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トップページ まんがタイムきらら まんがタイムきらら2004年12月号 基本情報 巻次 第2巻第12号通巻13号 発売日 2004年11月9日 発行日 2004年12月1日 掲載情報 表紙 トリコロ 海藍 1 かみさまのいうとおり! 湖西晶 5-6,7-10 トリコロ 海藍 11-15 ねこきっさ ととねみぎ 19-26 1年777組 愁☆一樹 27-32 スーパーメイドちるみさん 師走冬子 33-38 新連載 かたつむりちゃん 今井神 39-40,41-46 三者三葉 荒井チェリー 47-54 マオマオ ナフタレン水嶋 55-60 隔月連載 かわいいや 竹本泉 61-66 ビジュアル探偵明智クン!! 阿部川キネコ 67-72 姉妹の方程式 野々原ちき 73-74,75-80 てんしの末裔 藤島じゅん 81-88 てんちょおのワタナベさん 刻田門大 89-96 きつねさんに化かされたい! 桑原ひひひ 97-102 ようこそ小豆沢美研へ! かつまれい 103-106 悪魔様へるぷ☆ 岬下部せすな 107-108,109-114 たるとミックス! 神崎りゅう子 115-122 影ムチャ姫 ナントカ 123-128 ROM-レス。 白雪しおん 129-134 かるき戦線 太田虎一郎 135-140 カフェスイートココマジック 星河あつき 141-142,143-148 ゲスト ドージンワーク ヒロユキ 149-156 市立鋳銭司学園高校放送部 ふじもとせい 157-164 Pocket しおやてるこ 165-172 ふぁみりーちゃんねる ちんじゃおろおす 173-178 ちょこパフェ いずみ 179-184 ホワイトロリータ むっく 185-190 どこでもすたでぃー! 結原りん 191-196 隠密☆少女 関根亮子 197-202 こちら☆世界征服同好会!!! 上原甲斐 203-208 LOVE ME DO 新条るる 209-216
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提供割合 ☆3アーティファクト 1/7 ☆2アーティファクト 2/7 ☆1アーティファクト 4/7 ※☆2、☆1AFの割合はメイデン加入あり・なし両方併せたものです。 内容更新の際は「☆3AF×1、☆2AF×2、☆1AF×4」 を1単位として追加されすべて等確率で排出される為、計算上は上記の割合になります。 提供内容 ☆3AF(メイデン加入あり) 海賊団バッヂ キスマーク シュクレ・メイデン ロンサム・ボーイ ポリヘドロン パティシエール ミラージュリング 夜刀神祀衣 修練者の闘衣 赤服 グリムハット エレキチャージャー パッションレッド クロネコカード AF:☆☆☆ ☆2AF(メイデン加入あり) 白衣の天使 アンドロイド・メンテナンス ビターメイド ジュエリーカトラス くまぐるみ 貸出カード 白銀のコンパス サマー・アロハ オータム・オール ウィンター・スーツ 防弾修道服 スタージュエル・ジェミニ 頭のネジ ゴーゴースクール AF:☆☆ ☆2AF(メイデン加入なし) アリスパック ロングメイド シンプルブレザー ホワイトスーツ ブラックスーツ ドリンクホルダー メディカルキット リアルネコミミ リアルイヌミミ リアルウサミミ 炎の魔道書 氷の魔道書 雷の魔道書 ミラクルリボン AF:☆☆ ☆1AF(メイデン加入あり) プリティメイド カラフルメイド 軍用ヘルメット 軍用コート かたつむりさん レッドセイバー ブルーブラスター イエローナックル 星型望遠鏡 トーチマン ホッパーシューズ ビートルホーン ハンドガンホルダー ハンドガンスコープ AF:☆ ☆1AF(メイデン加入なし) トラベルバッグ シンプルメイド シンプルセーラー ネコミミバンド ヘッドフォン レッドスーツ ブルースーツ イエロースーツ グリーンスーツ ピンクスーツ 幸運のコイン 火男のお面 おたふくのお面 水風船 AF:☆
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さて、埼玉県公立高校前期入試がおわり 一区切りがつきました。 ここで全員が合格をしてくれることを願います。 まず、「よいしゃっ」さんがページを作ったので 会員全てのページがそろいました。拍手。 (ここで歓声が起こる) 文章もなかなかです。 しかし ずいぶんと前からページがあるのに まだ「第1回」のままの人もいます。 誰とは言いませんが。 (みんなでかたつむりさんのほうを見る) またタイトルイメージをトップに貼った。 30分くらいかけて作った。 まあまあの出来です。 メニューから文化テストを消しました。 研究室の中に移動しました。 驚かないでください。 さて、学校で研究できるのも あと30日ありません。 出来るだけ時間を作り 有意義に過ごしましょう。 なんか部費で デイアゴスティーニが出した「西洋の名画」 とか言うものを買う話になっていますが 第二巻は「モネ」だそうです。 フェルメールあたりが出たら 個人的に買いたいと思います。 「西洋文化研究会の日常」の登場人物にもキャラクターの絵を貼ってみた。力作! BP3000以下のスピリット (2009-02-04 16 56 20) 「フェルメールの暗号」っていう本が図書館に。。フェルメールと関係あるのかはまだ不明 -- よいしゃっ (2009-02-04 20 49 52) いやいやいやいやいや。ダリっしょ?ってか「かもめ」の絵が;w -- かもめ (2009-02-04 23 02 17) よいしゃっさんの机の上にあるのを目撃しました^^エドガー賞とったバリエットさんが書いたやつしょ? -- BP (2009-02-07 09 47 46) 名前 コメント
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2008.05.25 21 43 野良(--) ぱしゃん 踏まれた小さな水溜りが王冠のような環を広げる。 爆ぜた飛沫が周りに落ち、さらに小さな波を生んだ。 「おおー」 自分の足が作りだした光景に、少女は嬉しそうな驚きの声を上げる。 そして、より大きな水溜りへと向かっていった。 近づく雨季を報せるような穏やかな小雨の降るある日、ニコラは水の世界を満喫していた。 雨具の一つもまとうことなく、濡れるのを気にもしていない。むしろ、落ちてくる雨粒を楽しげに浴びていた。 雨と草木の奏でる音を聞きながら、泥のだんごをこしらえる。 土の中からでてきたミミズを追っていくと、カエルの親子が歌っていた。 喉のふくらみに合わせて頭を揺らす。気がつけばいたるところから聞こえてくる別の音に、興味は尽きることがない。 顔といわず手といわず泥と雨水で汚しながら、ニコはいつもと少しだけ違う村を探検していった。 雨の後は毎度姉に怒られるのだが、今はそれどころではないのだろう。アジサイの葉を這い進むかたつむりにちょっかいを出しながら、泥まみれの顔には大きな笑顔が浮かんでいた。 ぱしゃん 「ん?」 不意に、後ろで水の音がした。 笑みを驚きに変えながら、ニコラは体ごと振り返る。 そこには、一人の女性がいた。 雨具の一つも携えず、濡れるがままに立っている。 纏った薄い絹の衣は貴婦人を飾る純白のドレス。 肌はそれに劣らぬ白磁の色で、血の流れすら思わせない。 細い面には赤い唇と鋭い眼。浮かんでいる小さな笑みは人形めいた美しさ。 そして波打つ黒い艶やかな髪は、それが自然であるかのように濡れそぼり、女性の姿を飾っていた。 初めて見る人物のあまりに鮮烈な存在感に、ニコラはしばし言葉を失っていた。 もっとも、疑いのない笑みを浮かべるまでの一瞬だけであったが。 「おねえちゃん、だれ?」 「私はパンドラ。雨と霧を司る者」 見上げる少女の明るい声に、そう名乗った女は変わらぬ微笑を返していた。しとしとと降り続く雨の中、その声はむしろ澄んで響く。 驚きながらも恐れは見せぬニコラを前に、パンドラの言葉は続いていく。 「お嬢ちゃん。エルドラはどこ? あの快楽主義者は」 「? だれ?」 「ああ、人の名前はエレンだったわね。知らない?」 「えれん……おお、トールのおねえちゃん」 向けられた問いかけに、ニコラは元気よく答えていた。若く美しいトールの母を、少女は姉だと思っているらしい。 「知ってる?」 「うん。エレンおねえちゃん、鳥さんとかお馬さんとか犬さんとかとお話しするのじょうず」 「そうでしょうね。あの子は森と風を司る者だもの……」 その答えに、パンドラは満足げな笑みを浮かべていた。細い眼差しに宿るのは、喜びと憎しみを湛えた光。 雨と共に立つ女の変化に、幼いニコラは気づかない。 「どこにいるか、教えてもらえるかしら?」 「いいよー。エレンおねえちゃんのおうち、あっちー」 答える元気のよさのまま泥の道を駆けていく。 パンドラはその後をゆっくりと追っていた。踏まれた土と水溜まりが確かな音を響かせる。 しとしとと降り続く雨は、次第に強さを増していた。 ~~~~~~~~~~ 謎な女性に謎な展開をくっつけてみました。 やはり先の展開は考えておりません。 あくまで普通の村なので。 先がどうなるかはわかりませんがね。 基本的に三題やら他のやらで俺の書く話はその場限りのもんだと考えてください。 ストーリー全体よりキャラクターの性格を示すためのものとしてみてくださいませ。 水上 える 謎だー どんどん普通の村じゃなくなってる気がします。05/26 00 47 ミカヅキX もっと普通のネタを投下して、不思議要素を薄めるのだ~。 農作業の話とか、夫婦喧嘩とか、キノコ料理の話とか。 男達が寄り集まって、髭談義してるところを書こうと思ったけど、髭に思い入れのない僕には無理だった模様です。05/26 00 58 野良(--) うーん、やっぱりちょっと濃すぎるか。 薄めるように努力します。 かたつむりはいいんだが、パンドラと快楽主義が難しいんだよな。 話の中で自然に使おうと思うとどうしても謎っぽくなる。 がんばってみよう。05/26 21 03
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イメージ データ 台詞集親愛度 授業 放課後シアター 入手アクセサリー イメージ データ 名前 癒鳥 仁奈(ゆとり にな) レアリティ SR/SR+/SSR 所属学校 北皇白熊学園 学年 2年 タイプ 芸術 レベル上限 60/65/70 MAX攻撃 12961 MAX防御 11558 コスト 15 連携 C/B/A CV 星月るな 入手方法 イベント報酬 ガチャ 台詞集 親愛度 Lv 台詞 0 うぅ…さぶ…。なんで教室にはこたつがないのよ、これじゃ、あたし、癒鳥仁奈の快適こたつライフができないじゃん…。 1 教室の空気入れ替えってただの罰ゲームでしょ…こんな寒いんじゃ授業なんて集中できないし…。暖かかったら…寝るけど。 2 正月って最高だよね。美味しい料理にまったりとした時間。うん…これこそあたしが探し求めていた癒しの世界! 3 なにもの珍しそうに見てるの…こたつむり住人の移住準備ごときで不思議がらないでよね。あたし以上のつむらーはこんなものじゃないんだから。 4 よかったら先生も一緒にこたつむりする? 仕事のことなんて忘れてさ、一緒に世界が終わるまでなまけよう。うん、きっとそれがいいよ。 MAX もし、あたしが先生の恋人になったら、将来あたしを養ってくれる? あたしはこたつで癒されて、先生はあたしに癒される。うん、そうゆうのいいね! 授業 放課後シアター 外に出たら…負けかな。 癒鳥 仁奈 いーやぁあぁぁぁぁあぁーー 離してぇーー!! 白馬 莉緒 引きこもってばっかりじゃなく、たまには外で運動しなさい! 白馬 莉緒 ほら、いくよ 癒鳥 仁奈 いーやぁぁぁあぁぁ!! 癒鳥 仁奈 あたしは、家に帰ってこたつむりになるのぉぉぉ!!! 入手アクセサリー レジェンドリング ギャラクシーリング 北皇白熊学園のコスプレ 名前 コメント
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第100話 マッハ中年の葛藤 …チリンチリン ロキは夕日をその背に受けて軽快に舗装された道を走っていた。 昼に遭遇したサメ男以来誰とも遭遇することもなく、それはそれは順調なサイクリングだった。 この自転車(彼はこの自転車をスレイプニールと名付けていた)を駆って早10時間以上。 ロキは自身の運動能力を最大限に生かしいくつか自転車にまつわる特殊な走法をマスターした。 初めはバランスをとって走ることすら間々ならなかった彼だが、 今となってはハンドルから両手を放し体のバランスだけで自転車を走らす事も可能としていた。 ハンドルから放したその両手には沖木島の地図が広げられている。 (ここは大体D-2の辺りかそろそろ他の首輪実験もしたいところだな。…ん?) ロキは眼前に割りと急なカーブを見つけた。 (あれを試してみるか…) 少し前に走った急な坂道で、彼は左ブレーキだけをかけた時に自転車の勢いで後輪が滑ってしまった。 だが、ロキはそのおかげで90度近いカーブを華麗に曲がることができたのだ。 彼はカーブを目の前にして地図をデイパックの中にしまいハンドルを掴むと、自転車のスピードを落とすことなく逆に加速させた。 そしてカーブの入り口に差し掛かった直後 (ここだ!!) 両の眼を見開き、ロキは左ハンドルのブレーキのみを作動させた。 ズザザーーーッ 後輪が滑り、舗装された道によって削られたゴムタイヤが黒いアスファルトの上に尚黒い軌跡を残す。 傾きがきつくなった自転車を無理やり起こしバランスを整える。 転倒しそうになっていた自転車を見事起こして、何事もなかったようにカーブを抜けた道を走らせた。 (成功だ!) …チリンチリン 高難度の走法を成功させた祝福の鐘として、ハンドルに備え付けてあるベルを鳴らす。 (なんと心地の良い鈴の音だろうか。やはりこの乗り物は格別だな) ちらりと時計を確認すると、まもなく18時を迎えようとしていた。 …チリンチリン もう一度鈴の音を鳴らすと彼はいったん第二放送に備えるべく自転車から降りた。 (さて…この6時間で何人死んだのかな?) (確か鈴の音が聞こえてきたのはこの辺りの筈だが…) 舗装されている道から少し外れた位置にある高木の影に身を潜めるエルネスト。 そこならば舗装された道からは死角になる、その上その人物を100m以上監視できるはずだ。 …チリンチリン (近いな…、だがおかしい。さっき聞こえた位置と比べるとはるかに近い。この音を出している者は徒歩ではないのか?) ズザザーーーッ 鈴の音とは異なる音とともにそいつは視界に現れた。 曲がり角をドリフト走行して飛び出す自転車。 そしてその自転車の運転席には褐色の肌をした青年が跨っていた。 普通の人間だったらその光景を目の当たりにしたら、 『なんでいい年した兄ちゃんが華麗にママチャリでドリフトかましていい顔してんだ?』となっていただろう。 だがエルネストは違っていた。 彼の中に宿った野生の勘とも言える第六勘が『あいつはやばい!逃げろ!』と告げていた。 もちろんその勘は『あの青年は痛い奴だ。係わり合いになる前に逃げろ』といった類のものではなく、 純粋にとてつもない戦闘能力を秘めた化け物だと彼を認識しての警告だ。 確かにこの勘は外れることも間々ある。 だが、数多の未開惑星の遺跡を探索し、今もまだ無事に生きていられているのはその勘のおかげであると言っても過言ではない。 しかし、エルネストはそれでもこの青年を判断しかねていた。 なぜなら鈴を鳴らして自分の位置を周囲に知らしめる行為は殺し合いに乗った人間にとって何一つメリットが無いからだ。 他の殺し合いに乗った人間をおびき寄せてしまったり、狩りやすい弱者などからは警戒されてやり過ごされるのがオチだ。 では、鈴を鳴らして移動しているあの青年の真意は何なのだろうか? ここでエルネストはこの青年は殺し合いに乗ってないとして仮説を立てた。 (もし彼に俺の勘通りの実力が備わっていた場合、鈴の音におびき出される殺し合いに乗った者を返り討ちに出来るだろう。 そして、その鈴の音を頼りに彼に接触を図るであろうタイプが他にもうひとつ。 今の俺の様に接触する人間を分析した上で行動を起こすタイプだ。 つまり彼は協力しあえる人物と接触する為、敢えてこの様な行動をしているのではないだろうか?) 確かに推察の域を出てはいないが、まだ殺し合いに乗っているより乗っていないと考える方が彼の行動に説明がつく。 (一先ず他の二人の事は隠しておいて彼に接触してみるか…) 決断を下し、身を隠していた木陰から出た矢先、その青年は時計を一瞥すると自転車から降りた。 どうやら彼は第二回目の放送に備えるつもりらしい。 (そういえばもうそろそろ放送の時間だったな。彼との接触は放送の後でもいいだろう) エルネストはそう判断すると再び木の陰に隠れて、褐色青年の監視に注力した。 メモとペンを執りながらロキは自分に注がれる僅かばかりの視線を感じ取った。 (誰かに見られているな…。まったくさっきの放送の時といいどうしてこのタイミングで仕掛けてくるような真似をする輩が多いのか? まぁ、いいか。さっきのサメ男の時みたいに隙を晒して釣ってやるか…) 見上げると第一の放送の時と同様に空が急に暗転した。 それと同時にこの催しの主催者たるルシファーの声がどこからともなく聞こえてきた。 「フフン…、こんばんは諸君…」 (さて、さっきみたいに誰か知り合いが呼ばれた辺りで動揺して見せるか…) 一人また一人と殺された者達の名呼ばれる中、3番目にレナスがエインフェリアとして勧誘したメルティーナの名があった。 確か彼女は珍しいことにヴァルハラ行きを頑なに拒み続けている人物だった。 (面識など無いが、他に知った名前が呼ばれるかわからんし頃合いだな) 「なっ…、メルティーナがっ?そんな!?」 (さぁ、今の俺は隙だらけだぞ。来るならさっさと仕掛けて来い) だが、一向に監視をしている人間が仕掛けてくる様子が無い。 (しまった。少しばかりわざとらし過ぎたか) 名前が呼ばれ続ける中どうしたものかと考えていたロキだったが異変が起きた。 死亡者の名前が最後まで読まれた直後、今まで居場所を察することが出来なかった監視者の気配を感じることが出来たのだ。 (へぇ、あんな所から俺を見張ってたってわけか。 今までうまいこと気配を隠してたってのにばらしちゃって…。差し詰め誰か大事な人でも呼ばれたってところかな) 再び愛車(スレイプニール)に跨ると気配がした方向を進路にとりペダルを漕ぎ始めた。 (オペラが…死んだ…?) 無情にも知らされた愛する女性の死。 その事実を突きつけられエルネストの思考と視界は一瞬真っ白になった。 ここで今自分が何をしていたのかさえ忘れてしまっていた。そう気配を隠すことさえも。 (オペラ…くそっ!誰だ?誰があいつを…。なんで…傍にいてやることが出来なかったんだ…畜生!) 今彼の思考を支配しているのは顔も知らないオペラを殺した相手への憎しみのみ。 そんな負の感情で満たされていた彼の頭の片隅からなにかが警告した。 すぐさま頭の中を切り替える。確かにオペラの死は辛いが、今は他にも成すべき事があるのだ。 咄嗟に顔を上げると残り数十mまで迫っている褐色の青年の姿が目に入る。 逃げようかとも思ったが、相手が自転車に乗っている以上逃げ切るのは困難だと判断し、クラースから借りていた大剣を構える。 「やぁ、さっきから俺をジロジロと見ていたのはあんただね?」 不敵な笑みを浮かべて青年が声をかけてきた。 こちらが武器を構えているというのに、素手のままこちらに歩み寄ってくる。 やはり殺し合いには乗っていないのかとも思ったが、俺の勘は依然と『逃げろ』と告げている。 額からは冷や汗が浮かび、背筋も氷かなにかを突っ込まれたようにゾッとしっぱなしだ。 「オイオイ、そんなに警戒することも無いじゃないか。こっちは見てのとおり素手だし、あんたを襲う気なんてないよ」 笑顔でそのように言い放つ彼は一見無害な好青年に見える。 (やはり俺の勘が外れているのか? とりあえずこいつの出方を待つか) 「そうか済まなかったな。少し前にとんでもなく強い奴と出くわしてな。どうも疑心暗鬼に駆られていたらしい」 一先ず剣を降ろし敵意が無いことを示した。 「そうかい? それは災難だったね…。ところで俺は信用してもらえたと考えていいのかな?」 「あ、あぁ…」 (俺の思い過ごしだった様だな…。とりあえず二人の所に戻って情報交換だな) 「実は同行者がいるんだ。俺達はここからの脱出を目指している。 だが正直戦力的にはまだ心許なくてな。協力してくれると助かるのだが…」 「協力か…。あんた達が掴んでる情報次第かな? まぁ、善処はするよ」 人懐っこい笑みを返してきた青年を伴いエルネストはフェイトたちが待つ方向へと歩いていった。 「どういうことだ?」 第二回目の放送を聴き終えるや否や開口一番ミカエルはこう呟いた。 少し前に殺した茶髪野郎の名前が今の放送で呼ばれていないのだ。 交戦直後確かにあの男はルシオと呼ばれていたはずだったのだが…。 参加者名簿を改めて確認すると当然のようにその名前があった。 「つまり、仕留め損なったってことかよ?オイ!」 先ほどまで彼の中を満たしていた満足感が見る見る消えていき、代わりにグラグラと煮えたぎったイライラ感が募ってきた。 近場にあった電柱に一発鉄拳を食らわしへし折る。 当然この程度で彼の腹の虫が納まるわけではないが沸騰しかかった頭で現状を整理する。 (クソッ、あの野郎に一杯食わされたってわけか…。しかしどうすっかね? 昼前からここでずっと獲物を探しているわけだが見つけた獲物は二組だけ。 そのどちらからも逃げられたって事か。あぁぁぁぁっ! クソッ。ここでの狩りは止めだ。 さっきの奴らもここに留まっている可能性が高いわけでもない。次の狩場に行くか) ミカエルは目的地を選定するために、デイパックから地図を取り出した。 (さて、ここからだと氷川村も鎌石村も距離的には大差ないわけだが…。 どっちの方が獲物が多いか…。おおっと、そういやまだ禁止エリアを書き込んでなかったな) 地図とにらめっこしながら、ペンで禁止エリアとなる位置に×マークと時間を書き足していく。 そうして完成した地図を見てミカエルは閃いた。 鎌石村がC-5とD-4の禁止エリアでまるで袋小路の様になっているのだ。 (てぇことはだ。鎌石村から出て行く奴はC-3の南か西から延びている道を使う可能性が高いわけだ。 ついでに鎌石村で出くわした獲物の北側は海で、東側と南側は禁止エリアで封鎖されている。 こいつは絶好の場所だぜ。ここからだと北に続く道を使うのが一番近いな) いそいそと地図をデイパックの中にしまうとミカエルは平瀬村を後にした。 【F-2/夜(放送直後)】 【ミカエル】[MP残量:30%] [状態:頭部に傷(戦闘に支障無し)、軽い疲労、] [装備:ウッドシールド@SO2、ダークウィップ@SO2(ウッドシールドを体に固定するのに使用)] [道具:魔杖サターンアイズ、荷物一式] [行動方針:最後まで生き残り、ゲームに勝利] [思考1:どんな相手でも油断せず確実に殺す] [思考2:狩場を鎌石村に変更] [思考3:使える防具が欲しい] [現在位置:F-2南東部、平瀬村] [備考] デコッパゲ(チェスター)は死んだと思っています。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 放送終了後まもなくエルネストは見知らぬ青年を連れて戻ってきた。 こうして連れて来るのだから危険は無いのだろう。 同行者が増えること自体は悪くない。 ミカエルのような奴に襲われても私の生存率が上がるからだ。 私の目標は生きて元の世界に帰ることだ。 フェイトやエルネストと共にルシファーを倒して帰ろうが、最後の一人になって帰ろうがどちらでも構わない。 そう、手段は問わない。最終的に私が生きていればそれでいいのだ。 だから私はこの青年を歓迎しようとした。しかし突如として私の頭の中に声が聞こえてきた。 その声は私が契約した精霊達のリーダー格オリジンのものだった。 (おい、クラース。こいつはまずい。関らない方が良い) (何を言い出すんだいきなり。見た所ただの好青年じゃないか。何の問題があるのだ?) (人間である貴様では感ずることが出来ないのだろうが、あいつは神族だ。 確かに今は能力の制限とやらで抑えられてはいるが、本来ならばダオスクラスの能力を有していてもおかしくない相手だ) (ダオス並みの人物がいることは先のミカエルで確認済みだ。いまさら驚く事ではない。 それに彼は殺し合いに乗ってはおらず、私達と情報交換をしたいと言ってきているだけだ。 まぁ、警戒するに越したことはないが…) 「おいっ、聞いているのかクラース」 オリジンとの会話に意識を割きすぎたからか、自分に話を振られていたのに気づかなかったらしい。 「すまん、まだちょっと疲れているみたいだ。もう一回頼む」 声の主エルネストの方に向き直り内容を聞き返す。 「今後の我々の目的地の事だ、どうやらロキの情報では鎌石村は危険らしい。なんでも自転車で通過する際2,3人の死体を見たそうだ」 「だが、フェイトの傷の治療もせねばなるまい。となれば、進路を変えてホテル方面か?」 正直フェイトの事などどちらでもよかったが、話を合わせるには無難な回答だろう。 「やはりそうするしかないな。フェイトもそれで良いか?」 「はい。なにも自ら危険な場所に向かう必要なんてありませんしね」 フェイトもエルネストに同意した。 「さて、では今度はこっちの番だよな? あんた達が持っているって言う情報を教えてもらおうか?」 まぁ、目的地が危険だったってことを教えてくれただけでもありがたい。 こちらが持っている価値ある情報はフェイトのルシファーに関するものだけだ。 それもあまり希望の持てる情報とは言えないが。 「それに関してはフェイトから聞いてくれ」 エルネストに促されフェイトが口を開いた。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ こいつらと出会って漸く情報が手に入ると思ったら言うに事欠いて 『ルシファーはこの世界の大元を作った創造主です』と来たもんだ。 俺の教えた情報も嘘八百もいいところだから、お互い様といえばそうなのだが釈然としない。 だがまったくの与太話と判断するわけにも行かない。 世界を作ったのがルシファーだとは思えないが、少なくとも複数の世界を繋ぐ事の出来る技術を持っている様だ。 でなければ、今ここで顔を合わせている連中の異質さの説明が出来ないからだ。 最初に遭遇したエルネストと名乗るおっさん。 一見すると昼間殺したサメ男の着ていた丈の長い上着を羽織っており、 その上着はミッドガルドやヴァルハラでは見かけない生地で出来ている。 そして極めつけは額にある第三の目。 不死者にならあのような異形の者もいるかもしれないが、やつは間違いなく生きている人間だ。 服装に関してはフェイトも同様のことが言えるが、明らかにこれも素材からして俺の知らない物質で出来ている。 最後にクラースと呼ばれたおっさん。 こいつの服装は割りとミッドガルドでも見かけそうなものだが、奴の中から漂ってくる人ではない者が放つ魔力。 この感覚は高位な精霊の物である事は間違いないのだが、少なくともこれほど高位の精霊を使役する術を俺は知らない。 だから認めなくてはならない様だ、異なる技術体系を持った世界の存在を。 だが、フェイトの奴が持っている情報を全て話したとは考えにくい。 現に何度かなにかを言いかけ、ためらった末に口籠る事があった。 きっとその言いかけた事がこの男の持つ真の情報に違いない。 だから俺は辛抱強くフェイトにもう一度問う事にした。 「本当にこれで君の知っている事は全部なんだね?」 俺が何とか怒りを表に出さない様、どうにかこらえて出した質問にこいつはしれっとこう答えた。 「はい、そうです」 ほう、まだ出し惜しむつもりかこのクソガキが。 どうやら痛い目を見ないとわからないらしいな。 直ぐ手に取れる位置に置いてあったデイパックから武器を取り出しフェイト目掛けて振り下ろす。 殺してしまっては聞き出したい情報も聞き出す事が出来なくなるので左肩を狙った。 だが俺の一撃は、エルネストによって阻まれた。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 突如として場の空気が変わった。 フェイトに「本当にこれで君の知っている事は全部なんだね?」と聞いたロキの様子がおかしかったのだ。 その質問に肯定の意を返したフェイト目掛けて斧が振り下ろされる。 どうやら俺の勘は正しかったみたいだ。 頭の片隅で未だにロキを警戒していたからこそ素早く反応する事ができた。 脇においてあった剣を拾い上げこの一撃を受け止める。かなり重い一撃で腕がしびれたが何とか防ぐことが出来た。 このロキの行動に二人もすぐさま臨戦態勢に入る。 「へぇ、まさか受け止められるとは思っていなかったよ」 「やはり殺し合いに乗っていたのか?」 剣で斧を弾き距離を開ける。3対1だというのにロキの表情には余裕があった。 「バカ言うなよ、ルシファーの野郎が気に入らないのは本当さ。だから、戦った事があるフェイトの持つ情報が欲しい。 まだ何か知っているみたいだけど、あれだけ頼んでも教えれくれなかったからね。 ちょっと痛い目を見てもらう事にしたんだけど…。邪魔だからおっさん達には死んでもらおうか!」 言い放ったロキの足元から歪な影が俺達3人目掛けて伸びる。 何とかその攻撃を散開することで回避した。 着地後一息付くような余裕は無かった。クラース目掛けてロキが風のような速さで接近する。 この中でクラースだけ武器を持っていない。つまり奴の攻撃を受け止めることが出来ない。 急いで割って入ろうとしたが、奴から伸びる影に阻まれた。 「ちっ! クラース逃げろ!」 しかしクラースはその場に立ち尽くしたままだ。 だが、クラースが手をかざした瞬間体全体が水で出来た女性の人影が現れた。 その女性が手にした剣でロキの斧を受け止める。 「やれ! ウンディーネ!」 クラースの号令を受けてウンディーネは剣を振り上げてロキを弾く、 後方に吹き飛ばされたロキに地面を滑るように移動するウンディーネが追撃の二太刀目を浴びせようと迫る。 「甘いんだよっ」 振り下ろされる剣撃を掻い潜りすれ違いざまに斧による一撃でウンディーネが真っ二つにされた。 「なるほど、確かに基は高位な精霊かもしれないけど現世で発揮できる力は、 術者の精神力に依存するみたいだな。この程度なら何匹出て来てもわけないね」 嘲笑うかの様なロキの発言に舌打ちを返すクラース。 クラースの召喚術はセリーヌやレオンの紋章術と比べても遜色ないはずなのにああも簡単にあしらうとは。 (このままでは全滅の危険がある。どうにか隙を作らなければ…。だが、あいつには自転車がある以上振り切るのは困難か) 撤退の策を練っていた俺にフェイトが叫んだ。 「エルネストさん! クラースさん! 援護をお願いします!」 見るとフェイトは赤紫色のオーラに包まれていた。 何をするつもりかわからないが、なにか策があるのだろう。 (ならば俺のする事はただひとつだ。 不慣れな武器を持っている時点で出来る事は限られているが、一瞬でもロキに隙を作る事が出来れば…) □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 今の僕に出来る事は限られている。 さっきの影みたいな遠距離攻撃を持っている相手に今の足の状態じゃ得意の接近戦に持っていく事すら出来ない。 向こうもそれを理解しているはずだ。僕の事を接近される前に迎撃可能だと。 けれど、本当はそうじゃない。 この技は準備がいるけど、発動さえ出来ればある程度の距離を一瞬で詰める事が出来る。 3対1の状態でああも余裕を見せ付けてくるロキは、こちらを甘く見ていると考えて間違いない。 その油断に付け込む事が今の僕達にある僅かな勝機だ。 エルネストさんが懸命にロキに食らい付いている。 その剣閃はすべてロキに見切られ最低限の動きでかわされているが、ロキの行動を大幅に制限していた。 「下がれ! エルネスト! 行け!ノーム」 エルネストさんが退避するのを待ってから、クラースさんが呼び出した謎の細長い生物がミサイルの雨となりロキに襲い掛かった。 巻き上がる土煙でロキの姿が完全に隠れる。 だが、相手もそれは同じ。あの弾幕の中では下手に動く事も出来ないはず。 そんな中僕が目の前に突如現れるなんて思っていないだろう。 『ストレイヤー・ヴォイド!』 体の回りのオーラがより一層濃くなり僕の姿が見えなくなる。 否。その場から消えたのだ。 この技は瞬間移動を可能にする技だ。移動先は先程までロキがいた場所。 移動直後の僕の視界には予定通り奴がいた。僕の突然の出現に驚きを隠せない様子だ。 「だああぁぁぁぁっ!」 強化型鉄パイプを握り締め横薙ぎに一閃する。 完全に意表をついた一撃だったのに、僕の一撃は彼の持つ斧で受け止められてしまった。 (くそっ、なんて奴だ。だけどここで諦めるわけには!) ここまで接近できるチャンスは二度と来ないかもしれない。 すぐさま連撃へと繋げる。振りぬいた鉄パイプで斧のブレード部分に罅が入った。 『ヴァーティカル』 鉄パイプに闘気を纏わせ、全力で振り上げる。 巻き上げたオーラと共にロキの体がを打ち上がる。 『エアレイド!』 それと共に跳躍し続けざまに闘気を叩きつける。 「ぐわっ!」 流石にこれはダメージがあるようだ。奴の斧も僕の一撃で砕け散っていた。 (よし! あと一息。一気に決める) ぶっつけ本番になるけれど、僕の遺伝子に刻まれた『ディストラクション』の力を解放する。 ルシファーの言っていた制限が気にはなるけれど、ここで倒しきれなかったら僕達に勝ち目は無い。 先程とは異なり僕の体からは眩い白銀のオーラが迸る。 そのオーラを右の拳に集約させ、バンデーンの戦闘艦ですら沈める破壊の光をふらつくロキに叩き込む。 『イセリアル』 (ほぼゼロ距離。これで!) 蓄積させた『ディストラクション』の力を解放させようとしたその刹那。 突如フェイトの視界がブラックアウトした。 ルシファーの課していた制限は、予想通りフェイトやマリア、ソフィアに対しては厳重にかけられていた。 一定以上のレベルでその力を解放しようとすると、 力を暴走させて彼らに本来備わっているリミッターを強制的に発動させて意識を奪うように細工をしていたのだった。 (くっ、一体どうしたって…言うんだ…?) その事実を知る由も無いフェイトは浮かぶ疑問と共にその場に崩れ落ちた。 「エルネストさん…クラースさん…。逃げ…」 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ (仕留め損なったか…。だがロキにもダメージがある。フェイトには悪いが撤退させてもらう) 「エルネスト! ここは逃げるしか…」 幸いフェイトがロキを吹っ飛ばしたおかげで、自転車からの距離が離れている。 「お前だけでも行け。俺はフェイトを助ける」 「バカを言うな。俺達だけではどうしようも出来ない事位判っているだろう」 「問答している時間は無い。どちらにせよ足止めしなければ逃げ切れないんだ! 行け!」 (クソッ、どいつもこいつも…。まぁいい元よりそのつもりだ。 後ろ髪を引かれる思いではあるが自分の命には変えられん) 自転車の方向に走るついでに自分の荷物と、近場に転がっていたバックから飛び出た棒状の物を拾い上げる。 (これは!? いや、先ずは逃げるのが先決だ) 南側に行ったところで平瀬村しかなく、そこにはミカエルがいる。 北にある鎌石村もロキの話が真実ならば危険極まりない場所だが、 ロキの言っていた事は嘘である可能性のほうが高い。 自転車に跨り北に退路を取ると、クラースは盗んだ自転車で走り出した。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 「フン、手間取らせやがって」 毒突くロキの足元には戦いの末敗れた二人が転がっていた。 しかし、この二人の肩は微かに上下している。 この二人はまだ生きているのだ。 なにもロキの気まぐれから生かされたわけではない。 どうしてもフェイトの知る情報を全て吐き出させたかったのだ。 その為にはどの様な手段が有効なのかとロキは考えた。 (おそらくこいつは痛めつけても、全てを吐かないだろう。そういった不屈の意志のような物が垣間見えたからな。 では、どうするか? そのヒントはこいつが意識を失う前に発した言葉だ。 あの瞬間確かにこいつは、おっさん共に逃げるように言い放った。 こういったタイプの人間はレナスが連れてきたエインフェリアにも多くいた。 このタイプの人間は自分よりも誰かが傷つく事を嫌う。だからこのおっさんも生かしておいたのだ。 フェイトの奴が意識を取り戻したら、目の前でこのおっさんを少しずつ解体してやる。 そうすれば今まで屈する事の無かったこいつの意志も必ず崩れるはずだ) バックより取り出したザイルで二人を離れた位置に拘束するとロキはフェイトが目を覚ますのをじっくりと待ち始めた。 【D-2/夜中】 【フェイト・ラインゴッド】[MP残量:80%] [状態:左足火傷(戦闘にやや支障有り。ゆっくり歩く分には問題無し)ザイルで拘束中 気絶中] [装備:無し] [道具:無し] [行動方針:仲間と合流を目指しつつ、脱出方法を考える] [思考1:ルシファーのいる場所とこの島を繋ぐリンクを探す] [思考2:確証が得られるまで推論は極力口に出さない] [現在位置:D-2北部、道から少し外れた森の中] [備考:参加者のブレアは偽物ではないかと考えています(あくまで予測)] 【エルネスト・レヴィード】[MP残量:100%] [状態:両腕に軽い火傷(戦闘に支障無し、治療済み)ザイルで拘束中 気絶中] [装備:無し] [道具:無し] [行動方針:打倒主催者] [思考1:仲間と合流] [思考2:炎のモンスターを警戒] [現在位置:D-2北部、道から少し外れた森の中] 【ロキ】[MP残量:90%] [状態:正常・自転車マスターLv4(ドリフトをマスター)] [装備:グーングニル3@TOP] [道具:10フォル@SO、ファルシオン@VP2、空き瓶@RS、スタンガン、ザイル@現実世界、首輪、荷物一式×2] [行動方針:ゲームの破壊] [思考1:レナス、ブラムスの捜索] [思考2:見つけ次第ルシオの殺害] [思考3:首輪を外す方法を考える] [思考4:一応ドラゴンオーブを探してみる(有るとは思っていない)] [思考5:自転車(スレイプニール)を盗まれてちょっとショック] [思考6:フェイトが目を覚ましたらエルネストを痛めつけフェイトから情報を引き出す] [備考1]: フェイト、エルネストの装備と支給品はその場に放置されてます。 [備考2]: ストライクアクス@TOPは破壊されました。刃部分の破片が辺りに散らばっています。 [現在位置:D-2北部、道から少し外れた森の中] □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 「ここまで逃げれば安心か…」 慣れない道具だったがかなりのスピードで移動できた。 とりあえず距離だけは稼げたはずだ。 短い付き合いだったが、あの二人は純粋にいい奴らだったと思う。 フェイトからはクレスに似た真っ直ぐな正義感そして、どんな逆境にも諦めずに抗い続ける不屈の心を感じた。 エルネストは年を食っている所為か妙な落ち着きのような物があり、 彼から聞いた仲間の話から察するに年長者として大いに頼られていたであろうことが推察できた。 どことなく自分とクレス達の関係に似ていたのではないかと思う。 そんな二人を見殺しにしてよかったのか? (私の目的はあくまで生きて元の世界に帰る事。そればかりは譲るつもりなどない。 だが、フェイトの話通りならルシファーを倒すには彼の持つ力が必要なはずだ。 ここで見捨てる事で、エルネストの様に主催者に抗おうとしている者達の希望の芽を摘んでしまっていいのだろうか?) 正直なところこの様な会を催したルシファーは大変気に入らない。 出来る事ならルシファーの鼻を明かした上で元の世界に帰りたかった。 今更悔やんでも仕方のないことかもしれないが、実を言うとフェイトはまだ生きている可能性がある。 ロキがフェイトの持つ情報にこだわっていたからだ。 それを吐き出させるまで、生かされているに違いない。 もちろんロキの沸点の低さは先程垣間見たとおりだ、いつまでも続く物ではないという事も判っている。 それでも急いでこの自転車か、あわてて拾ってきたこのアーチェが使っていたデッキブラシを使えば、駆けつける事が出来るかもしれない。 深い葛藤の中暗い夜道を自転車で走り抜ける。 (助けに行くのならば私一人ではどうにもならない。かといって時間もない。 ならば今から30分以内に協力してくれそうな人間を見つける事ができれば戻ってみよう) (相変わらず甘いなクラース) そうやって語りかけてきたのは精霊オリジンだ。 (わっ私はただ合理的な判断を下したまでだ。現状持っている情報ではルシファーを倒すにはフェイトの力に頼らざるを得ないのだからな。 それに優勝してルシファーから逃げ帰るような真似をするより、あいつを倒して帰った方が後味がいいに決まっているからな) (まぁ、そういうことにしておいてやる。ただお前がそういう人間であるから、喜んで力を貸している精霊もいる事を忘れん事だ) (////っいいから必要な時以外黙ってろ!) 「うぉっ!」 暗い夜道をヘッドライトも点けずに、しかもオリジンと話していたのがいけなかったのか何かと正面衝突してしまった。 自転車からは投げ出されてしまったが幸い怪我をする事はなかった。 気を取り直して起き上がり、ぶつかった何かを確認してみた。 「!!」 ぶつかったのは物や何かではなく人だったのだ。いわゆるひとつの交通事故である。 しかしクラースが驚いたのは事故ってしまったからではなかった。 自転車で轢いてしまった人物の風貌があまりにも異質であったからである。 その顔には木製のなにやら能面のようなものが装着されており頭頂部は禿げ頭のカツラ。 体は僧侶が纏うような法衣に包まれ、 その手に握るイチジク形の入れ物からは一目見ただけでもTHE・劇物と判るような色をした液体が漏れていた。 こんな彼?でもおしゃれには気を使っているのか、首からはダイヤモンドの指輪に紐をつけたものをぶら下げていた。 (なんだ? こいつは? 取り敢えず助け起こした方がいいのか?) クラースはたった今出会ったこの不審人物にどう対処しようか迷っていると、 その不審者はムクリと起き上がり、その無表情さが怪しさを引き立てている仮面をこちらに向け口を開いた。 「すまぬ。少しばかり気分が高揚していてな。周囲を気にかけずに走り回ってしまっていた。そちらに怪我などはないか?」 そう言いこの変態は立ち上がると聞いてもいないのに自己紹介を始めた。 「我は不死者王ブラムス。そなたと同じこの殺戮ゲームの参加者だ」 (不審者王? 一応自分の姿を鏡で見た事はあるんだな) と、クラースの中でオリジンがつぶやいた。 (おいっ! 呼んでもないのに出て来るなと言っただろう。そんな事よりも困ったぞ。 人を探してはいたが、まさか一発目にこんなわけのわからん変態と出くわすとは…) 【C-04/夜中】 【クラース・F・レスター】[MP残量:70%] [状態:正常] [装備:無し] [道具:薬草エキスDX@RS、自転車@現実世界、デッキブラシ@TOP、荷物一式] [行動方針:生き残る(手段は選ばない)] [思考1:目の前の不審者王の対処] [思考2:ゲームから脱出する方法を探す] [思考3:脱出が無理ならゲームに勝つ] [思考4:30分以内に協力者を見つけられたらフェイトたちの元へ戻る] [思考5:思考4が満たされなかった場合はフェイト達の事は諦める] [現在位置:C-4西部、鎌石郵便局付近の十字路] 【ブラムス】[MP残量:100%] [状態:変態仮面ヅラムスに進化。本人はこの上なく真剣に扮装を敢行中] [装備:波平のヅラ@現実世界、トライエンプレム@SO、袈裟@沖木島、仏像の仮面@沖木島] [道具:バブルローション入りイチジク浣腸(ちょっと中身が漏れた)@現実世界+SO2 ダイヤモンド@TOP、ソフィアのメモ、荷物一式×2、和式の棺桶@沖木島] [行動方針:情報収集(夜間は積極的に行動)] [思考1:鎌石村に向かい、他の参加者と情報交換しながらレナス達の到着を待つ] [思考2:敵対的な参加者は容赦なく殺す] [思考3:直射日光下での戦闘は出来れば避ける] [思考4:フレイを倒した者と戦ってみたい(夜間限定)] [思考5:目の前の刺青鳴子男と情報交換] [現在地:C-4西部、鎌石郵便局付近の十字路] 【残り26人】 第99話← 戻る →第101話 前へ キャラ追跡表 次へ 第79話 ロキ 第101話 第79話 フェイト 第101話 第79話 エルネスト 第101話 第79話 クラース 第101話 第90話 ブラムス 第101話 第83話 ミカエル 第101話
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旅するコマさん さくら中央シティ駅前広場のきんのたまご付近を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(ダンゴムシ入手) おおもり神社本殿前を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(りんごあめ入手) おつかい横丁の桜町フラワーロード肉屋あんどう前を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(たけのこ入手} さくら住宅街のさくら第一小学校体育館に入り、プール側へ出る。プール入口の二つのドアの間を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(かたつむり) 団々坂正天寺左側の道路にこわれたガードレールがあるのでそこから奥に進むとひがん山トンネルへ行ける。そのまま進みミラー付近を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(ホタル入手) そよ風ヒルズのひょうたん池博物館に行き、1Fトリケラトプス頭蓋骨の前を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(ボロボロなおまもり入手) さくらEXツリー展望台に行き、エレベーター近くの双眼鏡がある所を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(まじめに生きる入手) ケマモト村一徳寺前の橋を妖怪ウォッチで調べ、コマさんに話しかける(ゲンゴロウ入手) ナギサキ 汐の浦右側の橋にいるコマさんに話しかける(妖怪ウォッチなしで見える)と幸運のおまもり、もんげ~がらズラの壁紙がもらえる 駅のどこかにコマさんが現れるようになる
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基本情報 増刊 まんがタイムきらら2004年7月号増刊 巻次 なし 発売日 2004年5月24日 発行日 2004年7月15日 掲載情報 表紙 Healing Spell. 水瀬凛 1 ピンナップ Healing Spell. 水瀬凛 3-4 いんぷれ あかざわRED 7-10,11-14 Healing Spell. 水瀬凛 15-22 魔法のじゅもん あらきかなお 23-32 ゲスト タイニータイフーン 鶏子 33-40 ゲスト ひだまりスケッチ 蒼樹うめ 41-48 てんしのたまご。 中山かつみ 49-56 かたつむりちゃん 今井神 57-68 悪魔のマクアさん 超肉 69-74 企画 トリパロ 新条るる 75 # # むっく 76,77 # # 湖西晶 78-79 # # ととねみぎ 80-81 # # 師走冬子 82-83 # # 荒井チェリー 84-85 # # 藤島じゅん 86-87 # # 愁☆一樹 88-89 # # 刻田門大 90-91 # # 新条るる 92-93 帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!? 石田あきら 95-108 0からはじめましょう ととねみぎ 109-110,111-114 カラフル曜日 ウエクサユミコ 115-122 最後の制服 袴田めら 123-142 ゲスト たまご欄 風上旬 143-150 ゲスト 部活動のススメ セイリン 151-154 エンジェルハイロゥ 熾城けいすけ 155-158 ゲスト LAve!! 里美いちか 159-166 ゲスト ぴよッとえんじぇる 亀井樹里 167-174 兄妹はじめました! 愁☆一樹 175-176,177-180 えむの王国 中平凱 181-188 ゲスト クッキングアワード 仙銀神酒 189-192 ぴよぴよライフ 櫻太助 193-196 中華彼女 蒼馬みずき 197-204 ことはの王子様 渡辺純子 205-210 ちびでびっ! 寺本薫 211-218 ゲスト ROM-レス。 白雪しおん 219-224 ワンダフルデイズ 荒井チェリー 225-232
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ドラのび(ドラのび 2001/6/14~)は、なう民連立党党員。理念とも。 派閥 メロン派→ヤッホイ派→メロン派→かたつむり派→無所属→藤秦公派→無所属→メロン派 ドエムノビ、マゾノビとも呼ばれていたが、最近になって、ドMはキャラづくりであったことをTwitterにて公言した。 人物像 マイノリティ受けする動画をYoutubeにアップロードしている。また、ゲーム実況者。 かつてはマゾヒズムの専門家だったが、現在はオカルトマニア。 有名著書に「アンモニアを香水として利用する方法」など。 マゾ博士で、マゾヒストになることは進化であると主張していたが、全てキャラづくりであったことがTwitterにて公言された。 かつては性格が純粋だったこと、声がかわいかったことからショタアイドルの1人として可愛がられたが、 現在はオカルティクスな研究を続けていることや、声変わりなどがわざわいして、 換気扇と呼ばれることもしばしばある。 トラブルなど 詳しくは以下を参照 U.T.T.のDiscord移行騒動 2018.4.27事件 マゾヒズム進化理論 マゾヒズム進化理論とは、彼が唱えた人類の進化理論である。 殴る側もイライラを鎮められる 殴られる側も殴られることで快感を感じイライラを鎮められる S(サディズム)とM(マゾヒズム)は磁石のようにひっつく関係にあるどちらも快適になれる ↓ 平和に向けた人類の進化 Twitter @doranobic
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