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今となっては、何であんなことしたのか覚えてないけど あの日、夏休みのある日、私は部室に一人たたずんでました ちょうどそのときだけ偶然、みんな用があっていなかったみたいです 暑いし、とりあえずみなさんが来るまで待ってようと思って席に座ってぼーっとしてました 直ちゃんのパソコンがつけっぱなしでした グーグルの検索画面……そう、さわ子先生が夏休み中だけインターネットにつなげるようにしてくれてたんです、もちろん学校には内緒で なんとなく、パソコンの前に座り なんとなく、キーボードに手を置き なんとなく、何かを検索してみようと思いました きっと暑くて頭がぼーっとしていたせいかな、きっと 何を血迷ったのか、私は 『菫直』 と入力しました ……直ちゃんと私がどうとか、直ちゃんのことをどう思ってるとか、全然そんなこと考えてなかったのに ほんとに、なんとなく、無意識のうちに エンターキーを押したころにやっと自分のしたことに気づいて、恥ずかしさがこみ上げてきました こんな言葉で検索しても、私たちのことが出てくるはずもありません やめよう、やめよう、と思って戻るボタンを押そうとした瞬間、検索結果が表示されて…… 何番目かに、気になる項目が出てきました 菫「……菫青石直閃石岩?」 なんて読むのかすらいまいちわからない、鉱石のようなものが表示されていました 興味がわいて、そのページを見てみると 菫「菫青石直閃石岩。菫青石と直閃石からなる鉱石。なんか……私と直ちゃんみたい」 直「何?」 菫「ふゃぇぃっ!?」 全然気づきませんでした、多分パソコンに夢中になってたんだと思います 直ちゃんがすぐ隣にまで来ていました 菫「あ、わ、ごめん! 勝手に使っちゃって……」 直「別にいいけど、何見てたの?」 菫「はっ! それは……」 『菫直』と検索したことを見られたくなかったので、とっさに画面を閉じようとしたけど……もう直ちゃんは画面を覗き込んでいました でも、もう鉱石のページが開かれているのでセーフです 直「……すみれ青せき……? きんせいせきちょくせんせきがん? 菫青石と直閃石からなる。何か私たちみたいな名前だね」 菫「!」 そう言われてドキッとしたのを覚えています 直ちゃんも、同じことを考えてくれた……それが嬉しかった きっとこのときの直ちゃんは何も考えずに言ったんだろうけど、私はさっきあんな言葉で検索しちゃったこともあり意識せざるを得ませんでした 直「菫青石は……英語だとコーディアライトで、青から黄色などの鉱石……ふむふむ」 直ちゃんと一緒に菫青石のページを見ていくと、黄色っぽい原石の写真や、鉱石の説明が載っていました 直「宝石しての名前はアイオライト」 菫「あ、それなら知ってる! そっか、アイオライトの原石だったんだ……」 アイオライトなら、琴吹家のアクセサリーを整理してるときに覚えたので知っていました アイオライトで検索すると、きれいな青い宝石の画像がたくさん出てきました 直「きれいだね。それで、直閃石は……閃って字からして光ってそう」 直ちゃんは期待して直閃石のページを開きましたが、黒っぽい鉱石で宝石ではありませんでした 直「うう……全然光ってない……しかもアスベストに含まれるなんて……。菫、ずるい」 菫「ご、ごめん!?」 と、こんな感じでちょっと拗ねちゃった直ちゃんにお茶を出して、しばらくこの石の話題で盛り上がっていました 二人の名前みたいな石があって、しかもその二つが組み合わさった鉱石があるってことがなんか嬉しくて、いつもより仲良く話せたような気がします ……それで、すっかり忘れていたんです そもそも何でこの石の話題になったかということを 話が終わり、直ちゃんがブラウザの戻るボタンを押しました ……『菫直』と書かれた検索画面が表示されました 菫「あっ!?」 直「……菫直?」 菫「あぅ……えっと、えっと、ね?」 直「???」 直ちゃんは何のことかよくわかってないみたいでした 菫直っていう熟語があるのかと聞かれたり、単に私たちの名前で検索して何か引っ掛からないかと思ったのか、と聞かれたりしました 私としては助かったのですが、でもすごく恥ずかしかった…… この一件以来、私は直ちゃんのことが気になるようになりました 直ちゃんと話したり、近づいたり、触れたり……ほほえみかけられたり…… そのたびに、ドキドキするようになりました この一件がなかったら、どうなってたんだろう 直ちゃんにこんな気持ちを抱くことなく、ずっと過ごしてきたのかな そして、あっと言うまに10年が過ぎて、今日―― 直「菫、これを」 菫「……え……これは、指輪?」 直「うん。開けてみて」 菫「わ、きれい……これ、アイオライト? 直ちゃん、もしかしてあの時のこと」 直「覚えてるよ。あのときの検索の意味がわかったのはずいぶん後だけど……」 菫「は、恥ずかしいからそれは言わないで!」 直「……菫。これからも、ずっと一緒にいてほしいな」 菫「……はい。不束者ですが、よろしくお願いします、直ちゃん」 ありがとう、直ちゃん。覚えてくれてたんだ 指輪のお返しに……うーん、直閃石は無理かな ふふ、嬉しいな あのとき、変な検索をしちゃったことは、今となってはよかったと思います そして、私たち二人の名前みたいな鉱石があったことに感謝しています これからもよろしくね、直ちゃん! おわりです 戻る
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ファンシーカット・アイオライト ファンシーカット・アイオライト ユニット- コロボックル/フェアリー 使用コスト:緑1赤1 移動コスト:緑1 パワー:1500 スマッシュ:1 タイミング クイック あなたは、種族「コロボックル」か種族「フェアリー」のユニットをプレイするコストを支払うにあたり、追加コストとしてこのカードをフリーズしてよい。 そうした場合、緑か赤を選び、その使用コストに必要な選んだ色のエネルギーを-1する。 特定種族専用の擬似呼声ユニット。 移動コストは減らせないが、"緑赤コロボックル"に入る低コスト帯は色拘束のきついものも少なくないことから、 有色コストを軽減できる点は大いに評価できる。 緑と赤のエネルギーを持たない高鳴る鼓動ペンラムのコストは減らせない。 フレーバーテキスト 「め! です!」 ~細い葉の柳シュシュ~ 収録セット サード・センチュリー エキスパンション 敵陣を貫く疾風(095/100 コモン) イラストレーター MID 関連リンク 種族 コロボックル フェアリー コロボックル/フェアリー 参考外部リンク wiki 菫青石
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種族 デューマン 性別 女性 属性 雷 年齢 16 誕生日 不明(12月30日仮設定) 「自分は、オラクル船団アークス所属リィス・ティーゼ・アイオライトであります。以後お見知りおきを!」 「私の配属先は既に決まっていまして…えぇ」 アークスで活動するノーヴェンの娘。娘と言っても実子ではなく、彼女に拾われたいわば養子のようなもの。 実親はリィスが幼い頃に亡くなり、その後は人買いによって様々な人間の下で奴隷のような扱いを受けてきた。 人買いの手で次の人間へと売られそうになっていたところに通りかかったノーヴェンが介入する形で交渉は決裂。人買い共々逃げ出した為取り残されたリィスはなしくずし的に彼女の下で暮らすことになり、人としての真っ当な生き方を学ぶことになる。 所謂ミリオタの気があり、アークスへ支給される銃器を勝手に自分テイストにカスタムしてしまったり、所持金の大半をそれつぎ込むなど筋金入り。その事についてノーヴェンはもう少しお洒落に気を遣って欲しいとは思っているらしいが止めさせるような素振りは見せていない。そもそも人の事を言えない。 ノーヴェンと同じアークスではあるものの(キャラ枠の都合上)所属先が違うためあまり一緒に任務へ赴いたりはせず、顔を合わせることも稀ではあるがあくまでもアークスとしての話であり、プライベートでは喫茶アストルムに顔を出すなどしているためSTAR RISEの面々とは多少の面識はある。 【武器】 ヤスミノコフ9000M+ 以前マグナが使っていたヤスミノコフを譲り受け自分用にチューンしたもの。
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ヘイゼル・レジーナ=アイオライト(Hazel Regina=Iolite) 年齢:19 性別:女性 種族:魔族 クラス:聖職者/魔女医/兵士/冒険家 マナカラー:白緑赤 制作者:lion イメージアイコン:ソフィア(グランブルーファンタジー) 「お困りですか?私に出来ることでしたら、是非お手伝いさせてください」 ・概要 『次元旅団』の医療班主任補佐を務めるヒーラー。 ライブラ評議会の中核を担うアストライア家の遠縁、アイオライト家に生まれ旅団に派遣されている。 癒しの魔法や魔法薬の扱いに長け、PT能力者でもあるため直接的な戦闘能力には乏しいが任務に同行することも。 怪しい見た目と言動の上司には最初は面食らったものの、現在は奇行を受け流したりストップをかけつつ その医療への熱意や技術には感銘を受けて、激務の彼を支えようと頑張る良き補佐官である。 真面目で心優しく、多くの人に丁寧に接する聖職者然とした女性だが、 たまに未熟さと性格からくるうっかりを発動させて周囲を巻き込むことも。解決後に平謝りする姿も旅団内で目撃される。 ヒール特化+魔法薬や消耗品アイテムを多用する回復キャラとしてデザインしています。 PT能力者としてどこの次元でも同行が可能なので、補給を助けるNPCとして自由に活用いただいて問題ありません。 また、上記の通り彼女が原因の問題が発生することもあり得るため、依頼者や情報提供者としても登場可能です。 主な次元旅団NPCに対する呼び方は関係キャラクター一覧で示しています。 ・コネクション 【情報】[情報収集]の判定に+1Dされる。 聖職者として各次元を巡った彼女の話には、解決の糸口が眠っているはずだ。 ・関係キャラクター 名前 関係性 Dr.メーディック 「先生ってばまたそんなことを。新任のPTの方が驚いてしまうではないですか。先生の助けが必要な患者さんはまだたくさん……えっ、もう診察は終わってる?で、ではこちらの書類から順に確認をお願いします」 ヨゼフ・マーティス 「旅団長には父ともども大変お世話になり、尊敬していますが、その……セクハラだけは本当に困っていて……」 アレクサ・マーティス 「アレクサさんにはいつも大変ご苦労をお掛けしています。何かお手伝いできることがあればいいのですけど」 紫宮佳織 「佳織さんの並々ならぬ努力については、旅団の誰もが認めるところだと思います。私も何度助けていただいたか」 セレナ・キャラクタル=アストライア 「実はあまりお話したことはないのですが、同じ年で大変な重責を担っている姿には感服しています。お父様のことやギルドのこと、無理をされていなければいいのですが」 閃 「閃くんは本当にもう……元気になったのは本当に嬉しいことなのですけど、大人しくしてくれる日があってもいいのに」
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宝石姫JEWEL PRINCESS いつもの衣装 進化前立ち絵 進化後立ち絵 3D 宝石姫JEWEL PRINCESS いつもの衣装 進化前立ち絵 進化後立ち絵 3D
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『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー はぁい! ここでは新世界学園の高難易度コンテンツである「委員会模擬戦」の攻略情報を記載していくわ! 「委員会模擬戦」の攻略とコツ「準備編」新世界学園攻略wikiの「キャバリア用装備一覧」「企業ページ」「キャラページ」を用意しよう! 模擬戦用のフィールドを決めよう! 「委員会模擬戦」の攻略とコツ「開戦編」自分だけのかっこいい登場シーンを用意しよう! 委員長なら後攻を取ろう! 「委員会模擬戦」の攻略とコツ「終盤編」必殺技への対処を考えよう! 勝負が終わったら会話しよう! オススメ装備JRS-06“シルバートゥース” 武者振るい 委員別攻略 VS ルサールカ(ジゼル)『アームブレード』 『劇場の作法』 要注意攻撃『聖霊降臨祭』 VS タイラント(マリア)『シルバートゥース』 『コフィンチョッパー』 要注意攻撃『ヴォイドバンカー』 VS Bandersnatch(ルイス)『その都度変わる装備』 要注意攻撃『Volcano』 要注意攻撃『Ignition』 VS ファルステロ(ユノハ)『ジャミング』 『ブースターセパレート』 要注意攻撃『電子戦(レトバターロ)』 VS ジーニア寿司(モーラン)『三色寿司皿』 『炙り寿司』 要注意攻撃『アガリ・ビーム』 VS エイプリル(ベリーム)『鉄骨』 『全武装解除/I am Very Happy』 要注意攻撃『大地の津波(仮称)』 VS ブルーテイル・ワグテイル(ナナ)『オーディンサイド』 『ハウリングホーク』 要注意攻撃『クルーザーモード~可変マニューバ』 VS フェアリーテイル(ノイン)要注意攻撃『ホーミングレーザー』 「委員会模擬戦」の攻略とコツ「準備編」 新世界学園攻略wikiの「キャバリア用装備一覧」「企業ページ」「キャラページ」を用意しよう! 新世界学園はキャラクターも多ければ機体も多い。 ただでさえ多い情報を把握するのに必死なのに、その模擬戦だけのアセンブル持って来られると混乱してしまうわね。 そんなときのためにキャバリア用装備一覧は常に手元においておきましょう。 装備一覧に載っていない固有の装備や能力は都度、相手の個別ページで確認しましょうね。 模擬戦用のフィールドを決めよう! キャバリアは機体によって地形適性というものが存在するわ? ない? そう……。 例えば水中用キャバリア相手に海上戦などを選んでしまうと相手が有利になるどころか 「あれ、なんかこの場面、どんな攻撃描写しても強引だな……」という事態に陥ってしまいがち。 「RP的詰み」を発生させないように、最初に模擬戦場の設定はよく決めておきましょう。 「委員会模擬戦」の攻略とコツ「開戦編」 自分だけのかっこいい登場シーンを用意しよう! 模擬戦前に登場シーンをあらかじめ準備したり、格納庫での決まったコールがあるならそれを使用すると導入がスムーズよ。 ここでカッコいい登場の仕方をすればその時点で相手を威圧することができるわ。 勝負は戦う前から始まっているということね。 委員長なら後攻を取ろう! 「来いよ」という態度を見せてから相手の先制攻撃を捌くことで、強者感を演出することができるわ。 自分が委員長である場合は積極的に使用して上から目線感を出していきましょう。 ただし、これで攻撃を喰らうと一気にアレな感じになるので注意が必要ね! 「委員会模擬戦」の攻略とコツ「終盤編」 必殺技への対処を考えよう! 勝負を勝利or引き分けに持ち込みたい時、ネックになってくるのが終盤よ。 たいていの場合フィールド全体即死攻撃のような強烈な攻撃を味わうことになるわ。 勘違いしがちだけど実は模擬戦は死んではいけないの。 攻撃をただ避けてしまっても塩試合になりがち、きちんと受けて相殺するか、良い感じにする方法を考えましょう! 勝負が終わったら会話しよう! 終わった後に相手の実力や検討を讃えたり、負けたとしても「俺には隠された力がある」というアピールを忘れないようにしましょう。 勝利後の印象ボーナスを稼ぐことでスコアが伸びるのを期待できるわ。何の? 自分で考えなさい愚か者。 オススメ装備 JRS-06“シルバートゥース” Justitia Ind.製の毎分700発の速度で弾丸を放つキャバリア用アサルトライフルよ。 中距離戦での制圧力が高く遮蔽物のあるステージでもゴリゴリ戦っていけるわ! 武者振るい 〝鉄〟製の大型盾よ。取り回しには機体の馬力が必要だけどその分防御力は抜群! 軽量機ではなかなか選びづらいのが難点かしら。 委員別攻略 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー ここでは私が挑んだコンテンツに限り攻略記事を書いているわ! 増えるかどうかは気分よ! VS ルサールカ(ジゼル) 現在はシミュレーターのアーカイブでしか戦えないわ。 ストーリー攻略上必須ではないけれど経験値効率は非常に良いと言えるでしょう。 機動性とトリッキーな挙動が厄介な相手で、サイキックキャバリア戦に慣れてないとキツいんじゃないかしら。 中~近距離においては単純に俊敏性が高いので、よっぽど防御性能に自信がない限りは動きが視界に収まるように離れて戦うこと。 終盤はフィールドそのものの環境が水中化するので、対処は必須。 『アームブレード』 中距離から一瞬で距離を詰めて飛んでくるブレード攻撃。 当たり判定は常識的だけど発生がアホほど早く、後述の液状化と合わせて突然視界から消えた時に放たれることがあるわ。 常にカメラを回して敵機の位置を把握しないとダメよ。 『劇場の作法』 なにこれ。対戦中に数度使用してくる液状化による完全防御、いわゆる無敵状態ね。 ロックオンしてもこれがある限りは決めきれると思わないこと。 常に使用されるわけではないけれど、こっちのリソースを割いた攻撃をこれでやり過ごされると負けパターン。 切り札を切る時は逸らないように。 要注意攻撃『聖霊降臨祭』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 終盤に発動する攻撃で、戦場全体を水で満たしてフィールドを変えてくるわ。 ここで水中適性の低い機体だとほぼ確実に詰み。さっさと飛んで海上に出るか、水中用装備を持って来ましょう。 最も水中適性SSクラスのルサールカ相手に水中戦はキツいので、まず使わせないことが大事ね。 VS タイラント(マリア) タイマンでキャバリア戦やる時には主戦場となりがちな中~近距離戦。 そのレンジでやりあうのに最もキツい相手の一人よ。自機のステを丸く上げてきた人は注意しましょう。 ナーファル、シルバートゥースと装甲を抜けるような射撃兵装に富み、中距離で足を止めて撃ち合うのは危険。 接近すればコフィンチョッパーが待ち構えているわ! 「1、2発食らってゴリ押し」は禁物。きちんと自機のステの尖った部分を把握し、それを活かせる戦術を組み立てて挑みましょう。 『シルバートゥース』 みんな大好きシルバートゥース。削り性能が高いので受けるとジリ貧。 ゴリゴリシールドゲージを削られて圧し潰される事例は多いわね。 なるべく避けるか遮蔽物を活かして対処するように。 ただ模擬戦場のおんぼろビルくらいなら貫通してくるわ。 遮蔽物はあくまでロックオンを切るためのものと心得ましょう。 『コフィンチョッパー』 接近すると使用してくる大鉈。 武者振るいでも装備してればまだしも、たいていシールドごと持っていかれるわ。 そもそもこんなの振るわれる距離で戦うとまず勝てないので、なるべく距離を取って機銃を受けないように動き続けて。 ただ、タイラント自体の突進が速いので安全圏だと思い込んだ位置が安全じゃないこともままあるわ。 要注意攻撃『ヴォイドバンカー』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 終盤に発生する即死攻撃。射程は近距離なので距離を詰められているときは特に注意よ。 防御兵装やユベコではほぼ対応不可能。 見て避けようとすると速すぎる突進に反応できず、そのまま床を舐める事例が多いわ。 きちんと事前モーションを覚えて避けに徹すること。 また、こちらの決め技に対して重ねて撃たれるとほぼ確実に相殺されるわ。勝負を決めに行く際にまだヴォイドバンカーを見ていないなら注意してね。 VS Bandersnatch(ルイス) 高い対応力が厄介なキャバリアよ。 バリエーションに富んだ装備が厄介で、こちらのアセンに合わせて的確にセッティングしてくるわ。 常にキャバリア用装備一覧は開いておきましょう。 毎度攻略法がその場で変わるので、「普段通りの戦い」に拘るとうっかり罠にハマるなんてことも。 戦闘に慣れた頃の落とし穴ね。 自己修復による耐久力の高さもしんどい相手ね。削り切るなら機を見て一気に攻めないとジリ貧必至よ! 『その都度変わる装備』 Bandersnatchは戦うたびにアセンが変わっている機体なのでパターン記憶があまり役に立たないわ。 戦闘開始時にどういうセッティングなのか確かめるため、慎重に戦う事。 ここで相手の狙いをしっかり把握できないと終盤で手がなくなってしまうこともあるわね。 ただし時間をかけすぎると下記フェーズに入るのでのんびりとしすぎるのもダメ。 要注意攻撃『Volcano』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 終盤に発生する全体攻撃。戦場の地形を変化させて継続ダメージを与えてくるわ。 この状態になると床面は全てダメージエリアとなり、特に熱属性に弱いキャバリアはキツいので、きちんと対処法を用意するか、使われる前に勝負を決めましょう。 使用中は相手も体力を削られていくので、熱に強い機体なら耐久戦という選択肢もあるかしら。 要注意攻撃『Ignition』 『第六猟兵』(C)アイオライト/つかPON様/トミーウォーカー 終盤に発生する全体攻撃。戦場内のブースターを一定時間無力化するわ。なにこれナメてんの? 避けて当てるタイプのキャバリアがこっちを喰らうと完全に終わるので、攻撃そのものの効果を踏み倒す手段を用意しておくしかないわね。 VS ファルステロ(ユノハ) 基本的にエリア限界のない特殊なフィールドでの戦闘になるわ。 フィールドギミックであるホーリーグレイルはファルステロには絶対当たらないので期待しないように。 様々な電子戦装備でこちらのコントロールに異常を起こしてくるのが厄介ね。 空中戦で頼りがちなミサイルに対してはコントロール奪取のメタ攻撃を使用してくるのも注意。 調子に乗ってホーミングミサイルや攻撃ドローンで弾幕を貼ろうとするのは負けパターンよ。 それでなくても無駄弾を使わされやすいので「とりあえず撃つ」は禁物ね。 『ジャミング』 機体のセンサーにジャミングがかかり、視界やレーダーに異常が出るわ。 たいていフィールドが開けているので障害物にぶつかる、ということはないけどファルステロ本体を見失うほうが怖いわね。 そもそもファルステロが速いので、レーダーが無い状態で視界から見失うと負けパターンと思って良いでしょう。 ここで数撃てば当たると思って弾幕をばらまかないように。 『ブースターセパレート』 超高速で逃げるファルステロを追撃している最中、突然切り離されたブースターが突っ込んでくるわ。 基本的に開けたフィールドでの戦いになるため、逃げるファルステロと一直線に並んで飛行していることが多く 気を抜くとよく当たる上にダメージが大きく、機体によっては海面に叩きつけられるとアウト。 お尻を追っかけるときは慎重にしましょう。 要注意攻撃『電子戦(レトバターロ)』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 機体のコントロールに電磁波による影響を与え、ホーミング系ミサイルやドローンのコントロールを奪取し撃ち返してくるわ。 たいていホーミングしても当たる速度ではないので使うだけ無駄なのだけど、調子にのってばらまきすぎると 一気にジャックされて自分のほうが追い詰められることになるわね。 そもそもファルステロ自体ロックオしたってミサイルが追いつかないから使うだけ無駄じゃないかしら、ミサイル。 VS ジーニア寿司(モーラン) これは何? 運営のおふざけで実装されたトンチキイベント用ボスかしら。 美味しそうな見た目に反して攻撃能力はガチだから嘗めずにかかりましょうね。寿司を舐めるな。食べろ。 意外と機動性が高く、寿司皿の射出攻撃は三方向から飛んでくるけれどキチンと安い皿を見極めて対処しましょう。 {小ネタだけど熱属性の攻撃を当てると炙り寿司になるわ。 } 『三色寿司皿』 三色に色分けされた寿司皿が飛んでくるわ。なにこれ? 高い寿司皿を攻撃すると精神的ダメージを追うので安い皿を狙って対処しましょう。 『炙り寿司』 火属性の攻撃を受けると香ばしくなるわ。 要注意攻撃『アガリ・ビーム』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 嘘みたいな攻撃だけど要は熱属性のウォーターカッター。 水属性の武装だと思って受けるとコロっとやられることが多いので、ちゃんと熱耐性のあるシールドで防御しましょう。 余裕があれば避けたほうが良いけれど、たいてい初見では困惑してしまって避けるどころの騒ぎではないわ。 VS エイプリル(ベリーム) 接近しての格闘戦が強い機体なので、まずクロスレンジに飛び込むのは禁物。 戦場の障害物や瓦礫を武器に転用して戦ってくるため、フィールドが市街地や森の場合は特に注意。 軽量高速機体だと捕まった時点で「あれっ?」と思っているうちに落ちます。 中距離以上に距離を取りながら常に動き回って、的を絞らせないこと。 オプションで捕縛ネットをつけていることがあるので、調子にのって背後に回っても近接装備で殴り掛からないように。 『鉄骨』 フィールドにある建築物の残骸などを利用して攻撃してくるわ。 ただでさえ高い格闘能力に加えてリーチ、攻撃力が伸びるうえにどこからでも調達されるので厄介ね。 離れて射撃したいとこだけどそもそも鉄骨が拾えるようなフィールドでは機動が制限されるので注意。 足場の悪いところに追い込まれるとそもそもの運動性能で抑え込まれることも想定されるわね。 『全武装解除/I am Very Happy』 二種類存在する機体性能のブースト。 それぞれデメリットがあるようで、前者は装甲値の低下、後者はパイロットの持久力の低下かしら。まだ研究中。 きちんと相手のモーションを見て、状況を見極めて対処しましょう。 問題はこれで機動性が上がるとガン逃げも難しいんじゃないかってことで。 至近距離でこれを見ると初見で避けるのは難しいわね。私は彼女の上司なので穴が開くほど見てます。見てます。 要注意攻撃『大地の津波(仮称)』 『第六猟兵』(C)アイオライト/つかPON様/トミーウォーカー 終盤になると使用してくる全体攻撃。地面を伝わる形の波状攻撃ね。 本体を中心にして全方位に飛んでくる実質即死攻撃よ。貫通持ちの突進ができる機体じゃないと突破は無理。 唯一、上空に跳んで交わすことが可能な機体なら対処できるんじゃないかしら。 ただし着地時を狙って追撃が入るので油断はしないように。 本当に油断しないように。 VS ブルーテイル・ワグテイル(ナナ) 私の乗ってないブルーテイルね。 私の機体に比べて反応速度が高く、回避能力に秀でているわ。 ブルーテイル・エクスがベースとなっているのでブルーテイルのわりに火力があるのも注意点。 どっちにしろブルーテイルはブルーテイル。ブルーテイルなんて攻撃一発当てれば落ちるから、焦らずに行きましょう。 『オーディンサイド』 ドローン攻撃ね。普通にブルーテイルを相手するときと違ってこちらはドローンを接近させてから本体が射撃で狙ってくるわ。 通常この攻撃はマニュアル制御である点を突き、本体へちょっかいかけて注意を奪うことで対処できるわね。 ただこのブルーテイル・ワグテイルに乗ってるのはアンサーヒューマンのナナ。処理能力が段違いよ。 基本的に気合避け以外の対処法がないので頑張って。 『ハウリングホーク』 ビームシールドね。これを展開しているときは攻撃がほとんど効かないので、ここで決め玉を投げないように。 シルバートゥースⅡなら撃ち続ければエネルギーを散らしてジリ貧に持ち込めるわ。余裕があれば買って来ましょう。 要注意攻撃『クルーザーモード~可変マニューバ』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 変形して機動力が上昇するわね。 この状態ではこちらの攻撃に対する反応速度が私のブルーテイルより明らかに速いので、深追いは禁物。 直線軌道での追いかけっこになればロックオンも可能だけど、突然変形して急制動をかけて背面攻撃を行ってくることがあるわ。 どのタイミングで攻撃に移るかパターンが読めないので集中していきましょう。 ブルーテイルの変形と挙動を肌で覚えれば反射で避けることができるわ。がんばって! VS フェアリーテイル(ノイン) イベント戦闘後にシミュレーターに追加される戦闘データ。 エンドコンテツンのような物なので攻略には不要だけど、力試しにはいいかもしれないわ。 対高速機にはブレーキのタイミングを読んで射撃するのがセオリーだけど、ブースターゲージが無限なので諦めましょう。 飛んでくる攻撃は全部即死攻撃なので何度も挑んで気合避けを身につけましょうね。 要注意攻撃『ホーミングレーザー』 『第六猟兵』(C)アイオライト/エル様/トミーウォーカー 当たると即死するけどホーミングしてくるわ。 レーザーが折れる角度には限界があるので、広く距離をとって、前に踏み込んで避けるようにしましょう。 避けても追ってくるので足を止めないように。
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「アイオライトさん、まーたヒューマー用食品を摂取しましたね!?処理機能に既定以上の負荷が掛かってますよ!」 「申し訳ございません、今月はまた多量に摂取していないかと・・・。」 「確かに多くは無いですけど、駄目なものは駄目です!前任者はある程度許してはいましたが、私が担当の間は支障が来さない様に管理していきますからね!」 少々油臭い40坪程の武装組織にしては小規模な整備室で、20代の華奢な女性に可憐な女性型デュナミスが説教を受けている。 ここは特装三課の本拠地とされているアジト内部だ。荒くれ出動班達が扱う咢やデュナミスの整備・修理に日々追われている彼らは、「咢」生誕時期からの古株に混じって若い世代の大半が従事している。 三課で取り扱われているデュナミスは潜入用蛇型「オロチ」と逆関節式二脚戦車型「キウィ」、そして説教を受け意気消沈している彼女こそ女性型「アイオライト」であり、世界少数の言語機能が搭載されている高知能デュナミスである。 「でも、皆様の食事は非常に美味でして。一緒に食事をすると理由が解らないのですが、従来に増して美味しく感じるのです。これは倫理的に解明はされているのでしょうか?」 アイオライトの素直な質問に対し、担当者であるナンナは怒るに怒れないといった心境になっている。 「~~~~~~・・・ッそ、そうですね・・・好きな人と食べると嬉しい気持ちとかあるから、食欲も増すとか…じゃなくて!もーーー話逸らさないで下さいよ~!」 ナンナはアイオライトの行動に少しばかり困っていた。デュナミスの中でも彼女は「銀の心臓」を所持している為、体組織の再現は可能である。しかし人型を維持するだけなら問題無いが、「食事」となれば別問題となる。 本来、デュナミスは食事を必要としない。彼女は食事を行う為に、機人種の様に人工臓器を構築して人と同じ様に過ごしている。それだけでも多大な負荷が掛かっている筈だ。 整備班であるナンナはそれを危惧していた。任務上、負荷によって身体状況に支障を来して非常事態が生じれば・・・担当者だからではなく仲間として危惧しているのだ。 決して自らの責任等は関係なく、彼女自身を心配する故の言葉である事も彼女は解っている。 「おーい、ナンナもそんな厳しい事言うなって。な?」 「あれ?エクトさん会議の方は終わったんですか?」 「おう、定例報告会だからな。」 二日酔いが抜けていないのか、少々気だるげに金髪褐色の男が声を掛ける。 また充分に睡眠を取っていないのか目のクマが目立ち、上着にジャージとラフな格好である。この姿で先程ヤトノに説教を受けていた為か、いつもの勢いが欠けている。 「というか知ってますよ、エクトさんまたアイオライトさんに勧めたんでしょう?バディとしてしっかりしてください!」 「いやぁほら、昨日は大型案件を片付けたじゃん?そんで次非番の連中で祝杯とやったら専用フードだけじゃ味気ないじゃん?ね?」 「ね?じゃありません。」 「すんません。」 例え出動班で一番の顔であるエクトですら、整備班達からも説教を受ける事が多い。そんな彼を見てアイオライトも少々心配そうに見ている。 「アイオライトさん、大丈夫ですよ。エクトさんと一緒に反省して頂ければ!とにかく、少しなら大丈夫ですけど多量摂取で機能不全の危険性もありますし、銀の心臓が無理にカバーして構築機能の低下も起きるかもしれません!なので重々承知をしてくださいね!」 遠目から整備班長と副班長が見守っている。担当の前任者はナキが行っており、まだ若く数年目であるナンナに任せると言い出した時は不安感を隠せなかった。 しかしそれも杞憂だろうと思われた。放任主義のナキとは違い、エクトの体調管理さえも行う彼女の仕事ぶりには圧倒されるばかりの様だ。 ナンナ含め整備班達の日間業務は待機の多い出動班と比べ、忙しない事が多い。朝礼から始まり、室内清掃、多岐に渡る武装品や咢・デュナミスの整備及び外部へ部品発注、協同組合との連携や新規格項目の研修活動等々…任務となれば死と隣り合わせの彼らを全力でサポートする為に日々業務に追われながらも新たな知識や技術を会得している。 そんな彼らの働きを出動班達も理解し、尊敬の意を持ち合わせている。言葉に表さずとも、装備関連の殆どを任せ実績を重ねて信頼性を形にしている。 2階フロアの広場は元々外部スタッフとの会議用に設置された為、油臭いアジトの中では珍しく小奇麗な内装となっている。 特にお偉いさんの訪問等が無い限り、広場を使われる機会は殆ど無く皆の休憩所として扱われている。ナンナは丁度昼休憩に入り、自前の弁当を頬張る。 それぞれが常に整備室に従事出来る様に配慮されており、どうやら彼女は12時から休憩と取っている様だ。各部署のスタッフも同様に食事中だ。 「なんだかナンナちゃん、表情が曇ってる様だねぇ。愚痴ばっかの若い衆の中で光の様な君が珍しい。」 パイプ椅子に腰かけ、彼女の向かいに座り出すポニーテールの男は愛妻弁当を開けている。やたらとガタイの良いその男は、入職面接で彼女を一発採用した管理局の異端児ヘリックだ。 インスタント食品や外食で済ます者が多い中、律儀に毎日愛妻弁当を持参する所帯持ちの一人だ。どうやら本日は弁当2つとサラダ、蒸した鶏肉と健康面に配慮した内容だ。 「そのオニギリ、ハート型なんですね。愛されてますね。」 「あ、ああ・・・やめろって言っても聞かねえんだよな嫁さん。」 そんな彼を煽る様に、人形の様な造形に似つかわしくないパーカーとホットパンツにテックウェアを着こんだ少女がヘリックの隣で声掛ける。 「ホオズキの姐さん、管理官におっこちきってるからしゃーないでっせ。」 「おっこちき・・・え?倭人口調それ?」 「ぞっこんって意味ですわ、管理官。」 セツコは端末で各企業の株価取引を自動操作しているのか、そのままテーブルに放置したまま即席麺が出来上がるまで待機している。 最近は12時休憩にこの三名が揃う事が多い。特にヘリックはホオズキと一緒に休憩を取らないのかと周囲にどやされるが、司令部を空ける事は出来ないという理由から基本的にホオズキと同時刻に休憩を取る事は無い。 倭人口調に戸惑う彼をよそに、セツコはナンナの悩みを一発で的中させる。 「どーせ、アイの事で頭でも抱えてたんでねぇか?」 「あはは…その通りです。」 出動班のサポートも兼ねているセツコは、彼女の悩みもある程度察知していた。しかしその悩みはどの様な人物でさえ解決するのは至難だろうと、既に判り切った問題でもある。 だがそれを言い切る事も躊躇する。何方の主張も譲渡したい事だからだろうか、それについてスタッフ達が深く言及する事は今まで無かった。 「…確かに最近のアイはヒューマーと同じ様な生活を送る様子はあるっちゃあるが、ウチは何も言わねぇ。ってか、散々突っ込んだけど聞かねぇでさぁ。色々あって言うのはやめちまった。」 「その、色々が気になるんですが。担当として彼女の事を少しでも分かっておきたいんです!」 ナンナの純粋な眼差しに、ヘリックは心配そうにセツコを見る。 「俺から言っとけば良かったかな?」 「いんや、管理官の管轄じゃねえですか。休憩終わったら、銀の心臓の事を改めてナキに聞くと良いだろうよ。」 「…博士に聞けば、分かるのでしょうか?」 二人は少しばかり沈黙した後、目を逸らしながら彼女に告げる。 「ま、まぁ大丈夫かと…。」 「で、ですな…ウチは絡みたくねぇけど。」 「え、ええ‥‥?何でそんな不安気なんですか…?」 二人はナキに対して強い信頼感を持つと同時に、突拍子も無い行動に悩まされた事から心配事が僅かにあった。 それでも、ナンナはナキへ尋ねなければ自らの納得する答えが見つからないだろう。そう感じ取り、昼食を済ませた後にナキ博士が滞在しているラボへと赴く。 ラボは協同組織であるタカアマラ工業の勧めで、近日改築を済ませて最先端の機能が搭載されている。 自動ドアから始まり、端末連携式のコンピューターから研究内容の進捗及びデュナミスや咢の設備状況が表示されている。 また必要なのか、同時にセーフハウスも建築した様だ。限られたスペースで改築されたとはいえ、完全に三課本拠地の部屋を私物化しているのもナキの権限で出来るものであり、誰も異議を問う者はいない。 「話は聞いていたがそんな事か。確かにここで活動状況含め、アイオライトの仮想バイタルは確認出来ているが問題はないぞ。今の所はな。」 「それでも心配なんです…。銀の心臓については私も勉強中ですが、三課は時として危険な任務に赴く事が多いです。微々たる要素でも、彼女の体調が少しでも変わってしまってはと…。」 「ま、今更なんだけどな。出動班の連中は不規則な勤務帯に栄養バランスの考慮していない食生活で、充分なパフォーマンスが取れているのかと私も心配する程だなぁ。」 自らに返ってくる内容を淡々を話すナキは、中型冷蔵庫からエナジードリンクを取り出す。デスクの空き缶から察するに、三本目の様だ。 「本日でそれは3本目でしょうか?」 「おっと、私に関してはノーカンで頼む。それで、銀の心臓は「青い鳥」から初めて実装された半永久稼働式の動力装置なのは存じているね?」 「えぇ。初期機人種のマキナシリーズを踏襲された、生体構築機能搭載の新世代装置までは…。」 ナキは端末に銀の心臓について記された資料を開き、彼女に手渡す。 「正解。そこまではしっかりここに書いてある。んじゃ質問、銀の心臓保有者の寿命は知っているか?」 「寿命…ですか?それはマキナシリーズより性能向上された事が実証されているので」 ここでナンナは気付く。寧ろ、何故自分はここまで分かっている筈なのに気付かなかったのか。 盲点どころではなく、自らの無神経さに今恥ずかしさも覚える。 「…アイオライトに関しては、パフォーマンス低下の心配は無い。それは私も保証しよう。この事をハッキリと言わなかったのは流石に申し訳なかったな。」 「あの、半永久的とは存じていますが…実際はどれ程稼働し続けるのでしょうか。」 「推定だが、200年は支障を来さない事は確認している。まぁ何というか、エクトが深く言及しないでくれと言ってな。」 「エクトさんがですか?」 「別にナンナを信頼していない訳では無い、若い子が思い詰めるのは申し訳ないからと。全く、二人揃って配慮の仕方が下手糞なんだよな。お陰でこうやって悩む事になった様だ。」 野暮な話で悩ませた詫びだと、ナンナはナキより缶コーヒーを譲られた。午後の業務は午前中に済ませてしまったので、ナンナは暇を持て余す様に外のベンチに小休憩する事とする。 道中、ナンナは考える。人より寿命の長い人はどんな事を考えて生きているのだろうと。自分より先に、いなくなってしまう人の事をどう思っているのか。 そういえば、マディス連邦の騎士四課に機人種がいる事を思い出した。メイドさんと長髪で細身な男性がいたけど、ナキ博士から男性の方は「デブリロイド」という廃棄前提の戦闘兵器であると。 彼は現段階では修理する事は全初期化を意味するらしく、機械脳機能低下症の慢性化に伴い破壊するしか無い。人で言うと認知症の様なもので、彼らを救う術はQOLの向上の他に無いだろうと。 約束された死を理解して、彼は決して恐れる事は無いと話していた。ただ、仲間との思い出が消えてしまう事が死よりも恐ろしいと。 アイオライトさんはどうなのだろうか。高度自律修復機能が搭載された銀の心臓は、記憶全てを映像の様に残す事が可能だ。私達との関わりも、話した内容だって、全部覚えているという事だろう。 ベンチの向こうでエクトさんとアイオライトさん、ホムンクルス君の姿が見える。どうやら彼らも食事に行ってたのだろう。ホムンクルス君は端末を弄っている様で、アイオライトさんはエクト君の冗談話に微笑んでいる。 ふと、彼女の行動を思い返す。自律構築された素体では必要の無い入浴も、香水やネイルは彼女の気持ちから私だって目を瞑っている。人間の構造を全て理解し切って完全に再現し、人と同じ様に消化器機能を実現させた。また彼女は日々、心理学に関した書物を読み漁っている事を知っている。 それは、過去にエクトさんの自己犠牲に近い行動を理解出来なかった事が由縁らしい。また、自らもエクトさんを助けようと同じ事を…。確かに、何故そんな事を人は行うのか…説明しろと言われたら答える自信は無い。楽しそうに話している彼女の顔を見て、罪悪感が湧いてくる。 だって、好きな人と同じ寿命じゃないから。 縋る様に彼を理解して、全てを知り、この時間を大切にしたいんだ。 それなら一層、長く生きる事はアイオライトさんにとって苦痛に他ならない。 みんな知っていた。人体再現は多大な負荷が掛かる事を知った上で黙認して、彼女の意思を尊重していた。 それなら私も、彼女の生き方を尊重しよう。少しでも、大切な人との思い出を作れるように。 「はい、仮想バイタルも変わりなし。本日は宿直の日ですよね?私もですから、何かあったらよろしくお願いしますね。」 「ええ、ナンナ様。いつもありがとうございます。私は起きていますから、書類整理は控えめに仮眠は取ってくださいね。」 「ではお言葉に甘えて、コールがあるまで休ませて頂きますね!」 宿直任務は各課と分担して課せられる夜間勤務で、三課では週2回負担している手当の高い業務だ。 何も無い時は寝て終わる勤務であるが、近日治安悪化に伴い夜間出動が増えている事で勤務者は苦虫を噛み潰した様な思いをする事が多い。 出動班の者達は早々と夕食を済ませ仮眠を取り、任務時のパフォーマンス低下を最低限にしようと図っている。 大抵は警察組織案件だが三課案件の場合、連続で出動要請が起きる事が少なくはない。また少数精鋭である彼らはヌーフを転々と動く事が多く、簡単に言えば眠気との戦いである。 本日は睡眠を必要としないアイオライトのいるⅠ班であり、エクトとホムンクルスは彼女に厚意に甘えて熟睡する事が多い。その為か、Ⅰ班と金欠コンビのⅢ班の宿直率は高い。 「なぁ、コンビニ行っても大丈夫かな?」 「この間もイチゴ(緊急任務要請)鳴ったじゃん。やめとけって。」 「途中で俺の事拾えば問題ないと思うんだけど。」 「アイさんコイツこんな事言ってるけどどうする?」 「ではエクト様、端末から位置情報特定させておきますので。何かあればご連絡致します。」 「おう!サンキューなアイ。」 「本屋に絶対寄るんじゃないぞ。」 前回の宿直時にエクトは本屋に立ち寄った事があり、気持ちが緩んでしまったのか立ち読みをして時間を忘れてしまい緊急任務要請が来てしまった事がある。 その際にはエクトが居なかった事で鬼電し、彼も焦ってアジトへ戻ったが宿直はアジト待機が前提である。上官(特にヤトノ)にバレたらまずい事態となる。 「ナンナ様、良ければ仮眠前に暖かい飲み物でも如何でしょうか?」 「あ、うん!良かったら欲しいな!」 2階の休憩用ルームで二人はノンカフェインのお茶を飲み、談話する。ソファーではセツコが寝落ちをしている様で、端末で顔が隠れている。 とても落ち着いた空間で、ナンナは先日の非礼を詫びようとする。 「あのぉ…アイオライトさん。私、失礼な事言っちゃったと思うんです…。ご飯とか制限しなくても良かったのに、シルファ整備長から担当を貰えて張り切り過ぎてたみたいです。」 「そ、そんな私の方こそ…!しっかりと説明出来なかった私に非が御座いますので…。でも…ナンナ様が私を想っての言葉であるのを分かっていましたから、とても嬉しく思いました。」 「…良かったら、紹介したいお店があるんです!整備班の子達と一緒に良く行くお店なんですけど、甘い物とかアイオライトさん好きだと思うので。」 「是非ご一緒したいです!私、女子会…?というものに興味があったのですが、どう言う行為なのか解らず…。」 「女子会…というより遊びに行く感じだから、名前とかに囚われなくて良いと思いますよ!明後日は確か非番でしたよね?私もなんで行きましょう!」 ナンナは思う。自らが担当になった理由は、彼女の体調管理だけではない事を。 不器用な彼女に寄り添ってサポートする役割を、少しでも担いたい。それを任された自分がやるべき仕事を既に理解している。 出動班Ⅰ班担当者として、精進せねばなるまい。 彼女の大切な思い出を、少しでも守れる様に。
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4-18【ミユキ・アイオライト】(R) 戦力/体力・・・[8/5] キーワード能力・・・"チャージ" 技能・・・<剱姫>:自軍技能ロール成功時、何れかの自軍キャラクターを昇華させることができる(後衛可、継続) フレーバーテキスト: 解説: