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★種族 「ヴァンパイアハンター」の世界には、人間以外にも様々な種族が存在します。 人間とよく似た外見や価値観の種族もいれば、似ても似つかない価値観の者も存在します。 ここで紹介される種族は「ヴァンパイアを倒す」と言う目的を持ちうるという点で人類と一致している種族です。 ▼種族一覧 ▼人間 ▼アトランティシア ▼オルファン ▼鬼種 ▼セルキー ▼ダンピール ▼チェンジリング ▼猫又 ▼ハーフ・レムリアン ▼化け狸 ▼半人狼 ▼ユニコーン ▼妖狐 ▼ランダリアン ▼リターナー ▼リビングデッド ▼リビングドール ▼龍人 ▼リングダスト ▼データとルール ▼異種族特有の有利な特徴 ▼異種族特有の社会的不利な特徴 ▼異種族特有の精神的不利な特徴 ▼異種族特有の肉体的不利な特徴 ▼異なる観点 ▼特異な容貌 ▼異種族の取り扱い ■人間 0CP ▼人間独自の特徴 ▼天賦 ハンターを志す人間の中には、先天的に「天賦の才」をもった人物が存在します。 人間のPCは、以下の特徴について、獲得に必要なCPを「5点」軽減することができます。 レベル制の特徴については、獲得に必要な合計CPから5点軽減します。(例:理論の資質Lv3を9CPで取得可能)。対象となる特徴は以下となります。 ▼適用対象となる有利な特徴は以下となります。 「快適以上の財産」「あきらめない」「悪運」「暗視」「闇視(「第七感」を習得している場合はさらに5CP軽減)」「オーラ感知」「頑強」「感情察知」「完全平衡感覚」「記憶力」「機械への親和性」「危険察知」「幸運」「死の感知」「銃器の達人」「戦闘用工具の達人」「常識」「情報屋(最低1CP)」「数学能力」「直感」「病気耐性」「武器の達人(魔剣の達人なども含む)」「魔法の素質」「マナの祝福」「無感動」「名声(最低1CP)」「美しい以上の容貌」「冷静沈着」 ▼また、キャラクター作成・成長時に以下の特典が得られます。 ▼流派に対する特典 ▼キャラクター作成時に0CPで取得できる魔術流派の数が、2つになります ▼格闘流派を追加習得する場合、流派を追加する際にかかるコストが10CPから5CPになります。 ※魔術流派と格闘流派を同時取得する場合は、どちらを0CPで取得していたことにしても構いませんが、二つの魔術流派を0CPで習得し、後から「特殊な背景」と「追加の格闘流派:5CP」を支払った方が効率は良いでしょう。 ▼能力値に対する特典 能力値を16以上に上げる際、上昇にかかるCPを1度だけ10点軽減できます。 ▼「祝福」 以下の祝福は「人間」だけが習得している特徴です。 ▼「才能の祝福」 人間のキャラクターはかならずこの特徴を取得しています。 キャラクター作成時に任意の技能を一つ選択します。その技能の技能レベルに+1のボーナスを得ることができるようになります。 この祝福を持っているだけでは、「神聖」であるものとは扱われません。 ▼「英雄の祝福」 10CP この「祝福」は、自由行動で発動することができます。全ての能力値一つを1点上昇させることができます。さらに、あらゆる攻撃の致傷力が1点上昇し、防護点を追加で1点得ます。 この状態を維持するには、1ターンに疲労点とヒットポイントをそれぞれ1点ずつ消費する必要があります。 ▼「聖者の祝福」 10CP この祝福を所持していると、「弱み/神聖」を持つキャラクターに対する追加ダメージが、「レベルにつき1D」から、「レベルにつき1D+1」に変更されます。 加えて、「弱み/神聖」を持つキャラクターからの攻撃に対して1点の受動防御と2点の防護点を追加で得ることができます。 ▼「人史の祝福」 10CP 《来訪者》に対するカウンターたる存在であることを示す祝福です。《来訪者》の姿をはっきりと認識できますが、恐怖判定を行う必要はありません。 また、《来訪者》による「死をもたらす能力」「災害を起こす能力」「マナを「混沌」にする能力」の影響を受けません。 そして、《来訪者》による呪文の抵抗に+3のボーナスを受け、《来訪者》から受けるダメージが-4点軽減されます。《来訪者》にダメージを与える際、目標の防護点を半分(端数切捨)としてダメージを算出できます。 さらにこの特徴の持ち主は魔法の力によって他者を捻じ曲げる行為に対して強い抵抗力を持ちます。呪文抵抗に失敗した際、ヒットポイントを4点支払い、意志判定(「あきらめない」の特徴が有効です!)に成功することで抵抗に成功したことにできます。この効果は、相手が呪文発動をクリティカルで成功した場合にも適用できます。 ▼アトランティシア 14CP ▼アトランティシアの出生 アトランティス大陸で生活していた人々がかつての記憶を引き継いで現代に蘇ったのであれば、それは「アトランティシア」と呼ばれます。 ▼外見的な特徴 普通の人間と変わりありません。 ▼性格 彼らがハンターになることを望むのは、「自分たちの奢りがヴァンパイアの誕生を引き起こした」という深い罪の意識が胸の内にあるからです。彼らはヴァンパイアを倒すことは、自分たちが絶対に果たすべき使命だと理解しています。他のハンターたちが持つ「執念」とは少々ニュアンスが異なります。彼らの行動の動機は「怒り」でも「憎悪」でも「敵意」でもなく、「贖罪」なのです。ヴァンパイアが現れたらそれを打倒するため積極的に行動を起こしますが、ヴァンパイアに騙されている人々やヴァンパイアの被害にあった人々も救い、その尊厳を守らなければならないと考えているのです。 しかし一夜にして滅んだはずのアトランティス人たちが、なぜ「ヴァンパイアが自分たちのせいで誕生した」ことを知っているのでしょうか。実のところ、それは当のアトランティシア自身にもわかっていないようです。それは《大原罪》が遺した悪戯であるとも、霊体となって彷徨うレムリア人の働きかけであるとも言われますが、本当のところは誰にもわかりません。 さて、彼らにとって究極の贖罪とはなんでしょうか。彼らにとってみれば「ヴァンパイアを倒すこと」あるいは「滅ぼすこと」はあくまで対症療法であり、最終目的ではありません。 彼らは人類が地球上に存在し続ける以上、仮にヴァンパイアを滅ぼせたとしてもまた似たような存在がいずれは生まれるであろうと「常識」から理解しています。人類の種としての存続を万全なものとするには、科学技術をより発展させ、地球の外側に人類を移住させるしかないと考えています。 そのため、科学文明の発展に寄与する科学者やエンジニアは庇護すべき対象と考えています。また過去の記憶からか科学文明の産物、とりわけ機械や電子機器の類には強い愛着を抱いてもいます。 ▼能力と弱点 高度な機械科学文明の元で過ごしていたアトランティス人は、コンピューターのような優れた演算能力を有していますが、レムリア人やムー人の転生者と比べると、それはごくごく常識の範疇にしか収まらない能力です。 また彼らが他のハンターのような優れた魔法の資質を持つことは、絶対にありません。「魔法の素質」はもちろん、「オーラ感知」や「武器の達人」などの「魔法的」な能力も、彼らは身に付けることはできません。アトランティス文明は、それほどまで魔法や神秘から縁遠い文明であったのです。 肉体的な能力も、現代人とさして変わりはありません。数学者やエンジニアとしての才能は間違いなくあるのですが、それだけです。そしてそれらの能力がヴァンパイアとの戦いで役に立つ機会はあまりないのです。強いて言えば、銃火器の扱いが多少得意なくらいでしょうか。いずれにしても彼らがヴァンパイアに対抗しようと思うなら、知恵を働かせ、肉体を鍛え、万全に装備を整えなければなりません。魔法的な能力がない分、現代人よりも彼らの戦いは過酷になることでしょう。 ▼アトランティシア基本セット 体力-1(-10CP) 知力+2(20CP) 記憶力Lv1(20CP) 数学能力(10CP) 計算力(5CP) 時間感覚(5CP) 方向感覚(5CP) 機械への親和性(10CP) 〈コンピューター操作/TL8〉を知力+3(種族特徴による補正)と等しいレベルで取得している(1CP) 〈コンピューター・プログラミング/TL8〉を知力+5(種族特徴による補正)と等しいレベルで取得している(2CP) 〈コンピューター・ハッキング/TL8〉を知力+5(種族特徴による補正)と等しいレベルで取得している(4CP) 〈電子機器/TL8(種別は取得時に一つを選択)〉を知力+2(種族特徴による補正)と等しいレベルで取得している(1CP) 〈会計〉を知力+5(種族特徴による補正)と等しいレベルで取得している(2CP) 〈数学〉を知力と同じレベルで取得している(2CP) 〈経済学〉を知力と等しいレベルで取得している(2CP) 〈運転/種別〉〈オートバイ/種別〉〈操縦/種別〉のどれか一つを敏捷力+2(オートバイは+3)と等しいレベル(種族特徴による補正込み)で取得している(2CP) 魔法の才能がない(-30CP) 義務感/ヴァンパイアを除く機械やコンピューターすべて(-10CP) 妄想/自分は古代人の末裔である(-5CP) 誓い/ヴァンパイアを生み出した罪を償う(-15CP) 義務感/技術者・科学者(-5CP) 性格傾向/罪の意識(-2CP)) ▼アトランティシア特有の技能 戦闘系技能 〈戦術演算〉(精神/難) 前提:〈戦術〉 技能なし値:なし アトランティシア特有の凄まじい脳の機能を活かし、戦闘における先の先を予測する技能です。 この技能のレベルの8分の1(端数切捨)だけ能動防御および攻撃の命中判定、行動順を決めるための移動力が上昇します。 またあらゆるフェイント、またはそれに類する格闘動作や魔術動作に対する対抗にこの技能を使用することが可能です。 修正:「数学能力」があると技能レベルに+3、「計算力」があると技能レベルに+1、〈数学〉技能レベル6ごとに+1の修正。 ▼オルファン 13CP ▼オルファンの出生 オルファンはまさに謎に包まれた存在です。「孤児」を意味する名の通り、彼らは親が存在せず、「自然発生した人類」なのです。一説には「人類を脅威に感じているが、我が子として人類を愛している」地球の意志が生み出した矛盾の賜物であるとも言われています。いずれにせよ、彼らの存在について詳細はわかっていません。 ▼外見的な特徴 普通の人間と変わりありません。 ▼性格 オルファンは人間の孤児として生まれ、人間の孤児として育てられます。その精神性は、人間と何ら変わりないように見えます。 しかし彼らは何かの運命に導かれるようにして、『必ず』クルースニクに入隊します。オルファンがただの孤児でなく特異な存在であることが確認されたのはここ数年のことで、どんな特異能力を持っているのか、あるいは、彼らが本当は何が目的なのかも掴めていません。 ▼能力や弱点 極めて優れた身体能力を持ちます。しかし彼らは決して武器(ブラスナックルなどは使えます)を持とうとしません。 このため身体能力に反して戦闘においては不利を強いられる場面もあり得るでしょう。 しかしその反応速度はそれを補って有り余るほどです。 彼らは素手でしか戦うことができないものの攻撃回数は1回増加し、さらに「受け」の回数も一回増加します。 そのため、彼らは極めて戦闘能力の高い種族として認知されつつあります。調査能力については――各々の性質によるとしか言えないでしょう。オルファンは得意でもありませんが、アトランティシアなどと違い魔法が使えない、というわけでもありません。 ▼オルファン基本セット 体力+1(+10CP) 敏捷力+3(+30CP) 生命力+1(+10CP) 攻撃回数増加Lv1(+50CP) 何らかの格闘技能を8CP分習得している(8CP) 強迫観念/武器は使わない(-15CP) 異なる観点(-10CP) 残忍(-10CP) 色の見え方が異なる(-10CP) 秘密/種族の在り方そのもの(-20CP) 依存/命をかけた戦い(-30CP) ▼買戻し可能な特徴 ・異なる観点 ・残忍 ▼鬼種 ▼鬼種の出生 日本に古来から棲息し、大和朝廷により排除されたと伝わる種族です。その由来については諸説ありますが、現在のイスラエル周辺からやってきたと言う説が支持されています。それを証明するように中東近辺にも鬼種の集落は存在しますし、日本に住んでいる鬼種の中にもユダヤ教を信仰するものは少なくありません。 ▼外見的な特徴 伝承にあるような「角」はありませんが、瞳の色が人間にはあり得ない色をしており、ダンピールのように犬歯が長く伸びています。 ▼性格 性質自体は邪悪ではないのですが、非常に荒っぽく、攻撃的です。暴力で解決できることなら暴力で解決しようとしますし、戦闘を非常に好みます。 日本では古来より神仏に敵対するもの、疫病などの災いをもたらすものとして認識されていた歴史があります。彼らも日本人と同じような神仏への信仰心を持っていますが、それは神の荒々しい側面を信仰するものです。例えば同じ「神道」の信者であれば、普通の人間は天照大御神を有難がりますが、鬼種は天照大御神の荒々しい側面である瀬織津姫神を尊重します。 ▼能力と弱点 彼らは「力こそがすべて」と考えている節があります。長く同じ土地で子孫を繋ぎ、普通に戸籍をも持っている彼らですが、その価値観は人間と大きくことなります。彼らは自らを鍛え、強くなることしか考えていません。「銃火器」などの射撃武器を使った戦闘は、「実力」の内に入りません。刃のついた武器も、忌み嫌っています。かつて彼らを排除した武士のシンボルが、即ち刀であったからです。彼らは自分たちを排斥した武士や貴族の末裔を嫌悪しています。――とは言え海外からやってきた鬼種はこうした気質を持っていなしでしょう。この特徴は買い戻すことが可能です。 彼らは常に鍛え上げた自分の強さを試す場を求め、自分より強い相手を倒すことを至上の目的とします。銃弾が飛び交う現代社会では、「強さ」を試すことができる場所はありません。自分より強い相手――それはすなわちヴァンパイアであり、その長である《大原罪》です。このため鬼種のほとんどすべてがある程度の年齢に達したらヴァンパイアとの戦いに身を投じます。 もし――万が一の話ですが、ヴァンパイアの殲滅に成功するようなことがあったら、彼らはどこに戦いの場を求めるのでしょうか。ヴァンパイアの次に自分たちより強い可能性がある者たち――それは他のハンター以外にあり得ません! このため鬼種は、「今は協調しているがいずれ敵になる者」としてハンターから強く警戒されています。ハンターからの反応は-6されます。これはある種の名声として扱います。 ▼鬼種基本セット 16CP 体力+3(30CP) 生命力+2(20CP) 頑強(25CP) 大雑把(5CP) 毒無効(15CP) 病気耐性(10CP) 鉤爪/非実体にも有効(18CP) 任意の武器技能または格闘技能(作成時に選択)を8CP分習得している(8CP) 異なる観点(-10CP) 武芸者の名誉重視(-10CP) 動物に嫌われる(逃げられる、反応判定-6)(-10CP) 特異な容貌(鋭い犬歯と異様な瞳の色)(-5CP) 狭量/武士・貴族の末裔(-5CP) 義務感/同族(-5CP) 普通ではない生化学(―5CP) 酒好き(-5CP) 誓い/刃の付いた武器や射撃武器・射撃呪文を使用しない(-15CP) 執念/自分より強い相手を「すべて」倒す(-15CP) 武力主義(-15CP) ハンターに嫌われる(-15CP) 鬼種特有の特徴 ▼刃の付いた武器を使用できる 10CP 鬼種特有の風習である「刃の付いた武器を使用しない」制限を解除することができます。「射撃武器や射撃呪文を決して使用しない」という点は、買い戻すことができません。「自分の肉体で戦う」ことは彼らの本能に刻まれた重要なテーマなのです。 ▼刃のついた道具を武器として使用できる 10CP 種特有の風習である「刃の付いた武器を使用しない」制限を一部だけ解除することができます。「刃の付いた武器を使用できる」と似ていますが、内容が若干異なります。刃のついた武器のうち、斧や鉈、鍬、鎌などの道具として使用できる刃のついた武器のみ使用する事が出来ます。 また、〈弓〉と〈投石器〉に限り、狩猟の道具として使用する事ができるようになります。 ▼術鬼種 40CP/60CP 鬼種の中でも魔術を忌避せず目的の為に使用できる個人あるいは一族です。 通常の鬼種に比べ肉体的には劣りますが、技巧や見識に優れ人類の常識を弁えるとされています。魔術を忌避しませんが、直接的な攻撃を行う呪文を好む鬼種はやはりおらず、射撃呪文はまず使われません。しかし、鬼種としては搦め手を好み、幻覚や変身系の呪文で人類を騙す事は珍しくありません。 基本セットのうち、「体力+3」が「体力+1/敏捷力+1/知力+1」に変更されます。更にこの特徴は[魔法の素質レベル1]と[武力主義]と[異なる観点]の買い戻し分も含まれています。追加で20CP支払う事で「魔法の杖」と「射撃呪文」に限り制限なく使用する事ができるようになります。 ▼買戻し可能な特徴 ・異なる観点 ・武力主義 ・狭量/武士・貴族の末裔 ▼セルキー 6CP ▼セルキーの出生 セルキーは主に北半球の北方の海岸線で暮らすハーフ・ヴァンパイアの一種です。 海洋を住処とする[森に棲むもの]との間に生まれた人間の子孫で、人生のほとんどをアザラシの姿となって水中で暮らします。 ▼外見的な特徴 人間と変わりありません。普段はアザラシの姿で海中で過ごしている場合が多いようです。 ▼性格 彼らは概ねおっとりして、ダンピールや半人狼など他のハーフ・ヴァンパイアと異なりヴァンパイアを強く憎んでいるわけではありません。 ただ衰退していく自分たちという稀なる主の存続を望んでおり、大きな危機感を感じてはいます。 そして「まともな人間ではない」彼らが人間と交配し種を存続させるには、ヴァンパイアを排除し、ハーフ・ヴァンパイアであるという汚名を晴らすしかないのです。 そんな彼らは、いつも結婚する相手を探しています。 ▼能力と弱点 聴覚に秀でた種族であり、超音波を通して周囲の様子を感じ取ることができます。 際立った弱点も、他のハーフ・ヴァンパイアのような特に秀でた長所もありません。水中での行動能力に極めて優れていますが、その能力が活躍する機会はあまりないでしょう。 視力はあまりよくありませんが、「ソナー」があるため不便することはあまりないでしょう。 ハーフ・ヴァンパイアという立場上ハンターに嫌われがちですが、「オーラ隠蔽」の能力と、他のハーフ・ヴァンパイアと異なり人間との外見的差異がないため、自ら明かさない限りハンターからの反応にペナルティを受けない場合も多いでしょう。 ▼セルキー基本セット 体力+1(10CP) 生命力+1(10CP) 超音波会話(5CP) 水棲生物との会話(10CP) 超音波聴覚(10CP) ソナー(15CP) オーラ隠蔽(10CP) 寒さによるペナルティを受けない(6CP) 水中でもペナルティを受けず、自由に行動できる(10CP) 〈水泳〉技能を敏捷力または生命力と等しいレベルで習得している(0CP) 通常の32倍の時間、息を止めていられる。《悪臭》《胞子》などの呪文で空気中に毒素が発生した場合、息を止めることでその効果を回避することが可能。(10CP) 気圧・水圧に強い。「深海」までは無理だが、装備なしでも息が続く限り水中に潜っていられる。〈水泳〉〈潜水〉〈装備潜水〉の判定に+6のボーナス。《空気破壊》の呪文の影響を受けない。(10CP) 動物変身/アザラシ(5CP) 水中でも普通にものが見える。目を狙われた際は受動防御6、防護点3(16CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 苦手/神聖な場所(-5CP) ハンターに嫌われる(-15CP) 普通ではない生化学(-5CP) 気温が30℃以上だとすべての行動にペナルティ-6(-20CP) 近視(-10CP) 色盲(-10CP) 義務感/同族(-5CP) 執念/結婚相手を探す(-5CP) 強迫観念/異性を口説く(-5CP) 才能がない/飛行(-1CP) シロクマ恐怖症/重度(-10CP) サメ・シャチ恐怖症/重度(-10CP) 義務感/海洋環境(-5CP) ▼セルキー特有の技能 野外系技能 〈環境適応〉(精神/並) 前提:なし 技能なし値:なし この技能は生命力を基準に技能レベルを算出します。 海中の厳しい環境と地上を行き来するセルキー固有の特殊能力です。ありとあらゆる環境に対する〈生存〉技能です。あらゆる場面で〈生存〉技能によるボーナスを得ることが可能です。 技能レベルが15に達すると、すべての能動防御と行動順、防護点に+1のボーナスを得ることができます。さらにレベル20になるとボーナスは+2になります。 また気温が30℃以上の際にこの技能の判定に成功すると、ペナルティを受けずに行動できます。 ▼ダンピール 8CP ▼ダンピールの出生 ヴァンパイアと人間の間に生まれた人間です。 ダンピールの起源は[血を啜るもの]が人間の女性に産ませた子供だと言われています。このような逸話は世界各地に残されており、被差別集団としての「ダンピール」の集落は世界各地に点在します。しかし本来「生き物ではなく」「人類と相反する存在である」ヴァンパイアとの間に子供が生まれるようなことはあり得ません。 ▼外見的な特徴 ダンピールのキャラクターの容貌は「魅力的」以上であるか「悪い」以下の醜い容姿かどちらかです。「普通」の容貌は選択できません。 青白い肌と尖った牙を持ち、いかにも「吸血鬼」らしい見た目をしています。 ▼性格 ヴァンパイアを倒すことに執着していること以外は、人間とあまり変わりありません。 ▼能力と弱点 彼らは人間との婚姻を強く望み、自分の仲間を増やそうとします。これは人類側がヴァンパイアの力を取り込むことで、ヴァンパイアに対抗する手段を得ようとした、種としての生存本能であると言われています。このためダンピールたちは本能的にヴァンパイアを激しく憎悪し、ヴァンパイアとそれに協力するものを徹底的に排除しようとします。 また彼らは生理学的側面においても人間と大きく異なります。彼らに普通の食事は必要ありません。代わりに「血液」を主な食事とします。一日に一回、200cc程度の血液を摂取する必要があります。血液を摂取しないと、1時間に1点ヒットポイントを失っていきます。生活費は5割増しになり血液パックを購入するには1万円かかります。これは「嫌な行動」としても扱います。この特性を知られると、一般的な人々の反応は-2されます。 ダンピールは元々「魔法の素質」を持っているため「魔法の耐性」「武器の達人」を取得できません。 ダンピールの鉤爪による攻撃は『魔法の武器』による攻撃として扱われます。また彼らの感覚器官は極めて優れています。また微弱ではありますが、相手のオーラを見抜くことも可能です。 またダンピールの持つ鉤爪は素手での攻撃によるダメージに+2のボーナスを与えます。この攻撃は『魔法の武器』として扱われます。 ▼ダンピール基本セット 魔法の素質Lv1(15CP) 暗視(10CP) 超音波聴覚(10CP) オーラ感知(10CP) 超嗅覚(15CP) 毒無効(15CP) 鉤爪/非実体にも有効(18CP) 高速治癒(5CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 依存/血液(―35CP) 義務感/同族(-5CP) 特異な容貌(青白い肌と鋭い犬歯)(-5CP) 苦手/神聖な場所(-5CP) ハンターに嫌われる(-15CP) 普通ではない生化学(-5CP) ▼ダンピール特有の技能 魔術系技能 〈吸血〉(精神/難) 技能なし値:なし この技能は「生命力」を基準に技能レベルを算出します。 目標から血を吸うことで、さらなる力を得る技能です。血を吸われたキャラクターは、「1D-2」点の疲労点と生命力を失います。 判定に成功した場合、1D時間の間、以下の効果の中から一つを選択し、自分の力とすることができます。この技能は、1日に「技能レベルの5分の1回」まで使用できます。 ただし、同じ効果を重複して選択することはできません。 ▼対象が習得している技能および格闘動作もしくは魔術動作の中から一つを選択し、習得する。 ▼「魔法の素質」に限定がかかっている場合それを解除し、「魔法の素質」のレベルを+3する。(マナの祝福がなくとも、レベル5を上回る) ▼すべての能力値を1点上昇させる。 ▼移動力を+2する。「よけ」や「行動順」にも影響する。全力移動後に攻撃を行っても大振りにならない。 ▼呪文を含めたすべての攻撃の致傷力を+3、命中判定に+1する。 ▼1時間の間、HPと疲労点が1ターンにつき1D点回復するようになる。 ▼すべてのダメージを3点軽減するようになる。 修正:「動物」「使い魔」「オルファン」「リングダスト」「半人狼」「ダンピール」「チェンジリング」「セルキー」 が相手の場合、判定に-5の修正、「妖狐」「ユニコーン」「龍人」 が相手の場合、判定に+3の修正、「リターナー」「人間の聖職者」「神聖な人間」が相手の場合、判定に+5の修正。「魔法の素質」があればレベル分判定にボーナス。 ▼チェンジリング 15CP ▼チェンジリングの出生 子供の頃に[森に棲むもの]の「隠れ里」に攫われ、帰って来た人間です。「見た限り」ではごく普通の人間ですが、その精神性は大きく異なります。 ▼外見的な特徴 人間と変わりありませんが、左右で目の色が異なります。 ▼性格 [森に棲むもの]たちは「親切心」で彼らが「明るく」なるよう「強迫観念」を植え付けます! 彼らはまるで「そうあることを強制された」かのように明るくにぎやかで、悪戯好きです。プレイヤーはこの性質をうまく演じてください! 彼らは大抵、人格形成に重要な幼少期に[森に棲むもの]に攫われています。概ね、家庭環境に問題のある少年少女がほとんどです。 ▼能力と弱点 加えて瞳の色が「人間ではあり得ない」色合いをしているうえ、彼らは必ずオッドアイ(両目の色合いが異なる)です。 このことから、適切な能力のないハンターからは「ヴァンパイアやその眷属なのではないか」と疑われることがしばしばあります。「オーラ感知」や《霊気感知》の呪文があれば人間であることがわかりますが、そうした技能や能力のないハンターやオカルティスト、聖職者――あるいは古い伝承の根強く残る地域では激しく嫌悪される存在です。 彼らは「妖精の目」と呼ばれる特殊な資質を持ち、強いオーラ感知能力を持つ他、「透明な」存在を看破できます。透明な相手や、「幽体」などの「見えにくい」存在に対しても、何らペナルティを受けません。ただし一部流派の【不可視】や《隠匿》などは人間の心理に対して作用するものであるため、この特殊能力の効果はおよびません。 また彼らは動物の気持ちがよくわかり、植物とは会話さえできてしまいます! 植物はたいてい気が優しく、「ヴァンパイアハンター」の世界でも古い樹木が深い知識を持っている場合も珍しくありません。ただ大抵の「若い」植物は自分の生死に関わる物事以外には無関心でしょう。人間の個体識別は服装も含めてできないでしょうし、興味があることと言えばその日の天気や何かの生き物に踏まれたとか、葉っぱを駆られたとか、土の状態であるとかそう言った漠然としたことです。この能力は「植物共感」も含んでいます。またこうした性質から彼らは自然環境の保護に対して強い義務感を持っています。環境汚染はもちろんのこと、あるいは自然の営みを乱す行いに対しては、強く反抗するべきです。 そしてチェンジリングたちは[森に棲むもの]に攫われていた時のことをまったく覚えていません。この方から彼らはいつも「自分はヴァンパイアなのではないか」「いつかヴァンパイアになってしまうのでないか」との恐怖に苛まれています。正体を現したヴァンパイアと対峙した際の恐怖判定には常にー3のペナルティを受けます! ▼チェンジリング基本セット 知力+2(20CP) 敏捷力+2(20CP) オーラ感知Lv2(20CP) 動物会話(15CP) 植物会話(15CP) 鋭敏感覚Lv2(10CP) 〈妖精眼〉技能を知力と等しいレベルで習得している(4CP) 〈生存/種別〉技能を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 〈神秘学〉技能を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 〈動植物知識〉を知力と等しいレベルで習得している(4CP) 〈生態学/TL8〉を知力と等しいレベルで習得している(4CP) 記憶喪失/攫われていた時の記憶がない(-10CP) 特異な容貌/オッドアイ(-5CP) ハンターから嫌われる(-15CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) ヴァンパイアへの恐怖(-10CP) 気まぐれ(-5CP) 夢遊病(-5CP) 義務感/同族(-5CP) 異なる観点(-10CP) 色の見え方が異なる(色盲扱い)(-10CP) いたずら好き(-1CP) 強迫観念/常に陽気に振る舞う(-5CP) ▼買戻し可能な特徴 ・気まぐれ ・夢遊病 ・いたずら好き ・異なる観点 ▼チェンジリング特有の技能 社会系技能 〈妖精眼〉(精神/難) 前提:「チェンジリング」 技能なし値:なし チェンジリング特有の知覚能力です。視覚に強く依存した能力であり、他の種族が決して持ち得ず、また理解し得ない能力でもあります。 この技能を習得していると、「本来目に見えないもの」を知覚することができます。 「透明」なものは当然普通に「見る」ことができ、闇を「見通す」ことも可能です。 他に見えるものとしては、例えば「他者の感情」です。チェンジリングの多くは、他者の感情を「色」として認識します。怒りは赤、喜びは黄、悲しみは青、安らぎは緑、嫉妬は紫――と言った具合です。それが極めて複雑な感情であるのなら正しく理解するには〈心理学〉の知識が不可欠でしょう。どの感情がどの色に見えるかについては文化圏や生育環境による個人差があるため、GMは直接――例えば「本当は怒っているように見える」と伝えるのがよいでしょう。嘘をついているなら見ればすぐわかりますし、その人が「あなたにとって」善良か邪悪であるかも看破することが可能です。ただし「心の中を読む」ことまではできません。〈心理学〉技能で「推測」することはできるでしょう。 視認できる感情は、「今生きている」存在のそれだけではありません。死者が最期に強い思念を遺したのであれば、それを知覚することができます。死者が残した感情は生者のそれと違って「守られている」ことはなく、「剥き出し」です。ただしそれらの想念は極めて衝撃的です。あなたの方が心にダメージを負わないようにフィルターをかけます。このため、普通は上記の生きている人間に対する感情と同じ程度のことしか知ることはできません。死者の遺した思念を「より具体的に知る」のであれば「フィルター」を取り外さなければなりません。 具体的な処理としては3点疲労し、恐怖判定を行います。恐怖判定に成功すれば、「死者が残したメッセージ」を知覚することができます。 その他にも「ヴァンパイア」「来訪者」「魔法」の気配も看破することができます。ただし普通に技能判定を行うだけでは「ある」ことがわかるだけです。具体的なことを知るには同様に3点を疲労する必要があります。「ヴァンパイア」「来訪者」の気配を詳しく知るには、恐怖判定が必要です。「魔法」の場合は恐怖判定は必要ありません。GMが認めた場合、〈追跡〉技能があれば「痕跡」を辿ることができるかも知れませんし、〈魔法理論〉などの知識で詳しい内容を知ることができるでしょう。 またこの技能のレベルが16以上になると、1シナリオに1度だけ、「ある事柄に纏わる数秒の重要な映像」を見ることができるようになります。HPを5点消費し、技能判定を行います。成功すればこの映像を視認することができます。ただし、それが過去の出来事か、現在起こっている出来事か、未来起こり得る出来事であるかは本人にもわかりません。 〈妖精眼〉の持ち主は、戦闘でもわずか先の未来を見ることができます。〈妖精眼〉技能レベルの10分の1(端数切捨)だけすべての能動防御にボーナスを得ることができます。また、あらゆるフェイント(あるいはそれに類する格闘動作や魔術動作など)に対する対抗として、この技能を使用することが可能です。 修正:「近視」「遠視」「片目」だと判定に-4のペナルティ。 ▼猫又 15CP ▼猫又の出生 猫又はどうにも奇妙な種族です。海外ではケット・シーなどとも呼ばれます。長く生きた猫が猫又になるのだと、人間たちは信じているようですが、実際には違います。 ▼外見的な特徴 猫の耳としっぽが生えた人間の姿をしています。 ▼性格 猫又は妖狐やユニコーンと同じように「人間から見た自然の在り方」の一つで、やはり真っ当な生命体ではありません。しかし彼らは断じて「人類の守護者」ではありません。気に入った相手を庇護することはありますが、それはその時の気分にかなり左右されます。かと言ってヴァンパイアのように人間に対し積極的に害を為そうとも思っていません。彼らは確かに「地球の無意識」が生み出した存在ではあるのですが、基本的に中立なのです。これは人類が「地球」に生み出された存在でありながら、「地球」に取りが害ある存在であるという矛盾の現れであると、クルースニクの識者は理解しています。 彼らがヴァンパイアと戦うのは、クルースニクに大きな借りがあるからです。クルースニクに所属する猫又の大半が、ヴァンパイアと間違って殺されそうになっていたところを、クルースニク上層部の指示や、あるいは現場のハンターの判断で救われた者たちです。彼らはクルースニクに対して強い恩義を感じ、義理を果たすためヴァンパイアとの戦いに手を貸しているのです。 とはいえ未だに猫又のことをヴァンパイアと似たような存在だと誤解しているハンターは数多くいます。 ▼能力や弱点 いずれにしても猫又には普通の医学が通用せず、食事に制限があるのは妖狐やユニコーン、化け狸がと同じです。これにより生活費は1割上昇します。 彼らは魔法に対する素養も持っていますが、それ以上の特徴は優れた身体能力と奇妙とも言える感知能力です。猫に変身することができ、透明なものを看破し、動物(哺乳類と鳥類)と会話ができます。この能力には「動物共感」も含みます。 ▼猫又基本セット 敏捷力+2(20CP) 体力-1(-10CP) 柔軟(5CP) 瞳孔反応(5CP) 暗視(10CP) 超音波聴覚(10CP) 超嗅覚(15CP) 死の感知(15CP) 透明感知(15CP) 完全平衡感覚(15CP) 魔法の素質Lv1(15CP) 長命/見た目は不老(5CP) 鉤爪(非実体にも有効)(18CP) 〈忍び〉技能を敏捷力と等しいレベルで習得している(2CP) 〈軽業〉技能を敏捷力と等しいレベルで習得している(4CP) 〈跳躍〉技能を敏捷力と等しいレベルで習得している(1CP) 動物変身/猫(15CP) 動物会話(15CP) 気まぐれ(-5CP) 社会的な地位がない(-10CP) 普通ではない生化学(ー15CP) またたびで泥酔する(-10CP) 小さな素早く動くものを捕まえようとする(-10CP) アレルギー/香水や柔軟剤(-15CP) 好奇心Lv1(-5CP) 義務感/猫および猫好きの人間(-5CP) 義務感/同族(-5CP) 仇敵/土星猫(-15CP) 借り/クルースニク(-20CP) 繁殖不能/特殊な性的不能。〈性的魅力〉は習得できる(-5CP) 義務感/「清らかな」あるいは「気高い」心の持ち主(-5CP) 異なる観点(-10CP) ハンターから嫌われる(-15CP) 特異な容貌/猫耳と尻尾(-10CP) 猫又固有の特徴 ▼買戻し可能な特徴 ・気まぐれ ・小さな素早く動くものを捕まえようとする ・異なる観点 ▼猫又特有の技能 魔術系技能 〈福招き〉(精神/至難) 技能なし値:なし 猫又特有の技能です。他のキャラクターが何らかの判定を行う際、あなたが〈福招き〉技能を使って代わりに判定を行うことができます。あなたが傍にいる限りどのキャラクターのどのような判定(技能)であっても構いませんが、その結果相手が不利になるような使い方はできません。例えば、〈福招き〉よりも相手の技能レベルが高いような場合は、相手が不利になるためこの技能を使用することはできません。 〈福招き〉は、1シナリオに何度も使うことはできません。二回目以降、使う度に判定にペナルティが累積していきます。二度目なら-4、三度目なら-8、四度目なら-12、と言った具合です。 修正:「幸運」「都合のいい偶然」「悪運が強い」があると技能レベルに+2の修正、「幸運Lv2」「都合のいい偶然Lv2」ならば+4の修正。「魔法の素質」のレベル分技能レベルに修正。 ▼ハーフ・レムリアン 24CP ▼ハーフ・レムリアンの出生 レムリア人の血が強く出た人間です。 他の民族からまったく生まれないわけではありませんが、大半が日本人です。外国人のキャラクターをハーフ・レムリアンに指定するにはさらなる「特殊な背景(10CP)」が必要です。 ▼外見的な特徴 いわゆる「白変種」と呼ばれる存在で、髪の色も含めた全身の体毛が白か銀色です。容姿はとても美しく整っています。 ▼性格 ハーフ・レムリアンは生まれながらにレムリア人としての過去の記憶を持っています。 前世においてテレパシーで通じ合っていたレムリア人からすれば、言葉を介さない相互理解ができない現代社会は異常なことです。しかし現世に再び生まれ落ちたハーフ・レムリアンは、そうした能力を失っています。「言葉」と言う不完全極まりない道具で意思疎通を図るのは、彼らにとってもどかしいことこの上ありません。プレイヤーはこの特性をうまく演じてください。 レムリア人としての過去の記憶から、彼、あるいは彼女らは強い愛に満ち溢れています。慈悲深い彼らは、ヴァンパイアを倒すことより、愛を持って「救う」ことを目的とします。ヴァンパイアの大半がかつては普通の人々だったのですから。――結果倒すより他に選択肢がなく、深く葛藤することも多いでしょう。 ▼能力と弱点 魔法的な能力に優れていますが、肉体的には極めて脆弱です。生命力こそ標準(10)ですが、それ以上高くなることはあり得ません。「生命力判定」は常にー1され、疲労からの回復も通常の2倍(《体力回復》や《疲労除去》の呪文によるものは除きます)かかります。またHPとも基準となる生命力から-2されます。生命力が10ならHPは8です! 死亡判定が必要になるHPは、生命力から算出します。 前世の記憶はごく断片的で、レムリア文明については彼ら自身にもわからないことが珍しくありません。ですが前世の記憶と今世の人格が混じりあった彼らは、突然過去の記憶が「フラッシュバック」することがあります。 ▼ハーフ・レムリアン基本セット 知力+2(20CP) オーラ感知Lv2(20CP) 魔法の素質Lv3(35CP) マナの祝福(20CP) 容貌/美しい(15CP) 〈神学〉技能を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 「魔法理論」を知力+魔法の素質と等しいレベルで習得している(8CP) 〈神秘学〉を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 不器用Lv2(-6CP) 虚弱体質(-15CP) フラッシュバックLv1(-5CP) 体力-1(-10CP) 義務感/人類(-15CP)、 特異な要望・白変種/一般人からの反応-1・「魅力的」以下の容貌を選べない(-5CP) 慈悲深い(-15CP) 妄想/自分は古代人の末裔である(-5CP)、 ヒットポイント低Lv2(-10CP) 異なる観点(-10CP) 「神」からの使命/稀に命じられる(-2CP) ▼買い戻せる特徴 ・義務感/人類 ・異なる観点 ・慈悲深い ・不器用 ▼化け狸 10CP ▼化け狸の出生 伝承に語られる悪戯好きの「化け狸」です。ヴァンパイアとは違う存在ですが、人間ともまた違った生き物です。妖狐のような「神の使い」とも違い、もちろん普通の狸とも違います。 ▼外見的な特徴 人間と変わりありません。 ▼性格 化け狸の生態は謎に満ちているのですが、日本の比較的西部の人里離れた場所に集落を作っているということは知られています。妖狐とは異なり、彼らは一代限りの存在ではなく、一応きちんとした戸籍があります。彼らは概ね人間に対して友好的ですが、とにもかくにも徹底した悪戯好きです。彼らは持ち前の好奇心とその悪戯にかける執念で、人間社会に干渉します。 ▼能力や弱点 他の種族と比べると少し感覚が秀でているくらいで特別「ヴァンパイア狩り」に役立つ能力はないのですが、他の人間や、あるいは自分と同じ大きさか小さな物品に「変化」することができます。この特異な能力はセキュリティが高く簡単に入り込めなかったりする場所に入り込む時に極めて有効です。 日本にしか棲息していない種族であるため、多くのハンターはヴァンパイアと同じような存在だと誤解しています。――まあ仮に真実を知っていたとしてもその気質から厄介な存在であることに変わりはないので、やっぱり嫌がられるのは変わりないのですが。化け狸であることはその容姿からなんかわかる(らしい)です。他のハンターやオカルティスト、聖職者からの反応は-6されます。 なぜかはわかりませんが、犬が大の苦手です。犬に噛まれると致命的なダメージを受けてしまうため、多くの化け狸は犬を非常に恐れています。これは重度の恐怖症として扱います。この「恐怖症」CPを支払っては軽度にしたり、買い戻すことが可能です。 彼らはこれもまたなぜか妖狐を敵対視(妖狐側には相手にもされていない)しているのですが、その生物としての在り方は「繁殖ができる」こと以外は妖狐とよく似ています。化学で合成された医療用の薬品はもちろん、市販の食べ物を食べる時には十分注意が必要です。妖狐と同様に、食品添加物などにより肉体に深刻な影響を受けることがあります。これにより生活費は1割増しになります。 ハンターやヴァンパイア以外に化け狸であることが知られてしまうと、妖狐とは別の意味で大きな騒動になるでしょう。(本人たちは絶対に否定するでしょうが)狸は害獣であり、しばしば駆除の対象になるのです! というか、衆人環視の目前でぼふんと変身が解けたら――うん、御察しください。 とはいえPCを排除するのはやり過ぎですから、セッションが面白くなるようにトラブルを起こしたうえで、獲得CPを減らすのが妥当です。 ▼化け狸基本セット 敏捷力+1(10CP) 変化能力(60CP) 〈変化〉技能を知力と等しいレベルで習得している(8CP) 〈演技〉技能を知力と等しいレベル習得している(2CP) 暗視(10CP) 超音波聴覚(10CP) 超嗅覚(15CP) 動物変身/狸(10CP) 義務感/自然(-15CP) 異なる観点(-10CP) 普通ではない生化学(-15CP) ハンターに嫌われる(-15CP) 狭量/妖狐(-5CP) 好奇心Lv1(-5CP) 秘密/化け狸であること(-5CP) 犬恐怖症/軽度(-15CP) 義務感/芸人・芸術家(-5CP) 義務感/同族(-5CP) 弱み/犬の牙・追加ダメージ3D(-15CP) 化け狸の名誉重視(-5CP) ・化け狸特有の特徴 ▼大きくなれる 5CP/Lv 普通、化け狸は人間大の大きさか、小さくなることしかできません。ですがこの特徴を取ればレベルごとに2倍の大きさに「変化」することができます。Lv2なら4倍、Lv3なら8倍です。ですがいくら形ばかり大きくなったところで、中身はすかすかです。見た目ばかりで質量は大きくできないのです。仲間を輸送するために車やトラックに変化することはできなくもありませんが、「軽い」せいでかなり不自由することになるでしょう。そもそも車検証とか影も形もあり得ませんし、トラブルになることは目に見えているのですが。 ▼買い戻せる特徴 ・義務感/芸人・芸術家 ・狭量/妖狐 ・好奇心 ・異なる観点 ・化け狸の名誉重視 ▼化け狸特有の技能 盗賊系技能 〈変化〉(精神/至難) 技能なし値:なし 魔法とはまったく異なる、化け狸固有の特異能力です。普通の化け狸は、この技能を知力と等しいレベルで習得しています。 自分と同じ程度の大きさか、それより小さい生き物や物品に化けることができます。化けるには新鮮な葉っぱが一枚必要で、化ける瞬間と戻る瞬間にぼふんと煙が立ちます(人目につかない場所で変化する必要があります)。服や武器、防具を持っているならそれごと変身します。姿形を真似ることができても、知識や技能、能力までは真似ることができません。潜入捜査をするのであれば、あらかじめ化ける相手をよく観察した上で〈演技〉をする必要があるでしょう。この技能を活用するのであれば、情報伝達系の各種呪文も非常に有用です。 また、他の人間に変身すると目の下に「くま」ができます。〈化粧〉技能でうまくごまかすか、〈言いくるめ〉でうまい言い訳を考えておく必要があるでしょう。「オーラ」までは誤魔化せないため、《霊気感知》の呪文や「オーラ感知」の持ち主には即座に看破されます! 3ターン集中し〈変化〉の技能判定に成功すると、うまく化けることができます(「化ける」タイミングは呪文の発動と同じです。疲労点の消費も決まった持続時間もありません!)。無生物や動物に化けたなら、その機能や能力もある程度真似ることができます。しかし質量を「小さく」することはできても「大きく」することはできないので、何に化けるかは慎重に考える必要があります。 また連続で変身することはできず、再度他の姿に変身するには15秒程度時間をおかなくてはなりません。ですがこの技能の達人はそうした欠点を補うことができます。技能レベルが21に達すると、変身に集中が必要なくなり、時間を置かずに再使用できるようになります。 犬に吠えかかってこられると、変身が解けてしまう可能性があります。その場合は〈変化〉技能判定を行い、成功すればなんとか堪えることができます。大きな犬が相手なら、ペナルティがかかる場合もあるでしょう。そもそも化け狸は重度の「犬恐怖症」であることも忘れてはいけません! 手の平に収まる程度のものであれば、葉っぱを別のものに「化けさせる」ことも可能です。生き物にすることはできませんし、せいぜい葉っぱの偽札を作る程度でしょうが、あるいは〈偽造〉技能があれば短時間で精巧な偽の身分証明書などを作ることも可能かもしれません。 なお、この技能で変身している間は魔法の呪文を使うことができません。 修正:意志の強さ±弱さだけ判定にボーナス。記憶力レベル1なら技能レベルに+2のボーナス、記憶力レベル2なら技能レベルに+4のボーナス(記憶力による通常のCPボーナスは適用されません)。対象をよく観察していたり、よく知っている相手なのであればその程度に応じて+2~+6のボーナス。 ▼半人狼 23CP ▼半人狼の出生 半人狼とはハーフヴァンパイアの一種とされています。ダンピールと同じく、被差別集団としての半人狼の集落は世界各地に点在しています。 半人狼は[牙を持つもの]の呪いを受けた人間の末裔だと言われています。これは《眷属化》の一種だと言われており、この影響からか半人狼の外見は月齢によって変化します。こうした経緯で誕生した半人狼たちにとって、自分たちにかかった呪いを解くべくヴァンパイアと戦うことは人生における至上の命題です。 ▼外見的な特徴 月齢により変わります。 新月の日には人間と変わりありません。満月に近づくにつれ犬歯が伸び、狼の耳としっぽが生えてきます。 満月の夜に至っては、完全に狼に変わります! ▼性格 ヴァンパイアに対する強い憎悪以外は、人間と変わりありません。 ただし、満月の日だけは「獣性」が顔を出します。 ▼能力や弱点 高い身体能力を持つ一方で、月齢によって外見が大きく変わるのが特徴の種族です。 満月の日は半人狼にとって憂鬱極まりない日です。それはヴァンパイアによって刻まれた「獣性」が満月の日だけ目を覚ますからです。半人狼は満月の日に限って、「獣性」があるものとして扱います。 半人狼はその頑強な肉体を維持するためか、大変な大飯食らいです。最低でも6人前は必要です! これにより生活費は5割増しになります。また戦闘などの激しい運動の後は、すさまじい空腹に襲われます。食事を我慢するには意志判定が必要です。食事が1人前足りないと、足りない一人前につき『飢え』による疲労を1点受けます。この疲労は呪文や格闘動作、霊薬などによって回復することはありません。十分な食事(きっちり三食6人前です!)を取って休息すれば、この疲労は1日に1点回復していきます。疲労点が3点蓄積すると、今度はヒットポイントも同時に減り始めます。食事と休息による自然回復に任せるより他ありません。《聖餐》などの呪文であれば、この疲労点とヒットポイントを回復できるとしても良いでしょう。またGMはこの食事にお金を支払わせても構いません。1万円程度が適切でしょが、やはり《聖餐》の呪文があれば一つだけで十分にお腹を満たせます。 またダンピールと同じく一般的な化学薬品は正常に働かないことがあります。 またダンピールと同じく、半人狼の持つ鉤爪は素手での攻撃によるダメージに+2のボーナスを与えます。この攻撃は『魔法の武器』として扱われます。 ▼半人狼基本セット 体力+2(20CP) 敏捷力+2(10CP) 生命力+2(20CP) 頑強Lv2(25CP) 暗視(10CP) 超音波聴覚(10CP) 超嗅覚(15CP) 毒耐性(15CP) 病気耐性(10CP) 鉤爪(18CP)/非実体にも有効 牙(10CP)/非実体にも有効、ダメージ+1) 高速治癒(5CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 満月の夜は動物になってしまう(-15CP) 限定的な獣性(満月の日のみ)(-5CP) 苦手/神聖な場所(10分ごとに1D点ダメージ)/(―5CP) 特異な容貌/月齢により反応判定にペナルティ(-10CP) アレルギー/香水や柔軟剤(-15CP) ハンターに嫌われる(-15CP) 弱み/銀/追加ダメージ2D(-10CP) 義務感/同族(-5CP) 色の見え方が大きく異なる(-10CP) 普通でない生化学(-5CP) 腹ぺこLv5(-35CP) 動物に嫌われる/逃げられる/反応判定-6)(-10CP) 半人狼特有の特徴 ▼動物共感 15CP 普通の人間が取る「動物共感」と変わりありませんが、「動物に嫌われる」を買い戻すため必要なCPが15点に増加します。 ▼特殊な背景/狼以外の動物に変身する 5CP 満月の夜、狼以外の動物に変身します。猫でも鼠でも構いませんが、少なくとも哺乳類である必要はあるでしょう。 ▼買い戻せる特徴 ・動物に嫌われる/逃げられる/反応判定-6 ▼ユニコーン 13CP ▼ユニコーンの出生 「妖狐」とよく似た存在です。彼らもまた人間から見て「神聖な存在」であり、人間から見た「自然の在り方」の一つの側面です。 ▼外見的な特徴 大きくとも5cm程度の粗末な角が額についています。 髪と瞳の色も普通の人間と異なります。容姿はとても整っています。 ▼性格 優れた能力を持つユニコーンですが、性格には少々難があります。何せプライドが高く、すぐに「かんしゃく」を起こします。そして「麗しき乙女」や「可愛らしい男の子」にひたすら執着します。「お気に入り」となる基準はよくわからないのですが(大体見た目ではあるようですが、それ以外にも琴線に触れる要素はあるようです)、気に入った相手にはひたすら貢ぎ、複数の相手をストーキングしています。そのくせ、性に奔放な人間は許せません。一方で純粋な心や、気高い志の持ち主にはひどく感銘を受け、助け守ろうとします。 彼らは妖狐とは違い「神」――と人間が認識している「何かしら」の存在をあまり正確に認識していません。もちろん彼らなりの信仰心はあるのですが、妖狐ほど「神の使い」としての意識が強くないのです。しかし考え方やものの見方は妖狐とかなり類似しています。ユニコーンもまた人類を守護する存在であり、ヴァンパイアはどうにかして共存していかなければならない存在と理解しています。そのためには文明による過度な自然への干渉を改め、人類の種としての在り方を見直さなければならないと考えています。 ▼能力と弱点 真っ当な生命体でないことも妖狐とやはり変わりありません。ちゃんとした戸籍はやはりありませんし、現代的な医学や化学的に合成された薬品、添加物のたっぷり入った市販の食べ物に対しては拒絶反応を起こします。そして彼らは装飾動物です! 乳製品を除く動物性たんぱく質を摂取するとお腹を壊してしまいます。それが例えスープなどの出汁として微量に入っていたものだとしてもです。とりわけ都市部において、食生活には十分に注意しなければなりません。これにより生活費は2割増しになります。 彼らは人を「癒す」ことに特化した種族です。「癒し」という固有の特異能力を持ち、生き物であればどんな生命体でも治療することができます。そして治癒系呪文には高い適正を持ち、治癒系呪文の技能レベルはすべて+2されます。毒や病気に対する強い耐性を持ち、魔法に対する素養もあります。彼らに限って言えば、「神聖魔術」に限り格闘流派と魔術流派を規定の条件を満たしていなくとも両立させることができます。ただし格闘流派を取得しながら、神聖魔術以外の魔術流派を取得するのであれば、規定通りの条件を満たす必要があります。 彼らの弱点は額にある小さな角です。妖狐と違ってこれはもう、隠しようがありません。ユニコーンという種の存在は、その優れた癒しの力と共に世界中に広く知られています。このため彼らを付け狙う「ユニコーン・ハンター」が存在しています。クルースニクに所属していれば、ユニコーン・ハンターは適宜排除されるのですが、それでもクルースニクの目が行き届かないことはあります。セッションの始めに3Dを振り、出目が6以下であればユニコーン・ハンターが登場します。ユニコーン・ハンターはユニコーンの周囲を付き纏い、チャンスがあれば額の角を奪い取ろうとします。そして――大体は角が思ったよりも小さいことにがっかりして去っていくでしょう。それでも彼らが厄介な存在であることに変わりはありません。ユニコーン・ハンターに付き纏われている時は、情報収集に大きな支障を来すでしょう。ユニコーンは常にイライラすることになり、かんしゃくを起こしやすくなります。 この額の角はユニコーンの最大の弱点です。触れられると問答無用でかんしゃくを起こしますし、攻撃を受けると防護点を無視し、3Dの追加ダメージを受けます! しかし「お気に入り」の相手に触れられると得も言われぬ快感を得られるようです。「お気に入り」の相手を前にして意志判定に失敗すると、角を撫でるよう要求し始めます。端的に言って変態です! ▼ユニコーン基本セット 知力+1(10CP) 生命力+1(10CP) 癒し(40CP) オーラ感知Lv2(20CP) 毒無効(15CP) 病気耐性(10CP) 魔法の素質Lv1(15CP) 「神聖な存在」(15CP) 容貌/美しい(15CP) 〈癒し〉技能を知力+魔法の素質と等しいレベルで習得している(8CP) 〈医師〉技能を知力と等しいレベルで習得している(4CP) 〈魔法理論〉技能を知力+魔法の素質と等しいレベルで習得している(8CP) 特殊な背景/ユニコーンであること(5CP) 最初から魔術流派/神聖魔術を取得している(5CP) 長命/見た目は不老(5CP) 愛好症Lv3/「麗しき」乙女か「可愛らしい」男の子(-15CP) 義務感/同族(-5CP) 狭量/性に奔放な人々(-5CP) かんしゃく(-10CP) 特異な容貌(額の小さな角、特異な髪と瞳の色)(-10CP) 義務感/自然(-15CP) 義務感/「清らかな」あるいは「気高い」心の持ち主(-5CP) 繁殖不能/特殊な性的不能。〈性的魅力〉は習得できる(-5CP) 普通でない生化学(-15CP) 草食動物(-15CP) 異なる観点(-10CP) 敵/ユニコーン・ハンター(-15CP) 額の角(-35CP) 社会的な地位がない(-10CP) 「神」からの使命(-2CP) ▼ユニコーン特有の技能 魔術系技能 〈癒し〉(精神/至難) 技能なし値:なし ガープスベーシック記載の「癒し」の特徴をうまく使いこなすための技能です。 この技能を使うには、対象に接触する必要があります。疲労点を消費する必要はありません! 〈癒し〉技能判定に成功すると、対象のヒットポイントがあなたの生命力の半分に等しい点数まで(端数切捨)回復します。ファンブルすると逆の1D点のダメージをヒットポイントに与えてしまいます。 病気や毒を癒すのなら、最低でも技能判定に-2のペナルティを受けます。症状が重いならさらにペナルティがかかります。〈診断〉ができている必要はありません――この能力は理屈で説明できない奇跡の力なのです。骨折などの四肢の損傷を直すなら技能判定へのペナルティは-6です。部位の損傷を癒す試みは一度しか行えません。 この能力は、生き物なら大抵の存在に効果があります。しかしゴーレムやアンデッドには効果がないでしょう。 修正:「魔法の素質」のレベル分だけ技能レベルにボーナス。〈医師〉技能を12レベルで取得していれば技能レベルに+1ボーナス、15レベルなら+2ボーナス、20レベルなら+3ボーナス。〈手術〉技能を12レベルで習得していれば判定に+2ボーナス、15レベルなら+4ボーナス、20レベルなら+6ボーナス。〈診断〉技能を15レベルで取得していれば技能レベルに+1ボーナス、レベル20なら+2ボーナス。記憶力Lv1なら技能レベルに+1ボーナス、Lv2なら技能レベルに+2ボーナス。 ▼妖狐 25CP ▼妖狐の出生 人の姿を取った、人類の守護者です。日本や中国など、東アジアで暮らしているものがほとんどです。 多くは正体が狐であるため、日本では「妖狐」と呼ばれていますが、必ずしも狐ばかりではありません。海外からやってきたものには、狐以外の姿を取ったものもいるでしょう。その場合、特殊な背景に5CP支払う必要があります。 ▼外見的な特徴 狐の耳としっぽが生えた人間の姿をしています。容姿はとても整っています。 ▼性格 妖狐は人類が想像する「神」という概念が使いとして送り出したもので、真っ当な生命体ではありません。彼らの役割は「人類」を守ることで、そのためには文明による自然環境への浸食を防がねばならないと彼らは考えています。 ▼能力と弱点 彼らに対して、現代的な医学はまったく役に立ちません。失った疲労点やヒットポイント、病気や怪我を回復させるには、霊薬や生薬、呪文を使うか、自然回復に任せるしかありません。――そもそも生理学的にみて普通の生き物ではないので、普通の病院にかかると大変な騒ぎになるでしょう! 万が一化学的に合成された薬品を妖狐が投与された場合には、その量や内容に応じたペナルティを課した生命力判定を行います。失敗すると、また市販されている食品には、合成着色料を始めとした添加物も数多く含まれています。そうした食品を口にしただけでも、この生命力判定を行わなければなりません! 1D点のヒットポイントを失います。これは自然回復か《薬草作成》《聖餐》の呪文によってしか回復しません。これにより生活費は1割増しになります。 また彼らは、清酒――あるいは所属する信仰において概ね神に捧げられる特定の飲食物を毎日それなりの量摂取しなければなりません。これは上質なものでなくてはならず、ダンピールにとっての血液と同じく一日分1万円かかり、生活費は5割増しになります。 彼らは自分が「妖狐」であることを何としても隠し通さねばなりません。何しろ真っ当な生まれ育ちでなく、繁殖ができず、長命ではあっても一代限りの存在である彼らには、偽造の戸籍しか存在しないからです。もし一般の人々に「秘密」がばれたなら、当局の追求は免れないでしょう。とは言えさすがにキャラクターを排除するのはやり過ぎですから、できるだけ面白おかしくなるようなトラブルを発生させたうえで獲得CPを減らすのが妥当です。 彼らは動物(狐)の姿に自由に変身することができます。変身すると、防具や衣服はその場に落ちてしまいます。 妖狐は「未成年」の特徴を取得することができません。また、なぜかはわからないのですが妖狐は「レムリア語」を母語として最初から習得しています(PCが最初に選択する古代語として扱います)。 ▼妖狐基本セット 敏捷力+1(10CP) 知力+1(10CP) 生命力+1(10CP) オーラ感知Lv1(10CP) 暗視(10CP) 超音波聴覚(10CP) 超嗅覚(15CP) 長命/見た目のみ不老(5CP) 容貌/美しい(15CP) 美声(10CP) 〈神学〉技能を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 動物変身/狐(10CP) 高潔(5CP) うわばみ(5CP) 「神聖な存在」(15CP) 義務感/自然(ー15CP 義務感/〈神学〉で専門化した信仰の信徒(-5CP) 繁殖不能/特殊な性的不能。〈性的魅力〉を習得できる(-5CP) 普通でない生化学(-15CP) 異なる観点(-10CP) 依存/清酒(-30CP) 社会的な地位がない(-10CP) 秘密/妖狐であること(-5CP) 特異な容貌(-10CP) 「神」からの使命/稀に命じられる(-2CP) ▼買戻し可能な特徴 ・異なる観点 ▼ランダリアン 13CP ▼ランダリアンの出生 ムー文明の末裔です。彼らはムー人の血を引いており、ムー大陸での生活や出来事を比較的はっきりと覚えています。しかしこのことは普通一般の人々からみればただの「妄想」に過ぎません。彼らは自らのことを「ランダリアン」と自称しています。 ▼外見的な特徴 おかしな髪の色以外は、人間と変わりありません。 ▼身体的特徴 身体的特徴としては、強い魔法の素質を持つこと以外人間と大差ありませんが、髪の色が普通の人間とは明らかに異なります。ヒトの遺伝子からは絶対に発生しない色をしているのです。それは青であったり、緑であったり、紫であったりします。一般的な人々からの反応は-1されます。〈尾行〉など、人込みに紛れる必要のある判定には-2のペナルティを受けるでしょう。 ▼性格 彼らは自分たちが魔法文明の末裔であることに強い誇りを持っています。「魔法で解決できる」ことなら必ず魔法で解決しようとしますし、自衛のために杖などの武器を持ちはしても、それを防御や魔法の道具以外の用途で使うことは決してありません。魔法を始めとした「神秘的」な物事を否定する人に対しては、反論しなくては気が済みません。彼らは魔法を使う人々(ヴァンパイアや悪魔を進行する「黒魔術」の使い手は除きます!)をすべて同胞と見做し、強い義務感を持ちます。 そして彼らは自分たちの文明を滅ぼしたヴァンパイアに対して強い憎悪を抱いています。ヴァンパイアはどんな手を使ってでも倒さずにはいられませんし、ヴァンパイアに(騙されるような形であっても)協力したものは絶対に許しません。 ▼能力や弱点 ランダリアンたちには優れた魔法の資質と共に、深い絶望の記憶が刻まれています。それはムー文明最期の日の記憶です。《大原罪》を倒すべく大規模な儀式魔法を実施した彼らは――些細な手違いから悪魔を召喚し、自らの文明を滅ぼしてしまいました。その光景は記憶の奥底に深く刻まれた大いなる恐怖です。これは重度の「悪魔恐怖症」として扱います。CPを支払って買い戻しているランダリアンでもない限り、悪魔には関わろうとも思わないでしょうし、悪魔を前にしたら腰を抜かしてしまうかも知れません! ▼ランダリアン基本セット 体力-1(-10CP) 知力+2(20CP) マナの祝福(20CP) 魔法の素質Lv3(35CP) 〈神秘学〉を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 〈魔法理論〉を知力+魔法の素質と等しいレベルで習得している(8CP) 〈錬金術〉を知力+魔法の素質と等しいレベルで習得している(8CP) 魔術流派/錬成魔術または魔術流派/魔女術を必ず取得している(5CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 義務感/「ヴァンパイア」と「黒魔術師」を除くすべての魔術師(-10CP) 普通ではない髪の色/反応-1(〈尾行〉などに-2ペナルティ)(-5CP) ランダリアンの名誉重視(-15CP) 才能がない/空手(-1CP) 才能がない/柔道(-1CP) 才能がない/レスリング(-1CP) 才能がない/ボクシング(-1CP) 才能がない/相撲(-1CP) 悪魔恐怖症/重度(-10CP) 妄想/自分は古代人の末裔である(-5CP) 格闘流派の取得不可(-10CP) ▼ランダリアン独自の特徴 ▼太陽の騎士 30CP ランダリアン独自の特徴です。 「太陽の騎士」は付与魔術師の後援者から提供、もしくは自作した魔法の装備で身を固めた騎士階級です。主に宮廷儀礼や広報活動、場合によって治安維持や救援活動をその役割として活動していました。一言でいうとムー文明におけるアイドルとモデルと自衛隊を混ぜ合わせたエリート階級です。 その記憶を持つ彼らは魔法だけに頼らず、肉体や武器の使用を忌避しません。このため、この特徴には「名誉重視の軽減(武器による攻撃が条件付きで可能)」「格闘流派習得不可の買戻し」「〈格闘〉以外の格闘技能の「才能がない」の買戻し」「お洒落」「特殊な背景(5CP)」が含まれています。 肉体操作系などで強化した肉体や、付与魔術で作った装備も魔法だと考えているからです。なお、彼らが使用する武器は最低でも《魔法の杖》の効果を持つ自分用に作られた武器のみです。それらの多くは華美な装飾などを加えており、ファッション性が高い品物となっています。 それ以外の魔化されてない武器や、魔法の武器でも自身のイメージに反する武器は使おうと思いません。彼らは例外的に体を鍛えており、格闘武術への才能の無さを克服しており、格闘流派を学ぶ事も出来ます。ただし、先に魔術流派を学んでいるので格闘流派を学ぶためには複数流派の条件を満たす必要があります。 ▼買戻し可能な特徴 ・悪魔恐怖症/「軽度」に変更することも可能です ・義務感/「ヴァンパイア」と「黒魔術師」を除くすべての魔術師 ▼リターナー 13CP ▼リターナーの出生 リターナーはかつてヴァンパイアにより《眷属化》の呪文をかけられ、しかし奇跡的にその魔力から逃れることに成功した「かつて普通だった」人々です。 ▼外見的な特徴 人間と変わりありません。 ▼性格 本人にとってみれば、ヴァンパイアと関わったことは深い心の傷となっています。実際にその手で罪を犯したのかも知れませんし、近しい人が目の前で殺されたのかもしれません。特にヴァンパイアに「騙された」人々については彼らは強い同族嫌悪を持っています。――しかしそれと同時に、ヴァンパイアの犠牲者に対しては強い同情心を抱いてもいます。この矛盾しているとも言える彼らの属性を、プレイヤーは上手く演じてください! うまく演じることができていないと判断したのであれば、いずれかの特徴が「なくなった」として構いません。 ▼能力や弱点 彼らはいつも《眷属化》しかけた時の記憶に苛まれています。人を傷つけることにひどく怯え、眠ってしまうとまた悪夢を見るのではないかと毎晩苦しみ続けています。まったく眠れない日すらあります。睡眠導入剤の助けを借りても、意志判定に成功しないと睡眠をとれません。ヴァンパイアと対峙した際、恐怖判定に失敗すると当時の記憶が突然「フラッシュバック」することもあるでしょう。 これらの執念、義務感、フラッシュバックや不眠症、平和愛好などはCPを支払って買い戻すことが可能です。ですが「悪夢」と「罪の意識」だけは絶対に買い戻すことができません! ▼リターナー基本セット 生命力+3(30CP) 意志の強さLv5(20CP) 不撓不屈(20CP) 奇跡の祝福(5CP) 性格傾向/罪の意識(-2CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 義務感/ヴァンパイアの被害者(-5CP) 不眠症(-10CP) 悪夢(-5CP) 平和愛好/専守防衛(ヴァンパイアとその眷属は除く)(-10CP) フラッシュバックLv1(-5CP) 子孫を残すことを強く求められる(-5CP) 強迫観念/-5CP相当の内容(-5CP) ▼買戻し可能な特徴 ・義務感/ヴァンパイアの被害者 ・不眠症 ・平和愛好/専守防衛(ヴァンパイアとその眷属は除く) ・フラッシュバックLv1 ・強迫観念 ▼リビングデッド 10CP ▼リビングデッドの出生 リビングデッドは魔術師の支配から逃れ、自我と感情を獲得したゾンビです。 彼らは大抵黒魔術師かヴァンパイアに作られたという経緯から来ています。リビングドールと同じく、「黒魔術」を修めたハンターによって生み出され、彼らの執念や未練から自我を持った場合もあるようですが、黒魔術を扱うハンター自体が稀で、そうしたケースは極めて珍しいと言えるでしょう。 黒魔術師は基本的にクルースニクに所属していませんが、彼らは彼らなりのやり方でヴァンパイアと戦っています。悪魔に頼るそのやり方は決して褒められたものではありませんが、どんな手を使ってでも人類を守ろうという志そのものは認められて然るべきでしょう。それだけの執念があるのですから、ヴァンパイアに敗れた魔術師の支配下にあるアンデッドが、自我を持って目覚める、というのも決して珍しい事態ではないのです。 ▼外見的な特徴 【エウリュディケーの面影】の魔術動作で人間そっくりに作られたか、自我を得た後で人間そっくりに進化しているため、見た目状は人間と区別がつきません。 しかし、よく観察すると呼吸をしていないことなどを看破されるかもしれません。 ▼性格 彼らはアンデッドとして創造された自分の宿命を強く呪っています。彼らは終わりのない生から解放される方法と、そんな生を受けた意味を常に探し求めています。リビングデッドは自分の生まれてきた意義を、ヴァンパイアとの終わりなき戦いに見出すのです。 「すでに死んでいる」彼らの死生観が、人間と全く異なるのはある意味で当然のことです。彼らにとって、「生きている人間」はそれだけで眩しく輝ける存在です。彼らのこうした特性を、プレイヤーはうまく演じてください。 ▼能力と弱点 リビングドールと異なる点は、彼らが「人間を素体とした魔法生物」である点でしょう。死んでただの肉の塊となり果てたアンデッドに生前の記憶が残っているかはわかりません。多くの魔術師は「そんなものはあり得ない」と答えるでしょう。しかし、自分を作り出した黒魔術師やヴァンパイアに突如として反抗を始めるアンデッドがわずかながら存在するのも、また事実なのです。 死体である彼らは、「切り」「刺し」のダメージを受けることがありません。毒や病気も無効ですし、酸素も必要ありません。一応味覚もあり、食事も可能ですが、絶対に必要というわけでもありませんし、意味がありません。《聖餐》や《薬草作成》の呪文は効果がありません。ただし受けた傷が自然治癒することはあり得ませんし、炎の攻撃で1点でもダメージを受けると、追加で1D点のダメージを受けます。傷を癒すには霊薬や魔法の呪文が必要です。《魔法生物治癒》は有効です。死亡したら、《復活》の呪文で蘇ることはできません。黒魔術師に依頼して《死体復元》の呪文をかけてもらう必要があるでしょう。 リビングデッドは「すでに死んでいる」肉体を維持するために、人間の血液、あるいは人肉や臓物などを食べなければなりません。ハンターとして生活しているリビングデッドは大体血液でこれを賄っています。1日でも抜くと、肉体が腐敗を始めます。そもそもゾンビなのでダメージを受けるわけではありませんが、すべての行動に-1のペナルティを受け、異臭のせいで反応判定に-1の修正を受けます。このペナルティは一日おきに累積していきます。血液パックは1万円程度で買えるとするのがいいでしょう。生活費は5割増しになります。ゾンビであることが知られると、一般人の反応は-4されます。 リビングドールと同じく、「マナのない環境では動作しない」という魔法生物故の欠陥です。マナが「なし」の環境下では、彼らは完全にその機能を停止する上、1秒につき1点のダメージを受けます! 加えてマナが「疎」の場合にも、彼らはあらゆる行為判定に-6のペナルティを受けます。 彼らは当然まっとうな出自ではないので、一代限りの存在で、当然普通の戸籍を持ちません。見た目がどうであっても「未成年」の特徴は取得できません。彼らにはオーラがないので、生き物でないことがオーラを視認できる人間にはすぐにばれます。やはり魔法の知識がなければ「なんか変だな」と思う程度で、ゾンビだという考えには至らないでしょうが。 また、彼らは「死の気配」を察知することができます。これは彼らがアンデッドという「死」に限りなく近い存在であるからだとされています。 ▼リビングデッド基本セット 体力+2(20CP) 生命力+2(20CP) 闇視(25CP) ダメージボーナスなし(40CP) 不老(10CP) 冷静沈着(10CP) 酸素不要(15CP) 睡眠不要(20CP) 毒無効(15CP) 病気無効(15CP) 死の感知(15CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 依存/マナ(-55CP) 肉体が死んでいる(-50CP) 異なる観点(-10CP) 「オーラ」がない(-10CP) 動物に嫌われる/吠え掛かられる(-5CP) ハンターに嫌われる(-15CP) 社会的な地位がない(-10CP) 弱み/炎/追加ダメージ1D(-10CP) 繁殖不能/性的不能の一種。〈性的魅力〉は習得できない(-5CP) 苦手/神聖な場所/10分ごとに1D点ダメージ(―5CP) 《死人払い》《退魔の矢》の呪文の効果を受ける(-5CP) ・リビングデッド独自の特徴 ▼後援者/綾小路エリカ 5CP 孤高のハンターにして黒魔術師「綾小路エリカ」を後援者としています。 「綾小路エリカ」は望めばいつでも接触することができ、金銭を対価にリビングデッドに「一時的な改造」を施してくれます。改造の効果はそのセッションの間だけ持続し、セッションが終了すると失われます。 施してもらえる「改造」は以下の通りです。 ▼【アフロディテ―の寵愛】 容貌を4段階まで上げることができます。「人外の美貌」にはできません。一段階につき費用15万円。 ▼【ヘルメスの俊足】 敏捷力を+5点まで上昇させられます。+1ごとに15万円。 ▼【アーレスの勝鬨】 体力を+5点まで上昇させられます。+1ごとに15万円。 ▼【アテナの叡智】 知力を+5点まで上昇させられます。+1ごとに15万円。 ▼【アキレウスの栄光】 生命力を+5点、ヒットポイントを+13点、疲労点を+13点まで上昇させられます。+1ごとに費用15万円。ヒットポイントか疲労点を1上昇させるごとに費用5万円。 ▼【ケイローンの教練】 新規技能の取得か成長を行える。0.5CPにつき5万円。条件を満たしていれば格闘動作および魔術動作も取得可能。 ▼【オルフェウスの詩】 「美声」「音楽能力Lv5」と〈歌唱〉〈吟遊詩人〉〈楽器/種別〉レベル15を獲得する。費用10万円。 ▼【ヘカテーの祝福】 「新月の素質Lv3」か「満月の素質Lv3」を獲得する。費用50万円。呪文一つを覚えるごとに5万円。 ▼【テレプシコラの賞賛】 「踊りの素質Lv3」を獲得する。費用30万円。呪文一つを覚えるごとに5万円。 ▼【アポロンの寿ぎ】 「音楽の素質Lv3」を獲得する。費用30万円。呪文一つを覚えるごとに5万円。 ▼【アルテミスの護り】 呪文の抵抗判定に最大+5。+1ごとに5万円。 ▼【ハデスの薫陶】 最大60CP分までの有利な特徴を獲得するか、不利な特徴を買い戻す。1CPにつき3万円。 ▼リビングドール 15CP ▼リビングドールの出生 リビングドールは主人を失い、感情と自我を得たゴーレムです。 ▼外見的特徴 【精緻なる人形】の魔術動作で人間そっくりに作られたか、自我を得た後で人間そっくりに進化しているため、見た目状は人間と区別がつきません。 しかし、よく観察すると呼吸をしていないことなどを看破されるかもしれません。 ▼性格 大抵はヴァンパイアに殺された「人形遣い」の執念や心残りから生まれた存在です。稀にですが、敗北したヴァンパイアに仕えていたゴーレムも存在します。いずれにせよ彼らにはかつての主人へのすりこみにも似た――他の種族には決して理解できない異常な執着があります。非常に稀な事例でしょうが、記憶を探られ、かつての主人の姿を真似たヴァンパイアが現れ、それを看破することができなかったりしたら、その命令に従い彼らは敵に回るでしょう。 ▼能力や弱点 彼らは飲食をする必要がないため、生活費が軽減されます。具体的には、生活費は通常の生活費から3割軽減されます(付与魔術の【魔法工房】などとも重複します!)。ただそもそもが生き物ではない彼らはオーラもありませんし、老いることもありませんし、呼吸もしなければ体温もありません。病気や毒の影響を受けない代わりに《聖餐》や《薬草作成》の効果も得られません。さらには霊薬の効果も絶対に得ることができません! そもそも生き物ではない彼らは、傷を負っても自然にその傷が治ることはありません。治癒系呪文は普通に効果がありますので、大抵それに依存することになるでしょう。《ゴーレム修復》《魔法生物治癒》《修理》の呪文はHPの回復に有効です。死亡した場合《復活》の呪文は効果がなく、「人形遣い」のみが使用できる《ゴーレム復元》の呪文で蘇ります。しかし霊薬は効果がありません! 彼らは人間のように喜び、人間のように悲しみ、人間のように怒ります。しかし根本的に人間ではない彼らと他の種族では、世界の見え方がまったく違います。彼らは老いることもなければ、食事を楽しむこともできません。「主人」という存在と人間離れした身体能力から解き放たれた彼らは自由ですが、その自由を持て余している節があります。こうした彼らの特性を、プレイヤーはうまく演じてください。 与えられた自由を、彼らは亡き主人のために捧げます。それは主人への慕情かも知れませんし、戯れに生み出された怒りかもしれません。「人形遣い」のハンターに作られたゴーレムなら、ヴァンパイアへの復讐を望むでしょう。ヴァンパイアに生み出されたゴーレムならば、自分という無為な存在を生み出したヴァンパイアを滅ぼすことにすべてを捧げるでしょう。ですが「ゴーレム」は彼らにとって「同胞」です。本来範囲の狭い「義務感」ですが、ヴァンパイアが下僕としてゴーレムを使役していることは、決して珍しくありません。従って、通常よりも獲得CPを重く設定しています。例えヴァンパイアが作り出したものであっても、よほどのことがない限り彼らはゴーレムを攻撃するのを避けるでしょう! リビングドールは、そのほぼすべてが魔法との親和性が高い水晶から作られたゴーレムです。ゴーレムの中では比較的軽い方ですが、それでも「重い」ことに変わりはありません。ゴーレムとしての特性から荷重として可算はされませんが、状況に応じて〈登攀〉や〈跳躍〉〈軽業〉と言った行動にペナルティが課されることは考えられるでしょう。当然泳ぐことなど、できようはずもありません。「切り」や「刺し」のダメージボーナスは無視できますが、「叩き」攻撃についてはダメージボーナスが1.5倍になるので注意してください。 受動防御が3、防護点が2増加する代わりに、体重は3倍になります! これは魔法の呪文のある世界では大きなデメリットです。重い彼らを魔法の呪文で移動させようとすると、普通の数倍のエネルギーが必要になるでしょう。 もう一つ、彼らには致命的な弱点があります。それは「マナのない環境では動作しない」という魔法生物故の欠陥です。マナが「なし」の環境下では、彼らは完全にその機能を停止する上、1秒につき1点のダメージを受けます! 加えてマナが「疎」の場合にも、彼らはあらゆる行為判定に-6のペナルティを受けます。 彼らは当然まっとうな出自ではないので、一代限りの存在で、当然普通の戸籍を持ちません。見た目がどうであっても「未成年」の特徴は取得できません。彼らにはオーラがないので、生き物でないことがオーラを視認できる人間にはすぐにばれます。まあ、魔法の知識がなければ「ちょっと変だな」と思うくらいで、まさかゴーレムだとは思わないでしょうが。 ▼リビングドール基本セット ダメージボーナスなし・「叩き」は1.5倍(端数切捨)(25CP) クリスタルゴーレム(50CP) 不老(10CP) 冷静沈着(10CP) 飲食不要(10CP) 赤外線視力(15CP) 酸素不要(15CP) 気温耐性(10CP) 無生物との会話/ゴーレムのみ(15CP) 睡眠不要(20CP) 毒無効(15CP) 病気無効(15CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 依存/マナ(-55CP) すりこみ/かつての主人(-25CP) 異なる観点(-10CP) 「オーラ」がない(-10CP) 義務感/ゴーレム(-15CP) 霊薬の効果を得られない(-15CP) 味覚・嗅覚障害(-5CP) 社会的な地位がない(-10CP) 繁殖不能/性的不能の一種。〈性的魅力〉は習得できない。(-5CP) リビングドール独自の特徴 ▼後援者/鴻巣皐月 5CP 天才と称される人形遣い「鴻巣皐月」を後援者としています。 「鴻巣皐月」は望めばいつでも接触することができ、金銭を対価にリビングドールに「一時的な改造」を施してくれます。改造の効果はそのセッションの間だけ持続し、セッションが終了すると失われます。 施してもらえる「改造」は以下の通りです。 ▼【鋭敏なる斥候】 「超音波聴覚」を獲得。加えて「運動系技能」「盗賊系技能」「野外系技能」の技能レベルすべてに+2ボーナス。費用35万円。 ▼【辣腕なる執事】 〈家事〉〈運転/種別〉〈会計〉〈調理〉〈応急処置〉〈接客〉〈商人〉〈礼儀作法〉〈オリエンテーリング〉のすべてをレベル15で取得。加えてリアル時間に一回のみ、同行しているキャラクター一人の行為判定に+2のボーナスを与えられるようになる。費用25万円。 ▼【技能授与】 技能を取得するか、成長させられる。格闘動作と魔術動作はは対象外。0.5CPにつき5万円。 ▼【精強なる騎士】 戦闘系技能すべての技能レベルを最大+3、すべての攻撃の致傷力を最大+5、移動力(よけ、行動順に影響せず)最大+5、意思の強さ最大+3(Lv5制限を超える)。戦闘系技能+1につき費用25万円。致傷力+1につき費用10万円。移動力+1につき費用5万円。意志の強さ+1につき費用15万円。 ▼【頑強なる兵士】 受動防御を最大+2、防護点を最大+4、ヒットポイントを最大+13できる。 受動防御を+1ごとに費用25万円、防護点+1ごとに費用10万円、ヒットポイント+1ごとに5万円 ▼【麗しの寵姫】 容貌を4段階まで上昇させる。一段階上げるごとに費用15万円。「人外の美貌」にする時は25万円。 ▼【歌う金糸雀】 「美声」と「音楽能力Lv5」の特徴と、〈歌唱〉〈楽器/種別〉〈吟遊詩人〉の技能をそれぞれレベル15で獲得する。費用20万円 ▼【ゴーレム聖化】 自身の攻撃がすべて「神聖」な攻撃として扱われる。ヴァンパイアやその眷属からのダメージを2点軽減。費用15万円。 ▼【自爆装置】 自分を中心に3D+残りHP点の爆発ダメージを発生させることができるようになる。使うと完全に消滅し、いかなる方法を持っても復活できない。無料。 ▼【深謀なる司書】 医学系技能、学術系技能、言語系技能のレベルを+2する。費用25万円。 ▼【個性化】 総計60CPまでの有利な特徴を獲得するか、不利な特徴を買い戻せる。「社会的な特徴」は取得不可。1CPにつき3万円。 ▼龍人 11CP ▼龍人の出生 龍人は、人間――とりわけ「リターナー」から突然変異的に誕生する「ヴァンパイアとの戦いに特化した」種族です。その誕生の原理は、よくわかっていません。しかし、彼らが生まれながらの強者であることは疑いようのない事実です。 ▼外見的特徴 胸の中央にある「逆鱗」を除けば、人間と変わりありません。 ▼性格 彼らは「ヴァンパイアハンター」か「ヴァンパイアの存在を知っている」人々の間にしか生まれてくることはありません。生まれ落ちた瞬間から、彼らは「ヴァンパイアと戦うための英雄」として、一人で学び、一人で育ちます。彼らはヴァンパイアハンターの先頭に立つべく生まれた存在であり、ヴァンパイアと戦うことがその存在意義なのです。 彼らは魔法の呪文も戦闘技術も、誰に導かれることがなくても、自分の適性に見合ったものを自分の力で身に付けます。なぜそうなるのか、なぜそんなことができるのかは誰にもわかりません。龍人とは人類が生み出したヴァンパイアに対する対抗機能そのものであり、ヴァンパイアとの戦いを牽引する「システム」であるのです。彼らは誇り高く、そして同時に孤高でもあります。 ▼能力と弱点 彼らは特殊な魔法の素質を持ちますが、普通の人間と異なり「武器の達人」を取得することができます。そして武器や徒手格闘を使った技術を学びながらも、呪文を使った戦いを学ぶこともできるのです! 格闘流派と魔術流派を無条件で同時に取得でき、格闘流派を複数取得する場合も追加の特殊な背景は不要です! 武器と魔法を両方扱うものは熟練のハンターならそれなりに存在しますが、それらにある程度熟達し、「達人」の域まで達することができるのは彼らだけです。――とは言え彼らが使う魔法の呪文は、自分のためにしかまともに働かない、という欠点を持っているのですが。 龍人の見た目は、人間とほとんど見分けがつきません。ただ一つの違いが、胸の中央に一つだけある「ウロコ」です。 人類の闘争本能の結晶とも言える彼らにとって、それはある種の「スイッチ」のようなものです。この「逆鱗」を刺激されると、龍人は暴走を始めます。これは「意志判定で抑えることのできないバーサーク」として扱います。このことはヴァンパイアに広く知られています。ヴァンパイアにとって龍人は「天敵」とも言える存在ですから、ある意味当然です。 戦闘技能に秀でたヴァンパイアは、龍人を倒すために容赦なく「逆鱗」を突いてくるでしょう。それを防ぐため、龍人はしっかりと準備を整えておく必要があります。 ▼龍人基本セット 体力+1(10CP) 敏捷力+1(10CP) 知力+1(10CP) 生命力+1(10CP) 特殊な背景/龍人であること(10CP) 英雄の素質Lv3(25CP) 〈魔法理論〉を知力+魔法の素質と等しいレベルで習得している(8CP) 任意の武器技能または格闘技能(キャラクター作成時に選択)を8CP分習得している(8CP) 逆鱗(-30CP) 龍人の名誉重視/(-15CP) 自信過剰(-10CP) 執念/ヴァンパイアは必ず倒す(-15CP) 平和愛好/非殺(ヴァンパイアやその眷属は除く)(-10CP) ▼買い戻せる特徴 自信過剰 平和愛好/非殺 英雄の素質の「限定」 ▼リングダスト 15CP ▼リングダストの出生 「土星の輪から産まれた」と自称する奇妙な少年少女たちです。普段の見た目は、大体8歳から10歳程度の子供に見えます。 地球人類を模して造られた生命体であるため、生化学や生理学、および見た目も酷似しています……ですが色彩感覚までは理解が及ばなかったようで、地球人にはあり得ない髪の色や瞳の色をしています。 「土星」側としてはできるだけ愛らしく見えるよう努力はしたようです。 ▼外見的特徴 小さな子供の姿をしています。髪と瞳が、鉱物めいた光を放ち、普通の人間とは異なる色をしています。 ▼性格 ごく最近創造された種族で、土星が「ふんわりと理解している」知識を植え付けられて地球にやってきています。 そのため少し常識に疎いところがあります。 ▼能力や弱点 普段は隠していますが、輝く光の翼を持ち、重力を無視して飛び回ります。 「土星」側としては地球人に警戒心を持たせないように子供の姿で作り出したようなのですが、それが却って行動の枷になる場面も多いようです。また宇宙人に対して異様な関心を寄せている某国のことも予想外であったようです。 能力的にはとても優秀です。ただし種として未熟なためか、普通の人間よりもかなり多くの睡眠時間を必要とします。ですが眠った状態でも呪文を使える彼らにとって、これは大した問題にならないでしょう。呪文をうまく活用すれば、ですが。 また彼らは無生物と会話をしたり、ごく弱い未来予知能力を持っていたりします。子供の姿は弱点にもなりますが、武器になることもあるでしょう。さすがに人前で空を飛ぶのは難しいでしょうが……。 ▼リングダスト基本セット 体力-1(-10CP) 敏捷力+2(+20CP) 知力+2(+20CP) 魔法の素質Lv3(+35CP) はかなげ(+5CP) 容貌/魅力的(+5CP) 都合のいい偶然Lv1(+15CP) 翼による飛行(+30CP) 無生物との会話(+30CP) 睡眠コントロール(+5CP) 夢見る力(+10CP) 〈飛行〉技能を敏捷力と等しいレベルで習得している(2CP) 〈神学/土星〉の技能を知力と等しいレベルで習得している(2CP) 〈魔法理論〉の技能を知力+魔法の素質Lvと等しいレベルで習得している(8CP) 幼い容貌(-15CP) 借り/クルースニク(-20CP) 異なる観点(-10CP) 小柄な体格/「矮人症」扱い(-15CP) 仇敵/土星猫(-15CP) 執念/「地球」と「人類」を理解する(-15CP) 執念/「人類」を土星の衛星に連れて行く(-5CP) 普通ではない生化学(-5CP) 義務感/科学者(-5CP) 義務感/同族(-5CP) 特異な容貌/特異な瞳の色と髪の色(-10CP) 正式な身元がない/偽造戸籍(-10CP) 軽度の無常識(-10CP) 過剰睡眠(-20CP) 才能がない〈神学/土星〉以外の〈神学〉(-1CP) 才能がない〈哲学〉(-1CP) ■人間以外の種族特有の特徴の内容 ▼有利な特徴 ▼飲食不要 10CP 「リビングドール」に見られる特徴です。一切の飲食を必要とせず、味覚や嗅覚がないため食事を楽しむこともできません。消化器官が存在しないため、うまく〈演技〉しないと食べているフリも難しいでしょう。生活費は3割軽減されます。 《薬草作成》や《聖餐》の呪文は効果がありません。 ▼オーラ隠蔽 10CP 「セルキー」が持つ特徴です。 「オーラ感知Lv1」や《霊気感知》の呪文なら、普通の人間のようにしか見えません。 「オーラ感知Lv2」の持ち主なら、あなたの「知力+魔法の素質Lv」と「知力」で即決勝負を行い、勝利することであなたの本来のオーラを見破ることができます。 ▼鉤爪 18CP 「鬼種」「ダンピール」「猫又」「半人狼」が持つ特徴です。 素手の攻撃「すべて」に+2のダメージボーナスを得ます。これは牙による噛みつきにも影響し、ブラスナックルによるボーナスと重複します。ただし〈爪戦闘〉技能を最低でもレベル12以上で身に付けていないと、鉤爪によるダメージボーナスを得ることはできません。 鉤爪での攻撃は「魔法の武器」として扱われます。ただしブラスナックルを身に付けると、「魔法の武器」である効果は失われます。ブラスナックルを「特殊な素材」や「魔化」などで魔法の武器にする必要があります。 ▼牙 10CP 「半人狼」が持つ特徴です。 噛みつきによる攻撃を行えます。噛みつきのダメージの基本致傷力は格闘動作を使用しない限り「噛みダメージ表」から算出し、そのダメージに〈爪戦闘〉や〈格闘〉によるダメージボーナス(使用する技能のボーナスを適用)と、鉤爪のダメージに牙によるダメージボーナスーー+1したものになります。牙と鉤爪では〈爪戦闘〉のダメージボーナスが異なる点に注意してください。牙もまた鉤爪と同じく「魔法の武器」として扱います。 ▼奇跡の祝福 5CP リターナー固有の能力です。 1シナリオに1度だけ、あなたは命をかけた奇跡を起こすことができます。 この能力は、あなたのヒットポイントが0以下である場合だけ効果を発揮します。あなたが引き起こせる奇跡は二種類です。 一つは「極めて確実な成功」です。あなたが何らかの判定を行う時、3Dではなく1Dを振って判定します。その結果出目が4以下(目標値が3の場合は3以下)であった場合はクリティカルとなります。 もう一つは、「極めて強力な都合の良い偶然」です。例えば味方が死んでしまった時、たまたま敵が『復活』の霊薬を隠し持っていた、《眷属化》を解除する薬が手に入った……というようなことが起こるのです! どのような『偶然』が起こるのかは本人にはわかりません。GMが可能な限り好意的解釈を以って決定してください。 これらの「特別な奇跡」を使うと、あなたはHPを5点消費します。そして何より気をつけないといけないことは、この祝福は「決して自分のために効果を発揮することがない」ということです。 敵の強力な攻撃や呪文に対して抵抗するために使うことはできませんし、死んだ自分を蘇らせる『復活』の霊薬を手に入れることはできないのです! ▼クリスタルゴーレム 50CP 「リビングドール」特有の特徴です。 体が水晶でできています。受動防御が+3、防護点が+2されます。また素手による攻撃のダメージは+2されます。この効果はブラスナックルと重複します。 ただし「振動」や「音」による攻撃対して、この防御効果は無視されます。 また、クリスタルゴーレムは体重が3倍(!)になります。ゴーレムとしての特性から荷重や移動力にペナルティは受けませんが、行動に様々な制約を受けるでしょう。 例えば、水に入ったら沈んでしまうでしょうし、壁や崖を昇るのはある程度体力が高くないと極めて難しいでしょう! ▼攻撃回数増加 50CP 「オルファン」固有の特徴です。 1ターンで行える攻撃の回数が、1回増加します。格闘動作を使用するのであれば、二回格闘動作を使用できます。 これに伴って、「受け」の回数も1回増加しますが、行動回数が増加するわけではないため、「振りほどき」など「1ターンかかる」行動を実行しつつ攻撃ができるわけではない点に注意が必要です。 ▼酸素不要 15CP 酸素――というか呼吸が必要ありません。「窒息」はしませんし、真空に放り出されても影響はありません。《埋葬》や《土変化》の呪文で埋められても、本当に埋まるだけです。掘り出せば元通りです。 他にも様々な利点があるでしょう。《空気破壊》《悪臭》《胞子》などの「呼吸」や「吸い込む」ことによって受ける攻撃も影響がありません。 ただよく観察すれば「息をしていない」ことに気付かれてしまいます。〈演技〉技能を習得していないと、そうした違和感に簡単に気づかれてしまいます。もし「呼吸をしていない」ことに気付かれたら反応は-2されます。あるいは、大変な混乱を招く事態も起こり得るでしょう! ▼『神聖な存在』 15CP 「ユニコーン」や「妖狐」に見られる特徴です。 このキャラクターは『神聖な存在』です。 内容的には「メジャーな宗教の聖職者」として扱いますが、「それらしく」振舞っていなくても、特にペナルティを受けません。 ▼水棲生物との会話 10CP 「セルキー」特有の特徴です。 「動物会話」と似ていますが、水の中の生き物に限られます。 ▼睡眠コントロール 5CP 「リングダスト」固有の特徴です。 睡眠をある程度自由にコントロールできます。眠ろうと思ったらどこでも眠れるのです。 《誘眠》《集団誘眠》の呪文の抵抗には+3のボーナスを得ます。もし何か夢を見たなら、それを覚えていられるかの知力判定に+4のボーナスを得ることができます。 ▼睡眠不要 20CP 睡眠を必要としません。徹夜で働き続けても疲労しませんし、《誘眠》などの呪文の影響を受けることもありません。 ▼ソナー 15CP 「セルキー」が持つ特徴です。 「生命力×2」mの範囲内での様子を、目で見ているように感じ取ります。「超音波会話」を使えば反響により動きのないものの位置を探ることもできるでしょう。 《雷》の呪文のような大きな音は、あなたにとって《閃光》のような効果を及ぼします。この能力は「オフにする」こともできますので、騒がしい場所ではそのように対策をとるしかないでしょう。 ▼ダメージボーナスなし 25CP/40CP 「リビングドール」と「リビングデッド」特有の特徴です。 「リビングドール」の場合、「刺し」「切り」のダメージボーナスを無視できますが、逆に「叩き」攻撃に対してはダメージが1.5倍(端数切捨)となります。 「リビングデッド」はダメージボーナスがまったく適用されません。 ▼超音波会話 5CP 「セルキー」が持つの特徴です。 「超音波聴覚」の持ち主でないと聞き取れない音域で会話ができます。「超音波聴覚」を持つ種族であれば、望めば取得することが可能です。 イルカのクリック音のように口を開けずに音を出すことができ、「超音波聴覚」を持つ相手だけに合図を出すと行ったことも可能です。 またこの会話能力は「呪文の詠唱」にも使えます! 「人間には聞こえない音域の声」で「口を開かず」に、呪文を詠唱できるのです! ▼超音波聴覚 10CP このキャラクターは、人間の可聴域を超えた音波を聞き取ることができます。 普通の聴覚判定には+2のボーナスを受けます。具体的にこの特徴によって可聴域が広がると、隠れている人やその他の生き物の気配を察知しやすくなります。聴覚で気配を探る際の判定には+4のボーナスを得ることができます。 また、電子機器も含めた機械の駆動音なども鋭敏に聞き取ることができます。聴覚判定に成功すると、どのような機械が設置されているか、探りを入れることができます。〈技師〉や〈電子機器〉などの知識があれば、どのような機械が設置されているか、当たりを付けることも可能でしょう。アマチュア無線やトランシーバーによる会話ならば、内容を傍受することが可能です。 また聴覚判定に成功すれば、天気の大きなな変化(突風や竜巻、ゲリラ豪雨や落雷など!)や、電気機器の漏電などによる火災、地震などの予兆に気付くことができます。この判定はプレイヤーの申告がなくとも、GMから聴覚判定を行うよう指示してください。 「超音波会話」や「ソナー」《超音波視覚》を使っている生き物が近くにいれば、判定なしで気付きます! 「超音波会話」なら内容をそのまま盗み聞きできます。 さらに《音噴射》など、振動や音波を使った呪文などによる攻撃に対処しやすくなります。これらの攻撃に対する能動防御に+2のボーナスを得ることができます。 ▼超嗅覚 15CP このキャラクターは、人間離れした鋭い嗅覚を持っています。 嗅覚判定には常に+6のボーナスを受けます。これは「鋭敏味覚・嗅覚」と重複します。 また1分間かけて匂いを嗅ぎ、知力判定に成功すれば、特定の「匂い」を覚えることができます。「覚えた匂い」を追いかける場合に限り、〈追跡〉技能の判定に+4のボーナスを受けます。「オーラの足跡」を追える「オーラ感知Lv2」などと違って、すべての〈追跡〉技能判定にボーナスを受けるわけではない点に注意してください。 それ以外にも、「超嗅覚」では様々なことがわかります。対象が「アルコール中毒」や「タバコ中毒」であれば判定なしで看破できるとして良いでしょう。 あるいは、対象の健康状態などもある程度わかります。何か――非合法なものも含めて――薬品を常用している相手を見分けるなら、嗅覚判定に成功すれば気付くことができます(この時、+6のボーナスを得られません)。 強い匂い、あるいは「覚えた匂い」がついている物品を探す〈探索〉判定や、病気の人を判別する〈診断〉判定には+4のボーナスを得ます。 さらに追加で9CPを支払えば匂いを嗅ぐことができる相手に限り、この特徴は「感情察知」と同様の効果を持ちます。 ▼長命/見た目のみ不老 5CP 非常に長命です。見た目に限って言えば、生まれた時の姿から一切老いることはありません。この種族は最初から成熟した姿で生まれてくるのです。それは子供の姿の場合もありますし、大人や老人の姿の場合もあります。いずれにしてもこの特徴の持ち主は、「未成年」の特徴を取得できません。 しかし見た目が変わらないだけで、老化はします「高齢」の特徴を取得した場合には、(「長命」の特徴を持っていることを踏まえたうえで)ルール通りの処理をする必要があります。 ▼翼による飛行 30CP 「リングダスト」固有の特徴です。 翼で空を飛ぶことができます。翼は天使の羽根のように見えますが、氷などの塵で構成されており、ほのかに光っています。出したりしまったりするのは自由で、服が邪魔になることもありません。翼は命中判定に-2(体が小さいことの修正を加えると合計-3)で狙うことができ、生命力の3分の2のダメージを受けると使えなくなります。 ▼瞳孔反応 5CP 「猫又」に見られる特徴です。 光に対する感度を瞬時に調整することができます。《閃光》の呪文を受けても生命力判定に成功すれば何の影響も受けません。失敗しても3秒間敏捷力に-3のペナルティを受けるだけです。 呪文の効果範囲外なら、判定の必要すらなく、なんの影響も受けません。 ▼動物変身 5CP/10CP/15CP 自分の意志で自由に動物に変身できます。 「猛獣」と認識されている動物なら5CP、街中ではあまり見かけない動物なら10CP、都市部でも人間が見慣れている動物なら15CPです。 「妖狐」や「化け狸」は10CP、「猫又」は15CPでこの特徴を取得しています。動物に変身すると、基本的に武器や防具、衣服などの持ち物はその場に落ちます。追加で5CP支払えば、この欠点を補って、持ち物ごと変身することができます。 魔法の呪文は、《変身》や《他者変身》の呪文と異なり、技能レベルが18以上であれば使用することができるものとします。動作は行えませんので、数単語の詠唱を行うことになります。しかし「動物が話している」様子を見られると大変な混乱を招くでしょう! 呪文レベルがレベル21に達するとこの欠点を完璧に補えます。 ▼動物会話 15CP/25CP 「猫又」が有している特徴です。望むなら「チェンジリング」「妖狐」「半人狼」「化け狸」「ユニコーン」もこの特徴を獲得できます。「半人狼」については「動物に嫌われる」の買い戻しも含まれるので25CPとなります。 この特徴は「動物共感」も含んでいます。「哺乳類」や「鳥類」と言葉を交わすことができます。猫相手に話すのであれば、猫語で話しても構いませんし、日本語で話しても構いません。魔法的な能力なので、どちらでも言葉は通じます。 どの程度のことが聞き出せるかは、動物の反応、聞き出し方、どの程度の知能があるかによるでしょう。知能が高く、人間と近しい動物(ペットの犬や猫、カラス)などなら人間社会のことをある程度理解していますし、ネズミは大したことを知らないでしょう。 〈動物使役〉や〈獣医〉の技能が高ければ(15レベル以上)、反応判定に+1の修正が得られます。これらの技能の達人(20レベル以上)なら、+2の修正です。これらのボーナスは重複します。 ▼透明感知 15CP 「チェンジリング」「猫又」が持つ特徴です。 透明なものを見通すことができます。《透明》の呪文がかかっている物体や生物を看破できるものだけでなく、《ぼやけ》の呪文や液体やガスの体、幽体など、「見えにくい」目標に対する命中判定などのペナルティも受けなくなります。 ただし【不可視】の格闘動作や《隠匿》の呪文など、心理に対して作用するものには効果がありませんので注意してください。 この特徴は望むなら「ハーフ・レムリアン」「ユニコーン」「妖狐」「化け狸」「リビングドール」「リビングデッド」も取得することができます。 ▼特殊な背景/龍人であること 10CP 龍人はヴァンパイアと戦うためだけに生まれた特別な存在です。 彼らに限っては、条件なしで武器の達人と魔法の素質・格闘流派と魔術流派を両立可能です。複数流派を取得するための「特殊な背景」も取得する必要がありません。 ▼特殊な背景/ユニコーンであること 5CP ユニコーンであること自体が、有利な特徴です。 彼らは生来強い癒しの力を持ち、治癒系呪文の扱いに長けています。 「神聖魔術」の分野に限り、特にコストや条件なしで格闘流派と魔術流派を両立することができます。格闘流派を取得している状態で「神聖魔術」以外の魔術流派を選択するのであれば、規定の条件を満たした上で、「特殊な背景」にCP費やす必要があります。 ▼毒無効 15CP あらゆる毒を無効化します! 化学的に合成されたものはもちろん、一部の霊薬や《毒化》《食中毒》《悪臭》《胞子》の呪文も効果がないでしょう。 ▼病気無効 15CP いかなる病気にも罹患しません。 《疫病》の呪文は、このキャラクターに効果を発揮しません。ウィルスや最近が蔓延っている場所でも、このキャラクターだけは平然としていられます。一部の呪文などに対する抵抗力(病気と似たような効果を及ぼす呪文や霊薬、ヴァンパイアの特殊能力)など、様々な特典が考えられるでしょう。 ▼不老 10CP 完全な不老で、老いることがありません! 《若さ奪取》《老化》などの呪文はこのキャラクターに効果がありません。 このキャラクターは誕生した時から姿が変わりません。子供の姿の場合もあれば、老人の姿の場合もあるでしょう。いずれにしてもこの特徴の持ち主は「未成年」の特徴を取得することはできません! ▼不撓不屈 20CP リターナー固有の特徴です。 この特徴は「あきらめない(15CP)」を含んでいます。彼らの人間離れした精神力は、その肉体を支え続けます。 ヒットポイントや疲労点が3以下になっても、移動力が低下することがありません。また、戦闘終了後ヒットポイントが0以下であっても、気絶判定に失敗していない限りは意識を保ち続けます。もちろん止血などを行わなければダメージを受ける点には変わりません。 また気絶判定および死亡判定を行う際、目標値が「17」以上であれば、自動失敗の値が「18」のみになります。 ▼無生物との会話 30CP 「リングダスト」固有の特徴です。 石ころや道具、機械などの無生物と会話ができます。 無生物にはあらゆるものが含まれ得ますが、例えば道端の石ころに話しかけても何の反応もないでしょう。 逆に人間に長く大切にされた道具や、コンピューターやスマートフォンなどの高度な機械は様々なことを知っているでしょう。 これにはある種の「共感」が含まれています。よほど高度なAIでない限り〈外交〉などの社会系技能は通用しませんが、人工物や人間に大事にされている無生物の反応には+4の修正を受けます。そうでない無生物からの反応は+2です。 「機械への親和性」を持っていれば、機械に対する反応判定がさらに+2されます。 ▼夢見る力 10CP 「リングダスト」固有の特徴です。 眠っている間でも、呪文を使うことができます! 動作や詠唱は、夢の中で行います。《魔法の目》など呪文をうまく使えば、探索も行えるでしょう。 ただし、「夢の中で見聞きした出来事」を覚えていられるかどうかについては、知力判定が必要です! ▼社会的な不利な特徴 ▼「神」からの使命 -2CP 「ハーフ・レムリアン」「ユニコーン」「妖狐」が持つ特徴です。 ごく稀に、「神」的なサムシングからのメッセージを受信します。具体的には、この特徴を持つPCが参加している際、GMは3Dを振ってください。出目が6以下だと、そのPCは「神」(的なサムシング)からの「使命」を受信します。大抵はそのシナリオに登場するヴァンパイアに纏わる事柄でしょうが、セッション進行の支障がない範囲で、全く関係のない、極めてくだらない使命(例:「おいお前、ちょっと行ってメロンパン買って来いよ」)を下しても構いません。 この「使命」はPCが行動を起こす大きな動機の一つになり得るでしょう。それが必要だと考えれば、GMは出目が6以下でなくても、「使命」を下して構いません。 ▼借り/クルースニク -20CP 猫又の場合は、その宙ぶらりんな立場から「人類の敵」と誤認されることが古くからよくありました。 一方で「クルースニク」の上層部は猫又の性質をよく理解しており、彼らの保護に努めています。猫又になるPCは、そうしたクルースニクの行動に、強い恩義を感じているのです。 リングダストの場合は要するに宇宙人ですので、そんな彼らが地球で活動していられるのは、「クルースニク」の庇護下にあるからに他ありません。そうでなくてはUSAのMBIとかにつかまっていたことでしょう。 従って、もちろん彼らには彼らの地球にやってきた目的が明確にあるのですが、彼らはクルースニクに所属しなければ地球上ではまっとうに生活できず、またクルースニクからの依頼や指示についてはやはり従わなければならないのです。 ▼義務感/ヴァンパイアの被害者 -5CP 「リターナー」に見られる特徴です。 ヴァンパイアの犠牲者に対して、強く同情し、庇護すべき対象として認識しています。 一方で、「執念/ヴァンパイアは必ず倒す」を所持しているため、葛藤することも多いでしょう。 ▼義務感/「ヴァンパイア」と「黒魔術師」を除くすべての魔術師 -10CP 「ランダリアン」に見られる特徴です。 この場合の魔術師とは「実際に魔法の呪文を行使する者」「魔法の素質を持つ者」「神秘的な物事(オカルティズム)について学ぶ者」を対象とします。 ランダリアンは彼らを庇護し、教導すべきだと常に考えています。 ▼義務感/「清らかな」あるいは「気高い」心の持ち主 -5CP 「ユニコーン」「猫又」に見られる特徴です。 汚れない心の持ち主や、気高い志や強い信念の持ち主にひどく心惹かれ、守ろうとします。何をもって「清らか」「気高い」とするかはPC(プレイヤー)次第ですから、このCP設定となっています。 ▼義務感/ゴーレム -15CP 「リビングドール」が持つ特徴です。 通常は「範囲の狭い」義務感なのですが、ハンターとしては致命的な弱点です。 ヴァンパイアは自分の眷属としてゴーレムを想像し、繰り出してくることが頻繁にあります。それはGURPSマジックに掲載されているより強い場合もあるでしょうし、自分たちのように自我と感情を持ち合わせている場合もあるでしょう。 《精神探査》などの呪文をたっぷり時間をかけて使えば、ハンターの技術を「盗む」ことは容易なのです。あるいは《奴隷》にしたハンターにゴーレムを作らせていることもあるでしょう。 いずれにしても「義務感」の対象が戦闘の場面に頻繁に登場してくることは、大きなペナルティになり得ます。リビングドールは、よほどの危機に陥らない限り、ゴーレムを攻撃するのを後回しにするでしょう。可能であれば、彼らをヴァンパイアの魔力から解放したいとも考えているはずです。 ▼義務感/同族 -5CP 多くの異種族が持つ特徴です。自分と同じ種族に対する義務感です。 ▼仇敵/土星猫 -15CP 「猫又」と「リングダスト」に見られる特徴です。 「土星猫」は地球が生み出した「外なるもの」につらなるヴァンパイアの群体です。 「外なるもの」の中では比較的思考回路を理解しやすい存在であり、その目的は地球猫を滅亡させ、地球猫に成り代わることによってニャストラルサイドから地球人類を滅亡させることです。 地球猫のエリートである「猫又」とも敵対関係にあり、度々交戦を繰り広げています。その結果敗北し、土星に追いやられたのが「土星猫」なのです。 比較的理解しやすいとは言っても、やはり「外なるもの」は「外なるもの」です。この醜く名状しがたい思考回路を持つ生命体を、「土星の意志」は嫌っています。「土星の意志」に従って生まれたリングダストも地球に侵入してくる土星猫を、積極的に排除しようとします。 ▼子孫を残すことを強く求められる -5CP 「リターナー」に見られる特徴です。 「リターナー」の子供には、ヴァンパイアに対して凄まじい戦闘能力を発揮する「龍人」が数多く生まれます。 このため、クルースニクはリターナーに対して異性のハンターと肉体関係を持ち、子を成すことを強く求めます。当然ながら、精子や卵子は保管されていますが、恋愛によって誕生した子の方が「龍人」となる可能性が高いのです。 これは他のハンターにとっても「周知の事実」で、ハンターの性格に応じて拒絶したり逆に積極的に誘惑したりすることもあるでしょう。「同性愛」や「性的不能」の特徴を持っているのなら苦痛極まりない立場に置かれるはずです。 ▼社会的地位がない -10CP 真っ当な戸籍がありません! 一応偽造の戸籍がありますが、追求されるとトラブルになるでしょう。当然、運転免許証などの身分証明書も偽造となります。運転技術があったとしても、車の運転などはしない方が無難でしょう。戸籍謄本に関してはレベル16の〈偽造〉技能で制作されたものであり、〈法律〉〈管理〉などの詳しい知識を持つ人物や、勘のいい相手には看破される可能性があります。 「身分」の提示が求められる場面では、対人交渉に関する技能判定と反応判定に-3のペナルティを受けます。 さらにこの事実が知られると、「誠実」や「法の番人」を持つキャラクターからの反応は-2されます。 ▼敵/ユニコーン・ハンター -15CP 「ユニコーン」が持つ特徴です。普段はクルースニクに排除される存在ですが、彼らは(なぜかはわかりませんが)極めて優秀な精鋭部隊です! 彼らは癒しの力を持つユニコーンの角を狙って、ユニコーンを付け狙います。そしてユニコーンに接触を取り、その角が存外小さいことにがっかりして立ち去っていきます。 こんな調子なので、大体実害はないのですが、迷惑な存在であることに変わりはありません。 ユニコーンのPCがいる場合、GMはセッションの始めに3Dを振ってください。出目が6以下であれば、「ユニコーン・ハンター」は登場します。 登場したユニコーン・ハンターはユニコーンに付き纏い、チャンスがあれば接触を試みます。ただそれだけの存在なのですが、探索には大いに支障を来すでしょう。 ユニコーン・ハンターに付き纏われている時、ユニコーンはイライラして「かんしゃく」を引き起こしやすくなります。「かんしゃく」をこらえるための意志判定に-3のペナルティを受けます! ▼動物に嫌われる ―5CP/-10CP 動物に嫌われます。「半人狼」以外はこの特徴を買い戻せません。 動物に「威嚇される」パターンと「逃げられる」パターンの二つがあります。どちらのパターンであっても、動物は鳴いたり騒いだりするでしょう。 -5CPなら動物に対する反応判定に-2、-10CPなら-6です。 特に「犬」や「猫」には強く警戒しなければなりません。これらはペットとして広く飼育されており、民家に潜入するなら出くわす場面は少なからずあるでしょう。例え「透明」になっていても彼らは「超嗅覚」や超常的な感知能力でこちらの存在を察知してくる可能性があります。 動物系技能の判定には、反応判定分のペナルティを受けます。 この特徴は、《静かに》の呪文である程度補えるとしても良いでしょう。 ▼ハンターに嫌われる -15CP これは人間以外の種族に非常によく見られる特徴です。 ルール上は「名声」として取り扱います。「大集団(ハンターや聖職者、オカルティスト)(CP2分の1)」「必ず気付く(CPそのまま)」「反応-6(-30CP)」で-15CPという計算になります。これだけの反応修正がつきますので、「その種族自体がハンター等からは嫌悪されている」という理解で良いでしょう。 理由は様々で、出自からヴァンパイアとの関わりが深かったり、価値観が違い過ぎて「いずれ敵になるのではないか」と警戒されていたり、あるいは「リビングデッド」のように存在そのものが割と邪悪、ということもあり得ます。 とは言えすべてのハンターがこの持ち主を嫌う、というわけではありません。PCの態度はプレイヤーが自由に決めて構いません(仲間ならば嫌っていない、とするのが無難でしょう!)し、クルースニクでも比較的上位(支部長・副支部長クラス)にいるものは、「狭量」の持ち主でない限り種族によって態度を変えるということはまずあり得ません。 ▼秘密/その種族であること -5CP 「妖狐」「化け狸」に見られる特徴です。 自分の種族のことは、一般人には秘密にしておかなければなりません。 バレると、致命的なペナルティを受けるわけではありませんが、ちょっとした混乱を引き起こすでしょう。PCが排除されるまでは行きませんが、 ▼秘密/種族の在り方そのもの -20CP 「オルファン」特有の特徴です。 「地球の意志」がどのような意図で彼らを生み出したのか、それは人類はもちろん、ヴァンパイア――《大原罪》にすらわかりません。そもそも、生命の本質とはなんでしょうか。それは自分の居場所を奪いあい、殺し合うことです。 オルファンの本質とは、生命の「闘争」という側面の体現であるのです。 ですからオルファンたちは同族とすら共存しません。これは「社会」を築く人類にとって、あるいはヴァンパイアにとっても、害あるものでしかありません。 もしオルファンの種族としての「在り方」が明るみに出たら、ヴァンパイアと同様排除される対象になるでしょう。 ――もっとも、「オルファン」と「凶暴な普通の人間」を区別する手段は、今のところないのですが。 ▼精神的な不利な特徴 ▼愛好症Lv3/「麗しき」乙女か「可愛らしい」男の子(-15CP) 「ユニコーン」に見られる特徴です。作成時に「乙女」か「男の子」のどちらかを選んでください。同性が対象でも構いません。 ひたすら愛好症の対象を追いかけまわし、ストーキングしたり貢いだりしています。判定は割とがばがばです。見た目が「美しい」以上なので、割と許されているところはありますが、端的に言って変態です。 生活費は5割増加します。 ▼ヴァンパイアへの恐怖 -10CP 「チェンジリング」が持つ特徴です。 ヴァンパイアと対峙した際の恐怖判定に、-3のペナルティを受けます。 一時とは言えヴァンパイアに養育された彼らは、複雑な感情を抱いています。ヴァンパイアを憎んでもいるし、いつか自分もヴァンパイアになってしまうのでは――そんな恐怖に苛まれているのです。 ▼格闘流派の取得不可 -10CP ランダリアン特有の特徴です。格闘流派を(自衛のためであっても)一切取得できません。それだけでなく、格闘流派の使い手を若干見下している節があります。 これは緩やかな「高慢」と「狭量(反応-2)」を複合した特徴として扱います。 ▼強迫観念/武器を使わない -15CP 「オルファン」に見られる特徴です。 武器の使用を嫌悪しています。スタナーなどの武器も、意志判定に成功しなければ使用できませんし、そもそも所持しようとしないでしょう。 ブラスナックルやグリーヴなどは防具の一種であるため問題なく使用することが可能です。 ▼狭量/武士・貴族の末裔 -5CP 「鬼種」が持つ特徴です。 自分たちを社会から排除した飛鳥~平安時代の武士や貴族の末裔をひどく嫌っています。 もしそうした人々の係累であるとわかった場合、このキャラクターの反応は-4されます。 ▼軽度の無常識 -10CP 「無常識」ほどではありませんが、現代社会・文明についての知識が非常に希薄です。人間社会で暮らしていくための常識が少しばかり欠落しているのです。ですがなんとなく仕組みを察したり、学習したりすることは可能です。 GMは様々な日常的行為を行う際に、このキャラクターに対して知力判定を要求することができます。知力判定に失敗したら、その行為を「失敗した」と宣言することができます。 ▼限定的な獣性 -5CP 「半人狼」に見られる特徴です。 満月の日だけ、「獣性」が現れます。月齢は、半人狼や「新月/満月の素質」など、セッションの始めに1Dを振って決定します。 出目が「1」なら新月、出目が「6」なら満月です。出目が「6」だった時と、出目が「5」でGMが「満月になった」と宣言した時だけ、この獣性は現れます。 ▼執念/自分より強い敵を「すべて」倒す -15CP 「鬼種」固有の特徴です。 自分より強い敵を倒すことに命を懸けています。 その対象は、大抵ヴァンパイアです。時には「悪魔」などに向かうこともあるでしょう。 しかしヴァンパイアがすべて駆逐された時、彼らの戦闘本能はハンターたちに向かうことになります! ▼執念/「地球」と「人類」を理解する -15CP 「リングダスト」固有の特徴です。 「リングダスト」は「地球」から産まれた存在ではなく、「地球」を遠くから眺めている「土星」がその輪の一部を作って生み出した特殊な生命体です。「土星」は同じ太陽系に生まれた兄弟として「地球」のことを非常に奇妙に思っています。それは自ら「ヒト」という種を生み出しておきながら、それを排除しようとする「ヴァンパイア」の存在です。 水や大気さえ存在する多くの衛星を持つ「土星」から見れば、「人類」の文明の推移による地球環境や生態系の変化など、些細な出来事にすぎません。ですからリングダストたちは「地球」がなぜそこまで「人類」を敵視するのか、また「人類」がどういった存在であるのかを理解する、という目的を半ば刷り込みのように埋め込まれて地球にやってくるのです。 それを理解するためならば、彼らは地球文明の倫理に悖る行いであっても、多少危険な行動であって平気で行います。それがリングダストという種の生まれた意味であり、彼らの根幹だからです。 ▼執念/「人類」を土星の衛星に連れて行く -5CP 「リングダスト」固有の特徴です。 太陽から遠い土星には、普通の生き物が生息していません。このため、「土星の意志」は生命にあふれた地球に強い羨望を抱いています。この意識は「リングダスト」にも引き継がれていて、リングダストたちはできれば土星の衛星に人類を連れて行きたいと考えているようです。 もっとも、「リングダスト」の第一目的は「地球」と「人類」を理解することですし、現在の人類の科学力では土星への移住が不可能であることも承知しています。もし土星や他の星への移住について研究している科学者がいれば任務などの本来の目的を無視してでも接触を取って付きまとい、しつこく研究内容を聞き出そうとし、協力するでしょうが、それだけです。 ▼すりこみ/かつての主人 -25CP 「リビングドール」特有の特徴です。まるでそうあるのが当然であるかのように、かつての主人の命令に従います。そのような状況は稀でしょうが、ヴァンパイアに記憶を探られ、かつての主人の姿を真似られたら、それを看破できるかどうか判定をする必要があるでしょう。 看破することができなかったら、ヴァンパイアの命令に従い、味方を攻撃してしまうかもしれません! ▼小さな素早く動くものを捕まえようとする -10CP 「猫又」特有の特徴です。 小さくて素早く動くもの――例えば猫じゃらしなどを、反射的に捕まえようと体が動いてしまいます。そう言ったものを見かけても、捕まえないよう我慢するには、意志判定が必要です。 ▼名誉重視 -5CP/-15CP 種族的に所持している「名誉重視」として、以下のものがあります。 特に「ランダリアンの名誉重視」については注意が必要です。彼らは「錬成魔術」を自動取得しますので、【詠唱秘匿】の魔術動作の活用は必須でしょう! ▼化け狸の名誉重視(-5CP) 人を傷つけるような悪戯はしない。 「楽しむ」ための努力を惜しまない 芸事に手抜きはしない ▼武芸者の名誉重視(-10CP) 侮辱を看過できない。 自分が弱いと思われるような行為は行わない。 いかなる権威にも頭を下げない(「主君」と認めた相手は別) できるだけ自分の強さを誇示し、「武芸者」同士の評判を何よろい重視する ▼ランダリアンの名誉重視(-15CP) 魔法でできることは魔法で解決する。 武器(魔法銃などは除く)での攻撃は絶対にしない/能動防御と「接触」しか行えない。 神秘的なものごとへの冒涜や否定を看過できない。 ▼龍人の名誉重視(-15CP) いかなる理由があってもヴァンパイア、悪魔、来訪者以外の存在には暴力を振るわない。 他のハンターから弱いと思われてはならない。 ヴァンパイアによる危難は「自分の力で」切り抜けなければならない。 ▼妄想/自分は古代人の末裔である -5CP アトランティシア、ハーフ・レムリアン、ランダリアンにみられる特徴です。 ――妄想ではなく事実なのですが、周囲はそのように思ってくれません。 「古代人」であることは周りから見ればただの妄想にしか見えないのです。 この「妄想」が知られると、相手の反応は-1されます。 ▼肉体的な不利な特徴 ▼アレルギー/香水や柔軟剤 -15CP 実際に社会生活を送っているとどこででも遭遇する可能性がある「アレルギー」です。 アレルギーの対象に近付いたら生命力判定を行ってください。失敗すると敏捷力と知力を使用した判定に-4のペナルティを受けます。 この生命力判定はアレルギーの対象に接近している1分ごとに行うのが正しいルール上の設定となりますが、このルールが「繁雑である」と感じたGMは生命力判定を対象に近づいた最初の判定のみに限定し、以後対象から離れるまでペナルティがかかり続けるとして構いません。 ▼依存/命をかけた戦い -30CP 「オルファン」特有の特徴です。 一か月に一度は命を懸けて戦わなければなりません。彼らは常にその相手を探し求めています――相手は誰でも構いません。 人類でも、ヴァンパイアでも。命の駆け引きさえできればそれで問題ないのです。 この性質のため、生まれ落ちたオルファンの多くが幼い内に命を落とします。さらに、多くの地域で殺人や決闘は犯罪です! さらに「武器を持つことができない」彼らは、普通の軍隊や特殊部隊に入り込むことができません。ですから「運よく大人になれた」オルファンはクルースニクに所属するしか生きる道がないのです。 そしてクルースニクに所属してなお、もしヴァンパイアとの闘いが発生しなかったなら――。 ▼依存/血液 -35CP 「ダンピール」に見られる特徴です。普通の食事は必要としませんが、毎日一定量の血液を摂取しなければなりません。娯楽としての食事は、普通に楽しむことが可能です。血液パックは、1日分で1万円で、生活費は5割増しになります。《聖餐》を代わりにすることもできます。 一日でも飛ばすと、1時間に1点のヒットポイントを失っていきます。 この「依存」は一種の「嫌な行動」としても扱われます。隠すのは容易なので獲得CPが軽減されていますが、知られると反応に-2の修正を受けます。 相手の同意が得られているのであれば、他のキャラクターに対し「吸血行為」を行うことが可能です。血を吸われたキャラクターは、「1D-2」点の疲労点と生命力を失います。これは自然回復によってのみ回復します。《聖餐》で治療することも可能ですが、その呪文の使い手がいるなら吸血行為は必要ないでしょう。 吸血行為を受けたキャラクターは、麻薬を摂取した時のような快感を得ます。痛みを感じることはありません。蚊の吸血と同じようなものと考えてください。三日以上連続で吸血をされたキャラクターは、意志判定を行います。意志判定に失敗すると、「吸血行為」に対して依存してしまいます! これは-15CPの特徴として扱います。こうした制限は、リビングデッドの「死んでいる肉体」を維持するための吸血行為にも適用されます。 吸血は、対象とする種族によって以下のような制限を受けます。 ・「リビングデッド」「リビングドール」 吸血行為そのものを行うことができません。 ・「人間」「アトランティシア」「ハーフ・レムリアン」「ランダリアン」「化け狸」「鬼種」「猫又」 「依存」の意志判定を除き特別な制約は発生しません。 ・「オルファン」「リングダスト」「半人狼」「ダンピール」「チェンジリング」「セルキー」 とても「不味く」感じられます。これらの種族に対し吸血行為を行う場合、意志判定に成功する必要があります。 ・「妖狐」「ユニコーン」「龍人 とても「おいしく」感じられます。これらの種族に対し吸血行為を行った場合、意志判定に失敗すると「吸い過ぎて」しまい、疲労点と生命力の減少が「1D」になります。 ・「リターナー」「人間の聖職者」 彼らの血液はまさに「極上の甘露」です! 「リターナー」に対し吸血行為を行った場合、「意志-5」判定に失敗すると「吸い過ぎて」しまい、疲労点と生命力の減少が「1D」になります。一度リターナーの血の味を覚えたダンピールは、しばらく血液パックでは満足できなくなってしまいます。セッションが終了するまでの間、意志判定に成功しなと、ダンピールは「リターナー」に対し吸血行為を執拗に要求し、付き纏います。 ▼依存/清酒 -30CP 「妖狐」に見られる特徴です。上質な清酒――神道以外の信仰に属しているのであれば、それに代わる聖別された上質な食べ物――を必要とします。1日分で1万円で、生活費は5割増しになります。《聖餐》の呪文で補っても構わないでしょう。 一日でも飛ばすと、1時間に1点のヒットポイントを失っていきます。 ▼依存/マナ -55CP マナを動力源として活動しています。 マナが「なし」の場所に立ち入ると、一切の活動が不能となり、一秒ごとに1点の生命力を失っていきます。失ったHPは普通に治療することができ、仮に死亡しても《死体復元》や《ゴーレム復元》の呪文で蘇ることが可能です。マナが薄い「疎」の場所だと、すべての行動に-6のペナルティを受けます。 ▼色の見え方が大きく異なる -10CP 「猫又」「半人狼」が持つ特徴です。 色の見え方が人間とは大きく異なります。例えば同じ「緑のボタン」を指しても、猫又にはまったく違う色に見えているのです。 これはルール上、「色盲」として取り扱います。 「猫又」は買い戻しが可能ですが、「半人狼」は買い戻せません。 ▼「オーラ」がない -10CP このキャラクターにはオーラがありません! 「オーラ感知」の持ち主には、即座に「生き物ではない」ことが看破されてしまいます。 「オーラ感知」の持ち主は、「普通の人間」が出会わない「何かしら」に頻繁に遭遇しています。「オーラがない」ことに気付かれたら、反応が-4されます。 ▼幼い容貌 -15CP 「リングダスト」に見られる特徴です。 「未成年」を通り越して、幼い子供にしか見えません。 大人としての付き合いが要求される場面では、反応がマイナスになるどころか、まったく相手にされないでしょう。 子供に対して多くの大人は親切にしてくれますが、情報を聞き出したり、手続きをしたりするのは一人では困難です。 夜間の外出には、当然大きな制約が伴います。 ▼過剰睡眠 -20CP 「リングダスト」に見られる特徴です。 生命体として不完全なリングダストは、一日の内2サイクルを睡眠に費やさないとなりません。 一度睡眠を飛ばすと、普通のキャラクターが「徹夜」したのと同じ扱いになります。この披露はやはり睡眠によってしか回復することがありません。 ▼逆鱗 -30CP 龍人固有の致命的弱点です。 ヴァンパイアなら必ず知っており、命中判定-10で狙うことができます。 ヴァンパイアは、(よほど知性の低いヴァンパイアでない限り)オーラから龍人の存在を検知することができます。 命中するとすべての防護点が無視され、受けたダメージに関わらず意志判定の余地なく強制的に「バーサーク」します。 加えて「裸になると胸の中央に一枚だけある鱗がはっきりと見え」「普通の人間に偶然触れられただけでも」意志判定に失敗すると「バーサーク」する可能性があります。 龍人は、ヴァンパイアやその眷属以外に対する「非殺」も同時に持ち合わせています。万が一一般人の前で「バーサーク」してしまったら……状況によってはそのセッションの間使い物にならなくなるでしょう! ▼草食動物 -15CP 「ユニコーン」に見られる特徴です。 乳製品以外の動物性食品を一切受け付けません。もし直接摂取してしまった場合は、「生命力-3」の判定を行ってください。失敗するとお腹を壊し、ヒットポイントを1D点失います。回復するまで気分が悪くなり、すべての判定に-3を受けます。成功した場合でも気分が悪くなり、1D時間の間すべての判定に-2のペナルティを受けます。 ▼苦手/神聖な場所 -5CP 「ダンピール」「半人狼」などに見られる特徴です。 神社や教会など、『神聖な場所』にいると、10分ごとに1D点の防護点無視ダメージを受けます。 〈神学/種別〉または〈哲学〉技能を習得していれば、〈聖歌/種別〉による影響を受けることはありません。 またその宗教の〈神学〉技能を15レベル以上で習得している敬虔な信徒であれば、「苦手」であることによるダメージを受けません。 ▼肉体が死んでいる -60CP 「リビングデッド」専用の特徴です。あなたは動く死体です! これには「リビングドール」の「自然回復しない」も含んでいます。治癒系呪文(《魔法生物治癒》も含む)は普通に効果がありますが、〈気功治療〉や【活の秘孔】は効果がありません。セッションを跨いだら、失ったヒットポイントは普通に回復していることにして構いません。千切れた部位を〈手術〉技能で縫い合わせることも可能ですが、それで使えるようになるわけではありません。回復には霊薬や治癒系呪文が必要でしょう。 味覚や嗅覚は普通にあり、娯楽として食事を楽しむことは可能ですが、意味はあまりありません(「くいしんぼ」の特徴を取得できます)。《薬草作成》や《聖餐》の呪文は効果がありません。どうやって排泄をしているのか――それは気にしてはいけません。 人間の血液、臓物、肉のいずれかを必要量摂取しないと、体が徐々に腐っていきます。大抵は血液でしょう。これはダンピールの依存と同じく、1回分1万円で購入でき、生活費は5割増しになります。一日摂取を怠ると次の日から肉体が腐敗を始めます。あらゆる行動判定に-1のペナルティを受け、異臭により反応判定に-1の修正を受けます。 さらに「動く死体」であることに気付かれると、一般の人々からの反応は-4されます。 ▼腹ぺこ -35CP 「半人狼」に見られる特徴です。 半人狼はその頑強な肉体を維持するためか、大変な大飯食らいです。最低でも6人分の食事が必要です! これにより生活費は5割増しになります。また戦闘などの激しい運動の後は、すさまじい空腹に襲われます。食事を我慢するには意志判定が必要です。 食事が1人前足りないと、足りない一人前につき『飢え』による疲労を1点受けます。この疲労は呪文や格闘動作、霊薬などによって回復することはありません。十分な食事(きっちり三食6人前です!)を取って休息すれば、この疲労は1日に1点回復していきます。疲労点が3点蓄積すると、今度はヒットポイントも同時に減り始めます。食事と休息による自然回復に任せるより他ありません。《聖餐》などの呪文であれば、この疲労点とヒットポイントを回復できるとしても良いでしょう。またGMはこの食事にお金を支払わせても構いません。1万円程度が適切でしょう。やはり《聖餐》の呪文があれば一つだけで十分にお腹を満たせます。 この特徴は「くいしんぼ」も含んでいます。 ▼繁殖不能 -5CP 一代限りの存在で、繁殖することがありません。 この特徴には2つのパターンがあります。繁殖こそできないものの、生殖行為自体は行えるパターン。生殖行為もまったく行えないパターンです。 前者は特殊な性的不能として扱います。〈性的魅力〉を習得することができ、同時に〈性的魅力〉で誘惑されることがあり得ます。 後者は女性でも取得できる性的不能として扱います。〈性的魅力〉を習得することができず、同時に〈性的魅力〉で誘惑されることもあり得ません。 いずれにしても、この事実が知られると相手反応は-1されます。でもみんないい子だから知られるような状況を作らないでくださいね。 ▼額の角 -35CP 「ユニコーン」が持つ特徴です。 額の角はユニコーンの最大の弱点です。「愛好症」の対象以外に触れられると問答無用でかんしゃくを起こします(意志判定も不可です)。 攻撃を受けるとすべての防護点を無視し、さらに3Dの追加ダメージを受けます! 額の角は見ればすぐにわかり、ヴァンパイアなら大体そこが弱点であることを知っています。小さな角なので、命中判定には-10の修正を受けます。 しかし「お気に入り」の相手に触れられると得も言われぬ快感を得られるようです。「お気に入り」の相手を前にして意志判定に失敗すると、角を撫でるよう要求し始めます。端的に言って変態です! この特殊性癖を知られた場合、周囲の反応は-2されます! ▼普通ではない生化学 -5CP/-15CP -5CPの「普通ではない生化学」だと、霊薬や生薬を除く化学的に合成された薬品を使用した際、思わぬ効果が起きることがあります。一般的な薬品を摂取した際、1Dを振って出目が1~3なら普通に作用しますが、4か5なら何らかの不利な副作用があります(GMが面白おかしく決めてください)、出目が6ならまったく逆の作用が発生します! -15CPの「普通でない生化学」はより深刻です。万が一化学的に合成された薬品をこの特徴の持ち主が投与された場合には、その量や内容に応じたペナルティを課した生命力判定を行います。失敗すると、1D点のヒットポイントを失います。 また市販されている食品には、合成着色料を始めとした添加物も数多く含まれています。そうした食品を口にしただけでも、この生命力判定を行わなければなりません! これは自然回復か《薬草作成》《聖餐》の呪文によってしか回復しません。-15CPの「普通ではない生化学」を持っていると、生活費は1割増しになります。 ▼マタタビで泥酔する -10CP 「猫又」に見られる特徴です。マタタビ、あるいはマタタビ科の植物(キウイなど)の匂いを嗅いだり、接触、摂取などすると、とたんに酔っ払います。 これらの状況に陥ったら生命力判定を行ってください。直接摂取した場合には、-3のペナルティです。失敗すると酔っ払って、2時間程度の間すべての行動に-6のペナルティを受けます。 ▼満月の夜は狼になる -15CP 「半人狼」に見られる特徴です。満月の日の夜間(月齢を振って出た目が「6」である場合)は、狼の姿に変わってしまいます! 半人狼の獣相は大半が狼ですが、必ず狼ばかりしも狼とは限りません。特殊な背景に5CPを支払えば、狼以外の動物も選択できます。猫などの素早く小さな動物に変化するのであれば、有利に働く場合もあるでしょう)になってしまいます! これは基本的に自分の意志で制御することができません ▼弱み -10CP/-15CP 「化け狸」「半人狼」「リビングデッド」に見られる特徴です。 特定の攻撃を苦手とします。『百鬼夜翔』と違って防護点は無視しません。 化け狸なら犬の牙(狼は犬とカウントしません!)で1点でもダメージを受けると3Dの追加ダメージ、半人狼なら銀製の武器や銃弾で1点でもダメージを受けると2Dの追加ダメージ、リビングデッドなら炎の攻撃で1点でもダメージを受けると1Dの追加ダメージです。 ▼霊薬の効果を得られない -15CP 「リビングドール」の特徴です。 霊薬の効果を一切受け付けません。 ▼異なる観点 ▼異なる観点 -10CP 出自の特異さや、育った環境による特殊な風習、特殊な感知能力から、普通の人間とは根本的に価値観、ものを見る基準や美的感性が異なります。このため、根本的に人間社会と相容れないところがあります。もちろん、人間社会のルールは尊重しようとしますが、会話がうまくかみ合わない、と言ったことはあり得るでしょう。 GMは場面に応じて、社会系技能の判定や反応判定に-2程度のペナルティを課しても構いません。 それぞれの種族に詳細が記載されていますので、ロールプレイの参考にしてください。 この特徴の持ち主は「オルファン」「鬼種」「チェンジリング」「猫又」「ハーフ・レムリアン」「化け狸」「ユニコーン」「妖狐」「リビングドール」「リビングデッド」「リングダスト」です。 ▼「オルファン」の異なる観点 「親」を持たない彼らは、「家族」という概念を理解しません。彼らは根本的に孤独な存在であり、他者を生存競争の相手としか考えていません。 彼らも「友人」や「仲間」を持ち得ることはあり得ますが、あくまで「戦友」と言った認識でしかありません。 「家族」や「家庭」についての話題になると、コミュニケーションに大きな齟齬が生じるでしょう。 ▼「鬼種」の異なる観点 物事のすべての評価基準が「戦闘能力」です。 相手を評価する時は、基本的に「強さ」が基準です。その「強さ」に知恵や美貌、経済力や意志の強さは含まれません! ▼「チェンジリング」の異なる観点 「人には本来見えないはずのものが見える」という異能は、彼らの精神性に大きな影響を与えています。 いくら表面上陽気に振舞っていても、見える世界がまったく違うということは彼らの心に暗い影を落とします。そして[森に棲むもの]の元から恵まれない家庭環境に戻された時、彼らは自分を取り巻く人々の「感情」を目にしてしまうのです。どんなに明るく振舞っていても、彼らは決して彼らは決して他人に心を許しません。ヴァンパイアは当然のことですが、同じ人間ですら彼らにとって自分たちの繊細な心を脅かす敵なのです! プレイヤーはチェンジリングのこの性質をうまく演じてください。 ▼「猫又」の異なる観点 特異な知覚能力を持ち、かつ一代限りの存在である猫又は、かなり達観しています。誰かと親しくなっても、その死期が近づいたらそれがわかってしまいますし、妖狐やユニコーンと違って庇護すべき対象があるわけでもありません。何も理由もなく生まれ、何も残せず死んでいく。それが猫又という存在なのです。こうした理由から、情の深い猫又ほど、人との関わりを避けたがるでしょう。ヴァンパイアと人類に対して基本的に「中立」であることも含めて、プレイヤーは猫又のこうした特質をうまく演じてください。 ▼「ハーフ・レムリアン」の異なる観点 ハーフ・レムリアンは前世においてテレパシーを用いて対話していました。 このため「言葉」を通してのコミュニケーションを不得手に感じ、もどかしく思っています。 なぜ人と人が分かり合えないのか、彼らは常に疑問を感じていますし、必要な言葉を端折ったり、逆に迂遠な言い方をすることもあるでしょう。 ▼「化け狸」の異なる観点 彼らは自然と共に生きる存在で、自然は保護しなければならないものと考えていますが、同時に「人間社会はとても楽しく、守るべき価値があるもの」とも考えています。とりわけ「人を楽しませる」仕事に従事しているものは絶対に庇護しなければならないと思っているようです。 いずれにしても、妖狐と同じように人間(あるいは半分人間)のハンターとは、価値観もものの見方もまったく別物なのです。プレイヤーはこの性質をうまく演じてください。化け狸によく見られる「トリックスター」であったとしても、特に悪いことだとは思っていません。もちろん、クルースニクで教育を受けた化け狸は、この性質を一応我慢しようとするでしょうが。 ▼「ユニコーン」の異なる観点 癒しの力を持つユニコーンは、人間とも――あるいは妖狐とも世界は見え方が違っています。彼らに傷ついた生き物を癒さなければならないと言う義務感があるわけではありません。しかし病気の人がいればわかりますし、生来の能力で「癒せる」と思えば、人間が思い悩む怪我や病気などは、ユニコーンにとって重大なことと思えないのです。この特性を、プレイヤーはうまく演じてください。 ▼「妖狐」の異なる観点 「人から見た自然」が形をとった彼らにとって「ヴァンパイア」は必ずしも敵ではなく、自分たちにとっての庇護対象――要は人類が生きていくためにはどうにかして共存していかなければならない対象です。もちろん、人間に被害が及べば撃退しますが、「神」――と人間が思っている「何かしら」の使いである彼らは、人間のハンターたちとはまったく異なる価値観を持ってヴァンパイアと戦っているのです。プレイヤーはこの性質をうまく演じてください。 ▼「リビングデッド」の異なる観点 死の気配を関知し、「すでに死んでいる」彼らの死生観が人間と全く異なるのはある意味で当然のことです。彼らにとって、「生きている人間」はそれだけで眩しく輝ける存在です。彼らのこうした特性を、プレイヤーはうまく演じてください。 ▼「リビングドール」の異なる観点 彼らは人間のように喜び、人間のように悲しみ、人間のように怒ります。しかし根本的に人間ではない彼らと他の種族では、世界の見え方がまったく違います。彼らは老いることもなければ、食事を楽しむこともできません。「主人」という存在と人間離れした身体能力から解き放たれた彼らは自由ですが、その自由を持て余している節があります。こうした彼らの特性を、プレイヤーはうまく演じてください。 ▼「リングダスト」の異なる観点 精神的にどことなく幼く、極端に無垢です。「無常識」とは別で知識自体は学習すれば学ぶことができますが、彼らにとって地球にあるものは全て物珍しく、どのような事柄ついてでも「なぜ?」と不思議に思います。学術系技能などで理解している事柄についても一応は納得しているので話の腰を折ったりはしませんが、「なぜ人類はそれで納得しているのか」「その解釈はどのようにして生まれたのか」と疑問を持っています。 「なぜ?」「どうして?」は彼らの口癖のようなものです。彼らと会話をしていると、地球に暮らしている種族たちはたびたび話の腰を折られるでしょう。でもそれは仕方のないことです。それがリングダストという存在なのですから。 無垢とは言っても「朴訥」でも「正直」でもないので、人を疑うことはできますし、嘘をつくことも可能です。 異なる観点早見表 種族 内容 オルファン 家族、友達……わからねえ何もわからねえぜ。 鬼種 力こそパワー! チェンジリング 見えないものが見えすぎる……他人怖い……世界怖い…… 猫又 人間儚ぇな……いっそ推せるわ ハーフ・レムリアン 言葉でわかり合うのダルい 化け狸 楽しいのが第一! 環境破壊はそれはそれ! 人類は面白いから助けるよ! ユニコーン 怪我と病気が怖い? なんで? ねえなんで? 妖狐 ちょっと地球ゥ~! もうちょっと人類に歩み寄りなよ~! 人類くんも反省させるからぁ! リビングドール 生きてるってなんだろ? 生きてるってなぁに? リビングデッド わあ……この人生きてる……尊い……尊い…… リングダスト 永遠のなぜなに期 ■特異な容貌 種族により内容や程度は異なりますが、NPCの反応にペナルティを受け、〈尾行〉などの人混みに紛れるための判定にペナルティを受けます。 この修正は〈変装〉の技能により誤魔化すことはできません。呪文などが必要でしょう。 ただし「カリスマ」か「容貌/美しい」以上であれば、この外見的特徴はあなたの美しさを引き立てることはあっても損なうことはありません! 目立つことに変わりはありませんが、NPCからのマイナスの反応修正はなくなります。 ▼「鬼種」の特異な容貌 -5CP 鋭く尖った犬歯や異様な瞳の色などの外見的特徴があります。一般的なNPCの反応は-1され、〈尾行〉などの判定には-2されます。 ▼「ダンピール」の特異な容貌 -5CP 鋭く尖った犬歯や青白い肌などの外見的特徴があり、一般的なNPCの反応は-1されます。人込みに紛れるのは難しく、〈尾行〉などの判定には-2されます。〈変装〉で誤魔化すことはできません。 ▼「チェンジリング」の特異な容貌 -5CP 左右の目の色が違う(オッドアイ)という外見的特徴があり、一般的なNPCの反応は-1されます。人込みに紛れるのは難しく、〈尾行〉などの判定には-2されます。 ▼「猫又」の特異な容貌 -10CP 猫のような耳と尻尾、そして細くなったり丸くなったりする普通の人間とは異なる色の瞳孔を持っています。一般的なNPCの反応は-2され、〈尾行〉などの判定には-4のペナルティを受けます。 ▼「ハーフ・レムリアン」の特異な容貌 -5CP いわゆる「白変種」で、白か銀色の髪をしています。一般的なNPCの反応は-1されます。人込みに紛れるのは難しく、〈尾行〉などの判定には-2されます。 ▼「半人狼」の特異な容貌 -10CP 半人狼の「特異な容貌」は月齢によって変化するためかなり特殊な扱いをします。 半人狼の外見について、GMはセッションの始めに1Dを振ってその時の月齢を決めてください。新月の夜(ダイスの出目が1)なら人間と変わりません(反応修正なし)。三日月から半月の間(ダイスの目が2から3)なら犬歯が伸びてきます(反応判定-1)。半月から満月の間(ダイスの目が4から5)なら耳としっぽが生えてきます。おもちゃやアクセサリーだと言えば誤魔化せるでしょうが、かなり変な顔をされるでしょう(反応判定-4)、満月の日でも昼間は出目が4から5であった場合と同じに扱います。月齢が4~6なら非常に目立つため、〈尾行〉の判定に-4のペナルティを受けます。 ▼「ユニコーン」の特異な容貌 ユニコーンは額に小さな角(大きくとも5センチ程度の粗角です)があり、髪や瞳の色が普通ではありません。一般的なNPCの反応は-2され、〈尾行〉などの判定には-4のペナルティを受けます。 ▼「妖狐」の特異な容貌 -10CP 狐のような耳と尻尾、普通の人間とは異なる色の髪や瞳を持っています。一般的なNPCの反応は-2され、〈尾行〉などの判定には-4のペナルティを受けます。 ▼「ランダリアン」の特異な容貌 -5CP 髪の色が普通の人間とは明らかに異なります。ヒトの遺伝子からは絶対に発生しない色をしているのです。それは青であったり、緑であったり、紫であったりします(いわゆるアニメ色です)。一般的な人々からの反応は-1されます。〈尾行〉など、人込みに紛れる必要のある判定には-2のペナルティを受けます。 ▼「リングダスト」の特異な容貌 -10CP 髪と瞳の色が普通の人間とは明らかに異なります。ランダリアンの特異な容貌とよく似ていますが、鉱物のようにキラキラと光っています。一般的な人々からの反応は-2されます。〈尾行〉など、人込みに紛れる必要のある判定には-4のペナルティを受けます。 特異な容貌早見表 種族 内容 反応修正 〈尾行〉などへの修正 鬼種 奇妙な瞳の色/尖った犬歯 -1 -2 ダンピール 青白い肌/尖った犬歯 -1 -2 チェンジリング オッドアイ -1 -2 猫又 猫耳/猫しっぽ -2 -4 ハーフ・レムリアン 白か銀色の髪 -1 -2 半人狼 月齢による 0/-1/-2 0/-2/-4 ユニコーン 額に粗角/奇妙な髪と瞳の色 -2 -4 妖狐 きつね耳/きつねしっぽ -2 -4 ランダリアン 奇妙な髪の色 -1 -2 リングダスト きらきらした奇妙な髪と瞳の色 -2 -4 ■異種族の取り扱い ▼異種族の能力値成長 「半人狼」「ハーフレムリアン」「チェンジリング」など、種族基本セットで能力値が増減しているキャラクターについては、その能力値を基準値(10)であるものとして算出します。 例えば「半人狼」が体力を「15」にするのなら必要なCPは「30CP」で、「16」にするなら「45CP」となります。 逆に「ハーフレムリアン」が体力を「9」から「8」に下げる場合、獲得できるCPは「10CP」です。ただし、「7」以下の能力値が「不利な特徴」として扱われる点は変わりありません! ▼ハーフ種族の有無について 「セルキー」「ダンピール」「半人狼」「化け狸」については、どちらかが異種族であれば子供もその異種族です。 「アトランティシア」「ハーフ・レムリアン」「ランダリアン」については「先祖返り」的な出生であるため、生まれてくる子供は人間です。 「オルファン」「チェンジリング」「リターナー」「龍人」についても、原則生まれてくる子供は人間です。「リターナー」の子供が「龍人」であることがよくあるようです。 「リングダスト」は同種族同士でしか繁殖できません。他種族に恋愛感情を持つこと自体はあり得ます。 「猫又」「ユニコーン」「妖狐」「リビングデッド」「リビングドール」についてはそもそも繁殖自体が不可能です。 よってハーフ種族が誕生し得るとしたら「セルキー」「ダンピール」「半人狼」「化け狸」が異なる組み合わせで結ばれた場合のみとなります。 こうした経緯で誕生したキャラクターは、プレイヤーキャラクターとして取り扱うことができません。 NPCとして登場させる分には、問題ないでしょう。どちらの種族からどの特徴を引き継ぐかについては、GMが決定してください。
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【名前】 俺(ラッキーカプセル) 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】手榴弾投げるのさ♪ 【防御力】防弾チョッキで俺は無傷なのさ♪ 【素早さ】成人男性並み のはず 【特殊能力】町中の人を敵に回したぜ♪ 名前 コメント