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+ 解答 左:武田信玄 中:アンリ・ルソー 右:鬼一法眼 + 解答 左:マリー・アントワネット 中:ラヴォアジェ 右:シャルロット・コルデー + 解答 左:京都府 中:バルセロナ 右:ラプラタ + 解答 左:まばゆい 中:くらむ 右:めくるめく + 解答 上:ブラジリア 中:メキシコシティ 右:アンドラ・ラ・ベリャ + 解答 上:獅子奮迅 中:杓子定規 右:蚊子咬牛 + 解答 左:山中伸弥 中:林真理子 右:上田良一 + 解答 左:松平定信 中:ヤン・ヨーステン 右:高島秋帆 + 解答 左:ハイドン 中:ルロイ・アンダーソン 右:カーゲル ※左は「水爆の父」です。 + 解答 左:エドワード・テラー 中:リー・クアンユー 右:井上大佑 + 解答 左:サン・テグジュペリ 中:シャルル・ド・ゴール 右:キングスフォード・スミス + 解答 左:黒澤明 中:是枝裕和 右:今村昌平 + 解答 左:中曽根康弘 中:安藤忠雄 右:村井純 + 解答 左:芥川龍之介 中:安部公房 右:岡潔 + 解答 左:アイルランド 中:ナイジェリア 右:コートジボワール + 解答 左:北里柴三郎 中:西田幾多郎 右:高野虎市 + 解答 左:マリリン・モンロー 中:多湖輝 右:藤田田 + 解答 左:シャンハイ 中:マカオ 右:ハルビン + 解答 左:田中義一 中:田中館愛橘 右:平櫛田中 + 解答 左:鳩山由紀夫 中:フーバー 右:ヴィントン・サーフ + 解答 左:津田梅子 中:横井庄一 右:磯吉
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BASIC LOCOMOTION MECHANICAL WEAPONRY FLIGHT AUTOMATION ARMOUR ARMOURには、主としてマシンを保護する装甲となるブロックが含まれる 鉄製プレート小 鉄製プレート 鉄製プレート丸 木製パネル 面の生成 グリップパッド プラウ ハーフパイプ ホルダー スパイクボール 鉄製プレート小(METAL PLATE 〔SMALL〕) BlockID24重量0.25接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性衝撃(M)俗称等鉄プレート(小) 板状のブロック炎に触れると赤熱する特定ブロックと一体化する 鉄製プレート(METAL PLATE) BlockID32重量0.25接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性衝撃(M)俗称等鉄プレート(大/長) 板状のブロック炎に触れると赤熱する特定ブロックと一体化する 鉄製プレート丸(METAL PLATE 〔ROUND〕) BlockID29重量0.5接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性衝撃(M)俗称等丸プレート 円盤状のブロック炎に触れると赤熱する特定ブロックと一体化する 木製パネル(WOODEN PANEL) BlockID10重量0.35接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性負荷、衝撃、燃焼俗称等ウッドパネル、パネル 木製の板状のブロック実際の当たり判定の横幅は見た目の半分ほど木製なのにほぼ同じサイズの鉄製プレートよりも重い特定ブロックと一体化する 面の生成(BUILD SURFACE) BlockID重量不定接続判定4個空気抵抗破壊属性負荷、衝撃、(燃焼)俗称等サーフェス、板 木製、あるいはガラス製の板状のブロック四隅とその中点を自由に変形させることができるというこれまでにない特徴を持つ木とガラスの2種類は、それぞれ壊れ方などの諸特性が異なる木モードの場合、色を変えたり空気抵抗をもたせたりすることができる詳細は調査中→サーフェスブロックに関するメモ グリップパッド(GRIP PAD) BlockID49重量0.5接続判定1個空気抵抗グループA破壊属性燃焼、凍結俗称等グリパ 木製の板状のブロック高い摩擦を持っている プラウ(PLOW) BlockID33重量1.0接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性衝撃(M)俗称等鋤 シャベル状のブロック摩擦がとても小さい ハーフパイプ(HALF PIPE) BlockID37重量1.0接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性衝撃(M)俗称等- 半筒状のブロック摩擦が小さい ホルダー(HOLDER) BlockID30重量0.5接続判定1個空気抵抗グループC破壊属性衝撃(M)俗称等ボムホルダー カゴ状のブロック下部側面と天面、底面に接続判定を持つ スパイクボール(SPIKE BALL) BlockID6重量1.0接続判定1個空気抵抗グループA破壊属性衝撃(M)俗称等スパイク、棘、棘球 棘に覆われた・・・ように見えて実際は球に近いブロック攻撃的な見た目にときめいたプレイヤーは少なくない
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通常楽曲 曲名 プレイヤー スコア 連打 可 平均秒速 備考 ウィリアム・テル序曲 交響曲第五番「運命」 軍隊行進曲 練習曲Op.10-4 練習曲Op.10-4(裏) 完全精度 1202790 0 0 フニクリ・フニクラ フニクリ・フニクラ(裏) ラ・カンパネラ 完全精度 1000200 0 0 ラ・カンパネラ(裏) 太鼓ミュージックパス 曲名 プレイヤー スコア 連打 可 平均秒速 備考 クラシックメドレー(ロック編) パリのアメリカ人 ヘ調の協奏曲 第3楽章 ラプソディ・イン・ブルー チャーリーダッシュ! 千鼓千鼓 木星 火星 クープランの墓 亡き女王のためのパヴァーヌ 亡き女王のためのパヴァーヌ(裏) 精度曲 1057820 0 道化師の朝の歌 エンターテイナー オー・ソレ・ミオ はんにゃ! 1059520 196 2 59.165 風船78打 新世界より サーフサイド・サティ 熊蜂の飛行 完全精度曲 1104010 0 行進曲「くるみ割り人形」から カルメン 組曲一番終曲 精度曲 1006840 0 美しく忙しきドナウ 美しく忙しきドナウ(裏) ハンガリー舞曲第5番 天国と地獄 序曲 ラデツキー行進曲 「ルスランとリュドミラ」序曲 精度曲 1053630 0 幻想即興曲 夜想曲Op.9-2 まおぅ 交響曲第7番から トルコ行進曲(ベートーヴェン) 完全精度曲 1003950 0 其方、激昂 アイネクライネハナトムジーク 完全精度曲 1003240 交響曲第25番ト短調第一楽章 おもちゃのシンフォニー メヌエット はんにゃ! 1103080 22 0 52.009 トッカータとフーガとロック カレ・カノ・カノン
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作成日 2024/01/30 更新日 2024/02/02 03 20New! 読了時間 約4分 基本情報 オイルスライダー (英 O.Slider) (Justazagによるコンセプトアート) 何系武器 基本攻撃力 燃費 画面内制限 特殊効果 元の敵 追加ver 垂直攻撃系 2(弾)/4(スライド) 1(28発) 3発 なし オイルマン 1.1.0 ゲーム内での説明 Fire an oil blob, and ride it, hitting anything in your path. Radical! 油の塊を発射し、それに乗り、進路にあるものにぶつかります。過激! ロックマンロックマンで登場した特殊武器。弾に乗り、サーフィンのように敵に突撃できる楽しい武器となっている。 詳細 弾はプレイヤーの目の前に発射し、それが床に落ちて短時間付着する。壁に当たると止まり、真下に落下する。その付着した塊に触れると、サーフボードのように滑ることができます。 滑っている間、プレイヤーがオイルスライダーの移動方向を妨げる壁に触れるまで地面を前方に進み続けることが可能。スライダー中にジャンプすることもできますが、空中でもう一度ジャンプするとスライダー状態は解除されてしまう。その代わり二重ジャンプの形でさらに高いジャンプをすることができる。 スライダー中に、プレイヤーの進行方向と反対の方向を指す方向キーを押すと、押している間スライダーの速度が低下します。 スライダーに乗っている間、プレイヤーは倒された後に爆発等を発生させない限り、複数の敵にダメージを与え、通り抜けることが可能。ただし発射物を貫通はできないので注意…食らうとスライダーは停止してしまう。 また弾は水の上に浮かばせることができ、最初のショットが水に落ちた場合は水面に浮き上がり、プレイヤーはオイルスライダー上にいる限り地面のように水の上に乗ることができます。そのため、有害な化学溶液の上に乗るために使える。 その浮遊特性により、プレイヤーを平坦でない水面上に留めておくことができますが、上昇中に平坦でない水をよじ登るとスライダーの走行が中断されるので注意。 ↓オイルスライダーで破壊可能なブロックは貫通しながら壊せるので、スライダー状態だとこのような現象が起きる。 小ネタ オイルスライダーは今後のアップデートに関する発表で最初に確認された武器。 オイル弾は空中にある間に乗ることができるため、それを活用したステージを作ることが可能。 総評 未定 名前 コメント すべてのコメントを見る
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読み方:きだ しゅんすけ 主な名義:kiddy,Three Berry Icecream,THE NEXT FILE pop n music ジャンル 曲名 名義 初出 備考 トロピカル beAchest beAch Sana Meets TogoPAPA stage 80’Sポップ GIRLS FROM THE PORTRAIT 1000 RIVER FEATURINGMASATO ISHIDA ガールズポップ Picnic Three Berry Icecream ネオGS Shock of Love Kiddy Sunshine Lovers 5 ニューロマンティック Spell On Me ~魅惑の呪文 Kiddy Sunshine Lovers 6 カントリー Over the hill 新谷さなえ ロックンロール I am Rock n roll King Rock n roll King グラムロック スペース キッス Kiddy Sunshine Lovers 7 キョウゲキ 加油!元気猿! 成城猿楽団 合作:国道一号線 サーフロック 純愛サレンダー ザ☆チョップス ピラミッド 永遠という名の媚薬 THE NEXT FILE 8 ピアノロック マリンドライブ Oh,la,la! サイケ L.A.N. Kiddy Sunshine Lovers チルドレンポップ twinkle song Oh,la,la! 9 コサック ロシアのおみやげ Next file feat.Mercey モッズ 2tone Love And Zest モンドボッサ CUT OFF A CORNER LOVE AND ZEST 10 テクノガール 魔法的新定義 うらら バブルバスガール バブルバスガール three berry icecream いろは 原曲 バブルバスガール(コニーちゃん) タナバタ 白いとび羽根 ミシュカ パペットアンサンブル セレクトショップに横たわるネコ little lounge * little twinkle FEVER! ビートニク UPBEAT Kiddy Sunshine Lovers TUNE STREET ソナチネトロニカ 時を止める魔女 marino fantasia その他 曲名 名義 初出 備考 変わりゆく時間とノスタルジアと あずときだしゅんすけ ノスタルジア 3人の王女と進め Little Lounge * Little Twinkle ノスタルジア Op.2
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登録タグ グロ 危険度5 豆知識 黙読注意 デブリードマンとは、感染・壊死組織を除去し、創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のこと。略してデブリ。 画像検索するとかなり痛々しいグロテスクな画像が大量にヒットする。グロ耐性がない人は注意。 またデブリドマン、デブリードメントでも同様にグロテスクな画像がヒットし、英語でdebridementと検索するとさらに画像がグロくなる。 関連項目:マゴットセラピー 分類:グロ 危険度:5 コメント 一瞬悪口かなぁと思った。 -- (名無し) 2021-12-18 22 06 49 ネタ系のワードじゃないのか... -- (ゲーム太郎) 2022-02-23 16 57 52 看護師の友達の参考書にのってた 結構痛々しい写真だったけど医療従事者の人達は必ず一度は見る写真なのかもしれない -- (名無しさん) 2022-03-02 19 44 59 これやるお医者さん辛すぎだろ、、、 -- (みり) 2022-09-20 08 04 39 お医者さんたちに感謝しよう -- (名無しさん) 2023-01-08 11 14 20 非常に気持ち悪い! -- (スターアイランド) 2023-03-28 13 51 01 Googleのサーフサーチくん優秀だな、画像検索をかけるとぼかしをかけてくれている -- (名無しさん) 2023-07-11 20 57 10 どうやったらこんな風になるんだ?って言う画像ばかり(右胸にぽっかり穴が空いてるやつとか)。血が出てないのがまだグロさを軽減してる -- (名無しさん) 2023-07-19 19 59 42 デブなリードマンかと思った -- (名無しさん) 2023-09-04 11 14 54 ↑4本人ですか? -- (ジョウハチ) 2023-11-07 20 54 14 名前 コメント すべてのコメントを見る
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身長165cm -- (名無しさん) 2011-08-26 17 18 04 体重54kg -- (名無しさん) 2011-08-26 17 18 25 大纏崩垂 -- (名無しさん) 2011-09-26 08 18 58 もうちょっと痩せてるだろ -- (名無しさん) 2011-09-28 18 55 03 誕生日は3月11日 -- (名無しさん) 2011-09-28 18 59 06 大好きです -- (名無しさん) 2011-09-28 19 00 22 血液型はいいけど体重が・・・ -- (名無しさん) 2011-09-28 19 01 05 体重47にしてください -- (名無しさん) 2011-09-28 19 02 09 スリーサイズは85.60.88でお願いします -- (名無しさん) 2011-09-28 19 03 08 サーフボード ブランディング -- (名無しさん) 2011-10-12 11 22 15 年齢20歳 -- (名無しさん) 2011-11-12 14 03 21 誕生日不明 -- (名無しさん) 2011-12-28 08 48 49 デスバレーボム -- (名無しさん) 2012-02-06 22 08 56 ジュリアってコスチュームで損してるよな -- (名無しさん) 2012-02-24 08 03 46 体重45にしとけ -- (名無しさん) 2012-02-25 12 39 26 飛鳥より身長あると思う -- (名無しさん) 2012-02-25 12 40 56 ↑2 165センチで45キロは軽すぎておかしいだろ -- (名無しさん) 2012-03-15 04 10 30 今回のジュリアたんは強くなっているのかな? -- (名無しさん) 2012-04-10 19 45 23
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Lifeguard 概要 車体:特殊(緊急)車両 分類:緊急車両 ベース車両:Granger 会社:DECLASSE 和音:ライフガード ドア:4枚 駆動:4WD 運用:LOS SANTOS LIFEGUARD 実車:シボレー・サバーバン 性能 重量: 最高速: 加速: ギア: 解説 LOS SANTOS LIFEGUARDが使用するレモンイエローに塗られたGranger。 ルーフにLEDのバータイプのサイレンと救難用のサーフボード等の装備を数多く装備している。 ロスサントスのベスプッチ海岸に多数出現し、ライフガード本部前のビルに数台駐車されているため、入手は容易。 しかしながら、オンラインでは出現しないためこの車に乗り込むことは不可能。 オンオフ問わずに出現するライフガードの乗り物はBlazerのみ。 サイレンこそ装着されているが、これはあくまで水難事故救出用の物であり、追跡用の物ではない。 ちなみにいち早く事故現場に駆けつける為か、加速性がベースモデルよりも上がっており、走り出しは良好。元々4WDと言うのも相まって比較的乗りやすい車両である。 緊急車両カテゴリーの中ではPolice Prison Busと同じく唯一ラジオを聞くことが可能。 モデル LOS ANGELES COUNTRY LIFEGUARDS(Ford Escape HV) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 LOS SANTOS LIFEGUARDのモデルとなったLOS ANGELES COUNTRY LIFEGUARDSが使用するSUV。 カラーリングは全くと言っていいほど同じ色だが、使用車両は異なり、Grangerのような大型SUVではなく、コンパクトなSUV、フォード・エスケープを使用している模様。
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 二章 ステルスサーフィス ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 教室に入るなり、あたりが俄かにざわめいた。 私はそれが嫌だった。だけどそれに屈するのは耐え難い屈辱である。 ずかずかと中に進入し、唯一残された居場所である自分の席に、鞄を放り置き着席する。 来るなと言わんばかりの空気を発散すると、他人は何も言わずに目を背けた。 ざわめきどよめきは騒音に回帰し、それは日常的な喧騒に変わる。 その中から一人、男が私に近寄ってくる。 「……よお、樗」 「話しかけないで」 知っている。 この男は、そう。 二週間くらい前…私に、あろうことか告白してきた男だ。 私がどんな人間か知らないはずもなかっただろうに。 私はその不愉快な告白をへし折った。 思い出したくもない。こんな男の顔は見たくもなかった。 「……ちっ」 「…………」 男は舌打ちを小さく漏らし、他の人間の巣食う教室の隅へ去っていった。 ふ、と溜息を吐く。全く、朝から気分は最悪だ。いっそこのまま早退したいくらいに。 しかし、このままでは駄目だ。 私は彼女の…楊梅という少女の事を、調べねばならない。 昨日はあれから部屋を怒涛の勢いで片付けた。片付けまくった。気炎万丈だった。 全世界のゴミを収束し大気圏を突破し宇宙空間へ投げ出し今ここにブラックホールのエントロピーを形成…って何を言ってるんだ。 まあ兎も角、私は彼女に出会えた喜びのテンションに身を任せ、破竹の勢いでゴミを集めてゴミ袋に放り込み、不要な雑誌を纏めて畳み、台所の食器を擦りまくり、棚にあるレトルト食品には見て見ぬふりをし、全てを片付けた。 あとはゴミの日を待つばかりという状況である。やればできる女の子枇杷。どうでもいいけど、私の名前は琵琶湖の琵琶じゃなくって果物の枇杷ね。誰に話してるんだ。 そんだけ片付けたらもう外は暗くなっていて、ああ時間が分かるものがないじゃんどうしようと考えて、携帯電話を見ればいいという事実に気が付くのに五分くらいかかったのは私の中で永遠に秘密である。まあ秘密以前に絶対忘れるけど。故に漏れない秘密。漏れても特に影響は無い! 「それはそもそも秘密とは呼ばない」という脳内突っ込みでむなしい一人漫才を切り上げ、ぱかりと一昔前のデザインの携帯電話を開く。 時刻は午後11時28分。結構掃除に時間がかかったらしい。 そうだ、今のうちにアドレスを知ってる知り合い全員に楊梅の事を訊こう! そう思ったのは良かったが、しかしよくよく考えてみれば私には友人がいないのだった。なんたる誤算。生まれて初めて友人がいない事を嘆いた。 というか友人がいないからメールも電話も来なくって携帯電話の存在をすっかり忘れていたからさっき時刻をコレで確認する事を思い付くのに五分もかかったんだ。 「…ま、明日考えればいいかな」 夕方まで寝ていた私が言うのも何だが、疲れると人は眠くなるものだ。 今日は久し振りに頑張ったのだ。疲れた。ねむい。 とりあえず埃まみれの服とかをなんとかするべく、シャワーを浴びる。 狭い部屋が一つあるだけで、お世辞にも豪華とは言えなかったが、ここが私に与えられた風呂場なのだ。文句を言ったところで巨大な浴槽が降ってくるわけじゃなし、そもそもそんな面積が無い。お隣さんに貫通しても困る。 さっぱりした心持で部屋に布団を敷く。ああ、明日は布団も干そう。早起きしなきゃ。そんで学校で楊梅の身辺調査をしなきゃ。 やる事が山積みである。 この状況を楽しいと思うかどうかで、人生における価値観とか意識とか、そういうものが変わってくる気がする。 その時の私は実に楽しみであった。明日という日が待ち遠しいなんて子供じみた気分はいつ振りに味わったろうか! たった一人の人間の出現で意見が180度転換した自分に、改めて驚きだなぁとか、世界は案外狭いのだろうなぁとか、的外れなんだか射てるんだかわかんない幸せな妄想を頭の中でぐちゃぐちゃ掻き回しながら。 布団に潜って明かりを落とせば、明日に向かって急転直下。 瞼の裏から、ゆっくりと世界が溶暗していった。 「やあ」 白塗りの本棚が、所狭しと並ぶ。 その空間は狭苦しくも、果てなく広いようにも見えた。 何故だろう。見覚えがある。 ここに来たような、見たような記憶が、確かに、私のどこかに。 兎も角、ここは非現実だ。 現実に夢を抱くことになった私にとっては、ここはいっとう大事な場所じゃなくなった。 少女は白塗りの本棚の上を、跳び回っていた。 「また会ったねっ」 少女は、くすくすといたずらっぽく笑った。 「前のかくれんぼはわたしの勝ちね」 少女は勝ち誇った顔で言う。 おかしいんだ。 何かがおかしい。 居心地は悪くないんだ。 けれど何故だろう。 ここはとても、とても、…… 「……………………」 「忠告。」 私が無言で立ち尽くしていると、少女は私の目の前の本棚の上に立ち、真摯な眼差しになって宣告した。 「これから君には様々な困難や障害や不幸が訪れるだろう。 けれど、これだけは忘れないで。……いいや、覚えずとも、いい。 その時になったら思い出せ。 『かくれんぼ』に終わりは無い。 『オニ』が『かくれるひと』を捕まえるまで。 『何度でも、何度でも繰り返す』」 ……また、ロールプレイングゲームのプロローグみたいね。 言い終えると、少女はふっと消えた。 白塗りの本棚が、遠ざかる。 ふつふつふつふつと、光が消えていく。 立ち並ぶ街燈が、蝋燭みたいに消えていく。 どろりとした生温い感触に包まれて、意識はすとん、と深くに落ちた。 脳味噌を置いて、休み始める。 機能停止の快楽に、操縦桿を握らせて。 「もういいかい────」 「まあだだよ────」 「……それで、他には?」 「うーん…ごめんね、これくらいしか……」 「十分よ。あんがと」 さて。 訊きこみの結果、得られた楊梅の情報を頭で纏める。尚、無論として訊きこみの対象から男子は除外されている。 整理、整頓。する必要があるほど、多くの情報は集まらなかったが。 中学時代の彼女を知る人間によると、彼女は特筆すべき点の無い人間であったらしい。 目立たない事もなく、目立ちすぎるという事もない。 人気者でもないし嫌われてもいない。 いつも誰かの輪の中の、すみっこの真ん中にいるような。 そういった人だったらしい。 高校の、彼女と同じクラスの生徒に訊いても同じような答えが返ってきた。 挨拶をすれば返してくれるし、話題を振れば適当に返してくれる。 あっちから挨拶もしてくれるし、変な話を切り出す事もしない。 ああ、そういえば『美人』であるとか、そういう意見もあったっけ。モテモテという程ではなかったらしいが。 …少し驚く。 昨日現れた彼女は、少なくとも私にとっては奇想天外な生き物だったのだ。 驚天動地、気宇壮大、奇奇怪怪、一騎当千の兵だったのである。それはなんか違うか。思いつく限りの四字熟語を並べただけでは、彼女という存在は形容できなかった。歯痒い。ぎぎぎ。 まあともかく、私にとってはそんな彼女が、他人にとっては至って普通に映っていたらしいのだ。 何故だろう。考えられる答えは推理推測を重ねて出しておく主義だ。故に、何故(なにゆえ)の故を求める故を訊ねられてもお答えしかねる。それは俗に言うパラドックスだ。猫に「お前はなぜ猫なのか」と問うようなものだ。とどのつまり、不毛! そう、この思考が不毛なのだ。これは押し流す。そして、本懐を引っ手繰る。 彼女は何故他人にとっては普通であるのに、私から見て変わり者であったのか。 いくつか考えられる。 ひとつは、彼女が普段猫を被っていて、無難に振舞っているから。 この場合、私と長話を繰り広げた彼女が本来の楊梅であるという事になる。 もうひとつは、普段の彼女が本来の彼女で、私と話していた時は何かにとりつかれていた、とか。 流石に後者は信じがたい。 となれば、必然的に、彼女は私にだけ正体をかいま見せたのだという事になる。 「……まあ、情報も足りないし」 やはり確実なのは、直談判である。 四時間目の終わりのチャイムが昼休みの訪れを知らせた後、私は彼女のクラスのドアの前に赴いた。 お昼を一緒するくらい、断りはしまい。あっちもこっちに興味があるのだから! そして。 私が教室のドアを開け放つなり、その件の彼女の顔が目の前に現出した。 私は動揺した。 「奇遇ね、貴女も私に会いにきたの?」 「そ、そうだけど」 言葉を紡ぐ口がしどろもどろ。 そもそも、わりと急いで隣のクラスまでやって来たから前傾姿勢で、ドアを開け放ったところにあった彼女との距離は、なんとほぼドアの幅ほどしかなかったのである! 思わず胸も高鳴ろうというものだ。びっくりした。 けれど彼女はこの不測の事態にも、一瞬だけ目を白黒させはしたけど、すぐに落ち着きを取り戻して、私に声をかける余裕があるらしかった。 おっとなー。 「それは良かった。お昼、一緒にどうかしら」 そう言って、楊梅は手に持った弁当箱を胸の辺りに持ってくる。 「お弁当派?」 「もちろん」 「私もよ……」 ぬうっ、と、敵将の討ち取った首でも掲げるように、負けじと私も弁当箱を持ち上げた。 じとりと目を輝かせてみたのだが、彼女はどう反応していいのか迷ったらしく、「とりあえず、歩きながら」ときた。それもそうだ。 廊下を並んで歩きつつ。 「どこで食べる?」 と楊梅が言う。 「いい場所知ってる?」 「いい場所ってほどでもないけれど」 「何?」 「屋上なんてどうかしら。きっと春の陽気が気持ちいいわ」 「そりゃあいい。今の季節が冬だったならあなたを殴ってたかもしれないけど」 「野蛮なのねぇ」 「女の子はみーんな、牙を隠し持ってるものです」 「か弱い乙女だったのに」 「それとこれとは、別よ」 「…そういえば、貴女喧嘩がお強いとか」 「護身術よ護身術」 「こっぴどくフられた恨みで復讐しに襲い掛かってきた不良数十名を残らず病院送りにしたとか聞いたわ」 「それ話盛られすぎ」 「あら、そうなの?」 「か弱い乙女なのよ」 「時に鋭いナイフのようね」 「っと、着いたね」 会話を切り上げ、屋上の錆付いたドアを見る。 ドアノブに手をかけようとすると、彼女と手が重なった。 「あっ」 「んっ」 思わず、手を引いた。 その後、二人で顔を見合わせて、くすくす笑った。 同時に触れようとして、うっかり手が触れちゃって、それで驚いて手を引いて、はっと見上げると顔がある。 …なんて、どこかの出来すぎた少女マンガの出会いのシーンのようで、こっけいで仕方なかった。 ひとしきり笑った後、一度息を吐いて、ちらと目配せする。 「どうぞ」と楊梅は言ったので、お言葉に甘えてドアノブに手をかける。 ぎぃ、と音を立てて扉を開け放つと、春のぽかぽかした陽射しが、屋上から私達に流れ込んできた。 そのまま、こつりと、屋上のタイルを踏む。 「なかなかいいとこじゃない」 率直に、口をついて言葉が出る。 この感覚も久し振りだ。 後ろから歩いてきた楊梅も、その赤茶けた長い髪を靡かせて応答する。 「ええ。眺めもいいし…この辺でお昼にしましょ」 「ん、そーしよう」 どちらともなく場所を見定め、どちらともなしに屋上の隅へ。 青い空と、白い雲。それから高い建物や、少し目線を落とせばこの町の町並みが一望できた。 「よっこいせっ」と、やもすればおばさん臭い声を出してしまった己を少し後悔しつつも、どかりとそこに座り込む。 屋上のタイルは春の陽気をめいっぱい吸って、暖かかった。 この感覚は新しめのトイレの便座に似ているな、と想像した後で、お食事前だった事を思い出して、頭の中に出現していたぴかぴかの白い便器を端に追いやる。 便器の印象を忘れようと楊梅を見ると、もう私の向かいに、上品に座って弁当を広げていた。 胡坐をかいていた私が若干ながら恥ずかしくなったが、しかしそんな事は気にしない。今更座り直したらなんか悔しいし。 お互いに弁当箱を開いて、箸を手に持って。 言わんとする事は同じらしかった。 「いただきます」 そう、同時に言って、思わず笑みがこぼれる。 ああ、なんかいいなぁって。 きっと無意識に、思っちゃったんだろう。 楊梅はそんな私を見てくすりと微笑みを浮かべた後、そのまま箸を弁当に伸ばす。 「いい眺めね」楊梅が言った。 「そうね、お天道さまの機嫌がよろしいみたいで」 「これでこのフェンスさえなければ絶景だったのだけれど」 「まあ、最近は物騒な自殺者がいっぱいいるしね」 「自殺者、ね……」 楊梅が、少し遠い目をした。 「んん、なんかまずいこと言った?」 「いいえ、なんだか妙な事考えちゃって」 「“ここから落ちれば死ねるかな”とか?」 「“ここで死んだ人っているのかな”かしら」 「…なるほど。つまり、春の陽気でぽっかぽかで、居心地もいい場所だけれど、実はいわくつきの屋上なんじゃないか──そういうこと?」 「そうだったらもう封鎖されてると思うんだけれどね」 「あらり」 がっかり。 「そんながっかりしなくってもいいじゃない」 「だってさぁ……んじゃ、楊梅は何て言いたかったのさ」 「うーんと…そうねぇ、…今日はいい天気ってことよ」 「んん……」 唸りつつも空を見れば、確かに今日はいい天気だ。雲ひとつない…とは言えないが、雲の隙間から覗く青空は、それはそれで綺麗だった。 はぐらかされたような気もするが、まあいいや。 しばらく、無言の場が続いた。 私から声をかけようとも思った。訊きたい事なら山ほどあった。 しかし、どうにも躊躇われた。何を今更、と思うかもしれないが、昨日まで面識すら無かった人間に深く踏み入った事を訊ねるのには相当な勇気がいる。 確かに昨日はどさくさに紛れてとんでもない事まで言っていた気がするが、あれはその場のノリとテンションに拠るものだ。あの場で生じた私の感動は相当なものであったし、それによって今私は動いている。 だが、昨日と今日とでは違う。 感情の激動に任せて動いていた私ではない。 頭はとっくに冷えているのだ。 私だって、恐れを知らない勇猛果敢な兵士ではない。 どこにだっている、普通の…女子高生である。それも少し前までは中学生だった。 そんな馬鹿げた言い訳を頭の中に押し込めて、無言で弁当をかきこむ。味がよく分からなかった。 「空って、いいものよ」 ふと楊梅が、黄昏た風に言う。 私としては、どうだろう。 そこまでこだわりがある訳では、少なくとも今のところはなかった。 「どのへんが?」 少し間を置いて、私が切り返す。 「……空は、いつでもそこにあるでしょう」 「そりゃあまあ、空だしね。…ああ、空がこうやって青く見えるのは──」 「それはそれ」 楊梅が、少し強い語調で切り返す。 「へ?……ああ、そうだね。確かに無粋か」 「いいえ、知識を持つのは尊いことよ。誇っていいと思うわ」 「…でも、私個人としてはその…楊梅の言うさ、『空がいいものだ』っていうのがどういう事かの方が気になって」 「期待してたなら申し訳ないけれど、それ以上の意味は本を読んでもインターネットを使っても見つからないわよ」 「そうだろうね。だからこそ、私はあなたに訊きたいのさぁ」 「好奇心旺盛なのね」 「年頃の女の子ですから」 「そうね…でも、この話はまだ早いような気がするの」 「どうして?」 「ほら、私達昨日初めて出会ったばかりだし」 「そんなのは関係ないよ。付き合いに必要なのは時間じゃない」 「でも、きっと貴女は私を笑うわ」 「どうしてそう思うの?私の事はなんでも調べたって言ってなかった?」 「…………」 楊梅は、少し俯き加減になって、押し黙った。 昨日、ドアの前で右往左往していた彼女の姿が、俄かに蘇る。 「そうよ、初対面からして普通じゃなかったんだから。安心してよ。私はあなたが、楊梅が何を言い出してもきっと軽蔑したりはしないわ。それは私の誇りを傷付ける事になる」 そう言って、彼女をじっと見た。睨み付けるような形になっていたかもしれない。それくらいに、強く見つめた。 我ながら、卑怯だと思った。 自分だって何も訊けなかった癖に、彼女の言いつぐんだ言葉は意地でも訊き出そうとしている。 少し自分が情けなかった。けれど好奇心には火が付いて、もう止められない。 弁当箱は、お互いにとうに空っぽになっていた。 「…くだらないことよ。私は……ただ、空が何も言わずに、どこにも行かずにそこにあるのが、ただただ愛しかった。それだけ」 「ふーん……ロマンチストね、楊梅」 「馬鹿にしてる?」 「いいや、頭ごなしにそれを無碍にするほど脳味噌錆びてないよ」 「……貴女は、どう思う?」 楊梅が、再び視線を空に戻して言う。 「空?」 「そう」 少し、考える。 思えば、そう、考えた事もなかった。 空など、朝起きればそこにあって、それからもずっとそこにあって、青から灰から赤から黒やら、色んな色に変わって換わって、当たり前にあるものだと、無意識に感じていた。 それについて、どう思うか。 どうにも、質問の中身が曖昧模糊としていて、どこか詩的な、素敵な回答を強要されている気がしてならない。 この質問には明確な正解が存在しないから。 数学のテストとは訳が違うのだ。 「うー…んと………」 弱った。 在り来たりな回答を返すような雰囲気でも無かったし、そもそも誇りとか言った手前、そうそう安っぽい答えを返せば彼女に軽蔑されるやもしれない。 それだけは嫌だ。またあの倦怠に戻るのは勘弁願いたい。ああ、なんて自分勝手な。 私がそんなどうにもならない事を頭の中で掻き混ぜて、「そら、そら…」とうわ言のように呟いていると、楊梅はやがて溜息をついた。 「まあ、いいわ。そろそろ休み時間も終わるし」 楊梅が立ち上がって、校舎に戻ろうとする。 「待って!」 思わず、立ち上がる楊梅の手を取って、ぐいっと引っ張って引き止めた。 「な、何?」 だいぶ動揺したのか、楊梅の目には困惑の色が見て取れた。 私自身も、なんで手が出たんだかさっぱり分からなかった。ただ何か、強い意志に動かされるように、私は彼女の手を掴んだのだ。 答えが、出ていない。 そうだ、彼女の質問に、私はまだ答えていない。 その事実は私の中に嫌な遺恨を残すような気がした。 彼女の溜息を吐いた顔が、どこかで見たもののような気がした。既視感とも懐かしさとも嫌悪ともつかぬ感情が、掴んだ手の間に渦を作った。 しかしどうした枇杷。お前は質問の答えなんかまだ出せそうにないぞ? 咄嗟に口をついて出た言葉。 あ、とか、う、とか、そんな感じの言葉にならない何かの後に、私は言った。 「で、電話番号とか、教えてくれない?」 ──恋する乙女かっての。 楊梅はさらにぽかぁんとした顔でこっちを見ている。 私は焦りに焦って、焦燥に口を開く。 「ほ、ほらっ、さっきの質問!」 「えっと…空?」 「そう、それ。私、今は答え出せそうにないから、だから後から電話で伝えようとか、あ、そうじゃなくってもべべっべ別に電話番号とかメールアドレスとか交換しとくのは悪くないと思う訳でありましてえええっとだからほら、その、そういう事っ!」 ええい、もうヤケクソだ。 同姓だし別にいいだろっ。 深い意味は無いよっ。他意は無いよっ。 そんな感じの思いを込めてみたのですが、どうでしょう。 しばしの、沈黙。静寂。 この空気のままだと私はもう死んでしまいそうです。 けれど、彼女はぽかぁんとした顔をだんだんと緩めて、なんと笑い出してしまったではないか! 私の笑い方が下品に思えてくるほど上品な笑い方ではあったが。何故だろう。今自分が凄く恥ずかしい。 恥ずかしすぎて笑えてきた。だから、彼女と一緒になって、しばらくまた笑っていた。 「貴女、面白い人ね」 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; その後の事は、よく覚えていない。 なんやかんやで番号とアドレスを交換して、そのまま流れるように学校が終わって、そのまま家に帰ってきた。 帰り道、ぼーっとしていたお陰で何度かぶつかりそうになった。一回目は電柱で、二回目は近所のおばさんで……乗用車が無いだけ良かった。良くないけど。 あの後、楊梅は私の事を「面白い人」と言った。 私が面白いのは、きっと彼女の所為に違いない。 そう、彼女の『所為』。大事なこと。 「はぁ……」 家の錆びたドアに鍵をかけて溜息をつくと、ようやく思考の回線が、いつものように循環を始める。 今日は結構な収穫があった。 明確にあるのはこの手に握られた携帯電話の中身。 そして、蒲公英楊梅という人物の像。 如何に波長が合っていると感じても、やはり他人は他人なのだ。 その事を思い知らされた。 けれど別に、悪い気はしない。 自分と同じ人間など気持ちが悪い。そんなのは願い下げだ。クローンの研究でもしている科学者研究者に任せておけば事足りる。 違うからこそ、興味が涌く。 そう、自分に無い部分を、彼女は確かに持っている。 そして彼女もまた、私に同じような価値を見出している!…と思いたい。 わざわざ家にまで訪ねて来たのだから信じたいのだが、やはりまだ不安は不安である。 あっ。 そうだ、宿題。 いや、学校の宿題ではない。あんなものは片手間に終わらせられる。 今私が最優先すべきこと。 それは彼女の考えを云々かんぬん悩み倒す事ではない。 彼女の『問い』の答えを出すことだ。 「貴女はどう思う──?」 考えすぎだとは、思うのだが。 しかし、電話番号を訊き出す口実にしてしまった以上、考えないという選択肢はなかった。 空、空…… 彼女にとって、空とは『愛しいもの』であるらしい。 私はどうにかして、まずそれを理解しようと試みた。 綺麗になった部屋の真ん中に、どべしと寝っ転がる。これぞ樗流思考術。今考えた。 中略。 私の混沌たる思考は小一時間に渡って続いた。 後略。 結論から言わせて貰おう。 …むり。 解らない。 はぁ、と、今日三回目の溜息を吐く。天井にぶつかる。 どう考えても解らない。 彼女が…蒲公英楊梅が、何故空を愛しいと感じるのか。 空なんて、空(から)じゃないか。 底が無い。むしろ、深さがない。空など見たままだ。青いし、赤いし、黒い。それだけだ。 私には詩的な感性は無かった。変なところでリアリストで、変なところで夢見る子供だった。どうしようもない天邪鬼だった。 空を見ようと、私の思考は『きれい』だとか『暗い』だとか、そういった万人が当たり前に感じられる一般解しか導き出せない。 そしてそこで、終わってしまう。 空は私の興味を惹かなかった。私が興味を持っているのは、彼女だ。 …なんだか、好きな人のよく聴く音楽を真似して聴いてみる女子のようだと、ふと思った。 そう考えると自分がこっけいだった。誰が為に私が空を見上げたかって、それは彼女の、楊梅を少しでも理解する為だった。 やっと見つけたんだ。…絶対に、離してやるものか。 だがどうする。 口実にした以上、電話はかけなければならない。 その問いの答えは、未だに出ていないままだけれど。 …なら、それを言えばいいのではないか? 思考の色が、変わった。 天からお告げが降ってきたような心境だった。 僥倖──少なくとも今の私には、それは僥倖として感じられた。 迷宮入りした事件に新たに現れた証拠。 無くしていたパズルの最後のピース。 私の心に、小さな火が点灯した。 よくよく考えてみたら単なるノープランで、ただ単にパズルをひっくり返しているだけだという事にも気が付いていたけれど、なんとしても電話はかけなければならないのだ。 果報は寝て待て…それは人事を尽くしてから言う台詞だ! 空は既に暗色模様。急がなければならない。 光の速さでボタンをプッシュする。時刻は20時58分。普通の健康的な女子高生なら、きっと起きている。優等生でなければ。 記名が無かった電話帳には、燦然と孤独に輝く彼女の名前。 迷わずに、ボタンを押す指に力を篭める。 シンキングタイムはもう終わったのだ! 無機質に、携帯電話の画面には電話番号が表示され、呼び出し音が鳴り響く。 もしも、出なかったら。もしも、この答えを軽蔑されたら。 電話を耳に宛がいながら、そんな事を考える。 その思考を殴り飛ばす。 煩わしい他人という存在から、彼女だけを引き剥がすように。 そんな脳内格闘を繰り広げながら、3度目のコールを聞く。 鼓動が高鳴る。ああ、電話などいつぶりにかけるのだろう。通話した記憶さえ曖昧だった。 何を言えばいいのか。最初はやっぱり、もしもし── ぷつり と、コールが中断された。 代わりに飛んできたのは、少し眠たげな彼女の声だった。 「もしもし…蒲公英ですが」 「ああ、もしもし?樗だけど……」 『おうちだけど』っておかしな発音だよなチクショウ。 「ええと…何の、御用でしょうか?」 「あー、ほら、今日のお昼にさ、空の話、したでしょ?」 「空…ああ、うん、そうね」 「えっと……あ、あの時の質問の答え!」 「え?」 「楊梅は空を『愛しいもの』って言ったでしょ?どこにもいかずにそこにあるのが、ただ愛しかったって」 「……うん、言ったよ」 「その後に、貴女はどう思う、って、訊き返してきた」 「…もしかして、気にしてた?」 そりゃあもう。軽くそのことしか考えられなくなる程度には。 「それで…こうやって電話番号まで訊いたからさ、一応電話はしなきゃって」 「べ、別に良かったのに。私が、そんなこと勝手に訊いたから……」 「まあ、結局…答えは出せなかったんだけどね!」 「…………」 「…………」 死んだ。 この空気ならいけると思って言ったらこの様である。 沈黙が、痛いほど耳を刺した。 今すぐにでも通話を終えて携帯電話を投げ捨てて布団を引っ張り出して力の限りダイブしたいくらいだった。 だが私が自分でも分かるくらいに顔を真っ赤にする頃には、それらしい返事が返ってきた。 「ふ…ふふ、あはははははは!」 「わぁ!?えっと!?もしもし?」 突如聞こえ出した笑い声に、私は不意を突かれて飛び上がった。 「やっぱり面白い人よ、貴女。そんな風に言ってきたの、貴女が初めてよ」 「初めて?」 「ええ。私ね、親しくなった人には大体空の話をするのよ。それであの質問をしてみるんだけど……」 「あなたは空についてどう思いますかって?」 「そう。みんな、『そんなことは考えたことも無かった』って顔するのよ。 そのくせすぐに取り繕って、気の利かない人はただ『綺麗だよね』とか『空の青いのは~』って言うの」 少しびくりと身体が反応した。 空の青さの理由を説明しようとしたのは、まさしく私である。 私は若干の汗を手に握りながら、続きを促した。 「…私は、その誰とも違ったってこと?」 「ええ。だって、『そんなことは考えたことも無かった』って顔した後、答えに詰まって考え込んで、打ち切ろうとしたら携帯の番号訊かれて、律儀に電話までかけてきて、それで出した答えが『答えは出せませんでした』だもの。 すっごいレアケースだと思わない?」 「うん……えっと、その…なんていうか、すいません……」 私は全身から冷や汗を噴出しながら青色吐息で呟いた。 確実に軽蔑されているだろう。参った。どうすればいい。 「ふふふ…あ、お風呂沸いたみたい。ええと、用件はそれだけかしら?」 「えぁ、う、ん」 声が上擦った。我ながら間抜けな声だった。 どうしよう、このままでは会話が打ち切られてしまうぞ。軽蔑されたままでいるつもりか? だが思考が幾ら指示を出してきても、私の錆び付いた身体は動けなかった。唇の僅かな動きさえも、息をするのに必死だった。 「それじゃ。また明日、学校でね」 「う、う────」 返事の前に通話は切れた。 携帯電話の画面には、無機質な通話時間が、整然と記されているだけだった。 「10分38秒……」 それをちらと見、携帯電話を二つ折りにし、小さな溜息を一つつき、布団も敷いていない床にドカンと倒れた。後頭部が痛かった。 「だっあーぁぁあああちくしょう!!」 叫んで、べしゃりと手足も墜落してきた。 最早布団を敷く気力すら残されてはいない。 頭の中は、『楊梅に軽蔑された』という事実で埋め尽くされていった。 そこまで悲観するほどのことか、と考える自分がいない訳でもなかったが、圧倒的に少数だった。泣いてもいいと思えるくらいだ。 私は水の抜けたワカメのようにふにゃふにゃになり、寝転がったままの姿勢でクッションを引き寄せる。 わずかに手が届かなかった。 「くっ……クッションにさえ私は見放されたというのか……」 アホ丸出しである。 しかし、脳内で突っ込みを入れる余裕すらも、私から抜け落ちていった。 疲れた。こんなに疲れたのはいつぶりだ。 そうだ、今日は久し振りに頑張った。それにしてはひどい仕打ちではないか? …あ、これ昨日もおんなじこと考えてた気がする。 駄目だなぁ。自分。 もう眠ろう。目を閉じて、夢の世界に思いを馳せ──……る前に。 「布団、敷こ…………」 →三章へ