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俺「お晩です! またまたやってきました『今日のウィッチ』のコーナー! お伝えするのはそろそろお馴染み……だといいな、俺と」 伯爵「はぁい子猫ちゃんたち、ボクと契約して恋人になってよ! ヴァルトルート・クルピンスキーだよ!」 俺「さぁ今日も張り切って行くか伯爵!」 伯爵「うんうん、今日も世界のかわいこちゃんたちがボクらのこと待ってるんだから、あんまり待たせたら悪いしね」 俺「ああ、まだまだ紹介できてないウィッチもたくさんいるからな! 毎日投下でもかなり続くくらいに。ただ、今日のウィッチはかわいこちゃんというより美人さんだな」 伯爵「そうなのかい? まぁ、それはそれでボクは一向に構わないけれどさ」 俺「ふっふっふ、今日のウィッチはまた俺も大好きなウィッチだぜ!」 伯爵「君が好きじゃないウィッチなんていたっけ?」 俺「いや、いないけど」 伯爵「やっぱりボクと君は同じだね」 俺「ウィッチを愛するやつはみな友達さ!」 伯爵「そしてここは遠慮なくそんな愛を叫ぶコーナーだ。ほら、はやく発表しないと」 俺「まーそうせかすな、今やるから。さて、今日ご紹介する方はこちら! 凛々しい眼光! 翻る戦闘服! 煌めくは扶桑刀の輝き! 魔のクロエこと黒江綾香姐さんだぁ!!」 伯爵「素晴らしい!! いいねいいね、綾香ちゃんかぁ!!」 俺「あれ? 伯爵黒江姐さん知ってんの?」 伯爵「うん、魔のクロエといえばこっちでも有名だよ。ヨーロッパでの鬼神のような活躍はボクもよく耳にしたもんだ」 俺「さすが姐さん」 伯爵「なによりあんな美貌のウィッチをボクが知らないわけがないじゃないか!!」 俺「まぁ、伯爵だしそうだよね……」 伯爵「新聞にウィッチの顔写真が載ろうものなら全部スクラップブックに保存しているからね」 俺「さすが伯爵……」 伯爵「褒めても、スクラップブックはあげないよ?」 俺「じゃあ貸してくれ」 伯爵「ボクの部屋から持ち出さないでの閲覧ならいいよ」 俺「よっしゃ!!」 伯爵「それより綾香ちゃんのお話に戻らなくていいのかい?」 俺「おっといかん。そうだな、姐さんと言えば、まずあの姐御肌だと思う」 伯爵「あー、わかるなぁ。なんというか懐が大きいよね」 俺「士気高揚が得意で、地の底まで落ちた第42統合戦闘飛行隊の士気を復活させたという武勇伝もある。姐さんは人を魅きつける天性の才能があるんだろう」 伯爵「世話上手なんだろうね。ウィッチは基本的に十代の女の子ばかりだから、メンタル面で支えになる彼女みたいなお姉さんタイプはとっても貴重だろうし」 俺「明朗快活で部下への気配りも欠かさない……理想の上司だな」 伯爵「しかも扶桑海事変からの歴戦のウィッチで腕前も確か。精神的支柱となる男前。ああ、こりゃ惚れちゃいそうだ」 俺「おーっとぉ、伯爵さんの意外な一面を見ちゃったなぁ。俺はてっきり伯爵はS寄りだとばかり思ってたんだが、違うのかな?」 伯爵「うーん、そうだね。女の子をいじめてあげるのも好きだけど、綾香ちゃんみたいな女の子にいじめられるならそれもまたいいなぁ」 俺「なんか俺、もう驚かなくなってきた……」 伯爵「でも綾香ちゃんは同じ姐御肌な某はっはっはさんよりも機械にも強いんだって?」 俺「ああ、そもそも機械好きでさ、あがりを迎えた後に一度退役したがテストパイロットとして復役したんだ。試作機や他国機の細かな性能の違いを言葉に表現してくれるから技術屋には大好評らしい」 伯爵「テストパイロットかぁ、ボクには出来そうにないね」 俺「ぶっ壊して試験にならなそうだからな」 伯爵「まあ、あがりまでまだ数年あるし、平気さ」 俺「そんときゃ、伯爵ももっさんみたいに綾香さんから必殺技盗んだらどうだ?」 伯爵「必殺技? なんだいそれは、石破天驚拳でも使えるのかい綾香ちゃんは?」 俺「いや、さすがにチョキに勝てるパーは使えないが、もっさんの烈風斬の前身になっただろう技を使えるんだ」 伯爵「えっ、烈風斬と言えばあの凄い斬撃だよね?」 俺「ああ、さすがに烈風斬に威力は劣るかもしれないが、扶桑刀のきっさきに魔法力を一点集中させる技で、雲耀と言うんだ。300m級の大型ネウロイをコアごと一刀両断にしたという恐ろしい技だ」 伯爵「アハトアハトが、1500m先の100mmの装甲板を貫徹するから凄いって言われてるのに、300m級を真っ二つって……」 俺「ぶっちゃけありえない。が、ウィッチに不可能はない!」 伯爵「それに、消えゆくネウロイの白い破片の中颯爽と飛び出てきた綾香ちゃん、とか、ものすごくかっこいいよね!」 俺「『またつまらぬものを斬ってしまった……』とか言ってくれたら完璧だな」 伯爵「うーん、ここまで扶桑刀が似合うのも凄いなぁ」 俺「扶桑刀を使った近接戦闘能力は歴代ウィッチの中でも十指に入るって言うし、もう侍って形容詞が似合ってしょうがない」 伯爵「身長も扶桑の女性にしては高い170cmですらっとしたあの体型、それにあのきりっとした顔立ち、綾香ちゃん自身が美しい芸術品の扶桑刀みたいだね」 俺「しかしだ、俺は伯爵のおっぱいが大好きだ!!」 伯爵「ああ、中おっぱいだね、彼女」 俺「そうなんだよ!! 巨乳でもない、かといってちっぱいでも断じてない、あの絶妙なサイズ、もうたまらない!!」 伯爵「君の思う中おっぱいの魅力は?」 俺「まずはそうだな、全身との調和性だ。全身とのバランスで言えば巨乳はあの圧倒的な存在感が、ちっぱいはどことなく感じる物足りなさが魅力かもしれない。だが中おっぱいは完全な調和をもたらし洗練された姿を生みだすんだ!!」 伯爵「ふんふん、それで?」 俺「あと、俺の手のひらにぴったりおさまりそうなサイズ! こうね、手にあまる巨乳でも、手があまるちっぱいでもない、完全に掌握した感。男の独占欲を湧き立たせる!!」 伯爵「そうだねえ、ボクのためにあつらえたようなサイズ……いいね」 俺「いいだろう?」 伯爵「うん。でもボクはやっぱり年上感が外せないかな」 俺「ウィッチは年齢的な問題からどうも少女って感じの女の子が多いからね、姐さんみたいな大人のお姉さんな雰囲気を持ってるのはいいものだ……」 伯爵「うんうん、あーいうお姉さんキャラじゃないと、あんな過激な格好も似合わないしね」 俺「あー、そうだよそう!! 姐さんと言ったらあのきわどすぎる服装だよな!!」 伯爵「まずフミカネ氏の絵だ。綾香ちゃん……絶対誘ってるよね? ボク、ヨーロッパから飛んでいっちゃうよ?」 俺「きわどいよな、貫頭衣タイプとか言ってるけど、横から丸見えじゃんあれ」 伯爵「足からヒップ、ウエスト、そしてぺろぺろしたくなるような脇まで一目で見れるなんて、筋金入りと言わせてもらう他ないね」 俺「まったくだ、裸エプロンにちょっと後ろの布追加したようにしか見えん! デザイナー出てこい!!」 伯爵「褒美をとらせよう!!」 俺「最高だぜお前のセンス!!」 伯爵「黒い胸当てみたいな奴で覆いきれてないちょっぴりはみ出した胸とか、つい手が伸びちゃっても無罪ってくらいのアブナサがあるよ」 俺「パソコン画面に手を伸ばしたことがある紳士もいたりしてな」 伯爵「液晶ってなんで相互交通不可なんだろうねぇ……」 俺「まったくだ……」 伯爵「だけど、綾香ちゃんのきわどい格好がこれだけにとどまらないんだよね」 俺「ああ、漫画のキミとつながる空ではさらに紳士淑女を憤死させかねない艶姿を見せてくれた」 伯爵「あんなあられもない格好なんて……もう、襲っちゃっていいよね?」 俺「返り打ちにされるぞ」 伯爵「綾香ちゃん直々のおしおきなら謹んでお受けするよ。ぜひともね」 俺「伯爵は置いといて……もっさんとの模擬戦の後だからと言って陸軍戦闘服を脱いで、紐ズボンとさらしだけの格好でそのしなやかな肢体を見せつけてくるのはどうかと思うぜ」 伯爵「汗をかいてる姿も、女の子だとどうしてこうもなまめかしいんだろうね」 俺「けしからん、ああけしからん、けしからん」 伯爵「けしからん、ああけしからん、けしからん」 俺「けしからん、ああけしからん、けしからん」 伯爵「けしからん、ああけしからん、けしからん」 俺&伯爵「けしからん、ああけしからん、けしからん!!」 俺「格好もそうだが、さらしもけしからん!」 伯爵「そうだね! せっかく綺麗な形してるのに、あれじゃあ胸が歪んじゃうよ!!」 俺「そんことが起きたら国家の大損失、空母一艘が沈められるに勝る損害! すぐさまあの胸をしめつけているさらしをはぎ取りに行かねば!!」 伯爵「綾香ちゃんにぴったりのブラ選びならボクに任せて!」 俺「ああいいぞ! 代わりにさらしは俺がいただく!!」 伯爵「……またまたそんなこと言っちゃってぇ、三割はボクに分けてくれるよね?」 俺「……すいません、わかったのでそのMG42を下してください」 伯爵「さすが心の友だね!!」 俺「やれやれ……話は変わるが、エロティックな格好だけが姐さんの姿じゃない」 伯爵「うん、あの麦わら帽子姿もよく似合ってたね」 俺「かぶってた姿もいいけど、後ろにひっかけて置いてる姿が俺は好きだな」 伯爵「わかるな、彼女のイメージにぴったりだしね」 俺「そうそう、ちょっと男らしい感じが姐さんの性格にマッチしてる」 伯爵「あと、陸軍士官服……なのかな? あの上着もかっこいいね」 俺「こっちもイメージと合うからだろう。上着のデザインはきちっとしてるから、やっぱり男前な姐さんには似合う」 伯爵「なるほどねぇ……」 俺「やっぱ姐さんは男前だ。趣味の釣りってのもまたいい」 伯爵「そう言えば、ボクもよく釣りをするんだ」 俺「へー、意外だな? あ、いやでも伯爵は海沿いの街育ちだしそんなもんか?」 伯爵「まあ、釣り方はひっかけなんだけどね」 俺「ふーん、主な獲物は?」 伯爵「女の子さ!!」 俺「……ああ、そっちか」 ページ先頭へ
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タッチモンイン(達智門院) ショウシナイシンノウ(8)の別名。
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俺「お晩です! 懲りずにやってきました『今日のウィッチ』のコーナー! お伝えするのは、使い魔の尻尾が飛び出る瞬間のお尻が大好き、な俺と」 伯爵「やあ、ベルトをつけてるウィッチのズボンって妙に興奮するよね? ヴァルトルート・クルピンスキーだよ」 俺「ウィッチを心の底から愛するこのコンビで、今日も遠慮することなく進めていきたいと思います!!」 伯爵「空気が読めることに定評のあるネウロイは、絶対にこの時間には来ないしね」 俺「ああ、ご都合主義のような気もするがそうだ。きっとネウロイたちも巣で俺達の紹介を聞いているに違いない」 伯爵「ネウロイもウィッチは好きなんだろうね」 俺「ただ、エロガキには厳しいらしいがな」 伯爵「ふふっ、だとしてもボクたちのウィッチに手を出そうっていうなら容赦なく撃墜させてもらうけどさ」 俺「バンバンやってくれ。いくらウィッチが好きでも襲い掛かるなど非紳士的極まりないからな。ネウロイは全滅していい」 伯爵「ネウロイにも、いいネウロイがいるらしいよ? まあ、判別つける前にボクは撃墜するけど」 俺「なんじゃそりゃ。っと、無駄話はこれくらいにして、本題だ」 伯爵「そうだね、ネウロイより女の子の話をしたいよ」 俺「さあみなさんもお待ちかね、今日ご紹介するウィッチは、カールスラントウィッチの女帝! 溢れ出るカリスマにメロメロだ! アドルフィーネ・ガランドの姉御!!」 伯爵「おっ、今日はうちの少将閣下かい?」 俺「ああ、現在判明しているウィッチの中では最も高い少将の階級を持つ、カールスラントがルフトヴァッフェのウィッチ隊総監、つまりウィッチの大親分だ」 伯爵「少将にはボクも何度か会ったことがあるよ」 俺「いいなぁ……ガランドの姉御を近くで見たいぜ」 伯爵「近くで見るとわかるけど、カリスマオーラが本当にものすごいんだ。身長もボク(175)よりは小さいけど170cmあるしね」 俺「まず半端ないイケメンだし。イケメンにおっぱいがついたみたいな感じだよあれ。いやそこがいいんだけどさ」 伯爵「あのパンツルックがまた似合ってるよね。あの身長の半分を占めてるすらりと長い美脚のラインが、黒いぴちっとした生地で露になっててさ」 俺「あの足のラインだけで東京ドームのナイター分賄えるわ」 伯爵「あの美脚で椅子に座った時に足を組まれたりしたら、それだけで言いようもない色気が湧き上がってきちゃってこまるよ」 俺「あとさ、なんで横に穴が開いてるんだろうな。太ももの眩しい肌は確かに見せても恥ずかしくもなんでもないんだろうが、あれか? おみ足に頬擦りしたりくんかくんかしたりぺろぺろするためのポイントか?」 伯爵「いやいや、あそこから手をつっこんで柔らかな肌を満喫しながら『あそこ』に向かって……」 俺「ストーップ! ストーップ!! 遠慮なく語るコーナーだけど、今がゴールデンの時間ってことは忘れないで伯爵!!」 伯爵「じゃあ、明日から深夜枠に移動しようよ」 俺「それは作者の歯止めが利かなくなるからダメだ! 毎回途中に18禁SSコーナーが発生して毎日更新もできなくなる」 伯爵「ちぇっ、そりゃ残念」 俺「俺も我慢してるんだ、伯爵も我慢して、健全な愛を叫ぼうじゃないか。それとも伯爵はエロしか語れないのか?」 伯爵「おっと、その発言は聞き捨てならないね。ボクを誰だと思ってるんだい? このヴァルトルート・クルピンスキーを舐めてもらっちゃこまるよ」 俺「よーし、その調子だ。そうそう、あの双眸もまた切れ長で力強いものがあるよな。顔立ち全体も男前だし」 伯爵「革の上着もかっこいいよね。男前な少将によくあってるし、パンツルックとのマッチも完璧だよ。それに、腰のくびれが凄い。あのウエストの細さには感涙するよ!」 俺「しかも忘れてならないのは、おっぱいは俺が全身全霊をもって尊ぶ中おっぱいだということだ!!」 伯爵「今回は以前に君が語った中おっぱいの魅力の証明と言わざるを得ないね!」 俺「だろう? 下半身はすらっと長く、切れ長の目だけでなく顔の輪郭も比較的すっとしてる。そしてその上下を違和感なく繋ぎ調和を維持する絶妙なサイズのあのおっぱい!!」 伯爵「全体的なイメージを損ねることはなく、かといって女性としての魅力を減じることもないし」 俺「調和の取れた滑らかなあの全身の曲線美! スレンダー美人の理想系のひとつと言わざるを得ない!!」 伯爵「シルエットだけでパン三籠はいけるよ」 俺「ああ……たまんねぇ」 伯爵「たまらないね」 俺「でも、よくよく考えると伯爵も似たようなもんだよな」 伯爵「どういうことだい?」 俺「いやだって伯爵もパンツルックだし、イケメン系だろ。まあおっぱいは結構大きいけど」 伯爵「うーん、それだけ取り出せばそうかもしれないけど、やっぱりカリスマだとさすがのボクも負けるかなぁ。口説き文句なら負けないけど」 俺「どうかなぁ。意外なことに服装やスタイル以外も似たもの同士かもしれんぞ?」 伯爵「どういうことだい?」 俺「まず、どんな時にも遠慮がない。カールスラント撤退戦の時に、たぶんモルヒネ大好きな空軍大臣にだろうが、欲しいものはと聞かれて『スピットファイア』と答える豪胆さ」 伯爵「その逸話はボクらも凄い聞いたよ。撤退戦においては時間稼ぎしなきゃいけないのに航続距離が短いBf109だとしょっちゅう基地に戻らなくちゃいけなくて非効率的だったから言ったんだろうけど」 俺「なら、これは? 軍上層部に欲しいものを問われた際に、501にいたリネット・ビショップが欲しいって言ったっていう逸話」 伯爵「ええっ!? なんだいそれは、どことなく同胞の香りがしてくるじゃないか!」 俺「姉御だからなぁ、スオムスのどっかの誰かさんじゃないが若いウィッチに『お姉さま』と呼ばれてても違和感がまったくない!」 伯爵「でも……」 俺「でも?」 伯爵「でもそうすると、ボクのキャラが薄くならない?」 俺「いや、大丈夫だろ。たとえガランドの姉御が女の子も好きだとしても、伯爵とはまた違ったタイプになるさ」 伯爵「具体的には?」 俺「具体的にはそうだな……」 ガランド『君が、リネット曹長だな?』 リーネ『は、はいっ!! ブリタニア空軍所属リネット・ビショップ曹長です!!』 ガランド『ふむ……』 リーネ(あう、なんかすごい私のこと見てる。それにどうして少将なんてお偉いさんに私呼び出されてるのぉ。ふえ~ん) ガランド『率直に言おう。私は君を必要としているんだリネット曹長……いや、リーネ』 リーネ『え? え?』 ガランド『ふっ、そう固くなることも慌てることもない。ここには誰もいないし、私たちにはまだまだ時間がある』 伯爵「……なんだいこの正統派イケメン」 俺「これは俺の想像でしかないから絶対ではないが、とにかく伯爵とは違うさ。だいたい伯爵みたいだったら、魔眼使って覗きとかしそうだろ? 俺やだよそんな姉御」 伯爵「なんか釈然としないけど、魔眼があったら覗きをやりたい気持ちは否定できないから、納得しておくよ」 俺「よきかなよきかな」 伯爵「まあ、実際のところ少将は見た目だけじゃなくて中身も男前で豪胆だよね」 俺「そうだな、さっきのスピットファイア発言もそうだけど、まだ実用化の目処もあやふやだったジェットストライカー推進して、最後にゃ皇帝に上申してまでジェットストライカー部隊の第44戦闘団司令に中将になったのに就任するしな」 伯爵「しかも、もうシールドも失ったエクスウィッチだって言うのに皇帝の出撃禁止を破って内緒で出撃もするしね」 俺「階級が階級だからカールスラントだけでなく連盟のウィッチ全体の人事にも大きな影響力があって、姉御が万が一死んだら連盟全体の士気に関わるって言うのになぁ」 伯爵「ジェットストライカーってものすごい速いらしいし『当たらなければいいのだろう?』とか言ってそうだなぁ」 俺「姉御の技量ももちろんだが、第44戦闘団がカールスラントのスーパーエースばっかり集まった部隊だからシールドなしでもなんとかなってるようにしか思えないな」 伯爵「502にいなかったらボクも第44戦闘団に声がかかってたかもね」 俺「なぜだか確信できるほど呼ばれてる気がする。まああれだ、どっかの対地攻撃の女王様も無断出撃してるんだろうし、カールスラント軍人って規律に煩いとか絶対都市伝説だろ」 伯爵「ミーナちゃんは、扶桑の魔女じゃなくてカールスラントの魔女のほうが階級高いのにもだいぶはっちゃけてるってことに気づかないのかな?」 俺「気づいてて見ない振りしてるのかもしれん。上官があれ、ってのは嫌だろ」 伯爵「見てみぬふりかもよ? 少将がやってることは美緒ちゃんと同じようなものなのにね」 俺「ミーナさん……中間管理職は大変だね」 伯爵「まあ、本当は少将があれだから美緒ちゃんもなのかもしれないけど」 俺「どういうこった?」 伯爵「娘Typeで連載してる扶桑海の閃光に、少将……まあ当時はまだ大尉だね、彼女は扶桑海事変に観戦武官として送られてて、まだひよっこで魔眼のコントロールができなかった美緒ちゃんに、同じ魔眼使いの先輩としてアドバイスをしてたんだよ」 俺「なん……だと……」 伯爵「北郷さんが確かに一番の師匠なのは疑いようがない。だけど少将も隠れた影の師匠的な存在だったとしたら? 若い美緒ちゃんが、魔眼使いとしての先輩の少将を意識するようになるのも当然だよね? そして一人前になったとしても、どこか似たもの同士になる可能性も……」 俺「これは面白くなってきました」 伯爵「魔眼の使い方を教えてる少将と美緒ちゃんは、アニメ第一話で芳佳ちゃんに力を抜くように教えてた美緒ちゃんを思い出したなぁ」 俺「おいおいなんだよ姉御ぱねぇよ」 伯爵「あの少将のカリスマオーラの人ったらし風味も、なんとも似てる気もするし。実は美緒ちゃん惚れてたりしない?」 俺「なんか妄想が膨らんできすぎて俺困っちゃうんだけど」 伯爵「ふふふ。まあ、全部ボクの憶測と想像でしかないからね、でもこう考えると楽しいよね?」 俺「妄想してこその俺スレだしな」 伯爵「それとさ、この漫画での少将って表情も豊かだったんだ。しかもいちいち仕草が色っぽいんだよ。魔眼を使うために視界を限定して集中力を高めるためのスコープを覗き込む姿とか、妙に艶やかでさ」 俺「まてよ? 扶桑海事変当事ってことは……姉御まだ16歳じゃん!! そんな頃からもうアダルティーだったのか!!」 伯爵「うん。それとさ、ボクは是非とも少将には水着姿のまま出撃して欲しいんだ」 俺「なんで?」 伯爵「だって、元ネタあるんだもん」 俺「……え?」 ページ先頭へ
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俺「お晩です! そろそろ名乗りネタが厳しくなってきた『今日のウィッチ』のコーナー! お伝えするのは、紳士道とは愛でることと見つけたり、の俺と」 伯爵「愛が地球を救うならボクって貢献しまくりだよね? ヴァルトルート・クルピンスキーだよ」 俺「紹介に入る前に聞いてくれよ伯爵!」 伯爵「どうしたんだい? 女の子について話す時とはまた違った嬉しそうな様子で」 俺「実はな、このコーナーはスタートして今日で7回目、つまり一週間連続投下を達成なんだ!!」 伯爵「へー、いつの間にそんなに経っていたんだね!」 俺「ああ、ただウィッチのおにゃのこについて愛を語るだけでいいんだから、いちゃらぶや燃え展開を書く作者さんよりは楽だけど、もう一週間だ」 伯爵「かといって、終わりじゃないんだろう?」 俺「当然だ! 伯爵はもう愛が尽きたか!?」 伯爵「バカ言っちゃいけないよ! ボクを誰だと思っているんだい?」 俺「クイーン・オブ・淑女、プンスキー伯爵ことヴァルトルート・クルピンスキー」 伯爵「その通り、ボクの愛は無尽蔵さ! それに、まだまだ紹介していないかわいこちゃんはたくさんいるのにやめでもしたら俺とボクは、紳士と淑女の名折れじゃないか」 俺「おうともよ! だから、俺たちはまだまだいけるところまで毎日更新させてもらうぜ!!」 伯爵「そういうわけで、こんな二人だけどこれからもよろしくね?」 俺「よっし、それじゃあ本題だぁ! 今日紹介するウィッチは、こちら! 闇夜の中空、星光に照らされるその姿はまさに幻想的! 世界最強のナイトウィッチ! 『サン・トロンの幻影』ことハイデマリー・シュナウファーだぁ!!」 伯爵「ついにご登場だね、ハイデマリーちゃん」 俺「ハイデマリーの魅力と言ったら、まず何をあげる伯爵?」 伯爵「そうだなぁここは無難にいくと、あの手を伸ばしたら消えてしまうんじゃないかと思わせる儚さ、他の言い方をすれば神秘性だね」 俺「だよな! ナイトウィッチだっていう設定もまた、彼女の儚いイメージ構成に一枚噛んでるし」 伯爵「雪の中でも浮かび上がりそうな白い髪と肌で、それこそ精霊みたいに見えるよね。人のもとには本来こない、だけどそれゆえに欲してしまう、みたいな魅力がある」 俺「あと、黒を基調とし赤いラインが入った洒落た上着、それに真っ黒な手袋、膝下まで覆うブーツと全体的に上品な雰囲気がたまらないなぁ」 伯爵「なかなかこっちに靡いてくれなさそうに見えるよね、まぁそうであるならそれで攻略し甲斐があるんだけどねぇ……お高い女の子程それを手折った時の快感といったらないよ」 俺「わかるなー、こっちを殆ど見ようとしなかった奴を捕まえた時ほど独占欲が満たされる時はない」 伯爵「そうは言っても、ハイデマリーちゃんは見た目のイメージとは違うんだよね」 俺「そうそれ! そもそも絵だけだと一見長身に見える彼女だけど実は身長は158cmしかない」 伯爵「雰囲気とサイズが違ってかわいらしいよねぇ」 俺「それに、身長はそこまでじゃないのにぱっと見長身ってことは、かなり華奢な体型してるってことになる」 伯爵「あー……いいなぁ、腕の中におさめちゃえばもう逃げ出せなそう」 俺「さらに、だ。彼女は人付き合いが苦手で、だけど同世代の友達は欲しい……そんなかわいらしい乙女な悩みがあるんだ!」 伯爵「く~っ、たまらないね! ハイデマリーちゃん、名前を呼んでよ! そうすればボクたち友達だよ! できれば、昼間だけじゃなくて夜のお友達にも……」 俺「おいおい、夜はナイトウィッチのお時間だぜ?」 伯爵「『ヴァルトルートさん? 夜は、私たちナイトウィッチの時間なんですよ? ……いけない人ですね』とか言って夜の戦闘を教えてもらえるならボクは喜んで飛び込むさ!!」 俺「なんつー妄想力……伯爵には一生勝てる気がしない」 伯爵「褒めても混ぜてあげないからね?」 俺「ふん、俺は俺で飛び込むからいいもんね!!」 伯爵「だけど、こんなハイデマリーちゃんの悩みにはちょっと悲しい過去があるんだよね」 俺「ああ。ハイデマリーは幼少時に魔法力が発現して、ウィッチとしての将来を渇望されたんだけど、まだ固有魔法である夜間視能力の制御ができなくて、常に薄暗い屋内での生活を強いられていたんだな」 伯爵「芳佳ちゃんも魔力のコントロールが出来てなかったって言うし、こういうことはよくあるのかなぁ」 俺「それはわからん。どちらにせよ、彼女にとってはこれはマイナスだったんだろう」 伯爵「うん。外に出れなければ同年代の子どもとの触れ合いもなく、10歳になってウィッチ養成機関に入学してようやく能力の制御を学び、夜間視の暴発はなくなった。だけど、今度はウィッチの教育が早すぎて、どこか自分はこうあるべき、っていう型にはめがちになる」 俺「結局、今に至っても同世代の友人と遊びまわったり、羽目を外したりといった経験がなく、生活も抑制されることになっているわけだ」 伯爵「こうやって、簡単に経歴を確認するとボクも思うところがあるんだ」 俺「なんだ?」 伯爵「ハイデマリーちゃんはさ、人付き合いに対して『苦手』とか『不器用』って評されているけど、それは実は違うんじゃないかって」 俺「ん? そりゃどうして?」 伯爵「だって、彼女の人格形成に一番大切だろう幼少期にまともな人付き合いがなかったんだろう? だからきっと、苦手だったり不器用だったりするんじゃなくて、ただボクらが普通だと思ってる人との付き合い方を『知らない』だけなんじゃないかなぁ」 俺「うーん……どうだろう」 伯爵「きっと、そうだと思うんだ。ウィッチ、つまり軍人としての自分はわかってるから、人付き合いが苦手な割には指揮官能力が高い、とか言われてるだよ。上下や軍人関係での人との関係の取り方はわかるけど、プライベートになると途端に音痴なんじゃないかな」 俺「そうかもしれないなぁ」 伯爵「上品そうで大人びて見えるけど、その心はまだまだ彼女の髪や肌に負けないくらいの純白でまだなにも知らない。なんともアンバランスで守ってあげたくなるよね」 俺「ああ、キミとつながる空の『カールスラントの幽霊』の最後にミーナさん達と並んで敬礼しながら照れてる彼女が、妙に子どもっぽく見えるのもそうなのかもなぁ」 伯爵「絶対とは言えないけど、ボクはそう信じてるな。だから、今のうちにボク色に染めておけば……」 俺「いい話だと思ったらそっちに持っていくとはやっぱ伯爵だよ!!」 伯爵「ひどいなぁ、友達が欲しいって彼女のために、ボクみたいに誰とでも積極的に話せるようになれますように、って意味で言ったのに」 俺「うそつけえええええ!! お前それはスターリンの『粛清しません』くらい信憑性が皆無だ!!」 伯爵「ぷぅー……」 俺「かわいこぶっても無駄だから! ってか伯爵のキャラじゃねえ!!」 伯爵「なんだいなんだい、ボクだってウィッチなのに俺はひどいなぁ」 俺「…………こんな扱いするのはお前だけだけどな」 伯爵「なにか言ったかい?」 俺「いや、なにも。そうそう、ハイデマリーと言えば貴重な眼鏡っ娘という点も忘れられないな」 伯爵「そうだねぇ、小さい頃に夜間視の暴発で痛めた視神経は魔法治療でも治らなかったから、かなり度の強い眼鏡をかけているらしいけど」 俺「つまりド近眼ってわけで、眼鏡をかけてないと全然見えないから、会話とかするとなると相当相手の顔に自分の顔を近づけるとかだったら……どうだ?」 伯爵「鼻と鼻がくっつきそうな距離かぁ……いいね、すごくいい! 『ちょっと首が滑った』とか言ってちゅっとその可憐な唇を奪っちゃいたいよ!」 俺「後はあの圧倒的な胸! あれもすぐ目の前に来ると思ったらやばい!」 伯爵「ぱっと見でも相当なサイズだもんね」 俺「巨乳……それは、手のうちから零れ落ちる程の溢れる母性が男を魅了して止まないのである」 伯爵「リーネちゃんといい、二人とも本当に15歳なのかな……」 俺「まだ成長すると思うと末恐ろしい……目指せカールスラントシャーリーか」 伯爵「だけどさぁ、俺」 俺「ん? なんだ?」 伯爵「ハイデマリーちゃんが着てる夜間戦闘団専用っぽい上着って布地が中々分厚そうなのにあれだけ胸が目立ってるってことはさ……脱いだらもっと凄いってことなんじゃないかな?」 俺「Oh……」 伯爵「『私、脱いだらもっと凄いんですよ?』とか」 俺「ヒャア! がまんできねえ、脱がせ!!」 伯爵「こらこら、紳士じゃなくなりかけてるよ」 俺「おっとすまん伯爵」 伯爵「いいよ、別に。あとさ、ハイデマリーちゃんのおっぱいは大きいだけじゃない」 俺「その通りだ! 柔らかさも一級品だ!!」 伯爵「キミとつながる空のP117で、エーリカにくすぐられているハイデマリーちゃんのおっぱいの音が……」 俺「『ぽよんぽよん』」 伯爵「これ、本当におっぱいの音?」 俺「おっぱいの音だ……まるでバレーボールだな」 伯爵「ちょっとトスしてみたいね」 俺「反対側のボールは俺がトスしたい」 伯爵「柔らかさは、もう超一流だろうねぇ」 俺「けしからんな」 伯爵「かしからん、だね」 俺「それでは伯爵ご一緒に!」 俺&伯爵「けしからん、ああけしからん、けしからん!!」 ページ先頭へ
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投下スレ:俺「ストライクウィッチーズ……だと……?」712-725 第一話:杖つきウィッチ ――ブリタニア空軍司令室―― 僕「転属・・・ですか?」 司令「そうだ。君にはロマーニャにいってもらいたい。 知っているだろう?ガリア解放の立役者がいるところだ。」 僕「はぁ・・・なんでまた、そんな激戦地に・・・しかも自分がですか?」 司令「謙遜するな、ヘルゼーエン。君の能力は、英雄の集うかの501統合戦闘航空団といえど、決して見劣りするようなことはあるまい。」 僕「ですが、別に戦力が足りない、というわけではないでしょう? しかも聞いた話ではあそこは女所帯で、男の自分がいくには些か規律的に不味くないですか?」 司令「戦力に関してだが、ナイトウィッチと後方支援が同時にこなせるウィッチなど、どこにいたところで無駄にはならんよ。 それと、規律に関しては君ならさほど問題も起こりにくいだろう?」 僕「こっちはともかく向こうがどう思うかだと思うんですが・・・」 司令「向こうの隊長も君の受け入れに関しては特に渋ってはいない。まぁ頑張って馴染むことだ。」 僕「ちなみに拒否権は・・・?」 司令「すでに君の荷物は手配してある。荷造りも時間がかかるだろうからな。」 僕「・・・・・・了解です。司令。」 そう言って諦めたかのように彼は息を吐き、一言断って部屋を出た。 ――501統合戦闘航空団基地、執務室―― 坂本「新しいウィッチがくる?」 ミーナ「えぇ。予定だと、明日にはこの基地に到着するそうよ。」 坂本「なんでまたこんな時期に・・・」 ミーナ「突然の辞令でこちらもさっぱりなのよ。でも、書類を見ると夜間哨戒もこなせるウィッチで、能力も申し分ないらしいわ。 サーニャさんの負担が減るのはこっちも望ましいし、襲撃の頻度が増してる以上、戦力は多いにこしたことないでしょう?」 坂本「夜間哨戒・・・?ナイトウィッチは稀少だろう?そんな簡単に転属させていいのか?」 ミーナ「厳密には魔導針を用いるナイトウィッチじゃないらしいのよ。 なんでも、固有魔法で似たようなことが出来るとか。」 坂本「ふむ・・・優秀なウィッチならこちらも拒む必要もないな。ところで、なんでまた私だけ呼び出してそんな話をしたんだ?」 ミーナ「それなんだけどね。能力に関しては特に問題ないのだけれど、一つ問題があるのよ・・・」 坂本「・・・?」 ミーナ「そのウィッチ、どうやら男の人らしいのよね・・・」 ――翌日―― 基地に小型の輸送機が到着した。 降りてくるのはいくつかの荷物を抱えた下士官らしき若者と、杖をついたやや小柄な少年。 そしてそれを501の主だった面々が出迎える。互いに表情まで確認できる距離に近づくと、 立ち止まり互いに敬礼をかわした。先にミーナが声をかける。 ミーナ「501統合戦闘航空団、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。えっと…そちらの方は従軍士官かしら…?」 そう言ってどこか扱いかねるような口調で、杖をついた少年に視線を寄越した。 しかしそれを遮るように荷物を運んでいた下士官が先に声をかける。 下士官「えーっと…すいません、なにか誤解があるようですが付き添いは自分の方です。 少尉、そんなあわよくばこのまま帰ろうとか考えてないでとっとと挨拶してください。」 坂本「…?失礼だが、その杖…もしや目が…?」 その声に答えるようにかたわらの少年が下士官の前に出てきて一つ敬礼をした。 前髪に隠れているが、彼のその目は両目とも固く閉ざされている。 僕「申し遅れました。本日より501統合戦闘航空団に配属となりました、僕少尉です。 こんな目ですが、一応れっきとした航空ウィッチです。ヴィルケ中佐。」 ミーナ・坂本「………」 その言葉にミーナは頭痛をこらえるように頭を抑え、坂本は目を白黒とさせた。 ――基地内部―― ミーナ、坂本、僕少尉の三人は基地内をブリーフィングルームに向かって歩いている。 先頭のミーナは背後を気にするようにちらちらと後ろを向き、殊更にゆっくりと歩いていた。 ちなみに、最初は手を引いたほうがいいのか、測りかねていたが、足音がわかれば十分だと断られている。 そして、僕少尉は特に気にする様子もなくマイペースについてきている。 しかし痺れを切らしたかのように坂本が彼に声をかけた。 坂本「なぁ、僕少尉、といったな?」 僕「はい、なんですか?えーと坂本少佐。」 先ほど互いに自己紹介したとはいえ、もう声だけで個人を識別しているのを見て、 坂本は少し驚いたような顔をした。 しかし、それを口調に出さないように質問をする。 坂本「あぁ。少尉のことはいくらか書類だけなら知っているんだが、 本当に航空ウィッチなのか?いや失礼を承知で聞く。その目でそもそも戦えるのか?」 問いつめるようなその声を特に気にした様子もなく、彼は気楽な様子で答えた。 僕「まぁこんな杖もってますし、気になりますよね。…今はほかのメンバーのところに向かってるんですよね? 丁度いいのでみなさんの前で自分の固有魔法をお見せします。」 そしてしばらくして、目的の部屋にたどり着いた。先にミーナと坂本が入り、僕少尉もそれに続く。 軍服こそ着ているが、片手に杖をついた少年が 部屋に入ってきたことに、部屋にいたメンバーは動揺したかのようにざわめいた。 そしてそのざわめきを打ち消すようにミーナが声を出す。 ミーナ「皆さん!今日から私たち501航空団に新しい仲間が増えました。それでは、少尉。」 その言って隅に控えていた彼を前に促す。 坂本が真ん中まで手を引こうかと一歩踏み出したが、平然と真ん中まで歩いていくのを見て思いとどまった。 そして、まるで見えているかのようにぐるりと見渡し、人呼吸おいた後喋りだした。 僕「えーと、ブリタニア空軍から本日付けでこちらに配属された僕少尉です。 ・・・皆さんが聞きたがっているだろうことから言いますと、 自分は目が見えません。先天性の障害らしく今の技術では治せないらしいです。」 その言葉に彼が入ってきた時よりもさらにざわめきが大きくなった。それを代表するようにバルクホルン大尉が声をかける。 バルクホルン「おい!そんな目で本当に戦えるのか?私たちは命を懸けてネウロイと戦っているんだぞ!」 その言葉には周囲も同意のようだ。彼のもとに皆の視線が集まる。 僕「えー、それに関しては固有魔法をみてもらうのが一番手っとり早いんですけど・・・」 そういうと少尉の体を淡い光が包む。 ウィッチが魔法力を使う際に起こる光だ。それと同時に彼の額から後頭部にかけての髪の毛が白く染まる。 黒髪と合わせ、彼の使い魔、オオタカと同じ色だ。 しかしそれ以上に、皆は彼の固く閉ざされていた目が開かれたことに注目した。 彼はその、黄色い虹彩に比べて小さい黒い瞳孔をもつ、ちょうど猛禽のような目を晒すように前髪をかきあげ、 それをポケットから取り出したカチューシャで固定する。 ルッキーニ「おぉ、とりー!」 僕「あ、ちなみに目を開いているからって魔法力で目が見えるようになったわけじゃないです。」 そう言うと彼は、自分の固有魔法が空間知覚であること、 連続使用は魔法力の消費を抑えても半日ももたないため、普段は使わないようにしていること、 自分の中で目を開くことを魔法力を起動するトリガーとしているため、普段は眼を閉じていること、 生まれてから10年以上を魔法力の存在を知らずに過ごしていたため、日常生活を送る上で問題はないこと、 そういったことを訥々と語る。 そこまでを聞いて、横に控えていた坂本が声をかけた。 坂本「それで、その能力はどれくらいの距離を知覚できるんだ?10数メートル程度なら戦場ではほぼ役に立たないと思うが…」 僕「長時間の戦闘を前提とするなら周辺1kmほどが限界ですね。 魔法力の消費を考えなければ、索敵半径は最大10kmほどまでは伸ばせます。 ですが、それも全方位への知覚を前提とした場合で、一方向に絞れば知覚可能距離は倍くらいにはなると思います。 まぁナイトウィッチに比べればたいした距離じゃないですけどね。」 最大20キロ先までの空間知覚が可能。確かにナイトウォッチの魔導針による索敵距離には到底及ばないが、 気軽に言われるその途方も無い数字に、そこにいる全員が驚愕した。 僕「まぁピンとこない人もいるかと思うんで…」 と周囲を見渡していたが、何かに気づいたかのように視線を止めた。 ちょうどその目の先にはペリーヌ、そしてその後ろに 興味がなさそうにタロットカードをいじっているエイラと熟睡しているサーニャがいる。 彼の視線につられて全員がそちらを見た。さすがにエイラもそれに気づく。 エイラ「ん?どうしタ?」 僕「それタロットですよね?テーブルに何枚か伏せてもらえますか?」 遠目に手に持ってるものをあっさり当てられたことに少し驚きつつも、 とりあえず指示に従い、適当にシャッフルして三枚ほど伏せる。 エイラ「それでどうするんダ?」 僕「今から順番にカードの中身を当てます」 その言葉に皆が息を呑んだ。どう見ても中身は見えていなかったし、 確かにこれで中身を当てるようなその魔法は間違いないだろう。 僕「じゃあ行きますね。貴女から見て左のカードから、太陽のカードです」 指示通りエイラが左のカードを開くと、彼の言うとおり太陽のカードが現れた。 エイラ「せ、正解ダ…」 エイラがそう言うと遠巻きに見ていた他のメンバーからもどよめきが起こる。 しかし、彼のカード当てはまだ続く。 僕「真ん中のカードは隠者、そして右のカードは…塔ですか。あんまり良いカードじゃないですね。」 順番にカードをひらくと、残りの二枚も彼の言うとおりのカードであった。 シャーリー「へー!すごいなぁ!!」 ルッキーニ「すっげー!」 何人かからは賞賛の声が上がり、最初は少し胡散臭そうな顔をしていた者、 特にペリーヌも素直に驚いていた。 しかしそのとき、ハルトマンが何かに気づいたように手を上げた。 ハルトマン「ねぇねぇ!もしかしてその能力ってお風呂覗いたりもできるんじゃない!?」 すかさず一人が反応した。ダンッと机をたたきながら立ち上がる。 エイラ「何ダト!?サーニャの裸を見たら許さないからナ!!」 その声に少し戸惑うように彼が答える。 僕「まぁ出来るかできないかで言ったら出来ますけど… えーと…正直覗きっていう行いがイマイチピンと来ないんですよね。 男だと女性の体を見たいって思うのが普通なんでしょうか?」 その言葉に、皆が口を閉ざした。しかし彼は更に続ける。 僕「でも、皆さんもプライバシーがあるでしょうし、基地内では許可があった時以外 この目を使わないことを約束します。口約束じゃ信用できないなら誓約書等を用意してもらっても構いません。 さっきも言ったように、日常生活を送るのにそれほど支障はないので。」 ミーナ「わかったわ。それに関しては貴方を信用します。皆さん、いいですね?」 ミーナのその言葉に特に異論は上がらなかった。生まれつき目が見えない、という事実がいい方向に働いたようだ。 しかし、 僕「あ、でもさっき偶然見えちゃったんですけど、なんかあっちの方にゴミ置き場の隣に ベッドや家具がある部屋がありましたけど、あれはなんですか?物置かなんかですか?」 と隊員の私室がある棟の方を指さす。おおよそであるが、それはバルクホルンとハルトマンの部屋の方を指しているように見える。 宮藤、リーネなどは何か地雷を踏んだかのように俯いてしまった。 バルクホルン「…残念だが。」 バルクホルンがプルプルと震えながら声を出す。 僕「え…?」 バルクホルン「それは私とハルトマンの部屋だ!!!勝手に覗くな!」 僕「え!?あ、すいません!」 そんな様子をシャーリーとルッキーニ、さらに、 何故か当人であるはずのハルトマンが指をさしながら爆笑していた。 第二話へ
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人工ウィッチ 1 俺「ストライクウィッチーズ?」 877-910 作者 ID bN6enlk60 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 877 :書くやつが今誰もいないみたいだしちょっとだけ投下[]:2010/09/21(火) 22 36 43.76 ID bN6enlk60 エーリカ「人口ウィッチ?」 ミーナ「ええ。連合軍システム軍団が魔力の人工的発現に成功したそうよ。成功者第一例が彼、男少尉です」 男「……」ビシッ ミーナ「彼は私たち501戦隊の元で、実戦における能力試験を行います。続いてこちらが、システム軍団のハミルトン技術中佐。 この試験の評価と、男少尉のメディカルチェックチーム主任を担当します」 ハミルトン「初めまして。かのアイガイオンを屠り、ガリアを救った乙女達とお会いできるとは、光栄の至りです」 ミーナ「ではハミルトン中佐、男少尉、501戦隊のメンバーをご紹介いたします。皆さん――」 男「必要ない」 ミーナ「え?」 男「あんた達の名前になんか興味はない。定時のメディカルチェックがある。じゃあな」 ミーナ「……」ボーゼン バルクホルン「な、なんだあいつは。あれでも規律を重んじるカールスラント軍人か!」 ハミルトン「……申し訳ない、彼の非礼はお詫びします。美人に囲まれるという慣れない環境ですからね、彼も緊張したんでしょう。ハハハ」 ハミルトン「では、私も彼の調整……メディカルチェックに立ち会わねばなりませんので。失礼します」 878 :書くやつが今誰もいないみたいだしちょっとだけ投下[]:2010/09/21(火) 22 40 57.32 ID bN6enlk60 エーリカ「なーんか、あの人好きになれない」 バルクホルン「全くだ。着任の挨拶も無しだぞ、カールスラント軍人としての――」 エーリカ「そっちじゃないよトゥルーデ、ハミルトンとかいう中佐の方」 バルクホルン「そうか?やけに口の上手い男だなと思いはしたが……リベリアンはみんなあんな調子ではないか?」 エーリカ「んーん、顔と違って目が全然笑ってない。何考えてるか分かんない。」 シャーリー「……ルッキーニ、あたしってあんな感じ?」 ルッキーニ「ぜんぜん違ーう!」 880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 45 24.88 ID bN6enlk60 ― 次の日、射撃訓練 ― ダダダダダダ!! 坂本「撃ち方止め!」 坂本「さすがだなハルトマン。自己スコア更新だ」 芳佳「すごーいハルトマンさん!」 バルクホルン「また腕をあげたなフラウ」 エーリカ「ふぅ……。ん?」 坂本「おや、あいつも射撃訓練か。お手並み拝見といくかな」 男「……」スッ 芳佳「大きい銃ですねー」 坂本「ああ。しかし、威力は大きいだろうが、装弾数は少ないだろう。射撃の腕に自信アリ、といったところか」 バルクホルン「その割には随分的が近いな。しかも静止目標とは。肩慣らしか?」 881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 50 21.57 ID bN6enlk60 ドッ ドッ ドッ ドッ ! 芳佳「……あれ?」 坂本「外れだな」 芳佳「調子が出ないんですかね?」 バルクホルン「いや。あれは……」 ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ !! エーリカ「全然当たってないね」 バルクホルン「見てられん。おい!」 男「……なんだ?」 バルクホルン「なんだじゃない。貴様、やる気があるのか!?」 882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 51 56.85 ID CF0gx/Mc0 これは期待 支援 883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 53 12.53 ID N5a5SFKt0 エーリカルートか 884 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 54 00.27 ID bN6enlk60 男「……」 バルクホルン「狙いの補正もせずに撃ち続けるだけ、さまになってるのは射撃姿勢くらいのものだ! この距離の静止目標も命中させられずに、どうやってネウロイと戦うつもりだ。せめてもっと小口径の、装弾数が多く弾膜を張れる銃に持ち替えたらどうだ」 男「……小口径じゃ大物の爆撃機を落とせない」 バルクホルン「大物狙いだと?その腕で笑わせるな。当たらなければ意味がないだろう」 男「あんたには関係がない」 バルクホルン「何を……!?」 ハミルトン「そこまでだ。ふむ……やはり触覚か。もうすこし調整がいるな」ブツブツ 885 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 55 53.34 ID sIrju7Rr0 ハミルトンってだれだよ・・・ 886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 57 56.89 ID bN6enlk60 ハミルトン「少尉、来たまえ」 男「……」スタスタ バルクホルン「待て!まだ話は――」 ハミルトン「失礼、バルクホルン大尉。少尉はまだメディカルチェックを受けなければならない。彼は貴重な被験者で、 この研究は人類の希望なのです。ご理解いただきたい」ニコ バルクホルン「むぐ……」 エーリカ「……」 887 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 59 32.73 ID CF0gx/Mc0 wktkwktk 888 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 22 59 46.10 ID bN6enlk60 885 例によって例のごとく「エースコンバット5」に出てくる あんまり気にしなくて良い バルクホルン「まったくふざけている!何が人類の希望だ。ちょっと訓練を受けただけの素人ではないか!挙句反抗的ときた。 いくら魔力を得られるとはいえ、得る人間を選ばなければ意味などない」 エーリカ「トゥル~デ~、カリカリしすぎだよー」 バルクホルン「お前は腹が立たないのか。あんなやる気の無いやつが戦場に出て……」 エーリカ「うーん、やる気が無いってのは違うんじゃないかな~」 バルクホルン「何?」 エーリカ「あの人、確かに射撃は下手だけど、目はギラギラしてるよ」 バルクホルン「お前の人物評は、ときどきよく分からん……」 889 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 05 06.95 ID bN6enlk60 ― 飛行訓練兼、哨戒飛行 ― エイラ「♪あーめがふってもきーにしーないー」ヤーリガフッテモキーニシーナイー 芳佳「エイラさん、なんですかその歌?」 エーリカ「ミーナと一緒に飛ぶのもひさしぶりだねー」 ミーナ「そういえばそうね。私は最近デスクワークばかりだし」 エーリカ「偉くなるってのは大変だー。……でも今日は一体なんで?」 ミーナ「彼の訓練初回だからね」 男「……」 バルクホルン「いいか少尉。今回飛行するエリアは一応ネウロイの勢力圏から離れているが、遠からず出現が予報されてもいる。 もし接敵した場合は、お前は後方で待機するんだ。分かったか?」 男「……」 バルクホルン「返事はどうした?」イライラ 891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 07 55.40 ID bN6enlk60 ミーナ「……ちょっと難航しそうね」ハァ エイラ「男のウィッチにも色々いるンダナー」 芳佳「あの人とはけっこう違いますね……」 『サンダーヘッドより501st、今のところ周囲に敵影は無し』 エイラ「!!」ピーン (耳) ミーナ「噂をすれば、ね。501stリーダーよりサンダーヘッド、了解」 エイラ「ヨウ、サンダーヘッドー、久しぶりだナー」フリフリ (尻尾) 『ああ。元気そうだな』 892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 08 46.93 ID bN6enlk60 エイラ「えーと、今日は良い天気ダナー」パタパタ 『ん?まぁな、長波長レーダーは精度が高い代わりに雲にさえ遮蔽される(*)。絶好の管制日和だ』 エイラ「えーと、えーと、管制教官の仕事の調子はどうダ?」パタパタ 『……まぁまぁだ』 エイラ「そうカ。えーと、な、なァ、今度いつ休み取れ――」パッタパッタ 『任務に集中しろ、ユーティライネン少尉』 エイラ「(´・ω・`)」ペターン 芳佳.oO(怒られてる) エーリカ.oO(怒られてるなー) ミーナ.oO(怒られちゃったわね) バルクホルン.oO(叱責されたか。当然だ、まったく……) (*)精度が高いが遮蔽されやすいのは、長波長ではなく超短波長、あるいは極超短波長などのより波長の短い電磁波でした。お詫びして訂正いたします。(作者) 893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 11 42.77 ID bN6enlk60 『む……サンダーヘッドより501stリーダー、お客さんだ。12機。ベクター020、60km。エンジェルズ30。トゥーパリェフ (大型爆撃機) 級1、ラロス級3の戦爆連合中隊が3個』 ミーナ「了解。哨戒しておいて良かったわ。全機、進路020――」 バルクホルン「おい、男少尉!?」 男「……」ギュオオオオ!! 芳佳「早い!」 エーリカ「一人でやる気ー?」 バルクホルン「馬鹿な。自殺する気か!」 ミーナ「追って!行くわよ!!」 894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 11 48.02 ID mKlntTkM0 うひょおおおおおおおおおおお 895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 15 14.27 ID bN6enlk60 芳佳「追いつけない……!」 エイラ「震電に乗ったミヤフジを振り切るなんテ!」 エーリカ「魔力量は大したものみたいだね」 バルクホルン「だが肝心の射撃の腕がお話にならん!止まれ少尉!何のつもりだ!」 男「……ネウロイは俺が墜とす」 ミーナ「少尉!編隊に戻りなさい!これは命令です!」 男「……」 ミーナ「少尉!……聞いているの!?」 896 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 16 56.00 ID mKlntTkM0 お話可愛い 897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 19 32.13 ID bN6enlk60 エーリカ「やばいね、ラロスが迎撃に出てきてる」 芳佳「もうそこまで!?」 ミーナ「少尉!戻りなさい!しょ―」 ドガァァァン!! バルクホルン「なんだ!?」 『男少尉、トゥーパリェフ級を一機キル。弾薬が誘爆したようだ。護衛のラロスが何機か吹っ飛んだ』 エイラ「あいつ、一体何をしたンダ?」 ドガァァァン!! 『トゥーパリェフ二機目も撃墜。残りのラロスも全てロスト。……今、こいつまさか……』 898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 20 43.97 ID bN6enlk60 バルクホルン「見えた!最後のトゥーパリェフの対空砲火だ!」 ダダダダダダダ!! 男「……」ギィィン エイラ「なんってシールドダヨ……あれを全部受け止めるカ」 芳佳「たぶん私のより硬いです、あのシールド」 エーリカ「回避機動一切無しで接近していく……?」 ミーナ「危ない!衝突する!」 ガン! エイラ「トゥーパリェフに……」 芳佳「着陸(?)した!?」 899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 21 35.98 ID bN6enlk60 男「……ネウロイのコアは艦首付近、正中線上……」ピタッ (銃口を押し付ける) 男「 く た ば れ 」 ドドドドドドドド! ドガァァァン!! 900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/21(火) 23 23 19.50 ID Uyt848bx0 ネウロイに名前ってあったのか 901 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 24 53.96 ID bN6enlk60 芳佳「すごい、あの至近距離の爆発も防ぎきってる」 エイラ「……あれなら、回避は要らないかもナ」 ミーナ「銃撃の腕も、確かに必要ないわね」 バルクホルン「滅茶苦茶だ!あんな戦い方で生き延びられるはずが無い!」 エーリカ「……ふーん」 902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/21(火) 23 24 53.98 ID ACi1ExF60 アニメのみだと色々とついていけないな 903 :喉 ◆NODO.2x7/2 []:2010/09/21(火) 23 27 12.28 ID SCo8RXQX0 BE 1156571892-2BP(2272) sssp //img.2ch.net/ico/jisakujien_3.gif ラロスが出てくるとは 904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 27 24.28 ID bN6enlk60 900 902 ラロス、ケファラス、トゥーパリェフは「いらん子中隊」シリーズに出てくるネウロイ 普通の平気みたいに同じやつがたくさん出てくる まぁそれぞれ戦闘機、爆撃機、大型爆撃機、と覚えておけば問題ない ミーナ「……男少尉。何故命令を無視したのですか?」 男「……」 バルクホルン「……」イライラ ミーナ「あなたは確かにネウロイを撃墜しました。しかし、私はあなたに『後方で待機しろ』『編隊に戻れ』と命令したはずです」 男「……」 バルクホルン「……」イライライラ ミーナ「少尉、聞いているのですか?」 男「……」 バルクホルン「……」イライライライライライラ バルクホルン「いい加減にしろ貴様!!」 909 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 38 57.26 ID 3a6PucM50 この俺は 835の俺? 新しい俺? 835 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 16 35 30.69 ID CF0gx/Mc0 家族を殺したネウロイへの復讐心から自分から率先して人体実験を受けて、男なのに 強力な魔法が使えるようになったけど、副作用で戦う度に命を削ってしまい、 定期的に激痛に襲われ、更に味覚と嗅覚は完全に、触覚も半分以上麻痺してしまった 俺がウィッチの一人と仲良くなっていく話はまだかね? 910 :さるってた。今夜はここまで[]:2010/09/21(火) 23 40 43.34 ID bN6enlk60 909 835のやつ。俺じゃないから男にしてみた。俺でもよかったか。 芳佳「うわぁ!」 エイラ「ひぇ!」 バルクホルン「独断専行、命令無視!英雄にでもなったつもりか!?」 男「……」 バルクホルン「貴様、聞いて――」グイ 男「触るな」ガシ! バルクホルン「!?」 ギリギリギリ...バシッ ミーナ.oO(トゥルーデと渡り合った……?) 男「ネウロイは墜とす。俺が、だ。それをお前たちがどう思おうが、知った話か」 911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 43 03.02 ID 3a6PucM50 910 サンクス、支援 912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 43 52.41 ID /HL1vRt+0 サンダーヘッドさんが出てくる奴の続きなの? 914 :さるってた。今夜はここまで[]:2010/09/21(火) 23 45 04.44 ID bN6enlk60 912 書いてる人間が同じだからちょっといたずら心で出しただけ もう出てこない 915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/21(火) 23 48 53.45 ID VyPz9dF/O サンダーヘッドさんでないのか残念 人工ウィッチ 2 へ続く
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43 :ナイトウィッチな俺[地の文は進むにつれて少なくなるよ]:2010/09/30(木) 22 13 09.51 ID dU6sSSX30 ミーナ「皆さんも分かっていると思いますが、ネウロイの活動が活発になってきています。 最近では、夜間のネウロイによる襲撃も増えてきており・・・・・・」 俺が配属された部隊の隊長が10人ほどの隊員に向かって色々と喋っている中、 俺は欠伸を噛み殺しながら、なんとか意識が途切れないように背筋を伸ばして立っていた。 ミーナ「・・・・・・・・・・・・新たな仲間になる、俺少佐です」 その言葉に俺は半ば反射的に敬礼をする。 俺「えーっと、中佐から紹介にあずかりました、俺です。皆さんの輝かしい活躍は・・・・・・耳にしております。 私もこの501に来たからには、自分の役目をしっかりと果たしたいと思っている所存です。 これから、よろしくお願い致します」 途中の間は、欠伸をこらえたものである。多分ばれていないと思う。 ミーナ「では、男少佐。我々501のメンバーを紹介します・・・・・・」 44 :ナイトウィッチな俺[修正忘れあっても気にせずにw]:2010/09/30(木) 22 17 21.43 ID dU6sSSX30 それにしても、この部隊は中々面白そうだ。 いかにも堅そうなカールスラント人から、まだまだ無邪気なロマーニャ人まで、さまざまな隊員がいる。 一通り紹介が終わった後で、俺は一人の少女に視線を向ける。 これでも自分の『嗅覚』には自信を持っている。 ミーナ「先ほども言った通り、今回、俺少佐がこの501に来たのはネウロイによる夜間襲撃の対策の為です。 今までは夜間哨戒をサーニャさん一人でやってきましたが、明日からは俺少佐と共に夜間哨戒に出てもらいます」 鋭い視線を感じた気がするが、きっと眠気による勘違いだろう。 やはり、自分の『嗅覚』は正しかったらしい。 サーニャ「よ、よろしく、お願いします・・・・・・」 と、おどおどとした様子で挨拶する一人のか弱そうな少女。 その挨拶に俺は顔に微笑みを浮かべ、 俺「よろしくお願いします」 と返す。 45 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 19 14.29 ID dU6sSSX30 夜間任務にあたっているウィッチの殆どは昼間を寝過ごすため、 他の隊員とのコミュニケーションをとる機会が少ない。 多分、あの子もそうなのであろう。 ミーナ「では、一旦解散します。俺少佐は、私が部屋まで案内しますので」 と、隊長の言葉で隊員が去ってゆく。 質問でもされるのかと思ったが、そのようなことはせずに解散したのは自分への配慮なのだろうか。 だが、そうしてくれたのは今の自分にとってはありがたい。 ミーナ「では、こちらへ」 そういうと、隊長はすたすたと歩いていく。 俺はそれについていきながら、つい欠伸を漏らしてしまった。 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/30(木) 22 20 16.30 ID SgqBR8gY0 支援 47 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 21 52.61 ID dU6sSSX30 ミーナ「やはりお疲れですか?」 気付かれてしまった。 俺「いえ、すみません・・・・・・」 ミーナ「今日は休んでもらって構わないですから。きっとしばらく寝ていないんでしょう?」 俺「ばれてましたかね・・・・・・」 ミーナ「ふふ・・・・・・、きっと私以外にはばれてないと思いますよ」 そんな話をしながら、俺は隊長の後についていく。 ミーナ「ここが、俺さんの部屋です。必要なものはこちらで用意しましたので」 俺「ありがとうございます。えーと・・・・・・」 ミーナ「ミーナで構いませんよ」 俺「はい、ミーナ中佐」 ミーナ「うふふ・・・・・・」 部屋に案内されたあとベッドに倒れこむと、自分でも気づかぬまま深い眠りへと落ちてしまった。 48 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 23 24.37 ID dU6sSSX30 俺「・・・・・・」 目が覚めると共に、ぐぅ、と腹の音が鳴った。窓から日が差していないので、きっともう夜なのだろう。 思えば朝も昼も食べていないのである。腹が減っては戦どころか寝ることさえ出来ない。 食事はどうすればよいのだろうか、と考えていたとき、ドアからコンコンと音がした。 『あの、そろそろ食事の準備が出来るので呼びに来たんですけど、起きていらっしゃいますか・・・?』 この声の主は記憶に残っている。確か扶桑人のウィッチで、並外れた魔力を持っているらしい。 これは風の便りに聞いたものだが、一昔前には軍が開発した対ネウロイ兵器の暴走を止めたとか。 ここまで考えたところで思考を止め、 俺「わかりました。今行きます」 と、ドアに向かって返事をする。 宮藤『あ、はい!』 と、声が聞こえ、ドアの向こうから気配が消えた。 49 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 26 03.15 ID dU6sSSX30 そういえば、どこで食事をするのか聞くのを忘れた。 何故気づかなかったのだろうか。しっかりと考えておけばよかった。 そもそもあの子が案内してくれれば。 そんなことを考えながら廊下に立ち尽くしていると、一人の隊員が近づいてきた。 バルクホルン「どうかされましたか、俺少佐」 と、声をかけてきたのは、『いかにも堅そうなカールスラント人』である。 男「あ、えーっと・・・・・・」 眠気で殆ど残っていない午前中の記憶を必死に搾り出して名前を探していると、 バルクホルン「・・・・・・ゲルトルート・バルクホルン。バルクホルンと呼んでいただければ」 と、呆れの混じった声で言われる。 俺「すみません、バルクホルン大尉」 顔と階級だけはなんとか覚えている。 俺「どこで食事をするのか、わからなくて・・・・・・」 50 :前1[]:2010/09/30(木) 22 27 16.63 ID ODjQWD1kO 支援 51 :男→俺 修正忘れまくりんぐ[sage]:2010/09/30(木) 22 29 02.56 ID dU6sSSX30 そのまま、バルクホルン大尉に案内され、食堂へとたどり着いた。 自分とバルクホルン大尉以外は既に席についていた。 テーブルには扶桑料理が並んでいる。扶桑料理は割りと好みなので自分としては嬉しい。 俺「いただきます」 料理の味は、かなり美味しかった。 腹が減っていたのもあるだろうが、味付け加減も自分の好みにピッタリと当てはまった。 俺「ごちそうさまでした」 久々に満腹になるまで食べた気がする。小食を自称していたが、そうでもないらしい。 52 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 32 05.65 ID dU6sSSX30 椅子に座ったまま、何をしようかと考えていた頃、横からか細い声が聞こえてきた。 サーニャ「あの・・・・・・」 俺「ん・・・・・・、サーニャさん、でしたっけ」 サーニャ「は、はい。あの、改めて、ご挨拶を・・・・・・」 俺「そんなに気を遣ってくれなくても構わないですよ。これから夜間哨戒を共にするんですから、 お堅いことは気にせずに、ね」 うまく笑って返せたと思う。 あまり気を遣われるのは慣れていない。階級を考えるとこの態度は正しいのであろうが、 そもそも自分は階級を意識しないほうである。 今は少佐ということになっているが、所詮成り行きに過ぎないのである。 53 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 35 03.57 ID dU6sSSX30 その後は、出身が同じということもあって、なんだかんだで話が弾んだ。 彼女も最初はおどおどとして、何故かこっちが申し訳なくなってくるような感じだったが、 話していくうちに、少しずつ笑顔を見せるようになった。 この調子なら、明日からの夜間哨戒も気楽にできるはずだ。 時々、あの時の鋭い視線を感じたような気がしたが、深くは考えないようにする。 さらに話していくうちに、あの鋭い視線の主が現れた。 エイラ「・・・・・・サーニャ、そろそろ戻らナイカー」 あからさまに不機嫌な声音で、ちらちらとこちらに敵意に満ちた視線を送りながらそういうのは一度も被弾したことがないというスオムス人のウィッチである。 サーニャ「あ・・・・・・。それじゃあ私はこれで・・・・・・」 俺「はい。改めて、明日からよろしくお願いしますね」 サーニャ「はいっ。よろしくお願いします」 その後は自室に戻り、ベッドに寝転がりながら今日の事を思い返してみたりしていると、 自然と眠りに吸い込まれていった。 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/30(木) 22 35 38.26 ID 6LfdTnxW0 しえんしえん 55 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 38 01.40 ID dU6sSSX30 翌朝、早くに目が覚めた。 時計を見るとまだ6時を回っていない。いつもならこの時間から眠りについている。 今日から夜間哨戒の任務にあたる訳だが、この時間に起きてしまうと飛行中に寝てしまわないかが心配になってくる。 俺「散歩でもするか」 この基地の周りは海に囲まれていて、外を歩くと実に気持ち良い。 俺「・・・・・・お、あれは」 海岸で刀の素振りをしているのは坂本少佐であろう。 話しかけるか否かを考えながらその姿を眺めていると、坂本少佐に気づかれてしまった。 坂本「俺少佐、おはようございます」 俺「おはようございます。坂本少佐。朝早くから訓練とは精が出ますね」 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/30(木) 22 38 51.96 ID 7hA2vjR6O さるよけ 57 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 40 07.96 ID dU6sSSX30 坂本「いえ、これくらいは当たり前です。それより、どうされたんですか?」 俺「いえ、珍しくこんな時間に目が覚めたものですから、散歩でもしようかと思いましてね。 邪魔になってしまったのなら申し訳ありません」 坂本「いえ、そんなことは」 俺「ははは、これ以上邪魔になるわけにはいかないので、私はもう行きますね」 とりあえずそう言って、この場をあとにした。 別に坂本少佐が嫌いな訳ではないが、どうも話しづらい相手である。 ただ単に相性の問題だろうか。 58 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 43 03.29 ID dU6sSSX30 基地に戻った後、しばらく風呂に入っていないことを思い出した。 この時間帯なら誰もいないだろう、ということで早速風呂に行ってみることにした。 俺「しかし立派な風呂だな・・・・・・」 よくよく考えてみれば、この基地自体が豪華である。この風呂も然り、食堂も然り。 やはり実績をあげているからなのだろうか。 そして、その実績を上げている部隊に自分が配属された訳だが、 その理由はネウロイによる夜間襲撃の対策のためである。 元々ナイトウィッチが少ないということは知っている。 自分が知っているナイトウィッチはこの部隊にいるサーニャさんとカールスラント最強のナイトウィッチと謳われるシュナウファー大尉くらいである。 だからと言って、何故この部隊に来る必要があったのだろうか。 なんだか最近、ふとしたことで無駄なことを考えるようになってきたな。 そこまで考えたところで、思考が止まった。否、止めざるを得なかった。 シャーリー「お?」 ルッキーニ「???」 59 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 46 04.55 ID dU6sSSX30 シャーリー「これはこれは、俺少佐じゃありませんか」 今、俺の眼には美しい海が映っている。 シャーリー「こんな朝早くにどうされたんですか?」 そんな風に話しかけてくるのは・・・・・・、イェーガー大尉であろう。 俺「いつもより早く目が覚めただけですよ。そちらこそ、どうしてこんな時間に?」 直接顔を見ずとも、相手がどんな表情を浮かべているのかは手に取るようにわかる。 ロマーニャ人に至っては、こちらのことなど気にせず思い切り湯船に飛び込んだ。 シャーリー「いつもより早く目が覚めただけですよ」 俺「・・・・・・」 60 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 49 00.35 ID dU6sSSX30 俺「何をする気です?」 挑発だろう。 シャーリー「ふふん」 どうやら続ける気らしい。 あろうことか、今度はこちらに近寄ってきた。恐らく人一人分くらいあけた距離であろう。 俺「・・・・・・もしかして俺以外にもこういうことしてます?」 シャーリー「そもそもこの風呂に男が入ったのは俺少佐が初めてですよ」 反論できない。 俺「いつまで続ける気です?」 シャーリー「そちらが降伏するまで」 降伏ということは、即ち自分が振り向くということだろう。 このまま湯に浸かり続けて上せるよりは素直に降伏したほうが良いだろう。やましい意味では断じてない。 ロマーニャ人がこちらに興味を示したのか、ちらちらと見ているのが窺える。 61 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 52 00.69 ID dU6sSSX30 少し考えてから、俺は覚悟を決め、後ろを振り向いた。 俺「・・・・・・」 そして、俺はそのまま手を額にあて、がっくりと項垂れた。 俺「・・・・・・完敗ですよ」 イェーガー大尉は既に立ち上がっており、こちらには形の良い尻が向けられていた。 シャーリー「ふっふ~ん」 次は負けない、と心の中で静かに誓った。 62 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 54 07.21 ID dU6sSSX30 その後は、最近頻繁に現れているネウロイが出るわけでもなく、気がつけば夜になっていた。 俺「そろそろ時間だな・・・・・・」 ハンガーへ行くと、既にサーニャさんは準備を済ませていた。 俺「こんばんは」 サーニャ「こんばんは」 俺「それじゃ、早速行きますか」 サーニャ「はい」 63 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 22 57 00.50 ID dU6sSSX30 クランプに固定されているストライカーユニットを履く。 俺「・・・・・・」 体中を魔法力が巡って行くようなこの快感は、どんなにいい女を抱いても超えることはできない。 もっとも、女を抱いたことは一度もないのだが。 俺(男性ウィッチの性ってやつか・・・・・・) 俺(覚悟はできているつもりなんだけどなぁ) サーニャ「・・・・・・?」 俺「・・・・・・あ、ごめんごめん。行こうか」 クランプを外し、一気にハンガーを出て、空へと飛ぶ。 64 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 00 00.23 ID dU6sSSX30 ひとつ深呼吸をする。 夜の冷えた空気がたまらなく気持ちいい。 高度を上げ、低速で哨戒飛行を続ける。 気持ち良いのは隣で飛んでいる彼女も同じなのか、薄っすらと、上品な笑みを浮かべていた。 サーニャ「・・・・・・あの」 その声で我に返った。そして思わず、 俺「はえ?」 と間抜けな声をあげてしまった。 俺「いや、あの、えっとですね」 そんな自分の様子を見て、彼女はくすくすと笑っている。 65 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 03 00.39 ID dU6sSSX30 ただ、笑われっぱなしというわけにもいかない。 俺「月明かりに照らされた貴方がとても美しかったのでね。つい見惚れてしまいました」 自分でもあまりうまく言えていないというのはわかっていたが、それでも彼女には十分だったらしい。 サーニャ「っ・・・///」 すっかり顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまった。 俺(やっぱり、いくらウィッチとはいえ) 俺(こういうところは女の子なんだなぁ) 66 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 06 00.34 ID dU6sSSX30 すると、彼女は頬を膨らませてこちらを睨み、こう言ってきた。 サーニャ「冗談はよしてくださいっ」 俺「冗談じゃありませんよ」 更に頬を膨らませる彼女をなだめるように、 俺「嘘なんかじゃありません」 と続ける。 すると彼女はまた顔を少し赤くしてしまった。 そんな彼女の様子を見ていると―――不意に違和感が体を襲った。 67 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 09 00.99 ID dU6sSSX30 サーニャ「・・・・・・俺さん?」 俺「・・・・・・いる」 サーニャ「え・・・・・・」 俺「ネウロイだ」 サーニャ「でも・・・・・・私は何も」 俺「今は俺を信じてほしい」 サーニャ「・・・・・・」 俺「これでも『嗅覚』には自信があるんだ」 サーニャ「・・・・・・わかりました」 俺「ありがとう」 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/30(木) 23 10 46.74 ID SgqBR8gY0 wktk 69 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 12 00.28 ID dU6sSSX30 サーニャ「基地への連絡は?」 俺「いや、大丈夫だ。敵は恐らくラロス級が3ケファラス級が1。十分に対処できる」 少し速度を上げながら、ネウロイのいる方へと向かう。 俺「・・・・・・いた」 サーニャ(私は全然気づかなかったのに・・・・・・) 俺「俺がまずラロスの撃墜に向かいます。その間にサーニャさんはケファラスを削ってください」 サーニャ「わかりました」 俺「それじゃ、行きますよっ」 70 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 15 00.15 ID dU6sSSX30 ミーナ「・・・・・・何故、連絡しなかったんですか?」 俺「それは自分が十分に対処できると判断したからです。責任は自分にあります」 ミーナ「俺少佐の言ってることに間違いはありませんか?」 サーニャ「は、はい・・・・・・」 ミーナ「・・・・・・わかりました。今回は厳重注意ということにしておきます。今後は気をつけるように」 俺「はっ」 ミーナ「二人とも、戻っていいわよ」 俺「中佐、今回発生したネウロイについて話したいことがあるのですが」 ミーナ「・・・・・・わかりました。話は執務室で聞きます」 71 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 18 00.02 ID dU6sSSX30 ミーナ「・・・・・・それで、話というのは?」 俺「今回のネウロイは、普段のネウロイとは明らかに違いました」 ミーナ「・・・・・・続けて」 俺「今回のネウロイの発生に気付いたのは、私だけです」 ミーナ「俺少佐は気付いて、サーニャさんは気付かなかったと・・・・・・?」 俺「ええ、恐らく軍のレーダーにも反応しなかったかと思われます」 ミーナ「・・・・・・どういうことかしら」 俺「中佐はご存知かと思いますが、私の固有魔法と、リトヴャク中尉の固有魔法は似ているようで全くの別物です。 そして、レーダーのような能力を持つ彼女は気付かず、全く別の能力を持つ私は気付いた。 そこから導き出される結論は―――」 72 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/09/30(木) 23 20 01.11 ID dU6sSSX30 ミーナ「まさか・・・・・・そんなことが起こり得るというの?」 男「・・・・・・私が、今までの事を踏まえた上で出した結論です」 ミーナ「そんな・・・・・・」 ミーナ「―――ステルス型のネウロイなんて」 第一部 終 73 :ナイトウィッチな俺 おまけ[sage]:2010/09/30(木) 23 22 00.06 ID dU6sSSX30 全くだ。全くだ、全くだ。 なんなのだ、あの男は。急にうちの部隊に来て、サーニャと夜間哨戒を共にするなんて。 しかもサーニャとなんだかんだで打ち解けてしまっている。 サーニャがあんな男に心を開くなんて思いもしなかった。 大体、夜間襲撃の対策なんて、私がサーニャと一緒に出ればいいだけの話ではないか。 それなのに、それなのに。 ミーナ中佐に、私がサーニャと共に夜間哨戒行く、と言ってはみたものの、 ミーナ「いいえ、それは許可できないわ。あなたにはネウロイとの戦闘に控えて できるだけ体力を温存しておいてもらわないと。そのために、男少佐がうちに来たのよ?」 などと返されてしまった。勿論、反論もしてみたが、やはり許可はしてくれなかった。 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/30(木) 23 22 24.47 ID K70FU2C50 きっと夜鷹だ! 75 :ナイトウィッチな俺 おまけ[sage]:2010/09/30(木) 23 25 00.48 ID dU6sSSX30 今はネウロイが発生する回数が増え、だんだん厳しくなってきているのもわかる。 だが、だからといって。 なんだか、こんなことを考えるのも馬鹿馬鹿しくなってきた。 気分は最悪だ。そんな気分は寝て忘れてしまおうと、ベッドに倒れこんだ。 急に、何かがどさっとベッドに落ちて来た。 エイラ「うわっ」 ベッドに落ちてきたのは――― エイラ「・・・・・・ショウガネーナー」 エイラ「・・・・・・今日だけだかんナー」 エイラ「今日だけだかんナ・・・・・・」 ナイトウィッチ 第二部へ続く
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350 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 23 14 01.01 ID o1W+B1Nj0 外は戦火に包まれている。 俺は、誰かの背中にただただおぶさっている。その背中は火薬の匂いがした。 後ろを振り返ると、両親がいた。手を伸ばそうと思っても、腕に力が入らない。 優しい母の姿と、逞しい父の姿は、やがて見えなくなった。 『・・・・・・さん、男さん!!』 俺「っ!!・・・・・・はぁ、・・・・・・はぁ」 サーニャ「俺さん・・・・・・」 ミーナ「良かった・・・・・・目を覚ましたのね」 エイラ「まったく・・・・・・サーニャに心配かけさせやがッテ」 次第に、記憶がよみがえってくる。 俺「あれ・・・・・・あぁ、そうか」 351 :修正忘れ\(^o^)/[sage]:2010/10/01(金) 23 18 48.10 ID o1W+B1Nj0 俺「あはは・・・・・・、美女に囲まれてるもんだから、天国にでも来たのかと思っちゃいましたよ」 ミーナ「はぁ・・・・・・、今はそんな冗談言ってられる状況だと思いますか?」 中佐はそんな事を言っているが、サーニャさんとエイラの二人は頬を朱に染めている。 ミーナ「私は別にあなたを咎めるようなことはしません。寧ろ責任は私にあります」 俺「そんなこと、気にしなくてもいいですよ。俺が勝手にやったことですから」 ミーナ「でも、許可したのは私です」 俺「許可がなくても、やってましたよ。俺は」 ミーナ「・・・・・・とにかく、今はゆっくり休んでください。難しいことを考えるのは、 こっちの仕事ですから。あ、それと」 ミーナ「バルクホルン大尉には、ちゃんとお礼言っておくこと」 俺「・・・・・・?」 そういって、ミーナ中佐は部屋を出た。 352 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 23 23 58.19 ID o1W+B1Nj0 サーニャ「良かった・・・・・・ほんとにっ・・・・・・よかっ・・・・・・グスッ」 心配かけて済まない、と謝る代わりに、ベッドの脇に顔を埋めて泣く彼女の頭を撫でた。 エイラ「あ、サーニャ・・・・・・。オイオマエ・・・・・・、サーニャを泣かせた罪は大きいカラナ」 俺「・・・・・・ごめんな」 それは、サーニャさんにも、エイラにも向けた言葉である。 俺が素直に謝ったことが想定外だったのか、エイラは明らかに戸惑っていた。 エイラ「なっ、え、えっと、ま、まあ、今回は、私も助けられた身だから、ナ。ソノ、なんていうカ」 サーニャ「グスッ・・・・・・ふふっ」 サーニャさんもベッドから顔を上げ、なにやら戸惑っているエイラの様子を見て笑っていた。 353 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 23 27 58.48 ID o1W+B1Nj0 サーニャさんが笑っているのを見て、安心したのか、恥ずかしく思ったのか、 エイラは一つ咳払いをしてこう言った。 エイラ「ゴホンッ、・・・・・・ナァ、オマエ、あの時何したんダ?」 サーニャさんは、そんなことを聞いてもいいのかと困惑しながら、俺とエイラの顔を交互に見ていた。 俺「ん・・・・・・、まあ、あれが俺の固有魔法みたいなものかな」 エイラ「アレガ・・・・・・オマエの固有魔法?」 俺「ああ、ネウロイの動きをコントロールする。・・・・・・勿論、こちらの消耗も激しいけど」 エイラ「ソンナ・・・・・・」 354 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 23 31 56.70 ID o1W+B1Nj0 俺「・・・・・・厳密に言えば、ネウロイのコアをジャックするんだ。 だからコアを持たない子機のネウロイは直接操ることはできない。親機を通して操ることになる。 当然、ネウロイが大型になるほど消耗が激しくなる」 サーニャ「じゃあ、これからはもっと・・・・・・」 俺「ああ、そうなるかな。でも、使うたびに倒れてしまうほど俺も軟弱じゃないからね。 言い訳させてもらえば、あの能力を使ったのは久しぶりだったし、加減を誤ったのかもしれない。 というか、あの時の使い方は本来の使い方とは異なるからね。 どちらかといえば、俺がネウロイの動きを止めている間に僚機に撃墜してもらう、って感じだから」 355 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 23 34 10.82 ID o1W+B1Nj0 エイラ「ソレナラ、私たちがもっと頑張らないとナ」 その言葉に、サーニャさんも力強く頷いた。 俺「・・・・・・頼もしいよ」 すると、部屋の扉からコンコンと音が聞こえ、勢いよく開かれた。 バルクホルン「む・・・・・・」 エーリカ「やっほー」 エース二人のお出ましである。 356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 23 36 25.99 ID 8NPAinQT0 ④ 357 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/01(金) 23 38 01.85 ID o1W+B1Nj0 エーリカ「二人ともここにいたんだー」 サーニャ「あ、うん・・・・・・」 そういえば。と、ミーナ中佐に言われたことを思い出した。 あの状況のあとで、謝っておけと言われれば、何があったのかは大体分かる。 俺「あの、バルクホルン大尉」 俺「迷惑をかけてしまって、すみませんでした」 バルクホルン大尉は表情を変えずに、 バルクホルン「何故謝るんです、寧ろ謝らなければいけないのはこちらです。 ・・・・・・私たちの力不足のせいで、男少佐に無茶をさせてしまいました。 申し訳ありません・・・・・・」 そんな風に謝られると、どんな顔をしていいのかわからない。あと、少し苛々来た。 358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/01(金) 23 51 23.96 ID D8rG17u+0 支援 359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 23 56 55.07 ID 7FY6XdYO0 4 360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 00 01 04.97 ID eMBv2Eau0 新しいの書き始めようとしたけどなんか浮かばないわ 361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 00 09 50.17 ID SlJwh4ox0 4 ところで、おんぶするなら 誰をおんぶしたい? 362 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 00 09 50.67 ID IjXIRKGl0 俺「いえ、あれは自分で勝手にやったことです。それに、そんな風に謝られると こっちも反応に困りますね」 バルクホルン「・・・・・・申し訳ありません」 エーリカ(こんなトゥルーデ見るのは初めてかも・・・・・・) 俺「あと、重くありませんでしたか?」 バルクホルン「・・・・・・これでも、私は武器よりも、貴方よりもずっと重いものを背負っている」 この人とは、意外と話せるかもしれない。 俺「なるほど、ね・・・・・・」 俺「背負えるものがある貴方が、羨ましい」 バルクホルン「何も背負っていない者などいないのですよ。男少佐」 俺「ふふふ・・・・・・違いない」 363 : 361おんぶされて恥ずかしがってるお姉ちゃん可愛い[sage]:2010/10/02(土) 00 12 01.29 ID IjXIRKGl0 少しの沈黙が訪れ、その沈黙を世界でもトップクラスのウルトラエースが破る。 エーリカ「ねぇねぇ、一つ質問があるんだけど」 大体、予想はつく。 俺「なんです?」 エーリカ「あの時何したの?」 バルクホルン大尉は一瞬何か言おうとしていたが、好奇心には勝てなかったらしい。 俺「まあ、エイラにも聞かれたんだけど・・・・・・」 364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 00 15 29.59 ID eMBv2Eau0 リーネ 365 :ナイトウィッチna[さっきさるさん食らったsage]:2010/10/02(土) 00 15 52.79 ID IjXIRKGl0 俺「・・・・・・というわけだ」 エーリカ「ほえー、すごいねー」 バルクホルン「そんな能力を持ったウィッチもいるのか・・・・・・」 サーニャ「あの、私も質問していいですか・・・・・・?」 俺「ん、何かな」 サーニャ「どうして、ネウロイがどこにいるのかがわかるんですか?」 男「ああ、それは俺にも良く分からないんだけど・・・・・・まあ、直感的なものかな。 固有魔法が関係してるんだろうけど」 俺「サーニャさんの固有魔法は、電波を発信・感知してネウロイの場所を特定するものだろう? 俺はそういうのじゃなくて、特に意識しなくても勝手に頭の中に浮かび上がって来るんだよ。 こう言っちゃうと失礼だけど、要はおまけみたいなものなんだ」 366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 00 16 25.76 ID SlJwh4ox0 しえん リーネとお姉ちゃんか。 367 :男→俺 修正忘れは許してください[sage]:2010/10/02(土) 00 20 01.01 ID IjXIRKGl0 サーニャ「おまけ・・・・・・ですか」 ここで何か気の利いた台詞をかけてあげられればよかったのだが、 頭の中に浮かんでくる言葉は、今の彼女には逆効果になってしまうようなものばかりだった。 エイラ「サーニャ・・・・・・」 俺「・・・・・・そういえば、今回発生したネウロイについてのことなのですが」 バルクホルン「・・・・・・ミーナから説明されたよ」 俺「そうですか・・・・・・」 バルクホルン「大方予想はついていたが、当たって欲しくはなかったな・・・・・・」 エーリカ「でも、やることは今までと変わらないでしょ?」 バルクホルン「お前な・・・・・・、そう簡単に片付けられる問題では」 エーリカ「じゃあ、どうするってのさ?」 368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 00 23 07.75 ID MdZUhWcZO 361 天姫 369 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 00 25 00.92 ID IjXIRKGl0 バルクホルン「・・・・・・それは」 エーリカ「もっと警戒態勢を強める?新しく出てきたネウロイの為に新しいものでも開発する? でもそんなことすれば、ウィッチたちの負担は増えるし、開発なんてする時間もないでしょ?」 エーリカ「・・・・・・だから、私たちは今までと変わらない。 ネウロイが来れば、皆を守るために戦うし、来なくなれば、それで万々歳だし」 どうやら、ハルトマン中尉に対する認識を誤っていたらしい。 ただの間抜け、なんて思ってた自分が恥ずかしくなる。 やはりトップクラスのエースとなると、実力だけじゃなく、物事に対する考察も常人とは違う。 エーリカ「ま、トゥルーデの言う通り、流石にそう簡単にはいかないんだろうけど」 {サーニャさんとエイラの二人も、普段は見ないエースの姿に驚いているようだ。 バルクホルン大尉に至っては、口を開けたまま唖然としていた。 370 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 00 30 00.96 ID IjXIRKGl0 再び訪れた沈黙を、今度は自分が破る。 俺「なるほど、ね・・・・・・」 俺「でも、簡単に終わらせる方法もあるんですよ」 ハルトマン中尉は、きっとわかっているだろう。 それ以外の三人は、一体何だという表情でこちらを向いた。 エーリカ「ほほう?」 俺「単純なことですよ。ネウロイが来て困るのであれば、ネウロイが来ないようにすればいい」 エイラ「エ・・・・・・」 バルクホルン「あっははは・・・・・・、確かにそうだ、そうすれば問題なんて全部なくなる・・・・・・くくく・・・・・・」 バルクホルン大尉は、腹を抱えて必死に笑いを堪えていた。 サーニャさんは、そんな様子を見てぽかん、としていた。 371 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 00 35 01.48 ID IjXIRKGl0 俺「まあ、それを決めるのは上の人なんですけどね」 バルクホルン「だが、そうなる日が来るのも近いだろう。このままの状態じゃ長くは持たないだろうからな」 エーリカ「それにしても、俺少佐もそういうこと考える人なんだ。ちょっと意外だったかな」 俺「空想に浸るのは得意ですから」 エイラ(ナンダカ着いていけないゾ・・・・・・) サーニャ(この人達・・・・・・すごいな) 急に、ぐぅ、と大きな音が鳴った。 372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 00 36 07.73 ID SlJwh4ox0 しえん 373 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 00 40 07.31 ID IjXIRKGl0 エーリカ「うあ・・・・・・お腹空いたー。今何時ー?」 バルクホルン「もう19時になるな・・・・・・。俺少佐は、夕食はどうするんだ?」 俺「俺のことは気にしなくてもいいですよ。それに、まだ立って歩けるかどうかすら怪しいから」 バルクホルン「そうか・・・・・・、なら私たちは行かせてもらうが・・・・・・あとで運ぶように言っておこうか・・・・・・」 エーリカ「それじゃ、ゆっくり休んでね」 エイラ「私たちも行くカ」 サーニャ「うん・・・・・・、それじゃあ」 374 :書き溜めが・・・書き溜めが・・・[sage]:2010/10/02(土) 00 45 11.82 ID IjXIRKGl0 少し時間がたった後、再び扉がノックされた。 シャーリー「失礼するぞー」 俺「・・・・・・あんたか」 てっきり宮藤さんが来るものと思っていたが、その予想は見事に外れた。 シャーリー「なんだよーそんな顔して。私じゃそんなに残念か?」 俺「いや、まさかイェーガー大尉が来るとは思わなかったのでね」 シャーリー「失礼な、私だって料理くらいはできる。あと、その呼び方はやめてくれ」 多分、料理くらいできるというのは嘘だと思う。 俺「・・・・・・上官に対してその口の聞き方はなんだ?シャーリー」 シャーリー「そうそう、それでいいよ。あと、互いに裸同士で向き合ったんだから別にいいだろ?」 俺「・・・・・・その言い方はやめてくれ」 375 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 00 50 01.67 ID IjXIRKGl0 俺「・・・・・・っと、あれ」 体を起こそうと思ったが、うまく力が入らず失敗した。 シャーリー「大丈夫か?」 シャーリーに手を貸してもらって、なんとか体を起こすことができた。 俺「・・・・・・すまんな」 シャーリー「どうする?飯は自分で食えるか?」 俺「ああ、それは大丈夫だ」 シャーリー「遠慮しなくてもいいんだぞ?」 俺「是非遠慮させてもらう」 シャーリー「はっきり言うな~、お前」 376 :弾切れ。ちなみに料理はズッパディファッロを想像してくれ[sage]:2010/10/02(土) 01 03 55.41 ID IjXIRKGl0 持ってきてくれた料理を食べようと、スプーンを手に取ろうとしたが、 俺「・・・・・・あれ」 どうやらスプーンさえ握れないらしい。 そして、その様子を見てシャーリーはにやにやとしていた。 シャーリー「だから言ったのに、遠慮しなくていいって」 俺「はいはい・・・・・・すみませんね」 シャーリーはスプーンで料理をすくって、俺の口の高さまで持ってきてこう言った。 シャーリー「ほれ、あ~ん」 その言葉に背くことは、できなかった。 俺「・・・・・・あーん」 377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 01 05 32.43 ID mtP8EWce0 羨ましくて悶え死ぬ 378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 01 07 13.72 ID eMBv2Eau0 おつかれ 379 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 01 07 34.42 ID IjXIRKGl0 スプーンの上に乗った料理を口の中へと運ぶ。 シャーリー「どうだ?」 俺「・・・・・・うまい」 その言葉は、素直に嬉しかったらしい。 シャーリー「そうかそうか。なら遠慮せずどんどん食べてくれ」 その後も、ずっとこんな調子で食べさせられ続けた。 俺「・・・・・・ふぅ、ご馳走さま」 シャーリー「お粗末さま~♪」 食べ終わった頃には、シャーリーはかなり上機嫌になっていた。 520 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 16 48 29.55 ID lTnmvJk60 379から シャーリー「よし、私はもう行くな」 その言葉に、俺は少し冗談めかして、 俺「ああ、ゆっくり休めよ」 と言った。そして、返ってくる答えは予想通りのものである。 シャーリー「お前が言うなよ」 すると、シャーリーはそのまま立ち上がることもなく、言葉を発することもなく黙り込 んでしまった。 俺「・・・・・・?どうし・・・・・・」 た、とまでは言えなかった。 シャーリーが突然顔を近づけてくると思えば、頬に何か柔らかいものが当たった。 521 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 16 53 00.25 ID lTnmvJk60 俺「・・・・・・」 シャーリー「い、今のはサービスだ。そんじゃなっ」 シャーリー「・・・・・・あと、お前、結構いい男だと思うぞ」 俺が呆然としている間に、シャーリーは部屋を出てしまった。 無意識に頬を撫でていた手を、慌てて止めた。 俺「・・・・・・いい男、ね」 俺はベッドに倒れこみ、そのまま目を閉じた。 するとまた、扉がノックされた。 俺(次は誰だ・・・・・・) サーニャ「し、失礼します・・・・・・」 522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/02(土) 16 55 26.34 ID SlJwh4ox0 おれ、ちょっくらネウロイ化して夜間戦闘してくる! 523 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 16 57 00.51 ID lTnmvJk60 俺「あ、サーニャさん・・・・・・」 サーニャ「あ、も、もしかして、寝てるところ、起こしちゃいましたか・・・・・・?」 俺「いえ、大丈夫ですよ。それよりどうしたんです?」 サーニャ「今日は夜間哨戒は休んでいいって言われたので、ちょっとお話したく て・・・・・・」 俺「そうですか。俺でよければいくらでも相手しますよ」 サーニャ「はい、ありがとうございます・・・・・・」 そう言うと、彼女は黙り込んでしまった。 俺「・・・・・・もしかして、悩み事でも?」 その言葉に、彼女はビクッ、と反応した。いくらなんでもわかり易過ぎる。 524 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 01 00.54 ID lTnmvJk60 俺「ステルス型ネウロイについてのことですか?」 サーニャ「・・・・・・はい」 サーニャ「私は今、必要なのかなって・・・・・・」 俺「・・・・・・」 サーニャ「あのネウロイには、私の能力は全く役に立たないし、だからと言って それを補えるほどの戦闘技術も持ってないし・・・・・・」 サーニャ「それに、今は俺さんがいるし、私はもう必要ないんじゃないかなっ て・・・・・・・」 そう言った彼女に、俺は 俺「そんなことないですよ」 と、ありきたりな言葉を返す。 525 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 05 00.88 ID lTnmvJk60 サーニャ「・・・・・・でも」 俺「11人、今は俺がいるから12人ですが、全員いてこそのストライクウィッチーズでしょう? なのに、自分は必要ないのではないか、なんて言っちゃいけない」 サーニャ「・・・・・・そうですけど、なら、なんで、なんで」 彼女は震える声で言った。 サーニャ「皆、私に同情するような態度をとるんですか?」 今にも泣きそうな表情を浮かべながら、彼女は続けた。 サーニャ「エイラだって、芳佳ちゃんだって、ミーナ中佐まで、私に同情してるかのように接してくるんですよ? 今じゃ、全然、役に、立たなくなった、私、に・・・・・・」 それ以上は、続けさせなかった。 526 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 09 00.25 ID lTnmvJk60 サーニャ「っ・・・・・・」 咄嗟に、彼女を片腕で抱き寄せた。 俺「・・・・・・ごめん」 サーニャ「・・・・・・どうして、謝るんですか?」 俺「・・・・・・・・・・・・ごめん」 サーニャ「どうして、どうし、てぇ・・・・・・」 彼女は、俺の胸に顔を埋めて抑えていた感情を解き放った。 俺は余ったほうの手で、彼女の頭を撫でた。 溢れ出した感情が止まるまで、俺はこうすることしかできなかった。 527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 17 11 43.08 ID eMBv2Eau0 さーにゃん‥‥ 528 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 13 00.23 ID lTnmvJk60 サーニャ「・・・・・・ぐすっ」 そのままどれくらいの時間がたっただろうか。 彼女はやがて落ち着き、涙に濡れた顔をあげた。 俺「もう、大丈夫かい」 サーニャ「はい・・・・・・」 腫れた目を手でこすりながら、彼女はそう言った。 俺「・・・・・・もう、自分は必要なのか、とか。そういうことは考えちゃいけない。 そんなことを考えた時点で、君は仲間を疑ってしまっている。 それは君の事を信用している仲間への冒涜だ」 我ながら、何様の立場でこんなことを言っているのだろう、と思った。 サーニャ「・・・・・・はい。すみませんでした。こんなことになっちゃって」 529 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 17 00.16 ID lTnmvJk60 俺「残念ながら、俺の胸はいつでもフリーなんでね」 そして、返ってきた言葉は予想外のものだった。 サーニャ「じゃあ、私がもらってもいいんですか?」 俺「・・・・・・勿論。大歓迎ですよ」 サーニャ「ふふっ」 サーニャ「それじゃあ、失礼しますね」 俺「ええ、また明日」 サーニャ「おやすみなさい」 彼女が最後に見せた笑顔をしっかりと瞼の裏に焼き付けて、俺はそのままベッドに倒れこんだ。 530 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 19 01.06 ID lTnmvJk60 第三部終了。実はそんなに長くなかったという・・・・・・ 多分第五部くらいで終わるかなwwwww このスレで終わらせるのが目標だったんだが無理そうだなwww 531 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 17 22 15.47 ID eMBv2Eau0 おつー 532 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/02(土) 17 23 44.83 ID lTnmvJk60 347から微妙に変更 加筆 俺 年齢 17歳 誕生日 11月3日 身長 176cm 階級 少佐 使い魔 シベリアオオカミ「セレブラ」(ロシア語で『銀』) 通称「ナイトフォグ」 使用火器 MG42×2 固有魔法『遠隔操作』 ストライカーユニット ノーチヴォルカ(ロシア語で『夜の狼』) ・Mig60に独自の改良を加えたもの。 ・高高度性能はそのままに、速度性能や操縦性が大幅に上昇している。 撃墜数192 不確実撃墜8 協同撃墜32 ・性格は温厚であり、誰に対しても優しく接し、気遣いをすることができる。 戦闘時は冷静に状況を判断し、如何なる状況に置かれても、その冷静さを欠くことはない。 ・戦闘では、ネウロイの数が少なければ積極的に攻める。多いときは固有魔法を駆使してサポートに徹する。 ・オラーシャのモスクワ出身であり、両親はネウロイによる侵攻の際に喪っている。 ・ウィッチに志願したのは他の誰かが自分と同じような目に遭って欲しくないため。 ・専らコーヒー派。 ・実は喫煙者。だが、501に配属されることが決まってからは禁煙している。 ・階級などは気にしないお気楽主義で、バルクホルン大尉や坂本少佐のようなタイプは苦手。 ・朝には滅法弱い。ナイトウィッチになった理由の一つである。 ・普段は一人でいることが多いが、人付き合いが苦手という訳ではなく、部下からも慕われている。 ・ナイトウィッチとしてはかなりの実力を持っているが、本人はさほど気にしてはいない。 ・酒にはかなり強い。 ・瞳の色はアンバー(琥珀色)。狼の目。髪色は灰っぽい白。肌は色白。 ・上官命令にも納得がいかなければ反抗する。但し、無謀なことはしない。 ・仲の良い者には普段とは違う一面も見せることも。 ・女性との交際経験はない。本人はそのことを「男性ウィッチの性」と割り切っている。 だが女性に対しての振舞から、実はあるのでは、と思われることもある。 ナイトウィッチ 第四部へ続く
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340 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 18 14 49.89 ID wGjNW/YW0 俺「・・・・・・っふぁ・・・・・・」 目が覚めると、昨日よりはいくらか体が軽くなっていた。 俺(流石に今日も寝込む、ってわけにはいかないな・・・・・・) とりあえず着替えたかったが、どうやら用意されてないようなので病人服のまま部屋を出る。 そういえば、いつの間に病人服に着替えたのだろうか。一瞬、変な考えが脳裏をよぎったが、 俺(いや、それはないな) と、すぐに否定しておいた。 いつもの服に着替えるため、ひとまず自室へと向かう。 341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 18 15 32.94 ID 9qCX045wO もう新しいのは書かない方が良いのか? 342 : 341そんなことはない[sage]:2010/10/04(月) 18 20 00.19 ID wGjNW/YW0 俺「・・・・・・よし」 自室で服を着替え、部屋を出た。 『起きろハルトマン!!もう何時だと思っている!!』 『ううー、あと60分・・・・・・』 『い い 加 減 に し ろ !!』 昨日のエース然とした姿はどこへやら。いや、こういうところがあってこそのエースなのだろうか。 特にやることもないので、ハンガーへ行ってみることにした。 シャーリー「お?」 俺「・・・・・・やあ」 343 : 341そんなことはない[sage]:2010/10/04(月) 18 25 00.34 ID wGjNW/YW0 どうやら、機体整備をしているようだった。 シャーリー「なんだ、もう大丈夫なのか?」 俺「ああ、歩ける程度には回復したよ」 シャーリー「そっか」 話している間も、手の動きは止まらない。 俺「それより、整備兵の仕事奪っちゃっていいのか?」 シャーリー「こういうのは自分でやらないと落ち着かないんだよ」 俺「ふぅん・・・・・・」 シャーリー「興味が涌いたなら、私が手取り足取り教えてやろうか?」 俺「俺にだって、性能を弄るくらいはできるよ。お前ほどではないと思うが」 シャーリー「へぇ・・・・・・」 344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 18 29 57.18 ID vlnxnebuP 341 -==ー-、 / ̄ ̄ ̄ `ヽ、 // , // i /ィ i iイ i ,ィ弋/ |ナト | i | | |;イ ヒツ ヒツNノ | 从 | , ,リ. ,リ ゝゝ、 r‐ァ ,イr彳 , .ィ个‐`rー个<.. ,r / | 人 .| 、 ハ 俺×ストパンスレは誰でもウェルカム / i 〈 |∨廿∨| 〉 | A _/ | .〉 ト、 八 ,イ| 〈 | i∧ } ! .〈 |\∨/| 〉 | , 厶. . . . | , l `´ | / | ハ___ _ ..-‐ ⌒ー- /| , ! | / | , ` 〃 /⌒つ 辷⌒ヘ }! / | 。| ヾ、.| | , {{ {_ \ / ノ 仏-‐─ ′ | | | | `ー‐--、 >、乂ゞ 〈,クケ  ̄ | 。| | |  ̄ | | | | | 。| | | 345 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 18 30 00.37 ID wGjNW/YW0 そのまま、シャーリーの様子を眺めていると、 シャーリー「・・・・・・なあ」 俺「ん?」 シャーリー「飛ばないか?」 俺「は?」 シャーリー「病み上がりとはいえ、飛ぶだけなら大丈夫だろ? 私も一人で飛ぶのはつまらないし、付き合ってくれよ」 俺「・・・・・・そうだな、俺も飛ばないと体が鈍っちまいそうだ」 シャーリー「よーし、そうと決まればさっさと行くぞ!」 俺「あいよ・・・・・・」 346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 18 34 49.97 ID uGkV6ena0 おおう もっさんが幼なじみ設定の書こうとしたらでてたw 347 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 18 35 00.33 ID wGjNW/YW0 クランプに固定されているストライカーユニットを履く。 特に違和感はない。このまま飛んでも大丈夫そうだ。 クランプを外し、ハンガーを出て、空へと飛ぶ。 俺「そうそう、言い忘れてたけど、スピードはあまり出せそうにないから俺は置いていっても構わないからな」 シャーリー「んなことわかってるよ。置いてく気はないけどな」 俺「そりゃどうも」 その後も、無理はしない程度にスピードを出しながら、飛行を続ける。 シャーリー「・・・・・・お前って、なーんか不思議だよなー」 俺「不思議?」 シャーリー「いや、別に根拠はないんだけどさ。なんとなく」 348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 18 36 03.24 ID 8sJvk5b50 346 かまわん、書こう 349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 18 37 46.17 ID uGkV6ena0 348 さんくす なら書きだめしなきゃ 頑張ろ。 350 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 18 40 00.24 ID wGjNW/YW0 俺「まあ、そう言われたのは初めてじゃないけど」 シャーリー「なんでだろうな・・・・・・」 そう言って、顎に手をあてて何かを考え始めた。 大体は、見た目と雰囲気が合わさって不思議に思われるようだが、今回の場合はどうなのだろうか。 自分でも、結構気になってしまう。 シャーリー「ん~・・・・・・」 すると、俺の下に回りこんで顔を近づけてきた。だが、これに動じてはいけない。 俺「・・・・・・わかったか?」 シャーリー「・・・・・・わからん」 シャーリーはちょっと残念そうな表情を浮かべてから、元の位置に戻った。 351 :本当はもっとイベントを詰め込みたかった[sage]:2010/10/04(月) 18 45 05.51 ID wGjNW/YW0 それから、もう少し飛んだ後、 シャーリー「・・・・・・よし、そろそろ戻るか」 俺「ん、わかった」 ハンガーへ戻ると、 宮藤「あ、シャーリーさん!俺さん!」 シャーリー「お?どうした、宮藤?」 宮藤「ミーナ中佐から、お二人が戻ってきたらブリーフィングルームに呼ぶように言われたので」 俺(・・・・・・いくらなんでも早いんじゃないか) 352 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 18 50 00.24 ID wGjNW/YW0 ブリーフィングルームへ行くと、既に自分達3人を除いた全員が集まっていた。 ミーナ「・・・・・・皆さん集まりましたね」 ミーナ「我々は、明日正午より、ヴェネチア上空にあるネウロイの巣に総攻撃を仕掛けます」 その言葉に驚く者と、驚かない者が別れた。 ミーナ「・・・・・・新型ネウロイの出現により、上層部も判断を急いだようです。なお今回の作戦の内容は・・・・・・」 それから、作戦についての説明が続いた。 大体まとめると、扶桑海軍の戦艦大和をコアコントロールシステムによってネウロイ化させ、 そのまま巣に突っ込み、至近距離から主砲を発射し、巣を殲滅するらしい。 そして、今回の自分達の仕事は、戦艦大和がネウロイ化するまでの護衛。 この作戦が失敗した場合、ロマーニャ全土をネウロイに明け渡し、第501統合戦闘航空団は解散とのこと。 そのことには、皆驚きを隠せなかった。 353 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 18 55 00.42 ID wGjNW/YW0 バルクホルン「ロマーニャを明け渡す!?501が解散!?そんな馬鹿な話があるか!! ミーナ!そんな命令に納得して帰ってきたのか!!」 ミーナ「そんなわけないじゃない!!」 バルクホルン「っ・・・・・・」 ミーナ「・・・・・・納得してるわけないじゃない。・・・・・・でも、この先消耗戦を続ける戦力は、もう残っていないわ このまま戦いを続けても、被害は増えるだけ。・・・・・・私たちには、もうこの方法しかないのよ・・・・・・」 バルクホルン「しかし・・・・・・」 俺「バルクホルン大尉」 バルクホルン「ぐっ・・・・・・」 354 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 00 03.23 ID wGjNW/YW0 宮藤「ロマーニャを・・・・・・」 リーネ「明け渡す・・・・・・」 ペリーヌ「そんな・・・・・・」 ルッキーニ少尉は泣き叫び、それをシャーリーが慰めていた。 シャーリー「大丈夫・・・・・・心配するな。ルッキーニの故郷をネウロイなんかにやってたまるか」 サーニャ「勝てばいいんでしょう」 エイラ「ソ、ソウダ!勝てばいいんだヨ!」 ペリーヌ「・・・・・・ですわね!」 リーネ「うん、勝とう!!」 宮藤「絶対勝つよ!!」 355 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 05 00.49 ID wGjNW/YW0 バルクホルン「・・・・・・」 エーリカ「そういうことだよトゥルーデ。何弱気になってんのさ」 バルクホルン「ち、違う!私はたとえ最後の一人になっても戦う!!」 ミーナ「一人になんてさせないわ!!」 ミーナ「私たち12人で、ストライクウィッチーズよ!」 俺(・・・・・・こういう空気は苦手なんだが) 356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/04(月) 19 07 52.41 ID QgAtylAmI いつもおもうんだが男のウィッチのズボンはブーメランパンツなのか? 357 : 356俺は普通の陸軍服で[sage]:2010/10/04(月) 19 10 00.92 ID wGjNW/YW0 その夜、テラスで一人、夜空を見上げながらあまり美味しくないコーヒーを飲んでいると、 俺「・・・・・・どうしたんです?」 サーニャ「少し、お話がしたかったので」 俺「俺でよければいくらでも」 サーニャ「ふふっ・・・・・・」 彼女は、俺の隣の椅子にこしかけた。 俺「・・・・・・それで、今度はどうしたんです?」 サーニャ「いえ、俺さんは、もし明日の作戦が成功したら、どうするのかなって、気になっちゃって・・・・・・」 俺「そうですね・・・・・・、生憎、私には帰る場所もなければ待たせている人もいないのでね。 まだネウロイと戦いを続けているところもあるでしょうから、そこに俺も加わるだけです」 サーニャ「そう、なんですか・・・・・・」 俺「あ、すみませんね。なんか雰囲気重くしちゃって・・・・・・。サーニャさんはどうするんです?」 358 :ナイトウィッチな俺[sage]:2010/10/04(月) 19 11 02.16 ID wGjNW/YW0 サーニャ「私は・・・・・・、お父さんとお母さんを探して、もし見つかったら一緒に暮らしたいと思ってるんです」 多分、途中で間が空いたのは、言っていいのかどうか迷っていたのだろう。 ただ、初めて話したときに言った通り、自分に対してそんな気遣いは不要である。 俺「そうですか・・・・・・。見つかると、いいですね」 サーニャ「はい・・・・・・」 俺「・・・・・・それより、もう遅い時間ですけど、休まなくても大丈夫なんですか?」 サーニャ「・・・・・・そうですね、そろそろ失礼します」 サーニャ「明日・・・・・・、頑張りましょうね」 俺「・・・・・・勿論」 第四部 終 投下続けます ナイトウィッチ 第五部へ続く
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人工ウィッチ 2 俺「ストライクウィッチーズ?」 559-666 作者 ID bN6enlk60 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 559 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 04 45.02 ID SO7hg4AV0 前々スレまでのあらすじ エーリカ「人工ウィッチ?」 男「あんた達の名前になんか興味はない」 ― 射撃訓練 ― 坂本「おや、あいつも射撃訓練か。お手並み拝見といくかな」 男「……」スッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ !! エーリカ「全然当たってないね」 バルクホルン「狙いの補正もせずに撃ち続けるだけ、さまになってるのは射撃姿勢くらいのものだ! この距離の静止目標も命中させられずに、どうやってネウロイと戦うつもりだ。せめてもっと小口径の、装弾数が多く弾膜を張れる銃に持ち替えたらどうだ」 男「……小口径じゃ大物の爆撃機を落とせない」 560 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 07 44.72 ID SO7hg4AV0 ― 飛行訓練兼、哨戒飛行 ― 男「……」 バルクホルン「いいか少尉。今回飛行するエリアは一応ネウロイの勢力圏から離れているが、遠からず出現が予報されてもいる。 もし接敵した場合は、お前は後方で待機するんだ。分かったか?」 『む……サンダーヘッドより501stリーダー、お客さんだ。12機。ベクター020、60km。エンジェルズ30。トゥーパリェフ (大型爆撃機) 級1、ラロス級3の戦爆連合中隊が3個』 バルクホルン「おい、少尉!?」 男「……」ギュオオオオ!! 芳佳「早い!」 エーリカ「一人でやる気ー?」 561 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 10 21.17 ID SO7hg4AV0 エイラ「トゥーパリェフに……」 芳佳「着陸(?)した!?」 男「……ネウロイのコアは艦首付近、正中線上……」ピタッ (銃口を押し付ける) 男「 く た ば れ 」 ドンドンドン! ドガァァァン!! あらすじ終わり 562 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 11 56.16 ID SO7hg4AV0 芳佳「すごい、あの至近距離の爆発も防ぎきってる」 エイラ「……あれなら、回避は要らないかもナ」 ミーナ「銃撃の腕も、確かに必要ないわね」 バルクホルン「滅茶苦茶だ!あんな戦い方で生き延びられるはずが無い!」 エーリカ「……ふーん」 563 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 16 05.97 ID SO7hg4AV0 ミーナ「少尉。何故命令を無視したのですか?」 男「……」 バルクホルン「……」イライラ ミーナ「あなたは確かにネウロイを撃墜しました。しかし、私はあなたに『後方で待機しろ』『編隊に戻れ』と命令したはずです」 男「……」 バルクホルン「……」イライライラ ミーナ「少尉、聞いているのですか?」 男「……」 バルクホルン「……」イライライライライライラ バルクホルン「いい加減にしろ貴様!!」 564 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 23 21.85 ID SO7hg4AV0 芳佳「うわぁ!」 エイラ「ひぇ!」 バルクホルン「独断専行、命令無視!英雄にでもなったつもりか!?」 男「……」 バルクホルン「貴様、聞いて――」グイ 男「触るな」ガシ! バルクホルン「!?」 ギリギリギリ...バシッ ミーナ.oO(トゥルーデと渡り合った……?) 男「ネウロイは墜とす。俺が、だ。それをお前たちがどう思おうが、知った話か」 エーリカ.oO(一瞬はだけて見えたあの胸にあったのは……) 565 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 26 14.94 ID SO7hg4AV0 ― 帰投中 ― バルクホルン「……」 ミーナ「……」 男「……」 ギッスギッス エイラ「おいミヤフジ、気まずいゾ」ヒソヒソ 芳佳「私もですよ!」ヒソヒソ 芳佳「あ、皆さん、基地が見えてきましたよ!いやー、無事に帰ってこれてよかったですねぇー」 男「先に降りさせてもらうぞ」 バルクホルン「……好きにしろ」 ミーナ「……」 ギッスギッスギッスギッス 芳佳「あうー……」 566 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 31 21.25 ID SO7hg4AV0 ― 基地、ハンガー ― 男「……」スタスタ ミーナ「待ちなさい少尉。あなたには一週間の飛行停止処分を下します」 男「……断る」 ミーナ「嫌だというなら、拘束――」 ハミルトン「それは駄目だ、させられないな、中佐」 ミーナ「ハミルトン中佐」 ハミルトン「彼の作戦行動に関する権限は、私に一任されている。あなたにではない」 ミーナ「現場指揮官は私か坂本少佐です。命令を無視する味方は、戦場ではときに敵以上に危険です。そんなことを許すわけには――」 567 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 37 17.46 ID SO7hg4AV0 ハミルトン「中佐、これは連合軍システム軍団、ひいては連合軍総司令からの命令だ。命令なんだよ、お嬢さん。 分かるだろう?彼の試験を妨げるものなど、あってはならないのだよ」 バルクホルン「あれが試験だと?自殺行為の間違いじゃないのか」 ハミルトン「しかし彼はネウロイを撃墜した。戦果は聞いている。私はこの結果にはおおいに満足して――」 男「……――」フラッ バタン エーリカ「!?」 エイラ「なんダ?倒れたゾ」 男「ぐ……あ……」ビクッビクッ ミーナ「衛生兵を!宮藤さん!」 芳佳「はい!」 569 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 56 24.62 ID L+iQEKAr0 人口ウィッチの続きか 期待 570 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 57 20.72 ID x3AYsnbfO 待ってたぞ ワッフルワッフル! 571 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 13 58 09.95 ID IsYtosxc0 いいぞ、待ってた 572 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 04 02.61 ID SO7hg4AV0 ハミルトン「待ちたまえ」 ミーナ「中佐!?」 ハミルトン「彼のメディカルチェックは私の担当だよ、任せておきたまえ――おい」 白衣の男達 (システム軍団スタッフ) 「……」ザッザッザッ 白衣の男達「持ち上げろ、行くぞ」 グイッ 男「……」グッタリ 白衣の男達「やはり急激な魔力消費は負担が――」 「――の副作用――」「なぁに、代わりはいくらでも――」ザッザッザッ 574 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 06 10.76 ID SO7hg4AV0 バルクホルン「わけが分からん」 エーリカ「……元々ウィッチじゃなかった人があれだけの魔力を得るんだもん。たぶん、けっこう無茶な処置を受けてるんだよ」 芳佳「今のは、その副作用ってことですか?そんな、酷い」 ミーナ「反抗的なのも、それが理由だったのかしら」 バルクホルン「……無理やり魔力を発現させられて、酷い副作用に悩まされて、か……」 エーリカ「トゥルーデ、ちょっとかわいそうって思ってる?」 バルクホルン「ふ、ふん!どんな事情があろうと、命令無視など許さん!」 エーリカ「からのー?」 バルクホルン「しかし、少し言い過ぎたかも知れんな……『英雄にでもなったつもりか』とは。 そうでもしないと、自身の境遇に納得ができないのだろう。すこし無神経だったか――ハッ!」 エーリカ「優しーね、トゥル~デ~」ニシシ バルクホルン「お前が言わせたんだろうが!」 576 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 08 09.76 ID SO7hg4AV0 ― 次の日 ― バルクホルン「起きろハルトマン!とっくに時間だぞ!」 エーリカ「ううん……あと50分……」ムニャムニャ バルクホルン「ふ、ざ、け、る、な、起きろ!」 577 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 10 24.99 ID SO7hg4AV0 ― 食堂 ― エーリカ「ふわー……あ」トコトコトコ 宮藤「あ、ハルトマンさん。もう皆さん朝食は済んでますよ」 エーリカ「んーごめんごめん、何か残り物ちょーだい。……あれ?」 スタスタスタ エーリカ「ご一緒していい?はい、ミソスープ」 男「……ふん」モソモソ エーリカ「君も寝坊したの?」 男「……」モソモソ エーリカ「宮藤の料理は美味しいねー」モグモグ 男「……」ズズズ... エーリカ「昨日は大変だったみたいだけど、体はいいの?」 男「何のつもりだ」 578 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 12 16.03 ID SO7hg4AV0 エーリカ「ん?」 男「一緒にお食事、なんて間柄でもないだろう。何故俺に関わる」 エーリカ「んー?なんでだろ。興味?」 男「迷惑だ」 エーリカ「いやー、この味噌汁おいしーねー」ズズズ... 男「聞いてないのか、こいつ」ズズズ... エーリカ「ねぇ、美味しいと思わない?」 男「不味い。食えたものじゃない」 バルクホルン「何だと貴様!?」 エーリカ「うわ、トゥルーデいたの?」 バルクホルン「通りがかりだ!貴様、宮藤の料理が不味いというのか!」 男「ふん」 579 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 13 29.83 ID SO7hg4AV0 宮藤「あ、あの、バルクホルンさん、私は気にしてませんから。すいません、お口に合わなかったみたいで」 バルクホルン「宮藤が謝る必要はない!作ってもらった料理に対して不味いと抜かすとは、礼儀以前の問題だ! そもそも、これのどこが不味いと――」ズズーー エーリカ「あ」 バルクホルン「ブホァアアアア!?」ブーーー! 男「!?」 宮藤「バルクホルンさん!?」 エーリカ「あー、彼に渡した味噌汁、私があれ思い切り混ぜてたからさ……」 バルクホルン「肝油!?ハルトマン、貴様あああああ!!」 580 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/29(水) 14 14 58.26 ID YxzUHbTL0 それは本当に食えたもんじゃないな… 581 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 15 32.98 ID SO7hg4AV0 エーリカ「あっはっはっはっは、ごめんごめん。――でも少尉、さっきまで普通に飲んでたよね」 バルクホルン「こんなものを平然と……?」 芳佳「(ペロ)……うぷっ」 男「……」 エーリカ「ねぇ少尉、君、実は味覚ないんじゃない?射撃が下手っぴなのは、触覚にも異常があるからだったりして」 バルクホルン「なに……?」 男「……ちっ」 エーリカ「それも人工ウィッチ化の副作用なの?それに、君の服の下――」 男「黙れ」 エーリカ「ん?」 男「知りたがりは早死にすると相場が決まっているぞ」 エーリカ「……はーいはい。今日のところは、ここまでにしとくよ」 芳佳.oO(一歩間違えればただのすごく悪質ないたずらなのに、なんか真面目な話ってことになってる……。これがエース……)ゴクリ 582 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 18 20.05 ID SO7hg4AV0 ― 数日後、基地台所 ― エーリカ「宮藤ー、今日のご飯はー?」 芳佳「今日はコンソメのスープにしようかなと思います」 エーリカ「お芋いただきー!」 芳佳「あ!それはまだ茹でたて――」 エーリカ「あちちち!」 芳佳「あーあー。手、見せてください」ピョコ エーリカ「ふーふー」 芳佳「もう、つまみ食いなんかするからですよ」キィィィン エーリカ「えへへ、ごめんごめん」 芳佳「はい、応急手当終わりました。一応、医務室でお薬塗ってもらって下さい」 エーリカ「はーいよ」 584 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 19 17.99 ID SO7hg4AV0 ― 医務室前 ― エーリカ「ばんそーこばんそーこ、と。あれ?『使用中』?なにが――」 男(医務室の中)「ぐあああああ!!ああああああああ!!」 エーリカ「うひゃ!?」 ミーナ「フラウ」 エーリカ「ミーナ!中で何が起きてるの?」 ミーナ「彼の『メディカルチェック』中よ」 エーリカ「メディカルチェックって……この声、ただ事じゃないよ」 ミーナ「ええ。機密といって、私も何をしているのかは知らされていない。彼、何をされているの……?」 エーリカ「……ミーナ、私この前見たんだけど、あいつの――」 ガチャ 男「……」フラフラ ミーナ「少尉!?メディカルチェックは終わったの?いいえ、何をされていたの!?」 男「……あんたには関係ない」フラフラ スタスタ 585 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 21 29.72 ID SO7hg4AV0 ミーナ「少尉、あなた」 ハミルトン「それ以上は、無用に願いますよ、ヴィルケ中佐」 エーリカ「……」ジトー ミーナ「ハミルトン中佐、あなたはこの実験で何をしているのですか」 ハミルトン「最初に申し上げた通りですよ?人工ウィッチの実戦試験・評価です」 エーリカ「さっきの叫び声は?ただ事とは思えないけど」 ハミルトン「機密事項ですよ」 ミーナ「それが通るとでも思うのですか」 ハミルトン「彼はあなたに助けを求めましたかな?」 ミーナ「……いえ」 ハミルトン「そうでしょう?では、仕事があるので、失礼」 エーリカ「……べー、だ。何あいつ」 ミーナ「どうしたらいいのかしら」 587 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 14 24 31.58 ID x3AYsnbfO wktk 592 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 07 34.91 ID SO7hg4AV0 ― 次の日 ― ウウウ―――― ミーナ「ネウロイ出現!スクランブルチーム、出撃準備!」 男「俺も、出る」 ミーナ「無茶です、許可できません!そんな顔色で……」 ハミルトン「許可しよう、行きたまえ」 男「……」スタスタスタ ミーナ「あ、待ちなさい少尉!……ハミルトン中佐!!」 ハミルトン「彼に対する直接指揮権は私にある。何度も言った通りにね」 ミーナ「いいえ、今度という今度は認められません。彼の顔色を見ていないのですか?いえ、そもそも彼にメディカルチェックと称してどんな処置を? あなたの言う『メディカルチェック』の度に、少尉の健康状態は悪化しています」 593 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 09 03.94 ID SO7hg4AV0 ハミルトン「『チェック』の内容については機密事項だ」 ミーナ「あんな状態でネウロイと戦うことは自殺行為以外の何ものでもありません」 ハミルトン「大丈夫だよ、我々の『調整』は完璧だ、ネウロイごときに、彼は殺せんさ、ふふふふふ」 エーリカ「ネウロイ『には』殺せない、ね。あの人が自分で寿命を使い切って死ぬのは勝手ってこと?」 ミーナ「え?」 ハミルトン「おや?」 エーリカ「彼の胸に埋まってる装置――魔力炉が、彼の命を魔力に換えてる。それがあの異常に強力な魔力の正体でしょ」 ハミルトン「おやおや。ご存知だったとは。ふふ、では一つだけお教えしよう。 確かに私たちは、メディカルチェックとして彼を『調整』している。『治療』ではなく、戦うための『調整』だ。 戦う力を維持する為に、確かに彼は自身の寿命をすり減らして魔力に換えている。全て、彼自身の意思でね」 エーリカ「あいつの?」 ハミルトン「あの闘志だけは、『調整』では得られないものだ。自身の命さえ躊躇わずに差し出すその闘志。彼はきわめて貴重な被験者だ。ふふふふふ」 エーリカ「うえー……」 エーリカ「ミーナ、あの人もう行っちゃったよ」 ミーナ「……追いましょう。せめて一人で戦わせることだけは防がないと」 595 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 13 45.51 ID SO7hg4AV0 ― 戦場 ― 男「死ね、滅べ。燃えて、墜ちろ!」 ドガガガガ!! 坂本「まるで阿修羅だな」 エーリカ「……」 597 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 15 52 49.38 ID x3AYsnbfO おもすれー 599 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 04 51.39 ID SO7hg4AV0 ― 501戦隊基地、廊下 ― {エーリカ「あ、いた。ねー君――」 男「」バタン エーリカ「うわっ!」 男「ぐ……か……」ビクビク エーリカ「また発作!?医療スタッフを呼ば――」 ――― 男(調整中)「ぐあああああ!!ああああああああ!!」 ハミルトン「『治療』ではなく、戦うための『調整』だ。戦う力を維持する為に、 確かに彼は自身の寿命をすり減らして魔力に換えている」 白衣の男達「なぁに、代わりはいくらでも――」 ――― エーリカ「駄目だ、あいつらには任せられない。よし」グイッ 男「……」グッタリ エーリカ「ううう、お、重いー」ズルズル 600 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 06 39.46 ID SO7hg4AV0 ― その夜、エーリカとバルクホルンの部屋 ― バルクホルン「ハルトマン!ジークフリート線を越えることは許さないと何度言ったらわかるんだ!またゴミが増えてるじゃないか!」 エーリカ「ゴミじゃないよー、使うものだよ」 バルクホルン「お前が使うものなら、なおのことお前の領地でどうにかしろ!これも、これもこれも!」ポイポイ ポイポイポイ...グラグラ バタバタバタ!! バルクホルン「うわあ!?」 「あー、トゥルーデがいじるからバランスが崩れたんだよー」 バルクホルン「いっそう侵食がぁぁぁぁ!もう怒ったぞ!今夜からしばらく私はミーナの部屋を借りる! ここを片付けるまで、帰ってきてやらないからな!」 エーリカ「ええー?トゥルーデ行かないでー!」 バルクホルン「こんなときばかり、哀れっぽい声を出すな!」バタン! 601 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 09 59.19 ID SO7hg4AV0 エーリカ「……はぁ。さて、ねー起きてる?」 ゴソゴソ 男「……俺はまだ生きてるのか。てっきりゴミ山に埋葬されたものだと思ってた」 エーリカ「ゴミ山とは酷いなー。せっかく匿ってあげたのに」 エーリカ「脈に、体温……どうやら容態は安定してるね。ああ、良かった」 男「医学の心得があるのか」 エーリカ「まーね。戦争が終わったら、医者になりたいんだ。勉強もしてるし」 男「……戦争が終わったら、か」 エーリカ「君は、この戦争が終わったらどうするの?」 男「考えたこともない――システム軍団の連中を呼んでくれ、体を動かせるようにしなければ」 エーリカ「まぁまぁ、そう焦ることはないじゃん。ゆっくりしてきなよ。また『調整』されるだけでしょ」 男「そうしなければ戦えない。……『匿った』とは、連中からということか?余計なお世話だ」 602 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 11 40.49 ID SO7hg4AV0 エーリカ「……君の戦いは、見てると胸が詰まるんだよ」 男「なに?」 エーリカ「どうしてそうまでして戦うの?自分の命を磨り減らしてまで」 男「……知っていたのか」 エーリカ「うん」 男「物事には対価が必要だ。ウィッチでないものが戦う魔力を得ようとすれば、こうするしかない」 エーリカ「だから、なんでそこまでするの?無理やりやらされてるわけじゃないんでしょ? 君はいつも独りっきりで戦ってるみたい。誰かにやらされてるんじゃなくて、誰も寄せ付けないで」 男「お前には……お前たちには理解できないさ」 エーリカ「なんで?」 男「話したくない」 エーリカ「そーやってすぐ拒絶する」 男「……」 603 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 13 52.45 ID SO7hg4AV0 エーリカ「こんどはだんまりねー。まぁいいや。じゃあこっちの話を聞いてよ。 トゥルーデ……バルクホルン大尉ね、いつも規律規律ってうるさいあの娘。 あの娘は、もうクリスっていう妹以外の肉親が残ってないんだよ」 男「……」 エーリカ「だからその妹を守るため、安心して暮らせる世界のために戦ってる。宮藤も、たくさんの人を守りたくて戦う。 リーネもサーニャもエイラも坂本少佐もペリーヌも、みんな。だからなんだってわけじゃないけど」 男「……」 エーリカ「ここにいる人はみんな、それなりに背負うものがあって戦ってる。 でも、守りたいものがあるっていうのは、希望があるっていうこと。だからみんな戦いの中でも笑ってられる。 君の戦いからは、それが感じられない。なんとなくだけど、悲しさしかないみたい」 男「……くっく、良いセン突いてる」 エーリカ「ねぇ、話してくれない?」 男「……」 エーリカ「話してくれるまでは帰さなーい」 男「……チッ」 604 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 14 54.32 ID SO7hg4AV0 男「……俺にあるのは復讐だけだ」 エーリカ「復讐?」 男「そう、家族と故郷の復讐だ。カールスラントの小さな村。ある日空が黒い影に覆われ、全てが炎の中に消えた。 俺だけがその日たまたま村の外にいて、かろうじて逃げ延びた」 エーリカ「それは……辛いね」 男「別に同情して欲しいわけじゃない。あの女も、似たような境遇だろう。不幸自慢で張り合うつもりはない。 ただ、俺の戦う理由はそれだ。それ以外は何もいらない」 エーリカ「堅いなー」 男「なに?」 エーリカ「復讐が悪いこととは言わないけどさ……でも、少しくらい自分の幸せも考えたらいいのに」 男「お前に何が分かる、家族を、故郷を喪った俺の何が!」 エーリカ「故郷がネウロイに占領されてるのはわたしも同じだよ、同じカールスラント人だもの」 男「お前には家族が……!……いや、すまん。不幸自慢などするつもりはないんだ。 だが、俺はもう、ネウロイへの憎しみ以外のものが見えない」 エーリカ「ううーん……憎しみ以外のもの、かー。なんでもありそうだけどねー。美味しいものとか」 606 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 15 45.63 ID SO7hg4AV0 男「俺にはもう味覚が残ってない。嗅覚も。触覚だって半分は麻痺してる。お前が以前言った通りにな」 エーリカ「あ、そうだったっけ」 男「分かったろう、もう人並みの幸せなど望める体じゃないんだ。望むつもりもない」 エーリカ「ううー、まだあるはずだよ、それでも。あ、恋とかは?」 男「……」 男「……なぁ、俺からも聞いていいか。なぜ俺に付きまとう?興味本位にしては、しつこすぎる」 エーリカ「え?……うーん。なんでだろ?」 男「……お前は、とんでもなくタフな女か、とんでもないバカ女かのどちらかだろうな」 エーリカ「かもね。でも、その方が楽しいよ、絶対にさ」 男「……」 エーリカ「ちょっとでいいから、生き続けようとしてみなよ」 男「……考えておこう」 607 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 16 49.21 ID SO7hg4AV0 ― 数日後 ― バルクホルン「待て少尉。貴様、また訓練中に命令を無視したな」 男「……」 バルクホルン「貴様がそれなりのリスクを背負って戦っていることは分かる。そうまでして戦いたい理由があるであろうこともな。 しかし、それでも、だからこそ、命令には従え。生き残るには連携が必要だ。戦い抜いてこそ勝利が見える」 芳佳.oO(また「関係ない」ってつっぱねられそう) エイラ.oO(またギスギスしそうだナ~) 男「……ご忠告には痛み入る」 バルクホルン「!?」 芳佳「あれ?」 エイラ「?」 男「だが、命の使い切り方は自分で決める」 バルクホルン「お、おいそれは――」 男「俺のことは、気にかけてくれるな」スタスタスタ 609 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 16 17 41.21 ID SO7hg4AV0 ― 廊下 ― エーリカ「最初は、あれくらいが限界かなー」 男「見ていたのか」 エーリカ「うん。でも、まぁ、よくできました。ふふっ」ナデナデ 男「触るな……。ふん」 614 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 17 02 02.66 ID x3AYsnbfO エーリカにナデられたい 653 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 31 10.47 ID SO7hg4AV0 609から続き ― ブリーフィングルーム ― ミーナ「カールスラント国境付近で、ネウロイに妙な動きが見られるようです。そこで、ウィッチによる強行偵察が要請されています。 美緒、説明を」 坂本「うむ。先だっての大攻勢を撃退されて以来、この方面でのネウロイの作戦行動は小康状態にあったのだが、ここ」パシ 坂本「戦略偵察チームのカメラが、このあたりにネウロイらしき影が集結中なのを捉えた。詳細な作戦目標はこの一帯だ」 男「……!」 坂本「そこで高高度を行く偵察機のカメラではこれが限界だ。低空でより目標に接近して情報を収集する必要がある。 そこでわれわれの出番というわけだが、当該地点はネウロイ勢力下だ。 発見される危険性を少しでも避けるため、このミッションは一機のみでこれにあたる。そこで、誰が――」 男「俺に行かせてくれ」 坂本「ふむ?」 ミーナ「少尉、実験のついでで任せるには、この作戦の重要度は――」 男「実験は関係ない。そこは俺の故郷なんだ。頼む、行かせてくれ」 ミーナ「……いいでしょう」 654 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 32 36.93 ID SO7hg4AV0 ― 出撃当日、ハンガー ― エーリカ「や、おはよー」 バルクホルン「ハルトマン?」 ミーナ「珍しいわねフラウ、こんな朝早くに」 男「……何のようだ?」 エーリカ「ただの見送りだよ、邪険にしないでよー」 男「ふん」 エーリカ「隙ありー!」 チュ 男「?」 バルクホルン「な!」 ミーナ「え!?」 655 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 33 20.63 ID SO7hg4AV0 エーリカ「頬の触覚、半分は残ってるんだから、ナニされたかくらい分かるでしょ?」 男「何のつもりだ?」 エーリカ「復讐以外にも、モチベーションって必要かと思ってさー。 君けっこう良い男だしね。無事帰ってきたら、こっちにしたげる」チョンチョン バルクホルン「フラウ!?」 男「……ふっ」 エーリカ「ああ、笑った!?今、鼻で笑った!?」 男「発進するぞ、邪魔だ」バルルルルルル... エーリカ「べー、だ!」 658 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 38 01.57 ID SO7hg4AV0 ― カールスラント、作戦目標地点周辺 ― 男「初めての帰郷がこんな形とは、皮肉なものだ」 . . . 男「見えてきた。これは……」 659 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 38 53.34 ID SO7hg4AV0 ― 501戦隊基地 ― 男『501stリーダー、ターゲットインサイト。ネウロイはここに分巣――基地を建設しようとしているようだ』 ミーナ「なんですって」 男『よりにもよって俺の故郷に……ゴミ虫どもめ……!』 ミーナ「落ち着きなさい、少尉。もう十分です、帰投してください。基地建設の阻止は後日改めて――」 男『うわガガガ!......ザー...ドンドンドン!...』 ミーナ「少尉!?」 男『ザー...ちっ、迎撃機と対空砲...ザー...のすごい...数だ』 ミーナ「損害は?逃げ切れそうですか?」 660 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 39 33.84 ID SO7hg4AV0 男『ザザ......ネガティブ。どうやら逃がす気はなさそうだ。それに、俺もここを背にして逃げるつもりはない。もう二度とな。 一機残らず始末してやる……!』 ミーナ「少尉、一人では無理よ、なんとか逃げ切って、応援を要請――」 エーリカ「ちょっと貸してミーナ」 ミーナ「フラウ?」 エーリカ「こちらエーリカ……そう意固地にならないでさ。帰ってきたら、イイコトしたげるよ?」 バルクホルン「ハルトマン!?」 男『――ふふ』 エーリカ「……?」 男『お前は、タフでいいやつだ。お前のようなやつに会えてよかった』 エーリカ「それなら――」 男『だが、すまんな。俺にはやはりこの生き方しかできん。 ……それに、その貧相な体の色香に惑わされて命を惜しんだと思われるのは、癪だからな』 エーリカ「っ――。この、馬鹿やろー!」 661 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 40 23.11 ID SO7hg4AV0 ― カールスラント、作戦目標地点 ― エーリカ『馬鹿やろー!』 男「くっくっ……」 ポイ (無線機を放り捨てる) 男「では、いくぞ!」 ダダダダダ! ギィン!ギィン! ダダダダダ ドガン!! . . . 662 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 41 19.38 ID SO7hg4AV0 男「はぁ、はぁ、はぁ。残存弾数ゼロ、ストライカーも被弾だらけ。残りの敵の数は……」 ウヨウヨ ワサワサ 男「ふん、ゴキブリみたいにキリ無く沸きやがって……。口惜しいが、ここまでだな。 だが、故郷よ、お前をやつらの好きにはさせんぞ――魔道炉、フルドライブ!」キィィィィィィィィ... ダダダ! ダダダダダ! 男「ネウロイども、必死になって撃ち落としきたな。お前たちにも恐怖があるのか!? だが、もう遅い!は、ははは、ははははははははは!!」 663 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 42 02.88 ID SO7hg4AV0 カッ ドガァァァァァァァァァァン!! 664 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 42 59.12 ID SO7hg4AV0 . . . ミーナ「ガリアからも閃光が見えたそうよ」 バルクホルン「では、ネウロイの基地は」 ミーナ「おそらく、跡形も残ってないでしょうね。その村も」 エーリカ「……」 バルクホルン「……フラウ、やつは故郷をネウロイから守ったんだ。とんでもなく不器用なやり方だが、やつは確かにやり切った」 エーリカ「……うん」 ミーナ「戦隊、気をつけ!カールスラント――少尉に向け、敬礼!」 ビシッ! 666 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 46 46.60 ID WBLCLoYnP エーリカ「結局、名前も呼んでくれないまま逝っちゃったね……馬鹿……!」 (終わり) 667 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 48 38.05 ID WBLCLoYnP クオリティ低くてすまん 他人の妄想ベースだとここらが限界らしい じゃあの 668 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 50 57.67 ID x3AYsnbfO やるじゃん GJ 669 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/29(水) 19 54 00.36 ID CyhLUo4G0 乙 良かったぜ 670 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19 57 34.28 ID FpvJa2WAO 乙 エーリカのイイコト凄く気になるんだけどそっち√のエピソードはないのかい? 671 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 00 46.51 ID vPXUuTle0 ハッピーエンドにしてほしかった 672 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 05 04.96 ID L+iQEKAr0 乙 良かったよー 674 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 14 53.29 ID WBLCLoYnP 670 いざ求められるとわたわたしてしまうエーリカと、 興味津々でエロいことしてくれるエーリカと、 女は度胸とばかりにさばさば応じてくれるエーリカ、 どれがいいか決めたら自分で書いてみるといいぞ 675 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20 23 09.01 ID x3AYsnbfO カッコイイけどなんか寂しいな、男 綺麗に纏められていてかなり好き。 -- 名無しさん (2011-03-11 14 02 21) 名前 コメント