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とんぬらは何もない空間から突然現われた扉に視線を移した。 扉は子猫が通れるかどうか、といったところでアニーの魔法によって凍結させられている。 中の様子は窺えないが、扉の向こうに人がいることには違いはない。 「お父さん、どうしよう?」 「…そうだね、この状況で乱入されるのは困るな。アニー、頼めるかい?」 「はい」 アニーはうなずくと呪文を唱え始める。これで少しは時間を稼げるだろう、この隙にあの邪神官を討つ。 とんぬらは再びエビルプリーストに視線を向けた。 何故か、エビルプリーストのいた所のすぐ側に扉が現われていた。 視線を外していた時間は僅かなものだ、これまた突然現われたもう一つの扉に驚いたが、 扉から飛び出してきた一人の少女と、 「きさま、リディアちゃんを離せ!」 聞きなれた男の声に、とんぬらは更に驚愕した。 エビルプリーストは自分に剣を向ける兵士に嘲笑うように笑みを浮かべた。 「ふん、その剣でどうするつもりかな?」 うぐ、と…腕の中にいる少女、リディアが呻き声を上げる。 腕からはどす黒い血が流れていた。扉を開いた時にいきなり切りつけられたせいだ。 それでもう一人の少女は取り逃がしてしまったが…しかし一人でも十分事足りる。 「やめろ!」 「やめて欲しいのならそれ相応の態度というものがあるだろう?まずはその剣を捨ててもらおうか」 「…くッ」 ピピンは下唇を噛んだ。リディアは泣きそうな目で自分を見ている。 それが何を訴えているのか、結局はわからないまま………ピピンは剣を捨てた。 「結構、では早速だがお別れだ」 リディアが何を言おうとしている。だが、エビルプリーストの腕が咽喉に食い込んで、声を上げられない。 エビルプリーストはリディアを拘束したまま、外へ飛び退いた。 空いている手に光の粒が集まりはじめて。それがまるで、リディアの瞳から涙が零れ落ちているようだった。 ああ、この子はきっと凄い美人になるんだろうな―――― ――――それが、最後だった。 「お父さん、今の声」 「ああ…ピピンだ!」 「とんぬらさんの知り合いなの?あの子も?」 ルーキーが森の奥へと消えていく少女を見ながら言う。 ちょうど、メルビンたちが向かったほうに駆けていく少女の姿を確認して、とんぬらは首を横に振った。 「いや…多分、ここに来て知り合った子だと思う」 「そっか。あっちの橋は落ちているから、結局戻ってこなきゃいけないんだけど…」 と、扉の中からエビルプリーストが飛び出してくる。刹那、扉の向こうから激しい轟音が鳴り響いた。 「………!」 二人と一匹は息を飲む。それが何を意味しているのか、理解できずに。 エビルプリーストはイオナズンの余波を心地よく感じながら、厭らしい笑みを浮かべて三者に相対する。 「くくく…動くなよ」 「人質…?」 「そういうことだ。武器を捨ててもらおうか」 ああ、そういうことか。とんぬらは思った。子供を人質にとられ、何も出来ないままやられた、ということ。 咽喉の奥がヒュゥ、と音を立てた気がした。遥か昔の、けして忘れられない刃の冷たさを思い出して。 「いいのか?この子供の命が惜しくないのか?」 あぅ、と捕らわれの少女がうめく。その顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。 とんぬらは無造作に剣を捨てた。ルーキーも、迷いながらもブーメランを捨てる。 「結構結構。くくく…くはははは!これぞまさしく人間の盾といったところか!」 「卑怯だぞ!」 ルーキーが怒ったような声を上げる。 怒っている。ああ、そういうことか。とんぬらは思った。 ――――この状況は、あの時と同じじゃないか。 それに気付いた時、とんぬらの内から急激に怒りの感情が溢れた。 そして叫ぶ。 「子供を離せ!」 一方、一人冷静なのがアニーだった。 先程呪文で凍らせた扉を、中にいる者たちが蹴破り始めた事にもいち早く気付いていた。 父は離れにいる者たちを頼むといった。そして氷結の呪文はすでに唱え終わっている。 扉はすぐにでも蹴破られそうだが、呪文を放てば更なる氷が扉を塞ぐだろう。 だが、あえてアニーは呪文を放たなかった。 勿論、命は大切だ。助けられるのなら、そうしたいと思う。 しかし父親と天秤にかければ、どちらに傾くかは言うまでもないことだ。 父が、見ず知らずの少女のために死んでいく…そんな事は、認められない。絶対に。 有頂天のエビルプリースト、泣きじゃくるリディア、怒りのとんぬら、ルーキー。 その裏側でアニーは子供とは思えない…いや子供だからこそなのだろうか…冷静さで隙を突こうとしていた。 【エビルプリースト 所持品:危ない水着 ファリスのペンダント 第一行動方針:この場にいる全員の始末 第二行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末】 【現在位置:祠の離れのそば】 ※リディアを捕らえています。 【リディア 所持品:なし 第一行動方針:エビルプリーストから逃げる 第二行動方針:祠から逃げてバッツたちと合流 第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】 【現在位置:ロンタルギアの祠の外】 ※エビルプリーストに捕まっています。 【とんぬら 所持品:さざなみの剣(捨て) 第一行動方針:エビルプリーストを倒す 第二行動方針:オルテガたちとの対応を決める 第三行動方針:クーパー、パパスとの合流 第四行動方針:アイラの呪いを解ける人を探す】 【ルーキー 所持品:スナイパーアイ、ブーメラン(捨て) 第一行動方針:エビルプリーストを倒す 第二行動方針:オルテガたちとの対応を決める 第三行動方針:ライアンとの合流】 【アニー 所持品:マインゴーシュ 第一行動方針:エビルプリーストを倒す 第二行動方針:オルテガたちとの対応を決める 第三行動方針:クーパーをみつける】 【現在位置:祠の離れのそば】 ※とんぬら、ルーキーは武器を捨てました。アニーはそのままです。 とんぬらにはマホカンタがかかっています。アニーは氷結の呪文をすぐに撃てます。 【エーコ 所持品:なし 第一行動方針:バッツたちと合流 第二行動方針:仲間を捜す】 【現在位置:ロンタルギアの祠の外】 ※祠から逃げ出す事に成功しましたが、向かっている南の端は落ちています。 【ピピン 死亡】 【残り 53人】 オルテガたちが出てくるタイミングはお任せです。 エーコについては誰か補完してください。おながいします。 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV リディア NEXT→ ←PREV エーコ NEXT→ ←PREV エビルプリースト NEXT→ ←PREV とんぬら NEXT→ ←PREV アニー NEXT→ ←PREV ピピン NEXT→死亡 ←PREV ルーキー NEXT→
https://w.atwiki.jp/dqff1st/pages/642.html
リディアは絶叫していた。エビルプリーストの腕が咽喉に食い込んで ろくに声も出せなかったが、目から涙がこぼれ、胸の奥がひゅうひゅうと鳴っている。 悲しいこともある。ただ、それ以上に許せなかった。 剣を捨て、すまなさそうに自分を見るピピンの姿が、爆炎に飲み込まれて消えていく姿が瞼に焼き付いて消えない。 ピピンは命をかけて自分たちを救おうとしてくれた。なのに自分はそれに答えられなかった。 だから、自分が許せなかった。 そしてまた、剣を捨てた男性が目の前にいる。自分のせいで、死んでしまう。 そんなことは許せなかった。 もがき、暴れる。だが、エビルプリーストの腕はまったく揺るぐことはない。 自分が身動きするたびに締め付けはきつくなり、意識は遠くなっていくが、 それでもリディアは絶対に諦めるわけには行かなかった。 そんなリディアの精一杯の抵抗も、エビルプリーストは歯牙にとめない。 彼は武よりも文の性質であったが、腐っても魔族である。小娘が暴れたところで動じることなどない。 「さて、先ほどの例をさせてもらおうか。おっと、貴様はマホカンタが効いていたな」 エビルプリーストは邪悪な笑みを浮かべながら、とんぬらが捨てた剣の方へ歩いていく。 ルーキーは悔しげに、とんぬらは静かな怒りを秘めながら、身動きひとつせずそれを見ていた。 そんな二人にエビルプリーストは舌打ちする。剣を拾い上げ、ゆっくりととんぬらに近付いていく。 「その目、気に入らんな。貴様は危険だ」 とんぬらは冷たい目でじっとエビルプリーストを睨みつけていた。 抵抗する様子はない。手をだらりと下げ、無防備な姿で佇んでいる。 一歩、一歩近付くにつれ、リディアの焦燥は積もっていき… エビルプリーストがとんぬらを切り殺そうと剣を構えた、その時。リディアの中の何かが切れた。 刹那。強烈な力が弾けた。 「うおおッ…!?」 リディアの全身から緑色の光が溢れて視界を塗り潰す。 突然生まれた衝撃にエビルプリーストはリディアを投げ捨てる、だが現象は止まらない。 何らかの力が集まって一つの物体として具現化していく。 「ば、馬鹿な…!?」 それはリディアを包んで巨大化していき、遂には巨大なドラゴンを形どった。 音もなく、雪原に突然現われた白いドラゴンは鎌首を下に…エビルプリーストに向ける。 エビルプリーストはパクパクと口を上下させた。何かを言おうとしたが、声にならない。 ドラゴンは口を開いた。咽喉から白い煙が零れる。 熱も冷気も電撃もない霧のブレス。次の瞬間、彼の全身を激しい痛みが襲った。 本来なら、耐え切れた攻撃かもしれない。だが、ゾーマの魔力に包まれたこのフィールドでは、 魔法に制限がかかっているように、耐性にも彼が思っている以上に制限がかかっていた。 こんな筈ではなかった。エビルプリーストは、自分がどこで誤ったかを考えた。 あの小娘を人質に取ったとき、逃げることを考えなかったことか。 いや、そもそもあの小娘を人質にしてしまったことか。 それとも… そんなエビルプリーストの全身を氷柱が貫き、彼の存在はそこで潰えた。 とんぬらは呆然とその一連を見ていた。 とんぬら自身は、エビルプリーストが攻撃を仕掛ける瞬間を狙っていた。 幸いな事に自分にはマホカンタがかかっている、エビルプリーストは直接的に自分に手を下すだろう。 そこに付け入る隙がある。危険だったがそれしかない、と思っていた。 だが、実際はそれを行う前に、少女が少女自身の力で自分を救った。 自分は…自分が人質になったあの時、自分は見ているだけだったのに。 霧のドラゴンは攻撃を終え、存在する所以を失ったそれは静かに消えていく。 現われたとき同様、音もなく消えた後には倒れ伏すリディアの姿があった。 少女の下に駆け寄る。意識を喪失しているようだ、一見して少女の顔色が酷く悪い事が確認できる。 念の為に脈をとってみると、あるにはあるが恐ろしく弱い。 あのドラゴンを呼んだ際に力を使い果たしてしまったのだろう。 このままでは危険かもしれない。 とんぬらはリディアを抱き上げた。少女の軽さに、何ともいえない気分になる。 こんな少女も、この馬鹿げたゲームの参加者なのだ。それがやりきれなかった。 振り向くと、アニーがこちらに歩いてくる。何となく、不機嫌そうだった。 実際、アニーは不機嫌だった。 「お父さん、何で剣を捨てたの?」 「アニー?」 「お父さんは、私よりあの子が大事なの?」 とんぬらが不思議そうに自分を見ている。それがまたアニーの癇に障った。 「お父さんは死なないっていったじゃない!なのにあんな子の為に剣を捨てて!」 「アニー…」 今にも泣き出しそうな娘の前で、困惑する父親。 そんな気が重くて窒息しそうな状況で、ルーキーはかなり控えめに口を出した。 「ねぇ…そろそろ中の人たちが出てきそうなんだけど?」 次の瞬間。 離れの扉が蹴破られ、見るも無残な姿に成り果てた扉が雪原に投げ出される。 扉が地面に倒れた勢いで雪が舞い上がった。 ちらつく雪の影に、男が二人現われる。 オルテガとリバストだった。 【リディア 所持品:なし 第一行動方針:エーコ、バッツたちと合流 第二行動方針:仲間(セシル?)を捜す】 【現在位置:ロンタルギアの祠の外】 ※力を使い果たして昏倒しています。そう簡単には回復しません 【とんぬら 所持品:さざなみの剣 第一行動方針:リディアとオルテガたちとどう接しよう? 第二行動方針:クーパー、パパスとの合流 第三行動方針:アイラの呪いを解ける人を探す】 【ルーキー 所持品:スナイパーアイ、ブーメラン 第一行動方針:リディアとオルテガたちとどう接しよう? 第二行動方針:ライアンとの合流】 【アニー 所持品:マインゴーシュ 第一行動方針:リディアとオルテガたちとどう接しよう? 第二行動方針:クーパーをみつける】 【現在位置:祠の離れのそば】 【オルテガ 所持品:水鉄砲 グレートソード 覆面 第一行動方針:とんぬらたちと対応 第二行動方針:アルスを探す】 【リバスト 所持品:まどろみの剣 第一行動方針:とんぬらたちと対応】 【現在位置:ロンダルキアの祠の離れ】 【エビルプリースト 死亡】 【残り 52人】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV リディア NEXT→ ←PREV オルテガ NEXT→ ←PREV エビルプリースト NEXT→死亡 ←PREV リバスト NEXT→ ←PREV とんぬら NEXT→ ←PREV アニー NEXT→ ←PREV ルーキー NEXT→
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クリスタルプリースト 耐 聖100 闇-100 EP 盗 聖なる魔石×1 聖なる魔石×2(レア) 落
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「これでいい」 エビルプリーストは、たった今殺した人物の死体を眺めながら呟いた。 その死体は、ピンク髪のエルフの女性のものだった。 「ロザリー…貴様は、ピサロ様にとって邪魔な存在であった」 エビルプリーストは、元の世界で人間に彼女を殺させることでピサロに人間への憎悪を植え付け、彼を真の帝王たる存在へとしようとしていた。 しかし、それを実行する前にエビルプリーストはこの殺し合いに招かれた。 しかもロザリーと共に、だ。 そして運よく殺し合いが開始してすぐにロザリーと出会ったエビルプリーストは、彼女を自らの手で殺したのである。 「当初の予定とだいぶ違うが…これで、ピサロ様を真の帝王たらしめることができる」 計画はこうだ。 まず、このロザリーの死体は殺し合いが終わるまで持ち運ぶ。 幸い配布されたデイバックは大きさに関係なく物が入るようなので、死体一つ入れるのも問題ないはずだ。 そして、殺し合いから脱出して元の世界に帰った後、ロザリーの死体を見せ、こう説明するのだ。 『私とロザリー様は最後の一人になるまで殺しあうという奇妙な催しに参加させられていました。ロザリー様は殺し合いをよしとせず他の参加者と協力しようとしていたが、人間は殺し合いへの恐怖心からロザリー様を殺したのです』 ピサロ様が自分の話を信じてくれるかという懸念はあるが、そこは話術でどうにかしてみせる。 ともかく、これでピサロ様は愛や情などという魔族の王には不要なものを捨て去り、冷酷さや憎悪を持った、魔族の王にふさわしいお姿になってくれることだろう。 「ロザリーとロザリーの荷物はデイバックの中に入れた。これからどうするか…」 殺し合いを脱出した後の計画はまとまった。 今度は、この殺し合いでどう立ち回るかを考える必要がある。 この殺し合いを仕組んだ連中は、魔族の大幹部であるこのエビルプリーストを攫ってのけた。 それなりに強大な勢力と考えていいだろう。 つまり、ピサロ様の脅威になる可能性がある。 潰しておく必要があるだろう。 とはいえ、自分一人の手では倒すのは容易ではないかもしれない。 「ロザリーのような参加者がいるということは、この殺し合いに呼ばれた連中の中には、主催に反抗するものもいるはず…」 ならば、そいつらと手を組み、利用する。 これが、今取れる最善の手だろう。 手を組むにあたって、ロザリーの死体を運ぶのは不都合があるかもしれないが、もし死体を見られたとしても、『見つけた時には死んでいた。主君の大切な人なので元の世界に帰してやりたい』とでも説明すれば、納得してくれるだろう。 「待っていてください、ピサロ様。このエビルプリースト、必ずやピサロ様の障害になる者達を潰し、あなた様のもとへ帰ります。そして、ロザリーの死体を手土産に、あなたを真の帝王へとしてみせましょう」 エビルプリースト。 たとえ歪んでいようとも、その忠誠心は本物だ。 【ロザリー@ドラゴンクエスト4 死亡】 【エビルプリースト@ドラゴンクエスト4(FC版)】 [状態] 健康 [装備] てんばつのつえ@DQ4 [道具] 基本支給品×2、ランダム支給品0〜2、ロザリーのランダム支給品1〜3、ロザリーの死体 [思考・行動] 基本方針 主催を倒して元の世界に帰り、ピサロを真の帝王にする 1 主催打倒を掲げる者を見つけ、利用する 【てんばつのつえ@ドラゴンクエスト4】 神の怒りを封じ込めた聖職者用の杖。 道具として使うとバギマが発動する。
https://w.atwiki.jp/dqff1st/pages/261.html
「…先ほどの輩。おそらく屋上に行って演説をしていた女性を殺したようじゃな。」 モニカはガタガタと震えていた。 「急ぐぞ。先ほどの男が襲い掛かってこないとも限らないからな。」 「…は、はい。」 「腕っ節の強い輩相手だと我々じゃ太刀打ちできぬ。…運がよかったが次はこうだとは思えん。 ここは島のようじゃ。自由に動ける広いところに移動するぞ。」 ナジミの塔の地下への階段を下りる。 階段の途中で何者かと目が合う。グレーテは一瞬で判断した。 「逃げよ!モニカ!」 「えっ!」 モニカを通路のほうに突き飛ばす。 階段を爆発が襲う。イオナズンだ。洞窟が崩壊しそうなほど揺れる。 「グレーテ姫!」 「ええい、何をしておる。早く逃げよ!」 階段付近の柱の陰に隠れたグレーテがモニカに逃げるよう促す。 「で、でも!」 「…わらわが一緒にいられるのはここまでのようじゃ。このままいるとおぬしも危険じゃ。あんな呪文食らったらひとたまりもないぞ。」 モニカは頷いてレーベの村方面の通路に走った。 「…よい。それでよいのじゃ…」 モニカを見送ったグレーテ姫は落ち着いていた。 「…別れの挨拶は済んだか?」 「わらわの様な小物にそのような派手なことをしてると息切れするぞ?」 「ご心配なく。私の魔法力は簡単なことでは息切れは起こさないからな。」 相手は誰じゃ?どうやらアリアハン方面の地下通路からイオナズンが放たれたようじゃが… 顔を出す。目の前にメラゾーマの巨大な火炎が彼女を襲う。彼女は再び柱の陰に隠れた。 「やれやれ…派手にやってくれてるようじゃな…」 相手を確認はできた。確か自分の前に出発した参加者。魔僧・エビルプリーストだ。 「食らうがよい!」 反撃のために柱から飛び出す。先ほどまでいた柱にエビルプリーストのイオナズンが直撃する。激しい音を立てて柱が崩壊する。 グレーテは裁きの杖を振りかざし真空の刃をエビルプリーストに襲わせる。狙いは過たないはずだ。 「…やれやれ、あまり効いていないようじゃな。」 「そのとおり。この程度の呪文なぞ痛くも痒くもないわ。」 「じゃがな。当たらないイオナズンより当たるメラのほうが上じゃぞ?」 「ご心配なく。次でとどめをさしてくれようぞ。」 柱から次の柱へ移ろうとしたとき。足に激しく痛みが走った。…しまった。 グレーテは移動をあきらめ柱の影にいることを余儀なくされた。 その柱にイオナズンが直撃する。 柱が崩壊し、爆風がグレーテを襲う。入れ違いに再び真空の刃がエビルプリーストを襲う。思いもよらぬ反撃に彼の手に軽い切り傷を負わせた。 「ふん…死んだか。」 エビルプリーストは埃の舞う中階段へと足を向けた。 「…ははは、わらわはまだ生きておるぞ。この呪文でとどめをさすのではなかったのではなかったのではないか?おぬしの呪文力もたいしたことがないよのう…」 埃の中からグレーテの声が聞こえる。柱の影にいたためダメージを最小限に食いとどめれたのだ。 とはいえ、もう満身創痍。彼女のドレスはボロボロ。腹部には自分の血が染み付いている。裁きの杖を支えにして立っているのがやっとだ。 ふらふらになりながらも次の柱の影に向かう。 埃はまだ舞っている。グレーテはエビルプリーストの影を確認した。おそらく相手も知っているだろう。 (…どうしようかの…) 辺りには塔の内壁の欠片が散乱していた。 自分自身ここまでやれるとは思ってもいなかった。 エビルプリーストは不愉快極まりなかった。 勇者や手練れの戦士、ピサロほどの実力者ならともかくただの人間にここまでに梃子摺っている自分にいらいらしていた。 埃はまだおさまらない。だが相手の影は確認した。次動いたときが貴様の最後だ。 柱の影から影が飛び出す。…終わったな。 イオナズンは狙いを過たずに影を直撃する。何度かの揺れが塔を襲う。 エビルプリーストは確認に向かう。 「…しまった…!」 それはグレーテの等身大ほどの壁の破片であった。自分の失策を再び悔いた。 あの挑発はわざと怒らせるための策略であったことを。 グレーテの姿は気づいたときには岬の洞窟方面の階段方面にあった。信じられないほどに速かった。 エビルプリーストは再びイオナズンを放つ。だが、もう手遅れだった。 グレーテはすばやく階段を駆け上り爆風を避ける。 エビルプリーストは舌打ちをした。追撃はやめた。あの傷では助かるまい。そう思ったのだ。 【グレーテ(瀕死 腹部に怪我 足を負傷 右腕に火傷) 所持品:裁きの杖 第一行動方針:逃げる 基本行動方針:説得重視】 【現在位置:ナジミの塔の地下→岬の洞窟】 【モニカ(パニック状態) 所持品:ブロードソード 第一行動方針:逃げる】 【現在位置:ナジミの塔の地下→レーベの村】 【エビルプリースト 所持品:危ない水着 第一行動方針:塔を上る】 【現在位置:ナジミの塔地下】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV エビルプリースト NEXT→ ←PREV モニカ NEXT→ ←PREV グレーテ NEXT→
https://w.atwiki.jp/maougun/pages/29.html
イベント進行 No. イベント 発生条件 備考 1 トルネコ戦闘可能 累計戦闘回数が120になる 2 トルネコ加入 トルネコ戦勝利から30時間後 商人転職可能になる 3 ライアン戦闘可能 トルネコ加入から48時間後 4 ルート分岐 ライアン戦勝利から24時間後 基本ルート、上級ルートの分岐 5 マーニャ戦闘可能 ルート分岐から72時間後カジノLv1(?) 6 アリーナ戦闘可能 マーニャ戦勝利から120時間後 7 クリフトの治療 アリーナ戦勝利 費用300,000 8 エビプリ戦闘可能 クリフトの治療選択から72時間後 サントハイム復興のリミット 9 魔王城建設可能 エビプリ戦勝利 費用30,000,000 10 エンディング 魔王城建設 ※他にも自動発生するイベントはあるが、進行に影響がないため割愛 ボスデータ ボス名 攻撃力 防御力 すばやさ かしこさ HP 固有スキル トルネコ 67 56 10 12 250 通常攻撃石に躓いて転ぶ(基準ダメージ20の固定ダメージスキル) ライアン 122 226 12 4 400 通常攻撃魔人切り マーニャ 88 296 267 488 700 通常攻撃メラミベギラゴンイオナズン アリーナ 139 440 504 30 2,400 通常攻撃せいけんづき エビルプリースト 265 556 389 512 5,500 連続攻撃(2回攻撃)メラゾーマイオナズン輝く息激しい炎 通常攻撃ダメージ=攻撃力+素早さ÷2-敵の防御力÷2+乱数 ※乱数は±1 魔法攻撃ダメージ=基準ダメージ+かしこさ÷4-敵のかしこさ÷2+乱数 ※乱数は±3 固定ダメージを与えるスキルのダメージ=基準ダメージ+乱数 ※乱数は±5 各ボスを放置することでのデメリット ライアン放置①:1部隊に突撃し大ダメージ(戦闘にはならない) マーニャ放置①:マーニャがカジノで大勝ちする(10万G減少) リズルート 他のEDフラグを立てずにエビルプリーストを倒すと「城建設(リズ編)」が発生します。 中盤に「高級茶葉」、「誕生日プレゼント」のイベントがありますが、必須ではありません。 姉妹ルート 「借金返済」→カジノでの踊り子イベント(※1)→マーニャとのHイベント を発生させた上で 「ミネアの回復」→ミネアの占いイベント→ミネアの訪問イベント →姉妹とのHイベント (上記をこなしていないと発生しない) ここまでこなしてエビルプリーストを倒すと、「城建設(姉妹編)」が発生します。 ※1…ここで店の集客力とカジノの利益とが増加 アリーナルート 「クリフトの治療」→「サントハイム復興1」→「サントハイム復興2」 を発生させた上で 「ブライの治療」→サントハイムの発展イベント →アリーナとのHイベント (上記をこなしていないと発生しない) ここまでこなしてエビルプリーストを倒すと「城建設(アリーナ編)」が発生します。 ただし、 「クリフトの治療」はゲーム進行の必須イベントとなっており、「クリフトの治療」後丸三日でエビルプリースト戦のイベントが発生します。 このイベントより前に「サントハイム復興1」「サントハイム復興2」を終わらせないと、アリーナ攻略不可能となります。 ※手軽に全てのEDを見たい場合 マーニャとのHイベントをアリーナ戦までに 「サントハイム復興2」を勇者敗北までに 以上を発生させ、勇者敗北後にセーブします。 (フラグ関係にバグがあるようなので、確実性を期すために上記の手順を踏みます) ミネア、ブライを助けずにエビルプリーストを倒すとリズルート ミネアを助け姉妹とのHイベント後にエビルプリーストを倒すと姉妹ルート ブライを助けアリーナとのHイベント後にエビルプリーストを倒すとアリーナルート
https://w.atwiki.jp/dqff1st/pages/293.html
かつかつかつかつ…。 石畳を叩くでたらめなリズム。四人の足音。 その音に気をかける者は、今現在ここにはいなかった。 アリアハン城、謁見の間へと続く廊下。 バッツとパパス、それにクーパーとアニーは、新しい“舞台”に移動すべく歩いていた。 クーパーは、天井に開いた大穴を見上げた。穴の向こうに旅の扉の淡い蒼光が見える。 そのままぐるりと首を回してみた。破壊が、その乱暴な爪痕をまざまざと見せつけてくる。荘厳であった城は、今は半ば瓦礫の塊になりつつあった。 「こんな事が出来るヤツがいるんだ…。」 恐ろしいと言うより、子供特有の好奇心からクーパーが呟いた。 破壊力で言えば、自分の雷撃呪文に勝るとも劣らない。これが出来るのが、味方だったら…。 「…アイツだろうな…。」 「知ってるの?これやった人。」 バッツの呟きに、アニーが応じる。ひょっとして、バッツの仲間…? だがその期待は、至極あっさり霧散した。 「お前らも会っただろ?初めてあった時のあの男。」 その言葉に、双子はちょっぴり肩を落とした。 かつかつかつかつ…。 石畳を叩くでたらめなリズム。“五人”の足音。 アニーの背筋がぞくりと凍り付く。足音が…五人分有る! 思わず最大級の爆裂呪文を思い浮かべながら、アニーはばっと振り向いた。 突然の事に驚きながらも、バッツ達も習う。 そこには、魔道士が立っていた。妖術師、神官…様々な呼び方が有るだろう。エビルプリースト。 ゆっくりと背後に忍び寄っていたエビルプリーストは、気づかれた事に舌打ちすると呪文を唱えだした! 「ちぃ…!貴様だけは死んでもらうぞ!天空の勇者め!」 叫ぶと同時、まっすぐクーパーに向かってメラゾーマの火球が炸裂した! クーパーはかろうじてそれを盾で受け止め、受け流そうとする。しかし強大な圧力に、あっさり弾き飛ばされ昏倒する。 「クーパー!」 バッツは駆け寄り、クーパーを抱き起こした。幸い怪我はないようだが。 「バッツ殿!二人を連れて旅の扉に!儂もすぐ行く!」 パパスは叫び、剣を抜いた。バッツは頷くとアニーを抱き寄せて階段を上り始めた。 剣風が、寒風をまとってエビルプリーストを薙ぐ。メラゾーマの火炎が、弾丸のようにパパスを狙った。 互角の攻防、必殺の一撃。いつの間にか、戦いながら怒鳴っている! 「あのガキは生かしていては…我々にとって危険なのだ…ッ!」 「儂は天空の勇者を捜していた…!しかしそんな事より、子供と未来有る若者を殺させるわけにはいかんのだ!絶対に!」 どがっ、と言う衝撃。腹を蹴られてエビルプリーストが地面に倒れ伏した。 「パパスさんっ!」 と言う声が、その直後に聞こえてくる。天井に空いた穴から。 「行きますッ!」 叫んで、バッツ達は旅の扉に飛び込んだ。それを確認してから、パパスはまっすぐに跳躍する。 穴の縁に手をかけて、二階に上がる。バッツに少し遅れて、パパスが扉に飛び込んだ。 「逃がすかぁ!」 倒れたままのエビルプリーストが怒鳴り、呪文を願う。 直後に、イオナズンの爆風が、目に入る全てを吹き飛ばした。 エビルプリーストは、爆風が収まったのを確認して立ち上がった。 ぱんぱんと服の埃を払いながら、上を見上げた。青い空が見える。 手加減なしに解き放ったイオナズンは、間に会ったいくつもの部屋ごと城の屋根を消失させていた。 今やこの城は、壁があるだけの張りぼて同然の城だ。 エビルプリーストは正面を見た。消失した謁見の間から“落ちてきた”旅の扉がある。 エビルプリーストは迷い無く、それに飛び込んだ。 どうやら二人存在しているらしい天空の勇者の排除を決意しながら。 【パパス 所持品:アイスブランド 第一行動方針:子供達の両親さがし 基本行動方針:子供達の安全確保 最終行動方針:ゲームを抜ける】 【現在位置:新フィールドへ】 【バッツ@魔法剣士(アビリティ:白魔法) 所持品:ブレイブブレイド 第一行動方針:レナとファリスを探す 基本行動方針:非好戦的だが、自衛はする 最終行動方針:ゲームを抜ける】 【クーパー 所持品:天空の盾とマンゴーシュ(王女の支給品) 第一行動方針:両親さがし】 【アニー 所持品:なし 第一行動方針:両親さがし】 【現在位置:新フィールドへ】 【エビルプリースト(好戦的) 所持品:危ない水着 第一行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末】 【現在位置:新フィールドへ】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV バッツ NEXT→ ←PREV エビルプリースト NEXT→ ←PREV クーパー NEXT→ ←PREV アニー NEXT→ ←PREV パパス NEXT→
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ゼニスやトーマスたちがそこに辿り着く少し前の出来事 もはや完全な廃墟と化している封魔壁監視所跡地、そこから洞窟へと続く橋のたもとに 旅の扉は出現していた。 そして今、それに飛び込もうとしている人影がある、まだ幼い少女のようだ だが、何か様子がおかしい・・・・・ 「ふふ・・・面白い物を手に入れたわい」 その声と同時に少女の姿が変化し本来の姿、魔僧エビルプリーストへと戻っていく その手に握られているのは変化の杖・・・・ そしてそのまま扉に入ろうとするが、ふと思い出したように洞窟の方向を見る。 「おお・・面白い事を思いついたわい」 そう1人ごちると橋に向かって呪文を唱える。 「ヒャダイン」 橋を支える柱が瞬時に凍りつく、それを確認するとまた呪文を唱える。 「メラミ」 今度は凍りついた柱が急速に解凍され、逆に赤く輝くほどに熱せられる。 それを何度か繰り返すと、さすがに頑丈なはずの柱もヒビが入りガタガタになってしまう。 「これぐらいでいいだろうて・・・・ふふふ」 橋の下には増水した海面がうねりを上げている、落ちればまず助かるまい・・・・・ それをこの目で見届ける事が出来ぬのが残念だ、そう思いながら今度こそエビルプリーストは扉に入った。 ゼニス一行が扉の前に到着したのはぞれからわずか数分後だった。 【エビルプリースト 所持品:危ない水着 変化の杖 第一行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末】 【現在位置:新フィールドへ】 ※橋は半壊状態です ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV エビルプリースト NEXT→
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場所はアリアハン城地下、牢屋前。 「ふむ。ゾーマの言いなりになるのは好かんが…踊らされるのも悪くはない。」 油断したときがゾーマ、貴様の最後だ。その言葉を胸のうちにしまった。 「先ほどピサロの姿があったな。」 さて、持ち物は…と袋を探る。 「…なんだこれは!!」 さすがのエビルプリーストも大声で叫んだ。 支給品はなんと危ない水着だったのである。 「…ま、まずい。大声を出してしまった。私としたことが、うかつだ。」 力づくでも戦えないことはないが後々のことを考えると怪我をすることは避けたい。 「…こっちは城の裏庭か…こっちから行ってみようか。」 【エビルプリースト 所持品:危ない水着 行動方針:地下の抜け道に移動】 【現在位置:アリアハン地下牢屋前】 ←PREV INDEX NEXT→ エビルプリースト NEXT→
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「…盾か?」 「そのつもりだが?」 アモスが持ってきたのは見てくれは悪いが三つの盾である。プロトアーマーをばらして作ったようだ。その分頑強に作られている。 「アモッさん。ずいぶん無理矢理な溶接だな。…あれ?溶接器具なんてあったか?」 「ああ。あれなら呪文でやった。」 アモスはしばらく語った。自分はイザという若者に助けられて仲間になったこと。ダーマの神殿で呪文や特技を身につけたこと。実は上の世界と下の世界があったこと。魔王デスタムーアのこと。…無二の親友のこと。 親友のことを話しているうちにアモスの表情は暗いものとなった。…ハッサンのことだ。 「…すまん。アモッさん。」 「いや、構わんさ…やつのことを覚えてほしかった。それだけさ。」 アモスはどっかと腰を落ち着け、遅い食事を始めた。 その様子を見ていた者がいる。 魔僧エビルプリーストである。 一度は奇襲を企てたのだが、アモスの様子を見て気が変わった。 アモスが意外にも呪文の使い手であるということ。 どれほどの呪文を使うのはわからないが呪文をあのように使える技量があることがわかった。 呪文の素質は未知数だが、呪文を器用に扱えるということである。 もう少し様子を見ることとした。 「…これからどうする?」 ファリスの差し出した食料を少し口にしてアモスは立ち上がった。 「そうだな…ここは工場だからアモッさんの呪文をある程度使えばいい代物があるんじゃないか?」 「俺も同じ意見だ。」 「俺の魔力も無限じゃないぞ。…だけど、いいものがあればそれだけ身を守りやすくはなるな。…ここを移動しよう。」 ロックが指をさす。 「あのクレーンで次の区画へ進もう。案内は任せてくれ。」 「そうだな。よし。奥へ進もう。」 アモスがゆっくりと動くクレーンに飛び移る。 「焦るなよ!アモス!」 ファリスの声にふと振り向く。 アモスの目に飛び込んできたのは二人の姿ではなくイオナズンの詠唱を終えて今にも放とうとするエビルプリーストの姿。 二人はまだ気づいていない。 「二人とも!伏せろ!!!」 アモスは不安定な体勢で二人の前に飛び出た。アモスの詠唱は完了していた。 工場を揺らす爆音が辺りに響いた。何とか倒壊は免れたようだ。 「ぬわっ!」 間合いを詰めたエビルプリーストを襲ったのは爆風。間合いを詰めすぎてはない。おそらくマホカンタかそれに似たような呪文による反射であるということを悟る。 「アモス!」 「アモッさん!」 二人の声が重なる。 「くっ…!」 すぐに霧は晴れる。アモスは己の置かれている状況を悟った。足場がない。 イオナズンの衝撃はマホターンで反射した。しかし、その際発生した爆風を防ぐことはできなかった。 爆風はアモスを足場のないところに吹き飛ばしたのである。 「二人とも!逃げろっ!!」 アモスはそういい残し、漆黒の闇へと消えていった。 「まずは一人…」 そう呟き、エビルプリーストは次の詠唱へと入った。 「アモッさん!」 「…ロック!そんな簡単にくたばるやつじゃない。…そんなことより、まずはこいつをどうにかしないと。」 「ああ、そうだな…!」 二人はエビルプリーストと向き合った。 【ファリス@ナイト 所持品:食料20日強分&毒薬 吹雪の剣 水1,5リットル×2 小型のミスリルシールド 第一行動方針:エビルプリーストとの戦闘 基本行動方針:レナの捜索】 【ロック 所持品:神秘の鎧 クイックシルバー 小型のミスリルシールド フィアーの書×7 第一行動方針:エビルプリーストとの戦闘 第二行動方針:レナの捜索】 【現在位置:魔導工場】 【エビルプリースト 所持品:危ない水着 第一行動方針:ファリス、ロックの始末 第二行動方針:天空の勇者(ソロ・クーパー)の始末】 【現在位置:魔導工場】 深い…!どこまで深いのだろう。 間違いなくこの深さで落ちたら死ぬであろう。…だが、アモスは落ち着いていた。 確かに自分は呪文の素質は無いに等しい。だけど、自分はそんな中呪文を身につけてきた。 呪文の素養では負けていても呪文の器用さでは少なくとも研究所などに篭っている呪文学者よりは勝っているだろうとも思っている。 徐々に床が見えてくる。 「まだ…!」 アモスの手に力が集まる。風が、凪ぐ。 「バギ!」 アモスの手から真空の竜巻が地面に向けられた。ブレーキにするのだ。 スピードは次第に殺されていく。アモスが地面に着くころ、スピードは完全に殺されゆっくりと地面に降り立った。 アモスは上を見上げる。かすかに爆音が聞こえる。…この高さではよじ登っていくのは不可能だ。 エレベータらしきものを見る。…故障しているのか。どうやら動かない。 トロッコを見る。確かこのトロッコは外に通じているとロックが言っていた。ここから脱出する際に使ったといっていた。 アモスの腹は決まった。トロッコのスイッチを乱暴に押し、走り出すトロッコに飛び乗った。 【アモス 所持品:妖剣かまいたち 水1,5リットル 小型のミスリルシールド 第一行動方針:ロック、ファリスとの合流 基本行動方針:レナの捜索】 【現在位置:トロッコで移動中】 ※魔導工場に被害が出ています ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV ファリス NEXT→ ←PREV ロック NEXT→ ←PREV エビルプリースト NEXT→ ←PREV アモス NEXT→