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質問:サウンドトラック以外で、ジブリの曲が収録されているCDを教えて下さい。(コンサート版アレンジなど) 試聴サイト:http //listen.jp/store/musictopics_483_4.htm 風の谷のナウシカ 回答: WORKSⅠ「Symphonic Poem NAUSIKAA」 オーケストラによるナウシカ組曲、ナウシカレクイエムではボーイソプラノが入る。 空想美術館「谷への道」 9チェロ編成、ライブレコーディング、DVDも有り。 Piano Stories「Fantasia」 ピアノソロ Symphonic best Selection「ナウシカ組曲」(風の伝説 谷への道 鳥の人) オーケストラ、WORKSⅠとはアレンジが異なる。 天空の城ラピュタ スレッドに寄せられた回答: Symphonic best Selection「天空の城ラピュタ」 Piano Stories 「Innocent」 ピアノソロ WORLD DREAMS「天空の城ラピュタ」 となりのトトロ スレッドに寄せられた回答: Piano Stories「The Wind Forest」 ピアノソロ オーケストラストーリーズとなりのトトロ トトロの物語をオーケストラで演奏 Quartet「Melody Road(My Neighbor TOTORO〜HANA-BI〜KIDS RETURN)」 魔女の宅急便 スレッドに寄せられた回答: Symphonic best Selection「魔女の宅急便」 空想美術館「KIKI」 紅の豚 スレッドに寄せられた回答: Symphonic best Selection「CAPE HOTEL〜MADNESS」 Piano StoriesⅢ「il porco rosso」 My Lost City「狂気・Madness」 WORKSⅠ「Madness」 WORKS・Ⅱ「Madness」 もののけ姫 スレッドに寄せられた回答: WORKSⅡ「アシタカセッキ」「もののけ姫」「TA・TA・RI・GA・MI」「アシタカとサン」 真夏の夜の悪夢「もののけ姫組曲」(アシタカセッキ TA・TA・RI・GA・MI もののけ姫) ENCORE「アシタカとサン」 もののけ姫交響組曲 千と千尋の神隠し スレッドに寄せられた回答: SUPER ORCHESTRA NIGHT 2001「あの夏へ」「竜の少年」「六番目の駅」「ふたたび」 ENCORE「ONE SUMMER'S DAY」「THE SIXTH STATION」 いのちの名前(平原綾香Ver) ふたたび(平原綾香Ver) ハウルの動く城 スレッドに寄せられた回答: Piano Stories4 Freedom「人生のメリーゴーランド」 WORKSⅢ「Symphonic Variation 「Merry-go-round」」 WORLD DREAMS「GAVE of MIND」 崖の上のポニョ another Piano Stories「7. Ponyo on the Cliff by the Sea 」
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ジブリ映画とオカルティズム ⑤ もののけ姫編 『もののけ姫』。 『千と千尋の神隠し』が、様々な日本の神話、伝承などを 継ぎはぎして作られたパッチワーク作品であるというのは有名だが この作品もまた、猪笹王の伝説、神武天皇や源頼光による土蜘蛛征伐、 デイダラボッチ伝説、日本書紀のウケモチノカミの死の箇所など、 日本古来の様々な神話や昔話を継ぎ接ぎして作られた大作である。 もつとも、それらは枝葉末節に過ぎず、 根幹となっているのは世界最古の物語と言われる 『ギルガメッシュ叙事詩』である。 サタン崇拝主義者発祥の地と言えるバビロニア。 その神話の元になったシュメールの王の物語だ。 それについて述べる前に、まずは少し 宮崎駿という人物について触れておきたい。 ☤ 『ラピュタ』の項でも簡単に記したが、 宮崎駿という人物には左傾化した思想が見られる。 共産主義、無政府主義、共同体国家思想などだ。 またサヨクに共通して見られる事だが、彼らは (中国や韓国の武装化は大歓迎する癖に) 軍国主義を毛嫌いする。 そのためか宮崎が手がけた『ナウシカ』『豚』 別監督のもと、途中まで完成していたのに 宮崎が途中参入して大きく脚本を作り変えた『ハウル』 などには、こうした反戦思想が色濃く見られる。 「『ナウシカ』の、平和に暮らしていた風の谷へのトルメキアの軍事侵略は、 先の大戦における、中国に対する大日本帝国の侵略の比喩であり、 トルメキアを壊滅させる事によって、戦争の愚かしさを説いたのだ」 という左からの意見が昔からよく聞かれる。 (実際には中国は英独仏露など、欧米列強によって 幾重にも侵略・占領された植民地であり、日本軍は侵略戦争の側面も確かにあったが 何り亞細亞共同体の樹立のためにそれらを解放しに行ったのだが) この意見の是非はともかくとして、宮崎はミリタリーオタクのくせに 日本軍に対し並ならぬ嫌悪感を抱いている様子があるのは事実である。 もっとも宮崎駿は従軍経験があるわけでも、多感な青年期に戦争を迎えたわけでもない。 彼は一族が経営する「宮崎航空興学」の役員を務める一家の四人兄弟の次男に生まれ、 太平洋戦争中であっても何不自由なく幼年時代を過ごした。 学習院大学時代から社会主義思想に傾倒するようになり、 東映動画入社後は結成間も無い東映動画労働組合の書記長に就任、 投影という組織に対して激しい組合活動を行って対抗している。 日本軍を激しく嫌悪するようになったのは、こうした青年時代に左翼思想に当てられたからだろう。 さらに「進歩的知識人」が分析するところによると、『豚』は時期的に湾岸戦争、 『ハウル』はアフガニスタン戦争に対するアンチテーゼ作品なのだという。 「『ラピュタ』の軍隊もまた、“平和”な中国に侵略して略奪の限りを尽くす 日本人の蛮行を描いたものだ」という説まで広く罷り通っているほどである。 そうした意見もあって、ジブリ映画は「反戦」という名目のもとに 日本の弱体化を目論むサヨク連中やそのバックのユダヤ、 ユダヤの代理機関として活動している某朝鮮系カルト教団の面々によって持て囃され、 後に彼らをスポンサーにつけて大きく成長する事となる。 日本の軍国主義化を警戒する特亜ベッタリのメディア群が、 ジブリ作品をアニメ映画としては異例なくらいに大々的に取り上げているのも 内容的に面白いからというだけの理由ではなく、特に子供やアニヲタ、 左巻きの人々に効果的な思想作品だからだ。 また、サヨクの特徴のひとつとして、彼らは天皇家を強く憎む。 『ハウル』の国王といい、ロムスカ・ウル・ラピュタといい、ヴ王といい、 もののけ姫の「天朝様」といい、ジブリ作品でも戦争を起こす側の王は、 愚かな存在として描かれ、最後に破滅するか目論見がポシャってしまう。 この天皇家に対する憎悪の象徴が、日本の伝承における“鬼”である。 ☤ 少し長い話となるが、「鬼」のルーツについて述べたい。 「鬼」といえば日本の御伽噺や伝説には欠かせない存在である。 羅生門の鬼、大江山の鬼、藤原千方の四鬼、今昔物語集の羅刹国、 こぶ取り爺さんの鬼、安達ヶ原の鬼婆…。 様々な説話があるが、中でも最も有名な「鬼」といえば、桃太郎に退治された鬼であろう。 さて、その桃太郎の物語のモチーフとなったのは岡山の「温羅(うら)」伝説である。 『祟神天皇の時代、百済から「ウラ」という鬼が吉備(きび)の国にやって来て国を築いた。 その髪は赤く、身の丈は4メートルもあったという。 これを征伐するため大和朝廷は幾度か軍隊を派遣したが、ことごとくウラに破られてしまう。 そこで、孝霊天皇の皇子である「五十狭斧彦命(イセサリヒコノミコト)」が これを討伐に赴く事となる。 この戦いで五十狭斧彦命が勝利し、ウラの首を刎ねて「吉備津彦命」と名乗る。 しかし、刎ねられたウラの首は、いつまでも吉備津彦命をうらみ、大声を発するので、 吉備津彦命はその首を吉備津神社の御釜殿の下に埋めたという』 この吉備津彦命が物語で言うところの桃太郎、温羅が鬼のモデルである。 鬼が島(シマとは領地の事)とは吉備の事であり、キビダンゴの名もここに由来する。 なお、「桃太郎」とは「鬼を祓う男」の意味である。 中国では桃は鬼を祓う辟邪の力があるとしているため (映画「霊幻道士」でも桃の剣でキョンシーと戦っている) 物語化するにあたって、覚えにくい本名にかわって、象徴的なこの名を与えたのだろう。 対する鬼が日本において角を生やし虎の腰巻を巻いているのは、 元々中国において鬼(クイ)とは不可視の悪霊の事であり、 日本では隠(おに)と呼ばれ、艮(うしとら)=鬼門よりやって来る不吉な存在だった。 そこでわかり易くビジュアル化する際に、丑(うし)の角を生やし、 寅(とら)の皮を巻いた怪物「鬼(おに)」が創造されたのである。 さて、この温羅という鬼の正体は、百済からやってきた移民の長であった。 伝説で鬼が「金棒」を持っているのは、彼らが製鉄技術を持った集団で、 豊かな広葉樹林に覆われていた当時の日本に、タタラ場を築き、 練鉄(ねりがね)を製造していたからにほかならない。 伝承では温羅は渡来後に地元の阿曽郷の神官の娘・ 阿曽媛を妻に娶ってその権威を受け継ぎ、地元に渡来人の王国を築いたという。 しかし大和朝廷の軍によって彼は殺され、集落は虐殺され、タタラ場は壊滅した。 桃太郎伝説から察するに、大和朝廷の軍は吉備津彦による本隊だけではなく、 吉備国から見て戌(いぬ)、申(さる)、酉(とり)の方角にある国々を味方につけ、 これらの国と合従連衡して「鬼が島」を攻めたようだ。 そしてこれらの同盟における報酬は「きびだんご」に象徴される 吉備国の農地と作物だったろう。 そして吉備津彦の軍は「鬼」(百済移民)を退治(大量殺戮)し、 “改心”させ(大和朝廷に絶対服従の約束を取りつけ)、 略奪の限りを尽くして「珍しい宝物」を持ち帰ったと思われる。 これに対し、片目を射られ、首を刎ねられた長の温羅は 死んだ後も首だけになって恨み続けたという。 なお、「ウラ」むという言葉はこの温羅の呪詛が語源で、 後に「怨」の字を当てて「怨む」とし、 「祟り」という言葉も大和朝廷に皆殺しにされたタタラ集団に由来する。 これら弾圧され虐殺された部族を大和朝廷は「賤民」に落としめてこき使ったが、 一方でこれらの部族の反乱と、悪霊「タタリ神」の祟りを恐れていた。 要するに鬼とは元々架空の存在でもあったが、同時に 天皇家に歯向かう実在の人間の比喩でもあったのだ。 ☤ さて、『もののけ姫』の話に戻るが、この作品の中に、 温羅伝説をそのまま焼き直したような『鬼』が登場する。 『エボシ御前』。 彼女は中国から戻ってきた製鉄集団の長であり、地侍と戦う反逆者である。 彼女は 天朝様(大和朝廷)に歯向かって その獲物を横取りしようとした結果失敗し、 しまいにはこの行為が裏目となって片腕を失ってしまう。 片目を射られた温羅、片腕を切られた茨木童子のように、鬼の物語には 体の片方の××を討伐軍との戦いで失ってしまうものが多いが、これはその暗喩であろう。 エボシ御前は非常に気風が良く腕っ節も強く、弱者を守り、 皆に慕われる美人の姐御として描写されているため、 視聴者は彼女に対して好意を寄せる者が殆どだろう。 しかしそれこそがまさに宮崎の仕掛けた印象操作であり、 彼が天皇家と温羅側、どちらかと言えば温羅側にシンパシーを抱いている事の証左でもある。 この作品において天皇家は相対的にほぼ全ての人物の「悪」として描かれる。 主人公であり、ジブリ作品中最高のイケメンであるアシタカに対し 多くの視聴者が共感し、思い入れを抱いたた事だろう。 しかし彼は大和朝廷との戦いに敗れ、東北の僻地にまで逐いやられた 蝦夷の末裔であり、彼にとって天皇家は旧い恨みを持つ仇敵なのだ。 そのアシタカの仲間であるもののけ姫サンは、森の神側の存在で、 必然的に森の神の首を狙う天皇家は“大敵”という事になる。 地侍と訌争を繰り広げる、“鬼”であるエボシ御前にとっても、 敵の君主である天皇家は敵であろう。 それはとりもなおさずこうした登場人物に共感する映画の視聴者にとっても 天皇家は敵として認識されるという事である。 早い話、政治問題になるのではっきりと明言されていないというだけで、 自然環境の破壊云々という表層の問題を別にすれば、 「天皇家=真の黒幕にして最後の敵」という 構図がこの作品の裏に隠されているのである。 このもののけ姫に限らずジブリ映画は、ナウシカにせよラピュタにせよハウルにせよ、 視聴しているうちに知らず知らずのうちに旧日本軍や天皇家に対する 嫌悪感、拒否感、あるいは不信感が植えつけられる仕組みになっているのだ。 (特にハウルは映画化に当たって、原作にまったく登場しない 空爆やら戦争シーンやらをつけ加えるほどの念の入りようだ) 『インセプション』である。 それこそが在日朝鮮・韓国人らの幹部で構成されたカルト教団・創〇〇会が 絶大な影響力を持つ洗脳装置として、ジブリを後援する 大きな理由のひとつとなっているのだ。 (もっとも、戦時中のように天皇家の全てを肯定し、神聖化し、 崇拝するつもりなどサラサラないので 彼らの持つ反戦、反天皇という考えを完全に否定するつもりはないが) ☤ 『もののけ姫』には「鬼」をモチーフにした存在だけでなく 数多くの「もののけ」が登場する。 では、「もののけ」とは一体何なのか? 一般には魂を持たない物質が長い年月の末に、自我に目覚めて 活動するようになった「物の怪」、つまり付喪神のようなものとされているが その由来は古代日本において、大伴氏に並ぶ最強の武装集団だった 物部(もののべ)氏である。 武術集団であった物部氏は男らしい(夫)という意味で「もののふ」と呼ばれた。 また古代においては戦には武力だけでなく“呪力”も必要とされ、 古代の戦は呪術合戦であったのだが、物部氏はこの点でも絶大な力を持った 呪術集団であった。 物部氏は天皇家に次ぐほどの力をもった豪族であった。 歴代天皇は物部氏の女を娶るのが古代の不文律だった。 少なくとも初代神武天皇から9代開花天皇までは、 みな物部氏やその同族から皇后を輩出している。 これほどの権勢を誇った物部氏だが、搦め手で日本の権力中枢を篭絡し、 そのまま日本という国家を乗っ取るべく、大陸から渡来した新興宗教「仏教」を 擁してこれを利用する蘇我氏との宗教戦争によって、 物部氏は大敗を喫する事になる。 この事件によって大部分の物部氏が落ちぶれてしまった。 しばらくして物部氏宗家として石上氏が復権。 645年、大化の改新ののち、石上麻呂は政治家のトップである左大臣にまで上り詰める。 今後も物部氏の繁栄が続くかと思われたが、大きな障害が現れる。 天才・藤原不比等である。 奈良時代の最高実力者である藤原不比等が右大臣になると、状況が一変。 藤原京から平城京へと遷都が行われた際、石上麻呂は留守役として そのまま旧都へと置き止めされてしまう。 宗家を支える物部氏もその多くが藤原京に留まる事になり、 政治の中枢における影響力が一気に激減。 物部一族の顕著な衰亡が始まった。 爾後、もののべ家は盛隆する藤原一族から 「もののけ」として賤民のような扱いを受ける事になる。 つまり、かつて強大な権力と武力を持っていたが、凋落して 天皇家から目の敵のようにされた呪術集団こそが「もののけ」の正体なのだ。 ☤ 『もののけ姫』には朝廷(天皇家)に逆らった一族が続々登場する。 例えば冒頭に登場する、ナゴの守が変化した『タタリ神』である。 目を爛々と赤く輝かせる土のように真っ黒い巨大な蜘蛛の姿で登場し アシタカやエミシ一族を追いかける。 上古において、天皇への恭順を表明しない土着の豪傑などに対して 朝廷は「土蜘蛛」という蔑称を用いた。 『古事記』や『日本書紀』をはじめ、陸奥、越後、常陸、摂津、豊後、肥前など、 各国の風土記などでも頻繁にこの名が用いられており、 山に居構えて大和朝廷に抵抗したが、ほぼ全滅させられたという。 彼らにしてみれば大陸から九州北部に渡来し、そこを基点に 日本各地を侵略していった天皇一族の方が忌むべき侵略者であるのだが、 歴史とは常に勝者によって作られ、勝者の目線で記されるものである。 土蜘蛛の中でも特に有名なのは奈良県の葛城山にいたという部族である。 彼らはクズ(国樔)と呼ばれ、日本書紀では尻尾を持った存在として 猿と同類のように記され、現に日本書紀では大和の先住民を、 「人にして人に非ず」としている。 彼らは人間以下の存在として蔑まれ、殺戮され、 奴隷階級に落とされて徹底的に搾取された。 以降、日本で「クズ」と言えば支配階級から見て 「ゴミのような存在の賤民」を指す言葉となった。 国樔人の村は吉野川上流の山々にあった。 彼らは葛(かずら)を衣服の原料にしていたが、 ここから葛という植物もまた、後世において「クズ」と呼ばれるようになってしまった。 この辺りにある葛城山や金剛山には昔から鬼が住むと言われていたが これも吉備の温羅同様、大和朝廷から蔑まれた人々をさしていう隠語である。 さらに中世には土蜘蛛と呼ばれた諸部族は、巨大な蜘蛛の妖怪として 描かれる事になり、ついにもののけのレベルにまで落とされる。 その恨みつらみたるやどれほどのものであったろう。 『もののけ姫』において宮崎は、この朝廷に弾圧され、土地を奪われて 一族を殺戮された土蜘蛛たちを、タタリ神という形で登場させ、 その怨嗟を語らせ、なおも熄える事のない凄まじい呪いを 主人公であるアシタカの腕に仮託し、彼の行動原理とした。 それは朝廷主体で書かれてきた歴史の見直しと、反天皇思想を訴えたものであろう。 ☤ なお、アシタカをはじめとする東日本に住んでいた「蝦夷」たちもまた、 本来何の罪もないのに、朝廷から何度も大規模な討伐軍を差し向けられて 虐殺された被差別部族である。 渡来人による政権である大和朝廷は先住民族を「根」と呼んで差別し、 彼らを東北の隅にに追いやった後、何重にも城砦を築いてこれを隔離した。 岩手や青森あたりに「一の戸(へ)」「二の戸」…「八戸」とあるのは、 当時存在していたバリケード(関所)の名残で、 こうして「根」に蓋をする事を「根蓋(ねぶた)」と呼んだ。 抑圧された先住民族は当然幾度も反乱を行ったが、 大和朝廷は彼らを服従させるため大軍を派遣し、現地で大虐殺を行った。 こんにち行われる「ねぶた祭り」とは、日本の先住民族を大殺戮した この「戦勝」を記念して、朝廷の威光を示すための祭りである。 討伐軍の司令官(征夷大将軍)である坂上田村麻呂が 巨大な像となって山車を飾り、メインストリートを練り歩くのは、そのためである。 独裁国家において支配者の権威を示すための軍事パレードのようなものだ。 全国の子供たちに語り聞かされる「桃太郎」も、実は同様に 古代の大和朝廷による大殺戮の物語なのだが、日本ではそういう話が さも素晴らしい事のように持てはやされ、大きな祭になっているのである。 ☤ 『タタリ神』の姿のモチーフは、先に述べた通り土蜘蛛一族がモデルである。 しかしその元の姿である巨大な猪たちは、日本各地に伝わる 様々な昔話がモデルになっている。 たとえば『笹猪王』の伝説だ。 奈良県吉野郡伯母峰峠で、ある侍が笹の塊を背負った巨大な猪を発見し、 鉄砲で撃った。 深手を負った猪は強い恨みを抱きながら逃亡し、 人に化けて温泉で傷を癒した。 しかし宿屋の主人に正体を見破られてしまい、 「俺を撃った侍の鉄砲と犬を取り上げて持って来い。 さもなくば恨みを晴らすため村人を食い殺す」と脅した。 主人がこれに応じなかったため、猪笹王は 一つ目で一本足の巨大な鬼(一本ダタラ)に化けて 人々を食い殺して回ったが、丹誠上人という高僧によって 封印されてしまったという。 一本ダタラの正体はタタラ場で働く鍛冶師だとか、 日本神話に登場する製鉄・鍛冶の神である 天目一箇神(あめのまひとつのかみ)だとか言われている。 タタラ場で生み出された鉄砲によって大怪我を負い 化け物に変化して人を襲うようになった ナゴの守の話とそっくりである事がわかるだろう。 古来から「野猪」は、何かに化けて人を騙す動物として語られていた。 一種の図鑑である『和名類聚抄』では、「毛群類」の項目で、 人を騙す高等順に「狐」「ムジナ」「野猪」とというランキングがつけられている。 なお、「野猪」とは、同書に書かれた「猪」とは別の生物らしい。 猪神の話は「草猪(くさいなぎ)」という名で『今昔物語集』 巻第二十七にも登場する。 人を呼び止めてからかった罪で殺されてしまう野猪、 夜な夜な病死体を覆う青白い光を放つ野猪が退治される話などだ。 いずれにせよこうした話に共通するのは、どの猪も 人間によって殺されたり、退治されたりしてしまういう事だ。 例外ともいうべき話もある。 猪は山の神でもあり、かつて日本東西の諸部族を 武力と奸計によって征服していった英雄ヤマトタケルを殺したのは 伊吹山に住む巨大な白猪であった。 この猪は氷を操る力ょ持っていたらしく、氷雨を降らして ヤマトタケルを悩ませ、ついには死に至らしめる。 大和朝廷に征服され、蹂躙されてきた被差別部族たちにとっては 恨みを晴らした英雄のような存在でもある。 『もののけ姫』作中には冒頭でアシタカの村を襲ったナゴの守とは別に、 鎮西(九州)猪族の総大将である「乙事主」という猪神が登場する。 ヤマトタケルを殺した白猪のように、白みがかった灰色の毛並みをしている。 実際に九州には猪を祭る神社が多く、大分県大野郡の 熊野神社の元宮には大量の狼の下顎骨が祭られ、 宮崎県西宮市の眼鏡神社では、今でも猪の生首を神に供えて祭りをしている。 しかしこの乙事主ですら、『もののけ姫』では人間たちとの戦の中で 命を落としてしまう。 自然界にあっては、人間とは非常に非力な生物であり 広大な森に住まう強大な生物たちに立ち向かう術がほとんどなく、 それゆえ古代人は自然に屈服し、神や動物たちを崇め、 共存をはかってきた。 ところが人が武器を発明し、これがどんどん発達して弓矢を、 ついには鉄砲を生み出すに至って、森の猛獣は 女子供ですら指一本で殺せる程度の存在にまで凋落してしまった。 神と人の立場は逆転し、人々は自然に対する畏敬を忘れて これを一方的に征服し、やがては駆逐してしまうようになった。 神を奉っていた森への畏怖から 森との「共存」へ、さらに神を失った森の「征服」へ、 そしてやがては「滅び」へ── そこへ至る転換期を描いたのが『もののけ姫』という作品であるのだ。 ☤ さて、最後に本題に入る。 『もののけ姫』という全体のストーリーの原型だが これは5000年以上もの前に書かれた人類最古の叙事詩 『ギルガメッシュ』である。 この話は中東がまだ豊かにして雄大な緑に覆われていた時代、 卑小でちっぽけな人間が、そこから感じる強烈な圧迫感、抑圧感から、 その「支配」から逃れようとした1人の男の、「自由」を求める物語でもある。 当時のメソポタミアには巨大なレバノン杉の原生林があった。 中でもシュメールの主神エンリルが半神半獣の 巨大な森の怪物フンババによって、数千年もの間守らせている 人間にとって禁域である「神々の森」があったという。 これに対し、都市国家ウルクの王であるギルガメッシュは 金属を精錬して武器を作り、 「人間は今まで長い間自然の奴隷であった。 この状態から人間を解放せねばならない」といった 妙な使命感をもって森を征服しに出向いた。 ギルガメッシュは毛むくじゃらの野人であり、無二の親友である エンキドゥと共に森の守護者フンババを殺そうと奮戦し、 ついにはフンババの首を切り落としてこれを絶命させる。 そして青銅の斧によって森の樹木を伐採し、自然を「征服」する事に成功する。 しかし守護者である神獣フンババを殺した呪いによって エンキドゥは死に、ギルガメッシュは失意のうちにウルクに帰還する。 そして次の言葉を吐いて息絶える。 「私は人間の幸福のためには、いかなるものをも犠牲にしてかまわないと思っていた。 しかしフンババの命だけでなく、(森に住まう)無数の生き物の命をも奪ってしまっていた。 やがて森は無くなり、地上には人間と、人間によって飼育・保護された 動植物しか残らなくなってしまうだろう。 それは荒涼たる世界だ。滅びへと通じる道だ…」 以上が『ギルガメッシュ叙事詩』の主なあらましで、 人間の愚かさと自然保護を訴えた作品であるが 同時にもののけ姫の根底をなすストーリーそっくりである事がわかるだろう。 『もののけ姫』のストーリーは以下の通り。 タタラ場から作り出された金属製の武器を手に、 エボシ御前らは神の森の征服に乗り出す。 そしてその守護者であるシシ神の首を狙って、御前や 天朝の軍が、森を守ろうとする神のごとき巨大な獣たちと 激しい戦いを繰り広げる。 やがてシシ神は首を切り落とされ、その凄まじい呪いによって 森を急速に枯らしていき、そこに住まう生物たちをも無差別に殺していく。 サンは育ての親であり、無二の親友である 毛むくじゃらのモロの君を失い、やがてシシ神は力尽きて消えてしまう。 そこから先にあるのは「神のいない時代」であり、 森がその神秘性を失い、人々によって一方的に伐採されていくだけの 殺伐とした時代だった… というものだ。 ☤ 1950年代には25億人に過ぎなかった地球の総人口は、 わずか60年後の2013年には70億人にも到達したとされる。 人口爆発に正比例して、この一世紀の間に 地球の緑地面積は急速に減少していった。 そのような意味から、自然保護の大切さを社会ら訴えるのは間違いではなく、 人類最古のエコロジー物語である『ギルガメシッシュ叙事詩』をリメイクして、 かつてないほどに自然環境の保全と再生が必要になったこの時代に 広く人口に膾炙する形で公開したのは正しいだろう。 しかしこの作品は自然環境保護作品であるとともに、 反天皇作品であり、また宮崎映画お得意の「神」「権威」「管理者」を殺す サタンの物語でもある。 『聖書』において人類は悪魔の誘惑によって「自由」を手にし 緑の楽園である神の元を離れたが、それによって全地で 悪が猖獗を極め、一度洪水で滅ぼされるほどの事態に陥った。 『ギルガメッシュ叙事詩』でも、「自然」という「神」に対し これを殺して「自由」を得ようとしたギルガメッシュは 結局としてその後に続く人類の歴史の中で、甚大な環境破壊を齎してしまう。 「自由の国」を標榜する世界最大の軍事国家でも、 「自由」を広めるなどと称して世界中で膨大な数の侵略戦争や謀略を繰り返し 社会を混乱に陥らせ、数多くの無辜の人々の命を奪ってきた。 「自由」とは、元々神に背く事から生まれた思想であるのだが 使い方を誤れば恐ろしい結果を齎してしまうものなのだ。 なお、『聖書』ではヨハネの福音書8章などで、 「キリストが罪を十字架で背負われたので、あなた方は自由だ」 としているが、といって「自由だから何をしてもいい。 犯罪行為をしてもいい」という意味にはならない。 『律法の管理下にあるわけではなく、 恵みの下にある自由を持っているからといって、 わたしたちは罪を犯すべきであろうか。断じてそうではない。… 自分の体を義の下僕として捧げ、浄くならねばならない』 (ローマ人への手紙 6:15~23) 『あなたがたは自由人として行動しなさい。 その自由を、悪の口実に用いないで、神の奴隷として用いなさい』 (ペテロの手紙第一 2 16) など、自由とは本来善に使うべきものであると規定しているのだ。 ☤ なお、シシ神の森を守る聖獣であり、ダイダラボッチの正体?でもある シシ神は、前述したギルガメッシュ叙事詩に登場する 半神半獣のフンババがモデルである。 また、同時にケルト神話に登場する、聖なる森を統治する 巨大な牡鹿の角を持った獣たちの王、ケルヌンノスであろう。 この神は豊穣と多産を司る一方で、同時に死を司る冥府の神でもあった。 『もののけ姫』作中でアシタカが言った 「シシ神は生と死そのものだ」という言葉は、 限りない恵みと破壊をもたらす自然の象徴であるとともに キリスト教の布教とともに排斥され失われた、 この森と大地の神ケルヌンノスを指して語ったものだろう。 ☞ジブリ考察その⑥ 魔女の宅急便編 ─────────────────────────────────────
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☤ ジブリ映画とオカルティズム ① ナウシカ編Ⅰ 時代の落とし子 アニメ大国日本を代表するアニメ映画であり、広く世界にも名を馳せる 宮崎駿監督映画作品をはじめとするジブリ映画。 …… 海外におけるディズニー映画のごとく、国内では大人から子供まで 広く親しまれ、TVでも毎年のように放送されている。 だがそれらの根底におどろおどろしい、不気味なオカルティズムが 地下水脈となって色濃く流れている事を知る人は少ない。 そしてこれを知らなければ作品の本当の姿は見えない構造となっている。 ここでは各作品ごとに、そうした隠されたオカルティズムについて簡単な説明をしよう。 ☤ 『風の谷のナウシカ』。 1984年3月11日に公開されたトップクラフト (スタジオジブリの前身) 製作のアニメ映画。 興行的にはあまり振るわなかったのだが、爾後ジブリ映画の知名度が 広まるに従って再評価され、世代を超えて語り継がれる一大名作となった。 ぶっちゃけ、原作版はその終盤に明かされる設定やストーリーその他の多くが 「鉄腕アトム」のファイナルエピソードのパクリ…もといオマージュなのだが そこには目をつぶるねとして、私は個人的に 「ナウシカ」こそ宮崎映画の嚆矢にして頂点だと思っている。 この映画が高く評価されたのは、当時のアニメ映画にしては 非常に目新しい世界設定もさることながら、 久石譲氏による神がかった音楽、隅々に見られる宮崎監督の傑出した才能、 優れた脚本と、ただの感動物語に終わらぬ根底に流れるメッセージ性だろう。 …… ナウシカが世に出たのは1945年から1989年まで続く冷戦の最晩期である。 20世紀は科学による理想社会の到来を待望したユートピア幻想の時代であったが、 人々の期待とは裏腹に、大戦が終わってなおも世界各地で戦火が消える事は無かった。 それどころか科学は公害問題や、その最悪の鬼子である核兵器を生みだした。 …… 20世紀、急速な工業化によって自然はかつてないほどの速度で破壊され、 汚染されていき、更にこの時代登場した核兵器は 地球上の大部分の生命を抹殺する危険を孕んだ、恐るべき鬼子であった。 世界はダーウィニズムという“宗教”の呪縛に囚われており、 弱肉強食、適者生存の名のもとに戦争が正当化され、軍事費の増大の名目となり、 列強は不毛な核開発競争に走る事となった。 …… その果てに膨大な核兵器を抱えて怪物のごとく肥大化した 米ソふたつの超大国が、互いに照準を向け合って対峙し合うという 緊迫した構図を生み出した。 こうした不気味な国際情勢とより身近に感じられる核戦争の不安から、 核戦争の愚かしさと核廃絶を唱える運動が世界的に起こり、 核戦争の恐ろしさをこれでもかといわんばかりに喧伝する作品が現れる一方で 核廃絶のメッセージを含んだ作品が幾つも生み出された。 …… 1983年には核によって現代文明が崩壊した後の世界を舞台とした、 マッドマックスがモデルの漫画「北斗の拳」が週刊少年ジャンプで連載開始。 翌年には核戦争で未来世界が壊滅する米映画「ターミネーター」が封切られ、 どちらも大ヒットしている。 ☤ ターミネーターと同年に公開されたナウシカもまた、「核」とは明記していないものの 超科学兵器によって全土が焼き尽くされ、世界人口が激減し、 工業文明が崩壊して科学技術が大きく後退した未来世界を舞台にしている。 その世界は地中の毒物を吸い上げて有毒な瘴気を発する、巨大な菌類による 「腐海」と呼ばれる領域に大部分が覆われ、 これらは人類の住める地ではなくなっている。 人は既に地球の支配者ではなく、ごく僅かだけ残った生存領域にへばりつき、 細々と暮らしを繋ぐだけの存在にまで凋落していた。 …… なお、この物語のバッググラウンドストーリーに登場する、世界を火で焼き尽くし、 文明を崩壊させた超兵器である「巨神兵」とは、 核兵器、原子炉、またはそれらを積んだ巨大兵器の暗喩である。 核による恐怖がいまだに生々しい時代であったからこそ、 巨神兵の恐ろしさは当時の視聴者に嫌というほど伝わった事だろう。 …… 巨神兵の遺骸の中には人間が内部に乗り込める構造になっており、 かつ操縦席があるものまである。 おそらく人工知能により自動運転するタイプと、巨大ロボットのように 人間が乗り込みコントールできるタイプとがあったのだろう。 あたかも凄まじい火力を誇る戦艦である。 …… 巨神兵は映画版ナウシカの終盤近くで、放出した光線により 凄まじい大爆発を起こしている。 これは名目上プロトン(陽子)粒子光線とされているため、 核とは無関係だという意見もあろう。 しかしこれもまた、子供向け映画の中で盛大に核兵器を ぶっ放すわけにもいかないがための方便であって、 実際は核爆弾の暗喩以外の何者でもない。 …… 実際に原作版のナウシカでは、オーマと名づけられた巨神兵の一体は 恐ろしい毒の光を発し、その毒性によってナウシカを衰弱させ、 キツネリスのテトを殺している。 「毒の光」とは「放射線」のメタファーである。 …… 映画版の巨神兵は急いで孵化させたため体が出来上がっておらず、 恐らくプロトン粒子を放出した際にオーバードライブした原子炉の超高熱により、 自己崩壊(メルトダウン)してしまった。 …… 実際にアニメ版巨神兵の心臓部の設定を見ると、 「放射性物質が臨界状態である」事が記されている。 …… 原子炉を動力源とし、毒の光を無差別に撒き散らす存在。 一面を焼き尽くし、天に沖するほどの爆発を引き起こす超兵器。 これが原子炉と核兵器の暗喩でなくて何であろうか。 その力を戦争に利用しようとする原作の侵略国家トルメキアは 現実の核武装した国家の暗喩である。 …… その力を持って腐海を焼き払い、対抗すべく来襲した大自然の尖兵である王蟲を 無慈悲に殺戮する映画版のトルメキアは、重工業化と乱開発による 自然破壊を繰り返す近代国家。 同時にメルトダウンのリスクを省みず、原子炉を建設しようとする国家政策の暗喩である。 …… また、プルトニウム239は半減期に約2万4000年かかるというが、 毒によって汚され、浄化まで膨大な年月を要する ナウシカ世界の大地もまた、放射能によって汚染された 核戦争後の世界のメタファーであろう。 原作版の終盤において、一見人間であるように見えるナウシカたちは、 その実こうした汚染された環境に絶えうるように造られた人造人間であり、 この世界は到底かつての人類が棲めるようなものではない事が明かされる。 世界全ての除染作業が終わるのは、まだまだ先の時代だというから、 ここから世界の殆どが、かつての戦争によって 相当に強い放射能によって汚染されていた事が伺える。 …… また、そこに棲まうのはかつてのようや哺乳類や鳥類、魚類ではなく、 それらが生態系の上に立っていた時代はとうに終焉を迎え、 かわってごく小さなものから小山のごとく巨大なものまで、 何千何万となく腐海のうちに蠢きかえる、 「蟲」と呼ばれる、獰猛で強靭な体躯を持った異形の節足動物である。 …… 工業文明時代、絶大な力を持っていた国家群は消滅してしまい、 人類はもはや地上の支配者ではなく、腐海の瘴気と蟲の来襲に脅かされ、 細々と生活圏を守るだけの惨めでか弱い存在でしかない。 そしてそれにも関わらず、寸土を巡って醜い戦争を繰り広げている。 …… いわば宮崎監督はこうした荒廃して毒に覆われた世界と異形の生物、 そこに住まう人々の惨状を描く事で、核戦争の不毛さと放射能の恐ろしさを ファンタジー映画という暗喩を通して視聴者に訴えかけていたのである。 ☤ 「ナウシカ」に見られる政治的メッセージは上記に述べた反戦と、 もうひとつ環境問題が大きな柱となっている。 環境破壊の歴史は人類の文明の萌芽とともに始まった。 これは現存する世界最古の物語であり、同時に環境破壊への警鐘を鳴らした 最古の作品である「ギルガメッシュ叙事詩」にも暗示されている事である。 宮崎駿はこの「ナウシカ」出発点として環境問題を世に問い、 後にこのギルガメッシュ叙事詩を「もののけ姫」という形でリメイクして 更なる問いを投げかける事となる。 …… さて、西洋庭園と日本庭園との特徴の対比に着目して、 「西洋においては自然は征服すべき存在であり、 東洋において自然は慈しむべき存在であった」とする比較論は有名である。 しかし実際のところ自然を征服すべき存在と捉えていたのは東洋も同じで、 それ故に遥か太古から今に至るまで、西洋以上の苛烈な環境破壊が続けられていた。 …… 太古の中国はゾウが住む緑の国だったという。 だがそこに住まう者たちは自然に対し何の敬意も抱かず、 人殺しのための金属の武器や要塞用の煉瓦を作るための燃料として、 数千年に渡って森林を伐採し、自然を破壊し尽くしてきた。 そのため今では内陸部を中心に著しい砂漠化が見られ、大規模な砂嵐見られるようになり、 黄砂の害が海を越えた日本にまで及ぶようになった。 …… 「中国は100年後、1000年後の出来事までも考えて方針を決める、 偉大な国家だ」などと嘯いているが、全ては近視眼的な視野しか持たず 愚かなエゴを優先し続けてきた結果である。 近代に入ってからもそうした誤った歴史を悔い改めるばかりか、 環境問題を考慮しない著しく無茶な工業化により更に自然破壊が加速した。 そうした事情はお隣の朝鮮半島も同じで、日韓併合後に日本が 大規模な植林を行うまでは、草木が刈り尽くされた禿山ばかりだったという。 ☤ 対して日本は森羅万象全てに神が宿るというアミニズムの精神を保ち続けてきた国であり、 自然に対して敬意を払い、これを保護する事に努めてきた。 …… しかし敗戦後の教育と政策によって考え方が著しく西洋化し、 さらに「アメリカに追いつき、追い越せ」という経済発展と重工業化が政治の目標に、 金儲けが庶民の最大の関心事になるに至って、 こうした昔ながらの自然保護の精神は脇へ追いやられてしまった。 また高度経済成長期のツケとして、50年代から70年代にかけて 公害が深刻な問題となり、更に人工増加に伴う山林伐採や ゼネコンの懐を肥やさんがための景観を損なう過剰な護岸工事など、 全国で著しい自然破壊が見られた。 …… 1962年に出版されたレイチェル・カーソンの『沈黙の春』は 農薬などの化学物質の危険性を「鳥達が鳴かなくなった春」という 出来事を通し訴えた作品で、大きな話題を呼び、 後に起こる様々な環境保護運動の嚆矢となった。 (現在ではこの本の主張には多くの疑問符がついているが) 国内でもこれに続くようにして、過剰な自然破壊に対する批判運動が盛んになり、 60年代に作られた『ゴジラ』、70年代に連載された 『ブラック・ジャック』をはじめとする様々な作品の中に反対論が見られる。 …… そうした時代の流れを汲んで、1984年に生み落とされた 環境保護メッセージアニメ「ナウシカ」が、大きな反響を生み、 そして今なお人々の心を捉えて離さないのは、 この作品が単なる自然破壊の反対にとどまらず、 更に一歩踏み込んで、森羅万象全ての繋がりに視野を広げ、 環境と人間との関わりを改めて考え直した作品だからである。 ☤ 宮崎駿によるとナウシカという人物のモデルの1人は、 平安時代の短編集『堤中納言物語』に登場する『虫愛ずる姫君』だという。 …… 「美しく気高い按察使大納言の姫。 彼女は裳着(元服に相当)を済ませたにも関わらず、化粧も学業も行わず、 可憐なものの代わりに毛虫を愛する風変わりな性癖を持ち、 子供たちを使って虫を集めていた」 …という話だが、その話は風の谷の支配者の娘であり、 年頃ながら化粧っ気が無く活発な性格で、子供たちに愛され、皆が忌み嫌う蟲を愛し、 腐海の植物を集めて研究する、主人公のナウシカの姿にも重なる。 …… 映画版ではナウシカが腐海の奥に分け入るのは「石化の病を直す方法」を探すためらしいが、 原作版では特にそのような理由づけはなされていない。 多くは好奇心のためと思われる。 また、ナウシカは蟲に対し、あたかも人に接するように話しかけ、 また蟲の声を聞くことができる。 あたかも人と蟲の中間の存在、2つの世界の橋渡しでもあるかのようだ。 …… 人々の忌み嫌う腐海の奥深くにまで入り込み、そこから持ち帰った生物を自ら育て、 研究に勤しむナウシカ。 親しく、戯れるように自然と接する幼児のように、彼女は 峻険で恐ろしい自然と接し、その中にあって深い理解や愛情を育む。 自然を凌駕するための対象としてではなく、理解し、語り合う相手として捉えるのだ。 人がなぜ自らは存在するのかと問いかけるように、彼女は同じいのちである 腐海についても、何かしらその存在意義があるものと考え続けきた。 そしてテロリストのアスベルを追い、迷い込んだ腐海の底で、 大自然のサイクルが生み出す自己治癒のメカニズムを見出して感動し、 森が大地を蘇らせる事のできる唯一の存在である事を知って、 これを焼き払う事に反対する。 …… ☤ 地球の歴史を俯瞰すれば、人類は森から生まれ、 数万年に渡り豊かな自然によって育まれてきた。 そうして今の社会を築きあげた。 にも関わらず現在、人は自然に対して感謝を忘れ、一方的な破壊を続けている。 毎日繰り返される森林伐採や焼畑による自然破壊は二酸化炭素の上昇を齎し、 温室効果ガスは地球温暖化を促し、世界中の生物圏に危機を齎す。 そうした環境破壊のツケは人類にも返ってくる。 人は自然が無いと生きられない。 ゆえに、こうした乱開発を中止し、自然とともに共生すべきなのである。 …… 「自然とともに共生すべきだ」というテーマはナウシカ作中でも、 腐海の保護による環境回復を、まったく聞く耳持たぬ人々に対して ナウシカが孤軍奮闘の形で提唱する事を通じて強く訴えられている。 このテーマは次回作『天空の城ラピュタ』でも クライマックスシーンで、ヒロインを通じて唱えられている。 「今、ラピュタがなぜ滅びたのか私よくわかる。 ゴンドアの谷の歌にあるの… 『「土に根を下ろし、風と共に生きよう。 種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう』 どんなに恐ろしい武器を持っても、 沢山のかわいそうなロボットを操っても、 土から離れては生きられないのよ」 …… 重工業化、科学万能の社会は、便利で一見煌びやかに見えても やがてはシステムに無理が奈じて滅ぶだろう。 対して人は、土と共に生きる昔の生き方に回帰すべきだと 宮崎監督はシータを通じて訴えかけているのだ。 オリジナルの『虫愛ずる姫君』はただの変わり者と 言えるかも知れないが、宮崎は彼女に日本古来の 自然保護の精神を見ていたのかも知れない。 そして彼女をモデルにして作った主人公を通し、核開発に狂った 軍事国家への警告や反戦メッセージ、また、自然を愛しともに生きる、 古代の精神性への回帰を説いた映画を製作したのであろう。 それが『風の谷のナウシカ』であり、続く『天空の城ラピュタ』である。 …… もっとも、こうした急進的な自然環境保護運動と あまりにも奇麗事にすぎるその理想については、 宮崎は原作末期においてナウシカを通じて否定している。 それは本質的に矛盾と欺瞞を孕んでいるからだ。 これについてはまた後に述べる事にして、 次章ではナウシカという作品に秘められたオカルト構造を見てみよう。 ☞ナウシカ編その② ナウシカという名の “地母神神話”……………… ───────────────────────────────────── Amazon: 風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」 風の谷のナウシカ [DVD] 風の谷のナウシカ 豪華装幀本 (上巻) はじめての宗教学―『風の谷のナウシカ』を読み解く 風の谷のナウシカ―宮崎駿水彩画集 (ジブリTHE ARTシリーズ) END
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786 :名無しさん:2010/02/24(水) 01 58 12 ID tMY8vof20 /| ,/| く K 」 r'" `ヽ ( )= `ヽ (_, )(,,, `、 ,i'" ''ヾ`ヽ ス タ ジ オ ジ リ ョ ク i'^ ヘ. `l STUDIO JIRYOKU 787 :名無しさん:2010/02/24(水) 02 03 12 ID tMY8vof20 _,,,,,,......fi.......,,,,,,___ / / i、 ヽ \ /_...,,-、/,,...-―-、.i、_,-―、i,、 〈 〉-―||―、〈 〉 f, ゙`‐-||┴" ヽ i'. =( ).|| ( )= ゙、 i' .,,ノ(、||_,)ヽ、,, i / `-=||=- ' `、 (⌒i⌒ー、 /  ̄ ̄ ミし ̄ ゙` 、 ヽ `ー|‐-、/ 〈 _,,/ ゙~,へ ^ ,ヘヽ i ヽ .∧ | ∧ (ニxつ .| ;イ'''" ^ ^i | ヽ ,i |_,! i、 | | | | ;| i i ○| ○ i | .| ;| | | `` i -ー、―-、 | ∧.| ∧ | ;| ,' / i ,/"^ヘ^i i ,' Ot'O ! 、; ゙、 / / i i' | | ,' i ! ヽ、 `ー--、、.........,--―' / i ヽ_,._,/ ,' i i ` ー--ー"゙ー--―" ゙ー---―' ゙ ー--― となりのテンガ 790 :名無しさん:2010/02/24(水) 04 14 01 ID l2i61V/IO 787マグネティックホイールで空飛びそうだな788 :名無しさん:2010/02/24(水) 02 04 39 ID tMY8vof20 __ ヽ 、 _、ー-‐"´ `` ‐ゞ `ト、 , -‐` ' └-、_, _ _フ ,、、く ヽ. ` 、 _フ , , ,ィ ハ. } i i ヽ_ ..-‐- 、 ´7 , ∠ ィ/ jノ !'ハノ ! 冫 ノ / / 7′ ′ 〉 、彡' r‐v1 ○ ○ | { . } >‐ . . . . . . . l rヽ! l 〉 _,... ヽ__ ,´ `Z..__,. .. . . . . cゝ_;..、 {VVV7 ! 7. , ∠ __ ,; _;jヽ、 / _ /. ヽ ____,二ニニニ^'..⊥.-`‐ -...∠._ノ ` ..、 f; ...__ O ヽ f´ r─‐-、 ,..イc¬、 ;.- ‐`- _、 ∠! `゙┤  ̄ ̄``'P′ ヽ ゝ- ‐'"′. . 、. .c_-`ーァ'" / , `ー‐--- 、,_ r __ l ,.. '´ ". . . . . . . . . . . . `ァ-‐'"/ ' ``‐ 、 l _ / . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ ¦ ├ '´└-''.. . . . . . . . . . . . . . ;イ ヽ , ∠ ``'ー-= _ .'" l ` / / l _ _ _ ..′ ヽ─ ヽ _/  ̄`¬‐‐----- ‐‐¬'" ̄ .べ⌒'ー- 、_ ` _ ...-r‐`ヾ "´ ノ_ __ ..t-‐} /\ \  ̄ _,..-‐ " `` 、`ヽ. 'ヘ  ̄ `ー'"\ \ \,..-‐" ヽ ヽ. \ \ \ \ 猫の村のタオカカ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,, -,,─、,─、,─、,─、-、;/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l_ ヽ;;;;;;;;,r''´ / / \/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;/ / , , ' r _ ヽ \;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヾ/ / / , ,' , ,' / ゙ヽ, ' ヽ\;;;;;;/ / \-─-/ヽ, , ' { // }ー 、 |/ ,- マ `マi ' ヽ-- '  ̄\ヽr--{ / .l´ l ノノノl. ハ } , ' '_,, _ _ヽl / }ニ { .{ l''=ャニ|/ニ!} , ' ,,'' -‐'' ,-i l l_(_ヽ--┴' ̄ ̄ ̄ ̄`''三ニ==i-, l .l l  ̄o-o¨{!,' _,,b=-┴''/´ _,, -'、,,____,,ニ三ニニ. | l l ,r‐ゥ / l_, -‐''´ { _,,-ミミ3 | l l \二ニ‐''` ヽ=''/「 | \ヽ\. l,r'ヽ{ ̄ .,r'´/ l .l / ヽl / ,∠,,/ l / l i ``- 、./ _,,-‐''´ l./ l , ' ,' `ヽ 、l _,, -‐ .´`l ,' / i ,' ,' `ヽ、ヽ _,, -‐''´ l \l ; ,' i i ヽ _ ゝ \ l / l 〉 ', i , ' ヽ ヽ / // \_ , _ _ ,, ‐´ r ヽ ヽ / ノ } \ i { ⌒ \ { ̄ / ヽ ' i i ヽ 789 :名無しさん:2010/02/24(水) 02 18 44 ID od2B3Z3U0ココノエに胸が! 329 :名無しさん:2010/02/13(土) 21 37 14 ID 9BNzKy6g0 ◇で心眼してるのかと思ったら眼が肩とかにあるんだよね でも◇はとれるんだよね 下は普通の顔なんだよね ◇の必要性がわからないよね 330 :名無しさん:2010/02/13(土) 21 46 07 ID .ASn07oc0 どなたか、 329のために顔だけジンのハクメンを作ってくださる方はいらっしゃいませんか! 332 :名無しさん:2010/02/13(土) 22 07 31 ID wNr6VsJs0 ルルーシュとヤジロベーになったんだが __|\ > N /〃 . y´\ フ ,リ《\._ノ, イ ,斥]〆y| コつ リ,,ノノ∪ | |v| | /// ,__,ノハレ ⌒ し´ J __|\ > ヽ /〃 ソノ ハヽ フ ,ソ `-´リ イ ,,く゚ ,ヾ.Vメ_゚〉======[○=○D リ´ 〈、,,└┘,,〉 し ´⌒`J 333 :名無しさん:2010/02/13(土) 22 08 16 ID EmaoEfAw0 ∧ へ.∧/ |/|∧/|// _ |\.\| .| |../ / ./7/7 \.\ .\| |/ / ././ ./|_ ._|\ \.ヽ ./ / ././ /// ヽ\.\ヘΛΛΛ/へ//フ .\\l_,,_ _,,-‐- 'l 7/7 ゝ iィ'"`゙`t‐l´ ̄~〕、 .l l ゙ビ'--‐i ゙'‐-‐' 〉'´i丿 330 3分だけ待ってやる ゙i `` リノ l r--‐‐ ッ r、/ l ``''''"´ / l'" . !、,___/ l_ _,,(F-、, _,,-‐''''""´ !、,_ _,,,..-‐/''´ l゙`-、-V_,,, -‐''''"ノ;;;;;;;`゙`'‐ 、,_ ,,-‐'""´ ̄ / ,rレ'´ i、ヽ--‐ 丿 ;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙`'‐-- 、 ,ィ' /_/ i ヽ ,ィ' l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ r' ,r i l <⌒ ̄ ,i ;;;;;;;;;;ヽ _l; i i l > / ;;;;;;;;;l i ゝこヽ l _,,,..-‐''´ / ;;;;;;;;l、 i / ゝ ,,ィ''´ l ;;;;;;;ヽ 334 :名無しさん:2010/02/13(土) 22 49 47 ID EmaoEfAw0 /\ / || .\ ∧ /. .|| へ.\∧//|∧/|// ,/ ,.个、ヽ.\ \ | |. ./7/7 / /__;|| \\.\ \/ / ./|_ / / \.|| |Λ\ΛΛ;;\/ / 'i,,r"´~,,ir-、, ココノエか?3分待つ前にAAが張られt /___/___\ ||t;r'"´_\__'i、_\,.r´`,r´ } ] \ \ ヾ||,i / ゞ,イ゜ .r゜ } ] ココノエ ココ・・・ クソッ通じんか \ \ . ||{ゝ‐- ,...r‐=F,/"~`゛'-、__.ノ_ .ノ \,. -‐ ''\゙´||iゝ∠..ノ^ゝ.,,/i'"´~~゛'‐ 'i,_, li、.,_ /'\ ' ;|レ''i, t . / ィ‐"´~‐- 'iO ,ノ}‐-``'i, / \ ,,. ;||;;;;;i, -/‐ ゞ'´~` 'i_,.ィ'゜;;;;;;;;`i. 'l, ,i \;;;;;;||;;;;;;;×___ノ`'´`i i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`i 'l, / ,;;;;;;;;\||;/;;;;;;ミ≧≦彡"ノ人 ノノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;´ ノ ,/ .;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;,r'´/ ヽノ|.;;; `-ィ'´r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `l / ;;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;r'´ ,/ ヽ`i.i.;;;;;`´~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l 335 :名無しさん:2010/02/13(土) 23 15 01 ID wNr6VsJs0ワロタ なんかごめんw 952 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 13 26 41 ID sH1WoeIA0ヴァルケンさんってラグナのこと小僧って言うよねってことで _z| ヽヽ;;;;;;;;;| ' ^ l |''7;;; ; |ム,, ,,_z''' |ヽ、;;;;;;-''''''' '''''~~L,, _,, >''' 从''' <, ,,,-彡 ''>\,, >''' ''\<_,, 彡''' ''\,,< 彡 , , ミ \> 彡 ;; ;; ,,,; \ ミ .. 从 ` 、 '' ` ,,/´ ,, ト <_,, . 从 ,,ヽヽヽ、 ヽ、 ( ) ノ ノ''/^| ヾ < 彡 / ''、\((n\ ), )/ ( /、n))/ ミ;;,, ミ 彡 .. и/ .... ...ミ三\'''' ' ;;ノ;;;;ゞ `´//彡⌒ ヾ ミ /イ ^从 /⌒ヽ _ ̄\ ヾヽ,,(//ン;;;;、 ミ 、从 7; '''w (⌒  ̄> V ' //,-ー;; '´) . 从 ヽ ,| 7 '''z ,i, ⌒ \ / -^ lll. 从 | | 彡 ''''z;;;;;;、 'lii , ) 、( ,..、 lll w^ | N | 从 / ''\ | ; ... '';;--------;;、 〈/ ミ ミ ,| | | |/ / 〈 | ; (llll;;; ;i ;;,,/ ; | ミ '| | 从 / / ' i i \ `''';;llllll|llllll;;'' '/ ミ '|| ヽ 从 从/ ' ' l ;;;;;\;; ;;;;;;;;;, _/ | ト .∧、∧、∧、∧、∧、 从 И/| ;;;;;l;;||lll|--,'''''''''、 '''''''''-'''| i|l 从 . ┌´ / / // i ;;;;;;|,,||ll|. λ || λ |lノ'| |/ i从 从... < ( イ | i /从 ;;;;;;;;;l||l|λ^', V;;|/ ;λ/|ノ'' 从 < 黙れ小僧!!! 从 从 |l |N ; ;; ; ;;;;;;;;;;;;;|lll||.ヾ;; | ;;ノ ||l| | | < 、wv\|ヽ |;;;|;;从;i; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ll| | V^V^l/ト'// | 从 /| ム ~~'''' ;;|;;;;从从|;;;;;;;;;;;;;;;;ヾミミ^-^-^ 彡'/ i /|/ 从 ∨^ ∨^ ∨^ ∨^ ∨^ '''--;;;l;l;;;;;;;;;;;;;;;;;^w,,≡≡;w^ ノノ 从ゝ--;;;;;;  ̄'''---;;;;;;ii;;;''^'''^ ; / 从 | ''' ヾ 953 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 13 36 00 ID YmGa3LUc0?954 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 13 57 42 ID MEoasT8sOMONONOKE!955 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 14 34 00 ID Zh4Yn4nw0サンかわいいよサン956 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 18 02 40 ID Y7QqIu9c0 952吹いたwww「貴様に世界が救えるのか!?」とか言わせるのもいいな957 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 18 51 36 ID qdiN3Dqk0 [1/2]( ∵)あ・・・あ・・・958 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 18 52 11 ID qdiN3Dqk0 [2/2](∵)サンヲダセ!!!サンハドコダ!!!959 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 19 09 14 ID pZgQrO6M0( ∵) ならジブリ物に出ても違和感なくね?可愛い化け物だし960 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 19 11 46 ID NyLZ/xZU0クネは可愛すぎるからダメもっとグロくないと961 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 19 28 34 ID eT1yv6zw0( ∵)たたりがみにしたら可愛いかも・・・962 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/08/23(月) 20 44 21 ID JUuFqwdQ0これを貼れといわれた気がした(∵).」ヘヘ(.:)) カッカッカッ.」ヘヘ((・:))) カタカタッ.」ヘヘ 729 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/12/09(木) 23 11 37 ID B4cIrL4E0 { | ! | | _ -‐'''''''""""""'''ー| |‐'' .|,,,,,,,,,,,,,______ ,、L,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐‐''''"~´_____,,,,、、-‐'r゛ , -‐' ________,,,,,,,、、、-=;;''''ヽ| ,,、-‐''" ―‐'''!'''''''h''T'''廿'i== r廿´|={ r~  ̄ ̄ |⌒i r ヽ-- ' |i‐‐‐' }| |λ|{ ヽ |. |ヽi | ,,ノ(、_, , r.'ヽ、,,| lV r | `、 ! ▽''''''''"""▽ ! < 奴は、とんでもない物を盗んで行きました。 ヽト "" / 私のガードプライマです |\ ,.! ,,、rl '''''''ー‐_"''''""_´└ 、 // __`-‐''""~ / 丶-、__ =--_-/ /''" ヽ / // ゛''‐--、,,, /  ̄/ / _ノ\ / //、__ /~'=‐-/ / /⌒ヽ / //  ̄"''v / 605 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 03 01 38 ID vx3xaOF.0 [1/2] _ ┏┓ ┏┓┏┓ ┏┳┓┏━━━┓ (^ヽ /L、 n_n ハ ┏┓ ┃┃┏┛┗┛┗┓┃┃┃┗━━┓┃ ヽ ヽー、 ( ̄ ノ (二) /o.oi l l ┃┃ ┃┃┗┓┏┓┏┛┗┻┛┏━┓┃┃ 〉 / 7 / __ハ { } } } ,.-- 、 ┃┃ ┃┃ ┗┛┃┃ ┗┓┗┛┃ / (_ `ーイ o ヽ `ー ' / / / o ヽ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┗━┓┗┓ ヽ、__ノ ヽ、ノ^‐′ (_/ ヽ、__ハ_ノ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗━┛ < `! ヽ 、 i r / レ - "レ..、 !` | , .. ' _ _ ̄ ` ...、 / フ,- /o ' r " "/ !ヽ `ヽ、 ヽ { 、フ`-、 _; ,/O / _ ヽ 8! l | \ 、 , / 'i ! ヽ- ;;; -''" .i | <゚>≡<゚> | i | } ´` !' Y `!/`‐'‐`=='‐--'ヽ , ノ <行ぃくぜぇ! ! ! r  ̄ v‐  ̄ ), ノ-、 /`ヽ=-ニニ-=-" \ ( , | Y_-゚-`_Y | ) r=,ヽ-./ r‐`~ヽ__ヽ_ヽ= '_/ i , __{、 _  ̄ | ヽ__, -'  ̄ ヽ、_ _/ \ /  ̄ ヽ / i606 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 03 08 00 ID dlUtSsz20くそwwくそwww607 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 03 22 24 ID f5AdnW960スタジオテルミ608 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 03 35 48 ID 4D4fL0TE0新しい風が吹きそうだ609 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 04 05 02 ID eyjxNUUY0 [1/3] / l /l / | / | / | / | ,,;;; ヾ,,, ミ ヾ,,, ミ ( ・) (・) '',,, ミ ;;;,,, .三 ミ ミ;;;; 三 ス タ ジ オ ハ バ ヤ ミミ ,,,;;;; STUDIO HABAYA ミミ ミ `ミ"''''''''''''''""610 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 05 00 46 ID SjwaMhBU0まっくろくろすけの方が良かったんじゃないですかねぇ?(チラ611 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 09 13 26 ID AxPLMCGIO [1/3]ハザマー!612 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 09 43 30 ID 45pAlSlY0森の中に昔から住んでたのかテルミ・・・・613 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 09 48 18 ID DUDx9z7U0 / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ / ヽ / | ● ● |ヽ | | | | ア・・・ア・・・ | | .| | | | | ヽ | ヽ ● / ヽ | ヽ____ / | / | | | | | | | | | |............ ......... ..... |/ ̄ ̄ ̄ ̄/ /二二二/_ / ̄ ̄ ̄/ __./''''7__.  ̄ ̄ノ / / __ // / ̄/ / /___ / / /  ̄ __,ノ / 'ー' _/ / ___ノ 〃.、 ∠../ /____,/ /___.ノ /____ノ__/ヽ、_ 616 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 11 38 38 ID ywiktfxY0 [1/2]なんか使えるネタないかとジブリAA漁ってたらあのキムタクがジンに見えた ,.. -──---- .、 / `ヽ、 / \ / ヽ / ヘ ./ , . ヘ / /| . | ゙l // / / | .| .l l || .| .| ,ノ,/ , l /,,_| .| | .l . | .|.| .|l | /// ;/ | /-ミ|.||.ト|.| | l| |=|.ト| .| .| ,..-‐'''゙7/ |' | /、),}_||,|l |.l| .| /,l.k''|ト | | | .| l| {k‐'''゙´|./ | | i. , / リ ' .リ'|.//|/‐''- ,.| |./| | ll ベ\. |;|_ | | | .|.l l/' | ./l// |/ト.|゙ ヽ`‐,,`‐-|;,_ | | .|| ' ,l ./ /|' |l |、l| __,,ゝ. `ヽ、 ヘ | | .| .|| 、..,,,__ ´ ./l 'イ ||\ヽ、''''゙´ . . . .lヘ | | | | | |.|l゙ヽ. -- ̄ /|/ ,/|l .|| ゙ . . . . . . . . |;;;ヘ | .|l| |.|゙.l.ト, \_ ./ `/// |' |.|/ /\ . . . . . . |;;;;;;\ .| ||l |.| ヘ| `゙7.'''´ .//'゙ .| /|' ./`゙ヽ、,,_;;;;;ヘ . . . . . |;;;;;;;;;;ヽ. | |ヘ |.| .| ./ .ヘ ノ'/, /| / イ;;;;;;;;;ヽ . . . .`l''‐- ..,,_;;;;;;;;ヘ . . . .|;;;;;;;;;;;;;;;\l.| ヘト、 l、 / V ./=イ' /l /''、 |;;;;;;;;;;;;;;ヽ . . . |;;;;;ヘ . . .ヽ;;;;;;;;;;;;ヘ. . |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾヘ ヽ、 `ヽ _,,.-| ヽ .|//;;;;;;ヘ|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ . .|;;;;;;;;| . . . ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙ト、 ヽ、 .| ./ / .レ;;;;;;;;;;;;;ト、;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ.|;;;;;;;;;| . . . . ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| l| ゙ヽ.l .// ,∧ | .ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙|;;;;;;;;;;| . . . ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| . ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| l| ヾY/ ヘ.ヘ | . . .ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヘ;;;;;;;;| . . .おまけ マ⌒ーマ i´!イノ)"ヽ〉 l リイ ゚∞゚ノ、<なんか芋虫みたいなもん拾った //φ ⊃))) (ニ二二二ニ) )=========( | || | () (||) | ヽ || / /ヽ二ニ====/、 |/ / /、 /、 | |_/ | ̄ |/ | | | /l| / |ヽ / | | / | | ,,_,, /,-‐'´ヾヾヾ彡 / Oヽ P b 彡 | ヽP o ̄o 彡 |  ̄ ̄ 彡 | ̄─ ─ 彡 | ̄─ ─ ミ \─ _ ミ \__ノ617 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 11 51 12 ID QYTwhvzw0 ノヘ-─ヘ 彡ノ=Θ=]ミ ~◇ |・ ◎| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |_|| ∩ ° ∩ ||_| |_| | ∪ ∪ | |_| |__| | | |__| |__| |____| |__| |__| |__0__| |__| |__| /\_/ヽ |__| |__| |_| |_| |__|. \my friend/ |__| |_| |_| |__| ,━-、 |__| |_| |_| |__| ◇~ 《[ ヨ\_ ) |__| |_| |_| |__| ( ´ⅴ` ) |||||ヽ |_| |_| /||||| ◎ ◎ ∪ ⊃ |_| |_| ◎ ◎ ◎,,,ソ',,,,,'ト,,,,,,,,,, (__)(__) ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, |___| |___| ,,,,,,,,,,,,,,,,,,ソ',,,,γ,,,'ト,,,,,,,,,, 618 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 12 33 35 ID 9wZRLc3Q0 メカツバキついに目からビームか 619 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 12 49 56 ID ywiktfxY0 [2/2] 空は飛べるしビームという飛び道具もある。防御も高くリーチもある。 まさに赤鬼の上位互換じゃないか ・・・ッア!スイマセンナゲナイデクダサイ! 622 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 13 56 02 ID DTF6bS8k0 , , l゙ ゙i、 / ゙l、 .l゙ ゙l .ノ ゙l ,! ,! i| .| .l゙ .| ,| | | i|| ゙| l゙ .l゙ || || || i|゙l .| .,! {___l゙l_____l゙l___.,l゙l____.i| |___..;;;; .| .| l | .| l゙ | | .| | |)、 | .| .| |.゙l | .| .| | . ゙l \ , -‐.| .| l゙ |ヽ.゙i、 `ー―-----、,,,_ ._,,.―─―''''""" ,i| .| | |;;;;`'┤ 、 , ,/;;| .| | | |;;;;;;;;;ヽ ,/;;;;| .| ..} | |;;;;;;;;;;;;ヽ ノ;;;;;;;| l .| .| | |;;;;;;;;;;;;;;;;\ ,/;;;;;;;;;| | .l゙ .| | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\、 ,,/;;;;;;;;;;;;;;;;| |.,/ .| | |―''''"゙^  ゚̄'r. ,,/゙| ̄ ゙゙̄"''''| | .,/ `'-、 | ._,,,.―‐'''''| .`'-、,、 ,,,/ .|''―--、,,,,,| | .,/゛ `''-、;;;;| ,r''" _、| `゙゙'"゙^ .k. ;;;;;; |._,,v‐゛ . ,l゙ `'''ー、,r'" l゙ _,,,,レ-'''"゙^ .` |__ ._,,,..--ー'| ~"'ー-、、,,,,,,_,,,.--‐''"゛ _,l゙ .゙゙^''''―-、_ ー''"゙゛ ゙'ー ‐'" 623 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 14 06 23 ID 6wef9IFs0 622 メーン!!!!!!111111111 624 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 14 42 12 ID obMHlzuQ0 神さまやないか 358 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/07/01(金) 12 45 36 ID 8ByFgwjU0 、ゝし刈'//r- \ヘYY// (ヽ))/) ,. --─ '彡 ・ω・ミ、 / シシ小ヾゞ |〈 ( ミミミ彡彡 | ,) /`ー--ミミミ彡` /〈,,,,// {,,,ノ,,ノ )LL )LL ∨_,, ∨ _、、、、 ∧クハヽヾ∧ ,; ''" ・゙゙゙・、 | (・ω・`| |<ナゴギィお茶の用意をって誰あなた達 ~;',;; ,;;;; ,;,;;ク⑪ク W ∞ W `U~U"U~U´ ∠し─Jキサマシッテルカ?今日は 曜ロー ョーで「もの け姫」や ぞ(∵)359 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/07/01(金) 13 05 16 ID n027b6aU0ならば張られなければいけないAAがかなり・・・813 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 20 46 51 ID NziIf0eM0____ ___________ \ / ____)_____ \ ./ ____) (____ \___________________/ ____) (_____/__________________ヽ____) | /______ \ | | // 、、_j_j_j_ \ \. | | | | >''乙W△`メ._, | |. | | | | く( {三●;=} ヽ | | | | | | ニ=;ゞ'丕シ_____,ム | | | .._| _ | |__________.| |____ | | /________________ \ | // / . / / / / | | ハ ハ \ | { / .∧ . ./ ∧ ト、 |ハ .. ..} } . . .| ∧',,|/ |ハ | | . . . | =∨==x\ . . .| _|ム..| . ⊥}∧ | | } } , ∨\ト、 | .Y 《 0iヽ¨\| ¨ ̄Yi 0》 Y}ノjノ // , //\| ¨¨ | ¨¨ { .// ハ /// / ハ | ヽ ./| | .ハ /// / ハ 、.. 〔三三〕 | .} } | | | .| ∧ /| | | |. // |ハ| . { . | \ -──- ./ / .∨ | |VV ∨V| | .「r、 " ,イ . / .∨|ノ | | | .| | |> 、 _,、 '´ | /| } } | | | .| | | |/,,| // | | | .|;;ノ ∨| . .// | | |´ | .// ,、--/ ̄| | _ _ _ _ _ | ̄ ̄\ ./ ̄ ̄|_ _ _ _ // ̄ ̄|──- 、 / |;';';';'; |二二二] \__/ [二二ニ];';';';';' | \ / . |;';';';'// | | -こ| |こ- // ∨;';';';'/814 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 20 53 06 ID 6.2XuxWc0視力を大切にしない奴なんか大嫌いだ!815 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 21 10 10 ID XF6.3nAA0イザヨイちゃん目こわっ! 70 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 00 01 21 ID iMPwvyu60 [1/4] _,,,,,,......fi.......,,,,,,___ / / i、 ヽ \ 、` /_...,,-、/,,...-―-、.i、_,-―、i,、 / ヽ _ 〈 〉-―||―、〈 〉 / ヽ ヽヽ ノ f, ⌒.-||┴⌒ ヽ ./ / i'=( )=||=( )= ゙、 i' ,,ノ(||_, )ヽ、,, i / __ ||=' `、 (⌒i⌒ー、 /  ̄ ̄ ミし ̄ ゙` 、 ヽ `ー|‐-、/ 〈 _,,/ ゙~,へ ^ ,ヘヽ i ヽ .∧ .|∧ (ニxつ .| ;イ'''" ^ ^i | ヽ ,i ヽ|! i、 | | | | ;| i i |◇, `i .| .| ;| | | `` i -ー、―-、 | ∧.| ∧ | ;| ,' / i ,/"^ヘ^i i ,';;;.゙t';; ; ;! 、; ゙、 / / i i' | | ,' ; ; ; ;i ; ; ; ;! ヽ、 `ー--、、.........,--―' / i ヽ_,._,/ ,' i; ; ; ; ; ;; ∵i ` ー--ー"゙ー--―" ゙ー---―' ゙ ー--―'71 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 00 01 27 ID FM8aA0Gs0 [1/2]焼き鳥にすっぞ!72 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 00 20 18 ID F5dmyI6.0くそwwwこんなのでwww73 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 00 28 54 ID vfjUV9Xc0 [1/2]二度見しちまった74 名前:名無しさん[] 投稿日:2011/08/28(日) 00 30 10 ID TV.8HlMM0 [1/2] 70\オッホwww/ \コレハイケマセンwww/ \ヒャッハーwww/ \ハクメンチャンヨォwww/ (^o^) (^o^) (^o^) (^o^) | ポン! | ポン! | ポポン!! | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄78 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 01 32 34 ID iMPwvyu60 [2/4] (^ヽ, _ ____ ,'⌒; (^ヽ, ヽ_.; (^ヽ /L、 n_n ハ (___ ヽ (^ヽ、 __/ .'___ (^ヽ、ヽ_; ヽ ヽー、 ( ̄ ノ (二) /o.oi l l //´ ヽ、; (_ ___ ヽ ヽ ヽ, 〉 / 7 / __ハ { } } } ,.-- 、 .// (^ヽ / / ,′,' ヽ_; / (_ `ーイ o ヽ `ー ' / / / o ヽ ,′,′ ヽ ヽ .,'^; / / / / ヽ、__ノ ヽ、ノ^‐′ (_/ ヽ、__ハ_ノ | ヽ__ ヽ `′,' ヽ-' / / .ヽ、_) `- ヽ-' ヘ ヘ / | / | / | }YL ノ | ノ | ノ ヽミ} F′〉 ッ┘ {^^ . -┴┴‐ミ ミ.._ ´ ミ、 / ミ、 _ ノ===.;' ̄ヽ====っ ミ、 (、_,)ヽ、,,`ー ′ ミ、 ニ{^ ミ、 〈‐=ァ =三二_ー-- l ∠=' ー== 二_ー / ¨ヾ、 ス タ ジ オ 磁 力 ノヘ ヽ ―――――――――― STUDIO MAGNETIC ( ◇)字体がおかしいのは突っ込んじゃだめだぞ79 名前:名無しさん[] 投稿日:2011/08/28(日) 01 51 50 ID n8KjQXS20突っ込むの字体じゃないだろw 530 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/09/08(木) 16 07 47 ID 2otDYhes0 _ ,i /,-.. " /_ _ r.、 iヽ、 r、 / ' 'フ r-Z、 ̄ ` ` ト| i _.....-...─...-..-.、─.-y、 ~ フ `Z ! i ,.- " ヽ /;ヽ Z_ .,_ヽ | r // o / \ | _; - '',/|ヽ`ヽ、 ヽ ノ ,..-> !○ _; -'" // | | ヽ ヽ |、 _ >"  ̄-、 ○ / ' ' | ! -ニ _rt" / ! -=_ ノ / i / /  ̄ ! /. / ヽ r‐、 / ∵ ノ Y ヽ '' ト_ ヽ` '''' } `ヽ, `'、. ノ ノ ) r '" ゙̄`'''─--、 , -'~ /'' T / ヽ 、|''' ''' ,= 、/ト,/ `、 i _ヽ " / ゙̄` ‐--、゚-‐' ! ∵ r,!r、 | i / ~`'-、ヽ / |. !_ ∴ . ヽ i | _ ~ヽ-" ` -`= 、 r ''  ̄ \ `-,ヽ----`、 ・. ‐-`{ ・ / ノ I'" ̄ ` - ...,_,,,, ... 、 、-,ヾ / ∵ ヽ、 _ ヽ_ソ ∵ . ,i ・ ・ `"‐-、 | ∴. / ,i /531 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/09/08(木) 16 09 49 ID TvOKzuOo0前田敦子532 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/09/08(木) 16 15 32 ID kn6S.04M0けっかいトリオだな533 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2011/09/08(木) 17 29 30 ID wTX0OpXA0前田敦子ワロタ
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ジブリ映画とオカルティズム ⑧ ロード・オブザ・リング編 『ロード・オブ・ザ・リング』。 宮崎作品ではないが、宮崎映画の本質を理解する上でわかりやすい好例である。 原作はハリーポッター、ハウルに続き、こちらもイギリス出身の作家 J・R・R・トールキン。 第二次世界大戦中に執筆され、1954年から55年にかけて 3巻本で出された小説を元にしたハリウッド映画である。 ☤ 多くの視聴者はこの作品を見て、矮躯で醜く、好色・残忍・野蛮なオークたち、 蟻の如くわらわらと出現し、文明世界を破壊する邪悪な冥王軍の侵略を忌み嫌うだろう。 そして理性的で美しいエルフや賢者、人間の勇士たちが結束し それらの侵略を跳ね除け、遂には壊滅に追い込む活躍に快哉を叫ぶだろう。 事実日本でも大ヒットした。 しかし宮崎駿はそれについて揶揄するように苦言を述べている。 それもその筈、この作品の本質とは大衆が見る表層とはまったく別のところにあり、 サウロン軍だのオークだのは、劣等人種である黄色人種や黒人の暗喩であり、 それらを“優秀”で“正当”で“選ばれた人種”である白人が駆逐し殲滅する、 言ってしまえば民族浄化、大虐殺物語であるからだ。 大衆に受けるように作られた表層と、一部の者にのみわかる 最も重要な裏面の眞實とを、表裏一体にして作り上げて来た稀代のクリエイターである宮崎は その程度の事は一目見た程度でとっくに承知だったのだろう。 しかし息子の吾朗は『ゲド戦機』の出来を見る限り、どうやら本質を掴むことすらできず、 『ファンタジー大作マジカッケー』と皮相のみに捉われ、 軽薄に浮かれ騒ぐタイプであると思われる。 それこそハリウッドの手を借りて元々のメタファーをより骨太に作り換えられた、 自分たち黄色人種を虐殺する物語であるにも関わらずだ。 「ロード・オブ・ザ・リング」だってそうです。 敵だったら、民間人でも兵隊でも区別無しに殺していい。誤爆の範囲なんですよ。 一体アフガニスタンの爆撃で何人殺してるんですか? それを平気でやっている映画が「ロード・オブ・ザ・リング」です。 原作を読めば分かりますけれども、実は殺されてるのは、 アジア人だったりアフリカ人だったりする。 それがわかんないでファンタジーが大好きって言ってるのは、馬鹿なんです」 (宮崎駿 原文ママ) ハリウッドが世界中に垂れ流す流行りモノ映画には、原作者の意向とは関係なしに 視聴者の精神を感化する何からの政治的メッセージが常に隠されている。 映画業界の第一人者である宮崎ならその程度の事は最前承知であったろう、 とても信じられない、と、いまやかつての多様な血が単一化された、 平和な日本に住む者たちは思うであろう。 しかし海外では一昔前まで、そのような極端な人種差別が当たり前のように横行していたのだ。 ☤ 例えばリンカーンというアメリカ大統領がいる。 表向きは虐待された黒人奴隷を解放するため、南北戦争を行ってまで戦った 偉大な解放者ということになっている。 だが実像はとても偉大とは言えないばかりか、 稀代の人種差別主義者ともいえる虐殺者であった。 例えば彼が行った事業で最も有名な奴隷解放だが、南部諸州にのみ限られ、 北部では解放しなかった。 これは“敵”である南部諸州の産業をタダ同然で支え、綿花などの 安い価格をキープしている労働力の奴隷を解放すれば、 ちゃんと賃金を払って労働させねばならなくなり、南部の産業が壊滅して 経済力が大きく減衰することが見込めたからであった。 戦争を繰り広げた裏では軍需産業と手を組んでおり、連中とともに大儲けしている。 そればかりか、エイブラハム・リンカーンほどいわゆる先住民族=インディアンに対して 冷酷無比な政策を実行した大統領はいない。 黒人やネイティブアメリカンに対して、まるっきり「人間扱い」しなかったのがリンカーンである。 リンカーンは、自分と同じ名前のエイブラハムという祖父がインディアンに殺されたとされる。 勿論その祖父もインディアンを虐殺し、先祖伝来の土地を奪うなど 恨まれるようなことをやった結果殺されたのだろう。 しかしその結果どれほどリンカーンが対インディアン討伐に情熱を燃やし、 若い頃は実際に戦闘に参加したり、大統領として虐殺命令を出したりしたか、 その経歴は、wikipediaにも載っている。 人間を人間扱いせず、「人間狩り」に精を出したのだ。 有名なホームステッド法もリンカーンが制定した。 狩猟や遊牧をネイティブアメリカンたちに禁じ、定住させて農業民にすることを強制したのである。 反抗する部族は殲滅した。 「士農工商なんとやら」と言うが、リンカーンにとっては 白人>>>>>>>>>黒人>>インディアンの順だった。 ちなみにリンカーンが大統領だった時代(1861~65年)は、日本では 坂本龍馬や新撰組が活躍していた時代である。 さて、リンカーンが若かりしころの1840年代は、彼自身もネイティブアメリカン部族の 討伐に兵隊として参加していた。 この時代はアメリカ政府そのものが、北米大陸全体でネイティブ部族と「戦争」をしていた。 ヨーロッパで食い詰めたならず者たちが勝手にアメリカ大陸に移住して来て、 先住民族を思いつく限りの非道な方法で追い出しにかかっていたのだ。 当時のネイティブらはバッファロー(バイソン)を生活基盤とする独自の生活、経済を持っていた。 そこで白人どもはバッファローさえ居なくなれば、ネイティブ部族は食料が尽き、 暮らしが立ち行かなくなると考えた。 そこで政府は何千人というハンターを雇って、食べるわけでもないのに 数千万頭のバッファローを銃殺させた。 これにより全土に膨大な数が生息していたバッファローは絶滅寸前にまで激減し、 ネイティブたちはついに白人に降伏せざるを得ないところに追い込まれた。 やがてアメリカ政府はネイティブに、そこに定住すれば年金は支給してやると言って騙し、 指定した荒れ地に強制移動させ、挙句その年金さえ払わなかった。 ために部族の暴動が起きると、徹底した弾圧をやってのけた。 それを行った人物がリンカーンなのである。 歴代有数の人種差別意識にこり固まった冷酷な虐殺者であった。 そのリンカーンをはじめとする虐殺者たちの顔を、 金(ゴールド)ほしさにやってきた白人たちがダコタ族(スー族)を虐殺して追い払った後 その先祖伝来の聖地であるサウスダコタのラッシュモア・マウンテンに 戦勝記念とばかりにデカイデカと刻みつけさせたのだから、 アメリカ政府の底知れぬ悪辣さが知れるというものである。 ☤ そうした虐殺者たちはプロバガンダによって汚い部分が覆い隠され、 正義の体現者としてあらゆるメディアで囃し立てられ、「英雄」として祀られた。 その洗脳教育は今でも続いており、いまだにリンカーンを弱者の味方、正義の大統領だなとどと 勘違いしているものが多々見受けられる。 日本でも同様の大虐殺劇が過去にあり、中央政府の大和王朝はそれを記念するものとして 虐殺者の坂上の田村麻呂を英雄として祭る「ねぶた祭」を行わせた。 昔日本では土着民を「根」と呼んで賤民扱いしていたが、 中でも厄介な連中を東北に追いやって「蓋」をした挙句虐殺したのである。 国内も国外も、戦前はそういう人種差別、賤民差別と虐殺の時代であった。 そういう中で著されたのが異なる人種間の侵略戦争と殺戮劇を ファンタジー世界というオブラートにくるんで著した「指輪物語」という作品である。 原作はその辺りが曖昧であるが、映画においては当たって、 よりその「本質」を強調した形で映像化がなされている。 何も知らない無邪気な者たちがそれを観て、戦争と虐殺と勝利を追体験して楽しみ、 これを賞賛しているのである。 あまり認めたくはない事だが、古今東西を問わず、人を殺す事は「楽しい」事であり、 大衆にとってこの上ない娯楽なのだ。 古代はコロッセオの殺戮ショーや公開処刑に多くの民衆が群がって熱狂してこれを鑑賞した。 現在では人間を射殺するFPS、ゾンビにメタファーした愚かな人間たちを 大量虐殺する、ゾンビ映画やゲーム、漫画(悪魔にメタファーした作品も同様)などが 世界中で人気を博しているのも同じ理由からである。 ☞ジブリ考察その⑨ その他編 ─────────────────────────────────────
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ジブリ映画とオカルティズム ⑦ ハウル編 『ハウルの動く城』。 ダイアナ・ ウィン・ジョーンズ作 『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作とした作品。 こちらも「魔女の宅急便」に続き、黒魔法の使い手をメインキャラに据えた、わかり辛い話である。 (ちなみに作中最大の魔力を持っているのはハウルでも荒地の魔女でも ヤリマン…もといマダム・サリマンでもなく、主人公のソフィーだという。 だとすればこれは三人の魔女による魔女の物語ともいえる) 元々宮崎氏は製作に関わっていなかったらしいが、彼が関わるようになった後半部では 西洋魔術的なおどろおどろしいイニシエーションの儀式が強調して描かれるようになった。 イニシエーションとは“知識”を持たぬ外部の者から見るとチンプンカンプンで 意味不明な描写の連続だが、“内部”の者にとっては明確な意味を持った儀式になる。 だが、知らぬものにとってもそれは無意識に働きかける。 このイニシエーションについては後述する。 ☤ さて、『ハウルの動く城』の作中には案山子が登場する。 カカシが若い女性の旅を助ける話といえば、誰もが思い浮かべるのが 1890年にアメリカで出版され、世界中で読み継がれている児童書『オズの魔法使い』であろう。 ではオズの魔法使いの作者、ライマン・フランク・ボームとはどういう人物なのかというと、 ヘレナ・P・ブラヴァツキー婦人という胡散臭い人物が創設した 『神智学協会』という魔術結社のメンバーなのである。 そして作者はこの作品を「純粋な霊感を受けて著した」と言い、 神智学教会の会報誌はこの作品を『最初から最後まで神智学的アイデアで漲った 神智学的寓話とみなすことができる』と断言して激賞している。 それもその筈、この物語は寓話の皮をかぶった、神智学の教本なのである。 『オズの魔法使い』の粗筋を簡単に述べると以下の通りだ。 『虹の彼方』の世界に行くことを夢見る12歳の農家の娘ドロシー・ゲイルは ある日竜巻によって異世界に飛ばされる。 そこで北の善い魔女が、この黄色のレンガ道に従って進み、エメラルドの都に向かえば 元の世界へと戻す力を持つオズの魔法使いに出会えるだろうと助言する。 ドロシーは黄色い道を辿って旅し、その途上で 自分たちに欠けている脳、心、勇気を手に入れたいと望む 案山子と人形と獅子に出会い、これらと共に更に道を進む事となり、 その行く手を阻む西の悪しき魔女の試練に立ち向かう事となる。 …… ドロシーのいた物質世界に対し、オズの世界とは霊的世界を指す。 黄色いレンガの道とは、永遠の神の都へと上昇しつつも続く黄金の小道の比喩で、 神智学の中でも「黄金の道」という同じ概念が登場する。 かかし、ブリキのきこり、そして臆病なライオンという奇妙な登場人物は、 イルミネーションへの探求を完了するために 入会者たちに必要とされる資質を欲する者として象徴化されたものだ。 自分に欠けたものを満たしつつも、一つの外面的に拡張する螺旋として始まる 黄色いレンガの道を辿るとというのは、誕生と魂の死の輪廻への神智学的信念を表し、 魂が物質界から霊的世界へと上昇しながら自己を進化させることを表す。 いわゆるアセンションである。 ドロシーの霊的上昇を妨げるのは、東と西の邪悪な魔女たちで、 東西という水平枢軸は邪悪な物質世界を意味している。 対して彼女の霊的上昇を助けるのは、北と南の善き魔女で、 南北という垂直枢軸は上へ上へと続く霊的世界を意味している。 そしてその旅の果てに存在するエメラルドの都とは、宝石に覆われた仏教の極楽浄土、 同じく宝石に覆われた聖書の新エルサレムであり、 そこに住む大魔法使いとは義の太陽イエス・キリスト=大日如来に他ならない。 いわば『オズの魔法使い』とは、何も知らない子供たちに こうした魔術的奥義をすりこみ、洗脳させるための「宗教書」なのである。 それを焼き直して再構築されたのが『魔法使いハウルと火の悪魔』であり、 そこに着目して作られた映画が『ハウルの動く城』だ。 ☤ オズの魔法使いでは案山子とあと2人の仲間、及び善き魔女と悪しき魔女が登場したが この作品でも善悪の魔女と案山子のほか2人の仲間が登場する。 カルシファーとマルクルだ。 カルシファーは魔法使いハウルと契約し、その心臓を得た火の悪魔だ。 カルシファーのモデルはその名が示す通り光を齎す者=ルシフェルの前身である「ルシファー」であり、 ギリシア神話の、人類に火を与えた神プロメテウスである。 名付け親はハリーポッターと同じ魔術国家イギリス (近代メーソンの本拠地でもある) の 女性作家ダイアナ・ジョーンズだが、偶然にも日本語で「火(カ)・ルシファー」という暗合となっている。 ユダヤ教のルシファーとギリシア神話のプロメテウスは、構造的に同じ存在である。 ルシファー=サタンはいわば原生の人間に智恵を与えた「親」とも言える存在。 プロメテウスはゼウスと共に現在の人間を作り出した存在。 サタンは神を試して失敗し、地に堕とされ、 その結果本来永遠の生命を与えられる筈だった人類は、楽園を放逐され、死すべき体となった。 プロメテウスはゼウスを試して失敗し、磔にされ、 その結果永遠の生命を得られるかもしれなかった人類は死すべき体となった。 神は巨人族ネフィリムとともに、堕天使たちに文明の悪しき知識を吹き込まれた人間たちを ノアの大洪水によって一掃した。 ゼウスは巨人族ギガスととともに、プロメテウスに文明の悪しき知識を吹き込まれた人間たちを デュカリオンの大洪水によって一掃した。 そのサタン=プロメテウスがふたりの主要登場人物として作中に登場する。 ひとりは火の精霊、ひとりは様々な姿に身を変える小さな魔法使い。 この両者は殊更女子供に人気が出るような造形と性格になっているのだが、 その実どちらも本質が悪魔である事に変わりはない。 なお、子供の方は原作ではマイケル(大天使ミカエル)という名前だが、 この映画ではマルクル、つまり生命の樹の最下層にある、スタート地点にして 最も神から遠い存在、マルクトをもじった名がつけられている。 ☤ この作品のクライマックスは、ソフィが過への扉の中で ハウルとカルシファーの出会いを覗くシーンである。 暗黒に閉ざされた湿原の中で、ただの少年だったハウルが 天から落ちてきた炎カルシファーと出会い、心臓を捧げる契約を結び、 魔術師として“誕生”する。 いうまでもなく、これはフリーメーソンなどに代表される 秘教結社のイニシエーションの儀式である。 その結社に入るまではただの俗人の1人に過ぎない。 しかし暗闇の中で入会者は過去の自分と決別し、 組織に魂(心臓)を捧げる誓いを行い、 光明と出会って新しく“生まれ変わる”。 カルシファーは天から落ちてきたが、ルシファーもまた天界から落とされた。 またイルミナティのグランドマスターの1人であるレオ・ザガミによると、 イルミナティでは人類は天より現れた生命と混血して生まれた生物なのだという。 要するにそうした奥義を、日本中の人間が見るアニメ映画を通して 知らぬうちに広く告知しているというわけである。 (原作ではハウルはその頃既に魔術師で、更なる強い魔力を欲して カルシファーを追い掛け回した挙句契約を結んだのだが、 宮崎は映画化に当たってわざわざこの部分を作り変えた) カルシファーは「星の子」「流れ星」と呼ばれる。 聖書ではルシファーは暁の明星(金星)と呼ばれる。 イエスは「私はサタンが流星のように落とされるのを見ていた」と言っている。 小説でもそうだが、カルシファーにあまり心を預けすぎると、 心を乗っ取られ、化け物になってしまう。 一方で聖書の悪魔は最初は親切で頼りになるとして表れ、人間の信任を得る。 しかしそれに頼りすぎると、徐々に精神が錯乱し、しまいには廃人になるか死亡してしまう。 こうした悪魔を「天使」と呼んで尊び、その力によって奇跡的な力を見せたり、予言を行ったり、 この時代には知られていなかった医療技術を以って村人を治したりしたが、 それからほどなくして不遇の死を遂げてしまった人間の例は幾つもある。 「聖母マリアを見た」と言ってファティマの予言なるものを世に示したが、 続々と全員夭折してしまった少女たちもその一例である。 繰り返すが、カルシファーとはサタンの象徴であるのだ。 ☤ この作品にはもう1人サタンが登場する。 「善き魔女」マダム・サリマンである。 日本人はサタン=悪魔というと漠然と悪いイメージしか持っておらず、 せいぜい人間をたぶらかす程度のせこい小悪党程度のイメージしか無いであろうが、 聖書ではそれとはまったく対極的な存在である事が明かされている。 『次に悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、 この世の全ての国々とその栄華とを見せて言った。 「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」 するとイエスは彼に言われた。 「サタンよ、退け。 “主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ”と書いてある」』 (マタイの福音書 4章8~10節) 『また、悪魔はイエスを連れて行き、 またたくまに世界の全ての国々を見せて こう言った。 「これらの国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。 それは私に任されているので、私がこれと思う者に与えているのです。 ですからもしあなたが私を拝むなら、全てをあなたのものとしましょう」 イエスは答えて言われた。 「“あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい”と書いてある。」』 (ルカの福音書 4章5~8節) これらの箇所でイエスは悪魔に従い、忠誠を誓うことに対する 明確な反対を述べてはいるものの、 悪魔の告げた、「この世界は私に任されている」という件に関して何ひとつ否定はしていない。 この世界の統治を任されているのは悪魔であり、 その悪魔に忠誠を誓い、権能を与えられた王や貴族、富豪たちによって この世は支配され、運営されている── それが聖書 (特に世俗と癒着したヴァチカンによって歪めれる以前の原始キリスト教) の見解だ。 そのため別の箇所(コリントの手紙Ⅱ 4章4節)でも 聖書はサタンを「この世の神」と呼んでいる。 『“この世の神”が不信者の思いを晦ませ、 神の形であるキリストの栄光に関わる、福音の光を輝かせないようにしているのです』 (コリントの手紙Ⅱ 4章4節) それゆえにイエスは「この世を友とする者は神を敵とする」と別の箇所で言っている。 さて、『ハウルの動く城』の話に戻るが、 戦争を起こしている国王を陰で操っていたのは魔女サリマンであった。 国王はどう見ても頭が弱く、権謀術数に満ちた狐狸蛇蝎の巣である 宮廷で生き残れるような人間には見えないよう描かれている。 その国王が国王として君臨し得ているのは、サリマンという強力な後見人あっての事であろう。 いわばサリマンこそが陰の実権者であり、黒幕であり、戦争を起こした張本人なのである。 聖書では「サタンに忠誠を誓った王たちがこの世界を支配する事を(神から)許されている」 としている。 いわばサリマンとはサタン(もしくはその代理人)という位置であり役割なのだ。 ☤ では、一体何のために戦争を行ったのか? 王国の勢力を増すため、あるいは権益を守るためとも考えられるが、 いつでも戦争を止められたという事は、サリマンがこの戦争の両方の当事者を操り、 戦争そのものをコントロールできる立場にあった事を意味している。 そのような立場にあってわざわざ戦争を行ったというのは、とりもなおさず 戦争そのものが目的だったという事だ。 となれば、軍需産業や復興事業などで儲ける目的もあったのだろう。 過去、実際にそうした目的で必要もない戦争などが行われた。 特に欧米のユダヤ財閥は対立し合う両勢力に武器の支援を行い、 どちらが勝っても儲けられる仕組みを作り上げて莫大な利益を上げた。 『聖書』でも、イエス・キリストは、連中の正体について言及し、気をつけるよう警告している。 『また、スミルナにある教会の御使いに書き送れ。 “初めであり、終わりである方、一度死んで、また生きた方が言われる。 「わたしは、あなたの苦しみと貧しさとを知っている。… また、ユダヤ人だと自称しているが、実はそうでなく、 かえってサタンの会衆である人たちから、ののしられていることも知っている。… 見よ。悪魔はあなたがたを試すために、 あなたがたのうちのある人たちを牢に投げ入れようとしている」”』 (ヨハネの黙示録 2章8~10節) 『また、フィラデルフィヤにあるにある教会の御使いに書き送れ。 “聖なる方、真実な方…彼が開くとだれも閉じる者がなく、彼が閉じるとだれも開く者がない、 その方がこう言われる。 「わたしは、あなたの行ないを知っている。… 見よ。サタンの会衆に属する者、すなわちユダヤ人だと自称しながら実はそうでなく、 嘘を言っている者たちに、わたしはこうする」”』 (ヨハネの黙示録 3章7~9節) ユダヤ人でもない(白人系)のにユダヤ人(黄色人系)だと自称している者たちの正体は、 悪魔崇拝者であり、サタンの使徒だと言っているのである。 そうした連中と同じ行動原理を持つマダム・サリマンという白人は、 極論を言えば、アメリカやヨーロッパなどの政権を陰で操り、 戦争を引き起こして莫大な利益を上げてきた白系ユダヤ人の比喩ではなかろうか。 ☤ さて、この映画のストーリーや人物の根幹が『オズの魔法使い』にある事は既に述べたが、 ハウル城のデザインもまた、宮崎駿によるものではない。 フリーメーソンであり、シェイクスピアの正体とも言われる フランシス・ベーコンの著書 『New Atlantis』 の表紙の絵から取ったものである。 ここにもオカルトの深い影響が見て取れる。 その他本作にはいちいち突っ込んで行くときりがないほどいろいろな隠された意味があるが、 いちいちひとつびとつ解き明かしていけば異様に長くなるので長いので割愛する。 いずれにせよこの作品の本質は、悪魔側の視点に立って描かれた 黒魔術教団の広報兼プロバガンダ映画という事である。 魔術師と少女のラブストーリー云々だの、反戦メッセージ云々だのという 一般に行われている解釈は皮相のオマケだけに着目したものに過ぎないのだ。 ☞ジブリ考察その⑧ 指輪物語編 ─────────────────────────────────────
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日本が世界に誇るジャパニメーションの金字塔。宮崎駿監督の下多くの名作を生み出してきた。男が「おれジブリ好きなんだよね~」とジブリトークを繰り出してきたらそれは女性ウケを狙っているのは間違いない。
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☤ ジブリ映画とオカルティズム ③ ナウシカ編 番外編: 北欧、聖書、日本の “地母神神話” ☤ ガイア、レア、ヘラ、アテナ、デメテル、イシス、 ユノ、ミネルヴァ、アスタルテ、キュベレイ、イシュタル、イナンナ…… …… 地中海沿岸世界には様々な地母神が存在する。 ここでは番外編として、前章では述べなかった オリエント以外の地域の地母神神話を取り上げよう。 なお、このページはあくまで神話的考察がメインの番外編であり ジブリ考察はほとんどない。 …… 北欧神話。 スカンディナビアやバルト地方に住む北ゲルマン人の間で 語り継がれていた物語である。 この神話に見られる最大の特徴として、ラグナロクという 最終戦争によって神々が世界もろとも滅び去る点がある。 この神話の中にも、女神フレイヤ、そして美しきバルドルを中心とした 地母神神話特有のパターンが見られる。 …… フレイヤ。 美と豊穣を司る北欧神話の太母。 女性の美徳と悪徳を全て内包した女神で、非常に美しく、 自由奔放な性格で、欲望のまま行動し、性的に奔放であった。 彼女はデメテルの娘とされるアルテミス、またヘカテーや エウロパ、ディアナなどと同じく、魔術と死を司る月の女神でもある。 …… フレイヤは最高神オーディンと死者を平等に分け合う権利を持つ。 その性質が酷似している事から、オーディンの妻である女神フリッグとは、 同じ女神の別の時期の名前であり、2柱は同一存在だった可能性があるという。 …… ある意味フレイヤは、日本神話の伊邪那美命とよく似た属性を持つ女神である。 伊邪那美は姿を消した古代神に代わる最高神伊邪那岐の妻であり、 豊穣の女神であり、同時に死の女神でもあるからだ。 日本神話にも地母神のエピソードが見られるが、それについてはまた後に述べる。 ☤ さて、前章で述べたように、ギリシアの最高神ゼウスと 大地の女神デメテルの間に、ペルセフォネという美しい娘がいた。 彼女の死が世界の歯車を狂わせ、大地の荒廃を齎したように、 北欧神話にも最高神オーディンと女神フリッグの間に 死と再生を経験する息子がいる。 …… バルドル。 神々の中で最も美しく光り輝く美貌と白い睫毛を持ち、 万人に愛される光の神。 ある意味女性的な存在でもある。 …… 彼は不死に近い存在であったが、ある時邪悪な神ロキが 盲目のホズを誑かして彼を殺してしまう。 母なる女神フリッグはこれを悲しみ、死の国の女王ヘルに遣いをやって バルドルを生き返らせて欲しいと頼む。 …… 全世界のあらゆる生物がバルドルの死を嘆き悲しんだが、 邪神ロキの奸計によって彼の蘇生は失敗し、世界は光を失う。 そしてこれを契機として、ありとあらゆるものが死を迎える 大戦争「神々の黄昏(ラグナロク)」を迎える事となる。 …… この辺りはデメテルの娘が死に、生き返らせて欲しいと 遣いをやって冥王に頼むが、冥王の奸計で失敗し、 その結果地上が稔りを失ったくだりとそっくりだ。 …… そしてラグナロックによって神々を含む殆どの生物が死に絶え、 一度世界は滅ぶのだが、新たな大地が創造され、 バルドルは再び蘇る。 …… あたかも、デメテルの娘が冥界から生者の世界に現れるとともに、 大地が稔りを取り戻したように、世界はバルドルと共に蘇るのだ。 ☤ ギリシア、エジプト、北欧の例を挙げたように、 こうした死と復活、それに伴う世界再生の神話は広く見られる。 …… こんにちの世界で最も有名な神話は何か? と言うと勿論 『聖書』 であろうが、この聖書の イエス・キリストの伝記もまた、実は地母神神話の一種なのである。 …… 福音書によると、イエスは原初の父なる神の子であり、 また「アブラハム以前からわたしはある」と宣言したように、 イスラエルの絶対神であるヤハウェ (=「私はある」の意) が 受肉した姿でもあったという。 …… (また、十字架の罪状版「ユダヤの王ナザレのイエス」の 頭4文字を並べてもヤハウェになる) …… そのイエスはサタンに魂を売ったユダの奸計により死亡する。 結果、日蝕でもないのに突如世界が闇に閉ざされ、 悪霊が冥府から黄泉返って跳梁跋扈し 母マリアと、実質上のイエスの妻であるという、 娼婦マグダラのマリアが大きく嘆き悲しむ。 …… なお、ただの人間に過ぎない母マリアが神聖化されたのは、 土着の異教時代の地母神信仰がキリスト教と渾淆した結果で、 “聖母”マリア崇拝とは、形を変えた地母神信仰に他ならない。 …… それから3日後、墓穴を塞ぐ岩戸を二体の天使が開け、 イエスは二人のマリアの前に復活した姿を現し、彼女を悲しみから立ち返らせる。 死と再生という地母神神話の1つ目のモチーフがここに見て取れる。 ☤ イエスは僅かなパンと魚を大量に増やし、 飢えた多くの信徒たちを満足させた豊穣神でもある。 パンは教義、魚は信徒の暗喩であり、 彼は古代世界において地上に“種”を撒く者であった。 …… 同時に「ヨハネの黙示録」によると、 末日こと“収穫”の季節に、巨大な鎌で 世界中の人々の魂を刈り取る死神でもあり、 来世においては、死者の裁きを行う冥府の王でもある。 …… 地上という「畑」に於いて、人類は時代の最後に 原罪による絶滅と魂の死が義務づけられていた。 いわば“冬”の季節である。 …… しかしイエスの死による犧牲とその復活によって、 人間の魂は審判後の復活と永遠の光の時代の到来が約束されたのだという。 いわば新たな“春”の時代の到来を約束する契約である。 地母神神話の2つ目のモチーフがここに見て取れる。 …… デメテルなどの地母神神話が地上の季節の変遷を示しているのに対し、 聖書の地母神神話は植物の冬の死と春の再生に準えて、 人類の魂の死と復活を説いているのが特徴だ。 …… さて、福音という名の種を撒き終えたイエスは、 その後弟子たちの前に姿を見せたものの、再臨を約束すると、 「収穫の時」が訪れるまで、昇天して地上から消え去ってしまう。 (ある意味2度目の死であるといえる) …… 聖書の最終章である『ヨハネの黙示録』によると、 それから遥かに歳月の過ぎた終末の時代、 サタンの奸計により人々は堕落しきり、大きな戦争を繰り返す。 …… しかし混沌と絶望の中で約束通りイエスが地上に再臨する。 (ある意味2度目の復活とも言える) …… 彼はメギドの丘に於ける第一次最終戦争後、 多くの者たちが死に絶えた世界を新たに生まれ変わらせ、 光と愛と秩序に満ちたものへと再生させ、 新たな王国を築き上げるのだという。 …… あたかも北欧の地母神神話だ。 未曾有の最終戦争ラグナロックが終わり、死したるバルドルが蘇るとともに、 世界が再生される物語。 ここに地母神神話の3つの目のモチーフが見て取れるのである。 この手の地母神神話は世界中にあり、日本人の大部分が何も意識せず見ている 「ナウシカ」もまた、そのパターンを踏襲した現代の「神話」であるのだ。 (なお、クリスマスも地母神神話の一種である) ☞ クリスマスと地母神神話 ☤ ユーラシア大陸の西側、中東や欧州における地母神神話はこれまで見た通りだ。 だが、大陸を挟んだ遠い東の涯に位置する、この日本にも地母神神話が見られる。 『記紀』である。 この中には伊邪那美命と天照大御神という2柱の地母神が登場する。 …… 人間すらまだいない開闢の時代、姿を消したそれまでの神々に代わり、 神世七代の最後に現れた伊邪那岐命と、その妻伊邪那美命。 伊邪那美は豊穣と多産を司る大地の神で、夫と共に日本列島を作り出し、 更に山・海など森羅万象の神々を産んだ。 …… 伊邪那美は最後に炎の神である火之迦具土神を産み、 その際の火傷が元で死亡するが、 夫である伊邪那岐命は彼女を生き返らせるため、冥府である黄泉の国に向かう。 …… 何とか冥府下りをして伊邪那美と再会したものの、 伊邪那美は既に冥府の食物を口にしており、 生き返る事ができなくなっていた。 それどころか彼女は死を司る冥界の女王となっており、 後世「黄泉津大神」「道敷大神」などと呼ばれるようになる。 …… 伊邪那美は地上の人間を一日1000人殺す事を声を大にして宣言した。 つまり大地に稔りを齎す地母神であった彼女は その死によつて地上の多くの生命を刈り取る惡神へと変貌したわけである。 …… 対して伊邪那岐は1日1500人の生命を産む事を宣言し、地上に戻る。 彼は黄泉の穢れを祓うために禊を行っところ、 左目から太陽の神である天照大御神、右目から月の神である月讀命、 鼻から海と冥府の神となる荒神・建速須佐之男命といった三貴子が誕生する。 …… 天照大御神は植物を生育させ豊かな稔りを齎す太陽神で、かつ女神である。 これにより大地母神の死と死神化によって荒廃する事となった地上は“蘇った”。 …… なお、伊邪那岐の禊によって生まれた三兄弟は天界、海界、 黄泉の国を統べるようになったが、 この辺りはギリシア神話で、ゼウス、ポセイドン、ハデスの三兄弟が 天界、海界、冥界を統治した話に似ている。 さらにエジプト神話で、冥府に落ちた豊穣神を伴侶が蘇えらせようとした結果、 その子である右目が太陽、左目が月の太陽神・ホルスが 世界を統治したという話にもそっくりである。 ☤ 記紀にはまた別の地母神のエピソードがある。 遥かな太古の時代、天照大御神は天界である高天原を統治していた。 しかしそこへ弟の邪神でありトリックスターである 建速須佐之男命がやってきた。 彼は黄泉の国へ行くことを志向していた。 …… これに対し、弟が天界を奪いに来たものとみなした天照は、 武装し軍隊を率いて対峙した。 天照の玉からは5柱の男神が生まれ、須佐之男の剣からは3柱の男神が生まれた。 …… 天照の玉からは6柱の神が生まれたという説もあり、 つまり互いの子の比率はだいたい天照2:須佐之男1となる。 …… その後須佐之男は高天原で散々暴れまわり、甚大な被害を出した挙句 髪や髭を毟られ、手足の爪も剥がされ、天界を追放されてしまった。 …… その後彼は地上で夫婦を誑かす大蛇を討ち 黄泉の国の入口に近い場所に住んだという。 ☤ ユダヤ・キリスト教にも似たような伝説がある。 天地が創造されていなかった開闢の時代、 天界に於いて最高の能力と地位を持っていたサマエル(毒の天使の意)という天使長が その傲慢さゆえに自らが神にならんとして、天界に大戦争を起こした。 サマエルは中世ヨーロッパにおいては「光を運ぶ者」を意味する ルチフェロと呼ばれるようになり、やがてこれが転訛した ルシフェル(堕天後はルシファー)という名が人口に膾炙するようになる。 …… ルシフェルは天使の3分の1を籠絡し、 これを率いて神 (御父の子イエス) の軍勢と対峙した。 つまり互いの軍勢の比率は約イエス2:ルシフェル1となる。 その後ルシフェルの軍は天界で散々暴れまわった挙句 ミカエルに討たれ、天界を追放されてしまった。 …… ルシファーはサタンとも呼ばれ、象徴として蛇や竜としても描かれる。 天界にいられなくなったルシファーは楽園に隠れ住んだが、 人間の夫婦を誑かした罪で神によって罰され、手足をもぎ取られて 蛇のように地を這って生きねばならない呪いをかけられたという。 …… ルシファーの物語と須佐之男の物語は非常に似ている。 須佐之男は伊邪那岐から天界を受け継いだ天照の対極の存在であり、 悪神である伊邪那美に同調し、冥府に近い根の国を領地とする。 …… 『根の国』とは、北欧神話に於いては宇宙樹ユグドラシルの根にあるという、 魔神ロキの娘が治める死者の国であり、大蛇ニーズヘッドが根を齧っている。 ユダヤの『生命の樹』に於いても根の国は霊的階層の最下位に位置する領域である。 根の国は悪霊の住まいであり、その王であるサタンの領地である。 …… 神道は原始的な多神教を基盤に持つ宗教で、 一神教に見られる、いわゆる 『悪魔』 と呼ばれる存在はいない。 しかし最もそれに近い存在と言えばこの須佐之男だろう。 …… その悪神と英雄、二つの顔を持つ性格は、同じく多神教であるインド神話の、 最高神であるブラフマーに叛き、首の3分の1(4 2)を手にしたエピソードを持つ、 トリックスターでありシヴァ神にもよく似ている。 ☤ 記紀の話を続けよう。 地母神の神話は死したる神の復活とともに 大地が稔りを取り戻す話であるが、 記紀に於いても、同じエピソードが見られる。 …… 須佐之男が天界で暴れている間、 天照は機織りの神殿に籠もっていた。 そこへ須佐之男が皮を剥いだ駒を投げ込み、 驚いた機織女の一人がオサ(機織りの道具)で 陰部を突いて死んでしまう。 …… それを見ていた天照は須佐之男を畏れ、 天の磐屋の中に隠れてしまった。 太陽神が消え去った事で世界は闇に覆われ 怨念のような声が満ち、多くの災いが起こったという。 …… あたかも、悪紙によってペルセフォネが突然冥界に消え それを女神デメテルが嘆き悲んだ結果、大地が稔りを結ばず 荒廃したという、ギリシア神話のような話である。 …… 似たような話は箸墓古墳の主であるとも言われる 倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)にも見られる。 巫女である彼女は大物主神 (須佐之男の息子)と 結婚したが、夫の正体が蛇であると知ると、 驚きのあまり陰部を突いて死んでしまったという話だ。 …… いずれにせよ、須佐之男(蛇)本人かその眷属によって 高貴な神職の女が死んでしまうという点は同じである。 そしてこの時死んだ機織女は、日本書紀では稚日女尊 (わかひるめのみこと)=太陽神の巫女となっているが、 実は天照本人であるらしい。 …… 昔から高貴な身分の方が死ぬ事を「お隠れになる」という。 天照が磐戸に隠れたとは彼女が須佐之男によって殺され、 岩穴に葬られた事の暗喩なのである。 ☤ さて、記紀に於いては天照の死により世界が暗黒に包まれてしまった。 これを嘆き悲しんだ神々は、何とかして天照を磐戸から出そうと── 死の国から生き返らせようとした。 …… 多くの神々が集まって見守る中、 常世国の長鳴鳥というニワトリを集めて鳴かせ、 墓穴の前で天細女命(アメノウズメノミコト)に裸踊りをさせた。 …… 怪訝に思った天照が墓穴の中から磐戸を僅かに空けて外を覗いたところ、 ウズメは言った。 「貴方に増して尊い神がいらっしゃる。それで皆が笑っているのだ」と。 すかさず天太玉命(あめのふとだまのみこと)が木に架けられた鏡を差し出した。 …… いったい誰の事かと天照が鏡を覗き込んだところ、 そこに映し出されているのは自身の顔だった。 その隙に天手力男神 (アメノタヂカラオ) が磐戸を開いて 天照を墓穴から引きずり出し、世界に光が取り戻されたという。 ☤ この話は先に述べた、聖書に隠された地母神神話とソックリである。 まず蛇であるサタンの奸計によりイエスは捕らえられる。 …… イエスは聖書において「義の太陽」とも称される太陽神であるが 鶏が3度鳴いた後に、彼は多くの人々が見守る中、磔刑に処される。 彼が事切れた際に天地が暗黒に包まれ、死霊が蘇って跳梁跋扈したという。 …… その後彼は巨大な岩で蓋をした洞窟に葬られる。 聖日明けに娼婦であるマグダラのマリアがイエスの墓穴を訪ねたところ、 2人の天使が墓穴を塞ぐ大岩を開けていた。 後にマリアは永遠の命を得た復活したイエスと出会い、 弟子たちはイエスの復活を大いに喜んだ。 …… 『記紀』に於いて磐戸の前で淫らな踊りを踊った神の名はウズメ。 「ウズの女」をさす名である。 聖書において岩の墓穴に向かったマグダラのマリアは、娼婦であり、 イシュ(アラム語でイエスの事)のオンナであった。 …… イエスの死の前に鶏が3度も鳴いたが、同様に記紀でも 天照大の墓穴の前で鶏が何度も鳴いている。 …… イエスの墓穴をこじ空けたのは2人の天使であったが、 天照の磐戸をこじ空けたのも、天照の臣下である2柱の神である。 …… 天照は木に架けられた鏡に自らの顔を映した。 臣下たちは鏡に映ったそれを「この世で最も尊い神」だと崇拝した。 …… 鏡とは日輪=太陽神の象徴でもあり、それが木に架けられたというのは イエス自身が木に架けられた (磔刑に処された)事のメタファーである。 記紀の神々(=天照の信徒たち)は、磐戸の外側で 磔刑のイエスを拝んでいたのである。 ☤ また、鏡に映された存在は左右が反転して映る。 人々は本物の天照とは別にそれを拝んでいた。 …… 本来男神であり、姿を隠した託宣神である天照大御神が、 その巫女であり、表に出て言葉を伝える大日孁貴と習合され 女神として描かれているのは、この左右反転の暗号による。 性別を反転させると男が女になり、従属を反転させると 主神が隠れて代弁者の巫女が神そのものになるからだ。 …… 天照が磐戸に隠れた(葬られた)後に地上は暗黒に包まれた。 太陽が出ていなければ草木は育たず、永遠に稔りを結ばぬままであった。 しかしそうした不毛の時期にありながら、死したる女神が復活し、 大地は再び稔りを取り戻した。 天照大御神の岩戸隠れの伝説とは、長い長いシルクロードを渡り 形を変えて伝わった地母神神話なのである。 …… 天照大御神の正体とは、ユーラシア大陸の 西の涯に於いて祭られていた蛇の化身である託宣神アポロンであり、 さらにいえば一度死して蘇った絶対神イエス・キリストである。 …… それは『古事記』『日本書紀』という書物が、よく調べれば解る通り 天地創造から天皇家の家系図に至るまで、 各所が聖書と対応して作られており、同じ記述が多々見られる事からもわかる。 …… 大秦国(ローマ帝国)からシルクロードを通じて中国に伝わった、 ネストリウス派以前の原始キリスト教やギリシア神話。 それを携わって日本に渡来した、秦氏と呼ばれる集団が 記紀の編纂に深く携わっている。 …… 彼らの手によって、様々な神話と歴史が渾淆されて 作り出された書物か『古事記』なのである。 ☤ なお、地母神とは、豊かな恵みを齎すと同時に、 その多くが戦争と死を司る女神でもある。 …… 地母神とされたイシュタル、イナンナ、パラス・アテナ、ミネルヴァ、 ディアナ、伊邪那美、果ては“死神”イエス・キリスト。 ナウシカという作品にも、こうした戦争を司る女が登場する。 トルメキアの第三王女にして、稀代の軍人であるクシャナである。 …… クシャナは当初ナウシカの敵として登場し、対立するが、 次第にナウシカの思想とカリスマに惹かれていき、 彼女を認め、共同戦線を張る。 しまいには土鬼の墓所での騒動を経て、ナウシカを 新たな王とすら認めたきらいさえある。 …… 王位継承者である三双王子は1人が戦死、2人が行方不明になってしまい、 父であるヴ王も臨終の際に彼女に王位を譲る事を宣言している。 そうした女王になれる身でありながら、クシャナはトルメキアの 王位には即かず、生涯代王に留まった。 心の中に、すでに主君と言える存在を持っているというのである。 …… これは彼女が、一神教の象徴でもある墓所の主が潰えた後、 ナウシカ教こと地母神信仰に染まった事を意味しているものと思われる。 …… 地母神は古来より死と破壊、慈悲と豊穣の双つの顔を持っていた。 慈悲と豊穣の顔がナウシカであるのなら、 彼女は死と破壊の顔である。 それを示すように、クシャナ (Cusiana) という名は ナウシカ (Nausicaa)のアナグラムであり、同一の要素から構成されている。 二人は同一の存在の別の顔でもあるのだ。 ☤ 古代世界を支配していた地母神信仰。 しかしある時期強力な一神教が誕生し、旧宗教を排除していった。 …… それにより地母神信仰の時代である古代は終わりを告げるが、 地母神の神話の流れを汲む物語は、その後も脈々と生み出された。 広義では「花咲か爺さん」や「白雪姫」もこの類に入る。 …… そして現在の日本に於いて最大の知名度と人気を誇る 新時代の地母神神話── それこそが『風の谷のナウシカ』であるのだ。 …… ナウシカをはじめとするジブリ映画とは、表向きは娯楽作品であるのだが その実復興異教主義者(Neo-Paganism)であろう宮崎駿を“教祖”として、 日本中の児童にスプリンクラー式に幼少からその思想を植え付けるための、 布教映画でもあるのである。 ☞ナウシカ編その④ 父なる神と母なる神の対決 (作成中) ☞ジブリ考察その⑤ ラピュタ&ポニョ編……………… ───────────────────────────────────── Amazon: 風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」 風の谷のナウシカ全7巻セット ―アニメージュコミックスワイド判 (アニメージュコミックスワイド版) 宮崎駿マンガ論―『風の谷のナウシカ』精読 ユリイカ1997年8月臨時増刊号 総特集=宮崎駿の世界 映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版(ロマンアルバム) END
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ジブリ映画とオカルティズム ⑥ 魔女の宅急便編 『魔女の宅急便』。 角野栄子氏による児童書原作作品で、タイトルが示す通り魔女の物語である。 「魔女」や「魔法」と言えば現代において、まるで歓迎されるべき奇跡や 羨むべきその体現者のように扱われているが、本来最も忌むべき行為であり、 『聖書』では魔法を使った者は地獄に落ちて永遠に焼かれるとされている。 そもそも人間に本来そのような奇跡的な力など備わっていない。 では魔法とは何かというと、神を裏切り、悪魔に魂を売り渡して契約を結んだ者が、 悪魔に頼んで使って貰っている悪魔の力の事なのだ。 だからこそ「魔法」なのである。 これに対してはユダヤ教の時代より『モーセ五書』などで強く禁じられている。 例え神や天使を名乗る存在、仏や菩薩を名乗る存在、精霊や妖精を名乗る存在、 宇宙人や宇宙意思を名乗る存在、霊魂や動物霊を名乗る存在が相手であっても、 それと語りかけ、帰依し、契約を結んではならない。 なぜならそれは姿を変えた悪魔だからだ。 キリスト教でも「悪魔は光の天使を装って現れる」と言い、それらとの交信を禁止している。 しかし神側の命令に逆らい、自分の意のままにできる奇跡の力が欲しいという 浅薄な慾望に駆られて、禁忌を犯し、儀式によってそうしたものと交わった 忌むべき存在が、本物の「魔法使い」や「魔女」なのだ。 ☤ 中世ヨーロッパでは謂れなき男女が「魔女」の烙印を捺され、 共同体から抹殺されたり、暴行されたり財産を奪われたりしていた。 その野蠻で迷信的、残酷な行為から、それらを批判する向きがあるのは当然の事だが、 そこから更に飛躍して、魔法や魔女文化を擁護する意見すらあるのは行きすぎであろう。 そうした事を主張する輩は大抵が無神論者で、魔法なるものをそもそも信じておらず ただの迷信、文化のひとつと捉えているが、しかしその行為や儀式そのものが 大問題であるのだ。 世界的にヒットしたラノベ兼映画に、たくさんの少年少女を魔法使いに養成し 彼らを活躍させて英雄のように描く 『ハリー・ポッター』 シリーズがあるが、 ヴァチカンがこれを咎めている。 これらに対しファンは激怒して抗議し、無心論者の日本人は冷笑したが、 ヴァチカンの批判の裏には紀元前から続く、悪魔と交わる事への警鐘がある。 悪魔の力を学びこれを使う者は、もはや最後の審判で救われる見込みはない。 ただ永遠の獄炎へ続く道が伸びているのみなのである。 (尤もヴァチカンこそ…であるのだが) その魔女を、当時の眼から見ても時代遅れのオールドスタイルで登場させ、 ヒロインとして描いたのが『魔女の宅急便』だ。 表層は新生活を始めた1人の少女の葛藤と成長劇で、視聴者の共感と感動を生む 名作であるのだが、ここにも様々なオカルトワードが埋め込まれている。 魔女も元々あのような服を着ていたわけではない。 にも関わらず服装がテンプレ化したのは、それが反道徳の象徴であるからだ。 ユダヤ・キリスト教では女の天使は存在しない。 受胎告知をしたガブリエルは安産の守護天使のように見なされるようになり、 女性信者獲得のため女体化されて描かれる事もあるが、元々天使に性は無い。 さて、神であるイエスが人間として受肉し、処刑された後に 不死の「復活体」として蘇ったように、高位の天使の正体とは、 聖人の「復活体」であるというユダヤの伝説がある。 それによると天界の大戦争でルシフェルに勝利したミカエルは、 その功績により初めて肉体を得る資格を得、 神によって肉体を創造されて最初の人間アダムとなった。 (これらの事は「ヨハネの黙示録」や「ダニエル書」にそれとなく記されている。) またその子孫である第二の太祖ノアも、 その前身は「回復者」を意味する名の大天使ガブリエルであり、 生きたまま昇天した大預言者エノクは大天使メタトロンとなり、 同じく言者エリヤはサンダルフォンになったという。 つまり、これらの天使は性は無いが、その魂は「男」なのである。 (ちなみに仏教でも女の仏はおらず、極楽浄土にも女はいない。 女が行っても男に変化するのである。 観音菩薩は女性でもあるかのように描かれるが、こちらもその慈悲心を 女性に例えただけで、女性信者獲得のためにそう描かれる事が多いだけである) 女性差別のように聞こえてしまうかも知れないが、 その対極の存在、悪魔の使徒だから魔女という象徴は「女」なのである。 ☤ キリスト教では神天使、天に上げられた者たちは輝く白の衣を纏う。 その対極の存在を示す象徴ゆえに魔女は黒い衣を纏う。 神は天使をしもべとし、その対極の存在のサタンはサタンは悪霊をしもべとしている。 その雛形である魔女も使い魔を使う。 なお、ユダヤ教によればエジプトは神の対極の存在である、 魔術の蔓延る王国と化していたが、そのエジプトでは猫を重用し、 猫頭の女神などを祀っていた。 またヨーロッパでも猫はその気まぐれでずる賢く夜を好む性格から、 忠実な犬の対極に位置づけられた。 そこから黒猫は魔術使い、魔女の使徒として好まれて描かれるようになった。 ヨーロッパでは箒は家庭の平和と衛生の象徴とされている。 その対極の存在だから魔女は箒に跨る。 跨るという行為は、汚い部分を箒に押し付ける事でそれを侮辱しているのである。 ヨーロッパ(に限った事ではないが)では、夫に貞淑に尽くし、法律を守り、 地に足のついた生活を営むのが女性の嗜みだとされている。 その対極の存在だから魔女は地上の法から離れて空を飛び、 悪魔を囲んで乱交パーティを繰り広げる。 キリスト教徒が毎週神の御前でミサを行う対極を行って、 悪魔を囲んで黒ミサを行うのだ。 よく魔女が契約を結ぶ悪魔が黒山羊で描かれているのは、 聖書において善人を大人しい白い羊、悪人を気性の荒い山羊に例えているからで 白の対極の存在として黒い毛並みにし、 平和の象徴の白鳩の対極の存在として黒い蝙蝠の翼を生やさせ、 長いローブを纏った男(天使)の対極の存在として 全裸の女性の肉体として描かれている。 言ってしまえば「悪魔」の絵も「魔女」のスタイルも、 「吸血鬼」や「狼男」「ゾンビ」などと同じく、キリスト教の神や天使、聖人らの 鏡写しとなんる対極の存在として創作されたものであるのだ。 (吸血鬼が血を吸うのは旧約聖書で血を食べる事を禁じているため、 その向こうを張った存在として創作されたためであり、 光を嫌ったり十字架に弱いのは、“義の太陽”イエスの対極の存在であるからで、 狼男は悪魔の使徒の人間が獣の刻印を押捺されているので、 その逆を行って人間が獣に変じるようにしたのである。) それが示すものはキリスト教や道徳観の否定と破壊である。 黒い衣を纏い、箒で空を飛ぶ魔女のスタイルにはそうした意味がこめられているのだ。 ちなみに『魔女の宅急便』では、「黒はオンナを美しく見せる」とかいう意味不明な理屈から 最初から最後まで主人公の少女にこのスタイルを貫き通させている。 尤も、女性が自らの美を知りこれに自己陶酔し男への誘惑に使うようになったのも、 『聖書』外典によれば、元はといえば神に反逆した堕天使シュミハザが 人間に教えた事であるのだが。 ☤ 欧米の子供たちが幼い頃から『オズの魔法使い』を読んで秘教の奥義に触れ、 『ハリー・ポッター』を読んで魔法使いや魔術といういかがわしいものに対して 拒否感を抱かず、むしろ羨望するように“教育”される。 同様に『魔女の宅急便』も、視聴者に対してそういった影響力がある事は否み得ない。 そもそも日本の子供たちは西洋の度もたち同様に、物事の判断がつく以前に、 数々の魔女アニメ、魔法アニメなどを見て、無意識下に それらに対する興味や関心を刷り込まれるようになつているのである。。 例えば時代を遡れば、某黒魔術系アニメの影響で、日本中の女児がヒロインを真似して 「テクマクマヤコン テクマクマヤコン」という変身呪文を唱えた事があった。 (ちなみにこれは原作にはなくアニメ版になって追加された呪文) この一見何の意味もないように見える呪文の正体は、 ユダヤの絶対神の名を示す4文字「テトラグラマトン」の転訛である。 つまり日本中の女児がまったくそうと知らずに、“変身”するために ユダヤの絶対神の名を唱えてそれに祈り続けていたのである。 某黒魔術系アニメの影響で、日本中の男児が主人公を真似をして 「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」 という悪魔召還呪文を唱えた事があった。 主人公が悪魔側の魔術師であり、悪魔召還の呪文を真似する事自体アレだが、 実はこのエロイム(エロヒム)とは別に悪魔の事ではなく、 元はユダヤの絶対神の複数形をさすヘブル語なのでである。 つまり日本中の男児がユダヤの神に求め訴え続けていた (祈りを捧げていた)わけである。 われわれ日本人は幼い頃から知らぬうち、にユダヤ、キリスト教、西洋魔術などの オカルトによって“教化”されているのである。 宮崎映画の根底をなすメッセージ、登場人物たちの行動原理も、 そうした教典に添ったものであり、日本人は幼い頃からそれを見て、 それを「自分自身の行動規範」として取り込んでいるのである。 日本のような無宗教系国家においては、ある意味宗教よりも、 アニメの哲学的、精神的な影響力は大きい。 同様に作品を通じて視聴者を感化させ“洗脳”する力も大きい。 それゆえに宮崎氏のようなトップクラスのアニメクリエイターは、単なる娯楽作家ではなく、 裏の意味において、ある意味ひとつの宗教の“教祖”ともいえる存在なのである。 ☞ジブリ考察その⑦ ハウル編 ─────────────────────────────────────
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ジブリ映画とオカルティズム ④ ラピュタ&ポニョ編 ☤ 『天空の城ラピュタ』。 1986年8月に東映洋画系で公開されたアニメ映画。 産業革命時代のヨーロッパを舞台にした、 未だに多くのファンを魅了してやまない大作冒険活劇である。 スタジオジブリ制作映画の記念すべき1作目で、 全国動員 77.4万人、配給収入5.83億円とあまり振るわなかったものの、 数々の賞を受賞するなど高い評価を得た。 子供から大人まで幅広く鑑賞に堪える名作である本作は、 その後のジブリの大躍進に従い再評価され、 今ではジブリを代表する人気作品となっている。 四半世紀も昔の作品であるものの、まぎれもなく日本を代表する 大冒険活劇作品の頂点のひとつであろう。 さて、この作品は作中にラピュタという 浮遊島が登場する事からもわかる通り、 表向きは聖パトリック大聖堂の司祭だったジョナサン・スウィフトの著作 『ガリヴァー旅行記』がモデルとなっている。 『ガリヴァー旅行記』はスウィフトが匿名で出版した諷刺小説で、 1726年に初版が、1735年に完全版が出されている。 イギリスのノッティンガムシアの小地主の三男に生まれた レミュエル・ガリヴァーという男が、1699年に雇われ船医として アントロープ号に乗船するものの、船が難破し、 奇妙な国に辿り着く…という筋書きの物語だ。 全編は大きく分けて ① 小人国編 (リリパット国渡航記) ② 巨人国編 (ブロブディンナグ国渡航記) ③ ラピュタ及び日本編 (ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、 グラブダブドリッブおよび日本への渡航記) ④ フウイヌム国編 の4編からなっている。 このうち3番目のストーリーに登場するのが 磁力によって飛行する浮遊島ラピュタである。 そこには一日中思索に耽って過ごす賢人たちが住んでいる事、 またラピュタが超科学の都市であり、 同時に地上を破壊する超兵器である事が書かれている。 いうまでもなくジブリ映画 『天空の城ラピュタ』 のラピュタとは この浮遊島ラピュタが元ネタだ。 それが世間の一般的認識である。 しかし元々このラピュタは、スウィフトによるオリジナル創作物ではないのだ。 それどころかこの著作物には様々な謎がつきまとっているのである。 ☤ スウィフト自身が謎の多い人物であるのだが、 彼は英国フリーメーソンの幹部であったとも言われている。 そのツテで彼は、表向き教会から禁止されていた、 聖書の外典・偽典などを集めてこれを読み、 教会の手によって隠されたこれらの秘儀を小説の中で、 そうとわからない形で表の世界に公表していたのだという。 例えばガリヴァー旅行記の作中で、ガリヴァーがラピュタの科学者に 火星の衛星について教えてもらう場面がある。 その中で科学者たちは「火星には衛星が2つある」事や、 それらの火星からの「距離や公転時間」について説明を行っている。 ところが、これらを記したガリヴァー旅行記が出版されたのは1726年の事であり、 フォボスとダイモスが発見されたのはそれから151年も後の1877年なのだ。 当時はこれら火星の衛星は発見されていない。 では、作者のスウィフトはそんな昔にどこからこれらの知識を得たのだろうか? そこに「ラピュタ」という荒唐無稽な舞台設定を読み解く鍵がある。 ☤ さて、一見話は大きく飛躍するが、我々が住んでいる この地球の大きさは、いったいどれほどであろうか? この問いに対して現存する記録にある中で 最も古く地球の大きさを測定したのは、「第二のプラトン」と呼ばれる 賢人エラトステネス(元前275年 - 紀元前194年)である。 彼はヘレニズム時代のエジプトで活躍したギリシャ人の学者であり、 アレクサンドリア図書館を併設する研究機関ムセイオンの館長を務めた。 エラストネスは紀元前255年頃に初の天球儀を作成。 クレオメデスの『天体の回転運動について』によれば、 紀元前240年頃、シエネ(現在のアスワン)のそばの エレファンティン島とアレクサンドリアとでの 夏至の正午の太陽高度の知識を元に地球の全周を計算し、 地球の大きさに対して、252000スタディアという解を出している。 (当時のスタディアが何mであるのか諸説あるが、この数値は 実際の地球全周より17%大きいという説が有力である) この「偉業」から、彼は古代世界最高の天才の一人であると賞賛されているが その一方で、こうした発想や計算は、エラストネスの独創ではないという話もある。 エラストネスは太古の叡智の文献を大量に蒐集・秘蔵した アレクサンドリア図書館の館長的な役割を勤めていたが、 彼はそこに収蔵された太古の叡智の書をもとにこれらの発想を得たと見られており、 地球の直径を求める方法とその解については、 エラストネスよりも遥かに古い先駆者がいたと思われる。 さて、現在広く世界で使われている単位「メートル」であるが、 これは1790年に地球の大きさを基準にして作られた度量衡である。 パリを通過する北極から赤道までの子午線弧長の1000万分の1が 1メートルである事に由来する。 一方でエジプト・ダハシュールにはスネフェル王 (在位:紀元前2613年~紀元前2589年)のものとされる、 エジプト最古のピラミッドのピラミディオン(キャップ・ストーン)が置かれている。 不思議な事に、紀元前27世紀という超古代に頃に作られた このピラミディオンの高さが、精確に1メートルぴったりなのだ。 なお、このピラミディオンは底辺の一片の長さが1.57mで、 底辺2辺の和を高さで割ると円周率πになり、 4面の面積の和を底辺の面積で割ると黄金数φになるよう設計されている。 更にエジプトではキュビットという単位を使っており、当時の1キュビット=0.5236mなのだが この0.5236mという数値がどこから来ているかというと、 半径1mピッタリの円の円周(6.2832m)を12等分した弧の長さが0.5236mなのである。 要は紀元前27世紀頃からエジプトではメートル法が知られており、使用されていた。 ひいては当時の人間は地球の直径をエラストネスより遥かに精確に計測し、 それを元に1メートル度量衡を作り、更にそれを基にキュビットを制定したものと思われる。 こうした古代の叡智は「エメラルド・タブレット」としてピラミッドに隠されたり (そもそもピラミッド自体がそれなのだが)、 文書化されてアレクサンドリア図書館に秘蔵されていたが、 カエサルの侵攻時の大火災や、4世紀末から5世紀にかけての キリスト教徒大司教の使嗾のもとに行われた破壊によって古代の書物が失われてしまった。 しかし完全に全ての古文書が失われたわけではない。 焼失を免れたもの、図書館破壊前に持ち出されていたもの、 あるいは破壊前に作られていた数々の写本群などが キリスト教の弾圧を恐れて地下へと潜り、散逸し、 様々な知の探求器官へと秘蔵され、各地で脈々と伝えられたと考えられる。 ☤ それらの超古代の科学書は表舞台に現れる事は無かったが 何かのコネでそれにを目にした者たちは、それを自分の仮説のように 装って発表した。 ダ・ヴィンチコードというフィクション小説の中では、 アイザック・ニュートンは「シオン修道会」という組織の幹部であり 教会に封印された古代知識を受け継いだ知の探究者であった。 「シオン修道会」そのものはフィクションだが、ニュートンが メーソンの幹部だった事は事実らしく、また彼は科学者としての文献よりも 多くのキリスト教研究所、オカルト文書の著作を遥かに多く残している。 「万有引力の法則」についても、「リンゴが木から落ちるのを見て知った」 (悪魔から知恵の実を授かった事の暗喩)という後世の作り話ではなく、 彼がその立場を利用して閲覧する事が可能だった古代文献から知った可能性がある。 また、フランス人数学者・地理学者であるオロンテウス・フィナエウスが 1531年に作成した世界地図や、メルカトル図法の発明で有名な、 ゲラルドゥス・メルカトルが1538年に作成した世界地図には 300年も後の1820年1月末に、初めて「発見」された、南極大陸が描かれている。 それも想像や伝聞で描いたというレベルではなく、大きさから詳細な海岸線、 山脈の位置までソックリなのだ。 彼らもアレクサンドリア図書館で失われた筈の、 太古から伝わる古地図を参考に、これらの地図を作成したのではないかと思われる。 話をガリヴァー旅行記に戻そう。 作者のジュナサン・スウィフトは、先に述べた通り表向きは キリスト教組織の中にあって権威ある立場の「司祭」であり、 裏では古代からの叡智を脈々と伝える秘密結社・ フリーメーソンの幹部だったと言われる。 彼は表と裏、その2つのコネと力を使い、教会によって秘蔵され、 表立って公表される事はない大量の古文書を通し、 古代の叡智を知ったのだと思われる。 それを近代ヨーロッパの抱える矛盾や苦惱を、様々な社会風刺を通じて 表現した小説の中にまぎれこませ、様々な暗喩を使って公開したというのが、 「ガリヴァー旅行記」という冒険小説の正体なのである。 (なお、4番目のフウイヌム国編は、英国社會の諷刺であると同時に、 崇高な理想を持つ結社フリーメーソンと、彼らによって支配される、 野卑で奴隷のごとき下民たちの構図を暗示した話である。 メーソンがこれから築かんと画策している“新世界秩序”の姿を 早々と世間に公表した青写真的な話でもあったのだ) ☤ ガリヴァー旅行記に登場する火星の知識について 秘された古文書という元ネタがあるように、 作中に登場する飛翔する街ラピュタという 荒唐無稽な舞台設定についても、実は古い聖典にその元ネタがある。 世界で最も読まれている書物。 古代世界の絶対的神話体系──聖書。 その『旧約聖書』の『創世記』や『新約聖書』の『ヘブル人への手紙』に 大預言者エノク(英語読みイーノック)という人物が登場する。 オカルティストにとってエノク魔術の始祖ともされる男で、 エノク市の王でありる。 彼は別の神話に於いては、土着の神と渾淆して ヘルメス、マーキュリー、トート、オーディンなどとも呼ばれ、 魔法文字を作った人物であるとともに、錬金術の始祖でもある。 彼らを渾淆しヘルメス・トリスメギストスという尊称でも呼ばれる。 またエノクは古代アラビアの伝承に於いては、ギザの三大ピラミッドの 真の建設者・イドリスであるとされる。 アブ・バルキ、マウスディーなど9世紀のアラブ人歴史家によると ピラミッドの建設者は大洪水以前のエジプト王サウリドで、 大洪水の到来の啓示を受けた彼は、大ピラミッドを建設し その中に数学や天文学をはじめとする様々な叡智を隠したのだという。 サウリドとはエノクと同一人物であろう。 (なお、今日では三大ピラミッドの建設者のように言われているクフ王は 農閑期の公共事業として、三大ピラミッドの周囲にある 非常に小さなピラミッドもどきを作らせただけの人物である。 のみならず勝手に三大ピラミッド内に自分の名前を刻ませ、 この事件により彼は人々に恨まれた、と当時の文献にある) そのエノクは旧約聖書によると、「365歳の時に、 街ごと神の手に取られて地上から消えた」と書かれている。 「神の手に取られて消えた」とはどういう事か。 これについて更に詳しくを記述した書物がある。 『死海文書』にも記されている非常に古い書物であり、 しかし教会によって禁じられて封印されてしまった、 スラヴ語とエチオピア語の『エノク書』である。 ☤ エノク書は俗に『天使の書』と呼ばれるほど 天使に関する記述が多い聖典である。 内容について簡単に述べれば、 エノク市の王であり預言者であるエノクが、ある日神から啓示を受ける。 啓示の内容は堕落したグリゴリの天使たちが持ち込んだ知恵により 人類が堕落し、それを嘆いた神が将来大洪水を起こし、 地上の悪を一掃するというものだ。 その後エノクが生きたまま天界に上げられ、 七層からなる天界の様相を見て回る様が描かれている。 (ちなみにこのエノク書は最近『エルシャダイ』という名でゲーム化され 「大丈夫だ、問題ない」のセリフでブレイクし、 発売前は大いに持て囃されたものの、見事に大コケした) 別の失われた聖典『ヤシャルの書』(断片のみが現存)には、 エノクに続いて80万人の男 (女性も含めると推定160万人) が 天に上げられた事が記されている。 同じく失われた聖典である『モーセ書』によると、 その空中都市の名はシオンというそうだ。 旧約聖書に登場する、エノクとともに天に上げられ、 地上界から切り離された聖なる空中都市。 天空を飛翔する城。 ──これこそが、ガリヴァー旅行記のラピュタのモデルであり、 同時にこの作品をモデルにして作られた長編アニメ映画 『天空の城ラピュタ』のモデルなのだ。 要は、宮崎監督がこの映画にこめたメッセージを調べてもわかる通り、 『天空の城ラピュタ』とは、『ガリヴァー旅行記』を経由した、 聖書偽典・外典の焼き直しなのである。 表向き冒険活劇ではあるが、実はこれもナウシカ同様に 宗教作品なのだ。 ☤ なお、『ラピュタ』 (La puta) とはスペイン語で 『娼婦』 を意味する言葉だ。 フラフラとあちこちの男と交わるふしだらな女を、 はぐれ雲の如き浮遊島に重ねて名づけた名前だと言われている。 彼一流のジョークだというのが定説だ。 そのためアニメ 『天空の城ラピュタ』 も、日本ではほとんどの人が 大して気にする事もなくその名を口にしているが、 アメリカではその名前が卑猥であるとして、ヒスパニック系視聴者に配慮して 『Castle in the Sky』 というタイトルに改題されている。 (なお「風の谷のナウシカ」のモデルとなった「オデュッセア」の王女ナウカシアも、 田舎くさい求婚者たちには見向きもしなかったくせに、 海岸に漂着した妻子もちの全裸の男の色気にクラクラして、 甲斐甲斐しく世話しまくった末、ふられて捨てられた色ボケ女である) もっとも、これは表層のみの解釈に過ぎない。 スウィフトがこの空中都市に「ラピュタ」と名づけた真意は別にある。 スウィフトの正体がフリーメーソンであり、 物語の元ネタが『聖書』である事を知れば おのずとその本当の意味が見えてくるのである。 太古の時代、神によって天界に上げられた、 信心深き者たちの住まう空中都市。 しかしそれは永遠に空を漂い続けているわけではない。 時が訪れると、再び人間の世界に姿を現すのだという。 『新約聖書』の最終章 『ヨハネの黙示録』。 現在の世界の崩壊から新世界の創造までを描いた、 暗号と暗喩の集大成である怪奇な預言書。 その更に最終章には、福千年の後の最終戦争の後、 有史以来の全ての人間が復活させられ、 神による『最後の審判』によって裁かれる様子が描かれている。 悪しき魂は火の池に投げ込まれ、善き魂は 新たなる世界で永遠に生きる権利を与えられる。 そして神は既存の世界を消滅させ、審判にパスした 善なる選ばれし人々のためらに、光輝に満ちた 新たなる世界──新天新地を創造する。 (この話はまんま『ナウシカ』の最終章になっている。 『ナウシカ』では、ヒステリー症を持った主人公のアバズレ女が 墓所の主──『神』を否定してこれを殺害し、 人類救済のための数千年に渡るその計画を破綻させ、 新しく生まれ変わる清浄な新世界で暮らす事になる 善なる人々の胚珠までも、何の罪もないのに全て焼き尽くしてしまう。 共産主義者である宮崎駿の思想が色濃く反映され、 キリスト教的な思想や救いを完全に否定し、 それで悦に浸って種族まるごと自滅の道を選ぶという、 きわめて幼稚で短絡的な話をさも美談のように描いている) 話を黙示録の最終章に戻すが、そこでは 新しく作られた世界において、かつて遥かな昔に 天に上げられた筈のエノク市が、 選ばれた人々の前に再びその姿を現す。 12段のピラミッド状構造をしたその都は、 ヨハネの黙示録の中で{『天から降りてきた新エルサレム』 『キリストの聖なる花嫁』}という名で呼ばれている。 神と人が共に住まう永遠の浄福の都である。 ラピュタ(淫売婦、ふらつき女)とは キリスト教的価値観の中で、「最も卑しむべき女」を指す言葉である。 しかし作中全てが比喩や対称表現で出来た暗号である 「ガリヴァー旅行記」において、それが指すものは、 その完全な対極にある「最も聖なる女」の事にほかならない。 すなわちラピュタとは、“キリストの花嫁”である空中都市・ 新エルサレムを指す言葉なのだ。 ☤ もう一度繰り返すが、この都は『風の谷のナウシカ』においても、 叡智と父性原理の象徴であり、創造主にして管理者であり、 ユダヤ・キリスト教の絶対神の暗喩である“墓所の主”が、 人間の愚かさによって汚染し尽くされた世界を浄化し尽くした後、 1人残らず絶滅した人間という種族── しかしそれを死から蘇らせた、善と理知によって支配され 惡しきところの見られない、全き“選ばれた民”によって築かれる “理想世界”という形で登場している。 しかし宮崎はこの「聖なる光に包まれた、父なる神とその下僕」 という集団に対し、母性原理の象徴であり、 一神教以前に世界を支配していたアミニズム、 地母神崇拝の暗喩であるナウシカと 彼女を支持する被差別部落という 「闇とともに生きる、母なる神とその同胞」という 対照的な集団を登場させ。これと対決させている。 そしてこうした完全なる善と幸福に包まれた理想世界を否定し、 それを築くための、二度と再生できぬ貴重な礎を 跡形もなく破壊し尽くしてしまっている。 彼女は結果として人類に2度目の“絶滅”を与えた最悪の死神である。 ここからわかるように、宮崎映画の本質はキリスト教の否定と キリスト教によって邪教や悪魔とされた原始的崇拝の復活にある。 宗教に疎い日本人から見れば宮崎は「偉大な人格者」のように映るかも知れないが キリスト教的に見れば「淫祠邪教の女神崇拝者」 「サタン教の教祖」そのものである。 彼の作品は原始宗教への回帰をメインテーマとした宣教作品なのだ。 『ナウシカ』同様、『ラピュタ』もその例に漏れない。 ☤ 『聖書』においては、堕落した人類は、 かつて自分たちの元を離れていった空中都市に、 悠久の歳月の後に再び戻るという筋書きとなっている。 同様に『天空の城ラピュタ』もまた、かつては人類の都であったが、 歴史のある時期に失われ、長い歳月を経た後の時代、 人々がふたたびこの都を捜し求め、辿り着くという筋書きとなっている。 しかしそこから先が異なり、結局のところ主人公たちは こうした優れた文明を捨て、人類が営々と築いてきた偉大なる叡智を否定し、 大地へ回帰して原始的な生活を営む道を選ぶ。 この辺りは『ナウシカ』最終章も同じ筋書きである。 『ナウシカ』もそうだが、これは全智全能の神の元で管理され、 約束された楽園に導かれる運命を持っていたにも関わらず、 自由意志を得た事で楽園を失い、1人で生活する道を選ぶ事になった 最初の人類アダムとイヴの話の再現である。 (イヴ以前に様々な女がおり、うちリリスがアダムの最初の妻になったという話もあるが、 これは中世に創作されたヨタ話である) いわば運命を決める最後の選択において、ナウシカもラピュタも、 永遠の生命を得る神の道ではなく、滅びに向かう蛇 サタンの道を選んだという事だ。 (ナウシカははっきりと、「滅びに向かうがゆえに人類は美しい」 といったニュアンスの発言をしている) いってみれば宮崎は映画や漫画を見た者に対して、 読者がこうした、神に逆らうサタンの道を選ぶ事を 正しいと思い込むように、無意識下にインセプション (植え付け)しているという事でもある。 それは宮崎の思想である以前に、古代から脈々と伝えられてきた 悪魔ルシファーを崇拝するフリーメーソンの考えでもあるのだ。 その選択が間違っているとまでは言わないが、 ナウシカやシータたちの最後の選択が、神学的に見て悪魔側、 プロメテウス側のものである事は否み得ない。 そして聖書では散々誤った道を進んだ末に人類が 元の道に立ち返った神に救われる筋書きになっているが、 ラピュタでもナウシカでももののけ姫でも、 しつこいぐらい繰り返し「神殺し」を行っているが故に その望みはもはや無いのである。 また、左翼の人間はとにかく狂犬のように 権威や伝統文化に手当たり次第に噛み付き、これを引き摺り下ろし 自分の行為を正当化して、自分たちこそ正義であり進歩的だと主張する特徴がある。 かつて中国であらゆる文化や伝統、宗教、 家族や結婚といった古くいからのシステムを否定し、 これらを破壊し尽し、原始的な農村社会に回帰した 「文化大革命」という狂ったムーブメントがあった。 共産主義者である当の中国人や左翼の機関誌である朝日新聞などは、 これらを偉大なる革命だとか、人類の歴史における偉大な進歩だなどと賞賛していた。 宮崎駿をはじめとするジブリ幹部の面々らも、これらの左翼思想や 共産主義の信奉者であり、それがナウシカやラピュタといった 作品中に色濃く現れているのである。 ☤ 宮崎映画の主人公たちは左翼たち同様、とにかく「自由」を尊ぶ。 文化大革命ではそれを突き詰めた結果、家族や結婚、男女の性差などの 過去の制度を全て破壊し、それを「自由」だと称した。 左翼の連中が様々な既存の制度に噛み付いて破壊しようとしているのも どう余裕の理由からである。 確かに、不自由な環境に対してある程度の「自由」は必要であろう。 ところが宮崎アニメにおいては「自由」をつきつめた結果、 管理者、束縛者、果ては実の親を殺してしまうという過激なオチに行き着くのである。 (この点は映画版で不自然きわまりない“親殺し”のシーンが追加された 『ゲド戦記』にも見られる。 一般には息子の吾朗による父親・駿を超えるための気概を現した シーンだと解釈されているが、それが示す真実はまた別である) では、「自由」とは何なのか? その起源は神に逆らって自由意を得た創世記の物語にある。 つまり“自由”とは元はと言えば神に逆らう意思の事であり、 悪魔の誘惑により人々に与えられたものであるのだ。 “自由”はフリーメーソンの理念の三本柱のひとつであり、 メーソンによって作られた国家アメリカの一大理念にもなっている。 アメリカの大統領が代々就任の際、「メーソンの聖書」に手を置いて、 その神ルシファーに宣誓するのは有名な話である。 サタンは「聖書」に明記されているように、「この世の神」であり 世界中の繁栄国、強国の諸王に権威を与え、これらを下僕として使う管理者であり、 対立構造にあるどころか、神自身によって、末日までこの世の支配を任された御遣いであり、 米大統領はそのサタンの下僕である。 もっともこれはアメリカだけに限った事ではないが、 これについては『ハウルの動く城』の項目で作品の謎説きとともに説明する。 ☤ さて、ついでに『ラピュタ』には大インドの古代聖典 『ラーマーヤナ』や『マハーバーラタ』に登場する 神々の最終兵器・アストラも登場している。 アストラは別名アグネアとも呼ばれ、金属の筒に収められ、 毎日兵士によって点検されている空飛ぶ兵器の事である。 それは凄まじい大爆発を起こし、その焦熱で 膨大な数の象部隊(戦車)や鳥たちを焼き焦がす力を持つ。 のみならず強烈な不可視の「毒」を撒き散らし、爆心地の周囲の者たちを 手も触れずに続々と殺してしまう魔力を待つ。 そのため戦場から逃れた兵士たちは、 アストラの放つ毒から逃れるために、水で兵装を洗った… とこれらの古代聖典に記されている。 (同書にはヴィマーナという、“特殊な水”を燃料として 音速で空を飛ぶ兵器も登場し、 それらがアストラを投下するシーンもある) 核兵器の父であるロバート・オッペンハイマーは、 サンスクリット語の原書を読めるほど古代インド神話に精通しており、 この神々の兵器アストラを元にして原子爆弾を製造した。 原爆作成計画であるトリニティ計画のトリニティとは、 インド神話の創造と維持と破壊の三神・ブラフマー・ヴィシュヌ・ シヴァによって形成するトリムルティ(三位三体)から取ったものだ。 貴子流離譚や、おそらくはシータやパズーという名も、 これらインド聖典から拝借したものであろう。 シータとはこの『ラーマーヤナ』に登場する、 アストラによる核戦争の引き金となった女性の名であるからだ。 彼女は“天から降りてきた月である”とこの聖典の中で表現されている。 ラピュタに於いても、少女シータは空から“降りて”くる。 ☤ 『ラピュタ』において、宮崎はこのアグネアを登場させて その凄まじい破壊描写を見せ付けた。 さらに出典がよくわかるように『ラーマーヤナ』の名を出し、 かつわざわざ『旧約聖書』の、神によって滅ぼされた ソドムとゴモラの名を引き合いに出した。 これらは偶然でも何でもなく、『ラピュタ』という作品の骨子が オカルトで構成されている事の証左である。 同時に『神』=ラピュタ及びその支配者という等式が成り立つ。 またここには更にもう1つの意味がある。 フリードリッヒ・ニーチェは、それまでヨーロッパ文明の根幹をなしていた 『神』という絶対的概念が力を失い、科学への信仰がそれに取って代わった事を 「神は死んだ」という言葉で表した。 同様に科学が隆盛し人々が空を侵すようになった産業革命の時代、 既に滅び去り、その存在すらも忘れ去られた世界の支配者ラピュタ。 それは科学によってその座を逐われた『神』そのものの比喩であるのだ。 その『神』が、かつて穢れた都ソドムとゴモラを滅ぼした力をもってして復活し 再び世界をわがものにしようとするも、粉々に破壊されて天へ帰ってしまう── いわば宮崎はこの作品の中で『神』を二重に殺したのである。 『ラピュタ』の本質とは『ナウシカ』同様、キリスト教の神を 暴虐者、滑稽な支配者としてカリカチュアライズしてこれを描き、 否定して殺害し、キリスト教によって弾圧され抹殺された 地母神崇拝の信仰を選ばせ、復権させる。 そしてまた左翼思想のように科学的発展や文明を否定し、 原始的な農耕生活に従属させる── そのプロバガンダ作品なのである。 作品に隠された裏の思想を読み解こうともしない、 というかそのようなものが隠されている事自体をまったく想定していな 普通の視聴者はまったく気づいていないのだが、 この作品に何らかのシンパシーを感じた者は 知らず知らずのうちにその古い思想を植えつけられてしまっているのである。 それこそフリーメーソンや魔術結社が 太古から行ってきた常套手段だという事も知らずに。 ───────────────────────────────────── 『ナウシカ』『ラピュタ』について語ったので 次は同じく宮崎アニメである『丘の上のポニョ』。について短く語ろう。 『ポニョ』とは、聖書のノア、ギリシアのデュカリオン、北欧神話のベルゲルメル、 アフリカのトムイバイノット、プラトーンのアトランティス、ケルト神話のビト、 北米のコヤングティ、マヤの4人の男女、アステカのナタ、インド神話のマヌ、 東南アジアのヨーム・スア、中国神話の伏羲と女媧、朝鮮神話の木道令、 日本神話の泥の海が攪拌された後に(水が引いて)現れた大八洲など、 太古から世界中に見られる、大洪水伝説を現代に蘇らせた物語である。 なお、この神話の中で最も古い記録は、 やはりシュメール神話のウトゥ・ナピシュティムだ。 こうした洪水神話の多くには、神々が穢れた人類社会を滅ぼして 世界を再生するという物語が付属している。 さて、ポニョの本名はブリュンヒルデ。 北欧神話に登場するヴァルキューレの一人、死者を冥界に導く女神の名だ。 つまりナウシカが人類を“絶滅”させた死神であり、 シータが人類のために与えられた科学都市の破壊者であるように、 ポニョの正体もまた人間を大洪水で殺しにきた死神なのである。 その母は母なる海の女神であるが、これは大地母神の比喩である。 やはり「ナウシカ」同様、古い地母神信仰が裏に隠れているのである。 さて、先にシュメール神話について述べた。 シュメール神話は世界最古の神話であり、世界中のあらゆる神話の原型であり 「シュメール神話がわかれば古代世界の宗教の7割がわかる」といわれている。 宮崎はこのシュメール神話を長編アニメ映画にリメイクして公開しているのだ。 それが『もののけ姫』である。 ☞ジブリ考察その⑤ もののけ姫編 ───────────────────────────────────── Amazon: 失われた天空のピラミッド「ラピュタ」の謎 (ムー・スーパーミステリー・ブックス) 天空の城ラピュタ [Blu-ray] 天空の城ラピュタ [DVD] 天空の城ラピュタ サウンドトラック 飛行石の謎 ファインモールド 天空の城ラピュタ ロボット兵 園丁Ver. 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