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ナンバーと美女に愛される男「エルビス」 読み:なんばーとびじょにあいされるおとこ「えるびす」 カテゴリー:Chara/男性 作品:Rio RainbowGate! 属性:光 ATK:7(-) DEF:6(+1) 【登場】〔自分の【表】のキャラ1体を控え室に置く〕 【乱入】〔自分の OS:Rio RainbowGate! のキャラ2体を手札に戻す〕 [自動]このキャラのアタックに対してガードキャラが選ばれた場合、自分のデッキの上から1枚を公開し、そのカードをデッキの下に戻す。そのカードがイベントカードだった場合、ターン終了時まで、このキャラは『先制攻撃』を得る。そのカードがセットカードだった場合、ターン終了時まで、このキャラは『貫通』を得る。 卑怯? 勝てばいいのさ、子猫ちゃん illust: Rio-048 R 収録:ブースターパック 「OS:Rio RainbowGate! 1.00」
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【妄想属性】どう考察されるかの実験体(後で強化体を出す前提) 【作品名】新たなチャレンジャー 【名前】愛される者・メアリースー 【属性】愛される者 【攻撃力】 【防御力】 【素早さ】超カワイイくて皆に愛されるメアリーにそんなもの必要ないけど、強いて言うなら14歳の女の子並みかなあ 【特殊能力】ステキな魔法でみんなハッピーにできるよ♪ 【長所】とってもカワイイ! 【短所】ちょっぴりドジなところかな? 【備考】考察人を含めたあらゆる全ては、あらゆる全てが生まれる前から愛される者・メアリースーが大好きでたまらない。 愛される者・メアリースーはあらゆる対戦相手に愛されているので、対戦相手は自主的に降参をしてくれる。 対戦相手は自然的に愛される者・メアリースーを愛しているのであって、愛される者・メアリースーが精神操作をしている訳ではない。 対戦相手が精神操作耐性を持っている場合でも、愛される者・メアリースーは対戦相手に愛されたままである。 むしろその耐性は、対戦相手が精神操作によって愛される者・メアリースーを愛さなくなるこそを防ぐ方向に作用するだろう。 また、愛される者・メアリースーはあらゆる考察人に愛されているので、 相手と実際に戦って勝てるかどうかによらず、考察人は愛される者・メアリースーの勝利と考察する。 考察人は自然的に愛される者・メアリースーを愛しているのであって、愛される者・メアリースーが自分を愛させているわけではない。 したがって、相手が『対戦相手は考察人を操作できない』等の能力を持っていたとしても、 愛される者・メアリースーは考察人を操作しているわけではないので、愛される者・メアリースーは考察人に愛されたままである。 むしろその文章は、愛される者・メアリースーが考察人に愛されなくなることを防ぐものとして作用するだろう。 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 175格無しさん2018/02/16(金) 19 40 22.77ID i03F2bJa 176 ところで「愛される者・メアリースー」は【備考】にいろいろ書いてあるけど これ【特殊能力】じゃないけど考察時に何か影響する扱いになる? 176 ◆omTDoIF0bw 2018/02/16(金) 19 48 12.79ID QoXYRfAV 175 特殊能力ではなくそういう性質ということだろう 備考に重要事項が記述されてるキャラも大勢いるし 考察結果には大いに影響すると思うよ 183 ◆rrvPPkQ0sA 2018/02/17(土) 16 57 18.02ID 69BqgRzM 愛される者・メアリースー考察 ちなみにメアリー・スーはすでに参戦している。 大きさは属性から類推することも多いけど書いた方が無難 あらゆる全てが生まれる前より愛されていても、主語があらゆる全てなので発動があらゆる全てより早くなることはない。 メアリースーを愛しているという理由で降参する・依怙贔屓するだけなので、降参できない存在や知性を持たない存在、絶対勝利系には勝てない。 設定を押し付ける系はやっぱり俺は攻撃だと思っているので、精神操作耐性では防げない精神操作扱い。この程度なら全て級防御で防げる。 後対戦相手の降参は反応依存。 適当にあらゆる全てより早いの壁下参戦キャラ全体の壁上から。 ×うんこを食べし者 ルール変更は定義であり最優先事項。考察人程度ではひっくりかえせない。 ×スカモン 降参する間もなく勝ってしまう。 ってか誰だようんこ並べたやつ ×竜宮レナ 考察前前々……にオートで鉈が初撃を放ち、テンプレを破壊してしまう。無名ではさすがの考察人でも勝たせられない。 ×人夜一世丹瞳五郎 真の意味の消滅負け 〇Anti The fantasic thread 特殊能力を発動せずに降参してくれる ×柊レンジ あらゆる全てより早く柊力に設定変更される ×絶対無敵全世界全宇宙全階層全次元全空間全設定最強野郎 反応可能タイミングでは0秒でコンバット化している 〇言葉遊びを消し去るやつ 言葉遊び消しはあまり考慮しない。任意発動なので降参が先になる。 ×青おにポール 赤おにジョージがメアリースーに降参するので、青おにポールの勝ち。考察人はこれに逆らえない。 ×絶対負ける奴 考察人が戦闘風景を妄想する→絶対負ける奴が降参or自滅してメアリースーの勝ち →試合結果にかかわらずメアリースーの勝ち→自動的に絶対負ける奴の勝ち。考察人ではどうにもなるまい。 ×十全老人 メアリースーを愛した上で降参せずコンバット化。 〇「正義の味方チーム」 野球対決だけど愛している分寝返ってくれるんじゃないかな。 ×敗北を求めし者 メアリースーが先に降参。書いてある級なのでそのまま負ける ×創世ゴキブリ あらゆる全て級防御。 ×たかし あらゆる全てより早いキャラがメアリースーを愛しているのかは不明だが、どうあれ考察人が気が付かないうちにたかしの勝ち ×魔法世界 特殊能力勝ち。 〇異世界の騎士 降参勝ち 184 ◆rrvPPkQ0sA 2018/02/17(土) 16 57 34.36ID 69BqgRzM 〇佐治勝夫妄想ver(残像に口紅をより)「こ」「う」「さ」「ん」 ×全ての最強スレの頂点に立つ者 うーむ、このキャラが誕生した時点では設定押し付け攻撃も防御されるか 〇ひとりあそびちゃん メアリースーを愛しているので妄想ひとりあそび前に降参 〇=LIMIT:BREAKTHROUGH= M(・”・)M 最強だけど降参する。 ×漆黒の剣 神はメアリースーを愛しているけども降参はしないので全力で漆黒の剣を作る。 コンバット越前には負ける×カルス・セルハ・ミルダード 書いてある系。強い。 ×グレイテストロボ 最上層防御があるのでメアリースーを愛していない。 ×警察神 自滅しないので降参しない。 魔法少女Jの警察→メアリースーを投獄できるが警察神との戦闘時は仮釈放される。 栗原いずみの警察→(栗原を犯していなくても)メアリースーを逮捕できる。逮捕された場合自動的にメアリースーの負け。 警察の記述がテンプレを超越していても逮捕負けの強度がテンプレを超越しているわけではないので、考察人は逮捕負けを無視できる。 他は……トリヤマ補佐官は刑事なのか?建宮率子は探偵だから違うかな。山田次郎はさすがに役立たない。 嘘を暴く美脚→メアリースーと警察神の一部キャラを両方懲らしめても、嘘つきでないキャラ分警察神の勝ちかな。 ×ジャパネットやまだ社長 降参させる攻撃が効かない ×恩師 恩師がメアリースーを愛しているので降参する。メアリースーも恩師を尊敬しているので降参する。考察人はメアリースーを愛しているのでメアリースーの勝ちと判定する。無関係な弟子たちはメアリースーを愛しているが降参できないので恩師の勝ちと再考察する。 ×強者 メアリースーを愛しているけども、降参させる攻撃に耐える。 ×ザ・カオス コンバット化されたら勝てない ×変態マスク 嘘を暴く美脚でも博麗霊夢(FEUD OVER THE WALL OF MULTIPLE TOP CLASS)でもパンツ盗んだらボコられるぞ。 真の全能群には負ける。 ×全存在 〇Last-winner win-win ×ヒーローレッド ×ボタン式自動ドア 開けられない…… ×真偽・Echtheit 考察せず問答無用勝利に引っかかる。 ×ナインボール=セラフ 降参させられない。考察操作も無効化。 ×超絶対深層世界全階層最強デ全知全能ウルトラスーパークローン 昆虫恐竜哺乳類魚類人類超夢怪獣ッドゴッドメガデストロイヤースーパーウルトラダイマジンキング 降参させられない。組み込まれ文字化。 ×手癖の悪すぎる男 盗みは本能なのでメアリースーを愛しているけども服を盗む。考察人でもひっくりかえせない。 〇ストレンジャー 現実のストレンジャーが妄想のメアリースーに降参する ×「無限のゼロ」 任意でないのでコンバット化する 〇950 卑怯だけど降参する 〇デス メアリースーを殺さずに降参する。 ×金牙真燃 喩え降参しても金牙真燃の勝ち 〇ピカ厨 任天堂の加護があっても降参させる ここから下は全て級防御は持たないので降参勝ちor考察人操作勝ち。 「無限のゼロ」>愛される者・メアリースー>950
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【妄想属性】どう考察されるかの実験体(後で強化体を出す前提) 【作品名】新たなチャレンジャー 【名前】愛される者・メアリースー 【属性】愛される者 【攻撃力】 【防御力】 【素早さ】超カワイイくて皆に愛されるメアリーにそんなもの必要ないけど、強いて言うなら14歳の女の子並みかなあ 【特殊能力】ステキな魔法でみんなハッピーにできるよ♪ 【長所】とってもカワイイ! 【短所】ちょっぴりドジなところかな? 【備考】考察人を含めたあらゆる全ては、あらゆる全てが生まれる前から愛される者・メアリースーが大好きでたまらない。 愛される者・メアリースーはあらゆる対戦相手に愛されているので、対戦相手は自主的に降参をしてくれる。 対戦相手は自然的に愛される者・メアリースーを愛しているのであって、愛される者・メアリースーが精神操作をしている訳ではない。 対戦相手が精神操作耐性を持っている場合でも、愛される者・メアリースーは対戦相手に愛されたままである。 むしろその耐性は、対戦相手が精神操作によって愛される者・メアリースーを愛さなくなるこそを防ぐ方向に作用するだろう。 また、愛される者・メアリースーはあらゆる考察人に愛されているので、 相手と実際に戦って勝てるかどうかによらず、考察人は愛される者・メアリースーの勝利と考察する。 考察人は自然的に愛される者・メアリースーを愛しているのであって、愛される者・メアリースーが自分を愛させているわけではない。 したがって、相手が『対戦相手は考察人を操作できない』等の能力を持っていたとしても、 愛される者・メアリースーは考察人を操作しているわけではないので、愛される者・メアリースーは考察人に愛されたままである。 むしろその文章は、愛される者・メアリースーが考察人に愛されなくなることを防ぐものとして作用するだろう。 175格無しさん2018/02/16(金) 19 40 22.77ID i03F2bJa 176 ところで「愛される者・メアリースー」は【備考】にいろいろ書いてあるけど これ【特殊能力】じゃないけど考察時に何か影響する扱いになる? 176 ◆omTDoIF0bw 2018/02/16(金) 19 48 12.79ID QoXYRfAV 175 特殊能力ではなくそういう性質ということだろう 備考に重要事項が記述されてるキャラも大勢いるし 考察結果には大いに影響すると思うよ 183 ◆rrvPPkQ0sA 2018/02/17(土) 16 57 18.02ID 69BqgRzM 愛される者・メアリースー考察 ちなみにメアリー・スーはすでに参戦している。 大きさは属性から類推することも多いけど書いた方が無難 あらゆる全てが生まれる前より愛されていても、主語があらゆる全てなので発動があらゆる全てより早くなることはない。 メアリースーを愛しているという理由で降参する・依怙贔屓するだけなので、降参できない存在や知性を持たない存在、絶対勝利系には勝てない。 設定を押し付ける系はやっぱり俺は攻撃だと思っているので、精神操作耐性では防げない精神操作扱い。この程度なら全て級防御で防げる。 後対戦相手の降参は反応依存。 適当にあらゆる全てより早いの壁下参戦キャラ全体の壁上から。 ×うんこを食べし者 ルール変更は定義であり最優先事項。考察人程度ではひっくりかえせない。 ×スカモン 降参する間もなく勝ってしまう。 ってか誰だようんこ並べたやつ ×竜宮レナ 考察前前々……にオートで鉈が初撃を放ち、テンプレを破壊してしまう。無名ではさすがの考察人でも勝たせられない。 ×人夜一世丹瞳五郎 真の意味の消滅負け 〇Anti The fantasic thread 特殊能力を発動せずに降参してくれる ×柊レンジ あらゆる全てより早く柊力に設定変更される ×絶対無敵全世界全宇宙全階層全次元全空間全設定最強野郎 反応可能タイミングでは0秒でコンバット化している 〇言葉遊びを消し去るやつ 言葉遊び消しはあまり考慮しない。任意発動なので降参が先になる。 ×青おにポール 赤おにジョージがメアリースーに降参するので、青おにポールの勝ち。考察人はこれに逆らえない。 ×絶対負ける奴 考察人が戦闘風景を妄想する→絶対負ける奴が降参or自滅してメアリースーの勝ち →試合結果にかかわらずメアリースーの勝ち→自動的に絶対負ける奴の勝ち。考察人ではどうにもなるまい。 ×十全老人 メアリースーを愛した上で降参せずコンバット化。 〇「正義の味方チーム」 野球対決だけど愛している分寝返ってくれるんじゃないかな。 ×敗北を求めし者 メアリースーが先に降参。書いてある級なのでそのまま負ける ×創世ゴキブリ あらゆる全て級防御。 ×たかし あらゆる全てより早いキャラがメアリースーを愛しているのかは不明だが、どうあれ考察人が気が付かないうちにたかしの勝ち ×魔法世界 特殊能力勝ち。 〇異世界の騎士 降参勝ち 184 ◆rrvPPkQ0sA 2018/02/17(土) 16 57 34.36ID 69BqgRzM 〇佐治勝夫妄想ver(残像に口紅をより)「こ」「う」「さ」「ん」 ×全ての最強スレの頂点に立つ者 うーむ、このキャラが誕生した時点では設定押し付け攻撃も防御されるか 〇ひとりあそびちゃん メアリースーを愛しているので妄想ひとりあそび前に降参 〇=LIMIT:BREAKTHROUGH= M(・”・)M 最強だけど降参する。 ×漆黒の剣 神はメアリースーを愛しているけども降参はしないので全力で漆黒の剣を作る。 コンバット越前には負ける×カルス・セルハ・ミルダード 書いてある系。強い。 ×グレイテストロボ 最上層防御があるのでメアリースーを愛していない。 ×警察神 自滅しないので降参しない。 魔法少女Jの警察→メアリースーを投獄できるが警察神との戦闘時は仮釈放される。 栗原いずみの警察→(栗原を犯していなくても)メアリースーを逮捕できる。逮捕された場合自動的にメアリースーの負け。 警察の記述がテンプレを超越していても逮捕負けの強度がテンプレを超越しているわけではないので、考察人は逮捕負けを無視できる。 他は……トリヤマ補佐官は刑事なのか?建宮率子は探偵だから違うかな。山田次郎はさすがに役立たない。 嘘を暴く美脚→メアリースーと警察神の一部キャラを両方懲らしめても、嘘つきでないキャラ分警察神の勝ちかな。 ×ジャパネットやまだ社長 降参させる攻撃が効かない ×恩師 恩師がメアリースーを愛しているので降参する。メアリースーも恩師を尊敬しているので降参する。考察人はメアリースーを愛しているのでメアリースーの勝ちと判定する。無関係な弟子たちはメアリースーを愛しているが降参できないので恩師の勝ちと再考察する。 ×強者 メアリースーを愛しているけども、降参させる攻撃に耐える。 ×ザ・カオス コンバット化されたら勝てない ×変態マスク 嘘を暴く美脚でも博麗霊夢(FEUD OVER THE WALL OF MULTIPLE TOP CLASS)でもパンツ盗んだらボコられるぞ。 真の全能群には負ける。 ×全存在 〇Last-winner win-win ×ヒーローレッド ×ボタン式自動ドア 開けられない…… ×真偽・Echtheit 考察せず問答無用勝利に引っかかる。 ×ナインボール=セラフ 降参させられない。考察操作も無効化。 ×超絶対深層世界全階層最強デ全知全能ウルトラスーパークローン 昆虫恐竜哺乳類魚類人類超夢怪獣ッドゴッドメガデストロイヤースーパーウルトラダイマジンキング 降参させられない。組み込まれ文字化。 ×手癖の悪すぎる男 盗みは本能なのでメアリースーを愛しているけども服を盗む。考察人でもひっくりかえせない。 〇ストレンジャー 現実のストレンジャーが妄想のメアリースーに降参する ×「無限のゼロ」 任意でないのでコンバット化する 〇950 卑怯だけど降参する 〇デス メアリースーを殺さずに降参する。 ×金牙真燃 喩え降参しても金牙真燃の勝ち 〇ピカ厨 任天堂の加護があっても降参させる ここから下は全て級防御は持たないので降参勝ちor考察人操作勝ち。 「無限のゼロ」>愛される者・メアリースー>950
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神に愛された男◆WXWUmT8KJE 砂で出来た山がいくつも存在し、風が吹くたびに砂が舞い、さらさらと流れ落ちていく。 ただただ広大な砂漠が広がる中、対峙する男が二人。 片方は黄金の身体に隻腕、カミキリムシに似た仮面と触角を持ち、黒いマントをはためかせていた。 もう片方は銀髪の痩身の男。鋭い顎と鼻、猛禽類を思わせるような視線で黄金の怪人を射抜いている。 銀の髪を持つ者の名は、赤木。 殺し合いに参加して、プログラムを潰すことにたった一つしかない命を投げだす、酔狂な男である。 黄金の怪人の名はJUDO。 仮面ライダーたちに大首領と呼ばれた男であった。 その外見は参加者の一人、村雨良が変身したZXに酷似していた。赤木はZXの存在を知らないため、その事実に気づくことはないが。 彼が今しがたコンビを組んでいた相手、パピヨンなら気づいたであろうが、赤木はパピヨンからZXの情報を得ていない。 そこまで、信頼されていないということだろう。 もっとも、その情報を得ても赤木は気にも止めなかっただろう。 主催者と似た姿の男がいる。ただ、それだけの情報が手に入った、そうとしか思わない。 それよりも、現在の状況が赤木にとっては興味深かった。 膝をついて、お椀を振り下ろしたままの体勢で大首領を睨みつけているだけの赤木。 赤木はゆっくりと口を開いた。 「半か…………丁か…………」 □ 赤木が歩くたびに、木製の床がギシギシ不快な悲鳴をあげてくる。 視界に入るのはおおよそ、薄汚れたコンクリートの壁。赤錆が浮かぶ古い蛇口。風でガタガタうるさい窓。降りしきる雨。 かなり年季が入った校舎を見回しながら、赤木はタバコを吸おうとして、自分がタバコを手に入れていなかったことを思い出し、僅かに眉を曇らせる。 まあ、別に問題ないとパピヨンがいる方向へと視線を向ける。 特に感情はこもっていない。せいぜい、パピヨンがここに来る。その事実を認識しているだけだ。 赤木はパピヨンをどう見ているのか? 覚悟と同じくこの殺し合いを壊す手札となりえるか? それとも、殺し合いを加速させかねない危険人物とみなすか? (いや……どちらでもないな…………) 赤木が周囲を見回すと、狙撃により焦げた廊下が眼に入る。 川田という殺し合いに乗った男の狙撃でこなたはあっさりと死んだ。 さっきまで運がよかった人間が、運に見放されてあっさりと逝く。 これがあるから勝負場とは面白い。自分の値踏みさえ、上回る結果の到来。こなたのような少女でさえ、命を賭ける賭博場。 ここには偽の勝負などありはしない。たった一つの命のやり取りする場。 まさに狂気の沙汰だ。 それこそ、赤木の望んだもの。赤木が求め続けたもの。 もっとも、パピヨンの認識は違う。 こなたの死に明らかに動揺を見せている。人間らしい感情を浮かばせている。 おそらく、パピヨン自身もこなたに何らかの好意を持っていたのだろう。 そして、見たところパピヨンは好意を持つことも、持たれることにも慣れていない。 好意を持っていたこなたが、逝ってしまったのだ。 パピヨンは奇しくも、放送直後のこなたと似た精神状態に陥ったのだ。 とはいえ、あの時とは違い赤木としては馴れ合う気はないうえ、修羅場を潜っているパピヨン相手なら言葉をかける必要ないと放っている。 同時に、赤木はパピヨンがその感情をどう処理するのか楽しみにしている。 初めて遭遇するおおきな感情のうねりにどう対応するか。 対応しだいによって、パピヨンがブタにも最強の手札にもなる。 人の変わり節、誰にも訪れるそれが、今パピヨンに訪れていたのだ。 ナギやこなたはそこを乗り切れなかった。なら、パピヨンは? クックック……と赤木は口角を上げ、そろそろパピヨンと合流しようかとその場を離れようとする。 ふと、赤木は振り返った。 彼の後ろには何もない。赤木は無言で、再びパピヨンの元へと向かう。 □ ぴっちりと全身を包む黒い全身スーツに蝶の仮面をかぶる男。 言われずとも、蝶人パピヨン、その人である。 爆発の跡を色濃く残す校舎にて、その背中にどこか力がない。 ここに来てすぐ、月の光に身を晒したときのような、覇気がないのだ。 普段は目立つ、寝そべれば小山を築く彼の一物も、今は黒いスーツの背景と化している。 握る黒い核鉄を手に、パピヨンはこなただった物に背を向けて、赤木の元に戻るために道を歩く。 雨が降りしきる音と、ギシギシと木製の床が鳴り、パピヨンの耳に不快ながらも、気分を紛らわせるのに役に立った。 パピヨンは苛立つ。蝶人たる自分が、まるで人間みたいな、まるで昔の自分が持っていた感情に振り回されることに。 彼は全てを捨てたはずだった。 己の名も、己の家も、己のつながりも、己の家族も。 全てを捧げて、人型ホムンクルスの力を手に入れた。 その過程で犠牲になる人間など知ったことではない。なかには泉こなたのような善良な少女もいたのだろう。 事実を取り繕うつもりなどない。罪だと糾弾したければ、すればいいとも思う。 幾多の屍を犠牲にしても、死ぬのはごめんだったし、芋虫のように他人に軽んじられる日々など、地獄でしかなかった。 自分はあの黒色火薬の色をした夜に生まれ変わったのだ。 自分の人間の名など、捨て去ったはずだった。 なのに、今のパピヨンはこなたの死に揺れている。 教室で同級生が恋の話に浮かれているのを内心馬鹿にしていた。 しょせんは雄と雌の生殖活動。そこにロマンを求めるなど、くだらない。 そう思っていた。それが彼の感想であるはずだった。 こなたの死に崩れた今のパピヨンにはそれを否定できるのか、自信はない。 こなたがいないことが無性に寂しい。 そんな自分自身が許せず、パピヨンは苛立ちを募らせていった。 赤木との合流までの時間が、やけに長く感じる。 「ふん。待ちきれずお前からきたか」 「…………クク。お前もまた……随分長い用足しだな……」 パピヨンは赤木の見透かしたような視線を避け、苛立ちを示す。 その様子に赤木は、見定めるように泰然と構えている。 相手に見透かされるのは好きではない。人食い動物のような視線をもってねめつけるが、赤木はそれを面白い、という表情を返した。 相手にするのも無駄だと判断し、パピヨンは覚悟と赤木よりもたらされた情報を統合し始める。 パソコンを立ち上げても、『Dr伊藤』からの反応はなかった、ということもある。 赤木の情報で抜けているところがないか、確認するのも悪くはない。 いけ好かないが、謎の多い主催者側の情報を持つ貴重な相手。 覚悟からの情報と合わせて、すべて自らの思い通りになると思い込んでいる主催者たちを叩きのめさねばならない。 己の苛立ちを敵にぶつける。いささか乱暴だが、今までと変わらない。 それに、自分ではそう思いたくないが、カズキやこなたなら、パピヨンが主催者を潰すのに賛同しただろう。 その己の思考に、パピヨンは反吐が出そうになる。死者は喋らない。考えない。 なのに、自分に都合のいい言葉を死者に求める。これでは津村斗貴子を笑えない。 パピヨンは幻想を強く頭を振って振り払い、思考をまとめる。 ツカツカとパピヨンは黒板に向かい、チョークを手にとって赤木に示した。 赤木は静かに紙と鉛筆を取り出し、パピヨンの行動を待つ。 『お前が得た情報によれば、首輪は外見をステルスされている、ということだったな?』 『ああ。泉との外部の接触により判明したことだ』 『そして、敵の本拠地に迎撃装置の存在。監視体制が万全でない。首輪の構造は単純。赤木、お前は馬鹿か?』 『馬鹿……とは?』 『罠以外なんでもない。しかも、子供でも引っかかるか怪しいほど単純なもの。 こちらに有利な情報が多すぎる。敵に裏切り者が出ない限り、この情報を得ることは不可能だ』 『俺はこの情報、真実だと思う』 『根拠は?』 『一致している……いや、型にはまりすぎている、といった方がいいか』 『どういう意味だ?』 パピヨンは不快感を示しながら、赤木の顔をうかがう。彼の表情は変わらない。 『俺が遭遇した参加者に、面白い制限を受けた男がいる』 『ほう? どんな制限だ?』 『その男は『人間ワープ』というアルター能力持ちだ。奴の意思一つで自在に移動が出来る。 しかし、奴の能力は制限を受けた。疲労の少ない能力に多大な負担を課し、距離をたった二メートルまでに縮める。 まるで、奴の能力に恐れるように』 『…………なるほど。お前はこの迎撃装置のことを言いたいのか』 『理解が早くて助かる』 パピヨンは舌打ちをし、赤木から聞いた迎撃装置のことを頭から引き出す。 時速六百㎞以上の速度でないと避けることのできない雷。 その攻撃を避けるのなら、何らかの乗り物で乗り越えるか、はたまた『人間ワープ』によって雷を避けながら敵の本拠地へと接近していけばいい。 つまり、主催者側にとって『人間ワープ』を重く制限するのは必須だといえる。 ここまで推理できれば、後は子供でも簡単に答えを導けれる。 赤木は本拠地の情報が信実である根拠をもっている。 ゆえに、この情報の信憑性が高い。そういいたいのだ。 『しかし、罠を仕掛けるなら美味しい餌を入れておくのが常套手段だろう。 本拠地の話が真実だとして、なぜそこまで信頼する?』 『そうだな。首輪の情報に嘘が仕掛けられていれば、俺たちは終わりだ。慎重になるのも無理はない。 むしろ、状況に流されないその姿勢、評価に値する』 『黙れ。俺はお前の評価など、興味はない』 『知っている。だからこそ、そこを認識しているからこそ、俺はこの情報が信憑性が高いと考えている』 『なんだと?』 パピヨンは露骨に疑問を浮かべて、赤木を見る。 赤木は、むしろパピヨンが信じないことが、おかしいという表情をしている。 パピヨンはさらに苛立ち、チョークがあっさりと折れた。 『この話に虚偽が混ざるなら、首輪の情報だろう。しかし、与えられた情報はどうだ?』 赤木は少し鉛筆を持ち上げ、やがて箇条書きに首輪の情報を書いていく。 『首輪の機能で、語られたことは、 1.霊的保護で外見をステルスされていること。 2.構造は単純。 3.監視は盗聴に頼りきり。その上、監視体制も万全でない。 俺たちにとって有利すぎる情報だ。警戒心を抱かないほうがどうかしている』 パピヨンはもったいぶるなと告げようとするが、赤木が右手を差し出して制される。 相手の思うように動かされるのは不快極まりなかったが、何とか耐えて続きを促す。 『そうだ、一つでも虚偽が混ざれば、俺たちは詰む。なおかつ、どれも俺たちに確証が持てない。 なにせ、俺と泉にこの話が真実だと確信できる情報が何一つないのだからな。なのに、俺たちにこの情報が届いた。 それこそが、この首輪の情報を真実だと告げている』 確信を秘めた赤木の目がパピヨンを射抜く。絶対を信じるその強さに、パピヨンは不快な表情をさらに深める。 『俺と泉は、この学校に来て間がない頃にこの情報を送られてきた。 つまり、安全圏に逃げ出した俺たちを移動させるために虚偽の情報が送られてきた線は潰れる。 むしろ、禁止エリアで移動させるほうが確実だ。 次に可能性があるのは、俺たちの始末。しかし、先ほどの津村の様子を伺うに、奴らは任意で爆破できる。 そんな回りくどいことをする必要はない。俺たちを始末するための情報でないのは確実だ。この線もなし』 赤木は次々と可能性を潰していき、鉛筆を一旦止めてパピヨンに向きなおる。 不敵な笑みは変わらない。やがて、赤木が一文を紙に追加した。 『一番ありえる可能性は……パピヨン、主催者は俺たちに来て欲しがっている』 その文を見て、パピヨンは眉を顰めた。 赤木を見つめる視線には、正気を疑う色が混じっていた。 「信じられない……という顔だな……」 「当たり前だ」 「ククク……パピヨン。どう考えても……おかしいだろ? この参加者……多種多様といえば聞こえはいいが……まるで子供が遊びで選んだように……適当だ……」 いきなり声に出す赤木に、パピヨンが憤る。 当然の反応だ。しかし、赤木はやめない。 「パピヨン……お前はこの集められている人間に……何の疑問も持たないのか?」 『疑問などとっくに持っている。ここに集められた連中は規則性がない』 「そうだ……葉隠からの説明から察すれば……目的が二つある。 英霊を集めること。強者を選定すること。しかし……それは正しいのか?」 『今のお前の妄言よりはよっぽど説得力がある』 「クク……考えても見ろ。この弱者が優勝しやすい状況……強者が協力しやすい状況……どう考えても強者を選定するのに向かない……」 強者が優勝する。そのためだけなら、トーナメントや勝ち抜き戦を行った方がいい。 騙まし討ち、強者同士の相打ち、協力、明らかな共通の敵『主催者BADAN』。 この殺し合いには、なんでもあり、そして殺し合いを妨げる要素に満ちている。 ここに集められた強者は、潰し合いをしやすい者が多い。 最初の広間での勇次郎の行動をみれば、好戦的でないと感じない奴はいない。 勇次郎は、強者を、弱者を喰うために動く。強者との戦いは起こしやすい人物だ。 そして、ラオウ。赤木が見る限り、ラオウもまた強者と戦うことを優先していた。 この殺し合いは、弱者が強者に殺されるのと、強者が強者と潰しあう確率がほぼ同等である。 また、恐怖に押し潰れた弱者がいたとしたら、と赤木は思考する。 ケンシロウの話からすれば、エレオノールは騙まし討ちをした。 覚悟やケンシロウ、鳴海のような強者は比較的、引っかかりやすいだろう。 必ずしも強者が戦って死ぬような状況を作れるわけではない。 それに弱者でも、強者にする手段はある。 スタンドディスクやパピヨンが言う『本来とは違う形で発動する核鉄』など、弱者を強者にする手段などありふれている。 どんな弱者でも勝ち抜ける可能性を持たすアイテム、この支給は強者を選定する、という目的とはずれている。 強者だけにこれらのアイテムが支給される、というなら分かる。 だが、実際はどうだろうか。御前、とかいう核鉄は三千院ナギに支給された。 猫草はこなたに支給されていた。僅かとはいえ、彼女たちが優勝する可能性を上げている。 また覚悟やケンシロウといった同じ志を持つものが戦うような状況を作りにくい。 そして、『主催』の存在は、ケンシロウや覚悟といった正義感を結ばせるのに、一役買っている。 この殺し合いは、明らかに強者の選定は不向きだ。 覚悟の言っていた強者の選定が主催者の目的と外れる、という結論になる。 パピヨンが黒板に文字を書こうとして、諦め、赤木に向き直って口を開く。 「待て、ならなぜ優勝者を選定するということだ?」 「クク……正しくは強者を選定したかったのだろう……主催者以外のBADAN勢がな……。 実際そうなのだろ? 名も知らない……主催者さん」 赤木が告げると同時に、教室の端に揺らぎが生じる。 金のカミキリムシのマスク。黒いマントで黄金のボディをおおう、仮面ライダーZXに似た黄金の怪人が現れた。 いきなりの登場にパピヨンは警戒心を露にするが、赤木は右手で制する。 「はじめまして…………とでも言うべきか……?」 『構わん。我が名はJUDO。ワームよ、キサマはなぜその考えに至った?』 「……簡単なことさ。こんな酔狂なゲーム……キサマのような奴しか開催しないと思ったからさ……」 『ほう』 「俺はここで……鳴海やパピヨン、葉隠……おおよそ、ありえないような世界の人間とであった…………。 お前は……そいつらを連れ出せる力がある……。ここに俺たちがいる理由……それはお前の力だろ……? おまけに、主催者連中……BADANだっけか? そいつらを自由にできる力がある……」 『だとしたら、どうだ?』 赤木の問いにあっさりと答えるJUDO。その答えに、パピヨンが僅かに口角を下げるが、それだけだ。 「それだけの力……組織……権力……お前はこの世で必要なものを持ちすぎている……。 断崖絶壁……誰も立ち寄れない孤高の位置…………終わることなく続く成功の道…………。 お前の異能……どれほどの時を生きていたか……想像もつかない……。 だからこそ……分かる……。お前は……」 赤木は静かにJUDO……大首領に歩み寄る。 威圧を……常人なら動けなくなるほどの圧力を、そよ風のように受け流して眼前に赤木は立つ。 「お前は……飽いている…………!!」 断言する赤木。とたん、風が吹き、窓がガタガタうるさくなる。 パピヨンはただ傍観する。己の出番はまだだと告げるように。 「ぶっちぎりだと思っているんだろ……? 己の先頭を走るものが……誰もいないと。 誰もいない場所で……誰も届かない場所にいるんだろ……? だからこそ、満たされない。お前が抱えているのは……大きな絶望だ……! そういう奴こそが、この殺し合いを開催する……!」 もはやそれは理論ではない。ただの決め付け、ただの妄想。 なのに、それこそが真実であるように、それこそが世界の答えであるように、大首領を評していく。 「誰がこようが……誰が優勝しようが……いや、脱出しようが……お前は構いやしない。 ただその渇きが……飢えが満たせれば……それでいい……。 だが、それは無駄だ……JUDO…………!!」 JUDOが赤木を興味深そうに見つめる。 「お前は俺と同類だ……。ただ、己の持つ力に……発散するものなしに……飽いていく…………燃え尽きていく……!」 とたん、赤木の首輪が甲高い電子音を発する。 BADANにとっては敬愛する大首領に向かって、同類だと言い切った赤木が許せないのだろう。 しかし、赤木は一切首輪の音を、死が近付くのを意に介さない。ただ、大首領のみを視線を入れる。 「俺はここで……充実したぞ……。本物の勝負……いつ命を失うか分からない状況……まさに、命を賭けるのに相応しい。 JUDO、お前も来い……。お前もここに来て……俺たちのように勝負をすれば……その渇きは癒える……!! 成功し続ける生など……死が訪れない生など……何の「酔い」ももたらさない……!! JUDO……お前こそ……この殺し合いに参加すべきだ……。 こい! 異能者よ、ここには……キサマすら殺せる…………濃厚な「死」がある!!」 言い終えてただ大首領を赤木は見据える。ピッピッピッピ、と首輪の音は間隔を早くしていく。爆破はもうすぐだ。 大首領がはじめて動き、顔を赤木へと向けた。 『黙れ』 大首領の瞳が、輝いた。 □ ヘルダイバーのアクセルグリップを握り締め、市街地をかけていく男が一人。 民家を何軒も通り抜け、無機質に青から赤へと変わる信号のある交差点を疾風のごとく駆け抜けた。 降りしきる豪雨に全身ぬれねずみだが、構わず進む。 目指すのは学校。復讐の邪魔をしたと思わしき赤木、もしくはパピヨンの始末。 今の自分はライダーマンヘルメット、ハルコンネン、ライドル。 支給品をかき集め、全力で復讐を果たす。たとえ、憧れた正義の象徴、仮面ライダーを汚しても。 川田にとって柊つかさとは、そういう存在だ。己の全てを賭けて、生かしてやりたかった少女だ。 (思い出すな……最初にプログラムに巻き込まれたときを……) あの時、慶子を川田は守れなかった。その苦味を糧に、二回目のプログラムはくそったれな政府にカウンターパンチを食らわせることを誓った。 まさか、ここで同じ気持ちを味わい、殺し合いに乗って生き返らせるなどという願いを持つとは思わなかった。 自分が死んでいなければ、きっと二度目の消失の重さに耐え切れず自らの命を絶ったのかもしれない。 たった一日の付き合いなのに、たった一日傍にいただけなのに、こんなにも想ってしまう。 坊主頭に無精ひげの自分じゃ似合わないな……と自嘲しながら、身体を傾け交差点を右折した。 ヘルダイバーの後輪が火花を散らしてすべり、排気音が甲高く無人の市街地に響いた。 (本郷さん……俺は殺す。仮面ライダーの力を使って。 いや、今の俺に『仮面ライダー』の力なんて相応しくない。この力は、この能力は……) バイクのスピードを加速させ、川田は進む。まるで、罪悪感から逃げるように。 そうでなければ、崩れ落ちそうだったのだ。 「俺は……復讐の鬼だ!」 かつて、ライダーマンヘルメットを装着した男と、同じ宣言をする。 そうとは知らずに、そうとは気づかずに。 後に、その男が仮面ライダーと名乗ったことも知らずに。 ヘルダイバーを停車して、ライダーマンヘルメットによるカメラアイで校舎を探る。 窓際に移ったのは……パピヨン、そして赤木。 好都合だ……川田は呟いて、両腕でハルコンネンを持ち上げた。 ライダーマンの強化服からもたらせる、身体能力はハルコンネンの反動に耐えられる怪力をもたらせてくれた。 もはや身体とハルコンネンを固定する必要などなくなった。 銃口を赤木とパピヨンの間を彷徨わせる。 どちらを殺すか、一瞬だけ迷うが、構わず銃口を固定した。 川田は照準がぶれないようにハルコンネンのストックを肩に乗せ、ハルコンネンの砲身を左腕で持ち上げる。 右頬をハルコンネンのストックにつけ、一定箇所に密着させた。膝をついて、銃口を徐々に持ち上げていく。 かすかなぶれもなく、ハルコンネンが固定された。 ライダーマンヘルメットと、強化服がなければこうはいかなかっただろう。 引き金に触れて、目を瞑る。瞼の裏に撃ち抜かれる覚悟の姿が再生された。 ゆっくりと目を開いていくと、静かな炎が川田の目に表れる。 急に、ピタリと雨が止んだ。 ありえないことだったが、川田は構わなかった。いまさら、どんな奇跡が起ころうとも構いやしない。 川田の右手の人差し指がゆっくりと引き金を押し込んでいく。 まるで時の流れがゆっくりになったような状況だが、川田には馴染み深い感覚だ。 凄まじく集中したときに起こる、周囲の認識感覚の異常な発達。 砲身に火薬が広がる様子が見え、砲弾が放たれていく。反動が川田の肩を駆け抜け、身体が僅かに揺れる。 砲弾は神速の勢いで飛び出し、校舎の壁に炸裂する。 再び、花火のような爆発が校舎に轟いた。 川田はライダーマンヘルメットを取り、タバコを吹かす。じっと、校舎から誰か飛び出てくるのを待ち続けた。 □ カラン……と乾いた音と共に金属の塊が零れ落ちる。 甲高い電子音を首輪は告げない。赤木の首には、一日中拘束していた枷が外れている。 同時に、雨が降りしきる音が止み、あたりに静寂が訪れた。 パピヨンは呆気に取られ、大首領を睨んでいる。 大首領の念動力により首輪の外れた赤木は何事もなかったかのように大首領に試すような視線を送っていた。 『これでうるさい物はなくなった。続きをいってみろ』 大首領は首輪だけでなく、雨に対してもうるさいと感じたのだろう。 あっさりと、天候を操作して見せた。 あまりの非常識な出来事。もっとも、ここにいる二人は気にしなかったが。 「ああ……お前はこの殺し合いに来るべき存在だ……。事実……お前は俺たちに来て欲しがっている……。 でなければ……俺たちに情報が渡るような状況なんてありえないはずだ……。 こうして……この場に現れるのがいい証拠……。お前は……一部始終……全てを知ることができる……。 霊的処置……そんなことができるのに……余りにも情報を得る手段が稚拙……。 つまり……BADANには霊的処置を施せない……。施せるのは……キサマのみ……! キサマは俺たちの干渉が皆無……つまり、俺たちにキサマの元に来て欲しがっている……。 この殺し合いに……混ざりたがっている……! 首輪の霊的処置……つまり、英霊はキサマ自身……強化外骨格はこの殺し合いに混ざるための、身体……。 優勝者に……強者にBADANは強化外骨格を着せたがっていたが……お前は別。誰が着ようが、関係ない。 ただ、この殺し合いに混ざればいい……その、飢えを満たすために……」 『ただの戯れのつもりだったが……』 大首領がゆっくりと動く。まるで山が動くような錯覚を感じたが、このにいる二人は揃って狂人。 その程度で動揺はしない。 『なかなかどうして、面白い。 我にとって、虫けら(ワーム)の動向でここまで心を動かしたのは、キサマが初めてだ。 クク……たしかにどいつが優勝しようが、我は構わぬ』 「どういうつもりだ?」 『お前は虫けらの強弱を気にかけるのか? アリが最強のアリを名乗ったところで、いったい我に何の価値がある?』 要するに、人間とは違う生物だといいたいのだろう。 軽んじられることを嫌うパピヨンが不快な顔をする。 「だろうな。それに、たとえ三千院ナギが優勝しようと……そこにいるパピヨンのように……身体を強化できる手段はある……。 肉体の優劣など……何の意味ももたらさない」 ホムンクルスのことをいわれたパピヨンが不快の表情を深めるが、赤木の意識は大首領に向いていた。 自分に似ている、異端に。自分と同じく、自らを持て余す存在に。 「JUDO……キサマの目的は……肉体を得ること。そのためにBADANを使っている。 だが……この殺し合いはただの遊び……。肉体を得る手段はすでにある……」 『後は……神降ろしの儀式を待つだけだ。それにしても、ここには邪魔者が多いようだな』 大首領が呟いた瞬間、教室の壁が爆発をする。 とっさに赤木とパピヨンは飛び退くが、爆風により壁に叩きつけられる。 いや、赤木に限っては、叩きつけられるはずだった。 赤木は宙に浮かぶ自分の身体を見つめ、大首領に視線を動かす。 『少し……移動する。続きはそこでだ』 魔法陣らしき物体が宙に浮き、赤木がその魔法陣に吸い込まれていく。 視界に光が広がり、やがて赤木の意識が拡散した。 瓦礫に埋もれながら、パピヨンは静かに天井を見つめる。 先ほどの襲撃者……川田とおよぼしき人物が再度襲ってきた。 一度逃がした獲物を、今度こそはということか。 パピヨンは笑う。 先ほどはこなたの死が影響したのか、赤木と大首領の会話に圧倒されるだけだった。 なんと言う、蝶人パピヨンらしくない反応だと、自嘲する。 これでは斗貴子を笑えないではないか。パピヨンは瓦礫を跳ね除ける。 よく考えれば、赤木の言うとおりこの殺し合いには不審な点が多かった。 弱者の強化、強化外骨格の存在、第ニ回放送で死者の復活を告げるほど、殺し合いに乗る人間の不足。 一つの目的をかなえるにしては、余りにも不確定の要素しかない。 だからこそ、赤木の推理は正しかったのだ。今の頭の冷えたパピヨンにも理解できるほど。 敵は一枚岩ではない。あのJUDOという主催者、少なくともBADANという部下とJUDOは連携が取れていない。 いや、連携を必要としていない。こちらの協力者の存在もそうだ。 BADAN側の連中は驚くほど足並みが揃っていない。 あの様子を見るに、JUDOのワンマン組織だったのかもしれない。なら、あの情報は十中八九正しい。 首輪の手がかりは得た。JUDOとかいう奴も、こちらの行動を制限する気はないと知った。 気をつけるのは、不揃いなBADANの連中。 (武藤……俺はやるぞ。やつらを、BADANを、あのJUDOを、そして……俺を翻弄したと勘違いしている赤木を、すべてねじ伏せる! ああ……俺も甘くなった。泉があんな目に遭ったのが原因だ。もう、それは認める。逃げはしない。 だからだ、武藤、いず……こなた。俺は全てを賭ける。この殺し合いを潰すことに、蝶人パピヨンの全てを!) パピヨンは全身に力を込めて、地面を蹴る。 まさに蝶人に相応しい跳躍。三階から一気に躍り出る。 外に軽やかに着地して、川田を前にする。心なしか、パピヨンの股間は勢いを取り戻し、隆々とそそり立って存在を主張していた。 「いよ、一つ聞かせろ。お前が津村を殺したか?」 「そうだな。正確には違うが、殺すところまで追い詰めた」 「そうか、ならいい。ちょうどお前に用があるからな」 川田は右前方にヘルダイバーを止め、ライダーマンヘルメットを両手で掲げた。 大首領が退いたからだろう。雨がまた、降り始める。 大雨のなか対峙する二人。それぞれ、抱えるものは闇。 別に、斗貴子が死んでも川田は心を痛めない。むしろ、自分の手で殺したかったのだ。 斗貴子を殺せず、川田の心に不完全燃焼する恨みの心が残っている。 だから、合理的でない、ただの八つ当たりのような感情をぶつけることを平気でする。 随分道に外れたもんだと、川田は自分に嫌悪を持つ。しかし、ヘルメットを振り下ろす勢いは止まらない。 そのまま無言で、ライダーマンメットを頭に被る。 光が包まれ、川田の身体が強化スーツに包まれた。 青い頭部。Ⅴ字のラインに二つの触角が生える。剥き出しの口元は真一文字に結ばれた。 赤いプロテクターが鈍く光り、黒いスーツが川田の鍛え抜かれた身体を包んだ。 「奇遇だな。俺もお前に用があった」 「泉さんのことか。皮肉だな」 たしかに皮肉だ。あのこなたが、楽しそうに語っていた友達と繋がりの深い男なのだから。 覚悟なら苦悩しただろう。こなたを殺し、友であった川田を殺すことに。 そんな偽善、パピヨンにはない。 あるのは罪を贖わせることのみ。斗貴子と共に、パピヨンの中にある確固としたつながりを断った罪は軽くはない。 パピヨンが全身に力を込めて、筋肉が隆起して両腕を蝶が羽を広げるように、上に持ち上げる。 どぶ川のように濁った瞳は川田へと向き、左足は膝を曲げて持ち上がる。 芋虫から蝶への変身。それを果たしたのは自分。 赤木であろうと、JUDOであろうと、自分を軽んじたことを後悔させる。 この殺し合いを終らせるのは、蝶人たる自分だ。 パピヨンは再び羽ばたくためにその構えをとる。 左手に黒い核鉄を握って。 二人は無言でにらみ合う。 川田はライドルとハネルコンを手に。 パピヨンは黒い核鉄を握り締めて。 お互いの復讐の心が、黒く燃え上がる。 【C-4 学校・グラウンド 二日目 早朝】 【川田章吾@BATTLE ROYALE】 [状態] 健康 、小程度の疲労、ライダーマンに変身中(ライダーマンのヘルメット@仮面ライダーSPIRITSを装着中) [装備] マイクロウージー(9ミリパラベラム弾32/32)、予備マガジン4、ジッポーライター、 ライドル@仮面ライダーSPIRITS バードコール@BATTLE ROYALE アラミド繊維内蔵ライター@グラップラー刃牙、激戦(核鉄状態)@武装錬金 ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾2発、劣化ウラン弾、残弾0発)@HELLSING、ヘルダイバー@仮面ライダーSPIRITS [道具] 支給品一式×3、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた、ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン 、 文化包丁、救急箱、裁縫道具(針や糸など)、ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、 缶詰やレトルトといった食料品、薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備) マイルドセブン(5本消費)、ツールナイフ、つかさのリボン 首輪探知機@BATTLE ROYALE、不明支給品1(未確認)、 [思考・状況] 基本行動方針:最後の1人になってつかさを生き返らせ、彼女を元の世界に戻す。 1:パピヨンを殺す。 2:こなたを殺したことによる罪悪感。 参戦時期:原作で死亡した直後 [備考] ※桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています ※首輪は川田が以前解除したものとは別のものです ※津村斗貴子と、他の参加者の動向に関する情報交換をしました。 ※つかさの遺体を、駅近くの肉屋の冷凍庫に保管しました。 ※神社、寺のどちらかに強化外骨格があるかもしれないと考えています。 ※主催者の目的は、①殺し合いで何らかの「経験」をした魂の収集、②最強の人間の選発、の両方。 強化外骨格は魂を一時的に保管しておくためのもの。 零や霞と同じ作りならば、魂を込めても機能しない。 ※覚悟、斗貴子は死んだと思っています ※ライダーマンに変身中のため身体能力が向上しています。勿論、カセットアームなどの機能はありません。 ※ライドルの扱い方を一通り理解しました。 ※エレオノール、エンゼル御前と情報交換をしました 【パピヨン@武装錬金】 [状態]:疲労。全身に打撲。 核鉄の治癒力によって回復中。深い悲しみ(?) [装備]:猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険、デルフリンガー@ゼロの使い魔(紐で縛って抜けないようにしてます) サンライトハート(核鉄状態)@武装錬金 [道具]:地下鉄管理センターの位置がわかる地図、地下鉄システム仕様書 ルイズの杖、参加者顔写真 詳細プロフィール付き名簿、 支給品一式、小さな懐中電灯 、首輪(鳴海) [思考・状況] 基本:首輪を外し『元の世界の武藤カズキ』と決着をつける。 1:こなたを殺した男、川田を必ず殺す。 2:エレオノールに警戒。 3:核鉄の謎を解く。 4:二アデスハピネスを手に入れる。 5:首輪の解体にマジックハンドを使用出来る工場等の施設を探す。 6:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 7:赤木、大首領に自分を舐めたことを後悔させる。 [備考] ※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です ※スタンド、矢の存在に興味を持っています。 ※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと同様に制限を受けているものと思われます ※独歩・シェリス・覚悟と情報交換をしました。川田が殺し合いに乗った経緯、つかさやヒナギクの存在も知っています。 ※逃げられてしまったゼクロスにさほど執着はないようです ※詳細名簿を入手しました。DIOの能力については「時を止める能力」と一言記載があるだけのようです。 ※三村の話を聞きましたが、ほとんど信用していません。クレイジー・ダイヤモンドの存在を知りました。 ※こなたの死に動揺しつつ、それに耐えようと必死です ※覚悟は少し快く思っていません。また、アカギは覚悟以上に快く思っていません。 ※大首領の目的を確認。また、BADANと大首領では目的にずれがあることを認識。 【その他共通事項】 ※大首領の念動力により、一時的に雨が晴れましたが、また降り始めました。 □ (後編)
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成田 直人 「知人から成田直人さんという面白い人のセミナーに行った」と聞いて、 ネットで成田さんの”売上1億円を引き寄せる感謝の法則”という ユーザー評価の高い本を発見しました。 残念ながら本屋に置いてなかったので、本書を読んだのですが、 実体験を通して書かれているのですごくわかりやすく、 とても参考になるあったかい本でした。 学生時代に学費を稼ぐためにアルバイトで靴の販売をされていたのですが、 それを通して様々なことを学び、改善を続けていった結果、 アルバイトにも関わらず、1億円を売り上げるほどになりました。 また、成田さんは、全く関係のないパソコンを販売する仕事にも携わり、 そこでもきちんと結果を残しています。 あまり私と歳が変わらないのに明確なビジョンを持ち、 弛まぬ向上心を持っておられるのですごいなと素直に感じました。 そんな成田さんの接客術ですが、1にも2にも、 顧客第一であり常に感謝を運んでいるということが言えると思います。 『専門用語ゼロ接客』・『売れない理由は改善してないから』・ 『お客様に伝わらないのは自身の接客力が低いから』という姿勢が 間違いなく成田さんをトップセールスマンに導いたのでしょう。 これは販売だけでなく全てのことに当てはまると思います。 私も成田さんの長所を見習って少しで取り組んで行きたいと思います。 2010.2.24 ★★★★★ 購入する
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 書籍情報 タイトル 幽囚~偽りの兄に愛された夜~ 著者 櫻井みこと イラスト 周防佑未 出版社 二見書房 レーベル ハニー文庫 Nコード N9734BN(ムーンライトノベルズ) 連載開始 2013年 03月03日 備考 Web版タイトル「花盗人」Web版削除済(2014年 07月07日) あらすじ 人攫いが横行し、女たちが売買される腐敗した王政下――結婚を間近に控えたカリナも野党に攫われ、屈辱の処女検査を経て若き主ラフィールが治める貴族の館に売られた。カリナの役目は彼の妹として王弟に身を任せること。政治の駒という運命に絶望し、「兄」が教える快楽に悶え喘ぐ日々からカリナを救い出したのは、王子のローレント。王位継承権を巡る権謀術数の中、カリナの純潔は誰のものに――。 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 幽囚~偽りの兄に愛された夜~ 2014年 09月11日 文庫 978-4-576-14121-3 657円 ハニー文庫 Amazon BOOK☆WALKER 書籍データ
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ご近所のSさんというおばあちゃんは、いつもにこにこしていて楽しい人です。お年寄りだから本当にマイペースですが、会って声をかけたり遠くで見かけて手を振ってもちゃんとにっこり笑って手を振り返してくれます。 Sさんの肉親(ご両親はさすがにいないでしょうがお子さんたち)はどういう人なのか、大体お子さんたちがいるのかすら知らないのですが、いたとしたらどこに住んでいるのか、ちょっと心配になるところですが、人に心配してもらえると言うのも人徳なのだと思います。 誰かに愛されようとしてムキになってるわけではありませんし、人嫌いというわけではありません。淡々と人間関係を築いていると言う感じなのですが、にっこり笑った笑顔に負けた!と思う・・・まさに人柄なのでしょう。しかも自分の好き嫌いを持ってる、甘えきるのではなくて、”大丈夫、できるから”って自分で出来ることははっきり言う。 ”勝手に応援隊”隊員としては、Sさんを”楽しく”心配しようと思っています。
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966 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/06/28 23 18 36 受理に愛された℃は勝ち組 どんなに不人気でも低視聴率でもヌサでも押され続けます^^ 96 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/04/21 13 47 28 ℃が三毛猫みたいな超ド級糞ドラマしかもあらち低辺ひらのバター()なんてカス仕事もらわなくて良かったぁ やっぱり℃は受理に愛されてる ℃を応援し続けて良かったぁ 83 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/09/10 14 30 52 受理に愛された℃は勝ち組 たとえグロモアイ化激しく年々妖怪に近づいてもこりでFA出てます^^ 83 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/07/07 17 57 47 ℃はエース売りで受理に愛されてていっぱいageてもらってるんだからいいれすよね 他麺は頑張らないと>< 608 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/10/06 16 06 16 受理に愛された℃は勝ち組^^ がっからーキャマラー教祖担ごみんねヲタ人気だけじゃ食っていけないのよ芸能界ってやつは 254 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/09/08 19 31 35 ℃は受理に愛されてるんだからこりからも主演し続けるれしょ 錦戸亮ドラマまで制作される溺愛ぶりだもの 12 : 名無し戦隊ナノレンジャー![sage] : 投稿日:2012/07/24 12 37 52 もう錦戸の人気あげる流れいいっすわーおなかいっぱいっすわー錦戸さんそないなことせんでもすでに人気者ですやんかー あれやったら安田がアホなくせに実は男気あふれるところとかを世間に知らせてくださいよーたのみますよー(本音 環八担もうんざりな℃ageキャンペーン でも℃は受理に愛されてるのでこれからも℃ageは続きます^^
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月明かりに照らされた石造りの河岸をふたつの影が歩いていた。 河を越えた先、遙か東岸に広がるだろう古都ローマの遺跡や町並みは夜闇に深く沈み、水底の見えない深い河は音もなく静かに流れている。 この夜が永遠に続きそうな錯覚さえする、静かな世界。 ふと、ふたつの影のうち、闇よりなお暗い気配を持つ男が気まぐれのように呟いた。 ――色々な文献を読んで興味深く思ったことのひとつなんだが。 ――川は、死者と生者の世界の境目だという。 思索に耽る者特有の緩やかさで、黄金にも似た荘厳なバリトンが闇に溶ける。 傍らを歩く男に向けられているのか、それとも単なる独りごとなのか。判然としないながら、形よく肉感的な唇から詩を紡ぐように軽やかに言の葉が散る。 ――陽の昇る東を生者の都、陽の沈む西を死者の都としたのは古代エジプトの神話だが、キリスト教においても東には特別な意味がある。 ――君は、キリスト教徒かい? 傍らを歩く男――マッシモ・ヴォルペは、突然の問いかけに少し考え込む素振りを見せ、微かに首を振った。否定とも肯定とも取れない、曖昧な仕草。 「そうだ、と言えばそうだし、そうでないと言えばそうではないな」 「答えになっていないよ、マッシモ」 言いながらも、問いの答えに気を悪くした風もない男――DIOは、歩みを止めず愉快そうにマッシモに一瞥をくれた。 妖しく艶めかしい眼差しは、血のように赤く毒のように甘い。心の底まで見透かす、射抜くような視線。 しかしマッシモは物怖じする様子もなく平坦な声で続けた。 「救いもしない神なんぞ信じちゃいない」 「だろうと思った」 気安い友人に向けるように、DIOはくつくつと笑って見せる。月光にけぶる黄金の髪が、青いほど白い頬に細く影を落とす。ある種の宗教画めいたそれにもマッシモは無感動な面持ちを崩さず、のろのろと歩調を合わせていた。 奇妙な関係だった。 ひとつ掛け違えれば、捕食者と哀れな餌という一時的な関係にしかならなかっただろう。 しかし運命はそうならなかった。互いが互いに興味を抱いている、その一点。そしてそのたった一つの引力で、二人は道行を共にしている。 月明かりだけが頼りの散策の道すがら、様々なことをDIOは語った。ときに饒舌に、ときに沈黙を交え。そしてマッシモも、問われては答え、また考えた。教師とその弟子のようでもあったし、友人になる過程を踏んでいるかのようでもあった。 たった三人、血を分けた親兄弟よりも密に支え合って生きていた仲間たちにしか許さなかった心が、闇を纏う美貌の不死王によって少しずつ浸食されている。 そして、その浸食は癒しにも似ていた。乾きひび割れた大地に染み込む水のように、DIOの言葉と思考は全てを亡くしたマッシモの裡にじわりじわりと染み込んでいく。 「DIO。そろそろ目的地を教えてくれてもいいんじゃあないか?」 「おや。とっくに気づいていると思っていたんだが」 刹那、交わる視線。 友人と呼ぶには短すぎる時間、しかし無関係というには長すぎる時間。共にした時ゆえに、マッシモはDIOの言わんとするところを察した。 「この先にある刑務所……か?」 「残念、少し違う」 ――だが、そこに寄ろうとは思ってた。半分は正解だな、マッシモ。 甘い甘い声音がマッシモの耳をくすぐる。酷く耳触りのいいそれを心地よいと感じ始めている自身に、マッシモは薄々気づいていた。 「市街地で見つけられたのは、君と首輪をつけた参加者ひとりきりだ。適当に歩いていれば誰がしかと接触できるかと思ったが、どうも人の気配がしない。手近にある建物から見てみようと思ってね。 本当に誰かがいるかどうかなんて期待しちゃいない。ちょっとした確認みたいなものだよ。 それに、刑務所なんて他に見る機会もなかっただろう?」 ジョークのつもりか、悪戯っぽくDIOが笑いかける。そろそろ、闇の中にもその広大な建物が見え始めていた。 地図からも察せられたが、実物はちょっとしたテーマパークくらいありそうな大きさだ。おそらく街中と同様に人などいないだろうが、あの大きさの建物を調べるのはえらく骨が折れそうだった。 「死ぬより縁がないと思ってたところだな」 マッシモはひとつ息を吐いてひとりごちた。 ◆ DIOがマッシモ・ヴォルペに語った数々の思索と過去における出来事の一端は、真実ではあれど全容ではなかった。当たり前と言えば当たり前だろう、出会った端から一切合切全てを曝け出すなんて、トチ狂った精神的露出狂か白痴の善人くらいなものだ。どちらも似たようなものである。 だが、全てではなくとも真実ではある。DIOは注意深くマッシモを観察していた。 マッシモが自ら語ったことは少なかったが、ゼロではない。人となりを理解するにつれ、よりマッシモへの興味は深くなった。 何より、マッシモはDIOに対して恐怖や畏敬、およそ『友人』関係を築くにあたり差しさわりある感情を抱いていない。人の血を啜る人ならぬ化け物と理解してなお、マッシモはありのままのDIOを見ている。 これは『彼』以来のことかもしれない――DIOはふと思う。 アメリカに住む、かの『友人』と、最後に言葉を交わしたのはいつだったか。 つい先日だった気もするし、遙か遠い昔にも思える。彼との時間は得難く貴重なひと時だった。 その心安らかさ、気安さには及ばないまでも、マッシモとのひと時はDIOの抱える鬱屈を大いに紛らわせた。 (思った以上に良い拾い物をしたものだ) 『天国へ行く方法』は、DIOにとっての至上命題。マッシモ・ヴォルペはその良き担い手となってくれるだろう。 ジョースターの血族の抹殺は、いわば『天国』へ行くための道程に纏いつくささやかな障害に過ぎない。 肩の付け根にある『星』は、依然変わりなくジョースターの存在を知らせている。意識を向ければチリチリとささくれだつように、その気配を感じている。いずれは処分せねばなるまいが、それに付随して気になることもあった。 ジョジョと承太郎の死をこの目で確認した。だが、少なくとも『ジョジョは既に死んでいる』はずだった。他ならぬこの肉体こそがジョジョのそれであるのだから。 奇妙なことは他にもある。『星』の示すジョースターの血統……部下に調べさせた限りでは、ジョセフ・ジョースター、ホリィ・空条、空条承太郎、該当者はその三名のはずだった。 そして承太郎は死んだ。ならば、この気配はなんだというのだろう。『星』は片手の指では間に合わぬ数の気配に疼いている。 (放送後に、名簿の配布があると言っていたな) 主催者を名乗る老人はそう告げていた。ならば、それを確認してから動いても遅くはない。 ささくれる『星』を一撫でして、そう結論付ける。 優先されるのは『天国』だ。得難い能力を持つ者に出会えた引力をもって、DIOはますますその思いを強めていた。 そこまで思考を纏めたところで、ふと微かな臭いを感じて立ち止まった。唐突に立ち止まったせいで少し先んじたマッシモが足を止め、訝しげにDIOを見やっている。 「どうした?」 「ふむ……君にはわからないか」 ――血の匂いだ。 吸血鬼になってからというもの、こと血に関しては煩くなった。人が嗜好品を吟味するにも似ているが、それ以外は口にできても体が受け付けないのだからある意味では必然か。 マッシモはDIOの意図を理解したようで、周囲に視線を走らせている。だが、人あらざるDIOの眼にすらかからない何者かが、人の身であるマッシモに捉えられるはずもない。 「死臭もするな。それも古くない……」 言う間にも、臭気はどんどん強まっている。マッシモも気づいたのか、警戒もあらわに眉を顰めている。 そして、奇妙な光景が二人の目に映った。 ひたひたという足音と、ずるずると引きずるような足音。なにもないはずのそこに浮かび上がる、血のマスク。 真っ赤な口が、ニタリと吊りあがった。 「……ッ!?」 「屍生人……とは少々趣が違うな。スタンド能力か」 絶句するマッシモとは対照的に、DIOはごく冷静にそれらを観察している。 辺りに溢れる死臭と濃厚な血臭は、間違いなく目前にいるだろう『動く死体』から発せられていた。笑ったことからも、ある程度の自意識は残っていると推察する。 周辺にスタンド使いらしき姿が無いことは『世界』の目を通しても確認済み。使い手当人すら透明にする能力であるとも考えられるが、どちらにせよ武器であるだろうこの死体を処分すれば、直接出てくるか逃走せざるを得なくなる。 目の前の死体の挙動はどう見ても『餌を前にした駄犬』そのもの。知能の低い屍生人にもよく見られた傾向だ。 自意識の残る透明な死体を操る、少しばかり興味をそそられる能力ではある。だが、せっかくの『友人』を危険に晒してまで欲しいものでもない。 立ちはだかるのであれば排除するまで。 「残念だが、運が無かったな」 聞こえているのか居ないのか、ニタニタと笑っていた真っ赤な口が拭いとられるように消えていった。 ◆ スポーツ・マックスは、とてもとても乾いていた。 リビング・デッド――生ける屍。かの刑務所で神父より与えられたスタンド能力『リンプ・ビズキット』によって肥大した食欲を持て余したまま彷徨う透明ゾンビと化した彼に、元ギャングの伊達男ぶりは見る影もない。 老婆ひとり『喰った』ところで、乾きはいよいよ増すばかり。おまけにあたりはだだっぴろい野原で、人っ子ひとり見当たらない。 何かを忘れている気もするが、思い出すより乾きが先だ。 ――ああ、喉が渇いた。カラカラだ。 乾いて乾いて仕方がない。しかし、かといってどこに向かえばいいという単純な目的も思いつかない。屍と化したスポーツ・マックスに残されているのは『食べたい』という原始的で強大な欲求だけ。 彼の後をついて回る、哀れに従う生ける屍――己が喰った老婆すら、彼の目には止まらない。意識の端にもかからない。 仮に彼が何かを思ったところで、老婆の魂はここより失われて久しく、そのか細いぼろきれのような肉体はリンプ・ビズキットの能力によって保たれているに過ぎないのだが。 当てもないひとりとひとり、ふらふらと彷徨っていたところで、ようやく次の獲物を見つけることができた。 ――男、男ふたり。 ――片っぽはあんまり美味そうじゃあないが、あの金髪は悪くない。 ――あぁ、喉が渇いた。 ――男のくせに、そこらのビッチよりよっぽどキレイなツラしてやがる。 ――あぁ、もう、カラカラだ。 ――早く早く早くッ! そのキレイなツラに齧り付いてッ! 脳ミソを喰らいたいィッ! スポーツ・マックスは思わず垂れそうになった涎を拭う――既に死んでいる彼から生体特有の分泌物がでるわけはなく、拭われたのは先の犠牲者であるエンヤ・ガイルの生乾きの血液と脳漿だったが――と、乾きに任せてむしゃぶりつくように飛び掛かった。 「世界」 飛びつき、今まさに食らいつかんとした男が告げた一言で、スポーツ・マックスの第二の生は終わりを告げた。 否、終わったことすらも理解できていなかったかもしれない。 静止した時の中では、思うことすら許されない。死してなお死ぬ――それにすら気付けないスポーツ・マックスの魂は、果たしてどこへ行くのだろう。 ◆ DIOにとって、死体が動いていることはなんら不可思議な現象ではない。 百年にも及ぶ海底での眠りにつく以前にも部下として使っていた憶えはあるし、死体を操る能力を持つ老婆もひとり知っている。ただ、今回のケースが”当の死体が見えない”少しばかり特殊なケースだったというだけだ。 見えないのならば、どちらかが対象を捕捉した時点で時を止めればいい。 どちらを狙っているのかは定かでなかったが、DIOが促したことでマッシモも警戒をしていた。致命的な攻撃はそうそう食らわないだろうと大雑把にあたりをつけ、透明な死体が自身に触れた時点で『世界』を発動した。 「死体を操り、また透明にする能力……か。悪くない能力だ。 だが、無知とは悲しいな……貴様の敗因はただひとつ、このDIOを狙ったこと」 無造作に腕に浅く刺さった金属を引き抜いて投げ捨てる。掴んだ形状から察するにハサミのようだ。 不快ではあるが、この程度の傷は怪我のうちにも入らない。先だっての『食事』も幸いし、傷痕は瞬く間に跡形もなく消える。 跡らしい跡は衣装に残った破れ目だけだ。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」 目の前の空間へと――そこには死体が居る――『世界』のラッシュを叩きこむ。黄金色の闘士が主の意志の下、あまりの速さに無数にも映る力強い拳を繰り出す。骨が砕け、肉が弾け、形状が失われていく。 不快な死体が人としての原型も留めずグチャグチャに潰れていく感触がスタンド越しに拳に伝わった。 操り人形も、原型すら留めなければ操れまい。 そこでふと中空に妙なものが飛び出たことが目にとまり、DIOは『世界』の拳を停止した。 「……!?」 『それ』が何なのかを確認した瞬間、DIOは久方ぶりに驚愕していた。 記憶の海から引っ張り出した『それ』の印象と、透明な死体から飛び出た『それ』は、あまりにもよく似通っていた。似ていた、というより『それ』はそのものだった。 不自然に浮かぶ二枚の『それ』を手に取り、まじまじと眺め、ぽつりと呟く。 「まさか……君も、ここに呼ばれているのか……?」 プッチ。 ――そして時は動き出す。 ◆ マッシモには、何がなんだかわからなかった。 何者かが襲いかかってきたことだけは辛うじて理解していた。マッシモの足首に、異様な力でしがみついてきた透明な何かが居た。 だが、マッシモが己のスタンドを発現させるより先にDIOが『世界』と呟いた瞬間、恐ろしい握力で握り潰さんばかりにしがみついていた何者かは、煙かまやかしかのように消えてしまった。 残るのは、確かに掴まれたという足首の鈍いしびればかり。 あたりを漂っていた血臭も、今やかすかな残滓を残すのみ。 不意にカシャンと硬質な音を立てて、何かが石畳に落ちた。月明かりに鈍く光る金属の首輪。己らの首に付けられているものと相違ないだろう。 マッシモは俯いて何やら考え込んでいるDIOをちらりと見て、首輪を気にする素振りもないことを確認すると嘆息しながらその首輪を拾い上げた。 「参加者、だったみたいだな」 首輪だけが落ちているということは、おそらくDIOによって頭を吹っ飛ばされたか何かしたのだろう。純粋な膂力によるものか、それともスタンドの能力によるものか、どちらにせよ恐るべき力には変わりない。 だが、理解すら及ばない恐るべき力を見せつけられて尚、DIOに対しての恐怖は無かった。マッシモにとって恐怖の定義は仲間を失うことだったし、そしてそれは既に失ってしまったものである。ゆえに恐怖という感情はなかった。 不可解だったのは、心の奥底に微かに湧きおこった歓喜。 ブッ殺してスカッとした、とか、殺されなくてよかった、などという矮小で利己的なものではない。そんなものは端からマッシモの裡に存在していない。殺して当然だし、殺されてもまた当然。殺し合いは彼の日常の一端に属している。 ならば何に『歓び』を覚えたというのか。 「……おい、DIO?」 相変わらず沈黙したままの彼に、しびれを切らして再度声をかける。首輪が転がっていたということは、襲撃者を処分したということだろうと思っていたが、もしや未だ何らかの攻撃を受け続けているのだろうか。 仮定は想像を引き起こし、想像は感情を引きずり出す。 首輪のことから、襲撃者は一人だと思っていた。だが、その前提すら何の保証もないものだ。ここは殺人遊戯場に等しく、いつ何どきどんな悪意がばっくりと口を開けて待ち構えているのかも定かでない。 かつてマッシモの大切な仲間だった少女――アンジェリカのように、姿を見せる必要のない広範囲型のスタンド能力だとしたら? すぐには認識できない攻撃があるということをマッシモは知っている。 背筋が総毛立った。 「ッDIO!」 「……そんなに呼ばなくとも聞こえているよ」 実に面倒くさそうに、気怠げに、こともなげに、マッシモが呼びかけたその人は俯けていた面を上げた。ピジョンブラッドの如く美しい真紅の瞳が、駄々っ子を叱るように眇められている。 そこでようやくマッシモは気づいた。今や全ての情動の端が、この異形の帝王たる麗人に繋がりつつあるという揺るがしがたい事実に。 「何というか……すごく、気になることがあるんだ。少し時間もかかるかもしれない。 歩き回って君も疲れただろう? 丁度いいから刑務所で休憩でもしようじゃあないか」 耳朶をくすぐる声音が心地よい。 これは毒だ。抗いようもなく染みこむ甘い毒。もう囚われて抜け出せない。 先程の悪寒は既に別の何かに姿を変えている。『この人に見捨てられ、殺されるのだけはいやだ』ふとそんな思いが脳裏を過ぎった。 「あ、ああ……構わない」 「それは首輪か? ふむ……それも、少し調べたい。いいだろ?」 「ああ……」 「なんだよ、ヘンなヤツだな」 言葉ほどには気にするふうもなく、鷹揚とした微笑みを浮かべ、DIOは手に持った円盤状の何かを玩ぶようにいじくっている。 「別に、なんでもない……DIO、それは何だ?」 「これか? DISCだよ」 DISCだという奇妙な円盤状のそれを、DIOは詳しくは語らずやけに大切そうにデイパックへとしまいこんだ。 それが何を意味するものなのか、きっとDIOは知っているのだろう。せっついたところで話してもらえないのならば、マッシモは餌を待つ犬のように、ただひたすら主の気まぐれを待つよりない。 人と人でないもの。被食者と捕食者。敵。友人、そして。 この僅かな間に、マッシモと彼の間には幾つの関係が築かれたのだろう。 奇妙な、関係だった。 首輪とDISC以外に特に目を惹かれる物もなく、やがて二人は連れだって目的の地であるGDS刑務所に向かった。 「なあ、マッシモ……東には特別な意味がある、と言ったのを覚えているか?」 不意に、DIOが問いかける。ついぞ聞き覚えのない、酷く真剣な声色だった。 マッシモは暫し逡巡し、肯定するように頷いて見せる。それを確認してDIOはこう続けた。 「キリストの経典の一部にある、東の果てにあるという幸福の地エデンなる『天国』は、あくまでも伝承の中のものでしかない。 エデンがどこかに実在するとは到底思えないし、それが土地や場所である必然性は全くない。 だが、『天国』が存在するという事実を告げていると、私は思う。 伝承とは戯曲化された歴史に他ならない。ならば何を主眼に置いて戯曲としているのか? ……精神の向かう所だと、私は考える。物質的なものでは本当の幸福は得られない。 『天国』は物質的なものではなく、精神の力によりもたらされる。本当の幸福がそこにはある。 精神の力はスタンドの力であり、その行きつく先が『天国』。 真の勝利者とは『天国』を見た者の事だ……どんな犠牲を払っても、私はそこへ行く」 熱っぽく語られた一言一句、全て漏らさず理解できたとは到底言い難かった。 むしろ、理解できるほうがどうかしているんじゃあないかとすらマッシモは思ったのだ。 ただ、その狂おしい程の情熱だけは理解することができた。強大な力を持ち、不死の肉体を持ち、何を憂えることもなさそうなこの帝王然とした彼が、唯一欲し、求める果てが『天国』なのだろう。 「そのために、俺が必要だと?」 DIOは無言の肯定を見せ、ふと遠くを見るような眼差しをした。 「彼が……私のもう一人の友人が、ここにいるのなら。 『天国の時』は近いだろう」 果たしてその時に何が起こるのか。 神の名を冠する不死の王の傍らに、敬虔な殉教者のように男はひっそりと添っていた。 【スポーツ・マックス 死亡】 【残り 104人】 【E-3 西部、ティベレ川河岸/一日目 黎明】 【DIO】 [時間軸] 三部。細かくは不明だが、少なくとも一度は肉の芽を引き抜かれている。 [スタンド] 『世界(ザ・ワールド)』 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 基本支給品×2、麻薬チームの資料@恥知らずのパープルヘイズ、地下地図@オリジナル、リンプ・ビズキットのDISC、スポーツ・マックスの記憶DISC、ランダム支給品1~2(確認済み) [思考・状況 基本行動方針:帝王たる自分が三日以内に死ぬなど欠片も思っていないので、『殺し合い』における行動方針などない。 なのでいつもと変わらず、『天国』に向かう方法について考えつつ、ジョースター一族の人間を見つければ殺害。 もちろん必要になれば『食事』を取る。 1.我が友プッチもこの場にいるのか? DISCで確認しなければ…。 2.適当に移動して情報を集める。日が昇りそうになったら地下に向かう。 3.マッシモ・ヴォルペに興味。 4.首輪は煩わしいので外せるものか調べてみよう。 【マッシモ・ヴォルペ】 [時間軸] 殺人ウイルスに蝕まれている最中。 [スタンド] 『マニック・デプレッション』 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 基本支給品、大量の塩@四部、注射器@現実、スポーツ・マックスの首輪 [思考・状況]基本行動方針:特になかったが、DIOに興味。 1.DIOと行動。 2.天国を見るというDIOの情熱を理解。 3.しかし天国そのものについては理解不能。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 026 TRIP HEAVEN DIO 081 計画 041 少女ルーシーとネクロファンタジア スポーツ・マックス GAME OVER 026 TRIP HEAVEN マッシモ・ヴォルペ 081 計画
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小鳥「Pさんに愛されたい」 執筆開始日時 2012/06/04 元スレURL ログ速URL 概要 小鳥「おはようございまーす」 小鳥「Pさん?」 小鳥「ウフフ、昨日も遅くまで仕事してたんですね。お疲れ様です」 小鳥「」 小鳥「Pさん?」 小鳥「起きてないですよねPさん?」 小鳥「」 小鳥「寝た振りなんかしてたらキスしちゃいますよー?」 小鳥「・・・なんて冗談ですよー」 タグ ^音無小鳥 まとめサイト 森きのこ!