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ほんの少しの休息 ◆OSPfO9RMfA 「チャカが盗まれた?」 「し、しーっ!! アニキ、声がでかいですぜ!!」 「声がでかいのはお前の方だ」 人気のない路地裏で、二人のヤクザが会話していた。 藤村組の傘下の、無名に等しい組の、弟分と兄貴分だ。 「チャカの手入れが終わった後、誰かに背後からポカリと殴られて……俺、どうしたらいいんすかね……」 「そりゃまぁ、まずはケジメだよな。これぐらいで済めば良い方か?」 「そっすよね……トホホ」 兄貴分は左手の小指の方から二本指を立てる。ガックリと項垂れる弟分を見て、兄貴分は溜息をつく。可愛い弟分であり、その可愛さが余っての指導不足だとすれば、自身のミスだ。 「まぁ、取り返せたらお涙貰えねぇか、上の方には俺が陳情しとく。俺の管理不届きでもあるからよ」 「あ、アニキィ……アニキィ!! うおぉぉぉんっ」 兄貴分の器の大きさに、弟分は男泣きする。兄貴分は背を叩いて慰める。 「泣くな泣くな。報告がてらそいつを探しに行くぞ。キッチリ落とし前つけねぇとな。で、盗まれたのは預けていた俺のチャカと、お前のチャカだけか?」 「へい……手提げ式の金庫ごと盗まれました……」 二人は事務所に向かって歩きながら会話する。 弟分が言うには、拳銃の手入れをし、手提げ式金庫に入れた後に、何者かに背後から殴られて金庫ごと盗まれたという話だ。 補充の弾丸は大きな共同金庫に保管してある。そちらの方は無事ということらしい。 「手入れの最中に盗まれなかったのは不幸中の幸いだが、だから手提げ式の金庫はやめとけって言ったんだ。あんなのドリルとか万力とか使えば壊れちまうからな――ん?」 兄貴分は路上の草むらに何かが投げ捨てられているのを目敏く発見する。 近づいて草むらをかき分けると、手提げ式金庫が目に映る。弟分が管理していた手提げ金庫と同じ型だ。こじ開けられており、中身は空のようだ。 「あ、あーーーーー!! こんなところに!」 「……」 兄貴分のヤクザは違和感と、何とも言い難い不安を感じた。 確かに“ドリルとか万力とか使えば金庫をこじ開けられる”と兄貴分自身も言った。 だが、“容易に”とは欠片も思ってはいない。 誰にも見つからないような安全な場所まで持っていき、そこで時間を掛けて金庫破りをするのが普通だと思っていた。 ――こんなに短時間で金庫を破り、こんな路上に捨てた? ――まるで“この場で金庫を破って投げ捨てました”と言わんばかりに? 背後で騒ぐ弟分を無視し、慎重にじっくりと金庫を探る。 そして、ある事実に気付き、凍り付く。 「――指は諦めた方が良いかもしれねぇな」 「え、アニキ、それはどういう――」 弟分は怪訝そうに兄貴分に尋ね――彼も理解して凍り付く。 「これは、腕どころか命までもってかれねぇ……」 金庫には“まるで純粋な握力でこじ開けた”ような指先の跡が、くっきりと残っていた―― ◆ 天河食堂に戻ったテンカワ・アキトは一息付いた。 首尾は上々だった。 ヤクザの事務所から拳銃の入った手提げ式金庫を盗み、人気のないところでバーサーカーのガッツにこじ開けさせた。中身さえ奪えば後は用はない。金庫を捨てて、即座にその場から立ち去った。 予定では大型金庫の方を狙うつもりだったが、たまたまヤクザが拳銃を手入れし、手提げ式金庫に保管する様子を見て標的を変えた。 彼を気絶させ、手提げ金庫ごと頂戴した寸法だ。 アキトにとって『方舟』内の拳銃は旧時代の物である為、弾丸の規格が分からない。 ようは“同じ形の弾丸”を探せばいい話だが、盗み先でじっくりと選ぶ時間はない。アキトは人体実験の影響で、味覚ほどではないが、視覚にも異常がある。“同じ形か見分ける”のは一苦労でもあった。かといって、目についたもの全部というのもかさばってしまう。 そんなアキトにとって“マガジンに弾が入った状態”と言うのは、非常に都合が良かった。 盗んだ拳銃は二丁。 CZ75B、残弾16発。 以前より使っていた拳銃と同種のものだ。手入れ直後だった為、マガジンに弾が最大まで入った状態で保管されていた。 デザートイーグル、残弾8発。 弾丸は44マグナム弾であり、CZ75Bよりも威力が出る。だが、キレイのような銃弾を避けたり弾いたりするような超人には効果はないだろう。勿論、サーヴァント相手にも無力だ。そして常人であればCZ75Bで十分。その為、『相手が薄い壁などに隠れた場合に有効』と言ったニッチなメリットしかない。余り拘らず、CZ75Bと同じように使う方が良いだろう。 無駄撃ちはできないが、これだけあれば当座は十分だろう。 次に、美遊・エーデルフェルトから奪った二つの品を見る。 カレイドステッキ・マジカルサファイア。 ただの幼女用の玩具にしか見えない。触れてみると、プラスチックとも鉄ともセラミックとも思えない、不思議な材質だった。 「……」 それ以上のことは、アキトには分からなかった。 アキトは魔術師ではないし、異世界の品物だ。分からないのも仕方ない。 カレイドステッキには自我がある。だが、ガッツに踏まれた際に壊れたのか、雌伏しているのか、ただの無機物にしか感じられない。 それでも、これを取り上げた時の美遊の態度から、これが大事な物だと言うことは分かる。戦闘中にも手にしたことから、おそらく戦闘に有利になるアイテムなのだろう。 そして、クラスカード・セイバー。 同じく材質不明のカード。剣士の姿が描かれている。 「……」 やはり、それ以上のことは分からない。 これも取り上げた時の美遊の態度から大事な物だと言うことは分かるのだが、用途も使用方法もわからない。 溜息をつくと、デザートイーグルと一緒に部屋にあった背負い袋の中に放り込んだ。 ◆ アキトは固形栄養食品とRockyを口に含み、栄養ドリンクで胃に流し込む。 食事とは、生きるための作業だ。 その作業を、如何に安全に、如何に効率よく、そして楽しませるのが料理だ。 アキトにとって――今のアキトにとっては、食事はただの作業でしかない。味も分からぬそれを、黙々と食べ続けた。 「眠る。バーサーカー、見張りを頼む」 アキトは食事を終えるとベットに潜り込んだ。 キレイ・セイバーとの戦闘は、戦闘時間が短かったからか、大して魔力は消費していない。だが、美遊・バーサーカーとの戦闘では結構な魔力の消費を感じた。 連戦は命に関わるだろう。休めるときに休んだ方がいい。 そういえば、美遊との約束を思い出す。確か港に0時だったか。 目覚ましのアラームを23時に設定すると、アキトは眠りに落ちていった。 【B-9/天河食堂/一日目 夜間】 【テンカワ・アキト@劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-】 [状態]魔力消費(中)、左腕刺し傷(治療済み)、左腿刺し傷(治療済み)、胸部打撲、強い憎しみ、心労(大)、睡眠中 [令呪]残り三画 [装備]CZ75B(銃弾残り9発)、CZ75B(銃弾残り16発) [道具]チューリップクリスタル1つ、背負い袋(デザートイーグル(銃弾残り8発)、カレイドステッキ・マジカルサファイア、クラスカード・セイバー) [所持金]貧困 [思考・状況] 基本行動方針:誰がなんと言おうとも、優勝する。 0.夜に備えて眠る。 1.次はなんとしても勝つために夜に向けて備えるが、慎重に行動。長期戦を考え、不利と判断したら即座に撤退。 2.五感の異常及び目立つ全身のナノマシンの発光を隠す黒衣も含め、戦うのはできれば夜にしたいが、キレイなどに居場所を察されることも視野に入れる。 3.できるだけ早苗やアンデルセンとの同盟は維持。同盟を組める相手がいるならば、組みたい。自分達だけで、全てを殺せるといった慢心はなくす。 4.早苗に関しては……知らん。勝手にしてくれ。 5.気が向いたら0時に港へ向かい、美遊と決着を着けてもいい。 [備考] ※セイバー(オルステッド)のパラメーターを確認済み。宝具『魔王、山を往く(ブライオン)』を目視済み。 ※演算ユニットの存在を確認済み。この聖杯戦争に限り、ボソンジャンプは非ジャンパーを巻き込むことがなく、ランダムジャンプも起きない。 ただし霊体化した自分のサーヴァントだけ同行させることが可能。実体化している時は置いてけぼりになる。 ※ボソンジャンプの制限に関する話から、時間を操る敵の存在を警戒。 ※割り当てられた家である小さな食堂はNPC時代から休業中。 ※寒河江春紀とはNPC時代から会ったら軽く雑談する程度の仲でした。 ※D-9墓地にミスマル・ユリカの墓があります。 ※アンデルセン、早苗陣営と同盟を組みました。詳しい内容は後続にお任せします。 ※クラスカードは使用できませんが、所持していると魔力の自然回復がほんの僅かだけ早くなります。 【バーサーカー(ガッツ)@ベルセルク】 [状態]ダメージ(小) [装備]『ドラゴンころし』『狂戦士の甲冑』 [道具]義手砲。連射式ボウガン。投げナイフ。炸裂弾。 [所持金]無し。 [思考・状況] 基本行動方針:戦う。 1.戦う。 BACK NEXT 124 interval 投下順 126 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ 124 interval 時系列順 126 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 105 サツバツ・ナイト・バイ・ナイト テンカワ・アキト&バーサーカー(ガッツ) 129 犯行(反攻) ▲上へ
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元スレURL にこ「ほんの少しのきっかけで」 概要 ぼっち矢澤が愛されにこに? タグ ^矢澤にこ ^μ’s ^にこハー ^しんみり 名前 コメント
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「最近は退屈だなぁ。もっと派手なのはないの?こんな僕をど派手にブッ殺せる具合にさぁ。」 「………今度兵器は凄いんだ。例えお前みたいな出鱈目でも、宇宙ごと消し炭にできるぐらい。」 「宇宙は、綺麗だよねぇ。」 「は…?」 突飛な奴だなぁ。と、私は思った。 「宇宙は綺麗なんだよ。それを消し炭にしちゃうだなんて、とんでもない!」 「あれ。君って、そんなこと言うやつだっけ?」 いつもながらに読めない奴だなぁ。 そんなこいつだけど、今の発言は長い付き合いの僕から見てとてもおかしく聞こえたね。 「ま、80%ぐらいウソだけど。」 「20%は?」 「マジ。本気と書いて。」 「そう。変わってるねぇ。」 「これがフツーじゃない?」 「いいや、君が変わっている。」 少女は、どちらかと言えば幼女である彼女は、男の言葉をウサン臭げに思ったのか。 いつものスキンシップで男の頭をぶっ飛ばした。 「痛いなぁ、脳味噌が宇宙空間に分散しちゃったよ。穏やかじゃないねぇ。」 「やっぱり君、変わったよね。」 「変わったって、そういう意味か。」 「うん。」 コイツはもっと、獣よりも何か本能的なものに従順で、人間よりも何処か頭の良い男だ。 それが、これではまるで人間の『道徳』ではないか。 こいつらしくもない。 「私の髪が何故黒いのか、忘れたかい?」 「…?」 「それは血を浴びすぎて赤くなった髪が乾いて黒くなったからさ。」 「………無茶苦茶だな。そういえば、元々赤髪だったね。」 どういう経緯でそうなったんだ。と聞くのは野暮かな……。 「なぁ、君の血はもう浴び飽きたのかも知れない。」 「…へ?」 「君の血は飲む物だ…僕にとってね。」 「………な、何が言いたいんだい?」 「わからないか?僕なりのプロポーズだよ。」 「………全く、昔から本当にお前は色々と唐突な奴だな。」 「ははは…変わったって言うんなら、ホト…君の方が変わったんじゃないか?」 「そうだな…私もそう思うよ、アークレイド。」 「………面白い星を見つけた。」 「ふーん……君が星を?」 「…その星は、君や僕がよく知っている星だよ。」 「……そうなんだ。」 「事実上の帰郷ってことになる。民達から見れば宇宙人だね。」 「…それは嬉しくないね。」 「そう?僕と一緒なら…」 「あー……もういいよ。話にならない!」 いつからこんな奴になったんだ。こんなことをして、神気取りなのか? そんな少女は満更でもない顔だった。 誰も知らない千年戦争の幕は、少年の唐突な言葉で閉じたという。 ホトが心が変わりで、作られることはなかった宇宙破壊爆弾。 こんな形で一つの宇宙が九死に一生を得たという衝撃の事実…これを知る者は、この世に二人しかいないらしい。
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タグ 感動 曲名ほ JOYにて配信中 歌 今井麻美 作詞 今井麻美 作曲 桐岡麻季 作品 Memories Off ゆびきりの記憶ED
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すこしだけきぼう【登録タグ CUL YouWistaria す 曲】 作詞:YouWistaria 作曲:YouWistaria 編曲:YouWistaria 唄:CUL 曲紹介 YouWistaria氏 の3作目。 エレうたにも送る予定です。(作者コメ転載) 実際に「エレうた!」で ON AIR された。 歌詞 大切なもの追い求めてゆく 深い闇夢現で駆け抜け 木枯らしの中いつも叫んでた 風がかすめてく 白い雪が君を写す 背中に見える確かな勇気 君が感じる高き思い 追い求めて過ぎ去ってく 僕を取り巻く時の谷間 同じ思い流れてゆく 大切なこと肩越しの視線 逆さまの正義と囲む愚か ぶち壊したいわがままな日常 少しだけ希望 色が出ない僕の勇気 傷をつけたら動き始めた 君が信じる輝く夢 追い求めて掴み取って 僕を取り巻く希望の時 形作り具現化して 君が感じる高き思い 追い求めて過ぎ去ってく 僕を取り巻く時の谷間 同じ思い流れてゆく 君が信じる輝く夢 追い求めて掴み取って コメント 名前 コメント
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第506話:ほんの些細な代償行為 作:◆MXjjRBLcoQ 砂浜で出会ったのは赤い髪の男だった。 一見したところは何の変哲もない青年。 爽やかな気配、威圧感を伴う重厚な生気。どちらかというと、ハーヴェイとは反対側の気配。 男はこっちに向かってる。というよりハーヴェイの後ろにある「どこか」を目指してる。 ハーヴェイの存在にも頓着する様子はなく、ただ真っ直ぐにハーヴェイの脇を抜けるコースを、自身の道の上を往く。 「なぁ」 すれ違いざまに、声をかけていた。 背中に立ち止まる気配がして、それはほんの少しだけ意外な気がした。 「この島に大切な人はいるか?」 そんな言葉が流れるように口をついた。 返事は期待していない。自分ならそのまま無視する。この男も多分そうする。 「あぁ」 だから返事が返ってきたことには、ほんのもう少しだけ、意外な感じがした。 「逢いにゆく途中だ」 言葉に、確固たる自信が漲っていた。 鏡を見てるような違和感があった。同じものなのに一致しない、そういう違和感だ。 そうだ、今までは「同じところ」が引っかかってたからで。 「なら、何でまだこんなところをうろついてる?」 ここからは、ひどく、本当にひどく珍しく、癇に障ったからだ。 「ゲームが始まって、もう半日以上が過ぎてるんだぜ、なんでそばに居てやらない?」 だからこんな疑問が口をついたんだ。 「探しちゃいるんだけどな。島中割と隈なくだ」 そりゃだめだ。相手のことが見えてない。 「自分の行きたいところにいけよ。 あんたの大切な人は、あんたの助けをじっと待っているのか?」 キーリはこの危険の島で、ハーヴェイを探して回り、そして死んだ。 「行けよ」 それだけ言って、すっきりした。何かに憑かれたような時間はココで仕舞いだ。 後は自分のやるべきをやる。ウルペンは倒す。 復讐とは違う。熱がない。これと同じの、ほんとに単なる代償行為だ。 後ろで何か言われたが、もう気にならなかった。 いつもどおりの無関心に、いつもどおりに無気力だった。 ポケットに手を入れて歩き出す、最後まで男のほうを振り返ることはしなかった。 【G-8/砂浜/1日目/16:44】 【ハーヴェイ】 [状態]:精神的にかなりのダメージ。濡れ鼠。 左腕は動かせるまでには回復。(完治までは後1時間半ほど) [装備]:Eマグ [道具]:なし [思考]:ウルペンの殺害 キーリを一人にしておきたくはない、と漠然と考えている(明確な自殺の意思があるかは不明) [備考]:ウルペンからアマワの名を聞いています。服が自分の血で汚れています。 【クレア・スタンフィールド】 [状態]:不明 [装備]:大型ハンティングナイフx2 [道具]:デイパック(支給品一式) [思考]:シャーネに会いに行く。海洋遊園地へ [備考]:城を脱出後島中を回っていました。何人かとはすれ違いましたが気づかれることなくやり過ごしています。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第505話 第506話 第507話 第466話 時系列順 第473話 第466話 ハーヴェイ 第551話 第466話 クレア 第512話
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最近、二つばかりやってみたことがあるんだ。 結果から言えば一つは正解。二つ目はまだ結果が出ていないから保留としておきたい。 「おい佐々木」 「くく、なんだいキョン」 以前よりも。 「いや。多分気のせいだ。すまんな」 「そうかい?」 正確に言えば、九月、プールの最終日だったかな? その頃に発生したとあるアクシデント以降だね。 僕は少しだけあからさまになった。 少しだけ、あからさまに彼を見つめるようになった。 以前のようにそしらぬ顔で見るのではなく、かといって別に熱視線と言うほどではない。 ただ、キミを見ているという事を僕は隠さなくなった。 ただそれだけの話だ。 どうもね。僕はキミが視界にいるという事が思ったよりも心嬉しいらしい。 いつものように「笑顔を作っている」つもりが、気がついたら、ただ笑っている自分に気付くようになったんだ。 だから、それをあからさまにしてみた。 それだけの話さ。 それからしばらく。 キミの耳は少しだけ紅潮するようになった。 だから、……だからというには理論的ではないかもしれないけれど。 だから、僕は進路に「北高」と書いた。 これが二つ目のトライだ。 もう少しでいい。 キミが僕の視界に居てくれると嬉しい。 その事がキミに伝わるのが、キミの体温に影響を与えているのが、キミの思考の中に私がいるのが、ほんの少しだけ嬉しいように思えたから。 『佐々木、お前、その変な喋りを止めたらさぞモテるだろうに』 なんて言いながら、その変な喋りに付き合ってくれるキミが好ましいと思えたから。 だから進路に北高と書いた。 悪いね。それだけのお話なんだ。 )涼宮ハルヒの憂鬱に続かない。
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【検索用 さくらまうこうさてん 登録タグ Tinkerbell VOCALOID さ ぺんすてP 初音ミク 巡音ルカ 曲 曲さ 蒼姫ラピス】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Tinkerbell 作曲:ぺんすてP 編曲:ぺんすてP 唄:初音ミク・巡音ルカ・蒼姫ラピス 曲紹介 曲名:『桜舞う交差点』(さくらまうこうさてん) 卒業してからもう何度目の春か思い出せませんが卒業ソングっぽいのを書いてみたのです。合唱っぽくウチの3人娘に歌ってもらいました。体育館で歌ってるイメージでリバーブを深めにしています。 歌詞 (動画より書き起こし) 生まれて幾度の 桜が見送る ほんの少しだけ 少しずつ 前に進もうと 背中押す 映した幾重の 記憶を見渡す ほんの少しだけ 少しずつ 過去振り返りたくなる 幾千の想い出達 交差する岐路に 期待と不安が交じる 輝く今日から 信じる未来へ ほんの少しだけ 少しずつ 真っ直ぐに 歩み始める ふざけたいつもの帰り道 見つめる ほんの少しだけ 少しずつ 大人になろうと 懐かしむ 浮かべた笑顔の 記憶の欠片で ほんの少しだけ 少しずつ 頬つい濡らしたくなる 幾十の仲間達の 交差する 気持ち 期待と不安が 混じる 煌く胸花(きょうか)が導く光へ ほんの少しだけ少しずつ 明日(あした)に歩み始める コメント 名前 コメント
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第62話 「ほんの少し不思議な物語」 SOS団の冬休み合宿も終わり、俺達は再び電車に揺られて懐かしい我が家へと向かっていた。 「今回の合宿のMVPは徐倫と古泉君ね!二人共楽しかったわよ」 「それは光栄です」 「ところであのシャミセン2号誰が飼うんだ?」 「僕が飼おうと思っていますが………」 「……そうか」 そんな感じで皆取り留めの無い会話を繰り広げていた平和な時の事だった。 「ねえねえキョン君キョン君」 今迄眠りこけていた妹が目を覚まして俺に話し掛けてきていた。 「……なんだ?」 「あれ何ー?」 妹は電車の外を指差していた。見るとそこには、 「……あー、あれは飛行船だな……しかし今でもあんな物飛んでたんだな」 外には黒い大きな飛行船が浮かんでいた。高度が低いのかわりとはっきり見える。 「宣伝とかで使うらしいぜ」 同じく妹に言われて飛行船に気付いたアナスイが豆知識を披露してくる。……その程度俺でも知ってるけどな。朝比奈さんも言われて気付いたらしく、 「変わってますね……こんな山の中で飛行船飛ばすなんて………」 「たまたまだろ……それよりトランプの続きやらねえか?」 全員でのババ抜きを5ゲームほどして(アナスイは4回負けた)1時間近くたっても飛行船は電車から離れなかった。 「……飛行船って随分速いんですね、電車に並走するなんて」 「飛行している物体は地面との距離が離れているため相対的に遅く見えるから」 長門が朝比奈さんに飛行船の速度について説明しているのを聞いている時だった。 「なあキョン………」 徐倫がこっそりと話し掛けてくる。 「妙じゃないか……あれ」 「確かにそうだな……けど何もしてこねえぞ」 「……そうだけどな」 その時、ウェザーさんが横から口を挟んできた。 『気になるなら俺の能力で打ち落とせるが……どうする?』 やめといて下さい。 『だろうな……中に誰か乗っているかもしれないしな』 様子を見る事になったついでに飛行船をジックリ眺めてみる。フワフワと漆黒の機体が上下しながら飛んでいくのはさながらクラゲのようだ。 「でもなんつうか……落ち着くな、あれ見てると」 「確かにね」 多分いつもハルヒというジェット機に乗せられて乱気流の中を無理矢理飛んでいるような事をしてるせいだろう。なんだか癒しを求めてしまう。 「……なんか本格的にジジむさくなってきたな……俺」 「何がジジむさいのよ」 「ハ……ハルヒッ!?」 いつの間にか俺の横にハルヒがいた。いきなり現れんじゃねぇ、ビビるだろう。 「3人共何見てるのよ?」 「あの飛行船よ、あれ」 言われてハルヒは外を見る。 「ほんとだ、気付かなかったわね」 ハルヒにしては珍しい。誰かに言われないと気付かないなんてな。 「鶴屋さーんッ!飛行船があるわよッ!」 「どれどれィ?……ほんとだねィ!あたしが今迄気付かなかったとは不覚さッ!」 「……………」 横から気配がしたので見ると徐倫が考えこんでいた。気難しい顔してどうしたんだ? 「飛行船かァ……あたしん家はジェットはあるけどさすがに飛行船はねィ……そだ、前スイスに行ったときだけどさッ!」 少し徐倫の事が気になったが、俺は鶴屋さんの話を聞くことにした………。 鶴屋さんの愉快な体験談も終わり、再び暇になった俺は窓の外を見た。 「……まだいるな、あの飛行船」 「ほんと、何なのかしら………」 横でハルヒが呟く。 「……気になってんのか?」 少し意外に感じた俺はハルヒに質問した。 「何よ、悪い?」 「いや……別に」 「でも可哀相よね、あの飛行船」 ……可哀相? 「たった一人でプカプカ浮かんでて……仲間ができたらいいのにね」 「……………」 そう語るハルヒの目は飛行船に向けられてこそいるものの、その目は別の何かを見ているようだった。ハルヒが何を伝えたいのかはよく分からない。ただそう言われるとなんだか俺も飛行船が可哀相に見えてきた。 「………なあ、キョン」 今まで黙って考え事をしていた徐倫が話し掛けてくる。 「なんだ?徐倫?」 「あの飛行船……何か分かった気がする」 「………敵なのか?やっぱ」 すると徐倫は黙ってしまった。顔を少しうつむけている。まだ何かに迷っているようだ。 「……早く言えよ」 「ああ……あれはな、存在していて、存在していないんだと思う」 「………ハ?」 「要するに幻だと思ったらいい」 「待てよ、納得いかねぇぞ。確かにあれはあそこにあるだろ」 「……最初にあれを見つけたのは誰だ?」 「……俺の妹だ、多分」 「そうだ。んで、あたし達はキョンの妹に言われてから気がついた」 そういえばそうだったな。だが、それが飛行船が幻だっつー話とどう繋がる。 「……なんであんなでかい物を言われるまで気付かなかったんだ?」 ……たまたまだろ。 「あたしの考えでは……あれは誰かに言われてから初めて見えるものなんだと思う」 「……んだそりゃ」 俺が理解できないでいると徐倫は妹を読んで飛行船をいつ見つけたか聞いていた。 「隣の人が話してるのを聞いたー」 「……な?」 「ね……あれは誰かが誰かに教えてもらって……そうやって人から人へと伝わってここに来たのよ」 どうやら徐倫の仮説はかなり正しいようだ。だが、全ての疑問が解けたわけじゃない。俺はやはり電車についてきている飛行船を見て言った。 「で、結局のところあれは何が生み出したんだ」 「さぁね」 「ハァ!?何言ってんだ徐倫?」 「……この世界には確かにあるって事よ、科学で解明できない何かがね」 そう言うと徐倫は話は終わったとばかりに寝始めた。 「……ハルヒが聞いたら泣いて喜びそうな話だな」 だが、俺は言わない事にした。言ったら面倒な事になるのは間違いない。それに、あの飛行船は何故かそっとしといてやらないといけない気がした。独りぼっちのあいつが、一緒に飛んでくれる仲間を見つけるまで……… ちなみに飛行船は気がつくといつの間にか消えていた。多分、今頃別の誰かが見つけているに違いない。 To Be Continued・・・
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24 03 みんな良かったよね。僕の視聴者で 55 07 早くメスにして欲しい