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一人の少年が夜に舞っていた。 夜の草原に三日月が描かれる。 それは月光を照り返しながら弧を描く少年の足先であった。 風が吹き抜け波立つように草葉が揺れる。 舞うが如き華麗さは武と言うよりも舞。 それは少年――――大和正義の行う演武であった。 だが、これ程までに華麗な演武も見守るのは風と月のみである。 これは誰に見せるための物ではなく、体に染み込んだ動きを反復するためだけの物であった。 常との差異を、こうして実際に体を動かすことで確かめているのだ。 「フゥ――――――ッ」 肺の中身を全て出すように大きく息を吐く。 最後に放った正拳を静かに収め動きを止める。 そして誰もいない正面に静かに一礼し、演武を終える。 結論として、体の動作に何の違和感も覚えなかった。 そう。筋力、反応、柔軟性、可動域。 その全てが違うにも拘らず、だ。 自分であるのに自分でない。 何とも不気味な感覚である。 恐らく大半の参加者は違和感すら覚えないだろう。 それに気付けたのはスキルとして得た『観察眼』故か、それとも生身の扱いに慣れているからこそだろうか。 ここまで違うとなると違和感を覚えない事に違和感がある。 この違和感にならぬ違和感、早めに調整しておかねば致命傷になりかねない。 確認した限り、外見はすべて同じだった、古傷すらある。 だが、本当にこれは自分の体ではないのだと理解する。 あの作成したアバターに従って作り替えられたのだ。 状況の何もかもを受け入れた訳ではないが、人知を超えた異常事態である事だけは理解した。 だが、そういった物に巻き込まれたと正しく理解しながら、彼の精神は平静を保っていた。 ただあるのはふつふつと沸き上がる怒りのような感情。 彼の心は激しい義憤に燃えていた。 その炎は青く冷静に心に燃え広がってゆくが、幼少より鍛え上げた『明鏡止水』の心はその炎に飲み込まれることもない。 正しき怒りと、静かな水面の様な冷静さ。 これこそが大和正義を形なす根幹である。 だが奥底の冷静な自分が問いかける。 この怒りの矛先は果たして、どこに向けるべきものなのか? 怒りを向けるべきはシェリンか? いや、そうではない。彼女はただの案内役だ。 黒幕はその奥底、いまだ影すら見えない所にいる。 そもそも何者なのかすら分からない。 怒りの炎は絶やすべきではないが、今はそんな相手に怒りを向けても無意味だろう。 まず目を向けるべきは目の前の事である。 さしあたっての行動方針を決めねばなるまい。 殺し合いになんて当然乗る気はない。 乗らずにどうしたらいいのか、なんて事は分からないが、自らに恥じる行いなど出来るはずもない。 弱きを助け、強きを挫く。 やる事なんて変わらない。 そもそも変えられるほど器用ではないのだから。 そうと決まれば、まずは支給品とメールの内容についてだ。 支給品はアンプルのセットと薬のセットにスーツが一つ。武器の類はなかった。 出来れば剣があれば心強かったのだが、無手の心得もある。 なにより自衛のためとはいえ殺傷能力の高い武器を持つと言うのは万が一の事があるかもしれない。 むしろ幸運だったと考えるべきか。 ひとまずシステムの確認を兼ねて、支給されたアイテムをショートカットに設定しておく。 習うより慣れろだ。何事も使ってみなければ慣れないだろう。 こういったものになれていないからこそ積極的に利用していく。 尤も、殺し合いのために用意されたシステムなど余り慣れたいものではないが。 届いていたメールは二通。 ゲームの開始を歓迎するものと、早めに殺せば得をするなどという内容だった。 こんなものに乗せられる人間がいるとは考えたくはないが、送り付けた相手の悪意に吐き気がする。 メール一つで人殺しをさせようなどと、余りにもふざけている。 いや、ふざけているというのならこの催し自体がふざけている。 殺し合いをさせるにしても、余りにも全てが軽すぎる。 本当に遊びのようである。 どういう意図があると言うのか? 考えたところで答えは出なかった。 名簿は既に確認済みである。 そこで得たのは40人もの人間が巻き込まれたのだという事実と、幾つか見つけた知り合いの名である。 25.大日輪 太陽 30.出多方 秀才 同じ学園の生徒会長と副会長である。 どちらも人間的に素晴らしい方々で信用できる人間だ。 頼りになる二人がいるとうのは心強い。 26.大日輪 月乃 会長の妹さんだったか。 直接の面識はないが、会長の口からよく話題に上るため、会った事がないという気がしない。 何でも世界一かわいいアイドルだとかなんとか。 31.天空慈 我道 昔世話になっていた道場の師範代である。 強さのみを追求した余りにも礼を排した教育方針に本家が苦言を呈した結果、8歳で別流派に転向させられたのだが。 去年16になり出場資格を得て、初めて参加した空手の全日本で再会した。 結果として試合に勝ったが勝負に負けた。空手の試合であるからと言って投げ技や極め技、倒れてからの追撃に警戒を怠った正義の未熟である。 37.美空 善子 昔馴染みの少女だ。 最近彼女を思い出すことが増えたが、まさかこんな形で再会することになるとは。 正義は余りテレビやネットを見る方ではないが、街中の広告などで彼女に似た少女が姿を見かけることが増えた。 正義にしては本当に珍しいことにアイドルの名前まで調べた、結局名前が違ったので本人ではないと認識しているのだが。 その活躍に励まされると同時に、元気だった少女の姿を回想していた。 少なくとも正義の認識では、彼らは全員信用できる相手である。 何をなすにしても合流を目指すべきだろう。 自分ひとりでは出来ないことも、仲間がいれば出来るはずだ。 そう信じている。 ひとまず現状確認と行動方針の確定を終えた正義は行動を始めた。 マップを視界に表示して現在位置を確認する。 どうやらここは中央エリアの北西あたりのようである。 まずは市街地を目指すべきか。 月明かりを頼りに移動を開始する。 灯りを灯して自らの位置を示すような真似をするわけにいかず、暗いままの夜の草原を進んでゆく。 見通しがいいとまでは言わないが夜目は移動には困らない程度には効くようだ。 それは正義がと言うより、このアバター全体の基本能力なのだろう。 周囲の警戒を怠らず、湿地帯近くへと差し掛かった、その途中だった。 そこにその人影は在った。 月明かりが照らすのは小さなシルエットだった。 身長からして年端もいかぬ子供であろう。 一歩近づく。 影のベールが月に剥がされ、それが少女であると見て取れた。 少女は呆と、光のない目を見開いて虚空を見上げていた。 この肉体は仮初の肉体であり、アバターの設定時にそれを変更できるのは、既に説明されており正義もそれは理解している。 だがゲームに不慣れな正義は、それを身を飾る装飾程度の物だろうとしか考えておらず、男性がわざわざ女性になったり、成人が童子になるという発想がなかった。 故に、茫然自失と言った風に立ち尽くす幼い少女を見た目通りに捕えた。 相手も参加者である以上不用意な接触は危険であると理解はしていても。 こんな所に幼女を一人放っておくなどと言う選択肢を選べる男ではない。 「キミ、大丈夫かい?」 近づきながら声をかける。 敵意のなさを示すように両手を上げ、出来る限り怯えさせないよう優しい声で、 だが少女に反応はない。 聞こえていないのか、空に視線を漂わせたまま微動だにしない。 「おーい、本当に大丈夫かい?」 少し強く声をかけた。 それでようやく気付いたのか、少女の視線が空から落ちる。 ゆっくりと、その瞳が正義を囚えた。 「ッ!?」 意味もなく、寒気がした。 夜よりも深い、光なき瞳。 まるで底の見えない深淵のよう。 ここで揺れ動くことなく冷静でいられたのは、明鏡止水の精神の賜物か。 色のない瞳。 しばらく無言のまま正義を眺めた後、無表情のまま幼女が口を開く。 「ほぅ。これは驚きである。我を見るか。 塵芥が如きに認識されるなど、幾万、否、幾億年ぶりの事か」 呟くように述べて、そこで幼女は何かに気づいたのか、む、と声をあげ自らの体を顧みた。 「なるほど、どうりで違和感があるはずだ。明確な形を持つなど初めての事、新鮮ではある。 歪めた肉を造るのではなく魂を歪め肉を従わせるとは愉快な事をする、どれ」 そう言って幼女は自分のしっぽを追いかける犬の様にくるくるとその場で回り始めた。 「えっと……」 突然の奇行。 これにはさすがの正義も戸惑う。 少女の言動はどれもこれもが彼の理解の外である。 ともあれ、少なくとも少女にこちらに対する敵意がないことだけは見て取れた。 そもそも敵意どころか、興味すらなさそうだが。 「とりあえず名乗っておこうか。俺は大和正義。 キミの名前を聞いてもいいかな?」 くるくる回り続ける少女に人間関係の基本として名乗りから始めて見た。 少女は回っていた動きを止め無表情のまま正義を見た。 「我の名を問うか、小さきモノよ」 「いや、君の方が小さいと思うけど」 「なるほど。塵芥の尺度をもってすればそう言う見方もあるのか」 馬鹿にするでもなく本当に関心した風に少女は頷いた。 幼い外見に見合わぬ老人の様な仕草だった。 「……その塵芥っていうのやめてくれないか。 さっきも名乗ったと思うが俺の名は大和正義だ。大和でも正義でもいいからそっちで読んでくれないか?」 「ほぅ。この我に塵芥の一粒を認識しろと申すか。何という傲慢か、面白い」 無表情のままククと喉を鳴らした。 まるで愉快そうには見えないが初めての感情らしき反応である。 「まあよい、全ては些事である。我が名は―――◆△◆△〇■◎〇■◎〇■◎◇である」 「ッ!?」 その名は福音の様なノイズとなって正義に届いた。 正義が咄嗟に頭を抱える。 理解できない。 それは人の理解できる音ではなかった。 その様子を見て、こちらが理解できていないことを理解したのか、 落胆するでもなく少女は当然の様に頷くと。 「然もありなん。声などと言う低級な意思疎通方法では我が名は表せぬか。不便な事よ」 だからといって別段分かりやすく伝える努力などするつもりはないのか。 名乗りは終えたと言った風に幼女は再び呆と視線を辺りに漂わせた。 少女がこの態度となると後は聞いた側の問題であるようだ。 正義は先ほど頭に叩き込んだ名簿の名前を思い返した。 彼女が参加者である以上その中に名前があるはずだ。 「……………ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ」 その名が口を付く。 名簿の最後に記された最も目につく名。 外国語を無理やりカタカナに変換したようなものだが、あの異様な音源に一番近しい名がこれだった。 「なんだそれは?」 「キミの名前だと思うんだけど」 「そうなのか?」 「多分ね」 変な会話だった。 言われ、少女は自らの名がそう言うものであると受け入れたのか僅かに頷く。 「なるほど。まあよかろう。名など些事。どのような物であれ我が在り方は変わらぬ」 別段これと言った感想はないのかこれまでと変わらぬ無味乾燥な反応だった。 少なくとも嫌がってはいないようである。 「なんと呼べばいいかな?」 さすがにこの長い名前をそのまま呼ぶのは躊躇われる。 何か適当な渾名なり呼び名が欲しい所だが。 「構わぬ、好きに呼ぶが良い。言ったであろう些事であると。 それとも我が名一つで在り方が変わる程脆弱な存在とでも思うたか?」 寛大なのか、興味がないだけなのか判断のつかない態度で少女は言う。 判断を投げられ、正義は少しだけ考えた後、一番特徴的なところを抜き出しこう決めた。 「じゃあロレちゃんで」 「ロレチャン。よかろう些事である」 承認を得られ呼び名が決まった。 なんだかんだ言って、全然否定しないなこの子。 「それでロレちゃん。一つ提案なんだが、俺と一緒に行動しないか? ここに一人でいるは危険だ。いつ誰に襲われるとも分からない。 頼りになるかは分からないが俺なら君を守ってあげられると思うんだけど」 観察眼を発揮するまでもなく、ここまでのやり取りで目の前の幼女がただならぬ存在である事は見て取れた。 だからと言ってそれが彼女を放置していい理由にはならない。 放っておけば永遠にこの場で突っ立っている気配すらある。 少なくともこちらに対する敵意はない、そんな相手を危険な場所に放置しておくなど正義に出来るはずもない。 「――――――――」 この提案に返ったのは沈黙。 値踏みでもしているのか。 静かに全てを呑み込むような瞳で正義の姿を見つる。 「生も死も全ては些事。個の死など鑑みるにも値せぬ」 紡がれる言葉にはどこか隔絶した価値観が含まれていた。 ともすれば、自らの死にすら興味を持っていなさそうである。 ここで死んでもいいと言うのか。 正義が思わずそう感情に任せて問い返そうとした。 だが、それより早く少女は続ける。 「故に、生を選ぶもまた些事。よかろう、此度はそうしてみるか」 そう言って、その場から一歩も動かなかった幼女が一歩踏み出した。 「えっと……つまり?」 余りのも遠回りな言い回しに思わず問い返す。 正義の足元まで近寄ってきた幼女は、視線を合わせるでもなく明後日の方に向いたまま片腕を上げた。 「我を守ると言うのなら守るが良い。我は関せぬ、己が為したきを為すが良いヤマトマサヨシよ」 「了解した。ありがとう」 その手を取る。 そこには確かな温かさがあった。 作り物とは思えない、人の温かさが。 「じゃあ、行こう。ロレちゃん」 その手を引いて幼子に合わせた歩幅で歩く 幼子は特に抵抗するでもなく、そのまま正義の後に続いた。 少年と幼女が手を取り合って夜の草原を進んでゆく。 手を引かれながら、幼女の姿をした超越者はこう思う。 「全ては些事である」 [C-4/湿地帯近くの草原/1日目・深夜] [大和 正義] [パラメータ]:STR:C VIT:C AGI:B DEX:B LUK:E [ステータス]:健康 [アイテム]:アンプルセット(STRUP×1、VITUP×1、AGIUP×1、DEXUP×1、LUKUP×1、ALLUP×1)、薬セット(回復薬×3、万能薬×3、秘薬×1)、万能スーツ(E) [GP]:0→10pt(キャンペーンで+10pt) [プロセス] 基本行動方針:正義を貫く 1.ロレちゃんと行動を共にする 2.知り合いと合流したい 3.なんとか殺し合いを打開したい [ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ] [パラメータ]:STR:E VIT:E AGI:E DEX:E LUK:E [ステータス]:健康 [アイテム]:不明支給品×3(未確認) [GP]:290pt [プロセス]:全ては些事 【アンプルセット】 STRUP:一時的(2時間)にSTRを1ランク向上させる(上限Aランクまで) VITUP:一時的(2時間)にVITを1ランク向上させる(上限Aランクまで) AGIUP:一時的(2時間)にAGIを1ランク向上させる(上限Aランクまで) DEXUP:一時的(2時間)にDEXを1ランク向上させる(上限Aランクまで) LUKUP:一時的(2時間)にLUKを1ランク向上させる(上限Aランクまで) ALLUP:一時的(2時間)に全てのステータスを1ランク向上させる(上限なし) 【薬セット】 回復薬:ダメージをある程度回復する 万能薬:全ての状態異常を回復する 秘薬:ダメージと状態異常を完全回復する。また部位欠損も回復する 【万能スーツ】 極寒、灼熱などの地形効果に対応する。 攻撃ダメージの軽減効果などはない。 002.二人のP/信じあう力はいつか 投下順で読む 004.教導者 時系列順で読む GAME START 大和 正義 敵か味方か!?『New World』にあらわれた最凶の男 GAME START ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ
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NO. 名前 支給品 01 相羽シンヤ 鉄パイプ 02 赤木しげる サイレンサー付き拳銃 03 朝倉涼子 アイスピック 04 朝比奈みくる 三味線糸 05 阿部高和 大型拳銃 06 泉こなた カッターナイフ 07 岩崎みなみ 出刃包丁 08 風見志郎 トランプ型の刃物 09 桂ヒナギク 日本刀 10 門倉雄大 警棒 11 ギャバン 金属バット 12 キョン 首輪探知機 13 キョン子 スナイパーライフル 14 古泉一樹 ボウガン 15 修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg ピアノ線 16 城茂 アサルトライフル 17 涼宮ハルヒ メリケンサック 18 スバル・ナカジマ フルフェイスヘルメット 19 ゾフィー 火炎放射器 20 高良みゆき 不明 21 滝和也 ショットガン 22 タケシ 即効性の睡眠薬 23 チンク スタンガン 24 ドラス サブマシンガン 25 長門有希 鎖鎌 26 渚カヲル 手榴弾×5 27 初音ミク バールのようなもの 28 柊かがみ 拳銃 29 柊つかさ コンバットナイフ 30 マサキ・アンドー 不明 31 マリオ 毒キノコセット 32 ミオ・サスガ ハリセン 33 南夏奈 スタングレネード×3 34 南光太郎 冷凍マグロ 35 峰岸あやの 鉈 36 八雲紫 プラスチック爆弾 37 ユーゼス・ゴッツォ 防弾繊維の服 38 ランキング作成人 斧 39 ルイージ リボルバー 40 ◆6/WWxs9O1s クルミ一袋
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Eddie Guerrero 実在の選手 用語集トップへ戻る エディ・ゲレロ(1967年10月9日 - 2005年11月13日) はかつてWWEに所属していたスーパースター。 『ラティーノ・ヒート』と呼ばれた。 国籍はメキシコの生粋のルチャドーラ一族から生まれた 欧米プロレス界における一つの完成形という存在だった。 「Lie Cheat and Steal!(ズルして騙して盗み取れ!)」 という合言葉を元にしたファイトスタイルで観客を大いに沸かせたが ただズルをして急所攻撃をしたり、反則攻撃を誘発させたりだけでなく WWEの中でもトップランクとも言われた身体スキルと素早い動きが世界中で大人気を獲得した。 WWEで大活躍する前には日本でもリングに上がっており、 長年に渡ってファンの心を鷲づかみにしていた存在だったが2005年に急逝。 あまりの突然の出来事に世界中のプロレス関係者・ファンが哀しみに包まれた。 エディの死を挟んで、WWE内だけでなくプロレス業界は大きく変わることとなった。 激しい業界の中でも、未だにその影響が残されている事から 如何に彼が偉大な選手であったか、彼を知らない人は一度、彼の足跡に触れて欲しい。 東プロではてゐがそのムーブ・ギミック共に非常に近い存在である。 東方もプロレスも愛する人たちがてゐの行動に大きな歓声を上げる理由が エディの影響力の大きさを示している。 ちなみに早苗様も最終鬼畜全員MDinU3で涙を流している 参考動画 お勧めの試合動画募集中 http //www.nicovideo.jp/watch/sm4173432 2005年末頃の映像。この後僅かで急逝。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm858869 上の動画でバティスタにもらったローライダーに乗って登場。そして生涯最期の試合。 てゐが使うイス技も使っております。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm54600 エディ逝去後最初の興行OP。全ブックが破棄、追悼興行になるなど 如何に彼が団体、そして何よりファンにとって大きな存在だったかを示した。 このページを編集
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NRX-0013 ガンダムヴァサーゴ 特徴 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 30100 545 M 14640 145 28 27 28 6 B C B - C 武装 名前 威力 EN MP 射程 属性 命中 CRI 備考 ビームサーベル 3900 16 0 1~1 BEAM格闘 100 6 ストライククロー 4500 20 0 1~2 格闘 90 5 クロービーム砲 2500×2 22 0 2~4 BEAM射撃 65 10 メガソニック砲 5000 60 0 4~6 貫通BEAM 75 7 LOCK 3 メガソニック砲 6500 50 0 MAP MAP 100 0 アビリティ 名前 効果 備考 支援防御可能 開発元 Lv EXP 機体 3 1310 ガンダムベルフェゴール 3 1320 ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク 4 1560 ガンダムアシュタロン 設計元 設計元A 設計元B ザクレロレイダーガンダムデストロイガンダム ドラゴンガンダムシェンロンガンダムアルトロンガンダムガンダムナタク 開発先 Lv EXP 機体 4 1635 ガンダムアシュタロン 4 1635 ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク 5 2180 ガンダムベルフェゴール 備考 新連邦政府が戦後開発したガンダムタイプの一体。ウィッツ曰く「ゲテモノガンダム」。どこで路線が変わったのだろう。 基本的な武装に加え、射程2の高威力格闘武器とマルチロック、MAP兵器を併せ持つ強力なMS。 メガソニック砲は他のマルチロック武器と比べやや威力不足に感じる事もあるが、逆に考えると事前の削りに向くとも言える。燃費の悪さはOPや熟練で補うといい。 開発で完全上位互換のチェストブレイクになるため、拘りがなければ早々に育ててしまおう。
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更新順(新着100件) 北斗晶 佐々木健介 北尾光覇 三沢光晴 秋山準 小島聡 木戸修 ウラカン・ラミレス スコット・スタイナー カリート マット・ストライカー マイク・モデスト リック・フレアー 中嶋勝彦 MIKAMI カズ・ハヤシ 丸藤正道 西村修 ビル・ロビンソン 齋藤彰俊 ハヤブサ リック・スタイナー アジャ・コング ハーリー・レイス エディ・ゲレロ キラー・カール・コックス さくらえみ スコーピオ ラッセ 稔 HARASHIMA CIMA
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Fiorello Henry La Guardia (1882/12/11 - 1947/9/20) 米国ニューヨーク市長 最初の切手/出身国最初の切手(1972年、米国発行)
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コーデ マイデコ例 コーデボーナス ジャンププログラム 【吹き出しコメント1】シックとレトロでデコもり☆ 【吹き出しコメント2】シックないろあいでセレブにへんしん 【メモ】 ブランド フェミニン コーデ トップス 不明 不明 ボトムス - - シューズ 不明 不明 アレンジ - - ▲ マイデコ例 チャーム1 チャーム2 フレーム レトロ シック - ▲ コーデボーナス ステージ コーデボーナス プリズムストーンショップ ◆◆◇◇◇ ほしぞらロックフェス ◆◇◇◇◇ プリズムLIVEスタジアム ◆◇◇◇◇ パウダースノーパーク ◆◇◇◇◇ スイーツカフェ ◆◆◆◇◇ プラネタリウム ◆◆◇◇◇ プリズムアリーナ ◆◇◇◇◇ トロピカルビーチ ◆◇◇◇◇ プリズムフューチャーアリーナ ◆◆◇◇◇ ゆうぐれロックフェス ◆◇◇◇◇ ディアクラウンショップ ◆◇◇◇◇ プリズムマイ☆デコアリーナ ◆◇◇◇◇ はらじゅくストリート ◆◆◆◇◇ ギャラクシースターファイナル ◆◆◇◇◇ ▲ ジャンププログラム 順番 ジャンプ 得点 サプライズ 1 ミスフェアリーガール 100 あり 2 ヒラヒラヒラクこいのはな 150 3 ミラクルマキアート 200 4 フェミニンスプラッシュ 200 ▲
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ティガれみりゃ その4 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ3』の後編になります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 本家東方のキャラの性格口調、壊れ気味です すみません、まだ続きます。 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 ======================== 4、誇りをかけた試練(後編) 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪』 「ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪」 歌いながら森を往く2匹のゆっくり。 よったよったどたどた歩く、巨大ゆっくり・ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃの頭の上に乗っている、通常サイズのゆっくりゃザウルス。 全長20メートルの、くてくてだぼだぼのヌイグルミ風恐竜。 大きく開かれた口から覗く、れみりゃ種特有の下ぶくれスマイル。 その大きな顔の上の、恐竜の頭部の上では、 ゆっくりゃザウルスが、腹ばいになって、ティガれみりゃにしがみついている。 ゲスまりさに襲われて千切られた手足と尻尾は、もう殆ど回復しきっている。 ニコニコ笑いながら、体全体を左右に揺らしながらリズムをとっている。 『うっう~うぁうぁ~♪』 「うっう~うぁうぁ~♪」 ゆっくりゃザウルス……先だって子供を失った親れみりゃは、 その悲しみを払拭するかの如く、楽しげに歌う。 親れみりゃにとって、ティガれみりゃの存在は、 まさに希望であり、憧れであり、救世主であった。 このティガれみりゃと一緒なら、どんな困難も悲しみも乗り越えられる。 親れみりゃは、巨大なティガれみりゃに揺られながら、かつてない安心と勇気を感じていた。 ティガれみりゃもまた、親れみりゃのことを、 親友のように、妹のように、娘のように愛おしく感じていた。 その巨体故に、他の生物から常に避けられ続けるティガれみりゃにとって、 自分をこの上なく慕ってくれる親れみりゃの存在が、嬉しくて楽しくてたまらなかった。 この温かい気持ちをどう言えばいいのだろう? この胸にこみ上げる幸せをどう表現すればよいのだろう? そんな時、不器用なれみりゃ種がとる行動は一つ。 嬉しい時も、悲しい時も、わき上がる思いをあらわにして。 (歌っちゃおう♪) (踊っちゃおう♪) 『ティガ☆』 「れみ☆」 『りゃ☆』 「うー♪」 『「にぱぁ~~~♪」』 決まったぁー♪ 渾身の「れみりゃ☆うー」が決まり、 ますます幸福感に包まれる2人のれみりゃ。 そんな2人の前に、1人の少女が現れた。 「やぁ! ずいぶんと御機嫌だねぇ~」 少女は空を飛んでいた。 知識のあるゆっくりならば、その時点でその少女が人間ではないこと。 恐い人間よりもさらに恐ろしい、妖怪と呼ばれる存在であることに気付いただろう。 しかし、そんな知識、れみりゃ種に求めるのは酷である。 『うっうー♪ れみりゃはいつでも御機嫌だどぉー♪』 「うー♪ おねぇーさんだぁーれだどぉ?」 屈託無い笑顔で少女とのコミュニケーションに応じる2人のれみりゃ。 「……ふふ、まぁ名乗るほどのものじゃないさ」 そう言って口の端を歪める少女。 『う~? おねぇーさんの角、とぉ~~ってもかっこいいどぉ~~♪』 そう言って、目を輝かせるティガれみりゃ。 角。 そう、少女の頭には、二本の角が生えていた。 れみりゃ達が知るよしも無いが、この少女こそ、 既に幻想郷からは姿を消したといわれていた伝説の種族・"鬼"の一角、 小さな百鬼夜行、伊吹萃香であった。 「それより聞きたいんだけどさ……」 『う~、なんでもきくがいいどぉ♪』 「ゆっくりれみりゃってのは、おまえ達のことであってる?」 『「うーっ♪」』 嬉しそうに反応する、2人のれみりゃ。 『そうだどぉー! れみりゃは~~♪ ティガれみりゃだどぉ~~~♪』 ティガれみりゃは、両手を頭の横に持ち上げ、うぁうぁとリズムを取り出す。 『「うっうーうぁうぁ♪ うっうーうぁぅぁ♪」』 最高に上機嫌なれみりゃ達。 そんなれみりゃ達に、萃香の真意など図れるわけがなかった。 「そりゃよかったよ。おまえ達をさがしていたんだ」 『「う~~?」』 不思議そうに首を傾げる、れみりゃ達。 「そう、おまえ達がほしいんだ」 笑顔のまま屈託なく告げる萃香。 一方、れみりゃ達は、いっぱく置いた後、 両手を自分の頬に充てて、身をよじりだした。 『きゃーきゃー♪ おねぇーさんだいたんなんだどぉーー♪』 「すとれーとなあいのこくはくだどぉーーー♪」 頬を赤くして、きゃーきゃー騒ぐ、れみりゃ達。 れみりゃ達は、萃香の言葉を、プロポーズと勘違いしていた。 「ま、というわけでね、どっちか一人でいいんで、私についてきて欲しいだ」 空高くを指さす萃香。 『「う?」』 意味を理解しかねる、れみりゃ達。 萃香は、山の上の天上の地で、大宴会を開こうとしていた。 しかし、天上の地にあるツマミといえば桃くらいのもの。 やはりここは塩味のもの、お腹にたまるものも欲しい。 腹が減っては夜通しどんちゃん騒ぎもできぬ。である。 そこで、萃香はかねてから噂に聞いていた珍味。 ゆっくりれみりゃの肉まんを探していたのだ。 それも、ただのれみりゃ肉まんではない。 一層珍しく、美味しいとされる、ゆっくりゃザウルスの肉まんをだ。 そんな折、巨大な肉まん……もとい巨大なゆっくりゃザウルスがやって来るのを見つけたのだった。 話に聞いていたのとは、ずいぶんサイズが違うが、 まぁ本人達がれみりゃだと言っているのだから、そうなのだろう。 萃香は納得し、ティガれみりゃ達を連れ去ろうとする。 しかし、それに異を唱えたのは、他ならぬれみりゃ達だった。 「う~~~! イヤだどぉ~~~! れみりゃはもうおうちにかえりたいんだどぉ~~~!」 『う~~~、そうだどぉ~~~! れみりゃたちはおねぇーさんとはいけないんだどぉ』 ティガれみりゃは、親れみりゃをお家(紅魔館)に送り届ける途中であった。 もっとも、2人とも紅魔館の場所など知らず、適当に歌って踊って歩いているだけであったが。 「ふーんそっかぁ……それは困ったな」 ちっとも困った風じゃない顔をして、萃香は腕組みをして考えるフリをする。 「……よし! じゃあこうしよう! 私と勝負して勝った方が負けた方の言うことを聞く!」 明らかに強引な論法。 だが、れみりゃ相手には、このムチャクチャな単純さが功をそうした。 『う~~~、わかったどぉ♪ れみりゃがあいてになるどぉ♪』 「おっ、話がわかるじゃないか! デカイの!」 『そんなに褒められると、さすがに照れてしまうどぉ~~♪』 もじもじと体をよじるティガれみりゃ。 "デカイ"というのは、褒め言葉として捉えるらしい。 『う~♪ れみりゃが勝ったら、おねぇーさんの角が欲しいどぉ♪ それがあれば、れみりゃはさらにぱーふぇくとなれでぃーになれるどぉ♪』 「はいはい」 適当に流す萃香。 「きゃーっ! ティガれみりゃがさらにかっこよくなっちゃうどぉー!」 興奮する親れみりゃ。 ティガれみりゃは、そんな親れみりゃを手に乗せ、少し離れた場所の地面に降ろす。 『あぶないがらぁ~ちっちゃいれみりゃはそこで見ててぇ~♪』 「わかったどぉ! ティガれみりゃ~がんばるんだどぉ♪」 『う~♪ まかせるんだどぉ♪ ちっちゃいれみりゃもおうえんじでねぇ~ん♪』 「うー! まかせとけだどぉ♪」 「やれやれ……そろそろいいかい?」 待ちくたびれて、肩をまわす萃香。 『うーっ、準備おっけぇーだどぉ♪ おねぇーさんなんかイチコロだどぉー!』 「ふーん、はたしてそうかな♪」 萃香は笑みをこぼし、スペルカードを使用する。 鬼神"ミッシングパープルパワー" 『「ううううう~~~~っ!?」』 目を丸くして驚く、ティガれみりゃと親れみりゃ。 小さな人間の少女でしかなかった萃香が、みるみる間に大きくなり、 いまやティガれみりゃと同等か、それより一回り大きい姿になっていた。 『うー♪ おねぇーさんおっききぃどぉー』 自分より一回り多くなった萃香を見上げるティガれみりゃ。 「それじゃ、勝負開始といこうか!」 『うっうー! いっくどぉー♪』 ぎゃぉー! と叫びながら、ティガれみりゃが萃香に突進する。 いや、正しくは、それは突進などと呼べるシロモノではなかった。 どたばたどたばた。 短い手足を振り回しながら、えっちらおっちらやって来るティガれみりゃ。 (……お、遅っ) 萃香は、逆の意味で驚きつつ、 わけもなくティガれみりゃの突進をかわす。 『うっ?』 ドターン。 勢いそのままに前のめりに倒れるティガれみりゃ。 普通のれみりゃ種ならば、ここで泣き叫ぶところだが……。 『う~、ゆだんしちゃったどぉ♪』 ティガれみりゃは、笑顔のまま立ち上がる。 この点こそが、ティガれみりゃ最大の強点であった。 体の大きさや防御力ではない、言わば痛みを痛みとして認識しない超鈍感力。 根拠無きポジティブシンキングと思いこみ、そして実際に鈍い五感と思考の速度。 その自身が置かれた状況に対する"鈍さ"が、痛みや苦しみを和らげ、 いいこと・たのしいことだけを考えさせる。 そんな鈍感力こそが、ティガれみりゃの得た、ゆっくりするための切り札といえる。 『おねぇーさんはつよいからぁー、れみりゃもとっておきを披露するどぉ♪』 「ふーん、とっておきねぇ」 『くらっておどろくどぉ♪』 ティガれみりゃは、萃香に背を向けると、 両手を腰にあて、おしりと尻尾を左右に振り出した。 『ティガれみりゃの~、の☆う☆さ☆つ☆しっぽふりふりぃ~~だどぉ♪』 「きゃぁ~~~! しぇくしぃーーーすぎるどぉ♪」 ティガれみりゃの勇姿を見て、地上の親れみりゃが興奮する。 あんなセクシーな姿を見せられては、 どんな相手もメロメロになってしまわずにはいられない! 顔を紅潮させて叫ぶ親れみりゃは、本気でそう信じていた。 『うっふぅ~~~ん♪ 尻尾ふ~りぃふりぃ~~♪』 尻尾を左右に振りながら、徐々に萃香に近寄っていくティガれみりゃ。 だが、萃香は溜息をつくと、その尻尾をむんずと掴んだ。 『うっ?』 「そぉーら!」 『ううううっ!?』 萃香は尻尾を綱引きのように引っ張り、ティガれみりゃを引き寄せる。 ティガれみりゃは抗おうとジタバタするが、結局萃香の目の前まで引っ張られ、 「う~♪」と反転して萃香の方を向いた瞬間、両脇を掴まれ、空中に持ち上げられてしまった。 『うっうー♪ つかまっちゃったどぉ♪』 まだ余裕なティガれみりゃ。 『う~~~♪ たかいたかぁ~い♪』 いつも以上に高い位置からの眺めに、ご満悦だ。 「すっごいどぉー! ティガれみりゃがおそらをとんでるどぉーー!」 そんなティガれみりゃを見て、興奮する親れみりゃ。 「……はぁ」 ただ一人、萃香だけがテンションを下げていた。 『うー、おねぇーさんはつよくてやさしぃんだどぉ♪ れみりゃのめしつかいにしてあげるどぉ♪』 萃香が自分のために高い高いをしてくれているものと信じるティガれみりゃ。 観戦している親れみりゃにしても、萃香がティガれみりゃの力に恐れをなして、 "こうさんです~あなたがいちばんです~"とあがめているのだと勝手に思いこんでいる。 (もういっか。宴会に遅れてもなんだし) れみりゃ種のペースに巻き込まれているのがバカらしくなった萃香は、 さっさと勝負を決めることにする。 「そりゃ!」 『うっ!?』 抱え上げたティガれみりゃを、背中から地面に叩きつける萃香。 ドシーンと、土煙が舞い上がる。 『う~~~♪ おねぇーさんつよいどぉ♪』 地面に大の字になったまま、萃香を見上げるティガれみりゃ。 思い切り叩きつけたにもかかわらず、まだ笑顔でいるティガれみりゃを見て、 鈍さだけは大したものだと呆れる萃香。 萃香は、ティガれみりゃの上に馬乗りになり、 大の字に広げられたティガれみりゃの腕を両手で押さえつけて固定する。 『うぅ~~♪ おねぇーさんのえっちぃ~~♪』 「きゃー! あかちゃんたぢには、みぜられないどぉー!」 勝手に興奮するティガれみりゃと親れみりゃ。 それに対し、萃香は冷静にティガれみりゃの体を眺めて、吟味する。 こんなやつが本当に絶品珍味なのだろうか? だんだんと不安になってくる萃香。 ゆっくりが出没しはじめたのは最近のことなので、 鬼にしてもゆっくりに関する知識は殆ど持ちあわせていたなかった。 「うーん……いちおう味見してみようかな」 萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔に、そっと顔を近づける。 そして、舌をのばして、ほっぺたを舐め上げた。 『くしゅぐったぁーい♪』 照れるティガれみりゃ。 一方、萃香は口の中に、たしかに肉汁が広がっていくのを感じていた。 (へぇー! こいつの汗、肉汁なんだ!) 妙に感心した萃香は、引き続きティガれみりゃの顔を舐め回す。 最初は嬉し恥ずかし状態だったティガれみりゃだったが、 次第に嫌悪感をあらわにしだす。 『う~~~~、う~~~~』 レロレロレロレロレロレロ。 『うぁ、うぁぁ、うぁうぁうぁ~~~~』 なめ回されていくうちに、奇妙な感覚を覚えるティガれみりゃ。 肉まんの皮がふやけていくのと同時に、顔に適度に振動を与え続けられたことで、 なんともむずかゆい気持にさせられてしまっていた。 そして萃香は、とうとう一つの決断をする。 「う~~ん、思い切って食べてみるか」 肉汁はうまいし、これだけデカければちょっとくらいつまみ食いしても大丈夫だろう。 いや、むしろ宴会の幹事としてはツマミの味を確認しないわけにはいくまい。 萃香はそう己を納得させ、 口角を歪めて、牙をひからせる。 『う~~? れみりゃ、おねぇーさんにたべられちゃうどぉー♪』 顔を紅潮させ、 かぶりを振って、イヤイヤ♪とするティガれみりゃ。 だが、その顔は相変わらずの満面しもぶくれスマイルのままで、むしろ嬉しそうでさえある。 「さっすがティガれみりゃだどぉ♪ あんなにつよいおねぇーさんを、もぉーとりこにしちゃったどぉ♪」 親れみりゃも、何を勘違いしたか興奮気味。 変なところで耳年増なのか、2人のれみりゃは、萃香の「食べちゃう」発言を、 これからいっしょに「すっきりぃ~♪」しようという誘いに受け取ったらしい。 『れみりゃはじめてだからぁ~♪ やさしくしてねぇ~~ん♪』 どこで覚えたのか、恥じらいの台詞を口にするティガれみりゃ。 ちなみに、本当に「すっきり」するのが初めてかどうかは定かでない。 「はいはい、やさしくなっと」 萃香はティガれみりゃの勘違いを軽く受け流すと、 にぃーっと笑った後、徐々に口を開いていき、鬼の牙を煌めかせた。 次の瞬間。 ぱくり。 萃香の小さな(?)口が、 ティガれみりゃの下ぶくれ顔の端にかぶりつき、そのまま一部をえぐりとった。 『「う?」』 何が起こったかわからず、硬直するティガれみりゃと親れみりゃ。 構わずむしゃむしゃ租借し、モチモチとした皮と、上質な肉餡を舌の上で堪能する萃香。 口内にじゅわぁーと肉汁がひろがっていくのにつれて、萃香の顔が輝いていく。 「おっ、おいしぃー!」 パァーと輝く萃香の笑顔。 その笑顔と言葉で、超鈍感力の持ち主たるティガれみりゃも、ようやく事態に気付いた。 おそるおそる、視線を下に向けると、自慢のふくよかな顔の一部が、えぐれていた。 『いっ!』 認識した瞬間、痛みが一気に広がった。 『いだぃぃぃぃぃ!』 泣き出し、ジタバタと体を動かすティガれみりゃ。 だが、ティガれみりりゃの動きは、馬乗りになった萃香によって封じられ、 その場から逃げ出すことは出来ない。 『うぁぁぁぁぁっっ! うぁぁぁぁぁぁっっ!!』 ティガれみりゃは、唯一動かせる顔だけを左右に揺らし、わめき散らす。 『しゃくやぁー! はやくぎでぇぇ! ごぁいひどがいるぅぅぅぅっっ!!』 「ん~? 咲夜ならこないぞ。 今頃は山の上じゃないか?」 『うぞづくなどぉぉぉ! しゃくやはでみりゃが呼べばぎでぐれるどぉぉぉ! でみりゃはおぜうさまだからえらいんだどぉーー! そしたらおまえなんがぁっ!!』 「そりゃお前がアノ吸血鬼だったらそうかもしれないけどねぇ。お前は違うだろ、恐竜さん♪」 『うぞだどぉー! うぞだどぉーー! ぎゃおーーっ! ぎゃおーーーっ!!』 自分が紅魔館のお嬢様でないはずがない! れみりゃ種特有の絶対的矜持を揺るがされ、必死に抵抗するティガれみりゃ。 恐竜と言われて否定するつもりが、「ぎゃおー!」とやってしまうあたりが、 れみりゃ種の限界らしく、それはティガれみりゃといえど例外ではなかった。 一方、そんな苦しむティガれみりゃの姿を見た親れみりゃ。 当初は下ぶくれスマイルのままだった彼女も、 次第に冷や汗がうかびだし、顔が徐々に青くなり、いまではガクガクと小刻みに震えだしている。 親れみりゃは、ティガれみりゃを崇拝し、信じ切っていた。 その崇拝と信頼は、如何にティガれみりゃが劣勢に立たされても揺らぐことはなかった。 萃香に捕まれようと、持ち上げられようと、投げられようと。 ティガれみりゃにとっては何の問題もない。そう期待していた。 現に、ティガれみりゃは笑顔のまま立ち上がったではないか。 やっぱり凄い、きっと自分だったら最初に転んだ時に泣き出してしまっていただろう。 すごい、ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃとそっくりな自分も、きっといつかあんな風に……。 そう、思っていた。 だが、しかし。 今のティガれみりゃの姿は。 動きを封じられ、なすすべなく助けを呼ぶ光景は。 まるで、さきほどゲスまりさに食べられそうになった自分そっくりで……。 崇拝と信頼と憧れで栓をしていた、恐怖と不安がどっと湧き出てきて、 親れみりゃを混乱させる。 「うぁ、うぁ……」 笑顔は自然と消え、 目からは涙が流れ出す。 だめ! ティガれみりゃは負けちゃだめ! じゃないと! じゃないと! 私まで! 「ううううーっ! ティガでみりゃぁぁぁ!! だづんだどぉぉ!! がんばっでだどぉぉぉぉっっ!!!」 号泣し、ろれつの回らないまま叫び続ける親れみりゃ。 けれど、そんな親れみりゃの応援むなしく、 ティガれみりゃは、萃香に食べられ続ける。 『うあぁぁぁぁっっ!! うあぁぁぁぁぁっ! おねがぃぃぃぼぉうやべでぇぇぇぇっっ!!!』 耳を貸さず、萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔をパクパク食べ続ける。 「う~ん、こんなうまい肉まん初めてだよ♪」 「うっ!!」 "肉まん" その単語を聞いて、親れみりゃはビクッと体を硬直させる。 ちがう、ちがう、ちがう! れみりゃは、れみりゃは! 「ちがうどぉぉーーっ!! でみりゃはにぐまんじゃないどぉぉぉぉーーーっ!!」 まるで自分のことのように叫ぶ親れみりゃ。 だが、叫んだその刹那。 暴れるティガれみりゃから飛散した肉まんの小さな欠片が、 大口を開いた親れみりゃの口の中へスッポリと収まった。 「うっぎゃぁ!! ティガでみりゃのおかおぉぉ!!」 嫌悪し、吐き出そうとする親れみりゃ。 ほんの小さな破片とはいえ、崇拝対象の顔を口の中に入れてしまうなんて。 「うーっ! うーっ! ………ううっ!?」 吐き出そうと咳き込むその時、 親れみりゃは、誤ってティガれみりゃの欠片を噛んでしまった。 じゅわぁ~~~と口内に広がるアツアツの肉汁。 「う、うーっ!!?」 そのあまりの肉汁の美味しさに、 親れみりゃは反射的に、ティガれみりゃの欠片を租借しだす。 噛めば噛むほど味が染み出る肉餡の美味しさに、もはや罪悪感もなんのその、 親れみりゃは食べるのを止めることができなくなっていた。 ごっくん。 ティガれみりゃの欠片を堪能し、飲み込む親れみりゃ。 「う~♪ しあわせぇ~~だどぉ~~~♪ こんなにおいじぃにぐまんははじめてだどぉ~~~♪」 そして。 思わず、言ってしまった。 ぷっでぃんとも甲乙つけがたいその美味しさに、 親れみりゃは決して言ってはならないことを言ってしまったのだ。 そのことに、数秒後に気付き、 親れみりゃは震えが止まらなくなった。 ティガれみりゃ、食べちゃった。 とっても美味しかった。 美味しいなんだった? ぷっでぃん?おまんじゅう? ううん、ちがう。 おいしぃおいしぃにくまんさん。 あれ。 ティガれみりゃはおいしぃにくまん? それじゃ、れみりゃは? れみりゃはこーまかんの? おぜうさ? にく? れみりゃは……。 にくま。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」 親れみりゃの中で、決定的な何かが壊れた。 小さな体であげたその悲痛な叫びは、巨大なティガれみりゃと萃香がたてる音によってかき消されていった…。 数分後。 『た、たしゅげでぇぇ……』 既に下ぶくれ顔の三分の一近くを失ったティガれみりゃは、 ブクブクと泡を吹き、白目を向いて、ぴくぴくと体を痙攣させていた。 「……うっ、しまったな」 萃香はハタと我に返り、立ち上がる。 眼下で苦しむティガれみりゃを見つめて苦笑いする萃香。 「調子にのって食べ過ぎた。こんな食べ残しを土産にしちゃ悪いかな…」 とはいえ、この素晴らしい肉まんの味は、是非他の連中にも味わってもらいたいのだけど。 う~ん。と、しばし考える萃香。 すると。 「おや?」 ふと眼下の森をを見ると、そこには目の前でノビている恐竜そっくりな、小さいヤツがいるではないか。 その小さな恐竜は、逃げるでも戦うでもなく、ぼぉーとその場に突っ立ているように見えた。 「そういえばいたな。 あれって、おまえの子供?」 ティガれみりゃに話しかける萃香。 ティガれみりゃは、ずりずりと地面を這いつくばりながら萃香から逃げ出そうとしていた。 「なぁ、ちょっと!」 『は、はぃぃぃ!』 萃香に呼び止められたティガれみりゃは、 這うのを止め、両手で頭を抱えて、ブルブルと震え出す。 『う~~~~っ! う~~~~~~っ!』 やれやれと肩で息を吐く萃香。 この様子では聞くだけ無駄か。 「なぁ、お前…」 『ごめなざぃぃぃぃ!! あなだのかぢですぅぅぅぅう!!』 何を勘違いしたか、ティガれみりゃは萃香の方を向き、 へへぇー、へへぇーと、何度も両手をついて土下座を繰り返し始めた。 「お前、もういいよ。さっさとどっかへ行きなよ」 『は、はぃぃぃぃっ! ありがどぉぉございまずぅぅぅぅ!!』 ティガれみりゃは涙を流し、 そのままずりずりと地面を這い出す。 『うぅ~~~~~~、うぅ~~~~~』 痛くて、辛くて、悲しくて、悔しくて、恐くて、惨めで、 ただただ泣きながら、逃げ去っていくティガれみりゃ。 その後ろ姿を溜息で見送った後、 萃香は元の人間の少女大のサイズに戻り、 森で呆然と立つゆっくりゃザウルス……即ち、 先ほどティガれみりゃの欠片を食べてしまった親れみりゃの下へ降りる。 「あばっ、あぶあっ、あばばばばばばば……!」 親れみりゃの様子は、既に正常を失っていた。 目の焦点を失い、口から泡を吹き、足下に肉汁の水たまりを作って、 よれよれと体を左右に揺らし続けている。 「おい、おまえ!」 萃香が呼ぶと、親れみりゃは、反射的に体を強張らせる。 「はいぃぃっっ! なんでじょぉぉ!?」 じぃーと親れみりゃを眺める萃香。 やはり、先ほどの大きいヤツの子供なのだろうか? そんなことを考えつつ、口を開く。 「おまえも、あのデカイ奴みたいに食べられるんだよね?」 すると、親れみりゃは、 実にストレートな答えを返した。 「そうでずぅぅ! でびりゃばおいじぃにぐまんでずぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」 口角から肉汁を飛ばしながら喋る親れみりゃ。 「にぐまんいっばいうむがらぁぁぁ! いじべないでぇぐだじゃいぃぃぃぃぃっっ!!!」 その顔は満面笑顔だが、笑ったままの目尻から大量の涙を流し続けている。 「ふーん、じゃ鬼らしくさらわせてもらおうかな」 よくよく考えれば、こいつ一体いればツマミの肉まんとしては充分すぎる量かもしれない。 そう考えた萃香は、しばらく親れみりゃを物色した後、 ひょいっと親れみりゃを抱え上げ、その場を後にした。 無機物のように抱え上げられた親れみりゃ。 移動中、その顔は常に笑顔であり、ずっと歌を口ずさみ続けていた。 「うぁ~~うぁ~~♪ あばばぁ~~♪ でびりゃばおいじぃ~にぐまんだどぉ~~~♪」 ……数時間後。 『ティ…ガ…ティガ…ティガ……』 息も絶え絶えに地面を這い続けるティガれみりゃ。 萃香に食べられた下ぶくれ顔は、既にかなりの部分が再生している。 だが、いくら表面的な体の傷がなおっても、 再生に栄養をまわしたぶん、体力の消耗は激しかった。 それに、深く心にえぐられた傷はそうそう治るものでもない。 『ティガ…れみ…りゃ……うぅ……』 少しでも気を紛らわせようと、弱々しく口を開くティガれみりゃ。 しかし、いくら歌を歌っても、 その気持は、痛みは、苦しみは、ちっとも晴れはしなかった。 おかしいな。 そうティガれみりゃは感じていた。 ついさっきまで、あんなに楽しく歌ったり踊ったりしていたのに。 あれ、そういえば、誰かといっしょにいたような? おかしいな、だれだっけ? とってもやさしくて、おうたもダンスもじょうずな子だったような。 思い出せないけど、きっとあの子は今頃たのしくおうたをうたっているんだろうな。 また、いっしょにおどりたい、な。 『うぅー…うぅー…うぁ…うぁ……』 森のはずれの湖のほとり。 そこでティガれみりゃは意識を失った。 『…………ZZZ』 それから、どれくらいの時間がたっただろうか? たまたま湖を訪れ休憩する、ゆっくりの一団がいた。 「むっ、むっきゅーーーーーっ!!??」 昏睡するティガれみりゃを見つけて叫んだのは、 かつてティガれみりゃによって、群れを壊滅させられた、あの胴体付きぱちゅりーだった……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ5・さらばティガれみりゃ(予定)』 ============================ (あとがき) どうも、ティガれみりゃ第4回です。 今回は、『ティガれみりゃ3』から直接続くエピソードになります。 どうにも肉体的な虐め描写は苦手なのですが、 苦手ゆえに、敢えてこの前後編で挑戦してみました。 如何だったでしょうか? ……それにしても、ただの一発ネタのはずのティガれみりゃも、 随分書いた気がします。とりあえず次回で一区切りつける……予定です。 byティガれみりゃの人 (これって自分で名乗るものなんでしょうか?) ============================ このSSに感想を付ける
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役職内訳 人狼 狂人 占い師 狩人 ※ネタバレログの為、役職の色分けを行います。 参加者 ランさん ウール ジュリエット Viola ライズ ディヴィナ 文菜 基本ルール NPC配役:無し 初日占い:無し 処刑投票:非公開 人狼会話:夕&夜 ※初日犠牲者:NPC ※基本的にウィスパーでのやりとりはこんな感じにします。 初日(生存者7名) 初日(朝:ウィスパーでの役職決定) 占い師(ジュリエット) Apfel(進行役):貴方は占い師です。占いで人狼を見つけ、血祭りにあげるのです。 狩人(Viola) Apfel(進行役):貴方は狩人です。人狼から村人を護り通してあげてください。 狂人(ディヴィナ) Apfel(進行役):貴方は狂人です。村を人狼に捧げるのです。 ディヴィナ:よーし、パパ人狼に黒撃っちゃうぞー! ディヴィナ: 人狼(ランさん) Apfel(進行役):貴方は人狼です。村人を捕食し村を我が物とするのです。 初日(昼) Apfel(進行役):隣村が人狼によって滅ぼされたという噂を耳にしました。 Apfel(進行役):村長のドゥドゥは最近艦これのコスプレにはまっているようです。 文菜:岸田メル「( ^ω^)・・・」 ウール:コンゴウデース(低音 ランさん:ぜかまし・・_? ライズ:思ったんだけど ライズ:注意事項にPTを組んでも色を変えないようにって ライズ:いったほうがいいとおもうんだ 文菜:あっ、はい Apfel(進行役):PT組んでないからまだ大丈夫 Viola:人狼1人だから大丈夫かな? ライズ:今回はそうだけど二人以上だと Apfel(進行役):あとで説明いれまする>PTの件については ライズ:今完全に忘れてたw ランさん:設定してたら丸分かりだねw Apfel(進行役):うむ Apfel(進行役):というわけで雑談どうぞ ディヴィナ:僕も; ライズ:はーい ライズ:ということでいきなり反らして申し訳ない ランさん:ドゥドゥは・・t-トクじゃなくて艦むす? 文菜:戦艦ドゥドゥ ライズ:モニカなら・・・ Viola:エネミーのきぐるみは、いつか出るのかな…。 ランさん:ヲ級 文菜:補給 メセタ:1,000,000,000 グラ:10,000,000,000 ライズ:中破以上させたくないから封印 ランさん:同意ww 初日(夜) ウール:┌(┌^o^)┐… Apfel(進行役):夜…といいたいところですが Apfel(進行役):ぼっちだしいいよね? Apfel(進行役):すすめまーす ライズ:いいんじゃないかなw ディヴィナ:独り言とかあったらwisしてもいいのよ 二日目(生存者7名) 二日目(朝) Apfel(進行役):無残に資材を食い散らかした ドゥドゥの死体を発見しました。撃沈は人狼がやってくれたようです 二日目(昼) ディヴィナ:そして、村は平和になりました ライズ:なんだいい人じゃないか ランさん:撃沈・・ってことは旗はモニカかw Viola:おはようー。 ディヴィナ:おはもー ランさん:おはーー! ジュリエット:おはよー ライズ:おはー ウール:わードゥドゥシンデルー Viola:平和でいいですねぇ。 文菜:やほい ランさん:体はしてるーー ディヴィナ:ということで、平和村なんで時計回りに投票で(違 文菜:ちゃうw ランさん:やべぇw久しぶりだからやりそうだったわww 文菜:COとかある人ー ジュリエット:ノ ディヴィナ:まぁ、占いだろうけど ジュリエット(占い師①):占い師ですー Viola:メモメモ ライズ:あえての狩人とか ライズ: ライズ:対抗はいるのかな? ディヴィナ(占い師②):ほい、あやしいけど占いCO Viola:確かに怪しい…。 文菜:2人目 ディヴィナ②:遅れたから信用ないよねぇ;; ライズ:信じてあげて! Viola:狂人がいるから、真と狂が濃厚かな。 ランさん;雛見沢症候群・・ ライズ:何か味方がいないとぼっちにしか見えないよ! 文菜:だねぇ ディヴィナ②:いきなり怪しいからって占いには投票しないで欲しいなぁ 文菜:6>4 文菜:なんだよなぁ ディヴィナ②:え?7>5>3じゃ 文菜:あ、7か ウール:7だね 文菜:Excelで自分抜けてたwww ディヴィナ②:あるあるw Viola:あるある。 ディヴィナ②:んと Viola:占い師COの二人は吊りたくないのですが、皆さんはどうですか? ライズ:二人!? 文菜:んー・・・ ウール:初日はグレランかな? ディヴィナ②:吊り投票はグレー辺りにするか 文菜:パワープレイされる可能性が・・・ Viola:グレーの中から人狼を見つけ出す方がいい気がします。 ランさん:それ賛成 ライズ:ディヴィナさんか二人目 Viola:そそ。 ライズ:なんか見えてたのに把握できてなかったw ライズ:ごめんよ! ディヴィナ②:あぶねぇw ランさん:やべぇ、誰に入れよう。。 Viola:青いボディに青いフリソデ! ディヴィナ②:グレーでだれ入れたいか、それぞれ言わない? ディヴィナ②:って、時間ねぇ;; Viola:ランさんの「それ賛成」ってどういう意味ですか?文菜さんへ? ランさん:グレー吊りのほうだぜ! Viola:了解です! 二日目(夕) 投票内容 文菜:Violaさんで。 Viola:Violaの投票先 文菜さん ランさん:文さんに投票するぜ ライズ:投票先→ディヴィナさん ディヴィナ:なんでかなぁ、今日はやけにエンター押すのに躊躇しちまう… ディヴィナ:投票は文菜さんに ジュリエット:ライズさんでー ウール:投票→Violaさん 投票者 投票先 ランさん 文菜 ウール Viola ジュリエット ライズ Viola 文菜 ライズ ディヴィナ ディヴィナ 文菜 文菜 Viola 文菜……君の勇姿は忘れない。 文菜が処刑されました。 ライズ:トナカイじゃないのにw 二日目(夜) 占い師(ジュリエット)の行動 ジュリエット:ライズさん、おせーて Apfel(進行役):占い師→貴方が占った結果ライズさんは真っ白な村人でした。 狩人(Viola)の行動 Viola:狩人Viola ジュリエットさんを護衛します。 Apfel(進行役):狩人の護衛先了解しました 人狼(ランさん)の行動 ランさん:喰っていいんだよね! ランさん:ウールさん喰おう Apfel(進行役):人狼による噛み先了解しました 狂人(ディヴィナ)の囁き ディヴィナ:黒撃ちたい、黒撃ちたい(ウズウズ ディヴィナ:よし、今回は白撃つ! Apfel(進行役):飛ばしたくない人だけWISしてください Apfel(進行役):んでは、朝にします 三日目(生存者6名) 三日目(朝) Apfel(進行役):無残に食い散らかされたウールの死体を発見しました。 ウール:ウボァー 三日目(昼:生存者5名) Viola:あらら。 ディヴィナ②:占い結果:Violaさん白 ジュリエット①:おはよー ランさん:なんか両脇が涼しいんだけどww ジュリエット:占い結果:ライズさん白 ライズ:ランさんぼっちww ディヴィナ②:理由:率先した感じがあったので、位置を探ってみた ディヴィナ②:寄ってもいいのよ? Viola:ジュリエットさんの理由を聞いてみようかな。 ランさん:寄るぅぅl~” ジュリエット①:ライズさんがディヴィナさんの味方したっぽかったから ライズ:え? ライズ:したの? ジュリエット①:なんとなく ランさん:そんな感じあった?? ライズ:ふむ ディヴィナ②:組んでるって感じかぁw ジュリエット①:誰も味方しないとぼっちぽいとか ライズ:まあとりあえず理由は二人ともおk ディヴィナ②:なんとなくでもおっけー ライズ:占い一人だけ出てきたのに ランさん:二人の占いだと・・おれだけ怪しいかんじ? ライズ:みんなが怪しんでて味方いなかったから言ったのだけれどw Viola:ランさんだけ怪しく見えますね。 Viola:少しだけ。 ランさん:おれ占ってくれないんだもんww ランさん:うぐう ディヴィナ②:僕視点では、ランさんかライズさんが人狼があると思う ジュリエット①:おらはランさんかViolaさん ライズ:俺視点だとディヴィナさんとViolaさん ランさん:占いのどっちかは狂人だろなぁ ディヴィナ②:やっぱり、みんなは占い真狂で見てるのね ライズ:本物いるかもとは思ってるけど ライズ:ちがう狼がw ライズ:まあどっちにしろローラーしないと ライズ:終わる可能性がある ランさん:狼が騙るにはリスクが大きいぜ Viola:今のところ、真狂で見てます。 ランさん:うん ライズ:しないならここで狂人か狼釣らないといけない ディヴィナ②:ローラーしても、真狂だから狼吊れんよぉ ライズ:狼は最後に釣ればいい ライズ:狂人と狼どっちものこる=次でアウト ディヴィナ②:それだったら、どっちが占い真か聞きたいな ディヴィナ②:でないと吊り決まらん Viola:ライズさんは占い師吊りたいですか? ライズ:俺は吊ったほうがいいと思う ライズ:吊らないのなら候補がほしい ディヴィナ②:じゃぁ、ライズさん ディヴィナ②: ライズ:おk ランさん:おふぅ ジュリエット①:ライズさんはダメw ライズ:別にそれでもいいがw ランさん:それでいいのかww ジュリエット①:だめw ライズ:いやだって進まないじゃないw ジュリエット:おらかディヴィナさんのどっちかで良いんじゃ? 三日目(夕) 投票内容 ランさん:ライズさん吊りで ライズ:投票先→Violaさん ディヴィナ:いけるかな~?ライズさんで ディヴィナ:もう一押しいえればよかった… Viola:Violaの投票先 ランさん ジュリエット:ディヴィナさんでー 投票者 投票先 ランさん ライズ ジュリエット ディヴィナ Viola ランさん ライズ Viola ディヴィナ ライズ ライズ……君の勇姿は忘れない。 ライズが処刑されました。 ライズ:ふむーw 三日目(夜) 占い師(ジュリエット)の行動 ジュリエット:Violaさん知りたいです Apfel(進行役):占い師→貴方が占った結果Violaさんは真っ白な村人でした。 狩人(Viola)の行動 Viola:狩人Violaの護衛先 ジュリエットさん Apfel(進行役):狩人の護衛先了解しました 人狼(ランさん)の行動 ランさん:violaさんでしょうガブ Apfel(進行役):人狼による噛み先了解しました Apfel(進行役):飛ばしたくない人だけWISしてください Apfel(進行役):朝にしますー 四日目(生存者4名) 四日目(朝) Apfel(進行役):無残に食い散らかされたViolaの死体を発見しました。 Viola:ぎょえー。 四日目(昼:生存者3名) ディヴィナ②:おはもー ジュリエット①:役に立たない占い師でごめんなさい ランさん:ぉはょーヽ(`・ω・)ノーぅ!! ジュリエット①:TT ディヴィナ②:占い結果:ランさん白 ランさん:もっとよろう・・ ディヴィナ②:まぁ、残ってるから ランさん:ええ・・ ランさん:ヤツはニセの占い師だ!! ディヴィナ②:というわけで、ジュリエットさんと吊りましょうか ディヴィナ②:んむ、じんろーだー ランさん:まるっとゴリっとおみとうしだ!! ジュリエット①:へ? ジュリエット①:ランさん狼でしょ? ランさん:ボクはしろです 文菜(死体):だからパワープレイされるって言ったのに・・・ ディヴィナ②:そして、僕もしろです ジュリエット①:いや、ないから Apfel(進行役):墓場の人は黙ってなさい(’’ ジュリエット①:んまぁ、もう終わりなんだよねw ディヴィナ②:占い潜伏してたとは思えないしな~ Apfel(進行役):飛ばしたいなら意見まとめてね ランさん:キンクリ ディヴィナ②:キンクリしちゃう? ジュリエット①:なにそれ? Apfel(進行役):時間飛ばしちゃう?(ジョジョネタ ジュリエット①:どぞ Apfel(進行役):はあい ディヴィナ②:(よくわからんで使ってます Apfel(進行役):では 四日目(夕) 投票内容 ジュリエット:ランさんでー ディヴィナ:もち、真占いのジュリエットさんに投票するー ランさん:ジュリエットさんを吊る。 投票者 投票先 ランさん ジュリエット ジュリエット ランさん ディヴィナ ジュリエット ジュリエット……君の勇姿は忘れない。 ジュリエットが処刑されました。 ジュリエット①:うぅTT 四日目(夜) Apfel(進行役):とばします 五日目(生存者2名) 五日目(朝) 村は全滅してしまいました…。人狼勝利END 役職公開 占い師:ジュリエット 狩人:Viola 狂人:ディヴィナ 人狼:ランさん 村人:ウール、ライズ、文菜 投票内訳 役職名 参加者 処刑先一日目 処刑先二日目 処刑先三日目 人狼 ランさん 文菜 ライズ ジュリエット ウール Viola 占い師 ジュリエット ライズ ディヴィナ ランさん 狩人 Viola 文菜 ランさん ライズ ディヴィナ Viola 狂人 ディヴィナ 文菜 ライズ ジュリエット 文菜 Viola 処刑先 文菜 ライズ ジュリエット 占い先 ライズ Viola 護衛先 ジュリエット ジュリエット 噛み先 ウール Viola ディヴィナ
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ティガれみりゃ その4 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ3』の後編になります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 本家東方のキャラの性格口調、壊れ気味です すみません、まだ続きます。 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 ======================== 4、誇りをかけた試練(後編) 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪』 「ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪」 歌いながら森を往く2匹のゆっくり。 よったよったどたどた歩く、巨大ゆっくり・ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃの頭の上に乗っている、通常サイズのゆっくりゃザウルス。 全長20メートルの、くてくてだぼだぼのヌイグルミ風恐竜。 大きく開かれた口から覗く、れみりゃ種特有の下ぶくれスマイル。 その大きな顔の上の、恐竜の頭部の上では、 ゆっくりゃザウルスが、腹ばいになって、ティガれみりゃにしがみついている。 ゲスまりさに襲われて千切られた手足と尻尾は、もう殆ど回復しきっている。 ニコニコ笑いながら、体全体を左右に揺らしながらリズムをとっている。 『うっう~うぁうぁ~♪』 「うっう~うぁうぁ~♪」 ゆっくりゃザウルス……先だって子供を失った親れみりゃは、 その悲しみを払拭するかの如く、楽しげに歌う。 親れみりゃにとって、ティガれみりゃの存在は、 まさに希望であり、憧れであり、救世主であった。 このティガれみりゃと一緒なら、どんな困難も悲しみも乗り越えられる。 親れみりゃは、巨大なティガれみりゃに揺られながら、かつてない安心と勇気を感じていた。 ティガれみりゃもまた、親れみりゃのことを、 親友のように、妹のように、娘のように愛おしく感じていた。 その巨体故に、他の生物から常に避けられ続けるティガれみりゃにとって、 自分をこの上なく慕ってくれる親れみりゃの存在が、嬉しくて楽しくてたまらなかった。 この温かい気持ちをどう言えばいいのだろう? この胸にこみ上げる幸せをどう表現すればよいのだろう? そんな時、不器用なれみりゃ種がとる行動は一つ。 嬉しい時も、悲しい時も、わき上がる思いをあらわにして。 (歌っちゃおう♪) (踊っちゃおう♪) 『ティガ☆』 「れみ☆」 『りゃ☆』 「うー♪」 『「にぱぁ~~~♪」』 決まったぁー♪ 渾身の「れみりゃ☆うー」が決まり、 ますます幸福感に包まれる2人のれみりゃ。 そんな2人の前に、1人の少女が現れた。 「やぁ! ずいぶんと御機嫌だねぇ~」 少女は空を飛んでいた。 知識のあるゆっくりならば、その時点でその少女が人間ではないこと。 恐い人間よりもさらに恐ろしい、妖怪と呼ばれる存在であることに気付いただろう。 しかし、そんな知識、れみりゃ種に求めるのは酷である。 『うっうー♪ れみりゃはいつでも御機嫌だどぉー♪』 「うー♪ おねぇーさんだぁーれだどぉ?」 屈託無い笑顔で少女とのコミュニケーションに応じる2人のれみりゃ。 「……ふふ、まぁ名乗るほどのものじゃないさ」 そう言って口の端を歪める少女。 『う~? おねぇーさんの角、とぉ~~ってもかっこいいどぉ~~♪』 そう言って、目を輝かせるティガれみりゃ。 角。 そう、少女の頭には、二本の角が生えていた。 れみりゃ達が知るよしも無いが、この少女こそ、 既に幻想郷からは姿を消したといわれていた伝説の種族・"鬼"の一角、 小さな百鬼夜行、伊吹萃香であった。 「それより聞きたいんだけどさ……」 『う~、なんでもきくがいいどぉ♪』 「ゆっくりれみりゃってのは、おまえ達のことであってる?」 『「うーっ♪」』 嬉しそうに反応する、2人のれみりゃ。 『そうだどぉー! れみりゃは~~♪ ティガれみりゃだどぉ~~~♪』 ティガれみりゃは、両手を頭の横に持ち上げ、うぁうぁとリズムを取り出す。 『「うっうーうぁうぁ♪ うっうーうぁぅぁ♪」』 最高に上機嫌なれみりゃ達。 そんなれみりゃ達に、萃香の真意など図れるわけがなかった。 「そりゃよかったよ。おまえ達をさがしていたんだ」 『「う~~?」』 不思議そうに首を傾げる、れみりゃ達。 「そう、おまえ達がほしいんだ」 笑顔のまま屈託なく告げる萃香。 一方、れみりゃ達は、いっぱく置いた後、 両手を自分の頬に充てて、身をよじりだした。 『きゃーきゃー♪ おねぇーさんだいたんなんだどぉーー♪』 「すとれーとなあいのこくはくだどぉーーー♪」 頬を赤くして、きゃーきゃー騒ぐ、れみりゃ達。 れみりゃ達は、萃香の言葉を、プロポーズと勘違いしていた。 「ま、というわけでね、どっちか一人でいいんで、私についてきて欲しいだ」 空高くを指さす萃香。 『「う?」』 意味を理解しかねる、れみりゃ達。 萃香は、山の上の天上の地で、大宴会を開こうとしていた。 しかし、天上の地にあるツマミといえば桃くらいのもの。 やはりここは塩味のもの、お腹にたまるものも欲しい。 腹が減っては夜通しどんちゃん騒ぎもできぬ。である。 そこで、萃香はかねてから噂に聞いていた珍味。 ゆっくりれみりゃの肉まんを探していたのだ。 それも、ただのれみりゃ肉まんではない。 一層珍しく、美味しいとされる、ゆっくりゃザウルスの肉まんをだ。 そんな折、巨大な肉まん……もとい巨大なゆっくりゃザウルスがやって来るのを見つけたのだった。 話に聞いていたのとは、ずいぶんサイズが違うが、 まぁ本人達がれみりゃだと言っているのだから、そうなのだろう。 萃香は納得し、ティガれみりゃ達を連れ去ろうとする。 しかし、それに異を唱えたのは、他ならぬれみりゃ達だった。 「う~~~! イヤだどぉ~~~! れみりゃはもうおうちにかえりたいんだどぉ~~~!」 『う~~~、そうだどぉ~~~! れみりゃたちはおねぇーさんとはいけないんだどぉ』 ティガれみりゃは、親れみりゃをお家(紅魔館)に送り届ける途中であった。 もっとも、2人とも紅魔館の場所など知らず、適当に歌って踊って歩いているだけであったが。 「ふーんそっかぁ……それは困ったな」 ちっとも困った風じゃない顔をして、萃香は腕組みをして考えるフリをする。 「……よし! じゃあこうしよう! 私と勝負して勝った方が負けた方の言うことを聞く!」 明らかに強引な論法。 だが、れみりゃ相手には、このムチャクチャな単純さが功をそうした。 『う~~~、わかったどぉ♪ れみりゃがあいてになるどぉ♪』 「おっ、話がわかるじゃないか! デカイの!」 『そんなに褒められると、さすがに照れてしまうどぉ~~♪』 もじもじと体をよじるティガれみりゃ。 "デカイ"というのは、褒め言葉として捉えるらしい。 『う~♪ れみりゃが勝ったら、おねぇーさんの角が欲しいどぉ♪ それがあれば、れみりゃはさらにぱーふぇくとなれでぃーになれるどぉ♪』 「はいはい」 適当に流す萃香。 「きゃーっ! ティガれみりゃがさらにかっこよくなっちゃうどぉー!」 興奮する親れみりゃ。 ティガれみりゃは、そんな親れみりゃを手に乗せ、少し離れた場所の地面に降ろす。 『あぶないがらぁ~ちっちゃいれみりゃはそこで見ててぇ~♪』 「わかったどぉ! ティガれみりゃ~がんばるんだどぉ♪」 『う~♪ まかせるんだどぉ♪ ちっちゃいれみりゃもおうえんじでねぇ~ん♪』 「うー! まかせとけだどぉ♪」 「やれやれ……そろそろいいかい?」 待ちくたびれて、肩をまわす萃香。 『うーっ、準備おっけぇーだどぉ♪ おねぇーさんなんかイチコロだどぉー!』 「ふーん、はたしてそうかな♪」 萃香は笑みをこぼし、スペルカードを使用する。 鬼神"ミッシングパープルパワー" 『「ううううう~~~~っ!?」』 目を丸くして驚く、ティガれみりゃと親れみりゃ。 小さな人間の少女でしかなかった萃香が、みるみる間に大きくなり、 いまやティガれみりゃと同等か、それより一回り大きい姿になっていた。 『うー♪ おねぇーさんおっききぃどぉー』 自分より一回り多くなった萃香を見上げるティガれみりゃ。 「それじゃ、勝負開始といこうか!」 『うっうー! いっくどぉー♪』 ぎゃぉー! と叫びながら、ティガれみりゃが萃香に突進する。 いや、正しくは、それは突進などと呼べるシロモノではなかった。 どたばたどたばた。 短い手足を振り回しながら、えっちらおっちらやって来るティガれみりゃ。 (……お、遅っ) 萃香は、逆の意味で驚きつつ、 わけもなくティガれみりゃの突進をかわす。 『うっ?』 ドターン。 勢いそのままに前のめりに倒れるティガれみりゃ。 普通のれみりゃ種ならば、ここで泣き叫ぶところだが……。 『う~、ゆだんしちゃったどぉ♪』 ティガれみりゃは、笑顔のまま立ち上がる。 この点こそが、ティガれみりゃ最大の強点であった。 体の大きさや防御力ではない、言わば痛みを痛みとして認識しない超鈍感力。 根拠無きポジティブシンキングと思いこみ、そして実際に鈍い五感と思考の速度。 その自身が置かれた状況に対する"鈍さ"が、痛みや苦しみを和らげ、 いいこと・たのしいことだけを考えさせる。 そんな鈍感力こそが、ティガれみりゃの得た、ゆっくりするための切り札といえる。 『おねぇーさんはつよいからぁー、れみりゃもとっておきを披露するどぉ♪』 「ふーん、とっておきねぇ」 『くらっておどろくどぉ♪』 ティガれみりゃは、萃香に背を向けると、 両手を腰にあて、おしりと尻尾を左右に振り出した。 『ティガれみりゃの~、の☆う☆さ☆つ☆しっぽふりふりぃ~~だどぉ♪』 「きゃぁ~~~! しぇくしぃーーーすぎるどぉ♪」 ティガれみりゃの勇姿を見て、地上の親れみりゃが興奮する。 あんなセクシーな姿を見せられては、 どんな相手もメロメロになってしまわずにはいられない! 顔を紅潮させて叫ぶ親れみりゃは、本気でそう信じていた。 『うっふぅ~~~ん♪ 尻尾ふ~りぃふりぃ~~♪』 尻尾を左右に振りながら、徐々に萃香に近寄っていくティガれみりゃ。 だが、萃香は溜息をつくと、その尻尾をむんずと掴んだ。 『うっ?』 「そぉーら!」 『ううううっ!?』 萃香は尻尾を綱引きのように引っ張り、ティガれみりゃを引き寄せる。 ティガれみりゃは抗おうとジタバタするが、結局萃香の目の前まで引っ張られ、 「う~♪」と反転して萃香の方を向いた瞬間、両脇を掴まれ、空中に持ち上げられてしまった。 『うっうー♪ つかまっちゃったどぉ♪』 まだ余裕なティガれみりゃ。 『う~~~♪ たかいたかぁ~い♪』 いつも以上に高い位置からの眺めに、ご満悦だ。 「すっごいどぉー! ティガれみりゃがおそらをとんでるどぉーー!」 そんなティガれみりゃを見て、興奮する親れみりゃ。 「……はぁ」 ただ一人、萃香だけがテンションを下げていた。 『うー、おねぇーさんはつよくてやさしぃんだどぉ♪ れみりゃのめしつかいにしてあげるどぉ♪』 萃香が自分のために高い高いをしてくれているものと信じるティガれみりゃ。 観戦している親れみりゃにしても、萃香がティガれみりゃの力に恐れをなして、 "こうさんです~あなたがいちばんです~"とあがめているのだと勝手に思いこんでいる。 (もういっか。宴会に遅れてもなんだし) れみりゃ種のペースに巻き込まれているのがバカらしくなった萃香は、 さっさと勝負を決めることにする。 「そりゃ!」 『うっ!?』 抱え上げたティガれみりゃを、背中から地面に叩きつける萃香。 ドシーンと、土煙が舞い上がる。 『う~~~♪ おねぇーさんつよいどぉ♪』 地面に大の字になったまま、萃香を見上げるティガれみりゃ。 思い切り叩きつけたにもかかわらず、まだ笑顔でいるティガれみりゃを見て、 鈍さだけは大したものだと呆れる萃香。 萃香は、ティガれみりゃの上に馬乗りになり、 大の字に広げられたティガれみりゃの腕を両手で押さえつけて固定する。 『うぅ~~♪ おねぇーさんのえっちぃ~~♪』 「きゃー! あかちゃんたぢには、みぜられないどぉー!」 勝手に興奮するティガれみりゃと親れみりゃ。 それに対し、萃香は冷静にティガれみりゃの体を眺めて、吟味する。 こんなやつが本当に絶品珍味なのだろうか? だんだんと不安になってくる萃香。 ゆっくりが出没しはじめたのは最近のことなので、 鬼にしてもゆっくりに関する知識は殆ど持ちあわせていたなかった。 「うーん……いちおう味見してみようかな」 萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔に、そっと顔を近づける。 そして、舌をのばして、ほっぺたを舐め上げた。 『くしゅぐったぁーい♪』 照れるティガれみりゃ。 一方、萃香は口の中に、たしかに肉汁が広がっていくのを感じていた。 (へぇー! こいつの汗、肉汁なんだ!) 妙に感心した萃香は、引き続きティガれみりゃの顔を舐め回す。 最初は嬉し恥ずかし状態だったティガれみりゃだったが、 次第に嫌悪感をあらわにしだす。 『う~~~~、う~~~~』 レロレロレロレロレロレロ。 『うぁ、うぁぁ、うぁうぁうぁ~~~~』 なめ回されていくうちに、奇妙な感覚を覚えるティガれみりゃ。 肉まんの皮がふやけていくのと同時に、顔に適度に振動を与え続けられたことで、 なんともむずかゆい気持にさせられてしまっていた。 そして萃香は、とうとう一つの決断をする。 「う~~ん、思い切って食べてみるか」 肉汁はうまいし、これだけデカければちょっとくらいつまみ食いしても大丈夫だろう。 いや、むしろ宴会の幹事としてはツマミの味を確認しないわけにはいくまい。 萃香はそう己を納得させ、 口角を歪めて、牙をひからせる。 『う~~? れみりゃ、おねぇーさんにたべられちゃうどぉー♪』 顔を紅潮させ、 かぶりを振って、イヤイヤ♪とするティガれみりゃ。 だが、その顔は相変わらずの満面しもぶくれスマイルのままで、むしろ嬉しそうでさえある。 「さっすがティガれみりゃだどぉ♪ あんなにつよいおねぇーさんを、もぉーとりこにしちゃったどぉ♪」 親れみりゃも、何を勘違いしたか興奮気味。 変なところで耳年増なのか、2人のれみりゃは、萃香の「食べちゃう」発言を、 これからいっしょに「すっきりぃ~♪」しようという誘いに受け取ったらしい。 『れみりゃはじめてだからぁ~♪ やさしくしてねぇ~~ん♪』 どこで覚えたのか、恥じらいの台詞を口にするティガれみりゃ。 ちなみに、本当に「すっきり」するのが初めてかどうかは定かでない。 「はいはい、やさしくなっと」 萃香はティガれみりゃの勘違いを軽く受け流すと、 にぃーっと笑った後、徐々に口を開いていき、鬼の牙を煌めかせた。 次の瞬間。 ぱくり。 萃香の小さな(?)口が、 ティガれみりゃの下ぶくれ顔の端にかぶりつき、そのまま一部をえぐりとった。 『「う?」』 何が起こったかわからず、硬直するティガれみりゃと親れみりゃ。 構わずむしゃむしゃ租借し、モチモチとした皮と、上質な肉餡を舌の上で堪能する萃香。 口内にじゅわぁーと肉汁がひろがっていくのにつれて、萃香の顔が輝いていく。 「おっ、おいしぃー!」 パァーと輝く萃香の笑顔。 その笑顔と言葉で、超鈍感力の持ち主たるティガれみりゃも、ようやく事態に気付いた。 おそるおそる、視線を下に向けると、自慢のふくよかな顔の一部が、えぐれていた。 『いっ!』 認識した瞬間、痛みが一気に広がった。 『いだぃぃぃぃぃ!』 泣き出し、ジタバタと体を動かすティガれみりゃ。 だが、ティガれみりりゃの動きは、馬乗りになった萃香によって封じられ、 その場から逃げ出すことは出来ない。 『うぁぁぁぁぁっっ! うぁぁぁぁぁぁっっ!!』 ティガれみりゃは、唯一動かせる顔だけを左右に揺らし、わめき散らす。 『しゃくやぁー! はやくぎでぇぇ! ごぁいひどがいるぅぅぅぅっっ!!』 「ん~? 咲夜ならこないぞ。 今頃は山の上じゃないか?」 『うぞづくなどぉぉぉ! しゃくやはでみりゃが呼べばぎでぐれるどぉぉぉ! でみりゃはおぜうさまだからえらいんだどぉーー! そしたらおまえなんがぁっ!!』 「そりゃお前がアノ吸血鬼だったらそうかもしれないけどねぇ。お前は違うだろ、恐竜さん♪」 『うぞだどぉー! うぞだどぉーー! ぎゃおーーっ! ぎゃおーーーっ!!』 自分が紅魔館のお嬢様でないはずがない! れみりゃ種特有の絶対的矜持を揺るがされ、必死に抵抗するティガれみりゃ。 恐竜と言われて否定するつもりが、「ぎゃおー!」とやってしまうあたりが、 れみりゃ種の限界らしく、それはティガれみりゃといえど例外ではなかった。 一方、そんな苦しむティガれみりゃの姿を見た親れみりゃ。 当初は下ぶくれスマイルのままだった彼女も、 次第に冷や汗がうかびだし、顔が徐々に青くなり、いまではガクガクと小刻みに震えだしている。 親れみりゃは、ティガれみりゃを崇拝し、信じ切っていた。 その崇拝と信頼は、如何にティガれみりゃが劣勢に立たされても揺らぐことはなかった。 萃香に捕まれようと、持ち上げられようと、投げられようと。 ティガれみりゃにとっては何の問題もない。そう期待していた。 現に、ティガれみりゃは笑顔のまま立ち上がったではないか。 やっぱり凄い、きっと自分だったら最初に転んだ時に泣き出してしまっていただろう。 すごい、ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃとそっくりな自分も、きっといつかあんな風に……。 そう、思っていた。 だが、しかし。 今のティガれみりゃの姿は。 動きを封じられ、なすすべなく助けを呼ぶ光景は。 まるで、さきほどゲスまりさに食べられそうになった自分そっくりで……。 崇拝と信頼と憧れで栓をしていた、恐怖と不安がどっと湧き出てきて、 親れみりゃを混乱させる。 「うぁ、うぁ……」 笑顔は自然と消え、 目からは涙が流れ出す。 だめ! ティガれみりゃは負けちゃだめ! じゃないと! じゃないと! 私まで! 「ううううーっ! ティガでみりゃぁぁぁ!! だづんだどぉぉ!! がんばっでだどぉぉぉぉっっ!!!」 号泣し、ろれつの回らないまま叫び続ける親れみりゃ。 けれど、そんな親れみりゃの応援むなしく、 ティガれみりゃは、萃香に食べられ続ける。 『うあぁぁぁぁっっ!! うあぁぁぁぁぁっ! おねがぃぃぃぼぉうやべでぇぇぇぇっっ!!!』 耳を貸さず、萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔をパクパク食べ続ける。 「う~ん、こんなうまい肉まん初めてだよ♪」 「うっ!!」 "肉まん" その単語を聞いて、親れみりゃはビクッと体を硬直させる。 ちがう、ちがう、ちがう! れみりゃは、れみりゃは! 「ちがうどぉぉーーっ!! でみりゃはにぐまんじゃないどぉぉぉぉーーーっ!!」 まるで自分のことのように叫ぶ親れみりゃ。 だが、叫んだその刹那。 暴れるティガれみりゃから飛散した肉まんの小さな欠片が、 大口を開いた親れみりゃの口の中へスッポリと収まった。 「うっぎゃぁ!! ティガでみりゃのおかおぉぉ!!」 嫌悪し、吐き出そうとする親れみりゃ。 ほんの小さな破片とはいえ、崇拝対象の顔を口の中に入れてしまうなんて。 「うーっ! うーっ! ………ううっ!?」 吐き出そうと咳き込むその時、 親れみりゃは、誤ってティガれみりゃの欠片を噛んでしまった。 じゅわぁ~~~と口内に広がるアツアツの肉汁。 「う、うーっ!!?」 そのあまりの肉汁の美味しさに、 親れみりゃは反射的に、ティガれみりゃの欠片を租借しだす。 噛めば噛むほど味が染み出る肉餡の美味しさに、もはや罪悪感もなんのその、 親れみりゃは食べるのを止めることができなくなっていた。 ごっくん。 ティガれみりゃの欠片を堪能し、飲み込む親れみりゃ。 「う~♪ しあわせぇ~~だどぉ~~~♪ こんなにおいじぃにぐまんははじめてだどぉ~~~♪」 そして。 思わず、言ってしまった。 ぷっでぃんとも甲乙つけがたいその美味しさに、 親れみりゃは決して言ってはならないことを言ってしまったのだ。 そのことに、数秒後に気付き、 親れみりゃは震えが止まらなくなった。 ティガれみりゃ、食べちゃった。 とっても美味しかった。 美味しいなんだった? ぷっでぃん?おまんじゅう? ううん、ちがう。 おいしぃおいしぃにくまんさん。 あれ。 ティガれみりゃはおいしぃにくまん? それじゃ、れみりゃは? れみりゃはこーまかんの? おぜうさ? にく? れみりゃは……。 にくま。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」 親れみりゃの中で、決定的な何かが壊れた。 小さな体であげたその悲痛な叫びは、巨大なティガれみりゃと萃香がたてる音によってかき消されていった…。 数分後。 『た、たしゅげでぇぇ……』 既に下ぶくれ顔の三分の一近くを失ったティガれみりゃは、 ブクブクと泡を吹き、白目を向いて、ぴくぴくと体を痙攣させていた。 「……うっ、しまったな」 萃香はハタと我に返り、立ち上がる。 眼下で苦しむティガれみりゃを見つめて苦笑いする萃香。 「調子にのって食べ過ぎた。こんな食べ残しを土産にしちゃ悪いかな…」 とはいえ、この素晴らしい肉まんの味は、是非他の連中にも味わってもらいたいのだけど。 う~ん。と、しばし考える萃香。 すると。 「おや?」 ふと眼下の森をを見ると、そこには目の前でノビている恐竜そっくりな、小さいヤツがいるではないか。 その小さな恐竜は、逃げるでも戦うでもなく、ぼぉーとその場に突っ立ているように見えた。 「そういえばいたな。 あれって、おまえの子供?」 ティガれみりゃに話しかける萃香。 ティガれみりゃは、ずりずりと地面を這いつくばりながら萃香から逃げ出そうとしていた。 「なぁ、ちょっと!」 『は、はぃぃぃ!』 萃香に呼び止められたティガれみりゃは、 這うのを止め、両手で頭を抱えて、ブルブルと震え出す。 『う~~~~っ! う~~~~~~っ!』 やれやれと肩で息を吐く萃香。 この様子では聞くだけ無駄か。 「なぁ、お前…」 『ごめなざぃぃぃぃ!! あなだのかぢですぅぅぅぅう!!』 何を勘違いしたか、ティガれみりゃは萃香の方を向き、 へへぇー、へへぇーと、何度も両手をついて土下座を繰り返し始めた。 「お前、もういいよ。さっさとどっかへ行きなよ」 『は、はぃぃぃぃっ! ありがどぉぉございまずぅぅぅぅ!!』 ティガれみりゃは涙を流し、 そのままずりずりと地面を這い出す。 『うぅ~~~~~~、うぅ~~~~~』 痛くて、辛くて、悲しくて、悔しくて、恐くて、惨めで、 ただただ泣きながら、逃げ去っていくティガれみりゃ。 その後ろ姿を溜息で見送った後、 萃香は元の人間の少女大のサイズに戻り、 森で呆然と立つゆっくりゃザウルス……即ち、 先ほどティガれみりゃの欠片を食べてしまった親れみりゃの下へ降りる。 「あばっ、あぶあっ、あばばばばばばば……!」 親れみりゃの様子は、既に正常を失っていた。 目の焦点を失い、口から泡を吹き、足下に肉汁の水たまりを作って、 よれよれと体を左右に揺らし続けている。 「おい、おまえ!」 萃香が呼ぶと、親れみりゃは、反射的に体を強張らせる。 「はいぃぃっっ! なんでじょぉぉ!?」 じぃーと親れみりゃを眺める萃香。 やはり、先ほどの大きいヤツの子供なのだろうか? そんなことを考えつつ、口を開く。 「おまえも、あのデカイ奴みたいに食べられるんだよね?」 すると、親れみりゃは、 実にストレートな答えを返した。 「そうでずぅぅ! でびりゃばおいじぃにぐまんでずぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」 口角から肉汁を飛ばしながら喋る親れみりゃ。 「にぐまんいっばいうむがらぁぁぁ! いじべないでぇぐだじゃいぃぃぃぃぃっっ!!!」 その顔は満面笑顔だが、笑ったままの目尻から大量の涙を流し続けている。 「ふーん、じゃ鬼らしくさらわせてもらおうかな」 よくよく考えれば、こいつ一体いればツマミの肉まんとしては充分すぎる量かもしれない。 そう考えた萃香は、しばらく親れみりゃを物色した後、 ひょいっと親れみりゃを抱え上げ、その場を後にした。 無機物のように抱え上げられた親れみりゃ。 移動中、その顔は常に笑顔であり、ずっと歌を口ずさみ続けていた。 「うぁ~~うぁ~~♪ あばばぁ~~♪ でびりゃばおいじぃ~にぐまんだどぉ~~~♪」 ……数時間後。 『ティ…ガ…ティガ…ティガ……』 息も絶え絶えに地面を這い続けるティガれみりゃ。 萃香に食べられた下ぶくれ顔は、既にかなりの部分が再生している。 だが、いくら表面的な体の傷がなおっても、 再生に栄養をまわしたぶん、体力の消耗は激しかった。 それに、深く心にえぐられた傷はそうそう治るものでもない。 『ティガ…れみ…りゃ……うぅ……』 少しでも気を紛らわせようと、弱々しく口を開くティガれみりゃ。 しかし、いくら歌を歌っても、 その気持は、痛みは、苦しみは、ちっとも晴れはしなかった。 おかしいな。 そうティガれみりゃは感じていた。 ついさっきまで、あんなに楽しく歌ったり踊ったりしていたのに。 あれ、そういえば、誰かといっしょにいたような? おかしいな、だれだっけ? とってもやさしくて、おうたもダンスもじょうずな子だったような。 思い出せないけど、きっとあの子は今頃たのしくおうたをうたっているんだろうな。 また、いっしょにおどりたい、な。 『うぅー…うぅー…うぁ…うぁ……』 森のはずれの湖のほとり。 そこでティガれみりゃは意識を失った。 『…………ZZZ』 それから、どれくらいの時間がたっただろうか? たまたま湖を訪れ休憩する、ゆっくりの一団がいた。 「むっ、むっきゅーーーーーっ!!??」 昏睡するティガれみりゃを見つけて叫んだのは、 かつてティガれみりゃによって、群れを壊滅させられた、あの胴体付きぱちゅりーだった……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ5・さらばティガれみりゃ(予定)』 ============================ (あとがき) どうも、ティガれみりゃ第4回です。 今回は、『ティガれみりゃ3』から直接続くエピソードになります。 どうにも肉体的な虐め描写は苦手なのですが、 苦手ゆえに、敢えてこの前後編で挑戦してみました。 如何だったでしょうか? ……それにしても、ただの一発ネタのはずのティガれみりゃも、 随分書いた気がします。とりあえず次回で一区切りつける……予定です。 byティガれみりゃの人 (これって自分で名乗るものなんでしょうか?) ============================ このSSに感想を付ける