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国名:リンディスヴァート制憲諸邦同盟 英名:Constitutional Realms of Lijndisvart 地域:イクファターナ大陸北方 リンディスヴァート十七諸邦 国歌:リンディスライヒの歌 国花:紫陽花 通貨:リンディス・クロン 公用語:リンディス語 首都:ハレヴエルツ公爵領デオルムント 政体:立憲君主制・議会典則制 元首:リンディスヴァート女王 ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン 宗教:円十字教(リンディスラント福音主義教会) 気候:冷涼湿潤 民族:リンディス人 経済:戦後不況から脱却できず、各地で暴動が発生 農業:穀物と畜産による複合農業が主流 工業:かつては大陸有数の重工業国として君臨、大戦の影響により今もなお機能不全 鉱業:南西部にまたがる中央山脈に依拠した大規模な鉄・石炭の採掘 商業:リエナ運河沿岸の商業ギルドの伝統を持ち、交易中継地点として繁栄。金融業が発達 軍事:伝統的な陸軍国。精強を謳われた王国軍は解体され、各諸邦の郷土警察軍に細分化される 地理 イクファターナ大陸北端のリンディスヴァート十七諸邦(まとめてリンディスライヒとも呼称)によって構成。 リンディスヴァート王領 十七諸邦に点在する慣習的所領や寄進地、国有地の総称。 国王本来の慣習的所領を除き王領はリンディスヴァートの王冠に属すると解釈されている。 ケーニヒスヴィーゲ(61) 後にリンディス人のルーツとなるイスティング人が初めに到達・定住した一帯。最大版図を誇った当時のヤード帝国の北上を阻んだ歴史と相俟って「リンディス人の聖地」として語られる土地。 リンディス人の民族的特徴としてよく挙げられる保守・権威主義的な特徴を今も色濃く残す。 ヴェルフェダイン公爵領 先王アルドゥインの弟テオドールが治めるケーニヒスヴィーゲ最大の領邦。兄王の死と休戦によって戦禍は免れたものの、敗戦によって退潮した領内経済は未だ回復しておらず、極右不満分子の根拠地と化している。 レンツィゲン公爵領 アイブリンガー伯爵領 リンディスヴァート女王ベアトリーセの慣習的所領。北限海航路の中継地としてアトリオンやリエナの商船が寄港し、シンガに由来する華やかな文化を持つ。 リンデリア(18) 王都デオルムントを抱える政治の中心地。中央を貫く山脈部では鉱業が発達。西部には猫亜人フィンスターニスが棲息する。 イヴァインベルク公爵領 イントヴァルド公爵領 ミネルヴァスハーフェン イントヴァルド公爵領下の港湾都市。ヤーディシア大戦ではこの地に上陸したアトリオン軍と長い持久戦が戦われた。 ハレヴエルツ公爵領 リーゼンゲビルゲ侯爵領 猫亜人フィンスターニスの土地。 エクメーネ(20) リンディス人が最後に征服した土地。自由主義的な気風の漂うリエナ同盟の諸都市、アン・デア・トリーベスの新興工業地帯、国境を画すベルンフリートの長城などが有名。 クレインハウゼン公爵領 ヴォールグリュック公爵領 ベルヴィル・アン・ソレイアド ヴォールグリュック公爵領下の港湾都市。アーカルソン島から最短の港であり、アトリオン人との交易で栄えた。 リエナ同盟諸市 リエナ、レンシア、デルメルンに代表されるリエナ運河両岸の諸都市による自治連合体。リエナ運河を拠点とする交易商による連合を源流に持ち、かつては国政を左右する程の影響力を持った。 ベルンフリート侯爵領 リンディスライヒ最南端の領邦。対帝百年戦争の後にヤード帝国の侵入に備える為の軍事設備が数多く建設され、軍都として栄えた。 オルフェンベルク伯爵領 ヤード人勢力(ライラント荘園・カラシュ公国)と隣接。鬱蒼とした森林が広がる。 政治 イクファターナ北端の十七諸邦によって構成される貴族連合体。リンディスヴァート王国の敗戦に伴い中央集権的な体制は解体され、「リンディスヴァート諸邦における自由と名誉の守護者」として選出された王の下、大小の貴族とその領邦が緩やかに結束する。 全領邦同盟議会は貴族院と庶民院で構成され、十七諸邦の貴族領については同盟議会の立法による規律と監督の下で諸侯の一定の自治が約束されている(議会典則制)。この政治体制は中央体制の解体という戦勝国の思惑とリンディスライヒの分裂を防ぐ為の妥協の産物と言われており、諸々の機能不全の源となっている。 政策スライダー 地方分権 --◆----- 中央集権 分権といえば耳障りは良いが、嗚呼忌々しきは染み付いた地縁と血縁の枷よ。この錆びついた鎖をいつか引き千切ってみせる 貴族中心 --◆----- 富豪中心 法と慣習によって守られてきた貴族の国。しかし、行き止まりの未来を変えるには何らかの化学反応が必要だろう 農奴制 ---◆---- 自由農民 自由とは劇薬。副作用に十分留意し、慎重に投与すること 保守主義 ----◆--- 革新主義 全ては再起と新たな栄光の為。…この程度の変化、全てを失ったあの時と比べたら 重商主義 ----◆--- 自由貿易 栄華を極めしリエナの商人達よ、汝の営みとその富をあまねく広めよ 攻撃主義 ---◆---- 防御主義 哀切と共に勇者達は死んだ。死んだ者は生き返らないのならば、我らの手で新たな命を吹き込もう。過ちを二度と繰り返さない為に 陸軍重視 -◆------ 海軍重視 ないものねだりをせず、ゆめゆめ手を拡げ過ぎないよう 精鋭 --◆----- 大軍 寡兵にも利点がある。鍛え上げるのに手間がかからない 諸邦同盟議会 政党 社会民主党 国民党 民主党 黒鉄党 緋衛党 共産党 主要な国内勢力 女王を支持 中立 女王に反発 アイブリンガー伯爵家 北部 +200(現女王) ヴォールグリュック公爵家 南部 ±0(静観) ヴェルフェダイン公爵家 北部 -200(旧王統・旧体制復古を主張) イヴァインベルク公爵家 中部 +180(旧王統・主要廷臣) ベルンフリート侯爵家 南部 +20(静観・ソフィア修好政策を支持) レンツィゲン公爵家 北部 -180(旧体制復古を主張) ハレヴエルツ公爵家 中部 +180(主要廷臣・王領を寄進) オルフェンベルク伯爵家 南部 ±0(静観) イントヴァルド公爵家 中部 -10(主要廷臣・改革への消極的な反対) クレインハウゼン公爵家 南部 +160(主要廷臣・改革を支持) リンディスライヒ福音主義教会 全土 ±0(静観) リエナ同盟 南部 +140(改革を支持) 暗闇の兄弟(吸血種コミュニティ) 南部中心 ±0(静観) リンディス兵商 南部中心 +100(改革を支持) 各派閥の準軍事組織 右翼諸派 北部を中心とする保守在郷貴族や退役軍人を主な支持基盤とする。共通のテーゼは反民主主義、反諸邦同盟、反憲法、反スタックバラ条約。思想的に統一された一枚岩の連合体として存在する訳ではなく、文字通り右派団体の総称としての意味を持つに過ぎない。主な支援:レオネッサ王国 緋衛団(Scharlachrot, Bund der ReichsPatriot) リンディスヴァートの退役軍人組織。緋衛党による集会の警備と復員兵士の互助を目的として発足したが、現在は同党の暴力装置としての色彩が強い。「押し付けの憲法」の廃棄とスタックバラ条約体制からの離脱、中央集権体制再建の立場をとる。黒く塗装された鉄兜と民族色であるリンディシャン・スカーレットのスカーフが特徴。 紫陽花騎士団(Hortensier orden) 先王の弟テオドール大公を領袖とする右派団体。敗戦により権勢を失った北部の保守貴族や退役軍人の受け皿として発足。憲法廃棄とスタックバラ体制からの離脱という点では緋衛団と同様の姿勢をとるが、こちらは明確に王室の再興を掲げている。 マーツリンゲン・バンド 正式名称は「全リンディス労働人民互恵連帯」。主な支持基盤は工場労働者や農民。共通のテーゼは反諸邦同盟、反スタックバラ条約。右翼諸派と同様、プロレタリア独裁から共和制における国家再建まで幅広い立場の団体を傘下に置き、その方針は統一されていない。主な支援:清河人民社会主義共和国 赤色戦線(Rote Front) リンディスヴァート共産党が保有する準軍事組織。共産党員の警護や敵対政党の集会の妨害を役割としており、暴力闘争のみならずマーツリンゲン市などでは実効支配の一翼すら担う。 南部労働者による秩序維持スクラム 南部の工業地帯アン・デア・トリーベスの労働組合や職人ギルドを支持母体とする社会主義団体、およびその実力部門。在地領主・資本家に対する労働者の地位向上と同盟議会の権限強化による緩やかな人民共和制への移行を主張。あくまで労働者を主体としつつも階級協調を許容する姿勢はマーツリンゲン諸派からの激しい批判を招き、特に共産党は「黄色の利敵修正主義者」とその敵意を隠さない。 女王派(中道体制派) 女王ベアトリーセの漸進改革を支持する一派。女王に近い宮廷貴族、企業家、知的労働従事者を主な支持基盤とし、警察軍による非公式の支援を受ける。現体制の支持という点で緩やかに結合しているものの、早期改憲と中央集権体制への移行による「強いリンディスヴァート」の再建を目指す右派、スタックバラ条約の順守と護憲を謳う左派、あるいは穏便な君主主義者、またあるいは民主社会主義者…と、漸進改革支持者の寄り合い所帯というのが実情で、統一した行動を起こす事ができるかについては疑問符が残る。主な支援:リンディスヴァート政府 盾の乙女(Die Schildmaid) 正式名称は「全領邦大衆護憲運動」。左右両翼からの挑戦を受ける形となったデオルムント体制の守護を目的として議会与党であるリンディスヴァート社会民主党主導の下、国民党左派、民主党、それらの流れを汲む諸団体の協調によって発足。女王派内部における中道左派の受け皿として機能。右翼諸派やマーツリンゲン・バンドの諸組織による暴力活動が激化するに伴いその役割は重要かつ血生臭いものになりつつある。 インゼルヴィッツ猟兵大隊(Jäger-Bataillon Inselwitz) 北部戦線より復員した王国軍第613猟兵大隊の兵士達を基幹にフィリッパ・インゼルヴィッツ少佐によって組織された民兵団の一つ。南部で蜂起した共産主義者の鎮圧に参加した後に女王派と合流、女王派の危機的状況にたびたび投入され地位を確固たるものとした。復古主義的な色彩を持つものの、王権の下での諸改革(とりわけ改憲と段階的な再軍備)を実現し、軌道修正されたスタックバラ体制下における地位確立をテーゼとし、スタックバラ体制を消極的ながらも肯定する点でいわゆる極右に分類される諸組織とは一線を画す。 経済 豊富な鉄鉱石と石炭を背景に重化学工業が発達。職人ギルドの伝統の中で培われた高い工作精度と生産工程における「科学的管理」のいち早い導入により大量生産体制を確立した企業家達はリンディス兵商と呼ばれ、かつての王国に多大な利益を齎した。 しかしながら、リンディス兵商の栄華も今は昔。敗戦に伴う代物賠償により生産基盤を国外に奪われた国内工業は大きなダメージを受け、速やかな再編が必要とされている。 傭兵産業 傭兵産業は長い歴史の中でリンディスヴァートの伝統的な産業として根付いているといっても過言ではない。 北部や南部山岳地帯は長らく産業基盤が貧弱であり、諸侯群立時代よりイクファターナ大陸を中心に組織的な傭兵の輸出が行われた。「ライヒスランツィラー」と呼ばれたリンディス人傭兵達は雇い主に高給を要求する一方で高い規律と戦闘力、そして同胞が相手でも容赦のない戦いぶりで知られ、著名な傭兵隊長の中には封臣として遇される者もいた。 リンディスライヒ南部を主な棲息圏とするケンプフピュートンにとっても傭兵の輸出は重要な産業としての地位を占めた。リンディス人と同水準の待遇が期待できる兵役を志願する者は多く、兵役と満期除隊はケンプフピュートンのキャリアの起点としては一般的であった。ケンプフピュートンの傭兵は諸侯が組織するライヒスランツィラーから独立した供給・派遣基盤を持ち、過酷な環境を苦としない頑健さと残忍な戦いぶりで名を馳せた。 戦争の趨勢を決するような大規模な傭兵契約は国民国家の発達と共に終息を迎えつつあるが、大戦の終焉と共に訪れた旅行と未開地開拓の世界的な流行に伴い、小規模な個人契約(旅の用心棒やミスティックハンター)の需要はむしろ高まりを見せている。特に失業率の高いリンディスヴァートでは従軍経験のある失業者が市井に溢れており、立身を夢見て傭兵業に転身する例は珍しくない。 国内の主要企業 IGハーシェル(Interessen-Gemeinschaft Herschelindustrie.AG) 化学染料の三社同盟として戦前に発足。窒素肥料、人造ゴム、合成皮革、無機化学製品、写真フィルム、人造石油他、リンディスヴァートの化学産業を支配し、その影響力はリンディスヴァート女王にも匹敵する。 シュヴァルブレン(Schwalbren Werke.GmbH) LWM(リンディスヴァート武器弾薬製造社)傘下の銃器メーカー。 アイリス&ゲオルギーネ社(Iris Georgine.OHG) リンディスヴァート南方のオルフェンベルクに拠点を構える銃器メーカー。当時猛威を振るったカラシュの人狼に夫を奪われた二人の未亡人が人狼狩りに用いる銀の弾を製造する為に開設した工場をルーツとし、現在では弾薬・小火器のみならず重火器の製造も手掛ける。 リエナオプティーク(RIENOPTIK.AG) リエナ同盟に名を連ねる大都市デルメルンに本社を置く光学機器メーカー。高品質な光学部品・光学機器を生産し、研究・医療・産業・国防など幅広い領域でシェアを誇る。 ツォイレンローダ=アレンドルフ(Zeulenroda-Allendorf.GmbH) リンディス兵商として広く名の知られる軍産複合企業。ツォイレンローダ社は大型の輸送用自動車の量産にいち早く着手した企業として知られ、機関車メーカーであったアレンドルフ社は鉄道黎明期より非常に高い耐久性から「交換しらずのアレンドルフ」として名を馳せた。兵器メーカーとしては新興の部類にあたるが、重輸送車輛製造に関する技術力は高い。 メルリッヒ(Mellrich.AG) 南方の工業地帯アン・デア・トリーベスで創業した長い歴史を持つ軍産複合企業。リンディス兵商の代表格の呼び名が高い。鉄鋼製品メーカーとして発足し、国内鉄道網の発達と共に成長を続け現在もリンディスヴァート最大の重工業企業として政財界に隠然たる影響力を持つ。前大戦で最大のビッグ・バーサ(巨大砲)として知られるソフィア砲を製造し、王国陸海軍に配備された砲煩兵器の大半を手掛けた。 フォンディス調査・採掘合資会社(FonDis Umfrage und Bergbau GmbH Co. KGaA) フォンタニエ・リンディスヴァート政府合同出資による調査採掘企業。中央山脈の資源調査ならびに国境の平和的画定の為の共同資源開発を目的として設立。 バヨネット・サービス(Bajonett-Service.GmbH) リンディスヴァートを拠点とする傭兵派遣企業。従軍経験のあるリンディス人失業者の軍事的再教育と派遣・現地でのサポートを包括的に行う。ロードレスランド・タヴェリア等の一部危険地帯に戦闘要員として傭兵を派遣した実績を持つ他、フォンタニエ辺境伯国の安全保障の一翼を担うリンディス人傭兵の大部分はバヨネット・サービスが供給。 軍事 リンディスヴァートの歴史とはすなわち内乱鎮定と外敵撃破の歴史であり、その過程において強い軍隊の伝統が形成された。 ヤーディシア大戦では500万の兵力を動員し南北両戦線、あるいはタヴェリア戦線にて力戦の末に敗北。スタックバラ条約により王国軍は解体され、新たに編制された郷土警察軍には厳しい軍備制限を強いられた。 郷土警察軍 総兵力14万。かつて世界にその武名を謳われたリンディスヴァート王国軍のなれの果て。全土に20の警戒管区が設定され、各管区はそれぞれの責任に合わせて1~3個の歩兵連隊と1個の騎兵連隊を管轄する。王都を抱えるハレヴエルツ警戒管区や重点管区(マーツリンゲン、デルメルン等の大都市)には独立装甲車大隊が追加で配備される。 スタックバラ条約によって恒常的な戦略単位の編制を禁止されており、非常時には宰相・内務大臣・警察総監・兵務局長の承認によって警戒集団(師団に相当)を臨時編成する。 同盟海軍 総兵力2万。大戦では優勢な連合国海軍を相手に善戦するが、続々と増強されるアーカルソン=リペルニア海軍の前に敗北。旧式戦艦2隻、巡洋艦7隻、駆逐艦10隻、水雷艇16隻、魚雷艇16隻の保有が許されるのみとなった。 レギンレイヴ級戦艦 戦前に建造された準弩級戦艦。戦中より既に旧式化が著しかったもののそれ故に様々な作戦に投入され、多大な損害と戦果を挙げた。戦後もネームシップであるレギンレイヴとゲイラヴォルの保有が認められ、それぞれ翠玉海艦隊と碧玉海艦隊の旗艦として今もなお運用されている。 ヘルツォーク級巡洋艦 戦前に建造された防護巡洋艦。4隻が就役し、現在もハレヴエルツとレンツィゲンが在籍。(残るクレインハウゼン・ヴォールグリュックは賠償艦としてソフィア王国に譲渡) マーツリンゲン級巡洋艦 戦前に建造された軽巡洋艦。都市の名を冠した事から「シュタット級」とも俗称される。現在もマーツリンゲン・デオルムント・リエナ・デルメルン・メルセルプラッテが在籍。 7587型駆逐艦 戦前に建造された駆逐艦。10隻が在籍。 警察軍共同航空隊 郷土警察軍の隷下に極めて少数の航空隊の保有を認められたものの、装備する機材は旧式であり、現代的な航空戦力としての実力は持ちえない。 リンディスヴァート義勇兵団(フライコール) 敗戦後リンディスヴァート周辺に出現した復員兵による民兵組織の総称。 リンディスヴァート警察軍・その他機関の装備 +... 小火器 Gewehr 92(92年式歩兵銃) 軍用 ボルトアクション小銃。装弾数10発、クリップ給弾方式。設計はシュヴァルブレン社。旧リンディスヴァート王国軍の主力小銃であり、現在でも警察軍にて使用されている。設計を担当したシュヴァルブレン社ほか複数のメーカーで製造されており、製造工場ごとに細部の多少の違いが認められる。管理レベル:低(戦前・戦中にかけて主力小銃として量産され、戦後は中古品が多数国内外に流出した。警察軍部隊のみならずフライコールでも公然と運用されている) Selbstlade-Karabiner modell.7605(7605年式自動カービン銃) 軍用 半自動小銃。装弾数20発。設計製造はシュヴァルブレン社。92年式歩兵銃を元に開発・少数配備された半自動小銃。大戦後期に戦線に投入され、戦後も警察軍向けに少数が追加調達された。半自動機構の信頼性に難点があったものの、20発の装弾数は歩兵小銃としては破格の大容量であり、同時期に戦線に投入された短機関銃と共に衝撃部隊の活躍を支えた。管理レベル:高(調達数が限られており、その員数は警察軍によって厳格に管理されている) AMP-06 軍用 短機関銃。装填数32発(機関部左側面から箱型弾倉を装填)。設計製造はアンジェリーク=ヴェルケ社。シュヴァルブレン社の7605年式自動カービン銃と共に大戦後期の戦場に姿を現し、MashinenPistoleの概念を確立したMP-05の改良モデルとして開発された。先代にあたるMP-05からの主な変更点として、セミ・フルオートの切り替えが可能になった点、MP-05の高すぎる連射速度を是正しコントロールを容易にした点、機関部下部にフォアハンドルを追加した点が挙げられる。MP-05は良く訓練された兵士(衝撃部隊や猟兵部隊)による近接戦闘に特化していたが、比較的長い銃身とこれらの変更によってAMP-06は閉所戦闘のみならず野戦においても一定の戦闘力を見込めるようになった。実戦には間に合わなかったものの、戦後はMP-05と共に警察軍部隊に配備された他、政府に近い一部のフライコールでも少数が使用されている。管理レベル:中(民間への払い下げは原則として禁止。国外への輸出は友好国にのみ制限) MG94/02 軍用 重機関銃。装弾数250(布弾帯式)。設計製造はシュヴァルブレン社。戦前に制式配備の開始されたMG94の軽量近代化モデルである。全備重量は60kgから17kgにまで軽量化され、三脚を廃して二脚とし銃床とピストルグリップを装着して伏射が可能となった。これによって戦場での利便性が大幅に向上され、ヤーディシア大戦の全期間を通してリンディスヴァート王国軍の主力機関銃として君臨した。7616年現在においてもリンディスヴァート警察軍の主力機関銃として運用が続けられている。管理レベル:高(旧式ながら、その員数は厳重な管理下にある) Selbstlade-KampfGewehr modell.16(16試自動歩兵銃) 軍用 シュヴァルブレン社で開発中の歩兵用自動小銃。装弾数は20発~50発(通常モデルは20発の箱型弾倉、軽機関銃モデルは50発の筒型弾倉を装備)。大戦末期に登場し歩兵戦術に革新をもたらした半自動小銃と短機関銃、そして機関銃を一挙に代替する新装備として設計されたものの、歩兵小銃や短機関銃としては極端に重厚長大、使用する弾薬も立射による自動射撃に不適と次期歩兵銃としては早くも暗礁に乗り上げつつある。しかしながら機関銃としては比較的軽量で機関銃手単独での運用が可能、筒型弾倉の採用によって再装填の迅速化も見込める事から試験段階での評価はそう悪くない模様。歩兵の前進に追随する事の難しいMG94/02の後継、あるいは更に軽量な歩兵支援火器としての採用が予測される。 Selbstverteidigung-Karabiner modell.7590(7590年式自衛用カービン) 民間向け 回転式カービン銃。振出式開放機構を有し、装弾数は7発。設計製造はアイリス&ゲオルギーネ社。安価で信頼性の高いカービン銃をコンセプトに開発された。シュヴァルブレンの軍用ライフルと比較すると性能は劣るものの、必要十分な射撃精度、堅牢、優秀な整備性、なにより安価という点で市場から大いに迎えられ、国内では郵便物保護銃として王国郵政庁で採用された事をきっかけに多くの公的機関で採用され、それ以外にもフライコールやその他準軍事組織で多くが使用されている。国外でも猟銃、軍制式小銃の数合わせ、非合法組織の主力小銃など様々な用途で流通し、「アイリスカービン」の名で知られる。スピードローダーを使用した際の再装填速度は着脱式マガジンに匹敵し、特に馬上における操作性はクリップ式のボルトアクション小銃に大幅に勝る。管理レベル:低(民間市場向け。国外への輸出規制は無い) Schwalbren Kommerziell-Krabiner(SKK) 民間向け(流通に制限あり) レバーアクション式カービン銃。装弾数16発。チューブ給弾方式。設計製造はシュヴァルブレン社。アイリス&ゲオルギーネ社のSelbstverteidigung-Karabiner modell.7590の商業的成功をうけて同社が初めて民間市場向けに設計した小銃である。軍制式小銃弾である7.92x57mm弾より小口径で炸薬量も少ない7.62×33mm弾を使用。対抗馬であるmodell.7590と比べると弾の貫徹力と威力で劣り調達価格は遥かに高価なものの、軍用銃をも上回る装弾数と後述する潜在的な速射性能をセールスポイントとして発売された。本銃の装填機構は少ない操作量で装填が行えるよう軽く設計されており、また「レバー・トリガー遅延同調機構」なるオプションが装着可能となっている。これはレバーの操作によって装填が完了した際にトリガーが自動的に作動し発砲されるという物で、この機構によって練度に問わず擬似的な自動射撃が可能となった。この遅延同調機構と装弾数により高い火力を実現したSKKだが、その余りにも高い火力から緋衛団や赤色戦線といった勢力による使用を恐れられ国内での流通を制限されてしまった。(軍に納入されたSKKは武装蜂起した共産党員の鎮圧に使用され皮肉にもその火力を証明している。)こうして国内市場での敗北が運命づけられたSKKであったが、高価ながらも性能を評価され国外でのセールスは好調。「木と鉄の生命保険」「秩序と安全の友」といった惹句で知られる。管理レベル:中(民間市場向けながら国内での販売は規制されている。国外への輸出は友好国にのみ制限) Wolfenbüchse modell.7572 軍民両用 グリップアクション式対物・対幻想種ライフル。装弾数5発。設計製造はアイリス&ゲオルギーネ社。大口径銃砲を得意とする同社のフラッグシップモデル。ボルトハンドルとグリップ・トリガーが直結した独自の機構を持ち、装填排莢と発砲という一連の動作を極めてスムーズに行う事ができる。初代モデルはカラシュより越境してくる人狼対策の為に開発され、基本設計の優秀さから人狼が殆ど駆逐された後もその他の幻想種の駆除や長距離射撃の為にアップデートを繰り返しつつ製造されている。前大戦では使用する弾薬の変更等が施された改良型がBunkerbüchseの呼称で王国軍で採用され、一部の部隊で中隊に2挺の割合で対火点攻撃用に使用された。徹甲榴弾を使用する最新モデルは発展著しい戦闘装甲車輌に対する戦闘力も高く、スタックバラ条約によって戦車の保有を制限されるリンディスヴァート警察軍での需要は高い。管理レベル:低(民間市場向け。国外への輸出規制は無い) C90 "Katzbalger" 軍用 軍用自動拳銃。装填数17発。設計製造はシュヴァルブレン社。トリガー前方に着脱式弾倉を備え、使用する7.63x25mm弾は初速が高く口径の割に高威力。大戦期には制式拳銃として士官向けに調達された他、ストックの追加とバレル延伸を施されたカービンモデルが後方部隊向けに少数配備された。管理レベル:低(生産ラインは既に閉鎖されている。連合軍将兵の戦場土産として非常に好まれ、コレクション目的に多数が国外へと流出した) C16 "Stilett" 軍民両用 自動拳銃。装弾数は8発。設計製造はシュヴァルブレン社。「Kleiden Pistole(ドレス用拳銃)」をキーワードに計画が立ち上げられ、その設計には綺羅の小型拳銃Mz75の影響が強く見受けられる。Mz75よりは大きいものの突起の少ないシルエットは携帯性に優れ、7.65mm弾のマイルドな射撃特性とシンプルな操作システムは女性による射撃にも好適する。直線を基準としたデザインに同居した曲線美や丁寧な仕上げも相俟って大衆的な人気を博した。管理レベル:低(民間向けモデルは国内外で積極的に拡販中。政府機関向けモデルについては流通に制限あり) 装甲戦闘車輛 7607年式自走砲(Selbstfahrlafette modell.7607) 自走砲 ツォイレンローダ=アレンドルフ社の製造する自走砲。弱体極まるリンディスヴァート警察軍の補強の為に連合軍より供与された旧式戦車をベースにオープントップ式の戦闘室を装備し、メルリッヒ社製の105mm砲を搭載したリンディスヴァート警察軍の「主力戦車」である。旧式ながら今もなお比較的優秀な性能を持つ105mm砲を装備し火力こそ強大ではあるが、正面装甲は20mmにも満たず足回りも貧弱と、当然ながら現代的な戦車戦には使用できない。しかしながらスタックバラ条約で戦車の保有を禁止されたリンディスヴァート警察軍にとって本砲は発展を続ける各国戦車に対抗する数少ない手段であり、1号機動砲の調達の始まった7616年現在においても数的主力の座を守り続けている。本砲は主に歩兵連隊隷下の自走砲大隊に分散配備され、数の上では既に充足している。 7610年式対戦車自走砲(Panzerjäger modell.7610) 自走砲 賠償を兼ねてレオネッサ王国より取得した旧式車輌を改造をしたオープントップ式の対戦車自走砲。製造はツォイレンローダ=アレンドルフ社。アイリス&ゲオルギーネ社製の47mm対戦車砲を搭載し、貴重な対戦車戦力の一翼として運用されている。 1号機動砲(Manövergeschütz 1 MnoG 1) 自走砲 ツォイレンローダ=アレンドルフ社の製造する自走砲。ハダカンボ王国向けに構想されたArtillerie Gerät modell.7613(7613年式砲兵機材、AG7613)をベースとして警察軍向けに再設計が施されたモデル。メルリッヒ社製の短砲身75mm砲を搭載し、正面に限定すれば最も厚い箇所で60mmの装甲を備える。装甲防護力は正面に限定され、側面・背面は重機関銃や榴弾の破片を防ぎうる最低限の厚みとされた。一方で車体構造は従来の装備車輌から洗練され、余裕をもって設計された大型の車体には無線機やパノラマ式望遠照準眼鏡、トーションバー・サスペンションが装備された。「自己完結した機動力と限定的な防護力を持つ対戦車砲」としての防御的性格が強い設計で、戦車のような旋回砲塔を持たず装甲も正面に限定される為に攻勢作戦には不適であるがその分調達コストは同等性能の戦車よりも抑える事ができる為、リンディスヴァート警察軍では本砲の量産と配備に注力している。 重火器 ソフィア砲 列車砲 メルリッヒ社が設計・製造した列車砲。口径は24cm。ソフィア王国王都の砲撃を目的として開発されたヤーディシア大戦最大の巨砲である。設計はメルリッヒ社の重砲設計を長きにわたって支配する奇才、リュディガー・ジンゲンフォルデ博士。発射された砲弾は、人間が作った物体として初めて成層圏に届いた。 7580年式42cm口径重臼砲 重臼砲 メルリッヒ社が設計・製造した重臼砲。口径は42cm。強固な堡塁の破砕を目的とし、海軍艦砲を基に設計された。設計はメルリッヒ社の重砲設計を長きにわたって支配する奇才、リュディガー・ジンゲンフォルデ博士。ヤーディシア大戦でも南北両戦線にあわせて十数門が配備され特に北部戦線の山岳要塞攻略では優れた能力を発揮したが、移動能力が限定的であるため容易に移動することができず、位置が特定されるとソフィア・レオネッサ両軍砲兵による対砲迫戦で損害を受ける事が多かった。大戦前に製造・配備された物のほとんどは喪失されたが、大戦末期に白韓へ数門を売却。千里要塞に配備された同砲は白韓の対シンハ抑止力の一翼を担っている。 外交関係 国名 所感 ソフィア王国 „戦の神は非情なれど、尚武と典雅を兼備した偉大な勝者に敬意を“南北に針路を分かれたイスティング人達のもう一つの終着地。南部諸侯にとっては帝国に伍する為の有力な同盟相手であり、イクファターナの歴史を共有する伝統的な友好国であったはずの国。76世紀後半の「狂った外交」により友好の歴史は断絶したが、イントヴァルド公子、ベルンフリート候女の姻戚関係がソフィア王家傍流と結ばれた事をきっかけに再び二国間関係は上向きつつある。派遣大使:クリスティン・ローズモンド・フォン・リグレンシア 立憲王政アーカルソン=リペルニア „狂気によって断たれた古き紐帯。我々に残された物は和解か、不可逆の決別か“中世以来の古い繋がりを持つ、イクファターナの歴史を共有する伝統的な友好国であったはずの国。安全保障の面においても重要な相手であり、特に海上交通の安全はアトリオン人の顔色次第という事は認めざるを得ない。76世紀後半の「狂った外交」により関係は断絶したが歴史的な友好基調は民間レベルでも堅持されており、特に経済的・学術的な繋がりにおいては開戦前の水準を超える程の深化を見せている。派遣大使:イヴォンヌ=アンジェリーク・フォン・クラインシュミット=ローゼンバッハ スルガ „シンファナの若き白鳥よ。翼をもがれた我らにとって、汝の纏う青はあまりにも眩しい“礼帝国の崩壊に伴い誕生した若き独立国。地政学的リスクは認識すべきであるが、その技術力と文化的魅力を無視するのはあまりにも惜しい。リエナ商人によってもたらされたスルガの産品は西海趣味と呼ばれるブームを生み出し、広い層で好意的に受け入れられつつある。派遣大使:エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク フォンタニエ辺境伯国 „その優美に惑わされるな。悲劇の民と嘆く者はいるが、斯様な地を生きる者がはたして弱者でいられるだろうか“隣国でありながら、近年までその実態が明らかではなかった国。フォンタニエとの友好は安全保障上の要請のみでなく経済的な利益となる。特に中央山脈に分布する希少資源の安全かつ効率的な採掘にはこの国の協力が欠かせない。派遣大使:カロリーネ・フォン・リッペ=ヴァイセンベルク ジャーガルク・シャー国 シンガの大国。この国から輸入された缶詰の臭いには皆が閉口したが、敗戦直後の飢えた国民の胃袋を満たした事には率直に恩義を感じるべきであろう。共通のアジェンダとして清河の存在があるが、マスルマーネンの奴隷商人の存在は国内のラパルナ族の感情とフォンタニエとの関係上、両国関係の大きな阻害要因となる。派遣大使:ゾフィーア・フォン・ヒルトブルク ハダカンボ王国 旧王国領南西タヴェリア。タヴェリアにおける数少ない友好国であり、この国からもたらされる天然資源は生命線になり得る。ザルバチとの紛争は注視すべき。派遣大使:ベルナルド・ユストゥス・フォン・ライゼンハイマー 角 出島での待遇は不快の一言だが、清河に対する北の抑えとしてある程度の援助と友好基調構築の必要性を認める。それが端金の種にもなるというのなら、多少の不自由には甘んじよう。派遣領事:アデーレ・メルリッヒ ザルバチ海岸共和国 現状、この国との関係深化はリスクの増大に直結する。治安面でも懸念事項が多く民間レベルでの交流にも注意を要する。友好国ハダカンボとの関係には注視すべき。派遣大使: 清河人民社会主義共和国 „西よりきたる災厄の巨竜。竜殺しは騎士の本分なれど、我が身は傷つき汝の毒は甘く人心を惑わせる“距離の概念によって幸運にも隔絶されているが、そんな物は木の柵程にも役に立たない事はこちらが一番理解している。共産主義思想自体が国体を揺るがしかねない危険な代物であり、現政権の敵対的な姿勢は反発に値する。 レオネッサ王国 円十字教の枢要であり、イクファターナの歴史を共有する伝統的な友好国であったはずの国。 リントヴルム朝ヤード帝国 „殺し合い、愛し合った。あまりにも、あまりにも長く“その関係はリンデール諸部族とヤード軍団による軍事的衝突から始まり、対帝百年戦争によって現在の国境線が定まるまで小競り合いを繰り返してきた。アレクシス帝は「話の分かる御方」との評判だが、強大な隣国の存在はそれだけで安全保障上の脅威となる。それが「統一」の旗印を掲げるのであれば尚の事。派遣大使:アンネリーゼ・フォン・ヒルメンガルト カラシュ公国 „暗闇と陰謀のあるところ、カラシュの血吸い鬼あり“南部諸邦の民を襲う害獣の生息地であり、イクファターナにおけるあらゆる悪徳の策源地。南方到達以来の身近にある現実的な脅威であり、国王を狂わされる程の事でもなければ戦列を共にする事は無いだろう。 歴史 「リンディス人」の名が歴史の表舞台に現れたのは創世記〇世紀中葉、イクファターナ外縁部で南北に進路を別れたイスティング人のうち、北限の海岸部を進み続けた一団がイクファターナ北方に到達・定住し「自由な人々」を意味するリンデール(Lijndael)を自称した事に由来する。イクファターナ大陸は幻想種などの危険な外的要因が少なく、また気候も冷涼ではあるものの比較的安定しており、人間が定住するには条件のよい土地であった。また、イスティング人の持つ農耕の知識も彼ら自身が中長期的に個体数を拡大する大きな要因にもなった。ともあれ、創世記〇世紀後半には原始的な血縁組織に依拠した社会が形成され、族長の住居を中心に集落が形成された。 峻厳を極める中央山脈の影響もあり、リンディス人はヤード帝国の直接的な影響を受ける事なく南下を進める一方、船団を組みアトリオン諸島にも進出した。 数世紀をかけてイクファターナ北方で生存圏を拡大したリンディス人は創世記〇世紀初頭に〇〇(現在のリンディスヴァート十七領邦の南限)に到達し、そこでヤード帝国圏と直接対峙。巨大帝国の尖兵として差し向けられたヤード軍団との長い戦いを経て大君侯時代へと突入していった。 長きにわたり帝国勢力の北上を阻み自由世界の守護者としての役割を果たし続けてきたリンディスヴァート王国であったが、列強のグレート・ゲームの余波をうけ7400年代後期には自らその役割を放棄。国王マクシミリアンの帝国貴族との姻戚締結を期に両者の関係は急速に接近し、帝国の技術や文化が取り入れられていった。その潮流の中で戦端の開かれたヤーディシア大戦においてはヤード大公の娘を王妃に持つ国王は廷臣の反対を圧し切り帝国側に立って参戦。アトリオン諸島を巡って艦隊戦を繰り広げ(リンディス側呼称:北海戦役)、大陸においては北部戦線を構成しソフィア王国軍を主力とする連合軍と対峙した。 文化 民族・人種 リンディス人 リンディスライヒにおける主要民族。西方から入植したイスティング人の末裔。美と思索を愛好する静謐の民であるが、その一方で武を信奉し忠誠と名誉に生きてきた事も一つの事実である。 ケンプフピュートン 中央山脈の東部を主な生息地とする亜人。体表を鱗に覆われた、二足歩行のトカゲと形容するべき姿を持つ。 元来大きなコミュニティを作らなかった事もあり、個体レベルでは人類を超越する高い身体能力を持ちながらイスティング人の南下に対抗する事は叶わなかった。リンディスライヒ全土が人類の手で征服された後は頑健な兵士、あるいは労働力として南部諸邦では早くから人間社会へと組み込まれていった。 ピット器官(赤外線感知器官)が発達した影響で夜間識別能力が非常に高い。炎を吐く事はできないが、ブリッツ種の一部は有毒な唾液を霧状に噴射する事ができる。 大柄でずば抜けた膂力を持つ「パンツァー種」と小柄で俊敏な「ブリッツ種」に大別される。帰属意識が強く、無口で、戦いにおいては残忍。 フィンスターニス リンデール(18番)西部を生息地とする猫型の亜人。体表は毛で覆われ、小柄で運動能力に優れた種族。ヒトとフィンスターニスは交配が可能である。 氏族毎に毛色や体格等は千差万別ながら、一般的には優れた平衡感覚としなやかかつ瞬発力に富んだ身体を持つ。リンディスヴァート王国時代には密偵や暗殺といった領域で王に仕え、ケンプフピュートンよりも社会的地位は高かった。 リンディスヴァート王国の敗戦後も独立は選ばず、リンディスヴァートへの帰属が再確認された。 リンディスヴァートを生きるラパルナ族 フォンタニエ辺境伯国からの移民あるいは出稼ぎとして、およそ1万人のラパルナ族が暮らす。 リンディスヴァート(特に南部諸邦)はスルガと並び、本国以外で最もラパルナ族が居住する地域であり、また安全と目される地域でもある。 フォンタニエとの国境付近では伝統的な技芸である彫銀や工芸を営む者、都市部ではサービス業に従事する者が多い。踊り子や娼妓としての適性も高く、その人気は高い。 その美貌から近年では使用人として人気が高く、高い技能と教養を身に着けたラパルナ族がハウスキーパーにまで登り詰める事も決して難しくはない。 大半のリンディス人はラパルナ族を庇護すべき者として好意的に捉えるが、リンディスヴァートに浸透した吸血鬼の存在は少なからずラパルナ族の脅威となり得る。ほぼ全ての領邦において拉致は種族を問わず犯罪とされるが、高い地位を得たラパルナ族はボディガードを雇う事が通例。特に高い戦闘能力と夜間識別能力を持つケンプフピュートンが人気。 暗闇の兄弟 リンディスヴァートの吸血種 カラシュ公国より浸透した吸血種。 現在リンディスヴァートはカラシュ公国と正式な国交を有さず、吸血種の越境は違法である(渡し屋と呼ばれる非合法な斡旋業者を利用するか、あるいは自力による危険な越境を選ぶ事となる)。カラシュと隣接するオルフェンブルクでは古くから吸血種や人狼に由来する悲劇が伝承されており、彼らに対する憎悪は国境の厳重な警戒が物語っている。 無事にリンディスヴァートに浸透した吸血種の取る事ができる選択肢は概ね二つ存在する。 一つは血袋を求めて夜の街を徘徊し、ミスティックハンターや吸血種撲滅を謳うフライコールに嬲り殺しにされるか。 もう一つは都市部の窮屈な吸血種コミュニティの末席に加わり、安寧と成功の為に忍耐を重ねる日々を送るか。 今日のリンディス人社会に溶け込んだ吸血種は後者を選択し、無差別かつ冒涜的な吸血を自己に戒め、リンディス人達に高い素養を認めさせた者である。 レンシア白磁 リエナ運河南岸の職工の街レンシアで製造される白磁器。礼帝国からの磁器伝来以降、西海白磁を範としてその品質を連綿と磨き続けてきた歴史を持つ。儚げで洗練されたデザインは時の王侯貴族に愛され、現在ではイクファターナのみならず世界中で取引されている 映画 戦前にソフィア王国からサイレント映画が流入。以後プロパガンダ媒体として国家に利用される一方、「リンディス表現主義」と呼ばれる芸術運動が花開き、独自の発展を見せる。 歌劇 かつては貴族達にのみ許された娯楽であったがリンディス諸侯達が競うようにしてお抱えの歌劇団を育成した結果、観劇は週末の楽しみとして広く親しまれるようになった。リンディス歌劇の特徴として質の高い音楽が挙げられ、世界中が鉄路や航路で接続され観劇旅行が組まれるようになるとその魅力は音楽と共に世界中へと広がっていった。 ロードレース 健康増進を目的に先王が自転車の利活用を奨励した事をきっかけにリンディスヴァートでは自転車によるレースとその観戦が娯楽として定着した。戦前には既に全国的なレースが開かれ、現在は毎年夏に30日の行程で十七諸邦を舞台に各チームが競うグロース・トゥーアが開催されている。 宗教 人物 リンディスヴァート制憲諸邦同盟の人物 やど箱交流slack→#設定-リンディスヴァート制憲諸邦同盟
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オザリンディス オテレンディスの別名。
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エルリンディス フランスのホラント伯の系譜に登場する人物。 エグモント女子修道院長、のちベンネブルック女子修道院長。 関連: ディルクニセイ (ディルク2世、父) イルデガルドドフランドル (イルデガルド・ド・フランドル、母)
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リンディスヴァート制憲諸邦同盟の人物の一覧 人物のイメージはやど箱交流slack→#設定-リンディスヴァート制憲諸邦同盟 貴族ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン フリードリヒ・エルフリーデ・フォン・イントヴァルド テオドール大公 マクシミリアン大公 クリストフ・ヨアヒム・フォン・イヴァインベルク デルフィーヌ・ビアンカ・フェンタジネット・フォン・イヴァインベルク ゲアリンデ・ハンネローレ・フォン・イヴァインベルク レンツィゲン公爵コンラート ヒルデブレヒト・エーミール・フォン・レンツィゲン クレインハウゼン公爵オットー メルヒオール・オットー・フォン・クレインハウゼン ハレヴエルツ公爵ベネディクト ヴォールグリュック公爵ジギスムント ベルンフリート侯爵ウルリヒ ウルスラ・エルメンガルト・フォン・ベルンフリート リーゼンゲビルゲ侯爵イグナーツ オルフェンベルク伯爵ゴットリープ 政治家・活動家フレデリク・デューロウ フィリッパ・インゼルヴィッツ スタニスラワ・ヴズルィーフ イオン・シルヴェストリ フリッツ・バスラー 外交官エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク イヴォンヌ=アンジェリーク・フォン・クラインシュミット=ローゼンバッハ ベルナルド・ユストゥス・フォン・ライゼンハイマー アンネリーゼ・フォン・ヒルメンガルト クリスティン・ローズモンド・フォン・リグレンシア カロリーネ・フォン・リッペ=ヴァイセンベルク ゾフィーア・フォン・ヒルトブルク アデーレ・メルリッヒ 軍人ジークリット・フォン・ヴェルンボルグ=リレハンメル ヴァルトラウト・フォン・アレイザ レーツェル・リンブルク ロザリンド・アイゼンヴァッフェル ゾフィーア・ティレオンヴィル クラウディア・ヴェッテル フェルディナント・フォン・レーヴェンタール ベネディクト・カドルチャーコフ エルンスト・ルンドマルク ベルノルト・ローセングレーン フリーデリケ・ベルリオン リヒャルト・フォン・ヴィリアカンドル ハイデマリー=ヨゼフィーネ・フォン・デンフェルド バルタザール・ケンプフェルト エグモント・アードルング その他マドレーヌ マルグリット・クレスツェンツ・ゼーリンガー エグモント・メルリッヒ リュディガー・ジンゲンフォルデ ローレンツ・アレンドルフ ヴィルヘルム・フォン・ボルメルンガウ フィリベルト・グスタフ・フォン・カンナヴィッヒ クリステル=アムレアン・フォン・パルムグランツ アヴドゥーグ 玲儁 吸血種黒月のデズモンド 烟月のアロイジア 朧月のギュスターヴ 暁月のカルリトス 貴族 ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン リンディスヴァート女王。藍宝石の姫君。リンディスヴァート諸邦における自由と名誉の守護者。詳細は個別ページ フリードリヒ・エルフリーデ・フォン・イントヴァルド イントヴァルド公爵。紅玉髄の麗人。19番目のカード。 病没した父の後を継いだ若きイントヴァルド大公。「その美貌は白百合の如し」と謳われる美丈夫。詳細は個別ページ テオドール大公 ヴェルフェダイン公爵。先王の弟。 大戦では西部総軍の総司令官として親征するも、幕僚達の献策を受け容れず無謀な攻勢で大きな損害を出した。王党派諸侯の手回しによって訴追を免れ、現在も王宮内部にて隠然たる勢力を誇る。 特性:【将才なき戦士/Misguided Warrior】【権力の亡者/RUTHLESS POWERMONGER】【嫉妬/Envious】【憤怒/Wroth】【屈強/Strong】 マクシミリアン大公 イヴァインベルク公爵。黒玉公。9番目のカード。 先王の従兄として、また王国軍の重鎮として黄昏に沈みゆく王国を最後まで支え続けた忠臣。大戦では南部戦線に派遣された第7軍団の司令官として采配を振るう。その鮮やかな軍歴もさる事ながら高潔な人柄で知られ、先王の弟であるテオドール大公とは対照的に国民からの人気は今も高い。 戦後は政軍から離れ家領統治に専念する心算であったようだが、混乱に揺れるリンディスヴァートで隠居は許されず現在もいくつかの名誉職を兼任。政府系の準軍事組織「盾の乙女」の名誉総裁としても知られる。 特性:【熟練の軍略家/Skilled Strategist】【引退した大元帥/RESIGNED GENERALISSIMO】【慈善/Charitable】【鼓舞する指導者/Inspiring Leader】【公正/Just】 クリストフ・ヨアヒム・フォン・イヴァインベルク イヴァインベルク公子。黒曜石の貴公子。リンディスライヒ随一の大貴族、イヴァインベルク公爵家の嫡男。 父であるマクシミリアン大公から軍事的才能と中立の性向を受け継ぎ、権謀術数渦巻くデオルムントの王宮で若いながらも独自の存在感を放つ。 「同じ釜の飯を食べたら皆友達」が信条の快男児。青年貴族達のリーダー格であり、マクシミリアン大公を慕う軍事貴族からの信望も篤い。 反女王派のフィクサーとして暗躍するレンツィゲン公子ヒルデブレヒトと、彼との友情に引きずられその毒手にかかりつつあるイントヴァルド大公フリードリヒの身を案じている。 特性:【若き軍略家/Youth Strategist】【 銃とバター 理論/GUNS AND BUTTER DOCTRINE】 【慈善/Charitable】【大食/Gluttonous】【端麗/Attractive】【屈強/Strong】【鷹匠/Falconer】【勇敢/Brave】【公正/Just】【お人好し/Trusting】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】 デルフィーヌ・ビアンカ・フェンタジネット・フォン・イヴァインベルク イヴァインベルク公子クリストフの妻。ソフィア王国の王室傍系にあたる大貴族、ビアンカ公爵家の第2公女。杜若の姫君。権勢欲豊かな父に宮廷作法を叩きこまれる一方で細剣にその青春を捧げた。父の教えの通り普段は(貴族好みの)落ち着いた淑女を演じるが、本来は勝気で活発な女性。 理想の花嫁として振る舞う決意と共にリンディスヴァートに渡ったものの、豪放磊落なクリストフ公子のペースにはまり早晩に馬脚を露わしてしまう。しかしながら妻の本来の性向を公子はいたく気に入った様子。 特性:【貞節/Chaste】【端麗/Attractive】【決闘家/Duelist】 ゲアリンデ・ハンネローレ・フォン・イヴァインベルク 7601年生まれ。リンディスライヒ随一の大貴族、イヴァインベルク公爵の娘。紫陽花の姫君。 周囲に愛され育てられた生まれながらのお姫様。特に兄クリストフの溺愛ぶりは凄まじく「目に入れても痛くない」と語るほど。 特性:【黒曜石の加護/Obsidian Protection】【端麗/Attractive】【明敏/Quick】【親切/Kind】【社交的/Gregarious】 レンツィゲン公爵コンラート レンツィゲン公爵。ヒルデブレヒトの実父。北方の名門貴族であるレンツィゲン公爵家の当主にして反女王派の大物。ヤーディシア大戦ではA軍集団司令官として留守部隊を指揮。 リンディスヴァート王統に対して忠実であり、その復権の為であれば手段を選ばない男。嫡子であるヒルデブレヒトの軽薄さを戒めつつもその手腕には期待を寄せている。 ヒルデブレヒト・エーミール・フォン・レンツィゲン レンツィゲン公子。閃亜石の貴公子。最も歴史の古いリンディスライヒ貴族の一つであるレンツィゲン公爵家の嫡男。絶対主義の亡霊に囚われた老父に悪感情を抱きつつも王宮では反女王派に名を列ねる。軽薄な雰囲気を湛えた生来の人誑しである一方で浮世離れした一面を時折り覘かせる。 イントヴァルド大公フリードリヒとは士官候補生時代からの親友で、「レンツィゲンの金羊毛、イントヴァルドの銀絹」と並び称される社交界では有名な仲。堅物のフリードリヒに「ハイソサエティーのささやかな楽しみ」を伝授したのもこの男。真正の善人であるフリードリヒに敬愛の念を抱いているが、反女王派の切り札として彼を利用する事もやむを得ないと考えている。 特性:【魅力的な交渉人/Charismatic Negotiator】【懐剣の策謀家/THE CLOAK N DAGGER SCHEMER】 【親切/Kind】【怠惰/Slothful】【端麗/Attractive】【明敏/Quick】【社交家/Socializer】【気まぐれ/Arbitrary】【冷笑的/Cynical】【虚無主義者/Nihilistic】 クレインハウゼン公爵オットー クレインハウゼン公爵。南部諸邦随一の大領と三大公家(イヴァインベルク・イントヴァルド・ヴェルフェダイン)に準じる家格を誇る名門貴族の当主。 大戦では第2軍司令官として北部戦線の指揮を担当。攻勢時の機動力に欠けるとの評を受けるが、優秀な幕僚団の補佐を受けつつ統制の取れた作戦指揮で「アードルング・プラン」の遂行に貢献した。 戦後も王宮に残り軍の長老格としての地位を占める。中央政治において静観を決め込む南部諸侯が多い中で早くからベアトリーセの統治に支持を表明しており、イヴァインベルク大公とクレインハウゼン公爵の支持を後ろ盾としてベアトリーセは初期の政治改革を推進する事ができた。 特性:【熟練の戦術家/Skilled Tactician】【集団戦科/SCHOOL OF MASS COMBAT】【決戦論/DECISIVE BATTLE DOCTRINE】 【忍耐/Patient】【傲慢/Proud】【鷹匠/Falconer】【公正/Just】 メルヒオール・オットー・フォン・クレインハウゼン クレインハウゼン公子。紅榴石の貴公子。リンディスライヒ南部の大貴族、クレインハウゼン公爵家の嫡男。 大戦では安全な後方勤務を嫌って父の指揮する第2軍で中隊指揮官として戦い、その苛烈な戦いぶりから「炎の男」の渾名を戴く。要塞攻略戦で負傷し1年を後方で過ごしたが、その後は前線に復帰し終戦まで北部戦線で戦い抜いている。 思慮深く穏やかな父とは対照的に激しい気性で知られ、宮廷の貴婦人達からは「軍服を着たリンデール(リンディス人の祖先。ここでは野蛮人といった意味を持つ)」と陰で呼ばれている。その一方で政治的には父同様女王派に近く、「過ちは繰り返さない」と誓う若い女王に期待を寄せている。 特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】 【傲慢/Proud】【炎の男/Man on fire】【傷痕/Scarred】【端麗/Attractive】【屈強/Strong】【決闘家/Duelist】【勇敢/Brave】【残虐/Cruel】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】 ハレヴエルツ公爵ベネディクト ハレヴエルツ公爵。貴族院議長。 「天下の堅城」と名高いデオルムント城を後に初代リンディスヴァート国王となるブレメルリッツ公爵に献上し、累代の国王の統治に貢献したというリンディスライヒ中部の名門貴族ハレヴエルツ公爵家の現当主。 ベネディクト賢公の名で知られる人物であり、リンディスヴァート中央政府が辛うじて機能しているのはこの男の調整能力に依る部分も少なくない。政治的には女王派に近い。 特性:【魅力的な交渉人/Charismatic Negotiator】【ナイーブな楽天家/NAIVE OPTIMIST】 【親切/Kind】【社交的/Gregarious】【お人好し/Trusting】【神秘主義/Mystic】 ヴォールグリュック公爵ジギスムント ヴォールグリュック公爵。南部諸邦でクレインハウゼン公爵に次ぐ地位を誇る大貴族。ヤーディシア大戦ではB軍集団司令官として留守部隊を指揮。 「ヴォールグリュックの鷲木菟」の異名を持つ学者肌の変人。他の南部諸侯と同様に中央における政争からは距離を置く。 特性:【博識な動物学者/Scholarly Zoologist】 【勤勉/Diligent】【吃音/Stutter】【学者/Scholar】【内向的/Shy】 ベルンフリート侯爵ウルリヒ ベルンフリート侯爵。ウルスラの実父。 大戦時は南部戦線に従軍、マクシミリアン大公の下で後備軍を率い活躍している。実直な軍人貴族。娘のウルスラを溺愛している。 中央での政争からは距離を置いているが、娘の嫁ぎ先となるソフィア王国との関係を重要視。 ウルスラ・エルメンガルト・フォン・ベルンフリート 7597年生まれ。リンディスヴァート南部に家領を持つベルンフリート侯爵ウルリヒとその妃エルメンガルトの娘。鈴蘭の姫。リンディスヴァート諸侯の自主独立の礎を築いたベルンフリート護国卿の末裔。 竪琴と詩作を愛し、梟と戯れる静謐の人。かつて百年戦争を勝利に導いた侯女マティルデの再来を望んだ侯爵は内向的な性格の彼女に幾分落胆したというが、それでも両親からの溢れる愛を一身に受けて育てられた事は確かである。 ソフィア王国のフローリス・ヴァレリア・フェンタジネット公子の婚約者。公開書簡の形式で文通を重ねる。 特性:【謙虚/Humble】【親切/Kind】【内向的/Shy】【詩人/Poet】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】 リーゼンゲビルゲ侯爵イグナーツ リーゼンゲビルゲ侯爵。猫亜人フィンスターニスの王とも言える地位を持つ有力な辺境貴族の一人。 中央の政争からは距離を置き、両陣営の旗色を静かに窺う。 特性:【華麗な策士/Flamboyant Schemer】 【強欲/Greedy】【怠惰/Slothful】【狩人/Hunter】【気まぐれ/Arbitrary】 オルフェンベルク伯爵ゴットリープ カラシュ国境に近いオルフェンベルクを領する。「教授伯爵」として知られ、理想主義的な政治哲学を抱く一方で恒常的に帝国の影響を受け続けてきた南部諸侯の常として冷徹な認識眼を持つ。現状では中央での政争から距離を置き、観察者としての立場に徹している。 政治家・活動家 フレデリク・デューロウ リンディスヴァート全領邦宰相。黄玉卿。1番目のカード。 リエナ同盟市デルメルンの裕福な商家の出身。相続した海運・金融事業を拡大させ大きな富を築き上げた才人。ベアトリーセの亡父であるアイブリンガー伯爵とは盟友とも言える間柄で、商人の地位の低かったリンディスヴァートの上流社会において親密な友誼を結んだ。開戦前には既に政治家としての道を歩んでいた事もあり、新体制発足時にベアトリーセの求めに応じ敗戦処理委員会の首班、次いで全領邦宰相に任じられている。 堅牢なリンディスヴァートの基盤となる「自由で開かれた市場」の実現を志向し長きにわたって受け継がれてきた非合理的な商慣習や規制の整理撤廃を推進すると共に、権謀術数の渦巻く全領邦同盟議会を綱渡りで歩き混乱の続く国内の鎮定に取り組む。アンティークマニアの恐妻家。 特性:【緻密な策略家/Intricate Webweaver】【寡黙な勤勉家/SILENT WORKHORSE】【勤勉/Diligent】【強欲/Greedy】【社交的/Gregarious】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】 フィリッパ・インゼルヴィッツ 元リンディスヴァート王国軍少佐。ヤーディシア大戦では王国軍第613猟兵大隊の指揮官として北部戦線に従軍。戦力も戦意も十分な状態での敗戦を不服とし、本国帰還後は独断で指揮下の猟兵達を基幹にフライコール「インゼルヴィッツ猟兵大隊」を結成。 南部にて共産主義者が武装蜂起した際には鎮圧部隊に参加し、近代戦を知らぬ蜂起軍にかつての王国軍精鋭部隊の力を見せつけた。その後しばらくの沈黙を経て女王派に合流。 特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】【憤怒/Wroth】【勇敢/Brave】【野心的/Ambitious】【決闘家/Duelist】【酒浸り/Drunkard】【特殊戦/Commando】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】 スタニスラワ・ヴズルィーフ リンディスヴァート共産党員。マーツリンゲン市における共産党指導者。 特性:【華麗な策士/Flamboyant Schemer】【権力に飢えた扇動家/POWERHUNGRY DEMAGOGUE】【嫉妬/Envious】【野心的/Ambitious】【狂信的/Zealous】【病弱/Infirm】【禁欲主義/Celibate】 イオン・シルヴェストリ リンディスヴァート共産党員。赤色戦線指導者。共産党の支持基盤である南部諸都市では「赤いジークフリート」の異名で知られる。 特性:【将才なき戦士/Misguided Warrior】【人民戦争科/SCHOOL OF MASS COMBAT】【傲慢/Proud】【勇敢/Brave】【狂信的/Zealous】【残虐/Cruel】 フリッツ・バスラー 緋衛党員。元リンディスヴァート王国軍上等兵。 特性:【小賢しい悪党/Underhanded Rogue】【取るに足らない素人/INSIGNIFICANT LAYMAN】【憤怒/Wroth】【強欲/Greedy】【嫉妬/Envious】【野心的/Ambitious】【狂信的/Zealous】【狂気/Lunatic】 外交官 エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク 駐スルガ大使。巨大商人連合であるリエナ同盟の盟主ともいえる地位を誇るリエナ市長を父に持つ。 厳しい父親の下で「いい子」として育てられた少年。「小フリードリヒ」「未来のプリンス」等と社交界でも評判。スルガとの関係の強化を目論む父親の強い意向が働き、スルガへの留学も兼ねた異例の駐在勤務が言い渡された。 特性:【世間知らずの甘ちゃん/Indulgent Wastrel】 【貞節/Chaste】【親切/Kind】【正直/Honest】【社交的/Gregarious】【お人好し/Trusting】 イヴォンヌ=アンジェリーク・フォン・クラインシュミット=ローゼンバッハ 駐アトリオン大使。ローゼンバッハ男爵の娘。クラインシュミット家の子女達は王家の代理人として代々の王に仕えた歴史を持つ。 年齢の割に落ち着いた欠点の少ない少女。天才的な弁舌のセンスなどは持ち合わせないが、努力の才能と人好きする性格はそれを補って余りある。 特性:【真面目な外交官/Dutiful Diplomat】【駆け出しの調律師/Newly‐Fledged Tuner】 【勤勉/Diligent】【謙虚/Humble】【明敏/Quick】【本の虫/Bookworm】 ベルナルド・ユストゥス・フォン・ライゼンハイマー 駐ハダカンボ王国大使。ライゼンハイマー男爵の息子。 旧リンディスヴァート領南西タヴェリアの植民地貴族の家の生まれ。家格は低いながらも同地で実業家として財をなした。 植民地の独立によって家領は失ったものの、南洋貿易によって築かれたコネクションは相続され、彼の力と野心の源となっている。 特性:【小賢しい悪党/Underhanded Rogue】 【勤勉/Diligent】【傲慢/Proud】【端麗/Attractive】【社交的/Gregarious】【野心的/Ambitious】【タヴェリアの知識/Taveria knowledge】 アンネリーゼ・フォン・ヒルメンガルト 駐リントヴルム朝ヤード帝国大使。ヒルメンガルト男爵の娘。 出世ポストに位置付けられるリントヴルムポリス勤務を言い渡されるだけあり、スタッフの補佐の下で早くも外交官としての能力を発揮しつつある。どちらかといえば折衝より観察と分析が得意。 特性:【緻密な交渉人/Intricate Negotiator】 【勤勉/Diligent】【明敏/Quick】【端麗/Attractive】【傷痕/Scarred】【社交的/Gregarious】【冷笑的/Cynical】 クリスティン・ローズモンド・フォン・リグレンシア 駐ソフィア王国大使。リグレンシア男爵の娘。 若輩ながら才女の呼び声高く、その知識は貴族の慣習から経世済民や人文教養まで幅広い。リグレンシア家の家格の称揚を志しており、ソフィア王国との関係回復によってそれを現実にしようとしている。 特性:【魅力的な交渉人/Charismatic Negotiator】【偏見ある知識人/BIASED INTELLECTUAL】 【勤勉/Diligent】【傲慢/Proud】【嫉妬/Envious】【明敏/Quick】【詩人/Poet】【社交的/Gregarious】【冷笑的/Cynical】 カロリーネ・フォン・リッペ=ヴァイセンベルク 駐フォンタニエ辺境伯国大使。リッペ=ヴァイセンベルク伯爵の娘。 父であるリッペ=ヴァイセンベルク伯爵は両国合弁のフォンディス調査・採掘合資会社のリンディスヴァート側責任者を務めており、今回の人事は事業との関連が噂されている。 個人としては共感性が高く友好的ないわゆる「善人」。フォンタニエのローカルな催事にも精力的に出席し笑顔と魅力を振りまくと共に、両国の友好を訴え続けている。 特性:【気弱な仲介者/Naive Appeaser】 【慈善/Charitable】【親切/Kind】【端麗/Attractive】【社交家/Socializer】【正直/Honest】【お人好し/Trusting】 ゾフィーア・フォン・ヒルトブルク 駐ジャーガルク・シャー国大使。ヒルトブルク男爵の娘。 かつて王家の代理人として絶大な信を得ながら、76世紀の「狂った外交」を推進し家格を失墜させたヒルトブルク男爵家の末裔。生家の復興の為、ジャーガルク駐在勤務に自ら志願した。 特性:【緻密な交渉人/Intricate Negotiator】 【忍耐/Patient】【傲慢/Proud】【明敏/Quick】【端麗/Attractive】【社交的/Gregarious】【勇敢/Brave】 アデーレ・メルリッヒ 駐白韓領事。大砲王エグモント・メルリッヒの孫娘。 出島でのあまりの不自由ぶりに不人気ポストとされる白韓領事職に送りこまれた、いわばリンディス兵商(リンディスライヒ軍需産業界)の代理人。 自己をメルリッヒ社、ひいてはリンディスヴァート産業界という巨大機構のパーツとして強く認識しており、両国の経済的な関係の深化こそが使命と考えている。 特性:【華麗な策士/Flamboyant Schemer】 【忍耐/Patient】【勤勉/Diligent】【明敏/Quick】【冷笑的/Cynical】【神秘主義/Mystic】 軍人 ジークリット・フォン・ヴェルンボルグ=リレハンメル ヴェルンボルグ子爵。リンディスヴァート警察軍騎兵総監。警察軍中将。7番目のカード。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。 北方の寒村リレハンメルの出身。生まれてすぐに両親が流行り病でこの世を去り、8歳まで同地の孤児院で育てられている。国王の行幸の際に手ずから引き取られ、リンブルクの離宮と王立軍事大学で騎兵将校としての教育を施された。 12歳の若さでオルフェンベルクの国境警備隊に配属され、国内に侵入したはぐれ人狼を自らの手で討ち取り「狼殺し」の称号を得る。その後リンディスヴァート王国領南西タヴェリアに騎兵指揮官として赴任。ザルバチ諸都市との小競り合いで出撃を繰り返す中で戦闘経験を重ねていった。 帰国後は第2騎兵師団長、騎兵軍団司令官を歴任。この間に当時リンディス人と同じように一般歩兵として扱われていたケンプフピュートンの身体能力に注目。彼らをエリート兵として再訓練し、ケンプフピュートンを主体とした兵団群を創設した(これらの兵団群はシュトゥルムコマンドと呼ばれ、後に大戦で大きな成果を挙げる事となる)。 7601年の開戦を陸軍中将・騎兵打撃集団「ジークリット集団」司令官として迎え、その後は数度の部隊改編と子爵叙任を経て終戦まで同集団を指揮した。戦後は女王の侍従武官、ベルンフリート騎兵学校教官として勤務し、現職の警察軍騎兵総監にいたる。 同い年の女王とは侍従武官時代に親交を深め、ファーストネームで呼ばれる関係。 特性:【熟練の戦術家/Skilled Tactician】【機動戦科/SCHOOL OF MANOEUVRE】【機甲先鋒理論/ARMOURED SPEARHEAD DOCTRINE】 【勤勉/Diligent】【明敏/Quick】【勇敢/Brave】【狼殺し/Wolf Slayer】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】【伏撃/Trickster】 研究スキル8:訓練・小規模部隊戦術・分散実行・諸兵科連合部隊重視 ヴァルトラウト・フォン・アレイザ ゾーデンゲルセグ子爵。リンディスヴァート警察軍兵務局第2分室長。警察軍少将。8番目のカード。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。偉大な戦略家として知られる曾祖父ルドルフ・フォン・アレイザにあやかり「小アレイザ」を自称する。 自身が生まれる際に母親が、6歳の頃に交通事故によって父親がこの世を去り、遠戚にあたる先王妃が引き取りリンブルクの離宮で養育された。当初は貴族の子女として育てられたが、その軍才の片鱗を感じ取った国王の介入によって王立軍事大学に入学。参謀教育課程を大学最年少で修了し、クレインハウゼン公爵官房、「アードルング・プラン」の立案者として知られるエグモント・アードルング中将付き副官といったポストで研鑚を重ね、ヤーディシア大戦には陸軍大尉・第2軍の作戦参謀として出征。 第2軍は防勢的な役割を担う事が多く、緒戦ではリンブルクを共に過ごしたジークリットが数万の兵を繰る様を苦々しく眺める日々が続いたが、連合軍の初となる反攻で第2軍が矢面に立った際には危機的な状況の中で秩序だった戦線の再構築と反撃に貢献し軍司令官であるクレインハウゼン公爵から直々の恩賞を受けた。 ビアンカ地方に派兵される第7軍団の参謀長として南部戦線に転属となった後は軍団長であるマクシミリアン大公を良く補佐し、第14次ビアンカ会戦ではそれまでに培った弾性防御を駆使しマクシミリアン軍団を安全地帯まで後退させる事に成功。この戦功が報われる事はついに無かったが、偉大な曾祖父「大アレイザ」の後継者としての地位を絶対の物とする事には成功した。 戦後は陸軍省復員局勤務、リントヴルムポリス駐在大使付き武官、帰国後は警察軍兵務局の第2分室長となり、あわせて少将に昇進した。 特性:【緻密な軍略家/Intricate Webweaver】【防衛戦科/SCHOOL OF DEFENCE】【弾性防御理論/ELASTIC DEFENCE DOCTRINE】 【節制/Temperate】【傲慢/Proud】【嫉妬/Envious】【明敏/Quick】【盤戯の達人/Game Master】【戦術家/Strategist】【神秘主義/Mystic】 【小アレイザ/Areiza the Younger】【兵站管理/Logistics Wizard】【防勢ドクトリン/Defensive Doctrine】【弾性防御/Elastic Defence Specialist】 研究スキル9:訓練・管理・大規模部隊戦術・集中実行・諸兵科連合部隊重視 レーツェル・リンブルク リンディスヴァート警察軍大佐。第13特殊用途連隊長。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。 ムスルマーネン=カリフ国から流れてきた隻腕の少女。自らの名前も出身も分からず、言葉すら身についていない状態で先王妃に引き取られた事から「レーツェル(神秘・謎)」と名付けられた。その後は王妃の侍女として愛を注がれ養育されたが、その身体能力と忠誠心を国王に買われ、オートマタの技術を応用した機械義手を装着された上で護衛として育てられる事となった。 戦前の経歴には謎が多いが、開戦時には陸軍大尉として第1近衛師団の隷下に置かれた先鋒戦闘団を任されている。5年間を常に最前線で戦い続け、戦傷と部隊の壊滅を繰り返しつつもなお戦う姿から「鋼鉄の女」「軍神」の異名で知られた。 戦後は数年間の休眠期間を経て第13特殊用途連隊長に赴任。当連隊の任務は明らかにされていない。 特性:【戦乙女の化身/The incarnation of Walküre】 【欠損/Maimed】【屈強/Strong】【決闘家/Duelist】【勇敢/Brave】【残虐/Cruel】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】【要塞攻撃/Fortress Buster】【突撃戦/Assaulter】 ロザリンド・アイゼンヴァッフェル リンディスヴァート警察軍中尉。警察軍兵務局第2分室勤務の参謀将校。 クレインハウゼンの中流家庭の生まれ。王立軍事大学の騎兵将校課程、次いで「高級指導課程」を優秀な成績で修了後、兵務局第2分室へ配属された。「若輩の生兵法」と自嘲するが、臨機での分析・判断能力は上官であるアレイザの評価も高い。 7621年に勃発したソフィア王国内戦においてはレオネッサ王国国防義勇軍ソフィア派遣軍団に顧問として同行。長く絶望的な戦いの中で次世代の軍事指導者としての才覚を花開かせる事となるが、現時点では未来の可能性の一つに過ぎない。 特性:【若き軍略家/Youth Strategist】 【勤勉/Diligent】【明敏/Quick】【野心的/Ambitious】【神秘主義/Mystic】【兵站管理/Logistics Wizard】【攻勢ドクトリン/Offensive Doctrine】 ゾフィーア・ティレオンヴィル リンディスヴァート警察軍中尉。デオルムントに配備された独立装甲車大隊の小隊長。 ハレヴエルツの貧しい労働者階級の家庭に生まれ、酒浸りの父に代わって4人の弟達を養育した。兵士を厚遇する伝統を持つ(逆に言えば兵士としての価値の無い者に居場所の無い)リンディスヴァートにおいて困窮層の娘が軍に入る事はさして珍しい事象ではなく、彼女もその典型的な例である。 その出自故に教育水準は低く入営宣誓書へのサインすら難儀する程であったが、旺盛な好奇心と生来の美徳(勤勉)の影響もあり歩兵として入営した3年後には装甲車の車長に、更にその1年後には小隊長に昇進している。 7621年に勃発したソフィア王国内戦においてはレオネッサ王国国防義勇軍ソフィア派遣軍団にリンディス人義勇戦車兵として参加。長く絶望的な戦いの中で実戦経験を(うんざりする程に)積み上げ、次世代の装甲部隊指揮官としての道筋を歩み始める事となるが、それは今の彼女には知る由も無い。 特性:【細腕の鉄騎兵/Slender arm EisenLanzierer】 【勤勉/Diligent】【忍耐/Patient】【決闘家/Duelist】【勇敢/Brave】【機甲戦/Panzer Leader】 クラウディア・ヴェッテル デオルムント国防科学アカデミー化学戦科主席研究員。元リンディスヴァート王国軍中将。戦中は第401化学戦旅団長、第10特殊用途師団長を歴任し、終戦時は第6軍団司令官。先王が軍人として育て上げた4人の孤児、リンブルクの四姫の1人。 化学兵器の権威クリスチャン・ヴェッテル博士の娘。道義心の欠落した娘の才能を恐れた父の手によって化学者としての道は閉ざされたが、敬虔な円十字教徒であった父の死後皮肉にもその才能は軍で開花する。 ヴェッテル博士の死後、国王に引き取られたクラウディアはリンブルクの離宮にて英才教育を施され、開戦時にはエーデルワイス機関と呼ばれる化学戦研究部門の主任として勤務。嵐作戦の失敗によって膠着した戦況を打破すべくエーデルワイス機関のメンバーを基幹とする第401化学戦旅団が編成されるとその旅団長として実戦に投入され、間もなく始まったレオネッサ軍の反攻作戦を毒ガスによって撃退したのを皮切りに幾度とない防御戦闘と10ヶ月にわたる要塞線攻略に参加し、実践によってその殺傷効率を高めていった。王国軍の劣勢が決定的となった7604年以降の北部戦線においても連合軍の大規模攻勢を練達した化学戦によって三度粉砕し、「死の芸術家」の渾名を戴く。会戦の度にその悪名と軍事的名声は高まり、終戦時には第6軍団の司令官にまで昇進していた。 戦後は戦犯として訴追される予定であったが戦勝各国での化学戦教育に協力する事を条件に放免とされ、数年にもおよぶ「講義旅行」を実施。世界水準を20年先行すると言われた化学戦理論は驚嘆をもって受け止められ、その後各国で独自の発展を遂げていく事となる。 その戦功から一代貴族への叙任の話もあったが固辞し続け(曰く「名字の頭をフォンで飾るメリットが無い」)、現在も第一線の研究者として己の理論の発展に心血を注いでいる。 特性:【並ぶ者なき化学者/Mastermind Chemist】【理論科学者/THEORETICAL SCIENTIST】 【悪魔つき/Possessed】【天才/Genius】【学者/Scholar】【内向的/Shy】 研究スキル9:化学・技術効率・集中実行 フェルディナント・フォン・レーヴェンタール レーヴェンタール子爵。元リンディスヴァート王国軍大佐。大戦末期にはレーヴェンタール戦隊と呼ばれる独立戦車部隊を編成しその指揮官を務め、「パンツァーレーヴェ」の異名を戴く。 戦後創設されたリンディスヴァート警察軍はスタックバラ条約によって戦車の保有を制限されたが、「戦争遺産」の名目で各国で不要となった戦車や装甲車を買い集め、国家の大事に備え「稼働率」の維持に心血を注いでいる。 もっとも、警察軍首脳部は戦車を再装備するにしても新型装備の開発と配備を前提に考えており、むしろ老人の戦車道楽が戦勝国の目に留まらないかを懸念している。 特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】【機甲主義者/TANK PROPONENT】【機甲先鋒理論/ARMOURED SPEARHEAD DOCTRINE】 【勤勉/Diligent】【忍耐/Patient】【狂気/Lunatic】【勇敢/Brave】【機甲戦/Panzer Leader】【突撃戦/Assaulter】【古典派/Old Guard】 研究スキル4:訓練・小規模部隊戦術・各自の勇気 ベネディクト・カドルチャーコフ 角に派遣されたリンディスヴァート人砲兵指導官。重責に技能が伴わない千里要塞線砲兵連隊将兵の練度向上の為に雇われた。 旧西リンディスヴァート出身の砲兵将校であり、ヤーディシア大戦には重砲部隊の指揮官として北部戦線に従軍。中央山脈での困難な要塞戦で絶大な貢献を示す。大戦末期の退却戦では部下達と共に殿軍に志願し、総崩れとなった友軍を追う連合軍機械化部隊に対して絶命直射を敢行した。その際に重傷を負い昏睡状態で3年間をレオネッサの軍病院にて過ごす。回復後は英雄として祖国への帰還を果たすが、3年の間にリンディスヴァート王国とその軍は解体されていた。 こうして全てを失ったカドルチャーコフであったが、知人を頼り幸運にも西方の新興国角にて雇人の仕事を得る。その仕事の内容とは、かつての名誉の源であり、命すら賭けた任務ーー重砲部隊の指導であった。 特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】 【忍耐/Patient】【憤怒/Wroth】【傷痕/Scarred】【戦術家/Strategist】【勇敢/Brave】【冷笑的/Cynical】 研究スキル4:火砲・集中実行・大規模部隊戦術 エルンスト・ルンドマルク ヤーディシア大戦におけるリンディスヴァート王国軍のトップエース。撃墜数76。「黒太子」の異名で銃後の人気を博した。 ベルノルト・ローセングレーン ヤーディシア大戦におけるリンディスヴァート王国軍の戦闘機エース。撃墜数41。被撃墜も6度で王国軍トップ。 フリーデリケ・ベルリオン リンディスヴァート警察軍共同航空隊の戦闘機パイロット。階級は少尉。コールサインは「Eisvogel(カワセミ)」。 イヴァインベルクの中流家庭の生まれ。幼い頃に見た飛行機に憧れ、16歳の誕生日の夜に家を飛び出し警察軍航空隊の門を叩いた。 7621年に勃発したソフィア王国内戦においては「ルンドマルク一座」と呼ばれる義勇戦闘航空隊の一員として同地に派遣され、熾烈な航空戦の中でその才能を覚醒させる事となるが、7616年現在では極貧空軍の新人パイロットの一人に過ぎない。 特性:【無鉄砲な空の騎士/Reckless sky knight】 【強欲/Greedy】【傲慢/Proud】【明敏/Quick】【決闘家/Duelist】【勇敢/Brave】【野心的/Ambitious】【索敵/Spotter】 リヒャルト・フォン・ヴィリアカンドル リンディスヴァート海軍中将。翠玉海艦隊(Smaragdsee-flotte)司令官。 開戦時は巡洋戦艦クライディレド艦長。東海峡到達後は快速戦隊を率いグリット諸島~蒼海洋で通商破壊戦を展開した。獲物を探り当てる嗅覚、そしてなによりも潮時を誤らずに帰還する事で知られ、その危機察知能力で数多くの危難をくぐり抜けた。戦後はアーカルソン=リペルニアに数年勾留され、釈放後は翠玉海艦隊の司令官として軍に復帰。 優秀な船乗りである一方、自他共に認める破滅的なスリル中毒であり、この男の立案するあまりにも危険な作戦計画を現実的な物へと修正するのにハイデマリー以下戦隊幕僚達は大いに苦労したという。 特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】【間接アプローチ理論/INDIRECT APPROACH DOCTRINE】 【忍耐/Patient】【海賊/Pirate】【傷痕/Scarred】【屈強/Strong】【勇敢/Brave】【決闘家/Duelist】【スリル中毒/Adrenaline junkie】【嗅覚/Keen scent】【封鎖戦突破の達人/Blockade-Runner】【索敵/Spotter】 ハイデマリー=ヨゼフィーネ・フォン・デンフェルド リンディスヴァート海軍少将。碧玉海艦隊(Jaspissee-flotte)司令官。 巡洋艦ハレヴエルツ航海長として開戦を迎え、終戦時は巡洋戦艦シムベリンの艦長として「ヴィリアカンドル海賊団」の一翼を担っていた。戦後も海軍に残留。碧玉海艦隊司令官代理、その後正式に碧玉海艦隊司令官を拝命し、海軍少将に昇進。 優秀だが癖のあるヴィリアカンドルの参謀兼ブレーキ役として苦労を重ねる内にリンディスヴァート海軍の中では出色の海軍軍人として成長していた。ヴィリアカンドルは事ある毎に「ちびのハイデマリーは俺が育てた」と語るが、それを認める気は無いらしい。大の甘党としても知られ、海軍本部との度重なる交渉の末に座乗する碧玉海艦隊旗艦ゲイラヴォルに給糧要員として菓子職人を乗り込ませる事に成功した。 特性:【若き軍略家/Youth Strategist】【戦力投入理論/POWER PROJECTION DOCTRINE】 【勤勉/Diligent】【大食/Gluttonous】【明敏/Quick】【盤戯の達人/Game Master】【卓越した戦術家/Superior Tactician】 研究スキル7:集中実行・海軍訓練・小規模機動部隊戦術・操船術 バルタザール・ケンプフェルト リンディスヴァート王国軍退役中将。大戦時は第34軍団司令官として港湾都市ベルヴィル・アン・ソレイアドとミネルヴァスハーフェンの防衛に関する責任を負った。 家格は低く目立った軍功がある訳でもなかったが、近代的な水陸両用作戦の先駆けとなったミネルヴァスハーフェン上陸作戦では防御側の指揮官として優れた統率力を発揮した。 3年にもおよぶ防御戦で軍人としての名声を確かな物とした一方でアトリオン人との戦争に疑問を抱いた敬虔な円十字教徒としても知られており、「橋頭保と呼ばれる包囲環」の中で十分な救命措置を受けられずに死んでいくアトリオン植民地兵の救済の為、独断でアトリオン軍と接触、22時-5時の間一時的に休戦し、その間は双方が照明弾を発射し負傷者の捜索と収容に充てるという一種の紳士協定を締結した。アトリオン軍の前線医療体制が改善された事も働き、その後は戦死者数が減少した。休戦発効後は進駐したアトリオン軍に身柄を拘束されるものの、破格の厚遇を受ける。 エグモント・アードルング 故人。最終軍歴はリンディスヴァート王国軍中将。「半神」とまで例えられる権勢を誇った旧王国軍参謀の頂点に長年君臨し、その功罪は共に枚挙に暇がない。ヤーディシア大戦の開戦2年前に没したが彼の考案した作戦指導計画「アードルング・プラン」は修正を加えられながら死後も堅持され、7601年の開戦でついに発動される事となった。 その他 マドレーヌ リンディスヴァート王宮侍従長。6番目のカード。女王ベアトリーセの幼少期より従者として仕えた最古参の家臣であり、寝所を共にする関係。 あどけなさを残す可憐な少女に見えるがベアトリーセとは同い年で、デルメルン留学に同行した頃から外見が変わっていない。本人は「おイタに対する罰」などと語っているが真相は不明。 王宮内部における間者としての任務も負っており、「個人的な情報網」からもたらされる情報の確度は非常に高い。 特性:【魅力的な策士/Charismatic Schemer】【政治活動の専門家/POLITICAL SPECIALIST】 【忍耐/Patient】【好色/Lustful】【快楽主義/Hedonist】【社交的/Gregarious】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】【恋人/The Lover】 マルグリット・クレスツェンツ・ゼーリンガー リンディスヴァートの化学産業連合IGハーシェルの総支配人。化学博士(デルメルン自由大学)。 IGハーシェルは化学染料の三社同盟として発足し、戦中は毒ガスの製造、戦後は窒素肥料、人造ゴム、合成皮革、無機化学製品、写真フィルム、人造石油…と、世界的な化学産業トラストとして君臨する巨大組織のトップであり、その影響力はいまやリンディスヴァート女王にも匹敵する。 マルグリット本人は戦中にヴェッテル中将の化学戦構想に協力し、各種毒ガス兵器の量産体制を整備している。戦後は戦犯指定を受けるものの彼女と共に放免とされ、その後まもなく現職であるIGハーシェルの総支配人に就任。研究者としては大成しなかったものの、研究者達の理論を体系化し規格化された製品として現実に顕出させる事においては「彼女達より多少は才覚があった」とは彼女自身の弁。 「絶対零度の剣」の異名を戴く冷徹な経営者である一方、自身の経験から科学の進歩には結局のところ「金と裁量」が一番効果的であると考えており、将来性のある研究への支援は(その後の利益独占を見越して)惜しまない事で知られている。 特性:【経済の錬金術師/Midas Touched】【寡黙な勤勉家/SILENT WORKHORSE】【管理の天才/ADMINISTRATIVE GENIUS】 【貞節/Chaste】【節制/Temperate】【勤勉/Diligent】【明敏/Quick】【学者/Scholar】 研究スキル9:化学・一般装備・管理・産業工学・技術効率 エグモント・メルリッヒ リンディスヴァート最大の重工業企業メルリッヒ社の会長。「大砲王」の異名を持つ、リンディス兵商の頂点に立つ男。 父の創業した小さな鋳鋼工房を30年で世界的な大企業に成長させた剛腕の持ち主で、リンディスヴァートのみならず軍備強化に励む各国に火砲をばら撒き「この世の地獄はメルリッヒの重砲で形作られる」と謳われる程の生産能力を誇った。ヤーディシア大戦でも王国軍の為にソフィア砲と呼ばれる超巨大砲をはじめ、陸海空軍の使用するあらゆるクラスの砲煩兵器を量産し、その殺戮効率の増大に貢献した。 敗戦によって軍需部門が縮小した現在も会長職に留まり、生産体制の近代化を推進する一方、リンディス兵商の利益代表者としてデオルムントに影響力を行使し続けている。 特性:【稀代の黒幕/Elusive Shadow】【資源産業家/RESOURCE INDUSTRIALIST】 【勤勉/Diligent】【強欲/Greedy】【大食/Gluttonous】【大砲王/König der kanone】【悪魔つき/Possessed】【屈強/Strong】 研究スキル9:火砲・艦砲・機械工学・産業工学・技術効率 リュディガー・ジンゲンフォルデ 物理学博士(リンディスヴァート王立軍事大学)。リンディスヴァート最大の重工業企業メルリッヒ社の重砲部門設計主任。メルリッヒ社の重砲設計を長きにわたって支配する奇才である。 敬虔な円十字教徒の家に生まれ、彼自身も少年時代には牧師になる事を夢見ていたという。救貧事業に従事し戦傷の後遺症に苦しむ数多の人々と接する内に「戦争が絶えないこの世界で如何にして兵士達の苦痛を根絶するか」と潜思を重ねた結果、リュディガーは物理学と工学に傾倒していく。--彼の結論は「苦痛すら感じさせない圧倒的な火力の実現」であった。 郷士の口添えを得た事もあり、7558年に兵備技官見習としてリンディスヴァート王立軍事大学に入学。世界水準の物理学・軍事工学を学び、王立造兵廠の設計技官となった彼は野心的な構想を矢継ぎ早に発表していったが、予算面の問題や用兵思想との齟齬からその多くは却下の憂き目にあっていた。自らのプランが認められず燻ぶっていたリュディガーは起死回生の一手として7662年に造兵廠を退官し、山のようなノートとメモランダムを抱えてリンディス兵商の下を歩き回り「セルフプロデュース」を展開した。彼の活動とアイデアは当時軍需部門の拡大を進めていたメルリッヒ社の社長エグモント・メルリッヒの目に留まり、重砲部門設計技官としてのポストを与えられた。 その後は派手好きなエグモントの支持を後ろ盾に大口径重砲を設計し、彼のプランは陸海軍で制式採用を勝ち取るだけでなく友好国を中心に各国へ輸出も行われ、メルリッヒ社がリンディスヴァート最大の軍需企業として君臨する礎を築いた。ヤーディシア大戦でビッグ・バーサとしての名声を欲しいがままにした「7580年式42cm口径重臼砲」や「ソフィア砲」といった巨砲群もその多くがリュディガーの設計であり、彼の作品は脚色を加えられつつも戦史上の伝説として名を遺す事となる。 全ての良き人々、特に兵士達の安息を願う彼にとって苦痛すら吹き飛ばす圧倒的な火力とはまさに「正義」であり、(重砲と比較して)破壊力の小さい小火器や小口径砲の設計者達はもはや異端の徒に近い。しかしながらそれらの殺傷能力の増大は自身の教義と照らし合わせれば歓迎する所であり、その為であれば精力的な援助を惜しまない。結果としてリンディスヴァート王国軍、そしてその遺児たる警察軍が装備する火器システムはより精密に、より破壊的に、より残虐な物へとなっていく。 特性:【剛力の信奉者/Believer in Strength】【管理の天才/ADMINISTRATIVE GENIUS】 【勤勉/Diligent】【慈善/Charitable】【親切/Kind】【悪魔つき/Possessed】【天才/Genius】【神学者/Theologian】【公正/Just】【狂信的/Zealous】【お人好し/Trusting】【残虐/Cruel】 研究スキル10:火砲・艦砲 ローレンツ・アレンドルフ リンディスヴァートの軍産複合企業ツォイレンローダ=アレンドルフ社の社長。 ヤーディシア大戦には歩兵将校として従軍し、敵陣を蹂躙する戦車の雄姿を見て感銘を受けたという。復員後は同社の枢要に復帰し、7609年には社長に就任。以後ツォイレンローダ=アレンドルフは軍需部門に傾斜していく。 特性:【不屈の軍人/Tough Soldier】【軍事企業家/MILITARY ENTREPRENEUR】 【勤勉/Diligent】【憤怒/Wroth】【屈強/Strong】【野心的/Ambitious】 研究スキル8:火砲・機械工学・電子工学・一般装備・技術効率 ヴィルヘルム・フォン・ボルメルンガウ ボルメルンガウ子爵。傭兵派遣企業バヨネット・サービス(Bajonett-Service.GmbH)代表。元リンディスヴァート王国軍少将。 大戦にはボルメルンガウを衛戍地とする第15歩兵連隊長として北部戦線に従軍。第2軍の麾下で戦歴を重ね、第3歩兵師団長として終戦を迎える。兵士達からの愛称は「親父」。家格は一介の子爵家に過ぎないが、アルドゥイン王から直々の恩賞を受けた経験も持つ優秀な師団長として知られていた。戦後は軍職を辞し、戦友達と共に傭兵企業バヨネット・サービスを発足。国内に溢れかえる従軍失業者を世界中の紛争地帯に数多く送りこみ、死の商人の批判を受ける一方である種の救民事業として称賛された。現在は大口の契約先であるフォンタニエ辺境伯国に赴任し、現地入りした傭兵の統率と教育に取り組む。 フィリベルト・グスタフ・フォン・カンナヴィッヒ 宇宙工学者。旧リンディスヴァート王国領メルセルプラッテ出身。幼少期に親しんだ天体観測から宇宙への夢を抱くようになり、クレインハウゼン公妃記念工科大学で物理学の博士号を取得後、国の出資を受け液体燃料ロケットの実用化に向けて研究を続けている。 特性:【不屈の工学者/Tough Engineer】 【銀河への夢/Ambition of Galaxy】【勤勉/Diligent】【嫉妬/Envious】【野心的/Ambitious】【狂信的/Zealous】 研究スキル9:ロケット工学・航空学・機械工学・個人の勇気 クリステル=アムレアン・フォン・パルムグランツ 考古学博士(エクメーネ大学)。パルムグランツ家当主。イクファターナ中央山脈のラパルナ族を「発見」した故ヨーセフ・フォン・パルムグランツの娘。リンディスヴァート考古学界を牽引する新鋭だが冒険家を自称する事を好む。父の遺した学術的資産を引き継ぎ、ケンプフピュートンの地底都市跡の発見、フォンタニエにおけるラパルナ族史跡群の発見で注目を集めた。 現在はシンファナ海周辺地域の古代文明に関する研究に没頭しており、一年の大半を現地でのフィールドワークとスポンサー集めを兼ねた各国での講演に費やす。 スキル:【拳銃】【格闘術】【回避】【鍵開け】【目星】【言いくるめ】【考古学】【ゲブリュル話者】 アヴドゥーグ クリステル=アムレアン・フォン・パルムグランツの従者兼護衛を務める壮年のケンプフピュートン(パンツァー種)。クリステルの父ヨーセフに仕える従者であり、戦友であった男。 視野狭窄で暴走しがちなクリステルに振り回されつつも嫌味を言いながらその背中を守り、あるいは彼女の前に立って危難と対峙する優秀な戦士である。クリステルとは彼女が乳飲み子の頃からの主従関係にあり「じゃじゃ馬娘」「説教トカゲ」と言い合う仲だが、亡き父の最期の頼みを実直に守るアヴドゥーグに若い主人も全幅の信頼を置いている様子。 スキル:【刀剣】【格闘術】【ライフル】【装甲】【ピット器官】【水中行動】【運転】【応急手当】【ゲブリュル話者】 玲儁 ハレヴエルツ公爵の食客。韓人。 礼王朝が滅びゆくその直中に生を享け、家臣の手引きにより両親の手を離れ国外へ脱出、辛くも命を長らえた。その後は乞食に身を窶して各地を転々とした末、リエナ商人を頼りリンディスヴァートに安住の地を得る。 特性:【世間知らずの甘ちゃん/Indulgent Wastrel】【取るに足らない素人/INSIGNIFICANT LAYMAN】 【慈善/Charitable】【親切/Kind】【病弱/Infirm】【詩人/Poet】【神秘主義/Mystic】【冷笑的/Cynical】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】 吸血種 黒月のデズモンド 巨大企業連合IGハーシェルの役員にして、ライヒにおける吸血種の最古参でありコミュニティの相談役。己の才覚と権謀術数、そして生存本能を駆使してリンディス人社会に溶け込んだ最初の1人。 カラシュ公国の有力貴族の一門に属していたが、長兄との権力闘争に敗れリンディスヴァートに流れ着く。その後は血袋と地位を求めて各地を転々とし、あらゆる機会と人物を利用して現在の地位にまで登り詰めた。戦後は次期総支配人としていち早くマルグリット・クレスツェンツ・ゼーリンガーを推戴し、IGハーシェル首脳部で確固たる地位を築き上げた。 特性:【影の実力者/Grey Eminence】【恐怖公/PRINCE OF TERROR】 【吸血種/Vampire】【忍耐/Patient】【傲慢/Proud】【明敏/Quick】 烟月のアロイジア 「当世一の歌姫」と謳われるリンディスヴァートの歌劇女優。クレインハウゼンの歌劇場に突如として現れ、その美貌と歌声で瞬く間にリンディスライヒを代表する歌劇女優として君臨した。 代表的な出演作は『影のない女』『侯爵令嬢ゲルトルーデ』『紫陽花の騎士』など。奔放な恋愛でも有名であり、国内外の著名人との肉体関係も噂されているが、その真相は彼女のみが知る事柄である。 特性:【稀代の歌姫/Elusive Diva】 【吸血種/Vampire】【親切/Kind】【好色/Lustful】【端麗/Attractive】【社交的/Gregarious】【神秘主義/Mystic】 朧月のギュスターヴ リエナ同盟市デルメルンで貿易業を営む吸血種の男。 「金次第でなんでも運ぶ」と豪語する、若輩の典型。 特性:【ケチな出納係/Thrifty Clerk】 【吸血種/Vampire】【勤勉/Diligent】【強欲/Greedy】【野心的/Ambitious】 暁月のカルリトス リンディスライヒで高い社会的地位を占める調香師として生きる吸血種。彼の調香したパルファンはリンディスライヒの上流階級子女の憧れの的であり、法外な金額、もしくはある意味で金よりも貴重な「特別な代価」で取引されている。 カラシュ公国と正式な国交を持たないリンディスヴァートにとって「政府に協力的な、身分のはっきりした、手の汚れていない吸血種」は貴重であり、政府の要請の下、両国間の非公式な外交チャンネルとして例外的な厚遇を享受している。 特性:【小賢しい悪党/Underhanded Rogue】 【吸血種/Vampire】【慈善/Charitable】【怠惰/Slothful】【充足感/Content】【冷笑的/Cynical】
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以下は、http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/shop/1226424133/l50から引用 we love ☆★HERMESエルメス★☆part72 58 :おかいものさん 2008/11/17(月) 23 12 54 ボックスどこにあるの?コロマンしか見当たらないし。 あと、リンディにフィヨルドがあった? 59 :おかいものさん 2008/11/17(月) 23 26 57 58 リンディにフィヨルド・・初耳だ!トリヨンとスィフト、クロコは確実にある。 60 :おかいものさん 2008/11/17(月) 23 57 59 59 だよね〜 エヴァーグレインもあると聞いたけど。 画像見るかぎりトリヨンだと思うけど やけに詳しく説明してるねw 253 :おかいものさん 2008/12/09(火) 22 33 29 凛ブームだお。きっと今。 254 :おかいものさん 2008/12/09(火) 23 12 15 リンの良さって「目立たない」(エルメスだと気づかれない)だと思っているので、複雑。 255 :おかいものさん 2008/12/09(火) 23 34 46 持つ人の環境によってベストなバッグってのは違うよね。 私も目立たない方が良い環境だから、リンやプリュムは重宝だな。 でも本心は堂々とケリや婆持てる環境の人が羨ましいな。 263 :おかいものさん 2008/12/10(水) 17 38 16 濃茶系のバッグに銀金具 スポーティなエブリン、リンディなんかだと好み。 ケリー外、ボックスだと華やかなイメージがあって、ゴールドが似合うかと思う。 これがマットな感じの素材でケリー内、銀金具だとおとなしい(地味目)、カジュアル になって、それはそれで、違う場面で使えると思う。 270 :おかいものさん 2008/12/11(木) 22 14 31 268 婆使ってません。最近凛持ちです。今の服装が凛の方がいいかな~ と思ってます。
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ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン 生年月日 7588年12月20日 出生地 アイブリンガー伯爵領 エスレーベン城 民族 リンディス人 最終学歴 デルメルン自由大学 役職 リンディスヴァート女王 渾名 藍宝石の姫君(敵対者から デオルムントの風見鶏) リンディスヴァート女王。藍宝石の姫君。リンディスヴァート諸邦における自由と名誉の守護者。10番目のカード。 特性: 【魅力的な交渉人/Charismatic Negotiator】【不屈の改革者/DIE-HARD REFORMER】 【忍耐/Patient】【強欲/Greedy】【明敏/Quick】【冷笑的/Cynical】【ゲブリュル話者/Gebrüll speaker】 略歴 リンディスライヒが泡沫の平和を享受していた7588年12月、北部に家領を持つアイブリンガー伯爵当主の娘として生まれる。 保守的・権威主義的な風潮でしられるリンディスライヒ北方貴族の中にあってベアトリーセの父である先代伯爵ヘルムートは詩歌や星詠みを愛する物静かな家庭人であり、二人の兄と共に開明的な家風の中で育てられた。 7600年より父の盟友フレデリク・デューロウ(現在のリンディスヴァート全領邦宰相)の下に身を寄せる形でリエナ自由市デルメルンに留学(当時12歳)。北部戦線に従軍した父と兄達が戦死する7604年までの間を同地で過ごし、その間にデルメルン自由大学にて学位を取得している。デルメルンでの4年間は幼いベアトリーセの統治者としての素地を大いに伸ばすと共に、後に女王体制の重要な支持母体となるリエナ商人達と接触する機会をもたらしている。 7605年1月、亡父の跡を継いでアイブリンガー伯爵家の当主に就任(当時16歳)。その報告の為に国王に拝謁し、「藍宝石の姫君」の渾名を贈られる(その時の国王の印象を「覇気の無い、顔の白い幽霊のような老人」と書き残している)。その後は7607年まで敗戦処理委員会の首班を務めたデューロウの手によって敗戦処理が進む中、相続した家領の統治に専念している。 7607年にデューロウ委員会が任務完了によって解散し、新体制における初代女王として即位。 リンディスライヒの女王として 「オーロラの間」と呼ばれる王宮執務室の女主人。常に微笑を絶やさず、物静かで、遠くを見るような表情をする。絹のような銀髪と美しい碧眼は見る者を魅了するが、女中達の間における彼女の渾名「ルサンチマンで動くソフィア人形」「陶器の鎧を着た女」の通り、その美貌に包まれた「死した王国」の威信を取り戻す意志は固い。 諸侯によるリンディスヴァートの分割封建統治の限界を強く意識しており、破滅の再演を防ぐための段階的な改革を志向している。 戦勝国の思惑と妥協によって女王に推戴されて以来、訴追を免れた先王の弟テオドール大公をはじめとする復古主義者や南部の共産主義者によって困難な統治を強いられている。朝令暮改の方針による混乱から敵対者から「デオルムントの風見鶏」と中傷されるが、左右両翼は女王に翻弄され、互いに潰し合い疲弊しつつあるのも事実。 言行録 「現世の善悪など移ろいゆく万華鏡の像が如きもの。私も貴方もちっぽけなビーズの一粒に過ぎない」 「リンディスヴァートの民は戦いの中で己の命の意味を悟り、勝利によってその意味を果たすと言います。この細腕に剣を振るう事は叶わぬゆえ…この国のとこしえの栄光を、私の命の意味と致しましょう」 関係 フリードリヒ大公 好感 若く開明的な廷臣。家柄、能力、人望、その全てを備えた方。彗星が魅力という名の服を着て歩いているかのよう。…それでも、貴方には私と共に歩めない理由があるのでしょう。 マクシミリアン大公 信頼 ライヒの男達のたとえ半分でもこの方のようならばどんなに良かったか!死んだ王国を軋みながらも支え続ける太い背骨。失われつつある剛力と栄光の名残り。 イヴァインベルク公子クリストフ 信頼 狂王にマクシミリアンがいたように、私にはこの男がいる。 フレデリク・デューロウ 信頼 亡き父の盟友。商人は信頼を重んじると言いますが、この男ほど義理堅く契約を守る者も少ないでしょう。もっとも、まだまだ粉骨してもらう事になりますが。 ジークリット・フォン・ヴェルンボルグ=リレハンメル 期待 親愛なる私の騎士様。狂王の置き土産というのは癪に障るけど、貴女の事は大好きよ。 マドレーヌ 恋人 最良の従者。抜け目のない間者。淫らで可愛らしい、私の恋人。 備考 一人称:私 二人称:あなた(貴方/貴女) 血の滲むような努力で「藍宝石の姫君」の名を贈られた16歳当時の美貌を維持している。 デルメルン時代に宰相デューロウより贈られた舶来の万華鏡を今も肌身離さず持ち歩いており、今でも思索の際に中を覗き込む癖がある。 リンディス語の他にはヤード語、アトリオン語、クラリッサ語、ラパルナ語、レオネッサ語を扱う他、ゲブリュルと呼ばれるケンプフピュートンの言語で女中と話す姿が目撃されている(ゲブリュルはその性質上話者が非常に少なく、秘密会話のツールとして南部貴族の一部の間で扱われている)。
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カリンディ(PixivファンタジアⅤ) ザイランス帝国はロマル・マムルークの将。 東大陸の最前線で戦うロマル王朝の女傑。 元は南方から連れて来られた奴隷の出身。 ~略歴~ 月下平原の会戦において、ロマル・マムルーク隊を率いて ザイランス帝国軍左翼に布陣。 後に草の廃墟にて交戦中のガルガディア帝国聖帝国騎士団および トライガルド帝国軍に突撃を行うが、戦闘中行方不明となる。 月下平原にて捕虜となった後、トライガルド領南エメラルディアはマゼラン砦に囚われる。 カリンディの情報を得たロマル王ラザンは、地理に明るいヴルモスと共に ロデリックが守るマゼラン砦を攻め、カリンディを救出する。 (⇒『エメラルディアの戦い』) スペルビア攻城戦ではラザンと共にロマル王朝軍を率いている。 最終決戦となった三帝決戦では、再びロマル・マムルーク隊を率いて ザイランス帝国軍左翼に布陣した。 ■ 語源はインド神話に登場するクリシュナの妻カリンディ・・・と、思われる。 情報に乏しくインド神話のほうのカリンディの詳細が不明のため、 断言は避ける。求む情報。 .
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オテレンディス 中世ネーデルラントのホラント伯の系譜に登場する人物。 関連: ベルンハルトイッセイ(2) (ベルンハルト1世、父) ディルクサンセイ (ディルク3世、夫) ディルクヨンセイ (ディルク4世、息子) フロリスイッセイ (フロリス1世、息子) 別名: オザリンディス
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リンディーン リンディーンは、ブラクサント・セクターの西部、バスティオンの近くに位置する惑星である。惑星全体が帝国軍の要塞として機能している。 惑星情報 種別:地殻惑星 気候:温暖 大気:タイプI(通常の大気) 湿度:多湿 重力:標準 地形:海洋、森林、沼地、平野 自転周期:24時間 公転周期:321日 居住種族:人間 人口:不明 主な輸出品:なし 主な輸入品:食料 歴史・概要 領土の転移~選定 エンドアの戦いでの敗北後、帝国は銀河系の北東部に追いやられ、国と共に軍も疲弊していった。兵士の供給元である多くの帝国アカデミーなどの訓練施設が破壊され、使い物にならなくなると、その傾向はますます強くなっていき、帝国軍はそのまま崩壊するかに見えた。 その5年後、スローン大提督が既知銀河系に帰還し、帝国軍の全指揮権を握ると、まず取り組んだのが練兵施設の設置である。彼は帝国軍の兵員の大部分をスパーティ・シリンダーを使ったクローン兵に置き換えることを計画していたが、その大勢のクローン達を前線で充分に任務を遂行することのできる兵士として鍛えるには、通常の人間が必要だったのである。 そこで、スローンは一つの惑星を丸ごと訓練施設として使用する計画を持ち出した。彼が提示した条件は、以下の通りである。 長期的に安定するであろう帝国領土内の惑星。 惑星全体の気候・地形が年間を通して人間の活動に適していること。 戦略的に価値の低い場所に位置していること。 比較的移動手段の容易い、特定の航路上に位置していること。 結果、選定開始から1ヵ月後、帝国領の深部にある温暖な惑星、リンディーンが選び出されたのである。 現在 今日のリンディーンは、惑星全体が帝国軍の基地として機能しており、通常一般人の立ち入りは許可されていない。軌道上には600の宇宙ステーション、地上には7700の訓練施設と、大小370のドック、その他数千の軍事施設が設置され、帝国海軍機動艦隊の通常駐屯地として機能していることは有名である。現在では訓練施設としてだけではなく、全軍の指令基地、補給場所、兵器工場、TDJNSの中央サーバー・データバンクなどとしても機能しており、平坦な地平はそのまま地上軍兵士の野戦訓練用のフィールドとして利用され、帝国軍は殆どの重要な機能をリンディーンを置いている。そのため、リンディーンは帝国軍にとっての心臓部といっても過言ではない。 防衛 帝国海軍 東方象限防衛艦隊群の第二首都近郊防衛艦隊がリンディーンの防衛を担当しているが、戦時下でもない限りリンディーンには全機動艦隊が常駐しており、第二首都艦隊は事実上脅威に即応できる艦隊としての意義しかなしていない。だが、前述のようにリンディーンはあらゆる意味での帝国軍の心臓部であり、多少の過剰な防衛力があるとしても、さして問題というわけではないだろう。
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リンディア 指輪物語に登場するエルフ。