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モルモ8,,モルモン書 第8章 モルモ8,*-*,モロナイ、父の記録を書きついで結びとする。クモラの血の殺戮の後。モルモンもまた殺される。レー マン人と強盗たち、全国を占領する。モルモンの記録は後世、世に現われる。末日の状態と禍の予言。 モルモ8,1,見よ、私モロナイは父モルモンの記録を書きついで結ぶとする。隠ことは少いけれども、これを書けと父 から命令を受けた。 モルモ8,2,そもそもクモラの大激戦の後、すでに南の国々に逃げていたニーファイ人はレーマン人に狩り立てられ てとうとう1人のこらず殺された。 モルモ8,3,私の父もまたレーマン人に殺されて、私は1人だけ生き残ったから私の民の悲しい全滅の記事を書かな くてはならない。見よ、国民はすでに亡びてしまったから私は今父に命ぜられたことを果す。レーマン人は私を殺 すかも知れないから、 モルモ8,4,私は記録を作ってから地の中に隠しておく。その後私がどうなるかは問う所でない。 モルモ8,5,父はこの記録を作り、目的を書いたが、この版に余地があるなら私もまた目的を書きたいが、その余地も なければ版のあらがねもない。父も一切の親族も戦で殺されたから私は1人のこって友もなく行く所もない。また主 が私をいつまで生き永らえさせたもうかもわから モルモ8,6,見よ、われらの主であり救い主であるお方の降誕からすでに400年経った。 モルモ8,7,レーマン人はわが民のニーファイ人を都市から都市へ、ここからかしこへ狩り立てて1人のこらず殺してし まった。ああ、わが民ニーファイ人の滅亡は大きなことである。まことに大きな驚くべきことである。 モルモ8,8,ニーファイ人を滅亡させたのは主の御手である。見よ、レーマン人も今互いに戦合って、地の全面に殺 人と流血が相ついで行われ、この戦はいつ果てるとも知れない。 モルモ8,9,さて私はこれで国民の記事を終りにする。地上にのこっている者はレーマン人と強盗だけであるからであ る。 モルモ8,10,世の中にはイエスの(3人の)弟子のほかに真の神を知る者はない。人民の罪悪は、主がこの弟子をも はや人民と共に住まわせたまわなかったほど甚しかった。その時まではこの弟子も人民の中に住んでいたが、今 はこの地に居るかどうか知っている者はない。 モルモ8,11,しかし、さきに私と父はこの弟子に逢い、弟子たちは私らに導きと恵みとを与えた。 モルモ8,12,すべてこの記録を受け容れ、この記録の中に欠点があるからと言ってこれを咎めない者はこの記録に 記してあることよりも偉大なことを知るであろう。見よ、私はモロナイである。できるなら、私はあらゆることをあなたた ちに教えたいと思う。 モルモ8,13,私はこれでこの民についての話を終りにする。私はモルモンの息子であって私の父はニーファイの子 孫である。 モルモ8,14,この記録を隠して主の御手に託する者は私である。この記録ののっている版は主の命令があったため に金銭上の価はない。すなわち主は誰も利益を得るためにこの版を手に入れる者があってはならぬと仰せになっ た。しかし、この版に刻んである記録には大きな価値があ モルモ8,14-1,後世これを世の人々に現わす者は主の祝福を授かるにちがいない。 モルモ8,15,これを世の人々に現わすことは、ひとえに神に栄光を帰したいと思う心で、または永らく散り散りになっ ている主の誓約を受けた古代の民の救いを与える心でしなくてはならない。ことであると神が思し召したもうから、 神に権能と力を受けた者でなければこれを世に現 モルモ8,15-1,できない。 モルモ8,16,この記録を世の人々に現わす者はさいわいである。これは神の言葉の通りその隠してある所から公の 所へ出るからである。言いかえると、神の権能と力によって地の中から出され、隠れた暗い所から輝いて出て世の 人々に知られるからである。 モルモ8,17,もしこの記録の中に足らない所があれば、それは人間の欠点によるものである。しかし、私たちはこの 記録に何ら足らない所を見出さない。けれども、神はすべてのことを知りたもうからこの記録を批難する者は慎んで その考えを捨てよ、そうでないとおそらく地獄の火 モルモ8,17-1,入れられるであろう。 モルモ8,18,”われにそれを見せよ。見せなければ汝を打つ”と言う者よ。その口を慎め。慎まないと、主の禁じたもう ことを命ずるかも知れないからである。 モルモ8,19,軽々しく裁判をする者はまた同じように軽々しく裁判をされる。人の受ける報いはその行いの善悪によ るから打つ者もまた主に打たれるのである。 モルモ8,20,聖文にある誡めを見よ。人は打つべからずまた裁判すべからずとある。それは主が”裁判する権利およ び応報の権利はわがものなれば、われ報いをなさん”と仰せになるからである。 モルモ8,21,主の御業に対し、また主の誓約を受けた民であるイスラエルの家に対して怒りを起し、争いを起して”わ れわれは主の業を亡ぼそう。亡ぼせば主はイスラエルの家に立てた誓約を思い出してこれを果すことがないであ ろう”と言う者は、おそらく切り倒されて火の中に投 モルモ8,21-1,られるであろう。 モルモ8,22,主の誓約がことごとく果されるまで、主の永遠のみこころは必ずつずけて行われる。 モルモ8,23,イザヤの予言を研究せよ。私はその数々の予言を書くことはできないが、よく言っておく。私よりさきにこ の地に生きていた聖徒らが土の中から叫んで主に乞い求めるにより、主はこれらの者に立てた誓約を思い出して これを必ず果したもう。このことは主が現在生きて モルモ8,23-1,ましますように確である。 モルモ8,24,聖徒らの祈りがその兄弟らのために捧げられたことは主が知りたもう。また聖徒らは御名によって山を移 らせることができ、主の御名によって地を震い動かせることができ、また主の御言葉の力によって牢屋を地に倒し た。その上、主の御言葉が力がかれらと共にあった モルモ8,24-1,火の炉も猛獣も毒蛇もかれらをそこなうことができなかった。これらのことによって主は聖徒の信仰を 知りたもう。 モルモ8,25,なお聖徒らはこの記録を世の人々に現わすことを主に委ねられるあの1人の男のためにも祈りを捧げ た。 モルモ8,26,それであるから誰もこの記録は将来現われないと言うには及ばぬ。必ず現れると主が仰せになったから 必ず現われるのである。この記録は主の見てによって将来土の中から現われるはずであるから、誰もその現われる ことを止めることはできない。この記録が現われるの モルモ8,26-1,世の人々が奇跡はとうに止めになったと言い張る時であって、それはちょうど人が墓から声を出して 物を言うと同じであろう。 モルモ8,27,聖徒らの血が叫んで秘密結社と悪い行いとを主に訴える時にこの記録は現われる。 モルモ8,28,人々が神の権能を認めず、教会は汚れ、会員は心の中で誇り高ぶり、教会の支配者および教師たち はその心に高慢をつのらせて、自分の教会に属する物をさえ嫉むようになる時、ちょうどその時にこの記録が現わ れる。 モルモ8,29,ほかの国々に火祭と暴風雨と烟の霧とがあると言う声が聞こえる時、 モルモ8,30,また所々に戦と戦の噂と地震とがあると言う声が聞こえる時にこの記録は現われる。 モルモ8,31,地の面に恐ろしい汚れた行いのある時、すなわち人殺し、強盗、狂言、詐欺みだらな行い。およびさま ざまの憎むべき行いがあって、”これをせよ。またあれをせよ。どれをしてもかまわない。終りの日に主は汝のために 言い開きをなさるから”と言う者の多くある時に モルモ8,31-1,現われる。前のようなことを言う者は禍である。かれらは罪の縄目にしばられて苦汁を飲まされるので ある。 モルモ8,32,またこの記録は”われに来れ、汝らの金銭と取りかえに汝らの罪を赦すべし”と言う教会が世の中に立て られてある時に現われる。 モルモ8,33,ああ、よこしまでかたくなである悪人たちよ。なぜ利益を得ようとして自分らのために教会を立てたか。な ぜ神の聖い言葉を曲げて身も霊も救われないようにするのか。さあ、神が洗えたもうた啓示をしらべてこれを信ぜ よ。その啓示の示す時になると右のことはみな事 モルモ8,33-1,なるのである。 モルモ8,34,この記録が汝らの中に現われてから間もなく起るはずの出来事について主は前以て大きな驚嘆すべき ことを私に教えたもうた。 モルモ8,35,見よ、私はあなたたちが今目の前にあるかのように話しているが、本当はあなたたちはまだ生れないの である。しかし、イエス・キリストが前以てあなたたちを私に見せたもうたのであなたたちの行いが今私に解るのであ る。 モルモ8,36,あなたたちが心の中に誇り高ぶることと、あなたたちの中に非常に華やかな衣を着、ねたみ、争い、怨 み、迫害し、あらゆる悪い事を起すほどにおごり高ぶっていない者は僅しかないと言うことと、またあなたたちの慢 心によって、あなたたちの教会は1つのこらずすで モルモ8,36-1,果てていると言うことが前以て私に解っている。 モルモ8,37,ごらん、あなたたちは金銭と自分の財産と自分の華やかな衣と自分の教会の華やかな飾り物とを、貧し い人々、病気の人々および悩んでいる人々よりも愛するのである。 モルモ8,38,汚れた人たちよ、偽善者らよ。腐るものに替えて自分の身を売る教師たちよ。なぜあなたたちは神の聖 い教師を汚したか。なぜキリストの御名を受けることを恥とするか。永遠の幸福はとこしえに止まない不幸にまさっ て価値があるのに、なぜあなたたちは世の誉を思っ モルモ8,38-1,思ってこのことを信じないのか。 モルモ8,39,なぜあなたたちは生命のない物を自分の身に飾りながら、飢えている者、貧しい者、はだかでいる者、 病んでいる者、また悩んでいる者たちがあなたたちの前を通り過ぎて行くとき憐まないのか。 モルモ8,40,あなたたちは利益を得ようとして、秘密の憎むべき業を企ててやもめとみなし児とを主の御前に泣か せ、またみなし児の父とやもめの夫にその血が土の中から叫んで仇を返したまえと主にねがい求めるようにした。こ れはなぜであるか。 モルモ8,41,見よ、応報の剣はあなたたちの上にかかっている。主の聖徒たちの歎願をもはやそのままにしておきた まわないから、聖徒らが亡びた責をあなたたちに負わせてその血の応報をあなたたちに返したもう時は近いのであ る。
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モルモ2,,モルモン書 第2章 モルモ2,*-*,モルモン、ニーファイ人n軍を指揮する。さらにガデアントン強盗について。条約によって、北の地はニ ーファイ人が占め、南の地はレーマン人がとる。 モルモ2,1,同じ年にニーファイ人とレーマン人とはまた戦をしたが、その時私はまだ年が若かったが身のたけが高か ったから、ニーファイの民は私をその全軍の司令長官に任じた。 モルモ2,2,そこで私は16才の時、ニーファイ人の1軍を率い、レーマン人に向って出陣した。これで第326年は終っ た。 モルモ2,3,第327年にレーマン人は非常に大きな軍勢を以て私たちに向ってきたので、和隊の兵は怖れおののい て戦う勇気がなく北の方へ逃げ始めたが、 モルモ2,4,アンゴラ死へきてこれを占領し、そこでレーマン人を防ぐ準備をした。私たちは力をつくしてアンゴラ死を 固めたがその防禦にもかかわらず、レーマン人は私たちを襲ってこの市から追い出した。 モルモ2,5,その後またダビデの地からも私たちを追い出した。 モルモ2,6,このようにして私の軍は進んで国の西の境界にあって海い近いヨシュアの地に着いた。 モルモ2,7,そして、わが軍は味方の民を1つの所に置こうとして、力の限り急いで民を集めた。 モルモ2,8,ところが、国の中には強盗とレーマン人とが充ち満ちていて、その上私の味方の民は自分の身にふりか かる大きな滅亡があるにもかかわらず、その悪い行いを悔い改めなかった。従ってニーファイ人もレーマン人も全 地に於て殺戮を行い、全地1帯にわたる謀叛があった モルモ2,9,ここにレーマン人に1人の王があってその名をアロンと言った。このアロンは44、000人の兵を以てアロン を迎え撃ち、ついにこれに勝ったのでアロンは私の前から逃げ去った。これらのことがあって第330年は過ぎて行 った。 モルモ2,10,ところでニーファイ人は予言者サムエルの予言したように、ようやくその悪事を後悔して歎くようになっ た。それは盗みをする者強盗をする者人殺しをする者および魔法、妖術などが国中に充ち満ちて、誰も自分の所 有物を安全に持っていることができなくなったからで モルモ2,11,このような有様であったから全地に悲しみ歎くことが始まった。それは特にニーファイの民の間に甚しか った。 モルモ2,12,私モルモンは、民が主の前で歎き悲しむのを見て心の中でうれしく思った。なぜならば、主は慈愛の情 が深く忍耐強く肝要なお方であることを知ったから、主がニーファイ人を憐みたもうてかれらがまた義人になるであ ろうと思っていたからである。 モルモ2,13,しかしごらん、私が感じたこの喜びはむだであった。この民の悲しみは神の恵みによって悔改めを生ず るようなものではなかった。むしろ主がかれらのいつでも罪悪を犯して楽しめることを許したまわないのを悲しむの であって、神の御前から断ち切られた者の悲しみと モルモ2,14,民は真にへりくだった心と悔いる精神とを以てイエスのもとに来ずに、神をのろって死ぬことを望んだ。 しかし、死ぬことを望んだにもかかわらず、また同時に命を取られないように剣をふるって戦った。 モルモ2,15,そこで私は肉体の事でも霊の事でも民を赦しを乞いねがう日はもう過ぎ去ったと認め、また私は民が公 然と神に背いたまま幾千人となく切り倒されて肥のように地上につみ重ねられるのを見たから、またまたさきのよう に憂い悲しんだ。このようにして第344年は過ぎ モルモ2,16,第345年に、ニーファイ人はレーマン人から逃げ始めたがジェションの地へ着くまでレーマン人に追い かけられた。ジュションの地に着かない内はその退却をやめることができなかった。 モルモ2,17,このジェション市は、アマロンがあのすべての記録が亡びてなくならないためにこれを隠して主に託した 所に近い。私はこの戦がまだ始まらない前に、アマロンの命じた通りその版に新な記事を書き加えた。 モルモ2,18,私はニーファイ版には民のもろもろの罪悪と憎むべき行いとをことこまかに記したが、今書いてこの版に はこのようなことをくわしくのせない。それと言うのは、私が人の行いを見てこれをわきまえる力があるようになってこ のかた、ただ罪悪と憎むべき行いだけを絶え モルモ2,18-1,見てきたからである。 モルモ2,19,私は一生の間、民の罪悪のために悲しみが胸いっぱいに満ちてまことに不幸である。しかしながら私は 終りの日に必ず救いあげられると言うことを知っている。 モルモ2,20,この年にニーファイの民はまたまた敵に追い立てられ狩り立てられた。私たちは北の方へシェムと言う 地へくるまでレーマン人に追われた。 モルモ2,21,ここで私たちはシェム市を固め、味方を護って亡びから救うために集められるだけ多くの味方を集め た。 モルモ2,22,第346年に敵は再び私たちの所へ攻めてきた。 モルモ2,23,その時私は味方に話して、かれらはその妻子と家と家庭とを守るために勇しくレーマン人と戦えとしきり にすすめたので、 モルモ2,24,かれらは私の言葉を聞いてややはげまされ、今度はレーマン人の前から逃げずに勇敢に防ぎ戦った。 モルモ2,25,私たちは30、000人の軍勢と戦い、敵軍が逃げるまで断乎として勇しく防ぎ戦った。 モルモ2,26,そして敵が退却し始めると、私たちは軍を率いてこれを追いかけさらに合戦をしてまた敵を負した。それ にもかかわらず、主の御力は私たちに伴わず、主の”みたま”も私たちの中になかったので、ただ自分の力だけに たよって同胞である敵のように弱くなった。 モルモ2,27,私は、私の民にきたこの大きな禍と、民の罪悪と、憎むべき行いとのために非常に心に悲しみを覚え た。しかしごらん、私たちはその所有の地を取り返すまではレーマン人およびガデアントン流の強盗と戦うことをや めなかった。 モルモ2,28,このようにして、第349年は過ぎ去った。第350年に私たちはレーマン人およびガデアントン流の強盗 と条約を結び、この条約によってそれぞれの領土の境界を定めた。 モルモ2,29,レーマン人食みなみの地へ行くおの狭い地峡より北の地を私たちの方へゆずり、私たちはレーマン人 に南の地の全体をゆずった。
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モルモ4,,モルモン書 第4章 モルモ4,*-*,ニーファイ人、レーマン人に復讐の戦を始める。ニーファイ人はもはや勝つことができない。神聖な記 録をシムの丘から掘り出す。 モルモ4,1,第363年に、ニーファイ人はその軍勢を率いてレーマン人と戦うためにデソレションの地を出た。 モルモ4,2,ところがニーファイ人の軍勢がデソレションの地へ追い返されてまたその疲れをいやさない内に、レーマ ン人は新手の軍を以てニーファイ人を襲い烈しい戦をしたので、レーマン人はデソレション市を占領して多くのニ ーファイ人を殺し、また多くの者をとりこにした。 モルモ4,3,この時、ニーファイ人の残りは逃げてテアンクム市へ行きその住民に加わった。テアンクム市は国境に位 し、海に近い所にあってデソレション市にも近かった。 モルモ4,4,ニーファイ人が打ち破られたのは、その軍がレーマン人を攻めるために出て行ったのによる。もし出て行 かなかったならば、レーマン人は決してニーファイ人に勝つことができなかったであろう。 モルモ4,5,しかし見よ、悪人は神の裁判から必ずのがれられぬものである。人の心を扇動して血を流させるのは悪 人であるから、結局悪人は悪人に罰せられることとなる。 モルモ4,6,さてレーマン人はテアンクム市を攻撃する備えをし、 モルモ4,7,第364年にこれを占領しようとして押しよせてきたが、 モルモ4,8,ニーファイ人の反撃を受けて追い返された。ニーファイ人は、レーマン人を追い払ったのを見てまた自分 の力だけを頼って進みデソレション市を取り返した。 モルモ4,9,これらの出来事がみなあって、ニーファイ人の方にもレーマン人の方にも各々何千人と言う死者を出し た。 モルモ4,10,第366年が過ぎてしまうと、レーマン人はまたまたニーファイ人と戦うために出てきた。こうなってもニー ファイ人はその罪を悔い改めず、相もかわらずいつも悪事を重ねていた。 モルモ4,11,さてニーファイ人とレーマン人との区別なく全地の民の間に行われた殺戮の恐ろしさ光景は、口にも述 べることができず、筆にもつくすことのできないものであった。民は1人のこらずその心をかたくなにして絶えず流血 をたのしみとした。 モルモ4,12,これほどに大きな罪悪はリーハイの子孫の中にこれまであったことがなく、また主の御言葉によればイス ラエルの全家にあったこともない。 モルモ4,13,さて、レーマン人はその数がニーファイ人よりも多かったから、ドソレション市を落し、 モルモ4,14,次にテアンクム市を目がけて進軍し、そこの住民を市から追いはらい、多くの女子供をとりこにし、それ からこのとりこをいけにえとしてその邪心な偶像に供えた。 モルモ4,15,第367年に、ニーファイ人はその女子供がレーマン人のためにいけにえとされたことを烈しく怒って出 て行ってレーマン人と戦ったから、またまたレーマン人に勝ってこれを自分らの国から追い出した。 モルモ4,16,このようにして、第375年まで、レーマン人は再びニーファイ人に攻めよせなかったけれども、 モルモ4,17,第374年の中に、その全軍をあげてニーファイ人に向けて出陣した。この時、軍勢の数は非常に多くて これを数えなかった。 モルモ4,18,これから後は、ニーファイ人はレーマン人に勝つことができず、ちょうど旭に露が消えるように、レーマン 人のために亡ぼされてなくなり始めた。 モルモ4,19,レーマン人はデソレション市に攻めよせてきてこの地でまことに烈しい戦をなし、ニーファイ人を負かし たので、 モルモ4,20,ニーファイ人はまたまたレーマン人の前から逃げてボアズ市へ行った。ボアズ市に着いてから非常に勇 気を得てレーマン人は第1の攻撃ではこれに勝つことができなかった。 モルモ4,21,しかし、2度目の攻撃でニーファイ人は追い立てられ、無惨に多く殺されて、その女子供たちは再びい けにえとして邪心の偶像に供えられた。 モルモ4,22,ニーファイ人はまたまたレーマン人の前から逃げ、町からも村からも住民をみな一しょにつれて行った。 モルモ4,23,私、モルモンはレーマン人が今ゆまさに全国を亡ぼそうとする有様を見てシムの丘へ行き、アマロンが 隠して主の御手に託した一切の記録を掘り出した。
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秘護精モルモー UC 光/自然文明 (3) クリーチャー:セイント・ヘッド 1000 ■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーと自分のマナゾーンにあるアーク・セラフィム1体を入れ替えてもよい。 作者:はんむらび アーク・セラフィム版Jチェンジ。 コストの指定すらないため、コスト9の《霊騎ラーゼ・ミケランジェ》さえ簡単に踏み倒すことができる。 サポート種族としてはこれ以上ないほどヤケクソの能力だが、そこまでしてなおアーク・セラフィムが弱いのが重大な欠点。 正直《霊宝 ヒャクメ-4》がササゲール抜きに一番強いかもしれない。 動物の名前をモチーフにしたセイント・ヘッドらしく「モルモット」だが、響きが「モルモン教」っぽいので宗教系のアーク・セラフィムのサポーターっぽくもある。 評価 選択肢 投票 ぶっ壊れ (0) 良カード (0) 普通 (0) 微妙 (0) わからない (0) コメント 名前 コメント
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モルモ9,,モルモン書 第9章 モルモ9,*-*,不信者に対するモロナイの戒め。キリストに関するモロナイの証。変体エジプト語と言われるニーファイ 人の言語。 モルモ9,1,今私はキリストを信じない人々についても話をする。 モルモ9,2,ごらん、主がこの世に来りたもうてあなたたちに現われたもう時、すなわち大地が巻物のように巻かれ、物 質が酷熱で溶かされる時あなたたちは信じないことがあろうか。あなたたちが引かれて神の子羊(イエス・キリスト) の前に立たねばならぬあの大きな日に、あな モルモ9,2-1,神がないと言うだろうか。 モルモ9,3,あなたたちは、その時まだキリストを否定するだろうか。または、その時神の子羊を見るに堪えられるか。 あなたたちは自分に罪のあることを覚りながら、それでもキリストと一しょに住めると思うか。あなたたちは、いつもキ リストの律法を濫用した罪を覚ることによ モルモ9,3-1,全身が裂かれるほど良心に咎められながら、あの聖いお方と一しょに幸福に住めると思うか。 モルモ9,4,よく言っておく。あなたたちが自分の汚れていることを覚りながら聖い正義の神の御前に居る時の悲惨 は、地獄にあって神の御前から断ち切られた者たちと一しょに居る時の悲惨よりもひどいであろう。 モルモ9,5,なぜならば、あなたたちが神の前に出る時は自分の生涯の行いを隠せずにありのままの自分を見、また 神の栄光とイエス・キリストの聖いことを見るによって、消すことのできない火のような良心が胸に燃え立つからであ る。 モルモ9,6,それであるから、信仰のない人々よ。主に立ち帰れ。おの大きな終りの日に、あなたたちがすでに子羊 (イエス・キリスト)の血によって清められ、罪なく清く美しい潔白な者と認められるため、イエスの御名によってひと えに一生けんめい御父に祈れ。 モルモ9,7,神から授かる啓示を否定し、啓示はもはや廃止されて今は啓示も予言も聖霊の賜も病を医すことも異語 を訳することもないと言う人々よ。よく言っておく。 モルモ9,8,これらのことを否定する人々は、キリストの福音を知れず、聖文を読んだこともない。線分を読んでもその 意味が解らない。 モルモ9,9,神は昨日も今日も、いつまでも同じにましまして変ることなく、また変ろうとする様子も見えないことは聖文 に言ってあるではないか。 モルモ9,10,しかし、あなたたちがもしも変ることがありまた変ろうする様子の見える神を想像しているならば、それは 奇跡を行わない神を想像しているのである。 モルモ9,11,しかしごらん、私は奇跡を行いたもう神をあなたたちに教えよう。それはアブラハム、イサク、ヤコブの神 であって天と地と天地の中にある万物を造りたもうた神である。 モルモ9,12,この神はアダムを造りたもうた。そしてアダムによって人類の堕落が生じた。人類の堕落があったから父 であり子であるイエス・キリストがこの世に来りたもうた。そしてイエス・キリストによって人類の贖いが来たのである。 モルモ9,13,イエス・キリストの為したもうた人類の贖いによって、人は主の御前に帰ることができる。よって万人が贖 い救われるはこれによる。キリストの死は復活を来し、復活は人を永遠の眠りから救う。永遠の眠りはラッパが鳴りひ びく時に神の力によって万人がこれから呼び モルモ9,13-1,そして大小の区別なくあらゆる人々が、みなこの永遠の眠りである肉体の死の縄目から救われ放さ れるのでここによみがえって神の法廷に立つ。 モルモ9,14,その時みなは聖者の裁判を各々受けて、汚れた者は汚れた有様に、義しい者は義しい有様に、幸福 な者は幸福な有様に、また不幸な者は不幸な有様にとどまる。 モルモ9,15,そもそも、奇跡を行うことのできない神を想像したすべての人々よ。あなたたちに尋ねたい。私が今話し たこれらのことはみなすでに過ぎ去った時のことであるか。もう終りになってしまっているのか。よく言っておくが、そ うではない。また、神は奇跡を行う神の資格 モルモ9,15-1,資格をなくしては居りたまわない。 モルモ9,16,神の為したもうたことは私たちの目に驚嘆すべきことに見えるではないか。神の驚嘆すべき御業のここ ろが解る者が1人でもいるか。 モルモ9,17,神の御言葉のちからによって天地ができたこと、また神の御言葉のちからによって人が塵から造られた ことを奇跡ではないと言い張り、また神の御言葉のちからによって奇跡が行われたことはないと言い張る者があろう か。 モルモ9,18,イエス・キリストが大きな奇跡を数多く行いたまわなかったと言える者が1人でもあろうか。使徒たちも大 きな奇跡を数多く行った。 モルモ9,19,もしもその時神が奇跡を行いたもうたならば、そうして神が変ることなしに奇跡を行うことを止めたもうで あろうか。よく言っておく。神は変りたもうことはない。変りたもうことがあれば、神は神である資格がなくなるけれど も、神は神である資格を失わずに現に奇跡 モルモ9,19-1,神にまします。 モルモ9,20,神が世の人々の中で奇跡を行いたまわなくなるのは、世の人々が無信仰に陥って義しい道を離れ、そ の信頼する神を知らなくなるからである。 モルモ9,21,よく言っておく。何ら疑わずにキリストを信ずる人は、何でもキリストの御名によって御父に願う者を与え られる。この約束はあらゆる人々、すなわち世界の隅々に至一切の人々にひとしく及ぶものである。 モルモ9,22,ごらん、神の御子イエス・キリストは群衆の来いている所で、あの生きのこるはずの弟子たちとほかの弟 子たちに次の通り言いたもうた”全世界を経めぐって一切の人々に福音を宣べ伝えよ。 モルモ9,23,信じてバプテスマを受くる者は救わるべし、信ぜざる者は救われず。 モルモ9,24,而して信ずる者には次のしるし伴わん。すなわちわが名によりて悪例を追い出し異語を語り、蛇を手に とり、毒を飲むとも害を受けず、病人に按手礼を施さばその人癒ゆ。 モルモ9,25,疑うことなくわが名を信ずる者にはわれはわが一切の言葉の確なることを証明す。こは世界の隅々に至 る一切の人々に及ぶ約束なり”と。 モルモ9,26,ごらん、主の御業に反抗のできる者が1人でもあるか。神の言葉を否定できる者が1人でもあるか。主の 全権全能に逆らう者があるどろうか。主の御業をいやしむ者があるだろうか。またキリストの子らをいやしむ者がある だろうか。主の御業をいやしむ一切の人たちよ モルモ9,26-1,お前たちは疑いを抱いて亡びるのである。 モルモ9,27,それであるから、いやしんではならない。疑いを抱いてはならない。主の御言葉に聞き従いイエスの御 名によってなくてはならぬものを御父に願い求めよ。疑ってはならない。信ぜよ。昔の時のように真心をもって主の 御許へ来て、主を畏れかしこみ善い行いをして自ら モルモ9,27-1,全うせよ。 モルモ9,28,この試しの生涯の間賢くせよ。自分の身からあらゆる汚れを払い去れ。情欲を満そうとして願い求めて はならない。むしろ何の誘惑にも負けずに生ける真の神に仕えると言う固い決心をもって願い求めよ。 モルモ9,29,バプテスマを受ける資格のない中は慎んでバプテスマを受けてはならない。キリストの聖餐を受ける資 格のない中は慎んで正餐を受けてはならない。慎んで、すべてのことを為す資格のある者となり、またこれを生ける 神の御子イエス・キリストの御名によって行え。こ モルモ9,29-1,このようにして終りまで忍ぶならば必ず断ち切られることはない。 モルモ9,30,ごらん、私はあなたたちがいつか確に私の言葉を菊はずであることをとうに知っているから、私がこのよ うに話すのはちょうど墓から声を出して話すと同じである。 モルモ9,31,私、私の父または私の父の前にこの記録を作った人たちを、不完全な所があるからと言って批難する な。むしろ神が私たちの不完全な所をあなたたちに知らせて、あなたたちに私たちよりももつと賢い者になる道を 学ばせたもう神のめぐみに感謝せよ。 モルモ9,32,さて私たちは、私たちのいわゆる変体エジプト文字を学んだ知識でこの記録を作った。この文字は 代々私たちの間に伝わってきて、私たちょの言語が変るにつれて変ったから変体エジプト文字と言うのである。 モルモ9,33,もし私たちの版が充分に大きかったなら、ヘブライ語で書いたであろうが、へブライ語も私たちのために 変っている。しかし、ゲブライ語でこの記録が書けたならば私たちの記録には不完全な所がなかったであろう。 モルモ9,34,しかし、主は私たちが書き記したことを知りたもう。そればかりでなく、私たちのほかに私たちの言語に 通じている者のないことを知りたもうから、この記録を解訳する方法と手段とをすでに備えておきたもうた。 モルモ9,35,そもそも、私たちがこの記録を書き記したのは、無信仰に陥っている私たちの同胞の血の責任が私た ちの衣にかかってこないためである。 モルモ9,36,私たちが、私たちの同胞のために願い求めたこと、すなわちかれらに元通りキリストを知らせることは、こ の地に住んだ一切の聖徒らの祈ったことと同じである。 モルモ9,37,ねがわくは、主イエス・キリストが聖徒らの信仰に応じてその祈りを聞き届けたまわんことを。ねがわく は、父なる日mがそnイスラエルの家に立てたもうた誓約を忘れずにこれを果し、またイスラエルの家にイエス・キリ ストの御名を信じさせ、この信仰によってとこ モルモ9,37-1,これを主受く福したまわんことを。 アーメン。
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モルノン キリスト教の一派モルモン教神話の登場人物。 天使モロナイの父。
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モルモン モルモ(3)の別名。
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モルモン教 エホバの証人 統一教会 全能神
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登録日:2021/05/28 Fri 14 41 57 更新日:2024/03/31 Sun 15 13 26NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 2部構成 A Study in Scarlet コナン・ドイル シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズのエピソード項目 ジョン・H・ワトソン ホームズ モルモン教 全ての始まり 全てはここから始まった 小説 探偵 殺人 毒 緋色の研究 緋色の習作 邂逅 There’s the scarlet thread of murder running through the colourless skein of life, and our duty is to unravel it, and isolate it, and expose every inch of it. (人生という無色の糸カセには、それを貫く殺人という緋色の糸がある。我々の務めはそれをほぐし、選り分け、隅々まで暴き抜くことだ) ─── A.Conan Doyle「A Study in Scarlet」より引用 【概要】 「緋色の研究/A Study in Scarlet」はアーサー・コナン・ドイルの長編小説。1887年初版発行。 ドイルの生み出した名探偵シャーロック・ホームズが初登場した記念すべき第1作目。 本作は2部構成。ワトソンとホームズの出会いの場面から始まり、彼が目覚ましい活躍を見せとある殺人事件を解決するまでを描く。 本作自体がワトソンが残した回顧録から復刻された小説という設定で、第2部は犯人が被害者を殺害するに至った動機を描く形式がとられている。 なおこの2部構成方式は、後に『恐怖の谷』でも使用されている。 アニヲタ的な面で言えば『名探偵コナン』において冒頭の台詞が『ホームズの黙示録』『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』などのエピソードや劇場版作品でも引用されているので、『緋色の研究』をまだ読んだことの無い人も台詞だけは知っているだろう。 ちなみに、本作では後半実在の宗教が登場しているが、それに関する描写が古かったり実態に即していなかったりとある意味失礼な書かれ方もされている。 このため、少なくともここ数十年程はそのままの実写化は実現しておらず(一応1910年代にあったそうだが)、リメイク作『SHERLOCK』で本作を元にした『ピンク色の研究』が制作された際も、動機は変更されたし第2部は扱われなかった。 また日本で制作されたNHK人形劇版『シャーロック ホームズ』では、ジャンルを学園ものに変更したのもあり、短編『六つのナポレオン』と合わせて『最初の冒険』としてリメイクされた。 ただ「明確なビジュアライズ」をしなければこの問題をクリアできるということなのか、2020年には毛利亘宏演出による「ホームズとワトソンによる二人芝居の朗読劇」として披露されている。 + 以下、第2部のネタバレに付き注意!(注:本作は19世紀後半に書かれたフィクションです) 本作の事件の切っ掛けは、平たく言うと「モルモン教がアレな戒律を持ち、それを自由に生きたい街の住人にも支配のため押し付けたから」。 しかも、作中でその戒律強制を命じたのは実在したモルモン教の指導者(史実ではソルトレイクシティ創設者にして『エンダーのゲーム』原作者の先祖)というおまけつきで。 もちろんフィクションである以上実際のモルモン教とは関係無いだろうし、一方でその戒律自体はかつてのモルモン教に実在し(本作の2年後に廃止されている)指導者自身がその最大の影響力を持つ実行者だったが、 それでも被害者がかつてモルモン教の教義と命令を大義名分にして非道を働き、そのせいで真犯人から恨まれて殺されたというストーリーと、実在宗教内の実在貢献者が事件の遠因というのは、 末日聖徒イエス・キリスト教会がそれなりに普及し本拠地でも2002年に冬季五輪が開催される程栄え、日本にもまとまった信徒コミュニティがある現代では扱いづらいだろう。 また「被害者がモルモン教徒だったら戒律で禁止されている酒を飲むはずねーだろ」等、本拠地から見て異国の地イギリスで書かれたゆえのリアル戒律への無知も指摘されている。多分ネット時代だったら速攻で出版社に批判が届いていただろう。 【あらすじ】 アフガン戦争で受けた負傷と病気のため、ロンドンで静養していた元軍医・ワトソンは、生活資金が底をつきはじめた事から安い賃貸を探していた。 昔馴染みの医師スタンフォードからシャーロック・ホームズを紹介されたワトソンは、彼とルームシェアをする事に決める。 ワトソンがアフガニスタンから帰還したのを初対面を果たして間もなく言い当てたホームズに驚きつつも、親交を深めていく二人。 そうする内に、ホームズの元に手紙が届く。「イーノック・ドレバーという男が不可思議な状況で死んだ事件の解決に知恵を貸してほしい」というものだ。 ホームズはスコットランドヤードのレストレードとグレッグソンからの依頼を承諾し、ワトソンと共に現場へ赴き一通りの調査をする。 そして 「これは殺人事件で被害者は毒殺され、犯人は男」だと断定したばかりか、その男の人相まで言い当てたのだ。 果たしてホームズはいかにしてそれらを推理したのか、そして犯人はいったい何者なのか。 ワトソンは事細かにそれらの詳細をメモしていた── 【登場人物】 シャーロック・ホームズ お馴染み名探偵。 スタンフォードが勤務する病院で化学実験に明け暮れていたところをワトソンと出会う。 ベイカー街221Bに下宿することを考えていたが、敷金の高さからルームシェアをする相手を探していた。 長年の習慣により一足飛びで結論を出してしまうためワトソン達を驚かせるが、順序だてて解説することも出来る明晰な頭脳の持ち主。 ジョン・H・ワトソン ホームズの相棒。 軍医としてアフガン戦争(*1)に赴くが、左肩を撃たれた(*2)上に病院では腸チフスにかかって生死の境をさまよった末、静養のためにイギリスへ送還された。 しばらくはホテルに住みながら浪費しまくっていたが、そのせいで生活費が心もとなくなり、ホームズとルームシェアを始める。 (ここでいうホテルとは我々がイメージする「旅行時の宿泊施設」ではなく「高級なアパート」に相当する。こちらのホテルも同様。 当初はホームズの能力を疑問視していたが、その活躍を見届けて感銘を受けたワトソンはある決意をする……。 レストレード スコットランドヤード(イギリス警察)の警部。 グレッグソンと張り合っているが、彼ともどもホームズの後塵を拝している。 壁に書かれた「Rache」という血文字を発見し、犯人は「レイチェル」という女だと推理するが、 ホームズからは「『Rache』はドイツ語で『復讐』という意味だ」とあっさり言われてしまう。 一方で後半で事件の犯人を確保した際、警察署での事情聴取の内容を手帳に速記しており、その速記はワトソンも自身のメモの参考にするほど正確だった。 トビアス・グレッグソン スコットランドヤードの警部。グレグスンとも。 レストレードに対し並々ならぬ敵対心が窺えるが、作中では残念な活躍ばかり目立つ。 ジョン・ランセ 死体の第一発見者で巡査。 深夜警戒中に空き家に明かりが点いていたことから怪しみ、死体を発見した。 犯人らしき人物を見逃したためホームズからは「出世できそうにない」と言われてしまう。 ウィギンズ 「ベイカーストリートイレギュラーズ」のリーダー格である浮浪者の少年。 なお「イレギュラーズ」は他にも何人か登場するが、固有の名前が出てくるのは彼のみだしフルネームも不明。 イーノック・J・ドレバー 被害者。訳により「ドレッバー」とも。 ローストリン・ガーデンの空き家で死亡していた。 外傷はないにもかかわらず、部屋には血の跡があった。 かなり横柄で下品な人物だったらしく、大陸旅行中に宿泊した宿の娘に手を出そうとしたらしい。 ジョセフ・スタンガーソン ドレバーの秘書。スタンガスンとも。 ドレバーと比べて物静かな人物で、ドレバーの行き過ぎた行動を静止していた。 アーサー・シャルパンティエ グレッグソンが逮捕した容疑者。 ドレバーが宿泊していた宿の息子。海軍中尉。妹に粉をかけたドレバーに憤慨していたらしい。 第2部の登場人物 ジョン・フェリアー 第2部の登場人物。荒野で力尽きかけていた瘦せ細った放浪者。 ルーシーと共に死を覚悟していたところに偶然現れたモルモン教徒(*3)のキャラバン隊に助けられる。 後にキャラバン隊等によって開拓されたモルモン教の本拠地ソルトレイクシティの郊外で懸命に働き富豪となるが、段々カルト化していき裏の襲撃組織をも要するとも噂されていくモルモン教に嫌悪を抱くように。 しかし、彼らからある命令を受けて……。 ルーシー・フェリアー 第2部の登場人物。5歳くらいの少女。 すでに母親や親族は死亡しており、ジョンと共に死を待つ身だった。 ジョンの養女となり、美しく成長するが……。 ブリガム・ヤング (注:この作品はフィクションであり、実在の末日聖徒イエス・キリスト教会とその歴史を貶める意図はありません!) ジョンとルーシーが荒野で死にかけていたいた時に彼らを助けたモルモン教徒隊の指導者にして「預言者」、そしてソルトレイクシティの開拓主導者。実在の人物で、現在でも現地にその名を記した大学が存在する。 だがソルトレイクシティに定着して時間が経つにつれ、段々「モルモン教は反抗的な人間を「ダナイト団」「復讐の天使達」とも言われる裏の組織で粛清している」・「その組織で当時モルモンの教えにあった『一夫多妻』のための女性を略奪している」等噂される様になり、 ついにはジョンの元に現れ、異教徒の青年との仲が噂されるルーシー及びフェリアー家に教えへの忠誠を証明させるためスタンガーソンかドレバーとの結婚を命令。 ジョンが「とりあえず時間をくれ」と要求すると「一か月」の猶予を与え罵詈雑言を浴びせて去り、それから本編には登場しなくなる。だが、代わりに密室なはずのフェリアー家内部や外観に毎日カウントダウン数字が刻まれていき……? ぶっちゃけ作中の事件の切っ掛けはこいつだが、なぜか真犯人の標的にはならなかった。メタな理由としては本作の10年前にリアルヤング氏が天寿を全うしていたからだろうが。 ちなみにリアルのヤング氏やモルモン教はここまでカルトでオカルトに傾倒した人物ではなかったというが、代わりに見て判る形でアメリカ軍等と戦っていたそうで、 また一夫多妻についてもヤング氏は生涯において累計約55人の妻を娶ったという。徳川家斉か? ジェファーソン・ホープ ソルトレイクシティを訪れた旅の青年。ジェファースンとも。本作の真犯人。 元々はカリフォルニアの開拓をしたり、農場経営をしたりと様々な経験を持つ冒険心の強い男で、乗馬中に落馬したルーシーを助け、相思相愛の仲となる。 ……だが、フェリアー親子にモルモン教が突然押しつけた無体な命令から親子を助けるため、3人で荒野へと脱出するが、少し食糧確保のため離れた後、戻った彼が見たのはジョンの墓標のみ。 そしてシティに再び行った彼は、ルーシーがドレバーと結婚させられたという残酷な事実を知らされ、一旦は街を離れるも、その後望まぬ結婚のせいでひと月と持たず衰弱死した彼女の葬儀にこっそり参列。 ルーシーの遺骸から結婚指輪を抜き取り、ドレバーとそのお付きにしてもう一人の結婚候補だったスタンガーソンへの復讐に残りの人生を捧げることを決意した。 それは街の外の荒野に身を潜め、2人が街から出る度上からものを落とすことに始まり、諸事情から一時期復讐活動を控えていた間にモルモン教徒間の争いから教えを捨てたドレバー達が街を去ったと聞くと追跡を開始。 一旦はオハイオで追いつくが通報され逮捕されても釈放後2人が逃げた欧州に渡り、その果てにたどり着いたロンドンで御者に身をやつし……。 そして作中の現在、ついにドレバーとスタンガーソンを殺す事に成功したのだった。早い話が地の果てまで標的をストーカーした男。 イレギュラーズの誘いとは知らずにベーカー街に呼ばれ刑事に拘束された時は、一端暴れるもすぐ落ち着き警察に連行されたが、事情聴取の際「自分は多分裁判にかかることはない(意訳)」と、身体をワトソンに診察させる事で重病の大動脈瘤に罹っていると告白。 どうも長く荒野で過酷な生活をし栄養不足になったのが祟ったらしく、事件の前の週に医師から病を告知されたことで余命僅かと悟ったこともありワトソンやホームズ、警察の前で第2部にあたる犯行動機と、犯行の詳細を供述。 途中で無くしたルーシーの指輪を、ホームズが犯人捜しのため新聞広告にあげた際自分の代わりに取りに行った人物の素性に関してこそ黙秘したが、それ以外は詳細に語り、 全てをやり切った満足感を抱えながら、逮捕と供述の翌日大動脈瘤の破裂により穏やかな顔で息を引き取った……。 ちなみに司法に訴えなかった理由は「時間が経ち過ぎていた」からだそうで、ゆえに自らが「裁判官、陪審員、執行者の全てを一人でやる」と決意し犯行に及んでいる。…最も司法に訴えても「強制結婚」・「遺産横取り」で極刑まで持ち込めたかは微妙だが。 イーノック・J・ドレバー ブリガム・ヤングがジョンに「年頃なんだからルーシーは同じ教徒……例えばドレバー家の息子なんかと結婚しろ(意訳)」と命じた事で、ジョンの死後当時同宗教で合法だったハーレムに無理やりルーシーを入れ、彼女が心労から早逝したらフェリアー家の遺産をも奪った外道。 元々はヤングの元でモルモン教の幹部となった「四長老」の一人の息子で、スタンガーソンも息子仲間だった。 後に教徒のくせに禁則の酒に溺れたのが祟ったのか戒律によって結ばれた妻達ごと教えを捨て一般人になったが、ジェファーソンの追跡により各地を転々とする生活に。 作中描写から見るにかなりのクズであることは確かだが、実は作中で明確に犯した直接的罪はルーシーとの強制結婚のみ。 最期の時ジョンの死については無実を訴えたが、ジェファーソンにとってはイーノックが彼女の心を壊した事自体が最大の罪なので、今更そんな言い訳で殺意が消えるはずがなかった。 そしてジョン殺害犯が誰だったのかは歴史の闇に消えた。というかそもそも最初にドレバー・ルーシーの結婚命令を下したブリガム・ヤングも復讐対象になったのではとは言ってはいけない。 ジョセフ・スタンガーソン 偶々指導者がルーシーの結婚相手候補として挙げ、そして夫候補としてジョンの前に現れその後もドレバーの傍に常にいたことで復讐対象にされた人。ちなみにこいつも教えを捨てる際ハーレムをも捨てている。 微妙にとばっちり感がしないでもないが、少なくともクズなドレバーに最後まで付き従い、彼の下衆な行動を積極的に止めなかったくらいにはアレな人格だったと思われる。 【疑問点】 本作に限らずホームズ作品の多くに言えることだが、作者は細かい考証よりもアイディアと物語としての面白さを重視している節があり、そのため後世の読者からは様々な疑問が提唱されている。 以下はその一例である。 + ネタバレに付き注意 第1の殺人事件の現場となった建物の扉は施錠されていたのだから、犯人は鍵を持っていたはずだ。そうなると、前にジェファーソン・ホープの馬車に乗って空き家を見にきた客が鍵を持っていたということで第1の容疑者となるはずだが、警察もホームズもまったくその点について考慮している様子がない。 ジェファーソン・ホープがベイカー街221B番地に呼び出されたとき、何の疑いも抱かなかったことは不自然である。彼は同じ住所に老女に扮した友人を送り込んでおり、前日に金の指輪についての新聞記事を読んだ直後にその住所を忘れてしまうとは考えにくい。仮に忘れていたとしてもそれは結果論であり、覚えていてなんの不思議もない以上、そんな場所に彼を呼び出そうとするのは不用意で危険な試みである。 そもそもジェファーソン・ホープは、文字通り殺したいほど憎悪している敵がルーシーに贈った唾棄すべき結婚指輪を、なぜ後生大事に持っていたのか。砕くなり溶かすなりして跡形もなく処分してしまいたくなるのが普通ではないか。実際、「こんなもの」をはめられたまま埋葬はさせないと言って、死体の指から抜き取っているのに。 追記・修正は糸束を解しながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ワトソンがホームズのルームメイトであることを今初めて知った。なんかワトソンがホームズを訪ねて行ってる印象が強い。 -- 名無しさん (2021-05-28 18 33 06) ホームズは時系列ランダムだから話によってワトソンがルームメイトやっているかやっていないか変わるよ。ぶっちゃけて言うと、「最後の事件」までの前半の作品では二作目の「四つの署名」のラストでワトソンが結婚してルームシェア解消しちゃうんで、ホームズを訪ねたり呼び出されたりする話は多い。 -- 名無しさん (2021-05-28 18 54 25) ガノタの諸君!ヒイロ・ユイは無関係と見せかけて実はちょっとあるぞ! -- 名無しさん (2021-05-28 19 57 25) 緋色の研究ってここでしか出てこないからその場のノリで言っただけじゃないかとか -- 名無しさん (2021-05-28 20 24 36) 犯人には協力者がいるけれど、その正体は最後まで明かされない。なんで「教授」が一枚噛んでました展開になるのはホームズパスティーシュにおけるある種の定番 -- 名無しさん (2021-05-28 20 58 24) ↑ まぁ、他に噛むことができそうなヤツいないしなw -- 名無しさん (2021-05-28 21 03 11) 読んだのが子供用の訳だったから略されたのかと思ってたら、原作でも最後まで明かされないのか。 -- 名無しさん (2021-05-29 18 08 05) 「緋色の習作」は定着しなかったな -- 名無しさん (2021-05-30 14 54 03) 記事のストーリーでは真相は明かされてないのに人物と疑問点でネタバレになってしまうのはいかがなものか -- 名無しさん (2021-05-31 18 28 53) 宗教をうかつに扱うと後々メディア化に支障をきたすという好例。これ作中描写だけ見たら「なぜ犯人はその教団を潰さないんだ」ってなるだろうし。 -- 名無しさん (2021-06-02 13 51 12) ↑モルモン教の規模的に潰すの無理じゃね? -- 名無しさん (2021-06-07 13 51 11) 指輪の件についてはJET先生の漫画版だと「唯一の形見であり『復讐』の象徴」となっていたな(指輪=婚姻のために悲劇が起きたわけだし)。臥薪嘗胆だったのでは?長年追いかけた復讐だし指輪を見ては愛しい人のことも憎しみも思い出して己を奮い立たせていたのだろう。指輪を是が非でも取り返しにくるのも頷ける。 -- 名無しさん (2021-06-18 10 34 04) 「殺す直前に指輪を見せつけて己の罪を思い知らせてやる」と犯人が明言してるから「なぜ指輪を大事に持っていたのか」は「本編読んだ?」と言いたくなるレベルだよ -- 名無しさん (2023-10-28 11 47 01) ルーシーパパが娘を信徒上層部の息子のハーレムに入れろと命令されて断った時、一ヶ月の猶予を与えられたが、翌朝から「あと29日(※要約)」的なメモがどこからともなく現れて室内にピンで留められ、毎日カウントダウンしていくようになる。扉も窓もがっちり施錠しているのに、隙間から差し入れるどころかどう考えても人間が入って来て壁や家具にピンで留めて行くので、父娘で恐怖に震えていたが、結局この密室トリックが作中で暴かれる事はなかった。過去回想だからホームズにもどうしようもないが。いくら夜中でも警戒している住人相手に全く音を立てずに壁や天井や窓枠を外して入る事なんか不可能だろうに… -- 名無しさん (2024-01-13 13 37 21) 名前 コメント
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