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※現代もの ※すごいぬるい 「う〜寒い寒い。」 不本意な残業を片付け、僕が最寄り駅へと帰ってきたのは夜中の10時を回る頃であった。 このまま家路を急いでもいいのだが、なんとなく温かい物が欲しい。 体感では氷点下を下回るであろう身を刺すような寒さに、僕は完全に参っていた。 「何か温かいのが欲しいな・・・缶コーヒーでも買って帰ろう。」 運よく駅から5分ほど歩いた人気の無い街頭の下で、お目当ての自販機を見つけた。 財布から小銭を3枚出し、投入する。 チャリンと小気味の良い音が響いて、購入可能である事を示すランプが点灯した。 「この自販機、半分がつめた〜いだけど、この時期に買う奴とかいるのかな・・・」 そんなどうでもよい事を考えつつ、僕は缶コーヒーのボタンを押した。 普段ならガコンッというこれまた気分の良い音を立てて缶コーヒーが出てくるのであろうが、今回は違った。 ベチッ 「ゆぎゅっ!・・・・っぅぁああ゙あっつゔうぅゔゔうぅぅゔうゔううゔううう!!!!??!」 「うお!?」 流石の僕も驚いた。何が流石なのかは判らないが。 自販機の取出口から変な音がしたと思ったら、すぐさま絶叫に変わり響き渡ったのだ。 一体何なのだろうか、僕はすぐに取り出し口を開けて中を覗き込んだ。 「ゆ゙っ・・・ゆ゙っ・・・」 ゆっくりだ。暗くて良く見えないが、取り出し口の中にグレープフルーツ大のゆっくりれいむらしき物がうずくまっていた。 熱々の缶コーヒーが直撃したのだろう。打撃と熱のコンボを叩き込まれたれいむはかなりのダメージを受けているようだった。 「おーい、大丈夫か?」 とりあえず声をかけてみる。こんな場所に入り込んでいたれいむの自業自得ではあるが、 そのまま死なれても寝覚めの悪い事になりそうだったからだ。 「ゆ゙ぅ・・・な゙に?なんなの?いだいしあづいよ・・・」 なんとも頭の悪い返事が帰ってきた。見た感じは喋れない程の重症ではなさそうだった。 とりあえずこのままでは如何ともし難い。缶コーヒーも取り出せないので、僕はれいむを引きずり出す事にした。 ついでに火傷の治療も兼ねてもう一本オレンジジュースを買うことにした。 今買った缶コーヒーをやっても良かったのだが、なんとなくカフェインが悪影響を及ぼしそうだったので避けておいた。 「ゆぅ・・・つめたくてきもちいいよ・・・」 120円のつぶつぶオレンジジュースをよく振り、れいむに飲ませてやる。 ついでに火傷している場所に少し垂らしてやると、れいむはみるみる回復していった。 5分もするとれいむは完全に回復してしまった。相変わらずの不思議生物っぷりである。 そろそろまともな会話もできるだろうか、僕はれいむに問い正してみることにした。 「なぁれいむ、どうしてあんな所に入ってたんだ?」 「ゆ!おそとはさむかったからあそこでゆっくりしてたよ!!あったかいしすごくゆっくりできたよ!!」 その理由は大体僕の予想してた通りであった。田舎の自販機とかは蜘蛛とかよく入ってるもんなぁ。 と言うかゆっくりできてねえだろ・・・もう忘れたのだろうか、流石餡子脳。 「れいむ、あそこは温かくてゆっくりできてたかもしれないけど、入ってるとゆっくりできなくなるんだよ。」 僕はれいむに言い聞かせてやる事にした。我ながら意味不明な説明だが。 それでもゆっくりの餡子脳には十分な説明だったらしい。れいむはすぐに納得してくれた。 「ゆ!?そうなのおにいさん!あんなにゆっくりできてたのに・・・ ・・・わかったよ!れいむはべつのゆっくりプレイスをさがすよ! おにいさん、ありがとうね!」 「分かってくれて嬉しいよ。それじゃあな、気をつけろよ。」 野生にはゲスが多いという。しかしこのれいむは聞き分けの良い部類らしかった。 靴を餡子で汚す結果にならなかった事を僕は安心した。 缶コーヒーを片手に僕は歩き出す。後ろの方でれいむがピョンピョン飛び跳ね続けていた。 缶コーヒーも飲み終え、幾分温まった僕は家路を急いでいた。 しかし、15分ほど歩いたところで、一つの違和感に、気付いた。 「あいつらって・・・取り出し口の蓋開けられたっけ・・・?」 そう、ジュースの自動販売機の蓋は外開きなのである。 内開きであれば無理矢理入る事もできるが、外開きの場合では手の無いゆっくりには蓋を開けることが出来ない。 実はこの話には真相があったのだ。 〜約1時間前〜 「ゆぅぅぅん・・・さむいよ・・・ゆっくりできないよ・・・」 吹き付ける風に震えている野良ゆっくりは紛れも無い、あのれいむである。 おうちを持たないこのれいむは、日々寒さと闘い、ゆっくりできない日々を送っていた。 そんな繰り返しかのように思えた日々の中で、れいむの前にその男は現れた。 「やぁ!僕は虐待お兄さん!」 後の経過は諸君等が想像する通りであろう。 温かくてゆっくりできる場所があると誘われたれいむは、お兄さんの手によって自販機にぶち込まれてしまった。 中から出てくる事は簡単であるが、こんなゆっくりした環境からわざわざ出てくる事は無いだろうというお兄さんの考えであった。 中でのゆっくりした環境と、缶コーヒーがぶち当たったショックとその後の気持ち良い治療のせいで、れいむの餡子脳からは 「誰かに入れられた」という記憶がすっぽり抜けて落ちてしまっていたのだ。 時期を同じくして、青年の町では怪事件が頻発した。 夜な夜な自販機の取出し口にゆっくりが詰め込まれているというものだった。 比較的体の小さいあのれいむはまだ幸運な方であった。 酷いものになると無理矢理詰め込まれ、自力での脱出はおろか人が引っ張っても脱出が不可能なゆっくりがいた。 一家全員が無理矢理押し込まれて地獄絵図さながらになっていたケースもあったという。 そういったゆっくりは職員に生きたままミンチにされ、引きずり出されていった。 また、別の誰かのイタズラなのか、取り出し口の中で缶に埋もれて死んでいたゆっくりもいたそうだ。 その自販機はあったか〜いの方が全て売り切れになっていたらしい。 1週間後 今日も不本意な残業を片付け、僕は家路を急いでいた。 あのれいむは元気でやっているだろうか、願わくばどこかで無事にゆっくりしていて欲しい。 そう思いつつ僕はポケットに手を突っ込み、歩を進める。 自販機には、立ち寄らなかった。 終 あれ、虐待してねえや
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いままで書いたもの とかいはコーディネイター 「「ゆっくりしていってね!」」 空気の湿った薄暗い森の木のうろから元気のいい声が二つ響く。 声の主はゆっくりである。幻想郷の有名人の顔を大きくして太ましく したような造型の生首饅頭。それのうちのゆっくりれいむとゆっくり まりさであった。れいむの頭上には青々とした茎が生え、まりさは上 機嫌に鼻歌など漏らしながらそこに実っている実を眺めている。 「いいおてんきだねれいむ!」 「そうだね! こんなにいいおてんきならおちびちゃんもゆっくりう めるね!」 この二匹は出合ったその日につがいになり、つがいになったその晩に 子作りをして、夜明けとともに出産に臨んでいるという、ゆっくりに はよくあるタイプのつがいであった。 「それじゃゆっくりうむからおひさまのあたるばしょにだしてね!」 「ゆっ! もううむの? はやい! きた! おちびちゃんきた!」 これで勝つるとばかりにおおはしゃぎしながら、身重のれいむを押し ていくまりさ。それとは対照的にれいむは非常に穏やかな顔でゆ~ゆ ~と歌を歌っていた。 小鳥の囀りが聞こえてくる頃、れいむがまりさを制止した。いよいよ 出産の時かとまりさはそわそわうきうきしながられいむの頭上を眺め 続ける。 と、そこに二匹の鳥がやってきた。獲物を狙う鋭い目でれいむの頭上 を旋回する。 まりさは慌てて声を上げた。 「ゆゆっ! とりさんはむこうにいってね! いまからかわいいおち びちゃんをうむんだからね!」 そう言って、ぷくーっと膨れながら鳥に向かってぴょんぴょんと飛び 跳ねる。 まるでゆっくりしていないまりさとは対照的に、非常に冷静である種 威厳すら感じる空気を纏ったれいむはこう一言。 「とりさん、おちびちゃんをゆっくりたべていってね!」 「どぼじでぞんなごどいうのー?!」 これにはまりさも大慌て。膨れて跳ねるのを忘れて涙を流しながられ いむに向かって絶叫する。 それがまずかったのか……もしくは最初からまりさなど眼中になく、 このタイミングはたまたまだったのか……鳥はれいむの頭に止まると 羽を休めながら茎に実った実をゆっくりしていない速さで啄ばんだ。 「やべでー! ぞれはばりざのだいじなおぢびぢゃんなんだよー?! おでがいだがらゆっぐりやべでねー?!」 まりさの懇願。しかし鳥には言葉は通じず、れいむの頭上に実ってい た無数の実はわずか二匹の鳥に全て食べられてしまった。 「ゆ゛あ゛ー! ばりざのおぢびぢゃんがー!!」 すっかり小奇麗になってしまったれいむの頭上を見たまりさの慟哭が 響く。その声量に驚いたのか、れいむの頭の上で行為に及ぼうとして いた二匹の鳥は慌ててどこかへと飛び去っていった。 れいむはその鳥たちを眺めながら、元気良くこう言った。 「げんきでね! れいむのおちびちゃん!」 れいむがこんな対応をしたのにも当然ワケがある。 このれいむ、実は植物型のゆっくりなのだ。 植物型のゆっくりは、雄役のゆっくりと交尾すると頭上に茎を生やし そこに果実を作る。この果実は消化が悪いものの非常に美味で栄養価 も高く、他の野生動物の恰好のエサとなるのだ。 食べられた後、野生動物の体内で果実の中にある微笑な種が芽吹き、 動物の糞と共に排出される。植物型ゆっくりの誕生である。 生まれた植物型ゆっくりはほぼ未消化で排出された果実を食べながら 赤ゆっくりの時点で自立し、生きる為の知恵をその場その場で学びな がら厳しい自然を生き抜いていくのだ。 ちなみに、植物型ゆっくりは一回の交尾から数百ほども生まれるが、 親という庇護者がなく、更に一度に数百と生まれる生態上から、個の 執着というものが非常に薄く、痛みに鈍感で死ぬ事に恐怖しないので 外敵にやられずに成体まで成長できるものは一桁に満たないのだ。 のだが、 「ゆぁーん! おきゃーしゃんどきょにいるにょー?!」 「りぇーみゅさびちーりょー!」 「どうちちぇまりしゃのからだがくちゃいくちゃいにゃのー?!」 「おにゃきゃすいちゃー!」 「やめちぇー! ありしゃんこっちこにゃいでにぇー!」 「いちゃいよー! ゆっくちできにゃいー!」 「「「「「もっちょゆっくちちちゃかっちゃー!!」」」」」 まりさ どうも、不純物の因子が混じってしまったせいか。 あの鳥の糞から生まれた数百の赤ゆっくり達は、親の不在による不安 や体の汚れ、空腹と痛み等植物型ゆっくりらしからぬ事を訴えながら 成体になれる一桁どころか、わずか一日で全滅してしまいましたとさ。 おわる このSSに感想をつける
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ゆっくりとたばたば 一応注意・ゆっくりが現代入りしてます。 私は映画が好きだ。 週に5,6作は見る。近所のビデオ屋で借りては見て、借りては見てを繰り返していた。 モニターに映しだされる作品の数々は、趣味の少ない私にとって貴重な娯楽だった。 今日借りてきたのは「コンスタンティン」 キアヌ・リーブス主演の悪魔払いの映画だ。 友人は酷評していたが、私は映画を見るときにあまり面白さは追及しない。 B級ならB級で、駄作なら駄作で、名作なら名作で、何か得るものが必ずある。 何を得るかって? そりゃ、人生観とか新しい価値観とか色々さ。 でも、一番多く得るのは… 隣の部屋で飼っているたくさんのゆっくり達を虐めるアイデア。 私のもうひとつの趣味は…虐待だぁ!! ビールと柿ピーを交互に口に入れながらコンスタンティンを見る。 映画自体は、ふーん、こんなもんかーって感じではある。 しかし見始めてから1時間ほど経った時である。 主役のキアヌ・リーブスが机の上を歩いていた蜘蛛の上にコップをかぶせて捕まえて… 『俺の世界へようこそ…』 おお!煙草のけむりを吹きいれたーっ!!! 蜘蛛はそのままパタリと倒れてしまったっー! 私の脳内を電撃が駆け巡る。 これだ! 今回の映画の虐待ネタはこれに決定だ! 虐待プランを脳内で構築し始める。 こうなると映画は後回しだ。デッキを停止してテレビを消し、隣の部屋に行く。 「あ、おにいさん!ゆっくりしていってね!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 部屋に入ってきた私に気づいたゆっくり達が挨拶をする。 私も適当に、あぁゆっくりしていくよ、と返す。 この部屋には、れいむ種、まりさ種、それと少しのぱちゅりー種が合わせて50匹ぐらいいる。 みんなそれなりに調和も取れているし、ゲスもいない。 れいむ種とぱちゅりー種の数の合計がまりさ種と同じになるぐらいに調整しているので まりさの取り合いになることもあまりない。 その中から一組のれいむとまりさのつがいを呼び寄せる。 「今から君たちの家族全員をいい場所に連れてってあげるよ。子どもたちをつれてきなさい。」 「ゆっ!ほんとう!?ゆっくりつれてくるよ!」 「あっ。みんなには内緒だからね。」 「わかったよ。こっそりつれてくるよ。」 れいむとまりさが群れの中に戻り、5匹の子供たちを連れてくる。 「よし。じゃぁ行こうか。」 他のゆっくり達の群れに金平糖を撒いて注意をそらし、そのすきにれいむ一家を連れて部屋に戻る。 「さて、やるか。」 れいむ一家を適当にもてなしながら準備を進める。 虐待恒例アイテム防音ボックスに仕切りをしいて、一匹の子まりさ以外を中に一匹づつ入れる。 「ゆっ!おにいさん!せまいよ!」 「ゆっくりだちてね!」 「まりちゃおねーちゃんだけずるいよ!」 「おにいさん!ここはぜんぜんいいばしょじゃないよ!はやくいいばしょにつれていってね!」 各々勝手なことを喚くので 「ここで静かに良い子にしてたらすぐ良い場所に行けるからね。ゆっくり待っててね。 始めはこのチビちゃんから連れてくからね。」 となだめる。 「ゆ!わかったよ!おちびちゃんたち!いいこにしてればゆっくりできるよ!」 「ゆっくりまってようね!」 「わかっちゃよ!ゆっきゅりまちゅよ!」 ちょろいもんである。 後は外が見えないように布をかぶせておけば子供は寝るだろうし、親二匹は静かに待っているだろう。 さて、一匹の子まりさは目を輝かせながら「良い場所」に行けるのを心待ちにしている。 待たせるのも悪いので早速クリアケースに入れる。 これは特に防音されていない。断末魔も聞きたいところだし。 煙草に火をつける。軽ーく一服。 そして 「おれの世界へようこそwwww」 ぷはーっとケースの中に煙を吹きいれる。 「ゆっ!げほっげぼっ!!くちゃいよー!」 ケースがでかいので一回じゃ無理か。 というわけでもう一回ぷはー。 ついでにもういっちょぷはー。 「やめじぇ゛----!!!ゆ゛っぎゅり゛でぎない゛---!!!」 子まりさが泣きながら息苦しさを訴える。 煙で目も痛いのか、涙が溢れ真っ赤になっている。 それ、もういっちょ、ぷはー。 「ぎゅ゛ぇ゛--!!ぐる゛ぢぃ゛---!!!」 子まりさは悶えながらクリアケースに体当たりを始める。 そんなんじゃこのケースから出ることはできないぞー。まだまだぷはー。 「う゛ぎぃ゛ぃ゛---!!!も゛う゛や゛じゃーーーー!!!お゛うぢがえ゛るぅーー!!!」 おお、苦しんでる苦しんでる。 それ、ぷはー。 「う゛ぎゅ゛う゛ーーーーーー!!!ゆっぐ…り……」 子まりさは最後のセリフを餡子と共に吐きだして、ケースの壁に寄りかかるように息絶えた。 ありゃりゃ、もう死んじゃったか。 うーん、やっぱ子どもだと弱いかなー。 しかもガス室みたいで映画のクールさが全く出ない。 煙草を使った虐待はなかなかに面白いので、子ゆっくり達を使って良い方法がないか実験をすることにした。 大学のレポートのネタにはちょうどいい。 題名は「ゆっくりにも煙草の害はあるか。」 うむ、良いレポートになりそうだ。 先ほどの一家の元に戻り、次の子れいむを取る。 「ゆっ!ちゅぎはれいみゅだね!!ゆっきゅりできりゅときょろへちゅれていってね!!」 「おにいさん!ほかの子たちもゆっくりしないで連れて行ってあげてね!!」 「れいみゅいいなー!」 これから行き着くところを知らないというのは、幸せなもんだ。 蓋を閉めて、さっきのクリアケースに子れいむを入れる。もちろん子まりさの死体と餡子は掃除してある。 「ゆっ!?ここがゆっきゅりできりゅところ?」 子れいむは何とも無邪気な顔できょろきょろとしている。 「そうだよ。存分にゆっくりしてね。」 数本の火のついたタバコをお香立てに差してケースの中に入れる。 「ゆーっ!!くちゃいよ!ゆっきゅりできないものをいれないでにぇ!!」 子れいむがヒンシュクの声を上げる。 しかし 「ぎゅっ…ゆっきゅりで…きな…」 おお、さっきの子まりさよりもだいぶ早く死んだぞ。 さっきの子まりさは主流煙で、今回の子れいむは副流煙だったからか? まりさ種がれいむ種より丈夫なせいもあるだろうが。 もう一匹の子れいむを取り出す。 「ゆっ!おにいさ」バタンッ もうゆっくり共と会話する気もない。 今はこの実験に集中したい。 連れてきた子れいむに煙草を食べさせてみる。 ニコチンやタールは人間にも猛毒で、特にニコチンは依存性があるうえ、成人でも40~60mg 摂取しただけで死んでしまう。 ゆっくりならどうか。 「さぁ、甘くておいしいおやつだよ。」 煙草にコーヒー用のシュガーカットをかけたものを与える。 「ゆっ!おにいしゃんありがちょー!」 そういって子れいむは煙草を数本一気にむしゃむしゃ食べた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあ…」 即死である。 解剖したところ煙草は体内に残っていなかった。 一瞬で餡子に吸収されていしまったようである。まったくデタラメな生き物だ。 ニコチンはゆっくりにとっても有毒であることがわかった。 子れいむはさっきのでいなくなったので、子まりさを取り出す。 ケースから取り出すとき、あまりのスピードにゆっくり達は何も言えなかった。 今までの子まりさと子れいむ達の餡子を食べさせてみる。 ニコチンの毒によって死んだゆっくりの餡子に有毒性は認められるか。 「なにきょれっ!あまっ!むっちゃあまくてうまっ!!むーちゃ、むーちゃ。めちゃうまっ……まずっ!!!」 最初のうちはむーしゃ、むーしゃ、と幸せそうに食べていたが突然不味いと言って白目を剥いて 餡子の泡をふきながら卒倒し、そのまま逝ってしまった。 ニコチンを含んだ餡子を食べただけでこの効果である。 最初のほうの、受動喫煙で死んだゆっくりの餡子はあまりニコチンが含まれていなかったのだろう。 毒性は多少弱かったようだ。 ただ、煙草を食べたゆっくりの餡子はがっつりニコチンを含んでいたようで、それを食べた瞬間これだ。 最後の子まりさを取り出す。 ゆっくりにニコチンに対する依存性はあるか調査する。 禁煙用のニコチンパッチを小さく切ったもので徐々に体にニコチンを馴染ませていく。 最初貼ってからは大したことはなかったが、しばらくの間、ある程度時間を置いてから服用を繰り返すと ニコチンパッチを貼っていない間は落ち着かないようになった。 微妙にそわそわして、些細なことに苛立つようになっていった。口調も少し荒い。 通常の子ゆっくりにはあまり見られない症状である。 本人曰く「ぴったん(パッチのこと)しないとゆっくりできない。」らしい。 それでもニコチンパッチを貼ってしばらくの間は治まり、ゆっくりを取り戻す。 しかし、服用を繰り返すにつれ一度の量を増やさないと不快感が晴れず、また服用の間隔も狭くなっていった。 最後のほうになると 「ぜんぜんたらないよ!もっといっぱいぴったんしてね!!ぐずぐずしないでね!!」やら 「のろまなおにいさんだね!!はやくはってね!りょうがたらないよ!!」と ゆっくりらしからぬ早口でまくり立てながら怒る状態が続いた。 最終的に、体全体に貼っても間に合わないようになったので、今度はパタリと貼らないようにしてみた。 「ゆっー!ぜんぜんゆっきゅりでぎない゛ー!!じぬーっ!!」 と、体中がむず痒いかのように転げ回り、言葉づかいも一層荒く、切羽詰まった内容になっていった。 完全な禁断症状である。子まりさは落ち着きを失い、苦しんだ。 つばきを飛ばしながら口汚くありとあらゆるものを罵り、髪は振り乱し、目には鈍く妖しい光をたたえていた。 人相も悪い。実験前のやわらかな人相(といってもゆっくりだからヘチャムクレのまんじゅう顔だが)は見る影もない。 その後は、ストレスに耐えきれず嘔吐を繰り返すようになり、衰弱死していった。 さて、ここからが本番である。 子ゆっくり達によっていくらかのデータはそろった。 副流煙のほうが効く。 ニコチンはゆっくりにも毒。 ニコチンを採ったゆっくりの餡子にも毒性が出る。 体の強いゆっくりなら、ある程度のニコチンならば徐々に採っていっても大丈夫。 ただし、ニコチン依存症にはかかる。 以上を踏まえて 成体のゆっくりに喫煙が可能かどうか試してみる。 親まりさよりは体が弱い親れいむに実験体になってもらう。 まずはニコチンパッチによりニコチンへの抵抗をなくす。 そして「ゆっくりできる。幸せになる。」などと唆して煙草を吸わせる。 あとは勝手に依存症におちいってくれた。 意外にも親れいむは数日間生き続けた。 その間、やはりあの子まりさと同じように苛立ち、口汚くなっていた。 自分では煙草に火がつられないため、 「おにいさんはきがきかないね!れいむがたばたばをくわえたらさっさとひをつけてね!!!」 などとしょっちゅう私を呼びつけた。 煙草を吸うときは幸福そのものといった表情で 「すーぱ、すーぱ、しあわせー!!」 と、ふかしていた。 が、数日後にニコチン摂取量の限界を越えたのか、ひゅーっひゅーっ、と変な呼吸音で息をし始めたかと思うと 息苦しさを訴え始め、数分後深刻な酸素欠乏症に陥って死亡した。 人間でいうところの肺気腫にでもなったか、それとも肺がんか、どちらにせよゆっくりには肺がないので よくわからない。とりあえずニコチンの摂り過ぎで死んだということにしておこう。 今回は詳しい原因の究明はしない。 ゆっくりなんて適当な生き物だ。その辺は教授も見逃してくれるだろう。 さて、最後に残された親まりさである。 この個体には、喫煙ゆっくりとなったうえで、非喫煙ゆっくりの群れに放り込まれてもらう。 さてはてどうなるか、実に興味深い。 とりあえず、ニコチンパッチ法でニコチンに慣らし、煙草を吸わせる。 30分もしないうちに「すーぱ、すーぱ、しあわせー!!」と完全に煙草の虜になった。 さっきの親れいむの様に怒鳴られて煙草の火付け役にされるのも腹立たしいので100円ライターを与えて 使い方も覚えさせる。 手もないのにどうやって使ってるんだろう。まったくもって適当な生き物である。 2,3日監察下に置く。 どうも、まりさ種はれいむ種よりもニコチンに強いらしく、まったく身体に異常が出ていない。 ただ、依存は同程度であるので、実験には問題ない。 ただ、ニコチンの影響なのか、やっぱり口や態度が悪くなる。 もはやゲスといえるレベルだ。 もとはほかの家族を気遣うやさしいゆっくりだったのに、今は目の前に転がる自分のパートナーであった れいむの死体にすら心を動かさないばかりか、死体を灰皿として使い始めた。 ゆっくり達を飼っている部屋に行き、やもめのぱちゅりーと、その子どもたちを連れてくる。 大きめの飼育ケースに十分なエサと小屋と本を入れておく。 半日ほどすれば、環境の違いにも慣れ、ゆっくりしだした。 ぱちゅりー種は虚弱で環境の変化に敏感なので注意が必要だ。 さて、ぱちゅりー一家が十分新しい環境に慣れたようなので、喫煙まりさを投入することにする。 「やぁ、ぱちゅりー。このまりさが君の新しいパートナーだよ。前のまりさが忘れられないかもしれないけど 子どもたちのためにも新しいまりさと夫婦になったほうがいいよね?」 このぱちゅりーは、まりさを事故(私がゆっくり部屋を出るときにうっかりドアに挟まれた)で失っている。 餌が与えられる飼いゆっくりなので、やもめでも生活できるのだが、やはりパートナーがいない状態というのは 不安になるようで、私に再婚できる相手を探して欲しいと言っていたのだ。 「むきゅっ!ありがとう、おにいさん。早速お見合いするわね!」 「ああ、わかったよ。ほら、まりさ。」 まりさを飼育ケースに投入する。煙草とライターも忘れずに入れてやる。 「ゆへへ…なかなかかわいいぱちゅりーだぜ。」 「むきゅ!なんてワイルドなまりさなの!」 ぱちゅりーには今まで見たことがない物を吸っているまりさが格好よく見えた。 口調が荒いのも、ワイルドと感じる。 恋は盲目、である。 「お互い気に入ったみたいだね。これからは二人でゆっくりしていってね。」 あとは飼育ケースを閉じ見守るだけである。 「みんなでておいで!あたらしいぱぱよ。」 ぱちゅりーは小屋の中に待たせていた子ども達を呼ぶ。 子ぱちゅりー3匹と子まりさ1匹が小屋から出てきて、喫煙まりさに挨拶する。 「ゆっきゅりしていっちぇね!!」 「ああ、ゆっくりしていくんだぜ。」 まりさは子ども達にはあまり興味なさげに煙草をふかしている。 このケースには空気穴があるので煙草の煙が充満することはない。 よっぽど近づかない限り煙の害にさらされることはない。 子まりさがその好奇心から、まりさが咥えている物に興味を示す。 「おとーしゃん。それはなにをたべちぇるの?」 しかし、まりさはその質問には答えない。無視してすーぱ、すーぱ、とふかしている。 まりさはすっきりするための相手が欲しかっただけなのだ。 だから相手の連れ子などに興味もないし、むしろ鬱陶しく思っている。 何を言っても無視されるので、子まりさは黙ってしまった。 そのうちに、まりさの傍にある煙草の箱に興味を示した。 「ゆゆ?なにきょれ?」 箱の中から棒状のものが覗いている。 子ゆっくりがそれに触ろうとしたその時である。 「それはまりささまのたばたばだぜ!!さわるんじゃねぇぜ!!」 先ほどまで何も言わずに煙草をふかしていたまりさが大声をあげて飛び上がる。 「ゆびゅっ!!?」 次の瞬間子まりさは、まりさの巨体につぶされ死んでしまった。 しかし、まりさは攻撃の手を止めない。 「まりささまのたばたばをとろうなんてとんでもないくそったれのどろぼうぱちゅりーだぜ!!おしおきしてやるぜ!」 子まりさの死体をぐちゃぐちゃと踏みにじる。 ぱちゅりー達は何が起こっているか一瞬わからず呆けていた。 しかし、目の前の惨事に気を取り直したとき、飼育ケースの中はパニックになった。 親ぱちゅりーが泣きながらまりさに食って掛かる。 「ばりざなにじでるのー!!!!どぼじでぱぢゅりーのこどもころずの゛ー!!!?」 大切なあのまりさの残した子が、見るも無残な姿になっていたとあっては、いかに聡明なぱちゅりーでも 平静ではいられない。 しかし、まりさは非情である。 「けっ!このうすぎたないがきがまりささまのたばたばにさわったからおしおきしたんだぜ! まったく、おやのかおがみたいんだぜ!!」 ぱちゅりーへの批判すらし始める。 「おねーしゃんをかえちてね!!」 「むきゅーー!!」 「おかあしゃんのわるきゅちをいうげすなまりちゃはちね!!」 姉妹を殺された子ぱちゅりー達が一斉にまりさに非難を浴びせて、体当たりをしかける。 しかし、体が強い大人のまりさに貧弱な子どものぱちゅりーの体当たりなど効くはずもない。 たとえ3人がかりだったとしても。 「うっおとしいぜ!!まりささまのすぱすぱをじゃまするわるいぱちゅりーはこうしてやるぜ!!」 まりさは一匹の子ぱちゅりーを捕まえると、くわえた煙草の火を押し付けた。 根性焼きである。 「む゛ぎゅーーー!!!!!!!!!!」 根性焼きをされた子ぱちゅりーはあまりの熱さに悲鳴をあげ、ショックで生クリームを吐き死んでしまった。 親ぱちゅりーはまた一匹、子を殺されたショックで白目をむいて立ちすくむ。 残された2匹の妹達は、さらに怒りまりさに体当たりを続ける。 しかし妹達の体当たりは当然まりさには通用せず、逆にまりさのストレスを加速させるだけであった。 「いいかげんにするんだぜ!!まりさのすぱすぱのじゃまはさせないんだぜ!!」 まりさは体をぷくーっと膨らませて煙草を吸った。そして足元にぶつかってくる子ぱちゅりーに 思いっきり煙を吐きかけた。 すると、突然二匹の子ぱちゅりーが咳きこみ苦しみ始めた。 どうやら、煙草の煙を吸って気管が狭くなりぱちゅりー種の持病である喘息の発作を起こしたようだ。 「げほげほっ!!!ぐぇっ!お゛え゛ぇぇええ!!」 「むぎゅっ!!…ぐるぢぃ…げほっ!」 二匹の子ぱちゅりーはその場にうずくまり、苦しんだ。 呼吸音がひゅーっひゅーっという喘息時独特のものなり、時折えずいた。 子ども達が発作に見舞われたのを見て、親ぱちゅりーが正気に戻り、駆けつけて背中をさする。 しかし、時すでに遅し。 すぐに、片方の子供はクリームを吐きだし死亡。もう一匹も呼吸困難ですぐに姉妹の後を追った。 残された親ぱちゅりーは涙する。 愛し合った前のまりさが残した大切な子ども達がすべて死んでしまった。 天国のまりさに申し訳が立たない。子ども達を守ってやれなかった自分の不甲斐なさを呪う。 子ども達への謝罪の言葉を呟きながら、ほんのりと乳の香りのする涙を零した。 しかし、まりさはその光景を嘲笑った。 「げらげらげらげら!!!まりささまのすぱすぱをじゃまするからそんなめにあうんだぜ!!これで じゃまされずにすぱすぱできるんだぜ!す~ぱ、す~ぱ、しあわせぇ~!!げらげら!!」 ぱちゅりーはまりさを睨む。 自分がこんなゲスと再婚したから、子どもたちが死んでしまったのだ。 まりさが憎い。 しかし、ぱちゅりーには分かっていた。まりさには絶対に敵わないことを。 だから、やさしいお兄さんが次に来たときにこのゲスを殺してもらうよう頼もうと思った。 自分の無力さと、自力で仇を討てない悔しさに包まれながら子ども達の亡骸に寄り添い、 さめざめと泣いた。 まりさは、反対にご機嫌だった。 邪魔な連れ子を全員始末できたこと、邪魔されずに喫煙できること、そしてぱちゅりーという性処理の道具を 手に入れたことに。 一服ふかし終わると、早速まりさはぱちゅりーに詰め寄った。 「ゆへへ…ぱちゅりー、まりささまはすっきりしたくなったんだぜ。」 ぱちゅりーは強く拒否する。 「むきゅー!こないで!!ひとごろしのまりさ!!」 しかし、まりさは全く気にかけず、強引にぱちゅりーを組み敷く。 「ゆへへへ!!まりささまのふとくてでかくてりっぱなぺにぺにですっきりさせてやるぜ!!ありがたくおもうんだぜ!」 そういうと、まりさはぱちゅりーのまむまむにぺにぺにをあてがった。 しかし、 「ゆへへ!!んっ!?」 「いや!やめて、まりさ!!って、むきゅ!?」 二匹は何とも言えない違和感を感じた。 ぱちゅりーは、自分の中にねじ込まれるであろう、ゲスの悪根が入ってこないことに。 まりさは、自慢のぺにぺにがいつものように大きく硬くならないことに。 「ゆっ!!?なんだぜ?いつもみたいにおっきくなるんだぜ!!かたくなるんだぜ!!」 まりさは自身のぺにぺにに檄を飛ばす。 しかし、体の下部からぶら下がったそれは、ピクリとも動かなかった。 どうやら煙草の吸い過ぎで勃起不全、つまりインポテンツになってしまったようだ。 まりさは必死になってぺにぺにを叩いてみたりぱちゅりーに擦りつけたりして臨戦態勢にさせようとしている。 「なんでたたないんだぜ!!?ぱちゅりー!!ぺにぺにをくわえてなぐさめるんだぜ!!」 まりさは強引にぱちゅりーの口にぺにぺにをねじ込んだ。 その瞬間、ぱちゅりーはあることを思いついた。 やわらかいぺにぺになら、自分にも噛みちぎれるのではないかと。 「むきゅーっ!!!!!!!!!!」 ぱちゅりーは全力でまりさのインポぺにぺにに噛みついた。 たとえぺにぺにを噛みちぎられて逆上したまりさに殺されても構わないと思った。 ただ、子ども達の無念を晴らすために、一矢報いてやろうと考えたのだ。 「ゆ゛ぎゅ゛ぅぅううううう!!!!!??何するんだぜーーーーーーーっ!!!??」 強かにぺにぺにを噛まれたまりさは、ぱちゅりーを何とか振りほどこうとする。 しかし、死に物狂いのぱちゅりーは噛みついたまま決して離そうとしなかった。 しばらくの間、攻防は続いたが、まりさが体を大きく振り回したとき、ついにぱちゅりーは 引きはがされてしまった。 壁に打ち付けられ力尽きるぱちゅりー。 しかし、奇妙なことにまりさもそのままばたりと倒れて動かなくなってしまった。 飼育ケースの蓋を開けて、二匹の死体を検める。 すると、ぱちゅりーの口の中からまりさのぺにぺにが出てきた。 そう、ぱちゅりーは最後まで口を放しはしなかったのだ。 遠心力でまりさのぺにぺにが引きちぎれてしまったのだ。 不幸にも、壁に打ち付けられた際に命を落としてはしまったが、ぱちゅりーはまりさに勝利したのだ。 まりさの死体を調べてみる。 ぺにぺにの痕からは少量の餡しか漏れ出ていなかった。どうやら失餡死ではないようだ。 表情は苦悶の相ではあるが、ショック死のように白目を剥いてはいない。 後日、ゆっくり外科の知り合いに検死してもらったところ、死因は脳卒中だった。 煙草の喫煙と、激しいストレス、ぺにぺにを噛みちぎられたショックによって起こったのだという。 かくして実験は終わった。 私は今回のことをつぶさにまとめ、発表した。 この論文は、ゆっくりと人間の身体的構造があまりにも違うため、煙草の健康被害についてはあまり評価されなかったが ゆっくりん・ピースから少しの謝礼金と、数多の虐待お兄さんからの感謝の声を受けた。 前者は、ゆっくりを煙草の被害に晒さないための研究として。後者は、新たな虐待の方法として。 私は少しの謝礼金を手にビデオ屋に向かう。 コンスタンティンを返却し、またあらたな作品を借りるため。 いやぁ、映画って本当にいいものですね。 終。 あとがき 今回初投下です。映画シリーズで続けていきたいなぁ このSSに感想を付ける
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ゆっくり健康法 14KB 虐待-いじめ 小ネタ 現代 虐待人間 ※温めです 「…でね、今その健康法をやっているんだけど、おかげで最近ストレス無いのよ」 「うーん、でもね…なんだかそれって虐待みたいで…それにゆっくりってなんだか気持ち悪いし…」 「大丈夫よ、あれを普通の生き物だと思うから虐待だと思うのよ、それに不細工だから良いのよ、 あのふてぶてしい奴等が必死にもがくのが楽しいのよ。やってみて損は無いとも思うけど?」 最近話題の健康方があるらしい、この友人もそれを試してから得にストレスも無くぐっすり眠れるそうだ。 それはお昼の某TVで放送した「ゆっくり健康法」というのだそうだ。 なんでもそれはあの不思議饅頭「ゆっくり」を弄って、溜まったストレスを発散するという物だそうだ。 健康法の中には、ゆっくりをサンドバック代わりに殴ったり豪快に潰したりする事により、 ダイエット効果を得る「ゆっくりダイエット」なる物もあるそうだ。 「でも、要するにゆっくりを飼わなきゃいけないんでしょ?世話が大変じゃ…」 「別にまじめに面倒なんて見なくても良いのよ、餌だけあげておけば良いわ。 糞の処理も放っておけば良いし、臭がってるのはゆっくりだけよ、それにあれは餡子なのよ。 死んだり飽きたりしたら潰して、ゴミに出すだけで良いんだし…」 「うーん、でも置いておくスペースがね…それに泣き叫ばれると騒音がね…うちマンションだし」 「それなら、赤ゆにしてみたら?瀕死になってもオレンジジュースで治るし…私の使っている奴等 繁殖させるから、それをあげるわ…」 「ふーむ…やってみようかしら?…私は飽きっぽいんだけどね…」 そんな風に友人に推されて「ゆっくり健康法」をやることになってしまった。 「ゆゆっ!おねーしゃんゆっきゅりできりゅひと?」 「ゆふ~ん♪きゃわいいまりちゃにみとれてるのじぇ?もっとみていいのじぇ~♪」 「ゆん!なんなのこのにんぎぇんは!れいみゅのあたらちいどりぇいなの?」 ………友人から「赤ゆ」と言うのを貰って来たのは良いのだけれど…… 何て言うか、これだけで十分ストレスが溜まるわね…… 一緒に本も借りてきたんだけど…ふむふむ…なになに?… 第一章~ゆっくりとお飾り~ ゆっくりはお飾りを奪われると、驚くほどうろたえます。 お飾りのないゆっくりは殆どの場合、他のゆっくりから阻害されます。 ゆっくりにとってお飾りとは、命の次くらいに大切な物です。 まずは、お飾りを取り上げて遊んで見ましょう♪ これは基本的な弄りです、これでゆっくりはゆんやゆんやと泣き叫ぶこと間違いなしです。 慣れてきたらお飾りをゆっくりの届かない高さでチラつかせてみましょう。 必死にジャンプする不細工さんを見てスッキリ出来るはずです。 何だコリャ? お飾りって、この黒い帽子とか、このリボンかな? わさわさピコピコしてるのはお飾りなのかな?それとも髪の毛? ……ふーむ、とりあえずこのリボンの奴2匹いるから1匹試してみようかしら? 「ゆうぅぅ…なんかおなかしゅいたよ、おねーしゃんあまあまちょうだいね!」 「ゆゆっ!なんなのじぇ?あしょんでくれるのじぇ?かわいくっちぇごめんにぇ~♪」 「ゆん!このくしょどれい!なにしちぇるの?れいみゅはゆっくりしちゃいんだよ!りきゃいできりゅ?」 …とりあえずこのリボンの奴態度悪いわね…コイツで試してみようかしら? んと、このリボンどうやって外すのかな?……あっ簡単に取れた。 「ゆゆっ!おそりゃをとんじぇ~……なにしゅるの、このくしょどれい!……… ゆわぁぁぁぁん!!れいみゅのすてきにゃおりぼんかえしちぇぇぇぇぇ!!」 ふーむ、確かにこれはちょっと面白いかも知れない。 ちょっとチラつかせてみようかしら? ほーれ、ほーれ、こっちだよーこっちだよーと思ったらこっちでしたー♪ 「ゆびゃぁぁぁん!おりぼんしゃんかえちてね!いじわるしにゃいでね!ゆんやぁぁぁぁ!!」 ほーら、こっちだよ~♪ほーらこっちこっち♪はい、くるくるくる~♪こっちにおいで~♪ 「ゆわぁぁぁん!おりぼんしゃんまっちぇぇぇ!もどっちぇぃちぇぇぇぇ!ゆっくりできにゃいぃぃぃぃ!!」 ふーむ、リボンを追いかけて無様にステップを踏むこの不細工…確かにこれは面白い。 …だけど、涙や涎を撒き散らしているのは汚いな……本当にこれって砂糖水なのかしら? まあ、舐める勇気はないけど……あっおしっこ漏らしてる…最悪ね… 「いじわるじゅるにゃ!くじょばばぁ!れーみゅはおきょるときょわいんじゃよぉぉぉ!やめちぇぇぇぇ!!」わさわさ むかっ! ふーん、私にくそばばあって言うんだ……このりぼん、やぶっちゃおうかな~♪ 「やめりょ!くじょばばぁ!れいみゅのおりぼんかえしぇ!」 そう、これ要らないんだ……じゃあこうしましょ…「びりびりびり!」さよなら、おリボンさん♪ 「ゆんやぁぁぁ!やめりょぉぉぉ!…あ………あ…あ………あ……あ……おりぼんしゃんが……」 ありゃ、反応が鈍くなっちゃった。どうしたのかしら? えーと本に書いてあるかな?…なになに… ※お飾りを破くぞ~♪と脅かすのも楽しいですが、 本当に破いてしまうと絶望して反応が薄くなる個体もいます。ご注意を!! ありゃりゃ…やっちゃったかな?…しかしあれだけ生意気な事言ってたくせに、結構精神的に脆いのね… それにしても、コイツどうしようかな?……せっかくだから、この鬱陶しいわさわさも取ってみようかしら? 「……ゆ……ゆ…もうゆっくりできにゃい……ゆぴぃ!いちゃい!にゃにしゅるのぉ?!」 お、ちょっと反応が戻ったみたい。さーてこれをどうしようかな?このまま一個ずつ取ってみようかな? ……ん?…さっきのリボンより取り難いんだけど…… 「ゆっびぃぃぃ!いちゃい!いちゃい!やめちぇ!やめりょ!このくしょばばあぁぁぁ!ゆぎぎぎっ!」 ん?何なのかしら?このわさわさに神経でも通っているのかしら?何でこんなに痛がるの? …ん…あ、なんか「ブチッ!」っていったよ?…ありゃ、これもしかして揉み上げか何か?…気持ち悪い揉み上げね… 「ゆっぎゃあぁぁぁぁぁ!いだいぃぃぃぃ!!やめろぉぉぉぉ!!ゆびゃぁぁぁん! ゆああぁぁ……れいみゅのきゃわいいもみあげしゃんがぁぁぁぁ!!…ゆあ…あ…あ……」 ふーむ、なんか水簿らしい姿になったわね……これ、もう弄る所がなさそうね… 何か使い道が無いかしら?…本でも見てみましょ。 第2章~ゆっくりと痛み~ ゆっくりは大変痛がりです。 軽く叩いただけでも、ものすごい痛がります。 ですが意外とダメージが少ないのです、要するに大げさなのです。 しかし何事にも限度があります。やり過ぎに注意しましょう、相手は饅頭なのですから。 まずはビンタからやってみましょう。 ただし子ゆっくりや赤ゆっくりはビンタすると潰れたり、目玉が飛び出す可能性があります。 小さい物にはでこピンがお勧めです、ポイントは皮を破らないようにする事です。 何回か試して力加減を覚えましょう。 ふむ、でこピンか…面白そうかもしれない……やってみましょ! ピシッ!ピシッ!ほらほら、あなたは不細工ですね~♪ピシッ! 「ゆっぴぃ!ゆびゃん!いちゃい!やめちぇ!ゆんやぁぁぁぁ!」 ふむ、これはスッキリできるかもしれない…ピシッ!ピシッ!……あ…爪が刺さっちゃった… うわ…餡が漏れて来ちゃった…えーっと、こういう時はどうするんだったかな? 「ゆひぃ!ゆびびゃん!やめちぇぇ!いだいぃぃ!ゆっぴぃっ!あ……あんこしゃん…でていきゃないで…」 えーっと、あったあった!一緒に分けてもらったオレンジジュース。 これを掛けるだけで良いんだったかな?…ほーれ……ふーむ、本当に不思議生物ね…気持ち悪いわ… 「ゆぶべべべっ!なにきょれ!あみゃーい!ち、ち、ち、ちあわしぇぇ!!ゆ~ん♪」 さっきの痛みがもう退いたのかしら?それにしてもこの幸せそうな顔……なんかイライラするわね… 人類を不快にするために湧いて出て来たのかしら?こいつ等は…… えっと次は何かしら?… 打撃系に飽きたという方、次のステップは道具を使ってみましょう。 第3章~ゆっくりと様々な道具達~ ゆっくりに痛みを与えるのに便利な道具をご紹介します。 1.ハエ叩き これは、ビンタやでこピンに飽きたという方にお勧めです。 よほど力をかけない限り、まずゆっくりからの餡漏れはありません。 2.針 縫い針、マチ針、釣り針、etc 様々な針がありますが、どれもゆっくり向きの道具です。餡漏れを最小限に抑えて痛みを与えることができます。 ※ただし、中枢餡(注1)は避けましょう。 ふーむ、全部読むのが面倒ね……針にしてみようかしら? えっと…裁縫道具は……あったあった。とりあえず、マチ針で良いかな? つんつん!痛いですか?つんつんつん!痛かったらいって下さいね、つんつん!痛いって言われても何もしないけどね。 「ゆっぴぃ!いだいっ!やべでぇぇ!もういやぢゃ!!いだいのいやぁぁぁぁ!!ゆっくりざぜでぇぇぇ!!」 つんつんつん!おもしろいな、確かにストレス解消には良いかもね。でもコイツ、これだけ泣いてよく枯れないわね… …また漏らしてるし、小汚い饅頭ね…つんつん!つんつん!…あ!ぶすっとやっちゃった… 「ゆっぴぃ!いだいぃ!やぢゃ!もういやぁぁぁ!ゆぽぽ?!ゆぎぎぎぎっぎぎぎぎっぎっぎ!」 あらら?何かしらこれ?ユギギギ言ってるけど、どうなったのやら?…ん?まちがったかな?なんちゃって… あら、本格的に不味そうね…えっと…これかしら? (注1)中枢餡とはゆっくりの核のような物です。 これに攻撃を加えて破壊してしまうとゆっくりは死んでしまいます。 破壊しなくてもこれを突付いたりして刺激を与えると、ゆっくりが壊れてしまうことがあります。 壊れゆっくりがお好きな方は良いですが、悲鳴をあげる事が無くなる場合もあるのでお勧めしません。 ありゃりゃ…これ、壊れちゃったのかな? 「ゆぎぎぎっぎぎぎぎっぎぎっぎぎぎぎ!!」 ふむむ、これは不味いわね…オレンジジュースで治るかしら?……うーん、駄目みたいね。 これは廃棄処分決定かしらね。……えっと、何かこいつを有効活用出来ないかしら? ……ふむ…廃ゆ?…あった、これかしら? ~死んだゆっくり、壊れたゆっくりの有効活用法~ ゆっくりも一応生きているらしいのでいずれ死にます。 死因は寿命、老衰、餓死、過労と様々ですが、健康法を実践して死んでしまう事もあります。 また、精神的に壊れてしまって健康法に使えないゆっくりも出てしまいます。 こうした使い物にならない廃棄ゆっくり(廃ゆ)を有効に利用しましょう。 1.食用 ゆっくりは人間が食べても害はありません。 ですが健康法で使用した物は汚れている可能性もあるので、 食用にされる方は加熱処理することをお勧めします。 2.ゆっくりの餌 ゆっくりは基本的に雑食です、度を越えた辛味、苦味さえなければ何でも食べます。 廃ゆのお飾りと髪の毛を毟り取ってしまえばゆっくりの餌として活用できます。 ふむ、これは使えるわね。せっかくだから焼き饅頭にしてみようかしら? では、早速フライパンを用意して…… そろそろ良いかしら?それではいってみましょう!楽しいゆっくりクッキング! ジュゥゥゥゥゥゥ!「……ゆぴ?!…ぎ…ぎぎ…ぎ………」 あらら?つまらないわね。もう少し反応がほしかったんだけど…… まあ、全身綺麗に焼いてっと………完成~♪焼きゆっくり~♪ ………不味そうね……まあ、食べるのは私じゃないから良いけどね♪ ほーらお前達、ごはんですよ~♪って、あら? 何か五月蝿いわね… 「ゆびぇぇぇぇん!れいみゅはどこいっちゃのぉぉぉ?ゆんやぁぁぁぁぁ!」 「ゆびゃぁぁぁぁん!れいみゅのさけびがきこえるのじぇぇぇ!こわいんじゃじぇぇぇぇぇ!」 あらあら?まだお姉さんは何もしてませんよ~♪なんだかテンション上がってくるわね。 ほーらお前達、そんな事よりご飯ですよー焼き饅頭ですよ~♪ 「ゆんゆんゆん……ゆゆっ!なにきゃいいにおいがしゅりゅよ!」 「ゆびゃぁぁん!……ほんちょだ!いいにおいなのじぇ~♪」 ほーらお前達、仲良く半分こ、残さず食べるのよ~♪ ……ふーむ、騒いでお腹でも減っていたのかしら?それにしても汚い食べ方ね… 「むーしゃ、むーしゃ、しあわしぇぇぇぇ!これあまあましゃんだよ!ゆっくちできりゅよ~♪」 「うめっ!これめっちゃうめ!し、し、し、しあわしぇぇぇぇぇ!!」 ふふふっ美味しい?それはあなた達のお仲間よ~♪ これくらいなら面倒見ても良いかもね♪ 「ゆふ~ん♪おなきゃいっぱいだよ!ゆっくち~♪………おなきゃいっぱいになっちゃから、そろそろいくよ…」 「げぷっ!まんじょくなのじぇ~♪ゆっくち~♪…………たくしゃんたべちゃから、そろそろでるよ…」 ん?何かしら?何か始まるのかしら? 「「うんうんしゅりゅるよ!!」」モリモリモリモリモリ! ?!!…………これは不味いわね、…現代美術の醜さね…よくこいつ等を生かしておいた親がいるわね… 「ゆふ~ん♪すっきりしちゃよ!…………ゆぴゃぁぁぁ!くしゃいぃぃぃ!うんうんいやぁぁぁ!!」 「いっぱいでたのじぇ!しゅっきりなのじぇ!……………ゆびゃぁぁん!これくしゃいぃぃぃぃ!ゆんやぁぁぁ!!」 ……それはお前達がしたんじゃないの?……特に臭いも無いみたいなんだけど…何でそんなに臭がるのやら? まあ、この様子見てたらまたストレスが溜まってくるんですけど…… 仕方ない、このままじゃ五月蝿いから今度はこの黒帽子ので遊んでみましょう♪ 「ゆびゃぁぁ……ゆゆっ!おしょらをとんじぇるのじぇ~♪」 ふーむ、何なのかしらこいつ等?何でこんなに切り替えが早いのかしら? ポジティブなのかただの馬鹿なのか……まあ、この嬉しそうな顔が最高にイライラするんだけどね… さっきのリボンのである程度は解ったら、今度は失敗しないようにやってみましょう♪ 「ゆゆ~ん、たのしいのじぇ~♪………ゆわぁぁぁん!おぼうしきゃえしちぇぇぇぇ!ゆわぁぁぁん!」 「…いだぃぃぃ!やめりゅんだじぇぇぇぇ!ごめんなしゃいぃぃぃ!あやまるきゃらもうやめちぇぇぇぇぇ!!」 「ぷすぷすはいやなんだぜぇぇぇ!いちゃいぃぃぃ!もうおうちきゃえるぅぅぅぅ!ゆんやぁぁぁぁぁ!!!」 「…で、それであんたは結局夜更かしして寝不足と…」 「夢中になってたら、何時の間にか外が明るかったわ…」 「あんたは馬鹿ね…スッキリした所で寝れば良かったのに……まあ、楽しいのは解るけどね」 友人宅に本を返しに来たのは良いんだけど、かなり眠い。 結局昨晩ってか今朝までゆっくりで遊んでしまったのである。 帽子のを苛めた後に、残ったリボンの奴も苛めて楽しんでしまったのである。 二匹ともまだ生きてはいるが大分弱ってしまったのが少し残念である。 「で、あの赤ゆとかって言うの、なんか弱すぎじゃないの?初日でもうぐったりしてるんだけど…」 「…あんたが弄り過ぎたんでしょ?赤ゆは肉体的にも精神的にも脆いからある程度加減しないと… それなのにあんたは一晩中遊んでたんでしょ?そりゃ弱るわよ」 「ふーむ、もう少し元気な奴いない?それでいてタフな奴」 「うーん、替えの赤ゆならあげても良いけど、それなら自分で繁殖させるのも良いかもね」 「んー繁殖ねえ………ねえ、あれなに?」 私はある物に気がついた。部屋の壁から生えている金属製の棒に吊るされているボールのような物。 よく見るとそれはネットに、というかストッキングのような物に入ったゆっくりだった。 そんな状況でもそれは特に気にしていないのか、幸せそうに眠っていた。 「ああ、あれはこの前から始めたダイエットで使うゆっくりよ。…まあ、ちょっと見てて」 そう言って彼女は戸棚からグローブを取り出し装着する。 そしてスヤスヤ眠るゆっくり目掛けて鋭いパンチをお見舞した。 「ゆびゃぁい!いだい!なんなのぜ?!」 「こうやって吊るしてあるコイツを殴るのよ。程よい運動にもなるし、ストレス解消にも持って来いよ。」 「でも、こいつ等ってうんうんしたり、しーしーしたりして大変でしょ?それに餡子吐いたりしないの?」 「ああそれね、それならしーしー穴もあにゃるも栓をして塞いでからネットに入れてあるのよ。 このネットはゆっくりにピッタリ密着してるから、殴ったぐらいじゃ栓も外れないし目玉も飛び出さないわ。 餡子だって吐きたくてもネットで押さえらて、また口の中に戻っていくし…それにグローブも特別製よ。 殴られる衝撃を半減してくれるのよ。凄いでしょ?」 「…凄いわね、いろいろ技術の無駄遣いしてる気がするけど……所で、私もやってみて良い?」 そう言うと私は友人から差し出されたグローブを身に着けた。 そして何が起きたのか解っていない、アホ饅頭目掛けてパンチを繰り出す。 バシンッ!「ゆべぼっ?!…ゆぎゃぁぁぁぁぁ!いだいんだぜぇぇぇぇぇ!!」 うーむ、これも楽しいかもしれない。ゆっくりも人類の健康に役立つ時代が来たのね。 完 ムシゴロウ王国を書いていると、小ネタばかり浮かんでくるのでぜんぜん話が進みません。 待っていただいている方はもう少しご辛抱ください。 徒然あき(ムシゴロウあき) 過去に書いたもの ムシシリーズ ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 879 ムシゴロウ王国6 小ネタ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 888 一週間 ふたば系ゆっくりいじめ 896 モチモチぷにぷに ふたば系ゆっくりいじめ 897 酔っ払い ふたば系ゆっくりいじめ 917 愛でお兄さんの悩み 愛で ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 902 私はめーりんである。 短編 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 ふたば系ゆっくりいじめ 912 ずばり、詰め合わせ 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る うんちりある笑 -- 2016-09-04 15 40 10 ↓うんある -- 2016-01-10 13 23 13 ↓うんちりある に見えた -- 2012-02-01 00 11 43 ↓うんいちりある -- 2011-12-04 19 47 11 ↓↓なぜお前はそうやって 「愛で野郎は死ね」とか言ってるんだ? 十人十色、人それぞれ好みがあるんだから別にいいじゃないか 「愛でSSは邪道」とか「虐待SSはキチガイSS」 とか言ってるやつは他にもいるけどさ、 それはただ単に自分の価値観を否定だれたくないだけだろ? 自分の価値観が他人と違うのを認めたくないだけだろ? 「他人は他人、自分は自分」 それでいいじゃないか、相手と自分の価値観が違っても それはただ単に相手の感じ方がちょっと違うだけの話だろ? 俺は別に「お前は間違ってる」とも「お前は正しい」とか言うつもりは無いさ ただこれだけ言っておくぞ 「他人の価値観を簡単に全否定するな」 これは警告でもあり忠告でもあるからな -- 2011-09-17 22 57 10 ゆっくりサンドバック良いなぁ。 有ったら私もどんどん殴っちゃいそうだw -- 2010-11-25 09 43 59 愛で野郎は死ね。 -- 2010-09-11 20 38 05 愛で健康法も作って。 -- 2010-07-18 02 51 26 ほすぃ・・・ -- 2010-06-15 01 20 53
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森の中に入ると、そこには沢山のゆっくり達が蠢いていた。 「ゆっくり~~♪」 「ゆうゆう~♪」 その数およそ50、アリスやパチュリーも混ざっている。 「ゆ? おにーさんどうしたの?」 「ゆっくりできるの?」 近寄ってきたのは、ゆっくり霊夢・魔理沙・パチュリー・アリスの四匹だった。 「そうだよ。君達は?」 「れいむたちはこの群れのリーダーだよ!!」 「とかいはのありすがきちんとしてるからだよ!!」 「むっきゅ~!!!」 そうか。リーダーが居るのか、予定を少し変更しなきゃな。 「そうか、偉いなー!! 実はねおにーさんは料理人なんだけど、口の肥えているゆっくり達に味見をしてもらいたくて、食べ物を持ってきたんだ」 背中のリュックから沢山のお菓子を取り出す。 最初は四匹に食べさせてみる。 「ゆゆ!!! おいしーよ!!!」 「うっめ!! これめっちゃうっめ!!!」 「うん!! てぃーたいむにはさいこうね!!!」 「むっきゅーーー!!! ごはんごはん!!!」 気に入ってくれたようだ、作戦を進めよう。 「美味しかったかい。それなら、ぜひとも他のゆっくり達の意見も聞いてみたいんだけど……」 「いいよ!! みんなにたべさせるね!!!」 どうやら、群れと言う体系を取ってはいるが、根は純粋な野生ゆっくりの集まりのようだ。 四匹が号令をかけると、他のゆっくりが集まってくる。 「おいしーの?」 「わかるよーー!!!!」 「ちーんぽ!!」 数を調節して残さずに与える。 食う事には長けているゆっくりだ。 直ぐに全員が食べ終えた。 「ゆ!!! うぐぐ!!」 そして全員が苦しみ出す。 「わがらないよーーー!!!!!」 「ちーーーー……」 残ったのはあの四匹だけ。 「ゆゆ!!! みんなどうしたの!!!!」 「おきてね!!! まりさたちのめいれいだよ!!!」 「しえすたにはまだはやいよ!!!」 「むっきゅーーー!!!!」 なにが起きたのか分からないようだ、これが人になれているゆっくりだったら真っ先に疑ってくるものだが。 「もしかしたら、皆寿命だったのかも?」 「ゆ!! そんなことないよ!! まだみんなゆっくりできるよ!!!」 「でも、群れのリーダーのお前達は、曲がりなりにも体が強くできているんだよ。他のゆっくりはそれよりも早く死んじゃうんだよ」 「「「「ゆーーー!!! もっどみんなどゆっぐりしだかっだーー!!!!」」」」 我ながら変てこな説明だが、どうやら信じたらしい。 ここまで来ればあと少し。 「それじゃあ、キチンとゆっくりできるようにお葬式をしないとね」 「ゆ~? お葬式って?」 「死んだ後も、魂がゆっくりできるようにするための儀式さ。これをすれば死んだゆっくり達もゆっくりできるんだよ」 「そうなんだ!! おにーさんれいむたちおそうしきするよ!!!」 「まりさもやるーー!!!」 「どうすればいいの? れくちゃーしてね!!」 「むっきゅーーー!!!」 「いいよ、でもこれは君達がやらないと効果が無いんだ。分かった?」 「「「「ゆっくりりかいしたよ」」」」 そうして、俺は、ゆっくり達に指示を出していった。 最初に、死体を一箇所に集めさせる。 「ゆっゆ!!」 幸い、近くに大きな穴があったので、そこに落とさせた。 次に、四匹に灯油の入った容器を持たせ穴の上からかけさせる。 「ゆゆ? これなーに?」 「良く燃えるようにするのさ、火になってお空に飛ばすんだ」 「ゆゆ!! わかったよ!! みんなにゆっくりかけるね!!!」 最後に、ゆっくり達に蝋燭を咥えさせる。 「良いかい。ゆっくりできますようにってお願いしてから、その蝋燭を下に投げるんだ」 口の使えない四匹は、顔を上下に動かして答える。 そして一瞬の静寂の後。 「「「「……!! ゆっくりしてね!!!!!」」」」 四匹が一斉に蝋燭を投げ捨てた。 同時に、高く高く伸びる炎。 「ゆっくりしてねーーー!!!」 「みんなげんきでねーーー!!!!」 「みんなはありすのおともだちだよーーー!!!」 「むっきゅーーー!!!」 思い思いの言葉を叫び、その炎を見続ける四匹。 作戦は成功、時間もソロソロだ。 「……ゆゆゆ!! あづい!!! あづいーーーーー!!!!!!」 「どうして!!! まりさがもえてるよーーーー!!!!」 「わからないよーーーー!!!!」 「ちーんぽーーーー!!!!」 「「「「!!!!!!!」」」」 突然、炎の中から声が上がる。 ビックリした四匹が凝視すると、中では激しく蠢くゆっくり達。 そう、未だ生きていたのだ。 先程混入した毒は、致死量に達しなければ仮死状態から蘇生する。 数十のゆっくり家族に実験して、致死量を完全に把握した甲斐があった。 そして、穴の下はまさに地獄絵図だ。 「どーしでーーー!! しんだんじゃないのーーー!!!」 四匹も騒然となる、何せ今まで死んでいたのだから。 「ああああーーーー!!!!」 「ぎゃーーーー!!!」 「ぷっでぃ~~~ん!!!!」 「わがらなーーーい!!!」 「ちーーー!!!」 下では、本当にゆっくり達が死んでいく。 「たずけでーーー!!!」 「れーだー!!!」 四匹に助けを求めるように、必死に炎を纏いながら登ってくるゆっくり達。 「あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆゆゆ!!!!」 そのどれもが、途中で力尽きて火柱の薪となる。 上の四匹は、唯呆然と見ている事しかできない。 「……」 「……」 やがて声が聞こえなくなった。 全員がしっかりとやけ饅頭になったのだろう。 うん、満足。 早速帰って新しいメニューを考えよう。 「お前達が皆を殺したんだよ」 「……!! ゆーーーちがうよーーー!!!」 「れーむたじはやっでないーーー!!!」 「たがいはのありずはそんなごとしないよーーーー!!!!」 「むぎゅーーーー!!!!!」 そう言い残して、俺は麓へと降りていった。 このSSに感想を付ける
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ゆっくりわさび 家に帰宅するなり、自分を迎えてくれたのは無残にも散らかされた部屋と 開けっ放しの冷蔵庫、そして水道の水がジャーと音を立てたまま流れ続けている。 そして部屋の奥で笑顔の紅白の饅頭だった。 「ゆ? ここはれいむのおうちだよ、ゆっくりしていってね!」 と言い出す、お饅頭。 これは、ゆっくりという生物らしく、見た目は人の顔だをした生き物だ。 このゆっくりは、ゆっくりれいむという種族で、赤いリボンをしているのが特徴。 それからゆっくり達の顔は、みんな女の子の顔をしており髪の毛もしっかりついている ゆっくりの赤ちゃん達も生まれながらに髪の毛と、種族がれいむならリボンも付いているらしい。 「おじさんはだれ? ここはれいむのおうちだからかってにはいらないでね」 人の家に無断で侵入しておいて、よくもまあそんな事が口から出てくるものだ これが動物ならば家の主が帰ってくれば一目散に逃げ出すのだろうが このゆっくりという種族は知能をもち、人語を話す、動物と違い会話ができる知能がある。 しかしその中途半端な知能は人間にも動物にも圧倒的に劣る。そのアホな知能のお陰で大抵のゆっくり達は長生きができないのだ なぜかって? どんなに悪事を重ねても(ゆっくり達に善悪はわからない)満面の笑顔で。 「ゆっくりしていってね!」などとほざく。 善悪が分からないということは可哀想といえば可哀想だ。 とりあえず俺は、ゆっくりれいむを無視して部屋の片付けに取り掛かった。 まずは出っぱなしの水道を止める。けっこうキツめにひねっておく。 次は部屋の片づけだ。 本棚からあふれ出された本を片付ける、いくつかはページやカバーをやぶり捨てられている 多分、食物と思いページを食べたのだろう。 食べられないと分かると、はき捨てたページと思われる、ゆっくりが吐き出した胃液でぐちゃぐちゃになっている塊が そこら中に散らばっている。 それらを一つ一つ、手に取り、ゴミ箱に捨てる。 もちろんゴミ箱もご丁寧に倒されてあり、中のゴミが散らばっている。 そのゴミも一緒に、さっきのページの塊と一緒にいれていく。 ゆっくりのよだれと見られる白い液も雑巾で拭いていく。 その様子にゆっくりれいむは、この男が部屋の片付けに来てくれたのだと思いこう言う 「おじさん、れいむのおうちをきれいにしてくれてるんだね、ありがとう」 ほう、勘違いしているとはいえ、ゆっくりもお礼を言うことくらいはできるのか 「でもきれいにしたらでていってね、ここはれいむのおうちだから れいむがひとりでゆっくりするよ」 やれやれ、前言撤回だ。 このゆっくりという生き物は、自己中心的で自分の事しか考えられないらしい この性格が災いして、黙っていればそこそこ可愛いかもしれないのに、人の怒りに触れてしまう その結果、殺されてしまう。 こういえば怒るとか喜ぶとかがよく分かっていないらしい 完全に自分のルールの中だけで生きているのだ、子供のうちは仕方ないかもしれないが、大人になっても こうであるのだからどうしようもない。まあ、ゆっくりだしね。でもやっぱり喋るのがいくない。 この喋る機能のせいで、大抵の人の神経を逆撫でしてしまうのだ。 そして最後に開けっ放しの冷蔵庫を見る。 中に入っていたものは食い散らかされ、見るも無残な姿になっている。 倒れて、ぼたぼたと中身が流れている紙パックのオレンジジュース、牛乳 潰れた卵パック、袋を破り捨てて食ったと思われる、ハムやウィンナー 野菜も全滅。 どの野菜も不味い茎や根っこの部分だけご丁寧に残っている。 はぁ… と冷蔵庫を閉めようと思った俺は冷蔵庫の奥に残っているものを発見した。 「こ、これは… わさびじゃねーか!」 前に刺身用に勝ってきた新品のわさびである。 なぜ新品かというと、大抵の刺身にはわさびも一緒にくっついてくるものなのだ。 だから使わずに新品だった、それだけ事なのだ。 そのわさびを見つめ、俺は面白い事を考えた。 このゆっくりに天国と地獄を見せてやろうと。 後ろを振り向きゆっくりれいむの方を向く。 「おうちがきれいになったよ ありがとう おじさんはもうでていってね」 まだそんな事を言ってやがる、まぁいいや、俺はゆっくりにある提案を持ちかけた。 「ごめんな、ここはれいむのお家だったんだよな、でもおじさんも帰るおうちがないからここに住まわしてほしいんだよ」 ぷぅーと顔を膨らませこう言い返す。 「だめだよ、ここはれいむだけのおうちだもん ゆっくりするのはれいむだけだよ」 なんという自己中饅頭だ。 仕方ないので条件を出すことにした。 「じゃあおじさんがいまから美味しい食べ物を持ってきてあげる だから一日だけでいいから泊めて、お願い」 その条件を聞き、ゆっくりれいむの顔つきが変わった。 「おいしいものくれるの、じゃあいいよ でもあしたになったらでていってね」 ちゃっかり明日には出て行けといい忘れない所にゆっくりの自己中心な性格を感じる。 そして俺は、ゆっくりに占領された我が家を出て、夜のコンビニに向かった。 「いらっしゃいませー」 コンビニに着いた俺は、早足で目的の商品を買う。 目的の商品は、わさび二つと、抹茶アイス二つだった。 「ありがとうございましたー」 商品を店員から受け取ると急いで家へと向かう。 家のドアを空けるなり、ゆっくりれいむが近寄ってきた。 「おじさんおかえり! はやくおいしいものたべたいよ!」 ぽよんぽよんとゴムボールのように跳ねまわり、よだれを垂らしながら俺の持っているコンビニの袋に飛びつこうとする。 「まだ駄目だよ、この食べ物はよーく冷やさないとおいしくないんだ、今食べたらおいしくないぞ」 そう俺に諭されゆっくりは残念そうに袋をみる 「ゆぅ… わかったよ がまんするね」 とりあえず買ってきたわさびとアイスを冷蔵庫に入れる。アイスだけは溶けないように冷蔵庫の一番上の冷凍庫に入れる。 ちなみにこの段は何も入っていなかったのでゆっくりに襲われずにすんだ場所である。 それ以前にゆっくりの跳躍では一番上まで届かないということでもあるが。 とりあえずよく冷えるまで一時間程度置いてみる事にした。 その間また何かされては困るので、監視もかねて、ゆっくりれいむと遊んであげる事にした。 そして一時間後 買った時よりもよく冷えた、わさびとアイス。 これを別々に同じ容器に入れる。透明なガラスの容器なの冷たさを一層引き立たせる。 遠目で見ると一見同じ、抹茶アイスだが片方はわさびの塊である。 チューブのわさびを二本まるまる使ってできた一品である。 「これでよし… と」 思わず口元がにやける、これから始める悪戯に対して、いい歳しつつもワクワクしてしまうのだ。 最初に抹茶アイスの方だけをゆっくりれいむの方へ持っていく。 「これが美味しいアイスっていう食べ物だよ」 ゆっくりれいむの目には、コンビニの抹茶アイスが輝いて見える。 冷たそうで美味しそう。透明な器に入れてあるのでより一層そう感じる。 初めて見る食べ物に、ゆっくりれいむの口元からはよだれがだらだら溢れてきていた。 「まずは俺が一口」 ぱくっとスプーンでアイスを口に運ぶ俺。 感想は、まぁ抹茶アイスですね… くらいか それを見たゆっくりれいむは自分にも早く早くとばかりに、ぴょんぴょんとアイスに食いつこうと跳ねる跳ねる。 「おじさん! はやくれいむにもそれちょうだい ゆっくりはやくたべたいよ」 ゆっくりはやくという言葉の意味はわからなかったが、スプーンで一口すくい、ゆっくりれいむの口に入れてやる。 ゆっくりれいむの口の中に広がる、極上の冷たく甘い刺激! 一口のアイスを何度も下で転がし味わいまくる。 「しあわせー!!!」 たった一口のアイスを思い切り味わったゆっくりれいむの表情はご満悦といった感じだった。 「おじさん! もっとちょうだい! もっとゆっくりたべたいよ!」 きらきらした目と表情で、もっとよこせと訴えてくるゆっくりれいむ 「いいよ、全部食べなよ」 俺はそう言って残りのアイスを全部あげることにした。 「ゆっくりいただきまーす!!!」 物凄い勢いで、器の中に頭を突っ込みむしゃむしゃとアイスを頬張るゆっくりれいむ。 こんな汚い食べ方は動物でもしないだろう。見ていて哀れにしか見えない。 あっという間にアイスを感触し、満足そうなゆっくりれいむ。 ゆっくりゆっくり言ってる癖にゆっくり食べるという頭はないのだろうか。 ゆっくりれいむは俺の方を向きこう言う。 「おじさん! もっとないの! もっとたべたいよ! いますぐもってきてね!」 そう来ると思った。俺はすぐに準備してあったわさびアイスを持ってくる。 「はいはい、ちゃあんと準備してあるよ」 ゆっくりれいむの傍に、わさびアイスを置く。 「いただきまーす!!!」 おかわりのアイスを目の前にゆっくりれいむは、抹茶アイスではないわさびアイスに飛びつく。 思い切り大きな口を開け、わさびのアイスを丸呑みだ 「やった!」 思わず口から喜びの声が漏れる。ついにこの馬鹿饅頭にわさびの塊を食わせる事ができた。 これからどうなるのか? 考えただけでぞくぞくしてくる。 「ん…? なんだかこれへんなあじがするよ さっきのとはちがうよおいしくないよ」 バカタレめ、食い意地はって一口で丸呑みにするからだ。 全部食ってからようやく気付きやがった。しかしもう遅い! 数秒後、ゆっくりの表情がみるみるうちに変わっていく 「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ぐぢのなががからいよ! めがいたいよ!」 ついにわさびの効果がきき始めてきたか。 ゆっくりれいむは目から顔から大量の涙と汗をたれ流し、のたうち回りはじめた。 「うげえええ!!! ぶぅうぅおえええええええええええええええええええ!!!」 口を大きく広げ、なんとか食べたわさびを吐き出そうとする、ゆっくりれいむだが、既にわさびは消化済みらしい 「いだい!いだい!いだいよ おくちがいだいおおおおおおお!!!」 目からは涙は止まらない、いや顔全体から液という液が垂れ流しになっている状態だ。 このままでは自分は死ぬと悟ったゆっくりれいむは、のたうちまわるのをやめ、ある場所へと突撃した。 その場所とは水道である。この危機を打破する為には水を飲むしかないと判断したのだろう。 「みずぅ!! おびずうううううう!!!」 物凄い形相で水道の方へ飛び跳ねていくゆっくりれいむ。 だが、そんな簡単にいかせるわけにはいかない。 「そうはいくか!」 俺はすかさず、後ろからゆっくりれいむを掴み、壁に叩きつけた。 「うぶぇ!!!」 壁に投げられずりずりとすり落ちていくゆっくりれいむだが、口の辛さと、目の痛さがそれを許さなかった。 すぐさま起き上がり、水道へと網突進を開始する。 「びず!!! びずぅううううう!!!」 「オラァ!」 またまたすかさず、飛び上がった隙を狙う。 「ぶふぅ!!」 飛び上がったゆっくりれいむを殴りつける俺。もちろん全力ではない。 それでもゆっくりに対してはかなりの威力があったらしく、殴られた勢いでぼよんぼよんと床を何回もバウンドし叩きつけられた。 「ゆ… ゆぅ…」 今ので結構なダメージらしくなかなか起き上がってこない。相当に顔にもダメージを受けている。 だが、目の痛さと口の辛さは休むのを許してくれなかった。 「ゆぅぅぅ!! ゆっぐりどいてねぇえええ!!!」 修羅のような顔で、三度目の突撃を開始する、ゆっくりれいむ。 もはや、ゆっくりれいむには水道しか見えていない。 そして俺は、水道を守護する門番な気分になっていた。 飛んできては、殴り、投げ、殴り、投げの繰り返し。 それでも、ゆっくりれいむは水道に行くのをあきらめなかった。 「ゆっぐり!どいてよぉおおおおお!!!」 「おみず! のませでぇええええええ!!!」 「ほんどに ほんどにじんじゃうううう!!!」 根気負けという奴だろうか、俺はついに水道への道を開けてやる事にした。 「しょうがない、俺の負けだ 早く行けよ」 「おびずぅぅぅ!!!」 真っ赤な顔をして一目散に水道へと向かう、ゆっくりれいむ。 もはや、ゆっくりれいむの顔は限界に来ていた。 口の中の感触がまるでない、焼け爛れたようにジンジン痛みが襲ってくる。 眼球が飛び出そうだ、涙も枯れ果てている。 一歩、一歩、水道が近づいてくる。 そして、水道の真下までたどり着いた。後はこの上まで飛び上がるだけだ。 ゆっくりれいむは最後の力を振り絞り、大きな跳躍を見せ、見事水道の蛇口まで飛び上がった。 そして、蛇口をひねれば水が出るという事を知っていた、ゆっくりれいむは蛇口に口を挟み、ひねり始めた。 「む゛ー!!! む゛ー!!!」 必死に蛇口を回そうとするが、一向に回る様子がない蛇口。 どうして? どうして回らないの? と涙は出ずとも、悲しい表情のまま蛇口を必死にひねり続ける。 なぜ回らないのかというと、別に特別な仕掛けを仕掛けたわけでもなく、きつめに捻っておいただけだ。 しかしゆっくり程度の口の力ではまわすことも適わない。 「む゛ー!!! む゛ー!!!」 ぷはっと口を離してしまい、そのまま水道の流し台にすっぽりはまる、ゆっくりれいむ。 なんともお似合いの格好だ。これが便器だったらさぞや面白い光景だったろう。 「どうじで… どうじでまわらないの!!」 すっぽり水道にはまった、ゆっくりれいむを上から見下ろす俺。 「どうしたんだよ? 早く水を飲まないと本当に死ぬぞ」 にやにやした顔つきで、ゆっくりれいむに状況を聞いてみる。 「おじざん… だめだよ じゃぐちがあかないよ… おねがいだよ じゃぐぢをひねってね!」」 ここに来て、俺を頼ってきたか。仕方ない俺は鬼でも天狗でもない、助けてやろう。 もちろん条件つきでな。 「とりあえず、ゆっくりれいむよ、ここは俺の家だ、それだけはまず最初に認めてもらう」 「ゆぅ… わかったよ ここはおじさんのいえだよ… だからはやくじゃぐちを」 もはや反抗する気力もないのか条件を認める、ゆっくりれいむ、なんがか張り合いがないな。 「次に、散々人の家を散らかした罰だとして、しばらく働いてもらうからな」 「わかった わかったよぅ だからはやくおみずを… おびずをください!!」 条件に承諾したのを確認したので、俺は蛇口を思い切りひねった。 ジャアアアアーーー! 勢いよく冷たい水が噴出してくる。 その真下にいた、ゆっくりれいむに水がどばっと落ちてくる。 「おびずぅぅぅ!!!」 大きな口を限界まで広げ、冷たい水がわさびで腫れた口を癒してくれる。 もちろん顔中に水はかかるので、目にも潤いがすこしづつではあるが戻ってくる。 しばらくそれを見ていると、真っ赤に腫れていたゆっくりれいむの顔が普通の肌色に戻っていく。 顔色が良くなったのを確認すると蛇口の口を逆にひねり水を止める。 「ゆぅー」 命が助かったのを顔全体で安心しているのか、ゆっくりれいむの表情は非常に穏やかだった。 「良かったな、お水が飲めて、飲ませてやったんだから、明日かたは俺の言うことに従ってもらうぞ」 「ゆ? おじさんなにいってるの? ここはれいむのおうちだよ、おじさんはでていってね」 なんという事だ。この饅頭は、つい数分前の約束すら覚えていない。 それも自分に都合の悪いことは全て忘れる、どうしようもない脳みそを持ってやがる。 「ゆっくりでていってね おじさんはきらいだよ」」 … やれやれだ、俺は冷蔵庫に向かい、最後のわさびチューブを取り出す。 そして、水道にすっぽりはまっている、馬鹿饅頭の元へと戻っていく。 「おじさん はやくでていってね まずいものをたべさせる おじさんはだいきらいだよ」 身動きが取れないその状態でよくもそんなセリフが吐けるものだ。 つくづくこの馬鹿饅頭に感心させられる。 「口を開けろ」 そう俺はゆっくりれいむに命じた。 「ゆ? またおみずをくれるんだね! ゆっくりあけるよ」 馬鹿でかい口を、あーんとばかりに大きく開ける。 「今度はゆっくり味わってね」 わさびチューブをゆっくりれいむの舌や口の中に塗りつける。そりゃあもうべっとりと。 「じゃあな、俺は出て行くよ さよなら」 水道にはまったゆっくりれいむを後にし、俺は家を一旦出た。 何かを自分の舌や口の中に塗られた気がしたが、男が居なくなって、ご満悦のゆっくりれいむ。 「ようやくゆっくりできるね… ゆっ!」 再び先程の悪夢が蘇る。 口の中が大火事だ、眼球が燃えそうに熱い、汗が止まらない。 「ゆびゅおあああああああ!!!」 すぐに真上にある、蛇口をひねろうとするが、なんと自分ははまって動けない。 んーんー! と精一杯の力で脱出を図ろうとするが全然取れない。 その間にも、顔の中から地獄の業火のような痛みが続く。 「おぼぇえええええええええ!!! おじざん!!おじざん! じゃぐちをひねってぇえええ!!!」 しかしそこにはもう男の姿はない。それに自分が今さっきでていってねと催促したのではないか、今更遅い。 「うぶぉああああああああああああ!!! だずけでぇええええええええええええええええええ!!!」 その声を俺は玄関の外から聞いていた、もう少し、ゆっくり慎重に言葉を選ぶ餡子があればこうはならなかった のになと心の中で不遇に思った。 ゆっくりれいむは絶命する直前に幻覚を見た。 他のゆっくり達が綺麗な水のあるオアシスでゆっくりしているのに、自分だけは終わりのない灼熱の砂漠でさ迷っている。 どんなに足掻いても、オアシスには辿り着けずに永遠に砂漠をさ迷う自分。 その幻覚はそのまま今の現実に直結していた。 ほんのすぐ真上にある蛇口、しかし自分ははまっていて身動きがとれない。 水のあるオアシスの入り口は目の前だというのに。 「ゆぅー ゆぅー ゆぅ… ゆぅ」 息もたえたえになって意識が薄れてきた、それでも顔の中からの激痛はやまない。 もうこのまま死にたいが、激痛がまだ、死につれていってはくれなかった。 目はもはや眼球が飛び出そうだ、ぶちゅぶちゅと眼球の間から、中の餡子がちょっとずつ出てきている。 「いだいよぉおおお!! いだいよぉおおお!!」 ひたすら叫ぶのを繰り返す、ゆっくりれいむ、でも助けは誰も来ない。 「だれかだずげでぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」 そして三時間後、俺は、ゆっくりれいむの悲鳴だけを聞くのも飽きたので友達の家へ遊びに行っていた。 帰宅して早速、洗面所を見にいく。 すると、燃え尽きたような黒い饅頭がすっぽり水道の流しにはまっているではないか、やはりこのまま絶命したか。 本当に心から哀れな生き物だと思い、その黒い饅頭の残骸を生ゴミ袋に捨てた。 自分の事ばかり考えて生きてきた結果がこれだよ! ゆっくりわさび 終 ゆっくりにわさびを食わせたらどうなるんだろうと、考えたSSです。 もちろん自分は、大量のわさびなんぞ食った事ないので、大量のわさびを食べた生物がどうなるのかなんぞ 知りません。 すべて自分の想像です。 でも多分、死ぬんだろうな・・・ このSSに感想を付ける
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ここはゆっくりが集まる森。 れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす。 色んなゆっくりが平和に、仲良く暮らしていた。 ただ、ひとつの家族を除いて……。 「さっさとごはんをとりにいくんだぜ!!!」 親まりさがれいむに怒鳴りつける。 「でも、まいにちれいむばかりがかりにいってつかれるんだよ!たまにはやすませてね!!!」 れいむが抗議するのは当然である。 普通の家族は親が休んで子供を狩りに行かせるなんてことはないからだ。 「もっとおやをだいじにしないとだめでしょおおおおおおおお!!!」 そう言ってれいむを外に追い出す。 「ゆぅ…。まいにちかりにいくのはつかれるけど、みんなのためだよ…。」 「ゆ!れいむごはんをあつめてるの!とかいはなありすおねーさんにすこしわけてね!!」 「むきゅ!ちしきじんのぱちゅりーおねーさんにもすこしわけるのよ!!」 出てきたのはありすお姉さんとぱちゅりーお姉さん。 「もうすこしでかえるからそれまでまっててね!」 「けちはいなかものがすることよ!さっさとわけなさい!」 「むきゅ!れいむのくせにわがままいっちゃだめでしょ!」 お姉さん達に逆らえないれいむは、しぶしぶ集めていた食べ物を地面に置いた。 「それがとかいはのたいおうよ!ごほうびにぜんぶもらっていってあげるわ!!」 「どぼじでぞんなごどずるのおおおおおおおおおおおおお!?でいぶがいっじょうげんめいあづめだんだよおおおおおおおおお!!!!!?」 「またあつめればいいじゃない!これだからちしきじんじゃないこはいやなのよね!!!」 集めた食料を全て奪われて泣き叫ぶれいむ。 だが、そんなことは知らない顔をしてお姉さん達はどこかへ行った。 「ゆっ…これじゃまたおとうさんとおかあさんにおこられるよ…」 「どうしたんだぜ!そんなかなしいかおはれいむらしくないぜ!」 でてきたのはれいむの唯一の友達のまりさ。 「ちょっとごはんをおとしただけだよ!」 「それはこまったんだぜ!まりさもいっしょにごはんをあつめてやるんだぜ!」 お昼過ぎ。ようやく食料を集め終えてれいむは家に帰った。 「ゆっくりあつめてきたよ!おくれてごめんね!」 「おそすぎるんだぜ!もうとっくにみんなむ~しゃむ~しゃしたんだぜ!」 「そうだよ!わたしのかわいいおちびちゃんたちがあつめてくれたんだよ!」 親まりさと親れいむから事実を聞かされた。 ありすお姉さんとぱちゅりーお姉さんは、 れいむから奪った食料をさも自分が取ってきたかのように持ってきていたのだ。 「ゆゆ!そのごはんはさっきれいむがとってきたものだよ!」 「なにいってるの!れいむはずっとあそんでたんでしょ!おちびちゃんたちから聞いたよ!」 「うそをつくれいむはごはんをおいてそとにでるんだぜ!!!」 外に叩き出されるれいむ。 「ゆぅ…これじゃゆっくりできないよ…」 夜空の下で震えるれいむ。ご飯もろくに食べていないので余計に寂しさを感じる。 「ゆゆ?どうちたの?おしゃんぽちてりゅの?」 そこに子ありすが現れる。 「ゆぅ、そうだよ…。ありすはこんなところでなにをしているの?おかあさんは?」 「おかあさんはようじがあるからって!ありしゅはみゃみゃがきゃえってくりゅにょをみゃっていりゅんだよ!」 「それはおりこうさんだね!れいむおねえさんといっしょにあそんでゆっくりまとうね!」 「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!」 まるで妹が出来たかのように思い、少し幸せなれいむだった。 それと同時に、なぜこんな時間に子供を連れて、しかも一人にしているのかも疑問だったが、 餡子脳なのでそれほど気にはしなかった。 「おちびちゃんはなにをしてあそびたいのかな?」 「しゅっきりあしょびがちたいよ!」 「ゆぅ?それはどうやるの?」 「おねえしゃんはうちろをむいちぇにぇ!」 聞いたことのない遊びに少し戸惑いながらも言われたとおりに後ろを向く。 「おきゃあしゃんがね、こうすりゅとなかよくなりぇりゅって!!」 「やべでえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」 予想通り(と言っても、れいむは予想していなかったが)子ありすにレイプされるれいむ。 まだ子供とはいえ、精力は他のゆっくりの5倍はあり、子ありすのそれは処ゆっくりのれいむにはきつすぎるものであった。 「きょわれりゅほ~ぢょあい~ちてみょ~、しゃんぶんのいち~もちゅた~わりゃにゃい~♪」 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 どこから覚えてきたのか、懐かしい曲を歌う子ありす。 「おちびちゃん!ちゃんとままのとかいはのあいをみてくれなきゃだめでしょ!!」 子ありすの親のありすがやって来た。 「あら、さすがままのこね。おしえなくてもりっぱにとかいはなあいができてるわ!!」 「みゃみゃ!おねーしゃんとあしょんでちゃよ!たのちきゃっちゃよ!」 「それはよかったわね。さぁ、はやくおうちにかえりましょ」 子ありすを頭に乗せて帰って行く親ありす。 自分より年下の子に抵抗出来なく犯されてしまったれいむ。 次の日の朝。 「ゆぐぅ…。ゆっくりかえったよ…」 「ゆゆ!いままでなにしてたんだぜ!れいむがにんっしんしてこどもがうまれそうなんだよ!」 「ゆぎぎぎぎ…もうすぐでうまれるよ…はやくあーんしてあかちゃんをうけとめるじゅんびをしてね…!」 「きこえたんだぜ!?はやくくちをあけるんだぜ!」 親に命令されて、赤ちゃんのクッションにするために口を大きく開くれいむ。 「もうずぐでうばれぶよおおおおおおおお!!!!」 ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり れいむの口は、親れいむから出た黒い物体で満たされた。 親れいむから出たのは、赤ちゃんではなくうんうんだった。 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!でいぶど、でいぶのあがぢゃんがあああああああああああ!!!」 親れいむのうんうんを全身で浴び、しかも口にまで入って酷く慌てるれいむ。 「しずかにするんだぜ!ゆっくりできないくそやろうはゆっくりしっかくなんだぜ!!!」 親まりさの頭突きを喰らい、壁に激突するれいむ。 その拍子にれいむの赤ちゃんが全て潰される。 「ゆわあああああああああ!!!でいぶのずでぎなあがぢゃんがあああああああ!!!!!!!」 「そんなことしらないんだぜ!かってにつくってくるれいむがわるいんだぜ!!あやまるんだぜ!!!」 「ゆふぅ…うまれるきがしたけどそんなことなかったみたいだよ!それときたないれいむはどっかいってね!!!」 その時、外かられいむにとって見慣れたゆっくりがやってきた。 「あそびにきたんだ…………。れいむ、いったいどうしたんだぜ!」 れいむの唯一の友達であるまりさだった。 「ばりざぁ…。だじげで…でいぶを…でいぶは…」 「れいむになにをしたんだぜ!こんなゆっくりできないかぞくはおいてどこかへいこうね!!!」 「むきゅ!それはけんめいなはんだんじゃないわよ!」 「んほぉ…ともだちをおもうまりさをみてたらすこしこうふんしてきたわぁ…」 ありすお姉さんとぱちゅりーお姉さんがまりさの前に立ちはだかる。 「れいむをみすてたほうがけんめいなはんだんよ!」 ぱちゅりーお姉さんの言葉を聞き、ありすを見て体を震わせるまりさ。 このままれいむの味方をしてしまったらありすにレイプされてしまう。 ならばどうすれば自分は助かるのか、まりさの本能は分かっていた。 分かっていたが、れいむはまりさにとっても唯一の友達だった。 そんなに簡単に切れる仲ではない。究極の選択を目の前にしてまりさは悩んでいた。 「いいことをおしえてあげるわぁ、あなたのだいすきなれいむは、きのういなかものとこどもをつくっていたのよぉ」 「あたまについてるのをみればちしきじんじゃなくてもわかるわね!!」 事実を聞かされたまりさは、今まで信頼していた友達に裏切られたと感じていた。 お互い一人しかいない友達同士。それはゆっくりにとっては恋人同然だ。 「れいむはくずだぜ!こんなにきれいなおねえさんのわるぐちばっかいってたぜ!きのうだってむりやりまりさにごはんをあつめさせたんだぜ!!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおお!!!どぼだぢでじょおおおおおおおおおおお!!!!!」 「こんなにきたないれいむはともだちじゃないんだぜ!かんちがいしてはずかしいね!くさいからしんでね!!!」 「ヴぁりずぁ…」 「もうおうちかえるぜ!」 そうまりさが言い残して帰ろうとしたが、お姉さん達はそうはさせなかった。 「せっかくここまできたんだからとかいはなおねえさんとすっきりしましょお~」 「やくそくがちがうぜ!まりさはおうちかえるんだぜ!!!」 「むきゅ!だれもれいむをみすてたらたすけるなんていってないわよ!」 「うぞづぎいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 れいむの目の前で唯一の友達だったまりさがありすお姉さんによって犯されている。 何度もれいむに助けを求めていたが、れいむはぱちゅりーお姉さんに掴まれて、助けることはできなかった。 しばらくして、ありすが満足した。 ありすの下にあるのは今にも死に絶えそうなまりさの姿。 「でいぶぅ…だ…じ…げ…」 「もうこのくずはいらないね!そとになげすてるぜ!」 そう親まりさは言い、まりさを掴んで外へ思いっきり投げつけた。 空中に舞うまりさとれいむは、ずっとお互いを見つめ合っていた。 そして、空中に舞っていたまりさは、木に激突してただの餡子になった。 嘘のような一時だった。 妹だと思っていた存在にレイプされてにんっしんして、うんうんを全身に浴び、唯一の友達に見捨てられた直後にその友達が犯され、目の前で殺された。 正に生き地獄だった。 れいむは、ただ呆然と宙を見つめていることしかできなかった。 そこに、聞き慣れない声がした。 「ゆっくりお菓子があるよ!食べたい人は集まってきてね!」 それは人間のお兄さんだった。 「ゆ!おかしだって!みんなでもらいにいくんだぜ!!!」 「きっととかいはなおかしがたくさんあるのよ!」 「むきゅ!だがしじゃなくておかしだからね!きっとこうきゅうよ!」 「ゆぅ…れいむはにんっしんしてるからうごけないよ…」 「あんしんするんだぜ!まりさがれいむの分までもらってくるよ!」 家族は、少し興奮気味にはしゃぐ。 「ちっ…集まったのは三匹だけか。ここらへんはゆっくりが少ないのかな」 「いいからあまあまをさっさとよこすんだぜ!」 「さいしんのりゅうこうのさいせんたんのとかいはなこうきゅうおかしをちょうだいね!」 「むきゅ!はやくよこすのがけんめいなはんだんよ!」 「まぁ、いいか。れみりゃの腹が膨れれば。」 「れみりゃ!!!そんなこと聞いてないよ!おうちかえるうううううううううううう!!!」 「とかいはなおかしはどぼじだのおおおおおおおおおお!!!!!?」 「このちしきじんなぱちゅりーさまをだまじだのねええええええええええ!!!」 「元気があっていいなぁ。れみりゃも満足するだろうな」 「「「いやあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!」」」 叫ぶ三匹の足をナイフで切り付け、袋に入れてお兄さんは帰って行った。 「おなかがすいたよ!れいむはごはんをとりにいってきてね!!!」 親れいむがれいむに命令するが、れいむは何も言わない。 「きこえてないの!はやくごはんをとりにいってきてね!!!!」 うるさく叫ぶ親れいむに、れいむは近付く。 「やべでええええええええええええええ!!!!!」 「うっめ!うっめ!めっちゃうっめ!めがうっめ!まいうー!」 れいむが親れいむを食べる。 憎しみと空腹に任せ親れいむの全てを喰らい尽くす。 「しあわせー!」 親れいむの中にいた赤れいむごと食べ終えたれいむは、体を洗うために川へと向かった。 そこに、一人の老人がいた。 「おじいさんゆっくりしていってね!!!」 「あぁ、ゆっくりれいむか。ゆっくりしていってね」 「おじいさんこんなところで何してるの!?」 「いや、特に何も。ただの散歩じゃよ。ところで何で餡子塗れなんだい?」 「おかあさんにうんうんかけられたんだよ!れいむのあかちゃんをゆっくりできなくされたんだよ!おともだちを…」 「あぁ、それ以上言わなくて良いよ。どうだい、これから家に来ないかい?実はわしも一人で寂しいんじゃよ」 「いく!ゆっくりさせてね!!!」 「それじゃ、行こうか」 おわり 「むきゅ!いいおはなしだったわね!さいごにいいこがゆっくりできるのよ!」 飼い主のお兄さんの本棚から取り出した本を閉じて、子供の方へ振り向く親ぱちゅりー。 だが、子ぱちゅりー達にはその本は刺激が強すぎたのか、子ぱちゅりー達は泡を吹いて絶命していた。 「むきょああああああああ!!!おあっぢゅでぃーのずでぎなごどもだぢがあああああああああ!!!!」 親ぱちゅりーも、絶命するのは時間の問題だろう。 本当に終わり
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「うー、たべちゃ、ふべっ!!!」 ゆっくりれみりゃに蹴りを入れる ここは猟師達が狩りに使う山小屋だ そこにどうやらゆっくりたちが住み着いたらしく 俺はその駆除を任された。なんでももうこの小屋は取り壊すらしいので 結構、無茶をやってもいいらしい それなら別にゆっくりたちが住んでもいいのでは?と思ったが ゆっくりたちの大声で狩りを邪魔される猟師達にはできない相談らしい ゆっくりれみりゃは窓を突き破って外に飛んでく ここに住み着いてるのはゆっくりれみりゃたちだ ゆっくりれいむやゆっくりまりさなんかを捕食する・・・詳しい事は阿求さんに聞いてくれ とにかく、この種は体を再生したり、飛んだり、牙があったりと厄介だ 「うー、たべちゃう、うー!!!」 動きはあんまりすばやくは無い、足を持って何度も床に叩きつける 「う!!う!!う!!うぎゃ!!」 何度か叩きつけていると右足が千切れてしまったので、今度は左足を持つ そこへさっき蹴り飛ばした奴がのこのこ小屋の中に戻ってきたので そいつに向かって叩きつける 頭と頭がぶつかり、二匹のゆっくりれみりゃは動けなくなる いくら再生能力があっても、頭部に著しいダメージがあれば復活は困難らしい 片足で体を踏みつけて、もう片方の足で頭を蹴る 一回では無理だったが、何度か蹴ると頭がもげた 「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」 頭がもげた時の声はすさまじいもんだ もう一匹も同じように、そして頭は外に立てた鉄の棒に突き刺す こうすれば体を再生されても動き回れない もう5匹も頭だけのゆっくりれみりゃを作ったが 1匹目の奴は体の再生中に絶命したのか、手足が上手く形成されてない 指が作れてないなぁ、可愛そうに 俺はポケットからはさみを取り出すと、指の無い手の先を五つに切ってやった 「う"!!う"!!う"!!」 なんだ生きてたのかよ、俺ははさみをそいつの目に突き刺すと他にいないか小屋の周りを探し始めた 小屋の周りにはゆっくりまりさの帽子とかゆっくりれいむのリボンなんかが散乱してる 猟師達も、こいつら上手く使ったらゆっくりれいむたちの数が減って量が上手くいくんじゃねーの? ゆっくりれみりゃの方がゆっくりれいむに比べりゃ賢いし、まだ静かだ こいつらに冬の間、ゆっくりを食わせてたら春には半分ぐらいになってるんじゃないか そもそも冬を越せるほど蓄えのできるゆっくりなんて知れてるんだから そう思うも俺の仕事はゆっくりの駆除、自分の商売敵を作るわけには行かない いた、ゆっくりれみりゃだ 猟師達が言うには6匹って事だからコイツが最後だ 頭から木の根っこでできた穴に突っ込んでやがる。尻が丸見えだけどな 思いっきりその尻を蹴ってやる 「う"!!!!」 穴の中から曇った悲鳴がする ゆっくりれみりゃは逃げ出そうと穴から出ようとするが どうやらさっきの蹴りで頭が出て来れない場所まで入り込んでしまったらしく 手で木の根っこをぐいぐい押すが、一向に出て来れない あ、しまった。頭を潰す必要があるのにこれじゃできない ともかく、引っ張ってみよう俺は思いっきりゆっくりれみりゃの体を引く 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 悲鳴など関係ない、引っ張る 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!」 ちくしょう、抜けないな 俺は渾身の力をこめて引っ張る 「う"ー!!う"ー!!う"ー!!う"あ"あ"あ"!!!」 あ、もげた 俺の手にはぷらーんと力が抜けたゆっくりれみりゃの体だけが残る 木を切っては木こりに怒られるし、どうしたものか ナイフで細かく切っても、一部が残ってたらそこから再生してしまうし そこで俺はここに放置することにした どうせ、頭だけになっても抜けられない所を見ると、すっぽり中に入り込んでるみたいだし 体が再生されても身動きは取れない ゆっくりまりさなんかが意地汚いから、動けないと分かったらすぐに食いつくだろう 俺は小屋に戻り串刺しにしたゆっくりれみりゃの頭部に油をかける ここまで持ってこれれば周りに木がないから燃やせるんだが、悔やんでも仕方ない 上から順に油をかけていく、1匹目のゆっくりれみりゃの手を見る 俺が切ってやったように指が再生されてる。均等に切らなかったせいか一本の指がやけに太い不恰好な手だ ま、どうせ燃えるんだし、俺は入念に油をかけ、火をつける もう叫ぶ力も無いのか静かな最期になった
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八月。 蓬莱の人の形も うだるような猛暑の中、全国の都道府県の代表48校が凌ぎを削る、過酷な大会が開催されていた。 ~全国高等学校ゆっくり野球選手権大会~ 即ち、ゆっくりをボールにした野球(通称ゆ球)の大会である。 高ゆ連が採用したゆっくりボールは、小麦を何重にも塗り重ねて外皮を強化した ゆっくりである。丈夫で安全なゆっくりボールは、安全性を追求する世間の風潮に対応するための、会心の策であった。 また、繁殖して生まれた子供達も強化ゆっくりとなったため、資源や経費の節約にも多いに役立ったのである。 本日はその大会の一回戦第二十四試合。この試合で二回戦に進む24校が決定するのである。 一回戦最後のカードは東方義塾vs幻想学園。 東方義塾がここまでこれたのは、エースピッチャーのおかげである。 その名は虐待お兄さん。3年生であり、今年が高校生活最後の夏である。 エースのエースたる所以はその変化球にあった。 今大会で使用するボールは、高ゆ連により れいむ種に統一されている。 ピッチャーはそのリボンや口に手をかけて、ゆっくりを投じる。 以前の硬球以上の引っ掛かりがあるため、様々な魔球が大会を彩っていった。 虐待お兄さんも、そんな魔球の1つの使い手である。 ナックルボールの要領で投げる、"ゆっくる"である。 ゆっくりの後頭部に爪をつきたて、はじくようにゆっくりを投じる。 ほぼ回転の無いゆっくりは、その気分に任せてわずかながらの空中制御し、自然とバットを避けようとしてくれるのだ。現代が生んだ最強の魔球であるといえよう。特に、虐待お兄さんのそれは爪の食い込みと弾きが強く、ゆっくりをゼロ回転で投じることができるのだ。 さらに、虐待お兄さんはその投球の9割以上"ゆっくる"を投げる、 生粋のゆっくるぼーらーなのである。 その圧倒的な魔球に、この試合にもプロのスカウトが多数視察に来ているほどである。 対する幻想学園は、その打撃力を売りにしてここまで勝ち上がってきた。 特に1年生にして4番をつとめる稗田阿求朗・通称あきゅろーもまた、プロの注目を集める人物だった。 あきゅろーのバッティングセンスは恐ろしいほどで、1年生ながら県大会では打率9割という驚愕の成績を残している。 まさにゆっくりを打つために生まれてきた、ゆ球の申し子なのである。 そんな2人の対決は、球場を大いに沸かせていた。 この日の対戦成績はここまでで1安打2三振。 試合は9回裏を向かえ2-1でわずかながら東方義塾がリードしている。 幻想学園は あきゅろー以外の選手は、魔球"ゆっくる"に対しほぼ手も足も出ず、あきゅろーの出塁をきっかけにどうにか1点をもぎ取ったという状態だった。 迎えた9回裏、1アウトを取った後、虐待お兄さんは痛恨のフォアゆっくりを出してしまう。 虐待お兄さんはその疲れからか、ゆっくりを握る手がつい震えてしまっていた。 投球直前に発情してしまったゆっくりは、謎の液体を分泌して、虐待お兄さんの投球コントロールに悪影響を及ぼしてしまったのだ。 9回裏で1点差。1アウトランナー1塁。 迎えるバッターは、あきゅろーである。 『大丈夫、今日はこっちが押してる。』 虐待お兄さんは心の中でつぶやく。 あきゅろーだけを警戒するのであれば敬遠という手もあるのだが、1アウト1・2塁ではあきゅろー以外の選手相手でも失点の恐れがある。 間近に向かえようとしている自らのスタミナの限界を考えると、同点も避けたい状況であった。 次の投球を控えて、虐待お兄さんは儀式を行う。 自身の心を落ち着けるために、ボールに向かって独り言をつぶやくのである。 「もし打たれたら、お前の家族全員バットで100叩きだからな!」 ……自身の心を落ち着けるための儀式なんだってば。 「あかちゃんはだめええええええ!!」 そう叫ぶゆっくりを握り、魔球”ゆっくる”を投じる。 ゼロ回転のゆっくりは、どうにか あきゅろーのバットを逃れようとキャッチャーミットに逃げ込む。わずかに届かず空を切るバット。 ストライク。 キャッチャーミットに辿り着いたゆっくりは興奮気味に語る。 「ゆ! いますっごい! すっごいかぜきたよ、おにーさん!」 先ほどまで泣いていたのが嘘のように、楽しそうである。 続いての投球。外角低めのストレート。 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」高速回転するゆっくりは空中制御などできるわけもなく、真っ直ぐにキャッチャーミットに吸い込まれていく。見逃し。 ツーストライク。 「ゆ、おにーさん……きぼぢわるいよぉぉお……」 イケメンキャッチャーは構わず虐待お兄さんにボールを投げ返す。 あと1球。あきゅろーさえ抑えれば何とでもなる。 虐待お兄さんはその魔球に絶対の自信を持っていた。 この大会、優勝してプロに行く。 その野望が虐待お兄さんの疲れきった身体を、再度燃えさせた。 観衆が固唾を飲んで見守る次の投球。 球種はもちろん"ゆっくる"だ。 セットポジションから投じた1球。 『ゆゆ、おにーさんのばっとなんてあたらないよ! ゆっくりからぶってね!』 とばかりに見下した表情で、ゼロ回転で迫るゆっくり。 その表情を目にした瞬間、あきゅろーの中の何かが弾けた。 「ゆべぇっ!」 避ける暇すらないスピードのバットスイングがゆっくりを襲う。 ゆっくりの急所である顔面の中央を打ち抜く、完全なるジャストミート。 元が球体状の物とは思えぬほどひしゃげる、ゆっくりれいむ。 次の瞬間にそれだとわかるほどの、文句の付け所の無いホームランであった。 ガックリと膝を突く虐待お兄さん。 「なんでごんなごどずるのおおおおおおお!!?」 ゆっくりはそのままバックスクリーンに直撃した。 試合は2-3で幻想学園のサヨナラ勝利。 虐待お兄さんの高校ゆ球生活は終わった。 人目をはばからずに涙を流し、マウンドの餡子を袋に詰めていく虐待お兄さん。 その様子を見て、少し申し訳なさそうな表情を見せながらダイヤモンドを回るあきゅろー。 あきゅろーも、虐待お兄さんには何か通じる所を感じていたのであろう。 あきゅろーは その後審判と係員に頼み込んで、ホームランとなったゆっくりを回収した。 バックスクリーンに落ちていたそれには、まだ息があったのだ。 最初の強化ゆっくりを丹念に作り上げた、職人達の成せる業である。 あきゅろーは 球場を後にしようとする虐待お兄さんに声をかける。 「あの……これ、使いますよね?」 そういってホームランゆっくりを手渡すあきゅろー。 「ありがとう、助かるよ。よかったら一緒にくるかい?」すでに心が通じ合ってることを理解する虐待お兄さん。 その手には係員に無理を言って譲ってもらった、先ほどのホームランゆっくりの家族達を詰めた箱がある。そう、虐待お兄さんは有言実行なのである。 「是非お供させてください。よかったら、妹も同行させてよろしいでしょうか?」うれしそうに応える あきゅろー。 そこに勝者と敗者の壁など無い。 ゆ球を通じて、心の交流を果たした2人の球児達の、心温まる風景であった。 このSSに感想を付ける
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「「ここはれいむとまりさのおうちだよ! ゆっくりでていってね!!」」 家に帰ってきてみるとこれはこれはテンプレ通りなゆっくりれいむとゆっくりまりさがいた。 ご丁寧に部屋の中は荒らされている。 とりあえずうるさいので口にガムテープをはっつけて、目隠しをした。 「む゛ー、む゛ー!」 なんて声を上げているが無視。 2匹のゆっくりを物置まで運んだところで、口のガムテープを力いっぱいとってやった。 皮もちょっと取れちゃったけど気にしてはいけない。 「ゆ゛ぐぅぅ゛ぅっっ、いだいよばやぐゆっくりたちを自由にしてね!」 「お゛に゛い゛ざんはざっざどででっでね!」 この場ですぐさま潰してやろうかとも思ったけが、それじゃあこの胸のもやもやは晴れそうに無い。 それにここまでつれてきた計画が台無しだ。 俺はギリギリサイズの透明なケースに1匹ずつ入れると、動かないように重石をのせそのまま帰ることにした。 もちろん目隠しはしたままだ。 「ゆっ、おにいさんどこいくの、はやくまりさをたすけてね!」 「はやくれいむをみえるようにしてね!!」 無視、どうせこいつらとは会話にならん。時間と口の運動エネルギーが無駄だ。 物置だけあって回りは静か、2匹の声が誰かに聞かれる事も無いだろう。 そして帰った俺は、腹立たしくも家の中の片づけをするのであった。 翌朝。 俺は物音を立てないように、静かに物置に入った。 「すーすー…」 「Zzz…」 こいつら暢気だなおい…。 まぁいい、こいつらもエサをやらないと餓死しちまうからな、それじゃあ面白くない。 俺はケースの上の方にある小さな穴から、オレンジジュースを垂らした。 「ゆっつめたいよー? …あまーい、もっとちょうだいね!」 「ゆっゆゅ、おいしいー、でもまっくらー」 そもそもジュース体にかけただけで飲めてないし、どんな構造してるんだ? そう思っていたらきた。黒い小さい点。 ケースの下のほうにも小さな穴を作っておいて正解だったな。 「ゆっ、なんかきてるよ、だれだかわからないけどやめてねっ!」 「ゆっくりれいむからはなれてね!!」 アリの行列、何も見えない状態でどこまで耐えられるかな? 「や゛め゛でぇぇ゛ぇぇぇぎもぎわる゛いぃぃぃ」 「ゆ゛っぐりざぜでえぇぇ゛ぇぇぇ」 必死で見えない存在に懇願してやがんの、ばっかでー。 お前らが人の話をろくに聞かないようにそいつらもお前の話なんて聞いてやんねーんだよ。 アリが引き上げる頃、2匹のゆっくりはボロボロだった。 全身を細かくかじられ、小さなデコボコがいくつも出来ている。 もっとも、あいつらには何も見えてないけどな。 「ゆぅー…れいむ、だいじょうぶ?」 「れいむはだいじょうぶだよ、まりさもだいじょうぶ?」 「ここをでたらいっぱいゆっくりしようね!!」 「それまでがんばろうね!」 涙ぐましい会話繰り広げてんなー。おお、すごいすごい。 そう思いながらひとまず家に戻ることにした。 あいつらの散らかし具合がひどすぎて、色々壊されちまったのを買出しに行かないとならないんだった。 夕方。 様子を見に行ってみると面白いことになっていた。 「ゆっ、れ゛い゛むー、どごー? がぐれでないでででぎでよぉぉぉ」 「まり゛ざ? まりざはどご? ごえ゛じがぎごえないよぉぉぉ」 「う゛わぁ゛ぁぁぁがいじわるじないでぇ゛ぇぇ」 「ゆ゛っぐりじよう゛よぉぉぉっ゛っっ」 こいつらお互いに自分を見失ってる。 まだ壊れてもらっちゃ困るので、朝と同じようにオレンジジュースをかけた。 「ゆっ…れいむ、だいじょうぶ? まりさはだいじょうぶ!」 「れいむもだいじょうぶだよ! ゆっくりがんばろうね!!」 「あまーい、もっともっとちょうだいね!」 「でもさっきみたいにはならないようにしてね!!」 さっきってのはアリのことをさしているのだろうか。 10時間以上も前なのに、どうやら時間の感覚は完全に狂っているようだ。 まぁそれでも、 「れいむ、だいじょうぶ?」 「だいじょうぶだよ、まりさもゆっくりしてる?」 お互いを認識できる程度には直ったから良しとしておこう。 俺はいつもどおり静かに物置を出た。 翌朝。 さて、今日も元気にしってるっかな? 俺は昨日と同じようにオレンジジュースをかけた。 「ゆっ…はっ、れいむ、だいじょうぶ? そこにいる?」 「んっ…れいむはここにいるよ! あんしんだよ!!」 目を覚ますとお互いを確認しあうかのようなやりとり。 なるほど、こうやってお互いの精神を支えあっていたわけだ。 俺はゆっくりたちをケースから出してやると― 「ゆっ? これでゆっくりできるよれいむー!」 「はやくふたりでゆっくりしようね!!」 今度は防音仕様のケースに2匹を入れた。 1枚ごしくらいならなんとか聞えるが、2枚ごしともなれば聞えない。 つまり俺はここでゆっくりの悲鳴を聞け、お互いの声は届かないという理想的なケースだった。 「ゆぎゅっ、れいむ、そこにいる?」 「ゆ゛っ、まりさ、ゆっくりできてる?」 「ゆっ、れいむ?」 「まりさ?」 「どぉ゛じでべんじじでぐれない゛の゛ぉお゛ぉぉ」 「ま゛り゛ざぁ゛ぁぁぁぁ゛まりざぁぁ゛ぁぁ」 「れ゛い゛むどごなのぉぉ゛ぉぉぉっ」 「がぐれ゛でな゛いでででぎでぇ゛ぇぇっお゛ねがいぃぃぃぃ」 叫びながらケースの中を駆けずり回る2匹。 さっきまでのケースと違って幸運な点があるとすれば、先ほどのケースよりは大きいことだろうか。 先ほどまでのケースがゆっくり1匹分だとすると、今回のケースは縦横高さともに3倍、つまり体積としては27ゆっくり倍である。 お互いを捜し求めての悲鳴を聞きながら、俺は森の方へと出ていった。 最後の仕上げた。 夕方。 2匹とも、もう動く気力もないようだった。それでも定期的に、 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!」 「ここはれいむのおうちだよ! ゆっくりしていってね!!」 「いやあぁ゛ぁぁぁぁ゛ぁおうじがえ゛るるぉぉぉぉ」 「ごごはれいむのおうぢだよ! ゆっぐりじでいっでえね!!」 「ゆっぐりざぜでででぇ゛ぇごべんなさいごべんなざいぃぃぃぃっ!!」 「ごぉぅごぉぅはれ゛い゛む゛の゛お゛うぢだよ! ゆっぐりじでいっでえね゛ぇぇ!!」 と叫んでいた。 どうやら目隠しでの幻覚、幻聴に神経の殆どをやられてしまったらしい。 この分だとろくに休んでないのか。寝ようとしても寝れなかったんだろうな。あぁおもしろい。 さて、と…。 俺はそれぞれのケースを開けてやった。 「ゆぐりじね! ごべんなざいぃいぃっ! ゆっぐりざぜででえぇぇぇっ!!」 「ごぅごは゛れい゛むだぎのおうぎだよ! ゆっぎるじね」 最初はこんな風に狂いっぱなしだったが、お互いの声を認識すると徐々に正常に戻っていった。 「…れいむ! れいむなの!? れいむはそこにいるの!?!」 「…まりざ、まりざぁぁぁぁぁっ! ゆっぐりじたいよぉぉぉっ!」 お互い声を頼りに感動の対面! なーんてするわけながない。 俺は再び2匹を防音ケースに入れた。 中には森での成果が入っている。 ぜひともゆっくりしていってほしいものだ。 「ゆぎゅ、れいむー!」 まりさは、またケースにぶつかったことさえ分からずにれいむの名を呼んだ。 「はぁ、はぁ…」 「ゆっ、れいむー、ゆっくりしようね!」 まりさは荒い息のする方向へと何の疑いも無く声を上げた。 そこは今までれいむの声が聞えていた方向と逆だというのに。 もっとも、聴覚が大分おかしくなっているまりさからしてみれば、それほど大きな問題ではなかったのかもしれない。 「ま゛り゛ざぁぁぁぁっずぎぃぃぃぃ゛ぃっ」 「ゆぅぅぅぅぅっ、れ゛い゛むじゃないぃぃ゛ぃぃぃ゛あ゛りずはい゛やぁぁぁぁぁっ」 「ぞんなどころもずぎぃぃ゛ぃぃぃぃぃやっ゛ぱり゛まり゛ざがいぢばんずぎぃぃぃぃぃ」 「ゆぎゅううぅうぅうぉおぉぉおっゆっぐいりいぃぃぃおぉぉぉおおぉ」 必死に抵抗するものの、発情したありすにいままでズタボロだったまりさが勝てるはずもない。 交尾を終えたまりさは息絶え、茎が伸びていた。しかし、自分の命がすぐに尽きることを生まれてくる子まりさたちは知らなかった。 「あ゛ぁ゛ぁぁんじっじゃいま゛り゛ざもがわいぃぃぃの゛ぉぉぉぉぉ」 「ゆぶっ、まり゛ざー!!」 れいむもまた、ケースにさえぎられたことに気づいていなかった。 感覚だけを頼りに、出口を探すれいむ。そこへ声が聞えた。 その声がまりさでないことにすぐに気づいたれいむは、絶望した。 「うっうー、たーべちゃーうぞー」 「い゛や゛ぁぁぁぁぁぁぁゆっぐりざぜででぇぇ゛ぇぇえ゛ぇぇぇぇま゛りざぁぁぁぁ」 数分後、片方のケースには干からびたまりさと潰れた子まりさ数匹、 もう片方のケースにはれいむのリボンと満足げなれみりゃの姿があるだけだった。 さて、今度はこいつらを目隠しするか。