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11月も後半になると、さすがに冷え込む。 普段はそれほどお風呂に時間をかけないアタシでも、さすがにこう冷えると少しだけ長風呂になる。 でもね、よく「私、お風呂は1時間くらい入ってるの」なんてタワケた事をぬかす女子が居るけど、そればかりは何を考えてるのかサッパリ解らない。 時間の無駄よ!「時は金なり」って言葉、知ってるのかしら。 まあ、今日みたいな日は別だけどね。 ゆっくり温まらないと、寒さで感覚を失ってしまった足がどうにかなってしまいそう。 まったく、何で女子はズボンを履いて学校に行っちゃいけないのかしらね・・・。 あ。色々とくだらない事を考えていたら、のぼせてきた! 早く上がらなくちゃ。 お風呂から上がって、髪を乾かそうと洗面台の前に立ったアタシは、足元に見慣れない機械を見つけた。 てゆうかコレ、体重計?・・・にしては、訳の判らないスイッチがたくさん付いてるわね。 -母さーん!洗面台のトコにあるヤツなーに? とりあえず母さんに聞いてみる。 少し間を置いて、台所のあたりから返事が返ってくる。 のんびり屋の母さんらしい間の取り方・・・ 「体重と体脂肪が計れるのよ!通販で・・・」 ああ、思い出した。 この前、テレビショッピングでやってたヤツだ! まさか本当に買うとはね・・・。 まあ、いいわ! 少しだけ使ってやろうじゃないの! アタシは、とりあえず体脂肪を計ろうと色々なスイッチを何度も押してみる事にする。 だめだ、さっぱり解らない。 とりあえず乗れば、体重くらいは計れるかしら・・ そーっと乗っかると、液晶の画面の中で数字が忙しく動きだした。そして・・・数字が・・・止ま・・ でえええええええっ?51.2っ!? 何なのっ!?この数字はっ! ボーダーラインの50キロを越えてる・・・しかも1キロ以上も・・・ 「ハルヒー?どうしたのー?」 母さんの声で、ふと我に帰る。 や、やばい。五月の身体測定の時は、ちゃんと46キロをキープしてたのに。 原因は一体・・・ もしかして胸が大きくなった・・・訳ないわよね。バカキョンのせいで少し垂れただけだ・・・ とりあえず、ここ数日間の食生活を思い出してみる事にする。 三日前━みんなで来来軒に行ってチャーシューメン葱ダク 二日前━みくるちゃんが買ってきたケーキ・・・ユキが隣に遊びに行っている隙に、ユキの分も合わせて二人分食べる 昨日━キョンと肉まんを食べる。丁度店先に六個残ってたので、二人で買い占めて三個づつ・・・ トホホ、太る訳だわ・・・ なんとかしなくちゃ! ━━そして、次の日の朝━━━━ アタシは当然の展開ながら、ダイエットを始めた。 まず、朝食! トースト一枚と紅茶! 当然、マーガリンは抜き。 紅茶には砂糖もミルクも入れないっ! 正直、もの足りないけどしょうがないわね。 とりあえず、学校に行くか! いつもの場所で少し待っていると、キョンがやって来た。 「おはよう・・・ん?元気ないな。飯、ちゃんと食ったか?」 -お、大きなお世話よっ!さっさとアタシを乗せて出発しなさいよ! まったく、キョンは普段は鈍いくせに妙に鋭い時があるのよね! でも今のところ、毎朝アタシを自転車に乗せてる癖に「最近重くなった気がする」なんて話はしないな・・・。 要するに、キョンにはバレてない! これは、バレる前に痩せるしかないわねっ!頑張れアタシっ! しばらくすると、アタシ達はいつも寄る販売機に着いた。 とりあえず、ココでも気を抜かない。 「何か、買ってくる。」 と言うキョンに、すかさず・・・ -お茶にして! と言う。勿論無糖の! 「ミルクティーか?」 -だから無糖って言ってるでしょっ! そして、学校に着く。 学校での最大の課題は昼食ね! 手短に必要なカロリーを取るには・・・これこれっ!黄色い箱のカロリーなメイト! コレをミネラルウォーターで流しこんでおけば間違いないわっ! そんな感じで、アタシのダイエット初日は過ぎていった。 さすがに放課後近くになると、お腹が鳴りそうになったけどね。 でも、そこはなんとか気合いでカバー! 帰り道だって、キョンの誘惑には乗らなかったわよ? 杵屋の団子は、ちょっと魅力的だったけどね。 とにかく今は我慢我慢! 家に帰って、夕食代わりのヨーグルトを食べて今日はおしまい。 日が沈んでからの食事は、そのまま蓄積されて脂肪になるから気を付けないとね! ━━そして、次の次の日の朝━━━━ 朝起きると体が凄くダルい。 食べる量を急に減らしたからかしら。 でも、負けてられない。とにかく学校へ行かなきゃ・・・ 待ち合わせ場所には、もうキョンが来てた。アタシを見て、少し驚いてる・・・ 「おい、ハルヒ!どうした?真っ青だぞ?」 -うるさいいわねっ・・・女の子の朝は八割方貧血なのよ。早く・・・行くわよ・・・ なんかフラフラするし、お腹が鳴りそう・・・でも、負けない・・・ その後、アタシは昨日と同じ様にカロリーなメイトで昼食を済ませた。 ━そして放課後━━ 部室へ向かおうとするアタシを、キョンが呼びとめた。 「おい、ハルヒ!大丈夫か?昨日からお前、何か変だぞ?」 -煩いわね、何でもないわよっ! 「いや、絶対変だ。」 -何でもな・・・ あれ?目が回る・・・ 足に力が入らない・・・っ・・・ 「おい!どうした、ハルヒっ!?」 ああ・・・キョンの声が遠くに聴こえる・・・・・ どれくらい時間が経ったろう。 気が付くと、アタシは保健室のベッドの上に寝かされてた。 横には・・・キョンがいる! -キョン?アタシ・・・ 「馬鹿だな、ちゃんと飯食ってなかったろ!」 -えっ? 「おまえ、貧血だって。先生が言ってたぞ?」 -貧血ね・・・まあ、そんな時もあるわよ。 「しかも、ちゃんと食事がとれてないって。まあ、それは俺にも少し前に判ったけどな。ダイエットでもしてるのか?」 -え?なんで? 「お前、寝てるのに腹が鳴ってたぞ?」 -・・・。 恥ずかし過ぎるっ! 何でこんな事になるのよっ! とりあえず起きなきゃ・・・あれっ? 急いで起き上がろうとしたら、足がふらついて転びそうになった。 そんなアタシをキョンが慌てて抱きとめる。 そして・・・そのまま、ギュッと・・・抱き締められた・・・ 「心配したんだからな・・・。もう、ダイエットなんて馬鹿な真似はやめろよ?」 -な、なによ!アタシの気持ちなんか全然っ解ってない癖にっ! 「ああ、解らんね!でもな、ハルヒ。女の子は・・・抱き締めた時に少しだけフワッとする方が良いと思うぞ・・・。」 -キョンの・・・バカ。 なんとなく安心して、張りつめていた気持ちが一気に崩れた。 だからだろうか、自然と涙が溢れる。 「うわっ?どうした?何か俺、マズイ事言ったか!?」 -ち、ちがうわよ・・・・グスッ・・・キョンと・・・ヒック・・・・キョンとお腹いっぱいラーメン食べたいよぉ!うああああん」 それから、すこし後・・・ アタシ達は来来軒に寄り道して、夕食にする事にした。 -ええっと・・・おっちゃーん!ラーメンと餃子にチャーシュー丼!あと棒々鶏もね! 「おい、ハルヒ・・・俺、あんまり金が・・・」 -ふーつ、杏仁豆腐も食べようかしらっ! ほら、キョンもしっかり食べないと、もたないわよっ!」 おわり
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ミルクLv1_2 ミルクLv1_2まるごとイチゴアイス えびのマヨネーズソースあえ えびのバターソテー エリンギバター 焼きしいたけ クレームブリュレ 前のページへ まるごとイチゴアイス まるごとイチゴアイス東京「自遊空間」 イチゴの中にもアイスの詰まった甘酸っぱいデザートです! 初級 ジャンル デザート 価格(一押し) 18(43) コスト(一押し) 15(27) 風味(一押し) 55(120) 品質 属性条件 色(一押し) 78(113) 包丁技 115 香(一押し) 94(129) 調味技 118 味(一押し) 83(118) 火加減 116 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv15 調理費用 960ドル 入門料理習得数 6 習得数 28~42個 食材 ミルクLv1 5 果物Lv1 3 スパイスLv1 3 × × × × × × 一押し食材 ミルクLv1 10 ジャムLv1 1 果物Lv1 5 × × クイズ 問題 九州を中心に広く栽培されているイチゴの品種を一つ選びましょう。A.女峰(にょほう) B.さがほのか C.アスカルビー D.とよのか 答え(反転) D. と よ の か まるごとイチゴアイスを編集 ▲TOP えびのマヨネーズソースあえ えびのマヨネーズソースあえ東京「金獅子楼閣」 チリマヨネーズのそーすがおいしい、大人気のメニューです。 初級 ジャンル おかず 価格(一押し) 25(50) コスト(一押し) 22(34) 風味(一押し) 55(120) 品質 属性条件 色(一押し) 143(178) 包丁技 83 香(一押し) 150(185) 調味技 85 味(一押し) 132(167) 火加減 81 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv15 調理費用 130ドル 入門料理習得数 6 習得数 32~48個 食材 魚Lv1 3 ミルクLv1 3 スパイスLv1 3 × × × × × × 一押し食材 ミルクLv1 10 ソースLv1 1 スパイスLv1 5 × × クイズ 問題 調理工程で使用した材料はどれでしょうか?正しいものを一つ選びましょう。A.ケチャップ B.醤油 C.サルサソース D.スイートチリソース 答え(反転) D. スイートチリソース えびのマヨネーズソースあえを編集 ▲TOP えびのバターソテー えびのバターソテー東京「フォルテ」 ぷりぷりのえびとバターの風味がたまらない!ビールが止まらなくなること間違いなしの一品です。 初級 ジャンル おかず 価格(一押し) 28(53) コスト(一押し) 25(37) 風味(一押し) 55(120) 品質 属性条件 色(一押し) 130(165) 包丁技 80 香(一押し) 151(186) 調味技 84 味(一押し) 144(179) 火加減 82 調理情報 習得条件 調理時間 55分 習得Lv制限 Lv5 調理費用 130ドル 入門習得数制限 6 習得数 32~48個 食材 魚Lv1 3 ミルクLv1 4 スパイスLv1 2 × × × × × × 一押し食材 ミルクLv1 10 ソースLv1 1 スパイスLv1 5 × × クイズ 問題 調理工程で使用した材料はどれでしょうか?A.バジル B.セージ C.パセリ D.ミント 答え(反転) C. パ セ リ えびのバターソテーを編集 ▲TOP エリンギバター エリンギバター大阪「ついん」 エリンギを簡単においしく楽しめる一品です。 入門 ジャンル おかず 価格(一押し) 16(38) コスト(一押し) 15(26) 風味(一押し) 25(80) 品質 属性条件 色(一押し) 84(119) 包丁技 23 香(一押し) 74(109) 調味技 25 味(一押し) 57(92) 火加減 24 調理情報 習得条件 調理時間 20分 習得Lv制限 Lv1 調理費用 50ドル 習得数制限 なし 習得数 24~36個 食材 キノコLv1 5 ミルクLv1 5 × × × × × × × × 一押し食材 キノコLv1 10 ソースLv1 1 ミルクLv1 5 × × クイズ 問題 エリンギの原産地で正しいものを一つ選びましょう。A.アジア B.アメリカ C.ヨーロッパ D.オーストラリア 答え(反転) C. ヨ ー ロ ッ パ エリンギバターを編集 ▲TOP 焼きしいたけ 焼きしいたけ大阪「ついん」 香ばしく焼いたしいたけの香りと食感がおいしく楽しめる一品です。 入門 ジャンル おかず 価格(一押し) 14(36) コスト(一押し) 13(24) 風味(一押し) 25(80) 品質 属性条件 色(一押し) 80(115) 包丁技 23 香(一押し) 62(97) 調味技 25 味(一押し) 73(108) 火加減 24 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv1 調理費用 70ドル 習得数制限 なし 習得数 32~48個 食材 キノコLv1 5 ミルクLv1 5 × × × × × × × × 一押し食材 キノコLv1 10 ソースLv1 1 ミルクLv1 5 × × クイズ 問題 キノコ類の軸の先にある堅い部分の名称を一つ選びましょう。A.茎 B.石づき C.針 D.ささくれ 答え(反転) B. 石 づ き 焼きしいたけを編集 ▲TOP クレームブリュレ クレームブリュレ九州「Windmill」 焦がしたグラニュー糖が香ばしい、パリパリとろとろのクレームブリュレをどうぞ。 初級 ジャンル デザート 価格(一押し) 21(46) コスト(一押し) 18(30) 風味(一押し) 55(120) 品質 属性条件 色(一押し) 92(127) 包丁技 106 香(一押し) 78(113) 調味技 109 味(一押し) 85(120) 火加減 104 調理情報 習得条件 調理時間 4時間30分 習得Lv制限 Lv15 調理費用 510ドル 入門料理習得数 6 習得数 28~42個 食材 卵Lv1 3 ミルクLv1 4 スパイスLv1 4 × × × × × × 一押し食材 ミルクLv1 10 ジャムLv1 1 卵Lv1 5 × × クイズ 問題 バーナーで焦がす材料で正しいものを一つ選びましょう。A.塩 B.グラニュー糖 C.バニラビーンズ D.生地 答え(反転) B. グラニュー糖 クレームブリュレを編集 ▲TOP 前のページへ
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拝見させてもらいました。 -- (こいち) 2006-02-12 17 51 47 1ハゼの温度(226度)を見てショックを受けました。僕もほぼ実測に近いだろうというところで測ったら同じ226度でしたので。 -- (sheaf) 2006-02-12 22 03 34 「すごい」の一言です。物作りの大変さと楽しさが伝わってくるレポートですね。世界に1つの、しかも自作の焙煎機で、そして自分で焼いたコーヒーが飲めるなんて最高ですね。 -- (dridri) 2006-02-14 00 40 08 一気に読みました。自分には自作は到底不可能である事がよ~く理解できました。まさしく「すごい」としか言いようがありません。こういう情報は捜して見つかるものではないので、大変貴重な資料ですし、感謝いたします。 -- (クルンテープ) 2006-02-14 01 24 03 プリントアウトしてじっくり読ませて頂きました。レポートを参考にして僕も自作してみたいと思いました。できるかは解かりませんが、今後時間を掛けて石原さんの焙煎機を真似してみたいと思います。ほんとに貴重なレポートをありがとうございました。 -- (チバ) 2006-02-28 08 33 55 拝見させて頂きました。 特に「kick師匠から下記のようなステップ1からステップ3までの具体的な焙煎手法の指示」の所は、焙煎を始めた私には大変参考になります。 -- (hayase) 2006-03-11 01 14 58 hayaseさんって、福岡の早瀬さんでしょうか?hayaseさんの焙煎機は珈遊会のメンバーの方にご紹介しましたのでみなさんご存知です。加工技術が素晴らしく、今後の展開を楽しみにしております。 -- (ロデム) 2006-03-12 14 26 05 当たりです(^^) 機械加工屋に成って30年以上に成りますが、私用の物を作るとどうしても精度が甘くなってしいます。 焙煎機の方は、問題点を洗い出してもう一機作るか如何か迷っている所です。 皆さんのお仲間にして頂けるほど焙煎技術が無いのが情けないです。 -- (hayase) 2006-03-12 23 43 31
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究箱inシム歴史書wiki 恒久平和同盟に関する条約(仮)wiki 同盟関係表wiki 同盟プロフィールwiki 数字で見る究箱inシムwiki リンク 動画コーナー 2021-12-11 05 53 18 (Sat)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/642.html
━━━━━終業のチャイムが鳴ると、私は急ぎ足で部室棟へ向かいます。 なるべく、みんなよりも先に着いて、ストーブを灯けてからお湯を沸かして・・・ 別に、決められた事では無いのだけれど、ただなんとなく・・・ そして、いつもの服に着替えて、みんなを待ちます。 そんな私を見て「ミクルもよくやるねぇ~」と鶴屋さんは笑うけど、実は私・・・結構こういう感じが好きだったりします。 変・・・ですよね?━━━━━ 【朝比奈みくるの放課後@コーヒーふたつ】 部室に入ると、凉宮さんの机の上に置き手紙を見付けました。 『ちょっと、買い物に行ってくる』 と、いう事は・・・おそらくキョン君も一緒ですね・・・。 二人が連れ添って歩く姿を思うと少し羨ましくなるけど、最近は以前程切なさを感じなくなりました。 それに・・・私が存在する為には、二人にはこのまま寄り添っていて貰わなければならないし・・・あ!これは禁則事項ですっ! 聞かなかった事に・・・・してくださいね? とりあえず私は、掃除でもしながらみんなを待つことにしました。 机の上を雑巾で拭いてから、床にモップをかけます。 窓際から廊下の方へ、ゆっくりとゆっくりと・・・あれ? モップの先に見慣れた上履きがコツンと当たって、見上げると・・・長門さんが立っていました。 長門さんは、少し部屋の中を見回した後、私の目をジーッと見つめます。 「今は、私だけですよ?」と答えると、「そう・・・」と呟いて、いつもの場所に座りました。 そして、少し落ち着かない素振りを見せます。 そんな、長門さんの様子を見ながら、私はふと思います。 (ああ・・・隣に遊びに行きたいんだな・・・) 知ってました? 長門さんね、みんなが揃ってる時は一応気を使って、隣には遊びに行かないようにしているみたいなんですよ。 今日は、ここには私しか居ない訳ですから、「遊びに行ってくれば良いと思いますよ?」と声をかけてみます。 すると、また私をジーッとみて少し首を傾げます。 「私に気を使わずに、ね?」と促すと、コクッと頷いて少し嬉しそうに廊下へと出て行きました。 長門さんの、こんな風に優しいところが私は大好きです。 そして、部室には私一人になりました。 足元にストーブを置いて、お茶を飲みながら少しゆっくりする事にします。 窓の外を見ると、練習を終えたサッカー部が後片付けをしているのがみえます。 (もう、そんな時間か・・・) そういえば以前、こんな風に私が一人で部室に居たら、古泉君がドライブに連れだしてくれたっけ・・・ あの時は、ただ突然の事に驚いてしまって、古泉君に余計な気を使わせてしまったかもしれないな・・・。 でも・・・もしも、また連れだしてくれるのなら、今度は・・・なんてね。そんなに都合の良い話は度々起こり・・・ 「あれ?朝比奈さん!居たんですか?」 ふぇぇええっ?こ、古泉君っ?目の前に古泉君がいますうっ! -ななななな何でもありませぇんっ! 「えっ?何が、『なんでもない』んです?」 -いや・・・あの・・その・・ 「いえ、一応部室に入る前にノックはしたのですが、返事が無かったもので・・・。驚かせてしまって、申し訳ありません。」 -い、いえっ!大丈夫ですっ! 「ところで、皆さんは?」 -ああ、凉宮さん達は買い物で、長門さんは隣に遊びに行きましたよ? 「そうですか・・・。いや、残念だな。」 そう言うと、古泉君は手に持っていた包みを机の上に置きました。 -何ですか、それ。 「いえ、先日は朝比奈さんに美味しいお菓子を御馳走になりましたので、今日は僕がみなさんに何か用意しようかと思いましてね?」 -お菓子・・・ですか? 「はい。」 そう言いながら、古泉君は少し照れた様に包みを開けます。 すると、包みの中から出てきたのは・・・ -まあ!シュークリームですね? 「ええ。『作りたて』だそうです。直ぐに皆さんに召しあがって頂きたくて、急いで馳せ参じたのですが・・・そうだ!折角ですから、朝比奈さんだけでも先に召し上がって頂けませんか?」 -いいんですか? 「勿論ですよ。」 -では・・・古泉君も一緒に・・・あ!今、お茶を入れますね。 私はお茶を用意しながら、少しだけ小泉君の方を見て思います。 (古泉君って見掛けによらず、意外と甘い物が好きなのね・・・) 名前:朝比奈みくるの放課後@コーヒーふたつ ◆2xLpx6qEVE :佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21 26 10.98 ID WXXoF+ZvO 「ん?どうかしましたか?」 -えっ!?い、いや別にっ! 「ははっ、僕がシュークリームを買うなんて、意外でした?」 -え?えええっ? 驚く私を見て、小泉君が笑いころげています。私は恥ずかしくて恥ずかしくて・・・思わず小泉君に訊いちゃいました。 -な、なんで解っちゃうんですかぁっ? 「ハハハッ・・・いや、失礼。笑いすぎました。・・・朝比奈さんは、本当に考えている事が顔に良く出るんですよ?解りやすいというかなんというか・・・でも、そんな貴女だからこそ、僕は朝比奈の事が大好きなのかもしれませんね。」 -はあ、そうですか・・・って、ええっ!? い、今!なんか、とんでもない事を言われた気がしますうっ! だだだだだだ大好きって・・・何ですかぁっ?なんなんですかぁっ!友達としてですよねっ?ああっ・・・顔が・・・熱いですぅ・・・ 「どうしました?食べませんか?シュークリーム・・・」 -あ・・・はい、い頂きます。 私は、動揺を隠せないままにシュークリームも頬張りました。 古泉君も、私に合わせてシュークリームを頬張っています。 -うんっ!美味しいです! 「そう・・・ですか?」 -あれ?何か、気になる事でも? 「いえ・・・お店で味見した時は、もう少し歯触りが良かったんだが・・・」 古泉君は、少し残念そうな顔をしながら、シュークリームを見つめます。私は、なんとなく申し訳なくなって・・・ -本当に美味しいですよ? と笑って見せました。すると、古泉くんは突然顔を上げて、私に言うんです。 「そうだ!もし、お暇でしたら、これから出来立てを食べに行きませんか?お店は少し遠いけど、車を出しますよ?」 -え? 「あ・・・都合が悪かったですか?」 -え・・・いいいいえっ!そんな事無いですっ! 驚きました・・・。 たった今、二度目のドライブに誘われました・・・ もう少し、嬉しそうな顔が出来たら良かったのに、突然だったものだから・・・私、驚いちゃって・・・ 「では今、車を持って来ますね?この前のバス停で待ってて下さい。」 そう言い残して、部室から出ていく古泉君の背中は、とても嬉しそうです。 そんな彼の姿を見て、ふと私は、さっきの「大好きですよ」と言う言葉を思い出してしまいました。 胸がドキドキします・・・ あ!はやく支度しなくちゃ! 私は『先に帰ります』と置き手紙をして、部室を後にしました。 本日の私のSOS団での活動は、これでおしまいです。 おわり・第8話へ続く
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栄屋ミルクホール さかえやミルクホール 東京都千代田区にある食堂。 所在地 東京都千代田区神田多町2-11-7 2020-11-21 関連・参考サイト 神田学会 高橋栄治さん(栄屋ミルクホール・店主) 関連項目 2020-11-21 東京サイクリング 東京巡り 歴史的建造物写真 この項目のタグ 2020年 2020年11月 千代田区 東京都 歴史 歴史的建造物 看板建築 タグ「千代田区」「歴史」がついた項目 赤坂プリンスクラシックハウス / 赤坂見附跡 / 市ヶ谷水管橋 / 祝田町見張所 / 江戸城跡 / 学士会館 / カトリック神田教会 / 神田川橋梁(総武本線) / 神田きくかわ神田店 / 神田猿楽町町会詰所 / 神田まつや / 神田明神 / 神田消防署駿河台出張所 / 雉子橋 / 旧日比谷公園事務所 / 旧文部省庁舎 / 九段会館 / 皇居正門石橋 / 皇居東御苑 / 国会議事堂 / 国会前庭 / 栄屋ミルクホール / 市政会館・日比谷公会堂 / 清水谷公園 / 鷹岡株式会社東京支店 / 田安門 / 東京駅 / 東京国立近代美術館工芸館 / 東京大神宮 / 東方学会本館 / 常盤橋 / 常磐橋 / ニコライ堂 / 二重橋 / 日本工業倶楽部会館 / 日本水準原点標庫 / 日枝神社 / 聖橋 / 日比谷高校 / 法曹会館 / マーチエキュート神田万世橋 / 将門塚 / 松住町架道橋 / 万世橋 / 三崎稲荷神社 / 明治生命館 / 靖国神社 / 山梨中央銀行東京支店 / 山の上ホテル タグ「看板建築」がついた項目 栄屋ミルクホール
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コーヒーとカライライスの店 ニューキャッスル 有楽町/銀座あたりをうろうろするときは、たいていYAMAHAや山野楽器に行くのですが、、、 銀座一丁目近く、YAMAHAの仮店舗の脇の道を少し行ったところに、「コーヒーとカライライスの店」というのがあるのに、つい最近気がつきました。 何度も通っていたはずなんだけど。。。 で、気になってついに行ってみたわけです。 ネットで検索すると、たくさん出てくる有名店みたいですね。 辛来飯と書いて「カライライス」。 ま、カレーなんですが、これのラインナップは、「ダイエット用」の「品川」から、「普通盛り」(玉子なし)の「大井」、「大盛り」(玉子あり)が「大森」、さらに多いのが「蒲田」と、京浜東北線の駅名になっております。 でも、注文しようとすると、大森(大盛り)がスタンダードです。という、、、なんともややこしい(笑) 男性は蒲田がオススメ、とのこと。 私は知らずに大森を頼んでしまいましたが、確かに、大盛りのはずなのに、普通に比べればむしろ少ないくらいでした。 味は、これがなんとも独特な味。 深みがあって、そのくせなぜか意外と辛い、他にはないような味です。 私は結構気に入りました。 まわりも初めて来る人が多いようで、ほとんどの人にメニューの説明(大盛りがスタンダード、男性は蒲田)をご主人がしていました。 私は気がつかなかったのですが、ご主人と奥さん(たぶん)の会話もなかなかほんわかしていい感じだったらしいです。 出てくるまでのスピードはファーストフード並に早いので、ちょっと寄るのにいいかもしれないですね。 絶えずお客さんも入れ替わっている感じでした。 記: 2009/05/30
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マスターヒーローカードはデッキに入れる事が出来るカードの一種です。 マスターヒーローカードをプレイすると、プレイヤーのヒーローカードはマスター ヒーローに変わり、新しいキャラクターになります。 マスターヒーローに変わっても、元のヒーローの付加カード、カウンター、ダメージ、レディ・エグゾースト状態は変わりません。
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【検索用 みるくらうんれんさ 登録タグ VOCALOID ひとしずくP み やま△ 初音ミク 曲 曲ま 鈴ノ助】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ひとしずくP 作曲:ひとしずくP 編曲:ひとしずくP イラスト:鈴ノ助 MIX:やま△ 唄:初音ミク 曲紹介 甘い雫、ひとつ 落ちて 跳ねた 先に恋の ミルクラウン連鎖。 曲名:『ミルクラウン恋鎖』(みるくらうんれんさ) たまには明るいのとか、、どうですか^p^ とかいうチャレンジング精神で。(作者コメ転載) これまでの作風とは違うテクノポップというジャンルに挑戦。 歌詞 あまい しずく ひとつ おちて はねた… こいの しずく ひとつ おちて はねた… 恋鎖 ○月×日 雨 居残り終わって 帰りは 雨が 降っていました。 あいにくと 傘を忘れ 当然、濡れました>< 帰り道の途中で、 その人に 会いました… その人も傘を忘れ 濡れた前髪の奥 目が合って、 鳴り響いた 鼓動の音 ドキドキ 止まらない>< うまく息が できなくて、、 水たまりを 蹴飛ばしたら 甘い雫 ひとつ落ちて 跳ねた先に 恋の ミルクラウン 連鎖 ミルクラウン ティアラを かけたアナタが 王子様? なら 雨に濡れて 立ち尽くす ワタシは 恋に落ちた カエルの お姫様? 呪いを かけられて 小さなお姫様は 恋をした 恋を、した? ☆ ×月△日 雨 居残り終わって 帰りは 雨が 降っていました。 今日はちゃんと傘、持ってる 大きめビニール傘♪ ルンルン スキップなどして はしゃいだら 濡れたけど ふたつめの 角を過ぎたら 後ろ姿が見えて 立ち止まる 運命的な 偶然で 惹かれあう 物語 雨で始まる 恋ならば 呪いを解くのは 魔法の傘? 甘い雫 ひとつ落ちて 跳ねた先に 恋の ミルクラウン 連鎖 ずぶ濡れの 背中に 声をかけたら 振り返る 王子 傘をさして 立ち尽くす ワタシは 恋に落ちた カエルの お姫様? 傘を 貸してあげる 代わりに 呪いを 解いてください>< 運命的な 偶然で 惹かれあう 物語 ハッピーエンドが 見たいなら 待ってるだけ なんて できないよ 甘い雫 ひとつ落ちて 跳ねる鼓動 恋の始まりの 言葉は 「どしゃぶり、困ってるなら… 少しだけなら、、、入ってもいいよ…?」 恋の雫 ひとつ落ちて 跳ねた先に 君の 笑顔が 見えたから 呪いは 解けたかな? カエルの お姫様の 物語 続くかな♪ 続く…かな…? 続く…よね?! 続きますように!! 続きますように!! ☆ コメント かわえええ!めっちゃ歌詞可愛いですよね -- 小百合 (2010-11-22 22 14 14) 素晴らしいです。この曲可愛くて困る← -- 梨亜 (2010-11-23 18 15 30) 一回聞いてメロディー覚えてしまった……やばいかわえぇっ、音も歌も絵もっ! -- 名無しさん (2010-11-25 20 49 30) ひとしずくPさんサイコー! -- 名無しさん (2011-01-01 11 00 18) 音だけ聴いたらちょっと切ない印象のメロディーだったけど、歌詞見たらめちゃくちゃ可愛くてビックリw 最近一番のお気に入り曲です^^ -- 名無しさん (2011-02-05 17 44 49) 可愛い+中毒 サイコー! -- 名無しさん (2011-04-16 16 55 26) ミク可愛いっ -- 名無しさん (2011-05-21 09 36 17) 可愛い…(ω`*)もっと評価されてもいいと思う! -- (趣girlω`) (2011-11-14 17 48 22) かわいい!ナイス チャレンジ精神です! -- meria (2012-02-19 16 10 36) 何故伸びない -- 刻詩 (2012-03-11 16 36 13) 可愛い曲で大好きです♪♪♪♪♪ (o^^o) -- 水柧 (2012-05-19 19 07 03) ひとしずくさん、ラヴソングの方が才能有るんじゃないですか? -- 海豚 (2013-01-31 21 31 15) この曲はもっと評価されるべし( *`ω´) -- 名無しさん (2013-04-08 19 47 04) めっちゃ可愛い(*^_^*) -- 名無しさん (2013-10-25 16 17 53) かわいい~~(ノ∀`*)♡♡めっちゃ良い!好きです!! -- ちぃ (2013-11-01 21 26 18) ひとしずくさんの曲の中でも特に好き♪可愛すぎる! -- 名無しさん (2014-03-20 16 04 39) 久しぶりに聴いたらまたはまりました!笑 -- 名無しさん (2014-05-09 01 28 29) 神秘的な物語の曲もいいけど、こういう明るい曲もいいですね!最高です -- 美月 (2015-07-16 15 38 47) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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2006年12月01日(金) 22時00分-鴉羽黒 * わたしの犯したミスは合計で三つだ。 一つ目は、秋海の言うことを聞いてしまったこと。出会ってしまったのは仕方がないとして、なにもあの女の言うことに素直に従うことはなかった。 二つ目は、秋海の作戦を遂行する手段として、よりにもよって高校の図書室から借りた本を使ってしまったことだった。その場に他に持ち合わせがなかったからとはいえ、あまりに後先を考えなさすぎた。場の勢いに流されてしまった感が否めない。すぐ頭に血が上る癖はどうにかしないといけない。 そして三つ目は、それらのことをすっかり忘れ、のこのこと図書室に来てしまったことである。 「一冊、足りませんね。その本も返却期限を過ぎていますが、どうされました?」 数週間前にわたしが借りた本は、個人が一度に借りられる分ギリギリの五冊だったが、今カウンターに置いた本は四冊しかなかった。ここにいたってようやく、自分のミスに気づいた情けないわたしである。 レンズの奥の丸い眼を、こちらに向ける図書委員。この時点ではそれは、まだ単なる疑問の色しか宿していない。 「いえ、ええと…」 「教室に置き忘れてきましたか? それなら、すぐに取りに戻ってくだされば結構ですが」 教室どころか、自宅にもない。というか、今どこにあるのかわからない。 「ちょっとよく――、わからなくて」 返答に窮して、ついそんなことを言ってしまう。途端に、図書委員の顔色が変わる。 「…もしかして、失くされました? もしそうなら、そう言ってくれればそれで構いませんよ。もちろん歓迎はしないですし、今後そんなことがないようにはしてほしいですが。高校の図書室ですし、特に弁償を要求したりはしません」 「そういうわけではないんですけど」 見つめる瞳が、徐々に迫力を帯びてくる。ついでに補足すれば、よりにもよって最も恐れられている図書委員が当番の曜日に本を返しに来たのも、わたしのミスだったようだ。といっても、バイト休みの日は限られているので、これも仕方のないことではある。 「…じゃあ、どういうわけなんですか?」 そう返されると困る。わたしのミスはそもそも秋海のせいで引き起こされたものであり、そういうわけで心の中でわたしは秋海への呪詛を吐きつつ、ついでに回し蹴りを見舞いしておく。 とはいえそんなことで状況が改善されるわけもなく、瞳のプレッシャーに耐えきれなくなったわたしは、ついに自分から地雷を踏みに行ってしまった。 「一応、誰が持ってるかはわかってるんですけど…」 「…誰かが持ってるんですか?」 図書委員の眉がぴくりと動いた。まずいと思ったときにはもう遅く、彼女の丸い瞳には怒気が燃え上がっていた。 「それはつまり、又貸ししたということですか? それは、ちょっと問題ですね。図書室はただの本の倉庫ではないんですから、自分たちで勝手に貸し借りされるのは困るんですよ」 「いえ、あの、事情が…」 「言い訳は後で聞きます。又貸しした上でもし失くしでもしたら、これはただの遺失というわけにはいきませんからね。…まあいいです、とにかく、貸した生徒のクラスと名前を教えてください。こちらから連絡して、正式な手続きを踏んでいただきます」 図書委員は譲歩の姿勢を見せてくれているようだが、残念ながらそれに乗ることもできない。なぜって、どこのクラスかわからないどころの話でなく、この高校の生徒ではない――というか、高校生ですらない。 「ええと…」 どうしたものか。噂では怒ると分厚い辞書を投げつけてくると聞く図書委員を、これ以上怒らせるのは得策ではないのだろうが、今のわたしは彼女をなだめる要素を持ち合わせていない。 「どうしました?」 その丸い瞳に不似合いな迫力をまといながら、しかし静かに彼女は問う。 もう図書室は使えないかも、などとちょっと暗い考えになりかけたわたしの前に、ふいに無いはずの本が現れた。 「え?」 それは軽い音とともに、カウンターに積まれた四冊の本の上に着地した。タイトル、『紅茶日和』。それは確かに、ひょんなことからわたしが又貸しすることになった本だった。 「これ、さっき落としてたよ。一緒に返却でいいよな?」 その本を差し出した男子生徒は、ごく軽い調子でそう言った。知り合いの生徒ではない。どこかで見たことがある顔だと思うのだが、思い出せなかった。 突然の乱入に図書委員はいっとき困惑したが、すぐに返却に応じた。これで返却すべき本がすべてそろったことを確認すると、とりあえず彼女の怒気は収まったようだった。と思いきや、作業を終えて顔をあげた図書委員は、男子生徒の顔を見るやいなや、 「――菅原浩灯!」 さっきまでの怒りは遊びだったかのような強い口調でそう言った。 「図書館ではお静かに、じゃないのか?」 「結局元凶はあなただったというわけですか、あなたという人は――!」 「いや、人の話聞いてないだろ君」 図書委員はカウンターに両手をたたきつけながら立ち上がったが、用を済ませた男子生徒――菅原浩灯はすでにきびすを返し、 「紅坂美湖、君も聞きたいことがあるだろうし俺も話すことがある。外で会おう」 早口でそうわたしに耳打ちして、足早に図書室を出て行った。その一瞬後に彼がいたはずの空間を巨大な国語辞典が横切り、振り返ると苦々しげに図書委員が舌打ちをしているところだった。 一瞬遅れて、壁にたたきつけられた辞書が、紙製にあるまじき音を立てた。 「えと…、では、失礼します」 その怒りの矛先が自分に向く前に、わたしも図書室を逃げるように後にした。 「助けていただいてありがとうございます――で、いいんですかね?」 「聞くのか、それを俺に」 管原浩灯は昇降口まで歩いて、ようやく腰を落ち着けることにしたようだ。わたしのお礼(のようなもの)に苦笑しながら、自販機でジュースを買ってわたしに投げて寄越した。 「それでいいよな?」 わたされたのは、温かいストレートティーだった。レモンティーだったら文句なしだったが、おごってくれているのだから贅沢は言えまい。 「ありがとうございます。80点ですね」 それでも、一言そう加えるのがわたしではあった。 「まあ、及第点だな。…さて、なにから話していいのやら」 管原は、自分にはコーヒーを買った。わたしの知る限り、コーヒーはいつも売れ残っているのだが…、珍しいものを見た。 「さっき静岡が叫んだのを聞いてたかもしれんが、俺は管原浩灯、二年だ」 静岡と言うのは、確かあの図書委員の名前だ。そして、そうではないかと思っていたが、彼はやはり先輩だったのか。そうなると、ますますもって疑問が増す。 「何故、わたしの名をご存知なんです?」 さして重要ではないが、気になることではあった。同学年の間でならまだしも、上級生の間でまで名を知られるほど有名なつもりはない。 「それはあれだ、…図書カードに書いてあった。個人情報漏洩だな」 なぜか菅原は、歯切れの悪い口調でそういった。後ろめたいことでもある風である。 「嘘です。借りた本には、図書カード、入ってないですよ」 「しまった、そうだったな。まあ今のはちょっとした嘘だ」 そしてあっさりと嘘を認めた。なんなんだ。 少しの間悩んでいる様子だったが、考え直したのか、すぐに管原は口を開いた。 「明冶千代子。友達なんだろ?」 「ええ、そうですけど」 藪から棒に友達の名をだされ、わたしは少し驚く。あのこがどう関係があると言うのだ。 「彼女経由だ。俺が君の名を知ってるのは」 言われて、思い当たるところがあった。千代子、彼女を知る二年の男子、そして缶コーヒー。 「…ああ、管原コーヒ先輩。あなたでしたか」 「ヒロヒだ」 ほとんど条件反射になっているのか、間を置かず訂正する管原浩灯。 「もしかしてと思ったけど、やっぱり明冶から聞いてたのか」 じゃあ別に悩むこともなかったなとと呟く先輩。どういう風に聞いていたのかを聞かれたら少し困るが、どうやらそこに突っ込む気はないようだった。さすがに、千代子が片思い中で目下アプローチ真っ最中の相手として知ってる、とは言えない。 「まあいい。今日の本題はそっちのセンじゃない。俺の従兄の話だ」 「イトコ?」 「あの本。どうして俺が持ってたのか、それが一番聞きたいことだろ?」 その通りである。秋海にそそのかされ、とあるごく簡単なメッセージを渡す手段に用いたのが、あの文庫本だった。あのひとが捨てたりしていなければ、その本はまだ彼の手元にあるはずだった。 「俺の従兄はな、大学生なんだが、暗いし胃痛持ちだし変に頑固だし、まあ要は変人なんだが、とにかくそれでもなぜか塾講師のバイトなんかをやってる」 「はあ、そですか」 それは実に向いていなさそうな仕事だ。 「でだ。バイト前に小1時間コーヒーショップで時間をつぶすのが日課らしいんだが、つい先日、そこで妙な出来事にあったんだそうだ」 「…え」 さすがのわたしにも、話が読めてきた。 「詳しい経緯は知らんが、帰り際、顔を知っているという程度の店員に、ある文庫本を渡されたそうだ。なんだろと思いその本を見ると、なんとそれは高校の図書室のもの。彼女の意図はともあれ、そこへ返さないわけにはいかないだろう。ただ運良くそこは自分の母校だし、まあ本を返すだけならそんなに怪しまれないだろうと思って、従兄は放課後の高校を訪れましたとさ」 「え、まさか」 彼がここに、来ている――? 「が、残念なことに、じゅうぶん従兄は怪しかった。私服、黒か灰色しかないしな。けど悪運だけは強い我が従兄、最初に見つかった生徒がこの俺。事情を聞いて、とりあえず本を預かって従兄は帰らせたわけだが――、まさか、いきなり探し人まで見つけられるとは思ってなかったな」 探し人という単語に、わたしは少し気まずい思いになる。 あのひとにメッセージを渡して以来、わたしは彼を避け続けていた。と言っても、バイト先でしか顔を合わせる機会はないのだから、なるべく彼が来る時間にレジに立たないようにしていただけだ。 なぜって、まあ、単に気恥ずかしかっただけなのだけど。 「なんていうか、世間は狭いな…」 ひとしきり話し終えて、管原は皮肉気に笑った。わたしもそう思う。 管原は缶コーヒーを一息に飲みきると、思いがけない言葉を続けた。 「星名速水と言うのが、その従兄の名前だ。さっきは帰らせたって言ったけど、一応事後報告をするつもりだったから、外で待ってもらってる」 言いながら、菅原はもう一本缶コーヒーを買った。流れからすると星名の分なのだろう。 「それでだ、せっかく久しぶりに会ったんだから、このあと喫茶店でもおごってもらおうかと思ってるんだが――」 「今しがた缶コーヒー飲んだばっかりじゃないですか」 「それとこれとは別だ。…じゃなくて、紅坂、君も来るか?」 飲んでいた紅茶を吹きそうになった。 「…あの、それはちょっと」 いくらなんでも急展開すぎると思う、というか、意外と大胆なことを言うなこのヒト。 「そうか? …まあ、顔は知っているとはいえ男二人と喫茶店、と言うのは確かに嫌かもな。というか、絵としておかしい気はする」 でも大して乗り気ではないようで、管原先輩は自分でもその提案に疑問を抱いたようだった。たぶん、思いつきで言っただけなのだろう。 しかし。ここで秋海がいたら、絶対に行けと言うのだろうな、とも思う。 ……。 「ええと。千代子、呼んでいいですか? たぶん、まだ教室にいると思うんで」 千代子が教室で時間をつぶしているのは、管原先輩が帰るのを待っている、というか待ち伏せるためなのだから、これはむしろ千代子のためにしてあげるのである。 そういうことにしておけば、少しは恥ずかしくない。 でも管原先輩は、千代子の名を聞くと少し考えるような顔になった。どことなく嫌そうですらある。 名前を挙げただけで嫌そうな顔をされるだなんて…千代子、可哀想だけどあんたの恋は実らないかもしれない。というか、やっぱりあんたの方法論は失敗だと思う。なんか秋海と似てるし。 「…ハヤミ、人見知りなんだよなぁ。……まあ、大丈夫、かな」 でも管原先輩の悩みは、わたしの憂えたこととは別のところにあったようだった。ごめん千代子、やっぱり駄目じゃなかった。たぶんだけど。 「じゃあ、俺は東門で待ってるから。荷物、取って来なきゃいけないだろ?」 「ええ。それじゃ、千代子を連れてすぐ来ますから」 言うと、管原先輩は応じたしるしに手をあげた。そのまま立ち去りかけて、何か思い出したかのように先輩は立ち止まった。 顔だけこちらをむけた管原先輩は、皮肉気に口の端を上げると、 「――そうそう。従兄としての見解だが、ハヤミ兄を相手に、色仕掛けはたぶん無駄だぞ」 「え」 不意に、それまでどこで見た顔だったか分からなかった先輩の顔が、明確に思い出される。 忘れもしないあの日、客としてきていた顔の一人。夜椚北の制服をバイト先で見ることは珍しかったので、印象に残っていた顔だった。 そしてすぐあとに、言われた言葉の意味を理解し、わたしは顔を赤くした。 「――そんなこと、しませんっ!」 笑いながら去る先輩の背中に向かって、わたしは吠えた。 そして胸中で、にやにや笑う秋海に向かって、ドロップ・キックを放っておいた。 * コーヒーショップ・チェーン続き。「図書室の本を又貸しするのはどうか」と散々叱られたのでフォローの意味もかねてとか。 ちなみに、いろいろ無計画に書いたせいで微妙に設定が変わって(というか変えざるを得なくなり)、高校名が御戸代北から夜椚北になったりしています。 そして、千代子の名前も永森から明冶になっています。アキヤ、です。