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ギアクロニクル - ギアロイド グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド - / クリティカル 1 起【V】:【双闘20000】「スチームナイト ク・バウ」(相手ヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットは1度だけドロップゾーンから4枚山札に戻し、山札から指定カードを探し、双闘できる) 自【V】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、このユニットが【双闘】していて、そのターン中、あなたのカードの効果で、相手のリアガードが山札に置かれていたなら、そのバトル中、相手はグレード1以上のカードを手札から(G)にコールできない。 起【V】【ターン1回】:[CB(2)]相手は自分のリアガードを1枚選び、山札の下に置く。 フレーバー:集え時空の戦士たちよ、今こそ目覚めの時だ! スチームナイト ク・バウ ギアクロニクル - ギアロイド グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 9000 / シールド 5000 / クリティカル 1 自【R】:[SB(1)] あなたのカードの効果で、相手のリアガードが山札に置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。 フレーバー:幾多の時間を乗り超え、騎士は王の下で剣を振るう。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
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メガコロニー - インセクト グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド - / クリティカル 1 自【V】[LB4]:[あなたの前列の《メガコロニー》のリアガードを2枚選び、退却させる]《メガコロニー》がこのユニットにライドした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000し、そのユニットは1回のアタックで相手のレストしているユニットすべてとバトルする。 永【V】:あなたのターン中、相手の、ヴァンガードとリアガードがすべてレストしているなら、このユニットのパワー+2000。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:貴様らなど、指先ひとつで十分じゃ。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
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アリアンロッドジェネシス第十四話リプレイ 今回予告 プロキオン防衛戦における将軍メルテスの戦死。 共和国へと帰還した一行はその急報に迎えられた 悲しみに暮れる間も無く、再びプロキオンからの救援要請が届いた。 託された想いを胸に一行は海賊王へ挑む アリアンロッドジェネシス第十四話「出撃!!女王の騎士団」 今、喊声の中へ 登場NPC 共和国 ・『女王』アネット=オルレアン 共和国の君主。全ての人々が幸せになれる世界を目指しているがどうしようもない力というこの世の摂理に打ちのめされていた。 ・チュート=リー=アル 共和国宰相代行。上級官僚が慢性的に人手不足ある状況下で開戦したため死にそうなほど消耗していた。そんな中でもオルフェンを慮って個人的に接触した。その際に記憶喪失であり二十年以上昔の記憶がないということが判明した。 ・メルテス=ルボ=ホワイト 故人。戦災孤児になったオルフェンを引き取り不器用ながらも彼なりに育てた。 死後オルフェンに親としての想いを手紙として綴り、将軍の心得(フラッグオフィサー1程度)を残した。 ・マルコ 共和国の前線指揮官。元は副将軍だったがキリコの乱に組した咎で降格した。 メルテスの死後、一人でプロキオンを支えた。 ・後藤 クラブシーチキンを経営するシリウス暗黒街の顔役。 ・“ジェイク” 元は凄腕の居合使いとコンビで活動していた自称旅の冒険者だったが、テジャドの策謀を手土産に防諜としてアルティナの下に仕官した。諜報としては凄腕だが戦闘はからきしで曰く「才能がない」「ポメロよりも弱い」とのこと。 自由都市同盟 ・フーズル=バルバリア 奇行癖のある自由都市同盟軍事総括であり赤髭海賊団団長。『海賊王』『嵐の化身』と称される自由都市同盟最強の男。立派な赤い髭と赤髪がトレードマークの駄目人間。 素手の戦いを得意とし相手の武器を奪い取って使う技術を修練なしで収めている戦いの天才。戦略面でも才気をいかんなく発揮しメルテス相手に完全な作戦勝ちを収めた。 更に鬼剣騒動でイクスが使った『フヴェルゲルミル』と共鳴しその力をわがものにしたことで海の記憶への到達者となり、大気を液体化させる能力を身に着けた。 元々は自由都市を始めた兄の護衛をしていた放浪癖のあるチンピラだったが、彼の不注意と聖堂十字会の悪意から兄を失った際に世界の原理から捨てられた弱き民たちの為に兄に代わって彼らの指導者となる。 実は結構キレイ好き。 フェイト所持者。 ・ウルグ=ヴァーシャ 赤髭海賊団副団長である絶世の美男子。剣の名手。 爆薬と鉄板を仕込んだ鞘を使って武器をその場で爆破形成する特異な技術を使う。また爆薬全般の扱いに長けておりフーズルの能力に合わせて爆破レンジの原理で攻撃を仕掛けた。だが戦果は振るわなかった。 朗らかで細かいことにこだわらず細かいことを考えない性格。 と言うか馬鹿。 よくオルチの逆鱗に触れる。 ・オルチ=ドーリア 赤髭海賊団参謀長。縁の下の力持ち的な立場であり、総大将と組織の№2の癖に前線で戦い華々しい戦果を挙げるアホ二人に比べてルックス面でも活躍面でも劣っている為に全くモテないらしい。 暴走しがちなフーズルの手綱を握るよき相棒。 だが天才であるフーズルや幼少期から殺し屋としての英才教育を受けたウルグに比べてその能力は一歩劣る。 帝国 ・ユーピテル“ビッグダディ” 帝国幹部第五位。最悪の人間。 オルフェンの故郷を滅ぼした男であり彼自身の歪んだ欲望の為にオルフェンの憎悪を掻きたてようと目論む。 彼自身は先天的に共感能力が欠如している為に他人の感情や事情について一切考えずに己の欲望や快楽を追及することが出来る、所謂サイコパス。 聖堂十字会 ・『腕』 聖堂十字会僧兵院のエージェント。ファイシア族の生き残りでありルーシアとは異なり一族の叡智を受け継いでいる。稀代の医者であり狂人。 ルーシアに個人的に接触を図り一族の秘儀を彼女にも分け与えようとしたがルーシアには毛嫌いされている為に難航した。 これからどうしよう マクガフィン ・ダブルフェイス スノウの体に眠るもう一つの魂。 到達者についてスノウに助言じみた事を述べた。 マスターシーン 鋼鉄がまだ路傍の石であり、打ち砕かれた原石だった昔の出来事。 空気すら殺菌消毒された白い壁に囲まれた病室で一人の少年が寝台に横たわっていた。 少年は全てをなくし絶望していた。天変地異のような悲劇で生まれ故郷をなくし、父親に無理心中を図られ、目の前で父を勇者に斬り殺されたことで命を救われた。 「あの子を引き取る!?」「将軍正気ですか」「あなたがそこまでする理由なんて……!!」 「ええい煩いぞ。もう決めたことだ」 病室の表から届く、言い争うような声が少年の鼓膜を微かに震わせた。しかし彼はそれにこれと言った反応を見せずただ虚ろな目で天井を眺めていた。 やがて一人の壮年の男が病室に入ってきた。頭髪には白髪が混じり、皺も目立つ、しかし物腰はしっかりとしており、武道習得者特有の体幹がぶれないしっかりとした足取りをしていた。 「こんにちは。オルフェン=ヴァールくんだね」 オルフェンは答えずに淀んだ眼差しを彼に寄越した。 「私はメルテス=ルボ=ホワイトと申す。君の故郷の事は……」メルテスの顔が苦悩に歪んだ「君の故郷の事は済まなかった」 なんの返答もないオルフェンに彼は躊躇いがちに続けた「それで、君のこれからについてなのだが……」 「君さえ良ければ、私の家に来ないかな?」 それからしばらくして過去の記憶と引き換えに少しだけ回復したオルフェンはメルテスの家に身を寄せた。 シリウスにあるメルテスの屋敷に連れてこられたオルフェンをメルテスと彼の細君は温かく迎え入れた。 「遠慮しないで、自分の家だと思って寛いで下さいね」 そう言われてもオルフェンは何をしていいか分からずに数日間、軒先から庭を眺めながらぼーっとしていた。ユーピテルから受けた傷痕によって彼は記憶を失っていた。 やりたい事も、やるべき事も喪った彼を見かねてメルテスはオルフェンに声をかけた。メルテスには子は無く不器用な男である。武一筋に生きてきた彼に親を喪って過去の記憶まで失った子供と円滑なコミュニケーションを取れる機転など望むべくもなかった。 だからメルテスは自らの持っているものをコミュニケーションツールにすることにした。 「オルフェンくん。日がな一日そこでそうしているのも暇だろう。儂には杖術の心得がある。どうだ?今から稽古で軽く運動でもしないか?」 メルテスなりに気を使ったのである。たとえ途中から思った以上にオルフェンに素質があり、熱くなったメルテスがオルフェンにハンマーフォージを叩き込んだのだとしても……。 「オ、オルフェンくん」 翌日も引き攣った顔のメルテスがオルフェンの前に現れた。オルフェンはそれを無感動な目を差し向けた。 「い、いやぁ……。昨日は悪かった。あんまりにも君がすごいのでな、おっちゃんびっくりしちゃったんだ。でもやっぱり杖術なんてダサいよな。それに暴力はよくない。どうだろう?今日は盤上遊戯でもして遊ばないかい?そう、遊ぼうよ」 気遣いだということはオルフェンにも分かっていた。不器用な男なりの優しさなのだと。だからオルフェンはメルテスの遊びに付き合うことにした。この男は悪い奴ではないのかも知れない。そう思い始めていた。 ……たとえ、手を抜きすぎて負けそうになったメルテスが焦って一転攻勢に撃って出て全駒で勝ったとしても ※全駒:将棋で相手の駒を王を残して全部取った上で詰むという友達をなくす勝ち方。 「ウォ、ウォルフェンく……ん」 翌日も来た。尋常ではない量の冷や汗を額に浮かべ、強張った笑顔で。 「いや……本当に。ゴメンナサイ、で、でもよく考えたらあんなお遊戯が良くなかったな。どうせならもっと君の将来に役立つことを練習しようか!?そうだよ。どうせ暇つぶしするならその方がよほどいい!!」 喋らせたら断られると思ったのかメルテスはオルフェンが口を開く間もないほど一気に捲くし立てた。 「で、だ。防御魔法なんてどうだろう。そうだ。強力な防御魔術使いはどこでも重宝される、オルフェンくんなら今から練習すればきっと一流になれるよ。私には防御魔術の心得がある。今日は君にそれを教えてあげるよ」 そう言ってメルテスはオルフェンを庭先に連れ出すと、丁寧に防御魔術の使い方を指導した。信じられないことにここまでこの日の彼は何もやらかさずに見事オルフェンに防御壁の作り方を習得させたのだった。 だか、気を良くした彼は調子に乗ってオルフェンの防御魔術の練習と称して防壁の上から彼に殴り掛かり……18mほど吹っ飛ばしてしまったのだった。 流石に反省したのか翌日からオルフェンがメルテスに遊びに誘われることはなく、代わりに兵舎では子供とのコミュニケーションの取り方を部下に相談するメルテスの姿が散見したとか。 今から十三年前の出来事だった。 ともあれ、こうして駄目な大人の駄目な英才教育によってオルフェンはその才能を開花させ数年後には共和国の軍に入った。 そして今では将軍の後継者の最有力候補にまでなったのだった。 ――未来はいつだって嵐の中だった。 その日、人々は未来への指針を失い雨曝しのまま立ちすくんでいた。 “彼”を失ったことはそういうことだった。 故郷を追われた者、存在を赦されぬ者、見下され踏み躙られた者、蔑まれ排斥された者、どんな人間であっても“彼”はその馬鹿みたいに巨大な器で受け入れてきた。“彼”は傍らに立ち止まない雨の中、泥中で足掻くことしかできない皆にそっと傘を差しだしてきたのだ。そして屋根の下まで連れて行ってやり悲しみに打ち震える彼らの肩に毛布を掛けてやり語りかけたのだった。 「友よ、諦めるな」と 自然と“彼”の周りには残酷な世界の根本原理に打ち捨てられた弱き民が集っていた。すると“彼”は集った群衆を巧みに運用し街を築いた。 途方もない話である。敵も多い。すぐ隣から偏執的な権威は何度も剣を振りかざしてその集いを脅かした。心無い人の世の残酷はいつだってその牙を研いでいた。そして集った群衆すら“彼”の理想の敵となった。群れの中に潜む怠惰や欲望は彼の定めた「盗むな、殺すな、姦すな」という単純な法理すら踏み躙り、皆の努力と善意の結晶はたった一人の裏切りで全て無為になってしまう。 だがそれでも“彼”は成した。 彼一人では無理でも、彼の人脈がそれを可能にした。 盟友の違法貿易商は優れた内政官としてその辣腕を振るい街を金の力で大いに栄えさせた。 侠客の弟は暴力を以て街と秩序の守護者として“彼”に迫る脅威を悉く打ち払っていった。 彼自身、優れた商人であり政治家としても優秀であったがそれ以上にある種の思想的異邦人であった。宗教や王政が社会を支配する封建社会において“彼”は国家の機能と構造について数百年先取りしたヴィジョンを持っていたのだ。 それこそがそこに集った民たちの未来であり希望だった。 しかしその理想はあまりにも幼稚なものだった。 故に彼の理想はその先進的な思想を快く思わない旧弊とした権威によって容易く打ち砕かれた。 全てを受け入れてきた“彼”の懐に刃をしのばせるのは容易く、放浪癖のある弟が傍を離れた隙にその首を掻っ切るのはもっと容易かった。 そして導く者を失った皆は嵐の騒音と夜の闇の中、空っぽになってしまった絶望のあまりの重さにその場に立ち竦んだ。 だがそれでも、と大衆は浅ましくも“彼”の代用品を求めた。 しかしそんなものが居るわけがなかった。 “彼”盟友、密輸商人であり豪商となったテジャドには彼のような優しさも公正さもない。テジャドは都市の形を継続させることは出来ても“彼”のような皆に未来を信じさせることは出来ない。 なら“彼”の弟ならどうだ。仲のいい兄弟だった。表向きは正反対のような二人だったがその奥底ではとても近い人間である。彼ならば皆を導くことが出来るだろう。だがそれこそあり得ない。彼は兄とは違った人間であり、大きな器を持った夢想家の兄とは違う。彼は自由奔放で到底人の上に立つような器の持ち主ではなかった。 やがて聖堂十字会から救出した“彼”、オーリス=バルバリアの治療をしていた医院から一人の男が出てきた。“彼”オーリスの弟である。 オーリスの弟は表に集った皆に静かにオーリスが息を引き取ったことを告げた。 自然と涙が溢れてきた。皆の奥底に残された最後の希望が打ち砕かれその心は支えを失った。 皆が縋りつく間もなくオーリスの弟は人込みをすり抜ける様にその場から立ち去って行った。 気丈さで知られる市場の顔役の肉屋の女主人は膝から崩れ落ちた。 十字会に無実の罪で投獄され光を失った按摩の男は息子と妻を抱きながら天を仰いだ。 群衆の外れで人目をはばからずに泣いている猫族の少女は泣き声を上げていない。彼女は性奴隷として十字会の特権階級の家に買われ面白半分で喉を水銀で焼かれてしまったのだった。 オーリスにも弟に普段は生意気な態度を取る悪ガキ達は何が起きたのか分からないような愕然とした表情のまま凍りついていた。だがその眸からは大粒の涙がとめどなく溢れ落ちて行った。 彼らの間を抜けたオーリスの弟はそこではたと足を止めた。小高い丘になっているそこからは眺望が開け海原を望むことが出来た。 「ガキじゃあるめーし、そんなにめぇめぇ泣くな」彼は皆に背を向け荒れた海の向こうを眺めながら何でもない事の様に言った「別に世界が終わったわけじゃない」黒く染まった景色には一抹の日和もない。 「兄貴のやったことの始末はつけるさ。仕方ねえよなぁ、俺がやらにゃぁな。……兄弟だから」自嘲するように口ごもらせた呟きの後半は風音にかき消されて皆の元に届くことは無かった。 「兄貴は死んだ。救出した時点で手遅れだった。そしてそのことは聖堂十字会の連中も分かっているはずだ」彼は淡々と事実を述べた「直に連中は軍を率いてここに攻め込んでくる。兄貴を救出するために枢機卿を一人殺した。だから名誉挽回のために連中は本気だろうな」 群衆がざわついた。彼の言葉に誤りはないだろう。だとすれば今すぐに逃げ出さなければならないだろう。 逃げる? どこに? 棄民である彼らに他に行ける場所などある筈もない。 その場に諦念の影が降りかかった。 「でも大丈夫だ。ここには俺が居る」打ちひしがれた群衆に彼は語りかけた。かつて兄がそうしたように「そりゃ兄貴みたいに上手くは出来ねぇよ。だからあいつの理想までは継いでやれない。だが、お前らのことは見捨てないし投げ出さない。お前らを護り、未来まで連れてゆく。たとえそれがどれだけの重荷になるのだとしても背負ってやる。約束する。……だから泣くな」 はっきりと言い放った。皆を護り導くと。そのためなら生き方を変えることも厭わないと。 「お前……」一人のネヴァーフが彼へと駆け寄った。相撲体系のその男は彼の副官オルチ=ドーリアだった。オルチは誰よりも彼がそんな生き方が出来るような性格ではない事を知っていた。だから駆け寄らずにはいられなかった。もしかしたら今この瞬間、彼は兄の死に殉じて取り返しのつかない傷を負ってしまうのではないかと。 気遣うような表情のオルチに彼は無言で、だが力強く頷くと群衆へと向き直り叫んだ「だからテメェラァぁ!!」 「黙って俺について来い!!!!」 そう彼は言い放った。その後の彼の生き方を決定づける雄叫びだった。 それが後に「海賊王」と呼ばれることになる男、フーズル=バルバリアの船出だった。 未来は何時だって嵐の中だった。 向かい風ばかりが強く、吹きつける雨は容赦なく体温を奪う。眼前には荒れ狂う黒い海原が広がり、わずかな海路の日和も差してこない。 それでも彼は運命の中へ軋む船を漕ぎ出した。器に余るだけの重荷を背負いながらも、ただ一滴もそれを零さぬように。逃げ出したい気持ちに歯を食いしばってジッと耐えて。安らぎに背を向け、自由を捨て去り、生き方を変えることになっても懸命に前に進んだ。 彼は聖人ではない。 それどころか世間では悪党と後ろ指を指されるような男である。 人を殺したことも両手の指では数えきれないほどある、 しかしそれでも彼は背負い込んだ。 なぜなら、それは彼が…… プロキオンの沖合の洋上に1隻の船舶が停泊していた。 外壁からは通常の二倍以上の砲門が顔を突き出している。そしてその表面は軽いが頑丈な合金製の装甲で覆われている。あれならば強固な要塞であっても一方的に蹂躙することが出来るだろう。 特異なことにその船は帆はあっても帆船ではなく櫂を出す窓もこの規模の船舶としては少ない。事実この船には舟漕ぎ奴隷を一人も積んでいなかった。代わりに船の後ろの方の甲板から煙突が突き出しておりそこから白い煙がもうもうと噴き出していた。 赤髭海賊団旗艦、武装商船『ハイレディン』。この船は蒸気船であった。 かつて共和国の天才技術者ゼグド=ヴェイラは廃棄文明の遺産から蒸気機関を発明した。コストの面と運用するにあたって特殊な技術を要するそれは発展性のある技術ではなかったがやがて彼はそれを蒸気エンジンへと昇華し一隻の軍艦へと組み込んだ。そして数年前、その船は友好の証として自由都市同盟へと送られたのだった。 甲板には二人の男が大の字になって寝ていた。 「あー……。ひでぇ目にあったな」 「最悪だよ。マジサイアク」 片方は眉目秀麗な白皙の美丈夫ウルグ=ヴァーシャ。一般的な成人男性では比較的小柄であり、体の線も細く、どこか色気のようなものさえ漂っている。纏う衣服も洒落者にふさわしい上等な物がセンス良くまとめられていた。しかし所々破れており海水や血を被ったせいで浅黒い染みも目立った。 もう一人は赤髭の海賊王フーズル=バルバリア。 「巨人登場に重力攻撃?反則だろ」ウルグが唇を尖らせた「アレが『廃棄文明の遺産』って奴か?ズリーよな、俺達にもくれよってんだ」 「俺持ってるよ?いいだろー」からかうような声を上げるフーズルにウルグは驚き声を上げた「マジ?いいなーどこで手に入れたん?」 「祭りの夜に変態仮面をボコってたら変なトレンチコートが現れてそいつからパクった。つーか知ってんだろ」 「ああ、アレか。あの微妙に使い勝手の悪い……。でもよオヤジよぅ。巨人の方はアンタやウルグの推理通りもう使えないとしてもあの重力攻撃はもう一回使われたらやばくないか」 「いや、その心配はない」ウルグの懸念を払拭するようにフーズルは断定した「そもそもありゃ共和国の人間じゃねえだろうな。ありゃ帝国の野郎だろ。ちょくちょく共和国にちょっかいかけてるエイト・プラネッツの第五位が確か質量使いだったはずだ。ユーピテル“ビッグダディ”。まあなにを思っての事かは知らんが結果オーライだ。俺達には得だった。それが全てだ」 彼らはプロキオンを包囲した自由都市連合は地上を封鎖して補給線を絶ち、海上から一方的に砲撃を加えてメルテスの軍を削り殺すつもりでいた。 だが昨日事態が大きく動いたのだ。士気崩壊寸前の共和国の様子にほくそ笑んでいると突如プロキオンの城内から天を衝かんばかりの巨人が姿を現したのだった。巨人はゆったりとした足取りで包囲するドラグート軍へと向かって歩き出した。勿論フーズルは艦砲射撃で巨人を攻撃したが巨人はそんなもの屁とも思わないのか歩みは止まらなかった。 フーズル達は知らないが、巨人の正体は共和国の将軍メルテス=R=ホワイトだった。かつて『女王』の人としての倖せを祈り反旗を翻した男キリコが使った廃棄文明の遺産の兵器「ゴライアス」。それは使用者の魂を始原に記された“暴力”の概念へと接続する効果を持つ聖鍵。しかしその代償として使用者の存在はこの世界から消滅する。 メルテスはそれを使ったのだ。 他に手はなかった。開戦前に首都の宝物庫より万が一に備えて持ち出していたのだった。 崩壊した士気、蹂躙された城塞都市には怨嗟の声が渦巻いていた。このままではいつ内応や反乱が起こるか分かったものではない。頼みの綱の「女王の騎士団」も音沙汰がない。 しかし、彼は信じていた。スノウを、アルティナを、ルーシアを、ゲオルギーを、そしてオルフェン=ヴァールを。彼らは必ず来ると。 だから彼は自分に出来る最善を行った。命を燃やし、たとえ僅かでも時間を稼ぐ。 彼らなら必ずこの絶望的な状況でも覆してくれる、そのことを彼は確信していた。 存在が失われ始め魂が流れ出ながらも地面を踏みしめて彼はドラグートの軍へと迫った。 消えゆく意識の中、彼はオルフェンの事を想った。 そうして彼は一度だけ身じろぎして、後には暴力だけが残った。 にじり寄る巨人に包囲軍はじりじりと後退していった。戦ってどうにかなる相手ではないことは誰の目にも明らかだった。 そこに、悪魔が降り立った。 初め、黒い霧のようなものが戦場に現れた。やがてそれは収束し黒星となってゴライアスの肩の上へと降り立った。 そして次の瞬間ゴライアスを中心に辺り一帯は球状にえぐり取られ消滅した。 ゴライアスに轢殺される事態は避けられたものの発した衝撃波によって沖合の水軍艦隊も被害を受けた。その補給と修繕のために彼らは一時撤退した。 ドラグートの軍の被害はそれどころではないだろう。しかし脅威が去ったことに沸き立ったドラグートはその場に留まり今もプロキオンを包囲している。 甲板で大の字になっていると顔面に水を被せられてフーズルはむせ返った。甲板にはぎらぎらとした初夏の日差しが降り注いでいる。 「何すんだよ」不満そうに唇を尖らせるフーズルにオルチはため息をついた「おい馬鹿。お前が馬鹿なのは良い。補給作業サボってんのも良い。百歩譲って戦争中に暢気に日向ぼっこで肌焼いてるのも許そう。だがなぁ……」 「せめてパンツ履けェェッ」フーズルは全裸だった「お前はヘッドだろうがぁ!!お前一人の馬鹿のせいで組織全体の品位が下がるんだよォッッ!!」 オルチの雄叫びに振り返った船員たちは補給の手を止めずにまたか……と呆れ顔をした。彼らの首領であり自由都市同盟の守護者フーズルの奇行癖は仲間内でもよく知れ渡っていた。全裸で日向ぼっこなら彼にしては大人しい方だった。 「馬鹿野郎。海の上じゃあキャプテンと呼べ!!肌焼いてるんじゃねーよ。逃走中に海水被っちまったから服乾かしてんだよ。いいかオルチくん、洗濯物ってのはな、二、三日放置しただけで臭い菌が繁殖してとんでもない臭いになるんだよ。いくら今、補給が万全だとはいえ海の上じゃあ何があるかわかんねーんだ。洗濯物なんてものは特にかさばるんだし干してどうにかなるものは自分で干さにゃあならねえ」 キラリと鋭い眼光を放つフーズルにオルチは冷たく言い放った。 「陸の見えるところで何言ってんだこの馬鹿」 呆れた様子のオルチにフーズルは大げさに頭を振った「いやいや、紳士たるもの常に身嗜みには気を使わなければいけないぞ」 「全裸で何ほざいてんだよ馬鹿。この馬鹿」 「ふ、モテない人には分からないでしょうけどね」 フーズルの嘲笑にその場は水を打ったように静まり返った。同時に皆はある確信を得た。 「オヤジィッ!!逃げろぉー!!」 ウルグが飛び起きてオルチを羽交い絞めにした。彼もその一人だった。 ――目の前で、殺人が起こる…… 「離せウルグ。この男は今ここで、殺しておかねばならぬ男だ……」 殺気立つオルチを尚もウルグは抑えた「うぉー、すごいパワーだ。ヤバイぞオヤジ。オルチの怒りは本物だ。あんたが本当の事言うから……。そうだヒデェよ。オルチが糞デブ不細工で人望も正直オヤジに食われ気味で活躍も裏方だからいまいちで地味なせいで人気もないし一生結婚できないんだろうな、なんてヒデェこと言うからだッ!!」 次の瞬間ウルグの顔面にオルチの斧のようなソーク・クラブが炸裂した「これは流石に温厚なおれでも回転肘を禁じ得ないな」 ウルグを投げ倒してオルチはマウントポジション入ろうとした。それを他の船員たちも必死に止めに入った。 しかしそれより早くウルグは変則足絡みから背面に回り込みオルチに裸締めを決めた。怒れる参謀長を落としていったんこの場を納めるつもりなのだ。しかしウルグは背中から堅い甲板に激突した。オルチが裸締めの体勢を利用して変形バックドロップを仕掛けたのだった。 肺の空気を絞り出されてウルグの動きが一瞬止まった。その間にオルチは悠々とマウントポジションを取った。 そのウルグに船員たちがしがみ付いた。 「うわぁぁー。副団長とキャプテンが馬鹿だから副団長が参謀長に殺されるー」 「馬鹿どもめ……。つーか気にしてたんかい。金とコネを使えば女なんてより取り見取りだろうに……」 その騒ぎを尻目にフーズルは船長室へと下がり、先の戦闘に思いを巡らせた。 盟友であるドラグートの中核軍と戦力の大半を陽動に使い彼は奇襲を仕掛けた。メルテスの軍が野戦に撃って出た隙に『ハイレディン』を旗艦とした赤髭海賊団とテジャドの雇った傭兵たちの海軍とでプロキオンを強襲したのだ。 事前の工作と野戦で対処しなければ甚大な被害を与えるドラグートの大戦力、そして何よりも共和国の若き守護者たちの不在によって奇襲は十分すぎる戦果を挙げた。そして最悪なことに彼らが引き上げると黒い風が嵐を引き連れて主不在のプロキオンを襲い掛かり兵站に止めを刺した。倒壊した厩舎からは畜馬が脱走し、備蓄してあった兵糧は汚泥に沈んだ。 プロキオンの海上戦力、装備は全て焼き払われ、暴徒と化した傭兵たちによる略奪に市民は踏み躙られた。その夜、プロキオンでは地獄の窯の蓋が開け放たれた。 フーズルや彼の同胞たちも不必要な殺戮や強姦に耽る事こそなかったが宝物庫からは膨大な金銭を盗み去ったし、そもそも彼は傭兵たちがこうすることを織り込み済みで作戦を立てた。 『ハイレディン』に帰還する途上で、まだあどけなさの残る少女がフーズルに助けを求めてきた。コートの裾を掴んで彼の陰に隠れた少女は震えていた。傭兵たちから逃げてきたのだろう服装が乱れていた。 やがて彼女を追ってきたのか三人の傭兵たちが現れた。ひどく興奮した様子だった。 「おいおいおい、鬼ごっこの次はかくれんぼかぁ?お嬢ちゃん。だがテメェが隠れたその男こそ鬼畜そのものなんだぜぇ」 舐めるような視線に彼女の体が雷に打たれたように震えた。 「なあ『海賊王』、まさかこの期に及んで人道主義に目覚めたなんてほざくつもりはねぇよなぁ」 少女は縋るような視線でフーズルを見上げた。それを彼はそよ風の様に受けた。彼の脳裏には同じくらいの年頃の少女の面影が浮かんで消えた。ポステリオルに残してきた彼の娘である。 小さくため息を吐くとフーズルは彼女の首根っこを掴んで―― ――傭兵たちへと放り投げた。 「えっ」彼女の瞳が驚愕に揺れた「まあ同情くらいは呉れてやる、でもお前は線の向こう側だ」フーズルの目は些かも揺らいでいない。彼の中にあるのは一つの線、それを敵味方を分かつ彼岸とするシンプルな価値観のみ「だから助けが欲しいなら余所を当たれ」 踵を返し立ち去ると背中に傭兵たちの下卑た嗤いと少女の悲鳴が届いてきた。 「いやぁぁ、止めて、お願い助けて、助けてください、お願いします、あぁ、嫌ぁ、いやぁぁぁぁっっ!!!」 「だから」言い訳するように一人ごちた「他を当たれって……」 思い返したフーズルの脳裏に今度は『女王』アネット=オルレアン=トレミーの顔が浮かび上がった。 彼女も、娘と同じくらいの年のころだっただろうか。 「しゃあねーだろ」彼は椅子に座りながらのけ反って天井を仰いだ。捨てたはずの幼稚な夢が鼻の奥の方で疼いた。 「選ばにゃならんのよ、俺は大人なんだから」 オープニング ベテルギウスに帰還した一行はともかく、今日は休養を取るように命じられた。 ルーシアが庁舎を出ると一人の女性に声を掛けられた。 「あの……『女王の騎士団』のルーメリア=ヘイシス様ですよね」 彼女はルーシアにどうしても耳に入れたいことがあるというしかし立ち話と言う訳にもいかないのでついて来る様に彼女は言った。胡乱げなものを感じながらもルーシアは彼女の誘いに乗った。 彼女についてゆくと町はずれのカフェにたどり着いた。彼女はそこに着くとルーシアに「申し訳ありません、でもこうするしかなかったの」と詫び、オープンテラスの方へと駆けて行った「約束は守ったわ。だからあの子は……!!」 彼女の先には一人の男がいた。痩身で癖のある茶髪を無造作に伸ばしている。顔立ちは格別に整っていると言う訳ではないが少なくとも不細工ではない、いずれにせよ不摂生がたたったのかひどくくたびれている印象を受ける。年のころは三十代前半あたりのようだがそれよりも年上でも年下でもそう言われれば納得がいく。そういう風貌の男だった。 ルーシアはその顔に見覚えがあった。先日ズブラの街で襲いかかって来た連中の一人。僧兵院最強最悪のエージェント、腕。 彼はテーブルの上のサンドイッチを分解しながら「ん」と傍らの椅子を顎で指した。その上では幼児が一人穏やかな寝息を立てていた。彼女は幼児をその胸に抱えると涙を滲ませながら繰り返し腕へ礼を述べた。 腕はそれを手で制すると紙袋を手渡し薬の飲み方について指示を寄越した。 彼女は何度も何度も繰り返し礼を述べながら去って行った。 分解したサンドイッチからハムを取り除きながら腕は独り言のように零した。 「獲ってきた山菜に毒草が混じっていたらしい。それで佃煮を作ったらしいよ、大人は子供にたくさん食べさせてやるために味見程度しかしなかったらしい。その結果、あの子は致死量を超える量の毒草を食ってしまった。子供にお腹いっぱい食べさせてやりたいという涙ぐましい親心が生んだ悲劇だねぇ」腕はやれやれと首を振った「でもあの子は運がいい。僕に出会えたからね。ルーシアちゃんをどう呼び出した物かとここで思案していたら彼女が通りかかったから息子さんを治してやる代わりに呼びに行ってもらったんだ。丁度、サンドイッチが来るまでの間手持無沙汰だったからね」 彼は分別し終えたサンドイッチのパンの部分だけを摘まんで食べ始めた。 腕に促されてルーシアは彼の正面の椅子に掛け彼と対峙した。 「何故、サンドイッチを分解していますの?」 「ハムが食べられないんだ。僕はベジだから」 「ならトーストを頼めば良くて?」 「僕はサンドイッチが食べたかったんだ」 ルーシアは頭を振ってそれ以上何も言わなかった。腕のような狂人と何を話しても時間の無駄だからだ。 「それで、今日ルーシアちゃんを呼んだのはほかでもない。この前は急いでいたみたいだからね。ゆっくりと話をする機会を設けたかったからなんだ」 ルーシアが黙ると彼は饒舌に語りだした。 「だってホラ、僕たちは同胞なのだから」 「同胞……ね」 同胞と言う言葉が小骨のように喉に引っ掛かった。今まで自分一人、己の力のみで生きてきた。そういう自負と誇りが彼女にはあったし、実際にそうであった。だから自分が覚えてもいない血のつながりで勝手に“同胞”とカテゴライズされても共感できないし、むしろ不快でさえあった。 しかし腕はルーシアに語りだしたファイシア族とは何かを。 「何故僕たちの民族はこんな数世代先取りしたかのような技術を手にすることが出来たと思う?それは倫理観を排して技術の向上のみを追求してきたからさ。そう僕たちは正しい標本を用意するための努力を怠らなかった」 「僕たちの一族の技術は人体実験によって育まれた物だ」 「初めは人里離れた寒村から適当な人間を誘拐することで被検体を用意していた。しかし次第にそれも手間になってね。僕たちのご先祖様は誘拐してきた人間を繁殖させて、生まれた人間の幼体にロボトミーを施して飼育し、それの一部を種馬と苗床にすることで量産し人体実験の材料を継続して生産することに成功した。まあ僕が生まれたころには人間牧場はもうなかったけどね。戦時中に実験材料にまで回すリソースは無かったんだとさ」 「ともあれ、そうして僕たちは死者蘇生や生命の創造、人体の完全な制御などそれこそ神の御業に等しい技術を手に入れた。しかしそれが不味かった。聖堂十字教にとって排除すべき亜人である僕たちが神の領域を犯した事実は彼らには耐え難い事実だった。それまで僕たちは薬師や医者としての有用さから例外的にその存在を黙認されてきたが、あの日、滅びの夜に人体実験や誘拐を繰り返してきた過去の清算を口実に僕たちは滅ぼされた」 「あの男“人類の終着点”と呼ばれた枢機卿ガブリエル=ヴァレンタインによってね」 「聞いた所、滅ぼされても仕方ないとしか思えませんわね……」 不快さにルーシアは柳眉を歪めた。覚えてもいない故郷の話に郷愁など感じる筈もないし、そこが負っていた罪も知ったことではない。 「まあでもそれもあくまでも表向きの理由だけどね。本当の理由は……」そこまで言うと腕はルーシアに意味ありげな視線を寄越した。 「まあそれは追々ルーシアちゃん自身が知ればいい話か。耳目ちゃんに怒られたくないしね」 「喋る気がないなら、喋らなければいいのではありません?不快ですわ」 とうとうはっきりと言った。そもそもルーシアは自身がファイシア族と言う少数民族の出である事を孤児院の前に捨てられていた際に身に着けていたネームプレートで知ったのだ。滅んだ民族のことなど知ったことか。 しかし腕は意にも介さない。 「話を本筋に戻そうか。要件というのは他でもない。いやね、さっきも言ったけど僕たちはこの世界に残った数少ない同胞だ。でも君は一族の英知を何一つ受け継いでいない。なんせ絶滅は君が生まれた日の出来事だったからね。このままじゃあフェアじゃない。だから――……」 腕は一冊の手記を差し出した。 「僕が教えよう。僕が少年時代までに託された一族の叡智全てを君にも与えよう。手始めに入門編だ。これは僕が一族の知識の基礎を初心者にもわかりやすいようにまとめたものだ。受け取り拒否は許さない。もし断ればこの都市の人間を全員殺す」 ルーシアは仕方なくそれを受け取った。腕の言葉に嘘はない。もしも彼が剣術を極めているとか戦闘術の熟達者であるとかそう言った単純な強者であるならばルーシアにとっていなすことは容易い。しかし神医であり、破格の薬師である彼が毒や病を用いればそれを防ぐ手段は存在しないだろう。 ルーシアが受け取ると腕は安堵の溜息を洩らした「これで約束は守れたよ。ヘンリー、ヘイシスさん」しかしその呟きがルーシアの耳に届くことは無かった。 ルーシアが取り敢えず腕の医学書に目を通すと不思議なことに知識が染み入り彼女の薬師としての能力が一段階引き上げられた。 腕は立ち上がるとルーシアに別れを告げた「じゃあ、僕はこれで。当面はそれをやりくりして技術を磨きたまえ、本格的な講義はいずれ行おう。時間が押している。なんせこれから足裏くんと耳目ちゃんと君を殺す計画を練らなきゃならないから」 「二度と会わないことを願っていますわ」 ルーシアの誹りを涼しげな顔で受け止めた腕はそのまま立ち去った。 医学書と共にその場に残されたルーシアは小さく唸り、それをどうするかしばし思案した。 元々ルーシアには故郷への想いは無かった。過去などどうでもいいし、もっと言えばどうでも良かった。今まで生きてきた全ては己の意志によって決められたものだし己の力のみを頼りとしてきたのだから今更自分の血筋についてどうこう言われても不快なだけである。 だから、その出自由来の技術を与えると言われてもはいそうですかと飛びつく気にはならなかった。だから腕の医学書を積極的に読み解いてその知識をわがものにする気にはならなかった。もっと言えばそんな力を寄越すという提案自体が彼女へのこの上ない侮辱である。 ましてや、送り主はあの『腕』である。 最高の技術と最悪の人格を併せ持つ破綻者。ルーシアは彼には嫌悪感しか抱いていない。 いっそ医学書を燃やしてしまおうとも考えたがひとまず開かずに懐にしまった。 侮蔑する敵から送られた力。それとどう向き合うべきか、彼女は結論を先送りにすることにした。 アルティナが帰宅しようとしているとチュートに呼び止められて彼の執務室に呼び出された。 執務室で向かい合った彼はひどく憔悴した様子だった。まだ四十前半だろうにそれ以上に年老いて見えた。そしてその右腕はまだ吊られていた。 彼からプロキオン防衛戦を検討してみると作戦が漏洩していた可能性が浮上してきたという。人種や出自を問わずに住人を受け入れてきた共和国の性質上、間者への懸念は常にあった。事実ルーシアとて当初は間諜だった。元々は騎士団長のキリコとその参謀ギュレムが防諜も受け持っていたのだが彼らは既にいない。 今回いよいよそれが看過できぬものになった。 そこで彼はアルティナに極秘に防諜の長になるように依頼される。女王の騎士団でも古参であり国家への忠誠心は疑うところのないアルティナにしか任せられない大役である。 幸い女王の護衛という役にはスノウが収まっている。 何よりも人材不足の共和国でアルティナまでそこで遊ばせておくわけにはいかない。 勿論アルティナが騎士として女王の側近としている事を誇りとしている事は知っているが、そのうえで彼は頭を下げた。 アルティナはそれを受けた。 「お任せください」 それを聞いてチュートは小さく安堵の息を漏らした。 「ありがとう」 彼の目の下には濃い隈が浮かんでおり、土気色の顔には生気が無く、アルティナに説明しながら何度も失神しかけていた。また無茶をしたのだ。 「チュートさんもその……もう少し出来ることを他人に任せてご自分はお休みになられては……?」 その身を慮るアルティナの言葉に彼は少しさびしげに微笑んだ。 王宮を出る前にアルティナはスノウに会いに行った。自分が女王の親衛隊から外れる事、そしてその後任としてスノウに引き継ぎを行うためである。 スノウを見つけた彼女は一通り必要な知識を教えると神妙な顔つきで戴く王の御身を守護する大任を譲った。 「――……と言う訳で後はあなたに任せるわ。スノウ」 はい、とスノウははっきりと答えた。彼に以前のような女々しい軟弱さはもうない。その瞳にあるのは強い意志の光だった。その色にアルティナは安心して任せることが出来そうだと安堵した。そして 「ところでスノウ、女王陛下に粗相がないようにね」 太い釘を刺した。表情こそにこやかだったがその瞳にはフレアブランドの聖火と同じ焔が輝いていた。 「こんにちは。アルティナ=フレアライトさん」 その帰り道、彼女は目抜き通りのカフェで一人の男に声を掛けられた。 櫛の入った金髪を横に流した身形の良い青年だった。鼻筋が良く通り長い睫毛の切れ長の目には理知的な光が宿っている。そしてその装いは貴族だと言われても誰も疑わないだろう。上等な絹を編んだシャツには染み一つなく磨かれたような光沢を放っている。ベストとズボンも腕のいい染色職人に染められた上等な羊毛で編まれた物だと一目で見て取れる。隣の椅子に無造作にかけてあるコートは高山地帯に生息する希少な羊毛生地のもので、主に纏われていないその佇まいは紗雪の様に儚げな印象を与えた。 「貴方は確か……ジェイクさん?」 アルティナはかつて三度彼に出会ったことがあった。神の火に狙われたシリウスで一度、そしてマスカレイド騒動中のラス・アルハゲで二度、その際に彼、ジェイクは自らを旅の冒険者と名乗った。その時には盲目の居合抜き屍群縦示を伴っていたがこの場に彼の姿はない。 「お時間は宜しいでしょうか?損はさせませんよ」 思わず胡乱げな眼差しを向けたが彼は意にも介さなかった。やがてアルティナは小さな溜息と共に彼の向かい側の席に座った。彼は嬉しそうに笑いながら彼女にもお茶を注文した。 「ダイン=フレアライト氏の件は残念でしたね。貴女もさぞ心中痛切の念が堪えないでしょうとお察しいたしますが……」 「父の事は既に終わった話です。そんな話をするために呼び止めたのですか?」 アルティナの鋭い視線に射られてジェイクは軽く両手を挙げた。あくまでもおどけた調子を崩さない彼にアルティナは蟀谷を押さえた。そんな彼女に頬目見ながらジェイクは紅茶で唇を湿らせた。 「メルテス=R=ホワイトが何故戦死したかお教えしましょうか?」 彼はプロキオン防衛戦におけるメルテスの破滅の真相を話した。当初メルテスは一行の到着を信じて待つために籠城戦術を選ぶつもりだった。幸いなことに事前から開戦準備をしていた為にプロキオンには十分な備蓄があった。しかしドラグートの軍が迫る中プロキオンの街では異常な厭戦気運が蔓延った。これによって籠城戦術には内応や反乱の危険性を孕むこととなった。その結果、彼は野戦へと撃って出て、フーズルの奇襲を受け破滅した。 ここまでは共和国も掴んでいる情報だった。しかしこの話には続きがあった。 そもそもメルテスを野戦へと誘った民衆の空気、それがフーズルによってもたらされたものだった。彼は事前に商人や旅人、傭兵に偽装した間諜を共和国内へと忍び込ませていたのだった。そして開戦前夜、彼らを使い民衆の厭戦気運を煽ってメルテスを野戦へと誘ったというのがあの戦いの推移の真相だった。 敵の戦略を誘導し見舞う嵐の如き不可避の奇襲、それがフーズル=バルバリアの得意戦術だった。 「それで今日貴女に声をかけたのは他でもない。『就職活動』の為です」 彼はアルティナの瞳を正面から見つめた。底を見せない飄々とした態度から煙に巻かれそうになるがその顔立ちはアルティナよりも幾分幼い。しかしその目は強い意志を持っておりどこまでも澄み切っていた。 「私を間諜として雇っていただけませんか?私の実力の証左なら、そうですね。今日この日この時に貴女に声をかけたというのがそれになりませんかね?」 「……分かったわ」 「そうそう。雇われるのはあくまでも私一人です。屍群縦示の暴力は付随しません。だから戦闘面では期待しないでくださいね。私はポメロよりも弱いのですから」 「そう言えば、あのおじい……あの方は?」 「気を使う必要ありませんよ。どこに出しても恥ずかしくないジジイですから。まあ男二人、恋人じゃああるまいし別行動を取ることもありますよ。それが永の別れになる事も……」 そう、とだけ相づちを打ってそれ以上踏み込まなかった。 「そうそう、出来れば私の身柄は共和国ではなく、あくまでも貴女個人の下僕という形にして下さい」 「それは何故?」 「共和国にここで倒れられては困るので仕官しましたが。私は共和国という組織を信用しているわけではありません。私の情報が流出しても困ります。それに」 ジェイクは半身を乗り出した。その口許は半月を描き稚気が顔を覗かせた。アルティナを見つめる視線が熱を帯びる。 「どうせなら美人に使われた方が楽しいじゃありませんか。特にそれが憧れの女性ならなおさらね」 「……あまり人をからかうものじゃないですよ」 半目で呆れるアルティナにジェイクはますます楽しそうに謎めいた笑みを浮かべた。 「冗談だと思いますか?」 その頃オルフェンは城下の酒場で一杯引っ掛けていた。 プロキオン在住の彼は王城の一室を与えられたのだが、部屋の用意が整うまでの暇をつぶしていたのだ。開戦、将軍の死、故国存亡の危機、考えることは幾らでもあった。 「相席宜しいでしょうか」 店員に無言で肯くとやがて向かいの席に一人の男が現れた。くたびれた中年の男、チュートだった。彼はお茶だけ注文するとオルフェンへ共和国の今後の人事について語った。それによるとメルテスが後継者にオルフェンを指名しており、メルテス亡き今、彼に軍を率いて欲しいのだと。何日も寝ていないのか彼は会話中何度も失神しかけた。 しかし彼はこうも続けた。 「しかしお前の人柄は私もよく分かっている。だから無理にとは言わないよ。この件だってまだ公表はしていない。だからもしお前が断るというのなら――」 「その話を受けよう」 寸毫の間も無くオルフェンは答えた。 「でも期待はするなよ。俺はあいつ、メルテスほど上手くはやれない」 グラスを持ち上げて中の酒を少し啜った。傾けた拍子に氷が音を立てた。 「俺はあいつの様に一途に国に忠を尽くすような真面目さは持ち合わせてはいない、だから俺はあいつの代わりになってやることは出来ん」 はっきりとしたオルフェンの言葉をチュートは無言で受け止めた。 「だが、死者の想いを無下にすることは出来ない。だからその話を受けよう。奴の後を継ぐのではなく、俺は俺のままで」 その答えを聞いてチュートは満足そうに頷いた。丁度彼のお茶が運ばれてきた。彼はそれを手に取って一息に飲み干した。よく見ればその面にはうっすらと汗が浮かんでいた。 「――実は」躊躇うようなそぶりを見せながら彼は呟いた「実は私も過去の記憶がないんだ」 「二十年前に行き倒れていた所をメルテス将軍に拾われて、先代の女王陛下に政務官として拾っていただいたんだ。その後は……まあ何とかやってこれたよ。どうやら私には才能が有ったらしい」 フッと小さく笑みが零れた。彼にしては珍しい冗談だった。しかしすぐにその顔はいつもの生真面目なものに戻った。 「お前の気持ちはありがたいし、お前にそう言ってもらえるなら何よりなのだが……大丈夫なのか?」 慮る彼の言葉を鋼鉄は容易く跳ね返した。 「俺は大丈夫だ。そう言うお前こそ大丈夫なのか?顔色が悪いぞ、もっと任せられる仕事は他人に投げて休んだらどうだ?」 「上級政務官や幹部候補生たちはキリコの乱で根こそぎ散逸してしまったから……。下級役人や臨時の職員に国家の大戦略にかかわる仕事は出来んよ。仕方がないんだ。みんなには出来ないけど、俺には出来てしまうんだ。まあ出来る事ならもう少し休みたいがな……」 再び、小さな笑みが咲いた。 「それじゃあ、まだやらねばならないことが有るので私はこれで」 「忙しそうだな」 「ああ、何せ戦争中だから。物資の売買や戦地の補償、やらなければならないことは幾らでもある。本当に、戦争なんて無くなってしまえばいいのにな……」 立ち去る彼の表情に悲哀が影を落とした。 その夜、スノウが自室で寛いでいると女王が訪ねてきた。 護衛も連れずに深夜に現れた彼女の姿に慌てるスノウに彼女は“女王”ではなくアネットとして現れたのだという。 「少し、お話をしませんか……?」 部屋に入ると彼女は今にも泣きだしそうな幼子が笑っているような不思議な表情だった。 「……必ず。帰ってきてくれると信じていました」 そしてスノウ達が失踪していた経緯について尋ねてきた。 「その……飛ばされていました」 「どちらに?」 彼は話した。記憶の迷宮を抜けた先は何故か最強帝国の首都レグルスであり、そこで起きた騒動と冒険、戦いについて。 ……一部の変態の件を除いて。 スノウが話し終えると、それまでそれを聞き入っていたアネットは口を開いた。 「『大王』キング=アガネムノンは人材収集に貪欲だと聞いています。そしてその国是として弱肉強食を掲げていることも、スノウドロップ。あなたはその目で見てあの国をどう思いましたか。あなたの話を聞かせてください」 スノウはレグルスを思い返した。粗野で猥雑で独特の活力に溢れた野蛮の楽園。そこで暮らすカールとイェン園の孤児たち。モラル無き強者。弱者をも慮った宰相アリシア。無軌道であっても『大王』への敬意だけはその胸に抱く人々。そして偉大なる『大王』キング=アガネムノン。 「その考え方はたぶん、一般的には合理的で正しい理屈なのだと思う」はっきりと言った。その言葉の破片がアネットの胸に突き刺さった。落胆は無かった。ただ―― 「――そう……です、か」 一瞬、アネットの瞳に拒絶への怯えが浮かんだ。 「――でも」 でも、とスノウは続けた。 「確かに強い者が全てを得て、力、暴力の序列が支配する世界はシンプルで合理的なのかも知れない。でも、それは力で力を押さえてゆく暴力の連鎖と終わらない悲しみを生むものだと思う。だから俺は、正しいとは思わない」 その答えにアネットは少しだけ緊張を緩めて暖かな物を抱くように、砕けかけたものを取り繕うように俯いた。 やがて顔を上げた彼女は再び女王であった。 「スノウドロップ、異邦人であるあなたには奇異に映るかもしれませんが、生きてゆくことが許されるためには資格がいるという考え方は、パンゲア大陸では多かれ少なかれ蔓延っています」 パンゲア大陸ではほんの十数年前まで人類という種の存続を掛けた絶望的な戦いがあった。それ故に余裕のない合理主義が大手を振っている。 「聖堂十字会では純人、ヒューリンでなければ人として認められません。大レグルス帝国では力なくばその存在を赦されません。この世界では生きてゆくのに特別な資格を持っていてその価値を世界に認めてもらえなければ生きることは許されない。昔、そんな嘆きを耳にしました」 「でも、私はそうじゃなかった」 彼女の体は微かに震えていた。目の端に涙の蕾が出来た。蕾は膨らみやがて綻ぶと一筋の流れが頬を這った。 「私は……。戦災孤児だったのです。何も持たない出自も定かでないおよそ価値のない娘でした。でも人の良い靴屋の夫婦に拾っていただき……」 込み上げてくるものを堪えながら彼女は一気に捲くし立てた。 「いい人達でした。血のつながらない私を実の娘の様に可愛がってくださり、本当によくしてくれました。あの方たちだけではなく、近所の人たちも同じでした。みんな優しくていい人達ばかりでした。私には何もなかったのに、ここで生きてゆくことを認めてくれました」 彼女は敢えて『両親』という言葉を使わなかった。使うことは出来なかった。彼女は人の子ではなく「王」だから、神に代わって地上を統治する支配者だから。 「だから私は、『王の紋章』がこの身に宿った時は本当に嬉しかったです。『これでようやくみんなに恩返しできる』って、馬鹿みたいに張り切っていました。『私にも大好きなこの国の為に出来ることがあるんだ』って」 悲しみの破片が一つ、剥がれて落ちた。 「だから私はたとえ恵まれない生まれや弱い人でも自らの意志を以て未来を望むのならば、それを赦す、そういう国を作ろうって誓ったんです」 「でも私の力が足りないばかりにキリコさんたちの叛乱を引き起こしてしまいました。そんな時にもあの方は私を女王として認めて下さり、救いの手を差し伸べて下さりました。でも……」 「そんなあの人を私は見捨てたのです。別に皆様が居なくても!!いや、いないからこそ、私自身が軍を率いて親征を行なうことだってできたはずなのに。たとえ大きな被害が出るのだとしてもあの方を救うことは出来たはずなのに……」 「それなのに!!私は、わたしを救ってくれた人を見殺しにしたんだ!!」 いつしか彼女の口調は『女王』としての威厳を纏った物ではなく年相応の少女の物になっていた。悲しみと無力感に打ちひしがれた弱い少女のものに。 「浅ましく人の命と現実とを秤にかけて、二度とは戻らない人の命を切り捨てたんだ!!」 「そんなに自分を責めるなよ。僕が同じ立場だったら、たぶん同じ決断を下していたと思う」 見ていられずに慰めるように言葉を掛けた。その言葉が堰を切った。アネットの双眸から涙が溢れた。アネットは俯き肩を揺らしながら嗚咽を噛み殺し慟哭した。 「戴冠した時には……、みんなが幸せになれる国を作ろうって誓ったのに……。それなのに……」 震えながら幼い理想は現実を前に打ちひしがれていた。 「ごめんなさい。少し向こうを向いてくれませんか」 スノウが彼女に背を向けると彼女はスノウの背中に額を押し付けた。 「大きい背中だね。スノウ君もやっぱり男の子なんだね」 その声はか細くかすれていた。 「ごめんなさい。私は「女王」なのに。泣いている暇なんかないのに、みんなのためにちゃんとしていなきゃいけないのに……」 「うん」 「でも、でも」 「うん」 しゃくりあげるアネットにスノウは背を貸して静かに頷いた。 「でもスノウ君、今は少しだけそばにいてくれませんか……」 「うん。わかりました」 アネットはスノウの背中にしがみ付いて幼子の様に声も上げずに泣いた。窓の外には夏の夜空が広がっていた。いつか彼女と笑い合ったものと同じように星海の波間は煌めきで溢れていた。 ただアネットは泣いていた。弱くて、無力だったから。 「――別に女王だからって、一人で抱え込むなよ」 「えっ」 「誰だって本当は無力なんだからさ……」 スノウの言葉が闇に沈んだ室内に優しく波紋を落とした。 「力だけの世界なんて俺が壊してやる」 そうでないから生きてこれた少年は、同じように世界がそうでなかったから生きてこれた少女にそう告げた。 帰還したゲオルギーは一旦、本拠地のシリウスへと戻った。 通常なら馬でも数日かかる道のりだが、列車による交通網が整備されている共和国内の移動は数時間で行えるのである。 シリウスに帰還したゲオルギーはガラの悪いチンピラに迎えられた。彼はシリウスの裏社会の帝王後藤の使いの物だと名乗った。彼は速やかにゲオルギーに伝えたい事があるのだという。 後藤に呼び出されて留守中の経緯を聞かされると彼は本題に移った。 彼によると最近シリウスの市中ではメルテス将軍の悪評が蔓延っているという。それについて意見を求められたゲオルギーには思い当たるものがあった。 「流言飛語の類ではないか?」 傭兵としての豊富な経験からゲオルギーにはそれが敵方の計略だと看破できた。根も葉もないうわさ話を流し都市の治安を乱す計略、そういう物がある事を知っていた。 「たぶんそれだろうね。最近オレのシマでも見知らぬ顔がうろついているって話だ。まあこの国は叛乱からこっち俺達みたいなモンにとっちゃ商売やりやすいからなぁ」 「知らぬ顔?」 「金で飼われた間諜だろうよ。テジャドの旦那はそりゃあ腕が利くって話だ。戦争となりゃどんな手段に訴えても勝つきだろう。まあなんか大変そうでござんすが、お兄さんも気ぃ付けてな。一市民としてこの国の騎士団には超期待してますんで」 他人事のように彼は言った。事実、裏稼業の彼にとって統治者がだれであっても関係ない。闇の住人はどこであっても生きていける。 だが別にゲオルギーはそれを咎めなかった。そんな細かいことにこだわる男ではないから。 なによりも勝つのは自分だから。 その後、彼はメルテスの細君を訪ねた。 彼女は末期の病であり病院で療養していた。彼女の元を訪れると呼び出した非礼をわびられた。感染症除けのヴェール越しに彼女はメルテスが常々オルフェンの未来を憂いていた事とゲオルギーがそれを見守ってくれることに安堵していたことを告げられた。そして出陣直前に「自分に何かあったらゲオルギーに渡してくれ」と託された手紙を渡した。 その手紙には以前も語られた。『オルフェンを頼む』という件と共に、もしオルフェンが将軍位に着くことを拒んだ場合ゲオルギーを将軍に推薦するという推薦状が添えられていた。 内容を確認した彼は小さく鼻を鳴らすと彼女の別れを告げてその場を去った。それ以上語ることなど何もない。彼の胸の中にはただ旧友との約束があった。 病院の出口でゲオルギーはルーシアに出くわした。 一瞬、面喰ったゲオルギーだがごく普通に声を掛けた。いつも内なる自信にあふれているルーシアにしては珍しく浮かない顔だった。 悩みの種は、腕から渡された医学書である。 ルーシアはズブラの戦闘後にファイシア族という民族とその秘儀について興味を抱いたような気がしたが別にそんなことは無かった。彼女にとって過去などどうでもよく、正に塵芥やゴミクズに等しい何の興味もない者だった。ただ腕という男への嫌悪感があるだけだ。困った。これからどうやって話を転がそう。 「……メルテスの遺言の一部を預かった」 憂いを帯びたルーシアにゲオルギーは切り出した。彼らしく真直ぐで真ん中だった。 「オルフェンが拒むのなら俺をこの国の将軍にしてくれるそうだ」 「それで、貴方はどうしますの?」 「無論、断る」はっきりと言った。 「この国にはそれなりに愛着はある。戦う理由になりうる程度には。だが次期将軍はオルフェンだ。共和国の大将軍は別に奴の器に余るものではなかろうなら次期将軍はオルフェン以外におらん」 「そうですの」ルーシアは軽く笑みを零した「貴方らしい衒いのない真直ぐな意見ですわね」 それに、と付け加えてゲオルギーは鼻を鳴らした。 「それに俺はどこの馬の骨とも知れぬ出自だ」 出自という言葉がルーシアの胸に不快なざらつきの波紋を落とした。 「ゲオルギー」思わず名を呼びかけた。 「これはあくまでも仮定の話です。もしも、あなたにそれまでの経験や修練に関係なくある日、突然に自分の出自だけを理由にして、したり顔の狂人からおぞましい力を与えられたらどうしますの?」 「……それは仮の話か」 「あくまでも仮の話ですの」 ふむ、とゲオルギーは小さく呻いた。 「俺ならば己の力とするだろう」 その返答にルーシアは柳眉を傾けた。 「あやふやな自分の生まれだけを理由に上から目線で『与えられた』力だとしてもですの?そんないままでの自分とは関係ない降ってわいたような力を……」 「そんなの気にする事ないだろう?力は所詮は只の力だ。大切なのはそこから先だろう?」 そこから先、即ち力を以てなんとするのか。それはあくまでもルーシア自身に委ねられている。 「――そうですわね」 全てを納得したわけではないが、心にかかっていた靄のようなものが少しは晴れて、見通しが利いた気がした。 踏み出してみよう。踏み出して、それから決めればいいだろう。そう思った。 ルーシアの顔に笑みが浮かんだ。いつもと同じ、穏やかで底知れぬ、自負心に満ちた男の顔がそこにある。 「ゲオルギー。この後、暇ですの?よろしかったら少し飲りません?私がご馳走しますわ」 ゲオルギーも笑みで答えた。 「ああご馳走になろう」 共和国の外から来た騎士二人、出自の知れぬ二人は静かな酒宴を催した。 その夜、オルフェンはベテルギウス王城の一室を宛がわれた。彼に部屋を案内したのは可愛らしい猫族のメイド少女、ノルンだった。ノルンは微かに頬を紅潮させネコミミを揺らしながらオルフェンに捲し立てた。 「おぼえて……ませよね。やっぱり」 ノルンは上目づかいにオルフェンへ熱っぽい視線を寄越した。 「わたし、おるふぇん様に命をすくっていただいたことがあるんです」 それは、オルフェン自身覚えていないような事だった。 かつてオルフェンがメルテスに伴われて行った匪賊討伐。その際に彼女とその両親は囚われていたところをオルフェンによって救出されたのだった。今は両親と共に静かに暮らしているという。 そのまま廊下を進みながら彼女は健気にも勉強して偉くなっていつか両親に楽をさせてやるんだと夢を語った。 しかし彼女は少し冷静になったのな、頬を紅潮させ己を恥じ入るような表情を浮かべた。憧れる人を前に気持ちが高ぶり過ぎてしまったのだ。 だがオルフェンはそんな彼女に満足そうに頷いてみせた。 「こんな時代だ。夢を抱くのは良いことだ」 オルフェンに肯定されて彼女はますます上気した顔いっぱいに喜色を弾けさせた。 「私、お菓子屋さんに、パティシエになるのが夢なのです。」 興奮した彼女はオルフェンに夢を語った。 「ずっと貧乏で私の家族は貧しく暮らしてきたんですけど、昔。女王陛下が戴冠なされたときに、祝儀として国からお菓子が供されたのです」 ノルンは瞳を輝かせた。 「その美味しさに私は感動しました。そして私もそんな喜びをみんなに与えたいと思ったんです!!みんなを私の作るお菓子で感動させたいのです!!」 夢を熱く語る彼女をオルフェンは目を細めながら見守った。 そして自分がこうして夢を見られるのも全てオルフェンのおかげだと上目づかいに彼女は熱っぽい視線を寄越し、口元を両手で覆うと「キャー」と漏らして小さく何度も跳ねた。そんな可愛らしく健気な彼女の態度にオルフェンは思わず口許を緩めた。 「だからおるふぇん様もいろいろ大変でしょうけどお体にはご自愛ください。もし私に出来ることが有ったら何でも言ってください!!」 (尚、このシーンの裏では心の汚れたPLたちによって超可愛いノルンちゃんの正体に対する邪推が行われていた。そして実はギルマン説と実は男説が熾烈な本命争いを繰り広げていた) アネットを自室まで送り返したスノウは気が付くとまた砂浜にいた。 粘つくことのない乾いた潮風が頬を撫でた。ぬめりを帯びぬ爽やかな海水が足元をさらう。いつまでも穏やかな波打ち際は時間で変化する事がなく、葉擦れを耳元に届けるヤシの木も永久に枯れる事がない。 そこは実態の伴わぬ薄っぺらな楽園だった。 彼は脛まで海水につかって波打ち際で目を閉じて風を感じていた。 「気持ちいい風だなスノウ」そう言うと彼、ダブルフェイスは目を薄く開いてスノウへと向き直った「まあ勿論こんなのは作り物のまがい物で単なる俺の想像の産物なんだけどな」 彼の顔に今まであったような悪意の影は無く、憑き物が落ちたように穏やかな顔をしていた。 「何の用だ」 スノウは彼への警戒を露わにした。しかしダブルフェイスはそんなものを歯牙にもかけなかった。 「見てたよ。サニーを、過去を乗り越えたんだな」その声は微かに嗄れていた「強くなったな……」 眩しい物を見る様に彼の目が細められた。弟の成長へ向けられる嫉妬交じりの喜びに似た不思議な感情がその面に滲み出していた。その彼の表情にスノウは思わず警戒心を緩めた。 「いや、こういう言い方は卑怯だな。俺はスノウに憎まれてしかるべき存在なんだから」しかし彼は口許を手で覆うとすぐに以前の嘲笑的な表情を浮かべた。 「今日、スノウ君を呼んだのは他でもない。少しでいいから今すぐ体を変われや」 「いやだ」はっきりと断った。 「つれないな……ちょっと位いいじゃん?」 「……最近、少し思うことがあって、お前の存在は俺に利する物もあるんじゃないかとたまに思うんだ」だが、と続けてはっきりとダブルフェイスの目を見据えた「だが、お前に体を委ねればまた俺は暴走するだろう。だから、断る」 そのスノウの断固たる物言いにダブルフェイスはいよいよ愉快そうに嗤った。しかしすぐ表に緊張を滲ませた。 「気持ちは分かるがここは代わっとけ。オルフェン=ヴァールが死ぬぞ」 無造作に吐き捨てられた彼の言葉にスノウは声を失った。ダブルフェイスの表情に余裕はない、それがスノウに事態がどれだけ深刻なのかを否応なしに悟らせた。やがて 「……分かった」 その言葉にダブルフェイスは我が意を得たりと言わんばかりに口許を歪ませた。 「だが、オルフェンの為に少し貸してやるだけだ。もしも暴走したりしたら……」 彼はスノウに睨みつけられて軽く両手を挙げた。 「怖い怖い、ホント、スノウきゅん。随分強くなったね」 茶化すような軽口を叩いた。しかしすぐに神妙な面持ちで 「でもまぁ。ここはおニイさんを信じとげ」 やがてスノウの意識は肉体の内側へと沈んでいった。 ノルンに案内された部屋でオルフェンが寛いでいると窓を石が叩いた。なんとなく気になって窓を開けると凄まじい勢いで黒い霧が流れ込んできた。 やがて霧は一人の男の形に収束していった。異常な重量感を持った矮躯の悪魔。ユーピテル“ビッグダディ”である。 彼は無遠慮に室内に土足で上がり込むと片手に黒い石を取り出した。 「なぁオルフェン、これをやるよ」 そう言って彼は黒く重い石をオルフェンへと投げ渡した。 思わずオルフェンはそれを受け取った。頭大のその石はずっしりと重く成人一人分はあろうかと言う重量だった。 「そうそう大事に持っておけよ。なんたってそれ――」 ユーピテルが忍び笑いを漏らし 「――お前の養父さんの死骸なんだから」 とんでもないことを言った。その言葉に思わずオルフェンは息を呑んだ。錆鉄のようなざらついた沈黙で室内が満ち満ちた。 一息の間があってユーピテルは堪え切れなくなったように噴き出した。 「本気にしたか?ハハハ。ちょっとからかっただけだ」 ユーピテルが軽く指先を振ると黒石は砂粒になって霧散した。 「でも、親父さんを俺が殺してやったのはマジだぜ」 「どういうことだ?」 その問いにユーピテルは喉を鳴らした。楽しくて愉しくて仕方がないようであった。 そして彼はメルテスの最期について語った。作戦負けから窮地に陥ったこと、そして同胞を奮い立たせ国家を救うために暴力の化身に成り果てたこと。そして 「“暴力”の概念と同化していたのだから上手くいけば地上戦力くらいは殄戮出来たかもな。だがそれも全て仮定の話、現実は奴が命を懸けて得た力はこの俺に容易く摘み取られてしまった。なあオルフェン。お前の父親なぁ」 殊更楽しげにユーピテルは嗤った 「犬死だ」 そして彼は再び己を黒い霧に姿を変えた。 「さて、おしゃべりはおしまいだ。いい加減に思い出せ。俺の為にお前がこの先、どう生きなければならないかをなぁ」 黒い霧はオルフェンへと纏わりつくと一人の男の記憶を彼に見せた。 その男はある種の農場経営者と言えたのかもしれない。 ただ、その男の育てている物は果実ではなく、人間の感情だった。 男は生まれながらの異常者だった。 男には生まれつき共感能力という物が欠如していた。彼は他人と感情的なつながりを持つことが出来ない人間だったのだ。男は孤独である事を恐れた。 しかしある時男は気付いてしまった。そんな彼でも他人に憎悪を向けられている時には他者との感情的な繋がりを見出すことが出来るということに。 彼は母親が美しい顔を歪めて叱責する姿を愛していた。彼は母親がヒステリカルに甲高い喚き声を上げながら彼を鞭で打つたびに歓喜のあまり勃起していた。だからそれをしてもらう為の努力を惜しまなかった。 彼の母親は実に不幸な人生を送っていた。彼を産み落としてからは誰の助けもなく社会の底辺を、子供と言う重荷を背負わされながら這うように生きてきた。 当たり前である。助けなど彼が全て排除してきたのだから。母親の苦労が報われようとした瞬間、彼は影から状況に介入しその芽を摘み取り続けてきた。 しかし、彼はまだ幼く人の心が耐えうる重さの限界までは考えなかった。 彼によって何度目かの絶望に叩き落された母親はとうとう現実に耐えられずに自殺してしまった。彼は母の想いを永遠に失ったのだった。 しかし彼には他人が必要だった。自分に他人との繋がりを感じさせてくれる者、人生すべてを賭けて己を憎んでくれる。彼への憎悪を晴らす為だけに生きてくれる、彼の為だけに生きてくれるそんな掛け替えのない人間が。 だから彼は育てることにしたのだ。憎悪という果実を。幸せそうに生きている無関係な人間を襲い蹂躙し大切なものを奪い去り自らへの憎悪を植え付ける。 それが彼、ユーピテル“ビッグダディ”という化物の生き甲斐だった。 そしてあの日、オルフェンの故郷へと逃げ込んで来た帝国兵もその一人だった。彼は先ず恋人を目の前で嬲り者にされて殺された。その復讐に挑むも返り討ちに遭い、仲間を目の前で惨殺されたのだった。 そこで彼の心は折れた。彼は恐怖に飲まれ逃げ出したのだった。 そして心優しいオルフェンの父はそれを庇い家へと招き入れ宿を貸した。だがユーピテルへの恐怖に叩き潰された男の心はもう取り返しのつかないほど歪んでしまっていた。彼は事もあろうか自らを助けてくれたオルフェン一家の善意をユーピテルへと差し出すことで延命を図ったのだ。ユーピテルの狙いは彼なのだからそんなことが不可能なのは少し考えればわかりそうなものだがそんなことに考えが回らないほどに彼は追い詰められていた。 その晩にユーピテルによってオルフェンの故郷は壊滅し文字通りこの世界から消え失せた。男の憎悪が枯れたことに失望したユーピテルが憎悪を収穫してしまったためである。 そしてユーピテルの心中には一抹の寂寥感が残った。自分へと憎悪を差し向けてくれる者、自分と世界との繋がりが一つ消え失せたのだ。 しかし瓦礫の中から少年のうめき声が聞こえると彼は破顔して駆け寄った。そこでは少年が一人絶望していた。自然とユーピテルの鼓動は高鳴った。 ユーピテルは彼の頭を掴んで起こすとその瞳を覗き込んだ。逸る心を鎮めながら彼は少年の才能を図った。果たして彼は自分を満足させるに足るものなのか…… 「コレ……。育つのかなぁ」 しかし、図り終える前に共和国の守護者たちが駆けつけてきてしまった。当時はまだユーピテルの所属する勢力は現在ほど強大ではなく国家との正面衝突は避けたいところだった。というかこんな失態をすればメルクリウスやアリシアに何をいわれるか分かったものではなかった。だからユーピテルは足早に立ち去った。オルフェンへと呪いを刻んで。 「忘れるな忘れるな忘れるな。貴様の故郷を滅ぼした男の名を、ユーピテル“ビッグダディ”という闇の名を。そしてその憎悪を忘れるな」 やがて騒ぎを聞きつけた衛兵たちが部屋へと駆けつけてきた。しかしユーピテルはオルフェンへと邪悪な笑みを差し向けると彼らへ向けて掌を翻した。 すると彼らの周囲に包み込むような球状の黒い電光が迸った。次の瞬間、彼らはソフトボール大の肉塊に圧縮されて死んだ。弾け飛んだ血塊が室内を汚した。 狂ったように嗤い続ける彼にオルフェンは絶句した。自意識をどこまでも肥大化させ、それが周囲を蹂躙することを当然の様に思っているこの異常者はあまりにも彼の理解の埒外の存在だった。 その時、間の悪いことにノルンが駆け込んできた。 「オルフェン様ぁ!!侵入者ですって、早くご避難ください……」 ユーピテルは凄まじい笑みを受かべると腕をガス化させ大きな霧の手で彼女の体を締め上げた。 「欲望について話をしようか」 彼がそう言うとノルンがうめき声を漏らした。全身を締め上げる霧の手の圧力が増したのだろう。 「分かるかオルフェン?力の大切さが?もしもこうありたいという願い、或いは明日を迎えたいという祈り、つまるところ欲望を持っているのならば、それを満たすには力が必要だ。暴力、権力、種類はあるが要はこれよ」 指先を軽く振るうと死に損なった兵士の上半身が消し飛んだ。 「『直接攻撃』だ。これが出来るかどうかが目安だろうな。こうしたい、そう思ったらそれを叶えるにはやっぱり殴って従わせるのが手っ取り早い。その攻撃を届かせる力、それがそいつの価値だろうな」 「なんでこんな話をするかって、俺が実演してやってるからだ。俺は今、俺の欲望を叶えるためにここにきたのさ」そう言うとユーピテルはノルンを一瞥した「なあお嬢ちゃん。あんたの欲望はなんだ?人の役に立ちたい?幸せになりたい?お菓子職人になりたい?ははは、良い娘だな。可愛らしい欲望だ。でもお前の夢はかなわない」 ユーピテルが軽く指を振るうとノルンの左足が千切れとんだ。 絶叫が辺りに木霊した。 ノルンは喉が引き裂かれんばかりに悲痛な叫びを上げた。脂汗を滲ませアーモンド形の愛らしい双眸から涙がとめどなく流れ落ちた。傷口からは鼓動に合わせて夥しい量の血が噴き出した。 「なぜならお前には『力』がない。世界をひれ伏し己を至高とさせるだけの権力も、それどころか平和な日常に乱入してきた頭のおかしい魔人から逃れるだけの暴力もなぁ」 再び醜悪な哄笑が辺りに響き、耳朶を震わせた。 「そしてオルフェンお前もなぁ。お前には時間があったのにそれを怠惰に浪費してしまった。だからお前にあの小娘を助けることも出来なければ己の身を守る事すらできん。俺は忘れるな、と念を押したにも関わらず、だ。だから俺はお前に罰を与えようと思う。お前のその記憶にお前が何も守ることが出来なかった証を刻もうか」 ユーピテルのノルンへの視線が凶悪な物を帯び始めた。 「いいか、オルフェンお前が悪いのだぞ。お前は俺の欲望に故郷を滅ぼされた時点で力への意志を見せるべきだったのだ。安らぎに背を向け、人間性を捨て、俺への憎悪のみを糧に力だけを求める人生を、何故送っていない。何故貴様は俺のために強くならん!!」 「お前は」かろうじで声を絞り出した「お前は俺をどうしたい?」 「いい質問だ。俺の望みは非常にシンプルだ。お前にはもっと俺を見て欲しいのだよ。その胸の裡には常に俺への憎悪の炎を滾らせ、四六時中俺をどう殺すかだけを考え、その妄想だけを心の慰めにする、哀れで一途な生き方をしてほしいのだ」 怖気が立つような気色の悪いことを平然と言い放った。 「だから、お前の養父はぶち殺した。いいかお前のせいだ。お前が俺の事を忘れたから。お前のせいでお前の養父は犬死したのだ。そのことをとくとその胸に牢記せよ」 悠然と言い放つユーピテルにオルフェンは恐れることなく言い放った。 「残念だが、お前がどれだけ残酷な事をしようとも俺はお前の望みどおりにはならない。もしもお前が何処までも俺に追い縋るというのなら、俺は静かに逃げ出してやる」 圧力は鋼鉄を砕かない。それどころか何の変哲もない砂や炭は圧力によって強固な岩石となる。 オルフェン=ヴァールはユーピテル“ビッグダディ”の圧力で歪んでしまうような脆弱な男ではない。それだけの強さを、もう持っているから。 そのオルフェンの強さにユーピテルは舌なめずりするような粘っこい歓喜を滲ませた。かつて彼の胸によぎった期待は見事にかなえられた。オルフェンは“育った”のだ。 「じゃあ、どうすればいいのだ?」 静かに問うユーピテルにオルフェンは答えた。 「お前が俺を動かしたいというのなら、俺個人を狙っても無駄だ。そんなことをしてみろ。俺は逃げ出してお前なんぞまた忘れてやるよ。俺を動かしたいなら外側から、国と国との正式な闘争で来い」 その返答にユーピテルは神妙な面持ちで肯いた。 「なるほど。お前は俺がいくら狙おうとも無駄だというなるほど理屈は通っている」 そう言うと彼は指先を軽く振った。 「だがまあこいつは取り敢えず殺しておくか」 ノルンの上半身は消し飛び地面にソフトボール大の肉塊が落ち、残された下半身から迸った紅い血が粘ついた音を立てて絨毯を跳ねた 「だってお前は忘れるだろう?だからもう俺は徹底的に叩き込むと決めたのだよ。お前が無駄だというのならばいいだろう。お前の忍耐の閾値をこの場で量ってやるだけだ。そうだな、差し当たってはお前の左腕でももぎ取っておこうか?何?そんなことをされたら強くなれない?心配するな」 「人間の意志はどんな困難だって克服する」 そう言って黒いガスを展開した瞬間、彼の背後の空間が撓み歪みの中心から蛍火が散った。そこから黒髪の少年が空間跳躍で姿を現した。 「スノウ君のダチ相手に調子こいてんじゃねえぞ、糞デブがぁッ」 彼、ダブルフェイスはユーピテルへ向けて氷結魔術を放った。しかしユーピテルは肉体をガス化させて躱そうとした。彼の背後にはオルフェンが居る。 「舐めんなぁッ!!『色即是空』!!」 ダブルフェイスの身体が薄黄緑の光を放つと世界から色彩が消え失せた。そこでは如何なる装いも虚飾も剥ぎ取られ、ただ本質のみが在った。 当然そこではユーピテルのガス化能力はその意味を持たず氷結魔術は彼に直撃した。ユーピテルは吐血しながら吹っ飛んだ。 「調子こいてっからだ。重さの概念を掌握した程度で俺様に通じると思ったかぁ!!」 ユーピテルを吹っ飛ばしながらダブルフェイスは勝ち誇った。しかし「あ、ヤバイ」 「スノウ、悪い。ガス欠だ」 そう言うとダブルフェイスは意識の奥へと沈み込みスノウへ肉体の主導権を返した。 「マクガフィンの真髄の小僧か、殺すのは容易いが今イクスや『大王』との衝突は得策ではない……か」ユーピテルは忌々しげに舌打ちした。 「それにここでオルフェンを殺すのも本意ではない。まあいいか。だがオルフェン忘れるな。お前が守ることが出来なかったもの、お前のために失われたもの、そしてお前には強くなる義務があるということを」 ユーピテルは霧になって窓の外へと消え去った。 「俺は何時でも貴様を監視しているぞ」 ミドル 翌朝、一行はチュートによって集められ敵対勢力である自由都市同盟についてとプロキオンの現状を説明された。 自由都市同盟とは、元々は聖堂十字会の密輸商であったオーリス=バルバリアとその護衛をしていた弟のフーズル、交渉相手テジャドが交渉地点の小さな集落に過ぎないポステリオルを開発していったことから始まった。 ポステリオルは彼らの落とす金と彼ら自身の統治によって潤い徐々に拡大化していった。更に当時新たに十字教教皇を襲名したノエル八世によって成された、後に『世紀の大愚策』と称される亜人排斥政策によって溢れた難民が流れ込んだことで一気に大都市へと発展した。通常、急激に住人の増加した都市という物は治安の崩壊を招く物だがフーズルによる監視とテジャドによる市場の統制、何よりもオーリスの出自に対する平等を貫いた政治手腕によって彼らは受け入れに成功した。そして宗教的不可触民であった棄民たちは屠殺や獣皮加工、金融業などの特殊技能を取得している物が多く、特に亜人の銀行家たちはオーリスの思想にも合致しており都市発展の原動力の一つとなった。 オーリス=バルバリアは別に聖人ではなく、彼には彼なりの理想を持って都市を運営していた。彼の思想とは人の価値とは出自やコネクションではなく『何が出来るか』そして『何を成すのか』によって決まるというものだった。だからその理想とは人が何を成したのかを計るもっともわかりやすい指標、金によってのみ序列が定まる世界だった。オーリスは彼らに能力を発揮して生きて行ける場は与えたがそれ以上の事はしなかった。だが、被差別階級の亜人たちは初めて得た平等というチャンスを生かしたのだった。 つまり彼は封建社会全盛のこの世界に生まれながら無政府資本主義を標榜して都市運営を行っていたのだった。 それ自体も大いに矛盾と問題を孕んだ思想ではあったが、少なくとも生まれた瞬間に未来が決まってしまう十字会よりははるかにましであった。 そして彼の下にフーズルの盟友であり父親から十字会の地方領主の座を継いだ元傭兵の男ドラグート=ドレイクンと、大陸中央部で武器商人をしていたアルフレート=アスクレピオスも加わりオーリスの理想は隆盛を極めた。 彼らは「王」を戴く「国」を名乗ることなく中立公平たる自由都市の同盟として十字会から独立を宣言した。 しかしその数年後にフーズルの留守中にポステリオルは十字会の襲撃を受けオーリスは枢機卿パウルス=クロムウェルの手の物によって誘拐されてしまう。直後にフーズルは十字会から寝返った元僧兵院『牙』ことウルグ=ヴァーシャと共にオーリスを救出するが受けた拷問が原因で直後にオーリスは非業の死を遂げた。 指導者を失ったことで自由都市同盟は消滅の憂き目にあったが指導者の座をフーズルが引き継ぎ、政治面ではテジャドが実質的な指導者として彼をサポートすることで自由都市同盟はその命脈を保った。 かつてフーズルは兄の死によって仲間が路頭に迷うのを目の当たりにし、それを防ぐために大きな責任を背負った。たとえそれが自らの生き方を変えることだとしても。 だからフーズルにとって絶対に許容できないのだ「身内の死」という物は……。 そして現在プロキオンは傭兵上がりの市長ドラグート率いる自由都市同盟の軍に包囲されている。補給が途絶え備蓄してあった物資も先の奇襲と嵐によって喪失している。更に沖合から蒸気船「ハイレディン」の砲撃に曝されており、メルテスの戦死と合わさり士気や住人感情は最悪に近い状態にある。つまり一刻も早い救援が必要な状況である。一行には直ちに出撃準備を済ませてプロキオンへと救援に向かうよう命じられる。 しかしそれには懸念が一つある。どうも先の戦いではこちらの情報が漏えいしていた節が見受けられた。そのために出撃前に敵の間諜に関する調査や捕縛に時間を割くことも必要である。ゲオルギーが後藤から聞いた話からもそれは確かだろう。 しかし前述した通り時間的猶予はあまりない。 「私は軍事に関しては門外漢だ。だから軍事行動は君達が決断し、指示してくれないか。どうすればいい?」 チュートに問われた一行は幾ら時間的猶予が無いと言っても間諜の存在は捨て置けぬと考え、出撃準備と並行してベテルギウス内の間諜について調査を行うことにした。 まずはそれに当たりアルティナは昨日雇ったジェイクを呼び出した。 「早速お呼びですか、アルティナ=フレアライトさん」 にこやかな表情で現れた彼をアルティナは一行に紹介して調査に付き合うように命じた。彼は恭しく「お任せあれ」と答えた。 とはいえ、ともかくまずは出撃準備に取り掛かった。まずはスノウが輸送計画を練った。プロキオンを救うための膨大な補給物資を円滑に輸送する計画は難解なものだったが頭脳作業に秀でたスノウを手こずらせるほどではなかった。 続いてゲオルギーがその計画に従って物資の積み込みを行った。前述の通り膨大な量の荷物だったが、『鬼神』ゲオルギーはまさしく百人力で兵たちに混じって凄まじい速さで詰み込んだ。その彼の力、文字通り腕力と言う意味での力を目の当たりにした兵たちから彼は尊敬のまなざしを一身に受けた。 その後、オルフェンが荷台の整理を行った際に事件が起きた。搬入自体は計画通り完璧に行われたのだが、それまであまりに順調すぎた故の気の緩みからかふと彼は気付いてしまった。 補給物資の中に酒が無いということに。 ふと彼には思い当たるものがあった。そういえばスノウは酒に弱かったな。ならば積荷に酒が抜けているのも仕方がないのかもしれない。これはスノウ故のミスに違いない。 「全く……」仕方のない奴め。 仲間のミスは黙ってフォローしてやろう。 彼はそっと手前にあった弾薬の箱を除けると酒瓶の詰まった箱を積み込んだのだった。 だが彼はその後に積み荷のチェックを行ったルーシアによって酒が見つかってしまい彼女に言葉攻めされるという憂き目をみるのだった。 そしてその晩、アルティナとルーシアはジェイクを連れて間諜狩りに出た。 当初、ジェイクは美女二人と組む状況を「両手に花」と称してはしゃぐ軽薄な振る舞いを装っていたが、仕事は確かで彼女らと協力してすぐに間諜の情報交換所を発見した。仕事が確かである以上彼の軽い物腰にもルーシアは別に思うことはなかった。しかしジェイクは見透かされたような気がして少し苦笑するのだった。 その後のアルティナの尋問で間諜たちはテジャドに金で雇われた只の食い詰め物達である事まで暴いた。こうして一行はベテルギウスに巣食う間諜を駆逐することに成功した。 とはいえ、所詮は金で買われた食い詰め物であり彼らから自由都市同盟の情報を拾うことは出来なかったのだが。 出陣準備が整った一行は女王からプロキオン救援を命じられた。 星歴1539年6月、二万の兵と共に『女王の騎士団』はベテルギウスを出発した。その中には新たにアルティナの部下として加わったジェイクの姿もあった。 率いるは共和国の将軍位を継いだ『鋼鉄の男』オルフェン=ヴァール。 数日後、プロキオンに到着した一行は斥候からプロキオンが自由都市同盟の軍に包囲されていることを知った。 「ドレイクン!!敵です。共和国の本隊が到着した模様です」 「馬鹿野郎!!ドレイクンさんと呼べ!!」 自由都市同盟の本陣の陣幕で報告に来た新兵が司令官の側近に叱られた。 「あぁー。まあいいよ。ユルく行こうぜ。なんたって俺ぁユルキャラだからな」 陣幕の最奥に座す熊の毛皮を被った剛人の大男が気だるげに言った。鍛えられた肉体は岩塊を思わせ、表面に浮かぶ幾重もの傷跡が男の戦歴を語りかけてくる。自由都市イェド町長でありプロキオン包囲軍の指揮官『傭兵町長』ドラグート=ドレイクンである。 ユルキャラを自称する、厳めしいマッチョマンである。 「そりゃあまだ落ちてねえんだ。来るさ。自分ン家取り返すだろ?そりゃあ」 ドラグートは立ち上がると股間を掻いた。 「そっかそっか、来ちゃったか。フーズルの野郎は賭けに負けたか」 諦めたかのような司令官の様子にその場の指揮官たちがざわついた。やがて堪えられなくなったのかそのうちの一人が声を上げた。 「な、何を暢気な事を言っておられる!!プロキオンが落ちねばこの戦争、我々の勝機は……」 堰を切ったように場の指揮官たちは浮足立った。共和国の切り札『女王の騎士団』。他国にも名の知れたキリコを撃ち破り、春節武闘祭で優勝し、聖堂十字会の大司祭をも倒した彼らの力量は自由都市同盟内やフリーランスの傭兵たちの間では知れ渡っていた。 更に間の悪いことに彼らはユーピテルの暴虐によって受けた損耗からまだ回復しきっていなかった。 「しかし、女王の騎士団が来たとなるとこれまでのように時間をかけるわけには……」 「正面から衝突して勝てるのか?『海賊王』と別行動をとっている上に、まだ補充戦力がポステリオルから到着していない現在の戦力で!!」 「総司令官はなんとおっしゃっているのだ!?」 そんな彼らにドラグートはため息を零すと一喝した。 「じゃれんなよ?ガキかお前ぇらは?」 ジロリと、羆の視線に射抜かれてその場に再び静寂が訪れた。 「フーズルはこの状況も織り込み済みだ。だから安心しろ。まだまだ俺達のほうがはるかに有利だ」 威風堂々たる自称ユルキャラの鼓舞を受け、誰かが思わず唾を飲み込んだ。 「フーズルはここにはいねぇがお前らを率いるのはこのドラグート=ドレイクンだ。愛らしい俺様が戦場で頼りになるのか不安になるのも分かるが、まあ見てな」 彼は分厚い胸板を張った。 「俺はユルキャラだが、俺の戦争は緩くねぇぜ」 ドラグートとて損害を被ったばかりの現在の兵力では正面から女王の騎士団を打ち破る事は難しいだろうと考えていた。そもそもいくら歴戦の古強者であるとはいえドラグートは凡人である。女王の騎士特権を受け、それでなくとも才能に溢れた一行には直接対決では勝てる筈もない。しかし彼はそれも良く理解していた。 だが、直接対決で勝てなくとも別にかまわなかった。なぜならこれは戦争だから。 一行の勝利条件はプロキオンの包囲を打ち破り、内部へと補給物資を届け、その上で都市防衛を成功すること。だからそのいずれかを挫けばドラグートの勝利となる。 故にこのプロキオン救援戦において焦点となるものはプロキオンへの補給物資である。 彼はそこに勝機を見出していた。 だが それに気づかぬ一行ではなかった。 ベテルギウスで間諜狩りを行い内部情報の漏えいを防いだ一行とそれならば現場の動きからそれを暴き立てんとするドラグートとの戦闘が始まった。 まず始まったのは補給物資を巡るルーシアとドラグートとの計略戦だった。だが超人の域に足を踏み入れているルーシアを欺くことは出来ずにドラグートは補給物資を見つけることは出来なかった。そこでドラグートは悟った。女王の騎士団、そしてルーメリア=ヘイシス、緩くない強敵であると。 だが返しの傭兵部隊の攻撃は共和国軍に甚大な被害を齎した。しかし前線を支えているのはアルティナだった。彼女の中核軍はオルフェンとスノウの援護を受けながら猛攻をしのぎ切った。途中、ドラグートの流言にも惑わされず拮抗したまま戦場の時は流れて行った。 そしてその間も堅守防衛を務める本陣では敵陣を食い破る策を巡らせた。その本陣にドラグート=ドレイクンの攻撃が襲い掛かった。血しぶきを巻き上げる獣の一撃は本陣に凄まじい打撃を与えた。しかしアルティナ、オルフェンを中心に一行は防御に成功した。 そうして前線が稼いだ時間で策が発動した。 まずルーシアは敢えて補給物資を輸送する部隊をドラグートの前に露出させた。最重要対象を発見した部隊は慌てて殺到した。それこそがルーシアの策であることにドラグートは気付けなかった。 そうして綻んだ包囲網をオルフェンが食い破りプロキオンへと合流する道筋を切り開いた。 その後、殺到する部隊をゲオルギーが蹴散らすと一行は一気にプロキオンへと駆けこんだ。慌てて追うドラグート達だったが、戦列が乱れた部隊は良い的でしかなく、スノウが巻き起こした破滅を孕んだ魔力嵐に呑まれ惑乱した所をゲオルギーが振るった鬼神の剛腕に毟り取られ傭兵部隊が二部隊も討ち取られてしまった。 あまりにも凄まじい女王の騎士団の戦いっぷりに兵たちは二の足を踏み追撃の手が緩んだ。その隙に一行は悠々とプロキオンへと入場したのだった。 完全にしてやられたドラグートはそれを見送り奥歯を噛み締めた。 ――これが、女王の騎士団……!! プロキオンに到着した一行は幾人かの前線指揮官を引き連れた男によって迎えられた。 三十代半ばだろうか、身嗜みに無頓着なのかやや伸びた刈り上げ頭で口許には無精ひげが浮いている。たれ目気味の三白眼からは覇気を感じず全体的にくすんだ印象を受ける。その枯れた姿は決して連日の籠城戦の為だけでなく、彼の本質の一面なのだろう。 男の名前はマルコ。かつてキリコの乱に際し革新派として一行の前に立ちはだかったことのある男だが終戦後に女王より恩赦を与えられ、現在はメルテスの下で一指揮官として戦っていたのである。彼の死後、プロキオンの部隊を指揮していたのは彼だった。 挨拶もほどほどに一行は彼によって現状の説明を受けた。 フーズルの奇襲によって本拠地を荒らされた後、帰還したメルテスは低下した士気の中で何とか凌ぐために残った少ない食料を炊き出しに使ったあと籠城策を決め込んだ。この時点で後手後手の対応であり、メルテスがフーズルにしてやられたという評価は否めないだろう。 そしてフーズルの戦術はそこからが本番だった。ドラグートの軍でプロキオンを包囲して共和国軍を閉じ込めた後、沖合から『ハイレディン』による艦砲射撃でプロキオンへと攻撃を加えてきたのだった。昼も夜もない大砲の脅威、兵糧の欠乏による飢餓、戦術敗けによる指揮官への不信、士気は最悪の状態でありいつ叛乱や裏切りが起きてもおかしくない状況であった。 だからメルテスは特攻を行った。古来よりも指揮官の一騎掛けは群衆を熱狂させる。たとえ討ち死にしても奮戦すれば大衆は「俺も」と後に続こうと思うのだ。 しかしメルテスの命を賭した特攻は乱入してきた黒い悪魔によって摘み取られた。 とはいえユーピテルの重力崩壊の余波によって自由都市同盟の軍も被害を受けたのか、包囲と襲撃は数日の間止み、その間に闇商人から仕入れた兵糧で食いつなぎ、マルコが兵士や住人を慰撫して凌いだ。 一行が到着したのはそんな状況だった。 そして取り敢えず指揮官を集めて作戦会議が催された。 しかしその場に同席した指揮官たちは皆一様に死んだ目をしていた。心折られているのか、スノウがうっかりガラスのコップを落として割ってしまった物音にトラウマを発症して錯乱してしまう有様であった。壊れた軍勢に一行が説明を求めてマルコに視線を向けると彼は忸怩たる思いを滲ませながら目を伏せた。 しかし彼は気分を切り替える様に細く息を吐き、一行に真直ぐに向き直った。 「ご覧の有様だ。全ては私の不徳の致すところ、責任はいずれとる」 かつてこの地で対峙した彼は部下の命を慮り一行に一騎打ちを仕掛けてきた。今の彼の目はその時よりも強い光が灯っていた。但し、それはひどく危うい灯だった。 「だが、今はこの状況をどうにかしないと。付いて早々悪いのだがついてきてくれないか?君たちが、かの女王の騎士団の救援が到着したことを皆に周知したい、所で君たちの指揮官、共和国の新しい将軍の人事はどのようになっているのかな?」 その問いから自然に一行の視線がオルフェンに集まった。 「俺だ」 「そうか……。やはりオルフェン=ヴァールか」 彼はどこかわかっていたようであった。 「ああ、奴の、メルテスの仕事を一番近くで見ていたのは俺だ。だから、俺がやるのがふさわしい。違うか?」 「違わない。きっとそうだよ」 オルフェンの宣言に納得したようにマルコは頷いた。 一行はマルコに連れられてプロキオンの高台にやって来た。眼下には彼に集められた兵士たちが集っている。彼らは皆、疲れ果て、絶望に打ちひしがれていた。 「よく聞け、プロキオンよ!!」 マルコは声を張り上げて一行の到着を告げた。ベテルギウスからの救援、それも女王の騎士団がやってきてくれたことを。そして新たなる将軍オルフェンの事を。 その知らせに兵士たちはざわついた。絶望的な防衛戦の中で唯一の希望である救援が到着したのだ。彼らの胸に希望の織火が燻ぶり始めた。だが――…… 「そんなこと言ったってこんな状況本当に何とかなるのかよ!!」 「そうだ、それにオルフェンって奴はメルテスの弟子だっていうじゃねぇか!!」 「俺たちがこんなことになったのはメルテスのせいだろ!!そのメルテスの後継者に何が出来るってんだよ」 どこからともなく酷い野次が飛ぶと再び兵の士気は沈み込んでしまった。 聞くに堪えないその言葉にルーシアが思わず身を乗り出すとマルコがそれを制した。この状況で何を言っても火に油だし、下手に反論すれば彼らの言い分を認めたと取られかねないからだ。 その後、マルコは一行だけを集めて改めて作戦会議を行った。 「不愉快な思いをさせて申し訳なかった」その場で彼は頭を下げた「だが、これがここの現状なんだ……」言い難そうに彼は弁解を噛み殺した。テジャドの間諜、それがこの都市の軍を蝕んでいる。 マルコは現状で一行の取れる手段二つをまとめた。 一つはプロキオンの放棄。しかしこれはあり得ない。なぜならメルテスの死が無駄になるという以上にもしもプロキオンが落ちれば都市同盟から首都への進行ルートが三つになってしまい人事不足の共和国では対処不能に陥りパワーゲームに持ち込まれてしまうからである。 となると残る一つ、速やかにドラグートの包囲を撃退し、沖合のハイレディンに取りついて海賊王を撤退させる。殆ど不可能に思えるがそれでもやるしかない。 そのためにはまず城内の士気を回復させなければならない。しかし先ほどもそうだったように城内にはテジャドの手の者が忍び込んでおり士気低下を煽っている。一行は先ず間諜の発見と駆逐を行う必要があった。 アルティナはジェイクを呼び出した。ワザとらしいくらい胡散臭い態度で現れた彼は間諜たちの情報交換の場を既に突き止めたという。 ベテルギウスと同じようにアルティナはルーシアと共に間諜狩りを行った。集会所には数人の間諜たちが集まっており何やら話し込んでいた。その話の内容から彼らが外患だと確信した二人は一気に突入して彼らを捕えた。 間諜たちはベテルギウスと同じく金で買われた安いならず者たちであった。そんな彼らの自分本位な物言いにルーシアは珍しく怒りを滲ませた。卑劣なやり口、そして仲間であるオルフェンを慮っての物だった。 ルーシアとアルティナが帰還して、再び今後について会議を催していると耳をつんざく轟音が響いた。 「マルコ様、都市同盟です!!自由都市同盟の攻撃が再開されました!!!」 砲弾が撃ち込まれ、城壁は砕け散り、恐慌が再び人心を制圧した。 「作戦も決まっていないが仕方ない。出よう。大丈夫だ、君たちと一緒なら負けはしない。命に代えても……」 マルコは敗北に異常な敵愾心を燃やした。かつて一行と戦った時にはどちらが勝っても女王か共和国か、いずれかは残る。しかし今負ければそれは再びの完全なる敗北となる。彼には二度と負けて逃げ出すものか……。そういう不退転の決意があった。しかしそれは同時にひどく危うい頑なさでもある。 彼の心に刻まれた傷痕が疼いたのだ。 マルコはかつて帝国の前線指揮官をしていた。しかし夢を見て上を目指して敗れた。 彼の心は恐怖を前に屈し、恥も外聞もなく敵に背を向けて逃げ出し、全てを失った。たった一人の男によって彼は折られた。 エイト・プラネッツ第三位の男、テラ=メモリア。またの名を―― ――惑星の化身。 その後、共和国まで流れた彼はキリコと出会い共和国の軍に入った。しかしその心は萎え、野望に奮い立つことなく、流されるままに死んだ魚のような目をしながら生きてきた。 だが目の前でメルテスが戦死したことで彼の胸には暗い情念が燃え広がって行ったのだった。 「自分だけカッコ付けて死ぬんならそれでいい。そんな事を思っていませんわよね」 彼の心をルーシアは見透かした。その言葉に彼は雷に撃たれたように身を震わせた。 「そうですよ。勝って生き残りましょう」 アルティナは殊更明るく振る舞った。 ふっ、と氷が解ける様にマルコの危うい緊張が消えた。 「――ああ、その通りだ」 かくてプロキオン防衛戦が始まった。 だが、軍団壊滅の危機に瀕しても心折れたプロキオン兵たちは立ち上がらなかった。 マルコの配下を使い一行は敵陣営について調査した。その結果、兵力差は三倍近く、おまけに海上のハイレディンと陸上のドラグートによって挟撃されている事が判明した。そして敵大将はかの海賊王。間違いなく奇襲が来るであろう。 話し合いの結果、前線にアルティナとゲオルギーげ出てドラグートの部隊を止めそれを中衛からスノウが援護、海沿いの前線はルーシアが単騎で凌ぎ、マルコがプロキオン兵たち何とか奮い立たせようとしている本陣はオルフェンが守る事となった。 しかし敵には攻城兵器が見えており、本陣を攻撃されれば一気に城内の設備は破壊されてしまう。ただでさえプロキオン兵の士気崩壊によって戦力的ふりを抱えている一行にとってそれは看過できることではなく、一行は裏目のある悩ましい二択を強いられることとなった。 そして長考の末、城内の設備を切り捨てた。その判断は結果的には大正解だった。 だが自由都市同盟の攻撃は熾烈を極めた。 前線はアルティナとゲオルギーが痛打を受けるも押さえこんだ。だが敵本陣から届く攻城兵器の一撃は止めようがなく、洋上の軍艦から降り注ぐ艦砲射撃は容赦なく共和国軍の士気を斬り裂いた。 更に本陣を防衛していたオルフェンの前に―― ――海賊王フーズルが現れた。 彼は青白い光を瞬かせるとかつてラス・アルハゲの街でイクスと対峙した際に共鳴し魂に追記された廃棄文明の遺産、聖剣『フヴェルゲルミル』を使い周囲の大気を液体化させた。そして沖合の『ハイレディン』から空中を駆けて単身本陣を強襲してきたのである。彼は続けて城内の大気を液体化させかき混ぜ巨大な渦潮を作り出すと本陣を蹂躙した。 空間を攪拌する巨大な潮流は容赦なく周囲を押し流し、一撃で本陣の設備は壊滅した。そしてその暴威は本陣に引き籠っていたプロキオン兵にも容赦なく襲い掛かった。彼らは死を覚悟し生を簡単に諦めた。 しかし渦潮が収まった後も彼らは傷一つ負うことなく生き延びた。 何故なら、オルフェンがいたから。 彼がフーズルの攻撃を一身に受け皆を庇いだてたのだった。 その彼の背中を見る兵士たちの目に小さな織火が燻ぶった。自分たちが諦めてしまった戦いに果敢に挑む、若き将軍、そして彼が足手まといである自分たちを護ったことに、折れた心が疼いた。 共和国次期将軍オルフェンのその姿に、フーズルは小さく唸った。威風堂々たるオルフェン将軍は油断ならない強敵であると評価を改めたのである。 本陣で対峙する自由都市同盟軍事総督と共和国将軍、だが一行は状況をそのままにしておくことはしなかった。 フーズル=バルバリアという男はあまりにも強すぎるからである。彼を放置しておけば単独で本陣を壊滅させられかねない。だから一行は布陣を変えた。 まずルーシアが突出してドラグート軍と対峙する前衛を支えた。攻撃能力に欠ける彼女だが、変幻自在のその用兵は単純な攻撃兵相手ならいくらでも時間を稼ぐことができた。 変わらずにスノウが担当していた中衛にゲオルギーが下がり戦場の変化に備えた。そしてオルフェンは本陣から都市同盟水軍の前線へと躍り出た。 相手の武器を奪い取って反撃するフーズルの喧嘩殺法はオルフェンとはあまりにも相性が悪かった。 そして空いた本陣には竜を駆りフレアブランドの聖火を掲げた騎士アルティナが突撃してきた。 「海賊王!!騎士を舐めるな!!」 裂帛の気合いと共に風を巻いてアルティナは渾身の突撃をフーズルに見舞った。だが、相手はあの『海賊王』だった―― 「ハハ、海賊王を舐めるな!!」 アルティナの突撃はフヴェルゲルミルによって速度を削がれておりフーズルは軽く身を反らして躱した。更に擦れ違い際に彼の腕は蛇となって奔りアルティナの手からフレアブランドを奪い取った。間をおかずに彼はフレアブランドの炎でフヴェルゲルミルの液体大気を沸騰させ水蒸気爆発を起こした。 その結果、本陣全体を凄まじい衝撃波が舐めた。 その威力に再びプロキオン兵たちは死を覚悟した。 しかしやはり彼らはオルフェンに庇われ、傷一つ負うことなく生き延びた。 「何故?」 何故俺達を助ける?諦念に支配された足手まといなのに? そんな疑問が皆の心に浮かび上がった。 だが、オルフェンは特に何も語らなかった。 再び、本陣を蹂躙したフーズルは楽しげに喉を鳴らした。 しかし背後に凄まじい殺気を感じ振り返った。そこには鬼神ゲオルギーが迫っていた。 「なあ、海賊王」 全身の太い筋肉をしならせて彼は砲弾となってフーズルへと疾った。 「俺を舐めるな」 アルティナの攻撃を凌いで体勢を崩していた。フーズルにそれを躱すことは出来ず、彼は大気を十字に引き裂くゲオルギーの二連撃の直撃を受けた。更にそこに一瞬の隙を縫うようにスノウの魔術も合わせ一気にたたみかけた。 「流石に強ぇえな。でもお荷物背負ったまま俺とやり合うつもりか?」 フーズルの視線に射抜かれ建物の隅に隠れていたプロキオン兵は俯いてしまった。 「まあ行くぞ、しっかり選べよ」 再びフーズルは巨大な渦を作り出した。 プロキオン兵の目の織火は既に消えていた。やはり勝てない。勝てるわけがない。そんな思いが彼らの心の中に広がって行った。 彼らは心の奥底まで刻まれた恐怖を呼び起こされた、海賊王フーズル、自由都市最強の男。メルテス将軍が一矢も報いることが出来なかった怪物。それが今、目の前にいるのだ。 女王の騎士団は確かに強い。だが―― 彼らの思考は再びの渦潮によって中断された。 そして衝撃が収まり顔を上げた彼らの目の前には、揺らぐことのない将軍の背中があった。 オルフェンは何も語らない。 しかしその背中は―― 「はは、やるな」 「――あなたは『海賊王を舐めるな』と言った。でも」 余裕を覗かせるフーズルにゲオルギーは再び斬りかかった。フーズルの攻撃の間際にルーシアが彼に呪歌をかけたのだ。 「ゲオルギーを、『女王の騎士団』を舐めるな!!!」 アルティナの意趣返しと同時にゲオルギーの斧が三度四度フーズルを捉えた。衝撃に彼の身体が揺れた。 「くっそ、やりやがる。一人二人は毟り取るつもりだったんだがな」 流石に大きなダメージを受けたフーズルは跳躍すると来た時と同じように大気を固定して撤退した。 「万が一だが総大将がやられたら洒落にならん。ちくしょう。ああ、またオルチに怒られる……」 「海賊王を退けた……」 プロキオン兵たちは信じられない物を見たように呆然と立ち上がった。 「な、なあ、もしかして……勝てるのかな」 彼らの内の一人がためらいがちに呟くとすぐにそれを否定する声が上がった。 「馬鹿、期待するな」 しかし一度落ちた波紋は止まらずに、その場は俄かにざわめいた。 「でも、あそこで女王の騎士団がああやって戦ってるんだぜ。良いのかよ」 「何がだよ?」 「俺達も戦わなきゃ。俺達も同じように!!」 「そうだよ。ここは俺達の国じゃないか!!」 「馬鹿か!?あいつらは特別だよ。見てみろ」 彼らの視線の先では丁度ゲオルギーが撃ち込まれた砲弾を切り払った所だった。 「あのゲオルギーは戦場をゆりかごに育った鬼神だって言うじゃねえか。ヘイシスさんは元僧兵院の工作員、フレアライト様はダイン様のご息女でフレアライト家の当主、あのスノウだってどこぞの超人だって言うじゃないか!!」 ヒステリックな叫びだった。 「あいつらは元から特別だよ。俺達とは違う人間なんだよ」その声は震えていた「そういう特別な、強い人間じゃないと、……無理なんだよ」 彼らの間に再び沈黙が訪れた。 だが、その脳裏に彼らを幾度も護った背中がよぎった。 「でもさ」一人の若者が声を上げた。 「でもさ、オルフェンさんは違ったろ、俺達と同じだったじゃないか」 まだ共和国の兵士になって日が浅い彼だったが、彼は何度もオルフェンがメルテスの下で自分のような下級兵士の訓練に混じっている姿をもくげきしていたし、時には彼から手ほどきを受けたこともあった。 織火は依然、燻ぶり続けている。何度嵐に揉まれても消えることなく。 「……儂は昔メルテス将軍から聞いたのだが、彼は孤児なんだそうだ」 彼らの一人、老練の兵士がぽつりと零した。 「彼は、別に特別な血統でもなんでもない。俺達と同じ平民の出なんだな」 火は煙を立てくすぶり続けている。しかし燃え上がるにはあと何かが必要だった。 その場にマルコが現れた。 「オルフェンはこの戦いでメルテス将軍を失った。でも、彼はもうとっくに立ち上がった。立ち上がって勇敢に雄々しく戦っている」 ふと彼は遠い目をした。 「いや、そのもっと前から。彼は目の前で故郷と両親を虐殺されたらしい。でも彼はどんな苦難を前にしてもきっと立ち上がり戦い続けるのだろう」 笑みに似た溜息を吐いた。 「確かに、俺達は酷い目にあったな。人生で最悪の出来事だった。心折れてしまっても仕方ない。でも折れたのならまた立ち上がればいい。鉄は金床で叩かれて鍛えられるという。なら弱く苦難に叩かれて折られてしまったとしても、たとえ強くなくても、強くあろうとして立ち上がればいい。たとえ何度折られようとも!!なあ……」 彼らはようやくオルフェンの、将軍の背中が語っていたものを受け止めた。 「いつまでそうしているつもりだ?」 大きな息遣いに似たざわめきの空白のあと、誰かが呟いた。 「ンな事は分かってんだよ……」 「だったら俺達はこんな所でへたり込んでちゃ駄目だよなぁ」若者が立ち上がり再び声を上げた「そうだろ、みんな!!」 「言われるまでもない!!」 燻ぶっていた織火に新たなる風が吹き込まれ一気に燃え上がった。意志の炎を灯した戦士たちは立ち上がり、戦いの場に帰還した。 「マルコ様、俺達も、俺達を率いて彼らと合流させてください」 「ああ」 マルコは頷きながらメルテスの最期を思い出した。 「……何をするつもりですか?」 砲撃が降り注ぎ、喊声に包囲された中、マルコは執務室で何やら書き物をしているメルテスに詰めかけた。砲撃で崩れた壁や屋根の穴から外の曇天が顔を覗かせていた。 「……遺言書を認めていた。今からちょっと死んでくる。後は頼むぞ」 ゴライアスを取り出しながらなんでもないような様子のメルテスにマルコが食って掛かった 「!!?馬鹿な、この状況を指揮官が一騎掛けしたくらいでどうにかなるとでも思っているのですか」 「思わん」「なら何故!?」 「まずはこのままでは持たん。間者を見抜けなかった俺の失策だな。おまけに完全に戦略敗けした。このままの風紀が続くようなら早晩叛乱が起きるだろう。どこかでこの淀んだ空気だけでも入れ替えにゃあならんよ」 「しかしいくら一時的に士気を高揚させた所でこの状況が続く限りまたすぐに同じようになります。そしてゴライアスを使ってドラグートを破ったとしても連中の軍の構成は傭兵がほとんどだ。金でいくらでも補充が利く。補充されれば今度は指揮官を欠いた状況で我々は同じ状況に陥ります。どちらにせよ元の木阿弥だ。あなたのそれはせいぜい数日の時を稼ぐだけで、ほとんど犬死です」 メルテスの顔に影が落ち彼は静かに微笑んだ。 「プロキオンを失う訳にはいかない。もしプロキオンを落とされれば共和国は終わりだ」 「なら――」言いかけたマルコを遮った「儂じゃあもうどうにもならん。でもどうにかできる奴らがこの国にはいる。大穴か鉄板か、どちらなのかは分からんがな。そして奴らは必ず来る。なら儂に出来ることは出来る限りこの地を持たせることだ。そのために使える者なら俺は命だって使い捨てるさ。これでも儂はこの国の将軍だからな」 責任感に耐える男の言葉にマルコはもう何も言い返せなかった。 「それにな」 「オルフェンが来るんだよ」 老父は穏やかに言った。 「オルフェンは来る。だからだよ。あいつをユーピテルに滅ぼされた村で拾って以来、まあ親の真似事をしてきたが、結局儂はあいつに何もしてやれなかった。両親の仇を討ってやることも、アイツの望む平穏であいつの世界を守ってやることも」 「だから死んでやるつもりですか?最後に恰好だけ付けて」 「そうなのかも知れないな、儂は恥知らずな人間だから。オルフェンはもうずっと前から儂なんかをはるかに凌ぐ英傑だ。だからアイツが次の将軍になったら長く生き延びただけの儂なんぞみんなに忘れ去られてしまうのだろう。でもな、もしそうなったら。そうして皆に讃えられているオルフェンを眺めて、そしたらな、俺はあいつの事を我が事の様に胸を張って自慢したいんだ」 それだけ残してメルテスは暴力の化身へと成り果てて、そして討ち死にした。 そして今、マルコの目の前にはかつてメルテスが語ったのと同じように、その言葉以上の英雄の姿があった。 マルコは目を乱暴にこすると周囲の兵たちを煽った。 「オルフェン“将軍”の初陣に敗北で飾るわけにはいかないよな。大丈夫だ、相手は『海賊王』?それがどうした。俺達を率いるのは不朽不滅たる『鋼鉄の男』だ!!行こう共和国!!」 喊声と共にプロキオンは再び立ち上がった。 プロキオンの兵と合流したことによって共和国と自由都市同盟の戦力差は解消され互角の勝負となった。 そうなれば金で買われた傭兵程度、一行には問題にならず、瞬く間に敵傭兵部隊を壊滅させた。すると士気崩壊を前提に組み立てられた作戦の破綻を悟ったドラグートは撤退していった。 だが沖合の『ハイレディン』は依然脅威として残されていた。 そしてそれを叩こうにもプロキオンの海上戦力は全て破壊されてしまった。そこでマルコは将軍に未だ撤退していない自由都市同盟の軍艦を鹵獲してそれで『ハイレディン』に乗り込んで言って『ハイレディン』の動力部を破壊する作戦を提案した。蒸気船故にその動力部は脆い。 一行はその作戦を了承し実行に移した。 まずスノウがその魔術で船上の砲撃兵を一気に殲滅した、そして間をおかずにルーシアとオルフェンが乗り込み制圧した。 捕虜を下ろして手早く出港準備を整えると船にはマルコと彼の腹心たちも乗り込んできた。聖堂十字会では嵐の化身と怖れられる赤髭海賊団、マルコたちではその相手をすることは不可能である。そして一行とてその相手を片手間にすることは出来ないだろう。だから一行が赤髭海賊団を押さえ、その隙に彼らが動力部への破壊工作を行うという。 プロキオン防衛戦はいよいよ最終局面を迎えた。 総大将の一騎賭けという言語道断の戦術に浮足立っていたせいか赤髭海賊団は接近する船の発見に遅れ、察知した時にはもはや回避不能な状況に陥っていた。 二隻の船は激しく激突した。しかし洋上の要塞『ハイレディン』は些かも揺るがず逆に一行の小型船の戦闘が小破した。だが目的は激突ではない。 一行は素早くハイレディンの甲板へと躍り出た。発見直前に小型線を下ろして別行動を取っているマルコたちがなるべく行動しやすいように派手に暴れる必要がある。 船舶による体当たり攻撃に乗組員の移乗攻撃、まるで古き良きガレー式海戦である。 クライマックス ハイレディンに降り立った一行は赤髭海賊団と対峙した。 武装した船員たちからは才気を感じさせるものはない。歴史の流れの中で名を残すことなく消えてゆく有象無象にすぎないだろう。しかし彼らは弱き人々の為に立ち上がったのだ。才気と力、そして優しさを持った首領の下で。 団員たちが一行を囲うように散開すると幹部たちの姿が露わになった。 太く低く、眼鏡をかけた相撲体系のネヴァーフ、参謀長オルチ=ドーリア。 比較的小柄で細身、奇妙な大型の鞘を腰に佩いた剣士。一見すると華奢な身体つきをしておりその顔立ちは思わずため息が漏れるほど美しい白皙の美男子、副団長ウルグ=ヴァーシャ。 そしてナポレオン調のコートと海賊帽がトレードマークの赤髭の偉丈夫。海賊王フーズル=バルバリア。 どれも幾度も死線を越えた歴戦の猛者であり、かつてない強敵であると一行は確信した。 フーズルを視界に入れた瞬間、スノウの中でダブルフェイスが疼いた。珍しいことに彼が警戒心を露わにしたのだ。 「おいスノウ。あいつやばいぞ。あいつは“到達者”だ。まあ補助輪を付けての紛い物だがな」 「到達者?」 「マクガフィンの提唱する『人類の目標地点』に到達した人間の事だ。この間オルフェン=ヴァールを襲撃した糞デブがいただろ、簡単に言うとあいつみたいにこの世界の概念をある程度書き換えることが出来る人間の事だ。本来なら神に依存せずに己の存在を己の意志で定義できる人間、精神的超人だけがこじ開けることのできる神域の力なんだが……。まあこの星もいろいろあったわけよ。それで紛い物が氾濫してるわけだな。それにおまえらが『廃棄文明の遺産』と呼ぶアレ。あんな玩具まであるわけだし始原の力も安くなったもんだよ、ホント」 「どういうことだ?」 「ん?ああ。お前らが『廃棄文明の遺産』って呼んでるアレ。ありゃアカシックレコードへのアクセス権だ」 何やら話が途轍もない方向に向かい始めたがダブルフェイスは咳払いをして本筋に戻した。 「まああの髭のおっさんもアクセス権を得て始原に到達したんだろうな。ま、所詮は養殖物だ。俺様には劣る。だからスノウくん。代わってやろうか?俺なら瞬殺だぜ」 「確かにそれなら手っ取り早そうだけど」ダブルフェイスの提案を一笑に付した「でもこれは俺達の戦いだ。部外者は引っ込んでろ」 「ホント、強くなったねぇ」あくまでも楽しげにダブルフェイスは語りかけた。 「ならまあ助言だけでも聞いておけよ。あいつは“海”の概念で他を上書きする。潮流のうねりは如何なる大艦隊をも平気で飲み込む。固まってるとまとめて丸呑みされるぞ!!」 「スノウ?」 仲間に呼び起こされてスノウの意識は現実へと戻った。 戦闘が始まると同時にフーズルは青い光を迸らせ、周囲一帯の大気を液体化させた。これにより攻撃の衝撃が周囲に波及するようになった。 スノウが敵の戦略と能力を看破し一行は有利な陣形を敷いた。ルーシアがフーズルを、オルフェンがウルグを押さえている内に、オルフェンの神聖魔術とスノウのバックアップを受けたゲオルギーとアルティナが赤髭海賊団一般団員を殲滅するものである。 ウルグの放った爆薬によって液体化した大気を揺さぶることによって範囲内の物体を全て破壊する恐るべき爆破レンジをも凌ぎ、一行は油断なく立ち回り瞬く間に赤髭海賊団を半壊させた。この時点で共和国の作戦の成功は確約された物だった。だが万が一に備え一行は幹部とも対峙した。 そしてフーズル達は遠征の消耗、部下たちを使って戦う事を前提にした戦術の崩壊、倒れた部下たちと言う懸念事項、何より肝心要のフーズルの性格によって本来の力を一行に封じられる形となった。途中でゲオルギーの攻撃がフーズルとの絆の力でオルチに躱され、フーズルの攻撃でゲオルギーが痛手を負ったがやがて一行は彼らを追い詰めたのだった。 だが、腐っても海賊王とその腹心。獣は手負いこそが一番凶暴だという。辺りに強い緊張感が立ち込めてきたその時、轟音と共に『ハイレディン』の船体が大きく揺れた。 マルコたちの破壊工作が成功したのだ。 フーズルも共和国の作戦について察したのだ。彼は舌打ちをすると後方の大気を液体化させ退路を作った。 ウルグとオルチが倒れた団員の身柄を浚って去ってゆくまで一行の前に立ちはだかりながら彼はオルフェンを睨んだ。 「やられたよ。本当ならお前らと戦う前に勝負を付ける筈だった。そしてお前らが来てもどうしようもない状況を作ったはずだった。やられたよ。お前達に……」 「フーズルさん」ルーシアが堪えきれずに語りかけた「本当に、もう戦うしかないのですか?」 その言葉に彼は首を振った。 「俺たちは、俺の名前があるから、枢機卿を二人屠った『海賊王』が居るから十字会の侵攻を留めているんだ。だからこちらから仕掛けた戦いに芋引くような真似をすれば、奴らはまた来るだろうな」 聖堂十字会の現在の意思決定は穏健派と主戦派が危ういバランスを保ちつつ何とか穏健派が主戦派を押さえている。もしフーズルの名が失墜すれば彼らは再びポステリオルへ侵攻するだろう。 「負ける気はないが……。まあまた身内が死ぬ。だから……な」 逆光が悲哀の影を落とした。 そして彼は踵を返すと空中を駆けて撤退していった。 エンディング 一行が自由都市同盟を退けたその夜、戦勝を祝う宴が催された。絶望に打ちひしがれていた人々が沸き立つ中、一行はマルコにメルテスの執務室へと呼び出された。 そこでオルフェンはメルテスが最後に残した手紙を渡された。渡しながらマルコはオルフェンの目を見据えた。 「メルテス将軍からは君が将軍位を継ぐ場合のみこれを渡すように言われている。君に重荷を背負わせたくないという思いなのだろう……。でも、今の君になら安心して渡せるよ」 『思えば、恥の多い人生を送ってきた。 諦めから国が外的に蹂躙されているのを座して看過し、友の怒りを計りかね彼が一人死地に赴くのを止めず、部下の抱えている思いに気付かずに闇に落ちるのを見過ごした。 お前にしたってそうだ。 「勝てるわけない」と諦めて、妥協して、ユーピテル“ビッグダディ”に滅ぼされたお前の仇を取ってやろうともしなかった。 それどころか俺の勝手な期待から過干渉で重荷を背負わせてばかりで、親らしい事なんて何もしてやれなかった。 国威発揚のために共和国の守護者なんぞと崇め祀られているが、そんなのは嘘だ。 儂はこの年まで醜く生きながらえただけで、他人に誇れる成果など何もなかった。 しかし、この年になってようやく儂にも誇れるものが出来た。 それはお前だ。 お前が跡を継いでくれるというのなら儂にはもう心残りなど何もない。 建国千五百年、共和国は今建国以来最高の将軍を戴いたのだ。 そして儂もまた、お前から多くの物を貰った。 始めは罪悪感と後悔からお前を引き取った。 でもお前と暮らして、お前からたくさんの思い出を貰った。お前を助けてやろうと思って引き取ったのに、気が付けば助けられていたのは儂の方だった。日々立派に成長してゆくお前の姿を間近に見ることが出来、儂はお前から未来への希望を貰った。 ダインが去って、キリコが堕ちて、それでもお前がいたから、儂はこの国の未来を信じることが出来た。 託すものがいたから。 まあお前からしてみりゃ、鬱陶しかっただけかもしれないがな 儂は十分に生きた。 なにより、子に恵まれなかった儂の人生で、お前と暮らした時間は本当に楽しく、今でも瞼の裏で光り輝いている。 お前のおかげで、あの楽しかった日々の思い出を抱いたまま逝ける。 ありがとう。 さて、忙しい身の上故にここで筆を置こう。 短くなったが、まあ今更、 これ見よがしにくっちゃべんなくたって、 儂とお前なら伝わるものもあるだろう。 儂の願いはただ一つ。 これより長い君の行く先に、どうか幸多からんことを ――息子よ』 そこにあったのはあくまでも老父から息子への想いだった。 「託されましたね。オルフェンこれから大変ですわよ……。やっていけますの?」 ルーシアが冗談めかすとオルフェンは口の端を歪めて鼻を鳴らした。 「俺は俺なりに頑張るだけだ」 その返答に満足そうに頷いた。 「そうですわね。人は誰も代わりになんてなれないのですから。貴方は貴方のやり方を貫けばいいですわ」 血脈も継承も、そして想いも、時に人は抜きさしならない事情から己を歪めてまで誰かになろうとする。 しかし人は誰も誰かにはなれずその人自身にしかなれない。でもそれがその人なのだ。
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ダークイレギュラーズ - ゾンビ グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 8000 / シールド 5000 / クリティカル 1 自【V/R】:[あなたのの山札の上から1枚をダメージゾーンに置く]このユニットがアタックした時、あなたの《ダークイレギュラーズ》のヴァンガードがいるなら、コストを払ってよい。払ったら、そのターン中、このユニットのパワー+6000。 起【R】:[CB1,このユニットをソウルに置く]あなたの《ダークイレギュラーズ》のヴァンガードがいるなら、あなたの山札から「ノーライフキング デスアンカー」か「ダークナイト ブラックソード」を1枚まで探し、相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 フレーバー:死王は白騎士達から生と光を奪った。 ダークナイト ブラックソード ダークイレギュラーズ - ゴースト グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 8000 / シールド 5000 / クリティカル 1 自【V/R】:このユニットがアタックした時、あなたの《ダークイレギュラーズ》のヴァンガードがいて、あなたのダメージゾーンのカードが5枚以上あるなら、そのターン中、このユニットのパワー+4000。 起【R】:[SB1,このユニットを退却させる]あなたの《ダークイレギュラーズ》のヴァンガードがいるなら、あなたの山札から「異形の白騎士」を1枚まで探し、相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 フレーバー:死王は奪った魂から黒騎士を作り出した。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 1 (100%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 1 コメント
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エトランジェ - エイリアン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド ― / クリティカル 1 自【V】【LB】(4)(あなたのダメージが4枚以上で有効):[CB2-《エトランジェ》,あなたの手札からグレード3以上の《エトランジェ》を1枚捨てる]《エトランジェ》がこのユニットにライドした時、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000し、あなたの前列の(R)の〈エトランジェ〉を2枚選び、そのターン中、「自【R】:このユニットのアタックがヴァンガードにヒットしなかった時、このユニットを【スタンド】し、そのターン中、このユニットのパワー+5000。そのターン中、この能力は使えなくなる。」を与える。 永【V】:あなたの(R)の〈エトランジェ〉1枚につき、このユニットのパワー+1000。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:ギガバトルナイザーは、100体をも超える数の怪獣を操ることができる。 百体怪獣 ベリュドラ エトランジェ - キメラ グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド ― / クリティカル 1 自【V】:【LB】(4)(あなたのダメージが4枚以上で有効)[CB2-〈エトランジェ〉、あなたの手札からグレード3以上の〈エトランジェ〉を2枚選び、ソウルに置く]このユニットがアタックした時、コストを払ってよい。払ったら、すべてのプレイヤーのリアガードをこのユニットのソウルに置き、そのターン中、このユニットのパワー+5000/*+1する。 永【V】:あなたのソウルに「ウルトラマンベリアル」がいれば、そのターン中、このユニットのパワー+3000。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:べリュドラ、それは、怪獣墓場に渦巻く怨念が集合した存在。 銀河皇帝 カイザーベリアル エトランジェ - エイリアン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド ― / クリティカル 1 自【V】:【LB】(4)(あなたのダメージが4枚以上で有効)[CB2-〈エトランジェ〉,あなたの(R)の〈エイリアン〉以外の〈エトランジェ〉をすべて退却させる]このユニットが(V)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの(R)の〈エトランジェ〉の〈エイリアン〉をすべてパワー+4000する。あなたの(R)の〈エトランジェ〉の〈エイリアン〉が5枚以上なら、このユニットの*+1。 永【V】:あなたのソウルに「ウルトラマンベリアル」がいれば、このユニットのパワー+2000。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:ベリアル銀河帝国は、すべてのアナザースペースを支配する。 超銀河大帝 アークベリアル エトランジェ - エイリアン グレード〈4〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 13000 / シールド ― / クリティカル 1 自【V】:【LB】(4)(あなたのダメージが4枚以上で有効)[CB3、SB3、あなたの〈エトランジェ〉のリアガードを1枚以上選び、退却させる]このユニットがアタックした時、あなたのリアガードがいなければ、コストを払ってよい。払ったら、ドロップゾーンのカードをすべてSCし、ソウルの〈エトランジェ〉1枚につき、このユニットのパワー+4000。ソウルが5枚以上なら、このユニットの*+2。 永【V/R】:あなたのソウルに「ウルトラマンベリアル」と「銀河皇帝 カイザーベリアル」がいなければ、このユニットはアタックできない。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:このまま、光の国も滅ぼしてやる!! 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 2 (67%) 2 弱いと思う 1 (33%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 3 ブレイクライドスキルを少し変更しました。 (2014-03-16 22 36 07) コメント
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ノヴァグラップラー - バトロイド グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 10000 / シールド - / クリティカル 1 永【V】:あなたのユニットはこのユニットを【ブースト】できない。 自【V】:あなたのターン中、あなたの《ノヴァグラップラー》のリアガードが【スタンド】した時、そのターン中、このユニットのパワー+2000。 自【V】:[CB(3)]このユニットがヴァンガードにアタックした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの《ノヴァグラップラー》のリアガードを1枚選び、【スタンド】する。 フレーバー:優れた存在はその贋作も優れている。その理念に基づいて作られた試作1号機がメカアルフレッドである。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 1 (100%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 1 コメント
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「ジェネシス・ドリームパック」 最初の再録セット。「黎明期」「覚醒編」からカードを再録。 サイキック・クリーチャーやソウルも収録。全170種。 収録カード スーパーレア全10種 《時空の雷龍チャクラ》/《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》 《クリスタル・パラディン》 《悪魔神バロム》 《悪魔神グレイトフル・デッド》 《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》/《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》 《大神砕グレイトフル・ライフ》 《剛撃無双カンクロウ》 《龍聖大河・L・デストラーデ》 《悪魔神王バルカディアス》 《大地竜機シロガシラ・ジュカイ》 ベリーレア全10種 《聖霊王アルカディアス》 《龍聖黙示プラネット・フィスタシオ》 《サイバー・G・ホーガン》 《電脳大河バタフライ・ブランデ》 《百獣王ミリオンデス》 《絶望の魔黒ジャックバイパー》 《爆竜トルネードシヴァXX》 《爆竜 GENJI・XX》 《剛撃無双グリーン・バルト》 《剛撃竜騎ヴィレム海舟》 レア全50種 《幸運の精霊ファイブスター》 《ピュアガゼルスター》 《天雷王機ジョバンニX世》 《盾神来光》 《レインボー・アロー》 《時空のスター・G・ホーガン》/《イチバンの覚醒者オーシャン・G・ホーガン》 《クリスタル・ランサー》 《アクア・サーファー》 《封魔ベルアリタ》 《一角魚》 《クリスタル・メモリー》 《死神の蘇生者シュタイナー》 《特攻秘宝カースガイ》 《ガラティア・ドラグーン》 《アンラッキーダーツ》 《デーモン・ハンド》 《ロスト・ソウル》 《超竜バジュラ・セカンド》 《アブドーラ・フレイム・ドラゴン》 《火焔タイガーグレンオー》 《銃神兵ディオライオス》 《火炎の流星ソンクン》 《ミリオン・スピア》 《時空の役者カンクロウ》/《大見得の覚醒者ジャングル・カンクロウ》 《次元院のディメンジョン・ホーン》 《獣王の手甲》 《お清めトラップ》 《リーフストーム・トラップ》 《ナチュラル・トラップ》 《機動電影レッド・スコーピオン》 アンコモン全50種 《時空の英雄アンタッチャブル》/《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》 《守護聖天ラルバ・ギア》 《神銃の精霊ナカツマキ》 《牢黒の伝道師ミリエス》 《宣凶師バンガ》 《増殖防御オンバル・チョコザイカー》 《ロジック・スパーク》 《エターナル・スパーク》 《ファイブスター・ブラスター》 《時空の剣士アクア・カトラス》/《青藍の覚醒者アクア・エクスカリバー》 《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》/《時空の戦猫シンカイヤヌス》 《時空の踊り子マティーニ》/《舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ》 《ミラージュ・マーメイド》 《アクア・ジェスタールーペ》 《シンカイドーベル》 《アクア・リアクター》 《ジェスター・ブレイン》 《サイバー・ハンド》 《スクランブル・タイフーン》 《ホーガン・ブラスター》 《時空の銃姫エイプリル》/《鎮魂の覚醒者デス・エイプリル》 《死神明王ガブリエル・XENOM》 《魔獣虫カオス・ワーム》 《死神獣ヤミノストライク》 《汽車男》 《埋葬虫ベリアル・ワーム》 《デッドリー・ラブ》 《ガンヴィート・ツイスト》 《ガンヴィート・ブラスター》 《時空の喧嘩屋キル》/《巨人の覚醒者セツダン》 《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》 《爆竜フレームシヴァXX》 《分解屋ゲンナイ》 《サラマンダー・リザード》 《爆翔イーグル・アイニー》 《ライラ・アイニー》 《ブルース・ガー》 《GENJI・ブラスター》 《時空の鬼若コーシロウ》/《戦鬼の覚醒者ダンジューロウ》 《時空の花カイマン》/《華獣の覚醒者アリゲーター》 《時空の探検家ジョン》/《冒険の覚醒者ジョンジョ・ジョン》 《大勇者「大地の猛攻」》 《獅子舞妖精ミエゾウ》 《式神シシマイ》 《未来設計図》 《深緑の魔方陣》 《マナ・クライシス》 《カンクロウ・ブラスター》 《時空の霊魔シュヴァル》/《霊魔の覚醒者シューヴェルト》 《聖黒獣アシュライガー》 コモン全50種 《ピュアエアリアル》 《宣凶師ロッカナタ》 《次元院の霊騎アスファル》 《天雷機士フィリッポ》 《宝翼機ミール・サンダー》 《涼風の使徒ラプド》 《ライト・ディフェンス》 《クルトの気合釣り》 《超次元サプライズ・ホール》 《超次元シャイニー・ホール》 《ケロディ SP》 《コーライル》 《アングラー・クラスター》 《ジョーズ・パイレーツ》 《ペロリ・ハット》 《アクア・ガード》 《ギャルボ・クラスター》 《ガード・ビジョン》 《超次元エクストラ・ホール》 《超次元エナジー・ホール》 《呪いの影シャドウ・ムーン》 《次元院のシュバル・フルート》 《卵胞虫ゼリー・ワーム》 《注射人形エミリー》 《否男》 《ねじれる者ボーン・スライム》 《ブラッディ・クロス》 《デス・スモーク》 《スネークアタック》 《超次元リバイヴ・ホール》 《ストームジャベリン・ワイバーン》 《ピッチュ・アイニー》 《隻眼の粉砕脚ポン吉》 《斬込隊長マサト》 《レクタ・アイニー》 《凶戦士ブレイズ・クロー》 《キリモミ・スラッシュ》 《ボルカニック・アロー》 《超次元キル・ホール》 《超次元ボルシャック・ホール》 《ベア子姫 SP》 《ベニジシ・スパイダー》 《アラゴト・ムスビ》 《青銅の鎧》 《雪布妖精ユウコ》 《ラブ・エルフィン》 《スナイプ・モスキート》 《ディメンジョン・ゲート》 《超次元パワード・ホール》 《超次元フェアリー・ホール》 参考 エキスパンションリスト
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ムラサメライガー ハヤテライガー ムゲンライガー ソードウルフ ソードウルフクラッシャー ランスタッグ ランスタッグブレイク レインボージャーク レインボージャークウインド デッドリーコング バンブリアン バンブリアングランド ソウルタイガー ソウルタイガーブースト ブラストルタイガー モルガキャノリー バイオヴォルケーノ ランスタッグ(ソウタ機) バイオプテラ ムラサメライガー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4800 7800 9300 EN 150 250 300 照準値 145 195 220 運動性 125 175 200 装甲値 1300 2050 2425 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 410,000 武器15段階改造費用 750,000 武器10段階改造上昇幅 +1250 武器15段階改造上昇幅 +2500 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 7 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 2 特殊能力 - (→ エヴォルト) 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 3連ショックキャノン 射撃 C 2500→3750→5000 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ストライクレーザークロー 格闘 PC 2700→3950→5200 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - ソードキャノン 射撃 P 3200→4450→5700 1~2 6 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ムラサメ・ブレード 格闘 Pリ 3800→5050→6300 1 - 30 - +20 +20 空-陸A海B宇A - - - - - - - - - - - - - 連続エヴォルト 格闘 Pリ 5300→6550→7800 1 - 50 130 +30 +30 空A陸S海A宇A バリア無効化追加 備考連続エヴォルトは各形態すべて第27B話終了時に追加。 基本形態。連続エヴォルトが入るまで対空武装はショックキャノンとソードキャノンだけなので注意。 地形効果を受けられるのが陸S最大の強み。今作では5%でも10%でもありがたいので、位置取りは慎重にしたい。フライトモジュールを付けると空を飛んでいる状態がデフォルトになってしまうので、面倒でも陸に降ろそう。 消費無し、PC属性、射程3のストライクレーザークローが優秀。射程とAコンボの強化でコンボ要員に。 中盤以降、より優れたC武器を持つデッドリーコングが加入するので、こちらは対ボス用にPU運用するのもいい。魂をこめた連続エヴォルトは頼れる火力。連続エヴォルトは空適応Aなので、対ボスが主ならフライトユニットは仲間に譲ってしまうのも選択肢のうち。 ルージは早期に援防援攻を覚えるので、倉庫番にするくらいならPUのサブで活用しよう。ただし、ルージの援護は早期に覚えたままLv1から伸びない。援護攻撃だけでも強化しておくとよい。 ハヤテライガー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4800 7800 9300 EN 150 250 300 照準値 150 200 225 運動性 130 180 205 装甲値 1200 1950 2325 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - ○ - 機体性能 移動力 8 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 2 特殊能力 分身 エヴォルト 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 ストライクレーザークロー 格闘 PC 2400→3650→4900 1~3 - - - +30 +30 空A陸A海B宇A - ムラサメ・ディバイダー・ナイフ 格闘 Pリ 3600→4850→6100 1 - 30 - +20 +20 空A陸A海B宇A - - - - - - - - - - - - - 連続エヴォルト 格闘 Pリ 5300→6550→7800 1 - 50 130 +30 +30 空A陸S海A宇A バリア無効化追加 備考第11-2話のイベントにてエヴォルト可能になる、移動や回避性能に優れた高機動形態。 代わりに攻撃性能が下がり、連続エヴォルト抜きだと3形態中最低の射程と攻撃力。コンボ武器の射程はそのままなのが嬉しい。攻撃力は落ちたが対空可能になり、コンボ武器としてはまずまず。 フライトモジュールに余裕がなければ、射程を延長してハヤテで戦い抜くのもあり。 ムラサメでも高かったサバイバリティが、分身能力の追加でさらに安定。連タゲ補正が怖い今作では頼もしい。しかし分身発動時にも連続ターゲット補正はしっかり加算されているので注意すること。 他の形態でもいえるが、ボスや後半のザコ相手には割とあっさり落ちる。装甲にも気を配ろう。 ムゲンライガー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4800 7800 9300 EN 150 250 300 照準値 140 190 215 運動性 120 170 195 装甲値 1400 2150 2525 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 2 特殊能力 エヴォルト 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 3連グラビティキャノン 射撃 C 2700→3950→5200 2~6 6 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ストライクレーザークロー 格闘 PC 2900→4150→5400 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - マサムネ・ムラサメ・ブレード 格闘 Pリ 4000→5250→6500 1 - 30 - +20 +20 空-陸A海B宇A - - - - - - - - - - - - - 連続エヴォルト 格闘 Pリ 5300→6550→7800 1 - 50 130 +30 +30 空A陸S海A宇A バリア無効化追加 備考第25話のイベントでエヴォルト可能になる、攻撃力と防御力重視の重武装形態。 高まった戦闘力と引き換えに移動力が落ちているため、戦場に着くまでは他の形態を使おう。 攻撃力の高さが魅力だが、ソードキャノンがなくなり対空性能はムラサメ以下に。グラビティキャノンの攻撃力は高いので、運用法によっては対空コンボが強化されたとも。 最強武器の連続エヴォルトの性能は全形態共通なので、ボス相手というよりも後半強くなるザコのための形態。ルージのカウンター技能がもっとも活きるのがムゲン形態。カウンターで敵を撃破すれば連タゲ補正がかからない。 技量育成でカウンター発動率、武器改造やインファイトで火力を増してやれば、単騎で無双できる。 ルージのそつのなさとエヴォルト能力も相俟って、どこを強化しても使いやすくなる。 ソードウルフ 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4500 7500 9000 EN 140 240 290 照準値 140 190 215 運動性 115 165 190 装甲値 1200 1950 2325 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 208mm2連装ショックカノン 射撃 C 2500→3900→5250 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ストライクザンクロー 格闘 PC 2700→4100→5450 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - エレクトロンハイパーキャノン 射撃 P 3400→4800→6150 1~2 6 - - +0 +0 空A陸A海B宇A - ダブルハックソード 格闘 Pリ 3600→5000→6350 1 - 20 - +20 +20 空-陸A海B宇A - 備考この時点ではあまりパッとしない。陸Aに加えラ・カンが集中を持っていないので割とあっさり落ちる。 性能的にはまんま劣化ムラサメライガー。移動力に差があるためムラサメと並べると微妙に置いて行かれる。射程もムラサメと一緒なので、いっそPUにするといい。 下手に格闘戦を挑まず、208mm2連装ショックカノンでコンボ狙うのもよし。 ソードウルフクラッシャー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4600 7600 9100 EN 150 250 300 照準値 145 195 220 運動性 120 170 195 装甲値 1250 2000 2375 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 208mm2連装ショックカノン 射撃 C 2600→4000→5350 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ストライクザンクロー 格闘 PC 2800→4200→5550 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - エレクトロンハイパーキャノン 射撃 P 3500→4900→6250 1~2 6 - - +0 +0 空A陸A海B宇A - バイオクラッシャー 格闘 Pリ 3700→5100→6450 1 - 20 - +20 +20 空-陸A海B宇A - キダ藩総攻撃 格闘 PリS 4000→5400→6750 1~3 - 30 110 +0 +0 空-陸A海B宇A 気力ダウンL1バリア無効化 備考装備追加版。 陸がSになって使用感が大幅に改善される。指揮スキルもあるので切り込み役に。特に後半のボスはAコンボやマップ兵器を多用するので、仕留め切れなかった場合の保険にもなる。 キダ藩総攻撃が気力低下武器なので上手く使おう。ただし空適応が無い点には注意。モルガとセットで大幅な気力低下を狙っていくのも面白い。 ランスタッグ 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4600 7600 9100 EN 130 230 280 照準値 140 190 215 運動性 115 165 190 装甲値 1250 2000 2375 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - ○ バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 4連装小型ショックカノン 射撃 C 2500→3900→5250 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - スラスターランス 格闘 PCリ 2700→4100→5450 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - ブレイカーホーン 格闘 Pリ 3500→4900→6250 1 - 20 - +20 +20 空-陸A海B宇A - 備考対空武器がショックカノンだけなので、パーツで補強してやろう。 補給装置持ちなので、ムラサメライガーやソードウルフと組ませると相方の消費ENを気にせず使える。 スラスターランスがリーオ属性でありながらコンボ可能で、無消費・射程3と使いやすい。 補給ユニットにしては戦闘力が優秀で、シングル運用も可能な良機体。 ランスタッグブレイク 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4700 7700 9200 EN 140 240 290 照準値 145 195 220 運動性 120 170 195 装甲値 1300 2050 2425 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - ○ バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 4連装小型ショックカノン 射撃 C 2600→4000→5350 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - スラスターランス 格闘 PリC 2800→4200→5550 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - トゥインクルブレイカー 格闘 Pリ 3600→5000→6350 1 - 20 - +20 +20 空-陸A海B宇A - 備考装備追加版。 陸がSになって大幅に回避能力が上がっている。機体性能も微妙に向上。 武装面では攻撃力が増しただけで、特に大きな変化はない。 レインボージャーク 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4200 7200 8700 EN 100 200 250 照準値 140 190 215 運動性 125 175 200 装甲値 1100 1850 2225 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - ○ - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 8 移動タイプ 空陸- 地形適応 空A 陸C 海C 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 2連装シュツカランチャー 射撃 PC 2500→3900→5250 1~3 10 - - +20 +20 空A陸A海A宇A - パラクライズ 射撃 S 3000→4400→5750 2~6 - 10 - +10 +0 空A陸A海-宇A 運動性ダウンL2 フェザーカッター 格闘 Pリ 3500→4900→6250 1 - 20 - +30 +30 空A陸A海B宇A - 備考ゾイド機体とPUを組ませる時は地形適応に注意。素のままでは本領を発揮できない。 月面マップでは浮遊しても地を這っても地形適応B以下なので、他のゾイド系よりも優先して補強したい。 修理ユニットにしては戦闘力が優秀だが、ランスタッグと違いコンボ武器が弱いためPU向き。 レインボージャークウインド 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4300 7300 8800 EN 110 210 260 照準値 145 195 220 運動性 130 180 205 装甲値 1150 1900 2275 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - ○ - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 8 移動タイプ 空陸- 地形適応 空S 陸C 海C 宇A 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 2連装シュツカランチャー 射撃 PC 2600→4000→5350 1~3 10 - - +20 +20 空A陸A海A宇A - パラクライズ 射撃 S 3100→4500→5850 2~6 - 10 - +10 +0 空A陸A海-宇A 運動性ダウンL3 フェザーカッター 格闘 Pリ 3600→5000→6350 1 - 20 - +30 +30 空A陸A海B宇A - 備考装備追加版。 地形適応が変化。ゾイドで貴重な宇Aになり月面MAPでも安心。また移動力以外の全能力がすこしアップ。だがブースターを増設したのだから、むしろ移動力が増えて欲しかった所。 地味にフェザーカッターのデモが激しくなっている。 デッドリーコング 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5800 8800 10300 EN 180 280 330 照準値 140 190 215 運動性 105 155 180 装甲値 1500 2250 2625 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 ○ - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 5 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 アームバルカン 射撃 C 2600→4000→5350 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - 格闘 格闘 PリC 3800→5200→6550 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - - - - - - - - - - - - - 大鎌 格闘 PリC 4000→5400→6750 1~2 - 20 - +20 +20 空-陸A海B宇A 追加 シザーアーム 格闘 PリS 4800→6000→7350 1 1 - 130 +30 +30 空-陸A海B宇A 装甲値ダウンL3追加 備考大鎌は第24-1話開始前に追加、シザーアームは第27B話終了後に追加。 機体性能はスーパー系に近い。しかし陸Sとガラガのそれなりに高い回避のおかげで意外と避けてくれる。 リーオ武器かつ、全コンボ武器中No.2の攻撃力の「大鎌」とNo.3の「格闘」に、射程が長い「アームバルカン」も持つコンボの鬼。どれも有射程で燃費も非常に良いが唯一対空が(ry 強化パーツで補強しよう。 ちなみに攻撃力No.1はガイキング・ザ・グレートの「ギガパンチャーグラインド」。 強化パーツはフライトモジュールの他、移動力や射程を伸ばすものとバリアがいい。手に入るならテスラ・ドライブがオススメ。適応と移動の両方を一つで補えるので、残り二つの枠を有効活用できる。 シザーアームは味方唯一の装甲値ダウンL3効果を持つため、ボスへの最初の一撃に。難点は弾数1という点。武器改造ボーナスは射程+1が最善だが、この為に弾数×2という選択肢も。 しかし一撃食らわせれば十分でもあるので、そこは補給や母艦搭載で補ってもいい。 バンブリアン 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5000 8000 9500 EN 150 250 300 照準値 140 190 215 運動性 110 160 185 装甲値 1350 2100 2475 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 5 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 セイリュウサーベル 格闘 PリC 2500→3900→5250 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - ジャイアントホイール 格闘 Pリ 2700→4100→5450 1~2 - - - +20 +20 空-陸A海B宇A - バンブーランチャー 射撃 リM 2700→3800→4950 2~7 2 - 130 +0 -10 空A陸A海B宇A サイズ差無視 バンブーランチャー 射撃 リ 3700→5100→6450 2~7 6 - - +20 +10 空A陸A海B宇A サイズ差無視 備考バンブーランチャーは強いが弾数に乏しい。ロンにはBセーブを覚えさせたい。 前線より一歩引いた場所からの砲撃戦が強い。格闘戦なんてまず行わないので対空性能に関しては問題なし。 貴重な投下型MAP兵器持ち。射程も長く使い勝手がいいが、ロンの性格が普通なので必要なときに気力が足りないことも。 早く気力を上げる為にシングル運用がおすすめ。低い移動力はパーツで補おう。 長射程を活かし、撃たせず撃つ立ち回りを心がけて序盤から積極的に動こう。 陸Aなのが難点と言えば難点だが、すぐに強化されるので問題ない。 バンブリアングランド 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5100 8100 9600 EN 160 260 310 照準値 145 195 220 運動性 115 165 190 装甲値 1400 2150 2525 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 5 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 グランドスター(ランス) 格闘 PリC 2600→4000→5350 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - グランドスター(ハンマー) 格闘 P 2800→4200→5550 1~2 - - - +20 +20 空-陸A海B宇A - バンブーランチャー 射撃 リM 2800→3900→5050 2~8 2 - 130 +0 -10 空A陸A海B宇A サイズ差無視 バンブーランチャー 射撃 リ 3800→5200→6550 2~8 6 - - +20 +10 空A陸A海B宇A サイズ差無視 備考装備追加版。陸がSに。 追加前は全武器がリーオ属性だったが、こちらは逆にリーオ武器が減ってしまっている。 しかし使わない追加装備の性能よりも、バンブーランチャーの射程が伸びた事の方が重要だったりする。 高性能レーダー×3+狙撃+改造ボーナスで射程14に。マークジーベン、エンペランザと並びスパロボK最長射程。 ソウルタイガー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5200 8200 9700 EN 140 240 290 照準値 140 190 215 運動性 120 170 195 装甲値 1300 2050 2425 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - ○ - 機体性能 移動力 7 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 分身 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 3連装ショックカノン 射撃 C 2500→3900→5250 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ピンポイントレーザー砲 射撃 PB 2800→4200→5550 1~3 6 - - +10 +0 空A陸A海-宇A - ソウルバグナウ 格闘 Pリ 3800→5200→6550 1 - 20 - +20 +20 空A陸A海B宇A - 備考コンボ武器が弱く、移動後に使えないのでのでPU専門に近い。 無改造で対空格闘が可能なのが強み。ピンポイントレーザー砲もあるが、ほとんど反撃専用武装。 やはりすぐに強化されるため、出番は少ない。 ソウルタイガーブースト 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5300 8300 9800 EN 150 250 300 照準値 145 195 220 運動性 125 175 200 装甲値 1350 2100 2475 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - ○ - 機体性能 移動力 8 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 分身 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 3連装ショックカノン 射撃 C 2500→3900→5250 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ピンポイントレーザー砲 射撃 PB 2900→4300→5650 1~3 6 - - +10 +0 空A陸A海-宇A - ソウルバグナウ 格闘 Pリ 3900→5300→6650 1 - 20 - +20 +20 空A陸A海B宇A - 備考装備追加版。 陸S・移動力8・分身持ち・対空可能・スロット3と、ムラサメライガーに迫る性能。惑星Zi最強のゾイド乗りの愛機は伊達ではない。 ブラストルタイガー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5300 8300 9800 EN 160 260 310 照準値 140 190 215 運動性 110 160 185 装甲値 1400 2150 2525 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 280,000 武器15段階改造費用 510,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 5 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 AZハイパー3連装ショックカノン 射撃 C 2500→3900→5250 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - サーミックストライククロー 格闘 PC 2700→4100→5450 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - サーミックバースト 射撃 MS 3000→4100→5250 2~8 - 50 130 +0 -10 空C陸A海B宇A 移動力ダウンL2バリア無効化サイズ差無視 サーミックバースト 射撃 S 4000→5400→6750 2~8 - 30 - +20 +10 空C陸A海B宇A 移動力ダウンL3バリア無効化サイズ差無視 備考運用法はバンブリアンと全く同じだが、MAP兵器がEN消費方式のためEN改造すれば何度も撃てる。 ティ・ゼがヒット&アウェイを持っていないので養成したい所。 サーミックバーストはバンブリアンと同じ投下型MAP兵器。射程も同じなので、2人並べて撃ちまくるといい。MAP兵器にもかかわらずEN消費が50と燃費が良いが、空適応がC。パーツで補うと一気に使いやすくなる。ストライククローが対空化されるのでショックカノンがいらない子に。どうせ使わないが。 ティ・ゼの性格は「強気」。バンブリアンより早くMAP兵器が撃てるようになる。まずはサーミックバーストで移動力をダウンさせ、ダンゴ状態のところを幸運持ちのバンブリアンで一掃しよう。 リーオ武器を持っていないゾイド機体。その為ゾイド系の敵と戦わせるうまみが無いのが難点か。 モルガキャノリー 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 3300 6300 7800 EN 120 220 270 照準値 140 190 215 運動性 100 150 175 装甲値 1000 1750 2125 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 215,000 武器15段階改造費用 390,000 武器10段階改造上昇幅 +1600 武器15段階改造上昇幅 +3000 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - ○ ○ バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 5 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ S パーツスロット数 4 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 20mmガトリング砲 射撃 PC 2400→4000→5400 1~3 10 - - +20 +20 空A陸A海A宇A - AZ120mmグラインドキャノン 射撃 2800→4400→5800 2~6 6 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - 無敵団 格闘 PS 3400→5000→6400 1~3 - 10 110 +30 +0 空-陸A海A宇A 気力ダウンL3 備考気力ダウンL3の無敵団が非常に強く燃費もいいが空(ry 機体性能が低いのでコンボで落とされがち。スロット4なので色々補強しよう。ア・カンの防御・回避は高いので補えれば結果を出してくれるはず。 修理・補給装置を両方持つ数少ないユニットの一つ。 地中に潜れることが再現されなかったのは残念。 天下無敵の無敵プレイヤーならば、フル改造フル養成は当然の義務。特典パーツも忘れるな。 バイオヴォルケーノ 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5600 8600 10100 EN 180 280 330 照準値 145 195 220 運動性 120 170 195 装甲値 1500 2250 2625 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1250 武器15段階改造上昇幅 +2500 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - ○ - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸S 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 2 特殊能力 バイオ装甲(クリムゾンヘルアーマー) 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 ヘルファイアー 射撃 PCS 2800→4050→5300 1~3 10 - - +10 +20 空A陸A海-宇A 攻撃力ダウンL2 ブレイズハッキングクロー 格闘 PリC 3000→4250→5500 1 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A バリア無効化 バイオ粒子砲 射撃 M 3800→4900→6050 1~8 - 80 130 +0 -10 空A陸A海B宇A サイズ差無視 バイオ粒子砲 射撃 4800→6050→7300 2~8 - 50 120 +0 +0 空A陸A海B宇A サイズ差無視 備考隙の無い射撃型強ユニット。 高いHP・運動性・装甲値に加え、バイオ装甲まで持つので生存性が高い。 PC武器ヘルファイアーは攻撃力ダウンL2効果が便利で対空もでき非常に使いやすい。 バイオ粒子砲のEN消費が大きいので、Eセーブを付けてあげるとますます使いやすく。 位置取り用にブースターをつけよう。ザイリンにヒット&アウェイを養成するとなおよい。 バイオ粒子砲(MAP)の範囲は射程8の前方3マス直線型。 ランスタッグ(ソウタ機) 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 4600 7600 9100 EN 130 230 280 照準値 140 190 215 運動性 115 165 190 装甲値 1250 2000 2375 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 280,000 武器15段階改造費用 510,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - ○ - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - - - - - 機体性能 移動力 6 移動タイプ -陸- 地形適応 空- 陸A 海B 宇B 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 - 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 4連装小型ショックカノン 射撃 C 2600→4000→5350 2~6 10 - - +0 +0 空A陸A海A宇A - ビーストスレイヤー 格闘 PリC 2900→4300→5650 1~3 - - - +30 +30 空-陸A海B宇A - ブレイカーホーン 格闘 Pリ 3500→4900→6250 1 - 20 - +20 +20 空-陸A海B宇A - 備考機体性能は装備追加前のミィ機と同等で、補給装置が修理装置になっただけ。 武装面ではPC武器がビーストスレイヤーになりけっこうな攻撃力に。武器改造費用も安い。ただしランスタッグブレイクから改造を引継ぐため、そちらを改造した方がお得。 ミィ機とほぼ同じ使い方ができるが、強化はされないので陸A止まりなのに注意。 バイオプテラ 機体能力値・改造内容 ステータス\改造段階 初期値 10段 15段 HP 5000 8000 9500 EN 160 260 310 照準値 145 195 220 運動性 125 175 200 装甲値 1400 2150 2525 武器改造費用・上昇幅 武器10段階改造費用 345,000 武器15段階改造費用 630,000 武器10段階改造上昇幅 +1400 武器15段階改造上昇幅 +2750 機体特殊能力 剣 銃 盾 修理 補給 - - - - - バリア 特殊装甲 耐性 分身 回復 - ○ - - - 機体性能 移動力 8 移動タイプ 空陸- 地形適応 空S 陸C 海C 宇A 機体サイズ M パーツスロット数 3 特殊能力 バイオ装甲(ヘルアーマー) 武器性能 武器名称 分類 属性 攻撃力 射程 弾数 EN 気力 命中 CT 地形適応 備考 ヘルファイアー 射撃 PCS 2800→4200→5550 1~3 10 - - +10 +20 空A陸A海-宇A 攻撃力ダウンL2 ソニックブレード 格闘 PリCS 3000→4400→5750 1~2 - - - +30 +30 空A陸A海B宇A 射程ダウンL2バリア無効化 ヘブンズランデブー 格闘 P 4000→5400→6750 1 - 20 110 +20 +20 空A陸A海B宇A - 備考隠し条件を満たさなければ仲間にならない。 地形適応に問題は無く、C武器のヘルファイアーとソニックブレードが優秀なのでシングル向き。ヘルファイアーにはバイオヴォルケーノと同様に攻撃力ダウン効果がある。 ソニックブレードは味方機唯一の射程ダウン武器。 全体的にレインボージャークより高性能だが、どの武器も射程が短いのが欠点。スロット3なので高性能レーダーなどで補うとかなり便利になる。
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登録日:2011/11/04 Fri 22 10 14 更新日:2023/01/20 Fri 22 04 59NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 FSS みんなのアイドル アニメ未登場 インターセプト カードファイト!!ヴァンガード シャドウパラディン ヒューマン ミニスカ ヴァンガード ヴァンガードユニット 指揮官 ←ただし殴るのは自分 最近は暴落 漆黒の乙女マーハ 生足 絶対領域 虚影神蝕 剣を抜け! 高く掲げよ! 全軍っ……突撃! 漆黒の乙女マーハ グレード:2 スキル:インターセプト パワー:8000 自:[CB(2)]このユニットがVかRに登場した時、 《シャドウバラディン》のヴァンガードがいるなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札からグレード1以下の《シャドウパラディン》を1枚まで探し、このユニットと同じ縦列のRにコールし、その山札をシャッフルする。 カードファイト!!ヴァンガードのカードの一枚。 レアリティはRRR及びSP。虚影神蝕に登場した新クランシャドウパラディン所属。 シャドウパラディンのG1以下であればコールできる能力を持ったユニット。パワー、コスト、可愛さ共にハイドックブリーダーアカネと似たものがあるが、あちらはハイドックでRならどこにでも呼べるに対し、こちらはG1以下を自身と同じ縦列にしか呼べないので呼ぶ時は注意しよう。(ちなみにV裏に置く等して自身がいる場所にコールする、といった芸当も可能) 基本的に効果で呼ばれるのはカロンキュンこと黒の賢者カロン。彼と力をあわせて16000ラインで殴るといいだろう。そんなこんなで「マーハはカロンの嫁」みたいなことを言われることも少なくなかったり。 シャドウパラディンにはファントム・ブラスター・ドラゴン(以後PBD)がいるのでPBDの能力発動コストの手助けにもなる。 もちろん、PBDサーチスキルを持つブラスタージャベリン。 手札からソウルに送ることが出来るナイトメア・ペインター。 これらを呼び出す事も、戦略の一つに数えられる。(手札にG3シャドウパラディンやブラスター・ダーク、PBDがいる事が条件だが) シャドウパラディンのデッキを組む際には是非ともいれたい一枚である。 さて 前置きは置いといて本題に入ろう。 彼女の魅力はなんといってもそのイラストの可愛いさ。 凛々しい顔立ちにツンとした金の瞳、戦場の風に揺れる淡い水色のツインテール。厳つい鋼の鎧を纏うも絶対領域(ココ重要)、ミニスカートと素晴らしい生太もも(さらに重要)が対比され素晴らしく映える。 また、カードではテキストが邪魔で見えないのだが、靴下が太ももに食い込み、素晴らしい曲線(果てしなく重要)が描かれており、美しさに拍車をかけている。 まぁティオ・プラトーをイメージすれば、割とあっている つまり 「マーハちゃんを甘えさせてあげたいでーーす!」 「マーハちゃんを甘えさせてあげたいでーーす!!」 もちろん大事な事なので2回言いました。 デッキ、アニメ共に是非とも活躍して欲しいカードである。 黒の賢者「現実を見なよ」 しかし 現在価格高騰中で、先述の通りRRRあることに加え、シャドウパラディン自体が人気クランであるが為、同じRRRの髑髏の魔女ネヴァンと共にいろんな意味で双璧をなすレアカードとなっていた・・ CBの関係上やファントム・ブラスター・オーバーロードの登場により切り札を早く引き当てる為にドローの優位性が上がってきた為レートでは一歩引けをとる。 最近では、シャドウパラディンの相対的な弱体化などで地方によるが300以下で買える事も多い。 また、後に「タルトゥ」という後輩ユニットが登場。 タルトゥは「撃退者」以外を呼べないが、パワーがマーハより高い。 マーハに憧れている設定から百合なイメージをするファイターも少なくないんだとか。 ◆アニメでの活躍 マーハ「あの…私の出番……」 偉い人「その内ね」 マーハ「…あのもう最終回……」 偉い人「その内」 マーハ「…………」 黒の賢者「現実を見(゚ε(〇三( △ ,`) ◆ユニット設定 一個大隊を自らの手足の如く操るシャドウパラディンの天才指揮官。 聖騎士団所属時のとある戦において、大勝を得るために意図的に数多の犠牲者を出し、離反するその日まで謹慎処分を受けていた。 任務遂行のためなら仲間や部下をも犠牲にする冷徹さを持ち、「勝者こそ正義」という信念の下に行動する。 初期シャドウパラディンに多い、元ロイヤルパラディン。 余談だが、忍者マスターM役の阿部敦氏も気に入っているらしく、関係者から三枚貰ったそうな。なんて羨ましいんだ 今こそ、追記修正する時! 全軍、突撃せよっ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] シャドパラのアイドルマーハたん -- 名無しさん (2013-12-12 15 24 51) マーハ×カロンはいいと思う -- 名無しさん (2014-01-14 22 20 49) ↑同志がいたか!! -- 名無しさん (2014-04-29 19 49 37) 魔女名称になって復活しないかなマーハちゃん。 -- 名無し (2014-05-28 22 32 50) 漆黒の宝石騎士でも漆黒の撃退者でも何でもいいから出て欲しい -- 名無しさん (2014-09-19 03 53 01) 4月発売のレジェンドデッキに新しいマーハちゃんが登場!やったね同志! -- 名無しさん (2015-03-01 05 29 02) 乙女と言うことは…ゴクリ… -- 名無しさん (2015-06-24 06 30 13) 縺翫◎縺ー縺帙↑縺後i縲√▽縺?↓繧「繝九Γ縺ォ蜃コ縺セ縺励◆縺ュ窶シ? -- 名無し (2015-07-21 09 33 42) マーハちゃんは休日は部屋で下着姿でベッドに寝転がりながらポテチを食べつつ、雑誌を読むという過ごし方をしているに違いない -- 名無しさん (2015-10-20 16 21 55) 名前 コメント
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ゴールドパラディン - ヒューマン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 10000 / シールド - / クリティカル 1 自【V】【LB4】:[CB3]このユニットが、ヴァンガードにアタックした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの手札から《ゴールドパラディン》を5枚まで選び、捨て、あなたの山札の上から5枚見て、捨てた枚数まで選び、別々のRにコールする。 永【V】:あなたのリアガードが3枚以下なら、このユニットのパワー+2000。 フレーバー:全てなぎ払う! 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント