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通常 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (キサラ.png) 悪魔形態 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (キサラ2.png) 2人の愛の力でパワーアップってことだね シュウと契約し、悪魔退治を行っている悪魔の少女。年齢は数百年前から生きているため不詳。一部の人間以外には悪魔であることは知られておらず、普段は人間としてベイロンシティ内にある高校に通っている。仕事がない時でも事務所兼自宅のシュウの家に足繫く通い、仕事と私生活の両面からシュウを支えている。契約者であるシュウに対しての独占欲が強く、シュウに寄り付く女性を嫌い、排除しようとすることも…。 プロフィール 身長 158cm 誕生日 9月30日 血液型 不明 年齢 数百年前から生きているため不詳 利き手 右手 ポリシー シュウと自分が幸せに暮らすことが一番 癖 悪い男にいいようにされる幸薄い女のフリをして遊んでいる 好きなもの シュウ 嫌いなもの シュウの過去の女 長所 自分に近しい人間は助けようとする優しさ 短所 シュウに対する異様な執着心 CV 会沢紗弥 初登場作品 Engage Kiss 第1話「クズと悪魔と男と女」(2022年7月3日放送) ドラゴニュートの人形劇では… Dr.ハリネズミの逆襲にて初登場。戦闘シーンはEngaga Killのものを使用しているほか、撮影にはモアプラスマスコットを使用している。その後、Episode1「ビギニング」にも戦闘キャラとして登場し、剣を駆使して戦った。戦闘ボイスなどはEngage Killのものを使用している。 名台詞 「2人の愛の力でパワーアップってことだね」 第1話より、3ヶ月間儀式してない事で力が足りず、悪魔憑きに吹き飛ばされたキサラ。どうしても悪魔憑きを倒したいと言うシュウに対し、キサラはこう返し、キスをした。そして、キサラは力の全てを開放し、姿を変えるのであった。 アヤノ「あなた…!」 「…邪魔」 アヤノ「今?それともいつも?」 「そんなの自分で考えて!!」 第3話より、蝶型の悪魔憑きとの戦闘によって負傷したアヤノの頭上に瓦礫が降り注ぐ。その時、キサラがその瓦礫を吹き飛ばしたが、やはり関係はよろしくないようであった。 アヤノ「私はあなたに感謝しなくちゃいけないの?」 「そんなの自分で決めればいい、けど…」 アヤノ「…けど?」 「私はあんたに、謝らなくちゃいけないの、かな?」 同上、蝶型の悪魔憑きを撃破した後、アヤノがキサラに話しかけた。だが、勝利の代償としてキサラはシュウからアヤノの記憶を奪った。その事に対し、キサラは罪悪感を抱くのであった。 「そうだね…うん…騙されてる…間違いなくあたしは…騙されてる…けれどいい!それでいい!死ぬまで騙し通してくれるなら!それでいい!シュウくんをそう言う人間にしたのはあたし!あたしは彼を堕落させる悪魔!彼の堕落の象徴!だからあたしは、彼を形成するもの以外はいらない!本当に大切なもの以外は必要ない!他の女なんか、全部いなくなっちゃえばいい!!」 第7話より、シャロンとの戦闘によって窮地に立たされたキサラ、その前にシュウが現れ、キスをしてキサラの力を取り戻した。だが、シュウは自分の目的の為にキサラや他の女性を利用しているだけであった。再びキサラの前に現れたシャロンはキサラを動揺させようとその事を伝えたが、キサラは死ぬまで騙し通してくれるならそれでいいと返し、全力でシャロンを叩きのめした。 迷台詞 「…そう言えばシュウくん、帰ってきた時は女の匂いがしてた…あの時はごまかされたけど…!ほんと…泥棒猫ってどこにでも湧くよね…」 第1話より、ヤンデレを全開させたキサラはシュウと関わる事の多いアヤノに対し、攻撃を仕掛ける。そのアヤノはその攻撃を回避したが、その代わりに悪魔憑きの眷属に命中した。 「なら、今ここに約束の証を」 シュウ「そ…それって…」 「…合鍵」 同上、戦闘中にアヤノと喧嘩をするキサラを何とか止めようとするシュウ。しかし、ヤンデレを全開させたキサラはシュウを攻撃する。何とかなだめようとしたシュウに対し、キサラはこう言い放った。 「ダメッ!シュウくんダメ!!」 シュウ「このまま逃げられる訳にはいかない!!」 「あたしたちの健康で文化的な最低限度の生活は!?」 シュウ「…キサラ…俺、お前のもやし料理好きだぜ」 「あぁぁぁぁぁぁッ!?」 第2話より、市長を暗殺しようとした悪魔憑きを生きて捕獲しろとの命令に、捕獲用の装備を持ってないシュウはネットで装備を注文しようとする。しかし、お急ぎ便があまりにも高く、ここで注文すればお金が無くなってしまう。キサラは注文しようとしたシュウを制止したものの、シュウは笑顔で注文を確定した。 余談 つなこによると、左右非対称な要素を取り入れたり、髪や目の色が他のキャラクターから少し浮くようにデザインしたという。また、メインキャラの中で一番思い入れのあるキャラクターとしてキサラを挙げている。学校の制服はミッション系の学校と指定されたほか、美少女ゲームっぽさを意識してデザインされた。
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ヤマトノアヤノアタイツカ(東漢直掬) 日本神話に登場する人物。
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Side K のっちが、世界以上に何かを想っているとしたら のっちもリニアじゃなくなっちゃう? そしたら、この国は、世界は、どうなるの? 「それじゃあ、今日から僕の助手ってことで、ヨロシク」 「はぃ、宜しくお願いします」 のっちに会った翌日、初めて女王としてのあ〜ちゃんと対面した 「失礼します」 「ああ、来たな。急に呼び出してすまぬ」 「いえ、、」 王の間に入ると、いつものなまり全開の話し方でなく、しっかりとした言葉遣いと表情で それに慣れていない私は、少し緊張したっけ、、 「今までずっと、私の世話係として仕えてくれて感謝している。父と母が亡くなった時にも、側にいてくれて本当に心強かった。ありがとう」 「いえ、とんでもありません。そのように言っていただけて、光栄です、、」 「それで、今回は頼みがあって、、」 「頼み?」 「そう、私の世話係ではなく、別のところで仕えてもらいたいのだ」 「え、、?」 正直そう言われて、ショックだった だってまさか、のっちと離れてあ〜ちゃんとも離れちゃうなんて、思ってもみなかったから 「明日から、、」 ヤダな、、なんて視線を落したら 「リニアの部屋で、タカシゲの助手として仕えてもらいたい」 「え?」 またビックリして、落とした視線は一気にあ〜ちゃんへと戻った そしたら、ニコって笑ったあ〜ちゃん 「ずっと、独りにさせとったけぇ。今度は、のっちの側におってあげて?」 ヤスタカ様も居たのに そこだけは、いつものあ〜ちゃんで 「頼むぞ?」 「、、はい!」 きっと、先代の王のように、皆から愛される女王になってくれるって、確信した … 「さっそく、今日から新しく追加された仕事なんだけど、やってくれるか?」 「それって難しくないですか?」 「ああ、もちろん」 「良かったw」 「内容は、その日一日のアヤノの様子をノート1ページにまとめて、夜に陛下に報告する」 「へ?」 「以上だ」 以上、、て 「、、それだけで良いんですか?」 「他にもあるけどw陛下もなるべく様子を見に来るようにすると仰っていたけど、毎日来られるわけじゃないし、だから、一番優先してしてほしい仕事だ」 「でも、それって私じゃなくても、、」 「他の人よりユカのほうが、アヤノのこと色々気付けるだろう?」 「まぁ、たぶん…」 「それに、世話係じゃなくなったとはいえ、陛下はキミと話したいと思っているしね」 新しい仕事を追加したのは、きっとあ〜ちゃん あ〜ちゃんは、一昨日ののっちの言葉を、どんな風に受け取ったんだろう 「ゆかちゃん!」 「あ、のっち」 「今日から、ココでタカシゲさんの手伝いするんて?」 「うん、そうなんよ」 「めっちゃ嬉しいw」 最近にないくらい、嬉しそうなのっちの笑顔に やっぱり、ずっと寂しかったんだなって 「これからは、毎日来るけぇ」 相変わらずの壁越しだけど、のっちの掌にそっと自分の想いを重ねてみた 伝わらない想いを、そっと… のっちの、想いは? 『覚醒』出来なくなった私と反対に 『覚醒』の力になってしまうほどの、その想いは… やっぱり、伝わらない? 伝えられない? —つづく—
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2014/07/15の更新内容 トピックス 「カゲロウプロジェクト」イベント開催に伴う更新アップデート。 イベントモードでは初めて難易度EXTRAが採用される(上級の「夜咄ディセイブ」)。その他、初級にNORMAL・中級にHARDが登場するなど全般的に難度設定がキツく、「カゲプロ目的で遊ぶ新規ユーザー層」にとっての敷居が非常に高かった。 イベント報酬として、過去の「カゲロウプロジェクト」コラボ企画で登場したアバターや称号が再登場。 イベントモードの配信内容 カゲロウプロジェクト コラボイベント (2014/07/15 〜 2014/07/27) tune1 tune2 tune3 初級 アヤノの幸福理論(SIMPLE) エネの電脳紀行(NORMAL) カゲロウデイズ(NORMAL) 中級 ロスタイムメモリー(NORMAL) コノハの世界事情(HARD) サマータイムレコード(HARD) 上級 ヘッドフォンアクター(HARD) 夜咄ディセイブ(EXTRA) アウターサイエンス(HARD) 【→アップデート年表へ戻る】 【→トップページへ戻る】
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登録日:2013/12/07 Sat 20 30 16 更新日:2024/04/07 Sun 22 05 39NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 カゲロウプロジェクト サマータイムレコード チルドレンレコード メカクシコード メカクシ団 主人公グループ 少年少女前を向け 目 目をかける 目を凝らす 目を合わせる 目を奪う 目を欺く 目を盗む 目を覚ます 目を醒ます 目を隠す 秘密組織 突飛な少年少女の話 募集人数無制限。 無論、途中参加も歓迎。 募集要項無条件。 服装は自由。 「さぁ、今日から君もメカクシ団だ。」 カゲロウプロジェクトの主人公グループの総称。 ポケモンに出てきそうな悪役っぽい名前だが、そんなことはない。 メデューサの「目」にまつわる能力を持った少年少女達が集まっている関係でパーカー等を着用し、そのフードで「目を隠す」人物が多い。 現在はカゲロウデイズと呼称した現象に立ち向かっている。 大本はアヤノが家族になった弟妹たちを励ますために作った「秘密組織」であり、彼女の遺志が今なお受け継がれている。 ○アヤノ(楯山文乃)(故人?) メカクシ団No0(初代団長) 楽曲 透明アンサー、ロスタイムメモリー、アヤノの幸福理論、アディショナルメモリー 能力 目をかける メカクシ団初代団長。 キド・カノ・セトの「(義理の)お姉ちゃん」、貴音(エネ)の「後輩」、ヒヨリの「姉の娘(姪)」、そしてシンタローの「クラスメイト」で「今でも好きだった君」その人である。 夏にもかかわらずいつも赤いマフラーをつけていたが、それは義理の弟・妹たちを励ますために「真っ赤な色は主人公の色」を体現するため。 いつも成績は悪く、隣に座っていたシンタローが秀才だった事で接点を持ち、当時からコミュ障だった彼の面倒を見ていた。実は両片思いである。ぶっちゃけわかりやすいのでシンタロー(と多分遥)以外の周囲の人間にはバレバレである。もっとも、彼女自身は自分よりも貴音のような女性の方がふさわしいと考えている模様であり、シンタローの捻くれた性格も相まって関係が進展する兆しは全くなかったが。(後に、この進展しなかった関係は両者にとって、重い後悔としてのしかかることになる) 母・アヤカが落盤事故で行方不明になり、父・ケンジロウが狂気に犯され、彼の計画を知る事になる。 そしてアヤノは幸せな生活を守るために独りで抱え込み、「独りぼっちの作戦」として飛び降り自殺を図る。 死ぬ間際までメカクシ団のことを案じながら笑顔でこの世を去った。 目をかける能力はアザミが娘の誕生に愛情を抱いた能力から、愛情に関わる能力なのではないかと予想されているがまだ詳細は不明。後に「相手に自分の想いを伝える能力」であると判明する。 ○キド(木戸つぼみ) メカクシ団No1(現団長) 楽曲 メカクシコード、失想ワアド 能力 目を隠す メカクシ団初期メンバーにして現団長。 いわゆる「俺っ子」だが、家事上手で現メカクシ団のお母ちゃんポジション。 しかしお化け屋敷を一人で行けない極度の怖がりだったり、ネーミングセンスがやや厨二病的だったりもする。他にもちょっとしたことで凹んでしまったり、緊急事態ではうっかり素が出てしまったりと実は結構ポンコツな面が強い。そして、そういった面を見せるたびにカノにからかわれ彼を折檻するまでがお約束である。 セトとカノとは孤児院からの幼馴染であり、軽口を叩き合ったりしているが信頼関係が強い。 元々は名家の頭首の愛人の娘、という複雑な出自。自分を疎む周囲に苦しめられながらも、不器用に愛情を見せる腹違いの姉と共に過ごしていた。 目を隠す能力は自身と周囲の存在感を極限まで薄れさせるステルス能力で作中でも応用力が高い。どの程度薄くするのか微調整も効く。ただし、「見えなくなる」でも「消える」でもなくあくまで「存在感を消す」に過ぎない為、見知った人間ならば能力発動中でも根気よく目を凝らせば認識できる(カノ曰く「見えているのに気付けない」)ほか、触られると解除されてしまうというのが弱点。 モモの「目を奪う」を無効にすることもでき、これを利用すれば「自分の周囲からは一切注目されないが、ある程度離れた相手は異様なまでにこちらに注目してくる」という状態を作ることも出来る。アニメルートではこれを利用してメカクシ団の最終決戦での全員集合に役立った。これ以外にも「目を奪う」とのシナジーはかなり高く、漫画ルートでは二つの能力を組み合わせたマリーが「対象が自分以外の周囲を一切認識できない状態」を作り上げている。 その能力の真価は「認識を隠す」こと。使いこなせば、自分の姿を隠すばかりか、他人の認識を封印することも可能。自らが封じ込めたい過去・記憶も封印することも可能であり、実はキドはこの能力で幼少期に起きたある悲劇と、ある恩人との約束を忘れている。 ○セト(瀬戸幸助) メカクシ団No2 楽曲 少年ブレイヴ、想像フォレスト(空想フォレスト) 能力 目を盗む メカクシ団初期メンバー。「~っす」「~っすね」という語尾をよく使う。 商店街の花屋の他、交通整理や新聞配達など多くのバイトを掛け持ちにするアルバイター。 そのため小説・漫画では出番が少ない。むしろメカクシ団メンバーの中で専用楽曲のPVが唯一ニコニコに存在しない。不憫。 しかしMV集「MEKAKUCITY V's」において少年ブレイヴの新作MVが製作された。おめでとうセト。そして小説版最終巻では満を持して主人公に選ばれる。 そんなセトの本領発揮は、マリーの楽曲「想像(空想)フォレスト」でマリーを外へ連れ出す役回りである。せとまりア充爆発しろ。ちなみにこの時の二人の会話はお互い勘違いしていたのに奇跡的に噛みあって成立していたようだ。 目を盗む能力は人の心を読む能力でそのせいで幼少期は苦労していたが、マリーとの出会いで能力をコントロールできるようになる。コントロールする前は実は非常に憶病な性格でもあり、キドとセトに敬語を使わなければ話すことができなかった(今の喋り方はその名残)。 なお想像(空想)フォレストでマリー・シオン母娘を襲撃した心なき人間は別にセトではない。 ○カノ(鹿野修哉) メカクシ団No3 楽曲 夜咄ディセイブ 能力 目を欺く メカクシ団初期メンバー。ノリが軽いムードメーカー。 虚言癖の傾向があるが、基本的にすごく優しく人に怒ったり酷い事を言ったりはしない。ただし、他人(というかキド)をからかうのは大好き。 だがキドやマリーに制裁を受けたりする事も多々ある。 また、アニメ版のOPではその胡散臭いキャラ付のせいかかなりゲスっぽい顔芸を披露している。そこだけ切り取ったら完全にラスボスだが、前述の通り心優しい少年である。 目を欺く能力は要するに他人に化けられるモシャス。ただし痛みを感じると解除されてしまう。 小説ではアヤノに化けて迷っているシンタローの心を揺さぶる事も行った…夢をシンタローが見た。 実はその能力を使ってアヤノに化けて高校に何度か行ったこともある。その為、初期メンバー内で唯一、ストーリー開始前からシンタローと(一方的に)面識がある。ただし、彼に対しては「大好きな姉の想い人」ということもあり、あまり快い印象は持っていないようだ。また、アヤノから唯一全ての真実を聞かされており、アヤノの死の真相も知っている。しかし、アヤノの頼みでそれら全てを誰にも伝えずに抱え込んでいた。 ついでに言えばカゲロウデイズに入る少し前にアヤノとも出会っており、三人の中で唯一、引き取られる前からアヤノと面識があった。その為、孤児院時代では何度かアヤノに化けたりもしたようだ(それが遠因でアヤノはキドと最初に出会った瞬間にボディブローを叩き込まれるハメになったが)。 ○マリー(小桜茉莉) CV 花澤香菜 メカクシ団No4 楽曲 空想フォレスト(想像フォレスト)、マリーの架空世界、群青レイン、少年ブレイヴ、アウターサイエンス、クライングプロローグ 能力 目を合わせる、目を合体(あわ)せる 夢見るメデューサと人間のクォーター。セトの嫁。 内気で大人しい人形のような風貌の背の低い少女。 寿命は非常に長く、容姿は幼いが実年齢は140歳ほど。 祖父・ツキヒコが作った森の奥にある一軒家で母・シオンと静かに暮らしていたが、母を心なき人間に殺されてから100年ほどの時間を独りで生きていた。 だがセトとの突飛な出会いを経て、彼に救われる(と同時にセトも心を盗む能力に苦しんでいたがマリーとの出会いで勇気を得たため「お互いに救いあってる関係」であった) それから暫くしてメカクシ団に入って外の世界で暮らす事を決める(月収500円の実質ヒキニート生活だが) キド・カノ、如月兄妹を初めとしたメカクシ団の他のメンバーにも友情を覚えている。 だが、シンタローとモモがセトの名前を間違えた時にはものすごく不満そうな顔を見せていたことからセトの存在がマリーの中で最も大きい事をうかがわせる。 それ故に今の生活が壊れる事を最も恐れているのが彼女である事も恐らく間違いない。 余談だが、メカクシ団に入ったタイミングがルートによって異なっている。アニメルートでは入団が現在から見て早くても二年前でアヤノとの面識も無いのに対し、漫画ルートではセトと初めて会ったその日からメカクシ団に入団している(ただし、設定の擦り合わせを誤っているのではなく、アウターサイエンスの度に世界単位でループが起きた結果である)。そして、この「メカクシ団と出会うタイミングの違い」がその世界線の在り方を大幅に変えることになる。 「目を合わせる」能力はメデューサのものだが、あくまで数分動きを止める程度。 しかし母シオンから「人を石にしてしまう」と教えられていた事や体力を消耗する事からあまり使いたがらない。 だがモモとの連携でテロリストの視線を集めた上で動きを止めたり、カノの態度に怒って能力を使う事もあった。なお、彼女が宿す蛇は「全ての蛇を統括する女王の蛇」であり、他の蛇たちの目的は「彼女の元へと還ること」である。メカクシ団はその蛇の本能に導かれて集まったメンバーとも言える。 ○如月モモ(如月桃) メカクシ団No5 楽曲 如月アテンション、オツキミリサイタル 能力 目を奪う シンタローの妹。アイドルの少女。巨乳。揺れる。 「目を奪う」能力は周囲の注目を自分に集めるもので、その能力のせいで普通に暮らせなかった過去を持つ。 ちなみにヒヨリは彼女のファンらしい。 モモが悩んでる所で偶然キドと出会い、「能力」を持った面々が集まるメカクシ団に入って能力のコントロールを目指す。一応能力の制御さえできればキド同様汎用性は高めな能力でもある。 マリーとはすぐに打ち解け、テロリスト戦では能力の連携で無力化に成功した。 「阿吽」の文字が入ったTシャツを着たり、あたりめを食べながらゲーム実況プレイ動画を見るなどのだらしない面もある。体重はアイドルにあるまじき数字なんだとか。 「オツキミリサイタル」ではヒヨリを探すヒビヤに助力する。今までメインカップリング相手が居ないからおねショタを仕掛けようとしたとか言うな。 ○エネ CV 阿澄佳奈 メカクシ団No6 楽曲 人造エネミー、ヘッドフォンアクター、エネの電脳紀行、夕景イエスタデイ、ロスタイムプロローグ、カイエンパンザマスト、サマータイムエンドロール 能力 目が覚める カゲロウプロジェクトのヒロイン。ただし、よく使われる「主人公の恋愛対象」「主人公の庇護対象」としての意味合いよりは、本来の「女性主人公」としての意味合いの方が強い。シンタローのパソコンに住み着く電脳少女。 シンタローを「ご主人」と呼ぶハイテンションな少女。 敬語で喋るがやや毒舌。しかし引きこもるシンタローを何かと気遣っている様子。 電子機器へのハッキングを得意としており、また外へ出るときはスマートフォンの中で会話をしている。 ○榎本貴音 CV 阿澄佳奈 エネの生前かつ前世。目つきが悪い少女。 睡眠障害を抱えており養護学級に通っていた。 エネとは性格が似ても似つかないが、これは本人が「エネ状態だとなんだか気分が良くなってあんなテンションを平気で保ててしまう」と弁解している。一応、エネとしての言動は演技なので、コノハを初めて見かけたときは貴音としての素が出てしまった。 唯一のクラスメイト九ノ瀬遥の天然っぷりに振り回され、よくツンツンしていた。 しかしその正体は「――遥、大好き」なツンデレ。 この時の様子は「夕景イエスタデイ」のPVで語られている。 ネトゲのFPSでは全国二位レベルだったらしく「閃光の舞姫・エネ」というHNを使っていた。 だが学園祭のゲームの出し物でシンタローに完全敗北する。この時「負けたらご主人って呼んでやる」と言い放っている。エネがシンタローを「ご主人」と呼ぶのはその名残。 担任のケンジロウになんらかの実験を施されていたらしく、不老不死になる「目を覚ます」能力を植え付けられ電脳存在と化す。 後輩のアヤノとも友人で、エネ化した後にシンタローの家に来た理由も彼を心配していたアヤノの影響があったと思われる。 いずれのルートでも中盤から終盤にかけてカノの手引きで肉体を取り戻しているが、アニメでの描写やサマータイムレコードのPVから、エネと貴音を自由に使い分けられる様子。 ○シンタロー(如月伸太郎) メカクシ団No7 楽曲 透明アンサー、ロスタイムメモリー 能力 目に焼き付ける カゲロウプロジェクトの主人公。多くのルートでは真っ赤なジャージを着こんでいるが、真っ赤な色は主人公の色だってアヤノが言ってた。 PVだけだとドヤ顔してる印象しかないが、一応主人公ポジションである。 イケメンでIQが高い秀才。しかしシンタローさんはひきこもり。がんばらない。 現在は自宅に引きこもっており外界との連絡を絶ち切って暮らしていた。 パソコンに住み着いたエネとは相思相愛ではないもののシンパシーのようなものはあるようだ。 小説や漫画ではパソコンにコーラをぶっかけて壊してしまい、新しいパソコンを買うために外へ出る。 その際デパートテロに巻き込まれ、キド達メカクシ団との連携で鎮圧する。 この後、妹のモモ、エネと共になし崩し的にメカクシ団に入る。 投身自殺したアヤノとは友人であり、表面的には鬱陶しがってたものの彼女へ恋愛感情を抱いていた。しかし、ある日教室で独りで泣いていた彼女を見かけ、動揺して声をかけられなかったことを後悔しており、事実アヤノの死んだ日にアヤノ(に化けたカノ)に責められた為、「彼女の自殺は自分が彼女の苦悩に気付けなかったせい」だと本気で思い込んでいる。彼の関連楽曲が全てアヤノ関連な辺り、彼のアヤノに対する愛情と後悔の深さがうかがえる。文字通りアヤノ無しでは生きていけない人。 引きこもった理由はアヤノの笑顔を忘れたくないというものであるが、アヤノが守ろうとしたメカクシ団との交流によって少しずつ心を開いていく。 能力は不明だが、とあるループではメカクシ団と出会わずエネと心中を図った時間軸もある事からなんらかの能力に覚醒している。 ○ヒビヤ(雨宮響也) メカクシ団No8 楽曲 カゲロウデイズ、オツキミリサイタル 能力 目を凝らす ループものを意識したボカロPV「カゲロウデイズ」で、少女(ヒヨリ)を救うべく幾多のループを繰り返した10歳くらいの少年。 初期は同じくループ主人公だった暁美ほむらや岡部倫太郎との共通点も引き合いにされて語られる事が多かった。 だが小説3巻で、ほむほむはほむほむでも「変態ほむらさん」の方に近かったことが判明した。 村の学校のアイドルであるヒヨリを愛でる「アサヒナー」を自称し、彼女のボイスを集めて自作のぬいぐるみに仕込むなどのアレな側面を見せる。 ヒヨリから都会の付き添いに誘ってもらって喜んでいたものの、交通事故及びカゲロウデイズに巻き込まれ、ヒヨリが死ぬ姿を何度も何度も見る事となる。 カゲロウデイズから脱出した後もヒヨリを救う事を諦めず、似た目的を持ったメカクシ団に入る。 千里眼に近い「目を凝らす」能力を使いこなして必ずヒヨリを見つけ出す事を決意する。ほとんどのルートではヒヨリを見つけ出す、という決意のもと覚醒しているが、よりにもよってアニメルートでは「女湯を覗き放題」という欲求で覚醒した。 当初モモのことは「おばさん」と呼んでいたが、彼女の協力もあって「モモ」と呼ぶようになる。 コノハに対してはヒヨリが一目ぼれした相手な為強い嫉妬心を抱いており、「ヒヨリを救う」という共通の目的を持っていながらも行動を共にしたがらない。 ○コノハ メカクシ団No9 楽曲 コノハの世界事情、夕景イエスタデイ、アウターサイエンス、サマータイムレコード 能力 目を醒ます ヒヨリの姉・アヤカの家に里子として居た謎の少年。記憶を失っているらしい。 天然でマイペース、少し気弱で表情があまり見えないが内に秘めた感情は豊かである。身体能力が高く大食漢。漫画では彼ひとりでデパートテロを制圧するルートが存在している。 カゲロウデイズに『干渉』し、トラックに跳ね飛ばされるヒビヤとヒヨリの姿を何度も見ており、その全てで手の届かない所に居た。 カゲロウデイズ脱出後に、2人を救う手がかりを得るためにヒビヤと共にメカクシ団に入る。 特にシンタローとは深い友情で結ばれる事になっていく一方、エネからは記憶を失った事もあってか「(遥の)ニセモノさん」と呼ばれている。 目を醒ます能力は自らの体を作り変える能力。 身体能力が高いのはこのためだが、シンタローを助ける際に致命傷を負った時、黒い蛇が彼の肉体を作り変えていく描写がある。 ○九ノ瀬遥 コノハが目を醒ます前の姿。 コノハとは彼がゲームで使っていたアバターの姿であり、目を醒ます能力で作り替えたと思われる。 夕景イエスタデイのPVではコノハアバターが貴音(アクター子エネ)アバターのツンデレに合うシーンが合間に挿入されている。 天然でマイペース気味な性格はコノハと同じだが、体が生まれつき弱く「ふとした発作で命に関わる」ほどだったとのこと。 貴音同様アヤノとシンタローの先輩でもあり、彼らとも仲が良かった模様。特にシンタローにとってはアヤノを除くと唯一の親友と言える相手であり、彼の行動や趣向には遥の影響がかなり大きい。 貴音に想いを寄せられているが彼自身が貴音をどう想っているかは不明。ただ、(既に叶わない願いなのだが)最期に貴音に何かをしたいという願いを言っている辺り、少なからず彼女に対して思うところはあるようだ。気が付いたら貴音の絵を描いていることもあり、恋愛感情かはさておき、遥にとって最も大切な女性が貴音であることに間違いはないようだ。 なお、彼に憑いている「目を醒ます蛇」は小説三巻にてなんだかんだと言いながら遥を気にかけたり、「優しい」と言われ「勘違いするな」と返したり、遥のコノハへの伝言を「約束はできんな」と断らなかったりとかなりのツンデレであることが判明している。貴音といい蛇といいつくづくツンデレに縁のある男である。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ボカロを終わらせた代償がこのアニメかよ、どう考えても釣り合わないだろ -- 名無しさん (2014-02-17 01 39 45) ↑ボカロがどうなのとかよく知らんのだが、そうなのか? -- 名無しさん (2014-02-17 04 16 06) 別にそうでもないと思う(適当) まあせめてアニメが始まるまで待とうぜ -- 名無しさん (2014-02-17 08 05 13) ↑3 それはこの記事で言うよりもカゲロウプロジェクトの方の記事で言うようなことじゃないか。 -- 名無しさん (2014-03-18 23 52 46) まあそもそも記事のコメント欄は雑談の場ではないと思うです -- 名無しさん (2014-03-19 00 28 37) 超能力?っぽいけど、目がナンチャラだけじゃ能力が伝わらないのがなんとも… -- 名無しさん (2014-05-26 01 41 20) 良い悪いじゃなく、単純にアニメには向いてないのかもね -- 名無しさん (2014-05-26 03 28 51) この手のヤツって自分の好きな様に妄想できるから楽しいんだろ? 話やキャラの性格とか固定しちゃったら、そういう面白さが半減すると思うんだけどなぁ… -- 名無しさん (2014-05-26 06 15 21) むしろはっきりさせてほしいって人も多いから仕方ない -- 名無しさん (2014-06-01 08 58 17) カゲロウデイズはまどかやシュタゲというより世にも奇妙な物語の「昨日公園」っぽいなと思う -- 名無しさん (2014-06-01 09 39 10) シンタローの能力は -- 名無しさん (2014-06-25 12 46 17) アヤノの能力キタ━━━(゚∀゚)━━━!!シンタローとのコンボキタ━━━(゚∀゚)━━━!!ハッピーエンドキタ━━━(゚∀゚)━━━!! -- 名無しさん (2014-06-29 02 28 48) 目が冴える蛇が物凄く小物な終わり方をした…アウターサイエンスの大物っぷりどこいった…せめて最後には「ハハッハハハハ!俺はこれで終わりじゃない!いつかお前らの前に…」とか言えよ、と思ったわ。小物だったわ…バーカバーカ!悪は滅びるのだ!メカクシ団サイッコーでした!特にシンアヤ&遙…あの登場の仕方カッコ良すぎだろ! -- 名無しさん (2014-06-29 02 31 42) 目に関する能力といえば聞こえがいいが能力のどこが目に関するのか分からない -- 名無しさん (2014-06-29 02 42 01) ↑カゲロウプロジェクトの記事でもおんなじコメ見たんだが。一言一句 -- 名無しさん (2014-06-29 03 31 50) ↑3超イタい… -- 名無しさん (2014-07-01 00 51 00) ↑4でもクロハにはロスタイムメモリーで拳銃自殺(?)しようとしてた謎はのこってんだよな・・・・あいつって案外黒幕じゃなかったり?BADENDって言われてる曲編のストーリーは考察で補完するしかないのかな -- 名無しさん (2014-07-01 01 44 38) ↑5 クロハ…っつーか冴える蛇ってぶっちゃけアウターサイエンスでベラベラとマリーを罵倒してた辺りから小者っぽさはあった気がする…それに、奴のやらかした所業を考えるとあのくらい無様な方が胸がすっとすると俺は思ったかな -- 名無しさん (2014-08-17 05 43 21) あははははは!笑 -- 名無しさん (2014-09-20 22 40 36) めちゃ面白いのね -- 名無しさん (2014-09-20 22 41 06) 黒 歴 史 -- 名無しさん (2014-12-22 02 09 56) 名前 コメント
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2016/09/07の更新内容 トピックス 「IA ONE コラボイベント」第2週スタート。 新曲の追加と、イベント課題曲の入れ替えが主な変更点。 楽曲追加リスト NESiCAなしでも遊べる楽曲 アスノヨゾラ哨戒班 CITRUS NESiCAを使っての解禁が必要 Perverse Love Rock!イベント報酬楽曲。 イベントモードの配信内容 「IA ONE」コラボイベント (2016/09/01 〜 2016/09/19) オンライン対戦機能を用いたイベント。 期間中に獲得したポイント合計をランキング集計する。 課題曲一覧 第2週(〜2016/09/13) アスノヨゾラ哨戒班 CITRUS Into Starlight ミライ エネの電脳紀行 ロスタイムメモリー アヤノの幸福理論 コノハの世界事情 Circuit Disco 悪ノ娘 つけまつける 自由の翼 囲い無き世は一期の月影 東方不死鳥 Sakura Mankai バブルボブルメドレー 議論 -HEAT UP- NecroDancer REMIX Protocol Signal Generation comet orbital 【→アップデート年表へ戻る】 【→トップページへ戻る】
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登録日:2011/11/26(土) 00 27 48 更新日:2023/06/15 Thu 16 56 37NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 PSP ※ボイス有り推奨 ゲーム セカンドノベル テクスト。 人を選ぶゲーム 怪作 日本一ソフトウェア 深沢豊 物語 衝撃のラスト 隠れた名作 とりもどせない あの夏の告白 「セカンドノベル~彼女の夏、15分の記憶~」は2010年7月29日に日本一ソフトウェアからPSPで発売されたアドベンチャーゲームである。 開発は荒川工、深沢豊、大槻涼樹らの所属する、テクスト。(ウィザードソフト)が担当。 スタッフ シナリオ:深沢豊 原画:もりちか 音楽:たくまる OP「残照」 ED「Blue or Lime」 歌:片霧烈火 作詞:sawamurah 作曲:たくまる テクスト。の処女作であり、また、深沢にとっては「書淫、或いは失われた夢の物語。」以来、10年ぶりの商業用ゲームでもある。 ≦ストーリー≧ 高校2年の夏、直哉の親友であるユウイチは学校の屋上から転落死した。 そしてその後を追うようにしてユウイチの幼なじみであり、直哉が密かに好意を寄せていた彩野が学校の屋上から飛び降りた。 彩野は一命は取り留めたものの、この事件に関する記憶を失い、また、脳に負った障害により記憶が15分しか保てなくなってしまった。 五年後、社会人となった直哉は、久しぶりに帰省し、彩野と再会する。 母校の教室へ行ったとき、彩野はある『物語』思い出し始める。直哉はこの『物語』を通して真相へと近づいていく。 ≦システム≧ このゲームには「ストーリーモード」と「フラグメントモード」の二つのモードがある。 「ストーリーモード」は彩野の話す、彼女の高校時代を舞台とした物語を聴いていくモード。 しかし、彩野は記憶を短時間しか保てず、物語の途中で記憶を失ってしまう。 そこで必要になるのが、現在の直哉たちを描いた「フラグメントモード」である。 ここでは彩野の物語の中に出てきたキーワードを元に、今までの物語の「あらすじ」や、「選択肢」を作成することが出来る。 「あらすじ」を作ることにより、彩野に物語の続きを語ってもらえるようになり、「選択肢」を作ることによって、彩野の物語に新たに分岐点を作ることが出来るようになる。 このような事を続け、プレイヤーは直哉のする事を追体験していくことでストーリーは進んでいくようになっており、近年のADVの中では少々複雑になっている。 この説明を読んでも、「よくわからんわ!」、という人も少なくない、というか多いと思う。 建て主の文章力ではこれ以上分かりやすく説明するのはなかなか難しいし、実際、シナリオ兼ディレクターの深沢氏や営業の人も説明に苦労するぐらいには複雑なので、 気になる人は公式HPやPS Storeで配信中の体験版をプレイしよう。 ≦登場人物≧ 直哉 声:風間勇刀 本作の主人公。彩野に片思いをしていた。 高校卒業後上京し、夏期休暇を利用し五年ぶりに帰省。 五年前の事件の真相を探ることになる。 彩野 声:友永朱音 高校の直哉のクラスメイト。 五年前の事件の後遺症により脳に回復の見込めない障害を抱える。 久しぶりに直哉と再会したときに、物語を語り出す。 アヤノと比べるとおっぱいが結構成長しているのがわかる。 ユウイチ 声:大河望 直哉の親友で、彩野の幼なじみ。 五年前に学校の屋上から転落死した。遺書らしき物が見つかったことから自殺とされたが、近しい者からは疑問視されていた。 千秋 声:永井ちひろ 直哉たちの母校の校庭でよく見かける近所の小学生。 このゲームの癒し要素。 由加里 声:氷青 直哉たちの母校の国語教師。30歳。 五年前の事件の真相を探るのを協力してくれる。 彩野の物語の登場人物 アヤノ 声:友永朱音 物語の主人公。お人好しな性格。 モデルは彩野。 ユウイチ 声:大河望 アヤノの幼なじみ。 ユカリ 声:氷青 アヤノたちの高校の国語教師。 モデルは由加里。 サクラ 声:大野まりな アヤノの友人。 占いや都市伝説などオカルト的なものを好む。 モデルになっている人物は不明。 ≦ファーストノベル≧ 彩野が作中で読んだとされる作中作群で、ゲームの進行とともに読めるようになる。 また、予約特典として、これらを文庫にした「ファーストノベル文庫」がある。 ライターがとあるジャンルに偏ってるの気がするのはたぶん気のせい。 「二十一番目の喪失」 作:市川環 絵:いとうのいぢ 「終わらない階段」 作:田中ロミオ 絵:おーじ 「音の色」 作:唐辺葉介 絵:若月さな 「夏影」 作:海猫沢めろん 絵:亜方逸樹 「たまねぎ現象には理由がある」 作:元長柾木 絵:kashmir ●余談 この作品は、実は深沢が2001年頃から企画していたものの、諸事情でお蔵入りしてしまった同人ゲーム「True Color,」が元になっている。 キャストやファーストノベルの豪華な執筆陣、果ては日本一ソフトウェアが販売元になったことや、テクスト。の結成に至るまで、全て荒川によるものである。 『セカンドノベル~彼女の夏、15分の記憶~』の項目は、あなたが追記・修正しています。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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220 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 03 04 ID 3/295CCY0 こうして3月17日の出来事は幕を閉じた。 私はルセと名乗った女性と別れ、アヤノとルークが待つ駅へと向かうバスに乗り込んだ。 二人にジェイと名乗った少年との会話、 そしてルセと名乗った女性との会話の内容を話し、色んな事を検討した。 それによって、以下の事が決定事項となった。 一つは、ルークはもうこの一連の調査行動に関わらないという事。 調査のための機械は気が向いたら作ってくれるらしいが、直接関わる気はないと言ったのだ。 もう一つは、私達のカーニバルに対する調査行動はしばらく控えるという事。 いくら私が命を狙われないとされていても、それが絶対でない限りは注意が必要だとアヤノが言ったのだ。 それに、私もしばらくはユールの事には目を向けたくない時期があった。 カーニバル事件を調べると、私のアイデンティティは消失する。 この言葉は、私が事件と何らかの関わりがある事を意味していた。 私のアイデンティティとは何なのか、 つまるところ、私の存在を証明する何かとは何なのかは分からない。 だから恐ろしかった。 その恐怖が、この事件から手を引こうと思わせる。 実際、ユールなんてただの他人で、生きていようが死のうが助け出すという意味が分からない。 ただ、彼女は生きてはいるようで安心している。 それに、ジェイとかいう少年も事件を追っているようだ。彼だけに任せればいい。 ユールを美しい世界に連れ戻す、なんて思ったが、カーニバルも十二分に良い所だ。 裏に何かを隠し持っていなければの話だが、もう彼女にとってそれは関係ないだろう。 下手に首を突っ込んで、自分が自分でなくなるリスクを背負いこむ事はない。 221 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 12 09 ID 3/295CCY0 時は過ぎて二月。その始まりの日。 私は家の掃除をしていた。その日はどこにも出かける用事はなく、 ただひたすら清掃作業に没頭する事が出来た。 そんな中、私は自室からあるものを引っ張り出していた。 昔の学校の成績書だった。小、中学校のものである。 とりあえず中を見てみる。 見て、苦虫をかみつぶしたような顔をしてしまった。 とにかく成績は悪い。最低評価は取ってはいないが、平均以下だ。 そういえば、その頃の私といえば、結構ネガティブな人間だったと思う。 どうせ何をやったって無駄だ、そんな事よりどこかに遊びに行こう…… そんな事ばかり考えていたと思う。勉強なんてものは排泄物以下のものだと思ってもいた。 そんな事は置いておこう。 私の存在を証明する、私が私であるという事を証明する何かが この成績書であるとするなら、喜んでカーニバル事件を続けて調査できる。 しかし、アイデンティティと呼ばれるものがそんなものであるはずがない。 人は存在を否定された時、それと同時に死んだも同然なのだと思う。 息をしているから、心臓が鼓動しているから…… そんなのは生きる理由にならない。私はそう思っているから、これが怖いのだ。 しかし、だ。私は何をやっているのだ? 私は赤の他人であるあの少女のために、命をも投げ出すと決めたのではなかったか? 私はあの少女を美しい世界に連れ戻すのではなかったか? 私はあの少女に起きた悲劇を解き明かしたかったのではないか? 私は全てを知るために動き出したのではなかったのか? それこそが私の存在を証明する事になるのではないか? だとすると、何かは不明の現在のアイデンティティは消えたとしてもだ。 未 来 で 新 し く ア イ デ ン テ ィ テ ィ は 獲 得 で き る のではないか? 「そうか、そうじゃないか……」 私は呟いた。 これは簡単な事なのだ。 失ったものは何かで代替すればいい。 これが間違っている態度かどうかは無視しよう。そうでないと、体が震えてしまうから。 222 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 20 04 ID 3/295CCY0 その日の夕方、私はアヤノの家を訪ねた。 玄関の脇にあるインターホンを使って連絡を取り、中に入れてもらう。 「先輩、今から夕食を作る所だったんです。 ナポリタンスパゲッティにしようとしたのですが、何か食べたいものはあります?」 玄関に足を踏み入れた途端、アヤノはそう切り出した。 何か食べたいもの……と考え、私はそれが食べたいと言った。 それを聞いたアヤノは、嬉しそうな顔をして奥の方へと引っ込んでいった。 私は何か手伝う事がないかと辺りを見回したが、 既にテーブルの上の準備は済ませてあるようだった。 それからしばらくして、アヤノは両手に二つの大きな皿を持って現れた。 「お待たせしました、シェフ・アヤノがおつくりしました、スパゲッティです」 「あぁ、ありがとう。頂くよ」 用意されたフォークを使って食事を進めていく。 アヤノは二口ほど口に入れた後、私にこう聞いてきた。 「で、先輩」 「何だ? 味は美味しいぞ?」 「ありがとうございます。でも、そんな事じゃなくて……」 「今日は一体何の用でここに来たのか、だろ?」 「はい」 「……いつ、カーニバルに対する調査は再開させるつもりだ?」 アヤノはフォークを動かす手を止めた。 何か重大な事を話す前置きか、と思ったのだがそれは動きを止めた手で水を飲む準備動作だった。 ごく、と水を一口飲んでアヤノは言う。 「時期が来たら、お知らせします。 それまで先輩はいつもの生活を送ってください」 「そんな……アヤノ一人に任せられるか。私だって何か手伝える事は……」 「今のところ、ないんです。作戦立案は一人でできます。 それに今ここで素人が介入されると、ちょっとだけ邪魔なんです」 223 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 30 24 ID 3/295CCY0 ちょっとだけ邪魔なんです。この言葉には聞きおぼえがあった。 一年ほど前の事だっただろうか。 私はアヤノと一緒に、ルークと話したゲーセンに遊びに行った。 この時、私はギタドラでセッションしようと言いだし、アヤノはそれを承諾した。 選曲権は私、アヤノ、私、アヤノの順番と決めて 私は簡単な曲を選び、そしてプレーを始める。 この時、私はGFをプレーしており、立ち位置は1P側。スキルポイントは200程。 アヤノはdmをプレーしていて、スキルポイントは700程度だったろうか。 それから何の問題も無くプレーは終了したのだが 最後にMPDをかざした時に不意にアヤノがこう言ったのだ。 「ねぇ先輩、もうちょっとSP上げた方がいいんじゃないんですか?」 「……下手の横好きって奴でな。そうそう上げれるもんじゃない」 「でも、勘があるじゃないですか。勘が」 「それも絶対じゃないさ。それに高難度の曲は無理だ」 「いや、良いんですけどね、ちょっとだけ邪魔なんです」 「……何が?」 「ちょっとだけずれるんですよ。だから邪魔なんです。 ……ごめんなさい、失礼な事を言いました」 「いや、本当の事なら仕方ない。謝るのは私の方だろう。すまない」 アヤノの言った一言から始まった回想はここで終わり、現実が再開される。 224 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 38 46 ID 3/295CCY0 アヤノは「あと半年待ってください」と言っていた。 半年も、一体何をやるというのだろう。 作戦立案のためだけにこれだけの時間を割くはずがない。 しかし、私には彼女を信じるしか道が残されていない。前に進むしかない。 それから半年が経とうとしていた。 七月の半ば、私が夏休みを満喫している時の事だった。 朝の11時過ぎに、私のMPDにアヤノから電話がかかってきたのである。 仕方なくプレーしていたCSのポップンを中断し、電話に出る。 「アヤノか、どうした?」 「先輩、とうとう機は熟しましたよ! 早く私の家に来てください! 待ってますよー!」 一方的な通達だった。 おまけに私の鼓膜がいたくなるオプションも付けて。 しかし、機は熟したとは一体どういう事なのだろうか。 練りに練った作戦がようやく実行できそうなのだろうか。 とにかく、それはアヤノの家に行けば分かる事である。私は外出の準備をした。 225 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 48 27 ID 3/295CCY0 私が外に出てから40分くらいは経っただろうか。 それくらいの時間をかけて私はアヤノの家の前に立っていた。 玄関の前にはアヤノが立っていて、私の姿を見るとすぐに手を振った。 「先輩! 待ってたんですよ!」 「仕方がないだろう、少しばかり離れているんだから……」 この暑い時期に、アヤノはそれを無視しているかのように動く。 彼女の夏服から守られていない肌から、汗は一滴も見当たらなかった。 制汗剤でも使っているのだろうか、と意味のない思考を巡らせながら私は家に上がった。 この時、既に居間のテーブルには昼食が用意されていた。 美味そうじゃないか、などと言って私はそれを頂くことにした。 しかし、何を用意されたのかは思い出せない。そこは重要ではないので割愛する。 昼食を食べ終え、アヤノと「good以上の評価割合」で対戦した。 彼女の家のCSIIDXを使って、同じ曲と同じ譜面で文字通りの競い合いを演じる。 使用されたソフトは11作目であるRED(※8)。 選曲されたのは「spiral galaxy」であり、選択された難易度はハイパーであった。 私とアヤノの段位は互いに六段である。実力は均衡していると言っていい。 私は正規譜面というものがやりやすいと感じているために アヤノからランダムをつけるように言われた。公平に試合を進めるためらしい。 結果は72%対75%で私が負けた。 何かのペナルティがつくわけでもないが たったこれだけの差で得意げになっていたアヤノに苛立ちを覚えた。 226 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 59 11 ID 3/295CCY0 そんなくだらない勝負の話は置いておこう。 アヤノは「勝利の美酒に酔いまーす」と言って水を飲みだした。 酒じゃないじゃないか、と突っ込む気も失せていた私は代わりにこう切り出した。 「で、こんな勝負がしたいがために私を呼んだんじゃないよな?」 「えっ、はいそうです。ようやく機は熟したんですよ」 「では聞くが、その機は何だ?」 分かりませんか? アヤノはそう言って自分のMPDを見せつける。 「これですよこれ。見てください」 アヤノのMPDはインターネットに接続されていた。 それに表示されていたのはカーニバルの公式サイトトップページであった。 私は画面を下にスクロールしていき、そこで驚くべき記事を目にした。 「『8月7日、カーニバルで発生する料金、入園料などはすべて無料になります』……これは?」 「えーとですね、七夕って知ってますか?」 「アレだろう? 短冊という細い紙に願い事を書き、それを飾るとかいう……」 「えぇ。本来は7月7日なのですが、色々そっちの方であったんでしょう。 実際に、レイヴン大陸の元になった所では 8月7日に七夕の祭りがあったという記録もあります。変な所はありません」 「それで、これがお前の言う『機』だと?」 「そうです。ようやく機は熟したんです!」 ひどく興奮してアヤノは叫んだ。 私は彼女に落ち着くように言って、熟した機で一体何をするのかと聞いた。 「その日、多くの来園客が来ると予想されます。 予想では、平常営業の200%程度だと思います」 「二倍と言え」 「んで、あたしと先輩が行っても多分大丈夫だと思うんです」 「前にお前が言っていた。木を隠すなら森の中……だったか?」 「はい。そしてあたしはカーニバルの深部に潜入します。 もう既に内通者のつてはあります。先輩の出る幕は殆どないです」 227 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 01 10 01 ID 3/295CCY0 「つまり、私は黙って見ていろと?」 「そういう事になります。心配しないで下さい」 それを聞いた私は何だか面白くなかった。 いや、不愉快という感情とは違う。 頼られてない、アテにされていない……そう思う所から来る感情だ。 多分私は悲しかったのだろう。だからこんな事を言ってしまったのだ。 「私は……いてもいなくてもいいのか」 「え?」 「私に出来る事だって何かあるはずだ」 その言葉を聞いたアヤノの顔は変わった。 少しだけ、怒りの色が見える。何かまずい事でも言っただろうか。 「先輩、いいですか? 先輩は依頼主なんです。 その依頼主が探偵と共に行動して何かいい事でもありますか?」 「……いや、無いだろうな」 「ですよね。だから、その日の潜入調査は任せて下さい。 それに先輩の話じゃ命の保証はされているみたいだし」 「アレは私に対してで、それに絶対の保証じゃない」 私はそれだけ言って帰る用意をした。 アヤノは元気に手を振って私を送ってくれた。私も手を軽く振って返した。 ただ、嫌な予感がしていた。 8月7日の七夕。何かが起きる。 それは私になのかアヤノになのか、それともユールになのか。 分からないが、私の勘は警鐘を鳴らしていた。 (※8…大して重要なことではないので、間をおいて解説する事にした。 サブストリームを含めるとREDは12作目という事になるが 実は8thと9thのCS作品が発売される間に、全世界の音楽ゲームのプレイヤーに アンケートを取って作られた、トレジャーボックスという名曲集ソフトがあるため REDは13作目という事になる。ややこしいが、この時代ではそういう事になっている) 230 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 30 52 ID tDCSVFlX0 8月7日がやってきた。 この日の朝、私が目覚めた場所はあのホテル「ジュデッカ」である。 部屋番号は忘れたが、とにかくそこで目を覚ましたのである。 いつもなら私は自宅で起床し、自宅で就寝する。 一体何があってここで目を覚ましたのかというと、勘の告げた警鐘のせいである。 アヤノが機は熟したと言ったあの日、私は漠然と不安を感じていた。 協力者の助けもあるが、アヤノ一人でカーニバルに潜入するという あの計画にはどうしても不安を感じていたのだ。 私はアヤノを信用していない訳ではない。 しかし私は彼女を出来る事なら傷つけたくないのだ。 だからこうして朝の五時という私にとっては異常な時刻で起床し、 そしてチェックアウトを済ませる事になった。 日はまだ昇っていない。光こそは見えるのだが、まだ暗い。 その時は、第五地区駅前の噴水を見ながら時間を潰していた。 弱い光を照り返しながら噴き出し、そして重力に従って落ちる水を見ながら私は考えていた。 私がカーニバルに行ったところで、アヤノに何か出来るわけがない。 仮に何かが出来たとしても、私は彼女の邪魔になるだけだ。 これを何回も繰り返していた。 気が遠くなるほどの回数だったか、それとも数回程度の回数だったかは問題ではない。 そのループの中、私は一つの結論を導き出した。それが重要だ。 私は何もやれなくたっていい。私はただ、見守っていればいいんだ。 231 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 41 04 ID tDCSVFlX0 それから5 30出発の電車に乗り、第十地区駅で下車。 バスは使わずに歩きでカーニバルへと向かった。 旅行鞄を持ちながら歩いていくと、私はある考え事をしていた。 ユールが生きているという事は、 すなわち彼女はカーニバルで生活しているという可能性がある。 もしかするとWOS本部に身柄を拘束されているかもしれないが…… しかし、階級は不明だがあのルセというWSF女性兵士に指図できるような立場にいるのだとしたら ユールは何かをやり遂げて誰かに認められた、という事になる。 ユールがやり遂げた何か、そしてユールを認めた誰かは分からない。 もっとも、これは仮説なので正解かどうかは分からない。 これはユール自身と答え合わせをしなければ、どうしたって分からないのだろう。 その謎を解き明かす鍵を見つけるには、アヤノの潜入調査に期待するしかない。 私に出来る事は、ようやく登った朝日を見つめ、世界は美しいと改めて感じる事しかなかった。 他に何かできる事があるとすれば、花のように黙って見つめる事しか思い浮かばない。 232 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 46 56 ID tDCSVFlX0 私は6 10頃にカーニバルに到着した。 この時に既に多くの人が受付の前に並んでいる。 受付の建物がいくつか増えていて、臨時体制を取っているのだなと分かった。 私がカーニバルに入園したのは6 30頃だったと思う。 まだ朝が始まったばかりなのに、ここにいた人々は皆生き生きしていた。 死んだ目をしている者はいない。いたのは楽しそうな眼をしている者だけだった。 その時は、私は第一ブロックにいた。 復興したお土産屋の屋上には喫茶店がある。 屋外に開かれた店で、白いテーブルが10個、白い椅子が30席あった。 ウェイターは二人。マスターと思しき人が一人でやっているようだ。 私はそこでコーヒーとサンドイッチを頼んだ。 しばらくしてウェイターがその二つを乗せた皿を持ってやってくる。 私はそれを受け取り、食しながら下の様子を見る。 基本的にカーニバルへ入園した者は パレードでもやらない限りゲームコーナーやお土産屋等の施設にいる。 勿論、屋外にいて楽しそうに話をする者もいる。 カーニバル事件からの復興も完了したおまけに 新たに普通の遊園地にあるようなアトラクションも建造された。 だから、それを楽しみに行く者もいる。 そしてその中で、私だけが彼らとは違う理由でここにいることを改めて思い知らされる。 しかし私はここで何をしたいのかが分からない。何をすべきなのか、勘も教えてくれなかった。 だから、コーヒーカップを手に取ったまま旅行鞄に取り付けてある 赤ポップ君のストラップに、どうしたらいいんだろうな、なんて言っていたのだ。 233 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 54 57 ID tDCSVFlX0 喫茶店でサンドイッチを食べ終え、 コーヒーのおかわりを頂いていると、誰かが私の席に近づいてきた。 「半年ぶりね、調子はどうなの?」 無言で振り向いて相手を確かめる。 半袖の服に、スラックスのようなズボンをはいた女性がいた。 そこで私ははっとした。椅子から転げ落ち、もう一度横転してから立ち上がって身構える。 「お前は……ルセか!」 「そうだけども、少し落ち着こうよ。お互い丸腰なんだし ……すみませーん! コーヒー一杯と苺のショートケーキお願いします!」 かしこまりました、とウェイターが言ったのが聞こえた。 私は警戒を解いてもとの椅子に座り、ルセは私の真正面に座った。 「で、とうとう私を殺しに?」 「だからさっきも言ったでしょ。そんなつもりは全くないわ」 「それでも、ただ単に話をしに来たわけではないだろう?」 「いいえ、あなたの言うとおりよ、クロイス」 何故ルセが私の名前を……とは思ったのだが、受付の名簿を見て分かったのだろう。 そう推測して、次に聞いてみたい事が浮かんだ。 「私の名前は……分かったみたいだな」 「えぇ、とても特別な名前ね」 「特別か……こんな名前を付けた親を恨んでいるとは分からんだろうな」 「良い名前だと思うわよ? それとも何、嫌なの? この名前が?」 「嫌だな。これで幼い頃に散々バカにされた。そんな名前を好きになれるか?」 「いえ……ごめんなさいね、ホント」 「謝る必要はない。それで、少し尋ねたいことがある」 234 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 58 24 ID tDCSVFlX0 私がそう言うと、ルセの眉がピクリと動いたような気がした。 これは聞いてよいものかどうか迷ったが、決心がついたのは早かった。 「お前たちは、というかWSFというかWOSと言うべきか…… 私の事を一体どこまで知っているんだ? 答えられなければ答えなくていいが」 「ショックを受ける覚悟があるなら、話してもいいけど。 ……あなたの通学している大学は把握しているし、あなたの現住所も把握している」 「だろうな。それくらい朝飯前だろうからな」 「まぁ、ちょっとした邪魔はあったの」 「邪魔? 一体誰が?」 「正体不明のハッカーね。誰か特定できればいいんだけど…… それより、今日は無料の日って事で来たんだろうけど、何かやらかすの?」 その言葉に私の心臓が一際大きく鼓動した。 別に私が何かをするわけではない。アヤノが潜入し、情報を得るだけだ。 「いや、遊びに来た」 「はいウソ。ウソったらウソ。このウソつき!」 ルセは子供が囃したてるようにそう言った。 彼女の態度の豹変ぶりに、私はこう呟かざるを得ない。 「なんなんだ、いきなり……」 「だってね、目を見れば分かるんだよ?」 「目って、どうして」 「最新式のバイザーを使うまでもないんだよね。 あなたの目だけ、他のお客さんとは違うから。 言っちゃうとね、遊びに来ている人の目をしていないのよね」 そんな馬鹿な、と思うと同時に何かひっかかりを感じた。 彼女の発言の何が気になったのだろうか。考えてみて、それはすぐに見つかった。 235 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 02 52 ID g1lUcB6M0 「ルセ、さっき最新式のバイザーがどうしたって言ったな?」 「言ったわよ」 「そのバイザーって、ただの日よけではないのだろう? 見せられたらで良いから、見せてもらえないだろうか」 私の言葉を受けたルセは、無言で服のポケットからPSCRを取り出し、それを開封した。 中身を見てみると、そこにはゴーグルのようなものがあった。 「これ、ゴーグルっていう代物じゃ……」 「そう思うでしょ? でも、これはWSF隊員が戦闘時に使う大事なものなの。 視界に映るあらゆる物体の情報を収集して、戦闘をサポートする。 初期型のこういったサポート装置がサンバイザーの形だったから、そう呼んでいるの」 「そうなのか……ややこしいな……」 「よかったら、つけてみる?」 はい、と言ってルセは私にバイザーを手渡した。 私はこれを装着するつもりは全くなかった。もしかすると何かの罠かもしれないからだ。 しかし、素人がこれに何を仕組んでいるかなんて見ても分かるわけがない。 仕方がないので、私はバイザーを装着する事にした。 視界は全くもってクリアーである。何か色がつくのかとは思ったのだが、そんな事はないようだ。 そして、バイザーから送り込まれる情報は膨大にあった。 まず、目の前にあるテーブルは、どこを何キログラムの力で攻撃すれば簡単に破壊できるかとか、 ルセの外見から予測された体重は何キログラムなのかとか、 私が今座っている場所からウェイターまでの距離は何メートルとか、 テーブルの上で煙を上げるコーヒーの成分が表示されていたりだとかしていた。 他にも視界補助機能として、暗視機能や赤外線視認機能はもちろんの事 音波を探知する機能、X線で物を見る機能、エネルギーを視認する機能などが装備されていた。 「カフェインってのは、結構入っているもんなんだな」 「え、何? そんなことまで表示してるの?」 「細かい事まで、多分私が思いつく限り以上の情報が表示されてる」 「はぁーっ、やっぱ最新型とだけはあるようねぇ……」 送り込まれる情報を享受し、何だか面白くなった私は色んなものを見た。 その時私が足をつけていた床の材料は、ある材料Xが70%、材料Yが22%、Zが8%で構成されているのを知った。 見渡せば一つは目に入るカーニバルの旗が、推測でだが約一年半前に作られたものである事を知った。 他にも見たものは山ほどある。 戦闘用として使うだけではもったいない、もっと日常生活で役立てればいいのに。 そう思った私は旅行鞄を見た。鞄はこの材料で作られている表示。いつ作られたかを示す表示。 強度を示す表示。危険度を示す表示。色んな表示が視界を埋める。その中に違和感は確かにあった。 236 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 11 08 ID g1lUcB6M0 こんな色なんてあっただろうか。 旅行鞄はほとんどが白く、いくつかの部品が黒い。 この時代においてはモノクロタイプと呼ばれるものだ。 その鞄に、こんな色なんてあっただろうか。 視線をそのままに、私はそっとバイザーを外した。 ルセが「もういいの」と訊ねてきたが、それを無視してゆっくり外していった。 バイザーを外しきった時、私は違和感の正体に気がついた。 「これが、これが変だったのか……」 「これって、一体何が?」 ルセが私の独り言にくらいついた。 いや、これがな……そう言って私は鞄に取り付けていた 赤ポップ君のストラップを手に持ってゆらゆらさせる。 ルセはそれを見て、ははぁと感心したように呟き、こう言った。 「それが、茶色に見えたんでしょ?」 「どうしてそれを?」 「あらー、まだそこは改善されてないのか……」 「質問に独り言で返すのはどうかと思うんだが」 「研究班は何をやっていたんだろう……」 ずっと独り言を続けるルセに注意を向けるため、 私は拳を軽く握ってテーブルをコンコンと多々いた。 ルセはそれにすぐ気付き、ごめんねぇと言って続けた。 「その答えは、多分あなたのパートナーが見つけてくれる」 237 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 21 00 ID g1lUcB6M0 その言葉を聞いて、私はすぐにバイザーを装着した。 色んな視界補助装置を切り替えながら、私はある場所だけを見つめていた。 ターミナルタワーの海面より下、言うならばタワーの深部と言ったところだ。 X線、赤外線、音波、エネルギー…… ほぼ全ての装置を切り替えてそこだけを見たが、 おかしなことに、構造的に考えて海底にも伸びているはずのタワーが見えなかった。 これなら、いるかどうかは分からないが、アヤノの姿なんて視認できるはずがない。 「見えない? 見えないよね」 「ルセ、タワーの下…下は……?」 「特殊な造りになっているの。 もしここが襲われた時、一番重要なものはタワーの深部にあるのね。 で、特殊な視界を持つ者から見えない素材を使っているの。 ……もちろん、来園客の命も大事よ。深部にあるのは二番目に大事なものなの」 「それはお前たちが隠している秘密なんだろう?」 「……言っても言わなくても、正解って事になるわよね」 恐らく、アヤノは事前調査を入念に行っていた。 そしてターミナルタワー深部にWOSが隠している秘密、 即ちカーニバル事件とユールの死の秘密があると分かった。 さらに、ルセの「あなたのパートナー」発言から、その推測が当たっている可能性は強まる。 「ルセ、頼む」 「なに?」 「私を今すぐ殺してくれてもいい。だから、彼女には手を出さないでくれ」 「彼女? あなたのパートナーの事?」 「言っても言わなくても、正解になるだろ? お願いだ。ユールに頼まれたとか異端何とかっていうのを無視してもいい。 その対象を私ではなく彼女に移してくれ。頼まれる義理はないだろうが、お願いだ!」 言っていて、私は何を口走っているのだろうと思った。 誰だって、いざという時には自分の命が大事なはずだ。 例外はあるが、ドラマや映画では自己犠牲が当たり前に存在している。 しかし現実においてはそれは絵空事でしかなく、その精神は存在しないはずなのだ。 そう思っていながら、私はある事に気がついた。 そういう意味では、私はまさに「異端因子」なのだろうな、という事だ。 238 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 33 15 ID g1lUcB6M0 そんな事を考えていた私の思考は 両目から溢れる涙の感触で現実を考え始めた。 涙を流したのはいつ以来だろうか。そんな思考は生まれた途端に捨てた。 「無理ね」 あっさりとこれだけ言われて、余計な思考をキープできるだろうか。 残念ながら、私にはそれは出来ない。出来る者はいるのだろうが、私には無理だ。 「そうか……」 私は涙を拭い、旅行鞄を持って椅子から立ち上がった。 バイザーを装着し、駆け出して階段を降りようとすると、 「待ちなさい!」 ルセが引き留めた。 私は踏み出そうとした左足で強烈にスタンプし、それを軸足にバックターンしながら叫んだ。 「うるさい! アイツが死ぬかも知れない時に黙っていられるか!」 「だから待ちなさいって。少し落ち着こうよ、あの時は言い忘れてたんだから」 「言い忘れだと?」 「うんそう、言い忘れ。にしてもクロイス、 あなたがここまで熱い人だとは思わなかったわ」 怒りと焦りと不安で押しつぶされそうになった頭は ルセの言葉で落ち着きを取り戻し、冷静な判断が出来るようになった。 それを感謝しつつ、私はルセに向けてこう言った。 「言い忘れた事って何だ」 「半年前、あなたに言ったわよね? あなたを殺さない三つ目の理由は、誰からの命令だった?」 「ユールがお前たちにそう命令したと聞いた」 「そうそう。それ、ちょっとした不備があってね……」 239 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 41 55 ID g1lUcB6M0 そこで私は気がついた。 そして、ユールに感謝しなくてはならないと深く感じた。 いつか必ず彼女に会って、これに「ありがとう」と言わなければならない。 「もう気がついたかと思うけど、ユールはこう言ったの。 『カーニバルで起きた事と、私が死んだ事に疑問を持って立ち上がる人が出ると思う。 もし本当にそんな人が現れたら、殺しちゃ駄目。 その人と協力関係にある人も殺さないで。お願いだから』って。今のあなたみたいに」 「それじゃ……」 「あなたのパートナーは監視はしているけど殺しはしない。 色んなデータを取る目的もあるし、私はユールと約束したしね」 ルセはそう言って笑った。とても良い笑顔だった。 私も笑った。本当に良かったと心の底から思えてきた。 「そういえば、フルールのライブには行かないの?」 「フルール? あぁ、あの歌手か……」 一月にカーニバルに調査に行った時、 第三ブロックに逃げ込んだ私が見た歌手の名はフルールといった。 あの後、軽く調べたら直ぐに詳細が分かった。 初デビューがあのライブだったようだ。だから「今度また~」という発言をしたのだろう。 そんな彼女は順調に名を知られるようになり、 ついには音楽ゲームの新曲枠(※9)で歌を歌う事が発表された。 「……行こう、かな」 「そう? 10 25からだそうだけど、行ってらっしゃい」 そうルセは言うと席を立ってここを去った。 (※9…音楽ゲーム最新作の新曲とは、そのバージョンの新曲と+αとして数曲を足したものである。 αの分は、過去で言う版権曲と、現代のゲームミュージック作曲者が作曲した曲だ。 説明が分かりにくいかもかもしれない。理解できなければ、ここで謝らせていただく。 当時、フルールは最新作であるポップン14に「落ちる流れ星」という歌を提供する事が予定されていた。 実際にそれは提供され、その歌の人気は結構高かったようである) 240 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 48 35 ID g1lUcB6M0 その後、私はカーニバルで適当に遊び、 フルールのライブに行って、それから家に帰った。 その道中、生きている事の喜び、音楽ゲームで遊べる事の喜び、 そして久々に歌を聴く喜びをかみしめてばかりいた。 そして私は二つの事に気がついた。 一つは、ルセにバイザーを返し忘れた事。 もう一つは、今まで外れなかった勘が外れた事。 私はアヤノが危険な目に遭うかもしれないと勘により察知した。 しかし、現実には何も起こらなかった。初めて、勘が外れた。 この場合、それは良い事なのだが、少なからず動揺していた自分がいた事に驚いた。 そして私の物語は急展開を迎える。 10月10日、アヤノが私を呼びだした。 「大変な事が分かったんです、先輩!」 留守番電話に残されたメッセージ。それは多分忘れる事はないだろう。 「カーニバルが、WSFが、WOSが抱えているトップシークレットが分かりました!」 carnival (re-construction ver) Last Phase -day break- St.5へ続く コメント 名前 コメント
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ヤマトノアヤノツカノアタイ(東漢掬直) 日本神話に登場する人物。
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アヤノミヤフミヒトシンノウ(礼宮文仁親王) フミヒトシンノウの別名。