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男としては間違いなく色白の部類に入るシンの手が操縦桿を八つ当たり気味に殴りつける。 「くそッ…」 思わず口を突いて出た舌打ちがシミューレーター内で木霊する。 炎の揺らぎを閉じ込めたような瞳でいくら眼前のモニターを睨み付けたところで結果は変わらないとは知りつつも、シンはそうせずにはいられなかった。 モニターに映るスコアにはこの数時間の彼の努力を証明するスコアが彼の名と共に列記されている。しかし、シンにとってはそんな事は何の慰めにもならなかった。 彼の上に記されている無記名のスコアが、誰の叩き出したものであるのかを知っているだけに苛立ちは募る。シンにとっては理想論を振りかざしているだけにしか映らない出戻りの上官のスコアを抜くことが出来ないという事実がそのまま、彼の綺麗事よりも自分の方が間違っていると言われているようで堪らなく不愉快であった。 一息入れようかと、シミュレーターの外に出ると、デッキ内においてもそうであるとわかる朝特有の喧騒と、明かりにシンはウッカリと徹夜をしてしまっていた事に気付いた。 普段はセツコ・オハラを始めとした他のZEUTHの仲間達によって中々独占させてもらえないシミュレーターを使うために夜中にこっそりと忍び込んで使用していたが、彼のスコアを抜く事に躍起になっていつしか朝になっていたようだった。 朝だと自覚した途端、夜通し酷使した身体が鉛のように重く感じる。 煮だった思考と集中力の限界を感じ、シンは渋々ながらも訓練を切り上げる事にする。 徹夜をしていた等と鉄也やタリアにでも見つかればうるさいだろうと思い、早々に朝食にでもしようとしたところで、シンは自分を見つめる視線に気付き、視線の方向に向き直ると、視線の主は慌てたように身を隠す。 「………」 きっと本人は大真面目に隠れているつもりなのだろう。 それはシンにもよく理解出来た。しかし、ハッキリと言ってバレバレだった。 小さな頭に大きすぎる帽子がMSの脚から覗いていたし、何よりも彼女とセットで彼女をマスコットたらしめている三匹の白い動物の尻尾が思い切りはみ出していた。本人は、シンが自分の方を向いていないことを確認するためか暫らくしてからそうっとMSの陰から顔を覗かせた。そうしてシンの瞳とパッチリと視線を合わせる羽目になってしまったのはメダイユ公爵の娘、アナ・メダイユ姫であった。 シアンの花の可憐さを思わせる紫色の大きな瞳が見開かれるのを見ながら、シンは「またかよ…」と思わず呟いてしまった。 ◇ セツコは早朝にも関わらず足早に艦内を歩いていた。 朝早く、人が混み合わぬうちにシミュレーターを使っての訓練を行ってしまいたかったからだ。 他の仲間達と比較しても技量にも経験にも見劣りのする自分の実力を少しでも底上げしてしまいたいという焦りがあった。 何としても、彼女にはそうすべき理由があった。 自分に恐怖を刻み込んだ男、自分の敬愛する上官と、憧れを抱いていた仲間の命を奪った怨敵を討つ為には自分に時間は足りない事はあっても決して余裕等、ありはしなかった。しかし、そんな焦燥に駆られるセツコの背に声をかける者がいた。 「あ、セツコさ~ん」 声の方に振り向くと、そこにはザフトの赤い服に身を包んだ赤毛の少女とグランナイツの最年長の長女的な存在ともいえる女性がいた。 不思議な取り合わせだなと思いつつも、シミュレーター訓練をさておき、素直にセツコは声をかけられた方へと赴く。 「おはよう、ルナマリアさん、ミヅキさん」 「おはようございます」 「おはよう、早いのねセツコ」 妖艶さを隠そうともしない美女は、艶やかに笑みを浮かべる。一方で、ルナマリアは眠気が抜けきらぬといった様子である。 「そちらこそお早いですね」 「私は朝のシャワーを浴びてきたところよ」 どうりで、うっすらと上気した肌から、湯上り特有の色香を放っているわけだとセツコは一人納得する。 ルナマリアはどこか困ったようにセツコを見る。 「あの、セツコさん……シンの奴見てません?」 「シン君?」 セツコの脳裏に、負けん気の強さ、跳ね返りの強さを湛え、常に鋭く紅の瞳を吊り上げた少年の顔が思い浮かぶ。 根は優しいのに、それを見せることを嫌うような、人に隙を見せるのを嫌うように常に周囲に警戒をしている野良猫のような少年。 「あの馬鹿……今日は早朝でブリーフィングがあるって艦長が言ってたのに…」 「私も丁度シャワーを浴び終わった所で捕まってね」 そう言ってミヅキは苦笑するものの、人選は間違っていないと思った。 彼女はシンのような生意気盛りの少年をするりと受け流し、手玉に取るのに長けているのは既に周知の事実であった。 故に、ルナマリアは何らかの形で力を借りる可能性を考慮して彼女に声をかけたのだろう。 「部屋に行ってもいないし、レイも知らないって言うし…」 「食堂にもいなかったの?」 「ハイ……」 「どっかに逢引にでも出かけてそのまま朝帰りとか……」 「「ミヅキさん!!」」 「冗談よ……ていうか何でセツコまで?」 「不謹慎ですよ、シン君は真面目な子なんですから」 アムロやクワトロが危ぶむほどに、カミーユが心配するほどに一途で純粋なシンの本質はセツコにもよくわかっていた。 それ故に視野狭窄に陥ってしまうのではないのかと、無鉄砲な弟を持った姉のような心境になる。 「ふ~~ん……だったらトレーニングとか?」 「シンがぁ?アイツ朝弱いんですよ?」 ルナマリアは、何も知らないんですねと言わんばかりに鼻で笑ったが、ふとセツコの脳裏にシミュレーターのスコアを睨み付けていたシンの姿がよぎる。おそらく、彼の上官、アスラン・ザラの弾き出したとんでもないスコアに対抗心を燃やしていたのだろう。 シンがアスランの実力に半ば敬意を持っているのも、アスランがシンに期待しているのもわかるというのに本人達は互いに言葉が足らずに擦れ違いを繰り返す二人は、傍から見ていて何とももどかしいものがあった。 どちらも弁が立つタイプでは無い上に、シンは頑固で短気な気性を持っている。 更には、反発の原動力と化してしまっているのは、彼の祖国にアスランが身を置いていたことだろう。 セツコは二人の間を取り持つような年長の上官がいないことが惜しいと思っていた。 自分にとってのデンゼルのように、尊敬すべき上官であると共に、どこか父性を感じさせるような存在がいればもっと違うだろうに。 現に、シンはアムロやクワトロといった歴戦の勇者ともいえる年長の者の言葉には、コチラが可愛らしいと思うほどに素直に耳を傾ける。 「シミュレーター…シミュレーターかも……」 思わず呟いたセツコの言葉にルナマリアが眉を顰める。 「こんな朝早くにシンがシミュレーターですか?でもこの時間だとまだ稼動してませんよ?」 「でも自分で起動させれば使えますよ?」 「そうね、セツコもよくやってるものね……」 「ッ!?知ってたんですか!?」 「ホントにやってたの………?」 見事にカマかけに引っかかったセツコは、自分に向けられる呆れた二人の視線に頬を赤くする。 最低限の休息を命じられているパイロットは、本来勝手にシミュレーターの起動を認められていない。 「まぁ、セツコの問題はとりあえず置いておくとして、そこはまだ探していないなら行ってみるだけ行ってみましょう。遅刻してシンが怒られちゃったらその時はお姉さんがハグハグして慰めてあげればいいわけだしね」 「シンはそこまで子供じゃありません!!」 ルナマリアがムキになって食って掛かるが、ミヅキはそれを楽しそうに笑って受け流す。 セツコは、不意にミヅキに抱き締められて、頭を撫でられているシンを想像して、微笑ましいのと同時に、何か胸に引っかかるものを感じた。 「じゃあとりあえず行きましょうか?」 「…え?ええ、ハイ、そうですね」 胸にモヤモヤとしたものの正体がわからず、セツコは曖昧に頷きながら二人の後に続く。 ◇ 「わぁ~スゴイです、スゴイです!!シン、もっと高く飛んで下さい!!」 「ハイハイ、了解」 膝の上で華やいだ声を弾ませるアナ苦笑を浮かべながら、シンは操縦桿を引き、ゆっくりとフットペダルを踏み込む。 モニター景色の動きに合わせて、かかる重力が変化していく。シンは膝の上の幼い少女の身体に出来る限り負担をかけぬように細心の注意を払う。しかし、そんなシンの心配が杞憂であるかのようにアナは一段と弾んだ声を上げる。 今二人がいるのはMSのコックピット ―――― ではなく、シミュレーターの中であった。 設定はMS操縦の初心者ようのフライトシミュレーションにして、ただ空を滑空しているだけであるのだが、それでも膝の上の少女にはリアルに再現された大空を飛び立つ感覚は驚きと、楽しさに満ちているのであろう。 初めてゲイナーがキングゲイナーを操縦した時も、戻した彼と異なり、同伴していた彼女はケロリとしていたという。 操縦していた本人と、ただ脇で座っていたというのは大きな違いかもしれないが、アナの年齢を考えると大したものだとシンは思う。 もしかしたら、パイロットの素質があるのではないのかと、半ば本気で思っていると、アナがキラキラとさせた瞳を、シンに向けていた。 喜びと感謝、素直な感情を、自分の膝の上から素直に向けてくる少女の瞳に、不意に無性に恥かしくなる。 「どうしたんだよ、姫様」 照れから思わずぶっきらぼうになるシンの口調に気を悪くするわけでもなく、アナはニッコリと微笑む。 「シンはやっぱり優しいです」 「な、何を急に」 「いつも私の我が侭を聞いてくれて、それでも本当に危険な事は叱ってくれます」 危険な事と聞いて、シンはいつぞやアナを思い切り叱りつけた事を思い出す。 それは機体の調整をしている時の事だった。中座して戻ってきたシンは、好奇心に目を輝かせたアナがコアスプレンダーのコックピットをいじっているのを目にした。何てことはなく、ZEUTH内でもっとも彼女の体躯でも忍び込みやすい機体がシンのコアスプレンダーであり、調整中の機体が彼女の体格で動かせるはずもない事も重々理解していた。 それでも、シンは幼い少女が、鉄の揺り篭に身を任せているのが、自分が同化し人を殺してる冷たい檻にいる事に強烈な嫌悪感を覚えた。 亡き妹の姿をダブらせたと言っても良い。今にして思えば、オノゴロの基地で子供に銃の撃ち方を教えていた自分にアスランが物凄い剣幕で怒りを露わにしたのは、これに似た嫌悪感を抱いたからなのかもしれないと、初めてシンは思う。 『何してるんだ、この馬鹿!!何かあったらどうする!!』 我ながら大人気ないほどの剣幕だったと思う。唯でさえ、エウレカが面倒を見ている子供達に怖いと言われ、またコーディネイターの証としてナチュラルから忌避されてきた自分の瞳が、怒りに染まるとどのように映るのか知っていたはずだった。 案の定アナは泣いたが、シンが驚いたのは、彼女が後日自分の行為について謝りに来たことであった。 『シンの大切な機体なのに、勝手に触ってしまって、その上御心配までかけてしまってスミマセンでした』 そう言って、可愛らしく頭を下げたのだ。その目にはシンへの恐怖は無く、純粋な自責の念が透き通って見えた。 その瞳が酷く新鮮であり、また懐かしいものでもあったからだろうか、シンはトコトコと心なしかしょんぼりとしながら去ろうとする少女を黙って抱き上げるとシミュレーターに乗せてやった。 最初は、膝の上に乗せられたのが、一人前のレディとしての気位故か、耳まで真っ赤にしていたアナであったが、すぐさま、初めて味わうMSで空を縦横無尽に羽ばたく感覚に喜びの声を上げた。 それ以来、こうしてシンが一人になったのを見計らってたまにアナはシミュレーターのフライトをおねだりするようになった。 「なぁ、姫様」 「ハイ、何ですか?シン」 フライトを終えシミュレーターの脇で胡坐をかいた膝の上にちょこんとアナを乗せたシンが、くりくりとした瞳で見上げてくる少女に、素朴な疑問を持ち出す。 「姫様は怖くないの?その……俺の目……」 シンとしては思い切って尋ねたつもりであったがアナはきょとんと、まるで何でそんな事を聞くのかわからないという顔をすると、小首を傾げる。 「何でシンの眼が怖いのですか?」 「いや……だって、俺の目って色とかありえないだろう…?」 「色…その真っ赤なお目めですか?とっても綺麗で素敵じゃないですか」 「気味が悪くないか?他の奴らとは違うんだぜ……」 「ゲイナーは他の皆さんと違って眼鏡をしてますよ?」 「は?」 シンにはアナが何を言っているのかがわからなかった。 ゲイナーが眼鏡をしているからどうしたというのだろうかと言おうとして、言葉を飲み込んだ。 アスランに殴り付けられても、一歩も引かなかった自分が、確かに幼く、真っ直ぐで無垢な視線に慄いていた。 「ロジャーさんはスーツでロボットに乗っていらっしゃいますし、レイはお目めが青いですよ?ロランだって髪の毛が変わった色です」 「え…っと…」 「皆さん違うじゃありませんか。どうして気味が悪いんですか?」 ガツンとシンは頭を殴られたのでは無いだろうかと思った。 その程度がどうしたのだと、まるでそう言われたようで二の句が告げられなかった。 胡坐の上に座ったまま、アナはニッコリと、シンの心の裡を見透かしたように笑うと子犬が親犬に擦り寄るようにもたれかかる。 「私はシンの目はとても綺麗だと思います。ウサギさんのようで、もっと温かいお日様の目です」 アナの向けてくる笑顔こそお日様のようにポカポカとするものだよと言ってしまいたかった。 しかし、妹よりも幼い少女にやり込められてしまった事がシンは無償に癪に障る。そおっと膝の上のアナの脇に手を差し込む。 「な~にが大の男に向かってウサギの目だ、コラッ!!」 照れ隠しに思い切りくすぐってやる。 「あはははは、くす、くすぐったい、あははは、です、きゃははは、シン」 目尻に涙さえ浮かべて、毛糸にじゃれ付く子猫のようにアナが身を捩らせる。 アナが、満足に呼吸さえできなくなりそうになるまで、照れ隠しと不器用な感謝をこめたシンのイタズラは止まなかった。 ◇ 「困ったわね…」 「困りましたね…」 シミュレーターの傍で繰り広げられている子犬同士のじゃれ合いにしか見えない、微笑ましい光景に出くわし、その微笑ましいやり取りを壊すのも憚られ、どうしたものかといった風な呟きがミヅキとルナマリアの口から漏れる。 「………」 セツコはしかし、そんな呟きさえも耳に入ってなかった。 カミーユやレイに向けるものとも違う、初めて見るシンの『本当の笑顔』に翠の瞳を完全に釘付けにされていた。 仲間達に向ける不敵な笑み、アスランに対して浮かべる嫌味を多分に含んだ笑み、そして、親しき者にさえ口元と目尻を緩めただけの笑み、そのどれもが、何処か自分を大人に見せようと、強く見せようと、隙を見せないようにしようという笑みであった。 しかし、アナとのじゃれ合いで浮かべているシンの笑みは、全く異なるものだった。 (あんな風に笑うんだ……シン君って………) 幼くも、優しさを含んだその笑みは、まるで戦争を知らない男の子が妹に向けるような無邪気で柔らかなものであった。 きっと自分達が今声をかければ陽炎のようにふっと消えてしまうのだろう事はセツコにはわかっていた。 だからこそもう少しだけ見ていたい、そう思う。 けれど、自分には決して向けてくれない笑みを浮かべているのが ―――――― どうしてか面白くなかった。 すぐに声をかけて無かったことにしてしまおうかと思うくらいに。 「シンったら可愛いわね。ねぇセツコ?……セツコ…?…あんた……」 「……え?」 ミヅキが微かに驚きを隠せないようにセツコの顔を覗き込んでいるので、セツコは、きょとんと聞き返す。 顔に何か付いているのかと聞くと、ミヅキは何事かを言おうと口ごもるような素振りをみせるものの、結局首を振る。 「ま、いいわ。芽生えたてなのか、自覚がないだけなのかわからないけど、今はちょっと早いみたいだし………」 「ミヅキさん?一体何を……」 彼女の言っている言葉の要領がさっぱり得ず、セツコは聞き返すものの、はぐらかすようにシンとアナのじゃれ合いに目を向ける。 セツコも同様にシン達の光景に目を向けると、今度はお返しといわんばかりにアナがシンの赤服に半ば潜り込むようにして擽り始め、シンはくすぐったさのあまり、デッキに響く声で笑い声を上げていた。それは普段のシンを知っている者であれば驚かずにはいられないが、生憎とこの場には本人達を除いてはゼツコとミヅキ、ルナマリアしかいなかった。 セツコはその事に、少しだけ自分でも理由のわからぬ優越感と満足感覚えていた。
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545 名前:アスラン・ザラ 愛の告白投稿日:2007/01/19(金) 20 08 15 ID ??? アスラン「キラ・・・俺は変に悪魔夫婦によって女難にされ、ミーア、ルナマリア、メイリンから逃げ回る毎日だ。」 キラ「悪魔夫婦って誰?って言うより久しぶりだねアスラン、と言うより何時からいたの?」 アスラン「(無視)俺はカガリ一筋なんだ・・・あんなモミアゲ婚約者に渡したくない、そこで何か良い案はないか?」 キラ「えーと・・・つまりカガリに自分の気持ちを素直に言うんだ。じゃあ僕よりドモン兄さんに聞いたらどうかな?」 アスラン「そうか、じゃあ聞いてみる。」 アスラン「・・・と言う訳で何か知恵をくれると嬉しいんですが。」 ドモン「んなの決まっている、好きなら好きだと堂々と言えば良い。」 アスラン「え、でもそんなストレートには・・・。」 ドモン「お前がそんな腰抜けだから何時までも駄目なんだ、時にはどーーんと言ってみろ、どーんと!!!」 アスラン「そうか・・・解かりました、ありがとうございます・」 翌日、学校・・・・・・。 アスラン「カガリーーーーー!!!!」 カガリ「アスラン、おはよ・・・・・・。」 アスラン「カガリ、俺はお前が好きだ、お前が欲しいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!(大絶叫)」 カガリ「なっ・・・何言ってんだよ、この馬鹿!!!!!(耳まで真っ赤にして鉄拳)」 アスラン「へぶぅ!!!??」 ナレーター「次のニュースです、今日午前、パトリック・ザラ氏の息子、アスラン・ザラさんが何者かに殴られ、意識不明の重体との事です。」 アムロ「キラ、彼に一体何があったんだ?」 キラ「さあ・・・知らないよ。(原因その一)」 ドモン「殴られただけで意識不明とは・・・修行が足りないな。(原因その二)」 この件以降、アスランの女難はますます深まったとか・・・。 550 名前:アスラン・ザラ 愛の告白2投稿日:2007/01/19(金) 21 44 04 ID ??? アスラン「ふう、この前は失敗したな・・・それに以前よりあの三人がアプローチかけてくるし。」 キラ「いっその事全部受けちゃえば良いんじゃない?」 アスラン「人事だと思って無責任な事言うなよ、ってか誰のせいだと・・・。」 シロー「ん、どうしたんだ?」 キラ「あ、シロー兄さん、実はかくかくしかじかの・・・。」 シロー「これこれうまうまか・・・要するに別に好きじゃない3人に追いかけられてると。」 アスラン「はい・・・。」 シロー「そういう時はね、自分が一番大切な人と添い遂げたい!!って事を強く言わなきゃ駄目だよ。」 アスラン「そうか、だから俺は駄目だったのか・・・ありがとう、シローさん。」 シロー「いや、それほどでも・・・それより頑張れよ。」 アスラン「はい!!!」 そして翌日・・・。 ミーア・ルナマリア「「アスラーーーーーン♪」」 メイリン「アスランさーーーーーん♪」 アスラン「(くっ、今日こそは)来るな、俺は、俺は・・・・・・カガリと添い遂げる!!!!!」 ミーア「それより、今日一緒に買い物に行きましょ。(スルー)」 ルナマリア「昨日美味しいケーキ屋見つけたんです、一緒に食べに行きませんか?(同じく)」 メイリン「遊園地に新しいアトラクションが出来たんで一緒に行きませんか?(略)」 アスラン「え、あ、あの、俺の意見は・・・うわあああああああああ!!!!!!!(強制連行)」 その後、この前あんなこと言って3人といちゃつく姿を見たカガリによって 再び鉄拳が喰らわされたのは言うまでもない・・・。 頑張れアスラン、負けるなアスラン、きっと君には何時か幸運の女神が微笑むさ♪ 555 名前:アスラン・ザラ 愛の告白・番外編投稿日:2007/01/19(金) 23 17 40 ID ??? 一夫多妻・ある意味ド外道派 アムロ「アスラン君、あえて4人同時に付き合っていくのも一つの男の姿だぞ」 カミーユ「そうそう、そのうち一日で4人相手するくらいの精力もつけば、 ヘタレとも言われないようになる」 ウッソ「慣れれば楽しいものですよ。よりどりみどりですし♪」 アスラン「・・・・・・・そういう手もあるか」 キラ「だめだって、この人たちを参考にしちゃあ」 チェリー派 コウ「・・・・・・いるだけいいだろ。贅沢言うな」 アスラン「・・・・・・スミマセン」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アスラン・ザラ アスラン絞り隊 ドモン・カッシュ
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618 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/18(水) 03 01 07.05 ID OQDGgsQA0 【カミーユとファの場合】 ファ「カミーユなんて大っ嫌い!」 カミーユ「はぁ!?おい、ちょっと待てよファ!いきなり何だよ!!」 解:キレる 【カミーユとフォウの場合】 フォウ「カミーユなんて嫌いだ!」 カミーユ「フォウ!?落ち着いてくれフォウ、何かの誤解だ。話をしよう!!」 解:説得する 【カミーユとロザミアの場合】 ロザミア「お兄ちゃんなんて嫌だ!」 カミーユ「ロザミィ?お兄ちゃんがロザミィを怒らせるようなことしたのか?」 解:原因を探る 【カミーユとサラの場合】 サラ「カミーユ、貴方のこと嫌いだったの」 カミーユ「サラ、君はシロッコに騙されているんだ!全部シロッコのせいなんだ!」 解:責任転嫁をする 【アセムとロマリーの場合】 ロマリー「ごめんなさい……実はずっとアセムのこと嫌いだったの」 アセム「えっ…えっ!?……えぇ!?!」 解:オロオロする 【アセムとユノアの場合】 ユノア「お兄ちゃんなんで嫌いなんだからねっ!」 アセム「はいはい」 解:あしらう 【アセムとアリーサの場合】 アリーサ「ア、アセムのことなんて嫌いだからな!」 アセム「何か気に障ることをしたか?ゴメン。でも俺はアリーサのこと好きだぞ(友達として)」 解:あやまる(ついでにフラグを建てる) 619 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/18(水) 03 02 27.49 ID OQDGgsQA0 孔明「嫌いといった相手がどう反応するかで相手との距離を測るツン尺法です。私が考えました」 ルナ「流石は孔明ね……こんな方法があるなんて」 孔明「既にルナ様以外の方のシン殿とのツン尺は計り終わっています」 ルナ「つまり私は一番多く情報を持てるわけね!」 孔明「珍しくさえてますね!その通りです」 【シンとマユの場合】 マユ「お兄ちゃんなんて大嫌いっ!!!」 シン「」 解:死んだ目で体育座り 【シンとステラの場合】 ステラ「ステラ、シン嫌い」 シン「そんな……嘘だろ……?」 解:信じない 【シンとパーラの場合】 パーラ「おうシン、アタシお前のこと嫌いだからな」 シン「ん…そうか(パーラも変人ばっかの銭湯でストレス溜めて誰かに当りたいときもあるんだな)」 解:とりあえず受け入れる 【シンとレイの場合】 レイ「シン……俺はお前のことが嫌いだ」 シン「で?誰に言えって言われたんだ?」 解:見透かす 【シンとルナマリアの場合】 ルナ「(ドキドキ……)シ、シン!!」 シン「なんだよルナ?」 ルナ「私、貴方のこと嫌いだから!!」 シン「………」 ルナ(ど、どうよ!?) シン「向こうに上手いクレープ屋があるんだけど、一緒にいかないか?奢るぞ?」 ルナ(や、やったデート!!) シン(甘いもの食べさせれば機嫌も良くなるだろ) 孔明「あやされている……」 カミーユ「しかも子ども扱いされてるのに気づいてないぞ、ルナマリアのやつ」 アセム「彼女の方が年上だよな?」 メイリン「お姉ちゃん……」ホロリ
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『PHASE 31:疾走する時代』 ディオキアの基地は、常ならぬ興奮に沸き立っていた。 一人の少女を見送るために。 少女の名はラクス・クライン。 この戦争の中、兵士たちの慰問のためにコンサート活動を行ってきた彼女が、いよいよ宇宙に帰るのだ。 本来ならもっと早くに活動を終え、プラントへ戻るはずだったのだが、ある宗教団体によるものと思われるテロ活動が発生し、そちらの捜査に人員が裂かれ、ラクス帰還のための人員が足りなくなったため、帰還は延長となっていたのである。 基地のロビーではラクスが兵士たちに囲まれ、笑顔を浮かべて色紙にサインを書いている。 その隣にはサングラスをかけたスーツ姿の男が立っていた。 ラクスのマネージャーという話であるが、髪型にも特徴が無く、外見的にはあまり目立たない。 しかし言葉遣いはなまりがきつく、かなり印象的だった。 「まぁだシャトルの準備はできへんのか? 急いどるゆうたやろ!」 苛立った声に、係官は恐縮した様子で、 「も、申し訳ありません。なにぶん、予定よりも早いおつきでしたので」 「予定が狂うとるときでも、上手くこなすのがおたくらの役目やろ! 言い訳はええからさっさとしい!」 怒声に急き立てられて、どうにか通常よりも早く、宇宙へ昇るシャトルの用意は整った。 「ご苦労さん! 助かったわ! ラクス様、それではまいりましょう」 「わかりましたわ。では皆様方、これからも平和のために、頑張ってください」 マネージャーが怒りをころりと喜色に変えて、声を張り上げる。 ラクスもまたそれに答え、名残惜しそうな兵士たちに向けて手を振り、シャトルの搭乗口へと向かった。 その後姿を見送りながら、ふと係官は疑問を抱いた。 (そういえば……あの付き人の女性、確かサラといったが、彼女はどうしたのかな。母親のようにラクス様の傍にいたあの方が、離れるとも思えないが。まあ予定が変わったという話だから、ラクス様だけ先にご帰還するのかもしれないが……) そう考えているうちに、彼らはシャトルに乗り込み、ハッチは閉じられた。 そしてマネージャーを名乗っていた男は口を開く。 「では、シャトルジャックと行きましょう」 「お任せいたしますわ」 口調をガラリと変えた男に、ラクスはにこやかに答えた。 派手なピンク色のリムジンが基地についたとき、ラクスの、正確にはラクスを名乗るミーア・キャンベルと言う少女の、付き人兼護衛を務める青年は、違和感を覚えた。 「……おかしいな。出迎えがない」 トップアイドルが来たと言うのに、愛想がなさすぎる。マネージャーのキングや、付き人のサラも怪訝そうだ。 「ちょっと……私が話を聞いてくるわ」 ロビーに来てなお、誰もミーアに気付きもしない。彼女がいるはずがないと思い込んでいるかのように。 さすがにおかしすぎると感じたサラが、基地の人間に話を聞きに行く。 あくまで付き人、お世話係りに過ぎないはずの彼女だが、いつのまにかその権限は本当のマネージャーであるキングよりも上になっている。 女は強しと言うべきか、母は強しと言うべきか。 「何か……あったのかしら」 いつもなら自分が訪れれば黒山の人だかりができるのに、この閑散とした状況。 ミーアは自分が無視されたことに、不機嫌になる前に恐怖を覚える。 ミーアであるべきか、ラクスであるべきか、自分の存在に悩む彼女にとって、ファンにちやほやされることは嬉しくないわけではないが、素直に浮かれて調子に乗れるほど、喜べることでもなかった。 何かまずいことがあったのかと、恐々するミーアの耳に、サラの大きな驚きの声が届いた。 「なんですって!? ラクス・クラインは30分前にここに来ている?」 サラの叫びに、護衛の青年が顔をしかめ、周囲に視線を走らせる。 そして滑走路を見下ろせる窓のところで、目を留めた。 「あのシャトルはっ!!」 その形状や外壁に書かれた番号から、滑走路を走り出そうと起動を始めた一機のシャトルが、本来自分たちが乗るはずだったものであると、青年は確認した。 「あのシャトルを止めろ! あれに乗っているのはラクス様ではない……!!」 青年は叫んでからハッとして、声を止めた。見れば、ミーアやサラも顔色を変えている。 何も知らない者であれば、今シャトルに乗っているのはラクス・クラインの名を騙る偽者であると思うだろう。 だが、今ここにいるラクス・クラインが本当はミーア・キャンベルであると知っている者ならば、別の可能性を思い浮かべる。 今シャトルに乗っている人物こそが、本物のラクス・クラインであるという可能性を。 「………とにかく止めろ!」 たとえ本物であったとしても、このまま行かせるわけにはいかない。 議長からの話によれば、ラクスは今、テロリストの艦と目されるアークエンジェルに乗っている。 つまり、キラの操るフリーダムによる騒乱などは、彼女の指示によるものである可能性が高い。 このままラクスを放っておいては、状況は混乱するばかりだ。 青年がそう判断して、シャトルの発進中止を係官に命令する。だが、係官がパイロットに連絡する前に、 「大人しくしていてもらおう」 二人のザフト兵士が動いた。拳銃を抜き、青年とミーアに向ける。 「あのシャトルが無事飛び立つまで、誰も動いてはならない」 「貴様ら……!」 警護の青年が唸る。係官は当惑した顔で、 「お、お前たち一体なんで!?」 「黙れ。彼女たちを宇宙に送り出すことが我々の使命。それを邪魔する愚か者には容赦なく罰を与える」 彼らは簡潔に自分たちの目的を表明する。 係官の様子からすると、基地内に潜り込んでザフト兵のふりをしていたわけではなく、本物のザフト兵であるようだ。 裏切り者とは判別できない分、偽者よりもたちが悪い。 (しかし『彼女たち』……か。本物のラクス・クラインの部下であるとしたら、呼び方に敬意が足りない。ラクスの部下というわけではないのか?) 警護の青年はしかし、大して動揺することはなく、冷静に分析しながら足を踏み出す。 「! 貴様ッ! 動くと言ったのが聞こえなかったのかぁッ!!」 怒りに顔色を赤く変えた裏切り者が、今にもトリガーを引きそうになる。しかし、青年は裏切り者になんら恐怖心のない足取りで近寄った。 「聞こえなかったんじゃない」 青年が言ったと同時に、裏切り者二人が盛大に吹っ飛ばされた。 まったく誰の手も触れなかったというのに、大の男がゴムボールのように跳ね飛んだのだ。 「がっ!?」 「うげっ!!」 裏切り者たちは全身に傷を負って倒れ、背後の窓ガラスまで砕け散る。 「聞く必要が無いだけだ」 青年はクールに言った。裏切り者たちは完全に意識を失い、もう起き上がる気配もない。 「な、何をしたの?」 ミーアがその現象に目を白黒させる。しかし青年は説明することなく、 「係官! シャトルに連絡を!!」 「ハ、ハイッ!」 係官が慌ててパイロットに命令したが、まるで応答がない。 すでに始末されたか、あるいはパイロットも裏切り者だったか。 「MSを出せ! シャトルを行かせてはならん!」 更なる命令が下され、空戦用に開発された新型MS、AMA-953『バビ』の起動が開始される。 だが飛び立つ前に発進できるかわからない。 「サラ! 俺はあのシャトルを追う! ラクス様を頼んだぞ!!」 青年はそれだけ言い放つと、革靴を脱ぎ捨てて、今さっき開いた窓ガラスの大穴から、外に飛び出した。 墜落死してもおかしくない高さの階から。 「「「「「ええっ!?」」」」」 係官その他、その場にいた人々の声があがるが、飛び下りた青年は、建物の壁を幾度か蹴り付けて落下速度にブレーキをかけていく。 しかも大地に激突する矢先、見えないクッションに受け止められたかのように、彼の体は空中で静止し、最後にはゆったりと、かすり傷一つなく着地できた。 そして走り行くシャトルを睨むと、その長い脚を作動させた。 「ふっ!!」 一つ息をついたかと思うと、爆発したかのような強烈なスタートを切る。そしてカモシカのように軽く、矢のような速度でシャトルへ迫る。 『シャトルに男が向かった。同志が二人、手も触れずに薙ぎ倒された。どうやら師のおっしゃったスタンド能力者のようだ』 「む……!」 操縦席に座る、キングに変装していた男は、シャトル停止命令の次に、協力者の通信を受け取った。 「なんとか止めろ。いかにスタンド使いとはいえ、お前の乗っているそれなら止められるだろう」 『しかし、私の正体がばれては、この基地内で動ける者がいなくなる』 「それよりも重要なことだと、わかっているだろう。この計画が失敗すれば、ケンゾー師から破門されてしまうかもしれんぞ」 『………わかった。だが、異教徒の貴様が師の御名前を軽々しく口にするな』 協力者であるその男。ケンゾー率いる宗教結社の信者であるザフト兵士は、苦々しくも了解した。 走る青年の前に、進路上に一体のバビが立ち塞がった。 青年はそのバビがシャトルを止めるために来たのかと考えたのだが、バビはまだ起動中のはず。 既に動いてこの場に来れるのは、命令が下る前から動けるようにしていたからだ。 「こいつも裏切り者かっ!」 青年が相手の正体に気付くのと同時に、バビは右手のMA-M343ビームライフルを彼に向ける。 人間一人相手には過剰な威力の攻撃にさらされた青年に、何をすることもできないはずだった。 だが青年はナイフを一振り取り出すと、バビに向けた。まるで象に向けて牙を向ける蟻の如し。 バビのパイロットはそう考え失笑を抑えられなかった。 傍から見れば、余りに滑稽な対比であったが、彼は恐怖など微塵も含まない目で、ナイフを振り回した。 直後ビームライフルが一条の烈光を放った。 真っ直ぐに青年へと飛び、その姿を塵一つ残さず、消し去らんとする。 しかし、破壊なす光は、青年の一歩前の空間で切り散らされ、男に一筋足りと触れることなく、四方八方へと拡散し、消滅した。 『……な、んだとぉっ!!』 青年はビームを防ぐとバビに近づき、更にナイフを振るう。 すると、今度はビームライフルがザクザクと、野菜を切り刻むような音をたてて、バラバラになった。 『うわあああああああ!!』 バビのパイロットは恐怖にかられ、性急にバビの右足を動かし、青年を踏み潰そうとする。 だが青年は、走り抜けることも、左右に避けることもしなかった。 「はっ!」 なんと彼は、踏み潰そうとする右足に跳び乗り、そのまま脚を駆け上ってきたのだ。 そしてナイフを、前方に踏み込まれた右足と逆に、背後に伸ばされて体を支えている左足に向けると、また振るう。 それによってバビの左膝の間接部分が破壊された。 『こ、こんな、これほどの!』 超能力を持っているとは聞いていたパイロットだが、MSを破壊できるほどとは考えていなかった。 予想以上の威力に驚愕しているうちに、青年は仰向けに倒れようとするバビの機体を巧みに駆け上り、その途中で腹部や右翼、胸部のアルドール複相ビーム砲などを破壊して、頭部まで到達した。 同時に、バビは完全に仰向けに倒れ込んでいた。 倒れた衝撃に対しても振り落とされることなく、青年は冷静にバビの頭部を切り裂き、完全にバビを行動不能にした。 破壊能力もさることながら、恐ろしく強靭な脚力だ。 だが、彼はバビの体が邪魔になって見えなくなっていたシャトルの姿を確認し、目を吊り上げて唸る。 シャトルは既に飛び立っていたのだ。 それを追うように、ようやく他の、本当に味方のバビが数機、発進した。 その光景を見て、青年はどうやらシャトルに追いつくことはできそうだと安堵する。 白い光が、バビを一機、粉砕するまでは。 「なにっ!?」 今にも追いつきそうだったバビの群れが、一機、また一機と落とされていく。 それをなしているのは、黄色に塗られたムラサメだ。 「……おのれっ!!」 新たな敵を倒すため、青年は己の能力を発動させる。しかし、そのとき彼は気付いた。 ムラサメに撃たれたバビの残骸が、ミーアやサラが待つ建物の方へ落ちていくのを。 「まずい……!!」 青年は大型の拳銃を抜き、落ち行くバビに向ける。 「『イン・ア……」 引き金が引かれ、撃鉄が起き、弾丸に込められた火薬がはじける。そして弾丸が放たれた。 「サイレント・ウェイ』………!!」 青年の背後に、異形がたたずむ。シルエットは人間に酷似。インディアンがつけるような羽飾りを頭につけた、髑髏のような形相。蟹や海老のような硬質な殻をまとう上半身。刺青を施された下半身。 『イン・ア・サイレント・ウェイ』 それがこの力の名。物体が破壊された音などを、形にして対象に送り込むことで、その音が発されたときと同様の現象を、対象に引き起こす。 放たれた弾丸には、『イン・ア・サイレント・ウェイ』の能力により、火薬による爆発音が張り付いた。 そして音が張り付いた物体の移動は、ある程度操ることができる。 かつて、音が張り付いた蜂の巣や、ドット・ハーンという男は、本人の意志にかかわり無く、目標に向かって突進していったのだ。 弾丸も同様に、墜落するバビに向けて軌道を曲げながら飛んでいく。 そしてバビに弾丸が命中したとき、貼り付けられた爆発の音が発動し、バビの一部を爆発させる。 その爆発の勢いで落下の角度を変えた残骸は、建物を破壊することなく、滑走路に落ちた。 「ミーアたちはこれで助けられたが……」 空を見ると、シャトルとムラサメは、既に彼の力も届かないところまで昇っていた。 「くそ……とにかく議長に知らせなくては」 護衛の青年・サンドマンは、二本に編んで垂らした長い前髪を、忌々しそうにかき上げた。 バビを全機破壊した一機のムラサメ。 かつてはバルトフェルドの搭乗機であったそれに、今、乗っているのは、最強のMSパイロット、キラ・ヤマトその人だ。 「キラ様がやってくれたようです。ラクス様」 キングに化けていた男は後部座席に座る、本物のラクス・クラインに声をかけた。 今回の計画は、ヴェルサスの考案(ヴェルサスは『原作』の知識を流用しただけだが)である。 ラクスはプラントの様子や議長の内面を探るために、宇宙へ上がることを決意したが、そのためには地球の外へと行けるだけの乗り物が必要だ。しかしすぐに調達できるものではない。 そこで、ラクスを演じるミーアが乗るはずだった、このシャトルを奪うということになった。 本物を演じる偽者を、更に本物が演じるという奇妙な計画が実行されたのだ。 ただ原作とは状況が違い、現在フリーダムは修理中で動かせない。 キラはバルトフェルドが乗っていたムラサメを使ってシャトルを守る手筈にはなっていたが、不安は残る。 そこでケンゾーに連絡し、ディオキア基地にいる彼の信者三人を使わせてもらった。 結局信者たちは、足止め程度の役にしかならなかったが、それでも足止めが無ければ今頃追いつかれていただろうことを思えば、充分役立ったといえるだろう。 「しかし……キラ・ヤマトは敵を殺さないと聞きましたが……」 男が見たところ、ムラサメに撃墜されたバビのほとんどは、コクピットまで破壊され、パイロットの命も助からないだろうと思えた。 「……キラは、バルトフェルドさんの死によって思い切ってしまったのです。人を殺めることを。私たちを守るために」 ラクスは哀しげに顔を伏せる。キラは、バルトフェルドの、死から逃げるなという遺言を、半端に受け止めてしまった。 死を背負う覚悟を決めぬままに、死をもたらすことを決意してしまったのだ。 「お止め、しないのですか?」 男の言葉にラクスは首を振り、 「今は無理です。世界のために、戦いをやめるわけにはいかないのですから。私にできることは、一刻も早く、キラが戦わなくてもよい世界にするために、宇宙に昇ることだけです」 ラクスはキラが現状情緒不安定であり、他者を殺してでも親しい者を守らなくてはならないという、一種の強迫観念にとりつかれていることはわかっていた。 それを無理にやめさせることは、彼の精神を更に傷つけ、闇に押し込めることになることも。 彼女はどれほどの犠牲が出ても、自分の行動を曲げることはない。 自分が正しいことをしていると信じきっているために。 しかしかといって、彼女に他者を思いやる愛がないわけではない。 その善意が余計なおせっかいであっても、無理矢理押し付けてくる、危険な優しさであることは否めないが、それでもだ。 だからラクスは、恋人であるキラを思いやり、その思いやりを正しいことと考え、キラが犯す殺人も、正しさを貫くための犠牲として受け入れる。 プラントの行いが、正当防衛と言葉を飾っても結局戦争であることに変わりないと、批難するのに、キラの行動は許す。矛盾だらけの思考に思えるが、ラクスはその矛盾に気付いていない。 『ラクス!!』 キラの顔がモニターに映る。そのとき、この空域にいるMSは、ムラサメ一機のみとなっていた。 「キラ!」 ラクスの顔が嬉しそうに輝く。 『ラクス……本当に僕は一緒に行かなくていいのかい?』 「お気持ちは嬉しいですがキラ。あなたが守るべきは、私だけではありません。私が宇宙に行っている間、地上にある、守るべきものを守っていただかなくては……」 以前より、若干生気の薄い顔のキラは、心配そうな表情をつくる。 『けど……』 「わたくしなら大丈夫ですわ。必ず帰ってきます」 『でも君までいなくなってしまったら僕は……』 キラの目に、チラリと狂気の片鱗が覗く。唇が引きつり、体が小刻みに震える。 「任せてください。私が責任を持ってお守りいたします。ヴェルサスさんの依頼ですからね」 男は、以前命の危機を、ヴェルサスに助けてもらったそうだ。 そのとき負った怪我は酷かったらしく、今は身体部分の幾つかを機械で代用している。 そのときの恩を返すため、ヴェルサスからのラクス護衛任務依頼を請け負ったとのことだ。 「そういうことです。あなたはあなたのために戦ってください。バルトフェルドさんの分まで」 ラクスが子供をなだめるように言い、ようやくキラは頷いた。 『……わかった。本当に、無理しないでよ』 やがて通信は届かなくなり、シャトルは大気圏外へと脱した。 「さて……連絡しておいたクライン派と合流したら、議長が研究をしていたというコロニー・メンデルの調査、新型MSの開発状況の視察……いろいろとやることはありますな」 男は、ヴェルサスから『原作知識』の情報を聞いていた。 これからラクスがどこで何を見つけるのかといったことも少しはわかっている。 それでも、この時期のラクスの行動は原作においても描写が少なく、確かなことはわからないので注意せねばならない。 「存じています。確かに課題は山積みですが、世界の平和のために、骨身を惜しんではいられません。ところで……二つほど言いたいのですが」 「何か?」 ラクスは男に質問する。 「もともとこのシャトルに乗っていらっしゃった、パイロットの方々はどうしたのでしょうか?」 「ああ、彼らなら丁重に降りてもらいましたよ」 「あら、何時の間に。ではもう一つは……」 「もう一つは?」 「もう、変装を取ってもよろしいのではないかしら?」 「……ああ。これはうっかりしておりました」 男はかつらを取って、横に放り、顔をぬぐってメイクも落とす。 「ともあれ、私も精一杯務めさせて頂きますよ。ラクス・クライン」 男は嘘を言った。パイロットはシャトルを降りていない。ただ、原型がないほどにグシャグシャになり、ゴミ箱に捨てられてしまっているだけだ。 男は真実を言った。精一杯務めるつもりだ。ヴェルサスからの依頼……ラクスの監視と、後々、邪魔になりそうなクライン派メンバーの排除に。 (さて……いかに殺人と思われぬように殺すかが問題だな) かつらを取り、触覚を何本も生やしたような髪型に戻った男は、楽しそうに考えをめぐらす。そんな男の思考に気付くこともなく、 「頼りにしていますわ。チョコラータさん」 ラクスは男の名を、にこやかに呼んだのだった。 ラクス・クラインのシャトル強奪。この報告はすぐにデュランダルの耳にも届いた。 彼とてこの事件は予想外であり、驚きの声を漏らさずにはいられなかった。 「申し訳ありません。私が撃ち落としていれば……」 『いや。君がミーアたちの命を優先した判断は正しい。君の任務はミーアの護衛なのだから』 デュランダルはため息をつきながら、サンドマンを慰める。 『ラクスの調査はこちらでする。君は今までどおりの任務を続けたまえ。今の情勢だと、いずれ別の任務を与えるだろうが……』 「了解しました」 通信は切れ、サンドマンは基地の通信室を出る。 現在、基地は墜落したMSによる被害、シャトルの喪失などで、ミーアの帰還もおぼつかない状態だ。 それでも明日にはミーアを送り出すようにする手筈だ。このまま地球にいるのは危険すぎる。 ラクスたちに協力し、サンドマンの邪魔をした3人は、捕らえられた後、死んだ。奥歯に仕掛けてあった毒のカプセルを飲んだのだという。 彼らの部屋を探したが、特に何も見つからなかった。 ただ状況や言動からして、なんらかの狂信的な組織に所属していたことは確かだった。 計画はそれほど緻密ではない。より調べれば、何かつかめるであろうが、それはサンドマンのすることではない。 彼はミーアに割り当てられた客室に戻った。ノックをして中に入ると、ベッドの上に膝を抱えて座るミーアがいた。 「サラたちはどこに?」 「……明日、シャトルに乗れるよう、手続きに」 「そうか」 サンドマンはミーアの隣に座る。そして待った。何十分か経過した頃、 「………サンドマン」 「うん?」 「ラクス様、怒っているよね?」 ミーアが震える。 「私を……偽者の私を、怒っているよね。だから、だからこんなことに……だから、基地の人も死んじゃって……」 その水色の目から、涙がこぼれる。MSのパイロットが殺されたということを知ったミーアは、恐怖と罪悪感に沈んでいた。 今までに抱えていた、不安が現実に具現化したことに、震えていた。 「私がいなければ、こんなことには……」 「なんだ、そんなことか」 だがサンドマンはなんでもないように、そう言った。 「そ、そんなことって」 「君に責任がまったくないとは言わない。責任を感じることは、責任を感じないことよりはいいだろう。だが、死んだパイロットたちの命まで、全部君が背負おうと思うのは、さすがに傲慢というものだ」 サンドマンは首を振り、 「彼らは自分たちの意志でMSパイロットとなり、それぞれの理由で戦った。彼らが全員、君のために戦ったと言うのか? 君は、彼ら全員が命を賭けるほどの存在か? 君は自分が世界の中心にでもいるつもりか? この世の死は全部君が原因だとでもいうのか?」 「そ、そんなの、でも、ミーアはそうでなくても、今の私は、ラクスで」 「君が本物のラクス・クラインで、シャトルを強奪したのが実際に偽者であったとしても、同じことだ。ミーアもラクスも、ただ一人のちっぽけな、砂漠の砂粒程度の人間だ」 サンドマンはどうにも腹立たしくてならず、ついつい攻撃的な口調になってしまう。 あのラクス・クラインの行いが、ミーアを傷つけていることが、許せないのだ。 ラクスを騙ったミーアと、破壊と強奪を行ったラクス、どちらがより正しいかは問題ではない。 正義や善意ではなく、ただの身贔屓で、サンドマンはミーアの味方だった。 だからこそ、彼は絶対的にミーアの味方であるともいえる。 守りたいもののためなら、悪であっても構わないし、どんな汚名も犠牲も身に受ける。それがサンドマンという男であった。 「……だから、あまり気に留めるな。ドゥワミッシュ族の言葉にこんなのがある。『死は存在しない。生きる世界が変わるだけだ』とな。彼らの死を哀しむより、向こう側での幸せを祈ってやれ」 やや目をそらし、とあるインディアン部族の言葉を引用するサンドマンに、ミーアは目をパチクリさせた。 「あの……ひょっとして慰めてくれてたの?」 「………」 サンドマンは何も言わなかった。照れているらしい。 「くすっ、ありがとう」 ミーアは笑った。そのことにサンドマンは安堵する。 彼は彼女の歌が好きだった。歌う彼女が好きだった。 昔、彼はサンドマン(砂男)ではなく、サウンドマン(音をかなでる者)という名であった。 だが、故郷も部族も、最愛の姉からも自らの意思で遠く離れ、サウンドマンの名で呼ばれることはなくなってしまった。 今の彼にあるのは、破壊をもたらす音の力、『イン・ア・サイレント・ウェイ』のみ。 だからこそ、人々を楽しませ、元気付けられる音を出せるミーアは、彼にとって尊敬にさえ値した。 自分よりもずっと、高貴な音の力を持っている彼女を、守ろうと思った。 親が子を守るように。兄が妹を守るように。―――自分を、姉が守ってくれたように。 「……姉ちゃんなら、もうちょっとうまくやれたんだろうけどな。どうも、俺は自分の考えを他人にわからせるってのが苦手らしくてさ」 サンドマンは他人に理解してもらう前に、一人で突っ走ってしまう欠点がある。人と協調することができないその性格を、よく姉に叱られたものだ。 「あら、お姉さんがいるの?」 「ああ。サラと同じくらい力も気も強い人でさ。頭が上がんないよ」 「ひょっとして、だからサラが苦手なの」 「……否定はしないけどね」 それから二人はサラが戻ってくるまで、とりとめのない会話を続けた。その頃には、ミーアの顔から影も消えていた。 ――――――――――――――――――――――― ラクスが天へ昇っていった頃、ミネルバはジブラルタル基地に到着していた。 ここでしばしの補給と休息をとる。そして時期が来たら、おそらくは目と鼻の先にある地球連合軍の最高司令部、アイスランドの『ヘブンズベース』との対決に駆り出されるだろう。 この戦争も煮詰まってきている。それも全体的にはプラント優位で。王手をかける時期も、そう遠くはあるまい。 しかし、そうしたことに考えをめぐらす余裕は、ルナマリアには無かった。 「お姉ちゃん。ちゃんと食べなきゃ駄目だよ?」 食堂で、向かいの席に座るメイリンが話し掛ける。 「………食欲、ないの」 運ばれてきてから、少しも手をつけていないミートソース・スパゲッティを前に、ルナマリアは答えた。 「そんなこと言ったって、自室にいるときも全然食べないじゃない。ただでさえ体力のいる仕事なんだから、体持たないよ!」 「……ごめん」 ブチャラティとの衝撃的再会から、ルナマリアは仕事の時間以外はほとんど自室から出ていなかった。 ろくにものも食べない彼女を、メイリンは心配して、無理矢理食堂に引っ張ってきたのだが。 「その……お姉ちゃん。ブチャラティさんのことだけど……」 メイリンは、あれから初めて、そのことを切り出した。 「……言わないで」 ルナマリアは短く、しかし完全無比なる拒絶を返す。 「もう、あの人のことは忘れた方が……」 「言わないで」 「想っていたって、あの人は敵で」 「言わないでって言ってるでしょうッ!!」 テーブルを強く叩き、その衝撃でコップが倒れ、水がこぼれる。食堂にいた者たちが、その怒声に驚き、彼女らを見る。 「ひょっとしたら、お姉ちゃんに近づいたのだって、何か情報を聞き出すのが目的で」 「あの人はそんな人じゃない!!」 実際、状況から分析しても、計画的に接触したのでないことは確かだ。 けれどルナマリアは理性ではなく、感情によって、妹の言葉を否定した。 「ブローノさんは、ブローノさんは……!!」 目に涙を浮かべて、姉は妹を睨みつける。久しぶりに見る、沈み込んでいた姉の生きた表情だったが、妹は喜べなかった。 「片手で数えられる程度しか会っていない人でしょ! お姉ちゃんがそんなに苦しむ必要ないじゃない!」 今まで姉を案じ続けたストレスのたまっていたメイリンは、ルナマリアの怒りに触発されるように、感情を発散してしまう。 「あなたは人を好きになるってことがわかってないのよ!!」 もう一度テーブルを強く叩き、ルナマリアは妹に背を向ける。 メイリンが呼び止める声も無視して、ルナマリアは食堂を出て行った。 その姉妹喧嘩を見ていた人々は、重く気まずい空気に潰されたように、その場を動けずにいた。 ただ一人、食べかけのサンドイッチを残し、ルナマリアに続いて食堂を後にした男を除いては。 ――― ルナマリアはこぼれる涙をぬぐいもせず、廊下を歩いていた。 その勢いと速さは、走っているというに近く、身にまとう激しい空気に、通りがかる者は皆、振り返りながらも話し掛ける勇気を持てなかった。 「馬鹿……馬鹿……!」 ルナマリアの口からは罵りが流れていた。その罵声は何に対してのものか。 愛する男が敵であったという事実。妹への苛立ち。戦争という時代。そのすべてを内包した世界の全てに、彼女は怒りを向けていた。 それは、かつてシン・アスカが抱いたものに、近しいものだった。 あまりにままならぬ、無情な運命に怒りを燃やす。 しかし彼女も愚かではない。ただ運命を恨むだけでは、何も解決されないのは理解している。 ただ、何をどうすればいいのかわからないだけだ。 (私は……あの人と戦えるの?) ルナマリアが戦えるようになったのはブチャラティのおかげ。 シンにとってのステラとポルナレフを合わせたような存在なのだ。今の自分の支えたる人物を、自ら討つことなどできようか? (間違いだったの……? 出会いも、想いも、何もかも………!!) 「ルナマリア・ホーク」 彼女の背中に声がかかった。それは、つい最近出会ったばかりの男の声だった。 「……何よ」 つい立ち止まってしまった彼女は、不機嫌な声をよこす。 「話を聞かせてもらおう。少しは助言できるかもしれない」 ウェザー・リポートは、無礼な返答に苛立つこともなく、彼女に手を差し延べた。 ルナマリアは話した。ブチャラティとのことを。なぜ、ろくに知りもしない男に話したのか。 あるいは、ろくに知りもしないからこそだろうか。 ともあれ、自分の心理を分析できるほどルナマリアは落ち着いた状態にはなかった。 ただ話したら楽になるかもしれないと単純に考えて話した。 話している間、彼女はウェザーの反応を見ず、虚空を眺めながら、心の内をただ吐き出す。 その内容は、最初は惚気話に近かったが、最後には自分自身を切りつけ痛めつけているかのようなものになった。 それをウェザーは黙って聞いていた。 「好きだった。愛していた。信じていた。もっと彼のことを知りたかった。………けど、敵だった……」 その言葉を最後に、ルナマリアは口を閉ざした。 「……それで終わりか?」 やはりウェザーの顔も見ずに、ルナマリアは頷いた。 「なるほど……そうか。それで?」 「……それで?」 これ以上何があるというのだろう。最も愛しい人が、自分の敵で、おそらくは自分の同朋を何人も殺した事のある存在であった。 この悲劇以外に、何があるというのだろう。 「好きな男が、敵の陣営の存在だった……。許されない恋だった。それはまあわかったが……それで」 ウェザーは、ようやくこちらを向いたルナマリアに、 「それでなぜ……それが間違っていたことになるんだ?」 冬の晴れ空のように、静かで冷静な表情で問いただした。 「なぜって……」 「聞けば、そのブチャラティという男は、狙ってお前に近づいたわけではない。お前がザフトで、彼が連合だったというのはたまたまだ。彼がお前を騙していたというのならともかく……そいつは間違いなく『いい奴』なのではないか?」 ルナマリアは目を見開いて絶句する。ウェザーが、ブチャラティを肯定したことに驚いて。 「お互いの立場は確かに問題だろう。だが本当にそれだけだったら……お前もこんなに苦しんでいないはずだ。お前が苦しんでいるのは……その想いが間違っていないのに、許されないからだろう。 はじめから悪くないものを、正すことはできない。解決できない。だから……苦しむ以外、どうしようもない」 誰も悪くない。それなのに現状は最悪。今更な、どこにでも転がっている理不尽な運命の一欠けら。 「少しはわかる。……俺にも経験はあることだからな」 「じゃあ……どうしたらいいの? この苦しみ、想いを、どうすればいいっていうの!?」 「……忘れるな。報われないかもしれないが、それでもその想いには、想い出には、意味があるはずだ。忘れてしまったら、きっと本当に取り返しのつかないことになる」 ルナマリアの絶叫に、メイリンとは逆のことを言うウェザー。 その言葉は、実感と経験に裏づけされていた。 「いずれまた……そのブチャラティとも会うだろう。それほど縁があるのなら。そのときに決着をつけられるだろう。それまでは……耐えろ」 「………耐えられると思う?」 「耐えるだけの強さは、ブチャラティからもらったのだろう?」 ルナマリアはその言葉に、やや悲しく、弱々しいながらも、久しぶりの微笑みを浮かべた。 「………そうね。そうだった」 「あともう一つ忘れるな。他の誰が間違っていると否定しても、この俺だけは否定しない。そういう奴もいるということをな」 ウェザーには否定できない。彼もまた、許されない恋をした者だから。 あのプッチ神父の言葉が正しければ、血の繋がった妹と、知らなかったとはいえ恋に落ちた者だから。 もしもあの悲劇が起こる前に、ペルラが自分の妹だと知っていたら、恋を諦めただろうか? ペルラの意思を確かめようも無い今となっては、わからない。 しかも、自分は彼女のことを忘れてしまった。 プッチ神父に記憶を奪われ、愛も、苦しみさえも、なくしてしまった。 記憶を奪われたあの虚無感。 徐倫に出会うまでの無感動なつらさに比べれば、記憶を取り戻した後の痛みや憎しみの方が、まだ満たされていた。 それは、自分と彼女の愛の証明であったから。 ウェザーはルナマリアに助力する術はなかったが、せめて、彼女の幸福を心から祈り、願おうと思った。 「うん………ありがとう。あなた、ブローノさんの次くらいに、いい男だわ」 「光栄だな」 ルナマリアは少しだけ救われた。 自分の想いに価値があると、認めてくれる賛同者の存在によって。 たとえどんなに先が見えなくても、耐えられる。 ウェザーの言葉どおり、強さはすでにこの手に宿っているのだから。心の温もりと共に。 彼女はそれを思い出していた。 ――――――――――――――――――――――― 二人の少女が、共に慰められ、いつもの自分を取り戻そうとしている頃、デュランダル議長はポルナレフと通信を交わしていた。 『こいつは……!!』 モニターに映った映像に、ポルナレフは息を呑む。 そこには一人の男の姿が映されていた。 頭に銃創を刻まれ、血を流しながらなお、殺意衰えない眼力を宿した男。 長い黒髪をなびかせ、貴公子の如き美麗な顔ながら、口元から覗く鋭い犬歯が、男の異様さを浮き上がらせていた。 「先日、ラクスとアークエンジェルの行方を調べていた部隊が、全滅した。犯人はこの男だ。この映像は、マシンガンでヘルメットをふっとばし、中の頭部にも多少の損傷を与えて、やっとふらつかせることに成功した隙に、撮ることに成功したものだ。 この映像を持ち帰ったのはたった一人。部隊の他の人間は皆殺しにされ、帰った一人も重傷で、昨日、息を引き取った」 『ダボが……!!』 ポルナレフが拳を握り締めて唸る。 「不死身と噂される漆黒のテロリスト。形兆から後に話してもらった話では、レイを勧誘した吸血鬼。今回、調査隊を襲ったところから見て、おそらく、アークエンジェルにいるという謎の邪悪、ヴェルサスとも繋がっているのだろう」 『そんなことはどうでもいい』 ポルナレフは、今にもモニターの映像を切り崩してしまいそうな衝動を抑えていた。 『俺が奴をぶっ殺すことに、変わりは無いんだからな』 「そう……そうだね。それが君がザフトにいる理由なのだからね」 デュランダルは沈痛な表情をつくる。それは人を惹き付ける為の、好意を買う為の演技などではない。友を心配する本物の感情であった。 『ああ……シェリーの仇……必ず』 そいつこそは、かつてポルナレフの友、シェリーを殺した男。 『待ってな……ストレイツォ!!』 ポルナレフは仇の名を胸のうちに刻み込むように、呟いた。 通信を終え、デュランダルは知らず知らずにため息をついていた。 「不確定要素が多すぎる……」 キラやラクスもそうだが、ポルナレフたちも立派な不確定要素だ。 J.P.ポルナレフ、虹村形兆、サンドマン、辻彩……誰もが凄まじい『魂』の持ち主だ。 その強靭な精神は、他者にも影響を与え、勇気を与えている。 『彼ら』は、こことは異なる次元から来たはずだ。 人間が月に行くのがやっとの科学しか持たない時代から来たはずだ。 巨大なロボット兵器など夢物語の世界から来たはずだ。 サンドマンに至っては、ガソリン自動車も生まれたばかりの時代から来たという。 にもかかわらず、彼らは立派にこの世界に順応している。 いくら人間が状況に慣れる生き物のいっても、その対応力は驚異的だ。 「それが……スタンド使いというものなのかもな」 スタンド使いの条件は強い精神だという。 強い精神というのは曖昧で漠然としているが、デュランダルはそれを、状況に流されず、社会に依存せず、己の意思を曲げずに生きるということではないかと考える。 『彼ら』は周囲がどれほど変わっても、その意志や本質を変えようとしない。 どれほどの力を得ても、そのことで思い悩んで自分を追い詰めたり、気を狂わせたりしない。 ただ状況を受け止め、受け入れ、その上で自らの本質を変えずに、生き続ける。 「どれほど世界が変わっても、どんな能力を持ったとしても、結局のところ、彼らは彼ら……人間は人間。そういうことなのか?」 だとすれば、自分がこの世界を変えたとしても、人間は結局変わらないのだろうか。 それともそもそも、遺伝子によって個人個人の生き方をあらかじめ決めることは、無理だというのか。 自分が考えていた以上に、人が思うままに生きようとする意志は強いのではないか。 「……いや、今更迷ってなどいられるものか」 デュランダルは、己の疑問を握りつぶす。 長い時間と多くの謀(はかりごと)を費やして、ようやくここまで来たのだ。 そのために出してきた多くの犠牲のためにも、こんなところでやめるわけにはいかない。 「『彼ら』のような、我侭な自由意志こそが私の敵だ。自分の意思のままに生きることで秩序を破り、人を傷つけ、最終的に戦争に至る。それこそが私の敵だと、最初から決まっていたことではないか……!!」 人は理不尽なる運命に対抗できない。ならば、最初から抗わなければいい。 抗うからこそ、人は不幸になってしまう。 最初から運命を知り、それを受け入れれば、何の不安もなく、平和な人生を過ごせる。 「私は……世界を救ってみせる!!」 それほどに自分に言い聞かせなければならないほど、デュランダルの心は揺れていた。 シンたちよりもよほど多く、長く『彼ら』とつきあってきた彼もまた、『彼ら』の魂の輝きに、影響を受ける者の一人だった。 ――――――――――――――――――――――― 「もうじきだな」 ロード・ジブリールが赤ワインの入ったグラスを手にする。 時が来たらばそれを掲げ、勝利を祝って飲み干すために。 吹雪も激しいユーラシア最北端、ロシア平原で、300メートルの巨体が動いている。 地球連合軍の地上空母『ボナパルト』。その中央部に存在するドームには、ロード・ジブリールの黒い野望が鎮座している。 その名は『デストロイ』。単純かつ、非常に正確にその存在の本質を表した名を持つMS。普通のMSの2倍を超える巨体。禍々しい漆黒の怪物。 これから始まるのは、地獄。成功しようと失敗しようと、正気の沙汰ではない。 「さあ、我らの敵の何もかもを、その名の通りに破壊し尽くしてしまえ。デストロイ……!」 本来なら、ネオ指揮下にあるステラ・ルーシェが、能力や相性からいって、デストロイの力を最も発揮できるはずだが、もはやネオはブチャラティと親しすぎて信用ならない。 この作戦が終わったら、ブチャラティもネオも、まとめて『処理』する必要があるだろう。 デストロイがあれば、その力を持ってすべて思い通りにできる。 ブチャラティを使って、民衆のご機嫌をとるなどということも必要なくなるのだから。 力。それによってすべて支配し、すべて叩き滅ぼせばいい。 「それはそうと……ストレイツォは何をしているのだ?」 彼は自分直属の特殊機関、『ブードゥー・キングダム』の一員の名を口にする。彼らは通常は自由にしており、任務を受けたときのみ動く。 ジブリールとて、常人を超えた力を持つ者たちを完全に支配できるとは思っていない。 使いたいときに使えればそれでいい。そう考え、連絡がすぐ取れるようにするという以外、行動の制限も監視もしなかった。 しかし、現在ストレイツォとの連絡が取れない。 「……裏切りか?」 彼らとの主従関係は、ただ利害の一致につきる。 彼らが望むものをジブリールが与えるから、彼らはとりあえず従っている。 チョコラータには殺戮を。フェルディナンドには、コーディネイターを罰する権利を。リンゴォには決闘の場を。そしてストレイツォには、その吸血鬼の力を、存分に発揮し、味わえる状況を、与えていた。 「しかし……奴らはコーディネイター以上の化け物。信用はならないな。調べる必要があるか……」 裏切りを疑うジブリールだったが、さすがにストレイツォがジブリールの配下になる前に、既にヴェルサスの下についているとまでは予想の範囲外だった。 いずれにせよ、ジブリールは彼らを危険視していた。味方としての『ブードゥー・キングダム』の存在を頼もしく思っていたが、敵とすればこれほどおぞましいものも無いとも、考えていた。 能力もさることながら、その邪悪さは、ジブリールをして鳥肌を立たせるほどのものだ。 しかも話によれば、そんな彼らでさえDIOやディアボロといった者たちの部下であったらしいが、彼らの上に立つ者がどれほどの怪物だったか、考えただけで立っていられなくなるほどだ。 「まあいい……。それでも所詮、私の持つ力には勝てないさ」 スタンド使いも吸血鬼も、所詮は個人。いくら人間離れしていようと、軍隊と兵器を持ってすれば蟻も同然。 たとえブルーコスモスの支援者にして黒幕であるロゴスの、財力と権力をもってしても、今の肥大化した武力と暴力を御すことはできない。 そこまで思考し、ジブリールは気付く。 「そうだ……今の私は、ロゴスにも止められないのだ」 そして、陽光届かぬ深海のように、深く暗い、見る者の背筋を寒くするような笑みを浮かべる。 自分の暴走が、もはや誰にも止められないと、確信した笑みを。 TO BE CONTINUED
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REVIVAL版最終回設定 ※主に本編と比較して ○ルナマリアはシンをかばい、アスランの乗るジャスティスに撃墜されて死亡しました。 ○ミネルバ撃沈後、クルーは(タリアを除いて)ランチで脱出しました。しかしヒルダの乗るドムトルーパーの砲撃により、シンの目の前で撃墜、皆死亡となっています。 ○メサイアでレイが議長から離反したことについては取り扱い未定です。ただし、AIレイの思考パターンは、それ以前にレイが作った擬似人格のため、どちらにせよ最終回のレイの行動とは無関係となっています。 ○イザークとディアッカについては本編の最終回どおりに取り扱います。
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571 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/12(月) 00 02 19.73 ID ??? ハマーン「と、いうことで今日から一週間、新任の先生に副担任として入ってもらう」 ナトーラ「きょ、今日から皆さんと一緒に勉強することになりました、ナトーラ・エイナスです! よ、よろしくお願いします!」 ハマーン「ナトーラ先生、それでは転校生のあいさつだぞ…」 ナトーラ「す、すいません!」 ルイス「小動物みたいでかわいい~」 ルナマリア「質問! 彼氏いるんですか~?」 ハマーン「貴様ら無駄話はそこまでだ。授業を始めるぞ!(バンッ!)」 ナトーラ「ひっ!」 ハマーン「なぜそこで貴様が怯える…?」 ナトーラ「す、すいません…」 カテジナ「トチ狂って学校に遊びにでもきたのかい!」 カミーユ「なんでそんなことを言う! 人が傷つくってわかってそんなこと言うなんて、お前は生きていてはいけないんだ!」 シーブック「宿題忘れたくらいで二人ともそんなに暴れるなよ…」 ナトーラ「す、すいませんが、皆さん静かにしてくださ~い…」 ハマーン「ええい、二人とも廊下に立ってろ! シーブック、お前もだ!」 シーブック「なんとぉ!!」 ルー「ナトーラ先生、一緒にお昼しましょうよ」 ナトーラ「え、ええと……」 ファ「あ、先生のお弁当かわいい!」 ルナマリア「まだわかんないことだらけでしょ? あたし達が色々教えてあげるからさ」 ネーナ「ていうかナトーラちゃんって呼んでいい? それともエイナスちゃん?」 ナトーラ「え、あの、エイナスちゃんはちょっといや……」 ハマーン「貴様ら、教師に必要以上に馴れ合うんじゃない!!」 ナトーラ「はあ……」 マリュー「ずいぶんおつかれみたいね」 ナトーラ「はい……なんだか圧倒されてしまって…」 マリュー「まあ、あそこのクラスはある意味特別だから仕方ないわね。悪い子たちじゃないんだけど」 ナトーラ「せっかく念願だった美術の教師になれたのになんだか自信なくなりそうで……ハマーン先生は毅然としていて凄いです」 マリュー「ハマーン先生もある意味特別だから気にすることないわよ。…そういえば、ナトーラ先生おいくつ?」 ナトーラ「え、あ、25歳ですけど」 マリュー「あら、ハマーン先生より年上じゃない」 ナトーラ「年上…えええ!? ハ、ハマーン先生って、私より年下なんですか!? あんなに見た目威厳あるのに!」 ハマーン「ほう……私が年下なのがそれほど驚きか」 ナトーラ「驚きますよ! だってどう見てもあれは三十d……え?」 ハマーン「では、どこがどう驚きなのか、じっくり教えてもらいましょうかナトーラ『先輩』?」 「ひ ゃ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ…………」 マリュー「(頑張ってねナトーラ先生…みんなそれを乗り越えて大きくなるのよ)」
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機動戦士ガンダムSEED DESTINYシン・アスカ キラ・ヤマト アスラン・ザラ ルナマリア・ホーク ラクス・クライン アンドリュー・バルトフェルド メイリン・ホーク 機動戦士ガンダムSEED DESTINY シン・アスカ 性格 ? 地形適応 空 A 陸 A 海 B 宇 A 特殊技能 技能名 SEED 底力L5 戦意高揚 精神コマンド 習得精神 集中 加速 直感 直撃 気迫 魂 消費SP 15 15 20 25 55 50 習得Lv 1 11 18 31 44 55 ステータス レベル 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 18 168 161 188 104 209 208 60 50 197 190 210 126 273 272 122 99 233 226 241 158 370 369 220 エースボーナス 回避率+20%。反撃時の与ダメージ1.1倍。 キラ・ヤマト 性格 ? 地形適応 空 A 陸 A 海 A 宇 A 特殊技能 技能名 SEED カウンターL6 サイズ差補正無視 精神コマンド 習得精神 直感 集中 てかげん 狙撃 魂 再動 消費SP 20 10 10 15 50 60 習得Lv 1 1 1 27 58 63 ステータス レベル 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 1 - - - - - - - 50 193 199 218 125 276 277 123 99 229 235 249 157 373 374 221 エースボーナス 射撃武器の与ダメージ1.1倍 アスラン・ザラ 性格 ? 地形適応 空 A 陸 A 海 B 宇 A 特殊技能 技能名 SEED 援護防御L2 Eセーブ 精神コマンド 習得精神 直感 集中 加速 友情 熱血 覚醒 消費SP 20 15 15 30 40 60 習得Lv 1 1 31 34 55 59 ステータス レベル 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 1 - - - - - - - 50 194 197 217 131 275 276 119 99 230 233 248 163 372 373 217 エースボーナス 格闘武器の与ダメージ1.1倍 ルナマリア・ホーク 性格 ? 地形適応 空 A 陸 A 海 B 宇 A 特殊技能 技能名 底力L4 援護攻撃L3 ガード 精神コマンド 習得精神 必中 不屈 努力 激励 熱血 期待 消費SP 25 10 20 40 40 70 習得Lv 1 12 17 34 56 62 ステータス レベル 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 17 158 158 185 102 202 207 57 50 - - - - - - - 99 - - - - - - - エースボーナス 気力130以上で、自軍フェイズ開始時に精神コマンド『必中』が掛かる 必中の消費SPが前作より5下がっている。 ラクス・クライン 性格 ? 地形適応 空 A 陸 B 海 C 宇 A 特殊技能 技能名 SEED 指揮官L2 パーツ供給 SP回復 精神コマンド 習得精神 祝福 応援 てかげん 激励 脱力 再動 消費SP 60 40 10 50 40 70 習得Lv 1 8 11 36 41 66 ステータス レベル 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP 1 - - - - - - - 50 150 180 192 152 192 261 120 99 - - - - - - - エースボーナス 隣接する味方の与ダメージ1.1倍。 アンドリュー・バルトフェルド 精神コマンド 習得精神 加速 集中 必中 不屈 気迫 熱血 消費SP 15 15 20 15 50 40 習得Lv 1 1 17 31 49 62 ステータス レベル SP 1 - 50 101 99 - メイリン・ホーク 精神コマンド 習得精神 偵察 根性 信頼 鉄壁 分析 補給 消費SP 1 20 25 35 30 60 習得Lv 1 4 6 34 41 65 ステータス レベル SP 1 - 50 95 99 -
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171 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/08/29(木) 23 47 28.00 ID ??? 168-170 ルナマリア「私って一体何なのよーーーーーーーーーーーーーー!」 メイリン「落ち着いてお姉ちゃん」 ギリ(アホ毛以外に何かあったか?) ネーナ(う~ん……無い) シーリン(あのアホ毛は正直わからないことだらけだし) マリナ(本当にあれ髪の毛かしらって思う…) 刹那(もしかするとアホ毛は…いやまさか…) 172 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/08/29(木) 23 50 39.05 ID ??? ボッシュ「あのアホ毛こそガンダム! 悪魔の力だ!」 刹那「ガンッダーーーーム!!」
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専用機専用機(パイロット別) 指揮官機 専用機 特定のユニットに特定のキャラクターを搭乗させると専用機となる 設計でリストに登録しないと生産はできない キャラクターを搭乗させて専用機に変化させるとギャラリーには登録される 汎用機 搭乗者 専用機 設計元A 設計元B ドップ ガルマ・ザビ ガルマ専用ドップ ドップ マゼラ・アタックゴッグアッガイグラブロアッグガイアプサラスII ザクII ガルマ専用ザクII ガルマ専用ドップ ザクII シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ シャア専用ザクII ザクII レッド系 ズゴック シャア専用ズゴック ズゴック ゲルググ シャア専用ゲルググ ゲルググ ゲルググ(ベーシック) シャア専用ゲルググ(ベーシック) - - ドム シャア専用リック・ドム ドム レッド系 ゲルググJ シン・マツナガ マツナガ専用ゲルググJ マツナガ専用高機動型ザクII ゲルググJ 高機動型ザクII マツナガ専用高機動型ザクII 高機動型ザクII Gエグゼス ジョニー・ライデン ライデン専用高機動型ザクII レッド系 ゲルググ ライデン専用高機動型ゲルググ ライデン専用高機動型ザクII ゲルググ ヘルベルト・フォン・カスペン カスペン専用ゲルググ ゲルググ ヅダヅダ1番機ヒルドルブビグ・ラングオッゴ エリク・ブランケ エリク専用ゲルググ ゲルググ イフリート・ナハト アナベル・ガトー ガトー専用ゲルググ ゲルググ ガンダム試作2号機ノイエ・ジールガンダム試作2号機(MLRS装備) ガザC ハマーン・カーン ガザC(ハマーン専用機) ガザC キュベレイ ギラ・ドーガ レズン・シュナイダー ギラ・ドーガ(レズン専用機) ヅダ1番機ディン(指揮官用)ゲイツ(指揮官用)リゼル(隊長機)ブレイヴ指揮官用試験機 ギラ・ドーガ ギラ・ズール アンジェロ・ザウパー ギラ・ズール(アンジェロ機) サザビーギラ・ドーガ(重武装仕様) ギラ・ズール(親衛隊機) バタラ バーンズ・ガーンズバック バタラ(バーンズ機) バタラ トトゥガバーラ・トトゥガ ゾロ クロノクル・アシャー ゾロ(クロノクル専用機) シャア専用ザクIIシャア専用ズゴックシャア専用ゲルググシャア専用リック・ドム ゾロ エアリーズ ルクレツィア・ノイン エアリーズ(ノイン機) ヅダ1番機ディン(指揮官用)ゲイツ(指揮官用)リゼル(隊長機)ブレイヴ指揮官用試験機 エアリーズ クラウダ ランスロー・ダーウェル クラウダ(ランスロー機) ヅダ1番機ディン(指揮官用)ゲイツ(指揮官用)リゼル(隊長機)ブレイヴ指揮官用試験機 クラウダ ジン イライジャ・キール イライジャ専用ジン ジン ガンダムスローネツヴァイジンクスIIアルケーガンダムヤークトアルケーガンダムジンクスIV ザクウォーリア ルナマリア・ホーク ガナーザクウォーリア(ルナマリア機) ザクウォーリア レッド系 ザクファントム レイ・ザ・バレル ブレイズザクファントム(レイ機) シグーディン(指揮官用)ゲイツ(指揮官用)プロヴィデンスガンダムレジェンドガンダム ザクファントム ディアッカ・エルスマン ブレイズザクファントム(ディアッカ機) バスターガンダム イザーク・ジュール スラッシュザクファントム(イザーク機) デュエルガンダムデュエルガンダム アサルトシュラウド グフイグナイテッド グフイグナイテッド(イザーク機) スラッシュザクファントム(イザーク機) グフイグナイテッド ガイアガンダム アンドリュー・バルトフェルド ガイアガンダム(バルトフェルド機) ラゴゥ ガイアガンダム ムラサメ ムラサメ(バルトフェルド機) ムラサメ ウィンダム ネオ・ロアノーク ウィンダム(ネオ機) ウィンダム エグザス オーバーフラッグ グラハム・エーカーミスター・ブシドー グラハム専用ユニオンフラッグカスタム オーバーフラッグ ブルーディスティニー2号機ブルーディスティニー2号機(ニムバスカラー)ノーベルガンダムガンダムベルフェゴール オーバーフラッグ(ベーシック) グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(ベーシック) - - AEUイナクト アリー・アル・サーシェス サーシェス専用AEUイナクトカスタム AEUヘリオン陸戦型(PMC) AEUイナクト 専用機(パイロット別) 出典作品 パイロット 原型機 専用機 機動戦士ガンダム シャア・アズナブル ザクII シャア専用ザクII ズゴック シャア専用ズゴック ゲルググ シャア専用ゲルググ ゲルググ(ベーシック) シャア専用ゲルルグ(ベーシック) ドム シャア専用リック・ドム リック・ドム ガルマ・ザビ ドップ ガルマ専用ドップ ザクII ガルマ専用ザクII 機動戦士ガンダムMSIGLOO ヘルベルト・フォン・カスペン ゲルググ カスペン専用ゲルググ 機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー アナベル・ガトー ゲルググ ガトー専用ゲルググ 機動戦士Zガンダム クワトロ・バジーナ ザクII シャア専用ザクII ズゴック シャア専用ズゴック ゲルググ シャア専用ゲルググ ゲルググ(ベーシック) シャア専用ゲルルグ(ベーシック) ドム シャア専用リック・ドム リック・ドム 機動戦士ガンダム逆襲のシャア シャア・アズナブル ザクII シャア専用ザクII ズゴック シャア専用ズゴック ゲルググ シャア専用ゲルググ ゲルググ(ベーシック) シャア専用ゲルルグ(ベーシック) ドム シャア専用リック・ドム リック・ドム レズン・シュナイダー ギラ・ドーガ ギラ・ドーガ(レズン専用機) 機動戦士ガンダムUC アンジェロ・ザウパー ギラ・ズール ギラ・ズール(アンジェロ機) 機動戦士クロスボーン・ガンダム バーンズ・ガーンズバック バタラ バタラ(バーンズ機) 機動戦士Vガンダム クロノクル・アシャー ゾロ ゾロ(クロノクル専用機) 新機動戦記ガンダムW ルクレツィア・ノイン エアリーズ エアリーズ(ノイン機) 機動新世紀ガンダムX ランスロー・ダーウェル クラウダ クラウダ(ランスロー機) 機動戦士ガンダムSEED イザーク・ジュール ザクファントム スラッシュザクファントム(イザーク機) グフイグナイテッド グフイグナイテッド(イザーク機) ディアッカ・エルスマン ザクファントム ブレイズザクファントム(ディアッカ機) アンドリュー・バルトフェルド ガイアガンダム ガイアガンダム(バルトフェルド機) ムラサメ ムラサメ(バルトフェルド機) 機動戦士ガンダムSEEDASTRAY イライジャ・キール ジン イライジャ専用ジン 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY レイ・ザ・バレル ザクファントム ブレイズザクファントム(レイ機) ルナマリア・ホーク ザクウォーリア ガナーザクウォーリア(ルナマリア機) ネオ・ロアノーク ウィンダム ウィンダム(ネオ機) ネオ・ロアノーク(アークエンジェル) 機動戦士ガンダム00 グラハム・エーカー オーバーフラッグ グラハム専用ユニオンフラッグカスタム オーバーフラッグ(ベーシック) グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(ベーシック) ミスター・ブシドー オーバーフラッグ グラハム専用ユニオンフラッグカスタム オーバーフラッグ(ベーシック) グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(ベーシック) アリー・アル・サーシェス AEUイナクト サーシェス専用AEUイナクトカスタム 指揮官機 リーダーに配置することによって変化するユニット 汎用機 リーダー機 ザクII ザクII(指揮官機) ゲルググ ゲルググ(指揮官機) 高機動型ザクII 高機動型ザクII(指揮官機) ザクII改 ザクII改(指揮官機) ギラ・ドーガ ギラ・ドーガ(指揮官機) RFザク RFザク(指揮官機) RFゲルググ RFゲルググ(指揮官機) ブルッケング ブルッケング(指揮官機) ドートレス ドートレス・コマンド AEUイナクト AEUイナクト(指揮官機) ティエレン宇宙型 ティエレン宇宙型(指揮官機) ティエレン高機動B型 ティエレン高機動B型(指揮官機) ジンクスIV ジンクスIV(指揮官機)
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458 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/01(土) 21 44 22.50 ID ??? パスタマシンとか言い出しそうな気も。 まあ、ギリなら、麺棒と包丁あれば、割と容易に手打ちで作ってしまいそうな気もするがw 459 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/01(土) 22 11 46.60 ID ??? 458 イタリアは職人の国だけに、パスタマシンもイロイロ凄いのがあってなー… 中には専用の機械でないと作れないパスタとかもあるんだよ。 マカロニも、手で作るとなると難易度が跳ね上がる。 460 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/01(土) 22 51 45.33 ID ??? ミケロ「パスタマシンねえ。あんなもん使う奴の気が知れねぇな」 シュバルツ「やはり手打ちで作るのか。手打ちで作るのはなかなか難しいと聞くが」 ミケロ「難しい? 何言ってんだ。色々種類あるけど、作るだけなら一分で作れるぜ」 シュバルツ「一分! ネオイタリアの秘術といったところか。ますます興味深い…」 セシリー(その料理法、普通の人にできるのかしら…) 461 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/01(土) 22 51 58.72 ID ??? 459 メイリン「それでもギリなら……ギリならきっとなんとかしてくれる……!」 ギリ「で、なんでお前達は紙エプロンまでして座ってるんだ?」 ネーナ「作って(はあと)」 ギリ「っ!誰が作ってやるか!」 463 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/01(土) 23 16 19.36 ID ??? (M&Sの秋のパスタフェアの試食に呼ばれた一行) ルイス「(居並ぶ皿を見て)…しかしパスタって、思ったより種類があるのね」 ルナマリア「これは蝶々みたいな形ね」 ネーナ「こっちは貝みたいな奴!」 ギリ「蝶はファルファッレ、貝はコンキリエだ。どっちもソースが良く絡んで旨いぞ」 メイリン「この丸いのは…」 ギリ「そいつはルオーテ。見たまんま車輪を模して作られたパスタだ」 ネーナ「じゃあこの丸ノコみたいなのは?」 ギリ「……丸ノコ?何だそれは…」 カロッゾ「(ヌッ!)それぞ我が作のバグアテッレだ!!フハハハハ、旨かろう…!」 メイリン「キャアッ!」 ルナマリア「うわあ!びっくりしたぁ!」 ギリ「そんなパスタがあるか!勝手に作るな!!」 カロッゾ「小麦繋がりで戯れに作ってみた所、思いの他興が乗ってしまったのである!」 ギリ「人の話を聞け!!つーかどっから入った!!」 ギャーギャー ルイス「…もう何でもありね、このオッサン…」