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アークエンジェル コスト:400? 耐久力:1600? 戦艦 全長約350m 地球軍所属強襲機動特装艦アークエンジェル級1番艦。 【武装】 陽電子破城砲「ローエングリン」x2 225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」x2 110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」x2 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」x16 艦橋後方ミサイル発射管対空防御ミサイル「ヘルダート」x16 艦尾大型ミサイル発射管x24 ├艦対艦ミサイル「スレッジハマー」 ├対空防御ミサイル「コリントスM114」 ├大気圏内用ミサイル「ウォンバット」 └榴散弾頭ミサイル 多目的射出機:アンチビーム爆雷・フレア弾 今作では攻撃が気持ち激しくなっていたり、ターゲットの機体を上に乗せていたりと大活躍?
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パートナー 名称 術技 パートナー術技 属性 ルドガー ウィナーズワルツ ベルベティスラッシュ ヴォルテックライン フューリーストーム ジュード ゲンブサン 玄武散 ロックトライ 三散華 地 シコウバクサイジン 獅吼爆砕陣 エアプレッシャー 獅子戦吼 地 スプラッシュライン スプラッシュ 魔神拳 水 カイリュウケン 海龍拳 ブルースフィア 臥龍空破 水 ゼッパレッヒョウゲキ 絶破烈氷撃 フリーズランサー 烈破掌 水 地 ミラ フェイタルボム セヴァードフェイト ファイアボール 火 ジレンダイバクショウ 時練大爆鐘 レクイエム コンディムネイション ロックヘキサ ロックトライ ロックトライ 地 エアスラスト ウィンドランス ウィンドランス 風 レイジングミスト ディフュージョナルドライヴ レイジングサン 火 アルヴィン フェイタルサーキュラー セヴァードフェイト レインバレット 光 グレンケン 紅蓮剣 ファイアボール 虎牙破斬 火 シュゴヒョウソウジン 守護氷槍陣 アブソリュート・コア 守護方陣 水 地 エリーゼ ピコピコワルツ マーシーワルツ ピコハン 光 グラヴィティ クラッグワルツ ネガティブゲイト 闇 アゼリアブレード ディフュージョナルドライヴ ブラックガイド 水 地 レイア スイゲツレッパ 水月烈破 スプラッシュ 兎迅衝 水 リュウブホウバッパ 流舞崩爆破 ブルースフィア 翔舞煌爆破 水 ストップフロウ ソリッドコントラクション クイックネス 火 水 風 地 ガイアス ミュゼ
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用語集 用語 解説 備考 MM ミッションモード(3MM 3分ミッション、5MM 5分ミッション) 銀SU 銀枠ステップアップ SSU シリアスステップアップ 銀SUと同義 金SU 金枠ステップアップ RSU リラックスステップアップ 金SUと同義 JSU ジャンプステップアップ PSU プレミアムステップアップ XSU プレミアムステップアップ(セクシー系) CB チャンスボタン PCB プレミアムチャンスボタン 潜伏 電チューが通常時のままだが、実は内部的に確率変動の状態になっている事 潜確 確先 「ダブルリーチで確変図柄が先」の事 単先 「ダブルリーチで単発図柄が先」の事 MA隊 ムーンエンジェル隊(単にエンジェル隊とも呼ぶ) ミルちー 紋章機リーチのミルフィーユ ちとせリーチのこと ミンファ 紋章機リーチのミント&ランファのこと ヴァルテ 紋章機リーチのヴァニラ&フォルテのこと ミル夕 リーチ後背景予告:ミルフィーユ夕景のこと。「みるた」ではなく「みるゆう」 エタラブ エターナルラブの略 黒月 黒き月の略 幼女 黒き月演出に出てくるノアのこと ババァ フォルテのこと(本来は蔑称ではないので注意) 姐さん
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MBF-P03secondL ガンダムアストレイ(ブルーフレーム・セカンドL ローエングリンランチャー) [部分編集] 乱世に生きる漢たち UNIT U-S233 白 2-6-1 U 換装〔ガンダムアストレイ〕 《(1)》特殊兵装〔タクティカル・アームズ〕 (防御ステップ):《(1)》このカードの部隊に、「PS装甲(X)」を持つユニットがいる場合、敵軍ユニット1枚、またはこのカードと交戦中の全ての敵軍ユニットに、「範囲兵器(5)」の効果を適用する。 アストレイ系 MS 専用「叢雲 劾」 宇宙 地球 [5][3][5] アークエンジェル級等が搭載している陽電子破城砲を装備したブルーフレームセカンドL。 核駆動エンジンの力を利用して、範囲兵器(5)を発射できる。 防御ステップに範囲兵器(5)という数値は、ガンダムDX(Gファルコン装備)と同格。一般的な6国力ユニットや、ある程度のダブルオーユニットを排除できる強力な値。交戦中でなくても、敵軍ユニット1枚を対象に取れるので、出撃前に除去できるという利点もある。 しかし、同じ部隊にPS装甲(X)を持つユニットがいなければならないという制約がある。条件を満たすユニットはフリーダムガンダム等の4~5国力の大型が多いが、テスタメントガンダム(カイト機)やザク量産試作型の様な低国力のPS装甲(X)持ちユニットでも構わない。 最大の利点は、国力コストを持たない換装。 過去に収録されている「ガンダムアストレイ」は換装にコストを持っている場合が多く、例え最速でガンダムアストレイ(レッドフレーム)が出たとしても、それを活かせるのはそのコストを満たしてからの場合が多かったが、このカードは換装にコストが不要である為(前述の例なら1ターン目からも可能ではあるが、現実的な例を挙げるなら)ガンダムアストレイ・アウトフレーム(バックホーム装備)から滞りなく換装できる。
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間違い等ある場合は、一番下のコメント欄から報告ください。 反映したコメントは削除します。 【GAフラッシュ予告(全赤字)】 □タクト「何だっ!あれは」→ミント「「月刊駄菓子クラブ」ですわ」 □シヴァ「どうした、マイヤーズ司令官」→タクト「必ず勝つ事をお約束します!」 【GAフラッシュ予告(自己紹介→エンジェル隊予告)】 □ミルフィーユ「『エンジェル隊のごはん係』ミルフィーユ・桜葉です」 □ランファ「アタシはアタシ、ランファ・フランボワーズよ!」 □ミント「わたくしがミント・ブラマンシュですわ!」 □フォルテ「そっ!、あたしがフォルテ・シュトーレンだよ」 □ヴァニラ「・・・ヴァニラ・H(アッシュ)です」 □ちとせ:報告なし 【擬似連続予告】 ミルフィーユ □4「やっと、この時が来ました」 シャトヤーン様 □1「シヴァ・・・」 □2「シヴァ」 □3「シヴァ!」 □4シヴァ「母上~」 シャトヤーン「私のシヴァ」」 【敵予告】 □ヴァイン(潜確確定) 【コンビニ登場人物予告】 □ランファ「期待してね」 □ミント「激熱ですわ」 □フォルテ「気合い入れて行きなよ!」 □ヴァニラ「出撃要請です」 □ちとせ「チャンスです」 □タクト「大当たりおめでとう!」 □ヴァイン「これをいただきます」(突確) 【ステップアップ予告】 シリアス系プレミアム □1ちとせ「ムーンエンジェル隊所属、烏丸ちとせです」 □2ミント「激アツですわ!」 □3ヴァニラ「これだけでもういっぱいです」 □4レスター「どうやら当ったようだな・・・」 □5タクト「ハニー!」 リラックス系ロング □5ミルフィーユ「Cyu!」 リラックス系プレミアム □1ちとせ「きっと当たります!」 □2ミント「・・・至福・・・」 □3ヴァニラ「元気が出るおまじない・・・です」 □4シヴァ「リーチだな」 □5ヴァイン「きっと今、僕は心から笑っている」 セクシー系 □1ちとせ「アツいです・・・」 □2ミント「当然、あついですわ!」 □3フォルテ「・・・鼻の下のばしてんじゃないよっ!」 □4ランファ「アツいんだっちゅーの!」 □5ミルフィーユ「大サービスでーっす!」 【タイトル予告(プレミア)】 □ゲーマーズ本店 □井上喜久子(シャトヤーン様)サイン □新谷良子(ミルフィーユ)サイン □後藤沙緒里(ちとせ)サイン 【タイトル予告(赤文字)】 □ギャラクシーモード確定 □エターナル・ラブ □天恵 □よみがえる神話 □失われるもの □・・・EDEN・・・コエテ・・・イソゲ □激熱 【タイトル予告(黒字)】 □クロノストリングエンジン 全開(突確確定) □破壊者来たりて(潜確確定) □裏切り者ヴァイン(潜確確定) 【チャンスボタン予告(全赤文字)】 □ミルフィーユ「大当り、おめでとうございます」 □ミルフィーユ「ドル箱を用意してください」 □ランファ「パチンコって超いけてるぅ~」 □ランファ「ハァ~イ!おっ待たせ~! 」 □ランファ「絶好調~!これが本当の実力ってやつよね!」 □ミント「「月刊駄菓子クラブ」ですわ」 □ミント「そろそろ当ってくれないと困りますわ」 □ミント「ああ・・・至福!」 □フォルテ「あははは、これくらい軽い軽い!」 □フォルテ「大漁、大漁、絶好調! 」 □ヴァニラ「・・・あたり・・・」 □ちとせ「大当たり!」 □ちとせ「パチンコっておもしろいですね」 □タクト「オレたちを特別ボーナスが待ってるぞ!」 □タクト「チェックメイト!」 □タクト「レスターにはいつも感謝している!」 □タクト「必ず勝つ事をお約束します!」 □レスター「大当りだ、おめでとう!」 □レスター「ドル箱を用意してくれ」 □レスター「攻撃目標、当たり図柄7!ギャラクシーモード確定だ」 □アルモ:報告なし □ココ「たくさんでるといいですね 」 □ライブラリ「クロスゲート」 □ライブラリ「クーデターはタクト・マイヤーズ率いる『エンジェル隊』に鎮圧された」 □ライブラリ「皇国歴412年、エオニアのトランスバール侵攻は失敗に終わる 」 □ライブラリ「『ネフューリア』によるトランスバール皇国侵攻は失敗に終わる 」 □シヴァ:報告なし □シャトヤーン様「ようやく報われる時が来たのですね」 □シャトヤーン様「シヴァ・・・」 □シャトヤーン様「私が出てきたという事は、大当たりは確かです。問題はギャラクシーモードかどうかです」 □シャトヤーン様「あなた方にこの銀河の未来を託します」 【エンジェル隊予告】(通常、時短中) □ミルフィーユ「私の、ファーストキスなんですからね」(確変中なら確確) □ランファ「それっ!はぁっ!どぉーりゃー!」 □ミント「おいしぃ」 □フォルテ「やあ、司令官殿」 □ヴァニラ「私が、そばに居ますから」 □ちとせ:報告なし 【背景予告】 □ミルフィーユ(暗い室内Ver.)「タクトさん・・・」 □ランファ「ダーリーン!」 □ミント「タクトさん・・・」 □フォルテ「タクト・・・」 □ヴァニラ「チャンスです」 □ちとせ「タクトさん・・・」 □シャトヤーン様「おめでとうございます、よく頑張りました」 □シヴァ「今日はとても気分がいい」 □タイトルロゴ「GALAXY ANGEL」 □スカイパレス(シャッター経由) □スカイパレス(背景チェンジ) □格納庫(シャッター経由) □格納庫(背景チェンジ) 【群予告】(シャトヤーン様以外ATXのみ) □ミルフィーユ □ランファ □ミント □フォルテ □ヴァニラ □ちとせ □シャトヤーン様 【ミッションモード】 □ミッションモード中追加ミッション発生→「ドル箱を用意しろ!!」 【H.A.L.O.リーチ】 □ルシャーティ □ヴァイン □シヴァ □次図柄合体前→戻り □次図柄合体後→戻り 【紋章機発進ムービー時カットイン】 タクト号令時 □タクト「勝ったな、ミルフィー」→ミルフィー「楽勝ですね」 □ちとせ「激アツです!」 タクト号令後 □エンジェル隊全員 【紋章機リーチ】 □ヴァニラ攻撃直接当たり □ミント攻撃直接当たり □ちとせ攻撃直接当たり □ヴァニラハズレ後ヴァニラ復活 □フォルテハズレ後ヴァニラ復活 □ミントハズレ後ミント復活 □ランファハズレ後ミント復活 □ミルフィーユ1発目ハズレ後ちとせ復活 □ミルフィーユ2発目ハズレ後ちとせ復活 【ストーリーリーチ】 黒き月 □出撃時 ちとせ→ミルフィーユ □カットイン ちとせ→ミルフィーユ □キャノン発射後 ちとせ→ミルフィーユ □復活 クロノ・クェイク □左タクト・右ミルフィーユ □復活 【全回転リーチ】 □ETERNAL LOVE □黒と白 【ノーマルリーチ】 □ビタ止まり 何も前兆なしにクロノドライブモードに入り、液晶上のモード変更時にひっくり返るところが動かず、電チュウサポ無しは突確?バグ?どう思われますか? -- ごんべえ (2009-05-05 23 09 53) 機種はATXです。 -- ごんべえ (2009-05-05 23 13 45) バグクロノの事ですね。FAQの項目に詳細が載っておりますよ。 -- 名無しさん (2009-05-07 07 34 58) ある意味プレミアですね。もう見ることないかなぁ・・、ありがとうございました。 -- ごんべえ (2009-05-10 17 14 31) 裏コマンドカウントダウン入力後はギャラクシーモードになり易い?様な気がしますが・・・ -- ミルフィー (2010-02-07 13 13 21) これまた凄いオカルトパチンカーだな -- 名無しさん (2010-02-11 03 45 32) 名前 コメント
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Bad End バッドエンド【ばっどえんど】 概要 ときメモシリーズは、卒業式の日にお目当ての異性とカップルになるのがゲームの目的だが、当然告白されない場合・告白に失敗した場合はバッドエンドになる(『3』、『4』ではビターエンディング)。 『1』では、バッドエンドの際に流れるテーマソング「女々しい野郎どもの詩」にちなみ「めめやろ」とも呼ばれ、同様に『2』でも、バッドエンド時のテーマから「向日葵」と呼ばれる事がある。 男性向けではカーテンを閉めた自分の部屋に籠り、1人寂しくゲームやネットをするという物悲しいものになっている。 『GS1』と『GS2』では、サポートキャラが迎えに来るという微笑ましいものになっており、テーマソングも明るい。 SS版『1』では、卒業式当日にバッドエンドへの道筋が増えると言っても過言では無い選択肢が待ち構えている。 机の中に手紙が入っていた場合、素直に「伝説の樹の下に行く」を選べばハッピーエンド確定なのだが、「俺には関係ないことだな。」を選んだ場合は、机の中に手紙が入ってるのを無視してそのまま帰宅するという、折角の3年間を一瞬で水泡に帰しかねない選択肢があり、硬派を変に勘違いしたような行動を後悔してのバッドエンドという結末もある。 (似たようなものでは、『3』とGS系にて相手の告白を断るというものがある) 「いや、俺には心に決めた人がいるんだ」を選んだ場合は、自分から告白する事ができるのだが、例え告白した相手が告白条件を満たしていても、完全ときめき状態でないと断られてバッドエンドになってしまう。 そして、嫌われている状態で告白すると、冗談では済まない悲惨な結末が待ち受けているのは言うまでも無い。 中でも、藤崎詩織の「あなたと幼馴染って言うだけでも嫌なのに」はもはや再起不能に陥りそうなほどである(詩織の声である金月真美さんはこの台本を見て、「ここまで言わなくても……」と絶句したという)。 また、詩織以外のキャラの反応も似たようなもので、如月未緒や古式ゆかりらにまで言われるのは、ある意味詩織以上にトラウマになりかねない。 虹野沙希に関しては、断り方に最後の気遣いが含まれているが、やはりショックなのは同じだろう。 その後に早乙女好雄が来て「お前、ふられたな」などと言って核心を突き、主人公の傷に塩を塗り込むような所業を働く。 場合によっては「悪いな、俺、○○と帰るからさ」と言って、主人公と対照的な結末を迎えた事を見せ付けられてしまう。 その時のエンディングのメッセージは下記の通り。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 高校生活3年間…。 終ったな…。 俺は…。 何をやってたんだっけ…。 もう…。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 何も考えられない…。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 真っ白に燃えつきたぜ…。 通常は表記される卒業後の進路表示が無く、エンディングでは文字通り真っ白になった主人公が映し出され、通常は涙顔で振り向くがその場面も無くフェードアウト。 まるで某ボクシング漫画の主人公の最後のシーンを髣髴させるようである。 やはり、告白を受けられなかった事と告白して完全に玉砕した場合とでは、全く意味合いが違うのがこの演出に凝縮されているようだ。 『3』では、一世一代の決意で告白してくれたヒロインを拒否すると、ビターエンドになる。 卒業式の日に、主人公へ告白するまで相当悩んだであろうヒロイン達の想いを断ると、目に大粒の涙を浮かべながらも、主人公との出会いから共に過ごした日々に感謝を伝えながら潔く身を引く姿には、罪悪感を感じざるを得ない。 主人公が精一杯頑張った結果、ハッピーエンドにならなかったのとは正反対の事なので、後味の悪さは残るだろう。 『4』では、特技・告白する勇気を習得・実践すると、告白失敗の場合のみバッドエンドになる。 ここでも嫌われている状態で告白すると、SS版『1』にも勝るとも劣らない悲惨な結末が待ち構えている。 告白されない場合は、小林学・七河正志と高校生活を振り返るという『GS』シリーズの友達エンディングに近いものになっている。 (特別エンディングも用意されているが、『GS3』も同様) ただし、テーマソングはビターエンディングと同じものが使われる。 DS版『GS1』&『GS2』は全てのエンディングで同様のインストゥメンタル版が流れる。 また、『GS4』ではメイン王子が登場する。友達以上・恋人未満エンディングといった感じか? 『4』ではら上記の通り学・正志が登場したため、都子が登場しなかったと思われるが、『2』のメインヒロインがあれだけ主人公に好意を示しながら、登場すらしないとは意外に薄情である。 テーマソング 曲名 歌唱 説明 女々しい野郎どものテーマ インスト版 PCエンジン版『1』のバッドエンディングテーマ。 女々しい野郎どもの詩 上田 祐司 PS版、SS版『1』のバッドエンディングテーマ。※好雄が誰かと交際した時はインスト版。 インスト版 GB版『1』のバッドエンディングテーマ。 向日葵 インスト版 『2』の通常バッドエンディングテーマ。 増田 ゆき野島 健児 『2』のバッドエンド3人ヴァージョンテーマ。 抱きしめていて ZARD 『3』のビターエンディングテーマ。 海が運ぶうた 川嶋 あい 『4』の通常ビターエンディングテーマ。『4』の通常友達エンディングテーマ。 抜け殻 阪口 大助中村 悠一 『4』のダウンロードビターエンディングテーマ。『4』のダウンロード友達エンディングテーマ。 東雲尽キャラテーマ(アレンジ版) インスト版 PS2版『GS1』の尽エンディングテーマ。 音成遊キャラテーマ(アレンジ版) インスト版 PS2版『GS2』の音成遊エンディングテーマ。 季節テーマメドレー(アレンジ版) インスト版 PS2版『GS』シリーズの告白を受けない時に流れるテーマ。PS2版『GS』シリーズの友達エンディングテーマ。 flower of love インスト版 『GS3』の告白を受けないときに流れるテーマ。『GS3』の友達エンディングテーマ。『GS3』の3人エンディングテーマ。 関連項目 用語 エンディング 女々しい野郎どもの詩 向日葵 バッドエンド3人ヴァージョン
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「ふたば系ゆっくりいじめ 660 U.N.オーエンは彼女ではなかった!~壊れた時計/コメントログ」 あっれるぇ~? 最後、既視感 デジャブかな? (季語が無い・・・) -- 2018-04-12 22 37 08 下のやつ 俳句じゃなくて 川柳だ -- 2023-03-03 06 39 04
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イギー 第3部に登場したスタンド使いの犬。 ジョジョABCでは、一般的にはJ-197 イギーを使用したビートダウンデッキの総称。 J-043 少年ディオやJ-146 フォーエバーなどの 軽量かつ強力なキャラによる攻防一体の猛攻は脅威で、 第3弾で登場して以来、第一線で活躍し続けるメタデッキのひとつである。 有効なイギーデッキ対策としては、 スタンドが付きづらいということを利用した除去戦法などが挙げられる。 第7弾現在では対策カードや不利なデッキが増えてきたため、 未だ強力ではあるが、全盛期の第3弾頃ほどの強さではなくなってきている。
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■ギャルゲーエンディング風味ネタ ■ギャルゲーエンディング風味ネタSagaII ウェヌス・ドーン編【ウェヌスの好感度が1000以上】【海に行きましょう】 【山に行きましょう】 【ウェヌスの好感度が1000未満】 【ウェヌスの好感度が0未満】 長谷川綾乃編【綾乃の好感度が1000以上】【俺のせいだ】 【綾乃が悪い】 【綾乃の好感度が1000未満】 リース・メリディアーナ編【他の方法を探す】 【リースに頼んで呪いを解いてもらう】 【リースを倒す】 ウェヌス・ドーン編 「ウェヌスさま、どこかに遊びに行きませんか?」 「どこか、ではわかりませんわよ」 「じゃあ、えっと……」 【海に行きましょう】 【山に行きましょう】 【ウェヌスの好感度が1000以上】 【海に行きましょう】 「お待たせ致しました」 太陽で丸焼けになるくらいの時間待って、やっと更衣室から出てきたウェヌスさまは水着の上から白いパーカーを着て、しかも前をしっかり閉めていました。 そして上品なしぐさでパラソルの下、レジャーマットに腰を下ろします。 「ウェヌスさま、こちらに来て一緒に泳ぎませんか?」 「だ、だめですわっ!」 「せっかく【わたくしとお揃いの水着】なのに……一緒に買いに行ったのに」 「ええ、ですから自分のを見ればいいかと思いますよ?」 「わたくし、ウェヌスさまの着てる姿が見てみたいです…… 脱いでしまいましょうよ」 わたくしはウェヌスさまのパーカーをはぎ取りました。 「ぬぎぬぎ♪」 「やめ……やめなさ……」 「うわぁ」 目に飛び込んできたのは鮮やかなマリンブルーのワンピースに咲いたアイボリーのハイビスカス。 でも、微妙に歪んでいるような……? しばらく見て、その理由に思い当たりました。 筋肉。 ウェヌスさまの全身をくまなく覆う鎧のようなきんのにくが水着の上からでもしっかりと分かるほどに盛り上がっているのです! チラリと見たおなかはしっかりと割れていました。四段腹でした。 いつだったか、床に寝そべっておなかにモーニングスターを乗せて跳ね上げていらっしゃいましたっけ…… わたくしの個人的な理由でワンピースにしましたが、ビキニにしなくてよかったです。 「そんなにジロジロ見ないで頂けませんか?」 ウェヌスさまははにかみました。頬を微かに染まっていますが、肌は健康的に日焼けしているからちょっとわかりづらいです。 毎日屋外で修行しているからですね。 「あ、ごめんなさい……」 そして、全身には幾多の傷が見えました。 ウェヌスさまは武芸を趣味にしていますから、いつだって生傷が絶えません。ファンデーションで隠していますけど、限界があります。 「大丈夫ですよ!」 「何がですか?」 「ウェヌスさまはすごくかわいいですっ! ええとそのムキムキボディーも……」 「口に出して言うなんてデリカシーのない事ですわね……」 「け、健康的でいいですよっ! 」 ウェヌスさまはふっと表情をゆるめて言いました。 「でも、あなたならきっとそう言ってくれると信じていたから、勇気が出たのかもしれませんわね」 「え?」 「なんでもありませんわ。……さ、泳ぎましょうか」 「え? 泳いで大丈夫なのですか? 塩水は傷に染みるんじゃ……」 「これしきの傷、塩水に浸かっているうちに直りますわ」 「あ……そうなんですか……」 さすがです。すごいです。 「ああ、あの島…… あそこまで競争しましょう!」 「【……報酬を頂けますか?】」 はるかかなたに小さな島が見えました。わたくしは生きて帰って来れるのでしょうか? -ウェヌス・ドーン編 グッドエンドA- 『筋肉は波のように』 【山に行きましょう】 「せえぃやぁっ!」 ウェヌスさまの正拳突きが見上げるような大熊に突き刺さりました。 そして少し遅れて轟音が山間に鳴り響きます。 音速を超えた拳が繰り出す必殺技、通称『ウェヌスどーん!』です。 本来はモーニングスターで繰り出す技なのだそうですけれど、今は素手で出す修行の最中らしいです。 様々な武器で出せるようにする事で、モーニングスターで使った時の威力が飛躍的に上昇するのだそうですが、ホントでしょうか? 突き抜けた衝撃が後ろにそびえ立っていた大岩を砂に変えて、もうもうと砂ぼこりが舞い上がる中、熊はゆっくりと倒れました。 「うふふ、失礼致しますわね」 ウェヌスさまがわたくしの側に置いていたモーニングスターを取り上げて振り上げました。 熊さんさようなら。 わたくしはとっくに目を逸らしてしっかりつぶっていましたが、おぞましい音がします。 きっとわたくしの後ろでは、モーニングスターがかわいそうな熊の血肉や魂を喰らっているのでしょう。 「まあ! また生えてきましたわ。ほら、ここ。ご覧になって」 決して見たくはなかったのですが、見ないと今度はわたくしがモーニングスターの糧になりそうなので頑張って見ました。 プラチナを思わせる不気味なほど美しく輝く球面がほんの少し盛り上がり、新しいとげが生えはじめているのがわかります。 最初はかわいい大きさでとげもなかったというモーニングスター。 それが今の大きさになり、とげが表面を覆い尽くしているという事は、いったい何千人の命を吸っているのか……ちょっと考えたくないです。 とげの表面に犠牲者の苦悶の顔が浮かんできたのでまた目を逸らすと、ウェヌスさまが言いました。 「ああ……わたしの相手になるような猛獣はいないものかしら」 「いないと思いますよ」 「ねえ」 「しませんよ! 相手なんてしませんよ!」 「……つまらない」 つまってくださいっ! ウェヌスさまがモーニングスターとからだを洗ったうちのお風呂場は肉片や髪の毛で排水口がつまってしまいましたが…… 視線を逸らし続けていたら、諦めてくれたみたいで大きくため息を吐きました。 「さて、そろそろおなかが空いて参りましたわね…… 今日はイノシシカレーにしましょうか」 ウェヌスさまの視線の先では親子連れのイノシシが蛇ににらまれた蛙のように凍りついていました。 イノシシさんさようなら。 -ウェヌス・ドーン編 グッドエンドB- 『Non-Stopping Venus Dawn』 【ウェヌスの好感度が1000未満】 「面白い映画でしたわね」 「ええ、そうね……」 「血湧き、肉躍りましたわ!」 ウェヌスは拳を振り回しながら言いました。 見ている間はそれはお上品に、気品を漂わせていたけれど、外に出るやこの調子。 わたくしは、マトリエルさんが滴るほど思い出し涙でぐっしょり濡れたタオルを握りしめて勧めてくれた恋愛映画の方が見たかったんですけど、ウェヌスが見たがったのは十二歳未満お断りの戦争アクション映画。 極星帝国には映画がなかったみたいで、映画を見るのは生まれて初めてだったという話です。初めて見る映画が楽しいものになるようにわたくしもない頭を絞って考えましたから、楽しんでくれたのはうれしいですが、少し気持ち悪くなってしまいました…… 「……っ」 「【MB名】、顔色が悪いけれど冷房にあたったのかしら?」 「ううん、そうじゃないけど……」 ウェヌスが顔を近づけてきたのでわたくしはあわててそう言いました。 まだ心臓が少しドキドキしてるところにこの気温、そこにこんなに顔を近づけられたら気絶してしまいそう。 「そう? ならいいけれど……」 顔を離したウェヌスは名残の太陽に手をかざしてから、くるくる回って見せました。 「ああ……冷えたからだにはこの暑さも心地よく感じられるわ! それも数分の事だろうけど」 通行する皆さんにぶつからないか心配だったけれど、映画館を出て少し歩いていたから、その範囲内には他のひとはいませんでした。 パステルブルーのワンピースから伸びる、精巧な人形のようなやわらかくてしなやかな手足。 あんなに重たい、わたくしには持ち上げる事も出来ないモーニングスターを振り回しているのにとても細くて、傷の一つもなく、芸術品のようで。 海風がウェヌスの金髪を揺らしていて。 沈む夕日に照らされてきらきら光る金色の髪がとても素敵でした。 手を伸ばすと金髪がなでていって、くすぐったいけれど気持ちいい。 「ふふ、もっと高速で当ててあげましょうか?」 「やめた方が……傷みますよ。ただでさえ潮風にあたっているのだし」 「そんなヤワなからだはしていませんわよ」 「そうみたいですね。ここまで歩いて来るつもりだったなんて……」 ウェヌスにとってはちょっとした散歩なのかもしれないけど、わたくしにとっては苦行に近いです。 帰りには無くなってるから行きは水上バスにしたいってお願い、なんとか聞き入れてもらえて本当によかった。 「今度は泳ぎに来るのもいいかもしれませんわね」 「あ、でもここ遊泳禁止ですよ」 「あら、そうなの? なら別の海に行きましょう…… でも山もいいわね。山籠もりでもしたいものですわ」 「……独りで行ってください」 「あら」 ふいにわたくしの手を取って、逃げられないようにして下から見上げて。 「つれない事を言うのね」 そんな状態で、こんなにも愛らしい顔をしてそんな事を言うのは、卑怯だと思います。 熱射病のふりをして。 その小さなからだを押し倒してしまおうとか。 口づけてしまおうとか。 いっその事、一緒に海に転がり落ちてしまおうか(もちろんウェヌスは実戦泳法の達人だと知っているからですけど)とか。 そんな事も思いましたけど。 「冗談よ。海はくらげが出るし山は熊が出るものね。阿羅耶識の武闘家達と手合わせでもして過ごすわ」 ウェヌスの友達のリリアさんは泳ぎに行って、その、水着の中にくらげが入って大変な事になったらしいし、そのパートナー?のシュリーさんは北極の古代遺跡で北極熊と死闘を繰り広げたとか、おつかれさまです。 「おなかが空いたわね。何か頂きません事?」 左手を掴んだまま、わたくしのプリンセスは歩き出しました。 早くもなく遅くもなく、行く手を切り拓いて道を示してくれる速さで。 「そうですね。いろいろあるみたいですよ」 昔、本気で握手された時には右手が地球の医学では再生不可能なまでに破壊されて、ネクロマンシー技術がなければ 今こうして繋ぐ事も出来なかった、それくらい力強いウェヌスの手は、今はとても優しくて、温かい手でした。 -ウェヌス・ドーン編 ノーマルエンド- 『Grande lumiere』 【ウェヌスの好感度が0未満】 グシャッ -ウェヌス・ドーン編 バッドエンド- 『Swing Morningstar』 長谷川綾乃編 喉が渇いたな。少し身体が冷えてしまったから温かいものがいい。 そう考えてここ、台所にやってきたのは数分前の事。 一瞬の油断が命取りだった。俺の目の前にはうっかり手を滑らせて粉々に割れたティーポットが。 そう、綾乃が大事にしているティーポットだ。 【俺のせいだ】 【綾乃が悪い】 【綾乃の好感度が1000以上】 【俺のせいだ】 やっぱり俺のせいだよな。 綾乃が大事にしてたティーポットを使ったりしなければ……あるいはもっと丁寧に扱っていれば。 接着剤で付いたり……しないよな。そもそも接着剤がどこにあるのかも知らないし、綾乃に訊けばわかるのかもしれないけどそれじゃ意味が……って接着剤で完全に直るならそれでもいいのかもしれないけど。 まずは土下座か? 「ああ、どうすればいいんだ」 「心配ご無用ですわよ!」 後ろからよく通る声をかけられて、まさか綾乃がとびびりながら振り向くとリリアがいた。 健康サンダルを突っかけた靴下を履いてないほんのりと桃色に染まった足はちょっと不思議な香りがするけど、これはたぶん通販で買った足湯マッサージマシンのしわざだ。 また使いながらテレビショッピングでも見ていたんだろう。 「ふくげんぴろしきー」 なにやら青いタヌキのような声としぐさでどこからともなく取り出したのは、古くさいふろしきだった。つーか今ピロシキって言ってたよな? 「これで包むとぉ……」 なんて事だ。裏面がピロシキの生地そっくりのプリントになってやがる。 「まじかるぷいぷいー」 手を掲げて妖しい動きをする。 ずるずるぐちゃぐちゃばきばきべきべき。 もんのすごくあやしい音がする。なんだ、何が起こっているんだ。エイリアンでも誕生するのか? でもよかった。ピロシキとはいえ揚げたり茹でたりはしないみたいだ。ティーポットは食えないけど。 等と心配しながらみていると、リリアの手がとっておきのあやしい形で止まった。 「はぁいできあがりぃ」 しゅるしゅるとピロシキを開けると中からは元通りのティーポットが。 「お、おお、すげえ! 元通りだ」 これで綾乃に八つ裂きにされないですむ! 「驚くのはまだ早いですわ。ウェヌスさん!」 「漸く出番ですのね」 リリアがティーポットをテーブルの上に置きながら発した声に応えて、ゆらりと擬音が聞こえるような、まるで用心棒のようにウェヌスさんが冷蔵庫の影から現れた。 ウェヌスさんが取り出したモーニングスターは相変わらず……いや、でかくなってるぞ! 前よりでかくなってる! 明らかに! 「ふふふふふ、ウェヌスさんのモーニングスターは犠牲者の血肉を喰らって質量やとげを増やしていきますのよ。私としてはとげをドリルに改造したいのですけど……ぎゅいーんって」 「えい」 トンボでも捕るつもりなのかリリアは楽しそうに指を高速回転させたが、ウェヌスさんは無視してそのモーニングスターをティーポットに叩きつけた。 音速をはるかに越える一撃が衝撃波と共にティーポットを粉砕する。あわれ復活していたのは10秒ほど……っておい。 「なんて事を! せっかく直したのに! リリア先生もう一度頼んます」 「うろたえるものではありませんわよ小僧。慌てず騒がず御覧なさい」 ティーポットを見てみると、ズルズル動きながら寄り集まっていき、かけら同士がくっついていくではないか。 「あっ! ティーポットが再生していく!」 「そう。このふろしきで包まれた物は自己再生能力を具えるのですわよ!」 「す、すげえや! ありがとうリリア先生、ウェヌスどん!」 ドアがノックされた。俺は反射的にびくっとなったが、何か言う前にリリアが悠長な口調で答えた。 「はい、空いてますわよ。どうぞ」 「失礼します……」 ネグリジェの上にカーディガンを羽織った綾乃が入ってきた。 「あの、さっきからなんだか物音が……まゆさんが起きてしまいますよ」 「おはよう綾乃。なんでもないわよ」 「そうなんですか? なら、いいんですけど」 いいと言いながらもどこか疑わしげに見回している。 「本当になんでもないんだ。だいたい、俺がこの二人に手出しできる訳が痛!」 ウェヌスさんが俺の尻をつねった。電信柱を引きちぎれるつねり力でつねった。 「テレビショッピングを見ていたら喉が渇いたからお茶を淹れに来たのだけれど、勝手がわからなくて困っていたら彼がやってきたのよ。ちょうどいいわ。お茶を淹れてくださらない? 私達では勝手がわからないもの」 「かしこまりました」 「ねえ」 回れ右しかけた綾乃にリリアがいたずらっぽい声をかける。 「このポット割ってしまったら大変よね?」 声を上げそうになったがなんとか堪えた。 「それは……困りますね。以前ご奉公していた斎木本家で私に紅茶のいろはを教えてくださった方が、こちらにお仕えする時に餞別に下さった物ですから」 「へぇ……なかなかの逸品だものね」 「おほめ頂きありがとうございます。リリア様のお眼鏡に適い光栄です。斎木家御用達の窯で焼いて頂いたものだそうです。では着替えて参りますので少々お待ち下さい」 「ええ、よろしく」 綾乃は一礼して髪とネグリジェを翻し部屋に戻っていった。 いつもはメイド服の綾乃だけど寝間着姿も可愛いよな。あんなに可愛い子にお茶を淹れてもらえるなんて俺はなんて幸せなんだろう。 「ねえ、なにニヤニヤしてんのよ」 「は……!?」 肩を叩かれて振り向くとほっぺたに指が触れていた。 「実戦だったら死んでたね」 「実戦って、指」言いかけて、首筋に鞘に入った短剣が当てられているのに気付いた。指はフェイクだったのか。 してやったりって感じのシュリーを無視して、ティーポットを指ではじくと澄んだ音がした。 もちろん割れたりなんてしなかった。 -長谷川綾乃グッドエンドA― 『ずずっと』 【綾乃が悪い】 おのれ長谷川綾乃! これはもう処刑するしかないな。 膿は早いとこ出すのに限る。そうと決めたら速くしよう。兵法は拙速を旨とすべしって言ってたしな。 そして朝がやってきた。 綾乃最後の朝だ。さらば綾乃。せいぜいいつも通りに過ごすがいい。 「おはよう綾乃」 待ちに待って扉を開けて入ってきた綾乃に声をかけると驚いたような返事が帰って来た。 「旦那様! おはようございます。お早いのですね」 「ああ、朝風呂を使おうと思ったんだよ」 「まあ。江戸っ子ですわね」 「んむ」 本当は隣県出身だけどな。 「だがどうも調子が悪いようだ。昨日君が入った時には問題なかったかい?」 我が家では最後に綾乃が風呂に入って、お湯を抜いて掃除をする事になっている。メイドだからだ。俺は気にしなくてもいいと思うんだが本人がそうしたいものを断る理由もあるまいて。 「ええ……」 「ちょっと見てくれ、こっちなんだが」 「私でわかると良いのですけど。あら……? この香りはまるで紅茶のようですね」 蓋をくるくるガバッと開けるとそこには茶色い水。 「色も紅茶色ですね……」 「実は壊れてはいないんだ。これを綾乃に見せてやりたくてね」 「まあ。ありがとうございます…… 素敵な入浴剤ですね」 「いや、それは本物なんだよ」 紅茶おたくの綾乃だけど、浴槽を満たすものは食品ではないという先入観に捕らわれていたようだな。くくくくく。 「えっ!? それは……どういう」 「綾乃、昔俺に話してくれた事を覚えているかい?」 「ええと、なんでしょう」 しばらく考えてから答えた。『何を』と聞いていないのだからそう答えるのは当然だろう。 「君が斎木家で修行していた時、卒業した君にメイド長がお茶を飲ませてくれたという」 「あのお茶は美味しかったですねぇ……わたしも紅茶には自信があるつもりでしたが、まだまだだと思い知らされました。茶葉も勿論ですが」 このまま放っておくと永遠に喋り続けられそうだったので俺は綾乃の頭をつかんで浴槽に押し込んだ。 「!? な、なんですか旦那様っ!」 片側で結ったポニーテールが垂れ落ちてぴしゃんと水面を打ち、すぐに沈んでいった。 「お戯れはおよしになってくださいっ!」 「冗談なもんか。紅茶、好きだろ?」 「好きですけ」 「ああ、その言葉が聞きたかった……!」 綾乃の貯金を下ろして、空間歪曲でイギリスまで行ってハニエルが買って来た最高級の茶葉をふんだんに使用した紅茶風呂だ。 しょせん風呂だから温度はそんなに高くないけど、玉露とか高級なのはぬるめに淹れろっていうしな。 ああ、芳醇な香りがたまらないね。俺も早く飲みたいぜ。 クラッキングしてくれたラプンツェルとメーュに後でお礼を言っておかないと。な、綾乃。 全体重をかけると綾乃の顔は水中に沈んだが、隙あらば水上に戻ろうと全身であがき続ける。意外に力あるなこの女。そういえばビールケースを運んだりしていたっけ。 「こら、じたばたするな」 飛沫が飛んで染みになるじゃないか。 手桶でぶん殴り、しばらく押さえつけると大人しくなった。シャンプーやボディソープの容器は使わない。 「はーい息を大きく吐いてー吐いてー吐いてー」 ざぶん。 「吸ってー吸ってー吸ってー」 「がぼっ!」 息をすまいと頑張っていた綾乃だが、ついに耐えきれず大きく息をした。気管に最高級紅茶が吸い込まれてゆく。 苦しさがこちらにも伝わってきてたまらない。心を読めるマインドブレイカーならではの醍醐味だな。 毛細管現象で綾乃の白い袖やエプロンが紅茶の紅に染まっていく。よごれていく。 緑色の胸当ては紅に染まるときたない色だ。 「そうだ……じっと味わうんだ、じっくりな。綾乃、美味しいかい?」 返事はない。ゆっくり味わっているんだな。最高の紅茶だからゆっくり味わわなきゃ損だよな、うん。 「そうだ綾乃、俺は綾乃のポニーテールを引っ張りたくてたまらなかったんだよ」 引っ張って水揚げする。 「だん……なさま……」 荒く息をつきながらも何か言いたそうだ。でも面倒なので口を開く前にまたぶち込む。 今度はより深く押し込んだ。 それを何度か繰り返して、ぴくりとも動かなくなった綾乃を一旦引き上げてから仰向けにして浴槽に押し込み、全部浸かったのを見届けてから手でかき混ぜてやる。子供の頃熱い風呂をこうやってかき回して冷ましたっけ。懐かしいなあ。 浮かび上がってくるので掌底をかましたりしていると、ようやく満足のいく浮かび方になった。 かつては可愛かった長谷川綾乃も、いまや虚ろな瞳で口をぽかんと開けて紅茶風呂に浸かってる。 ……ぷっ。口の中に紅茶が溜まってるぜ。そんなに紅茶が飲みたかったのか。綾乃はまったくしようがないな。 そんなに飲みたきゃ勝手に飲めよ。これだけあるからな。飲み放題だ。 浴槽から直接、ポットと揃いのカップですくって飲む。 うん、うまい。綾乃味だ。 もう一杯。 もう一杯。 綾乃、とても美味しいよ。 紅茶風呂の中で髪を海草のようにたなびかせ、絶妙な表情で紅茶の海にたゆたう綾乃にささやく。 聞こえているかい。水中にいても外の音は聞こえるって話だからきっと聞こえてるよな。 やっぱり、綾乃のお茶は最高だ。 「おかわり!」 -長谷川綾乃 グッドエンドB- 『だんなさまおねがい』 【綾乃の好感度が1000未満】 真夜中のどが乾いた俺は台所にやってきて水を飲んだ。 東京の水道水は最高にうまいぜ。このぬるさがたまらないな。 む、足音だ。 電気を消してステルスシステム発動! 誰だか知らんが用事を済ませて出てったら300数えてこっそり帰るつもりだ。 頼むから用事は簡潔に済ませてすぐ失せてくれ。見つかったら恥ずかしいからな。 なんといっても、面倒だったから服を着たりしていない。上はTシャツで下はトランクス、スリッパも履いていないから素足がぺたぺた音を立てる。裸足で外を歩いてきたマヤや、窓から帰って来た未依奈に、お仕事を終えたルネがよく廊下を汚しては綾乃を嘆かせているけど、きっと俺の足跡も残っているに違いない。 辺りを伺いながら入ってきたのは綾乃だった。 風呂上がりらしく、胸に「にょ」とか言ってる小娘の染め抜かれたTシャツにスパッツを履いている。 綾乃は注意深くあたりを見回すようにして、冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターをやかんに注いで沸かしはじめ、戸棚から海苔の缶を取り出した。 お茶漬けでも食うつもりか? 夜こっそり食べるお茶漬けはうまいからな。 しかし海苔の箱から出てきたのは茶筒……開いた茶筒から漂う香りは……これは! 鼻唄を歌いながら、扇形の頂点を切ったような紙を取り出し、手際よく隅を折ってぴったり合う形の器具にセットして、茶筒の中身をスプーンで五杯入れて、お湯を注ぐ。蒸らしに続いて三度に分けてお湯を注ぎ、抽出された液体を氷の満たされたグラスに一気に空けた。 氷が砕ける音と、マドラーに混ぜられた氷がお互いとガラスを叩く硬質な音がハーモニーを奏でるそれを、綾乃は杏色のくちびるに当てて傾けた。 「ごきゅっごきゅっ」 一息で飲み干し、恍惚とした表情で万感の思いを込めて抑え気味に叫んだ。 「ああ……アイスコーヒーほど美味しい飲み物がこの宇宙にあるのでしょうか? これに比べれば紅茶なんか……」 俺は綾乃が去るまで待つのを諦め、足音を殺しつつその場を後にした。 -長谷川綾乃 ノーマルエンド- 『きれいなコーヒーを注いでる』 リース・メリディアーナ編 何故か俺は最近、異様な疲労感に苛まれるようになっていた。 ちょっと歩くのもひどく疲れ、ぶつけてもいないのに青あざが出来ていて、頭がボーッとして考え事すらまともに出来ず、視覚や聴覚等も弱まってきている。 ただ一つ衰えていないのは、マインドブレイク能力だけだった。 助けて、と願うとすぐ癒しの力を持つ魔術師や霊能力者や天使達が集まり、俺を助けようと最大限の努力をしてくれた。しかし・・・ 「駄目です、回復が間に合いません!!何か不自然なものが生命力を奪っています」 「これは・・・傷跡の一つから、死霊の力を感じます」 この力は要するに、死ぬと死体がゾンビになって勝手に人を襲い始めるという事らしい。 「(MB)さん、何か心当たりは?」 そう言えば、極星で死霊術師やアンデッドと戦ったな。一番大きな傷は確か、リース・メリディアーナというアンデッドから受けたっけ・・・ 「なあ、この呪いを解く事って出来ないのか?」 「呪いをかけた本人に解き方を教えてもらえれば、一番手っ取り早いのですが」 【他の方法を探す】 【リースに頼んで呪いを解いてもらう】 【リースを倒す】 【他の方法を探す】 攻撃に乗せてこっそり呪いをかけて来るような奴が、解き方を教えてくれるとは思えない。 確か、アンデッド化したランスロットを灰にした「解除の術」があったよな。 俺が死ぬ前にそれを使えば、ひょっとして!? 「うまく行くという保証は無いし、下手すればゾンビどころか・・・」 「覚悟の上だ!時間が無い、頼む!!」 賭けは、成功した。 ずっと混濁していた意識も、ハッキリしている。体も軽い。脈も有る。 「やったぁー!!」 「ありがとう、みんな本当にありがとう」 しかし油断は出来ない。こういう何かをやって力を使い果たした直後というのは、このタイミングで敵がやって来るというお決まりのパターンでもあるのだ。 ほら、遠くから駆け寄って来るあれは、呪いを解かれたから別の方法で俺を倒しに・・・ 「・・・元気だった?」 あれ? 「うん、元気そう。良かった」 何故かリースからは戦う意思が全く感じられない。 「あのね、良かったら今度・・・何でもない。じゃあね」 結局何もせず、ただ、残念そうな・・・寂しそうなそぶりだけを見せて、リースは帰って行った。 良かったら今度遊びに来てね、とでも言いたかったのだろうか。 だが、極星は基本的に俺たちとは敵対する存在。彼女とも何度となく戦った。 友好的な関係を築くのは、まだまだ時間がかかるだろう。 -リース・メリディアーナ編 ノーマルエンド- 『友達まで、まだ遠い』 【リースに頼んで呪いを解いてもらう】 「へ?呪い!?ご、ごめんなさい、そんな力があったなんて全然気づかなくって・・・こんな事になるなんて」 何てこった、リース本人にも解き方がわからないどころか、それ以前の問題だったとは!! と、その時。 「こうなったら・・・最後の手段に賭けるしかありません」 俺の呼ぶ声に集まったうちの一人、イェルハュクという三つ目の治癒術師が、何か知っているそぶりを見せた。 「完全に死んでしまう前に、別のアンデッド化の術を上書きしておけば、動くか動かないかの違いしかないただの死体にはならずに済むかと」 早速、死霊術師達が儀式を用意してくれた。 「グレースさん、よろしくお願いします」 アルシノエの他にも、このグレース・ディアディムなる女もベテランの死霊術師らしい。 彼女達なら、俺をアンデッドとしつつも元の人格を完全に保ったままにする事などたやすいという。 「あなたが(MB)ね。イェルハュクとリースから話は聞いているわ」 え、リース? 「ええ。あの子、あなたの事が気に入っちゃったみたいでね。ずっとそばに居てほしくて、無意識のうちに自分と同じアンデッドに変える呪いを発動してたけど、どうやら失敗だったって訳」 アンデッド。死んだのに死なない、生命の摂理を外れた存在。 何千年も前から、命有るもの達が次々と天寿を全うして、自分の前から去っていく・・・。 その孤独を考えると、急に彼女が愛しくなってきた。 「ではお願いします、くれぐれも記憶や人格をいじらないで下さいね・・・あの子の事、忘れたくないから」 「はいはい」 そんなやりとりをしている間にも、俺の命の灯火は限界を迎えてきた。 心臓の鼓動がどんどん弱まっていくのがわかる。 手足が冷たく、全身の痛みが痺れに変わっていく。 死霊術師達が目の前で唱える呪文が、やけに遠く聞こえる。 息が出来なくなる。なのに苦しくない。 どんどん霞む視界に、あの少女の笑顔が浮かんだ様な気がして・・・ 「おはよう。えへへ」 目が覚めた時、俺の手を握っていた冷たい手は・・・もちろん彼女だった。 -リース・メリディアーナ編 グッドエンド- 『ずっと、ずっと一緒』 【リースを倒す】 ※グロ注意 「(MB)なの?」 探すまでもなく現れたあの少女は・・・間違い無い、リースだ。 どうやら桐原まなやその他の件以来、俺は完全に敵として認識されているらしい。変な呪いをかけていくくらいだし。 そんな相手に今更頭を下げたところで、交渉に応じてくれるか?そもそも呪いをかける時に、解く事なんか想定しているか? だがその割には何だか様子がおかしい様な・・・。 「来てくれたのね・・・嬉しい」 まさか、まなを誘拐したせいで例の5人を敵に回したのに懲りて、代わりに俺を実験台に選んだ? だがマインドブレイカーたる俺が、敵の奇襲に備えずにこんな危険な場所をうろつく訳が無い。すぐさま仲間をブレイク! 次から次へと仲間達の攻撃が繰り出され、少女型アンデッドに傷を与える。 「こいつに勝てば、きっと呪いが解ける!」 「どうしたの(MB)?逃げないでよぉ〜!」 だが流石に最古参のアンデッドなだけあって、リースは壁に叩き付けられて全身の骨を折られようが真っ黒に焼かれようが側頭部を吹っ飛ばされようが首をはねられようが・・・とにかくどんな致命傷を受けてもお構い無しに、追いかけて来ながら蘇生していく。 もしかして、俺の他にもマインドブレイカーが!? 「彼女に力を与えてる供給源が近くに居るかも知れない!まずそいつを!」 だがそれに気づくタイミングが悪すぎたようだ。 「うふふ、捕まーえたぁ」 仲間が散開して敵マインドブレイカーを叩きに行っている隙に、追いつかれてしまった。 気づいた仲間が応戦するも、腕を切り落としたそばからくっついて元通り等、結局時間稼ぎにしかならずに終わった。 ドスッ!! 彼女の手が、俺を一撃でしとめようとして、腹膜を突き破って来た! 「ぐあぁっ!!」 「ふふっ、(MB)のお腹の中、あったかいね」 さらに、メキメキと音を立てて、冷たい手が俺の内臓を圧迫する。死霊の呪いの傷ごと潰しながら。 「うぐっ・・・の、呪い・・・やっぱり、俺・・・ゾンビ・・・つもりで」 「えっ!?そ、そうなの?知らなかった・・・あ、でも」 激痛とともに、ますます傷は広がる。 「そしたら、ずーっと一緒に居られるね」 抵抗するかのように、俺の心臓が必死に早鐘を打つ。それをリースの手が力ずくで押さえつけ・・・ 「もう、離さない」 ブチブチッ!! -リース・メリディアーナ編 バッドエンド- 『あなたは、私のもの』
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338. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 27 45 ・本当にどうでもいいネタ ミステリはお休み。でもネタは書くよ。 果てしない物語が書かれたのは1979年だとか、 ファンタージェンは読み手の心象世界だとか、そこら辺は気にしない方向で。 ・ネバーエンディングストーリー とある帰国子女用女学校の図書館。 大日本帝国に最初期に開校した帰国子女用の学校とあって、かなりの設備を誇っている。 史実日本で、バカ女学生の代名詞でもあった英文科女子学生(笑)を塗り替えるために、 辻らの奮闘で図書館などの教養施設に力が入れられている。 そこでとある本が発見された。 皮装丁の大きな本で何故今まで誰にも発見されなかったのか不思議なくらいの存在感だ。 その表紙には二匹の蛇が絡み合って互いの尾を噛んでいる意匠の細工が象嵌されていた。 その本の題名は「Die unendliche Geschichte」。 ……英語に直すならThe Neverending Storyと書かれていた。 驚いた逆行者によってその本は夢幻会に送られた。 夢幻会の会合後のお好み焼き屋の別室。 大戦の後始末もだいぶ片がつき、身が自由になった者も多いなか、 いい大人が集まって、この本の朗読会が開かれようとしていた。 誰が読むかでMMJや映画派などが争った結果、 いつもどおり、首相兼進行役であった嶋田が読み手を押し付けられることとなった。 もちろん本文もドイツ語であったが、首相になってからドイツ語などの言語を勉強させられ、 海軍軍人ながらドイツ語も異様に堪能になっていたため、その役目を強制させられることとなった。 首相が部屋の真ん中で胡坐をかきながらファンタジーを読み上げ、 その周囲で大日本帝国の重鎮達が感涙に浸るといった異様な光景が繰り広げられる。 ―アトレイユは幸いの竜のファルコンに乗ってファンタージェン国の空を……― 嶋田が読み上げるたびに、締め切った室内に何処からか風が吹いたり、外が嵐になったりする。 「うおおお、これが果てしない物語か。これが解析されればVRMMOが作れるぞ。」 「アウリンがあれば超大和型戦艦がいくらでも……ふはははは。」 「おさな心の君かわいい。永遠の幼女とか胸熱。」 「ファンタージェンに領土を、いや傀儡政権でも設立できないものですかねぇ。」 周囲は盛り上がって物語に埋没していくが、 読んでいる当人である嶋田は、終始こんな合いの手が入るため、 まったく物語に集中できなかった。 そのため、周囲の人間は原作どおりに本の世界を疑似体験しているのに、 嶋田だけ普通に本を朗読している状態になっていた。 別に死亡フラグ満載のファンタージェン国になんて行きたくも無いが、 自分だけ現実逃避も許されないのかと、嶋田はひそかに涙した。 夕方から始められた朗読会は宵の口に入って、山場に差し掛かった。 外は完全な嵐となっている。 「俺は何をしているんだろう。」と自分に問いかけること数回。 嶋田はすでに無我の境地に至りかけていた。 そうこうしている間に物語は佳境に入りファンタージェン国は崩壊しかけている。 国を統べる幼女に名前が無いため、国ごと存在が消えかかっている。 彼女とファンタージェン国を救うには新しい名前をつけなければならない…… そんな場面だ。 339. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 28 44 ―嶋田。私に名前をつけてください― その場の全員が噴出し、嶋田が本を投げ捨てた。 「くっそ、なんで俺なんだ! そこはバスチアンだろJK。しかも何故苗字なんだ。」 「ぶっ……さあ、嶋田さんご指名ですよ。おさな心の君に名前をつけるのです。」 「ロリババァいいよ。エヴァたんだろうやっぱり。」 「永遠の幼女だろう、撫子と名前をつけて、ロリ神として神社に祭ろう。」 「バカ、原作に沿ってモンデンキントだろうが!」 何故か本気になって嶋田に詰め寄りはじめる辻ら。 その欲望むき出しのぎらぎらした目に嶋田は恐ろしい物を感じて、部屋の隅へと後退する。 すでに嶋田は朗読していないのに、嶋田を呼ぶ幼女の声が響く。 ……何故か日本語で。 ―手遅れになってしまう前に早く。嶋田!― 「さあ、嶋田さん」 「嶋田さん。男ならドイツ風のモンデンキントですよね。」 「嶋田さん。撫子と叫ぶのです。」 「ロリババァ、ハァハァ」 ―嶋田!― ついには嶋田は追い詰められ、部屋の壁に背がついてしまう。 嵐で留め金が外れたのか窓が開き、窓の前にいる嶋田に豪雨が降り注ぐ。 外からは相変わらずおさな心の君の声。 日々の激務や夢幻会の面々の奇行に色々と溜まっていた嶋田はキレた。 「俺が何をした! 嶋田、嶋田って連呼するな!」 嶋田の絶叫が周囲に轟いた瞬間。嵐がぴたりと止んだ。雲の切れ目から月まで見える。 え? っと疑問符を浮かべる面々。 そして、嶋田は原作の展開を思い出して顔を青くする。 「ま、まさか……」 理性が飛んだ所為か、いつの間にか嶋田まで本の世界にトリップしてしまったようだ。 周囲にファンタージェン国の残骸が漂う象牙の塔。ラストシーンだ。 夢幻会のメンバーもその場にいる。 玉座から進み出た少女を見て絶句する。 「新しい名前をありがとう。嶋田撫子です。」 そこに居たのはどう見ても日本人の少女だった。 どうも強すぎる周囲の雑念が混じったらしかった。 嶋田(嶋田命名)撫子は、10代の少女(MMJ)でドイツ風(原作派)の甲冑を纏った、 黒髪のセイバー(月型愛好者)という女王(交渉が出来る的な意味で辻)だった。 乾いた笑いを浮かべる嶋田と、理想の女性に色めき立つ夢幻会の面々。 もちろん「Yesロリータ、Noタッチ」の紳士協定に基づいて、 抱きつこうとするような不埒者はいない。 「さあ、新しいファンタージェン国を創造するためにアウリンに願い事を。」 嶋田はショックで、膝をつき、いつの間にか手に持っていたアウリンを落とす。 それに群がる夢幻会の面々。 「アウリン、超大和級戦艦……いや、いっそヤマトを!」 「撫子タン。はぁはぁ」 「原型をなくしてしまったチハたんのために、史実のチハをこの世界で……」、 「ファンタジー系美少女の人材交流を希望します。」 嶋田は朦朧とする意識の片隅で、そんな同僚達の声を聞いた。 340. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 29 14 激務続きだった嶋田が一時的に夢の世界に逃避してしまう程のダメージを負ったが、 幸いなことに、本の世界は本の世界で、現実にとって代わる事はなかった。 翌日、嶋田が総理官邸の寝所で夢オチかとホッとしていると辻が訪ねてきた。 手にはあの本が…… 表紙の字が「果てしない物語」と日本語表記に代わっているが、 アウリンも付いているし、間違いない。 再び絶句している嶋田に、辻は無常にも告げる。 「いやあ、昨日の出来事は集団トリップかとも思ったのですが、これだけ手元に残ったのですよ。」 辻がパラパラとページを捲ると、何故かドイツ語だった文字もすべて日本語になっている。 そして、最終ページの挿絵はドレス姿のおさな心の君ではなかった。 なぜかアニメ調の絵で黒髪セイバー姿の嶋田撫子が玉座に掛けている後ろに、 ヤマトやチハが描かれ、女子高生っぽい制服のネコ耳少女達がかしずいているという、 非常にカオスな絵面だった。 後世で、果てしない物語の名前で、世界中で愛読されることになる本の原作だった。 この本が何処から来たのかは分からないが、 嶋田原作などとして売り出すわけには行かなかったので、 作者としてミヒャエル・エンデという名が記された。 史実世界での原作者であるが、この世界ではすでに亡くなっていて無名であるようだったので、 このドイツ人原作者に敬意を表して、記したのだった。 341. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 29 48 あとがき 作者のミヒャエル・エンデが親日家で、奥さんが日本人なのは知っていたのですが、 果てしない物語のおさな心の君の原作者イメージが「白装束を着た日本人少女」で あったことを知って、これは書かざるを得ないと思った。 原作者のエンデって、反ナチスでレジスタンス活動していたし、 (16歳で兵役拒否して、シュヴァルツヴァルトの森を夜間移動のみで80km踏破して逃げ切った) 憂鬱世界では死んでいるかも……というので、あのラストです。 しかし、アメリカが作った映画版は自分のイメージと全く違うとして、 クレジットに自分の名前を入れるのを拒んだ人だし、かなり怒られそうw 嶋田さんTSネタ以外で撫子ちゃんを出してみたかった。 単発ネタだから勘弁して下さい。 どうでもいいけど、羽賀研二の歌う日本語版テーマ曲のコレジャナイ感は異常。