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ひとりじゃないんだから ひとりじゃないんだから アーティスト 丸山彩(前島亜美),青葉モカ(三澤紗千香),今井リサ(中島由貴),松原花音(豊田萌絵),羽沢つぐみ(金元寿子) 発売日 2018年9月24日 レーベル ブシロード DLデイリー最高順位 2位(2018年9月25日) 週間最高順位 9位(2018年10月2日) 月間最高順位 34位(2018年9月) 初動総合売上 4859 累計総合売上 4859 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 ひとりじゃないんだから BanG Dream! キャラソン 配信/総合ランキング 週 月日 デジタルシングル 総合シングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 10/2 5 4859 4859 9 4859 4859 2018年9月 12 4859 4859 34 4859 4859 関連曲 クインティプル☆すまいる ガールズコード
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『独り占めはゆっくりできない』 8KB 制裁 自業自得 嫉妬 現代 小ネタ? 教授あきの作品です。 オチが読める上に、あっさり過ぎています。 以上の点に違和感を覚える方はご遠慮下さい。 「じじいはゆっくりしないでそのごはんさんをけんっじょうしてね!」 仕事の休憩中に公園でおにぎりを食べていると、もはやお馴染みとなった台詞が。 下を見ると、案の定ゆっくりれいむだ。 「ひとりじめはゆっくりできないんだよ! だからじじいはれいむにごはんさんをけんっじょうしてね!」 『独り占めはゆっくり出来ない』 ゆっくりがよく使う常套句だ。 あれらの言い分を聞くに、奴らは『ゆっくりとは共有すべきもの』らしい。 そして、共有する以上、自分たち、いや、自ゆん達もゆっくりさせてもらうべきだと考えているようだ。 例えばゆっくりが自ゆんの子供を見せてあまあまを請求したりする。 ただし、あくまであれらの言い分だ。 私は仕事柄、ゆっくりについては他の人よりも多少は詳しい。 だが、幸か不幸か今は休憩中だ。 「よしわかった。だが、条件がある」 「さっさとちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「俺の出した条件を守ったらな」 懐から携帯電話を取り出して録音モードにする。 「これは声を録音出来るものだ。試しに何か言ってみろ」 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 いつも通りのお決まりの台詞だ。俺はそれを録音して再生した。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆゆ!」 自分の声を機械に録音して聞くなんて事は初めてだろう。おにぎりの事を忘れて驚愕した。 「さて、これでわかっただろう。コレを使ってお前の言葉を録音させてもらう。いいな?」 「ゆふふん。れいむのびせいにほれぼれしたんだね」 くにゃくにゃして見をよじっているが、無視する。 録音を開始する。 ピッ 「さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?」 「ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!」 ピッ ピッ 「ほう、制裁も仕方がないのか?」 「そうだよ! ひとりじめはゆっくりできないんだよ!」 ピッ ピッ 「事情があってもか? 誰が相手でもか?」 「そんなことしらないよ! ゲスはせいっさいだよ!」 ピッ 録音を停止し、携帯電話をしまう。 「よし約束だ。これはお前にくれてやる」 食いかけだったおにぎりと、食べるつもりだったおにぎりの合計2個を封を開けてれいむに投げ渡した。 「ゆ! どれいにしてはしゅしょうだね!」 じじいから奴隷になったが、まぁ、いつものことだ。 「じゃあ、俺は行く。せいぜいゆっくりしていけ」 「またれいむにけんっじょうしてもいいよ! たくさんでいいよ!」 「ゆ~ん! むーしゃむーしゃしあわせー!」 れいむは一人で食いかけを周囲に散らかしておにぎりを食べている。 「でもきがきかないどれいだね! ごはんさんのあとにはでざーとさんでしょ」 タダでもらったにも関わらず不満を示す。 そこへ、一匹のまりさが現れた。 「れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆ! ゆっくりしていってね!」 お決まりの挨拶を交わす二匹。 「れいむ、まりさはおなかがぺーこぺーこなんだよ! ごはんさんをちょうだいね!」 「ゆゆっ!」 れいむは「何言ってるのこいつ」みたいな表情になった。 「いやだよ! これはれいむのごはんさんなんだよ! なんでしらないまりさにあげなきゃいけないの? ばかなの? しぬの?」 「どおしてそんなこというのおおおおおおおお!」 まりさが目に涙を浮かべて叫びだした。 「ひとりじめはゆっくりできないんだよっ! ゆっくりわかってね!」 「しらないよっ! とにかくこれはれいむのごはんさんなんだよっ!」 「ゆんやーっ! ひとりじめするれいむはせいっさいするよ!」 まりさが助走をつけた体当たりをれいむにくりだした。 だが、今食事をしているれいむと空腹のまりさだ。 まりさの体当たりは悠々と避けられてしまった。 「いきなりこうげきするなんて、ゲスなまりさだね! れいむがせいっさいするよ!」 れいむはベンチの下にあった石を咥えると、まりさにのしかかって石を叩きつけ始めた。 「いだいっ! やべでっ! ゆんや゛ああああああああああ!」 どれだけ空腹だったのだろうか。れいむと同じくらいの大きさにも関わらず、まりさはただ殴られ続けた。 「もっど……ゆっぐり……」 まりさが永遠にゆっくりするのに、それほど時間は掛からなかった。 「ゆんっ! やっぱりゆっくりしてないゲスだったよっ! そんなやつにあげるごはんさんはないよっ!」 まりさの亡骸に唾を吐き捨てる。 「ほう、それは独り占めじゃないのか?」 「ゆゆ!?」 れいむ達がいたベンチの後ろの林から身を出すと、れいむが飛び上がって驚いた。 「ゆゆ、さっきのどれいっ! れいむのためにあまあまさんをもってきたんだねっ!」 「なんでさ」 先程までの流れを見ていたから言い出した理由はわかるが、それが納得できるかどうかは別だ。 とにかく話を元に戻す事にする。こいつに付き合っていると時間が足りない。 「お前が今まりさにしたことは独り占めじゃないのか?」 「ゆーん? これはれいむのごはんさんなんだよ? どうしてまりさにあげなくちゃいけないの?」 「だって独り占めするのはゲスのやることなんだろ?」 「ゆゆ! そんなこと知らないよっ!」 ピッ 『さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?』 『ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!』 「ゆゆ!?」 「独り占めは制裁なんだよな? なら、お前を制裁しないとな?」 携帯電話で今さっき録音したれいむとのやりとりを再生する。 「これはお前に説明したように、お前の声を“そのまま”録音し、再生したものだ」 「ゆ、ゆゆゆ! そんなのしらないよ! いいかげんなこといわないでね! ぷくーするよ!」 ピッ 『さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?』 『ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!』 「ゆんやー! れいむのびせいをかってにながすなあああああああ!」 ピッ 『さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?』 『ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!』 「ゆ、ゆゆゆ……」 ゆっくりが自分にとって都合が悪い事をすぐに忘れるのは周知の事実だ。 例えば悪事を働いてお仕置きされ、心の底から謝罪をしたとする。 この場合の謝罪は本当に心の奥底からの、正真正銘の謝罪だ。 ただし、言葉だけの謝罪よりも悪質なのは“謝罪をしたことを忘れる”という事である。 謝罪というのはゆっくりにとってゆっくりできない事であるので、忘れてしまうのだ。 だが、今回は話が別だ。 何故なられいむの台詞は俺が録音しているのだ。忘れたとしたらそれを再生するだけである。 「という訳で、今からお前を制裁しようと思う」 「ゆゆゆ……。ゆっ! せいさいはやりすぎなんだよ! それに、あのまりさはむりやりごはんさんをうばおうとしたゲスなんだよ!」 流石に自分で墓穴を掘った事に気付いたようだ。だから、少しでも制裁されないように俺を説得しているのだろう。 だが――そんな事は予想済みである。 ピッ 『ほう、制裁も仕方がないのか?』 『そうだよ! ひとりじめはゆっくりできないんだよ!』 ピッ 『事情があってもか? 誰が相手でもか?』 『そんなことしらないよ! ゲスはせいっさいだよ!』 必死に否定しようとするれいむに、録音した音声を再生し続ける。 れいむは自分が迎える未来が簡単に想像出来たのだろう。 「やめてえええええええええ! せいっさいはゆっくりできないいいいいいいいい!」 俺に制裁されたくないと、必死に泣き喚いた。 「ごめん、それ無理。だって俺の仕事はお前らの駆除だから」 丁度そのとき、公園の時計が13時の鐘を鳴らした。 「ゆっ!?」 れいむを上から掴み上げ、駐車場に止めてある車まで歩いて行く。 「俺は市役所のゆっくり対策課の人間さ。仕事はお前らのような、人様に迷惑をかけるようなゆっくりを駆除すること」 「れ、れいむはなにもしてないいいいいいいいっ!」 「しただろ。俺に食べ物を要求したみたいに他の人にもしつこく迫ったらしいじゃねーか。それで市民の人から通報があったんだよ」 休憩中に公園に来ていたのは、休憩したいのは山々だが、その間にゆっくりが何かしないように見張る為だ。 「だって、だって! にんげんさんはごはんさんをたくっさんもってるんだよ! だからすこしくらいわけてくれたっていいでしょおおおおおおお!」 「一つのおにぎりを腹を空かせたまりさに分けることすらしなかったお前にか?」 車に載せてあった透明な箱の中にれいむを放り込む。 「結局、お前らは自分がゆっくりできないから他人のゆっくりを妬んでるに過ぎない。 独り占めはゆっくり出来ない? 違うな。自分がゆっくり出来ないのが我慢出来ないだけだ」 ピッ 『ゆっくりしていってね!』 最初に録音したれいむの鳴き声を再生し、透明な箱の蓋を閉じた。 あとがき 『ゆっくりが自分に都合が悪い事をすぐに忘れてしまうから、謝罪が鳴き声というのよりもたちが悪い』 という台詞を唐突に思い出しました。 忘れてしまうなら、その言質を取ってしまえばいい。 ところで、前作の登場人物が不評だったようで。 冷静になって読み返すと、確かにひどかったように思えます。 ただ、ゆ虐合宿のネタはまだあるので、次を最後にしようと思います。 読了、ありがとうございました。 今までに書いた物。 anko3561 ゆっくりぱるすぃ anko3586 ゆっくりしけんするよ anko3592 ゆっくり燃えつきろ anko3638 ゆっくり剣道道場 anko3642 とよひめと桃の恨み anko3651 ハウスキーパーみょん anko3663 オチビちゃんは…… anko3690『ゆっくり』とは anko3693 楽しいゆ虐合宿 その1 anko3698 楽しいゆ虐合宿 その2 挿絵:[AVあき
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ぽつぽつと雨が窓をたたき始めた。明日は久しぶりのオフだった。 早々に家に帰って来たものの、マンガもゲームもDVDも見る気にならない。 シャワーを浴びてパジャマに着替えて、もそもそとベットにもぐりこむ。最近はいつもそう。 眠れなくても、他に何もする気が起きないので、とりあえず横になってやり過ごす。 ウトウトしていると、携帯が振動してる音がした。 メールのような気もするし、着信のような気もするけど、めんどくさくて取る気が起きない。 どうだっていいし、なんだっていい。もう、このままベッドに沈んでしまいたい。。。 布団を頭からかぶって無視を決め込んでいると、チャイムが鳴った。 ベットからぼんやり入口を眺めていると、誰かがドアをノックする音がした。 「…のっち…、…のっち〜っ!」 ザーザーと雨音に交じって、高い声がかすかに聞こえる。あの声は、…えっ、ゆかちゃん…? まさかと思いつつ、のろのろと起き上がってドアに向かう。玄関を開くと、ずぶぬれのゆかちゃんが立っていた。 「いた!よかったぁ、返事ないから心配したんよ。」 「な、なんでっ?傘は?」 「…駅着いたとき、メールも電話もしたんだけど、のっち連絡つかなかったけぇ、走って来ちゃった。」 「とにかく玄関入って、ここで待ってて。」 部屋の奥からタオルを持って来て、ゆかちゃんの頭にかぶせた。とりあえずたたきに座らせて、髪と服をぬぐう。 「ん、ありがと。」 「こんなに濡れて。雨の日に無理に来んでもよかったのに…」 「ごめんね、のっち。もう寝とったの?具合悪いん?」 「…別に。ゆかちゃんこそ、なんで来たん?明日はせっかくのオフなのに。」 ぶっきらぼうなあたしの言葉に、ゆかちゃんがちょっと言葉を詰まらせた。 「…ら、来週、課題提出じゃろ。のっち、まだやっとらんだろうから一緒にと思って…。」 「……。そっか、そんなのあったね。」 ゆかちゃんがくしゅんとくしゃみをした。タオルで拭いたくらいではどうにもらならない。 「散らかっとるけど上がって。そのままじゃ風邪ひく。」 「…うん。」 真っ暗な廊下の電気をつけて、ゆかちゃんを招き入れた。ゆかちゃんは嬉しそうにずんずん入ってくる。 部屋の明かりをつけると、…最近ぼーっとしてて、よく見てなかったけどかなり汚なかった。これは恥ずかしい。 「うわっ。のっち、どんだけ掃除しとらんの!」 ゆかちゃんはバックを机に置くと、脱いだままの服や散らばった雑誌、お菓子の空き箱を片付け始めた。 「いいよいいよ、自分でやるって。」 「これじゃ座る場所もないじゃろ。ゆかが片付けとくけぇ、のっちはコーヒーでも入れてきて。」 「その前に、これに着替えてくれんかな。ハンガーは、壁にかかっとるの使って。」 クローゼットをひっかきまわして見つけたハーフパンツとTシャツを渡す。 ゆかちゃんは両手で受け取ると、きゅっと掴んで鼻をこすりつけるしぐさをした。 「あ、これ、のっちの匂いがするねー。」 「…コ、コーヒー入れてくるっ。」 ドキッとして、慌てて部屋を出た。なぜか一瞬、自分が抱きしめられているみたいな錯覚をした。 …まったくどうかしている。 ため息をついて台所を見渡すと、部屋に負けず劣らず荒れてた。食器の下からマグカップを探して洗って、コーヒーを探して。 コーヒーなんてずいぶん入れてなかったから、ちょっと固まってたけど、なんとか入れることができた。 カップを二つ抱えて部屋に戻ると、雑誌も服もCDも綺麗に片付けられて、違う部屋みたいになっていた。 ハンガーに掛けられたゆかちゃんの服が、エアコンの風でふわふわと揺れている。 「片付けありがとね。あ、寒くない?」 「大丈夫。それよりのっち!部屋はちゃんと綺麗にしとらんと、急に誰か来たらどうするの?」 「……。」 誰も来ないし、って言ったら怒られそうだから、ゆかちゃんの前にそっとマグカップを置いた。 「どうぞ。」 「ありがとう!」 ゆかちゃんが満面の笑みでコーヒーに口をつけた。 「うっ、ちょっと苦いかも…、けど、ま、いっか。…さ、課題やろうよ。」 「ぅ、うん…。」 「さては、のっちはノートもとっとらんのじゃろ?トクベツにゆかの貸してあげるね。」 几帳面な字で書かれたノートに、それとは違う字で書かれたメモが何枚も挟んであった。 …ゆかちゃんは、のっちと違って友達が多い。課題なら、一緒にやってくれる人がたくさんいるはずなのに。 どうして、ゆかちゃんはわざわざのっちのところに来たんだろう。 ゆかちゃんはそんなあたしの様子なんかお構いなしに資料を広げて、マグカップに手を伸ばした。 濡れた髪からふわっと甘い香りが漂う。…あ〜ちゃんのお菓子みたいな香りとは違う、お花みたいな香り。 ゆかちゃんは唇にペンを押しあてて、瞳を伏せるようにして資料を読みはじめた。 …こないだのカフェでも思ったけど、ゆかちゃんは横顔がとても綺麗だ。 ふと、こないだ楽屋で抱き合ってたふたりを思い出す。あ〜ちゃんを撫でるゆかちゃんの指先、眼差し、唇…。 手を伸ばせば、触れられる距離にあるのに…でも、これはのっちのじゃ、ない。 …あんな風にぎゅっと抱きしめられて、キスをされたらどんな気分になるんだろうか。 …いいな、あ〜ちゃんは。いやいや、何を考えているんだ、のっちはあ〜ちゃん一筋だったのに。 あ〜ちゃんが誰のものでも、あ〜ちゃんがのっちを好きじゃなくても、のっちは、のっちは…。 …いいや、もういいや、どうでもいいや。どうせ届かないなら、なんだって一緒だ。 頭の中が、完全にループしていた。 「…ん?のっち、どうかした?」 「な、なんでもない。ちょっと、休憩。」 すぐそばのゲーム機に手をのばしてスイッチを入れる。 派手なテーマ音が流れる中、ゲームを始めてはみたものの、ボタンを押すタイミングがなかなか合わない。 最近あんまりやってなかったから、勘が鈍ってるみたいだ。ゆかちゃんが後ろから声をかけてきた。 「のっち、ゲームへったじゃね〜。全然進んどらんのと違う?」 「…いいじゃろ、別に。ゆかちゃんはこんなん見とらんと、早く課題やりんさいや。」 「なんね、ゆか応援してあげようと思ったのに、…もう知らんっ!」 ゲームの音だけ聞くことにした。ゆかちゃんはぶつぶつ言いながら、課題を続けている。 敵に照準を合わせて、ひたすら撃ち落としていく。何も考えないようにして、ひたすらボタンを連打した。 …そうだ、決して口にできない想いも、ゲームの中の弾丸で打ち砕いてしまえばいい。 ピコピコ音が響いて、心の中で言葉が崩れて消えていく。 …あの、ね、ゆかちゃん、、…のっち、本当は…、 「ねー、のっち。」 「…なんね、しつこいな。」 「休憩するならゲームじゃなくて、ゆかと遊ぼうよ。」 「ダメ、今いいところじゃけぇ。」 「じゃ、ゆかもゲームする。」 「…ゆかちゃんはトロいけぇ、向いとらん。」 「のっちのいじわるっ!」 「だいたい、ゆかちゃんはのっちと遊んどる場合じゃないじゃろ。課題終わったらさ、」 「うん、なぁに?」 「あ〜ちゃんに、連絡してあげんさい。」 「…え。」 「明日はオフなんだし、こんなところで時間使っとたらもったいないじゃろ。」 「……。」 …ゆかちゃん、あのね…。 …のっち、本当、はね…、 …今日、ゆかちゃんが来てくれて、…———とても、嬉しかったの。 だから、言いたかったの。…もっと一緒にいて、ひとりにしないで、って…。 でも、そんなこと言えないよね。 …だって、ゆかちゃんは、…あ〜ちゃんのだから…。 …のっちは、…———ひとりぼっち、だ…。 ふいに、背中に温かいものを感じた。ゆかちゃんが、両腕を首に回して背中に抱きついてた。 「のっち!」 「……。」 「のっち〜?」 「……。なんね?」 「うふふっ、呼んでみただけ。」 「…熱いから、そんなくっつかんでよ。」 「やだ。」 「…あのさ、ゆかちゃん。あんまこういうことすると、さ…」 「うん、なぁに?」 「……なんでもない。…課題、まだ終わらんの?」 「終わらんね。」 「…じゃあ、早ぅ続きせんと。」 「のっち休憩しとるから、ゆかも休憩。」 「…わかったよ、のっちも課題やるから。」 振りほどこうとした手が握り返される。 「ゆか、ちゃん…?」 「のっちー…。」 背中から伝わる優しい体温と甘い香りに、心の中で砕いたはずの言葉が、零れ出しそうになる。 …でも、…この温もりは、全部、あ〜ちゃんの、だ。……これは、のっちのじゃない、のっちのじゃ、ないっ! だから、…語尾が震えないようにお腹に力を込めて言い捨てた。 「———邪魔なんよ。早く課題やって帰って。お願いだから、ひとりにしてよっ!」 …そうだ、…想いとは、逆の言葉を吐き出して。 漏れ出しそうになる声は、歯をくいしばって堪える。苦しい溜息は、喉の奥で噛み殺した。 …ふと下を向くと、コントローラーを強く握りしめている手が、小刻みに震えていた。 あたしの手元を見ていたゆかちゃんが、頭を撫でてきた。頬に熱い息がかかって、淡い囁きが、聞こえた。 「のっち…。」 「……。」 「ひとりにして、ごめんね。」 「……。」 「ずっと、寂しかったじゃろ。」 「最近、あんまり眠れんかったのでしょ。いつも赤い目して、ゲームしとったわけじゃないよね?」 「……。」 「一緒におるのに、DVD見るとかマンガ読むとか言ってすぐ帰っちゃって、…ほんまは違ったじゃろ。」 「……。」 「…つらい思いさせて、ごめん…。」 唇がわなわなと震え出していた。…ゆかちゃん…、…気が、ついてた…。 …堪えていた涙が、溢れそうに、なって…、顔を、上げられなくなった。 背中越しに、ゆかちゃんの心音がトクトクと伝わってくる。だから、…ただ、きつく瞳を閉じた。 「ねぇ、のっち。…ゆかのことは、どう思っとる…?」 「…ぇ。」 「ゆかは、のっちの気持ちが知りたい。」 「…———だ、…って、ゆ、ゆかちゃんは、…あ〜ちゃんの、…だ、から……。」 「そのことは今、考えんでいいよ。」 ゆかちゃんの両手が、熱くなっているのがわかる。…その柔らかさに、吐息に、意識が溶かされそうになる。 「…ゆかのこと、見とったでしょ。気がついてたよ。」 「……。」 「…ゆかのことは、キライ?」 「……嫌い、じゃ、…ない。」 「じゃ、スキ?」 「…でっ、でも、あ〜ちゃんが…。」 「それは考えんでいいって言ったでしょ。あ〜ちゃんのことはゆかが考えるけぇ、のっちは気にせんでいい。」 「……。」 「でも、なぁに?」 胸が苦しくて…、張り裂けてしまいそう。…だけど、好きだなんて、言えない。…絶対、言えない。 「のっち、ドキドキしとる。」 「し、しとらん…っ。」 「意地っ張りじゃね。…ゆか、素直じゃない子は嫌いだな。」 「……っ。」 「…ゆか、もうすぐ課題終わるけぇ、のっちがひとりになりたいなら、」 「もう帰る。」 「…っ!」 思わずゆかちゃんの腕を掴んだ。でも、言葉は何も出てこない。 最後の理性が、全力で警告していたから。…引き留めては、いけない…。 気力を振り絞って「ごめん、帰って」と、言おうとして、口を開いた…のに、 …言葉の代わりに溢れだしたのは、涙、だった。 「っ、ぅぅぅ〜〜っ…っ」 ゆかちゃんが両腕を解いてのっちの前に座りこんだ。止まらない涙と震えを包み込むように、両手を繋いでくる。 「のっち、顔上げて。…ゆかのほう、見て。」 おずおずと顔を上げると、目の前がふっと暗くなって、…ゆかちゃんの、唇が、自分の唇に、重なった…。 (…っ!!) 慌てて離れようとしたら、きゅっと抱きすくめられた。突然の甘い香りで胸が一杯になって、…呼吸が、できなくなった。 「逃げないで。…———こうして、欲しかったんだよね、…のっち…?」 …もう、抵抗ができなかった。…そう。だって、…そう、それが、…のっちの望み、だったから…。 「のっち…。かわいい。」 ゆかちゃんが、もう一度唇を重ねてきた。深いキスになって、舌が触れあったとき、…もう、歯止めが利かなくなった。 (…あ〜ちゃん、ごめんなさい。。。) ゆかちゃんにぎゅっと抱きつくと、それよりも強い力で抱き返された。耳元に甘い吐息がかかる。 「もっと、そばに来る…?」 そのまま手を引かれてふたりでベッド潜り込んだ。 ゆかちゃんの唇を、何度も何度も受け止めて、吐息が混じりあって熱い舌が絡んで、 何も考えられなくなって、…気がついたら、パジャマのボタンが外されていた。 だけど、そこまでだった。ゆかちゃんの指先にうまく応えられずに、カラダが強張ってしまう。 気持ちにこたえようとすればするほど、罪悪感が強くなる。何度も途中で手を止めて、顔を覗きこまれた。 …ゆかちゃん、戸惑ってる。 「やめる?」無言で首をふる。 「…続けて、いいんじゃね?」 続けていいどころじゃなくて、…もっともっと、触れてほしい、のに…。 でも、どうしても素直に返事ができなくて、カラダが震えてしまった。…結局、最後までできなかった。 …それでも。 ゆかちゃんは、あたしをぎゅっと抱きしめて、そのまま頭を撫で続けてくれた。おでこに何度もキスをしてくれた。 恥ずかしさと申し訳なさで、顔を上げることができない。 「…ごめんね、ゆかちゃん。」 「のっちは悪くないから謝らんくていい。…ゆか、あんまり上手にできなかったから」 「違うっ!そ、そうじゃなくて、」 「?」 「のっちは、…ひとりだけど、…———ゆかちゃんは、違うから。」 「…のっちはひとりじゃないよ。」 ゆかちゃんは小さくそうつぶやいて、キラキラした瞳をまっすぐに合わせてきた。 たくさんのお星様を宿した瞳に、吸い込まれそうになって、…涙が、滲んだ。 ゆかちゃんはそのままのっちの頬を両手で挟みこむと、おでこをピタッとくっつけてきた。 「…ゆかはね、のっちのことが大好きだよ。」 「…こんな風に大好きっていえるのは、のっちだけなの。あ〜ちゃんには恥ずかしくてよう言わん。 でも、のっちには、いっぱい言ってあげる。のっちはゆかの、トクベツだから。」 「…のっちが、ゆかちゃんのトクベツ?」 「そう。ゆかはのっちが大好きで、のっちはゆかの、トクベツなの。」 「でも、でもっ、ゆかちゃんはあ〜ちゃんのじゃろ?…のっち、違うし。」 「ふたりとも大事。あ〜ちゃんはゆかのだし、のっちはゆかのトクベツだし、どっちも違わん。」 「…———欲張りじゃね、ゆかちゃんは。」 「うん。だからね、」 ゆかちゃんの甘い声が首筋にかかった。 「のっちは、ゆかにもっと甘えていいんだよ。ゆか、のっちのこと、ずっと想っとるからね。」 頭、が、真っ白になった…。 カラダが次第に熱を帯び始める。ゆかちゃんに大好きだって、トクベツだって、…甘えていいって言われて、 何かが、外れてしまったみたいだ。…———嬉しくて、…泣きそうになって、また俯いた。 「のっち、どうしたん…?」 頬を撫でてくれるゆかちゃんの手は、…優しくて、とても、暖かい…。 「…ゆかちゃん…。」 「ん?…のっち?」 ゆかちゃんの服の裾をぎゅっと掴んで、肩先に顔をうずめる。…話しかける声は、小さく震えていた。 「ゆかちゃん…」 「…なぁに?」 「…———もぅ一度、……して…。」 「…ぅん、いいよ。」 ゆかちゃんの唇が、指先が、そっとカラダを撫でていく。今度はちゃんと反応できた。 くすぐるように耳元で囁かれる、たくさんの甘い言葉。。。 「のっち。」「大好き。」「のっち。」「かわいい。」「のっち。」「のっち。」…。 ゆかちゃんに導かれて、高く昇りつめても、ゆかちゃんは手を放してくれなかった。 もっと遠くへ連れて行こうとしている。 全身が溶けてしまいそうな程に、溢れる想いを送り込まれて、カラダの内側からどんどん熱くなって、 …———その温かい両腕の中で、意識を、手放した。 ㈪ひとりじゃない おしまい
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テレビ東京系列 テレビ東京 日曜 ひとりメシ~ひとりだけどひとりじゃない~ スポンサー情報 2023年9月~23年11月
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きみはひとりじゃない(2015) By 豊平区民TOYOHIRAKUMIN Genre Vaporwave Hyakka 9.0 名前 コメント
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君はきっとひとりじゃない Lyrics 大田紳一郎 Music 徳永暁人 小さな噂で身動きとれない ひとつの嘘が胸しめつける 気の抜けたCoke少しだけすすって 仲間と視線合わせていく 急に孤独な気分が襲ってきて目を逸らした 温もりがほしい ふるえる心が叫んでいる 愛はずっとすぐそこにある マッスグナココロで見えるはず いつものように笑ってみよう 君はきっとひとりじゃない 僕はきっとひとりじゃない 強がったまま 繋がったまま なりたい自分でいられるように 鏡に映る自分をにらんだ ほんとはただの言い訳の天才 真っ直ぐ見つめて 逃げたりしないで 離れたくない でも行かなきゃ 強さと弱さが闘っている 夢はずっとすぐそこにある ツキススムココロで見つけられる 今日も明日も積み重ねて 初めて見える景色がある たったひとつの景色がある ah どれだけ感じて どれだけ涙流せたんだろう 同じ空 空気の中 君は何を思う 愛してる 愛されてる マッスグナココロで感じあえる いつものように笑ってみよう みんなきっとひとりじゃない 夢はずっとすぐそこにある ツキススムココロで見つけられる 今日も明日も積み重ねて 初めて見える景色がある たったひとつの景色がある 君はきっとひとりじゃない 2007.3.7 Single「はるかぜ」02.収録
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ひとりメシ~ひとりだけどひとりじゃない~(2023.09〜11) (2023.10~11) ※全編ローカルスポットテレ東/ (2023.09) 1'30"...永谷園(PT) 0'30"(1'00"含む)...indeed インディード+不定期3社
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■ひとりじめマイヒーロー 脚本 6 11 ■関連タイトル Blu-ray ひとりじめマイヒーロー 01 イベント優先販売申込券 第1部 付き
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■ひとりじめマイヒーロー シリーズ構成 脚本 1(藤) 2(藤・ひ) 5(藤・ひ) 8(藤) 12(藤) ■関連タイトル Blu-ray ひとりじめマイヒーロー 01 イベント優先販売申込券 第1部 付き
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PI/S40-058 カード名:“ひとりじゃない”美遊 カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:3500 ソウル:1 特徴:《マスター》?・《魔法》? 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、相手の控え室のクライマックスが3枚以上なら、このカードをレストする。 【自】 相手のアタックフェイズの始めに、あなたはこのカードを、前列のキャラのいない枠で、正面に相手のキャラがいる枠に動かしてよい。 ごめんね イリヤ…っ レアリティ:R RRR 限定的な移動能力と、登場時のデメリットを持つ。 移動能力は相手のキャラのいる枠にしか動けないので、相手のアタックの牽制に使うことになる。