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| / / { ト、 \ '、 ! | ' / ハ ゝヘ ト、 ' \ ィ ト、 i ! 「 `| | \ 丶  ̄ / \ ,' ハ | | ハ 丶 \ イ ハ ! ヘ | ト、 ヘ  ̄ ,ゝ、 `ーァ 、 l \ 八 !-‐ {´メ、 ヘ r=== T  ̄「 ハ \ ノ } ノ l | ___ ∧ ト、 _ノ ノ / \{、 / | !〃 ̄` }\ヘ ゝ-- 个 / ヽ、 ゝ' イ ! }、 ノ | { ハ  ̄ ̄ / \ ト、 \ ' 人 ハ l / ヘ ハ \ -==ァ´ ,′ ト、 ゝ、 、 / { /! ∧ ∨ 丶、 ー一 / | ̄ ̄ ̄! } l l ∨ } \'、 ==> 、 /_,, 」 o | ! / } `ー / {{`丶、 ゝr ´ 「 | o / / / ト-- ' ト、ノ >─‐ヘ'、 ヾ、 // ゝ、 >──‐- 、 丶、 , ´ , -──‐ヘ==ヘ ゝヘ/ r‐┘ ´ ̄ ̄ ̄ ̄`丶、 > 、 【リーサ・クジョウ】 属性:副官、軍師 特徴:戦術予報士、構成員 精神:隷属 関係:ご主人様 予定:いまはなし 能力 【脳量子波送受信機】ようするにサトラレ化である。 【酒飲み】お酒大好き。 【洗脳電波軍師】洗脳電波中継塔 【脳量子波翻訳システム】条件付けによる能力の制御 1, 【戦術予報士】を【魔物】で【脳量子波送受信機】に改造 蓄積されたデータを元に的確な戦術を構築し、状況を脱する類稀な能力を持つのだが それらを含め自身の思考を脳量子波に乗せて周囲に送信、また周囲からのそれを受信してしまう 強い脳量子波を受信するとそれに引きずられる形で自身の思考が歪む 送受信共に無自覚であるが、やる夫もしくはやる夫が権限を与えた者の指示でオンオフが可能 2, 【軍師】を【魔性】(召喚+触媒)で【洗脳電波軍師】に変更 高い能力と信頼を得ている軍師であるが、彼女の持つ特殊な脳量子波には魔が宿っている 【脳量子波送受信機】によって発信される彼女の思考は受信できるものの精神を汚染・洗脳してしまうのである この能力は脳量子波の送信先をやる夫及びSG構成員に限定する制御装置の役目も持っているが、 やる夫次第で脳量子波の送信範囲を広げる事が可能 また、やる夫の思考を中継してクジョウ自身や離れた地点にいる他者を洗脳することが可能 ただし、中継に寄る洗脳はそこまで強力ではないため、記憶操作や認識変化のみに留めることが無難である 【脳量子波翻訳システム】 【脳量子波送受信機】及び【洗脳電波軍師】双方共に脳量子波或いは それに類似する素質が無い相手には効果を発揮することができなかったが、 このスキルによりそれらが無い相手にも上記スキルの効果を発揮できるようになり、 【脳量子波送受信機】は任意で受信と送信対象を制御可能となっている ただし、素質の無い相手に脳量子波を送受信させるためには以下の条件のいずれかを満たす必要がある 1,やる夫がクジョウの近くにいること 2,やる夫或いは幹部が会ったことのある相手であること 3,クジョウの周囲に構成員が2人以上居ること 備考 浅間がセッティングした皇神楽耶との会談で登場した神楽耶の側近 当初はAAバリアが有ったが、支援によって破壊された。
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年齢:26 性別:女性 レベル:37 クラス:魔王 「私達は知識の守り手。最大限の援助をお約束します」 概要 フェクス大蔵院の代表を務める、妙齢の女王。 魔法使いに対して好意的に支援を行い、相互の協力体制を作り上げている。 研究に没頭してしまいがちなのが、欠点と言えば欠点である。 PC達との関係は、エド・ゲイン事件を通して覚えは良い。 直接的な援助はともかく、ある程度の便宜は図ってくれるだろう。 また詳細の分からないアイテムを持ち込めば、鑑定してくれるかもしれない。 その場合、彼女の探究心を刺激しないように注意すること。 戦闘面では能力こそ高いが、経験不足のため適切な対処はできないだろう。 学者肌の人物であり、そもそも戦場に立つこと自体が例外だと言える。 どちらかと言えば参謀などに適した人物である。 交友関係 クーベルタン魔法事務所のマリーとは、公私共に付き合いがある。 リーサにとっては、心を許せる数少ない友人の一人である。 仕事の面でも、ついつい頼ってしまう面があるようだ。 エイセル魔法学院の魔王フルメとは、同じ市内を拠点とする魔王として交流を持つ。 特にフルメの知識は頼りにしているらしい。 なお、彼女に対してフルメはセクハラをしないため、尊敬に値する人物だと思い込んでいる。 妖狐の姫君である白葉とは、エド・ゲイン事件の以後、交流を持っている。 土地との結び付きが強い白葉は得難い人材であり、調査などで頼りにしている。 また方向性は違えど探究心や好奇心が強いという面では似ており、ウマが合うようだ。 スラム街の顔役である澤村とは、私的な友人である。 表では出回らないような品を持ち込んでくれるため、非常にお気に入り。 なお、傍目にはリーサの好意が空回りしているような状態である。
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黒魔術師・リーサ 黒魔道師 ◆全体攻撃 ◆無属性ダメージ 冒険者紹介 ◆キラーマシン ◆霊視 ◆淡白 ◆神の境界 ステータス ランク 階級 Lv上限 HP 攻撃力 防御力 攻撃速度/回 与ダメ補正 ★5 0 30 7816 1148 225 3.1回 0% ★5 1 40 11784 1731 283 3.1回 0% ★5 2 50 16553 2519 341 3.1回 0% ★5 3 60 22124 3352 398 3.1回 0% ★5 4 80 32104 4847 514 3.1回 0% ★5 5 100 43687 6578 629 3.1回 0% スキル アクティブスキル スターブレイク(すたーぶれいく) ◆必殺技 ◆魔法ダメージ ◆範囲ダメージ ◆防御無効 ランク1 攻撃力125%のダメージを与える。 ランク2 ランク3 全ての極光を消費して、敵全員にダメージを与える。 このダメージは消費した極光数によって変化し、敵の防御力、被ダメージ減少、ダメージ吸収効果に影響されない。 パッシブスキル 極光(おーろら) ◆パッシブ ランク1 攻撃力が5%上昇する。極光1個で攻撃力が8%上昇する。極光1個でダメージを500吸収する。 ランク2 ランク3 リーサの攻撃力が上昇し、極光が5秒に1個増加する、 この極光は最大3ストック可能でm極光数によってリーサの攻撃力が変化する。 リーサがダメージを受けたた時は自動的に極光が1個消費され被ダメージを吸収する。 パッシブスキル 天空の怒り(てんくうのいかり) ◆魔法ダメージ ◆防御無効 ランク1 攻撃力110%のダメージを与える。 ランク2 ランク3 ランダムで敵3体にダメージを与える。天空の怒りは敵の防御力、ダメージ減少、ダメージ吸収効果に影響されない。 キャラ紹介 天空神アルテルの杖の化身。 リーサの無属性攻撃は敵に徹底的な破壊をもたらす。 古代の戦いで、天空の神アルテルが落とした杖が変化した姿がリーサである。 何千年もの間、無数の人々が恥知らずにもアルテルの杖を自分の物にしようと醜い争いを繰り広げた為、意志を持つ杖は人間に不信感を持ち、自分の本当の姿を隠す事になった。 しかし、闇の軍団が再び活動を始め、リーサの苦悩も大きくなっている。 もし、彼女が世界を救う指名を背負っているのであれば、なぜ彼女の所有者は無言を貫いているのだろうか?
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“サム・ライク・イット・ホット”野郡リーサ(のごおり・-) スタイル&神業 <Style Divine Works> Kabuki◎/Chy! Karisma:Psychologist●/God s Spell Mayakashi/Guardian 概略 <Personal Data> 年齢 <Age> 24 性別 <Sex> ♀ 誕生日 <Birth> 7/2 身長/体重 <Height / Weight> 171cm/58kg 色素 <Color> 瞳:? 髪:Rouge/Noir 肌:Yellow 外見&性格 <Image Character> スタイルの良いお姉さん。 顔の片面を仮面で隠しているが、本人曰く「出来の悪い人造皮膚を入れてしまったので」。 本当のことか何らかのブラフなのかは不明。 設定 <Settings> フリーランスのディーラー。 客を嵌めるのが非常に上手く、運任せの勝負で熱くなっている相手を、絶対に負ける大勝負に持ち込んで一気に崩すことを得手としている。 彼女の言葉だけでなく、細かい仕草一つ一つまでが客の退路を断つようにデザインされているのだ。 あまりに鮮やかな手際のために恨みも多く買っており、なるべく一所に定住しないようにしている。 フリーランスで通しているのもそのため。 データ <System Data> 消費経験点 <EXperience Point> 00 pt. 能力値 <Attribute> 理性<Reason> 感情<Passion> 生命<Life> 外界<Mundane> 4/12 9/16 2/10 6/14 技能 <Skills> (80) pt. 技能 Lv スート 交渉 4 PPLM 自我 1 L 知覚 1 R 芸術:ギャンブル 4 RPLM 都市 外国社会 Lv スート 業界社会 Lv スート 団体社会 Lv スート N◎VA 1 L ストリート 2 RP (舞台) 1 M 社交界 1 L コネクション Lv スート 概要 ジェラルド・ホープ 1 M 特技 Lv スート 備考 ゲシュタルト崩壊 2 PM 幻覚 1 P ラッキーストライク 2 LM ブランチ <Branch> (10) pt. 技能 Lv カリスマ:サイコロジスト 1 装備 <Outfits> (30) pt. ◇:初期取得 ◆:プレアクト購入予定 防具 購入 隠匿 電制 防御力 制御値 備考 ※デモンズスキン 2 - - 3/1/2/1 サイバーウェア 購入 隠匿 電制 備考 マインドブラスト 6 - - タイプD2 2 - - スリーアクション08 2 - - スペシャライズ/芸術:ギャンブル 7 - - ソウルトレイン 2 - - エンジェルヴォイス 4 - - マスカレイド 2 - - その他 購入 隠匿 電制 備考 仮面 1 - - 烏帽子相当品 陰那・舞 2 - - 修正適用済み 住居 購入 隠匿 セキュ 備考 ◇グリーンエリアのマンション - - -
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ヒンゲンファール・ヴァラー・リーサ 理語 hinggenferl valar lirca 旧政府軍を迎え撃つヒンヴァリー(@aizawatitan) 生年月日 19XX年代? 出生地 民族 フラッドシャー系ユナ人 最終学歴 ルティーセ学院大学 所属組織・政党 人民解放戦線→ユエスレオネ共産党→連邦参事会 地位 兵長→レトラ監視担当→連邦参事官→連邦参事長 貴族家 ヒンゲンファール家ユナ系分家 階級 ファリアガード条約に基づくデルニッシュの支配者たるシャンたる大公位請求者[第五位] 勲章 渾名 ヒンゲンファール・ヴァラー・リーサ(理:hinggenferl valar lirca)とは、ユエスレオネ連邦のフラッドシャー系ユナ人社会文化的階級者、軍人、政治家。 「異世界転生したけど日本語が通じなかった」の登場人物。 目次 概歴 人物・作中にて 概歴 スキュリオーティエ時代においてアルザッツァ藩国の貴族家として君臨したヒンゲンファール家の分家の人間。修士か博士の取得者であり、専門は「後期ラネーメ王朝期からサームカールト・ファリアガード講和条約体制――つまり、二十一ヶ国体制――の間での古典派教法学の刑事訴訟法」(*1)。 レトラの図書館司書を努めているが、革命前はユエスレオネ共産党のシンパとして潜伏要因として人民解放戦線の統治下にないレトラに潜入していた。貴族家であったが、分家であったことからイェスカ思想のシンパになっており、何かあれば政府派の揺動や陰謀に対して対処を行えるように訓練を積んでいた(*2)。 人物・作中にて 翠に対する不当嫌疑に対して、抗議して彼を救い出すなど法学の実力を兼ね備えている(*3)。 普段は冷静だが、軽機関銃で開かないドアを破壊するなど気性の荒い面もある(*4)。 犬好き(*5)。
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大見出し ルール:ARA(アリアンロッド) 区分:アリアンエロッド PL:雪(setu) 【基本情報】 名前:リーサ=F=ティールナン 年齢:9 性別:女 種族:ヴァーナ(アウリク亜種) クラス:アコライト/ドルイド CL:5 出自:王侯貴族 境遇:天啓 目的:運命 【所属ギルド】:神聖ヴァンスター帝国 【基本能力】HP+5 MP+6 HP:53 MP:63 フェイト:5 クラス修正 基本: 他 :B値:メイン/サポート: 他 :合計 筋力 11: - : 3 : / : - : 3 器用 7: - : 2 : 1 / 1 : - : 4 敏捷 18: - : 6 : / : 1 : 7 知力 6: - : 2 : 1 / 1 : - : 4 感知 18: - : 6 : / 1 : 1 : 8 精神 15: - : 5 : 1 / : - : 6 幸運 8: - : 2 : / : - : 2 【スキル】 スキル名 レベル コスト 対象 射程 タイミング 効果 【種族】 ≪ヴァーナ:アウリク≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシブ :敏捷基本値+3 【アコライト】 ≪アームズマスタリー:打撃≫:-/-: - : 自身 : - : パッシブ :打撃の命中+1D ≪ヒール≫魔術 :-/-: 4 : 単体 :20m: メジャー :HPを15+3Dだけ回復 ≪アフェクション≫ :-/-: - : 単体 :20m:ダメージ直後:1シナリオに1回、受けるダメージを0にする ≪プロテクション≫魔術 :5/5: 3 : 単体 :20m:ダメージ直後:1メインに1回、受けるダメージ-5D 【ドルイド】 ≪ハンターアアーツ≫ :5/5: - : 自身 : - : パッシヴ :「部位:片」の武器1つ+盾なしの時の物理防御+10、魔法防御+5 ≪マスターアーツ≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :<ハンターアーツ>の効果を受けている間はドルイドのスキルの「妖魔・魔族・魔獣」を全ての分類に適用できる ≪アキュートアーツ≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :命中判定を感知で行う ≪フォースウェポン≫ :1/3: 10 : 自身 : - : マイナー :1シナリオ1回。シーン中、武器攻撃のダメージを光魔法ダメにし、対象が「妖魔・魔獣・魔族」なら魔法防御0としてダメージ。 ≪ホーリーストーム≫ :-/-: - : 自身 : - : ムーブ :1シナリオ1回、<ハンターアーツ>の効果中のみ、「妖魔・魔族・魔獣」の時のみ、メインの攻撃を視界 場面(選択)に変更する 【一般】 ≪トレーニング:感知≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :感知基本値+3 ≪トレーニング:精神≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :精神基本値+3 ≪ヒストリー≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :歴史とか過去にあった人物とか現在の世界情勢などへの知力判定+1D ≪イクイップリミット≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :装備可能重量+5 ≪ハンズオブライトⅠ≫ :-/-: F1 : 自身 : - : 戦闘前 :Ⅰシーン中は効果をダイスで求めるダメージ軽減の魔術の効果に+1Dする ≪ハンズオブライトⅡ≫ :-/-: F1 : 自身 : - :セットアップ:<ヒール>を使用する 【アイテム】 ≪リンク:稲妻②≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :ダメージ軽減と行動値増加の魔術の効果+6 ≪稲妻の槌≫ :-/-: 5 : 自身 : - : マイナー :メインの武器攻撃で1点以上のダメージを与えたらスタンにする ≪稲妻のサークレット≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :与えるダメージ+2 ≪稲妻の帷子≫ :-/-: - : 自身 : - : フリー :エンゲージを封鎖し、離脱の対抗判定+1D、いつでも封鎖解除可能 ≪稲妻の聖印≫ :-/-: - : 自身 : - : パッシヴ :HP回復とMP回復の魔術の効果+2D 【戦闘データ】 能力:アイテム:スキル:その他:合計(ダイス数) 命中判定 : 8 : -2 :+1D: : 6(2D) 攻撃力 : - : 10 : : :10(2D) 回避判定 : 7 : -1 : : : 6(2D) 物理防御力: - : 10 :+10: :20 魔法防御力: 6 : 4 : +5 : :15 行動値 :15: 2 : : :17 移動力 : 8 : 1 : : : 9 【装備品】 装備品 : 重量 :命中:攻撃:回避:防御:魔法:移動:行動: 射程 :備考 右手 : 神樹の枝棍 : 7 :-2:10: - : - : - : - :-1: 至近 :ダメージ軽減の魔術の効果+3、稲妻の槌S+防塁のクリスタル相当 頭部 : リボン : 3 : - : - : - : - : 3 : - : - : - :感知+1、稲妻のサークレットS+感知のクリスタル相当 胴部 : 神樹のドレス : 8 : - : - :-1: 7 : - :-1: - : - :敏捷+1、稲妻の帷子S+敏捷のクリスタル相当 補助防具: 新緑のブーツ : 4 : - : - : - : 3 : 1 : 2 : 3 : - :稲妻のマントS+迅速のクリスタル相当 装身具 : 神樹の十字架 : 1 : - : - : - : - : - : - : - : - :稲妻の聖印相当 合計 : : 7/16:-2:10:-1:10: 4 : 1 : 2 : - : 【所持品】 道具名 : 種別 :重量: 数 :コメント 祝福の花 : 道具 : 1 : 1 :HP回復の魔術の効果+1D ────────────────────────────────────────────── 重量合計 :11-1=10 所持金:25900G 【アイテム】 【MMP記念アイテム】 【その他設定】 一人称:リーサ 二人称:さん エリンディルに小さな森に囲まれた狐族のヴァーナが収める小さな国フォレフォスの第三姫。 赤ん坊の頃に信託を受けたらしく、幼い頃から姫としての立ち振る舞いと同時にドルイドの技を励んでいた。 フォレフォスは信託を授ける神樹の枝や樹液・葉などを材料に衣装や武器を作っており、リーサも神樹の装備を纏う。 ドルイドの修行を終えると見聞を広め悪を討つ為に旅に出ることとなっており、その掟に習い旅に出る。 現在はヴァンスター帝国内で見聞の浅い冒険者として神殿で働いている。 性格は清楚で可憐で優雅、羞恥心は強く若干内気で恥かしがり屋である。 それでも弱者や困っている人を見捨てず助けてしまう。 【外見設定】 【アイテム記録】 【成長記録】 ヒストリー・トレーニング:感知・トレーニング:精神 イクイップリミット・ハンズオブライトⅠ・ハンズオブライトⅡ 1Lv:敏捷1・感知2・精神2・ヒール・プロテクション2・ハンターアーツ2・ヴァーナ:アウリク 2Lv:筋力・感知・精神・アフェクション・プロテクション3・ハンターアーツ3 3Lv:筋力・感知・精神・アキュートアーツ・プロテクション4・ハンターアーツ4 4Lv:筋力・感知・精神・アームズマスタリー:打撃・プロテクション5・ハンターアーツ5 5Lv:敏捷・感知・精神・マスターアーツ・フォースウェポン1・ホーリーストーム
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傀儡聖霊ピエリーサ 光/闇 UC 7 5500 エンジェル・コマンド/デスパペット ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■ブロッカー ■このクリーチャーがブロックした時、バトルの後でアンタップする。 ■相手のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーは可能であればブロックする。 ■スレイヤー ■このクリーチャーは攻撃できない。 作者:匿名 元ネタは名前通りです。 10/201つ抜けていた能力を追加。 収録 《聖獄編》 評価 ピエリスですか?ページの一番下に「#comment」と書くと、このようなコメント欄が設置されるのでコメントに便利ですよー。 -- まじまん (2010-10-19 22 45 05) ありがとうございます。元ネタは・・・ハズレですね。ヒントはあるクリーチャー2体の合体版、的な。 -- 匿名 (2010-10-20 21 10 07) 一体は無限の精霊リーサですね・・・? -- マイルス (2010-10-20 21 40 32) 当たりです。ヒント2は、ピエ・・・。文明・種族・能力が最大のヒントですぉ。 -- 匿名 (2010-10-20 21 42 51) 《死劇人形ピエール》以外に何があるとゆーのか。《悪魔聖霊バルホルス》より軽く、パワーも遜色なく、バルホルスが対抗できないサイズに対処でき、本家より強そうです。天使ですし。唯一劣るのは《血風聖霊ザーディア》に焼かれるトコか? -- shinofu (2010-10-20 21 53 43) 名前 コメント
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一話 「IF......?」 二話 「La malefikina」 三話 「La celdin」 四話 「Yst lernxfaro」 五話 「La desniex」 六話 「La appedzerfelle」 七話 「La kacel」 八話 「La jujol」 九話 「La text」 十話 「La snalu」 十一話 「La jujojass」 十二話 「La kutyv」 十三話 「La fergen'artz」 十四話 「La jujol」 十五話 「La dapelteo」 十六話 「La anfi'e」 十七話 「La zirk」 十八話 「La dzarn」 十九話 「La dzeftlorznajanerfeo」 二十話 「La elmess」 二十一話 「La anfi'enerfeo」 二十二話 「La fonti'a」 二十三話 「La setialerta」 二十四話 「La asvio」 二十五話 「La kranteerlessal」 二十六話 「la dzarno」 一話 「IF......?」 やあ、こんにちは。初めまして、というべきだろうか。 近頃は情勢が良くなくてね、私としては非常に迷惑なんだ。 本当、さっさと復旧してくれないかねぇ......この国も。 さて、前置きはこのくらいにして、本題といこうか。 私がこの本を書いたのは...そうだな、もし...もしも、この世界が今と違ったらどうなるのか、それを想像してみたかったから、というのが1番の理由だな。現実逃避だ。 今から数年前、夕張という男がいてね。そいつのせいで、この世界が台無しになっちまったんだ。 その時、私の竹馬の友であるFAFSの知り合いが夕張の計画に巻き込まれたんだそうだ。 正直、その話を聞いてびっくりしたよ。実際その影響は受けていたが、まさかこんな身近に夕張と直接関わった人がいたなんて。しかも大勢。 そこで、勝手かもしれないが、私なりに彼等に敬意を表して、もし今のような世界にならなかったら、......彼らの望まない、こんな世界なんて最初から無かったとしたら。 そんなことを思って私はこの本を書くことにした。 本の題名はまだ決めていない......そうだ、いいことを考えた。折角彼らの望む世界は何なのかを考えるんだから、本の題名を彼等の名前から引用しようではないか。 では、改めて、夕張と戦った勇気ある人達の為に、私の妄想をここに書き残す。 Krandeerl y io lircaと。 巨大な広場。 群がる群衆。 あちこちから聞こえるざわめき。 そんな鬱陶しい空間の中に、一人の少女がいた。 彼女は、この騒然とした広場で、静かに、ただ静かに、その時が来るのを待っていた。 Xelken式典。 今まさに行われようとしている式典が始まるのを、彼女はただ静かに待っていた。 そして…… その時は来た。 壇上に上がったのは黒い服を着た男。 それに気が付いた群衆は話すのをやめ、そちらの方に向き直る。 少女もまた、先程とは違った面立ちでそこにいた。 男が話を始める。 群衆は皆、その声を聴く。 彼等は男の話を聴くことに夢中で、遠くから聞こえる騒音に気づかない。 ただ一人、この少女だけを除いては。 しかし、その少女もまた、何処かで飛行機でも飛んでいるのだろうと、その音を警戒しなかった。 そんな中でも、男は話を続けている。 少女は、男の話に聞き入ってしまった。 ………。 爆音。 吹き荒れる風。 倒れる男。 どよめく群衆。 辺りに響く悲鳴。 少女は唖然としていた。 ただその場に立ちすくんでいた。 今起こったことが理解できない、という風に。 だから、 遅かった。 さらに響く爆音。 倒れていく群衆。 何処からかやって来た男達。 そして…… 少女の目の前に、一発のロケットが着弾した。 少女は動かない。 そして、少女は、何も理解できないまま、意識を闇に落としていった。 目の前には荒野。 先程まで行われていたはずの式典が、そもそも存在しなかったかのように崩れた会場。 倒れている人々。 彼等は真っ黒になっていて元の姿さえ分からない。 一体何人が死んだのだろう。 そんな事を思いながら、立ち上がる少女。 彼女の体は煤こそついているものの、ほぼ無傷だった。 いや、既に傷が癒えた、というべきか。 少なくとも、既に立って歩けるようにはなっていた。 「一体……何があったの……?」 改めて見る惨状。 そして、彼女は気づく。 彼女……リーサが、先程まで行われていたはずの出来事を思い出せないことに。 そして……自分が何者だったのかも。 二話 「La malefikina」 「私は……一体……」 少女はその場に立ち尽くしていた。 いや、立つことしか出来なかったという方が正しいであろう。 少女は自分のことを忘れてしまっていたから、ただただその場で何を待つでもなく立っていた。 とりあえず、現状自分がここに居てはいけないことだけは分った。少女は自分の服の煤を払い、辺りを歩き出した。 「フェー……ユ……フェーユ?」 近くにあった地図板を読むと"Ferju"とあり現在地は連邦広場というところらしい。周りに人の気配は無い。地図板を見ると近くに街があるらしい。とりあえず今日はそちらに移動しよう。歩き出そうとした瞬間、少女はポケットに何かが入ってる事に気付いた。 「公務員身分証明?」 出てきたのは一枚のカード、ポケットの中には財布も入っていた。カードには「公務員身分証明」と書かれてある。ちょうど名前の所だけは読めた。 「リーサ……私はスカースナ・リーサ?」 名前も分った所で近くの町まで少女もといリーサは歩き始めた。 「ふう……着いた……」 町に着いたリーサは近くにある長いすに腰掛けた。町についたはいいもののここからどうするか決めていなかったからだ。夢うつつに眼前の電光掲示板を眺めていると速報ニュースが流れてきた。 『[速報]昨日の爆破事件に関係するとされる武装勢力がフェーユを占拠、政府は拠点をコヴィーナに移動』 それ眺めていた時、電光掲示板の近くを男2人が話しながら歩いていた。 リーサはその二人の会話に聞き耳を立ててみた。 「もうここも陥落するんじゃないのか?」 「ああ、今回は連邦にとってもやばいらしいなデュインにでも逃げ込むか?」 「もう、空港は閉鎖されてるさ。」 どうやら昨日は爆破事件があったようだ。そして、彼等の話から察するに、ここも危険な状況にあるようだ。一体何があったのだろうか。 彼女は疑問に思う。しかし、彼女が一つの大きな情報を手に入れた事は確かだ。これが記憶を取り戻す一つのきっかけとなるかもしれない。 日が傾いてきた。とりあえず、宿を探さねばならない。やるべきことは色々あるがまだまとめきれてない。一旦休むのが妥当であろう。そう思ってリーサは長いすを発った。 三話 「La celdin」 リーサは宿を探すために町を歩き続けていた。しかし、この町にあるホテル、民宿などはあまりにも高価すぎる代物ばかりでリーサのポケットマネーでは勿論、そこに泊まり続けることは不可能であった。 もう既に時刻は12時を回っていた。足はもう言う事を聞かなくなっていた。少しでも前に進もうと重心を傾けるとそのまま前のめりに倒れてしまった。人気の少ないこの夜、どうせ朝になるまで自分の不甲斐なさを呪いながらこの道路で這い蹲るほかあるまい。遠ざかる意識の中、そんなことを思っていると突然倒れた先にあった扉が開いた。 「大丈夫!?」 金髪ショートの中性的な少女が話しかける。緑ギンガムチェックのシャツとキュロットスカートがほんわかとした印象を強調している。少女は扉の先に戻って数人を呼んでリーサを運ぼうとした。担架に担がれた所でリーサはゆっくりと意識を混濁させて闇に落ちていった。 「こ、ここは!?」 がばっと掛けられた毛布をめくって起きる。私はリーサ。無くした記憶と身の安全を求めて此処まで来た。よし、記憶はそれ以上失っていないようだ。周りを見渡すと横に昨晩の金髪ショートの中性少女が座っていた。この少女が指示してこの良く分らない施設に運び込んだらしい。 「ん、起きたんだ……。」 中性少女が目を覚ました。少女は時刻を確認してリーサに向き合う。 「君も、あの爆破事件に巻き込まれた一人だよね?」 「そうだった……かもしれない。」 「え?」 「いや、なんでもないです。」 何故知っているのだろうか。まぁ、確かに服に煤がついていたから分るのであろうがわざわざ此処まで運んで介抱してくれていたのか。 「僕はこのIssvフェーユ西支部の支部長、ターフ・リファン・リファーリンだ。気軽にリファーリンと呼んで欲しい。」 「それじゃあ、リファーリン。Issvとはなんですか。」 いきなり謎の組織名を出されても聞いている側にはただの固有名詞である。 「Issv、イスタンフィアン・スヴィツラティは君たちのような爆破事件に巻き込まれた人々を支援するための組織だ。連邦とは別働で君たちの一時的な居場所と経済的活動の窓口の役目をしている。」 「そんなに被害が大きいのですか?」 「うん、連邦が撤退して仮政府を作るほど厳しい状態だ。だから、僕達はデュインとの貿易の窓口を作っている。」 つまりは、当分は此処を拠点として周りで自分の記憶について調べられるわけだ。 「そうですか、ありがとうございます……」 「僕はもう行くね、気が落ち着いたら下の階に朝食を取りにおいで。」 「はい……」 そういってリファーリンは部屋を出て行った。 四話 「Yst lernxfaro」 リーサはその後朝食を摂り、これからの方針について考えていた。 しかし、彼女は今の所どう行動すべきか分からない。 椅子にもたれかかって思考を巡らせていた所に、リファーリンがやって来た。 「どうかしたかい?」 「......いえ、別に...」 リーサは小声で答えた。 実際のところまだ自分の置かれた状況を整理できていなかった。 「そういえばまだ名前を聞いていなかったね。君は何というんだい?」 唐突にリファーリンが聞く。 「そういえばそうですね。私はスカースナ・リーサです。」 「リーサか。よろしく、リーサ。」 リファーリンは笑顔で答え、手を差し伸べてきた。 「こちらこそ、よろしくお願いします、リファーリン」 リーサはその手を握る。 軽く握手をしたあと、リファーリンはリーサに紙袋を渡した。 「これは?」 「ここら辺の地図とお金、それから君の部屋のルームキーが入っている。くれぐれも無くさないでね♪」 「あ、はい、気をつけます」 リーサが紙袋を受け取ったのを確認すると、リファーリンはドアを開けてどこかへいってしまった。 リーサは改めてその中を確認し、そこに入っていた地図を取り出す。 地図を眺めていると、ここから歩いて5分ほどの所に図書館があることに気がついた。 「...よし」 ここにいけば、何か情報が得られるかもしれない。 そう思って、リーサは服を着替えて外に出た。 リーサは図書館の前まで来ると、衣服を整えた。 なんとなく、自分の知らない事を調べるから緊張してしまったのである。 そして、図書館に入る。 そこは3階構成になっており、多くの本が立ち並んでいる。 リーサは本の多さに圧倒されながらも、自分の興味を持った本をとってはパラパラとめくっていた。 窓の外を見ると、いつの間にか日が空高く昇っていた。 新聞や雑誌も読んだため、最近の情勢も少しだが分かってきた。 どうやらXelken式典の時に謎の爆発が起き、それをきっかけにして各地でテロが発生しているらしい。 その情報から察するに、私はXelken式典に参加して、そこで爆発に巻き込まれたらしい。 リファーリンの言っていた爆破事件とはこの事だったようだ。 Xelkenとは一体どのような組織なのだろうか。 そんな事を思って適当に本を漁っていると、この図書館の司書らしき人が話しかけてきた。 青みがかった髪をツインテールにしていて、とてもきれいな人だなあとリーサは感じた。 「なにか探し物ですか?」 「ああ、えっと......Xelkenに関する本は何かありますか?」 「Xelkenですか...。そうですね、連邦の本などいかがでしょう?あまり詳しくは書かれていませんが、Xelkenがどのような組織かは分かると思います。」 「そうですか、ありがとうございます。」 司書の人が丁寧に教えてくれたので、その本でも調べてみようかとリーサは考え、何気なくその人のネームプレートを見ると、そこには「Fudzimi.cakula」と書かれていた。 今度ここに来たらこの人に色々聞いてみよう。 そんなことを考えながら連邦の本が置いてある所へ向かおうとすると、 「あら?あなた、どこかで...」 そんな風な事を藤見さんは言った。 「え?」 「...いえ、なんでもないです。失礼しました。」 リーサは気になって聞き返したが、藤見さんはそのまま何事もなかったかのように背を向けて歩き出してしまった。 頭の中に疑問符を浮かべながら、リーサは再び連邦の本の置き場に向かった。 リーサは連邦に関する本の一覧を眺めていた。 どうやら数十冊はあるようだ。 「とりあえず、一通り読んでみるとしますか」 リーサは、一覧の上にある本から順に本棚から取ってきて読み始めた。 もう何時間が経っただろうか。 いつも間にか日も沈み、辺りを月の光が照らしていた。 リーサはそれでもまだ図書館に残り本を読み続けていた。 Xelkenに関する事はあらかた調べ終えていたのだが、読んでいる内に折角だから全部読もうと考え始めた為、結局残ってしまったのだ。 暗くなってきた。そろそろ帰ろうか。 そんな事を思いながら自分が取ってきた最後の一冊を読み始める。 どうやらそれは連邦の軍隊に関する本のようだ。 リーサは黙々とページを読み進める。 その中に、陸軍名簿一覧というページがあった。 名簿はあまり興味ないと思いながら、軽く目を通していると、そこに驚くべき事が記されていた。 「ユエスレオネ連邦陸軍特別工作隊隊長 スカースナ・リーサ」 「......!」 そこには、リーサと同じ名前が載っていた。 驚愕の事実を知り、リーサの頭が混乱する。 「私は、以前...連邦に所属していたの...?」 リーサは自分のポケットの身分証明を確認する。 確かに、写真に写っている自分は陸軍のものと同じ服を着ていた。 リーサは机に突っ伏して思考を巡らせる。 「......」 自分が連邦に所属していたとは思ってもいなかった。それが分かった以上、私は連邦に戻るべきなのだろうか。 いや、戻ったところで記憶の無い私はなんの役にも立たない。一体どうすれば... ...... 一旦帰ろう。そして、じっくり考えよう。 そう考えたリーサは、本をしまい、荷物をまとめて図書館を出た。 辺りは凍える寒さにつつまれており、月の光もいっそう眩しく感じられた。 その為か、はたまた天性が成せるものなのか、リーサが図書館にルームキーを忘れた事に気がついたのは支部の目の前まで来たときだった。 五話 「La desniex」 翌朝。 リーサはベッドの上で横たわっていた。 昨日の事が頭から離れない。そのせいであまり眠れていない。 私は以前、連邦の軍隊に所属していた。 その事実を知ってからかなり時間が経ったが、いまだ気持ちの整理が出来ずにいた。 もう一眠りするか、などと考えていると、 「おはよう、今日は元気かい?」 と、突然ドアを開け放ってリファーリンが言った。 「!? は、はい、おはようございます...」 突然の事に動揺しながらも、リーサは起き上がって挨拶を返す。 とりあえずリファーリンにはノックをする事を覚えてもらいたい。 「......あー、そんな目でみるな、僕が悪かった。ところで、今日はもう一人Issvのメンバーを紹介しよう。用意が出来たら降りてくるといい。」 そう言ってリファーリンは階段を降りていってしまった。 「はあ......」 リーサはリファーリンの突然の襲来に驚きながらも、伸びをして体をほぐし、身だしなみを整えて下へ降りていった。 「さて、じゃあ紹介するわね。こちら、Issvの所属団員の一人、レシェール・シュカージュだ。」 「初めまして、レシェール・シュカージュです。よろしく、リーサ。」 「こちらこそ、よろしくお願いします、シュカージュさん。」 「シュカージュで構わないよ。さっきはリファーリンがすまなかったな。」 「いえ、お気になさらず......」 シュカージュはリファーリンの紹介を受けてリーサに挨拶をする。 リーサもそれに応じ、シュカージュに挨拶を返した。 シュカージュはリファーリンとは違い、どこか落ち着いた雰囲気を持っていた。 「さて。シュカージュの紹介も終わった事だし、そろそろ行きましょうか。」 そういってリファーリンは立ち上がる。 それを見たシュカージュも立ち上がって身支度をする。 「あの...どこかに行くんですか?」 リーサはドアを開けようとしているリファーリンに尋ねる。 「いや、別に大した用じゃないから、すぐ戻るけど?」 リファーリンはドアノブに手をかけながら言う。 「...私も付いていっていいですか?」 リーサは少し考え、そんなことを口にした。 今の気持ちを整理するには、気分転換が一番だと思ったからである。 リファーリンは少し驚きながらも、 「......まあいいよ。ちょっと買い物に行くところでね、少し荷物をもってもらえるか?」 と言って、リーサの要望を受け入れた。 「わかりました。ありがとうございます。」 リーサはリファーリンにお礼を言い、身支度を始める。 「じゃあ、外で待ってるから、準備できたら外に来てくれ」 シュカージュはそう言って部屋を出た。 リファーリンもそれに続く。 リーサも必要な物を持ち、部屋から出ようとしたところで、 「...危ない危ない」 財布を忘れていた事に気づき自室へ戻っていった。 「お待たせしました。」 「お、来たか。少し遅かったな、準備に時間かかったのか?」 リーサが外に出ると、シュカージュがいた。 どうやら待たせてしまったようだ。 しかし、準備に時間が掛かってしまったのにはちょっとしたトラブルが... 「...すいません、ちょっと色々あって、あはは...」 ううっ、言えない...!財布を忘れたと思って部屋に行ったら財布が無くて、何故だろうかと思った実はリファーリンの部屋に入ってて、 びっくりして外に出ようとしたらドアに足の小指をぶつけてしばらく悶絶した後、そのまま外に出ようとしてまた財布を取りに部屋に戻ってたなんて、言えない...! 「あれ?リファーリンは?」 なんだか気まずいので、リーサは話題を逸らす事にした。 「あぁ......なんか、忘れ物をしたらしくて、支部に戻ったよ。すれ違わなかったかい?」 「いえ、すれ違いませんでした。」 リーサは一瞬ドキッとしたが、冷静を保っていった。 よく見ると、シュカージュは何処か呆れているようだ。 リファーリンが何かしでかしたのだろうか。 「ああ、そうだリーサ」 シュカージュがこちらを向いて言う。 「なんでしょうか?」 「...多分、結構疲れると思うけど、ごめんな」 「?」 シュカージュは遠くを見るような目でリーサに言った。 リーサには言葉の意味が良く分からなかったが、一つ分かった事があった。 あぁ、この人、リファーリンに散々振り回されてるんだろうなぁ。 「ごめんごめん、待たせたね」 そんな事を思っていたら、リファーリンが戻ってきた。 しかし、リーサには分からない。 リファーリンが今手に持っている物はなんなのか。 「...あの、リファーリン?なんですか、それ?」 嫌な予感しかしなかったが、とりあえず聞いてみた。 「これ?ていうか、何でもっていかないの?」 リファーリンは極めて明るい口調で言う。 何故だろうか、嫌な予感が更に増幅した。大事にならなければいいのだが。 まあそれを持ってる時点でおかしいけれど。 「はぁ...」 シュカージュをため息をつく。 リーサはシュカージュの苦労が少し分かった気がした。 六話 「La appedzerfelle」 「はい、おつりはこれね。まいどあり!」 店長さんらしき人がリファーリンにつり銭を渡す。 「よし、これでオーケー。後少しだよ、頑張れ、リーサ」 「は、はい...わかりました...」 リファーリンは気楽に言う。 だが、既にリーサは両手にそれぞれ二袋、さらに3袋ほど抱えているため余裕はほとんどなかった。 まあ、シュカージュは私よりも悲惨な有様だが。 当のリファーリンは荷物をほとんど持っていない。気楽なものだ。 ...しかし、これまでの経緯も相当だった。 [最初の買い物] 「久しぶりー!おやっさん、元気にしてた?」 「おっ!?リファーリンか!懐かしいなあ!」 リファーリンは店主の顔を見るや否や、とても嬉しそうに声を掛けていた。 声を掛けられた店主も、リファーリンを見た瞬間、ぱあっと顔が明るくなっていた。 「おいおい、何年ぶりだよ!心配したぜ?」 「あはは、ごめーん。色々あってさ、......」 二人はとても楽しそうに話している。 リーサはなんだか羨ましいと思ってしまった。 「シュカージュ、あの二人は仲がいいんですか?」 「ああ。リファーリンがIssvに入る前はよく通ってたらしい。俺はほとんど来た事はないな。」 「そうなんですか...」 昔からの顔なじみならば、仲が良いのは当然かもしれない。 最近は色々な事があったらしいから、中々会えなかったのかもしれない。 しかし、冷静に観察すると、釘バットを持った少女が、いかついおっさんに喧嘩を売っているようにしか見えないから不思議だ。 「さて、俺達も行くぞ、リーサ」 「はい。」 外からずっと観察していても仕方が無いので、私達はリファーリンのところに駆け寄る。 「じゃあ、ありがとう!またね、おやっさん!」 リファーリンは、私達が向かってくるのを見ると、買い物を終えたのか、こちらに駆け寄ってきた。 リファーリンはとても嬉しそうだった。きっと久しぶりに会えて嬉しかったんだろう。 「おう、リファーリン。ちょっと待てや」 しかし、リファーリンは店主に呼び止められた。 リファーリンも不思議そうに振り向く。 しかし、店主はどこか殺気の漂う目でリファーリンを睨み、 「......金、払え」 とにっこり笑って告げた。 「え?お金ならちゃんと渡したはずだよ?」 ところが、リファーリンは表情一つ変えず店主に言い返す。 「ほう...なら今俺が握ってるこれはなんだ」 「?お札でしょ?」 「とぼけるな。これはどう見たってただの紙切れじゃねーか!」 「え? あははー、そんなばかな...」 リファーリンは冷や汗を浮かべ、店主の方に向かっていき"それ"を確認する。 そして、そのままこちらに引き返してきたかと思うと、シュカージュに向けて右手を差し出した。 それが意味する事はリーサにも分かった。 「...これで勘弁してくださいよ」 シュカージュはリファーリンに"それ"を渡した。 リファーリンは店主の所に戻り、頭を下げていた。 「...あの、もしかして、今の...」 分かりきったことではあったが、リーサは一応シュカージュに聞いてみた。 「...多分、お札と紙切れを間違えたんだろう。全くあの人は...。しかも、毎回必ずああなるから困ったものだ」 えーっと...。ひょっとしてリファーリンさん、ボケてる? そんな事を素で思ってしまったが、自分も人の事を言えない事に気づき、ぐっと飲み込む。 シュカージュはよくリファーリンと共に生活して大丈夫なのだろうかと、疑問に思ってしまった。 そんな疑問を浮かべていると、リファーリンがこちらに戻ってきた。 そして、 「一旦戻ろう。」 との事だった。 [洋服店での買い物] その後店を転々としたが、とりあえずリファーリンかリーサが何かをしでかしたのは間違いない。 そしてその度にシュカージュが対処をしたのもまた言うまでも無い。 そんな中、リーサ達はとある洋服店に向かった。 なんでも、制服のクリーニングと、私服を買う為だそうだ。 制服をクリーニングに出した後、洋服売り場に向かう。 「皆、とりあえず自分の好きな服を選ぼうか」 「そうしましょうか。」 「じゃあ各自服を選ぶこと!」 リファーリンの合図でリーサ達はそれぞれ別の服を見に行く。 私は何処へいこうか。そんな事を考えていると、 「どうしたの?服、選んであげようか?」 リファーリンが声を掛けてきた。 「...そうですね。お願いします。」 私は素直に応じる事にする。 記憶が無いからどういう服を選べば良いのかわからないというのもあるが、正直あまり興味がなかった。 リファーリンがついてきて、と手招きする。 私はリファーリンに続いた。 「う~ん。あ、これなんかどうかな?」 そういってリファーリンが私に見せた服。 普通の服だ。リファーリンが見せる物だからどんな服を持ってきてもいいように心の準備をしておいたが、その必要はなかったようだ。 ...ん? それ、今私が着てるのと同じ服... 「......」 リーサはどう反応していいか分からなくなってしまった。 リファーリンの顔からは悪意など感じられない。きっと本気で勧めてくれてるんだと思う。 しかし、何と言うか......斜め上過ぎる。 とりあえず、それは私が着ている服と同じだと伝えないと...。 「あ~、うん、確かにその服いいかな。でも、その~、えーっと~...」 くっ......!言えない!そんな満面の笑顔でこっちを見つめられたら、真実を伝えてはいけない気がする...! どうするべきか...そうだ、何気なく今着ているということを伝えればいいんだ!さて、どうしたものか... 「う~ん。似合うと思うんだけどな~」 リファーリンは眉をひそめて言う。 ここでしっかり言わなければ。 「確かに、悪くは無いんですが......それって今」 「今の流行かと言われるとそんな事はないけれど、それでもこれはこれでいいと思うよ?」 「......」 どうしよう。なんか、言い辛くなった。 これでは同じ服をもう一着買う事になってしまう。一体どうすれば...! 「おーい、そっちはどうだ?」 シュカージュがこちらにやって来た。彼なら、真実を伝えられるかもしれない...! 「あ、シュカージュ!ねえねえ、この服、リーサに似合うと思わない?」 「うん?どれどれ?......」 シュカージュはリファーリンの持っている服と私が今着ている服を見て明らかに疑問を抱いている。 そしてこちらを向き、さり気なく私の服とリファーリンが持っている服を指差し、 「同じだよね?」 と聞いてきた。 「そうなんです。同じのを勧められて、どうすればいいかわからなくて...」 私は素直に答えた。 するとシュカージュは、リファーリンの方を向き、 「これ、今リーサが着てる服だぞ?」 と言った。 そんなこんなで、ようやく帰路に着いたのであった。 空は赤く染まり、日もそろそろ沈もうとしていた。 「あー、疲れた...」 リファーリンはため息をつきながら言う。 それもそうだ。リファーリンは勿論、私も色々迷惑をかけてしまった。 後でお礼と謝罪をしないと。 「久しぶりの買い物だったねえ。色々あったけど」 当の本人はまだ元気そうだ。 私でさえ気が滅入っているのに、リファーリンの神経はどうなっているのだろうか。 「でも、楽しかったですね。今度また行きたいです」 「はは...。まあ、たまにはこういうのも悪くないな」 シュカージュが若干嫌そうな顔をした気がしたが、私は純粋にこの買い物が楽しかった。 また、皆で買い物に行けたらいい。こんな風ににぎやかに。 そんな事を考えつつ道を歩いていると、前の方に人だかりが出来ていた。 「何かあったのかな。ちょっと様子をみよう」 リファーリンがそう言って、人だかりの方へ向かっていく。 私達もそれに続いた。 そこには言い争う人達がいた。 片方は前に図書館で見た連邦の服を着ている人達、もう片方は...見たことが無い服を着ていた。 「いい加減にしろ!あんたら連邦のせいで...!」 「そっちこそ何なんだ!いつも我々の邪魔ばかり...一体何がしたいんだ!」 「何がしたいかって?決まってるじゃない。助けるのよ!」 「...いいからそこをどけ!」 言い争いが激しくなってきた。 もしかしたら戦闘になってしまうかもしれない。 そんな緊張した空気の中、 「そこ!何してる!」 いつの間にかリファーリンが仲介に入っていた。 「おい、Issvだぞ」 「どうする、リーダー?」 「...仕方ないわね。ここは一旦引くわ」 「了解。後で結果を伝えるわ」 「行きましょう」 そういい残して、彼等は居なくなってしまった。 あの人達は一体... 見たことのない服を着た謎の集団。 後で調べてみようか。 「気をつけなさい、あまり強気に出すぎると、信用を失うわよ」 「...すみません、リファーリンさん」 そうこうしている間にも、リファーリンは連邦の人達を注意して、こちらに戻ってきていた。 「さて、それじゃあ帰りましょうか。」 リファーリンは再び帰路に着く。 私は、その時リファーリンの動きに驚いていた。 先ほどまでとは明らかに違う素早い動き。 どこから見てもミス一つしていない完全さ。 仕事とプライベートは別。そんな事をリーサに思わせるには十分だった。 「どうしたの?置いて行くよ、リーサ」 「すみません、今行きます」 私は、どうやらリファーリンの事を勘違いしていたらしい。 私も、あんな風な人になれたらいいのに。 そう思って、リーサはリファーリンの後を追った。 七話 「La kacel」 「なんのことだっけ?」 リファーリンが言う。Issvに戻ってきてロッジの二階のフリースペースでリーサとリファーリン、そしてシュカージュはたわいも無い話をしていた。 「あの変な服着て連邦の人たちと言い争っていた人たちの事です。」 あの時からここに帰ってくるまで気になっていたが言い出そうにもリファーリンがシュカージュにむけてマシンガントークしていたために話を聞く事ができなかった。 「あれか……。」 「……。」 そのことを聞いたリファーリンとシュカージュは黙り込んでしまう。 「どうかしたんですか?」 「いや……。」 「あれは……ちょっとした厄介でね。」 厄介?それは一体どういうことだろう。 「あいつらは地球から来たんだ。」 「!?」 地球というとあの爆破事件を起こした八ヶ崎翔太が居た世界の惑星ではないか。 「あ、アフの子孫の残りは八ヶ崎翔太一人だけじゃなかったんですか!?」 そうだ。確か連邦の調査書にあった。地球に残ったアフの子孫は八ヶ崎家だけであったはずだ。 「それが、そうでもないみたいだ。」 シュカージュが一枚の紙切れを差し出す。そこには「アフの子孫 再度確認」とあった。どうやら新聞の切抜きのようだ。 「これは……」 「彼等の名前は"ヴァルファースト"、爆発事件が起きてから連邦の武力行使の邪魔をしているんだ。そう彼等は皆アフの子孫の残りさ。」 謎の組織ヴァルファースト。その正体は地球に残るアフの子孫の残党であった。 「では、そのヴァルファーストとやらはわざわざこんな所まで何を目的に?」 「それが、分らないんだよね。連邦に歯向かうということは八ヶ崎側なんだろうけどね。」 リファーリンがそういってコーヒーカップをテーブルに置く。 「そろそろ寝よう。」 リファーリンがそういったのでリーサたちは解散し各自自室に戻った。 爽快な朝だ。朝ごはんはいつも一階のラウンジで取る。 今日も食券を買ってその先へ並ぶ。パンと牛乳、簡易リウスニータ粉末とジャムを貰って食事に就く。椅子に座ってパンを頬張ると前から男性が一人やってきた。 「ここ、いいかな?」 少しやせたなで肩の40くらいの男性だ。同じくトレーを持っている。リーサは快く席を勧めた。 「ありがとう、見ない顔だね。名前は?」 「リーサです。スカースナ・リーサ。」 「俺はアレス・リェユだ。君も爆発に巻き込まれたのかい?」 アレスはリウスニータ粉末を牛乳に溶かしながら言う。 「多分、そうです。」 「多分?」 アレスは怪訝な顔をした。 「爆発事件より前の記憶が無いんです。」 そう聞くとアレスは目を見開き好奇の目でリーサを見つめた。 「本当か?記憶が無いのか?」 そう問いかけた瞬間、ロッジの入り口のドアがいきなり開いた。中に入ってきたのは四人。以前見た変な姿の集団だった。 「私は九重葵。ここにスカースナ・リーサが居ると聞いた。」 そういってその少女はIssv職員を睨み付けた。 八話 「La jujol」 強くドアを開けられたせいか、ドアが外れかけている。 また、彼女等が通ったと思われる通路も、ガラスの破片や砕けた石などが散乱している。 「スカースナ・リーサ! どこにいる!」 声を張り上げながら、突如ラウンジに現れた少女、九重葵が言う。 その声は、とても少女のものとは思えないほどの力強さを持っていた。 その少女は、辺りを見回し、目当ての少女を探し始める。 「………」 リーサはその場から動けずにいた。 突然のヴァルファーストの襲来。そして、九重葵が私を探していること。 彼らは何故私の事を知っているのか。何故私を狙うのか。 リーサには全く心当りがなかった。 その事について思考を巡らしているうちに頭がパンクしそうになる。 「……乗り込んで来るとはいい度胸じゃないか」 リーサが頭から煙を出そうとしていたその時、ラウンジのどこからか現れたリファーリンが九重に向かって言った。 リファーリンはどこか怒気を纏っていた。 「あなたはリファーリンね。スカースナ・リーサはどこ?」 しかし、リファーリンの空気に気圧される事なく、なおも九重は要求を続ける。 「答える義理はないね。それより、早く引き返してくれない?」 そんな九重の要求を跳ね飛ばすような口調で、九重とその取り巻き3人に告げる。 リファーリンがここまで感情を露わにしたのを見たのは初めてかもしれない。 さらに、リファーリンの手からWPのものと思われる炎が見える。 それはリファーリンの手の周りを不安定に揺らぎ、青白い光を放っている。時折、そこから雷のようなものが発生している。 一瞬でも気を抜けば殺される。 リーサがそんな風に感じるほど、リファーリンはヴァルファーストに強烈な敵意を向けていた。 「あれぇ?あんたらは好き勝手にあたし達に手出し出来ないんじゃなかったの? いいのか、そんなことして?」 しかし、リファーリンの事など敵ではないという風に、九重は話を続ける。 どこか挑発的な口調だ。 「確かにそうだ。だが、不法侵入、器物損壊、それに今から人を連れ去ろうとしている。流石に黙って見ているわけには行かないな」 廊下を眺めながらリファーリンは言う。 どちらも一歩も譲らないやり取りが続いている。 ラウンジの空気が一気に張り詰める。 リーサはその場にいるのが辛くなってきた。 「それもそうね。まぁそんな事はどうでも良いのよ。もう一度聞くわ。スカースナ・リーサはどこ? 答えないなら、この人がどうなっても知らないわよ」 九重の後ろにいた一人の男が、いつの間にかラウンジにいた男を羽交い締めにしている。 「ぐ……!放せ……!」 その男は懸命に抗っているが、男の腕は解けない。 「あ……!」 そして、その締められている男を見てリーサは驚愕する。 その男は、先程までリーサと話していた、アレス・リェルだった。 「リェルを放しなさい!」 リファーリンが少し焦った口調でいう。 流石に人質を取られるとは思っていなかったようだ。 ラウンジにいた職員も動揺を隠せないようだった。 彼らがヴァルファーストに対して臨戦体勢に入ろうとしたその時、 「私がスカースナ・リーサだ!リェルを放せ!」 リーサが前に出て、自ら名乗りでた。 「リーサ…!どうして…!」 リファーリンはそんなリーサを見て目を見開く。 「ごめんなさい…。彼を放っておけなかったので。大丈夫です。すぐ戻ります」 リファーリンに小声で話しかけた後、 「私に用があるんでしょう?だったらリェルを開放して!」 先ほどよりも声のトーンを下げて九重に言う。 下手に刺激するよりも素直に従った方がいい。リーサはそんな気がしたのだ。 「………分かったわ。山田君、そいつを放しなさい」 九重は少し考える仕草をした後、そう言った。 「え、でも葵…」 「大丈夫。彼女はスカースナ・リーサよ。ほら、さっさとしなさい」 「……分かった」 山田と呼ばれた男はリェルを開放した。 リェルは首を押さえて咳き込んでいる。 「……さて、スカースナ・リーサ。こちらに来なさい」 九重が私を誘導する。 私は警戒を緩めないようにしながら、彼女等の後を付いていく。 後ろからはリファーリンの叫び声が聞こえる。 リーサは、心の中でリファーリンに、ごめんなさい、と謝りながら、ラウンジを後にした。 九話 「La text」 リーサは暗がりの中をゆっくりと歩き、進んでゆく。どうやら九重とやらの拠点まで移動しているようであった。先頭を歩く九重がぼそっと口を開く。 「何故あなたを欲しているのか知っている?」 「えっ?」 そう答えても、返事は無かった。もう少し歩いた所に"スファガル"と書かれた建物があった。私達はその中へ入り階段を登り廊下を進んだ先にあった部屋に入っていった。リーサは九重の指示によって部屋にある椅子に腰掛けた。九重も反対側に座る。 「いきなり、ここに連れ出したことすまないと思っている。」 「……」 九重がそう言ったが、リーサは何を言えば良いのか良く分らなかった。沈黙が部屋を包んだ。 「いきなりだけど、経緯を説明させていただくわ。」 そう九重が言うと横に居た青年が写真を三枚、目の前の机に撒いた。 「誰か分かるか。」 青年が尋ねる。青年には悪意などないように見えた。私を拉致して何か聞き出して捨てるような、そんな感情は受けなかった。リーサは彼らに向かって 「知らない。」 そういってリーサは首を振った。 すると青年は目を窄め、机を軽く叩いた。 「そんなはずは無い、お前はこいつを知っているはずだ。八ヶ崎翔太、知っているだろう。」 そんな訳が無い、図書館でも読んだが八ヶ崎翔太とはあの爆破事件を起こし連邦と戦いを起こしているこの紛争の首謀者じゃないか。そんな人間と何故知り合いになっているというのか。 「まさか、本当に知らないというの?」 目の前の九重が言う。九重のその透き通った目がリーサを見つめる。しかし、リーサは九重の思うような答えを導き出す事はできなかった。知らないものは知らないのである。 「どういうことなの……スカースナ・リーサはユエスレオネ陸軍に所属し、アフの事件当時に翔太と接触していることで彼を知っているはず。」 「それは……」 ユエスレオネ陸軍への所属、それを知っている。何故?知る必要も無い事を、彼等は知っている。そして、それは八ヶ崎翔太と関係している。私は、記憶をなくしてから、私自身について何も知ろうとしなかったではないか。今まで分ってきた事はただ、偶然に出てきた情報ではないか。 私は私自身について雀の涙程度の事柄しか知らないではないか。 それならこれが知るチャンスなのではないか。 「……あの、知りたい事があるんです。」 「ん?」 リーサの言葉に九重は反応する。リーサはとりあえずの質問を九重に投げた。 「確かに私はスカースナ・リーサでも、あの爆破事故以前の記憶が無い。教えてください、私と八ヶ崎翔太が何か関係しているのですか?」 その言葉に動かされたかのように九重はリーサを見つめた。睨みつけるように。 「ええ、あなたは昔、アフの子孫事件の時翔太と一緒に行動を共にしていた。だから、もしかしたら翔太の手がかりがつかめると思っていた。でも、あなたは記憶をなくしたとか言って、引っ張ってきて損した気分だわ。」 「……」 どうやら彼女の期待には全く添えられなさそうそうだ。そういえば自分の状況を完全に忘れていた。彼等は私の個人情報を取り扱うATMではない。戦時中に人質をとって人を拉致するような極悪非道集団である。 「もう一つ質問させてください。」 「……」 九重はリーサを睨み続けている。 「九重葵さん、貴方は何故八ヶ崎翔太を追いかけているのですか。」 十話 「La snalu」 私がスファガルに連れ込まれて、30分が経とうとしている。 窓から差し込む光は先程より明るくなり、私達がいる部屋を満たし始めた。 「……その質問に答える前に、改めて私達の事を紹介しておくわ。その方がわかりやすいでしょうし」 九重はそう言うと、先ほどリーサに写真を見せた青年を指さした。 「彼は山田俊明。ヴァルファーストの戦闘要員といったところかしら。山田、ざっくり自己紹介」 九重の言葉に若干顔を歪めながら、その青年……山田俊明はリーサの方を向いた。 「いきなり無茶ぶりかよ……コホン。まあいい。俺は山田俊明だ。戦闘には自身があるぜ。さっきは脅すようなこと言って悪かったな。まだお前を信用したわけじゃないが……よろしく。」 「いえ、お気になさらず…よ、よろしくお願いします…?」 どうしてだろうか。何故か私はヴァルファーストの一員になった時の様な扱いを受けている気がする。 山田俊明と名乗った青年は、私の返答に満足したのか、そのまま後ろへ下がり、 「九重、悪いが少し野暮用だ。出かけてくるぜ」 そう言い残して部屋を出て行ってしまった。 「全く、あいつは……。まあいいわ。ほっといても死なないし。で、そっちの端末いじってるのが青柳玲奈。戦略係といったところかしら。ほらあんたも」 またしても九重の無茶ぶりが炸裂する中、青柳と呼ばれた少女は特にそれを気にする風もなく、 「…よろしく」 と、ただ一言だけ言い残した。 無口な人なのだろうか。それにしても、やはり私は拉致られたというより、勧誘されているように感じる。 「もう少し言葉を発しなさいよ。……で、そっちで本読んでるのが山吹宏。私達を裏で支える縁の下の力持ちよ」 そう言って椅子に座っている青年に人さし指を向ける。 彼は本から目を離さず、 「山吹宏。最近ヴァルファーストに入った。よろしくな、後輩」 「は、はあ……」 落ち着きなさいリーサ。これは油断させて私から何かしら情報を盗もうとしているヴァルファーストの陰謀よ…! リーサは自分にそう言い聞かせつつ返事をする。 というかこの人達、人を拉致っておきながら随分とくつろいでいるようにみえる。 それとも誘拐というのはこういうものなのだろうか。 「後輩出来て良かったわね。で、本当はもう一人いるんだけど、今は部屋で充填してるから、また後でね。」 そして九重は、自分を指さして、 「そして、私が九重葵。知ってると思うけど、ヴァルファーストのリーダーよ。」 と言い、その手から透明な球体を取り出してみせた。 それは不規則に揺らいでいて、周りの空気を振動させている。 明らかにこの世界にある物質ではない。となると… 「これは私のWP。制御が難しいけど、これくらいならお茶の子さいさいね。ヴァルファーストは皆WPを使えるのよ」 九重が私が思っていたことを代弁してくれた。 しかし、九重の持っているWPは強力なものに見える。 伊達に連邦と対立している訳では無い事をリーサは思い知らされた。 「……で、話を戻すわ。私が翔太を追う理由だったわね」 九重が椅子に座り直し、こちらに向き直る。 彼女が真剣な表情に変わったため、リーサも姿勢を整える。 「色々理由はあるのだけれど……大きな目的の一つは、『翔太を救うこと』ね」 「翔太を……救う……?」 リーサは理解できないという風に首をかしげる。 翔太_八ヶ崎翔太は、Xelken式典で爆破事件を起こした。 そんな彼を救うとは一体どういうことなのか。捕まえて更生させるとかだろうか。 「…まあ、記憶が無いんじゃ言っている意味も分からないわよね……。翔太はね、昔連邦と協力してXelken勢力を倒そうとしてたのよ」 「な……!」 衝撃の事実を知らされて思考が止まる。 「ただ……彼はその途中で大切な仲間を失ってしまってね。しかも、連邦の奴がそいつを殺したのよ。だから、翔太は今まで手を組んでいた連邦と手を切って連邦と敵対し始めたのよ」 「……」 リーサの脳が再起動するのを待った後、九重は話を続けた。 だが、当のリーサはまたしてもシャットダウンしそうになる。 翔太が連邦と敵対しているのは、何やら複雑な事情が絡んでいる。しかも、その原因は連邦にある。 今のところリーサが理解できたのはこの程度だった。 「翔太は、『自分は戦わなければならない』と言ってたの……。でも、いつまでも連邦と戦ってたって仕方無いじゃない……。こんなことしてたって、何の意味もない…!だから、私達は、恩人である翔太を止めて、翔太を苦しめているものから助けてあげたい……『救って』あげたいの!」 九重は、最初こそ事務的に話していたものの、話していくうちに感情が抑えきれなくなったのか、最後はほぼ悲痛な叫びとなっていた。 リーサはそんな九重を見ていて、とても嘘や演技ではないということを理解した。 この人は、本気で翔太を助けようとしている……。 その熱意が、リーサの心に響いてきた。 「少し取り乱しちゃったわね…。ごめんなさい。でも、そんな訳で、私達は翔太を止めようと思ってる。それが私達の目的よ。」 「……」 確かに、彼らの行動の辻褄は合う。それでも、リーサには納得出来ない事があった。 「なるほど。貴方達の話はよく分かったわ。でも、それだと、連邦とやってることは同じじゃないの?彼らと敵対する理由はないのでは?」 そう。連邦が翔太と戦っているということは、翔太を止めようとしているということだ。 なのに協力せず、逆に敵対している。リーサには不可解でならなかった。 「一見、私達と同じ事をしているように思えるけれど、奴らは違う。Xelkenとの戦いを阻止するという名目で活動して、実際は連邦にとって脅威である翔太を倒そうとしているのよ」 「……その証拠は?」 「確証たるものはないけれど……連邦がXelkenを庇う動きを見せていること。戦いを止めるのが目的であれば、Xelken側にも干渉するはずでしょう?それに…彼らは無慈悲よ。特に特別警察はね。恐怖の対象とされるほどよ。そんな奴らに翔太を任せてはおけないわ」 なるほど。彼らの言う事も一理ある。 しかし、リーサがそれよりも気になるのは、特別警察が恐怖の対象であることであった。 連邦は、もしかしたら私が思っている以上に恐ろしい場所なのだろうか。 私は、一体何故連邦に入ったのかしら…。 「どう?納得したかしら。私達が説明できるのはこの辺までなのだけれど…」 九重が少し不安そうにリーサを見つめる。 「いえ、大丈夫です。私もある程度納得出来ましたので」 しかし、リーサはそんな不安を跳ね除けるような返事をしたため、九重の顔が安堵に満ちた。 「そう、良かった…。っていうか、部外者にここまで話したのは流石にまずかったな。やっちまったぜ…」 そして九重はしまった、という風に天を仰いだ。 リーサはそんな九重を見てクスっと笑ってから、 「心配しなくても、ここで聞いたことを他言するつもりはないですよ。私が思っていた組織とは随分違いましたし」 といった。 リーサのヴァルファーストに対する印象が変わったこともあり、このことは誰にも話す気は無かった。 「そう、ありがとう。随分話し込んじゃったわね…。いつの間にかお腹が空いてきたわ。少し外食にでも行かない?」 「そうですね。私もお腹が空いてきました」 「なら、いいお店があるのよ、ちょっと一緒に行かない?」 「いいですね。案内よろしくお願いします、九重さん」 リーサは何気なく読んだが、九重は恥ずかしそうに頭をポリポリと書いて、 「あー、九重でいいわよ。こっちこそよろしく、スカースナさん」 と、素っ気なく言った。 スカースナさん、かぁ……。 若干の感傷に浸っていると、九重が私の腕を引っ張ってドアの前に立ち、 「じゃあ私達ちょっと出かけるから、あとよろしく~」 そうヴァルファーストの皆に伝え、私の腕を握ったまま、外へ出た。 十一話 「La jujojass」 リーサと九重はスファガルを出て、西フェーユを歩いていた。戦乱の中にも関わらずここだけは未だに活気を持っていた。九重は、おすすめの店とやらを既に決めているらしいがどうなのだろう。 「ここね。」 九重が指した先には「ラネーメ料理 シーナリアトン」と書いてあった。シーナリアトンと言うとハタ人の名前なんだがラネーメ料理をやっているらしい。まぁ、似たような料理なんだろうから大丈夫であろう。店内に入ると店員が席まで誘導してくれた。 「とりあえず、何を頼もうか。」 「ラネーメと言えば豆腐ですかね?」 ラネーメ晩餐会というラネーメ一族が集まる晩餐会では爆発する豆腐が出されるらしい。ロックだ。それはいいとしてそんなアレンジがくわえられる豆腐は安定して提供される人口に膾炙した食と言えるだろう。 メニューを開くと豆腐だけの見開きがあった。 「豆腐ステーキ、豆腐サラダ、豆腐コロッケ……」 「とりあえず、豆腐ステーキを頼みましょう。」 「分ったわ。」 呼び鈴を鳴らし店員を呼ぶ。 「豆腐ステーキを二つ、あとリウスニータもお願いします。」 「はい、かしこまりました。」 そういって、店員は去っていった。九重は何故か目をぱちぱちさせている。 「リウスニータ?」 「あれ、九重さん知らないんですか。リウスニータ。」 「何なのそれ。」 「郷土ドリンクというか、そんなもんです。」 「そういえば、九重さんってどこから来たんですか。」 リーサの質問に九重は顔を緊張させる。 「地球、日本から来たの。」 「え。」 地球といえば八ヶ崎翔太の居た所ではないか。何かとユエスレオネにやってくる厄介者どもの居る場所のように考えていたためあまりいいイメージを持っていない。しかも、九重は名前からして地球人だ。そういえば、地球の日本に居るケートニアーであるアフの子孫は八ヶ崎だけではなかったのか。 そんなことを考えていると豆腐ステーキとリウスニータが運ばれてくる。九重はリウスニータを一口のみ、豆腐ステーキを口に運んで頬が緩ませた。 「うん、やっぱり美味しい!ここ選んでよかった。」 そういう九重にリーサは疑問をぶつけてみた。 「九重さん、九重さんはなんでここ……ファイクレオネに来る事が出来たのですか。」 「それはね、ユミリア……あの自己紹介の時言ったもう一人のメンバーが関わっているの。」 ユミリア?という名前のメンバーがもう一人いるようだ。名前からしてユエスレオネ人っぽい。 「私はね。昔、翔太に助けられたの。通学途中で駅で突然爆破が起きて黒服の人がシールドを張って爆破から逃れられた。その人は去って行ったけど私は恩返しがしたくて探していたら黒服の人が八ヶ崎翔太だって分ったの。」 リーサは九重の話に引き込まれていた。 「それでユミリアと突然出合った。翔太を探したいなら、翔太を助けたいなら、協力しないかって、そう言われて私はこのヴァルファーストを作り上げたの。メンバーを日本中から集めて。」 「そうだっんですか……」 アフの子孫はどうやら一人しか居ないわけじゃなかった。ヴァルファーストの一員であるユミリアとやらは翔太を助ける目的を元々もっており、何故かは知らないが九重らを勧誘しヴァルファーストを立ち上げたわけか。 そんな情報を整理していたら、山田が息を切らしながら走ってきた。 十二話 「La kutyv」 「大変だ、九重……!!」 山田はリーサ達の前に来ると、その場にへたりこんでしまった。 店の客が何事かとざわつき始めている。 「ちょ、ちょっと目立つじゃない……で、どしたの?」 九重が少し慌てた風に聞く。 すると、山田は、この世の終わりを見ているかのような顔で、 「コーヒーが……無い……」 と言った。 「「………は?」」 リーサと九重、二人の声がハモる。 しかし、そこには明らかな違いがあった。 リーサは山田の発言が理解できず九重の方へ向いたが、その九重も絶望のオーラを漂わせていた。 「…………」 この二人、そんなにコーヒーが好きなのかなあ。 「……で?状況は?」 九重は山田に重く問いかける。 「……察しろ」 そして、山田はどこか諦めた口調で答えた。 九重は山田の言葉の意味を理解したのか、深くため息をついた。 「……そう。………じゃあ、」 そして大きく息を吸い込んだ。 「なんでコーヒー買ってないのよ!!!!」 「はあ!?こっちはここまで来るのに精一杯だったんだぞ!?」 「知らないわよ!!!いいから早く買って来なさい、私がなんとかしとくから!!!」 「ちょ、おまっ、一応言っとくが相当やべえぞありゃあ!!?」 「そんなの知ってるわよ!!!いいから早く買いに行きなさい!!!リーサ、あんたもついてって!!」 「はいぃ!?」 ただ呆然と九重と山田のやり取りを見ていただけのリーサは、突然名前を呼ばれたので驚いてしまった。 「いい!?これは緊急事態よ!!山田と一緒にコーヒーを買って来なさい!!!」 「いや、そんな、いきなり言われても何が何だか」 「行くぞリーサ!!」 「え!?ちょ、待って、手を引っ張らないでー!!!」 店の中にリーサの声が響き渡る。 そして、九重は「死ぬかも……」と呟きながら、会計を済ませて店を出た。 山田に手を引っ張られながら、リーサは食料品店にたどり着く。 そして飲み物コーナーの前に着いた時、初めて山田はリーサの手を放した。 「はぁ、はぁ……ちょっと、一体なんなんですか!」 リーサはようやく開放された手をぷらぷらさせながら、山田に問いかけたのだが、 「悪いが今それどころじゃないんだ。少し後にしてくれ」 と断られてしまった。 「はぁ……何なのよ、もう……」 リーサがため息をつく。 そうしている間にも、山田は店員を探し出し、 「済みません、この棚にあるコーヒー全部買いたいんですけど」 と頼んだ。 リーサは驚いて山田の方を見る。 ……何を言っているんだこの人は。 「……ああ、あんたか。ほら、全部やるからちゃんと金払えよ?これに入るか?」 そして店員よ、なぜ貴方はそれが当たり前といった風に応対しているのか。 「オッケーです、ありがとうございましたー!」 そして山田は当然のようにコーヒーを袋に入れて店を出た。 「おーい、リーサ!悪いけど、半分持ってくんない?」 そしてまた、いきなり出てくる私の名前。 今日は厄日なのかもしれない。 そんな事を考えながら、山田の後を追って店を出た。 「……いい加減、私の質問に答えてください」 リーサは頬を膨らませながら、山田に話しかける。 リーサ達は帰路に着いていた。 突然コーヒーを買いに行かされて、挙句に荷物持ちだ。不満が無いわけがない。 「……ああ、そうだな。さっきは済まなかった、その……強引に連れ出して」 「いえ、そんな謝ること……」 あるな。 とは口に出さなかった。 「なんでこんなにコーヒーを買ってるんですか?というかそもそもなんでコーヒーが必要なんですか?」 リーサは山田に聞いた。 「あぁ、そうだったな。九重から聞いてると思うが、ヴァルファーストにはユミリアっていう奴がいてね。そいつが、どうやらカフェイン回路症候群らしくてな」 カフェイン回路……症候群? リーサの知らない病名だった。 「……まあ、知らないのも無理はないな。医者の人も、「原因不明の難病」とか言ってたし」 「……で、なんでコーヒー?」 「コーヒーにはカフェインが含まれているからな。どうやら定期的にカフェインを摂取しないと、カフェイン欠乏症になってしまうらしい」 「その欠乏症になるとどうなるんですか?」 「到底人に言えるもんじゃ無いが……部屋をWPで壊し始めたり、突然「野郎オブクラッシャー!!!!」とか叫びながら俺達に襲いかかって来たり、とにかく大変なんだ。しかも、何の作用か知らないが、いつもの数倍の力を発揮するから、一度こうなるともう収拾はつかないのさ」 山田は遠くを眺めて言う。 「カフェインが欠乏しているから、カフェインを摂取させれば収まってくれるんだが……。何せ今のあいつはただの破壊神だ、そう簡単に飲ませられないのが困る」 ひと通り話終えた所で、ため息を着いた。 「はぁ…。今回は何秒もつかな……」 小さい声だったのでリーサにはよく聞こえなかった。 しかし、リーサはくすっと笑った。 「なんだよ。こっちの気も知らないで」 それを見た山田が、少し拗ねたように言う。 「いや、別に……。私はただ、二人がコーヒー好きなのかなあ、って思ってたから。勘違いだったと思うと可笑しくて」 「そんな平和的な話で収まってたら良かったけどな」 「そうね。さて、急がないといけないんでしょ?早く帰らないと」 「だな。少し走って帰るか」 二人は、他愛も無い話をしながら、スファガルへと戻っていった。 だが、リーサはまだ知らない。 この後に起こるであろう恐怖を…… 十三話 「La fergen artz」 大きく爆破音と衝撃が響く。スファガルの上階から一人落ちてくる。 「うわぁあああ!?!?」 べちっ。 「おい、大丈夫か宏!?」 山田が問う、宏と言われた少年は何事も無かったかのように立ち上がる。 「ごめん、山田君……なかなか抑えられなくて……」 「大丈夫だ。コーヒーが着たから。」 そういうと山田はスファガルを見据える。すると宏が落ちてきた場所からもう一人少女が降りてきた。少女は手に小刀を持っている。瞬間小刀が手から放たれる。 「くっ!?」 さすがに山田でも反応できなかったようだがその小刀は自分達に当たる前に雲散霧消した。その後に居たのは九重であった。 「ユミリア!いい加減にして!コーヒー持ってきたから!!!」 九重の言葉で少女は次に放とうとしていた小刀を持ち直しポケットに入れた。多分彼女がユミリアであろう。 「コーヒーをください。」 そういったユミリアに向かって九重が山田の持つコーヒーを取って手渡す。ユミリアは微笑みながらスファガルの中に歩いていった。 「えっ……と……、彼女がユミリアさんですよね?」 リーサは疑問を九重にぶつけた。九重は頭を掻きながらスファガルを一瞥して答えた。 「ええ、一応。ともかく、スファガルの中に戻りましょう。」 そういって、九重たちはスファガルの中に戻っていった。リーサもスファガルの階段を登って部屋のドアを開けたところ、 「えーっと……」 「……」 そこにはユミリアが居た。部屋の中にはたくさんのコーヒー缶とエナジードリンクがあった。ユミリアはリーサを凝視する。 「何ですか。」 「す、すすすすすみません!!!!」 バタン 得体の知れない怖さがリーサを襲ったためにリーサはドアをすぐに閉めてしまった。九重たちが入ったのはすぐ横のドアであることを確認して、リーサは部屋の中に入った。 「失礼します~。」 「ああ、スカースナさんか。」 そこに居たのは山吹だった。山吹は缶コーヒーをあおって天井を見上げた。リーサはとりあえず山吹の座っている反対側に座った。そして、数分間沈黙が流れた。あれから山吹とは一言も喋っていない。リーサは痺れを切らして一言声を出した。 「あの。」 「どうしたの?」 「山吹さんはどうしてヴァルファーストに入ったんですか?」 とりあえずと出せた話題は思ってみればとても重たいものであった。山吹は顔を天井からリーサに据え、仕方が無いと思ったかのような顔になって話し始めた。 「そういえば、言ってなかったね。本当は言いたくないけれど。本当に知りたいのかい?」 リーサの目を真っ直ぐ見て山吹は言った。 「はい。」 そう言う以外には無かった。そこから逃げる事も出来たが好奇心から逃げる事は出来なかった。リーサの肯定を聞いて山吹も話し出す。 「僕は、実はここに来る前にウェールフープに目覚めていたんだ。小さい頃から、友達の傷を治したり、不治の病と言われた人に能力を使って直していった。この力、治癒能力を苦しんでいる人のために使う。そのために僕は医療系の高校へ行こうと思っていたんだ。」 リーサは山吹の話に耳を傾ける。山吹は、少し視線を落とした。 「駅の爆破事件があったその日は市の救急救命演習に行こうと思って駅に向かっていたんだ。そしたら、爆発が起きた。自分は直接は巻き込まれなかったけれど駅側から多くの悲鳴が聞こえた。きっと、爆発に飲み込まれたんだろう。」 山吹の顔は徐々に下を向いていく。こちらからその表情はよく見えない。 「僕は彼らを助けたくて、駅に向かっていったんだ。多くの人が倒れていた。僕は一人一人能力を使って助けていった。でも、なかなか治らない人もいた。そのうちだんだん周りの呻く声が聞こえなくなっていった。不審に思って回りを見ると、まだ治していない人たちが死んでいたんだ。」 山吹の声が震える。リーサに彼の経験した辛さがひしひしと伝わってくる。 「無力だと思った。能力を使っても、自分が人を助ける能力を持っていても救命の場で使えなければ、無意味。そう絶望しながらも人々を治療していった。治す事が出来る最後の一人を治療しようを手を翳したその瞬間、その背にあったビルが崩壊したんだ。」 そして、山吹が顔を上げる。その顔は、どこか嬉しそうだった。 「もう駄目だと思った。その時、黒服の人が崩れてきたビルを抑えたんだ。そう、僕と同じウェールフープの能力で。彼は僕がなし得なかったことを簡単に成し遂げてくれた。しかも、僕の命まで救ってくれたんだ。」 山吹はとても明るい表情で語る。その事がどれだけ彼に影響を与えたか、リーサにはすぐ分かった。 「僕は彼に一目会いたいと町中を探し回った。何日も探したけど微小な情報しか手に入らなかった。もう見つからないのかと思い、また出かけたある日、葵ちゃんと出会ったんだ。」 山吹が一息つく。リーサは山吹の次の言葉を待った。 「葵ちゃんも僕と同じあの爆破に巻き込まれ黒服の人に助けられた人間としてその黒服を探していたんだ。それで、ユミリアとかによって最終的にヴァルファーストに入ったって感じかな。」 長かった……。リーサはそう思った。長く、そして辛かったであろう現実を乗り越えて救世主であった翔太を今救い出そうとしている。尊敬すべき精神であった。 「……。」 「ごめんね。長かったかな、リウスニータでも飲む?」 「あ、はい。」 まだ、緊張が抜けない。ヴァルファーストの構成員はこうも皆、訳ありなのかと思うと何故そこまで翔太を追い求めるのかが分ってくるような気がした。まだ、三人しか話を聞いていないが他のメンバーがここにいる理由もいずれ知る事になるであろう。 そんなことを思っていると唐突にドアが開いた。 「ごめんなさい、山吹君。この本を分けて持っていって欲しいの。」 ドアの前に立っていたのはヴァルファーストの構成員、あの日無口に挨拶をした青柳玲奈であった。 十四話 「La jujol」 「分かった。どれを持てばいい?」 山吹は青柳の元へ向かい、すっと手を差し伸べる。 「じゃあ、これとこれをお願い。宜しくね」 青柳は山吹に本を持つように促す。 リーサはその様子を眺めていた。 「……あの、私も手伝いましょうか?」 そして、自分だけ何もしていなかった事を悪く思い、そう口にした。7 「ありがとう。じゃあ、これを持ってくれないか」 山吹は本を幾つか差し出す。 「わかりました」 リーサはそれを受け取った。 思ったより重かった。 「ちょっと、山吹、ほとんど持ってないじゃない。これも持ってよ」 「……はいはい」 そうしてリーサ達三人は青柳の部屋へ向かった。 「よいしょっと。二人とも、ありがとう」 青柳は持ってきた本を机の上に置いて、一息着いた。 山吹とリーサも、その隣に本を置く。 「どうってこと無いよ。じゃあ、僕はこれで」 そう言って、山吹は部屋を出て行った。 「リーサさんも、もういいわよ」 青柳は持ってきた本の整理をしながら、リーサに向かって言う。 だが、リーサは動かなかった。 「すみません、その前に少しいいですか?」 折角だから、今のうちに聞いておきたい事を聞いておくことにしたのだ。 「…いいわよ。何か用かしら?」 「聞きたいことがあって……。その、青柳さんは、何でヴァルファーストに入ったのかなって」 青柳はリーサの質問を聞いて作業の手を止めたが、 「……ヴァルファーストに入ってない貴方に話す義理は無いわね」 と、断られてしまった。 そして、また作業を開始する。 「……そうですか。すみません、変なこと聞いて」 リーサは深く追求せずに素直に青柳の言う通りにした。 本当は聞きたかったのだが。 「……まあ、私がここで何をしているかくらいは教えてあげるから、そんなにがっかりした顔しないでよ」 青柳がリーサを気遣ってか、優しい目をする。 すると、リーサの顔が明るくなり、 「お、お願いします!」 と、好奇心旺盛な目線で青柳を見つめた。 青柳は、リーサからの視線を避けるようにそっぽを向き、 「そんな風に見ないで……。慣れないのよ、人の視線」 と、どこか含みのある言葉をつぶやいた。 が、リーサには聞こえていなかったようだ。 「……。まあいいわ。私はヴァルファーストで、主に作戦を立てる事をしているわね。他にまともに出来る人がいないからって九重が言ってたけど、九重の方が出来ると思うのは内緒よ」 そう言って青柳は人差し指を立てて唇に当てる。 「私のWPの事は、説明してると長くなるから、実際に使う時に説明するわ。あ、でも貴方ヴァルファーストに入ってないんだったわね……」 青柳は少し考える仕草をして、うーんと唸る。 「あの、別にそこまで詳しくなくてもいいですよ?」 リーサはずっと考えている青柳に話しかける。 そこまで懸命に考えなくてもいいのに。 「そう? じゃあ大雑把に言うと……「分解」ってところかしら」 分解……どんな力か想像がつかない。 そもそもそんな力、聞いたことがない。 「いずれ見る機会があるだろうから、そんなに悩まなくても大丈夫よ」 分解がどんな能力なのか頭をフル回転させて考えていたリーサに、青柳が慰めるように言う。 「そうですね。色々教えてくれてありがとうございました」 リーサは青柳にお礼を言い、部屋を出ようとする。 「あ、待って!」 が、青柳に呼び止められてしまった。 「何でしょうか?」 「九重に、次の作戦の相談がしたいから、ここに来てって伝えといてくれない?」 「分かりました。伝えておきます」 「よろしくね」 青柳の声を背に聞きながら、リーサは部屋を後にした。 十五話 「La dapelteo」 「九重さん~」 九重の部屋のドアを開けようとリーサはドアノブに手を触れようとして急に開いたドアに頭をぶつける。 「痛っ。」 「……。」 リーサの目の前には、例のカフェイン悪魔ユミリアが居た。 「……。」 「……。」 「……?」 「ちょっと、あなたさぁ……。」 頭をぶつけたのに謝りもしないユミリアを咎めようとリーサは声をあげようとしたところ、後から九重が現れた。 「あら、リーサどうしたの?」 「あっ、青柳さんがこれから作戦について話したいと九重さんを呼んでましたよ。」 「そう……、まぁいいわ。分った。リーサはユミリアと適当に話してて。」 「へ!?」 ちょっと待てくれ。このカフェイン愛している系女子と楽しく談笑できる気がしないんだが……。などと思っているとユミリアが九重に向きかえった。 「了解しました。私の部屋でリーサさんと話をしているので。例の件については、」 「ああっ、分った。分ってるから、考えておくから。」 そう言って、九重は小走りで部屋を去っていった。例の件とは何のことだろうか。 「では、行きましょうか。」 そう言ったユミリアは廊下を歩いてゆく。リーサもその後を付いてゆく。 「どうぞ。」 ユミリアが中に入るように部屋を指した。綺麗な部屋であった。そういえば、さっき見たコーヒーとエナジードリンクの空き缶はどこへ行ったのだろうか。もしかして、あれが全部九重たちが買い求めたコーヒー類だとして、今までに全部飲んで全部片付けてしまったとしたら……。 もう考えるのはやめよう。さらに寒気がしてきた。ユミリアが席を勧めたためリーサは席に着く。ユミリアは奥からカフェオレらしきものを持ってきてくれた。さすが、カフェイン悪魔。用意周到である。 「……。」 「……。」 カフェオレを飲みながら何か話そうとは思うのだが、なかなか話し出せない。そうだ。ユミリアが何故ヴァルファーストを立ち上げたか。それを聞いてみよう。 「あの……ユミリアさんは何でヴァルファーストを立ち上げたのですか。」 ユミリアはその言葉を聞いた瞬間、うつむいた。そして、一つため息をついた。 「あ、あの、話したくない話なら話さなくてもいいんですよ。」 「いえ、そこまで深刻な話ではないですから大丈夫です。」 そういい、ユミリアはカフェオレを飲み、話を始める。 「私は、平和を望んでいます。私がヴァルファーストを創設したのは、八ヶ崎翔太がこのようになることを危惧していたからです。」 リーサはユミリアを見つめる。この組織の核心に迫っている気がした。 「そういうわけで、八ヶ崎翔太を止める抑止力として彼等、アフの子孫の残党を以って、八ヶ崎翔太を無為な戦いから解放する事をこの組織の目的としています。」 「な、なるほど……」 やはり、重い話となるととことん重くなるのがこの組織の関係者なのだろうか。ともかく、それほどの決意を持っているという事なのだろう。 「彼の言ったような未来にはさせません。絶対に。」 「彼?」 ぼそっと言っていたのを聞いたリーサは聞き返した。 「えっ、あっ、ああ、八ヶ崎翔太のことですよ。」 慌てた様子でユミリアは答えた。結局の所ユミリアとの話は数分で終わりまた沈黙が訪れた。しかし、その沈黙も今までのようにつつくわけではなかった。 「っ!?」 耳に響く爆音、窓からは黒煙が見える。 「敵襲ですね。」 そう言ったユミリアは何事も無かったかのように席を立ち奥の部屋へ向かう。リーサも付いていく。奥の部屋のマイクを掴みスイッチを入れる。 「敵襲、敵襲、敵はハフリスンターリブ歩兵小隊、西方から本基地を遠距離攻撃しこちらへ進軍中と思われる。武器はFLWPライフルを装備。即急に対策を求む。」 ユミリアはもう一度復唱し地図を確認したりしていた。これから何が起こるのか。リーサは未だ理解していなかった。 十六話 「La anfi e」 「リーサ、ユミリア、戦闘準備よ!」 ドアが勢い良く開き、九重が入ってくる。 「分かってますよ。それより、早く準備をしてください」 ユミリアが冷静さを保ったまま答える。 「こっちは大丈夫よ。リーサも、準備はいい?」 九重はリーサの方を見る。 当のリーサは戦闘準備など全くしていなかったのだが。 「あの、なんで私まで……」 「今は1人でも戦力が欲しいの!急いで!」 「わ、分かりました!」 九重が部屋から出て行くのを尻目に、リーサは準備を始めた。 リーサが外に出た時、外には九重、青柳、山田、山吹がいた。 ユミリアは来ていないらしい。 「あの……ユミリアさんはまだなんですか?」 そのことが気になってリーサは九重に聞くと、 「あいつは作戦指揮。現場には降りてこないわよ」 と言われた。 ユミリアは戦闘に参加しないのか……あれでも、戦力になりそうなものだが。 リーサがそんなことを考えている間にも、敵はこちらに迫っていた。 もうすぐ始まるであろう戦闘に緊迫感を覚えていると、ユミリアからの無線が入った。 『いいですか? 奴らがここに向かってきたのは初めての事です。十分に警戒してください。彼らが何をしてくるかわかりませんから……って、九重さん!?』 しかし、そんなユミリアの指示を無視するかのように、九重は敵の方へ向かって突撃していた。 『ちょっと、早速作戦を壊さないでくださいよ!九重さん!?聞いてます!?』 「どちらにしろ、戦わなくちゃいけないんでしょう?なら、先手必勝よ!!」 そう言いながら、九重は腕を前に突き出した。 その腕は透明な何かに覆われていた。 リーサは以前、それを見たことがあった。 ―九重のWP。 しかし、実際に見たのはそこまでだ。発動するとどうなるのかは全く分からない。 『皆!耳を押さえて!』 そして、唐突に九重からの無線が入った。 その直後、リーサの耳に激痛が走る。 さらに、猛烈な風がリーサ達に吹き付ける。 「ぐっ……! これは、一体……!」 リーサは耳を押さえ、押し寄せる風に歯向かいながら九重の方を見る。 そこには、両腕に透明な何かを従え、それを意のままに操り、辺りに騒音と衝撃を撒き散らしている九重がいた。 彼女の前にいたはずの敵の部隊が、半数近く倒れていた。 「……すごい……」 リーサは九重の放つWPに見とれていた。 しかし、そのWPの力はあまりに強大で、距離が離れているはずの私達にまでその影響が及んでいる。 リーサは改めて、九重のWPの力を実感した。 『皆、敵はある程度減っているはずよ。山田、青柳、リーサ、行くわよ! 山吹も、いつもの頼むわね!』 九重から無線が入る。 『了解!!』 それに反応したのは山田だった。彼は九重からの連絡を受けてすぐ、彼女の元へ向かった。 『了解。皆、行きますよ!』 そして、その後に山吹が返事をした。 しかし、彼は九重の元に向かわず、その場で何かを準備している。 「あの……、彼は何を……」 リーサはそのことが気になって青柳に声をかけたその時、彼女の体が一瞬何かに押されたように前に傾いた。 慌てて体勢を立て直すと、自分の底から力が沸き上がってくるような感じがした。 何故かは分からないが、今まで以上に自分の力を発揮できるような気がする。 「どう? 力が出てきた?」 隣にいた青柳が話しかけてくる。 「は、はい……これは一体……」 リーサが困惑していると、 「それは僕のWP。皆の力を引き出すためのものさ。僕にはこれくらいしか出来ないからね」 後ろから山吹がリーサに答えた。 リーサが振り向くと、山吹がこちらに手をかざした。 彼の手からは淡い光が出ていた。 その光が、リーサや、他のヴァルファーストの皆に向けて散らばっていく。 リーサのところに光が到達した時、彼女はまた、誰かに押されるような感覚を覚えた。 どうやら、さっきの力はこの光が及ぼしたものらしい。 「今、リーサ達にかけたのは治癒のWP。自然回復能力を向上させるものさ」 そう言った山吹の体は、少しふらついていた。 「あの……。大丈夫ですか……?」 リーサが心配になって聞くが、 「気にしないで。一気にウェールフーポを使って、疲れただけだから」 山吹は何でも無いというように答えた。 「リーサさん、あまり余裕は無いわ、山田達を追うわよ!」 「は、はい!」 青柳の声で、リーサは山田達の方に向けて走りだした。 いつもより速く走っている。そんな気がした。 リーサが山田達に追いついた時には、敵の残党はほぼいなかった。 「はああああーーっ!!」 九重は、先程の衝撃を生み出した透明な何かを手にまとい、それで敵を殴っている。 リーサは、九重が敵に直接衝撃を与えて、威力を増幅させているように見えた。 その一方で山田は、敵に対して攻撃をしようとせず、逆に待ち構えているように見える。 カウンターを狙っているのだろうか。 敵の歩兵が銃を山田に向けて放つ。 よけなければ致命傷だってありえる。しかし、山田はその場から動かない。 「山田さん、危ない……!」 リーサがそう声をかけた時にはもう遅かった。 山田の体のあちこちに、銃弾が当たっていく。 しかし、山田はそれらを全て跳ね返した。 「……!?」 信じられない。 リーサには山田が何をしたのかさっぱりわからない。 しかし、山田はこうもピンピンしている。そのことが余計にリーサを困惑させた。 それは敵にとっても同じようで、敵の動きが鈍くなった。 「どうした、隙ができてるぜ!!」 山田はその一瞬の隙をついて敵に突撃した。 そして、その勢いを利用して敵を倒していく。 「一体、何をしたのですか……?銃弾を受けても平気なんて、普通ありえない……」 リーサは山田がしてみせたことが、未だに信じられない。 「これか?別に大したことじゃねーよ。WPを使っただけさ。ほら、これ」 そう言って山田がWPを発動させる。 すると、山田の周りに一瞬鎧のような物が見えた。 「こうすると、ものの硬さが変わるのさ。だから、銃弾なんて敵じゃねーのさ」 そう言って山田は胸を張った。 「そういうわけで、メイン盾頼みますよ」 「分かってるって。オラァ、かかって来いやァァァァァァ!!!」 そして、山田は新たな敵の元へ突っ込んでいった。 「なんというか、かわいそう……」 リーサはぼそっと呟いた。 「山田が敵を惹きつけている間、私達は敵の本部に乗り込みます。リーサさん、ついて来て下さい」 「はい!」 リーサは青柳の後を追う。 リーサ達が敵の本部に向かっていると、九重から無線が入った。 『こっちはなんとかなりそうだから、片付き次第合流するわ』 『了解。敵の本部に攻め込みます』 青柳が返答した後、リーサの方を振り返り、 「さて、私達も急ぎましょう」 と言い、今までよりもスピードを上げた。 リーサ達は敵の本部にたどり着く。 敵に気づかれないように、慎重に侵入する。 しかし、そこはもぬけの殻だった。 どこを探しても、敵の親玉というべき人物はおろか、誰一人としてここにはいなかった。 「……囮か?」 青柳がそんなことを呟きながら、近くにあった銃を手に取る。 すると、それは一瞬にしてバラバラになった。 しかも、ただバラバラにしたわけではなく、しっかりと部品ごとにわかれている。 銃をそのまま分解してしまった、と解釈するのが一番しっくりくるだろう。 「青柳さん?一体何を……?」 しかし、リーサには青柳が何故銃を分解してしまったのか分からない。 「ああ、WPで銃を分解したのよ。こうすれば、奴らがどうしてここに来たのかわかると思ったのだけれど……めぼしい情報はないわね」 青柳は銃だったものを床に置いた後、他に情報になりそうなものを探し始める。 リーサも、違う部屋に行き、情報収集を始める。 暫くして、九重たちがやってきた。 やはり、ユミリアはいなかったが。 「どう?なにか見つかった?」 「残念ながら何もなかったわ。一体何のために私達に襲撃なんかを……」 「さあな。ただ、襲撃してきたわりには手応えなかったな」 「あんたは結局ほとんど攻撃を受けてただけじゃない……」 彼らは集まった途端、他愛もない話をし始めた。 敵が襲撃してきたというのに、この余裕。 さすがだな、そうリーサは感じた。 一行はその後、くまなく捜索したが、得られた情報はなかった。 リーサ達は帰路についた。 これからユミリアと合流し、今後の対策を練ることにしたのだ。 ヴァルファーストの皆は帰る時にも賑やかで楽しそうだ。 「そういえば、リーサさんって、どんなWPを使うんですか?」 「え?」 リーサが彼らの様子を眺めていると、唐突にリーサに話を振られた。 「わ、私のですか?えっと……」 自分の事の記憶が無いため、よく思い出せない。 確か、あれは…… 「なるほど。少々侮ってしまったようだ。 思ったよりやるじゃないか、君達」 突然、誰かの声が聴こえた。 そして、 どこからか、大量の銃弾が飛び出す。 リーサ達は不意を突かれたため、全く反応出来ない。 全員が重症を追うことを覚悟した。 しかし、どうやらその弾は、私達から少し外して打たれていたようだ。 リーサ達は全員無傷だ。しかし、この弾の出処がわからない。 「……! 誰だ!」 九重が虚空に叫ぶ。 「危なかったねぇ~、今の当たってたら死んでたかもなァ。この程度避けられないとは、全く、興ざめだよ」 「お前は誰だ!姿を見せろ!」 さらに九重が叫ぶ。 リーサ達は辺りを警戒した。 また、あんな風に不意打ちされたらたまったもんじゃない。 しかし、そんな警戒を嘲るかのごとく、またしても銃弾が飛び出してきた。 警戒はしていたため、反応が遅れる事は無かった。 しかし、それでも、頬をかすめる程度に避けるのが精一杯だった。 ……この攻撃を使う奴は、相当な腕の持ち主だ。 誰もがそう実感した。 リーサの全身から冷や汗が吹き出る。 きっと、先ほどの弾も、避けられていなければ危なかっただろう。 いや、頬をかすめた時点で避けられていない。 この攻撃を受けるのはまずい……! リーサの直感がそう言っていた。 「流石に避けれるよなァ。いいねぇ、これでこそヴァルファースト! 君達の成長が楽しみだ!」 すると、謎の声が終わった途端、九重達の前方の空間が揺らぎ、1人の男が現れる。 その男は身に黒いマントを纏い、禍々しさを醸し出している。 リーサ達を押しつぶそうとするまでの威圧感。 彼の目からは、冷酷な殺意しか感じられない。 リーサは、彼をまともに見ることが出来なかった。 「お前は……、誰なんだ!」 九重がその男に向かって叫ぶ。 ヴァルファーストの面々は、その男を睨み返した。 目を逸したら殺される。 恐怖心ゆえの、絶対に引けない場面だったからなのかもしれない。 そして、その男は、ゆっくりと口を開いた。 「俺? 俺の名前は夕張さ。君らならよーく知っているはずだぜェ?」 十七話 「La zirk」 「お前は一体何者なんだ!」 九重が叫ぶ、半ば錯乱した状態で。他のヴァルファーストメンバーも警戒を緩めない。黒マントの男―夕張と言ったであろうか―はくすっと笑い顔を上げ九重を眼中に据える。 「九重ちゃ~ん、君は、いや、君たちは本当に面白いよ……。」 「くそッ!」 九重が黒マントに突撃する。極近距離で衝撃波を放つ、そうすればどんなケートニアーでも倒れるであろう。しかし、九重も無事ではないはずだ。それほど、強大な力を持っていると感覚が警告しているからであろう。しかし、九重の衝撃波はまったく見当違いの方向へ流れていった。 「っ!?」 驚いた九重は突撃時のスピードのまま地面に体を打ち付ける。勢いは止まらず地面を数メートル転がっていった。 「まだまだ、ってところだねぇ……。九重ちゃん、もう終りかい?」 「うっ……ぐっ……。」 夕張が九重に近づき、髪を持ち上げ無理やり膝立ちにさせる。 「っ……うぁっ……お前は……何者だ……答えろォ!」 九重は夕張に吼えた。ヴァルファーストのメンバーも、リーサも動く事ができない。むやみに動けば九重が殺される可能性があるからだ。 「元気がいいなぁ……ユミリアの手下は……。」 「何を言っているッ!質問に答えろ!」 九重はまだ叫んでいる。 「まぁ、いい。」 掴んでいた髪を投げ離してヴァルファーストメンバーを一瞥する。 「俺と戦うのは君達にはまだ早いことだ。俺は本拠地に戻ることにするよ。」 「ま、待て!」 九重が夕張の足を掴む。夕張はしゃがんで優しい声で九重に囁いた。 「君には苦労をかける、済まないな。あいつに言っておいてくれないか、お前の好きにはさせないと。」 「何を意味分らない事を言って」 そういい終わった瞬間、夕張は黒い霧となって消え去った。 ヴァルファーストのメンバーたちはすぐに九重に近づく、リーサも共に。 「大丈夫か、九重!」 「九重さん!」 山田や青柳をかき分けて山吹が九重に手をかざす。 「いつものようにすぐに治すから心配しないでね。」 「ありがとう……」 「……。」 空気が重い。あの夕張とやらに逃げられたせいだろうか。ヴァルファーストは今まで戦闘を何回も経験しているかのような完璧な立ち回りであった。それでもあの攻撃に、存在に築けなかった。プライドの粉砕と強敵の恐怖が同時にやってきているように見えた。 「夕張。」 「え?」 九重がその仇敵の名を言った瞬間、立ち上がって言った。 「至急、皆は各自夕張について調べるように。」 そう言って九重は部屋を立ち去ろうとした。山田も立ち上がり九重の肩に触れる。 「葵、何処に行く気だ。」 「……ちょっとユミリアのところに行ってくる。彼女も落胆しているでしょう?」 自分が一番落胆していると言うのに他人のことを心配している。なんて他人のことを思いやっているのだろうか、それとも気付いていないだけか。 そんなことを思いながらリーサは九重の背中を見ていた。 「それじゃあ。」 青柳が立ち上がる。 「リーサさんと私は南フェーユ図書館へ。山田君と山吹君は別を当たってみて。」 「分った。行くぞ、宏!」 「えっ、ちょっ、待ってよ~!」 山田と山吹は走りながら部屋を出て行った。 「さて、私たちも行きましょ。」 「は、はいっ!」 十八話 「La dzarn」 リーサと青柳は図書館へ向かっていた。 先程のように予測不可能な弾丸が飛んで来ないか、警戒しながら足を進めていく。 夕張と名乗った男は一体誰なのか。 記憶を失っているリーサは全く思い出せない。 ヴァルファーストの皆も、彼の事は知らないらしい。 どうやって彼の事を調べるか。リーサ達にはそれが問題だった。 彼についての情報は、名前が「夕張」だ、ということしか無いからだ。 ……以前来た時に世話になった司書の人にでも聞いてみようか。 色々と思考を巡らせている間に、図書館についてしまった。 青柳は図書館の入り口を通ると、そのまま部屋の一角へと進んでゆく。 リーサもそれに続いた。 そして、青柳は本棚の前で足を止めた。 「私は、ここら辺を探してみる。リーサさんも、どこか別なところを探してみて」 「わ、分かりました」 そして青柳は適当に本棚を漁って本を読み始めてしまった。 ……とりあえずあの人に聞いてみるか。 リーサは結局、あの司書を頼ることにした。 「え?夕張?」 リーサが夕張について尋ねると、リーサが探していた司書――藤見桜――は眉を顰めた。 「あ、えーっと……その人の事、知ってませんか?」 再度リーサが尋ねると、藤見は不思議そうな顔をして、 「知ってるけど……逆に、なんで貴方が夕張のことを知ってるのかが気になるわ」 と言って、リーサの顔を見つめた。 リーサは不思議そうにしていたが、藤見は怪訝な顔つきになった。 なんだかとても嫌そうな顔である。 「……まあ、教えてあげるけど。でも、こんな場所で話せるような事じゃないわ。一旦場所を変えましょう」 そのまま、藤見はリーサを図書館の一室へ連れていった。 その部屋の椅子に、藤見は腰掛ける。 リーサも藤見の正面に座った。 藤見は周りを警戒して見渡した後、話を切り出した。 「何で貴方が彼について知りたいのかは言及しないでおくけど……彼、FFでも一部の人しか知らないような極秘の存在なのよ?」 「え!?そうなんですか?」 「そうよ。だから貴方からその名前を聞いた時は正直驚いたわよ」 まさか、夕張がそんな人物だとは思ってもいなかった。 ……ところで、なんでこの人はそんな極秘情報を知っているのだろうか。 「で、その夕張はね、八ヶ崎翔太っていう人と色々いさかいを起こしてね。結局、夕張が負けたらしいけど、今でも彼は動き続けているみたいよ」 「八ヶ崎翔太と……!?」 「あら、知ってるの?……見た目も似てるし、やっぱり、貴方……」 藤見はリーサの反応をみて、何やら呟いている。 リーサが不思議そうに眺めていると、 「ああ、ごめんなさい。なんでもないわ」 と、話を戻してしまった。 「他に言えることとしては、彼と翔太は親友ってことくらいかしらね」 「そ、そうだったんですか……すみません、お忙しい中ありがとうございました」 そう言って、リーサは席を立った。 「いいのよ。そうそう、これ、極秘だから、くれぐれも他所では喋らないでね」 藤見も席を立ち、リーサにそう囁いて、仕事に戻っていった。 「翔太と夕張が親友!?」 藤見に聞いたことを青柳に話した所、青柳は相当驚いているようだった。 リーサも驚いているのだから、当然の反応ではあるが。 「こっちはあんまり目ぼしいものは無かったのに……どこでそんな情報手に入れたのよ」 「い、いや、その……知り合い?」 流石に名前まで出すと怒られると思ってか、リーサは言葉を濁した。 「まあ、いいわ。今日はこの辺で帰りましょう」 「そうですね」 そして、二人は荷物をまとめ始めた。 その時だった。 突然、図書館の入口から銃声が聞こえた。 同時に聞こえてくる悲鳴。 「!? な、何!?」 リーサは突然の出来事に動揺する。 青柳も同じだったようで、呆然としている。 銃声が止んだ後、中に入ってきたのは黒服を身に纏った集団。 ……夕張が着ていたのと同じ服だった。 黒服の集団は小さく合図をし、そしてこちらに向かってくる。 「まさか、あいつらは……!」 「夕張の手下でしょうね……!」 リーサ達は戦闘の準備をする。 しかし、その間にも、黒服の集団はこちらに迫ってくる。 何人かが銃を構え、発砲する。 回避が間に合わない……! 思わずリーサは目をつぶった。 しかし、想像していた痛みは襲ってこない。 恐る恐る目を開けてみる。 すると、目の前にいたのはあの司書、藤見桜だった。 黒服は突然の介入者に一瞬戸惑ったが、その後すぐに発砲を再開する。 しかし、藤見は避けようとしなかった。 そして、藤見は彼女の手を目にも留まらぬ速さで動かし、銃弾をいとも容易く掴み取っていた。 「全く……。図書館を荒らすんじゃないよ」 そう言って今とった銃弾を相手に投げつけた。 ヒュン、という風切り音が聞こえたその直後、 黒服数人の体に風穴が開いていた。 後ろの窓にも弾が当たりガラスが割れる。 リーサ達は呆気にとられていた。 当然黒服たちも。 図書館内がざわつく。 突然現れた黒服と、突然現れた図書館司書。 どうみてもカオスだった。 「気をつけな。今回は大目に見てやるが、次はタダじゃ済まさねえぞ?」 そして、藤見は、黒服に向けて警告をしていた。 「奴はネートニアーだ。構うな、殺れ」 だが、黒服はそれを無視して藤見に攻撃をする。 今度はWPを使っての攻撃。当たればケートニアーでもただでは済まない。 「んー、確かにネートニアーだ。けどね……」 しかし、藤見はそれでも余裕の表情で、ポケットから錠剤を取り出す。 「とある筋からちょっとしたものを仕入れてね。それを私なりに改良して、錠剤タイプにしたのさ。そしてこれを飲むと……」 そして、藤見はそれを飲み込む。 しかしその時、黒服達の放ったWPが藤見に届こうとしていた。 どう考えたって避けられない。 だが、黒服のWPは藤見に当たること無く、後ろの本棚に直撃する。 まるで、藤見の体をすり抜けたように。 そして、リーサ達が圧倒されている間に、いつの間にか藤見が黒服の集団の目の前まで迫っていた。 WPとは関係なく身体能力のみで黒服を次々とノックダウンしていく。 だが、黒服も応戦する。 黒服が藤見に向けて拳を突き立てる。 が、藤見はそれを手で流し、そのまま相手の体勢を崩して腹に一発入れた。 そのまま黒服は意識を失う。 この動きを認識できるのは、多分この場にいたケートニアーでも一部しかいないだろう。 リーサには、突然黒服が倒れたようにしか見えなかった。 「な、なんだこいつの強さは……!」 「絶対に普通じゃねえ! まてよ、まさか……!」 「藤見桜……!あの、『残像』と並ぶと言われている『透過』の二つ名を持つネートニアーじゃないか!」 黒服の集団はなにやら叫んでいるが、その叫びも直ぐに悲鳴や呻き声となって消えていった。 図書館の一角に黒服の山が出来るという、シュールな光景だった。 「これで片付いたわね……はぁ。あーあ、この本どうしてくれんのよ」 そして、藤見は何事もなかったかのように散らばった本の片付けをする。 この図書館で騒ぎを起こしてはいけない。 この図書館にいる誰もがそう思った。 リーサ達はその後暫く何もできないでいたが、その後正気を取り戻し、とりあえず帰ろうということになった。 十九話 「La dzeftlorznajanerfeo」 「……というわけなのよ。」 スファガルにて九重と対面して報告をしているのは青柳だ。一応、リーサもスファガルに居る。 「そうだったの、夕張についての情報は?」 「翔太と親友であること、いざこざを起こして翔太に負け現在動いている。それくらいかしら。」 青柳は顔を斜め下に傾けた。 「彼等、夕張はもしかして……」 「私たちを敵と認識している。そういうことね。」 静かに九重は言った。その目は何かを考えている目であった。一応事を整理すると私たちは襲撃を受け、それをどうにかしたあとすぐにやってきた夕張を前に撤退を余儀なくされた。そんな辺りであろうか。 「……山田、報告。」 「特にめぼしい情報は無かったが翔太の軍勢がもう既に西側を制圧したとの情報があった。夕張についてはさっぱりだ。」 「あっ、そういえば途中で特別警察の人に合ったよ。」 九重の目が光る。 「特別警察というと……」 「そう、多分レシェール・クラディアさんだよ。」 当たりの空気が凍った。レシェール・クラディア、という名前が禁忌であるかのように。 「それで、どうしたわけ。」 九重で無く脇に居た青柳が声を発する。何時もに増して慎重で警戒に気を立てているような雰囲気だ。 「いや、何も無かった。こちらには一切気付かれてない。」 そう山田が付け加えた。そんなに重要なことか良く分らないが、レシェール・クラディアはこのヴァルファーストでキーマンのようだ。 「あ、あの……レシェール・クラディアって誰なんですか。」 それを聞き、九重がリーサを一瞥すると、前に立ててあったホワイトボードを立て直した。 「レシェール・クラディア、ユエスレオネ連邦特別警察庁警護部第一班所属の特別警察官よ。」 「特別警察官?」 特別警察がヴァルファーストの敵性勢力であることは分っていた。しかし、ただの警察官がそんなに重要になるのだろうか。 「翔太に接触していた特別な特別警察官よ。あの爆破事件まで共に居たみたいだけれどもあれ以降は、翔太の軍勢と戦っているわ。多分、翔太と敵対する人間ね。」 「そう……なんですか……。」 「リーサ、あなたをここに連れてくる事が出来なければ、私たちは彼女をここに連れてくる予定であった。」 九重は俯き気味に言った。 「しかし、レシェール、彼女は既に敵になっていた。私たちと戦う勢力となってしまっていた。」 静寂が訪れた。敵の存在は膨大、それに加え夕張の存在。さらに情報量は少なく翔太側の中身も不透明。考えてみればヴァルファースともとんでもない橋を渡っていたのである。 そんなことを思いながら、喉を潤しに冷蔵庫を開けようと一人リーサが立った所で呼び鈴が鳴った。誰だろう、と言いながら宏がドアを開ける。すると、 「動くな、警察だ。」 特殊武装の数人が叫ぶ。 中に一人銀髪の少女が立っていた。その正体は、 「特別警察庁警護部のレシェールと言います。あなた達を特別警察法に従って逮捕、勾留させて頂きます。」 二十話 「La elmess」 スファガルの空気が凍りつく。 リーサ達と警察の睨み合いによるものか、はたまた、レシェールと名乗った少女の威厳が成せるものか。 「レシェール・クラディア……!」 そんな中、九重が少女に向かって呻くような声を発し彼女を睨みつける。 「二度は言いませんよ。貴方達、彼らを拘束して」 しかし、九重の視線を気にもとめず、機械仕掛けのような声で部下に命令を下した。 そして、彼女の部下がリーサ達に近寄ってくる。 「さあ、おとなしく我々に従え。」 部下達は、手錠を手に持ってリーサ達に手を出すように促した。 リーサはわけもわからずそのまま棒立ちで、九重等はそのまま動かないでいる。 「そうだ。それでいい。ほら、手を出せ」 そうしてる間にも、彼らはどんどん近付いて来る。 そして、部下達が九重達の手を拘束しようとして、 「ぐはぁっ!?」 そのまま突き飛ばされた。 リーサはその様子をぽかんとした顔で眺めいていた。 「馬鹿じゃないの、あんた達」 「私達がそう簡単に、」 「捕まるとでも思ってんのかァ?」 そう答えたのは、九重、青柳、山田だ。 九重と山田はそれぞれ部下達にパンチを繰り出し、青柳が手錠を分解していた。 彼らの連携は阿吽の呼吸と言うべきな自然なものだった。 「…なるほど。簡単には捕まってくれそうに無いですね。それではこちらも、武力行使と行きましょうか」 だがレシェールはそれを見て驚くわけでもなく、寧ろそれを予期していたように見えた。 彼女の部下も、九重達の不意打ちを食らった割にはそれほどダメージが入った様子はない。 そして、レシェールはこちらを見据える。 先程と違って強い殺気が感じられた。 「いい機会だ、ここであんたらを返り討ちにしてやるよ!」 しかし九重も負けてはいない。 レシェールの放つ殺気にもびくともせず、それどころか顔に笑みまで浮かべていた。 九重に合わせて他のヴァルファースト達がそれぞれ戦闘準備に入る。 「リーサ!あんたも早くしなさい!」 呼ばれてはっと気がついた。そういえばずーっと突っ立ったままだった。 「は、はい!」 返事を返しWP発動の準備に入る。 相手は特別警察。油断ならない強敵だ……! 「……リーサ?」 レシェールが何か小声で呟いた。 だがそれも一瞬の事。 レシェールはWPを発動した。 途端に、辺り一面の気温が低下する。 レシェールの足元の地面に至っては凍っていた。 「気をつけろ!あいつは氷結の力を持っている!」 九重が叫んだ。 レシェールの足元の氷はどんどん広がっていく。 このままでは建物全体が凍るのも時間の問題だ。 「させるかぁー!」 山田がレシェールの元へ走って行く。 その道の先には彼女の部下がいた。 「どけぇーー!」 山田は腕を硬化し、彼らを全力で殴りつける。 しかし、彼らはその攻撃を少しの動作で避けた。 「ぐっ!?」 そして山田に蹴りを入れる。 山田は体勢を崩し、そのまま前に倒れた。 「くそっ……!」 山田は前に進もうとするが、そのたびに部下達から足止めをくらい、結局進めずにいた。 二十一話 「La anfi enerfeo」 「くそっ……!」 山田の攻撃は、透かされレシェールには近づくことすら出来なかった。 瞬時に九重が戦闘員たちに接近する。 「散れ!」 「!?」 戦闘員たちが吹き飛ばされ地面にたたきつけられる、九重が瞬間でレシェールに接近し、手を翳す。 「終わりよ。」 「どうかしら?」 クラディアが上を向いたその瞬間、乾いた破裂音とともに、九重は何かに吹き飛ばされた。地面に弾き飛ばされ、動かなくなる。 「これで終わりかしら。」 「くっ…」 クラディアは手に纏った冷気を払った。今の瞬間で氷結のウェールフープを放ったと言うのか。そんなことを考える暇も無く、青柳がホルダーからWP拳銃を取り出し、クラディアに据える。 「九重さんを……ふ、ふざけるな!」 トリガーを引いて、銃を撃つ。しかし、クラディアは瞬時に氷板を作り、それを受け止める。青柳は走りながら撃っているが、クラディアはその場を動かず対処している。普通のケートニアーでは無い威厳を持っていた。 しかし、それに対しこちらの戦況は酷い有様だ。九重は負傷、山田も青柳もクラディアに接近・攻撃すら出来ていない。このままでは青柳も山田も攻撃が出来ずこちらの消耗を待つまでだ。 「!?」 瞬間、クラディアが氷塊を青柳と山田に向け投擲する。意識していなかった攻撃であったのか、近くに居た青柳と山田が被弾する。 「くそっ……」 「ちっ……」 双方とも、モーニ器官をやられたようで動けないらしい。クラディアが、リーサに目を向けた。 「あなた達が抵抗することは不可能です。」 「……。」 リーサは押し黙る。どうすればいい、ヴァルファーストの戦闘員は皆倒れたままで動くことは出来ない状態だ。 「さぁ、おとなしく捕まりなさい。」 どうにかしなければ、私たちは捕まってしまう。 クラディアがリーサに手を翳す。 リーサは思った、もう駄目だと。 なす術はもう無くなったと。 「誰が抵抗できないって?」 出てきたのは、九重だった。いつ移動したかは分からないが、山吹とともクラディアの真後ろに立って、手を翳している。しかし、九重は負傷していたはずだ。何故何事も無かったかのように立っているのだろうか。 「ちょっと、手こずったけれどもまあ簡単な傷だったね。」 「治癒能力保持者でしたか……。」 クラディアがそう囁いた。そういえばそうだ、山吹は治癒と強化の能力を持っている。 「……あなたも単純ね。私は山吹君が治療と強化を完了するまであなたを引き付けていただけよ。」 少し回復した青柳がそう言った。まさか、青柳のあのしぐさ、攻撃は全部フェイクだったというのか。 「さぁ、言いなさい。レシェール・クラディア、連邦はどこまで翔太の情報を持ってる?」 「言わない、と言ったらどうしますか?」 九重が手に力を込める、手の周りが陽炎のように揺らめく。 「殺すまでよ。」 「……。」 「……。」 レシェールはその数秒を顔色を変えずに過ごしていた。 九重は、情報を得られないと分かり、手を再度掲げる。 「言わないようね。ならば、死ね。」 「ま、待ってください!」 リーサが叫ぶ。 なぜか良く分からなかったがレシェールが殺されることに生理的な恐れ、嫌悪を抱いていた。 仮にもヴァルファーストの一員だというのに。 「そうだよ、九重、何もころす必要はない。スファガルに連れて行って、拷問でもなんなりすればいい。」 「……そうね。」 九重が山田に目を吸えて承諾した瞬間、紫色の光が九重と山吹を吹き飛ばした。 「!?」 青柳は再度WP拳銃を構える。リーサは不測の事態に目を眩ませていた。 「誰だ……。」 深くこもった声で青柳は囁く。その瞬間、乾いた破裂音と閃光が青柳の手に起こり、WP拳銃がはじかれる。 「くっ……。」 「これくらいでいいかな。」 レシェールの前に特別警察の制服がちょっと崩れた男性が出てくる。 「イェクト……。」 「クラディア君、一旦ここを離脱するんだ。」 「しかし……」 クラディアが逡巡しているところに、山田が走りこむ。 「逃がすかぁ!」 「ちっ。」 イェクトと呼ばれた男性が、山田に手を向けると地面に電撃を放つ。 「うっ!?」 山田はバランスを崩し、勢いそのまま地面に頭をぶつけた。 多分死んでないだろう、ケートニアーだし。 「君は……非戦闘員か。」 イェクトはそういって、リーサの方を向いていった。 非戦闘員……? そういえば、私はウェールフープを使えるのか……? 私はケートニアーなのか……? そんなことを考え始めたが、リーサははっとして我に返る。目の前に敵であった二人の姿、その他の戦闘員の姿さえいつの間に消えてしまったのだろうか。リーサは、自分の無力を悔やみながら青柳と協力して、負傷者を介抱し、スファガルまで連れて行った。 二十二話 「La fonti a」 スファガルに到着したヴァルファースト一行は、クラディアとの戦いで負った傷を治療していた。 「っつー。あの野郎、絶対許さねえぞ……」 山田はイェクトとレシェールが呼んでいた男の事を思って憤慨していた。 あの時、イェクトが放った雷撃は私達に深手を負わせていた。 「油断していたわ……イェクトはいつもクラディアと共に行動していたはず。なのに今回はいなかったから気が抜けていたのね」 九重は悔しそうに唇を噛む。 「……………」 リーサはそんな二人を眺めていた。 クラディアだけでさえあれほど苦戦したのに、イェクトも加わったことでこちらは更に劣勢となり、結局負けてしまった。 その時、私は何をしていただろうか。 ただ、眺めていただけ。 自分が何も出来なかったという事実が、リーサには重くのしかかっていた。 「どうしました?リーサさん。顔色が悪いようですが………」 青柳が心配そうにして言う。 「いえ、別に……大丈夫、です……」 リーサは極力いつも通りの態度をするように努めたが、言葉の節々が震えてしまっていた。 「無理もないわよ。今回の戦闘は本格的にヤバかったんだから」 九重が慰めの意思を込めて言った。 だが、リーサは頭を振る。 「いえ、そういうことじゃなくて……」 「え?」 リーサの言葉が意外だったようで、九重はきょとんとしている。 九重の反応に少し驚きながらも、リーサは続ける。 「その……。今回の戦闘、私、何も出来なくて……皆に迷惑を……」 「そんなことないわよ」 「え……?」 九重はリーサの言葉を遮る。 「別に戦えなくったっていいじゃない。それに、私達が求めているのは、『力』じゃなくて、『仲間』だから。」 「……どういうことですか?」 「私達は、翔太を助けるために集まった。ただそれだけよ」 「………」 リーサは九重の言葉に何も返せなかった。 ただ単に仲間がほしい。 九重はそう言ったのだ。だから、力が無くてもいいと。 「…ありがとう」 その言葉は、とても嬉しかった。 それでも、リーサは自分の力の無さを見ずにはいられなかった。 「それでも、戦えないという事を重荷に感じちゃうんです……」 「…………」 九重は押し黙る。 他の皆も、どうしようかと頭を抱えていた。 暫く沈黙が続く。 時計の針の音がやけに部屋に響く。 「……一つ、いい?」 その静寂を破ったのは、青柳の一声。 「何かしら?」 九重が聞き返す。 「……リーサは、ケートニアーなの?」 「……私、ですか?」 自分の事を聞かれて少し戸惑う。 そして、リーサ自身危うく忘れる所だった事実を思い出す。 自分自身に関する記憶が無い。 だから、自分はケートニアーなのか、その事すら分からないのだ。 「それは……分かりません」 リーサは正直に答えた。 「そう……。因みに、この前見た本には、貴方がケートニアーだと書いてあったわ」 「そうですか……」 自分自身ではなく、他人から自分の事を教えられるとは……。 納得行くような行かないような、よく分からない気持ちだ。 「でも、明確な証拠がない」 しかし、先程の発言を青柳自身が否定する。 「だから、証拠が欲しいのだけれど……」 そう言って青柳は九重の方をちらっと見る。 九重はその視線に戸惑ったが、 「……そうか!」 それも一瞬の事で、直ぐに顔が明るくなる。 「もしリーサがケートニアーならWPを使える可能性が高い!記憶を失う前のWPが使えれば、きっとリーサも戦える!」 そして、九重は立ち上がり、リーサの方を向いた。 「だから、君がケートニアーである確認がしたいんだけど、いい?」 「はぁ、いいですけど……どうしたらいいんでしょう?」 確認がしたいと言われても、リーサにはどうしたら良いのか分からない。 そんなリーサに、九重は、びしっと人差し指をリーサに突き立て、 「簡単よ。リーサ、ちょっと死んでくれない?」 と、一言だけ言うのだった。 二十三話 「La setialerta」 「リーサ、ちょっと死んでくれない?」 そう、九重は言い放ったのである。いやいや、死ぬってどういうことだ。 「ど、どういうことですか!?」 「なるほど、ケートニアーだったら死なないってことなのね。」 青柳が納得したように頷きながら、そういった。 「いやいや、ネートニアーだったら死んじゃうでしょ!ダメだって!?!?」 リーサが必死で反駁するが、九重の目は輝いている。青柳が近くにあったWP拳銃を取ってリーサに渡す。 「あっそうだ、俺退屈だから俺も参加するぜ。」 「ぇ、どういうことなんですk」 「あー、そっかーロシアンルーレットかな~?」 山田と山吹が目を合わせる。いやいや、アホか。そりゃ、ヴァルファーストの皆は撃ってもしなないだろうが、私が一発目で死ぬ可能性だってあるんだよ。ヴァルファーストはやっぱり皆馬鹿だった。 「あら、面白そうね。」 「私も、やろうっと。」 皆が拳銃を持って、胸に当てている。傍から見れば異様な光景だろうが、このヴァルファースト集団の常識なのだろうか。地球とはそこまで殺伐なところなのだろうか。 「さて、一発目」 おい、ちょっと待て。真面目にやる気か。 そう思った瞬間、乾いた発砲音と粘着性のある破裂音がした。 山田と山吹がが倒れた。お前ら、言いだしっぺの癖に最初に死ぬ(死んでないが)とは、可哀相に、いや、自業自得か。 女子勢は空発だったらしい、二人とも私をにらんでいる。 「え、なんですか?」 「いや、なんですかじゃなくて。」 「引き金引きなさいよ。」 えええええ、ちょっと待って、誰かお助けください。 「早く~」 「……。」 いや、あの、なんでこうなった。 そうだ、この危機を脱するためには……しょうがないがこれしかない! 「」 青柳の胸の中心から血が噴出して、倒れる。 やはりか、私はテスト用に拳銃にはフル装填の状態だ。 そして、 「リーサ!?なんで他人撃ってるの!?それはルール違反でしょ!」 そういって九重が銃口を向ける。私を撃とうとするが、 「!?」 銃から弾は出てこなかった。九重のことだから初弾から全部空発にしてあると予想したが、その予想は的中した。 「残念でしたね。九重さん。」 九重も胸の中心を撃ちぬき行動不能にさせる。 「なん…で…こうなった。」 バタン、倒れる九重を尻目にリーサはスファガルのその一室を走って、出て行った。 「ふぅ……。」 リーサはスファガルの外側にあるベンチに腰をかけて。何でこうなったのだろうかと、考えていた。そもそも、私がケートニアーであることが分からないのが悪いのではないか。そんな気もしてきた。 「どうも。」 「うわっ!?」 ベンチに座っているリーサの隣に、いつの間にかユミリアが居た。ユミリアがいきなり自分の顔を覗き込んでくるので驚いてしまった。 「どうしましたか、そんな顔をして。」 「いや、なんというか。えっと、その……。」 何故か、人生相談みたいなムードになっている。しかし、このカフェイン悪魔が私の相談に乗るのか? 「えっと……なんていうか、ロシアンルーレットっていうか?」 「ああ、なるほど。」 二十四話 「La asvio」 ユミリアはリーサの隣に腰掛ける。 その手には飲みかけのコーヒーがあった。 ユミリアはそれを一気に飲んで、ぷはっ、と一息ついて空き缶を投げた。 「九重達に何かされたんですか? 貴方も大変そうですね」 「えぇ、まぁ……」 ユミリアはポケットからコーヒーを取り出す。 「ロシアンルーレットって言うと、あなた殺されそうになったってことですよね? 何かあったのですか?」 「それが……」 リーサは事の顛末を説明する。 その間、ユミリアは頷きながらコーヒーを飲み、質問をしたついでに空き缶を投げ、そして納得したところでポケットからコーヒーを取り出していた。 リーサがさらに話をする間に、コーヒーの缶が2つ投げられていた。 「なるほど……。大体理解しました」 そしてポケットからコーヒーを取り出す。 一体どうしてそんなにコーヒーが入るのか。ていうか飲み過ぎでしょ。 「結局、貴方は逃げて来たからケートニアーかどうかは分からずじまいってことですね」 「そういう事です」 リーサはため息をついた。 「他に確認する方法、何か知ってませんか?」 リーサが質問すると、ユミリアはうーんと唸りながらコーヒーの缶を投げる。 「他の方法ですか……。ケートニアーには、造発モーニ体という組織が体内にあります。だから、 それが発見出来ればいいんじゃないでしょうか」 「どうやってですか?」 「……解剖とかですか?」 「…………」 結局死ねっていってるじゃないですか。 「冗談ですよ。でも、どうすれば……」 首を捻りつつコーヒーを口にする。 しかし、残りが少なかったようで、直ぐにその缶を投げた。 さっきまで何個投げたか数えてたけれど、途中で飽きてしまった。今何個目だ? 「あ、やば」 「え」 突然ユミリアが立ち上がった。 どうしたんだろうとユミリアをじっと見ていると、突然ユミリアの周囲が揺らいだ。 「ぐはっ……!」 そして、唐突に訪れる衝撃。 何故か腹部に痛みを感じる。変な音がしたし、もしかしたら内蔵が破裂したかもしれない。 何だ?何が起きたんだ? 一瞬の出来事だったので、リーサには何が起きたのか全く分からなかった。 衝撃に耐えられず床に倒れる。 リーサは何が起きたの調べる為、周囲に目をやった。 一瞬、人影を捉えた気がしたが、直後に背中に激痛を感じ、その後リーサの意識は暗闇に落ちていった。 「はっ!?」 目が覚めたら自室に居た。 きょろきょろと辺りを見回した後、起き上がってうろうろしてみる。 ……痛くない。 先程感じた激痛が、嘘のように吹き飛んでいる。 もしかして、夢でも見ていたのかなぁ。 リーサは不思議に思いながらも、リビングに向かった。 「リーサ!」 リビングに入った途端、九重に名前を呼ばれた。 「良かった。無事だったのね」 「?」 何のことだ、と顔を傾けて問う。 「……あー。もしかして覚えてない?ロシアンルーレットの事とか」 む?それは夢に出てきた事だったような。 「もしかして、それ本当にあったんですか?てっきり夢かと……」 「当然よ。貴方に撃たれた借り、いつか返すわよ」 九重にキッと睨まれる。 リーサはごめん、と素直に頭を下げて謝る。 「まぁそれは置いといて。良かったわね。貴方がケートニアーであることが判明したわ」 「本当ですか!?」 リーサは目を輝かせる。 それに驚いたのか、九重は少し気圧されるように後ろに下がる。 そして九重は続けて、 「えぇ、まぁ……。貴方、ユミリアとあったでしょ?後で本人に聞いたんだけど、どうやらリーサにあった時は既にコーヒーを口にしていたみたいで、どうにかして自分を抑えていたらしいけど、手が勝手にコーヒーを取り出して飲み続けたんだって。そしたら、自分を止められなくなって暴走。近くに居たリーサは巻き添え食らったってわけ。良かったわね、生きてて。当たり所が悪かったらケートニアーでも死んでるわ」 と言った。 でも、突然そんなことを言われても、自覚が無いからよく分からない。 ただ一つ覚えていることは、意識を失う前に見た人影だけだ。 つまりあれがユミリアだったというわけか。 九重は一息ついて更に続ける。 「ユミリアの暴走を聞きつけて私達も向かったんだけど、リーサが血塗れで倒れてるからびっくりして。急いで山吹に治癒のWPをしてもらったんだけど、自然治癒力を上げるWPをかけた途端、みるみるうちに傷が治っていったわ。ネートニアーとはとても思えないわね。だから、貴方はケートニアーってこと」 「はぁ、なるほど……」 自分はケートニアーだ、と言われたのに何か釈然としない。 だが、これで私も戦うことが出来るようだ。 「まぁそういうこと。だから、貴方もきっとWPを使えるはずよ。私から言えることとしては、初めてWPを使えるようになった時、第三の腕が生えたような感覚がしたわ。そんな感じだから、頑張ってね~」 「え、ちょ……」 そんなこと言われても困る。 リーサは九重を引き留めようとした。 だがそんなリーサを置いて、九重は部屋から出て行く。 リーサは第三の腕が生える感覚なんて知らないので、どうにかしろと言われてもどうしようもない。 「良かったですね。傷のことも、貴方のことも」 九重と入れ違いざまに、青柳が入ってきた。 「ありがとうございます。けれど、WPってどうしたら使えるんでしょうか」 九重が駄目なら、青柳に聞いてみることにした。 二十五話 「La kranteerlessal」 「どうしたら、と言われても。」 青柳が困惑した表情で言う。 顎に手を当てて、首をかしげる。 「あっ、そうだ。ちょっと、リーサさんついて来て。」 「は、はぁ……」 スファガルの一室から出て廊下を歩いている青柳にリーサはついて行っていた。 目的地を確認するように扉の上を確認する。 「ここね。」 そこには角ばった文字で何か書いてあった。 おおよそこの世界では見たことの無い文字だが、どこの文字だろうか。 そんなことを考えているうちに、青柳がドアを開け部屋へ入っていく。 続いて、リーサも部屋に入った。 「わぁ……。」 声にならない声が漏れた。本も本、凄い量の本がところ狭しにつめられている。 アンティークな階段と本棚が中にある。 しかし、部屋は広いように感じた。 「あれ……司書さんが居ないわね……。」 そういいながら先へ進む青柳を追おうとしたところ、何かぐにっとした触感が足から伝わった。 「ふみゃ!?!?!?」 その声の主は足元だった。 「そこに居たのね。てか、リーサさん、その子踏んじゃ駄目よ。」 「え?」 踏んでいた対象がいつのまにか目の前に居る。 「申し遅れましたが!私がこのスファガルの図書室を預かることになっている司書のヴァレス・フミーヤ・エミーユ!です!!」 まだ変な人間がこのヴァルファーストに居たのか。いや、まだ変な人間とは決まったわけではないが。 「前から地面に寝ないでくださいと言っているじゃないですか。」 青柳がヴァレスに非難がましく言う。 「いやぁ、オールナイトで書庫の検索システムの更新を行ってたら、テスト中に気を失ったようで、あはは~♪」 「あははー、じゃないです。一体何日寝てないんですか。」 「ん~と、ここんとこ一ヶ月?」 「寝てください。」 「え~、無理かな~まだテスト残ってるし~」 「本当に寝てください。」 やっぱり、変人だったようだ。 「てか、そこにいる人は誰です?見たこと無いんですけど。」 「あっ、私はスカースナ・リーサっていって、えっと」 「協力者です。」 青柳が付け加える。 ヴァレスは大きく頷いた。 「それで、今回はなんのようですか?」 「ウェールフープの習得についての資料が欲しいので来ました。このリーサさんにウェールフープを習得させなければいけないので。」 「はい?どういうこと?てか、彼女ケートニアーなの?」 「そのようです。記憶を失っているようで、ウェールフープの制御も失念している感じです。」 「そうねぇ……」 と言って、ヴァレスは席に腰掛ける。 「発達ウェールフープ学かな……?いやいや、ウェールフープ制御の失念と関係があるんだろうか。まあ、こっちのほうでとりあえず調べとくから待っててくださいよ。」 「分かりました。」 そういった青柳とリーサは共に部屋をあとにした。 「どうします?」 「他の人にも聞いてみましょう。例えば、ユミリアさんとか。」 え、あのカフェイン悪魔に……? あの人に会うと毎回酷い目にあっているような気がする。ただ、ここで聞かねば他に聞く要員は居まい。 なんでも、カフェイン欠乏時のウェールフープで世界を滅ぼしそうだし。 「そうですね、行きましょう。」 短く答え、リーサと青柳は歩き出した。 二十六話 「la dzarno」 二人はユミリアの部屋の扉をノックする。 暫く待ったが、返事がないので扉を開けた。いいのかそれ。 「うわぁ………」 目の前には缶コーヒーの山。 しかも開けられていない。予備の缶コーヒーといったところなんだろうか。 土砂崩れが起きないように避けつつ部屋の奥に進んでいく。 「………」 部屋の奥では雪崩が起きていた。 あちらこちらに散らばる空き缶らしきもの。 その多くが潰れていて原型をとどめていなかった。 先に進もうにも、空き缶が地面を埋め尽くしていて歩く場所がない。 仕方が無いので、空き缶を片付けながら、ユミリアを探す。 あの後、ユミリアはヴァルファースト達によって鎮圧された。 何人か死人が出たそうが、どうにかしてユミリアを気絶させることに成功したらしい。 その後ユミリアを引きずってここまで持ってきて、この部屋に安置したそうだ。 もう大分時間が経ったから、そろそろ目を覚ます頃だろう。 ユミリア鎮圧の犠牲者もそろそろ蘇生する時間だ。 閑話休題。 部屋全体を見回すが、ユミリアが居ない。 「おかしいわね……。もう目が覚めて何処かへ行ってしまったのかしら」 青柳がつぶやく。 「とりあえず、奥まで進んでみましょう」 ユミリアはソファの上でだらしなく横たわっていた。 寝息は立てているので、呼吸をしていないわけではない。 青柳はそんなユミリアに近づき、肩をトントンと叩く。 始めは反応が無かったが、何回か繰り返した後、ユミリアがぴくりと動いた。 「ん………あれ……青柳さん」 「おはようございます、ユミリア。少しお話をしたいのですが」 「あぁ……ちょっと待って」 ユミリアはんぅーーと伸びをする。 そして伸ばした腕をおろし、膝の上に乗せる。 「ふぅ……。それで、話とはなんでしょうか」 「その前に、此度の件について事情を説明してもらえますか?」 かすかな怒気を込めて青柳が言う。 「……なんのことだかさっぱりです」 「嘘はつかなくて結構。少なくとも今ここにいるリーサさんに迷惑を掛けたことくらいは分かるのでしょう?」 「う………。ごめんなさい」 「次からは気をつけてください。といっても無駄だとは思いますが」 「あはは…………」 ユミリアは頭をポリポリと書いてそっぽを向く。 青柳は諦めたのか、はぁ、とため息をついた。 「話を戻しましょう。実は、リーサさんがケートニアーであることが分かったんです」 「……そうでしたか。それは良かったですね」 「…はい」 その原因は貴方なんですけどね。死にかけたし。 ユミリアは少し驚いていたが、直ぐに元の顔に戻る。 青柳は話を続ける。 「だから、リーサさんはWPが使えるはずです。しかし、過去の記憶が無い為WPの使い方がわからない。だから、WPを使えるようになるにはどうすればよいか、相談しに来たのです」 ユミリアは青柳の話を聞いていたが、流石に困惑してしまったようで、 「どうしたら、ですか……。難しい質問ですね」 と言ったっきり、腕を組んで考えこんでしまった。 「やはり、難しいようですね。我々も、リーサさんには活躍してほしいのですが……」 「……すみません」 責任を感じて、リーサは二人に謝る。 「リーサさんが謝ることはありませんよ」 「青柳の言うとおりです。不慮の事故に会ってしまったのですから、それをどうこうしろと言う方が変ですよ」 ちくり、と、リーサの胸が痛む。 あの時巻き込まれた事故。 私は、「たまたま」そこにいて、「偶然」巻き込まれたのだろうか。 ……違う気がする。 なにか、意図が有ってそこに行った気がする。事故が起こるかもしれないということを知っていながら。 「……どうしました?リーサさん」 「え!?いえ……なんでもないです……」 リーサがぼーっとしていたのを気にかけたのか、青柳が声を掛けてきたようだ。 そうだ。今はこんなことを気にしている場合ではない。 とにかく、WPを使えるようにならなければ……。 「私に一つ、提案があります」 ユミリアが二人に向かって言う。 「やはり、こうやって話し合ったところで何も変わらないと思います。だから、実戦経験を積むのが最も手っ取り早いかと思います」 「……戦場で戦えと言うのですか?」 「そうは言ってませんよ。あくまで模擬戦です。これならば、間違って殺す事もないでしょう」 「なるほど。それはいい考えですね。戦い方を学ぶことも出来るですし」 青柳は目から鱗が落ちたといった風だ。 確かに、実戦経験を積むというのは、一石二鳥であるかもしれない。 リーサにとってこれ以上の利益はないだろう。 「私はそれでいいと思います。それで、その相手は誰になるんですか?」 「そうですね……。私は危険だと思うので、九重さんとかでどうでしょう」 「あの人加減知らなそうですよ……?山田とかはどうですか?」 「彼の力は加減が難しい。彼自身も苦労しているようですし厳しいのでは」 「山吹は補助だから多分駄目でしょう。となると、ヴァレス……ヴァレスか、ちょうどいいかもしれません」 「……確かに、彼女ならばWPについてもそれなりの知識がありますし、問題は無いでしょう。しかし、彼女は基本自由主義者です。利益の無い提案には乗らないと思いますが……」 「残るは私ですか……。しかし、私の力はあまり戦闘向きではありません。どちらかと言えば解析向きです」 「ふむ……適任者が居ませんね……」 二人は話を進めていたが、会話が途切れてしまった。 リーサは、二人の様子を眺めていることしか出来なかった。 どうして私は、人に頼ってばかりで、何も出来ないんだろう……。 何も出来ない自分に嫌気が差してきた時、突然青柳とユミリアが目を合わせた。 「……いる。1人居ますよ!」 「そうでした。何故気づかなかったのでしょう。彼女とは昔から縁があるし、彼女なら手加減も出来る」 「その上、私達にある程度協力的だし、無償のことでも引き受けてくれるでしょう」 「問題は、彼女がいない間どうするかということですが……」 「山田と山吹と九重が出れば問題無いでしょう。彼らには私から話しておきます」 「では、私はあの人の所行ってきます」 そう言ってユミリアが部屋から出て行った。 リーサは不思議そうに眺めていたが、彼女の後ろ姿が見えなくなった頃に青柳の方を向き、 「一体、誰が私の相手をしてくれるんですか?」 と聞いた。 すると、青柳はこちらを向き、笑顔で言った。 「藤見さんですよ。図書館司書の」 Kranteerl y io lirca(本編2)
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QUEST<<オルビス>> クエスト名/前提クエスト Lv制限/職業制限 発生場所 報酬 必要アイテム ハークルの魔法材料収集 全職業可能 オルビス[オルビス塔 秘密の部屋 ](ハークル) 魔法石の書x53500exp ファイアストーンボールのかけらx20ジュニアストーンボールのかけらx45アイスストーンボールのかけらx20 ネロの首輪 Lv20以上 オルビス[オルビス公園](エリック) 4000exp 金鈴リボン紐 淋しいボンちゃん Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス](ボンちゃん) - - オルビス[オルビス](リーサ) 500exp - 妖精の角笛/淋しいボンちゃん Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス](リーサ) 6000exp角笛ブルームーン万病治療薬x10 硬い角x100硬い羽毛x20動物の皮x10 妖精の角笛 Ⅱ/妖精の角笛 Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス](リーサ) 500exp 角笛 リーサの特殊治療剤/妖精の角笛 Ⅱ Lv30以上全職業可能 オルビス 500exp - リーサの特殊治療剤 Ⅱ/リーサの特殊治療剤 Lv30以上全職業可能 オルビス 5000exp移動速度の書(ペットの装備)60% 橙色の薬x40青い薬x20解毒薬フェアリーの触覚 リーサの特殊治療剤 Ⅲ/リーサの特殊治療剤 Ⅱ Lv30以上全職業可能 オルビス リーサの特殊治療薬 - 1000exp人気度+5 リーサの特殊治療薬 ボンちゃんの頼み事/リーサの特殊治療剤 Ⅲ Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス](ボンちゃん) - - オルビス塔<秘密の部屋>(ハークル) 3000exp - ボンちゃんのためのエサ狩り/ボンちゃんの頼み事 Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス塔 秘密の部屋 ](ハークル) ビッグホットドックx10ペットのえさx30魔法石の書x44000exp ジュニアペペの魚x100 ボンちゃんのためのエサ狩り Ⅱ/ボンちゃんのためのエサ狩り Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス塔 秘密の部屋 ](ハークル) ビッグホットドックx15ペットのえさx30魔法石の書x45000exp2000メル ジュニアペペの魚x200 ボンちゃんのためのエサ狩り Ⅲ/ボンちゃんのためのエサ狩り Ⅱ Lv30以上全職業可能 オルビス[オルビス塔 秘密の部屋 ](ハークル) 移動速度の書(靴)60%ペットのえさx30魔法石の書x4白い薬x206000exp人気度+1 ジュニアペペの魚x300 スピルナに料理を配達する Lv30以上全職業可能 オルビス[雑貨屋](妖精クリエル) - - オルビス[老婆の家](???) 4000メル1300exp人気度+1 オレンジx20リンゴx20たまごx20 ネロを助けろ!/ネロの首輪 Lv35以上 オルビス[オルビス公園](エリック) 10000exp移動速度の書(ペットの装備)60% ジュニアセリオンx50ジュニアライオナx50ジュニアグリュピンx50硬い角x50 ヒューズの趣味 Lv35以上全職業可能 オルビス[オルビス塔 ヒューズの研究室 ](ヒューズ) 空気の玉x309000exp スキューバペペx50オットセイ人形x10 ヒューズの奇妙な発明品/ヒューズの趣味 Lv35以上全職業可能 オルビス[オルビス塔 ヒューズの研究室 ](ヒューズ) 酸素ボンベ[クエストアイテム]3000exp シュノーケルx50空気の玉x50鋼鉄x5ネジx30 アルポンス・グリーンとネペンデスのジュース騒ぎ Lv40以上全職業可能 オルビス[雲の公園1](アルポン) - - オルビス[オルビス公園](エリック) 100exp - 500exp人気度+1 ルナー腕輪[クエストアイテム] ネロにプレゼント/アルポンス・グリーンとネペンデスのジュース騒ぎ Lv40以上全職業可能 オルビス[オルビス公園](メイドエルマ) 7500expルナー腕輪[クエストアイテム] スターフィクシの星の欠片x100ルナーフィクシの月の欠片x8010000メル アルポンとネペンデスのジュース騒ぎ/アルポンス・グリーンとネペンデスのジュース騒ぎ Lv40以上全職業可能 オルビス[オルビス公園](エリック) ? ネペンシスの種x200D.ネペンデスの種x100 スピルナの悩み Lv51以上Lv70以下 オルビス[老婆の家](スピルナ) 3000exp スターフィクシx20ルナーフィクシx20サンフィクシx20スターフィクシの星の欠片x20ルナーフィクシの月の欠片x20サンフィクシの太陽の欠片x20 パパフィクシの伝説/スピルナの悩み Lv51以上Lv70以下全職業可能 オルビス[老婆の家](スピルナ) ? パパフィクシx1 スカドルの新しい毛皮 Lv60以上全職業可能 オルビス[オルビス](リーサ) リーサの紹介状[クエストアイテム] - エルナス[エルナス](スカドル) - リーサの紹介状[クエストアイテム] ? ヘクタの尻尾x300ホワイトパンの尻尾x300イェティの角x100サファイアの原石x60
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ここではKranteerl y io lircaの作品外短編をまとめる。 おまけ短編DaSH「リーサが死んだから話終わったな」 リーサ「硫酸を運ぶであります!」 山田「またリーサが硫酸をこぼしたぞ!!」 リーサ「一話終了後日談やるぞ。」 リーサ「第二回目反省会」 リーサ「という事で第三回反省会議」 リーサ「えんだあああああああああ」 カーナ「自殺しよう」 カーナ「がんばる……エヒィww」 カーナ「というわけで。」 リーサ「第四回反省会」 リファーリン「ほらよ。」 クラディア「さっさと氏ね。」 リーサ「六話反省会」 梢「室見さん何やってるんですか!?未クローズの案件いくつあると思っているんですか。」 作品短編第五話(1) 第五話(2) 関連事項 おまけ短編 DaSH「リーサが死んだから話終わったな」 リーサ「」 DaSH「リーサが死んだから話終わったな()」 宏「ぼ……僕は生き残ったぞ!!!」 青柳「は?」 九重「氏ね。」 宏「」 玲奈「みんな死ね」 青柳「」 九重「」 FAFS「姓名が分離して皆二重人格になってるwwwww」 葵「生きてるよー」 スカースナ「殺す」 山田「」 俊明「骨は拾ってやる…」 翔太「おい()」 八つ裂き「翔太だ。殺せ。」 八ヶ崎「」 ファルカス「生きてるよー」 一同「殺す。」 ファルカス「」 シャル「勝手に殺すなし」 一同「!?」 クラディア「お前等皆死ねやゴラァアアアアアアア」 リパコール「そんなんじゃいくらやっても残像使いの私には当たりませんよ?」 クラディア「」 翔太「待て待て、九重は俺を助けに来たんじゃないのか」 九重「そうですよ。」 葵「違います。」 翔太「」 葵「翔太を助けたあと気絶させてウフフ……」 翔太「ゾワッ(鳥肌)」 青柳「葵さんは私の事なんてどうでもよかったんですね……」 九重「ち、違」 葵「そうよ、私は翔太ルートなの」 夕張「ところでお前等私の部屋で何をしているんだい。」 青柳「九重さん……」 玲奈「取り敢えず葵を黙らせないと」 九重「え、なんでそんな目で見るの?」 葵「ほう……やってみろ」 夕張「だからお前ら(ry」 ―家の外から ラヴュール「騒がしい。」 クラディア「私も混ぜろ」 カチャ ラヴュール「おい、うるさいz」 クラディア「おい、ラヴュール!?てめぇ!やりあがったな!!」 青柳「ふ。。。ふ。。。皆。。。皆死ねばいいの。。。」 葵「チッ、もうこいつは駄目だ!」 夕張「あの(ry」 シャル「お前らいい加減にしろ!」 一同「サーセン」 FAFS「なにこれ」 DaSH「さぁ?」 葵「私はずっと生き続ける……九重の、私の心の中でな……」 リーサ「硫酸を運ぶであります!」 FAFS「あなたの後ろにり……り……リーサが」 リーサ「あっ」 DaSH「ゑ」 リーサがこけてDaSHに硫酸をぶちまけた! DaSH「あああああああああ」 リーサ「どどどどどうしましょうううう」 九重「落ち着いて!スカースナさん!」 九重「そのままにしておけばDaSHは楽になれます!」 リーサ「ほほほんとうですか!?」 DaSH「」 リーサ「でも、どんどん解けてるであります。。。」 九重「あれ……おかしいなぁ……」 クラディア「もう一回硫酸かければいいんじゃね。」 ジャバ DaSH「あああああああああああああああああ」 リーサ「」 九重「」 クラディア「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」 玲奈「ちょ、クラディアはんなにしてんのww」 クラディア「lol」 リーサ「ああ……DaSHが…」 九重「とりあえず水酸化ナトリウムを!!」 一同「ゑ」 ―部屋の外 ラヴュール「煩い」 夕張「何事だ」 リーサ「あっ」 DaSH「!?」 リーサがこけてDaSHに抱きついた! シュゥゥゥ リーサ「あああああああああああああ」 山田「リーサまで犠牲になったぞ!!」 クラディア「wwwwwwwwwwwwwwww」 ガチャ ラヴュール「おい、お前等煩い。」 夕張「硫酸シーンの所申し訳ないけど、殴らせてね~」 山田「またリーサが硫酸をこぼしたぞ!!」 リーサ「あっ」 FAFS「ああああああああああ」 山田「またリーサが硫酸をこぼしたぞ!!」 クラディア「またかよwwwwwwwwwww」 リーサ「こ、これを使ってください!」 FAFS「早く」 DaSH「ちょ、待て、それは…」 クラディア「wwwwww」 夕張「いい加減直せよwww」 FAFS「あああああああ」 一同「!?」 DaSH「あ…」(リーサは水酸化ナトリウムを投げた!FAFSに沸騰した水がついた!) DaSH「!?、あっちあああああああああああああああああ」 一同「」 クラディア「突沸wwwwwwwwww」 リーサ「」 夕張「お前等能力使えよ。」 宏「あ、忘れてた」 青柳「九重さんのこと考えてた。」 DaSH FAFS 「そろそろ本気出す」 一同「!?」 DaSH「取り敢えず硫酸は全部スポイトで取っておきました^^ついでに自分についた水も^^」 FAFS「その間暇だったので部屋の掃除と君達の制服を直しておきました^^」 クラディア「てめぇごらふざけんな、FAFSが殺せなかったじゃねぇかごらぼけ殺すぞ。」 シャル「クラディア……あなたキャラ崩壊し過ぎよ……」 リファーリン「うぃすきーひゃあっふ~♪」 カーナ「リファーリン!?酒瓶を振り回さないで!!!」 ―部屋の外 ラヴュール「うるさい。」 DaSH「どうやら手入れが必要なようですねぇ……」 クラディア「あ゛?」 ビューン DaSH「とりあえずその銃は危険なので預かっておきます。あと髪の毛が乱れていたので直しておきましたよ」 クラディア「なん……だと……」 FAFS「そんな事では私は倒せませんねぇ?」 クラディア「……降参だ。」 シュカージュ「はい、カット!いい演技だったよ!」 DaSH「おつかれさまでーす。」 リーサ「あーかったりぃな。」 クラディア「キャラ崩壊にもほどがあります。」 リファーリン「何なのこの役。」 FAFS「俺は?」 夕張「相変わらずの空気で草」 DaSH FAFS「ところで硫酸本物使う必要あったか?」 一同「ゑ?」 リーサ「一話終了後日談やるぞ。」 リーサ「一話終了後日談やるぞ。」 翔太「は?」 クラディア「例のおまけですか」 リーサ「そうだ。」 翔太「いきなり、何を言ってるんだ……二人とも……」 九重「チッ」 翔太「(ヒューーーーン)」 リーサ「あ、逃げた」 九重「(ゴォォォォォ)」 クラディア「九重もどっかいったぞ」 リーサ「追いかけろ」 クラディア「殺せ」 夕張「」 宏 山田 玲奈「待ちやがれお前ら」 山田「とりあえず、ここで一話の後日談をしなければただあいつ等が行って夕なんとかが逝っただけになるぞ。」 リーサ「そうですね。」 宏「ならまずは話し合わなきゃな(リーサのミサイル避けながら)」 クラディア「取り敢えず座りましょう(山田の攻撃をよけつつ地面を凍らせながら)」 玲奈「ちょっと座布団とってきますね^^(地面を這う氷を水に戻しながら)」 山田「ああ俺も手伝うよ(リーサが玲奈に向けて放ったミサイルを身代わりになって受けながら)」 夕張「……(こいつらあとで殺したる)」 ファルカス「……(この作品に出てないのに後日談に出る意味)」 リファーリン「話し合いするんだったら酒要るよねwwwwwwww」 一同「」 カーナ「ヒャァァァッッッハァァァァ!!!」 クラディア「」(抱きつかれて息できない) リーサ「あ、翔太見つけた」 一同「連れてこい!!」 九重「2秒かかった、申し訳ない」 一同「!?」 翔太「」 ドォオオオオオン 山田「なんだ!?」 クラディア「əəəəəəəəə!(リファーリンのウィスキービンが割れてそこにリーサのレーザーが着弾した!)」 翔太「」 九重「なんか分らんが翔太を守らなきゃ。後のやつはどうでも良い。」 夕張「てめぇざけんじゃねぇ殺す。」 玲奈「クラディアさん!これを!(悪意ある行動)」 クラディア「危ない!?(神避け)」 九重「チッ(折角サラダ油投げたのに…)」 翔太「九重、ちょっといいか?」 九重「何かしら?(キラッ)」 リーサ「往生際が悪いですよ宏ぃぃぃ!」 宏「そっちこそいい加減に諦めろ!!」 翔太「こいつら、どうにかしてくれ」 九重「わかりまs― クラディア「死ねやごらぁああああ」 バキッ 九重「あああああああああ」 山田「今骨が折れたような音がしたな。」 宏「助けなきゃ」 リーサ「宏ィ!あなたの相手は私だ!!!」 宏「しつけぇえええええ」 玲奈「とっとと傷治すわよ」 九重「頼むわ……」 クラディア「九重ぇぇ!!玲奈ぁぁ!!覚悟しろぉ!!」 二人「しまっ……」 翔太「 ……朕茲ニ戦ヲ宣ス(ゴゴゴゴゴゴ)」 一同「」 夕張「サンキュー……翔太……(パタッ)」 シュガージュ「(シュィン)」 ファルカス「(ダダダダダd」 ドゴォォォォォ ファルカス「おい!シュカージュ!おまえいつから居たんだ!!!」 シュカージュ「さっき来たところです。」 ラツ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 リーサ「第二回目反省会」 九重「というわけで、やってきました。」 リーサ「第二回目反省会」 翔太「」 夕張「」 FAFS「」 DaSH「俺は参加しないぞ()」 九重「参加しなければ」 リーサ「殺す。」 夕張「」 翔太「」 山田「もう既に数名死んでる……」 DaSH「ほう……俺に勝てるとでも?」 ゴゴゴゴゴゴ 九重「はいっ、それでは~今日の三分クッ○ングではDaSHの煮付けを作っていきたいと思います。」 リーサ「まずは、リパコールさん30体を用意します。」 山田「待て!そんなことをしたら世界の秩序―Rule―が変わってしまう!」 ガシッ 宏「無駄だ、山田君……僕達には止められない」 DaSH「ダメですねえ、そんな事をしている間にリパコールさんが29体無駄になってしまってます。あ、残りの一体はこの通り、綺麗に手入れしてあげました^^」 九重「DaSH倒せなさそうだから代わりにお前、お前死ね。」 山田「☚?」 九重「そう、お前。名前忘れたけど。」 山田「えええええええ!?チームだろ!?チームメイトの名前忘れんなよ!!あとはらいせに殺すな!!」 宏「無駄だ、山田君……死ね」 山田「ふぁ!?お前もかぶっきー!」 青柳「」 DaSH「全く……危ないじゃないか。仲間を殺すなんて良くない。(リーサと九重を締めながら)」 FAFS「お前が言うな」 青柳「私を忘れて山田殺しとSMプレイに耽るなんて九重さんは全く私のことを思って無いのね。死のう。」 山田「おい、俺は死んでないぞ」 青柳「死のう。」 山田「話を聞け、殺すぞ」 青柳「死なせろ。」 山田「死ぬな。」 青柳「あなたは死んだ。」 山田「死ね。」 FAFS「紛らわしィ」 宏「命を粗末にするなおまえら!そんな奴は死ね!」 リーサ「日本語で」 九重「あ~ぎもぢぃいいいい」 宏「九重が狂いはじめたぞ!殺せ!」 リーサ「いい加減にしろ。」 DaSH「そういえばリーサどうやって抜け出したの」 リーサ本体「量産型リーサ……夕張の開発版……」 夕張「再起動 を 完了 しました 。」 リーサ「という事で第三回反省会議」 リーサ「という事で第三回反省会議」 九重「暴れるぞ」 夕張「暴れるな。」 リーサ「!?」 九重「ゑ」 夕張「ゐ?」 翔太「ちょっ!?」 リーサ「あ、あれ!?3人がいない!?」 クラディア「リーサ……恐ろしい娘……」 クラディア「あの三人はいつも暴走を止めるから葬っといた。」 リーサ「」 夕張「毎回反省会になってないこのこれは一体なんなんだろう。」 九重「黙れはよ死ね。」 夕張「無慈悲すぎるやろwwwwww」 クラディア「反省会しようぜwww」 翔太「なんの反省だよww」 リーサ「絵の事かな()」 夕張「もうええやろww」 九重「反省1、リファーリンの性格」 リーサ「確かに変わりすぎてるけど世界線上問題無くね?」 夕張「それについてリファーリンさんどうぞ。」 リファーリン「うぇーい!うぃすきーうぃすうぃすーwwww」 カーナ「もうこいつのかいごにつかれた」 リーサ「反省会終了!」 翔太「ちょwww速すぎwww」 夕張「まだなんかあるだろwww」 クラディア「皆草生やしすぎwww」 リファーリン「クラディアー!うぃすきーうぇーい!」 カーナ「だめだこいつら」 ―部屋の外で イェクト「う」 ラヴュール「る」 ファルカス「さ」 シュカージュ「い」 シュガージュ「酒もってこい」 ラヴュール「ラジャー」 ファルカス「本編出てないと暇ですよねーw」 イェクト「だからここにいるんだろ?」 ファルカス「おい酒はまだかー!」 ラヴュール「あいつら全部飲んでたww」 一同「殺す。」 九重「殺すとは何事じゃごら、こことら九重組のシマやぞ。クラディア、やれ。」 クラディア「おうよ。」 パァーン ファルカス「ぐはっ」 ラヴュール「ファルカス!?」 イェクト「こん野郎、ナメおっていてこますぞごら」 シュカージュ「おうよ、やるぞ兄者!」 タタタタタタン!!!タンタンタン!! ドドドドドドドド ヒューーー ドォォォン メキメキメキメキ ピシャァァァァァン ゴロゴロゴロゴロ ボゥッ ゴォォォォォ ピキピキピキピキ パキッ ジュウウウウウウ ビリビリビリ そうして、リファーリンだけが生き残った。 リファーリン「さけぇー!」 ファルカス「なんで……こうなった……グハッ」 九重「糞……グッハ」 夕張「まぁ、ケートニアーだから死なないんだけどね。」 DaSH「毎度のことながらこれいるのか?」 ファルカス「これが」 シュカージュ「無きゃ」 イェクト「暴れ」 ラヴュール「られない」 夕張「人も」 リファーリン「居るんだよー☆」 翔太 クラディア リーサ「それを鎮めるのが役目」 シャル「そして私はGOD」 九重「シャルって誰だっけ。」 シャル「」 夕張「今回、良心って俺だけじゃないか?」 翔太「両親?(難聴)」 九重「漁師?(難聴)」 リーサ「粒子?(難聴)」 クラディア「量子?(難聴)」 ファルカス「猟師?(難聴)」 イェクト「リムジン?(難聴)」 シュガージュ「利子?(難聴)」 ラヴュール「両陣?(難聴)」 リファーリン「クラディア?(難聴)」 リーサ「えんだあああああああああ」 リーサ「えんだあああああああああ」 九重「どうした」 クラディア「いあああああああああ」 リーサ「」 翔太「くぁswfrgthyじゅk」 一同「」 夕張「というわけで、kranteerlシリーズメンバーでカラオケにやってきた。」 リファーリン「さけぇー!」 カーナ「いつかこいつころしてわたしもしぬ」 リーサ「Wanna know why. Wanna know your fantasy!!!!」 翔太「毛ガニを信じてる!!」 クラディア「駆けろPRIDE! 死ぬまで狼!!」 夕張「落ち着けお前ら」 ファルカス「とりあえず、コントローラーをよこせ」 シュカージュ「コントローラーならさっき店員が持ってったぞ」 夕張「店員が?」 ーー回想ーー イェクト「コントローラー持っていきますね」 夕張「ああ、もうなんでもいいからこいつらなんとかしろ!」 翔太「ウェーイ」 リーサ「ヒーハー!」 クラディア「シュウウウウウゥゥ!!!」 ーー回想終了ーー 夕張「持ってったのは店員イェクトだ!」 クラディア「野郎ォ殺すぞてめぇら!」 シャル「おう!姉貴!」 ラツ「ついにwww良心がwwww居なくなったwwww」 その頃ーー イェクト「悪いな、翔太、逃がしてくれて感謝する」 翔太「でもあいつらは一度やると決めたら地獄のそこまで来るからな……(ガクブル)」 イェクト「」 ーー 夕張「奴はどこだ!」 リーサ「見つけたぞ!」 一同「殺せ!」 クラディア「見つけたぞ、糞どもがッ」 翔太「」 イェクト「」 一同「殺せ!殺せ!」 ドオオオオオオオオン クラディア「なんだッ!?」 リーサ「通路の向こう側が爆発したぞッ!?」 リファーリン「へっへwwwwさけうまうまぁwwww」 翔太「あ、あれ火炎瓶じゃねぇか!」 リーサ「いいぞもっとやれ!」 プシュウウウ 一同「あいつRPGぶっ放したぞ!?」 翔太「あっちは任せろ!」 クラディア「わたしも殺る!」 翔太「」 シュンシュンシュン イェクト「氷塊こっちくんな()」 DaSH「今日も世界は平和です」 カーナ「自殺しよう」 カーナ「自殺しよう」 カーナはリファーリンの友達としてよりを戻したが リファーリンのあまりの酒乱ぶりについに精神を病み自殺を選ぼうとしていた…… カーナ「しにたい。」 リファーリン「ウォリァァ!!!」 ゴスッ カーナ「ゑ」 カーナは気絶した! カーナ「しにたい。」 翔太「カーナ!ちょっとxelken殺しに行こうぜ?」 カーナ「しにたい?」 翔太「ああ!xelkenらも絶対に死にたいと思ってるさ!」 カーナ「死にたい!」 ザクッ 翔太「ゑ」パタッ カーナ「アハッ」 ーー カーナ「死にたい……」 DaSH「まって何この子怖い()」 カーナ「がんばる……エヒィww」 カーナ「がんばる……エヒィww」 夕張「こわい」 カーナ「オオオオオォォォオオォォォォオオオ」 夕張「」 夕張「精神科h」 カーナ「ノッホホオオオオオオオオオオオオオオオオ」 翔太「おい、カーn」 カーナ「HA☆KA☆TA☆NO☆SHI☆O」 翔太「ゴフッ!?」 クラディア「……」 カーナ「wwwwwwww」 翔太「だめだ……クラディア、カーナは狂ってる……」 夕張「手のつけようが無いぞ。」 クラディア「いや、一つだけ方法はある。」 カーナ「wwww、wwwwwwww」 翔太「それは一体」 クラディア「"リファーリン"」 リファーリン「……」 カーナ「ウフッ」 チッ リファーリン「……全くダメじゃないですか、そんなんじゃ(ゴゴゴゴゴ)」 一同「キレていらっしゃる……」 リファーリン「ほら、酒瓶」 カーナ「Wait.」 リファーリン「おう、ふざけたら頭を吹き飛ばす。」 カーナ「?」 クラディア「リファーリンが悪者に見えてきた。」 夕張「リファーリンいないとカーナ暴走してその逆もあるとかww」 クラディア「二人を制御する必要が……(チラッ」 リーサ「そうですね……(チラッ」 翔太「だよな……(チラッ」 夕張「……(チラッ」 イェクト「はー……(チラッ」 ファルカス「んー(チラッ」 九重「えーと(チラッ」 青柳「……(チラッ」 山田「は?(チラッ」 宏「え?(チラッ」 シャル「(チラッ」 シュカージュ「(チラッ」 リパコール「(チラッ」 クラディア「……(チラッ」 リーサ「…(チラッ」 翔太「……?(チラッ」 夕張「www(チラッ」 イェクト「(面倒くせぇ…)(チラッ」 ヴァレス「えぁ?」 イェクト「じゃあ、ヴァレス君に任せるよwwww」 夕張「よろwwwww」 クラディア「乙wwwwwwwww」 シャル「お悔やみwwwww申し上げますwwwwww」 ラツ「俺のウザいキャラがおまけで完全に被ってる。これは危機」 カーナ「というわけで。」 カーナ「というわけで。」 リファーリン「酒を寄越せ」 カーナ「はい、どうぞ」 [業務用アルコール純度99.9%] リファーリン「ありがとう(そのまま飲む)」 カーナ「フッ(マッチを取り出す)」 ドオオオオオン ファルカス「!?」 夕張「な、なんだ!?爆発!?」 リン「」 カーナ「」 夕張「大丈夫かおまえら」 夕張「これは事件だ……」 ファルカス「誰が犯人なんだ……」 夕張「!?、これは!」 クラディアへ 酒買って来い。 以上。 夕張「」 ファルカス「」 クラディア「俺は悪くねえ!」 夕張「じゃあ、これはなんなんだ!」 ベン クラディア「なんだこれは、見たことないぞ。」 夕張「しらばっくれんn」 ファルカス「夕張!また証拠が見つかったぞ!」 夕張「!?」 翔太へ 軽く5000万レッジ貸せ 以上。 夕張「」 クラディア「」 ファルカス「」 翔太「詐欺だとおもって無視した」 ファルカス「じゃあ、一体犯人は誰なんだ……」 夕張「頭の回らないやつだな、犯人はこいつだ!」 イェクト「一体誰なんだ...」 シュカージュ「おい俺ら疑われてるぞ」 夕張「犯人はシュカージュとイェクト、はっきりわかんだね。」 ファルカス「証拠は!?」 シュカージュ「カーナに頼まれて酒を渡した」 イェクト「マッチを寄越せといわれた」 夕張「ありばいがあるじゃないか……」 ファルカス「この爆破事件。奥が深いぞ。」 ラヴュール「特別警察だ、動くな。」 一同「!?」 カーナ「私は...一体...」 リファーリン「」 リパコール「大丈夫かあんたら」 ラヴュール「FFだ、なにがあったか聞かせてもらおう」 カーナ「リファーリンに酒を渡してから記憶が……」 リファーリン「」 夕張「爆発するのを見て駆け込んだ」 ファルカス「同じく」 シュカージュ「酒をカーナに渡した。」 ファルカス「マッチをカーナに渡した。」 ラヴュール「犯人は……カーナだな?」 夕張「きっとそうだ」 カーナ「フフ...ばれてしまっては仕方ない...皆s」 クラディア「今だリファーリンを殺せ!」 一同「」 リファーリン「うるせぇえええええええええ」 ドォオオオオン リーサ「?」 ヴァレス「お前らぁうるさいぁ」 九重「なんの騒ぎだ?」 山田「知らん」 宏「ほっとこうぜ」 青柳「九重がいればいい」 キィィ(ビルが傾く) 九重「ゑ」 翔太「ビルはなんとかするからお前ら逃げろ」 九重「!?翔太さんだ!」 山田「おいマジかよ体震えてきたじゃねーか」 宏「やばいトイレいってくる」 青柳「お前が翔太かーー!」 翔太「あくしろよ」 山田「体が硬化して動けない」 翔太「おい」 九重「ああ......目から衝撃波が...」 翔太「Wait.」 宏「うっひょおおおお移動速度あがっちまったぜえええ」 翔太「うざいし速くないからやめろ」 青柳「とりあえず殺しても?」 翔太「No.」 リファーリン(Issv)「こらこら、君たち?」 リファーリン「あんなところに私のそっくりさんが!?」 カーナ「殺す。」 翔太「たすけて」 リーサ(世界線移動)「あなた誰?」 翔太「」 リファーリン(issv)「どうやら世界が歪んでしまったようだね」 リファーリン「折角だしお酒飲みましょう?」 リファーリン(issv)「いいね。僕もそう思ったところだ」 カーナ「」 DaSH「落ち着け、俺はおまけを書いている場合じゃないはずだ」 リーサ「第四回反省会」 リーサ「第四回反省会」 九重「今回は真面目にやろう」 クラディア「はァ?」 夕張「黙れクラディア」 翔太「お前が言うな」 藤見「とりあえずDaSH殺さないとな」 DaSH「」 リーサ「私もDaSH殺さないと」 DaSH「」 翔太「ざまぁwww」 九重「反省会」 藤見「」 リーサ「」 翔太「」 リファーリン「おい」 夕張「じゃあ始めようか」 翔太「だいぶおとなしくなったしn」 クラディア「皆死ねばいいのよ...」 翔太「」 九重「あの二人は無視してとっととやるわよ」 リファーリン「じゃあ僕から反省点をあげようか」 リファーリン「まず、蜆さんは地味過ぎないかい?」 藤見「また名前間違えたな、偽善団体野郎。」 リーサ「おい」 リファーリン「聞き捨てならないなァ」 夕張「落ち着くんだリファーリン」 翔太「藤見が暴れたらリパコールになるだろ」 藤見「それもそうやな」 リーサ「なんでもいいがやっぱりドジなのね」 夕張「諦めろ」 リーサ「殺す」 夕張「ササッ」 リファーリン「」 ドォオオオオオン ― イェクト「うるせぇ」 リファーリン「ほらよ。」 リファーリン「ほらよ。」 そういってリファーリンが差し出してきたのはショットグラスだった。 リファーリン「そいつはスピリダスっちゅー酒だ。その一グラスでも酒に弱ければ飛んで行っちまうぜ。あの世になハハハww」 リーサ「は?」 パリン リファーリン「屋上」 夕張「またなんか始まったぞ」 リーサ「この私に弱ぇ酒飲ませるとは、なめとんのかワレ?」 リファーリン「ああ?言うなら飲めやゴラ。」 リツ「カモメさん助けて……www」 夕張「一人だけなんかなれるSE読者が混ざってるな。」 リーサ「おら飲めばいいんだろ?」 ゴクリ リーサ「ぷはぁ~。悪くないねえ、やるじゃないか」 リファーリン「お、いける口か?」 翔太「燃やすぞ」 リーサ「屋上」 リファーリン「always永眠」 翔太「」 夕張「まあきっとあいつらも静かになるよ(震え声)」 バタン(戸が開く) ラヴュール「特別警察だ!未成年飲酒で逮捕じゃボケ!」 リーサ「え?」 リファーリン「そういえば、私達って」 ラヴュール「あっ(察し)」 一同「何歳なんだ。」 夕張「改めて……えっとなんだっけ」 リーサ「酒飲み大会!!」 夕張「」 クラディア「いいや惨殺だ!」 リファーリン「あんたは黙ってろ」 藤見「何このカオス」 リーサ「酒!(酒を掲げて)」 クラディア「惨殺!(WP銃を掲げて)」 藤見「私ただの司書だからだから関係ないよね(震え声)」 夕張「」 イェクト「まあまあ二人とも」 ヴァレス「お前らぁ、やめろぁ」 九重「おい、FFだぞ」 山田「殺せ。」 バアァアアン ヴァレス「えぁッ」 イェクト「糞がッ」 クラディア「私はうってないぞ!」 イェクト「しらばっくれんな!」 九重「動くな。」 イェクト「!?」 九重「チェックメイt」 カラン(転がる酒瓶) リファーリン「スピリダス100瓶余裕っすねwww九重弱すぎでござる」 リーサ「ウォリァァ!!!」 バキッ リファーリン「」 山田「九重!無事か!」 九重「まだ…なんとか」 クラディア「イェクト!さっき因縁つけたの忘れてないよな?」 イェクト「」 スガガガガガガガ クラディア「死ね死ねぇ!!!アハハハッハハハハハ」 イェクト「……」 リーサ「イェクトは私が殺す。」 九重「いや、私が」 夕張「もうこれわからんね。」 翔太「落ち着けお前ら」 ゴオオオオオオ クラディア「ゑ」 イェクト「俺は関係ないぞ」 リーサ「FFは全員殺す。」 夕張「なんなんだお前ら」 翔太「夕張だ。殺せ。」 夕張「」 リファーリン「酒うめえwww」 イェクト「皆動くな!(拳銃)」 リーサ「クソッタレが!!(レールガン生成)」 リファーリン「あ」 夕張「あ」 翔太「あ」 ―部屋の外 ドッガアアアアン ファルカス「なんだ!?」 リパコール「呼ばれた気がした」 翔太「……」(炎塊生成) リファーリン「そろそろ本気出す」(稲妻生成) 夕張「ラスボスなめんな」(空間生成) リパコール「祝え……もっと祝え……」(試験管生成) ファルカス「お前等さ、近隣の被害今まででどうなってると思ってるの?」 翔太「はい。」 ファルカス「じゃあ、幾らか分ってんの?」 リファーリン「知りません。」 ファルカス「イェクトも仕事しろよ。」 イェクト「は?」 ファルカス「はじゃねぇ、返事ははいだ。いいな」 イェクト「(は?こいつ何言ってんだ。お前)はい(つからそんな偉そうな口を聞くようになったんだ)」 リパコール「実験動物いないかねえ……」 ファルカス「黙れ」 クラディア「鬱だ」 ファルカス「元気出せよ」 クラディア「さっさと氏ね。」 夕張生き返りのお知らせ クラディア「さっさと氏ね。」 夕張「だが断る」 翔太「頼む死んでくれ、そしたらシャルが生き返るから」 クラディア「最悪だな。」 リーサ「お前が言うな。」 シャル「もともと生きてるし」 一同「ゑ?」 夕張「なんの為の俺だ」 翔太「と、とりあえず夕張殺そう()」 クラディア「え、ええ()」 リファーリン「こらこら、けんかはいけないよ(棒)」 カーナ「酒!」 リファーリン「」 イェクト「カーナがアル中になった。」 リファーリン「そうなんだよ」 イェクト「とりあえず、これ食べさせたらどうかね。」 リファーリン「ドリアン?」 カーナ「」 リファーリン「おい!カーナが気絶したぞ!」 イェクト「ドリアンとアルコールは食べあわせが悪いのだ。」 リファーリン「」 クラディア「取り敢えず夕張殺れば何とかなるんじゃね」 夕張「ゑ」 リーサ「逃しませんよ?」 イェクト「やれやれww」 夕張「」 クラディア「……(菱形氷塊弾生成)」 リーサ「……(レーザービーム照射準備)」 夕張「はあ……」 クラディア「」 リーサ「」 イェクト「お前何したwww」 夕張「うん?いやぁ、理不尽だったから」 夕張「次はお前だ。」 イェクト「ひぃいいwww」 藤見「鉄拳制裁」 夕張「グビェ」 イェクト「えww?えww?」 藤見「お前もだ。」 イェクト「グビェ」 ファルカス「うるさいぞごら」 藤見「あ?やんのかコラ」 ファルカス「死にたいのかワレ?」 ゴッ 藤見「」 ファルカス「」 宏「という夢を見たのさ。」 九重「藤見がファルカスに負けるはずがない。」 山田「変な夢だな」 青柳「あさはかなり」 リーサ「六話反省会」 リーサ「六話反省会」 九重「いきなりだな。」 シャル「今日は最初からいるわよ」 夕張「俺を悪者扱いするな」 翔太「もう何も考えたくない」 クラディア「黙れてめぇら」 翔太「」 夕張「」 シャル「結構長かったわね」 リーサ「次回、ヴァルファースト初登場ですね?」 九重「そうらしいわね。」 九重「おまけでは既に知り合ってるけど、本編じゃお互いまだ知らないのよね」 リーサ「きっかけはどうなるんだろう」 シャル「まあまた見かければいいんじゃないの()」 クラディア「連邦に楯突くとはいい度胸だナァ」 山田「あ?しばくぞワレ」 ユミリア「私は多分そのとき居ませんからお忘れにならないでください。」 リーサ「ヒキニートね。」 ヴァルファースト総員「ユミリアちゃんをバカにするな」 クラディア「」 シャル「」 リーサ「」 翔太「VFの存在を知らない」 一同「」 リーサ「九重に同情するわ……」 ―その頃部屋の外では リファーリン「カフェインドリンク?」 イェクト「ああ、ユミリアって奴に飲ませると暴走するらしい。」 リファーリン「やってみるか。」 イェクト「jk」 リファーリン「おーいお前ら飲み物持ってきたぜー」 九重「」 青柳「もらうわ」 山田「俺も」 宏「いらない」 ユミリア「なにそれ」 リファーリン「おいしいよ?」 ユミリア「もらうわ」 シュカージュ「犠牲者がまた一人…」 ユミリア「おい、てめぇらちょっと反省会に殺されんかボケナス。」 九重「」 青柳「何を混ぜたの……」 山田「カフェインじゃないのか……」 宏「やばいぞ、ユミリアちゃんが暴走してしまう!!!」 翔太「……(何が起こるんだ)」 夕張「……(全ての責任が俺になるんだから止めろよ…)」 クラディア「落ち着け(ゴスッ)」 カーナ「やめなさい(ゴスッ)」 リファーリン「おっと酒瓶が(パリーン)」 ユミリア「お前ら表にでろや」 クラディア「b」 翔太「まさか……自分を犠牲にして……!」 夕張「いやねーよww」 ユミリア「一人づつ呼んでいくから、出頭しろボケ、リファーリン。」 リファーリン「はーい☆リファーリンだyぐぼあ」 ユミリア「返事が気に入らん、次クラディア。」 クラディア「はぃぐへぁ!?!?」 ユミリア「返事が普通過ぎる。次」 カーナ「死ね」 ユミリア「不意打ち禁止(ゴッ)」 レミリア「うー☆」 ユミリア「お前は読んでねえよwww」 翔太「なぜwww」 夕張「コーラ吹いたwww」 クラディア「今だ」 ユミリア「ゑ」 リファーリン「ウォリァァ!!!」 ゴキッ リーサ「呼んだ?」 FAFS「ヤメテ。」 DaSH「カエレ」 ユミリア「とにかくお前ら皆殺しだぞ覚悟しておけ」 九重「やめんかぁ!!」 ユミリア「アッハイ」 山田「ところで宏大丈夫かよ?」 宏「こんな事もあろうかと既にWPを使っていたのさ」 青柳「あさはかなり」 九重「というわけでユミリアちゃんはほっといて……」 山田「!?、ユミリアちゃんが痙攣しているぞ!!」 宏「カフェイン欠乏発作だ!!だ、誰か!カフェインを」 青柳「朝墓也」 リファーリン「」 イェクト「ここにモンエナがあるじゃろ。 ⊃[]⊂ ⊃⊂ こうじゃ」 クラディア「そのままユミリアを連れて行きなさい!」 九重「貴様、何をする!」 リーサ「とっとと集中治療室に運べ!」 宏「手伝うぞ」 青柳「イェクト、貴方を倒す」 イェクト「やってみんしゃい」 リファーリン「っていうか痙攣してから16時間立経ってるけど平気なのかしら」 梢「室見さん何やってるんですか!?未クローズの案件いくつあると思っているんですか。」 バタン 梢「室見さん何やってるんですか!?未クローズの案件いくつあると思っているんですか。」 ヴァレス「寝癖頭……」 リーサ「」 青柳「」 バーン 工兵「室見さんなにやってんs、梢さん何でここにいるんですか!?」 梢「あ、工兵さん!今、ウジ虫を発見したので退治にですね」 室見「だれがウジ虫かっ!工兵、ゴミをゴミ箱に捨ててくるだけだから少し待ってて」 ガキーン 工兵「あぁ、また始まった……」 リーサ「なにこれ」 FAFS「おい、室見さんは桜坂ってよんでるだろ。」 リーサ「」 青柳「」 工兵「> ところでここどこですか <」 梢「桜坂さん、私たちいつでもどこでも結ばれてますからね。」 夕張「こいつらだれだよ」 室見「WRYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!」 梢「FOOOOOOOOOOOO!!!!!」 工兵「NOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」 FAFS「」 青柳「」 リーサ「」 夕張「」 作品短編 ここでは、Kranteerl y io lirca(本編)の作成過程で没になった話や、なぜか生まれてしまった話、話のプロトタイプを紹介する。 見出しの話数はその作品が生まれた時の本編の進み具合を現す。 なお、おまけ短編に書かれているものは全て作者達がお遊びで作ったものであり、ここに載せている話は本編とつながっている事もあるのでネタバレに注意してもらいたい。 第五話(1) リーサ「パチパチするチョコありますよね?アレみたいにしようかと思って本当に微量電気の地雷を仕込んでみようと思うのですが」 リファーリン「おお、それはいいアイデアだ。早速やってくれ」 バチィン リーサ「………よし!」 リファーリン「……あれ?(結構音デカくなかった?)」 リーサ「でも、やっぱりインパクトが大事です!もう一つ仕込んでも構いませんか?」 リファーリン「料理にはインパクトか……うん、いいよ」 リーサ「よし、ならこれをこうして……(所々に炎の地雷を仕込む)……OK!」 リファーリン「出来たか!なら私はこのチョコを包装せねば(WPで布(鉄)を作成)」 リーサ「これで完成ですね!(帯電した謎の鉄塊を持ちながら)」 シュカージュ「ただいま」 リファーリン「あ、シュカージュさん!これ、日頃の感謝を込めて作ったんです!どうぞ!(謎の物体を持ちながら)」 シュカージュ「……お、おう。有り難く受け取るよ」 リファーリン「では食べてみてください」 シュカージュ「………?(開かない)……!!……!(開けた)……はぁ、はぁ……」 リファーリン「……どうしたんですか、顔色が……」 シュカージュ「いや、なんでもない。それより、これは?(謎のry)」 リファーリン「チョコですよ(ニッコリ)」 シュカージュ「そ、そうか……有難く頂こう」 シュカージュ、手に力が入りチョコを潰してしまう パァン シュカージュ「………!!?!?!??!?」 リファーリン「……あれ?シュカージュさん、片腕どうしたんですか?」 シュカージュ「……ちょっと他のチョコ貸してくれ」 リファーリン「え?良いですけど……」 シュカージュ、部屋の壁に投げつける リファーリン「ああっ!?なにするん__」 ドカァァン(壁が崩れる音) シュカージュ「………」 リファーリン「ほら、そんなに強く投げるから壁が壊れたじゃないですか!!」 シュカージュ(あぁ……これはきっと夢だ……片腕が無くなっても痛くないのはそのせいだ……!) カラン リファーリン「あ、他のメンバーも帰っt」 シュカージュ「お前ら今すぐここから離れろぉぉぉぉーーー!!!」 第五話(2) 九重「ブッ」(ドォォォォン) 山田「開かねえ...!」 宏「ピリピリするな」(バチバチバチ) 青柳「...それ(投擲)」(ドォォォン) 九重「この包装硬いわね……(簡単に破る)」 山田「このチョコ食感が新しくていいなぁゆりpp、九重ww」 宏「なにこれーwwぱちぱちするよーwwww」 青柳「あさはk……チョコは嫌いなの」 一同「!?」 関連事項 Kranteerl y io lirca kranteerl y io lirca(おまけ)