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日曜日の朝とは素晴らしい。 誰にも邪魔されない、朝。 時間を気にせずに済む、朝。 今日の僕は…自由だ。 「ぐがー、ぐがー」 僕は大きなイビキをかいて寝ていた。 毛布の適度な温かさが心地よい。 ずっとこのままでいたい…と思った。 ―が、すぐさま望みは壊された。 姉ちゃんに。 「さーとしーーー!!起きろおおおお!!」 「んー…むにゅむにゅ」 「こら、起きろってば!」 むにゅーっと頬をつねられる。 いでででで。 「起きろってえ!!!」 お次は耳を引っ張られる。 僕は寝ぼけたまま、やはり毛布にくるまっていた。 「ぜぇ、ぜぇ…」 残念、無駄ですよ。 「おらあああああああああああ!!!」 ちょ、チョーキングっ!? いででででででででぇ! 「うわぁぁぁ!」 「やっと起きたか、馬鹿聡」 …この馬鹿姉は… 人の「わんだふるたいむ」を邪魔しやがって… 「んー、何ぃ…まだ10時だし…ふぁぁぁ」 「【もう】10時だ!」 変に「もう」を強調しやがる。 まったくうるせぇな。 「へいへい、だから用件は何さ」 「いやぁ、思い立ったら居ても居られなくなってだな。その、あれだ。」 「タイムカプセル!」 「…はぁ」 突然何を言い出すのですかこの姉は。 「今から埋めるっての?それを」 「違う!忘れたのか?10年前に私と聡で埋めたじゃないか!」 「…え?」 …そうだっけ?まったく思い出せない。 うーん…。 「…まぁ忘れてるなら忘れてていいさ。とりあえず、今から掘り返しに行くぞ!」 「げぇ、今から!?」 「そうだ!とっとと着替えな」 ―今日も騒がしい一日になりそうです。
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タイムカプセル:Different Dimension Capsule 通常魔法 自分のデッキからカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。 発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊し、 そのカードを手札に加える。 解説 黄金の封印櫃の、ほぼ下位互換。 途中で破壊された場合、カードは除外されたままになってしまう点で劣る。 しかし、黄金の封印櫃の場合はサーチしたカードが相手にバレるため、一概に下位互換とは言えない。 デッキの戦術・戦略が相手に知られていない状況では、このカードの方が有利な場合も有る。 稀に不必要になったカードを除外してデッキ圧縮させることもできる。 また、相手にサイクロンなどでわざと破壊させることが狙える。 関連カード ゲーム別収録パック No.11961740 DS2011パック:パック:-(P)11 PSPTF6パック:パック:-(P)TF6 WiiDT1パック:パック:-(P)DT1 XBOXLiveパック:パック:-(P)XBL1 DS2010パック:パック:-(P)10 PSPTF5パック:パック:-(P)TF5 DS2009パック:パック:-(P)09 PSPTF4パック:パック:-(P)TF4 DS2008パック:パック:トゥーン・ファントム(P)08 PSPTF3パック:パック:-(P)TF3 DS2007パック:パック:-(P)07:-(P)07 DS SSパック:パック:-(P)SS DS NTパック:パック:-(P)NT PSPTF2パック:パック:-(P)TF2 PSPTF1パック:パック:-(P)TF1 PS2TFEパック:パック:-(P)TFE YOパック:パック:STARTER003(YOSD):パック24(7(P)YO OCGパック:パック:EXPERT EDITION Volume.1(OCG):ヘルカイザー編(DP):新たなる支配者(OCG) OCGパック:パック:アンデットワールド(SD) ご購入はこちら クリック! 遊戯王&トレカ販売 カード&ホビー「KeyGrip」
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タイムカプセル(鬱予定注意) 芸術家はどんなに恐ろしい夢であろうと、その先が啓示するアポロ的なものを見るためにその奥へと突 き進むのだとニーチェは言った。アポロ的なものとは、チョコレートのようなものなのだろうか。もしそうなら、 恐怖を克服したその先には必ず甘いお菓子のような幸せが待っているのだよと先人の哲学者は啓蒙した ということになる。なんとも甘い考えだ。 怖い夢なんてものの奥にあるのは結局はもっと怖い夢しかないのだ。深層心理から引きずり出された アトモスフィアに弄ばれて、萎縮した心臓をさらに狭窄されて喘ぎ苦しむだけだ。しかし唯一救いなのは、 それに終わりがあるということだろうな。 ○ ○ ○ 目覚めてからどれほど経ったんだろう。小さな椅子に腰を下ろすと溜息が出た。色を忘れた灰色の世界 が窓枠に切り取られて壁に列挙されている。どうやら俺はまたこの世界に招かれたようだ。まったくもって、 忌々しい。 だが、今回は舞台が違うようだ。机の小ささや教室の様相などから、どうやら今度は小学校らしい。俺が 今いるここは三階の六年三組で、その教室の後ろ壁一面に貼られている「希望」の習字の百面相が静寂 極まるこの空間に妙なざわつきをもたらしていた。一つだけ、A4サイズという限定された半紙の白面にこれ でもかと黒墨の領土を広げた末、大きすぎてひどく不恰好となった「希望」に惹かれた。直感で閃いた名前 がそこに拙く踊っていた。 「6年 3組 涼宮 ハルヒ」 声がくぐもって響いた。戻ってきた静穏に、不安と寂しさが相乗りしてやってくる。 ここはもしかしてあいつの記憶の中なんだろうか。または、夢か。どちらにせよ、あまり良い気色でない のは確かだ。未だあいつは現れないし、また、俺しかいないということにも違和感がある。 この教室で目覚めてから校舎内を探索したが、あいつはどこにもいなかった。もちろん他の誰かがいた わけでもなく、あのときのような古泉や長門の救援はまだ期待している最中だ。非現実的な現実とは裏腹 にまったく進展のないこの世界で途方にくれた結果、この教室に舞い戻ってきたということだ。 チクタク音すら止められて凍りついたままの三時の時計を見つめていた、間一髪、悪寒が走った。音ら しきものが聞こえた気がしたからだ。いや、これは確かな音だ。幻聴じゃない。 床を這うような擦り切れた音は、どうやら校庭のほうから聞こえているようだった。 ○ ○ ○ 校庭の片隅にある棕櫚の木の近くで音が生まれ、赤いランドセルが揺れていた。近づいて声をかけると、 しゃがんでいた女の子は穴を掘る作業を中断した。黄色い帽子の下の大きな双眸と幼いながらも精悍な その顔は、やはりあいつに似ている。というより、恐らく小学生のときの本人だろう。背負っているランドセル の赤さがところどころで茶色の薄い上塗りをしたような色になったいるのがわかった。 「何をしてるんだ?」 しゃがんで穴を覗き込むとA4半紙を横に二枚並べたくらいの長方形をした大きめの缶が埋もれている のが見えた。土色に汚れた蓋には「ハトサブレ」と「6年3組のタイムカプセル」と書かれている。風もない 空気の中からほのかに土の香りが漂った。 「タイムカプセルに大事なのを入れちゃったから、取りたいの。大事だから入れたんだけど、大事だから やっぱり取り出さなきゃいけないって思って。でも、」 女の子は目を細めて哀願するように穴を見つめた。 「すごく固くて、どうしても開かないの。大事なのがあるから開けなきゃいけないのに、どうしても開かない の」 ポロポロと涙をこぼして女の子の声は徐々に震え高くなっていった。「もうずっとこうしてるの」と最後に吐 いて、とうとう号泣してしまった。俺の知っているあいつからは想像もつかないほどに脆弱なこの子に驚き つつ、この子をなだめすかすために穴の中の蓋に手をかけた。 「俺にまかせろ、こんなもんちょろーんとだな……」 軽率な俺の発言とは違って蓋は頑として開こうとしなかった。少しの手ごたえもなく佇み続ける開かずの 蓋に四苦八苦する俺を、女の子はしゃっくり混じりに眺めていた。 普段は食べないヨーグルトによって腹部の秩序を崩壊された時のような怒声を上げたところで、急にぶ わっと蓋が浮遊した。 「よし! 取れた!」 ようやく腹部の混沌を鎮圧したときのような笑みを浮かべた俺に、女の子は困った顔でかぶりを振った。 聖なる夜に想いを馳せ合う純愛カップルのように蓋は缶に密着してぶら下がっていた。 ○ ○ ○ 「お兄ちゃんは、こんなこと考えたことある?」 シャベルを蓋の隙間にさしこんで小学校のときに習ったテコの原理を復習している俺に女の子は訊いた。 女の子は少し前に親父と野球を観に行ったこと、そのときの人の多さに驚愕したこと、それから計算した 日本の人口の数だけでも尋常ではないこと、そしてそれによって自分がいかに矮小な存在であるかとい うこと。踏み切りの記憶がデジャヴとなって蘇り、侘しさが俺の中にたちこめた。 「夥(おびただ)しい数の生命と人生が折り重なってる世界で、あたしはいったい何のためにいるのかわか んなかった。どうしてあたしはパパとママの間に産まれて、どうしてあたしはここにいて、どうしてあたしは あたしなの?」 不安と焦燥が入り混じった心底困った顔でいる女の子に、俺はしばらく無言でいた。 「お兄ちゃんも、おんなじなんだね……」 女の子ははぁと嘆息をついたが、心なしか少し安堵しているようにも見えた。俺は気付かないふりをして ひたすらシャベルを蓋の隙間に打ち付けていた。金属音がひどく煩わしく聞こえた。 ○ ○ ○ 子供の頃、俺はどうして産まれてきたのかと両親に尋ねたことがある。「それは私達があんたを授かりた いって願ったからよ」と両親は応えた。俺は納得できなかった。それは確かな事実ではあったが、もっと意 味のあるものや深い重みのあるものを望んだ。事実を事実として受け入れたとき、俺はそこで立ち止まって しまうような気がした。 もっと違う何かがあると思う。 疑問は命題となり、日常にまでなった。ふと気付くと考える人の像のように便所で考え込んでいたり、何 かをしていても常に心の隅で影が蠢(うごめ)いていた。 俺は何者なのだろう。俺は何故ここにいるのだろう。俺は何故俺なのだろう。 中学のときにピークがきた。俺は俺を探すために、ひたすら非普通のものを探した。常識の範疇から外 れて見れば、俺は俺を見つけることができるかも知れない。 そして俺は佐々木と出合った。 他とは違う自分を纏った佐々木に俺は答えを求めた。佐々木なら俺を見つけてくれると思った。 「キミにはこの本を薦めるよ」 心得顔で佐々木は言った。「その手の自己形成に僕は精髄しているわけではないが、キミの建築に携 わることにはやぶさかではない。是非とも読後のキミを拝見したいよ」 差し出してきた本の装幀は随分とコミカルなものだった。 ○ ○ ○ 「俺がこの星の、この時代の、この国に生まれたっていうことは、ロッキー山脈がアメリカ大陸にあるのと 同じくらい、確かに動かしようのない事実だ。それ以上の価値を見出すには、自分を欺かせなければなら ない」 ある本からの言辞をまるまる使って佐々木に言った。「俺は俺を欺くことにしたよ」 ○ ○ ○ 文字通りテコでも動かなかったハトサブレ缶に俺は手を休め、もしかするとこの中には宇宙が詰まって るかもしれないと夢想しながら傍観していた。傍には人間の内に秘めた狂気を曝け出しているような体裁 をした棕櫚の木が身じろぎもせずに聳え立つ。鈍色に彩られた世界の中では黄色の校舎でもあまり栄え ることができないようだ。周りにある唯一動きそうなものといったら、しゃがんでいる少女だけである。 少女はしばらくの間、俯いて黙っていた。微かな息遣いが静穏の世界に響く。 俺は再度の挑戦を試みた。ハトサブレ缶の一角に手をかけると、なんと蓋がクッと微動した。そして── 「学校の中に入ろう」 すっと立った少女に手を引かれ、あっという間に俺は六年三組にまで舞い戻ることになった。こういう強引 なところはこのときにもう出来上がってたのか…… いや、違った。競歩のような速さで駆け上ってきた少女は胸を押さえ握っていた。加速した動悸を落ち着 かせようと青冷めた深呼吸をする。吹き上がる汗を袖で拭って、少女は悪夢を追い払おうとした。 脇に抱えていたハトサブレ缶が少し重くなったような気がした。 つづく OCN規制のため、本スレに投下できなくて涙目です。 そのため臨時避難用スレにSSができ次第一レスずつ投下していきたいと思います。 一レスずつの連載には意図があるのですが、煩わしいようでしたらすぐに中止します。 わがままな作者でまことに申し訳ありませんが、みなさんと一緒に楽しんでいきたいと思っています。 何卒よろしくお願いします。
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< 【back】 【next】 > タイムカプセル 「みのるー」 廊下から聞こえる元気な声に、俺はまたかと思った。 何でかわからないがこんなにタイミングのいいやつも珍しい。 『お、また来たぞ』や『モテるねー』などという冷やかしを受け流しながら、俺はみずきを迎えた。 いつの間にか後ろに伊万里もいたが、…ほっとこう。 俺がふいっと顔を戻すと後ろから『あーなんで無視するのさー。みのりんでもあんまりだよー』という声が聞こえてきた。 「で、何だみずき?スバゲッティならこの前食っただろ。」 俺が伊万里を無視しながら聞いた。 「お、みずきちってば意外と食いしん坊なんだね。」 伊万里にもからかわれたみずきは頬をぷぅと膨らませた。 「違うもん。昨日掃除してたらこんなの見つけたから来たんだよ。」 と言って俺に紙切れを渡すみずき。 これは… 「タイムカプセルか…懐かしいな。」 その紙切れにはみずきと一緒に埋めたタイムカプセルの場所を示した地図が書かれていた。 「でしょ?」 不敵な笑みを浮かべながらみずきが言う。 と、伊万里が俺から紙切れを奪い取る。 「へー、みのりんとみずきちってタイムカプセルなんて埋めてたんだね。」 「そういえばそのころは伊万里とみずきってまだ知り合ってなかったもんな。」 その頃を思い出し、俺は伊万里へと言葉を返す。 へー、と言いながら伊万里は紙切れを見ていた。 「この場所って…みずきちん家の小屋の近くじゃん。」 「そうだよ。ね、みのり、今日掘り出しに行こうよ。」 みずきが袖をつかんで誘ってくる。ま、今日は何も予定ないし、断る理由もないな。 「あぁ。んじゃ学校終わったら校門で待ち合わせな。」 みずきはにへーと笑いながら嬉しそうに帰っていった。 気づくと伊万里がモジモジしながら俺を見ていた。 「ね、みのりん。ボクも一緒に行っちゃだめかな?」 「はぁ?何で埋めてもないタイムカプセルを掘りにいくんだよ?おかしいだろ。」 俺がそういうと、伊万里はハッと何かに気がついたような顔をした後しょげてしまった。 ちょっと悪いことしたかな。後でいなり寿司でも奢ってやるか。 次の授業の準備をしながらそんなことを考えた。 「キーンコーンカーンコーン…」 チャイムが鳴って授業が終わった。 相変わらず伊万里はしょげたままだったが、いなり寿司を奢ったら途端に元気になることだろう。 とりあえず俺の明日の予定は決まった。 そんなことを考えながら下駄箱に向かった。 俺が下駄箱で上履きを履き替えようとしていると後ろからパタパタと足音が近づいてきた。 嬉しそうな足音だ。 みずきか?相変わらず気の早いやつだ。 俺は少し呆れながら振り返った。 「よう、みずき早かったな…ってえぇ!?」 俺の予想は完全に外れた。 目の前には嬉しそうな毒男の顔があったのだ。 しかし、俺の言葉を聴いた途端にその嬉しそうな顔はショックを受けた顔になった。 「み、稔…。お前だけは信じてたのに…」 毒男はワナワナと震え出し、俺はただオロオロするしかできなかった。 「今日は女とデートかよぉ!裏切り者おおぉぉ。」 と泣き叫びながら行ってしまった。 なんだったんだ一体? 急に置き去りにされた俺は困るしかなかった。 ん?泣き叫びながら…? 気がつくと俺は下駄箱にいたほとんどの生徒達の注目を集めていた。 このくらいの年のやつらは色恋沙汰が大好きだ。 生徒の中には冷やかしている奴もいた。 …まずい!ここはひとまず退却せねば! 俺は急いで靴に履き替えると校門に向かって走り出した。 うむ、我ながらいいスタートダッシュだ。 …なんて感心してる場合じゃねえ! 明日になれば俺が彼女いるらしいという噂が広まっているだろう。 毒男も大変なことをしてくれたもんだ。 あー頭が痛い。 しかし、なってしまったものは仕方がない。とりあえずほとぼり冷めるまでほっとこう。 「それにしてもみずきのやつ遅いな…」 またプリントでも頼まれているのだろうか? 「ちょっと待つか。マフラーでもしてくればよかった。」 2月の空気は寒く、身に染みるようだった。 しばらくするとみずきが走ってくるのが見えた。 「ハァハァ…ごめんね、みのる。…ちょっと…頼まれちゃってさ。」 息を切らしながら喋るみずき。 「気にするなって。んじゃ行くか。」 「うん!…あっ、ちょっと待って。」 みずきは自分のマフラーを取ると俺の首に巻きつけ、そのあとに自分の首にも巻きつけた。 よくカップルがやっているマフラーの巻き方だ。 「えへっ。じゃ行こ?」 ちょっとはにかむみずき。頬が少し赤い。 多分俺の頬も少し赤いことだろう。 寒い日だったが、首に巻かれたマフラーは暖かかった。 「あ、こんにちは」 急にみずきが見知らぬおじさんに挨拶をした。 「おぉみずきちゃんか。久しぶり。」 どうやら2人は顔見知りのようだ。 「おーい、みんなー。みずきちゃんが来たぞー」 おじさんが木工所の中に呼びかけると人がぞろぞろと出てきて、口々に『久しぶりだね』や『今日も元気そうだね』と言っていた。 その内に1人が「なあ新入りにチェンソーの使い方教えてやってくれよ」と言い出した。 みずきはいつもの調子で「おっけーおっけー、私にまかせなさい」と言って木工所に消えてしまった。 急にマフラーがなくなって寒くなったが、みずきが戻ってくるまで待つことにした。 「すまんね、デート中に。」 さっきのおじさんが話しかけてきた。 どうやら彼氏と間違われているらしい。 「違いますよ。ただ一緒に帰ってただけですって。」 しかし、マフラーの巻き方があれでは間違われても仕方ない気がする。 「そうだったんか?てっきり恋人同士かと…」 「ははは。でも何でおじさんがみずきのこと知ってるんですか?」 笑って軽く受け流し、疑問に思ったことを聞いてみた。 悪い人ではなさそうだしな。 「そりゃあ、みずきちゃんは子供のころからこの木工所で手伝ってくれてるんだよ。」 そんなことは初耳だ。 目をパチクリしていた俺をみておじさんは笑った。 「ま、確かに女の子が手伝うような場所じゃないわな。」 わははと豪快な笑いをする。 「みずきちゃんはな、本当によく手伝ってくれてな。あっしらも色々と世話になってるんだよ。」 「そうなんですか。」 みずきはそんなことをやっていたのか。 これじゃ人に尽くす為に生きてるみたいだな。 「それにな、子供のころから手伝ってるからかチェンソーやトンカチの扱いも上手でね。今じゃそこいらの若造より上手いくらいだよ。」 おじさんはポリポリと頭をかきながら言った。 木屑がパラパラと落ちてきたが、そんなことは気にしてないようだ。 「みずきちゃんは教えるのも上手いからよく新入りに指導をしてもらってるってわけさ。」 なるほど。それでさっき頼まれていたのか。 木工所の中をのぞくと数人の職人たちと一緒に笑っているみずきがいた。 「なんか楽しそうですね。」 俺が言うとおじさんは大きくうなずいた。 「あっしらもみずきちゃんが来ると嬉しくてな。みんなみずきちゃんが可愛くて仕方ないんだよ。」 と言って目を細めるおじさん。 みずきは道具の扱い方を教えながら楽しそうにしていた。 そんな光景を見て俺は安心した。 みずきにもちゃんとした場所がある。 それにここの職人たちはみんな優しそうだ。 「おっといけねぇ。そろそろ戻らねぇと。んじゃなボーズ」 「こちらこそありがとうございました。」 おじさんは手を振りながら木工所に戻っていった。 少ししてみずきが帰ってきた。 「ごめんね。ちょっと話し込んじゃった。」 ちょっとすまなそうな顔をしていた。 「それに、何かみのるを待たせてばっかりで…」 「いいっていいって。それにしてもいい人達だな。」 みずきは力強くうなずくとマフラーを俺の首に巻いた。 「じゃ、行こ。」 俺の袖を引っ張りながらみずきは走り出した。 「えーと、どこだ?」 手にある紙切れを元にタイムカプセルを探すが、小さいころに書いたメモは大雑把過ぎて作業は難航していた。 よく見るとメモには小屋、大きい木、歩いて5歩、ココぐらいしか書かれていなかった。 いざ始めてみるとタイムカプセル発掘任務遂行の難しさを思い知った。 挨拶を早々切り上げて稼いだ時間もすぐに無くなりそうだ。 見つからない隠し場所に挫けそうになっている俺をよそに隣にいるツインテールのウサギ耳はピョコピョコと嬉しそうに揺れていた。 「ね、みのる。目印に珍しい石置いたよね。」 楽しくてしょうがないと言わんばかりの顔でみずきは振り返る。 そういえば石かなんか置いた気がする。 「どんな石だっけ?」 ぼんやりとは浮かぶのだが、小さいころの記憶は曖昧で役に立たなかった。 「わかんないけど、珍しかったのは確かだよ。」 スコップを片手に持ち、ブラブラ遊ばせながらみずきが答える。 小屋から持ってきたものだ。ちなみに俺のスコップもすでにある。 「ま、私に任せなさい!」 自信満々で言われると少し心強かった。 しばらく探すとそれらしき石が見つかった。 なんとも形容しがたい奇妙な石だった。 小屋からそれほど遠くない。それに近くには大きな木もある。 これだ!俺とみずきは顔を見合わせると2人で喜び合った。 「さっさと掘り出しちまうか。」 「うん。」 2本のスコップが土に埋まり、早速掘り出し作業は始まった。 結構深く埋めたのかなかなかタイムカプセルは出てこなかった。 初めのうちは昔話や学校の話で盛り上がっていた俺達も次第に口数が減っていった。 途中でみずきが「ちょっと飲み物とタオル持って来るね。」と言いながら行ってしまったために、今では一人で黙々と作業を続けていた。 汗をシャツで拭きながら一心不乱にシャベルで土をえぐる。 制服の上着はとっくに脱いでいた。 「それにしても遅いな、みずきの奴…」 出かけてから何分たったのだろうか? 静かな林の中では時間の感覚が狂ってしまうから困る。運悪く時計はしていなかった。 カツン 今まで順調に進んでいたスコップの先端が何かに当たった。 もう見つからないんじゃないかと半分諦めかけていた俺は急に元気になった。 土をえぐっていく度に徐々に姿を現す金属の箱。 懐かしい思い出の詰まった箱はもうすぐそこにあった。 少し震えながらその箱を取り出す。 長い年月を過ごしてきたであろう箱は所々錆びていた。 振るとカラカラと音がする。 ふたを開けようとしたそのとき、後ろから声がした。 「みのるー。持って来たよ。」 振り返るとスーパーの袋を提げタオルを持ったみずきがいた。 どうやら家に飲み物がなくてスーパーまで買いに行ったらしい。 「おーみずき。今ちょうど発掘したところだぞ!」 そう言いながら金属の箱を高々と掲げる。 一大任務を遂行した俺はそのまま落ち葉の上にバタリと倒れこんだ。 気がつくとみずきの家の小屋の中で寝ていた。 どうやらあの時倒れてしまったみたいだ。 あれだけかいていた汗もきれいに拭かれ、頭の上には氷枕が乗っていた。 辺りを見回すときれいに畳まれた俺の制服が置いてある。 「これは…みずきの服か?」 頭がクラクラする匂いだった。なるほど、だから匂いが強烈なのか。 …じゃなくて、みずきが俺を着替えさせたのか…? 想像しただけで俺は真っ赤になった。 「あ、みのる気がついた?」 小屋の入り口からホッとした様な声がした。 見ると換えの氷枕を持ったみずきが立っていた。 俺は赤くなった顔を見せまいとしながら、「ありがとうなみずき、看病してくれて。」と言った。 えへへと笑ったみずきは、急に何にかを思い付いたのか、「ちょっと待ってて。」といいながら駆け出していった。 小屋の外に出ると夕日がきれいだった。 赤く照らされた林の木々は輝いていてとても美しかった。 しばらく飽きずに眺めていたが、後ろからのお待たせという声で眺めるのをやめた。 そして俺は腰を抜かしてしまった。 「お、お前危ねえって!しかも女の子が持つようなシロモノじゃないだろ、それ。」 しかしみずきはキョトンとして首をかしげている。 その手にはチェンソーを持ち、ゴーグルと手袋を装備し、腰には前掛けをつけていた。 「何で?チェンソー使うときはいつもこの格好だよ。」 俺の驚きように少し困惑しながら喋るみずき。 「いつもってことはチェンソーよく使うのか?」 疑問に思ったので質問してみる。 「うん。小屋の中にある椅子も私が作ったんだよ。」 えっへんと少し得意げに言うみずき。木工所のおじさんの話は本当だったようだ。 「他にも色々作ったんだよ、これで」 嬉しそうにチェンソーを持ち上げるみずき。 本当に楽しそうだ。 「で、今から何作るんだ?机か?」 俺が言うとみずきは意地悪そうに笑って「ヒミツ」と答えた。 チェンソーを置いたみずきはどこからか丸太を転がしてくると近くにあった切り株の上に乗せた。 手馴れた感じでチェンソーのエンジンをかけたみずきは次々と丸太を削っていった。 たまに細かい破片が俺に当たっているが、そんなことには気づいていないようだ。 辺り一面が木屑だらけになったとき、ようやく俺は気づいた。 ウサギだ。 なんとみずきはウサギを作っているのだった。 まさかチェンソーでそんなものを作るとは思いもよらなかった。 唖然としている俺をよそに着々とウサギへ変わっていく丸太。 その鮮やかな腕前に息を呑んだ。 みずきは相当チェンソーの扱いに慣れている。 素人の俺が見てもわかった。 「はい、完成ー!」 程なくしてウサギは出来上がった。 丁寧に目やひげまで描きこまれて。 「ね?どう?かわいいでしょ?」 そう聞いてくるみずきに俺は首を縦に振るしかできなかった。 < 【back】 【next】 >
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《最速タイムカプセル》 通常魔法 デッキからカードを1枚選択し手札に加える。 但し、相手は自分のデッキを確認し そしてデッキの中にあるカード名を5枚宣言する。 宣言したカードは手札に加えることができない。 手札にカードを加えた後、デッキをシャッフルする。 part20-716 作者(2007/09/29 ID fEsc54O50)の他の投稿 part20-715 / part20-718 / part20-726 / part20-730 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/miyanagake/pages/76.html
1/8 994 タイムカプセル 「タイムカプセル?」 「そうよ! 全国制覇……とはならなかったけれど、この6人組で偉業を成し遂げたのよ! 私たちが老いた後、埋め起こしてみるってのも面白いんじゃない?」 「おー! じゃあ私はタコスを……」 「優希ちゃんやめて! カプセル内が大変なことになっちゃうよ!」 「ちぇー」 宮永咲です。 清澄高校麻雀部、初出場で全国2位記念ということで打ち上げをしたんですが、急に部長が思いついたみたいです。 「って言っても、入れるものなんてないですよ」 「麻雀牌でも入れちゃうかー?」 「ゆーき。これからどうやって麻雀するんですか」 「普通は小学校の頃遊んでいたもの、なんかが主流なんじゃないかのう。 あとは手紙が一番メジャーかもしれんの」 「手紙……、いいわね、まこ! みんなで未来の自分に対しての手紙を書きましょう!」 「まぁ、無難なところですね」 「いつ開けるんですか? おじいちゃんおばあちゃんになってからだと忘れそうですね」 「うーん。あまりこういうことを言いたくはないんだけれども、開ける頃にはいなくなっている人がいる、なんてこともよくあるらしいわ。 だから期限は10年、ってことにしましょう。 ちょうどみんなが就職して、結婚なんかもして、一番頑張っている時期に過去からの応援の手紙! って感じよ!」 「おおおおお、部長が真面目なこと言ってるじぇ……」 「ゆーき……」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2/8 とは言ったものの、書く内容が思いつかないよう……。 10年後の私、一体何をしてるのかな? 同じく、横で何を書くか迷っている京ちゃんを見る。 この全国大会で京ちゃんと恋人同士になったことを思い出して、顔が熱くなる。 ううう、未だに慣れないよ。恥ずかしい……。 そこで気づく。 私と京ちゃんは、10年後もちゃんと恋人でいるのかな? 急に怖くなってくる。 些細な喧嘩で別れてしまうことだってあると聞くし、京ちゃんと別れるなんて考えたくない! , ´ /V <⌒` /, / ∨  ̄\___ ' / ' ∨ 、 < ̄ ̄´ / / , | V l | V \ ' .' / l | | l | } 、 | } 、` | | { |{ | {∧ l |//V / \ } ∧ ∨从>-、从 |'___}イ }、r---- 「なぁーにしけたツラしてんだよ、咲」 /イ' 从 { =====∨\ }  ̄ |ノ `\ ____ 乂 \ リ | ,. ´ ` . \__、 人/ / ` 、 /⌒7/{込、 , ―--‐ イ/ , / / / ヽ /////\\//≧ __ ィ/// / /|_/ / / /) . っ {////// V///// ̄} //////,--、/ /_ /`ー'--'-/-く / . っ ///>-//}/////// ()//// 〈 { / === / イ //\' / | ,'////////≧=--- 、////////⌒ー--} | // /} \ / , {////////////////// ̄}¨´ r‐―ノ /' /、/イ /`/ ` <_////////////// | 〉 ヾ jイ イ / 「ぅひ」 |//// -=<__()__ノ--≦ く ,.... ⌒\ / , |////////////////////乢\ `ヽ、 . . 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Ⅵ! { } |' / Ⅵ |  ̄ | | . マ | | / } | / | なんやかんやで、考えてたことは京ちゃんにバレちゃいました……。 「そんなくだらないこと考えてたんだ」 「くだらなくなんてないよっ!」 ム……としながら言い返すけれど、京ちゃんは呆れ顔。 「今までも喧嘩なんてたくさんしてるし、もう4年目の付き合いだろ」 「だって……」 「それに、10年後の話だったらもっとプラス思考で考えればいいじゃん」 「プラス思考?」 「た、例えば、結婚……とか」 ,. - ――-- 、 , -、´ - 、 、 ,. / \ \ / ' | 、 \ \ ヽ / | | | ヽ l ヽ . | / _,∧{ | _|__,从 | |-、 l |  ̄ / ∧ {'Ⅵ___ ヽ、 l ノィ { ∧{ { /ィ从\ Vソ ' ∨| |、 从{ \ ,. ¨¨¨¨ ー ' 〃 u /イ}/ } /∧ ,. ´ , 、 / ` ー、 _ //////{ / , ∧ | | 、 `ヽ`_....イ /////`> 、 .' , / .|、/__{, |、__,lィ | ヽ _}/∧ \/////////> { { | |/__ 从 { } _/ヽ } 、 ∨,ィ////〈 「//////////////> 、 「結婚!?」 '. { |{{__}} ∨{{__}} }∧\}'///////{ ///////////////////} ∨从{u //////// ム } ///////// Y////////////////////| 乂_\ ∠ヽ 人∨///////// (_)////////////////////| __l、_,.- ≧r- r≦_と,..--ィ `¨¨ヽ、//////////////|////////| { \ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ 〉|/ ,ィ,- \////////////////////| | \,-ァ r〈∨ // ,.--、 /⌒\//////// |////////| / {´_〉 ---- 〈_,`{ノ/{ノ///`>/////\////// |////////| 乂 /∨´ 、 }イハ/////// {////////\//// }////////} { ´ {  ̄ ∨ }/////// \////////\/_ノ/////// / 乂__ノ\____/__乂//////////\//////////////////ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4/8 「だ、だだだだだだ誰と!?」 「いや、そりゃ……恋人とだろ」 「きょ、京ちゃんとってこと!?」 「そ、その時の恋人が俺とは限らないだろ!?」 「……ぅぅ」 「な、泣くな泣くな! わかったよ……」 京ちゃんの言葉に泣きそうになっていると、京ちゃんが急いで手紙を書き始めた。 ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . 『10年後の俺へ / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | 咲を悲しませていたら _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} 針千本飲ますからな!』 / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ そして、恥ずかしそうに顔を背け、手紙を渡してきた。 「これでいいだろ!」 「こ、これって」 「勘違いするなよ!? 結婚するって意味じゃないぞ!」 そのあとに、「それに、そういうのはもっとちゃんとした立場になってから言わせてくれ」と、小声で繋げたのをちゃんと聞こえた。 _........----......._ ,. ´ ` 、 / 、 ' , 、 ヽ / / / | | ∧ .' ' / / , イ | } | | ∧ , | / /l / / } , .イ / } } ! . | | / { _/_}ム/ / /、_| _/ / / | . { / | ィ´}//イ /} / / }/`ヽ イ ' 〉, , { | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} / |\ | 「えへへ、これで許してあげる!」 {八 { \ {とヒこソ ヒこソっ イ | \} | 乂ム . . . . . . .、 . . . ムイl / 从{∧ _ _ 人 ∧{ |/ > ../^} /⌒l、` .イ } ./ リ ___/-'-'-- 、/〉「-、/ ' ,.. < {======ミ`ヽ|〉 ` ...._ /⌒\\ /`ヽ ∨, { >-、 {==、 { \/ 〈7 ー、{ ̄| //,ィ^. , \Ⅵ / | , /イ . ./ ∧ { `| 、 |_/= ´イ . . ,イ / }ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5/8 「なぁ、咲はなんて手紙を書いたんだ?」 「内緒!」 「おいおい、俺のは見せたじゃん!」 「えー? だってこれ、10年後に見せるものでしょ? 今見せたら面白くないじゃん」 「ぐっ、確かに……。 ってことは10年後には見せてくれるんだな!」 「えっ、ちょっ」 「いーや、ダメだぞ。絶対に見せてもらうからな!」 「きょ、京ちゃぁぁん……」 _____ ,. . ´ ` . 、 ,. ´ ヽ、 / , , \ \ /___,__ / /__{ | | ヽ ヽ ' __,./_/___/_/| |__|--== V V . 『10年後に宮永咲はいません! / , l | |{ -| |- l | |l{, -|-- |、| V ' / / |´八 { { 从 { \} 、}| ∧ | | 須賀咲ちゃんになってます! / イ| l' { | ,ィチ雫ミ \_ 、 ィチ雫ミ | } | | l'| ∧{{ _) 刈 _) 刈 V|/ / | 須賀咲ちゃんへ! ちゃんと京ちゃんのいい嫁さんになるように、家事を頑張ること! | , {人 弋zり 弋zり ノ'} /} , | | ∧ 乂l} , /イ ノ/}/ いい嫁さんになってなかったら針千本飲ましちゃうからね!』 l/ \叭 ムイ // ゝ ´` イ} /}' \> </|/ 从 | `´ | / /⌒ | |⌒\ /.........∧ /...........\ カンっ! ……カン?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6/8 おまけ ,. ' ¨ ̄ ¨' ‐- 、 _,/ \ x‐―‐(./ .\ / ./ / / / / .ヽ ハ ,' / / / / / / / i ! ! ! ハf⌒Y⌒) !,' / ,' /_」⊥、 ! .| ! ! ! ! .ト--ヘ⌒\ 『10年後の私へ! ! /| .| .! イハハ ! ! .! ! 斗--!、 | ! ! ヽ.\\ { i ! N\| xぅトN ヾヾ| 从从/ メ | ! ! ! ハ ) タコスばっかり食べてるかー?. 从 ! } ハ〈.ん i} z=ミ、 | .i ,' | | ! ヽ|/ ! v少 ..... ! ,' ./ .,' ,' ./ 今の私は失恋して辛いじょ。 イ ! fヽ.! ' ,' .厶イ / 厶ィ' 乂 |. } .ゝ、 v フ / / / ./ でも! 10年後の私ならこれも笑い話にして、もーっといい男を捕まえられてると信じてるじょ!』 _|. Vリ/ 、 ,. イ仏厶仏イ /ヽヽV 厶r 个ー'^ー'"⌒}―- 、__ { \〉J } ∧ r‐x┐ ,| ` 7 ヽ`ー' ノ \ヾ!ト' ! ∧. /ゝ― 彳{ ヽい〉 | / ハ | 人\ー― - 、 \/ ,. イ / | |`ー―' 〉 !\ >-r< ./| / ! / . . . . . /ヽヽ .//| . . . . .ヽ . . . . . ヽ ノ . . . . |``゛゛´""'' | . . . . . . | . . . . . i i´.. .. . . / | . . . . . . . ! i 『10年後のわしへ。 _ノ . . . . ;<_ 、 .... .... \ . . .! i;ハ . i. i _ヽ __.>、 . . . . ..| . . | 正直検討もつかんが、なんだかんだうまくやっていると信じているよ。 ! |;ハ !f' r ヽ _´__i ; ; ヽ . . !. . | ! b i)_i´ '"f' ヾ、 ノ! ハ| . . ゙、 この年に生まれた絆は、その時になっても大事にするんじゃぞ』 /ィ. . ゙、 ! ゝンi´h !. P ノノ!. レ ノ . .i、. i. i;ハ. !ーy' ,ィ' .i h゙、 `ー‐ 'ノ ノ .ハ! ヽ i / .i/ | ||`ー--‐'/ ̄ / / / レVノ | イ , ;;; /;人 i | |-‐'´ .|_" '" ゛ ._| / トミ 、_ ,/ ̄ . . ._)_ / | . . . .`ー-、 . ゛、 . . . /__ . .`ヽ_/iー-、 -‐-i . . . . . . . . . . `ー-,、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 7/8 ,∠、 / ヽ / | / \へ / ̄¨ヽイ | / / / /|| ! ! | ! .| ! 〈〈 / { ' ,' ' | | l l l l ,ィ ! l ,! ∨ ノ¨ト==イ ! l斗十ナナノ. | / l. /十ト、l i〉 ¨フ´/ ! ! 、トト、!ィチ^ 丁 }/ }' !ノ ! l リ. / 〃 | |ミソ 〈 l{ | rf示、 ノ ノ/ / レイ ト、_| l ヽ 弋 zソ ! }l }イノイヽ |. | . | , 辷リ ! . . . ト、 \ |. | . ト、 | | ⌒ / | . . lミ、Y ‐ - ノ . .|. /, | . . l ! ヽ イ| ! .| // | ハ | ` . _ x< | ! | . !. // . /! ∧. ! | | .| ! . .、| // . /∧ . ∧`ヽ. l ヽl、 | l ト. // . /厶 ヘ. ∧ \ `ヽ. ヽl l | ヽ// , < \ \ \ ∨ `| . . .| \ 『10年後の私へ きっと10年後にはips細胞も実用化して須賀君と咲さんを同時に孕ませることが出来ているに違いません。 ここ数年で二人とも私のものにする予定です。 おそらく10年後には忘れている可能性があることをここに記しておきます。 10年後の私は夫婦丼ばかり食べずに、夫婦丼+親子丼の可能性があることを思い出してください。 焦らずに精通が来た後まで我慢するんです。大丈夫、ips細胞は無限の可能性なんです。 きっとあの悪待ち(笑)はかわいそうなアラサーになっていることでしょう。 恋愛に悪待ちなんてありえません。 デジタル勝利の美酒を共に飲むことが出来ないのが残念です』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 8/8 〃 / 〃 ‐ン / |│」 |ヽl゙¦ ヽ l // / / 丿/ 丿 / リ !l l i `ー '、 │ '/ / ノ /'丿 /丿 ゙ 丨 ヽ '、 ! l 1 /イ / .//丿 ,'/ -――ーー--l.. │ │ .//j 丿 ./ シイ'''''7广 ̄ ゙ ^ 1 │ l/亅 / │丿l'./ 丿 1 1 { ! │/ 丨./.// 丿 ^ "" ¦ │ l 彳 !│ l ' ,'ノ 〃 ¦ │ ! 1 || ! l│/l ! __,,.._ ¬llbii辷ニニョllll- ! 亅 | │ ! │ 1l lヘーlllョョdll宀゙゙  ̄ " l │ | l{│ {| 」 ! l │ │ !│∫ 〈| 1 │ /////// ///////// ノ ! ! l !ヽ │! │ // 丨 亅 ' !1 1 / │ │ ! lil ヽ _,, 丿’ ,' ,' 亅 ヽl \ 彳 │ │ 丿 !ゝ \ 丨| │ ! ' 、 1 ‐.. ノl│ 丿 / 、 ,│ │‐、 _..-‐ /│ / / ゙‐.. │ ' / ゙l`ー -‐''" │ / / 丿‐ーー- くr │ 亅冫―-ー /,,..‐ / 〈ン 1 / // 丿 / 1 ノ ノ / ¦゙l゛ー 、 『10年後の私へ。 きっと10年も待てば悪待ちも成功して、この世の全てをデジタル(笑)で解決出来ると信じているレズもどきも改心している頃かしら? いいえ、そんなのはもうどうでもいいわね。それより須賀君よ。 私は人生悪待ちで生きてきたわ。きっとこの悪待ちも成功するはず。 今は別の女の子に浮気していても、須賀君が本当に好きなのはこの私ってわかっているんだから、もう、ツンデレね。 きっと10年後には幸せな家庭を作っているんでしょうね。 子供は2人か、3人かしら? あらやだ、まだ早いかしら。 私としては共働きがいいと思うんだけれども、須賀君がどーしてもというならば専業主婦でも悪くないと思うわ。 もし意固地になっていたら、この手紙を見て思い出して、須賀君に優しくしてあげてね』
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さくらいろたいむかぷせる【登録タグ GUMI JASRAC管理曲 VOCALOID こみね さ さいね スズム 曲 殿堂入り】 作詞:スズム 作曲:スズム 編曲:スズム 唄:GUMI 曲紹介 「タイムカプセル作戦開始。」 スズム氏の7作目。 ボクっ娘可愛いよボクっ娘。(作者コメ転載) 未来の自分に託して(マイリスコメ転載) PVを さいね氏 が、背景を こみね氏 が、エンジニアリング関係を yasu氏 が手掛ける。ギターを ぎぶそん氏 が、ベースを Kei Nakamura氏 が、ドラムを ぐー氏 が演奏。 アルバム『ケビョウニンゲン』と『八日目、雨が止む前に。』の初回限定版に収録。 歌詞 (スズム氏のブログより転載) "拝啓 私へ 25歳の君に、今日がどう見えるかな?" 「あのね・・・」 降り注ぐ桜雨の中 指折った数は 卒業への日々 三年歩いたこの道が 少しずつだけど 短くなるようで 焦がれた 意味なんて求めず過ごした毎日 心残りも胸に抱いて 何百回も目を瞑った ボクの大切な想い ありえないって らしくないって 何度も言い聞かせた もどかしさに理由を付けて 縋るだけの臆病者 拙い見栄を張って また嘘をついた どこかの誰かが言いだした ありふれた 『タイムカプセル作戦』 あの人は何を残すかな 気がつくと いつも 胸の奥の奥 まだ奥 すれ違うだけで嬉しくて儚い 心残りも言えなくて 何千回も否定してた ボクの隠してる気持ち 気のせいだって 疲れてるって 恋に恋していた やるせなさに理由を重ね 縋るだけじゃ進めない 最後を飾る華は アナタへの想いで 気づいて気がついた 本当の 告げずに後悔をするくらいなら言おう 君へ 作戦当日 便りを二つ握り 最後のあの道で 記憶のストロボ瞬き 心付く 大それた告白なんかじゃなくて 何十回も書き直したボクの大切な想い もうやめようって でも書こうって 何度も言い聞かせた 桜色の便箋二つ 本気(みらい)のボクに託して 本日 桜(はな)のち雨 また嘘をつき笑った 「10年後のキミにはそう言えますように・・・」 コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2014-03-18 19 49 22) 作成乙です -- 名無しさん (2014-03-19 00 38 23) 凄く良い! -- 名無しさん (2014-03-19 15 47 46) 青春!! -- 名無しさん (2014-03-19 22 34 57) 可愛いぃ! -- 名無しさん (2014-03-19 22 43 49) 「最後を飾る華は」の後は「アナタへの想いで」です訂正お願いします -- 名無しさん (2014-03-20 01 43 24) ほんと卒業って曲。 -- 名無しさん (2014-03-20 20 11 45) 可愛い曲!女の子の気持ちが伝わる感じで、凄くよかった♪ -- サ*イ (2014-03-22 15 24 05) 切ないな畜生! -- 名無しさん (2014-03-25 12 06 28) サイコーーーーー -- チョコレートクレープ (2014-03-25 16 59 49) この曲聴いたら卒業した大好きな先輩達が思い浮かんできて泣いた -- 名無しさん (2014-03-27 19 37 04) 清々しい!青春の甘酸っぱさが伝わってくる!! -- 名無しさん (2014-03-28 21 09 06) GUMIの調教かわいい♡ -- 名無しさん (2014-03-28 21 15 23) 素敵です! -- くろむ (2014-03-30 09 17 00) さいねさんの絵、きれいじゃないですか? -- 名無しさん (2014-04-01 22 59 42) 動画も曲も素敵です…! -- 名無しさん (2014-04-02 15 37 30) GUMIのきれいな声と曲の歌詞が最高♪スズムさん最高です! -- Hiroto* (2014-05-05 18 13 03) 未来の展開が気になります♡ -- ハヤねia (2014-05-06 11 22 04) この歌最高 -- ヒヨリ (2014-05-10 08 49 55) この曲なんで伸びないの? -- 名無しさん (2014-05-17 19 57 03) この曲大好き♡ -- 漆黒の舞姫 (2014-06-25 22 59 03) やっぱスズムさんの調声好き! -- 名無しさん (2014-06-26 23 22 16) 殿堂入りおめでとうございます -- 名無しさん (2014-07-23 09 13 51) 人間っぽいGUMIの歌声に癒される! -- ななっしー (2014-09-15 00 07 55) こんなに心を打たれた曲は今までになかったです! -- ライ (2014-11-06 20 59 43) 切ない -- まふちん (2014-12-12 17 47 45) 曲的にはハッピーエンドなんだろうけど、、、ヤバイ、涙が… -- せらみ音 (2015-01-27 17 15 19) GUMIいい声してるなぁ。切なくて泣ける!大好きな曲。 -- ravy (2015-02-17 22 07 55) 最高‼やっぱスズムさんいい曲いっぱいある❢ -- asa (2015-02-21 13 52 16) 割とケビョウニンゲンのやつの方が好き -- 名無しさん (2015-09-27 02 01 40) 凄くいい曲!!! -- KAI (2015-11-16 16 19 41) スズムさんの曲は全部いい曲だなぁ(*´╰╯`๓)♬ -- TOSHI (2015-11-21 12 36 43) ヤバっ 超良い曲☆ -- ドナルド (2016-01-23 16 50 27) この曲のGUMIの声かっこいい! -- D音 (2016-01-31 09 08 45) ヤバいこの曲、俺の好みの直球ど真ん中なんだけど!! -- 名無しさん (2017-02-21 13 07 01) 明るくて好きな曲なんだけどなぁ -- 名無しさん (2017-03-29 16 22 27) 素敵! -- 名無しさん (2021-08-27 12 14 09) 名前 コメント
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春香「タイムカプセル?」 執筆開始日時 2012/08/05 元スレURL http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344132970/ 概要 拝啓 秋にはまだ遠く暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 さて、ご用件についてですが、先日10年前に埋めましたタイムカプセルが掘り起こされました。 開封式を8月20日に行いたいので、○×小学校にてお集まり出来ないでしょうか? お返事のほうお待ちしております。 尚、期限のほうは8月8日までとなっていますので、よろしくお願いします。 敬具 タグ ^天海春香 まとめサイト SSだもんげ! えすえすMIX プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
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タイムカプセル~将来の君へ~ 作詞 J%plus 今話すと戸惑うだろうから言えないけど 君に伝えたいことがあるんだ 少し時間をくれたら 気持ちが整理 出来るから ちょっと待っててほしい 僕は君に伝えるから 君に一番言いたいことを 何年か先だろうケド 悲しい顔しないで 約束するから 忘れないから 君の心なら分かるだろうから言わないけど 君に伝えたいことがあるんだ この先少しの 時間をくれれば 伝えれるから ちょっと待っててほしい 走ってる君の姿から 君に一番言いたいことを 思いついたんだよ 君に伝えることは 明るい未来に 明らかになるから 僕は君に伝えるから 君に一番言いたいことを 何年か先だろうケド 悲しい顔しないで 約束するから 忘れないから 僕から君への愛は 今じゃなくても きっと大丈夫だから・・・。 夢 作詞 J%plus ある日の出来事 夢の中で苦しんだ僕を 救おうとした君 マジでありがとう そんなことを君に伝えたいけど 現実はそうでもない きっときっと それでいいんだよ いつもどうりの 仲のいい友達だよ 恩師ではないよ 同じくらいの仲間だよ それだけは忘れないでね これからずっと これからずっと 忘れるなよ 一生親友でいたいから これから進む道は違うけど あん時と同じように またどっかで会おうな オレのこと忘れないように メモしといてな!! what s so funny? 作詞 J%plus what s so funny? Is anything funny? Am not I common? I teach it, and please please tell the truth to me Is anything funny? Are not you common here? I teach it, and please please tell the truth to me Is anything funny? Are not you common now? I teach it, and please please tell the truth to me Is anything funny? Am not I common? I teach it, and please please tell the truth to me Is anything funny? Are not you common here? I teach it, and please please tell the truth to me Is anything funny? Am not I common? I teach it, and please please tell the truth to me what s so funny? what s so funny? what s so funny?
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DC3/W81-050 カード名:“タイムカプセル”立夏 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:9000 ソウル:2 特徴:《Anniversary》・《新聞》・《生徒会》 【永】あなたの控え室のクライマックスが2枚以下なら、あなたの手札のこのカードのレベルを-1。 【永】他のあなたの後列の、《Anniversary》か《新聞》か《生徒会》のキャラ1枚につき、このカードのパワーを+1000。 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。 RR じゃあ、早速はじめるわよー! SP つまづいた石ころは きっとチャンスをくれるんだ 大きな桜が キラリ 揺らめいた レアリティ:SP RR サーカス 20th Anniversary収録