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カムフラージュスナイパー 10月17日(木)メンテナンス終了後 ~ 10月24日(木)メンテナンス開始まで 10月17日(木)より、期間限定で生産クエストを開催いたします。 該当のクエスト「Normal」をクリアすることで、レシピ【増強レーション】とトロフィーアイテム【ドッグタグ】手に入れることができます! そして、生産コンテストで有利な素材もドロップすることがあるので、頑張って素材を集めましょう! 限定の素材や生産コンテストに有利なアイテムを手に入れよう! 受注コスト(消費食糧) 報酬(グロー) 難易度 宝箱ドロップ 初回のみ 入手可能素材 初回クリア報酬 入手レシピ 20 200 Normal 頑強骨 制作キット x 50 増強レーション 尖鋭石 スキルストーン x30 - ストロング糖 ドッグタグx1 - 激成粉 - - Hard ストロング糖 制作キット x50 - 激成粉 スキルストーン x50 - 頑強骨 - - 尖鋭石 - - Very Hard ストロング糖 制作キット x50 - 激成粉 スキルストーン x80 - 頑強骨 - - 尖鋭石 - - 出現モンスター(Normal) Round 1 Round 2 Round 3 wave 1 wave 2 wave 3 wave 1 wave 2 wave 3 wave 1 wave 2 wave 3属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 無剣 87 無弓 95 無弓 95 無魔 70 無剣 87 無魔 70 無剣 87 無魔 70 Boss無重 162 無治 74 無治 74 無弓 95 無治 74 無弓 95 無治 74 無弓 95 無魔 70 無魔 70 無魔 70 無魔 70 無治 74 無魔 70 無弓 95 無弓 95 無剣 87 無魔 70 無剣 87 無弓 95 無魔 70 無治 74 無弓 95 無剣 87 無治 74 無治 74 無治 74 無剣 87 無治 74 無弓 95 無魔 70 無弓 95 出現モンスター(Hard) Round 1 Round 2 Round 3 wave 1 wave 2 wave 3 wave 1 wave 2 wave 3 wave 1 wave 2 wave 3属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 無治 691 土魔 642 土魔 642 土魔 642 土剣 602 土剣 602 土剣 602 土剣 602 Boss無重 862 土剣 602 土剣 602 土魔 642 無弓 721 土剣 602 土魔 642 土魔 642 土剣 602 無弓 721 土剣 602 無弓 721 土剣 602 無治 691 無弓 721 土魔 642 無治 691 無弓 721 土剣 602 無治 691 無弓 721 土魔 642 無治 691 無治 691 無治 691 土剣 602 無弓 721 無治 691 無弓 721 土剣 602 無弓 721 無弓 721 出現モンスター(Very Hard) Round 1 Round 2 Round 3 wave 1 wave 2 wave 3 wave 1 wave 2 wave 3 wave 1 wave 2 wave 3属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 属性クラス HP 土治 1462 土弓 1621 土剣 1396 土剣 1396 土魔 1321 土弓 1621 土魔 1321 土治 1462 Boss土重 2062 土剣 1396 土弓 1621 土魔 1321 土弓 1621 土治 1462 土剣 1396 土魔 1321 土治 1462 土魔 1321 土魔 1321 土魔 1321 土治 1462 土魔 1321 土弓 1621 土剣 1396 土治 1462 土魔 1321 土弓 1621 土弓 1621 土魔 1321 土弓 1621 土治 1462 土剣 1396 土治 1462 土弓 1621 土剣 1396 土治 1462 土魔 1321 土弓 1621 土魔 1321 土弓 1621 コメント 名前
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登録日:2015/09/12 Sat 17 08 00 更新日:2024/02/25 Sun 14 28 57NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 MGS3 オーバーテクノロジーの宝庫 カムフラージュ ソ連の技術は世界一ィィィ ネタ要素満載 フェイスペイント メタルギア メタルギアソリッド メタルギアソリッド3 偽装効果 変人だらけのFOX 擬態 裸蛇「裸になって何が悪い」 迷彩服 ジャングルへの潜入にカムフラージュは不可欠よ。 本項はMETAL GEAR SOLID3関連の項目です。 本編のネタバレ要素も含むため、苦手な方はバック推奨。 ◇概要 METAL GEAR SOLID3で採用された新システム。 シリーズの伝統である敵に見つからずに任務を遂行するという要素に、メイン舞台がジャングルであることから導入された。 現実でもあるように、迷彩服とフェイスペイントによる偽装を行うことで発見されにくくすることが目的。 ◇どんなシステム? 概要でも書いたが、迷彩服とフェイスペイントを切り替えて偽装効果を出すことができる。 背景に溶け込むようなパターンなら見つかりにくくなり、逆に背景から浮いてしまうようなパターンだと見つかりやすくなる。 迷彩だけでなく保護色によって偽装効果を発揮するものもある。 本作で実装されたカムフラージュ率でどれだけ偽装できているかが分かるようになっている。 充分な偽装を行うには、姿勢を低く保って動かずにじっとしている必要があるわ。 その場所に即した迷彩服とフェイスペイントをした上で、ホフクして動かずにいれば、遠距離から発見されることはまずないと言っていい。 以下のとおり服やペイント以外でも 姿勢が低い 、 動いているよりもじっとしている方が 見つかりにくいと言うリアリティも付与されている。 ◇カムフラージュ一覧 表記はゲーム中の表示を基準にしています。 ◆野戦服 野戦服は、あなたが今いる場所に応じたパターンの迷彩を着るようになさい。 その場所に溶け込むような迷彩を着れば高い偽装効果が得られるわ。 逆に、背景から浮くようなパターンの迷彩はかえって目立ってしまうから注意しなさい。 カムフラージュのメインともいえる。 顔を除くほぼ全身を覆っているため、場所によるカム率の変動は大きい。 ○オリーブドラブ 緑単色の戦闘服。 初期装備だが迷彩が施されていないのでカム率は高くない。兵器廠本塔でのみある程度の効果がある模様。 バーチャスミッションで登場するザ・ボスも着ている。 ○タイガーストライプ 虎の毛皮を思わせる柄が特徴。 森林地帯で有効、特に土や泥の上で高い偽装効果を発揮する。 ジャングルでは基本的にこれ。 ○リーフ 草木を思わせる柄。 草むらで高い偽装効果を発揮する。 ペイントとの組み合わせにもよるが、これを着て草むらでホフクすると85~95%は確実。 ○ツリーバック 樹皮を模した柄。元来は狩猟用に考案されたものらしい。 木に張り付いている時に高い偽装効果を発揮する。 媒体によってはツリーバークと表記されている(本来はこっちが正しい)。 ○スクウェアズ 赤を基調とした様々なスクウェアパターンを散りばめた迷彩。 一見すると派手で目立ちそうだが、服に散りばめられたスクウェアパターンには着用者の輪郭をあやふやにする効果がある。 赤い背景の地形で高い偽装効果を発揮すると説明される・・・ が、ゲーム内で該当するのはラスヴィエットのレンガ壁のみ。しかも壁に張り付いていないと効果を発揮しない。 ○スプリッター 屋内用迷彩。 屋内だけでなく、屋外でもコンクリートが多い地形なら偽装効果は高い。 後半のメインになるグロズニィグラードでは間違いなくメインになる。 ちなみに本来はシギントの話す通り、基本的には戦闘機や車両へ施される迷彩である。 ○ブラック 黒一色の戦闘服。 スネークイーター作戦開始直後やグラーニニ・ゴルキー研究所潜入時等の夜間・暗所で高い偽装効果を発揮する。 注意しなければいけないのは蜂。 蜂の巣を攻撃した際にこれを着ていると蜂から延々と死ぬまで攻撃され続ける。 本来は夜間迷彩ではなく、敵の心理にショックを与えて怯ませることを狙った服。 どんなに暗い場所でも実際には月や星の明かりがあったり、他の物体との明度(光を発する量)の差がある為、黒一色だと逆に浮いて見えるのである。 柿渋や藍、濃紺といった色が闇に溶け込みやすい。 ○レインドロップ 雨の柄が特徴。 雨天時に高い偽装効果がある。 しかし雨が降っていてかつ敵がいる場面はジ・エンド戦のみであり、非常に影が薄い。 ○ウォーター 水面に立浪の模様を模した戦闘服。 本来は水中迷彩ではないが、水中にいる時に高い偽装効果を発揮する。 水中で被っているだけでワニに変装できるワニキャップに立場を完全に喰われている ○チョコチップ クッキーみたいな柄を散りばめた迷彩。 名前からは想像できないが、砂地や岩場で高い偽装効果を発揮する山岳迷彩である。 ちなみにチョコチップという名前はシギントが即興で命名したと話すが、 現実でもこの迷彩は「チョコチップクッキー」とあだ名されている。 ただし開発は1980年代で、中東地域での使用を想定したアメリカ製の砂漠用迷彩。 ○スノー 白地に若干の植生偽装が施された冬季迷彩。 だが今作は北半球の8月が舞台である。なぜ用意した 雪でなくても白色の地形で高い偽装効果を発揮する・・・ のだが、偽装に使えるのがクラスノゴリエの一部の箇所だけなので道中の使用頻度は低い。 真価を発揮するのはロコヴォイ・ビエレッグでの最終決戦時。ここは一面が白の花畑なので有効活用できる。 ブラックとは逆に蜂に攻撃されにくくなるので、ザ・ペイン戦で蜂をけしかけられたときなどに装備という用途にも使える。 ○サイエンティスト 科学者の服。 グラーニニ・ゴルキー研究所やグロズニィグラード兵器廠といった科学者がいる場所で着れば敵兵の目をごまかすことができる。 ただしローリングやホフク等の科学者がしない行動を取ると警戒され、最悪バレてしまう。ワニキャップを被っていることでも怪しまれる。 また本物の科学者に顔を覗かれると見破られてしまうが、怪しまれても背中を向けていればやり過ごせる。敵兵は科学者の顔など覚えていないので問題ない。 フェイスペイントをしていたり、服に血が付いている状態でも変装効果がなくなる。 装備中はほとんどの武器を使用できなくなる上にCQCも出来ないが、タバコ型麻酔ガス銃や麻酔ハンカチ等の一見武器に見えない武器は使える。 白い服なのでスノーの下位互換的に使えそうだが、上述の理由でそういうことは考えなくてよい。 だがジャングルで科学者に変装しても何の意味もないぞ? そんな事考える人なんていませんよwww そうだな、ジャングルで科学者に変装するヤツなんているわけがない。いたらそいつはただのバカ…いや、極め付きの愚か者だ。スネーク、君もそう思うだろ? …ああ。 ↓ …スネーク!? どうした?少佐。 どうしたもこうしたもないだろう、なぜそんなカッコをしているんだ? 着たいからだ。 私の言ったことを聞いてなかったのか?ジャングルの中で科学者に変装してどうする? カムフラージュ率を見てみろ、かなり目立ってるぞ。早く迷彩服に着替えるんだ。 …無粋な奴だ。 何か言ったか? いや。 ○オフィサー ライコフが着ていた制服。これを着ている間はあらゆる武器を装備できない。 変装マスクと一緒に装備することでライコフに変装できる。変装していれば敵の前でホフクしようがローリングしようが敵を殴ろうが絶対にバレない。EVA曰く「ライコフは普段からそういう奴だから」だそうな。 マスクをしていなくても背中を向けているとバレない。髪の色も長さも違うのだがなぜかバレない。 ただし犬には嗅覚でバレてしまう。また流石にダンボール箱は普段から被っていないらしく、ダンボール箱を被ったまま移動していることでもアラートになるので注意。 サイエンティストとオフィサーは右目失明後だと変装に使えなくなってしまう。 前者はグロズニィグラードに居る科学者達が出払っているため、後者はスネークがライコフに変装していた情報がグロズニィグラード中で知れ渡った上に帽子も紛失したため。 ○メンテナンス シャゴホッドのメンテナンスクルーが着ている作業着。 グロズニィグラード兵器廠本棟で敵兵の目をごまかせる。 サイエンティスト同様に他のメンテナンスクルーに顔を覗かれるとバレてしまう。 眼帯してる作業員なんて怪しいと思うのだが、なぜかバレない。 …まあ、ゲームバランス上の兼ね合いなのでつっ込むのは野暮か。 ちなみに小説版では科学者の服やライコフの軍服は登場したが、メンテナンスクルーの服は出てこない。 以下は装備中のみ発動する特殊効果を持つ。 ○スニーキングスーツ ソ連で開発された最新式の戦闘服。 装備中はあらゆるダメージを半減、さらにスタミナの消耗を抑えられる上にどの地形でもカム率にある程度のプラス補正がかかる。 そんな至れり尽くせりの逸品。 スネークが装備するものは黒基調だが、ザ・ボスが着ているものは白。 FOXの制式戦闘服に採用したいくらいだ。 ○ガーコ 服の模様がガーコになっている迷彩・・・といっても寝間着にしか見えない。 装備していると、サバイバルビュアーを閉じる度にケロタンの鳴き声がすることがある。 鳴き声がする場合はそのエリアのケロタンをまだ撃っていない証拠。 指向性マイクを使えばケロタンのある場所のだいたいの方角も探れるため、ケロタン狙いの際は重宝する。 迷彩としての効果はなく、カムフラージュ率はかなり下がる。 敵に見つかりたくないなら他の迷彩服にしたほうが—— どうして? どうしてって、カムフラージュ率が—— どうでもいいじゃない、そんなこと。 よくはないだろう。 いいわよ。 どうして? カワイイから。 スネーク、アンタからも何か言ってくれよ。 カワイかったら、ダメなのか? どうして『FOX』には変人しかいないんだ……。 3DS版ではケロタンがヨッシーに置き換わったため、ガーコ迷彩もフルーツ迷彩へと変更されている。フルーツ迷彩についての無線会話はないが、ヨッシーについての無線会話が新録されている。(*1) ○フライ 凄まじい悪臭を放つ迷彩。柄は… 装備するとハエがたかってくる。主観視点でもハエが眼前を舞うので少し見づらくなってしまう。 あまりの臭さに敵が近接攻撃を躊躇う。入手場所がトイレだからなのか? この迷彩はなぜか無線で詳細を聞くことが出来ない。 以下は特定条件を満たすことで入手できる、もちろん装備時の特殊効果もあり。 ○アニマル オセロットをスタミナキル 毛皮模様の迷彩。 装備すると銃器使用時の手ブレを抑えられる。 さらに、山岳地帯ではチョコチップ以上の偽装効果を得られる。チョコチップ涙目 ○ホーネットストライプ ザ・ペインをスタミナキル 蜂のような柄の迷彩。 装備すると蜂・蜘蛛・ヒル等に襲われなくなる。 また、蜂は攻撃を受けなくなるどころか手なずけて敵を攻撃することが可能になる。 ○スパイダー ザ・フィアーをスタミナキル 蜘蛛の巣柄の迷彩。 装備するとカム率が常時80%に保たれる。しかし、その間はスタミナの消耗が通常よりも激しくなる。 また、スタミナが切れるとカム率が低下してしまう。 このスタミナ減少はEZGUN装備時のスタミナ回復で相殺できないので、カム率を維持するなら食糧が必須。 尚、通信によるとステルス迷彩の一種であると思われる。 ○モス ジ・エンドをホールドアップし、頭部等の急所に3回銃口を向けるとその場で入手できる(*2) 苔みたいな模様をしたグリーンの迷彩。 装備すると光合成によってスタミナが回復するようになる。日光だけでなく蛍光灯などでも回復できる。 また緑色の地形と非常に相性が良く、スヴィヤトゴルニ・ソクロヴィエノではカム率100%も狙える。 ○ファイアー ザ・フューリーをスタミナキル 赤を基調としたパターンの迷彩。ザ・フューリーが持っている。 装備すると炎や爆発のダメージを半減、さらに火傷も負わなくなる。 ここで問題なのが今作ではこの手の攻撃をしてくる敵が異様に少なく、一番有効なザ・フューリー相手には必ずこれなしで最低一度倒さないといけない。 スクウェアズと同じような効果を持ってるように見えるが実際はそうでもない、完全に周回プレイ後の対フューリー用。 ○スピリット ザ・ソロー戦で彼の死骸に触れてから蘇生。戦闘後にアイテムボックスが出現することはなく、ユニフォーム欄にひっそりと追加されている 柄とカラーはスプリッターに似ているが、柄は幽霊の顔に見えなくもない。 装備するとCQCの首締めで敵からスタミナを吸収できるようになる。さらに敵の付近を歩いても足音で反応されなくなる。 ○コールドウォー ヴォルギンをスタミナキル 前面がソ連国旗、背面が星条旗の柄になっている戦闘服。 装備すると敵に発見されても正面を向いている限り銃撃してこなくなる(*3)。 背を向けると容赦なくブッ放してくるので注意。また、ナイフ等の近接攻撃は普通にしてくる。 派手すぎるゆえカム率は完全に捨て去っているが、終盤の強制戦闘ではこれを着ていないとかなり被弾してしまうので重宝する。 コールドウォー迷彩ねぇ…まぁ、それを着ていればソ連兵はソ連側からは攻撃してこなくなるだろうな。 なるほど、カッコイイ以外にもそんな効果があるのか。 カッコイイ…!? ああ、そう思うだろ? そうだな… ○スネーク ザ・ボスをスタミナキル 蛇柄の迷彩。 特殊な効果はないが、場所を問わず高い偽装効果を得られる。 ○タキシード 本編を1周クリア フォーマルなタキシード。 黒基調だが、ブラックと違い本当の真っ暗闇でないと偽装効果は期待できない(*4)ので迷彩としての性能は低い。 また装備中はナイフ等の近接武器やCQCが使えない。パンチなどの打撃攻撃は可能。 007なスパイを目指したい貴方に。 2周目以降でのみ使用できるためか、無線通信ではスネークが妙にノリノリでシリアスぶち壊しのネタ会話になっている。 ○バナナ 猿蛇合戦の全ステージでクリアタイム1位を達成する バナナ柄の迷彩(?)。 装備中に食料を食べると通常よりもスタミナが多く回復する。 ○AUSCAMデザート 無印版ではサウンドトラック購入特典だったが、サブシスタンス以降は「MGS3が好きだ!」を選択すると初期装備に入っている。 オーストラリア製の砂漠迷彩。装備すると被ダメージが2/3になる。 スニーキングスーツの下位互換だが、こちらは初期状態から使用できるのが強み。 ○DPM サブシスタンスで追加。 緑や茶等、ジャングルを構成する色でパターンが作られた迷彩。 山岳・森林で安定した偽装効果を発揮する。 また、装備中はライフの自然回復速度が2倍になる。 入手方法がバージョンごとに違い、無印は予約特典CDから、サブシスタンスはクリア後のオマケモード「ボスデュエル」のスペシャルを全ステージで1位、HDエディションは開始時の選択肢でMGS3が好きだを選択or1周クリア ○デザートタイガー サブシスタンスで追加。 タイガーストライプのカラーバリエーションで、こちらはその名の通り砂漠での使用を想定している。 装備するとサプレッサーを消耗しなくなる。 ○フレクター サブシスタンスで追加。 ドイツ製の森林迷彩。DPMとほぼ同じ性能。 装備するとバッテリーを消耗しなくなる。バッテリー自体はそこまで消耗しないから正直微妙 他、ダウンロードコンテンツで手に入る迷彩がいくつか存在するが省略する。いずれも無線会話は収録されていない。 ○ネイキッド どうしたスネーク、裸じゃないか。 確かに、カムフラージュのユニフォームでネイキッドを選べば、戦闘服の上を脱ぐことができる。 だが上半身裸になれば、迷彩効果は発揮できないしスタミナの減りも早くなる。いいことなんか一つもないぞ? あるさ。 どんな? 気持ちがいい。 …好きにしてくれ。 そうさせてもらおう。 ところで、一つ聞きたいんだが。 なんだ? 下半身は脱げないのか? 何だって!? 下半身は--- 脱げるわけないだろ!!…まったく、どうしてFOXには変人しかいないんだ!? 野戦服の上を脱いだ状態。下のズボンはタイガーストライプのもの。 ↑の通り、カム率は下がるわスタミナ消耗は早くなるわで基本的にはデメリットしかない。 だが、後半の拷問イベント後はしばらくこの状態で進まなければならない。 ◇フェイスペイント フェイスペイントを塗らなければ偽装は不十分よ。 高いカムフラージュ率が必要な場合は、必ずフェイスペイントをするようにしなさい。いいわね? 野戦服の逆で、顔のみに迷彩パターンを施す。 場所による変動は大きくないが、ザ・ボスの仰る通り服とペイントを併せることで完璧な偽装効果を発揮できる。 ○ノーペイント ペイントしてない状態。 メリットもデメリットも無いが、変装時にはこれにしないとバレる。 ○ウッドランド 森林や草むらで有効。 タイガーストライプ・リーフ・ツリーバック等と相性がいい。 ○ブラック 夜間・暗所で有効。 ブラック戦闘服と併用するのが基本。 ○スプリッター 屋内で有効。 こちらもスプリッター迷彩と併用するのが基本。 ○ウォーター 水中で有効。 ウォーター迷彩との併用が基本。こちらもワニキャップに立場をとられている ○デザート 砂漠で有効。 …実際に砂漠地形は無く、山岳地帯で有効なのでチョコチップorアニマルとの併用が基本。 ○スノウ 雪等の白い背景で有効。 スノウ迷彩同様に最大の見せ場はザ・ボス戦。 ○マスク どっかで見た人の顔をしたマスク。 オフィサーと一緒に装備すればライコフに変装できる。 前述した通り、変装が有効なのは右目失明前までなので注意。 ヴォルギン戦で装備すると一度だけ隙を作れる。その直後、ヴォルギン怒りのドロップキックが飛んでくるが・・・ 制作したシギント曰く素晴らしいものだそうな。 そんなに凄いのか?このマスクは。 もちろんだよ。 どこが凄いんだ? あらゆる所だよ。だが強いて一つ挙げるなら、変装マスク界で初めて、まばたきを実現したって所だな。 口パクは? 何だって? いや、口は開かないのか? ハハハ、ウケたぜそのジョーク、アンタ最高だ! ジョークじゃないんだが… 本気で聞いてるのか?…おいスネーク、常識で考えてくれよ頼むぜ全く! …? ちなみにゲーム中でもライコフのマスクをしていると、まばたきはするが口は動かなかったりする。 ○ゾンビ 黒と白で構成されたペイント。 ゾンビと言うよりは骸骨。パラメディックにはカッコイイ!と好評。 カム率は高くならない。 ○カブキ 歌舞伎にて用いられる、赤い隈取の入った白化粧。 白地なので白い背景で有効。スノウを取り忘れた際には有効かも。 ただしザ・ボスにトドメをさす際は必ず外そう ○オヤマ ニッポンに伝わる両性具有の神だとか… ンなわけない。女形のことだ。白地に唇だけ紅を差している。 こちらもカブキ同様白地なのでスノウを取り忘れた際の代替手段に。 また主観で敵兵を見つめると気持ち悪がって攻撃してこなくなる、というコールドウォーに似た効果も。 こちらもザ・ボス戦の最後では外すべし 以下は特定条件を満たすことで入手できる。 特殊野戦服同様に特殊効果を持つ。 ○グリーン サブシスタンスで追加。 緑一色。ウッドランドと同じように使えるが、単色のためそれよりは用途が限られる。 装備中はグリップゲージが減少しなくなる。 注意しなければいけないのは、時間経過によるスタミナ減少は防ぐことが出来ないのでずっとエルードし続けられるわけではない。 これもDPM同様にバージョンごとに入手条件が異なり、サブシスタンスは「ボスデュエル」のノーマルで全ステージ1位、HDエディションは開始時の選択肢で「MGS3が好きだ」を選択するor1周クリア ○ブラウン サブシスタンスで追加。 茶一色。グリーンと違い、どの場所でもカム率が低下しない。 装備中はO2ゲージが減少しなくなる。こちらも注意すべき点はグリーンと一緒。 ○インフィニティ ツチノコを生け捕りにした状態でクリア。もしくは各難易度の最高称号でクリア(EX、E-EXならFOXHOUND、HARDならFOX等) 無限の力が込められたペイント。 装備中は武器の弾薬を消費しなくなる。カム率は下がるが。あと、「消費しない」なので最初から残弾ゼロの場合は使えない。 顔中に無限と書かれており、通称・耳なし芳一 また、本作のものは装備アイテムではないため、ステルス迷彩と併用が可能。 あとはゲーマーとしての勘を信じなさい。 ◇余談 MGS4では野戦服やフェイスペイントではなく「オクトカム」によってその地形に適したカムフラージュがリアルタイムで可能になった。PWではフェイスペイントはなくなったが服装によってカモフラージュ率を高める仕様は健在。MGSVでも明確に表記こそされないものの姿勢や移動速度、服装で発見率が変わるなど後の作品でもこの要素は受け継がれている。 追記・修正はタキシード縛りでノーキル・ノーアラートを達成してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 熱心な項目作成乙! ライコフマスクの口パクの意味がわからなかったけど「変声機は付いてないから声出したらバレるから」って某動画サイトのコメントで見て得心 -- 名無しさん (2015-09-15 18 58 41) いや、ライコフマスクのところは単純に「なんでまばたきが再現できて口が動かないんだ」ってツッコミ待ちだと思うよ -- 名無しさん (2016-05-17 08 34 29) たぶんシギント的には↑2のつもりで話しているけどスネーク的には↑1のつもりで会話がズレるという所まで含めたネタじゃないかと -- 名無しさん (2019-02-23 04 59 11) 入手方法を反転にしてるのはネタバレ防止だろうけど説明文に誰が持ってるか書いてあったら意味ないんじゃ… -- 名無しさん (2019-07-26 11 41 30) 一応、AUSCAMデザートは無印でもサウンドトラック特典で入手はできる。 -- 名無しさん (2021-09-28 00 19 04) タイガーストライプは20年後もアフガンで助けられました -- 名無しさん (2023-09-19 18 46 26) 名前 コメント
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オプティカル・カムフラージュ・マント 光文明 コスト3 クロスギア クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、 このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、 このカードはバトルゾーンに残る。 これをクロスしたクリーチャーは相手に選ばれない (ただし攻撃対象には指定できる
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てっきり、今日が初対面だとばかり思っていたけれど、彼女は違うと言う。 それは……いつ、どこで? 僕は、何度となく記憶を辿ってみた。 だが、どれだけ脳内検索を繰り返したところで、悉く空振りに終わった。 鳶色のロングヘアー。紺碧の双眸。容姿端麗。 これだけキーワードを並べれば、直撃はせずとも、少しぐらい掠るだろう―― そんな僕の認識は、この会場にあるどんなデザートよりも、甘かったらしい。 眉間に皺を寄せ、ジリジリと回想に耽るも、所詮は悪あがき。 程なく、僕は溜息まじりに両手を肩まで上げて、彼女に掌を見せた。「ごめん。降参だ」 「私のこと、ホントに思い出せないんですか?」 「うん。きみみたいに可愛い女の子を忘れるなんて、考え難いんだけど」 なんて言ってはいるが、あり得ないことでもないと、僕は思っている。 メイク、ヘアスタイル、衣装やアクセサリ、光の加減、その日その時の気分―― 些細な変化でも、女の子は身に纏う雰囲気や、見た目の印象を、がらりと変えてしまう。 デザイナーとして、日頃から多くのモデルたちと接している僕でさえ、 その都度、違った顔を見せる女性の魔性には、畏怖の念を抱かずにいられない。 だから、いつも思うのだ。 女の子の素顔とは『のっぺらぼう』で、仮面を付け替えているだけじゃないのか、と。 この娘も、ご多分に漏れない――ということか。 しかも、最近ではプチ整形なんて小細工まで、手軽に行われているから困りもの。 そうなっては、知人かどうかなど、もう判りっこない。 いや……そもそも、それで正体を当てろと言うほうがペテンだ。 彼女は、邪気のない澄んだ眼差しで、僕の困り顔を捉えていた。 忘れたなんて、ウソなんでしょ? 口元の微笑が、睫毛の揺らぎが、そう語りかけてくる。 なんだか尾骨の辺りが落ち着かなくなって、僕は、かぶりを振った。 「本当に、分からないんだ。悪いんだけど」 「そんな――」 愕然。その一言に尽きる、掠れた声。見開かれた瞼。 彼女が紡ぎだす言葉は、可憐な唇の奥で既に湿り気を帯び、ふやけきっていた。 「ヒドイ……酷いわ、そんなの。今まで私をからかって、遊んでただけなのね」 「はあ? 待ってくれ。きみ、僕と他の誰かを、取り違えてないか?」 まったくもって身に憶えなし。この娘は、何を言っているんだろう。 どうやら、彼女を深く傷つけてしまったらしいが―― 仮に、存在を忘れたくらいでショックを受けるほど浅からぬ仲だったのなら、 何かしらの記憶が濃く残っているのが、普通だろうに。 思い当たるフシもなく、一方的に詰られるなんて、納得できない。 それに、どうも言動がおかしい。 この娘、妄想癖でもあるのか? それとも統合失調症? 訝しんで、横目に盗み見ると、彼女は深く俯いて、肩を震わせていた。 両手は、ナニかを堪えるように、ドレスに包まれた膝を固く掴んでいる。 なんで泣くかなぁ。苛ついて、声を荒げたくなったが、逆上させては藪ヘビだ。 僕は、努めて静かな口調で、娘に話しかけた。 「なあ、頼むから落ち着いてくれ。冷静に、話をしようよ」 「……う…………くっ」 「参ったなぁ。これじゃ、僕が新人をイジメて泣かせたみたいじゃないか」 「く……く、く……ぷふっ!」 「ん?! な、なんだ?」 嗚咽にしては奇妙な音がしたぞと、思った直後―― 彼女は、もう堪えきれないとばかりに口元を両手で覆って、背中を丸めた。 ぴく、ぴく。小刻みに震える肩の下から、押し留めきれなかった笑声が漏れてくる。 僕は、ただ呆気に取られるばかりで、問い詰めることさえ忘れていた。 「……あ、こいつ! さては、からかったな」 やっと紡いだ僕の声は、我ながら失笑するくらい、憮然としていた。 彼女が、目元を人差し指の背で拭いながら、緩みきった顔を上げる。 「ごめんなさい。ちょっと、イタズラしてみたくなっちゃって」 「なんでまた、そんなことを?」 「確かめてみたくて。貴方が今も、あの頃のままか、どうか……。 だから、お料理を文字どおりのエサにして、話しかけてみたんです」 「――分からないな。あの頃って、いつのことなんだ」 「高校の、二年生のとき……と言えば、思い出してくれる?」 高校時代――それもド真ん中の二年生。あの頃、なにがあっただろう? 思い出そうとして、僕は『あれ?』と首を捻った。そこだけ記憶が薄いのだ。 一年時や三年時は、何組の何番だったとか、担任や級友の顔と名前などを、すぐ思い出せる。 それなのに、高二の時だけは、思い浮かべる景色の、ほとんどが霞んでいた。 まるで、霧のスクリーンに映したドキュメンタリー映画を眺めているみたいな…… 茫漠として、輪郭の不明瞭な世界しか、僕の中にはなかった。 本来そこに息づいているべき確かな自分が、亡霊のようにしか存在していない。 どうして、こんな曖昧な記憶しか、僕は持っていないのだろう? なぜ? ナゼ? 何故? 胸裡で叫んだ自問が、山鳴りの如く、轟き続ける。 その振動で、長く記憶に糊塗してきた日常を削り剥がしながら、僕は核心へと近づいていった。 ちょうど、ゴールデンウィークを過ぎたくらいでしたよね。 彼女は独り言のように呟いて、細めた瞼の奥に、遠い目を作った。 「貴方が、ぱったりと学校に来なくなってしまったのは」 ――そうだった。彼女の言葉が、核心への扉を穿つ。僕は、唇を引き結んで頷いた。 ようやくにして辿り着いた記憶の領域で、僕は17歳の自分と向かい合った。 「……ああ。当時の僕は、重度の鬱憂症で、精神的に不安定だったからね。 被害妄想に囚われ、周りのすべてが、巨悪の塊にしか見えてなかった。 そんな汚い世界とは関わる必要ないと、解った気になって、自分を正当化してた」 高二の一学期後半と、二学期を丸々、僕は学校に行かなかった。 一日の大半を目的もなく過ごし、起きている時はパソコンに向かうだけの生活。 もし運命のイタズラが、彼女と巡り合わせてくれなかったら、どうなっていたことか。 逃げられるだけ逃げ続けて、しまいには、首でも吊っていたかも知れない。 「それを知ってるってことは、きみは、僕の同級生だったのか。 ああ……なるほど。だから、ずっと前から僕を知っていた――と」 「私が、貴方と一緒のクラスになったのは、あの年だけでした。 しかも、実際に顔を合わせていたのは一学期の前半と、三学期のみですもの。 私を憶えていなくても、仕方ないですよ」 「んー。だけどな……僕としては、忸怩たる気分だ」 「あら、どうして?」 「僕も一応、デザイナーだしさ。あるんだよね、自分の感性に対する自負ってやつ。 なのに、きみのことを少しも憶えてなかったなんて、自信喪失ものだよ」 高校生の頃とは言え、この娘のような素晴らしい素材を、あっさり見逃していた。 それで鋭敏なセンスと眼力を持っているだなんて、どうして胸を張れようか。 自嘲した僕の肩に、彼女の腕が、労るように伸ばされる。 けれど、わななく指先は、素直に目的を遂げることなく―― 二度、三度……行ったり来たりを繰り返した後に、やっと、ひとつ所に落ち着いた。 僕の背中に触れる、彼女の手。 ワイシャツの生地を透して伝わる、しっとりとした温もりが心地よい。 「そんな、卑屈にならないでください。分からなくて当然なんです」 「……どうしてだい。君、整形手術したとか?」 「いいえ。でも、あの頃とは、私――もう違うから。身も、ココロも」 カムフラージュ、ですね。 言って、鳶色の前髪を指で弄びながら、彼女は翳りのある笑い方をした。 「でも、貴方は、ちっとも変わってなかった。羨ましいです……とても」 「そうかい? これでも、人類が月に行ったくらいに、激変したんだけどな」 「取り巻く環境は大きく変遷しても、素直なココロは、あの頃のままですよ。 繊細で、多感で――他人に影響されて、すぐ雰囲気に流されちゃうところとか」 「流されやすい、かな?」 「ええ。さっきだって、私の泣き真似に、本気で狼狽えちゃって」 「あれは――いきなりだったからさ。あの展開じゃ、誰だって動揺するだろ」 思いがけず醜態を晒した気恥ずかしさから、注がれる視線を避けるように、顔を逸らせた。 彼女は、そんな僕の様子を眺めて、さっきまでの翳りもろとも相好を崩す。 そして、サッと立ち上がると、僕の腕を引っぱった。 「冗談はさておき、宴もたけなわの内に、お料理を頂いちゃいましょうよ。 うかうかしてたら、美味しい物、食べ損なっちゃいます」 3. やがて夜も更けて、華やいだ時間は、だんだんと眠りの静寂に呑み込まれてゆく。 来賓の多くは、もう会場を去って、今や物好きなスタッフが僅かに残るばかり。 その居残り組の中には、僕らも含まれていた。 【JaM】のスタッフで残っているのは、僕だけだ。 柏葉を含む他の面々は、形ばかりの挨拶を済ませると、早々に退散してしまった。 まあ、そうするように奨めたのは、他ならぬ僕なのだけど。 だって、今夜はクリスマス・イブ。 各人にも予定があるだろうし、いつまでも、職場に拘束するわけにいかない。 ところが、飛び入りのモデル娘――この鳶色の髪の乙女は、帰ろうとしなかった。 「折角、こんな素敵なドレスを着られる幸運に、恵まれたんですもの。 もう少しだけ、シンデレラ気分を味わっていたいんです。ダメ……ですか?」 ――なんて、モジモジしながら上目づかいに訊くのは、ずるい。 それが計算ずくめの仕種だと解ってはいても、男なら、断れっこないじゃないか。 まったく、したたかな女の子だ。美しい薔薇には棘がある、か。 その棘に刺されて喜ぶ僕の酔狂にも、困ったものだけどね。 僕らは適当に飲み食いしつつ、他愛ない雑談に花を咲かせた。 喉が渇いては、気安くシャンパンに潤いを求めたせいで、些か酔いが回っている。 火照った身体は怠く、耳の奥でバクバクと鳴り響く鼓動が、うるさい。 ここ最近、ずっと酷使してきた眼も、アルコールで充血して、軽く痛んだ。 僕は、グラスに残るハチミツ色の液体を一息に干して、隣に座る彼女に話しかけた。 「今日は、悪かったね」 「……はい? なにが、でしょうか」 「こんな遅くまで、引き留めちゃったことだよ」 「まだ言ってる。私が、好きで残ったんです。まだ電車も走ってますし――」 言いかけた彼女の声色が、ふと、トーンダウンした。 「それに、どうせ急いで帰ったところで、待ってる人なんて……いませんから」 若い身空の独り暮らし、ということか。 僕は、そっか、と相槌を打ったきり、口を噤んだ。 けれど、彼女は二人の間に割り込んだ沈黙を排除するように、言葉を並べた。 「ひとつ、質問しても……いいですか」 「ん? なんだい。僕で、答えられることなのかな」 「たとえば――砂漠で遭難した場面を、想像してみてください。 道を見失って……たった独りで、もう三日。水も食料も、もうない。 露出した肌は、刺すような強い日射しに焼かれ、腫れ上がっています。 どこに向かってるのか判らない。不安で、心許なくて。 そんな、やり場のない寂しさに、胸を締めつけられたとき―― 貴方なら、どうしますか?」 「どう……って」 僕は、酔って朦朧としかけた頭で、真剣に考え込んでしまった。 でも、たった独りで砂漠を彷徨っている状況なんて、まったくイメージできない。 彼女は、どんな意図から、こんな質問をしたのだろうか。そっちの方が気になった。 答えるべき言葉を探して、でも見つけられなくて、僕は長い沈黙を続けた。 彼女の小さな溜息が、そこに、ピリオドを穿つ。 「――幸せなんですね。少なくとも、過酷な状況を、即座に想像できないくらいには。 でなかったら、自分を癒し慰める術を、経験的に知っているのかも……」 「僕は確かに引きこもり経験者だけど、寂しさを癒す方法なんて、知らないよ。 知らないものなら、欲しがりようもない。それだけだ」 ならば、やはり僕は幸せなのだろう。 甘えたいときに、無条件で受け止め、包み込んでもらえたから。 故に、完全な孤独、孤立無援には、陥らなかったんだと思う。 「今にして思えば、あんなアホ姉貴でも、居ないよりマシだったのかもな」 「のりさん……ですね」 「うん。姉貴と会ったことが?」 「学園祭実行委員で、一緒でした。優しくて、面倒見のいい先輩でしたよ。 お姉さん、貴方のことを、よく話してくれました」 「愚痴か、泣き言ばっかりだったろ」 「そんな! とんでもない!」 彼女は人目を憚らず怒気を露わにして、ぐいと身を乗り出し、僕と鼻を突き合わせた。 「あの人は、いつも自慢してました。悪口なんて、一度だって言ったことないです。 本当に……貴方を、誇りに思ってたんだと――今なら、私にも解ります」 「そう、だよな」 言って、僕は項垂れた。「だらしない弟を、軽蔑するどころか立ち直らせようと努力してた」 酒気に火照った彼女の手が、僕の頬を、そっと撫でる。 「眼に見える寂しさなら、誰かが気づいてくれる。親切な人に、慰めてもらえます。 貴方の傍には、いつも、優しい誰かが居たの。今も、多くの人が見守ってくれてる」 それは、とても……この上なく幸せなことよ。 言って、グラスを呷った彼女の横顔には、また、あの翳りが―― 存分に満たされていない者に特有の、貪欲なペルソナが刻まれていた。 私だって淋しいのに。身も心も、慰めて欲しいのに。 どうして、誰も気づいてくれないの? いい子いい子って、頭を撫でてくれないの? そんな声が聞こえた気がして、僕は――「よかったら……もう少しだけ、どうかな?」 くい、と。グラスを傾ける仕種をして、パチリとウインクを飛ばした。 彼女は目元を弛めて、口の端を、控えめに吊り上げた。 「あら、嬉しい。今を時めく【JaM】のデザイナーさんに、お誘いいただけるなんて」 「よせよ。そういう言われ方されると、背中がむず痒くなる」 「ふふ……ごめんなさい」 彼女のイタズラっぽい微笑は、筆舌に尽くしがたいほどチャーミングで…… でも、どこか挑発的な、見る者を不安に駆り立てる冷ややかな嗤いでもあった。 迂闊だった……かな。けれど、誘っておいて尻込みするのも、男として情けない。 この娘が、たとえ巧妙にカムフラージュした食虫植物だったとしても―― ならば、愚かな昆虫を演じて彼女を満たす養分になるのも、男の度量じゃないか。 僕は、だらしなく震える膝に鞭をピシャリと叩いて、立ち上がった。 「それでは、次なる舞台に参りましょうか。お嬢さん」 素面じゃ決して言えないだろうクサイ台詞を、臆面もなく口にして、悠然と腕を差し伸べる。 彼女は、妖しく濡れた碧瞳に僕の手を映し、コケティッシュな笑みを浮かべながら…… 「ちゃんと、エスコートしてくださいね」 しっとりと汗ばんだ手で、そっ……と、僕の手を握った。 つづく
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てっきり、今日が初対面だとばかり思っていたけれど、彼女は違うと言う。 それは……いつ、どこで? 僕は、何度となく記憶を辿ってみた。 だが、どれだけ脳内検索を繰り返したところで、悉く空振りに終わった。 鳶色のロングヘアー。紺碧の双眸。容姿端麗。 これだけキーワードを並べれば、直撃はせずとも、少しぐらい掠るだろう―― そんな僕の認識は、この会場にあるどんなデザートよりも、甘かったらしい。 眉間に皺を寄せ、ジリジリと回想に耽るも、所詮は悪あがき。 程なく、僕は溜息まじりに両手を肩まで上げて、彼女に掌を見せた。「ごめん。降参だ」 「私のこと、ホントに思い出せないんですか?」 「うん。きみみたいに可愛い女の子を忘れるなんて、考え難いんだけど」 なんて言ってはいるが、あり得ないことでもないと、僕は思っている。 メイク、ヘアスタイル、衣装やアクセサリ、光の加減、その日その時の気分―― 些細な変化でも、女の子は身に纏う雰囲気や、見た目の印象を、がらりと変えてしまう。 デザイナーとして、日頃から多くのモデルたちと接している僕でさえ、 その都度、違った顔を見せる女性の魔性には、畏怖の念を抱かずにいられない。 だから、いつも思うのだ。 女の子の素顔とは『のっぺらぼう』で、仮面を付け替えているだけじゃないのか、と。 この娘も、ご多分に漏れない――ということか。 しかも、最近ではプチ整形なんて小細工まで、手軽に行われているから困りもの。 そうなっては、知人かどうかなど、もう判りっこない。 いや……そもそも、それで正体を当てろと言うほうがペテンだ。 彼女は、邪気のない澄んだ眼差しで、僕の困り顔を捉えていた。 忘れたなんて、ウソなんでしょ? 口元の微笑が、睫毛の揺らぎが、そう語りかけてくる。 なんだか尾骨の辺りが落ち着かなくなって、僕は、かぶりを振った。 「本当に、分からないんだ。悪いんだけど」 「そんな――」 愕然。その一言に尽きる、掠れた声。見開かれた瞼。 彼女が紡ぎだす言葉は、可憐な唇の奥で既に湿り気を帯び、ふやけきっていた。 「ヒドイ……酷いわ、そんなの。今まで私をからかって、遊んでただけなのね」 「はあ? 待ってくれ。きみ、僕と他の誰かを、取り違えてないか?」 まったくもって身に憶えなし。この娘は、何を言っているんだろう。 どうやら、彼女を深く傷つけてしまったらしいが―― 仮に、存在を忘れたくらいでショックを受けるほど浅からぬ仲だったのなら、 何かしらの記憶が濃く残っているのが、普通だろうに。 思い当たるフシもなく、一方的に詰られるなんて、納得できない。 それに、どうも言動がおかしい。 この娘、妄想癖でもあるのか? それとも統合失調症? 訝しんで、横目に盗み見ると、彼女は深く俯いて、肩を震わせていた。 両手は、ナニかを堪えるように、ドレスに包まれた膝を固く掴んでいる。 なんで泣くかなぁ。苛ついて、声を荒げたくなったが、逆上させては藪ヘビだ。 僕は、努めて静かな口調で、娘に話しかけた。 「なあ、頼むから落ち着いてくれ。冷静に、話をしようよ」 「……う…………くっ」 「参ったなぁ。これじゃ、僕が新人をイジメて泣かせたみたいじゃないか」 「く……く、く……ぷふっ!」 「ん?! な、なんだ?」 嗚咽にしては奇妙な音がしたぞと、思った直後―― 彼女は、もう堪えきれないとばかりに口元を両手で覆って、背中を丸めた。 ぴく、ぴく。小刻みに震える肩の下から、押し留めきれなかった笑声が漏れてくる。 僕は、ただ呆気に取られるばかりで、問い詰めることさえ忘れていた。 「……あ、こいつ! さては、からかったな」 やっと紡いだ僕の声は、我ながら失笑するくらい、憮然としていた。 彼女が、目元を人差し指の背で拭いながら、緩みきった顔を上げる。 「ごめんなさい。ちょっと、イタズラしてみたくなっちゃって」 「なんでまた、そんなことを?」 「確かめてみたくて。貴方が今も、あの頃のままか、どうか……。 だから、お料理を文字どおりのエサにして、話しかけてみたんです」 「――分からないな。あの頃って、いつのことなんだ」 「高校の、二年生のとき……と言えば、思い出してくれる?」 高校時代――それもド真ん中の二年生。あの頃、なにがあっただろう? 思い出そうとして、僕は『あれ?』と首を捻った。そこだけ記憶が薄いのだ。 一年時や三年時は、何組の何番だったとか、担任や級友の顔と名前などを、すぐ思い出せる。 それなのに、高二の時だけは、思い浮かべる景色の、ほとんどが霞んでいた。 まるで、霧のスクリーンに映したドキュメンタリー映画を眺めているみたいな…… 茫漠として、輪郭の不明瞭な世界しか、僕の中にはなかった。 本来そこに息づいているべき確かな自分が、亡霊のようにしか存在していない。 どうして、こんな曖昧な記憶しか、僕は持っていないのだろう? なぜ? ナゼ? 何故? 胸裡で叫んだ自問が、山鳴りの如く、轟き続ける。 その振動で、長く記憶に糊塗してきた日常を削り剥がしながら、僕は核心へと近づいていった。 ちょうど、ゴールデンウィークを過ぎたくらいでしたよね。 彼女は独り言のように呟いて、細めた瞼の奥に、遠い目を作った。 「貴方が、ぱったりと学校に来なくなってしまったのは」 ――そうだった。彼女の言葉が、核心への扉を穿つ。僕は、唇を引き結んで頷いた。 ようやくにして辿り着いた記憶の領域で、僕は17歳の自分と向かい合った。 「……ああ。当時の僕は、重度の鬱憂症で、精神的に不安定だったからね。 被害妄想に囚われ、周りのすべてが、巨悪の塊にしか見えてなかった。 そんな汚い世界とは関わる必要ないと、解った気になって、自分を正当化してた」 高二の一学期後半と、二学期を丸々、僕は学校に行かなかった。 一日の大半を目的もなく過ごし、起きている時はパソコンに向かうだけの生活。 もし運命のイタズラが、彼女と巡り合わせてくれなかったら、どうなっていたことか。 逃げられるだけ逃げ続けて、しまいには、首でも吊っていたかも知れない。 「それを知ってるってことは、きみは、僕の同級生だったのか。 ああ……なるほど。だから、ずっと前から僕を知っていた――と」 「私が、貴方と一緒のクラスになったのは、あの年だけでした。 しかも、実際に顔を合わせていたのは一学期の前半と、三学期のみですもの。 私を憶えていなくても、仕方ないですよ」 「んー。だけどな……僕としては、忸怩たる気分だ」 「あら、どうして?」 「僕も一応、デザイナーだしさ。あるんだよね、自分の感性に対する自負ってやつ。 なのに、きみのことを少しも憶えてなかったなんて、自信喪失ものだよ」 高校生の頃とは言え、この娘のような素晴らしい素材を、あっさり見逃していた。 それで鋭敏なセンスと眼力を持っているだなんて、どうして胸を張れようか。 自嘲した僕の肩に、彼女の腕が、労るように伸ばされる。 けれど、わななく指先は、素直に目的を遂げることなく―― 二度、三度……行ったり来たりを繰り返した後に、やっと、ひとつ所に落ち着いた。 僕の背中に触れる、彼女の手。 ワイシャツの生地を透して伝わる、しっとりとした温もりが心地よい。 「そんな、卑屈にならないでください。分からなくて当然なんです」 「……どうしてだい。君、整形手術したとか?」 「いいえ。でも、あの頃とは、私――もう違うから。身も、ココロも」 カムフラージュ、ですね。 言って、鳶色の前髪を指で弄びながら、彼女は翳りのある笑い方をした。 「でも、貴方は、ちっとも変わってなかった。羨ましいです……とても」 「そうかい? これでも、人類が月に行ったくらいに、激変したんだけどな」 「取り巻く環境は大きく変遷しても、素直なココロは、あの頃のままですよ。 繊細で、多感で――他人に影響されて、すぐ雰囲気に流されちゃうところとか」 「流されやすい、かな?」 「ええ。さっきだって、私の泣き真似に、本気で狼狽えちゃって」 「あれは――いきなりだったからさ。あの展開じゃ、誰だって動揺するだろ」 思いがけず醜態を晒した気恥ずかしさから、注がれる視線を避けるように、顔を逸らせた。 彼女は、そんな僕の様子を眺めて、さっきまでの翳りもろとも相好を崩す。 そして、サッと立ち上がると、僕の腕を引っぱった。 「冗談はさておき、宴もたけなわの内に、お料理を頂いちゃいましょうよ。 うかうかしてたら、美味しい物、食べ損なっちゃいます」 3. やがて夜も更けて、華やいだ時間は、だんだんと眠りの静寂に呑み込まれてゆく。 来賓の多くは、もう会場を去って、今や物好きなスタッフが僅かに残るばかり。 その居残り組の中には、僕らも含まれていた。 【JaM】のスタッフで残っているのは、僕だけだ。 柏葉を含む他の面々は、形ばかりの挨拶を済ませると、早々に退散してしまった。 まあ、そうするように奨めたのは、他ならぬ僕なのだけど。 だって、今夜はクリスマス・イブ。 各人にも予定があるだろうし、いつまでも、職場に拘束するわけにいかない。 ところが、飛び入りのモデル娘――この鳶色の髪の乙女は、帰ろうとしなかった。 「折角、こんな素敵なドレスを着られる幸運に、恵まれたんですもの。 もう少しだけ、シンデレラ気分を味わっていたいんです。ダメ……ですか?」 ――なんて、モジモジしながら上目づかいに訊くのは、ずるい。 それが計算ずくめの仕種だと解ってはいても、男なら、断れっこないじゃないか。 まったく、したたかな女の子だ。美しい薔薇には棘がある、か。 その棘に刺されて喜ぶ僕の酔狂にも、困ったものだけどね。 僕らは適当に飲み食いしつつ、他愛ない雑談に花を咲かせた。 喉が渇いては、気安くシャンパンに潤いを求めたせいで、些か酔いが回っている。 火照った身体は怠く、耳の奥でバクバクと鳴り響く鼓動が、うるさい。 ここ最近、ずっと酷使してきた眼も、アルコールで充血して、軽く痛んだ。 僕は、グラスに残るハチミツ色の液体を一息に干して、隣に座る彼女に話しかけた。 「今日は、悪かったね」 「……はい? なにが、でしょうか」 「こんな遅くまで、引き留めちゃったことだよ」 「まだ言ってる。私が、好きで残ったんです。まだ電車も走ってますし――」 言いかけた彼女の声色が、ふと、トーンダウンした。 「それに、どうせ急いで帰ったところで、待ってる人なんて……いませんから」 若い身空の独り暮らし、ということか。 僕は、そっか、と相槌を打ったきり、口を噤んだ。 けれど、彼女は二人の間に割り込んだ沈黙を排除するように、言葉を並べた。 「ひとつ、質問しても……いいですか」 「ん? なんだい。僕で、答えられることなのかな」 「たとえば――砂漠で遭難した場面を、想像してみてください。 道を見失って……たった独りで、もう三日。水も食料も、もうない。 露出した肌は、刺すような強い日射しに焼かれ、腫れ上がっています。 どこに向かってるのか判らない。不安で、心許なくて。 そんな、やり場のない寂しさに、胸を締めつけられたとき―― 貴方なら、どうしますか?」 「どう……って」 僕は、酔って朦朧としかけた頭で、真剣に考え込んでしまった。 でも、たった独りで砂漠を彷徨っている状況なんて、まったくイメージできない。 彼女は、どんな意図から、こんな質問をしたのだろうか。そっちの方が気になった。 答えるべき言葉を探して、でも見つけられなくて、僕は長い沈黙を続けた。 彼女の小さな溜息が、そこに、ピリオドを穿つ。 「――幸せなんですね。少なくとも、過酷な状況を、即座に想像できないくらいには。 でなかったら、自分を癒し慰める術を、経験的に知っているのかも……」 「僕は確かに引きこもり経験者だけど、寂しさを癒す方法なんて、知らないよ。 知らないものなら、欲しがりようもない。それだけだ」 ならば、やはり僕は幸せなのだろう。 甘えたいときに、無条件で受け止め、包み込んでもらえたから。 故に、完全な孤独、孤立無援には、陥らなかったんだと思う。 「今にして思えば、あんなアホ姉貴でも、居ないよりマシだったのかもな」 「のりさん……ですね」 「うん。姉貴と会ったことが?」 「学園祭実行委員で、一緒でした。優しくて、面倒見のいい先輩でしたよ。 お姉さん、貴方のことを、よく話してくれました」 「愚痴か、泣き言ばっかりだったろ」 「そんな! とんでもない!」 彼女は人目を憚らず怒気を露わにして、ぐいと身を乗り出し、僕と鼻を突き合わせた。 「あの人は、いつも自慢してました。悪口なんて、一度だって言ったことないです。 本当に……貴方を、誇りに思ってたんだと――今なら、私にも解ります」 「そう、だよな」 言って、僕は項垂れた。「だらしない弟を、軽蔑するどころか立ち直らせようと努力してた」 酒気に火照った彼女の手が、僕の頬を、そっと撫でる。 「眼に見える寂しさなら、誰かが気づいてくれる。親切な人に、慰めてもらえます。 貴方の傍には、いつも、優しい誰かが居たの。今も、多くの人が見守ってくれてる」 それは、とても……この上なく幸せなことよ。 言って、グラスを呷った彼女の横顔には、また、あの翳りが―― 存分に満たされていない者に特有の、貪欲なペルソナが刻まれていた。 私だって淋しいのに。身も心も、慰めて欲しいのに。 どうして、誰も気づいてくれないの? いい子いい子って、頭を撫でてくれないの? そんな声が聞こえた気がして、僕は――「よかったら……もう少しだけ、どうかな?」 くい、と。グラスを傾ける仕種をして、パチリとウインクを飛ばした。 彼女は目元を弛めて、口の端を、控えめに吊り上げた。 「あら、嬉しい。今を時めく【JaM】のデザイナーさんに、お誘いいただけるなんて」 「よせよ。そういう言われ方されると、背中がむず痒くなる」 「ふふ……ごめんなさい」 彼女のイタズラっぽい微笑は、筆舌に尽くしがたいほどチャーミングで…… でも、どこか挑発的な、見る者を不安に駆り立てる冷ややかな嗤いでもあった。 迂闊だった……かな。けれど、誘っておいて尻込みするのも、男として情けない。 この娘が、たとえ巧妙にカムフラージュした食虫植物だったとしても―― ならば、愚かな昆虫を演じて彼女を満たす養分になるのも、男の度量じゃないか。 僕は、だらしなく震える膝に鞭をピシャリと叩いて、立ち上がった。 「それでは、次なる舞台に参りましょうか。お嬢さん」 素面じゃ決して言えないだろうクサイ台詞を、臆面もなく口にして、悠然と腕を差し伸べる。 彼女は、妖しく濡れた碧瞳に僕の手を映し、コケティッシュな笑みを浮かべながら…… 「ちゃんと、エスコートしてくださいね」 しっとりと汗ばんだ手で、そっ……と、僕の手を握った。 【3】に続く
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アーティスト:竹内まりや レベル:6 登場回数:5(パイロット版第4回、レギュラー版第8回、第11回、第25回、第26回) 挑戦結果 BENI:成功(パイロット版第4回) よよよちゃん:成功(レギュラー版第11回) 松本明子:成功(レギュラー版第26回)
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amazonで探す @楽天で #蒼井優×4つの嘘+カムフラージュ を探す! 水00WOW 2008.01.30~2008.04.16 公式HP wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 第1章「人生って嘘みたい」① 2008/01/30 2 第1章「人生って嘘みたい」② 2008/02/06 3 第1章「人生って嘘みたい」③ 2008/02/13 4 第2章「バライロノヒビ」① 2008/02/20 5 第2章「バライロノヒビ」② 2008/02/27 6 第2章「バライロノヒビ」③ 2008/03/05 7 第3章「アカバネ三姉妹」① 2008/03/12 8 第3章「アカバネ三姉妹」② 2008/03/19 9 第3章「アカバネ三姉妹」③ 2008/03/26 10 第4章「都民・鈴子 - 百万円と苦虫女 序章 - 」① 2008/04/02 11 第4章「都民・鈴子 - 百万円と苦虫女 序章 - 」② 2008/04/09 12 第4章「都民・鈴子 - 百万円と苦虫女 序章 - 」③ 2008/04/16
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5. ラストオーダーは、最初と同じカクテルを注文した。 これで、楽しかった宴も、おしまい。 消えゆく幸せな時間を名残り惜しむように……僕らはゆっくりと、それを飲み干した。 たおやかに奏でられる旋律に、耳を傾けながら―― その曲がドビュッシー作の『夢』だと知ったのは、この数日後だった。 「だいぶ、酔ったな」 「……ですねぇ」 来たとき同様、足どりの怪しい薔薇水晶を支えつつ、控え室まで戻る。 彼女が、「どうしても着替えて帰る」と言い張ったから、仕方なくだ。 「そのドレス、着たままタクシーで帰ってもいいよ」 クリスマスだし、プレゼントすると言ったけれど、聞き入れられなかった。 薔薇水晶は頑として、首を縦に振ろうとしない。 僕のデザインしたドレスなんか、どうせ、もらったって嬉しくないよな…… なんて、ヘソを曲げたフリで困らせてみようかとも思ったが、大人げないから止めた。 「プレゼントなら、もう戴いてますから……気持ちだけで充分です」 受け取るのは、ひとつだけ。 彼女は、彼女なりの決意や信念を、貫こうとしているのだろう。 そういう拘りは、僕にもある。それは大概、砕かれると無気力を生む。 いわゆる『失意』と言うヤツだ。 だから、僕も、無理強いはしなかった。 彼女が、バスルームで着替える間、僕はベッドで仰向けなっていた。 見るとはなしに天井を眺めながら考えるのは、薔薇水晶のこと。 断っておくが、いやらしい妄想を膨らませていたわけではない。 どうして、専属モデルになるのを拒否したのか――その理由が、気になっていたのだ。 静かな室内に、ドアロックの外れる音が、大きく響く。 そちらに頭だけ巡らすと、バスルームから出てくる薔薇水晶と、眼が合った。 カラーコンタクトを外したらしく、琥珀色の瞳が、ネコのように輝いて見えた。 服装はカジュアルで、あか抜けない印象だ。 着替えのついでに顔も洗ったようで、さっきよりは、サッパリした表情になっている。 「あの……お、お待たせ……しました」 「ん? そんなに待ってないよ」 酔いが回って怠い身体を起こし、ベッドの端に座りなおす。 そして、もう一度、まじまじと薔薇水晶の顔を見つめた。 メイクを洗い流した素顔には、高校生だった頃の面影が、僅かに見て取れる。 ガラス玉のように澄んだ瞳も、あの頃のままだ。 淡い色のルージュを塗ってはいるが、カムフラージュと呼べるほどではなかった。 先刻までの人なつこさは、どこへやら。 薔薇水晶は、僕の視線から逃れるように、もじもじと、顔を逸らした。 気恥ずかしそうに、丁寧に畳んだライトグリーンのドレスを差し出してくる。 「このドレス、お返しします。どこに置けば?」 「適当に、その辺でいいよ。それよりさ」 単刀直入に切り出す。「どうしても、【JaM】のモデルになってくれないのか」 我ながら、未練がましいとは思う。 だが、これほどの逸材を手元に置きたいという欲望は、そう簡単に納まるものでもない。 叶わないのであれば、確かな口実――諦めるに足る理由を、代わりに与えて欲しかった。 「え、と……」薔薇水晶は、困った顔をして、短く吐息した。 僕は、辛抱づよく待ち続けた。 そんなふうに、たっぷり五分は費やしただろうか。 身じろぎもせずに立っていた薔薇水晶は、ドレスを手にしたまま、傍の椅子に座った。 それから、僕と顔を合わせ、徐に唇を開いた。 「奥さんとは、インターネットで知り合ったのよね」 いきなり話が飛ぶ。どうして、女の子というのは、突如として論点をすり変えるのか。 しかし、そこで短気を起こして非難めいたことを口にすれば、会話は終わりだ。 本題を切り出すための前振り……と、ここは好意的に解釈しておくのがスマートだろう。 「そう言えば、雑誌のインタビューで話したことあったな、そのエピソード。 交流の始まりは、ひきこもり時代だったよ。高二の夏だ。 なんとなくネットで検索していたら、彼女の運営するサイトに辿り着いてね」 「どんなサイトでしたっけ?」 「ビスクドールって、大きい人形用のドレスを自作、発表、販売してたサイトだよ。 こんな趣味の世界もあるんだなと知って、ちょっと興味を覚えてさ。 ひと通り作品を見てから、デザインについてとか、意見を書き込んだら、 神の子を見つけちゃった――なんて、レスしてきてさ。それが、おっかしくって。 ……で、なんとなく、意気投合したんだ」 「ネットだから、顔を会わせないで済む気安さも、あったのかもね」 「それと、彼女の雰囲気が、うちのアホ姉貴と似てたのも大きいな」 「へぇ。貴方って、実は姉萌え系?」 「否定はしない。何かと面倒くさそうな妹よりは、甘えさせてくれる姉を選ぶよ」 威張れるような嗜好じゃないけどね。 自嘲を交えて付け加えると、薔薇水晶は、首を横に振った。「そんなコトないです」 その言葉どおり、侮蔑や嘲笑めいた気配は、どこにもない。 「それで……いつから彼女を意識し始めたの?」 ウェブの世界から抜け出して、実際に、会うようになったキッカケは―― 知り合って、まだ一ヶ月と経たない頃だった。 「彼女が、その手のイベントに出品するから、作品をチェックして欲しいって。 できれば、制作を手伝ってくれないか……とも、ね」 「貴方が男性だと、知らなかったのね」 「いや……知ってたよ。頻繁にメールするようになって、互いに自己紹介したし」 それでも、僕に助力を頼むほどだから、よほど信頼してくれていたのだろう。 男として認識されてなかったのなら、ちょっとばかりショックだな。 まあ……当時は高校生だったし。子供扱いされても、仕方なかったけど。 「僕は、彼女の申し出を受けた。どうせ、暇を持て余してたし、退屈しのぎにね。 でもさ、いざ始めてみると、なかなか楽しかったんだな、これが。 夏のイベントで、僕の作ったドレスが売れたときは、正直、身体が震えたよ。 それから、じわじわと……自信みたいなものが、沸いてきたんだ」 ひきこもっていた僕は、必要以上に、自分を過小評価していた。 取り巻く環境を蔑視しながら、そこから離れられず、また、馴染むこともできない自分が、 くだらない最低の人間に思えて、惨めだった。 しかし、偶然にも彼女と知り合い、世界が拡がったことで、僕の中に光明が射した。 自分で思っているほど、僕は無能じゃないのかも……そう思えるようになった。 「イベント終了後、僕は、彼女のマンションに招かれた」 「えっ?! それって――」 「邪推するなよ。早い話が、荷物持ちだ。まったくもって、色恋沙汰なんかじゃない。 けど……その後で、打ち上げも兼ねた豪華な夕飯を、ご馳走になってさ」 彼女は、ほろ酔い加減ながら、ハッキリとした口ぶりで夢を語ってくれた。 あたしだけの宇宙を創る――と。 あのとき、背筋を駆け抜けた衝撃を、僕は今でもハッキリと憶えている。 一心不乱に、夢に向かって走り続ける彼女の生き様に、新鮮な風を感じた。 僕の中で、特別な想いが芽生えたのは、まさに、あの瞬間だった。 自信と目標を得た僕は、もう卑屈になったりしなかった。 そんな暇もないほど、日々が充実しだしたからだ。 彼女を手伝ってイベントに参加してたら、他人とのコミュニケーション能力も上がった。 「貴方の不登校が治ったのも、奥さん――みつさんのお陰なんですね」 「そうだな。今の僕があるのは、彼女のお陰だ」 【JaM】というブランド名も、【J and M】の意味だ。 彼女の夢なのに、Jが先にきているのは、語呂を優先させたからに他ならない。 「今日は、来てませんでしたよね」 「そりゃそうさ。娘の育児中だし、二人目が、もう一ヶ月後の予定だから」 「あらま、おめでとう。シアワセ街道まっしぐら、ですね」 「順調すぎて、心配なくらいだ」 嘘ではなく、いい知れない不安に苛まれるときがある。僕の悪い癖だ。 そんなときは、いつも、多忙な状況を作るようにしている。 ガムシャラに仕事していれば、余計なことは考えられなくなるから。 おっと、閑話休題。そろそろ、本題に入らなきゃいけない刻限だ。 談笑の空気を保ったまま、僕は水を向けた。 「きみが、モデルを引き受けたがらないのは、彼女に気兼ねしているからか?」 「それもあるけど……強いて言うなら、ケジメ……です」 「ケジメ?」 「私の、気持ちの――」 それだけ言って、薔薇水晶は勢いよく、椅子から立ち上がった。 酔いも醒めてないだろうし、立ち眩みして倒れるんじゃないかと危ぶんだが、 彼女は確かな足取りで、僕の前まで歩いてきた。 そして、ちょっとだけ身を屈め―― 「メリー……クリスマス」 僕の頬に、そっと触れた、柔らかく滑らかな感触。 「こんなプレゼントしか、あげられませんけど」 もちろん、何をされたのか解らないほど、僕は鈍感じゃない。 まだ余韻の残る頬を、指先でなぞりながら、追いかけるように顔を上げた。 でも、薔薇水晶はもう踵を返して、僕から離れていた。 ふわり……。靡いた髪の、甘いコロンが、腰を浮かしかけた僕を押し戻す。 薔薇水晶は、ドアを開けて立ち止まり、肩越しに僕を見た。 琥珀色の瞳が、まっすぐに、僕の瞳を射抜いた。 ずっと以前にも、似た状況で、こんなふうに見つめ合った憶えがある。 卒業式の日――体育館の出入り口で、ふと佇んだ彼女が、振り返って見せた眼差し。 あのときと同じ視線を、今、僕に投げかけていた。 当時の僕らは、学校という箍で無理に束ねられた部材にすぎなかった。 その縛めを解かれれば、バラバラになって当たり前の存在。 それは、現在の僕らもまた、同じ……。 「ありがとう。今夜は、楽しかった。最高のクリスマスプレゼントでした。 夢のように素敵な時間を、私、忘れません。一生――」 彼女の、薔薇の花弁を想わせる唇が、言葉を紡ぐ。 「さよなら…………またね」 それだけ言うと、薔薇水晶は、部屋を出ていった。 ドアが閉まってしまうと、空虚な静けさだけが、室内に残された。 カーペット敷きの廊下を行く彼女の足音など、もはや聞こえようもない。 「またね、か」 別れは必然。彼女と僕は所詮、旧友以外の何者でもない。 それなのに――なんだって言うんだろう? この、胸に残るモヤモヤは。 薔薇水晶の、さばさばした別れ際の言葉が、なぜか耳に残って消えない。 だけど、僕は追いかけなかった。 また、一緒に仕事をするときがくる。そう思っていたから。 ……そう。確信すらしていた。なんの保証もないままに。 6. 早いもので、クリスマス・コレクションの大成功から、もう半年が経つ。 その間、薔薇水晶と僕が会うことは、一度としてなかった。 もっと言えば、音信不通。連絡すら付けられずにいた。 派遣会社の線から足取りを辿ってもみたが、徒労に終わった。 薔薇水晶は、あのクリスマスの直後に、辞めていたからだ。 先方の人事部でも、彼女のその後については把握していないという。 『立つ鳥跡を濁さず』と言うけれど、本当に、綺麗サッパリだ。 このところ、今更ながら思い出すことがある。 砂漠を彷徨っているとき、どう行動するか――彼女がした、あの奇妙な問いかけだ。 もしかすると、あれは薔薇水晶の、当時の状況を喩えたものだったのではないか? だとして、パッと思いつく選択肢は、3つ。 進む先に、オアシスがあると信じて、ひたすらに歩き続けるか。 その場に留まって、飢えと渇きに耐えながら、救助を待つか。 すべての苦しみから逃れるため、自ら死を選ぶのか。 自助、依存、あるいは……。 そこまで考えて、僕はいつも、ムリヤリに想像を締め括る。 彼女なら、きっと元気にやっているさ……と。 そうしなければ、悪い方に想像が傾いて、滅入ってしまうから。 「どうかした?」 溜息を吐いた僕に、柏葉が訊ねてくる。 「いや、なんでもない」曖昧に誤魔化して、窓の外の梅雨空に眼を向けた。 表参道に構えたブティック。ここが、僕らの創った宇宙。 わが最愛の相棒は、自宅で育児の傍ら、ネット関連の業務を取り仕切ってくれている。 ブティックの方を切り回すのは、僕と柏葉を含めた、数名のスタッフだった。 「それなら、いいけど。最近、溜息が多いから気になって」 剣道で培われたのか、柏葉の観察眼と注意力は、大したものだ。 そこに面倒見のいい性格とあって、他のスタッフからも慕われている。 僕としても、作品について的確なアドバイスをくれるので、全面的に信頼していた。 「このところ、ずっと雨よね。梅雨だから、仕方ないけど」 僕の視線を辿って、柏葉も、窓の外を眺める。「ちょっと憂鬱、かな」 確かに。湿度が高いのは、いただけない。客足も鈍る。 「でも、どっちかと言えば、僕は好きだよ」 特に、降りしきる雨を眺めながら、クラシックの旋律に耳を傾ける時間が。 以前は、あまり興味がなかったけど、聞き慣れると、これがなかなか心地よかった。 『たまには、贅沢に時間を使ってみるのも、いいものですよ』 そんな薔薇水晶の言葉が、なんとなく、耳に甦ってくる。 ――薔薇水晶、か。 彼女は今、どこに居るのだろう? 何を考えながら、何をしているのだろう? 願わくば、僕と同じく、この雨空を見上げていて欲しい、と思う。 短絡的で衝動的な、みっつめの選択肢にだけは囚われないでくれ……と。 「ねえ、桜田くん」 横から、柏葉が話しかけてきた。「今、彼女のこと、考えてたでしょ」 「……誰のことだよ」 「薔薇水晶」 「まさか」 苦笑った顔を、柏葉に向ける。 柏葉は、よく見なければ分からないほど薄い笑みを浮かべ、僕を見ていた。 「相変わらず、隠し事が下手ね。声に出てる」 本音が顔に出る――とは聞いたことがあるが、どうやら声にも出るものらしい。 まあ、僕が薔薇水晶を探しているのは周知の事実だし、そこそこの想像力があれば、 そういう結論にも辿り着けるか。 ……とは言え。僕が秘密を隠し通せない性分なのも、確かだろう。 これは困ったことだ。安易にウソも吐けないな。 嘘も方便という場面では、別の人に代わってもらおう。うん、そうしよう。 「まいったなぁ。なんか、隠し事してると、落ち着かなくてね」 「やっぱり考えてたのね」 「ああ……考えてた。また会いたいな、って」 「倦怠期に入って、浮気したくなった?」 「違うよっ。て言うか、なんで瞳を輝かせてるんだ」 「ちぇ。なんだ、つまんない」 冗談めかしてはいるが、柏葉の口振りは、どこか本気っぽい気配も滲ませている。 僕が返答に窮していると、彼女は呆れたように、眦を下げた。 「そこで黙られちゃうと、私も困るんだけどな」 「いや、その――」 「お酒が入ったときは、饒舌になるのにね」 「ほっとけ」 「ふふ……はいはい」 柏葉は、僕の肩を軽く叩きながら、「でも――」と、続けた。 「たぶん、もうすぐ彼女は来るよ。桜田くんに、会いに来る」 なんで、そんなコトが言い切れるのか。 訊ねると、「女の子の勘よ」なんて答えが、臆面もなく返ってきた。 僅かでも期待した僕が、バカみたいに思えてくる。 いや……『みたい』じゃないな。僕はバカだ。 ならば、バカはバカらしく、柏葉の言葉を鵜呑みにしてやろうじゃないか。 「信じておくよ、柏葉の勘ってヤツ」 「大丈夫、大丈夫。信じる者は救われるよ。うんうん、モテる男は辛いね~」 「……柏葉って、そんな性格だったか?」 「どうだったかなぁ」 なんて、ゆるいお喋りをしていた僕らの頬を、ふわり―― 梅雨時の、湿った風が撫でた。 自動ドアの開いた気配。店内に響く、小刻みな足音。 「あ、いらっしゃい」 僕と柏葉は、ほぼ同時に言って、振り返った。 そこに佇んでいたのは、一足はやく夏を意識したような、カジュアルウェアの乙女。 傘も差さず走ってきたのか、白く艶やかなロングヘアーに、雨の雫を鏤めている。 乙女が、前髪を掻きあげる。 その瞬間、彼女の白皙たる美貌を飾るように、一輪の花がパッと咲いた。 この季節に相応しい紫陽花ではなく、紫色の薔薇が―― 完
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5. ラストオーダーは、最初と同じカクテルを注文した。 これで、楽しかった宴も、おしまい。 消えゆく幸せな時間を名残り惜しむように……僕らはゆっくりと、それを飲み干した。 たおやかに奏でられる旋律に、耳を傾けながら―― その曲がドビュッシー作の『夢』だと知ったのは、この数日後だった。 「だいぶ、酔ったな」 「……ですねぇ」 来たとき同様、足どりの怪しい薔薇水晶を支えつつ、控え室まで戻る。 彼女が、「どうしても着替えて帰る」と言い張ったから、仕方なくだ。 「そのドレス、着たままタクシーで帰ってもいいよ」 クリスマスだし、プレゼントすると言ったけれど、聞き入れられなかった。 薔薇水晶は頑として、首を縦に振ろうとしない。 僕のデザインしたドレスなんか、どうせ、もらったって嬉しくないよな…… なんて、ヘソを曲げたフリで困らせてみようかとも思ったが、大人げないから止めた。 「プレゼントなら、もう戴いてますから……気持ちだけで充分です」 受け取るのは、ひとつだけ。 彼女は、彼女なりの決意や信念を、貫こうとしているのだろう。 そういう拘りは、僕にもある。それは大概、砕かれると無気力を生む。 いわゆる『失意』と言うヤツだ。 だから、僕も、無理強いはしなかった。 彼女が、バスルームで着替える間、僕はベッドで仰向けなっていた。 見るとはなしに天井を眺めながら考えるのは、薔薇水晶のこと。 断っておくが、いやらしい妄想を膨らませていたわけではない。 どうして、専属モデルになるのを拒否したのか――その理由が、気になっていたのだ。 静かな室内に、ドアロックの外れる音が、大きく響く。 そちらに頭だけ巡らすと、バスルームから出てくる薔薇水晶と、眼が合った。 カラーコンタクトを外したらしく、琥珀色の瞳が、ネコのように輝いて見えた。 服装はカジュアルで、あか抜けない印象だ。 着替えのついでに顔も洗ったようで、さっきよりは、サッパリした表情になっている。 「あの……お、お待たせ……しました」 「ん? そんなに待ってないよ」 酔いが回って怠い身体を起こし、ベッドの端に座りなおす。 そして、もう一度、まじまじと薔薇水晶の顔を見つめた。 メイクを洗い流した素顔には、高校生だった頃の面影が、僅かに見て取れる。 ガラス玉のように澄んだ瞳も、あの頃のままだ。 淡い色のルージュを塗ってはいるが、カムフラージュと呼べるほどではなかった。 先刻までの人なつこさは、どこへやら。 薔薇水晶は、僕の視線から逃れるように、もじもじと、顔を逸らした。 気恥ずかしそうに、丁寧に畳んだライトグリーンのドレスを差し出してくる。 「このドレス、お返しします。どこに置けば?」 「適当に、その辺でいいよ。それよりさ」 単刀直入に切り出す。「どうしても、【JaM】のモデルになってくれないのか」 我ながら、未練がましいとは思う。 だが、これほどの逸材を手元に置きたいという欲望は、そう簡単に納まるものでもない。 叶わないのであれば、確かな口実――諦めるに足る理由を、代わりに与えて欲しかった。 「え、と……」薔薇水晶は、困った顔をして、短く吐息した。 僕は、辛抱づよく待ち続けた。 そんなふうに、たっぷり五分は費やしただろうか。 身じろぎもせずに立っていた薔薇水晶は、ドレスを手にしたまま、傍の椅子に座った。 それから、僕と顔を合わせ、徐に唇を開いた。 「奥さんとは、インターネットで知り合ったのよね」 いきなり話が飛ぶ。どうして、女の子というのは、突如として論点をすり変えるのか。 しかし、そこで短気を起こして非難めいたことを口にすれば、会話は終わりだ。 本題を切り出すための前振り……と、ここは好意的に解釈しておくのがスマートだろう。 「そう言えば、雑誌のインタビューで話したことあったな、そのエピソード。 交流の始まりは、ひきこもり時代だったよ。高二の夏だ。 なんとなくネットで検索していたら、彼女の運営するサイトに辿り着いてね」 「どんなサイトでしたっけ?」 「ビスクドールって、大きい人形用のドレスを自作、発表、販売してたサイトだよ。 こんな趣味の世界もあるんだなと知って、ちょっと興味を覚えてさ。 ひと通り作品を見てから、デザインについてとか、意見を書き込んだら、 神の子を見つけちゃった――なんて、レスしてきてさ。それが、おっかしくって。 ……で、なんとなく、意気投合したんだ」 「ネットだから、顔を会わせないで済む気安さも、あったのかもね」 「それと、彼女の雰囲気が、うちのアホ姉貴と似てたのも大きいな」 「へぇ。貴方って、実は姉萌え系?」 「否定はしない。何かと面倒くさそうな妹よりは、甘えさせてくれる姉を選ぶよ」 威張れるような嗜好じゃないけどね。 自嘲を交えて付け加えると、薔薇水晶は、首を横に振った。「そんなコトないです」 その言葉どおり、侮蔑や嘲笑めいた気配は、どこにもない。 「それで……いつから彼女を意識し始めたの?」 ウェブの世界から抜け出して、実際に、会うようになったキッカケは―― 知り合って、まだ一ヶ月と経たない頃だった。 「彼女が、その手のイベントに出品するから、作品をチェックして欲しいって。 できれば、制作を手伝ってくれないか……とも、ね」 「貴方が男性だと、知らなかったのね」 「いや……知ってたよ。頻繁にメールするようになって、互いに自己紹介したし」 それでも、僕に助力を頼むほどだから、よほど信頼してくれていたのだろう。 男として認識されてなかったのなら、ちょっとばかりショックだな。 まあ……当時は高校生だったし。子供扱いされても、仕方なかったけど。 「僕は、彼女の申し出を受けた。どうせ、暇を持て余してたし、退屈しのぎにね。 でもさ、いざ始めてみると、なかなか楽しかったんだな、これが。 夏のイベントで、僕の作ったドレスが売れたときは、正直、身体が震えたよ。 それから、じわじわと……自信みたいなものが、沸いてきたんだ」 ひきこもっていた僕は、必要以上に、自分を過小評価していた。 取り巻く環境を蔑視しながら、そこから離れられず、また、馴染むこともできない自分が、 くだらない最低の人間に思えて、惨めだった。 しかし、偶然にも彼女と知り合い、世界が拡がったことで、僕の中に光明が射した。 自分で思っているほど、僕は無能じゃないのかも……そう思えるようになった。 「イベント終了後、僕は、彼女のマンションに招かれた」 「えっ?! それって――」 「邪推するなよ。早い話が、荷物持ちだ。まったくもって、色恋沙汰なんかじゃない。 けど……その後で、打ち上げも兼ねた豪華な夕飯を、ご馳走になってさ」 彼女は、ほろ酔い加減ながら、ハッキリとした口ぶりで夢を語ってくれた。 あたしだけの宇宙を創る――と。 あのとき、背筋を駆け抜けた衝撃を、僕は今でもハッキリと憶えている。 一心不乱に、夢に向かって走り続ける彼女の生き様に、新鮮な風を感じた。 僕の中で、特別な想いが芽生えたのは、まさに、あの瞬間だった。 自信と目標を得た僕は、もう卑屈になったりしなかった。 そんな暇もないほど、日々が充実しだしたからだ。 彼女を手伝ってイベントに参加してたら、他人とのコミュニケーション能力も上がった。 「貴方の不登校が治ったのも、奥さん――みつさんのお陰なんですね」 「そうだな。今の僕があるのは、彼女のお陰だ」 【JaM】というブランド名も、【J and M】の意味だ。 彼女の夢なのに、Jが先にきているのは、語呂を優先させたからに他ならない。 「今日は、来てませんでしたよね」 「そりゃそうさ。娘の育児中だし、二人目が、もう一ヶ月後の予定だから」 「あらま、おめでとう。シアワセ街道まっしぐら、ですね」 「順調すぎて、心配なくらいだ」 嘘ではなく、いい知れない不安に苛まれるときがある。僕の悪い癖だ。 そんなときは、いつも、多忙な状況を作るようにしている。 ガムシャラに仕事していれば、余計なことは考えられなくなるから。 おっと、閑話休題。そろそろ、本題に入らなきゃいけない刻限だ。 談笑の空気を保ったまま、僕は水を向けた。 「きみが、モデルを引き受けたがらないのは、彼女に気兼ねしているからか?」 「それもあるけど……強いて言うなら、ケジメ……です」 「ケジメ?」 「私の、気持ちの――」 それだけ言って、薔薇水晶は勢いよく、椅子から立ち上がった。 酔いも醒めてないだろうし、立ち眩みして倒れるんじゃないかと危ぶんだが、 彼女は確かな足取りで、僕の前まで歩いてきた。 そして、ちょっとだけ身を屈め―― 「メリー……クリスマス」 僕の頬に、そっと触れた、柔らかく滑らかな感触。 「こんなプレゼントしか、あげられませんけど」 もちろん、何をされたのか解らないほど、僕は鈍感じゃない。 まだ余韻の残る頬を、指先でなぞりながら、追いかけるように顔を上げた。 でも、薔薇水晶はもう踵を返して、僕から離れていた。 ふわり……。靡いた髪の、甘いコロンが、腰を浮かしかけた僕を押し戻す。 薔薇水晶は、ドアを開けて立ち止まり、肩越しに僕を見た。 琥珀色の瞳が、まっすぐに、僕の瞳を射抜いた。 ずっと以前にも、似た状況で、こんなふうに見つめ合った憶えがある。 卒業式の日――体育館の出入り口で、ふと佇んだ彼女が、振り返って見せた眼差し。 あのときと同じ視線を、今、僕に投げかけていた。 当時の僕らは、学校という箍で無理に束ねられた部材にすぎなかった。 その縛めを解かれれば、バラバラになって当たり前の存在。 それは、現在の僕らもまた、同じ……。 「ありがとう。今夜は、楽しかった。最高のクリスマスプレゼントでした。 夢のように素敵な時間を、私、忘れません。一生――」 彼女の、薔薇の花弁を想わせる唇が、言葉を紡ぐ。 「さよなら…………またね」 それだけ言うと、薔薇水晶は、部屋を出ていった。 ドアが閉まってしまうと、空虚な静けさだけが、室内に残された。 カーペット敷きの廊下を行く彼女の足音など、もはや聞こえようもない。 「またね、か」 別れは必然。彼女と僕は所詮、旧友以外の何者でもない。 それなのに――なんだって言うんだろう? この、胸に残るモヤモヤは。 薔薇水晶の、さばさばした別れ際の言葉が、なぜか耳に残って消えない。 だけど、僕は追いかけなかった。 また、一緒に仕事をするときがくる。そう思っていたから。 ……そう。確信すらしていた。なんの保証もないままに。 6. 早いもので、クリスマス・コレクションの大成功から、もう半年が経つ。 その間、薔薇水晶と僕が会うことは、一度としてなかった。 もっと言えば、音信不通。連絡すら付けられずにいた。 派遣会社の線から足取りを辿ってもみたが、徒労に終わった。 薔薇水晶は、あのクリスマスの直後に、辞めていたからだ。 先方の人事部でも、彼女のその後については把握していないという。 『立つ鳥跡を濁さず』と言うけれど、本当に、綺麗サッパリだ。 このところ、今更ながら思い出すことがある。 砂漠を彷徨っているとき、どう行動するか――彼女がした、あの奇妙な問いかけだ。 もしかすると、あれは薔薇水晶の、当時の状況を喩えたものだったのではないか? だとして、パッと思いつく選択肢は、3つ。 進む先に、オアシスがあると信じて、ひたすらに歩き続けるか。 その場に留まって、飢えと渇きに耐えながら、救助を待つか。 すべての苦しみから逃れるため、自ら死を選ぶのか。 自助、依存、あるいは……。 そこまで考えて、僕はいつも、ムリヤリに想像を締め括る。 彼女なら、きっと元気にやっているさ……と。 そうしなければ、悪い方に想像が傾いて、滅入ってしまうから。 「どうかした?」 溜息を吐いた僕に、柏葉が訊ねてくる。 「いや、なんでもない」曖昧に誤魔化して、窓の外の梅雨空に眼を向けた。 表参道に構えたブティック。ここが、僕らの創った宇宙。 わが最愛の相棒は、自宅で育児の傍ら、ネット関連の業務を取り仕切ってくれている。 ブティックの方を切り回すのは、僕と柏葉を含めた、数名のスタッフだった。 「それなら、いいけど。最近、溜息が多いから気になって」 剣道で培われたのか、柏葉の観察眼と注意力は、大したものだ。 そこに面倒見のいい性格とあって、他のスタッフからも慕われている。 僕としても、作品について的確なアドバイスをくれるので、全面的に信頼していた。 「このところ、ずっと雨よね。梅雨だから、仕方ないけど」 僕の視線を辿って、柏葉も、窓の外を眺める。「ちょっと憂鬱、かな」 確かに。湿度が高いのは、いただけない。客足も鈍る。 「でも、どっちかと言えば、僕は好きだよ」 特に、降りしきる雨を眺めながら、クラシックの旋律に耳を傾ける時間が。 以前は、あまり興味がなかったけど、聞き慣れると、これがなかなか心地よかった。 『たまには、贅沢に時間を使ってみるのも、いいものですよ』 そんな薔薇水晶の言葉が、なんとなく、耳に甦ってくる。 ――薔薇水晶、か。 彼女は今、どこに居るのだろう? 何を考えながら、何をしているのだろう? 願わくば、僕と同じく、この雨空を見上げていて欲しい、と思う。 短絡的で衝動的な、みっつめの選択肢にだけは囚われないでくれ……と。 「ねえ、桜田くん」横から、柏葉が話しかけてきた。 「今、彼女のこと、考えてたでしょ」 「……誰のことだよ」 「薔薇水晶」 「まさか」 苦笑った顔を、柏葉に向ける。 柏葉は、よく見なければ分からないほど薄い笑みを浮かべ、僕を見ていた。 「相変わらず、隠し事が下手ね。声に出てる」 本音が顔に出る――とは聞いたことがあるが、どうやら声にも出るものらしい。 まあ、僕が薔薇水晶を探しているのは周知の事実だし、そこそこの想像力があれば、 そういう結論にも辿り着けるか。 ……とは言え。僕が秘密を隠し通せない性分なのも、確かだろう。 これは困ったことだ。安易にウソも吐けないな。 嘘も方便という場面では、別の人に代わってもらおう。うん、そうしよう。 「まいったなぁ。なんか、隠し事してると、落ち着かなくてね」 「やっぱり考えてたのね」 「ああ……考えてた。また会いたいな、って」 「倦怠期に入って、浮気したくなった?」 「違うよっ。て言うか、なんで瞳を輝かせてるんだ」 「ちぇ。なんだ、つまんない」 冗談めかしてはいるが、柏葉の口振りは、どこか本気っぽい気配も滲ませている。 僕が返答に窮していると、彼女は呆れたように、眦を下げた。 「そこで黙られちゃうと、私も困るんだけどな」 「いや、その――」 「お酒が入ったときは、饒舌になるのにね」 「ほっとけ」 「ふふ……はいはい」 柏葉は、僕の肩を軽く叩きながら、「でも――」と、続けた。 「たぶん、もうすぐ彼女は来るよ。桜田くんに、会いに来る」 なんで、そんなコトが言い切れるのか。 訊ねると、「女の子の勘よ」なんて答えが、臆面もなく返ってきた。 僅かでも期待した僕が、バカみたいに思えてくる。 いや……『みたい』じゃないな。僕はバカだ。 ならば、バカはバカらしく、柏葉の言葉を鵜呑みにしてやろうじゃないか。 「信じておくよ、柏葉の勘ってヤツ」 「大丈夫、大丈夫。信じる者は救われるよ。うんうん、モテる男は辛いね~」 「……柏葉って、そんな性格だったか?」 「どうだったかなぁ」 なんて、ゆるいお喋りをしていた僕らの頬を、ふわり―― 梅雨時の、湿った風が撫でた。 自動ドアの開いた気配。店内に響く、小刻みな足音。 「あ、いらっしゃい」 僕と柏葉は、ほぼ同時に言って、振り返った。 そこに佇んでいたのは、一足はやく夏を意識したような、カジュアルウェアの乙女。 傘も差さず走ってきたのか、白く艶やかなロングヘアーに、雨の雫を鏤めている。 乙女が、前髪を掻きあげる。 その瞬間、彼女の白皙たる美貌を飾るように、一輪の花がパッと咲いた。 この季節に相応しい紫陽花ではなく、紫色の薔薇が―― 〆
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33 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/07/25(金) 07 53 48 ID /XHKM5iW もし本当にコジキリが在学中に付き合った場合 放課後に二人きりの教室で居残り補習中 キリ「ここ教えてよ」 コジ「誰が」「この前授業でやったろ」 ショー子(ガラッ) コジ「あれっ!?この机壊れてるみたいだなあ!!」(ガタンガタンガタン) キリ(先生…!わざとらしい…!普通にしてれば変じゃないのに…!) ショー子(なんだこいつら付き合ってるのか) みたいな状況を想像した