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参加PCが女ばかりで男が1人の状態をさす。男ばかりで女1人の場合は逆ハーレムという。 参加PCが固定するセッションで言われることが多い。 PCの一部はテンションが上がる。PLの一部までテンションが上がる。
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同時刻、隣町の喫茶店にて。 昼食をとり終えた京太郎と照は、二人で紅茶をすすっていた。 * 「さっきのパスタ、すごく美味しかったね。」 「気に入ってもらえて良かったです」 京ちゃんが案内してくれたお店は、味も良く値段もそれほど高くなくて、高校生の私達にとってはとても良心的なところだった。 でも、京ちゃんがあんなに良いお店を知っていたなんてちょっと意外。なんてこと言ったら怒るかな…。 「………………」 チラッと彼のほうに視線を向けると、目を閉じて静かに紅茶を飲んでいる姿が見えた。 その表情はどこか少し大人びていて一瞬ドキッとしてしまう。 「どうかしたんですか?」 「えっ?あ、いや…なんでもない…っ!」 「…そうですか」 突然京ちゃんと目が合い、私はびっくりして慌てて顔を背けてしまった。 なんで私、こんなに動揺してるんだろう。 自分でも分からない…。 だけど、胸に手をあてなくても私の心臓が今、ものすごい勢いで鼓動を刻みこんでいるのは分かる。 ドドッドドッと、音が聞こえてきそうなくらい激しく脈打っている。胸が苦しい…。 「照さん、顔が赤いですけど…大丈夫ですか?」 「えっ…私、顔赤くなってる…?」 「なってます」 そう京ちゃんにそう言われたので手を頬にあててみると、そこは自分でもびっくりするくらい熱を帯びていた。 なんだろう、これ… 「もしかして、俺と喋っててそうなってるんですか…?」 「……………」 どうしよう。京ちゃんの問いに答えられない。 確かに私が今こんな状態になっている原因は京ちゃんだ。 でも、それがどうしてなのかが分からない。 だから答えられない。 私が黙ったままでいると、もう一度京ちゃんが口を開いた。 「照さん…俺、期待しちゃっていいんすかね?」 期待?期待って、どうゆう意味だろう。 今京ちゃんが何を言っているのかがさっぱり分からない。 さっきから、分からないことが多すぎて、だんだん自分に対してもどかしい気持ちでいっぱいになってきた。 「…すいません、急に変なこと言っちゃって。とりあえず外に出ましょうか」 「あ、うん…」 会計を終えてお店の外に出ると、秋の冷たい風が頬をかすめた。 けれど、顔が火照って熱くなっている私にとってはその風はひんやりとしていてとても気持がいい。 「じゃあ、行きましょうか」 「うん」 こんどこそ、買い物に行くのかな? そう思いながら京ちゃんの背中の後を追って歩く。 「…………」 京ちゃん、やっぱり足長いな。 それと、さっきと比べて歩くのが少し早い。 私がいつも通りの速度で歩いていたら、あっという間に距離があいちゃいそうだ…。 お店を出て十分くらい歩いたころ。 何故か急に、ピタッと京ちゃんの足が止まってしまった。 「どうし…」 どうしたの?と、私が聞こうとした瞬間、彼ではない別の誰かの声が聞こえてきた。 「あら、須賀君じゃない。奇遇ね、こんなところで会うなんて」 あれ…この人って、確か… 「部長。二日ぶりですね」 京ちゃんの言葉を聞いて、ふと思い出す。 ああ、そっか。この人は咲達の学校の…麻雀部の部長さんだ。全国大会で何度か顔を会せたっけ。 名前は竹井さんだったかな。 「お久しぶりです。咲のお姉さん。」 「あ…はい。こんにちは、竹井さん」 大会の時も思ったけど、やっぱりこの人は美人だな…。 「全国大会以来ですね。いつからこっちに帰ってきてたんですか?」 「金曜の夜からです。」 「そうですか。ところで…」 挨拶を済ませると、竹井さんが私の顔を二秒ほど見つめ、それから京ちゃんの方をチラッと見た。 そしてまた私の顔に目線が戻り、彼女の口が開く。 「もしかして、デートの途中だったかしら…?邪魔しちゃった?」 少し眉を下げ、申し訳なさそうに彼女が私達に尋ねてくる。いや、でもこれは… 「デートだなんてそんな…。京ちゃんが買いたいものがあるって言うので私は選ぶのを手伝いに来ただけです。」 うん…そうだ。これはデートとか、そうゆうのじゃない。京ちゃんの買い物に付き合ってるだけ。 今、私が言った言葉にウソはない…はず。 なのに、なんでだろう。また胸が苦しくなってきた。 しかも、さっきのとは違ってこんどはチクチクと針が突き刺さっているように痛い…。 一体なんなの…? 私が言葉を発してから、何故かその場がしんと静まり返ってしまった。 気のせいか京ちゃんの目が寂しそうに見える。そして、竹井さんの目はどこか驚いているように見える。 あれ…。二人とも、どうしちゃったんだろう? 「あ、そう…。そうよね。変なこと聞いてごめんなさい。」 ようやく竹井さんが喋ってくれた。私は 「いえ…」 と、返事を返す。 「それじゃ、私はここで失礼するわ。またね、須賀君。」 「ああ、はいっ。また部活で会いましょう」 「宮永さんも、またいつか会いましょうね」 「あ…はい。さようなら」 そう言った彼女の顔は先ほどとは打って変わって、ニコッと笑い、とても可愛らしいものだった。 「んじゃ、行きますか。」 「うん…」 竹井さんと別れ、私と京ちゃんは再び歩き始める。 * 「ごめん、まこ。お待たせーっ」 「部長…トイレにしては、ずいぶん遅かったのう?」 ギクッ。 「そ、そうかしら?あはは…」 「どこに行っとってんじゃ?」 まこのメガネがキラリと光る。ああ。やっぱり、バレてたか…。 「ごめんごめん…。実は、トイレに行く途中で須賀君が歩いてくるのが見えてね…」 「ほほぅ…。一人で居たんか?」 「いや…二人よ。咲のお姉さんと一緒だったわ。」 「なにぃ!宮永照とかぁ…?」 「ええ…金曜日からこっちに帰省してたみたい」 「ほぇ~…。京太郎と宮永照がねぇ~…。こりゃまた珍しい組み合わせじゃのう…」 「…そうよね。正直私も驚いたわ。」 うん。本当に…。咲や和ではなくて、咲のお姉さんと一緒だったんだもの。意外な組み合わせよね。 「つまり、二人はデートをしていたってことか?」 「いや…違うって否定してたわ。」 ふと、先ほどの出来事を思い出す。 否定…してたわよね?咲のお姉さんは、デートじゃないって確かにそう言ってたけど…。 けれど、彼女がそう言ったあとの須賀君の顔は、どこか悲しくて辛そうな表情をしていたわ。 それを見て、私はかなり驚いた。 だってあれは、どう見ても恋をしている目だったから…。 最近、須賀君が和にデレデレしなくなったと思ったら、まさか私の知らない所でこんなことになっていたなんて。 もう和のことは諦めたのかと思って、すっかり安心していたのに…。 はぁ…それにしても…。 私、須賀君達と別れるとき、ちゃんと笑えてたかしら…。 顔、引きつってなかったかな。 って、なんで私ったらこんなに彼のことで頭がいっぱいになるのよ…っ。 まあそりゃあ、好き…なんだから仕方がないけどさ…。 そう。私は須賀君のことが… 「そうなんか。じゃあ二人でどこに行くんじゃ?」 まこに言われて、ハッと我にかえる。 「ああ…ええとね、なんか須賀君が買いたいものがあるから、それに付き合ってるって言ってたわ」 「買いたいもの、ねぇ…」 「でも、買いたいものがあるから付き合ってくれ。なんて、デートに誘う口実の定番みたいなものよねぇ。」 「確かになぁ…。あいつならそうやって誘ってもおかしくないわぁ。」 「そうよね…」 須賀君なら、そうやって誘うかもしれない。だって彼、恋愛に関してはすごく不器用そうだもの。 まあ、あくまでもそれは私の主観に過ぎないのだけれど。 「で、あんたはそれで良いんか?」 「…っ!」 まこに、言われたくない何かを言われそうで、私は焦り始める。 「い、良いって…何がよ…?」 「京太郎が、誰かにとられても良いんかってことじゃ。好きなんじゃろ?あいつのことが」 「ばっ…何言ってるのよ!!」 うそ…そんなっ…。 は、恥ずかしい…。バレてる?もしかしてこれもバレてるのっ? 「だってあんたぁ、京太郎の話を始めた時からずっと、悲しそうな目をしとる。バレバレじゃよ」 「何かの間違いじゃ…っ」 まこの目にしっかりと私の目が捉えられる。まるで、全てを見透かされているようだ。 「ああ、バレバレじゃ。わしの目はごまかせんぞぉ」 「うう…」 あちゃー…。やっぱり、バレてたのか…。 「本当に分かりやすいのぅ。」 はぁ。もう駄目だ。こうなったまこには敵わないわ。 しょうがない。変な意地張らないで、素直になろう… 「そうよ…好き…なのよ」 あーあ、言っちゃった。自分で言うとますます恥ずかしくなってくるなぁ。 「顔、真っ赤じゃよ」 「うっ、うるさいわね…っ」 「まあ、頑張りんさい。わしはあんたの見方じゃけぇ」 「うん…ありがとう、まこ。」 「押し倒したりでもしたら、案外ころっと変わるかもしれんよ?」 まこが、ニヤニヤしながら私を見る。 「もう…何言ってんのよ!」 「はははっ冗談じゃ」 「もう…」 でも、確かにまこの言うとおりだわ。 須賀君くらいの年の男の子なら、不意打ちにキスとかしてアピールすれば、割とすぐに… って、私ってば何考えてるんだか…。 「けど、このままじゃあ早めに動かんと先に誰かにとられてしまうかもしれんのぅ…」 「そう…よね…。」 さて、困ったわね…。 さすがに今回ばかりは悪待ちする訳にもいかなさそうだわ。 咲のお姉さんと須賀君の関係は恐らくはまだ、須賀君の片思い状態のはず。 今のうちに何か行動を起こせば、まだ間に合うかしら…。 まあでも… 私の気持ちをこんなにも振り回してくれた罰として、ちょっとくらいは悪戯しても良いわよね? ふふふっ。待ってなさい、須賀君。
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登録日:2020/03/25 (水) 01 23 24 更新日:2023/08/21 Mon 17 26 46NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Twitter おしとやか ぐうたら アニメ化 クール ゲッサン ツンデレ ラブコメ 小学館 小悪魔 斉藤ゆう 演劇 演劇部 漫画 甘えんぼ 疑似ハーレム 鈍感な先輩×演じる後輩。今、一番尊い演劇ラブコメ! 出典:疑似ハーレム(電子書籍)、2巻、19年8月13日発売、斉藤ゆう、小学館。 ■概要 『疑似ハーレム』とは著者のTwitterおよび、『ゲッサン』で連載していた漫画。全6巻。 Twitterでは毎週金曜更新。 著者は『月曜日は2限から』の斉藤ゆう。 近年流行のヒロインがたった一人のラブコメ漫画。 しかしその一人のヒロインが他の属性のヒロインを演じる事で疑似的にハーレム気分を味合わせる疑似ハーレム漫画でもある。 Twitterでは第〇話表記で4ページでメインストーリーが進み、『ゲッサン』ではEX〇話表記で8ページで描かれている。 CV部とコラボしており、1話にキャストが声を当てている。 2023年4月10日にTVアニメ化が発表された。メインキャストはCV部の二人が続投する模様。 ■あらすじ ヒロインは1人! だけど、ハーレム!? 漫画のようなハーレム状態に憧れる先輩「北浜瑛二」と密かに想いを寄せる先輩の前だと、つい”キャラ”を演じてしまう「七倉凛」。 そんな演劇部の二人の恋の行方は……? 七倉凛は、ありのままの自分で、先輩に想いを伝えられるのか!? 『月曜日は2限から』の斎藤ゆうが贈る、Twitter累計100万「いいね」超えの新感覚ラブコメ! (公式より引用) ■主な登場人物 北浜瑛二 CV:岡本信彦 本作の主人公。三白眼が特徴。高校2年→3年。 演劇部の大道具係で腕は確かだが、お調子者で騒がしいので他の部員から若干ウザがられていることも。 今まで恋愛したことがなかったが、ある時凛との雑談の際、 「男なら一度はモテたい、ハーレムを作りたい」と語ったため、疑似ハーレムを体験する事になる。 本人も疑似ハーレムを茶番と言いつつ、最近はハーレムたちから誰を選ぼうかと悩んだりするなど、悪影響があることも。 元々凛の演技の一番ファンでもあり、その演技を誰よりも身近で見られるので、そういう意味でも疑似ハーレムは彼にとって都合がいいらしい。 茶番を通して凛との仲を深めていき、凛が転校するという演技を見た時は演技と分かっていながら泣いてしまうほど親しくなる。 凛との京都デートに行った際に告白(未遂)され、卒業前の送別会のあとお互いに告白し合い付き合い出す。 凛同様に成績はよくなくテスト前や溜まった宿題に右往左往するが、美術は得意。 七倉凛 CV:早見沙織 本作のヒロイン。黒髪を肩まで伸ばしており演技に合わせてツインテにしたりする。 役者をしている演劇部のホープであり暎二の後輩。1年→2年。 暎二の前で演技をする事と、暎二の事も大好きな美少女で、 暎二がハーレムを望んでいると知ってからは、様々な人柄を演じる事で疑似ハーレムを作ってあげている。 彼女が演じる人物像は「小悪魔ちゃん」「ツンデレちゃん」「クールちゃん」「甘えんぼちゃん」「おしとやかちゃん」。自宅でのみ「ぐうたらちゃん」という素の姿にも。 しかし日常的に演じるようになったせいで、役が抜けきれなくなったことも。 基本的に学業は悪く特に数学が29点を取るなどとびきり悪い。また美術も苦手で暎二に教えを乞う事も。 お化けと雷が苦手で、演技もままならなくなる。 七倉綾香 凛の年の離れた妹。小学1年生。 凛に面倒を見てもらっており、綾香も姉に懐いている。 しかし凛が「ぐうたらちゃん」になっている時は姉が何もしなくなっているため、代わりに面倒を見てあげている。 「もえ」という友達がいる。 部長 暎二や凛が所属する演劇部の部長。 「全力で男前な顔」という一発ギャグを持ち、一時期暎二の待ち受けにされていた。 岩田嗣人 演劇部で脚本を担当している男子生徒。 瑛二とは同級生で部活仲間から「つーちゃん」と呼ばれている。 暎二の事を部活中ふざけて演者の気が散るから邪魔だなと思っている。 追記・修正は疑似ハーレムを作ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 作品名なんだ…概念のことかと思った -- 名無しさん (2020-03-25 07 25 30) 同じく。(漫画作品)みたいな感じのがあると分かり易いかもですね -- 名無しさん (2020-03-25 09 18 10) でも疑似ハーレムって多重人格者の彼氏ないし彼女みたいになりそうだな -- 名無しさん (2020-03-25 20 30 56) いくらなんでも薄くないか 概要とあらすじと登場人物で文字数1500しかないぞ -- 名無しさん (2020-03-26 08 34 47) まあその……元の作品からして内容がね…… -- 名無しさん (2020-03-26 10 58 41) 名前 コメント
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【逆ハーレム】ぎゃくはーれむ 1.主人公に男が群がる様。 何故か、乙女ゲームよりも、ボブゲのほうが多い&熱い気がする。 2.鹿の雄はハーレムというものを作るが、それの反対で中心は、おにゃのこ。 まわりに美少年を揃えて行動という現実ではありえない展開を体験。逆ハー。 関連用語 股を掛ける
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登録日:2010/02/14(日) 18 41 54 更新日:2024/04/24 Wed 12 46 36NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 ED EXILE いなかっぺ大将 ご都合主義 エロゲー ハーレム ハーレムエンド 一夫多妻 杉崎の夢 漢のロマン 男の欲望 皆妥協の結果 皆幸せ? 酒池肉林 ハーレムエンド(HAREM END) ギャル(エロ)ゲーに用いられるエンディングの一つ。 主人公とヒロイン全てが結ばれるEDで、要は一夫多妻状態。 全員妊娠したり、同じ家に住み込んだり、一斉にHをする等々……の内容が多い。 一部ヒロイン間での百合が絡むケースもある。 漫画やアニメでもハーレムエンドとファンから呼ばれることもあるが、実際のところは誰も選ばない内に終わっただけのことも多い。 これは似て非なるものでありハーレムエンドとは言い難い。 アニメ化の際には無難を重視してか、本来ハーレムエンドなどない原作でもハーレムエンドやこういう感じのものになったりすることがある。 基本は全クリ後やファンディスクのifシナリオに収録される等「おまけ」扱いされている。 稀にTrue√として締めくくりに使用される事もあるが、基本的には少ない。 大抵はハッピーエンドの一つとして扱われるが、バッドエンド扱いされる稀な例もある。 これがないとマイナスの評価をする極端な人もいるが、ぶっちゃけゲーム内容・プレイヤー次第。 特にエロよりシナリオをある程度重視しているゲームの場合はほとんど見かけないし、あまり気にもされない。 また、RPGやSLGなどでは諸々の事情からハーレムエンドがある場合が多い。 ご都合主義的なものなのと、似たり寄ったりな展開(流されるだけ)が多いので嫌っているプレイヤーも多い。 ここらもやはりゲーム内容次第と言えるだろう。 極端な話、通常の純愛ゲーかと思っていたらいきなりハーレムルートのみ…なんて変化球をぶっこんできたら嫌いじゃなくても驚く。 また、ハーレムエンドと言いつつも一部のヒロインがいてもいなくても同じような状態になっていることもある。 尚、日本では重婚罪として規制されているので絶対に真似してはいけない……籍を入れなければ愛人扱いなので法律面だけは問題なし。 でもリアルには女同士が同じ男をめぐって仲良くなんて無理な話。最悪の場合nice boat.な事になる可能性もある。 あくまで「フィクション」として楽しむもの。 ただし日本でも江戸時代には側室制度という物が存在しており、夫が複数の妻を娶る事が法的に認められていた。 女好きの部下の家庭の夫婦喧嘩に巻き込まれて、「お前ほどの妻はハゲネズミの奴には勿体無いと書いているこの手紙を見せてやれ」と仲裁に腐心した主君の苦労話も伝わっている。 人間は哺乳類としては珍しく、雄が雌と我が子の護衛や世話をする本能が有るので、女が大事な雑用係兼護衛である夫をホイホイ他人に譲る訳がない。 その一方で、集団で子育てを行う、適材適所の概念が有る等の社会性も高いので、ライオンの様に「我が子に有益なら雌同士の共存も有り」と自制する可能性も無くも無い。 生まれた時から支配階層として自制する教育を受けて来た貴族階級なら「国益や夫 我が子の利益の為に自分以上の美人を紹介するのも我慢しなければ」と打算主眼で共存していると主張した王妃が史実上に存在しているし、戦争で男が大量に戦死した結果、男女比が女余りに振れて一夫多妻を認めざるを得なくなったり、不妊に悩んだ末に、妾を認めざるを得なくなったと言う実例も存在している(*1)(*2)。 結局は、「強い自制心を持った女性が利害の一致と相手の人柄を認めた上で共存を我慢した実例は存在しているが、普通の女性が喜んで一夫多妻を認めるとは考え辛い」と言うのが実情か。 因みに「複数のヒロインと結ばれる」ので、二人でもハーレムエンド扱いされる事も稀にある。 本項のハーレムエンドと真逆に、乙女ゲームにおいて女性主人公がイケメン勢に囲まれる「逆ハーレムエンド(逆ハー)」というものもある。 妻子の雑用兼護衛として働く習性が有る人間の男にとっては、「受精から出産まで1年近くかかる同族の女」の世話をする負担は大きく、我が子なら兎も角、血縁も無い子供の養育に十数年の時間と労力を費やすのはハイリスクであるので、ハーレム以上に敷居が大きいと言える。 ただ、古代のスパルタの様に兄弟で妻を共有する文化も有ったので、実例が無い訳でも無し、妻の連れ子を厚遇した例も有る。 特徴的な作品 ・君のことが大大大大大好きな100人の彼女 この項目名にタイトルがつり下がっているのを見て目眩でも起きただろうか。大丈夫、だいたいそんな作品である。 まさしくハーレムを題材にした作品でもあり、ジャンルは一応ラブコメ。一応ね。 「100回目の告白に散った主人公が、雷に撃たれたような衝撃と共に二人の美少女と互いに一目惚れ。たまたま寄った神社に降臨した自称・恋愛の神いわく、なんとこれから100人の“運命の相手”と出会うというじゃないか! 滂沱の涙の日々から一転、幸せに震えながらもバラ色の青春を――」 「――“選ばれなかった人はなんやかんやで死ぬ”!?!??!?!? ええいそんなクソシナリオ、俺が変えてやる!」 というのが本作のあらまし。うん、胸焼けしそうになっても耐えてほしい。だいたいそんな作品だから。 さて、ハーレムものにはいくつかの課題があるとされる。 ■多くのヒロインが一堂に会するほど魅力的な人物なのか ■そうだとして今度は「周りが惚れない理由」はなんなのか ■そもそもハーレムを容認するヒロインって人格的にどうなのか ■属性の噛み合わせ ■媒体の都合上どうやっても出番の偏りは生まれてしまわないか ■ギスギス、女の子同士の仲 これらを、 ■99回目の失恋ということからうっすら分かる通り、主人公は恋愛モンスター。先生がコンタクトを落としてると見れば四時間かかっても共に探し、頼まれなくても100個のダンボールを運ぶ好青年でもある。ヒロインのピンチとあらば失血死しかかっても復活し、決して助けの声を聞き逃さない。常に彼女を宇宙一幸せにすることを考え続け、そのための鍛錬も対策も欠かさない。発端からして一途で誠実な彼が選ばなくて死なせるぐらいなら100人全員と幸せになってみせるとの決意である。 ■担当の神が誤って“運命の相手”欄の桁を二つ間違えてしまったことで恋愛運が全てそこに集束。結果、“人物としては非常に好印象なのに恋愛対象として考えるとゲロ吐きそう”というある種の怪人物となってしまった。主人公は“運命の相手”以外には恋愛的に見向きされなくなったのである。 ■上記の通りの人物なため、どれだけ濃い彼女が出てこようと主人公・愛城恋太郎がぶっちぎりで狂人物であり些細な問題は霞む。“運命の相手”は神的な超常存在によるマッチングシステムゆえ、おそらく相性のいい相手と出会う仕組みになっている。なのでハーレムを大真面目にやり遂げようとする恋太郎とノリが合わない子はそもそも彼女にならない。狂気の求愛にキュン!!!となる破れ鍋に綴じ蓋お似合いさん同士なのだ。また、ヒロインは皆優しい子たちばかりなものの、非常にクセが強く一般的なコミュニケーションに難ありの子もいるため、「恋太郎ファミリー」と称されるグループがその受け皿としても機能している。彼氏と同時に(彼女)仲間・友人も獲得するという仕組みになっているのだ。 ■一口にハーレムと言えど規模の大小はあるが、人数が増えるにあたりメジャー(※諸説あります)な属性とハーレム形態そのものの相性の悪さはどうしても生じてくる。例としては未亡人(≒人妻)。ただでさえ大人がハーレムに加わるって社会人的にどうよと言われかねないのに、貞操を重んじられやすい未亡人とあってはよりそこらが際立つ。やはり彼女の母が加わる際(!?)、夫への想いが捨てきれず二つの愛に葛藤し涙を流すも、受け止めた恋太郎が「忘れる必要なんてどこにもない」と思いの丈をぶつける。また、心配で留まっていた夫の霊(!?)にもその誠実さから恋太郎のみとコンタクトし、母娘ともども任されるという形で前進。夫への想いを持ち続ける未亡人を軽視することも否定するもことなく真正面から向き合い、新たな幸せを掴む姿勢を両立させた。 ■邂逅編・個別回を除き(それでも割と出てくる)、ほぼ毎話ほぼ現行の全員を出すという狂気のメソッドで出番の偏りを解決。当然10人を超えたあたりでもうコマ内がギッチギチだが、それでも貫いている。また、独自の手法として「主筋の後ろでやり取り(コント)させる」ことで行動回数を増やしている。おかげで毎コマネタまみれの忙しなさ。さらにちょくちょく全員の服装を髪型ごと変えるという、作業量と描き分け的に漫画連載およびキャラクターものとしてある種のタブーを――何度も行っているなどという気合の入れっぷりで手を抜いてる等の邪推を捻じ伏せている。 ■必然、物理的にどうやっても恋太郎が介在できない際もある。そんな時は仲のいい女の子同士でイチャイチャすることも多く、またこれは前述した登場頻度にも影響し積極的な登場に一役買っている。無論、恋太郎がキッカケかつ中心に形成されているコミュニティのため空気化しそっちばかりになる、ということもない。彼氏大好きモンスターと彼女大好きモンスターだから成り立っている説得力。 等々の描写で――ああ帰らないでお願い。こんな感じの作品だからマジで。 ともかく、ハーレム系というジャンルをさらに無理難題にしたうえで解決する斜め上の発想で、この作品はジャンルそのものに付随しがちな従来の懸念点をクリアしていると言われている。 この項目的には副次的な要素だが、恋愛要素が入った連載作品に発生しがちな、いわゆるヒロインレースも腕力で握り潰している。彼女になった時点で全員正ヒロインだからね。 ……なに? ロジックが通っているようでだいたいパワープレイ? 大丈夫、だいたいその通りの――(以下略) ・がぁ~でぃあんHearts 変身ヒロインバトル&ラブコメものという2000年代の空気を濃い作品。 主人公の家にあがりこんだヒロインの秘密を知ってしまうラブコメ物からだんだんと バトル路線に移っていった。 ヒロインとの仲が進展していき出生や運命を乗り越えた後主人公がとった決断とは…… なんと全員と結婚すると言う選択肢だった。 常住戦陣!!ムシブギョー 江戸時代を舞台に、「蟲」と呼ばれる巨大な凶悪昆虫から人々を守るため、熱血直情型主人公月島仁兵衛が「蟲奉行所」に所属して戦う、バトルあり・人情あり・お色気あり・インフレありのセオリーを抑えた王道少年漫画。 週刊少年サンデー連載の全32巻で、2013年にはアニメ化され夕方に4クールにわたって放送された(*3)。 あくまでもメインストーリーは「蟲」との闘いを中心に展開されており、あくまでも恋愛要素は添え物なのだが、 戦いを終えた後の仁兵衛の「帰ってくる場を提供するヒロイン」として色々と豊満な肉体を生かしてありがたい読者サービスを提供してくれる健気で優しい性格の、茶屋の看板娘の「お春」 当初は仁兵衛をライバル視していたものの、次第に彼に心を許していく「共に戦うヒロイン」である同じ蟲奉行所所属の「火鉢」 その出自故に長く孤独な生涯を送っていたものの、仁兵衛によって心を救われる「物語のカギを握るヒロイン」である「蟲奉行」 と、ものの見事に役割も魅力もそれぞれ全く異なる3人のヒロインがいた。 連載中は「3人とも魅力的だしいったい誰とくっつくんだろう?」などと話題にされていた(*4)。 そして本編の7年後を描いた最終回ではなんと3人とも仁兵衛と結婚してそれぞれ3人の子供を授かっていることが発覚。 妾をとることが珍しくもない江戸時代の話なので別におかしなことをしているわけではなく、 元がそこまで恋愛要素を重視している作品でもなかったため、読者からの反発の声もあまり聞かれなかったのだが、 少年誌で3人のヒロインが主人公との間に生まれた9人の子供と仲良く戯れている絵面のインパクトはすさまじく、 作品自体が上記の通り週刊少年サンデーで長期連載、尚且つアニメ化を果たしていることでそれなりに知名度のある作品だったため、 連載終了後もハーレムエンドの一例として名前を引き合いに出されることも多い。 なお立派すぎる所帯を持った大人になった仁兵衛は今でも蟲の脅威にさらされる人々を助けるべく異国で戦っているとのこと。 成長しても志を失わない心構えはあっぱれだが、帰ってきたら健気に待つ嫁3人の相手をするのがいろいろと大変そうである。 ゼノブレイド2 雲海を泳ぐ巨神獣(アルス)と呼ばれる超巨大生物が生息し、人々は巨神獣に住み国を作る世界『アルスト』を舞台に、争いのない『楽園』を目指してレックスと言う少年が『天の聖杯』の少女ホムラと共に冒険する「ジュブナイル&ボーイミーツガール」をコンセプトにしたNintendo Switch専用RPG。 伝説の天の聖杯にして献身的かつ母性あふれるヒロインであるホムラ そしてそのホムラの本当の姿であり、ホムラの別人格でクールに見えてドジなところもあるヒカリ。 良き仲間であり、良い喧嘩友達であるニア。 そしてエンディングで幾多の運命を乗り越え、真の楽園に辿り着いたレックスたちの基に帰ってきたのは消滅の宿命をの越えたホムラとヒカリ。 最初のエンディングではホムラとヒカリが、二週目ではニアも加わって四人で手をつなぐなど彼ら彼女らは幸せに共に仲良く過ごしていると思わせるには十分なものとなっている。 ……ここまででも十分にハーレムエンドと呼ぶにふさわしいものだが……。 + ゼノブレイド3のネタバレが含まれます。 エンディングでレックスたちの写真が写るのだが、その内容とは…… レックスの側で椅子に座りながら寄り添っている 赤髪の赤ん坊を抱きかかえるホムラ 金髪の赤ん坊を抱きかかえるヒカリ 銀髪で猫耳の赤ん坊を抱きかかえるニア の三人……いや六人の姿であった。 間違いなくホムラ・ヒカリ・ニアの3ヒロインと重婚・子作りしたようである。 写真が画面に映ったのはほんの一瞬でしかないのだが、当然ながらシリーズファンに与えた衝撃は凄まじく、コラージュでないかと本気で疑うファンが続出した。 「トリプルヒロイン全員孕ませ&出産エンド」といういくら何でも攻めすぎた内容が任天堂公式作品ででると想像していたファンは多くはなかったであろう。 2でもホムラはレックスの子供を欲しがるなど伏線がないでもなかったが……ともあれ続編でハーレムエンドが確定した珍しい例と言えるだろう。 ともあれ賛否は分かれがちなハーレムエンドである者の、多くのユーザーに好意的に受け止められている。 さよなら絶望先生 作者自らハーレム作品(正確には、ヒロイン多数のラブコメというべきか)に対する皮肉というコンセプトが秘められていた漫画。 連載最終回でこそその毒は控えめだったが、最終巻に描き下ろされたもう一つの最終話は「ハーレムエンド」というものに一石を投じる話となった。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「でもリアルには女同士が同じ男をめぐって仲良くなんて無理な話」実際にはそうでもないみたいだけどね。資産が潤沢というのが条件にはなりそうだけど。 -- 名無しさん (2014-02-17 12 29 39) 主要人物達が異能を使えるキャラだとエンディング後に殺し合いが起こる未来しか見えない -- 名無しさん (2014-02-17 15 34 57) 主人公に必要なのは全員に優しくする事じゃなく、他を傷つける事も覚悟の上で誰かを選び取れる確固とした主体性じゃないのか? -- 名無しさん (2014-02-17 15 54 19) 見てる側はそんなもの求めないよ。欲しいのはわかりやすい記号と、その記号が不幸にならなかったっていうオチだけ。 -- 名無しさん (2014-02-17 15 58 20) ↑×2 キスとかで済んでるならその方がいいだろうが、ヤっちゃってると寧ろ「責任取れよ!」ってなる -- 名無しさん (2014-02-17 16 04 45) ↑2何の為のルート分岐だよ… -- 名無しさん (2014-02-17 16 05 30) エロゲだったら大歓迎だけど、漫画やアニメでハーレムやるのは違うと思う。連載モノは「誰を選ぶか」が主軸な気がするし。 -- 名無しさん (2014-02-17 16 09 39) ↑でもその辺やると俺妹やはがない見たいに泥沼化するんだよなあ。あれ見てるとハーレムに関して開き直った矢吹はかなり合理的な選択をしたんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2014-02-17 16 18 27) ↑あれは最初からハーレムありきだしな。 -- 名無しさん (2014-02-17 16 51 07) やっぱ主人公の俺らから見た魅力がないと受け入れ難いよな。 -- 名無しさん (2014-02-17 18 05 23) 最近は乙女ゲーばっかハーレムエンドでギャルゲ・エロゲアニメのハーレムエンドって記憶に無い -- 名無しさん (2014-06-13 01 30 31) ラノベアニメは単に物語の途中で終わるからハーレムエンドに見えるだけだし -- 名無しさん (2014-06-13 01 32 51) 記憶に新しいところだと恋チョコとましろ…どっちも特定の相手とくっついてたな。しかもましろはまさかのサブヒロインルート。 -- 名無しさん (2014-06-13 03 55 33) 抜きゲはハーレムエンド無いとがっかりする -- 名無しさん (2014-06-13 04 13 20) コレそのものは、嫌いじゃない。冗談抜きで、(あくまでフィクションでは)「皆幸せ」だと思うし。けど、理由もなくそれっつうのはやっぱり違和感を覚えるなー -- 名無しさん (2014-06-13 10 29 12) 女主人公(レズビアン)が6人の百合ハーレムを持った状態から始まるエロゲーなんてのもあったりする… -- 名無しさん (2014-06-13 10 38 27) ハーレムを嫌う人間が増えた理由は伊藤誠と言われるけど、俺からしたら元から嫌いなだけだったんじゃね?と思ってしまう -- 名無しさん (2014-09-20 04 01 51) 二次創作だと大抵の場合主人公の身近な男脇役が無意味に虐待されるのがセットになる -- 名無しさん (2014-09-20 07 05 40) 一人一人のえっちシーンが薄味になるから好きではない。 -- 名無しさん (2014-09-20 07 09 56) 相手の気持ちを全然考えてないとしか思えないからハーレムエンドは好きになれない。女にしてみれば自分だけを選んで欲しいと思ってるんじゃないのか? -- 名無しさん (2014-11-09 23 40 31) ↑全く同意。あとハーレムなんて憧れないし一人の女と添い遂げたい派の男も結構いる。ハーレムが嫌いな人でも嫌いな理由は様々だろうし単純に「ご都合主義だからハーレムが嫌い」ってのはむしろ少数派なのでは? -- 名無しさん (2014-12-21 03 51 52) ↑1,2 だから結局は人それぞれ、状況次第でしょ。フィクションらしいが、ライバルを蹴落としたくないと考える女性がいたり、好きな人が複数いた、とかもあるだろうしな。安易なのはそりゃ駄目だがw -- 名無しさん (2014-12-21 07 45 25) 見方によっては「女同士の友情」を「主人公に当たり前に愛して貰う事」より優先しちゃってる訳だから「主人公への愛は友情以下」「その程度しか魅力のない主人公」とも取れるよなぁ。 -- 名無しさん (2014-12-21 08 28 37) 皆幸せなら別にいいんじゃね? -- 名無しさん (2014-12-21 08 38 54) それも難しい考えやな…。ホント結局は人それぞれなんだろうけど、友情より愛情を優先するのは変、というのも一方を優先しすぎてそれ以外切り捨てるのも変に思うが…うーん、結局はケースバイケースと関係にもよるしなぁ… -- 名無しさん (2014-12-21 13 41 21) まぁ、多重婚OKの世界観とかそういうのでハーレムエンドだったら全く問題ないってこと考えると、やっぱりケースバイケースでしょ -- 名無しさん (2014-12-21 13 57 36) 世の中には主人公にハーレムをつくらせようとするヒロインもいる。 -- 名無しさん (2015-01-04 16 23 44) ちなみにアメリカのファンタジー小説「魔法の国ザンス」で、100歳オーバー(見た目は100歳くらい)の老魔法使いが、いろいろあって元妻たち全員と暮らすことになったり。重婚不可なので入れ替わりながらだけど。 -- 名無しさん (2015-01-04 18 06 21) ↑×6 まあそれも言い換えると、時として「二人の恋路の為なら全てを踏みつぶしていく修羅のスタイル」になりかねないから、真っ当だ純愛だと手放しで褒めて良いか怪しい時もあるがな -- 名無しさん (2015-01-04 18 11 48) 絶望先生ってハーレムエンドっぽいけど違うよな。 -- 名無しさん (2015-01-04 21 47 06) スパロボKにもハーレムエンドはありましたよ…地(ry -- 名無しさん (2015-01-04 22 05 46) バッドハーレムって何の作品? -- 名無しさん (2015-01-04 22 22 32) 中東を舞台にすれば普通にハーレムエンドを出せるな -- 名無しさん (2015-01-04 22 38 12) どうせなら、「ハーレムエンド後、エピローグでよく見ると痣ができてるヒロインがいる。主人公はそれに気づいていない」みたいなのをやってもいいんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2015-01-04 22 43 08) 「ラノベではハーレムエンドがありがち」とよく言われてるが、むしろハーレムエンドかと思ったら無理やり一人に絞るためにサブヒロイン虐殺が始まることの方が多い気がする -- 名無しさん (2015-01-04 22 54 51) ↑2 そんなことして誰が得するんだよ… -- 名無しさん (2015-01-05 07 43 59) 梶島アニメのお約束 -- 名無しさん (2015-01-05 07 59 01) ↑×2ヤンデレ好きにはウケるんじゃね?自分を独占するために水面下で足の引っ張り合いを繰り広げるヒロインたちとか。 -- 名無しさん (2015-01-05 08 42 49) 絶望先生は無難とかじゃなくて良くも悪くも納得のいくハーレムエンドだったなぁという印象 -- 名無しさん (2015-03-02 23 48 31) ハーレムは苦手なのに不倫や浮気は見てて興奮する俺はどうすればいいんだ -- 名無しさん (2015-03-19 08 57 23) ↑スリルを求めてるんじゃね -- 名無しさん (2015-03-19 09 15 41) ヤンデレハーレムとか見てみたい。 -- 名無しさん (2015-07-03 20 55 49) スカトロハーレムこそ至高 -- 名無しさん (2015-10-05 12 20 58) ↑ 女性陣の便器になるんですね、わかりません。 -- 名無しさん (2016-02-10 18 01 24) ハーレムでのバッドエンド…ヒロイン全員ヤンデレででも横取りしあわず仲良い通り越して固い絆と結束で結ばれてて、主人公を全員の所有物として監禁・・・みたいな感じか?主人公以外みんな幸せ主人公だけ地獄行きエンド -- 名無しさん (2016-02-10 18 24 53) ↑ なにそれ凄そう。なってみたいなヤンデレハーレム。 -- 名無しさん (2016-02-13 19 21 59) 実はヤンデレがいるハーレムそのものは古事記で描かれてるんだよな…。 -- 名無しさん (2016-02-13 20 05 34) 大国主だっけ? たしかスセリビメがメチャ嫉妬深かったんだっけか。 -- 名無しさん (2016-02-13 20 08 05) アニメ化されると高確率で起きるってあるが例を知りたい。記事の内容からすると誰も選ば(べ)ないで終わったやつは違うらしいし -- 名無しさん (2016-02-13 20 31 49) サクラ4の大神エンドはハーレムエンド? -- 名無しさん (2016-02-13 21 17 01) 穴の数に対して竿の数が足りてねぇんだよぉ! だから嫌いだ -- 名無しさん (2016-02-29 17 58 56) ↑影分身の術とか触手召喚とか触手に変身とか手段はいろいろある。 -- 名無しさん (2016-04-04 18 09 38) ヤンデレハーレムだと、常に女に犯されてる絵しか想像できぬ......オラに想像力を分けてくれ!! -- 名無しさん (2016-10-29 20 40 38) 女同士(乙女ゲーなら男同士)の友情を壊さないためにハーレム!とかされると、主人公が誰かを選んだら壊れる程度の友情なんて所詮その程度のもんだと思っちゃうわ -- 名無しさん (2017-04-25 14 40 11) なあなあで結果論的にハーレムになるの嫌い、男が確固たる意志と覚悟をもって全員を幸せにするハーレムエンドだいすき -- 名無しさん (2017-04-25 17 23 05) 二次元ドリーム文庫は一時期ハーレムエンドオンリーだったな。 -- 名無しさん (2017-04-30 23 05 59) 基本さ、「ハーレム」ってのは「大奥、後宮」のことであって「寵愛と権力巡っての欲望ドロドロの暗黒伏魔殿」だよな……「正妻は自分と子供が捨てられないために夫=主君を殺して息子を即位させる」世界だし。よっぽど主人公に漢気と繊細さがあればいいけどさ。 -- 名無しさん (2017-11-04 10 10 06) ハーレムものの女の子は全員バイだと考えてみてはどうだろうか? 一見すると一人の男を中心にしたハーレムのようでいて、じつは一つのハーレムを構成員全員で共有している状態で、男はその構成員の一人に過ぎないと考えてみるのだ。 -- 名無しさん (2017-11-04 10 28 51) ↑それだ!大した奴だ…… -- 名無しさん (2018-02-06 04 22 58) 日本にも個人でハーレムエンドを達成した上で、選挙の場で妾がいることを堂々と宣言した政治家がいるんだよな。三木武吉という政治家がその人。三木武吉は「およそ大政治家たらんものはだ、いっぺんに数人の女をだ、喧嘩もさせず嫉妬もさせずにだ、操っていくぐらい腕がなくてはならん」旨の発言もしたそうな。 -- 名無しさん (2018-12-01 01 12 35) ムシブギョーがこの終わり方でびっくりしたな…てっきり火鉢はライバルの方とくっつくと思ってた -- 名無しさん (2018-12-01 08 23 38) めがちゅ!だかのハーレムエンドは主人公が魔王かなんかに変異してたからバッドなんじゃなかったっけか -- 名無しさん (2019-02-02 09 33 02) 境界線上のホライゾンも最終的に主人公が嫁3人(設定的に江戸時代なので問題なし)・遺伝子的な意味での子供4人持ちになったからハーレムエンドと呼べなくもないかな? -- 名無しさん (2019-04-03 18 40 29) 期間限定パッチでこれ付けるのは別にいいけど有料販売くらいしてくんないかなあ、Will○lusさん?(本体ごと再販でもいいけど) -- 名無しさん (2020-01-11 01 28 48) ↑2あれ川上作品では珍しいんだよな。同性とか異種族とか年齢差カップルはあっても。他の作品は時代設定が現代だからなのかもしれんけど。 -- 名無しさん (2020-01-11 02 25 21) ハーレムになっただけでなく子沢山になるエンドって意外と少ないよね。 -- 名無しさん (2021-01-11 22 47 15) 最終的に女同士が結託して男が他の女引っかけないよう共同戦線みたいなのは結構あるな 王賊とか半ば監禁されてたし -- 名無しさん (2021-08-12 12 07 25) ノンケハーレムだとごねまくるのに、NTRハーレムや百合ハーレムだと即行で掌返して褒めちぎってありがたがるお約束ェ……。 -- 名無しさん (2023-01-09 22 11 15) 良かった…駕籠真太郎の漫画の事じゃなかった -- 名無しさん (2023-01-10 10 49 42) このエンドはビターエンドでもあり子孫が真のラスボスを倒すための手段である事もあるな… -- 名無しさん (2023-01-10 11 25 55) カノジョも彼女もハーレムエンドと言っていい感じかな?それとも判定的に微妙だろうか -- 名無しさん (2024-01-19 18 01 36) 魔弾の王と戦姫はハーレムエンドにする必要あったのだろうかと思わないでもない。エレンとティッタの2人でも事は収まったのになぜ全員。 -- 名無しさん (2024-01-19 18 56 16) 百合ハーレムに対する皮肉、とかを描いたらどれくらいボロクソに叩かれまくるのか気になります。 -- 名無しさん (2024-01-19 19 20 59) 百合ハーレム(というかノンケじゃないの全般)はまあ、同性な時点で一対多じゃなくて多対多のかんけいになるからってのはあるかもしれない。NTRハーレムは……わからん。 -- 名無しさん (2024-01-19 19 29 44) サブカルチャー的にはいなかっぺ大将が最初期のものだと聞くが、アニメはともかく原作漫画が読めないんだよなあ…重婚はアニメだけらしいんだが、確認できない… -- 名無しさん (2024-01-20 00 37 55) ↑昔に新装版を読んだ限りでは、重婚は大ちゃんの妄想での話だったと思う 和式の花ちゃんと洋式のキクちゃんで大ちゃんを取り合うって流れの奴で -- 名無しさん (2024-01-20 01 27 54) 漫画や小説だとファンタジーとかSFとか人外ヒロイン(妖怪や宇宙人など)とかのパターンが多い気がする。一方エロゲだとファンタジー要素のない現代日本でハーレムエンドもわりとある気がする。 -- 名無しさん (2024-01-20 01 42 27) 作品のコンセプトや作風やジャンル、登場人物達の人となりや人間関係に目を向けてみるのって、やはり許されない事なのだろうか? ノンケハーレムはいくらでも文句をつけて良いみたいな風潮を感じる(?)ものでね……。 -- 名無しさん (2024-01-20 10 18 35) ↑ハーレムエンドを見据えた世界観・設定を用意してる作品だとか、「ハーレムエンド目指してます」と読者にハッキリ分かるようなストーリー展開をしているなら、文句つける方が野暮だと思う -- 名無しさん (2024-01-25 09 44 53) ムシブギョーの三人は一見仲良さそうだが、誰が正室でだれが側室かを争っていて九人も子供がいる状況でさえ決まっていないという…… -- 名無しさん (2024-01-25 09 53 52) ↑5 花嫁をトイレにすんじゃねー! -- 名無しさん (2024-01-25 10 05 15) ギャル(エロ)ゲーに用いられると解説して特徴的な作品欄に漫画が並んでいるのはチグハグ感あるが エロゲだと多すぎて書ききれないのか -- 名無しさん (2024-04-21 10 05 50) ルフィの夢の果て -- 名無しさん (2024-04-21 10 19 50) そう言えば複数の著名人が言っていたが、実際のハーレムは男が圧倒的に不利になる様になっていて、現実に横行した場合は運・能力・相性といったもの乏しい大多数の男はSEX処か恋愛の一つも出来ず死んで逝く事になると語っていた。 -- 名無しさん (2024-04-24 12 46 36) 名前 コメント
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* 照さんが東京に帰ってから、もう三日が経つ。 そして、連絡はまだ来ていない。むむ…一体何故だ?しかし咲にそのことを聞くのはちょっと気まずい。 それに咲からもその話題には触れてこないからな… ああー。もう!なんで連絡くれないんですかぁ、照さん…。 一日が一日が過ぎていく度に、俺の不安は積もっていくばかりだ。 * 俺が照さんを好きになったのは、夏の全国大会で再会した時だ。 正直言って、一目ぼれだった。いや、初めて会ったわけじゃないから、それを一目ぼれと言うのはおかしいかもしれないけど。 久しぶりに見た照さんは、昔と比べてすっかり大人っぽくなっていた。何というか、大人の色気が出てきたというか…まぁそんな感じだ。 すごく美人で、それでいて可愛らしい。 気づいたら、俺の足は照さんのほうへと向かっていた。そして、いつの間にか連絡先を聞いていたんだっけ。 大会が終わって、長野に帰ってきてからも、ずっと彼女のことが頭から離れなかった。 授業中、部活中、下校中、風呂に入っている時、寝る時。とにかく、四六時中俺の頭の中は照さんのことでいっぱいだったな。 最近では、月に二回のペースで照さんが長野に帰省していると咲に聞き、それを聞いては照さんに電話をかけて、なんとかして二人きりで 会えないかと、色々と計画を立てた。だけど、いつもいつも都合が合わなくて、結局は会えずじまい。 そんなこんなで一カ月、二か月が経ったある日。秋の土・日・月、この三連休を使って、また照さんがこっちに帰ってくるという情報を 咲から聞いた。帰ってくるのは金曜の夜から。これだけ長い間こっちに滞在しているなら、さすがに一日くらいは会うことができるだろう。 そう思って、俺は覚悟を決めた。いつまでもこんなに苦しい思いをするのは嫌だ。返事はイエスかノーのどちらでも構わない。 早くこの俺の気持ちを伝えて、すっきりさせたい。自分自身に決着をつけたい。 そんなこんなで、俺は買いたいものがあるから付き合ってほしいと言い、二人きりで会うために照さんを誘った。 我ながらその胡散臭い口実はどうかと思ったけれど、この際デートに誘えるのなら、もうなんでも良かった。とにかく会って話がしたい。 ただ、それだけだった。 しかし、俺の住んでいる地域は、あまりにも田舎すぎて、デートスポットと呼べる場所が何もない。 それに、ここで照さんと二人でぶらぶらしたとしても、知っている人に鉢合わせする確率が高いと思った。もしかしたら部活のメンバーと も。それだけは何としてでも避けたい。さすがにそんなところを目撃されるのは、俺も恥ずかしいからな…。照さんだってきっとそう思う だろう。だから、俺達は隣町まで行くことにした。そこなら友達とよく遊びに出かけるし、安い店もそれなりに知っている。 * そしてデートの当日。俺は緊張しすぎて、かなり朝早く目が覚めてしまった。顔を洗って、歯を磨き、服を着替えてとりあえず出かける 準備をする。約束の時間まではまだ早いけど、家の中にいるのもなんだか落ち着かない。 天気予報をチェックすると、今日も冷え込むらしいので、マフラーを巻いてから家を出た。ゆっくりと時間をかけて歩き待ち合わせ場所 の駅まで向かう。だけどやっぱり早く着きすぎてしまって、当然そこにまだ照さんの姿はない。仕方なく、ケータイをいじったり駅の周辺 をぶらぶら歩いて時間を潰す。 そうしているうちに、ようやく照さんがこっちに向かって歩いてくるのが見えた。やっぱり照さんは可愛い。 電車を待つ間、照さんが手をさすって寒そうにしていたので、俺は自分の巻いているマフラーを手渡した。それで手をあたためてくれれば と思って。だけど、意外なことに彼女はそのマフラーを自分の首に巻きつけ始めた。まさかそこまでしてくれるとは思わなくて嬉しいやら 恥ずかしいやらで、俺の鼓動は加速していく一方だ。 「優しいんだね、京ちゃんは」 そう言われて俺はつい 「それは照さんだからですよ」 と言ってしまった。心の中で呟いたはずだったのに、知らないうちに口に出ていたんだ。 「えっ…?」 少し驚いた顔で、照さんが振り返り、目が合ってしまった。恥ずかしくて慌てて目をそらし、それからまたチラッと彼女のほうを見る。 すると、彼女の吐く白い吐息が綺麗に空気中に舞い、なんだか絵になるような姿だった。そう思い、更にドキッとしてしまう。 * 隣町に着き、早速照さんに、何を買うの?と質問されてしまった。 デートの順序のことで頭がいっぱいだった俺は、そう聞かれた時の言い訳を考えることをすっかり忘れていたため、慌てて飯を食いに 行きましょうと言い、かなり苦しくはあるが、なんとかそれでごまかした。 昼食を取り終えた後、二人で紅茶を飲んでいると、なにやら照さんが俺のほうをチラチラと見ては、顔を赤くしていた。 それって、俺と二人で居るからですか…?思いきって、照さんに聞いてみる。 「照さん、顔が赤いですけど…大丈夫ですか?」 「えっ…私、顔赤くなってる…?」 「なってます」 俺が指摘すると、彼女はペタペタと自分の手を頬に当てて、確認し始めた。慌てているその表情は、とても可愛い。 意地悪だとは思ったけれど、もっとその姿が見たくて、俺は更に言葉を投げかける。 「もしかして、俺と喋っててそうなってるんですか…?」 「……………」 すると、急に黙りこくってしまった。そこで黙ってしまうってことは…これはもしかして、かなり良い雰囲気なんじゃ…。 「照さん…俺、期待しちゃっていいんすかね?」 って、何言ってるんだか、俺…。さすがにちょっと言い過ぎてしまったことを、後悔する。ここで良い雰囲気になっても、周りに人が いるこの場所では、さすがに告白するわけにもいかないよな…。でも、なんだか今がチャンスな気がするぞ…。 「…すいません、急に変なこと言っちゃって。とりあえず外に出ましょうか」 場所を変えるために、店を出る。駅の裏には、小さな公園がある。多少ムードには欠けるが、あそこなら人の気も少ないし告白するのに 十分なシュチュエーションだろう。 最初から、告白するのはそこだと決めていた。何故ならそこは、昔に一度だけ照さんとふたりで遊んだことがある公園だからだ。 まあ、本人はもう覚えていないかもしれないけどな…。 * 「あら、須賀君じゃない。奇遇ね、こんなところで会うなんて」 ズガーン!照さんと二人で歩いていたら、なんと部長と遭遇してしまった。何でこんなところに居るんですか…。しかし、聞きたくても 頭の中がパニくってて、とてもそれどころじゃない。 部長のことだ、間違いなく後でみんなに言いふらされるだろうな…。この後の告白に成功すれば、別に何も問題はないのだが、失敗した 時のこと考えると、とても恐ろしい…。 「もしかして、デートの途中だったかしら…?邪魔しちゃった?」 気がつくと、部長が照さんのほうを見て、そんな質問をしていた。ああーもう…。部長、その目は完全に俺達のことをからかっている目 ですよ…。でも、照さんは今日の事をどう思っているんだろう?そこは俺も気になる。ハラハラしながら、照さんが返事をするのを待つ 。 「デートだなんてそんな…。京ちゃんが買いたいものがあるって言うので私は選ぶのを手伝いに来ただけです。」 うっ。これは、かなりショックだ。照さん…鈍いにもほどがありますよ。ハァ…。 「それじゃ、私はここで失礼するわ。またね、須賀君。」 「ああ、はいっ。また部活で会いましょう」 どうか、みんなにこのことはバラさないで下さいね… * そのあと、俺はあの公園で照さんに告白をした。 だが、終始緊張しすぎでどんなことを話したかは、あまり覚えていない…。ただ、どうやら返事は保留になってしまったようだ。 そんなこんなで、照さんが東京に帰った今も、俺はひたすら連絡が来るのを待ち続けている。 また、胸が苦しくてつらい。
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同時刻。片岡優希と原村和、宮永咲。 この三人は店を出て、それぞれが家路に着くために別れの挨拶を交わしているところだった。 咲がそれじゃあねと言い、和と優希に背を向けて歩きだす。 和と優希は途中まで帰り道が同じなため、咲を見送った後に二人肩を並べて歩き出した。 * 「優希は…このままで良いんですか?」 和が、酷く落胆した様子で話し始める。先ほどの三人の会話を思い出し、目にはうっすらと涙が浮かび始めてきた。 何故なら、咲と優希も京太郎の事が好きなんだと気づいてしまったからだ。 更に、三人の思い人である当の本人は今、咲の姉と二人で出かけている。 思ってもみなかった事を今日だけで二つも知ってしまい、とても胸中穏やかではなかった。 やがて頬を伝い始めそうになる涙を、優希に気づかれないよう、そっと手で拭う。 「のどちゃんは…どうなんだじょ?」 優希もまた、ひどく落ち込んだように言葉を吐き出す。 京太郎のことをいつも、犬、ばか犬ー!などと言っては殴ったり蹴ったりしていた。 しかしその行為は、彼女なりの愛情表現だったのだ。 久と同じように、タコスを買ってこいと言っては京太郎のことをいつもこき使っていた。 だけど、決して京太郎のことが嫌いなわけではない。それに、文句を言いながらも、彼はきちんとその要求に答えてくれる。 そんな彼の優しさに、知らず知らずのうちに惹かれていたのは確かだった。 一緒に居ると、くだらないことで笑いあえる。京太郎は、一緒に居てとても楽しい存在なのだ。 「私は…」 和が優希の質問に、途切れ途切れな言葉で答え始める。 「もう少し、みんなの様子をみてみようと思います…正直、須賀君と宮永さんのお姉さんが二人で…ってのは意外でしたが… 二人の気持ちはどのような方向に向かっているのかは、まだ分かりませんから…」 それは、自分に言い聞かせているようでもあった。二人で出かけたと言っても、京太郎と照は、まだ何も始まっていないはず。 いや、できれば始まらないでほしい。そう、願いを込めながら。 「そっか。じゃあ、私もそうするじぇ」 和の答えを聞き、優希もまた、このままみんなの様子を見ていくことに決めた。 しかしこれは決して、親友である和の真似をする、という意味ではない。 今日一日で色々とありすぎて、まだ彼女は頭の中の整理が完全に終わっていないのだ。 よって、今の自分にできることは、和と同じように、事態はこれからどうなっていくのか、まずは誰がどんな行動を起こすのか じっと様子を伺い、場合によっては自分も何か行動を起こそう。そう、結論付けたのだ。 「分かりました。お互い、頑張りましょうね」 和も、長年付き合ってきた優希の気持ちをくみ取り、自分と同じことを考えているのだと悟った。そのため深くは追及しない。 「おう!せいせい堂々といくじぇ~」 「はいっ」 そうして二人の顔にはいつもの明るい笑顔が戻っていった。 * 「ただいま~。って、まだ誰も帰ってきてないや」 玄関で靴を脱ぎ、廊下を進んで居間のソファに座りこむ。 原村さんたちと別れて、家に帰ってくるまでの間、私は色々と考えた。 京ちゃんがお姉ちゃんと二人で出かけてる。そう言ったらあの二人、すごく驚いてたな。 そして、その表情はみるみるうちに暗くなっていった。 やっぱり、あの二人も京ちゃんのことが好きなのかな?今まではそんなふうに見えなかったけど。 優希ちゃんは、いつも京ちゃんとじゃれあってて、仲の良い友達って感じだけど、原村さんに関してはちょっと意外だったな。 優希ちゃんほど仲が良いって訳でもないけど、それなりにお話ししたりもしてるし。 だから、距離感としては、ごく普通の部活仲間って感じだと思ってた。でも、違ったんだね… 優希ちゃんも、原村さんも、私にとってはとても大切な友達だ。 だけど、その二人も京ちゃんのことが好きなのかと思うと、とても複雑な気持ちになる。 京ちゃんって、実はすごくモテるのかな。 そもそも、京ちゃんと一緒にいる時間が一番長いのは、私なのに…。 でも、原村さん達と争いごとになるのは嫌だな。あと、お姉ちゃんとも。 その時、玄関のほうからガチャガチャと鍵を開ける音が聞こえてきた。 そして足音がこっちに向かってくる。 「ただいま…」 お姉ちゃんが帰ってきた。 気のせいか、少しおどおどしているように見える。何かあったのかな…? 「お帰りなさい。お姉ちゃん」 「うん…ただいま。お父さんは?」 「まだ帰ってきてないよ」 「そう…」 やっぱり、お姉ちゃんの様子がおかしい。なんだか元気がないみたいだ。 もともと口数は多い方じゃなく、普段は静かな性格だけど、今のお姉ちゃんは明らかに何かあったって顔をしている。 「部屋で休んでくるね」 私にそう言い残し、すたすたと自室へと向かい歩き出すお姉ちゃん。 ちょっと、心配だな…。何かあったの?って聞くくらい、良いよね…? それに、せっかく東京から帰ってきてるのに、すぐに部屋にこもっちゃったらお話も出来なくて寂しいよ。 「あの…お姉ちゃん!」 私はソファから立ち上がり、廊下でお姉ちゃんを呼び止めた。 「ん、なに?」 お姉ちゃんが私のほうを振りかえる 「今日、なにかあったの…?」 私がそう聞くと、一瞬お姉ちゃんの肩がビクッと震え、それからすぐに目をそらされてしまった。 「…………」 返事がかえってこない。 「おねえちゃ…」 私がもう一度、お姉ちゃん、と呼びかけようとしたそのとき 「咲、ちょっと話したいことがあるから部屋まできて」 お姉ちゃんがそう言い、またすたすたと歩き始めた。私も黙ってその後を追う。なんだろう、話って…。 * 二人でベッドの上に座り、向かい合う。 だけど、お姉ちゃんはなかなか話を切り出そうとしない。 さっきからずっと俯いたままだ。 「ねえ、お姉ちゃん。話って…?」 仕方なく私から話しかけてみる。 「うん…あのね、実はさっき…」 「うん」 「京ちゃんに告白されたんだ」 え…今、なんて? 京ちゃんに告白された?お姉ちゃんが? 「え…そうなの…っ?」 「うん。ごめんね…」 頭の中が一瞬真っ白になる。 薄々思ってはいたけど、やっぱり京ちゃんって、お姉ちゃんのことが好きだったんだ…。 いつから?それに、お姉ちゃんは何で私に謝るんだろう?駄目だ…頭の整理が全く追いつかないよ…。 「今日私を買い物に誘ったのは、実はデートだったんだって…」 「そう、なんだ…」 そっか。京ちゃんは最初からそのつもりで…。 私は目を閉じ、すうーと深呼吸をして、その事実を受け入れるために頭の中で複雑に絡み合っている何かを一つずつ解き始める。 けれど、自分でもびっくりするくらい、その絡まりは簡単に解けてしまった。 だって、京ちゃんが好きなのはお姉ちゃんなんだもん。 私や原村さん、優希ちゃんでもなく、今私の目の前に居るお姉ちゃんのことが、好き。 だから今日、デートに誘って告白をした。それでもう、この物語は完結したんだ。 そう考えると、なんだか急に心の中にあったモヤモヤが晴れていった。なんだかとてもすっきりした気分だ。 私は中学生の頃からずっと京ちゃんのことが好きだったのに、それが叶わぬ恋だと分かってしまった瞬間にスパッと何かが吹っ切れた。 意外と諦めが早い性格なのかな、私って。 「咲、本当にごめんね」 相変わらず私に謝り続けてくるお姉ちゃんの肩に、手を置く 「謝らなくて良いよ。お姉ちゃん」 「え、でも…咲は京ちゃんのことが好きなんでしょ?」 「うん。でも、もう好きだったに変ったよ。過去形になった」 「…咲は、それで良いの?」 「うん。全然平気。むしろ、お姉ちゃんのことを応援するよっ」 まあ、本当はまだちょっとだけ辛いんだけどね…。 「…ありがとう」 「頑張ってね。お姉ちゃん」 「うん。ありがとう。」 * 翌日、お姉ちゃんは東京に帰っていった。またお父さんと二人きりの家になっちゃうのは少し寂しいけど、仕方がない。 私はお姉ちゃんを笑顔で見送った。 そしてこの物語はこれで完結したと思い、清々しい気分だった。 だけど、この物語は色々なパートへと別れていくために、私の知らないところで着々と動き始めていた。 それを私が知るのは、この物語の中盤から終盤にかけたあたりになる。 今私がいる場所は、まだまだ物語の序盤にすぎなかったんだ。 *
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とってもハーレム とってもハーレム ユニコーンエー 05/09/02 怪我をして入院した主人公の元へ、義妹、幼馴染み、先輩 etc etc つぎつぎと押しかけてくる女性達。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) とってもハーレムのハーレムルートで、ほとんどのヒロインが孕ませて~とか、 出来てもいいから膣出しして~と言う。若菜なんて妊娠したわけでもないの に、麻衣からラマーズ法を教えてもらってる始末。そして案の定エピローグの 6P中にふと、みんなに膣出しばかりしてるけど大丈夫なのか疑問に思い、何 か避妊でもしてるんですか?と主人公が麻衣に尋ねると、そんなものしてるわ けないじゃないと言われ、しかも実は5人全員が妊娠してると告げられる。主 人公が呆然としてる中、ヒロインたちは裸でベットに寝転び、膣から精液垂れ 流しながらお腹をさすりながら、きっと生まれてくるのは世界一カワイイ子だ よと子煩悩。問題はそこで終わる為、ボテ腹などが一切ない点か。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) とってもハーレム、孕ませて~のセリフは多くて、一応は「全員妊娠END」 なわけか。買ってもいいかな。(トラヴュのスレでは叩かれまくりだが)俺は 志水の原画が好きだから、『尽くしてあげちゃう』とか『教えてあげちゃう』 のシリーズでボテ腹やボテ腹セクースがあって欲しいとどんなに願ったことか。 実際には「妊娠しちゃった」と報告するENDすらほとんどない始末…or z 今回は、全員妊娠ENDで妥協します。あとは脳内補完。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 『とってもハーレム』では「わたしたち、み~んな、もう妊娠してるもん」っ てセリフだけだったし。どの娘もまったく腹は膨れてなかったし。
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【サイト名】妄想ハーレム 【h抜きURL】ttp //harem.e-city.tv/tetuya/a.html 【管理人】てつや氏 【コメント】
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* 京ちゃんの背中を追って、ひたすら歩き続ける。 なんか、さっきよりも歩くスピードが速くなってる気がするよ… 「あの…京ちゃん…」 「…」 話しかけても、返事がない。あれ…聞こえなかったのかな? 「京ちゃん!」 しょうがないから、服の裾を引っ張ってもう一度話しかけてみる。すると 「…っうわ?えっ?あ、すいません…ちょっとボーッとしてました…」 そう言って私のほうを振り向いた彼の顔は、一瞬目を大きく見開いて、とてもびっくりしているようだった。 ボーッとしてたって、何か考え事でもしてたのかな。 「ちょっと、歩くの早くない…?」 「ああ…すいません。気をつけます」 眉を下げて、すごく申し訳なさそうに私に謝ってくる。 別に私、怒ってる訳じゃなかったんだけどな…。悪いことしちゃったかな。 「少し、あそこの公園で休みましょうか」 ちょうど駅の裏側を歩いていたころ。 京ちゃんが指を差した先を目で追うと、そこにはブランコやシーソーなどの遊具が一切ない、 ベンチが二つ三つ、そして脇に木がいくつか生えているだけの小さな公園があった。 飲食店や家電量販店など、たくさんのお店が密集していて人通りの多い駅前とは違い、このあたりは比較的人通りが少なく、 車の走る騒音などもあまり聞こえない。ここなら静かだし、休むにはちょうど良い。そう思った。 そうだね、と返事をして小さな公園の入り口へと向かう。 あれ…でも、京ちゃんの買い物は良いのかな…。 そんなことを考えながら、二人でベンチに座り、手にもっているバックを隅に置いて一息つく。 私が左側で、京ちゃんが右側。チラリと目を右のほうに向けると、京ちゃんは膝の上に手をついていた。 その手は、私の手と比べたらとても大きい。おまけに指が長い。 京ちゃんはその指で牌をツモって、その手で麻雀を打っているんだよね…あ、ちょっと触ってみたいかも。 「うわ…!て、照さん…?どうしたんですか、急に…」 「えっ…?」 京ちゃんの裏返ったような声が耳につき、はっと我にかえる。 気がつくと、私の手は勝手に京ちゃんの手をむにむにと触っていた。 しかも、両手で…。何やってるんだろう、私。 「ごっごめん…!無意識のうちに…」 慌ててパッと手を離す。だけど、なぜか右手を掴まれて再び膝の上へと持っていかれる。 「きょうちゃん…?」 その行為に疑問を抱き、京ちゃんの顔を見上げる。すると 「…このままで、良いです」 そう言葉を返してきた。 「う、うん…」 私は何がなんだか分からなくて気が動転しかけているのを、少しでも頭を使って落ち着かせようと ポツポツと公園の前を通り過ぎていく人の数を数え始める。 けれど、あまりにも人通りが少なすぎて、結局二人しか数えられなかった。 京ちゃんの手の温もりが皮膚を通して、ひしひしと私の手に伝わってくる。 とてもあたたかい。 「あの…照さん」 ずっと沈黙が続いていたけれど、やっと京ちゃんが言葉を紡ぎだした。 「なに…?」 「今日、どうして俺が照さんを誘ったか、分かりますか?」 そう問いかけてきた彼の声は、少し震えているように聞こえた。 「どうしてって…買いたいものがあるからじゃなかったの?」 なんで今更こんな質問をしてくるんだろう。私の疑問はますます膨らんでいくばかりだ。 「…やっぱり、照さんは鈍いですね」 え…?ニブイってなんで?私は、今まで自分のことをニブイと思ったことは一度もないんだけど…。 「…ニブイって何が?」 「う~ん。やっぱり、鈍いです!」 さっきまですごく静かだったのに、こんどは何かが吹っ切れたかのように、口を大きく開けてハハッと笑い始めた。 「京ちゃん…なんの話?」 「あ~いやぁ。すいません。遠まわしに伝えようとしても、気づいてもらえなさそうなんんで、もうハッキリと言っちゃいますね」 笑っていたかと思えば、こんどは急に真剣な表情に変わる。私の手を握っている手に、キュッと力が込められた。 「実は俺、照さんのことが好きなんです」 一瞬、時が止まったかのような錯覚にとらわれる。 えっ、好きって言った?今、私のことが好きだって…ええっ? 「あ~…予想通り、固まっちゃいましたね…」 彼の言うとおり、私の体はすっかり硬直してしまい、動かすことができなくなってしまった。 声を出そうと口を動かしても、あ…?えっ…などの一文字分の言葉しか出てこない。 「え~と、つまりですね…」 頭をポリポリと掻きながら、京ちゃんが話を続ける。 「今日、買いたいものがあるって言って照さんを誘ったのは、口実だったわけで… 本当は買いたいものなんて何も無かったんです。照さんは、明日東京に帰っちゃうって聞いたので、向こうに帰る前に どうにかデートに誘って俺の気持ちを伝えようと思ってたんです。」 「うん…。ん?え…っ?じゃあ、私が好き?買い物って嘘で?あれ?ええ…っ?」 ようやく声を出せるようになったものの、日本語がまともに喋れない…。自分でも何を言ってるんだか分からない。 「あははっ。落ち着いて下さいよ~。ごめんなさい、買い物ってのは嘘です。」 「うん…」 「照さんのことが、好きです。」 「うん…」 二度目の”好き”を言われて、やっと自分が今置かれている状況が理解できるようになってきた。 ええと… 今日買い物に付き合ってほしいって言われたのは、実は嘘で、私に告白をするために京ちゃんは私をデートに誘った。 この解釈で正しいはず。 あれ…でも。 私は、デートという言葉を頭の中で繰り返し、ふと昨日の咲とした会話のことを思い出す。 * 「咲、もしかして京ちゃんのことが好きなの…?」 「…………うん…」 「そっか…。ねえ咲」 「なに…?」 「何か勘違いしているみたいだけど、私は別に京ちゃんのことは好きとかそういう風に思ってはいないからね?」 「えっ…?そうなの?」 「うん。明日だって、買いたいものがあるから選ぶのを付き合ってほしいって言われただけだし… だから、デートとかそうゆうのじゃないからね?」 * そうだ…咲は、京ちゃんのことが…。 それに私は、今日のことをデートなんかじゃないって咲に否定した。 しかも京ちゃんのことはなんとも思っていない、みたいなことも言った。 でも、あれは嘘なんかじゃない。だって、昨日までは本当にそう思っていたから… ん?あれ、昨日までってことは、今の私の気持ちは…? これってどうすれば良いの? 「照さんは、俺のことどう思ってますか…?」 「あ…ええと」 言葉に詰まる。それは、まだ自分でも分かっていないことを質問されたからだ。 なんて答えれば… 「照さん…?」 黙ったままでいると再び私の手がぎゅっと握られた。 京ちゃんと目が合い、ドクンと心臓が跳ね上がる。 このままずっと何も話さないわけにはいかない。今は、正直に私が思っていることを京ちゃんに伝えよう。 「私は…」 「はい」 「今、こうして京ちゃんに好きって言ってもらえて、すごく…嬉しい。京ちゃんと話をしたり、今みたいに手を握られたりして、 すごく心臓がドキドキしてる…。」 「それじゃあ…」 「でも、咲も京ちゃんのことが好きだって言ってた…」 「えっ…」 急にその場が静かになってしまった。やっぱり、今のは言わなくても良かったかな。 でも、だからと言って咲のことを隠したまま話を続ける訳にもいかないし… もう自分でも何をどうしたいのか分からない。 「照さん…」 「な、何?」 「咲のことは、今初めて聞きましたけど、正直言って今の俺には照さんしか見えてません。 できることなら、照さんと…その、付き合いたいなって思ってます…」 「…………」 付き合う…。付き合うっていうのは、つまり恋人同士になるって事だよね。 私と京ちゃんが恋人同士に…?考えただけで頭がパンクしそうだ。 「それに、照さんはさっき、咲”も”って言ってましたよね?その”も”っていうのは、他に誰のことを思って言ったんですか?」 「あ…」 「無意識に言ってたとしても、それはつまり…照さんも少なからずは俺に好意を寄せてくれているってことなんじゃないですか? って…、自分でこんなこと言うのもなんですけどね…」 「うん…」 いや…でも。 「…ごめん。京ちゃん。」 「えっ?」 「たぶん、私も京ちゃんのことが好きなんだと思うけど、咲の気持ちを知ってる以上、私だけ勝手にこんなことはできない…」 その言葉を口にするのは、本当に辛かった。胸がチクチクと痛みだす。 「そんな…」 「本当に、ごめんなさい…」 こうゆう時って何て言えばよかったのかな。 私は良い言葉を見つけることが出来ず、ただひたすら謝るしかなかった。 「……………」 沈黙が生まれ、だんだん京ちゃんの顔を真っすぐ見ることができなくなり、自然と俯き気味になってしまう。 「…分かりました。でも、俺の気持ちは変わりませんからね!照さんの気持ちが固まったら、もう一度返事を聞かせてもらえますか?」 私は下を向いたまま、重たい口を開いて返事をする 「うん…分かった。咲とちゃんと話し合ったら…そしたら、また連絡するね」 「はい。待ってますから」 「うん…」 「それじゃあ、そろそろ帰りますか。」 「うん。」 京ちゃんに言われて、ベンチから立ち上がる。 駅まで戻る間に、せめて手だけでも…と言われて、私達は手を繋ぎながら一緒に電車に乗った。 行きとは違い、こんどは向かい合わせではなく、二人並んでシートに座る。肩が触れ合う。 繋いだその手は、柔らかくて、とても暖かかった。 でも、別れる時は離なさないといけない。そのことを考えると、またギュッと胸が締め付けられる。 キィーーーッ。 電車が動き始め、車輪とレールの擦れ合う音が聞こえてきた。 *