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ウイルス ツルハシ, 斬撃 クロスファイア, 火炎放射 デスキャプチャー(攻撃), 格闘 デスキャプチャー(命中), 爪撃 アースクエイク(攻撃), 急降下 アースクエイク(命中), 踏み潰し かみつき, 噛み付き アピタイト, 格闘 フェイスアタック, タックル ダークスラッシュ(準備), 巨大剣 ダークスラッシュ(攻撃), 振り下ろし ダークスラッシュ(命中), 大斬撃 Bazooka.wav ショックウェーブ(攻撃), 白兵武器;地表衝撃波 白 ショックウェーブ(命中), ダメージ モモアタック(攻撃), 白兵武器 モモアタック(命中), ダメージ モコアヘッド, タックル ラウンドショット, ニードルレーザー連射 オレンジ マスクをつきだす(攻撃), 格闘 マスクをつきだす(命中), 強打 アクアワール(攻撃), タックル アクアワール(命中), 竜巻 バブリンミサイル, ミサイル オービット(攻撃), タックル オービット(命中), 放電 居合抜き, 斬撃 トリプルアロー, ニードルレーザー連射 ブルー ドラゴンロード, スーパータックル ダークウェポン(攻撃), 白兵武器 ダークウェポン(命中), 斬撃 ブラックソード, 斬撃 ドリームソード, ハイパービームサーベル ピンク レーザー, 中ビーム ピンク メテオ(攻撃), 隕石 メテオ(命中), 連続大爆発 サンダー, 球電 バッドチューン, 音波 ディグロール, ドリル突撃 センシャホウ, 大キャノン砲 ドラゴンファイア(攻撃), 火炎放射 Breath.wav ドラゴンファイア(命中), 火炎放射 Breath.wav ドールサンダー(準備), 落雷 ドールサンダー(攻撃), 破壊光線 Thunder.wav ドールサンダー(命中), 破壊光線;放電 つきとばし, 格闘 フォレストボム(攻撃), キャノン砲長距離 フォレストボム(命中), @戦闘アニメ_石柱攻撃;ダメージ 電磁弾, 球電 火の玉, 火炎弾 舌攻撃,刺突 火炎弾アーチ, 火炎放射 アクアニードル(攻撃), 3WAY射出 アクアニードル(命中), 連突 エレキパルス, 音波 ワイドソード(準備), - ワイドソード(攻撃), 白兵武器 ワイドソード(命中), 斬撃 ロングソード(準備), - ロングソード(攻撃), なぎ払い ロングソード(命中), 斬撃 フレイムソード(準備), - フレイムソード(攻撃), 白兵武器 フレイムソード(命中), 炎斬撃 アクアソード(準備), - アクアソード(攻撃), 白兵武器 アクアソード(命中), 凍斬撃 エレキソード(準備), - エレキソード(攻撃), 白兵武器 エレキソード(命中), 雷斬撃 ハイバウンド, 踏み潰し 電撃突き(攻撃), 刺突 電撃突き(命中), 刺突;放電 突進, タックル ラビリング(攻撃), 実弾発射 Common\EFFECT_Circle(Yellow)01.bmp 20 速 ラビリング(命中), 放電 ラットン, ミサイル サンダーボール, 球電 サンダーボール1, 球電 サンダーボール2, 球電 サンダーボール3, 球電 ロングソード, 大剣 バブルブイ, 泡 バブルショット, 泡 バブルサイド, 泡 ヒートブイ, 火炎弾 ヒートショット, 火炎弾 ヒートサイド, 火炎弾 ファイアパンチ(攻撃), アッパー ファイアパンチ(命中), 炎 フレイムタワー, 火柱 ウッディタワー, 石柱 アイスキューブ(攻撃), 実弾発射 Common\EFFECT_Tile(Ally).bmp 20 速 アイスキューブ(命中), 粒子集中 ホワイト Crash.wav 落雷, 落雷 グリーンロープ(命中), 触手 グリーン ファイアボム(攻撃), キャノン砲長距離 ファイアボム(命中), 炎 メテオ(攻撃), 隕石 メテオ(命中), 小爆発 キラーズビーム(攻撃), ロックオン;2;破壊光線 Thunder.wav キラーズビーム(命中), 破壊光線;放電 フレイムタワー, 火柱 アイスウェーブ, 氷弾 ホワイトウェブ(攻撃), 実弾発射 Barrier\EFFECT_BeamCoat(White)03.bmp 36 ホワイトウェブ(命中), ダメージ キャノン, キャノン砲 ハイキャノン, キャノン砲 メガキャノン, キャノン砲 ワイドショット(攻撃), 波動放射 ブルー ワイドショット(命中), 飛沫 ブルー Splash.wav アクアワール, 旋風 ブルー ヘルズバーナー, 火炎放射 サボテンボール(攻撃), 投擲武器 Common\EFFECT_Shine(Green)04.bmp 35 サボテンボール(命中), ダメージ エンゲツクナイ(攻撃), 白兵武器 エンゲツクナイ(命中), 回転斬撃 スカルチェーン(攻撃), 投擲武器 Common\EFFECT_Iceburg01.bmp 34 スカルチェーン(命中), ダメージ エアレイド, 機関砲 ヨーヨー, ヨーヨー モスキート(命中), 乱突 エッグスネーク, 蛇 フレアサークル(攻撃), 魔法放射 レッド 相手ユニットID フレアサークル(命中), 炎 ポップボム(命中), 連続爆発 4 バットスパイス, 煙 イエロー オーバーフラッシュ(攻撃), 大放電 対象ユニットID オーバーフラッシュ(命中), 大放電 ダイナウェーブ, 地表衝撃波 ブラック 火の粉(命中), 炎 エンゲツクナイ, 回転斬撃 ツナミ, 津波 アカツナミ, 地表衝撃波 レッド オオツナミ, 津波 ドロツナミ, 地表衝撃波 黒 マシーンソード(攻撃), 白兵連撃 マシーンソード(命中), 連斬撃 サイドバンブー, 刺突 ツインファング(攻撃), ニードル;ニードル ツインファング(命中), 連突 マグショック(攻撃), 放電 ユニットID マグショック(命中), @戦闘アニメ_格闘攻撃;電撃 エレキリール(攻撃), 放電 エレキリール(命中), 大電撃 居合抜き, 斬撃突撃 ジャンピングワーム, 噛み付き ニードル, ニードル ハイマグナム(攻撃), ロックオン;キャノン砲 ハイマグナム(命中), 大爆発 ビーアロー(攻撃), タックル ビーアロー(命中), 刺突;放電 マグネットボム(攻撃), 光球 ブラック マグネットボム(命中), 放電 ドリームビット(RMEXE) レーザー, 中ビーム グリーン
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アライウィルスに関する記述はこちら 169 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/29(木) 20 48 01.23 ID AG/0S4D10 タイトル「アライウイルス 中間報告 その①」 みなさん、こんにちわ。 アライさんトラップ研究所、通称、ATLです。 アライウイルスについて、多少進展があったため、ご報告いたします。 ただし、今回はワクチンの話ではありません。 170 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/29(木) 20 48 57.55 ID AG/0S4D10 アライさんについては、死んだ仲間を食べる行為、いわゆる、共食いというものが確認されていました。 そこで、我が研究所では共食いをしたときに、「アライウイルス」が増減するのか検証してみました。 まず、下記の条件を提示します。 ① アライさん丸々一匹を食す ② アライさんの五臓六腑のみを食す ③ アライさんの脳のみを食す ④ アライさんの肉のみを食す そして、各条件につき、ニ十組のアライさん一家を用意し、一ヵ月間、その食事をしてもらいました。 ちなみにタイプは、すべてタイプAとなります。 171 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/29(木) 20 49 50.61 ID AG/0S4D10 アライウイルスの増減は、血液から測定することが可能です。 そのため、すべてのアライさん一家から血液を採取し、平均値をとりました。 実験結果としては、このようなものとなります。 https //i.imgur.com/RY5DZ09.png 如何ですか? 脳や五臓六腑を食べたアライさんは、「アライウイルス」の数が増えています。 一方、肉しか食べていないアライさんは、「アライウイルス」の数はそこまで増えていません。 このことから、「アライウイルス」は脳や五臓六腑を食べることでも感染する可能性があるかもしれない、という結論に至りました。 172 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/29(木) 20 51 03.05 ID AG/0S4D10 なぜ、このような実験をおこなったかといいますと、アライさんをアライグマのようにジビエとして食べてみよう、という活動が密かにあることを耳にしたからです。 その活動をおこなった方の中から、アライウイルスに感染した、との報告があったため、調査するに至りました。 そのため、アライさんを食べようとしている人に警告です。 絶対に、脳や五臓六腑は食べてはいけません。 食べるにしても、肉のみにしてください。 加熱した場合の増減の研究はまだ実施していないため、今後調査しようと思います。 ですが、目先の課題はワクチンの開発であるため、出来る限り食べないでいただきたいと思います。 173 : ◆cOAKBMeRl6 [sage]:2018/03/29(木) 20 53 41.34 ID AG/0S4D10 今のところ、「アライウイルス」が空気感染した、という報告は受けていません。 もし、空気感染するのであれば、今頃私たちは感染していますからね。 ですが、ワクチンがまだ作られていない以上、今この時にも「アライウイルス」の脅威があることを忘れないでください。 以上、報告内容となります。 【アライさんトラップラボ】シリーズ
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2.レトロウイルス それはわかってたさ。倒れた状況、長門の態度、どれを取っても普通じゃない。 おおかた長門の話を聞いた古泉が、先に病院に連絡をしていたのだろう。 「だろうな。とりあえず何が緊急事態なのか教えてくれ」 長門はまっすぐに俺を見据えていった。その表情はわずかに暗い気がする。 「涼宮ハルヒの精神が、浸食されつつある」 浸食? 何かがハルヒに入り込んでいるってことか? 「そう」 それは何だ? そう聞く俺に、長門は表情を変えずに答えた。 「珪素構造生命体共生型情報生命素子」 またその長ったらしい名前か。久しぶりに聞いたよ。未だに全部覚えられないけどな。 あれだな。1年生が終わるってころに阪中が持ち込んだ事件。 阪中の、あの哲学者と同じ名前を持つ何とも愛らしい犬に憑依した存在。 あれと同じか。ウイルス、と定義してたな。 「そう」 「ハルヒも陽猫病にかかったってことか??」 俺はシャミセンの頭に宿っているはずの何かを想像しながら言った。 確か、消し去ることは許可されなかったからそんなことになったんだったな。 だったら、ハルヒもどっかに圧縮保存しておけば治るんじゃないのか? 少し希望が見えた気がした。 「今回はルソー氏と少し状況が違うようです」 笑顔の消えた古泉が口を出した。 お前には聞いてない、と言いたいところだが、長門が説明するより簡単な言葉で話してくれそうだ。 ここは大人しく聞いておくことにする。 「情報生命素子は、どんな珪素構造体にも寄生できるわけではないそうです。 どんなハードウェアにでもインストール出来るOSがないようなものですね」 わかったようなわからないような。それが何の関係がある? 「普通の情報生命素子は、宿主を選択して自分が寄生出来る構造体を選びます。 しかし、今回の情報生命素子は宿主の構造を探索して自分を変化させる能力を 有していた。そうですね、長門さん」 「そう」 長門がわずかにうなずく。 「大気圏突入により珪素構造体は自身の大部分を失った。 情報生命素子は新しい宿主が必要」 長門が後を続ける。 「情報生命素子は涼宮ハルヒの脳神経回路を始めとするネットワークを探索中」 探索? SOS団が週末に行っているあれ──なわけないな。 「涼宮さんの精神は、探索をかけられることによって過負荷がかかっている 状態です。それで他の機能──と言うべき部分に反応出来ない。 それが意識不明という結果です。本能的かどうか、生命維持の部分は 動いているようですが……。パソコンで一度にスペック以上の大量処理を させたときと同じ状態、と言えますね」 相変わらずお前の例えはよくわからん 「探索中に消去を実行した場合、涼宮ハルヒに及ぼす影響は未知数」 「そこでいきなり負荷を除いたらまずいってことか?」 「未知数。避けるべき」 「今回、お前のパトロンは消去には賛成なのか」 長門は軽くうなずいた。 「涼宮ハルヒの観察に支障を来す」 その探索とやらが終わったらハルヒは目覚めるのか? 「探索が終わると更新を開始する」 「更新?」 「涼宮ハルヒの精神が、情報生命素子に書き換えられる」 ──つまり 「目が覚めたとき、彼女は涼宮ハルヒではなくなる」 頭を殴られたような衝撃を受けた。 なんてこったい。ハルヒがハルヒでなくなる? バカな。冗談だろ? あのハルヒが別物になっちまうなんて考えられるか。 『神聖にして不可侵な象徴たる存在、それがSOS団の団長』 そう言っていただろ? ハルヒ。 「大丈夫ですか?」 気がつくと手を握りしめていた。暑くもないのに全身汗をかいている。 「そちらに座ってください。今にも倒れそうですよ」 古泉が指した椅子に素直に腰掛けた。 頭がくらくらする。異常にのどが渇いていることに気がつくと、古泉がコーヒーを差し出した。 「とりあえず飲んで落ち着いてください」 これが落ち着いていられるか? 「すみません」 古泉はあっさり引き下がった。俺も素直にコーヒーを飲むことにした。 「そう言えば朝比奈さんは?」 タクシーに同乗していたはずの彼女が見あたらない。 「涼宮さんのご両親に事情を話して貰っています。 女性からの方がいいと判断しましたので」 確かに、こんな訳のわからない状態で男が一緒だと、何か疑われかねない。 「まさか本当のことを言うわけにはいかんだろうが」 「大丈夫です。彼女は頭を打って意識不明ということにしています」 俺たち全員がその場にいたこと、学校の階段から転がり落ちたことにする、と説明を受けた。 あのときの俺と同じか。しかし何でわざわざ全員いたことにしたんだ? 「貴方と2人きりだと、何か疑われるかもしれません」 本当に抜かりがないな。だが詳細にこだわるとかえってボロがでるぞ。 コーヒーの効果はあったようだ。冷静にこんな会話が出来るほどにはな。 「すまん、古泉。ありがとう」 ここは素直に礼を言った。古泉は驚いた顔をしたが、今日始めてニヤケ面を見せた。 「貴方に素直にお礼を言われるとは」 しかし、直ぐに真顔に戻った。 「長門さん、聞きそびれていたのですが、情報生命素子を消去出来るタイミングは あるのですか」 「今は無理。探索が終了し、更新を開始する直前のみ」 「チャンスは1回ってことですか……」 「更新が開始されると涼宮ハルヒの一部となり、消去とともに涼宮ハルヒの情報も 消去される」 それは大問題だろ。 「私は涼宮ハルヒにつきそう。探索は1週間程度かかるとみられるが、 正確に判断はできない」 そうか。また長門に負担をかけちまうな。 「問題ない。SOS団の保全が私の使命」 俺は少し驚いた。以前は俺とハルヒの保全が使命だと言った。今はSOS団の保全と言い切った。 それだけ、長門にとってSOS団が大切になっているということか。 「長門、すまん、頼む」 今はただありがたい。 「僕たちは学校に戻りましょう」 古泉に促されるが、俺はハルヒについていてやりたい。 「長門さんもおられますし、もうすぐ涼宮さんのお母様も見えますから」 俺は眠っているようなハルヒを見た。精神に負荷がかかっている状態のはずだが、苦しそうには見えない。 そういう表情を表に出す余裕もないということか。 ハルヒ、必ず助けるからな。 心の中でそうつぶやくと、俺たちは病室を後にした。 「キョンくん、古泉くん!」 病院の入り口で朝比奈さんに会った。知らない人を連れているが、ハルヒに似ている。 「こ、こちら涼宮さんのお母さんです」 朝比奈さんが紹介してくれた。 「はじめまして、古泉です」 古泉が頭を下げる。俺も倣って、はじめましてと言って頭を下げた。 「涼宮さんはどうですか」 不安げな顔で朝比奈さんが聞いてきた。 「まだ意識不明です。長門さんがついています」 「そうですか……」 暗い顔でうつむいてしまった。そんな顔は似合いませんよ、と言いたいがそんな場合ではない。 「すみません、俺のせいです」 ハルヒの母親にむかって、俺は頭を下げた。 「え? でも、これは事故でしょう。頭を上げて」 朝比奈さんから嘘の説明を受けているハルヒ母は、そう言ってくれた。 しかし、俺は責任を感じずにはいられない。 今回の事件、俺は最初からハルヒ的変態パワーを疑っていた。 そうじゃなくても、何が起こるかわからない、とわかっていたはずだ。 それにもかかわらず、俺はハルヒがあの隕石に触れるのを止めなかった。 UFOとかそんな物じゃなかったということで気を抜いた。 あのとき止めていれば。せめて長門を呼んでいれば。 俺は今までの経験をまるで役に立てることができなかったじゃないか。 それが悔やまれる。 「失礼します」 俺は言って、その場を去った。 「僕はこれで失礼させて頂きますよ。バイトが入りましたので」 バイト、を強調して古泉が言った。 「閉鎖空間が? こんな状況でか?」 「こんな状況だからですよ」 古泉が深刻な顔をしていった。今日は、いつものニヤケ面をほとんどしていない。 さっきコーヒーの礼を言った一瞬だけだった。こいつに取ってもそれだけ緊急事態なんだろう。 「今回は普通では考えられない程の負荷が涼宮さんにかかっている訳ですから」 なるほど、確かにそうだ。ただ、閉鎖空間を作れるほどの余裕が、むしろないと思っていた。 「それは僕にもわかりません。が、現に今閉鎖空間は発生している。 正直に言いましょう。 既に涼宮さんが倒れてから3回、閉鎖空間が発生して います。 規模も今までにない規模です。何度神人を倒しても、また発生する。 こんな事態は初めてです」 「お前らは大丈夫なのか」 「おそらく、涼宮さんに寄生する素子が除去されるまではこの状態でしょう。 僕も学校には行けないと思います。休憩などの調整も含めて、機関で僕らの スケジュールが埋まっていますから。」 僕ら、と言ったのは、超能力者たちのことか。ご苦労なこったな。 「ええ、しかし後手に回るしかできません。 僕が一番恐れているのは、情報生命素子が涼宮さんの持つ能力に気付くことです。 おそらく情報統合思念体もそれを恐れているでしょう。もう気付いているかもしれない」 そうするとどうなるんだ? 「わかりません。情報生命素子がそれをどう考えるかは長門さんにも解らない そうです。いずれにしても、影響は『更新』が行われた後でしょう」 すべてが未知数か。確かに後手にしか回れないな。 「今は僕にできることをするまでですよ。それでは」 古泉は片手をあげて去っていった。 できることをするまで。そんなことは解っている。でもな。 俺にできることって何だ? そこまで考えて、俺は部室においた鞄に財布を入れっぱなしなことを思い出した。 くそ、学校まで歩かなきゃならんのか。 そう思ったが、見覚えのありすぎる黒塗りのタクシーが俺を迎えてくれた。 俺が自分の無力さに半ば打ちひしがれたような気分で学校に戻ると、2時間目が終わる頃だった。 そのまま部室に鞄を取りに行く。 ハルヒが持っていたはずの鍵を長門が渡してくれていたので、それで部室の鍵を開ける。 俺の鞄と、ハルヒの鞄がそのままおいてあった。ああ、これを届けなくちゃな。 俺にはそんなことしかできないのか。 「……っ」 思わず涙がこみ上げてくる。朝はあんなに元気だったのに。 隕石の落下を目撃して、UFOと決めつけてはしゃいでいた。何ともハルヒらしい。 「ハルヒ……っ」 やばい、今は泣いている場合じゃないんだ。 ──泣いてんじゃないわよ、バカ!!── ハルヒが見たらそう言われそうだ。 いっそ怒鳴りつけられたいね。元気なハルヒに会いたい。 ふと、以前の失われた3日間を思い出した。長門によって改変された世界。 あのときも必死になってハルヒを捜したな。 あのときと違って、ハルヒは病院にいる。 それは解っているのだが、長門の言葉が胸に突き刺さったままだ。 『目が覚めたとき、彼女は涼宮ハルヒではなくなる』 これじゃあの3日間よりタチが悪い。 あのとき、見つけたハルヒは変態パワーこそ失っていたが、あくまでも涼宮ハルヒだったじゃないか。 「畜生……」 授業を終えるチャイムがなり、俺は無力感を引きずったまま部室を後にした。 ふらふらと教室に入ると、谷口と国木田が話しかけてきた。 「キョン、朝は大変だったみたいだね」 「涼宮が怪我するとはな。大丈夫なのか?」 この2人なりに心配してくれているらしい。 「まだ意識は戻らんが、怪我はないらしい」 そう言っておいた。本当のことも言えるわけないし、要らん心配もかけたくない。 「そうか、お前も元気出せよ」 そう言って自分たちの席に戻っていった。俺はそんなに顔に出ていたのか。 思わず苦笑した。 3.役割へ
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https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3660.html
2.レトロウイルス それはわかってたさ。倒れた状況、長門の態度、どれを取っても普通じゃない。 おおかた長門の話を聞いた古泉が、先に病院に連絡をしていたのだろう。 「だろうな。とりあえず何が緊急事態なのか教えてくれ」 長門はまっすぐに俺を見据えていった。その表情はわずかに暗い気がする。 「涼宮ハルヒの精神が、浸食されつつある」 浸食? 何かがハルヒに入り込んでいるってことか? 「そう」 それは何だ? そう聞く俺に、長門は表情を変えずに答えた。 「珪素構造生命体共生型情報生命素子」 またその長ったらしい名前か。久しぶりに聞いたよ。未だに全部覚えられないけどな。 あれだな。1年生が終わるってころに阪中が持ち込んだ事件。 阪中の、あの哲学者と同じ名前を持つ何とも愛らしい犬に憑依した存在。 あれと同じか。ウイルス、と定義してたな。 「そう」 「ハルヒも陽猫病にかかったってことか??」 俺はシャミセンの頭に宿っているはずの何かを想像しながら言った。 確か、消し去ることは許可されなかったからそんなことになったんだったな。 だったら、ハルヒもどっかに圧縮保存しておけば治るんじゃないのか? 少し希望が見えた気がした。 「今回はルソー氏と少し状況が違うようです」 笑顔の消えた古泉が口を出した。 お前には聞いてない、と言いたいところだが、長門が説明するより簡単な言葉で話してくれそうだ。 ここは大人しく聞いておくことにする。 「情報生命素子は、どんな珪素構造体にも寄生できるわけではないそうです。 どんなハードウェアにでもインストール出来るOSがないようなものですね」 わかったようなわからないような。それが何の関係がある? 「普通の情報生命素子は、宿主を選択して自分が寄生出来る構造体を選びます。 しかし、今回の情報生命素子は宿主の構造を探索して自分を変化させる能力を 有していた。そうですね、長門さん」 「そう」 長門がわずかにうなずく。 「大気圏突入により珪素構造体は自身の大部分を失った。 情報生命素子は新しい宿主が必要」 長門が後を続ける。 「情報生命素子は涼宮ハルヒの脳神経回路を始めとするネットワークを探索中」 探索? SOS団が週末に行っているあれ──なわけないな。 「涼宮さんの精神は、探索をかけられることによって過負荷がかかっている 状態です。それで他の機能──と言うべき部分に反応出来ない。 それが意識不明という結果です。本能的かどうか、生命維持の部分は 動いているようですが……。パソコンで一度にスペック以上の大量処理を させたときと同じ状態、と言えますね」 相変わらずお前の例えはよくわからん 「探索中に消去を実行した場合、涼宮ハルヒに及ぼす影響は未知数」 「そこでいきなり負荷を除いたらまずいってことか?」 「未知数。避けるべき」 「今回、お前のパトロンは消去には賛成なのか」 長門は軽くうなずいた。 「涼宮ハルヒの観察に支障を来す」 その探索とやらが終わったらハルヒは目覚めるのか? 「探索が終わると更新を開始する」 「更新?」 「涼宮ハルヒの精神が、情報生命素子に書き換えられる」 ──つまり 「目が覚めたとき、彼女は涼宮ハルヒではなくなる」 頭を殴られたような衝撃を受けた。 なんてこったい。ハルヒがハルヒでなくなる? バカな。冗談だろ? あのハルヒが別物になっちまうなんて考えられるか。 『神聖にして不可侵な象徴たる存在、それがSOS団の団長』 そう言っていただろ? ハルヒ。 「大丈夫ですか?」 気がつくと手を握りしめていた。暑くもないのに全身汗をかいている。 「そちらに座ってください。今にも倒れそうですよ」 古泉が指した椅子に素直に腰掛けた。 頭がくらくらする。異常にのどが渇いていることに気がつくと、古泉がコーヒーを差し出した。 「とりあえず飲んで落ち着いてください」 これが落ち着いていられるか? 「すみません」 古泉はあっさり引き下がった。俺も素直にコーヒーを飲むことにした。 「そう言えば朝比奈さんは?」 タクシーに同乗していたはずの彼女が見あたらない。 「涼宮さんのご両親に事情を話して貰っています。 女性からの方がいいと判断しましたので」 確かに、こんな訳のわからない状態で男が一緒だと、何か疑われかねない。 「まさか本当のことを言うわけにはいかんだろうが」 「大丈夫です。彼女は頭を打って意識不明ということにしています」 俺たち全員がその場にいたこと、学校の階段から転がり落ちたことにする、と説明を受けた。 あのときの俺と同じか。しかし何でわざわざ全員いたことにしたんだ? 「貴方と2人きりだと、何か疑われるかもしれません」 本当に抜かりがないな。だが詳細にこだわるとかえってボロがでるぞ。 コーヒーの効果はあったようだ。冷静にこんな会話が出来るほどにはな。 「すまん、古泉。ありがとう」 ここは素直に礼を言った。古泉は驚いた顔をしたが、今日始めてニヤケ面を見せた。 「貴方に素直にお礼を言われるとは」 しかし、直ぐに真顔に戻った。 「長門さん、聞きそびれていたのですが、情報生命素子を消去出来るタイミングは あるのですか」 「今は無理。探索が終了し、更新を開始する直前のみ」 「チャンスは1回ってことですか……」 「更新が開始されると涼宮ハルヒの一部となり、消去とともに涼宮ハルヒの情報も 消去される」 それは大問題だろ。 「私は涼宮ハルヒにつきそう。探索は1週間程度かかるとみられるが、 正確に判断はできない」 そうか。また長門に負担をかけちまうな。 「問題ない。SOS団の保全が私の使命」 俺は少し驚いた。以前は俺とハルヒの保全が使命だと言った。今はSOS団の保全と言い切った。 それだけ、長門にとってSOS団が大切になっているということか。 「長門、すまん、頼む」 今はただありがたい。 「僕たちは学校に戻りましょう」 古泉に促されるが、俺はハルヒについていてやりたい。 「長門さんもおられますし、もうすぐ涼宮さんのお母様も見えますから」 俺は眠っているようなハルヒを見た。精神に負荷がかかっている状態のはずだが、苦しそうには見えない。 そういう表情を表に出す余裕もないということか。 ハルヒ、必ず助けるからな。 心の中でそうつぶやくと、俺たちは病室を後にした。 「キョンくん、古泉くん!」 病院の入り口で朝比奈さんに会った。知らない人を連れているが、ハルヒに似ている。 「こ、こちら涼宮さんのお母さんです」 朝比奈さんが紹介してくれた。 「はじめまして、古泉です」 古泉が頭を下げる。俺も倣って、はじめましてと言って頭を下げた。 「涼宮さんはどうですか」 不安げな顔で朝比奈さんが聞いてきた。 「まだ意識不明です。長門さんがついています」 「そうですか……」 暗い顔でうつむいてしまった。そんな顔は似合いませんよ、と言いたいがそんな場合ではない。 「すみません、俺のせいです」 ハルヒの母親にむかって、俺は頭を下げた。 「え? でも、これは事故でしょう。頭を上げて」 朝比奈さんから嘘の説明を受けているハルヒ母は、そう言ってくれた。 しかし、俺は責任を感じずにはいられない。 今回の事件、俺は最初からハルヒ的変態パワーを疑っていた。 そうじゃなくても、何が起こるかわからない、とわかっていたはずだ。 それにもかかわらず、俺はハルヒがあの隕石に触れるのを止めなかった。 UFOとかそんな物じゃなかったということで気を抜いた。 あのとき止めていれば。せめて長門を呼んでいれば。 俺は今までの経験をまるで役に立てることができなかったじゃないか。 それが悔やまれる。 「失礼します」 俺は言って、その場を去った。 「僕はこれで失礼させて頂きますよ。バイトが入りましたので」 バイト、を強調して古泉が言った。 「閉鎖空間が? こんな状況でか?」 「こんな状況だからですよ」 古泉が深刻な顔をしていった。今日は、いつものニヤケ面をほとんどしていない。 さっきコーヒーの礼を言った一瞬だけだった。こいつに取ってもそれだけ緊急事態なんだろう。 「今回は普通では考えられない程の負荷が涼宮さんにかかっている訳ですから」 なるほど、確かにそうだ。ただ、閉鎖空間を作れるほどの余裕が、むしろないと思っていた。 「それは僕にもわかりません。が、現に今閉鎖空間は発生している。 正直に言いましょう。 既に涼宮さんが倒れてから3回、閉鎖空間が発生して います。 規模も今までにない規模です。何度神人を倒しても、また発生する。 こんな事態は初めてです」 「お前らは大丈夫なのか」 「おそらく、涼宮さんに寄生する素子が除去されるまではこの状態でしょう。 僕も学校には行けないと思います。休憩などの調整も含めて、機関で僕らの スケジュールが埋まっていますから。」 僕ら、と言ったのは、超能力者たちのことか。ご苦労なこったな。 「ええ、しかし後手に回るしかできません。 僕が一番恐れているのは、情報生命素子が涼宮さんの持つ能力に気付くことです。 おそらく情報統合思念体もそれを恐れているでしょう。もう気付いているかもしれない」 そうするとどうなるんだ? 「わかりません。情報生命素子がそれをどう考えるかは長門さんにも解らない そうです。いずれにしても、影響は『更新』が行われた後でしょう」 すべてが未知数か。確かに後手にしか回れないな。 「今は僕にできることをするまでですよ。それでは」 古泉は片手をあげて去っていった。 できることをするまで。そんなことは解っている。でもな。 俺にできることって何だ? そこまで考えて、俺は部室においた鞄に財布を入れっぱなしなことを思い出した。 くそ、学校まで歩かなきゃならんのか。 そう思ったが、見覚えのありすぎる黒塗りのタクシーが俺を迎えてくれた。 俺が自分の無力さに半ば打ちひしがれたような気分で学校に戻ると、2時間目が終わる頃だった。 そのまま部室に鞄を取りに行く。 ハルヒが持っていたはずの鍵を長門が渡してくれていたので、それで部室の鍵を開ける。 俺の鞄と、ハルヒの鞄がそのままおいてあった。ああ、これを届けなくちゃな。 俺にはそんなことしかできないのか。 「……っ」 思わず涙がこみ上げてくる。朝はあんなに元気だったのに。 隕石の落下を目撃して、UFOと決めつけてはしゃいでいた。何ともハルヒらしい。 「ハルヒ……っ」 やばい、今は泣いている場合じゃないんだ。 ──泣いてんじゃないわよ、バカ!!── ハルヒが見たらそう言われそうだ。 いっそ怒鳴りつけられたいね。元気なハルヒに会いたい。 ふと、以前の失われた3日間を思い出した。長門によって改変された世界。 あのときも必死になってハルヒを捜したな。 あのときと違って、ハルヒは病院にいる。 それは解っているのだが、長門の言葉が胸に突き刺さったままだ。 『目が覚めたとき、彼女は涼宮ハルヒではなくなる』 これじゃあの3日間よりタチが悪い。 あのとき、見つけたハルヒは変態パワーこそ失っていたが、あくまでも涼宮ハルヒだったじゃないか。 「畜生……」 授業を終えるチャイムがなり、俺は無力感を引きずったまま部室を後にした。 ふらふらと教室に入ると、谷口と国木田が話しかけてきた。 「キョン、朝は大変だったみたいだね」 「涼宮が怪我するとはな。大丈夫なのか?」 この2人なりに心配してくれているらしい。 「まだ意識は戻らんが、怪我はないらしい」 そう言っておいた。本当のことも言えるわけないし、要らん心配もかけたくない。 「そうか、お前も元気出せよ」 そう言って自分たちの席に戻っていった。俺はそんなに顔に出ていたのか。 思わず苦笑した。 3.役割へ
https://w.atwiki.jp/pediatrics-memo/pages/115.html
(1) Central Nervous System Complications of Varicella-Zoster Virus. J Pediatr 2014; 165 779-85 合併症としては急性小脳失調症が最も多くを占めていた. 急性合併症は発疹出現後平均5日で発症していた, 脳梗塞は発疹出現後平均16週で発症していた. 発症後1年時での神経学的後遺症はデータのある39人中9人で認められた.
https://w.atwiki.jp/milestonematome/pages/25.html
守草ワタル かみぐさ- 165/68 45歳。シズルの父親でごくフツ~のサラリーマン。 端末機器やソフトウェアを扱う小さな会社の総務部勤務。 が、自身は体に何の端末も装着していない。古臭いケータイ端末を持ち歩いているだけ。 お陰でアンブラのウイルスに感染せずにすんだようだ。 家ではほとんど喋らないし怒った事もないが、ちゃんと家族を見ている立派な父親。 事件当日は偶然、取引先との打ち合わせのために社外へ出ていた。 趣味はザリガニ釣り。愛用の餌はヤッちゃんイカ。
https://w.atwiki.jp/armhead/pages/447.html
調和者:ルーン・ソウイル 発動機体:ルーン・ソウイル 能力系統:因果律崩壊 調和対象に命を与える能力。