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前へ ドラーモンは高速で突き進む。 動きを止め、体を強張らせる新カントーたち。 そして、三人を掠め、ドラーモンはフェンスに激突した。 「「くそ、まだ体がなれていないな」」 ノートの呟きが聞こえてくる。 「ししし新カントー、今のうちに逃げよ!」 ミュウが震えながら、学校西側の倉庫を指す。 「何だミュウ、倉庫になにが」 「いいから来て!ぼぼ僕ら知ってるんだ」 挑戦者が必死で伝えてきた。 新カントーは疑問を感じたが、ドラーモンのことを思い出して頷いた。 「よし、行くぞ!」 ドラーモンがフェンスに突っ込んだ体を揺さぶる。 その唸りが力を増幅させ、筋肉を膨張させた。 粉々に吹き飛ぶフェンス。 ドラーモンの獣のような吼え声が響き渡った。 「「ふふ、さあ行くのだドラーモン先生!」」 ノートが遠くからはやしたてた。 ――DP3の実験小屋―― 扉の裏にはそう書かれていた。 「僕ら偶然見つけたんだ。 DP3は毎晩ここで何かの研究をしていたんだよ」 ミュウが倉庫内の電気をつけた。 そこら中に様々な物が散乱している。 ややこしそうな紙、異様な雰囲気を放つ実験器具、おどろおどろしい色の液体―― どれもこれも妖しいものばかりだ。 「こんなとこがあったなんてなぁ」 新カントーはこの倉庫を知らなかった。 というのも、いつもサボるときには南の公孫樹林のところへ行っていたから。 入学した時から教室も東側で、西側には来たことがなかったのだ。 「あった、これだよ」 挑戦者が実験器具の奥から、一つのビンを取り出した。 「一度見たから覚えていたんだ」 挑戦者が持つビンには、カプセルが入っていた。 それは睡眠薬の弾丸と酷似している。 「ま、まさかこれが弾?」 新カントーは目を見開いた。 「そうだよ」 ミュウが頷いた。 「そしてこれを見て」 そういうと、ミュウは一枚の設計図を取り出した。 まず大きなカプセルの絵、それから出る矢印の先に、小さなカプセルが数個。 「これはつまり――」 ミュウが一呼吸入れて話し出す。 「睡眠薬入りの弾が、もともと一つのカプセルだったってことだと思うんだ」 「そうか、そのカプセルをドラーモン作大長編に撃ちこめばいいんだな」 新カントーが聞くと、ミュウは頷いた。 「うん、あのドラーモン作大長編にはもう、普通の弾は効かないと思うからね」 「それに、睡眠薬の威力も上がると思うんだ」 挑戦者がつけ加える。 「多分DP3はゲーム用に睡眠薬入り弾を開発したんだ。 ゲーム用の睡眠薬は威力が弱まっているはずだよ」 「……ん、まてよ。 それじゃゲームは元々計画されていたのか? だってゲームをするって言い出したのは」 新カントーはミュウを見据えた。 ミュウは多少俯いて答える。 「うん、実はこのゲームね……書こうかに言えって言われたんだ。 きっと楽しくなるからって」 「でもミュウは悪くないよ!」 挑戦者は首を横に振る。 「俺もその話聞いていて、何も言わなかったんだ。 俺の方も悪いし、あの時話に加わってきたドラAAモンも悪い」 その時、新カントーは合点がついた。 (ノート先生の計画も、DP3の開発した銃もゲーム用のもの。 ゲームはもともと計画されていたこと。 恐らく考えたのはノート先生だろう。 それからDP3先生と書こうかに話したってとこか……) 紙の山から、大きなカプセルが見つかった。 赤と白の二色からなる、よくみる楕円形のカプセルだ。 「きっとこれが元の形なんだよ」 ミュウが言った。 「でもどうしよう。こんな大きなの撃てないし。 それに弾と同じなら、刺激を感じただけで爆発してしまう」 「……ミュウ、挑戦者。それなら大丈夫」 新カントーがきっぱりと言う。 「俺がこれから言う話を聞いてくれ」 そして、新カントーが計画を話す。 ミュウと挑戦者の顔が、驚きから焦りへ変わっていく。 「じゃあ新カントーは」 「俺のことは気にするな!」 新カントーが怒鳴った。 「このゲームを最善のラストへもって行くにはこれしかないんだ」 その声は冷静で、頼りがいのある声だった。 ミュウと挑戦者は動揺しながら、頷く。 「わかった。やってみる」 倉庫前―― 「おーい、ドラーモン作大長編!!ここだぁ」 挑戦者が大声を出す。 校庭の真ん中にいたドラーモンとノートは振り向いた。 「「なんのつもりだ?挑戦者君?」」 「けけ、そんなことどうだっていいだろ。 そんなことよりドラーモン作大長編、新カントーはこの中だぁ!!」 ドラーモンがピクッと反応する。 「「お、おい待てドラーモン作だ――くそ!」」 ノートの制止も聞かず、ドラーモンは一気に倉庫へ駆けて来た。 挑戦者は急いで倉庫から離れていく。 ドラーモンは挑戦者に目もくれず、扉へ突っ込んだ。 粉々に吹き飛ぶ扉。 ドラーモンにとって障害となるものなどもう無かったのだ。 挑戦者は倉庫から校舎へと向かう。 「おーい、挑戦者ぁ」 後ろから誰かが呼ぶ。 倉庫の裏口から出てきたその人物は、声を震わせる。 「あれでよかったのかなぁ」 「それしか無かったんだ」 挑戦者が首を横に振る。 「もう俺らに出来ることはただ一つ。 DP3を呼ぶことだ。 そうだろう?ミュウ」 倉庫、もといDP3の実験小屋―― 「ようこそ、ドラーモン作大長編」 新カントーは来訪者を歓迎した。 ドラーモン作大長編は首を傾げる。 もう言葉は届いていないのだろう。 それでも、新カントーは話を続けた。 「一緒に脱落しようぜ!」 恐らく危険を察知したのだろう、ドラーモンが殴りかかってくる。 その速さは素早く、そして威圧的だ。 だが、新カントーの方が先に、カプセルを蹴った。 光に満たされる実験小屋。 カプセルからの閃光は、隙間から外に漏れ、そして―― 爆音が響き渡る。 崩れ飛んだ倉庫の破片が、空高く舞い上げられた。 それに混じって二つの姿。 新カントーとドラーモン作大長編だ。 二人とも、意識は無い。 怒涛の如く降り注ぐ瓦礫と共に、二人は地面に叩きつけられた。 「……まさか同時に眠るとは」 ノートは瓦礫の残骸を掻き分け、新カントーとドラーモンを確認する。 ドラーモンの体は既に元に戻っていた。 「ホッホッホ、ノート先生。 何をしておられるのです?」 突然声を掛けられ、ノートは振り向いた。 DP3だ。 「ああ、そのDP3先生。 ただのゲームの結果ですよ。ふふ、こいつらが勝手に暴れて」 「ホッホ、それで私の大事な実験小屋が吹き飛ぶのですか?」 DP3は和やかに話した。 「先程、少しばかり見ていましたよ。 ドラーモン先生に投与した増強剤は私が『禁薬』として封印したものに似ていましたが」 「……似ているだけです。 実際は別の科学者に作ってもらって」 「ほう、是非ともお会いしたいですなぁ。 そんな危険な科学者に。 ところで右ポケットから出ている鍵は、私の実験室のでは――」 すると、ノートはサッと腰に手を回す。 だが、目当てのものは無く、焦りが生じた。 「ホッホ、狡猾な貴方が鍵をそんなところにしまうはずありません」 DP3は愉快そうに告げた。 「それでも鍵を探したということは、心当たりがあるということ。 私が禁薬を隠した実験室の扉の鍵を――」 「ま、待ってくださいDP3先生。私は何も取っては」 「ホッホ、私の発言だけでは貴方が持っている鍵がどの部屋のか特定できませんよ。 それでもそのような反応をしたということは―― 禁薬を封じた実験室の扉の鍵だったということですな」 逃げ出そうとするノートに、DP3が銃弾を浴びせた。 薬が拡散し、ノートを包み込む。 「くそぉぉ、DP3、裏切ったな……」 ノートはそういうと、地に伏した。 その時、放送がかかる。 ゲーム終了を意味する、零時のサイレンが。 「やったよ、終わったんだ!」 ミュウと挑戦者が物陰から現れた。 「これでサバゲーが終わった。 もうみんなを傷つけるものは無いね!」 ミュウが嬉しそうに話し出す。 そこへDP3が近づいてきた。 「二人とも、一つ話がある。 このままみんなを起こしていいのかい?」 「どういうことです?」 挑戦者が首を傾げた。 「このままだと、みんなのサバゲーをした記憶が残る。 なんにもなかったにしろ、みんなの心はかなり荒んでしまった。 このままだといつか、心を乱す生徒が必ず現れる」 DP3が説明を終える。 「……DP3先生、何とかならないの?」 ミュウが質問すると、DP3はにっこりと笑った。 「なる。ホッホ、みんなを元に戻してやろう。 心も体もな」 新カントーは目が覚めた。 自分の家のベッドで寝ていた。 陽光がカーテン越しに差し込んでいる。 (……あれ?) 新カントーは首を傾げた。 (俺、どうしてここに…… いや、俺は今まで何をしていたんだ? 何かあったような気がするんだが) その現象は新カントーだけでは無かった。 ほとんどの生徒が同じ気持ち。 全員、昨晩のゲームを忘れているのだ。 正確に言えば、消されたのだが―― 「おはよっ!新カントー!」 ミュウが教室で声を掛けてきた。 隣には挑戦者がついている。 「ああ、ミュウと挑戦者。 あのさ、昨日なんかなかったっけ?」 すると、ミュウと挑戦者は顔を見合わせる。 「ぁ、ああ文化祭があったじゃんか!」 挑戦者がどこか焦った表情で答えた。 (文化祭……そういえばあったなぁ。 でもそんなに面白くなかったような……) 新カントーは疑問が解決して微笑んだ。 午前零時の時―― ミュウと挑戦者はDP3の薬を脱落者に撃ち込んだ。 記憶を消し去る薬だ。 忘却するのはサバゲーだけにしておいた。 これで、誰もサバゲーを思い出すはずは無い。 傷つけあったことも、憎みあったことも、みんな忘れる。 そうすれば、学校は全て元に戻る。 新カントーは屋上に登った。 そこでは赤髪が不貞寝していた。 新カントーの記憶では、赤髪とは知り合い程度の関係だった。 赤髪側も同じ。 それでも、二人は目を合わせた。 「……よぉ、新カントー。 またサボりか?」 赤髪が上半身を起こす。 「あぁ、そうだな。 退屈してるよりはこっちのほうがいい」 新カントーは微笑んでいる。 そのうち携帯獣やルビーが集まってきた。 いつも通り。 (……おかしいなぁ、みんな知らないなんて) 首を傾げる少年が一人。 彼の名前はDPその2. 忘れ去られたサバゲーの優勝者である。 因みに忘却の薬も撃たれそびれたらしい。
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不審者発見!? えつを すとー おまけ
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エアガンの種類 大きく分けて3つのカテゴリーに分類される。 ・エアコッキングガン BB弾を発射させるためのバネ縮める動作を手動で行うエアガン 撃つ為にはバネを縮める(スライドを引く)→撃つと言う動作が必要となる。 構造的にシンプルなため、価格も安い。 その反面単発でしか発射できない為ゲームでは不利に働く場合もある ・電動ガン BB弾を発射させるためのバネ縮める動作をギアやモーターの力によって行うエアガン 引き金を引くだけという、撃つ為の動作が非常にシンプルな反面、電池(バッテリー)も必要となるため構造は複雑。 その為j価格も主に1万円~となる。 多くのモデルはフルオート射撃(連射)が可能。 サバイバルゲームで一番使われていると言っても過言ではない。 ・ガスガン 液状化したガスの気化による膨張の原理を応用したエアガン 構造的にはエアコッキングガンに比べ複雑になりがちだが、小型化が可能なため主にハンドガン(拳銃)のラインナップが多い。 まるで本物の銃を撃っているかのような動作・反動が味わえる機種(ブローバックガスガン)もある為ファンも多い。 使用するためにはガスガン専用ガス(1本1,000円強)が必須。 ガスが気化しづらくなる時期は正常な動作が期待できないことから、冬場には不向き。
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ショウ兄を操作して孤独と戦いながら、ひたすら生き延びるモードです。 イベントはありません。 発生条件 『ほんきでサバイバル』の発生条件は、兄に薬を投薬し、エンディングを迎えることが条件です。 (攻略本に載っている「4人全員でのクリアが条件」は間違いです) 注意点 セーブデータは「中断セーブ」のスロットを使用するため、「ぼくらのサバイバル」のほうで中断セーブをすると、「ほんきでサバイバル」データが消えてしまいますのでご注意下さい。 キャラクターの特性・制限など 「巨木の拠点」からのスタート。 手荷物は10個まで。 道具は全て作成可能。 カゴは女性キャラしか作れない設定なので、カゴだけは各拠点に作り置きが置いてある。それを使い切ったら以後はもう無い(つまりワナ小には限界がある) 仲間は出てこないため、仲間を使った水、食料、マキの調達ができない。 家具は初めから揃っている。 料理での回復量は、通常の半分。(料理がヘタな為) 家畜は育てられない。ヤギや鶏をゲットしても、ただ肉にするのみ。 生き延びるコツ 道具は早めに作り、食料集めに集中。 潜水ポイントに行けば、無尽蔵に食料集めが可能。 毒ガス地帯を抜けるとイカダが完成形で置いてあるので、とっとと翌日にでもそこを出て、他の拠点を転々とした方が楽。 ウニを食うと、回復量がデカいので重宝する。 くんせいが作れない。が、肉類は腐っても調理すれば普通に食えるので、大丈夫。 フルーツやヤシの実は、調理するよりも、レシピ通り作っても、そのまま食ったほうが回復量が多い。なのでフルーツの類いは拾ったら即食って荷物の空きを確保。
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SIMPLE2000シリーズ Vol.56 THE サバイバルゲーム 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ56 ざ さばいばるげーむ】 ジャンル ファーストパーソンシューティング 対応機種 プレイステーション2 発売元 D3パブリッシャー 開発元 ベストメディア(企画)クロスロード 発売日 2004年7月22日 定価 2,000円(税別) 判定 クソゲー ポイント ミリタリーの大御所監修戦争ではなくあくまでサバゲー再現しすぎてテンポ悪化再現が足りなくてサバゲーマーから不満古谷徹ボイスによる解説ムービー SIMPLE2000シリーズ 概要 特徴 評価点 問題点 総評 その後 概要 日本最大のエアガンメーカー「東京マルイ」、アーミーファッションの老舗「渋谷ファントム」完全監修で制作された疑似サバイバルゲーム。 SIMPLE初でそして唯一の対戦可能なFPSである。 かの地球防衛軍シリーズやWiiの『ワイワイコンバット』はTPS。またこの後に発売された『THE日本特殊部隊』はTPS/FPSの切り替えは可能だが対戦不可である。 特徴 シングルプレイの場合はエアガンやコスチューム等の装備を購入し、チームメイトを率いて他チームと対決していく。 マルチプレイでは画面分割2人対戦、マルチタップにより4人対戦が可能。 評価点 67丁ものエアガンが発射音も含めて完全再現されている。 人気声優、古谷徹による「カーグラフィックTV」風のモデルガン解説ムービーがあり、これは比較的好評だった。 問題点 SIMPLE2000ではよくあることだがCD媒体なのでロードは比較的長め。 FPSだが、あくまでサバイバルゲーム。これが本ソフト最大の特徴にして最大の弱点である。 相手を撃っても手を挙げて止まるだけ。チームを全滅させると一セット終了。1ゲームのテンポが悪い。 撃たれるとすぐ死亡扱いで移動・射撃不能。リスポンはない。シングルプレイの時は他のチームメイトに切り替わるので問題にならないが、マルチプレイで先に倒されるとずっと暇になってしまう。 移動速度や照準速度がかなり遅め。また弾もBB弾なので、連射力はあるがあまり遠くまで飛ばず、ばらけやすい。 シングルプレイがお粗末。 マップ数が少ない。また登場人数が少ないので違うルールでプレイしていてもあまり違いが実感できない。 装備が購入できるが、スコープなどを除いて改造要素のほとんどが見た目が変わるだけのお飾り。 当然といえば当然だが劇的に性能が向上したりはしない。一部で実装されているブローバック機能の再現などもない。 AI相手に迷彩は効果が無いので服装の方もお飾りになる。 ショップでの購入や装備の選択にいちいち時間がかかりすぎる。 クリア特典はフリーミッションと1マップのアンロックのみ。 マルチプレイ・クイックプレイではシングルプレイでの改造要素が引き継がれず、決まった銃しか使えない。 プレイ内容も殲滅戦オンリーで、シングルと違いチーム戦などが不可。 小銃系の大型エアガン+ハンドガンを持ち運ぶ形になるが、ハンドガンは移動中は撃てずなぜか毎回構えないといけない。 小銃と違って取り回しがいいのがハンドガンの特徴じゃないのか? 逆ならまだ分かるのだが。 味方も敵も一部ステージを除いてあまり賢くない。ついてこなかったり辺りをウロウロしていたり。 味方はマップ画面でしっかり設定してやらないと役に立たない。 敵はかなり嫌らしい位置で待ち伏せていて、あちらから攻めてこない場合がある。 ステージによっては霧のようにぼやけて室外はおろか室内でも遠くが見えなかったりする。索敵が非常にしにくい。 地味だがマップによっては致命的な欠点として、下方向には全然向けない。このため高低差のあるマップでは相当の苦戦を強いられる。 総評 FPSファンからは「ゲームとして爽快感が無い」、サバイバルゲーマーからは「これはサバゲーじゃない」という評価が多い。 「ある意味リアル」という意見もあるが、本物の緊迫感を再現するまでは至っていないようだ。 元来、サバイバルゲームはFPSで言うところの「リアル系」に近い。しかし一般的ゲーマーは「スポーツ系」を好む傾向がある。このへんのミスマッチが本ゲームの評価が低い原因ではないだろうか。 結局「サバイバルゲームを完全再現」しようとしたところ、双方でどっちつかずな完成度に陥る残念な結果となってしまった。 その後 『THE ALL★STAR格闘祭』に、本作を意識したと思しき「サバイバル」という名前のステージが登場する。大きな滝をバックにした森の中という外見。 2007年にSIMPLE2000で『THE サバイバルゲーム2』が発売された。今回はチュートリアルも古谷徹氏。 ロード時間や武器・マップ増加等改善点はあるものの、やっぱり構えないと撃てないハンドガンや見通しの悪い視界など根幹は変わっていない。 伏せ打ちが可能となったが、特定の場所でしかできないというあまりうれしくない仕様。 そして2008年にはPSPで『俺たちのサバゲー PORTABLE』が発売された。 メインは三人称視点になり、対戦は携帯機ということでしやすくなったが、やっぱり大事なところが変わっておらず評価は低い。 しかしこの2年後の2010年にはまたPSPで『俺たちのサバゲーVERSUS』が出たから驚きである。いい加減懲りろよ…… しかしこちらは意外と高評価。FPSに戻ったからなのか、元々PSPにはFPSが少ないからなのか。というか4作目なんだからこれくらいじゃないと困る…かと言って操作性は改悪である。 小林清志、池田秀一、若本規夫etcの豪華声優を使ったチュートリアルとカタログが特徴だが、ゲームよりもそちらがメインとすら言われる始末である。
https://w.atwiki.jp/sisidan1119/pages/47.html
900km×900kmの雪ダストに吹かれる雪山に覆われたサバイバルゲームゾーンがある。 スタート前に70kgの鉄を持ちながら5kmフルダッシュする試練がある。 これは、雪の中という状況で体力が最後まで本当に持つのか試すためだ。 装備は雪山用アサルトライフルを持たされてスタートする。 大体7時間が本ゲームにかかる時間とされている。銃撃戦もいきなり始まるため気を抜けない。 どちらかの勝利になると、みんなで端っこのロッジで動物肉パーティーがはじまり それが3時間くらいで終了するので、端的に見ても合計10時間以上の見積もりができないと 参加できない。
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ようこそ! 訪問いただきありがとうございます! ここでは サバイバルゲームに興味のある方や やってみたいと思っている方 を対象にお話を進めていきたいと思います。 もちろんこのページを見て興味を持ってくれた方も是非ご覧になっていってください。 まず、サバイバルゲームをするときは主に専用のフィールドを貸し切って使うか、そのフィールドが開催している定例会に参加するかのどちらかになると思います。 前者の場合は10人前後の仲間を集めないといけないのでまだ初心者や、始めてみようと思った方にとっては荷が重すぎると思います。 そこで後者の定例会に参加するという方法があるのですが、これは一人からも参加可能でだいたいどこのフィールドでも日曜日にやっていることが多いと思います。 逆に身内だけでやりたいとか、人数が揃えられるという方はフィールドを貸し切ってやるということもできます。 つぎに、装備類のお話です。 実際に現地に行ってみると想像してたよりも雰囲気が違ったりします。 それはみなさん迷彩服や戦闘服を着ているからですね。 雰囲気を盛り上げたり周りに合わせたりするには服もそろえる必要がありますが初めていったときはその場の雰囲気を味わって自分に合う柄や色を探してみてください。 初めての時は動きやすい恰好をしていれば大丈夫だと思います。 そしてこれらがないと始まりません まず、ゴーグル これがないとフィールド内には入ることができません。 エアガン これもないと話が始まりません。 ネットやショップでじっくり探すのがいいでしょう。 BB弾 フィールドなどでも売っていますが、なくなってしまうこともあるので予め自分で用意していった方がいいでしょう。あと、屋外のフィールドだとプラスチック弾は使えないので、必ずバイオ弾をかってくださいね。 マガジン マガジン一本だけではたぶん一人あてるので精一杯じゃないでしょうか。予備のマガジンを用意しておくことをお勧めします。銃の種類によってマガジンの形状も変わってくるので気を付けてください。 ここで、おすすめのネットショップをしょうかいします。 http //railgun339.web.fc2.com/ 先ほどの必要なものもほとんどそろっていますので是非ご利用ください。
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前へ 「うぅ、新カントー……」 赤髪はまだ意識があった。 眠らされてはいないようだ。 「急に君が来ると連絡があったのでね。 先に話していた彼は拘束しておいたんだ。 邪魔されるのは癪なのでね」 ノートはそう言うと新カントーに顔を向ける。 「いいかい、新カントー。 もし断れば、この場でゲームオーバーになってもらおう」 そうすればどうなるか……ふふふ。 当然別の勢力に君は弱者とみなされる。 君はもうこの学校で我が物顔で歩けなくなるのさ。いいのかい?」 すると、新カントーはキッとノートを睨みつける。 「違うな」 「?何がだね?新カントー」 ノートが嘲り気味に言う。 「始めからそれが狙いだな。 俺のこの学校での肩身を狭くすること、それが本当の目的なんだろ!」 「ふふふ!なるほど、読み取ったか!」 ノートは見開いた目を新カントーに向ける。 「だが、決してそれがすべてではない。 いいかね、もちろん私は先に述べたことも願っている。 いいかい、新カントー。頭が回るならどっちに転んでも自分の得になる道をとるべきなのだよ!」 その言葉で、新カントーは歯噛みする。 その手には拳をつくり、膝を曲げたその時。 何かが新カントーの前に飛び出してきた。 新カントーの前に飛び出した人物。 縛られた体で、荒く息をするが、それでもなお立っている。 「あ、赤髪……」 新カントーは驚いた。 赤髪はそうとうダメージを受けているはず。 とうてい動ける状態では無いはずなのに―― 「新カントー……まだ手ぇだすんじゃ……ねぇよ」 途切れ途切れに、赤髪が喋る。 「ふふふ、いったい何のつもりだい?死に損ないの赤髪君」 ノートが嘲るが、赤髪は「くく」と笑ってみせた。 「くくく、お前の思い通りにさせるもんか、ノート先生ぇ! 新カントー、速く部屋をでろぉ!」 ハッと、新カントーは気づいた。 赤髪は自分を助けようとしている。 奥で、ノートが銃を取り出していた。 「ふふ、せっかく生かしておいたのに馬鹿な奴め!」 新カントーは踵を返し、手を伸ばす。 赤髪の体へ。 「!!?し、新カントー何――」「いくぞ!」 新カントーは赤髪をがっしりと掴み、校長室を駆け出た。 後方の壁で弾丸が破裂する。 ノートの発射したものだ。 「チッ!おい待て君たちぃぃ!!」 ノートが叫ぶが、新カントーは止まらない。 赤髪を連れて階段を駆け上った。 二階、被服室―― 「はぁ、はぁあ、これでよし」 新カントーは鋏で、赤髪のロープを切断した。 赤髪は暫し呆然としていた。 「新カントー、お前」 「な~に、いいんだ。これくらいして当然だろ。 助けてもらったんだからな」 それでも不可解そうな顔をする赤髪に、新カントーは溜め息をつく。 「お前がいなければ俺はノート先生にやられていた。 ノートの提案に乗るつもりは無いし、逃げ出すのが一番いい方法だった」 「……いいのかよ」 赤髪の言葉に、新カントーは首を傾げる。 「俺を撃たないでいいのかよ!」 じれったそうに、赤髪は叫んだ。 「な、何言ってんだ赤髪?どうしてお前を」 「俺はお前を撃とうとしたんだぞ! そんな相手を無罪放免にしちまってそれでいいのかよ!? どんだけ甘っちょろいんだてめえは!!あぁ!?」 そう言い終えると、赤髪は一呼吸入れて鋭く新カントーを睨む。 「ほら、早く撃てよ。 もう覚悟は出来てたんだ。お前が助けなきゃ俺はノート先生にやられていたからな」 しーんと静まり返る被服室。 その沈黙を破ったのは――新カントーの笑い声だった。 「な、何笑ってんだ新カントー!」 赤髪が怒鳴った。 「はは、お前の真剣そうな顔つきに、つい。 何も難しいことじゃない。こんな状況なんだ。俺たち、もう仲間だろ?」 昇った血が、サーッと引いていく赤髪。 そこへ、新カントーは手を伸ばす。 「な?争う意味はねぇんだ。 こうなっちまったら、何が何でも優勝してやるんだ。 ノート先生の思う壺にならねぇように、俺らがこの学校を支配してやるのさ」 しばらく、赤髪は動かなかった。 乱れた髪の向こうで、怪訝そうな目を覗かせている。 やがてゆっくりと、赤髪は手を伸ばしていく。 新カントーの差し伸べた手へと。 赤髪はずっと孤独だった。 小学校も、中学校も、教師に反発してそのせいで、みんなから煙たがられていた。 別に、赤髪にとってはどうでもよかった。 自分は弱くないから。仲間なんかいなくても大丈夫だから。 だからどうでもよかった――つもりだった。 その自信が崩れたのは、ルビーと出会った時だ。 初めて仲間が出来た。 どんなことだろうと、一緒に行動してくれる仲間が。 赤髪はクールに、ルビーを従わせていた。 思えばその顔は――笑っていた。 高校生になって、新カントーや携帯獣や、自分と同じ不良たちにも会って。 その世界を捨てる意味が在っただろうか。 自分が笑っていられる世界を捨てる意味は、どこにも無い。 もう少しで、手と手が触れ合う。 もう少しで握られる。仲間と共に力強く。 その時だった。 「「ヒッヒッヒ~、ゲームを楽しんでいるかね、諸君?」」 新カントーと赤髪はスピーカーを見上げる。 「い、今のは……」 「書こうかだ」 二人は顔を見合わせる。 「「さ~て、残りの人数を紹介しようかぁ~! 生徒諸君、残りは……いや、これじゃ面白くない。ヒッヒ。 現在脱落者は、ルビー、ドラAAモン、ワンダー、パパドラ 炎赤葉緑、チュシコク、にゃーす、活劇、シナリオ、2VS2。 計10人!ヒッヒ、面白くなってきたねぇ~。 現在時刻は10時。あと2時間生き残れるかねぇ~ヒッヒ」」 放送は終わった。 「……あと2時間か」 赤髪が窓を覗く。 「あ、赤髪!おい握手は」 しかし赤髪は新カントーを無視して話し出す。 「脱落者は10人。 確か最初にいた生徒は……27人だっけか?」 「ん、いや。28人だったと思うぞ」 新カントーは少し頭を抱えた。 「誰がいたかは覚えてないけど」 「まあつまり、あと18人ってことか」 赤髪は被服室から見える、校庭のケヤキを見つめた。 ケヤキの西にあるのは体育館。 それを見て、赤髪はふと思いついた。 「なぁ新カントー。 今体育館に誰かいると思うか?」 北門――通称正門―― ジャイアンは走っていた。 「ハッハッ!くそぉ、まさかあんなに追ってくるとは」 ジャイアンは後ろを振り返る。 書こうかが部下を従えて追ってきていた。 「「ヒッヒッヒ、ジャイアン、あきらめろぉ~」」 拡声器で呼びかけてくる。 「「たった一人じゃ勝てないよぉ~!」」 ジャイアンは舌打ちすると、正門へ走り出す。 「畜生!こんなゲームやってられっか! 学校出ちまえばこっちのもんだろ!?ナハハハハ!」 高笑いしながらジャイアンは門へと駆ける。 だがその前に、何かが倒れていた。 「?ド、ドラミ?」 ジャイアンの前で気を失って倒れているのは、ドラミだった。 「な、何だ?どうしたんだドラミ!やられたのか」 「ホッホッホ、その通り」 正門の脇の花壇から、DP3が出てきた。 「先生!?どうしてここに」 「走るのは苦手でな。ここで待っておったのじゃ。 貴様のような、ゲームをリタイアしようとする弱者をなぁ!!」 DP3はジャイアンを撃った。 煙が散布し、ジャイアンは倒れる。 意識を失った――ゲームオーバーだ。 「「DP3先生。だめじゃないですか。連絡くれなきゃぁ~」」 書こうかが拡声器越しに言う。 「「さっきの放送が誤報になってしまうじゃないですかぁ~ヒッヒ!」 校舎、図書室―― 三人の男が走ってくる音。 「早く、早くしろビギナー!」 「お、押すなよ扉。!図書室に入るぞ!」 そんな会話が聞こえてきた。 直後、図書室のドアが開かれる。 「……だ、誰か来たよ携帯獣!」 「どうしよう……逃げる?」 ミュウと挑戦者が慌しく質問を浴びせてきた。 「落ち着け二人とも。まだ向こうは気づいていない! 少し待っていればそのうち――」 「あれ、ミュウと挑戦者じゃん!?」 いきなり声を掛けられ、携帯獣は顔を強張らせる。 図書室のカウンターから顔を覗かせている人物――扉。だ。 「あれ、誰かいるの?扉。?」 そう言って、二人が扉。のそばによってくる。 「や、やぁ二人とも」 ミュウが引きつりながら喋った。 「どうしたのこんなとこで」 「ああ!そうなんだお前ら! ちょっと隠れさせて」 ビギナーが堰を切ったように話し出した。 「俺ら今追われているんだよ!助けてく――」 その時、図書室のドアが再び開かれた。 「見つけたぞお前らぁ!ハッハッハ!」 その場の六人は顔を青ざめる。 ドラーモンが図書室の入り口に現れたのだ。 「お、お前らの追われてるのって……」 携帯獣が恐る恐る、ビギナーに話しかける。 ビギナーは小刻みに頷いた。 「ん~、誰かそこにいるのか? まあいい。何人いようと俺を相手にして生きられる奴はいないからな!ハッハ!」 大きく笑いながら、ドラーモンは銃を構える。 「まずは三人!」 刹那、携帯獣は直感し、同時に叫ぶ。 「逃げろ!煙が撒かれるぞ!」 カウンターの中にいた三人は飛び出した。 先ほどまでビギナーたちがいたところに煙が撒かれる。 もちろんカウンターも巻き添え。 「うぉおぉぉお!」 何を思ったか、ビギナーが突然ドラーモンに飛び掛った。 流石のドラーモンも動揺を隠せない。 「扉。!俺が抑えているうちに撃て!」 ビギナーは身を犠牲にドラーモンを捕らえたのだ。 「び、ビギナーお前……」 躊躇する扉。に、ビギナーは一喝する。 「早くしろ!チャンスは今だけだ!」 「……わかった。おい、三人は逃げろ!」 言われたとおり、ミュウ、挑戦者、携帯獣はドラーモンの脇を抜け、図書室を駆けて抜けて行った。 「ぬぅう!この糞ガキがぁああ!」 ドラーモンの呻く中、ビギナーは必死に耐えていた。 「ビギナー、ごめんよ!」 扉。が絶叫し、弾丸が発射される。 煙が怒涛のごとく広がった――ドラーモンとビギナーを飲み込んで。 「……煙だ。扉。が撃ったんだ」 ミュウが震えながら、小さく言う。 窓から月光が差し込んでいる。 それにより、廊下の様子はよく確認できた。 「でも、これならドラーモン先生だって――」 挑戦者の言葉は途中で途切れた。 煙から一人の男が歩み出てくる。 煙が薄まり、次第にその影がはっきりと見えてきた。 「バ、バカな……」 携帯獣が絶句する。 煙が完全に晴れた。 立っている人物は二人の男を放り投げる――扉。とビギナーだ。 そう、立っていたのは、ドラーモンその人だった。 「……っハッハッハ! 驚いてるな?な~に、息止めなら自信があるんだ。 5分は軽いぜ!ハッハッハ!」 その瞬間、三人は理解した。 自分たちが相手している人物が、とうてい敵わない化け物であることに。 「ぅ、うわあああ!!」 狂ったように、ミュウが銃を乱射する。 ニ発の弾丸がドラーモンにヒットした。 煙はドラーモンの顔に昇り、そして―― 「効かぁぁああん!!!!」 ドラーモンは呼気で、煙を吹き飛ばした。 跡形もなく消える煙に、ミュウはただ唖然とする。 「みゅ、ミュウ。それと携帯獣……聞いてくれ」 挑戦者が声色に恐怖をありありと浮かべながら、呼びかけた。 「どうした挑戦者?」 携帯獣が横目で、挑戦者を確認する。 その顔はいやに青ざめて見えた。 何か大きな力に押しつぶされているかのような緊迫感。 「お、俺はとてもじゃないが耐えられねえ。 こんな、怪物相手に……敵うわけねえよ」 すると、挑戦者は窓へと歩んでいった。 「な、何する気?挑戦者?」 ミュウの言葉にも、挑戦者は振り向かない。 そのまま窓の鍵を開け、開いた。 「お、おい何する気だ!ここは三階――」 「俺はまだやられたくないんだ!じゃあなぁ!!」 そう言い残し、挑戦者は飛び降りた。 「挑戦者あぁ!!」 ミュウが急いで窓に近づこうとする。 だが、そこに弾丸が発射された。 「っ危ない、ミュウ!」 携帯獣はミュウの服をつかみ、引っ張った。 弾丸は窓ガラスに当たり、煙を分散させる。 「くそぉ!」 舌打ちしながら、携帯獣は図書館の向かいの階段を目指す。 しかし、その前にドラーモンが立ち塞がった。 「ハッハッハ!逃げられると思ったか?」 余裕の表情を見せるドラーモン。 携帯獣は冷や汗を掻きながら、睨みを効かせていた。 (くそ、どうすればいい? どうすればドラーモンを眠らせられる?どうすれば……) 携帯獣は思考を巡らせた。 ふと、隣でミュウが震えていることに気づいた。 そしてその姿に、携帯獣は不思議な感じがした。 (そういえば……あのときも) 校長室で、二人は立たされていた。 目の前には高校の校長先生、初代が立っている。 「君たちが何をしたか、わかっているのかね?」 初代は辛辣に、二人に話しかけた。 それは5年前の携帯獣と、新カントー。 「君らはこの高校でそうとう暴れているようだが、まだ小学生だろう? こんなことして許されると思っているのか!?」 初代は怒鳴りながら、扉を閉めた。 「反省するまで帰さんぞ」 その時、携帯獣は震えていた。 高校の校長に対し、恐怖を抱いていた。 そこにいるのは小学校の甘ったるい校長とは違う、威厳溢れる校長。 逆らってはいけないような雰囲気を感じていた。 だから携帯獣は震えていたのだ。 でも、携帯獣の隣で立たされていた新カントーは違った。 彼は笑っていた。 「な、何がおかし――ぐぼぉ!」 新カントーは初代の口にビー玉を押し込んだ。 「携帯獣、逃げるぞ!」 その時の新カントーは溌剌としていた。 あの時、携帯獣は気づいていた。 新カントーの中にも、尊敬できるところがある。 威厳溢れる様子も、恐怖を与えることも無い。 ただ、自分が信頼おけるリーダーの姿。 自分が恐くて震えていても、威勢良く手を差し伸べてくれる姿。 携帯獣は震えているミュウに、自分を投影した。 (……もしミュウを俺として例えるなら。 俺は今、新カントーなんだ。 ミュウを助けなくてはいけない、リーダーなんだ。今の俺は……) 「へ、へへ……」 携帯獣は肩を震わせる。 恐怖ではなく――武者震いだ。 「ミュウ!走れぇ!」 隣で、ミュウがハッとする。 「階段だぁ!」 「ぬう、お前何を」 ドラーモンがミュウを取り押さえようとする。 だが、その口に携帯獣は銃を突き刺した。 「!?」 仰天するドラーモンの脇を、ミュウが駆け抜けていく。 「いくら息止めが出来ようと……」 携帯獣が力強く銃を握る。 自信に満ち溢れた顔で、ドラーモンを見据えて笑う。 「直接口にぶち込まれたら吸うっきゃねえよなぁああああ!!!!」 引き金が引かれ、ドラーモンの口が膨張する。 ドラーモンは倒れざま、銃を撃った。 銃弾は携帯獣にヒットする。 煙が携帯獣を包み込んだ。 「へへ、新カントー……悪いな。 俺はお前のようには……うまくできねえや。やっぱ……」 そう言うと、携帯獣は意識を失った。 一人のリーダーの最期だった。 「あれ、みんなどうしちゃったのぉ?」 図書室からのっそりと出てきた少年。 ビギナーや扉。と一緒に来ながら、あまり目立たなかった。 影の薄い彼の名はDPその2。 後の優勝者の一人である。 「ヒッヒッヒ、ノート先生どうしましたかぁ~」 書こうかが校長室に入ってくる。 「ふふふ、書こうか聞いてくれ。 新カントーと赤髪が逆らって逃げたのだよ」 「ヒッヒ、じゃあ作戦は失敗ですかい?」 「失敗?ふふ、バカなことを。 ちゃんと案は考えてある。しっかりとした裏の支配者の器をね」 ノートはにやりと笑い、書こうかを見つめる。 「本当はこの件に巻き込みたくは無かったんだがね」 「つまり……彼を勝たせることに路線変更したわけですか、ヒッヒッヒ」 書こうかの笑いに、ノートは頷いた。 「ああ、書こうか。連絡はとれるな」 「ヒッヒ、携帯の番号は控えとります」 そういうと、書こうかは携帯を取り出した。 番号を押して、連絡を取る。 携帯の音が響き渡る。 ミュウは急いで電話を取った。 「も、もしもし!?」 そこは一階。 周りには誰もいないように見える。 だが、その闇の中で蠢く者がいた。 「……うん。わかった。行ってみる」 ミュウが電話を切ったその時。 誰かが目の前に飛び出してきた。 「よぉぉお~、ミュウじゃねえか」 「久しぶりだなぁ~ヒャッヒャ」 「元気してたかあ?」 出てきたのは三人。 ミュウはビクッとして叫んだ。 「に、虹色、ヨーダ、コロシアム!」 「ほ~、呼び捨てとはいい気なもんだなあ、ヒャッヒャ!」 ヨーダが身をくねらせて笑い出す。 「なあミュウよぉ~、てめえもゲームにさんかしてるとわなぁあああ」 虹色が息の長い言葉で、ミュウに詰め寄る。 「なあ、俺とお前の仲だろ?こっちこいよぉぉおおお」 ミュウは心の中で葛藤していた。 目の前の三人は中学校時代につるんでいた仲間だ。 ただ、必ずしもミュウにとって良い仲だったわけではない。 ミュウは高校で挑戦者と出会うと、三人とは縁を切ったつもりだった。 「い、いやだ」 ミュウが小さく抵抗する。 「あぁあああん?何だってぁあ!?」 虹色が挑発するが、ミュウは負けじと睨み返す。 「いやだっていってるだろ! 僕はもうお前らとかかわるのはやめたんだ! もっと良い友達が出来たんだからね!」 ミュウの言葉に、その場は静まり返る。 そして―― 「ぶぅっはははは!!」 「ヒャヒャヒャ~~、何いってんのお前~~」 「ばあぁああっかじゃねええええのぉ!?」 三人は一斉に笑い出した。 途端にミュウの顔が赤くなる。 ミュウは中学で三人と出会った。 それまでミュウは塞ぎ込みがちの性格で、友達がいなかった。 だから、三人と一緒にいたときはそれなりに嬉しかったのだ。 たとえ小突かれても、自分のことを構ってくれる人が出来たのだから。 自分を仲間と認めてくれる人間が出来たと思ったから。 そう信じていた。 「な、何で笑うんだよぉ……」 ミュウが小さい声で言い返した。 「ヒャヒャヒャ、よ~く聞いてなミュウ。 お前友達が出来たとか言ってたけどさぁ~ヒャヒャ! ど~せまた嘘つかれてるんだろぉ?お前に友達なんて出来るわけねえだろ~が!ヒャヒャッヒャ」 次第に、ミュウの呼吸が荒くなっていった。 (嘘……僕は騙されてるのか……本当に、そうなの……?) 「ミュウ、最近挑戦者とよくつるんでるようだけど」 コロシアムが詰め寄ってきた。 「戻ってきなよ。 どうせお前じゃ友達なんて作れないぜ。 一生俺らの下でこきつかわれる運命なんだからな」 コロシアムはわざと耳元で呟き、ミュウの気持ちを扇いだ。 「ヒャヒャヒャ、ずばっと言っちゃってくれるじゃん!コロシアム~」 ヨーダが拍手している。 けど、ミュウの耳には届いていなかった。 (僕が……騙されて……運命?) コロシアムの言葉が反芻される。 (僕では無理……いや。 挑戦者が僕を嘲ってる……違う。 一生こいつらの下でこきつかわれて……そういう運命……いや) キッと、ミュウは銃を構える。 (違う!)「うわああああああ!!」 ミュウが放った弾丸が、コロシアムを仕留めた。 「ヒャヒャ!?」「ミュウぅ、お前何して――」 続けざまに二発、ヨーダと虹色に当てられる。 煙は二人を包み、意識を奪う。 残ったのはミュウ一人。 「……違う。僕は騙されてなんかいない。 だって」 ミュウは倒れている三人を見据えた。 「だって……僕は自分で選べるから。 運命なんて自分で作れるもんね!) 意気揚々と、ミュウはその場を後にする。 だが、すぐに異変に気づいた。 恐る恐る、銃を確認する。 「そ、そんな……」 ミュウは愕然と立ちすくした。 「弾が……無いや。どうしよう」 少し時間を戻し―― 赤髪は携帯をしまった。 「どうだって?」 新カントーは赤髪に聞く。 「ああ、わかったって」 二人がいるのは一階。 目指しているのは体育館。 そう、ゲームが始まったのは体育館だ。 大概のゲーム参加者は学校の敷地内で争っているはず。 だが、体育館はどうだろう。 わざわざ来た道を逆戻りしていく奴がいるだろうか。 恐らく、そう多くは無いはずだ。 赤髪はそう推測し、体育館へと向かっていた。 渡り廊下の前の扉―― 「?誰か向こうにいるぞ?」 新カントーが目を凝らす。 ガラス張りの扉の向こうで、誰かが倒れていた。 「あれは……ダイパ未来!?」 二人は扉越しに確認した。 ダイパ未来はほぼうつ伏せに倒れていた。 それでも、腰についているチェーンで判別できる。 まぎれもなくダイパ未来だ。 腰のチェーンは、ダイパ未来のお気に入りだったものだ。 「……眠っているのか、ダイパ未来は」 赤髪は呟く。 「やられたのか?ちょっと見てくる」 新カントーは扉を開けた。 「!!待て、新カントー!」 赤髪がハッとして叫ぶ。 だが、すでに新カントーは扉を開けていた。 不思議そうな顔をする新カントー。 と、そのすぐそばに、誰かが降りてきた。 「っな!」 新カントーは降りてきた人物に気づく。 その人物は銃口を新カントーに向けた。 「新カントー!」 「動くな!」 駆け出そうとする赤髪を、その人物は制する。 「っおい、お前……」 新カントーは人物の正体に気づいた。 月明かりで、腰のチェーンが輝いている。 「出木杉未来じゃないか」 出木杉未来は新カントーと赤髪を交互に睨みつけた。 「二人とも……生き残っていたのか」 そう呟くと、出木杉未来は銃をわずかに降ろす。 しかし射程圏内には新カントーをおさめたままだ。 「出木杉未来、いったい何があったんだよ」 新カントーはおもむろに質問する。 「お前、ダイパ未来と仲が良かったじゃないか! どうして撃ったんだ」 「……あいつが」 出木杉未来はダイパ未来を顎で指し、顔を歪ませる。 「俺を襲ってきたのさ。 だから倒してやった。俺の手でな! そうさ、あいつはもう俺の友達でもなんでもねえ。 ただの争い相手だ。そしてお前らも」 出木杉未来は銃口を持ち上げ、再び新カントーに向ける。 「ま、待て出木杉未来!」 新カントーは必死で打開策を練った。 やがて、その目線が出木杉未来のチェーンに向けられる。 銀色に輝くチェーンの先には欠けた星がついている。 それはダイパ未来についていたチェーンと似ていた。 新カントーは思い出した。 「出木杉未来、俺らはお前を襲わない! お前もそうだろ?少なくともあのときのお前は」 その言葉で、出木杉未来は息を呑む。 高校生になりたての頃だ。 ダイパ未来はよく同級生にいじられていた。 毎日、ダイパ未来のそばでは笑いが絶えなかった。 ダイパ未来も言い返さず、ただやられるだけだった。 クラスのみんな、誰も反論しなかった。 ただ一人を除いて。 それが出木杉未来だった。 始めはダイパ未来も困った様子でいた。 でも、出木杉未来はみんなに訴えかけた。 もうダイパ未来をいじるのはよそう――と。 それから、ダイパ未来は出木杉未来と仲良くなったのだ。 たとえ周りが違っても、自分を信じて善行しようとする。 それがその頃の出木杉未来だった。 もちろん、この事は知れ渡り、新カントーや赤髪の元へも届いていた。 彼らも面白がって出木杉未来をからかってはみていたが、鼻を明かされた。 出木杉未来の誠実さは本物だったからだ。 「お前はずっと、良い事してきたじゃねえか」 新カントーは銃口に怯まず、出木杉未来を見つめる。 「俺らも、みんなも知っていることだ。 お前がむちゃくちゃ良い奴だって、みんな知ってる。 裏切られたからってなんだよ。一度くらい誰だってあるぜ! だから、ダイパ未来のことも許してやれよ」 すると、出木杉未来は目を見開く。 新カントーはにこりと笑い、手を差し伸べた。 「俺らは襲わないから」 新カントーの手と、出木杉未来の手が触れ合う――直前。 出木杉未来はフッと見てしまった。 倒れているダイパ未来の姿を。 「ぅ……うぅぅ!!」 出木杉未来は頭を抱える。 「お、おい出木杉未――」「俺は無理だ……」 出木杉未来は唸った。 「俺は、ダイパ未来を撃っちまった。 もう償えねえんだ!やっちまったことはぁ!!」 そう叫ぶと、銃を構える。 まっすぐ新カントーを捕らえ、そして。 爆煙が出木杉未来の顔を一瞬にして覆う。 新カントーは弾が放たれた方向を見た。 「赤髪!お前何してんだ!」 新カントーの怒鳴り声に、赤髪は顔をしかめる。 「何言ってんだ新カントー! もう少しでお前、やられるとこだったんだぞ!」 煙が晴れ、出木杉未来の寝顔が現れる。 それを見てから、新カントーは呟いた。 「……まだわかんなかっただろ」 「何?」 「まだ俺は撃たれていなかっただろ! まだ……まだ出木杉未来が俺を撃つとはかぎらな」 その時、赤髪が新カントーの胸倉を掴んだ。 「てめえ、まだそんなこと言ってるのかよ!」 「いいか、お前は銃を向けられてたんだ! もう狙われていたんだ。情けを掛ける必要なんてどこにもねえだろうが!」 それでも、新カントーは顔を変えず、赤髪の腕を取り払った。 「赤髪……お前はそれでいいのかよ。 自分に敵対する恐れがあれば、全員倒すのかよ!」 新カントーは真剣な顔つきで赤髪を睨みつけた。 赤髪も睨み返していたが、やがて目線を逸らす。 「新カントー、やっぱてめえとは気があわねえようだな」 「ああ、俺も丁度そう思ったとこだ!」 新カントーは一声怒鳴り、体育館へと向かっていった。 赤髪は舌打ちし、新カントーの後を追う。 校長室―― 「ノート先生。これでいいんですね」 少年が差し出したのは、二人の眠った少年。 ギンガとアクアマリンだ。 「あぁ、その通りだ。 よくやってくれた。ワタリ、我が息子よ」 すると、ワタリはにっこりと笑い、つけくわえる。 「残りは体育館きっとにいますよ。 だって校舎に隠れられる場所は、もう無いんですから。 全部ゾンビたちが見張っちゃってるもの」 「そうか、わかった。書こうかに連絡しよう」 ノートはすっくと立ち上がる。 「最後の狩りと行こうか。 私の面汚しを狩りつくそう」 ミュウは校長室前から駆け抜けていった。 「大変だ……早く新カントーたちに伝えないと。 確か体育館に行くって言ってたぞ……」 その時、後ろで物音がする。 校長室の扉があけられたのだ。 ビクッとして、ミュウは職員室の中へ入る。 「……ぇ」 体育館―― 明かりは消えている。 暗い館内に、二人が入ってきた。 新カントーと赤髪だ。 「……どうやら誰もいないようだな」 赤髪がホッとした。 だが、新カントーからの返事は無い。 「……っチ、まだきれてんのかよ、新カントー!」 赤髪は悪態をついて、隠れ場所を探す。 新カントーも同じく、体育館内を巡った。 時刻は11時―― 「ヒッヒッヒ、みんなそろったね~」 書こうかは校庭で生徒を整列させる。 全員、脱落者だ。 あの煙を吸ったらしく、顔に生気は無い。 ゾンビの一団と言ったところか。 「さぁて、行くぞ!ヒッヒ」 書こうかは懐中電灯で体育館の入り口を照らす。 脱落者たちはぞろぞろと、体育館へ向かっていった。 そのゆっくりとした書こうかは、顔を歪ませる。 「先発隊で十分だろう、残ってるのはほんの少し、ヒッヒッヒ!」 ドラミ、ジャイアン、ビギナー、扉。、チュシコク、パパドラ、活劇、にゃーす、炎赤葉緑 シナリオ、2VS2、ワンダー、虹色、ヨーダ、コロシアム、ダイパ未来、出木杉未来――以上17名。 書こうかを指導者とし、体育館へと攻撃を開始する。 次へ
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なぜか、21年ぶりにサバイバルゲームをしたくなって、GUNを買ってしまいました。 とある昔、まだGUN規制が緩かった頃の事です。 私は友達や仲間内でサバイバルゲームを楽しんでました。 いわゆる戦争ごっこです(笑 その頃の装備は、ゴーグルに普段服 エアーガンかガスガンで、電動ガンはまだ無かったです。 近所の人気のない林や森などに行ってやってました。 私の銃は、ステアーAUG(ガス式)と コルトガバメント(ガス式)共にノーマル 現在は、ステアー(破棄)・ コルトガバメント(ガスタンクからガス漏れで威力半減) あの頃の銃は軽かったです、まさにプラスチックで作ってあるみたいな(笑 ステアーAUGはガスを銃自身に注入する方式ではなく、ガスボンベをホースで繋いで、 そのホースを銃に取り付ける方式だったので、腰ベルトにつけてたガスボンベが、 けっこう邪魔になってました。 ※ちなみに今のガスガンは、どんなのか知らないです。 しかも冬場はガスタンクが冷えるので圧力が減り飛ばない事もしばしば(^-^;) それでも、けっこう楽しかったです(*^-^) しかし、年齢が進むに連れ そういう友達もだんだん減り、またサバイバルゲームをする場所も 少なくなり近所ではできなくなったので、私自身も自然とGUNから離れたのです。 そして、この度・・・ 私の家の庭に甘柿と渋柿の木があるのですが、今年は豊作でした。 その木にカラスやムクドリが群がってくるのです。 そこで、どうやって追い払うかネットで検索し、昔懐かしいリボルバー式の火薬鉄砲を 買うことになったのです。 カラスやムクドリが集まってきたら、その鉄砲で脅かして追い払ってます。 まぁ~当然ほとんどの日は母が撃ってるのですが(笑 久しぶりにGUNを握ったのがキッカケになって、サバイバル魂が蘇ってしまいました。 ほんと、何がキッカケになるか分かりませんねぇ~(笑 今は、室内とか外でもサバイバルする場所が出来てるようで、しかもチームまであるとかネットで色々調べていると動画もあり、 見てるだけで楽しそうです(*^-^) 今回、新規で買ったのが、初めての電動ガンです。 電動ガンとは、エアーガンなのですが、バッテリーの電力でエアポンプを動かしてセミオート(単発)やフルオート(連発)で撃てる銃です。 久しぶりだし、移動手段はバイクなのでコンパクトマシンガンMP7A1にしました。 小型の割りには昔 私が使ってたステアーよりズッシリと重いのです・・・ ネットで調べた時は今の時代のガスガンより軽いと書かれたのですが、「これ 重い~・・」って感じました(^-^:) ☆MP7A1箱 ☆MP7A1(マガジンは別売り100連発の方) 今サバイバルゲームやってる人達は、こんな重いのを振り回しているのですね~。 しかも、ライフル系だから、もっと重いだろうし その上近接戦闘のためハンドガンだって所持してる人が多いだろうし。 久しぶりに買うのだから店頭などに行って、触れてみれば良かったと今頃後悔する始末です(^-^:) 体力作りには調度良いかもしれぬが(笑 そして、少し外見カスタム ☆MP7A1(20mmレイルカバー・552ホロサイト・100連発マガジン装着) ☆MP7A1 斜め前から ☆552ホロサイト(ドット点灯なし) ☆552ホロサイト(ドット点灯あり) ※まだ、外では撃ってないし、距離のある撃つ場所にも出かけてないでの、ホップ調整などもしてないです。 とりあえず、室内で距離10mなら的に当たるようには調整しました。 あとは、昔と違ってルールが厳しくなっているので、サバゲー参加のための基本装備を整えなければ。 以上 by、管理人 【今までの訪問者】 - 【今 日の訪問者】 - 【昨 日の訪問者】 - +コメント欄閉鎖と投票ボタンについて 〔左の+クリックで説明が表示されます〕 新年度以外のコメント欄を閉鎖することにしています。御了承ください。 〔投票ボタン〕 この日記がお気に入り方はお手数ですが、投票ボタンをポチッと してください。よろしくです(*^-^) 上へ 日記メニュー
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前へ 体育館の中に18名が入ってくる。 「ヒッヒッヒ、今度こそ捕らえるぞぉ~」 書こうかが意気込んで懐中電灯を照らす。 脱落者たちは光が照らされた方向へと歩みだした。 閑散とした館内に、足音だけが不気味に響き渡っている。 それを聞くと、書こうかの気持ちは高揚していくのだった。 獣のように目をぎらつかせ、獲物を探している。 と、その時だった―― 「ヒッヒ!?なんだぁ!」 書こうかが照らす手前、バスケのゴールが落下した。 丁度照らしていた場所だ。 脱落者の多くを巻き込んで、轟音が鳴り響く。 「上だ、お前らぁああ、ヒッヒ!!」 書こうかが二階の柵を照らす。 瞬間、誰かが卓球場へと駆けて行った。 「追え、入り口はあそこだ!」 書こうかが階段を照らし出す。 脱落者は相変わらず一定の速度で歩みだした。 「ぇえい、速く動けないのか。ヒッヒ、使えないねえ!」 書こうかは走り、先頭へ躍り出た。 卓球場―― 「はぁ、はぁ、くく、隠れているなんて趣味じゃねーんだよ!」 ドライバー片手に息を整えているのは、赤髪だ。 「見てろよ新カントー。てめえが気に入らなくても、俺があいつら全員倒してやるぜ」 赤髪は卓球用の球の入った箱を持ってくる。 「くくく、階段はあそこだなぁ」 いじらしく笑いながら、赤髪は階段を見た。 その方向へ、ボールを流し込む。 ずらずらとボールが階段へ転がっていった。 「ヒッヒ、今度はなんだぁ!?」 書こうかがあと一歩で階段を登りきるときだった。 突然オレンジのピンポン球が雪崩れ込んできたのだ。 「ぬぅわぁああ」 書こうかは足を取られ、脱落者の列に激突する。 どうやら脱落者たちは銃を撃つ以外の命令を持ち合わせていないらしい。 簡単に崩れ落ちてしまった。 そうして、書こうかは階段の一番下で、脱落者を足がかりに転ぶ。 「ヒッヒ、くそ野郎がぁああぁぁあああああ!!!!」 赤髪は卓球場から再び柵へ走り出す。 バスケゴールのあったところでフッと下を見た。 倒れているのは五人。 月明かりで照らされたのは――シナリオ、ワンダー、虹色、ヨーダ、コロシアムだ。 「あと……どんくらいだ?15人はいたような」 そこへ、叫び声が聞こえてくる。 「ヒッヒッヒッヒ、殺してやるぅぅぅうおおお!!!」 赤髪は気づいた――その声が書こうかの声だと言うことに。 「あ、あれは書こうかが切れたときにいう言葉だ! やべえなおい!」 赤髪は階段を駆け降り、ステージに到着する。 そのまま駆け抜けようとした時だった。 幕が作動し、上がっていったのだ。 「くそ、誰か放送室でレバー引いたな!」 赤髪が舌打ちすると同時に、懐中電灯の光が差し込んできた。 「ヒッヒ、さあ行けてめえらぁああ!」 書こうかの命令が聞こえてくる。 危険を察知した赤髪が走り出すと、後方で弾丸が発射されてきた。 「っチ、とにかく放送室へ」 赤髪はステージの裾を通り、扉を開ける。 放送室にいたのはドラミとジャイアンだ。 と、赤髪を見るなり、二人は襲い掛かってきた。 銃口が向けられる瞬間、赤髪は素早く銃を抜く。 二発の弾丸が、ドラミとジャイアンに発射された。 「……くく、やったぜ」 崩れ落ちるドラミとジャイアン。 「どうやらこの状態でも睡眠薬は効くみたいだ」 赤髪が胸を撫で下ろしていると、足音が扉の向こうから聞こえてきた。 「まずい!」 赤髪は咄嗟に扉を閉め、その上自分の体で押さえつけた。 扉の向こうで脱落者たちが叩いてくる。 次第に力が強くなり、赤髪は必死で耐えた。 「くくく、こんなとこでくたばってたまるかっての!」 歯を食いしばり、声を張る赤髪。 だが、突然その姿が照らされる。 赤髪はハッとして振り返る。 「はいざんね~ん」 書こうかが天井の穴から顔を出していた。 懐中電灯がまっすぐ赤髪に向けられている。 「ヒッヒ、扉を塞ぐのに必死で気づかなかったね~。 結構大きな音が出てたけど、大丈夫だったよ。ヒッヒッヒ!」 (くそ、あんな大きな穴開けられていたのに気づかないなんて) 赤髪は舌打ちし、それでも笑っていた。 「くく、だが書こうか。 その体勢だと俺は撃てないぜ」 今、書こうかは右手に懐中電灯を握り、左手で体を支えている。 しかも逆さまの状態だ。 懐中電灯で照らしながら銃弾を正確に当てることは難しいだろう。 「ヒッヒ、心配無用だよ。赤髪。 後ろを見てみな。ヒッヒッヒッヒ!!!」 赤髪が振り返る。 扉は木片と化して飛び散り、何も無くなった。 そこには大勢の脱落者たちが銃を持って立っている。 「ヒッヒ、てめえら、狙いはこいつだよ!」 書こうかが懐中電灯を赤髪に向け、叫ぶ。 みんなの銃口が向けられ、そして―― 懐中電灯が弾け飛んだ。 「な、何を――くっ」 壁に当たった弾丸から、催眠ガスが噴出した。 「残念だったな書こうか」 赤髪の前に出てきた人物はそう告げた。 「し、新カントー」 「書こうか。しっかり見ていたぜ。 懐中電灯を壊されたお前に、出来ることは何も無い」 新カントーは書こうかを見据える。 「ヒッヒ、よくわかったねぇ」 「お、おいどういうことだ。新カントー」 赤髪がわけのわからない様子で質問した。 「後ろを見てみろよ」 言われたまま振り向く赤髪。 そこには脱落者たちが倒れていた。 「こいつらは懐中電灯の光に反応して動くんだ。 ずっと見ていたが、こいつらは書こうかが照らしたところ目指して動いていた。 だから気づいたんだ」 「ヒッヒ、よく気づいた……おっと、もう……ダメか。ヒッヒ」 そういって、書こうかが穴から落ちてきた。 「だが、安心するなよ……ヒッヒ。 俺らはまだ先発隊だから……」 書こうかは動かなくなった。 赤髪と新カントーはステージから降りた。 「新カントー……悪かったな」 赤髪が謝罪する。 新カントーは横目で赤髪を見て、ホッと息をつく。 「いや。もういいんだ。お前がそういって」 その時、館内が明るくなった。 同時に二つの影が赤髪を捕らえる。 「どうやら先発隊は全滅したようだね」 息を呑む二人の前に現れたのは、ワタリだった。 赤髪を捕らえているのはギンガとアクアマリンだ。 今までの脱落者と同じく顔に生気は無い。 「ぐ、一体何が……」 赤髪が喘ぎながらワタリを睨む。 「おい、ワタリてめえ、何しやがる!!」 「あはは~、そんなに怒らないでよ赤髪君。 まだゲームは続いているんだよ」 ワタリは悪辣な笑顔を浮かべた。 「それに僕が用あるのは新カントー君のほうだよ」 「お前が俺に何のようだ?」 新カントーが鋭くワタリを睨む。 「実はね、取引しようと思うんだ。 これを見てご覧……ドラAAモン君!」 すると、ワタリの背後からドラAAモンが飛び出し、体育館北側の扉を開けた。 突如、驚くべき光景が目に映った。 「こ、これは……」 新カントーは絶句した。 体育館北側外には、走り幅跳び用の砂場がある。 そこに立てられた二つの木の十字架。 掛けられているのは――ルビーと携帯獣だ。 「僕の要求は簡単だよ」 ワタリが説明を始めた。 「ルビーと携帯獣の十字架に火をつけられたくなければ、降参してくれる? もし断れば二人は死ぬよ? 答えは早くね。5分で答えられなければまず赤髪君をつぶすよ」 「……ワタリ、いったいどうしてだ? どうしてこんな面倒なことをするんだ」 新カントーが慎重に質問した。 ワタリは微笑みながら、話し出す。 「あは、やっぱりそう思うよね。 でもね、無理は無いよ。僕、誰にも話したこと無いから」 すると、ワタリの顔が少し翳った。 新カントーはそれを見逃さない。 「ワタリ、それなら今、話してくれないか」 ワタリは転校生だった。 今年の春に、新カントーたちのクラスに編入してきたのだ。 しかし、すぐにギンガ率いる不良グループと絡んだから、人々から避けられていた。 いつも単調な笑いをしている少年――そんなイメージだ。 「僕はね、君らみたいな連中が憎いんだよ。 ず~っとそう思っていた」 ワタリが笑顔を変えずに言う。 新カントーは首を傾げた。 「俺らがお前に何かしたか?」 すると、ワタリは首を横に振る。 「うぅん、何にも。 君らはいつも仲間たちと共に行動していたよ。 僕みたいなまともな生徒にとって、迷惑だとも気づかずにね!」 顔を歪ませ、ワタリが銃を構える。 「あは、まだ撃たないよ。もっと苦しめてからやるんだから」 ワタリの顔は笑っている。 異常に吊り上った口端が、不気味さを煽っていた。 「君らがいつもしていたこと、僕には迷惑だよ。 いや、まともな生徒全員にとってね。 君らがサボった授業で先生を宥めるのは誰?―― 君らが汚した廊下を掃除するのは誰?―― 君らが吐いたガムを取っているのは誰?――全部、他の生徒たちだよ。 それも僕らのような真面目で、優秀な生徒ばっかり。 おかしくないかい? 何で僕らがそんなことしなくてはいけないんだ。 どうして優等生が劣等生の尻拭いしなくちゃならないのかなぁあ!!」 ワタリはより一層邪悪な顔つきになった。 「前の学校でもそうだった。 僕はいつでもこき使われていた。 先生も何もしない。ただ劣等生を追いかけて、説教とも言えない奇麗事を並べるだけ。 笑っちゃうよ。 僕らは何にも悪くない。悪いのは劣等生の方。 それなのに疲れるのは僕の方なんだ。あはは~くだらなすぎて吹っ切れたよ。 窓ガラス全部割って、ついでにそいつらの頭もかち割ってやったのさ」 興奮冷めやらぬ様子で、ワタリは呼吸をする。 新カントーは一旦目を瞑り、開くとワタリを見据えた。 「それで、この学校に来たわけか」 「そうだよ。父さんのコネで入れてもらった……おっと。 君は知っているんだよね。 新カントー君」 新カントーはつばを飲み、ゆっくり頷いた。 「お、おい新カントー、どういうことだ?」 両手を持たれて動けない赤髪が質問してきた。 「……今年の春だ。 俺は先生の呼び出しを食らって学校に来た。 その時、ワタリに会ったんだ。 ノート先生の車から降りてきたところをな。 だから察しがついたんだ。 ワタリとノート先生は、親子だって」 「あはは、その通りだよ」 ワタリは笑いながら、うんうんと頷いた。 「父さんは僕と同じ考えだった。 劣等生が蔓延り、優等生が損をする世の中の学校を憎んでいたんだ。 だから僕のことも許容してくれたよ。 校長のwiki管を脅しつけて、本来なら少年院に入るはずだった僕の入学を許可したんだ。 あはは~、本当によかったよ。父さんがいい人で」 「……許容したって?」 新カントーが鋭く訊いた。 ワタリは嬉しそうに頷く。 「人の頭かち割っといてか?」 「そうだよ。でもあまり真剣にとらえてもらっちゃ~困るよ。 米、うどん、ノビール、二代……みんな死んで当然の奴らだったんだから」 新カントーは我慢できずに叫んだ。 「それで優等生ってか? てめえらみたいのが蔓延ってる世の中の方がよっぽど腐ってるぜ!!」 「あはは~、劣等生が何いってるのさ。 所詮何も出来ないくせに」 新カントーはピクッと動きを止めた。 人質はルビーと携帯獣。 それに、長引けばもうすぐ赤髪もやられてしまう。 「……おい、新カントー。よく聞けよ」 突然、赤髪が小さな声で言ってきた。 「これから俺のすることを見るんじゃねえぞ。 絶対にあいつに隙が出来る。そこを撃て」 「ん~、何か言ってるの?」 どうやらワタリには聞こえていないらしい。 「赤髪、お前何するつもりだ!?」 「いいから、黙ってワタリだけを見てるんだ! 一緒に戦えて楽しかったぜ!」 そう言うと、赤髪はギンガとアクアマリンを振り払い、銃を抜いた。 再びギンガとアクアマリンが飛び掛ってくる手前、新カントーは全てを察した。 (赤髪――まさか!) 「くくく、ワタリ見てろよぉぉぉ!!!」 赤髪が自分の銃口をくわえた。 「な、赤髪君、まさか――」 (今だ、隙が出来た!) 赤髪が引き金を引く。 くぐもった爆発音と、乾いた音が聞こえた。 一つは、赤髪が自身を撃った弾。 もう一つは、新カントーがワタリを撃った弾。 「くく、あばよ……新カントー」 それが赤髪の最期の言葉だった。 一方、ワタリも最期の言葉を叫ぶ。 「ドラAAモン!!……着火だぁあああぁぁぁ……」 倒れるワタリ。 同時にドラAAモンが十字架に近寄る。 新カントーは急いで振り向き、銃を構える。 だが、もう火が見えていた。 パァンと、弾が爆発する。 ドラAAモンは撃たれた――何者かに。 「だ、誰だ」 新カントーは目を細める。 (俺はまだ撃っていないのに。いったい誰が) その時、誰かが砂場について、バケツで火を消した。 「お-い、新カントー!」 続けて出てきた少年が、声をかける。 新カントーは扉に駆け寄った。 「お、お前らは……ミュウ、挑戦者!」 新カントーは驚いた。 ミュウと挑戦者は意識の無いルビーと携帯獣を抱え、体育館に入ってくる。 あの時―― ミュウは職員室で挑戦者に出会ったのだ。 それからしばらく隠れていた。 書こうかの一団を発見した時、ミュウは新カントーたちから電話を受け取ったことを思い出した。 体育館にいると。 ミュウは急いでそのことを挑戦者に伝え、体育館へ向かった。 すると、今度は磔にされているルビーと携帯獣を見つけた。 ワタリの計画を盗み聞きし、バケツの水を持ってきたのだ。 そうして新カントーと合流した。 挑戦者はギンガとアクアマリンを始末した。 「それで新カントー。残りは一体誰?」 新カントーは少し考え、答えを出す。 「残りは先生方と、俺らだけだったはずだ」 「ドラーモンなら携帯獣が倒したよ!」 ミュウが溌剌と言った。 だけど、新カントーは首を横に振る。 「いや、もしかしたらゾンビのように復活させられているかもしれない」 「ふふふ、その通りだよ、新カントー君」 体育館の校舎側の扉で、声がした。 三人は振り向いた。 そこにいたのはノート。 「ふふ、ワタリが世話になったね。 だがやはり詰めが甘いな。人を殺して何になる? その人間を支配するほうがはるかに効率がいいというのにねえ」 ノートが不気味に笑いながら、新カントーたちに近づいてきた。 320 :ロッカーのだれか ◆AO0lyY40tE :07/04/24 22 46 31 ID ab3UNZ9+ 「何のようだ?」 新カントーは質問した。 「まだ俺たちに用があるのか?」 「あぁ、こうなってしまったら仕方ないよ。 ふふ、君らを裏から操ることは不可能のようだからね。 我々の力で捻り潰すことにしたよ」 ノートが一段と顔を歪ませた。 「へえ、どうやってだ?」 新カントーは強気の姿勢で言葉を返す。 「ふふ、さっき言っただろ?新カントー君。 『その通りだよ』とね!」 ノートの背後から、何かが飛び出す。 でっかいチェーンソーを振りかざして―― 「ド、ドラーモン先生!?」 ミュウが叫んだ。 そこにいたのは、狂戦士と化したドラーモンだった。 両手にチェーンソーを持ち、筋肉がボディビルダー並に膨らんでいる。 血管が浮き出ていて、まさに怪物の形相だ。 「ふふふ、彼には特別な薬を投与したんだ。 DP3先生が開発した、力を何倍にも増幅させる闇の薬をねっぇえ!! やれええ、ドラーモン先生!!」 ノートが指示を出した。 ドラーモンは雄叫びを上げて襲い掛かってくる。 「に、逃げろォォ!!」 新カントーたちは一丸となって校庭へと飛び出していった。 「や、やばいよ新カントー! 俺たち殺されるよぉ!」 挑戦者が慌てふためいて言う。 「そうだよ、あんな化け物どうするのさぁ!」 ミュウもすっかり混乱した様子だ。 新カントーは必死で冷静さを保とうとした。 ――でも無理だ。 「とにかく逃げよう! 止まったらただじゃすまねえ!食われるぞ!」 三人は校庭のケヤキのところまで来た。 「「ふふふ!驚いたかい、君たち!」」 ノートが拡声器を使って言ってくる。 「「私は考えたのだよ。 君らのような授業の妨げをする人間をどうするか。 始めは君らに友好的な方法を取ろうとした。 君らの協力で、よりソフトに勢力を緩和する方法をね! だけど君らは逃げた。だから路線変更したのだ。 ふふふ、流石のクズどもも、自分らのした遊びで人が死ねばおとなしくなるだろうからね。 悪いが生贄となってもらうよ。ふっふっふ!!!」」 「ほらみろ、完全に僕らを殺す気だぁ!」 ミュウは目を白黒させた。 三人は校庭を突き抜け、テニスコートへと着いた。 無論ドラーモンも追ってきている。 そのスピードは尋常ではない。もはや人間業では無かった。 三人はテニスコートのネットを飛び越え、フェンスを背後に立ち止まる。 ドラーモンがテニスコートの向かい側に辿り着いた。 「ど、どうするのさぁ新カントー!」 「落ち着け挑戦者。 そばのテニスボールを投げつけてやれえ!!」 新カントーも必死だった。 バケツごと、テニスボールが転がされていく。 ゾンビ化したドラーモンにとって、どうやら大きな障害だったらしい。 急に足元が覚束なくなった。 「!これはチャンスだ。逃げるぞ!」 新カントーは二人連れて野球部の領域へ駆けて行った。 その途中、後ろから雄叫びが聞こえてきた。 「「ふふふ、油断したね。 ドラーモン先生を見ていてごらんよぉぉ!!」」 ドラーモンの体が変化していく。 皮膚が血のように赤みを帯び、髪の毛が変化して角が生えてきた。 そして最後に、どこからか取り出した石の仮面を被る。 「「ふふ、彼は今進化したのだよ! 『ドラーモン作大長編』にねえええええ!!! ふふふ、彼は今三倍速さ!」」 ドンッと地響きがする。 ドラーモン作大長編が地面を蹴った音だ。 その地面では見えない波紋が広がっている。 「ば、バカな……」 新カントーが絶句する。 ドラーモンは一気に詰め寄ってきた。 ほぼ空を飛んで。 次へ