「とんでもない料理たち」 朝散歩しているとメインバザール北の端の方にラッシー屋を見つけたノーマルラッシーを頼んだ。(ラッシーとはヨーグルトと水と砂糖を混ぜ合わせたものでとてもすっきりしていて飲みやすい飲料水)うまい!!インドで飲んだ中で一番うまい!!あんまりうまかったので今度はバナナラッシーを飲んだ、こっちもおいしかったー。ラッシー屋を出てすこし散歩をしてから昼飯をとることにした、インド料理に飽きていたので今日はすこし奮発して多国籍料理店にいった。メニューを開くとそこは夢のようだった、見たことのあるメニューが並んでいてやっと香辛料から開放されるとばかり考えていたからだ。そこで私はビ-フストロガノフを頼んだ、ヒンドゥー教では牛肉は食べないのでやく3週間ぶりの牛肉を楽しみにしていた。ビーフストロガノフがでてきたが。。。におい、色が違った、そんなことより味だと思って食べてみた、、、まずい!!そうとうまずい!!何をどう料理したらこんなにまずいものが作れるのかというくらいの味だったが値段が高かったので全部食べたがまずかった。夕食はリベンジをするためにステーキ屋に行くことに値段は200ルピーくらいだった。はっきりいっておいしくないが全部食べきった。牛肉が非常に硬くて、今までに食べたことのない肉みたいだった。 10月19日「牛」 今日は牛の日だった。昨日のビーフストロガノフとビーフステーキのどちらかがあたった。朝からトイレから出ることができない、さらに腹がきりきりと痛む。午前中はトイレで過ごした。昼になってだいぶ調子もよくなってきて外にでた、お粥を食べてからおなかが痛くなったのでゲストハウスに戻ることにした。途中いつもおとなしいはずの牛が興奮して前から迫ってきた、首を揺らし、目を充血させている。最悪!!道が狭かったせいもあるが来た道を戻り腹いたを我慢する羽目に。。。ゲストハウスで本を読み時間を潰した、夕食をたべてから水を買うために市場によったがそこでまた牛に出会った。牛はおなかが減ったのか市場の片隅にある野菜を食べていた、市場の人が牛を邪魔に思い棒で牛の尻を叩いた。牛はびっくりしてこっちに向かって突進してきた!!かろうじてよけたが牛のうんこをふんだ。。。水を買ってゲストハウスに帰った。インドには牛がおおい。。。 10月20日「格差社会」 インドには前にも言ったが旧市街と新市街にわかれている。今日は新市街のコンノートプレイスに行った、ここははっきりいって北インドで一番栄えているといっても良い。街には高層ビル、高級ホテル、きれいな格好をした人、これまでみたインドとはあまりにもかけ離れた場所だった。マクドナルド、サブウェイ、ハングリージャックスなどの有名ファーストフード店、こぎれいな服屋などがならび人でこみあっていた。おなかが減ったのでマクドナルドでご飯を食べることにした。マクドナルドでセットを頼むとだいたい120~150ルピー(400円)くらいする、貧乏旅をする私にとっても大金だが、私が見てきたインド人には一日働いてももらえることができないくらいの大金である。しかしマクドナルドにいるのは時間帯もそうだったのかもしれないが10代の学生で一杯だった。彼らはきれいな格好をして中流インド人にとっては高価な食べ物を平気で食べている。。。その光景をみて日本にはなく、これが格差社会なのだと感じた。これもここにきてみないとわからない貴重な体験だった。ゲストハウスに戻り、ゲストハウスの従業員と一緒に夕食を食べた。彼は地元の定食屋に連れて行ってくれた、もう香辛料はいやだったが割りとおいしかった。二人で約60ルピーだったので払ってあげると、彼は帰り際水を買ってくれた。
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Recipe019 けごこ バレンタイン ミィハエル 作品 ( ´∀)・∀) ゚Д)さん 実際に読む(リンク) 概要 チョコレート貰えるだけありがたいと思え レシピ追加 No.306 液化人工生命アモルファス 登場キャラ 登場 けごこ ( ´∀)・∀),,゚Д)さん ミィハエル 元ネタ解説 無
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※リクエスト ムギちんの親が大失敗で、今までの人生が一転、貧乏節約生活!命懸けの一ヶ月1万円生活!果たして元の生活に戻れるのか。お父さんが再起をかけて、全財産で買った宝くじと競馬は当たるのか!? ◯紬「私、一ヶ月一万円生活するのが夢だったの~」 唯「えっ、ムギちゃん黄金伝説に出るの?」 紬「うん」 唯「獲ったどーーー!! のアレ?」 紬「そうだよ」 唯「でも、どうしてイキナリ?」 紬「実はね、お父様が事業で失敗しちゃって、再起のためにお金が必要になったの」 唯「えっ」 紬「それでね、そのお金を稼ぐために一ヶ月だけ休学して番組に出演させてもらうことにしたの」 唯「……ムギちゃんのお父さんお仕事で失敗しちゃったんだ?」 紬「えぇ……そうなの」 唯「でも、テレビに出ても多くて数十万円しか貰えないよね。それくらいでどうにかなるの?」 紬「それなんだけど、結構な額をもらえるみたいなの」 紬「実はテレビ局の人がお父様に恩があるらしいんだけど……」 紬「直接お金を渡すと贈与税で国に持っていかれちゃうから、ギャラという形で渡したほうが節税になるとかで」 紬「私が番組に出ることになったの」 紬「そのお金さえ入れば、お父様の会社は不渡りを出さずに済むから……」 唯「た、大変だね~」 紬「ううん。むしろすっごく楽しみ! 私、黄金伝説に出るのが夢だったから」 唯「あっ、それはわかるかも」 紬「唯ちゃんも?」 唯「私もね、一度出てみたかったんだー。スイーツで一週間過ごすやつとか」 紬「あっ、私もそれに出てみたい」 唯「でもムギちゃんが出るのは一ヶ月一万円生活なんだよね?」 紬「えぇ。私で大丈夫かしら……」 唯「……」 ◆1日目◆ スタッフ「それでは一万円を渡します」 紬「はい!」 スタッフ「光熱費や水道料金は毎晩徴収にきますので」 紬「はい!」 スタッフ「ではご健闘を」 紬「ありがとうございます」ペコリ 紬(さて、何からはじめましょうか) 紬(あっ、まず電気を消さなきゃ) 紬(……ブレーカーごと落としちゃえ。えいっ!!) 紬(うん。これでよし!) 紬(テレビ局の人には途中でギブアップしてもいいって言われたけど、やれるだけのことはやらないと) 紬(……うん) 紬(まずは買い物だけど……どこのスーパーが安いのかな) 紬(普段スーパーに行かないから全然わからないわ) 紬(どうしましょう……) ピンポーン♪ 紬(あれ、お客さん?) ガチャ 紬「どちらさま?」 憂「こんにちはー」 紬「あれっ、憂ちゃん?」 憂「はい。きちゃいました」 紬「今、番組の収録中なんだけど」 憂「だからです。紬さんは買い物とか慣れてないんじゃないかって思って」 紬(唯ちゃんが頼んでくれたのね。ありがとう……) 紬「それじゃあ憂ちゃん、今日はお願いしますっ!」 憂「はい! 任せてください」 ――― 紬「どこへ向かってるの? こっちには田んぼしかないみたいだけど」 憂「農家に直接お米をわけてもらいに行くんです」 紬「そんなことができるの?」 憂「はい。お爺ちゃんの知り合いが農家をやっているんですよ」 紬「そうなんだ」 憂「お米を安く買うにはこうするしかないんです」 紬「そうなの?」 憂「はい。稲作を関税障壁で保護するために外国米には高い関税がかけられていますし」 憂「国産米は国が正規の価格を決めていますから」 紬「へぇ~」 憂「だから農家の人と直接交渉して、市場に回さず自家消費用にとっておいた、二級品のお米をわけてもらうんです」 紬「なるほど……」 憂「古米だからその分味は落ちちゃいますけど……」 紬「それは大丈夫。それくらいはしないと一万円生活なんて無理だもの」 憂「……そうですね」 紬「確か古米って粘りがちょっと弱いのよね」 憂「そうです。だから炒飯などに向いてるかもしれません」 紬「ふぅん」 憂「実はお姉ちゃんは新米と古米の違いに気づきません。……あっ、これは内緒で」 紬「……憂ちゃん。いま収録中よ」 憂「……」 紬「憂ちゃん?」 憂「ご、ごめんね、お姉ちゃん」アセアセ 紬「うふふ」 ――― 紬「精米楽しかったね」 憂「紬さん子供みたいにはしゃいでましたね」 紬「//」 憂「スーパーにも寄ったから、必要なものはだいたい揃ったと思います」 紬「結構買ったね」 紬「小麦粉と蕎麦粉……野菜とお肉……卵と牛乳……調味料と油……」 紬「憂ちゃんのおかげでとっても安く買えちゃった。今日はありがとう」 憂「他にも私にできることがあったら言ってください」 紬「ええ、そのときはお願いね、憂ちゃん」 憂「……あの」 紬「ん?」 憂「私、紬さんのこと応援してますから」 紬「憂ちゃん、ありがとう」 ――― 紬(さて、憂ちゃんは帰っちゃったし、料理を作ろうかしら) 紬(お米を炊くのもいいし、小麦粉を使って何か作ってもいいけど……) 紬「う~ん」 ピンポーン♪ 紬(あら、またお客さん) ガチャ 律「おっ、ムギやってるな」 紬「あっ、りっちゃん」 律「ほぅ、買い物してきたんだ……レシートはこれか……」 律「こんなに安く買ったのか。感心感心」ナデナデ 紬「り、りっちゃん//」 律「ムギに庶民の暮らしは難しいと思ってたけどやるもんだな」 紬「憂ちゃんのおかげよ」 律「なるほど……なら私は料理を教えてしんぜよう」 紬「りっちゃんが料理を教えてくれるの?」 律「あぁ。それで今日は何を作るんだ?」 紬「まだ決めてないんだけど」 律「それならチャーハンでも作ろうか」 紬「うん」 律「まずはフライパンを十二分に熱する……と言いたいところだけど」 紬「……?」 律「テフロン加工だとあんまり熱するのはよくないんだ」 紬「そうなんだ?」 律「しかもIHだし……まぁなんとかなるか」 律「よしムギ。まずは卵を割ってこの容器に入れてくれ」 紬「いえっさー!」パカ 律「それから箸でよく混ぜるんだ」 紬「いえっさー!」カチャカチャ 律「よしっ、次は御飯をこっちの茶碗に入れてくれ」 紬「いえっさー!」ギュッ 律「次は……温まったフライパンに油をしくんだ」 紬「いえっさー!」ドバ 律「う~ん。もうちょっと多めだな」 紬「えっ、けっこう入れたと思うけど……」 律「こら、上官に口答えするな」ポカ 紬「はいっ! りっちゃん隊長」ドバドバ 律「チャーハンはちょっと引くぐらい多めに油をいれたほうが美味しくできるんだ」 紬「そうなんだ?」 律「次はいそがしいぞ。たまごを入れて箸でかるくかき混ぜて油と卵をなじませる」 律「終わり次第即座に御飯を投入して、フライパンを振ってひっくり返す」 律「それからしゃもじでわしわしかき混ぜるんだ」 紬「た、大変そう……」 律「大丈夫。ムギならできるよ」 紬「……いきます!!」 ――― 紬「失敗しちゃった……」 律「うまくひっくり返らなかったから、卵が偏っちゃったなぁ」 律「IHじゃなければ鍋振り調理できるから難易度が下がるんだけど」 律「IHで鍋振りすると鍋の温度が下がってべちゃっとしちゃうからなぁ……」 紬「そうね。あっ、りっちゃんちょっと待ってて」 律「うん?」 紬「カメラは……ここね」 紬「はいっ、りっちゃん直伝特製チャーハン(失敗)です」 律「あぁ、そういうのもしなきゃいけないんだ」 紬「うん」 紬「いただきます」 紬「……あら、意外と美味しい」 律「本当?」 紬「古米は粘り気が少ないからかしら。結構ぱらぱらしてるし、パサついてもいないし」 律「ならよかったよ」 紬「はい、りっちゃん。あ~ん」 律「む、むぎ?」 紬「あ~ん」 律「……仕方ない//」パクッ 紬「どう?」 律「……うん。意外といけるな」 ◆13日目 紬(残高4200円) 紬(食材は4日分ぐらいあるし……) 紬(なんとかなりそうかしら) ピンポーン♪ 紬「は~い」 ガチャ 紬「あら、澪ちゃん」 澪「ムギ、元気にしてたか」 紬「ええ、おかげさまで」 澪「……ムギちょっと痩せたんじゃないか」 紬「そうかしら?」 澪「うん……うん……。間違いない。私も黄金伝説に出たら痩せるかな?」 紬「澪ちゃんが出たらきっとすごく人気出るわ~」 澪「そうかな?」 紬「ええ、そうよ」 澪「そうか……//」 紬「それで澪ちゃん。今日は何をしにきたの?」 澪「うん。実は特に用事があってきたわけじゃないんだ」 紬「そうなんだ。でも澪ちゃんがきてくれて嬉しいわ~」 澪「ならよかったよ」 紬「最近学校はどう?」 澪「平常運転だよ。だけど……」 紬「うん?」 澪「ムギの紅茶を飲めないのは寂しいな」 紬「……ねぇ澪ちゃん。ちょっと出かけない」 澪「いいけど、どこに行くんだ?」 紬「ついてきて」 ――― 紬「とうちゃーく!」 澪「あれ、このお店って」 紬「ちょっと待っててね」 ――― 紬「おまたせ」 澪「なにを買ったの?」 紬「お茶を買ったの。さぁ、帰りましょう」 ――― 紬「はい、どうぞ、澪ちゃん。」 澪「ありがとう……。うん。やっぱりムギの紅茶だな~」 紬「ふふふ」ニコニコ 澪「でも良かったの? あそこのお茶って確か」 紬「大丈夫。格安で分けてもらっただけだから」 澪「そうなの?」 紬「それにこうしてお茶をいれるのは、私も楽しいから……」 紬(千円くらいなら大丈夫よね?) 澪「なぁムギ。お返しといったらなんだけど、私にアレをやらせてくれないか」 紬「アレ?」 澪「アレだよアレ」 紬「……?」 澪「ちねりのこと。私、アレをやるのが夢だったんだ」 紬「……! ええ!! 一緒にやりましょう!!!」 絵面が地味なため省略 ◆26日目◆ 紬(残高があと500円しかない) 紬(光熱費を考えるともう買い物はできない) 紬(これはもう伝説達成は無理かしら……) 紬(はぁ……) ピンポーン♪ 紬「は~い……」 ガチャ 梓「ムギ先輩こんにちは。来ちゃいました」 紬「あ、あずさちゃん」ダキッ 梓「えっ//」 紬「梓ちゃん大変なの、後500円しかないの!」 梓「知ってます。だから私が来たんです」 紬「?」 梓「今日はムギ先輩にこれを渡しにきたんです」 紬「これは……銛ね」 梓「銛です」 紬「……」ゴクリ 梓「……」ゴクリ 紬「海に……」 梓「海へ……」 紬「行くのね……」 梓「行くしかないです……」 紬「オヤツは?」 梓「10円までです」 紬(うまい棒にするべきかしら、それとも5円チョコ×2にするべきかしら) ――― 紬「あっ、海が見えてきた!!」 梓「なんでビーチボールを膨らませてるんですか?」 紬「えっ……」キョトン 梓「なんでそんな顔するんですか」 紬「遊ばないの?」 梓「遊びません!! 私たちは魚を捕りに行くんですから」 紬「残念……」ガックシ ――― 紬「さて、車から降りたのはいいけど、どうすればいいのかしら」 梓「まずはスタッフさんが用意してくれたウェットスーツに着替えましょう」 ――― 紬「どきどきするわね」 梓「はい。私もテレビで見て一度やってみたいと思ってました」 紬「梓ちゃんも?」 梓「ムギ先輩もですか。あれは本当に楽しそうに見えますから」 紬「ええ、でも大変そうでもあるわ」 梓「だとしてもやるしかないです」 紬「そうね。もうお金はほとんどないし」 ――― 紬(海にもぐったのはいいけど、お魚があまり見つからない) 紬(小さいのならたくさんいるのだけど……) 紬(あれ、あずさちゃんがこっちを見てる?) 紬(指さしてる方向には……) 紬(あれは……海のギャングと恐れられているウツボさんね!) 紬(よーく狙って……えいっ!) 紬(刺さった!! ……っと、外れちゃった) 紬(あっ、今度は梓ちゃんが銛を向けて……刺さった) 紬(でも逃げられそう。なら……私も) 紬(えいっ!!) ――― 梓「やりましたね」 紬「うんっ!」 梓「それじゃあ戻り――」 紬「ちょっとまって!」 梓「……?」 紬「獲ったどーーーーーーー!!!!!!!」 梓「お約束ですね」 紬「ええ、お約束ね」 ――― 梓「どうやって調理しましょう」 紬「やっぱりそれもお約束じゃない」 梓「……やっぱりそうですか」 紬「うん」 梓「まず、中華鍋に油をなみなみと注いで」 紬「火で熱して」 梓「遠くから魚を」 紬「投げ入れる」 梓「……」 紬「……」 梓「まぁお約束ですから」 紬「やるしか無いわね」 梓「……」ゴクリ 紬「えいっ!!」ポイ バシャン! ボッ!! 紬「火柱がきれいねぇ……」 梓「これは、料理なんでしょうか」 紬「どうかしら?」 ――― 梓「まぁまぁでしたね」 紬「ええ、食べられなくはなかったわ」 梓「それでムギ先輩」 紬「どうしたの?」 梓「これが終わったら、その……」 紬「えぇ、そうね。たぶん大丈夫だと思う」 紬「ちゃんと学校に戻れると思うわ」 梓「ほんとうですか?」 紬「ずっと心配してくれてたんだ。梓ちゃんだいすき」ダキッ 梓「///」 紬「うふふ。本当にありがとう、梓ちゃん」 ◆32日目◆ 紬「ありがとうございました」 ――― 紬「一番苦労したことですか?」 紬「う~ん。特になかったです。とにかく楽しかったから」 紬「部活のみんなも遊びにきてくれたし……」 ――― 紬「えっ、数字が良かった? SPでちねり二時間ノーカット放送が決まったんですか?」 紬「ええ、澪ちゃんもきっと喜んでくれると思います」 ――― 紬「ふぅ……やっと終わった」 唯「むーぎーちゃん!」 紬「あっ、唯ちゃん」 唯「やっと終わったねムギちゃん」 紬「さっき斎藤から電話があったんだけど、お父様の会社も持ち直したみたい」 唯「……! じゃあ」 紬「えぇ、これで学校にも戻れるわ」 唯「やったね」ダキッ 紬「もう……唯ちゃんったら//」 ――― 唯「それにしてもよく一万円で生活できたねー」 紬「えぇ、これもみんなが来てくれたおかげだわー」 唯「ムギちゃんの頑張りがあってこそだよ」 紬「……ねぇ、唯ちゃん」 唯「なぁに?」 紬「あのね、こんなの聞くようなことじゃないかもしれないけど、どうして唯ちゃんはきてくれなかったの?」 唯「あっ、それはね……」 唯「私は他のみんなみたいに出来ること無いから、迷惑かけるだけかなーって思って……」 紬「……そんなことない」 唯「ムギちゃん?」 紬「唯ちゃんと774時間も会えなくてとっても寂しかったもん」ダキッ 唯「ムギちゃん……かぞえてたんだ」ヨシヨシ 紬「……うん」 唯「もう……ムギちゃんは寂しがりやさんだね」 紬「……うん」 唯「実は、私も寂しかったんだよ。ムギちゃんと会えなくて」 紬「ほんとう?」 唯「うん」 紬「私、唯ちゃんとお話したいこと沢山あるの」 唯「うん。私も。だから……これ」 紬「……? 書類?」 唯「一週間スイーツだけで過ごす企画だって。さっきプロデューサーの人に渡されたんだけど」 紬「私と唯ちゃんの二人で一週間スイーツだけで?」 唯「うん。これをやってみない?」 紬「ふふふ」 唯「むぎちゃん?」 紬「唯ちゃんは私と一緒にそれに出たいのかしら? それともスイーツが食べたいの?」 唯「……ひみつかな」 紬「うふふ。じゃあ唯ちゃん。一週間お願いします」 唯「まだ企画なのに……でも一週間よろしくね、ムギちゃ――」 律「あっ、いたいた」 梓「やっと見つけました」 澪「探したんだぞ」 憂「お姉ちゃん、紬さん……」 紬「あっ、みんな……」 澪「実はさっきプロデューサーの人にこういう企画を渡されたんだ」 紬「これは……えっ、澪ちゃんと私でダイエットする企画?」 梓「私も渡されました」 紬「梓ちゃんと私で釣りをする企画?」 律「私も……」 紬「りっちゃんと私でハニカミデート?」 憂「実は、私もです」 紬「憂ちゃんと私で農業をやる企画?」 唯「だっ、駄目だよ! ムギちゃんは私と一緒に一週間スイーツ生活やるんだからっ!」 梓「駄目です。私と釣りで自給自足やるのが先です!」 澪「なぁムギ。その道のプロがダイエットの指導してくれるらしいんだ。テレビに出るのはちょっと恥ずかしいけど……」 律「はにかみでーとなんて似合わね~し//」 憂「紬さんと農作……//」 紬「うふふふ」 紬(お父様、紬は今とっても幸せです。) それから先の話を少しだけ。 紬父の買った宝くじと馬券があたり、結果的に紬嬢のギャラは必要なかった。 彼女は黄金伝説のギャラをHTTのCDを販売するために使った。 軽音部関連の企画はことごとくヒットし、 彼女たちは黄金伝説のレギュラーとなり、 HTTはメジャーデビューへの階段を登り始めることになるのだが……。 そのお話は別の機会に。 おしまいっ! [[戻る ※リクエスト ムギちんの親が大失敗で、今までの人生が一転、貧乏節約生活!命懸けの一ヶ月1万円生活!果たして元の生活に戻れるのか。お父さんが再起をかけて、全財産で買った宝くじと競馬は当たるのか!? ◯紬「私、一ヶ月一万円生活するのが夢だったの~」 唯「えっ、ムギちゃん黄金伝説に出るの?」 紬「うん」 唯「獲ったどーーー!! のアレ?」 紬「そうだよ」 唯「でも、どうしてイキナリ?」 紬「実はね、お父様が事業で失敗しちゃって、再起のためにお金が必要になったの」 唯「えっ」 紬「それでね、そのお金を稼ぐために一ヶ月だけ休学して番組に出演させてもらうことにしたの」 唯「……ムギちゃんのお父さんお仕事で失敗しちゃったんだ?」 紬「えぇ……そうなの」 唯「でも、テレビに出ても多くて数十万円しか貰えないよね。それくらいでどうにかなるの?」 紬「それなんだけど、結構な額をもらえるみたいなの」 紬「実はテレビ局の人がお父様に恩があるらしいんだけど……」 紬「直接お金を渡すと贈与税で国に持っていかれちゃうから、ギャラという形で渡したほうが節税になるとかで」 紬「私が番組に出ることになったの」 紬「そのお金さえ入れば、お父様の会社は不渡りを出さずに済むから……」 唯「た、大変だね~」 紬「ううん。むしろすっごく楽しみ! 私、黄金伝説に出るのが夢だったから」 唯「あっ、それはわかるかも」 紬「唯ちゃんも?」 唯「私もね、一度出てみたかったんだー。スイーツで一週間過ごすやつとか」 紬「あっ、私もそれに出てみたい」 唯「でもムギちゃんが出るのは一ヶ月一万円生活なんだよね?」 紬「えぇ。私で大丈夫かしら……」 唯「……」 ◆1日目◆ スタッフ「それでは一万円を渡します」 紬「はい!」 スタッフ「光熱費や水道料金は毎晩徴収にきますので」 紬「はい!」 スタッフ「ではご健闘を」 紬「ありがとうございます」ペコリ 紬(さて、何からはじめましょうか) 紬(あっ、まず電気を消さなきゃ) 紬(……ブレーカーごと落としちゃえ。えいっ!!) 紬(うん。これでよし!) 紬(テレビ局の人には途中でギブアップしてもいいって言われたけど、やれるだけのことはやらないと) 紬(……うん) 紬(まずは買い物だけど……どこのスーパーが安いのかな) 紬(普段スーパーに行かないから全然わからないわ) 紬(どうしましょう……) ピンポーン♪ 紬(あれ、お客さん?) ガチャ 紬「どちらさま?」 憂「こんにちはー」 紬「あれっ、憂ちゃん?」 憂「はい。きちゃいました」 紬「今、番組の収録中なんだけど」 憂「だからです。紬さんは買い物とか慣れてないんじゃないかって思って」 紬(唯ちゃんが頼んでくれたのね。ありがとう……) 紬「それじゃあ憂ちゃん、今日はお願いしますっ!」 憂「はい! 任せてください」 ――― 紬「どこへ向かってるの? こっちには田んぼしかないみたいだけど」 憂「農家に直接お米をわけてもらいに行くんです」 紬「そんなことができるの?」 憂「はい。お爺ちゃんの知り合いが農家をやっているんですよ」 紬「そうなんだ」 憂「お米を安く買うにはこうするしかないんです」 紬「そうなの?」 憂「はい。稲作を関税障壁で保護するために外国米には高い関税がかけられていますし」 憂「国産米は国が正規の価格を決めていますから」 紬「へぇ~」 憂「だから農家の人と直接交渉して、市場に回さず自家消費用にとっておいた、二級品のお米をわけてもらうんです」 紬「なるほど……」 憂「古米だからその分味は落ちちゃいますけど……」 紬「それは大丈夫。それくらいはしないと一万円生活なんて無理だもの」 憂「……そうですね」 紬「確か古米って粘りがちょっと弱いのよね」 憂「そうです。だから炒飯などに向いてるかもしれません」 紬「ふぅん」 憂「実はお姉ちゃんは新米と古米の違いに気づきません。……あっ、これは内緒で」 紬「……憂ちゃん。いま収録中よ」 憂「……」 紬「憂ちゃん?」 憂「ご、ごめんね、お姉ちゃん」アセアセ 紬「うふふ」 ――― 紬「精米楽しかったね」 憂「紬さん子供みたいにはしゃいでましたね」 紬「//」 憂「スーパーにも寄ったから、必要なものはだいたい揃ったと思います」 紬「結構買ったね」 紬「小麦粉と蕎麦粉……野菜とお肉……卵と牛乳……調味料と油……」 紬「憂ちゃんのおかげでとっても安く買えちゃった。今日はありがとう」 憂「他にも私にできることがあったら言ってください」 紬「ええ、そのときはお願いね、憂ちゃん」 憂「……あの」 紬「ん?」 憂「私、紬さんのこと応援してますから」 紬「憂ちゃん、ありがとう」 ――― 紬(さて、憂ちゃんは帰っちゃったし、料理を作ろうかしら) 紬(お米を炊くのもいいし、小麦粉を使って何か作ってもいいけど……) 紬「う~ん」 ピンポーン♪ 紬(あら、またお客さん) ガチャ 律「おっ、ムギやってるな」 紬「あっ、りっちゃん」 律「ほぅ、買い物してきたんだ……レシートはこれか……」 律「こんなに安く買ったのか。感心感心」ナデナデ 紬「り、りっちゃん//」 律「ムギに庶民の暮らしは難しいと思ってたけどやるもんだな」 紬「憂ちゃんのおかげよ」 律「なるほど……なら私は料理を教えてしんぜよう」 紬「りっちゃんが料理を教えてくれるの?」 律「あぁ。それで今日は何を作るんだ?」 紬「まだ決めてないんだけど」 律「それならチャーハンでも作ろうか」 紬「うん」 律「まずはフライパンを十二分に熱する……と言いたいところだけど」 紬「……?」 律「テフロン加工だとあんまり熱するのはよくないんだ」 紬「そうなんだ?」 律「しかもIHだし……まぁなんとかなるか」 律「よしムギ。まずは卵を割ってこの容器に入れてくれ」 紬「いえっさー!」パカ 律「それから箸でよく混ぜるんだ」 紬「いえっさー!」カチャカチャ 律「よしっ、次は御飯をこっちの茶碗に入れてくれ」 紬「いえっさー!」ギュッ 律「次は……温まったフライパンに油をしくんだ」 紬「いえっさー!」ドバ 律「う~ん。もうちょっと多めだな」 紬「えっ、けっこう入れたと思うけど……」 律「こら、上官に口答えするな」ポカ 紬「はいっ! りっちゃん隊長」ドバドバ 律「チャーハンはちょっと引くぐらい多めに油をいれたほうが美味しくできるんだ」 紬「そうなんだ?」 律「次はいそがしいぞ。たまごを入れて箸でかるくかき混ぜて油と卵をなじませる」 律「終わり次第即座に御飯を投入して、フライパンを振ってひっくり返す」 律「それからしゃもじでわしわしかき混ぜるんだ」 紬「た、大変そう……」 律「大丈夫。ムギならできるよ」 紬「……いきます!!」 ――― 紬「失敗しちゃった……」 律「うまくひっくり返らなかったから、卵が偏っちゃったなぁ」 律「IHじゃなければ鍋振り調理できるから難易度が下がるんだけど」 律「IHで鍋振りすると鍋の温度が下がってべちゃっとしちゃうからなぁ……」 紬「そうね。あっ、りっちゃんちょっと待ってて」 律「うん?」 紬「カメラは……ここね」 紬「はいっ、りっちゃん直伝特製チャーハン(失敗)です」 律「あぁ、そういうのもしなきゃいけないんだ」 紬「うん」 紬「いただきます」 紬「……あら、意外と美味しい」 律「本当?」 紬「古米は粘り気が少ないからかしら。結構ぱらぱらしてるし、パサついてもいないし」 律「ならよかったよ」 紬「はい、りっちゃん。あ~ん」 律「む、むぎ?」 紬「あ~ん」 律「……仕方ない//」パクッ 紬「どう?」 律「……うん。意外といけるな」 ◆13日目 紬(残高4200円) 紬(食材は4日分ぐらいあるし……) 紬(なんとかなりそうかしら) ピンポーン♪ 紬「は~い」 ガチャ 紬「あら、澪ちゃん」 澪「ムギ、元気にしてたか」 紬「ええ、おかげさまで」 澪「……ムギちょっと痩せたんじゃないか」 紬「そうかしら?」 澪「うん……うん……。間違いない。私も黄金伝説に出たら痩せるかな?」 紬「澪ちゃんが出たらきっとすごく人気出るわ~」 澪「そうかな?」 紬「ええ、そうよ」 澪「そうか……//」 紬「それで澪ちゃん。今日は何をしにきたの?」 澪「うん。実は特に用事があってきたわけじゃないんだ」 紬「そうなんだ。でも澪ちゃんがきてくれて嬉しいわ~」 澪「ならよかったよ」 紬「最近学校はどう?」 澪「平常運転だよ。だけど……」 紬「うん?」 澪「ムギの紅茶を飲めないのは寂しいな」 紬「……ねぇ澪ちゃん。ちょっと出かけない」 澪「いいけど、どこに行くんだ?」 紬「ついてきて」 ――― 紬「とうちゃーく!」 澪「あれ、このお店って」 紬「ちょっと待っててね」 ――― 紬「おまたせ」 澪「なにを買ったの?」 紬「お茶を買ったの。さぁ、帰りましょう」 ――― 紬「はい、どうぞ、澪ちゃん。」 澪「ありがとう……。うん。やっぱりムギの紅茶だな~」 紬「ふふふ」ニコニコ 澪「でも良かったの? あそこのお茶って確か」 紬「大丈夫。格安で分けてもらっただけだから」 澪「そうなの?」 紬「それにこうしてお茶をいれるのは、私も楽しいから……」 紬(千円くらいなら大丈夫よね?) 澪「なぁムギ。お返しといったらなんだけど、私にアレをやらせてくれないか」 紬「アレ?」 澪「アレだよアレ」 紬「……?」 澪「ちねりのこと。私、アレをやるのが夢だったんだ」 紬「……! ええ!! 一緒にやりましょう!!!」 絵面が地味なため省略 ◆26日目◆ 紬(残高があと500円しかない) 紬(光熱費を考えるともう買い物はできない) 紬(これはもう伝説達成は無理かしら……) 紬(はぁ……) ピンポーン♪ 紬「は~い……」 ガチャ 梓「ムギ先輩こんにちは。来ちゃいました」 紬「あ、あずさちゃん」ダキッ 梓「えっ//」 紬「梓ちゃん大変なの、後500円しかないの!」 梓「知ってます。だから私が来たんです」 紬「?」 梓「今日はムギ先輩にこれを渡しにきたんです」 紬「これは……銛ね」 梓「銛です」 紬「……」ゴクリ 梓「……」ゴクリ 紬「海に……」 梓「海へ……」 紬「行くのね……」 梓「行くしかないです……」 紬「オヤツは?」 梓「10円までです」 紬(うまい棒にするべきかしら、それとも5円チョコ×2にするべきかしら) ――― 紬「あっ、海が見えてきた!!」 梓「なんでビーチボールを膨らませてるんですか?」 紬「えっ……」キョトン 梓「なんでそんな顔するんですか」 紬「遊ばないの?」 梓「遊びません!! 私たちは魚を捕りに行くんですから」 紬「残念……」ガックシ ――― 紬「さて、車から降りたのはいいけど、どうすればいいのかしら」 梓「まずはスタッフさんが用意してくれたウェットスーツに着替えましょう」 ――― 紬「どきどきするわね」 梓「はい。私もテレビで見て一度やってみたいと思ってました」 紬「梓ちゃんも?」 梓「ムギ先輩もですか。あれは本当に楽しそうに見えますから」 紬「ええ、でも大変そうでもあるわ」 梓「だとしてもやるしかないです」 紬「そうね。もうお金はほとんどないし」 ――― 紬(海にもぐったのはいいけど、お魚があまり見つからない) 紬(小さいのならたくさんいるのだけど……) 紬(あれ、あずさちゃんがこっちを見てる?) 紬(指さしてる方向には……) 紬(あれは……海のギャングと恐れられているウツボさんね!) 紬(よーく狙って……えいっ!) 紬(刺さった!! ……っと、外れちゃった) 紬(あっ、今度は梓ちゃんが銛を向けて……刺さった) 紬(でも逃げられそう。なら……私も) 紬(えいっ!!) ――― 梓「やりましたね」 紬「うんっ!」 梓「それじゃあ戻り――」 紬「ちょっとまって!」 梓「……?」 紬「獲ったどーーーーーーー!!!!!!!」 梓「お約束ですね」 紬「ええ、お約束ね」 ――― 梓「どうやって調理しましょう」 紬「やっぱりそれもお約束じゃない」 梓「……やっぱりそうですか」 紬「うん」 梓「まず、中華鍋に油をなみなみと注いで」 紬「火で熱して」 梓「遠くから魚を」 紬「投げ入れる」 梓「……」 紬「……」 梓「まぁお約束ですから」 紬「やるしか無いわね」 梓「……」ゴクリ 紬「えいっ!!」ポイ バシャン! ボッ!! 紬「火柱がきれいねぇ……」 梓「これは、料理なんでしょうか」 紬「どうかしら?」 ――― 梓「まぁまぁでしたね」 紬「ええ、食べられなくはなかったわ」 梓「それでムギ先輩」 紬「どうしたの?」 梓「これが終わったら、その……」 紬「えぇ、そうね。たぶん大丈夫だと思う」 紬「ちゃんと学校に戻れると思うわ」 梓「ほんとうですか?」 紬「ずっと心配してくれてたんだ。梓ちゃんだいすき」ダキッ 梓「///」 紬「うふふ。本当にありがとう、梓ちゃん」 ◆32日目◆ 紬「ありがとうございました」 ――― 紬「一番苦労したことですか?」 紬「う~ん。特になかったです。とにかく楽しかったから」 紬「部活のみんなも遊びにきてくれたし……」 ――― 紬「えっ、数字が良かった? SPでちねり二時間ノーカット放送が決まったんですか?」 紬「ええ、澪ちゃんもきっと喜んでくれると思います」 ――― 紬「ふぅ……やっと終わった」 唯「むーぎーちゃん!」 紬「あっ、唯ちゃん」 唯「やっと終わったねムギちゃん」 紬「さっき斎藤から電話があったんだけど、お父様の会社も持ち直したみたい」 唯「……! じゃあ」 紬「えぇ、これで学校にも戻れるわ」 唯「やったね」ダキッ 紬「もう……唯ちゃんったら//」 ――― 唯「それにしてもよく一万円で生活できたねー」 紬「えぇ、これもみんなが来てくれたおかげだわー」 唯「ムギちゃんの頑張りがあってこそだよ」 紬「……ねぇ、唯ちゃん」 唯「なぁに?」 紬「あのね、こんなの聞くようなことじゃないかもしれないけど、どうして唯ちゃんはきてくれなかったの?」 唯「あっ、それはね……」 唯「私は他のみんなみたいに出来ること無いから、迷惑かけるだけかなーって思って……」 紬「……そんなことない」 唯「ムギちゃん?」 紬「唯ちゃんと774時間も会えなくてとっても寂しかったもん」ダキッ 唯「ムギちゃん……かぞえてたんだ」ヨシヨシ 紬「……うん」 唯「もう……ムギちゃんは寂しがりやさんだね」 紬「……うん」 唯「実は、私も寂しかったんだよ。ムギちゃんと会えなくて」 紬「ほんとう?」 唯「うん」 紬「私、唯ちゃんとお話したいこと沢山あるの」 唯「うん。私も。だから……これ」 紬「……? 書類?」 唯「一週間スイーツだけで過ごす企画だって。さっきプロデューサーの人に渡されたんだけど」 紬「私と唯ちゃんの二人で一週間スイーツだけで?」 唯「うん。これをやってみない?」 紬「ふふふ」 唯「むぎちゃん?」 紬「唯ちゃんは私と一緒にそれに出たいのかしら? それともスイーツが食べたいの?」 唯「……ひみつかな」 紬「うふふ。じゃあ唯ちゃん。一週間お願いします」 唯「まだ企画なのに……でも一週間よろしくね、ムギちゃ――」 律「あっ、いたいた」 梓「やっと見つけました」 澪「探したんだぞ」 憂「お姉ちゃん、紬さん……」 紬「あっ、みんな……」 澪「実はさっきプロデューサーの人にこういう企画を渡されたんだ」 紬「これは……えっ、澪ちゃんと私でダイエットする企画?」 梓「私も渡されました」 紬「梓ちゃんと私で釣りをする企画?」 律「私も……」 紬「りっちゃんと私でハニカミデート?」 憂「実は、私もです」 紬「憂ちゃんと私で農業をやる企画?」 唯「だっ、駄目だよ! ムギちゃんは私と一緒に一週間スイーツ生活やるんだからっ!」 梓「駄目です。私と釣りで自給自足やるのが先です!」 澪「なぁムギ。その道のプロがダイエットの指導してくれるらしいんだ。テレビに出るのはちょっと恥ずかしいけど……」 律「はにかみでーとなんて似合わね~し//」 憂「紬さんと農作……//」 紬「うふふふ」 紬(お父様、紬は今とっても幸せです。) それから先の話を少しだけ。 紬父の買った宝くじと馬券があたり、結果的に紬嬢のギャラは必要なかった。 彼女は黄金伝説のギャラをHTTのCDを販売するために使った。 軽音部関連の企画はことごとくヒットし、 彼女たちは黄金伝説のレギュラーとなり、 HTTはメジャーデビューへの階段を登り始めることになるのだが……。 そのお話は別の機会に。 おしまいっ! 戻る
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#blognavi 14,15日の記録。 入院も一ヶ月を過ぎ、色々と悩むこと多し。14日 金曜日は朝から郵便局行ったり市役所に電話したり。 入院保険金は3年以内に120日分。すでにパパは3ヶ月分を使ったので、入院費がカバーできるのは残りわずか。透析の内シャントが手術保険金の対象になるかは確認してもらわないとわからない。たぶんダメかも。 都営住宅。ポイント方式だけでなく抽選方式も所得制限がネックになって、入居資格がないときた。対象となるのは去年の所得。そりゃムリだよね。去年までは役職でそれなりの収入があったけど、病気で休職(失業)してる今は激減、だから家賃が安めの都営住宅に入りたいんじゃん。 はあああ~っとタメ息つきつつ、病院に行く。エレベーターでK先生と出くわす。これはラッキーφ( ̄▽ ̄*)ポッ。いいこと何もないと、こんな偶然も嬉しいもんです。 シャントの手術は午後2時半に車椅子で手術室に行き5時前にストレッチャーで戻ってきた。 1時間で済むと聞いてた手術は思いのほか、先生が苦戦した?(パパの話)とかで時間がかかった。この後は4日目から血管をきたえるために、手のひらをグーパーしたり、重しを持って腕を上げ下げしたりしなきゃいけない。 夜、うらんが帰ってから義弟のSさんが来たらしい。今度来るときに横須賀ベーカリーのフランスパンを買ってくるように頼んだんだって。手術以降、食事も以前より食べれるようになったのが幸い。 15日 土曜日。 お約束のKマートのシュークリームを買って病室に入ると、なにげに鼻につくニオイ。(; ̄y ̄)cよりによって、お昼時に、、。心肺停止したあの日以来、パパは排泄のコントロールがうまくできなくなった。入浴室でチェックしたらやっぱり漏らしてる! 下半身だけシャワーで洗い流し、紙パンツをはいてもらう。新しいパジャマに着替えてもらっている間に、汚物の始末と洗濯に走る。それから頭洗いたいっていうから、車椅子を持ってきて洗髪室へ。今日は洗髪うまくいった。ちゃんとブレーキもかけた。しかし、うらんは汗びっしょり。 シモの世話なんか、ばーちゃんの時だろうって思ってたけどな。って、洗面所で手を洗いながら苦笑してしまった。別にそれがパパだからってどうってことはないんだけど。人間、病気や老化で機能は落ちるもんだし。 パパの介助に難儀していることをココでグチってたら、ヨシコさんがわざわざ関連のサイトを調べて、メールで教えてくれた。ヨシコどん、ありがとーー。_(_^_)_ 同じお悩みを持つ他のヒトにも役に立つとおもうので、URLを書いておくね。 介護の手引 車椅子の使い方 介護方法&介護者の健康の為に&ヘルパーさん向け資料etc 介護技術コーナー #ref error :指定ページの閲覧権限がありません。ログインするか、別のページの画像ファイルを指定してください。 いつも使ってる3号かぎ針で編んだあみねこの頭。ベージュのは並太毛糸、隣りのブルーは中細毛糸。秋ちゃんは、てけてんさんが中細毛糸を6号かぎ針で編んだと聞いたけれど、この大きさの違いっていったい・・。 カテゴリ [パパの病気] - trackback- 2005年10月15日 21 16 57 その3号かぎ針って、あんまり力入れて編んでるうちに半分削れて、本当は8号なんじゃないのかぁー? -- ヨシコ (2005-10-15 22 27 24) 私が~中細を6号で編んでみましたらば、なんか透かし編み?みたいになりました???個性よ、個性。人それぞれの力加減には、個人差がある!うん。 -- リョウタロー (2005-10-16 07 50 24) 3号かぎ針は昔から使ってるクローバーの。長持ちするもんだね、かぎ針って。まだ針先は削れてないよん。リョウタローさん、うらんも中細を6号で編んだら、すかし編みになりました。ねこやまさんやてけてんさんの手って相当キツいんだなあ、きっと。(^_^;) -- うらん (2005-10-16 09 48 30) いやいや、、3号って字が、削れて実は8号であんでるんじゃって、、ちなみに私も、6号で編んでます。中細でも、、さすがに極細は反対側についてた4号であんでみました。 -- ヨシコ (2005-10-16 10 28 12) 名前 コメント #blognavi
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いい唯梓でした -- (鯖猫) 2012-11-20 01 57 47
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注意 このページは長期に亘り更新が無かったため、白紙化されました。
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