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登録日:2021/12/11 Sat 20 02 14 更新日:2024/02/12 Mon 05 13 52NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 83年クラシック世代 G1馬 Mr.C.B. ウマ娘ネタ元項目 グッドルッキングホース サラブレッド ジンクスブレイカー ターフの偉大な演出家 ダービー馬 ミスターシービー 三冠馬 二代目 千明牧場 叙情詩 吉永正人 夢の第11レース 大地が弾んでミスターシービー 天皇賞馬 天衣無縫 常識破り 年度代表馬 才能はいつも非常識だ 故馬 父内国産馬 牡馬 皐月賞馬 禁忌を犯した者 競走馬 競馬 菊花賞馬 追い込み 顕彰馬 馬 83年、菊花賞。 その馬は、タブーを犯した。 最後方から、上りで一気に先頭に出る。 そうか...。 タブーは人が作るものにすぎない。 その馬の名は… ――2012年 JRA CM The WINNER 菊花賞編より ミスターシービー(Mr.C.B.)とは、日本の競走馬である。 なお、過去に同名の競走馬がおり、そちらは障害戦で4勝を上げている。 常識破りの走りでシンザン以来となる史上3頭目のクラシック三冠を勝ち取った、恐らく最も愛されている三冠馬である。 メディアミックス作品『ウマ娘 プリティーダービー』にも登場しているが、そちらでの扱いは当該項目参照。 →ミスターシービー(ウマ娘 プリティーダービー) 目次 【データ】 【誕生】 【戦歴】2歳 ~追い込み馬としての素質~ 3歳春、皐月賞 ~泥塗れの追込~ 東京優駿(日本ダービー) ~ジンクスブレイク~ 菊花賞 ~19年ぶりの偉業~ 4歳、天皇賞・秋 ~ミスターシービー、ここにあり~ ジャパンカップ、有馬記念 ~皇帝との対戦~ 5歳、天皇賞・春 ~引退まで~ 【引退後】 【創作作品での登場】 【余談】 ※年齢表記はレース名を除き、現表記に合わせています 【データ】 誕生:1980年4月7日 死亡:2000年12月15日 享年:20歳 父:トウショウボーイ 母:シービークイン 母父:トピオ 調教師:松山康久 (美浦) 主戦騎手:吉永正人 馬主:千明牧場 生産者:千明牧場 産地:浦河町 セリ取引価格:- 獲得賞金:3億9,080万円 (中央) 通算成績:15戦8勝 [8-3-1-3] 主な勝鞍:83'皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞、84'天皇賞(秋) 【誕生】 血統~禁断の恋?~ 父トウショウボーイ、母シービークイン、母父トピオという血統。 父トウショウボーイは皐月賞や有馬記念等を制し、「天馬」の名を冠した70年代後半の名馬。シービークインも重賞3勝を達成した名牝と、良血同士の配合である。 だがこの配合、本来は実現するはずがなかった配合なのである。 父トウショウボーイと母シービークインは同じ日に行われた新馬戦で初対面。 レース自体はトウショウボーイが快速を見せつけ1着、シービークインは5着だったが、馬主はこのトウショウボーイの走りを見て、何としても2頭を配合させたいと思ったらしい。 シービークインは引退後、浦河の千明(ちぎら)牧場で繁殖牝馬となった。 しかし種牡馬入りしたトウショウボーイは日高軽種馬農協所有となったため、組合員の牧場の馬しか種付けできなかった。そのため、シービークインには種付けの権利がなかったのだ。 が、当時は内国産種牡馬が冷遇されていた時期、トウショウボーイに良血の牝馬は集まらない状態だった。 そこへ重賞3勝の実績馬シービークインが種付けしてほしいと言ってきた。このチャンスを逃すわけにはいかない、とトウショウボーイ側は思ったらしく、なんと組合に黙って勝手に種付けしてしまう。 当然担当者はこっぴどく怒られたらしいが、シービークインは無事に受胎。 1980年4月7日、やや小柄で母親に似た美しい馬体、父親に似た美しいフォーム、両親から類稀なスピードを受け継いだ仔馬...後のミスターシービーが誕生した。生まれの時点で既に常識破りである。 その馬体は関係者に希望を持たせ、牧場の持ち馬として競走馬デビューした際「千明(Chigira)牧場(Bokujou)の代表」という意味を込め、戦前千明牧場から巣立った馬(1934年生まれ)と同じ「ミスターシービー(CB)」と名付けられた。 【戦歴】 2歳 ~追い込み馬としての素質~ ミスターシービーは1982年11月16日の東京での新馬戦でデビュー。母の主戦騎手だった吉永正人を鞍上に先行策を取り2着に5馬身差をつける快勝。 なおこの吉永騎手は引退まで一貫してミスターシービーに騎乗することになる。 だがミスターシービーには一つ大きな問題があった。 問題というのは、気性である。 2戦目の黒松賞では大きく出遅れてしまう。このレース自体は引っ掛かりまくってしまったもののクビ差で辛勝。 3戦目のひいらぎ賞では発馬機内で激しく暴れ、結果黒松賞よりも大きく出遅れてしまう。 ところが、このレースでミスターシービーはその鮮烈な脚を見せつけることになる。 前走で先行集団を無理して追いかけてしまったために体力を大きく消費したことを受け、吉永はそのまま後方待機策を取った。そして最後の直線、猛然と追い込みをかける。しかしウメノシンオーをクビ差捉えられず2着。 元々ミスターシービーは父や母同様、スピードに長けた逃げ馬になるのではと関係者から期待されていた。しかし、あの致命的すぎる出遅れから2着に喰い込んだその脚を見て、騎手である吉永はシービーに追い込み馬としての素質を見出した。 3歳春、皐月賞 ~泥塗れの追込~ 3歳となった83年は2月13日の共同通信杯4歳ステークスから始動。 前走で敗れたウメノシンオーとの競り合いをアタマ差制して勝利、重賞初制覇となった。 続く弥生賞では内ラチ沿いから馬群を縫うように、上がり3ハロン35秒8の末脚で上がり快勝。 そして迎えた4月17日、クラシック初戦皐月賞では一番人気に推される。降雨の影響で不良馬場で行われたこのレースでは道中は後方でレースを進めた。 一般的に追い込み馬には不利とされる不良馬場だが、向こう正面から上がっていくと最後の直線で先頭に立つ。その後は追い込んできたメジロモンスニーを半馬身差抑えて勝利。鞍上の吉永にとっては初のクラシック制覇であり、調教師である松山にとっては開業開業9年目での八大競走初制覇となった。 東京優駿(日本ダービー) ~ジンクスブレイク~ 続く2冠目の東京優駿(日本ダービー)では、パドックにてトレードマークのハミ吊りが切れてしまうアクシデントがあったが、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に支持された。 ...さて、当時の日本ダービーにはとあるジンクスがあった。 それは「10番手以内で第1コーナーを回らなければ勝てない」というもの。ダービーポジションというそれは当時のダービーが20頭をも超えるほどの頭数で行われていたが故のものである。 そして行われたレースで、シービーは出遅れてしまい、最後方からの競馬となった。無論、場内は大きくざわめいたが、「そんなの関係ねぇ」と言わんばかりに4コーナーで大外に出ると、直線では粘るビンゴカンタを一気に交わし、追い込んでくるメジロモンスニーも抑え込んでそのままゴール。 父を完全に超えました! 盛山毅(フジテレビ) かつて父であるトウショウボーイが敗れたダービーを取り、2冠馬となったミスターシービー。 しかし、大外に回る際に外に斜行してきたタケノヒエンを回避しようとした結果、キクノフラッシュと衝突、更に後方から進出してきたニシノスキーの進路を横切る形となったことについて審議となってしまう。 幸いにも優勝に変更はなかったものの、競馬評論家の中には「ミスターシービーを失格にすべきだ」と批判する者もいたりした。 一方でメジロモンスニー鞍上の清水騎手は「シービーの強さに脱帽ですよ」とコメント。 ここまで来たら三冠確実...というわけにもいかないのが競馬の現実。 実際1964年のシンザンからタニノムーティエ、ヒカルイマイ、カブラヤオー、カツトップエースと、皐月とダービーを取った馬が4頭いたものの、いずれも菊花賞前にトラブルを起こし回避または惨敗。 シービーも夏に蹄を痛め、夏風邪を引いてしまう。無理を押して出走した京都新聞杯ではカツラギエースから7馬身以上離されての4着という結果に。しかし+12kgという太め残りでこれなのだから菊花賞は問題ない。そう判断した松山は三冠へ向け、厳しい調教を課していった。 菊花賞 ~19年ぶりの偉業~ 菊花賞では前走の敗退、スタミナの問題、本競争で敗れた父の影響などで人気こそ落としたが、それでも一番人気に推される。 レースが始まるとミスターシービーは最後尾を追走し2コーナーもシンガリで通過。不安に駆られるファン達だったが、向こう正面でそんな不安も吹き飛んでしまうほどの衝撃的な出来事が起きる。 京都の3コーナーの坂はゆっくり上り、ゆっくり下るのが常識。 仕掛けのタイミングを伺っていた吉永騎手は、前を走るアテイスポートの鞍上であり、前年度の優勝馬であるホリスキーの鞍上であった菅原騎手からのアドバイスを受け、常識に則りながら仕掛けようと、ほんの少し、シービーの手綱を緩めた...。 だが奴は...弾けた。 ゴーサインの出たシービーは、とんでもない猛スパートを始めてしまう。慌てて手綱を絞る吉永騎手だったが、シービーは止まらない。そのまま坂の上りで先頭に並びかけ、下りには早くも先頭に立つ。 このあまりにも非常識なレース運びに、観客席からは怒号と悲鳴が上がり、松山調教師は思わず「何をするんだ!」と立ち上がってしまったという。 もうダメだ...負けるに決まってる...絶望する馬主とファン達。 しかしシービーの脚は直線に差し掛かっても衰えない。それどころか更に伸びる。 大地が!大地が弾んでミスターシービーだ! そのまま大きなリードを保ちながら最後の直線を逃げ切り、勝利。 史上に残る、史上に残るこれが三冠の脚だ! 杉本清 シービーは見事、シンザン以来19年ぶりとなる、史上三頭目の三冠馬となった。 父内国産馬の三冠は史上初。更にデビュー戦から三冠達成まで、全て一番人気であり、これも史上初の記録となった。 先代の三冠馬であるシンザンが19年前の馬であったため、シンザンのレースを見たことがないという人も多かった。そのため、シービーはファン達にとって、初めて目の前に現れた三冠馬だったのだ。 「この瞬間に立ち会え、お伝えできた事は本当に幸せです」という実況からも、当時の感動がありありと伝わってくる。 4歳、天皇賞・秋 ~ミスターシービー、ここにあり~ ...さて、一躍スターホースとなったミスターシービーだったが直後のジャパンカップ、有馬記念をともに回避。 これに対し、ジャパンカップ前の記者会見で外国の記者が「今年はミスターシービーという三冠馬が出たと聞いているが、出走していないのはなぜか。日本で一番強い馬が出ていないのはどういうことか」と問い質し、「正直なところ、失望した」と述べた競馬評論家もいた。 ちなみにこの年の有馬記念は、シービーの同期であるリードホーユーとテュデナムキングがワンツーフィニッシュ。シービーの世代の評価が高まった。 1984年はアメリカジョッキークラブカップ出走を予定していたが、降雪によりダートでの施行となる可能性から回避、中山記念は蹄の状態の悪化から回避。春シーズンを全休することに。 10月初旬に毎日王冠にて復帰。ほぼ1年ぶりの長期休養明けもあってか、初めて一番人気をサンオーイに譲ることに。しかしシービーは最後の直線、最後方から当時としては破格の上がり3ハロン33.7秒(推定)の末脚で一気に上がったものの、シービーが休んでた春の間に本格化したカツラギエースを捉えられず、2着に敗れる。またお前か。 なお、この競争の前日から「大型映像ディスプレイ」(*1)が設置されており、後方を進むシービーがスクリーンに映った瞬間、スタンドから大歓声が上がったそうな。 次走はこの年から3200mから2000mへ変更された天皇賞・秋。 レースではいつものように最後方から追走し、一時先頭から約20馬身の位置に置かれる形となる。 第3コーナーからスパートを掛けるも、ペースの問題か中々前に行けない。シービーは最後方のまま最後の直線へ。しかし、大外から前走敗れたカツラギエースを抜き去り、追い込んでくるテュデナムキングを抑え、コースレコードである1分59秒3を記録し勝利。この勝利により、シンザン以降続いていた天皇賞(秋)の1番人気連敗記録を19で止めた。 ちなみに、これ以降クラシック三冠馬による天皇賞・秋勝利は2021年12月現在もない。(*2)(*3) ジャパンカップ、有馬記念 ~皇帝との対戦~ 次走はジャパンカップ。ここには、シービーの天皇賞・秋の翌週に無敗での三冠を達成したシンボリルドルフも参戦を表明。 果たして勝つのはルドルフか、シービーか、それとも外国馬か...と 言われてたが勝ったのは10番人気カツラギエース。二度あることは三度ある。 体調不良もあり4番人気となったルドルフは3着、1番人気となったシービーは10着と惨敗。闘争心を見せなかったシービーだったが、吉永騎手は「シービーは、バテて下がってくる先行馬を見たら行く気を出したのだが、さすがにジャパンカップではバテる馬がいなかった」「先行策を採るべきだった」と、自身の騎乗ミスを口にしている。 続く有馬記念ではファン投票こそ第1位に支持されるも、単勝1番人気はルドルフに譲ることに。 レース自体もインコースに突っ込んでしまったことが災いし、危なげなく抜け出したルドルフとルドルフにこそ差されたが先行のまま耐え抜いたまたもやカツラギエースの3着に敗れてしまう。 5歳、天皇賞・春 ~引退まで~ 1985年は3月31日の大阪杯から始動。1番人気となったものの、斤量差ゆえかステートジャガーにハナ差競り負けてしまう。 続く天皇賞・春ではシンボリルドルフと3度目の対決。 最終コーナーこそ先頭で回ったものの、直線でルドルフにかわされ、同馬から10馬身以上離された5着に終わった。 その後、故障を発生し、引退。 通算15戦8勝。G14勝だが、ルドルフには一度も先着できなかった。まぁルドルフに国内で先着した馬はすべてシービーの同期だったわけだが。 雨の中行われた引退式ではシービーを労う数々の横断幕が張られた。 翌年の1986年には父トウショウボーイと同じく顕彰馬に選出。史上初の父子顕彰馬となった。 【引退後】 引退後は内国産種牡馬として初めて社台スタリオンステーションに繋養された。「ミスターシービーは素晴らしい種牡馬になるだろう」と期待をかけられ、初年度産駒から3頭の重賞勝利馬を輩出。2年目にもシャコーグレイドが活躍するとシービーの種牡馬としての人気は改めて高まる。 しかし、これが不幸の始まりだった...。 産駒の活躍とバブル景気もあり、シービーの種付け価格は2000万円と当時史上最高額が付けられる。しかしその後は先細り、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスの台頭もあって、トウカイテイオーと入れ替わる形でレックススタッドへ移動。 1999年には種牡馬も引退。結局G1馬は出ず、G2馬のヤマニングローバルが一応種牡馬入りしたものの種付け依頼がろくに来ず産駒わずか12頭だったため、トウショウボーイの父系を繋ぐことはできなかった。 一応母父としてジャパンカップダートやフェブラリーステークス等を勝利したウイングアローを輩出した。 種牡馬としては失敗という評価がなされているが、種牡馬ランキングの最高位は12位。これを受け、本来はもっと評価されるべきだったが、初年度産駒の活躍により招いた種付け価格の高騰が普通に走っていても「価格に比べて走ってないじゃないか」と思われてしまい、結果種牡馬として失敗してしまった要因となったと、関係者が述べている。 種牡馬引退後は千明牧場で功労馬に。放牧地は同じく功労馬としてて繋養されていた母シービークインの隣であり、通常は乳離れ以降は巡り合う事の無い母仔が再会するという珍しい状況になっていた。といってもミスターシービーはシービークインのことを母馬と認識していなかったそうだが。 2000年12月15日、父トウショウボーイと同じく蹄葉炎により、母に先立つ形でこの世を去った。 墓は他の名馬と異なりとても簡素なもので牧場の端側にあるが後に亡くなった母の墓が隣に並んでおり共に静かに眠っている。 【創作作品での登場】 『ウマ娘 プリティーダービー』 アニメにデザインのみが登場。コミック『シンデレラグレイ』にも登場していたが、アプリ版配信直前についにキャラクター紹介とCVが公開された。 どのメディアでも何故か台詞が異常に少なくいまいち影が薄かったが、エイシンフラッシュのストーリーにてアプリ内に初登場。 続いて追加されたロード画面の一コマ漫画では雨の中傘を差さずに散歩をしてずぶ濡れになるという一目でわかるフリーダムっぷりを見せつけており(*4)、そのキャラクターが育成シナリオ内でいかに示されるかを期待し本格的な登場を待ち望む声は多かった。 そしてSSRのサポートカードの実装などを経て迎えた2023年2月24日…ちょうどアプリリリース2周年の日に育成実装されることが決定した。 【余談】 レーススタイルについて ミスターシービーといえば「追い込み」で有名ではあるが、三冠レースではすべて「まくり」で勝利している。 これは最初の方にちらっと触れた、シービーの気性が関係している。 気性に不安があったため騎手が抑えていたがゆえに自ずと後方待機になっただけであり、騎手がゴーサインを出せば、勝手に行ってしまう馬だった。 ただ、4歳秋の毎日王冠、天皇賞・秋はそういった走りはできておらず、最終的にその走りをしても勝つことはできなかった。 4歳秋の時点で、シービーの全盛期は過ぎ去っていたのだろう。 それでも、最後方からレース後半で一気に先頭に立つそのレーススタイルは「シービー戦法」と呼ばれ、人気の一因となった。 最弱の三冠馬? 古馬になってからの成績、ルドルフには一度も勝てなかったことから、一部からはミスターシービーのことを「最弱の三冠馬」とする声もある。 しかし、先述の三冠レースの際に見せたレーススタイルは、相当の力がないとできないものである。 また、一般的に「三冠馬のいる世代はレベルが低い」とされているが、シービーはその例外であり、クラシックで戦ってきた馬はニホンピロウイナー、カツラギエース、リードホーユー、スズカコバン……古馬G1を取った馬がこんなにもいるのだ(*5)。これらに打ち勝って三冠馬となったのだから、ミスターシービーが相当強い馬だったというのは疑いようのない事実だろう。 とにかく、一度YouTubeなどでレースを見てみるといい。最弱だなんて呼べなくなるはずである。 また、一部の新聞記者は「シービーの鞍上が岡部騎手だったらもっと成績が良くなっていた」というものもいたが、これに対し大川慶次郎氏は「ミスターシービーの三冠というのは、吉永さんが獲ったんじゃないか」、吉永と親しかった中島騎手は「その馬をもってして、前半を遊ばせて、だましだまし走らせて、後半一気に追って菊花賞を獲らせた。これはマーちゃんの腕があればこそだと思います。マーちゃんが乗ったから四冠も獲れた。僕ら他の騎手が乗ったら、こんな真似はできなかったはず」、カツラギエースを管理した土門一美調教師は「シービーはセオリーから外れてる馬だった。もしセオリー通りの競馬をしていたら、あれほどの成績は上がらなかったんじゃないか」と述べている。 ルドルフが王道ゆえの強さだったのに対し、シービーは非常識ゆえの強さだったのである。 距離適性について 吉永は「2000mまでの馬」、大川は「本来マイラー」、中島は「あの馬の能力は本来スプリンター」と本来の距離適性はもう少し短いところにあったと、様々な関係者や評論家達は評している。 競走馬としての人気 シービーについて語るなら、やはり語らなければならないのが、その「人気」である。 まず容姿だが、競馬評論家の井崎脩五郎は「一度遭ってしまったら人間でもゾクゾクするぐらい」、写真家の今井壽惠は「歌舞伎町の女形のよう」と評した。引退後には競走馬としてはテンポイント以来となる写真集が刊行された。トウカイテイオー以前のグッドルッキングホースといえば、彼だったのである。 そしてレーススタイル。序盤は最後方につき、ファン達をハラハラドキドキさせつつ、直線での一気の末脚。三冠全てで見せた常識破りのレーススタイルに、魅せられたものも多い。 更に彼にまつわるエピソードも人気の秘訣。父母の交配にまつわる話。内国産馬同士の血統。母の2頭目が死産となり、以降繁殖能力を失った(*6)ことも、日本人の琴線に触れるものだったのだろう。 馬なり1ハロン劇場の作者であるよしだみほは「まさにファンに愛されるために生まれてきたサラブレッドであり、1990年代の競馬ブームの下地を作った馬」としている。 2012年菊花賞 項目冒頭のCMの放送年、2012年の菊花賞はゴールドシップがミスターシービーを彷彿とさせる豪快な捲りを決めて勝利。これについて「ゴールドシップがCMを見て真似た」とか言われてたりする。まぁゴルシだし。 芦毛好き ミスターシービーは芦毛を好み、芦毛の牝馬を相手にする時はイチモツがいつも以上にやる気を見せ、すぐ臨戦態勢に入れたというエピソードが残っている。 馬が好む毛色は芦毛が多いという俗説があるが、イチモツのやる気具合で芦毛好きということが判明した馬はおそらく彼だけではないだろうか。 Mr.CB 2019年に連載開始した『Mr.CB』という漫画が存在するが、これはCB(センターバック)が主人公のサッカー漫画であり競馬とは関係ない。 もっとも、タイトルの由来はシービーと明言されており、主人公2人の名字が「千明」と「吉永」、といったネタも仕込まれている。 「ルドルフは叙事詩、シービーは叙情詩。」 そう言われるほど、ドラマに溢れ、人々に愛された三冠馬、ミスターシービー。その常識破りの走りは、これからも色褪せることはないだろう。 追記・修正よろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 子がいたらミスターエービーとかビービーとかになってたんだろうか -- 名無しさん (2021-12-11 21 17 02) 上「シービー」って名前自体が牧場のブランド名なんでそれは無かったかと。一応スターシービーって仔はいたそうだが。 -- 名無しさん (2021-12-11 21 51 01) 実は2代目ミスターシービーだったのね。初めて知った -- 名無しさん (2021-12-12 05 29 13) Chigira Bokuto -- 名無しさん (2021-12-12 13 57 39) ↑3 千明(Chigira)牧場(Bokujo)の頭文字から取ってるからそれはない。牧場はFarmだというツッコミは置いといて。 -- 名無しさん (2021-12-12 14 03 10) 千明牧場生産じゃないのに馬名に「シービー」を持つ馬が持っといたことになるのかな…。オースミシャダイみたいな名前の付け方。 -- 名無しさん (2021-12-12 19 30 09) 種牡馬として上手くいかなかった理由は色々あるんだろうけど、振り返ればトウショウボーイの血を父系で繋げる最大のチャンスだっただけに惜しかった。トウショウボーイ自体フィリーズサイアー気味だったから仕方ないのかもだけど -- 名無しさん (2021-12-12 21 52 26) 怪我でもうボロボロの状態でも秋天勝ってるくらいのモンスターなので怪我がなければルドルフとの最強対最強が見れてたかもしれない… -- 名無しさん (2021-12-13 08 16 11) 開幕タブー破りな波乱の馬生にレジェンド要素を感じる -- 名無しさん (2021-12-13 08 58 11) オルフェーブルとコントレイルが出るまでは唯一の父内国産三冠馬。ヤマニングローバルもドラマチックだし、シャコーグレイドも語りがいのある馬。愛され血統よ。 -- 名無しさん (2021-12-13 17 23 22) シービーはどこだ!? -- 名無しさん (2021-12-13 22 15 44) ずっと由来がホンダのバイクだと思ってた -- 名無しさん (2021-12-15 23 25 09) ライバルのカツラギエースもウマ娘化して欲しい -- 名無しさん (2022-03-05 01 29 46) ↑(エースもウマ娘化が)きたぞ きたぞ! -- 名無しさん (2023-02-25 09 55 51) 名前 コメント
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ミスターシービー(オス) 属性 副属性 タイプ 副タイプ レアリティ コスト 火 水 勝負根性 芝 SL+★8 88 レベル スピード スタミナ 根性 適性(芝/ダート/重) 距離/ベスト 1 2033 1540 1355 〇/×/◎ 2,000m~3,000m/2,400m 99 8131 4620 6776 スキル 火と水と心のシンクロ(全てのブロックを火と水と回復に変化、2ターンの間敵馬の精神力が0(全体) )鬼脚根性(3ターンの間、勝負根性タイプのスピード3倍 ) Lスキル 【極+】鬼脚ライトニング【効果1】火属性・勝負根性タイプの全能力が4倍になる。【効果2】3コンボ以上クリアしたターンにチーム全体のスピードが1.5倍になる。【効果3】敵の属性吸収スキルの効果を受け付けない。 ★8+進化素材 超進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 極進化の蹄鉄 入手方法 レジェンドフェス第一弾
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タグ一覧 シビトレ ミスターシービー 目次 概念1基本情報 ウマ娘化した経緯 概要 人間・ウマ娘関係 車・バイク 性格 エミュ 嫌いなもの SS 【担当】ミスターシービー 概念1 基本情報 【略称案】シビトレ、シービートレ、CB 【身長】172→164 【スリーサイズ】94-55-84 【髪の色】白毛 【髪型】ベリーロング。床につく長さ 【瞳の色】桃色 【年齢】23 【一人称】私 【二人称】あなた、〜さん、呼び捨て(現状シービーのみ) 【因子】ソダシ ウマ娘化した経緯 シービーとのトレーニング後、三女神像が呼んでいる気がしたが、面倒くさいし騒動に巻き込まれたくないので無視して帰ろうとした したらば怒った三女神像が雷を落としてそれに被弾。目を開けるとウマ娘になっていた。 他のトレーナーは彼女がウマ娘化したことに驚いたが、彼女としては「今すぐ治るわけじゃないし、トレーニングにも新しい視点が開けるかもだからヨシ」らしい。 他の同僚のウマ娘化については「おおう噂には聞いていたがマジだとは」くらいに思っていたが、「こんな私をウマ娘化しても意味ないからならないでしょ」と割り切っていたらなった。 概要 ミスターシービー担当トレーナー トレセンにてミスターシービーの担当と務めるトレーナー。 トレーナーとしてはとてつもない辣腕。的確なアドバイスと理論、しかしそればかりに執着せず本人の意思第一で押し付けは一切しない。 日常生活はボロボロで、1日1食ないし2食、偏食のせいでちょくちょく他のトレーナーに怒られている。部屋は綺麗だが、サボテンの鉢が4つとじょうろ、一人暮らしサイズの冷蔵庫、それ以外は本だらけである。ギリギリ歩けるレベルの量。寝るときは部屋の隅のわずかなスペースで本を枕にして丸まって寝ている。本棚からは溢れかえり。さながら本の森のよう。内容は文学、トレーニング論、生理学、物理学その他いろいろ。文学の方が割合としては高いらしい。薄くてあつい系の本は一切ないしそっちの欲も一切ない。同僚から枯れてるのを疑われるレベルである。 漫画はない。理由は聞いても教えてくれない 普段はどこかで本を読んでいるか仕事をしている。 読書中以外はほぼワーカーホリック。 読む本のジャンルはバラバラ。文庫本の時もあれば大判の小説。かと思えばコケリウムの本や車のメンテなどマジでわからない。医学書や論文をよんでいる時も。とにかく知識量が多い。歩く図書館どころか歩くGoogle。 ウマ娘化してからは身長がシービーより縮んだのを気にしている。 身長のことをシービーに煽られたりする。 胸もたまに揉まれている。 人間・ウマ娘関係 シンボリルドルフ担当トレーナー エアグルーヴ担当トレーナー ナリタブライアン担当トレーナー 生徒会組の担当トレーナー。シービー繋がりで縁がある。たまに全力鬼ごっこを繰り広げる マルゼンスキー担当トレーナー マルゼンスキーのカウンタックに憧れている。 食事の件でしょっちゅう説教されてる。 ナイスネイチャ担当トレーナー シリウスシンボリ担当トレーナー 白毛元女性トレーナー繋がり。初女子会以降たまに話をしている。 車・バイク 車は日産のGT-R35NISMO、バイクはセロー250に乗っている。 燃費が燃費なのでGT-Rの方は普段使いしない。バイクはハーレーのブレイクアウトも乗っていたが、事故により大破、廃車となった。現在相棒を探して試乗をしている。 性格 シービーと似た自由人。 規則で縛り付けるより放っておいた方が有能。 シービーとは良くも悪くもナイスバディ。彼女の自由な所と彼の自由な所がうまく噛み合っている。でもたまに外れる。 仕事が早い。よく助っ人を頼まれる。 生徒会組のトレーナーは比較的仲が良いが、あくまで比較的。 一人が好き。シービーはとある一件以来特別。 エミュ あー…シービーのトレーナーです 基本はこんな感じの口調です。ねえ帰っていいですか? ダメダヨー 人間関係は…まあ、頑張っていきたいですね。基本的に自発的な行動はあまり期待しないで頂けると… あっ、テイトレさん。生徒会組で飲み会…ですか。すいません、ちょっと遠慮させて貰います…って何で担いでるんですか!?あっシービー!助けて!助け…なんでこっち笑顔で来るの!?ねえやめてまってまじでねえシービー? ちょっと!シービーも担がないでよ!腕!腕に胸当たってるから?え?当ててる?それこっちのセリフ! ハァー…シービー、私一生恨むよ…いやって言ったでしょ… 嫌いなもの 風呂。水に濡れること。 ウマ娘化前はシャワーで済ませていた。曰く「気持ち悪い」 ウマ娘になってから色々ヒトの頃よりはっきり感じるらしい(曰く、少しチクチクする) そのため風呂が大嫌いになった。風呂に入れたい生徒会組トレvs逃げまくるシービートレがちょくちょく起こる SS 概念初出典 https //bbs.animanch.com/board/227564/?res=134 シビトレとルドトレ https //bbs.animanch.com/board/228028/?res=36 勧誘されるシビトレと加入する蒼 https //bbs.animanch.com/board/228028/?res=93 食生活で怒られるシビトレ https //bbs.animanch.com/board/228524/?res=34 爪のケアとシビトレ https //bbs.animanch.com/board/233053/?res=15 メリークリスマスイブと添い寝とシビトレ https //bbs.animanch.com/board/242692/?res=98 ホワイトクリスマスとシビトレ https //bbs.animanch.com/board/249765/?res=72 ルドトレに盛られるシビトレ https //bbs.animanch.com/board/253365/?res=172 元喫煙勢のシビトレ https //bbs.animanch.com/board/257287/?res=136 おこたの攻防 https //bbs.animanch.com/board/258991/?res=123 ローション相撲・アフター https //bbs.animanch.com/board/283821/?res=107 相棒の死 https //bbs.animanch.com/board/287813/?res=108 ルドトレとシビトレと薄い本 https //bbs.animanch.com/board/292981/?res=31 シビトレとマルトレ https //bbs.animanch.com/board/302933/?res=55
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登録日:2023/03/09 Thu 15 20 30 更新日:2024/01/20 Sat 07 45 50NEW! 所要時間:約 23 分ってトコだけど、読む時間は自由だよ ▽タグ一覧 BoC’z Clear Bliss Hat on your Head! Mr.C.B. ウマ娘 ウマ娘 シンデレラグレイ ウマ娘 プリティーダービー キミの番 キャップ・ビー ステイヤー ターフの偉大なる演出家よ。 ターフの演出家 トレセン学園高等部 ビート板勢 ミスターシービー 三冠バ 叙情、旅路の果てに 吉永正人 天海由梨奈 天翔る足取り 寺山修司 差しウマ 弾む大地 才能はいつも非常識だ 独り暮らし 自由人 追込の代名詞 追込バ レースが始まったら、そこはアタシ達の世界。 でしょ? ミスターシービー(Mr.C.B.)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場人物である。 CV 天海由梨奈 モチーフ元である競走馬『ミスターシービー』は当該項目を参照。 + 目次 ◆プロフィール ◆概要 ◆アニメでの活躍 ◆漫画版での活躍シンデレラグレイ ◆アプリでの活躍性能[Clear Bliss] サポートカードSSR【Dear Mr. C.B.】 個別ストーリー 育成シナリオ ◆関連キャラクター ◆余談 ◆プロフィール キャッチコピー:何にも縛られない! 天衣無縫の陽気なウマ娘 誕生日:4月7日 身長:166cm 体重:増減なし スリーサイズ:B84・W55・H80 靴のサイズ:左右ともに25.0cm 学年:高等部 所属寮:一人暮らし 得意なこと:短歌を詠むこと、放浪の旅、ポーカー 苦手なこと:整列、嘘や適当な誤魔化し 耳のこと:足で耳に触ることができる 尻尾のこと:尻尾用トリートメントはコロコロ変わる 家族のこと:両親は半ば駆け落ちのような形で結婚した ヒミツ:①エレベーターが少し苦手/②歌舞伎が好きでよく観に行く 自己紹介:レースにしかない風があるんだ。軽くて、澄んでいて……自由気ままな追い風でね。――アタシはミスターシービー。よろしく 83年 菊花賞 そのウマ娘は、タブーを犯した。 最後方から、上りで一気に先頭に出る。 そうか…… タブーは人が作るものにすぎない。 そのウマ娘の名は、ミスターシービー。 才能はいつも非常識だ。 2012年 URA菊花賞CM「The LEGEND」より ◆概要 画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】CM「Become a Legend 三冠」篇 © Cygames・JRA 観衆を沸かせるスター性 「最強の戦士」シンザン以来19年ぶりに皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制した史上3頭目の三冠馬『ミスターシービー』がモチーフのウマ娘。 プロジェクト発足時にはウマ娘化はされておらず、アニメSeason1にて1カットであるがサプライズ気味に初登場し、アプリリリース前日の2021年2月23日にキャラクター一覧ページに追加され、同時にCVも公表されている。 リリース以降しばらくの間一切言及されることは無かったが、メインストーリー第4章の配布SSR【Two Pieces】ナリタブライアンのイベントにて初めて言及され、 ハーフアニバーサリーに育成実装されたエイシンフラッシュの育成シナリオで3Dモデルが初登場したのを皮切りにアプリ内でも登場頻度が高まっていった。 癖のあるロング茶髪(*1)で、耳飾りの代わりか「CB」のバッジがついた小さい帽子を被っている。ただいつも被っているというわけではなく、私服の時は同じバッジのついたリボンを右耳に巻いている。 泰然自若かつ飄々とした振る舞いで、常に自分のペースを崩さない自由人。しかしその自由さにはカリスマ性があるのか、多くの人やウマ娘を惹きつけてやまない。 しかし彼女の方はというと、納得できないことは断固としてしない・やらないだけ。とにかく自分が規則などの何かしらに縛られることをひどく嫌っているため、彼女の生き様は心の行くがまま。 そのためか周囲の無理解や反発も多かった幼少期を送ったこともあり、その点ではとても不器用な性格なのかもしれない。 マルゼンスキーと同じく一人暮らし勢の一人(*2)。 料理はできるが片付けが苦手なマルゼンスキーに対し、シービーは「創作料理」という体で自由奔放、大雑把なのだが出来は悪くないらしい。 また育成イベントではトレーナーを自宅に上げて一緒に鍋を囲むイベントもあるため、料理自体はそこまで苦手ではない様子。 ◆アニメでの活躍 Season1第2話の授業風景のシーンにて、近年の三冠ウマ娘としてシンボリルドルフ、ナリタブライアンと共にイメージ映像でビジュアルが初登場。その後もOVA「BNWの誓い」・Season2ともに登場はしたものの数カット分しかなく、また一言も発していなかった。 ◆漫画版での活躍 シンデレラグレイ こちらの世界でも「三冠ウマ娘」の一人となったが現在は一線を退き、シンボリルドルフの補佐役かマルゼンスキーと同行していることが多い。 「領域」に達したウマ娘でもある。 ルドルフが笠松でオグリキャップを見出したのに対し、シービーのほうは大井でイナリワンを見出していた。 ただ作中ではアニメ版と同じく全く喋らない。それどころかふきだしが顔に被るなど少々不憫な目に遭っていた(*3)。 そんな彼女がピックアップされたのは第134R「キミの番」、穴守稲荷神社の前で神頼みするイナリワンの前にて。 「テッペン」ことオグリキャップに気圧され、いつまで経っても「主役」になれない「二番煎じ」と自嘲気に笑うイナリの背後で…… アオハルしてるねー! やっほー 大井のキミ! ファミチキ片手にミスターシービーは現れた。 型に嵌まらないその破天荒な走りから「追込の代名詞」とまで呼ばれた彼女はイナリすらも知る大物であった。 オグリの存在に己を見失うイナリに対し、シービーは言う。 …色々考えてるんだねぇ でもさ 理由(わけ)って必要? そう微笑みながら、海に飛び込んだ。 季節は12月。真冬の海に飛び込むという、あまりにも突然すぎるその行動に困惑するイナリに対して、彼女は言う。 何月とか 何の為とか そんなの関係ない 飛び込みたいなら飛び込まなきゃ! 理由なんて無くても 何だってできるんだよ アタシの世界(レース)の主役は アタシなんだからさ さぁ 次はキミの番だよ キミはどうしたい? どこまで行っても自由な彼女の瞳に、イナリは己の原点を思い出す。 そして勢いよくシービーのいる海に飛び込んで…… …寒いじゃねえかい 12月だからねぇー ガタガタ震え上がるのであった。 風邪にはご注意を…。 そんなイナリも、翌話ラストにて燃える炎の渦の中で光明を視い出す。それがもたらすのは突破口か、それとも… ◆アプリでの活躍 性能 バ場 芝:A ダート:G 距離 短距離:G マイル:B 中距離:A 長距離:A 脚質 逃げ:G 先行:E 差し:A 追込:A 2023年2月24日……アプリウマ娘リリースから2周年の節目に☆3「Clear Bliss」として実装。また同時に☆1「爆走!ターボエンジン」ツインターボも追加されている。 史実競走馬が数少ないクラシック三冠という偉業を成し遂げていること含め、アプリでの登場当初から人気が高く育成実装を熱望する声も大きかったのだがなかなかそれは叶わずであった。 特に2022年10月20日に発売されたスポーツ雑誌「Number」にウマ娘が取り上げられた際には宣伝大使に就任し、「三冠ウマ娘対談」などメインで取り上げられ、さらに現実でも衝撃的な勝ち方をした菊花賞の時期も近かったということもあり、ついに実装かと期待されていたが実装されず。 一時は実装されなかったにも関わらず「シービー」や「CB実装」などのワードがトレンド入りしていたなど、かつてのタマモクロスのようなポジションになっていた そして「もしかしたら2ndアニバの目玉として温存しているのではないか?」という予想もチラホラ挙がり始めた中、本当にその通りと相成った。 中長距離の差し・追込を得意としているが、覚醒スキルや固有スキルのかみ合わせを考慮すると追込での育成が基本か。 また史実でも「本来はマイラー」(*4)と評されたことも受けてかマイル適性もBと高め。 [Clear Bliss] この服は、アタシがアタシであることの証なんだ。 画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Clear Bliss]ミスターシービー」勝負服 © Cygames・JRA 「シービー」冠名を使用する千明(ちぎら)牧場の勝負服、「緑、黄山形一本輪、白袖」がモチーフ。 緑地に黄色の山形模様が入ったチューブトップに、右腕は白の長袖、左腕はノースリーブとアシンメトリーな構成。 またズボンは膝下まで大きく切れ込みの入った白だが、裏地は緑色。両腿には飾りベルトが3本ずつついたダンサーのようなスタイル。 そして衣装名のイニシャルはしっかり「C.B.」。 成長率はスピード・スタミナ・賢さにそれぞれ+10%。 覚醒スキルでは「天衣無縫(「型破り」上位スキル)」と「迫る影(「直線一気」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。 「天衣無縫/型破り」は新規スキル。中・長距離専用で、「最終コーナー前の第3コーナーで後ろの方にいると(わずかに)前に出る」というもので、発動場所を考慮すると史実の83年菊花賞で見せた「まくり」に近いムーブが可能になるスキル。 また実装と同時に全ウマ娘に追加され、特定の条件を満たすことで育成完了直前に入手可能となり、レアスキルがさらに強化される「進化スキル」では、「天衣無縫」が「すごく前に出る」に強化した「天翔る足取り」(*5)に、「迫る影」が視野アップ効果を追加した「弾む大地」(*6)に進化する。 その他、「ウマ好み」や「雨の日〇」を所持している。 この脚は止まらない…! だって、だって―― 心がそう望んでるから! 画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Clear Bliss]ミスターシービー 固有スキル発動」 © Cygames・JRA 固有スキルは『叙情、旅路の果てに』。 発動条件と効果は「終盤が迫ったどこかで後方だと速度を少し上げ中距離か長距離レースで先頭から離れていると効果が増える」というもの。 「先頭から離れている」の条件は、先頭から8バ身以上離された位置であること。 「シービーは叙情詩、ルドルフは叙事詩」と言われることもあったほか、モチーフ馬の大ファンでもあった歌人・劇作家の寺山修司(*7)が「旅路の果て」というエッセイを刊行しているところから取られたのだろうか。 他にも寺山から引いたと思われるフレーズや表現は多く、キャラストーリーの第1~3話のタイトルは彼の競馬関連の文章から取られている。また育成シナリオ内で解説者が発する「強いねえ、いや、強いねえ」というセリフは寺山が皐月賞でのシービーの走りを目の当たりにして残したコメントが元ネタと思われる。 加えて育成シナリオなどで描写される彼女の自室には「3/83」(*8)のプレートがあるほか、枕元には何冊かの本があるのだが、考察勢によればそのデザインが寺山修司の著作の表紙のものとほぼ一致するとのこと。 キミにもわかる? アタシ、今…最っ高に楽しい!! 固有二つ名は『ターフの演出家』。 元ネタはヒーロー列伝におけるこの馬のキャッチコピーだろう。 取得条件は「作戦「追込」かつ一番人気で皐月賞、日本ダービー、菊花賞、天皇賞(秋)を勝利し、うち菊花賞は3バ身差以上で勝利し、ファン数が320000人以上になる」というもの。 史実通りクラシック三冠および天皇賞(秋)の制覇に加え、バ身差の指定やファン数320000人が求められる。 菊花賞はスタミナや回復スキルが足りていれば大差勝ちも十分狙うことができるし、ファン数320000人以上はファン数ボーナスを高めに積んで有馬記念やジャパンカップなどを勝利すれば容易か。 特殊実況は皐月賞、日本ダービーを勝利した状態で菊花賞の最終直線で後続に差をつけた状態で発生する。 + 特殊実況 ※ネタバレ注意 さぁミスターシービーが先頭だ! 大地が弾んでミスターシービーだ! 元ネタ:1983年菊花賞 関西テレビ杉本清アナ サポートカード 長らくRすらなかったが、2022年5月10日に待望のSSR【Dear Mr. C.B】が実装。 SSR【Dear Mr. C.B.】 得意練習は賢さ。 固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、賢さボーナスとスキルPtボーナス」で、効果を満たした際の効果はそれぞれ+1。 所持スキルは中距離・追込がメインで、追込必須級の「直線一気」のほか汎用的な「中距離コーナー〇」「尻尾上がり」を所持。 トレーニング効果も優秀で、レベルアップによるスピードボーナスのほか固有ボーナスと合わせれば賢さ練習のうま味がグッと増す。最低限のレースボーナス5%、ファン数ボーナス15%を所持しているのも大きい。 連続イベントを完走すると確定でレアスキル「強攻策(「早仕掛け」上位スキル)」のヒントを入手可能。また2段階目で上の選択肢を選ぶと確率で「コーナー回復〇」のヒント+2に絆ゲージ+10と非常においしい。 エピソードは当時ウマ娘参戦前のカツラギエース、あるいはニホンピロウイナー視点での皐月賞回顧録といった感じ。 個別ストーリー かつて伝説と呼ばれた、通算戦績19戦15勝、史上2人目の三冠ウマ娘(*9)。彼女はターフに大きな熱狂をもたらした。 しかしそれ以降、彼女を超えたとされるウマ娘は出ず、世間は次の神話を願う想いがあふれていた。 トレーナーが出会ったのは、雨の中グラウンドを走る1人のウマ娘。 目を見張るようなスピード、常識を置いていくかのような加速力。あまりの衝撃に呼吸すら忘れ、もし一緒にトゥインクル・シリーズを走れたら、他では見られない景色が見られるという確信を得た。 声をかけてきたのはウマ娘の方だった。併走相手を探していたようだが、トレーナーと分かるとすぐに踵を返そうとする。 た、担当ウマ娘になってもらえませんか! 持てる言葉を尽くし、先ほどの走りで感じた感動を伝える。 しかしここまで一言も具体的なことは言っていないことに気づく。何か例を示さなければ… 君なら――クラシック三冠だって夢じゃない! しかしそれを聞いた途端、困ったような表情をする。あえなく断られ、撃沈。 後日聞いたところによると、そのウマ娘の名はミスターシービーというらしい。 母親は名ウマ娘、父親はそのトレーナーで、その娘ということで入学前から噂になっていた。 才能もあり、そのうえ常識破りな走りをするということもあり次の三冠ウマ娘、あるいはかつて"伝説""神話"と呼ばれたあのウマ娘をも超える存在になりうるということで、スカウトするトレーナーが後を絶たないらしいが、 立場も実績も関係なく断っており、その上どんなトレーナーを望んでいるのかも分からないのが現状である。 想像以上に人気があり、分不相応であったと肩を落としていたが、同僚曰く、逆に言えばどんなトレーナーでもスカウトできる可能性があるということでもあり、熱心さをアピールするにはいい機会だという。 というわけで、今度はトレーニング用のメニューとオーダーメイドの蹄鉄を持参し再度スカウトに挑む。 が、受け取ることなくあっさりと二度目の撃沈。 そんなある日の生徒会室。いるのはシービーとルドルフ。 数多のスカウトを即行で断っているとのうわさを聞いてね。 教官からの再三の忠告もすでに行われたが、依然変わらないと。 君にとってこの類の忠告が、この上なく煩わしいことは理解している。が、私もこういう立場なものでね。 要するに、担当トレーナーを見つけてデビューしなければ、出走拒否と見なされて退学もありうる、と。 ルドルフもシービーの高い能力を発揮していない様子は気がかりらしく、理由を知るべくこうして呼び出したのだという。 作りたくないわけじゃないんだよ、本当に。ただ、ピンとくるヒトがいなくって。 アタシにはどうしても栄冠の価値が分からない。『G1勝利』も、『クラシック三冠』っていう伝説も。 彼らが望むものを叶えたいと思えないんだ。一緒に歩んであげられない。 だからってアタシ側に無理に合わせてもらうってのもよくないし。堂々巡りなんだよね。 これを受けて、ルドルフは視点を変えてみるよう提案する。 価値観を無理に合わせる必要はない、ウマ娘本人からは生まれ得ないものを持つのがトレーナーである、と。 納得できなければ絶対にできないし、しない。シービーにとって当たり前の価値観は幼少の頃から敵を作りやすかったのだが、ある日レースの穴埋め要員として参加したレースが、シービーの世界を変えた。 (いつだって鮮明に思い出す。あの日、狭いゲートが開いた瞬間、青々としたターフが、アタシの全部を迎え入れてくれたあの瞬間) (世界で1番、自由な場所を見つけたと思ったんだ) 買い物帰りのトレーナーが帰路を急いでいると、そこにはミスターシービー。……が、様子がおかしい。明らかに体調を崩していた。 大事ではないと言い張るシービーをとりあえず彼女の自宅へと送り届ける。 寝れば治るとのことで、あまり長居するのも良くないだろうと帰ろうとする……が、呼び止められる。 彼女は一人暮らし、それに水も食料も切らしていたようで、総菜や薬など数日分の雑貨をいろいろ買い込んで調理してと、気づけばしっかり看病していた。 ごめんね。スカウトを何度も断っちゃって。 視線を感じたので向き直ると詫びを入れられる。 キミは優秀で優しいトレーナーでしょう。見ていればわかる。キミが悪いわけじゃないんだ。ただ……。 アタシは、G1勝利にも三冠ウマ娘にも興味が持てなかった。 『トレーナー』にとって、なにより欲しいものっていうのはわかってる。大きな実績で、唯一無二の誇りだっていうのも。 でも、どうしても。どのレースにどう勝てば、どんな栄誉がもらえるだとか、なにに何回勝てば、どれだけすごいんだとか。 そういうことに心底興味が持てなかったんだ。 件のレースのあと加入したクラブチームでも、この性格が影響してか教官とのそりが合わず辞めることになったという。 ……いまでもよくわかんないんだ。ルドルフのようなウマ娘の未来のために走りたい、っていうのも。 誰かの笑顔が見たい、なにかを盛り上げたい……そういうのもさ、素晴らしいことだって理解はしてる。 でも、アタシにとってあそこは、そういうものじゃない。ただ走るためにあるもの、それだけのもの。 ……それこそが至上の幸福なんだ。 「走り」に対する根本的な価値観が、世間とは大きくずれている。 とりあえずデビューのためにトレーナーと契約を結ぶウマ娘も多く、お互いにうまく妥協できれば簡単に解決しそうな問題だが、できないからこそシービーは悩んでいるのだろう。 それからシービーの話を思い出しているうち、ふとあることに気づく。 トレーナー側がシービーの価値観に寄り添うことができれば、彼女と同じくらいにレースを愛することができたなら……。 シービーを河川敷に呼び出し、聞いてみる。「レースで見ている景色が知りたい」と。 驚いた反応をするが、すぐに受け入れ話し始める。 想像してみて、キミは狭いゲートの中にいて、その向こうには青々としたターフが広がっている。 隣に並ぶは、総勢10名近い選りすぐりのウマ娘だ。ルドルフやエース……面白いレースをしてくれそうな子ばかりが並んでる。 ファンファーレが響いてゲートが開く。狭くて暗いその場所から、青いターフへ飛び出していく! 今日の芝は柔らかい。冷えた空気が体を抜けていく。隣の子たちは次々に、前へ前へと位置取りをするけれど―― キミはそんな気分じゃない。 そうだな……1番後ろに回って、最後方からレースを眺めよう。 ……やがて第3コーナー、坂が来る!弾む心のままに加速して、登って下って――最終コーナー! 周囲は一気に加速していく、熱を逃がすな、先頭を捉えろ!もう1度、脚を思いっきり踏み込む、息を短く、吸って吐いて――走るんだ! 風よりも、光よりも、速く速く、全てを脱ぎ捨てて前へ前へ!もう誰もキミを止められない、誰も縛れない……! どういうものを見ているのかは理解できた。想像だけでも、少し心が躍るようにも思えた。が、説明の熱量と比較すると負けた気がする。シービーが感じているものとは程遠いのだろう。 同じくらいレースを愛することができたら…と思ったのは思い上がりだったのかもしれない。 たぶん、本当に理解はできなかった 正直に話す。シービーも予想していたのだろう反応を見せたが、ここで正直に話せば契約したがったかもしれないのにとまで言ってくる。 それから数日後。ルドルフと共にゲートへ向かうシービーの姿を見かける。併走だろうかと遠くから見ることにした。 ……ねぇルドルフ。どうしてキミは誰かのために走れるの? 君がそんな質問をするとはね。誰かのために走ってみたくなったのか? まさか。ただ……そうあれたらどんな気持ちなんだろうって、ちょっとだけ、気になって。 そうしてレースが始まる。 (アタシの頭がもう少し柔らかかったら、彼をトレーナーにしようとすぐに思えていたのかな) (もしも、アタシがなにかのために走れるウマ娘だったら……) 徐々にルドルフとの差は開き、第3コーナー。ルドルフが加速し、さらに差が開いていく。 病み上がり故の不調を疑った矢先。ミスターシービーの体が大きく沈む。深く踏み込み、重心を下げ……全てを置き去りにするように飛び出していく。 (楽しい、楽しい楽しい、楽しくてたまらない!) (これ以上はいらない、これ以上の価値なんて……!これだ、これこそが――!) シービーとルドルフ、絡み合うようにゴールへと駆け込んでいた。 どっちが勝ったのか分からない。腰が抜けていた。が、高揚感だけが残っていた。 駆け寄るシービーに告げる。 君なら何もかもを超えられる 思えば初めて見た時からそうだった。 考えうるものから非常識と言われているものまで、全ての夢をシービーは超えられる。 なにもかも……。……ああ、そっか。キミが欲しいのは、クラシック三冠だったっけ。 スカウトの時に言った言葉を覚えていてくれていた。しかしクラシック三冠は比喩の一つだった。感じた可能性を表現したかっただけと伝える。 君は夢を見せてくれるウマ娘なんだ 実績や結果ではない。それこそ、人生を導くほどの輝きがあると。 その日の夕方、散歩に誘われる。 どうして散歩に、という問いにこう答える。 前さ、ルドルフに言われたんだ。アタシからはうまれないものを持つのがトレーナーだって。 言われた時は、そんなにピンと来てなかったんだけど……。キミの夢の話――キミがアタシに見ている夢の話を聞いてわかった。 アタシね、縛られるの苦手なんだ。 強制されるのも期待されるのも。誰かのために、なにかの目的のためにレースを走るのも、できない。 今だってやっぱりできないと思うし、これからだってきっとそうだと思ってる。 けど、担当トレーナーに我慢させたくもなくってさ。契約を結ぶなら、利害を一致させたかった。 だからいつまでたってもトレーナーを決められなかったんだ。 けど―― キミが、アタシにただ夢を見てくれるって言うなら、それはピタッとはまる気がする。 キミもアタシも我慢しない。そのうえそれは、すごく心地いい。アタシからは生まれ得ない、不思議な追い風なんだ。 キミはアタシに夢を見てよ。アタシは好きに走るから。 キミも納得できるなら、契約書を用意しておいて。これからよろしく。 返事も聞かずに立ち去るシービーを、カバンから契約書を取り出し追いかけたのだった。 育成シナリオ 育成目標はメイクデビューののち共同通信杯からクラシック三冠、シニア級は宝塚記念から秋シニア三冠を走るもので、メイクデビューと共同通信杯以外の目標レース全てにカツラギエースが出走しており、シービーとエースの対決が主軸になる。 さらに時代が古いこともあってか、クラシック三冠レースにはシービーとエースを除きネームドウマ娘が一切出走しない。目標外レースやシニア級になるとどこに隠れていたとばかりにネームドウマ娘が押し寄せるのだが クラシック級のジャパンカップ・有馬記念を勝利すると隠しイベント「期待を超えて」が発生する。ただこれはクラシック三冠を達成していなくとも発生し、スピードと根性、スキルptに「打開策」のヒント+2が入手できる。 またランダムイベント「小さな恋の物語」で下の選択肢を選んだのち、目標外のレースに出走し勝利すると「世界の涯てまで連いてきて」が発生。体力が回復しパワーも上がると同時に「ペースアップ」のヒント+2が入手できる。 ◆関連キャラクター カツラギエース 2周年を機に新たに参戦したウマ娘。明朗快活・熱血ウマ娘で、"ウマ娘界のエース"として固定観念や閉塞感を打破すべく片田舎を飛び出しトレセン学園にやってきた。 シービーに対し憧れを抱き、いずれ超えるべき好敵手として日々トレーニングに打ち込んでいるが、普段は会話を交わしたり併走トレーニングをするなど関係は非常に良好。シービーがあまりにも自由人過ぎるせいで、必然的に彼女が常識人のツッコミ役になるという一面も。 育成シナリオでは早速登場し、クラシック三冠レースやジャパンカップなど、目標レースほぼ全部といっていいほどに勝負服姿でライバルとして立ちはだかる。 史実におけるカツラギエースはシービーの同期にして最強のライバルであり、特に1984年ジャパンカップではミスターシービーとシンボリルドルフ、三冠馬2頭を撃破して日本馬初のジャパンカップ勝利(*10)を飾っている。 シンボリルドルフ 威風堂々の"皇帝"。 史実ではルドルフの方が1年後輩であるためシービーが先にデビューしている。デビュー前から生徒会長とは一体 道中は最後方に控え、終盤にかけて一気に捲るが安定感に欠け大敗も喫しやすい"凄い"追込のシービーに対し、 好位追走から抜け出し差し切る様はまさに横綱相撲、安定した王道の強さを持つ"強い"先行のルドルフと、レーススタイルはまさに対極。 さらに「自分のために」走るシービーと、「全てのウマ娘のために」走るルドルフという点でも対極。 タマモクロスの育成シナリオでは、脚質が人気に差異をもたらすと考察しており、ルドルフが人気の差を気にする描写もある。 マルゼンスキー イケイケでナウいチャンネー。 学園内トップクラスの実力者、また学園内でも高学年ということもあり並んで語られることが多い。 サクラチヨノオーの育成シナリオでは、一線を退き後輩…チヨノオーに夢を託そうとするマルゼンに対し、半ばワガママに近い気持ちでトゥインクル・シリーズに引き留めようともしていた。 また2人とも一人暮らしということもあってか、自炊や掃除洗濯などの相談を打ち明けたりしている。 シリウスシンボリ 唯我独尊の開拓者。 史実では特に関係はないが、年代が近いため掛け合いはそこそこ多い。 シリウスはシービーのことを「(ルドルフと違って)世界がテメエのために存在しているような振る舞いがなんともそそる」として気に入っており、シービーの方も嘘がないシリウスの振る舞いを好んでいるため、仲は良好。 マチカネフクキタル・スイープトウショウ・ダイイチルビー ホーム会話やクライマックスシナリオのイベントで登場。 ルビーはあちらのサポートカードイベントにシービーが顔を出しており、顔見知りであることが語られている。 史実では世代が異なるため対戦歴はないが、いずれもトウショウボーイの血筋に当たる競走馬である(フクキタルとスイープの母父、ダイイチルビーの父がトウショウボーイ)。 駿川たづな 緑の悪魔敏腕にして俊足の理事長秘書。 共同通信杯への出走に際しては、「思い入れがある」として激励を送っていたほか、おでかけイベントではウマ娘に混ざって水鉄砲バトルに参加しており、 シービーの両手に持った2丁のほか足で持った3丁目に屈した時には「追い込み(ミスターシービー)されちゃいました」(*11)と強者どうし健闘を讃えている。 全く関係無い話だが、共同通信杯の副称はトキノミノル記念である。 シービーの両親 シービーは上記の通り一人暮らしだが、両親もそう遠くないところに住んでいるらしい。 彼女の父は担当ウマ娘が「天を駆けているよう」と例えられる逸話があるほどの名トレーナー、母はその担当ウマ娘、しかも「トレーナーが」新人時代に一目惚れしていたことがストーリー中で明らかにされる。 さらに母親側の猛反対を押し切り駆け落ちに似た形で結婚したためか、結婚してしばらく経った今でもアツアツとシービー談。 これは実馬ミスターシービーの出生が元ネタ。 父は皐月賞や有馬記念を制した「天馬」トウショウボーイ、母は重賞3勝を挙げたシービークインなのだが、この2頭は同じ新馬戦でデビューしている(*12)。 さらに当初シービークインとトウショウボーイの交配は本来実現し得なかったところを、トウショウボーイ側(*13)が独断で交配させた結果産まれたのがシービークインの1、後にミスターシービーと呼ばれる馬である。 その後シービークインは父ハードツービートの仔の出産に際しトラブルが起き結果死産、それ以降不受胎が続いたためミスターシービー以外の産駒を残すことができなかったのである。 余談だが、「トレーナーとその担当ウマ娘が後に結婚した」という事例が実際に提示されたのはこれが初であり(*14)、トレラブ系二次創作作者達に一石が投じられる事となった。 ◆余談 三冠馬と天皇賞(秋) 日本競馬において牡馬クラシック三冠を達成した7頭のうち、「2000mになってから」の天皇賞(秋)を制したのは現状ミスターシービーただ1頭。 ミスターシービー以降、1985年にシンボリルドルフが挑んだが「あっと驚く」伏兵ギャロップダイナに差し切られ2着。メインストーリー第4章でも言及のあった1995年にはナリタブライアンが挑んだが12着。 その後ディープインパクト・オルフェーヴル2頭の三冠馬が誕生するがいずれも凱旋門賞に出走したこともあり、そもそも天皇賞・秋には出走したことがない。 2021年にコントレイルがナリタブライアン以来26年ぶりの三冠馬出走・ミスターシービー以来37年ぶりとなる天皇賞(秋)制覇に挑んだが、皐月賞馬エフフォーリアに1馬身届かず2着に敗れている。 牝馬クラシック三冠を含めると、2019年にアーモンドアイが制覇している。 ミスターシービーのヒミツ? どちらにも元ネタがあり、「エレベーターが少し苦手」の方は千明牧場の経営元が華厳の滝にある観光用エレベーターの営業を行っていることに由来している。 2つ目の「歌舞伎が好きでよく観に行く」というのは、その容姿が「歌舞伎町の女形のよう」と例えられたことに由来している。その容姿は、「流星の貴公子」テンポイント以来となる写真集が刊行されるほどであり、女性ファンの獲得にも繋がったとされているほどの美貌の持ち主であった。 また、モチーフ馬の大ファンであった寺山修司が、実現こそしなかったものの晩年には「歌舞伎をやりたい」と言っていたということも元ネタの一つと考察する者も。 追記・修正は淀の坂を全速力で登って下ったトレーナーがお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\自由に/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] シービーが前生徒会長で台頭したルドルフに職を引き継がせた後ふらふら楽隠居してるのかと思ったら、そもそも生徒会無関係だったという -- 名無しさん (2023-03-09 15 34 23) 声が良い。聴力が良くなる。+顔が良い。視力が良くなる。 -- 名無しさん (2023-03-09 16 09 01) 作成乙です。まだかまだかと待ち望んでいたら、まさか2ndアニバの目玉まで引っ張られようとは… -- 名無しさん (2023-03-09 17 47 56) 項目を読む感じだとウマ娘の世界にはトウショウボーイのウマ娘もちゃんといるみたいだな。彼女の父親が元トレーナーってことは既に引退してトレセン学園を卒業しているのかな? -- 名無しさん (2023-03-09 17 54 59) 同じ三冠のルドルフやブライアンに比べると随分勿体ぶられてたよね -- 名無しさん (2023-03-09 22 39 17) ↑2 いや、シービーの出生考えるとトレーナーの父がトウショウボーイで母がシービークインなウマ娘っぽい(母は重賞ウマ娘だったっつってるし、父側牧場が望んだけど母側牧場が断る状況だったのを場長独断で、だし) -- 名無しさん (2023-03-10 00 06 08) 立て乙。CBいいよね… -- 名無しさん (2023-03-10 01 34 29) いつ見ても勝負服の意匠が仮面ライダーサイクロンなんだよなぁ -- 名無しさん (2023-03-10 08 04 49) 美人でイケメン過ぎて胸が苦しい -- 名無しさん (2023-03-10 09 39 23) シングレのシービー結構喋ってない? -- 名無しさん (2023-03-10 10 12 32) ↑5項目を読んでミスターシービーの父親が昔担当していたウマ娘の中にトウショウボーイのウマ娘が居たって解釈していたんだけど違った? -- 名無しさん (2023-03-10 12 47 43) そりゃそんだけ才能があったら楽しいだろうな -- 名無しさん (2023-03-10 22 55 55) どっかで「それって君の感想だよね?」って言いそうってのを見てからそういうキャラにしか見えなくなった助けてくれ -- 名無しさん (2023-03-11 02 03 05) ↑それって君の偏見だよね? -- 名無しさん (2023-03-11 16 27 06) CBのご両親の件知ったら掛かり気味になりそうな子が何人かいますね…… -- 名無しさん (2023-03-11 18 17 18) 冠バってあるけど、三冠ウマ娘の方が正しいんじゃないの?作中でそっちの名前で呼ばれた事ってあったっけ?追込バの方は正しいのかよく分かんないけど -- 名無しさん (2023-03-11 21 15 32) ↑×4 CBは他人に迷惑掛けないなら、自分への誹謗中傷すら咎めない器の広さを持った女だから、どっかのタラコ唇に上から目線で人を嫌味なんて言わないよ -- 名無しさん (2023-03-11 23 06 47) 黒髪から茶髪に変更されたのは黒髪黒服のカツラギエースとのバランスを取る為じゃないかな? -- 名無しさん (2023-03-12 02 42 33) 実装前は気の赴くまま好きに行動してる自由人みたいなイメージだったけど実装後の個別ストーリーで180°反転した。トレーナーも言ってたように周囲の気遣いもきちんとできる真面目さも併せ持つから自由人とは程遠い凄い不器用な子なんだなと。 -- 名無しさん (2023-03-12 08 16 56) 足なっが!腰ほっそ!顔ちっさ!グッドルッキングすぎる -- 名無しさん (2023-03-12 11 13 44) 多分誰も気にしないけど「ミスター」と付くのに女性なのは何故なんだろ。 -- 名無しさん (2023-03-14 16 59 28) 彼女のモチーフになった馬の名前が「ミスターシービー」だから -- 名無しさん (2023-03-15 02 02 12) 「キング」ヘイローとかいるのに今更過ぎる話 -- 名無しさん (2023-03-15 09 53 26) ツルマルツヨシの前でもそれ言えんの? -- 名無しさん (2023-03-15 13 23 49) ↑ナリタブライアンの前でも(ry しかしそうか、彼女も帽子勢だったか -- 名無しさん (2023-04-02 00 30 24) エースシナリオのクラシック三冠はやはり負けバトル枠だった…ローレルシナリオのブライアンよりは落ち着いてたけど -- 名無しさん (2023-07-10 19 07 00) ダービーと菊花のシービーには勝てたが皐月が無理… -- 名無しさん (2023-08-01 19 25 24) ↑4ツヨシは「強し」ともとれるからまあ… -- 名無しさん (2023-10-05 09 57 03) シングレのイナリワンへの激励ホント好き。「レースの主役は自分(あたし)なんだからさ」って台詞はイナリを少しだけ吹っ切らせたと思う。しかし12月の海に飛び込む度胸の強さよ… -- 名無しさん (2023-10-27 23 31 14) 名前 コメント
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繁殖牝馬 バンブーアトラス×ナノフラッパー(69-83)
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ランク プラチナ 系統 プリンスリーギフト 父 トウショウボーイ 母 シービークイン 距離 2000m-3200m Lv 1 10 30 スピード D(1750) スタミナ B(3250) 根性 C(2800) 瞬発 SS(5500) パワー B タフ C 気性 B ゲート A 重 B 芝 SS ダート B
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size(150%){馬主} size(100%){◆037RggUssA} size(150%){性齢} size(100%){牡5} size(150%){生産} size(100%){DS96} size(150%){血統} size(100%){ミスターシービー×ノーザンテースト×ボドニアンティーク?} size(150%){パス} size(100%){ぜぼすすざ つびゆるば ろおべてす うゆねりざ ごこぼろぞ らぐぎむぶ ばぼざ} size(150%){出走} size(100%){三冠優駿}
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日本ダービー 水曜限定上級水曜限定超級28日限定スタチューオブカップG1プレイバックミスターシービー降臨セントライト降臨トキノミノル降臨クリフジ降臨転生 キングカメハメハキズナ降臨転生 ネオユニヴァース
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