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ここには、下記のスレッドで垂れ流した管理人の妄想が纏めてあります。 ・ローゼンメイデンが女子高生だったら(スレ終了) ・ローゼンメイデンが普通の女の子だったら(継続中) 中には百合表現、凄惨かつ残酷な描写なども(多少ながら)含まれます。 なので、もし興味を持たれて覗き見する場合には、ご注意を。 【ローゼンメイデンが女子高生だったら】編 【ローゼンメイデンが普通の女の子だったら】編 その他
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/
ふたば系のゆっくりSS保管庫だよ! ゆっくりしていってね! いじめが多いけど、愛で 虐待 ギャグ カオスなんでも保管しちゃうよ! ここは保管餡庫の保管庫という感じです。もっと探しやすく読みやすくなればなーとの思いから作られました ここは来るモノは拒まずのヤリまむ精神でなんでも保管しちゃうので、時々トンデモな作品もあると思うけどそこは自己責任でよろしくね! 餡娘ちゃんの所ではされていない挿絵保存もとりあえずやってみました。賛否両論なご意見お待ちしてます 【お知らせ】 ★★ゆっくりスレが『JUN』から『二次元グロ裏』に移転しました★★ ※虹覧では隠し板になっている為、一度『IMG』・『DAT』に移動すると『グロ裏』が現れます 【更新履歴】 10/08/02 20作品を保管 09/10/27 Wiki公開。09/10/19までの作品を保管完了 【当サイトの作品について】 実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません 犯罪を教唆するものではありません 当サイト内の創作物の文章・画像などを無断改編、複写、複製、転載、公開するのは固く禁じさせていただきます 必ず個人趣味範囲内でのご利用をお願い致します 【免責事項】 当サイトのご利用によって、あなたにいかなるトラブルが発生しても 当方は一切責任をおいません ご利用は自己責任において行って下さい 【叱咤激励提案報告とか色々】 お名前 おコメント すべてのコメントを見る まりさつむりゆっくりにっきに出てこないかな? -- (鬼威惨のリーダー) 2021-11-23 16 57 46 ここの小説ほんとに面白いのばかりでいつも使わせて頂いてますー!これからも使うと思うので是非よろしくお願いします ((○| ̄|_ -- (ゆゆゆ!ゆっくりしていってねー) 2021-09-26 07 47 31 ゆ虐するやつ 消えろ わかるだろ 虐待されたゆっくりを見て可哀想だとも思わないのかよ ふざけるな なぜ貴方たちはゆっくりを虐待する! なぜ貴方たちはゆっくりを守ろうとしない! -- (は?) 2021-09-24 20 29 07 ゆっくり虐める人しんでくれ -- (ゆ虐派皆殺しにしてぇ...) 2021-09-24 19 25 04 ゆっくりの意思尊重してあげたら?何で赤ゆっくりは焼かれるの? 新しい命踏みつけにしてあなたは楽しいの? -- (シークレット) 2021-09-22 18 27 40 ゆゆっ -- (名無しさん) 2021-09-13 16 19 22 自分の問題と向き合え(キリッ!) ファーーーーwww -- (名無しさん) 2021-09-09 11 03 28 ↓↓うるせぇゲェジ!w なんでお前らに気を使わなきゃいけねぇんだよwww 喚いてりゃ言う事聞いてくれると思ってんのか?餡子脳が -- (名無しさん) 2021-07-01 23 33 31 シャイニングアサルトホッパー!!!!!!!!!!!!!!!!! -- (名無しさん) 2021-05-12 19 15 17 異常な妄想を抱いてしまう人がいるのはしょうがないにしても、それを誰もが閲覧できる環境に垂れ流すことの意味は考えろよ。検索エンジンに表示されないようにする(現状では一般的な副詞としての「ゆっくり」を検索しても検索結果に表示されてしまう)のはもちろんのこと、例えばパスワードなしには閲覧できないようにするとか、最低限のゾーニングはちゃんとやれ。それとこういうモノを喜んで見ている人は自分が病的な人間であることをしっかりと認め、なぜ自分はこんなものを見たいと思ってしまうのか、根本的なところから自分の問題と向き合え。 -- (名無しさん) 2021-03-13 09 43 56 胴付きさんとわかさぎさんはゆっくりできるのじぇ -- (名無しさん) 2021-02-26 15 32 28 昔見てて戻ってきたんですけど、シリーズもので、ゲスなゆっくりに婚約者を殺されてしまって復讐を誓ってゆっくり一家に復讐する…みたいな話のもの(記憶が曖昧なので間違っていたらすみません)がもう一度見たくて探してきますが見つかりません。どなたか作品が残っていたら教えてください。 -- (名無しさん) 2021-02-10 23 07 06 ゆへへへ!れいみゅはぐずなんだぜ! -- (名無しさん) 2021-02-06 17 52 53 編集中ssの名前だけ知っても意味がない!!!!! -- (名無しさん) 2021-02-06 17 50 35 何故饅頭 -- (無なーい) 2021-02-06 17 42 59 んほぉぉぉぉぉ かわいいまりちゃねぇぇぇぇぇ!ありすのとかいはな、てくにっくでしょうってん!!させてあげるわぁぁぁ -- (とかいは) 2020-12-14 16 19 47 もっと愛で系の話が欲しい -- (名無しさん) 2020-08-31 22 15 02 ゆっくりのひ〜まったりのひ〜 ゆゆ!まいちゃたちのことをこけにしているサイトっさんがあるのぜ。ほろびるのじぇ〜 -- (名無しさん) 2020-08-31 22 14 16 ー (#・_・)ー (゚Д゚||||||||||||||||) | | ←愛で派 | | -- (名無しさん) 2019-11-15 19 03 18 ここ凄い荒れてるな -- (名無しさん) 2019-03-30 01 46 24
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雲一つ無く澄み渡った、青空の下。一組の男女が街中を歩いている。 一人は、肩ほどの髪を左右に束ねた、ツインテールの小柄な少女。 もう一人は、帽子を目深に被り、少し俯きがちな長身の少年。 しばらく歩いていると、一人の少女に声をかけられた。 「やっほー」 「あ、田村さん」 こんにちは、と挨拶を交わす二人の少女。田村さんと呼ばれた少女は、見慣れ ぬ少年を興味深げに見つめていた。 「……ひょっとして彼氏?」 湧き上がった好奇心が口をつく。少年の肩がわずかに震えたことに、気付かない。 「はい、そうですよ」 「そっか、ジャマしちゃ悪いね」 場を弁えているのだろう、それだけ聞くと、田村はあっさり去っていった。 「以外とバレないねー」 本当に、楽しそうに少女は笑う……にっこりと。 「行こっか、岩崎さん──」 絶えず周囲を意識し続けるという行為は、精神を極端に酷使する。そんなことを数時間も続 けた少女の顔は、もはや隠しようが無い程朱に染まっていた。 「もうダメ……ゆた、か…………」 瞳を潤ませ、必死に懇願する少女の姿。堪らない愛おしさを覚える。 (可愛い――――――はっ!?) 見惚れている場合ではない。この様子では、そろそろ本気でバレかねない。 「しょうがないなあ……じゃあ、あそこに入ろ?」 ゆたかが指差したのは、比較的小さなカラオケBOX。みなみとしては、人目に付かなけれ ば何処でも良い。 「きゃあっ!?」 みなみは乱暴にゆたかの手を引くと、カラオケBOXへ逃げこんだ。 カラオケルームに入った途端、緊張の糸が切れたのだろう――みなみは立つ事もままならず、 床にへたりついた。 「はぁ、は、あ……」 「よく頑張ったね。岩崎さん」 息も絶え絶えの少女に、にっこりと歩み寄る。 ――ぐいっ。 「ひゃ?」 おもむろに、ゆたかの頭を引き寄せるみなみ。互いの呼吸を感じる程、二人の顔が近づく。 「ご褒美……約束した」 「……うん!」 みなみの唇に、ゆたかはそっと自分の唇を重ねる。ちろちろと、子猫の様なゆたかの舌使い に、みなみの思考は霞む。小さな個室は、互いの舌が絡み合う、卑猥な水音に満たされた。 (いつもより、巧い……?) 微かな思考の巡りは、すぐにまどろみの中へと埋もれた。みなみの頭が完全にまわらなくな る程に口内を侵すと、ゆたかは口付けを離した。 「「……ぷはぁ……」」 二人の口元は、混ざり合った互いの唾液で濡れていた。透明な一筋の掛け橋が、名残惜しむ かのように互いの口端を繋いでいる。 「岩崎さん、美味しいー」 口元の唾液を指で拭い、舐めとりながら、満足そうに口付けの感想を漏らすゆたか。すると、 「食べ物……?」 少しだけ悲しそうに、みなみが抗議の意を述べた。 (……か、可愛い……!) その姿に、ゆたかは改めて認識した。誤解されやすいが、みなみは本当に可愛い、女の子だ。 「ちがうよ、岩崎さん」 ゆっくりと、首を横に振る。 「食べちゃいたい程、可愛いんだよ」 「ひゃ……!」 もう一度、口付ける。顎を伝って、次第に首を舐めまわす。帽子を外し、上着を脱がした。 残り1枚となったTシャツの下から、ブラを必要としない程小振りな胸の先端が、女性である ことを主張している。 ……そっと、指で触れた。 「んぁあ!?」 数時間に渡り、たっぷりと羞恥を味合わせたせいだろう。いつもの数倍、反応が良い。鎖骨 を舐りながらぐりぐりと、わざと荒々しく衣擦れを起こし、擦る様に揉みしだく。 「このままイかせちゃおっか?」 耳元を吐息で擽る様に、そっと囁く。 「イヤ……だ……」 か細い、しかし確かな否定の声。 「じゃあ、どうして欲しいの?」 ペットに話す様な猫撫で声で、問い掛ける。 「う……ぁ……」 みなみは言葉に詰まり、俯いた。身体の疼きは、止まらない。そんなみなみを、ゆたかは静 かに見守っている。……やがて、みなみは意を決した様に顔を上げた。 「直、に…………触って、欲しい……」 耳朶まで真っ赤な朱に染めて、何とか懇願の言葉を言い終えた。その様子に、ゆたかは満足 そうに目を細める。 「まったく、しょうがないなぁ……」 言葉とは裏腹な、嬉しさの込み上げる顔で、みなみのTシャツを脱がす。膨らみとは呼べな い程小さな膨らみが顔を出した。その中央の突起が、懸命に女性であることを主張している。 両手で、両の乳房を軽く擦る。双丘の頂には、まだ触れない。 「ンッ……く……!」 まだ恥ずかしさが残っているのか、みなみが必死で声を押し殺していることに、ゆたかは気 付いた。 「ダメだよ、岩崎さん。もっと可愛い声で鳴いてくれなきゃ」 そう言うと、左胸の先端を口に含み、同時に左手の指の腹で、右胸の先端を撫でる。異なる 2種類の強烈な刺激が、みなみの身体を突き抜けた。 「んぁあアぁあ!!?」 抑えていた声が漏れ出し、みなみの肢体は弓なりに反り激しく震え上がった。ビクビクと、 小刻みな震えが続く。 「岩崎さん……気持ち良かった?」 ゆたかの問いかけに答えることも出来ない程、みなみは荒々しく肩で呼吸し続けていた。そ んなみなみを、ゆたかは嬉しそうに見つめていた。が、突然頬を膨らませ、ぷんすかと不満そ うな表情になる。 「岩崎さんばっかり気持ち良くなって、ズルイなー……」 「あ……」 みなみをイかせたのはゆたかなのだが……ゆたかのその様子に、みなみはなんだか申し訳無 い気持ちになってしまった。 「今度は私の番だよねー?」 ねだる様に、上目遣いでゆたかは言う。 「わかったよ……」 そう言うと、みなみはおもむろに鞄を漁り始めた。やがてそこから取り出したのは……両端 が丸みを帯び、弓なりな形をした双頭バイブ。二人で使用するタイプなので、とても長い。 みなみは、既にびしょ濡れになったズボンと下着を、一気に下ろした。正真正銘、生まれた ままの姿になる。薄っすらとした茂みに覆われた恥丘は、先程の絶頂の余韻か、微かにヒクつ いていた。意を決して、窄みにバイブを挿入れる。 「ッ!!」 意を決したあまり、少し勢いをつけ過ぎた。また軽くイってしまった。そんな不器用なみな みを、ゆたかはニコニコ見守っている。いつのまにか、彼女も全ての服を脱ぎ捨てていた。 みなみは軽く、ゆたかを押し倒す。 「きゃあ♪」 わざとらしい、喜びに満ちた悲鳴。 「いくよ、ゆたか……」 自らの秘所から、残り半分程のバイブが顔を出している。まるでそこから生えているかの様 だ。それを、産毛程の茂みしかないゆたかの窄みにあてがう。先端が軽く触れた。 「あ……」 普段のゆたかからは想像も出来ない程、甘い声が洩れた。……自分が出させたのだ。そう思 い、身体の奥から何かがゾクゾクと湧き上がるのを、みなみは肌で感じた。ゆっくりと、腰を 前に突き出す。くちゃりとした音が聞こえた。 「ひゃぁあ……んあ、ぁ、あ!」 断続的に、ゆたかの甘い声が響く。痛がっていないか、みなみは時折心配そうに、ゆたかの 表情を窺った。ゆたかは目をとろんと細め、嬉しそうに見つめ返した。心配は要らなそうだ。 自分と同じくらい小さな二つの膨らみを、軽く擦る。そのたびに、ゆたかの甘い声が響く。 ふと、自分の胸が熱くなっている事に気付いた。 互いの窄みをバイブで結合したまま、腰を曲げ、互いの胸を密着させた。互いの先端が互い の乳房を突付き、擽り合う。 「あぁ!? す……すご……! 凄いよぉ、岩崎さん……!!」 「私も…………気持ち良い」 そろそろ二人ともイきそうだ。みなみは更に激しく動こうと腰を引いた。 (……あ……) そのときみなみは、バイブのスイッチを入れていないことを思い出した。うっかりしてた、 と軽い気持ちでスイッチを入れる。 「「――――!!?――――」」 機械的で、無機質。それでいて容赦の無い、激しすぎる振動が二人を襲った。止めど無く溢 れる二人の蜜が、混ざり合い、弾き飛ぶ。 「いわ、さき、さ……! 止め……つ、強過ぎるよぉ!!」 「ダメ……力、が……入らない……このまま、二人で……!!」 みなみが、ゆたかを抱きしめる。答えるように、ゆたかも必死で抱きしめ返した。 「「あ、んァ、あぁアああーーーーーーッ!!!」」 ――全くといって良い程同時に、二人は果てた。 その時バイブは、二人の動きと、自らの振動で外れた。あのまま差さりっぱなしだったら… …色々と危なかったかもしれない。 ~後日談――もとい、行為後談~ 「ゆたか……前よりキス、巧くなった……?」 行為も終わり着替え終わった後、みなみは疑問に思っていた事を訊ねた。 「えへへ~」 良くぞ訊いてくれました、と言わんばかりに、ゆたかは得意そうな顔になる。 「お姉ちゃんで練習してたんだ~」 「――!?」 みなみの瞳が、驚愕の色に染まった。ゆたかはそれに気付かない。 「最初はちょっと押され気味だったけど、今ではすっかり、私、が…………あれ?」 ようやく気付いた。 「ど……どうしたの?」 「ゆたかが……浮気した……」 みなみの瞳には涙が溜まり、今にも零れ落ちそうだった。ゆたかは慌てて弁解する。 「え!? あ、いや、キスだけだよ? 練習だよ!?」 キスだけでも浮気、と静かな怒りの声が響いた。 「…………お仕置き」 呟くと、みなみはゆたかのスカートを捲り上げた。「え、え、え!? 何でパンツ脱がそうとするの!?」 「……ノーパンの刑」 目が据わっている。……マズイ。この状況は、本気でマズイ。 「き、き、き……きゃあーーーっ!!」 その日一番大きな悲鳴が……小さなカラオケルームに、響き渡った。 ~後書き~ ………………ふう(;´∀`)=3 こんな感じになりました。書いてみて分かったよ、SSってムズイ。 果たしてこれはSSと呼べるのか……でもまあ、楽しかったよ。 携帯からなんで、読みづらかったらスマソ。 最後に一言。読んでくれた人、ありがとう。うざかった人、ゴメン。 コメントフォーム 名前 コメント 呼び方は…あえて突っ込まん。 (もう色々言われただろうからな) そして改めて、GJ。 -- 名無しさん (2013-05-06 23 18 40) うん、みなみちゃんって呼んでたよ、ゆたかちゃんは。 みなみちゃん以外にSww -- 名無しさん (2010-08-24 21 21 12) みなみちゃんっぽさがよくでてたと思う! -- 癒水 (2010-08-15 21 24 16) 呼び方みなみちゃんだったとおもう・・・ でもGJ!!!!!! すごい良かったです! まさかのお姉ちゃんで練習www ゆい姉さんじゃなくて こなたかな? -- 名無しさん (2009-10-14 18 05 37) GJ! -- garando2 (2009-10-14 16 52 49) いいぞもっとやれ、としかいいようがない。 個人的に行為後談が気に入ったからもっと長くして欲しかったり。 とにかくGJです。 -- 名無しさん (2009-05-21 08 47 42)
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スレ内で投下された作品を作者ごとに分けて展示します。 ねこみこし ◆gsx2HANBoY 学芸会編 帰り道編 歯医者編 なっち ◆iYpdzeKy5k ◆xTfHc.nBiE へちょ 清一色 (短編集) 国語×生物 (短編集) ID 7xCtiirv0 (短編集) 社会love (短編集) ハムカツ (短編集) TSD 以下名無しにかわりまして短編集でお送りします(名無し投稿作品集)
https://w.atwiki.jp/sougougakusyu/pages/18.html
スレ内で投下された作品を作者ごとに分けて展示します。 テンプレ(暫定版 改変可) やぁようこそ この作品は○○氏が書いた長編SSだ。 取り合えず本編は下から入ってくれ。 [[]] [[]] ねこみこし ◆gsx2HANBoY なっち ◆iYpdzeKy5k ◆xTfHc.nBiE へちょ 清一色 国語×生物 ID 7xCtiirv0 社会love ハムカツ TSD 以下名無しにかわりまして短編集でお送りします(名無し投稿作品集)
https://w.atwiki.jp/steel_blue/pages/38.html
2008年4月1日 鉄機塞にて集合写真 2008年4月1日 鉄機塞にて 2007年12月18日エンブレムウォー終了時です 2007年10月27日 エンブレムウォー棘の荒野防衛成功! 2007年9月16日エンブレムウォー終了時です 2007年7月の集合写真です 2007年6月ギルド創設時の集合写真です。
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/34.html
――いきなりですが話は夏休み明けになります。 「――っていう事があったんだ」 ゆたか、みなみ、ひより。いつもの三人が集まって話しているのは夏休みの報告。 と言えば義務的にも聞こえるが要は思い出について話しているだけ。 ゆたかが今話したのはこなた達先輩方、みなみ、ゆたかで言った夏祭りの事。 ゆたかが体調を崩し、みなみに膝枕をして貰いながら花火を見たという話だった。 「へ~、そんな事が……」 笑顔で相槌を打つひよりだが、その裏ではまた妄想癖があらぬことを思い描いていた――。 「綺麗だね……」 ゆたかの声に、みなみが無言で頷く。言葉なくとも体の揺れからみなみが頷いたのがゆたかにも伝わる。 二人を照らすのは夜空を彩る煌びやかな花火。美しい光の奔流が頭上から降り注いでいた。 「……大丈夫?」 みなみがゆたかを心配そうに見つめる。手は労るようにゆたかの頭を撫でる。 「大丈夫……」 瞼を閉じ、噛み締めるようにゆたかは呟いた。そこには確かな安堵がある。 「みなみちゃんの膝あったかいね」 不意にゆたかが言った。 「そうかな?」 「うん、あったかい。みなみちゃんの体温が伝わってくるよ」 ゆたかが体勢を崩し、腰に抱きつくように腕を回し、一層の密着を図る。 きゅっ、と腰を締め付けるゆたかに、みなみは不思議な愛しさを感じた。 まるで妹の様に甘えるゆたかにみなみは頭を撫でていた手を頬をやる。 「……ん」 頬を優しくさする手に、ゆたかがくすぐったそうに目を細めた。微かに漏れた声に合わせ、唇も僅かに開かれている。 何故か、みなみはそこに自分の唇を重ねたいと思った。 そう思った時にはゆたかを抱き起こし、唇を重ねていた。 「んん……?」 突然の事にゆたかの理解が追いつかない内に、みなみは唇を割開き舌を差し込んだ。 自分でも何故そうしたのか分からない。したいと思ったから。或いは、しなければならない気がしたから。 「……ふぁ」 糸を引かせながら唇を放した所で、ようやくゆたかが、キスを――それも深いキスをされた事を認識した。 「みなみ……ちゃん?」 顔を真っ赤にしながら、どちらのものともしれない唾液で濡れた唇を手で抑える。 拭うことはしないままに。 「あ……」 みなみは自分のした事に気付き、ゆたか同様顔を朱に染める。 「……ごめん」 呟く声は謝罪の言葉。 「いや! その、嫌じゃ……なかったよ?」 「え……?」 「びっくりはしたけど……みなみちゃんのキス、イヤじゃなかったよ?」 ゆたかが、受け入れてくれた。自分の行為を。 みなみは胸が昂まるのを感じた。一度受け入れられた行為。その先を無意識のままに想ってしまう。 「もう一回、していい?」 思わず言ってしまう。勢いに任せた言葉は、ゆたかの頷きが返事となり応えた。 互いの顔が、唇が近付く。それぞれの息が掛かる距離。みなみにとって、その息すら甘い香りを持って自分を誘うものに思えた。 「ん……」 唇が触れる。優しく、本当に唇を触れさせるだけのキス。 しかし、物足りないとみなみは思った。思ってしまった。 より深く、先よりももっと。 ゆたかと繋がりたくて、舌をちろりと出す。軽く唇を舐めたそれに、ゆたかは意を汲み取り自らの唇を開く。 「ふ……ん」 みなみの舌と、ゆたかの舌が交差し絡み合う。 絡み合ったそれは、互いの深い部分を目指すかのようにうねり、奥へと差し込まれる。 くちゅ、と音がした。それはどちらだったか。それとも同時にか。 絡み合う舌は水音を立て、二人の接触を鮮明に伝える。 みなみは不思議だった。何故こんなにもゆたかの舌は柔らかいのか。ゆたかの口内が暖かいのか。唾液が甘いのか。 分からない。分からないが、ただ一心にそれらを感じたくて舌を動かす。 舌を絡め、口内を舐め、唾液を味わう。 その度にくちゅくちゅと唾液の混ざり合う音がして、みなみはまた、互いの接触を意識する。 「ふ……んん、ちゅっ……ふはっ」 時折、息継ぎに漏れる吐息すら、顔を甘美にくすぐりみなみを昂ぶらせる。 「んん……ちゅ、……っは」 ようやくみなみとゆたかが唇を離す。唇と唇を繋ぐ互いの唾液が混ざったそれが、花火に照らされ虹色に輝く。 綺麗だと思った。 それが絶えるのを惜しみながら、唇は離れていく。 ぷつん、と糸が切れた瞬間になんとも言えない寂しさがみなみを襲った。 それを消し去りたくて、ゆたかを抱き寄せる。 「みなみ……ちゃん」 ぎゅっと、抱き締める。そうしていて気付いた。 自分はゆたかと繋がっていたいのだと。どこかで触れ合っていたいのだと。 心の何処かで、体の何処かで。 それはきっと恋をするということ。 同性だからとか関係ない。 それほどに岩崎みなみは小早川ゆたかを好きなのだ。 そう、気付いた。 「好き」 想いは、自然と口をついて出た。 言ってしまったと思った。言ってしまって嬉しかった。 「私は、ゆたかが好き」 もう一度、確かめるように。 想いを伝えるのが嬉しい。例え、断られても。 それで十分だった。 それで十分だったのに――。 「……私もだよ。みなみちゃん」 そう、笑顔で応えてくれた。 自分の好きな人が、自分もそうだ、と。 「……ゆたか」 抱き締め、キスをする。 この想いは口に出来ないと思った。元から言葉にするのは得意ではない。 だから、行為で示そう。 想いよ伝われ。願い唇を重ねる。 深くはない。それでも、心の一番奥で繋がっている。そんなキス。 互いを感じるためのキス。 それが、そっと離される。 見つめ合い、もう一度だけ、軽いキス。 「……お姉ちゃん達、来ちゃうね」 「……うん」 こんなにも時を惜しいと思うのは初めてだった。 それでも。時に止まって欲しいとは思わなかった。 何故なら、ゆたかとのこれからを想うと胸が高鳴ったから。 「――い……。お~い」 「あ、お姉ちゃん達だ」 気が付けば花火は終わっていて、遠くからは自分より幼い見た目の先輩が手を振りながら来ていた。 隣のゆたかを見る。まだ顔が少し赤いけど、いつもの顔だ。 「行こう?」 「……うん」 祭りという特別な今日が終わって。また日常が始まる。 それはだけど、昨日とは違う日常。隣に、心の中に、一緒にゆたかが居る。 それを想うとみなみは嬉しかった。 ――夏の夜。それはみなみとゆたかにとって一番の思い出になった夜になった。 「――ちゃん。ひよりちゃん?」 「はうっ!」 ――もしかしてまた意識飛んでた!? 気が付くとひよりはみなみとゆたかに心配そうな目で見られていた。 「どうしたの? 急に考え込む素振り見せたかと思ったら返事しなくなるんだもん」 「え? あ~……いやはは……」 笑って誤魔化す。まさか脳内で二人の純愛百合を妄想していたなど言えない。 「それにしてもびっくりしたよ……お祭りの話の途中でいきなりだもん。なにか触れてはいけないトラウマに触れたのかと……」 「いや! 大丈夫、大丈夫だから!」 まあ、ネタに使えるのは確か。うん、家に帰ったら描いておこう。 そう誓うひよりだったが、その間に。 「ふう……ひよりちゃんが急に黙り込むからあの夜にキスした事を推理して気付いたのかと」 「それは大丈夫のはず。ヒントはなかった。」 「うん、気付いたとしたらそれはもう妄想の域だよね……」 ひよりは知らない。自分の妄想が的外れではないことを。 ゆたかとみなみは知らない。あの夜の事を、ひよりが本当に妄想で当てていた事を。 それでも今日も、表向きは変わらぬ日々。世は平和こともなし。 教室も、変わらぬ景色を繰り返していた――。 ほんの少し、見つめ合う事が増えた二人を除いて。 fin. コメントフォーム 名前 コメント 流石っひよりん!GJだぜ!! そして みなみは俺の嫁だ。(-ω-.) -- 名無しさん (2013-05-07 18 28 00) さすがひよりんはクオリティが高いねぇ~(ムフン -- konakona (2011-04-10 06 54 49) おまえら・・・この話読んだ後で嫁宣言とか・・・ -- 名無しさん (2010-12-26 17 39 01) みなみちゃん激萌えなのだよ〜(≡ω≡.) -- konakona (2010-04-04 00 50 05) は? みなみなら俺の隣で寝てるぞ? -- 名無しさん (2010-03-13 22 42 15) いや、ほら、みなみは俺の嫁だしさ -- 名無しさん (2010-03-11 16 28 15) みなみには興味がないのか? -- 名無しさん (2010-03-10 22 14 56) ひよりGjw -- 名無しさん (2010-03-07 15 22 23) ゆーちゃぁぁぁぁぁぁん!!!! -- 名無しさん (2010-01-18 01 07 46) ゆーちゃんかわええええええぇぇ! -- 名無しさん (2010-01-16 13 19 22) ひよりマジプリティ -- 名無しさん (2009-12-03 17 12 28)
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sideゆたか ジリリリリリリリリリリリリ! 「う…ん…ふあぁ、もう朝か…」 何だか少し眠り足らない気分で私は目覚めた。 「もう朝よー、起きなさーい!」 下でどこかで聞いたような女性の声が聞こえた。私は急いでベットから飛び起き、そして自分の部屋に立った…? 「あれ?」 ふと私に妙な違和感が襲い掛かった。私の部屋じゃないような… そこが私の部屋じゃなくて、私の親友みなみちゃんの部屋だと気づいて、私は驚いた。 確かに昨日はみなみちゃんとここで遊んだけど、私は家に帰ったのに… 「…私何でみなみちゃんの部屋に…?あれ?」 私はそこでもう1つの違和感に気づいた。 「何だかいつもより目線が高いような…」 いつもなら私が見上げなければ見えないものが、今では私と同じ高さだった。身長が伸びたのかなぁ…。 とりあえず私は部屋を出てリビングにむかってみることにした。 「おはよう」 リビングにはみなみちゃんのお母さんがいた。 「あ、おはようございます」 私は笑顔でそう返した。…あれ?みなみちゃんのお母さんが少しびっくりしたような顔つきになってるんだけど…。 私何か変なこと言っちゃったかな… 「どうしたの、みなみ?口調が変よ」 え?みなみ?私はゆたかなんですけど…と言おうとたが、嫌な感じがしたのでやめておいた。私は顔を洗いに洗面所へむかい、そこで鏡を見た。 「え…あれ…私が…み、みなみちゃんになってる!!!」 私は驚きのあまり大きな声を出していた。 sideみなみ 「…あれ?ここはゆたかの部屋…どうして…?」 私の朝一番はこの奇妙な言葉から始まることになった。とりあえずベットから起き上がり周りを確認してみる。 …やっぱりゆたかの部屋だ…。私、昨日は自分の部屋で寝たはずなのに。 「ゆーちゃーん!ご飯できてるよー!」 下から泉先輩の声が聞こえた。…ゆーちゃん? 私は部屋を出て辺りを見回したがゆたかの姿はなかった。それにしてもゆたかの部屋のドアノブってあんなに高かったっけ? 私は泉先輩の声がする方へと足を進め、リビングについた。そこには泉先輩の父親であるそうじろうさんがいた。 …なにがおかしくてそんなにニヤニヤしてるんだろう…? 「ゆーちゃんが寝坊なんて珍しいね~」 泉先輩が話しかけてきた。…え?ゆーちゃん?私はみなみなんですけど………もしかして! 「え?ちょっとゆーちゃんどうしたの!?」 「トイレなんじゃなのか?」 「お父さん無神経すぎだよ」 そんな泉家二人の会話が聞こえた。 私は急いで洗面所に向かい、自分の姿を鏡で見てみた。 「……え?私がゆたかに、ゆたかになってる…」 私は茫然自失になった。 結局その後、私はリビングに戻らず部屋でゆたかの携帯から自分の携帯に電話をかけてみることにした。 …まさか自分の携帯に電話することになるとは… ゆたかの電話帳から自分の名前を探して電話した。それにしても自分電話番号って案外覚えていないものだ。 電話を耳に近づけて、少し待ってみる。すると 「ただいま、電話に出ることができません」 今の私にとってはまさに非常な通告が私の耳を貫いた。 「ゆーちゃ-ん!大丈夫!?」 リビングから泉先輩の声が聞こえた。とりあえず怪しまれない為にも私はリビングへと足を運んだ。 sideゆたか 「う~、どうしよう、やっぱり誰も出ないや」 私がみなみちゃんの家の洗面所で大声を上げた後、みなみちゃんのお母さんが心配して来てくれた。 私はなんとかごまかして、今みなみちゃんの部屋でみなみちゃんの携帯から私の携帯に電話してみたけど 「電話に出ることができません」と返ってきた。 「…どうしよう、みなみちゃん大丈夫かな」 私は今私が使っている体の本来の持ち主であるみなみちゃんのことを思い浮かべた。みなみちゃん今頃どうしてるんだろう…。 …もしかしたら私の体の中にいるのかも…。ううん、そうに違いないよ。 「みなみー、もう出ないと遅刻するわよー」 部屋の外からみなみちゃんのお母さんが呼んでいる。…今はとにかく学校に行こう、そうすればみなみちゃんにも会えるかもしれない。 そう考えた私は急いで制服に着替えて家を飛び出した。 …あ、朝ごはん忘れてた… sideみなみ 私はとにかく学校に行ってみることにした。どうして私がゆたかの体になっているのかはわからなかったが、 学校に行けばゆたかに会えるかもしれない。そこで相談してみようと思ったからだ。 私は急いで制服に着替えて、失礼だけどかばんの中身を確認し今日の時間割どおりに教科書を入れようとしたが、 やっぱりゆたかは前日に用意を済ませていた。それにしてもゆたかの制服って体の大きさから考えて少し大きいような…。 私はかばんを持って部屋を出て玄関で靴を履き替えようとした。 「ゆーちゃん、一緒に学校行くからちょっと待って」 泉先輩が私を呼び止めた。正直こんな状態であまり人と接したくない。 「すみません、私今日は学校に用事があるので先に行きます…あ…」 気づいたときにはもう遅い。泉先輩はまたしても心配そうに私に近づいてきた。…目線が一緒だ…。 「ゆーちゃん、今日は何か変だよ、どうかしたの?」 そう言いながら泉先輩は私のおでこに自分のおでこをくっつけた。…何だか恥ずかしい。 それにしてもこういう風に熱を測られるのは久しぶりだった。昔はよくお母さんやみゆきさんにやってもらったりしていたが、 今ではそんなことはしていない。さすがに恥ずかしい…。 「ん~、熱はないみたいだね」 私のおでこから泉先輩のおでこが離れた。何だか寂しい…。 私は赤くなっているであろう顔を先輩から少し背けて、ゆたかの口調で、 「だ、大丈夫だよ、いず…お姉ちゃん…」 危ない危ない、一瞬泉先輩って言いかけてしまった。あ…また泉先輩が何か言いかけてる。 私はいってきますと言って急いで家を飛び出した。すると後ろから 「ゆーちゃん、自転車乗らなきゃ!」 私は一旦家に戻って先輩から鍵を渡してもらった。 sideゆたか 「まだかな…」 私が学校に着いたのは予鈴の35分前だった。 学校に着いた私はとりあえず正門で自分の体を待ってみることにした。 すると「ヴヴヴヴヴヴヴヴ」 と携帯のバイブ音が聞こえた。とっさに私は自分の…じゃなかった、えっとみなみちゃんの携帯を手にとって液晶に表示された名前を見てすぐに電話に出た。 「もしもし」 電話の向こうからは私の声が聞こえた。 「もしもし」 私は驚いたが一応私も返事をしてみた。…少しの沈黙、そして… 「あなたはだれなんですか?」「あなたはだれなんですか?」 一字一句同じ言葉を同時に話してしまいまた沈黙。 今度は私が 「えっと、あなたは誰なんですか?私は小早川ゆたかですけど」 私は自分の声に向かって聞いてみた。すると… 「ゆたか!よかった、大丈夫!?」 「やっぱり、みなみちゃんだね。よかった」 私は心底安心した。みなみちゃん無事だったんだ。…無事…? 「ねえ、みなみちゃん、もしかして今私の体の中にいるの?」 私は恐る恐る聞いてみた。返答は予想通り 「…うん」 やっぱり…。 「朝起きたらゆたかの家にいて、鏡を見たらゆたかになってた」 「私と一緒だよ。私も今みなみちゃんだもん」 それにしてもなんでこんなことになったんだろう。 「私もわからない。とにかくこのことはあまり人に知られない方が…あ…すみません…ブチッ、ツ-ツーツー」 唐突に電話が切れた。私は携帯電話の電池を確かめたが、電池は満タンで電波は三本だった。 「みなみちゃんどうしたんだろう」 私は正門の前で私の姿をしたみなみちゃんが来るのを待つことにした。 sideみなみ 「すみません」 …びっくりした、やっぱり電車の中で電話はまずかったみたい。 私の声のゆたかと話しているといきなり横から車掌さんが来て注意された。初めてだったのでかなり驚いてあたふたしてしまった。 …とりあえず学校に行こう、話はそれから…。 電車は私の降りる駅にもうすぐ着くころあいだった。 sideゆたか 「あ…えっと、おはようみなみちゃん…」 「お、おはようゆたか」 校門前で私達はようやく会うことができた。それにしても自分に挨拶するって何だか変な気分。でもお姉ちゃんならこういうの喜びそう。 私は正門にある時計を確認した。予鈴まではあと25分、まだまだ時間はある。 私達は学校内のできるだけ人気のない所に移動して話をすることにした。 sideみなみ 私はゆたかの提案に乗って学校の人気のないところを探し、なんというかよくある感じだけど体育館の裏に向かうことにした。 しかしゆたかの少し早いスピードに私の体はいとも簡単に悲鳴を上げた。 「うっ……」 急に吐き気がこみ上げてきた。そういえば今の私はゆたかなんだ。 「み、みなみちゃん大丈夫?」 ゆたかが心配して私の顔を覗き込んできた。自分の顔に覗き込まれるなんて…。 「だ、大丈夫…だよ、ゆたか…」 私は何とか元気なふりをしたがゆたかは「そんなことないとい」言って私を抱えた。お姫様抱っこされるなんておもわなかった。 しかもゆたかに…。私は気分が悪いのも忘れて回りを見たが幸い人はいなかった。それでもかなり恥ずかしい。 「ゆ、ゆたか」 「遠慮しなくていいよ、みなみちゃん。いつもみなみちゃんには助けてもらってるしこれぐらいしないとね」 「あ…う…」 ゆたかが私にほほえみながらそう言った。私ってあんなにきれいに笑えるんだ。ゆたかってやっぱりすごいな。 「ここぐらいでいいかな?」 「…いいと思う」 色々考えている内に私達は体育館裏に来た。ゆたかはそこで私を下ろした。何だかほっとしたようながっかりしたような…。 「みなみちゃん、これからどうしよっか?」 …正直なんて答えたらいいかわからない。とりあえず 「あまり人に気づかれないようにしないといけないと思う」 と答えておいた。 「どうしてこうなっちゃったんだろう?」 確かにそれが一番の謎である。予想さえすることもできない。こればっかりは博識なみゆきさんでもわからないだろう。 ふとゆたかを見ると少し心配そうな顔をしている。…どうしてゆたかだと私の顔であんなに表情が出せるのだろう? 「とにかく私はゆたかとして、ゆたかは私として今日をやり過ごすしかない」 と、私は提案した。ゆたかもこれには納得したが依然として懸案事項は残ったままの状態にある。 ふと携帯で時計を見ると予鈴の3分前だった。私達は急いで教室へと向かったが、 いつも通りにロッカーを開けて上履きを履いたためにゆたかは私の体で自分の小さな上履きを履こうし、 私はゆたかの体で自分の大きな靴を履こうとしてしまった。 要するに私達は体が入れ替わったことを忘れていつも通りに上履きを履き替えてしまった。 そのため二人であたふたし、結局私達は遅刻した。 こうして私達の奇妙な一日は始まった。 一時間目 数学Ⅰ sideゆたか(inみなみ) どうしよう、まさか私とみなみちゃんの体が入れ替わっちゃうなんて…。 何だか授業にも集中できないけど、ノートはしっかり書かないとね。 ふと私はみなみちゃんの方を見た。みなみちゃんは先生の話を熱心に聞いているように見えた。私も頑張らないと! と思ったときいきなり先生が 「じゃあこの練習問題の一問目を○○、二問目を××、三問目を岩崎。今呼ばれた三人は問題が出来次第、黒板に解法と解答を書きに来なさい」 と言った。って、え~~~~~~~~~!私先生の話全然聞いてなかったよ~、どうしよう…。 と、とにかくこの練習問題の上の例題の解き方を参考にして考えてみよう。 …たぶんこんな感じかな。よし書きに行こうっと。 私は黒板に自分の解法と答えを書いて席に座った。あ~ドキドキした~… ん~、でも黒板に書かれた一問目と二問目の解答を見てるとなんだか違和感が…。 私が座ったのを見計らい先生が一問目から順番に赤いチョークで添削していってる。 一問目と二問目は丸みたい、三問目は…うわ~なんだかまたドキドキしてきた~。 そして三問目…って先生なんで何も書かずに私が黒板に書いた私の解法とにらめっこしてるんですか? ……あ、私違う練習問題やっちゃった…。さっきの違和感はこれだったんだ。 その後私は先生に少し怒られて、クラスメートに笑われた。 ごめんね、みなみちゃん…。 sideみなみ(inゆたか) それにしてもどうしてこんなことになったんだろう。 前では先生が熱心に説明をしてるけど私には届かない。私はひたすらぼうっと前を見ていた。 ふと気になってゆたかを見てみた。 なんだか奇妙な気分がする。私はここにいるのに私の体はそこで一緒に授業を受けてるなんて。 それにしてもゆたかはすごいな。ずっと前を向いて熱心に授業を聞いてる。私も見習わないと。 すると先生が練習問題を解く人を当てていった。岩崎と呼ばれたとき驚いて、体がビクッとした。危ない危ない今は私はゆたかなんだ。 変なことをしてゆたかに迷惑はかけられない。しっかりしないと。とにかく私も練習問題解かないと。 …どの練習問題かわからない… ゆたかは黒板にすごく可愛らしい丁寧な字で解答を書いて席に戻った。 …あれ?なんだか他の二問と少し違うような… 先生が問題に赤いチョークで添削を行っている。ゆたかの問題までは全て丸だった。 そしてゆたかの書いた問題にさしかかったとき先生はチョークを止めた。 「…岩崎、お前どこの問題をやったんだ?」 「え、えっと86ページの練習問題12の(3)の問題です…」 「やるのは練習問題11だ。話をしっかりと聞かないからこうなるんだ」 「す、すいません」 私の周りのクラスメートがクスクスと笑っているのが聞こえた。周りから見れば私が間違えた様に見えているだろう。 ゆたかは耳まで真っ赤にしてうつむいている。 ゆたか、大丈夫かな… sideひより い、岩崎さんが解く問題を間違えるとは驚きっスね。少し疲れてるのかな…? でも珍しいものが見れたし、ま、いっか。 それにしても岩崎さん耳まで真っ赤にしてる。何だか小早川さんみたい。 で、その小早川さんは心配そうに岩崎さんを見つめてる。何だか今日はふたりの立ち位置が逆な気がするような… その数分後、私達の鼓膜を予鈴という福音が振るわせた。 あー、やっと休み時間キターーーーーーー。 一時間目から数学って息が詰まっちゃうよ。 あ、そうだ岩崎さんにさっきはどうしたのか聞いてみよっと。 「岩崎さん、さっきはどうしたの岩崎さんらしくないミスっスね」 って岩崎さん無視することないよね。聞こえてないのかな。 「何?田村さん?」 「いや、小早川さんじゃなくて私が呼んだのは岩崎さんなんだけど」 「あっ!」 何だか今日は変な日だなぁ… 二時間目 化学Ⅰ sideゆたか(inみなみ) う~~、まさかこんな時に解く問題を間違うなんて…。 休み時間に田村さんにばれないようにみなみちゃんに謝っておいたけど許してくれたかな。「別にいい、大丈夫」って言ってたけど…。 それにもしかしたら田村さんに怪しまれてしまったのかもしれないよ…。 とにかく今度からはしっかりしないと! 幸いにも今回の授業は当てられることもなく平和に過ぎていった。助かった~…。 sideみなみ(inゆたか) ゆたか、大丈夫かな。それにしてもなんだか物凄く熱心に授業を聞いてる。さっきのことなら気にしなくてもいいのに。 私だって違う問題をやってたんだから。 …あ、黒板を写し前に消された…。 自分のノートだと気にならないけどこのノートはゆたかのなんだからしっかりと書かないといけないのに…。 どうしよう、後で誰かに見せてもらわないと。 私は周りを見渡した、田村さんはなんだか過ぎ勢いでノートに何か書いてる。板書してるのだろうか、それとも絵を書いてるのか。 次にパトリシアさんを見た。パトリシアさんは結構熱心に授業を受けている。パトリシアさんに見せてもらおう。 ……でも何だか板書できなかったことゆたかに隠すみたいでなんだか嫌。ここは正直にゆたかに見せてもらおう。 sideパティ やっとニジカンメがオわりました。ニポンゴわかってもカガクはつらいでス!エイゴでもわからないことだらけでしょうネ…。 あ、ユタカがミナミとハナしていまス。ナニしてるのかな?ちょっとミにイってみましょう。 「ゆたか…じゃなくて、みなみちゃん…?」 「な、なにかなみ…じゃなくてゆたか…?」 ナンだかフタリともぎくしゃくしていまス。 「さっきの授業でノートにうつしきれなかったところがあって、ゆ…みなみちゃんのノート見てもいい?」 「う、うん…はいこれ」 「あ、ありがとう、ごめん」 「いいよ」 …やっぱりヘンでス。キョウのミナミはヒョウジョウがユタカのようにユタかでス。 でもキョウのユタカはミナミのようにアマりヒョウジョウがデてません。まるでフタリのココロがイれカワってしまったようでス。 …ていうかフタリともヨコにワタシがいることにキづいてますカ? 三時間目 英語 sideゆたか(inみなみ) …う~ん、やっぱりこの状況にはなれないなぁ。 さっきだって呼び方間違いそうになっちゃったし…。 でも朝よりかは大分なれてきたかな。 …よく考えたら慣れることも大事だけど戻る方法を探すことのほうが大事なのかもしれない、…じゃなくて大事だね。 本当にどうしたらいいんだろう…?そもそもどうしてこうなったんだろう?前日の晩ははいつも通りに布団に眠ったけど…。 …寝相…かな…? やっぱり思い当たる物がないなぁ。 あ、もしかしたら昨日じゃなくてもっと過去のことに原因があったのかもしれない。 確か一昨日は…そういえば、学校で体育の時間に久しぶりに参加していつもよりかなり気分が悪くなっちゃって病院に行ったっけ。 あの時は本当に皆に迷惑をかけたなぁ。う~ん、でもこのこととはあまり関係なさそう。…はぁ…。 私は小さくため息を吐いた。 …とにかく授業に集中しようっと。 sideみなみ(inゆたか) …この状況にはどうにも慣れることができない。さっきもついつい呼び方を間違えたし…。 今日はゆたかに迷惑ばかりかけてしまっているし、しっかりしないと! …そういえばどうしてこんな不可解な事がおこったのだろうか…。 特に前日の行動にいつもと違うことはなかった。ゆたかと一緒に私の家でおしゃべりしたり、一緒にチェリーの散歩に行ったぐらい。 これらのことをしてもこんな事になるとは到底思えない。 …じゃあその前の日は……確かゆたかが体育のときに倒れちゃってとてもひどい状態だったから病院に運ばれたっけ…。 あの時はすごく心配したな。学校を早退してゆたかのお見舞いに行ったっけ…。幸い医者とその時一対一で話して、 心配要らないって言われてすごく安心したのを今でもよく覚えている。でも顔はこわばったままだったと思うけど…。 確かその後に泉先輩が病室に大きな音をたてて入ってきた。でもさすがにこれらのことは関係性がなさそう。 …一体何が原因でこんなことに…、とにかくその理由を特定できれば解決法もおのずとわかる可能性が高い。 次は少し長い休憩時間だし、その時に二人でまた人気のないところで話すことにしよう。 休憩時間(20分.ver) sideこなた ふわ~、よく寝た~。ほんとこの時間帯の授業って眠たくなるよね~、ってこの前かがみに言ったら 「あんたの場合は年中無休でそうじゃない」 と言って頭をピシャリと叩かれたっけ。 「こなちゃん、お弁当一緒に食べようよ」 「私もご一緒させて下さい」 いつも通りにつかさとみゆきさんがお弁当を持って私の席まで来てくれた。もうちょっと待てばかがみも来るだろう。 「うん、食べよっか」 とりあえず私は二人と近くの席を寄せ集めた。 そうしてるとかがみがお弁当を持ってやって来た。私達は今日も四人でお弁当を食べる……はずだった。 「ねえ、そういえば今日学校の玄関のところでゆたかちゃんとみなみちゃんが二人して急いで校舎の中に走っていったけどさ、 しかも予鈴がなった後なんだけど。二人にしては珍しいよね?」 え?ゆーちゃんは私よりも随分早く家を出たけど。…なんだか様子は変だったけど。 それって人違いじゃない? 「そんなことないわよ、確かにゆたかちゃんとみなみちゃんだったわよ。顔もちゃんと見たんだから間違いないわ」 …どういうことだろう。私より早く出て遅刻?私だって今日は遅刻寸前だったのに。 「みなみさんが遅刻するとは珍しいですね、今までそのようなことは一度もなかったと思いますよ」 みゆきさんも不思議に思っているようだ。 確かに真面目なあの二人ならそんなことはまずないと言ってもいい…あ! 私は今日の朝に見たゆーちゃんの妙な様子を思い出しゆーちゃんのクラスに行くことにした。 どうしたんだろう、ゆーちゃん。学校に着くまでに気分が悪くなったのかな。少し心配だ。 かがみ達には適当に言っておいて、私は教室を出た。 …あ!お弁当忘れるところだった…。 sideゆたか(inみなみ) 三時間目が終わって、20分の休憩時間が始まった。 とにかく今はみなみちゃんとお話したいな。色々考えたけどこのままみんなに隠しとおせる自信がない。 もういっそみんなに話してしまったほうがいいのかもしれない。 私はゆっくりと席を立ってみなみちゃんのいる元私の席へと足を進めた。 sideひより さーて、いつも通りに岩崎さん達と一緒にお弁当食べようかな。 岩崎さんの方へお弁当を持って行った。岩崎さんの席には小早川さんがいた。二人で何か話しているみたい。 「岩崎さん、小早川さん、お弁当食べよう」 私は二人に言ったが 「…ごめん、今日はちょっと用事がある」 「ごめんね、田村さん」 そうっスか。ん?やっぱり二人の言動がおかしい気がする。なんだか二人が入れ替わってる感じなんだけど…。 あ、二人とも「ヤバッ!」見たいな顔してるし。本当に変だなぁ。 「イッショにおヒルタべませんカ?」 パティがお弁当を持ってきた。私はパティに二人は用事があるから今日は無理って言ってたって言った。 その後小早川さんと岩崎さんは二人でお弁当もってどこかに行っちゃった。 とりあえず私達は二人でお弁当を食べることにした。 sideパティ キョウのランチはヒヨリとフタリでタべることになりましタ。 いつもならユタカにミナミもイッショにタべるけどキョウはいません。ヨウジがあるらしいでス。 「一体どうしたのかな、二人とも」 「ウ~ム、もしかしたらフタリともできてしまったのかもしれませんネ」 とりあえずジョウダンでカエしましたがタシかにキになりまス。 キノウとかにこんなコウドウをフタリがミせてもベツにおかしいとはオモいませんが、 キョウはフタリともヨウスがヘンでしたからミョウにキになりまス。と、そこに 「Yahoo!パティ、ひよりん!」 OH!コナタがトツゼンやってきましタ。どうしたのでしょうカ? sideみゆき いつもなら四人で囲んで食べる昼食ですが今日は三人で食べています。 なぜか泉さんがゆたかさんのところに行ったからです。ゆたかさんが遅刻したのが気になるのでしょうか…? 四人で食べているのに慣れているせいか、少し寂しく感じてしまします。 そういえば、先程かがみさんが小早川さんだけでなく岩崎さんも遅刻していたと言っていました。 よく考えると今日、みなみさんと一緒に学校へ行こうとしてみなみさんの家を尋ねてみましたが、 みなみさんはすでに学校に行った後でした。 無論私は遅刻はしていません。これは少々不可解ですね。後でみなみさんに聞いてみましょう。 sideみなみ(inゆたか) いつみならお昼を食べている時間だが、今日はゆたかと一緒に学校の屋上で食べることにした。 それにしても未だに中身がゆたかとわかっていても自分の姿と話すのは中々慣れない。 屋上に着いた私達は二人で座ってお弁当を食べ始めた。少し経ってからゆたかが話しかけてきた。 「みなみちゃん、これからどうしよっか?」 …私にもわからない。原因不明だしどうしようもない。 「わからない、でもこのままこのことを皆に隠しとおせるのは無理だと思う」 私は考えていたことを言った。そろそろ田村さんかパトリシアさんかが気づくとはいかないとしても違和感は感じているに違いない。 「じゃあ話すの?」 それも正直不安だ。もし誰かに話して学校中に広まりでもしたら周りから何か言われることは間違いない。 私はそういうのが苦手だから話すのは避けたい。でも誰かに話したい、話して楽になりたい。 「…みゆきさんに相談してみるのは?」 私はゆたかにそう意見を提示した。 ゆたかは少し考えてるそぶりを見せてから、あまり時間をかけずに 「そうだね、私もそれでいいと思う。このまま二人だけで抱え込むのは正直辛いしやっぱり他にも相談相手がほしいからね」 ゆたかは微笑みながらそう言った。 sideこなた 私がゆーちゃんの教室に着くとひよりとパティがお弁当を食べてた。教室を見渡してもゆーちゃんどころかみなみちゃんもいない。 とりあえず私は二人を呼んでみた。 「Yahoo!パティ、ひよりん!」 パティが私に気づいて声をあげた。 「OH!コナタ!どうしましたカ?」 私は二人の席まで歩いた。 「ゆーちゃんかみなみちゃんにちょっと用事があってね。ふたりがどこに行ったか知らない?」 「ウ~ン、シりませんネ」 「私もっス」 …そっか、二人も知らないんだ。 私は二人に今日の朝のゆーちゃんの様子が妙だったこととゆーちゃんが私よりもかなり早く出たのに遅刻したことを話した。 「確かに妙っスね。それに今日二人ともなんだか様子が変だったっス」 「ミナミはヒョウジョウユタかになってたり、らしくないミステイクをおかしましたし、ユタカはなんだかムヒョウジョウでした」 ん~、何だか二人が体か心が入れ替っちゃったみたいだね。 「そう、それっス!私もそう思うっス!」 「ワタシもです!でもそんなことありえないですヨ。マンガやゲームじゃないですシ…」 何だかそう言われると本当に二人が気なってきたな~。そうだ! 「ねえ二人とも、ゆーちゃんとみなみちゃんを探しに行かない?」 私がこう言うと二人は少し考えてから私の誘いを承諾した。 とかなんとかあって今私達三人は学校の屋上の扉の裏から、ゆーちゃんとみなみちゃんが二人でお弁当を食べているのを覗いている。 私達が着いたころには二人は座ってお弁当を食べているようだった。 私達は三人で耳を澄まして会話を聞いてみることにした。 「…私達何やってんでしょうかね?」 ひよりんが疑問を口にした。 「シー!ヒヨリ、シズかにするでス」 「パティも声が大きいよ。まあここはなんか出て行きにくい感じだし空気読んでここで聞いてるんだから。 今いきなり二人に声をかけるより大分ましだよ」 と言って私はひよりんを静かにさせた。まあひよりんもまんざら二人の会話に興味のないわけではないらしい。 私達は集中して二人の会話を聞きにはいった。 「みなみちゃん、これからどうしよっか?」 みなみちゃんが自分で自分の名前呼んでるんだけど。 「わからない、でもこのままこのことを皆に隠しとおせるのは無理だと思う」 …え、何を?やっぱり何かあったんだ。ていうかゆーちゃんの口調がおかしいよ。朝もこんな感じだったっけ。 「じゃあ話すの?」 何だか今日のみなみちゃんは表情がよく出てるね。 「わからない、でもこのままこのことを皆に隠しとおせるのは無理だと思う」 …やっぱり私達に何か隠してるみたい。 「…みゆきさんに相談してみるのは?」 あれ?ゆーちゃんいつからみゆきさんのことを高良先輩じゃなくてみゆきさんって呼ぶようになったんだろう? 「そうだね、私もそれでいいと思う。このまま二人だけで抱え込むのは正直辛いしやっぱり他にも相談相手がほしいからね」 ここで二人はお弁当を食べ終えたようだ。立ち上がってこちらの方へ来ようとしていたので私達は急いでその場から離れた。 それにしても、ゆーちゃんとみなみちゃんは私達に何を隠してるんだろう…。 その後は廊下でパティとひよりと別れて私は教室に戻った。その時には予鈴三分前だった。 …私、お弁当食べてないよ。 四時間目 数学A sideゆたか(inみなみ) やっぱりなかなか解決策は見つからないなぁ。とりあえず高良先輩には相談することにしたけど他の皆には話したほうがいいかな。 でももしかしたら信じてもらえないかもしれないし…。…はぁ…。 そういえば五時間目は体育だったっけ。もしかしたらこの前みたいに気分が悪くなって皆に迷惑かけないで思いっきり楽しめるかも。 でも、みなみちゃんは…、私の体じゃ参加できないよね。私も見学しようかな…。 「じゃあこの練習問題の一問目を○○、二問目を岩崎、三問目を××。今呼ばれた三人は問題が出来次第、黒板に解法と解答を書きに来なさい」 はう!まさかまたなんて…、どうしようまたどこの問題か聞いてなかったよ~。 ふとみなみちゃんの方を見ると私に手でどこの問題か伝えてくれた。ありがとう、みなみちゃん。 それにしても自分はここにいるのに体は違うところにあるなんてやっぱり不思議な気分だなぁ、どうにも慣れないよ。 私は問題を手際よく解いて黒板へむかった。 sideみなみ(inゆたか) この授業の後は確か体育だ。でも次のお昼休みに高良先輩に相談しようと私は思っている。授業が終わればすぐに行かないと。 …そういえば今、私はゆたかの体だから体育は見学したほうがいいかもしれない。 今日の朝も気分が悪くなってゆたかに抱いてもらったこともあるし…。 確か見学の場合はジャージに着替えて先生に見学することを伝えるのだったかな。したことないからよくわからない。 とりあえず授業に集中しておこう。一時間目に様なことがまた起こるかの知れないし。 そして予想通り同じことが起こった。まさか同じようなことが起こるなんて。 でも今回はしっかりと話は聞いてたし大丈夫。ゆたかは……何だか不安そうにこっちを見てる。 私は手でゆたかにどの問題をやるのか伝えてみることにした。 お昼休み sideみゆき 予鈴がなってお昼休みの時間となりました。まわりでは外に元気に出て行く人や誰かとおしゃべりしている人などがいます。 私も少し体を動かしたい気分です。最近は受験勉強にとられる時間が多くて…。 一年生や二年生のときよりゆったりできる時間は減っています。 あ、そういえばみなみさんに少々聞きたいことがありましたね。すっかり忘れていました。 幸い次の時間は英語ですので少し遅くなっても大丈夫そうですね。 私は席から立ち上がりみなみさんのところへむかうため教室を後にしました。 一年生の廊下を歩き、みなみさんのクラスが見えてきました。 すると私の目線の先にみなみさんとゆたかさんの姿が見えました。 私は呼ぼうと思いましたが小早川さんとみなみさんからこちらに近づいてきたので呼ぶのはやめました。 「少し聞きたいことがあるのですが…、お時間は大丈夫ですか?」 私はそう二人に話しかけました。 sideみなみ(ゆたか) ゆたかと一緒にみゆきさんのところへ行こうとするとみゆきさんが教室の近くにいたので私達は難なくみゆきさんと会うことができた。 「少し聞きたいことがあるのですが…、お時間は大丈夫ですか?」 「ごめんなさい、今はあまり時間はなくて……、みゆきさん、ちょっと着いてきてください」 私はもう自分をゆたかと偽るのはやめていつも通りに話すことにした。 みゆきさんは少し不思議そうな顔していた。 私達は体育館の裏の方へ行った。 「どうしたのですか、みなみさん、小早川さん。何だか二人とも様子がいつもと違いますよ」 「みゆきさん」 私はみゆきさんにゆたかの体で話しかけた。 「は、はい」 「これから話すことをよく聞いてください。すべて本当のことです。信じられないかもしれませんがお願いします」 みゆきさんの頭上には珍しくクエスチョンマークが浮かんでいるようだった。 「みなみちゃん」 ゆたかが少し心配そうに見つめている。 「とにかく話を聞きましょう」 みゆきさんがそう言ったので私は全て話した。今日のこの不可解な現象のこと、その全てを。 sideゆたか(inみなみ) みなみちゃんが高良先輩に全て話し終えた。高良先輩は驚いた顔していましたが、私とみなみちゃんの真剣な眼差しのせいか信じてくれたみたい。 「…つまりみなみさんとゆたかさんの心が入れ替わってしまった、ということですね」 「…はい」 「…え~と、今小早川さんが話したということはみなみさんが話したということですよね」 「はい、すいません、わかりにくくて…」 「いえ…そうようなことは…」 みゆきさんは少し困惑顔で話している。 「高良先輩、どうしたら元に戻れますか?」 私は単刀直入に聞いた。 「……すみません、私には全く…わかりません…」 「…そうですか」 正直やっぱりとは思ったが、小さな期待が私の中にあったのかもしれない。少しがっかりした。 「このことを私以外に話しましたか?」 「いえ、みゆきさんだけです。あとできれば秘密にしておいてください。他の皆さんにはまた色々考えてから伝えようかなと思っているので」 高良先輩の質問にみなみちゃんが答えた。 「わかりました……けれども一体どうすれば……原因などで心当たりなどはおありですか?」 「それも特には…、色々考えましたがそういう事は全くなかったと思います」 私も聞かれたが、みなみちゃん同様に答えた。本当にこれからどうしよう…。 sideこなた あれ?みゆきさんがいないや。もしかしたらみなみちゃんのところかな。確か二人はみゆきさんに相談するとか言ってたっけ。 じゃあ、今はみゆきさんはみなみちゃんやゆーちゃんと話をしてるのかな。 それにしてもゆーちゃんどうしたんだろう、私達に内緒なんて。皆の誕生日はまだまだ先だし…。 …私達が知らなくてみなみちゃんがだけが知ってることかぁ。何かあったっけ…。 私は席に浅く腰掛けて上を向いて考えを巡らせた。…何だか私っぽくないね。 あ、そういえば確か一昨日にゆーちゃんが体育で倒れて病院に運ばれたな。私が病室に行ったときみなみちゃんが先にいたっけ…。 なんか医者から話を聞いてたみたいだけど、みなみちゃん何かすごく怖い顔してたような。 ……まさか……そんなことないよね……でももしかしたらゆーちゃんの体に何かが……。 ははは、まさかねー……。 でも、さっきの二人の会話はかなり怪しい…。 確かに病院にいたのゆーちゃんは少し苦しそうな感じはあったけど今は元気だし、 でもじゃあ今日の朝のゆーちゃんの妙な様子はなんだろう。 それに私より早く家を出たのにどうして私より遅い上にみなみちゃんと一緒なんだったんだろう。 まさかもう時間がないからって遊んでた、いやどこかでおしゃべりしてたとか……。 私はこの後つかさとかがみに話しかけられるまで上を向いて考えていた。 あはは…そんなことないよね…。後でみゆきさんに二人と何を話したか聞いてみよう。 …またお弁当食べるの忘れてた… 五時間目 体育 sideゆたか(inみなみ) 結局高良先輩と話したけどあまり成果は上げられなかったなぁ。でも誰かに相談できて少しだけスッキリした気がする。 今日の体育はバスッケットボール、私はいつも見学してるか、参加できてもみんなと同じように素早く走り回ることができない。 それどころか途中で気分が悪くなって倒れそうになってチームを抜けてみんなに迷惑をかけちゃったりする。 でも今回は違う。今はみなみちゃんなんだから。今までろくに参加できなかった分今日は張り切っていくぞ~!!! ホイッスルが鳴り私の試合が始まる。私は積極的に動いてボールを受け取ってはドリブルで相手に突っ込んでいった。 でもなかなか上手くいかない、それどころか上手にドリブルがつけない。結果相手チームにボールを何回も取られちゃった。 あんまり授業に参加してないツケが回ってきたみたい。でもすごく楽しかった。体を動かすと気持ちいいし、何だか気分が高揚する。 …確かお姉ちゃんがそういうことを「最高にハイッってやつ」って言ってたっけ。 結局私達のチームは四試合やって一勝しかできなかった。 でもその勝った試合で私のシュートが始めて入ったときはその場にへたり込んでしまった。 もう泣きたいぐらいに嬉しかった。今だけ心が入れ替わったことに感謝できる、…みなみちゃんには申し訳ないけど…。 sideみなみ(inゆたか) お昼休みにみゆきさんに相談したせいか、今は相談する前より少し気が楽な感じがする。 今日の体育、私は見学せずに参加することにした。 前回の授業でゆたかが倒れてしまったせいか担当教師は止めたが私はそれを聞き入れなかった。 ゆたかも「無理しないほうがいいよ」って言ってくれた。 でも、前回途中で抜けて、ただでさえ見学が多いのにこれ以上授業に参加しなでいるとゆたかの体育の成績が下がってしまいそうな気もした し、それにたまにはゆたかだって出来るところをみせたいはず、と思いできるだけ私は頑張ってみることにした。 そして試合は始まった。私はいつもよりさらに気合を入れて臨んだ。ちなみに試合はハーフコートではなくオールコートだった。 最初のうち私はドリブルで相手を抜き、そのままレイアップや三点シュートを連発し取れるだけ点をとった。 この小柄な体は相手を抜いてリングの下まで向かうのにかなり好都合だった。でも数分で気分が悪くなって交代を余儀なくされてしまう。 交代して脇で座って休んでいると、同じチームの休憩している人や他の人達が来て、 「どうしたの小早川さん、すごいじゃない!」・「キョウのMVPはユタカですネ」・「今回は調子いいんだね、安心したよ」と言ってくれた。 何だか私は嬉しくて、少し恥ずかしくなった。 「小早川さん顔真っ赤だよ」・「あはは、かわい~」・「も、萌えるっス」とも言われた。 何だかこの体も悪くないな、と思った、…ゆたかには悪いけど…。 そうこうしているうちに今まで最高に楽しかった体育の時間は終わった。ゆたかもすごく楽しんでいた。 ゆたかとは敵チームだったけど、一緒に試合をした時は本当に楽しかった。 私はゆたかのシュートを阻止したり…背が全然足りなかったけど。私のドリブルしているとボールを取られて、また取り返したり。 私は自分の体のこととか忘れていた。 だからその後気分が少し悪くなってしまったけど、最高に充実した授業だった。 ちなみに一番勝った回数が多かったのは私のチームだった。その後私はみんなにMVPに選ばれて軽い胴上げまでされた。 …明日も確か体育あったはず、心が入れた替わった状態が明日まで続いてもいい気がしてきた。 その後私達は教室で着替えた。 昼休みに着替えたときはみゆきさんに相談した後で時間がなかって急いでいたからあまり気にしなかったけど、 ゆたかって胸結構あるんだ…。 皆に、特にゆたかにばれないように気をつけて少しだけもんでみた。…やわらかい。いいな…。 私は小さなため息をついた。それは周りの喧騒の中に消えていった。 sideこなた ようやく五時間目が終わった、疲れた~。半分眠っていたような感じだったよ。 そんなことよりみゆきさんに何を話していたか聞いてこよっと。 私は席を離れてみゆきさんの席へ行った。みゆきさんは何だかぼうっとしていた。 「ねえ、みゆきさん」 「……」 へんじはない ただのしかばねのようだ …じゃなくて、どうしたんだろう。何だか考え事で頭が一杯みたい。そういえば授業中も当てられてしどろもどろで答えてた。 四時間目まではこんなことなかったのに、やっぱり原因はゆーちゃんとみなみちゃんの話を聞いたからかな。…たぶんそうだろうね。 そんなに大変なことになっちゃってるのかな…。本当にゆーちゃんが心配になってきたよ。 「みゆきさん!」 私は少し大きな声で呼んでみた、すると 「わひゃぁ!」 と可愛い声を出した。 「な、ななななんんですか、泉さん?」 「…びっくりしすぎだよ、みゆきさん」 「す、すいません、少々考え事があって」 「ゆーちゃんとみなみちゃんのことだよね」 私は単刀直入に切り出した。みゆきさんは驚いたような顔をした。 「…泉さんも知っていましたか…」 「まあね」 知らないけどここはわかってるフリをしておく。さっき盗み聞きした時のゆーちゃんとみなみちゃんの会話で 「でもこのままこのことを皆に隠しとおせるのは無理だと思う」って言ってたってことは皆には隠すつもりでいるってこと。 たぶん皆には内緒にするようにみゆきさんは言われてるだろうけど、 ここは知っていることにして適当に話を合わせれば大体のことはわかるかもしれない。 だてに私もバカじゃないってことだね。今まで色んなゲームをしといてよかったよ。 「しかし大変なことになりましたね、泉さんも心配ですよね…」 みゆきさんはとても心配そうな顔で話し始めた。やっぱり何かあったんだ…。 「…そうだね」 私は適当に相づちをうった。 「あんな状態の治し方なんて医学界には存在しませんし、私もそんな症例自体聞いたこともありませんし」 「え……?」 私はすごく嫌な感じがした。やっぱり病気?…治らない? 「でももしかしたらすぐにでも…泉さん?」 私はみゆきさんの言葉を聞く前にみゆきさんの席から離れた。……すぐにでも……死ぬ……とかだったり……。 怖い、その後を聞くのが怖い、怖くて怖くてたまらない。 どうしよう、ゆーちゃんが死んじゃったら…どうしよう…。私お姉ちゃんなのに…何で気づいてあげられなかったんだろう。 私は予鈴が鳴り先生に注意されるまで呆然と立っていた。この後の授業は頭に入らなかった。 …もう何も考えられなかった…。 六時間目 古典 sideゆたか(inみなみ) 今日最後の授業は古典。…やっぱり難しいや。 それにしても何だかこの体でいるのも結構なれてきたかな。まだ小早川や、ゆたかと呼ばれると反応したりしてしまうけど。 そういえばさっきの休み時間みなみちゃん何だか体育の時間の時よりも少しだけ暗くなってた感じがしたけどどうしたのかな? あと田村さんとパトリシアさんが何だか私とみなみちゃんの方を見て内緒話をしてたし、どうしたんだろう。…ばれちゃったのかな…? 私は教室にある時計を見た。授業終了まではあと15分だった。放課後に本格的に治す方法を考えたほうがいいね。 …とりあえず、みなみちゃんと高良先輩と一緒にどこかに行くことにしよう。 sideみなみ(ゆたか) 今日の授業終了まではあともう少し。今日は突然こんなことになって驚いたけど楽しいときもあったし、 今はそれなりに落ち着いてきている。 今日の放課後は事情知っている私とゆたかとみゆきさんで話し合って今後どうするか決めることにしよう。 「次のところを…小早川、読んでくれ」 …あ、今のゆたかは私なんだった。ちょっと油断してた。 私は先生に指定されたところを読み、ホッと安心してまた考えを巡らし始めた。 とりあえず放課後は三人で今後のことについて話し合ってみようかなと思う。 その数分後授業終了を伝えるチャイムの音が学校中に響き渡った。 放課後 sideゆたか(inみなみ) 今日の学校がやっと終わった。 私はみなみちゃんを誘って二人でみゆきさんを誘って三人で、とりあえずみなみちゃんの家にむかうことにした。 sideみなみ(inゆたか) 私はゆたかの願ってもない提案に乗り、みゆきさんと三人で私の家にむかうことにした。 私はゆたかとみゆきさんのクラスに行き、みゆきさんを呼んで三人で帰った。 そういえばみゆきさんのクラスを覗い時、泉先輩が自分の席でぼうっとしていた 。どうしたんだろう、授業は終わっているのに…。 私達には全く気づいていないみたいだった。 道中でも三人で色々話してみたが、結局解決策は見出せず、気がつくともう私の家についていた。 みゆきさんは家に一旦荷物を置きに行った。 ゆたかと私が庭に入るとチェリーがゆたかにじゃれついてきた。散歩に行きたいのだろうか…。 …何だか少し寂しいな。最近チェリーは私にそっけなかったのにこういうときに限ってじゃれついている。 ゆたかがうらやましい…。私はちょっとだけ微笑みながらチェリーをなでた。するとチェリーは尻尾を振ってじゃれついてきた。 あれ?もしかして今のゆたかは私だって気づいたのかな、さっきまでじゃれついていたゆたかにはあまり構わなくなったし。 私達はチェリーと一緒に家に入った。中ではお母さんが「久しぶりね、ゆたかちゃん」と言ってくれた。 …さすがにお母さんにこう言われると悲しい。 ゆたかはおじゃましますと言いかけたが、途中で気づいてただいまと言った。 「こんにちは、おじゃまします」 「あら、みゆきちゃん、こんにちは」 みゆきさんが入ってきた。お母さんがうれしそうにみゆきさんを迎えた。 その後私達三人は私の部屋に入った。 sideこなた 「こなちゃん、こなちゃん、どうしたの?」 「何ボーっとしてるのよ、とっくに授業は終わったわよ。ていうか学校自体終わったけどな」 私は誰かに体をゆすられて何もない思考から目覚めた。 「よかった~、どうしたのかと思ったよ~」 「ほんと何やってんだか…」 私をゆすっていたのはつかさだった。安心した様な顔をしている。 横にはあきれ顔をしたかがみがいた。二人を確認した後私は周りを確認した。教室には生徒が数人いるだけだった。 窓から差し込んでくる夕焼けが私にはとてもまぶしく感じられた。 「あっ!」 私はがばっと起きて時計を見た。時刻は六時間目終了から15分経っていた。もちろんみゆきさんはもうクラスにはいない。 「もう、びっくりっせないでよ、こなちゃん」 「何驚いてんのよつかさ。ほら、こなたも変な事してないで帰るわよ」 「みゆきさんは!?」 私は二人に聞いた。おそらく大声だったのだろう、二人は驚いていた。 「ど、どうしたのこなた」 「いいからどこ行ったの!?」 「ゆ、ゆきちゃんならもう帰ったよ、ゆたかちゃん達と帰るって言ってたけど…こ、こなちゃん!」 私はつかさからそこまで聞くと勢いよく立ち上がり、かばんも持たずゆーちゃんのクラスへ向かった。 ゆーちゃんのクラスを覗くとそこにはひよりんとパティが二人で話していた。他にも何人か生徒がいる。 「い、泉先輩、どうしたんスか?」 「コナタ、どうしたネ?イキがアがってますヨ」 教室にはやっぱりゆーちゃんとみなみちゃんの姿はない。 「ゆーちゃんとみなみちゃんは!?」 私は二人に聞いた。ここでも大きな声だったのだろう、教室の中にいる人の目線が私に集まった。 しかし今の私には気にならなかった。 「こなた!落ち着きなさい!」 突然後ろから声がした。 「カガミ!」 私が振り向いて誰か確認するよりも早くパティが答えた。 「あんた何をそんなに焦ってるのよ。とにかく落ち着け!」 かがみは私の肩をつかんで結構な大声で言った。私は少しずつ落ち着いきを取り戻してきた。かがみの横ではつかさが肩で息をしている。 「落ち着いた?」 「う、うん、ごめんかがみ」 「いきなり教室からでていくんだもん、びっくりしたよ。はい、かばん」 教室に忘れてきたかばんをつかさが渡してくれた。…必死になって忘れてたんだ、今思い出したよ。 「ありがと、つかさ」 私はつかさにお礼を言った。 「で、いきなりどうしたんスか?」 ころあいを見計らってかひよりんが本題をぶつけてきた。 「ユタカとミナミのことですカ?」 話が早くて助かった。私はみんなに話した。 sideかがみ 「うそ…そんな…」 横ではつかさが顔を真っ青にしている。今にも泣きそうだ。私はつかさの手を握ってあげた。 「ね、ねえこなた、さすがにそれはないんじゃない?」 私もこなたの話はさすがにいきなり信じることはできなかった。ゆたかちゃんが死ぬなんて…。 「た、確かに泉先輩の話は的をえてるっス」 「…ワタシもそうオモいまス」 田村さんとパトリシアさんはこなたの話を少なからず信じているようだ。 「でも朝の様子が変で遅刻しただけでそれはいくらなんでも…」 私はこなたに反論した。 「でも…一昨日に病院でみなみちゃんが怖い顔をして医者と話してるのを見たし…」 「で、でもそこでそんなゆたかちゃんの命の話なんてしないはずよ、まずは家族に話すもんでしょ」 「…今日、ゆーちゃんとみなみちゃんが屋上で話してるのをひよりんとパティと一緒に聞いたんだ。 そこでゆーちゃんが皆に隠してるってはっきり言ったんだよ」 「違うことなのかもしれないじゃない」 反論していく私にも何だか嫌な感じがしてきた。 「それに二人はみゆきさんに相談するって言ってたんだ。だから五時間目の後の休み時間でみゆきさんに聞いてみたんだ」 こなたの声がどんどん重くなってくる。 「みゆきは何て言ってたの?」 この先を聞くのが少し怖かったが、私はこなたに聞いた。 「あんな状態の治し方なんて医学界には存在しませんし、私もそんな症例自体聞いたこともありませんって…言ってた…」 こなたの目から一筋の涙がこぼれた。…これは本当にやばいのかもしれない。 田村さんとパトリシアさんは無言でうつむいている。つかさはこなたの倍以上の涙を流していた。 「…じゃあ…こなたの言うとおり…ゆたかちゃんは…」 私の中でもこなたと同じ結論が出た。 「みんな、ゆたかちゃんを追うわよ!」 私達は五人でゆたかちゃんのもとに急ぐことにした。 この言葉についてこない人は 誰もいなかった sideつかさ ゆたかちゃんが…死んじゃうなんて…信じられないよ、信じたくないよ…。 私はお姉ちゃん達と急いで校門まで来た。 「そ、そういえばユタカはどこにイったんでしょうカ!?」 パトリシアさんがお姉ちゃんに聞いた。 「よ、よく考えたらわからないわね」 確かによく考えたらゆたかちゃんがどこにいるか私達わからないや。 隣ではこなちゃんが電話をしていた。…あ、今切った。 「…みんな、ゆーちゃんはみなみちゃんの家だって」 「わかったわ、ありがとうこなた」 「こなちゃん、誰に電話してたの?」 私が聞いた。 「みゆきさんの家に電話したんだよ。みゆきさんやゆーちゃん達だと言ってくれないかもしれないからね。 みゆきさんが一緒に帰ったんならみなみちゃんかみゆきさんのどちらかの家だと思ってたし。 さすがにみゆきさんもお母さんに口止めするのを忘れてたみたいだね。みゆきさんがかばんを置きに来たときに言ってたみたいだよ」 「す、すごいねこなちゃん。まるで探偵みたいだね」 私は素直に感心した。他の三人も驚いているみたい。 「あんた案外すごいじゃない。みんな、みなみちゃんの家に急ぐわよ!」 再びお姉ちゃんの号令に従って私達は急いでみなみちゃんの家へとむかった。 それにしてもここまで必死なこなちゃんなんて始めて見たよ。 sideかがみ 私達は今、みなみちゃんの家にむかうために電車に乗っている。 それにしてもこなたってすごいわね。こんなに頭がきれるなんてね。 …やっぱりゆたかちゃんが大事なんだ。私にも妹がいるからその気持ちはすごくわかる。 そういえば私が読んでる小説に、ピンチになったら急に頭のきれるって人がいたわね。正確には人だったものだけど。 …さすがにこんなこと考えてる場合じゃないわね。…ゆたかちゃん…大丈夫かな…。 こなたの話を聞く限りふざけているようなそぶりはなかった。それどころかこなたのマジ泣きなんて始めて見た。 それにこなたの話には文句がつけられない。反論できるところが存在しなかった。 電車がみなみちゃんに家の最寄り駅に近づくにつれて私の心臓の鼓動はどんどん高まっていった。 sideひより まさかこんなことになるなんて…小早川さん、どうして私達に教えてくれなかったんだろう。 やっぱり日ごろの行いかな。そう言われると反論なんてできないし。 でも今日の体育の様子から考えるとまだ信じられないよ。あんなに頑張って、すごく活躍してたのに…。 もしかしたらもう時間がないからあんなに張り切って活躍していたのかもしれない。 電車は私達の降りる駅の二つ手前だった。 sideパティ ユタカ…ダイジョウブでしょうカ…。 すごくシンパイでス。せっかくここにキてできたシンユーなのに…それをウシナってしまうなんてたえられません…。 …ミナミはそんなジュウヨウなことをシっていてどうしてワタシタチにオシえてくれなかったのでしょうカ? いくらユタカにクチドめされていたとしてもひどいでス。ワタシタチだってゆたかのシンユーなのに…。 デンシャはワタシタチのオりるエキのヒトツテマエでしタ。 sideこなた 心臓がバクバク鳴ってるのがすごくわかるぐらいに私は緊張してる。 みゆきさんの「でももしかしたらすぐにでも…」って言葉を思い出すたびに私は心が壊れそうな程に締め付けられる。 私は窓の外の景色を見てそれらの気持ちから逃避を試みた。しかし、外に走っている救急車が目に入り、私は咄嗟に目をそらした。 ……怖いよ……。 電車のスピードが落ち始めた。私達の降りる駅に着くようだ。 sideゆたか(inみなみ) みなみちゃんの家に来てもう30分ぐらい経ったかな。 三人で色々話したけど具体的な解決策は全くない。 とりあえず明日にはみんなを集めてこのことを言うっていうのは決まったけど…。 私達ずっとこのままなのかな…。部屋は静けさに満ちていた。 すると下からインターホンが鳴り響く音が聞こえた。 みなみちゃんのお母さんが出たみたい。 「みなみー!田村さん達が来たわよー!」 私達は階段を駆け降りてドアを開けた。 「ゆーちゃん!」 するといきなりお姉ちゃんがみなみちゃんに飛びついた。みなみちゃんは困惑顔に少しばかりの朱を添えた顔をしている。 「み、みなさん、どうしたんですか?」 みゆきさんの驚いた声とともにドアのほうを見てみるとそこには、かがみ先輩につかさ先輩、田村さんにパトリシアさんまでいた。 「岩崎さんどうして言ってくれなたんスか!?」 「そうでス!ひどいですヨ!ワタシタチシンユーなのに…」 私はいきなり田村さんとパトリシアさんから糾弾をうけた。 「別に隠すことなかったんじゃない」 「…そうだよ~」 横では抱きつかれたままのみなみちゃんにかがみ先輩とつかさ先輩が諭すように言っている。つかさ先輩は今にも泣きそうだ。 私はとりあえず皆にみなみちゃんの部屋へ行くように促した。 sideみなみ(ゆたか) 私の部屋には今、私を入れて八人の人がいる。 どうやらみんな私とゆたかを心配して来てくれたようだ。…やっぱりばれてたんだ。 「どうして隠してたの?」 泉先輩が口を開いた。 「あ…えっと…余計な騒ぎを起こしたくなくて…」 ゆたかが答えた。 「私達すごく心配してたんだよ」 「そうでス!」 「別に話してもよかったんじゃない?」 「そうだよ、ゆたかちゃんにみなみちゃん。それにゆきちゃんも」 つかさ先輩がみゆきさんを糾弾した。 「すいません、二人の意思を汲んだつもりでしたが私の間違いだったようですね」 「それで…治す方法は…ないの…?」 泉先輩がつらそうにみゆきさんに質問した。 「すいません。三人で話したのですが私も聞いたことがない状態なので…」 みゆきさんの声が若干しょんぼりしているように聞こえる。 「ゆーちゃん、体は大丈夫なの?」 泉先輩が私に向かって話した……あれ?泉先輩、ゆたかは私じゃなくてあっちなんですけど…。 「…あの泉さん…」 みゆきさんが怪訝な顔で泉先輩に話しかけた。 「何?みゆきさん?」 「泉さん達の言う私達の隠し事はどのような内容なのですか?」 sideこなた みゆきさんが隠し事の内容を聞いてきた。正直ゆーちゃんを問いただしたかったけど、 何だか今のみゆきさんは無視したらやばそうな感じだったので答えることにした。 私が話した後、ゆーちゃんにみなみちゃん、みゆきさんは唖然としていた。…え?どうしたの?何か変なこと言った? 「わ、私が死んじゃうの!?」 みなみちゃんが答えた。 「え?いや死ぬのはゆーちゃん…じゃないの?みなみちゃんじゃないでしょ」 「そ、そういえばどうして今日は岩崎さんが小早川さんの名前で反応して、小早川さんは岩崎さんの声で反応してるの?」 ひよりんが尋ねた。そういえば屋上での会話でそんな事あったような…。 「皆さん、小早川さんは死にません。あなた達は大きな勘違いをしています」 みゆきさんが立ち上がって言った。え?どういうこと? 「実は…」 みんながみゆきさんの声に耳を傾けた。さっきまであんなに騒がしかった部屋は静まりかえっている。 「小早川さんとみなみさんは、今心が入れ替わった状態なんです」 一瞬の静寂が辺りを包み込みその後 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 私達五人は大きな声で答えた。 その夜 sideゆたか(inみなみ) 「じゃあね、みなみちゃん、高良先輩」 「またね、ゆたか」 「みなさんさよなら」 日がかなり傾き、辺りは少し暗くなっていた。みなみちゃん達はみなみちゃんの家を後にした。 今私はみなみちゃんの体なのでみなみちゃんの家に泊まることになった。高良先輩も一緒に泊まってくれるので安心できた。 高良先輩が真実を話した後、お姉ちゃん達はすごく驚いていた。お姉ちゃんは私に泣きながら抱きついてきた。 ちょっと恥ずかしかったけど、私は嬉しかった。だってお姉ちゃんが私のことすごく心配してくれたのが痛いほどわかったから。 かがみ先輩はお姉ちゃんに何か言いたそうだったけど、泣いているお姉ちゃんを見て何も言わないことにしたみたい。 つかさ先輩も安心したのか泣いていた。田村さんもパトリシアさんも目に涙を溜めていた。やっぱり皆には話したほうがよかったみたい。 あの時のみんなの様子を見て私は思った。 しかしこの状態を治す方法は結局思いつかなかずに、お姉ちゃんの「明日になったら治ってるよ」の一言でなぜか片付いた。 私はみんなが帰った後、高良先輩とみなみちゃんのお母さんと一緒に晩御飯を食べて、その後一緒にお風呂に入った。 二人で背中を流し合ったりしてすごく楽しかったな。 体育で疲れたせいもあってか、お風呂はすごく気持ちよかった。 …それにしてもみなみちゃんの家のお風呂ってすごく大きいんだね。びっくりしたよ。 sideみなみ(inゆたか) ゆたかとみゆきさんと別れて、私達は泉先輩や柊先輩達、それに田村さんやパトリシアさんと一緒に帰宅の途についた。 「あんたねえ、本当にいい加減にしなさいよ」 「あはは…今回はわざとじゃないし許してよ~かがみん」 「上目遣いしても無駄だっつの」 泉先輩の頭上に拳骨が降り落ちた。泉先輩はうめきながら頭を抱えている。 それを見てつかさ先輩はおろおろし、田村さんやパトリシアさんは笑っている。私もついつい笑顔になってしまう。 「それにしてもこばや…じゃなくて、え~と…岩崎さん…?」 「何?」 田村さんはまだ慣れていないようだ。 「今日一日なかなか大変だった?」 「…大変だったけど、すごく充実してた。いろんな人と話せたしそれに…」 「それニ…?」 隣からパトリシアさんが話しに入った。 「…みんなが私達の事をすごく心配してくれているのがわかってうれしかった」 私は言い切ると恥かしさのあまりうつむいた。 「あはは…」 「トウゼンですヨ!」 田村さんは少し照れ笑い、パトリシアさんは胸をはって言った。…あんまり胸を強調しないでほしい…。 「でも本当に安心したよ」 泉先輩が言った。拳骨からは回復したようだ。 「はい…本当にすいません。迷惑をかけてしまって」 「いやいや、勘違いした私も悪いんだし別にいいよ」 と言って泉先輩は笑った。本当に安心したような笑顔だった。…でも私とゆたかはまだ入れ替わったままなんですけど…。 「でもまだ入れ替わった心を戻す方法はわからないまだだから安心できないよ、こなちゃん」 つかさ先輩、ナイスです。 「大丈夫だって、つかさ。一日経てば元に戻るよ」 どういう理論かわからない。 「それはあんたのギャルゲーの話だろ」 …ギャルゲー…ですか…。 泉先輩にかがみ先輩がつっこみを入れた。何だか面白くて私は笑った。 「…ゆた、じゃなくてみなみちゃんも笑ってる場合じゃないでしょ」 「まあまあかがみんや。私の持ってる漫画に、その姿で自分の望んだ事をやれば元の戻るってのが…」 「だからそれは漫画の話でしょうが!」 かがみ先輩の拳骨が再び快音を響かせた。こういうのを見ているとこのままでも悪くない気がしてくる。 私達は駅に着くたびにバラバラになっていき、最後に柊先輩達が電車を降り、泉先輩と家にむかった。 家に着いた私は泉先輩に続いて朝以来にこの家に入った。確か朝のときはすごく焦って大慌てだったっけ…。 私は家に入り、泉先輩は晩御飯の準備を始めたので私も少なからず手伝った。 その途中に泉先輩が「みなみちゃんはいいお嫁さんになるね」と言ってくれた。 すなおに嬉しかったが父親の前ではゆーちゃんと呼んでくれないと怪しまれますよ。 晩御飯が大体できて来た時泉先輩が何かをレンジで暖め始めた。 「…何を暖めてるのですか…じゃなくて暖めてるの?」 すると泉先輩はにんまり笑って「今日食べそびれたお弁当」と言った。泉先輩の晩御飯の量は二食分だった。 そして晩御飯を無事に食べた私はお風呂に入ることにした。 私が脱衣所に入ろうとすると泉先輩が一緒に入ろうと言っていきなり入ってきて服を脱ぎだした。 私は遠慮したがなんだかんだで一緒に入ることになった。湯船はそれほど大きくはなかったが私達二人が入っても十分に余裕があった。 私達は二人でずっとおしゃべりを楽しんだ。 お風呂から上がった私は泉先輩の部屋で勧められた漫画などを読んでいた…いや読まされたと言うほうが的確な表現なのかもしれない。 それにしてもすごい部屋だと思う。壁にはアニメのポスターが貼られ、パソコンや机の周りにはフィギュアが所狭しと並んでいる。 しかも泉先輩はあきらかに男性が好むようなゲームし始めた。やらないか?と言われたがさすがにこれは断った。 ただ漫画は結構楽しかった。そうしていると私…じゃなくてゆたかの携帯が鳴った。ゆたかからのメールだった。 「こんばんわ、みなみちゃん そっちは大丈夫?こっちはとても楽しいよ。チェリーちゃんもなんだかすごくなついてくれてるしね。 今日は迷惑ばかりかけてごめんね。あとありがとう。明日には元に戻ってるといいね。」 私はそのメールに返事を送って部屋にある時計を見た。もう11時だった。いつもの眠る時間を大幅に過ぎていた。 漫画の続きが気になったが私は泉先輩にオヤスミと言い、部屋を後にした。ていうか先輩受験生ですよね、勉強しないといけないのでは? そう思い、私はもう一度部屋に戻って泉先輩に言った。 すると泉先輩はなんとか話をそらそうとしたが結局はパソコンを消して勉強し始めた。 私はそれを確認してゆたかの部屋に戻り、ベットの上で今日一日を思い返しながら眠りについた。 …が明日の学校の用意を忘れていたことを思い出して明日に必要な教科書をカバンに入れて、もう一度ベットに入り今度こそ眠りに落ちた。 明日には元に戻っていることを祈りながら… 次の日 sideゆたか 「う~ん、よく寝た~」 私は大きくあくびをすると周りを見渡した。…あれ?ここはどこ? 私は部屋を出ると隣の部屋からつかさ先輩が出てきた。すごく驚いたような顔をしている。 「あ、あれどうしてかがみが…?ていうかどうして私はここに…!」 つかさ先輩は何かに気づいて走ってどこかへむかった。私もついていった。 つかさ先輩の向かった先は洗面所だった。そこでつかさ先輩は 「えーーーーーー!私がつかさになってるーーーーーー!」 私も鏡を覗くとそこには予想通り私の顔でなくかがみ先輩の顔が写っていた。 「…昨日よりひどくなってる…」 この私の言葉を聞いてつかさ?先輩が私の方を向いて 「え…それって…、あの一応聞きたいんだけどあなた…誰?」 と聞いてきた。 「えっと…小早川…ゆたか…です…」 「ちょっ!ゆーちゃん!?」 朝の柊家に二人の双子?の声が響き渡った。 sideみなみ 「う…うん…」 私が目覚めるとそこは文字通り私の部屋のベットの上だった。 「よかった…元に戻ってる」 私は安心して横を見た…何で私が寝てるの? そして自分の体をよく確認してみた。長い桃色の髪、そして…大きな胸…これって…みゆきさん…。 「う…みゅぅ……ふわ~~…」 隣で寝ている自分が起きた。 「あれ?ここどこ?…確かみなみちゃん家だっけ?」 まさかこの人も… 「あの、あなたは誰ですか?」 私は尋ねた。 「ふぇ?私はつかさだよ~」 外では小鳥があさから美しい音色でコーラスを奏でている。 私は朝からため息をついた。 こうして私達のさらに奇妙な一日が始まった。
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autolink LS/W05-004 カード名:ゆたか&みなみ カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《保健室》? 【永】他のあなたの《保健室》?のキャラがいるなら、このカードのパワーを+2000。 わ みなみちゃん ど どうしたの? レアリティ:R illust.美水かがみ 黄色に多い「条件付で0/0/3500になるカード」。 素のパワーは1500と応援や相討ち持ち相手ぐらいにしか勝てないが、条件を満たす事でバニラより安定したカードになる。 条件は《保健室》?1枚と易しく、このカード自体に《保健室》?があるため2枚出すだけで条件が満たせる。 トライアルを見る限り「ゆたか」?や「みなみ」?には《保健室》?持ちが多いため、 「ゆたか」?の後衛応援キャラがいれば安定した性能を発揮してくれそうだ。 ・関連ページ 「ゆたか」? 「&」? 「みなみ」? 《保健室》?
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名前別SS保管 SS保管所 ROCO氏 こなたとみゆきとかがみとつかさのオナニー こなた・つかさ×かがみ みなみ×ゆたか(ROCO) こなた×かがみ(ROCO) こなた×つかさ(ROCO) こなた×そうじろう(ROCO) 1-92氏 ゆたかとみなみ (1-178)伊南屋氏 「それなんて―」より(ゆたか×みなみ) ふたごひめごと(かがみ×つかさ) キョウミ・シンシン(こなた×ゆたか) 甘い体罰(ななこ先生×こなた) そういやこんな設定も――(みゆき兄×みゆき) ゆたか×みなみ みさお×あやの×かがみ 1-268氏 ふたなりこなた(未完?)(こなた×かがみ) 1-330氏 姉妹の抱く感情(かがみ×つかさ) 1-356氏 みさお×あやの こなた×ひより 1-360氏 そうじろう×こなた 1-374氏 みゆき×かがみ 1-433氏 ふたなりみさお×あやの(未完?) 1-450氏 みなみ×ゆたか Foolish Form氏 Loving Stars(こなた×かがみ) Shifting heart(ゆたか×みなみ) (1-523)GIOGIO氏 グラヴィティ(かなた×女体化そうじろう) フタリノ夜(ななこ先生×ゆい) アポロ(みゆき×つかさ、こなた×かがみ) 月明かりのシルビア(みゆき×つかさ) ヴィンテージ(かがみ×つかさ) 柊つかさの憂鬱・二人について本気出して考えてみた Devil in Angel(かがみ×こなた) ライオンライン(柊姉妹×こなた) うたかたドリーマー(つかさ×みゆき) ラビュー・ラビュー(こなた×かがみ) 何度もサンプ・サンプ・サンプ(未完?) 柊つかさの休日・ROLL(こなた×つかさ) 1-747氏 日常の裏に潜む思惑(かがみ×つかさ) ビーチャ氏 桜色の園(ゆたか×みなみ×ひより) 1-784氏 夕暮れ(鬱モノ注意) 1-808氏 こなた×つかさ 雨宿り(こなた×かがみ) 悪戯心(こなた×かがみ) たまには女子高生らしく?(こなた×かがみ) お弁当(こなた×かがみ) 1-891氏 蒼壊れ紫朽ちる終わる世界(鬱モノ注意)(つかさ×こなた) 1-903氏 お母さんかがみとみさお 1-919氏 ある日(こなた×かがみ) リレー小説 かがみ×こなた