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『それがどーした。オイラクロちゃん』/『自由気ままなバトルロワイアル』 ◆LL3ffKrOXk ★ それがどーした。オイラクロちゃん ☆ 「……ハァ、また面倒くせーコトになっちまったなー」 と、一匹の黒猫が溜息をついた。 名前をクロといい、科学者ドクター剛に改造されたサイボーグ猫である! いつもは老夫婦の家で気ままな生活を送っているクロだったが、次に目覚めたときにいたのは――この無人島。そして殺し合いの舞台だった。 「ったくよー、なんでオイラがこんなことしなくちゃなんねーんだ。 なんだ、あのチンチクリンなイヌみてぇなヤローは。なにが殺し合いだよバッカみてえだぜ」 クロは、現在遊園地にいた。 いた――というよりも、ここへ飛ばされてきた。といったほうが正確であろう。 何度も何度も、剛やミーくん。マタタビにナナ。それ以外にも、色々な人や猫や宇宙人を取り巻いて、ドタバタな日常を過ごしていたクロではあったが、さすがに殺し合いという状況に陥るのは珍しかった。 一度、ネコ同士の抗争に巻き込まれたり、カラスと壮絶な戦いを繰り広げたりと、紆余曲折はあったものの、それでもイキモノ同士で殺し合いをするなどというシチュエーションは、さすがに逢った事もなかった。 だからこそクロは思考する。『何故こんなことになったのか』を。 「また、剛のヤローのシワザ……とゆーワケでもなさそうだな。っつーか、どうやら剛とミーくんもいるみてえだしな。 まさかジム……ないない。コタロー……さすがにあんなことあってまた同じことしねーよな。ナナは絶対にありえねーからパス。 じゃーロミオ……ありうるな。アイツなら退屈しのぎとかいう理由でやりかねねーし。 しかも一度、ジーサンとバーサンが爆破されかけたし、殺し合いとか平気でやりそうな気はする……が、さすがにそりゃ考え過ぎだよな。うん」 まずは、この殺し合いを企てたのは誰か。それを考えていた。 自分の知っている者から自分のメモリー、もとい記憶を頼りに洗い出していく。 しかし当てはまらない。ハチャメチャな行動をする者は確かに多いが、しかしそこまで過激な行動をする者は該当するとは思えなかったからだ。 だからクロはこう思う。 『自分の知らない誰かがこの殺し合いを企てた』のだ、と。 自分の知る者ならまだしも、自分が知らない者を詮索しても仕方ない。だからこそクロは思うまま行動をすることにした。 いつも通り、自由に気の向くまま、暴れる。 クロの思考は、結局のところそこに行き着いたようだ。 「とりあえず、テキトーに暴れとくか。誰かヒトが気づいてくれんだろ。 それに……オイラにケンカ売るヤツとかがもしいたら、ゴーホー的に暴れられるからなぁ」 自分なりの決意を固めたことで、まずクロが始めたこと。それは、自分のディパックを調べることだった。 「んー、あった。 これがここにいるヤツら全員のリストか」 クロはディパックから参加者が記載されている名簿を引っ張り出していた。 場を把握するために必要なのは、やはり状況であるからだ。自由な行動には必要最低限の情報が要る。本能的にそう感じていたのだろう。 「マタタビもいんのか。それ以外にも結構いるじゃねーか。 ひー、ふー、みー……オイラ含めて70ってとこだな。この中にどんだけ骨のあるヤツらがいんのかね。 ま、オイラのタマを本気で狙ってくるよーなヤツと会ったときには殺すかもしんねーけど、それ以外は精々半殺しで我慢してやるか。別にオイラは殺し合いしに来たワケじゃあねーんだし?」 名簿を確認したクロは、次に自分がやりたいことの整理をはじめる。 といっても、やはりそれは、彼のアイデンティティーでもある一つの思考に行き着いた。 「とりあえず、気が済むまで暴れて、あのキューベーとかいうヤツのところへ戻って、気が済むまでボコる。そして桜町へ帰る。これでいいだろ。 まあグダグダ言ってても仕方ねー。オイラもそろそろ出発するとしようかね」 と、そう口にした機械の身体の黒猫は、自分の目的を確認して、行動を始めたのだった。 そして徐に自分の周辺を漁り始める。おそらく武器を探し始めたのであろう。 暴れるのに必要なもの、自分の能力を遺憾なく発揮できるオプション。それが彼にとっての『武器』である。 しかし、クロ自体に思いがけない事態が起こる。 「よ~し、まーずーはオイラのガトリングで~……ってねーじゃん! なんでねーの!? じ、じゃあ盲腸のあたりにある剣……ってこれもねーし!」 武器の不在――である。 この殺し合いは公平性を汲むために、自身が装備している武器は全て没収され、その代わり支給された武器を使用することになる。 自分の武器が無いなら、どうするか―― クロはキュゥべえが言っていた言葉を思い出す。 「そういや、カバンには武器も入ってるとか言ってたな…… じゃあ何か入ってるかもしれねーな。ちょっと調べてみっか」 まず、クロが取り出したのは、輪状になった細いヒモ。 それは、『あやとり』という遊びに使われるヒモだった。 確かに暇潰しくらいにはなるだろう。しかし―― 「って、いきなりなんだこりゃ。誰がどう見ても輪っかになったヒモにしか見えねーよな。 こんなん武器にもなりゃしねー。首締めて殺せってか?」 次に出たのは、木刀だった。 名前の通り、木でできた模擬刀の一種である。 「お次は……木刀かよ。武器にゃなるがすぐに壊れちまうぜ。何せ木でできてんだからよー。 ……まだ他にもなにかあるみてーだ。」 そして、クロが最後に取り出した武器。それは―― 「ってバターじゃねーか! なんでンなモン支給されてんだ!」 ……バターだった。 ただのバターだった。なんの変哲もない、バターだった。 黄色くて四角い、箱に入った新品のバターだった。 食材と一緒に炒めたりと、色々な料理に使える、あのバターだった。 最後の望みを断たれた黒猫は、ぐったりと地面に突っ伏していた。 「ちくしょお……なーにが『ハジケリストが面接の際弾いたバター』だよ! バターは弾くもんじゃなくて食うもんだろーが!」 勢いでバターを地面に叩きつけたクロは、そのややグチャグチャになった固形食品を箱に入れ、ディパックに封印した…… 「身体の武器もねえ、ロクな武器もねえで、どうやって暴れりゃいいんだ! ……仕方ねえからどこか武器がありそうなとこ見つけて調達するしかねーか。まあ、"ここ"なら都合いいかもしれねーしな。 おっしゃ! 早速行ってみっか!」 ★ アニメキャラバトルロワイアルEXTRA ☆ 「んー、学校にでっけー塔、ホテルってとこだな。あとはデパートにすげー家もあるぜ。 結構遠くみてーだが、工場っぽいのもうっすらと見えるな。おっしゃ、まずはそこ目指すとするぜ!」 ……何故か、クロは観覧車に乗っていた。 殺し合いだというのに、何故か観覧車に乗っていた。 「このでっけー輪に乗れば島全体見渡せんだろ。 それに、折角遊園地に来たんだから、少しぐれー楽しまねえとな」 そんなことを呟きながら、外からの景色を眺めるクロ。 そんなクロを載せた観覧車は、そろそろ一番上へと到達しようとしていた。 「……つーかこれ、いつ下に着くんだ?」 ★ アニメキャラバトルロワイアルEXTRA ☆ こうして、数十分の時間が過ぎていた。観覧車とは、ゆっくりと外を観覧する遊具であるが故、到着も遅かった。 最初は、景色を眺めていたクロも、次第に飽きがきており…… 「だー! おっせー! いつになったら着くんだよ!」 我慢の限界を突破。密室の中で大声で叫んでいた。 ネコ一匹しかない狭い個室で叫んだところで、結局なんの意味も持たないのだけれど、彼の性分上それは仕方のないことだったのかもしれない。 「ちくしょー、こんなことになんなら乗らねえほうがよかったかも……ん?」 憤るクロ。その彼の目に映ったのはひとつの影だった。 今まで誰とも遭遇していなかったクロであったが、とうとう参加者の一人を目測した。 いや、参加者ではない、ここに"偶然"紛れ込んだ『いきもの』かも知れなかったが、彼にはそういうまどろっこしい思考はあまりなかった。いや、ほぼなかった。 「お? 誰かいんじゃねーか。 ちょーどいいや。ちょっくら話でもしてくか。 敵ならブッ飛ばせばそれでいいんだしよ」 観覧車の中の黒猫がそんな事を考えていた頃―― 「ドラえもん! しずかちゃーん! ジャイアーン! スネ夫ー! みんなー! うわあああ! もうおしまいだ。ぼくはここで殺されて死んじゃうんだ。 うわ~ん、助けてドラえもーん!」 丸メガネをかけたやや小柄な少年。野比のび太は泣いていた。 普通であれば笑顔が飛び交うような場所である遊園地で、場違いな涙顔を振りまきながらへたりこんでいた。 遊園地で泣くような人間といえば、よほどの遊園地嫌いか、親とはぐれて迷子になった子供か、一部のアトラクションに泣かされた人か、はたまた予想以上の出費で涙を流す一部の大人くらいであるというのに。 まあ、そもそもこんな凄惨な殺し合いの場に遊園地という施設がある事自体が場違いとも言えてしまうが。 のび太ははじめ、遊園地にいた。 キュゥべえと言った謎の生物に殺し合いの話を聞かされ、目の前が閃光に包まれたと思った瞬間、彼はいつの間にか"ここ"にいた。 最初はわけがわからず、静かにここに座っているだけだった。が、時間が経つにすれ、自分が今置かれている以上自体に気づき、察し、心がパニックで暴れ始め、こんな状態とあいなってしまったのであった。 「まだ読んでないマンガもあるのに、こんなのってないよ! ドラえもん、いつものようになんとかしてよ~! どこにいるんだよう、早く助けにきてよ!」 大声で泣きじゃくるのび太に、はじめてかけられた声は、慰めの言葉ではなかった。 当然哀れみの言葉でもないし、叱咤の言葉でもない、『それ』は―― 「うるせー! こんなとこで泣いてんじゃねえ! オメーが危ねえし、なにより殺し合いに乗ってるようないかれたヤツに会ったらどーすんだ!」 ……一匹の猫の怒鳴り声だった。 ★ 自由気ままなバトルロワイアル ☆ のび太は怒鳴り声に過剰な反応を示しながらも、恐る恐る振り向く。 そこには、二足歩行の目つきの悪い黒猫がいた。 「だ、だれ……? ドラえもん?」 「あん? ドラえもん? ……ダレだそりゃ」 「違う……ネコ? ええー!? ネコが、ネコが喋ってるー!?!?!?」 はじめは、きょとんとした。 そのあと間髪入れずに放たれたネコの言葉に、のび太は驚愕した。 なぜなら、喋るはずのないネコが喋っているからだ。 その時点で、ただでさえ切迫状態になっているのび太の心は破裂寸前となった。 恐怖のあまり思考にならず、彼は『 ニア にげる 』という選択肢を選ばざるを得なかった。 「ネコがネコがネコが……ドラえもんドラえもんドラえもんドラえ……」 「うるせー……ってんだろ!」 のび太は親友であり家族のような存在でもあるネコ型の子守ロボットの名を、壊れたレコードのように連呼し、床を這いずり回る虫のように逃走を測った。が、すぐに憤った黒猫に拳で阻止された。 のび太の頭に鉄の衝撃が駆け巡った。まあこれでも彼は手加減しているのだが。本気で殴るときっとのび太の頭は鯵の開きのように裂かれて脂肪の塊が散乱していただろう。 まあ、キュゥべえが暗に設定した『制限』により、クロのサイボーグとしてのパワーが減少していたのももちろんあったのだが。 「いたいじゃないか! なんで殴るんだよう!」 のび太の頭に、でっかいたんこぶができた。 現実ではあり得ないような、ギネス級の大きさのだ。 「まさか、殺し合いに乗ってるの!?」 「別に殺し合いに乗ってるわけじゃねー。オメーがあまりにも騒ぐから殴っただけだ」 「そんな、ひどい」 「あーそうかよ。 じゃあ、騒いで誰かに見つかって殺されてもオイラは知らねーからな。じゃあな」 「まま、まってよ!」 あっさりどこかへ行こうとするクロを、止めるのび太。 なぜさっき殴られたはずなのに、止めるのか。ときっと皆は思うだろう。 しかし、彼は一人で放置されていた方がの方がよっぽど嫌だったのだろう。行こうとする黒猫を呼び止めた。 「あー、なんだよ。 殴ったらわめく、行こうとしたら止める。オメー少しはハッキリしろよ」 「ドラえもん、ドラえもんを知らないかな? ぼくは、小学五年生の野比のび太」 「あ? 誰だそりゃ」 のび太は、自分の友達のドラえもんというロボットの事を話した。 少しではあるが、彼にドラえもんと共に過ごしてきた事を話した。そのほうがドラえもんのことを分かってもらえると思ったから。 「あー、わりーが知らねーな」 「そう……」 「ネコ型ロボットねぇ……剛のやろーの作ったサイボーグか? いや、まだわかんねえ。他のヤツが作った可能性も……コタローみたいなのもいるしなー」 「……なにブツブツ言ってるの?」 「ん? 別に大したことじゃねえよ。こっちの話だ」 次に、クロはのび太の目を見る。 こいつは大丈夫だろう。明らかに無害そうな顔だ。そんな顔をした後、クロは口を開いた。 「オイラはクロってんだ」 「う、うん、よろしくね」 はじめて、一人と一匹はまともな会話を始めたのだった。 ★ アニメキャラバトルロワイアルEXTRA ☆ 「のび太も殺し合いに乗る気はねえってことでいいんだよな? ま、ドラえもんってヤツに会ったら、のび太が探してたって言っとくわ。別に、ついでっつー事以外なにもねえからな」 「あ、ありがとうクロ」 参加者名簿を再び確認し、『ドラえもん』の名前を再確認すると、クロはネコ視点で見ると一回り程度大きく見えるディパックを携えた。 「じゃーな。オイラはもう行くから」 「えっ……う、うん……」 こうして、二人は別れた。 別れた……と、なるはずだったのだが。 ★ アニメキャラバトルロワイアルEXTRA ☆ 「ったく……時間食っちまったなー。早く武器のある場所へ向かわねーと。 さすがに木刀じゃ、さすがのオイラでも危ねえかもしれねーし」 遊園地抜けるべく、まずは出口。というか入り口を探すクロ。 しかし、彼が感じていたのはなによりも、なにかしらの『気配』であった。 「……誰か、いるな」 いや、気配だけではない。 明らかに物音がするのだ。 いくら静かに動こうと、クロはネコである。聴覚は人以上のものを持っている。さらにサイボーグ化によって強化さえされているのだ。反応しないわけがない。 「誰だ? 気配を消す気もねーっぽいけど、まさかオイラとやろーってのか?」 「……」 反応は、ない。 しかし呼吸の音や、何かを蹴ったような音が明らかにする。 やはり、黙りながら隠れているだけだ。しかもかなり露骨に。 素人でもそこまで露骨ではないだろう。その程度のものだった。 「こねーなら、こっちから行くぞ」 「ひいっ!」 クロは後ろを向いて草陰へと向かう。するとさらに誰かの声がした。クロを尾行している者の声だろう。 もう隠れる気はなさそうだ。そう思い半ば呆れながらクロはその"陰"へと近づく。 「オラアアアアアァ!」 「うわぁああぁああっ!」 キケンなヤツならぶっ殺すとまでに物凄い形相で突撃しているクロに恐怖したのか、追跡者は大声をあげて地べたに倒れこむ。 そこにいたのは、野比のび太の姿だった。 「……なんだ、のび太じゃねーか。 コソ泥みてーなマネしてんじゃねえよ」 「ご、ごめん」 ★ アニメキャラバトルロワイアルEXTRA ☆ 「なんでついてきたんだ?」 「……ぼく一人じゃ、心細いから…… 誰か、殺し合いに乗った怖い人が出たら、きっと殺されちゃうよ!」 「オメーの命はオメーで守れよ。 さすがに甘えすぎじゃねーか?」 「でも……」 あまり元気もないせいか、ブツブツと小声でしか理由を述べるしかないのび太。 耐えかねたクロは、その言葉を絶叫で斬り捨てた。 「あ~! グダグダうるせー! この木刀やるよ! それならオメー自身で少しは守れんだろ!」 「えっ……」 のび太の眼前に、ディパックから引き抜いた木刀を放り投げる。 木刀はカランと乾いた音を立ててパステルカラーの床に転がった。 「つーわけで、今度こそサヨナラだからな。ついてくんなよ」 しかし、のび太はまだ言葉を口に出すことをやめはしなかった。 それだけ、不安なのだろうか。 それとも、殺し合いには生き残れないと自分から悟っているのだろうか。 はたまた、いつもドラえもんに頼っている悪い癖が出てしまっていたのだろうか。 まあ、おそらく全てなのだろうが。 「そ、そうだ! じゃあぼくの支給品を! クロって、武器を探してるんでしょ!? だったらぼくに支給品された空気砲、使ってみない!?」 「あ? 空気砲?」 そう言い、自分の支給品を取り出すのび太。 そこには、鉄の丸い空洞のような奇妙な物体があった。 その形は、クロがいつも常備しているガトリングによく似ていた。 「へー、結構いいじゃねーか。オイラのガトリングを思い出すカタチだぜ」 「じ、じゃあ早速つけてみてよ」 「もうとっくにつけ終わってる。 つけ方もガトリングに似てたから、すぐに馴染みそうだなー。いいじゃんいいじゃん! 結構気に入ったぜ!」 しかし、彼はある違和感に気がついた。 「ん?」 弾を発射するための引き金。トリガーがないのだ。 内側をいくら探ってもそれらしいものは見当たらない。 それはそうだった。何故ならこれはドラえもんの所有している未来の道具、『ひみつ道具』なのだから。 この空気砲のトリガーは、少し特殊なものである。シンプルではあるが、普通の思考ならば考えつかないものであるだろう。 だからこそ、支給品には説明書が付属している。さらに、その持ち主自身が説明書のようなものであるので、クロがこの道具を使うのは容易くなるはずではあるのだが。 「オイ、これどうやって撃つんだ? トリガーみてーなもの、どこにもねーぞ」 「えっと、『ドカン』って叫べば空気の弾が撃てるはずだよ」 「ん? 叫ぶだけでいいのか? おし。『ドカン』」 クロがそう言った瞬間、空気砲のトリガーが"起動した"。 空気が勢いよく弾のようになり、飛び出る。それは弾丸と遜色ないスピードで飛んで行った。 が、しかし。 クロは周りをよく見ずにトリガーを起動させた。だからその弾の行方はクロ自身には知り得ない。 その弾が飛んで行った先が、トラブルのはじまりであった。 「おお! マジで出たぜ! スゲー! でも弾丸ってワケじゃねえのか。ちょっとそこらへんはビミョーだな……ってありゃ?」 ――――――。 野比のび太は気絶していた。 頭には二つの大きなたんこぶがはっきりと見えている。 一つはどうということはない。クロに殴られた時にできたものだ。 では、もう一つはなんなのだろう? 答えは簡単。 頭を強く床にぶつけた時にできたものだ。 解説としてはこうだ。 ①クロの空気砲が声のトリガーにより発射される ②弾がのび太に当たる ③のび太は反動でバランスを崩し、倒れこむ ④そのまま頭を床にぶつける ⑤気絶 ←☆ イマココ ☆ ……ということである。 「……伸びてやがる。あ、もしかしてオイラの空気砲のせい?」 目をグルグルと回しながら気絶しているのび太。顔の上には無数の星が飛び交っている。 不可抗力とはいえ、この状況を作ったのはクロである。そして、ここは殺し合いだと彼は再び思い出す。 このまま気絶されて、誰かに殺されても後味が悪い。だとすれば、もうひとつしかなかった。 「…………しかたねー」 結局クロはのび太を連れて行くことにした。 とは言っても、安全な場所に連れて行って目が覚めるまで見ておくというだけだ。それ以外に連れて行くイミはない。クロはそう思い返しながら気絶したのび太を引きずり歩き出した。 気絶した野比のび太を仕方なく、連れて行くことにしたクロちゃん。 まだバトルロワイアルも序盤! いったいどーなる!? 待て、次回! 【H-8/遊園地/一日目-深夜】 【クロ@サイボーグクロちゃん】 [衣装]:ネコのぬいぐるみの皮(中国製) [状態]:健康 [装備]:空気砲@ドラえもん(残り99/100発) [道具]:基本支給品一式、空気砲@ドラえもん、あやとりのヒモ×10@ドラえもん、バター@ボボボーボ・ボーボボ [思考・行動] 基本方針:ここを脱出してキューベーとかゆーヤツをブッ飛ばす。それまではテキトーに暴れる 1:とりあえずのび太をどっかテキトーなとこへ連れてく 2:邪魔する奴はもれなくぶっとばす 3:アイツらなら大丈夫だろ [備考] ※参戦時期は不明です。 ※ドラえもんの情報を獲得しました ※サイボーグとしてのパワーやスピードは制限、体内武器もすべて没収されています。 【野比のび太@ドラえもん】 [衣装]:いつもの服、丸眼鏡 [状態]:気絶、たんこぶ二つ [装備]: [道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2、木刀 [思考・行動] 基本方針:ドラえもんに会いたい。あとはその後から考える 0:死にたくない 1:……(気絶中) [備考] ※参戦時期は不明です ※クロがサイボーグであることは分かっていません 【空気砲@ドラえもん】 野比のび太に支給。 ドラえもんのひみつ道具の一つ。 『ドカン』という声がトリガーとなり空気の弾を発射できる武器。大砲の砲口部を模している。腕にはめて使用する。 弾とはいっても空気なので、殺傷力はさほど無いが直撃時の衝撃は強い。 本ロワでは威力が本来の70%ぐらいに制限されており、弾数制限も設けられていて最高100発しか撃てないようになっている。 【あやとりのヒモ@ドラえもん】 クロに支給。 あやとりという遊びをするために、楕円状に結ばれた色付きの細いヒモ。 赤、青、緑、黄、ピンク、橙、紫、白、黒、水色の10色セットが支給。 あやとりはのび太の得意技のひとつ。 【木刀@現実】 クロに支給。 樫などの木を削って日本刀の形に模したもの。武術用としても使用されることがあり、打撃武器としてはそれなりの威力を持つ。 修学旅行でおみやげに買う生徒がいるとかいないとか。 【バター@ボボボーボ・ボーボボ】 クロに支給。 ギターじゃなくてバター。無職男の淡い夢の象徴でもある。 面接会場で魂の演奏をしたとしても、掃除を要求されるだけで心は届かない。 泣いていた人がいたとしても、それは多分目にゴミが入っただけ。古いっちゃあ古いリアクションをすること請け合い。 夏場は臭って大変らしい。 時系列順で読む Back ]] Next [[ 投下順で読む Back ビビッドレッドを聴きながら Next [[]] GAME START クロ 000 オープニング 野比のび太
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作者・◆VxAX.uhVsM氏 12/4/6 リスタートしました。 別名「冤罪ロワ」です。 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2ndSS目次 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2ndSS追跡表 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd番外編 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd参加者名簿 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd参加者詳細情報 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd死亡者リスト DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2ndルール・マップ
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Top SRPGキャラバトルロワイアル SRPGキャラバトルロワイアル このスレはRPGゲーム(SRPGゲーム)の登場キャラクターで バトルロワイヤルをやろうという企画スレです。 作品の投下と感想、雑談はこちらのスレで行ってください。 【現行スレ】 RPGキャラバトルロワイアル7 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281581561/ 【SRPGロワしたらば】 http //jbbs.livedoor.jp/otaku/11746/ 【SRPGロワまとめwiki】 http //www32.atwiki.jp/rpgrowa/
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+←目次 FFDQバトルロワイアル3rd概要 キャラクター・出典 ・参加者 ・主催者 ・その他のキャラクター 特徴 支給品 書き手 死者スレ ラジオ 用語事典(ネタバレ含む) 外部リンク■支援サイト ■スレッド FFDQバトルロワイアル3rd 最終更新日:2021-06-09 以下、各項目へルーラ 概要 キャラ 特徴 支給品 書き手 死者スレ ラジオ 用語事典 外部リンク 概要 通称はFFDQ3rd。FFDQ@2ch掲示板に存在するロワスレ。 ファイナルファンタジーシリーズとドラゴンクエストシリーズのキャラクターを動かし、 バトルロワイアルをさせる企画。現在したらばに死者スレが出来ている。 更にお絵描きBBSやラジオも存在している(下記外部リンク参照)。 ルールと参加者リストは【こちら】へ。 また3rdの以前にも、FFDQ板には、 FFDQバトルロワイアル FFDQバトルロワイアル 2ndEdition FFDQバトルロワイアル 番外編 という企画が存在しており、これにFFDQ3rdを加えて「FFDQロワシリーズ」と総称する。 因みに参加している無名キャラの数は3rdがトップである。 シリーズに関しての詳しい解説は【こちら】 尚、DQロワ、FFロワの両企画とは一切関係は無い。 キャラクター FFとDQから選りすぐられた139人のキャラクターが、 決められた舞台で殺し合いをするという、非常にボリューム満点のロワスレである。 ・出典 参加キャラはFFシリーズとDQシリーズを合わせた計22作品から選ばれている。 だが企画開始時点で発売されていなかったFF12、FF7AC、DQ8のキャラは参戦せず、 他にも外伝的過ぎるが故に、チョコボスタリオンやチョコボレーシング、不思議のダンジョン系列のゲームからの参戦は無い。更に漫画、アニメ、小説、ドラマCDのキャラも参戦していない。FFCC(クリスタル・クロニクル)やFFUSA、FF外伝聖剣伝説(聖剣1)も不参加である。 MMORPG(オンラインゲーム)であるFF11も2以降の聖剣の様に板違いの為参加不可能。 当時情報すらなかったCCFF7(クライシス・コア)やDCFF7に関しては最早言うまでも無い。 また、いただきストリートやキングダムハーツ、エアガイツの影響も一切無い。 ・参加者 特色として、まず大勢の無名キャラの存在が挙げられる。 他、名前はあれど決まった個性が無いモンスターキャラなど、書き手には 手探りだろうキャラが多い。これは初期作品のメインキャラも該当したりする。 FF・DQ共に初期のゲームほど、キャラがあまり喋らない(セリフ量が少ない)。 つまり性格設定などを、個々のプレイヤー=作者の想像に委ねる面が大きい。 ロワの旧作キャラが新作キャラより総じて無口かというと別にそうでもない。 原作にしっかりと存在する人物像・背景に基づいて描かれる登場人物と、 無名キャラを始めとする、半ばオリジナルのキャラクターとして確立していく登場人物。 この両者が、同じ舞台に並存・混在するのが、FFDQロワの面白さの一つだろう。 あと年齢層が老若男女わりと満遍なく揃っている。これも特色と言えばそうかも。 ・主催者 FF8出典のラスボス「魔女アルティミシア」が主催者となっている。 実は2ndでも黒幕として抜擢されていた。 ロワ中では、放送時に擬似映像でわざわざ空にご降臨なされて死者の説明をするという 意外にアグレッシブな一面を見せているが、参加者はそれに苛々を募らせるばかりである。 未だ真の目的は不明。 ・その他のキャラクター アルティミシアの部下達、特にティアマトが運営を担っている。 やや参加者に近い者としては、開幕前の見せしめとなってしまったマリア(FF2)、 支給品という立場で登場した犬のアンジェロ(FF8)、そして ひょんなことから生まれた参加者アリーナの分身(通称アリーナ2)などが存在する。 他、度々ギルダーの脳裏をよぎるサラ姫(FF3)のように、厳密にいえば登場人物ではないが、参加者の回想シーンに名前だけが出てくる人々というのも何名かいる。 また、企画作成段階の投票での集計時に忘れられたリック(DQ4)というキャラがいる。 当然集計時に忘れられていたために幸か不幸か不参加扱いとなってしまった。 実はリックへ投票した人と集計をしていた人は同一人物である。 ちなみにリックが参加していた場合、3rdの参加者はぴったり140名となっていた。 特徴 首輪システムを採用し、他のロワスレで存在する禁止エリアシステムが存在しない。 これはロワ内の時間軸で一日経過後、キャラが別のステージへ移動しなければならないというイベントが発生する為である。 その為、日の出の描写が行われる前に次のステージを決定する投票などが行われる。 一日目のステージはDQ3出典のアリアハン、二日目はFF3出典の浮遊大陸である。 また、元になったゲームのシステム上魔法が存在するのだが、回復魔法に至っては大幅にその威力が抑制されており、その威力をめぐっての議論が行われることもしばしばある。 勿論攻撃魔法に関しても抑制は存在するが、回復魔法ほどではない。 というか作中では地形が変わってしまうほどの魔法や技がいくつも見られ、実は攻撃面における制限はないのではないかとも囁かれている。 スレッドは投稿用スレッド(本スレと表記される)と雑談スレに分かれている。 他にも様々な展開を見せているが、死者スレは外部スレという壁の為か勢いに欠ける。 支給品 3rdでの名簿は顔写真付き、死んだ人間の名前には赤い線が引かれる安心設計である。 ランダムアイテムは1個から最大3個まで入っているのが大きな特徴。 有能なものが3個入っていれば最高だが、ハズレが最低一つは入っている可能性が高い。 最悪なのはハズレ品が1個の場合。例えばセージのアイテムはハリセン1本のみであった。 その他は大体のロワと同じである。強いて言えば「ザック」に入っているらしい。 因みにFFDQという作品の特性上、そしてロワという状況の中の特性上、 勿論「戦闘に使えない≠ハズレアイテム」という図式が存在する。 悟りの書は賢者覚醒フラグを持っているし、ひそひ草はデールによって有効活用された。 更にキャラクターの行動に彩を添えた物として番傘やビアンカのリボンも挙げられる。 ついでに完璧なハズレだと思われていた猫耳&シッポアクセもロザリーによって昇華した。 一方でメテオを呼び寄せる黒マテリアや、全回復アイテムのエリクサーが10個(しかも1セット扱い)など、 一歩間違えればバランスが崩壊するほどの強力アイテムが目白押しである。 また、バグアイテムのえふえふや、攻略本など、色々な意味でインパクトが強烈なアイテムも存在する。 これらのアイテムは制限されていないが、不思議と話をぶち壊すようなことはほとんどない。 原作、特にDQの作品の出展で「伝説の武具」が存在する。 これは主に「ロトの○○シリーズ」と「天空の○○シリーズ」を指す場合が多い。 伝説の武具は選ばれし者(大体が「勇者」)のみが装備可能な強力なアイテムである。 故に武具自体に神秘性も存在しており、物語を盛り上げることが多い。 なお、ロワ中の悟りの書は「賢者の素質を持つ者しか読めない」という設定だが、 これは出展元とロワ中のフラグの整合性を調整するための辻褄合わせと思われる。 実際DQ3中にて、特定のPTキャラが悟りの書を使用出来ないという仕様は存在しない。 他にも特徴的なのが「ガーディアン・フォース」通称GFの支給である。 FF8からの出典で、FF8のキャラクターはこれがないと魔法が使えない。 GF自体は召喚獣のようなもので、ルールが確立以前には度々議論を起こした。 現在ではテンプレートが作られて問題は沈静化している。名無しさんに感謝。 なお、今回エントリーしていない作品からのアイテムが支給品に入っていることがある。 DQ8出典の「錬金釜」やトルネコの不思議のダンジョン出典の「分裂の壷」等、 他にも「飛び付きの杖」や「引き寄せの杖」もトルネコ~からの登場である。 また、サガやスターオーシャンといった、スクウェア、エニックスのRPGからの出典、 DQの元ネタと言われるウィザードリィからの出典、はたまた女神転生といった、FFDQとは関係が薄い作品からの出典も見受けられる。 現実世界からの出典は少なく、スパスやマシンガンなどのゲーム中に出て来る銃器はそちらが出典となっている。 支給品も参加者のようなものというような考え方が一部にあり、 如何に出番の無い支給品に出番を与えるか、試行錯誤しているような節も見受けられる。 書き手 FFDQシリーズの書き手は一貫して全てが名無しである。 トリップを付けることも無く、ただ名前欄には作品のタイトルが載せられる。 たまに偽者が現れたりして混乱するが、それ以外では何故か殆ど問題は無い。 予約制度も無く、投下宣言も強制していないので突如として作品が投下される。 だが予約が無いことで、常に先の見えない作品が投下されるメリットを持っている。 死者スレ FFDQロワでの死者スレの歴史は浅い。 3rd運営中にアケロワの真似をした、それだけである。 だがアケロワのそれとは違い、 「雑談スレ風味で、死んだ参加者同士を駄弁らせる」 といった方向性のネタスレに展開していった。以下はその例である。 マリア@FF2「どうも~、いきなり主催者に殺されちゃったリーダーのマリアと」 マリア@DQ5「殺され方を忘れたくて仕方がないサブリーダーのマリアで」 「「2人合わせてWマリアで~す!」」 ラジオ ラジオのMC「エド」が送るアケロワ、ゲサロワの後に始まった三つ目のラジオである。 3rdの話題、名無しとの間接的対話などのコーナーで占められている。 全体的にグダグダだが、本人や名無しもそれを楽しんでいる様子が伺える。 実はアケロワとゲサロワのMC達とは意気投合している。 アケロワのラジオ「ぼんくらじおアケロワ編」にゲスト参加したことがあり、 ゲサロワのMC「SRS」を何度かゲストとして召喚したこともある。 また「エド」というコテは「ぼんくらじお~」のMC「六代目」直々の命名である。 名前の由来は単純明快。エフエフドラクエのラジオのMCだから、という事である。 当初は「穢土」というコテだったが、読めないリスナーが続出。晴れて片仮名となる。 不覚にもスナック菓子を食べていて怒られた事があった。 常連リスナーの某絵師のイラストが特に好きらしい。ファンだと公言していた。 意外にFFDQ(特にFFの)ネタに疎く、キャラの容姿をリスナーに尋ねた事もあった。 時々本編を音読する事がある。壊れたデールのセリフを読んだ事もあった。 たまにとんでもない漢字の読み間違いをする。渦中を「うずちゅう」、破綻を「はじょう」等。 なお彼はルールに則って名無しで作品を投下していた事がある。 現在は不明。だが現在も投下している可能性も否めない。 しかし一つだけ、エドの作品だと確定している作品が存在する。 実は最初は録音した音声をUPするという非常に珍妙な方法をとっていた。 だが「生放送スペシャル」から一転、ねとらじを使用した通常の運営に移行する。 用語事典(ネタバレ含む) 用語集もどき(あだ名ほか) FFDQバトルロワイアル3rdの登場人物アリーナ2(アリ2、ワリーナ) ギルダー サラマンダー リュカ(DQ5主人公) 官能小説 PL 魔女騒動 無名キャラ ユフィのあれ 外部リンク ■支援サイト FFDQバトルロワイアル3rd編集サイト(まとめサイト) FFDQバトルロワイアル 保管庫@モバイル(携帯版まとめサイト) FFDQロワ用板(したらば避難所)あなたは しにました(避難所にあるFFDQロワ3rd死者の雑談ネタスレ) 保管庫(上記とは別所にある避難所スレ。SSの仮投下などに使う) FFDQバトルロワイアル3rd イラストBBS(お絵かき掲示板) FFDQBRicons(アイコン) ロワらじ(ラジオ専用したらば) ■スレッド FFDQバトルロワイアル3rd FFDQバトルロワイアル3rd PART2 FFDQバトルロワイアル3rd PART3 FFDQバトルロワイアル3rd PART4 FFDQバトルロワイアル3rd PART5 FFDQバトルロワイアル3rd PART6 FFDQバトルロワイアル3rd PART7 FFDQバトルロワイアル3rd PART8 FFDQバトルロワイアル3rd PART9 FFDQバトルロワイアル3rd PART10 FFDQバトルロワイアル3rd PART11 FFDQバトルロワイアル3rd PART12 FFDQバトルロワイアル3rd PART13 FFDQバトルロワイアル3rd PART14 FFDQバトルロワイアル3rd PART15 FFDQバトルロワイアル3rd PART16 FFDQバトルロワイアル3rd PART17 FFDQバトルロワイアル3rd PART18 FFDQバトルロワイアル3rd PART19 FFDQバトルロワイアル3rd PART20現行スレ! DQFFバトルロワイアル PART7 【3rd】FFDQ裏方雑談スレ【番外編】 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart2 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart3 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart5 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart6 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart7 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart8 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart9 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart10 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart11 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart12 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart13 FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart14
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“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) ◆0zvBiGoI0k ◇ 「待てって!先に行くなよ!」 「―――なんだ、秋山か」 「……!私じゃ不満か?」 「いや、別に」 「……………………………」 「……………………………」 コツリコツリと、靴の音が鳴る。足音の残響が通路を巡る。 明りは一切なく、前を行く式の懐中電灯と、後を追う澪のランタンのみが狭い道を照らす。 分かれ道もなければ曲がり道もない、完全な一本道がこれでもかと長く伸びる。 足場も綺麗に整備されており、まるで細長い棺桶のよう。 ただ暗く長い道だと分かれば、恐怖は幾らか和らいだ。 少なくとも遊園地のお化け屋敷よりは何倍もマシだ。 だから、気まずいのはこの無音の空気。 別に式とは仲良くなってないし、嫌悪感だってまだ抜けきっていない。 それなのにこんな狭い場所で二人きりになるなんて、思ってみればどうしてこんな行動を取ったのか。 肩に機関銃は背負ったまま、ランタンで肩手も塞がれるのでバランスが取りずらい。 式も後続のペースなんて考えていないので気を抜くとすぐ離されてしまいそうになる。 けれど、立ち止ったままではいられなかった。 何かをしていないと、胸に抱えたおもいに潰されてしまいそうで。 交流を深めたいのは事実だけど、それは友達になりたいなんていうベクトルとは全然別のもの。 使える繋がりがあったから利用するなんていう、馴れ初めとしては最低の部類だ。 けれど、それでいい。 最低でも最悪でも構わない。そうでも手を染めなきゃ届かないものを自分は目指している。 そう決めたのならなにか話すべきなんだろうけど、やはりというか何も出てこない。 式自身進んで語ろうとはしない性分であるのは知っている。自然こちらから話を切り出さなければいけないのだが、 談笑できる間柄でもないのもお互い知っている。 結果こうして互いに無言で進み続けるだけ。 声をかけるきっかけを探そうと周りを見渡す澪だが――― 「着いたな」 「え?―――わ!」 突然立ち止まった式に意識が回らずぶつかりそうになるも踏みとどまる。 光に照らされた先には階段、この通路の終着点を意味する。 「……結局何もないのか?」 「隠し通路なんだから道があるだけなんだろ。 スイッチは……これか」 階段を登り扉を開ける。開いた先はまたしてもうす暗い空間。 たださっきと違い僅かだが夜の光を感じ、風の音と潮の香りが耳と鼻に届く。 どうやらここは本当に洞窟らしい。 外に出られたことを確認して、デバイスを取り出す。現在位置は【F-2】。遺跡である。 まるまる1エリア分移動してきたことになる。海路がなくては通れない者の為の措置ということだろうか。 「あ、おい!」 とりあえずルルーシュに連絡した方がいいだろうか、そう思案している澪を横目に式は歩を進める。 仕方なく着いて行くと、ようやく式の視線の先―――向かって左の壁にある「ソレ」に気付いた。 巨大な石板、古の壁画。 まるで大きな木の根かのように無数に分かれた枝。 その中心に添えられた、羽ばたく鳥の紋様。 端に置かれた販売機と換金機以外に何もないことから、コレのためにこの施設はあるのだと分かる。 では、コレのある意味とは――― 「……ワケがわからないな。式はコレがなんなのか分か―――」 無論、澪に判明できるはずもない。 機械が置かれてるわけでもないし、ルルーシュなら意味を引き出せるのだろうか。 同じように壁に手を置いている式に尋ねてみる。 純粋に正体を知ってるのか、会話のきっかけに出来るという思いもあって。 けれど――― 「―――え」 言葉が、止まってしまう。 半日も経たない程の時間で、それでもほんの少しはその在りようや特徴なんかは掴めていた目の前の少女が、 まるで、まったくの別人みたいに見えてしまったから。 風貌や言葉使いもあって女性にも男性にも判断できる式を、今は女性にしか見えない。 そこに不自然はなく、むしろ彼女の本当の、ありのままの姿であるようにも感じてしまうからますます困惑する。 「なに、オレになんかついてるか?」 かけられた言葉にはっとなる。 見ると式はいつも通りの、ぶっきらぼうな男口調に戻り鋭い目つきで私を見つめる。 「……いや、何でもない」 ただの勘違いか。私はそう結論付けることにした。 大して気にしていなかったのか、式は視線を空へと移す。 けどそれは景色ではなくて、そこにいる何かを睨みつけてるようだった。 おもむろに式は左手を上げる。そのまま、開いた掌をぐっと握りしめた。 変化は、なにもない。 「……消えた。いや、吸い込まれた、か」 ぽつりと呟く。まるで獲物を取り逃がした狩人みたいに。 「今度は何してるんだ?」 「いや、なんでもない。霊魂か何かが視えた気がしたんだけど消えちまった。」 「れいっ!?」 咄嗟に強い反応をしてしまう。 秋山澪が恐怖を感じる者の中で常に上位をキープする単語。 夏で毎度律の持ち出した怪談に枕を濡らした数も知れない。 「だからいなくなったって言ってるだろ。いや、最初からいなかったのかもな。 魂なんてそんな簡単に視えるわけないんだ。凝り固まったり加工されてない限りはすぐ消えるんだから」 だから怖がる必要なんてないんだ、と言われて自分が恐れていたことに気付く。 なぜ今更幽霊なんかに怯えているんだろう。 そんな不確かなものより、もっと恐ろしいものに何度も出会っているというのに。 「それより、もう行こうぜ。ここにはなにもないよ」 踵を返して式は私を抜いて歩き出す。 色々言いたいことがあったけど、帰る途中でもいいやと続く。 通信機が繋がりルルーシュに遺跡にいることを教えて、指示通り自販機の商品のメモを取る。 波の音だけが、扉に消える二人を見送っていた。 やっぱり、帰り道も終始無言だったのは言うまでもない。 ◆ 黄昏の空。 佇む神殿。 歴史の図書。 廻る歯車。 赤子の泣き声。 無数の仮面。 渦巻く肉塊。 昇る螺旋。 思考エレベーター。 割れる景色。 覗く世界。 宙を突く柱。 神を殺す剣。 魂の還る場所。 人。 無意識 アラヤ。 世界。 C。 蒐まる四十の死。 来訪を待つ二十四の生。 杯に注ぐ御酒。 醸造の蔵場。 閉じた楽園。 外と内の中継点。 死が起きる度に門を開き、其の魂を回収。聖杯へと行き届かせる。 起動は一瞬。神代の魔術師にも、Cの魔女にも悟られない。 箱庭に散った命を一点に収束させる。それがこの門の役割。 あの石板に触れた瞬間に流れ込んだその一瞬のみにわたしは引き出された。 どれだけ分かれていても枝に触れられたら根も反応する。 科学によって到達した、人という仮面を被る演者の舞台。 始めから繋がっていた分、いつか来た少女のように外的要因なくとも自動的に接続が叶ってしまった。 無秩序な単語の羅列、錯綜する光景。それはこの封された世界の真実の一端。 けれど彼女にその情報は咀嚼し切れないし、そもそも自分が開示する気がない。 今までも、これからも、なにがあろうと自分が手を出すという選択肢は存在しない。 彼ももう、死んでしまったし。 けれど。 隣人に顔を見せる位なら、しておいてもいいのかもしれない。 カラのまんなかで、わたしはそう考えていた。 ◇ 式と澪が抜け道から戻った後、ルルーシュ達は一端ホバーベースへと戻った。 今後の行動―――主に周辺の施設の捜索について話すためだ。 象の像以外のこの周辺にある施設は【学校】、【ショッピングセンター】、【廃ビル】、備考に【吊り橋】がある。 【憩いの館】はやや離れており、【遺跡】も視野に入れていたが澪と式のおかげで除外できた。 よってこの三か所、ないし四か所を優先的、迅速に調査することになる。 主な調査対象は施設の概要、自販機の商品、施設サービスの把握。魔方陣の破壊。 参加者と会う機会があるのならなるべく接触、こちらに連れてくるか情報の交換を。 一目で危険人物と分かる相手か、阿良々木暦を発見した場合は逐一連絡。 戦闘に発展してしまった場合は撤退をなによりも優先、最悪は拠点に合流し迎え撃つ。 それが式と澪が井関へ向かっていた三十余分の間にルルーシュとデュオで決めた方針だ。 (しかし、思考エレベーターか……) 神を殺す剣。ラグナレクの接続のための現の世界とCの世界とを繋ぐ鍵。 元々遺跡が神根島のものであることはガイドブックで知っていたため思考エレベーターがあることに驚きはない。 考えるべきは、ここに思考エレベーターが置かれている訳だ。 単に目に着いた建造物から適当に選んだ可能性もあるが、 Cの世界に向かう「コード」を持つC.C.、 ラグナレクの接続の同志であるルルーシュの実母、マリアンヌの意識が乗り移っているアーニャ・アールストレイム、 そしてその計画を知り、阻止した時系列から呼び出されたルルーシュがいることから、偶然の産物とも考えにくい。 また逆説的に、この殺し合いに計画の立案者たるシャルル・ジ・ブリタニアとV.V.が関わっていることも否定できる。 自分はともかくC.C.が死んでは元も子もあるまい。 (そういえば、ダモクレスの設計図にも思考エレベーターの表記があったな。 アレが会場の外にあるとするなら、遺跡同士で人員の転移や交信をしているのか? そこを押さえれば主催の本拠地に乗りこめるかもしれないが当然操作は受け付けなくされてあるだろうが、 コードを持つC.C.ならば起動が可能か―――) 「それじゃ、俺達は行くけどよ……っておいルルーシュ?」 「―――っああ分かった。しかし本当にMSではなくていいのかデュオ?」 脳内の考察はおくびにも出さず対応するルルーシュ。 ダモクレスをはじめとした主催の重要な情報は未だ秘匿し続けているが、 抜き差しならない事態になれば開示も考慮に入れていた方がいいのかもしれない。 「いいっていいって、リーオーじゃあんまスピードも出ないし目立ちまくる。 その分バイクなら小回りも利くし飛ばせば一時間もかからねえよ」 調査の手順としては別グループに分かれて両端の施設を調べることになった。 振り分けは例によってデュオと式がショッピングセンター、ルルーシュと澪と憂の三人は学校と廃ビルに。 先にデュオ達がショッピングセンターに先行し、ルルーシュ達はホバーベースで二つの施設を回る。 施設を調べ終える毎に通信を取り、最終的な合流地点を決めるという手はずだ。 「それと、念のためにこれを渡しておく」 ルルーシュが手渡したのは一つの首輪。 内側の金具には「SABER」の文字。 「緊急時などにペリカが必要な場合は使ってくれ。 彼女の物なら充分な額が得られるはずだ」 「……オーケー。式、体の方は平気か?」 「だいぶマシになった。あの化物と戦う前くらいには持ち直したかな」 背伸びをして答える式。 前というのはバーサーカー戦前、信長との対戦後のことだ。 戦闘行為には支障がない程度、ということになる。 「けどおまえ、いつの間にあいつと呼び捨て合う仲になったんだ?」 「ああ、それについてはちょっとあってな。向かう途中にでも話すさ」 「ふうん、まああの棺桶に詰められるのに比べたら別にどうでもいいことだけど」 「カンオケってなぁオマエ……」 デイパックからバイクを引っぱり出すデュオの横で愚痴る式。 だがMSをカンオケ呼ばわりとは死神である自分に対しては中々シャレが利いている。 苦笑をこぼしながらもキーを入れエンジンを吹かす。 「んじゃ先に行ってるぜ。ヤバイことがあったら早く伝えろよ」 「ああ、そちらも気を付けてな。良い報告を期待しよう」 サムズアップを決めながら工業地帯を一気に駆け抜けるサイドカー。 見る見るうちに姿は消えていく。 桃子から完全にいなくなったこと、通信の漏れがないことも確認した後、確認に戻る。 「さあ、俺たちも出発するぞ。まずは学校だ」 その表情はまるで仮面を付け替えたように一変する。 三人のメンバーを抱える黒の騎士団の長としてのルルーシュの顔に。 「……いつの間にあんな馴れ馴れしくなったんだ?」 あまりに急な変化に気持ちの悪いものを感じつつも澪は尋ねる。 「ん?ああ色々あってな。それも含めて話すとしよう」 ホバーベースの進路を取りつつ答える。 オートパイロットとUSBの地図とを連動させてあり、目的地を入力しておけばある程度の自立移動が可能なように仕組んである。 よって操縦桿に手を離した状態で憂、澪、通信機越しの桃子との会議を始める。 「俺たちの動きはデュオ達に言った通りだ。施設を巡り、魔方陣の破壊、参加者と接触し可能なら引き込む。 だが彼らとは一点だけ違う点がある。それは―――」 「阿良々木さんをブチ殺すことですね!」 「………………っ」 「そうだ、阿良々木暦を発見した場合はデュオ達に悟られぬよう排除する。 可及的速やかにな」 元気よく返事を上げる憂。満足げに肯定するルルーシュ。それを愕然と見つめる澪。 どうして、先生に指を指されて自慢げに問題に答える生徒のようにそんなことを言えるのか。 阿良々木暦という人物の排除。 それは澪が「黒の騎士団」に加入した際に聞いてはいる。 自分たちの正体を知り目的の妨げになるだろうという人物。 だが阿良々木暦の名が出るたびに憂が垣間見せる因縁と執着はどうしても合点がいかない。 優しい彼女をして激昂させるほどの不埒な暴行を加えられたのか。 そうであったのならまだ気が楽だ。危険人物であるなら倒せばいいのだから。 だがそうはならないのはそうではないと無意識に理解しているからなのか。 ギャンブル船で八九寺真宵から聞いた阿良々木暦の人物像。 そして、姉の死を目の当たりにしながらも―――もう瓦解寸前といった様だが―――平然としている平沢憂。 それを教えたのは全て、ルルーシュ・ランペルージという男から。 けれど、きっとこれは甘えだ。 阿良々木暦がどんな人物であれ、平沢憂の状態がどうあれ、それを深く考える必要はない。 誰かを気にする余裕なんて、許されないことなんだから。 軽音部のみんなを、あの日常を取り戻す。 それ以外のすべてを捨てる覚悟がなければ、望みを叶えることなんてできない。 そう、自らを緊縛する。 「では、これより黒の騎士団としての活動を開始する」 「おー!」 返事を返す余裕も、今はない。 ……To be continued⇒ 【E-3/ホバーベース内/1日目/夜中】 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュR2】 [状態]:疲労(中)、右腕の骨折 [服装]:アッシュフォード学園男子制服@コードギアス反逆のルルーシュR2 [装備]:イヤホン@現地制作、ニードルガン@コードギアス 反逆のルルーシュ、ククリナイフ@現実、ホバーベース@ガン×ソード [道具]:基本支給品一式×2、6500万ペリカ、盗聴機×8、発信機×6@現地制作、単三電池×大量@現実、通信機×5@コードギアス反逆のルルーシュ 歩く教会@とある魔術の禁書目録、USBメモリ(会場地図)@現実(現地調達) パソコン、CDプレイヤー型受信端末、リモコン、USBメモリ(ダモクレス設計図)@現実(現地調達) 首輪×3(キャスター・ヴァン・張五飛)、蒼崎橙子の瓶詰め生首@空の境界、 荒耶宗蓮の工房から回収した不明品多数、和泉守兼定@現実 “夜叉”の面@現実、ゼロの仮面とマント@コードギアス、バトルロワイアル観光ガイド、不明支給品(0~1) 食材色々(ホバーベースの冷蔵庫内) [思考] 基本思考:枢木スザクは何としても生還させる。 1:学校→廃ビルの順に施設を調査する。 2:第四回放送後、黒の騎士団の機動兵器を上位機体に乗り換えさせる。 3:デュオと式を上手く利用する。 4:殺しも厭わない。桃子、憂、スザク、C.C.、ユフィ、澪以外は敵=駒。利用できる物は利用する。 5:阿良々木暦を排除したい。または(ギアスで)懐柔したい 。 6:スザク、C.C.、ユフィと合流したいが、C.C.、ユフィは参戦時系列の考察により、相応の警戒を持って接する事にした。 7:C.C.と合流出来たら遺跡(思考エレベーター)を調べたい。 8:象の像は慎重に調べる。 9:両儀式を警戒。荒耶宗蓮の工房から回収した品を見せる?式に既視感? 10:ライダー、織田信長、浅上藤乃、一方通行を警戒。 11:“金で魔法を買った”というキーワードが気になる。 12:首輪の解除方法の調査、施設群Xを調査する? 13:刹那と本田忠勝の想いを受け継ぐ。 14:桃子と憂の2人を、必要以上に大切に思わないように気をつける。 [備考] ※参加者が異なる時間平面、平行世界から集められている可能性を考察しています。 ※桃子から咲の世界の情報を得ました。主要メンバーの打ち筋、スタイルなどを把握しました。 ※自分のギアスも含めて能力者には制限が掛っていると考えています。 ※モデルガン@現実、手紙×2、遺書、カギ爪@ガン×ソード、ミサイル×2発@コードギアス反逆のルルーシュ ジャージ(上下黒)、鏡×大量、消化器、ロープ、カセットコンロ、 混ぜるな危険と書かれた風呂用洗剤×大量、ダイバーセット、その他医薬品・食料品・雑貨など多数@ALL現実 揚陸艇のミサイル発射管2発×1機、皇帝ルルーシュの衣装(マント無し)@コードギアス反逆のルルーシュR2、 現在支給品バッグに入れています。 ※揚陸艇の燃料…残り7キロ分。揚陸艇は船着場に繋留したままです。 ※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。 ※トランザムバーストの影響を受け、刹那・本田忠勝・バーサーカーの戦い。 及びその記憶と想いを呼び覚ましました。 (どこまで記憶の影響を受けたかは後述の書き手さんにお任せします。 ただし、何か特殊な力に目覚める。イノベイターに覚醒する等は一切ありません) ※荒耶宗蓮の工房から不明品多数を回収しました。 (何を回収したのかは後述の書き手さんにおまかせします) ※荒耶宗蓮の工房内に在った大極図の魔方陣がルルーシュにより傷付けられ力を失いました。 ※発信機により東横桃子と平沢憂、秋山澪の位置を把握出来ています。 ※式、デュオ、五飛と情報交換をしました。3人に阿良々木暦は殺し合いに乗っていると吹き込みました。 ※ダモクレスが会場内にある可能性を危惧しています。また主催内に自分達を援護する工作員の存在を考えています。 ※デュオとの情報交換から、『異なる時間平面』についての考察を確定させました。 ※【象の像】でなにか購入、首輪換金、施設サービスを使用したかはお任せします。 【平沢憂@けいおん!】 [状態]:拳に傷、重みを消失、疲労(小) [服装]:ゴスロリ風衣装@さわ子のコスプレセット、純白のパンツ@現実 [装備]:ギミックヨーヨー@ガンソード、騎英の手綱@Fate/stay night+おもし蟹@化物語、拳の包帯、S W M10 “ミリタリー&ポリス”(6/6) 遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×10個(in腰巾着)、発信機@現地制作、通信機@コードギアス反逆のルルーシュ [道具]:基本支給品一式、日記(羽ペン付き)@現実、桜が丘高校女子制服、カメオ@ガン×ソード、皇帝ルルーシュのマント ゼロの剣@コードギアス反逆のルルーシュR2、包帯と消毒液@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor 、 鉈@現実、阿良々木暦のMTB@化物語、ファサリナの三節棍@ガン×ソード、 燭台切光忠@現実、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×1 “泥眼”の面@現実 、38spl弾×46、メイド服@けいおん! 、さわ子のコスプレセット@けいおん!、洗濯紐 [機動兵器]:RPI-13サザーランド スラッシュハーケン、アサルトライフル、メーザーバイブレーションソード [思考] 基本:ルルーシュとバンドを組みたい。阿良々木さんはもう絶対殺す。 1:サザーランドを乗りこなせるようにする。 2:辛いことは考えない、ルルーシュさんを信じる。 3:ルルーシュさんの作戦、言う事は聞く。 4:桃子ちゃんは友達。 5:阿良々木さんにサザーランドを見せた後、ブチ殺してお姉ちゃんのギー太を返して貰う。 6:澪さんとバンドが組めて嬉しい。 7:梓を殺した荒耶宗蓮への憎悪。 8:ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、一方通行、ユーフェミアを警戒。 9:ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。 10:思いを捨てた事への無自覚な後悔。 11:お姉ちゃんは私の――。 [備考] ※ルルーシュの「俺を裏切るなよ」というギアスをかけられました。 ※中野梓についていた「おもし蟹」と行き遭いました。姉である平沢唯に対する『思い』を失っています。 ※第2回放送をほとんど把握していません。 ※ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。 【東横桃子@咲-Saki-】 [状態]:疲労(小) [服装]:鶴賀学園女子制服(冬服) [装備]:FN ブローニング・ハイパワー(自動拳銃/弾数15/15/予備30発)@現実、果物ナイフ@現実(現地調達)、双眼鏡@現実(現地調達) [道具]:デイパック、基本支給品×2(-水1本)、シティサイクル(自転車)@現実 蒲原智美のワゴン車@咲-Saki-(現地調達)、小型ビームサイズ@オリジナル(現地調達) 、キャンプ用の折り畳み椅子@現実 七天七刀@とある魔術の禁書目録、通信機@コードギアス反逆のルルーシュ、発信機@現地制作、“狐”の面@現実、不明支給品(0~1)、 死亡者・おくりびと表示端末、【第1回放送までのおくりびと】のメモ、 ポンチョのようなマント@オリジナル(現地調達) [思考] 基本:加治木ゆみを蘇生させる。 0:学校→廃ビルの順に施設を調査する。 基本は潜入、監視。 1:ルルーシュを利用し(利用され)、優勝する。 2:もう、人を殺すことを厭わない。 3:覚悟完了。ステルスを使う時は麻雀で対局相手の当り牌を切る時の感覚を大事にする。 4:先輩が好きだ。それだけは譲らない。 5:……憂ちゃんは一応、友達ってことで。秋山澪は……。 6:ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、一方通行、ユーフェミアを警戒。 7:浅上藤乃と思われる黒髪の少女に出会った際に、冷静であるように努める。 8:ルルーシュの能力とは? 9:ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。 [備考] ※登場時期は最終話終了後。 ※カギ爪の男からレイに宛てて書かれた手紙は中身を確認せずに破り捨てました。 ※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。 ※自分の起源を知りました。起源は『孤独』。 ※ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。 ※闘技場で伊達政宗達やバーサーカーの戦いの顛末を見ました。 ※【A-7】での爆発に気付きました。 【秋山澪@けいおん!】 [状態]:疲労(小)、両頬に刀傷 [服装]:龍門渕家のメイド服@咲-Saki- [装備]:田井中律のドラムスティック、影絵の魔物@空の境界、ミニミ軽機関銃(183/200)@現実 [道具]:基本支給品一式×9、千石撫子の支給品0~1個(確認済み)、FENDER JAPAN JB62/LH/3TS Jazz Bass@けいおん! 桃太郎の絵本@とある魔術の禁書目録、2ぶんの1かいしんだねこ@咲-Saki-、法の書@とある魔術の禁書目録 下着とシャツと濡れた制服、桜が丘高校軽音楽部のアルバム@けいおん!、 モンキーレンチ@現実、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×1、軽音楽部のティーセット、 シアン化カリウム入りスティックシュガー×5、ゼロの仮面、刀身が折れた雷切 @現実、 ジャンケンカード×10(グーチョキパー混合)、ナイフ、薔薇の入浴剤@現実、一億ペリカの引換券@オリジナル×2、 中務正宗@現実、発信機@現地制作、通信機@コードギアス反逆のルルーシュ、ランタン@現実 [機動兵器]:RPI-13サザーランド スラッシュハーケン、スタントンファ、大型キャノン [思考] 基本:もう一度、軽音部の皆と会うために全力で戦う。 0:学校→廃ビルの順に施設を調査する。 1:サザーランドを乗りこなせるようにする。 2:この集団を利用し、目的を果たす。 3:軽音部全員を救う方法を見つける。 4:見つけ次第、実行する。 手段を選ぶつもりはない。 5:式とのコネクションは秘密にしておく。 6:憂の精神状態に疑念。 7:一方通行、ライダー、を警戒。 8:伊達政宗のおくりびとが福路美穂子か。 9:ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。 10:正義の味方なんていない……。 [備考] ※本編9話『新入部員!』以降の参加です ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました ※エスポワール会議に参加しました ※ブラッドチップ(低スペック)の影響によって己の起源を自覚しました。 ※起源は『畏怖』と『逃避』の二つ。 ※自分の望みのために、起源を乗り越えて戦う覚悟を決めました。 ※黒の騎士団全員の情報を得ました。 ※ルルーシュたちの作戦を把握しました。 【(腹)黒の騎士団の作戦】 1:戦力増強のため、超人レベルか達人レベルの戦力を有する対主催派集団に入り込む。または作り出す。 2:ルルーシュと憂と澪は無害を装い。桃子はステルス状態で同行。 3:内側からギアス等で集団を都合よく操る。策を弄する際の連絡役は桃子。万が一の不意打ち役も桃子。 4:出会う参加者に阿良々木暦の悪評を伝える。 5:邪魔になる人物や戦場ヶ原ひたぎは排除するか、ルルーシュが懐柔。 6:桃子は集団内の人間をよく観察する。 7:集団内に殺し合いに乗った人間が居たら、懐柔するか排除する。 8:阿良々木暦に遭遇した場合は混乱に乗じて排除するか、ルルーシュが懐柔。 9:戦力にならない集団とは阿良々木暦の悪評だけ伝えて分かれるか、そもそも関わらない。 10:『おくりびと』は見られないようにする。 【デュオ・マックスウェル@新機動戦記ガンダムW】 [状態]:疲労(小) [服装]:牧師のような黒ずくめの服 [装備]:フェイファー・ツェリザカ(弾数5/5)@現実、15.24mm専用予備弾×60@現実 COLT M16A1/M203(突撃銃・グレネードランチャー/(20/20)(1/1/)発/予備40・9発)@現実 BMC RR1200@コードギアス 反逆のルルーシュR2 [道具]:基本支給品一式×2、デスサイズのパーツ@新機動戦記ガンダムW、 首輪×5(荒耶宗蓮・兵藤和尊・田井中律・竹井久・セイバー)、手榴弾@現実×10 桜舞@戦国BASARA(一本のみ)、 ラッキー・ザ・ルーレットの二丁拳銃(4/6)@ガン×ソード、莫耶@Fate/stay night、干将@Fate/stay night ヒートショーテル@新機動戦記ガンダムW、特上寿司×3人前@現実、ジャンケンカード×3(グーチョキパー各1) [機動兵器]:OZ-06MS リーオー ビームサーベル(リーオー用)×2、シールド(リーオー用)、ビームライフル(リーオー用) [思考] 基本:五飛の分も込めて、ガンダムパイロットとして主催を潰す。 0:式とショッピングセンターを、ついでに吊り橋も調査する。終わったらルルーシュと再合流。 1:首輪の解析について、ヒートショーテルや手榴弾などを駆使して実験してみる。 2:リーオーを乗りこなす。憂と澪への機動兵器での訓練を行う。 3:『消える女(桃子)』に警戒。 4:デスサイズはどこかにないものか。いやこんなリアル鎌じゃなくて、モビルスーツの方な そういえばあの女(桃子)ビームサイズ持ってたな……。 5:首輪を外すのもゲームの内か……。 6:五飛の死に対する小さな疑問。 [備考] ※参戦時期は一応17話以降で設定。ゼクスのことはOZの将校だと認識している。 正確にどの時期かは後の書き手さんにお任せします。 ※A-5の敵のアジトが小川マンションであると分かりました。 ※以下の情報を式から聞きました。 ・荒耶が殺し合いの根幹に関わっている可能性が高い。 ・施設に点在している魔法陣が殺し合いの舞台になんらかの作用があるかもしれない。 ・首輪にはなんらかの視覚を始めとした五感に対する細工が施されてあるかもしれない。 ※ルルーシュと情報交換をしました。阿良々木暦が殺し合いに乗っていると吹き込まれました。 ※リーオーはホバーベース格納庫に置いてあります。 ※【象の像】でなにか購入、首輪換金、施設サービスを使用したかはお任せします。 【両儀式@空の境界】 [状態]:疲労(小)、 ダメージ(小) [服装]:私服の紬(上着排除) [装備]:九字兼定@空の境界 [道具]:基本支給品一式(水1本消費)、首輪、ランダム支給品0~1 、ルールブレイカー@Fate/stay night 、武田軍の馬@戦国BASARA 陸奥守吉行@現実、鬼神丸国重@現実 [思考] 0:私は死ねない。 1:当面はこのグループと行動。 2:ボロボロだし新しい着物が欲しい。行き先(ショッピングセンター)に呉服屋はあるかな……。 3:澪との約束は守る。 4:刀を誰かに渡すんだっけ?もったいないな……。 5:浅上藤乃……殺し合いに乗ったのか。 6:荒耶がこの殺し合いに関わっているかもしれないとほぼ確信。 7:荒耶が施したと思われる会場の結界を壊す。 8:荒耶が死んだことに疑問。 9:首輪は出来るなら外したい。 [補足] ※首輪には、首輪自体の死が視え難くなる細工がしてあるか、もしくは己の魔眼を弱める細工がしてあるかのどちらかと考えています。 ※荒耶が生きていることに関しては、それ程気に留めてはいません。 しかし、彼が殺し合いに何かしらの形で関わっているのではないかと、確信しています。 ※A-5の敵のアジトが小川マンションであると分かりました ※以下の仮説を立てています。 ・荒耶が殺し合いの根幹に関わっていて、会場にあらゆる魔術を施している。 ・施設に点在している魔法陣が殺し合いの舞台になんらかの作用がある。 ・上の二つがあまりに自分に気付かせんとされていたこと自体に対しても疑念を抱いている。 ・首輪にはなんらかの視覚を始めとした五感に対する細工が施されてある。 ※ルルーシュと情報交換をしました。阿良々木暦が殺し合いに乗っていると吹き込まれました。 ※平沢唯から聞いた信頼できる人間に刀を渡すというプランを憶えています(引き継ぐかは不明) 【施設の備考】 【F-3/倉庫群】 十二のコンテナが置かれている。うち四つは死の線が視えない。以下ルルーシュとデュオの推察。 材質はガンダニュウム合金。 線が視える八つはダミー、もしくは罠。 首輪を外す技術があれば同じ要領で開封できる。 中身は機動兵器。首輪を外した者へのボーナス。高性能機か脱出艇。ただしどれも何らかの不備がある。 一機は内通者が仕込んだ不備のない機体がある(ルルーシュのみの推察)。 【E-3/象の像】 【遺跡】に繋がる隠し通路の扉が壊されました。簡単に見つかります。 象の上には聖人像が乗っています。効果は不明。 自動販売機の商品一覧 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 象の像(ミニチュア):100ペリカ お守り(健康・安産・優勝):1万ペリカ 矢×10:10万ペリカ リフレイン:10万ペリカ ブラッドチップ(スペック:低/高):50万ペリカ 弓:500万ペリカ カラドボルグⅡ(レプリカ):1000万ペリカ ゲイボルグ:(レプリカ):1500万ペリカ エクスカリバー(レプリカ):2000万ペリカ 長刀:2000万ペリカ 鎧・兜:2000万ペリカ 警備ロボット:3000万ペリカ オートロボット:6000万ペリカ スーパーカー(フェラーリ・エンツォ、赤):8000万ペリカ ※機動兵器一覧 OZ-07MSトラゴス:3億ペリカ GNR-010オーライザー:4億ペリカ 富岳:5億ペリカ ※施設サービス:換金率2倍 この換金機で首輪を換金した場合、金額は2倍になる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【F-2/遺跡】 自動販売機の商品一覧 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 天然水:150ペリカ ジュース:200ペリカ オール:1000ペリカ ゴムボート:5万ペリカ 照明器具:10万ペリカ モーターボート:100万ペリカ 西洋剣:1000万ペリカ アサルトライフル(AK-47):2000万ペリカ GNミサイル(2発):4000万ペリカ 木造船:6000万ペリカ 揚陸艇:1億ペリカ ※機動兵器一覧 ポートマンⅡ:2億ペリカ OZ-09MMSパイシーズ:3億ペリカ ドラクル:5億ペリカ ※施設サービス:転送装置 入力した任意の座標へ空間転移できる。ただし範囲は会場内に限定。 所要ペリカ:1人につき3000万ペリカ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 時系列順で読む Back “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) Next 阿良々木暦の暴走(前編) 投下順で読む Back “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) Next 阿良々木暦の暴走(前編) 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) デュオ・マックスウェル 263 伽藍の世界 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) 両儀式 263 伽藍の世界 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) 平沢憂 264 残酷な願いの中で 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) ルルーシュ・ランペルージ 264 残酷な願いの中で 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) 東横桃子 264 残酷な願いの中で 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) 秋山澪 264 残酷な願いの中で
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“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編) ◆0zvBiGoI0k ◆ 奇怪な因果によりどことも知れぬ星の下に集う六人組。 彼ら彼女らの心の内をほんの少し覗いてみよう。 己の世界を平和に繋ぐ友を生還させるため、手を尽くして主催を撃ち滅ぼさんとする者。 ただひとつの大切な『思い』を失くし、おぼろげにまつろう者。 想い人を蘇生させるため、孤独に優勝を望む者。 奪われたすべてを取り戻すために、避けない道を選んだ者。 この地で消えた、守れなかった命のため、死神の矜持のため戦う者。 いまだ意味は見つからず、けれど死ぬ意思だけは捨て生きる者。 誰もが皆、その心に留める思いは異なる。そもそも方針からして真逆の者さえいる。 いつ分裂しても不思議ではない砂上の楼閣。 だがこの場この時分においては共同体。互いが互いを利用し、つけこみ、喰い合う食物連鎖の関係だ。 三角形の頂点に立つ者が誰かは―――さて。 いずれにせよ、この六人はもうしばしの間を共に過ごすことになる。 崩れる時とは全員が真っ逆さまに落ちる結末の時だろう。 それが起こる瞬間を計るのは、神ならぬ身では確定を下すことはできまい。 呉越同舟、同床異夢。同じ舟に乗りつつも異う(ちがう)夢を持つ者達の旅は、まだまだ続く。 ◇ 南西エリアの大半を占める工業地帯。船着場や象の像、今は失き太陽光発電所もその一帯に置かれている。 工場が立ち並び迷路のように入り組んでおり、夜ともなれば一層侵入者を迷わせる。 ましてやまったく馴れぬ乗り物を操るのに必死であれば足元がお留守になるのも自然であり――― 「うわっ!!」 人型の金属の塊が倒れる音で一瞬周囲がざわめく。 その塊の内部にいる秋山澪もまた同様に動揺していた。 負傷はないが倒れた衝撃が脳まで伝わり前後不覚に見舞われる。 『大丈夫澪さん?』 機体の外から聞こえてくる平沢憂の声。ただ姉の唯に瓜二つの姿はなく、代わりにあるのは無機質な藍色の巨人。 今自分も乗り込んでいるブリタニア帝国の一般的なKMF、サザーランド。 「だ…大丈夫だ、このくらい!」 態勢を直そうとコンソールを握り直す。時間をかけながらもゆっくりと起き上がるサザーランド。 不格好ながらも、一応立て直しには成功する。 ままならない現状に澪はひとり葉噛みする。 当然の話だが、KMFとベースとではまったく勝手が異なる。 ベースも操作にもある程度勝手がいるが機動兵器の操縦などその比ではない。 飛行機か自動車を操るのが近いだろうが健全な女子高校生にはまだまだ遠い世界だ。 ジェットコースターなどという絶叫系アトラクションすら脊髄反射で逃げ出す澪には未知すぎる感覚だった。 はっきりいって、怖い。動かすだけでもこれなのだ。実際に戦いに使うのならどれだけの負担があろうか。 加えて、目の前を悠々と走る憂の姿を見てどうしても対比してしまう。 憂の乗る機体は自分と違ってスイスイ進んでいる。 足がローラーになっているから歩かせる手間がかからないことを差し引いても軌道にブレがなく綺麗に走っている。 境遇は自分と大差ないはずなのにどうしてこの短時間にああも操れるのか。自分との差は何なのか。 姉と同じく飲み込みが早いのは知っているがギターとロボットじゃ次元が違う。 才能の違い、ということだろうか。生まれつきに備えられた平沢憂だけの才能。 アニメとかにもよくあった。一般人が成り行きでロボットに乗ったらいきなり敵をバッタバッタとやっつけていくやつ。 やれ特別な力があったとか、親が昔凄い人だったとか、そんなありがちな物語。 けどそういうのは大抵主人公とかにだけ許される選ばれた特権だ。 主人公だから特別なんじゃない、特別な人だからその物語の主人公になれるんだと、私は思う。 それなら自分の立場は……端役か。 無様に足掻いて才能の壁に直面して、主人公を引き立てるだけのかませ犬。 紙面や映像で眺めていた時は同情したものだ。彼らにだって目的や願いのために一生懸命なのに、 主人公を軸にして回る物語では当然そんな努力は実らない。 視聴者として俯瞰する一方の側からすれば不憫で憐れで滑稽な光景。 艇で眺めているルルーシュや、主催の連中はそんな風に自分を見ているのだろうか。 そう思うとひどく腹立たしく、同時に自嘲してしまう。 こんな機械ひとつ動かすのに手間取る自分なんて上から見下ろす者達にとってはなんてことのない存在なんだろうなと。 けどいいんだ。私は主人公になんてなれないし、なるもりもない。 私が欲しいもの。たった一日前の、二度と戻らない日常だけを取り戻す。 そのためなら、端役でも悪役でも構うものか。 もしそんな願いが主人公にしか叶えられない行為だっていうのなら、 まずは、その幻想を殺さなければいけない。 正面のディスプレイを見つめ、ゆっくりと機体を走らせる。 届かない幻想(ユメ)を現実にするために。 □ そんな澪の悪戦苦闘振りを、澪の予想通りルルーシュは眺めていた。 ギャンブル船で移動拠点として購入したホバーベースの操縦室にて舵を取っている。 迎撃兵装がないのは困りものだが予想の範疇だ。次の放送で追加武装に上がってくるのだろう。 もっとも相手が機動兵器を手にしていない限りはこの質量だけでも立派な兵器だ。 動く棺桶ともいえないだろう。 さて、と改めて艇の前を走る2機を見る。 まず秋山澪。やはりというべきか動きがぎこちない。 今の今まで存在すら知らない兵器を扱っているのだから当然と言えば当然だ。 黒の騎士団のリーダーとしてもブリタニア帝国の皇帝としても軍団の「指揮」や「指導」は日夜行っていたが、 個人を一から教える「教導」というのはあまり体験していない。せいぜい目が見えず足も動かせない頃のナナリーを世話した位か。 基本的な操作方法だけを徹底的に教え込んだが、実戦投入できるレベルには程遠い。 ただの女子高生に騎士団の兵並の操縦を求めるのはやはり無理があったか。 それでも進歩はしているようだ。艇に搬入するのでも一苦労でこうして直線を走らすだけでも何度も倒れていたが、 今では動かすだけならそう問題ではない。思いの力、とでもいっておくか。 象の像へ向かうか、憂と澪の訓練か。ルルーシュが選択したのは両方だった。 戦略を教えても動かせなければ意味はない。まずは基本的な移動の仕方を教えてからの方が良いと判断してのことだ。 デュオには象の像を偵察するように依頼した。せっかく数がいるのだ、出来るだけ人材は効率的に使いたい。 工業地帯は迷路のように入り組んでおり、夜ともなれば一層進入者を迷わせる。 更にデュオからの報告では周りは大規模な破壊に見舞われているらしく、大型のホバーベースでは通れるルートが限定される。 そのため安全に通行できる道を確保するようにも伝えてある。偵察の足にはリーオーではなく小回りが利くバイクを使うよう奨めた。 危険人物に出会ったら無理をすることなく最優先で帰還するようにも言い含めてある。 何度も自分たちから遠ざけて酷使させるのは訝しられるとも思ったが意外にも快諾された。寝ずの番も慣れたものでこういった作業は得意分野だとは本人の弁だ。 MSのパイロットといっていたが、工作員としてのスキルも持ち合わせているらしい。 その上対人戦もこなし機械技術の知識も持っている。何らかの組織に身を投じているにしても少し過剰に思える能力だ。 おそらくは、個人でも最大の戦果を上げることを目的としたゲリラ戦に特化した特殊工作員。 デュオに対するルルーシュの見識はそういったものだった。 頼りになる反面、警戒の念は外せない。 バーサーカーとの最終決戦においても奇襲に失敗した桃子を唯一目撃しているため、迂闊に監視にも置けない。 両義式が不確定さによる不安要素なら、デュオ・マックスウェルは確定的な不安要素だ。 ちなみにその両義式は今もブリッジで睡眠中だ。 桃子も現在は休眠中だし出来れば二人で向かって欲しかったがデュオが声をかけてもすっぱりと断った。 隠密行動が得意そうではないのは分かるし疲労が溜まってるのも知ってるが、それにしてもこの和服寝過ぎである。 そんな奔放さに、未だここで生きているらしき不死の魔女の姿を思い出した。 とはいえ、今すぐ表面化する問題というわけでもない。 別段ルルーシュは優勝狙いでもなければ皆殺しも望まない。 スザクを無事元の世界に還し、二度と連れ去られることのないよう完膚なきまでに主催を叩き潰す。 それがルルーシュの基本方針。それ故に憂と優勝狙いの桃子、それに近い気持ちである澪を手駒に進めている。 デュオとて生半可な正義感や甘い理想に突き動かされているだけの男ではない。 最後には理屈や効率で非情な決断も出来る兵士の目をしている。いざとなれば、協調できないこともないのだ。 先の二名にしても、主催を討ち死者蘇生の業が手に入るというのなら契約の反故にもならない。 主催の『魔法』が特定個人にしか使用できないものであるのなら、話は変わってくるが。 憂に関しては……別に何の問題もない。筈だ。 結論としては、今切り捨てるべき人材ではないということだ。 まさに呉越同舟。意を違えながらも止む得ぬ事情で行動を共にする乗客達。 その航海の行方は、操縦桿を握る自分次第だろう。 デュオからの報告を待ちつつ、ルルーシュは艇を目的地へと向けた。 『ルルーシュさーん!ほら見てください、三回転半飛べましたよーー!!』 『ううう憂ちゃん危ないからこっちに来ないでぇえええ!!!』 ……余りにも場違いな声に舵を思い切り外れた方向に回しそうになる。 「憂……無理に動かすな。サザーランドはそこまで立体的な動きは構造上難しい。関節部が壊れるぞ」 『はーい。もーちょっとで四回転になるんだけどなぁ……』 戦闘用の機動兵器がフィギュアスケートの世界レベルの選手がごとく回ってる様は二重の意味で驚きだ。 ひとつはそんな発想に至ること、もうひとつはそれをこなす憂の適応性だ。 おもし蟹を補助道具付きとはいえ乗りこなしたり目を離した短期間に武器の扱いを覚えたりと、 飲み込みが早いのはわかっていたが、相手はKMFだ。そこまで期待はしていなかった。実際最初は澪と大差ないレベルの動きだった。 だが要点を押さえ、コツを覚えた後の実践レベルに至るまでの習熟はおそろしく早い。 バッティングセンターで初めてバットを握ったのに、隣でコツを拾い聞きしただけでホームランを打つようなものだ。 それが初めて銃を手にした少年兵同様の澪と差が開く決定的な違いだった。 攻撃を除外して、単純に動きだけなら訓練を受けた一般兵のそれを超えているのではないか。 ……KMFに芸術性を求めたりましてや競技大会に使用するなどルルーシュは知らないし、認めないが。 加えて、思いを奪われた憂の心境。 銃を握る覚悟や人を殺す決意といった、兵士として最低限必要なものが完全に欠如している。 おそらく本人にしてみれば新しい玩具を与えられたも同然なのだろう。 そして玩具で遊ぶことに、人というのは熱心にのめりこむものだ。 ゲームの敵を倒すのに子供は工夫を欠かせないし、容赦もしない。 これもまた、銃を撃つことに重みを感じている澪との決定的な違いだった。 『撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ』 ルルーシュの根幹ともいえるその信条からもっとも外れている存在である憂に嫌悪感はある。 だが、そうさせたのは他ならぬ自分であることも忘れてはいけない。 これまでのように、ゼロレクイエムという大義のため切り捨てていった敵、兵士、民衆。 そういった犠牲のひとりに憂もまた組み込まれていく。 犠牲とは、その後に続く結果があってこそはじめて意味を得る言葉だ。 スザクが死に、自分までもがここで終えたら、それはただの無駄死にだ。 何の意味もなく、ただ殺されただけ。そんな無駄で彼らの一生は終わってしまう。 大口を叩ける立場ではない。自分の勝手な都合を、勝手に世界に押し付けた。 だからその結末も勝手に、自分の手で生み出さなければならない。 平沢憂は確実に枢木スザクを―――『ゼロ』を生還させるための駒。 そう決めたのなら、最後までそれを貫かなくてはならない。今さら優しくしていいはずがない。 この目的を完遂できたのなら、姉への思いを奪われた悲しき少女の生も、無為なものではなかったと証明してやれる。 それしかもう、彼女にしてやれることなんて自分にはないのだから。 舟を動かす舵が、少しだけ重くなった。 ◇ 程なくして、目的地に着いた。 この場で戦闘は起きなかったらしく瓦礫のひとつなく整然と建物が立ち並んでいる。 ここは工業地帯のさらに限定的な空間―――倉庫群。 デュオからの連絡待ちの状況で、桃子が休み式がいる以上「黒の騎士団」としての活動、会議も控えておくべき。 故に近場のこの地区を憂らの訓練場所も兼ねて移動していた。 そして到着した倉庫群だが……うす暗く視界が開けていない。 電灯の数が少ない工業地帯全域にいえることだが、ここの暗さはひとしおだ。 建物内でなくあくまで複数の倉庫の集まりである為安定した光源もない。KMFの照明ではたかが知れている。 少々危険だが、ホバーベースのライトの出力を上げるべくコンソールを操る。 『うわっ』 『きゃっ』 大光量が奔りコクピット内の二人も目を瞑る。そこまで照らしてようやく、この一帯の全貌が明らかになった。 『わー、たくさんありますねー』 『五…十…十二個あるな』 澪の言う通り、目の前には十二のコンテナがダース単位で林立されている。 大きさはちょうど平均的な一軒家―――KMFやMS位ならすっぽりと入りそうな位のサイズ。 いかにも、といった箱だ。 『やっぱり、中に何か入ってるんでしょうかね?』 『その可能性は高いが……おそらく大半はハズレだろう。主催がそこまでの施しをするはずがない』 ここに戦況を優位に運べるものが隠されている可能性は確かに高い。 ルルーシュの考えが正しければ、機動兵器クラスのものが。 だが悪辣な主催のこと、そう簡単に物品を渡すことがないのは分かりきってる。 ホールのように一定の条件を満たさなければ手に入らないか、そもそも内容物がハズレか。 『……じゃあ、放っておくのか?』 「いや、とりあえず見ておいてくれ。特に手は出さなくていい、開く条件などが書かれていないかを―――」 澪の問いに答えてる途中、操縦室の通信機から音が漏れる。 デュオの持つ通信機には手を加えこの陸上艦の通信機能と繋いである。 憂と澪のサザーランドも同様だ。回線をオープンに開きこの場にいる全員に情報を共有させる。 ついでに仮眠中の二人を起こす目覚まし代わりにもなるだろう。 『聞こえるかルルーシュ?象の像だがダメだぜありゃ、人っ子一人もいやしねえ』 「一人も……ですか?どこかに戦闘の跡は?」 『ここからだとちっと離れてるが双眼鏡で覗いた限りじゃ何の痕跡もない、完全な手つかずだ』 予想を下回る結果にルルーシュは逆に驚く。 スザクがいるのなら良し、いなくとも情報と手駒を集められればそれも良しとしていたのだが まさか誰もいないことになるとは思いもよらなかった。 「俺達のように奇襲を警戒しているのでしょうか」 『それにしたって立案したゼクスがいなくちゃ集まるもんも集まらねえだろ。 多分、本当にここには誰もいないんだよ』 「―――つまりは、その情報源であるサーシェスという人のブラフだったか、」 『ゼクス達がどっかでトラブってるかってことだな』 結論すると、その二択となる。 どちらが正解かは―――正直計りかねるところだ。 ゼクスが虚言を使う人物でなく、サーシェスが張五飛曰く「胡散臭い」という証言を纏めると前者の割合が高いが…… 「……とにかく、一度戻ってきてください。こちらにも少し気になるものを見つけたので」 『へえ、何かあったのか。なるべく早めに戻るぜ』 通信が切れたことを確認する。それから会話を聞いていた二人にも言葉を向けた。 「そういうことだ、さっき言ったとおりに調べてみてくれ」 『はーい』 『……分かった』 今の通信で式も、少なくとも桃子は眼を覚ましたはずだ。 外の光景を見ると、憂はもちろん、澪も意思通りに走らせる程度までにはなったらしい。これなら事故を起こすこともあるまい。 デュオも間もなく戻ってくる。その間に少し思考を閉じておきたい。 椅子に座り、意識は最低限に保ちつつ、瞼を閉じて脱力する。 ほんの僅かな間だけ、ルルーシュは休息の時間を過ごした。 ◇ 「へえ……こりゃまた大層なもんがあったな」 「それでどう思いますデュオさん、何か思い当たるものがありますか?」 偵察を終えたデュオが倉庫群に着いて一番の開口はそれだった。 MS一機が収まりそうなコンテナが十二。ルルーシュが自分に意見を求めるのも分かるというものだ。 「まあ確かにMSが詰まってそうな大きさだが、首輪と同じで扉も接合部もないんだろ? だったら俺にどうこうできるもんじゃないさ」 戻った矢先にデュオは立て続けにバイクからリーオーに乗り換えコンテナを観察している。 こういうのは直接見ないとハッキリしない。けどそれは先に二人の少女がやっていたのでそれ以上の意見も得られなかった。 「しかしこれ全部ガンダニュウム合金か?どこから持ってきたんだよこんな量……」 ガンダニュウム合金は環境上宇宙でしか精製ができず、製造コストも高いため量産機への採用は見送られている。 ガンダムのような生産性を無視した高性能機のみにしか使われてはいなかった。 ―――デュオの時間軸から少し先の世界では幾らか純度を下げた上で新たな量産機の装甲材に採用されることになるが、 そんな未来など与り知らぬ身であるデュオはこれを解決する手段は二つあると踏んでいる。 一つは、帝愛が資金提供を行ったこと。 開会式をはじめ放送であれだけ派手に金金言ってた連中だ。 開発コストなんて度外視してもお釣りが返ってくるほどの援助をしていたって不思議ではない。 二つ目は、少しばかり無理が出るが、時間移動で調達したこと。 ルルーシュからは異世界の存在を、五飛からは時間軸の違いを認識させられたデュオには十分考えてしまう可能性だ。 この場合、決め手になるのはどちらが負担が少ないかであるが、 『魔法』の原理やら労力なんてこれっぽっちも見当がつかないデュオでは考えが及ぶわけもない。 「これが全てその金属で出来ているとしたら…強度はどれほどになるのですか?」 「リーオーのライフルじゃ十発撃ってようやくへこむくらいだ。 装甲もかなり分厚くされてるみたいだし、外部から壊すのはかなり手間だぜ。 式、どうだ?こいつも「視えにくく」なってんのか?」 リーオーの掌に乗せている式にも話を振る。 どうやらデュオが戻ってくるまでずっと眠っていたらしくさっきの通信でようやく目が覚めたようだ。 死を視るという特異なる眼を持つ少女は貴重な魔術的な見地(デュオ達の想像としては、だが)を教えてくれる。 「ああ、同じだ。「線」がまったく視えない。切った張ったで済むような問題じゃあないな。 ―――けど、それも四つだけだ。あとの八つはしっかりと視えるよ」 式によれば「線」がある部分ならそこにナイフでも指でも通せばどんなものでも切断できる、ということらしい。 それの対策は施してあるのは四つだけ。その中に何かが入ってるのは明白だ。 「じゃあ、あとの八つはダミーってことか。中は空か、最悪トラップでも仕込まれてるかもな。 何でえ、結局骨折り損ってコトか」 「いえ、そうでもありません」 「あん?」 割って入るルルーシュの声。モニターに映る表情はどこか得心がいったような顔だ。 「これに使われてる材質、魔法が首輪と同じ仕様であるのなら確かに開錠は難しい。 ですが、翻せば首輪を外す術さえ分かれば同じ要領で開けられるということです」 回りくどい言い方に少し頭を捻るデュオだがそこは工作員としての知識を併せ持つガンダムパイロット。 暫くしてその真意に思い当たる。 「―――首輪を外した奴用の、特別ボーナスってところか」 「ええ、その公算が非常に高い」 『首輪を外すのもゲームの内』、揚陸艇でデュオとルルーシュが考察した問題。 これが真実として、外した者が次に取る行動を仮定してみる。 そも首輪を外そうとするのは大半がゲームの脱出、主催への反抗を志す者だ。 そして己の命を握る首輪を外せば、あとは堂々と反旗を翻すか、脱出の手段を講じるかとなる。 だが、首輪の存在を抜きにしても主催の力は計り知れない。 多数の強者、異能者を瞬時に連れ出し強力な武器を反抗も恐れず投げ渡す。 これだけでもその強大さは瞭然だ。 だから、ここに眠るのはそれを埋める道具。 首輪を外す頃にはゲームも佳境に入っているだろう。生きた参加者も数を減らし残っているのは力ある者、知恵ある者。 そうして選別された人間に送る最後の餞別。この牢獄を抜ける箱舟、もしくは飼い主気取りの人間へ突き立てる牙。 「……それにしたってよ、こんなホイホイ用意してやるもんか、アイツらがよ?」 ここまでさんざ下劣に追い詰めてきて最後に特大の施しを与える。こんなことをされても胡散臭いことこの上ない。 「分かっています。当たりの四つにしても時間制限があったり、定員が決まっていたり、 中途半端に使えないものばかりなのでしょう」 ―――『大当たり』はせいぜい一機。大方、限られた脱出の切符を求めての同志討ちでも期待してるのだろう。 ―――もし、本当に何の不備もない高性能機や脱出艇があったのなら、それがおそらく内通者の差し金だ。 ―――己の内にのみ秘した情報を思い浮かべ、ルルーシュは十二の鉄塊を見渡した。 「とはいえ、開けない以上ここにいても仕方がありません。そろそろ移動しましょう」 「そうだな、でどうする?やっぱ像には行くのか?」 「ええ、人が集まってないとはいえ施設の一つなら何らかの手掛かりもあるでしょう」 人材と情報の収集という目的は果たせないが、逆にいえば隠されている設備などが手つかずともいえる。 そちらのメリットを考えた方が有意義だ。 「じゃ行くか。一応それが通れる道は幾つか探しといたぜ。 けどほとんどは瓦礫なんかがゴロゴロしてるからスムーズに行きたいなら撤去作業が必要だな」 ルルーシュの指示通りにデュオはここから目的地までの道のりのルートは複数見繕っておいた。 通行止めの道もMSがあれば片づけられると思ったので幾つか枝分かれして組み込んである。 「分かりました。それではなるべく近いルートで。 デュオは障害物の撤去をお願いします」 「おいっ俺かよ……つっても他にいねえか。やっぱアイツらじゃ無理があったんじゃないか?」 一端艦内に戻り格納庫へ向かう途中にコックピットから降りた澪と憂とすれ違になったが、 どちらも疲労の跡が強く残っていた。 憂に関しては、子供が夜まで遊び続けたような、一種の爽快感のようなものを覚えていた方が気になったが。 どれだけ決意が高かろうと所詮は銃の握り方も知らない高校生。自分たちとは土台が違う。 「いえ、そう捨てたものじゃありませんよ。澪も着実に順応しているし、特に憂の飲み込みの早さは驚かされた。 この短期間であれだけ動かせるのは余り見た機会がない」 ルルーシュについてデュオは殆ど知らないがその戦術眼と先見性は確かなものだ。 その男がこう評価するほど平沢憂の才能は際立っているということか。 「……動けるのと戦えるのは別問題だぜ。あんま無理難題吹っ掛けるなよ」 「無理は言いませんよ。ただ出来ることは精一杯やってもらいます」 「おい、そろそろ降ろしてくれないかな。それともオレもこのまま付き合わせる気か?」 リーオーの手元から式の声が届く。無論そんな気はないので手を下ろし地に立たせてやる。 そのまま工場を出て、ベースを誘導させるために機体を歩かせていった。 ■ 鉄の原生林、人工でありながら意図されず生まれた迷路。 迷い込んだのは五名を乗せた一艇の艇。 案内人は土偶色の人形。親切に、舟が進むのに邪魔な石をどけてくれる。 抜けた先には目指していた場所が見える。 (この場所……見覚えがある。バーサーカーと鎧武者が戦っていた光景に。 ここからあの怪物を発電所まで運びこんだということか……) まどろみの中垣間見た大英雄と戦国最強、それに付く金眼の青年の映像とその想い。 周囲の光景はほとんど光に包まれぼやけていたが実際に近づくと不思議と既視感を感じる。 この地点で彼らはその命を未来の為に燃やし、果てた。そんな確信が自然と持てた。 開けた土地に巨大なホバーベースは危険のため身を隠し、デュオはそのままリーオーで、 憂と澪はサザーランドに乗せ、その肩にそれぞれルルーシュと式が担がれる形で像へ進む。 「憂、余計な動きをするなよ。振り落とされてはかなわん」 「大丈夫ですよ、私もう上手に動かせるんですよ!」 「……ちゃんと使えるのか?前のめりに倒れて潰れるとか漫才にもならないぞ?」 「ば、バカにするな!それくらいちゃんと出来る!」 桃子は待機状態。甲板で秘かに周囲の索敵を行わせる。 「ステルスは慣らし程度でいい。今の内に体を起こしておけ」 『りょーかいっす』 像は森のはずれに静かに佇む。見守るように、蔑むように。 守り神かも知れないし、祟り神かも分からない。 いずれにせよ、旅人は目的地へとたどり着いた。 ■ 「……象だな」 「象ですねー」 「象……なんだよな」 「象でしかないだろうな」 「象だろ、どう見ても」 (像っすよねぇ) 十人十色。ただし総意は統一している。 ようするにこれは【象の像】以外のなにものでもない。それだけである。 神話に出てるような抽象的な姿はしておらず四足歩行、冠や宝石で装飾されてある。 だが一番明確な違いを挙げるなら、その大きさだ。 最もポピュラーな象であるアフリカゾウの全長は平均して5~7メートル前後。 対してこの像は10mはゆうに超える。単に目立たせるためにこれだけ大きくするというのも不自然では、ある。 「ルルーシュさんルルーシュさん、これにも中にロボットが入ってるんですか?」 「いや、さすがにそれはないだろう。……多分」 これに機動兵器(そんなもの)を隠すのはさすがに露骨すぎる。 こんなだれが見たって怪しいものに隠すほど主催も内通者も馬鹿げてはいないだろう。 「これも例の合金なのですか?」 『……いーや、そんないいもんじゃなさそうだな。壊そうと思えば簡単にいけると思うぜ』 リーオーに乗ったまま像の材質を値踏みするデュオ。件のガンダニウム合金とは違く通常火器で破壊可能らしい。 壊されても構いはしない、ということか。 像から少し離れて上を見上げる。すると確かに背中の部分に明らかに不自然な突起が見える。 揚陸艇で見通した【バトルロワイヤル観光ガイド】に記されていた情報を思い出す。 【E-3/象の像】 名前の通りの象の像です。 象は富と繁栄の象徴です。賞金の使い道を考えながら優勝祈願をしてみましょう。 【マル秘情報!】 象の背中には聖人様が乗っています。決して触れないように。バチがあたりますよ! (”バチ”というのが俺たちに対するペナルティなのか、主催に不都合なことを隠すブラフなのか…… 判別するためにも直に見る必要があるな) もちろん頂上に飛びつく跳躍力も取りつく筋力体力もルルーシュには絶無だ。 そうでなくても腕を負傷しているのだから。 像と同サイズのMSならカメラのズーム機能も使い鮮明に確認できるだろう。 「デュオさん、象の背中になにか見えますか?ガイドによれば人が乗ってるらしいです」 『背中?…ああ、いたぜ。かなりちっちぇえな。分かってなくちゃ気付きにくいぞこりゃ』 10数mある象に比べ背中の人は1m強、原寸大の人間の大きさだ。 予めこの情報を知ってなくては目に留まり難い。 この像の大きさもこれを隠すための措置とも解釈できる。 『けどよ、特に怪しいものは仕掛けられてないぜ。ガイドには何て書いてあるんだ?』 「……触れるとバチがあたる、だそうです。 ハッタリ、と言いたいが本当に何らかのペナルティがかかるかもしれない。手を出すのは控えておいた方がいいでしょう」 記された’バチ’が何を意味するか、この像の役目はなんなのか、まだまだ情報は少ない。 触らぬ神にたたりなし、とはこのことか。 「とりあえず降りて来て下さい。仕掛けがそれだけとも限らない、足場のあたりも探ってみるべきでしょう」 返事を返し、ゆっくりと膝を折るリーオー。 必要なものはほぼ揃っているが。今の内に自販機の内容も確認しておきたい。 「澪。自販機は見つけたか?」 周囲の警戒は憂に、遠方からの監視を桃子に、澪には自販機の場所と内容を見るように言っておいた。 式は一人気ままにうろついてるが、あれでも警戒はしてるのだろう。 自販機は像の土台の端に置かれていた。 百聞は一見に如かず。デュオとルルーシュは自販機のディスプレイの正面に立った。 自販機の前でしばらく話しこむ二人を澪は離れて眺めている。 こうなっては蚊帳の外だ。機械だの魔法だのなんてものを知らない澪にはこうして指示をこなすことしかできない。 悔しいが、今はもう己の限界を冷静に推し量ることができてしまってる。 こうするのが最善だと、理解できてしまっている。 ……そんな自分の冷静さが、嫌になる。 こうして待ちぼうけを食らってるよりも周りの警戒がてら操縦に慣れるほうがましだ。 そう思ってサザーランドに戻ろうとしたが、 ぼんやりと、ひとり立ち尽くす式を見て思い直った。 「……なに、見てるんだ?」 そう、式はどこかを見ていた。像ではなく、その足元の土台のあたりをじっと凝視している。 それが気になって、声をかけてしまう。 「――――――ズレている」 「へ――――――っ!?」 普段は透明で灰色の瞳が、深みのある蒼色へと変わった気がした。 それを視た瞬間に、また背筋が凍った。 笑みを浮かべているわけではない。眼そのものに『力』が宿っていた。 それだけなら勘違いで済むものだが、デイパックに突っ込んだ手がおかしな色合いの歪な短剣を取り出してきたからより剣呑さが増す。 そのまま像へと歩き出し、土台に手が届くまで近づいて――― 一閃。 するとバターを切るように土台に線が入り、 そこから一部の部分だけがズルリと崩れて落ちた。 「!?……え、これって―――」 「やっぱりか」 壁が落ちて現れたのは、深い闇。 光が届かないほどに奥が深い通路が姿を現していた。 いや、通路というよりは洞穴に近い。 「ここに隠し扉があるって―――分かってたのか?」 発見した式に問いかける澪。 壁の亀裂なんてどこにも見当たらなかったのにこの少女は隠し場所をピタリと当てた。 「いや。けど線がズレていたからな。おかしいと思っただけだ。 ここを開けたときに石でも詰まってたんだろ。意図してかは知らないけど」 この扉には幾多もの見えない仕掛けを施されていた。 表面の凹凸、影の付け具合、魔術を使わずしてキャスターすら欺いたものと同一の隠匿性。 直視の魔眼により捉えるモノの存在限界の線。 物探しにおいては確たる才を持つ青年に一度解放された際に扉の間に小石が挟まり僅かな隙間を生み出していた。 予め計算していたかは、今となっては計れないが。 その一本の軌道が途中で断ち切られたようにズレていたので気になって斬っただけだ。 扉が現れたのは、あくまで結果でしかない。 「物探し……上手いんだな」 「それは専門外だよ、今回はたまたまだ。 ……アイツみたいな器用な真似、オレには出来ない」 その言葉には、どこか哀しさが込められていた。 丁度、澪が船の一室で問うた質問に答えた時の虚無感に似ていた。 「どうした澪!……っこれは―――」 騒ぎを聞きつけてルルーシュ達が駆け付ける。 目の前に映るのは、短剣を持つ式と、その傍に立つ澪と、ぽっかりと穴のあいた空間。 「隠し扉か……地下に通じてるみたいだな」 デュオが顔を覗き込む。 確かに外の光で僅かに見える通路は緩い下り坂になっている。 中に明かりはないらしく電灯なしでは通るのは危険そうだ。 「―――て式、オマエどこ行くんだよ!?」 「どこって、見れば分かるだろ。中になにかあるんだから隠してるんだろ?」 見れば分かる、その通りだ。 式は空いた扉の先へ乗りこんでいるのだ。デイパックから懐中電灯を引っ張り出している。 「いやそれは分かるけど、そうじゃなくてだな―――」 「わ、私も行く!」 デュオの制止を遮るように澪もまた式に続こうとする。 一寸先が闇の空間に飛び込むのは気弱な澪ならずとも勇気が要るがそれを押し切るように飛び込む。 「待て、澪」 すると、今度はルルーシュが止めにかかる。 独断で動くなと命令するのかと思えば、左手に持ったランタンを差し出してくる。 「これを使え、懐中電灯では心許ない。 それと通信機を持っていけ。通路を抜けたらすぐに連絡しろ。 危険と思ったらすぐに避け、いいな?」 ランタンを手渡され指示をもらい少し戸惑う澪だったが、 それがルルーシュから始めての指令だと理解し、深く頷いて先を行く式を追いに向かった。 闇に消えていく女子2人を見送って、デュオはルルーシュの方へ視線を移す。 「おい、いいのかよ?」 「問題はありません。これまでの施設で罠は全くといっていいほど設置されていなかった。 殺し合い以外での死亡は主催の望みではないのでしょう」 納得できる意見ではある。 悪趣味極まりないこの遊戯で求められるのは殺し合いという行為。 施設の仕掛けはそれを盛り上げる要素に過ぎない。 三回目の放送で遠藤が言っていたように、罠や事故で死ぬ形での脱落はお断りなのだろう。 こちらにとってみたら、ありがた迷惑でしかないが。 「それに式さんがいれば大抵のことには対処できるでしょう。何かあればすぐに退避するようにも言い含めてあります。 俺たちは今の内にこれからの進路を考えていましょう」 状況を聞くといって背を向けサザーランドに乗りこんでいる憂に歩き出すルルーシュ。 その姿を怪訝に見るのは、やはり穿ち過ぎなのだろうか。 時間を重ねるごとに疑念は深まる。親友の間柄だというスザクとも名前と顔以外には大して聞いていない。 頼りにはなる。だが過度に信頼しては付けこまれると抱く程度には距離をおくつもりだ。 疑心暗鬼になっては元も子もない。腹の内がどうあれまだ暫く付きあっていく関係にあるのだから。 頭を掻きつつ、デュオも機体のチェックのためリーオーへ歩き出した。 そこでふと、少し思い立ったことがあるので振り返った。 「そういえばよ、ルルーシュ」 「なんでしょう、まだなにか?」 「大したことじゃないけどよ、その敬語使いやめねえか。年だって俺より上だろ?」 少しの間を共に過ごして分かったが、敬語を使うよりも澪や憂に語りかけている姿の方がルルーシュの素であるようだ。 ハイスクールの三年なら十七か十八歳。自分よりも二、三年上だ。 目上の相手に気を遣っているというのなら些か気が悪いし、 コイツの腹を探るにも、なるべく対等な立場でありたいと思ってのことだ。 その胸中を知ってか知らずか、ルルーシュは暫く顔を呆けさせて、 「―――そうですね、ここでは貴族だとかいったことも意味を成さない。 では―――暫くの間だがよろしく頼むぞ、デュオ」 「おう、よろしくやっていこうや」 この時、両者の距離が一歩縮まった。それが幸運かは、まだ分からないが。 時系列順で読む Back アディオス アミーゴ! Next “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 投下順で読む Back アディオス アミーゴ! Next “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) デュオ・マックスウェル 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) 両儀式 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) 平沢憂 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) ルルーシュ・ランペルージ 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) 東横桃子 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) 秋山澪 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編)
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忍者キャラバトルロワイアル 創作発表板で始まった、忍者キャラ(と極少数の一般人)で行われるチーム制ロワ。 漫画、ラノベ、小説、アニメと様々なジャンルの忍者作品8作品、10チーム、58人が参戦。 コアなジャンルだけあって参戦作品も初参戦が多い。 また、上記のように、恐らく学生ロワに続く2つ目のチーム制ロワである。 そして何よりもこのロワ第一の特徴と言えるのが、 ブロントさんが主催者だと言う点である。 これだけでこのロワが実にすばらしい物だという事は確定的に明らか。 参戦チームも出揃い、12月16日、満を持して開幕。 あと、求む書き手! 求むブロンティスト 参加者人別帖 い組 【バジリスク~甲賀忍法帖~】 ○薬師寺天膳/○筑摩小四郎/○夜叉丸/○蛍火/○蓑念鬼/○朧 ろ組 【獣兵衛忍風帖】 ○牙神獣兵衛/○陽炎(望月藩)/○百合丸/○石榴/○氷室弦馬/○濁庵 は組 【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―】 ○四乃森蒼紫/○柏崎念至/○般若/○式尉/○巻町操/○火男 に組 【陰からマモル!】 ○影守マモル/○服部山芽/○雲隠ホタル/○ぶる丸/○耳之助 ほ組 【バジリスク~甲賀忍法帖~】 ○甲賀弦之介/○陽炎(卍谷)/○室賀豹馬/○如月左衛門/○鵜殿丈助/○お胡夷 へ組 【いつもどこでも忍2ニンジャ】 ○血桜わに太郎/○血桜虎牙/○血桜カバネ丸/○血桜かなで/○血桜変面丸/○血桜下忍(名前無し) と組 【烈火の炎】 ○紅麗/○幻獣郎/○音遠/○磁生/○雷覇 ち組 【忍者月影抄】 ○城ヵ沢陣内/○一ノ目孤雁/○砂子蔦十郎/○百沢志摩/○七溝呂兵衛/○樺伯典 り組 【烈火の炎】 ○花菱烈火/○佐古下柳/○霧沢風子/○石島土門/○水鏡凍季也/○小金井薫 ぬ組 【外道忍法帖】 ○天草扇千代/○結城矢五郎/○曾我杢兵衛/○秦卍丸/○弟子丸銅斎/○十六夜鞭馬 外部リンク ■支援サイト 忍者キャラバトルロワイアル@wiki ■スレッド 忍者キャラバトルロワイアル
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バトルロワイヤル遊び方 RAZUBERIserver自作のオリジナルバトルロワイヤルです バトルロワイヤルを知らない方はこちらをクリック☞バトルロワイヤルとは? 禁止事項 皆さんが安心して楽しめるように以下のルールを守ってプレイしましょう 前提としてRAZUBERIserverサーバー利用ルール を確認してから続きをお読みください RAZUBERIserverサーバー利用ルールの確認はここをクリックサーバー利用の確認
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漫画キャラバトルロワイアル 書き手紹介 364 :諸君、私は○ロワと漫画ロワが大好きだ:2013/04/07(日) 23 51 38 ID aO6oRtL60 【参加者名】康一君 【トリップ】◆hqLsjDR84w 【所属ロワ】漫画ロワ 【書き手紹介】 漫画ロワを縁の下から支える、なくてはならない存在。 繋ぎが多く、それでいて後々美味しくなりそうなフラグを仕込むのが上手い。 また、状況の整理も上手く「不思議なおくりもの」では支給品の状態をSS中で纏め、更に主催陣へ乗り込むためのアイテムをぐうの根も出ない展開で出したのは見事の一言。 だが、決して繋ぎが多いからといって単に繋ぎ書き手と言ってしまうのも語弊がある。 何故なら彼が漫画ロワにおいて最後に投下した「天国の時 運命の夜明け」 「ファントムブラッドライン」「未来への遺産」におけるジョセフ&服部VSプッチで彼は住民の度肝を抜いた。 一言で言うならばジョジョ。百年以上にも渡る因縁にきっちりとケリをつけた大作はぜひ読んでほしい!
https://w.atwiki.jp/2chroyal/pages/114.html
バトルロワイヤル掲示スレ 1 名前 ひろゆき:20XX/09/01(月) 00 00 00 ID ?????? この板では6時間毎に脱落者、禁止エリア、殺害者の実名をこちらに掲示します。 それ以外にも諸君に伝えたい情報があるときは随時ここでお知らせするので、時々見ていただければと思います。 なお忍法帖プログラムは『オーナー情報』から行えるので、恩恵を利用したい人はそちらからどうぞ。 ちなみに開始前に脱落した不運な参加者は、 S県月宮 荒巻スカルチノフ 室伏広治 の三名です。 それでは、皆様がご活躍出来ることを期待しております。 2 名前 ひろゆき :20XX/09/01(月) 06 00 00 ID ?????? 生存者のみなさん、おはようございます。 第一回定時更新の時間となりました。 まずはこの6時間での脱落者の発表です。 MSKK ショボーン オエー ウララー エルメス 寺生まれのTさん 一頭自営業 モッピー レベル男 エルメェス 原住民 ドクオ 麦茶ばあちゃん 壁殴り代行 ゆうすけ 以上の16名です。知り合いが亡くなった方はご愁傷様です。 優勝さえすれば彼らを生き返らせる事も出来ますので、バンバン殺し合いに参加しちゃってください。 そして殺害者と、Lv=01以上の忍法帖のオーナー名を発表します。 殺害者名・・・被害者、被害者etc... 【Lv=03】 やきうのお兄ちゃん・・・一頭自営業、エルメェス、原住民 モララー・・・モララー MSKK、レベル男、ゆうすけ 【Lv=02】 クマー・・・エルメス、寺生まれのTさん クタタン・・・ドクオ、麦茶ばあちゃん お断りします・・・ショボーン、壁殴り代行 【Lv=01】 川越達也・・・オエー カーチャン・・・ウララー 一条三位・・・モッピー ちなみに忍法帖プログラムのプロキシを使うことで、 この殺害者名を隠すことが出来ますよ、よければご利用ください。 3 名前 ひろゆき :20XX/09/01(月) 06 00 07 ID ?????? そして最後に禁止エリアの発表です。 7時 D-1 8時 F-1 9時 D-5 10時 E-6 11時 F-4 12時 D-6 時間になってもエリアにずっと留まっていると、首輪が爆発してそのまま脱落となります。 なお、海上にも禁止エリアが設けられますが、 一応渡し船の上にさえいればセーフです。その辺りはご安心ください。 あと、今から忍法帖の「書き込み代行」が解禁になりますよ。 何かの告知などに使っていただければいいと思います。 なお、「書き込み代行」を使用して質問されても、おいらから一切返信はしませんのでご了承ください。 とりあえず、伝えるべき事は以上ですー。 それでは、皆さんのご活躍に期待しております。。。