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さいとうさん【登録タグ かとちゃ さ 初音ミク 曲】 作詞:かとちゃ 作曲:かとちゃ 編曲:かとちゃ 唄:初音ミク 出演 斉藤さん:MEIKO 主人公 :KAITO 友人 :初音ミク 曲紹介 斉藤さぁぁぁぁぁん! 一途だけどおバカな主人公が素直になれない斉藤さんにひたすらアタックし、斉藤さんがつれなくふるストーリー。 楽しくなるメロディのギターポップ曲。 ネタ曲に思えるが韻を踏んだ歌い回しが秀逸な良曲 実はニヤニヤするカイメイ動画。歌は友人(ミク)が担当 斉藤さん、こういう男は甘やかすとつけ上がるから気をつけて。 大好きでぇぇぇぇす!! …ほら 歌詞 斉藤さん 最高さ ぼくのとなりおいでよ ヤダ 私 アナタのコト大キライよ 斉藤さん そんなさぁ 照れなくても良いよ 私何も 照れてなんかいないよ Just Hit! Yeah! えいえんに Yeah! 斉藤さん 今度さぁ 映画見に行こうよ ヤダ 私 アナタとなら行かないよ 斉藤さん そんなさぁ 遠慮しなくていいよ 私 何も 遠慮なんてしてないよ 地球が逆さになったとしても ヤダ どれだけキラワレてんのさ さすがにへこむ 明日ねこむかも しつこいやつだわ あなた だけどね ちょっと言い過ぎたのかな ふたりの未来はこれから コメント 愛溢れる編集だなあw曲もかわいくて好き -- 名無しさん (2009-08-11 22 14 03) 曲紹介コメにワロタwww -- 名無しさん (2009-10-31 19 55 35) かわいい曲だね。PV出演がカイメイなのも笑えるw -- 名無しさん (2011-08-24 22 20 57) 面白いw -- ww (2014-12-19 20 54 05) 名前 コメント
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【検索用 せんせーふこく 登録タグ CD CDせ YMCD 全国発売】 + 目次 目次 CD紹介 曲目 リンク コメント 前作 本作 次作 センセーショナル大革命 センセーフコク ケイオスアソートメント YM 発売:2014年9月17日 価格:¥2,000(税抜) 流通:全国 レーベル:EXIT TUNES CD紹介 YMからのセンセーフコク! CD名:『センセーフコク』 YM氏 の約2年7ヶ月ぶりとなる、メジャー2ndアルバム。 メジャー1stアルバム後にリリースした既存曲からの選りすぐりに新曲などを加えたものを収録。 ジャケットイラストなどのアートワークは 陽悦氏 との共作。 曲目 センセーフコク キラワレ あれこれそれどれ 鉄パイプと夜の雨 鴉の帰り道 ホントハドッチ タイトル未定 ユクFメイ マインドコントロール ウタカタクラゲのユメ NEW!! イナイナイバー 心エクスチェンジ 無心島 アイタイノエンド ディア・エムエーエムエー album ver. ナガレボシ ネジボルトアリガト アイマロボット リンク amazon コメント おおお!! -- 名無しさん (2014-07-12 13 39 43) オマツリアンドゥワールドは収録なしかな?それにしても今度こそ曖昧フィーリングスお願いします...! -- 名無しさん (2014-07-15 18 25 33) あれこれそれどれうれしい! -- 名無しさん (2014-07-24 15 10 16) タイトル未定はいっちゃったの? -- 良太 (2014-08-21 17 56 15) 収録曲確定まだかなー。期待してます! -- 名無しさん (2014-08-23 23 04 08) ウタカタクラゲのユメかっこよすぎてやばい... -- 名無しさん (2014-10-12 21 16 58) ディアエムエーエムエーのアレンジマジ鳥肌もの・・ -- 玲亜 (2014-10-30 17 09 26) いまさら購入して聴きました 斜に構えた感じのYMGUMIかっこいい -- takoruka2 (2016-06-26 18 41 23) 名前 コメント
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「一瞬でケリを付けてさし上げますわ!」 【名前】 妖精のサラワレテ居 【読み方】 ようせいのさらわれている 【声】 杉本ゆう 【スーツアクトレス】 橋本恵子 【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー 【登場話】 epic25「ノスタルジック・モネ」 【所属】 地球犠獄集団・幽魔獣 【分類】 幽魔獣 【生息地】 森 【特技】 あらゆる物に擬態する事ができる 【作戦】 ゴセイイエローを陥れて抹殺する 【趣味】 ピクニック 【UMAモチーフ】 妖精 【生物モチーフ】 コノハムシ 【名前の由来】 フェアリーテイル 【詳細】 羽の生えた小さな生物で有名な未確認生物「妖精」の正体とされる幽魔獣。 葉のような羽根で自身の身体を包み込む事で形状を変化させ、様々な姿に擬態する能力を持つ。 声帯と羽根を共鳴させる事で擬態した姿に合わせ、どんな声色も出す事ができ、更に催眠と幻覚強化効果を持つ金色の粉を振り撒き、この粉を浴びた者は自身の記憶に捉えられてしまう為、自身の擬態を完璧に信じ込んでしまう。 上述の能力でアグリとモネの母親に擬態する事でモネを惑わし、トンネルの奥底に消し去ろうと目論む。 護星界との連絡が途絶えていた為、モネは久し振りに出会えた母親と共に護星界に帰りたがるが、アグリやエリとのやりとりで躊躇し、なかなか言う事を聞かない為に焦り、強引にモネを連れ去ろうとするが、その際に花を踏み付けてしまった為に母親ではない事を見抜かれる。 それでも引っぱっていこうとするが、擬態に用いる金色の粉の存在をゴセイナイトに感知される。 駆け付けたゴセイナイトのコンプレッサンダーで攻撃された為に失敗し、正体を明かすとイエローを葬ろうとするが、時間稼ぎをしていたブロブの膜インが撤退した事で他の4人が駆け付け、5人揃ったスーパーゴセイジャーのスーパースカイランドシーダイナミックを受け敗北。 その直後、ビービ虫に噛み付かれて巨大化する(上記の台詞はその際のもの)。 データスハイパーに擬態する事でグランドゴセイグレートを攻撃しにくい状態に陥れるが、ブルーのカモミラージュによって魔虫兵ビービに姿を変えられてしまい、大した抵抗もできずに圧倒され、最期はグランドグレートストライクを受け爆散した。 【余談】 羽にコノハムシの意匠が見られ、擬態能力も葉に擬態するコノハムシの雌から来ている(その為に女性の幽魔獣)。 名前の由来となっている『フェアリーテイル』には行方不明の父親が突然娘を迎えに来るシーンがあり、それでこの作戦が考えられたと思われる。 更に「攫われている」とのダブルミーニングにもなっており、彼女の作戦はまさに攫う事になっている。 声を演じる杉本氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となる。
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とらわれの【登録タグ VOCALOID v flower と ひみー 曲 水豹】 作詞:ひみー 作曲:ひみー 編曲:ひみー 唄:flower 曲紹介 囚人達へ ひみー氏のVOCALOID処女作。 illust/movie:水豹 mix/mastering:ぺい爺さん 歌詞 (配布のdropboxテキストより転載) 排熱口 振る管制塔 哀咽 被る歓声と 茹だったままな頭 絡まる異世界 愛で向こう征く壊血病 這い出でるも疼く解決法 電報一巡 「快晴」と 再燃焼 集団炎上 開演 幸福 漫然と かっぱらった身体 空回る未来 サイレン上空 感染症 暗影を燻す回転灯 絡繰と眠った 無秩序あっての秩序のモデルケース 群がる廃棄体に怪奇の目 ひと握りのチャンスは置いて行け 鈍と白は紙一重 Hallelujah 平坦 塩酸撒いて 晴れれば 煙幕 練炭焚いて 使い潰された世界の先端 無意識こそが正解の前段 まぁ適当に育まれてきたがどうだい、後悔していないかい? 外聞体裁整えてる間にどうだい、後退しちゃいないかい? 「この終末は君の物だ」 そう「 」は言い残した 右往左往したって明日もどうせ変わりはしないや いつの間にか持ってるものだから 気づいたら消えているものだから その鍵で歯車を掻き回せ 機械仕掛けの檻を嘲笑え 全人類ただ一人例外なくここの囚人だ 頽れた過去を降らす摩天楼で 何回も光を綴って 叫べば生誕 絢爛 抱いて 賭けるは 栄冠 選択 来世 喰らい尽くされた願いは返還 過ぎし日の答えになるデバッグ実行しようぜ 正常も異常も形状は結構滑稽な物でしょう 日光で起床の日常程これ以上は無いのでしょう 逆境に命を賭した先人達の遺骸こそ灯りでしょう Take over! Take over! Take over! 代償無くして歩は進まないぜ 痛みで冴えわたる思考回路 理想を仕込んだパイプライン 悴んだ指で断つ快刀乱麻 隷属化 正当化 そんなんばっかで楽しいか? デイウォーカー さぁ行こうか 有為転変製のジョーカー 啓蒙は 洗脳か?劣等感こそ扇動者 罪状蹴って さぁ赦されようぜ トラワレと気づかないのも仕方の無いことだ この退廃して行く光景を平然と認めるのか? 視界は良好 反転攻勢 ひとつの正解なんてのはないぜ この街を抜けたらどこへ行こうか あの日捨てた世界地図掲げてさぁ行こうぜ 何千回 何万回 解錠 脱走 景星鳳凰が 重なった瓦礫の向こう コメント これ好き -- 名無しさん (2020-08-19 17 06 47) 隠れた名曲 -- 裏山で拾われた者 (2022-02-13 20 21 07) 名前 コメント
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2008年1月 毒餃子事件概要 「毒餃子」を含む最新ブログ一覧 「毒餃子」を含む最新ブログ一覧 2007年7月 段ボール偽装肉まん事件概要 段ボール肉まんを含むブログ一覧 2008年1月 毒餃子事件 概要 中国産冷凍餃子に農薬であるメタミドホスが含まれていた問題 現在進行・調査中 「毒餃子」を含む最新ブログ一覧 表示/非表示 #blogsearch 「毒餃子」を含む最新ブログ一覧 表示/非表示 天海祐希「絶対言っちゃダメ」 興味津々で“聞き耳”の三谷幸喜を口止め(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 韓国の食材がヤバすぎる!基準値越えの輸入食品が続々日本へ!? 実は中国よりも危険、食卓に迫る食中毒の恐怖 - まぐまぐニュース! 沖縄そば店の人気ギョーザがいつでも買える! 東江そば、冷凍自販機を店頭に設置 - 琉球新報デジタル 久留米市諏訪野町でセアカゴケグモが50匹発見される 注意を呼びかけ - 久留米ファン ジロリアンもぶっ飛べる破壊力! ニンニクに全振りした「キラワレ餃子」がマジ最高!! - ロケットニュース24 「毒餃子事件」以後も変わらない。中国産食品に殺される世界の人々 - まぐまぐニュース! 中国の元従業員を書類送検 毒ギョーザ、捜査終結へ 殺人未遂容疑で千葉県警 - 千葉日報 中国製ギョーザ中毒事件、被告に無期懲役判決 - 日本経済新聞 毒餃子事件、呂月庭被告に無期懲役 政治権利の終身剥奪も - ハフィントンポスト 毒ギョーザ事件「日本人の仕業」 中国のネットで非難大合唱 - J-CASTニュース 中国製ギョーザに殺虫剤混入、10人入院、女児1人重体に - AFPBB News 2007年7月 段ボール偽装肉まん事件 概要 12日付けの中国の新聞各紙が「北京市の露店で、肉まんの材料に本来使われるひき肉とともに段ボールを混入させた『偽装肉まん』が発売された」と報道。(出典:Wikipedia 段ボール肉まん) 段ボール肉まんを含むブログ一覧 表示/非表示 #blogsearch
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「一瞬でケリを付けてさし上げますわ!」 【名前】 妖精のサラワレテ居 【読み方】 ようせいのさらわれている 【声】 杉本ゆう 【スーツ】 橋本恵子 【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー 【登場話】 epic25「ノスタルジック・モネ」 【所属】 地球犠獄集団・幽魔獣 【分類】 幽魔獣 【生息地】 森 【特技】 あらゆる物に擬態する事ができる 【作戦】 ゴセイイエローを陥れて抹殺する 【趣味】 ピクニック 【UMAモチーフ】 妖精 【生物モチーフ】 コノハムシ 【名前の由来】 フェアリーテイル 【詳細】 羽の生えた小さな生物で有名な未確認生物「妖精」の正体とされる幽魔獣。 葉のような羽根で自身の身体を包み込む事で形状を変化させ、様々な姿に擬態する能力がある。 声帯と羽根を共鳴させる事で擬態した姿に合わせ、どんな声色も出す事ができ、更に催眠と幻覚強化効果を有し金色の粉を振り撒き、粉を浴びた者は自身の記憶に捉え、自身の擬態を完璧に信じ込んでしまう。 上述の能力でアグリとモネの母親に擬態する事でモネを惑わし、トンネルの奥底に消し去ろうと目論む。 護星界との連絡が途絶え、モネは久し振りに出会えた母親と共に護星界に帰りたがるが、アグリやエリとのやりとりで躊躇、なかなか言う事を聞かずに焦り、強引にモネを連れ去ろうとするが、その際に花を踏み付け、母親ではない事を見抜かれる。 引っぱっていこうとするが、擬態に用いる金色の粉の存在をゴセイナイトに感知される。 駆け付けたゴセイナイトのコンプレッサンダーで攻撃されて失敗し、正体を明かすとイエローを葬ろうとするが、時間稼ぎをしていた「ブロブの膜イン」が撤退した事で他の4人が駆け付け、5人の攻撃の前になす術もなく、強化変身したスーパーゴセイジャーの「スーパースカイランドシーダイナミック」により敗北。 その直後、ビービ虫に噛み付かれて巨大化する(上記の台詞はその際のもの。)。 グランドゴセイグレートと交戦、データスハイパーに擬態する事でグランドゴセイグレートを攻撃しにくい状態に陥れるが、ブルーのカモミラージュによって魔虫兵ビービに姿を変えられてしまい、グランドゴセイグレートへ大した抵抗もできずに、最期は「グランドグレートストライク」を受け爆散した。 【余談】 羽にコノハムシの意匠が見られ、擬態能力も葉に擬態するコノハムシの雌から来ている(そういった点から女性の幽魔獣。)。 名前の由来となっている『フェアリーテイル』には行方不明の父親が突然娘を迎えに来るシーンがあり、作戦が考えられたと思われる。 更に「攫われている」とのダブルミーニングにもなっており、作戦はまさに攫う事になる。 声を演じる杉本ゆう氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。
https://w.atwiki.jp/srkjmiroor/pages/926.html
「一瞬でケリを付けてさし上げますわ!」 【名前】 妖精のサラワレテ居 【読み方】 ようせいのさらわれている 【声】 杉本ゆう 【スーツアクトレス】 橋本恵子 【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー 【登場話】 epic25「ノスタルジック・モネ」 【所属】 地球犠獄集団・幽魔獣 【分類】 幽魔獣 【生息地】 森 【特技】 あらゆる物に擬態する事ができる 【作戦】 ゴセイイエローを陥れて抹殺する 【趣味】 ピクニック 【UMAモチーフ】 妖精 【生物モチーフ】 コノハムシ 【名前の由来】 フェアリーテイル 【詳細】 羽の生えた小さな生物で有名な未確認生物「妖精」の正体とされる幽魔獣。 葉のような羽根で自身の身体を包み込む事で形状を変化させ、様々な姿に擬態する能力がある。 声帯と羽根を共鳴させる事で擬態した姿に合わせ、どんな声色も出す事ができ、更に催眠と幻覚強化効果を有し金色の粉を振り撒き、粉を浴びた者は自身の記憶に捉え、自身の擬態を完璧に信じ込んでしまう。 上述の能力でアグリとモネの母親に擬態する事でモネを惑わし、トンネルの奥底に消し去ろうと目論む。 護星界との連絡が途絶え、モネは久し振りに出会えた母親と共に護星界に帰りたがるが、アグリやエリとのやりとりで躊躇し、なかなか言う事を聞かずに焦り、強引にモネを連れ去ろうとするが、その際に花を踏み付け、母親ではない事を見抜かれる。 引っぱっていこうとするが、擬態に用いる金色の粉の存在をゴセイナイトに感知される。 駆け付けたゴセイナイトのコンプレッサンダーで攻撃されて失敗し、正体を明かすとイエローを葬ろうとするが、時間稼ぎをしていた「ブロブの膜イン」が撤退した事で他の4人が駆け付け、5人揃ったスーパーゴセイジャーの「スーパースカイランドシーダイナミック」により敗北。 その直後、ビービ虫に噛み付かれて巨大化する(上記の台詞はその際のもの。)。 データスハイパーに擬態する事でグランドゴセイグレートを攻撃しにくい状態に陥れるが、ブルーのカモミラージュによって魔虫兵ビービに姿を変えられてしまい、グランドゴセイグレート大した抵抗もできずに、最期は「グランドグレートストライク」を受け爆散した。 【余談】 羽にコノハムシの意匠が見られ、擬態能力も葉に擬態するコノハムシの雌から来ている(そういった点から女性の幽魔獣。)。 名前の由来となっている『フェアリーテイル』には行方不明の父親が突然娘を迎えに来るシーンがあり、作戦が考えられたと思われる。 更に「攫われている」とのダブルミーニングにもなっており、作戦はまさに攫う事になる。 声を演じる杉本ゆう氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。
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2-418-422 レンルリ 「今日、お母さん帰ってくるの、遅いよ?」 「う、うん」 ……知ってるよ。 「リューも遅くまで部活あるし」 「……う、ん」 それも、知ってる、よ。おじさんがいつも仕事で遅いのも知ってるし。 だったら、オレは何で、わざわざ今日来たんだ? そこまで考えて、廉はルリが淹れてくれた紅茶のカップを持つ手を、はたと止めた。 お母さん忙しいから、群馬の三橋の家まで届けてね。近いうちでいーからね。都合のいい日、おばさんに聞いてみてねって言われてたのに……。 おばさんいなくても、ルリはいるの? だ、だったら、オレ、明日しか行けない、から……明日行くよ、と半ば強引に来てしまった。 「ご、ご馳走さま」 廉はテーブルの向かいに座ったルリの顔をチラリと見た。廉の視線に気づいて、ルリは絶妙のタイミングでさりげなく視線を外す。 廉はしょんぼりとうなだれた。 最近、ルリはすぐに視線を逸らす。 オレが目を合わせないのはいつものことかもしれないけれど、ルリはいつだってまっすぐにオレを見ていてくれたのに。 一緒に住んでいた頃には、オレと同じ年なのに「レンレーン、早くしないと置いていくよ」とか「もうっ、こぼしちゃダメっ!」とか、 保護者みたく口うるさく言って、オレが少しでも文句を言うと「もうっ、レンレンのクセにっ!」とか「ナマイキっ!」と口を尖らせてぷんすか怒った。 元気で、よく喋って、よく笑うルリ。太陽が輝くように明るく笑いかけてくれるルリという存在が、暗く、寂しかった廉の中学時代の3年間をどれほど明るく照らしてくれたことか。 なのに、心なしかその笑顔も減ってしまったように感じて、廉の胸はズキンと痛んだ。 もしかして、キラワレタ? 怖すぎる想像を振り払うように、廉はふるふると頭を振った。 「レンレン?……レンレンってば?」 「…………はぅあっ!?」 自分の名を呼びながら、覗き込むように自分を見ているルリに驚いて、廉はハッと顔を上げた。 わたわたと、持っていたカップを落としそうになって、心臓がバクバク早鐘を打つ。赤い顔で目を丸くする廉の様子を眺めて、ルリはおかしそうにくすくす笑った。 「久しぶりだねって言ったんだよ?」 「ふへっ? ひ、久し、ぶり?」 「うん、そう。2人っきりで、こんなゆっくり話しするのって、すごく久しぶり」 レンレンがうちにいたとき以来かな? そう言って、ルリは少しはにかんで小首をかしげた。ルリの笑顔にドキ!と再び、廉の鼓動が跳ね上がる。 そうだ。強引にやって来た理由はそれだ。ルリに会いたかった。ルリと一緒にいたかった。 廉が西浦高校へと進学して、2人の暮らす距離は遠くなった。たとえ廉が三星の高等部へ進学していたとしても、 その場合は寮暮らしをしていたはずだろうから、中学の頃のように一つ屋根の下で暮らして、毎日顔を合わせるようなことはなかっただろうとは思う。 だがしかし、今ではさすがに何かあったらすぐに会えるという距離ではなくなった。 「学校、楽しい?」 「う、うん……」 「野球部のみんなと仲良し?」 「うん! み、みんな、すごくいい人っ」 そっか、よかったねと言ってルリは微笑んだ。 電話もメールもある。何か困ることがあるわけではない。 西浦に進学したことは、一生懸命よく考えて自分で選んだ選択肢だ。 後悔はしていないし、むしろ、西浦に進学してよかったと心の底から思っている。 でも、やっぱり……。 廉の思考は暗く沈む。 寂しい。 でも、寂しいと思っているのは、たぶん自分だけで。 ルリのほうはきっと……そんな風に思ってないに違いない。 だって、たぶんオレは……キラワレてしまったんだ。 あんなにいつも守ってくれたのに、オレは三星を捨ててしまった。キラワレても当然だ。 いや、キラワレてしまったんじゃないかも、しれない。 でも、もともと、ルリにとってオレは従兄弟なだけで…… いつまで経っても頼りない従兄弟の『レンレン』のままで……。 急にうつむいて押し黙ってしまった廉を心配して、ルリは廉の名前を何度も呼んだ。 「レンレン、どうしたの? レンレーン!? もうっ、レンレンってばっ!!」 『レンレン』に反応して、廉は顔を上げると、ルリの顔をきっと見すえた。 「……レ、レンレン って、ゆ ー な っ !!」 廉の叫びが大きく部屋にこだまする。 急な廉の大声にルリは大きく目を見開いた。それからムッと顔をしかめて椅子から立ち上がった。 「なっ……何よっ!! 心配して声かけてあげたのに。 だ、だって、レンレンは昔からずっとレンレンだもんっ。 なのに、どーしてレンレンって呼んだらいけないのよっ!!」 いつもなら「あー、はいはい」と流してしまえる廉の言葉なのに、怒鳴りつけられたせいでルリのほうも意地になって『レンレン』をやめない。 一気に言葉を吐き出して一息つく。 ルリを見据えたまま、廉は椅子から立ち上がって、ルリのいるほうへと詰め寄った。 20cm足らずの距離まで近寄られて、ルリはうろたえて廉を見上げた。 いつにない廉の迫力に負けて、じりじりと壁のほうへと後ずさる。 同じ年なのに、気弱でよく泣くレンレンなのに、何よ、何なのよ、これ……? 久しぶりにじっとよく見た従兄弟の顔は、自分が思っていたよりも幾分男らしく精悍に感じられて、ルリの鼓動が早くなる。 「レンレンって、ゆーな。 オ、オレはっ……廉っ だっ!!」 だって、と言うよりも先に、ぐっと強く体を抱きしめられた。 隙間なくぴったりと合わされた廉の体が熱くて、服の隙間から直接触れ合う素肌がもっと熱くて、ルリは居心地悪く身じろぎした。 両の手に力をこめて隙間を作ろうと廉の胸をぐいっと押す。 わずかの隙間ができて、ようやくルリは廉の顔を見上げた。 息がかかるほどの近い距離に、見下ろす熱を含んだ瞳があった。 頬が赤く染まっている。 心臓がうるさいほどに音を刻むが、それが自分のものなのか廉のものなのか、ルリにはよくわからなかった。 ただ、薄く開いた廉の唇に目が引き付けられて離れない。 ゴクリと唾を飲み込んで小さな吐息を一つ吐き出すと、ゆっくりとその唇が近づいて来そうになって、ルリはぎゅっと目をつぶった。 「ダ、ダメっ!! こんなの……だ、誰か来たら……」 「誰も、来ない、よー?」 かすれる廉の間延びした声がやけに落ち着いて聞こえて、そう思えば思うほどルリの心はざわついて冷静ではいられなくなる。 ぐいっと圧しかかられて一歩後ずさると、そこにはもう壁しかなくて、ルリの逃げ場はなくなった。 そっと頬に触れた廉の指先がひんやりと冷たくて、ルリはふるっと小さく震えた。 「それとも、誰か、来たほうが いい? 叶君、とか」 突然出てきた『叶』という名前に、ルリははじかれたように顔を上げて、廉の瞳を覗き込んだ。 「ちょ……っ、何でそこで叶の名前が出てくるのよ?」 だって、と言って不貞腐れたように廉はそっぽを向く。 何かを考えるようにじっと遠くを見つめて、それからチラリと横目でルリを眺める。 「オレは、オトコだから、わかるんだよ」 だから、不安……なんだ、と最後はモゴモゴと口ごもって、廉はぐっとルリを抱く腕に力をこめた。 オレは、西浦を選んだ。ここから逃げた。ルリを、置いて。 どうせそばにいても、オレじゃ、ダメなの、わかってるから。 オレなんか、より……叶君のほうがふさわしい。 なのに、やっぱり、どうしても、諦め切れなくて……。 叶君に、譲りたくない。負けたくない。 だから……だ、から……。 唇が近づいてぴたりと重なる。 ぎゅっと唇を引き結んでいても、触れる唇の熱さに頭がくらくらする。 口付けの合間に、自分の名を呼ぶ上ずった廉の声が頭の隅っこに引っかかって、ルリは薄く目を開けた。 至近距離の紅潮した頬と、きゅっと眉を寄せて辛そうなレンの顔。 何で? 何で辛そうなの? レンのほうが、してるのに? だけど、一つだけわかることがある。 泣き虫で、リューと同じ弟みたいで、守ってあげないといけないと思っていたあの『レンレン』の中に、今はもう、自分の知らない『レン』がいるってこと。 たぶん今も、よく泣いて、オドオドと気弱なのはかわりない。 でも……『レン』は、オトコノコ、なんだ。 再び唇を塞がれて段々と息苦しくなってきて、ルリは廉の腕の中から逃れようと抵抗する。 だが、逃げようとするルリの頭を廉の手が捕らえて離さない。 「……んっ……んぅっ……」 もがけばもがくほどきつく抱き締められて、さらに息苦しくなって、ルリが酸素を求めて大きくあえぐと、開いた唇の間から廉の舌が進入してきた。 「んんっ……や、やだっ!」 ドンッと渾身の力で廉の体を押しやって、ルリは肩で大きく息をする。 息の整わないルリを見下ろして、廉は悲しそうな顔をした。 「オ、オレ、謝らない、よ。だって……ルリ のこと、好き だから。 叶君よりも、オレのほうが、もっとルリのこと好きだ、から」 そう言って、しかめっ面でふいっと視線を逸らす。 「もおっ、レンレンのっ、バ カ っ!!」 ルリの叫びに廉はビクリと体を震わせて、キョドりながらルリを見つめる。 さっきまでの威勢は綺麗さっぱりどこかへ消えてなくなって「レ、レンレン って……ゆ、ぅ……な」という言葉の語尾が小さく消えてゆく。 「レンレンが嫌なら、バカレンよ! バ カ レ ン で、十分っ!!」 ルリが一気にまくし立てると、ガンッと殴られたような衝撃を受けてか、廉は両手で頭をかばうように手を上げて背中を丸める。 「う、うぅ……だ……て…………叶、君……は……」 「だから、叶は関係ないでしょ!? まだ言う?」 「…………うぅぅ、ぅ……」 はあ……と盛大にため息をついて、ルリは考える。 勝手に一人で結論探して、勝手に一人で盛り上がって……何でもかんでも勝手なんだからっ! あのときもそうだった。一言の相談もなく、勝手に西浦に行くって決めちゃって。 叶にはちゃんと教えたクセに、わたしにはギリギリまで教えてくれなくて。 何よ。何よ、何よっ! わたしだって心配してたのに、自分勝手なバカレンっ!! 今、思い出しても腹が立つけれど……でも…… でも、わたし……そういう、オトコノコの『レン』も…… 嫌いじゃ、ないんだなぁ。 さらにもう一つ小さなため息をこぼして、ルリは続きの言葉を舌の上で転がした。 「オトコノコはもうっ、本当に、仕方がないなぁ……」と。 両腕の隙間から、ビクビクと伺うように覗き見る廉の顔を見て笑うと、ルリはゆっくりと廉の手をとった。 ひとつ、ひとつと指を絡めて、2つの手のひらをぴったりと合わせる。 力をこめて両手を引くと、向かいあった2人の距離はまた一気に縮んで、ルリはそおっと上目使いに廉の顔を覗き込む。 「もう一度、言って……?」 「ぅ、え?……もお、一度?」 「……そ」 「………………か、のう、君……じゃないよね?」 バカっ! 吐き捨てるようにそう言ってから、ルリはケタケタと可笑しそうに笑った。 ついでに、廉の真似をして「叶君、てゆーな」と付け加えた。 廉もつられてふへっと笑う。 「オ、オレは、ルリが好きだ、よ?」 「うん。わたしもレンが好きだよ」 なぜか驚いて、本当にバカみたいに目を丸くする廉の唇に、ルリはそっと背伸びをして口付ける。 住むところは離れてしまっても、心の距離は前より近くなったようなそんな気がして、廉は今までにない幸せな気持ちを噛みしめた。 もう、叶君のことも……不安じゃない。 ………………かな? こんなことルリに言うと、たぶんまた「叶君、てゆーな」って言われるだろうと想像して、廉は小さくふふっと笑うと、ルリの体をぎゅうっと抱きしめた。 オワリ
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トラワレビト ◆JvezCBil8U 帰れば、幸せが待っているはずだった。 幼なじみだった妻と、5つになる娘。 レイシャ、ハイフォン。 たったふたつの、かけがえのない大切な宝。 彼女らを奪われた時から私の道は暗黒に染まり、絶望の淵へとひた進むだけのものに成り果てた。 鍛えたのは、人の年月にて15年。 更に重ねて15年を、ただ殺すためだけに。 殺して。 殺して。 殺し続けた。 ……その行き着く先が、これなのか。 蒼い目に浮かぶ世界はモノクロームの白と黒に染まっている。 失望感と倦怠とが、私をただ満たしている。 行き場のない黒々とした感情だけが、ぽっかと空いた隙間に滲み、溜まっていく。 ようやく辿り着く事の叶った仇は、あまりにも弱かった。 弱すぎた。 ひたすらに弱いだけの、誰かの食い残しに過ぎなかった。 私の15年は、残飯処理の為でしかなかったのか。 あまりにも無惨な現実が、私から生きる気力を奪い、代わりに暴力的な衝動をひたすらに高めていく。 八つ当たりだと分かっている。 それでも残滓と呼ぶにはあまりにも強すぎる黒の色を向ける矛先を、私は欲していた。 酒が欲しかった。 師の告げた通り、体の中の憎しみを追い出すために、酒で体を清めたかった。 これから私は、何をすべきなのだろうか。 どう生きるべきなのだろうか。 ……もし、このまま生にしがみ付いたとして。 この渦巻く感情を何某かにぶつける為だけに、漠然と在り続けそうな気がする。 生きるのではなく、在るだけだ。 ……だが。 その事すらももう、どうでもいいと感じてしまっている。 運命の大きな奔流に身を委ね、塵芥の一つとして漫然と人形のように動き続けることすら、今の私には怖れるべき事態に感じ取れなかった。 ああ、ミンシア。 もしかしたらあなたのところへと戻るという事も出来るのかもしれない。 ……だが、私にその資格はない。 共にいる事を否定した私には、あなたの向ける想いを受け止める事は許されないのだろうから。 もうこの現世に留まり続ける理由はない。 なら、自ずから命を絶つのも悪くはないかもしれない。 私に帰る場所はなく、大切な人のところへ向かうという選択肢は非常に魅力的に感じられた。 いや、彼女たちのいる場所こそが私の帰る場所なのか。 ……けれど。 少しばかりの懸念が、この地には残っている。 蒼月潮――。 彼の行く末の一助となる事が私が最期に成すべき事だろうか。 私は何処に帰るというのだろう。 「おじさん」 水面に映る蒼い目の男は、何も答えない。 「おじさん!」 その上に浮かべた仮ごしらえの木の板は、時計の針ほどの速度で静かに回り続けていた。 「おーじーさん!」 やけに低い位置から誰彼の声が届く。 おじさんとは私の事か。 首から上だけをわずかに動かして、そちらの方に目をやってみれば。 「……あのバケモノをやっつけた時からずっとだんまりでさー。 もしかして、怒ってる? オレが理由も聞かず止めようとしたの」 ……そういえば、そうだったか。 この小さな妖精とやらはずっと私にくっついてきていたのだ。 今の今までそんな事すらどうでもよくなっていた。 「ああ……、そうだな」 生返事をして、川の方へと視線を戻す。 言っている事が頭に入ってこなかったから、どう答えるべきかも分からない。 「え!? いやだって、確かにあんな卑怯なヤツだってのは知らなかったんだけどさ。 あんまりにも……って、やっぱり聞いてないんじゃ?」 「そうだな」 紅煉の時のやり取りについて話していたのか。 ……言いたい事は分かる。 だが、それでもどうにもならない感情とはこの世に確かに存在しているのだ。 むー、と栗のように顔を変え、妖精は偉そうに腕を組む。 「さっきからそうだな、しか言ってないじゃないか。 そんな調子じゃすーぐ殺されちまうって!」 殺し――そうだ、殺し合いの最中だった。 苦笑。 殺し合うなど日常茶飯事にせよ、それでもそんな事さえ忘れ去る今の自分がどうしようもなく思えて仕方ない。 「……そうだな」 ダメだこりゃ、と溜息を吐く妖精を尻目に木片を凝視する。 ……と、不意に回転が止まり、その表面に描かれた図象が一つの啓示を指し示した。 「それが、私の運命だとでもいうのか?」 目を閉じ、息を吐く。 そして流れる水の中に手を浸して板を掬い取ると、水気を取ってから鞄に仕舞い込んだ。 「……それ、ナニ? さっき“符”ってのを補充する時に一緒に作ってたみたいだけど」 聞いても答えてくれないんだろうな、と呟く妖精に向き直る。 「これは遁甲板と言ってな。まあ、占いに使う道具のようなものさ」 「おお、返事が返ってきたぁ! ウムウム、やっぱり言葉は人間の最大の発明品だよ。 オレは人間じゃないけどさ」 ……はて、なぜこれほどまでに全身で喜びを表すのか。 理解しがたい行為を無視し、とりあえず背を翻す。 「あ、ちょっと待てよ! どこに行くのさ!」 私は歩みを止めず、しかし鞄をぽんぽんと叩き、告げた。 どこか適当な、川幅が細くなっている場所で向こうに渡る必要がある。 「お前にも見せた『あれ』に縁(ゆかり)のある者がこの地にいるらしい。 ……知り合いの少年を探そうと思ったのだが、どうやら強い宿縁が彼より先に反応しているようだ。 ひとまずは先にそちらを片付けねばならないらしいな」 ***** 宴が繰り広げられていた。 ただ、飛び入り客は間に合わず――、そのたけなわを遠目に見る事しか許されなかった。 ***** 「……ひでぇ。ひでぇよ。このコなんか、まだまだ子供じゃんかよ……。 ガッツ、なんであんな事をするんだよぉ……」 酒池肉林。 まさしくそう形容すべきだったろう。 悲惨で救いのない、退廃の宴。 死体が四つ、血の池を作り出している。 一つだけきれいな裸の少女の死体を、自分でも気づかぬうちに私は抱きしめていた。 まだ――温かい。 こんなにも温かいというのに、あと一歩で届かなかった。 「知り合いか?」 我ながら恐ろしいほどに平坦な声だった。 怒りが、沸々と湧いてくる。 「……うん。でも、どういう事だろう。 なんか瞬きの間に消えちゃって、代わりに女の子の姿があらわ」 「バケモノだ」 言葉を遮り、その単語を口の中で何度も何度も転がす。 バケモノ。バケモノ。バケモノ。 バケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノ。 「……え?」 「バケモノさ。お前の知り合いの姿を借りて、罪でもなすりつけようとしたのかもな。 ……私のこの蒼い浄眼に透かし視えぬまやかしはない。 あの醜いニワトリの姿も、ちゃぁんと焼きつけておいたさ」 ああ、焼き付けたとも。焼き付けたともさ。 また間に合わなかったこの自らの愚かしさとともに、焼き付けた。 黒い炎が身を焦がす。 「まやかしか……。でも、あの姿を見せたって事はあの女の子、どっかでガッツに会っていたのかな。 とにかく、捕まえて話を聞かないと……」 御託はいい。無駄口を叩く暇はない。 だってこの機を見逃したなら、次はいつ殺せるか分からないだろう? 「十五雷正法――十翼」 少女の体を横たえて、私は符を宙に投ずる。 空駆ける力以て、愚直なまでに追い縋る。 遠ざかるは、妖精の声。 「え? ちょっと、おじさーん!」 私には救えない。何一つ救えない。 血塗られた手に掴めるものなど何一つなく、目的を達した今となっても後戻りも許されず。 ならば、せめて。 この殺す力を、殺すためだけに存分に振るうとしよう。 ――そうして。 森の向こうへ消えんとする化け物の背を追い越して、私は口の端を持ち上げる。 喜びによく似ていて全く異なる表情を、形作る。 「バケモノ。お前、子供を殺したな?」 「ロリ?」 あどけない童女の顔の下には、正視に耐えぬおぞましい妖の面。 滅。 滅。 滅。 肉の一片たりとも残さず消し飛ばしてやろう。 「亮子ちゃんのコト? ロリッ☆ せっかく妲己姉様に教わったとっておきの方法で励ましてあげたのに、ヒトって簡単に壊れちゃう☆」 妖怪の姉……、妲己、だと? 妲己の名を冠する妖怪に該当するのは、かの三国伝来白面金毛しかありえまい。 「――白面の者の手下か。よもやと思っていたが、貴様の力。偽物ではあるまい。 まさかかの白面すらをも遊戯盤に招くとは、“神”とは何者だ?」 ……潮に、伝えねばなるまいな。 そんな冷静な思考が一瞬通りすがったが、それだけだ。 私の中の地獄の業火が、先のバケモノの言により激しく燃える。 やらねばならぬ事は、実に容易い。 私はごとりと荷を落とし、その中身を紐解いていく。 顕れ出るは、一体の石像。 これこそ私をここに案内した宿縁の持ち主。 間抜けな顔をしたカバの置物のように見えるそれはしかし、断じてただの彫刻などではない。 私の眼にはちゃんと、その真の姿が映っている。 そう、これは――、 「す……、スープーちゃん!」 甲高く耳障りなバケモノの声が、私の心を細波だてる。 石化した霊獣は何一つ言う事もなく。ただ、虚空を見つめていた。 その首には参加者と同じく首輪がしっかと嵌まっている。 トテトテと歩み寄ってくるバケモノが、笑顔を見せた。 なんと人好きのする無邪気な笑顔だろう。 その皮一枚の向こうにあるものを知れば、実に――したくなる。 「ありがとっ☆ スープ―ちゃんを連れてきてくれて、喜媚嬉しいのっ☆ 傷のおじさんに感謝しっ☆」 「そうかそうかァ、嬉しいかァ」 ぼき。 いい音だなァ。 「…………。え」 実に、滅茶苦茶に壊したくなる。 そう、丁度今しがた、石像の右腕を砕いて割ってやったように。 「く、く、くく」 バケモノの瞳が見開かれ――、くしゃくしゃに顔が歪んだ。 快なり。 実に快なり。 「く、くくくくくははははは! あっはははははははははは! どうだバケモノぉぉっ! 貴様の知己を砕かれる気分はぁっ!」 「や、やだぁぁぁあああぁぁぁぁぁああぁぁぁっ! スープーちゃん、スープ―ちゃん! 復活の玉もなくしちゃってる、やだぁ……っ! 死んじゃやだ、やだよぅ……!」 へたり込み、こちらに手を伸ばす化け物。 が、ぐりぐりと短刀を石像に押し付けてやれば動きは止まる。 霊獣と言えどこのバケモノの同類であるなら、遠慮の必要はあるまい。 「おっと。動くなよォ? この霊獣を返して欲しくば、貴様のその羽衣を手渡せ。 それを失えば貴様は無力なのだろう? ああ、汚らわしいバケモノの姿を曝しても無駄だ。私には見えているからなァ」 「う……」 伸ばしかけた腕がだらりと力なく下がった。それでいい。 さあ、どう痛めつけよう。 亮子というらしいあの子どもの苦しみの万倍を与える為に、何が出来るだろう。 思考を移行させようとしたその時に、幽かな呟きが耳に届いた、 「……たいこーぼーと同じ手にはのらない……。 す、スープ―ちゃんは喜媚の手で……、喜媚の力で取り返し……っ!」 きっ、とバケモノが目を見開き、歯を食い縛った。 凄まじい圧が迸り、私ですら感嘆するほどの仙術の気配が場に満ちる。 轟、と一陣の旋が吹きつけ、私を刻み尽くさんと。 「風さんになーりっ☆」 ……で、それがどうしたァ? 「天地万物の理をもちて微塵と成す。十五雷正法――四爆」 禁。 悲鳴が爆圧に掻き消される音が、子守唄のように耳に心地よい。 ごろごろと泥と血に塗れながら転がるバケモノは、あたかも手鞠のようだ。 「な、なんで……っ!? 風さんになった喜媚に痛いモノは当たらないはずなのにっ!」 のろのろと面を上げ信じられないという目でこちらを見るバケモノに、私は現実を突きつける。 新雪に足跡をつけるような楽しさが溢れてくる。 「驕るなよバケモノ。いかに姿形を変えようが、私のこの浄眼は貴様の本質を常に捉える。 この世が貴様の思う通りに回ってるとでも思ったかァ? コレを取り返せるとでも思ったか? 逃げられるとでも思ったかッ! 子供を殺した貴様を逃がすものかよォォ」 かたかたとバケモノは、自らを掻き抱いて震えている。 よほど変化の術に自信があったのだろう。 そして、罪の意識もなかったのだろう。 全ては遊びの範疇だったのだろう。 ならば、遊びは遊びとして、私はそれに付き合ってやろう。 子供を殺す事すら遊びなら、貴様にもその遊びの意味を教え込んでやろう。 ではどう殺そう。どう躙ろう。 どう痛めよう。どう嬲ろう。 手足をもごうか? 首を撥ねようか? 臓符を抉ろうか? 脳を掻き出そうか? さあ、さあ、さあさあさあさあ、さあ! 隠れん坊はこれでお仕舞い。鬼ごっこの始まりだ。 ……ただし。 狩られるのは鬼の方だ。狩るのは人間の方だ。 逃げて逃げて逃げ惑え。 捕まえたら何して遊ぼうか。 あの殺してなお憎い憎い紅煉のように、あんまりあっさりと死んでくれるなよ? せいぜい足掻け、藻掻け、悲鳴を挙げて痛みにのたうて。 ――貴様の始めた酒池肉林は、甘美なる狂気の宴はまだ続く、まだ居着く。 終わらない。終わらせない。 いつまでもいつまでも、心地良い怨嗟の声に身を任そう。 「たすけて」 貴様がそれを言えた義理とでも思うかァ? 聞く訳がなかろう。 「……スープーちゃんを、たすけて」 喜媚は、どうなってもいいから。 スープーちゃんだけは、たすけて。 なみだでぐちょぐちょになったかお。 ごっそりとなかみがなくなって、がらすびんのようになったこころに。 めり、と、きしむおとがした。 ひびがはしる。 こどもそのままのこころのようかいを、それでもころすというのだろうか。 こどもそのままのこころのようかいをころして、れいしゃとはいふぉんのところへいけるのだろうか。 【F-3/森/1日目 昼】 【ひょう@うしおととら】 [状態]:健康、動揺 [服装]: [装備]:短刀@ベルセルク、手製の符×30 [道具]:支給品一式(メモを大分消費)、ガッツの甲冑@ベルセルク、パニッシャー(機関銃:90% ロケットランチャー2/2)@トライガン・マキシマム、 四不象(石化・右腕破損)@封神演義、手製の遁甲盤 [思考] 基本:やりどころのない憎悪が燻る一方、この世に執着できるほどの気力もない。が、潮と白面の事は気がかり。 0:殺す。/見逃す。 1:符術師として、人に仇なす化け物を殺す。 2:遁甲盤を用いて蒼月潮を探す。場合によっては保護、協力。白面の存在を伝えたい。 3:子供を襲うなら、人間であっても容赦はしない。 4:酒が欲しい。 [備考] ※ガッツの甲冑@ベルセルクは現在鞄と短刀がついたベルトのみ装備。甲冑部分はデイバックの中です。 ※時逆に出会い、紅煉を知った直後からの参戦です。 ※妲己を白面の者だと考えています。 【胡喜媚@封神演義】 [状態]:疲労(中)、全身に打撲と火傷、ひょうへの恐怖 [服装]:原作終盤の水色のケープ [装備]:如意羽衣@封神演義 [道具]:支給品一式 、エタノールの入った一斗缶×2 [思考] 基本方針:??? 0:スープーちゃん……。 1:スープ―ちゃんを取り返しっ☆ 2:妲己姉様、ついでにたいこーぼーを探しに行きっ☆ 3:復活の玉を探して理緒ちゃんと亮子ちゃんを復活しっ☆ [備考] ※原作21巻、完全版17巻、184話「歴史の道標 十三-マジカル変身美少女胡喜媚七変化☆-」より参戦。 ※首輪の特異性については気づいてません。 ※或のFAXの内容を見ました。 ※如意羽衣の素粒子や風など物や人物以外(首輪として拘束出来ないもの)への変化は可能ですが、時間制限などが加えられている可能性があります。 ※『弟さん』を理緒自身の弟だと思っています。 ※第一回放送をまったく聞いていませんでした。 ※原型の力が制限されているようです 【パック@ベルセルク】 [状態]:健康 [服装]: [装備]: [道具]:支給品一式 不明支給品×2 [思考] 基本:生き残る。 0:数百メートル先のひょう達に追い付いて、少女(喜媚)からガッツの居場所を聞きたい。 1:ひょうについて行く。 2:ひょうが無茶をしないか気がかり。 [備考] ※浄眼や霊感に関係なくパックが見えるかどうかは、後の書き手さんにお任せします。 ※参戦時期は少なくともガッツと知り合った後、ある程度事情を察している時です。 ※デイパックの大きさはパックに合わせてあります。中身は不明。 【四不象(石化)@封神演義】 太公望の霊獣である四不象が、趙公明の石化ガスによって石化させられた姿。 石化を解除するためには専用の聖水が必要。解除に備えているのか、首輪も装着済み。 本来の姿はカバのような四足獣で、人を乗せて空を飛ぶこともできる。 また、変身して宝貝エネルギーを食らうという特殊能力も持つが、この時点ではまだそこまで成長していない。 当然のことながら復活の玉は取り外されている。 時系列順で読む Back ちだまりスケッチ ~酒池肉林編~ Next Mißgestalt 投下順で読む Back 非統一魔法世界論 Next 勇気ひとつを盾にして 101 ちだまりスケッチ ~酒池肉林編~ 胡喜媚 137 Bottom of the dark 069 Night And Daylight パック 137 Bottom of the dark 069 Night And Daylight ひょう 137 Bottom of the dark
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